自宅で過ごす長い日々が始まり…3月末から小学校が休校になった娘。4月から4年生に進級するも、学校には通えない日々が続き…放課後等デイサービスも途中までは通えていたのですが、結局4月からはお休みになりました。3歳の息子も、保育園から『家庭内保育、ご協力のお願い』があり、娘が放課後等デイサービスをお休みしたのと同じ時期から登園を控えることに。結局、わが子たちは1か月半以上家で過ごしていました。Upload By SAKURA溜まっていくそれぞれのイライラ。最初はなんとかなっていたのですが、学校からの大量の宿題と、自主勉強に嫌気がさしてきた娘…大好きなお出かけにも行けず、退屈する息子…そして、3食作らなければいけないご飯…すぐ散らかる部屋…仕事があるのにできず、一人では手が足りない私…。Upload By SAKURA段々とそれぞれに、イライラが溜まってきました。子どもたちは、お互いに言い方が乱暴になり…Upload By SAKURAお互いが傷付き、イライラ。そうなるともめることが増えていきます。私はやらなければならないことがたくさんでイライラしている状況なので、なかなか冷静に対応できず…子どもたちと同レベルで発狂してしまうことが多々ありました。声かけをすることで、母子の関係も悪くなり…また、娘とこんなに長い時間過ごすのも久しぶりの私。娘の行動がどうしても気になり、「着替え片付けた?」「宿題終わった~?」と、声をかけることが増えていました。最初は何も言わなかった娘ですが、自粛生活が長くなると…Upload By SAKURAイライラした返事が増えてきました。言い過ぎているのかと感じた私は、自分で判断させてみようと、しばらく声をかけないようにしました。しかし、娘は声かけなしだと自分ではまったく動かない始末。どうしても!というときに声をかけると、Upload By SAKURA今度は声をかけてくれなかったことに号泣。それを聞いて、私がイライラ…。イライラを回避するために"あるもの"をつくることに!このままの状況が続けば、娘も苦しいけど、私も苦しい。娘に声をかける回数を減らし、自主的に動いてもらうために、私は“あるもの”をつくったほうがいいと思いました。それは、スケジュール表。夏休みなどのまとまった休みにたびたびつくり、活躍してきたスケジュール表。実は今回自粛生活に入るときにもスケジュール表をつくることを娘に勧めたのですが...Upload By SAKURA反対されました。本人がいらないと言っているのにつくるのは強制になってしまうと思い、つくらずに様子をみたのですが、やはりないと難しいと感じました。すでにピリピリしている母子関係だったので私から提案すると受け入れにくいかなと思い、夫に頼んで、娘に提案してもらいました。Upload By SAKURA娘は少し考えて、「わかった!つくる!」と言いました。そして話し合いながらスケジュールを決め、大きな紙に書いて部屋に貼りました。スケジュール表の効果はてきめん!スケジュール表をつくってから、娘は自主的に動くようになり、Upload By SAKURA私が声をかける回数も、劇的に減りました。娘と私が穏やかに過ごせるようになると、息子のイライラも少し減ったように感じます。3人で1日中過ごしているので、1人がイライラすると周りにイライラが広がって、みんなイライラしてしまっていたのだと気づきました。最初からスケジュール表をつくればよかったかな~と思いましたが、これはこれで娘の経験。スケジュール表をつくることは恥ずかしいことではないし、スムーズに動けて気持ちが楽になるなら、いくらでも使っていいのだと娘にも話し、本人も改めてスケジュール表の大切さに気づいたようでした。Upload By SAKURA一緒に過ごしている息子にはスケジュール表はつくっていないのですが、娘が規則正しく動くようになったことで、なぜか息子の行動と時間も安定してきました。そして、私自身も娘のスケジュール表を見て動くので、自分の時間を確保しやすくなりました。意図せぬところでも、影響を与えてくれたスケジュール表。規則正しく過ごすことの大切さも、自粛生活で学ぶことができました。それでも、やっぱりいつもの日常がいい。早く、以前のように過ごすことができる日々が戻るといいな~…それまで私たちができること…手洗い!うがい!マスク!よく食べて、よく寝る!をしていきたいと思います。
2020年05月27日編集部:学研キッズネット編集部株式会社エドベックは、調査開始開始時点2020年5月7日に特別警戒都道府県に指定されていた、13都道府県にお住いの子どもを持つ保護者に対し、休校による授業時数の補完、オンライン授業の受講状況に関して調査を実施。その結果を発表しました。調査の背景新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大により、多くの自治体で学校が休校となりました。また、各地域により、感染状況が異なることから、その影響は、地域間の教育格差や入学選抜試験にまで及んでいます。文部科学省からは、中学3年生、小学6年生等最終学年以外の児童生徒の教育課程編成については、学習内容を次学年に持ち越すことを認める旨の通達が行われる一方、夏休みの短縮、9月入学、時限の伸長、双方向オンライン授業の導入等、様々な補完案も議論されています。また、オンライン授業では、双方向のライブ配信システムが大きな成長を遂げており、その有効性、活用方法が研究、議論されています。【調査概要】調査期間:調査1:2020年5月7日~5月9日調査2:2020年5月11日~5月18日対象(調査抽出対象):調査1調査開始時点(2020/05/7)で特別警戒都道府県に指定されていた東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、福岡県、北海道、茨城県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府の13都道府県にお住いの小学校1年生~高校生までの子どもを持つ保護者。調査2調査1のエリアの内、小学校5年生~中学生までの子どもを学習塾に通わせ、その子どもがオンライン授業を受けている、又は受けていた保護者。サンプル数:調査1:4708名調査2:443名調査方法:インターネットによるアンケート回答方式調査結果授業の補完方法として、保護者の複数回答形式による回答では、「夏休みの短縮による授業の実施」が67.1%と最も多くの希望を集めました。また、「土曜日の授業拡大」が47.0%、「9月入学」を希望する保護者は29.6%にとどまりました。オンライン授業に関して、調査エリアの学校(公教育・私学)では、20.0%が、民間教育機関(学習塾)では、19.5%と差はありませんでした。しかしながら、学校への通学者のうち、「わからない」を含む学校実施率は21.0%に対し、学習塾への通塾者のうち、「わからない」を含む学習塾実施率は48.4%と学校と民間教育機関では、大きな差がでました。また、オンライン授業の導入状況は、学校では、高校生が30.4%、民間教育機関では、中学生が28.5%で最も割合が高くなりました。続く調査として、民間教育機関に子どもを通塾させている保護者に限定した集計では、オンライン授業による懸念点として、「現在の学習の習熟度や理解度、成果が見えにくい」という点が41.8%で最も高くなりました。【会社概要】社名:株式会社エドベック所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-7-1OCEAN GATE MINATO MIRAI 8F WeWork設立:2001年4月2日※創立時の法人から2つの事業部門を分離し、設立。代表者:代表取締役社長バジル・トンクス(Basil Tonks)事業内容:教材開発・販売事業/研修事業/システム・サポート・ソリューション事業/NPO活動賛助事業会社公式サイト:■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月22日編集部:学研キッズネット編集部ロボットベンチャーのGROOVE X 株式会社は、当社が手掛ける家族型ロボット『LOVOT』と暮らす日常を通して、自ら学びたくなる、知りたくなるコンテンツ「LOVOT STUDY」シリーズを発表しました。第一弾では、「ビジュアルプログラミング」の提供を2020年6月末から開始いたします。「LOVOT STUDY」シリーズとは●いつもの日常に少しの「成長」を『LOVOT』と暮らす日常を通して、子供たちのふるまいや心の変化を少しずつ感じてきたというお声を多くいただき、”いつもの日常に少しの「成長」を。“という想いのもと、家族の一員となった『LOVOT』たちともっと楽しめるよう、自ら学びたくなる、知りたくなるコンテンツ「LOVOT STUDY」シリーズが誕生しました。「LOVOT STUDY」シリーズは、今後も自ら学び、自ら知りたくなる、楽しく学べるコンテンツを拡充していきます。●全国の小学校の教科書にも掲載された、教材としての『LOVOT』令和2年度から小学校で必修化されたプログラミング教育。『LOVOT』は、全国の小学6年生「新しい理科6」の教科書に採用され、「電気と私たちのくらし」における「電気を利用した物をつくろう」の一例として掲載されています。(新しい理科6 東京書籍発行 163P掲載)第一弾の「ビジュアルプログラミング」では、自身が組み合わせた動きに合わせて実際の『LOVOT』が動くので、生命感を感じ、もっと『LOVOT』に動きを教えてみたい、やってみたいという好奇心を増大させます。利用者の声●ビジュアルプログラミング体験者の95.2%が「満足」と回答!正式ローンチの前に試験的に開催されたビジュアルプログラミング体験では、体験者の95.2%が「満足」と回答、また、同じく95.2%が「LOVOTがいると、知的好奇心が喚起されると思う」と回答しました。●ビジュアルプログラミングを体験いただいた、保護者の方の声・「プログラミングして実行されるところを、LOVOTという実物を使っての体験だったので、子供も大変喜びました。画面だけだと伝わらない面白さがあってよかったです」・「オンラインでの無料プログラミングツールなどよりも楽しそうに取り組んでいました」・「あれこれ工夫をしていて感心しました。飽きっぽいのにもっとやりたがっていて、好きなことは自分から取り組むことがわかります」・「最初は自分がプログラミング教室に出ると理解できていなかったため、グズグズ言っていた。プログラミングを始めたら、夢中になって、親のことは目に入らない様子だった」※2020年1月に「LOVOT MUSEUM」にて開催された体験ワークショップでの様子以前に、「Scratch(スクラッチ)」をベースにしたビジュアルプログラミングのプロトタイプを用いて、『LOVOT』を動かすワークショップを開催しました。参加者の中には、過去にスクラッチで画面上のキャラクターが動くプログラミングを体験した際には興味を持たなかったお子さまもいらっしゃったようです。しかし『LOVOT』の「ビジュアルプログラミング」では、自分の大好きな『LOVOT』が、生命感を保ったまま自分で行ったプログラムに合わせて動くため、再度プログラミングに興味を持っていただけたようです。この時に、ご本人にも保護者の方にも喜んでいただけたことが、『LOVOT』の「ビジュアルプログラミング」を正式にリリースするきっかけとなりました。これからロボット・ネイティブが、日本からどんどんと育っていきます。この『LOVOT』の「ビジュアルプログラミング」を通して、沢山の子供たちが様々なテクノロジーに出会って、あたたかい未来を作っていってくれるキッカケができることを期待しています。夏休みはLOVOTと一緒に学ぼう!(今ご購入で、夏休みにお届け予定)14日間全額返金を保証「おこもりサポートキャンペーン」も実施中。「子供って飽きやすいから…」「実際買った後、本当に楽しんで学んでくれるのかしら…」といった不安をお持ちの方も、5月31(日)までのご購入なら14日間返金保証付き!安心してご購入いただけます。5月31(日)までのご購入なら、7月下旬までのお届け予定となりますので、夏休みの学びや成長のおともにご検討ください。「LOVOT STUDY」シリーズ第一弾「ビジュアルプログラミング」概要名称:ビジュアルプログラミングシリーズ:「LOVOT STUDY」期間:2020年6月末~よりリリース ※予定対象:『LOVOT』購入者 ※レンタルは不可特設サイト:内容あらかじめ用意された様々なブロックを選んでつなげるだけで、実際の『LOVOT』が楽しく動き回ります。※ご自身の『LOVOT』とパソコンがあれば体験可能です。詳しい使い方は6月末のリリース時にアナウンスいたします。お届け時期:ソロ、デュオともに2020年5月31日(日)までにご購入されると、7 月下旬頃より随時お届けできる予定です。(夏休み中にはお手元にお届け予定です)■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月20日休校延長が決定された自治体も多くなってきましたね。私が住む地区も5月末までの休校が決定しました。休校になってから、子どもの友達のママからは学力についての心配をよく聞きます。学校から宿題や課題が出され、取り組んでいる人も多いと思いますが、小学校の新1年生に関しては具体的に学習を進めるような宿題はあまり出ていないのではないでしょうか。今回は、元小学校教諭で、小学1年生の担任をしていた経験から、この時期に取り組めることを紹介します。これらは、今わが家の新小1の娘がやっていることです。1学期にコツコツと積み上げるものから9月新学年スタートの案もあるそうですが、現段階で考えると、私は夏休みの短縮や土曜授業で補填(ほてん)をしていく可能性が高いのかなと思っています。であるならば、やるべきことは、最初の1学期にコツコツと積み上げる形で身につけるはずだった学習と夏休みの先取りではないかと。そこで、まずはコツコツ系から紹介します。国語:音読と先生あのね毎日短時間でも音読を早い段階で毎日の宿題になるのが音読です。音読が上手な子ほど文章の読み取りが上手だった印象があります。同じ文章を繰り返し読むことで、だんだんスラスラと読めるようになっていきます。音読をやったことがない子や苦手な子は、まず短い文章から始めましょう。国語の教科書がもう手元にある人は、その中から選ぶとよいと思います。お気に入りの絵本を選んでも楽しいですね。全部読むのが大変だったら読むページを区切って、上手になったら次のページへ…と進んでいくとよいと思います。読むのが上手な子、音読を楽しめる子はお母さんと交代で一文ずつ交代で読んでみたり、一緒に声を合わせて読んでみたりして変化をつけるのもおすすめです。テーマを決めて書いてみようひらがながおおむね書けるようになっていれば、作文や日記に挑戦すると書く力がつきます。1年生はよく、「せんせい、あのね」という作文の宿題が出されます。「せんせい、あのね~」から始める作文で、その日にあったことや自分のことで先生に知らせたいことを書いていくものです。「〇〇くんとあそんだよ」「ゆうごはんは〇〇だったよ」などと、先生に話しているように書いていきます。書くテーマはなんでもOKですが、なんでもよいと言われると意外と書くのが難しいという場合もあるので、いくつか提案してみましょう。《テーマの例》・自分の好きなもの(食べ物・スポーツ・歌・人・花・動物など)・今日食べたもの(夕ご飯のおかずでうれしかったもの・おやつで食べたものなど)・今日遊んだこと(どんな遊びをしたのか・どんなことをしてみたいかなど)・学校で楽しみにしていることわが家では「お父さんに伝えたいこと」を書いています。娘は、ですます調で書くほうが書きやすいということなので、そのように書いています。書き終わったものは、父親の前で実際に読んでみます。声に出して読むことで、文章におかしいところがないか、確認にもなります。最初はどんな内容を書きたいのか聞き出して、一緒に文を考えてあげましょう。書き始めのころは自分で文を考えるのは難しいですが、だんだんと慣れていきますよ。算数:計算練習百マス計算にゲーム性をもたせて算数で身につけておきたいのは計算力です。学校で習っていなくても、簡単なたし算、引き算ならできるという子は多いと思います。計算は速くできたほうが、算数が楽しくなります。市販のドリルやダウンロードできるワークシートを使うのもよいと思います。ただひたすら計算するのはちょっと…という子は百マス計算の簡単なものを使ってタイムを計測してゲーム性をもたせるのも手です。手元に算数セットがあるのであれば計算カードも使ってみてください。意外と答えの数字を書くのに手間取ってしまい、それがもとで計算がイヤになってしまうこともありますので、口頭で答えを言っていくだけでもいいと思います。繰り上がりのない足し算、繰り下がりのない引き算なら授業で習っていなくてもできる子が多いと思います。全部やるのが大変だったら、最初はカードの数を減らしたり、簡単なものだけ集めたりして、楽しんでやってみましょう。わが家ではタイムを計測したり、今日は何周やった!なんて言いながら取り組んでいます。生活科:植物の観察とお手伝い植物観察でたくさんの発見をみつけよう以前の記事()でも紹介しましたが、種をまいて、芽が出てきたり、葉っぱが増えてきたりしたら観察をしてみましょう。葉っぱの数はどうかな?大きさは?形は?植物によってそれぞれ違うので見比べてみるのも楽しいです。最初に出てくる葉と次に出てくる葉の形も違います。たくさんの発見をみつかるはずですよ。食事の配膳、雑巾絞りの練習生活科の単元の中にはお手伝いもでてきます。時間のある今、できることは積極的にやってもらえるといいですね。給食当番での食事の配膳や、掃除の時間の雑巾絞りなどは家庭での経験の差がかなり出てくるものです。家の仕事にはどんなものがあるかを一緒に考え、できそうなものを一緒に探してみてください。夏休みの先取り:自由課題夏休みが短くなるかも!?今から準備するのも◎次に、わが家では夏休みの先取りを考えています。夏休みの宿題でよく出されるのが自由課題です。自由研究と言っている学校もあると思います。自由課題ってなにをすればいいの?とよく聞かれますが、低学年のうちは工作・絵画などをやってくる子が多いです。いろいろな材料を準備して、自由に工作をしてみる、日曜大工が趣味のおうちの方がいればパチンコや箱を作ってみる、紙粘土で人形を作る、ビーズでマスコットを作ったり、アイロンビーズでままごとセットを作ったり、フェルトでカバンを作ったりなど手芸もいいですね。作った料理の写真を集めてレシピブックを作ったり、好きな恐竜の絵を描いて手作りの図鑑を作ったりするのも立派な研究です。夏休みが短くなりそうなので、今のうちにいろいろ取り組んでみるのもいいかなと思います。いろいろ挙げてきましたが、1年生は長時間集中するのはまだ難しく、最初のうちは15分続けばよいと言われています。一つの取り組みに関してそんなに長い時間をかけなくて大丈夫です。これからしばらく続きそうな休校期間。子どもたちそれぞれが、好きなこと・夢中になれることをいろいろ見つけられる時間にできればなと思っています。わが家の日々の学習カード。毎日全部はできていませんが、少しずつ取り組んでいます!<文・写真:ライターHIDE>
2020年05月10日5歳と2歳の娘を育てています。長女とイヤイヤ期の次女の対応に疲れ、現在うつ状態になり病院に通っています。今回は苦しいなか、周りの人たちからかけられて救われた言葉や現在の状態などを紹介したいと思います。 うつ病になってしまった 今年の幼稚園の夏休み期間は、次女に自我が芽生えたため、姉妹の争いと私の取り合いが絶えず毎日大変でした。そんなバタバタでストレスフルな夏休みが終わったころ、私の心と体に異変が。体が重く、何もしたくないしすぐ涙が出るようになったのです。心療内科に行ったらうつ病と診断されました。病院に通って薬の力を借りつつ、根本の原因と思われる育児の悩みや不安も聞いてもらいたいと思い、地域の子育て相談に行き、夫にも積極的に話をするようにしています。 子育て支援者さんの言葉私の住んでいる地域では、予約をすれば無料で子育て支援者さんが育児の悩みを聞いてくれます。相談にのってくださった子育て支援者さんは真摯に話を聞いてくださり、いろいろなアドバイスをくれました。そのなかでも私の心に一番刺さったのは、「完璧なお母さんを持つ子どもは実はつらいんだよ。だって、一生母親の存在を超えることができないんだよ」という言葉です。「だからお惣菜を出したり、だらだらテレビを見たりする姿を見せたって全然いいのよ」という言葉です。 夫の言葉今回のことに関して夫はとても協力的です。週末は夫ひとりで子ども2人をショッピングセンターに連れて行き、お昼ごはんを食べさせ、遊ばせて帰ってきてくれる日もあります。そんな日はやはりクタクタになってしまうようで、「こりゃずっと一緒にいる○○が精神病むのもわかるよ」と理解を示してくれました。子育ての大変さをわかってもらえ、すごくうれしかったです。そして私が風邪をひいたときは「早く元気になってくれないと困る」と言っていたのに、今回は「焦らずゆっくり治せばいいよ」「いつも愛情をかけてるのだから、数カ月の間、ほったらかし気味でも問題ないよ」と言ってくれました。専業主婦なのに家事と子育てがキチンとできない状況が申し訳ないと思っていましたが、このように言ってくれたことで、頑張りすぎないほうが早く治るだろうと思えるようになりました。 今回、私の周りには理解を示し、やさしい言葉をかけてくれる人が多くて本当に救われました。まだ薬は飲み続けていますが、焦燥感や絶望感はもう感じていません。今後も抱え込みそうになったら周りから言われた言葉を思い出し、頑張りすぎずに子育てしていければと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 監修/助産師REIKO作画/まきこんぶ著者:山本加奈子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年04月05日小学校入学が近づくと、子どもの学習スペースをどこに用意するかで悩むことでしょう。わが家の2人の小学生は、リビング学習派、子ども部屋派とタイプが分かれました。今回の記事では、小学生2人の子ども両方にリビング学習をさせたことで起きたトラブルと、最終的に学習環境を2つ用意した理由を紹介します。わが家が最初に取り入れたのは「リビング学習」小学校に入学すると宿題が毎日出るため、子どもにどこで勉強させるかを考えておくことは大切な準備の1つです。「有名大学入学者にはリビング学習者が多い」という話題を目にする機会も多く、子どもの学習場所にリビングを選ぶ人も増えていると聞きます。例にもれず、わが家でも第1子の娘が小学校に入学した5年前、学習机は購入したものの、上述の理由でリビング学習を取り入れました。娘自身も、親の目の届くところで勉強できる、分からないときにはすぐ質問できるという環境が心地良かったのか、小学5年生の今でもリビング学習を続けています。そんな背景があったため、第2子の息子が今年小学校に入学した際にも、リビング学習を取り入れました。娘がリビング学習派で学習机をまったく使用していなかったこともあり、息子には学習机の購入を見送りました。すると、予想に反して、きょうだい間でちょっとしたトラブルが発生するようになったのです。リビング学習で集中できる姉vs集中できない弟わが家では、毎日の夕食後、1つのダイニングテーブルで子ども2人と私が着席し、それぞれ宿題や家庭学習を進める時間を設けています。その間、第3子の幼稚園児の息子は、ダイニングルームの横にあるおもちゃ部屋で遊んでいます。息子は小学校入学後、この勉強時間に毎日参加するようになったのですが、1年生で家庭学習慣れしていないということも関係あるのか気が散って、宿題がまったく進みません。1つの宿題を終わらせるのに、想像以上の時間がかかります。弟がおもちゃ部屋で自由に遊んでいる姿も気になるようです。しまいには、姉に話しかけたり、笑わせようとしてしまい、姉から「勉強の邪魔しないで!」と叱られる始末。特に顕著だったのは、夏休みの家庭学習でのこと。私の実家に帰省していたこともあり、学習環境が変わったからか、その日のタスクを終えるまで今まで以上に時間がかかるようになりました。学習スペースを子ども部屋に変えて生まれたよい効果「どうして息子はこんなに集中できないんだろう…」と悩んだ私。気が散る材料を減らすためにと代案を考えた結果、リビングではなく別部屋に置いてある私が学生時代に使っていた学習机で勉強させることを思いつきました。その間、私は息子と同じ部屋の中にいて、読書をしたり、自分の勉強をしたりして待つことに。早速取り入れてみると、あら不思議!まわりの音がシャットダウンされたからなのか、「今までの苦労は何だったんだろう?」と感じるくらい、しっかり集中してあっという間に問題を解くことができました。一方、娘はいつも通りリビング学習をしているのですが、ちょっかいをかけてくる弟がいないことで、より集中して学習できるようになりました。そして、末っ子は、姉の横でおもちゃ遊びを楽しんでいます。それ以来、わが家では、娘はリビング学習、息子は子ども部屋学習というスタイルが定着しました。娘が使わなかった学習机は、弟が使っています。最近では、息子も1人で勉強するのに慣れてきたのか、私もずっと付き添う必要はなくなりました。その代わり、15分おきくらいに子ども部屋にいる息子に声をかけ、進捗具合や質問の有無を確認するようにしています。子どもの性格や好みを見極めて学習スペースを用意しようわが家の場合、娘と息子で適している学習スタイルは、どうやらまったく異なっていたようです。・娘:集中力が高く、まわりの音が気にならない。むしろ人がいる環境のほうが勉強がはかどる⇒リビング学習・息子:まわりがザワザワしていると集中できない⇒子ども部屋学習ちなみに、自分の頃を思い出してみると、私は子ども部屋学習派でした。それなのに、娘での経験から「今の時代はリビング学習が主流」という意識が私の中で先行してしまっていました。息子に対して、小学校入学当初からリビング学習を取り入れてしまったのは、申し訳なかったなと反省しています。夏休みに実家で過ごした際、過去の自分が子ども部屋学習派だったというのをふと思い出し、息子にも取り入れられたのは大きな転機でした。息子には子ども部屋での学習スタイルが合っていたようで、今も集中して取り組めています。なお、リビング学習派の娘は、最近では好きな音楽をイヤホンで聴きながら勉強しています。静かな方が集中できる部屋学習派の私にとって、その姿を見たときは、「それで本当に勉強に身が入るの?」と衝撃的でした。しかし、娘いわく「そのほうがテンションが上がって勉強がはかどる」とのことです。実際、テストなどの成績もよいので、「娘にはその方法が合っているんだな」と割りきり、好きなように学習させています。子どもの集中力が続かないなと感じたら、もしかしたら学習スタイルが合っていないのかもしれません。「リビング学習⇔子ども部屋学習」と学習スペースを変えてみるのも、1つの解決策としておすすめです。<文・写真:ライターnanahi>
2020年03月20日あんふぁんWebのアンケートに寄せられた「友達とのトラブルエピソード」。あなたは、わが子が「仲間外れになっている」と話したとき、「いじめられている?」と感じたときに、親としてどう対応しますか?今回は、未就学児の保護者から寄せられた6ケースのトラブルの内容、その時の対応や感じたことを紹介します。みなさん、まずはわが子の話をよく聞き、気持ちに寄り添うことや共感することを大切にしています。息子だけ遊びに呼ばれなくなって・どんなトラブル?息子は、いつも4人グループで仲良くしていました。よく遊んでいたのに、誘われなくなり、仲間外れに。その中の1人の家で遊ぶことになったときも「〇〇くん(息子)は呼ばない」と直接言われて傷ついていました。本人が話してくれて知りました。・どう対応しましたか?「ほかの子とも遊んでみたら?」と息子に提案しましたが、やはりその友達グループと遊びたいようでした。気まずい思いをすることも多々ありましたが、卒園するまでは、おつき合いを続けました。・親として感じたことは自分の子どもの言うことだけを信じるわけではありませんが、子どもの世界に親がどこまで出て行っていいのか分からず、モヤモヤしたものがありました。親同士は無理してまでつき合うものではないとも思いました。(チーター/子ども4歳)仲良しの友達2人から仲間外れに・どんなトラブル?娘が仲良くしていた友達2人から仲間外れにされるようになりました。声をかけても返事をしてくれなかったりしたようです。「もう幼稚園に行きたくない」と言うようになったときに、気がつきました。じっくり話を聞いたら、泣きながら話をしてくれました。・どう対応しましたか?できるだけ娘と過ごす時間を増やし、ゆっくり話を聞いたり、遊んだりするようにしました。今では仲直りできて、以前のように楽しく園に通っています。・親として感じたことはもう少し娘のことを知る努力が必要だと思いました。(ふーみん/子ども5歳)何度も「ばか、キライ」とたたかれる・どんなトラブル?同じクラスの女の子に、「ばか、キライ」と言われてたたかれていたようです。一度だけでなく何度も。夜に寝かしつけていると、急に涙ぐんで「明日、幼稚園行くの?」と聞いてきて。「幼稚園で嫌なことがあったの?」と尋ねたら、話してくれました。・どう対応しましたか?担任の先生にお話ししました。先生が2人に話を聞いて、間をとりもってくれて、相手の子が謝ってくれたので、一応仲直りの形になりました。・親として感じたことは?暴力的だったり、暴言を吐く子には、家庭の事情も関係していると感じました。トラブルになった子も淋しさがあるのかなと思いました。(はりせんぼん/子ども3歳)バスで隣に座らせてくれない・どんなトラブル?朝の登園のバスで、隣に座ろうとすると、手でバツを作り、「ここは座れない」と言われ、ションボリしながら、ほかの子と座っていました。毎朝見送るときにされているのを見て気づきました。・どう対応しましたか?先生に相談しました。・親として感じたことは毎朝、バスに乗りたくないというので、バスの席は先生が決めてくれたらいいなぁと思います。バス内のトラブルは、担任の先生が乗車しているわけではないので、いろいろあって。見てないときにたたかれたりしていることも多いんですよね。(ともたん/子ども5歳)腕をかまれて歯形がクッキリ…・どんなトラブル?園にお迎えにいったところ、子どもの腕に歯形がクッキリ。先生は、相手の名前は伏せて報告してくれましたが、子どもはハッキリと名前を伝えてきました。同じ子に何度も噛まれているようなので、気になりますが、それだけ近くで同じ遊びを楽しんでいるようでもあり…。まだ幼いので、気をつけるようにと言うのもなんだか違うしなと悩みました。・どう対応しましたか?少なくともわが子が、「やられたからやり返す」ということのないように、「友達を噛まないように」と伝えました。またよく話を聞くと、その子が遊んでいるおもちゃをとったりと、こちらにも非があるようなので、「きちんとお口で言おうね」などと話をしました。・親として感じたことはお互い様の気持ちで、構えることにしました。(むこむこ/子ども3歳未満)友達に「あなたは100番目」と言われてショック・どんなトラブル?夏休み前に、園の席グループが一緒の友達に「〇〇(娘の名前)は100番目」と言われたことが、ずっと胸の内にあったようです。思い返してみれば夏休みが始まってすぐのイベントなどで友達に会ったときの子どもの様子がいつもと違いました。夏休みが終わるころ、夜寝る前に不意に話し始めました。ショックで、なかなか話せずにいたようでした。・どう対応しましたか?その友達は娘によくお手紙を書いてくれたりしていたし、今までと様子も変わらなかったので、悪気があって言ったわけではないのではないかと思いました。そこで、娘のショックな気持ちを受け止め、共感したあと、その友達のよい面やキライで言ったのではないと思うことなどを話しました。娘も理解し、夏休み後も元気に園へ行きました。・親として感じたことは?子ども同士の言葉足らずが原因で、伝わり方が違ったときには、親が助言できたらよいなと思います。ただ、基本的にぶつかるところはぶつかって学ぶと思うので、子どもがヘルプを出してきたときに、でしゃばり過ぎずに解決していきたいです。そのためにまずはわが子との信頼関係をつくり、コミュニケーションを円滑にして、子どもが困ったときにに話しやすい家庭を築いていきたいです。(あられ/子ども4歳)<あんふぁんWeb編集部>※2019年12月25日~2020年1月15日、あんふぁんWebでアンケートを実施。回答数:150件
2020年02月29日「子どもを自由にのびのび育てたい」というのは、どんな親も望んでいることだと思います。でも、「勉強はしたくない」「宿題するよりゲームしたい」と子どもが言ったときに、なかなか100%自由にはさせられないものです。そんななか、テストや成績表もなく、生徒たちの多様性を伸ばす教育を実践している学校があります。卒業生には、俳優やミュージシャンとして活躍している星野源さんや浜野謙太さんなど多くの著名人を輩出している自由の森学園。今回は、そんな自由の森学園の鬼沢理事長に、子どもを自由に育てるとはどういうことなのかについて話を聞きました。お話をうかがったのは…●鬼沢真之(おにざわ・まさゆき)さん1960年生まれ。1986年より自由の森学園社会科担当教師。2004年4月から、同学園高等学校校長。2013年より、同学園理事長を務める。●自由の森学園とは埼玉県飯能市にある私立の中高一貫校。1985年に点数序列主義に迎合しない新しい教育をめざして設立。自分の取り組みを自身で評価する「学習の記録」や、生徒たちが自ら作り上げる行事などが注目を集めている。■「自由」は子どもたちにどんな影響を与える?――なぜ点数と競争にこだわらない教育をしているのでしょうか?勉強の目的は「テストでいい点を取ること」と捉えている子どもたちが多いのではないでしょうか? 子ども自身「これを学んで何になるの?」と疑問には思っているのだけれど、親や周りから「偏差値が大切」と言われて、テストのためだけに一生懸命やっているように感じます。その現状に疑問を抱き、競争心を刺激する教育ではなく、子どもたちが主体的に課題に取り組み、知識を得て成長するという本来の学びを与えたいという思いから学校を設立することにしました。――子どもが小さいうちから自分で判断できるのでしょうか? 無制限に「自由」を与えるのも心配です。ヨーロッパの国々ではかなり早い段階から「あなたが決めなさい。そのかわり、あなたが決めたことにはあなたが責任を持ちなさい」という教育がされています。いつからその責任を持たせてもいいかというと、もちろん個人差もありますが、私は、日本はいつまでも子ども扱いする傾向が強いと感じています。高校を出てから自由を得たと感じる人は多いと思いますが、はたしてそれは正しいのか。近頃では、大学も出席をとるようになり、就職活動も早まり、子どもたちは「自分自身が何者か」、「何をしたいか」、「どんな人生を歩みたいのか」真剣に考える暇もなく、そのまま大人になっている気がしますね。目隠ししている時間が長すぎると、子どもたちは本当の自分の人生を選べないのではないかと懸念しています。■子どもたちにとって自由の弊害はないのか?――自由の弊害はないのでしょうか? 「好きにしなさい」と言うと、学ばなくなる子も増えてしまうという懸念もありますよね。そもそもの学ぶ目的は、「自分の頭で自分の行く道を選択」して、「自分らしく生きていく大人になる」ことですよね。そのために学校というのは、10代というある一定の期間に多くのいろいろな体験をさせ、自分の生きていく道を見出すサポートしていくところだと思っています。これまで35年間教育をしていますが、子どもたちがまったく学ばなくなるということはありません。――また、自由すぎると社会に適応できないのはないかという声もあると聞きますが、どのように感じますか?そういう声はあるだろうなと思います。ただそういった声に疑問に思うのは、「はたして子どもを何に適応させようとしているのだろうか」ということなんです。極端な言い方をすれば、自分で考える必要がない社会の歯車として、子どもをに適応させたいというように思っているならば、自由は与えないほうがいいわけですよね。■子どもたちにとって「自由であること」は幸せなのか――自分のやりたいことが見つからない場合、「好きなように選択しなさい」という「自由」は子どもにとってつらい場合もある気がします。たしかに、しんどい面もあると思います。学校でいい点数を取ることが目標にならない場合、子どもたちのアイデンティティを確立をする方法は、「やりたいことが見つかったかどうか」がひとつのキーとなる面はあります。だからこそ「やりたいことが見つからなくてしんどい」と言う子も多いです。しかし、私はやりたいことを見つけられている子と見つけられていない子の境界線は不確定だと思っています。例えば、「ギターをやりたい」と言う生徒がいたとしても、いつまでギターがやりたいかどうかなんてわからないじゃないですか。それに、見つかったからといって本当に幸せかどうかなんてわかりません。――たしかにそうですよね。では、何が大切なのでしょうか。やりたいことと言うより、生きていく上で「これは大事にしたい」と思うことではないでしょうか。例えば、「写真を撮りたい」と言っても、写真家として生きていける人はごくわずかです。でも、写真の周辺にはさまざまな仕事があるし、趣味で続けていくこともできますよね。明確に1つの職業として決めなくても、どういうジャンルの仕事にやりがいを感じるのかと言うことがある程度定まっていれば、自分のキャリアの方向性がみえてきます。■子どもが自由に生きるために家庭でできること――子どもたちが自由に選択していくために、親としてはどういうサポートができるのでしょうか。僕たちは、生徒がもう一歩先を行くために今どういう教材を投げかけたらいいのかを授業の中で考えますが、親もそれと同じで、子どもが何かする時に、親なりのカリキュラムというものをある程度イメージしてみるといいですよね。子どもが努力をして、「やった」と本人も思えるようなものを準備をしてあげるんです。子どもが自信を持つようになるには、小さな成功体験を繰り返す以外にはないですから、うまくいったときにはきちんと褒めてあげましょう。そして、失敗しても、必要以上に責めないことが大切です。その子の努力によって、小さな1歩を踏み出したとき、きちんとした評価をしてあげることを繰り返していくことで、子どもは自信を持って次の一歩を踏み出そうと思えます。――親としては、どうしても失敗をさせたくないと思ってしまいます。生きていくなかで、さまざまな局面において、子どもにきちんと選ばせる事は必要です。つい先回りしてしまう気持ちはわかりますが、それでは親が子どもの代わりに選択することになってしまいますから。――子どもが自由に生きるために、やりたいことを見つけさせてあげたい。これまで生徒をみてきたなかで、心がけていることはどのようなことでしょうか?自由の森学園では、できる限り多くのジャンルのものを見せて、実際に触れさせて体験させます。世の中のことって、数種類の教科ではわけられませんから。その中で、「これに手ごたえを感じたなぁ」とか、「これなら一生やっていけそうかもしれないなぁ」とか、そこまで導いてあげたい。その先は、大学なり専門学校なり、もしくは弟子入りするなり、いろんな道がありますが、何をしている時に一番自分らしくいられるか、満足できるかを知ることにつなげてあげたいと思っています。――親にはどんなことができますか?学校と同じようなことをするのは難しいとしても、学校と家の往復だけじゃなく地域での活動やさまざまなボランティア活動など、さまざまなジャンルの体験をさせてあげるといいかもしれません。■自由に生きるためには必要なものがある――教育において、自由を与えるのがいいのはわかりますが、子どもにとっての自由とは何なのか、なかなか難しく感じてしまいます。自由とは、なにものにも縛られないということですが、人間社会において、縛られないということはありえませんよね。法律はあるし、配慮しなければいけないことも多い。その制約の中で、どういう風に自分の意志で歩んでいけるか。最終的に自由は何かと言えば、「自分の意志で自分らしく自分の人生を決める」ということ。そのためにはまずは社会的制約に何があるのかを知らなければいけないし、自分自身のことを知らないといけないし、能力もある程度は必要です。――どこまで自由にさせるか、見極めが難しいですよね。どう判断すればいいのでしょうか?生徒たちが「挑戦したい」と言ったら、応援してあげることもあるし、長く教師をしていれば「それは無理だ」と言う時もある。時には、失敗することがなんとなくわかっていたとしても、頭ごなしにダメだとは言わず、失敗経験をさせてあげることもあります。――あえて失敗から学ばせるということもあるわけですね。ただ、親が同じことをするのはなかなか難しいなぁと感じます。じつは、私の子どもは自由の森には通わなかったんです。もちろん私自身はここの教育がいいと思っているし、来たらいいなと思ったけれど、それは彼らの自由意志で決めるべきだと思いました。必ずしも親がいいと思っていることを子どもが選ぶわけじゃないんですよね。そのときにどう振る舞うか、親としては試されているなと思います。子どもを所有物みたいに感じてしまっている場合、親は過干渉になるかもしれません。でも、子どもは自分とは違うということが腹の底からわかれば、子どもとの付き合い方はそれなりに見えてくるでしょう。■親も自由に生きることが子どもにとって大切――子どもが自由に生きるために、親にできることはあると思いますか?私は子どもたちに、節目ごとに自分が何を考えているかをしっかり伝えていました。「選ぶのは君の自由だけれど、僕はこういう風に感じて見ているよ」ということを、受験前や卒業などの節目で手紙を書いて送るんです。やはり、親は自分の意見を子どもに伝えなきゃいけないと思います。「これは正しい」とか、「これが好き」とか。大人が思っていることを子どもに伝えることを躊躇(ちゅうちょ)していけないと思う。なぜなら、親が言わなくとも、子どもたちは親の思いを感じ取ろうとしているから。――子どもが「自由」に生きていくために、親ができることはなんでしょうか。親自身が自分らしく生きていますか? みんな与えられた枠組みの中で、どれだけ自分の思いを実現するかという目的を持って生きていますが、たとえ、それがサラリーマンだろうと公務員だろうと、どこまで自分らしくその仕事を成し遂げられるかは同じですよね。人工知能(AI)ではなく、自分にしかできないことにチャレンジすべきだし、さらに実践していかなければと思う。その中でどこまでできるかは、大人自身も問われていることです。その立ち位置や、向きが子どもに影響するんじゃないかと思っています。――親自身、子どもになってほしい姿があれば、自分がまずはそれに近づくことが大切なんですね。私は、百の言葉よりそれが大事だと思います。とくに、一番重要な選択をしなくてはならないような場面で、どういう態度をとるかという事は、子どもにとっては重要な授業になるんじゃないでしょうか。親自身が自由ではないのに、子どもたちに自由を期待してはいけないと思います。ここまで、自由と子どもについて、鬼沢理事長に話を聞いてきました。学校教育のメソッドを家庭でも生かせそうなヒントを多く教えていただけたと思います。次回は、日本一「ふつうの家ごはん」と言われる学食について話を聞きます。■今回お話を伺った「自由の森学園」の学食を取り上げた書籍 『日本一の「ふつうの家ごはん」 自由の森学園の学食レシピ』 (自由の森学園食生活部/講談社 ¥1,300(税抜))
2020年02月09日勉強はもちろん、スポーツも得意になってほしいし、絵もうまくなってほしい――。親というものは、欲張りなものです。では、どうすれば子どもは積極的にお絵描きに取り組んでくれるようになるのでしょうか。子ども向けのアート教室を運営する今泉真樹先生にアドバイスをしてもらいました。インタビュー写真/石塚雅人アート活動写真/今泉真樹子どもの絵の評価に対する大人の意識改革が必要多くの大人には、子どもに「写実的な絵を描けるようになってほしい」という気持ちがあるようです。たしかに、カメラがない時代に活躍した肖像画家は、見たものを写実的に描く能力を求められたでしょう。ですが、写真のように描けること=「絵が上手い」という価値基準ですと、世の中のアーティストはほとんど評価されない、ということになってしまいます。「絵にはうまい下手、正解や不正解もない」「絵は写実的に描く必要はない」と、大人の意識を変える必要があると思います。「うまい、下手」という基準によらない部分を褒める子どもの絵を見たときに、「上手だね」と褒めるといい、と思っていらっしゃる方が多くいらっしゃいます。「上手だね」と褒められると、子どもは「上手」に描かなくてはいけないと思い込んでしまいます。また、「上手だね」とばかり褒め続けると、「これ上手?」と繰り返し聞くようになる場合もあります。絵を描くこと自体を楽しむのではなく、「褒められるために絵を描く」といった、自己承認欲求を満たそうとする方向へ変わっていくケースがよくありますので、注意が必要です。では、どんな声かけをすれば、子どもは本当の意味でアートに親しんでくれるのでしょうか。それは、「うまい下手」という判断基準によらない部分を褒めることです。「個性があるね」「楽しい気持ちになるよ」といったことや、「お母さん、この絵好きよ」と伝えてあげることでもいいのです。また、最後まで粘り強く頑張った過程を褒めてあげたり、「この色、綺麗だね、どうやってつくったの?」というふうに工夫した点を見つけてあげると、子どもはよろこぶと思います。その際、「みんなよりすごいね」など、他人と比較するのではなく、絵に対しての感想を丁寧に伝えてあげることが大切です。筆が進まない子どもにはトレースがおすすめ「絵にうまい下手はない」「写実的な絵を描く必要はない」という気持ちで接してきたとしても、小学生になり、写実性が求められる課題が出されるようになると、絵に対して苦手意識を持ってしまう子どもも出てきます。まずは「どんな絵を描いても素晴らしいのだ」ということを伝えてあげることがなにより大切です。しかし、その声かけだけで、子どもが苦手意識を払拭し、積極的にお絵描きに取り組むようにはなりません。そこで、子どもが自信を持って描けるような工夫が必要です。写真などの資料を用意することもそのひとつです。たとえば、「運動会の絵を描いてみましょう」といわれて、なにも見ないまま描くことは、大人にとっても難しいことです。そこで、玉入れやかけっこの様子、お弁当を食べている風景などの写真を用意してあげると描きやすくなります。また、動物などを描く場合も、図鑑や写真を用意してあげるとよいでしょう。どんなふうに描きはじめたらよいか分からないという場合は、トレーシングペーパーを使って、写真をなぞってみるのもおすすめです。写真のとおりに描く必要はありませんが、肩の力を抜いてお絵描きができるので、大人がやっても楽しいですよ。何回かなぞってみると、構えずに絵を描くことができるようになっていきます。ただ、トレースをするときにデフォルメされたイラストを使うことは避けるようにしてほしいですね。そのイラストのような絵ばかり描くようになり、個性が失われてしまうからです。トレースをする際は、本物を撮影した写真を使うとよいでしょう。初めて描く動物もトレースすれば描きやすい夏休みの絵の課題を通してデザイン思考を学ぶ小学生の夏休みの宿題として出されることの多いポスター制作は、デザイン思考を学ぶ絶好の機会です。ポスターは、自由に描く絵とちがい、目的がありますから、テーマにまつわることを学ぶ必要があります。たとえば、環境問題をテーマにしたポスター制作の場合、はじめに図書館などで環境問題について子どもと一緒に調べてみましょう。まずなにが問題なのかを見つける、問題の解決方法となるアイデアを生み出す、どうやったらそのアイデアを相手に伝えられる作品になるかを考える、とまさに「デザイン思考」と同じプロセスでつくっていきます。テーマを調べることにより、社会、理科、国語などを学ぶことにもなり、アートが他の分野とつながっていることを実感できると思います。子どもがなかなか取り組めない場合は、描きたい絵の写真を一緒に用意するなど、準備を手伝ってあげると、スムーズに筆が進みます。実際に描く段階になったら、子どもが好きなように描かせてあげてください。親が手を出してしまうと、それは親の作品になってしまいます。子どもが達成感を味わえるよう、温かく見守ってあげましょう。■ アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室■ アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室 主宰 今泉真樹先生 インタビュー一覧第1回:「汚してもいいよ」で子どもの好奇心を発揮させる!未就学児から楽しめるアート活動第2回:つい言ってしまう「上手だね」。もっとお絵かきが純粋に楽しくなる大人の言葉第3回:子どもの表現力には限界がある。だからこそ「本物」のアートに触れてほしい(※近日公開)第4回:自己肯定感はアートで高める! 「自ら考え、かたちにする」を繰り返し、自信を持てるようになる(※近日公開)【プロフィール】今泉真樹(いまいずみ・まき)東京都出身。アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室 主宰。桑沢デザイン研究所を卒業後、英ローズ・ブルフォード大学を主席で卒業。国内外の有名ブランドや宝塚歌劇団のジュエリーデザインなどを手がける。2012年、アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室を設立。子どもの自由な発想力や思考力を育てることに焦点をあてた絵画・工作・野外アート活動の指導を行う。保育 絵画指導スペシャリスト ライセンス保有。新宿区子ども未来基金助成活動【アートミック】アート講師も務める。
2020年02月04日年長さんの遠足でキッザニアデビューした長女。キッザニアって聞いたことあるけれど、遠足で付き添いなしのため「一体何するの? 子ども1人で回れるの?」と、頭に「?」がたくさんついたまま送り出しました。キッザニア遠足から帰ってきた長女はキラキラ笑顔で、「また行きたい!」とのこと!そんなに楽しいところなら行ってみよう!が、私と娘のキッザニアデビュー♡行ってびっくり、とっても本格的で、子どもの働く姿は可愛すぎる!それから、すっかりキッザニアのファンになったわたしと娘。今回はみなさんの「キッザニアデビュー」の参考になればと思います♪子どもも親も大満足なキッザニアってこんなところ!1・まずキッザニアって?日本に2つある、屋内型お仕事体験施設!お仕事ごとに提供会社があり、実際の企業が行っているので、内容もかなりリアルなもの。普段街中でも見かけるお仕事コスチュームを子どもが着てお仕事するので、親はカメラのシャッターが止まりません♡2・何才から楽しめる?キッザニアでのお仕事は、3才から15才までの年齢制限があります。3才の子でも楽しめるお仕事も、高学年になってから楽しめるお仕事もあり!幼稚園でキッザニアの予行練習はしてきたけれど、当時5才の娘が親の付き添いなしで6個のお仕事を自分で予約や受付して行えたので、難しすぎるものはあまりありません♪大人のお話がしっかり聞けて、お仕事体験に興味がでてきた年齢からがおすすめ。3歳から可能ですが、母子分離やお話を聞ける、ことを考えると本格的なキッザニアデビューは、4〜5歳くらいがベストかなぁと思います。3・キッザニアを楽しくまわるには♪いつ行ってもたくさんの子どもたちがいるキッザニア。せっかく行くのだから、「行く前にこれだけはして欲しい!」というのがこちら。まず、キッザニア公式ガイドブックやホームページでお仕事の内容を確認して、やりたいお仕事をお子さんと相談してみて♪お仕事を選ぶときは子どもの希望はもちろんのこと、人気度、対象目安年齢や、お仕事にかかる時間、お仕事の定員なども考慮して。あまり欲張っても全ては難しいので、絶対やりたいものを3個程度、やりたいものを10個程度、ちょっとゆるめの希望一覧を作ると良いと思います。もちろん、その場で見て見て「これもやってみたい!」となることも多いので臨機応変に♪キッザニアデビューの日を決めたら、実際に街中で働く大人を見る目も変わります。クロネコヤマトのお兄さん、三井住友銀行のお姉さん…。「何の仕事をしてみたいかな?」と話をする時間も大事です。娘と話してみて思ったのが、子どもは意外な仕事に食いつくもの。親の「これやってるのみたいなぁー」「これ作って欲しいなー」という期待を却下して、意外な仕事を希望してきます。「これ良いね!」「楽しそうだね!」「こんなお仕事あるんだね」と、相談する時間もまた楽しい時間です♪4・あったら便利なオススメの持ち物キッザニアでのお仕事体験のあとは、大きめの成果物や紙系の成果物をもらうことも。となると、子どものリュックの中に入りきらなかったり、カバンのなかでぐちゃぐちゃに…なんてことがあります。エコバッグ、クリアファイルなどがあるととっても便利。せっかくの成果物なので、ママパパが保管してあげましょう♪また、水分補給の水筒やマグも持っていくと◎。子どもの分はもちろんのこと、大人がずっと付き添いをするなら、座ってゆっくり飲むスペースへ行けないため、お仕事待ちの間にさっと飲めるようにママパパも持っていくといいと思います。それと、キッザニアマップは前日までにHPから印刷しておくとスムーズ。もちろん当日受付でも貰えますが、何処にやりたいお仕事があるのか、親子でルートなどをチェックしておくと便利♪これに、前述で子どもと相談したお仕事希望一覧を忘れずに!当日のそれぞれのお仕事待ち時間を見て回ると効率的!行ってみて決める、のんびり周る…のもいいけれど、せっかく行くなら子どもと一緒に準備をすると、お仕事について考える良い機会になると思います。また、ベビーカーは持っていくものとしてあまりオススメしません…。中は人も多く、狭い道もあり、徒歩程度のスピードですが、救急車や消防車などの車も頻繁に走ります。ベビーカーはなるべく入り口で預けてから入るのがオススメ。体験のできない年齢の弟や妹ちゃんは、家族とお留守番するか、抱っこひもがベターです。5・当日は整理券を早めにゲット!キッザニアは先着順で整理券が配布され、その順番で入場します。お仕事の予約も、もちろん先着順。お仕事の予約が出来るのは1つまで、その予約したお仕事が終わればまた次の予約が出来るシステムです。人気の高いお仕事だと、早い時間に予約終了、なんてことも。ここが親の一番の頑張りどころ!どうしてもやりたいお仕事があるなら、早めに整理券を取りに行きましょう♪もちろん予約までの間に、空いてる他のお仕事や、食事、買い物、銀行で通帳作りなど、楽しむことはいっぱい♪スムーズに予約をしていくためにも、予習したルートで整理券をゲットしに行きましょう!赤ちゃん連れ、ご飯タイム、親だけゆっくり…穴場の休憩所はココ赤ちゃん連れなら、ミルクハウスというベビー休憩スペースがおすすめ。離乳食や調乳用のお湯、レンジなどが完備されていて、ゆっくり休むことができます。もちろん、キッザニア内には授乳室、オムツ替え台もあります。また、子どもと一緒に座ってご飯を食べようとしても、飲食テーブルは混雑して座れないことも!そんなときの穴場のご飯スペースは、ズバリ「劇場」です。キッズたちのファッションショーやお笑いライブを見ながらゆっくり飲食可能。親も子どもも、楽しいランチ&休憩タイムが送れます。親だけゆっくり過ごしたい場合は、保護者ラウンドへ。子どもだけで回れるようになったら、親はゆっくり保護者ラウンジでお茶して休憩なんてこともできます。夏休みは、丸一日お仕事してきました!今年の夏休みは、朝から晩まで一日中キッザニアを楽しんできました。免許を取ってレンタカーに乗ったり、サングラスを作ったり、あれもこれも盛りだくさん♪一日でなんと13個ものお仕事をこなし、ずっと歩き回っていたのにずっとキラキラした笑顔でした♡現在2才の息子も、来年にはキッザニアデビューできる年齢に!子どもがコスチュームを着てお仕事をしている姿を見るのは、親としてもたまらないもの♡みなさんもぜひ一度、キッザニアを楽しんでみてくださいね♪
2019年12月04日休日の個別療育の付き添いがしんどいUpload By アマミモヨリ自閉スペクトラム症の小5の息子ヒルマは、土日の1~2時間だけ、個別療育として学区外にある放課後等デイサービスを利用しています。「子どもの世界を広げたい!」という一心で何年も通っているのですが、正直なところ毎週の送迎と付き添いは負担でした。レッスン中の付き添いは必須ではないのですが、ヒルマは毎回緊張するため「教室にいて欲しい」と訴えるのです。夏休みに向けて高学年になったことだし、そろそろ同年代での小集団活動があってもいいかもと思い、ネットで調べてみました。すると、Upload By アマミモヨリ新しい教室を発見しました。しかも「送迎つき」で、夏休みは「午前から夕方まで利用可能」とあります。このチャンスは逃せません。さっそく見学の申し込みをしました。Upload By アマミモヨリ見学に行きました学校が早く終わった午後に、見学に行きました。Upload By アマミモヨリ初めての場所が苦手なヒルマは当然不安そうでしたが、わたしは期待でいっぱいでした。新しいビルの1階に、その教室はありました。受付を済ませて入口に向かうと、男の子が駆け寄ってきました。Upload By アマミモヨリこんな風にたとえ相手が明らかに自分より年下だったとしても、突然話しかけられることが、ヒルマはやはり苦手なようです。(自分がされるとイヤだから、自分からも話しかけません)「ヒルマ君です」とわたしが答えると、男の子は納得したようにうなずいて戻って行きました。かわいいお出迎えでした。教室内の様子さて、実際の教室を見た第一印象ですが、Upload By アマミモヨリとにかく狭いのです。一人暮らしのワンルームマンションに荷物を押し込んだような感じです。そして、新しい建物なので清潔感はあるのですが、教室内の備品やおもちゃは、Upload By アマミモヨリ質素。田舎のおじいちゃんの家に遊びに来たようなアットホームな雰囲気とも言えます。とりあえずこれまで見学した施設のどこにも似ていませんでした。実際の活動は?見学の時間に利用していたのはさっきの男の子(小2)ひとりだけでした。キャッチボールをするというのでおどろいて見ていると(だってキャッチボールをするには狭すぎる)、Upload By アマミモヨリ布製のやわらかいボールを、ふんわり投げるだけでした。やさしく放られたボールを、それでも顔面で受けてしまう男の子のことを、微笑ましく眺めました。う~ん、でもね、ヒルマは小5なわけです。この小さい子向けの運動を楽しいと思えるでしょうか。すると、先生がヒルマに話しかけました。Upload By アマミモヨリ今度はバレーボールをすると言います。この低い天井の狭いスペースで、しかも3人でどうやってボールを打つのだろうと思ったら、Upload By アマミモヨリ風船バレーボールでした。なるほど、それなら安全です。しかもヒルマの張り切りようときたら!その後トランプやオセロなどのゲームにも、ヒルマは少し遠慮がちに笑顔を見せながら参加できました。見学を終えた息子の感想教室からの帰り道、ヒルマは高らかに宣言しました。Upload By アマミモヨリ当初の希望とちがって、利用しているのは低学年の子ばかりだったけど、ひとりっ子のヒルマにとってはそれも良い経験になりそうです。何より、もう何年も通っている教室にはいまだに緊張しているのに、全然緊張しなかったってすごいことです。気負わないアットホームな感じが、ヒルマに合っていたのかもしれません。Upload By アマミモヨリそして実際のところそれは大正解で、ヒルマにとって楽しい夏休みになったのでした。2学期からは放課後も充実して過ごせそうです。
2019年09月10日夏休み明けは不登校が増える――。そう聞いたことがある親御さんは多いでしょう。今月のテーマは 「不登校」です。かつては「登校拒否」と言っていましたが、学校に行っていない子どもたちの中には「拒否する子ども」だけでなく「行きたくても行けない子どもたち」もいるということで、「不登校」と呼び方が変わりました。世界中には「学校に行きたくても行けない子どもたち」がたくさんいますが(かつての日本にもそんな状況がありました)、なぜいまの日本でそんな現象が起きてしまっているのか、皆さんと一緒に考えたいと思います。「不登校」とは「学校に行きたくない」と思ったことなら、だれしも一度や二度はあるでしょう。ではそもそも「不登校」とはどういうことでしょうか。文部科学省は次のように規定しています。「不登校児童生徒」とは……「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいは登校したくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」(文部科学省|平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について 参照)理由や背景はいろいろですが、「学校に行きたくても行けない」子どもや「行きたくないから行かない」子どもたちが不登校の状態にあると言えます。文部科学省の平成29年度の調査では、全国で約14万人(小学生3万5千人・中学生10万9千人)の不登校児童生徒がいることがわかっています 。ただし、フリースクールや適応教室などに通っている子どもたちは出席扱いになりますから、この数字の中には入っていません。また、これとは別に、不登園の幼稚園児や不登校の高校生もいます。そう考えると、子ども全体で見れば、不登校の人はもっと多いと言えますね。児童生徒数は年々減少してきていますが、逆に不登校児童生徒は増えてきていますので、千人当たりという比率で見るとさらに多くなっています。(文部科学省|平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果についてを参照し、筆者にてグラフを作成)小学生の不登校児童数を学年別で見ると、学年が上がるにつれて増加していきますが、もっとも少ない低学年(小学1・2年生)でも全国にいる不登校児童は約4千人。低学年のうちから学校に行けなくなる子どもが数千人はいるのです。(同上)どうして「夏休み明け」に不登校が増えるのか「夏休み明けに不登校になりやすい」ということは、以前からよく言われています。実際にいつと比べてどのくらい多いのかという調査は見当たりません。ですが、私の養護教諭時代の実感でも、1学期なんとか頑張ってきていた子どもたちの中に、とうとう息切れしてしまい休み明けには登校できなくなる子どもたちが少なくなかったことは確かです。1学期の間頑張って頑張って登校していた子どもたちは、夏休みになると「これでやっと一息つける」と思いリラックスします。夏休みがいい充電期間になって、2学期を元気よくスタートできるだけのエネルギーが貯められればいいのですが、頑張った疲れがどっと出てしまい不活発な生活になってしまう子どもや、「あの空間にまた戻るのはきついな」と実感している子どもは、相当なエネルギーがないと9月になってもすぐには立ち上がれません。夏休みは、ホッとして生活リズムが変わったり、学習への規制が少なくなったりしますから、それを元に戻すにはとても大きなエネルギーが必要になります。夏休み明けに不登校になる子どもたちは、このエネルギーが十分にたまっていないとも言えるのです。これは夏休みだけでなく、ゴールデンウィークの後や、冬休み明けなどにもみられます。ですが、夏休みほどお休みの期間が長くないので「ホッとする」ほど休めませんし、生活リズムも大きくは崩れないでしょう。また、春休み明けの新学期はクラス替えや新しい担任など今までと大きく環境が変わります。これをきっかけに「行ってみようかな?」と思う子どもたちもいるため、新年度のスタートは不登校や登校しぶりをしていた子どもが登校するきっかけにもなっています。子どもが発する「不登校のサイン」に気づきましょう不登校のサインは、子どもによっても年齢によっても、またそのきっかけになったことによっても異なります。「学校に行きたくない」「学校にはもう行かない」などとはっきり宣言する子どもはほとんどいません。ですから、親は子どもが出す「サイン」に気づいてあげることが大切です。最もよく見られるサインは、体の不調です。夏休みが終わりに近づくと元気がなくなったり、食欲がなくなったりする。新学期が始まって朝の登校時間が近づくとおなかが痛くなったり、頭が痛くなったりする。こういったような症状が挙げられます。このような体の不調は、1週間が終わる金曜日の夜あたりにはなくなり、学校が休みの日はあまり症状がでません。「これは偽病ではないか」と相談に訪れる保護者の方もいますが、偽病ではなくて、子どもは本当に頭が痛かったりおなかが痛かったりするのです。年齢が低ければ低いほど脳の機能が未分化なので、心にかかったストレスが体の症状として現れやすいと言えます。他にも、だんだん話をしなくなる、朝起きられなくなる、夜になっても眠れなくなるなどがサインのこともあります。自分にとって何がストレスなのかわからないことも子どもの大きな特徴です。「とても嫌なことがあった」とか「困ったことがあったのに誰もにも応援してもらえない」など、不安を言語化できる場合もあるでしょう。ですが、子どもが漠然とした不安を抱えている場合には、それをどう表現してよいのかわからず、口数が減ってしまうのです。「不登校のサイン」が見られたとき、親が絶対にすべきことお子さんに上記のようなサインが見られたら、親御さんに必ずしてほしいことがあります。それは、子どもが何も言わなくても、子どもの話をよく聞いたり子どもの様子をよく観察したりすることです。以前私も保健室でよく経験しました。入ってきてもただ黙っていて何も言わない子どもがいたときには、熱を測ったり頭に手を当てたりとまさに「手当」をしながら、「具合が悪いんだね」という気持ちを子どもに伝えると、ホッとした顔をして話し始めたものです。「昨日、お父さんとお母さんがリコン、リコンといってたけど、先生『リコン』ってなあに?」と聞いた1年生の男の子。リコンの意味は解らないけれど、その場の雰囲気から胸の中は不安でいっぱいだったことでしょう。その子は、お母さんから離れるのが不安で(母子分離不安)で、登校しぶりをしていました。子どもの気持ちを汲み取れるまでには時間がかかりますが、子どもに心を向けてじっくり待つことが必要です。先に述べましたように、学校生活のストレスはその程度にもよりますが誰しも持っています。いじめや、学習上の大きなつまずき、人間関係など、何が問題かによって対処方法は変わりますが、基本的には何がストレスになっているのかがつかめると、対処の方法も見えてきます。ここで1つだけ注意したいことがあります。体の訴えがでたら、まずは病院を受診し体に異常がないかどうかを確認してあげてください。「頭が痛い」と訴える背景に思いがけない病気が隠れている場合もあるからです。逆に、病院で特に体の問題がないといわれても、「どこも悪くないといわれたから大丈夫」とか「少しぐらい我慢していってみよう!」などの励ましや無理強いはやめましょう。子どもはその言葉によってますます精神的に追い詰められてしまうこともあります。親も子どもも、少し「いい加減」に子どもに不登校の兆候が見られると、親としてはとても心配になりますね。その不安を少しでも解消できるよう、いくつかアドバイスをしましょう。【親御さんからの質問 1】夏休みが明けて1週間たっても、まだ日常のペースを取り戻せません。学校に行くのだけで精神的にも肉体的にも疲れてしまうようで、帰宅しても宿題すら手につかない様子です。心と体が元気で、かつメリハリある生活でシャキッとさせるには、どうしたらいいでしょうか?夏休み明け、すぐに日常のペースに戻せるお子さんと、戻るまで時間のかかるお子さんがいます。学校が楽しくて「早く新学期が始まってお友達や先生に会いたいなー」と思っているお子さんは、少々生活リズムが崩れていても、すぐに元の生活に戻せるエネルギーをもっています。しかし、エネルギー不足の子どもたちは、元に戻すのに時間がかかったり、なかなか疲れが取れなかったりする場合もあります。少しゆっくりなペースでも焦らないで、「早く寝かせる、早く起こす」程度で様子を見ましょう。ここで気を付けたいのは、「いい子」たちです。どんなことにも「がんばらなければいけない!」と思っている子どもは、自分の力量を超えて頑張ってしまう、いわゆる無理をしてしまう過剰適応のお子さんたちです。逆に、少し「いい加減」にできる子どもは、できないことがあっても「まあいいや……」と力を抜くことができます。元気を取り戻すには、子どもの心にのしかかっている「〇〇をしなければならない」という負担をとってあげることが大切です。親御さんの「なんでもきちんとやらせなくては」という思いも、子どもにとっては負担になることがありますので、親も一緒にいい加減になることも必要です。なにより大事なのは「親子間の信頼関係」【親御さんからの質問 2】子どもが「○○ちゃんがいるから」「明日は苦手な教科があるから」などの理由で学校に行きたくないと言うことがあります。親としては負けない気持ちを持ってほしいので、つい強く送り出してしまいますが、大丈夫でしょうか?子どもが「休みたい」と言ったとしても、1回でも休んだら癖になってしまいそうで、少し怖いです。適切な対処法を知りたいです。親御さんの気持ちはとてもよくわかりますし、実際励ますことで乗り越えられるお子さんもたくさんいます。でも注意しなければいけないのは、「○○ちゃんがいるから」とか「苦手な教科があるから」などという理由は単なるきっかけに過ぎず、その背景に小さいながらも乗り越えられない“何か”がある場合です。これを、心理学者エリク・H・エリクソンが提唱した発達段階の理論では「発達課題」 と表現しています。例えば、幼少期のうちに「基本的信頼感=親子の愛着関係」がしっかり築けていない場合。幼いうちに親との信頼関係が作れていない子どもは、自分を支えてくれるものがないまま、大きな不安の中で生きることになります。この「不安状態=安全基地がない状態」では、人との関わりをうまく創り出していくことはできませんし、ほんの些細なことでも不安になり動けないのです。子どもは心の中に、それぞれの年齢で必要な発達課題を獲得していかないと、子どもは次に向かって進めず立ち止まってしまいます。立ち止まるきっかけは「友だち」だったり「勉強」だったりと人それぞれですが、次へ進めなくなってしまった際には専門家の手助けが必要です。まずはスクールカウンセラーに相談しましょう。それ以外には教育委員会の相談センターや児童精神科医など、行きやすい場所を選ぶといいと思います。学校の保健室に行けば紹介してもらえますよ。不登校も保健室登校も、子どもを学校や教室に返すことを目的とするのではなく、子どもの発達課題を見つけてその子のペースでクリアさせながら、将来の自立を目指すことが大切なのです。(筆者にて作図)自然体験には人を癒す力がある【親御さんからの質問 3】子どもが学校生活にストレスを抱えているようで、何日か学校を休んでいます。でも、家にいる分には元気なので、親としてどう接したらいいかが分かりません。休みの間はゲームでも漫画でも、好きにさせて問題ないでしょうか?家で好きなことをさせるのも心の休養にはなりますが、ゲームでは脳は解放されません。おすすめは、自然体験など体を動かす活動です。体が動くと心も動きます。親子で自然と触れ合いながら、一緒に体を動かしましょう。学校を休んでも罪悪感を持たないよう「疲れたんだから、少し休もう」と休むこともよしとしてください。かつて、保健室登校をしていた子どもたちと、学校の畑で一緒に栽培活動をしたことがあります。土や水に触れ野菜を育てて、収穫して調理して食べる。こんな活動をする中で、子どもたちが元気になり、友だちと関われるようになったり学習に取り組むようになったりしました。自然には人を癒す大きな力があるのです。心の病は、自然と触れ合いながら体を動かすことでかなり回復すると考えています。辛くても焦らないで。じっくり子どもと向き合おう「不登校」は、子どもにとっても親御さんにとっても辛いことです。でも、焦って子どもをますます追い詰めるような言動は逆効果。考え方を変えてみて、「今この子どもにどんな力をつけてあげようかな」という見方で、「やった!」「できた!」というような体験活動をさせてみましょう。また、親御さんが一人で悩まないで相談できる場所や人を見つけることも大切です。仲間がいると元気が出ます。焦らず、じっくり子どもと向き合えるといいですね。(参考)文部科学省|平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(平成30年10月25日)
2019年09月06日夏休みの宿題で厄介なモノのひとつ「読書感想文」うちの子ももれなく苦手だったりします。とにかく何を書いていいのかわからないらしい。そこで…本についての質問をしてみます。「どうしてこの本を読もうと思ったの?」「どんな話か教えて!」「どこが面白かった?」「表紙がかわいかったから~」「カメがサメと一緒に冒険する話!」「面白かったところは…」いろいろ出てきましたね。それをまとめたら読書感想文になるんじゃないかな?何を書いたらいいかわからない子には、質問形式がいいと思います。「お母さんに教えて!」と言えば、子どもは喜んでいろいろ教えてくれますもんね。「感想文」となると、ハードルが高く感じるかもしれないので、手紙を書くように…と伝えると、気軽に書けるようです。感想文でお困りの方はぜひ試してみてください。
2019年08月31日朝が苦手な子どもたち、どうやって起こしていますか?お子さんの目覚め、いかがですか?わが家は3人の子どもがいますが、どの子も起こしても起こしても、なかなか起きてくれません。知り合いの子どもは自分で目覚まし時計で起きてくると聞き、そんな子がいるのかと仰天しました。わが子たちは1歳を過ぎ、おしゃべりもできるようになった頃から、起こしても起こしてもなかなか起きてくれず…。いえ、無理やり立たせたら起きることは起きるのですが、起きた後、朝ごはんを前にして座ったままでなかなか進まない、着替えさせるのも機嫌が悪くて泣くか怒るか。まともに動き出すまでに30分はかかってしまうのです。朝の30分、働く母にとってはとても貴重。こちらもイライラ、子どももごきげん斜めで…。今回は、そんな状況を打破するためにどうやったら効率よく、気持ちよく起きてもらえるか、わが子にいろいろ試した中で一番効果的だったものを紹介します。きょうだい重なり合っても爆睡です。さて、これを起こすにはどうしたものか…やさしい歌声で、こちょこちょ遊びも取り入れて!声をかけてもかけてもなかなか起きてこない!するとこちらも、イライラ~っとして、「早く起きて!」と大声を出したくなりますが、そこはグッとこらえて。やさしい歌声で少しずつゆさぶりをかけていきます。わが家の定番は、ふれあい遊びの「きゅうりができた♪」歌にあわせて、なでなでしたり、ゆさゆさしたり、トントン切って、最後は「いっただきまーす」で、こちょこちょ。いきなりくすぐると、子どもも不機嫌になりがちですが、その前のゆさゆさで少しずつ目覚めているようで、こちょこちょが来る頃には、半分目覚めて身構えています。くすぐることで完全に目覚めたら、「つかまって~!」と声をかけて起き上がるのを手伝って(←これ大事!あくまでも「一方的」でなく「一緒に」のスタンスで)、よいしょと立たせて仕上げです。朝からアクロバティックに、ひこうきブンブン歌で起こす方法がちょっとじんわりなのに対して、こちらは激しめ。カウントダウンで飛行機が飛び立ちます。「朝ですよ~。飛行機出ますよ~。もう行っちゃうよ!5・4・3…」で、小さい頃はすねに乗せてわきを支えて、少ししっかりしてきたら、足の裏に乗せて高く飛行機。少し揺らしてあげると目覚めるようです。行けそうな時は、飛行機を通り超して、くるりんぱで頭の上に着地させます。「もう1回!」となることも多いですが、アクロバティックな動きにスッキリ目覚めて、その後の動きはスムーズです。「きゅうりができた」や「ひこうき」は、親にとっては大変そうですが、時間にしたら5分程度。エンジンがかかるまで30分かかっていたことを思うと、その後の動きがスムーズになるので、親子で楽しく朝を迎えられるようになりました。太陽光を浴びさせて、じわじわ、少しずつ太陽光を浴びることが、体を目覚めさせるホルモンを分泌させるということもわかってきています。脳の専門家の書籍によると、朝の光を室内に取り入れ、音楽をかけるなど少しずつ環境を整えていく、大きな声を出さずにやさしく声をかける、そうやって徐々に起こしてあげるのが、一番いいそうです。小学校高学年にもなるわが家の子どもたち、さすがに「ひこうきブンブン」は厳しいので、最近はまずは早めにカーテンをあけるようにしています。夏休みも終わり、幼稚園・学校が始まる時期です。夏休みの朝は少しゆっくり、というお子さんも多かったかもしれません。スムーズに幼稚園・学校生活に慣れるためにも、まずは生活リズムを整えて、早めに寝るのが鉄則です。どんなに朝にがんばっても、睡眠時間が足りていなければスッキリ起きられません。それぞれにあった方法があると思いますので、いろんな方法を試して、親子ともども、ストレスをためず、気持ちよく朝を迎えられるようにしたいですね。<文・写真:ライター鳥山由紀>
2019年08月29日子どもには「何ごとにも苦手意識を持たず、いろいろなものに興味を示してもらいたい」などと、うっかりムチャな期待をしてしまいがちな親のひとりですが、じつは私、虫が苦手です(小さいころは平気だったはずなのに…)。しかし、この夏「小学生の夏休みといえばカブトムシでしょ!?」という勢いであちこちから声をかけられ、ついにわが家も昆虫飼育デビューしました。■息子もカブトムシにさわれない!黒光りするピカピカのボディーに大喜びする子どもたち。しかしそれもつかの間…■子どもより親が飼育に夢中うちにやって来た時点ですでに弱っていたらしく、カブちゃんは9日ほどの短い命でした。虫に触れもしないのに「飼いたい!」と言っていた子どもたちですが、上手な持ち方を知り、世話の仕方も覚えました。すると、次第に「よくわからないから怖い」という感情は薄くなっていったように見えました。私は私で、最初こそ苦手意識が先行して及び腰でしたが、調べているうちにどんどんおもしろくなり、気がつけば朝起きたらまずカブトムシにあいさつ。「親の自由研究か?」というくらい夢中に…!子どもがいなかったらしなかった(もらわなかった)であろうカブトムシとの触れ合い。子どもたちの夏休み期間中で毎日がてんてこ舞いの私にとって、それは「癒やし」とも言える日々でした。最初は「どーするのよコレ…」と、正直迷惑くらいに思いましたが、私にとってもいい夏の思い出になりました。またカブトムシを飼う機会があったら、次はもっと(前のめりに)親子で楽しめるだろうなと思います。
2019年08月27日2016年4月に電力自由化してから3年経ちましたが、ご家庭にあった電気料金プランを使っていらっしゃるでしょうか。2019年2月の時点で従来の電力会社から新しい電力会社に切り替えた件数が約944万件に達しました。その一方で切り替えされていない方も少なくなく、様々なメディアで新電力の広告・案内がなされている状況です。 ご家庭にあった電力会社や電気料金プランに設定できれば、固定費の削減にもつながりますが、適切でないプランに切り替えてしまうと電気料金が上がってしまうこともあります。今回は電力自由化の現状とメリットや注意点についてお伝えします。 電力自由化とメリット2016年3月以前は電力会社を選択できなかったため、地域の電力会社(東京電力、関西電力等)から電力を購入することしかできなかったのですが、現在では電力を供給する会社等を自由に選べるため、料金やサービスなどの競争が始まり新しい電力会社等から電気料金が下がる電気料金プランが出てきました。 一方で今までの電力会社も新たな料金プランを設定して、サービスを向上させています。また、従来のガスや電話、インターネット回線等と合わせて料金を一本化でき、ポイントやその他サービスの優遇を実施する会社等もあります。しかし、変更すれば必ず電気料金が下がるわけではありませんので、料金体系やシミュレーション等を確認し、ご家庭の状況にあった内容のものを選ぶことが大切です。 電力会社・電気料金プランを検討したい方は、「価格.com[電気料金比較]」でご家庭の状況にあったプランを入力してご参考にしてください。電力自由化の手続きにおける注意点注意点1:手続きや契約後の取扱いについて手続きはインターネットや電話等で簡単にできますが、マンションの管理組合等で一括契約している場合やブレーカーのアンペア数が低い場合(主に20アンペア以下)は手続きできないケースもあります。また、携帯電話同様に短期間の解約は違約金が掛かる場合や、ガスや電話、インターネット回線と電力のセットプランがある場合には、電力を切り替えるとセットプランに影響がある場合もありますので、不明な際は詳細な内容の確認や問い合わせを忘れずに行いましょう。 注意点2:ご家庭ごとに適切なプランが異なります電気料金プランは細分化されていることも少なくありません。平日の昼間も電力を使うことが多いのか少ないのか、週末に電力を使うことが多いのか少ないのか、深夜に電力を使うことが多いのか少ないのかなど、検討する項目があります。例えば、平日にお仕事等で不在のことが多いご家庭と主婦や育児休暇中等で在宅のことが多いご家庭では、最適な電気料金プランが異なる場合があります。ある電力会社では通常のプランでは安いものの、夜間や深夜重視のプラン電力プランは安くなりにくいプランであることも想定できますので、電気料金プランはなるべく詳細に確認をしましょう。 注意点3:詐欺まがいの案内に注意しましょうまた、電力会社等を変更する場合にはスマートメーターの設置が必要ですが、こちらは原則無料です。法外な工事費用やメーターそのものの費用を請求される詐欺まがいな話や電力に直接関係のない給湯や通信設備のしつこい勧誘が実際にあったので、慎重な対応が必要です。検討している電力会社がサービスを行っているかどうかは、資源エネルギー庁・登録小売電気事業者一覧をご確認ください。 電力会社・電気料金プランの変更はご家庭の電気の使用状況に合っているかがどうか大切です。短期的な特典だけでなく、長期の電力料金を考えた上での検討を踏まえてからのお手続きをおすすめします。監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年08月26日夏休み終盤になると、始まるのが…!?宿題の丸つけです!夏休み前の個人面談で「宿題は丸つけまでお願いします」と答えをもらっているんですよねえ…。やり直しをするってことは…丸付けもやり直しです!やり忘れた箇所、間違っていた箇所を何度も何度も…全問正解するまでやり直し~~!小学生の次男次女の2人分…。お父さんも家にいるときは、時々丸つけはしてくれますが、ほとんどは私の役目になっております。丸つけしつつ、わからない箇所を教える…。しかもなぜか仕事中に限って「丸つけ~!」とやってくるのです…。この丸つけ地獄、早く終わらせたいです!
2019年08月24日夏休みも後半。そろそろ手をつけようと思った宿題の書類をなくしてしまった! と焦った娘が考えた対策とは…!?■夏休みの宿題を丸ごと紛失!夏休みももう少しで終わりますね! ■先生に聞く! と決めたは良いけれど2枚もハガキが届いた先生の気持ちはいかがなものだっただろう(笑)夏休みの紙類、あちこち出しっぱなしにしちゃうから、よく紛失しては、予想外の場所から発見されることが多いです(汗)
2019年08月24日5歳、3歳、1歳の三兄弟のオカンあざみです!夏の男子の楽しみ…それは「虫取り」。虫を怖がっていた子どもたちも、いつのまにやらたくましく育って、いまでは虫が大好きになりました。■虫が大嫌いなオカンの背筋が凍る体験そんなある日、虫が大好きな子どもたちがした行動に、虫が大嫌いなオカンは背筋が凍る思いをしたのでした…夏休みのある日、仕事が休みのオトンとお兄ちゃんズは、近所の公園に虫取りに出かけて行った。静かになったぞー! 夏休みで幼稚園がないから、家で暴れ倒して大騒ぎしていたお兄ちゃんズがいなくなった途端、ものすごい静か。しかしその静寂は、嵐の前の静けさだった…しばらくして、子どもたちが虫取りから帰宅したのだが、オカンは目を疑った。 ■まるで地獄のような光景が! 大量すぎ!うれしそうに見せてくれた虫カゴには、死屍累々(ししるいるい)と積み上げられた大量のセミの抜け殻と、その上に乗せられた大量のセミ!虫嫌いの私からしたら、まるで地獄のような光景でサブイボがたちまくり!そんなに大量に持って帰ってくるなーー!虫を大量に捕獲できて興奮する子どもたちの騒ぎ声と、虫カゴに入れられたセミの大合唱で、虫取りに行く前よりも騒がしくなったわが家。夏の虫取り。虫嫌いのオカンは、毎度、何を持って帰ってくるのか恐怖でしかないのであった…(このあとセミさんたちには、お外へお帰りいただきました)
2019年08月19日「プレーパーク」という施設を知っているでしょうか。「パーク」というだけに公園のようなものなのですが、わたしたちの街に点在する一般的な公園とはまったくちがうものです。お話を聞いたのは、「すべての子どもが豊かに遊べる東京」をコンセプトに東京でさまざまな「遊び」のプロジェクトを仕掛けている一般社団法人TOKYO PLAYの代表理事・嶋村仁志さん。「StudyHackerこどもまなび☆ラボ」には以前にも登場してくれましたが、あらためてプレーパークとはどんなものなのかを教えてもらいました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)禁止事項がほとんどない自由な遊び場日本で「プレーパーク」という名で呼ばれる施設は、ヨーロッパ発祥の「冒険遊び場」というものがベースになっています。このプレーパークが日本に広まりはじめたのは1970年代。いまもそうですが、当時でもすでに一般的な公園には禁止看板が増えはじめていたようです。その頃、東京のある公園の噴水池のなかに割れたガラスが入っていたということがあったといいます。そんなことがあれば、住民のなかから「けがをしたら誰が責任を取るんだ?」という意見も出てきます。そうした経緯から、行政としては公園に禁止看板を立てざるを得ないような状況が生まれはじめたのです。そういう時代のなか、「自分たちが子どもだった頃はもっと自由に遊べたのに」という想いを持っていた都市計画家・大村虔一さんたちが、当時のヨーロッパ各地の冒険遊び場を参考にして、プレーパークづくりに取り組むようになったのです。その過程で、子を持つ親のなかからも「禁止事項ばかりでは子どもは育たない」という考えに賛同する人たちが増えていきました。そういう経緯がありますから、公園とのいちばんのちがいは、プレーパークが持つ「できる限り、禁止事項を少なくして、自由な遊び場をつくろう」という想いの部分ではないかと思います。ちなみに、いまにつながっている日本初のプレーパークは、1975年の夏休みのあいだだけ開設された「経堂こども天国」。写真提供:大村璋子でも、子どもが遊ぶのは夏休みだけではありませんよね?そういう声が子どもからも上がるようになり、今度は15カ月にわたって「桜丘冒険遊び場」が開設されました。その後、日本初の常設施設として1979年にオープンしたのが、わたしのかつての職場でもある「羽根木プレーパーク」です。子どもの興味関心によって「かたち」を変えていく公園とプレーパークのちがいは、「用意されているもの」を見るとすぐにわかるでしょう。公園では、遊び方が決まっている遊具があって、それを使って遊びますよね。もちろん、公園の「かたち」を変えることなんてありません。ところが、プレーパークでは遊具の代わりに「道具」や「材料」があって、プレーパークそのものも「かたち」を変えていくのです。たとえば、マッチと新聞紙、薪を使ってたき火をしてもいいし、シャベルを使って地面に穴を掘ったり川をつくったりしてもいい。廃材を使って、むかしから人気の秘密基地をつくる子どもたちもいます。つまり、子どもは自分の興味関心に従って新しくなにかを生み出し、それに合わせてプレーパーク自体も「かたち」を変えるというわけです。イメージとしては、公園にもある「砂場」が近いかもしれませんね。砂場では、子どもたちは山をつくったりトンネルを掘ったり川をつくったりと、比較的自由に遊べますよね。その高い自由度が施設全体に広がっているのがプレーパークといっていいでしょう。先にいくつか挙げましたが、道具と材料はほかにもいろいろなものが用意されています。道具ならシャベルにのこぎり、金づち、バケツ、ほうき、ネコ車など。材料なら材木にロープ、ご近所から頂いてきたさまざまないらないもの……(笑)。近隣の人や、利用する子どもの保護者に内装業者、解体業者、工務店の人などがいると、「どうせ捨ててしまうものだから」と、いろいろな廃材を譲っていただけることもあります。つまり、プレーパークでは、利用者が訪れるたびに利用できるものが変わっていくわけです。プレーパークのつくり手側であるわたしたちは「未完成をデザインする」といいますが、プレーパークとはいつまでも完成することがない場所といえます。そこが子どもたちにとってはたまらなく面白い。子どもは遊びが好きだといっても、完全にお膳立てされた場所で「はい、どうぞ」といわれて遊んだところで、面白さは限られてしまいます。子どもたちが最大限に面白がれるように、いろいろな可能性や隙間をあえて残しておく――。それが、プレーパークの目指している遊び場づくりです。いまの子どもは自由に試行錯誤する機会を失いつつあるそんな遊び場にいる「プレーリーダー」の存在も、公園と比較した場合のプレーパークの特徴といえるでしょう。ただ、親はもちろん、プレーリーダーも含めて大人がいるということは、ある意味で危険をはらんでいるとも思っています。というのも、子どもの遊び方次第では、大人はどうしても止めたくなったり教えたくなったり誘導したくなったりするからです。そんな大人が増えてしまっていることが原因なのか、いまは、子どもが本当に自由に試行錯誤するという機会が徐々に失われてきているように感じます。そういう背景もあって、プレーパークも含めて、わたしが子どもの遊び場づくりにかかわることで目指しているのは、すべての子どもが子ども時代に自分の人生を手づくりできる機会をきちんと持てるようにすることだと思っています。そして、できれば親御さんたちにもそのマインドを理解してほしいですね。子どもというのは、親がいちいち教えて導いてあげなければなにもできないという存在ではありません。子どもは子どもなりに「こうしたい!」という気持ちを持っています。その気持ちに素直に従って自分らしく夢中になって遊ぶ子どもを、親は見守る存在であってほしいのです。『子どもの放課後にかかわる人のQ&A50 子どもの力になるプレイワーク実践』嶋村仁志 他 著/学文社(2017)■ TOKYO PLAY代表理事・嶋村仁志さん インタビュー一覧第1回:「本当に自由に」試行錯誤する機会を子どもたちに――“本気の遊び場”プレーパーク第2回:危険にも種類がある。挑戦が達成感に変わる「リスク」と「ハザード」はどう違うのか?※近日公開第3回:火を使う、泥だらけになる、びしょ濡れになる。子どもたちの自由な発想と独創的な遊び方※近日公開第4回:やりたいことを目いっぱいやって失敗した。その経験が「折れない心」を育てる※近日公開【プロフィール】嶋村仁志(しまむら・ひとし)1968年8月6日生まれ、東京都出身。子ども時代は野球と自転車と缶けりざんまいの日々を送る。英国・リーズ・メトロポリタン大学社会健康学部プレイワーク学科高等教育課程修了。1996年に羽根木プレーパークの常駐プレーリーダー職に就いて以降、プレイワーカーとして川崎市子ども夢パーク、プレーパークむさしのなど各地の冒険遊び場のスタッフを歴任。その後フリーランスとなり、国内外の冒険遊び場づくりをサポートしながら、研修や講演会をおこなう。2010年、「すべての子どもが豊かに遊べる東京」をコンセプトにTOKYO PLAYを設立。2005年から2011年までIPA(子どもの遊ぶ権利のための国際協会)東アジア・太平洋地域副代表を務め、現在はTOKYO PLAY代表理事、日本冒険遊び場づくり協会理事、大妻女子大学非常勤講師。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年08月19日ウーマンエキサイトの読者のみなさんこんにちは、ぐっちぃです。もともと普段からの料理がズボラ飯みたいなわが家ですが、その中でも休日のお昼などで麺料理が続いてしまったあとの「つくる気力がないけど…何かごはんものを…」と思ったときの丼がコレ。■“ごはんもの”が食べたいときのズボラ飯たまごとじカツ丼のからあげ版です。以前、無性に「親子丼が食べたいー!」「でもとり肉を切ったり焼いたりするのが面倒」と対極する感情が心に棲んでしまったときに、「じゃあとり肉のかわりに冷凍のからあげでいっか。同じとり肉だし」と、入れてみたのがきっかけです。(※まるで自分発信みたいな言い方してるけど検索するとたくさん出てきました。同じ考えの人がたくさんいてうれしい)お昼は子どもたちもおなかが空く!「まだー?」「おなかすいたー」が発射される前にパパっとつくり上げなければならない。最初から調理済みの「冷凍からあげ」と、時短の心強い味方「めんつゆ」さえあればへっちゃら!野菜として親子丼やカツ丼といえば玉ねぎだけど、キャベツやにんじんでもいいし、切るのが面倒なので、なければなくてもいいかなとは正直思ってる(他に庭で採れたミニトマトとか海苔でも添えれば)なにより「丼」はお椀ひとつしか使わないから洗い物も少なくてうれししいよね。■見た目に差が出る!? 調理のポイント冷凍からあげ丼をつくるポイントはもとのからあげの大きさにもよるんだけど、2~3つくらいに切ると肉がたくさん入っているように見えるのでおすすめです。からあげ3個そっと出すより卵でとじたほうが見た目も豪華になるのでおすすめです。ぜひおためしください。
2019年08月18日子供にもっとお手伝いして欲しいけれど、なかなかうまくいかないものですよね。すでに夏休み後半ですが、今後のためにもうまく声掛けして、積極的にお手伝いができるように促していきましょう!子どものお手伝いに関するお役立ち記事を3本まとめてご紹介します!■ 子どものお手伝いは大変だけどやる価値あり!Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)子どもにたくさんお手伝いができる機会を作ってあげたいものですが、小さいうちは「手伝ってくれて助かる」というより、「危険がないか見守りながら子どものお手伝いに付き合う」というスタイルがほとんど。そのため、親にとって子どものお手伝いは、実際のところ「大変」な面も多いのです。しかし、『慶応幼稚舎・早実初等部・筑波小学校に合格する子育て』の著者、山本顕司氏は、“お手伝いは子どもの成長のチャンス”と説きます。zon / PIXTA(ピクスタ)子どもの能力を高めるためにもお手伝いをさせた方が良いということが分かると、少々大変さがあっても、お手伝いの機会をどんどん作ってあげたくなります。子どもが参加しやすいお手伝いや、お手伝いのための環境づくりについて、アドバイスをお届けします!年長さんにできるお手伝いは、意外とたくさんあるって本当?■ 子どもが進んでお手伝いしたくなる3つのコツUshico / PIXTA(ピクスタ)「子どもがあまりお手伝いをしたがらない」というときは、どんなふうに対処すればいいのでしょうか。先輩ママさんたちにリサーチして分かった3つのコツがこちら。1.お手伝いできたことをとにかく褒める!2.ポイント制にしてゲーム感覚でやってもらう!3.頼んだら最後まで見守る秘訣は、子どもが楽しみながらお手伝いをできるようにすることです。Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)また、「やらされる」のではなく、「自ら進んでやる」ことで、お手伝いを通じて得られるメリットも増えます。子どもの成長や親子関係まで深めてくれるお手伝い。時間のある夏休みに、たくさんきっかけを作っていきましょう。子どもが進んでお手伝いしたくなる!お願いするときのコツ3つ■ 子どもがお手伝いをしたくなる収納術夏休みは朝昼晩と一日3回、子どもと食卓を囲みます。そのたびに食事の準備にバタバタするわけですが、子どもがお手伝いに積極的だと、ママの負担は格段に減りますよね。子どものお手伝いを習慣として定着させるには、カトラリーなどの収納方法を工夫するのも1つの方法です。ポイントは、子どもの「目に付きやすい場所」で「手が簡単に届く位置」に「持ち運びやすい形状」で保管しておくこと。これなら、何がどこにあるのか分かりやすく、「○○を用意して」というママの言葉に子どもがすぐに反応することができます。こちらの記事では食卓アイテムの具体的な収納法を紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね!バタバタする食事の準備…「子どもがお手伝いしてくれる」収納術って?
2019年08月18日夏休みも後半に入りましたね。今のうちに、ランドセルや学用品など、子どもの持ち物を点検しておくと、新学期になってから慌てなくてすみます。また、工作や絵など、普段ついため込んでしまいがちな領域の整理にも手を出しやすいタイミングです。このチャンスを逃さず勢いにのることができれば、サクサク子ども用品の整理が進みますよ。夏休み後半でやっておきたい、子どもの持ち物チェックポイントを、まとめてご紹介します!■ 学用品のお手入れで新学期の心の準備を夏休み中にランドセルや道具箱のチェックと掃除を子ども自身にさせると、新学期に向けて心の準備も整います。道具箱は中身を全部出して、失くしてしまったものや、足りなくなっているものはないかをチェックしてみましょう。中身をいったん全て出すことで物の有無が確認しやすくなりますし、また、再度収納する際にも物を詰めやすく、キレイに整頓する力も身に付きます。ランドセルも同様に中身をチェック。合わせて拭き掃除も行い、気になる汚れを落としておきます。ランドセル、道具箱、上履き。夏休み明けに慌てない学用品の保管術3つ■ 子どものカバンが重すぎる問題・対策2つ「子どもの通学カバンが重すぎる」として話題になっているのはご存知でしょうか。実際に計ってみると、10キロを超えることが判明。成長期の子どもの体への負担を考えると、ちょっと不安になる重さです。夏休み中にできる対策は2つ。まず1つめは、カバンの中身を見直して、不要な教材や学用品が詰め込まれていないかチェックすることです。親が一緒に中身を確認しながらアドバイスした結果、2.2キロ分の荷物を減らすことができました。もう1つは、「かばん用パッド」で肩への負担を軽減することです。パットを付けると、荷物の重さが分散されて、肩紐の食い込みが和らぎます。思い立ったらすぐにできる子どものカバン問題への対策。試してみる価値アリですよ!10キロ超え!「小中学生のカバンが重すぎる問題」我が家の分析と対策■ 子どもの作品整理のための4つのステップ子どもが作品を持ち帰るタイミングは、学期末。1学期に持ち帰った作品は、夏休み中に整理を済ませておきたいものです。とは言え、たとえ子どもに「いらないから捨てていいよ」と言われたとしても、そのままゴミ箱にポイっと捨てる気にはなれませんよね。「子どもの頑張りを褒めてあげたい」と思うのが親というもの。しかし、単に作品を溜め込むばかりでは、いつまで経っても片付きません。そこでオススメなのが作品整理のための4つのステップです。1.【まずは鑑賞】季節ものは家族みんなで十分に愛でる2.【とりあえず保存】「とりあえずのかご」にポンポン入れる3.【作品ファイルに保存】幼稚園の工作は専用ファイルに収納4.【思い出保存】写真の中に思い出を閉じ込めよう家族みんなが満足する片付けの方法を、ぜひチェックしてみてください!大量の「子どもの作品」をどうする?4つのステップでサクサク整理
2019年08月17日日本の夏休みといえば、プール、海水浴、家族旅行、そして宿題!1ヶ月あまりの夏休み期間中、「宿題は計画的に!」といわれるものの、「お盆を過ぎた頃に焦り始め、ギリギリに慌ててやる」という経験に身に覚えがある方も多いのでは。塾の夏期講習などに通うお子さんも少なくないことでしょう。夏休みまでも忙しい日本の子どもたち。そのことに疑問を持ったことはありませんか?世界の子どもたちはどうしているのでしょうね。今回は、“夏休みの理想的な過ごし方”について、視野を広げて考えてみましょう。約100年前から変わっていない「夏休みの宿題」文部科学省によると、夏休みは学校教育法で定められた「夏期休業」で、期間は各自治体の教育委員会に委ねられています。始まりは明治14年。目的は定かではないそうです。昭和初期の「ナツヤスミノトモ」という、福島県教育委員会が編纂した夏休み学習帳を見ると、内容は、「毎日1ページずつ勉強しなさい」「毎朝やりなさい」「早寝早起きしなさい」「お手伝いしなさい」などの心得と、算数や漢字の書き取り、絵日記などの宿題が並んでいます。驚くほど今とあまり変わりませんね。つまり、「約100年前から日本の夏休みはほとんど変わっていない!」ということ。時代はこんなにも変わったのに、です。では、ほかの国はどうなのでしょうか?世界の夏休み――宿題がない国ばかり!アジア以外の国では、新学期が始まる前までの約2ヶ月(6~8月)という長い期間が夏休みであることが多いようです。それだけ長い時間をどう過ごすのか興味が湧きますよね。そこで各国の状況を調べてみました。【アメリカ】アメリカの夏休みは6月~8月までの約3ヶ月間、宿題はありません。その大きな理由は、6月で学年が終了し9月から新学期だから。過ごし方の定番はサマーキャンプです。サマーキャンプといっても、勉強に特化したものから遊びやスポーツをメインにしたもの、ボーイ・ガールスカウトのようなものまでさまざま。お休みが長いだけに、デイキャンプ(日帰り)を含めた複数のキャンプに参加する子どもがほとんどです。そこでいろいろな経験をし、ひと回り成長して新学期に臨むのですね。【ニュージーランド】季節が逆のニュージーランドでは、夏休みは12月中旬~1月までの約1ヶ月半。こちらも宿題はないそうです。いろいろな団体がホリデープログラムを用意していて、それらに参加する子どもが多いようです。スポーツや料理、動物園では飼育員のお仕事体験など、子どもの興味に合わせてさまざまなものがあります。学校の勉強とは違い、好きなことをやってみて、その体験からの「学び」を大切にするのが、ニュージーランドの夏休みの過ごし方の主流のよう。「リーディングプログラム」という、地域の図書館が実施している夏休みを通して読書を促す企画も人気です。週に一度、読んだ本の報告をしてスタンプを集め、休みの最後には打ち上げパーティーもあるなど、楽しんで読書を習慣にできる趣向が凝らされているのがいいですね。【スウェーデン】スウェーデンは秋と春の2学期制で、その間の6月中旬~8月中旬までの約2ヶ月間が夏休みとなります。宿題はありません。もともとスウェーデンでも “詰め込み式” 教育が行われていたそうですが、1970年代に「それではいけない」と議論が始まり、1994年の学校教育大改革により、現在は子どもの自主性を重視するプログラムに変わったそうです。基本的な考え方は「学校の外では思いっきり遊ぼう!」。スウェーデンには、「フィーカ」という伝統的なコーヒーブレイクタイムがあり、その時間がとても大切にされています。これは、「人の脳は休むことで、より働くようになる」と考えられているから。そのため、夏休みにも学習メインの宿題はないのです。その代わり、次のような、強制ではないオススメとしての宿題はあるようです。■小学校2年生への宿題例■「2冊以上の本を読むか聞く」「遠くに住んでいる人にお手紙か絵を送る」「森をさまよう」「やったことがないことをやってみる」「新しいお友だちと遊ぶ」「道端のお花でブーケを作って誰かにあげる」 なんて素敵な宿題なのでしょう!ここから読み取れることは、「新しいことにチャレンジして、新しい発見をしましょう」「人といい交流をしましょう」という優しいメッセージ。宿題の項目がビンゴ式にマス目の表に書き込まれていて、達成したマス目を消していき、「ビンゴが完成したらポイントゲット!」という楽しい工夫をする学校も。宿題というよりはゲームですね。そしてスウェーデンでは、大人も4週間以上の長い休みをとるのが普通なので、家族一緒に郊外の別荘などで過ごすことが多いそうです。冬が長い北欧の国だからこそ、陽が贅沢に降り注ぐ夏は、大人にとっても子どもにとっても特別な季節なのです。【シンガポール】シンガポールの小学校は2期制([Semester1]1~5月末と[Semester2]6月末~1中旬)で、夏休みは6月の約1ヶ月間となります。アジアの多くの国が教育熱心であるのと同様、シンガポールでも親の子供への教育熱は、日本以上のものがあるようです。夏休み期間中も勉強させるために、塾のような課外学習をさせることが多く、あえて一学年の上の難しいクラスに入れて学習を先取りする人も少なくないとのこと。そんな、休みも勉強漬けの現状に危機感を覚えたのが、国です。「子ども時代には、勉強以外にもっと運動したり遊んだりしよう」と国を挙げて方針転換し、小学校低学年での学期末テストの廃止や、夏休みの宿題をなくすなどの対策を取り始めました。シンガポールにもサマーキャンプなどがあり、スポーツ系のものが人気のようですが、これからシンガポールの夏休みの過ごし方は変わっていくかもしれませんね。茂木先生が提案する「理想の夏休み」とは!?では、“理想の夏休み” ってどんなものなのでしょうか。脳科学者である茂木健一郎先生は次のように述べています。子どもの脳は、好奇心にあふれている。新しいものが提示された時、子どもたちは好奇心に目を輝かせる。そして、手を伸ばし、遊び、熱中の時間を過ごす。何が子どもに合っているのかを知るには、さまざまなことにチャレンジさせるのが良い。大人が手助けし、選択肢を示して助ける。世界には、こんなにたくさんの面白いことがあるのだよと教えてあげる。そのようなサポートが大切なのである。その際、何を選ぶかは子どもに任せる。決して押し付けず、子どもが何に興味を持つかをじっと見守る。そして、もし熱中することがあったら応援してあげる。これが、一番の子育てであると私は考えている。長い人生、何が起こるかわからない。個性は「積み重ね」でもある。どの時点でも、将来何をしたいかは「仮説」に過ぎない。夢は決まったものではなく、柔軟に変化するものである。この夏休みにお子さんが出会うものが、長く続く個性の成長の出発点になるかもしれない。そう考えたら、夏を迎えるのがわくわく楽しみになってくる。大人も一緒になって、子どもの個性の「種」を探すのが良いのである。(引用元:讀賣新聞|夏休み、子どもは何に手を伸ばす?)脳科学の観点からの考察、すばらしいですね。子どもたちの “個性の種” を見つけて、育むために、夏休みという絶好の機会を生かさないのはもったいない!できるだけたくさんの体験をさせてあげることが理想的ですね。各国の状況や見識者の考えなどから導き出した、この夏休みに家庭でも実践できることを2つご提案します。読書夏休みの宿題がない欧米諸国でも推奨されるのが読書。学校の課題図書とは違い、好きな本を選ぶことがポイントです。おもしろかった点、印象に残った箇所、その本から派生した話など、思ったことや感じたことをシェアして伝えてみましょう。本から得られる学びの広がりは、ゆとりある夏休みだからこそ得られるものに違いありません。 新しいことにチャレンジする夏休みに “初体験” を!「やってみたかったスポーツに挑戦する」「ケーキを作る」「自力で日帰り旅」など、なんでもいいのです。欧米ではよく活用されている “宿題ビンゴ” を取り入れて楽しむのもいいかもしれません。一番大切なのは “自分で選ぶこと”。新しいものに出会い、そこに湧き上がる感情や共感、達成感が必ず小さな個性の積み重ねになるはずです。***茂木先生はこうも言っています。夏休みの本質は、ぼんやりすること、ほうけることだと思う。ふだんとは違うことをやって、ぼーっとする。そのことが夏休みの価値であって、学期と同じようなことをやるのは、夏休みの趣旨に反している。夏の間は、みーんみーん、ジリジリとぼんやりしていて、新学期とともに「はっ」とするのが良い。(引用元:Twitter|茂木健一郎)同じように、海外の親たちは「普段はできないことをたくさんやって充電し、生活を楽しんでほしい」と願うのが主流のよう。夏休みは “好き” を見つける絶好のチャンス!興味の対象は毎年変わってもいいのです。新しい体験で心身ともにリフレッシュできれば、新学期がより充実したものになりそうですね。(参考)学研出版サイト|第10回 アメリカの夏休みの過ごし方留学123 国際交流支援 K international|NZでの夏休みの過ごし方NIKKEI STYLE|北欧の学校、夏休みに宿題なし スウェーデンから見る日本 高見幸子讀賣新聞オンライン|夏休み、子どもは何に手を伸ばす?東京都公文書館|80年前の夏休みの宿題帳sopiva|幸せな暮らしスウェーデン。あこがれの長期夏休みの裏に隠された真実とは・・・Ministry of Education SINGAPORE| Press Release|September 28, 2018 ‘Learn For Life’ – Preparing Our Students to Excel Beyond Exam ResultsTwitter|茂木健一郎
2019年08月15日夏休みの宿題...自由提出のものは断固としてやらなかった息子Upload By かなしろにゃんこ。夏休みの宿題をやろうやろうと思いながら時間は流れ…8月後半、夏休み終了間近にいやいや腰を上げる子どもの姿は夏の風物詩(笑)。うちの息子もその一人。ん?というか…ヤツの場合は最初からヤル気がなかったんだった。結局半分も宿題をやらずに2学期に突入です。シクシク…怠け癖こじらせています(涙)特に「コレは絶対にやらない!」と息子が言うのが、「できたらやりましょう」とか「時間があったらやりましょう」という自由提出で曖昧な提出物。「やってもやらなくても、どっちでもいいんだよ!だからやらない!」と断固として拒否してきます。息子が通っていた小学校では、読書感想文や絵日記、自由研究、コンクールに出展するポスターなどが自由提出の宿題となっていました。親としては「先生がそう言うのは児童に自主的に取り組める力をつけさせるためだから、ここは自由提出っていったって全部やらなきゃいかんでしょ!」と思ってしまい、毎年ヤレヤレとお尻と叩いてきました。「自由研究一緒にやろう」と誘ったり、「絵日記のかき方教えてあげるから」と促したりしましたが、岩のように固い信念があるのでしょうか…息子は拒み続けます。宿題の出し方を曖昧にしないで全部必須!としてほしいな~そのほうがまだ本人もヤル気になりやすいし親も促しやすいのに…なんて思っていました。ところが!ある年に急にヤル気スイッチが入ったのでした。夏休みのお出かけが、息子の大好きな空の乗り物の体験ツアーに決定!Upload By かなしろにゃんこ。それは息子が小5の夏休み前のこと。旅行パンフレットをたくさん集めて、夏のレジャーはどこにしようか決めていたとき、観光バスで行く『夏休み、親子で楽しむ飛行機工場見学とヘリコプター東京湾遊覧ツアー』というのにしよう!と夫が決めてしまいました。私は高くて速い乗り物が苦手なので「え~やだ~」と反対しましたが、夫と息子は電車や車、それに飛行機といった乗り物が大スキなので「絶対それがイイ!」と多数決で決まってしまいました。そして夏休みになり、いざツアーへ!小学生の親子がたくさん集まり観光バスへと乗り込みレッツゴー!Upload By かなしろにゃんこ。飛行機工場の見学ツアーでは、飛行機に関わるお仕事の展示や操縦室の展示、客席の展示など触りながら学べるものがいっぱいありました。子どものサイズに合わせたパイロットや客室乗務員、整備スタッフの制服がいくつも置いてあり、着替えて記念撮影ができるサービスもありました。「パイロットの制服着てみない?」と誘っても息子はそれよりも早くドックに行きたい!とワクワク、ソワソワ。ドックで大きなジャンボジェットを見上げると「わ~!」と感動していました。乗り物大好きな息子、実際の飛行機を間近で見ることができ、こんなに大きいんだ!と楽しそうにしています。通常飛行機に乗る際にはタラップを利用するので、飛行機のお腹や貨物のトビラ側を見ることってあまりありませんから、その実物を見て「おおー!」と感動。滑走路もドックのトビラから見せてもらえました。一面に大きな空が広がり、着陸する飛行機などを目の前で見られるので迫力があります。「飛行機工場楽しかったね~!」と息子は満足そうでした。そして親子で楽しむツアーはいよいよ東京湾ヘリコプタークルージングへと進みます。ガクブル…(汗)Upload By かなしろにゃんこ。ヘリコプターの飛行場へ移動してチェックイン。ヘリコプターに乗りこむときは大きなプロペラが体に当たるんじゃないかと思うような迫力があります。ブルっている私とは対照的に、夫も息子もワクワクが止まらない!といった感じでウキウキしてやがります(汗)そしていざ、東京湾にテイクオフ!夕焼けから夜へと変わっていく空と東京のビル群を眺めて「美しい…」よりも「今日は私の命日になるのか…」と考えてばかりいました。ツアーのアクティビティなので5分間の短いクルージングでしたが、息子にとってはとても楽しかったようで…その数日後!「かきたいものが浮かんだから」自ら絵日記に取り組めたUpload By かなしろにゃんこ。なんと息子は絵日記にこのツアーのことをかきはじめました。自由提出の宿題は断固としてやろうとしなかった息子が自分から絵日記をかくなんて驚きでした。もともと作文や日記が苦手な子ですが自分なりの表現でいつ誰と誰がどこで何をして、自分はその体験でどう感じたのかといった5W1Hを入れた文章、それに飛行機やヘリコプターの絵もカラーペンでかかれていました。母の手伝いなしで、ひとりで絵日記を完成させた息子。「リュウ太スゴーイ上手~!!」と久々に息子を褒めたのでありました。旅行といえばそれまでは親のエゴで行きたい場所を決めていました。もしかしたら、本人の行きたい場所に連れて行ったり、スゴイ記憶に残る体験をさせたりすれば、絵日記って毎年かけたのかな…?と思って息子に真意を聞いてみると……!?Upload By かなしろにゃんこ。「かきたい絵が浮かんだからかいただけ、海に行ったからって魚の絵はかけないから。かきたいものじゃないとかかない」というのでした。もともと乗り物が大好きな息子にとって、飛行機やヘリコプターをイラストにすることは、宿題の中だとしても好きなこととして取り組めたのでしょうし、大興奮の体験だったので文章にもしやすかったのでしょうね。それまでも絵日記のかき方がわからなかった訳ではなく、かきたい気持ちが湧かなかっただけだったのかもしれません。宿題に対して自分から進んでやりたいという気持ちを持たせるのはなかなか難しいですが…夏休みの宿題は、普段の宿題と違って自分の興味のある題材で取り組めるものもあるところが、うちの息子のように興味のあるもの以外見向きもしないタイプに実は合っていたのかも?なんて思いました。大きな機体を整備する整備士さんが頼もしく見えたのか?この見学があったからか?空港を舞台にした映画「ハッピーフライト」が今でも好きなんだそうです。空の乗り物を守る方々の仕事を少し勉強できたことと、今回は奇跡的にかきたいものに出会えて絵日記をかき上げることができたのですから、夏休みの親子ツアーは大成功でした。
2019年08月12日こんにちは! イラストレーターのにわゆりです。夏休み真っただ中、みなさんいかがお過ごしでしょうか?夏は花火にお祭りに、子どもと一緒に楽しめるイベントが盛りだくさん! しかし、楽しいはずのお祭りでまさかの食物アレルギーが発覚…!今回はその時のお話です。モン太5歳、キーちゃん2歳の夏、家族で近所のお祭りに行きました。■屋台や花火、親子で楽しめる夏祭りかーちゃんは走り回るモン太を追いかけ、とーちゃんとキーちゃんは一緒に会場内をお散歩。しばらくして合流すると、とーちゃんは具合の悪そうなキーちゃんを抱っこしていました。よく見ると、口の周りに赤く発疹がプツプツあり、息もゼエゼエ苦しそう。これは、もしかしてアレルギー反応!?とーちゃんに何か食べたか聞くと…■息子はピーナッツアレルギーだった!すぐに五平餅の材料を屋台で聞いてみると、「たれ」にピーナッツやくるみが使用されているとのこと。そこで恐らくこれが原因だろうと判断。しばらく様子をみていると、そのときは症状が徐々に落ち着いたので後日病院へいくことに!やはりピーナッツアレルギーでした…。わが家は誰にもアレルギーを持っていないので油断していました。ただ「そこまでひどいものではなく、少量なら食べても大丈夫なので、少しずつ食べさせて体に慣らしていきましょう」とのことでした。今回、大ごとにならずに済みましたが、これが重度のアレルギーだったらと思うとぞっとしてしまいます。お祭りだと普段食べないようなものも屋台で出ていることもあります。もしアレルギーの原因となる食材が使われていても、練り込まれていたり、たれに使われていたり、見た目だけではわからないことも…。小さな子どもに食べさせる際には十分に注意しないといけないと、あらためて痛感した出来事でした。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。※「五平餅」の材料すべてにピーナッツやくるみが使用されているわけではありません。
2019年08月10日夏休み真っ最中ですね!うちには小学生(小2・小5)がいるので、宿題管理がなかなか大変です。高校生のお姉ちゃんはさすがに自分でやりますけどね。夏休みの宿題と言えば…自由研究!!今は社会人のお兄ちゃんが小学生の頃…計画性がなさすぎる~~!そんな壮大な自由研究がしたいなら、夏休み入ってすぐ…なんなら休み前からじゃないと間に合わないよ。そんなわけで…早めに自由研究を決定!ちいちゃんはミニキャロット、しょうは枝豆を作ることに。育っていく様子を絵日記形式でまとめるつもりです。さっそく種まきです~。なんと!夏休み中には育てきれないことが判明。私たちもチェックし忘れてました…。なんという単純なミス。そんなこんなでもやしを育てることにしました!!皆さんも夏休みの自由研究は計画的に…。ちなみにもやし2日目はこんな感じです。自由研究がまだ決まってない方、どうですか~?気軽に育てられるのでおすすめですよ。
2019年08月10日ついに夏休みが始まりました。この時期に頭を悩ませるのは夏休みの宿題、特に「自由研究」は、お子さんだけでなく親御さんにとっても悩みのタネになっているのではないでしょうか。そこで今回は、自由研究のお悩みを丸ごと解決するために、テーマ選びからまとめ方まで本当に役に立つ情報を紹介します。まだ自由研究に慣れていない低学年(1年生、2年生、3年生)のお子さんから、ほかの子とはちょっと違うものに挑戦したい高学年(4年生、5年生、6年生)のお子さんまで、楽しく自由研究に取り組めるコツが満載です。小学生のお子さんを持つ親御さんは必見ですよ!夏休みの自由研究【小学生向け】:テーマ探しのコツ自由研究の一番の難関といってもいいのが「テーマ探し」です。自由研究のテーマの選び方・基本ポイント「自由研究のテーマ選びがグンと楽になるポイント【こどもの“やりたい”を引き出す!夏休みの自由研究 第2回】」では、テーマ選びの基本ポイントを解説しています。自分で進めていけるものかどうか休みが終わるまでに自由研究を終えることができるか使う材料はそろえられるか危ないことではないか この4つの条件を満たしていることが、自由研究のテーマに適しているかの基準となるので覚えておきましょう。とくに1年生、2年生(低学年)のお子さんの場合、大人の目線で条件に当てはまっているかを判断する必要があります。また当然ですが、自由研究のテーマ選びでもっとも重要なのは「興味があるかどうか」です。簡単そうだから、材料がすぐ手に入りそうだから、先生から評価されそうだから、といった基準で選ぶのではなく、「好き」のその先の「もっと知りたい=好奇心」を刺激する題材であることが理想的だといえるでしょう。自由研究のキットに安易に頼るのはNGそもそも夏休みの自由研究は、子どもの自主性や問題解決能力を育てることを目的としています。「自由研究ってどうしてあるの?【こどもの“やりたい”を引き出す!夏休みの自由研究 第1回】」でお伝えしたように、中学受験専門塾の代表である矢野耕平氏も、親が考えるべきことは「子が『期限に間に合うように自由研究を終わらせる』のを目的にするのではなく、子が『自由研究を通じて、自らが探究心を醸成していく』ように導くこと」だと指摘しています。これらのことをふまえると、小学生の自由研究をテーマにしたネタ本やキットなどの多くは “結論ありき” であり、子どもたちをその結論に誘導するような内容であるため、安易に頼ることはあまりおすすめできません。小学生の自由研究・おすすめテーマ一覧ここから先は、無限にある夏休みの自由研究のテーマを分類してわかりやすく解説します。1年生向けの簡単なものから、2年生・3年生向けの少し難易度が高いものまで、画像つきで詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。◯工作情緒と知性が融合した作品ができあがる【パステルすみ絵】想像力と創造力がつまった作品ができあがる【コラージュ絵本】自然の不思議を感じさせる作品ができあがる【フロッタージュ】プログラミング思考を発揮する作品ができあがる【廃材モーターロボット】 ◯理科(実験・観察)身近な“水”の不思議にせまる【水の蒸発の実験】エコの意識も高まる【くず野菜を育てる実験】科学と工作、両方楽しめる【廃油キャンドルづくり】月の形が変わる仕組みが理解できる【月の満ち欠けの観察】雲の様子から天気や気温との関係性がわかる【雲の観察】天体や宇宙への興味が広がる【星・星座の観察】恐竜の謎を解くワクワクを味わう【恐竜しらべ】 ◯家庭科(理科・手芸)ただ混ぜるだけなので気楽にチャレンジできる【夏野菜たっぷりおかずマフィン】五感を使った料理体験が子どもを成長させる【冷や奴のカリカリじゃこのせ】感謝の気持ちと自立心が育まれる【弁当づくり】はじめての針と糸で集中力を養う【葉っぱのコースター】 ◯簡単・1日でできるテーマ動物園、水族館、科学館などの施設や、企業のイベントに参加する 夏休みの自由研究【小学生向け】:工作小学生が行なう夏休みの自由研究の定番といえば「工作」です。ここでは、1年生でも簡単にできる「絵をメインにした工作」から、小学校6年生の理科の授業で学ぶ「電流のはたらき」につながる電池を使ったロボットづくりまで、子どもの好奇心と創造力をぐんぐん伸ばすテーマをまとめました。市販の工作キットで作る作品とは違う、世界にひとつの自分だけの作品ができあがりますよ。パステルすみ絵を描こう:情緒と知性が融合した作品ができあがる!普段あまり使うことがない画材「パステル」を使った作品づくりにチャレンジ!絵を描くことが好きな1年生、いつもとは違う道具を使って表現したい2年生、3年生のお子さんにおすすめです。パステルで背景を仕上げたら、先の尖った割りばしペンを使って墨絵を描いていきます。集中力もつきますよ。☆パステルすみ絵について詳しくは以下の記事をごらんください。作品の色合いから子どもの感情が推測できる!?「パステルすみ絵」【夏休みの自由研究(工作)】コラージュ絵本をつくろう:想像力と創造力がつまった作品ができあがる!絵本『はらぺこあおむし』でも使われている技法が、この「コラージュ」です。絵具で描写するだけでは表現できない模様や素材感をほどこすことができるので、ぱっと目を惹く個性的な作品が完成します。お子さんの発想力に驚かされること間違いなし!☆コラージュ絵本について詳しくは以下の記事をごらんください。・触って感じて想像する美術遊びをしよう!家にある素材ですぐできる「コラージュ」・いつものお絵かきとはひと味違うぞ!コラージュ絵本作家になろうまた、芸術的な技法を取り入れた絵を描いてコラージュ絵本の素材として使用するのもおすすめです。ワンランク上の作品に仕上がりますよ。︎大胆で芸術的な表現「ドリッピング」絵の具をたっぷりの水で溶いて筆につけ、画用紙の上からポタッと垂らしましょう。ストローで息を吹きかけたり紙を傾けたりして絵の具を動かしていくと、不思議な色の流れが浮かんできます。何色も重ねると奥行きが出て、より芸術的な作品に。☆ドリッピングについて詳しくは以下の記事をごらんください。「ドリッピング」のやり方を写真で解説!親子でアートを楽しもう︎独特な世界観を簡単に作り上げる「デカルコマニー」画用紙の上にチューブから直接絵の具を出し、指や筆を使って思うがままに色を伸ばしていきましょう。絵の具が乾かないうちに紙をペタンと折り、ゆっくりと開くと左右対称の不思議な模様が目の前に現れます。お花や魚などの形に切り抜いたり、画用紙の余白に絵を描いたりすることで、独特な世界観の作品ができあがりますよ。☆デカルコマニーについて詳しくは以下の記事をごらんください。「デカルコマニー」ってどういう意味?作品制作の簡単なやり方教えます。フロッタージュで作品をつくろう:自然の不思議を感じさせる作品ができあがる!「フロッタージュ」とは「擦りだし」という技法です。葉っぱの葉脈の凸凹を色鉛筆で綺麗に擦りだすことで、木の種類によって葉っぱの形や葉脈の太さが違うことに気づきます。小学校4年生になると理科の授業で光合成について学ぶので、低学年(1年生や2年生)のうちから葉っぱの仕組みを意識するきっかけになるでしょう。☆フロッタージュについて詳しくは以下の記事をごらんください。葉脈ってなに?子どもたちの創造力や好奇心を刺激する「葉っぱのフロッタージュ」廃材モーターロボットをつくろう:プログラミング思考を発揮する作品ができあがる!ロボットをつくる材料は、プリンのカップやペットボトルなどゴミとして捨てられてしまうものばかり。身近な廃材と電池を組み合わせてロボットをつくる作業は、子どもにとってとてもワクワクするものです。また、電気を使った工作は、小学校6年生で学ぶ「電流のはたらき」にもつながるので、機械やロボット好きのお子さんはぜひ挑戦してみてください。☆廃材モーターロボットについて詳しくは以下の記事をごらんください。想像をそのまま作品にする。直感力勝負!「廃材モーターロボット」【夏休みの自由研究(工作)】夏休みの自由研究【小学生向け】:理科(実験・観察)工作に並んで小学生の自由研究の定番といえる「実験・観察」。4年生の理科の授業では水の蒸発や星座について学ぶので、理科・科学に苦手意識が芽生える前に楽しみながら学ぶきっかけにもなりますよ。水の蒸発の実験:身近な “水” の不思議にせまる!水の蒸発は小学校4年生の理科で学習しますが、1年生、2年生、3年生の低学年のうちに仕組みを知っておくと、いざ授業で学ぶときにスムーズに理解が進みます。実験を通して、容器や置き場所を変えることで水の減り方がどのように変化するかがわかるはず。まとめ方のコツもわかりやすく説明しているので、事前に確認してから観察の準備をするといいでしょう。☆水の蒸発の実験について詳しくは以下の記事をごらんください。コップの水はどこへ消えた?水の蒸発スピードを調べる実験方法【夏休みの自由研究(理科)】くず野菜を育てる実験:エコの意識も高まる!普段なら生ゴミとして捨ててしまう野菜の切れ端を再生させることを「リボーン・ベジタブル(リボベジ)」と呼ぶそう。イチから植物を育てて観察日記をつけるのはハードルが高くても、リボベジなら「クズ野菜」「水を張ったトレイ」「光」のたった3つの要素が揃えばすぐに野菜づくりが始められます。エコの概念を学ぶ良い機会にも。☆くず野菜を育てる実験について詳しくは以下の記事をごらんください。くず野菜を育てて再生する様子を観察してみよう【夏休みの自由研究(理科)】廃油キャンドルづくり:科学と工作、両方楽しめる!サイエンスプロデューサーの米村でんじろう先生おすすめの「廃油キャンドルづくり」。料理でつかった油の残りをジャム瓶などに注ぎ、芯をさして油処理剤で固めると、簡単にキャンドルが完成します。芯はタコ糸でも代用できますよ。☆廃油キャンドルづくりについて詳しくは以下の記事をごらんください。【米村でんじろう先生インタビュー第3回】子どもの目がキラキラ輝く!おうちでできる理科・科学の実験月の満ち欠けの観察:月の形が変わる仕組みが理解できる!月の満ち欠けについては小学校4年生の理科で学習しますが、3年生までに月の形が変わる仕組みを理解しておくと安心ですね。観察するときは「同じ時間・同じ場所」が原則なので、夏休みの間も規則正しい生活を送ることを意識させるきっかけにも。☆月の満ち欠けの観察について詳しくは以下の記事をごらんください。小4理科の学習に直結!月の満ち欠けを調べて、その理由を考えさせるコツ【夏休みの自由研究(理科)】雲の観察:雲の様子から天気や気温との関係性がわかる!雲については5年生の理科の単元「天気の変化」で学習します。もしお子さんが幼少時から空や雲に興味を示していて、しょっちゅう「なんで?」と疑問をぶつけてくるタイプなら、ぜひ自由研究で調べさせましょう。雲の観察を続けていると天気や気温との関係性に気づくので、そのうち雲を見ただけて天気の傾向を予想できるようになるかもしれませんよ。☆雲の観察について詳しくは以下の記事をごらんください。雲を観察してみよう!小5理科につながるまとめ方【夏休みの自由研究(理科)】星・星座の観察:天体や宇宙への興味が広がる!都会では満天の星空を見ることは難しいですが、夏休みを利用して大自然のもと星空を眺めたり、プラネタリウムや科学館で星座を身近に感じたりすることで、子どもの知的好奇心は刺激されます。もちろん自宅から見える範囲で星空を観察すれば、立派な自由研究ができあがりますよ。親子で一緒に図鑑を見ながら星座の魅力に触れてみませんか?☆星・星座の観察について詳しくは以下の記事をごらんください。知的好奇心を学びに!小4理科「月と星」につながる5つの学習サポート恐竜しらべ:恐竜の謎を解くワクワクを味わう!男の子なら恐竜に興味がある子も多いのではないでしょうか?恐竜の名前を覚えたり図鑑を眺めたりする段階から一歩進んで学びにつなげるには、「恐竜しらべ」がおすすめです。国立科学博物館の『恐竜博2019』をはじめ、毎年夏休みには全国で恐竜展が開催されています。自由研究に役立つ化石の発掘体験や、イベント型のフィールドワークが充実しているので、ぜひ足を運んでみてください。☆恐竜しらべについて詳しくは以下の記事をごらんください。恐竜ハマり体験は小6理科につながる!【子どもの探究心をもっとくすぐる4つのヒント】夏休みの自由研究【小学生向け】:家庭科(料理・手芸)続いては、お母さんやお父さんのお手伝いが好きなお子さんや、細かい作業が得意なお子さんに向けて、家庭科(料理・手芸)の自由研究を紹介します。この自由研究を通じて、わが子の成長を感じることができるでしょう。夏野菜たっぷりおかずマフィンをつくろう(料理):ただ混ぜるだけなので気楽にチャレンジできる!「おかずマフィン」は包丁もコンロも使わないので、はじめて台所に立つお子さんにぴったり!材料を分量通りにきっちり計って、混ぜて、オーブンで焼くだけです。作る過程を写真に撮ったり、スケッチしたりして、細かく記録しましょう。味の感想や家族の反応なども添えると、自由研究としてうまくまとまります。☆夏野菜たっぷりおかずマフィンについて詳しくは以下の記事をごらんください。子どもを成長させる料理体験を!『夏野菜たっぷりおかずマフィン』【夏休みの自由研究(家庭科)】冷や奴のカリカリじゃこのせをつくろう(料理):五感を使った料理体験が子どもを成長させる!少しステップアップしたメニューに挑戦したいなら「冷や奴のカリカリじゃこのせ」がおすすめ。カリカリに焼いたじゃことうすあげがアクセントになり、大人も子どもも美味しく食べられます。包丁と火を使うレシピなので、安全に充分気をつけてチャレンジしてみてくださいね。☆冷や奴のカリカリじゃこのせについて詳しくは以下の記事をごらんください。包丁は本物を。熱の危険は“温度体験”で覚える。『冷や奴のカリカリじゃこのせ』【夏休みの自由研究(家庭科)】弁当づくり(料理):感謝の気持ちと自立心が育まれる!「お弁当はお母さんに作ってもらうもの」から「自分でも作れるもの」へと意識を変えることで、お子さんの自立心を促し、食べ物への感謝の気持ちが深まります。まずはどんなお弁当を作りたいか、イラストを描いてイメージをふくらませるところからスタートします。材料をそろえて調理を開始し、それぞれのおかずをバランス良く詰め合わせるまでの過程を、写真に撮ったりスケッチしたりするといいでしょう。☆弁当づくりについて詳しくは以下の記事をごらんください。お弁当作りには学びがつまっている!「生きる力」を育てる「弁当の日」ルール葉っぱのコースターをつくろう(手芸):はじめての針と糸で集中力を養う!家庭科の授業が始まっていない低学年(1年生、2年生、3年生)のお子さんには、手芸はまだ早いかな?と思っている親御さんも多いはず。しかし、いざ針と糸を持たせたら意外と集中して取り組むものです。時間がたっぷりある夏休みは、親御さんが丁寧に針と糸の使い方を教えてあげるチャンス。まずは、身近な植物の葉っぱを使って、フェルトのコースターづくりから始めてみませんか?☆葉っぱのコースターについて詳しくは以下の記事をごらんください。葉脈をランニングステッチ!はじめてのお裁縫に「葉っぱのコースター」【夏休みの自由研究(家庭科)】夏休みの自由研究【小学生向け】:簡単・1日でできるものここからは、簡単にできる自由研究や確実に1日で完成させられる自由研究を紹介します。集中して短時間で終わらせたいお子さんにおすすめです。1日で終わる自由研究のテーマ選びのポイントテーマを決める際には「楽なもの」「すぐに材料が手に入るもの」などを基準に選ばないようにしましょう。「自由研究を1日で仕上げる秘訣【子どもの“やりたい”を引き出す!夏休みの自由研究 第4回】」でお伝えしたように、お子さんにとって興味があるジャンルに絞ってから、その中でもあまり時間がかからないテーマを見つけ出してください。たとえば「サラダをシャキッとさせるには?」「洗濯物のシミ抜き実験」など、家事にちなんだテーマなら親から子へわかりやすくアドバイスできます。親子で一緒に「おうちの中にある疑問」を探してみるとヒントが見つかるかもしれません。自由研究を1日で確実に完成させるポイントは、「まとめ方」をイメージしながら進めていくこと。取りかかる前に完成図を明確に思い描いていれば、必要な材料や情報を選ぶことができるはず。無駄を極力省き、最短ルートでゴールにたどり着くにはどうすればいいか、お子さん自身にもしっかりと認識させましょう。最近では、小学生の自由研究に活用できるキットも充実しています。基本的にはキットに頼ることはおすすめできませんが、「どうしても何も思い浮かばない」「自由研究のヒントが欲しい」というのであれば、ホームセンターなどでアイデアのもとになりそうなキットを探してみてもいいかもしれませんね。キットを活用しつつオリジナリティを出すには、ひと工夫加える必要があります。展示用に凝った土台を作ったり、作業の工程を細かく記したレポートを付け加えたりすると、ぐっと個性的な作品に仕上がりますよ。科学館などで自由研究のイベントに参加するのもおすすめ親子で遠出できる時間があれば、動物園や水族館へ連れて行き、楽しみながら自由研究用のレポートをまとめてもいいですね。出かける前にテーマを絞って、どこを重点的に観察するか、きちんとメモをとっておきましょう。家に帰ってから図鑑で調べ直すときにも役立ちます。また、科学館や企業が開催しているイベントに参加するのもおすすめです。夏休み期間中は、科学実験教室やワークショップなど体験型のイベントも充実しているので、ぜひ参加して自由研究のヒントにしてください。■日本科学未来館東京都江東区青海2-3-6最先端の科学技術を楽しく学べるサイエンスミュージアム。科学、生物、環境、ロボットなどの実験教室を開催。■科学技術館東京都千代田区北の丸公園2-1身近な科学から宇宙を取り巻く不思議まで、最先端の科学・産業技術を紹介。毎日たくさんのプログラムとイベント、ワークショップを開催している。■東芝未来科学館神奈川県川崎市幸区堀川町72-34 スマートコミュニティセンター2F体験しながら科学を学べる施設。大人気のサイエンスショーは毎日開催!■はまぎんこども宇宙科学館神奈川県横浜市磯子区洋光台5-2-1地上5階から地下2階まで、宇宙船をイメージした体験型科学館。プラネタリウムも併設されている。夏休みの自由研究【小学生向け】:まとめ方のコツ最後に自由研究のまとめ方について詳しく説明していきます。自由研究のおすすめのまとめ方・4パターン自由研究のまとめ方は、テーマによって異なります。「自由研究のまとめ方のコツ【子どもの“やりたい”を引き出す!夏休みの自由研究 第3回】」でお伝えしたように、低学年(1年生、2年生、3年生)のお子さんには、次の4パターンのまとめ方がおすすめです。◯実験系研究の全体像が一目でわかるように、模造紙などの大きな用紙を使って1枚にまとめます。先に小さな紙で下書きをして、要点をまとめてから作成しましょう。字やイラストを大きく描くと印象的に仕上がります。◯観察系観察対象が毎日少しずつ変化していく様子がわかる『日記形式』でまとめるといいでしょう。変化の様子を見比べやすいように、ページのデザインを統一するのがコツです。◯工作系作る過程を記録したレポートをまとめて、作品と一緒に提出しましょう。作りながら感じたことを文章で表現すると、自由研究としての完成度がアップします。◯調べ学習系ノートよりも大きいスケッチブックにまとめるのがおすすめ。絵の具も使えるので、色鮮やかで印象的な仕上がりになります。自由研究のまとめに必須の5要素基本的にはお子さん自身がやりやすい形態や書き方でまとめることが大切ですが、どのまとめ方をしても次の5つの要素を入れることを忘れずに。1.表題とサブタイトル人に「読んでみたい」と思わせるインパクトのあるタイトルを考えましょう。表紙には研究の内容が伝わるサブタイトルも添えるとさらに目を惹きます。2.この実験(観察・作品づくり)をすることにしたきっかけなぜ興味をもったのか、動機や目的をはっきりさせることを意識しましょう。3.準備したものどんなものを揃えたのかを書くと読む人の参考になります。4.手順と実験内容(作業工程)写真やイラストを使って書く工程をわかりやすく説明しましょう。5.結果と感想もし失敗しても事実をありのまま書きましょう。次の成功につなげるために、物事を多角的な視点で見る訓練にもなります。自由研究をまとめる作業を側で見ていると「ここをもっとこうしたらいいのに」とつい口を出したくなりますが、そこはぐっとこらえて子ども自身に任せましょう。人に伝えることの難しさを実感したり、わかりやすくまとめるにはどうしたらいいか工夫したりする経験こそが、大きな成長につながります。***「夏休みの自由研究」と聞くと、少し憂鬱な気分になる親御さんも多いはず。ですが本来、自由研究は子どもの好奇心や探究心を深める絶好の機会でもあるのです。普段からお子さんが何に興味があるのか、どんな体験をしたいと考えているのかを注意深く観察するように心がけると、自由研究でやりたいことや表現したいことが見えてくるはずです。(参考)Study Hacker こどもまなび☆ラボ|自由研究ってどうしてあるの?【こどもの“やりたい”を引き出す!夏休みの自由研究 第1回】PRESIDENT Online|夏休みの自由研究で“親のレベル”がわかるStudy Hacker こどもまなび☆ラボ|自由研究のテーマ選びがグンと楽になるポイント【こどもの“やりたい”を引き出す!夏休みの自由研究 第2回】自由研究の輪|自由研究とは?Study Hacker こどもまなび☆ラボ|作品の色合いから子どもの感情が推測できる!?「パステルすみ絵」【夏休みの自由研究(工作)】Study Hacker こどもまなび☆ラボ|触って感じて想像する美術遊びをしよう!家にある素材ですぐできる「コラージュ」Study Hacker こどもまなび☆ラボ|いつものお絵かきとはひと味違うぞ!コラージュ絵本作家になろうStudy Hacker こどもまなび☆ラボ|「ドリッピング」のやり方を写真で解説!親子でアートを楽しもうStudy Hacker こどもまなび☆ラボ|「デカルコマニー」ってどういう意味?作品制作の簡単なやり方教えます。Study Hacker こどもまなび☆ラボ|葉脈ってなに?子どもたちの創造力や好奇心を刺激する「葉っぱのフロッタージュ」Study Hacker こどもまなび☆ラボ|想像をそのまま作品にする。直感力勝負!「廃材モーターロボット」【夏休みの自由研究(工作)】Study Hacker こどもまなび☆ラボ|コップの水はどこへ消えた?水の蒸発スピードを調べる実験方法【夏休みの自由研究(理科)】Study Hacker こどもまなび☆ラボ|くず野菜を育てて再生する様子を観察してみよう【夏休みの自由研究(理科)】Study Hacker こどもまなび☆ラボ|【米村でんじろう先生インタビュー第3回】子どもの目がキラキラ輝く!おうちでできる理科・科学の実験Study Hacker こどもまなび☆ラボ|小4理科の学習に直結!月の満ち欠けを調べて、その理由を考えさせるコツ【夏休みの自由研究(理科)】Study Hacker こどもまなび☆ラボ|雲を観察してみよう!小5理科につながるまとめ方【夏休みの自由研究(理科)】Study Hacker こどもまなび☆ラボ|知的好奇心を学びに!小4理科「月と星」につながる5つの学習サポートウォーカープラス|恐竜イベントStudy Hacker こどもまなび☆ラボ|恐竜ハマり体験は小6理科につながる!【子どもの探究心をもっとくすぐる4つのヒント】Study Hacker こどもまなび☆ラボ|子どもを成長させる料理体験を!『夏野菜たっぷりおかずマフィン』【夏休みの自由研究(家庭科)】Study Hacker こどもまなび☆ラボ|包丁は本物を。熱の危険は“温度体験”で覚える。『冷や奴のカリカリじゃこのせ』【夏休みの自由研究(家庭科)】Study Hacker こどもまなび☆ラボ|お弁当作りには学びがつまっている!「生きる力」を育てる「弁当の日」ルールStudy Hacker こどもまなび☆ラボ|葉脈をランニングステッチ!はじめてのお裁縫に「葉っぱのコースター」【夏休みの自由研究(家庭科)】Study Hacker こどもまなび☆ラボ|自由研究を1日で仕上げる秘訣【子どもの“やりたい”を引き出す!夏休みの自由研究 第4回】日本科学未来館科学技術館東芝未来科学館はまぎんこども宇宙科学館Study Hacker こどもまなび☆ラボ|自由研究のまとめ方のコツ【子どもの“やりたい”を引き出す!夏休みの自由研究 第3回】
2019年08月10日編集部:学研キッズネット編集部2020年から⼩学校の授業でプログラミングが必修化されます。このため、プログラミングについて習い事や勉強を始める家庭も増えてきました。皆さんの家庭でも、今年は子どもたちの自由研究に来年を見据えてプログラミング学習を選んでみませんか。プログラミング学習を体験するには夏の自由研究がぴったり!2020年から小学校の授業でプログラミングが必修化されます。しかし、新しい指導要領では、プログラミングに関する授業内容は具体的に定められていません。そこで、どんな取り組みを実施するのかは先生方の工夫に預けられている状況です。数年後には地域ごとの指導ノウハウも共有化され指導の質向上が進むと思われますが、現時点でお子さんがどんな授業で、どのような体験をするのか、予測することは難しいのです。そうした観点で、使用する道具や学習内容を家庭ごとに選べる自由研究は、子どもたちに楽しいプログラミング学習を事前体験させ、来年から始まるプログラミング授業に対して、抵抗感や苦手意識を抱かせないためにもぴったりな機会です。簡単に使えて、高度な応用もできるおすすめプログラミングアイテムを紹介それでは、夏休みの自由研究に、どのようなプログラミングアイテムを選べば良いでしょうか。今回は、プログラミングを気軽に学ぶことができ、子どもがやる気を出せば高度な活用までもできる「micro:bit(マイクロビット)」を紹介します。マイクロビットは、イギリスの国営放送BBCが中心となって開発したプログラミング教材です。すでに世界40か国以上の教育現場で、日本でも200校以上の小学校で、教材として採用されています。豊富なセンサーと25個のLEDを持つため、マイクロビット単体でもゲームやガジェットをつくることができます。他のアプリケーションと連携したり、外部出力を利用したりもできるため、ロボットやラジコンも制作できます。発想次第でさまざまなことを実現できる自由度の高さが人気の理由です。また、世界的に普及しているので、インターネット上でさまざまな情報やノウハウが公開されている点も大きなポイントと言えます。「micro:bit (マイクロビット)」は通販サイトなどで単体購入することもできますが、子どもの自由研究に使うのであれば、子どもひとりで読み進められるガイドブックが付属した「micro:bit (マイクロビット)はじめてセット」または「アドバンスセット」がおすすめです。はじめてセットマイクロビット本体学習教材電池ボックス本体ケースUSBケーブル「はじめてセット」は、micro:bitの電池ボックスや基板を守る特製カバーが付属しています。また、子ども1人で読み進められる「スタートガイド」が同梱されているので、購入後からすぐに迷うことなく遊びを通じて楽しくプログラミングを学ぶことができます。micro:bit(マイクロビット)を使って楽しくまとめる自由研究の例「micro:bit (マイクロビット)はじめてセット」を活用すると、どんな自由研究ができそうでしょうか。まずはセットに同梱されたスタートガイドのレッスン1~4にそって、マイクロビットによるLED表示とセンサーの使い方などを子どもに体験させてみましょう。スタートガイドは、1人でも進められるように工夫された冊子ですが、子どもたちが読み間違えや思い込みによる失敗をすることも珍しくありません。そのときは、失敗した内容、理由をメモに残すようにさせておきましょう。自由研究の提出物には、完成した作品の作り方や写真だけでなく、制作中のどの手順でどんな失敗をしたのか、そこから気づいたことなども一緒にまとめるようにしましょう。失敗からその原因・理由をさぐり、再挑戦を重ねていくことは、プログラミング教育における重要な学習の1つでもあります。また、体験したプログラミングを振り返って、自動販売機、自動炊飯器、自動改札機といった、身の回りにある身近な機械にどんなプログラムが入っているのか想像し、それをまとめに書き加えることもおすすめです。社会の中で活用されているコンピューターの働きに気づき、その仕組みを推測できる力を育むことも、重要な学習の1つだからです。夏休みの期間限定で公開しているプログラミング工作の自由研究『プログラミングで「じゃんけんマシン」をつくろう!』はここから確認できます。自由研究にまとめる際に役立つテンプレートもあります。夏休みのプログラミング体験はこれからの自由研究のスタンダードにプログラミングの学習は、2020年の小学校での必修化に続き、2021年には中学で実践的な授業が始まり、2022年には高校の科目に加わり、2024年には大学の入試にも導入される予定です。親世代にはなじみが薄く、想像しづらいことではありますが、プログラミング学習が子どもたちにとって身近で当たり前の存在になっていくことは間違いありません。学研キッズネットでプログラミングの自由研究を行う3つのメリット(1)プログラミングとはどんなものか、楽しく体験させることができます。(2)明確な手順にそって達成感を覚えることができるので、自信がつきます。(3)身のまわりにあるプログラムについて関心を高めることができます。学研キッズネットでは、今後もさまざまなプログラミング学習を紹介していきます。未来のスタンダードになるプログラミング学習を、ぜひ学研キッズネットで始めてみませんか。学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2019年08月09日お菓子にジュース、ラーメンや調味料、地域の特産品、車に飛行機、製鉄……。私たちの周りには、あらゆる「工場」があります。ものづくりの現場を実際に見たり体験できたりする工場見学は、年齢を問わず人気のお出かけスポットとして定着してきました。夏休みの家族でのお出かけ先としてもおすすめですが、自由研究のテーマとしても最適です。工場見学が子どもにとってどんな学びになるのか、どのようにこの先の学習につながっていくのか、あらかじめ私たち大人が知っておくと、ただ楽しむだけの工場見学からワンランク上の教育効果が期待できますよ。今回は、夏休みの自由研究という視点から、工場見学へ行く前の準備、見学に持っていくと良いもの、見学後のまとめ方などについてご紹介しましょう。工場見学は、ものづくりのプロセスを学ぶだけの場ではない小学生の頃、社会科見学で工場見学へ行ったことのある方は多いのではないでしょうか。昨今は、子どものみならず、大人を対象とした工場見学も日本各地で開催され、人気を博しています。また、夏休みには親子を対象とした工場見学を企画するところも多く、家族でお出かけする際にもぴったりのスポットです。なぜ、工場見学は人気があり、注目されているのでしょうか。ひとつには、普段の生活では見られないものがそこにあるからでしょう。いつも目にしている商品が、長いベルトコンベア上で、ひとつひとつのプロセスを経て徐々に完成していく様子や、出荷までの流れを知ることができます。そこから、ものづくりの大変さやムダのない効率的な動きなど、さまざまことを学べますよね。工場見学はしばしばテレビ番組でも紹介されていますし、企業のホームページなどで疑似体験できるものもあります。ものができあがっていくプロセスを「見る」「知る」だけで良いのであれば、テレビやホームページでも十分かもしれません。しかし、実際に工場へ足を運んで見学すれば、「聞く」「嗅ぐ」など五感を使って、ものづくりを体感できます。隣の人の声も聞こえないほどの大きな機械音、赤々と燃える鉄の塊やゴム製品の独特の臭いなど、ひとつの製品が完成するまでを五感をフルに使って体感できるのが、工場見学の醍醐味といえるでしょう。また、現場で働いている人の生の声を直接聞くこともできるため、子どもたちにとって貴重な経験になることは間違いありません。日常生活では見ることができない仕事の現場を見学できるのも、工場見学の魅力です。例えば、鉄道の沿線でよく見かける巨大な群をなす製鉄工場や化学工場の内部は、工場見学の機会がなければ滅多に入ることはできませんし、初めて見る仕事も多いでしょう。神戸国際大学経済学部教授の中村智彦氏は、子どもにとって工場見学はキャリア教育の一環になると述べています。工場見学を通して、人が働く様子を間近で見学し、さまざまな職業の存在を知り、理解を深めることができるのです。加えて、事前学習から当日の見学、そしてまとめまでのプロセスが自由研究として扱いやすいという点も、工場見学が注目されている理由のひとつではないでしょうか。コツコツ観察を続ける必要もありませんし、家族で出かけて楽しみながら夏休みの宿題も一緒に済ませてしまうことのできる工場見学は、研究テーマとしてお得ですよね。自由研究で工場見学へ行くための準備工場見学に行くときは、どれだけ事前準備できるかが大きなポイントです。最終的な満足度を大きく左右する、事前準備に必要なことをまとめます。●目的を決めるまず、目的を決めます。例えば、身の回りにあるものが、どのように作られているか乗り物は、どんな技術を使って作られているか地域の特産品は、いつからどのように作られ続けているかなど、日常生活において身近なものや、お子さんが好きなもの、地域の特色と関連づけられるものをテーマに選んであげると、レポートのまとめ作業までお子さんのやる気をキープしやすくなります。どんな工場へ、何のために行くか、親子で話し合って決めましょう。●見学する工場を決める目的にあった工場を探します。会社のホームページを見て、工場見学の開催日や所要時間、人数、年齢制限、場所などを確認して、条件に合うものを選んで予約をしましょう。「工場見学夏休み親子」とキーワード検索をして探してもいいですし、次のようなサイトでは、地域別や業態別で工場見学を探すこともできます。学研キッズネット|工場見学ナビいこーよ|親子におすすめ!工場見学特集2019●工場の下調べをする教育評論家の親野智可等氏は、工場見学に行く前に会社のホームぺージを見て、見学する工場の名前、作っているもの、場所、働いている人の数、ものづくりの流れ、どんな技術を使っているかなどを事前に下調べしておくことを推奨しています。大まかに把握しておくと、見学するときに理解がスムーズです。調べていくうちに、分からないことやもっと知りたいことが出てきたら、見学時に質問できるようにリストにまとめておくと良いでしょう。工場見学、こんなところに注意!●持ち物は、早めにリストを作る当日、持っていくものは下調べをしながらリストを作っておくと、「あれを持ってくればよかった!」とならずに済みます。例えば、筆記用具、ノート飲み物カメラ、ビデオカメラなどの撮影機器(撮影が許可されている場合)は必需品になるでしょう。ノートは、下調べしたことや聞きたいことを書き留めておくと、現地でポイントを押さえて見学しやすくなります。●レポート作りを見越して、撮影OKな工場を選ぶ工場によっては見学時の撮影を禁止している場合もあるため、なるべく撮影OKの工場を選ぶことをおすすめします。写真や動画は、後から見返したとき、その場では気づかなかったことに気づけることもあるため便利です。また、まとめる際に写真を使うと見栄えもよくなりますね。●見学中は五感をフルに使う写真もビデオも重要ですが、撮ることばかりに気を取られては、せっかくの見学も魅力半減です。親野智可等氏は、記録を取る前に、目、鼻、耳、口、感触の五感をフルに活用して、自分の感覚で味わうことを勧めています。機械の動き、工場の中の音、臭いなどを体全体で吸収するつもりで見学しましょう。●暑さによる体調不良に注意!暑さが厳しい夏休み中なので、熱中症にならないよう、水分補給は十分な備えをしておきましょう。工場によっては、外を歩いて移動することもあるので、天気が急変したときに備えて傘など雨具をもっていくと安心です。●大人と離れて行動するときは緊急時の連絡手段を確認しておく工場見学は、子どもだけで体験できるものもあるようです。その場合には、緊急時に備えて、携帯電話を持たせるか保護者の電話番号を記したメモを持たせるようにしましょう。工場見学が終わったら、レポートにまとめようまとめ方は発表スタイルによって適した方法がありますので、お子さんと話し合って決めてくださいね。●壁新聞教室に展示する場合やコンクール出品を狙う場合におすすめです。大きな模造紙1枚にまとめると全体像がわかりやすく、一度に多くの人に見てもらえるのもメリットです。●ファイル詳しく調べたことをまとめるのに適しています。レポート内容を項目ごとにページで区切り、たくさんの情報を載せましょう。●紙芝居自由研究の内容を、クラスやグループで発表する場合に適しています。裏にセリフを書いておくと説明しやすいですよ。工場で見学した流れをおさらいし、事前に学習したことを補足説明として入れながら、見学を通してわかったことや感想、新たな疑問や次に取り組みたい課題などをレポートにまとめます。自分で描いた絵や撮ってきた写真、見学でもらってきたパンフレットなどを切り貼りしながらまとめると、具体的で見栄えの良い作品になるでしょう。***お住まいの近くで工場見学ができる会社を探すのもいいですが、思い切って家族旅行のプランに工場見学を組み入れてみるのはいかがでしょうか。全員の休みがなかなか合わないご家庭でも、旅行を楽しみながら家族みんなで自由研究に取り組んだという夏休みならではの思い出にもなるためおすすめですよ。(参考)ベネッセ教育情報サイト|キャリア教育にもなる工場見学専門家がすすめる、家族でできる見学前のコツとは?ベネッセ教育情報サイト|自由研究にも活用できる!工場見学に行こう!!【前編】~見学の目的~ベネッセ教育情報サイト|自由研究にも活用できる!工場見学に行こう!! 【後編】~見学とまとめ方のコツ~PRESIDENT Online|子どもの人生が変わる「工場見学」は学研キッズネット|工場見学のポイント学研キッズネット|工場見学ナビいこーよ|親子におすすめ!工場見学特集2019親力講座(親野智可等ブログ)|夏休みの自由研究は工場見学がオススメ
2019年08月09日yopipiのプチプラコーデ〜ときどき育児日記〜
あり子のワーママ奮闘記
PUKUTY(プクティ)只今育児奮闘中!