中3の通知表をもらう日、救急車に乗るほどのケガをした息子LDの息子が通う中学校は2学期制なので、10月上旬に1学期の修了日があります。修了日は通常授業と修了式を受け、中3になって初めての通知表をもらう予定でした。中2までの通知表は5教科オール2でしたが、ここのところテストの点も上がっていた息子。人が変わったかのような頑張りを見せていたので、この日の通知表を本人も私もとても楽しみにしていました。子ども達を学校へと送り出し、家で仕事をしていたところ、10時頃、息子の通う中学校から電話がかかってきました。体育でバスケットの授業をしていた際に相手プレイヤーと接触し、転倒したとのことです。Upload By ひらたともみUpload By ひらたともみUpload By ひらたともみ意識はしっかりあるものの、転倒した際の記憶がまったくないというリク。救急車で救急隊員の方から説明を受け、脳外科のある病院に搬送されることに。検査結果は外傷性クモ膜下出血、そのまま入院することに…Upload By ひらたともみUpload By ひらたともみUpload By ひらたともみ確かにリクの様子はいつもと違っていました。意識はあるものの、話すリズムや表情、目の焦点が合っていないのです。それなのにこの子、この後に及んで勉強する気なの!?母ちゃんびっくりだよ!目標や夢を抱え、地道に努力を続けていた息子Upload By ひらたともみ私は不安をみせまいと明るく振舞ったまま病院を後にしていったん帰宅し、言われた通り勉強道具を抱え、学校に寄り、通知表を受け取りました。そして通知表を開いたら…。Upload By ひらたともみそこに並ぶのは、3と4の成績。これまで5教科オール2だったのにも関わらず、です。勉強や進路に関しては本人に任せていましたが、普通科高校への進学を希望しているLDの息子に対し、私は心のどこかで息子が無謀な希望を抱いているのではないかと勝手に決めつけていました。元々あきらめないことの大切さを子ども達に教えていたのは、私だったのに…。息子は、自分の抱えるLDの困難さを理解した上で、それでも何倍も努力することで「ようやく人よりプラス1になる」ということを知り、私たち親の知る以上に目標やら夢やらを抱え、地道にただただ小石を集めるように、コツコツと勉強し、中3ではじめて「4」の成績を得られるまでになっていたのです。通知表を見たとき、空に向かって叫びたくなるくらい感動しました。頑張った者が報われ、LDだってできるんだ!と思うと、心から息子を誇らしく思え、肩を震わせて泣きました。しかしこのケガで、リクはリスクを背負ってしまいました。どうしよう‥‥どうしよう…。今頭の中はそればかりです。このお話は、もう少し続きます。
2017年11月29日LDでも、勉強の成果が出なくても…めげない息子Upload By ひらたともみLD(学習障害)のある息子は現在中学3年、受験生。部活に、文化祭に…と精力的に中学生活に取り組んでいましたが、勉強の方はというと、教科によっては1ケタ台のテストの点を取ってきているものもありました。しかしそれでも、たとえ課題の答えが間違っていたり、テストでなかなかいい結果がでなくても、めげずに根気強く、毎日をいつも通りにこなしていました。その姿勢と粘り強さには、感動すら覚えます。そして部活も引退になった夏休み。リクのライフスタイルに変化が出てきたのです。ウチの息子が…本当に勉強をしにカフェへ…?Upload By ひらたともみ当然ながら、本当に勉強しているんだろうか…?という疑念を抱き、時々こっそり偵察に行ったのですが…Upload By ひらたともみUpload By ひらたともみまさにミラクル!結果が出だしたのです。LD検査時に言われた「開花」の可能性の話を思い出したUpload By ひらたともみUpload By ひらたともみ「普通科高校に入りたい」そう言ってはいたものの、正直、なかなか点数が上がらなかったリク。口には出しませんでしたが、私の中には普通科高校進学以外の道もあるだろう…と考えていました。が!それは時期尚早だったと思い知らされることに!徐々に努力が実りだし、校内順位も上がってきたのです。受験はリクにとって、人生最初の大きなチャレンジの場。今はとにかく、どういう形であれ、リクの未来に希望があればいいな、と願ってやみません。
2017年11月14日小学校から不登校だった娘のフリースクールでの過ごし方出典 : アスペルガー症候群の診断を受けている中学校3年年生の娘は、小学校2年生のときから学校には通っていません。自宅でもほとんど勉強をしてこなかった娘ですが、「高校には行きたい」と自ら訴え、特別支援コーディネーターの先生にも相談し、来年からは通信制高校に行くことが決まりました。合わせて、自宅から通える場所にある、技能連携校にも通うことに。技能連携校というのは、通信制高校の分校のようなところで、通信制高校と技能連携校の両方に入学することで、技能連携校の方で卒業に必要な出席日数、レポート提出、試験をすべて済ませることができるそうです。娘が通う予定の技能連携校では、フリースクールとしての機能も持っており、高校入学までのあいだは、ここに通うことになりました。フリースクールでの1日はというと出典 : 娘の行くこのフリースクールでは、ピアノ教室と提携していて生徒は無料でレッスンを受けることができます。好きな曲をピアノの先生に聞いてもらって、 それを先生が聴き取って、弾き方を教えてくれます。先生のモットーは「音楽は楽しむもの。 譜面も見ないで自分の好きな曲をまずは弾いて楽しむ」なんだとか。だから、みんなピアノの時間が大好きだそうです。娘もまずは15分ほど先生とピアノを弾きます。特にピアノに興味がなかった娘ですが、自分の大好きなゲーム音楽を弾けるようになるのは楽しいようです。それから学習スペース(特に決まってないのですが)で、校長先生か教頭先生と一緒に勉強します。2人とも元小学校の先生で、塾講師のキャリアも長いので教え方が上手。学校と比べて生徒の自主性を重んじ、いくらできなくても決して声を荒げるようなことはありません。なので、怒られることが怖くてたまらない娘も安心して教わっています。小学校2年生で学力が止まっている娘は、レベルにあったプリントを1枚ずづ取り組んでいきます。たとえば、1桁 + 1桁の計算問題、また別の日は4年生くらいの漢字の読み問題。時間にしてわずか20分くらいで終わってしまう内容です。時にはほかの生徒さんも交えておやつタイム。ジュースとお菓子を頂きながらホッコリと休憩。そして1日は終了。滞在時間は全部合わせて1時間程度です。1回20分の勉強って効果があるのだろうか?出典 : 娘は満足そうなのですが、親としてやはり気になるのが勉強時間。「え、こんなちょっとでいいの?」と思うのが正直なところです。「ただでさえ人より遅れてるのに」って。でも、校長先生が言うには「学校のように、1日6時間も座って興味のないことも勉強するより、こうやって少しずつ集中して勉強したほうが効率がいいんですよ。」この言葉に疑いを持ったわけではありませんが、どうしても腑に落ちず、娘の主治医である思春期外来の先生にも勉強時間について聞いてみたのです。すると、「娘さんのような子どもたちは、普通の学校のようにカリキュラムを組んで、これをこなさないと次にいけないとなると絶望的な気持ちになります。 今のやり方がいいと思いますよ」とのこと。そういえば、以前娘の支援に関わってくれた先生にも同じようなことを指摘されたことを思い出しました。その人が言うには、ただ漫然と課題を与えられても、いつまでやり続ければいいのかわからず、不安になってしまう。だから、全体図を見せて今はここをやっているんだよと教えてあげることが大切だと言うのです。確かに、今の娘の学習の遅れは大きく、どれくらい勉強したら追いつけるのか本人も分からず不安になっている様子が見受けられます。だからこそ、フリースクールでの小学校1年生レベルから徐々に始められる環境、先生が「大丈夫、ちゃんと追いつくからね」と言ってくれる環境があることで、過度な負担や不安に悩むことなく学習を進めることができるのだと気づくことができました。在校生・卒業生たちとの交流も!出典 : フリースクールも技能連携校も、スペースやスタッフはみんな同じです。なので、娘が勉強している側で高校生や、遊びに来た卒業生が娘に勉強を教えてくれることもあります。また、先日は卒業生に仕事の体験談を聞いたりして、とても話が盛り上がっていたそうです。そうして世代を超えた交流ができるのも魅力の1つだと感じました。また、そうやって高校生たちと交流することで、実際に通うことになる技能連携校に馴染んでいくことができるのも、校長先生の狙いだけあって、さすがと思います。実際、娘はフリースクールに入ってから「学校(フリースクール)の予定表ちょうだい」と言ってくるようになり、すっかりフリースクールに所属意識を抱いているようです。思い返せば、小学校を卒業するときには、中学生になる不安で体調も悪かった娘。でも中学を卒業する今回は、気持ちもすこぶる安定していており、私もホッとしています。あきらめないでよかった出典 : このフリースクールに出会うまでには、さまざまな機関を頼り、そして失敗を繰り返してきました。今回やっと娘に合うところに出会うことができ、あきらめずチャレンジを続けてきたことは間違いではなかったと思うことができます。娘に起こったなによりの変化は、「私には行くところがある」という安心感による気持ちの安定だと思います。また、同時に、来春から通う技能連携校の様子を内部からまじまじと見て、見通しがたったことも大きな理由でしょう。こうした要素が合わさったことによって、娘は希望を持って、春を迎えることができると思います。小学校から中学校に進学する際、不安から体調やメンタルを大きく崩した経験があるだけに、中学3年生になるのが怖かった私。でも、笑顔でいつも通り過ごしている娘を見て、本当によかったと胸をなで下ろしています。
2017年10月23日こんにちは。コラムニストで経済思想史家の鈴木かつよしです。筆者が子どもだった昭和30年代から40年代は「勉強は苦手だけどスポーツだけは得意」という友だちがいっぱいいて、“勉強エリート”の子たちとはまた違う存在感と輝きを放っていました。しかし現在は、スポーツができる子は“アスリート”と呼ばれてエリートの一種とされますので、すべからくメジャーな存在になりました。今、ポテンシャルのある層として存在しているのは「勉強もスポーツもこれといって得意ではないけれどコミュ力だけは自信がある」という子どもたちではないでしょうか。このような子たちはその後お笑い芸人や地方議員として有名になったりする場合もあり、楽しみな面も多いのですが、一方で気をつけないと足元をすくわれてしまう「落とし穴」と隣り合わせにいるようにも見えます。今回は“コミュ力自慢”の子どものママのみなさんにぜひ注意して見守っていてほしい彼らの「適性」と「落とし穴」についてお話ししたいと思います。目次コミュ力自慢の子どもたちに“向いている”進路は?コミュ力自慢の子どもたちに共通する“落とし穴”コミュ力はもちろん大切だがもっと大切なのは譲れない“信念”●コミュ力自慢の子どもたちに“向いている”進路は?医師だ弁護士だ一級建築士だといったような“取得するためには相当の学力を要する職業”には最初から関心がなく、かといってプロスポーツの選手になるほど何かの運動競技に秀でているわけでもない。だけど“コミュ力”にだけは自信があって、「同窓会の幹事ならあいつに任せておけば間違いなく盛り上がれる」と定評を得ているような人がいます。本稿でいう“コミュ力自慢の子どもたち”です。筆者が自分自身の職業経験や、暮らしている地元での人間関係などからみて、こういった“コミュ力自慢の子どもたち”に向いている進路として次のようなものが挙げられます。◆消防士◆建設現場での技術者・作業者(大工・鳶・左官等含む)◆芸人・お笑い芸人◆接客業全般◆保育士◆地方議員◆飲食業・販売業の従業員ならびに経営者◆信用金庫職員◆地元放送局のアナウンサーざっとこういったところでしょうか。消防士さんや建設現場で作業する人は大きな声を出して仲間と連携をとることが不可欠ですし、以下のどの仕事をみても“コミュ力”がものをいう要素が大きく、コミュ力自慢のお子さんがこういった進路を目指したいという場合には、ママのみなさんにはぜひ背中を押してさしあげていただきたいと思います。●コミュ力自慢の子どもたちに共通する“落とし穴”コミュ力自慢の子どもたちのママのみなさんによく注意していただきたいのはむしろここからの話です。お子さんたちが目指しているような世界には経済社会学的にみるとある特徴があり、その点の認識が甘いと思わぬところで足元をすくわれる怖れがあるからです。どういうことでしょうか。わが国の地域経済の世界は強固な地縁・血縁で結ばれた共同体である場合が多く、大半のケースで“世襲”の後継者たちが地元経済圏にある個別企業を経営しています。こういう経営者やリーダーの人たちは概して面倒見がよく親切ですので、お子さんたちが現状にこれといった疑問を持たずに目の前の仕事に専念している限りにおいては彼らから可愛がられ、円滑な関係が期待できるでしょう。地域経済に限らず全国規模の経済界も体質的には大体同じです。『ヤンキー化する日本』の著者で精神科医の斉藤環先生はこの体質のことを“ヤンキー体質 ”という言葉で表現しています。斉藤先生によればわが国の経済社会は『統治する側とされる側が同じ体質』(ヤンキー体質といってもいいし、コミュ力第一主義といってもいい)であるため基本的に「安泰」な社会ではあるけれど、そのかわりに大きな発展もなく閉塞的な社会でもあると指摘しています。つまり、コミュ力自慢の子どもたちにとっての落とし穴は、いったん社会人になったあとで「もっと上の世界を目指したい」という気持ちに目覚めてしまったときに、日本の国内にはなかなかそれを受け入れてくれる体質がない ため苦労しがちである、ということなのです。具体的な例を挙げるなら実際にこのような話があります。『小学生の頃からコミュ力抜群だった同級生のSさんは専門学校を卒業した後、地元のC市で幅広い事業を営む地域有力企業であるK社という同族会社に就職。地元での顔を生かして30代で部長になった彼はサラリーマンに飽き足らずC市の市会議員選挙に立候補して見事に当選。C市では最年少の市会議員になりました。ところが議員になってからC市のエネルギー政策の遅れに気づいてしまったSさんは自然エネルギー化の推進を訴えて後援会長でもあったK社の3代目社長と対立。執拗ないじめと“村八分”に遭い、再選を期した市議選では落選してしまったのです』(30代女性/都内C市在住、主婦)Sさんがもし自然エネルギーの研究者との交流や研究内容そのものへの造詣、そして自然エネルギー化を願う市民との対話をもっと持っていたなら、再選されていたのかもしれません。筆者が地元C市に住む30代主婦の女性から聞いたこの話は、「ヤンキー的なコミュ力だけである程度まで出世した人は、より質の高いところを目指そうと思うとかつてヤンキー的な仲間だった人たちからの村八分に遭って失脚する怖れがある」という教訓を示しています。●コミュ力はもちろん大切だがもっと大切なのは譲れない“信念”今回の話を読まれて「息子にはコミュ力で上手く世間を渡って行ってくれればそれでいいわ」とお感じのママも多かろうと思います。筆者もそう思います。というよりも、コミュ力でもって市会議員にまでなられたSさんのような方はすごいと思いますし、それ以上の出世など望まなくてもいいのではないかとも思います。ですが、ママのみなさんに考えていただきたいことが一つだけあります。今の日本の社会、コミュ力だけで渡っていたらしまいには疲れ果て、おかしくなってしまう と思いませんか?コミュ力の根幹をなす要素の一つである「協調性」という能力はとても大切なものではありますが、『協調性だけを強調するカルチャーが、ムラ社会におけるいじめのロジックを補強している。一人だけ変わったことをするやつはいじめていいという話につながっている』(前出・斉藤環氏)という精神科医の見方もあるように、コミュ力頼み・協調性頼みでやや無理して繋がった人間関係においては、Sさんと後援会長でもあるK社の社長さんのようにいったん亀裂が入ってしまうと深刻です。Sさんは立派な大人ですから大丈夫でしょうが、もしまだ10代のお子さんがそんな状況にぶつかって悩んでいたなら、ママのみなさんはこう言ってさしあげてください。『協調性だとかコミュニケーション力だとかよりも、自分の信念を大切になさい 』と。その後30代主婦の女性から聞いた話ですが、Sさんは市議落選浪人中の間に再生可能エネルギーについて独学で猛勉強され、Sさんを支援するC市の市民の人たちの後押しもあり、次の市議選には満を持してリベンジの立候補をするそうです。ご自身の考えが必ずC市の市民の生活を豊かにするはずだというSさんの信念はきっと功を奏するはずだと筆者は信じて疑いません。繰り返しますがママのみなさん、お子さんが「人間関係の協調か、自分が正しいと思う信念か」で悩んでいたら、信念を大事にするようにおっしゃってください。親だけは絶対的に子どもの味方でいてやらなければいけません。参考文献:『ヤンキー化する日本』斉藤環・著(角川書店)2014年●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)●モデル/SAYA、ゆみ
2017年10月17日こんにちは、ママライターのましゅままです。子どもにとって初めての集団生活となる園。同じ園でも、保育園と幼稚園が存在していますが、教育面以外での違いがよくわからない箇所が多いですよね。筆者も保育園=遊び、幼稚園=お勉強という教育面で方針の違うイメージがありましたが、そのほかは殆ど同じと思っていました。ですが、実は教育面ではさほど差はなく他にも意外と知られていない違いがいくつかあるのです。今回は、意外と知らない幼稚園・保育園の違いについてご紹介します。●保育園と幼稚園のちがい●<保育園>厚生労働省の管轄の元運営されている福祉施設です。**********保育園(保育所)”日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育することを目的とする施設(児童福祉法第39条第1項)。(1)「公営保育所」経営主体が都道府県、市区町村及び一部事務組合(都道府県・市町村・特別区の事務の一部を共同処理するための地方公共団体の組合)の保育所。(2)「私営保育所」公営保育所以外の保育所”**********保育に欠ける、というのは母親が働いていて、子供を保育できる状態にない ことを指します。預けられる子供の年齢:0~6歳児給食(自園調理施設):義務あり自園調理施設を持つ園が9割ほどで残りは外部委託の給食保育時間:原則8時間延長保育11時間先生:保育士子供と先生の割合:3歳児は3歳児で子供20人に対し保育士1人、3歳以上で30人に対し1人、という配置お昼寝:~年少さんまではありの園が多く、年中さん以降もお昼寝の時間をとっている園も。年中さん以降はプールの季節のみお昼寝させる園もあるようです。●<幼稚園>文部科学省の管轄の幼児の通うはじめての「学校」です。母親が「保育にかけている」状態でなくとも、年齢を満たせば入園を希望することができます。**********”「学校」というと小学校からと思っていませんか。幼稚園も学校教育法に基づく「学校」です。3歳から小学校入学前までの子どもは,全国どこでも共通の教育課程(「幼稚園教育要領)に基づく教育が受けられます。”**********自由保育と認定保育の2系列に別れ、私立の幼稚園では各園によって教育方針を定めて、それに基づいたカリキュラム が組まれています。預けられる子供の年齢:3~6歳児給食:義務なし外部業者のフル給食の園もあれば、オールお弁当、月に数回お弁当の日を設けている園もあります。保育時間:4時間メインの養育は保護者が行う、というスタンスですが16~17時ごろまで「預かり保育」として延長保育してくれる園も増えています。先生:幼稚園教諭子供と先生の割合:子供35人以下に対し先生1人お昼寝:なしまれに年少さんのみお昼寝させる園もあるようです。●幼稚園と保育園、教育面は大差はない幼稚園では、小学校に上がるための準備として、独自の園風にこだわったカリキュラムが目立ちますが、保育園は自由な遊びや食育を通し、幼児期に形成される心や体づくりを促しているところがおおいようです。幼稚園は、文部科学省の定めたカリキュラムに基づき、お勉強をさせる園と、一切お勉強をしない園、遊びと勉強バランスよく取り入れる園など分かれています。工作に力を入れる園、英会話や音楽に力を入れる園、自園調理で食育を重んじる園、少人数、マンモス園など特色は様々 です。しかし最近は、保育園でも保育のみでなく独自に幼稚園と大差ないお勉強を取り入れている園もみられますので、教育に関する差や違いはほとんど無いものといえます。保育園・幼稚園、どちらを選んだとしても子供を育てる役割はあくまで親。親との過ごし方が一番大切だということは変わらなのです。監修川本あずさ(保育士)参考URL●ライター/ましゅまま
2017年10月16日過去問を見るだけで生命力ダウン!?Upload By かなしろにゃんこ。うちの子は今大学生になりましたが、それまで本当に勉強をやりませんでした。小学校のときは授業中に寝ていることが多かったし、勉強をする時間があるなら工作や絵を書いていたいという子でした。中学では数学と英語の塾に通っただけで他の教科はヤヴァイくらい点数が悪かったので、なんとか家庭で自力で学習させようと過去問を買ってきたり、受験勉強のやり方を説得したり…私はかなり焦っていました。しかし、勉強しよう!と誘っても反抗期ですから反発がスゴくて、「過去問見るのイヤだ!やりたくない!」とか「やってもムダ」などと言っては勉強から逃げてばかり。それはそれは頑なに避けまくっていたので、何がイヤなのか聞いてみると、どうも過去問の厚さや文字の詰まった問題を見ていると生きるテンションが下がる(自分生命力が下がる的なこと)らしいのです。そこから私は息子に塾で勉強する以外は求めるのをやめようと思いました。「この子はこのまま一生勉強で努力はせずに過ごすのだろうな…」なんて考えたものでした。勉強に向かわせた目標の国家試験。Upload By かなしろにゃんこ。高校3年間も息子に期待せずにいたのですが、3年生のときの運転免許取得で、息子ははじめて「勉強すれば努力すれば報われる!」という成功体験をしました。そのことがきっかけで、すこしずつテスト勉強をするようになったのです。そして19歳になった今年、来年控えている整備士の国家試験に向けての専門課程に進んだことで、今までとは違いテストで手が抜けないため、テスト勉強は必須だと燃えています。Upload By かなしろにゃんこ。先週、連続8時間机に向かう息子をはじめて目撃…!「うそーーー!うちの子が真面目に勉強するなんて!雪降るわ!」と思いました(笑)。でもとても嬉しいことでした。「テストをクリアしないと夏休みに補習になるのが絶対にイヤだ!!」という理由ももちろんありますが、自分よりも頭のいい子に少しでも勝ちたい競争心が芽生えてきたようでした。テストの結果が出た日は、「オレより勉強できる友だちよりイイ点取れてた!ラッキー☆勉強しといて良かったZe!」と満足げ。今まで勉強を嫌がっていたのは気が向かないや怠惰な気持ちもあったと思うのですが、成功体験をしていなかったために「やってもムダ」と思い込んでいただけなんじゃないかと思いました。ようやく勉強への意欲が芽生えてきたため「オレ、今みたいにあのとき勉強してたら一番行きたかった私立の工業高校に行けたかもな~」と言うので、「そうかもね~今リュウ太ならどこの学校も目指せるかもね~」と少し盛って答えたのでした。
2017年08月08日ファミレスやカフェへ行ったとき、一人で黙々と勉強をしている人たちを見かけますよね。勉強をすることは立派なことですが、お店が混んでお客さんが並んでいる状況でやっている人を見ると複雑な気持ちになるものです。女性のためのコミュニティサイト『ガールズちゃんねる』では、『なぜファミレスやカフェで勉強するの?』というトピが立てられ、さまざまな意見が寄せられています。●ファミレスやカフェで勉強する人たちの意見トピ主は、サイゼリヤでご飯を食べているとき、なぜ混んでいるファミレスでわざわざ勉強をするのか理解できなかったそう。これに対し、実際に勉強をしている派の人たちからさまざまな意見が寄せられました。『外の方がはかどるからだよ。家には誘惑が多すぎる』『ある程度雑音があったほうが集中できるから』『誰かに努力してる姿を見てもらわないと頑張れないタイプだから』『家にいると寝ちゃうから』『ドリンクバーがあるから快適な環境で勉強できる』など、まとめると、“誘惑が少ないから勉強に集中しやすい”、“飲食が自由にできて快適”などに魅力を感じている人が多いようです。実際にファミレスやカフェで勉強をしたことがある人は分かると思いますが、ある程度雑音があったり人目があったりするほうがかえって集中できるものですよね。また、自由に飲食もできるため、図書館などで勉強するときのようにわざわざ外に出てご飯を食べに行く必要がないのも魅力です。●他の客には大迷惑!?一方、ファミレスやカフェで勉強をする人たちに嫌悪感を抱いている人は少なくないようで、『本当に迷惑!!家でやれ!こっちは食べにきてるんじゃ!』『この前子どもとファミレス行ったら、隣の勉強してる人に舌打ちされた。はぁ?ここご飯食べるとこなんですけど??』『勉強してるやつもそうだし、PC開いてカタカタやってるやつも同じだよ。とっとと席譲ってほしい』『一番最悪なのは、テスト期間中にスタバとかを集団で占領して勉強もせずおしゃべりしてるやつら。家帰れよ』『席が空いてるときはいいけど、混雑時に居座り続ける人は神経おかしい』『私は店が混んでなくても勉強する人嫌い。気を遣っておしゃべりできないもん』『店員側としては、混雑時にろくに注文もせず勉強のために居座り続けられるのは本当に厄介。回転率落ちることで店の利益も下がるし、他の客からのクレームもすごい。あと消しゴムのカスをまき散らしてる人多くてイライラする』などの厳しい意見が多く飛び交いました。やはり混雑時にもかかわらず勉強をしている人は“迷惑”と捉えられているようですね。また、混雑の有無にかかわらず、気を遣うからやめてほしいという意見もありました。ファミレスやカフェなどで勉強をする際は、お店の雰囲気や混雑状況を見ながらやったほうが良さそうですね。----------受験や資格取得に向けて勉強に励むことは素晴らしいことですが、時と場合によっては周囲に迷惑をかけてしまいます。お店で勉強するときは周囲に気を遣いながら行うようにしたいですね。●文/パピマミ編集部●モデル/貴子(優くん、綾ちゃん)
2017年07月26日中学不登校だった僕が出会った“通信制高校”。そこは、自分の興味を思いっきり追求できる場所だったUpload By 吉開拓人こんにちは、現在大学生で、プログラマーとしても活動している吉開拓人といいます。これまで、ベンチャー企業でのロボットの開発などに携わってきました。開発に携わったロボット「Gatebox」今でこそ、大学生活にエンジニアの仕事にと充実した毎日を送っている僕ですが、実は中学から約3年半の不登校経験があります。そんな僕がプログラミングに打ち込み、そして大学進学という目標を持てた理由の一つには、「通信制高校」という選択肢があったことがあると思います。通っていたのは、長野県にある通信制高校「コードアカデミー」。国語や数学といった通常の高校の授業科目だけでなく、プログラミング教育に力を入れた学校です。2014年に開校されたばかりでまだ歴史は浅く、僕が卒業第一期生です。コードアカデミーでの日々はとても充実していました。自分の好きなことや楽しいことに3年間ずっとノンストップで取り組むことができただけでなく、面白い生徒にたくさん出会えましたし、その人たちから普通の高校に通う以上の良い刺激をたくさん受けとることができました。今回は、僕自身の「コードアカデミー」での高校生活をお話し、不登校であったり、学校に行く理由を見出せないでいる中高生の後輩たちに向けて、通信制高校のポジティブな活用方法をお伝えできればと思います。「勉強する目的が分からない」ー3年半の引きこもりから、プログラミングという道に出会うまで出典 : 通信制高校へ通うようになったキッカケは中学生のころまでさかのぼります。僕は中学生1年生の時から、家に引きこもるようになりました。学校に行かなくなった理由は人間関係などではなく、「勉強する目的が分からない」から。小学校と違い中学にあがってから大きく変わるのは勉強への姿勢。周りは受験モードに切り替わり、勉強に力を入れる人が増えていきます。友達が塾に行き始めるのをみて「自分も勉強をがんばらなくては」と焦燥感をかんじ勉強に向かってみたものの、目的を定めずに何かをすることが苦手だった僕は、目的のない受験勉強をし続けることに対しもやもやとした疑問を抱き始めます。そしてついに中学一年の秋、糸が切れたように通学ができなくなってしまい、そこから3年以上もの間引きこもり生活が続きました。ですが今振り返ると、この不登校経験は僕の人生のターニングポイントとなったかけがえのない時間だったと思います。一日中ゲームをしていた僕に、父が「そんなに好きなら、自分でゲームを作ってみれば?」とプログラミングの専門書を買ってくれ、僕がエンジニアになるきっかけを与えてくれたからです。※詳しくは、以前発達ナビでインタビューしていただいたコラムでお話していますので、こちらも併せてご覧いただけると嬉しいです。プログラミングに特化した通信制高校がある?ニュースを見てすぐに入学を決意出典 : 引きこもり始めて3年の月日が経った頃、「まだ学校に行きたくはない」と中学卒業後も家で過ごしていた時のこと。ふと目にしたのが“通信制高校「コードアカデミー」開校”のニュースでした。コードアカデミーは、日本でも稀なプログラミング科目を導入した高校です。国語や数学、英語といった普通科目とプログラミング科目の授業はネットで受講し、メールで課題を提出。あとは半年に一度、約5日間長野県にある本校で授業とテストを受けて単位を修得します。卒業に必要な単位を取れれば高校卒業資格が取得できるので、大学を受験する事が出来ます。さきほどお話した通り、不登校生活で一番力を入れてたのがプログラミングの勉強だったこともあり、このニュースを見たときは飛び上がるような気持ちになったのを覚えています。将来のために今以上のプログラミング技術が学べるかも…ここだったら自分のやりたいことに向かって努力できるはず。高校に通うならここしかない!不登校になる前と違い、勉強することに大きな目的を持てた瞬間でした。すぐさま資料請求し、願書を提出。入学が認められ、記念すべき第一期生としてコードアカデミーに入ることになりました。コードアカデミー高等学校通信制高校のイメージを変えてくれたのは、魅力的な同級生との出会い出典 : 「やりたいことができる!」と入学を決めたものの、正直に言うと僕自身も通信制高校にまったくネガティブなイメージを持っていなかったといえばウソになります。就職や進学には明らかに不利だし、世間にもあまり良いイメージは持たれていない…全日制の高校には確実に劣ると思っていました。少し不安な気持ちも残ったまま入学式初日を迎えた僕ですが、そんなイメージを180度変えてくれた出会いがありました。コードアカデミーの本校は長野県にあり、そこで行われた入学式の日のことです。同じく第一期生として入学式に参加していたK君と出会いました。彼は通信制高校に対してとてもポジティブな考え方を持っていたんです。「通信制高校と普通の高校の違いは、時間を自由に使えること。好きなように予定を入れて行動できる。やりたいことのために時間を有効活用できるのは大きなメリットだ。」社会問題やインターネット文化に興味があった彼は、とても好奇心旺盛。学校外でやりたい事がたくさんあった彼は、昼間の時間を「やりたい事」に使うために通信制高校を選んだのだそうです。昼間の時間は、気になるビジネスに取り組んだり、旅に出たりとアクティブに過ごしたいと張り切っていました。彼の考えは僕にとってとても衝撃的で、それでありながら僕の胸にストンと落ちるものでした。「平日の時間を有効に使えること」をどう活用するか、それが高校生活を有意義なものにするかキーポイントになっているのではないか……だったら、僕も彼のように通信制高校の環境をポジティブに活かせるように行動すればいい。この考えに出会ってから、僕の通信制高校に対するイメージは大きく変わり、結果、高校生活も充実したものになっていきました。自分で目的を持って通信制高校を“活用”してみたところ…出典 : ここからは、実際に僕が「コードアカデミー」で行動してみて体感した、通信制高校のメリットをご紹介したいと思います。学校の中の友達や繋がりは大事ですが、それだけに限られてしまうと、思考も限定されてしまいます。僕はできるだけ外に出ました。フリーランスのエンジニアの方々に会ったり、カフェで店員さんとおしゃべりしながら作業したり、平日に開催されるイベントに参加したり…通信制の平日の時間が使えるというメリットをフル活用したのです。全日制高校と違って単位制で履修の時間を自由に決めることができるからこそできたことです。また、僕は空いていた平日の時間の大半を「仕事」の時間に使っていました。働く目的は、遊ぶお金がほしいからではなく、将来に向けてプログラミング技術を磨くこと。むしろお金はおまけのような感覚でした。高校生でもプログラマーとして働ける会社を見つけて勤務していたのですが、そこで学んだことはとても大きかったです。毎日社会人といっしょに仕事をする機会をもてるのは、まさに通信制高校ならではのメリットだと思います。ほぼ毎日仕事をしていましたが、働くこと自体が楽しくて仕方なかったので、遊ぶ時間は必要ありませんでした。プログラマーとしての業務に必要なのは「コミュニケーション」と「勉強」です。仕事を通じて、その2つのスキルはどんどん磨かれていきました。この経験は社会人スキルとして一生活きていくでしょう。新しい人に会って新しい友達が出来ると、新しい情報を知る事が出来ます。そして多くの人から自分の知らない世界を教えてもらうことにより、自分のやりたいことが新しく見つかる場合もあります。もちろん時間はたっぷりあるので、そのやりたいことにすぐさま取り組むこともできます。やりたいことにフットワーク軽く、自分の満足のいくようにひたすら模索できるのは時間を自由に使える環境があったおかげだと思っています。今の大学に行くことができたのも、志望大学の先輩方に会って将来の夢を語り、受験の相談に乗っていただけたから。夢の実現のために自由に動ける時間が得られたのは、とても良かったと思っています。僕の高校時代は自由そのものでした。そして何も出来ないのび太くんだと思っていた自分でも、時間の使い方を理解し、使いこなす事が出来れば、どんなことでも出来るようになると分かりました。エンジニアは生涯勉強し続けなければいけない職業です。勉強し続けるには仕事と休みの合間に勉強の時間を作らなければいけません。それは自分の限られた自由をマネジメントするということです。高校時代、平日いつ・どこに行き、誰と会うのも自由。全て自分で選択して生活してきたお陰で、自分の自由をマネジメントする癖が付きました。その能力はこれから先、エンジニアの僕にとって大きく役に立ってくれるはずです。不安も失敗もあった。でも勇気を持って挑戦すれば、その経験はきっと自分の財産になるUpload By 吉開拓人そんな高校生活を経て、僕は今年4月に慶應義塾大学の総合政策学部に入学しました。「目的のない勉強」が嫌で学校に行かなくなった僕にとって、大学の「目的のある勉強」は楽しくて仕方がないです。興味はテクノロジー以外の分野にも広がっており、今後も高校生活で得られた行動力をもとに活動の幅を広げていきたいと思っています。僕の高校生活を転換させてくれたKくんは、在学中、自分の興味の赴くまま全国を駆け回り、フィールドワークをしていました。卒業後は早稲田大学に進学。そんな彼の最近の口癖は「情報は足で稼ぐもの」、まさに有言実行を貫いていました。Kくんだけでなく、他にも自分の興味のある領域を研究する時間に使い、学問を究めるため大学に進んだ人もいます。このように、みんな自力で進路切り開いていきました。大学生、社会人となるにつれて、ますます学習が大切になっていきます。それを両立させるためにも、僕らが通信制高校で身に付けた「自分の時間を管理」する能力が役に立ってくれるはずです。通信制高校に入って将来が不利になるのでは……と心配になることもあるでしょう、でも実は、全日制高校でなければ出来ないことより、通信制高校でなければ出来ないことの方がたくさんあると思っています。もちろん僕も、ただ順風満帆な高校生活を送っていたわけではありません。たくさん失敗もしました。でも、その失敗も今の自分には必要不可欠なことだったと思っています。そのおかげで、最近は失敗するのがそんなに恐くなくなりました。上手く活用すれば、普通の高校生が見たこと無いような景色を見たり、やれない事をやったり、出会えない人と友達になれます。時間と場所の制約がなければ自由な発想力が身につきます。その結果、好きなことを仕事にしたり、好きな分野を研究したり、興味を持ったことは何でも挑戦出来るんです。この高校生活で得られたモノは、ずっと自分の武器になるはずです。もし高校の勉強に時間を奪われ、自分のやりたいことが出来ないと感じているなら、通信制高校の入学を検討するのもいいかもしれません。僕の体験談が、少しでもお子さんやご自身の進学先選びの参考になれば幸いです。
2017年07月14日突然ですが、皆さんは“押し入れ”を有効活用していますか?押し入れは普通収納に使われるものですが、最近押し入れを別の用途にリメイクする人が急増しているんです!……といっても、「押し入れをリメイク?どんな風に?」となかなか具体的にイメージできない方もいると思います。そこで今回は、押し入れを上手にリメイク・改造している人たちのアイデアをご紹介します!●裁縫スペースとして活用!出典:さんは、押し入れを改装して裁縫スペースとして活用しています。ぱっと見、これがもともと押し入れだったなんて絶対分からないですね……。上部の照明やインテリアグリーン、裁縫セットの雰囲気が統一されていて、まるで元々このように使われることを計算して作られたスペースかのようです。アイデア次第で押し入れをここまでオシャレに有効活用することができるんですね。こんな素敵空間なら、毎日の裁縫がもっと楽しくなりそうですね。●勉強スペースにDIY!出典:さんはリビングの押し入れをDIYで勉強スペースに変身させています。勉強机やイスはもちろんのこと、ランドセルを置く場所まで確保されており、間に仕切りがあることで勉強に集中できる仕様となっているのがいいですね。また、リビング学習になることで、子どもがちゃんと勉強しているかを確認することができ、子どもも勉強に集中できます。もともと押し入れだった場所をDIYしているので場所も取りません。とても素晴らしいアイデアですね。子どもにリビング学習させたいけど、スペースがない!と悩んでいる方は参考にしてみてはいかがでしょうか。●子どもの秘密基地に改造!出典:出典:さんと@hiro_naka_gvさんは、押し入れを改造して子どもの遊び場所として活用しています。子どもは秘密基地っぽい空間が大好きなので、押し入れのようなスペースは喜ばれますよね。押し入れの中で遊ぶのは子どものうちにしかできない経験ですから、大人になっても大切な思い出として残りそうです。----------いかがでしたか?押し入れは工夫次第で全く違う用途に使うことができます。押し入れのスペースが空いているという方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。●文/パピマミ編集部
2017年07月05日「子どもの“やる気”を伸ばしたい」「口うるさくなるばかりで、どうにかなるのだろうか?」と思うことはありませんか。子どもの将来を考えている親の気持ちが伝わらず、ため息が出てしまうこともあるでしょう。では、やる気を出す方法、子どもに合った勉強法にはどのようなものがあるのでしょうか。筆者の経験をもとに、未就学、小学生、中学生とそのときどきの勉強方方法を振り返ってみたいと思います。子どものやる気に火をつけよう!まず、自分自身のやる気が出るのはどんなときなのかを考えてみましょう。目標や夢を持ったとき、認められたとき、褒められたとき、人によっては悔しいときという方もいるのではないでしょうか。私の場合は、認められ、苦労したことが報われることで達成感が得られたときに、また頑張ろうと思います。子どもたちも大人と同じです。褒められることで喜び、認められることで自信がつきます。できたという喜びや目標を達成することも自信につながります。目標は小さなものでOKです。一つひとつクリアしていくことで達成感を得やすくなります。それがつぎへのやる気につながります。失敗や悔しさも大切です。その気持ちが新たなやる気に火をつけるのです。だから、大人も一緒に悔しがりましょう。共感してもらうことで、さらにやる気が出てきます。小さなことでも親子で一緒に喜び、褒めることでやる気に火をつけてあげましょう。子どもに合った勉強法とは? 子どもを知ることから始めよう!では子どもに合った勉強法とはいったいどのようなものでしょうか。■未就学児この時期は勉強法というよりは体を動かし、思いきり遊ぶことが大切です。遊びを通して体の使い方を知り、遊び方を工夫したり楽しさを広げたりしながら、さまざまなことを学んでいます。思いきり体を動かしたあとは、絵本やお絵描きなどに集中できるようになります。この時期はのびのびと遊ばせてあげましょう。■小学生小学生になると本格的に勉強が始まります。まずは、親が子どもの勉強への向き合い方を理解することが必要です。先に遊んでから宿題をする子もいるでしょうし、宿題を終わらせてから遊ぶ子、ごはん・おふろが終わり、寝る前にやる気が出る子、朝早く起きて勉強するタイプの子もいるでしょう。それぞれ子どもたちにはタイミングがあります。親のやってほしいタイミングと子どもがやる気になるタイミングが違う場合もあるのです。子どもの勉強するタイミングを探りましょう。また、声かけのタイミングや言い方もポイントです。例えば「勉強したくない」と言ったときに、「ふーん」と親に受けながされたら、そのままやらない子もいれば、反対に勉強をし始める子もいます。いつも口うるさかった親から宿題や勉強という言葉がまったく出なくなったとき、急に自発的に勉強をし始めるという子もいるかもしれません。さまざまなパターンを試し、親に言われていやなことはなにか、親のどんな態度で勉強する気になるのかを見きわめてみましょう。■中学生中学生になると部活動が始まります。また、受験へ向け本格的に受験勉強を始める子も増えてきます。身近な友だちや先輩の意識にも変化がみられるようになりますので、そんな姿に影響され、子ども自身に自覚が生まれてくるようになります。親として、子どもがやる気をなくしてしまうような言動は避けたいですが、つい口うるさく言ってしまいけんかになることや、やる気に水を差すということもあるかと思います。思春期に入り、子どもでありながらも大人の感情が芽生えていますので、自分の置かれている立場をよく理解しています。ときには言いたい気持ちをおさえ、見守ることを心がけるようにしましょう。家庭での勉強法は?■小学生・家での勉強時間は?学校から学年別の学習時間を指定されることがあります。息子の行っていた小学校は宿題も含め「学年×10+10分」でした。1年生ならば20分間の家庭学習が必要ということになります。学校により、家庭学習に対する指導はさまざまですので、小学校からのお知らせや先生からの指導などを目安に勉強時間を考えるとよいでしょう。・宿題は?息子の小学校からは、3年生までは音読の聞き手や丸つけなどを親がやるように言われていました。親にしてみると大変でしたが、一緒にやることで子どもの意欲がみられ、親子のかかわりも深まるきっかけになったのでよかったです。親子で本を読み合うという課題も年に1回ありました。お互いに読み聞かせてもよし、同じ本をそれぞれで読んで感想を話し合ってもよしというものでした。親子で本に関心を持つことで、本を読むきっかけにすることが目的でしたが、読書は文章力、読解力など国語にかかわらず、どの教科にもつながっていくことですので、ときどき、一緒に読書をする機会を設けるのもいいかもしれません。■中学生・どんな勉強の進め方?中学に入ると自分のやり方で勉強ができるようになりますが、毎日コツコツ覚えていくことが大切です。「ノートづくり=家庭学習」ではなく、ノートを元に家で復習し覚えるようにします。わからない問題があると勉強意欲がなくなってしまいがち。わからない問題をそのままにせず、次の日などに先生や友だち、先輩に教えてもらう習慣がつけられるとよいでしょう。信頼できる相手からなら素直な気持ちで教えてもらえますので、理解しやすくなります。・いつ、どこで勉強すべき?部活動で疲れ、家ではゆっくりしたいと思うこともあるでしょう。できれば朝型勉強法に変えられるといいですね。朝型にするメリットはたくさんあります。■朝方勉強法のメリット◇朝ごはんがしっかり食べられるようになる◇受験に向けて朝から頭を働かせる習慣がつくようになる◇朝は睡眠で疲れが癒されているので、復習、暗記や問題を解くには効率がよい◇学校へ行く前の限られた時間なので、集中力がつくどうしても朝は苦手という子どももいます。その場合は、その子の一番効率のよい勉強方法を理解し、否定せずに認めてあげましょう。勉強する場所についても同じです。私の息子のように、リビングなど少し騒々しいところのほうが集中できるという子もいますので、子どもが集中できるところならば、勉強部屋でもリビングでもよいでしょう。勉強法を身につけるために塾には行ったほうがいいの? 行くならいつから?塾に関してはそれぞれの家庭で考え方がさまざまあると思います。幼稚園のときから英語や勉強の塾に行っている子もいれば、塾に行ったことがないという子もいるでしょう。その子にやる気があるのかどうかが大切ですので、まずは本人の気持ちを確認することから始めましょう。塾へ行くならいつからがいいの?子ども自身にやる気がないのに塾に入れても伸び悩んでしまうでしょうし、塾に入れることが親の安心感だけになってしまうのであれば、もったいないですね。しかし、塾をきっかけにやる気を出す子もいます。どのような塾なのか、子どもに合っているのか、ということが重要になりますので、塾に入る目的や子どもの気持ちを大切にして親子で話し合いましょう。子どもにやる気があるなら、いつから始めても成果は出ます。塾ではなにを習うといいの?ある先生から聞いた話です。「理科と社会は暗記が主なので慌てなくても大丈夫。英・数・国の3教科はわからないままでいると、ついていけなくなります」子どもの不得意教科に英・数・国があるのであれば、子どもとしっかり相談し、塾を考えてみるのもいいかもしれません。子どものやる気を育てるための親の心構え勉強は、本人にやる気があることが一番大切です。子どものやる気を伸ばすことを意識しつつ、親も子どもと一緒に喜んだり、悔しがったりしましょう。もし子どもが失敗しても、一緒に悔しがってくれる人がいるだけで励みになります。子どもにとって言うべきことと見守るべきことを見きわめ、口うるさく言うことがあっても、やる気が失われることがないようにするのもポイントです。きちんと納得できる説明をするといいですよ。じつは、このように書きながら、改めて私も実感しています。
2017年05月21日昔から、遠出の手段は選ばないタイプでしたUpload By かなしろにゃんこ。ADHDがある息子は少々とっ散らかったところはありますが、情熱的で好奇心が強くアクティブなところはとにかくスゴイな~と思っています。叶えたい夢があると叶えるまで全力で手に入れようとします。小学校低学年のときは電車の乗り換えのある15駅離れたイベント会場まで一人で出かけ、高学年になると30キロ離れた都内まで自転車で遊びに行くなど、知らない道であろうとお構いなしで出かけていきました。ときに欲しい物や行きたい場所があると、しつこく要求して親を困らせる原因となりますが、自分の夢に全力を出せるパワーがあり行動力があるのはいいこと!帰りが遅くなると心配になりますが、危ないからと止めても守れる子ではないので自由にさせてきました。「まあ何とかなるだろう」という理由で決断したNY行きUpload By かなしろにゃんこ。中学2年生のある日、夏休みに友達とニューヨークに旅行に行くと言い出しました。息子の友達のお母さんは英会話の先生です。その友達は日常会話程度の英会話はできるため、息子は「あいつの英会話能力に便乗していけば大丈夫だろう!まぁなんとかなる!」と思ったようでした。地下鉄のことで頭がいっぱい!でも肝心の…Upload By かなしろにゃんこ。息子は鉄道と車オタクなのでNYの地下鉄全線に乗ることやアメリカの車やバスに乗ることが夢でした。NY地下鉄博物館でサブウェイグッズを購入するんだ!とウキウキする様子をみて、息子が「どうしても行きたい!」と願うなら社会勉強に行かせてもいいかなと思いました。異国でカタコトでも英語を話す楽しさから新しい目標を見つけたり、困難にぶつかったり乗り越えたりして社会勉強をしてほしいからです。そのためなら借金してでも渡航費を工面しようと考えました、かなりのバカ親です。しかし、15歳未満は子どもだけでは入国できない!という問題にぶつかりました。そこで、「いろいろな国の人と交流できる2週間ステイの短期留学に参加してみたら?」と提案したところ、「それいい!」とヤル気を示したので、これまでの息子の行動から私は「この子は大丈夫、知らない国でもやれる!」と何故か思い込んでいったのでした。今回ばかりは母も完敗。成長し、冷静な判断を下した息子それでも英会話がまるっきりできないのでは話にならないので英会話教室に通うことにしたのです。しかし同い年の子の多いグループの教室で自分の英語レベルがとんでもなく低いことを自覚してしまいました。教室に通うことが苦痛になってきたのか徐々に通わなくなっていきました。Upload By かなしろにゃんこ。しまいには、「NYに行くのは、やっぱり大人になってからにする」と、らしくない弱気な発言も出てきました。息子は目標のためなら一生懸命やりそうだと思い込んでいたのでパスポートも申請していたのですが、さすがに英語はハードルが高かったようでした。次第に親の期待と英会話教室が息子の負担になっていったと分かりました。アメリカに行かせたい気持ちが早まって冷静な判断ができていなかった母さんもちょっと反省。いつもは衝動的に思いついたまま行動する息子のほうが「あれ?やっぱりオレの語学力じゃ全然ムリかも…」と冷静に考えていたようでした。未だにアメリカには上陸していません(笑)
2017年05月09日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。「子どもの国語の成績が上がらない」「勉強の仕方、させ方が分からない」……そんな悩みを持つパパママは少なくないでしょう。そこで今回ご紹介したいのは、少し変わったアプローチの学習方法である“感情学習”。海外の教育課程ではすでに取り入れられている方法で、近年では日本でも耳にするようになってきました。感情学習とは一体どんなものなのか、実例を交えながら見て行きましょう!●幼稚園で感情表現を学ぶことの大切さインターナショナルスクールの授業には“ドラマ”という教科があります。幼稚園でスタートするプログラムでは、読み聞かせや読書、音読などと共に“表現”を学びます。香港在住15年の日本人家庭Hさんの娘Rちゃんは大人しく、ママが言葉の上達が遅いことを心配するほどでした。でも、幼稚園で出会ったイギリス人教諭の感情学習によって、大きく変化したといいます。『ミス・タニア(教諭名)は大きな体を揺らし、大きな目を見開いたりすぼめたり、大げさに泣いたり笑ったりしながら、娘と一緒に本を読んでいました。娘に「ほら怒った顔はどんな顔?」などと感情表現を促している 様子はまるでコントみたいでした』とHさんは言います。ミス・タニアとの出会いでRちゃんは少しずつ変わり、『Rはいつの間にかよくしゃべりよく笑うようになり、本を読んだり物語を書いたりを楽しむようになりました』と教えてくれました。●感情豊かに育つと国語力がつくMさん一家は、長い海外駐在生活を終えて日本に帰任し、現地でインター校に通っていた長女のAちゃんは日本の中学校へと転入しました。Mさんは『国語の成績が意外に良かったのでびっくりした』とのこと。漢字や文法で点数を取るのは難しかったものの、Aちゃんの国語力の高さはその後、他教科の成績がどんどん上向いていったことで証明されたといいます。『最初はどの教科も日本語で初めて習うからという理由で何もわからない状態だったけど、「ママ、教科書を読んでいるうちに分かってきたよ」って』。Mさんいわく『海外暮らしで家の外では英語漬け。だからこそ家の中ではAと1対1でたくさん日本語を話して本を読み、遊びもしたわ。あんまり密着しすぎてちょっと育児ノイローゼ気味だったのかよくケンカもしたの。その後泣きながらごめんねって二人で抱き合ったりね』。Mさんは感情学習について自分なりに、『でもそうやっていろんな感情に触れて育った からこそ、人の気持ちも文章に隠された意味も読み取る力が育ったのかもしれないわね』と結論付けていました。●読書を国語力アップにつなげるにはコツがある読書はいろいろな感情を読み取るチャンスです。たくさんの本を読めば、それだけたくさんの感情表現に行き当たります。でも、読んだだけではただ“知る”だけ。もちろん、それもプラスですが、読んで知った感情表現を“自分が表現する”ことで、国語力への影響の大きさが桁違いに変わってくるようです。インターナショナルスクールで図書館司書、その後教師として働くようになったミス・パメラは、より効果的な読書法について語ってくれました。『本を借りに来る子どもは大きく分けて2種類。一つは黙々と次々に読み続けるタイプで、話しかけてもあまり会話が弾まない子。もう一つは、同じ本を何度も借りたがり、話しかけるとその本の内容をうれしそうに教えてくれる子』とのこと。その後、小学校の教師として教えるようになったミス・パメラは、『読んだ本の話を人にするのが好きなタイプは表現力が豊か である』と気づいたそうです。『ただ読むだけじゃなく、そこに書かれている表現を自分の言葉で表現することが大事なのよ』とミス・パメラは教えてくれました。●ドラマクラスで表現力を磨いて国語力を上げるイギリス人と日本人のハーフ家庭Lさんの娘Eちゃんは、勉強嫌いで宿題はほとんどしないし読書も気に入った本だけ。Eちゃんが小学生のころ、ママはいつもガミガミと叱りつけていたそうです。でも、そのEちゃんが中学に入学するとみるみる成績を上げていきました。その理由がドラマクラスにあった ようだとママが話してくれました。『読んだ本に出てくる感情表現を使って、自分でエッセイやお話を書くというドラマの宿題だけは面白がって良く書いていた』そうです。『そんな役に立たないことばっかりって思っていたけどね』。中学生になると、ドラマクラスで書くのは“脚本”となり、字数も数千から数万字レベルになります。これをスラスラ書ける子は多くありません。『Eにとって、お話を書くのはお手の物。ドラマクラスで褒められて、そこから自信がついたみたい』とのこと。Eちゃんはエッセイ力を求められるIBカリキュラムの学校に通っていたため、ほかの教科への好影響が特に大きかったそうです。●まとめとして国語の成績を上げたい、ほかの教科の底上げもしたい、作文やディスカッションの能力もつけたい、だからこそ国語力を上げたい。学校教育の中でも、受験のためにも、これらは現実的に必要ですね。そして、この国語力アップには“感情学習”がとても効果的です。人の感情がもっとも劇的に育つのがいわゆる“三つ子の魂”の3歳頃。特にこの時期に感情豊かに過ごすことは後の国語力に影響を与えるようです。もちろん、3歳以降、大人になっても人の感情は成長し続けます。感情の表現方法を学ぶ感情学習は、小学生以降も引き続き国語力アップの強い味方として期待できそうです。●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2017年05月04日子どもが小学生になるのを機に、再び仕事を始めたママも多いと思います。小学校では基本的に給食があり、お弁当の準備が必要なくなり、朝のあわただしい時間が解消されるのでは? なんて期待を持っている方もいるのでは。でも実際には勉強や教材のチェックなどで、これまでよりも手がかかることも。仕事も学校関連のことも、すべてをママひとりでこなすのはかなり大変! そこでパパとママでお互いの得意分野をいかして、子どものフォローを分担できるようにしましょう。■勉強は誰がみてあげる?これまでの幼稚園、保育園と小学校生活。どこに大きな違いがあるかといえば、もちろん「勉強」です。小学1年生レベルであれば、まだ内容的に難しくないとはいえ、子どもにとってははじめて勉強。親も勉強を見てあげるのも初めて。だから、どうやればいいのか親子で戸惑ってしまうこともあります。そこでまずは大事なことを押さえておきましょう。低学年の場合、大事なのは「勉強する習慣をつけること」。パパかママ、早く帰宅できるほうが勉強を見てあげるなど、親のどちらかが近くでみてあげるといいですね。簡単な問題につまずいていると、つい口を出したくなりますが、そこはグッとこらえて。まずは自分の力でやり遂げるように「問題を声に出して読んでみて」レベルの声掛けにしましょう。それでもどうしてもわからなそうな場合は、絵を書いてみるなどフォローしてあげましょう。パパ、ママがお互いの得意教科に合わせて分担してフォローしてあげてもいいでしょう。たとえば算数はパパ、国語はママのようにすれば、頼る回数の多い教科が苦手ということもわかります。■時間割が何か理解している?幼稚園や保育園では、遠足などの行事を除いては、持ち物は毎日ほぼ同じもの。でも、小学生になると、時間割に合わせて教科書などを用意しなければなりません。時間割さえあれば、子どもにも何が必要なものかわかるだろう。そう思うかもしれませんが、まだ時間割とは何かを理解していない場合もあります。子どもと一緒に確認しながら、何が必要なのか教えてあげましょう。このとき、子どもにも一緒に考えてもらうといいですね。たとえば、「明日は体育があるけど、何を持っていけばいいかな?」、「国語の授業があるね。ノートはどれを使うかな?」という感じ。ひとつずつ確認してあげましょう。パパの帰りが子どもが起きている時間帯であれば、この作業をパパにお願いしてみては。パパも子どもと一緒に明日の準備をしてもいいですね。コミュニケーションが取れて、パパも積極的に育児にかかわろうとしてくれるかもしれません。■学校からのプリントを担当するのは?遠足のお知らせや教材費のことなど、子どもはほぼ毎日のように学校からプリントを持って帰ってきます。家計を預かっていたり、学校行事に参加したりするのはママという家庭も多いでしょう。そんなご家庭の場合では、ママがプリントの確認をするように、子どもにも毎日声がけをしましょう。子どもは、プリントをもらったことすら忘れているときもあります。ママがプリントの確認を行ったら、持ち物については時間割係のパパに伝達を。パパもプリントの有無をチェックすれば、お互い二重チェックができます。明日、着ていく服や、プールの授業で使う水着などの準備も、ママが一緒に行うほうが向いているかもしれません。「明日は雨だよ」「明日はすごく暑いって」など洋服選びに参考になりそうな声掛けをしながら、子どもが用意するのを見守ってあげましょう。■小学生になると人間関係の悩みが…小学生になると、新しい環境になじめない、友だちとケンカしてしまったなど、子どもが人間関係で悩むことが増えてきます。すぐに気づいてあげるためにも、今日は何があったのか毎日聞いてあげましょう。これは夫婦一緒でもいいですし、子どもが話しやすい、一緒に過ごす時間が長いほうでいいと思います。あえて時間を作ろうとすると大変だと感じるかもしれません。でも、ママが食事の片づけをしている最中にパパが話を聞いてあげる、ママとお風呂に入りながら話をするなど、ゆっくり時間をとれるときに、一日の報告をしてもらえば自然と習慣づけられるでしょう。報告会を毎日行うことで、子どもに何かあったときに気づきやすくなるものです。何もなければいろいろと話してくれていたのに、悩みがあると言いたがらない、言葉につまるなどの兆候が見られることも。「おかしいな」と感じても、すぐには問いたださないほうが無難。子どもだって、親には知られたくないことがあるものです。まずは話を聞くだけにとどめ、あとから夫婦で相談する時間を作り、対策を練りましょう。自分のことは自分でできるようになってほしいと思っていても、なかなかうまくいかないこともあります。それを助けてあげるのが親の役割。でもママひとりでフォローするのは大変です。夫と役割を分担しながら、楽しい小学校生活が遅れるようにサポートしてあげたいですね。
2017年04月15日いよいよ新学年。勉強の仕方を見直して、心機一転、がんばるぞ!という意気込みの人も多いでしょう。学年が上がったため、勉強時間をもう少し増やしたい、そんなときには“脳にご褒美”をあげるのが有効!4年生男子を英語力ゼロから半年で英検4級合格に導いた家庭学習ブロガーのなかやまさんに、効果的なモチベーションUPの方法を聞きました。必修科目にまで設定する学校があるほど、人気のマインクラフト(写真:なかやまさん提供)小学生男子も食いつく!「マインクラフト」って?神奈川県在住の主婦、なかやまさんの息子は4年生になってしばらくすると、先生から成績のことで「もう少しがんばりましょう」と注意されてしまいました。このままでは中学で落ちこぼれ、高校受験なんて無理かも!と焦ったなかやまさんは、家庭学習の習慣のなかった息子に勉強をさせようと試みます。途中から、高校受験に有利になるよう科目を英語だけにしぼって学習させたところ、ABCも知らなかった彼はわずか半年で英検4級に合格するまでになりました。4年生の男子がそんな簡単に親の言うことを聞く? これまでほとんど家庭学習をしてこなかったのに、いきなり「やりなさい」と言ったところでやる気なんて出るわけない!というわけで、なかやまさんが自宅での英語学習に取り入れたのはなんと「Minecraft(マインクラフト)」。プレイステーションやXboxなどで遊べるゲームで、画面の中で立方体のブロックを設置したり破壊したりして独自の世界を築き、森林の木々や地下に埋没している鉱石などを利用して武器や燃料を作るなど、とにかく遊び方が多岐にわたるのが特徴的。創造性に充ち、想像力をかきたてるため、スウェーデンのある学校では授業に取り入れられているという、なんだかすごい人気ゲームです。大好きなゲームを日課に取り入れることで時間管理ができるようにマインクラフト(通称「マイクラ」)を息子に買い与え、まずはその遊ぶ時間を1日1回、30分間に設定しました。プレイステーションの“ペアレントコントロール”機能を使えば、1日に遊べる時間を設定できます。遊び始めて30分経つと勝手に使えなくなるので、遊ぶのをやめざるをえません。もちろん「え~、もう終わり?」とぶーぶー言いますが、それは母に対してではなくあくまでもマシンに向かって文句を言っているので、ケンカや言い合いになることなくあっさりと遊ぶのをやめてくれます。そこでなかやまさんは、マイクラができる時間を朝学習の前の早朝に決めました。これには理由があって、英語を話す習慣をつけるためのオンライン英会話(スカイプを用いて海外に住む先生とマンツーマンでの会話ができるサービス)の、お気に入りの先生が早朝にしかいなかったから。また、学校から帰ってからの時間だと、公文や学研など塾に行って帰ってくるだけで勉強する時間がなくなってしまうこともあります。すると、それまでは朝、学校に行くために起こすだけでも一苦労だった息子は、マイクラやりたさに「明日は4時に起きようっと!」と自ら目覚まし時計をセットして、さっさと布団に潜り込むように。朝、寝ぼけた頭を30分間のマイクラですっきりさせてから公文を5枚、そのあとオンライン英会話を2レッスン(1レッスン25分)、というのが日課になりました。マイクラは30分で自動的に切れますが、その後のオンライン英会話は先生から電話(スカイプコール)がかかってきてしまうので、着替えや公文をやる時間など、ちゃんと自分で考えて時間配分をしないと間に合いません。必然的に自分で時間の管理もできるようになってきました。マイクラを通して具体的な目的が見えたマイクラにはほかにも利点がありました。世界中にプレーヤーがいるため、オンラインで英語でチャットしながらいろいろな国のプレーヤーと一緒にバーチャルな世界を冒険したりもできるのです(これはさすがに会話のスピードについていけず、4年生の息子には早かったみたい)。とはいえ、ユーチューブに自分のゲームの進捗を実況する動画がたくさんあるので、発音が聞き取りやすい英国人ユーチューバ―の動画を選んで見せています。実況ですから、画面と言葉がリンクしていて、わからない単語が出てきても彼は興味を持って見入っています。そのうち「僕、もっとダニエル(ユーチューバーのひとり)の言うことがわかるようになりたい!」と言うようになり、英語を学習する意欲がぐんと上がりました。英語が話せるようになりたい、といった漠然とした目標よりも、たった1つ、ダニエルと話がしてみたい。そんな小さな目的でもあったほうが、やる気の出方が違うことをなかやまさんは痛感。親の押しつけではなく、自らやりたいという気持ちにさせることに成功しました。息子が「ダニエル」と呼んでいるユーチューバ―DanTDMさん。確かに、男の子が夢中になりそうなおもしろさ。言葉に出てくる単語も難しくありません(写真:なかやまさんブログのスクリーンショット)”脳にご褒美”でモチベーションがぐんと上がる早起きする理由は「マイクラができるから」。英語を勉強するのは「ダニエルと話せるようになるから」。というように、具体的な“ご褒美”を脳に与えてあげれば、いくらでもモチベーションが上げられる。「これは利用しない手はないよね!」となかやまさんは言います。もちろん、“ご褒美”の内容はマイクラでなくてもよくて、それぞれ子どもの好みに合わせるといいでしょう。なかやまさんによると、大切なのは、“特別感”を持たせることだそう。なかやま家の場合は、遊べる時間がきっちり決められていることで、息子の「この時間だけは逃すまい」という気持ちが働いたわけです。子どもの大好きなものをひとつ見つけて、それを“ご褒美”にモチベーションをアップ。この方法はぜひ取り入れたいものです。なかやまさんの親子学習ブログに細かく学習の様子が書かれています。おやこども英語~目指せエーペラ~<取材・文:フリーランス記者岩佐 史絵>
2017年04月11日学校に行かない息子についイライラ…思い切ってこう宣言!出典 : 我が家の息子が不登校になり、約1年半になります。学校に行かなくなったばかりのころは、その事実を受け入れることができたものの、「好きなことばかりやって過ごしている」「勉強させなきゃ…学校に行ってる子たちより遅れちゃう」「進路は?受験はどうなるの?!」などなどやはり不安だらけでした。一方で息子のほうはというと、合わない環境で過ごすストレスから解放され、悠々と生活しています。そんな息子を見るとどうしてもイライラしてしまうこともありました。そんな我が家がその後どうしたのかと言うと…私はある日息子に、「もう勉強もやらなくてもいい!ネットやパソコン使用、ゲームの制限もぜーんぶもう無し!とにかく好きな事を好きなだけやっていい!ただ、ご飯はちゃんと食べて、少しは眠ること。あと、私やパパ、他の身近な人の誘いにはとりあえず乗って外へ出てみること!」と選手宣誓の如く、ハッキリと宣言したのです。理由の1つは、家事や他の仕事の合間に、息子の勉強やその答え合せをしたり、「これだけ勉強したから〇分パソコンやっていいよ」と時間を計測したり、終了時間を告げては「まだやりたい」「もうおしまい」を押し問答を繰り返したり…そんなやり取りに疲れてしまったこと。そして2つ目の理由は、息子を思いっきり自由にさせる不安より、「こうすると息子はどう変化するのか?」という好奇心とワクワク感の方が私の中で勝っていたことです。「息子本人のペースに賭けてみよう」という気持ちが私の中で生まれたのでした。宣言のあと、息子の生活に変化が…出典 : そんな生活を始めると、息子は私や主治医が驚くほど落ち着きました。かなり酷かった噛み癖も癇癪もいつの間にかほぼ消えたのです。大げさかもしれませんが、やっと「本来の息子に戻った」という気がしました。フリースクールに週に2日通うようになり、自分より年齢が上の高校生たちと大好な音楽の勉強に打ち込んでいます。他の習いごとでも、いろいろな年齢の友だちが増えたようでとても楽しそうです。Skypeなどでコミュニケーションをとることも多いのですが、息子なりに考えなかなか上手く出来ているようです。案の定、ゲームには長時間没頭していましたが…「いくら大好きなゲームでも長時間続けるのは飽きることもあるし、それなりにキツイことだ」ということも身をもって体験したようです。周りに言われなくても、本人なりに気分転換や別のことを間に入れる工夫もできるようになりました。私にとっても、息子が「いくら周りが説明したところで、本人が納得しないとほとんどのことは聞かないタイプ」ということを再確認できた出来事でした。また、息子は日々興味があることに対して、途中で投げ出すことなく自分一人で長時間パソコンに向かい黙々と解決・達成しようと没頭しています。その姿を見て、息子の学び方が基礎から積み上げていくタイプではなく、最終的な目標や目的に惹かれてこそ、そこから掘り下げていくタイプなのだと気づかされました。好きなことに対する熱量を目の当たりにし、私は「息子にとっての学びとは一体なんなんだろう」ということを深く考えさせられたのです。みんなとは違う一歩を踏み出すのは怖い。だからこそ嬉しかった、息子の一言出典 : こんな選択をしてみたものの、私自身は、ごく一般的に「学校へ行く」という経験しかしていません。それ以外の選択など考えたこともありませんでした。やはり最初は、「学校へ行かない、しかも好きに過ごすなんて本当に許されることなのか?」「あちこちから批判されるのでは…」と、世間の一般的なレールから一歩踏み外すのが怖かったです。それでも息子の不登校を受け入れた今、息子にとっての幸せとは?経験すべき試練とは?乗り越えるべきものとは?と純粋に考えた時、今の方向以外考えられなくなっていました。先日息子がこんなことを言いました。「あー、俺、変人で良かったー!」自分がいかに幸せなのかを噛み締めるように言ったのです。話を聞くと、周りの友達の愚痴や悩みを知り、自分のような生き方やそれを認める私のような親は珍しいと感じたようでした。さらに息子は、「自分と同じような境遇の友だちが、奇異な目で見られないためにはどうすればいいのか?」「自分が大人になってから、自分たちのような選択が当たり前になるためにできることは何か?」ということまで考え始めたようです。とても頼もしく思えました。息子にとっての幸せを考え抜いた選択。親がこれから出来ることはなんだろう出典 : もちろん進路や就職など、心配なことはまだまだあります。しかしその分、息子の今の生活を大事にしつつとれる進路には何があるのか考え、動いています。本人とも、「自分自身の強みは何か?」「これからどう生きたいか?」また「君の選んだ道は自由な分、厳しさもあるから正直選択肢はこれとこれだけになりそうだよ。そういう事も頭に入れて置いてね」など、具体的に日々話し合っています。息子の様子を見ていると、今は「何とかなるかも」と思えるようにもなってきました。今でも息子のこの生活に、苦言をいただくことも少なからずあります。それもまた正論でもあることはよく分かっていますし、以前の私だってそう思ったと思います。ですが今は、そんな声は聞こえないふりをして、振り払って目の前の息子を支えるべく自分に喝を入れて踏ん張っています。周りからの声に心身を消耗するのも事実です。もっともっと味方になってくれる方や、説得力のある後ろ盾がどうしても欲しくなってしまいます。そんな中で私にできることは、・息子のような生き方も「あり」なんだと、「一大人として」認め続けること・「生き方は人それぞれで当たり前」という世の中に一歩近づけるための一員になることなのかなという気がしています。
2017年04月02日待機児童の増加と保育士不足が叫ばれる昨今、子どもを産んでから保育士の仕事に興味をもち資格を取得する人も増えています。どのように勉強し、どのような場で資格を生かしているのでしょうか?5人のママにインタビューしてみました。何をきっかけに保育士資格を取ろうと思いましたか?2015年に資格を取得したアルプスさん(47歳)、上の子ども2人は既に成人し、一番下の子どもが現在高校生。常々「子育てがひと段落したら何か資格を取得したい」と思い続け、自分の育児経験を活かしつつ長くできる仕事として、保育士を選びました。保育士資格取得のためがんばって勉強をする友人の姿が刺激になり、自身も資格を取得したのはドリームママさん。バイオリンの講師をしているSeikoさんは、“社会の役に立てるような仕事”をしたい、そして“国家資格”という点にも魅力を感じ昨年受験、見事合格しました。保育士試験についてここで少し“保育士試験”について触れておきます。保育士の人材確保のため平成27年より年に2回、試験が実施されるようになりました。受験料は28年度時点で1万2700円。筆記試験と実技試験があり、筆記試験においてすべての教科で合格点がとれると、実技試験を受けることができます。筆記の合格科目には試験の免除期間が設けられており、3年以内であれば1度合格した科目の受験を免除される仕組み。1度に全科目を合格できなくても、不合格だった科目だけを重点的に勉強し受験すればいいのです。そして同じく平成27年度から対象施設において一定の実務経験がある場合は、合格科目の受験が最長5年間免除されるように。数年かけて焦らず資格取得を考えることができそうです。では、みなさんどのように勉強をしたのでしょうか?勉強は大変だった?費用はいくらくらい?勉強方法や期間は、それぞれの家庭の事情やライフスタイルの違いによってバラバラ。しかしほとんどの人が参考書と過去問を購入し、独学でスタートしていました。1回目の試験は参考書で独学し、2回目に残った苦手な教科はスクールに登録、音声教材を利用したのはSeikoさん(39歳)。費用はトータルで5万円くらい。「短期集中型なので、そのときは大変でしたが、今思えばたいして大変ではなかったのかも…」と振り返ります。4人の子どもの母でもあるブラウンさん(45歳)は、家族や離れて暮らす両親を第一に考えていたので自分のことは後回しに…。思うように勉強がはかどりませんでした。しかし通信教育と、専門学校の短期講座を受講して3年で資格を取得(トータル約8万円)、「私もまだやればできるんだ!」と自信につながりました。1年の独学後、2年目から専門学校に通ったドリームママさん(42歳)は、合計15万円かかったのだとか。しかし少し費用がかかったとしても、学ぶ場として“学校”を選ぶのも良い選択、素敵な自己投資です。それぞれが自分に合うスタイルを見つけて勉強している点が素晴らしいと思いました。補足:通信教育はリーズナブルなところだと4万円台から。模試や学科の添削、DVD・CDの教材、Web配信講座などの内容はもちろん、フォロー体制とサポート期間が異なり、それが値段に反映されているようです。保育資格取得、保育の勉強で得たものは何ですか?バイオリンの講師をしているSeikoさんは、「以前は無意識に、感覚的に子どもに接していましたが、保育を勉強したことで裏付けされる点が多く、安心感が増えました」。「別の視点から自分自身の子育てを見直す機会ができたこと、それがプラスです」と言うのはペコママさん(34歳)。これまで保護者の立場からの視点だったのが、視野が広がり保育園側の立場からも物事を考えられるように。単に知識として学んだだけではなく、日常の小さなところでもその学びが生かされているようです。ある程度子どもが大きくなり、保育士として活動しているアルプスさんとブラウンさん。ファミリーサポートや、有償保育ボランティアのグループで週2~3回活動をしています。2人は「自分の経験を生かして、誰かの役に立てるということが喜びです」と口をそろえます。「子は宝。大変なときは1人で抱え込まず、みんなで支え、ママを助けることが大切」とアルプスさん。子どもを保育するだけではなく、母親の気持ちに寄り添うことも大切にしている様子がうかがえました。「“子どもは社会全体で育み、守っていかねばならない大切な存在”であることが、今までよりも深く実感できるようになりました」。今の世の中で忘れられがちなフレーズを聞かせてくれたのはSeikoさん。この言葉が胸に響きます。保育士としてだけではなく、母親として人としても学びが多そうな保育士資格、ムダにはならない資格のひとつとして注目すべきかもしれません。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2017年03月19日東大をはじめ、難関大学に合格した人の半数がリビングで勉強していたといわれ、そのことから「リビング学習法」が注目されるようになりました。親がそばにいる安心感や、雑音も気にしない集中力が身につくなどのメリットもありますが、もちろんそれだけではありません。注意すべきポイントもおさえておきましょう。■姿勢が悪くなる可能性もリビングに置かれたテーブルは、食事をしたり、くつろいだりすることを考えて設計されています。学習を目的として作られたわけではなく、これは椅子も同様です。そのため、姿勢が悪くなってしまう可能性があることを忘れないようにしましょう。クッションなどを使って高さを調整すると、正しい姿勢を保ちやすくなります。また、照明にも注意が必要です。勉強机には部屋とは別に照明がつけられていますが、リビングにはそれがないので意外と暗くなってしまいがち。しかし、文字を書いたり本を読んだりすることはできるので、そのままにしてしまうケースが多いようです。勉強するには1,000ルクスは欲しいところですが、リビングの照明は500ルクス前後が一般的の様子。ムードを演出した場合なら、さらに低いことも考えられます。これでは視力が低下してしまうので、卓上型のスタンドライトを用意するなど、工夫する必要があります。■ママの存在がジャマになることも家族のいる空間で勉強することは、決して悪いことではありません。しかし、あまりにもジロジロ見るのは考えもの。子どもが気になってしまい、勉強に集中できなくなってしまいます。子どもが勉強しているときは、見て見ないフリをしてあげましょう。ただそばにいるだけでも、安心感を与えることができます。また、ちょっと考え込んでいるだけで、すぐに口を出すのもNG。過干渉になりすぎれば勉強自体がキライになってしまいますし、自分で考える力をはぐくむことができません。わからないことがあれば聞いてもらうようにする、ときどき声をかける程度にとどめておくと、自主性が身につきやすくなりそうです。こうしたことに注意していても、周囲に人がいるだけで集中できないという場合もあります。自室で勉強したほうがはかどるようなら、無理にリビングでやらせないことも考えるべきです。とくに勉強面においては、「東大生が実際にやった」と聞くと試してみたくなるものですが、本当に合う学習方法は人それぞれ。どこで勉強するかよりも、その子に合った環境を作ってあげるほうが、効率よく学習することができるでしょう。
2017年03月17日小2から不登校になった娘。「信じて待つ」と決めたけれど…出典 : 娘が学校に通えなくなったのは小2のとき。それから全く勉強もすることなく、時間は流れていきました。引きこもってパソコン、ゲーム三昧、昼夜回転生活する姿を見て心配でしたが、不登校の親の会、教育相談、児童精神科などに足を運んで相談し、「本人に生活は任せ、信じて待つ」ことに決めて待ち続けました。だけど、「信じて待つ」というのは、親にとってとてもしんどいことです。「いつ立ち上がるのか」という見通しが全くつかない中、待ち続けるのですから。でも、娘の変化は突然やってきました。中2になる年のお正月のこと。突然娘が「今年は勉強を始める」と宣言したのです。しかしここで前のめりになって、「じゃあ学校行く?ドリル買う?」と親ばかりが意気込んでは、子どもを追い詰めてしまいます。恐る恐る立ち上がった小動物を見守るように、「そうか」と微笑んで黙って娘の様子を見ていました。すると予想通り、娘はそれから3カ月全く動きを見せませんでした。学力テストを受け、中2の娘に与えられた目標は出典 : 中2になる直前に、幸運にも学習を支援してくれる方とつながることができ、まず現在の学力を計るテストを受けました。様子を見ていた先生によると、娘は九九や繰上りができないのに決してあきらめず、指を駆使して掛け算は足し算を繰り返し、3時間半かけてテストを終えたそうです。漢字はほとんど書けていませんでしたが、へんやつくりの一部を書いてあったりと、必死で思い出そうと努力したあとがありました。結果は読解力、文法力は高校1年相当。だけど算数と文字の書き取りは小2レベル以下と極端なものでした。学習障害(LD)ではなく、学習機会がなかったためと判定されました。そこで、まずは・文字を書く機会を増やすために交換日記をする・基本的な計算ができるように九九を覚えるという目標がたてられたのです。娘なりのペースで始まった勉強。ついに九九を制覇!!出典 : とはいえ、娘はこれまでほとんど勉強をしたことがありません。日記を書くのも最初は筆圧が弱すぎるのを矯正するため筆ペンを使っていました。漢字がほとんど書けない娘は、スマホで漢字辞典のサイトを見ながら「3の段の『段』って漢字は何でこんなに難しいの!」とキーッとなったりもしつつ、自分の出来るペースで(1ヶ月に2日程度のこともありましたが)日記を書きました。そして九九は、本人の希望で、「ママがいないところ(風呂)で声に出して読んで覚える」ことになりました。小2のときに通信教材の付録でついていた、お風呂の壁に貼る九九のポスターを、娘はずっと「はがさないで」と言っていました。この言葉が生きるときが来たのです。娘がお風呂に入っているとき、「にさんがろく、にしがはち…」という声を聞くとかわいくってたまらない気持ちになりました。自信がついたら「ママ聞いてくれる?」とその段を暗唱します。勉強を始めて10カ月たった先日、ついに九の段を暗唱。中2にして九九を制覇したのでした。それでも浮かない顔の娘。どうして勉強しようと思ったのか聞いてみた出典 : だけどせっかく覚えたのに、なんだか娘は浮かない顔をしています。どうしてなんでしょう?思い切って娘に聞いてみました。私「九九、覚えることができてどう?」娘「うれしい」私「そっか。ところでどうして勉強しようと思ったの?」娘「(きっぱりと)困るから。困るやろ?」私「まぁ、それは困るだろうけど…」私はこのとき気づきました。まだ娘は、心の底から「勉強したい」という気持ちが湧いているわけではないのかもしれないと。私は娘に、「小学生程度の勉強ができないと働くのは難しい」と以前から伝えていました。娘は、おそらく中2という学年から逆算して「将来自分はどうなるのか」「そろそろ勉強を始めないと人並みに高校に行けない」と、おびえていたのではないでしょうか。つまり娘の「勉強したい」という言葉は、「○○ができるようになりたい!」という希望の気持ちに基づくものではなく、「勉強できないと人並みに生きていけない」という悲痛な気持ちの表れだったと思うのです。「勉強したい」という気持ちに嘘はなく、だからこそゆっくりなペースながらも九九もやり遂げたのだと思います。ただ、「やりたい!」というよりも「しなければならない」という気持ちの方が強かったのかもしれません。娘が自分の意思で始めた勉強。どんな形であれ、親は信じて待つのみ出典 : 不登校の親の会でも、「本当にやる気になったら小学校の勉強は数か月でクリアできる」「本人の意思で立ち上がったら、親が止めてでもやる」と聞いていました。実際に回り道しても、懸命に勉強に取り組んで大学に進学する子も少なくありません。娘は、エネルギーが満ちて立ち上がったわけではないのでしょう。自分と周りの普通の子どもたちとを比較して、「九九は小2でクリアしなければならないものだ」と自分の学習の遅れを強く自覚しているようです。だから、九九ができたのをほめられても、「そんなの本当はとっくにできていて当たり前なのに」と喜ぶ気持ちになれなかったのだと思います。それでも彼女が自分で「勉強する」と決めたのですから、こうした劣等感や不安とは自分で向き合っていくしかないのだと、親としては考えています。勉強を始めてからというもの、娘は「私は勉強しているんだから」と意気込んで、以前よりもずいぶん意欲的になりました。時には勉強もストップして「しんどい」と寝込んでしまうこともあるけれど、自分の意志で頑張ろうとしているのだから、私は後ろからそっと見守るのみです。不登校や引きこもりから立ち上がろうとする子どもたちは、一気に階段を駆け上がるわけではありません。一段がとてつもなく長い道のりだったり、次の段の前で立ちすくんだりと葛藤しながら進んでいきます。親としてはプレッシャーを与えることなく、長い目で気長に待ちたいところですね。もう、「待つことが育児なり」という心境です。
2017年03月03日女優の広瀬すずさん(18)が2017年1月16日、東京都内で行われたPRイベント「SoftBank 2017 Spring」に出席し、自らの進路について語りました。今春、高校を卒業する広瀬さん。1月17日付『時事通信』によると、取材に対して『このお仕事を大人になってもやりたいと思うので、進学は考えていない』と心境を明かしたそうです。更に、『「仕事一本」ができる環境になる。すごく大変だと思うけれど頑張りたい』と女優業にかける意気込みを語ったとのこと。学生生活が終了することを契機にして、これまで以上に多くの役や作品にチャレンジしたいと抱負を述べた広瀬さんですが、この決断には多くのネットユーザーから疑問の声が上がっているようです。●『進学して教養をつけるべき』『大学行ける学力がなかっただけでは』広瀬さんの決断に疑問の声続出『前に現場の裏方さんを見下す発言をしてた子だよね。芸能界から少し離れて、社会常識を身につけるべきじゃない?』『かわいいとは思うけど、すぐ飽きられそうなビジュアル。年食っても活躍したいなら、今は進学して教養をつけたほうがいいと思う』『単に大学に行ける学力がなかっただけ、という可能性もあるな』『仕事一本しか選択肢がなかったんでしょ。ロクに高校も通ってないだろうし、たぶん中学生程度の学力しかないと思う』『ちょっと最近調子に乗ってる気がする。芸能界でチヤホヤされすぎて、普通の感覚を忘れちゃってるのでは』『この人、本当に高校行ってたの?ってくらい露出してたよね。今はいいけど、いざ落ち目になった時に学がないと自分が困るよ』『中身なさすぎ。いつまでも天真爛漫キャラでいられるわけがない。悪いこと言わないから勉強しとけ』『女子高生ブランドがなくなったら、需要もなくなるんじゃないの?仕事一本でいけるほど仕事もらえるか疑問』『バラエティでのトークを見てれば、人間としての底浅さがよく分かる。いい女優になるためには、演技だけしてればいいってもんじゃないんだよ』『時代考証が必要なドラマに出るときとか、難しい文献を読んで役どころについて研究しなきゃいけないこともあるはず。その時になって、「理解できません」「漢字も読めません」じゃマズイだろ。大学行けとは言わないけれど、学問の道をあきらめるのはどうかと思うぞ』『学力、常識、そして苦労。人間力をつけるためにも必要ですよ……』というように、広瀬さんの進路については疑問を呈する声が多く聞かれました。ドラマにCM、はたまた映画と引っ張りだこの広瀬さん。これまでも大活躍ぶりをいかんなく発揮してきましたが、「仕事一本」になる今後、果たして女優としてさらに開花することができるのでしょうか。これからの活躍を見守りたいところですね。【画像出典元】・広瀬すず(@Suzu_Mg)(Twitter)/●文/ぶるーす(芸能ライター)
2017年01月17日もともと勉強嫌いだった娘。不登校になると…出典 : 娘は小2のときに指で計算しているのをクラスメイトにとがめられ、すっかり勉強嫌いになり不登校になってしまいました。勉強嫌いで不登校になってしまった子に、勉強を教えるのは大変です。特に親が教えると、反発してしまって親子関係にヒビが入ることも。これでは、子どもが勉強でどんなことにつまづいているのか、さっぱりわかりません。でも、あることがきっかけで、計算について母娘で話し合うことができました。その後、支援者の助言と照らし合わせ、娘がどうして計算に困難を感じていたのかがわかったのです。お小遣いを渡すときに沸き起こった、ある疑問出典 : ある日のことです。娘には1ケ月に1,000円ずつお小遣いを渡しているのですが、その時はたまたま2ケ月分まとめて渡すことになりました。でも、財布には5,000円札しかありません。「ごめん、5,000円札しかないからお釣りくれる?お釣りは3,000円だよ」と伝え、娘の持ってきた3,000円をもらい、5,000円札を渡しました。すると、娘は5,000円札をじっと見つめ「納得できない」と言ったのです。娘「この5,000円の中の2,000円しか使ったらダメなの?残りはママのお金なの?」私「いや、りさはお釣りくれたでしょ。だからそれはりさのお金だよ(お釣りの額については納得していたのになぁ?)」娘「説明されたらわかったような気がするけど、なんかまだ納得できない」そう言って、紙に1人で計算し始めました。そして、「うん、何かわかったような気がするんだけど、次またこういう機会があったらもっと考えてみたい」と言ったのです。お釣りの概念を理解していなかったのはショックでしたが、こうして教える機会が自然とできてよかったです。娘はどんなふうに数を計算しているの?その答えは、本人が教えてくれたUpload By ヨーコ先日、また娘と計算の話をしました。今度は13+19をどう計算するか?についてです。娘は「筆算はわかりにくいから嫌」と言い、自分なりの方法を教えてくれました。①まず10の位を見て、10が2つあるから、10×2=20②20にややこしそうな9を先に足し、これで29③29+3をするわけですが、娘は繰上りができないので、3を1と2に分解④29に1を足して30⑤30に残った2を足して32娘は言います。「簡単な方を先に始末して、ややこしいのを分解していくねん。そして繰上りしなくていいように、私の10本の指にパズルのように数字をはめていくの。私は忘れん坊だから書いた方がわかりやすい。テストとかだったら書けないから、どこまで計算したかわからへんようになる。」ちゃんと数の概念も理解しているし、分解もできています。時間はかかるけど、丁寧に考え抜かれた計算に、私は面白いと感じました。計算が苦手なのは、特性が関係していた?出典 : なぜ、このような計算の仕方をするのでしょうか?「繰り上がりができないから」以外に理由があるのでは?と考えた私はこれまでの様子を振り返ってみました。娘は言語理解は高いものの、ワーキングメモリーが低く、単純な暗記が苦手です。また、最近支援者にこんなことを言われました。「小学校の計算は初めにサクランボ算をします。そしてそのパターンを叩きこんで暗記させ、次第に計算に慣れていくわけですが、娘さんは短期記録が苦手なため、計算が頭の中でできなくて指で計算していたのではないでしょうか?」なるほどな、と思いました。娘の計算方法を紐解くと、サクランボ算は意識せずにできていますが、それを頭の中だけで処理することができないようです。忘れてしまうんですね。10の位から計算を始める様子を見ていると、独特な理解の仕方をする癖があって、教室で教えられたことが納得できなかったのかもしれないな…と思いました。そのあたりのことを先生や私が見抜けていたら…。彼女の運命も変わっていたかもしれませんね。指があかんなんておかしい!中2の娘の主張出典 : 一通り自分の計算方法を説明した後、娘は言いました。「みんなラクするために計算してるのに、紙に書いたり、指を使うのがダメなんておかしい。みんなは頭の中で覚えているんだろうけど、私はラクするために指を使っているだけなのに。」指で計算することを恥じ、何年も計算しようとしなかった娘からこの言葉が出てきて、本当に嬉しかったです。苦手だったことと向き合おうとする姿に、成長を実感しました。また、最近は九九を覚えたことによって効率的な計算方法にも興味が湧いたようで、「だけど、みんなが学校で習うような楽な計算方法も勉強したい」と言うようになりました。苦手なことも、生活と密着した行動であれば、興味を持てるようになるんですね。とても遠回りをしている娘ですが、その遠回りは決して無駄にはならないと思います。
2017年01月13日不登校にまつわるさまざまな不安、どう取り除く?出典 : 何らかの事情で学校に通えなくなった場合、様々な不安がお子さんにも保護者にも湧き上がってくることと思います。・学校に通わずに社会性は身につくのか・学校に通わずに友だちはできるのか・学校に通わずに勉強はどうなるのか・学校に通わずに将来はどうなるのかわが家の場合は子どもたちの不登校を前向きに捉え、「学校という環境が合っていないなら家で学べば良い」というスタンスで過ごしていますが、そんな私にも不安はあります。そこで、1つでも不安を取り除くことができれば、親も子も心に余裕ができるのではないかと考えてみました。すると、上記項目の中で解決できそうな項目が「学校に通わずに勉強はどうするのか」だったのです。「学校のお友だちは、どんどん先に進んでいるんだろうな。私は勉強しなくていいのかな?」と娘が不安を口にした時から、なんとかこの不安を払しょくしてあげたいと思っていました。「親子で勉強するとケンカになる」という話をよく耳にしていましたので、「国語と算数は教科書の内容を全てクリアできます」と説明のあった学研教室に通わせてみたりもしました。しかし、これでは他の教科がカバーできません。理科実験教室なども探してみましたが、なかなか良い場所が見つからず悩んでいました。先生から誘われた2学期のテスト。それは、友達と同じ範囲を勉強するチャンスだった出典 : そんな折、学校の先生から「みんなと同じ2学期のテストを受けてみませんか?」というお話をいただきました。(娘は不登校ですが籍は学校に置いています)娘と相談した結果、教科書を使って親子で勉強し、テストにチャレンジしてみることに。先生からテスト範囲を教えていただき、娘とともに教科書を開いてみました。一瞬、「本当に教えられるのかな?」とひるみますが、私が不安に思うと娘にも伝わってしまいますので、一緒に勉強をし直すつもりでどっしりと構えていました。初めに手をつけた算数は、小数点の計算や図形の問題、コンパスで円を描くなどの部分がテスト範囲に入っていました。娘はまだ小学3年生。落ち着いてゆっくりと向き合えば、まだついて行けそうな内容です。「へ~!これはこういうことだって!知ってた?」と聞いてみると、案外簡単なことがわかっていなかったり、逆にそんなことを知っていたの?と驚くことも出てきたり、わが子の思いがけない一面を発見でき楽しくなってきました。テストに向け、いざ勉強!使用教材と勉強手順は…出典 : 教科書をざっと確認した後で、テスト勉強に使えそうな問題集を書店で探すことにしました。学校へ通っていた頃には意識したことがありませんでしたが、いろいろな教材が並んでいるものですね。その中でわが家が選んだのは、「教科書ワーク」と「教科書ぴったりテスト」というものです。株式会社文理が、各教科書出版社の内容に準拠して作っているものなので、内容はもちろんぴったりと合っていますし、教科書の範囲に対応した目次がついていて、とても使いやすい問題集になっています。地区によって使用している教科書の出版社は教科ごとに異なりますので、お手に取る際はお子さまの教科書をしっかりとご確認ください。試行錯誤の末、わが家ではこのような手順で勉強を進めることにしました。① 問題集をいきなり解いて丸付けをし「わからない」部分を認識する② ①で認識した「わからない」部分を意識しながら教科書を読む③ 不正解だった問題に再度取り組む④ テストに取り組み「わからない」部分への理解度を確認する問題集は書き込む前に、あらかじめコピーを取っておくと、何度も挑戦できていいかもしれませんね。文理の教科書ドリル子どもと勉強をするとき、私が肝に銘じていること出典 : テストは児童の下校終了後に学校で受けさせてもらいました。結果はまだ返ってきていませんが、「学校の勉強についていけなくなる不安」を払しょくするために始めたことですので、「教科書でお友だちが習ったところは自分も勉強した」という満足感を得られたことで、目的は達成できたように思います。今回、親子で勉強をする上で強く意識していたことがあります。「理解が進まない場合、子どもに問題があるのではなく、伝える側に工夫の余地がある」ということです。これは以前の子育てからの教訓です。我が家は娘のほかにADHDの息子がいます。息子は聞いて理解することが苦手だったのですが、そのことに気付かなかった私は、口頭で何度説明しても理解できなかった息子に呆れ果てていました。その後、息子が「視覚優位(見て理解する力が優位)」だったことを知り、絵に描いて説明したとたん、できることがどんどん増えていきました。このとき、「伝え方を工夫するだけで、理解できることもある」と知り、息子を責め続けていたことを反省したのです。わが子を1番よく知っている立場だからこそ、できることがきっとある出典 : 誰かに何かを伝える時、自分が1番得意な方法で相手に伝えることが多いのではないかと思います。しかし、相手にとっては、それがベストな方法とは限らないのです。「どうしてわからないの!」という言葉は絶対に子どもに言うまいと決めていました。その代わり、子どもがつまずいた時には「この説明だったらどう?」「ちょっと違う方法で説明してみるね」と何通りかの方法で説明をしながら、子どもに合う方法を探っていくようにしました。先生でもない私が勉強を教えることができるのだろうか?という不安から始まったお勉強タイム。終わってみれば、共通の話題が増えたり、子どもが理解しやすい方法を見つけられたことで、生活の中にも活用できたりと、プラスの面が多かったように思います。同じような不安をお持ちの方がいらっしゃいましたら、まずは1教科からでもお子さんと一緒に勉強に取り組んでみてはいかがでしょうか?お子さんの特性をより深く知っている保護者の方だからこそ、もしかすると「世界でいちばんわかりやすい先生」になれるかもしれません。私もそれを目指して頑張ろうと思います!
2017年01月10日些細な失敗ですぐ泣き崩れ、人と遊ぶことを楽しめない長男出典 : テストで間違ったり競争で負けたりし、悔しい思いをすることは誰にでも1度はあると思います。でも、間違うことや負けることを極端に恐れ、思い通りにならないと泣いてパニックになる子どももいます。こうした子どもたちは、どれだけ励ましても気持ちの切り替えが難しいようです。我が家の長男も切り替えの苦手な子どもでした。子どもが好きで教員になった私は、「自分に子どもができたら、いっぱい遊んであげよう!テレビより、外遊びやみんなで遊ぶことの楽しさを教えてあげよう!」と思っていました。…ですが、長男の子育てで、それがどうにも上手くいかないことに気づいたのです。小さい頃から、自分の気に入った遊びに1人黙々と没頭することの多かった長男。それでも諦めず、カルタやすごろくなど彼の好きなキャラクターものを揃え、遊びに誘っていました。でも、ちょっと自分が不利になったり失敗したりすると、とたんに「もうだめだ~、負けちゃった~!!」と大泣きするのです。「まだわからないよ、勝てるかもしれないよ!」と励ましたり、「負けても楽しめばいいんだよ」と諭したりしても、一向に聞き入れてくれません。だんだん私も、彼の機嫌を損ねないよう気を遣いながら遊び相手をすることに疲れてしまいました。次第に、テレビに子守りをお願いすることが増え、理想の子育てとはかけ離れた現実に対し、罪悪感とイライラが募り、辛い日々が続きました。なぜこんなにも失敗を恐れるの?気になって通級の先生に相談したところ…出典 : 息子が小学校にあがると、勉強の面でも失敗による苦手意識が目立つようになりました。テストで100点がとれなかった、平仮名が上手く書けなった…そのうち、問題を1問間違えただけで「もうだめだ~、ぼくはダメなヤツなんだ~!」と大泣きしてパニックを起こすようになりました。そんな彼にイライラし、疲れ果てていた私は通級の先生に相談してみたのです。すると先生に、「それは『白黒思考』の特性ですね。発達障害のお子さんには多いんですよ!」と言われたのです。4. 悉無律思考(しつむりつしこう)別名、白黒思考といいます。物事を白か黒で判断し、グレーゾーンを認めない気質です。(LITALICO発達ナビ「適応障害とは?ストレスで心身の不調を感じていませんか?タイプ、原因、治療法、重症化予防法を解説」より)長男が失敗を恐れる姿を、「わがまま」「ネガティブな性格」のせいと考え、つまりは自分の子育てに問題あると思っていた私。先生の言葉を聞いて「失敗を極端に恐れるのは発達障害の特性の1つなんだ!」と知ることができ、正直ホッとしたのでした。それと同時に、努力ではどうしようもない特性に振り回され、1番辛いのは長男自身なのではないか…と、改めてそのことに思い至ったのです。先生からは、「ものごとには白と黒だけではない、グレーもあるんだよ!ということを知ることが大切なんです。」とアドバイスされました。先生のアドバイスを元に、最初に変えたのは私の態度。次に取り組んだのは…出典 : 特性が理由だとわかった私は、早速長男への接し方を変えることにしました。まず、1回失敗すると「もうだめだ!」と考える長男に、「失敗しても大丈夫」ということを繰り返し伝えていきました。以前は、飲み物をこぼしたり何かをなくしたりするなど、ちょっとした失敗を目にすると、私もついつい「ムカッ!」とした態度を出していました。それを反省し、長男が失敗しても「怒らず、慌てず」を心がけることにしたのです。「大丈夫!こういうときは拭けばいいんだよ。」と一緒に後始末をし、探し物を一緒に見つけた後は「ほらあった!探せば見つかるね。今度は、どうしたら探さずに済むかな?」と解決策を考えさせます。「失敗は、してもいいんだよ。失敗すれば、次から失敗しないように活かすことができるから、むしろ失敗は成長するために必要なんだよ!」ということを、生活面でも勉強面でも、繰り返し繰り返し伝えていったのです。根気よく声かけを続けてきた3年間。その後の長男の変化出典 : 年ほど経った現在、長男は失敗をしても泣かなくなりました。自分でできるときは自分で後始末をし、できないと思った時は「お母さんゴメンね、○○なんだけど手伝って。」と言えるようになったのです。また、「友達が遊んでいてこんなズルをした、あいつは悪い奴だ。」などの白黒思考を話してくれた時は、気持ちを受け止めた上で、「その子もすごく勝ちたかったんだね。でも前に、その子に助けてもらったことがあるって言ってたじゃない?」と別の見方があることを示します。「遊んでるときは、1回ぐらいズルされても『ずっるー!』とか言うぐらいで流してあげなよ。」「あんまりズルばかり続けて周りの子も迷惑するときは、みんなで言うとか、先生に相談するとかすればいいよね。」と、具体的な解決策を伝えました。出典 : 番の悩みだった「勝負の勝ち負けにこだわる」については、「負けるのイヤだからやらない」という気持ちも尊重しつつ、少しずつ慣らしていくことにしました。夫の発案で、「大人+子どものペアになってゲームをする」というのを試してみたところ、自分1人の責任ではないので気がラクになるようです。もし形勢が悪いときには、ちょっと離脱させると気持ちをコントロールしやすいようです。気持ちが落ち着くと、「お父さんがペアになってくれるならトランプする!」と言えるようになりました。すごろくやボードゲームなど、見た目ですぐ負けがわかってしまうゲームより、トランプやUNOなど、最後まで勝敗がわからない遊びのほうが合っているようです。特にUNOは、「スキップ」や「ドロー4」などで形勢が次々に変わることで盛り上がりやすいんです!私たち周りが楽しんでいると、長男も一緒になってキャーキャー言って楽しんでいました。悔しさは無くならない。それでも気持ちを引きずらなくなったのは、魔法の言葉があったから出典 : このような経験を重ねていくうちに、「負けても経過を楽しむことができる」ということがわかり始めてきたように思います。それでもやっぱり、負けると悔しがるし失敗すると落ち込んでしまう長男。そんな彼に、魔法の言葉を教えました。それが「まあいっか!」です。負けて悔しい、落ち込む様子をストレートに周りに見せたら、周りも嫌な気持ちに巻き込んでしまいます。だから、本心ではなくても「まあいっか!」と言ってごらん、気持ちを切り替えられるように持っていってごらん、と繰り返し教えたのです。正直、彼の「まあいっか!」は、今でも腹立ち紛れに言っているのが口調で伝わってきます。それでも、言葉にすることで、思考が切り替えられていくようです。少しずつ、本当に少しずつですが以前に比べたら自分で「まあいっか」と切り替えられるようになってきたように思います。「白黒思考」で捉え方を狭めるのは、自分自身が1番辛いですし、悪い方に自分を追い込んでしまいがちです。その思考を叱ったり否定したりしても、本人にはどうしようもないこと。世の中には、白か黒かでは決められない「グレー」の部分がいっぱいあること、だから完璧でなくてもいいこと、それらのことを根気強く伝えてきたことで、今の長男の生活は以前よりも肩の力が抜けてラクになってきたように思います。
2017年01月09日こんにちは。勉強嫌い専門コンサルタントの佐々木恵です。お子さんが勉強嫌いで、勉強に全くやる気をみせずに困っているというママは多いと思います。将来のためにもなんとか勉強してほしいけれど、「勉強しろ」と頭ごなしに言ってしまうと子どもが反発する……。どういう風に接するべきなのか分からない……。そんなママのために、今回は子どもが勉強嫌いになる原因と対策についてご紹介します!子どもが勉強にやる気を示さない理由は大きく分けて4つあります。(1)失敗体験(2)セルフハンディキャッピング(3)目的の不足(4)エネルギー不足以上のどれかひとつの場合もあれば、いくつかが複合的に影響している場合もあります。●(1)失敗体験勉強で大きな失敗があり、それがトラウマ化している場合 です。例えば、・それまで優等生だったのに、テストの得点が下がってしまった・勉強ができなくて、先生やお友達から馬鹿にされてしまった・成績のことで、親に強く怒られてしまった、あるいはがっかりさせてしまった・中学受験で失敗をしてしまい、第一志望に入ることができなかったなど、これらの経験からもう失敗したくないと勉強を避けてしまうのです。●(2)セルフハンディキャッピングセルフハンディキャッピングとは、その名のとおり、自分自身にハンディキャップを負わせる考え方です。子どもが試験前に全く勉強しない。試験勉強をせずに試験を受けてしまう子どもの心理が理解できないと考える親御さんは多いと思います。危機感すらないのはなぜなのか。それは「勉強していないから、成績が悪いのは当たり前」と自分に言い訳を用意する ためです。試験前に勉強して、もし成果が出なかったら「勉強したのにできなかった」、つまり自分に実力がないことを受け入れなくてはならなくなるのです。しかし、自分が無能であることを示したくないし、受け入れたくない。だからあえて勉強せず試験に臨み、「勉強しなくても30点取れた」と言いたいのです。●(3)目的の不足勉強することに対して意義や目的を見いだせていない人たちです。「何のために数学を勉強するの?こんなの将来使わないし」「歴史を学ぶ意味がわからない。私は今を生きているのに」と不満そうに口にする人は、勉強に意義や価値を見いだせないから勉強しない のです。大人になれば「勉強しておいて良かった」「もっと勉強すれば良かった」と思うことも多いものですが、子どもにはそれがわかりません。大人になったことがないのですから。●(4)エネルギー不足勉強はそれなりにエネルギーを消費しますので、心身ともに元気でなければできません。いままで勉強を頑張っていた子どもが突然勉強に興味を示さなくなった場合、体調を崩していたり、友人関係や学校での人間関係で何か問題が起きていたり するかもしれません。規則正しい生活を心がけて体力を維持させましょう。あわせて、なにか悩みを抱えていないかも確認しましょう。●まずは話を聞くそこで重要なのは、まずは子どもの本音を聞きだすこと。子どもにじっくりと話を聞いてみましょう。失敗体験を引きずっている子どもに対して「やりなさい!」と強く言ってしまったら、どうなるでしょう?もっと勉強を嫌いになることは目に見えています。勉強しない子どもを見ているとイライラする気持ちはわかります。しかし、まずは聞いてみてください。怠慢ではない原因が見えてくる はずです。●子どもは勉強の大切さを本当はわかっている子どもたち、特に小学校高学年以上だと、勉強の必要性は理解ができています。勉強しないといけない、勉強しておいたほうがいいことくらいは、頭ではわかっているのです。しかし、どうしても重い腰が上がらない、自分のどこかで納得できていないことがある、なんだか疲れた、などなど。子どもたちは心底勉強が嫌いで怠けているように見えますが、そうではありません。やらないといけないことは認識しているのです。加えて、「もっとできるようになりたい 」とさえ思っているのです。思いながら、一歩が踏み出せていません。●まずはできることから子どもたちは、勉強を怠けているように見えるかもしれません。しかし、子どもたちに本音を聞くと「本当はできるようになりたい」と口にします。全員がそう言います。できるようになりたい気持ちは持っていながら、失敗体験が気になったり、勉強して成果が出なかったときのことが怖かったり、意義のないことをしたくなかったり、疲れてそれどころではなかったりするのです。勉強嫌いの子どもに勉強をさせる際は、まずはそんな子どもたちの気持ちを理解してあげてください。怠けているわけではないことを知るだけでも、お互いに気持ちが楽になるはずです。そして、子どもが本音を話したら、どうするべきなのか一緒に考え、ともに解決してあげましょう。お父様お母様は、ぜひお子さんの最高のサポーターでいてあげてくださいね。【参考文献】・『激動社会の中の自己効力』アルバート・バンデューラ(著)・『エブリデイ・ジーニアス「天才」を生み出す新しい学習法』ピーター・クライン(著)・『いまどきの子のやる気に火をつけるメンタルトレーニング』飯山晄朗(著)●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)●モデル/前田彩(桃花ちゃん)
2016年12月31日こんにちは。学習コンサルタントの佐々木恵です。自分の子どもにはできるだけ賢くなってほしい。勉強を好きになってほしい。親御さんの常なる願いだと思います。できれば良い学校に進学してほしい。もしそれがかなわないとしても、 できれば自宅で子どもが一生懸命勉強している姿が見たいものではないでしょうか。しかし、このごろはパパもママも仕事が忙しく、学校の授業内容も高度になって、なかなか子どもの勉強を見てあげられないという方も多いかと思います。そこで、今日からできる勉強の見守り方のアイデアをご紹介します。●親は“教師”にならなくていい勉強を教えよう教えようと肩肘を張る必要はありません。どんなに教えるのが上手でも、親子だと期待しすぎる気持ちからうまくいきません。子ども側も親の期待に応えなければと頑張りすぎたり、甘えが出たりするもの。勉強を教えようと意気込むのではなく、見守る姿勢 が大切です。あくまで学校の勉強をベースに考えましょう。教えるのが大変でうまくいかないと感じる場合は、学習塾などの専門家に任せてしまうのも一手です。●目標設定をするその日にどこまでやるかを確認します。今日はこれだけできればいい、とその日の目標を決めて取り組みます。それが終わったらテレビを見ていいとか、一緒におやつを食べようとか、何か楽しい予定を一緒に立てられるといいですね。勉強に対する期待感が増します。●クイズをする子どもにたくさん勉強させて、情報を蓄えさせても、使えなければ全く意味はありません。では、使える知識とはなんでしょうか?知識とは、質問に答えられる ことです。勉強というと、どうしてもインプットに偏りがちですが、成績を上げたいのであればアウトプットが重要です。そこで、お子さんのアウトプットを手伝うのです。一番簡単な方法が、クイズなのです。その日勉強したことをクイズにしてみてください。親御さんは深く分かっていなくても大丈夫ですし、間違えても構いません。●子どもに説明してもらうその日学校で学んだ内容をお子さんに聞いてみましょう。ポイントが説明できれば、きちんと理解ができている証拠です。曖昧なようであれば、一緒にノートや教科書を見直して確認することができます。子どもに説明してもらうメリットは、授業の理解度がわかるだけではありません。学習の定着度は、講義を聞くだけではわずか5%、人に教えるとなんと90%になると言われています。授業の内容を説明するようにしてもらうだけで、理解度がぐんと上がる のです。授業の内容を教えてもらうだけで子どもが賢くなるなら、簡単ですね。----------親御さんが頑張って教える必要はありません。教えようと頑張った瞬間、勉強の主役が親御さんになってしまいます。勉強の主役は誰でしょうか?もちろんお子さんですね。自分から勉強する子になってもらうため にも、親御さんはサポーターに徹しましょう。一緒に教科書を読んだり、教わった内容について質問したり、一緒に考えたりする。マラソンにたとえると併走者です。ぜひ、楽な気持ちでお子さんの勉強をサポートしてあげてくださいね。【参考文献】・『1日5分! お母さんがコーチになれば、子どもの成績はグングン伸びる』加藤法彦(著)・『脳が認める勉強法「学習の科学」が明かす驚きの真実!』ベネディクト・キャリー(著)・『使える脳の鍛え方成功する学習の科学』ピーター・ブラウン、ヘンリー・ローディガー、マーク・マクダニエル(著)●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)●モデル/前田彩(桃花ちゃん)
2016年12月17日不登校児は全国で11万人!もはや他人事ではありません出典 : 近年、不登校の子どもは小中学校だけで全国に11万人以上いると言われています。私の息子も現在中学2年生ですが、登校渋りがあり常に不登校と隣り合わせです。そこで、私が運営する発達障害児の保護者のコミュニティにて、不登校に関する勉強会を開くことにしました。講師は、定時制高校などで不登校から立ち直ろうとする生徒たちと、長年関わってこられた元教員の方です。私だけでなくみなさんの関心が高いテーマなのでしょう。参加者も多く充実した勉強会となりました。勉強会に集まった、あるママの発言です。「子どもが学校へ通えなくなる覚悟はできている。」この言葉を聞いた私は、「不安なのは私だけじゃない」と深く共感したのを覚えています。不登校の状況(内閣府成育環境)保護者が学ぶ「不登校の勉強会」、その内容とは?出典 : 勉強会での様子を1. 保護者からの質問2. 講師の先生からの回答この順番で、詳しくご紹介したいと思います。出典 : 保護者:「登校を再開しても、またすぐに休んでしまいます。そんな時どう対応したら良いのでしょう?」先生:「高校入学を機にやり直しを図る子どもたちを例にお話します。不登校からやり直しを図る子どもたちのほとんどが、『勉強をやり直したい』と言います。しかし、もともとは不登校だった子ども。2~3週間すると息切れして学校を休んでしまうケースが多いのです。息切れの原因は勉強だけではありません。コミュニケーションもストレスの原因の1つ。友達に何十通もメールを送り、返信が無いと『避けられている』と悩んでしまう子。友達ができたことが嬉しくて、衣類から文具までお友達と同じものを買い揃えてしまう子。一方的な正義感から、周囲への要求が大きすぎる子。生徒たちのアンケートによると、「学校へ来る支え」も「学校で苦労すること」も、どちらの原因も「友達」が圧倒的に多いのです。」出典 : 先生:「入学から数ヶ月は、『友達を作りたい』という意欲の大きさに比べ、それまでの経験不足からトラブルが発生しやすい時期で、不慣れなコミュニケーションから休んでしまうのは、むしろ必然と言えるのです。この、最初に休んだ時の大人の対応がとても重要で、ガッカリした素振りを見せず、『休めてよかったね』と声をかけてあげる事が大切です。心が疲れたら体は動きません。不登校の子が学校へ通えるためには、自分で自分の調子を掴み自分とうまく付き合えるようにしていかなくてはなりません。」息子にも、人にストレスを感じつつも関わりたい気持ちが見えます。そして限界を感じると時おり学校を休みます。押したり引いたりしてなんとか学校へ連れて行こうと頑張るよりも、「充電が切れちゃったね」「切り替え日だね」と、気持ちよく休ませたほうが回復も早い…そんな実感が私にもあります。出典 : 保護者:「同じような環境下でも、不登校になる子とならない子がいますが、その違いは何でしょうか?また、立ち直っていくポイントは何だと思いますか?」先生:「不登校になる子は『外からの評価』を気にし過ぎる傾向が強く、自分で自分をがんじがらめにした結果、不登校になるケースが多い。それは誰かに責められた経験の有無とは関係しないと思われます。そういう子どもたちは、環境を変えて高校に進学しても、『1度休むと通えなくなるのでは?』『単位を落としたら、もう通えない!』と、『オール オア ナッシング(0か100かの極端思考)』になってしまいがち。でも、不登校から立ち直る子を見ていると、何かができるようになったから学校に通える、という訳ではないのです。不登校から脱する鍵は、今のままの自分で良いと思える自己肯定です。その鍵を得るためには、『やらせる』とか『教え込む』のではなくて、自分から立ち直るまでとことん付き合ってくれる、そんな大人が必要なのです。」私もかつては「やらせよう」と頑張って登校渋りを悪化させてしまった経験があります。今は良い意味で諦め、良い意味で割り切っています。学校へ行けなくなっても死ぬわけじゃない…それくらいの大らかさの方が、実は上手く行く。根拠はありませんが、経験からそう思います。出典 : 保護者:「子どもではなく、不登校児を抱える親と関わる上でのアドバイスはありますか?」先生:「現代の親子関係は間違いが許されない雰囲気がある。(親の)無理は子どもに伝わる。無理はウソをつくことと同じで、親が失敗を恐れて頑張りすぎることは、必ずしも良い結果に結びつかないのです。不登校児の親は、すでに充分過ぎるほど頑張っています。良かれと思った激励やアドバイスも、実は重たく感じることもあるのです。」頑張り過ぎず失敗に大らかな子育て…このことは、スクールカウンセラーを始め、様々な講演会で聞いたお話でもあります。これは、発達障害児ママにも同じ事が言えるかもしれません。充分頑張っているけれど、上手く行かない。そんな時にホッとするのは、激励やアドバイスではなく「わかるよ」という共感の言葉かもしれません。出典 : 保護者:「最後に、不登校児やその保護者が進路を考える場合、どんな選択肢があるのでしょう?」先生:「不登校児の節目の1つである高校進学を例に考えてみましょう。高校には全日制の他に、定時制や通信制があります。それ以外にもフリースクールやチャレンジスクールなどがあります。ですが、これらの学校はあくまで不登校や中退の人がやり直せる学校であって、不登校や中退の人のための学校ではありません。入れる学校を選ぶのではなく、通える学校を選ぶことが重要なのです。」言われてみると当たり前の事ですが、登校に不安を持つ親子はともすると視野が狭くなり、見落としがちな視点ではないかと思います。「やり直す」ための様々な配慮は、全日制の高校に比べ遥かにあるけれど、卒業するためには最低限の日数でも通い続けなければならないことを忘れてはなりません。チャレンジスクールは、小・中学校での不登校や高校での中途退学を経験した生徒など、これまで能力や適性を十分に生かしきれなかった生徒が、自分の目標を見つけ、それに向かってチャレンジする学校です。(チャレンジスクール「夢をかなえる学校選び」)勉強会を終えて出典 : 来年は息子も高校受験です。デコボコの波が大きい息子は、できることとできないことの差がとても大きい子です。学校で不安定になったり、イライラが治まらないときは保健室へ行って落ち着く措置を取ってはいますが、息子は「学校へ行くだけでストレスを感じることがある」と言います。「不安の元が何か?言葉にできない」とも。親としてはどうしても、「できることを基準に考えたい」と思ってしまいます。ですが、私は心に固く決めています。「入れる学校ではなく、通える学校を探す」と。「通える」という基準で選択するって、何も高校だけではありません。進学や就労だけでなく、サークルや部活動、アルバイトなど、小さな選択に至るまで実は、この先ずっと大切にできる基準だと思います。
2016年12月17日こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。私は以前、学習塾で講師をしていました。そのときに感じたことは、子どもの語彙力が低下しているということでした。音読をしても読むことはできます。しかし、言葉の意味を知らない子どもが多かったのです。自分で調べることをする子がとても少なかった、ということも同時に感じていました。算数・理科・社会など、国語以外の教科は、「計算できれば解ける」「実験の経験や知識があればできる」と考えてしまいがちです。しかし、問題文は日本語で書かれています。ですから、語彙力・国語力がないと、学年が上がるにつれて勉強が難しくなってくるということを考えていただきたいと思っています。そのための対策として家庭でもできるものが、書写 です。●書写とは?“書写”とは、文字の通り書き写すことです。小学1年生になると授業で習います。習字の授業の一環のように感じる人もいるでしょう。しかし、義務教育である小中学校では、国語に位置づけられています。多くの場合、鉛筆を使って書いてあることをそのままノートなどに書き写すのですが、どうしても句読点やかぎかっこなどを見逃してしまうことが往々にしてあります。これは、文字をしっかりと読んで理解していないために起こることが多いです。私が当時教えていた子どもたちも、かなりの見逃しをしてしまうことがありました。●語彙力・国語力をつけたいのなら、音読+書写!国語力は、ただ読むだけ、ただ書くだけでは身につきません。大事なポイントは、“書いてある内容を読んで理解する”ことです。そのためには、書写をする前にしっかりと音読 することが大切になります(音読とは、声に出して読むことです。声を出さないで読む黙読では意味がありません)。書いてある内容がわかれば、書写することは難しくありませんし、しっかりと頭に入ります。当時小学3年生だった男子が生徒として学習塾に入ってきたとき、教科書をスラスラ読むことが難しく、「勉強つまんない、やりたくない!」が口癖でした。書写をさせたときも、間違いが多く字も乱雑でした。明らかに国語力が低いことがわかりましたので、教室に来るたびに音読と書写をするように時間を取っていきました。1か月後、3年生の教科書はスラスラ読むことができるようになり、内容も理解し、わからない言葉が出てきたときは自分で調べるまでになったのです。書写のノートは直しがなくなり、花まるが続くようになりました。気になっていた口癖も言わなくなったのです。読んで理解することができれば、ここまで変わるのだということを実感した最初の生徒でした。始めは短めな文からスタートさせましょう。徐々に文字数を増やしていきます。正しく読み、文章の内容がわかること、文字が丁寧に書けて、しっかり写せるようになることができたら、終了する目安です。●書写に向いているノートはマス目の小さいノート書写をさせるには、小さなマス目のノート が向いています。しかし、学校では低学年に大きなマス目のノートを使わせます。大きいマス目の方が文字を書きやすいからです。自宅で書写をさせるときは、10ミリ方眼などのノートをおすすめします。マスの中に合わせて字を書き込むことができるようになりますし、ノートを見返すときに、見渡しやすいからでもあります。見渡しやすいことで、間違った点をいち早く発見することができます。脳科学の面から見ると、小さな文字を書くことで言語能力が上がる ことがわかっています。そして、小さい文字を書くことで集中力がアップし、視野が広がることで捉える文字数が増えることもわかっているのです。ですから、早い段階で小さなマス目のノートを使うことをおすすめします。●おわりに国語力は小さいうちからつけておくことがとても重要です。読んでみてわからないと、授業についていくことが難しいと感じ、勉強が嫌になってしまうことにつながります。そうなっては困りますよね。そうなる前に、“音読+書写 ”を毎日少しでもいいのでスラスラできるまでやってみましょう。学校から宿題として出ている場合もありますが、出ていない日も宿題の前に行ってみてほしいと思います。その方が集中力が継続できるからです。ぜひ、試してみてほしいと思います。【参考文献】・『伸びる子には秘密がある 小学生の勉強法』石井郁男、小学生の勉強法を考える会(編集)●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)●モデル/前田彩(桃花ちゃん)
2016年12月07日小2から不登校の娘は現在中学2年生。漠然とした将来への不安に、つい出た言葉は…出典 : アスペルガー症候群の診断を受けている娘は小2から不登校になり、全く勉強しないまま中学2年生になりました。勉強することを頑なに拒否し、パソコンとゲームにのめり込む日々。それでも、何も考えていない訳ではなかったようで、小5の頃でしょうか…ある日、こんなことを呟いたのです。娘「私はブラック企業しか行くところがない…」それを聞いた私は答えました。私「高卒資格がないと就職は厳しいのが現実だよ」娘「働いてお金を稼げるようになりたいよ」私「ママの経験から、コンビニでバイトするのにも小学校卒業くらいの学力は必要だと思う。学校には行かなくても、高卒資格を取るにはいろいろな道があるから大丈夫よ」娘なりに、漠然とした将来への不安を感じていたようでした。その後中2になった娘は、「そろそろ勉強しようと思う」と言い出し、日記を書いたり九九を覚えたり、電子書籍として学習できる「デイジー教科書」を読んだりと、本当に勉強をし始めたのでした。そして、「高校へ行きたい。私は通信制高校で、あまり通わなくていいところに行きたい」と、現実的な希望を描き始めたのです。娘の変化に応えるように、紹介してもらった通信制高校。見学に行くと…出典 : そんな娘の様子を、中学の支援コーディネーターの先生に話したところ、「小学校からずっと不登校だった生徒が通っている学校があるんです。見学に行ってみませんか?」と誘われました。そして地元にある小さな塾のような学校に、担任の先生と見に行くことになったのです。そこはもともと本当に塾だったところで、今は通信制高校の技能連携校になっています。技能連携校というのは、通信制高校の分校のようなところで、通信制高校と技能連携校の両方に入学することで、技能連携校の方で卒業に必要な出席日数、レポート提出、試験をすべて済ませることができるそうです。私が見学したところはとてもアットホームな雰囲気で、小さな教室がいくつかあり、授業は昼から行われていました。制服もなく、生徒さんが好きなときに来て、自分のペースで学習している様子でした。出典 : 不登校だった生徒にも手厚く、1対1で小学校の勉強から教えてくれ、心配な必要出席日数も1年に6日なので安心したのを覚えています。学園長に詳しくお話を伺うと、自身のお子さんも不登校だったそうです。当時、手をあげて学校に無理に行かせようとしたらお子さんが家出し、探し回ったこと。父親である自分自身がいいお医者さんと出会い、それまでの考え方が180度変わったことなど、たくさんのエピソードを話して下さいました。学園長の話を聞いて、「ああ、ここだったら娘も安心して学べるな…」と手応えを感じ、自宅へ戻りました。通信制高校という新たな選択肢を前に、本音を話してくれた娘出典 : 家に帰って、娘が「どうだった?」と聞いてきたので、学校の様子と学園長の話を伝えました。すると娘はこう言ったのです。「そういうところだったら不登校の子も、毎日来ない子がいるのも最初からみんなわかってるやろ?だから『不登校』とか『あの子学校来ない』とかいろいろ言われなくて済むから良い。」「小学校はみんな行かなきゃいけないから来てる。だから行かないといろいろ言われる。だけど、その学校なら目的がはっきりした人が来るから、自分のペースで自分のやりたいようにできるからいいと思った」その言葉で、娘がどれだけ今まで傷ついてきたのかを思い知らされました。そして、学校という場所の本質を突いた言葉に、感心させられたのでした。親の会で知った、不登校児のさまざまな進路のかたち出典 : 娘の本音を聞いて、ふと親の会で聞いた話を思い出しました。不登校の親の会では、すでに義務教育が終わった子の親御さんが多いのですが、そこで高校進学後の話を聞くと、様々な道があることを知りました。以下は一例です。・親の希望で通信制高校に進学したけれど、スクーリングに通えずに休学中・5年遅れて高校に入学し、現在は大学に通っている・高校はやめたけれど、支援機関を通じて少しずつ働いている・自分でさっさと高校を決め、海外の大学を卒業した…通信制高校は、面接のみで入学できるところも多いので入学するのは簡単ですが、卒業するにはスクーリングができるかどうかがポイントだと感じました。学校やスクーリング会場に登校して、先生から直接指導を受けることをスクーリングといいます。通信制高校は「自学自習」が基本ですが、勉強する中でわからない部分が出てくることや、レポートをまとめようとしても、 どうしてもうまく書けないということもあるでしょう。そこで、そういった課題をスクーリングで先生と一緒に解決していくのです。子どもの進路、親はつい口出ししたくなるけれど…出典 : 本当はまだ家で休んでいたいけれど、どこにも所属しないのは不安だし、親の期待にも応えたい…という風に、自分の意思ではなく家族や世間の負い目を感じて進学した場合、つまづいてしまうことが多いようです。でも、自分の意志で立ち上がった子どもは、何年遅れても最後までやり遂げる傾向にあるようです。娘には、何年かかってもいいから、本当に自分がやりたいと思ったことを自分の意志で選んでほしいと思っています。中学を卒業したらすぐに高校に行かなくてはいけないわけではありません。これまで、自分のペースで歩いてきたのだから、これからも自分に納得できるよう、生きていってほしいな…と願っています。
2016年12月02日【ママからのご相談】小学6年生の子どもがいます。中学受験に向けて塾に通わせていますが、家では私が勉強を見ています。勉強を始めた時期がほかの家に比べて遅かったので、勉強時間は長く取るようにしています。しかし、勉強時間が相当長いのに、なかなか成果が出てきません。子どもは一生懸命に取り組んでいますが、このままだと受験に間に合わないし、折れてしまわないか心配です。●A. やみくもに学習するのをやめて、優先順位付けをご質問ありがとうございます。学習アドバイザーの佐々木恵と申します。一生懸命勉強しているのに成果が出ないと、お子さんはやる気を失ってしまう可能性が高くなりますし、質問者さん自身も不安やイライラが募ってしまい、ぶつかり合ってしまう危険性もありますね。ここで多くの方が、「もっと勉強時間を増やせば伸びるはず」と、さらに勉強時間を増やして、さらに疲弊してしまうという落とし穴にはまります。穴から抜け出すには、勉強時間を伸ばす以外の解決策 が必要になりますが、一体どうしたらいいのでしょうか?●やみくもに学んでも効果がない理由『パレートの法則 』をご存じでしょうか。『社会現象は平均的に分散しているのではなく、偏りがあり、主要な20%が全体の80%に影響を及ぼしている』というものです。勉強時間は長いのに成果がなかなか出てこない人は、やみくもに学び「すべての範囲を完璧にしなければ!」と考え、全てを均等に頭に入れようとします。すべての範囲をまんべんなく学ぶこともとても重要ですが、短時間で高得点を得ようと思うなら、重要な2割を重視して勉強する 必要があります。それで8割の得点を得られるのなら、理想的ですよね。特に、合否を判定する試験では、満点を目指す必要は全くありません。完璧を目指すというよりも、できるところを確実に解き、ほかの人ができるところを間違えずに着実にとり、プラスアルファで点数を積み上げていくことが求められるでしょう。このことからも、優先順位付けがいかに重要か、ご理解いただけると思います。●優先順位付けのコツは“過去問”にありまんべんなく学習するのではなく、重要なところだけを優先して学ぶ方が効率的ですが、問題はその方法ではないでしょうか。受験のプロではない親御さんには、どこが重要かそうでないかの判断は難しいでしょうし、そこまでのことは必要ないでしょう。そこで、活用したいのが、受験校の過去問 なのです。過去問には、重要事項が詰まっています。早い時期に過去問に触れておけば、受験校の傾向と対策を知ることができるので、受験校が何を重視しているかがわかるのです。過去問は直前まで取っておいて、実力試しにする方が多いですが、それではもったいないのです。過去問を有効活用することで、優先すべきポイントがわかるようになるのです。----------勉強時間が長いのに、うまく成果が出てこない人は、一度“まんべんなく”主義を捨てて 、過去問から傾向と対策を分析してみてはいかがでしょうか。本当に必要なところをしっかり学び、モノにすることで自信もつくはずです。ぜひ実践してみてください。【参考文献】・『勉強の技術 すべての努力を成果に変える科学的学習の極意』児玉光雄・著●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)
2016年11月27日親の会で偶然出会った大学の先生。その研究内容に興味津々!出典 : 読み書きが苦手なお子さんの場合、どんな学習方法やツールを選べばいいのか?悩む親御さんも多いと思います。今回は、お子さんの苦手に合わせてカスタマイズが可能な、パソコンやタブレット端末で利用できる図書の1つ「デイジー教科書」というものをご紹介したいと思います。以前、発達障害の親の会で「マルチメディアデイジー教科書」の研究をしている、大学の先生とお会いする機会がありました。私はこの研究に興味を持ち、勉強会に参加させていただくことに。これは、パソコンやタブレット端末で使う電子書籍の1つで、音声と文字と画像を同時に再生することができます。先生はこのシステムを利用し、教科書を読むことが苦手な子どもの、読んで理解する力を伸ばす研究を行っています。会場ではiPadに入れたものを体験したのですが、操作も簡単で直感的に使えるので、スマホなどに親しんでいる今の子どもたちには、とても使いやすいだろうな…と感じました。娘にも触らせると、説明書も読まずにどんどん使いこなしていましたよ。「すごい簡単」と言っていました。デイジー教科書でどんなことができるのでしょうか?その多機能ぶりがスゴいUpload By ヨーコマルチメディアデイジー教科書でどんなことができるのか、簡単にご紹介します。これは、パソコンやタブレットで教科書や一般図書を再生することのできるシステムです。その使いやすさの秘密は、①文字・音声・画像を同時に再生する②音声で読み上げる部分の文字がハイライトされる③読むスピードを変えることができる④文字の大きさ・文字色・背景色も細かく変えることができる⑤章・節へのジャンプも簡単などなど、1人ひとりの理解力に合わせ、再生方法がカスタマイズできる点にあります。娘は中1の英語と国語の教科書、1冊の絵本の英語版と日本語版を使っています。娘にディスレクシアはありませんが、小2から不登校なので、英語は読めません。しかしデイジー教科書なら、今どこを読んでいるのかハイライトで表示しながら、音声で流ちょうな発音の英語が流れてきます。また、普段聞きなれない難しい古文なども読みあげてくれるので、苦手意識を持つことなく、興味深そうに音声を聞いていました。読むことが苦手な子が使った場合、どんな効果が期待できるの?出典 : まず、読むことが苦手なお子さんには、以下のような困りごとがあるようです。・読むときの大半は、一字一字拾い読みになる・字を飛ばしたり、間違った読み方をする・読めても、内容が理解できない・授業がわからないから、学校に行きたくなくなる・紙の教科書が読めないだけで、自分は勉強ができないと思いこんでしまうデイジー教科書を使うことで、以下のような効果が期待できるそうです。・音読の困難さが軽減される・子どもが自分で、勝手読みに気をつけやすくなる・教科書に振り仮名を振るなどと言った、保護者の負担が軽減される・予習で使っていた場合、授業中につきっきりにならず、担任の負担が減る学校で使うことを認められなかった場合、自宅で活用しても出典 : 娘が籍を置いている中学校で、電子教科書の話をしたところ、先生方はその存在を知りませんでした。他の方の話を聞いていても「お宅のお子さんだけ特別扱いはできない」「教員に知識がないので」といった理由でタブレットの持ち込みを断られるケースもまだまだ多いようです。学校で使うことができれば1番いいのですが、無理なら家庭で使うだけでも大きな効果が期待できるようです。特にオススメしたいのは、授業の前に家で予習に使うことです。あらかじめ音声読み上げで内容を把握しておくことで、授業中の理解度が全く違ってくるのだそう。娘は不登校ですので、家庭学習のみに使っています。これまで、教科書を見るのも嫌がっていた娘ですが、「iPadに教科書がまとめて入っているから便利。だから勉強しやすい。」といっています。九九を覚えたり、日記を書いたりという取り組みと合わせ、週に3、4回勉強しています。利用は無料。実際に使ってみましょう出典 : マルチメディアデイジー教科書 申請方法1. 上部URLを開くと、「デイジー教科書申請フォーム」という赤いボタンがあるのでそれをクリックします。2. 申請フォームを開き、名前、メールアドレス、自分で決めたパスワードを打ち込んで登録すると、申請できる状態になります。(丁寧な説明がのっています)3. 申請理由は、「読み書きが困難なため」でOKです。保護者でも、使う本人でも申請できます。1度承認されたら、教科書の追加は簡単です。4. 申請が承認されると、約1週間以内にメールが届きます。それで手続きは終了です。ちなみに申請できる教科書は、現在の自分の学年とそれから下の学年の分です。たいていの教科書会社に対応しているので安心ですね。パソコンでデイジー教科書を使うためのソフトは、「デイジーポッド3」というものを使います。このソフトで教科書データのダウンロードから再生までできるようになっています。以下のURLからソフトをインストールしてみてください。 PC で使用する場合実際にダウンロードして操作してみました。デイジーポッド3をダウンロードして立ち上げると、申請の承認メールに書いてあるログイン名と自分で決めたパスワードを入力する画面になります。入力すると、こんな画面が出てきます。Upload By ヨーコまず、ダウンロードタブをクリックして、教科書を選んだところです。ページの左隣にチェックを入れ、ダウンロードボタンを押します。ダウンロードが終わったら、再生タブを押します。するとダウンロードした教科書の見出しが出るので、好きなところを選んで再生ボタンを押します。もちろんiPadでも同じような手順で使うことができます。iPadで利用したい方は、以下のURLをご参照ください。 / iPhone / iPod touchで使用する場合勉強嫌いでも、ツールを変えれば好きになるかも!?出典 : DAISYのホームページでは、わかりやすい動画も載っていますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。我が家では、マルチメディアデイジー教科書を取り入れたことによって、ちょっとした隙間時間に教科書を読むことが増えました。それがきっかけで、ノートとペンを使った学習にも抵抗がなくなってきたように思います。
2016年11月25日【ママからのご相談】小学生の娘がリビングで勉強したがります。私が学生のころは自室で勉強していましたし、そのほうが集中できましたので、自室で集中して勉強したほうがいいと思うのですが、リビングでの方がはかどるようです。理由があれば教えてください。●A. 自室よりもリビングがはかどるのには理由がありますご質問ありがとうございます。学習コンサルタントの佐々木恵です。東大生の大半がリビングで学習していたという調査結果もあるように、賢い子ほどリビング学習をしているようです。とはいえ、親御さんがしてきた方法と違う方法で勉強しているのは、少々心配にもなりますよね。そこで本記事では、リビング学習がはかどる理由を心理学の観点から 解説します。●(1)音適度な音は集中力を高めます。意外かもしれませんが、人間は全く無音の場所ではかえって集中することができません。生活をしていれば多少の音が出るのは自然なことであり、音が全くないのは不自然な状態 で、かえって精神的に不安になり、落ち着かないのです。よく、音楽を流さないと勉強できない人がいますが、彼らはおそらく音楽中毒か、無音状態に耐えられないのでしょう。お母さんが料理をする音が癒しの音になっているのかもしれません。●(2)匂い匂いも脳を活性化する要因です。匂いがあったほうが記憶力が高まる という心理学の研究結果もあるほど、脳と嗅覚は密接につながっています。勉強中に食事のいい匂いがするのはリラックス効果もありますし、「夕飯までに宿題を終わらせてしまおう」と、食事に向けてモチベーションをあげる効果もありそうですね。●(3)観客効果一般的に、人に見られていると緊張してパフォーマンスが下がると言われていますが、人に見られていることで集中できるという効果も期待できます。これを『観客効果 』といいます。適度な緊張感が集中力を高めます。皆さんにもご経験がありませんか?本当は疲れてサボりたいけれど、あの人が見ているから頑張ろうと思ったことが。それが自分の上司だったらしっかりしなければと思うでしょうし、好きな人だったらいいところを見せようと思うのが人間の性なのではないでしょうか。お子さんにとっては、親が見ている前で勉強すると「勉強している」アピールになるので、「勉強しなさい!」と言われずに済むというメリットがあります。かくいう私は、小・中学生のころはリビング学習と自室学習を使い分けていました。夕食前はダイニングテーブルで教科書を広げて音読しながら勉強しているアピールを(笑)、夕食後は面白いテレビ番組の誘惑から逃れるために自室で勉強していました。きっと、お子さんは感覚的にリビング勉強のメリットを知っているのでしょう。加えて、お母さんがそばにいる環境だからこそ、安心して勉強ができる のだと思います。【参考文献】・『記憶力の脳科学』柿木隆介・著●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)
2016年11月13日ヲタママだっていーじゃない!
4人の子ども育ててます
子育て楽じゃありません