今やコンビニを中心に売れ筋商品となったペットボトル入りのお茶。品質改良が重ねられて年々その味がレベルアップしているなか、各社は人気女優を起用してのCMバトルを繰り広げている。 アサヒ飲料の「十六茶」は09年3月からガッキーこと新垣結衣(28)を起用。そのキャラクターがブランドイメージにマッチしているのか、交代する気配はない。 また日本コカ・コーラの「爽健美茶」は昨年から土屋大鳳(22)を起用。土屋の前には綾瀬はるか(32)、武井咲(23)、宮崎あおい(32)らそうそうたる面々が起用された。 そして先日の新CM発表会見で、伊藤園の「お~いお茶」はNHK朝ドラ「ひよっこ」ヒロインでおなじみの有村架純(24)を起用。そればかりではなくテーマ曲をゆずのオリジナル曲「愛こそ」にするなど、全面協力体制だ。 「お茶のCMはイメージが良く、知名度アップが確実で次の仕事につながりやすい。どの芸能プロにとってもぜひとりたい仕事。ただその分、CMキャラに起用される“ハードル”はかなり難関。なので一度起用されたら、何としても死守しようとしますね」(大手芸能プロダクションのマネージャー) 有村は前出の会見で「すごく力強くて、気持ちも明るく前向きになることができる。寄り添ってくれる感じがいいなと思いました」とテーマ曲を絶賛している。朝ドラヒロイン・有村の参戦により、今後ますますお茶のCMバトルは加熱しそうだ。
2017年05月21日新広告キャラクターに女優・宮崎あおいを起用した、「キリン 午後の紅茶」ブランドの新TVCM「午後の紅茶 ひとやすみ 17春」篇が、4月21日(金)より全国にてオンエアされることが決定。また、公式Webサイトでは、ミュージックビデオ風メイキングムービーを視聴することができる。『世界から猫が消えたなら』『怒り』『バースデーカード』など話題作に出演し、数々のCMにも出演する宮崎さん。今回のCMでは、宮崎さんは大胆なショートカット姿で登場、ヨーロッパで働く女性を演じる。CMでは、朝の通勤客でごった返す駅のホームに降り立つ女性は、我先にと足早にホームを行きかう人々の中で、1人ゆっくりと歩く。周囲の喧騒に呼びかけるように、また自分自身に言い聞かせるように「あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。」と彼女の心の声が。そして、慌ただしい人波から逃れるようにホームの壁際にそっと移動すると、バッグから「午後の紅茶」を取り出し、飲み始める。周囲の喧騒をよそに、まるで自分だけが知っている、とっておきの休息の時間を楽しむように味わうと、「紅茶でないとね」とまた思わず心の声が漏れてくる…という内容だ。本作のモチーフは、あの往年の名作アニメ「一休さん」。お馴染みのセリフ「あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。」をメッセージに、周囲が苛立ったり慌てていても、心に余裕をもって行動できる大人の女性が過ごす、ホッと一息つく休息の大切さを描いている。さらに楽曲には、「一休さん」の主題歌「とんちんかんちん一休さん」 のアレンジバージョンを使用。「EGO-WRAPPIN’」の中納良恵ボーカリストに迎え、ドラマティックな楽曲へと変化を遂げている。「キリン 午後の紅茶」新TVCM「午後の紅茶 ひとやすみ 17春」篇(15秒)は4月21日(金)より全国にてオンエア。(cinemacafe.net)
2017年04月20日鈴木亮平主演で西郷隆盛を描く来年の大河ドラマ「西郷どん」で北川景子が篤姫役を演じること、鈴木さんと「花子とアン」で共演した高梨臨、過去に西郷と大久保利通を主役にした大河ドラマ「翔ぶが如く」で大久保を演じた鹿賀丈史らが出演することが発表された。すでに西郷の盟友・大久保役に瑛太、西郷の3番目の妻役で黒木華らが出演することが発表されているが、この日、出演が明らかになったのは北川景子、北村有起哉、高橋光臣、堀井新太、高梨臨、沢村一樹、斉藤由貴、鹿賀丈史、小柳ルミ子の9名。過去に「篤姫」で宮崎あおいが演じたことが記憶に新しい篤姫は、薩摩出身で将軍に嫁ぐことになる島津分家の姫。北川さんはのちの篤姫こと於一を演じるが、本作では鈴木さん演じる西郷との間に淡い恋も…?大河初出演の北川さんは「緊張してます」と声を震わせる。自身、大河ドラマに対して「いつかは」という思いを抱いていたそう。これまで多くの先輩方が演じてきた篤姫から勉強しつつ、歴史も勉強し、中園(ミホ)先生の描く『西郷どん』のオリジナリティも大切にしながら務めていきたいです」と意気込みを口にする。出演を知って家族の反応を問われると「祖父母は大河ドラマを欠かさず見てるので、『大河に出られるようになったんだね』と本当に喜んでくれました」と笑顔を見せた。西郷たちにとっては“先生”のような立場にある薩摩藩の赤山靱負(ゆきえ)を演じる沢村さんは、地元・鹿児島出身!「先日、父の墓参りで帰ったばかりで、ゆかりの地を巡ったりしたんですが、会う人に『出らんのね?(出ないの?)』と言われ、そのたびに『出たいけどどうなるんだろうね』とごまかしてきたので、やっとここで『出ます!』と言えます」と晴れ晴れとした表情。鹿賀さんは、西郷隆盛役の西田敏行と共に主演を務めた『翔ぶが如く』をふり返り「あのときは、なるべく薩摩弁をと思って使ってたら、視聴者から『よくわからん』との声をいただいて、字幕が出ました(笑)」と懐かしそう。今回は、薩摩藩主の島津斉興を演じるが「クセのある藩主になりそうなので、台本が楽しみです」と微笑んだ。このほか、北村さんは西郷と幼少時から学び、維新後は鹿児島県令(知事)となる大山格之助を、高橋さんは藩主・斉興の茶坊主として出世し、時に西郷に嫉妬する有村俊斎を、堀井さんは西郷を兄と慕い、最後まで西郷と運命を共にする村田新八を演じる。高梨さんが演じるのは、貧しい農民の娘として過酷な人生を送り、西郷の人生にも大きな影響を与える娘・ふき。昨年の「真田丸」に続く大河出演の斉藤さんは、篤姫の教育係にして、西郷と密に連絡を取り合う幾島を、小柳さんは斉興の側室として寵愛を受け、やがてお家を揺るがす騒動(=お由羅騒動)を引き起こす由羅を演じる。西郷役の主演・鈴木さんは「理想のキャストが集まってくださいました!」と満面の笑み。「沢村さんには控室で『鹿児島弁やってる?いまからやっとかないとやばいよ!』と言われまして(笑)。僕もそこは妥協したくないと思ってます。大学で言語学を学び、言葉は好きなので、方言に妥協せず乗り越えていきたいです」と語る。また「主役として大河を背負うとなると、以前の作品意識するもの」と同じく西郷隆盛を主人公のひとりにした「翔ぶが如く」の存在について「良い例でありライバル」と言及。「そこで大久保を演じられた加賀さんが、今回は大久保の仇でもある斉興を演じてくださると聞いて興奮しました」と喜びを口にした。そして「歴史は絶対に一人の力では動かない。みんなの熱い心とタイミングのうねりが強烈にとがったとき、何か事件が起こる。このドラマもみんなで一つの方向に向かい、それが爆発するような、明治維新のようなドラマにしたい」と力強く語った。NHK大河ドラマ「西郷どん」は2018年1月より放送開始。(text:cinemacafe.net)
2017年04月12日2012年に劇場公開され大ヒットを記録、第36回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞した細田守監督のアニメーション映画『おおかみこどもの雨と雪』が、3月24日(金)今夜「金曜ロードSHOW!」で本編ノーカット放送される。幾度も映像化されてきた筒井康隆のSF小説の世界観をアップデートしてアニメ映画化した2006年公開の『時をかける少女』や、少年と田舎の大家族が仮想世界を舞台に世界の危機を救う2009年公開の『サマーウォーズ』を手がけた細田監督が、4作目となる長編アニメ映画として世に送り出した本作。2012年に劇場公開されると国内興行収入は42.2億円、動員数344万人という大ヒットを記録し、世界93の国と地域でも配給され、スペインのシッチェス・カタロニア映画祭のアニメーション部門では最優秀長編作品賞を受賞するなど、国内のみならず世界で高い評価を受けた。主人公は両親を亡くしてアルバイトをしながら大学に通う、花。大学の講義に潜り込んでいた不思議な男性と恋に落ちるが、彼はなんと“おおかみおとこ”。彼の秘密を受け入れ、共に暮らすようになった花は、彼との間に新しい命を授かる。長女の雪と、弟の雨。しかし、雨が産まれてまもなく、“おおかみおとこ”は命を落としてしまう。たったひとりで“おおかみこども”を育てることになった花。ふたりの将来、つまり“人間として生きるか、おおかみとして生きるか”を案じて、人里離れた田舎へと移り住むことに。里の人たちに見守られながら、手探りで子育てに奮闘する花。周りとは違う自分に戸惑いながら、成長していく雪と雨だったが…という物語。主人公の花の声優には2015年公開の細田監督作『バケモノの子』でも声優を担当した宮崎あおい、“おおかみおとこ”を大沢たかおがそれぞれ起用されたほか、大河ドラマ「真田丸」などで注目の女優・黒木華、菅原文太、染谷将太、谷村美月、麻生久美子などがキャストに名を連ね、黒木さんが演じる花の長女・雪のクラスメイト役で『君の名は。』の上白石萌音も出演。豪華な声優陣の演技も見どころだ。今回、リニューアルされた番組公式HP「金曜ロードシネマクラブ」では作品の名シーンをショートムービーで期間限定公開しているほか、「愛を感じる感動シーントップ10」を投票で決定。本日20時からは「LINE LIVE」での生配信も行われ、こちらではプロデューサーや制作スタッフによる制作当時のエピソードも語られるという。金曜ロードSHOW!『おおかみこどもの雨と雪』は3月24日(金)21時~日本テレビ系にて放送。(笠緒)■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開(C) 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2017年03月24日女優の宮沢りえ(43)が3日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第40回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、『湯を沸かすほどの熱い愛』で最優秀賞主演女優賞を受賞。同作で娘役を演じた杉咲花(19)も最優秀助演女優賞に輝き、"母娘W受賞"の快挙を成し遂げた。舞台出演のため、受賞者発表時にはすでに会場を後にしていた宮沢。事前に収録された優秀賞のスピーチでは「今日は夜公演で参加できませんので、先にごあいさつさせていただきます」と詫び、「すばらしい賞をありがとうございます」と受賞の喜びを伝えた。また、「最近は役を演じるというよりは、1つ1つの役が自分の体を通過して、自分の体に爪あとをつけて通過していく」と女優としての変化も明かす。「生きることの貴重さ、みなさまの前で称えられることのありがたさを感謝と共に教えてもらっているような気がします」と語り、「本当にありがとうございました」と重ねて感謝の思いを伝えた。宮沢に代わってブロンズを受け取った中野量太監督は、初めて感銘を受けた映画が宮沢が主演で女優デビューを飾った『ぼくらの七日間戦争』(88年)だったことを明かし、「僕に映画を教えてくれたりえさんと映画をやれて本当にうれしかった」と運命的な巡り合わせを喜ぶ。一方、同作で宮沢の娘役を演じ、最優秀助演女優賞を受賞した杉咲花(19)は「りえさんから教えていただいたことは本当にたくさんあって、それはこの先ずっと忘れられないことばかり」と存在の大きさを形容し、「"お母ちゃん"に代わって、映画を観て下さった方々、ありがとうございました」と2人を"母娘W受賞"へと導いた人々にメッセージを送った。その後、宮沢は21時から日本テレビ系で放送された授賞式番組に電話出演。「こうやって受賞できたのも、"彼女が醸し出す演技を目の当たりにした私の表情"を皆さまに認めていただけた」「花のおかげです」と、杉咲への感謝と絆の強さを象徴するコメントを残していた。優秀主演女優賞は宮沢のほか、大竹しのぶ(『後妻業の女』)、黒木華(『リップヴァンウィンクルの花嫁』)、広瀬すず(『ちはやふる-上の句-』)、宮崎あおい(『怒り』)。宮沢の最優秀主演女優賞は、第26回(『たそがれ清兵衛』)、第38回(紙の月)に続いて3度目。第12回には新人俳優賞(『ぼくらの七日間戦争』)、第31回には優秀主演女優賞(『オリヲン座からの招待状』)を受賞している。
2017年03月04日女優の杉咲花(19)が3日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第40回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、『湯を沸かすほどの熱い愛』で最優秀助演女優賞を受賞。壇上で涙ながらにスピーチした。杉咲は一呼吸置き、まずは「本当にありがとうございます」と感謝の言葉。「今日が怖すぎて、2週間ぐらい前から眠れなくて、やっと寝れたと思ったら悪夢で。この日が近づくと肌がブツブツザラザラに」と精神的に追い込まれていたことを告白した。その不安な気持ちをメールで伝えたのは、同作の母親役で共演した宮沢りえ(43)。「どんな結果であっても得たものは変わらないから」の返信に励まされ、この日を迎えた。最優秀賞の発表前には、「本当にお母ちゃんでした。撮影終わった今でもお世話になっていて、映画のように血の繋がっている関係を築けている気がします」と語っていた杉咲。宮沢からの返信を「本当にそうだなと思って」と噛み締め、「私が一番幸せなのは、この作品に携わらせていただいたことです。本当にありがとうございます」と涙ながらにメッセージを送った。杉咲は同作で新人俳優賞も受賞。優秀助演女優賞は杉咲のほか、石原さとみ(『シン・ゴジラ』)、市川実日子(『シン・ゴジラ』)、広瀬すず(『怒り』)、宮崎あおい(『バースデーカード』)が受賞した。
2017年03月03日第40回日本アカデミー賞において、宮沢りえが『湯を沸かすほどの熱い愛』で最優秀主演女優賞を獲得した。宮沢さんは第26回の『たそがれ清兵衛』、第38回の『紙の月』に続き3度目の受賞となった。さらに、最優秀助演女優賞を受賞した杉咲花と“親子”受賞としても、会場を沸かせた。優秀主演女優賞には『後妻業の女』の大竹しのぶ、『リップヴァンウィンクルの花嫁』の黒木華、『ちはやふる』の広瀬すず、『怒り』の宮崎あおいと並んだが、ひとりの女性の生きる姿を懸命に演じた宮沢さんが、頭ひとつ出て受賞となった。『湯を沸かすほどの熱い愛』は国内外の映画祭で高い評価を得た中野量太監督が、オリジナル脚本で描いた家族の物語。余命2か月を宣告された母親が、持ち前の明るさで残される家族を再生させていく。宮沢さんは脚本を読み、すぐにオファーを快諾。末期がんの母親役を演じるにあたり、食事制限をしたほか、娘役の杉咲さんや伊東蒼と撮影前からメールのやり取りをするなど信頼関係を築きつつ、母の究極の愛を表現した。発表の際には舞台公演のため、残念ながら姿がなかった宮沢さんだったが、VTRでコメントを寄せてくれた。「双葉という余命宣告を受けた女性を演りました。近頃、役を演じるよりひとつひとつの役が自分の体を通過して、爪跡をつけていく感じがしていて。双葉もとても大きな爪跡を残していきました。生きることの貴重さ、皆さまにこうして讃えられることのありがたさを、感謝とともに教えてもらっている気がします」と丁寧に語った。宮沢さんの代わりにブロンズを受け取った中野監督は、一緒に壇上に立った杉咲さんと笑顔で喜び合った。中野監督は、「本当はりえさんの前で言いたかったんですけど」と言いながら、「僕は映画少年でも何でもなかった人間ですけど、『ぼくらの七日間戦争』は、初めて何度も何度も見直した作品です。今思えば、原点というか、初めての映画体験でした」と、当時主演をしていた宮沢さんとの“出会い”を明かした。「初めて商業映画デビューをするときに、(宮沢さんが主演を)やってくれると言ってくれたときは、やっぱりうれしかった。『ああ、僕に映画を教えてくれたりえさんと映画をやるんだ』と思って、本当にうれしかったのを覚えています」と、同世代の宮沢さんへの特別な思いを捧げていた。最優秀主演、助演女優賞を『湯を沸かすほどの熱い愛』で飾ったことになったが、笑顔の杉咲さんは、「本当にうれしいです。本当にたくさん教えていただいて、この先ずっと忘れられないことばかりです。やっぱりお母ちゃんはすごいなって思いました」と、たっぷりの愛情を込めていた。(cinamacafe.net)
2017年03月03日第40回日本アカデミー賞が3月3日(金)に開催され、最優秀助演女優賞部門で『湯を沸かすほどの熱い愛』の杉咲花が、日本アカデミー賞初受賞にして、新人俳優賞とのダブル受賞となった。受賞の瞬間、杉咲さんはメガホンをとった中野量太監督とがっちりと抱き合い、うれしそうに涙を浮かべた。優秀助演女優賞には杉咲さんのほか、『シン・ゴジラ』より石原さとみと市川実日子、『怒り』の広瀬すず、『バースデーカード』の宮崎あおいと、若き実力派女優がそろい踏みとなる中、受賞の快挙を成し遂げた。『湯を沸かすほどの熱い愛』は、インディーズ映画『チチを撮りに』で世界的にも注目を浴びた中野量太監督の商業映画デビュー作。杉咲さんが演じたのは、学校でいじめにあうも、助けを求めることができない、引っ込み思案で気弱な少女・安澄。母(宮沢りえ)の励ましと愛情により、自らの殻を破り、母のようにたくましい女性へと変わっていく過程を、凛とした存在感で演じきった。スピーチの際に、杉咲さんは信じられないといわんばかり目を大きく見開き、「ああ、もう…」と言葉にならない声を漏らした。そして、「本当にありがとうございます。今日が怖すぎて、2週間くらい前から眠れなくて。やっと寝られたと思ったら悪夢とかを見たりして」と、恐怖に感じていたとも明かした。本作で出会った宮沢さんとは固い絆だったと言い、「本当にお母ちゃんでした。終わったいまでもすごくお世話になっていて、ずっとこの映画のように、血のつながりを超えた関係を築けた気がしています」と全幅の信頼を置いている。「昨日、お母ちゃんの宮沢りえさんに“どうしよう”ってメールを送ったら、“どんな結果であっても得たものは変わらないから”っていただいて。一番幸せなのは、この作品に携わらせていただいたことで、やっぱりうれしいです」と最後は涙声で語った。司会の西田敏行も「俺もちょっときちゃった」と大御所俳優の目にも涙を誘っていた。(cinamacafe.net)
2017年03月03日3月3日に行われる、第40回日本アカデミー賞授賞式。すでに優秀賞は発表されており、授賞式では各賞の最優秀賞が発表される。昨年の作品賞では『海街diary』が最優秀賞に選出されたが、今年は一体どの作品になるのだろうか。映画界に3年以上関わっていることを条件とした日本アカデミー賞協会の投票によって決定する同賞だが、一足先に一般観客の予想を知るべく、マイナビニュース会員1,759名にアンケートをとった。Q.日本アカデミー賞作品賞で最優秀作品賞をとると思う作品は?1位 『シン・ゴジラ』 1,056名2位 『64-ロクヨン-前編』 233名3位 『怒り』 226名4位 『家族はつらいよ』 130名5位 『湯を沸かすほどの熱い愛』 114名○怪獣×日本のリアルが評価■1位『シン・ゴジラ』・「キャストも凄いが、ゴジラを真下から見上げるアングル構成はなかなか迫力があった。BGMに頼ることなく逃げまどう人々の悲鳴やどよめきがリアルで、一層の恐怖感や迫り来る迫力を感じさせる。完成度が高いSF映画だと思った」(56歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)・「ネットでかなりのひとがネタにする。CMで起用されるなど影響が大きかったから」(32歳男性/日用品・雑貨/技能工・運輸・設備関連)・「今の日本の危機管理体制に対するメッセージ性があるから」(48歳女性/その他金融/事務・企画・経営関連(マーケティング・経理・企画・経営他)・「高齢者として昔のゴジラを思い出す機会を得た」(73歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「現代の日本の問題と、昔のゴジラという生物のコラボレーションがとても面白かったから」(27歳女性/輸送用機器/営業関連)■2位『64-ロクヨン-前編』・「元ネタも良く出来ているし、映像だけでのごまかしではないと思うので」(43歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連(生産・製造・運輸・警備・農林他)・「ストーリーや展開、映像など秀でてる」(42歳男性/教育/公共サービス関連)・「佐藤浩市の演技もさることながら三浦友和や周りの役者らの名演技が光っていた」(31歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)・「話も骨太で緻密。出演俳優陣も豪華で適役適所な配役だと感じたので」(42歳女性/半導体・電子・電気機器/事務・企画・経営関連)・「革新的かつ新しい手法の撮り方だから」(36歳男性/通信関連/営業関連(営業・MR・人材・コールセンター他)・「話の展開に固唾を呑む暇もないぐらいのめり込んでしまったから」(37歳女性/ドラッグストア・調剤薬局/専門サービス関連)■3位『怒り』・「各登場人物の心情が、細かい部分まで描かれていて素晴らしかったから」(33歳女性/食品/事務・企画・経営関連)・「『怒り』は、豪華なキャストで、宮崎あおいさんや、広瀬すずさんが、主演、助演の女優賞を獲得するなど、11部門で受賞しているから」(64歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「人間の隠れた内面がうまく描かれているから」(43歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)・「映画館に観に行きましたが、最初から最後まで釘付けで、それぞれの人の怒りの種類は違うけれども、共感できるし、渡辺謙のお父さん役や娘役の宮崎あおいちゃん最高でした。」(40歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「人の気持ちをうまく表現しているから」(23歳女性/その他/その他・専業主婦等■4位『家族はつらいよ』・「男はつらいよに続く、山田洋二の代表作と言えるから」(65歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)・「熟年離婚のなかで今までの家族のふれあいや今後について考えさせられた。」(56歳男性/その他電気・電子関連/IT関連技術職)・「暗くなりがちな家族問題を明るく描いていて見ていて本当に楽しかったから」(25歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「山田洋次監督の世界で、今の時代にない人情もので、人の心に訴えていると感じたから」(34歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)・「ありふれた日本の家族の中に起こる、様々の問題困難を、温かく描いている。それが現代日本映画にとって逆に新しいので」(37歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)■5位『湯を沸かすほどの熱い愛』・「前評判がいいし、女優たちの演技が素晴らしいから」(43歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「今、家族愛のストーリーが人気だから」(48歳男性/設計/メカトロ関連技術職)・「宮沢りえの母親役が圧巻だった」(51歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「宮沢りえの迫真の演技がすばらしい」(42歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)・「母の大きな愛を描いた作品で笑い、涙もうまくスパイスとして効いていた。点と線がつながるシーンには涙なくては見れませんでした」(54歳女性/その他/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)■総評予想1位となったのは、『シン・ゴジラ』。1954年に生まれたゴジラを現代の視点から描きなおし、SNSでも大きく話題に。新たな「ゴジラブーム」を作り出し、2016年の年末には紅白歌合戦にも登場した。ゴジラシリーズに思い入れのある年配男性から、これまであまりゴジラに触れていなかった若い女性など、幅広い層に訴求したことで「最優秀賞を取るのではないか」と予想した人が多かった。2位の『64-ロクヨン-前編』は昭和64年に発生した未解決事件に取り組む警察の姿が重厚に描かれ、支持を受けた。刑事部と警務部の対立、マスコミとの関係が描かれ、ベテラン俳優陣の演技も話題に。僅差となった3位の『怒り』は、謎を呼ぶ展開、実力派俳優陣のぶつかり合い、事件によって浮き彫りになる本質などが混ざり合い、観た人から様々な感情を引き出す作品となった点が評価を受けた。巨匠・山田洋次監督の『家族はつらいよ』は、現代のホームドラマとして熟年離婚をテーマにし、ヒット。『家族はつらいよ2』も5月に公開が決定している。一方『湯を沸かすほどの熱い愛』は、若手監督らしくどこか尖った家族愛と宮沢りえの演技が話題となった。調査時期: 2017年2月13日~2017年2月17日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 1,759名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2017年03月02日3月3日に行われる、第40回日本アカデミー賞授賞式。すでに優秀賞は発表されており、授賞式では各賞の最優秀賞が発表される。優秀主演女優賞には、10代~50代まで、いずれも実力派の華やかな女優5名が集まった。映画界に3年以上関わっていることを条件とした日本アカデミー賞協会の投票によって決定する同賞だが、一足先に一般観客の予想を知るべく、マイナビニュース会員1,759名にアンケートをとった。Q.日本アカデミー賞女優賞で最優秀賞をとると思う女優は?1位 広瀬すず(『ちはやふる-上の句-』) 506名2位 大竹しのぶ(『後妻業の女』) 478名3位 宮崎あおい(『怒り』) 331名4位 宮沢りえ(『湯を沸かすほどの熱い愛』) 325名5位 黒木華(『リップヴァンウィンクルの花嫁』) 119名○みずみずしい演技が支持■1位 広瀬すず(『ちはやふる-上の句-』)・「若さと透明感、みずみずしさあふれる演技が魅力的なので」(37歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)・「これは、学園ムービーの金字塔を作った。千早にあいたい」(34歳男性/官公庁/事務・企画・経営関連)・「キャストが発表された時には原作のイメージとかけ離れていて不満に思ったが、いざ映像化されたものを見たらはまっていたから」(38歳女性/物流・倉庫/事務・企画・経営関連)・「畳の上の格闘技とも言われる競技かるたに向けた真剣さ、純粋さと、きれいな容姿がマッチしているから」(33歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「漫画の実写化というのは難しいものがあるが、原作のイメージを壊すことなく、むしろ更に発展させたと思うから。これは主演の影響がかなり大きいと思います」(22歳女性/その他/その他・専業主婦等)■2位 大竹しのぶ(『後妻業の女』) 478名・「兎に角面白い。小説家仲間が刺激を受けた」(36歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「大竹しのぶさんの演技の凄さ。あらためて素晴らしい女優さんだと思いました。面白いながらも現代のリアルな真実、ホラー性のある内容を人間誰しもがある後ろめたい本性を見事に演じていると思いました」(49歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)・「大竹さんはすごい女優さんだと思う。何でも役になり切れる」(31歳男性/教育/その他・専業主婦等)・「昔から演技派の女優さんで、今回の映画では役をしっかりと演じ切っていた。役になり切っていたおかげで、とても映画に入り込み感情移入しながら楽しむことができた」(44歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「意外なキャスティングだったが、女優さんの魅力があふれてた」(28歳女性/インターネット関連/営業関連)■3位 宮崎あおい(『怒り』) 331名・「実力派男優陣にも負けない演技力だったから」(48歳男性/専門店/販売・サービス関連)・「凄いとしか言いようがない。実力もそうだが、まるで憑依している姿は圧巻」(50歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「人の想いというものをスクリーンを通して伝えられる稀有な存在だと思う」(49歳男性/フードビジネス/事務・企画・経営関連)・「演技の為に、体重を増加させて、挑んでいる姿が頑張っていたので」(40歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)・「女優としてもともと注目を集めているだけではなく、『怒り』の世界観にマッチした演技をしていたと思うから」(22歳女性/その他/その他・専業主婦等)■4位 宮沢りえ(『湯を沸かすほどの熱い愛』)・「いまや演技派として成熟してきていると思うから」(57歳男性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)・「素敵な役だし、存在感のある女優さんだから」(34歳女性/サービス/その他・専業主婦等)・「美人だし年齢を重ねるごとに素敵になっていくからです」(31歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「余命のまもないお母ちゃんとその子供を愛する母の愛情と強さを熱演していたから」(42歳男性/医療・福祉・介護サービス/営業関連)・「余命宣告をうけながらも精一杯生き抜いた女性の生き方が迫力があった」(5歳女性/その他/その他・専業主婦等)■5位 黒木華(『リップヴァンウィンクルの花嫁』)・「華やかな人でないけど魅力ある女性なので」(45歳男性/旅行・観光/販売・サービス関連)・「他の女性にはない独特の雰囲気を醸す演技が良いから」(21歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「派手ではないけど、気になる演技をする人なので受賞してほしいと思います」(27歳女性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)・「あの世界観にぴったりとはまっていたので」(33歳女性/流通・チェーンストア/事務・企画・経営関連)・「美人だし、大人の魅力を感じさせるから」(44歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)○総評得票数で最多となったのは、映画『ちはやふる-上の句-』で好演した広瀬すず。昨年行われた第39回日本アカデミー賞では新人俳優賞を受賞しており、1年で優秀主演女優賞に輝く活躍に。また今回は、映画『怒り』で優秀助演女優賞にも選出されており、読者の期待もかなり高くなっている。2位となったのは、すでに何度も同賞を受賞している女優・大竹しのぶ。2016年の年末には、紅白歌合戦に初出場したこともあり、演技力だけでなく話題性にも関心が高まっていた。また、3位の宮崎あおいは『怒り』で体重を増加させて役に挑んだ点、感情を露わにする芝居などが高い支持を得た。母としての姿を演じ、評価を受けた宮沢りえは、歳を重ねるごとに磨かれる演技が話題に。また黒木華は第38回、第39回と続けて最優秀助演女優賞を受賞しており、満を持しての主演女優賞、最優秀賞獲得に期待が持たれるところだ。調査時期: 2017年2月13日~2017年2月17日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 1,759名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2017年02月28日「『ひらり』や『ふたりっ子』など、’90年代にも正反対の姉妹が登場する作品はありましたが、大人になってからは別々の道を歩み、その後の姉妹の絆が描かれることは、あまりありませんでした。でも『てるてる家族』以降、互いに刺激し、励まし合い、夢を追い求める姿が描かれるようになっていきます」 そう語るのは、ドラマウオッチャーの田幸和歌子さん。小林麻耶&麻央や石田ゆり子&石田ひかりなど、今、芸能界でも最強の絆として“姉妹力”が注目されている。田幸さんも“姉妹もの”の朝ドラが増えてきたという。 その先駆けが『てるてる家族』(’03年下半期放送)。戦後の大阪の商店街でパン屋さんを営む両親の元、四姉妹が夢を追い求めていく物語。まわりを明るくさせる無邪気な四女・冬子(石原さとみ)は、宝塚音楽学校に入学するも挫折してしまう。そんな末っ子を救ったのは歌手の次女(上原多香子)だった。 「《冬ちゃんみたいに、今、自分がいてる場所で精いっぱい生きなあかん、て。(略)冬ちゃんに、あたしずっと憧れててん》と、歌手の仕事がつらいときに見に行った妹の舞台に、勇気づけられたことを告白します。スターで憧れの姉が、自分に憧れていたと知った冬子は、泣きながら《その言葉、あたしの一生の宝もんや》と胸に刻み、親の後を継ぎパン職人になるという新たな夢を見つけるのです。世界は違っても、それぞれのいる場所を認め、応援し合う姉妹の力が美しかったですね」 ’10年以降は、『花子とアン』(’14年上半期放送)の主人公・花子(吉高由里子)と妹・もも(土屋太鳳)のように、嫁いだ後もつながり合う、人生の伴走者としての“姉妹の絆”が描かれていくと田幸さん。大阪で両替商を切り盛りし、日本初の女子大学をつくった女性起業家・広岡浅子がモチーフの『あさが来た』(’15年下半期放送)では--。 「おてんばで好奇心旺盛な妹のあさ(波瑠)と、控えめだが芯の強い姉・はつ(宮崎あおい)という、好対照で魅力的な姉妹が登場しました」 時代の波にもまれ、あさの加野屋は両替商から銀行へ、はつの嫁ぎ先は廃業して夜逃げ……と、明暗が分かれる。 「一家で農業を始めるため、和歌山へと移る前夜、はつはあさと2人で過ごし、《ずうっとあんたに焼きもちやいてましたんや》と、初めて胸の内を明かします」 年月を経て、あさの夫の四十九日の法要の折、姉妹は互いの家を守り続けてきたことをたたえ合う。 「タイプも考えも真逆ながら、どちらも相手のことを先に思いやる姉妹。幼少期から人生の終盤に至るまで、互いを理解し合い、尊敬し合う姿を見せてくれました。そんな“姉妹の絆”を描く朝ドラの流れは『とと姉ちゃん』『べっぴんさん』へと受け継がれています」
2017年02月26日•宮崎地鶏の香ばしさがたまらない! 「鶏の炭火焼」宮崎市橘通の和風バル「喜作」は、旬の鶏料理や魚、日本酒が味わえる地元でも人気の居酒屋。“気さく”に来てほしいとの思いからつけられた店名の通り、気さくなマスターのいる居心地のいいお店です。なんといっても名物は、その日の朝に絞めた新鮮な鶏。弾力があって食べ応えのある地鶏に、炭火の香ばしい風味が食欲をそそる「鶏のもも焼」(1,200円)は必食メニューです。•ぷりぷりの「伊勢海老」で、新鮮な海の幸を思う存分堪能日南海岸沿いに佇む「日南水産」は海の家のようなシンプルな店構えで、開放的な眺めで新鮮な海の幸が味わえます。ぷりぷりで身が甘い、特大の「伊勢海老定食」(2人前7,020円~)は絶品! 他にも宮崎ならではの貝類やお魚も味わえます。•いくらでも入りそう! 専門店で食べる「宮崎牛」日本一の宮崎牛が食べられると言っても過言ではないのが、黒毛和牛の最高級・宮崎牛の専門店「ミヤチク」。鉄板焼、焼肉、しゃぶしゃぶ、すきやきなどあらゆる食べ方で存分に堪能できます。鉄板で焼いた牛肉は、パンの上にのせることで、肉に火が通り過ぎず、アツアツの状態で、最後の肉汁まで味わえます。(2,900円)制作協力:宮崎市企画編集:ルトロン編集部
2017年02月14日俳優の西田敏行、女優の安藤サクラが16日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われた『第40回日本アカデミー賞』の優秀賞発表記者会見に出席した。日本アカデミー賞協会が主催する『第40回日本アカデミー賞』は、昨年度に劇場公開された映画の作品賞や主演男優賞、主演女優賞、新人俳優賞などを表彰するもの。なお、優秀賞の中から最優秀賞を決定する授賞式を、3月4日21時から日本テレビ系で、ラジオ放送はニッポン放送で3月3日21時から放送する。また、授賞式の司会には、4年連続で西田敏行が務めるほか、昨年の同賞で最優秀主演女優賞に輝いた安藤サクラが担当する。4年連続の大役に西田は「昨年の授賞式の時はちょうど頚椎をケガしまして、身動きできない状態で司会をさせてもらい、関係各位にご迷惑をおかけしたことをお詫びします」とあいさつし、「今年は身体も動くようになりましたし、楽しく授賞式を滞りなく進行を務めていきたいと思います。世の中は今、どんどん政情不安といいましょうか、心身穏やかではないと案じています。映画という文化が担う役割が大きくなってきていると思いますので、映画人の皆さんのモチベーションがあがるような節目のイベントでありたいと願っています」と意欲。その西田とコンビを組む安藤は初めての司会で「今年初詣に行った時、『とにかく目上の方に頼りなさい。そうすれば上手くいくが、だからと言って調子に乗ってはダメ』とおみくじに書かれていました。それを読んだ瞬間、これはきっとアカデミー賞の司会のことだと思いました」と笑いを誘いつつ、「西田さんに頼りながら、調子に乗らず、受賞者の皆さんに粗相がないように務めていきたいと思います」と自戒していた。そんな安藤について西田は「安藤さんは大きなキャパシティーを持っている女優さん。そういった意味でこれからの安藤さんの天才的な表現術がどこで醸成してきたのか司会をしながら探っていきたいと思います」と期待感。西田の言葉に笑顔を見せた安藤は「1年間この司会のことを考えていて、とにかく沢山の映画を劇場で見ようと思い、沢山の映画を見て楽しませていただきました。そんなすごい方々と一気にお会い出来る機会はないので、イチ映画ファンとしてもその空気を堪能したいと思っています」と授賞式が待ち遠しい様子だった。○『第40回日本アカデミー賞』の主な受賞作品・受賞者(50音順)※作品名は対象作品優秀作品賞『怒り』『家族はつらいよ』『シン・ゴジラ』『湯を沸かすほどの熱い愛』『64-ロクヨン-前編』優秀アニメーション作品賞『君の名は。』『聲の形』『この世界の片隅に』『ルドルフとイッパイアッテナ』『ONE PIECE FILM GOLD』優秀監督賞庵野秀明(総監督)/樋口真嗣(監督)『シン・ゴジラ』新海誠『君の名は。』瀬々敬久『64-ロクヨン-前編』中野量太『湯を沸かすほどの熱い愛』李相日『怒り』優秀主演男優賞綾野剛『日本で一番悪い奴ら』岡田准一『海賊とよばれた男』佐藤浩市『64-ロクヨン-前編』長谷川博己『シン・ゴジラ』松山ケンイチ『聖の青春』優秀助演男優賞竹原ピストル『永い言い訳』妻夫木聡『怒り』東出昌大『聖の青春』森山未來『怒り』リリー・フランキー『SCOOP!』優秀主演女優賞大竹しのぶ『後妻業の女』黒木華『リップヴァンウィンクルの花嫁』広瀬すず『ちはやふる-上の句-』宮崎あおい『怒り』宮沢りえ『湯を沸かすほどの熱い愛』優秀助演女優賞石原さとみ『シン・ゴジラ』市川実日子『シン・ゴジラ』杉咲花『湯を沸かすほどの熱い愛』広瀬すず『怒り』宮崎あおい『バースデーカード』新人俳優賞杉咲花『湯を沸かすほどの熱い愛』高畑充希『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』橋本環奈『セーラー服と機関銃-卒業-』岩田剛典『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』坂口健太郎『64-ロクヨン-前編』『64-ロクヨン-後編』佐久本宝『怒り』千葉雄大『殿、利息でござる!』真剣佑『ちはやふる-上の句-』『ちはやふる-下の句-』
2017年01月16日米国アカデミー賞よりも歴史が古く、世界一の歴史を誇る映画雑誌「キネマ旬報」が1924年より主催してきた映画賞「キネマ旬報ベスト・テン」。この度、「2016年第90回キネマ旬報ベスト・テン」が決定!栄えある日本映画第1位は『この世界の片隅に』、外国映画第1位は『ハドソン川の奇跡』が選ばれ、各個人賞も発表された。1919年の創刊以降、映画ファンに親しまれ続け、現在でもなお続く映画雑誌「キネマ旬報」。本雑誌が開催する「キネマ旬報ベスト・テン」は、選出者の年齢・所属の幅が広く、また人数も多いことから高い信頼を得ている。その年を代表する「日本映画」「外国映画」「文化映画」がそれぞれ10本選出されるほか、「日本映画」と「外国映画」には読者選出部門を設け、それぞれの10本を挙げ、「日本映画監督賞」「外国映画監督賞」「日本映画脚本賞」「日本映画主演女優賞」「日本映画主演男優賞」「日本映画助演女優賞」「日本映画助演男優賞」「日本映画新人女優賞」「日本映画新人男優賞」「読者選出日本映画監督賞」「読者選出外国映画監督」「キネマ旬報読者賞」と、その年の称賛すべき作品や映画人を多面的に選出する。2016年度のベスト・テンで90回目を数える本賞。個人賞には2016年のスクリーンを彩った顔ぶれがズラリ揃った。日本映画監督賞には『この世界の片隅に』の片渕須直。日本映画脚本賞には、『シン・ゴジラ』の庵野秀明。主演女優賞には、『湯を沸かすほどの熱い愛』の宮沢りえ。主演男優賞には、2004年度『誰も知らない』で新人男優賞を受賞し、『ディストラクション・ベイビーズ』主演の柳楽優弥。助演女優賞には、『湯を沸かすほどの熱い愛』で宮沢さんの娘役を好演、今年も『無限の住人』など出演作が控える杉咲花。助演男優賞には、『永い言い訳』の“ネクストブレイカー”竹原ピストル。新人女優賞には、『溺れるナイフ』『ディストラクション・ベイビーズ』ほかで幅広い役を演じきった小松菜奈。新人男優賞には、『ディストラクション・ベイビーズ』ほか、テレビドラマでも注目を集めた村上虹郎。また『ハドソン川の奇跡』のクリント・イーストウッドが8度目の外国映画監督賞に輝いた。そして“日本映画ベスト・テン”で見事1位に輝き作品賞と受賞したのは、片渕監督の大ヒット作『この世界の片隅に』。興行収入は10億円を突破し、上映劇場もますます増え、海外公開も控える本作の勢いは2017年も止まりそうにない。そして2位には脚本賞に輝いた庵野氏の『シン・ゴジラ』、3位にカンヌ国際映画祭・ある視点部門で公式上映された『淵に立つ』。4位には主演男優賞&新人男優賞を輩出した『ディストラクション・ベイビーズ』、5位に本木雅弘主演、西川美和監督の『永い言い訳』、6位に岩井俊二監督作で、黒木華が主演を務めた『リップヴァンウィンクルの花嫁』、7位には主演女優賞・宮沢さんと助演女優賞・杉咲さんが共演した『湯を沸かすほどの熱い愛』、8位には西島秀俊&竹内結子の夫婦役に、香川照之の怪演が話題となった『クリーピー偽りの隣人』、そして9位に佐藤泰志三部作の最終章を映画化した『オーバー・フェンス』、10位には渡辺謙を主演に迎え、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、宮崎あおい、妻夫木聡ら豪華俳優陣が集結した『怒り』。“外国映画ベスト・テン”では、『ハドソン川の奇跡』が1位を獲得。以下、2位に『キャロル』、3位に『ブリッジ・オブ・スパイ』、4位に『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』、5位に『山河ノスタルジア』、6位に『サウルの息子』、7位に「第88回アカデミー賞」にて作品賞&監督賞に輝いた『スポットライト 世紀のスクープ』、8位に『イレブン・ミニッツ』、9位に『ブルックリン』、10位に「第88回アカデミー賞」にてブリー・ラーソンが主演女優賞に輝いた『ルーム』がランクイン。“文化映画ベスト・テン”第1位には、監督・佐々木聰の『ふたりの桃源郷』が輝いた。なお、本賞の第1位映画鑑賞会と表彰式は、2月5日(日)に東京都内にて開催予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
2017年01月10日今月18日に終了したNHK大河ドラマ『真田丸』最終回の総合視聴率が21.3%を記録したことが27日、明らかになった。従来のリアルタイム視聴率は14.7%だったが、タイムシフト(録画)視聴率は7.2%となり、この2つを合算して重複分を差し引いた総合視聴率は21.3%だった。タイムシフト・総合視聴率は、ビデオリサーチが今年10月3日から計測を開始しており、最初の対象となった10月9日放送分は、リアルタイム15.0%、タイムシフト6.7%で、総合20.9%だった。同番組は、BSプレミアムで地上波より2時間早い18時から放送されており、こちらの視聴率は毎回4~5%で推移していたことから、こちらも合算するとさらに高い数字となっていることが推測される。なお、地上波リアルタイムの50話全平均視聴率は16.6%で、前年の『花燃ゆ』の12.0%を大きく上回った。視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区。○過去10年のNHK大河ドラマ視聴率2016年『真田丸』(主演:堺雅人)初回19.9/最高20.1/平均16.62015年『花燃ゆ』(井上真央)初回16.7/最高16.7/平均12.02014年『軍師官兵衛』(岡田准一)初回18.9/最高19.4/平均15.82013年『八重の桜』(綾瀬はるか)初回21.4/最高21.4/平均14.62012年『平清盛』(松山ケンイチ)初回17.3/最高/17.8/平均12.02011年『江・姫たちの戦国』(上野樹里)初回21.7/最高22.6/平均17.72010年『龍馬伝』(福山雅治)初回23.2/最高24.4/平均18.72009年『天地人』(妻夫木聡)初回24.7/最高26.0/平均21.22008年『篤姫』(宮崎あおい)初回20.3/最高29.2/平均24.52007年『風林火山』(内野聖陽)初回21.0/最高22.9/平均18.7※単位は%
2016年12月27日『バイオハザード:ザ・ファイナル』にも出演する韓国の人気俳優イ・ジュンギを主演に迎え、中国とイタリアを舞台に国境を越えた純愛を描いた『Never Said Goodbye』が、『シチリアの恋』として2017年4月より日本公開されることが決まった。突然、シチリアへ留学すると宣言したジュノ。フィアンセであるシャオユウとの関係にもピリオドが打たれた。絶望したシャオユウは、ジュノのあまりにも突然なシチリア行きを不審に思い、本当の理由を探ろうとする――。本作は、中国・上海とイタリア・シチリアを行き来しながら、国境と地域を越えて愛を育む一組の男女の正統派ラブストーリー。2016年8月に公開された中国では、上半期の恋愛映画としては初日観客動員数ナンバーワンを記録し、話題をさらった。愛する女性シャオユウを最後まで守ろうとするパク・ジュノ役を演じるのは、韓国トップスターのイ・ジュンギ。2001年からモデルとして活躍後、2000分の1の競争率からオーディションで合格。2005年公開の『王の男』で女性と見まがうほどの端正な容姿を持つコンギル役で一躍脚光を浴び、『初雪の恋~ヴァージン・スノー~』では宮崎あおいと共演。現在も、ドラマ「麗<レイ>―花萌ゆる8人の皇子たち―」や「夜を歩く士(ゾンビ)」などで話題を集めている。本作では、中国に渡ってきた韓国人留学生に扮し、愛する女性を最後まで守る好青年を熱演。さらに、ラストシーンと共に響き渡るエンディング曲「For a while」はイ・ジュンギの楽曲で、本作のメガホンをとった林育賢(リン・ユゥシェン)監督が気に入り採用された特別な1曲。相手役は、『サンザシの樹の下で』で巨匠チャン・イーモウ監督に見いだされてデビュー、人気女優として活躍するチョウ・ドンユイが務め、イ・ジュンギと息の合った演技を見せる。このたび解禁された場面写真でも、イ・ジュンギとチョウ・ドンユイ演じる恋人同士の2人が、顔を寄せ合い見つめ合う胸キュンなシーンが切り取られている。プロデューサーとして、作品に出演する俳優たちをスターへと押し上げることで有名な香港の3大監督の中の1人、スタンリー・クワンが製作を総括。ドキュメンタリー『ジャンプ・ボーイズ』で注目を集めたリン・ユゥシェン監督が、胸キュンラブストーリーをどう描き出すのか期待していて。『シチリアの恋』は2017年4月よりシネマート新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月21日11月も終わりを迎え年末の季節も近づこうかという11月29日(火)、毎年注目を集める国内外の映画賞レースの中から、第41回「報知映画賞」の全9部門が発表された。まず、注目を集める「主演男優賞」および「主演女優賞」では、『葛城事件』での怪演が大きな話題となり“新境地”で魅せた名優・三浦友和が「主演男優賞」に、『湯を沸かすほどの熱い愛』にて死にゆく母の大きな愛を“熱演”した宮沢りえが「主演女優賞」にそれぞれ輝いた。また同作からは、宮沢さんの娘役として銭湯の若女将に扮した杉咲花が「助演女優賞」に、さらに中野量太監督が「新人賞」に輝き、『湯を沸かすほどの熱い愛』は作品賞・邦画も受賞した。「助演男優賞」は、『リップヴァンウィンクルの花嫁』『64-ロクヨン-』『怒り』と今年も出演作が目白押しだった綾野剛が受賞。「EXILE/三代目J Soul Brothers」のメンバーとして絶大な人気を誇る岩田剛典が、映画初主演を務めた『植物図鑑』にて「新人賞」を受賞した。また、この夏の公開から興行収入・動員数を右肩上がりに伸ばし、空前の大ヒットを記録している新海誠監督最新作『君の名は。』が「特別賞」を受賞。「監督賞」には、海外の映画祭でも高い評価を受け、渡辺謙をはじめ森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、宮崎あおい、妻夫木聡ら豪華俳優陣が集結したことでも注目を浴びた、李相日監督作品『怒り』が選ばれている。<第41回報知映画賞/受賞一覧>■作品賞(邦画):『湯を沸かすほどの熱い愛』(中野量太監督)■監督賞:李相日(『怒り』)■主演男優賞:三浦友和(『葛飾事件』)■主演女優賞:宮沢りえ(『湯を沸かすほどの熱い愛』)■助演男優賞:綾野剛(『リップヴァンウィンクルの花嫁』『64-ロクヨン-』『怒り』)■助演女優賞:杉咲花(『湯を沸かすほどの熱い愛』)■新人賞:岩田剛典(『植物図鑑』):中野量太(『湯を沸かすほどの熱い愛』)■作品賞(海外):『クリード チャンプを継ぐ男』(ライアン・クーグラー監督)■特別賞:『君の名は。』(新海誠監督)(text:cinemacafe.net)
2016年11月29日映画『バースデーカード』のヒット御礼舞台挨拶が10月30日(日)、都内で行われ、主演の橋本愛と恋人役で共演する中村蒼、メガホンをとった吉田康弘監督が登壇。ハロウィンにちなみ、高さ2メートルを超えるカボチャの巨大バルーンと写真撮影を行った。10歳のときに愛する母親を病気で失ったヒロイン・紀子(橋本さん)が、亡き母親から毎年届くバースデーカードに励まされながら、成長を遂げるハートウォーミングな一作。母親を女優の宮崎あおいが演じている。劇中には恋人同士の中村さんと橋本さんが、バイクを2人乗りするシーンがあり「多分、バイクに乗ったのが初めての経験。怖かったし、事故ったらどうしようと…。もう2度としないと思います」と橋本さん。一方、ハンドルを握った中村さんは「免許は持っていたんですが、完全にペーパーで(苦笑)。都内で練習して臨んだんですが、実際はえげつない坂道で。なかなかエンジンがかからないこともあった」とロケ地となった諏訪での悪戦苦闘をふり返った。そんな2人は共演した感想を聞かれると、「中村さんがとてもかわいい手紙の渡し方をされていて、(年下だが)私がお姉さんになればいいんだなと答えが出た」(橋本さん)、「大人っぽいイメージをもっていて、僕より精神年齢は上かなって思っていましたが、(撮影当時)19歳らしい明るい面もあって意外だった」(中村さん)。また、最近感じた幸せについて、橋本さんは「最近、いままで一番おいしいと思っていたカレーうどんを超える味を見つけて、とても幸せ。更新されました!」とニッコリ。中村さんは「寒くなってきたんで、お風呂にお湯を張って入りました」と小さな幸せを語っていた。『バースデーカード』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年10月30日「ぴあ」調査による2016年10月21日、22日のぴあ映画初日満足度ランキングは、国籍も身分も違うふたりの天才数学者の出会いと奇跡を実話を基に描いた『奇蹟がくれた数式』がトップに輝いた。その他の画像映画の主人公は、イギリス人数学者G.H.ハーディと、独学で数学を学び“アインシュタインと並ぶ天才“と称されたインド人ラマヌジャン。第1次世界大戦下の激動の時代、ラマヌジャンは驚くべき“発見”をしたことで名門ケンブリッジ大学に招聘され、ハーディと出会う。偏見や人種差別などから孤独に陥るラマヌジャンだが、ハーディは彼の発見を証明しようと奮闘し、やがてふたりの間には友情が芽生えていく。本作は“数学”や“数式”をテーマにした、一見すると難しそうなストーリーだが、出口調査では「数学の世界がどのようなものか映画を通して知ることができた」「知識はないが、数式の“見方”に気付かされて楽しめた」「数式の美しさが伝わってくる素晴らしい作品。興味深い描写が多く、今からでもまた数学を学び直したくなった」といった声が聞かれ、“知らないことを知る”楽しみや、“新たな発見”も得られる作品だったようだ。さらに、丁寧に描写された人物の心情や時代背景が、より一層、観客を引き付けたようで、観客からは「学者同士のねたみや葛藤など心理描写が繊細で、映画に入り込みやすかった」「学者としてのラマヌジャンだけでなく、ひとりの人間を取り巻く家族愛や時代背景がとても丁寧に描かれていた」「時代背景が忠実に再現され、色々な視点から考えたり感じたりできた」といったコメントが寄せられた。なお、満足度ランキングは、橋本愛と宮崎あおいが娘・母役で初共演を果たした感動ストーリー『バースデーカード』が2位に、内村光良とHey! Say! JUMPの知念侑李がふたり一役で主演を務めた『金メダル男』が3位に入っている。(本ランキングは、10/21(金)、22(土)に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『奇蹟がくれた数式』公開中(C)2015 INFINITY COMMISSIONING AND DISTRIBUTION, LLC. ALL RIGHTS RESERVED./(C)Richard Blanshard/(C)Kevin Nunes
2016年10月24日女優の橋本愛が22日、都内で行われた映画『バースデーカード』の初日舞台あいさつに、ユースケ・サンタマリア、須賀健太、中村蒼、宮崎あおい、篠川桃音、星流、吉田康弘監督とともに登壇した。同映画は、毎年届く"バースデーカード"に書かれたメッセージを通して、亡くなった母親と遺された家族との絆や深い愛情を描いた珠玉の感動作。この世を去った母から毎年送られてくるバースデーカードを通して成長していく主人公の紀子を橋本が演じ、紀子が10歳のときにこの世を去った母親の芳恵を宮崎が演じる。そんなストーリーにちなみ、最近、自身が成長したなと思ったことを聞かれると、橋本は「水の味がわかるようになった」と言い、ユースケから「すごくねえ」と興味を持たれると「この水、不味いとか美味いとか、柔らかい、硬いって…」と説明。あまりにも普通の回答に、ユースケは「それ、結構な人わかるよ(笑)」と笑い飛ばして会場の笑いを誘った。また、宮崎は「成長したなと思うところはないですけど」と前置きをしつつ、「年を重ねてよかったなと思う部分では、周りの人がどれだけ考えてくれているかとか、動いてくれているかということを、多少、察することができるようになってきたことかなと思うので、周りの人に感謝することが増えたのはよかったなと思います」とコメント。あまりにもちゃんとした回答に、ユースケは「本当は俺も今みたいなことを言いたかった」と吐露して再び会場を沸かせた。さらに、キャストからキャストへ手紙を披露する企画も行われ、宮崎宛に手紙を書いてきた橋本は「母子という設定にも関わらず、一緒にお芝居する機会がほとんどなくて悔しいなと思っていましたが、だからこそ(共演した)1シーンでは、とても貴重で大切で、私にとっては宝物のような時間になりました。一緒にキャンペーンを回っていて、宮崎さん自身がとても愛情深い人なんだなと思いました。これかもずっと尊敬しています。いつか会話のお芝居ができますように。今後ともよろしくお願いします」と読み上げ、手紙を受け取った宮崎も「こちらこそ今後ともよろしくお願いします」とニッコリ。須賀から手紙をもらったユースケも「企画とはいえすっごい嬉しいですね。書くことになったとはいえ、真剣に書いてくれたんでしょ。すごく嬉しいです」と喜んでいた。
2016年10月22日映画『バースデーカード』が10月22日(土)に公開を迎え、橋本愛、ユースケ・サンタマリア、須賀健太、中村蒼、宮崎あおい、吉田康弘監督が舞台挨拶に登壇した。宮崎さんと橋本さんが母子役で初共演を果たしたことでも話題の本作。毎年、誕生日に届くメッセージカードを通じて、亡き母と残された家族との絆を描く共に、ヒロイン・紀子の成長がつづられていく。橋本さんは、原作ありきで映画が製作される昨今において、本作がレアなオリジナル脚本作品であることを強調!「自信を持てる作品になっています。オリジナルでここまでできる!と勝負をかけている気持ちです」と強い想いを口にする。紀子の成長物語にちなんで、キャスト陣には「最近、自分が成長した、大人になったと思った出来事は?」というやや無茶ぶりな質問が投げかけられる。橋本さんは「水の味が分かるようになりました」と語ったが、「おいしい、マズい、硬い、柔らかいくらいですけど…(苦笑)」と明かすと、“父”ユースケさんから「それ、結構な人が分かるよ!」とツッコミが飛ぶ。また、須賀さんは「ひとり焼き鳥ができるようになりました」と誇らしげに(?)報告。居酒屋などで、周囲の喧騒の中で焼き鳥を食べつつ「ビールがおいしいと思えるようになりました」と“大人アピール”。また、中村さんは「家の近くにある、高いオシャレなジュース屋さんで、600円のアップルジュースを買ったとき、『大人になったな』と思いました」と明かし、会場は笑いに包まれた。さらにこの日は、サプライズで、中村さんが恋人役の橋本さんあてに、須賀さんが父親役のユースケさんあてに、そして、橋本さんは亡き母・宮崎さんあてに手紙を書いてきており、壇上で披露。会場をわかせた。特に、須賀さんは手紙で、ユースケさんに心酔し、“息子”として「ケンタ・サンタマリアに改名しようかと思った」と語ったが、即座にユースケさんは「やめとけ!ナオト・インティライミとかマツコ・デラックスとかもうカタカナの名前の人はいるから!」と助言する。一方、ユースケさんは、須賀さんとのシーンに言及し、お風呂場でなく息子を思いやり、黙ってTVのボリュームを上げるシーンについて「自分が素敵に映ってて、素敵なパパだと思いました」と息子ではなく自分自身の素晴らしさをアピールするなど、軽妙なやり取りで会場を爆笑に包んでいた。『バースデーカード』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年10月22日大切な人への想いやメッセージが書き綴られた”手紙”が物語のキーアイテムとなる映画が、この秋、連続公開される。手書きの手紙なんて、ここ何年も書いてない…というあなたに、3本の“手紙”映画をご紹介!まずは洋画から。『人生はビギナーズ』でユアン・マクレガーの“ゲイ”の父親役を演じ、アカデミー賞を受賞したクリストファー・プラマーが主演する、カナダの鬼才アトム・エゴヤン監督の最新作『手紙は憶えている』(10月28日(金)公開)。90歳の主人公・ゼヴは、アウシュヴィッツ収容所の生き残り。妻の死をきっかけに、70年前に愛する家族を殺したナチスの兵士への復讐を決意する。1通の手紙とかすかな記憶を手がかりに、4人の容疑者“ルディ・コランダー”のもとへと復讐の旅に出るが…。本作の要所要所で登場する“手紙”。これは彼と同じ過去を持ち、共に復讐を誓った友人マックスが書き記したもの。認知症の瀬戸際におり、目覚めるたびに記憶を失ったり、取り戻したりを繰り返してしまうゼヴは、旅の手順が全て記されたこの手紙を繰り返し読みながら、4人の“ルディ・コランダー”のもとへと向かう。手紙が導く復讐の旅は、いったいどんな結末を迎えるのか、気にならずにいられない。続いて、スペインの巨匠ペドロ・アルモドバルの監督最新作『ジュリエッタ』(11月5日(土)公開)。深い哀しみに引き裂かれた、ひと組の母娘の物語だ。主人公のジュリエッタは、突然姿を消したひとり娘アンティアと12年間会えずにいた。ある日、偶然再会した知人から「あなたの娘を見かけたわ」と告げられ、忘れかけていた娘への想いがよみがえる。ジュリエッタは、心の奥底に封印していた過去と向き合い、いまどこにいるのかもわからない娘に宛てた“手紙”を書き始める…。また、邦画からは、橋本愛と宮崎あおいが母娘役を演じることで話題の『バースデーカード』(10月22日(土)公開)。主人公の紀子のもとに毎年届くバースデーカード。それは、自分の余命を知り、最愛の娘の成長を見守ることができないことを悟った亡き母が書き綴った、未来の娘への“手紙”だった。やがて、20歳を迎える最後の手紙に書かれていた、初めて知る母の真実、そして待ち受けていた世界一幸せなサプライズに要注目!『手紙は憶えている』は10月28日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジュリエッタ 2016年11月5日より全国にて公開(C) El Deseo
2016年10月10日橋本愛と宮崎あおいが娘・母役で共演する珠玉の感動作『バースデーカード』。この度、本作の主題歌「向日葵」を歌う木村カエラのミュージックビデオ(以下MV)が到着した。誕生日に毎年届く亡き母からの“バースデーカード”。それは、最愛の娘の成長を見守ることが出来ないことを悟った母が、ありったけの愛を込めて綴った未来の娘への“手紙”…。本作はバースデーカードに書かれたメッセージを通して、亡くなった母親と遺された家族との絆や深い愛情を描いた作品。母・芳恵役に宮崎さんが、娘・紀子役に橋本さんがキャスティングされているほか、父・宗一郎役にユースケ・サンタマリア、弟・正男役に須賀健太、紀子の初恋の相手・立石純役に中村蒼ら実力派俳優が脇を固める。このほど到着したのは、映画の本編映像で構成された、木村さんが歌う主題歌「向日葵」のフルサイズMV。宮崎さんが「ママ約束する。2人の誕生日に毎年手紙書く。2人が大人になるまで、ずっと。読んでくれる?」と子どもたちに語りかけるところから始まる本映像。4分半に及ぶ映像には、本作の見どころ満載!また、各所に散りばめられた劇中の橋本さんや宮崎さんのセリフにも注目しながら、見てみて欲しい。木村さんが映画主題歌を担当するのは、『チェブラーシカ』(2010年)以来6年ぶり。本楽曲「向日葵」は、木村さんが脚本を読み込み、オールラッシュを観て本作のために書き下ろした新曲で、ひまわりの“あなただけをみつめている”という花言葉から、いつもどんなときもその光だけを見つめている母親の姿と、太陽の方向を見て咲くひまわりとを重ね歌詞を綴ったという。なお、今回の楽曲は木村さんのニューアルバム「PUNKY」(10月19日(水)リリース)に収録されており、解禁されたMVは「GYAO!」にてフルサイズが公開中。『バースデーカード』は10月22日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月07日女優の橋本愛が6日、都内で行われた映画『バースデーカード』(10月22日より全国公開)の完成報告会見に、ユースケ・サンタマリア、須賀健太、宮崎あおい、木村カエラ、吉田康弘監督とともに出席した。同映画は、毎年届く"バースデーカード"に書かれたメッセージを通して、亡くなった母親と遺された家族との絆や深い愛情を描いた珠玉の感動作。この世を去った母から毎年送られてくるバースデーカードを通して成長していく主人公の紀子を橋本が演じ、紀子が10歳のときにこの世を去った母親の芳恵を宮崎が演じる。今回、初共演を果たした橋本と宮崎は、それぞれの印象を聞かれると、橋本は「役柄の設定上、一緒にお芝居をするシーンがたったの1シーンのみで、現場では言葉を交わさず同じ空間を共有するということだけをしていたのですが、私はその1シーンがすごく好きで、脚本を読んでいても絶対にいいシーンにしたいと集中していました」と当時の心境を明かし、「初めて近距離で宮崎さんを見て、宮崎さん演じる母と向き合ったときに、気持ち悪いと思われるかもしれないんですけど、宮崎さんの手がすごく印象に残っていて、すごくキレイな手で繊細で大きな愛情を感じる手をされているなと思って、その姿を見て自然と涙が出てくるような感動を覚えていますし、それは宮崎さんだからこそ感じた気持ちでしたし、それをそのままシーンに持ち込めたことを感謝しています」と語った。一方の宮崎は、橋本さんと父親役のユースケが親子ゲンカをするシーンが好きと言い、「そのときに10代後半特有の揺れみたいなものを、橋本さんの瞳からすごく感じられて、母がいなくなってしまったことで、揺れている娘の思いを感じたので、ちゃんと面と向かってお芝居をして、その揺れみたいなものを感じて見たかったなと思いました」と吐露した。また、初めて自分以外のキャストの配役を聞いた際の心境を聞かれると、橋本は「宮崎さんのお名前を聞いたときに『会えねえじゃねえか!』って思って悔しかったです」と本音を明かして会場を沸かせ、「私は女家族で育ったので、真逆の父親と弟という設定に、何とも想像しづらい家庭環境の中、須賀さんは凄まじい弟感を教えてくださって、ユースケさんが父親と聞いたときは映画の性格が分かって、明るい前向きな方向性なんだなって率直に思いました」と打ち明けていた。
2016年10月06日映画『バースデーカード』の完成報告会見が10月6日(木)、都内で行われ、橋本愛、ユースケ・サンタマリア、須賀健太、宮崎あおい、吉田康弘監督、主題歌「向日葵」を書き下ろした木村カエラが出席した。10歳のときに愛する母親を病気で失ったヒロイン・紀子が、亡き母親から毎年届くバースデーカードに励まされながら、成長を遂げるハートウォーミングな一作。紀子を橋本さんが、紀子の母親・芳恵を宮崎さんが演じ、母娘役で初共演を果たしたが、設定上、共演できたのは1シーンだけだったのだとか。共演の感想を聞かれ、2人揃って「まず台本を読んで、『会えない!』と思った」と残念がっていた。それでも橋本さんは、「現場では言葉を交わさず、空間を共有し、すてきなシーンにしたいと思った」といい、「印象に残っているのは、宮崎さんの手がすごくおきれいだったこと。繊細で大きな愛情を感じる手をされていて、自然と涙が出ました」とふり返った。一方、宮崎さんも「ちゃんと話をするようになったのは、(撮影後の)キャンペーンが始まってから。映画を観て、10代特有の“揺れ”を瞳から感じたので、私もそれを直接感じてみたかった」と話していた。“家族”4人が勢ぞろいした会見に、芳恵の夫・宗一郎役のユースケさんは「ママ(宮崎さん)に、2人を会わせたかったからね。今日はうれしいですよ」と目を細め、紀子の弟・正男を演じた須賀さんは「僕のほうが、橋本さんより1歳上なので『弟なのに年上に見えたら、どうしよう』と思っていたが、まったくそう見えず、安心しております」と笑いを誘い、場を和ませていた。『バースデーカード』は10月22日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月06日野外映画フェス「夜空と交差する森の映画祭 2016」が、10月8日(土)に山梨県北杜市白州・尾白の森名水公園「べるが」で開催されます。今年のテーマは「ゆめうつつ」。短編や長編、邦画や洋画とさまざまな映画が上映されます。満天の星の下、自然に囲まれてどっぷりと映画の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。秋の夜長にぴったりのイベントですよ。追加の入場チケットもあとわずか。興味がある方は早めにチェックしてみてください。夜空と交差する森の映画祭とは?「夜空と交差する森の映画祭」は森や川、岩場などに設営された特設スクリーンで長編映画やショートフィルムを楽しむ、日本初の野外映画フェスです。2014年秋に埼玉県フォレストサンズ長瀞にて「夜空と交差する森の映画祭 2014」が初開催され、テレビやラジオ、雑誌などさまざまなメディアの注目を集めました。コンセプトは「”映画鑑賞”から”映画体験”へ」。新たな作品や人との出会い、ステージ間を移動する楽しみなど、野外フェスの醍醐味がぎゅっと詰まった今までにない映画イベントです。今年のテーマは「ゆめうつつ」!幻想的な4つのステージが登場今年のテーマは「ゆめうつつ」です。映画を流すだけではなく、映画がそこで生きているようなストーリーを会場内やステージに行く途中に散りばめ、夢(物語)と現実が入り交じる世界を表現。光や音を利用して、昨年以上にパワーアップした内容を楽しめます。メインステージは長編映画の上映や企画を行う「ゆめのうまれる場所」。メインステージのほかにも、"女性が休日に湯船に浸かりながらうとうとしてみた夢"がテーマの「お風呂のすいへいせん」や、「ぼくの押し入れ」、「みしらぬ駅」などコンセプトを設けた3つのサブステージも登場する予定です。各ステージはもちろん、その間をつなぐ通路を含めて、まるで夢の中にいるような幻想的な空間が広がります。今年は、全57作品が上映!注目の作品は?3年目となる今回は、短編作品と長編作品、合わせて全57作品がラインナップ。長編作品は少女の初恋の物語を独特の色彩美や作り込まれた映像で描く「アメリ」、宮崎あおいと高良健吾のダブル主演の作品「ソラニン」、筒井康隆原作・今敏監督のアニメ作品「パプリカ」、さらに人気急上昇中の「宅録女子」ラブリーサマーちゃんが音楽を提供し、スズキケンタが監督・脚本を務める「TOKYO INTERNET LOVE」の4作品です。3つのサブステージでは、ドラマ「お姉ちゃんは鯨」やコメディー作品の「鈴木ファイターズ」、短編アニメーションの「I CAN SEE YOU」など幅広いジャンルの短編作品が全53本も楽しめます。飲食ブースやワークショップも登場!当日のお楽しみは映画だけにとどまりません。飲食ブースにはタイ料理やタコス、カレーなど8店舗が登場します。飲食しながら映画を楽しめるのも魅力的です。さらにキャンドルやハンモックが作れる6つワークショップも企画されています。そのほかトークイベントも開催されます。秋の夜をのんびり心から満喫できるコンテンツが目白押しです。イベント詳細名称:夜空と交差する森の映画祭2016 / FOREST MOVIE FESTIVAL会場:山梨県北杜市 白州・尾白の森名水公園「べるが」住所:山梨県北杜市白州町白須8056アクセス:JR小淵沢駅からシャトルバスで約20分開催日:2016年10月8日(土)開催時間:10月8日(土)オープン15:00、上映開始18:3010月9日(日)上映終了5:00、完全閉場10:00※9日朝までのオールナイト開催入場券(追加発売):8,800円※小学生以下は無料。※入場券1枚につき1名まで入場可。※当日券の販売はなし。※エントランスにてリストバンドを装着、再入場時は腕のリストバンドを提示。(リストバンドを紛失したり破損した場合、再発行は不可)。公式サイト:
2016年09月28日来月公開予定の橋本愛、宮崎あおいが母娘として共演する映画『バースデーカード』。この度、本作の挿入歌として銀杏BOYZの楽曲が起用されることが分かった。誕生日に毎年届く亡き母からの“バースデーカード”。それは、最愛の娘の成長を見守ることが出来ないことを悟った母が、ありったけの愛を込めて綴った未来の娘への“手紙”…。本作はバースデーカードに書かれたメッセージを通して、亡くなった母親と遺された家族との絆や深い愛情を描いた作品。宮崎さんが母、橋本さんが娘役としてキャスティングされているほか、父・宗一郎にユースケ・サンタマリア、弟・正男に須賀健太ら実力派俳優が集結している。そんな本作の挿入歌には、8年ぶりとなるワンマンツアー7都市8公演をまわる「世界平和祈願ツアー」を成功させた銀杏BOYZの「GOING STEADY」時代の名曲「銀河鉄道の夜」と「BABYBABY」。初めて母の故郷・小豆島を訪れた高校生の紀子が様々な人に出会い、成長する姿がこの楽曲に乗せて、小豆島の綺麗な風景をバックに爽快に描き出される。また、紀子は小豆島で引きこもりのロック好きの女子中学生・真帆と出会うのだが、そこで自分の殻に閉じこもる真帆と紀子が打ち解けるきっかけとして、銀杏BOYZの音楽が登場する。どのアーティストの楽曲を使用するかは、 吉田康弘監督以下のスタッフで話し合いが行われ、その結果吉田監督が熱狂的に聴いていた銀杏BOYZに決定したという。吉田監督は「小豆島の片隅で引き籠る女の子の心の支えになっている音楽という設定で使用させて頂きました」と話し、「銀杏BOYZの純粋性と楽曲の持つ躍動感が、橋本愛さん演じる主人公・紀子の心情と重なり、とても豊かなシーンになりました。大好きな銀杏BOYSの大好きな楽曲を劇中で使用させて頂き、大変感謝しております」とコメント。さらに、劇中の真帆の部屋には、銀杏BOYZや「GOING STEADY」の懐かしのポスターやCDなどがところ狭しと飾られていたり、真帆から紀子が借りて着るTシャツは銀杏BOYZの伝説的ライブとなった、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2005」のものであったりと、銀杏BOYZファンにとってもたまらない作品となっているようだ。『バースデーカード』は10月22日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年09月23日篠山紀信によって撮影されたポスターを見ても、それが宮崎あおいであるとすぐに認識できないひとも多いのではないか?映画本編ではもっと凄まじい。肉体も精神も“ボロボロ”という言葉以外、思い浮かばない状態に追い詰められ、痛みを、哀しみを、苦しさを、そして愛情を体いっぱいで表現し、獣のように泣き叫ぶ。これまでも、様々な作品で多様な役柄を演じ、高い演技力を評価されてきた。それでも、この映画『怒り』では全くの別人と思えるような姿を見せている。「私も最初『なんでこの役が私に来たんだろう?』って思いました」――。なぜ宮崎あおいがこの役を?失礼ともいえるそんな質問に、宮崎さんは「わかります(笑)。正直、脚本を読みながら、『この役なら私じゃなくて…』と別の女優さんのイメージが浮かんできましたし」と穏やかな笑みさえ浮かべてそう語り、「でも…」と静かに言葉を続ける。「その中で、こうして私にこの役のお話をいただけたということは、きっと何か意味があるんだろうって思ったし、李(相日)監督が私を選んでくださったなら、そこに挑戦してみようという気持ちでした」。原作は吉田修一の同名小説。夫婦惨殺事件の犯人が顔を変えて逃亡を続ける中、東京、千葉、沖縄というバラバラの土地に、同時期に3人の素性の知れない男が現れる。隣人や彼らを愛する者たちは、指名手配の似顔絵を見て「彼は殺人犯なのか…?」との疑いを深め、愛情とのはざまで葛藤する。宮崎さんが演じたのは、千葉の港町で父(渡辺謙)と暮らす愛子。家出して上京し、風俗店に流れ着いていたが、身も心も傷ついて、連絡を受けた洋平が彼女を迎えに来る。地元に戻った愛子は、数か月前に流れ者のように町に来て、洋平の下で働き始めた田代(松山ケンイチ)と出会うが…。いままでやってきた役とも、自分自身ともかけ離れている愛子という役を前に、宮崎さんの心は、覚悟と不安の間で揺れていた。「これまでと違うものに飛び込んでいくんだなという気持ちでしたし、不安も大きかったです。本当にそこまでたどり着けるのか?という気持ちもありました」。純粋無垢で、それゆえに愛する者に、見返りを求めるでもなく過剰ともいえる情を注ぎ込み、傷ついていく。そんな愛子を宮崎さんはどのように見ていたのだろうか?「あやうい子ですよね、正直。それは演じているときも感じていたし、いまもそう思います。もっと上手に生きていくことができるんじゃないか?と思う部分はたくさんあります。でもあやういイタい子だけど、本当はいろんなことをわかってるんじゃないかと思う瞬間もあって…。不器用ながらも彼女が掴みかけているものを手放さないで、奪わないでと思うし、どこかで愛おしさのようなものを感じてるんでしょうね…」。登場シーンは洋平が迎えに来た歌舞伎町の風俗店のシーン。傷つき、すっぴんのままで横たわり、それでも父の姿を認めると「お父ちゃん…」と弱々しくも笑みを浮かべる。「化粧してない顔をスクリーンにさらすとか、役のために体重を増やすとか、正直、自分の中ではたいしたことではないんです。それで愛子ちゃんでいられるのなら、どんなことでも厭わない。でも、化粧をしてないから愛子ちゃんになれたかっていうと、そうじゃない。現場のスタッフさん、共演者のみなさんが私の顔を愛子ちゃんに変えていってくれたんだと思います。追い詰められて、追い込まれて…、そういう環境の中で、メイクだけでは変われない人相みたいなものが作られたのかなと」。そう、宮崎さんは、追い詰められ、追い込まれた。誰に?李相日監督に。そして、自分自身に…。「李さんには実際、精神的にも肉体的にもギリギリのところまで追いやられましたよ(苦笑)。でも言葉じゃないんです。無言の圧力と態度(笑)。付き合いの長い妻夫木くん曰く、李さんの中にも前もって確たる答えがあるわけじゃなく、一緒に探す作業をしてるんじゃないかって。だから、監督の感覚の“何か”にハマったものを見せた時にOKが出る。それは追い詰められますよ!(求めているものが)わからないんですから(笑)」だが、苦しいのはそこじゃなかった。むしろ「追い込んでもらっているのに、監督が求める愛子に到底、達してないんじゃないか?そんな自分のふがいなさがしんどかった」という。「追い込まれるのって必然で、愛子になるために通らないといけない道なんですよね。それこそ、これまでの人生で最も長く感じた2週間でしたし『まだ終わんない…』『明日もあるんだ…』って思ってるんですけど、それでも、愛子として生きるにはそれが必要だったんです。今回、初めて気づいたのですが、私、自分で自分を追い込むのは割と好きだけど、他人に追い込まれるのは得意じゃないんだなって(苦笑)」。なんともしんどい性格である。何より強く求められたのは、感情のリミッターを取り除くこと。それが、現れているのが、獣が吠えるかのような慟哭シーン。「監督には『良くも悪くも感情をセーブできてしまうから、それをしないで』と言われました。人間ですから感情をコントロールできてしまうし、おそらく私は、私生活でも他人よりも感情をセーブしがちなんですよね。すごく楽しんでても『大丈夫?楽しくない?』とか心配されますから(笑)。そのブレーキを全て外してアクセルを全開にして…それがきちんとできていたかはわかりませんが、すごいところに連れて行ってもらったなと思います」。意図したこと、意図せざることを含め「これまでと違うこと」はそこかしこにあった。撮影の前日に脚本をじっくりと読み込むということもそう。「普段はセリフを覚えるために軽く読む程度で、内容を頭に入れて、それで終わりでした。でも今回は、どこかに愛子ちゃんのヒントが落ちてるんじゃないか? って。セリフは完全に覚えてるのに行間に愛子ちゃんがいるんじゃないかと、寝る前にずっと読んでました。初めてのことですね」。いつもと違うことが起こる“予感”はあった。一方で、自分から「何かを変えたい」「新たなステージに進みたい」などと願っていたわけではない。ものすごい熱量を傾けたこの作品を経ても、その意識は変わらないし、いたって冷静である。「ないんですよね…。観てくださった方にこれまでと違うと感じていただけるのは嬉しいですが、『いままでと違うことをやりたい』という気持ちはないです。あんまり先のことを考えてもいないですし、女優としてどうなりたいか?1年、2年、10年先の自分がどうなってるか?といったことよりも、いま目の前にあることを一生懸命やって、穏やかな生活が送れればいいなって思ってるので。特別な変化を求めてはいないです」。ここまで凄まじい姿をさらけ出している女優の口から「穏やかな生活を送りたい」という言葉が出てくるのがなんとも面白いが…。ではいま、女優・宮崎あおいが仕事の中で感じているやりがいは?「今回、この作品に参加して改めて思ったのは『映画って素敵だな』ということ。情熱と時間をかけて丁寧にものを作っていくこと――そこに参加できることに幸せを感じています。だからこそ『自分がどう見られたいか?』とか『新たな挑戦を』というよりも、素敵な作品にかかわり、そこで自分にできるお芝居で役に立てればそれが一番だなと思っています」。最後にもうひとつだけ「これまでと違うこと」を。普段、関係者を集めた初号試写で完成した作品を鑑賞しても「監督やスタッフさんとそこでお話をするのが得意じゃない」ため、上映後はすぐに帰ってしまうことが多いという宮崎さん。本作に関しては「監督やスタッフのみなさんと時間を共有したくて」会場に残り、周囲の会話に耳を傾けていたという。「“いまの時代だから”というのは私にはわかりませんが、これだけむき出しの感情を見られる映画はなかなかないと思います。嘘のない、生の感情に触れて、出演している身でありながら、私自身、動悸が止まりませんでした」。(photo / text:Naoki Kurozu)
2016年09月19日公開初日を迎えた映画『怒り』の初日舞台あいさつが17日、東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇で行われ、主演の渡辺謙をはじめ、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡、李相日監督が出席した。公開初日を迎えたこの日の舞台あいさつは、主演の渡辺謙らキャスト陣と李監督が登壇し、観客の質問にキャスト陣と李監督が答えるという形式でスタート。そのような中で、李監督の魅力を問われた渡辺は「李監督とは前作の『許されざる者』以来ですが、李監督は役を作って何かを表現し、その先にある何かを要求してきます。それを丁寧に丁寧に待ってくれて切り取ってくれる監督ですね」と他の監督と異なる手法を紹介した。その渡辺の娘・愛子役を演じた宮崎はファンからの「渡辺謙さんと共演した印象は?」という質問には「今日から映画が始まって皆さんのモノになるのはうれしいんですが、明日からお父ちゃんに会わないと思うと寂しいんです」と話し、「お父ちゃんは現場で支えてくれて自分の居場所を作ってくれました。私の横に椅子を置いて話をするでもないんですが、そういう時間があったからこそ愛子とお父さんの関係ができたと感じています。謙さんの娘を演じられて幸せに思っています」と感極まって涙ぐむ場面もあった。最後に「撮影で苦労したことは?」と質問されて「監督との戦いです(笑)」と会場の笑いを誘った広瀬すずだが、「いきなり(広瀬が演じた)泉が沖縄にポンと来て、そこで出会って物語が進んでいくので、それまで17年間泉が生きたことやお芝居に行くまでの心情などを監督と話し合って、色々大変でした」と赤裸々に語ると、劇中で広瀬と絡みの多かった森山は「すずちゃんがクシャクシャになっていく姿を見ていました。でも目をキラキラさせて巨人の李監督を見上げている姿しか印象がありません。そんなすずちゃんをケアしようと思ったんですけど、役柄的に近づけなかったので、俯瞰して見るしかありませんでした。心中お察しするのみでしたね(笑)」と李監督の厳しさを物語るエピソードを明かしていた。数々の映画賞を総なめにした2010年公開の映画『悪人』の李相日監督と脚本の吉田修一が再びタッグを組んだ本作。東京・八王子で起きた殺人事件の真相に迫りながら、「信じるとは?」という根源的な問いを投げ掛けるヒューマンドラマに仕上がっている。
2016年09月17日俳優の渡辺謙が9月17日、都内で行われた主演作『怒り』の初日舞台あいさつに登壇。2013年に公開された『許されざる者』に続き、再タッグを組んだ李相日監督に対し「役作りして演じるだけじゃなく、その先にあるものを待ってくれる。正直に役者と向き合い、心を開かせてくれる存在」と深い敬意を示した。『怒り』舞台あいさつ/その他の写真一方、李監督は「いつも役者さんには『こういう風に…』とストレートな指示はせず、役についてどう思っているのか質問することが多い。なので、とことん苦しみながら、面白がってくれる忍耐強い俳優じゃないと付き合いきれない」と語り、「お互いの存在があって、成り立っている」とキャストへの感謝を述べた。犯人が現場に“怒”の血文字を残した夫婦殺害事件から1年。整形した犯人が逃亡を続けるなか、東京、千葉、沖縄に素性不明な3人の青年が現れ、その正体をめぐり、周囲の人間が疑心暗鬼に陥る。李監督と原作・吉田修一氏の『悪人』コンビが再び集結した。舞台あいさつには渡辺と李監督に加えて、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡が登壇。渡辺と親子役で共演した宮崎は、「現場では私の居場所を作ってくれた。今日で“お父ちゃん”に会えなくなるのは、さみしいですが、謙さんの娘を演じられて幸せ」と涙ぐんだ。松山とは約10年ぶりの共演だといい「私をリードしてくださり、頼りがいのある存在だった」と語ると、松山は「ある女優さんが『あおいちゃんは変人』って言ったんですが、今回その意味がよくわかりました(笑)」と笑いを誘った。「見終わってこんなに愛おしい涙が流れたのは何年ぶりか」(綾野)、「私にとっては戦いのような撮影でしたが、今は財産になりました」(広瀬)、「怒りについて考える作品ですが、最終的には救いの映画なんだと思う」(妻夫木)、「すずちゃんがくしゃくしゃになる姿を、俯瞰で見ているしかなかった。心中お察しします」(森山)と共演陣も本作への強い思いを語った。『怒り』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年09月17日兄の連れてきた婚約者は…
いきすぎた自然派ママがこわい
義父母がシンドイんです!