「今朝、『大豆田とわ子と三人の元夫』を録ってきたんですけれど、“楽しい~っ!”って思いながらやっていました。ナレーションなので、お芝居とは少しベクトルは違うけれど、誰かの代弁者になったり、自分以外の人生を生きたりできるって、すごくツイているなと思います」弾んだ声に実感がこもる。それは観る側も同じ。これに限らず、伊藤沙莉さんが出演すると(たとえ声のみでも!)、作品が2割増し、3割増しに面白く感じるのはなぜだろう。蓬莱さんから生まれた言葉を、自分の口から出せることが嬉しい。「作品や役にめちゃくちゃ恵まれているんです。それに、直感って意外に合ってるんだなと思います。面白そうだなって飛び込んだ作品が、自分的に楽しかったと思えるのは、ちょっとした快感ではあります」そんな伊藤さんの“直感”を大きく刺激するのが、人と人とが関わることで起きる軋轢や機微を、リアルに描く蓬莱竜太さんによる舞台『首切り王子と愚かな女』だ。「蓬莱さんの作品を何作か拝見していますが、人にはあえて言わない些細なことだけれど、自分にとってはたいしたことなんだよね、というようなところを丁寧に描いてくださっていて、観ていて救われる気持ちになることが多いんです。すっきりと終わる話ばかりじゃなく、現実を突きつける展開も多いけれど、視点に温かみを感じますし、些細なところを掬い上げること自体が優しいですよね。どんなにカラッとしている人にも何かしら背負っているものはあるし、何も考えていないわけじゃない。そういう想像力を持てないのって、すごく怖いことだと思うんです。それを蓬莱さんの作品はちゃんと教えてくれるから好きですし、そんな蓬莱さんから生まれた言葉を自分の口から出せることが嬉しいです」タイトルの“愚かな女”が、伊藤さんの役。“首切り王子”と呼ばれる傍若無人の王子が、死を恐れない彼女と出会い、召使いにするところから始まるダークファンタジーだ。「ファンタジーに自分があまり触れてこなかったので、絶対にできないってビクビクしていたんです。でも、描かれているのは、人間味のある人たちのリアルな物語で。むしろ、とある国のとある時代の話になっているぶん、制限がなく広い視野で見せられるのかなという印象です。現代劇だったらヒリヒリするようなこともファンタジーにすることで、考えたくないようなことも自分に投影して考えられたり、響いたりするようになっているんだなと感じました」舞台は「観るのが好きで、憧れでもある」が、同時に怖さもあるという。ピンチに強そうなイメージだけに意外です、と伝えると、「舞台に限らず、新しい作品や役をいただくたびに“できない”って思っています」と思いもよらない返答が。「『大豆田~』のナレーションにある『できるかな、いや絶対に無理。いつもそう思う。…できた』って、ほんとそんな感じです。これまでの現場は、本当にまぐれが積み重なっただけで(笑)。でも舞台は、やり直しがきかない怖さのぶん、携わる方々が作品に対して一回一回に命をかけているのが伝わって、そこが好きでもあるんです。観ていても演じていても作品自体が呼吸をしているのが感じられて。そんな場で、作品や役と丁寧に向き合えることは贅沢ですし、恵まれているなと思います」『首切り王子と愚かな女』第二王子・トル(井上)は、国の反乱分子鎮圧のために容赦なく処罰することで首切り王子との異名をとっていた。彼は、処刑場で死を恐れないヴィリ(伊藤)と出会い、興味を持つが…。6月15日(火)~7月4日(日)渋谷・PARCO劇場作・演出/蓬莱竜太出演/井上芳雄、伊藤沙莉、高橋努、入山法子、太田緑ロランス、石田佳央、和田琢磨、若村麻由美ほか全席指定1万2000円ほかサンライズプロモーション東京 TEL:0570・00・3337(月~金曜12:00~15:00)大阪、広島、福岡公演あり。いとう・さいり千葉県出身。2003年のデビュー以降、数々の話題作に出演。’21年に第63回ブルーリボン賞助演女優賞、第45回エランドール賞新人賞を受賞。現在、ドラマ『いいね!光源氏くん し~ずん2』(NHK総合)に出演中。Netflix『全裸監督2』が6月24日から配信。6月10日にフォトエッセイ『【さり】ではなく【さいり】です。』を出版。※『anan』2021年6月16日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・吉田あかねヘア&メイク・AIKOインタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2021年06月14日「やっと、一歩、進んだ感じがします」どんよりとした雲のあいだから、ときおり陽光がのぞく日曜日の午後、本誌編集部を訪れた赤木雅子さんは、やや明るい声で言った。’18年3月7日、森友学園事件にまつわる公文書の改ざんを強制させられたことを苦に、財務省近畿財務局の職員だった赤木俊夫さん(享年54)が、自ら命を絶った。23年間連れ添った妻・雅子さんは、財務省による改ざん事件の真相を解明するため、昨年3月に国などを相手に提訴。俊夫さんが改ざんの経緯を記したとされる“赤木ファイル”の公開を求めていた。国は、これまでファイルの有無について解答を拒んできた。しかし一転、5月6日にファイルがあることを認め、次回6月23日の弁論で、裁判資料として提出するというのだ。「それまでずっと、存在について尋ねても『探索作業中』と言われていました。あることは間違いないのに、あるともないとも明言せずに、逃げてきたんです。今回、公開が決まったことについて、弁護士の先生も『珍しいことですよ』とおっしゃっていました。おそらく世論の後押しのおかげだろうと」しかし、この公開を「まだ手放しでは喜ぶことはできない」と雅子さん。国や自治体、公的機関などが資料を開示する場合、都合の悪い部分や人物名を“事件と無関係”“公人ではない”などとして黒く塗りつぶすことが多いためだ。いわゆる“黒塗り”である。■国は黒塗りで何を隠したいのか?今回も国は「メールに記載されたパスワードや、裁判に関連しない第三者の個人情報などが含まれている」ことを理由に、資料の一部をマスキングするという。元NHK記者で森友事件に詳しいジャーナリストの相澤冬樹さんはこう指摘する。「赤木ファイルの資料の中には印刷されたメールが含まれています。おそらく俊夫さんが受け取っていたメールには『誰々がここを消せと言っている』という内容が含まれているはずです。もしそこに『安部昭恵』『首相夫人』などというワードがあったら、実際は当事者なのに、国は『第三者』という理屈で消してしまおうと考えるでしょう。生前、財務省の決裁文書から昭恵夫人にかかわる部分を消したとされる俊夫さんですが、誰の指示もないのに消すはずはありません。もし資料に記載がないというのなら、意図的に抜いている可能性が高いのです」一方で雅子さんは「この裁判資料のマスキングを指示されることによって、また公務員の誰かが苦しめられるのでは」と憂慮する。夫の俊夫さんが自責の念に苛まれた改ざん作業の中には、マスキングの作業も含まれていたのだ――。「夫の手帳には’17年2月26日から始まった改ざん作業についての記録が残されています。その中の3月7日ごろに『PDF、マスキング』というメモが残っているんです。マスキングをする人がいれば、その人も“真実を隠す”行為に手を染めることになってしまう。夫はそれを苦に命を絶ったのです。その再発だけは防いでほしい。それだけはやめてほしい」“赤木ファイル”の公開は今月23日。裁判への関心がより高まることで、マスキングされる部分が少しでも減るようにとの思いから、雅子さんはこの取材を受けたのだ。「夫が残した資料は、改ざんがどのように行われたかの経緯です。そこに登場する名前は、裁判に関係しないなんてことはないでしょう。私が知りたいのは真実です。だれが何を指示したがために、夫が資料を改ざんすることになったのか、それを明らかにしたいのです」
2021年06月14日柳楽優弥の主演、有村架純、三浦春馬の豪華共演で、“日本の原爆開発”を背景に、時代に翻弄されながらも全力で駆け抜けた若者たちの、等身大の姿を描いた青春群像劇『映画 太陽の子』が8月6日(金)に全国公開。この度、柳楽さん演じる石村修と“世界を変えられるかもしれない”極秘の研究に挑む、京都帝国大学の“物理学研究チーム”に実力派&若手注目俳優陣が集結していることが分かった。太平洋戦争末期に、実際に海軍からの密命を受け京都帝国大学・物理学研究室が行っていた「F研究」と呼ばれる新型爆弾開発の事実を基に作られたフィクション作品である本作は、時代に翻弄され、それぞれの葛藤や想いを抱え全力で生きた若者たちの、等身大の姿が描かれる。研究を進めていく“教授陣”には、実力派が揃った。「F研究」のリーダーを務める理学部の助教授・木戸貴一を演じたのは、お笑い芸人としてデビューし俳優に転向した経歴も持ち、『アウトサイダー』『Fukushima50』『朝が来る』などの話題作に出演、いまや日本映画界に欠かせない俳優の一人・三浦誠己。物理学研究室で助手として、葛藤する学生たちを兄貴の様に情熱的に支える清田薫には、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」ほか多数のドラマ、『罪の声』『バイプレイヤーズもしも100人の名脇役が映画を作ったら』など映像世界のみならず、舞台でも活躍している尾上寛之。研究室で工学系の助教授・岡野真三を、『罪の声』で昨年度日本アカデミー賞優秀助演男優賞をはじめ、キネマ旬報ベスト・テンなどで助演男優賞を受賞するなど活躍の場をさらに広げている名バイプレイヤー宇野祥平が演じている。そして、修と共に切磋琢磨し研究に勤しむ“学生役”には、いま出演作が続く俳優たちが出演。修と共に「F研究」に挑む学生・花岡喜一を、ミュージシャンとしても活躍する一方、俳優デビュー作の映画『色即ぜねれいしょん』で第33回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞、『勝手にふるえてろ』『寝ても覚めても』、新ドラマ「イタイケに恋して」など俳優としても出演作品が続く渡辺大知。修と同学年で、結果を見いだせない研究に疑問を持ち戦地へ赴いてしまう堀田茂太郎を、映画『青空エール』『恋は雨上がりのように』『サヨナラまでの30分』などに出演、2018年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭ニューウェーブアワード賞男優部門を受賞するなど若手を牽引する葉山奨之。同研究室で彼らと共に研究に携わる村井正史を、劇団「赤堤ビンケ」を旗揚げ、映画『SR サイタマノラッパー』シリーズ3作目『ロードサイドの逃亡者』で映画初主演、『キセキあの日のソビト』『凪待ち』『37セカンズ』『きみの瞳が問いかけている』など、様々な作品で確かな存在感を示す奥野瑛太が演じている。この度到着した、研究室チームの姿をとらえた場面写真には、熱心に研究を指導する教授陣、科学者としてはまだ駆け出しで学生らしいあどけなさもみせる学生たちの姿、そして束の間の談笑など、様々なシーンが切り取られている。『映画 太陽の子』は8月6日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:映画 太陽の子 2021年8月6日より全国にて公開©︎2021 ELEVEN ARTS STUDIOS / 「太陽の子」フィルムパートナーズ
2021年06月13日●『青天を衝け』の“なか”がくれたもの「今年は原点回帰の一年」と話すのは女優の村川絵梨。現在放送中のNHK大河ドラマ『青天を衝け』では、15年前に自身がヒロインを演じた連続テレビ小説『風のハルカ』ぶりに大森美香氏の脚本で演技に挑戦。また、6月28日に開幕予定のミュージカル『The Last 5 Years』では11年前と同じ役で出演することが決まっている。“初心を見つめ直す”機会を与えられ、「自分の奥に眠っているものが出てくる感覚があった」と振り返る。それは大河ドラマから再演ミュージカルへ繋がる、大きな糧となった。――大河ドラマ『青天を衝け』の脚本は、ご自身がヒロインを演じた朝ドラ『風のハルカ』(2005年~06年放送)と同じ大森美香さんでした。「脚本・大森美香」と書いてある台本を開き、役者として読み進められるうれしさを改めて感じましたし、大河でも大森さん節を随所に感じられて懐かしかったです。撮影前に引っ越しをしたのですが、その作業中に棚の上からバサバサッと『風のハルカ』の台本が落ちてきたんですよ。これはクランクイン前に大森さんが“思い出しておいてね”と思っているのかなとか、そういうことを考えていました。嘘みたいな話ですけど、嘘じゃないです(笑)。――『青天を衝け』では渋沢栄一(吉沢亮)の姉・なか役。演技は年齢設定18歳からのスタートでした。こんなに若い年齢設定の役は久しぶりでした。さらになかは明るくて勝ち気な子。テンションもめっちゃ高くて、最初はどう演じようかと戸惑いました。“もう一度フレッシュさを思い出さなくてはいけない役”でしたが、なかと向き合っていく過程で、自分の奥に眠っているものが出てくる感覚がありました。――「眠っていたもの」とは?新人の頃のような「まっすぐな気持ち」です。作品自体もフレッシュさがありましたし、なかは明るくてエネルギッシュ。演技を重ねていき、なかを通じて自分が若返ったと思います。エネルギーもたくさんもらいました。最近、生活に疲れている女性の役が続き、実生活では周囲の友人が結婚して出産する話を聞いて「私もそういう年齢になったのか」と感じていたのですが、なかからエネルギーをもらって、不安もあったけど無理なく演じられました。オンエアで『青天を衝け』を見て、「私、まだまだ若いじゃん!」って安心したのを覚えています。周囲からも、最近「若くなった」と言われることも多くなったんです。なかを演じていまの自分に自信が持てました。――6月28日からスタートする『The Last 5 Years』は、男女の出会いから別れの5年間を歌いで紡いでいく傑作ミュージカル。村川さんは2010年の公演と同じく、キャシー役を演じます。当時の村川さんはこの作品が初ミュージカルでした。『青天を衝け』と同様、原点回帰となりそうですね。本当にそうです。もう一度、フレッシュさを思い出さざるを得ない状況が続いているんですよね。今年は原点回帰の一年だと思います。――キャシーは女優の卵。なかと同じくフレッシュでエネルギーを求められる役になりそうです。そういう意味では、なかからもらったエネルギーをキャシーに活かせると思うんです。明るくてエネルギーにあふれる役のギアは、なかを演じたことで既に入っているので、いま自分の中で勢いがある。「ギアを入れなきゃ!」と思わなくてもいいので、なかのおかげでキャシーに向き合える。なかからキャシーへ、とてもいい流れだと感じています。●リベンジのミュージカル「楽しみでしかない」――11年ぶりのキャシー役ですが、村川さんは『The Last 5 Years』の再演を熱望されていたようですね。はい。当時の私にとって、この作品は舞台2本目であり、初ミュージカルでした。いま振り返ると、若さゆえにできた作品だと思っています。いろいろ知識があったら飛び込めなかった。お相手が山本耕史さんで、ほぼ山本さんと私の2人だけの芝居。普通なら「無理かも」と思ってもいいのに、無知だった私は「わーい、やりたーい」って感じで飛び込んだんです。11年前はミュージカルで歌う楽曲をセリフとして届けることが絶対にできていなかった。勢いだけでやっていたので。その後、ほかのミュージカルや舞台の出演を重ね、25歳くらいのときに「もう一度あの作品をやりたい」と思いました。――11年前のもどかしさを晴らす、リベンジの作品なのですね。同じ役をもう一度演じることをあまり望まないタイプですが、この作品は唯一、「もう一度チャレンジできるならば」と思っていました。なのでオファーがあったとき「よしっ!」って。『青天を衝け』を経ての挑戦に本当にいいタイミングだなと改めて思います。――今回はどのように演じたいと思っていますか?この作品は出会いから別れまでを男性目線、別れから出会いまでを女性目線で進んでいく切ないストーリーです。その切なさをお伝えするにはどうすればいいのか。演出を担当する小林香さんとお話をしながら一緒に作品を作らせてもらっています。11年前は必死だったから、一緒に作るなんてことも考えられなかったです。あと楽曲を上手に歌うのはもちろんですが、歌をセリフとしてお届けすることが一番の課題です。全編ほぼ歌で構成されているので、お客さんに「こういうストーリーだった」と理解していただかないとダメ。それを前回はできていなかったので、絶対にできるようにしたいと思います。――当時お相手役だった山本耕史さんに再演のことを伝えましたか?はい、連絡させていただきました。『The Last 5 Years』は耕史さんがとても大切にされていた作品です。受け継がせていただくような気持ちで頑張りますとお伝えしました。耕史さんは「当時よりいまのほうが女優としていい感じに熟していていいかもね」と言ってくれました。もし、耕史さんが観劇に来ていただけるならこっそり来てほしいです。来ることを知っていたら緊張しちゃうから(笑)。――多数の舞台に立たれている村川さんですが、舞台に出演していて思うことはありますか?映像のお仕事からスタートし、その後舞台を経験して映像と演技の向き合い方が全然違うと感じました。私は大きな舞台に立ったときの発声がまだできていないなと痛感しています。そういうのは映像では教えてもらえない。舞台に立ったからこそ気づく。その経験を映像でも活かせると思っているので、舞台は年に1~2本は立ちたい。じゃないと成長できていない気がして。だから舞台は軸になる存在。それは初舞台を踏んで以降、ずっと変わらないです。――『The Last 5 Years』は約8年ぶりのミュージカル。さまざまなプレッシャーがあると思いますがいかがですか?とにかくボイトレに行って、とにかく歌い込むことが大事になる稽古だと思っています。でも不安よりも期待が大きい。楽しみでしかないんです。「さぁ、ドキドキするぞ」って。――今回は村川さんと木村達成さん、水田航生さんと昆夏美さん、平間壮一さんと花乃まりあさん。この異なる3組のカップルでそれぞれ上演されます。同じ作品ですが、全然違うカップルになりそうで私も楽しみ。これまでの『The Last 5 Years』を一新するので、再演とはいえ、新作と言っても過言ではないかも。私も役と同じく、女優の卵だったときの気持ちや、11年前の気持ち、恋愛の甘酸っぱい気持ちを思い出し、久しぶりのミュージカルを楽しみたいです。
2021年06月13日●理想と現実とのギャップにもがいた過去映画『バトル・ロワイアル』(2000)で注目を集め、『GO』(2001)で映画賞を総なめにしてから約20年、女優として第一線で輝き続けている柴咲コウ(39)。歌手としても活躍し、近年は実業家の顔も持つ。東京と北海道との2拠点生活をスタートさせるなど私生活も含めて進化を続けている柴咲だが、ディズニーの実写映画最新作『クルエラ』で主人公・クルエラの日本版声優を務め、デビュー当時の自分を掘り起こすような感覚があったという。過去の自分を振り返って何を感じたのか。本人にインタビューし、20年以上のキャリアを振り返りつつ、柴咲の生き方に迫った。名作アニメーション『101匹わんちゃん』に登場するディズニー・ヴィラン(悪役)、クルエラの誕生秘話を描く本作。ファッション・デザイナーを夢見るエステラは、伝説的なカリスマ・デザイナーのバロネスとの出会いによって運命が大きく変わり、次第に狂気に満ちあふれたクルエラの姿へと染まっていく。エマ・ストーン演じる主人公・エステラ、のちのクルエラ役で実写映画の日本版声優に初挑戦した柴咲は「声という自分の一部で表現しなければいけない。しかも、すでにキャラクターや俳優さんたちの味が映し出されている完成した作品に、声だけでマッチさせるのは難しかったですが、やりがいがありました。完成した作品を見て自分が感じられるのは嫌なので、キャラクターの声として楽しんでもらえることが目標でした」と振り返る。そして、ファッション・デザイナーを夢見ながら、理想と現実の違いに苦しむエステラの姿を見て、自身のデビュー当時を思い出したという。「デビューしたのが16歳で、わけもわからず広告の仕事が決まり、映画に出演し、自分ができることと求められることのギャップを感じたり、自分が思い描いている理想になぜならないのだろうと過信している部分もあったり、いろんなギャップを抱えていた当時を思い出しました」。さらに、「現場で監督から『こういう風にやって』と言われることに納得できず、反論することもあったのですが、『言われたことができないのにえらそうな顔するな』と言われたり」と振り返り、「未熟だから自分が未熟であることに気づかず、自分は完成されていると思っていて、子供だったなと。今は足りないことだらけだと思いますが、あの頃は『自分は強い』と思っていないと生きていけなかったのかもしれません」と分析する。次第に自分の未熟さを認めていった柴咲。「結局、監督がOKを出さないとOKではない。提示されたことに応えられていないという中で、どうやら力がないらしいと思い知っていく。完全に自分の力不足だと思い、もっとうまくなりたいと火がつきました。『やる気ないなら辞めれば』『へたくそ』と言われると燃えました」と打ち明け、「人から習うことが苦手でしたが、そういうことも必要だと思うようになりました」と加えた。クルエラは反骨精神が原動力となっているが、柴咲の原動力とは。「私は昔から“不屈の精神”と言っているので、似たようなものはあると思います。逆境というか、持って生まれたものはそれぞれ違うし、誰かが持っていて自分は持ち合わせていない場合にどう生きればいいのかというのは、常々感じていたことです」と明かす。●「無難なほうを選ぶのではなく、自分の気持ちに正直に」不屈の精神で芸能界を生き抜いてきた柴咲。女優業において大切にしていることを尋ねると、「仕事に限らずプライベートでも大切なことですが、真実を知りたい、本質を見極めたいという好奇心は持ち続けています」と答えた。「真実・本質を見極める力」は、演じる役をつかむ上で重要だという。「この作品で言いたいことは何か、本質を見極められなかったら役を全うできない。監督やプロデューサーの指示に従って、ただ与えられたセリフを言えばいいという話ではなく、それをキャラクターにどう落とし込めばいいのだろうと、本質をつかむ必要があるので」。また、「正直に生きる」ことも大切にしていると言い、その思いは「特に今、加速しているかもしれません」と告白。『クルエラ』に参加したことで、改めてその大切さを感じたという。「私は新たなフィールドを増やしていくタイプなので、ずっと同じことをやっているという自覚はありませんが、とはいえ女優業として考えると20年以上続けている。長く続けていると無難になりがちで、冒険したくない、今のポジションを崩したくないという人もいると思いますが、私は無難なほうを選ぶのではなく、自分の気持ちに正直に生きたいと思っています」。続けて、「『あなたってこういう人なんだ』と言われるとその反対を向きたくなったり、以前は『キツそう』『怖そう』と言われていたのに最近はあまり言われなくなって、それもつまらないなと感じたので、また怖いほうを目指していこうかなと思ったり。ずっと同じイメージを持たれるのは新鮮味がなくて嫌なので(笑)」と、あまのじゃくな性格も明かす。「あなたって〇〇だよね」と言われるのは嫌だけど、その周囲からのイメージの逆を進む形で、結果的にその言葉によって導かれてきた柴咲。「そういう意味ではコントロールしやすいと思います。こう言ったらこっちに行くだろうと、実は誘導しやすい」と笑った。●年齢にとらわれず「今を生きている」そして、「性格は昔から全然変わってない」ときっぱり。「人に合わせるのは苦手だし、それを変えてまで生きたいとは思わないし、楽しいとも思わない」と言い、「ただ、人からの助言やアドバイスで変わったり、学ぶところもあるというのは、昔よりは大いに感じられるようになりました」と、根本は変わらないものの変化した部分もある。また、「正直に生きる」という生き方について、「正直に思ったことを言ってしまうデリカシーのない時期がありました」と反省も。「自分に正直に生きることは大切だけど、それが人を傷つけることになってはならない。人のことはとやかく言わず、でも、自分には正直に、というのが一番です」と語った。クルエラを演じたことで、自分が大切にしていることを再確認できたという柴咲。「これからも自分の気持ちに正直に、信念を持って力強く生きたい。そういう気持ちを忘れずに生きていくことが大切なのだと改めて感じることができました」。今年の8月5日で40歳を迎えるが、30代から40代に変わることについてはあまり意識していないという。「みんな年齢にとらわれすぎなのではないかな。必ず平等に年を取るわけですから」と笑いながら指摘。そして、「今を生きています」と言い、「今を生きましょう、みなさん」と呼びかけも。最後に「ファンの方は私の挑戦をいつも温かく見守ってくださっていますが、この作品は、期待を裏切らない、期待以上のものになっています。歌も歌わせていただき、自分の活動を集約できるような参加の仕方ができていますし、作品自体がとても楽しめるものになっているので、見ていただけたらと思います」とファンにメッセージを送った。『クルエラ』は映画館およびディズニープラス プレミアアクセスにて公開中(プレミア アクセスは追加支払いが必要)。■柴咲コウ1998年に放送されたTBSのテレビ番組『倶楽部6』でデビュー。1999年に出演したCMで注目を集め、女優としては映画『バトル・ロワイアル』(2000)や『GO』(2001)での演技が高く評価され、数々の映画やドラマに出演。2017年にはNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』で主演を務めた。歌手としては2002年に「Trust my feelings」でデビュー。2016年にエンタメ・コマース事業を行うレトロワグラースを設立し、持続可能な社会を目指した活動も行っている。柴咲コウ衣装=Shiatzy Chenスタイリスト=stylist Kei Shibata (tsujimanagement)
2021年06月12日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談<第80回>数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】友人のメンタルが不安定で心配です。最近、私の友人の一人が大学をやめました。その子は授業にあまり出席せず、よく「大学、つまらない」と言ってアルバイトに精を出していたので、やめると聞いた時はあまり深く考えていませんでした。ただ、久しぶりにその子の家にいくと部屋の中が半ばゴミ屋敷状態で。ゴミや衣服が床に散乱して足の踏み場はなく、生ゴミを片付けていないのか悪臭が漂っていました。何でこうなったのか聞くと、返事は「なんか、どうでもよくなっちゃって」の一言。このままでは生活できなくなるのが目に見えていましたし、私だけの手には負えないと思ったので、片づけを少しして、「絶対、親にすぐ連絡しなよ」と伝えて帰りました。会った時にはすでに鬱っぽい表情や態度だったので、すでに彼の両親や医者の助けがもっとも必要で、私にできることはあまりないかもしれません。ただ大事な友人ですので、もし何かしてあげられることがあるなら、してあげたいです。こういう時、どうやってその友人と接したらいいでしょうか。(22歳・男性・学生)【回答】たぶん、あなたがアセスメントしていらっしゃる通り、ご友人にはご両親や医者の助けが早急に必要だと思います。大事なご友人のためにできることは、一刻も早くご家族や医療・福祉につなげてさしあげることでしょう。ご友人に「親にすぐ連絡しなよ」と言ってくださったとのことですが、ご自分で連絡することができない場合もあるでしょうから、しばらくは様子を見ていく必要があると思います。大事なご友人がこういう状況になってしまっているのを目の当たりして、さぞかしご心配でしょう。特にあなたのように優しい方は、なんとかして力になりたいと四苦八苦されていらっしゃることと思います。でも、「私だけの手に負えない」とご判断なさったのは賢明でした。ここであまりにもあなたが介入しすぎると、共倒れになる危険性があるからです。そうなれば、ご友人の為にも決してよいことにはなりません。ここはひとつしっかりと線を引いて、してあげられることとしてあげられないことを分けて考えていきましょう。繰返しになりますが、今できることは、まずご両親に現状をお知らせすること。ご友人が自分ではできないようでしたら、ご友人の承諾を得て、代わりにご連絡して差し上げるのもよいかもしれません。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、ニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務める。
2021年06月11日《text:西森路代》2021年4月から、様々なドラマがスタートしている。個人的に注目しているのは坂元裕二脚本の「大豆田とわ子と三人の元夫」であるが、昨今のドラマは、王道のラブ・コメディと、ラブ・コメディではないが、その中にひとつではない愛の形を問うような作品とが存在しているように思う。王道のラブ・コメディの昨今の特徴としては、今まで、ラブ・コメディには出演しなかったような、もしくは20代前半には出演していても、その後はそれ以外の作風のものに多く出演していた人が、ここへきて、王道のラブ・コメディに抜擢されるということがあるように思える。例えば、この昨今の流れの原点にあるのは、佐藤健がTBSの「恋はつづくよどこまでも」で、ヒロインの恋する毒舌でドSな医師を演じたことで、彼がラブコメのど真ん中の役を演じると発表があったときには、その意外性に驚かされた。同じTBSの火曜日の枠では、その後も「私の家政夫ナギサさん」で大森南朋がヒロインの家にやってくる家政夫のナギサさんを演じて、またもやその意外性に驚かされた。その後もこうした傾向は続き、今期は、TBSの「リコカツ」で永山瑛太がヒロインとお互いに一目ぼれしたことにより結婚、そして離婚に向かう自衛官を演じているほか、フジテレビの「レンアイ漫画家」には、大河ドラマ「西郷どん」の西郷隆盛役や、「銭形警部」で銭形を演じたりと、ラブコメのイメージのない(「東京タラレバ娘」にはその要素はあったが)鈴木亮平がヒロインと不器用ながらも恋に落ちる漫画家役を演じている。また、日テレの「恋はDeepに」には、「MIU404」の刑事役や、映画『ホムンクルス』の主演が記憶に新しい綾野剛が石原さとみと共にラブコメに挑戦した。石原さとみで日テレのドラマというと、「高嶺の花」の峯田和伸の出演も思い出される。こうした、意外な俳優がラブコメに出演するのには、さまざまな理由があるだろう。ひとつは、俳優もシリアスな役や、自分のイメージにあった役ばかりをやっていたため、新たなことに挑戦してみようと思っているというタイミングもあるのではないか。それに加え、やはりこの流れの元にある「恋つづ」の佐藤健の成功に続けという思いもあるだろう。そして、世の中にラブコメのファンというのが幅広く存在していて、そのニーズに応えたいということや、制作側としても、意外性のある俳優をキャスティングすることで、注目してほしいということもあるだろう。しかし、その一方で、その効果だけを期待して、ラブ以外の部分でのテーマをはっきり持たせず、俳優の魅力を活かし切れていないと、高視聴率にもつながりにくかったりもする。ラブコメ人気があるからこそ、こうした企画が今後も毎クール生まれるとも考えられる一方で、ラブコメの企画が頭打ちであるということも感じさせられてしまう。今後も様々な俳優がラブコメに参入するのは楽しみであるが、せっかく俳優がこうした企画に挑戦するからには、演者も視聴者も納得のいく企画が生まれることを期待したい。冒頭に挙げた「大豆田とわ子と三人の元夫」はロマンティックコメディとうたわれているが、そのテーマは多岐にわたっていて、主人公の大豆田とわ子と三人の元夫の関係性のほかにも、突然現れたオダギリジョー演じる外資系ファンドの本部長との恋も描かれる。この作品では、決してラブコメの主人公の恋愛が成就すればよいとは描かれず、主人公のみならず、登場人物が迷ったり別れを経験したりしている姿を描いている。特に、主人公のとわ子の幼なじみであり、彼女のことをずっと想ってきた、生きることに不器用な、かごめの突然の死のシーンを見て、世の中には、筋書き通りにいかないことがある、ままならないことがあるということに、どう向き合って生きていくのかが描かれているように思われた。また、NHKの「半径5メートル」「今ここにある危機とぼくの好感度について」などのような、テーマは恋愛ではないが、ときに恋愛が印象深く描かれる作品も多い。「半径5メートル」は、芳根京子演じる、とある女性週刊誌の編集者が、取材を通してさまざまな真実に真摯に向き合う姿を描いている。このドラマでは「恋はつづくよどこまでも」で広く注目されるようになった毎熊克哉が、主人公の先輩記者を演じており、どこかつかみどころがないけれど、主人公がその魅力に振り回されている様子が描かれている。その時間はドラマ全体の中でもたった数分にしかすぎないが、全編がラブコメディなものよりも、ラブコメパートの印象が強く残るものがある。どこかつかみどころのない男性キャラクターと言えば、先述の「大豆田とわ子」のオダギリジョーも同様で、仕事ができて、公私がはっきり別れていて、恋愛には意外と疎い(と本人は言っている)キャラクターながらも、やはり、主人公のとわ子と近づいていく様子は、ロマンティック・コメディの色が強く出ていた。「今ここにある危機とぼくの好感度について」については、架空の国立大学内で起こる危機に対峙していくうちに、松坂桃李演じる元アナウンサーの広報部員の主人公が成長していく姿を描いたブラック・コメディであるが、やはり主人公が、鈴木杏演じる非正規の研究者の生きる姿勢を見て、初めて愛というものを知る過程が描かれていて、社会派のドラマの中に描かれる恋愛模様が印象に残った。こうしてみてみると、昨今のドラマは、王道のラブコメディと、テーマはそれぞれに違うがその中に微量の恋愛が描かれていて、それが印象に残るというものとが同時に存在しているように思えるのだ。(text:西森路代)
2021年06月11日女優・恒松祐里のファースト写真集『月刊 恒松祐里 優』が7月5日に発売される。Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督シーズン2』、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』などの話題作に出演している恒松。この写真集は、長崎県五島列島・福江島と千葉のレトロラブホテルで撮影。長崎県五島列島・福江島は、恒松祐里が映画『くちびるに歌を』で約1カ月間過ごし、第2の故郷と呼んでいる場所だ。リラックスできる環境の中で、女優としてキャリアを見つめ直す旅のような撮影を敢行した。一方、千葉のレトロラブホテルでは、『全裸監督』の時代設定と合わせて80年代後半~90年代前半の世界観でセクシーな大人の表情に挑戦している。自らの女優としての原点と未来に向かっての覚悟。様々な表情と感情の詰まった一冊が完成した。恒松は「人生初の写真集。22歳のわたしの沢山の表情を詰め込んだ『恒松祐里の色見本』のような本が出来ました。サブタイトルの『優』には“やさしい”という意味と“演じる”という意味があるようです。五島列島では、しとやかさや、優しさを意識して。千葉のラブホテルでは過去にそこで生きていたかもしれない“誰か”を演じながら撮影しました。最初から最後まで一つとして同じ顔はないと思います。白から黒まで様々な表情を詰め込んだこの写真集を見て、皆さんの好きな私の“色”を見つけて頂けたら嬉しいです」とコメントを寄せた。
2021年06月11日和月伸宏氏の人気コミックを実写化した映画『るろうに剣心』シリーズが、ついに最終章を迎える。2012年の『るろうに剣心』に続き、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作で、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心(佐藤健)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描いている。コロナ禍での延期を経て公開を迎えた『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』は、原作では最後のエピソードとなる「人誅編」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶編」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。今回は、2012年の『るろうに剣心』から全作に出演している、斎藤一役の江口洋介にインタビュー。「The Final」では明治時代に警察官として活躍する姿、「The Beginning」では新選組時代のギラギラした姿と、別の顔を見せた江口に、この10年の作品への思いや、皆が大好きな「牙突」についての話などを聞いた。○■最初は手探りから始まった——『るろうに剣心』10周年で、江口さんはずっと出演されていますが、そもそも最初に映画の話を聞いたときは、どういう印象だったんですか?実はジェネレーションギャップがあって、『るろうに剣心』の存在は知っていたけど、ファンということではなかったんです。 でも斎藤一がすごく人気があるキャラクターということも聞いて、ヒールのようでもあり、同志のようにもみえる役どころということで面白そうだなと思ったことを覚えています。最初はどこまで原作のイメージに寄せていくかも手探りだったから、最初実は斎藤の“乱れ髪”もないんです。斎藤一の技である“牙突"も「ワイヤーで飛んでるけど、大丈夫なのかな……」とか、色々考えながら1作目を撮っていました。ただ、アクション時代劇ということでスタッフもがっちりとついてずっとトレーニングしていたので、「これは面白いものになるな」という予感はありました。斎藤を作っていく過程として、1作目ではビジュアル的にもリアルな人間を描こうとしすぎたところもあったので乱れ髪もなかったんですが、実際に上映された『るろうに剣心』の反響を受けて、改めてこれだけの人に求められている作品なんだと実感して、その後は前髪も3本ぐらい出しとこうか……と出してみたりして。なかなか上手くいかないんですよ、あれが!(笑) 4作目にあたる「The Final」で、初めて原作と同じ4本になりました(笑)。10年の中でけっこう苦労して斎藤一を作り上げたから、「The Final」ではもう何も考えずに斎藤として撮影に入れましたし、さらに「The Beginning」では全部取っ払って、斎藤の血生臭さを演じたので、面白かったですね。スタートに戻った時に、今までのスタイルを全部外して飢えた狼のような斎藤のイメージがどんどん出てきました。——そうやって試行錯誤の中で、10年の付き合いになったというのもすごいことですね。最初は予想していなかったですし、漫画原作でこれだけ認められて、映画としてヒットし続けるのもすごい。僕もあまり漫画原作の映画にはなじみがないと思っていたんですが、そういえば自分が『湘南爆走族』(87年)でデビューしていることにも気付かされて(笑)。自分の中にあった概念を捨てることで、本当にキャラクターが乗り移ったかのように芝居が決まってくる。10年の歳月がそうさせてくれました。○■今はもう「じゃあ、牙突いきますか」——『るろ剣』シリーズといえばアクションシーンも魅力ですが、特に気をつけられたことなどありますか?今まで映画で色んなことをやってきましたけど、全然違うベクトルの殺陣だなと思います。刀も安全な模擬刀で、相手に当てていける。日本の時代劇は間合いで見せる武道のようなもので、「腰を入れて落とし込んで止める」といった、当てないで斬っていくやり方を習っていたのですが、『るろ剣』のアクションでは「もう1つ速く入ってください」という要望で、止めている間にこっちが斬られてしまう(笑)。近未来映画のような時代劇になるだろうと思いました。——原作ファンにとって「牙突」は真似したくなるくらいの憧れの技で、その技を10年間放ってきたことに対して、思い出などはありますか?そのことをもっと知っていたら、たぶんプレッシャーを感じてしまっていたと思うんですが、撮影ではリアルにスタイルを教えてもらったから「一発で仕留めるタイプなんだな」と、狩猟のようなイメージで作ったのを覚えています。この10年で色々なことを経験して自分たちのものになってきて、今ではもう何かあると「じゃあ、牙突いきますか」と、披露するシーンも増えましたね(笑)。——「牙突」がかっこよく見えるコツなどはあるのでしょうか?カメラマンとのアングルの中で相談しているので、何かコツがあるというよりも、毎回が違う撮影になっているという印象です。衣装も含めて、だんだんビルドアップして、よりスタイリッシュになっていく部分もあったと思うし、最初は手探りだった所から、美術、ヘアー、衣装と総合的にどんどんパワーアップしていきました。俳優としてはそんなに変えずにやってるんですけど、周囲が変化している感覚です。映像の技術もこの10年で変わっていますし、『るろ剣』は現代の建築物がなくて抜けのいい場所でカメラも360度振れる。相当大暴れできる場所にロケがセッティングされていて、そういう現場はなかなかないし、用意されていると絶対に全力でやるしかないんです。——江口さんがそこまでおっしゃるくらい『るろ剣』の現場はすごいんですね。今の日本の映画製作の現状を考えても、次元が違うレベルだと思います。それはファンの人が世界中にいて作品を楽しみにしているという熱量があるからこそ。ちょっと、モンスター的な映画ですよ。さらに、作品を撮り始めたのはちょうど震災があった2011年で、全員が「これからどういう風に生きていったらいいんだろう」と考えさせられたと思うんです。多分、大友(啓史)監督も考えただろうし、自分たちも俳優として何が出来るのかとか考えていた中でのスタートだったから、「もっとやりたい」と貪欲になっていました。今回もコロナ禍ではあるけれど、観た後に本当にすっきりする映画だから、『るろうに剣心』を観てマイナスな部分をプラスに変えて、前向きに強くなっていただきたいです。○■一切殺陣もついていない状態で対峙——10年の間に共演者の方の成長を感じる部分もありましたか? 例えば剣心役の佐藤さんとか。それはもちろん。健くんも最初は「若いなあ!」と思ったし、どういう作品になっていくんだろうと見ていました。剣心は不殺、斎藤は悪・即・斬なので、現場でも良い緊張感でしたね。——最後が「The Beginning」だと、剣心と斎藤一の緊張感が1番強い状態にもなるわけで、結実したという感じですね。本当に、「The Beginning」で新選組が剣心と対峙するシーンが全てで、斎藤の1番のハイライトだと思って演じていました。この男(剣心)に会わなかったら、最後まで来ていないわけですから、どんな心境だったのかな、と。あそこだけは一切殺陣もついていなくて、「斬るなら来い、こっちも行くぞ」という勢いでいました。だから、すごくスリリングでしたね。普通はどっちかが手を打って始まっていくんだけど、決まってないから、本当に間合いをとって、監督もギリギリまで一手合わせるか迷っていたんじゃないかな。結局「あそこで手を合わせなかったからこそ、剣心にこだわったんじゃないか」という大友さんの視点があったのだと思います。俺は、そのシーンが1番好きですね。■江口洋介1968年1月1日生まれ、東京都出身。『アナザヘヴン』(00年)、『闇の子供たち』『GOEMON』(08年)、『天空の蜂』(15年)などで主演を務め、『はやぶさ 遥かなる帰還』(12)、『るろうに剣心』シリーズ(12年/14年)、『脳男』(13年)、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』(14年)、『人生の約束』(16年)、『孤狼の血』(18年)、『コンフィデンスマンJP』(19年/20年)、『一度も撃ってません』(20年)などに出演。
2021年06月11日《「優しそうな菅野美穂でも子供怒るんだ……よかった、私だけじゃない」と思えました》《リアルに子供と向き合って奮闘してる女優さんには好感湧く。嘘くさくなくて本当にいい》ネット上で、菅野美穂(43)の子育てに共感が相次いだのは5月下旬のこと。『めざましテレビ』(フジテレビ系)にVTRで出演した菅野は、子供を育てる母親としての葛藤を赤裸々に明かしたのだ。番組内で彼女は、おおらかな対応を目指しているのにもかかわらず、真逆になっている現状を、「こんなに子供とずっと一緒にいられるのって人生の中でほんのわずかな時間のはずなのに、本当にずっと怒っちゃうんですよ」そう語っていた。’13年に堺雅人(47)と結婚し、彼との間に5歳と2歳の子をもうけた菅野。’21年1月クールに4年ぶりの連ドラ主演を果たし、現在公開中の『明日の食卓』でも10年ぶりに映画主演を務めている。ドラマや映画に大忙しの彼女だが、こんな姿も目撃されている。「ロケ地への移動時間中に台詞を確認したり、仮眠を取ったりして、なんとか時間をやりくりしている様子でした。疲れからか、撮影の待ち時間に、ついうたた寝する菅野さんを見かけたこともあります」(ドラマ関係者)さらに彼女は多忙を極める生活を周囲に漏らしていたと、このドラマ関係者は続ける。■「ボディソープで全身を洗ってた」「『仕事をしているときしか自分の時間が取れない』と話していました。毎日6時に起きて子供の朝食を準備してから撮影に向かい、23時ごろに帰宅。そこから台詞覚えをして、寝るのが深夜2~3時になることもあったそうです」彼女が女性たちから支持を受けるのは女優として、母として頑張っているからだけではなく、リアルな自分を隠さないからだろう。菅野は5月21日に生出演した『あさイチ』(NHK)でも飾らない子育てエピソードを披露。「とにかく自分のことよりも、子供を洗って湯冷めしないうちに自分も出ないといけないので、ボディソープで(頭髪も含めて)全身を洗ってた。リンスもなしで(頭髪は)バッサバサ」と自分のケアは二の次だと打ち明けていた。そんな菅野の“女優らしからぬ告白”に、《飾り立てたお料理とか、オシャレな子供さんとのエピソードよりも、とても現実感と共感を感じます》と子育てママたちはネット上で大共鳴していたのだ。「AERA.dot」で6月3日に配信された鼎談では、《SNSとかで「ステキな子育て」を目にしたりするけど、いや日常にはできないから!》とも語っていた菅野。彼女の飾らない言葉は育児に疲れたママたちをほっこりさせ続けていくだろう。
2021年06月11日「より安全安心な大会にするには海外の方と接触する大会関係者がワクチンを打って準備に取り組むことも、日本の組織委員会のおもてなしだ」6月9日の記者会見で、こう発言したのは東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)。NHKの報道によれば、日本の選手団や大会関係者には一般の枠とは別に、約2万人分の新型コロナウイルスワクチンがIOCから提供されているという。そんななか武藤敏郎事務総長(77)が8日、7万人を予定しているボランティアや国内メディアなどに向けて接種対象の拡大を検討していることを明かしたのだ。冒頭の橋本会長の発言は、ワクチンの接種対象を拡大する意義について述べたものだった。国内の五輪関係者を優先した接種は、海外の人々を迎え入れるための“おもてなし”。橋本会長の説明に、波紋が広がっている。■大多数の国民は後回し開幕まで、残すところ43日と迫ってきた東京五輪。国内の五輪関係者への接種拡大が検討される一方、大多数の国民には行き届いていない状況だ。五輪関係者向けのワクチンを用意するのはIOCだが、国内の接種状況を鑑みると公平さを欠くと指摘する声も。「大阪の大規模ワクチン接種センターでは64歳以下の受付を開始すると報じられましたが、多くの地域では65歳以上の高齢者や基礎疾患のある人に優先接種している状況です。五輪会場施設のある東京23区でも64歳以下の接種が計画されていますが、7月以降に開始される区がほとんどだといいます。厚労省によると接種してから免疫ができるのは、2回目の接種から7日程度経ったころ。五輪開催までに間に合わず、後回しにされていることに疑問を感じている人も多いようです」(全国紙記者)13年9月、東京五輪招致の最終プレゼンテーションで滝川クリステル(43)が紹介した「おもてなし」。彼女のスピーチをきっかけに「おもてなし」は流行語となり、瞬く間に全世界に広がった。当時のスピーチで、「東京は皆様をユニークにお迎えします。日本語ではそれを『おもてなし』という一語で表現できます」と滝川は紹介。その意味を「見返りを求めないホスピタリティの精神、それは先祖代々受け継がれながら、日本の超現代的な文化にも深く根付いています」と説明し、「『おもてなし』という言葉は、なぜ日本人が互いに助け合い、お迎えするお客さまのことを大切にするかを示しています」と語っていた。本来、感染防止が目的であるワクチン接種だが、五輪関係者に“おもてなし接種”することは果たしてホスピタリティの精神と呼べるのだろうか。橋本会長の「おもてなし」発言には、批判の声が相次いでいる。《ドン引き。ワクチン接種はおもてなしをするためにするんじゃない、安全な社会を作るためにすることだ。ワクチン接種したからって感染しないわけじゃないし感染広げない訳でもないのに、何もかもがおかしい……》《ボランティア、国内メディアまでもが優先接種されるのですか。私はまだいつ打てるのかわからないのですが。そこまで言うのならば、オリンピックまでに希望者全員に摂取してほしい》《ワクチン接種が五輪のためと思っているらしい。この傲慢さは何だ?いい加減にして欲しい》
2021年06月10日ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」をはじめ、独特の存在感と振り幅の広い表現力で、日本の映画、ドラマに欠かせない俳優・オダギリジョーが初めての連続ドラマを脚本・演出。主演の池松壮亮を筆頭に、豪華すぎる俳優陣が集結した。オダギリさんは映画監督としても、初長編『ある船頭の話』がヴェネチア国際映画祭に正式出品されるなど、その才能を発揮しているが、今回、温め続けたオリジナル企画を基に初めての連続ドラマの脚本・演出を手掛けることに。石井裕也監督の最新映画『アジアの天使』では兄弟役を演じている池松さんを筆頭に、永瀬正敏、麻生久美子、本田翼、岡山天音、玉城ティナ、くっきー!(野性爆弾)、永山瑛太、染谷将太、仲野太賀、佐久間由衣、坂井真紀、葛山信吾、火野正平、村上淳、嶋田久作、甲本雅裕、鈴木慶一、國村隼、細野晴臣、渋川清彦、我修院達也、宇野祥平、松重豊、柄本明、橋爪功、佐藤浩市といった縁のある俳優や主役級の超豪華な俳優陣が出演。かつてない規模で、予測不可能な物語が展開される。あらすじ鑑識課警察犬係に所属する警察官で、この物語の主人公である青葉一平(池松壮亮)と、彼の相棒である警察犬オリバーが次々と発生する不可解な事件に挑んでいくのだが、様々な思惑が入り乱れ…。脚本・演出 オダギリジョー「繰り返し自問しながら書いた作品」今、我々が生きているこの世界は、不確かなもので一杯です。何が真実で何が正義なのか、ますますわからなくなってきています。1年前の緊急事態宣言の中、巣ごもりと言われる生活を送りつつ、この時代に描くべき作品は何か?と繰り返し自問しながら書いた作品です。もちろん優等生なものになるはずはなく、賛否の大波紋を広げるであろう、世に『挑む』作品が生まれました。そして素晴らしいスタッフ、キャストが共に立ち上がってくれました。今、この世界で、共有してみて下さい。面白いかも知れません。世の中の何が真実で、何が虚構か。世界はとても不確かなものです。オダギリジョー主演 池松壮亮「お祭りのように撮影しました」忘れられない年となった昨年末に、リスクを減らしつつもフィジカルに、お祭りのように撮影しました。オダギリさんの生み出す可笑しな世界に魅了され、嫌なことやウンザリすることだらけの世の中から逃れ、この可笑しな世界にのめり込みました。可笑しさとは時に、人生において大きな支えとなります。困難に打ち勝つための力を秘めていて、そこにはパンクな要素があります。可笑しくて自由でパンクで優しいオリバーな犬、ご期待下さい!「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」は9月17日(金)、24日(金)、10月1日(金)NHK総合にて毎週金曜22時~放送(全3回)。(text:cinemacafe.net)
2021年06月10日《改めてのご報告となりますが昨日結婚致しました沢山の方からお祝いの言葉を頂き少しずつ実感が湧いてきたところです》Instagramにこうつづったのは、フリーアナウンサーの加藤綾子(36)。彼女は6月7日、結婚を発表した。報道各社に送付した直筆メッセージで、彼女はパートナーを「一般の方」と表現している。いっぽう『文春オンライン』によると、お相手は約60店舗のスーパーマーケットを展開する“年商2,000億円企業の2代目社長”だという。一般的に見れば玉の輿ともいえるが、そもそも彼女は“アナウンサー界の女王”。08年にフジテレビのアナウンサーになると、入社半年でレギュラーを任されることに。その番組名と同じ“カトパン”の愛称で親しまれることとなり、入社2年目で明石家さんま(65)の番組『ホンマでっか!?TV』の司会に大抜擢されることとなった。さらに、12年4月には同局を代表する情報番組『めざましテレビ』のメインキャスターにも就任。カトパンは、フジテレビの“顔“として数々の現場を渡り歩いてきた。実は彼女、国立音楽大学が母校という異色の肩書きを持つのだ。「加藤アナは当初『アナウンサーか音楽の先生になれたら』と考えていたといいます。ですから入社面接時からガツガツしていなかったそうで、その無欲さがむしろ異彩を放つことに。日本テレビやTBSからも内定をもらったもののフジテレビに入社。分け隔てない人柄が、社内でも愛されていました。いっぽうで、ほかの女子アナの悪口を話す先輩に『何がわかるんですか!』と一喝したことも。そうした芯の強さも併せ持っており、彼女のことを悪く言う人はほとんどいません」(フジテレビ関係者)■人柄、仕事ぶり、知名度と人気ーー。カトパンの“下克上伝説”カトパンは16年4月に局を退社し、フリーアナウンサーとなった。その半年後に出演した『ボクらの時代』(フジテレビ系)では「フリーであれば、自由に仕事の量を調節できる」と退社の理由を明かしている。その前年、生放送中に意識を失い倒れてしまった彼女。そのため健康のことを考え、フリーを選択することにしたとも番組で話している。「フリー転身後はアナウンサー業だけでなく女優業にも進出し、18年にはNHKの朝ドラ『半分、青い。』に出演しました。そして同年8月、Instagramをスタートするとわずか3日でフォロワーが13万9,000人に!その人気ぶりを改めて知らしめることとなりました」(芸能関係者)人柄、仕事ぶり、そして圧倒的な知名度と人気を誇る“カトパン伝説”。異色の経歴ながらも他の女子アナたちを凌駕する姿は、まさに“女子アナ界の風雲児“といえるだろう。そんなカトパンが今、もっとも力を入れているのはフジテレビのニュース番組『Live News イット!』。19年4月の番組開始時からメインキャスターを務めており、現在3年目となる。「加藤アナはもともとバラエティ畑で、ニュースキャスターとしての実力は未知数でした。にもかかわらず番組に起用されたのは、フジテレビの人材育成が追いついていないという事情もあったそのでしょう。そこで古巣の窮地を救うべく、彼女は立ち上がったんです。いまや新聞数紙に目を通し、ときには自ら進んで取材することもあるそうです。学生時代の加藤アナはあまり自分に自信がなく、人前に立つことが得意ではなかったといいます。ですが、今はそうした経験を原動力に、人前で話す喜びを噛み締めながら“前進あるのみ”と考えているそうです」(前出・フジテレビ関係者)人生のパートナーとともに、さらなる“伝説”を作り上げるかもーー。
2021年06月09日『恋人たち』『ぐるりのこと。』の橋口亮輔や、『娼年』『愛の渦』三浦大輔、『私をくいとめて』『勝手にふるえてろ』大九明子、そして新鋭・谷口恒平といった映画監督陣を迎えた異色の恋愛オムニバスドラマ「初情事まであと1時間」が放送決定。1~4話に出演するキャストも明らかになった。恋人たちが初めて結ばれるまでの直前1時間。近づきたいけど近づけない、近づかないはずだったのに近づいた。心も体も裸になってつながるまでの、めくるめく恋と性の駆け引き。可笑しくて切ない、不器用でメンドクサイ、だけどどうしようもなく愛おしい、アノ瞬間を切り取った恋愛オムニバスドラマが誕生した――。演出は豪華監督陣、多彩な恋愛事情を赤裸々に描き出す6年ぶりの新作となる橋口監督は第89回キネマ旬報日本映画ベスト・テン第1位をはじめ数々の映画賞に輝いた『恋人たち』、報知映画賞最優秀監督賞、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞(木村多江)を受賞した『ぐるりのこと。』など、国内外で高い評価を受けている。ドラマの脚本を手掛けるのはNHKドラマ「みちくさ」(06)以来、15年ぶりとなる。橋口亮輔コメント一線で活躍する若手人気俳優から無名の役者までヴァラエティに富んだキャストとのお仕事を楽しみに撮影に臨みました。可笑しくて切ない、少しだけHな肩の凝らないドラマを目指しました。三浦監督は、作・演出を手掛けた舞台を自ら映画化した『娼年』や『愛の渦』が話題となり、舞台「物語なき、この世界。」(今夏上演)や同名舞台の映画化『そして僕は途方に暮れる』の公開が2022年に控えるなど、劇作家・演出家・映画監督として躍進を続けている。三浦大輔コメント橋口亮輔監督からお声掛け頂き、これはやらないわけにはいかないと二つ返事でOKしましたが、脚本執筆、撮影、編集、全てが時間との戦いになりました(苦笑)厳しいスケジュールの中、素晴らしい演技をして下さったキャスト、そして、尽力して下さったスタッフの皆様にこの場をお借りして感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。自分らしい「初情事」をポップにエロく、描けたような気がしています。是非、ご覧下さい。また、『勝手にふるえてろ』、そして『私をくいとめて』が東京国際映画祭で観客賞に輝き、さらに『私をくいとめて』は第30回日本映画批評家大賞で監督賞・主演女優賞(のん)をW受賞。松雪泰子主演で40代独身OLの日々を描いた『甘いお酒でうがい』など、現代社会を生きる主人公のリアルをユーモラスに描く作風に定評がある大九監督。大九明子コメント人に触れるのも、触れられるのも、実際すごく難しい。それをこの1年、ウイルスに振り回されながら再認識している。こんな時代にセックスなんていう恐ろしいものに挑む二人を応援したい。だから今回ほど、描いたカップルたちの幸せを祈ったことはないかもしれない。おかげさまで、私史上初めて、この二人きっと一生別れないな、と思えるカップルも生み出すことができた。幸甚です。そして、『やりたいふたり』がピンク映画ベストテン2019で年間1位を獲得、監督賞に輝いた期待の新鋭・谷口監督が参加。この豪華監督陣が同名コミックを原作に、脚本を書き下ろし監督陣が演出を手掛けている。谷口恒平コメントノッツさんによる「物語の最後に必ず初情事を迎える」という発明的なアイデア。そこから生まれた二次創作を、偉大な先輩監督達とともにお送りします!私は一昨年、登場人物のほとんどがパンツを脱ぐピンク映画を監督しましたが、今回はテレビドラマで裸になるまでのエロスを描きます。キャプチャされた静止画なんかじゃ伝わらないエロさを、視聴者の皆さんと一緒にドキドキしながら見守りたいと思います。原作は「月刊コミックフラッパー」で2016年10月号~2018年7月号まで連載され、情事に向かうカップルのリアルな感情の機微がネット上でも話題となったノッツによる同名漫画。オフ会で意気投合したドール愛好家、人生初めてのH、地元で再会した幼なじみ、姉と妹と姉の恋人、不倫に悩む先輩と恋する後輩、浮気カップル、超不幸体質の女性、片想い渦巻く鍋パーティーなど、多彩なSEX事情を通して浮かび上がる人間模様を赤裸々に描き出す。原作者(ノッツ)コメント原作を元にしたものからドラマオリジナルまで、実写化していただくにあたり各監督の素敵な持ち味を出していただいています。きっとより生々しいいろんな「初情事まであと1時間」が…。自分も今からドキドキです…。初めての愛の営みを目前に控えるカップルに最旬キャストが集結第一話「心の容れ物」(橋口亮輔監督)カスタムドール愛好家の男女を演じるのは工藤阿須加と臼田あさ美。オフ会で出会った2人が互いのドールを前に交わす愛を描く。工藤阿須加(高山聡役)橋口監督とはいつかご一緒したいと思っていたので、とても光栄でした。僕が演じた高山はカスタムドールが趣味で、人形と向き合ったときに初めて自分を知ることが出来た人間です。人には色んな出会いがあって、それぞれ嗜好があって、それは日常に溢れている。人の心が動く瞬間は見ていてすごく面白いですし、スピーディーな展開も見所なのできっと楽しんでもらえると思います。臼田あさ美(相田美智子役)短い撮影時間の中で、ひとつひとつ大事に、自分の知らない世界に心の違和感を無くすような気持ちで過ごしました。橋口亮輔監督の作品に参加できたこと、監督の演出を感じられたことは、これからも私の中で特別なものになります。第一話「心の容れ物」楽しんで頂けたら幸いです。よろしくお願いします。第二話「初体験まであと1時間」(三浦大輔監督)初めて同士の大学生を演じるのは萩原利久と木竜麻生。お互い頭の中はソノことでいっぱいなのにうまく切り出すことができないフレッシュなカップルの物語。萩原利久(隆司役)とてもデリケートなテーマでしたが、なんだか笑ってしまう楽しい台本でした。現場では木竜さん、三浦監督と1つのセリフ、1つの動きまで細かく細かく話しながら撮影していきました。こんなことあったなぁ、こんなやついるのか~ くらいの優しい目で観てもらえたら嬉しいです。ぜひ、観てください。木竜麻生(香苗役)短い時間の中で大きな出来事が起こるわけではないけれど、本人たちにとってはとても切実な問題にフォーカスしたお話です。男の子だけじゃなく女の子も、あまり口には出さないけど興味があったり、わからないけどわからないと言えないとか、なかなかここまで本気で間抜けに一生懸命悩んでいる人たちを見られる機会はないので、これから経験する人にも経験がある人にも、楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。第三話「ビフォア」(大九明子監督)故郷で再会した大人の幼なじみを演じるのは、松雪泰子と大森南朋。海辺の町を舞台に酸いも甘いも知ったふたりの静かな愛が紡がれる。松雪泰子(青木役)大九監督の台詞を、一つ一つ大切に紡ぐ様に撮影が進んでいきました。人生の一つのタームを終えた男と女の再会。美しいロケーションの中、穏やかに優しく浸透していく物語…。ふわりとした、優しい余韻が胸に残る、そんな物語です。素敵な大森さんと丁寧に紡ぎました。お楽しみください。大森南朋(上田役)大九監督の作品に出演するのは初めてですが、今回の脚本はセリフが活き活きしていて生々しく、松雪さんと一緒に演じられるのがすごく楽しみでした。現場では安心感のある松雪さんに頼もしさすら感じました。他の「初情事まであと1時間」たちと並んで、この作品がどのように佇むのか、僕らも楽しみです。第四話「姉と妹」(谷口恒平監督)姉の恋人と姉妹を演じるのは望月歩と青山美郷と中田青渚。一つ屋根の下で繰り広げられる姉と妹と姉の恋人の微妙な三角関係を描く。望月歩(芳樹役)「姉と妹」で芳樹役をやらせていただきました、望月歩です。情事の直前を描く作品の中で、姉と妹という少し危ない雰囲気の題材です。その中でも姉妹の考えてることや関係性だったり、その二人と僕の関係だったりを楽しんでいただければ嬉しく思います。是非、ご覧ください。青山美郷(瑞穂役)繊細な心の動きが重なり合う台本で、物語の世界に吸い込まれました。今回、共演させていただいた望月歩さんと中田青渚さん、そして谷口監督の素晴らしい感性に沢山心が動かされ、とても刺激的な時間でした。中田青渚(菜摘役)「この二人がこうなるんだろうな」という作品が他の話では多いと思うのですが、 「姉と妹」は主人公の芳樹が姉と妹、どっちとくっつくかという三角関係のドキドキ感が見どころだと思います。 ぜひこのドキドキを味わってもらえると嬉しいです。ドラマ特区「初情事まであと1時間」は7月22日(木)MBS・テレビ神奈川で初回放送、チバテレ・テレ玉・とちテレ・群馬テレビでも順次放送(全8話)■TVer、MBS動画イズム、GYAO!で見逃し配信1週間あり(全8話)■TELASA&J:COMオンデマンドほかにて見放題独占配信(全12話)(text:cinemacafe.net)
2021年06月09日・まさにその通りすぎて、テレビ画面の前で大きくうなずいた。・適格な表現すぎて笑った。・もう、そうとしか見えない…!2021年6月8日放送の情報番組『あさイチ』(NHK)で、番組キャスターを務めるお笑いコンビ『博多華丸・大吉』の博多大吉さんの、あるひと言がネット上で話題です。博多大吉、朝ドラ『おかえりモネ』のワンシーンに対して…?話題となっている博多大吉さんの発言は、番組直前に放送されていた、朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』(NHK)に対するもの。同日の『おかえりモネ』では、アイドルグループ『King & Prince』の永瀬廉さん演じる及川亮が、昼間から酔いつぶれている父親に肩を貸して歩くシーンが描かれていました。亮の父親を演じるのは、浅野忠信さん。新旧のイケメン2人がともに歩くシーンは視聴者の反響を呼び「かっこいい」「豪華」とのコメントが寄せられました。居酒屋の前で亮と新次に遭遇した耕治。まだ昼間ですが、酔っ払っている様子の新次…。 #おかえりモネ #朝ドラ #内野聖陽 #浅野忠信 #永瀬廉 pic.twitter.com/RCD1dD3tIK — 「おかえりモネ」5/17スタート! (@asadora_nhk) June 8, 2021 視聴者と同様の感想を抱いていた博多大吉さんは、『あさイチ』放送中に、「亮くん親子の男前ぶりもちょっと…」とポツリ。さらに、こうも続けます。舞台が一気に新宿歌舞伎町。もう、かっこよすぎて。あさイチーより引用『おかえりモネ』の舞台は、宮城県気仙沼湾沖の自然豊かな島。しかし、浅野さんと永瀬さんが並ぶだけで、とたんに新宿歌舞伎町のような華やかな雰囲気へと変わってしまったといいます。博多大吉さんの表現に共感する人は多く、その後、ネット上では『新宿歌舞伎町』が一時、トレンド入りしたほどです。登場するだけで視聴者の視線をくぎ付けにした、浅野さんと永瀬さんの親子コンビ。今後のストーリーはもちろんんのこと、イケメン親子からも目が離せません。[文・構成/grape編集部]
2021年06月08日黒島結菜がヒロインを演じる2022年度前期のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で、先の「エール」のロカビリー歌手役も記憶に新しい宮沢氷魚が幼なじみ役に決定、コメントが到着した。タイトルの「ちむどんどん」とは、舞台となる沖縄のことばでチム(肝=心胸・心)が“どんどん”と高鳴る様子を表し、前むきで肯定感に満ちた、わくわく感、という意味合いで沖縄では若者たちまで知られているもの。ふるさと沖縄の料理に夢をかけたヒロインと、支えあう兄妹たち。“朝ドラ”第106作となる本作は、個性豊かな沖縄四兄弟の、本土復帰からの歩みを描く笑って泣ける朗らかな50年の物語。そんな本作で宮沢さんが演じるのは、ヒロイン・比嘉暢子(黒島結菜)の幼なじみで、東京からやってきた青柳和彦。父親の仕事の都合で、子どもの頃に暢子たちの暮らす村に滞在。やや繊細なところがあり、当初は沖縄になじめない気持ちで暮らしていたが、やがて比嘉家の友人となっていく。暢子に再会を約束して、東京に帰っていくが、その後、海外留学を経て新聞記者となり、暢子と東京で再会を果たす、という。2017年に俳優デビューした宮沢さんは、ドラマ「偽装不倫」、映画『騙し絵の牙』などに出演。初主演映画『his』では第45回報知映画賞新人賞、第42回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞など多数受賞した。「BOAT」「豊饒の海」「CITY」「ピサロ」と舞台での活躍も目立ち、2021年秋にはドラマ「ソロモンの偽証」を控える。2020年に放送された「エール」では、ロカビリー歌手・霧島アキラ役で“朝ドラ”に初出演し注目を集めた。沖縄は宮沢さん自身にとっても縁が深い地でもある。「青柳和彦を演じさせていただくと初めて知ったときに、自分にすごく近いものを感じました」と宮沢さん。「僕は生まれがアメリカで、生後すぐに日本での生活が始まりました。幼少期からインターナショナルスクールに通っていたこともあり、近所の子どもたちや、環境に馴染めない経験もあります。新しい環境に馴染む難しさを知っているからこそ和彦の気持ちはとても理解できます」と明かす。「だからこそ自分から何かを発信したいという気持ちもあります。和彦が大人になり新聞記者になったのもそういう想いがあったからだと感じています。過去の自分、そして成長した僕自身を参考することによって、より和彦という人物に深みを生み出せたら」と、思い入れを込めて語っている。連続テレビ小説「ちむどんどん」は2022年春、NHK総合ほかにて放送。(text:cinemacafe.net)
2021年06月08日『新聞記者』藤井道人監督、『カメラを止めるな!』上田慎一郎監督、『幼な子われらに生まれ』三島有紀子監督の3人と、一般公募より選ばれた新人監督含めた9名が集い、12本の物語を作りあげる映画製作プロジェクト『DIVOC-12』。この度、“感触”というテーマを掲げる上田監督チームに集うキャスト陣が解禁、併せて各作品のタイトルも解禁となった。今回明らかになったチームを導く上田監督作品のタイトルは『ユメミの半生』。主演にはNHK連続テレビ小説「ひよっこ」や、日曜劇場「この世界の片隅に」に出演、確かな演技力で最近では声優にも挑戦している松本穂香。共演にはNHK連続テレビ小説「半分、青い。」で話題になり、映画『ライアー×ライアー』や現在放送中のドラマ「ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~」で年下男子を演じている若手俳優・小関裕太。ふくだみゆき監督の作品タイトルは『魔女のニーナ』。オーディションにて本作の主演を見事掴み取ったのは、映画『一度死んでみた』やドラマ「知ってるワイフ」など数々の話題作に出演する安藤ニコ。また共演には、YouTubeチャンネル「HIMAWARIちゃんねる」で260万人以上のチャンネル登録者数を誇る、家族YouTuberのおーちゃんに決定した。続けて、中元雄監督による作品は『死霊軍団 怒りのDIY』。主演を務めるのは、「半分、青い。」「今日から俺は!!」などに多数出演、ドラマや映画、舞台、CMでも引っ張りだこでありながら、ときに激しいアクションシーンを披露している清野菜名。共演には、若手俳優の登竜門である仮面ライダーシリーズ「仮面ライダーゼロワン」で主演を務め、「先生を消す方程式。」「着飾る恋には理由があって」などで知られる高橋文哉。そして、一般公募から選ばれたエバンズ未夜子監督の作品タイトルは『あこがれマガジン』。本作のW主演を務めるのはNHK連続テレビ小説「まんぷく」や映画『ビューティフルドリーマー』に主演、さらに映画監督、執筆家としてマルチな才能を発揮する小川紗良。雑誌「non-no」の専属モデルとして活躍しながら、ドラマや映画など女優としての活躍も注目される横田真悠。コロナ禍で人と触れ合いぬくもりを感じる機会が減った今、“感触”をテーマに掲げる上田監督チームが何を伝えてくれるのか、期待が高まる。上田慎一郎監督『ユメミの半生』【松本穂香 コメント】今も大変な状況が続くなか、行き場のない思いに、やるせなさを感じている方も多いと思います。そんな状況下、このようなプロジェクトに参加させて頂いたことで、いまの自分の気持ちを見つめ直すキッカケにもなりました。今だからこそ、純粋に楽しめる映画をお届け出来れば嬉しいなと思っています。【小関裕太 コメント】このプロジェクトにお声掛けいただき、そしてその一員になることができ非常に嬉しいです。映画はその時代時代に、作られる意味を持って生まれているんだと思いながらいつも撮影に挑んでます。僕が今回参加させていただいた『ユメミの半生』は、観終わった後に夢や希望がもらえる作品。この時代、今僕自身が映画に欲しているテーマでした。約10分というこの短い世界の中に凝縮された様々な想いが、誰かの明日に繋がりますように。ふくだみゆき監督『魔女のニーナ』【安藤ニコ コメント】観終わった後に思わず鼻歌を歌ったり、踊って帰りたくなる様なとても明るくて楽しい作品になっていると思います。短い撮影期間だったにも関わらず、おーちゃんやスタッフさんと撮影の合間に話したり遊んだりと明るい現場でした。泊まりがけの撮影だった為、ふくだ監督と作品やお芝居についてお話させて頂く時間も多く、貴重な経験をさせて頂きました。二人の少女の愛らしい友情と、成長する姿に是非注目して頂きたいです。【おーちゃん(HIMAWARIちゃんねる) コメント】初めて映画に出ました。とっても緊張したけど、ニコちゃんとたくさんお話し出来たしふくだ監督も優しくて、演技が上手に出来るようにいっぱい教えてくれて楽しかったです。ありがとうございます。また映画に出たいです。いろんな人にこの映画を見て欲しいです。とっても楽しくて感動する映画です。ぜひ見てください。中元雄監督『死霊軍団 怒りのDIY』【清野菜名 コメント】昨年から作品の中止や延期によって悔しい思いをした方々が沢山いらした事と思います。私もその中の一人です。そんな中でも必死に日本映画界を盛り上げようと全力で前を向いている皆さんの熱い思いに胸を打たれ、この度『DIVOC-12』に参加させていただきました。短い撮影期間ではありましたが、私にとってこの二日間はかけがえの無い宝物です。時間を忘れるほど無我夢中で撮影をしました。ブルース・リーをこよなく愛す中元監督作品を楽しみにしていてください!【高橋文哉 コメント】こんにちは、高橋文哉です!『DIVOC-12』上田慎一郎監督チームの中元組に参加させて頂きました。撮影現場では、主演の清野さん、スタッフの皆様が明るく振る舞ってくださり、すごくリラックスして楽しくお芝居させて頂きました。このようなご時世の中で、皆様に笑顔をお届けできる作品となっていると思いますので、是非ご覧下さい!エバンズ未夜子監督『あこがれマガジン』【小川紗良 コメント】19歳にしてプロのスタッフに囲まれて映画を作れることに羨ましさを感じつつ、どこか学生時代を思い出すような懐かしさもある現場でした。エバンズ監督の思い描く不思議な世界観を、不思議で片付けずに、どうにか理解しようとみんなで歩み寄りながら作っていました。私自身もどんな仕上がりになっているか想像がつかないので、楽しみです。【横田真悠 コメント】エバンズ組に参加させて頂きました横田真悠です。小川紗良ちゃんと1年半ぶりの共演ということで、安心感がありましたし、とってもワクワクしながら取り組むことができました。衣装やメイクがレトロに仕上がっているので、懐かしいと感じる方もいらっしゃると思いますし、同世代の方にはどこかエモさを感じてもらえるような作品になっているので、そこに注目していただけると嬉しいです!『DIVOC-12』は2021年秋、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:DIVOC-12 2021年公開予定
2021年06月08日写真展「岩合光昭の世界ネコ歩き」が東京富士美術館で2021年8月29日(日)まで開催される。動物写真家・岩合光昭の写真展岩合光昭は世界で活躍する動物写真家。世界的なネイチャー雑誌「ナショナル ジオグラフィック」誌では、ライオンの親子を捉えた写真で日本人写真家として初めて表紙を飾った。そんな岩合がライフワークとして撮り続けているのは、もっとも身近な動物“ネコ”だ。週刊朝日で「今週の猫」、月刊「潮」で「世界のネコたち」の連載を行っているほか、NHK BSプレミアムでは人気番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」を手掛けており、2021年1月に劇場版第2弾が公開された。世界で出会ったネコの作品や番組未公開映像同人気番組を写真展にした「岩合光昭の世界ネコ歩き」では、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、アジアなど世界15地域で出会ったネコたちの写真作品を中心に、番組未公開映像も加え、全209点の作品を紹介。ネコたちの愛らしい表情や仕草、一瞬の動きをとらえたチャーミングな写真を間近で鑑賞してみてはいかがだろう。詳細写真展「岩合光昭の世界ネコ歩き」開催期間:2021年6月1日(火)~8月29日(日)休館日:月曜日※8月9日(月・休)は開館、8月10日(火)は休館開館時間:10:00~16:00(15:30受付終了)※現在、開館時間を短縮している会場:東京富士美術館 本館・企画展示室1~4住所:東京都八王子市谷野町492-1入場料金:大人1000(800)円、大高生600(500)円、中小生300(200)円、未就学児無料※新館常設展示室も鑑賞できる※土曜日は中小生無料※()内は各種割引料金(20名以上の団体・65歳以上の来場者・同館公式LINE登録者ほか)※障がい児者、付添者1名は通常料金の半額(証明書を提示する)※誕生日当日に来館すると本人のみ無料(証明書を提示する。休館日の場合は適用できない。なお、誕生日当日の無料適用は2021年12月末をもって終了)
2021年06月06日「大パルコ人(4) マジロックオペラ『愛が世界を救います(ただし屁が出ます)』」が東京・パルコ劇場で2021年8月9日(月)から8月31日(火)まで、その後、大阪、仙台で上演される。作・演出は宮藤官九郎が務め、のん、村上虹郎らが出演する。宮藤官九郎の“大パルコ人”第4弾松尾スズキや宮藤官九郎、阿部サダヲなどが所属する「大人計画」とパルコが共同プロデュースする“大パルコ人”は、宮藤官九郎が作・演出を手掛けるオリジナルロックオペラシリーズだ。その第4弾となる「愛が世界を救います(ただし屁が出ます)」は、戦争で一度崩壊した2055年の渋谷が舞台。“世界を救う”という壮大なテーマを背負った若者たちが葛藤する物語を、怒髪天・上原子友康のオリジナル楽曲にのせて届ける。のん・村上虹郎らが出演キャストには、NHK朝ドラ『あまちゃん』以来の宮藤とのタッグとなるのん、映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』『孤狼の血 LEVEL2』の公開が控える村上虹郎、『TOKYO TRIBE』の主題歌を手掛け、出演も果たしたYOUNG DAIS、舞台『大地』や映画『みをつくし料理帖』などジャンルレスに活躍する藤井隆が名を連ねる。さらに、三宅弘城、少路勇介、よーかいくんといった“大パルコ人”に参加してきたレギュラーメンバーや、大人計画のメンバー・荒川良々、伊勢志摩も出演。また、作・演出を手掛ける宮藤官九郎は、ギター演奏でも舞台を盛り上げる。詳細大パルコ人(4) マジロックオペラ「愛が世界を救います(ただし屁が出ます)」期間・会場:・2021年8月9日(月)~8月31日(火) パルコ劇場・2021年9月4日(土)~9月12日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール・2021年9月15(水)~9月17日(金) 電力ホールキャスト:のん、村上虹郎、三宅弘城、荒川良々、伊勢志摩、少路勇介、よーかいくん、YOUNG DAIS宮藤官九郎、藤井隆作・演出:宮藤官九郎音楽:上原子友康(怒髪天)美術:小泉博康 照明:大島祐夫 音響:大木裕介 衣裳:伊賀大介 ヘアメイク:山﨑聡 振付:八反田リコ映像:横山翼/KENNY 音楽アドバイザー:益田トッシュ 歌唱指導:蔵田みどり ローディー:上甲陽仁演出助手:大堀光威 衣裳進行:戸田京子/梅田和加子/田邊千尋 舞台監督:榎太郎イラスト:おおひなたごう 宣伝写真:三浦憲治 宣伝美術:箭内道彦(風とロック) 宣伝:る・ひまわり制作助手:武藤香織 制作:北條智子/赤堀あづさ/横山郁美/藤原治 プロデューサー:長坂まき子/田中希世子制作協力:モチロン 企画:大人計画 プロデュース・製作:(株)パルコ/大人計画「愛が世界を救います(ただし屁が出ます)」<ストーリー>2055年。11年前の戦争(『R2C2~サイボーグなのでバンド辞めます!~』で描かれた)で一度崩壊した世界。人口は100分の1に減り、閑散とした街。東京、渋谷。復興活動は遅々として進まず、若者は労働意欲を無くし、廃墟と化したニューミヤシタパークには、浮浪児やホームレスがたむろし、兄弟のDJポリスが彼らを取り締まっていた。そんな渋谷に1人の少女が姿を現す。NONと名乗る少女は超能力の持ち主だった。彼女はテレパシーを使う事が出来た。自分の気持ちをうまく相手に伝えられない彼女は、Wi-Fiが飛んでいる場所に限り、言葉を発せずテレパシーで、相手に意志を伝える事ができる。ただし、弊害があった。その声は何故かダミ声のおっさんの声なのだ。祖父を探して渋谷にやってきたNONは、にじろーという浮浪児と出会う。にじろーもまた超能力者である。彼は予知能力の持ち主だった。それは『30秒後に起こることを完璧に予知できる』能力である。しかしやはり弊害があった。能力を使う時、どうしても屁が出てしまうのだ。しかし、NONに恋心を抱いたにじろーには、羞恥心が芽生え、屁が出なくなってしまう。そんな彼らの元に、カリスマ育メン・シティポップシンガーとその妻が、彼らを利用しようと近づいて来る。しかしそこにはとある陰謀が隠されていた。。。。<チケット>■東京公演前売開始:2021年7月3日(土)10:00入場料金:11,000円(全席指定・税込)ヤング券(U-25チケット)6,000円(観劇時25歳以下対象、要身分証明書、当日指定席券引換/「パルステ!」、チケットぴあにて前売販売のみの取扱い)問い合わせ先:パルコステージ TEL 03-3477-5858(時間短縮営業中)■大阪公演前売り開始:2021年8月1日(日)10:00入場料金:11,500円(全席指定・税込)ヤング券(U-25チケット)=5,000円(観劇時25歳以下対象、要身分証明書、当日指定席券引換/チケットぴあにて前売販売のみの取扱い)主催:サンライズプロモーション大阪問い合わせ先:キョードーインフォメーション TEL 0570-200-888(11:00~16:00/日祝休業)■仙台公演前売開始:2021年7月3日(土)10:00入場料金:11,000円(全席指定・税込)ヤング券(U-25チケット)=6,000円(観劇時25歳以下対象、要身分証明書、当日指定席券引換/チケットぴあにて前売販売のみの取扱い)主催:仙台放送/サンライズプロモーション東京/キョードー東北問い合わせ先:キョードー東北 TEL 022-217-7788 (時間短縮営業中)
2021年06月06日“令和のグラビアクイーン”と呼ばれている石田桃香が5日、BCリーグ「茨城アストロプラネッツ対埼玉武蔵ヒートベアーズ」戦(茨城県つくば市さくら運動公園野球場)にて初の始球式を務めた。ユニフォーム姿でマウンドに登場した石田は「石田桃香です。お願いします! 大阪出身で“浪速のピーチ姫”としてグラビアで主に活動させていただいています」と自己紹介。「野球をやるのは初めてです」と明かした。そして、ストライクゾーンから外れたもののノーバウンド投球を披露した石田。「初の始球式を務めさせていただいて、野球未経験でしたが何とかキャッチャーに届いて良かったです。また機会をいただければ今度はストライクを投げたいと思います」とコメントを寄せた。また、ファンからは「生のちゃんももを見れて良かった」「解説のトークも良かった」「また茨城に来て下さい」などのコメントが上がった。なお、この模様は茨城アストロプラネッツYouTubeアーカイブで視聴可能。石田は、1997年10月21日生まれの23歳。NHK「Rの法則」3期生として芸能界デビュー。その後グラビアデビューすると、瞬く間に“令和のグラビアクイーン”として各雑誌の表紙を飾り、現在放送中のMBS/TBSドラマイズム枠『ガールガンレディ』にて初の連ドラレギュラー出演を果たした。
2021年06月06日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談<第79回>数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう〜医療と宗教の間のケア〜』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】最近、自分の将来のことをよく考えます。現在、私は55歳。結婚はしたことがなく、もちろん子どもはいません。今は実家の総菜屋を切り盛りしながら、足の不自由な父と認知症気味の母と3人で暮らしています。こんな還暦間近の私ですが、「郊外で有機栽培の野菜を育てて、それをお惣菜にして売る」という夢があります。そのために、今は野菜の育て方の勉強をしたり、新たに店を開く場所や資金繰りを考えたりしていますが、年齢を考えると今すぐにでも、本格的に動き出さなければいけない気がします。ただ、両親の介護にどうしても時間を取られてしまって……。思うように自分のやりたいことができていません。幸いにも近くに住む弟と妹が通院や介護を手伝ってくれていますが、実家にいる私の負担はどうしても大きいです。かといって両親を蔑ろにして、自分の夢ばかりに力を注ぐのは気が引けてしまいます。このまま私の将来は、目の前のことに追われて閉ざされてしまうのでしょうか。現状のやるせない状況と気持ちを打破するために何かアドバイスをいただけたら嬉しいです。(55歳・女性・自営業)【回答】夢と介護の板挟み。お読みしているだけで、胸が苦しくなってくるようです。たしかに、55歳というのは、これから動ける時間が十二分にあるわけではなく、かといってすべてを諦めるほど残りの時間が短いわけでもなく、なんとも身動きのとりづらい年齢ではあります。そこで、勝手ながら、ふたつ、チェックポイントをご提案させていただきたいと思います!チェックポイント(1)「後悔を背負う覚悟で、本当にやりたいことを選んでいるか」人は、選択肢があればあるほど迷い、あげく選んだものを手にしながら選ばなかったものに思いを馳せる生きもののようです。どのみち後悔するのであれば、せめて納得できる後悔になるよう、自分の心にとことん忠実でありましょう。チェックポイント(2)「自分が言っていることは、夢を諦めることの言い訳ではないか」人間の脳は言い訳を考えるのがとても上手で、夢を諦めることを正当化するために、いかにももっともな言い訳を作り出すのが大得意です。言い訳で自分を誤魔化していないか、確認しましょう。さて、いかがでしょう。まずは、ご自分の気持ちの、本当に本当のところを見つけてください。それが見つかれば、問題は8割解決。あとの2割で、どうやって実現するかの方法を考えるだけです。お気持ちさえ定まれば、現状を打破する方法は必ず見つかるはずです。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ−ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、ニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務める。
2021年06月04日東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が主催する「Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル 13」の企画のひとつ「TOKYO SENTO Festival 2020」が、 5月 26日(水・ゴー風呂の日)から9月5日(日)まで、東京都の銭湯約500カ所にて開催されている。漫画家のヤマザキマリ、NHK E テレの幼児向け番組「みいつけた!」のアートディレクター大塚いちお、独自の方法や発想による芸術である「アール・ブリュット」作家の青木尊と星清美、タイポグラフィを基軸としたデザインワークで知られる大原大次郎の4組が、2021年の東京をテーマに描きおろした作品を東京都内4カ所の銭湯で展示中だ。また、銭湯アートプロジェクトに参加するヤマザキマリ描き下ろしのオリジナル暖簾などが東京の銭湯約500カ所の入り口を飾るほか、「TOKYO SENTO Festival 2020 特製てぬぐい」が貰えるスタンプラリーなども実施。ホッとするアートな銭湯で、日本のアート文化の発信と、心温まる人々の交流を体験しよう。八幡湯壁画金春湯壁画萩の湯壁画弁天湯壁画【開催概要】『TOKYO SENTO Festival 2020』会期:5月26日(水)〜9月5日(日)会場:東京都公衆浴場組合加盟店全銭湯銭湯アート会場:弁天湯(吉祥寺)、八幡湯(代々木八幡)、ひだまりの泉 萩の湯(鶯谷)、金春湯(銀座)参加アーティスト:大塚いちお、大原大次郎、青木 尊・星 清美、ヤマザキマリペンキ絵監修: 田中みずき公式サイト( )
2021年06月04日6月3日、NHKは報道局職員5人の新型コロナウイルス感染を発表した。発表によれば、感染が確認されたのは、2人の女性職員と3人の男性職員だという。実は、この5人は報道局の警視庁クラブ所属の記者。いわゆる“サツ回り”記者だったのだ。民放局社会部記者はこう話す。「6月1日にNHKの警視庁クラブキャップの名前で、各社に連絡がありました。《NHK報道局社会部の警視庁担当記者(捜査2課担当)が新型コロナウイルスで陽性であることが確認されました》といった文面で、それ以前にも2名の記者の陽性が判明していたという内容でした。しかし関係者たちに話を聞いてみると、5月29日には感染が確認できていたそうです。濃厚接触者の特定に時間がかかったのかもしれませんが、感染判明から3日後の連絡は遅すぎるのではないかと思いました」NHK報道局のある20代記者はこう明かす。「6月1日に、東京・立川市のホテルで2人が殺傷された事件が発生しましたが、警視庁クラブの記者は12人いて、そのほとんどが感染が疑われてPCR検査を受けていたので、取材を担当した記者は大変だったそうです。今回陽性が判明した5人の記者は、全員が警視庁クラブに“泊まり”で詰めていた記者だと聞いています。NHK局内では『彼らが頻繁に飲み会を開いていて、誰も注意しなかった』という話も出ています。しかも、緊急事態宣言が出ているのに、『この時期は空いているから那須のほうに旅行にでも行こう』と、5月の飲み会で話して盛り上がっていたという話まであった。結局、ある記者が『やめたほうがいいですよ』と先輩記者に言って、その“旅行計画”は立ち消えになったとか…」NHK広報局にこの件について質問状を送ると、以下のように回答があった。《記者間で飲み会を開いていたり、旅行を計画したりという事実はございません。所属等については、取材先との関係もあり、陽性者となった人物の特定にもつながる恐れがあるので、控えさせていただきます。なお今回は、同一職場から5人の陽性者が続けて確認されたことから発表しました》前出・20代記者はこう憤る。「世間一般と同じように、NHK報道局内でも『会食は控えよう』という方針があって、何度も何度も上司から言われてきました。それをまじめに守ってきた記者は多いんです。“マスクを着用して、相手とは距離を取って取材していました”なんて局は発表していますが、局内で聞いた噂が本当ならば、視聴者からの信用を失います。もっとひどいのは、はじめに警視庁クラブ内で感染者が出た日から1週間も経ってから局として公表したことです。クラスターが発生したことが疑わしくなってから発表したというのは、遅いと批判されても仕方ありません。警視庁クラブには、新聞や民放局など報道各社が大勢人員を割いていますし、なにより取材先にも感染を広げてしまう可能性だってあります。ウチは昔から身内に甘い体質が根強いと言われていますが、やっぱり組織の体質は変わらないんだと、あらためて思いましたね」“みなさまのNHK”に、動揺が広がっている――。
2021年06月03日関西を拠点に2008年高校演劇全国大会出場メンバーで結成。複数の作家や演出家が在籍し、 アクション、マイム、音楽劇、ワードレス殺人芝居など、さまざまなジャンルの作品を生み出し上演してきた「劇団壱劇屋」。2021年2月には活動拠点を拡大すべく数名の劇団員が東京支部を発足し、注目を集めていた彼らだが、2021年8月11日(水・祝)~15日(日)、東京・池袋シアターグリーンBIG TREE THEATERにて、「wordless × 殺陣芝居」シリーズの東京単独公演が決定した。「wordless × 殺陣芝居」シリーズとは 台詞は一切無し、 言葉は黙して殺陣で紡ぐというスタイルの作品で、今回上演されるのは 劇団10周年記念企画のひとつとして2018年に大阪で上演した『二ツ巴-Futatsudomoe-』。 1,500名動員を突破し、 多くの観客が涙した作品だ。物語は、 水が枯渇したとある都に住む2組の父と娘の話。その地では、 神に祈り水を乞うための儀式として、 人柱を捧げる因習があった。農夫である父と共に暮らす娘・ともえと、 都を治める王を父に持つ娘・トモヱ。過酷な運命に身を置く少女達の物語を「wordless × 殺陣芝居」で描く。農夫である父と共に暮らす娘・ともえ役には須藤茉麻、 都を治める王を父に持つ娘・トモヱ役には2018年に同役を演じた谷川愛梨を迎える。チケットは、6月4日(金)より各ファンクラブサイトから受付を開始する。拠点を拡大し、新たな一歩を踏み出す彼らのひと味違う“二ツ巴”を体感してほしい。須藤茉麻谷川愛梨『二ツ巴-Futatsudomoe-』【日程】2021年8月11日(水・祝)~15日(日)8月11日(水・祝) 18:308月12日(木) 14:00◆/18:308月13日(金) 14:00◆/18:308月14日(土) 13:00◆/17:008月15日(日) 12:00◆/16:00※受付開始は開演60分前/開場は30分前※今後の社会情勢により、 開場・開演時間が変更になる可能性があります※◆回終演後にアフターイベント開催予定(内容変更に伴う払戻はございません、 予めご了承ください)【会場】池袋・シアターグリーンBIG TREE THEATER(〒171-0022 東京都豊島区南池袋2-20-4)【チケット料金】S席:6,500円A席:6,000円学生席:3,500円(学生席は一般発売より販売開始)※全席指定※未就学児入場不可※学生席は入場時に要学生証提示【キャスト】須藤茉麻谷川愛梨岡村圭輔/柏木明日香/小林嵩平/竹村晋太朗/西分綾香/丹羽愛美/長谷川桂太/日置翼/藤島望河合龍之介日南田顕久淡海優衛藤大輝黒田ひとみ長谷川奏羽多野瑛一【スタッフ】作・演出・殺陣:竹村晋太朗(劇団壱劇屋)舞台監督:新井和幸舞台美術:愛知康子照明:小野健((株)NEXT lighting)音響:椎名晃嗣(劇団飛び道具)サンプラー:大谷健太郎(S.H.Sound / BS-II)サンプラー補助:佐松翔衣装デザイン:植田昇明(kasane)衣装製作:山井ひなた(octpot)小道具:小林嵩平(劇団壱劇屋)ビジュアル写真撮影:TAIKI KOGUCHI舞台写真撮影:河西沙織(劇団壱劇屋)劇団制作:西分綾香(劇団壱劇屋)当日運営:中宮智彩(江古田のガールズ)広報協力:四方香菜(しかプロ)■壱劇屋プロフィール関西小劇場界隈で年がら年中活動している劇団。作風を定めることなく、 幅広いジャンルで作品を発表しているのが特徴。マイムやダンスといった身体表現を織り交ぜた演劇公演や劇中に台詞が一切無い、「wordless × 殺陣芝居」をシリーズ展開している。NHK朝ドラ「まんぷく」、 舞台「刀剣乱舞」など数多くの作品に出演する劇団員・竹村晋太朗によって2015年から始動した、「wordless × 殺陣芝居」シリーズ。2017年に大阪5カ月連続上演、 2018年に東名阪三都市ツアー、 2019年に大阪公演単独で2,000名動員達成と、 精力的に創作を続けている。2019年より、 「壱劇屋東京支部」を発足し、 全国区での知名度獲得と活動拠点拡大を目指している。
2021年06月03日NHKの連続テレビ小説第106作となる2022年前期の朝ドラは、『ちむどんどん』。ヒロインは、女優の黒島結菜さんが務めます。『ちむどんどん』は、沖縄で生まれ育ったヒロインと兄妹たち家族を描く物語です。ヒロインの比嘉暢子は、沖縄の本土復帰とともに上京し、西洋料理のシェフを目指すために修業をしながら青春を送ります。朝ドラ『ちむどんどん』のキャスト発表2021年6月1日、ヒロインの家族のキャストが発表されました。ヒロインの母、比嘉優子役を演じるのは女優の仲間由紀恵さん。沖縄県出身の仲間さんは、「個性豊かな子供たちの成長を支えながら、沖縄の美しい海、緑、空気を視聴者のみな様にお届けできるよう頑張ります」と意気込みを語っています。比嘉家の母親役のキャスティングには、仲間由紀恵さん以外考え付かなかったとのこと。苦労してもめげない、仲間由紀恵さんの母親役が楽しみですね。2022年前期 朝ドラ【 #ちむどんどん 】出演者発表!<ヒロイン・比嘉暢子の家族たち>優しく強い沖縄の母比嘉優子(ひが ゆうこ) 役/ #仲間由紀恵 さん\ pic.twitter.com/l3F8erOx6R — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 pic.twitter.com/2L2ZCKdICE — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 ヒロインの父、比嘉賢三役は俳優の大森南朋さんが演じます。大森南朋さんは、これが連続テレビ小説初出演。まだ撮影は始まっていないものの「いつもより早めにワクワクしております」と興奮気味なコメントを発表しています。2022年前期 朝ドラ【 #ちむどんどん 】出演者発表!<ヒロイン・比嘉暢子の家族たち>唄三線が好きな穏やかな父比嘉賢三(ひが けんぞう) 役/ #大森南朋 さん\ pic.twitter.com/zP9y6AGRNK — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 pic.twitter.com/R6s6gBYkvM — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 比嘉家の長男で、ヒロインの兄となる比嘉賢秀役は俳優の竜星涼さん。自分勝手なトラブルメイカーという役どころですが、「最後にはなんだか憎めない、みんなのニーニー(お兄さん)を作っていきたい」とコメントを寄せています。2022年前期 朝ドラ【 #ちむどんどん 】出演者発表!<ヒロイン・比嘉暢子の家族たち>ニーニーはトラブルメイカー比嘉賢秀(ひが けんしゅう) 役/ #竜星涼 さん\ pic.twitter.com/W0vL58kLK0 — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 pic.twitter.com/BVQSg8C9PW — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 比嘉家の長女で、ヒロインの姉となる比嘉良子役は、連続テレビ小説初出演となる俳優の川口春奈さん。2022年前期 朝ドラ【 #ちむどんどん 】出演者発表!<ヒロイン・比嘉暢子の家族たち>ネーネーは努力家の優等生比嘉良子(ひが りょうこ) 役/ #川口春奈 さん\ pic.twitter.com/REPn9Coyab — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 pic.twitter.com/xftsI8jXAY — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 また、妹の比嘉歌子役には同じく連続テレビ小説初出演となる俳優の上白石萌歌さんが決まりました。2022年前期 朝ドラ【 #ちむどんどん 】出演者発表!<ヒロイン・比嘉暢子の家族たち>歌好きで、シャイで病気がちな妹比嘉歌子(ひが うたこ) 役/ #上白石萌歌 さん\ pic.twitter.com/DOxx11JhbL — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 pic.twitter.com/VjvJefApvH — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 同年秋頃からクランクインの予定だという『ちむどんどん』。早くも2022年前期の朝が楽しみですね![文・構成/grape編集部]
2021年06月01日「MONDO GROSSO feat. 満島ひかり」による「ラビリンス」のMVで「MTV VMA2017」Best Dance Video を受賞するなど、数多くのアーティストのMVや、ナショナルブランドの広告を数多く手掛ける丸山健志の初長編映画『スパゲティコード・ラブ』が完成。上海国際映画祭のアジア新人部門・監督賞にノミネートされ、日本国内での公開も決定した。本作は、東京で生きる13人の若者たちの生き方が複雑に連鎖していく(=スパゲティコード:解読困難なほど複雑に絡み合ったプログラミングコードを指す)さまを、常識に縛られないスタイリッシュな映像で綴る青春群像劇。6月に行われる上海国際映画祭のコンペティション部門であるアジア新人部門・監督賞へのノミネートが決定。岩井俊二監督『リリイ・シュシュのすべて』、阪本順治監督『団地』、岡田麿里監督『さよならの朝に約束の花をかざろう』などの名作が受賞してきた国際映画祭が本作を迎え入れ、ワールドプレミア上映が実現する。出演は、NHK連続テレビ小説「おちょやん」や『樹海村』『街の上で』などの映画に出演した倉悠貴、『天気の子』主題歌にボーカリストとして参加、『ドライブ・マイ・カー』などに出演する三浦透子、連続テレビ小説「おかえりモネ」や映画『東京リベンジャーズ』などが待機する清水尋也、「Seventeen」専属モデルで「僕たちがやりました」「チア☆ダン」などに出演してきた八木莉可子ら、注目を集める新進気鋭の若手俳優たち。さらに映画初出演のアーティストやモデル、土村芳、ゆりやんレトリィバァらブレイク中の面々が集結。丸山監督の才能に共鳴し、豪華な出演陣が揃った。彼女たちが演じるのは、フードデリバリー配達員、シンガーソングライター、広告クリエイター、カメラマン、高校生、モデルなど、現在を生きるリアルで多種多様なキャラクター。13人の行動が複雑に絡み合い、思いもつかないエンディングをもたらしていく。13名のキャスト&監督からコメント到着【丸山健志監督 コメント】先日完成したばかりでまだ客観的になれないのですが、ただ思うのは、理想的なキャスト陣と最高のクリエイター達とこのアンサンブルを創ることができたこと、またこの状況下で作品を発表できることに感謝しています。このオリジナル映画が皆様にどう受け止められるのかとハラハラしていますが、どうぞよろしくお願いします。【倉悠貴 コメント】脚本を読ませていただき、どんな映画になるのだろうと、高揚したのを覚えています。“人それぞれの表面的なもの、本質的なもの、理想、現実、執着、幸せ”を誰もが感じたことのある、日常に渦巻く様々なものが交じり合いながら、進んでいく。そんな様子に感情を揺さぶられました。丸山健志監督の繊細かつエモーショナルな演出、脚本に込められた様々な想い。魅力あるキャストの方々との共演。この作品に参加できたことがとても光栄です。公開が楽しみです。是非劇場でご覧ください。【三浦透子 コメント】理想と現実の間でもがくそれぞれの人生が、ほんの一瞬交差する。そんな奇跡的な瞬間を、さりげなく、かつ大 胆に表現できたらと思って作品に臨みました。笑ったり、怒ったり、泣いたり、歌ったり、忙しく過ごした撮影の毎日がとても楽しかったです。沢山の方に観ていただけますように。【清水尋也 コメント】大森慎吾役を演じました清水尋也です。現代の街並みの中、それぞれの人生が複雑に絡まり合っていく。そんなリアルな質感で描かれたストーリーを、大切に作り上げていきたいという思いで演じました。それぞれがどんな思いで何処へ行き着くのか。皆様に早くお届けしたいです。【八木莉可子 コメント】一見規則正しく並んでいるように見えて、実は様々な事がぐちゃぐちゃに絡み合った社会。その絡み合った社会を潔しとせず、多少極端であっても「自分」を貫き通そうとする凛が、私は大好きでした。作品の中で叫ばれる様々な声に、ぜひ耳を傾けて頂けると嬉しいです。【古畑新之 コメント】昨年の夏、撮影を無事にやり遂げることができて関わった方に感謝しております。こうした複数の人物からの視点で描かれる大きなアンサンブル作品に関われて嬉しいです。僕としては一人でも、誰かと見ても良いようなテーマの作品だと思いますし、なにより観た側は何を思うのか気になります。是非ご覧になって下さい。【青木柚 コメント】僕が演じた、純粋でひたむきな圭ちゃんは、もし彼が現実で友達だったならきっと色々な相談をしてしまうくらい、僕自身とても好きな人物です。日頃、何の気なしにすれ違っている他人にも、自分と同じように唯一無二の物語が流れているという事を認識させられる丸山監督の世界。是非、劇場でご覧頂きたい群像劇です。【xiangyu(シャンユー) コメント】初めて脚本を読んだ時、出会った事のない映像が頭の中に浮かんで、すごくワクワクしたのを覚えています。お芝居自体が初挑戦だったので、右も左も分からずでしたが、大家族みたいなあったかいチームのお陰で、最後までのびのびと楽しくいれました。みなさま公開を楽しみにしていて下さい!【香川沙耶 コメント】初めての、お芝居でした。お芝居をしていて、夏美と共感できる部分はあったのですが、演技のスキル的に気持ちの入れ方が大変だなと思いました。というのは、夏美の行動を私は経験したことはないのでわからない部分もありましたが、愛に臆病になる女の子、愛を求めながら自分自身と戦う気持ち、女の子として愛に関して思うことが似ているところがあり、なんとか自然体に演じることができたような気がします。実際、リアルにみんな形は違えども世の中でこんな気持ちになっている女の子は少なくはないと思います。自分の今が作品の誰に近いのか、色々重ねてみて、いい意味で自分を考える素敵な時間になると思います。公開が楽しみです!【上大迫祐希 コメント】脚本を読んで、交錯する人間模様に引き込まれました。現場では丸山監督はじめ、スタッフさんの作り出す暖かい空気の中で等身大の小川花を演じることができたと思います。人間味のある一人一人の登場人物に、どこか共感してもらえる部分があると思うので、この社会を生きる皆さんに観ていただきたいです。【三谷麟太郎 コメント】宍戸一樹は、すごく賢いのですが、他の人とは違う独特な考えを持っている男の子です。自分の想像を超えて物事を考える一樹を演じることは、新鮮そのものでした。ただ、そんな一樹の中に自分と重なる部分が多々あり、宍戸一樹という存在を創造し、彼として生きる時間はとても楽しく、幸せでした。【佐藤睦 コメント】今まであまり演じた事のないような役でしたが、共感を持ってくださる女性の方も絶対にいる! と思ったので、楽しかったです。監督をはじめ、皆さん作品づくりに対して誠実かつとてもあたたかい雰囲気で、安心してお芝居ができました。魅力的な出演者の方々をスクリーンで観るのが楽しみです!是非、劇場でご覧ください。【ゆりやんレトリィバァ コメント】撮影時、偶然にも私は梅子と同じような悩みを抱えていました。撮影を通して、梅子と桃子の関係を体験したらなんか私の悩みなんか人からみたらどうでもいいことだし、そんなどうでもいいことに悩んじゃってる自分ってなんか憎めないなって自分のことを少し好きになれました。きっとご覧くださるあなたもどういう形かどういう気持ちになるかはわかりませんが、素敵な気持ちになる体験をされるのではないでしょうか。それから、ピーナッツバターが思い出の食品になりました。(意外と一気には飲み込めないものだと知りました)【土村芳 コメント】人の数だけ人生があって、一つ一つ絡み合って「世の中」が回っていること、その中で悩んだり苦しんだり、日々戦いながら様々な顔を見せる登場人物達が、だんだん愛おしくなってくる感覚。私自身この作品から受け取るものが沢山ありました。それぞれのエピソードが映画として一つになった時、そこにはどんな世界が広がっているのか、皆さんのもとへ届く日が今からとても楽しみです。STORYフードデリバリー配達員の羽田天(倉悠貴)は、大好きなアイドルへの想いに区切りをつけるため、1,000回配達を目指し走っている。シンガーソングライターの夢を諦めた桜庭心(三浦透子)は苦手な友達とダラダラと過ごしている。大森慎吾(清水尋也)はFacebookの友達が5,000人を超えるが、本当の友達はいない。広告クリエイターの黒須凛(八木莉可子)は天才と称されるプレッシャーと周囲との距離に苦しんでいる。コミュ力だけで渡ってきたカメラマンの日室翼(古畑新之)は、越えられない壁を自覚している。高校生の赤羽圭(青木柚)と彼が片思いをしている千葉桜(xiangyu)は噛み合わない会話を続けている。モデルの綾瀬夏美(香川沙耶)は、実は仕事よりパパ活の方が忙しくなってきた。不登校の高校生・小川花(上大迫祐希)はインスタで嘘のリア充投稿に明け暮れている。中学生の宍戸一樹(三谷麟太郎)は毎日コンビニのイートインで時間をつぶしている。失恋のショックで引きこもりになった渋谷桃子(佐藤睦)は、復縁を願い電話占いにハマっている。桃子の隣人で同じく引きこもりの目黒梅子(ゆりやんレトリィバァ)は、隣から聞こえる桃子の独り言を聞いている。カフェで働く剣持雫(土村芳)は妻子持ちの男との不倫だけが生きがいだ。現在を生きるリアルな登場人物たちが愛を模索し東京を彷徨う。恋人同士、元カレ・元カノ、すれ違った他人…彼女たちの行動が複雑に連鎖し、思いもよらぬエンディングに向かっていく。『スパゲティコード・ラブ』は2021年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スパゲティコード・ラブ 2021年全国にて公開予定
2021年06月01日2012年からNHK BSプレミアムで放送されている『岩合光昭の世界ネコ歩き』。世界中の愛くるしいネコたちの一瞬の動きや表情、ネコを通して見える素敵な世界は、9年間にもわたりネコ好きな人々の心を鷲掴みにしてきた。そのロケ中に撮影された写真209点を紹介するのが本展『写真展 岩合光昭の世界ネコ歩き』だ。「本展は番組開始3年の節目から企画されていたもの。当館では美術館をより身近で楽しい場所だと感じてもらえる企画に力を入れているのですが、本展はその意図にふさわしく、6年間も練り上げ今年開催できる運びになったのです」(東京富士美術館学芸員・西野正恵さん)動物写真家の岩合光昭氏は19歳の時に、父・岩合徳光氏に同行したガラパゴス諸島でその大自然を目の当たりにして父と同じく動物写真家を志し、1979年には「海からの手紙」で第5回木村伊兵衛写真賞を受賞。世界的に知られる『ナショナルジオグラフィック』の表紙を2度飾るなど、その作品は国内外で高い評価を得ている。大自然に育まれた野生動物の姿を追う一方で、人々の暮らしの傍らで飄然と逞しく生きるネコにも眼差しを向け、その何気ない一瞬をとらえた写真は、多くの人々の心を惹きつけてきた。本展では、パリに始まり、欧州、アフリカ、南北アメリカ、アジア、最後に沖縄と世界15地域を取り上げ、ネコをテーマにほぼ地球を一周する構成に。これは番組で放送された地域の中から、視聴者に人気のあった地域や特徴的なネコ、岩合氏のお気に入りのネコが登場する地域が選ばれた結果だという。会場では各地の雰囲気に合わせた展示空間の演出にもこだわり、ネコを通じて土地の人や風景が楽しめる。さらに岩合氏のネコへの愛情を深く感じられるよう、ネコに向けて彼が語った印象的な言葉を各所で紹介する。「ネコを美しく撮るためには背景となる土地の風土が大切。だから常に背景を気にしながら撮っている」と岩合氏。厳しい環境にあっても一生懸命生きようとする健気な姿、生命力の強さ、子育てに奮闘する母ネコの母性など、どんな情勢にも負けない世界のネコの姿は、見ている私たちを勇気づけてくれるはずだ。たとえブタでも、私はあなたが大好き。グァランゲティ♂(生後5か月)とブタのローリー♀(生後6か月) ウルグアイ ©Mitsuaki Iwagoハワイでバカンスを楽しんだ二匹の思い出。ラバ♀(2歳半)とイヌのスヌーピー♀ ハワイ ©Mitsuaki Iwago夜市にも臆せず出かける招きネコ。台湾 ©Mitsuaki Iwagoアパルトマンからの景色がお気に入り。ソシソン♂7歳 パリ ©Mitsuaki Iwago『写真展 岩合光昭の世界ネコ歩き』東京富士美術館東京都八王子市谷野町492‐16月1日(火)~8月29日(日)月曜(8/9は開館)、8/10休一般1000円ほかTEL:042・691・4511緊急事態宣言延長にともない、6月1日(火)より当面の間、時間短縮の措置により、以下の時間で開館しています。詳しい情報は公式HPでご確認ください。開館時間:10:00-16:00(15:30受付終了)休館日:月曜日※『anan』2021年6月2日号より。取材、文・山田貴美子(by anan編集部)
2021年05月31日5/26(水)発売・anan2251号にご登場、俳優・町田啓太さんのアザーカットを特別に公開!役者の仕事のやりがいやエンタメ作品について語っていただいたインタビューとあわせてご覧ください。端正なルックスと順応力抜群の演技で、さまざまな役柄を魅力的に演じてきた俳優・町田啓太さんが、ドラマ『チェリまほ』で大ブレイクを果たした。ブームを巻き起こした立役者がいま挑んでいるのは、大河ドラマと、漫画家との全く新しいコラボ企画。役者の仕事のやりがいやエンタメ作品について、今考えていることを語っていただきました。俳優として活動を始めて10年が経ち。着々とキャリアを重ねてきた町田啓太さんは、昨年放送されたドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(以下、『チェリまほ』)の黒沢優一役で大ブレイク。メディアで続々と特集が組まれるなど、その人気は日本のみならず、アジア圏を中心とした海外でも絶大に。「『チェリまほ』をきっかけに、また新しいことに挑戦させてもらえるようになってきたな、と最近すごく感じています。僕を主人公にした漫画の連載と、それをドラマ化するという斬新な企画が現在進行しているのもそうですが、ファッション誌の表紙や海外メディアの取材など、ここへきて初めて経験することも多くて。いろんな形でお声がけいただける機会が増えたのは、本当にありがたいですね」『チェリまほ』が多くの人の心を掴んだ理由は数々あるが、その一つは間違いなく町田さんが演じた黒沢の魅力。同期の安達清(赤楚衛二さん)へのひたむきな恋心を、視線や指先の表情など一つひとつから丁寧に浮かび上がらせ、視聴者の共感を呼んだ。演技力の確かさはこれまでも注目されるところだったが、役作りに対する研鑽は続く。「役作りに関しては、“これが正解”というものは自分の中にはないと思っているんです。毎回、現場に行っていろいろと考えたり、試したりしながら、自分なりのやり方を模索しています。今は、演じる人物についてよく考え、そして現場でなるべく自由に演じられるように、できる限りの準備をしておく、ということを重視して役作りをしていますが、これからも試行錯誤を続ける中で、もしかしたら明日にでも全然違うやり方になっているかもしれません。よりよくするために、自分はどうするべきか。悩みがなくなる、なんてことはないですよね。でもそんなふうに考え続けていくことで、何かしら掴めるようになっていければいいんじゃないかなって思っています」現在は、NHKの大河ドラマ『青天を衝け』に土方歳三役で出演中。大河は‘18年の『西郷どん』以来、2度目の出演に。「子どもの頃から時代劇が好きで、なかでも大河ドラマは歴史があり、特別な存在です。土方歳三役は、これまで数々の役者さんが、その人物像を構築されてきました。今度は僕なりの土方歳三を真摯に作り上げていければと思っています」そんな充実しながらも、忙しい日々の中で、自分へのご褒美は「映画やドラマを観ること」と、少年時代からエンタメ作品漬けだった町田さんらしい答え。最近観た中で、面白かった作品を聞くと、「ネットフリックスで配信している『シーシュポス:The Myth』というSFドラマです。SFって、膨大な知識量とか、それを映像化する技術がないと成り立たないのですごく難しいと思うんですけど、このドラマは“実際にあるんだろうな”と感じさせてくれるリアリティに引き込まれます。ヒロインがフィジカル的にめちゃくちゃ強くて、天才エンジニアの男性を守るという構図もいい。これまでなら男性が女性を守るという描かれ方が一般的だったと思いますが、そこをことさら強調することなく普通に逆転させているところが、素晴らしいなと」女性の強さに注目して、そこがいいというところに、町田さんのしなやかさかつニュートラルな感性が窺える。そもそもSF好きなこともあり、今後出演したい作品にも真っ先にSFを挙げるほど。「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や、近年では『レディ・プレイヤー1』とか大好きで、ああいう世界観に入って非現実的な日常を演じられたら、最高に楽しいだろうなと思います。ドラマ『西荻窪 三ツ星洋酒堂』(‘21)では『レディ・プレイヤー1』に出演していた森崎ウィンくんとの共演だったので、撮影の空き時間にいろいろ話を聞かせてもらいました。ドラマの現場は、ウィンくん、藤原季節くん、僕の同世代3人ですごーく楽しくて、今も『あの映画観た?』なんて連絡を取り合っています。そう考えると、僕は人に恵まれることが多くて、本当に幸せですね」物腰が柔らかく、受け答えが丁寧で、気品あふれるビジュアル。撮影時、花を活けてもらうと「華道家っぽい顔を作りますね」と目力を入れるなどチャーミングな一面も。もはや完璧とも思えるが、弱点などあるのだろうか…。「もちろんありますよ!(笑)最近そう言ってもらえることがよくありますが、それはきっと黒沢役しかり、わりと完璧と見られる役を任せてもらえることが多いからかと。同時に、その人物像がちゃんと伝わっているんだと思えて嬉しいです。ただ、町田自身は決してそんなことはなく…。忘れ物はよくするし、言ったことは忘れるし(笑)。弱点だらけです」撮影中実際に町田さんが活けてくださったお花の完成形がこちら。初めて挑戦したとは思えない、美しいバランスです!まちだ・けいた1990年7月4日生まれ、群馬県出身。俳優。劇団EXILEメンバー。『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』Blu-ray BOXが発売中。現在、NHK大河ドラマ『青天を衝け』に土方歳三役で出演中。『西荻窪 三ツ星洋酒堂』のBluray&DVD BOXが7月9日発売。テレビ東京とめちゃコミックのコンテスト「僕を主人公にした漫画を描いてください!それをさらにドラマ化もしちゃいます!!」の主演・審査員を務める。シャツ(レディース)¥99,000Tシャツ¥53,900パンツ(レディース)¥129,800(全てメゾン マルジェラ/マルジェラ ジャパン クライアントサービスTEL:0800・000・0261)※『anan』2021年6月2日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・水元章裕ヘア&メイク・KOHEY取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2021年05月29日映画『茜色に焼かれる』に出演する、尾野真千子さんにお話を伺いました!「石井(裕也)監督とは以前もご一緒したことがあるんですけど、すごい人だなと再認識しました。作品への愛や思いがすごく強い。悪い意味じゃなく、重いくらい。それって、私たちにとってすごくありがたいし、気持ちがいいことです」そんな石井監督がコロナ禍を経験して書き下ろした最新作で尾野真千子さんが演じるのは、田中良子。7年前に交通事故で命を奪われた夫への賠償金を受け取らず、花屋のバイトと夜の仕事を掛け持ちしながら、中学生の一人息子・純平を育てている。理不尽なことだらけの世の中で、もがきながらも懸命に生きているシングルマザーだ。「脚本を読んで、何がなんでもやりたいと思いました。この作品の最後の台詞が言いたくて。その台詞が本当に言えるのか、そのときにはどんな気持ちでいるのか。全然わからなかったんですけど、“この台詞を絶対言いたいな”と思いました」良子のその魂の叫びは、本編でお確かめいただくとして、実は良子はかつて演劇に傾倒していたという経歴の持ち主。オープニングで画面の隅に映し出される「田中良子は芝居が得意だ」というフレーズが、ずっと意味を持ち続ける。「良子は自分が生きていくために、息子を育てるために、必要な嘘をついて、自分の気持ちとは逆の顔をしながら、がむしゃらに頑張っている。脚本のお芝居が上手だということを軸に演じてましたね。“あっ、上手いんだ。頑張らなきゃ”みたいな。その芝居の上手い下手についても、“それはちょっとやりすぎの『上手い』です”とか、監督からはいろんな注文がありました(笑)」生きるためにお芝居をする一方で、お金で苦労をすることになっても自分の信念は貫こうとする。そんな良子の生き様は、結果、和田庵さんが演じる純平をとびきりの「いい男」に育てることに。純平世代の女の子たちには、まだその魅力はわからないだろうけれど、大人女子なら胸アツ確実の「いい男」ぶりです。「すごいかわいいでしょ(笑)。和田くんが息子でよかったなと思いましたよ。現場に対する向き合い方を見ていても、本当にかわいくて、守ってあげたくなるんですよね。この子なら、ちゃんと正面から愛をぶつけられるかもという感覚を持ちましたし、この子がいいお芝居ができるといいなとか、いろんなことを考えました」理不尽な世の中で愛と希望を信じさせてくれる良子と純平。そのリアルな空気感がスクリーンにあふれている理由、納得です。『茜色に焼かれる』理不尽な世の中を懸命に生きる母と息子に、次々と試練が。監督・脚本・編集/石井裕也出演/尾野真千子、和田庵、片山友希、オダギリジョー、永瀬正敏ほか全国公開中。©2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズおの・まちこ1981年生まれ、奈良県出身。’97年に河瀨直美監督の『萌の朱雀』で映画主演デビュー。NHK連続テレビ小説『カーネーション』(’11年)のヒロインを演じて国民的人気を得る。出演した瀬々敬久監督の映画『明日の食卓』が5月28日公開予定。シャツ¥31,900(オットダム/ストックマン TEL:03・3796・6851)ピアスはスタイリスト私物※『anan』2021年6月2日号より。写真・魵澤和之(まきうらオフィス)スタイリスト・伊藤真弓(BRUCKE)ヘア&メイク・稲垣亮弐(マロンブランド)インタビュー、文・杉谷伸子(by anan編集部)
2021年05月29日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談<第78回>数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう〜医療と宗教の間のケア〜』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】今年で57歳となり定年も近づいてきた私ですが、長年、仕事で細かいミスを連発してしまいます。書類を作成すれば誤字脱字や記入漏れをどうしても見逃してしまい、エクセルにデータを入力すれば入力する位置がずれてしまい、私の書類やデータを基に作業する人に、毎回のことのように、迷惑をかけています。もちろん、私もミスをなくそうと、机のパソコンには「必ず確認」と書いた付箋を貼っていますし、確認する際は自作のチェックシート見ながら一つ一つ確認したり、声を出して確認するようにしています。ただ、どうしても客観的に自分の仕事をチェックすることができず、ミスを減らすことができません。幸いにも職場の周りの人は私のミスを修正したり、指摘したりしてくれるので大事に至るようなことはないのですが、迷惑をかけてばかりで本当に申し訳なく、情けない気持ちです。どうやったら自分や自分の仕事を客観的に見つめて、ミスを減らすことができるでしょうか。(57歳・男性・会社員)【回答】今年で57歳になられるのですか。まあ、私たち同い年です。奇遇ですね。そして、あなたさまのご相談を拝読していて気付きました。私たち、もうあと数年で「定年」なんて年になっているのですね。はあ〜。驚いた……。さて、「どうやったら自分や自分の仕事を客観的に見つめて、ミスを減らすことができるか」ということですね。まずは、自分の現状に甘んじることなく、さらに成長しようとしている姿勢に感動です。私たちくらいの年齢になると、良い悪いは別として、もう固まっちゃってる人が多いですものね。あなたさまは、まだまだ柔らかいわあ。素晴らしい。その柔軟さを活かして、「苦手なこと」より「得意なこと」を見るようにシフトチェンジしちゃいませんか。周りの人にミスを修正してもらいながらも、長年働いてこられているということは、小さなミスをカバーして余るなにかが、あなたさまにはあるのだと思います。だから周りの人が助けてくれるのでしょう。それは、仕事ができるとかできないとかではなくて、あなたさまが醸し出すオーラのようなものかもしれません。あの人がいると、場が落ち着くんだよね〜とかね。誰にだって凸凹があると思うんです。もう、私たちこの年ですから、凹を修正しようと躍起になって落ち込むより、客観的に見つめ直して自分の凸をしっかり自覚して、それをどんどん発揮していこうじゃありませんか!【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ−ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、ニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務める。
2021年05月28日兄の連れてきた婚約者は…
いきすぎた自然派ママがこわい
義父母がシンドイんです!