松田龍平が異色の棋士を演じる『泣き虫しょったんの奇跡』の公開日が9月7日(金)に決定。さらに、“しょったん”こと松田さん演じる瀬川晶司五段を取り囲み、濃密な人間ドラマを彩る第3弾キャストとして、上白石萌音、石橋静河、藤原竜也ほか実力派キャスト13名が新たに発表された。幼いころから将棋一筋で生きてきた“しょったん”こと瀬川晶司(松田さん)は、「26歳の誕生日を迎えるまでに四段昇段できないものは退会」というプロ棋士養成機関・奨励会の規定により、26歳にして人生の目標を失い社会の荒波に放り出されてしまう。一度は夢破れた“しょったん”が、周囲の人々に支えられながら、史上初めて奨励会退会からのプロ編入という偉業を成し遂げる、という物語。松田さんが2002年公開の『青い春』以来16年ぶりに豊田利晃作品で単独主演を務めるほか、野田洋次郎、永山絢斗、染谷将太、妻夫木聡、松たか子、國村隼といった“主役級”の豪華キャストが集結している。■上白石萌音、“しょったん”が恋心を抱く相手に!将棋一筋で生きてきた“しょったん”が、淡い恋心を抱く喫茶店の店員・真理子役には、『舞妓はレディ』(’14)で映画初主演ながら日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、その後も『ちはやふる』シリーズやヒロインの声を演じた『君の名は。』、さらに現在公開中の『羊と鋼の森』への出演と、目覚ましい活躍を続ける注目の若手女優・上白石萌音。奨励会を退会し会社員となった“しょったん”の同僚・南咲子役に、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』の主演に抜擢され、多数の映画賞を受賞、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」でも話題を呼び、『きみの鳥はうたえる』(9月1日公開)、『生きてるだけで、愛。』(今秋公開)など注目作の公開が控える石橋静河。■藤原竜也は松田龍平と6年ぶり共演!“しょったん”のファンに!?上司・山口役には、バラエティ・ドラマ・映画への出演を始め、映画『火花』では監督も務めるなど、マルチに活動を見せるお笑い芸人・板尾創路。さらに、かつて主演映画『I’M FLASH!』(’12)で松田さんと共演を果たした藤原竜也の出演も明らかに!会社員として働くかたわら、再び将棋のプロを目指す“しょったん”のファンの1人として登場する。果たして、どのようなシーンで登場するのか…?松田さんと藤原さんの共演シーンには注目だ。そのほか、大西信満、奥野瑛太、遠藤雄弥、山本亨、桂三度、三浦誠己、渡辺哲など、実力派キャスト陣が続々。それぞれ独特な存在感を放ち、作品にさらなる厚みをもたらしている。また、中学時代の晶司役には今作で映画デビューとなる窪塚愛流、親友・悠野(野田さん)の中学時代には後藤奏祐人が扮し、将棋に打ち込むひたむきな姿をフレッシュに演じている。■豪華キャスト勢揃い!本ポスタービジュアルも公開本ポスターには、「負けっぱなしじゃ、終われない。」という想いを込めた言葉と共に、将棋盤の前で覚悟を決めたかのような表情を見せる“しょったん”の姿が…。奨励会員の仲間たちや、幼いころから自身の夢を応援してくれた父(國村さん)、さらに内気だった“しょったん”の背中を押してくれた恩師(松さん)、そして最大のライバルであり親友(野田さん)。「満26歳までに四段へ昇段しなければプロ棋士になれない」という、プロ棋士の養成機関・奨励会(新進棋士奨励会)に潜む“鉄の掟”のもと、年齢制限を迎え一度は将棋から離れてしまうが、再び夢を追うことを決意した“しょったん”を力強く支え、応援する人々の姿が映し出されている。「ひとりの夢が、みんなの夢になった―」。そう記された言葉の通り、“しょったん”の将棋への情熱が次第に周囲の人々の心を動かし、やがてみんなにとっての“夢”や“希望”となっていく。豪華キャストら共演によって描かれる、その濃厚な人間ドラマには、ますます期待が膨らむばかりだ。自身も9歳から17歳まで奨励会に在籍していた過去を持つ豊田監督が「将棋を描くなら、『人生の縮図=将棋そのもの』な世界にたどり着きたい」という思いを込め、メガホンを取った本作。様々な人々との出会い、挫折・葛藤、そして、いつまでも変わらない将棋への想い。そのすべてが重なり合い、35歳のサラリーマンが将棋界の歴史を変える“奇跡”を巻き起こしていく。なお、本作は8月24日(金)より開催の第42回モントリオール国際映画祭フォーカス・オン・ワールド・シネマ部門に正式出品されることが決定している。『泣き虫しょったんの奇跡』は9月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:泣き虫しょったんの奇跡 2018年9月7日より全国にて公開©2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会©瀬川晶司/講談社
2018年07月01日お笑いタレントの明石家さんまが、6月30日に放送されたMBSラジオの番組『ヤングタウン土曜日』(毎週土曜22:00~)で、サッカー日本代表がワールドカップ・ロシア大会1次リーグ最終戦ポーランド戦の終盤にパス回しで時間稼ぎをした作戦について言及した。明石家さんまこの試合で、日本は0-1でポーランドに敗れるも、フェアプレーポイントの差でセネガルを上回り、決勝トーナメント進出を決めた。しかし、終盤の約10分間、決勝トーナメント進出を狙い、負けている状況にも関わらずパス回しを続けた日本代表に対し、国内外問わず「消極的だ」などと批判の声も上がった。さんまは「俺は昨日の日本のサッカーは気に食わないっていうのがあるんでね」と意見。「ベスト16にいったのことは大正解やから、西野監督は大正解のプレーをチョイスなされたんですけど」と理解を示すも、「向かっていってほしかった。イエローカードの数でいけるかいけないかっていうルールもどうかなと思った。イエローカードの数で勝てるっていうので40分からボールを回して行かないのはなんか…。負けてもええから行ってくれって」と語った。続けて、「ここまで盛り上げてくれたんですから、日本の国民を。だから予選通過よりも行ってくれ、サッカーをしてくれ、頼むって感じで」と言い、「40分過ぎからNHKに切り替えてコロンビアVSセネガルを見たんですよ。まだ時間余ってるし、あれ同点にされたらえらいこと。同点にされなかったから西野監督のチョイスは正しいということなんですけど」と振り返った。さらに、「俺の生き様、明石家さんまの生き様としては、俺が監督なら『もう行け! もう1点とられてもいいから、ベスト16よりもサッカーを楽しめ』って言って行かしたい」と熱く語り、「だから俺が監督ならベスト16に行ってない」とも。「選手たちは納得しているのかしてないのか知らんけど、『西野監督の采配のおかげです』っていうコメントもあったりするやんか」と話した。
2018年07月01日6月30日より放送されるNHKドラマ『バカボンのパパよりバカなパパ』で、主演を務める玉山鉄二さん。演じたのは、誰もが知る伝説的なギャグマンガ家・赤塚不二夫だ。「最初にお話をいただいたときは、僕が演じるべきではないんじゃないかなと思ったんです。けれど、不二夫さんのことを調べていくうちに、彼が笑いを通して伝えたかったことがわかってきて。彼は本当に博愛主義者で、人と人との間にある垣根を取っ払って、みんなで手を取り合うことの大切さを訴えかけていたんですよね。そこにものすごく共感して、この役は絶対に自分が引き受けなければいけないと思ったんです」これまでにも赤塚不二夫の半生を描いた作品はたくさんあった。しかし、やるからにはナンバー1のものにしたい。画面の中で縦横無尽に暴れ回る玉山さんからは、そんな熱い決意が伝わってくる。「実在する人物を演じる上では、常に責任感がつきまとうんです。でも、そこにとらわれてしまうと、不二夫さんが本来伝えたかった『常識から外れること』ができなくなってしまうんじゃないかと。だから、あえてそこは気負わずに、自分のブレーキを外すようにして挑みました。普段は内気で恥ずかしがり屋なんですけど、有名な『シェー』のポーズも、セーラー服を着た女装姿も、現場に入ったらまったく気にすることなくできましたね(笑)」実は照れ屋な玉山さん。しかし、今回の現場では自ら率先して共演者に歩み寄った。「カメラが回っていないときも、不二夫さんでいることを心がけていて、ズケズケといろんな話をしてみたんです。すると、みんなプライベートなことも打ち明けてくれて、まるで本当に家族同士で相談しているかのような雰囲気になりました。その空気感は自然とお芝居にも表れているのかもしれません」本作でいう家族とは、赤塚不二夫の娘である〈りえ子〉を中心とした、パパとママが“ふたりずつ”いるという、一風変わったもの。玉山さんはそんな異色の家族像も肯定する。「家族の定義って人それぞれだと思うんですが、『よその家族はこうだから、自分たちも同じようにしないといけない』と他人の目線や価値観をものさしにしている人が多い気がするんです。でも、大切なのは、自分たちで話し合って決めること。仮に、りえ子のようにパパとママがふたりずついたとしても、みんなが幸せならそれでいいと思うんです」窮屈な世の中が変わること。本作を通じ、玉山さんはそう願っている。「不二夫さんが伝えようとしていた“人を許す美学”というものは、今の世の中にこそマッチしていると思うんです。すべてのことが白と黒で分けられるわけではなくて、いろんな色があって構わない。それを認めることは、人の可能性を伸ばすことにもつながりますしね。このドラマのメッセージを受け取って、みんながもっとおおらかになれたら、今の子どもたちが大人になる頃、きっと世の中はもっと生きやすくなっているんじゃないかなって思います」たまやま・てつじ1980年4月7日生まれ、京都府出身。7月20日よりNetflixオリジナルドラマ『Jimmy~アホみたいなホンマの話~』が配信開始。大河ドラマ『西郷どん』にも出演予定。国民的ギャグマンガ家・赤塚不二夫。家庭ではダメな父親だった彼は、どうして多くの人に愛されたのかを描く、笑えて泣けるヒューマンドラマ。6/30スタート。毎週土曜20:15~(初回は19:30~)、NHK総合にて放送。※『anan』2018年7月4日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・袴田能生(juice)ヘア&メイク・TAKE(DADA CuBiC)インタビュー、文・五十嵐 大(by anan編集部)
2018年07月01日NHK総合で毎週土曜に放送されている「SONGS」。6月30日(土)にオンエアされるスペシャルに歌手の宇多田ヒカルが1年9か月ぶりに登場し、ドラマの主題歌としても話題の新曲「初恋」をパフォーマンスするほか、芥川賞作家で芸人の又吉直樹と初対談する。1998年12月に15歳で国内デビュー、「Automatic」が収録された1stシングルがダブルミリオンを記録し、一躍大きな注目を浴びることになった宇多田さん。翌年春に発売した1stアルバム「First Love」が国内歴代1位のCDセールスを記録、2007年発表の「Flavor Of Life」はダウンロード世界記録を樹立と伝説を積み上げたのち、2010年“人間活動”を宣言して活動休止。音楽活動から離れていたが2016年4月、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の主題歌「花束を君に」を発表して音楽シーンに帰還。この春から放送されたTBS系ドラマ「花のち晴れ」では新曲「初恋」が効果的に使われ、多くの視聴者の涙と感動を誘ったのは記憶に新しい。そんな宇多田さんだが本番組への登場は2016年9月以来。今回は注目の新曲「初恋」をはじめ、CMでおなじみの「Play A Love Song」、そして「あなた」の3曲をどこよりも早く本番組で披露してくれる。また宇多田さんが「いま、話してみたい」と名前を挙げた、「花火」で芥川賞を受賞した又吉さんとの初対談も実現。宇多田さんの歌詞の魅力についてじっくりと語りあった「言葉の表現者」同士だからこそのトークは必見。そのほか、小田和正、「いきものがかり」水野良樹からも、宇多田さんの「言葉」についての思いを語ったビデオメッセージが届けられる。デビュー20周年を迎え、さらに研ぎ澄まされた言葉と楽曲で聴く者の心を揺さぶり続ける宇多田さんの“いま”に迫る。「SONGS」スペシャルは6月30日(土)22:10~NHK総合でオンエア。(笠緒)
2018年06月30日「嵐」の松本潤が幕末の探検家にして“北海道”の命名者である男を演じる、北海道150年記念ドラマ「永遠のニシパ~北海道と名付けた男松浦武四郎~」の制作が決定。脚本家・大石静によるオリジナル作品となる。明治2(1869)年に、蝦夷地と呼ばれていた北の大地が「北海道」と命名されてから150年。その命名者、松浦武四郎は現在の三重県松阪市出身で、生涯6回にわたる蝦夷地の探査で、山や川、1万に近い膨大なアイヌ語の地名を記した初めての詳細な地図を刊行。明治維新に際して、現在の行政区画のもととなる北海道の11国86郡の設定に関わった。まさに“この男がいなかったら、北海道は生まれなかった”という人物の壮絶な人生を、NHK札幌放送局が北海道150年記念ドラマとして4Kでドラマ化。■北海道150年に贈る、“知られざる巨人”のドラマ松本さんが演じる主人公・松浦武四郎は、幕末から明治初期にかけて200以上の書物を記した探検家にして地理学者、ルポライター、数々の大きな業績を残した“知られざる巨人”。なかでも蝦夷地を28歳から41歳にかけて6回にわたり探査し、その風土や地理を日誌や地図に記録。アイヌの人々と深く交流してアイヌの暮らしと文化を広く紹介し、守ろうとした。明治維新では「北海道」のもととなった「北加伊道」を提案。「カイ」には「この地に生まれたもの」という意味があるという。今回、オリジナル作品として本作の脚本を務めるのは、大河ドラマ「功名が辻」や連続テレビ小説「ふたりっ子」、ドラマ10「セカンドバージン」などの話題作を手がけてきた大石静。また、「セカンドバージン」や大河ドラマ「平清盛」などに出演してきた深田恭子が、アイヌの女性・リセ役を務める。熊に襲われた武四郎をリセの兄が助けたことから、武四郎と何日か過ごすうちに、彼の人柄に魅せられていくという役どころだ。■松本潤から“意気込み”メッセージ到着!150年という節目のタイミングで、このような意義のある作品に参加させていただけることを光栄に思います。この作品を通して、アイヌの人々の文化、北海道の歴史を視聴者の皆様に感じていただけたら嬉しいです。僕にとって、とても大きな挑戦になると思います。大石静さんの力強い脚本を表現できるよう、しっかり準備をし、心をこめて松浦武四郎さんを演じたいと思います。■あらすじペリーの黒船来航、ロシアの国境画定要求など、海外列強から開国を迫られていた江戸末期。武四郎は蝦夷地をロシアから守らなければならない、と決意して蝦夷地を探査する。その探査はアイヌの人々の案内で行われ、武四郎はアイヌ文化の豊かさや人々のやさしさに共感していく。しかし、やがて蝦夷地を経営している松前藩のアイヌへの搾取略奪の実態を目の当たりにする武四郎。そんな中、出会ったアイヌの女性リセは、美しく気高く、家族を守っているが多くを語らず、愁いを帯びた瞳が印象的だった。江戸に戻った武四郎は、蝦夷地図を出版し、アイヌが搾取されている実態を告発。これに激怒した松前藩は、武四郎に妨害工作を仕掛け、ついには武四郎の命を奪おうと刺客を放つ。命からがらに追われながらも、武四郎は幕府に雇われ、再び蝦夷地を探査することに。いまやロシアの南下を防ぐために蝦夷地の開拓は急を要しており、武四郎に白羽の矢が立ったのだった――。北海道150年記念ドラマ「永遠のニシパ~北海道と名付けた男松浦武四郎~」は2019年春、NHK総合テレビにて北海道で先行放送の後、全国にて放送。BS 4Kでも放送予定。(text:cinemacafe.net)
2018年06月29日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「子ども食堂」です。立ち上げだけでなく持続できる仕組みを。見守る社会が肝要。いま、日本の子どもの7人に1人が相対的貧困に陥っています。そこで民間から支援のひとつとして広がったのが「子ども食堂」です。週に1回もしくは月に1回程度開催され、子どもが一人で参加し、無料または低料金で食事を摂れるというもの。全国に2286か所まで拡がってきました。数が増えたのは喜ばしいことですが、実は問題を抱え閉じてしまった食堂も少なくありません。自治体やNPOが支援しているケースもありますが、個人が集い、手弁当で始めているところがほとんど。食材を持ち寄り、地元の飲食店や企業に提供を依頼するなどしてやりくりしているため、継続するのは大変なんです。主催者が途中で仲たがいをしてしまったり、食中毒が出て閉鎖に追い込まれることも。最大の問題は、「子ども食堂=貧困」というイメージがつき、子どもが通いづらくなってしまったということです。子ども食堂には、子どもの孤食問題を解決するという目的もあります。親に500円玉1枚を渡され、コンビニでカップ麺やおにぎりを買って一人で食事を済ます子どもたち。栄養面の偏りだけでなく、困ったことがあっても相談する人が誰もいないという孤立が深刻な問題です。子ども食堂へ行けば友達もできますし、ボランティアのお兄さんお姉さんに宿題をみてもらったり、ゲームをして遊んだり。子どもの居場所づくりが可能になります。子ども食堂はまだ不足しています。問題を解決するため、事故に対応できるよう保険参加を支援するクラウドファンディングが立ち上がったり、地元の人が誰でも集える場所として、名称を「じもと食堂」にしてみたり。文京区では非営利団体と共同で、貧困家庭に食事を届ける「こども宅食」を始めました。食事を届けるだけでなく、親や子を孤立させないつながりを作ることを重視。この取り組みの支援には、ふるさと納税も使えるようにしました。子どもを地域で見守るということが大事なスタンス。「こども食堂ネットワーク」のHPでは近くの子ども食堂が調べられます。行政、企業、NPO、個人が協力し合って、社会問題を解決することが必須になってきています。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。新刊『堀潤の伝える人になろう講座』(朝日新聞出版)が好評発売中。※『anan』2018年7月4日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年06月29日映画『旅猫リポート』に出演する福士蒼汰さんとトムさん。撮影期間を一緒に乗り越えた1人と1匹の間には、特別な絆が生まれていました。お互いを見つめるリラックスしたまなざしにもご注目♪共演したことで猫好きに。ツンデレ初体験でした。「実家でトイプードルを飼っていたこともあったので、どちらかというと犬派でした。犬がストレートに愛情表現してくるのに対して、猫はクールでかまってもらえないイメージがあったんですが」そう話す福士蒼汰さん。その“猫観”が大きく変わったのは、映画『旅猫リポート』で猫俳優のトムと共演したことがきっかけだそう。「トムはとにかくやんちゃでマイペース。でも、ひとりでいたいように見えるのに、ふっと寄ってきたりして。猫はこういうところがたまらなくかわいいんだ、とわかりました」映画の物語は、福士さん扮する青年・悟が、ある事情から手放さなければならなくなった愛猫ナナと一緒に、新たな飼い主を探して車で旅に出るところから始まる。「外のロケが多く、最初はトムを逃がさないように必死で、無理に抱っこしようとしたこともありました。でもそれだとトムがいい表情にならないとわかって。なるべく彼の気分に合わせて、接し方を変えるようにしてました。おかげで撮影の間じゅう振り回されっぱなしでしたけど、でも、気付けばそれを楽しんでいる自分がいて…」その気持ちがトムにも伝わったのか、撮影が進むにつれ徐々にリラックス。心優しい悟とちょっとあまのじゃくだけれど悟が大好きなナナという、役柄そのままに互いに接している様子が、スクリーンからも伝わってくる。「温かな作品になったと思います。ナナと悟、その周りのそれぞれに事情のある人たちとの交流に注目してほしいですし、日本中を旅するロードムービーなので風景の美しさも楽しんでもらえたら嬉しいです」この日は相棒トムと久々に再会。「映画の撮影の時よりふっくらして貫禄がついたかな?お前、売れっ子だからなぁ(笑)」腹ばいになって目線を合わせ、久しぶりでちょっと緊張気味のトムに優しく接する福士さん。寄り添って話しかけたかと思えば、わざとしっぽを引っ張って遊んでみたり。いつしかトムの緊張もほどけ、ごろりとご機嫌のポーズに。「猫、かわいいです。一緒に暮らしてみたい。でも犬も好きなので、飼うなら両方がいいのですが…」猫と犬の間で、福士さんの取り合いになってしまうのでは?「そうですねぇ。きっと猫のほうが強くて言いなりになってしまうので(笑)、犬は心の広い大型犬がいいかなと思います」ふくし・そうた1993年5月30日生まれ、東京都出身。朝ドラ『あまちゃん』でブレイク、CM、映画、ドラマと多方面で活躍。『旅猫リポート』のほか、7月公開の映画『BLEACH』で主演。衣装はすべてスタイリスト私物トムさん2014年9月28日生まれ。巻き毛が特徴的なセルカークレックスの男の子。おっとりしていて多少のことには動じない性格。NHK『美の壺』など、TVやウェブ広告を中心に活躍中。『旅猫リポート』有川浩のベストセラーを映画化。愛猫ナナの新しい飼い主を探す悟の旅。懐かしい人々を訪ねる旅の行方は―。ナナの声を高畑充希さんが担当。10月26日より公開。ナナのインスタグラム(@nana_tabineko)も更新中!©2018「旅猫リポート」製作委員会©有川浩/講談社※『anan』2018年7月4日号より。写真・内山めぐみスタイリスト・壽村太一ヘア&メイク・高橋幸一(Nestation)取材、文・新田草子(by anan編集部)
2018年06月28日小柄な容姿はどこか頼りなさげにも見えるのに、ドラマや舞台で、思わず注視してしまうほどの大きな存在感を放つ、女優の趣里さん。ピュアさとミステリアスな雰囲気とが同居する“旬な女優”の素顔とは。ドラマ『ブラックペアン』で、二宮和也さん演じる主人公・渡海をサポートするオペ看(手術室看護師)の猫田を演じていた趣里さん。ドラマの無愛想でクールなキャラクターの印象が強いけれど、素顔のご本人は、朗らかによく笑い、どこか素朴さも感じさせる可愛らしい人。――猫田のイメージが強かっただけに、お会いして驚きました。趣里:よく言われます(笑)。『リバース』というドラマで、狂気的な妻の役をやった時には、ヤバい人だと思われていたりもして…。――それだけ、演技に違和感がないということです。猫田役も、かなり反響があったのでは?趣里:医療指導に来てくださっていたオペ看の方に、「猫田がいいねって言われて嬉しかった」とおっしゃっていただけたのは、とくに励みになりました。猫田は原作でもちょっと風変わりな人として描かれているんですが、ドラマではよりシャープな役にしたんです。ただ、それは自分だけのアイデアではなくて、第1話の福澤(克雄)監督に導いてもらったり、周りの共演者の方々のお芝居に反応するうちに出来上がった役柄です。――次に控えているのは、NYのアイルランド演劇祭で複数の賞を受賞して話題であり、問題作ともいわれる舞台『マクガワン・トリロジー』です。演出は、いま演劇界で注目を集めている小川絵梨子さん。趣里さんは、小川さんの舞台に出てみたかったとか。趣里:絵梨子さんの舞台を拝見すると、登場人物たちの気持ちに寄り添いながらも、ちゃんとエンターテインメントになっているんです。演劇をやるならば、一度はご一緒させていただきたいと思っていた演出家の方です。絵梨子さんはNYで演劇を学ばれていますが、私が最初に通った塩屋俊さんの「アクターズクリニック」という演劇の学校も海外の演技メソッドを取り入れていたので、どんな稽古場なのかも興味がありました。――実際に稽古が始まって、いかがですか?趣里:いまは、一緒に役をのんびりゆっくり探っていきましょうとおっしゃってくださっています。この人が、なぜこう動いたのか、なぜこんな言葉を発したのか…そういう部分をちゃんと見てくださっているんだなと感じます。――そもそも、以前から演劇には興味を持たれていたんですか。趣里:バレリーナを目指して海外留学していた16歳の頃、夏休みか何かで帰国した時に、岩松了さんの『シェイクスピア・ソナタ』という舞台にハマって6回も観に行ったんです。その後、ケガをしてバレエを断念せざるを得なくなって、これからどうやって生きていこうって悩んでいた時に、その時のことを思い出したんです。――岩松作品というと、ストーリーに明確な起承転結がなく、登場人物も単純なキャラクターではありませんよね。どこが当時の趣里さんに響いたんでしょう?趣里:ひと言では説明できないようないろいろな気持ちが、岩松さんのセリフではすごく詩的に書かれていて美しいなぁと思いました。バレエは、セリフをしゃべらないぶん、観ていて想像を掻き立てられるところがあるんですが、岩松さんの作品もそうなんです。観終わった後に、考える余韻を残してくれるのが好きです。――アクターズクリニックに入られたのはどんな経緯で?趣里:芝居に興味を持ち始めた時に勧められて受けた演技レッスンが全然馴染めなかったんです。やはり私には無理だったのかなって思っていた時に、勧められたのがそこでした。当時の私は、いまよりもコンプレックスを抱えていたんですが、塩屋さんが「自分のままでやればいいんだよ」と言ってくださって、楽になったし、芝居が面白くなって、もっと学びたいと思うようになりました。――コンプレックス…とは?趣里:自分という人間が何者なのか、わからなくなっていた時期があったんです。それまではバレエがあって、そこに向かっていけばよかったけれど、ケガをしてやめなきゃいけなくなった時に、自分には何にもないなって思いました。当時のことは、正直、あまり覚えていないくらいです。でもそこから、いままで接してこなかったようなたくさんの人と出会って、予備校に通って、大学受験して、だんだん日常を取り戻していった時、やはり自分は表現することが好きなんだなって思ったんです。――そしていま、築き上げてきたキャリアが評価されてきています。趣里:そう言ってくださるのは嬉しいですけれど、自分としてはまだまだです。私は、性格的に自分は自分だからって強く思えないタイプなんです。こう見えてよく悩むし、ビビリだし…。ただ、頑張ろうっていう気持ちはあって、いっつも揺れています。でも最近は、そんな自分でもいいのかなって思えるようになってきました。誰にでも悩みはありますし、私はそういう方々に少しでも寄り添えるような人になれたらなと思っています。――人に寄り添おうとする姿勢は、役作りにも表れている気がします。どんな癖のある役も、ステレオタイプにせずに、心の襞を掬い取ろうとされているように見えて…。趣里:そうありたいですよね。塩屋さんの学校のレッスンで、シーンに描かれている前に、その人は何をしていたのか、その直後に何をするのかを感じ取る、というようなことをやっていましたから、その経験が生かされているのかもしれないですね。なおかつ、役を自分に引き寄せて考えたり、重ね合わせたりする作業が好きなんです。――演じている時は、役に入り込んでしまうタイプですか?趣里:そんなことはないと思います。ただ、少し前に撮っていた『生きてるだけで、愛。』という映画で、精神的に不安定な女の子を演じていたんですが、どうも監督は私のことを本当にそういう子だと思っていたみたいです。これからプロモーションが始まるので、その誤解を少しずつ取り払っていかないと、と思っているんです。――ちなみに、趣里さん自身は、自分はどんな人だと思います?趣里:いろいろな面がありすぎて…。いまでもたまに、自分の気持ちに振り回されたり、知らない感情が芽生えてくることがあって、驚くことがあります。27歳になって、少しは落ち着いてきましたけれど、まだまだ気持ちは忙しいですね。――どうしようもない感情に振り回されている時は、誰かに吐き出したりするんですか。趣里:家族や友達、親しい人には言うことはあります。ただ、基本的にはあまり出さないタイプです。(マネージャーさんから「周りに気を使って、感情を自分の中に収めちゃうことが多いんです」とのこと)…そうかもしれません。――あまりイメージにないんですが、女子会とか、されます?趣里:まったく無縁と言っていいくらいです。たまに仲良くなったヘアメイクさんと話が盛り上がって、「今度女子会しましょう」って言っちゃうんですけれど、後になって、見栄を張ってしまったと反省するんです。“女子会”って口にしてみたいだけなんです。――パンケーキとか、かき氷とか、食べに行こう、みたいなことも?趣里:どちらも好きなんですけれど、ひとりで行っちゃうんです。回転寿司も焼き肉も。ディズニーランドも…たぶんひとりで行けちゃう。仲がいい友達も少ないです。――これまで、癖のある役が多いですけれど、キラキラした恋愛ドラマや映画に出てみたいというような願望はありますか?趣里:いわゆる壁ドンとかです…よね。以前、昼ドラで私が三宅健さんにやったこととか、妄想シーンのなかでならやったことがあるんですが…。これまでやった役がどれもこじらせすぎていて、まったく想像ができないです。しっとりした大人の恋愛を描いた作品には挑戦してみたいという気持ちはあるんですけれど。思春期の甘酸っぱい恋愛は…(King & Princeが表紙のアンアンを見ながら)こういう方々がやってこそ…ですよね。そろそろ、子持ちの役が来ておかしくない年齢ですし。――これまで憧れた男性の方とかいらっしゃいますか?趣里:(しばらく考えていると、マネージャーさんから「織田信成さんじゃない?」との助言)…そう!体を動かしていたのでスポーツ選手が好きだったんです。とくにフィギュアが好きで、織田さんの演技の膝の柔らかさが好きでした。中学生の頃だったか、夢に織田さんが出てきたんですが、夢で…付き合ってたんです(笑)。周りからは大爆笑されましたけど。――では、月並みですが、好きな男性のタイプなんて…?趣里:あまりされたことのない質問で、逆にちょっと嬉しい。でも最近、だんだんわからなくなってきちゃってます。ただ、裏方の方々が必死に走り回っている姿にはトキメキます。出演する『マクガワン・トリロジー』じゃないですが、この世の中、やっぱり笑いって必要ですよね。主人公・マクガワンの人生は、辛いけれどちょっと笑えたりもする。どんなに辛いことがあっても、それをユーモアに変えられる人は素敵だなと思います。しゅり1990年9月21日生まれ。東京都出身。2011年デビュー。‘16年のNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』で注目を集め、‘17年に出演したドラマ『リバース』、先日最終回を迎えたばかりの『ブラックペアン』への出演が話題に。主演映画『生きてるだけで、愛。』は秋に公開予定。ブラウス¥43,000スカート¥25,000(共にカオス/カオス表参道店TEL:03・6432・9277)シューズ¥75,000(トリッカーズ/バーニッシュTEL:03・3468・0152)イヤリング¥18,500(ラナスワンズ/ススプレスTEL:03・6821・739)パールリング¥12,000シルバーリング¥27,000(共にエテTEL:0120・10・6616)※『anan』2018年7月4日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・中井綾子(crepe)ヘア&メイク・鈴木節子(資生堂トップヘア&メーキャップアーティスト)インタビュー、文・望月リサ
2018年06月27日「おはようニッポン」などにも出演の菊田恵梨氏6月19日、適切な間食でダイエットし健康になろうという書籍「ヘルシースナッキングで食べてやせる」が刊行された。著者は株式会社ボディトーン代表取締役の菊田恵梨氏。四六並製で1,380円(税別)にて、ベストセラーズより発売中である。菊田氏は健康食品メーカーに10年間勤務し、独立して株式会社ボディトーンを設立。アスリートやアーティストのパーソナル栄養サポート、講演活動、執筆活動を行い、NHK「おはようニッポン」などにも出演している。3つのルールを守ってやせるおやつ、間食は一般的に太る原因であり、規則的な食生活の妨げと考えられている。しかし、正しい間食であるヘルシースナッキングを行えば、理想的な体型に近づき、より健康になるとして、海外セレブなどの間でも話題となっている。新刊「ヘルシースナッキングで食べてやせる」では、いつもの3食の食事に間食を加えることでやせて健康になる方法を説く。同書によれば、ヘルシースナッキングを行うにおいて、守るべきは「なるべく砂糖を控える」「栄養素が豊富なものを選ぶ」「200キロカロリー以内」の3つのルールだという。さらに具体的なおすすめの食品と避けるべき食品、ヘルシースナッキングの実践マニュアルと応用編、付録として「作るヘルシースナッキング」と、栄養素別コンビニ食材が掲載されている。(画像はAmazonより)【参考】※ヘルシースナッキングで食べてやせる
2018年06月27日映画『さよならくちびる』が、2019年5月31日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー。“音楽”が紡ぐロードムービー『さよならくちびる』で描かれるのは、夢を手放す旅にでた3人の若者たち。それはただの音楽映画ではない、“音楽”が紡ぐロードムービーだ。レオは志摩に恋を、志摩はハルに思いを寄せ、そしてハルはレオに友情を越えた感情を抱いていた。もつれた糸のように絡まりあう3人の気持ち…。インディーズの音楽シーンで話題を集めた2人組女性バンド“ハルレオ”。しかしながらその人気に影がさし、にわかに話題になっただけの“ハルレオ”は、互いにそれぞれの道に歩み出すため解散を決める。最後に…と始めた全国巡回の解散ツアー。そこには、“ハルレオ”だけでなく、バンドのサポートをするローディの姿があった。小松菜奈・門脇麦のダブル主演主演は小松菜奈と門脇麦。女性ギター・デュオ「ハルレオ」のレオとハルをそれぞれ演じる。レオ役小松菜奈は、『溺れるナイフ』『恋は雨上がりのように』などで注目を集めてきた。一方ハル役の門脇麦は『愛の渦』、NHK朝の連続テレビ小説『まれ』などに出演してきた。日本映画界で引っ張りだこの若手俳優だが、2人の本格的な共演は初めて。ハルに恋するローディには『劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命-』の成田凌が出演するなど若手の注目俳優が揃う。監督は『月光の囁き』『害虫』『どろろ』『抱きしめたい-真実の物語-』と、数々の作品を世に送り出してきた塩田明彦監督で、キャリア初音楽映画。劇中のギターデュオ「ハルレオ」メジャーデビュー!小松菜奈と門脇麦が担当する劇中のギター・デュオ「ハルレオ」のメジャーデビューが決定。2019年5月22日(水)にに主題歌「さよならくちびる」をリリースする。またこの楽曲は、秦基博によってプロデュースされている。公開されたMV「さよならくちびる」の監督を務めたのは、米津玄師の代表作「Lemon」のMVも務めた山田智和。作品の世界観、そして純粋無垢な彼女たちの美しさを捉えた映像作品に仕上がっている。あいみょんも参加なお劇中の挿入歌であり、シングル「さよならくちびる」に収録される「誰にだって訳がある」「たちまち嵐」は、その作詞・作曲をあいみょんが手掛けている。『さよならくちびる』あらすじ音楽にまっすぐな思いで活動する、インディーズで人気の女性ギター・デュオ「ハルレオ」のレオ(小松菜奈)とハル(門脇麦)だが、付き人シマが参加していくことで徐々に関係をこじらせていく。全国ツアーの道中、少しづつ明らかになるハル・レオの秘密と、隠していた感情。すれ違う思いをぶつけ合って生まれた曲「さよならくちびる」は、3人の世界をつき動かしていく―。【作品詳細】映画『さよならくちびる』公開日:2019年5月31日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー監督・脚本・原案:塩田明彦キャスト:小松菜奈、門脇麦、成田凌、篠山輝信、松本まりか、新谷ゆづみ、日髙麻鈴、青柳尊哉、松浦祐也、篠原ゆき子、マキタスポーツ■ノベライズ発売日:2019年4月5日(金)ISBN:978-4-19-894454-4判型/仕様:文庫判定価:600円+税■EP「さよならくちびる」1,200円+税発売日:5月22日(水)<収録内容>M1. さよならくちびるM2. 誰にだって訳があるM3. たちまち嵐M4. さよならくちびる -映画ver.-
2018年06月27日「手塚治虫文化賞」新生賞など数々の賞に輝いた大今良時の漫画を映像化した『映画 聲の形』が、8月25日(土)にNHK Eテレにて地上波初放送されることが決定した。京都アニメーションが制作を手掛け、2016年9月より公開された本作は、聴覚障害を持つ少女・硝子と、好奇心旺盛な男子・将也との出会いから始まる物語。まっすぐに“いま”と向き合う少年少女の姿を等身大に描いた作品だ。ボイスキャストには、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』「おそ松さん」の入野自由、「バクマン。」『劇場版 はいからさんが通る』の早見沙織をはじめ、悠木碧、小野賢章、潘めぐみ、豊永利行ら人気声優陣、そして女優・松岡茉優も参加。また、主題歌をaikoが担当したことでも注目を集めた。日本での大ヒットに続き、昨年、中国でも公開され話題となった本作がついに地上波に登場。不器用でもどかしい少年少女たちの切ない青春をぜひ、お見逃しなく。『映画 聲の形』は8月25日(土)21時~NHK Eテレにて放送。(cinemacafe.net)■関連作品:映画 聲の形 2016年9月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
2018年06月22日お笑いコンビ・おぎやはぎの矢作兼が、21日深夜に放送されたTBSラジオ『木曜JUNK おぎやはぎのメガネびいき』(毎週木曜 25:00~27:00)にて、現在開催中の「2018 FIFAワールドカップ」ロシア大会について語った。おぎやはぎの矢作兼矢作は「TVer」や「NHK 2018 FIFA ワールドカップ」といったサービスで見逃し視聴ができることを絶賛。相方の小木博明も自宅の全録レコーダーも活用し、かなりの試合数を見ているようだ。矢作が「なんて楽しいの。幸せすぎてさ、毎日サッカーやってるの」と感想を漏らすと、小木も「こんな楽しいときないよね。1日3~4試合見れるもんね。ずっと見ていられるんだよ」と同意していた。続けて小木が「日本も勝ったしさ。最高ですよ。楽しみが増えるわ」と言うと、矢作は「もう1点、2点、大迫(勇也)が点を取ったら、『大迫半端ないって』が流行語に」と分析。小木も「なるでしょう、流行語大賞に」と語った。また、矢作は「今回もさ、コロンビア戦であんな奇跡が起こったわけだから。サッカーの良いところは、スポーツの中でも結構番狂わせがある競技」と話し、「(日本は)ブラジルにも勝ったことあるんだから、オリンピックで。あの時も西野(朗)監督でしょ。やっぱり“もってる”な、あの人」と、96年アトランタ五輪での「マイアミの奇跡」に続き、再び番狂わせを起こした西野監督を称えていた。
2018年06月22日天才?それともイカれてるの…?朝の連続テレビ小説『ひよっこ』(NHK)で、お茶の間の人たちにその独特の存在感を知らしめした銀杏BOYZの峯田和伸さん。6月23日には出演映画『猫は抱くもの』がスタート。“人間の内面”と“猫の視点”を魅力的に描いた猫映画の決定版で、彼はヒロインの沢尻エリカさんに影響を与える画家を演じています。ちなみに沢尻さんの愛猫役を務めるのは正統派イケメンの吉沢亮さん!■何もないのに、何かある!「美女と野獣の格差恋愛ドラマ」と言われる7月スタートの『高嶺の花』(日テレ系)では、峯田さんは石原さとみさんと運命の恋に落ちる、ルックスもお金もない平凡な男を演じます。そんな、何もない男の役が似合うにも関わらず、彼はなぜ、ああも個性的な存在感を放つのでしょうか。彼の時代が来る気がして仕方ない!というわけで今回は、西洋占星術で峯田さんの魅力を紐解いていこうと思います。それと、あなたが「峯田和伸さんになるとき」も調べてみました。え?と思ったら、ぜひ最後までチェックして!■峯田さんの星回りを見てみたら…筆者はこの方の存在を『ひよっこ』で知りました。無知ですみません。その後、ミュージシャンや役者さんとして活躍している人だとわかったのですが…。なんでしょう、この味のある感じ。何か訴えてくるものがありますよね。めちゃくちゃ人間っぽくて、同時に野性的で、見た目に関係なくどこかセクシー。昔は結構、やんちゃだったのかな?それとも永遠に夢を追う少年?ホロスコープを見たらやっぱり熱く、そしてかなり強烈な星回りでした。◎峯田和伸(1977年12月10日生まれ)ホロスコープを見れば一目瞭然。射手座に星がびっしり詰まっています!■彼の性格はこれ!ホロスコープ一覧峯田和伸さんってこんな人・仕事に対する思いどこまでも走り続けるタイプで、新しい可能性を目指します。目の前に扉があるなら、必ず開けようとするでしょう。・プライベート自由が好きだから、恋をしても束縛はしないし、されません。ともに成長していこう、というノリです。・失恋したらあまり引きずらず次に行きます。そんなふうにイメージして読めば、星が伝える“彼のイメージ”をつかめるかと思います。■夢がルパン三世ってどういうこと?なお、表に書いた「海王星」は夢の話です。海王星はひとつの星座にだいたい14年くらい留まるので、1970年~1983年前後(おおよそ)生まれの人は、海王星は射手座です。そこで、彼の生まれた1977年の人気アニメ番組から時代背景をイメージしようと調べたら、『ルパン三世』や『宇宙戦艦ヤマト』『あらいぐまラスカル』『家なき子』など名作ぞろい。例えば、ルパンのように“泥棒だけどカッコよくて心優しい”とか、ヤマトのように“地球とおさらばしちゃう”とか、そんなに単純じゃないにしても、彼の世代の「夢」の思想と重なると思います。■射手座は無鉄砲なチャレンジャーしかも彼は射手座に、太陽・月・金星・海王星と4つも星が並んでいます。太陽は「表の顔」や「仕事で見せる顔」、月は「プライベートで見せる顔」に表れます。金星は「金銭感覚」「趣向の価値観」「恋愛の好み」「魅力」など。ココロニプロロの「誕生日占いパレット」によると、彼は「保護本能をくすぐられるタイプ」を表す星回り。まさに!参考までに記すと、射手座のエレメンツ(4元素)は「火」、モダリティ(3区分)は「柔軟」、ルーラー(支配星)は「木星」です。ホロスコープの「精神性」にも属しています。つまり射手座は明るくて無鉄砲で過激で、どこまでも可能性を追い続けるチャレンジャー。ブッ飛んだパフォーマンスにかけては、彼は一目置かれる存在みたいですし…(過去ライブ中、全裸になったこともあったとか)。でも銀杏BOYSの歌詞には、かなりストレートに本音が綴られていて。恋とか、女は嫌いとか、リアリティーのある言葉がいくつも並んでいてカッコいいんです。ぜひ聴いてみて!■全ての人の中に射手座の要素がある実はこういった「射手座的なカッコいい要素」は、全ての星座のみなさんの中にあります。「峯田和伸さん」的でありたいかどうかはともかく、あなたの「可能性」が広がるシチュエーションは知っておいていただきたいところ。なぜって、今年の秋には、射手座は幸運の時期に入るんです。知らなきゃ損ですよ!調べ方はとっても簡単。あなたの太陽星座と月星座から、反時計回りの「9番目」をチェックしましょう。(例)あなたが「山羊座」生まれなら、反時計回りの9番目のハウスは「乙女座」となります。下記のうち、山羊座ではなく「乙女座」の欄を読んでください。太陽星座と月星座が別々の方は「あなたの峯田和伸さん的な姿」は2つ、一致している方は1つです。月星座をご存知ない場合は、「誕生日占いパレット」で調べてみて!■あなたが峯田和伸さんになるのは?それぞれ、以下のようなとき、あなたのカッコいい要素と可能性が広がるでしょう。☆射手座(太陽または月が牡羊座)あなたが峯田和伸さんになるのは、失敗するわけがないという気持ちのとき。何とかなるさという恐れない前向きな気持ちのとき。☆山羊座(太陽または月が牡牛座)あなたが峯田和伸さんになるのは、持ち前の魅力を自己満足で終わらせないとき。世に役立てていくとき。地道に仕事をしているとき。☆水瓶座(太陽または月が双子座)あなたが峯田和伸さんになるのは、ボランティア精神を発揮しているとき。人の役に立つために、見えないところで努力しているとき。☆魚座(太陽または月が蟹座)あなたが峯田和伸さんになるのは、小さな範囲から大きな範囲に向かうとき。大勢の仲間を作るとき。広い心で愛していくとき。☆牡羊座(太陽または月が獅子座)あなたが峯田和伸さんになるのは、何も考えずに新しいことにチャレンジするとき。ライバルや競争に勝とうと努力するとき。☆牡牛座(太陽または月が乙女座)あなたが峯田和伸さんになるのは、品質のいいもの、こだわりのもの、そういった愛着のあるものに包まれるとき。“とりあえず”という考えを捨てるとき。☆双子座(太陽または月が天秤座)あなたが峯田和伸さんになるのは、ニュース、インスタ、ブログ、あらゆる情報を網羅する気持ちで情報交換をするとき。☆蟹座(太陽または月が蠍座)あなたが峯田和伸さんになるのは、結婚を考えたとき。誰かを守っていこうとするとき。☆獅子座(太陽または月が射手座)あなたが峯田和伸さんになるのは、ヒロイン(ヒーロー)になって一流の贅沢をしているとき。未経験なら、経験できる場所へ行くとき。☆乙女座(太陽または月が山羊座)あなたが峯田和伸さんになるのは、詩や音楽など、表現を通して文学に触れているとき。古くても、その基盤となるものを知るとき。☆天秤座(太陽または月が水瓶座)あなたが峯田和伸さんになるのは、一部の仲間だけでなく、多くの人と社交的に付き合うとき。いつも同じグループではなく、新しい出会いを得たとき。☆蠍座(太陽または月が魚座)あなたが峯田和伸さんになるのは、誰かと1対1でじっくりと向き合うとき。ひとつのことを極めていくとき。■発揮しないともったいない!ご自身の「峯田和伸さん的な魅力が引き出されるとき」はわかりましたか?なんとなくでも思い当たる方は、すでに「カッコいい要素」を発揮しているのでしょう。思い当たらない場合は、そうなるような体験をすることをおすすめします。参考までに言うと、以前「悪女な魅力」にまつわる記事にて、「射手座は“ジャジャ馬根性で陥れる”」と書かせていただきました。こちらもよかったらご覧くださいね。
2018年06月22日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「母の影響」です。僕が音楽を聴くようになったきっかけはおかんです。母はクイーンのファンで彼らのレコードが家に何枚もありました。それを僕も聴きはじめたのが音楽に傾倒したきっかけ。母もそうですけど、その従兄弟たちが音楽好きでした。兄弟でアマチュアですけどバンドをやってたんです。クイーンを聴いていたのも、彼らの影響ちゃうかな?と思います。そのおじさんたちの家には防音のスタジオもあったんですよ。盆暮れには、そこの家に遊びに行って、ドラム叩かせてもらったり、アンプ内蔵のミニギターを買ってもらってディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のギターリフの弾き方を教えてもらったりしていましたね。そんな音楽好きの親族なので今、僕がこうしてプロのミュージシャンになっているのをとても喜んでくれているみたいです。うちは母子家庭ということもあり、すごく過保護で過干渉。しつけも教育もとても厳しかったです。だけど、母子ともに音楽が好きということもあり、音楽に関するおねだりに対しては寛容だった記憶があります。CDもたくさん買ってもらった。でも、プロの音楽家になるっていうのは、想定外だったんじゃないでしょうか。ひとりっ子だし、いい大学出て堅い仕事についてほしかったんだと思います。だからプロになりたいと言ったときも当然、反対されました。それで、4年間の期間限定で音楽活動をさせてもらい、その期間内にデビューできなかったら諦めるという約束を交わしたんです。インディーズ時代は、自分の力でやりなさいという感じで突き放されてましたね。で、いざ、デビューしたら手のひらを返したようにめちゃくちゃ応援してくれています。いや、応援というかもはやディレクター気取りです。僕は実家で音楽制作をしています。家は木造です。音は母の部屋まできっちり届く。そうすると、めちゃくちゃチャチャ入れてきます。いきなり部屋に入ってきて「今のハモりどうなん?」とか言ってきます。「そこ、下ハモちゃう?」と。「あんたがいいならいいけど、あたしは下ハモやと思うけど?」と言い残し、去っていきます。僕は年中反抗期なんで、スタイルとして「もう、ええから」と返しつつ、その助言を試して「ほんまにええな…」と唸ったりしています。母は、今も僕の最大のインフルエンサーです。過去も今も、レール敷かれっぱなしです。おかざき・たいいくタイアップ曲満載の企画アルバム『OT WORKS』が発売中。NHK総合の新番組『テンゴちゃん~土曜深夜の辺境レボリューション~』(土曜24:05~、次回放送未定)パーソナリティ。※『anan』2018年6月27日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年06月21日「あれ?ひょっとして音読できない…?」長女の発達が気になり、いつもの小児科へ…出典 : こんにちは。『発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て』著者・楽々かあさんこと、大場美鈴です。今回は、グレーゾーンの娘のお話をしますね。小学校入学を心待ちにしていた娘。勉強もやる気まんまんで、ひらがなの練習も自ら進んでしていました。ところが、入学してしばらく経ったころのこと。宿題の教科書の音読が、ひらがな文があやふやで、ひと文字ひと文字拾い読み。「あれ?ひょっとして音読できない…?まあ、まだ小さいから、ひらがな読めない子も他にもいると思うケド…」なんせ、うちには字が書けない・漢字が覚えられないことで、本当に学習面でしんどい想いをしてきた長男がいます。もしかして、長女にもLD(学習障害/学習症)のうちの「ディスレクシア(読字障害/発達性読み書き障害)」の傾向があるのかもしれない…という不安が私の頭をよぎりました。そこで、まずは、「いつもの小児科」へ。うちでは、余程のことがなければ、子どもたちの発達面で気になることは、「いつもの小児科」で、カゼやアレルギー症状での受診のついでに、3人まとめてこまめに相談しています(そして「余程のこと」がある場合には、先生から専門病院に紹介状を書いて下さいます)。小さなころから娘の成長を見守り続けてくれた「いつもの小児科」の先生は、今までの成長の過程や、普段の娘の様子、他の病気との関連なども合わせて判断することができます。また、併設の内科で私も夫も時折診て頂くため、家族関係などもよくご存知の上、数多くのタイプのお子さんたちを毎日診続け、総合的な診察ができるので頼りになります。長女のように、乳児健診などで発達について特に何も言われなかった場合でも、もしも日頃のお子さんの様子から「あれ?」と疑問や不安を感じたら、まずは「いつもの小児科」で、気軽に相談してみるのがいいのではないでしょうか。「子どもの心の診療ネットワーク事業」国立成育医療研究センター娘は「発達の時差」があるだけなのかも…出典 : 「いつもの小児科」の先生は、「ひょっとして、娘にLDがあるのでは…?」という私の不安に対して、その場で絵本を読ませたり、口頭で簡単な計算問題などを出して、長女の様子(目の動かし方や、考える時間、話し方など)を観察し…「お母さん、これはね、全然大丈夫。心配いらないよ」と断言して下さいました。要するに、「これくらいであれば、通常の成長の個人差の範囲内」ということのようです。そして実際に、数ヶ月経った夏休みの最中に、娘はある時すっと、ひらがな文の音読がすらすらできるようになりました。娘は学習面では万事この調子で、「あれ?ココができないなあ」と思っても、成長を少しの間待てば、ゆっくり部分の発達も自然と育つことができるタイプのようでした。長女の発達のしかたは、発達の凸凹差が大きく「障害物」になっていた長男とはまた違っていて、部分的にほんの数ヶ月だけ、平均的な発達との間に「時差」があるだけなのかも…私はそう思うようになりました。これは、小さなころは同学年の4月5月生まれの子より、例え健全に成長していてもなんとなく2月3月生まれの子を幼く感じてしまう、「早生まれ・遅生まれ」の差に、似ているのかもしれませんね。だから、私は「自然な成長を待てば、娘の場合は問題なし!」と、気楽に構えることにしました。ところが娘自身は、次第に学習に対する自信と意欲を失いかけていったのです。その理由は、「定型発達(ニューロティピカル)」に合わせた、学校の授業進行にありました。「定型発達症候群って何?」NHK発達障害プロジェクト「こんなハズじゃないのに…」学校でできない体験を積んでしまう娘出典 : 親バカな私から見れば、娘はよく機転が利く、しっかり者の利発な子です。言葉も達者で話がとても分かり易いし、観察力が鋭く、うっかり屋の私や長男が探し物をしていると、「あ、それ、ゲンカンに落ちてたよ」なんて、いつも教えてくれます。ですから、決して「勉強のできない子」ではないと思っています。…ところが学校では、ゆっくり部分が育つまでの「発達の時差」の間に、長女は「できない体験」を積み重ねてしまいます。大半の子がひらがな文をスラスラ読めるころでも、つかえつかえ、シドロモドロになって、悔しくて泣き出してしまう。それが自然とできるころには、クラスは漢字学習に入っていて、また「漢字混じりの文が読めない」となってしまう。"それができるころ"には、みんなはまた次の学習に…常にこの繰り返し。算数も同様に、数唱も、足し算も、繰り上がりも、みんなからワンテンポ遅れた「時差」がありました。出典 : テストでも、ひらがな文が音読で読めるようになってからも、どの教科もトンチンカンな答えでペケばかり。「こえに出してよめば、イミは分かるんだけど、テストのときは、おハナシしちゃダメでしょ。でも、アタマの中でこえを出すのが、◯子、まだむずかしいから、えを見て『たぶん、こうかな?』って、こたえかいてるの…」と、娘は半ベソで訴えます。私は、長男の経験から、テストが何点でも本人を責めないようにしていますが、それでも「こんなハズじゃないのに…ホントはもっとできるのに…」と、負けず嫌いな彼女はどこか納得いかずにいる様子。6歳の娘にだって、小さなプライドはあるのです。ほんの数ヶ月待てば自然とできるのに、「ティピカルな発達」に合わせた教科書どおりの一斉授業では、いつまで経ってもクラスの中で「できない体験」が続いてしまいがちです。大人になれば、100歳も101歳も大した違いではありませんが、小さな子にとっては、ほんの数ヶ月の部分的な「発達の時差」が、大きな違いに感じられてしまいます。実は、「障害」という診断がつく程ではなくとも、この「発達の時差」によって、娘のように人知れず、悔しい想いやできない体験を積み重ねてしまうお子さんは、通常学級の中にも一定の割合いるようです。私にはむしろ、なんでもまんべんなく、平均的に育ってゆく子のほうが貴重だとすら思えます。そしておそらく、娘のこの「発達の時差」は、同級生たちが成長期の終わりを迎えるころには、ほぼ自然に解消されるものと予想されますが、その間の10数年、「できない自分」というイメージを抱えたままになってしまうのは、なんとか避けたいところです。そのために、私は「今」何ができるのでしょう。ほんの数ヶ月の「発達の時差」の間にできること出典 : まず、大事なのは娘が「自分に対する自信と、勉強に対する意欲を失わないこと」です。ここを護ってあげないと、自分に否定的なイメージができたり、本来理解力のある子であっても、勉強に対する苦手意識ができてしまったり、興味が持てずに学習機会自体が減ってしまい、本当の「学力低下」へとつながってしまう可能性があるからです。これは、グレーゾーンの子であっても起こりうる、学習面での「二次障害」だと、私は思います。経験上、これだけはなんとしても回避したいところ。そのために…出典 : まず、担任の先生が、長女のテストの点などの印象だけで、「勉強ができない子」「サボっている子」などのマイナスイメージを持たないように、私は保護者面談などで、次のように伝えました。「◯◯クリニックの先生に診察していただいたところ、娘は発達面での心配はないとおっしゃっていました。一学期はできなかったひらがな文の音読も、自然とできるようになりました。、本人も勉強に対する意欲が強く努力家なので、テストや宿題の直しもイヤがらずに家でも頑張っています。◯子は、こういう成長のしかたをする子のようです」お子さんの発達の特徴については、「お医者さんがこう言っていた」「検査結果ではこうだった」「臨床心理士さんのお話では…」など、お医者さんや専門家の意見や、客観的な「証拠」があると、理解してもらいやすくなると思います(必要に応じて文書化すると良いでしょう)。また、親の感情ではなく「事実」を伝え、できないことや心配なことよりも、できるようになったことや本人の意欲など、ポジティブな情報のほうが多くなるように伝えます。そして、診断がつく程でもないグレーゾーンの子であっても、「こういう成長のしかたをする子です」と伝え、それが「本人の努力不足」や「親の育て方のせい」などではなく、個性の一部であることを分かってもらえるまで、丁寧に説明するのがいいでしょう。出典 : また、ゆっくり部分に「発達の時差」がある間、本人は宿題にすごく時間がかかったり、今の学習単元の内容が難しく感じられると思います。この負担を減らすために、長男同様、長女の場合も「一時的に」ツールを使い、私も宿題サポートをしています。こういった、補助的なツールやサポートは、負担の大きな時期だけして、できるようになったら卒業すればいいのです。例えば、宿題の音読の負担が大きな時は、長女は「耳からの情報」は良く受け取れるので、・最初は私が文を一節ずつ読み、その後を長女が復唱する。慣れてきたら文章を次第に長くしていき、最終的には全部一緒に読む。(例:母「むかしむかし」娘「むかしむかし」→母「あるところに」娘「あるところに」→…)・よく読み間違えるところにラインを引いたり、単語を◯で囲ったりする(娘の好きな色でOK!)…など。この場合のポイントは、教科書の文字をペンや指でなぞりながら「文字と音をセットで入力し、体感して読む」ことだと思います。長女が字を目で追わずに、私の声だけを頼りに読んでいたなら、手を添えたり、「字も一緒に見てね」と声かけしました。お母さんやおうちの方が一緒に読んでくれるだけでも、負担感がずいぶん違うと思います。Upload By 楽々かあさん同様に、計算ドリルの宿題も、指やブロック、お菓子、ビーズなどは好きなだけ使って良いことにし、必要があれば、私の両手も両足も、その辺に寝転がっている次男の足の指も使いました(笑)。LDのある子に限らず、小さな子は数や量の感覚が未発達なことが多いので、「その子のタイミング」が来るまで、実物を見て、触って、確かめながら考えればいいんです。そして、長男の時の反省を活かし、長女が「宿題イヤだな、つらいな」とならないよう、「なるべく」明るく楽しいイメージでできるように心がけました(とはいえ、私もいつもニコニコしながら気長につき合えた訳ではありませんので、ご安心下さい)。そうしているうちに、「きょうは1人で読めるよ」「あ、これはユビつかわなくても、◯子わかる!」が増えてきました。出典 : そして、私の想像上の生き物である「フツーの一年生」とではなく、長女自身との比較で、「その子なりに」できるようになったこと、頑張れていること、小さな進歩などを、キモチ大盛り気味で伝えています。「最近、漢字が入ってる文も、読めるようになってきたね」「テスト、よくがんばったね。ペケのとこも意味は合ってるモン、かあちゃんならマルにしちゃう(長女の手のひらに◯)」「◯子は本当に丁寧でいい字を書くね。かあちゃん、この字大好き!」…とか。そして、学習以外のところでも、「◯子は本当に細かいことによく気がつくね。観察力がある証拠だね」「なるほど〜、さすが◯子の話は分かりやすい!賢いなあ(ナデナデ)」「◯子は踊りをすぐ覚えちゃうね。身体の動きの記憶力がいいんじゃない?」…などと、学校のテストや成績表には反映されにくい、長女のいいところ、すごいところ、素敵なところを、できるだけその都度言葉にして伝えるようにしています。長女が自分のことを肯定的に思え、好きでい続けられるのなら、私は喜んで親バカになります。たった一度の、わが子の育児です。謙虚さや奥ゆかしさが「美徳」とされる国であっても、親がわが子の素晴らしさを本人に伝えるのに、誰に遠慮することもありません。大人たちには「今」何ができるだろう出典 : 長女は今、宿題に進んで取り組み、教科書以外の勉強も自分で沢山発見しては、私に教えてくれます。それでも、「きょうはつかれてるから、がっこう休みたい。ママといっしょにいたい」と、くっついて離れないときもあります。学校のテストや成績表だけで、子どもが「自分は勉強ができない」と思い込んだり、進学を諦めたり、将来の夢が消えてしまったり、大人になっても「勉強=つらくて苦しいもの」と苦手意識を持ってしまうのは、あまりにもモッタイナイことだと、私は思います。「成長のしかたの違い」だけで、無限に広がるその子の可能性の芽が間引かれていかないように…。「個性の違い」だけで、未来を担う子どもたちのキラキラした瞳が曇らないように…。私たち大人には「今」何ができるでしょうか。
2018年06月21日今週6月18日(月)から放送されている連続テレビ小説「半分、青い。」第12週のサブタイトルは、「結婚したい!」。この度、突然の結婚を決断する新人漫画家・ユーコ役を務めた清野菜名のウエディングドレス姿が公開された。「半分、青い。」は、脚本家・北川悦吏子のオリジナル作品で、永野芽郁演じるヒロイン・鈴愛(すずめ)が高度経済成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明を成し遂げるまでを描いた物語。東京で、カリスマ漫画家である師匠・秋風羽織(豊川悦司)のもと、念願の漫画家デビューを果たし、連載をスタートした鈴愛(永野さん)とユーコ(清野さん)。しかし、第70回・6月21日(木)の放送で、連載打ち切りを告げられ荒れた生活を送るユーコとそれを心配する鈴愛は、激しい口論の中でお互いの本心があふれ出し、ユーコは漫画をやめて結婚することを決断する。■清野菜名「言葉では追いつけない感情があふれて」そして6月22日(金)の放送では、結婚を機に、秋風のオフィス・ティンカーベルを旅立つユーコのウェディングドレス姿とそれを見守る鈴愛と秋風のシーンが描かれるという。鈴愛のライバルであり、盟友となったユーコこと小宮裕子役を務める清野さんは、「ウェディングドレスを着て、オフィス・ティンカーベルからお嫁に行くシーンは、『もうここには戻って来れないんだ…』という悲しい気持ちもありましたが、尊敬する秋風先生と大好きな鈴愛のあったかい空気感に包まれて、言葉では追いつけない感情があふれて、自然と涙が出てきました」とコメント。「2人がとても素敵な表情で送り出してくれたので、ユーコにとって一生忘れられない特別な日となりました」と、本シーンを語っている。■6月22日(金)放送・第71回あらすじユーコが結婚してオフィス・ティンカーベルを去る日を迎えた。ここで思春期を過ごし、漫画に打ち込んできたユーコを、秋風や菱本(井川遥)は娘を送り出す気持ちで見送る。鈴愛はユーコが使っていた漫画道具を引き取り、秋風のもとでがんばろうと気持ちを新たにする。一方、そのころ岐阜では、晴(松雪泰子)や和子(原田知世)らが、貴美香(余貴美子)の還暦パーティーを開催しようと盛り上がる。連続テレビ小説「半分、青い。」はNHK総合で月~土曜午前8時~8時15分、午後0時45分~1時の放送。BSプレミアムで月~土曜午前7時30分~7時45分と午後11時30分~11時45分の放送。土曜の午前9時30分~11時には1週間分をまとめて放送中。(text:cinemacafe.net)
2018年06月21日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「データ資本主義」です。タダほど高いものはない。情報の重要さを自覚して。Facebookユーザーの個人情報が流出し、民間企業に不正に売られ、その情報に基づき、一昨年のアメリカ大統領選では、トランプ陣営が相手側に不利になる情報を流しコントロールしたのではないか、という疑惑があがりました。これは、「性格診断アプリ」によって、ユーザーの支持政党や投票傾向が抽出され悪用されたというもの。アプリを利用したユーザーとその友達、最大8700万人が被害に遭ったといわれています。みなさんもSNSでアンケートや性格診断、占いなどをよく目にしますよね?無料だったり、ポイントがもらえたりして気軽に楽しめますが、その対価として私たちは貴重な個人情報を差し出しています。基本的に、「タダで楽しめるものなんて、世の中にはない」と肝に銘じておいたほうがよいでしょう。SNSやメール、音楽配信、ゲームなど、企業は無料で提供することにより、膨大なデータを入手し人工知能を鍛えます。名前や年齢、住む場所、家族構成などの属性、年収、趣味嗜好など、詳細なマーケティングが可能になる。ユーザーの回答、投稿するワードや写真をもとに、その人の興味を引きそうな広告をタイムラインにアップし、購買につなげるのです。これからは、モノのインターネット化「IoT」が広がります。たとえば冷蔵庫とインターネットがつながれば、不足した食材は自動的にネットに注文、補充されるようなことも夢ではありません。日々のデータを蓄積し、リアルタイムで消費動向を把握。データ(情報)が企業の大事な資本となる「データ資本主義」が進んでいくのです。しかし、そのデータを、GoogleやFacebook、Amazonなど、一部の企業が独占しているのは問題ではないかと、今年のダボス会議(世界経済フォーラム)で言及されました。人権意識の強い欧州では、「一般データ保護規則」により、個人情報を違法に移転したり処理することに厳しい罰則を課し、警鐘を鳴らしています。私たちは、利便性を追求するあまり、自分の情報を差し出し、気づかないうちに選択の自由をも手放しているという認識を忘れてはならないと思います。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。新刊『堀潤の伝える人になろう講座』(朝日新聞出版)が好評発売中。※『anan』2018年6月27日号より。写真・中島慶子題字&イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年06月20日サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会がいよいよ開幕しました。本日は、日本が初戦の相手、コロンビアと熱戦を繰り広げています。多くの国民が関心を持つ世界的スポーツイベントであり、W杯はサッカーだけにとどまらず様々なジャンルに影響を及ぼします。今回はW杯が不動産業に対して及ぼした意外な影響を、筆者の実体験からご紹介します。■ W杯の日本戦が始まると、水道の使用量が大きく変化する!「ある意外なものの変化を通じて人々の行動がつかめる」という話があります。1952年から1954年までNHKで放送されたラジオドラマの「君の名は」は、主人公の真知子と春樹が再会しそうになると不都合が起き、「会えそうで会えない」という事態が何度も繰り返される物語から、空前の人気となりました。そのため「番組の放送時間になると銭湯の女湯から人が消えた」というエピソードが今でも伝わっています。ヨウコ / PIXTA(ピクスタ)サッカーW杯も同様の人気イベントであり、多くの人が同時にテレビを見たことにより、試合中に水道の使用量が大きく変化したことがテレビで取り上げられたことがあります。ヨウコ / PIXTA(ピクスタ)大勢の人が同時に水道を使用すると水圧が落ちて水の出方が悪くなり、それによってトラブルが起きる恐れもあり、東京都水道局では使用量や水圧の変化を24時間体制で監視し、水圧や給水量をたえず調整しています。さわだゆたか / PIXTA(ピクスタ)W杯の日本戦の際は試合開始とともに水道の使用量が急速に低下し、ハーフタイムに入ると一気に増加したそうです。恐らくみんな一斉にトイレにでも行ったのでしょう。後半開始とともに使用量は再び減少し、試合終了とともに急増しました。■ 日本戦の間に客に電話をするのはご法度!?筆者が不動産業界に転身したのは1997年の12月で、W杯フランス大会に日本が初出場を決めた直後になります。jannoon028 / PIXTA(ピクスタ)それ以降、現地案内のアポイントをとるために連日顧客に電話をかけまくっていましたが、初戦のアルゼンチン戦の当日は試合時間が近づくと、誰に電話しても烈火のごとく怒られました。「サッカーを観てるんだから、こんな時間に電話なんてしてくるな!」と少しでも食い下がれば関係を絶たれかねないくらいの勢いで、こうなってはもう仕事になりません。これは2戦目だったクロアチア戦の時も同様で、恐らくこの二日間で「W杯の日本戦の間は客に電話をしてはいけない」という意識が業界で共有されたと思います。2002年の日韓大会には、日本代表の試合中は電話をしていなくても特に何も言われませんでした。SoutaBank / PIXTA(ピクスタ)当時の不動産業界において、18時から21時半くらいまでは客に電話をかける以外のことは許されませんでしたので、これは異例のことなのです(現在どうなのかはよくわかりません)。■ 2014年のブラジル大会では理事会が異常に短時間で終わった!前回のブラジル大会の際、筆者はマンション管理会社のフロントでしたが、この時は理事会が日本戦のキックオフと重なってしまったという事例がありました。CORA / PIXTA(ピクスタ)偶数月の第二日曜日の10時というのが定例となっている管理組合があり、4月の理事会においても「それでは次回もいつも通りということで」と機械的に日程を設定したのですが、その日が初戦のコートジボアール戦のキックオフと重なっていたのです。気付いたのが直前であったのでもはや変更できず、そのまま実施するしかありませんでした。誰も来ないんじゃないかと心配しましたがかろうじて過半数の出席があり、「ともかく手短にやりましょう」と議事を進めましたが、本来ならこじれる話もサクサク進み、通常では2時間かかる理事会が30分で終了しました。■ 今回のW杯では不動産の営業への影響は少なそうおこ茶 / PIXTA(ピクスタ)今後のロシアW杯の日本戦のキックオフは、2戦目のセネガル戦が6月25日(月)0時、3戦目のポーランド戦が6月28日(木)23時ということで、不動産の営業に対する影響はそれほどなさそうです。今回の日本代表は厳しい戦いが予想されていますが、前評判を見事にひっくり返して、8年前の再現となることを願っています。
2018年06月19日女優・広瀬すずがヒロインを務める2019年度前期 連続テレビ小説「なつぞら」の十勝ロケ取材会が行われ、広瀬さんをはじめ、松嶋菜々子、藤木直人、吉沢亮、山田裕貴らが参加した。連続テレビ小説100作目にあたる本作は、脚本家・大森寿美男によるオリジナル作品。戦後、北海道の大自然、そして日本アニメの草創期を舞台にした、まっすぐに生きたヒロイン・なつの夢と冒険、愛と感動の物語。今回行われた撮影シーンは、第4週放送予定となる、十勝農業高校・演劇部員のなつ(広瀬さん)が、演劇コンクールを十勝全体で盛りあげようと、なつの養母・富士子(松嶋さん)に相談する場面。ヒロイン・奥原なつを演じる広瀬さんは、「こんなに広い世界で、自然に囲まれながら撮影できるのは、なかなかない機会なので、のびのびとなつを演じたいです」と今回の十勝ロケでの意気込みを述べ、「共演者のみなさんとも、なつとして言葉を交わすことができて、台本だけではなかなか想像がつかなかった距離感や温度などをちゃんと感じられたので、甘えさせていただこうと思っています」とコメント。母としてなつを育てる富士子を演じる松嶋さんは、「十勝で育った富士子という役をやらせていただきますが、その大地のように広い心で、すずちゃん、そしてすずちゃん演じるなっちゃんを大きく受け止めていきたいと思います」と話し、その夫・剛男を演じる藤木さんは、昨日初めて広瀬さんと共演したそうで、「『父さん』と呼ばれて、僕の父性が目覚めました」と笑う場面も。ほかにも、柴田牧場の従業員を演じる音尾琢真は「北海道出身の者として、こんなにうれしいことはない」と喜び、吉沢さんは「動物とふれあいながらの撮影をしています。この広い大地に足をしっかり着けて精一杯生きられたら」とコメント。そして、なつの幼なじみ役の山田さんは「この北海道の森や木々たちに力があるように感じました」と言い、草刈正雄も「北海道の地が、柴田家となつを一瞬にして家族にしてくれました」と、北海道という大自然の中での撮影を楽しんでいる様子。なお、今回の十勝ロケはキャスト・スタッフのほか、地元エキストラのべ約50人、牛のべ約80頭、馬のべ約15頭が期間中参加し、今月末ごろまで行われる予定だ。2019年度前期 連続テレビ小説「なつぞら」は2019年4月1日(月)~9月28日(土)NHKにて放送(全156回予定)。(cinemacafe.net)
2018年06月19日音楽家の椎名林檎、演出振付家のMIKIKO、そして小説家の西加奈子というトップクリエイターの3人が、初めて旅番組に挑戦した「猫にまた旅 ~椎名林檎・MIKIKO・西加奈子 ロシアを行く~」が、6月30日(土)に放送されることが決定した。今年デビュー20周年を迎え、書き下ろしたドラマ「カルテット」の主題歌が話題になったことも記憶に新しい椎名林檎、「Perfume」「BABYMETAL」など様々なアーティストの振付を手掛けるMIKIKO、そして、「まく子」が実写映画化されることも決定している直木賞作家・西加奈子。プライベートでも親交を深める彼女たちが訪れたのは、帝政ロシアの都として栄えたサンクトペテルブルグ。歴史と芸術に彩られた美しい街で、“3人の猫娘たち”が“芸のこやし”をハンティング。クリエイターならではの視点で、古都の魅力を掘り下げていく。番組内では、ロシアの伝統楽器「バラライカ」のバンドアンサンブルを体感したり、世界5大バレエ団として名をはせる「マリインスキー・バレエ団」に潜入したり。またロシアの文豪ドストエフスキーの家の訪問など、3人の創作に通ずるシチュエーションが満載。ほかにも、世界の猫・ロシア編として、ロシアンブルーのブリーダーを訪ね、ロシアの一般家族の夕食に突撃も。もちろん、エルミタージュ美術館をはじめとする名所も周る。「猫にまた旅 ~椎名林檎・MIKIKO・西加奈子 ロシアを行く~」は6月30日(土)23時5分~NHK総合テレビにて放送。(cinemacafe.net)
2018年06月19日こんにちは、アートディレクターの諸戸佑美です。読者の皆さんは、音楽や芸術好きの方々も多いと思うのですが、最近どんな音楽を良く聴かれていますか?【シネマの時間】第31回は、世界を魅了する魂のピアニスト フジコ・ヘミングのドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミングの時間』をご紹介させていただきます。苦難を乗り越え、60代に一夜にして世界に見出された遅咲きのシンデレラ、フジコ・ヘミング!80代になった今でも日本、ヨーロッパ、北米南米など世界中で年間約60本の演奏活動を続け、チケットは即完売、新たなオファーも絶えない奇跡のピアニストです。本作は、映画はもとより数多くの音楽映像やドキュメント作品、コンサートの総合演出なども手掛ける小松荘一良監督が、企画から立ち上げ、パリ・NY・LA・ブエノスアイレス・ベルリン・東京・京都といった世界を巡るフジコを2年間に渡って撮影したドキュメンタリー映画。情感溢れるダイナミックな演奏シーンとともに、お気に入りのアンティークに囲まれたパリや東京などのご自宅で、愛する動物たちとともに暮らす姿、知られざる家族・恋についてなど、本作でしか見られないフジコ・ヘミングの素顔が解き明かされています。多くの人々を魅了してやまないフジコの音楽は、どんな人生・ライフスタイルから生まれてくるのでしょうか?今回、小松荘一良監督に制作秘話など貴重なお話をたっぷりと伺っています。どうぞお楽しみいただければ幸いです!■映画『フジコ・ヘミングの時間』小松荘一良監督特別インタビュー!ーー本日はどうぞよろしくお願いいたします。私もフジコ・ヘミングさんのことが好きなのですが鑑賞させていただき素晴らしい作品だと思いました。まずはフジコさんと小松監督の出会いからお聞かせください。ありがとうございます。出会いは、2013年の春にあるTVのドキュメンタリーの企画がありまして、その時初めて出会いました。僕は、ロックやポップスやダンスが多くクラシックはあまり知らなかったのですが、1999年のフジコさんの一番最初のドキュメンタリーを見てたんですね。すごく良い作品だったし、いろいろ調べるうちにこの人でやってみようと思いました。一番最初にはじめましてとコンサート会場に会いに行ったときに、向こうから演奏が終わってスタッフに囲まれて廊下を歩いて来られて、僕が挨拶をしたら、ふっと目をそらしてはにかんだんですよ(笑)。ーー初対面ですしね。恥ずかしかったのかもしれませんね。はい。初対面ですし、モジモジとされて少女みたいでした。本当に可愛らしい人だなと思って。初めましてということでケーキを持って行ったんですけどそのお礼もちゃんとしてくれたりして。それからは基本的にずっと1対1のやりとりをさせていただいています。ーー最初に企画を立ててアポイントを取って、はじめましてという感じですか?はい、もちろん。イベンターやコンサート主催者に電話をかけて、こういう状況でとお話しをして。じゃあ後はご本人とお会いして直接決めてくださいと言われて、はじめましてと、そこからなんですよ。ーーすごいですね。ちょっとウマが合ったのかもしれないし、色々な話を伺って面白いと思ったんですが、そのドキュメンタリーがどうしても地上波だから、結局今までのフジコさんのドキュメンタリーと同じような艱難辛苦話の焼き直しを求められたんですね。僕が取材をしていたときは、もっと違うところがあってチャーミングさもあったりして。注目を浴びた頃の姿ではなく、もっと今の姿を描きたかったんです。でもお陰で良い関係性ができたのでいつかまたできたらいいな、ちゃんとしたものが作れたらいいなと、年に何回か一緒にお茶を飲んでお話を聞いたりしていたときに、南米にもツアーに行くということを聞いたんです。僕は、フジコさんの国内ツアーしか見たことがないので、海外ではどういう生活をしてるんだろうか、どういう人たちと関わってるんだろうか、何を食べているんだろうかとかすごく興味が湧いて、そこを改めて撮りたいなと思った。まずは、知り合いのTV局に企画を持って行ったりして、だんだんとやっていくうちにやっぱり映画でということになったんです。ーーTVは様々な制約がありそうです。はい。もっと自由にしたいというところがあった。その当時のフジコさんに密着して、その時代を伝えたいという思いもありました。現在こうなんですよと。1999年のあの貧しい時から一夜にしてシンデレラになったというところは、みんなファンの方はすでにものすごく詳しいじゃないですか。でもそれから20年近く経ってるんですよ。フジコさんは、現在アーティストとしてすごく活動的になっているのでそのあたりを見せたいし、カッコイイし、少女の部分もある、すごく毒舌なところもあるし、気位が高いし、ずっこけたりとその辺がね、面白いの。それにとてもTVも見てるので世情に詳しいんですよ。ーーなるほど。そんな思いがあって映画で作ることになったわけですね。今回、映画には、世界中で演奏するフジコさんの姿やパリや東京やロサンゼルスやベルリンなどの素敵なご自宅やライフスタイルが観れたことが感激でした。フジコさんは、日々の暮らしやライフスタイルをとても大切にされていて、しかもピアニストとしてとてもストイックですね。そうですよね。あのストイックさは、おそらくお母さんの影響で。すごく厳しかったらしいので、そうしないとピアノを上手くなれないよ、みたいなことを少女時代に躾けられて、それを未だにずっと守ってるように僕は思えています。家に関してももちろん皆さん、家が綺麗で憧れると思うのですが、あれはフジコさんが自分で作った世界観のような気がしています。東京のご自宅も友人たちが来て「海外にいるようだわ」と言われるのをすごく嬉しそうにしてらっしゃって。少女時代から構築してきた夢があって、パリの家はこうしよう、どこどこではこうしようと常にイメージしているのかと想像します。家族の写真などすべて共通するものも置いてたりして、お洒落を超えたものがあって、アンティークやノスタルジックなものがすごく好きで、それは、自分の家族に対してヒストリーに対して愛情を持ってるんだろうなと思います。ーー出ていってしまったお父様に対しても愛情深く大切に思っていて、表現者でデザイナーのお父様にリスペクトしている関係性を小松監督がとても優しい目線で捉えていて、フジコさんも素敵なんですが小松監督がじっくりと人間関係を構築してすごくあたたかい映像になっているのにとてもグッときました。ありがとうございます。フジコさんはとても人見知りがある方だし、僕が撮る以上は優しくしようと思うんですけど、愛おしいですよね。最初はお父さんとのこともわからなかったんですがだんだんわかってくるわけですよ。壁に貼られた写真も最初は飾りかなと思っていたんですが1個1個にストーリーがあって、聞いていくうちになるほどなと思って。何十年も前のことをすごく覚えていたりとかするんです。文句を言いながらも置いてたりとかして。その身体の中の時を超えたヒストリーみたいなのを感じるなと思ったのでそこをシーンにしているんです。ーー14歳の頃に描かれた絵日記も素晴らしいですね。よく残してらっしゃったなと思って。すごく上手で、今回『暮しの手帖』にも掲載されたりと。ね、絵日記もすごいですよね。あれもあの『暮しの手帖』の出版社(朝ドラ『とと姉ちゃん』のモデルになった出版社)で、絵日記をまとめたものを作りたくて、がんばって動いてようやく実現しました。あれはきちんとした形で出したかったんです。絵日記を見つけた時にこの映画のテーマが変わりました。オーソドックスなものでなくて時を超えれるなと思って。フジコさんの歴史をただ言葉で聞くんじゃなくて、14歳の絵日記の中に全てのフジコさんが入っている。1946年の過去と2018年の現在が繋がったというか、僕は今、80代のフジコさんと話しているけど、14歳のフジコさんに見えるときもあるわけなんです。ーーご自分でも今でも16歳の気分だと仰る場面があって。あの繋がりが見えた瞬間に、わあ、すごくロマンチックだなぁと、そしてそれを感じさせる力が音楽だったりするじゃないですか。僕は、フジコさんの「月の光」という曲が特に好きなんですが、あの曲が時代を超えて行く感じがしました。ドビュッシーの「月の光」という曲は、フランスの詩人・ヴェルレーヌの幻想的な詩から作られたそうなのですが、フジコさんてそんな幻想的な感じがするなと思ってて。ーーそうですね。魔法が使えるような気がします。そうそうそう。だから特にフランスのパリで演奏するシーンはちょっとそういう感じに作ってみたんです。あんまりドキュメンタリーではやらない手法なんでしょうけど。僕はそういうのが好きであえて入れてみました。ーー幻想的でファンタジックで。パリもそうだしベルリンもそうだし、京都のお宅も宮大工の方が造った素敵な家で、あの空間自体がすごくドラマティックで絵になっているように感じました。おとぎ話のような世界を自分で構築してる気がして。フジコさんは、パリも似合うんですが京都も似合うんです。ーー本当にお似合いですよね。また、東京のご自宅もより一層良く見えて、フジコさんの側にいる動物たちも犬も猫もみんな穏やかな顔をしていて幸せそうです。本当に童話の中の主人公みたいです。おとぎ話の人のドキュメンタリーと思ったらいいのかな。フジコさんは、可愛らしくてチャーミングでそれでいて豪快で、ストイックだし孤高、人を嫌いと言いながらも人がすごく好きで、それ以上に動物たちが好きなんだろうなと思います。それとすごいのは、いくつになっても明日を夢見てる、来年を夢見てるのはパワフルですよね。ーーそうですね。映画の中のフジコさんの話す言葉一つひとつにも名言がいっぱいあって、観ながらメモをとったりしました。80代で年間60公演、世界中を演奏して回って、本当に素晴らしいと思います。そうなんですよ。素晴らしいバイタリティーです。特に日本では、年を重ねていくとこうでなければならないという風潮があるじゃないですか、それに囚われてないからそれが魅力なんだと思います。僕たちもそういうところを見てちょっと刺激を受けたりしたいなと思います。ーーそうですね。監督は、どういった部分で一番影響を受けましたか?やっぱり、やりたいことは、やりたい時にやっていくことなんだろうなと思うし、日本人てどうしても横並びで人に合わせていくんだけど、フジコさんはそういう風潮に背を向けて生きている。子どもの頃は、時代背景もあるんですけれど外国人だからとイジメにもあったりした。でも今ではそういうことを乗り越えて、自分を大切に自分の好きなように生きていきたいということを通してるじゃないですか。そうするともちろんいろんな辛いこともあるんでしょうけれど、年齢に関係なく自分の人生を自分らしく生き生きとして生きていけると思います。特に高齢化社会になってる中で、私はもう60、70代だから地味な服を着て年齢を考えてこうしようではなくてね。ーー服装もお洒落を楽しんでらっしゃって素敵ですよね。フジコさん自体が絵になっているように感じます。そうそう。だから皆さんもそうなるといいなと思う。お洒落は若者だけの特権じゃないことを、フジコさんから学びたいですよね。ーー恋に関しても子どものことに関しても映画の中でお話をされていて素敵だなと思いました。「今、恋してるの」「2年ぐらいいい感じであればいいんじゃない」と仰って。はい。素敵ですよね。いくつになっても素敵だなと思った人に恋するのは自然なことなんだと。あと、僕は映画では言わなかったんですけど、フジコさんが好きになる人というのは、お父さんの面影がある方たちのように思いました。ーーそうなんですか。お父さま、カッコイイですよね。2枚目でね。そうなんですよ(笑)。ーーお母さんも美人で。そうそう。なんか、そういった何かを追い求めてるんだろうなと勝手に空想したりするんです。ーー小さい時に別れてしまっているので面影を追うところがあるのかもしれませんね。そうですね。そこらへんが興味深いと思うのと、やっぱり恋はしていきたいですよね。ーーはい。あんな言葉がサラッと言えちゃうのが大人だなと思いました。あれくらい軽やかに人生を楽しんで、フジコさんの言葉だと思うと深みがあります。最近、恋愛するのが難しいという人たちもいるので。恋をしたいというのは、いろんな人たちが言ってると思うんだけど、年齢を重ねると、いろんな雑音が入ってくるじゃないですか。そこにパッと切れるくらいの言葉で「2年ぐらい楽しければいいじゃない、片思いでもワクワクすればいいじゃない」と言うのは僕はすごく素敵なことだと思いました。子どもの話はね、あそこまで話してくれるとは思ってなかったので驚きました。ーー女の人がそこまで心の内を話すのは、信頼関係があるから話せたんですね。とても切なかったですね。全ての夢を叶えているようでいて基本的な家族を作らなかったし、悲しくなったり寂しく思ったりすることもあるけれど、クヨクヨしないんだなと思って。様々な哀しみを乗り越えてる強さや優しさがある。あの場面は多くの人に救いのある場面だと思いました。1930年代から生きてる人って、世の中が変わってるときでもあり、かなり波乱万丈じゃないですか。特にハーフの人にとっては、外国人排斥からアメリカ寄りの外国人が優遇される時代になっていくし、貧乏な日本だったのがだんだん豊かになってきて、いろんなことをいろんな風に経験してるから、人間的な大きさを感じます。ーーそうなんですよね。ちょっともう想像できないようなことを明るく。劇中フジコさんが「楽しいことばっかりあって悲しいことがないのはちょっとどうかと思うの。センチメンタルなのもいいじゃない」という場面が好きです。ね、そういったことが演奏の音色になっているのかなと思ったりするんですよ。ーー本当ですね。生き様ですか。それがラ・カンパネラでも「生き様が、演奏に現れるのよ。誰にも負けないわ」みたいな場面もあって。はい。それは自分も体感したことがあって1999年フジコさんが60代に一番売れたCDがあるのですが、最近のCDと聴き比べてみると前の方がテンポも早いしタッチも強い感じなんですけど今の方が味わい深く心に染みる感じがあります。ーー是非、多くの人に聴いてもらいたいですね。映画では、昨年の12月のオペラシティでの演奏も納まってるんですよね。はい。入ってる音は、基本的には近年の音で1999年の最初の頃の演奏とは違う、今のフジコさんが入っています。ーーそれが見どころ聴きどころでもありますよね。小松監督だからこその選曲で。そうですね。フジコさんが仰っているんですが「モーツァルトやドビュッシーを知らない人達が聴いても良い音楽だと思ってもらえるように私は弾きたいの」と、僕もそう思っていて「月の光」だったり「ラ・カンパネラ」だったり感動した曲を集めました。クラシックが苦手な人もちょっと聴いてこの曲いいじゃんって思ってもらえるように。ーーそうですね。全然知らない方にも聴いてほしいと思うし、この映画を観てほしいと思います。この空気の中に漂っていてくれるといいなと思います。静かで大きな事件は起こらない映画なんですけど。ーーいえいえ、充分、ドラマチックなフジコさんの人生を知ることのできる映画だと。引きで見るとドラマチックなんですが、近くで寄って見ると別に話しているだけで大きな事件が起こるわけじゃないですか。通常だと事件を起こすんですよ。ドキュメンタリーの1つの手管として演出側としても用意したりするんです。誰かと誰かを合わせたりしたりしていくことが、よくある商業ドキュメンタリーのやり方なんですけども、今回はあえてそれを絶対しなかった。だから友達に会いに行ったり友達が来たりするシーンは、あれは全て自然なんですよ。ーーあれ、自然なんですか。はい。呼んでません。ーーたまたまなんですか、画家のお友達も……。すごいですね。リアルに本当のことだったし、ベルリンに行くって言うのも本人が決めたんです。ーーそうだったんですか。ライフスタイルの素敵さだとか、パリや日本などにあるどの家もこだわりがあってとても素敵で憧れます。それは、きっと家もフジコさんの作品なんだろうなと思います。自分が呼吸し、生きて、座る場所というのは、ホテルだと味気ないからと海外でも演奏のために家を買ってるんです。家は、インテリアの一つひとつをとっても自分の美的センスのあったもの、自分が居心地良くなるものを置いている。あの空気感の中で佇んでるのがやっぱり空想できるし、ご本人がとても好きなんでしょうね。ーーさすがプロフェッショナルな芸術家ですね。何を誰と食べるかからインテリア、調度品、ファッション、歩いてる姿、側にいる猫も犬も可愛いし、全てが絵になります。本当にすごいなと思うのが耳が聞こえなくなった時点で落ち込んでダメになったとしてもおかしくないのに、変わらずきちんと毎日ピアノの練習をして、毎年演奏会をやって、コツコツと、そうすることでどこかでちゃんと見てくれてる人がいた。それで60代でフジコブームになった。精神力の強さに驚かされます。そうですね。絶対的な自信なんでしょうね。たとえこの世で見出されなくても、毎日4時間の練習をして努力をしていれば、天国では必ず出番があると信じていた。ーーすごいですよね。撮影は2年間どのようにされたんですか?365日一緒にいたわけじゃないんですが、基本的に何かあるときはずっと一緒にいました。ーースタッフについてお聞かせください。フジコさんが好きだとか、フジコさんのファンだとか、自分の親がフジコさんのコンサートを聴きに行っていてチラシが毎年来てるとか。いつも仕事をしている人たちに声をかけてみたらたまたま色んな縁があって不思議でした。日活の中でも担当プロデューサーもフジコさんについて詳しい人だったり、宣伝部もフジコファンが多いんです。お産のときに聴いていたなんて人もいて(笑)。日活チームみんなちょっと詳しいんですよ。ーーとても強力であたたかいチームですね。そうなんです。フジコさんの魅力を改めて語らなくても良かったのが一番楽でした。ーーそうですね。最初からツーカーでわかってもらえる。はい。最初のスタートは本当に小さなものだったんですけども、やっぱりフジコさんの魅力だったり、何かしら縁があってたくさんの人たちが集まってきて、結果的に今のような映画になったんです。ーー小松監督の力もありますね。いえいえ(笑)。それが多分映画の醍醐味だと思うんですよ。どの時代のどの作品も何か作りたいという衝動のようなものがあって、その被写体、モチーフが正しければ人たちは集まってくるし、映画は大変なことばかりで基本的には辛いことが多いんですが、それを超えた後に、こうやってこういうものができたりすると(パンフレットを手に取って見せて)、嬉しいと思ったりするし。ちょっと不思議な縁の連鎖に恵まれました。宣伝のところで協力していただけた黒柳徹子さんやミュージシャンの方たち、テレビ番組で取り上げていただいたディレクターさんが、実は小学校の時にフジコさんのコンサートに連れていってもらったことがあると嬉しそうに話してくれたりとか。フジコさんのことが好きだったりする人たちが集まってくれて、静かな映画なんですけどちょっと大きなスポットを当てていただいてるなと思っています。ーーすごく嬉しいですね。それでは最後の質問なんですが、改めて小松監督から見たたくさんの人たちを惹きつけるフジコさんの魅力とは?フジコさんの魅力は、世界を股にかけるピアニストでありながら、永遠の少女の感性を持っているところだと思います。老いていく部分に対してものすごく喧嘩を売っているところもカッコイイですね。ーー気持ちは16歳だと仰ってましたね。はい。いくつになっても純粋な心を持って世間を見ているというか、綺麗な心を持って目の前のことを見ている感じが、なかなかできることではないんだろうなと思うんです。ーー本当に素晴らしいですね。映画のご成功をお祈りしております。本日は貴重なお話をありがとうございました。■フジコ・ヘミング&小松荘一良監督の経歴フジコ・ヘミング(本名/ゲオルギー・ヘミング・イングリット・フジコ)プロフィール東京音楽学校(現・東京芸術大学)出身のピアニスト、大月投網子とロシア系スェーデン人画家/建築家ジョスタ・ゲオルギー・ヘミングを両親としてベルリンに生まれる。(年齢非公表)。5歳の時、帰国。以来母の手ひとつで東京に育ち、5歳から母、投網子の手ほどきでピアノを始める。また10歳から、ロシア生まれドイツ系ピアニスト、レオニード・クロイツアー氏にも師事。クロイツアー氏は、「フジコはいまに世界中の人々を感激させるピアニストになるだろう」と絶賛した。青山学院高等部在学中、17歳でデビュー・コンサートを果たす。また、東京芸大在学中には、NHK毎日コンクール入賞、文化放送音楽賞など多数受賞。その後28歳でドイツへ留学。ベルリン音楽学校を優秀な成績で卒業。その後長年にわたりヨーロッパに在住し、演奏家としてのキャリアを積む。その間、ウィーンでは後見人でもあったパウル・バドゥーラ=スコダに師事。今世紀最大の作曲家・指揮者の一人と言われる、ブルーノ・マデルナにウィーンで才能を認められ、彼のソリストとして契約するなどレナード・バーンスタインほか世界的音楽家からの支持を獲る。しかし「一流の証」となるはずのリサイタル直前に風邪をこじらせ、聴力を失うというアクシデントに見舞われる。失意の中、ストックホルムに移住。耳の治療の傍ら、音楽学校の教師の資格を取得し、以後はピアノ教師をしながら、欧州各地でコンサート活動を続ける。1999年リサイタルとNHKのドキュメント番組 ETV特集『フジコ~あるピアニストの軌跡~』が大反響を呼び、デビューCD「奇蹟のカンパネラ」をリリース。クラシック界異例の大ヒットを記録した。日本ゴールドディスク大賞のクラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤーを4回受賞。モスクワ・フィル、ロイヤル・フィルなど世界各地の著名オーケストラと共演。彼女と共演した際、世界的チェリスト ミッシャ・マイスキーは「あなたの芸術を賞賛します」と形容している。その他共演した多くのアーティストたちから絶賛されている。現在、ヨーロッパをはじめ、北米、南米、ロシアなど世界中からリサイタルのオファーが絶えない。年間約60本近くの公演活動で多忙を極める中、猫や犬をはじめ動物愛護への関心も深く、長年チャリティー活動も続けている。小松莊一良(こまつそういちろう) プロフィール映画監督・演出家。1964年、米LA生まれ。広島県呉市で育つ。高校時代より自主映画製作を始め、第4回ふくおか映画祭 作品賞・脚本賞受賞。大阪芸術大学映像学科入学後、さらに自主映画製作で注目され、第一回集英社ヤングジャンプ・ビデオフェスティバルなど国内外のコンテストでグランプリを受賞。27歳の時、異色の音楽ダンス映画『ハートブレイカー 弾丸より愛を込めて』で商業映画デビュー。ドラマの他にも、ミュージックビデオやライブ作品などの音楽映像も数多く、吉川晃司、藤あや子、VAMPS、湘南乃風、東京スカパラダイスオーケストラ、ケイティー・ペリー、コンパイ・セグンド(ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ)、WOWOW『氣志團万博』などを手がける。ドキュメンタリー作品でも一貫して音楽やダンスをモチーフにこだわり、ストリートダンサーの生態をリアルに描いた長編ドキュメント『∞~MUGEN』(05)などがある。2018年初夏、企画から立ち上げた劇場映画『フジコ・ヘミングの時間』が公開。■映画『フジコ・ヘミングの時間』作品紹介6月16日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー公式ホームページ:fuzjko-movie.com監督・企画・構成・撮影・編集:小松荘一良出演:フジコ・ヘミング、大月ウルフ音楽:フジコ・ヘミングナレーション:三浦透子エグゼクティブ・プロデューサー;新井重人企画プロデュース:千葉広二プロデューサー:小室直子撮影監督:青木正サウンドトラック・プロデューサー:西尾勇哉ミキシング・エンジニア:坂元達也ライン・プロデューサー;佐藤裕武、小松上花宣伝プロデューサー:宮嵜永子製作プロダクション:祭製作:日活、ユニバーサルミュージック、祭り、スピントーキョー、読売新聞社助成:文化庁文化芸術振興費補助金制作年:2018年制作国:日本上映時間: 115分/カラー配給・宣伝:日活©2018「フジコ・ヘミングの時間」フィルムパートナーズ【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2018年06月19日●子供に囲まれて「早く結婚したい」『おかあさんといっしょ』(NHK Eテレ)の“うたのおにいさん”を昨年3月に卒業した横山だいすけ。その4カ月後にスタートさせたミュージカルが『だいすけお兄さんの世界迷作劇場』だ。「世界の名作を、ちょっと不思議なミュージカル・コンサート仕立てで」というコンセプトで、全国で10万人を超える動員を記録し、7月21日から第2弾のツアーがスタートする。うたのおにいさんを卒業して、「あらためて子供と触れ合うのが自分の生きがいなんだな」と実感したという横山。「バージョンアップします」という『世界迷作劇場』にかける意気込みに加え、卒業後の新たな挑戦などについて、話を聞いた――。○生の音楽をもっと届けたい――『だいすけお兄さんの世界迷作劇場』が、2017~18年シーズンに続いて第2弾となりますが、このミュージカルはどのような経緯で始まったのですか?『おかあさんといっしょ』(NHK Eテレ)でうたのおにいさんをやっていたときにも、子供たちと一緒に歌ったり踊ったりするコンサートをやっていたんですけど、番組をやりながらだとどうしても「全国イベント」と言いながら年に11カ所くらいしか回れなかったんですよ。それで、「なかなかチケットが当たらない」という声も聞いてたんですね。だから、生の音楽を歌って届ける場所がもっとあればいいなと常に思っていたんです。それで、ミュージカルだったら、小さい子供からおじいちゃんおばあちゃんまで、いろんな世代の人が楽しめるんじゃないかと考えました。でも、いきなりミュージカルと言うと敷居が高くなってしまうので、音楽を知らない人でも楽しめる題材を考えて、「世界名作劇場」だったら入りやすいんじゃないかなと。みんなが知ってる世界の名作に、「こんな話があっても面白かもね」「裏側ではこういうことがあるかもしれないよね」という要素を加えて、『迷作劇場』としたんです。――よくタモリさんが「ミュージカルは苦手」と公言されていますが、大人にとっても敷居が高いですもんね。実際にやってみて、手応えはいかがでしたか?僕らには後ろ盾みたいなものも特にないですし、1つ1つの本番が勝負という姿勢だったんですけど、みんなが一緒に笑い合える空間をお客さんにも育ててもらったなという感じでやってきました。そうやって1年近くやってきて、最終公演の1つ前の公演で入場者数10万人を突破して、本当にたくさんの方に来ていただけたらっていう感謝しかなかったですね。――お客さんの反響も大きかったのではないでしょうか。本当に皆さん喜んでくださって、一緒に笑ってくれる方や、歌の中で涙される方もいました。いろんな人世代の人たちにそれぞれの音楽で寄り添えたらいいなと思っていたところで、最初のうちはうまくいかないこともたくさんあったんですけど、だんだん頭の中に思い描いていたものが形となって、ここにあるんだ!と実感できたときは感動しましたね。○赤ちゃんが泣いても「演出の1つ」――会場の雰囲気は、お客さんも一緒に歌に参加するような感じなんですよね。そうですそうです。みんなで一緒に手拍子をしたり、声を出してもらったりするんです。それと、やっぱり小さいお子さんがいらっしゃるので、例えば赤ちゃんが泣いちゃったとしても、その泣き声も『迷作劇場』の演出の1つになっています。親御さんからすると、「子供が小さいからミュージカルなんて行けないわ」っていう方もいらっしゃると思いますが、たとえ泣いちゃったとしても、周りの人たちもみんな理解してくれる人たちですし、とにかくみんなが一緒に笑って声を出して、ありのままの気持ちを大切にして一緒の時間を過ごせたらいいなっていう思いでやっています。だから、僕がしゃべってるときに「ギャー!ギャー!」って叫び声が聞こえるときもありますし、「だいすけお兄さーん!」って声が飛んでくることも(笑)。でも、真剣なシーンでは子供たち固唾を飲んで見守ってくれたり、真面目なシーンで「だいすけお兄さん頑張れー!」って応援してくれたり、そういうことが自然発生で起こるんですよ。――横山さんの原点は劇団四季でのミュージカルだと思うのですが、お話を聞いていると、また新しいジャンルの舞台という感じです。そうですね。でも、ミュージカルの名作はたくさんあるので、いつか大きくなったときにそういうものに興味を持ってもらえたらうれしいですし、僕らのやってる『迷作劇場』というのは、その第一歩になってくれたらと思うんです。歌が好きになってくれる子もいれば踊りを好きになってくれる子もいるだろうし、演技することも好きになってくれる子もいるでしょうし、見てくれる皆さんが自由に感じてもらって、ミュージカルにはそんな素敵な要素がいっぱいあるんだと思ってくれたらいいですね。子供にとっては心の豊かさにつながっていくと思いますし、親御さんにとっても1つの息抜きになると思うんです。○いつかはドリフみたいなものに――『おかあさんといっしょ』を卒業されて、仕事で歌う機会も減ったのではないかと思うのですが、そういう意味でこの『世界迷作劇場』は、ご自身にとっても貴重なお仕事なんじゃないですか?そうなんです。これをやっていることっていうのは僕にとってすごく大きなことで、卒業してからいろんな挑戦をさせてもらう中で、子供と一緒に歌う、子供と一緒にいる空間もそこまで多くないので、『おかあさんといっしょ』から離れて、あらためて子供とふれあうのが自分の生きがいなんだなって感じますね。――ライフワークになりつつある感じですか?まさにその通りですね! だからこそ、今回パート2もやらせていただけるというのはうれしいです。『おかあさんといっしょ』の頃は、当たり前のようにCDを出して、ミュージカルができていましたが、今はそれを次の年もできる保証はないですから、1つ1つの現場を大切に、1回でも多く1人でも多くの人たちに届けていきたいなって思いますね。――それにしても、そうやってたくさんの子供たちに囲まれていると、ご自身もお子さんが欲しくなるんじゃないですか?思います!思います! 常に思いますね。いやぁ本当に早く結婚したいなって思います(笑)。でも、それは僕だけじゃなくて、スタッフの皆さんも来てくれるお客さんを見て、「やっぱり子供っていいですね」ってよく言ってるんですよ。関係者にとっても、そうやって家族の温かさに触れるのは、いいことだなと思いますね。――今回の見どころを教えてください。パート1で、ワクワクやドキドキ、面白さをふんだんに取り込んだものに挑戦して、いろんな場所に行っていろんな人たちと共有することができたと思っているんですが、そこからパート2はかなりバージョンアップします。笑いの要素も2倍にして、みんながよく知っている話を「えっ、こんな風にしちゃうの!?」っていう意外性で突いていきたいと思います。――さらに、パート3、4と続くようになれば。いつかはドリフみたいなものになっていたらいいなと思ってるんです。ドリフも子供から大人まで楽しめるじゃないですか。――ドリフの『8時だョ!全員集合』は、毎週全国のホールを回って生放送していましたからね。笑いがあって、なおかつ歌や踊りがあって。「子供がメインだから私はちょっと…」って思われる大人もいると思うんですけど、実際に来てもらえると「楽しかったよ」っていう声がすごく多いので、大人の方だけでも、学生の方だって来ていただくだってもちろん構わないです。そこにいるみんなが笑顔になれるものにしていきたいですね。●「だいすけロス」と言われて…○渡部篤郎との共演「本当に素敵な時間」――あらためまして、うたのおにいさんを卒業されて1年がたちましたが、振り返っていかがですか?この1年は「何でも挑戦する」という感じでした。行くところ行くところ全てで新しい出会いがあったり、楽しいこともあればうまくいかなかったこともたくさんありますが、その中でいろんな人に支えてもらったなという思いがありますね。例えば、テレビの現場に行くと、スタッフさんと「はじめまして」とあいさつした後に、「子供と一緒にずっと見てました。ありがとうございます」って言ってくれるんです。この「ありがとうございます」から始まるというのが、僕にとってはすごくうれしくて、自分が今までやってきたことが本当にいろんな人にちゃんと届いていたんだなっていうのを実感しましたね。――ドラマやバラエティなど、いろんなお仕事をされていましたが、特に印象に残っている方はいますか?『警視庁いきもの係』で初めてのドラマに挑戦したとき、渡部篤郎さんにすごくお世話になりました。すごく不安だった中で、渡部さんとは役柄としていつも一緒にいる関係だったので緊張すると思ってたんですけど、初めてお会いしたときから気さくに話しかけてくれたんです。演技や体の抜き方に加え、「このアドリブ一緒にやってみない?」とか、そういうことをカメラの回らないところでいろいろ話してくださって。すごく幸せでしたし、本当に素敵な時間を過ごさせてもらいました。――渡部さんは、細かい指導はせずに「俺の背中を見ろ」的なイメージがありますが、いろいろ教えてくれたんですね。「気楽にやってたら全然いいからねー」って言って、本番が始まった瞬間に「カメラがこっちから撮るときは、こういう風に見たらいいよ。そのほうが顔がしっかり映るからね」とか、いろいろ教えてくれました。たぶん、僕がよっぽど分かってなかったんでしょうね(笑)○これからも“笑顔のお届け屋さん”として――うたのおにいさんを卒業したときは「だいすけロス」と言われていましたよね。ご本人としては、どんな心境でしたか?ビックリしましたね。僕としてはうたのおにいさんの現役中、以前よりたくさんお手紙をもらったとか、特別人気があったという実感がなかったんですよ。でも、辞めるとなったときにたくさんの皆さんが「ロス」とおっしゃってくれて、9年間ずっとやってきた「いろんな人たちに自分たちが歌や楽しさや元気を届けたい」という気持ちが、ちゃんと伝わってたんだと分かって、うれしかったです。一方で、「ロス」になってくれた人たちが、また次の『おかあさんといっしょ』を愛してくれて、次のみんなを応援してもらいたいというのもありましたね。――ドラマや今回のミュージカルと、いろんな挑戦をすることによって、「ロス」を解消することもできますよね。そうですね。自分も新しいことをやっていく中で、例えば「今までミュージカルなんて見たことなかったけど、横山だいすけが出るならちょっと見てみようかな」ってなって、またそれが他の人につながったらうれしいので、みんなに楽しんでもらえるようなものに、どんどん挑戦していきたいなと思いますね。――『おかあさんといっしょ』を見ていた子供たちが成長するのとともに、横山さんの新たな顔を見せられるといいですよね。このタイミングで出す新しいシングルCD「笑顔をあつめて」は、今までと全然違う挑戦をさせてもらいましたし、歌手・横山だいすけとして1つでも2つでも成長していき、それによって『迷作劇場』にも新しい音楽を入れていくことで、自分のやってる活動が、どんどん大きくなっていったらいいなと思います。――いろいろお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。最後に、今後の活動への意気込みをお願いします。これからも見てくれる人、応援してくれる人にとって元気や楽しさを届ける“笑顔のお届け屋さん”として、ミッキーマウスみたいな夢と希望にあふれているキャラクターのような存在になりたいと思っています。そういう人間が、今の時代の中に1人くらいいてもいいと思うんですよね。今年は歌手活動をやりつつ、『世界迷作劇場2018-19』で、1人でも多くのお客さんに笑顔になってもらえる活動というものを、人生かけて頑張ってきたいと思います。楽しみにしていてください!
2018年06月15日「テニミュ(ミュージカル・テニスの王子様)」シリーズで頭角を現し、2009年放送の「仮面ライダーW」では菅田将暉とW主演を張り、その後も「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~」(2011年)に出演するなど、正統派のイケメン俳優として活躍してきた桐山漣。30代になったいまも端正な顔立ちは相変わらずですが、演じる役柄に関しては、単なるキラキラのイケメンとは一線を画した、個性的なキャラクターにも次々と挑戦。20代前半の頃とはひと味違った存在感を見せています。■ドラマ「正義のセ」&「ドルメンX」で自身のキャリアをセルフパロディまもなく公開となる映画『劇場版ドルメンX』は、日本テレビで放送されたドラマのその後までを描く劇場版。志尊淳、堀井新太、浅香航大、そして2.5次元作品で絶大な人気を誇る小越勇輝らが地球侵略を目論む宇宙人を演じており、彼らがトップアイドルとして活躍することで誰にも気づかれずに地球を制覇しようとするという“スポ根系アイドルコメディー”です。桐山さんが演じるのは、地球人で2.5次元ミュージカル「力士の貴公子」で座長を務める人気俳優の実光修吾。志尊さんら宇宙人の存在を面白がり、彼らに地球人の生き方やすばらしさを教えるという役どころです。劇場版ではドラマの1話から4話に加えて、彼らの15年後の姿も描かれますが、年を取らない宇宙人たちに対し、普通の地球人である修吾は当然、15年経てば見た目も中身も年相応に変化し…と、コメディタッチながらも意外と(?)深いドラマが描かれており、当然、桐山さんの存在が映画でもカギを握ることになります。上記の役柄の説明で気づいた方も多いでしょうが、この修吾という役柄、桐山さん自身のキャリアをパロディ化したような人物設定になっています。同様のことが、つい先日放送された、同じく日本テレビの連続ドラマ「正義のセ」でも見られました。同作は吉高由里子が検事として事件にあたっていく1話完結のドラマですが、第8話のゲストとして桐山さんが出演。ここで演じたのは、人気俳優の光岡駿太という役柄で、あるひき逃げ事件で、光岡のマネージャーを務める男性が被疑者となりますが、実はこのマネージャーは、交際中の女優の元に向かう途中に事故を起こした光岡を守るために身代わり出頭しており…というお話。光岡は劇中の作品「電磁戦士プラズマン」に出演した特撮ヒーロー出身となっており、「仮面ライダーW」に主演した桐山さんを明らかに意識した設定となっています。■「僕たちがやりました」でホームレス&ゲイ役で強烈なインパクトドラマといえば、近年の桐山さんの出演作品で、大きな反響を呼んだのが、昨年、放送された窪田正孝主演の「僕たちがやりました」(関西テレビ、フジテレビ系)。同名漫画を原作に、ちょっとした出来心で仕掛けたイタズラが、爆破事件として多数の犠牲者を出してしまい、しかも逮捕を免れた高校生たちの罪悪感、彼らが犯した罪に向き合っていく姿を描いた青春ドラマです。このドラマにて、逃亡生活中の主人公・トビオ(窪田さん)が、路地裏で出会うホームレスでゲイのヤングさん役として桐山さんは第4話から登場。トビオはヤングさんにホームレスとしての生き方を教わり、彼の何にもとらわれない自由な姿に尊敬の念を抱き、彼を人生の“パイセン”として慕います。しかし「やりたいときにやりたいことをやる」のを信条とするヤングさんは、いきなりトビオに襲い掛かります。必死で逃げようとするトビオにヤングさんは「視野を広げろ!」「自分を解放しろ!」と説き、トビオのズボンを引きずりおろし、ひと言「プリーズ オープン ザ ゲート」。このシーン、最終的には、トビオがこうして襲われかけたことで、自分が幼なじみのヒロインにした行いを後悔し、謝りにいこうと決断するという深い(?)展開に…。桐山さんのシュールかつコミカルな熱演に対しては、原作ファンからも「再現度がすごい!」と絶賛の声があがりました。もちろん、こうした個性派の“インパクト大”な役柄のみならず、従来のキリリとカッコいい役でも健在! この春に公開された、人気漫画を原作に2.5次元作品としても高評価を得た作品の『曇天に笑う』映画化では、福士蒼汰が演じる主人公・天火の家に居候する風魔の忍びである白子を好演。天火とその弟たちを優しく見守り、和装でたすきをかけて、食事の用意をしたり、アイロンをかけるなど家事をこなす白子の姿にキュンとなった女子ファンも多いはず!■イケメン役も健在! 福士蒼汰、志尊淳ら年下イケメン主人公の魅力を引き出す!また、あの「逃げるは恥だが役に立つ」の原作者・海野つなみの漫画をNHKでドラマ化し、4月から放送されまもなく最終回を迎える「デイジーラック」にも出演中。4人の女性メインキャストのひとりである薫(夏菜)のライバル会社のやり手の営業マン・大和を演じており、一見、嫌味そうだが仕事に対しては誠実・公平で、徐々に薫とはビジネス上のライバルという関係を超えて、距離を縮めていくという役柄で、ミステリアスなイケメンオーラをムンムンと出しまくっています!『曇天に笑う』の主演・福士さんとは8歳(学年でいうと9つ)、『ドルメンX』主演の志尊さんとは丸々10歳、離れていますが、年下の主演イケメンと絶妙な距離にあるキャラクターとしてしっかりと己の存在感を発揮しつつ、きちんと彼らを立て、主人公の魅力を引き出すという点で、30代を過ぎて新たなポジションを確立したといえるかもしれません。と、ここまで“助演”としての桐山さんの魅力を紹介してきましたが、主演作でも挑戦的な役柄を演じています。昨年、放送された連続ドラマ「コードネームミラージュ」は、日本の実写作品ではあまり見られなかったタイプのまるで海外ドラマやアニメのようなアクション作品。桐山さんは、クールなエージェント“ミラージュ”を演じ、ほとんどセリフがない(※他人との接触が苦手でほぼ余計な会話をすることがない)一方で、キレキレのスタイリッシュなアクションを披露していました。かように主演、助演を問わず、イケメンから個性派まで多彩に活躍中の桐山さん。現在33歳ですが、30代半ば、40代に向けて、今後も様々な作品で、まだまだ発掘されていない新たな一面を見せてくれそうで、要注目です!(text:cinemacafe.net)■関連作品:曇天に笑う 2018年3月21日より全国にて公開©︎映画『曇天に笑う』製作委員会 ©︎唐々煙/マックガーデン
2018年06月15日東京進出後、千鳥が初めて関東圏で持った冠番組『いろはに千鳥』。埼玉の街をユル〜く、時には文句タラタラで歩く千鳥がやみつきに!――ロケ台本はあるんですか?大悟:な~んもないです。ノブ:ロケ地に着いて「とりあえず30分、何か面白いことして」と言われるだけ。でも、この番組、予算はないけどスタッフさんに知恵があるから、たとえば、アンアンさんの取材という1アイデアさえあれば1本作っちゃうんですよ。この写真撮ってくれたあの“クセ”カメラマンなんて、ディレクターの大好物です。大悟:くわえてた爪楊枝捨てようとしたら「そのままで」って!千鳥史上もっともイタい写真になってるんちゃうかな。――失礼しました(笑)。番組内でよく「ロケが長い」と苦情を言ってますが、最長記録は?ノブ:朝6時集合で、深夜1時終了とか。でも、1日8本撮れるんならそんなにギャラは悪くないかと思って頑張れます。1本はめっちゃ安いから、騙されてるんですけど(笑)。大悟:僕ら以上にスタッフが大変。ノブ:ADが次々に辞めていく…。今日も新人が入ってきたけど、「お願いします」の挨拶が別れの「お疲れさまでした」に聞こえました。大悟:たしかに辞め面してたなあ。ノブ:1日がかりで秘境やグルメをただ紹介するだけのロケだと、「銀シャリに行かせえ!」ってなるけど(笑)、そういうタイプの番組じゃないから、僕らは楽しくやってます。――’14年から番組を続けて、埼玉への愛着は深まりましたか?大悟:そう聞かれても、行くのは中小企業とかばっかで、埼玉らしいところを全然、知らないんでねえ…。ノブ:でも、行田の足袋工場は嬉しかった!あ、違ったわ…。ロケ後にドラマ『陸王』で注目が集まったいい話しようと思ったけど、あれ『旅ずきんちゃん』のロケだ。大悟:『いろはに千鳥』で、そんないいとこ行かん。――今回発売されたDVD3巻で、おすすめの回は?大悟:「終わらない手紙」(『れ』収録)。8本撮りの8本目でぐっだぐだになりながら、視聴者が一生懸命書いてくれた手紙をノブが必死に読んでいる横で屁こいた記憶が(笑)。ノブ:(芸人の)武将様登場回(『そ』収録)もぜひ。これきっかけで東京進出もあり得たくらい面白い!――強烈キャラの素人さんも魅力的。大悟:関西だと「面白いでっしゃろ!」みたいな人が多いけど、埼玉の人は「私、普通ですよ」って感じなのに実は変わってる。そのくらいのほうがロケしてて面白いですね。――最後に、番組における野望を。ノブ:天下統一!埼玉からどんどん陣地(放送するネット局)を広げたいですね。ただ、東京でだけは流してほしくない。夜のお姉ちゃん遊びの話とかしてるんで(笑)。大悟:本当に頑張ってるスタッフさんらにDVD収入を分配したい。絶対、吉本が一銭もあげないですけど。ちどりボケ担当の大悟(写真左)、ツッコミ担当のノブ(右)による人気お笑いコンビ。2000年結成。共に岡山県出身。現在、『天才てれびくんYOU』(NHK Eテレ)、『イッテンモノ』(テレビ朝日)などにレギュラー出演中。発売中のDVD第6弾『た』『れ』『そ』には、クセがすごい衣装探しや名物企画「コンテンポラリーダンス」など神回を多数収録。「全部OAしてるからあるはずがない」(ノブ)未公開シーンの特典付き。各巻¥3,600/テレビ埼玉現在も、毎週火曜23時~テレ玉ほかで放送中。※『anan』2018年6月20日号より。写真・岡本 俊(まきうらオフィス)インタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2018年06月14日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「人生100年時代」です。教育、雇用、社会保障を変えていく必要があるんです。安倍政権が掲げている人づくり革命のベースになっているのが「人生100年時代」です。日本は超高齢社会に突入しており、2007年に生まれた子供の半数が107歳よりも長く生きると予想されています。それに伴い、教育、雇用、社会保障など、国の制度を見直さねばならなくなりました。政府は昨年9月に有識者を集めて「人生100年時代構想会議」をスタート。すでに会議は7回開かれました。これまでの日本人の主な人生設計は、一つの会社で定年まで勤めあげ、退職後はゆったりとした年金生活を10~20年過ごして一生を終える、というものでした。それが、寿命がさらに20年延び、定年後の生活が長くなるのです。厚生労働省の発表によると、平成28年の男性の平均寿命が80.98歳。日常生活に制限のない健康寿命は72.14歳。女性は平均寿命が87.14歳に対して、健康寿命は74.79歳でした。現在では、iPS細胞など再生医療の分野の研究や、義手義足など身体機能を補う技術が進んでおり、健康寿命も延び、これからは高齢でも現役で働けるようになると予想されています。社会的にも、日本の人口は減少していきますから、高齢者も大事な労働力に。若者が高齢者の生活を支えるという、高齢者に重きをおいた従来の社会保障から、幼児教育や高等教育の無償化など、互いに支え合う全世代型の社会保障に変わっていくでしょう。終身雇用は崩れ、雇用の流動性が求められます。そこで、政府が推奨しているのが、何歳でも学び直しができる、「リカレント教育(生涯学習)」です。社会に出たあとも、新しい技能や知識を身につける機会を得て、第二、第三の仕事に就くことができるようにしようとしています。そのとき注意しなければいけないのは、急速な社会の変化です。20年前に花形だった業種がいまは斜陽産業という例はいくつも出てきています。AI時代の到来により、人が担う仕事も変わるでしょう。人生100年時代は社会も生き方も働き方も変容しますから、意識の変革が必須。20年単位で自分をバージョンアップしていくような柔軟な姿勢が大事なのかもしれませんね。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。新刊『堀潤の伝える人になろう講座』(朝日新聞出版)が好評発売中。※『anan』2018年6月20日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年06月14日俳優の溝口琢矢が14日、同日に東京・EXシアター六本木で初日を迎えた主演舞台『ジョン万次郎』(6月14日~24日)の公開ゲネプロ前に取材に応じた。本シリーズは、教科書には詳しく載らないような歴史上の人物や出来事を、エンターテインメント舞台として表現する企画。『ジョン万次郎』は、14歳の時に海で遭難した土佐の漁師・万次郎がアメリカの捕鯨船に助けられ、そのままアメリカ東部に暮らす中で、いじめや差別にくじけることなく強く生き抜いていく姿を描く。溝口が演じるジョン万次郎といえば、NHK大河ドラマ『西郷どん』でお笑い芸人・劇団ひとりが演じたことでも話題になったばかり。それに関連して記者から「何か意識されたことは?」と聞かれると、溝口は「全く意識していません!」と即答して笑いを誘い、「劇団ひとりさんと自分の年齢が結構離れているというのもありますし、ジョン万次郎の生涯はすごく長いのでどこを切り取るのか。僕は僕なりの少年期と青年期を演じたいと思って、あまり外の情報を入れないようにしていました」と役柄との向き合い方を明かした。また、役に入り込みすぎたのか、稽古期間の終盤では付け毛を自毛と勘違いしてしまったのだそう。周囲に「こんなに髪伸びたんだよ」「影だけなら、福山(雅治)さんの龍馬を彷彿とさせる」と自慢していたことを振り返ると、共演者から「かわいいって話?」「かわいいー!」「すごい喜んでたよね」とイジられ「バカだなって話」と照れていた。囲み取材には溝口のほか、荒木宏文、石原壮馬、正木郁、山下聖菜、細貝圭が出席した
2018年06月14日『オリンピックコンサート2018』が、今年も6月8日に東京国際フォーラムにて開催され、平昌オリンピックのメダリスト小平奈緒をはじめとするトップアスリート9名、ゲストアーティストの森山直太朗が出演。コンサートの指揮は梅田俊明、オーケストラはTHE ORCHESTRA JAPANが務めた。オリンピック・ムーブメントの推進を目的に、オリンピズムに掲げられたスポーツと文化の融合をカタチにした本コンサート。2018年は「つなげよう感動!輝こうTOKYOで!」をテーマに、2月に開催された平昌オリンピックの振り返りと、777日後に控えた東京オリンピックにもつながる内容に。豊富なオリンピック映像×フルオーケストラ演奏という本公演ならではの競演で、あの感動や興奮をドラマチックに呼び起こした。平昌オリンピックの開会式で演奏されたファンファーレから始まった第1部。客席には、平昌オリンピックメダリストである原大智(スキー・フリースタイル)、小平奈緒、高木美帆、菊池彩花、高木菜那(スケート・スピードスケート)、吉田夕梨花、鈴木夕湖(カーリング)、そして東京オリンピックでの活躍が期待される荒井広宙(陸上競技)、小嶋美紅(水泳・競泳)という面々が揃い、観客とともに映像とオーケストラの生演奏のコラボレーションを堪能した。第2部では森山直太朗によるスペシャルステージも披露され、フルオーケストラで新曲『人間の森』や2004年アテネオリンピックの応援歌にもなった『今が人生』などを歌い上げた。『今が人生』にはNHK東京児童合唱団も参加し、一夜限りの特別な時間となった。トークコーナーではオリンピック出場経験もある俳優・藤本隆宏がMCを務め、メダリストたちの平昌オリンピックでのエピソードや、森山の印象深いオリンピックの思い出、そして荒井や小嶋の東京オリンピックにかける想いなど、ここでしか聞けない話題が満載。また男子フィギュアスケートの羽生結弦からビデオメッセージも届き、客席を盛り上げた。最後は恒例の『オリンピック讃歌』を森山や藤本も参加し合唱。アンコールではNHK東京児童合唱団による『The Rose ~愛は花、君はその種子』も披露され、盛りだくさんの内容となった。参加したアスリートたちは「クラシックを生で聴くのは初めてでした。親しみやすかったです」(吉田)、「映像と音楽が合わさることで自分たちがのこしてきたものが一層輝くのだなと思いました」(高木美帆)、「森山直太朗さんの歌を楽しみにして来たのですが、すごく心に響くきれいな歌声でした」(小平)、「皆さんが東京オリンピックの話をされるのを聴いて“必ず出なきゃいけない”と思いました」(小嶋)など感想を述べ、のびのびと楽しそうな表情を見せた。取材・文:中川實穗※高木美帆・高木菜那の「高」は旧字体※参加アスリートの感想は公式サイトにて掲載
2018年06月14日歌手で俳優の星野源が、12日深夜に放送されたニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』(毎週火曜 25:00~27:00)にて、ゲスト出演した声優・宮野真守との相思相愛ぶりを披露した。星野源昨年にも同番組にゲスト出演した宮野。前回の放送では、NHKの音楽バラエティ番組『おげんさんといっしょ』で共演し、収録後にそのまま食事へ行き2人で深い話をするなど、意気投合したことを明かしていた。番組冒頭から宮野を「マモー!」と愛称で呼ぶなど、星野はハイテンションに。「お互い好きなところは?」というテーマについて、宮野が「かわいい!」と断言すると、星野も「じゃあ、俺のお返しとしては…超かわいい」と返答し、「気持ち悪いね、俺ら(笑)」と笑い合った。その後は真面目なトーンでお互いの素晴らしさについて言及する場面も。星野が「世が世なら『笑っていいとも!』のレギュラーになっている人」と宮野のバラエティ番組に対する適応力の高さを評価し、「培ったスキルの発揮の仕方が気持ちよくて…そういうところも好きです」と告白した。一方の宮野は星野を「かしこい」と評し、「周りをしっかり見ていて、瞬時にその人の本質を知ろうとする。そういう頭の回転の速さが人の輪をつくっていくんだなぁって…」と分析。さらには「星野さんを嫌いな人なんて誰もいないと思うよ!」と手放しで絶賛し、「大リスペクトしている」と明かした。それに対して星野が「あなたのこと嫌いな人もいないでしょ!」と返すと、宮野は「なに、この会話? (笑)」と一言。「これがセールストークじゃないっていうのが逆に気持ち悪いっていう」と星野が言うと、宮野もそれに同意して爆笑していた。
2018年06月13日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「楽譜」です。僕は楽譜一切、読めません。小学校1年生のときにピアノを習ったことがあったんですけど、教えてくれていたのはおかんの知り合いの近所の女子大生で、3か月くらいたったころに就職活動をするから音楽教室やめますってやめられてしまった。楽譜読むとか読まないとかにたどり着く以前のレベルで終わってしまったんです。そこから別の教室に行くなどすればよかったのかもしれないんですけど、そういう機会もとくになく…。ただ、家にはアップライトピアノがあって音楽はずっと好きだったので、指1本で気に入ったメロディを弾いたりとかそういうことはしていました。で、中学生のときにニンテンドーDSの『大合奏!バンドブラザーズ』という作曲ができるゲームソフトと出合います。これで、譜面というのをまったく使わずに作曲ができるようになりました。それ以降もDTM(Desk Top Musicの略)でパソコンの作曲ソフトを駆使するようになり今に至るので、本当に譜面に触れることはないです。今、そういうミュージシャンの人も実は多いんじゃないでしょうか?とはいえ、楽譜を読めることに憧れはあります。音楽家ヒエラルキーでいったら読めるクラスタと読めないクラスタでは、絶対、読めないクラスタが低層に位置すると思うので。よくTV番組でミュージシャン同士がセッションとかしてるじゃないですか。そういうとき譜面台置いてますけど、そういうチャンス、僕まったくないですからね。コード譜ですらCとかDとか簡単なヤツはさすがにわかりますけど、「セブンス」とか「ディミニッシュ」とか言われるとまったくついていけません。以前、ラジオ番組でヒャダインさんと即興ソング対決したとき、ヒャダインさんが即興ながら複雑なコードを使って演奏してくれた一方で、僕、使えるコード4つだけでしたから。「逆にそれだけで勝負してんのすごいな」とヒャダインさんにも言われました。そんな僕でもスコアブックが売られているから驚きです。先日、広島に行ったとき、偶然楽器屋さんでみつけて。「感情のピクセル」のスコアだったんですけど、誰が起こしてくれたんでしょうか?ありがたいです。せっかくだから僕も弾けるようになりたいと、スコアブック買わせていただきました。この広い世界で自分の楽譜買うアーティストって、きっと僕くらいやと思います。おかざき・たいいくタイアップ曲満載の企画アルバム『OT WORKS』が発売中。NHK総合の新番組『テンゴちゃん~土曜深夜の辺境レボリューション~』(土曜24:05~、次回放送未定)パーソナリティ。※『anan』2018年6月20日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年06月13日現在NHKにて放送されている大河ドラマ「西郷どん」の新キャスト発表会見が6月13日(水)、東京・渋谷の同局放送センターで行われた。■小栗旬、“盟友”との共演に「幸せを感じています」会見には主演の鈴木亮平、共演する黒木華と小栗旬、新キャストの水川あさみ、柏木由紀、迫田孝也、田上晃吉が出席。小栗さんは、自身が演じる坂本龍馬の姿を初めて披露し「今回、『西郷どん』で描かれている龍馬は、商売がしたいという気持ちが色濃く書かれている。どこか“冒険家”みたいな人物になればいいと思っています」と役どころを語った。主人公・西郷吉之助(隆盛)を演じる鈴木さんとは「共演は10年ぶりくらい」だといい、「こういう形でお仕事ができるのがうれしいですし、幸せを感じています。1年近く、西郷という役に向き合い、大きな存在感を感じさせる亮平君が演じる西郷さんにとって、(自分が)背負わなければいけない者として、坂本龍馬を残していければ」と抱負を語った。■鹿児島出身の柏木由紀、「明るく支える存在になれれば」「AKB48」のメンバーである柏木さんは、「初めて大河ドラマに出演させていただくことになり、とても緊張しています」と神妙な面持ち。西郷のゆかりの地である鹿児島出身で「とてもうれしいです。西郷家の一員として、明るく支える存在になれれば」と意気込んだ。柏木さんは、吉之助の弟である吉二郎の妻、西郷園(さいごう・その)を演じる。新たに発表された新キャスト水川あさみ:龍馬の妻・お龍山口翔悟(大河ドラマ初出演):土佐藩士・中岡慎太郎浜野謙太(大河ドラマ初出演):伊藤俊輔(博文)林家正蔵(大河ドラマ初出演):長州藩の藩医・大村益二郎藤本隆宏:剣の達人・山岡鉄舟迫田孝也:佐賀藩士・江藤新平柏原収史(大河ドラマ初出演):第9代会津藩主・松平容保柏木由紀(大河ドラマ初出演):吉二郎の妻・西郷園上川周作:西郷家の四男・西郷小兵衛泉澤祐希:薩摩藩士・川路利良田上晃吉:薩摩藩士・中原尚雄大河ドラマ「西郷どん」は毎週日曜日20:00~NHK総合、18:00~BSプレミアムにて放送。再放送はNHK総合で毎週土曜13:05~放送。(text:cinemacafe.net)
2018年06月13日