子育てのストレスや疲れからうつ病になってしまったママ。休むため、一時保育を利用しようとしましたが、預かってもらえるようになるまでの道のりが長く、園探しと登録は事前にしておくべきだったと後悔したそうです。 現在、5歳と2歳の娘を育てている専業主婦です。育児の疲れからか、数カ月前から突然涙が出る、眠れない、食欲がわかないなどのうつ病の症状が出て、病院に通っています。うつ病を治すにはストレスになることをしないでゆっくりするのが一番と担当医から言われましたが、子どもがいるとなかなかゆっくりできません。そこで上の子が幼稚園に通っている間、下の子を保育園の一時預かりに預けてみることにしました。 一時保育をしている園探しは大変私が住んでいる地域は子どもが多く、周りに保育園もたくさんあります。市からもらったリストを頼りに、一時保育をしていると記載されている園に電話で問い合わせてみました。でも「現在は園児が多く、一時保育はしていません」「お仕事されている方のみです」と言われてしまい、なかなか下の子の預かり先を見つけることはできませんでした。 通常の状態であれば調べたり電話をかけたりすることもそう大変ではないのですが、気力がなくなっているうつ状態のとき、この作業は想像以上に大変で心が折れました。 園が見つかってもすぐに予約できない十何軒と電話してようやく一時預かりをしてくれる園を見つけることができました。でも、そこですぐに預かってもらえるというわけではなかったのです。まず、一時保育説明会の日を待ち、書類をもらい、書類に家族構成や健康状態などを記入して提出する。 そこでようやく予約ができるようになるのですが、直近1カ月は予約でいっぱい……。結局、一時保育をしてもらえる園を見つけてから最初の預かりまで1カ月半以上かかりました。 慣らし保育が必要保育園では、子どもが新しい環境に適応しやすいよう、慣らし保育の期間があります。下の子をお願いした園では慣らし保育は3日間で、その期間は2時間預けて様子をみることになっていました。 この園は自宅から遠く、自転車で往復30分以上かかるので、慣らし保育の間、ゆっくりできる時間は1時間弱。休んだという感じが全然しませんでした。1日預けるためにはお弁当練習、お昼寝練習と段階を踏んでいく必要が。予約も簡単に取れるわけではないので、1日預かってもらうための道のりは長かったです。 最近ようやく、9時から13時まで預けることができるようになり、月に3日ほどひとりで体を休める時間が取れるようになりました。正直、一時預かりを始めるのがこんなに大変だと思わなかったです。育児中は何があるかわからないのだから、余裕があるときに一時預かりをおこなっている園について調べ、登録だけでもしておけば、もっとスムーズに預かってもらうことができたなと後悔しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じてお住いの地域の保育課や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:金井理絵2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年03月12日職場に復帰するためには必要な保育園。しかし子どもにあまりに泣き叫ばれると、そうまでして働く意味はあるのか……と後ろめたく感じてしまいます。思い悩みながらも通わせ続けた結果、保育園に入れて本当によかった!と心から思えるようになった私と娘の保育園奮闘体験談を紹介します。 うれしいような寂しいような入園決定復職を希望しているため保育園の入園希望を出したものの、いざ保育園の入園決定通知がくると、ずっと一緒にいられるのもあと何日か……とカウントダウンしてしまうくらい寂しさがありました。 娘は生後8カ月で入園したのですが、入園準備を進めるなかで、やっとハイハイができたくらいの赤ちゃんなのに本当に手元から離してしまっていいのだろうか……と疑問に感じる日々が続きました。 毎日大号泣の慣らし保育期間そんな後ろめたさを抱えたまま始まった慣らし保育。最初の1週間は午前中だけ、次の1週間は午後3時まで……と決められたプログラムで慣らし保育をしていくのですが、娘はひときわ大号泣。毎日お迎えに行くと目を腫らして疲れた顔をして泣いており、先生からも「ごはんも飲み物も拒否で水分がとれないので、もうしばらく午前中だけで迎えにきてください」と指示があるほどでした。 娘が保育園に行っている間は私にとっては貴重なひとりの時間でしたが、家事も手につかないくらい罪悪感にさいなまれていました。 ニコニコ登園できる日がやってきた毎日泣きながらも1カ月ほど頑張って通っていると、少しずつお茶が飲めたりごはんが食べられたり、床に降りて遊べるようになったりと進歩が見られ始めました。先生たちのことも覚え、特に懐いている先生もいたりして、お友だちともだんだんなじみ始めました。 通い始めて半年以上経った今では、登園すると早くお友だちのところに行きたくて、体温を測っている間もうずうずしてしまうくらいになり、成長を感じています。 慣らし保育で泣き叫び続けていたころは、やっぱりうちの子には無理だったんじゃないか、そうまでして働く意味とはなんなのかと考えてしまっていました。しかし、いざ通えるようになってみるとお友だちができて、先生やお友だちから毎日いろいろな刺激を受け、歌ったり踊ったり外遊びをしたりして楽しそうにしており、頑張って通わせて本当によかったと思えています。こんなにママっ子なうちの娘でも楽しく通えるようになるなんて、保育園の力はすごいなと心底感じています。 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。イラスト/ののぱ監修/助産師REIKO著者:わけ はるか2017年6月に長女出産。1歳を過ぎても夜泣きに悩まされ、アメリカの赤ちゃん専門の睡眠コンサルタントに相談をし、自身も睡眠コンサルタントになるべく資格取得中。
2021年03月09日このお話は、2016年に作者のめいさんが保活をしていた頃のお話です。■前回のあらすじ保育園にも慣れた頃、保護者会が開かれることに。そこで、今まで不安や心配だった気持ちが一変したのです。そんなこんなで息子を預けて1年が経とうとしていました。当時息子は2歳。息子が通っている保育園は保育対象年齢が3歳までなので、この園に通えるのはあと1年。あと1年は通えると思うか、あと1年しか通えないと考えるかで私は悩んでいました。保育園の先生方とは良い関係だし、園の環境にも親子共々慣れてきた。息子も毎日楽しいと言って通っている。できれば通えるだけ通いたい。でも来年には間違いなく再び保活をすることになる。うーん…。散々迷った結果、今年は落ちてもいいぐらいの気軽な気持ちで、6年制の保育園に申し込みをしておいて、落ちてしまったら今の保育園にもう1年お世話になることにしたのです。転園希望の園は1年前に落ちた第一希望の園。我が家からわずか5分足らずで通える超良好物件。(今の園は徒歩15分ほど)去年の全落ちの敗因は新規受け入れ人数の少なさだったけれど、それはあくまで1歳児の話。2歳になる年の4月というのは、引っ越しや転園をするご家庭もあるため、新規受け入れ数が上がるらしいと聞き、今回は第一希望の園のみに転園申請をしてみたのです。さぁどうなるか? とドキドキしながら結果発表の日を迎えると…。結果は内定!!!!超人気保育園なだけに「あれー!? 受かった…」と静かに驚く私。あっけなく受かった嬉しさと、今の園をあと数ヶ月で卒業する寂しさが一気に押し寄せてきました。翌朝夫が息子を保育園に送っていく際に、転園することを先生方に伝えもらい、私はその日の夕方改めて先生方にお知らせしようとすると、息子の担任の先生の方から切り出してくれました。「息子くん、転園するとお父様から聞きました」「そうなんです。この保育園気に入っていたのでとても迷ったんですが、後々のことを考えて6年制の園に移ることになりました」と何だか先生の顔をちゃんと見ることができないまま早口に話す私。「迷ってくださったんですね。それは止められないなぁ…」と言っている先生の目には涙が。その涙を見て私も一気に涙腺が崩壊。「うわーん! 先生ここ6年制にしてください~!!」と無理なことを言いながらのご挨拶となりました。数ヶ月後、息子は1年お世話になった園を卒業。登園最後の日にお迎えに行くと、担任の先生をはじめ園長先生、栄養士さん、サポーターの先生みんなが、わんわん泣いて「息子くん~大きくなるんだよ~。1年間楽しかったよ~」と息子を抱きしめている姿を見て、私もわんわん泣き、園の入り口付近を通りかかる人たちに不審な目で見られてしまいました。卒業して半年くらい経ったある日、息子に保育園での思い出話をすると、急に先生たちに会いたくなったらしく、連日「〇〇先生に会いたい!」とせがむので、保育園に電話をして少しだけ息子と再会する時間をいただけることになりました。この時期の子どもの成長は著しく、半年見ないだけでかなり外見が変わるようで、成長した息子を見て先生方はまた号泣。「まだ半年しか経ってないのに懐かしいよ~! 会えて嬉し~!!」ととても喜んでくれました。息子はまだ2歳。この世に生まれてまだ2年なのに、息子がいることでこの先生方と出会えたことが、不思議だしとても嬉しく思いました。こんなことを言ったら語弊があるかもしれないけど、初めての保活で希望の園に全落ちしたことは良かったのかも、と思えるぐらい、良い園だったと思います(半年ほどいろいろ疑ってしまいごめんなさい…)。設備や環境が良いということではなく、限られた環境下で精一杯子どもの成長をサポートしようとしてくださった先生方の姿勢が素晴らしかったです。もちろん環境も設備も素晴らしく、先生も文句なしの満点な園も存在すると思います。我が子を預ける園ならば妥協したくない、良い環境で過ごしてほしい、100点であって欲しいと思うことは当たり前のことだと思います。ですが、保活においては必ずしも希望の園に入れるわけではなく、満点ではない場合も多いと思います。そういった時は、自分も保育園をよりよくするメンバーの1人だと意識すると、園の印象が変わってくるかもしれません。私はその意識が薄かったために半年近くも1人でモヤモヤした時間を過ごしてしまいました。満点でなくても必ずどこかに長所がある、不安や心配ばかりに目を向けるのではなく、自ら参加していくことで不安や心配は解決していける(全てではないですが)、今回の保活でそう感じることができました。私の経験がどなたかのお役に立てたら嬉しいです。子どもに関する選択は大変ですが、共に頑張りましょう~!以上、私の保活レポでした!※本連載で紹介する情報は、2016年時点のものです。※詳細は住んでいる自治体の役所にご確認ください。
2021年02月24日このお話は、2016年に作者のめいさんが保活をしていた頃のお話です。■前回のあらすじ慣らし保育がスタートするも、育児初心者のため預けることに不安がつのる。しかし、ようやく親子でがんばろうという覚悟ができ…。息子を保育園に預けて早3ヶ月。預け始めの頃はキーキー言っていた私も、この頃には徐々に園に預ける生活に慣れ始めていました。そんなタイミングで、保護者会があったので参加する事に。息子のクラスメイトは片手で数えられる程少なく、そうなると保護者会もこじんまりとしたものになります。これまで、クラスメイトはたくさんいた方が息子にとって刺激になるんじゃないかと勝手に思っていた私は「もう少し人数が多くてもいいんじゃないか」なんて思っていたのです。しかし、そんな考えを変えてくれたのがこの人生初の保護者会でした。結論から言うと、先生と保護者で爆笑の嵐が巻き起こり、40分予定のはずだったものが2時間まで伸びるほど、とても楽しい時間となりました。参加人数が少ない分、1人ひとりの話せる時間が多く、その分話す内容が濃くなったのかなと感じました。先生から息子たちが普段どう過ごしているかを丁寧に聞くこともできて、「あぁ、人数が少ないからこそ1人ひとり丁寧に保育できるってこともあるよなぁ」とこの時初めて思ったのでした。また狭いなぁと思っていた園内のことについても先生の方から切り出してくれ、「園内が狭い分、近所の公園や緑地にたくさん行って、虫や葉っぱやたくさんの自然に触れるようにしています。園内でも定期的に配置を変えて、子どもたちが飽きないような室内作りをしています」と教えていただき、一気にいろいろな心配が抜けていく感覚がしたのでした。そういう感覚になると、私という人間は勝手なもので、広い園でもコンパクトな園でもそれぞれの魅力があるような気がし始め…。この保護者会をきっかけに、勝手に描いていた理想とのギャップが少しづつ消えていったのでした。もちろん、不安が拭いきれないこともありますが(園に隣接している大きな道路などなど)、他の不安がなくなったことで、先生方をもっと信頼したいと思えるようになったのです。たまたまだけど、この時テレビで某芸人の方が言っていた言葉がとても刺さったので紹介します。住む前から持ち家が欲しいけどなかなか理想的な良い物件が見つからなくて~と言ってる人は、きっと一生家は買えないと思う。理想の家っていうのは自分たちで実際住んでみて、住みやすいように工夫していくことで理想になっていくわけだから、住んでみない事にはわからないでしょこの言葉が当時の私と息子の保育園に通ずるものがあり、とても響きました。と同時に、結局私は無意識のうちに、保育園のサービスをただただ受ける側として立っていたのかもしれないと気づかされました。自分の子を預けているのだから、自分も保育園を一緒に作っている一員なんだと意識して行動するようにすると、今まで自分の中に留めていた「他の園ではやっているサービスをしない理由はあるのか」というようなモヤモヤを、保育園側に質問できるようになったのです。そして、納得のいく返答をもらってスッキリするようになったし、回答がイマイチ理解できない場合は、担任の先生とさらに話し合えるようになりました。そうすることで、先生方との信頼関係も築けるようになり、より息子の保育園を好きになれた気がしています。この時すでに息子が保育園に通い始めて半年以上が経っていました。半年経ってようやく園との信頼関係ができはじめたのでした。つづく!※本連載で紹介する情報は、2016年時点のものです。※詳細は住んでいる自治体の役所にご確認ください。
2021年02月23日このお話は、2016年に作者のめいさんが保活をしていた頃のお話です。■前回のあらすじ希望の園とは違う新設園に内定するも事前情報が何もなく不安がつきまとう。そうこうしているうちに入園式となり…。入園式の翌日から、さっそく慣らし保育がスタートしました。産んでからこの方1日も離れたことがない息子と私は、保育園に預けるたびに毎朝2人でメソメソしていました。なんなら息子の方が先に園に通うことに慣れ、親の私の方がグジグジ言ってる時期が長かったような…。園から帰ってくる息子が、私の知らない匂いをまとっているのもまた切なくて、なかなか新生活に慣れない自分に頭を抱えていました。子どもと離れるのってこんなにも切ないものだったのか…!!新設の園内は朝も夕方もバッタバタで、先生方は常に小走り状態。今の私なら「先生方大変そう…、そりゃそうだよね…、いつもありがたいな」なんて、思えるようになったけれど、当時の私はまだまだ未熟で「こんなに余裕がなくて子どもたちは安全なのかな…?」なんて心の狭いことを考えていました。今過去の自分を客観視してみると、大変さを知らないから完璧を求めていて、当時の私は厳しいなぁと感じます。「この育児初心者が!! 理想なんか高めても子どもは保育はできないんだよ!! 」と、あの頃の私を往復ビンタしてやりたいです。それほど、まだ私は育児初心者だったのです。そんなこんなで慣らし保育は終了し、本格的に始まった保育園生活。以前お話した通り、息子の園には園庭がありません。そのため、外遊びは基本近所の公園に散歩がてら歩いていく事になります。園の目の前には大きな道路があり、大きな車もビュンビュン走っています。目には見えないけれど、きっと排気ガスも多いはず…。不安要素がいっぱいで、怖いよぉ…!改めて言いますが子どもを預けて仕事ができることが、ありがたいことというのは十分理解しているんです。しかし、初めての子どもを保育園に預けるという、私にとって一大決心な出来事にも関わらず、事前情報がゼロで、見学してきた理想の保育園生活とはかけ離れた現実に、とにかく困惑していたのです。実際お散歩に行こうと準備をしていた時に、一瞬息子が外に出てしまい、気づくのが数秒でも遅ければ門の目の前を通る自転車とぶつかっていたかもしれないという事もありました。何事もなくて本当に良かったよ…。今すぐ仕事を辞める選択をしない限り、この悶々とした気持ちは解決しない。でも今すぐ仕事は辞められない。そうなると、もう自分の選択と息子の運を信じるしかない。でも信じるのって勇気がいるじゃないですか…! なにこの陳腐なセリフ…!でももうここまで来たら私は仕事に行くしかない。息子はこの保育園にお願いするしかない。頑張るしかない!!頑張れ息子! 頑張れ私!こうして、ようやく覚悟が決まったのでした。次に続く!!※本連載で紹介する情報は、2016年時点のものです。※詳細は住んでいる自治体の役所にご確認ください。
2021年02月22日このお話は、2016年頃にめいさんが保活をしていた頃のお話です。■前回のあらすじなぜ自分だけが全落ちしたのか、ママ友に聞いてみると理由が判明。相談窓口に行くと2次募集している園を紹介されるが希望の条件とは全く違い…。思い描いていた園とはまるで違う新設園に申し込みをするしかなくなった私。「もういっそ仕事をやめて幼稚園まで子どもの側にいようかな」とギリギリまで悩みに悩みましたが、結局無職になる勇気はなく復職。そしてあっさり新設園に内定。事前情報がゼロの保育園に愛しの息子を預けることになりました。あぁ…私が重視していた園長先生の雰囲気はいずこへ…。動線の確認はいずこへ…。仮に息子の上に何人か兄弟がいたなら、こんなにもビクビクしなかったでしょう。初めての子どもを入れる園で、事前情報が何もないというのは、私にとっては本当に怖いものでした…。悪い癖だと自覚があるものの「もし息子が嫌な思いをする園だったら…」とマイナスな考えが止まらず、不安な点を探してはモヤモヤしてしまう自分にも嫌気がさしていました。自分に喝を入れ、園に受かっただけ良かったじゃないか!復職できるありがたみを噛み締めなきゃ!息子のお昼寝がどんどん短くなって、1歳のくせについには寝なくなって、自分の時間は皆無で、疲れ果ててたんだから「仕事=完全に自分1人の時間」ができてむしろありがたく思うべきだ!…と、プラス思考に考える日もあったけれど、そういう時に限ってやたらと保育園関係の嫌なニュースや怖い情報などが連日報道されたりして。「あぁぁぁぁぁ! 私の選択が間違っていて息子に何かあったらどうしよう!?」と、自分の選択が子どもの運命を決めてしまう怖さにブルブルしていました。そんな周りから見たら地味で私から言わせれば壮大な葛藤をしているうちに、あっという間に時は過ぎ、息子の入園式となりました。ブルブルしていた私は、自分の中で決着がつかず、入園式中もブルブル。今からお世話になる保育園の入園式で「来年は絶対転園する! 次こそ本命の園に行く!」と失礼極まりないことを考えていたのでした。今思えば、新設園だからこそ、園長先生も担任の先生方もみんな緊張しているはずで、私が「情報が何もない園怖い~!!!」とアワアワしていたのと同じく、保育する側だって「モンペ(モンスターペアレンツ)いたらやだ~~!!!」と思っていたかもしれず。なぜか一人アワアワしている気になっていた私は、まだまだテンパっていくのでした。次に続く※本連載で紹介する情報は、2016年時点のものです。※詳細は住んでいる自治体の役所にご確認ください。
2021年02月21日このお話は、2016年に作者のめいさんが保活をしていた頃のお話です。■前回のあらすじ1年間保育園探しに精を出していた私。希望可能な15枠、全部希望を出したにもかかわらず、結果はまさかの全落ち…!15園も申し込みをしたのに…、正直余裕で受かると思ってたのに…。結果は全落ち!!!!なんで!? 15園も書いたのに!? っていうかあれか!! みんな同じ事考えるか!! これだけ書けば十分でしょって思ってたけど、みんな15園書くか!! そりゃそうか!! ここでやっと謎の保活ハイから目が覚め焦りだす私。とりあえず翌日「全落ちしたー!!」と泣きつけば「私もだよーー! えーーーん!」と傷を舐め合える仲間を探しに(ひどい)児童館に向かうも、みんなとても明るい笑顔を振りまいていることに動揺する私…。おそるおそるママ友に結果を聞くと、私以外全員内定をもらっていた…!!!! 何事!!周りの同じ年齢の子どもを持つママ友たちは「今年って落ちたって人、聞かないね~」と言いながら、あの園に受かったこの園に受かったと話をしている。「え??? 全落ちしたのウチだけ???」と思うほど、みんなどこかしらに受かっていたのでした。なななななんで!? と、これまた保育園に受かったママ友に泣きつくと、「もしかして新規入園の人数確認せず申し込みをしたのでは?」とのこと。「しんきにゅうえんのにんずうかくにん???」しばらく考えた後ハッとした私。私が希望した園はたまたまではあるのですが、どこも0歳児(生後100日)から受け入れる園ばかり。0歳児クラスも募集した数だけすぐに埋まる人気園ばかりです。そんな0歳児から入った子たちは翌年1歳児クラスに持ち上がるわけで。仮に受け入れが10人だとして、0歳からいる子たちが8人なら新規で受け入れ可能な人数は2人なわけで…。うわぁぁぁああ! そういう事!? と慌てて希望を出した園の新規受付人数を確認すると、まさかのドンピシャ…。「何そのトラップ!!」とその時は思いましたが、他のママさん達はそこもしっかり考慮して申し込みをしていたので、ただただただただ私がアホだったって話なのです。といっても落ち込んでる暇もなく、すぐさま相談窓口に行き、何か方法はないのか聞きに行くと…。相談員の方が言うには、2次募集なるものがあるとのこと。「ただねぇ…」と相談員の方がポツリ。「え?? なんですか??」と聞くと「あなたが記入した園はもう全部埋まっちゃって2次募集受け付けていないのよね。だからあなたが希望した園以外の紹介になりますね」とのこと。長い時間をかけて調べつくし厳選に厳選を重ねた園に入れず、他の園になる…ですか…!?(あまりの衝撃に言葉遣いがおかしい)いったいあの努力はなんだったですか…!(おかしい)と思いつつも背に腹は変えられないので、紹介してもらうことに。「入れる可能性があるとしたらここくらいですね」と渡された資料に書いてある園は新設園。現在建設中につき見学はできず、園庭もないよう。目の前には大きな道路があり、大型トラックがビュンビュン走っています。ここは「認証保育所」というカテゴリーで、東京都が定めた基準を満たした園ではあるが、園内がコンパクトであり、それゆえ保育人数も少ない。預かれるのは3歳までというルール。延長保育なし。土曜保育なし。おおおおお…マジなのかぁ…………………。この土地が気に入っているので保育園が気にいらないから引っ越す、って話にはなりにくいけど、けどマジなのかぁぁぁ…。都会に住むってこういうことか…!!! と、ここにきて保活の壁をとても高く感じる私なのでした。※認証保育所の対象年齢や受け入れ人数は、地域・施設によって異なります。次に続く※本連載で紹介する情報は、2016年時点のものです。※詳細は住んでいる自治体の役所にご確認ください。
2021年02月20日このお話は、2016年頃にめいさんが保活をしていた頃のお話です。息子が生まれて早半年。当時、私は息子のお世話にも少しずつ慣れ、息子の保育園探しに精を出していました。私の住む地域は待機児童数がとてつもなく多く、保活は早ければ早いほど有利と聞いていたからです。とはいっても、それはタダの噂で、実際は保活を早く始めてもとくに有利にはなりません。見学したい園に余裕を持って見学ができる、などメリットはもちろんありますが、実際選考される際に早めに保活を始めた人が加点されるような事は全くありません。私は頭では「加点などはない」と理解していたものの、無意識のうちに「早くやっておいた方が有利!」と決め込んでいた部分があったと、今振り返ってみるとそう感じます。そんな私は入園予定の約1年前から情報収集をし始め、自宅から通えそうな保育園は全て見学に行きました。園長先生と直接話したり、園の雰囲気を実際に見ることで、息子が通ったらこんなかな~と想像しながら見学をするのはとても楽しかったです。余談ですが、私が見学するときに一番重要視していたポイントは2つありました。・園長先生が仕事を楽しんでいるか・園内の物の配置が綺麗にされているかどの組織も同じだとは思いますが、トップの人の考え方は社員にも似るというか、トップの人が楽しいことが好きだと自然に楽しいことが好きな人が下につくし、いつも文句を言ってる人の下には、不満ばかり漏らす人がつくというイメージが私の中にはあります。そのため園長先生が仕事を誇りに思ってるか、楽しんで仕事をしているかなどを、会話をしながら直接聞いたり、いろいろ質問などをしていました。園内の配置については、ただでさえ保育園の日常は慌ただしいので、生活しやすい配置になっているか、というのが大切だと感じていました。動線が考えられていると、きちんと子どものことを考えてくれていると感じ、それは子どもへの接し方にもリンクするだろうなと、という私なりの考えがあったからです。その2点を重視して見学をしていました。実際に保育ルームが物で溢れている園がポツポツとありました。また、そういったところに限って園長先生もやる気がない話し方をする印象があり、この激戦区では稀な定員割れだったのです…。私が住む自治体は、当時希望の園を15園まで記入することが許されていたため、大本命の1園のみ書くもよし、とにかく申し込めるだけ申し込むもよし、というルールだったので、「ここは園長先生の雰囲気も良かったし、動線配置も素晴らしかった」というところを上位に入れつつ、個人的に安心できると思った園を書き込みました。その結果、記載枠を全て埋め尽くすことに…!記入した園ならどこに入っても安心できそうだし、正直待機児童が多いと言いつつも、「これだけ書いてりゃぁ、どっかしら入れるでしょうよ」と高をくくった私。内定通知書が届く日、息子を児童館に連れて行くと「今日の夕方に内定通知書届くよね!? あードキドキする!」と話しているママ友を見て「たぶんウチは受かってるけどね~いっぱい書いたしね~」と謎の余裕さえ見せていました。夕方、内定通知書が届き「第一希望受かってたらどーしよー!」とワクワクしながら封筒を開けると結果は全落ち。ええええええええええええーーーー!?続く!!!!※本連載で紹介する情報は、2016年時点のものです。※詳細は住んでいる自治体の役所にご確認ください。
2021年02月19日私は産後5カ月で職場復帰を果たしました。それと同時に、長女は生後5カ月で保育園に通い始めることになり……。そこで私は、職場復帰と保育園送迎をうまくこなすために、事前にシミュレーションをすることにしました。そのときの体験談をお話しします。 やっと入れた保育園は家からなんと1時間私が住んでいるところは待機児童が多い地域で、しかもわが家は転居により年度途中からの申し込みだったことも重なり、近くの保育園になかなか入所できませんでした。やっと見つけた保育園は市外の認可外保育園で、家からバスと電車、徒歩なら1時間かかるところだったのです。送迎できるか不安な気持ちもありましたが、家庭の事情からすぐにでも働かなければならなかったので入所を決断。それでも、保育園から職場は徒歩20分だったのが幸いでした。 試しに保育園に行ってみた車で送迎という手段もありましたが、朝の渋滞に巻き込まれたらいつ保育園に着くかわからないので、公共交通機関を使うことにしました。子連れでそこまで行くのはどのようなものか、子どもを抱っこひもで抱っこし、リュックに財布や携帯、おむつやおしりふきを入れて試しに保育園まで行ってみました。すると予定より少し早めの45分で到着しました。子どもの機嫌もよく、バスや電車の中でもぐずることなく行けたので、そのときは「意外と行けるかも!」というのが私の感想でした。 シミュレーションが甘かったいよいよ職場復帰となり、保育園送迎の日々が始まりました。そしてさっそく、シミュレーションが甘かったと痛感することになりました。 保育園の毎日の荷物の量、満員電車、毎朝の子どもと自分の身支度、そんなことがまったく頭になく、初日からダブルパンチならぬトリプルパンチでした。 子どもを抱っこし、おむつや着替え、自分の仕事道具を持ち、電車内で泣かないようにあやし、降りてから徒歩20分かけて保育園へ行くのはとてもきついものでした。 1カ月が過ぎてコツがつかめてきた!どうなることかと思った保育園の送迎も、1カ月を過ぎるとだんだん要領をつかんでスムーズにいくようになりました。朝の親の焦りを感じて子どもがぐずるなら、少し早めに起きることで余裕をもって身支度したり……。 余裕をもつことがよかったのか、公共交通機関での送迎中もご機嫌で過ごしてくれました。電車やバスでは、朝のラッシュ時でも比較的空いている時間や車両があることもわかり、それを利用することで以前よりもストレスなく送迎できるようになりました。 子連れでのお出かけをあまりしていなかったことや、私がもともとのんびりした性格であることから、詰めが甘かった今回のシミュレーション。もっとさまざまな状況を想定するべきではありましたが、やってよかったことだと思っています。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:松裏幸恵二男(二卵性の双子)一女の母。薬剤師として働きながら子育てをしている。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。
2021年02月14日新築分譲マンションを購入して引っ越すことになったため、娘も保育園を転園することになりました。転園手続きは職場復帰時の保活よりも大変! さらにはトラブルに見舞われ、大ピンチを迎えながらも周囲の協力を得て乗り越えた体験談です。 マンション購入から転園手続きまで6月に今の家とは異なるエリアでマンションを購入したことに伴い、2歳の娘も転園することになりました。マンションの竣工・入居時期は翌年の3月末。私の住んでいる地域では、4月一斉入園の入園手続きは10月から始まるため、マンション購入から転園手続き完了までに私たちに与えられた時間は約半年ほど。 その間に園見学や手続きに必要な書類を揃える時間があまりないと感じ、マンションの購入が決まってからすぐに転園手続きに向けて動き始めることにしました。 仕事の合間を縫って園見学へ転園手続きは、保育園のリストを見て見学候補を挙げるところまでは育休復帰のときと同じでしたが、今は当時とは違って仕事をしているので、園庭開放や園の説明会に予定を合わせるのがものすごく大変でした。 あまりにもスケジュールが合わないため、私は有給を取って娘を連れて園庭開放に行ったり、夫の夜勤明けに一緒に説明会へ行ったりすることもありました。そんなハードスケジュールのなかでもなんとか入園候補を絞り込み、区役所での申し込みに備えて夫婦それぞれの書類を揃えていくことになりました。 人事のミスで大ピンチ!私の書類関係は申請後1週間ほどですべて手元に届きましたが、1カ月近く経っても夫の書類は一向に届きません。書類の締め切りも迫り、さすがに焦り始めて夫の会社の人事に確認すると、部署間の引き継ぎに不備があり、書類が届くまでにまだ時間がかかるとの回答が……。 このままでは書類の締め切りに間に合いそうになく、保育園入園は絶望的。区役所に事情を説明したところ、職員さんも他の方法がないかを一緒に考えてくださいましたが、やはり書類の原本が締め切りまでに提出されることが必須だという結果は変わりませんでした。 上司の寛大な対応に救われたその後、締め切りの数日前に夫の職場から締め切り当日の午後に書類が届くとの連絡がありました。でもその日は私も夫も仕事。しかし定時上がりでは区役所が閉まる前に書類を提出できません。私はダメ元で上司に仕事を早退できないか相談しました。 すると、「想定できないことが起きたことは仕方がないし、保育園に入れないと仕事を続けられないから今日は早退しても大丈夫」と早退を許可してくれました。最低限の仕事を終え、急いで区役所へ。その甲斐あって区役所が閉まる前に書類を提出でき、転園手続きを無事に終えることができました。 転園は育休復帰と違うことも多く、かなり神経質になっていて余裕を持って行動していたはずなのに想定外のことで大ピンチに見舞われました。それでも区役所の職員さんや職場の上司に助けられ、無事に手続きを終えることができて本当によかったです。あとは無事に入園が内定することを心から願っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じてお住いの地域の保育課や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:金岡莉緒1女の母。独身時代から住宅関連企業に勤務し、産休育休を経て時短勤務中。妊娠・出産・子育てに関する自らの経験を中心に執筆している。
2021年02月09日私は出産を機に退職。それから4年間、専業主婦として2人の子を育ててきました。上の子は幼稚園の年少、下の子は1歳。あと1年待てば下の子も幼稚園のプレが始まるという年齢でしたが、下の子を小規模保育園に預けてパートで働き始めることにしました。一番の動機は夫が不在がちのため2人育児がつらく、現状をどうにかしたいという思いが強かったことです。働き出すまでの道のり、そして実際に働いてみて感じたことをご紹介します。 保育園が見つかった!上の子とは幼稚園入園までの3年間ずっと一緒にいました。周りの友だちも、当然のように下の子も入園まで自宅でみています。そんななか、うちだけ下の子を保育園に入れることに罪悪感もありました。下の子に申し訳ないような、やるべきことを途中で放棄したような感覚でした。私の住んでいる地区の認可保育園は超激戦。求職中では歯が立たず、4月入所はできませんでした。少しホッとしたのも本音です。近くの認可外も検討しましたが、パート勤務を希望しているため、保育料の高さがネックとなり踏み切れず。今年度は無理かなと思っていた矢先、近くの少規模保育園が大幅な保育料の値下げをしたことを知りました。これはもう縁だと思い、すぐに電話をして入所の申し込みをしたのでした。 生活バランスは最高保育園の慣らし保育の間に面接を受け、無事に仕事も見つかりました。保育園と仕事、両方が軌道に乗るまでは、毎日緊張しながら過ごす日々でした。やっと落ち着いたかなと思ったら、息子が発熱。数カ月経った今でも、度々風邪をもらってきますが、職場が理解してくれているので助かっています。夫も不在がち、両実家も遠いわが家の場合、私の体調が万全でないと家事・育児はまわりません。保育園のおかげでその重圧がかなり軽くなりました。また、職場で誰かと話すこと、業務に集中すること、生活の中に家事・育児以外のやりがいが加わって、本当に良いバランスだと感じています。 働いて見えてくる問題点仕事が忙しい時期は、上の子は幼稚園の預かり保育を利用し、仕事が終わってから幼稚園と保育園の2カ所にお迎えに走ります。バタバタで毎日あっという間。また、夏休み期間は8月からお盆明けまでは幼稚園の預かり保育がまったくなく、働きづらさも感じました。下の子が少規模保育園を卒園したあとは、上の子と同じ幼稚園に入るか、別の保育園に入るか検討中です。そして、パート収入の半分は下の子の保育料に消えます。子どもが熱を出したり、祝日が多かったり、園行事の都合で仕事に行けない日も多く、稼ぎとしてはおこづかい程度。私個人の生活としてはバランスが良いけれど、もう少し子どもが手を離れたら仕事の比重を増やしても良いかなと思っています。 下の子だけを保育園に入れる後ろめたさは最初だけでした。ブランクがあるからこそ仕事は新鮮でおもしろく、子どもを介さない人間関係も気楽で、世界が広がった感じがしました。1日中子どもと一緒だったときよりもメリハリが出て、子どもといる時間も充実感が得られるように。園ママとの人間関係などの細かい悩みも全然気にならなくなりました。そして何より、初めてのお給料を家計に納めたときの満足感は今でも忘れられません。働き始めて本当によかったと思います。 監修/助産師REIKO著者:ひらたかおる二児の母。趣味はメルカリと写真。自分の備忘録と、いつか誰かの役に立つことを願って妊活中からブログを続けている。2018年から、自身の妊活や子育てでの経験をさらに活かすべくライターとして活動している。
2020年11月22日この時期多くの地域で、来年度の認可保育園入園申請の締め切りを迎えるころだと思います。私が住む地域も12月の上旬が締め切りとなっているため、10月末あたりから動き出していた方も。しかしコロナ禍で見学や情報収集がスムーズにいかないとの声が聞こえてきています。私には保育園に通う4歳と2歳の子どもがいます。4年前のわが家の失敗談からの出会い、そして現役保育士に聞いた見学のチェックポイントをお伝えします。わが家の保活失敗談わが家の長男は3月生まれ。4月入園だと1歳過ぎの入園になるため、0歳児より激戦だと聞き、早めに活動をスタートしました。「保育コンシェルジュ」と呼ばれる幼児教育の専門家に話を聞き、見学や説明会に参加し、情報収集。第一希望に選んだ園が新設園だったので、「ほかの園よりも枠はある」と意気揚々と申し込みましたが落選。なんと第5希望まで全滅でした。夫婦ともにフルタイムワークでもすべて落ちることがあるんだと目の前が暗くなる思いでした。今思えば、新設園だから入りやすいだろうという理由で第1志望を決めたのが失敗だったなと思います。たとえば、園ごとの申込数などのデータを見て入りやすさなどを分析すればよかったなと思っています。頼れる保育園との出合い気を取り直して、改めて区役所へ相談に行くと、二次三次は小規模園に申し込んだ方が確率は高いとのこと。何としてもどこかの園に子どもを入園させたい状況とはいえ、小規模園は0歳~2歳児のクラスしかありません。そのため、3歳になる頃にはまた保活をしなければならないというデメリットがあり、どうしたものかと悩みました。しかしその小規模園を見学の際、「大丈夫!お母さん達が安心して働けるように、世界で一番大切なお子さんをしっかりお預かりしますから」と言ってくださる園長先生に出会えたのです。同じように全滅して見学に来たママ達は、私と同じように救われた気持ちになったと思います。私は「ここしかない!」と、その小規模園を第一希望にして、二次でその園に入園することができました。その後はその園からグループ園に転園し、次男もそちらでお世話になったため、幸運なことに保活は一度で終了。一時はどうなることかと頭を抱えた保活でしたが、全滅したからこそ、今の園に繋がったと感謝しています。コロナ禍での保活の変化今年度の保活は、コロナの影響で見学などに大きな変化がありました。感染防止のため、園内見学を中止したり、Zoomでの説明会を開いたりする園も。わが家の子ども達の園では少人数に分けて説明会を行なっています。参加者を制限して短時間で行うことで三密を避け、今いる園児を感染から守るとの説明がありました。今回の保活では、感染対策についてどのようなことを行っているのかを確認したほうがいいと思います。現役保育士に聞いたチェックするべき項目感染症対策以外に、友人の現役保育士にチェックするべき項目を聞いてみました。まず「子どもが遊んでいる姿を見せてもらうこと」子どもたちが実際にどのように遊んでいるか、そしてその子どもたちの表情もポイントだと言います。そして、そのときに保育士さんがどうかかわっているかも見てほしいとのこと。他の仕事をしつつ子どもたちを眺めるのではなく、離れた場所から子どもたちの遊びを見守り、何かあったら駈け寄れる姿勢が望ましいとのことでした。2つ目は「子どもたちのロッカーの様子を見る」子ども自身で荷物をしまうとしても、指導されていない園ではロッカーが煩雑な印象だそう。低年齢の場合、靴箱は親や保育士が入れることが多いのですが、着替えやバッグなどのロッカーは室内にあるため保育士が整頓することが多く、ここが整っていない場合は他の面でも配慮が行き届いていなかったり、手が足りていないことが多いそうです。3つ目は「保育士の態度や表情を確認する」保育士が生き生きと働いていない園は活気がなく、問題を抱えている可能性もあるとのこと。保育士に挨拶をしたり質問をしたときに、しっかりと笑顔で答えてくれるかを見た方がいいと言っていました。もし一次で全滅しても諦めないで運次第という声もある保活ですが、自身でできることもたくさんあります。インターネットや市役所での情報収集、見学や説明会に足を運ぶ、まわりのママ友からの口コミを聞くなど、できる限りのことをやりましょう。そして、もし一次で全滅しても諦めないでください。私のように二次で「この園だ!」と思える出合いにつながるケースもあります。また、不安や心配はひとりで抱え込まずに、自治体や専門家に相談しましょう。自分では気づけなかったことをアドバイスしてもらえて、道が拓ける可能性もありますよ!大切なお子さんを預かっていただけるよい園に出合えることを願っています。<文・写真:ライターmayuru>
2020年11月17日来年の4月から子どもを保育園に入れようと思っているママやパパは、ソワソワしている頃だと思います。自治体によって多少違うかもしれませんが、私が住む地域では10月から次の4月入所の申請受付が始まります。5年前の今頃、いくつもの保育園見学を経て、夫にそれぞれの保育園の良い悪いをプレゼンし(笑)、二人で申請する保育園を決めたことを思い出します。私自身、初めての子育てだったこともあり、友人から話を聞いたり、インターネットで調べたりしましたが、やはり入園してから気がついたことも。今回は保育園の選び方とともに、入園後に気がついた点を紹介します。選ぶ前に復帰後の働き方と譲れない点を考える復帰後の働き方を会社に伝える保育園選びを始めた頃、何も知識のない私は何から考えればいいのかよくわかりませんでした。深いことは考えず当たり前のように育休を取ったけれど、「本当に働き続けたいのか?何のために働くのか?優先したいことはなにか?」まずはそれを考えるところからスタートしました。その結果、私は働きながら子育てすることを決め、決めた以上は納得のいく保育園に入れたいと思いました。ちなみに復帰にあたって自分ルールとして、延長保育はしない(職場での残業はせず、やるなら子どもが寝た後に家でやる)ことを決め、復帰の際に上司や同僚にも伝えました。わが家の譲れないポイント当たり前のことですが、保育園選びは各家庭によって譲れないポイントが違います。職種によっては、預かり時間が長い、夕飯まで出してくれる、急な延長保育も可能など物理的なポイントも重要だと思います。わが家の場合は、園庭や教育プログラムの有無など細かい希望は多少ありましたが、子どもが楽しく、安全に過ごせることを第一に考えました。園や子どもたち、先生方の雰囲気を自分で確かめたかったので、候補となる保育園はすべて見学に行きました。子どもたちが楽しそうじゃない…なんて保育園はありませんでしたが、でもやっぱり「あ、ここはなんとなく違うかな」と感覚的に思う保育園はありました。たとえば、「説明が事務的で、園の方針や先生方の考え方があまり伝わってこない」「見学中、保護者の前で先生が他の先生を厳しく叱っている様子を見た」など。一方で、今娘たちが通う保育園の説明会では、園長先生が「お父さんお母さんだけでなく、私たち保育園や他のお子さんのお母さん、地域の方々、みんなで育てていけばいいんです。それが子育てなんですよ」とお話しされたのが印象的でした。初めての子育てで肩に力が入っていた私は、この言葉をとてもありがたく感じたことを覚えています。赤ちゃん連れで、保育園見学にまわるのはなかなかハードでしたが、自分の目で見て決められたことはよかったと思っています。保育園に入園してから気がついたポイント4つ保育園の申し込みまで、保育園に足を運び、先輩ママである友人に話しを聞き、インターネットで情報を集めました。また、復帰後の具体的なタイムスケジュールを想像しながら準備を進めましたが、それでもやはり入所してから気がついたポイントがいくつかあります。■乳児クラスの行事娘たちが通う保育園の行事はすべて、幼児クラス(3歳児クラス)からです。0歳~3歳の乳児クラスの3年間は運動会も発表会もありません。赤ちゃんじゃできないから、どこの保育園もそうなのかな?と思い、保育園選びの時はまったく気にしていませんでした。でも他の保育園に通う友達の話を聞いていると、多くの保育園は乳児クラスから何かしらの行事があることが分かりました。そこまで大きなポイントではありませんが、やはり今になると、赤ちゃんが参加している行事も見てみたかったなと思います。そして行事がないと親同士が交流する機会もなかなかありません。保護者会もないので親の負担が少ないと思っていましたが、どうやってクラスのママたちと仲良くなるのか、最初のうちはとまどいました。■先生の年齢保育園は先生によって雰囲気もだいぶ変わってきます。娘たちが通う保育園の先生方は若い方がとても多いです。みなさんパワフルで、思いっきり子どもたちと遊んでくれるからいいなと思っているのですが、やはり子育て経験があるベテラン先生に相談したいなと思うことも。もちろん若い先生方も保育のプロなので、的確なアドバイスをくださいますが、先輩ママという立場の先生がいると、より心強いだろうなと思ったりもします。■お散歩の有無わが家はできる限り、園庭がある保育園に通わせたいと思っていました。実際、広々した園庭があるおかげで、子どもたちは朝から夕方まで外遊びを楽しんでいます。ただうちの保育園の場合、園庭があるがゆえに、他の保育園に比べると外にお散歩に出る機会が少ないようです。近年、保育園のお散歩中に事故に巻き込まれる痛ましいニュースを目にする機会も多いため、安心できるポイントでもありますが、お散歩は交通ルールを学ぶいい機会にもなります。そして小学校前に、長距離を歩く練習にもなります。交通ルールは親が教えればいいことではありますが、保育園で友達と一緒に学ぶからこそ、身につくこともあるのかなと思うと、これも一長一短だなと感じています。■小学校の学区わが家は保育園がある学区とは違う地域に住んでいます。卒園後は毎年複数小学校に分かれるため、ひとりくらい同じ小学校の子がいるだろうと思っていましたが、同じ小学校に進学する友達はひとりもいないことが判明!入ってから知ったことですが、クラスの半分以上は保育園がある学区の小学校に通うそうです。そのため、年長さんになると、その小学校を訪問したり、交流する時間もあるほど。子どもだからきっとすぐお友達ができるだろうと思いつつも、人見知りな長女の性格を考えて、今から本人も親も不安な気持ちを抱えています…。入れた保育園がベスト!と思えるように今回記事を書くにあたり、振り返っていろいろと書きましたが、多くの地域で保育園を自分で選べないのが現実。私も5年前の長女の保育園探しの時は8園に申し込みをしました。それぞれいいところ、気になるところがあって、完璧なところはないのだと思い、入れた保育園がベスト!と思うようにしました。少し気になるポイントはあってもここなら預けられると感じた保育園のみに絞り、どこに決まっても大丈夫!と自分を納得させました。私は最近、幼児クラスになるタイミングで保育園から幼稚園に転園し、幼稚園の延長保育を利用して働くママがたくさんいることを知って驚きました。こんな選択肢があることを知っていたら、万が一気に入った保育園に入れなかった場合でも、少し心が軽くなるのではないかと思います。保育園には感謝の気持ちでいっぱいわが家は長女が10か月、次女が1歳1か月の時に保育園に入りました。特に長女の時は初めてだったこと、自分が幼稚園育ちで保育園を知らないこと、何よりもまだ歩きもしない0歳の娘の成長を近くで見られないことに、思うことはいろいろありました。でも5年たったいま、保育園には感謝しかありません。人見知りな長女は人並み(?)の社会性が身につきはじめ、成長ゆっくりめな次女はグーンと成長しています。まさに今、保育園の申請書に向き合ってるママやパパにとって、わが家の経験が少しでも参考になれば幸いです。<文・写真:ライターtocotocoharu>
2020年09月26日長男を出産し、育休中の話です。住んでいる場所が保育園激戦区だったので、育休を延長してようやく入園可能の通知がきたときは本当に安心しました。しかし、義母に保育園への入園が決まったことを報告したところ、思ってもいなかった義母の本音を知ることに……。そのときの私の心境をお伝えします。 激戦区での保育園探し会社には「なるべく早く復帰を」と言われていたので、4月に保育園へ入れなければ退職も覚悟していました。10園以上を見学に回り、申請書にも通える園をすべて書き込んで提出。保活を頑張った結果、なんとか「入園通知書」が無事に届いたのです。すぐに会社の上司へ連絡し、復帰できることを伝えると、とても喜んでくれて一安心でした。会社と実家がとても近かったので両親にも伝えると、「何かあったときには力になるから」とありがたい言葉をもらえました。 そして義母にも保育園が決まったことを伝えたのですが、なんと予想もしていなかった言葉を言われたのです。 義母に退職をすすめられる当時の私は退職も覚悟していただけに、保育園に入れたことがうれしくて少し浮かれていたと思います。そのときは義母との関係も良好で、子育てや料理のことについても電話で話せる関係でした。そして、「保育園が決まったので、もしかしたら迷惑を掛けることがあるかも知れない」と伝えると、義母は最初は快く「力になるから」と言ってくれました。ところが、私が「子どもと離れるのは少し寂しいですけどね」と言った途端、「会社を退職して、保育園に通わせるのをやめてはどう?」と言われたのです。 実は保育園に反対だった義母びっくりして言葉に詰まると、「実は保育園に通わせるのは反対だった」「親が責任をもってするべき育児を保育園に押し付けるのか」「子どもは手元で愛情深く育てるべきだ」などと、矢継ぎ早に言われたのです。最後には「私(義母)が病気になったことにして退職すれば良い」とまで言われ……。思い返せば、義母はずっと専業主婦だったため、私とは考え方が違ったのかもしれません。しかし、まさか反対していたとは思いもよらず、保育園に預けることをあれほど非難されたことは、今でも思い出すと心が痛みます。 結局、退職はせず、そのまま長男を保育園に通わせることにしました。保育園に通わせたことに後悔はありません。私と義母でどちらが正くて、どちらが悪いということではなく、子育ての考え方の違いだと感じます。以降、夫とも話して、育児に関しての話を義母にするのは最低限のことだけにしようと決めました。あえて相談をしないことで、義母との関係はまた以前のように良好に戻ったので、これでよいと思っています。 イラスト/(c)chicchimama著者:竹内優実5歳と2歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2020年09月18日わが家の長女はヨコミネ式の保育園を卒園し、その後引っ越しに伴い次女と長男はおむつなし育児を実践する自然派保育園に通っています。私が個人的に感じる双方のメリット・デメリットをお伝えします。 ヨコミネ式保育園のメリット・デメリットヨコミネ式保育園のメリットは、運動も学習も自然と身に付き、その能力が高くなるということ。長女は卒園時に逆立ち歩きや三転倒立、片手側転などができたうえ、小学校低学年で習う漢字が書けたり、九九を暗記していたり、そろばんができたりしていました。しかも、すべて楽しそうにしていました。 みんながライバルでありながらも互いを励まし合い切磋琢磨していくので、落ちこぼれる子がいませんでした。 また、毎日の練習を楽しくみんなで続けられているのは、モチベーションを維持させる先生方の声かけなどがすごくじょうずなのだろうと思います。それらも含め、きちんとヨコミネ式教育の研修を受けている先生方に安心感もありました。 デメリットは、とにかく自由に遊ぶ時間が少なかったことです。園児でありながら勉強や運動、音楽の時間と決められたカリキュラムをこなすことが多く、自由に過ごす時間はほとんどなかったように思います。0~1歳児では遊んだりお散歩したりする時間はありましたが、泥んこになった服を持ち帰ってくるようなことはほとんどありませんでした。 自然派保育園のメリット・デメリット自然派保育園のメリットは、とにかく子どもたちが楽しそうなこと。毎日外遊びをし、お散歩に行き、暖かい日は水遊びをし、生き物を捕まえて飼ってみたり、野菜をとってきて食べたりと、その季節ならではの体験をたくさんして帰ってきます。大まかな予定は立てられているものの、そこで何をするかは園児たちに委ねられているのも大きな特徴。自主的にしたいことを見つけて遊んでいるので、楽しくて仕方ない様子です。 また、給食やおやつの食材・調味料1つにもこだわりが感じられ、「できるだけ地元のもので、安心・安全なものを」という配慮がされています。「園でしっかり食べているから、おうちでママが頑張れない日があっても大丈夫よ」と保育士さんが言ってくれるのも心強いです。 デメリットは、着替えがたくさん必要なことと、洗濯物が毎日大量なこと。さらにおむつなし育児を実践している園なので、衛生面も決していいとは思えません。また、ひらがなや数字をまったく教わりません。 他にはこんなことも!ヨコミネ式のほうは、やはり小学校に入ってからの授業や勉強にすんなり入っていくことができたのは安心でした。子どもも“できる”という自信から「楽しい」「もっとしたい」という気持ちが湧くようで、長女は勉強も運動も積極的に頑張っています。また、「周りの子を応援する」というのも自然に身に付いており、お友だちとも仲良くできています。 自然派のほうは、感性や発想力が磨かれていると感じます。絵本の絵を見てお話をつくったり、花を見て急に歌をつくって歌い出したりと、わからないからこそできる創作力が身に付いているように見えます。 一番いいと感じていることは、どちらの園も特徴や方針がはっきりしているため、働いている保育士さんたちがその方針をしっかり意識し、ポリシーを持って保育をしてくれていると感じる点です。どんな園であれ、保育士さんたちの人柄やプロ意識こそが1番大切なポイントという気がしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての自然派保育園とヨコミネ式保育園にあてはまるとは限りません。必要に応じて通園を希望する園に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:sawawa著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2020年07月08日私は現在、3歳と生後8カ月の2人の娘たちを育てています。今回は3月生まれである次女の保育園選びについて、どういった経緯で保育園を選んでいったか、決め手は何だったのかお話ししたいと思います。 生後2カ月から保活スタート 次女の保育園選びは、次女が生後2カ月くらいの首がすわったころから始めました。狙うは次女が1歳すぎに入所できる4月入園の1歳児クラスです。私の住んでいる自治体は激戦区で、人気の園は1歳児クラスが50人くらい待機している状態も普通にあります。したがって、早期から保活を始める必要がありました。ちなみに私は「自宅で仕事をしている個人事業主」という扱いになるので、正直言って保活の持ち点が低く、元から人気の園は選ばないつもりでした。 小規模保育園を選択肢として挙げた次女は早生まれだったので、なるべく家庭的な手厚い保育をしてくれる保育園を希望しており「小規模保育園」を選択肢として挙げていました。 もちろん、小規模保育園だからどこでも良いというワケではありません。慎重に決めたかったので、保育園の見学は小規模保育園を中心に10軒は見て回りました。 自由度の高さが保育園選びの決め手たくさん見学してきたなかで、一番よかったのは「モンテッソーリ教育」を取り入れている小規模保育園でした。「モンテッソーリ教育」は、“自由に個別活動をさせる”という特徴があるそう。具体的には、公営住宅のなかに園があるので、お散歩や外遊びも必ず一斉におこなうわけではなく、個々に「外に出たい気持ちになれば出る」といった具合でした。 また、モンテッソーリ教育独特の「お仕事」といって、手先の作業を集中しておこなう遊びに夢中になっている際は無理に外遊びへ連れていかず、室内遊びに集中させてもらえます。 ほかにも、この園では食育を大切にしていて、昼食はもちろんのことおやつまですべて手作りで、園児たちと一緒に野菜を洗うなど「お料理のお手伝いをしてもらう」ことに積極的な園であることも好感度が高かったです。そして、何よりも「良いな」と思ったことは、午後睡のあとも外遊びができるということでした。 小規模保育園には園庭がないところが多いようです。私の選んだ園も園庭はありませんが、公営住宅のなかにあるため、午後睡のあとも簡単に敷地内の広場や散歩道に出入りしやすいなど、自由な環境が好印象でした。また、私自身が1歳から保育園に入っていたこともあり、「子どもの今やりたいことを尊重してくれる園」ということを重要視しました。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年04月20日私たち夫婦の実家は遠方なので頼ることができず、ママが仕事復帰する際、2人の子どもをどちらも1歳から保育園に入れることにしました。そこで実際に入園させてみて、パパが感じた3つの良いことをお伝えします。 さまざまな年齢のお友だちができる1つ目の良いことは、お友だちができることです。親と2人きりだと公園に行ったりしてもなかなかお友だちは増えませんでした。でも保育園には同い年はもちろん、お兄ちゃん・お姉ちゃんのような異年齢の子どもがたくさんいます。 子どもは休日に親と遊んでいるときよりも、保育園で子ども同士で遊んだほうが明らかに楽しそうにしていて、そのときの話をたくさんしてくれるようになりました。親には思い付かないような、子ども同士でしか発見できないことも多いようで、良い経験になっていると感じます。 年上のお友だちがお手本に2つ目の良いことは、お手本となるお友だちが近くにいることです。同じ1歳といっても、子どもにとっての数カ月は成長の度合いに大きな差があるように感じます。保育園で数カ月上の子どもと過ごすことで、じっと座ってごはんを食べるようになったり、急に歩きだしたりと、それまでできなかったことができるようになりました。 月齢が上の子どもが身近にいることで、良いお手本となり子どもの成長を助けてくれているように感じます。 先生が見てくれるので安心3つ目の良いことは、先生が見ていてくれることです。保育園の先生たちは、当たり前ですが保育のプロ。子どもについて勉強し、これまで何人もの子どもを見てきています。 保育園の見学に行ったときに、ただ子どもに「片付けなさい」と指示をするのではなく、楽しく遊ばせながら片付けをしている様子に感動しました。また、子どもみんなで歌ったり遊んだりすることで協調性や感性を育んでいるのだと感じました。 保育園の先生方が指導し、いつもやさしく見ていてくれるおかげで、子どもの成長の大きな助けとなっているのだと思います。 私の親は「小さいころから保育園に預けるのはかわいそうだからやめなさい」という考え方。私も子どもを預けた当初は、泣いている姿を見るとやっぱり預けたのは間違っていたのかな……と何度も思いました。 でも、現在は子どもが慣れて毎日楽しそうに帰ってくる姿を見ると、保育園に入れて本当によかったなと感じています。 監修/助産師REIKOイラスト:(c)chicchimama著者:西川しょた普段は看護師として勤務する3歳と1歳、2男の父。育児に関する体験談を中心に記事を執筆している。
2020年04月20日私は第一子の妊活に苦労をしたので、第二子の妊活は可能な限り早く始めました。第一子は生後11カ月で断乳。翌月に生理がきたので、そこから妊活をスタートし、妊娠までは1年半かかりました。結果、第一子は5月生まれ、第二子は3月末生まれのギリギリ2学年差。年の差はほぼ3歳差です。私の場合は、年の差や産み月を狙うことはできませんでしたが、第二子を育てながら感じたよかったこと、困ったことをご紹介します。 【よかったこと】上の子が幼稚園に第二子である息子が3月末に生まれ、4月の下旬から第一子の娘が週5でプレ幼稚園へ通い始めました。慣らし保育の半月ほどは、生まれて間もない息子を連れて幼稚園まで送り迎えをせねばなりませんでした。でもそこさえクリアしてしまえば、娘が幼稚園に入ったことは良いことばかり!体力のある娘に合わせて、息子を連れて公園や児童館に出かけなくてもよくなったので、息子のお世話に集中できました。そして何より、娘が幼稚園をとても楽しんでいました。幼稚園がなければこの時期は乗り越えられなかったと思います。 【困ったこと】保活が難しい3月生まれ息子が幼稚園に入るまでの間に働きたいと思い、認可保育園の4月入所を申し込みました。息子は3月末生まれなので、4月入所の場合はギリギリ1歳児クラスになります。私の希望した保育園では、0歳児の募集定員が12名なのに対し、1歳児はたったの5名でした。フルタイムでの職場復帰が確定しているわけでもない私にはまったく歯が立たず、待機となり、「息子がもう何日か遅く生まれてくれていれば……」と考えてしまいました。 【困ったこと】体力の限界! 高齢育児私は33歳で娘を、36歳で息子を妊娠・出産しました。高齢妊娠のボーダーである35歳を挟んで、2度妊娠・出産を経験した形になります。2人を産み、育てて一番思うのは、「子育てはとにかく体力勝負」であるということ。第二子は経験値があるので、第一子よりもどうにかなると思っていました。 ところが、夜間授乳の睡眠不足が異様につらく、細切れ睡眠に体が慣れず、1日中徹夜明けのような疲労感に見舞われました。2人育児になったことも原因ではありますが、息子が生まれてからの1年間は体力面できつく、それに伴って精神面も崩れることが多かったです。 第二子妊活もなかなか妊娠できず、つらい闘いでした。ですが、フタを開けてみれば、これ以上ないベストなタイミングでの妊娠だったのではと思っています。入園のタイミングもですが、私が妊娠したときには、娘は自分のことはひと通り自分でできるようになっていました。また、2歳児のイヤイヤも少し落ち着きを見せ始めていました。現在、娘は4歳、息子は1歳です。夫が不在がちで両実家も遠く、2人の子どもとの毎日は楽しいこともたくさんありますが、想像以上に過酷……。そこの覚悟だけは足りなかったなと感じています。 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:ひらたかおる二児の母。趣味はメルカリと写真。自分の備忘録と、いつか誰かの役に立つことを願って妊活中からブログを続けている。2018年から、自身の妊活や子育てでの経験をさらに活かすべくライターとして活動している。
2020年04月01日職場に復帰するためには必要な保育園。しかし子どもにあまりに泣き叫ばれると、そうまでして働く意味はあるのか……と後ろめたく感じてしまいます。思い悩みながらも通わせ続けた結果、保育園に入れて本当によかった!と心から思えるようになった私と娘の保育園奮闘体験談を紹介します。 うれしいような寂しいような入園決定 復職を希望しているため保育園の入園希望を出したものの、いざ保育園の入園決定通知が来ると、ずっと一緒にいられるのもあと何日か……とカウントダウンしてしまうくらい寂しさがありました。 娘は生後8カ月で入園したのですが、入園準備を進めるなかで、やっとハイハイができたくらいの赤ちゃんなのに本当に手元から離してしまっていいのだろうか……と疑問に感じる日々が続きました。 毎日大号泣の慣らし保育期間そんな後ろめたさを抱えたまま始まった慣らし保育。最初の1週間は午前中だけ、次の1週間は午後3時まで……と決められたプログラムで慣らし保育をしていくのですが、娘はひときわ大号泣。毎日お迎えに行くと目を腫らして疲れた顔をして泣いており、先生からも「ごはんも飲み物も拒否で水分がとれないので、もうしばらく午前中だけで迎えに来てください」と指示があるほどでした。 娘が保育園に行っている間は私にとっては貴重なひとりの時間でしたが、家事も手につかないくらい罪悪感にさいなまれていました。 ニコニコ登園できる日がやってきた毎日泣きながらも1カ月ほど頑張って通っていると、少しずつお茶が飲めたりごはんが食べられたり、床に降りて遊べるようになったりと進歩が見られ始めました。先生たちのことも覚え、特に懐いている先生もいたりして、お友だちともだんだんなじみ始めました。 通い始めて半年以上経った今では、登園すると早くお友だちのところに行きたくて、体温を測っている間もうずうずしてしまうくらいになり、成長を感じています。 慣らし保育で泣き叫び続けていたころは、やっぱりうちの子には無理だったんじゃないか、そうまでして働く意味とはなんなのかと考えてしまっていました。しかし、いざ通えるようになってみるとお友だちができて、先生やお友だちから毎日いろいろな刺激を受け、歌ったり踊ったり外遊びをしたりして楽しそうにしており、頑張って通わせて本当によかったと思えています。こんなにママっ子なうちの娘でも楽しく通えるようになるなんて、保育園の力はすごいなと心底感じています。 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラスト:ののぱ著者:わけ はるか2017年6月に長女出産。1歳を過ぎても夜泣きに悩まされ、アメリカの赤ちゃん専門の睡眠コンサルタントに相談をし、自身も睡眠コンサルタントになるべく資格取得中。
2020年03月28日現在、5歳と2歳の娘を育てている専業主婦です。育児の疲れからか、数カ月前から突然涙が出る、眠れない、食欲がわかないなどのうつ病の症状が出て、病院に通っています。うつ病を治すにはストレスになることをしないで、ゆっくりするのが一番と担当医から言われましたが、子どもがいるとなかなかゆっくりできません。そこで上の子が幼稚園に通っている間、下の子を保育園の一時預かりに預けてみることにしました。 一時保育をしている園探しは大変私が住んでいる地域は子どもが多く、周りに保育園もたくさんあります。市からもらったリストを頼りに、一時保育をしていると記載されている園に電話で問い合わせてみました。でも「現在は園児が多く、一時保育はしていません」「お仕事されている方のみです」と言われてしまい、なかなか下の子の預かり先を見つけることはできませんでした。 通常の状態であれば、調べたり電話をかけたりすることもそう大変ではないのですが、気力がなくなっているうつ状態のとき、この作業は想像以上に大変で心が折れました。 園が見つかってもすぐに予約できない十何軒と電話してようやく一時預かりをしてくれる園を見つけることができました。でも、そこですぐに預かってもらえるというわけではなかったのです。まず、一時保育説明会の日を待ち、書類をもらい、書類に家族構成や健康状態などを記入して提出する。 そこでようやく予約ができるようになるのですが、直近1カ月は予約でいっぱい……。結局、一時保育をしてもらえる園を見つけてから最初の預かりまで1カ月半以上かかりました。 慣らし保育が必要保育園では、子どもが新しい環境に適応しやすいよう、慣らし保育の期間があります。下の子をお願いした園では慣らし保育は3日間で、その期間は2時間預けて様子をみることになっていました。 この園は自宅から遠く、自転車で往復30分以上かかるので、慣らし保育の間、ゆっくりできる時間は1時間弱。休んだという感じが全然しませんでした。1日預けるためにはお弁当練習、お昼寝練習と段階を踏んでいく必要が。予約も簡単に取れるわけではないので、1日預かってもらうための道のりは長かったです。 最近ようやく、9時から13時まで預けることができるようになり、月に3日ほどひとりで体を休める時間が取れるようになりました。正直、一時預かりを始めるのがこんなに大変だと思わなかったです。育児中は何があるかわからないのだから、余裕があるときに一時預かりをおこなっている園について調べ、登録だけでもしておけば、もっとスムーズに預かってもらうことができたなと後悔しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じてお住いの地域の保育課や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:金井理絵2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年03月08日私は産後5カ月で職場復帰を果たしました。それと同時に、長女は生後5カ月で保育園に通い始めることになり……。そこで私は、職場復帰と保育園送迎をうまくこなすために、事前にシミュレーションをすることにしました。そのときの体験談をお話しします。 やっと入れた保育園は家からなんと1時間私が住んでいるところは待機児童が多い地域で、しかもわが家は転居により年度途中からの申し込みだったことも重なり、近くの保育園になかなか入所できませんでした。やっと見つけた保育園は市外の認可外保育園で、家からバスと電車、徒歩なら1時間かかるところだったのです。送迎できるか不安な気持ちもありましたが、家庭の事情からすぐにでも働かなければならなかったので入所を決断。それでも、保育園から職場は徒歩20分だったのが幸いでした。 試しに保育園に行ってみた車で送迎という手段もありましたが、朝の渋滞に巻き込まれたらいつ保育園に着くかわからないので、公共交通機関を使うことにしました。子連れでそこまで行くのはどのようなものか、子どもを抱っこひもで抱っこし、リュックに財布や携帯、おむつやおしりふきを入れて試しに保育園まで行ってみました。すると予定より少し早めの45分で到着しました。子どもの機嫌もよく、バスや電車の中でもぐずることなく行けたので、そのときは「意外と行けるかも!」というのが私の感想でした。 シミュレーションが甘かったいよいよ職場復帰となり、保育園送迎の日々が始まりました。そしてさっそく、シミュレーションが甘かったと痛感することになりました。 保育園の毎日の荷物の量、満員電車、毎朝の子どもと自分の身支度、そんなことがまったく頭になく、初日からダブルパンチならぬトリプルパンチでした。子どもを抱っこし、おむつや着替え、自分の仕事道具を持ち、電車内で泣かないようにあやし、降りてから徒歩20分かけて保育園へ行くのはとてもきついものでした。 1カ月が過ぎてコツがつかめてきた!どうなることかと思った保育園の送迎も、1カ月を過ぎるとだんだん要領をつかんでスムーズにいくようになりました。朝の親の焦りを感じて子どもがぐずるなら、少し早めに起きることで余裕をもって身支度したり……。余裕をもつことがよかったのか、公共交通機関での送迎中もご機嫌で過ごしてくれました。電車やバスでは、朝のラッシュ時でも比較的空いている時間や車両があることもわかり、それを利用することで以前よりもストレスなく送迎できるようになりました。 子連れでのお出かけをあまりしていなかったことや、私がもともとのんびりした性格であることから、詰めが甘かった今回のシミュレーション。もっとさまざまな状況を想定するべきではありましたが、やってよかったことだと思っています。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:松裏幸恵二男(二卵性の双子)一女の母。薬剤師として働きながら子育てをしている。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。
2020年02月22日新築分譲マンションを購入して引っ越すことになったため、娘も保育園を転園することになりました。転園手続きは職場復帰時の保活よりも大変! さらにはトラブルに見舞われ、大ピンチを迎えながらも周囲の協力を得て乗り越えた体験談です。 マンション購入から転園手続きまで6月に今の家とは異なるエリアでマンションを購入したことに伴い、2歳の娘も転園することになりました。マンションの竣工・入居時期は翌年の3月末。私の住んでいる地域では、4月一斉入園の入園手続きは10月から始まるため、マンション購入から転園手続き完了までに私たちに与えられた時間は約半年ほど。 その間に園見学や手続きに必要な書類を揃える時間があまりないと感じ、マンションの購入が決まってからすぐに転園手続きに向けて動き始めることにしました。 仕事の合間を縫って園見学へ転園手続きは、保育園のリストを見て見学候補を挙げるところまでは育休復帰のときと同じでしたが、今は当時とは違って仕事をしているので、園庭開放や園の説明会に予定を合わせるのがものすごく大変でした。 あまりにもスケジュールが合わないため、私は有給を取って娘を連れて園庭開放に行ったり、夫の夜勤明けに一緒に説明会へ行ったりすることもありました。そんなハードスケジュールのなかでもなんとか入園候補を絞り込み、区役所での申し込みに備えて夫婦それぞれの書類を揃えていくことになりました。 人事のミスで大ピンチ!私の書類関係は申請後1週間ほどですべて手元に届きましたが、1カ月近く経っても夫の書類は一向に届きません。書類の締め切りも迫り、さすがに焦り始めて夫の会社の人事に確認すると、部署間の引き継ぎに不備があり、書類が届くまでにまだ時間がかかるとの回答が……。 このままでは書類の締め切りに間に合いそうになく、保育園入園は絶望的。区役所に事情を説明したところ、職員さんも他の方法がないかを一緒に考えてくださいましたが、やはり書類の原本が締め切りまでに提出されることが必須だという結果は変わりませんでした。 上司の寛大な対応に救われたその後、締め切りの数日前に夫の職場から締め切り当日の午後に書類が届くとの連絡がありました。でもその日は私も夫も仕事。しかし定時上がりでは区役所が閉まる前に書類を提出できません。私はダメ元で上司に仕事を早退できないか相談しました。 すると、「想定できないことが起きたことは仕方がないし、保育園に入れないと仕事を続けられないから今日は早退しても大丈夫」と早退を許可してくれました。最低限の仕事を終え、急いで区役所へ。その甲斐あって区役所が閉まる前に書類を提出でき、転園手続きを無事に終えることができました。 転園は育休復帰と違うことも多く、かなり神経質になっていて余裕を持って行動していたはずなのに想定外のことで大ピンチに見舞われました。それでも区役所の職員さんや職場の上司に助けられ、無事に手続きを終えることができて本当によかったです。あとは無事に入園が内定することを心から願っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じてお住いの地域の保育課や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:金岡莉緒1女の母。独身時代から住宅関連企業に勤務し、産休育休を経て時短勤務中。妊娠・出産・子育てに関する自らの経験を中心に執筆している。
2020年02月21日私は出産を機に退職。それから4年間、専業主婦として2人の子を育ててきました。上の子は幼稚園の年少、下の子は1歳。あと1年待てば下の子も幼稚園のプレが始まるという年齢でしたが、下の子を小規模保育園に預けてパートで働き始めることにしました。一番の動機は夫が不在がちのため2人育児がつらく、現状をどうにかしたいという思いが強かったことです。働き出すまでの道のり、そして実際に働いてみて感じたことをご紹介します。 保育園が見つかった!上の子とは幼稚園入園までの3年間ずっと一緒にいました。周りの友だちも、当然のように下の子も入園まで自宅でみています。そんななか、うちだけ下の子を保育園に入れることに罪悪感もありました。下の子に申し訳ないような、やるべきことを途中で放棄したような感覚でした。私の住んでいる地区の認可保育園は超激戦。求職中では歯が立たず、4月入所はできませんでした。少しホッとしたのも本音です。近くの認可外も検討しましたが、パート勤務を希望しているため、保育料の高さがネックとなり踏み切れず。今年度は無理かなと思っていた矢先、近くの少規模保育園が大幅な保育料の値下げをしたことを知りました。これはもう縁だと思い、すぐに電話をして入所の申し込みをしたのでした。 生活バランスは最高保育園の慣らし保育の間に面接を受け、無事に仕事も見つかりました。保育園と仕事、両方が軌道に乗るまでは、毎日緊張しながら過ごす日々でした。やっと落ち着いたかなと思ったら、息子が発熱。数カ月経った今でも、度々風邪をもらって来ますが、職場が理解してくれているので助かっています。夫も不在がち、両実家も遠いわが家の場合、私の体調が万全でないと家事・育児はまわりません。保育園のおかげでその重圧がかなり軽くなりました。また、職場で誰かと話すこと、業務に集中すること、生活の中に家事・育児以外のやりがいが加わって、本当に良いバランスだと感じています。 働いて見えてくる問題点仕事が忙しい時期は、上の子は幼稚園の預かり保育を利用し、仕事が終わってから幼稚園と保育園の2カ所にお迎えに走ります。バタバタで毎日あっという間。また、夏休み期間は8月からお盆明けまでは幼稚園の預かり保育がまったくなく、働きづらさも感じました。下の子が少規模保育園を卒園した後は、上の子と同じ幼稚園に入るか、別の保育園に入るか検討中です。そして、パート収入の半分は下の子の保育料に消えます。子どもが熱を出したり、祝日が多かったり、園行事の都合で仕事に行けない日も多く、稼ぎとしてはおこづかい程度。私個人の生活としてはバランスが良いけれど、もう少し子どもが手を離れたら仕事の比重を増やしても良いかなと思っています。 下の子だけを保育園に入れる後ろめたさは最初だけでした。ブランクがあるからこそ仕事は新鮮でおもしろく、子どもを介さない人間関係も気楽で、世界が広がった感じがしました。1日中子どもと一緒だったときよりもメリハリが出て、子どもといる時間も充実感が得られるように。園ママとの人間関係などの細かい悩みも全然気にならなくなりました。そして何より、初めてのお給料を家計に納めたときの満足感は今でも忘れられません。働き始めて本当によかったと思います。 著者:ひらたかおる二児の母。趣味はメルカリと写真。自分の備忘録と、いつか誰かの役に立つことを願って妊活中からブログを続けている。2018年から、自身の妊活や子育てでの経験をさらに活かすべくライターとして活動している。
2020年02月04日つわりの時期が終わると、だいぶ楽になる妊婦生活。体調や時間にゆとりが出てきたプレママさんたちのなかには、「妊娠中に何かできることってないかな? 」と考えている人もいるかもしれません。そこで今回は、私が妊娠中にやっておいてよかったことをご紹介します。 断捨離! 妊娠中に、いわゆる“巣ごもり本能”が働き、断捨離欲がムクムクとわいてきた私。「もういらないだろう」と思うものを、手あたり次第に処分しました。 産休に入ってからは時間もあったので、売れそうなものはネットオークションに出品して赤ちゃんグッズ購入用の資金に。大きめの家具や家電は、リサイクルショップの出張買取を利用しました。なかには値段が付かないものもありましたが、ごみとして捨てるにもお金がかかる時代。業者さんが持って帰ってくれるだけでありがたかったです。断捨離をすることにより家がスッキリしただけでなく、赤ちゃん用品を収納するスペースも確保できて一石二鳥! 赤ちゃんが生まれてからでは大変なので、妊娠中に思い切って断捨離しておいてよかったと思います。 保育園探し! 生後7カ月、4月入園のタイミングで仕事復帰する予定だった私。早いうちから動いておこうと、妊娠中から保育園探しをスタートしました。自宅周辺の保育園のなかからいくつかピックアップして、見学に。もちろん申し込むのは生まれてから決められた期間でしかできませんが、早いうちから保育園の様子を知ることができ、産後復帰のイメージもしやすかったです。産後初めての育児にバタバタしているなか、赤ちゃんを連れていくつもの保育園に見学に行くのは大変だったと思うので、産前に行っておいてよかったです。 とにかくしっかり遊んだ! 妊娠中の経過が順調だった私。1人目妊娠時は、周りの友だちはみんなまだ独身だったので、ごはんを食べに行ったり友だちの家に集まったりしてたくさん遊びました。「出産したら映画館にも行けなくなる!」と、映画にもよく行っていました。夫ともしっかりデートを楽しみました! 実際に出産してみると、思っていた以上に自分の時間なんてありません。妊娠中に子連れでは行けないような場所をしっかり楽しんでおいてよかったなぁと感じました。「しっかり遊んだから、これから子育て頑張るぞ! 」という気持ちにもなれたように思います。 出産して赤ちゃんのいる生活がスタートすると、思っていた以上に生活スタイルが変わります。 できること、行けるところも限られるようになりました。妊娠中に「今だからできること」をやっておいてよかったなと思っています。著者:久保田さや長女(小6)・長男(小1)・次男(2歳)の母。歯科衛生士。育児と仕事を両立しながら衛生士としてキャリアを積む。第3子出産後は、専門知識や子育て経験を中心に記事執筆を行う。
2020年01月19日「できれば認可保育園に入れたい!」。そう思うママもたくさんいると思います。今日は認可保育園から無認可保育園へ転園した私の体験談をご紹介します。 働くママに冷たかった認可保育わが子が0歳児のときに預けた認可保育園は、とにかく仕事が理由でない限りは預からないというルールがありました。もちろん、美容院や友だちと遊ぶために子どもを保育園に預けるのは違反ですが、駅に隣接しているスーパーで買い物をしてからお迎えに行くと、「買い物はお迎え後に行ってください」と言われました。もちろん買い物は仕事ではありませんが、ベビーカーを押して混雑しているスーパーに行くことを考えると、少し早めに駅についてひとりで買い物を済ませたほうが効率的だと思ったのです。しかし、認可保育園の保育士さんからは、お迎え時間に間に合っていても、先に買い物をするのはNGとのことでした。何人かのママ友に聞いたのですが、このルールに関しては厳しいところと厳しくないところがあるようです。 延長保育をすると…私は子どもが生後11カ月のときに職場復帰したのですが、復帰直後からほぼフルタイム働いていました。もちろん延長保育を利用することも多く、子どもに申し訳なくなるときもありました。でも、もっともつらかったのは認可保育士さんからの言葉でした。「0歳児の子が園内で一番遅いお迎えになるなんて、この園では初めてのことです」。そう冷たい視線で言われたとき、母親として失格だと言われている気分になりました。19時を過ぎるときには「こんな時間まで待ってておなかすいたわよね」などと言われたり、「この時間だとお友だちが誰もいなくてさみしいね」などと言われているのを聞いたりもしました。 3歳で認可外保育園に転園認可保育園での人間関係に疲れた私は、次第に認可外保育園への転園を考えるようになります。もちろん人間関係だけでなく、4畳ほどしかない園庭に疑問を感じたこと、できたら習いごとをさせたいという気持ちもありました。次に見つけた認可外保育園には園庭はありませんでしたが、大きな体育館がありました。毎週水曜日にはプールがあり、ネイティブの英語の先生もいました。オプションでそろばんやアート、サッカーなどを選ぶこともでき、さらには自宅マンション前までバスの送迎もしてくれました。 何がいいかはそのとき次第もちろん認可外保育園がすべてよかったわけではありません。給食施設は園外でしたので、認可保育園のほうが温かいできたてのごはんやスープが食べられましたし、料金も認可外保育園のほうが高くなりました。それでもバスの時間に間に合わなくて、直接園までお迎えに行ったときに「お母さん、お疲れさまです! 〇〇くんもう帰っちゃうのか〜。さみしいな」と明るく言ってくれる認可外の園長先生に何度も救われました。認可保育園の規定には園庭があることや給食施設を持っていることなどいくつかの規定があります。でも、たった4畳ほどの園庭でも外にあれば園庭とみなされたり、線路の高架下で日当たりが少なくても園庭とされます。一方で室内にある体育館は園庭には含まれません。 どんな保育園で子どもが育つのがいいかは、親の考え方次第です。私が預けた保育園の場合なので、認可だからとか認可外だからかはわかりませんが、認可だから安心、認可外だから不安と決めつけず、自分の目で確かめてみることが大事だと思いました。 イラスト/imasaku監修/助産師REIKO著者:高橋じゅんこ一児の男の子を育てるワーキングマザー。病気ネタやママ友ネタなど、ペンネームでリアルな体験談を執筆中。
2019年12月11日長男を出産し、育休をもらっていたときの話です。住んでいる場所が保育園激戦区で育休を延長し、ようやく入園可能の通知が来たときは本当に安心しました。しかし、義母に保育園への入園が決まったことを報告したところ、思ってもいなかった義母の本音を知ることに……。そのときの私の心境をお伝えします。 激戦区での保育園探し会社には「なるべく早く復帰を」と言われていたので、4月に保育園へ入れなければ退職も覚悟していました。10園以上を見学に回り、申請書にも通える園をすべて書き込んで提出。保活を頑張った結果、なんとか「入園通知書」が無事に届いたのです。すぐに会社の上司へ連絡し、復帰できることを伝えると、とても喜んでくれて一安心でした。会社と実家がとても近かったので、両親にも伝えると「何かあったときには力になるから」とありがたい言葉をもらえました。 そして義母にも保育園が決まったことを伝えたのですが、なんと予想もしていなかった言葉を言われたのです。 義母に退職をすすめられる当時の私は退職も覚悟していただけに、保育園に入れたことがうれしくて少し浮かれていたと思います。そのときは義母との関係も良好で、子育てや料理のことについても電話で話せる関係でした。そして、「保育園が決まったので、もしかしたら迷惑を掛けることがあるかも知れない」と伝えると、義母は最初は快く「力になるから」と言ってくれました。ところが、私が「子どもと離れるのは少し寂しいですけどね」と言った途端、「会社を退職して、保育園に通わせるのをやめてはどうか?」と言われたのです。 実は保育園に反対だった義母びっくりして言葉に詰まると、「実は保育園に通わせるのは反対だった」「親が責任をもってするべき育児を保育園に押し付けるのか」「子どもは手元で愛情深く育てるべきだ」などと、矢継ぎ早に言われたのです。最後には「私(義母)が病気になったことにして退職すれば良い」とまで言われ……。思い返せば、義母はずっと専業主婦だったため、私とは考え方が違ったのかもしれません。しかし、まさか反対していたとは思いもよらず、保育園に預けることをあれほど非難されたことは、今でも思い出すと心が痛みます。 結局、退職はせず、そのまま長男を保育園に通わせることにしました。保育園に通わせたことに後悔はありません。私と義母でどちらが正くて、どちらが悪いということではなく、子育ての考え方の違いだと感じます。以降、夫とも話して、育児に関しての話を義母にするのは最低限のことだけにしようと決めました。あえて相談をしないことで、義母との関係はまた以前のように良好に戻ったので、これでよいと思っています。 著者:竹内優実5歳と2歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2019年09月08日わが家の長女はヨコミネ式の保育園を卒園し、その後引っ越しに伴い次女と長男はおむつなし育児を実践する自然派保育園に通っています。わたしが個人的に感じる双方のメリット・デメリットをお伝えします。 ヨコミネ式保育園のメリット・デメリットヨコミネ式保育園のメリットは、運動も学習も自然と身に付き、その能力が高くなるということ。長女は卒園時に逆立ち歩きや三転倒立、片手側転などができたうえ、小学校低学年で習う漢字が書けたり、九九を暗記していたり、そろばんができたりしていました。しかも、すべて楽しそうにしていました。 みんながライバルでありながらも互いを励まし合い、切磋琢磨していくので落ちこぼれる子がいませんでした。 また、毎日の練習を楽しくみんなで続けられているのは、モチベーションを維持させる先生方の声かけなどがすごくじょうずなのだろうと思います。そのへんも含め、きちんとヨコミネ式教育の研修を受けている先生方に安心感もありました。 デメリットは、とにかく自由に遊ぶ時間が少なかったことです。園児でありながら勉強や運動、音楽の時間と決められたカリキュラムをこなすことが多く、自由に過ごす時間はほとんどなかったように思います。0~1歳児では遊んだりお散歩したりする時間はありましたが、泥んこになった服を持ち帰ってくるようなことはほとんどありませんでした。 自然派保育園のメリット・デメリット自然派保育園のメリットは、とにかく子どもたちが楽しそうなこと。毎日外遊びをし、お散歩に行き、暖かい日は水遊びをし、生き物を捕まえて飼ってみたり、野菜をとってきて食べたりと、その季節ならではの体験をたくさんして帰ってきます。大まかな予定は立てられているものの、そこで何をするかは園児たちに委ねられているのも大きな特徴。自主的にしたいことを見つけて遊んでいるので、楽しくて仕方ない様子です。 また、給食やおやつの食材・調味料1つにもこだわりが感じられ、できるだけ地元のもので、安心・安全なものを、という配慮がされています。「園でしっかり食べているから、おうちでママが頑張れない日があっても大丈夫よ」と保育士さんが言ってくれるのも心強いです。 デメリットは、着替えがたくさん必要なことと、洗濯物が毎日大量なこと。さらにおむつなし育児を実践している園なので、衛生面も決していいとは思えません。また、ひらがなや数字をまったく教わりません。 他にはこんなことも!ヨコミネ式のほうは、やはり小学校に入ってからの授業や勉強にすんなり入っていくことができたのは安心でした。子どもも“できる”という自信から「楽しい」「もっとしたい」という気持ちが湧くようで、長女は勉強も運動も積極的に頑張っています。また、「周りの子を応援する」というのも自然に身に付いており、お友だちとも仲良くできています。 自然派のほうは、感性や発想力が磨かれていると感じます。絵本の絵を見てお話をつくったり、花を見て急に歌をつくって歌い出したりと、わからないからこそできる創作力が身に付いているように見えます。 一番いいと感じていることは、どちらの園も特徴や方針がはっきりしているため、働いている保育士さんたちがその方針をしっかり意識し、ポリシーを持って保育をしてくれていると感じる点です。どんな園であれ、保育士さんたちの人柄やプロ意識こそが1番大切なポイントという気がしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての自然派保育園とヨコミネ式保育園にあてはまるとは限りません。必要に応じて通園を希望する園に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年06月14日働く親が頭を悩ませるのが「待機児童問題」。特に大都市圏に住む場合、居住する自治体によっては競争率が激しく、職場復帰の予定を立てるのが困難になってしまうことも……。では実際幼い子どもを持つ親たちは待機児童問題についてどう考えているのでしょうか?今回は「不満買取センター」を運営するInsight Techが、現在子どもを幼稚園・保育園へ預けている人や子供の入園を検討していたり、家族・親戚に預けようとしたりしている男女1,015名を対象に実施した「2019年待機児童問題」実態調査の結果をご紹介します!■ 7割以上が「待機児童問題が深刻」と回答調査ではまず、「現在、自分を含め周りの状況から待機児童問題は深刻だと思いますか」と尋ねると、「深刻である」と答えた人が最多で45%。次いで「かなり深刻である」が27%で、合わせて72%となりました。「深刻ではない」(18%)、「わからない」(10%)と答えた人は、まだ入園状況を調べていない、あるいは居住する自治体で待機児童問題が深刻ではないという場合もありそうです。CORA / PIXTA(ピクスタ)では、人々が実際にどのような「待機児童問題」に関してどのような経験をしたのでしょうか?皆のエピソードや、「ここを改善して欲しい」という声を聞いてみましょう。「一番下の子が生まれ、現在育休中。次男は今度年長になるが、同じ保育園へ入れなかった。4月までに保育園入所が決まらなければ次男は年長を目前に保育園を出されてしまう」「海外から3月末に帰国し、9月頃仕事復帰のため保育園入所を希望していたが、4月に連絡したら役所の人に無理に決まっていると鼻で笑われた」「保育園や幼稚園に入れないと母親は仕事につけないのに、保育園に入るには共働きであるのが最低条件だと言われた。預けられるかもわからないのに仕事決められない」などという深刻な事情が聞かれました。どうやら日本、特に大都市圏で競争率が高い地域の託児事情は、働く親にとって決してフレキシブルであるとは言えない様子。すず. / PIXTA(ピクスタ)待機児童が多い地域では、「保育園に子どもを預けて働きたい」という母親の意志と、「保育園が決まらなければ雇用できない」という企業側の意向がすれ違っているようです。待機児童の多い自治体は今後、このギャップを埋めるための対策が必要となりそうですね。■ 全国で待機児童が多い地域はどこ?では、今日本で待機児童問題が深刻である都道府県とはいったいどこなのでしょうか?厚生労働省による2018年度の「保育所関連状況取りまとめ」によると、待機児童数の多い都道府県は以下の通りでした。foly / PIXTA(ピクスタ)1位・・・東京都(5,414人)2位・・・兵庫県(1,988人)3位・・・沖縄県(1,870人)4位・・・埼玉県(1,552人)5位・・・千葉県(1,392人)また、待機児童数100人以上で待機児童率の割合が高い自治体は最多が「沖縄県南風原町」(10.11%)、次に「沖縄県西原町」(8.70%)、「福岡県筑紫野市」(8.16%)、「兵庫県明石市」(7.99%)、「福岡県大野城市」(7.55%)という順に。YUMIK / PIXTA(ピクスタ)大都市圏と比較して人口は少ないといえど、確率的に見ると沖縄県が1、2位を占めるという意外な結果になりました。気になる東京都内では7位が「東京都国分寺市」(7.09%)、9位が「東京都目黒区」(5.77%)、13位「東京都三鷹市」(4.95%)という結果でした。東京でも全区域で9割以上は何らかの託児施設に子どもを入園させることに成功していることになります。いかがでしょうか?統計の結果から判断すると、待機児童問題に対処するためには政府の対策と共に働く親としての周到な計画が必要なようです。妊娠したら会社の出産・育児休暇取得と職場復帰のタイミングを計ったり、必要ならば待機児童数が少ない自治体に移住したりするなどの対策が必要になってくるかもしれません。【参考】※ 「2019年待機児童問題」 実態調査ーInsight Tech※ 保育所等関連状況取りまとめ(平成30年4月1日)― 厚生労働省
2019年06月04日長男が保育園に入園する前のことです。それまで週に2回ほど園開放へ行っていたものの、実際に園で過ごす様子がどんなものなのか、なかなかイメージがわきませんでした。そして正直なところ、3歳までは家で自分で見たい…… という想いもあり、迷いながら過ごしていたころの話です。 同月齢の子と遊ぶ様子が見られる体験教室長男が1歳5カ月ごろのことです。入園する6カ月ほど前に入園希望の保育園で、「ママと子の保育体験教室」の参加者が募集されていたのです。 午前中×全4回の実施で、前もって日取りを決めて参加できました。同月齢帯のクラスの子どもたちはまだまだ気持ちを言葉にできず、おもちゃの取り合いをするという様子でした。 入園の前月に慣らし保育長男は4月から入園予定だったので、3月の後半に慣らし保育をしてみました。初日は泣いている長男を先生に引き渡し、しばらく泣いたら窓際に立って外を見て過ごしていたそうです。ただお昼ごはんはきちんと食べており、「ごはんを食べられる子は慣れるのが早いですよ」と言ってもらいました。 少し日が開いて2日目、預けられるとわかっているので長男は号泣です。泣き止みは早くなりましたが、やはり窓際で外を眺めるのが基本で、後はおもちゃでひとり遊びをしていたそうです。 さらに数日後の3日目は、遊びに入るまでの時間が早くなったようでした。先生から「お子さんはしっかり周りを観察していますね。ほかの子がどうやって遊んでいるかを学んでいるんです」と教わりました。 入園してからは連日の慣らし保育に当時は次男を妊娠中で、かつ専業主婦だったので、入園したら短時間の慣らし保育からスタートしました。初日と2日目は昼食を食べ終えたあと、12時ごろにお迎えです。3日目から7日目までは、預ける時間を延ばして13時のお迎えでした。 預ける時間が短いことにどんな意味があるのかなと思い聞くと、「子どものペースに合わせてあげると、だいたいあとで尾を引きにくいからです」ということでした。帰り道のお散歩タイム、長男はいつもとてもうれしそうにしています。入園の1週間後には、8時~16時まで預けられるようになりました。 次男の出産予定日2週間ほど前には、実母が助っ人に来る予定でした。普段会わない実母に長男を預けることに不安を感じていましたが、保育園に預けることができるようになったことで、安心して長男を託すことができました。そして、何よりよかったのは、時間に余裕ができるとともに心が軽くなり、長男に接する時間を大切にできるようになったことでした。 1人目の子どもなのに自分の都合で早くに保育園に入れてしまった……と悩んでいましたが、今では丁寧に向き合って子どものペースで進めてあげることができてよかったなと感じています。著者:海老原しずく二男の母。結婚を機に退職、地元の広島県を離れ石川県に移住。下の子を家で見ながら妊娠・出産・子育てに関する記事執筆やイラスト、web制作を中心に活動している。
2019年05月28日子どもをいつごろから保育園に入れようかと迷うパパ・ママは多いと思います。私たち夫婦の実家は遠方なので頼ることができず、ママが仕事復帰する際、2人の子どもをどちらも1歳から保育園に入れることにしました。そこで実際に入園させてみて、パパが感じた3つの良いことをお伝えします。 さまざまな年齢のお友だちができる1つ目の良いことは、お友だちができることです。親と2人きりだと公園に行ったりしてもなかなかお友だちは増えませんでした。でも保育園には同い年はもちろん、お兄ちゃんお姉ちゃんのような異年齢の子どもがたくさんいます。 子どもは休日に親と遊んでいるときよりも、保育園で子ども同士で遊んだほうが明らかに楽しそうにしていて、そのときのお話をたくさんしてくれるようになりました。親には思い付かないような、子ども同士でしか発見できないことも多いようで、良い経験になっていると感じます。 年上のお友だちがお手本に2つ目の良いことは、お手本となるお友だちが近くにいることです。同じ1歳といっても、子どもにとっての数カ月は成長の度合いに大きな差があるように感じます。保育園で数カ月お兄ちゃんの子どもと過ごすことで、じっと座ってごはんを食べるようになったり、急に歩きだしたりと、それまでできなかったことができるようになりました。 月齢が上の子どもが身近にいることで、良いお手本となり子どもの成長を助けてくれているように感じます。 先生が見てくれるので安心3つ目の良いことは、先生が見ていてくれることです。保育園の先生たちは、当たり前ですが保育のプロ。子どもについて勉強し、これまで何人もの子どもを見てきています。 保育園の見学に行ったときに、ただ子どもに「片付けなさい」と指示をするのではなく、楽しく遊ばせながら片付けをしている様子に感動しました。また、子どもみんなで歌ったり遊んだりすることで協調性や感性を育んでいるのだと感じました。保育園の先生方が指導し、いつもやさしく見ていてくれるおかげで、子どもの成長の大きな助けとなっているのだと思います。 私の親は「小さいころから保育園に預けるのはかわいそうだからやめなさい」という考え方。私も子どもを預けた当初は、泣いている姿を見るとやっぱり預けたのは間違っていたのかな……と何度も思いました。でも、現在は子どもが慣れて毎日楽しそうに帰ってくる姿を見ると、保育園に入れて本当に良かったなと感じています。著者:西川しょた普段は看護師として勤務する3歳と1歳、2男の父。育児に関する体験談を中心に記事を執筆している。
2019年04月25日こどもと見つけた小さな発見日誌
育児に遅れと混乱が生じてる !!
ムスメちゃんとオコメちゃん