働くママが子どもの保育園探しを行う「保育活動」、通称“保活”。何年も前から保活の厳しさは伝えられえていますが、状況は依然として変わりません。保活成功のカギは、やはりなんといっても、情報収集と早めの行動でしょう。すでに来年度の入園に向けて保活を始めている人もいます。これからの「保活」に役立つお役立ち記事を、3本まとめてご紹介します!■ 過酷!保活ママたちの苦労の実態Ushico / PIXTA(ピクスタ)「保活」は、ここ10年くらいで言われるようになった言葉です。そもそも一昔前までは、共働き家庭より専業主婦家庭の方が多く、子どもを保育園に預ける必要がない家庭も多かったのです。また、祖父母と同居しているか、近所に住んでいるパターンの家庭もあり、ママが働いていても周囲のサポートを得やすい環境がありました。しかし、最近では都市部に限らず地方でも、こども園や認可保育園はどこも満員状態です。少子化で子どもの数が減っているとは言え、共働きで0歳や1歳の乳幼児の頃から保育園に通うケースが増え、「保育が必要な子どもの数」が増加しているためでしょう。保活に関するアンケート調査では、保活で苦労する今の30代と、専業主婦が多数を占めた50代の子育ての違いがくっきり浮かびあがりました。今の保活のリアルとは?「預けることができず仕事を辞めた」「二人目の出産を諦めた」と、悲痛な声も寄せられています。詳しくは記事をチェック!「保活」難易度は30代以下と50代以上でこんなに違う!その差は1.5倍!■ 「落選狙い」の横行でさらに保活が困難に!?makaron* / PIXTA(ピクスタ)最近、保活における「落選狙い」という言葉もよく耳にするようになりました。これは、現在育休中の人が2年目の育休を取得するためにあえて保育園に落ち、「落選通知表」を会社に提出して育休の延長を行う行為のことです。2年目の育休を取りたいがために落選狙いの人が保育園に申し込むと、倍率がその分跳ね上がってしまいます。結果、本当に保育園を必要としている人が落ちるといった事態も起こっているのです。政府は落選狙い対策として、保育園に入れなかった場合に育児休業の延長が可能な人をあらかじめ確認して審査に通りにくくするなどの対策を検討していますが、ママたちからは疑問の声も上がっています。仕事と子育ての両立には社会制度の整備が欠かせませんが、落選狙いが登場した現状を鑑みると、まだまだその対策は不十分なようです。詳しくは記事をチェック!「落選狙い」の保活が増加!? 働く主婦が考える育休2年取得の問題点■ 保活で引っ越しを検討する人も!待機児童が少ない街の特徴Caito / PIXTA(ピクスタ)妊娠・出産のタイミングで子育てがしやすい環境を求めて引っ越しをすることケースもありますが、最近では、保活対策で保育園の待機児童数が少ない地域に引っ越しを検討する人もいます。新興住宅地や新築分譲マンションが建ち並ぶ街は、子育て世代のファミリーが集まりやすく、保育園の入所希望者も増えます。反対に、10~20年くらい前に新興住宅地として発展した地域は、今なら子育てがひと段落したファミリーが多く、保育園の待機児童数も少ない傾向にあります。子どもの数と、保育園の数がちょうど良い地域に引っ越すと、保活がスムーズに進みそう。こちらの記事では「0歳児の保育園に入りにくいワースト15駅」(東京都区部)の調査結果を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!詳しくは記事をチェック!保育園に入りにくい駅、入りやすい駅はどこ?各駅の0歳児人口も明らかに
2019年03月30日今の時代、「キャリアも結婚も諦めたくないし子どもも欲しい!」と思う女性は多いはず。あるいは「専業主婦になりたいけど、経済的事情で出産後も働く予定」という女性もいるでしょう。そんな女性たちにとって気になるのが「育休」と「保活」の問題。最近問題となっているのは、最初から育休延長をしたくて人気がある保育園に入園申請し、わざと落選を狙う「落選狙い」の家庭が多いことだとか。そこで今回は、『しゅふJOB』の調査機関しゅふJOB総研が650人を対象に実施した「育休2年と落選狙い」の調査結果をご紹介します!■ 保活の結果に関係なく「2年間育休が欲しい」は3割!OrangeMoon / PIXTA(ピクスタ)日本では2017年10月より、改正育児・介護休業法で育休が2年まで取得できるようになりましたが、実際に働く女性は2年間の育休を取得しようと考えているのでしょうか?そこでまず、「もしあなたが育休をとるとしたら、2年まで延長したいと思いますか?」と尋ねると、最も多かったのが「保活の結果に関係なく思う」という意見で32.8%。次いで、「わからない」(30.9%)、「保活がうまくいかなければ思う」(22.8%)、「思わない」(13.5%)という結果でした。保活の結果にかかわらず、「許されれば2年間の育休を取りたい」と思うのは意外にも3割と少数派。「なるべく早く仕事に戻りたい」と希望する人もいるでしょう。ABC / PIXTA(ピクスタ)しかし、はっきりと「思わない」と回答し、早く仕事に戻ることを希望する人以外は、「落選すれば2年育休が取れる……」と心が揺れる場合も多いかもしれません。もしそう思っても、もちろん誰もが実際に「落選狙い」の行動を起こすわけではありません。主婦たちがこの「落選狙い」についてどう思っているのかを検証してみましょう!■ 「落選狙い」の原因は育休2年取得のルールが問題?makaron* / PIXTA(ピクスタ)「育休の延長を目的に、いわゆる『落選狙い』が起きていることについてどう思われますか?(複数回答)」という質問では、最も多かった回答は「落選しなければ育休延長できないルールが問題」(60.2%)。「落選すれば育休を延長できる」と考える人が出てきても仕方がないシステムだと問題視する女性が多いことが分かりました。次いで多かったのは、「本当に保育所に入りたい人に迷惑をかけている」(47.2%)。そして、「自治体が保育所を十分提供できていないことが問題」(31.7%)と、こちらも政府や自治体を責める声。maroke / PIXTA(ピクスタ)一方、「育休延長するためには致し方ない」という人も14.9%いることが判明。しかし、これでは本当に職場に戻りたかったのに、保育園に落選してしまった人にしわ寄せがくることにもなりかねません。■ 政府の「落選狙い対策」は適切?調査では次に、女性たちに「育休延長のための“落選狙い”対策として、政府では申し込み段階で事前に保育ニーズの高さを把握する方法を検討しています。あなたのご意見をお聞かせください」と尋ねました。すると「わからない」と答えた人が最も多く41.4%という結果に。次いで「適切な対策だと思う」が30.8%、「適切な対策だとは思わない」が27.8%でした。Graphs / PIXTA(ピクスタ)「適切な対策だと思う」と答えた人からは、「公的なお金がかかわるので公平性が必要だから」(50代SOHO/在宅ワーク)「本当に保育を必要としている人の当選する確率が少しでも上がると思うから」( 40代パート/アルバイト)「どうしても保育園に預けなればいけない事情の人を優先すべきだと思うので、職場で育休が延長出来るなら譲るべき」(50代パート/アルバイト)などという意見が寄せられました。Graphs / PIXTA(ピクスタ)逆に、「適切な対策だと思わない」という人からは、「育休の延長は可能だが今回保育園に入れたい、という場合も不利になってしまうから」(40代契約社員)「人それぞれ事情が違うので、どういう基準で保育ニーズの高さを決めるのか疑問」(40代今は働いていない)「希望する時期に復職できるよう全入を保証してほしい」(30代正社員)「育休延長が可能かどうか確認する公平な方法なんて無いと思うから。うまく誤魔化す人はいると思うから」(40代パート/アルバイト)という声が聞かれました。Graphs / PIXTA(ピクスタ)以上、育休と落選狙いについての調査結果をご紹介しましたが、いかがでしょうか?何事も肝心なのは事前のプランニング。妊娠・出産を考え始めたら、保活がしやすい自治体を事前に調査して引っ越しを考えたり、会社と国の育休制度をよくリサーチしたり、自宅で働くオプションを考えたりするなど、準備を整えてみるのも一手です!【参考】※育休延長のための“落選狙い”について、働く主婦層に意識調査 “いまのルールが問題”60.2% ― ビースタイル
2019年03月20日毎年1月~3月は、4月からの認可保育園の合格通知が各自治体から送られてくる時期です。ネット上には、今年も不承諾通知を受け取った母親たちの「保育園落ちた!」という悲痛な声が目立つようになっています。「保育園落ちた、日本死ね」というブログ投稿が日本中を騒がせてから3年。子どもを保育園に入園させるための保育活動、通称“保活”は、妊娠中からすでに始まっているともいわれる現代。2018年8月末に長男を出産した筆者も、産後3か月にも満たない11月中旬には申し込み書類を提出しなければならなかったため、産前から諸々の準備をしなければならない状況を経験しました。今の保活のリアルが見えてきました。■ 年代別に見る保活経験者の割合は?そんな中、主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』の調査機関である、しゅふJOB総研は「保活」をテーマに、働く主婦650人を対象にアンケート調査を実施。まずは、保活経験の有無を質問。すると、44%が「ある」と回答しました。保活経験者は意外と少ないかと思いきや、年代別に見てみると以下の通り。50代以上は25%、40代は46.4%、30代以下になると約6割となる59%もの人が、保活を経験していることがわかります。現在の50代以上が子育て真っ只中だった頃には、現代ほど保育園入園が難しくなかったことが伺えます。YUMIK / PIXTA(ピクスタ)これには、専業主婦だったために子どもを保育園に預ける必要がなかったり、仕事をしていたとしても祖父母や親せき、近所などに預けることができる環境であったりといった理由があると思われます。shimi / PIXTA(ピクスタ)一方、現在子育て真っ只中である30代の半数以上が保活を経験している背景には、夫婦共働き世帯の増加だけでなく、核家族化によって祖父母に預けることができなかったり保育園が足りなかったり、といったことがあるのでしょう。Ushico / PIXTA(ピクスタ)■ 30代以下の10人に1人は現在もなお保活中そんな保活経験者は、希望する保育施設に子どもを預けることができたのでしょうか。今回の調査によると、53.5%が「希望の施設に預けることができた」と回答し、24.8%が「希望の施設ではないが、預けることができた」と回答するなど、希望順位に限らず預け先を見つけることができた人が8割近くにのぼりました。一方で、厳しい現実を突き付けられた人も2割以上いました。「預けることができず育休延長した」「預けることができず仕事を辞めた」(ともに5.2%)、さらには「預けることができず別の方法をとった」(4.2%)、「今も保活中」(7%)など、保活に苦戦した人も決して少なくないことがわかります。makaron* / PIXTA(ピクスタ)これらの回答結果を年代別に見てみると、やはり50代以上よりも40代が、40代よりも30代以下が、希望の施設に預けることができていない状況が見えてきました。30代以下は、希望の施設に預けることができた人は半数以下で、さらに10人に1人以上が現在も保活中とのこと。Ushico / PIXTA(ピクスタ)■ “保活”という言葉がなくなるように今回の調査から、希望の施設に預けることができない比率を割り出し、保活難易度として指数化。すると30代の保活難易度は50代の1.5倍という結果になりました。働きたいのに保育施設に預けることができずに働けない女性が少なくないという現在の状況は、早急に解決すべき問題です。SoutaBank / PIXTA(ピクスタ)「保育活動=保活」という言葉が一人歩きしていますが、そもそもそのような“活動”をしなければいけないようでは、子育てしやすい社会とはいえません。今回のアンケートでも、20~30代を中心に、「もっと恵まれてない方がいる。自助努力でなんとかして」と役所に言われて憤った経験がある方や、「二度と経験したくないくらい大変だった」「なぜ働くのに、そこまでしなければならないのか」「とにかく子育て家庭の負担が大きく、二度とやりたくないので子どもを複数持つのを諦めました」と保活自体に疑問を感じていたり、保活の大変さから家族計画を諦めたりした方も多いことがわかります。NORi / PIXTA(ピクスタ)一方で、50代以上の人からは「生活のために仕事に出なければならないから保活をするというのは、本当は間違っていると思います」「子どもが小さいうちに働くのはどうかと思う」という意見も見られました。こうした意見は、子どもを持つ女性の働き方をめぐる状況が、ここ数年で大きく変わっていることの表れでもあるでしょう。子どもを保育施設に預けて夫婦で共働きをするのか?働かずに子どもを自分で育てるのか?どちらが良い悪いということではなく、個々の希望や家庭の状況によって選ぶことができることが何よりも大事なこと。子育てに関する支援や社会システムはまだまだ不十分ではありますが、こうした当事者の声によって少しずつでも進歩していってほしいと願ってやみません。【参考】※保活は今の方が大変?!・・・保活経験と難易度に世代間格差。30代以下の保活難易度、50代以上の1.5倍
2019年03月08日保活シーズン真っただ中ですね。4月からお子さんが幼稚園、保育園に通う方も多いのではないでしょうか?ずっと一緒にいたわが子と初めて離れるのって不安や寂しさ、期待などいろいろなことを思いますよね!■保育園に入りたい! わが家の兄弟保活うちは長男が1歳半、次男が4ヶ月のときに保育園に通うことになりました。長男のときは第一希望の保育園は内定がもらえず、定員割れしていた少し遠い保育園の二次募集でなんとか入ることができました。やはり1歳児クラスは育休明けの方が多くもっと計画的に行動すればよかったと思いました。そういう経験を踏まえ、次男のときは生まれてすぐに保育園に申し込みました。そして2月下旬頃、内定の通知が! でもそのときちょっと心の葛藤がありました。親からも「1歳くらいまでは見てあげたほうがいいんじゃないか」と言われモヤモヤしていました。そんなとき、友だちに相談したらこんなことを言われたんです。■モヤモヤを晴らしてくれたひと言そのときハッとしました。ちゃんと考えて申し込んだんだ!今回内定を見送って来年希望の園に内定がもらえるとは限らない。それに保育園に入れない人もたくさんいるのに、自分で決めたことに悩んでるなんて、入れなくて困っている人たちにも申し訳ない…そう思いました。■気にならなくなった「かわいそう」の声小さいうちから保育園に入れることになり、「かわいそう」と言われたことは何度かありましたが全然気になりませんでした。たくさんの人と触れ合っていたこともあってか人見知りもほぼなく、誰にでも抱っこを任せられました。長男のときは人見知りがあって、私以外が抱っこするとギャン泣きで結構苦労してました(笑)一方次男は、私が迎えに行くとキャッキャと喜んでいて、小さいながらちゃんと親と先生の違いがわかっていました。月齢が低かったので最初の1年は兄弟別々の園で苦労することも多かったけれど、結果的には保育園に預けて良かったと思いました。もし小さいうちから預ける事で不安や自分を責めてしまう人がいたら、自信を持ってほしいです!「かわいそう」と思いながら通わせる方がかわいそうです。たくさんいろいろな事経験して、成長してねという気持ちを持って送り出しましょう!
2019年01月31日「保育園落ちた日本死ね」というセンセーショナルなタイトルのブログが話題になって2年。今年もSNS上には、保育園に落ちた親達の悲痛な訴えがあふれています。そして、この記事を書いているわたしも、保育園に落ちた親のひとり。以前、プラカードを持った親達が怒っていた風景に「こんな風に怒るなんて」と、人ごとのように考えていましたが、今思えば考え足らずでした。実際に保留(不承諾)通知を見たときは途方に暮れました。そして、自分が「保育園に落ちた」待機児童問題の当事者になって初めて分かったことは、単に働けないことに怒りを覚えているわけではないということ。怒る理由の真意は、「わが子は、保育園に入れた子のように集団生活を送ることなく、母とだけ過ごしていて大丈夫だろうか」「この子を夫婦だけの力で育てていけるだろうか」「この先、子どものために充分な環境を与えてあげられるだろうか?」という不安が、怒りに変わっていくということでした。■「保育園に落ちた」親の実際の声わたしたち夫婦は、共にフリーランスのため、そもそも認可保育園に子どもを入れるのは望み薄だろうと思っていました。それでも、認可園や認証園など10ヶ所ほどの保育所を見学。子どもセンターの窓口へも相談に行きました。しかし結果は内定に至らず……。なにかもっと特別な保活をするべきだったのかと、後悔もしました。「#保育園に入りたい」には、わたしと同じような人の声がたくさん集まっています。保育園に入れた人って、何か特別な活動したのかな。保活って、一体なにするべきだったんだろ。通園できる範囲なんて限られてるから、圏内の園を見学するくらいしか、できることなくない…? 加点表は見たけど、努力して点数が増えるようなものではないし。区役所に電話したら、私の業務がポイント0だと。これが一番のショック。フリーって月によって業務にバラツキがある。だから就労報告も6ヶ月分つけた。でも見るのは直近3ヶ月のみ。会社員用の仕組みなんですね、結局。働いているから子どもを生み育てられる。良い教育環境を整えられる。子育ては20年続くんだ。最初の1、2年で収入源を失うわけにはいかない。子供の将来のために必死になっていることを「親のエゴ」の一言で片付けられたくない。(Twitterより一部引用)■20年経っても解消しない待機児童問題しかし、子どもの数は少なくなっているはずなのに、なぜ待機児童問題が解決していかないのでしょうか? 保育園や保育士不足、自治体の予算不足など、さまざまな理由があるにしても、状況はひどくなっているような気すらします。待機児童の問題が顕在化したのは、専業主婦世帯を共働き世帯が上回った1997年代始めのころ。もう20年以上にもわたって待機児童問題は存在しているのです。これまで、どれだけの親が職を失い、希望するライフスタイルを変えざるを得なかったのか。何かできることはないのでしょうか。■保育園に落ちたわたしたちができることわたし自身を含め、多くの当事者がいる待機児童問題。この問題に取り組んでいる「#保育園に入りたい」キャンペーンの発起人で、「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」の代表である天野妙さんに話を伺ってみました。――待機児童問題が長びく一番の理由は何だと思いますか?(天野さん) 当事者ではない人が、保育を社会の問題だと捉えられてないことが原因のひとつだと思います。“保育園は親が働かなくてはいけないかわいそうな子が行くところ”という考えも根強く残っている。さらに子どもの年齢が上がると、親がこの問題から“卒業”してしまうために問題意識の継続性がないこともひとつです。――わたしも保育園に落ちてやっと、自分が当事者なんだと実感しました。待機児童問題の解決のために、なにかできることはありますか?(天野さん) まずはSNSに保留(不承諾)通知をアップしてください。ハッシュタグに自治体や地域名まで入れることで、問題が可視化できます。あとは、地域の議員に会ってみること。待機児童問題は圧倒的にロビングが足りていなくて。やはり実際に困っている人の意見を聞かないと、政治家も親身になってくれません。――いきなり政治家に会いにいくのは、わたしにはハードルが高く感じてしまいます……。(天野さん) 地域の文教委員会を傍聴に行くだけでもいいんですよ。あとは、近所のおばあちゃんと話をするとか。まずは「保育園に入れなくて困っているんです」という声を出すことが大事です。子育て支援は、社会への投資になると多くの人に伝えて、保育の重要性を知ってもらいましょう。わたしは今まで、保育園に入れなかったことをSNSで発信することすら、ためらっていました。なぜなら「保育園に入れない親が怒っている」と身近な人を始め、多くの人に思われるのが嫌だったからです。だけど本当は、わたしたちは怒っているわけじゃない。知ってもらいたいだけ。「保育園に入りたい」というポジティブなワードなら、怒りに身を任せず冷静に困っていることを伝えられそうだと思い、ハッシュタグをつけてアップしてみました。すると、たくさんの人が同意を示してくれて“分かってもらえている”という安心感がありました。小さなことですが、一歩を踏み出せた感じがします。これからどんな立場の人も、働いていても働いていなくても、自由に保育園を利用できる日が早く来るように、出来ることから一歩前に進みたいですね。取材協力:天野妙さん3児の子育て中のワーキングマザー。2017年に待機児童問題を可視化するための「#保育園に入りたい」キャンペーンを開始。イベント開催や署名活動を行い、参考人として国会で意見を述べたことも。現在もロビング活動を積極的に行い、誰もが気軽に保育園を利用できる社会作りのために活動されています。
2018年02月20日夫の転勤により、栃木県から東京都に引っ越すことに。現在、栃木の保育園に通っている2歳の息子は、4月から東京の保育園に入園できることになりました。県・自治体をまたいでの保活はイレギュラーなことや制約が多くて大変。筆者の経験や周りで遠方から保活をしたママたちに話を聞き、押さえておきたいポイントをまとめたので、一例として参考にしてみてください!狙うは4月入園。そのために新住居を早めに決定東京都など、保活激戦区に引っ越す場合、年度途中の入園は難しい傾向にあります。そうなると狙うのは4月入園。自治体によって締め切りは違いますが、前年の11〜12月に入園申し込みが締め切られます。つまり、それまでに住みたい街を決めなくてはいけません。さらに、筆者が転居希望の区は「契約期日の記載がある、家の賃貸借契約書の写し」または「引き渡し日の掲載がある売買契約書の写し」の提出が必要でした。4月入園の申し込みをするためには、4月の時点でその区に住むことを証明する書類が必要なのです。そのため、引っ越しの予定より早く新居を決めました。春先に転勤が決まったけれど、4月ではないと入園ができそうにないため、先に旦那さんが引っ越して3月まで単身赴任生活。現住所と引っ越し先のダブル家賃を払ったというママもいました。保育園見学は1日6カ所!遠方な旨を伝えて遠方からだと、保育園見学もひと苦労です。土日は見学を受けつけていないところが多いので、行くのは平日。旅費や時間を考えても、そう何日も行けないので、1日に6カ所、2日間で12カ所をまわったというママもいました。保育園によっては見学の日時が決まっているところもあります。そんなときは「遠方からの見学なんです」と伝えると、融通を利かせてくれる園がほとんどでした。日程が合わず、園内を見学できない場合でも、新居からの通園路や外観を確認しておくといいと思います。ある園長先生は「公立の保育園は保育方針が同じなうえ人事異動も頻繁だから1園見学すればよし。私立はそれぞれ特徴があるから優先して見学に行ったほうがいい」とアドバイスしてくれました。申し込みは現住所の自治体経由。任せっきりにならないで保育園の申し込みや入園内定のハガキはすべて、現住所の自治体を経由します。現住所の自治体の保育園入園申し込み締め切り日と新住所の自治体の締め切り日が違うので、職員の方に新住所の締め切り日をしっかりと伝えて郵送してもらう必要があります。1カ月前に書類を提出したにも関わらず、締め切り1週間前になっても新住所の自治体に書類が到着していないことが判明したママもいました。到着確認の電話をしておくと安心です。それぞれの自治体によって申し込み方法なども異なると思うので、わからないことはしっかり確認してください!わが子がお世話になる保育園なので、遠方からでも納得のいく保活ができるといいですね。<文:フリーランス記者飯作紫乃>
2018年02月19日待機児童問題という果てしない課題。 前回の記事 では、待機児童問題が解決しない要因のひとつとして、保活に苦労した人でも「喉元を過ぎれば他人事」になってしまう点が挙げられるのではないか、ということに触れました。その解決のために私たち1人ひとりに何ができるかというと、自分の立場や状況に関係なく、「保育園全入化を実現させたい」という気持ちで同じ方向を向くことなのではないかと思ったのです。どういうことかと言うと、物事を大きく動かすためには、みんなが思いを一つにすることが大事だと思います。そのためには、それぞれの主義・主張・目的の違いなどを細かいところまでつついていたら話が進まないんです。暗いトンネルの中で、全速力で走る人もいれば、立ち止まってしまう人もいるし、ズルをして楽しようとする人もいると思います。でも1人ひとり「あなたのそれはおかしい」「あなたも全速力で走りなさいよ」と言っていては歩みが遅くなってしまいます。それぞれ違うけど、みんなまとめてガサァァァっと同じ出口を目指そうよ!! そうなれば、出口は近いような気がします。 なぜ私がそう思ったのかというと、とある出来事があったからです。■保活ママに向けられる厳しい声私が急に働きたい! と思い保育園を探し始めた時(約2年半前)、いざ探してみると「保育園がこんなにも見つからないものなんだ…」と厳しい現実にぶち当たりました。そのジレンマをブログで呟いたのですが、そうすると応援の声もある反面、一定数の批判の声もあったんです。「向こう見ずに見切り発車をするあなたが悪い」といったものや、「まだ三男も小さいんだし、今働きに出なくてももう少し大きくなるまで待ったらどうか」というもの。「みんな産休育休中から保活して、それでも入れないんだからそんな簡単に入れると思うほうがおかしい」というものもありました。 このとき初めて知ったのです。政治家が子育ての政策を整えてくれない間に、世のママたちには潜在的に「保育園に入るのは難しいこと」という意識が根づき、気軽に「保育園に入りたい」と発言することにすら、否定的な声があがるようになっているんだなと。同じ女性、子育て世代同士でもこんなに感覚の差があるし、足並みも熱量もそれぞれ。働こうとするお母さんを応援する人もいればそうじゃない人もいるし、女性だから子育て世代だからといって、みんなが同じ方向を目指すことすらできなくなっているのだから、そりゃ一筋縄では解決しないなと正直思いました。■仕事も子育ても大事にしたいと思うのは、ごく自然なことたしかに私の見通しが甘かったことも事実なのですが、育児に専念していたママが「社会復帰したい」と思い立ち、保育園に入れたいと思うのはごく自然な気持ちだと思います。1年前から保育園を探している人も、一昨日から保育園を探している人も、保育園に入れなくて困っているという状況は皆同じはず。「私はもっと前から準備してるのに」と誇示したり、「今すぐ働かなくてもいいんじゃない?」と働きたい人を否定していては話しが進みません(もちろんこういう方は少数だと思いますよ。みんながみんなそうだ と言っているのではありません)。現在も待機児童問題で苦労している友人がいるのですが、その友達が「保育園に入れない…」と呟くと、「入りやすいところに引っ越したらいいんじゃない?」とか「幼稚園に入れる年齢まで仕事をやめたら?」といったアドバイスをいただくそうです。もちろん、それで解決したケースもあるだろうし、保育園に入れない現実を受け入れて働くことを断念したママも多いのは事実です。しかし、誰だって働きたいと思ったら今すぐ働きたいし、今の仕事を続けたいと思っていいんです。今住んでいる場所に住み続けたいし、自分の仕事も子育ても両方大事にしたい、それをベースに「保育園に入りたい」と言っていいと思うんです。家族の生活をより豊かにしたい、自分の人生もより有意義なものにしたいと願うのは、人としてごく自然なことです。どうしてこれがこんなにも叶えづらいのだろう、と悔しくなります。■「保育園に入りたい」のは育休明けママだけじゃない育休産休明けで復帰するママもいれば、 私のように急に社会復帰したいと思って仕事を始めるママだっています。仕事の形態もさまざま。フルタイムの人もいれば、数時間のパートの人もいるし、私のように自宅で仕事をしている人もいます。一億総活躍社会というならば、政府にはいろんな選択肢、生活スタイルを実現できるような受け皿をつくってほしいものです。そして、その実現を少しでも早く進めるためには、当事者同士が批判し合っていてはいけません。特に、私たち女性は、細かいところまで目配りしたり、周囲を見渡し器用に動くことに長けていると思います。しかし、それは良いところでもあるのですが、細かい個々の差にとらわれて話が進みにくいという側面もあります。保育園問題においても、それぞれ事情は違うけれど「今のこの状況なんとかならないの!?」と思う気持ちはみな一緒です。「私たちの頃はもっと苦労したのよ」という人でも、「意外となんとかなった」という人でも、「私は待機児童問題解決に向かって熱心に活動しています」という人でも、「解決するかしないかだったらそりゃ解決したほうがいいよね」程度の人でも、個人のスタンスや活動は、もはや重要ではありません。この際、1人ひとりの主義・主張・目的・活動状況など細かいところまで合致させようとせず、とにかく「保育園全入化を実現させたい」という気持ちを声に出していきませんか?そして、「働くお母さん」に注目が集まる一方で、 子育てに専念するために仕事を辞める・もしくは辞めざるを得なくなった母親=専業主婦もいます。■専業主婦の苦悩専業主婦は子どもをどこへ預けるかというとだいたい、3歳か4歳になった頃に幼稚園に預けるのが一般的だと思います。幼稚園は保育園と違って母親が働いていなくても入れますし、おそらく世間のイメージだと、専業主婦の家庭の子どもが通っているイメージではないでしょうか。 (幼稚園ママというと、お受験だったり、セレブママやマウンティングといったイメージがありますが、こんなのほんの一部です。実際私の周りはこんなことありません(笑))かくいう私も子どもを幼稚園に通わせている幼稚園ママです。私だけなのかもしれませんが、幼稚園に通わせている母親からすると待機児童問題にがっつり切り込んでいきにくいというか、畑が違うような気がしてなかなか積極的に発言してはいけないと思う瞬間があります。なにか積極的に発言しようと思っても、どこか気後れしてしまうところがあるんですよね。だって、最終的に子育てに専念することを選んだのは私なのだから。しかも、専業主婦だと無自覚のうちに自分を責めがちで、どこか「生活させてもらっている」という意識が植え付けられてしまい、これ以上のことを望んではいけない、とか、何かしらどこかは我慢しないといけないみたいな意識が知らず知らずのうちに積もってしまうのです。 しかし、わが子を幼稚園に通わせている母親である私でもほんとの本音のところでは「こうだったらいいのにな」と大きな声では言えない気持ちを持っているのです。長くなりそうなので、その理由は次回(2/15UP)に続けたいと思います。【お知らせ】前回の 「「保育園落ちた」自分が終われば他人事? 待機児童・保活問題を終わりにするために」 の記事下アンケート「Q. 待機児童・保活問題について、ご意見をお聞かせください」のアンケート結果はこちら↓
2018年02月08日ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事 「『保育園落ちた』自分が終われば他人事? 待機児童・保活問題を終わりにするために」 で実施したアンケート。「待機児童・保活問題について、ご意見をお聞かせください」に、いま、まさに「保育園落ちた」の人たち、そしてすでに保活が終わった人など、幅広い層から多くの意見が集まりました。待機児童が叫ばれて久しいのに、一向に解決する兆しがみえてこないこの問題。どうしたらこの状況を改善できるのでしょうか? 現実にこの問題と向き合っているママ、そして保活が終わったママの生の声をご紹介します。■「保育園落ちた」この理不尽どうすればいいの?ネットでは今年も「保育園落ちた」の悲痛な声が集まっています。しかし待機児童問題というのは、ちゅいママも言うとおり、当事者にならないと「へぇ~~そんなに入れないのか~」と、対岸の火事になりがちです。まさに! 来年度の保育園、ダメでした。第3希望まで出したのに…。いまは職場の託児所に4歳1歳児を預けてます。結局、4歳児は来年度から幼稚園に通わせることに。仕事は多分、辞めることになると思います。どうすりゃいいんでしょうか? 本当に子育て世代のこと、考えてほしい。まさに私も待機児童問題に直面しております! こんな田舎でも待機児童問題があったなんて…!とショックを受けました。私の職業は育休、産休制度がないので妊娠したら一度辞めなくてはならず…。育休明け職場復帰の方が優先される市の仕組みに、正直、腹が立ちました。たしかにこれまで対岸の火事の心境で、保育園利用保留の通知が届いたいま、つらくて悲しくて仕方がありません。決まっている仕事に行けない理不尽な状況。キャンセル待ちのような状態で待つのは不安ですし、職場にも何らかの連絡をしたいのに宙ぶらりんで社会人としての責任が果たせないかもしれないこの状況に常に落ち着かない心境です。筆者も0歳から3歳まで認可保育園に落ち続け、家からかなり遠い認証保育園に通わせていた経験があります。見学で訪れた保育園に「いまから見学に来ても遅いよ。妊娠中にみんな申し込むわよ」と言われたショック。深刻な状況と聞きつつ、妊娠、出産とドタバタするなか、まだ産まれてもいないのに保育園を探すなんて、正直頭にありませんでした。「子どもが産まれたことで失職しても我慢するのが当然とされてきましたが、もっと怒ってもいいのかなと思います」という意見もありました。ママたちが声をあげだしたことによって、この問題が表面化し、国などでも重要課題として意識されてきたんだろうと思います。■保活でママが味わう世の中の矛盾ママたちは、保育園に子どもを預けると決めた瞬間から、「保活」が始まります。しかしここで味わうのは、世の中の仕組みの矛盾。「ニワトリが先か卵が先か」この命題を常に突きつけられます。出産してから仕事を探そうとしたとき、ハロワにはとりあえず保育園に入れてと言われ、区役所には仕事が決まってないとまず無理!(決まってても無理!)とあしらわれたのを覚えてます。結局預けられず2歳半になった息子を抱え現在も専業主婦。保活の苦労せずに働きたい…。保育園に落ちて仕事を辞めて、再就職するのが大変。仕事が大好きでキャリアを一生懸命築いた人でも保育園に落ちたら辞めるしかないんです。例えばサラリーマンの方々に「保育園落ちたから仕事辞めて」っ突然言ったらどう感じる? 「日本死ね」って言っちゃう気持ち少しはわかるんじゃないかな。時短で働けば保育園審査の順位は落とされ、兄弟が別々のところになることも多々ある。別々の保育園に仕事前に預ける大変さは実際にその状況になった親でしかわからない。そのことを自治体に訴えても「ルールですから」と言われる。なかには保活のことを「つわりでつらかろうが働き続けて、はじめて立てるスタートライン」として、意地でも産休まで会社を辞めずに乗り越えたという人もいます。でもなかには、妊娠高血圧症候群などでどうしても仕事が続けられなかった人も。そして一度職を手放してしまうと、今度は職にもありつけず、保育園に入れないというダブルの苦しみも生まれます。保活のために有利とされる出産月まであるというのは、異常な状態だと言えるのでは。こんな状態にも関わらず「わが都市は待機児童は0」と公言するところも。しかし実態は、車で片道1時間弱かかる保育園のみ。希望する保育園に入れるとはほど遠い状況だったという場合もあるようです。■国は本当に待機児童問題解決したいと思っていますか?「一億総活躍社会」の実現のなかには、あたり前ですがママだって入っています。女性が活躍できる社会、子どもが多く育つ国というのは、人口が減り続ける日本にとっては緊急課題のはず。でも「本気で対策する気があるんですか?」と問いたくなるのがいまの日本の社会です。あらたに政府が打ち出した「幼児教育無償化」。今回のアンケートで、このことに期待する意見は1つもありませんでした。その代わりに多くの人が求めたのが、「保育園全入」。仕事をしようと思っている人、仕事を開始する人など、「希望する人が、希望する保育園に全員入れる」ことを願っています。結局国の偉い人が現状を理解していないんだと思います。保育園無償化とか、まさにその証拠。むしろ「保育料上げてもいいから保育園作ってくれ!」と思うのが、保育園落ちて育休延長せざるおえなかったわが家の気持ちです。全国の待機児童をなくしてから無償化とかを進めるべきでは? と思います。保育園無償化は、「やむにやまれず…」ではない潜在需要を掘り起こすことになり良くないのではないかと思う。むしろ、「なるべく手元で育てたいわ」と思えるような子育て支援を充実させるべきでは(気軽に相談や親のリフレッシュができる支援センターなど)。そして、「子育てって楽しくて価値のある仕事! 家で見てるお母さんも十分総活躍の仲間に入ってるよ」という社会のリスペクトがもう少しあってもいいかな。また保育士の待遇改善を求める声も多くありました。実際に保育士をしていたという人からはこんな悲痛な声が聞こえてきました。元保育士でした。いずれまた保育士で復活したいかと問われると、保育現場は避けてほかの職に就きたいと思っています。現場では、子どもはかわいいし、楽しい仕事だと思います。が、年配の保育士からの頭が固い保育や、保護者からの容赦ない要望と保育から離れたクレーム、残業と家に持ち帰りの仕事の多さに、給料が本当に少ない。割りに合わなさすぎてまたやりたいな、とは思えないのです。保育士の待遇を改善しないことには、箱ばかり作っても大切な子どもの命を預かる保育士がいなければ立ち行かなくなります。このように待機児童問題というのは、あらゆる側面で考えていかなければいけない問題だと痛感します。だからこそ国として「子どもを育てること」「保育・教育」の根本を変えていかなければいけない問題なのではないでしょうか。■どうしたら後に続くママを助けられる?しかし待機児童は、本当に国だけの問題なのでしょうか。ちゅいママは、待機児童問題の1つの要因として、「『喉元過ぎれば他人事になってしまう』側面があるからなんじゃないか」と提言しています。「保育園に入れるまでにはあれだけ困っていたはずのに、入園できたら後に続く世代を助けてあげたいという気持ちが薄れてしまう」。このことに読者からも「当事者が年度で入れ替わり、継続して訴える方が少なかった待機児童問題の根幹」という意見をいただきました。「喉元すぎれば他人事」もたしかにあるし、経験のない人には「努力したらどこかには入れるんでしょ」程度の認識だなと感じます。育休を終えて復帰したのですが、社内でも「戻れたのは当然」と見られているように感じます。ちゅいママさんのご意見に大変反省いたしました。主人に転勤があるため、正社員で働きにくく、幼稚園からでいいかなと考えています。そのため保育園探しはしていません。正直他人事になっていました。選ばれる仕組みも知りません。「何ができるだろう?」他人事と思わず、すなおに大変さを聞き入れる耳を持ちたいと思いました。ただ他人事になってしまうのは、なにも「私は終わったからもう関係ないわ~」というお気楽な気持ちから出ているわけではないんですよね。だって保育園時代だけがママなわけではないのですから。書いてあるとおりだと思います。ただ、子育て世代はみんな自分の生活に手いっぱいなんだと思います。声あげたくても、行動したくても優先順位は日々の生活だと思います。声上げてくれてる人も切羽詰まっててそうぜざる得ないというか…ほんと子育て世代にはしんどい国だと思います。保育園が終われば待っている「小1の壁」「小3の壁」「中学受験」…。ママの戦いはなかなか終わりません。でも自分が保活で苦しんだ気持ちを、同じようにこれからのママにも味わわせてやりたい! なんて人は少ないでしょう。「待機児童問題を他人事にしない」これは経験したママだからこそ言える宣言ではないでしょうか。選挙に行く、会社の同僚ママが困っていたら話を聞いてあげる、パパともたまには待機児童について話題にとりあげてみる。こんなささいな意識だけでも、世の中もう少し良くなっていくように思えます。寄せられたご意見にもあった通り「他人事と思わず、大変さを聞き入れる耳」を持つこと、自分は当事者じゃなくても、大変な状況にある人たちに寄り添う気持ちを少しずつでもみんなが持てれば、現状が少しでも良くなるんではないかと信じています!待機児童・保活問題について、ご意見をお聞かせくださいアンケート回答数:202(アンケート集計期間:2018/2/1~2018/2/5)
2018年02月08日保育園入園希望を出すしたからといって、簡単に入園できるのかというとまさかそんなわけではない。東京は待機児童問題が山積み。わたしの周りでも待機児童は多いし、夫婦で自営で仕事をしているわたしたちにとってこの問題は苦しいものだった。0歳から入園希望を出したわけではなく、1歳児クラスからの入園希望。自営業夫婦のハードルたるや、組織に勤めている人よりのはるかに高いのである。とにかく点数を稼ぎたい……。はて、どうしたものか。もし受からなかったら、わが家はどうなる。東京での暮らしは費用がかかる。二人で仕事に励まなければ、生活だって苦しくなりかねない。20代、結婚に憧れ、結婚をしたら出産に憧れ、こうして夢が叶った今、わたしはこどもを保育園に預け仕事をしようとしている。もしかしたら、息子はずっとわたしたちと一緒にいたいのかもしれないのに。きっと寂しがるだろうな……。わたしも寂しい。息子が泣いている姿を想像しただけで泣けてきた。心の中で葛藤が続くも、わたしは仕事をストップしないことは、きっと家族にとって一番大切なことだと考えるようにした。でも結局は結果が全て。受からなかったら、それはそれで仕方ない。そういう運命だったと思うしかないな。その時は息子とべったり、夫婦で協力して育児と仕事を両立するしかない!保育園に入れるか、入れないかで、わたしたちの未来は大きく変わってしまう。幼稚園までの辛抱といえども、コツコツ仕事を続けてきたわたしにとって仕事がストップすることは恐怖だ。この想い、どうにか伝える方法はないか。いろいろ悩んだ末、わたしたちは自分たちの活動と、想いをまとめ、資料として申込書にあわせて同封することにした。もちろんこれで合否が変わることはないかもしれない。しかし、このどうにもできない歯がゆさを伝えるには、これしか思いつかなかった。プロフィールに、これまでの仕事の紹介、これからの展望、入園希望の理由を手紙にしたためた。その枚数は全部で10枚以上になり、こんなもの読まないだろうな、と思いつつも、どうにか願いが届いてほしいと祈るような気持ちで区役所に申請しに行った。結果は2月の初旬に届くという。申請をしてから約4ヶ月後だ。数ヶ月の間、毎日のように入園結果を気にしていた。毎年、年末になると来年の目標を掲げているわが家では、結果次第でAとBという2通りの希望を書いていた。どちらに転んでも納得できるように心の準備をする。あれから数ヶ月が経ち、ある日、ポストに区役所から1通の封書が届いた。「あれ?思ったより薄い……」。中には紙1枚しか入っていないように見える。部屋に入り、胸に手をあて大きく深呼吸……。「あぁ、神様……」心の中で「受かれーー!」と叫ぶわたしがいる。「保育園、入園内定のお知らせ」わーーーーー、受かった!!!!込み上げてくるものがあり、私は封書を抱きしめながら泣いた。しかも、区立の認可保育園に内定が決まったのだった。入園先は、希望していた中でも一番最後の方に書いていた園ではあったものの、めでたく、息子は4月から1歳児クラスに入園することになった。諦めなくてよかった。落ち着きを取り戻したころ、嬉しさの反面、息子と離れることが決まった今寂しさも同時にこみ上げてくる。息子を抱きしめ、頬ずりをして、「一緒に頑張ろうね。お母さん、お仕事頑張るから」と、どうにか笑顔を保ち、声をかけた。つづく次回「おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 vol.50 初めての保育園生活。頑張る! 働くお母さん」をお届けします。※認可保育園の提出書類に資料に同封することは、東京都で義務付けられているわけではありません。また、作者の意思で行ったことであり、実際の合否との関係性はありません。
2017年12月31日初めての妊娠・出産のときには、「バタバタと終わってしまった」という人も多い産休・育休。でも第2子以降の場合には、ママも少し余裕が持てるかもと思いがち。でも「育休になったら、上の子が保育園を退園になってしまった」「子どもが2人になったら、思っていたより世話が大変」など、2人目ならではの悩みもあるようです。「何もしないうちに職場復帰になってしまった」ということのないように、2人目の産休・育休中だからこそやっておきたいことをおさえておきましょう。■きょうだいの保育園問題。保育園を再検討する可能性も!働くママにとっては切っても切れない保育園問題。まず考えなければならないのが「上の子がこのまま保育園に通えるか」ということです。2人目育休中、上の子の在園に関するルールは、自治体によって異なります。育休が一定の期間を超えると退園となってしまうケースもあるので、しっかりと自治体や園に確認しましょう。また、通園についても注意が必要。職場近くの保育園に電車で通園しているなどの場合には、「産まれたばかりの下の子を連れて通えるか」ということも考えておかなければなりません。これら上の子の保育園問題や現在の保育園問題を洗い出してから、下の子の保育園探しをスタートします。すでに上の子が保育園に通っている場合でも、下の子は再度入園申込みが必要です。もちろんきょうだいで同じ園に入ることができればベストですが、希望どおりにはいかないことも。別々の園に通うことになった場合には、送り迎えをどうやって対応するか、年間行事の対策など、事前に家族で話し合っておく必要があります。上の子の年齢によっては、転園しやすい場合もあるので、そこまで視野に入れて考えましょう。■予防接種を受け忘れた! とならないためには子どもが小さいうちに受けた方がよい予防接種、受けなければいけない予防接種がたくさんあります。でも平日の日中に病院に行く時間を取ることは難しく、「まだ大丈夫だろう」と、つい後回しにしてしまいがち。ただ、子どもが2人になると、仕事復帰後はそれまで以上に忙しくなります。赤ちゃんだけでなく上の子も、予防接種でまだ受けていないものがあれば、できるだけ休み期間中に済ませてしまいましょう。■上の子のフォローは、いつすればよい?弟や妹の誕生は、上の子にとっても大きな環境の変化になります。大好きなママを赤ちゃんに取られたように思い、ストレスを感じてしまうことも。「2人目が産まれて、上の子が赤ちゃん返りした」という話は、とてもよく聞く話です。育休中のママは、赤ちゃんの世話で大変ですが、上の子のフォローも忘れずに。たまにはパパに下の子を預けて、上の子と2人で散歩や買い物に出掛けるのもよいですね。赤ちゃんが寝ているときに読み聞かせをしてあげるのもおすすめです。ポイントは、赤ちゃんのお世話をしながらではなく、短くてもいいので上の子と1対1で向き合う時間をつくること。仕事に復帰するとどうしても毎日バタバタしてしまうので、今のうちにしっかりコミュニケーションを取っておきたいですね。■育休中にできるスキルアップまとまった休みが取得できる育休期間。「1人目のときにもっと自分の勉強をしておけばよかった」と思っているママもいるかもしれません。仕事に復帰すると、自分の時間を取ることはさらに難しくなってしまいます。赤ちゃんの世話もコツがある程度つかめている2人目ママだからこそ、スキマ時間をスキルアップのための勉強にあててみてはいかがでしょうか。仕事に役立ちそうな資格の勉強などのほか、時短料理の腕を磨いたりするのもよいですね。子どもが2人になると、子育てと家事、仕事の両立はそれまで以上に大変になります。家事や育児の分担について、パパとしっかり話し合っておくことも大切。仕事復帰してからママがパンクしてしまわないように、育休中にあらためて分担ルールを決めておきたいですね。
2017年10月03日2017年4月時点で、待機児童の数は2万6081人。国は、待機児童ゼロの目標年度を2017年から2020年に修正しました。あいかわらず保活は厳しいようです。はじめての保活、何からどう手をつければいいのでしょう…。2児の母で、都内で認可外→認証→認可と渡り歩いた保活経験者、また現在は保活講座のファシリテータとして活動している飯田陽子さんに話を聞きました。保活のポイントは「情報収集」+「保育指数算出」+「希望園の絞り込み」1.情報収集まずは情報を集めることからスタート。自治体の保育課に行き、保育利用の案内冊子を入手します。自宅近辺に保育園がいくつあるのか?それぞれの受付年齢と入園枠は何人か、“全体像”を把握しましょう。2.保育指数算出次に保育利用の案内に添付されている「保育の利用基準表」から、保育指数を算出。保育指数とは、各家庭における保育の必要性を数字で表したもので、この数値を元に入園調整が行われます。希望した園の中で、保育指数の高い人から入園できる仕組みとなっています。この保育指数、自治体によって基準や指数が大きく異なります。まずは指数表を参考にして、わが家の保育指数を算出しましょう。うまく算出できない、算出した指数に自信がない場合は保育課に相談してもよいでしょう。3.保育園選び保育園には大きく分けて、認可保育園と認可外保育園があります。認可保育園は広さや職員数、設備など、国で定められた基準を満たしたもので、入園申し込みは各自治体で行います。東京都には都の認定を受けた“認証保育園”もあり、こちらの入園基準は園によってさまざま。入園申し込みは保育園で直接行います。認証保育園は国の補助を受けていないため、料金がやや高め。園庭の有無やシャワー室、トイレの広さや数などハード面で認可保育園と規準が若干異なるようですが、基本的にはほとんど同じ環境で保育が行われているようです。・まずは見学から園によって保育方針や雰囲気は異なります。実際に自分の目で見て確かめましょう。1つの園だけを見て決めるのではなく、可能な限り多くの園を見学し、自分なりにどういう園がいいか、イメージを固めましょう。・見学のポイント見学の時間帯によってはお昼寝や昼食に重なり、保育の様子や雰囲気がわからないことも。そこで利用してほしいのが、未就園児向けの行事や、地域に開放している公開行事。先生と子どもたちの関わり方、園全体の雰囲気を知ることができるので要チェックです。・保育園の絞り込みの仕方一番頭を悩ませるのが、保育園の絞込みです。絞込みは、それぞれの家庭で“もっとも優先すべきこと”から考えていきます。家から保育園までの距離を優先するのか、駅や職場からの近さか、また保育園の雰囲気や方針、入園申し込み時の競争率なのか…夫婦でしっかりと話し合い、決めることが大切です。・それでも迷ったら?「保育園の立地>設備>雰囲気」通園は毎日のこと、家や駅、職場からの近さはとても大きいものです。設備として園庭の有無も大切ではありますが、飯田さんは立地を優先して園庭はあきらめました。しかし園庭がなくても、近くの公園までお散歩し、子どもたちを外で遊ばせてくれている様子を見て、必ずしも園庭がマストではないと思ったのだとか。日頃どのように遊ばせているのか、また雨の日はどう過ごしているのかも聞いておくとよいでしょう。その他、衛生面や安全面に対する意識も大切。こちらも確認しておきましょう。・保育園の希望順を書くポイント絞り込みと同時進行したいのが、保育園の希望順。保育指数が高い人は、第1希望から入りたい順で書くことが可能ですが、指数が低い人は通える範囲を広げつつ、保険のためにもできるだけ多くの園を書いておきましょう。入園後、より希望に近い園に入れるように転園届けを出したり、フルタイムで就労を果たしてから、転園を狙うという選択肢もあります。入園申し込みの申請時に気をつけること・必要書類は余裕を持って準備入園申し込みに必要な書類、申し込み締切日は自治体によって異なります。育休中や就職先が内定している人は、勤務先の勤務(予定)証明書が必要。これは夫婦共に提出しなくてはいけないので、早めに準備しましょう(自営業、フリーランスの人は自分で発行)。また、引っ越して間もない場合は、納税証明書が必要になる場合も。こちらも取り寄せ期間を考慮して。・申し込みは締め切り1週間前までに書類に記入漏れがあると、選考基準が低くなるので要注意です。少なくとも締切日の1週間前までには提出し、残りの時間は万が一の不足書類を補充するつもりで動きましょう。・希望園申請、変更のプチ裏技締め切り間近の保育課窓口は大混雑です。園の希望順を12月の締め切りまで変更ができる自治体もあるので、その場合は窓口が比較的空いてる10~11月初旬に一旦申請を済ませ、締め切りギリギリまで希望順を悩んで変更届けを出すのがオススメ。窓口まで行かなくても、FAXで変更可能なこともあるので、こちらもチェックしておきましょう。「保活で最大の敵は孤独と不安です。1人で保活をする心細さと不安を払拭するためにも、児童館などで保活仲間を見つけ、情報を共有することが最後のポイントかもしれません」と、飯田さん。仲間と互いの活動を報告し合いながら、ときに笑いながら保活を進めていけると、心が折れずにがんばれますね。<文:フリーランス記者林未香>
2017年09月23日保活をはじめるとき、ほとんどのママたちは最初に認可保育園をあたってみますよね。園舎の大きさや園庭の有無、十分な職員配置などもさることながら、保育料が安そうだというのもその理由のひとつでしょう。では、実際に認可園とそれ以外の施設では、保育料にどれくらいの差があるのでしょうか。今回は神奈川県・横浜市に住んでいるとある家庭をモデルにして、それぞれの保育料を試算してみました。リベンジ保活中のママ、そしてこれから保活を戦うママたちの参考になれば幸いです。【モデルケース:神奈川県横浜市在住のAさん】・世帯年収750万円(夫400万円/妻350万円)・妻、夫、0歳児の3人家族・通勤、就業時間の関係で、保育時間は11時間(保育標準時間)を希望●(1)認可保育園の場合認可保育園の保育料は、複数の要素をもとに算出されています。【世帯の住民税額】もっと正確にいえば、“市町村民税(東京23区の場合は区民税)の所得割分”の額です。夫と妻の両方に課税されているなら、その合計額をもとに計算します。【子どもの年齢】入園する子どもが、満3歳に達しているか否かも関係します。3歳以上児は「2号認定」、3歳未満児は「3号認定」と呼ばれており、3歳未満児のほうが高額に設定されています。【きょうだい区分】自治体によっては、第2子以降は保育料を割り引いてくれることがあります。条件については各自治体で細かく規則があるので、窓口で必ず確認しましょう。さて、Aさんの家庭をみてみましょう。入園する0歳のお子さんは、「3号認定・第1子」となりますね。およその市民税額から割り出される保育料は、【44,500円】 となります。●(2)認可外保育施設認可外保育施設の保育料は、各施設が独自に設定しています。このため、かかる費用は園によってピンからキリまで。横浜市内のとある認可外保育園に0歳児を通わせているママから、料金や内訳を教えてもらいました。『まず、基本料金が66,000円。さらに2歳児クラスまでは乳児加算として月20,000円かかります。ミルクを園で出してもらうと、それがひと月あたり13,000円。合計で、だいたい毎月10万円くらいかかっています。ちなみに入園料と寄付金も、結構取られました』(30代女性/会社員)保育料を公開している認可外保育施設をいくつか調べてみましたが、毎月7万円〜10万円 程度かかることが多いようでした。モデルケースとなっているAさんの家庭も、その程度の出費は覚悟しておいたほうがよさそうです。●(3)横浜保育室さて、横浜市にはそれ以外にも保育施設の選択肢があります。 “横浜保育室”もそのひとつ。これは、市が独自に設けた基準を満たした少規模保育施設です。通うことができるのは、0歳から3歳未満の低年齢児のみ。保育料は各保育所が自由に設定できますが、上限額は58,100円と認可保育園と同レベル。これを越えて徴収されることはありません。というわけでAさんがこちらに入園した場合、保育料は最大で【58,100円】 となります。横浜保育室では、兄弟割引や低所得世帯への軽減制度もあります。 全施設で施設内調理の給食が実施されており、開所時間は原則7:30~18:30。さらには延長保育もあるという認可さながらの手厚さです。ただし預けられるのは2歳児クラスまで。その後、ふたたび保活をする必要がある点には注意しましょう。横浜市では認可外保育施設に通わせるときの補助金を設けていませんが、そのかわりにこの制度を取っているようです。各自治体で、認可園に入園できなかった場合の補助制度が設定されていることがありますので、必ずチェックしておきましょうね。●(4)家庭保育福祉員「保育ママ」と呼ばれることもあるこの制度。保育士、看護師及び幼稚園教諭の資格や家庭的保育事業の経験があり、認定を受けた人が、基本的に自宅で3名程度の子を預かるというシステムです。保育時間は原則 8:30~16:30で、受入れ年齢は産休明けから3歳未満までの低年齢が対象。保育料は認可保育所に準じて世帯の所得税額に応じて決められています。そのため、Aさんの場合は認可園と同額の【44,500円】が保育料になりますね。ただし、希望しているよりも保育時間は短め。足りない分をファミサポやシッターに依頼するとしたら、+αの出費が必要 です。また、給食はなく、食事は各家庭からの持ち込みがメイン。ミルクやおやつなどの出費も考えなければなりません。●(5)まとめさいごに、もういちどそれぞれの保育施設ごとに保育料を並べておきましょう。・認可保育園:44,500円・認可外保育施設:70,000円〜100,000円程度・横浜保育室:58,100円(最高額)・家庭保育福祉員:44,500円+ファミサポ・シッター代、食事代比べてみるとやはり、最も安いのは認可保育園。ただ、群を抜いて安い、という印象でもないことがわかります。他の選択肢もおさえつつ、幅広い視点で選んでいくことが重要なのではないでしょうか。----------いかがでしたか?今回は料金の比較のみだったので、認可園に軍配が上がった結果となりました。でも、認可外保育施設では英会話や音楽などの独自カリキュラムを行なっていたり、家庭保育福祉員は少人数で手厚いケアをしてくれたりなど、それぞれに魅力的な点もあるものです。保育園選びは料金の比較も大切ですが、保育内容や環境も大事。多角的な側面からみて、じっくり比較検討してくださいね。【参考リンク】・平成28年度利用料(保育料)についてのお知らせ | 横浜市(PDF)()・横浜保育室のご案内 | 横浜市(PDF)()・家庭的保育事業とは | 横浜市こども青少年局(横浜市)()●文/パピマミ編集部●モデル/杉村智子(まさとくん)
2017年03月07日新年度が近づいてきました。認可保育園の一次募集はすでに結果が出ており、明暗分かれている状況ですね。ワーママたちにとって、保活はその後の生活を決める“運命の別れ道”。泣いた人、笑った人、悲喜こもごもだったはずです。そこで今回は、2017年度入園を狙って保活を戦ったママたちを集め、じっくりと話を聞いてみました。無事に入園することができたママから、辛い思いをしたママまで。その戦いの足跡を振り返ってもらいましょう。●(1)「もう満員」見学さえ断られたAさんの話Aさんは看護師。都市部の超激戦区、しかも1歳児クラスへの入園という絶望的な状況を戦いました。『去年のデータを見ると、希望エリアの園はどこも倍率2ケタ。中には定員4人の枠に100人が応募している園もありました。認可への入園は早々に諦め、認可外に絞って保活をスタートすることに。ところが……問い合わせ連絡の段階で、「2017年度入園希望者はもう満員です。入園申し込みを断っている状況なので、見学しても意味ない ですよ」と断ってきた園が複数あったんです。見学さえできないってどういうことなの!?と、怒りと無力感でガックリきてしまいました』(30代女性/看護師/認可外保育園キャンセル待ち)●(2)両親との同居を泣く泣く解消したBさんの話結婚当初から両親と同居し、仲良く暮らしていたBさんは、苦しい胸の内をこう語ってくれました。『娘の誕生を心から喜んでくれ、それはそれはかわいがってくれた両親。私としても初めての子育てなので、両親がついていてくれて心強かったのですが……いざ保活を始めると、同居は指数の減点対象だったんです。エリアも調べられて、近距離だとやはりマイナス。ある情報では、少なくとも市外に住んでないとダメとまであり、困惑しました。ずいぶん悩みましたが、両親に事情を説明し、断腸の思いで別居することに。確かに保育園に入ることはできましたよ?でも、本当にこれが正解なのかいまだに分かりません。親に対しては、申し訳ない気持ちでいっぱい です』(20代女性/会社員/認可に入園)●(3)まさかの不承諾! 裏基準を疑うCさんの話情報網を駆使し、慎重に保活をすすめたCさん。まさかの不承諾通知うけ、人間不信に陥っていると語りました。『ママ友ネットワークには自信があったので、候補園すべてのデータをかなり詳しく調べ上げることができました。その中から、入れそうな園のみをピックアップして応募。もちろん役所には何度も足を運び、窓口の担当さんと顔を突き合わせて自分の指数をシッカリ計算しました。担当さんからも「この指数ならどこかには引っかかると思います!」って言われ、ほっとしていたのに……結果はまさかの不承諾。信じられませんでした。しかも、ほとんど同じ状況・同じ指数のママ友は入園できたんです。役所は「指数で厳密に判断する」って言ってたけど、公開してない裏基準がある んじゃないか と思えてきました。例えば親の職種。わが家は夫も私も普通の会社員ですが、そのママ友のところは、パパは国家公務員、ママは学校の先生なんですよねぇ……』(30代女性/会社員/入園させず育休を延長する予定)●(4)本当なの!? 偽装診断書の噂に戸惑うDさんの話都市伝説のように語られている、偽装診断書や保活離婚の存在。本当にあるようだ、と呟くのはDさんです。『わが家は上にふたり保育園児がいるので、きょうだい加算のおかげで無事入園できました。でも、一人めママたちは必死ですよね。あくまでも噂の域を出ないのですが、「あのママは詐病で半年以上病院にかよい、「自宅で子どもを育てられない」というウソの診断書をもらったから入園できた」だの、「保育園に入るために、一時的に離婚した ママがいるらしい」だのいろいろ小耳に挟みます。確かに診断書などは、保活の強力な武器となります。でも、偽装診断書や保活離婚って違法なんじゃないですか?そうまでして入りたいのかな、そんなに大切なキャリアなのかなと思ってしまいます』(40代女性/公務員/認可園に入園)----------いかがでしたか?働きたいママたちの増加にともない、保活は加熱の一途をたどるばかり。保活ママたちは必死で、子どもの預け先を確保しようと走り回っています。ここには紹介しきれませんでしたが、「預け先がないので自営の店が営業できない」「認可外施設に何とか決まったが、ずっとDVDを見せているような劣悪環境だった」など、苦悩の声は本当にたくさん集まりました。子育てしやすい社会とはいったいどんなものを指すのでしょうか。そんな疑問が頭をよぎった今回のインタビューでした。●文/パピマミ編集部●モデル/坂井由有紀(央将くん)
2017年03月06日共働き家庭にとって、保活の結果は運命の分かれ道。今期、保活に奔走したママたちも、1月から2月にかけてはドキドキしながら区役所からの通知を待っていたのではないでしょうか。通知の封筒は、ひと目見ただけで結果がわかる無情なものです。入園許可の場合、その後の手続方法を知らせる手紙が同封されていて、分厚くズッシリしています。でも、不承諾の場合はたった1枚、不承諾通知が入っているだけのペラペラな封筒……。あの薄い封筒を手にしたときの、悲しい気持ち、悔しい気持ち、絶望するような思い。経験者にしかわからないつらさですよね。でも、歎いてばかりはいられません。保活はまだまだ続くのです。冷静に粘り強く行動し、最後に笑ったママたちはたくさんいます。今回はそんな先輩ママたちに、認可園の一次募集に全滅したらすぐにやるべきこと、やったことを聞いてみました。●リベンジ保活は冷静さがカギ●認可園の二次募集一次募集の結果が出てしばらくすると、二次募集の情報が出始めます。ほとんどの先輩ママたちは、この二次募集にも応募していました。『不承諾通知を受け取ると、ワーッと焦ってしまいがち。でも、こんなときこそ冷静さが大切です。私はすぐに自分が持っている 指数を再計算 し、当落ラインと比較してどれくらい不足しているのか確認しました。当落ラインは役所に聞いても教えてくれません。実際に入園できたママ友に直接聞いてみるのがベストですが、最近ではネット上に情報が落ちていることもあります。粘り強く調べてみてくださいね』(30代女性/会社員/二次募集で認可に入園)再応募の前に必ず、“なぜ一次募集で不承諾になったのか”を分析するのがコツのようですね。また、リベンジする際には園の志望順位も考え直すべきというアドバイスもありました。『できるだけ多くの園の当落ラインを把握しましょう。そして、自分の持ちポイントで入れそうな園を第一志望にするのです。多少遠かったり、希望にそぐわない点があったりするかもしれませんが、そこは目をつぶって。通い始め、慣れてしまえば気にならなくなる部分もたくさんあるものですよ』(40代女性/会社員/二次募集で認可に入園)●認可外への応募認可だけでなく、認可外保育園の情報も調べましょう。こちらはとにかくスピード勝負のようです。『すぐに認可外保育所へ連絡したところ、ちょうどキャンセルが出たということで運よく入園できました。のちに園長先生にきいてみたら、「認可に入園できたご家庭がバタバタとキャンセルを出すので、当落結果が出てすぐは空きが出やすい タイミングなんですよ」とのことでした』(30代女性/公務員/認可外に入園後、認可へ転園)『認可外保育園は、認可園のように指数計算方式を取っていません。早い者勝ちで入園が決まることも多いので、すぐに行動したほうがいいですね。私は数人とバッティングしていたようで、「一番早く入園手続きをし、費用を支払った家庭に決める」と言われてしまい……あわてて銀行へ走りました』(40代女性/自営業/認可外へ入園)●早めにしておきたい、職場への連絡と確認●育休の延長申請育児休暇は、最長で1年6か月まで延長できます。会社によってはもっと延ばせることもあるので、制度を確認しておきましょう。『直属の上司と関係部署に、育休を延長する可能性がある旨を伝えました。最終的にはどこにも入園することができず、2年弱取得することになったのですが、「早めに連絡してくれたので対策を立てることができた。ありがとう」と言われました』(20代女性/会社員/育休延長後、認可外へ入園)●勤務形態を変えられるかの確認『時短勤務、パートへの転向、リモート勤務の可否なども確認しておきましょう。可能性は低いかもしれませんが、訴え続けることで打開策が見えてくることもあります』(30代女性/会社員/リモート勤務に切り替え、子どもは入園させず)●福利厚生制度を確認ふだんあまり気にすることがない会社の福利厚生制度。こういうときこそチェックするべきという声もありました。『会社の福利厚生制度の中に、ベビーシッター会社の割引制度 があったんです。定価で依頼すると大変高額になってしまうところ、グッと安く使うことができたのでとても助かりましたよ』(30代女性/自営業/民間ベビーシッター使用後、認可外へ入園)●その他の預け先も検討しよう●両親などへの打診『こうなったら、なりふり構っていられない!と思って、両親、義両親、叔母や義理姉などあらゆる親戚にヘルプを出しました 。みんな快く助けてくれたし、娘もたくさんの大人たちにかわいがってもらえて喜んでいましたよ』(40代女性/会社員/親戚に依頼後、認可へ入園)●ファミサポやシッター『家庭的保育、ファミサポ、シッターさんなどを片っぱしから調べました。安価なのはやはり行政が行っているサービス。これをメインに使いつつ、足りない部分は民間のシッター会社を依頼してしのぎました。それでも結構お金はかかり、赤字スレスレでしたが、仕事を辞めるよりはいいはず……と自分に言い聞かせ続けてましたね』(30代女性/会社員/ファミサポ等に依頼後、認可外へ入園、その後認可へ転園)●幼稚園ほとんどのワーママたちは、共働きイコール保育園、と考えがち。でも実は、勤務の形態や時間帯によっては幼稚園だって大丈夫なんです。『小規模園に2歳まで入れていましたが、「3歳の壁」にぶちあたり、3歳児クラスへの編入で全滅。そんなときにママ友から「幼稚園でも預かり保育やってるよ!」と教えてもらったんです。16時すぎまで預かり時間を延長することができる幼稚園に入れて、そのまま年長まですごしました。夕方の時間帯は、英語や体操を教えてくれる先生がいらっしゃるので、とても有意義に過ごしていましたよ』(30代女性/会社員/勤務時間を調整し幼稚園へ入園)----------いかがでしたか?保活は本当に厳しい戦いですが、一次で破れても、まだまだ手段はあります。強く賢いワーキングマザーでいつづけるために、しっかりと対策を立て、次の手を考えましょうね。●文/パピマミ編集部●モデル/杉村智子(まさとくん)
2017年02月27日働きに出たい、社会と関わりたいのだけど動ける時間が限られていて…と悩んでいるママも多いのでは?育児をしながら空いた時間を有効に使い、主婦の経験も活かせる“介護の仕事”に注目してみました。介護職にはどんな資格が必要?難しい?資格がなくても介護の仕事はできますが、できれば取っておきたいのが「介護職員初任者研修」。以前は「ヘルパー2級」と呼ばれていたもので、介護の仕事をする上で必要な知識と技術を身につけるための研修制度です。資格取得には130時間の講義と演習を受講する必要があります。陽子さん(44歳)は通信教育と8日間のスクーリングで、約1カ月で取得。教育系の在宅ワークをしていたちよさん(36歳)は、福祉系の学校の土日コースに2カ月通いました。受講料はスクールによって異なりますがだいたい5万円前後~のよう。陽子さんもちよさんも、会社の「資格取得支援金制度」や就職時の「受講料キャッシュバック制度」などを利用したため、実質費用は0~4万円になったそう。これらの制度を利用するには条件があるので、事前にチェックしておくことをおすすめします。「介護職員初任者研修」取得後に継続して3年の実務経験があると、国家資格の「介護福祉士」の受験資格を得られます。合格難易度は6割前後とやや難しめですが、陽子さんは3年勤務した後1万5000円(受験・登録料)で介護福祉士を取得。ちよさんも「介護福祉士」取得を目指し、まずは3年働きたい!」と意欲的です。自分に合った働き方が可能5歳と2歳の小さなお子さんを育てながら働くちよさんの、ある1日の様子を教えてもらいました。6:00起床8:30二人の子どもたちをそれぞれ別の保育園に送る9:00~10:00 通院介助10:00~11:00 家事代行(調理)11:30 帰宅。自分の家の家事。13:30~15:30 家事代行(買い物同行と掃除)16:00 子どもたちを保育園に迎えに行く訪問介護員として働きはじめて1年のちよさん、自宅近くの利用者さんのお宅を週3日訪問しています。主な仕事は買い物代行や同行、掃除や調理などの家事代行、そして通院介助。9時から16時の間で1日1~5時間、訪問介護は直行直帰なのでこれまでの在宅ワークも並行して行えているのだそう。結婚前は看護師として働いていたユミさん(40歳)は、ご主人の転勤と妊娠を機に夜勤のないパートに切り替えました。現在はデイサービス(通所介護)施設で、利用者の血圧を測ったり傷の手当をしたりなど、看護師の資格を生かして働いています。「もともと高齢者介護の仕事が好きだったのと、自分の希望の時間帯で仕事ができるので、働き方が自分にマッチしていています」とユミさん。彼女が働いている職場では自治体から“多様な働き方推進企業”認定を受け、家族の状況に応じて柔軟に働ける環境で、ママたちの離職率も低い傾向にあるのだとか。陽子さんは週4日の訪問介護と週1回のリハビリステーションで勤務。8時半から19時半の間で1日平均5時間働いています。「子どもが3人いるので学校の行事などによって仕事を調節できるし、代行要員がいるのでとても働きやすい」とのこと。時給もよく、その点でも満足しているそうです。介護職のメリットデメリットは?もちろん介護は人のお世話ですから重労働もあり、腰痛・膝痛を持つ介助者が多いのも現実。入浴介助・着脱介助など、力を必要とするものは特に体への負担が大きいのだとか。介護に関わる人の体を守ることもとても大切なので、介護職員初任者研修では体の負担を小さくする動きとコツを「ボディメカニクス」として学ぶそうです。その他介助ロボットの開発も盛んなようですが、それらが現場に普及するにはもう少し時間がかかりそう。重労働だったり、感情移入してしまい時に辛い気持ちにもなる仕事ですが、「利用者さんに“ありがとう”と言ってもらえるのが一番うれしい」とみなさん口をそろえます。自分の家での調理や掃除に家族から感謝されることはまれな中、「この前のごはんおいしかったよ。ありがとう」と利用者さんに感謝されると、やっていて良かったとやりがいを感じるのだそう。「介護と育児は通ずる点も多く、子育て中の私にとって勉強になることが多いです」とちよさん。陽子さんは「親の世代の人との思いを知ったり、関わり方を考える機会となり視野が広がり、何より義母との関係も良好になりました」。それ以外にも子どもにも変化があったのが陽子さん。主婦だった陽子さんは働きはじめたことで、子どもたちに自立心が育ったと言います。と同時に自分が外に出ることで、子どもとの距離感をうまく取れるようになり、親子関係も以前より良好になったと感じています。まとめママの空いた時間を有効に使いながら自分のライフスタイルに合わせて働くことができる介護の仕事。“誰かの役にたてること”、“誰かの笑顔を見られること”にも、大きな意味がありそうです。「やってみようかどうしようかと迷っているのなら一歩前に踏み出してみて」と、介護の仕事に従事しているママたち。高齢者のみなさんはたくさんの知恵を持っているのでとても勉強になりますよ、という言葉が印象的でした。<文:フリーランス記者林未香>
2017年01月24日独身時代は「就活」「恋活」に励んだものですが、ママたちが行うのは「保活」。つまり、わが子を保育園に入れるための活動です。2016年には「保育園落ちた 日本死ね」という言葉が「ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンに選ばれたように、待機児童問題が解消されていない地域は少なくありません。子どもを認可保育園に入れることは、まだまだ簡単なことではないようです。■保育園選考基準の点数制でも違いが出る認可保育園には定員があり、それをオーバーしたときには各家庭の状況をもとに選考します。両親の勤労状況などの「基準指数」と、家庭事情を考慮した「調整指数」によって決まることが多いです。これがいわゆる「点数」(ポイント)というもので、点数や項目などは自治体によって異なります。この数値が高いほど入園しやすくなるというのが一般的です。たとえば、平成29年4月から東京都港区の保育園に入園する場合の基準指数は、週5日以上、つねに1日8時間以上の就労が確認できると「20」ですが、同じ条件でも「内定」の場合では「14」になってしまいます。また、上記のように「20」の条件で働いていたとしても、3ヶ月以上の勤務実績が認められない場合は、調整指数が「-2」となり、合計点が少なくなるので注意が必要です。認可保育園に入りたければ、いかにこの点数を増やすかが重要になります。ただし、うその申告は発覚したときに不正とみなされて退園させられるなどの厳しい措置がくだることもあります。なによりも自分の子に「ズルをして入園させた」という気持ちを持ちたくはないですから、点数を稼ぐための不正申請はやめましょう。■年齢や申請タイミングによって条件が異なるAさん(30歳・1歳児のママ)はシングルマザー。それだけで有利といわれていますが、子どもを認可保育園に入れることはできませんでした。落ちた原因は待機児童が多い地域であることに加え、「申請したタイミングと子どもの年齢ではないか」と考えています。保育園には定員があるので、すでに埋まっていれば年度途中での入園を受け付けてくれません。また、0~2歳までは保育士ひとりあたりの担当できる園児の数が少ないため、なかなか空きがないことも多いようです。Aさんが申請したのは夏で、すでに定員に達していました。そこで翌年の4月には確実に入園できるように、とりあえず「認可外保育施設」を利用することに。いわゆる「無認可保育園」のことです。「私の住む地域では、無認可保育園を利用していると、付加指数として2点もらえます。月謝が高くて厳しいけれど、やむを得ないですね」激戦区の場合、この付加指数の1~2点が大きな差を生みます。さらにAさんは、労働時間を増やすなど、点数を増やす努力をした結果、秋の申請では無事に認可保育園への入園が認められたそうです。無認可保育園を利用すると付加指数があがるかどうかは、自治体によっても異なりますから、自分の自治体の付加指数にどういったものがあるか確認しましょう。いまでは保活のスタート時期は、妊娠中から始まるともいわれています。早めに自分の住む地域の状況を把握して、対策を練ることが重要となってきます。 ■雇用形態を考える結婚を機に退職したNさん(30歳・2歳児のママ)は、子どもが2歳になるまでには仕事に復帰したいと考えていました。しかし、求職中だったためか点数が足りず、保育園に入れなかったそうです。「私の住むところでは、育休中も含めて働いている人は10点ですが、求職中では3点しかもらえないんです」とはいえ、すぐに仕事が見つかるわけではありません。そこでNさんが注目したのが、雇用形態について。保育園の点数では正社員、パートの区別はなかったので、とりあえずパートとして働ける場所を探したといいます。「パートならすぐに見つかりましたが、週5で1日8時間働ける場所は少なくて…。いまは無認可保育園を利用しつつ、フルタイムで働かせてもらえるよう仕事で実績を重ねています。それ以外でも正社員として働ける仕事も引き続き探しています」Nさんは4月から入園させたいと考えていますが、まだ結果待ちとのこと。「働いている実績があると入りやすくなった」という先輩ママの声を信じて、認可保育園に入れることを願っています。■情報収集が要となる各自治体によって保育園入園のための条件が異なりますし、同じタイミングで認可保育園を狙うライバルたちの状況によっても、入園できるボーダーラインが変わってきます。また自治体の調整点数なども年度途中でも変更することもあるので、つねに情報収集をしつつ、できるだけ点数を稼いでおくことが必要です。わからないことがあったら、すなおに各自治体に相談することも有効です。保活では、ママ友の口コミや経験談が役に立ちますが、なかにはグレーゾーンのテクニックがあるので注意が必要です。また、年度によって状況が異なってしまうこともあるので、同じように活動しても希望どおりの結果にならないこともあります。保活をする同志として、気持ちを共有するくらいでいる方がよいかもしれません。ネットの情報をすべてうのみにせず、参考程度にとどめながら、ママ自身は全力で対応するしかないのかも。またつい保育園を入れることだけを考えてしまいがちですが、実際に入園してそこで生活するのは子どもです。その保育園の質や運営状況などもしっかり把握することが大切です。家族のライフスタイルをもう一度夫とも共有しながら、希望園への入園を目指したいですね。
2017年01月11日毎日の暑さにぐったりしがちな夏もそろそろ後半戦。気づけば季節はもうすぐ秋ですね。秋といえば保育園入園を目指すママたちにとっては、夏よりも”熱い”保活がスタートする季節。多くの保育園が翌年度の4月入園の申し込み時期を秋に設定していて、ママたちは翌年度の働き方を考え、保育園を選び、申込書に必要事項を記入し、役所に提出しなくてはなりません。保活に挑むママたちにとってはとても忙しい季節が今年もやってきます。そうは言っても、初めての保活を迎えるママにとっては、申し込み前に何をしておいたらいいのか、わからないことばかりですよね。しかし、わからないまま申し込み時期を迎えてしまうと、思わぬ後悔につながってしまうことも。今回は、働きたいママがこの秋の保活に備え、今すぐやっておくべきことを3つ紹介します。1.自分はどう働きたいのかを明確に決めておくまず、ママはどんな雇用形態でどのくらいの時間働きたいのかを明確に決めておきましょう。もしもフルタイムで正社員復帰したいのであれば、保育園の保育時間中に送り迎えができるかどうか確認しておく必要があります。自治体によって認可園でも延長保育を行っている場合もあるため、どの園ならば希望の働き方ができるのか調べておきましょう。もしもお迎え時間に間に合う園がなければ、ファミリーサポートの利用など、協力者を探しておく必要がありますね。多くの自治体では、保育園の入所優先順位を決めるために、ポイント制を導入しています。たとえば、ある区では、パパ、ママともフルタイムの場合、父50ポイント+母50ポイント計100ポイント、ママがパートタイム勤務の場合は、父50ポイント+母25ポイント計75ポイントとなっています。ポイントが高いほど、入所の優先順位が高くなります。 さらに、兄弟がいる、母子家庭であるなど、各家庭の状況に合わせてポイントが加算されます。自分が住んでいる自治体のポイントルールを確認し、激戦区の場合は「例年、何ポイントの人から入園しているのか」を問い合わせてみるといいですね。私の住んでいる区では、人気の園では満点の100ポイントでも入園できないケースがありました。状況により「短時間勤務では入園できない」と思われる場合には、ポイント制ではなく先着順で入園できる認可外園の利用を検討するか、入園後の勤務時間を考え直す必要がありそうです。2.見学必須園や「早い者勝ち」の認可外は早めにチェックを認可園の中でも、私立園の場合や、特色の強い園の場合は「見学必須」としている園があります。この場合、事前に見学をしていないと申し込みを受け付けてくれない園も。また、見学もいつでもよいのではなく、指定の説明会の日に出席をしないといけない園もあります。日々の育児で忙しいと、つい見落としがちになってしまう情報ですが、まずは自治体の入園申し込みの手引きを早めに取りよせ、熟読しておきましょう。一方、認可外園の入園申し込みは、申し込み順となっている園も多いです。この場合は、働いている、働いていないや、勤務時間に関係なく、単なる早い者勝ちでの受付になります。夏以降どんどん席が埋まっていきますので、気になる園がある場合には早めに見学に行き、気に入った場合は席の確保をしておきたいですね。ただし、確実な席の確保は「認可園を申し込まない場合のみ」としている園もあります。認可園を同時に申し込みする場合には優先順位を下げられててしまう場合があるため、園のルールをよく確認し、場合によっては認可外園を単願にする必要がありますね。3.激戦区では「入園希望理由」で思わぬ差がつくことも最後に、激戦区の保活で入園申し込み前にやっておくべきことは、「入園希望理由欄」に記載することをしっかり考えておくこと。私は実際に子どもの保活に失敗し、区役所に「なぜ入園できなかったのか」を聞きに行きました。私の住む自治体は超激戦区と言われていて、私もフルタイム、両親同居なしで点数は満点だったはずなのに入園不可。窓口に出向き、お迎えが間に合う園が1つしかないこと、両親が病気で育児の手助けが得られず、保育園なしでは働けないこと、復帰しないと退職になることなど、入園できないと困る理由を説明。しかしそれらは、入園希望理由欄には記載していませんでした。理由欄はとても小さく「復職したいため」と、簡単な理由を書く程度のスペースしかなかったのです。しかし、職員の方から「もしも今回のように入園希望に際して伝えたいことがある場合は、別紙を付けてもいいんですよ」という言葉をいただきました。激戦区での選考では、同ポイントの人が複数いる中で選考するため、より明確に入園しなくてはいけない理由を提示している人を選ぶこともあるのだそう。「入園したいのでどうかお願いします」という内容だけの”嘆願書”は受けつけないとしている自治体も多いのですが、入園希望理由を明確に伝えるための別紙であれば参考にしてくれることも。私も二次募集では希望理由書を作成し、無事入園しました。申し込み前に、希望園を絞った理由や働く意思、家族や会社にとってママが働く必要性をわかりやすく記入した用紙を作っておくといいですね。多くのママが保活に向けて動きだす時期。子育てに忙しい中で保育園見学や説明会参加、書類の準備など、バタバタしがちですが、申し込み期限が迫ってから「困った!」という思いをしないためにも、重要なことから早めに準備していきたいですね。<文・写真:フリーランス記者宮澤初恵>
2016年08月15日もうすぐ季節は梅雨…。毎日ジメジメしたお天気に、ムワッとくる暑さ。洗濯物は乾かないし、保育園の送迎は雨ばかりで、げんなりしてしまいます。そんな梅雨の季節に、さらにママたちを困らせる存在といえば「カビ」。 カビというとお風呂やキッチンをイメージしますが、意外にもたくさんのママが経験している困ったカビは、「保育園グッズ」。毎日使用している口拭きタオルやお食事エプロンは、カビが生えやすい保育園グッズの代表格。毎日洗濯をしているのに、乾いたエプロンやタオルに黒いポツポツが…。子どもの口に触れるものにカビが生えてしまうなんて、とてもショックですね。 今回は、子どもたちのタオルやエプロンを守る、カビを防ぐ方法をご紹介します!なぜカビが生えるのかまず、カビが生えてしまう原因を考えてみましょう。 カビは温度が25~30℃と温かく、湿度が80%以上でジメジメした環境でよく育ちます。また、アミノ酸、たんぱく質、脂質などの栄養分をエサとして増殖します。ときには石けんカスでさえエサとなり、カビを増やす原因になってしまうことも。 とくに、子どもの食べこぼしは、カビにとって絶好の栄養源です。保育園では、口拭きタオルを濡らして使用し、使用後はエプロンとひとまとめにしてビニール袋に入れ持ち帰る園が多いですよね。 保育園の中は外に比べて気温が高く、ビニール袋の中には湿気と栄養源…。まさにカビが好む環境ができあがっているのです。この洗濯物をうっかり翌日まで放置してしまったら、すぐにカビの温床になってしまうでしょう。 では、こうしたカビが繁殖しやすい状態になっているタオルやエプロンをカビから守るには、どうすればよいのでしょうか?1.湿っている時間は1分でも短く自宅に洗濯物を持ち帰ったあと、洗濯するまで洗濯かごの中で放置していませんか? タオルやエプロンは、湿っている時間が長いほどカビやすくなります。 持ち帰った洗濯物は、いったん洗濯ハンガーにかけて乾かしておくか、洗濯機の上などに広げて乾かしておきましょう。 また、梅雨時は部屋干し中心になり、干してから乾くまでの時間が長いことも、嫌なにおいやカビの原因です。 除湿器を使うか、洗濯機の乾燥機能を使う、扇風機で送風するなど、できるだけ早く乾くようにするとカビ予防になります。2.熱湯で殺菌するまたカビが発生する前の予防策としておすすめなのが、熱湯殺菌です。カビ菌は50℃以上の熱湯につけることで死滅させることができます。保育園のタオルやエプロンは、1週間に1回ほど、洗濯する前に桶に入れ、上から熱湯をかけて、浸したまま30分ほど待ってから洗濯すると良いですね。 すでに目に見えないカビ菌が付着してしまっている場合でも、熱湯で殺菌することで、そのまま繁殖するのを抑えることができます。 しかしこの方法は、すでにカビてしまったり、ニオイが出ているタオルやエプロンでは、ニオイ戻りがある場合があり、おすすめできません。カビが発生してから慌てて行うのではなく、カビる前に予防策として行っておくことが大切です。また、ゴムが付いているものや伸縮性のある生地は伸びてしまったり、ワッペンなどアイロン接着したものが取れてしまうこともあるので注意が必要です。3.色柄物OKの酸素系漂白剤を使用する40℃程度のお湯1Lに、酸素系漂白剤を10ml混ぜます。その液体に、エプロンやタオルを浸して30分以上待ちます。長く浸しすぎると色落ちしてしまったり、生地を傷める原因になるため、120分以内におさめるようにしましょう。その後すすいでから、ほかの洗濯物と一緒に洗濯をします。 酸素系漂白剤なら、既定の時間内なら色落ちする心配はなし。この方法は、少しにおってきたタオルやエプロンでも復活が期待できます。ゴムが入っていたり伸縮する生地でも伸びることはないので、熱湯消毒できない素材も除菌できて便利な方法です。週に1回ほど、素材やニオイの状態によって、熱湯消毒とどちらか選んで活用すると良いですね。4.重曹水で煮洗いする大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸騰させ、重曹を大さじ1~3杯ほど投入し、混ぜ合わせます。しっかり溶けたらタオルやエプロンを入れ、20分ほど煮洗いします。 熱と重曹の力で、においや菌を効果的に取り去ることができます。 重曹ならば口に入っても無毒なものなので「漂白剤に不安があるけれど、除菌はしっかり行いたい」というママにもおすすめです。しかし、煮洗いは熱湯消毒よりもさらに高温が長く続くため、生地の傷みがおこりやすいです。何度も行いすぎると生地の質感が悪くなったり、色落ちの原因にもなります。ひどい汚れがある場合や、シミやにおいが気になる時のみ行うだけで十分です。5.カビの生えにくい素材のエプロンを使用するそもそも、エプロンの素材によってもカビが生えやすいものとそうでないものがあるようです。 私の子どもが通っている園の保育士さんによれば、カビやすいのは、ナイロン製のシャカシャカした素材のエプロンや 、ビニールと布の二重構造になっているエプロン。こうした作りのエプロンは、古くなると重ねている部分の縫製がほつれ、中に水分がたまってしまい、 その部分がなかなか乾かないことで菌が繁殖してしまうのだそうです。また、ママの手作りでありがちな、かわいいアップリケやリボンなどの飾りがついたものや、へりがバイアステープなどで縁取ってあるものも、飾りの隙間の水分が抜けにくく、そこからカビやすいのだそう。カビにくいのは、シンプルな1枚構造のタオルエプロン。洗濯しやすく、湿気をためる場所がないことがメリットなのだそう。 タオルでも繊維が古くなるとカビが生えますが、ナイロンやビニールと比べてカビを防止しやすいそうです。カビが生えてしまった場合の対策は?どんなに気を付けていても生えてしまう可能性がある「カビ」。カビの胞子は目に見えませんが、宙を舞っているものなので、どんな場所でも付着の可能性があり、ちょっとしたことで増殖してしまいます。もしもカビが生えてしまった場合には、塩素系漂白剤をうすめた液を綿棒につけ、綿棒でカビの部分を叩くようにしみこませ、数分様子をみます。カビの汚れが薄くなってきたら、ぬるま湯で洗い流します。この方法でどうしても落ちない場合、お風呂用の強力カビハイターを直接吹き付けて落とす方法もありますが、どちらの方法でも塩素系漂白剤を使用するため、色落ちの心配があります。酸素系の色落ちしない漂白剤では作用が弱く、カビを除去しきれないのです。一度カビが生えたタオル・エプロンは再発の可能性あり一度カビてしまったタオルやエプロンは、洗ったとしてもカビ菌の根が残ってしまうため、どうしても再びカビやすい状態になってしまいます。思い出のあるお気に入りのタオルやエプロンなら、カビ取り後も注意をしながら使い続けることができますが、新しいものを購入して、カビたものは「寿命だった」と割り切る方が、あとを考えると楽かもしれません。カビてしまう前に今すぐ予防対策を一度生えてしまうと手ごわく残ってしまう「カビ」。毎日忙しいママにとって、カビ予防にかける手間も惜しいものですが、実際にカビを発見したときの衝撃を思うと、少しでも予防対策を行っておくことをおすすめします。子どもたちが口につけて使うタオルや、食事エプロンの衛生面には、とくに気を使いたいもの。今日からタオル&エプロンのカビ対策、始めましょう!<参考URL>◉文部科学省「カビ対策基礎編」◉質素で豊かなエコライフ手帖◉カビの対策・除去<文・写真:フリーランス記者宮澤初恵>
2016年06月02日保育園の数に対し、子供の数が圧倒的に多いと言われる都市部では、保育園は常に満員状態。保育園に入れない待機児童の問題は、マスコミでもとりあげられているようにかなり深刻です。「次の4月になったら1歳の子を保育園に預けて働こう」と思っても、そう簡単にはいかないのです。のんびり構えていては認可保育園どころか、無認可保育園にも入れないという事態に陥る可能性もあります。仕事を持つママは職場復帰までの間に、どこかの保育園入園を決めておく必要があります。早いママは、妊娠中から動き出すと言われる保育園活動(保活)。今回は、この「保活」についてお伝えします。この記事を参考に、少しでも早いうちから情報収集し、保育園入園までの手続きがスムーズに進むように準備しておきましょう。保活をはじめるタイミングママが仕事を再開するのがいつからなのかにもよりますが、0歳児から保育園に預けたいと思っているのであれば、保活は妊娠中にスタートさせなくてはいけません。子どもが産まれてからは、外出も難しいこともありますので、臨月になる前にできることは全て済ませておく必要があります。また育児休暇が明けるタイミングで「1歳の4月から保育園に」と考えているママがとても多いので、1歳児クラスの4月入園は激戦区です。これを避けるために、あえて育児休暇を早めに切り上げて、0歳児から入園させるというママも多数いるのが現実です。また、何歳児クラスであれ、4月から保育園に入園させたいと思うのであれば、12月~1月に申込がスタートする自治体がほとんどです。その前に、どの保育園に希望を出すかを決めるために、保育園見学をしたりする必要がありますので、実質は、秋ごろから保活をスタートさせる必要があります。具体的なスケジュール例7月頃:自治体の窓口やHP,園への見学などで情報収集開始11月頃:各自治体や各保育園で申込書の配布スタート12月:申込書類一式提出1月:源泉徴収票など税金関係書類提出2月:審査後、入園内定3月:入園面接・健康診断等4月:入園・慣らし保育スタート※慣らし保育の期間は子どもの様子を見ながら、個々にスケジューリングされます。最初の2週間程度はフルタイムでの職場復帰は難しいと覚悟しておいたほうが良 いかもしれませんね。知っておくべき!保育園の種類「保育園」と一言で言っても、国による基準を満たし、認定を受けた「認可保育園」と、認可ではない「認可外保育園」の2種類があることをご存知ですか?認可保育園は、原則として保護者が仕事などの理由で保育ができない家庭の子どもが入園対象です。敷地も広く、遊具や遊び場も備えられていて、保育士の数も最低数が定められています。公の第三者機関による監査もあり、安全性が高いとされています。世帯の所得を基準に保育料が決まりますので、家庭によって月額の保育料が異なることも特徴です。保育料の面でもハード面、ソフト面でも、認可保育園は人気があり、入園の倍率も高いため、地域によっては希望してもなかなか入れないこともあります。一方、認可外保育園は、その規模が小さく、遊び場や保育士の数などが十分でないケースも多いようです。ママが専業主婦であっても、枠さえ空いていれば子どもを入園させることも可能です。しかし、その世帯の所得に関係なく、保育料は一律で認可保育園に比べて割高となっています。しかしながら、土日にも子どもを預かってくれたり、保育時間の延長などフレキシブルに対応してくれたりするので便利という声もあります。保育園見学のポイント厚生労働省は、保育園の入園希望を出す際は、事前にしっかり見学をし、以下の点をポイントに希望園を決定することを勧めています。・働き方に合っているか (預かり時間が何時まで延長できるか。年末年始や土日の保育はあるかなど)・園児たちの様子 (表情豊かか。元気に声を出しているか。赤ちゃんが静かに眠れるスペースがあるかなど)・先生たちの様子(人数は十分か。子どもたちと目線を合わせてかかわっているか。保育士資格を持った人が何人いるか。年齢層に偏りはないかなど)・園、施設の方針 (教育方針はどうか。外遊びの頻度はどうか。清潔かどうか。給食の献立の栄養バランスは取れているか。連絡帳などでの家庭とのコミュニケーションは十分か。災害に対する備えがあるかなど)・周辺環境 (近くに公園があるか。風俗店などいかがわしい店がないか。交通量が激しくないかなど)児童館などで、実際に子どもを保育園に通わせているママや、同時期に保活をしているママとコミュニケーションを取りながら情報収集してみましょう。役所への対策は?保育園入園審査の基準となるポイントをあげるためには?保育園入園審査に際しては、各自治体ともに優先順位は各家庭の状況(フルタイム就業かどうか、同居家族がいるかなど)によって割り当てられるポイントが何点あるかで決めています。自治体の窓口に行き、自分の家庭の今の状況ともらえるだろう点数を把握して、対策を練る必要があります。このためには、役所の窓口の担当者と顔なじみになっておくことも大切です。窓口の担当者との関係性をよくしておけば、点数をあげてもらえることはありませんが、現状をふまえた対策方法を教えてくれるからです。また都心部などでは「両親ともにフルタイム就業」で「祖父母も近くにいない」というような、明らかに保育園を必要としている家庭が山ほどいます。ですから、ポイント制といっても、ほとんど同じような点数の家庭が多いのです。認可保育園に入園させる前に一度無認可保育園や託児所に預けている人や、第2子枠が利用できる人、さらにひとり親家庭である人などには、プラスのポイントがつき、入園に有利になることもあります。あなたが少しでもポイントをあげるためにできることを、自治体の窓口の人に相談してみることをおすすめします。また、早生まれのお子さんには「早生まれ枠」を設けている自治体もありますので、確認してみましょう。いかがでしたでしょうか。保育園に子どもを入れるのって、とても大変なことなのですね。保育園活動は、情報量が勝負とも言えます。先輩ママや自治体の担当者、保育園の先生などに、わからないことをいろいろ聞いておきましょう。ママがフルタイムで働く場合は、子どもを1日に10時間ほど預けることになるという人も多いでしょう。小さな子供にとって、1日の約10時間ほどの長い時間を過ごす大切な場所である保育園。親の利便性や経済的な都合だけでなく、子どもを安心して任せられるかどうかをよく考えて保育園活動を進めていってあげましょう。
2016年05月27日子どもを育てながら、働こうと考えているママにとって、保育園選びは最重要課題。起きている時間のほとんどを、保育園で過ごすことになるわけだから、保育園は慎重に選びたいものですね。でも、しっかり見て選んだつもりでも、入園してから「ここを見ておけばよかった」と後悔したという声も。今回は、案外見過ごしがちな、保育園選びのポイントを紹介します。「認可」「無認可」「認証」の違いは何?初めての保活では、認可保育園、無認可保育園、認証保育園の違いがわからない場合も多いですよね。簡単に解説します。認可保育園認可保育園とは、国が定めた、広さや職員数、保育内容等の基準を満たしている施設。公立と私立に分けられますが、保育料は世帯収入に応じて決められているため、どちらも変わりません。私立の場合には園服や指定の体操着等で、公立より費用がかかることがあります。無認可保育園無認可保育園とは、国の基準に満たない保育園のこと。基準に満たないからといって全てが良くないわけではなく、保育園によっては教育面を充実させていたり、独自のカリキュラムで人気を集めている園も存在します。「認可外」だからといって最初から選択肢から外すのは、もったいないかもしれません。認証保育園認証保育園は、都市部の事情にあわせて、東京都独自の基準を満たした施設。個人が経営する場合と、民間事業者が経営する場合で基準が分かれます。自治体によっては、認証保育園に通う場合に補助金が出る場合もあります。上記のような、保育園の種類にも注目しつつ、全体の条件をよく見比べて、保育園選びをしていきましょう。立地や金銭面だけを重要視していませんか?働くママにとって「駅から近いこと」「自分の給料に対して保育料ができるだけ安いこと」は大切な条件です。しかし、こればかりに気を取られてしまうと、もっと大事なことを見過ごしてしまうかもしれません。特に注意するべきは次の3つ。1.園庭の有無や、外遊びの内容は?成長期の子どもにとって外遊びはとても大事です。でも、駅近を重視すると、見過ごしてしまいがちなのが、まさにこの「外遊び」。都内で駅近の保育園だと、外遊びをさせる「園庭」がなかなか確保しにくいのです。園庭の代わりに屋上があったり、毎日近所の公園にお散歩に連れて行ってくれるなど、外遊びはしてくれますが、問題はその内容。駅から近いし、毎日公園に連れて行ってくれるならいいかなと思っていたら、公園に滞在する時間が実はとても短かったり、お散歩のコースが危険だったりと、安心できない場合も。実際の外遊びにさく時間数やコースについても、確認しておくことをおすすめします。逆に園庭がある場合でも、マンモス園の場合は、クラスごとに日替わりで園庭遊びをするため、毎日は出られない場合もあります。また、園庭で植物を育てるなどの活動も、園により異なるため、活動内容は確認しておくと、判断基準になるかもしれませんね。2.ベビーカー置き場はありますか?0歳クラス、1歳クラスの送迎では、ベビーカーを使用したいママもいますよね。そんなとき、園にベビーカー置き場がなかったらどうしますか?自宅が近ければ持って帰ってから通勤できますが、駅と反対側に自宅がある場合、持って帰るのは大変ですよね。園庭があって、一見敷地に余裕がありそうな園や普段は自転車送迎でも、ベビーカー置き場を用意していない園はとても多いです(特に都市部)。雨の日の送迎でベビーカーを使いたいときもあるでしょう。ベビーカー置き場の有無は確認しておきましょう。3.朝のお支度、ママの負担はどうですか?一般的に、認可園は認証園や無認可園と比べて、保育料は安いことが多いです。しかし、この料金の差はサービス面に出ることも。たとえば、朝の登園時の支度。認可園の場合は、着替えやオムツ、ゴミ袋を指定の場所にセットすることも保護者の役目。朝8時から開門する園でも、実際に預けられるのは準備が終わった8時10分過ぎが最短、ということも。その点、認証園や無認可園の中には、荷物一式を園の玄関で先生に手渡せば、そのまますぐに出勤できる保育園も少なくありません。その他にも「おむつは1つずつ記名」「お昼寝布団にシーツをかける」など、保護者がどの程度の作業をするのかという点も、確認しておくべきですね。見学時は育休中で「このくらいの作業は大したことない」と感じても、実際に働き出すと、案外負担を感じるものです。4.アレルギー対応や、おやつの内容は?アレルギーのある子どもにとって、給食のアレルギー対応は重大な問題ですよね。「アレルギーがあるならお弁当を持ってきてください」という園もあれば、細かく個人のアレルギーに対応してくれる園もあります。見学の時点で、対応の状態や、在園時にそうした子がいないかどうか、確認しておくと安心ですね。また、おやつについては、まだ1歳なのに市販の大人用のおせんべいを食べさせてしまう園もあれば、毎日手作りのおやつを提供してくれる園もあります。毎日のことで、子どもの味覚も左右されてしまうため、食事の内容には気をつけて、保育園を選びたいですよね。5.テレビばかり見せていませんか?園庭がない園や、園庭があっても外遊びの時間が少ない園の場合、保育園内でテレビを見せる習慣がないかどうかを確認しましょう。園によっては、夕方のお迎えの時間帯にテレビを見せている園もあるようです。一日のうちわずかな時間なら、仕方ないのかもしれませんが、長時間にわたって見せてしまう園ではないか、気になる方はチェックしてみましょう。テレビに限らず、1日の生活スケジュールを、先生からざっくり聞いて記録しておくと、あとから「外遊びの時間」「食事にかける時間」など、お世話のカテゴリごとに見直すことができて、便利です。6.急な残業や、有給休暇時に柔軟に対応してくれますか?復職すると、パパもママも急な残業がある場合もありますよね。そんなときの対応も、園によって大きく異なります。認可園は保育料が月額固定になっていて、延長保育は別途申し込むことになっているケースが多いです。延長保育を申し込んでいない場合でも、少々の遅れを大目に見てくれる園もありますが、基本的にはNG。延長保育は別料金で月額払いしているため、飛び込みで入ることはできないのです(延長保育の申請も高倍率の場合が多い)。その点、認証園や無認可園では、日によって都度払いで延長保育してくれる園や、軽い夕食を提供してくれる園もあります。こうしたサービスは、急な残業のある保護者には助かりますよね。保育園で夕食を食べてきてくれると、家に帰ってからのコミュニケーションタイムも、多く取ることができます。また、有給休暇に対する考え方もそれぞれで「有給休暇なら基本的に子どもはお休みさせてください」という園と、「パパママの休養のために預けてもらって構いません」という園とに大きく分かれます。実際に働きだすと、有給休暇でも子どもを預けて休みたいと感じたり、家事を片付けたいと思うことも多いもの。そうしたときの保育園の対応は、実はとても重要なポイントなのです。チェックリストを作成し、じっくり検討を保育園選びは、パパママにとって、何が正解かがわかりにくい、難しい問題ですよね。しかし、2人でよく話し合い、重要と感じるポイントを、一目でわかるチェックリスト化して見学をすると、優先順位や、比較ポイントがわかりやすくなるかもしれません。子どもが毎日を過ごす、大切な居場所「保育園」。子どもが楽しく過ごせ、パパやママも安心して預けることができる園を、じっくり選んでいきたいですね。<文・写真:フリーランス記者宮澤初恵>
2016年05月02日保育園の入所選考に落ちたとあるママによって書かれた「保育園落ちた日本死ね!!!」というネット上の文章。これにより“待機児童”や“保活”という問題が日本中の注目を集めることとなりました。当初は突き放すような対応をしていた政府も、 あまりの世論の大きさに急きょ具体策を取りまとめる考えを打ち出すなど、社会全体を動かそうとしています。子どもを保育園に入れるためにいくつもの園をまわったり、子育てのために設けられているはずの育児休業を早期に切り上げて入園への準備をしたりと、落ち着いて子どもを預けることができないという人は少なくありません。そこで今回、保活を経験したことのあるママたちに「保育園が決まるまでにいくつ落ちましたか? 」という質問を行ってみました。あなたはこの結果を見て、多いと思いますか?少ないと思いますか?●保活したママに質問! 保育園が決まるまでにいくつ落ちましたか?・1位:0か所(希望通り)……57%(76人)・2位:1〜3か所……22%(30人)・3位:決まらずに諦めた……8%(11人)・4位:4〜6か所……5%(7人)・5位:7〜10か所……4%(6人)・6位:11か所以上……3%(4人)※有効回答者数:134人/集計期間:2016年3月14日〜2016年3月16日(パピマミ調べ)●半数以上の人が希望通りの園に入れた(落選0)という結果に最も票数が多かったのは『0か所(希望通り)』という回答で、57%(76人)でした。『保活が問題になっていますが、地域差が大きいのだと思います。私の地域では入園を待機しなければならないようなことはなく、希望した園に入る子どもがほとんどです』(30代ママ)『認可保育園に入るには点数が足りないことが分かっていたので、最初から認証保育園を狙いました。それでも決まるまで時間がかかることを覚悟していたので、最初の園に決まったのは運が良かったのだと思います』(20代ママ)希望していたところにスムーズに入園が決まったという人が多いようです。こう聞くと、待機児童などは一部の人だけの問題ではないかとも思えますが、中には最初から自分が入れる園を見定めて行動していたという人も。特に都市部では、希望したところにスムーズに入れるということはまれで、認可保育園に至ってはフルタイムで共働きをする夫婦の子どもでさえボーダーライン ということは珍しくありません。対照的に、人口減少が著しい地区では保育園の定員が埋まらず閉鎖されるところもあるようです。●複数箇所への申し込みは基本続いて多かったのは『1〜3か所』という回答で、22%(30人)でした。『周りには10か所を超える園への申し込みをする人もいましたが、子どものことを考えると「どこでもいい」というわけにはいきません。しっかりと自分の目で見て確かめた園に3つ希望を出し、なんとか1つの園に入れることになりました』(40代ママ)『3つ続けて落ちたときにはさすがに焦りました。あまり大変なことだとは思っていなかったので準備も不十分で……。これ以上落ちると子どもを預けるところがなくなると思い、家から多少離れるものの余裕を持って入園できるところに決めました』(30代ママ)申し込めるところには全て申し込むという方法を取る人もいるようですが、多くのママは信頼できるところを入念にリサーチし、いくつかの園に申し込むようにしているようです。また、二次選考では入園の競争率が上がることが普通なため、一次選考で確実に入れるよう人気の園をあえて外して申し込みを行う という人も。できれば落ち続けるストレスは感じたくないものですが、少しでも条件の良い園に入るために行動することは不可欠のようです。●決まらずに諦めたという人も一定数存在『決まらずに諦めた』という回答をした人は8%(11人)でした。『保活激戦区に住んでいるため、かなり早い段階から情報収集し準備していました。それでもなかなか許可が下りず……。最後まで入園できるところが見つからなかったため、ひとまず両親の手を借りることにしました』(30代ママ)入園できる保育園を見つけることができなかった人が8%いるというのは、決して低い数字とは言えないはずです。子どもを預けることができなければ、復職や仕事探しをすることもままならず、高額な支払い覚悟でベビーシッターを雇う、競争率の低い地方へ引っ越す、仕事を諦めて専業主婦になるなどの選択を迫られることも。しかし、実際にこれができる人は限られるのではないでしょうか。その上、子どもの年齢が上がるにつれ入園の枠は狭くなってしまう ため、競争率の高い地域でもれてしまうとその後の保活に関しても険しい道を覚悟しなければなりません。一刻も早い保育制度の改善が待たれます。----------いかがでしたか?特に激戦と言われる地域では、妊娠が分かった段階で入園の申し込みをしても数十人待ちということがあるなど、抜本的な制度改革を行わなければならないと感じられることもあります。これまで関心を持たなかった人にまで情報を届けることができたのは良いことですが、注目を集めただけで終わってしまっては何にもならない今回の問題。待機児童が増えていることの背景には、保育士の給料の安さなど目に見えない部分にも多くの問題があります。働く女性に限らず、全てのパパママが安心して子どもを産み、育てることのできる社会となることを期待したいものです。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜6位)】保活したママに質問! 保育園が決まるまでにいくつ落ちましたか? | パピマミ()(文/パピマミ編集部・豊田)
2016年03月20日【ママからのご相談】5月に出産予定のプレママです。保活が厳しい地域住まいのため、テレビやネットで「保育園落ちた」的な話題を見るたびに、今から心配になってしまいます。保活がうまくいかず、育休から復職できず退職してしまう人も少なくないと聞きました。 どうしたら無事に子どもを保育園に入れることができるのでしょうか。●A. 「無理はしない」と「取捨選択」がキーワード。パパライターの矢山ユースケ@育休中です。「保育園落ちた。日本死ね」「#保育園落ちたの私だ」といったワードがインターネット界隈に踊り、国会内外でも話題になりました。今この記事を目にしているママの中にも、二次募集やキャンセル待ちの連絡を待っている方がいらっしゃることでしょう。「働くために保育園に入れる」はずが、「保育園に入れるために働くの? 」と思えてしまうような状況。何かがおかしいとは思うのですが、そうは言っても、すぐにその“何か”が変わることはありえません。今回は、無事に激選区での保活を終えた先輩ママのからのアドバイスをお送りします。●保活激選区を勝ち抜いた先輩ママからのアドバイス●(1)認可園は最初から諦める『うちは、私が産休に入れず仕方なく退職しました。そうなると、両親揃ってフルタイム勤務の家庭と比べて基礎点が低すぎるので、認可園は最初から諦めていました。区の補助金が欲しいので、申請だけは出しました』(34歳・1歳児のママ・認証保育園に入園決定)何らかの事情でママが出産前に退職してしまった場合、保活が厳しくなることは事実です。早い段階で認可園は選択肢から除外し、認証園狙いに切り替える のも良いでしょう。●(2)役所への挨拶回りは都市伝説?『区役所へ挨拶回りとか、職員や園への口利きは都市伝説。あれはただの迷惑でしかない ので、やめたほうがいいです。メリットを感じません。そんな暇があったら1園でも多く保育園見学に行ったほうがマシですよ』(32歳・1歳児のママ・認可保育園に入園決定)確かに、意味があるかどうかわからないお役所参りより、保育園見学のほうが意味がありそうですね。それまでノーマークだった保育園でも、見学に行くことで「あ、こんなところに力を入れているんだ」と気づくことができるかもしれません。●(3)入園させたい園の“優先順位”を決める『複数の園に受かった場合、どこに入園させるか優先順位を決めておくといいと思います。保留しておくと、後から即決した人に枠を奪われる可能性もあります』(38歳・0歳児のママ・認証保育園に入園決定)保活激選区では、10園を超える保育園へ入園申込みをすることも珍しくありません。入園希望の優先順位が固まっていれば、上位の園から連絡があった場合には即決できます。もし、入園許可を保留にして他の園への入園を決めた場合、保留キャンセルの連絡は速やかに行うようにしましょう 。あなたが保留しているその枠は、別のママが熱望している枠なのです。●(4)送迎に無理がある園は避ける『2つの園から入園OKの連絡がきたのですが、どちらも微妙で……。片方は徒歩で行けるのですが、最寄駅とは逆方向で、子連れだと30分近くかかるんです。もう片方は職場へ行く途中の駅にあるのですが、ものすごい混雑路線なので、そんな路線に赤ちゃんを乗せていいものかと……。両方お断りして二次募集や5月以降のキャンセル待ちに賭けようかと思っています』(35歳・0歳児のママ・認証子ども園と無認可園で悩み中)保活激選区の場合、通勤途中にある中継駅などの園も候補に上がってきます。しかし、通勤時間帯の満員電車やギュウギュウ詰めのバスに子どもを乗せることはお勧めできません。電車やバスを使わない場合でも、距離的に毎日の送り迎えが厳しく、パパやママの負担が大きすぎるような場所にある園 もお勧めできません。仮に入園できることになっても、「年間を通して通わせ続けられるのか」という問題が出てきてしまいます。【参考リンク】・都内の保育サービスの状況について | 東京都()●ライター/矢山ユースケ(IT系パパライター)
2016年03月14日子どもの保育園や幼稚園、何を基準に選んでいますか? 都心部では特に、プレ保育や見学などをしていくうちに「ここがいいな」と思う園を見つけても、必ずしも入園できるわけではないという現実があります。「保活」の希望と現実について、ある調査が行われましたのでご紹介しましょう。子どもの園選び、希望は叶う?オウチーノ総研は子どもがいる首都圏在住の20歳~45歳既婚女性826名を対象に「 『保育園・幼稚園』に関するアンケート調査 」を行いました。その結果、もともと希望していた認可保育園や幼稚園などに入ることができず、別の施設に入ることになったママが全体では約1割(10.9%)、0歳~3歳では16.7%と、決して少なくない人数いることがわかりました。希望通りの園に入れた人が8割以上いるものの、保活の厳しさが浮き彫りとなったこの調査。子どもを持つ家庭にとっては悩みのひとつとなっているようです。約7割の家庭が園選びで「立地」が重要と回答在宅の仕事をしている私は通勤の必要がないため立地の条件を外し、園庭が広くて芋ほりやみかん狩りなど、自然とふれあう行事が多い園を選びました。一方、調査では「保育園・幼稚園を選ぶ際、重視するポイントは何ですか?」という質問で67.1%を獲得し1位となったのは「立地」。続いて「園内環境」が38.2%、「料金」が35.0%、「保育環境・保育方針」が24.5%、「教育環境・教育方針」が23.0%という結果に。子どもの園選びにおいて多くの家庭では「自宅から徒歩圏内」「通勤経路内」など、預けやすい場所にあるかどうかを重視しているようです。また、園内環境は園庭が広く充実しているか、料金は兄弟姉妹がいても家計を圧迫しない料金設定であるかなどを重視する声も多かったよう。すぐに預けられる・預けやすい、子どもが広々と活動できる園内環境、そして保育料の3つが大きく重視されていることがわかりました。入園前に行った「保活努力」は?「希望の保育園や幼稚園に入園するために、ご自身やご家族が行ったことはありますか?」という質問では「特になし」と答えた人が全体で84.2%いたものの、0~3歳児を持つ家庭では「自身の就労条件を変えた」という人が13.8%。次いで「出産後の職場復帰を早めた」という人も9.2%いました。具体的には「勤務時間を伸ばした」という人が多かった反面、「延長保育のない園だったため、勤務時間を短縮するしかなかった」という真逆の対応をした人もいます。また「0歳の4月じゃないと待機児童になる可能性があったので、生後4ヵ月、4月時点で職場復帰した」など、保育園に入ることを目的として仕事復帰のタイミングを決めた人もいるようです。「ここがいいな」と感じた園にすんなり入れるのが理想ですが、現実はやはりそうもいかないですよね。事前に勤務スタイルを変更したり、産後復帰のタイミングを計算したりと預ける前の準備も大変です。この現状が少しずつでも改善へと向かうように期待していきたいですね。(すだあゆみ)
2016年03月01日こどもと見つけた小さな発見日誌
育児に遅れと混乱が生じてる !!
ムスメちゃんとオコメちゃん
36歳で初めて子どもを授かった長谷川みはるさんは、妊娠6カ月目の妊婦健診で上の血圧が180を超えたことから、NICU(新生児集中治療管理室)のある大学病院へ緊急搬送。その後、緊急帝王切開で501gの赤ちゃん・すずを出産しました。産後、体調は万全とは言えないながらも、保育器の中で懸命に生きる娘のために、母乳がよく出るようマッサージをしたり、退院後は片道約1時間かけて面会に行ったりする日々を送るみはるさん。娘のことも心配でしたが、みはるさんは母乳量が思うように増えないことが不安の種になり始めます。この日も娘のために搾乳をするみはるさん。毎日3時間おきに搾乳しますが、その母乳量に対して不安と焦りが増すばかりで……? 娘にしてあげられる、数少ないことなのに…※「はるえ」⇒「みはる」 母乳量に不安を抱いたみはるさんは、家に来ていた母親に不安を打ち明けます。すると、自分もそんなに母乳が出なかったこと、そのうち出なくなることを笑いながら話しました。深い意味はないとわかってはいるものの、これはみはるさんには突き刺さる言葉で、落ち込んでしまったのでした。 母乳量を増やすためにいろいろと試してみたものの、変化は表れません。そこで、娘の面会に訪れた病院で、みはるさんは思い切って看護師さんに相談してみることに。すると助産師でもある師長さんが、不安な気持ちを理解してくれて、マッサージやアドバイスをしてくれます。このことで、少し心が軽くなったみはるさんは、再び頑張ってみようと思えたのでした。 ◇ ◇ ◇ 母の何気ない言葉に深く傷ついてしまったみはるさんでしたが、看護師さんたちの温かい対応で前向きな気持ちになれたようで、本当によかったです。みなさんの中にも、妊娠中や育児中にネットで心配ごとについてたくさん検索した、という人も多いのではないでしょうか?今回のみはるさんのように、看護師さんや医師に相談することも大切ですので、何か心配なことがあれば遠慮せずに打ち明けてみてくださいね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 >>次の話 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。著者:マンガ家・イラストレーター いもやまようみん
2024年05月07日結婚10年を迎える夫婦に訪れた離婚危機。離婚すべきか、我慢すべきか、そもそも離婚して生活できるのか―。さまざまな思いが交差するお話です。義実家に娘を奪われそうなことに危機感を感じていた妻・景子さん。すると娘の結菜ちゃんに「従兄弟ときょうだいになるの?」と聞かれ、びっくり! 否定すると、残念がる娘に「ママは一緒じゃないけれど、従兄弟のところにいく?」と聞いた景子さん。結菜ちゃんは驚いた様子で「結菜はママと一緒がいい」と言い、景子さんは心底ホッとすると同時に、改めて、娘の未来を最優先に考えないと!と思ったのでした。 離婚後の生活を見据え、実家へ相談に行くと… 離婚後は、実家に戻って生活することを考えていた景子さん。しかし、母にはあっさりと断られ、さらに離婚まで大反対されました。景子さんは、離婚歴のある母なら現状のつらさをわかってくれるかと思ったのですが、離婚して子どもを育てた経験があるからこそ、お母さんは「死ぬまでくらいついて、妻の権利を主張しなさい」と景子さんに告げたのです。それでも景子さんは、不倫はなかったことにはできないと離婚を決意しつつも、「今は離婚の時じゃない。いちばんいいタイミングで離婚届を突き付けてやる」と誓うのでした。 娘の養育費、将来の年金、就職問題…。離婚して苦労した経験があるお母さんは、利己するデメリットについて、リアルに伝えました。娘の未来を最優先に考えたいと思っていた景子さんには、きっと重く響いたでしょう。 あなたなら、景子さんのお母さんの現実的な話を聞いても、離婚話を進めますか?それとも…? 紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2024年05月07日生後10カ月の娘が保育園からもらってきた風邪が、私にもうつりダウン。発熱した私は、夫の帰宅前に晩ごはんを用意することが難しくなってしまいました。仕事中の夫に連絡をすると驚きの返信が……。 なんでそんなことが言えるの!?熱と娘のお世話で体がきついことを、私は仕事中の夫にメールで連絡します。すると、昼休み中の夫から「今日は晩ごはん作れてなくても許す!」と返信が。「許す」というあまりにも上から目線な返答に、とても驚きました。そのメールに返信はせず、帰宅した夫に「私はあなたに許しをもらわないと、休むことができないの? あなたが雇ってる家政婦じゃないんだよ?」気持ちを伝えると、夫はハッとして「冗談のつもりだったんだ……。ごめんなさい」と謝罪。夫は、平日は仕事で家にいないため、育児の大変さや、娘の面倒を見ながら晩ごはんを作る難しさが想像できなかったと教えてくれました。私の風邪が治ったあと、夫に平日の私のスケジュールと、している家事の内容をシェア。すると夫は私の大変さをわかってくれたようで、ゴミ捨てや風呂掃除などは夫が担当してくれることになり、「夕飯が作れないときは遠慮なく言って! ほかの家事もこれからは積極的にするよ!」とも言ってくれました。 夫からあんなにひどい言葉が出たのは、大変で手助けしてほしいのに、そのことを伝えず1人ででモヤモヤしていたことにも原因があると思い反省。その後はきちんと自分の気持ちを夫に伝えるようにしました。最近では家事を積極的にしてくれるようになって、私に気づかいの言葉をよくかけてくれます。 作画/yoichigo著者:越智みのり
2024年05月07日美人な妹に夫を略奪された私。「年収2000万の彼と夢のタワマン暮らしが同時に手に入るなんて最高!」と妹は舞い上がり、夫も私と別れて妹と再婚したい様子。お望み通り離婚してやったのですが……?美人で気が利いて、やさしい私の妹。そんな妹が、私の夫と半年も前から浮気をしていたというのです……。 妹の勘違い「彼ほど私にぴったりの人はいないと思うの!」「お姉ちゃんじゃない他の誰かの夫でも、奪ってたもん!」と妹。妹にとって夫のどこが魅力的なのか、正直わかりませんでした。 「だって、彼すごいじゃない!年収が2000万もある一流商社マンだなんて!」「平凡なお姉ちゃんより、ミスコンで優勝して仕事もできる私の方がお似合いじゃない!」 「お姉ちゃんには悪いけど、彼だって『もうブスの顔は見飽きた』って言ってたし……」と妹はさらに続けました。たしかに、私は妹と比べたら平々凡々。それでも、夫とは良い関係を築けていると思っていました。 「できるだけ早く彼と離婚してね!」「そしたら私、すぐに彼と結婚するから!」と妹。妹と夫、両方から裏切られた私は、しばらくショックで動けませんでした。 離婚の条件その後――。 夫からも離婚を迫られた私。もう何を言っても無駄なようです。 それにしても、義母を施設に入れた途端に離婚を切り出されるなんて……。夫と義母を支えてきた私の努力はなんだったのだろうか、と思わずにはいられませんでした。 財産分与のほかに、私は夫に慰謝料として500万円を、妹には200万円を請求しました。夫は「新生活にお金が必要だから……」と渋りましたが、妹の「お姉ちゃんに慰謝料全額払ってあげて、じゃないといつまで経っても私と結婚できないよ?」という言葉でようやく支払ってくれました。 妹からは「年収2000万の彼からできる限りお金を絞り取りたいだなんて……お姉ちゃんがそんなに強欲だなんて知らなかったよ」とも言われましたが、慰謝料請求は当然の権利だと主張したのが良かったようです。 嘘は言ってないその後――。 慰謝料の件が片付き、私たち夫婦はそのまま離婚。元夫はすぐさま妹と入籍していました。 「年収2000万の彼とタワマンは美人の私に相応しいの!」「ブスなおね絵ちゃんは貧乏人がお似合いなのよw」「彼、年収200万以下だけど」「え?」「一流商社マンで、タワマン最上階で暮らせる人がそんなわけないじゃない!」と一笑されましたが、元夫はただのサラリーマンです。 「彼、私に言ったもん!収入はざっくり200万くらいって」「月収でそれなら、単純計算で年収2000万は手堅いでしょ」と妹。 「彼、収入って言ったのよね?月収とは言ってないんじゃないの?」「信じられないなら、本人に確認してみたら?」と私が言うと、妹は「確認してくる!2000万円は無理でも、さすがに1000万くらいはあるはずよ!」と言って荒々しく電話を切りました。 30代後半の元夫が年収200万以下だとは、妹には信じられなかったのでしょう。しかし、認知症の義母の介護のために介護休暇を取っていた元夫の月収は、新卒時とあまり変わっていませんでした。自宅介護で腰を痛めた元夫はさらに休暇を取っていたため、年収は200万にも満たなかったのです。 そして、私たちが住んでいたタワマンは義母が借りていたもの。同居で介護するために、私たちが移り住んだのです。 認知症になる前の義母はバリバリのキャリアウーマンで、タワマンに住めるくらいの収入があったそう。その義母の貯金や年金はすべて施設への支払いに消えるので、とくに遺産があるというわけでもありません。 その後――。 真実を知った妹は「こんなの結婚詐欺だ、離婚しろ!」と言ったそうですが、夫は「嘘はついていない、君が勝手に勘違いしただけだ」と離婚にはがんとして応じませんでした。元夫は妹をつなぎとめるため、仕事に打ち込んでいるようですが、妹の心はすでに離れてしまっているようです。 誤解を生むような発言をした元夫も元夫ですが、その言葉を自分の都合の良いように受け取り、勘違いしていた妹も同罪です。相手に余計な勘違いをさせないように、言葉の使い方には気を付けようと思いました。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年05月07日休日に家族と庭で過ごしているとき、突然そこへ知らない子どもが勝手に入ってきてびっくりした私たち。あとから現れたその子の親の言動に、モヤモヤしてしまって……。見知らぬ男の子が玄関先に!?長女が1歳のときのことです。天気が良い日曜日で、夫は庭でDIY、私と長女は庭にある小さな砂場で遊んでいました。 わが家は駐車場から玄関まで少し階段があるのですが、私たちが気づかない間に、2歳くらいの男の子が入ってきており、玄関前に立っていたのです。 近所の子ならある程度は顔がわかるのですが、見たことがない子だったので私も夫もびっくりしました。 何を聞いても返答してくれない私は急いでその子に「どこから来たの? お母さんは?」と聞き、夫も「お家はどこらへん? 誰と来たの?」と聞きましたが返答してくれません。 そして急に座り込むと、わが家の玄関の前のタイルに埋め込んである小さな小石を指で触りながら、「取れないの? これ」と聞いてきました。 やめてほしいなと思いながら、もう一度「お母さんは?」と聞いたところに、男の子のお母さんらしき女性が「こんなところにいたの?」と玄関先まで階段を上ってズカズカと入ってきたのです。 非常識な言動にあぜん…男の子のお母さんの行動に、私も夫もあぜんとしてしまいました。「お邪魔します」や「勝手に入ってすみません」などのひと言が一切ないのです。男の子のお母さんは、うちの長男を見てニコニコしながら「何歳ですか?」と聞いてきたので、「1歳です」とだけ伝えた私。 その後、男の子は少しの間、玄関タイルの小石を取れないか触って「バイバイ」と言い、お母さんに手を引かれてわが家の斜め前の家へ帰って行きました。どうやら、斜め前の家の親族か友人のよう……。驚いて何も言えない夫と私は、子どもの行動は仕方ないとはいえ、保護者の方の対応には正直あきれてしまいました。 非常識な親子が帰って行ったとき、斜め前の家のご家族も外に出ていて、子どもがわが家に来ていたのを見てたのに、私と目が合っても全員知らんぷり。普段から、夫婦共にあいさつなどもなく、そっけない方たちという印象だったのですが、今後の関わりは最低限に留めようと思った出来事でした。 イラスト/森田家著者:やまぐち さき
2024年05月07日亮太さんは妻の麻耶さん、4歳の息子・和馬君の3人家族。亮太さんは、麻耶さんに対して不満があり、会社で寝泊まりして1週間になります。亮太さんが家を出ることになった理由とは……?何を伝えてもいつも屁理屈ばかりの麻耶さんに、亮太さんはいつしか「話し合うだけ無駄」と考えるように。しかも、麻耶さんは隠れて浮気をしているようで、和馬君をしっかりと見ていないこともしばしば……。夫婦の溝はますます深まるばかりです。そのうち亮太さんは、家庭のことを考えるだけで体調不良を感じるようになってしまいます。そんな亮太さんを見かねて、社長はメンタルクリニックへの受診を提案。「この先どうなるんだろう……」と不安に思う亮太さんでしたが、たまたま仕事帰りに立ち寄ったコンビニで、和馬君と同じ幼稚園に通う凛ちゃんのママ・保奈美さんと遭遇。立ち話から彼女が離婚したことを知った亮太さんは、離婚した保奈美さんを羨ましいと感じてしまうのでした。 数日後、社長の提案どおり、メンタルクリニックを受診した亮太さんは……? 亮太さんについた病名は… 診察室に呼ばれた亮太さんは、自分に起きている体調不良や違和感、これまでの経緯などを医師に詳しく説明していきます。 さらに、家での生活が息苦しいこと、生きる意味を見出せなくなることなどを隠すことなく打ち明ける亮太さん。 結果、話を聞き終えた医師からその病名を「ヒステリー球」と診断されるのでした。 これまで内科や胃腸科、循環器内科などさまざまな種類の病院を受診した亮太さんですが、はっきりとした診断がつくことはなかったようです。 明確な異常がないと言われても、体調不良が続けば不安になるのは当然のこと。亮太さんはこれまで医師から「異常なし」と言われるほど、どこか釈然としない思いを感じていたはずです。 そういう意味では、初めて自分の今の状態に病名がついたことは、亮太さんにとって大きな安心感につながったかもしれませんね。 信頼できる医師のもとで適切な治療を受けられれば、きっと亮太さんの体調は快方に向かうはず。 麻耶さんとの今後を考えるためにも、まずはしっかりと元気な状態に戻ってもらいたいですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター くろねこ
2024年05月07日赤ちゃんが初めて目を開く様子をご紹介!生後間もない赤ちゃん♡ 生まれて初めて目を開ける様子を見守っていると……!?生まれて初めて目を開ける瞬間予想外の表情に思わず爆笑!生後間もない赤ちゃん♡すやすやと気持ちよさそうに眠っています。 すると…… 少しずつ目を開け始めました!!初めての世界はどんな光景が見えるかな?……と思いきや!! まさかの表情に、ママとパパは笑いをこらえることができません!!「ひょえ~」という声が聞こえてきそうな表情ですね。 そしてすぐに、うつらうつらし始めて…… 夢の中の世界へと戻っていった赤ちゃんなのでした。赤ちゃんが生まれて初めてみた光景は、ママとパパの笑い溢れる世界だったでしょうね。 動画のコメント欄には、「一緒に笑っちゃった! 両親の笑い声で愛されているのがわかる」「『ほぉ〜これが世界かぁ』みたいな表情、好き」「記念すべき初瞬きで両親の笑いをかっさらうの最高すぎ」など、両親と一緒に思わず吹き出した人がたくさん! ママとパパが、この愛らしい瞬間に立ち会えたことは奇跡!成長するにつれて、その瞳でさまざまな新しい景色を見ていくのでしょう。これからの成長が楽しみですね♪ 画像提供・協力/@__e.s.75さん
2024年05月07日