俳優の柳楽優弥が主演を務める映画『太陽の子』(8月6日公開)の場面写真が30日、公開された。同作はNHKとELEVEN ARTS Studios(USA)による、日米合作作品として製作。原爆開発を背景に、時代に翻弄される若者たちの苦悩と青春を事実を元に描いた物語となる。終戦記念日の8月15日にNHK総合で放送され大きな反響を呼んだテレビドラマ版とは異なった視点で描かれる映画では、時代に翻弄された修(柳楽優弥)・世津(有村架純)・裕之(三浦春馬)それぞれの想いが交錯する感動ドラマと共に、「原爆開発」の依頼を受けた修をはじめとする研究員の情熱と葛藤を、より深く描きだした。このたび本作の場面写真9点を一挙解禁。戦争が終わった先にある人生を考えている世津に背中を押され、「いっぱい未来の話、しよう」と3人で手を取り合うカットや、原子核爆弾の開発という極秘任務に携わる科学者・修が一科学者として目の前の研究に没頭し、黒板をはみ出してガラス戸にまで数式を書き連ねる姿などが解禁された。他にも、教授を囲み実験に臨んでいる研究室の様子、戦地から戻ってきた笑顔の裕之、海辺で修と裕之を抱きしめる世津の姿、戦地へと向かう息子の頬に優しく触れる母・フミの切ない表情など、時代に翻弄されながらも毎日を生きている修たちの、様々な表情と揺れ動く気持ちに迫った場面写真になっている。
2021年04月30日4月中旬のお昼どき。東京都内にある駅の改札付近に、約20人の通行人役エキストラが静かに待機していた。そこに姿を現したのは、岡田准一(40)だ。この日、主演作品の撮影が行われていた岡田。ひげを蓄え、渋い表情。黒のスーツ姿で、シャツの上からでもぶ厚くなった胸板がうかがえる。共演俳優とともに走って改札を飛び出すシーンを撮影していた岡田。V6の解散発表から1カ月半がたち、その表情は、真剣そのものだった――。もともとアイドルとしてデビューした岡田。初めて映画作品に出演したのは、’03年のこと。「そこで演技の楽しさに気づいた岡田さんは、どんどん映画の世界にのめりこんでいきました。’15年には『永遠の0』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。これは、ジャニーズ事務所史上初となる快挙でした。今年6月には『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』、そして10月には『燃えよ剣』と立て続けに主演を務める映画が公開されます。これらを合わせた主演映画の数は、ジャニーズ最多とも報じられています。その演技力は映画界でも高く評価されており、ギャラもトップクラス。彼より高いのは渡辺謙さん(61)や役所広司さん(65)など一握りだといわれていますね」(映画関係者)今やジャニーズきっての名優となった岡田。’14年のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』や、’19年の『白い巨塔』(テレビ朝日系)などドラマでも好演。舞台でも’03年には故・蜷川幸雄さん(享年80)の『エレクトラ』に出演している。だが、あくまで“主戦場”は映画と考えているという。そこには、同じジャニーズ事務所内にいる“2人の才能”が深く関係していた。「同じV6のメンバーである森田剛さん(42)は以前から舞台方面で存在感を発揮していました。そのため、岡田さんは『舞台は剛くんに任せて、自分は映画で頑張ろう!』と決意。お互い違うフィールドですが、意識し合い切磋琢磨するようになったそうです。いっぽう、映画界では嵐の二宮和也さん(37)の存在が刺激になっているといいます。ともに実力派俳優と称される2人は、認め合っているよきライバル関係。岡田さんが日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞に輝いた翌年に、二宮さんは同じ賞を受賞しました。受賞式のスピーチで、二宮さんは岡田さんから前年に『次(受賞するのは)はおまえだから』と言われていたことをうれしそうに明かしていました。岡田さんも撮影の現場でよく『二宮も頑張っているから、俺も頑張らないと』と語っているそうです」(前出・映画関係者)■平手友梨奈も弟子入りした岡田道場そんな強い思いで映画作品に出演してきた岡田。だがV6の解散発表によってさらに火がつき、ジャニーズ俳優の頂点を目指し始めているという。今回の撮影現場では、“本気”になったのか、以前とは違う姿がたびたび目撃されている。「これまでの岡田さんはどちらかといえば“背中で周りを引っ張っていくタイプ”だといわれていました。しかし今回の現場では、共演者に自らアドバイスをする姿が目撃されています。あくまで控えめにではありますが、『自分だったらこうする』といったアクション指導をしているそうです。岡田さんといえばプライベートでいろいろな人に格闘技を教えていて、その集まりが“岡田道場”ともいわれています。最近だと『ザ・ファブル』で共演した元・欅坂46の平手友梨奈さん(19)も弟子入りしたそうですからね。そうした先生としての経験があるからか、現場での教え方も上手なんです」(制作関係者)自身の演技に、さらにこだわるようになっていると制作関係者は続ける。「監督とも積極的にコミュニケーションをとっています。ワンカットごとに意見をすり合わせていて、常に真剣勝負といった雰囲気です。体作りにも余念がないみたいで、自宅にトレーニングルームを作っていると話していました。かなり本格的な設備がそろっているらしく、あまりのストイックさに共演者らから驚きの声が上がっていましたね」V6の解散発表以後、さらに俳優の道を探求していく岡田。日本映画界を背負って立つ日も近いだろう。「女性自身」2021年5月11日・18日合併号 掲載
2021年04月30日2021年4月29日、俳優の河野洋一郎さんが肝硬変で亡くなっていたことが分かりました。60歳でした。河野さんが所属する劇団『南河内万歳一座』の公式ウェブサイトはこのように報告。どうしようもない無念です。河野洋一郎君が、先週の土曜日に亡くなられました。昨年の12月、肝臓を患い一週間の加療と検査を行ったと本人から連絡がありました。その後、治療と静養に専念しておりましたが、先週の土曜日、4月24日に肝硬変で救急搬送先の病院で、その日のうちに亡くなられたそうです。御家族の話しでは、苦しむことなく、安らかな最後であったそうです。葬儀は、新型ウィルスの状況下でもあり、すでに御家族で済まされております。南河内万歳一座ーより引用【南河内万歳一座】 スクリーンショット河野さんは舞台で活躍するほか、NHK連続テレビ小説『すずらん』や大河ドラマ『武蔵MUSASHI』をはじめ、テレビドラマ『半沢直樹』(TBS系)、『HERO』(フジテレビ系)などの作品にも出演していました。ファンからは「ジローさん」の愛称で親しまれた、河野さん。突然の訃報に、ネット上では悲しみの声が相次いでいます。・そんな…早すぎる。優しくてかっこいいジローさんが大好きでした。・僕の大好きな役者さんでした。どうか安らかに。・ショックです。舞台上の、クールでひょうひょうとしたジローさんをもっと見たかった。舞台やテレビドラマなどで活躍した河野さん。心からご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2021年04月29日「恋愛ドラマは難しい」と言われる昨今の風潮をものともせず、話題のラブストーリーを次々と世に送り出している脚本家・吉田恵里香。映画『ヒロイン失格』にアニメ「思い、思われ、ふり、ふられ」、そして“チェリまほ”こと「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」など映画、アニメ、ドラマとメディアを問わず幅広い活躍を見せている。そんな彼女のオリジナル脚本による新ドラマ「ブラックシンデレラ」がABEMAにて配信中。この作品、ド平凡なヒロインと2人のタイプの異なるイケメンが…という、シンプルなラブストーリーのように見えて、いわゆる“ルッキズム(=外見至上主義)”をテーマにするなど、非常に挑戦的な作品となっている。「映画お仕事図鑑」第7回では吉田さんにロングインタビューを敢行! なぜABEMA配信の若者向けのラブストーリーであえてルッキズムをテーマにしたのか?といったことから、現代のラブストーリーの在り方、魅力的なヒロインの描き方までたっぷりと話を聞いた。様々な経験が今の仕事に繋がった――まず、吉田さんが脚本家になろうと思ったきっかけについて教えてください。もともとは小説を書きたくて、いまも小説の仕事もしているんですが、そんな中で大学時代から西田征史(※「とと姉ちゃん」などで知られる脚本家)さんのアシスタントをしていたんです。そこでいろんな作品のプロット協力であったり、ラジオドラマをやらせていただくようになり、「脚本の仕事ってすごく面白いな」と思うようになりました。西田さんとの出会いで沢山素敵な経験をさせていただき、人生が変わったと言いますか……それで以前から映像作品も好きだったこともあり、だんだんそちらが主軸になっていった感じですね。なので明確に「脚本家になろう!」と思ったことはないというか、いま自分が脚本家なのかというのも正直、曖昧で…(苦笑)。大きな意味で物語を書く“作家”というイメージで仕事をさせてもらっています。――実際、映画やドラマの脚本だけでなく小説、漫画原作など幅広くお仕事をされていますね?そうなんです。とにかくお話が書ければ何でもいい…と言うと言葉が悪いですが(笑)、実際に絵本や漫画もやりたいなと思ってますし、“お話”に携わる仕事がしたいんですね。――そもそも、そうやって「お話をつくる仕事をしたい」というのは小さい頃から?そうですね。幼稚園の頃から絵本を描いてましたね。両親が映画や本が好きで、小さい頃から読み聞かせをしてもらっていて、絵を描くのも好きで、自分で“連載”していました。「バイオハザード」だったり、ジブリだったり、『フック』、『ジュマンジ』など、いろんな作品の要素を混ぜてパクッて(笑)、200話以上の物語にしてました。読者は親と数人の友達なのに、キャラクターの人気投票をしたり、手塚治虫先生に憧れて、手塚漫画みたいに作者を作中に登場させたり(笑)。お話の世界に生きていたい子でした。そういう意味ではずっとその頃の延長線上で生きている感じですね。――大学時代から西田さんのアシスタントをされていたとはいえ、大学卒業にあたり普通に就職しようという気持ちはなかったんですか? ご両親に反対されたりは?ありましたね。実際、大学で教員免許も取ってまして、子どもの教育に興味があったので、もし(脚本家の道が)ダメでも…と言うと教師の方に失礼ですが、先生をやりながら小説を書いたりしてもいいかなと考えてました。一番大きかったのは父から「3年やってみて、何かしらの手応えが得られなかったなら、それを主流にするのはやめなさい」と言われたことですね。当時は実家に住んでいたんですが、3年は何も言わないから好きなことをやればいいと。――この世界でやっていけるかどうかを試すための3年の時間を与えられて…。“手応え”ということに関しては(アシスタントではなく)私個人のお仕事をもらえるようになればいいんじゃないかということで、結果的に3年の間に一応、自分の仕事をもらえるようになったんですね。具体的には「シャキーン!」というNHKの教育番組の構成の仕事、西田さんが書いたドラマ「実験刑事トトリ」のノベライズ、それから学生時代から西田さんと共同で脚本を書いていた「TIGER & BUNNY」もオンエアが始まりました。その後、日本テレビの「恋するイヴ」というSPドラマのオファーもいただけて、ポツポツとですが、未来のスケジュールが埋まるようになってきて、それで私自身「もうちょっと頑張ってみよう」となりましたし、親も「頑張れ」と言ってくれました。ちなみにそれまでは「誰かに報告しないと人は怠ける」ということで毎月、両親に「こういう仕事をいまやっています」「こういう仕事でいくらもらいました」「こんな企画をつくったけど通りませんでした」とか報告書を提出することを義務付けられていたんです(笑)。いま考えるとありがたいですが、当時は「大学も卒業したのに何でこんなことを…」と思ってましたね。報告をしないといけないので、通らなくてもドラマの企画書をとにかくいっぱい書いてみたり。――アシスタント時代も含めて、初期の頃から脚本だけでなく、ノベライズから番組の構成まで様々な分野の仕事をされていたんですね。そうですね。最初から希望通りに小説を書かせてもらえてたら、そうなってなかったと思いますが、事務所の社長からも「小説を書きたいなら、賞を獲るか、仕事を積み重ねていくしかない」と言われていましたし、そうやって何でもやっていくうちにいろんなお仕事をもらえるようになった感じですね。――そうやっていろんな仕事をされる中で、作家として鍛えられ、成長につながったのはどういう業務ですか?まず「最初から最後まで書く」という作業ですかね? 当たり前ですけど仕事なので必ず最後まで終わらせないといけないので。学生時代は途中で放置している作品が沢山あり、物語を作るアプローチの仕方は明確に変わりました。終わりまで書き切らないとそれが面白いのか? 駄作なのかもわからないですから、それはどの仕事でも言えることだと思います。“鍛えられた”という意味では、自分が素人の時はドラマを見ても安易に「つまらない」「私には合わない」とかで終わってたんですが、そこで終わらず「なんでつまらないのか?」「自分ならどうしてたか?」ということを考えることは、この仕事を始めてからやるようになったことですね。そうやって自分で考えてみると「こうやればいいんじゃない?」と思いついても「いや、それじゃ主人公が全然輝かないな」といったことが見えてくるんですね。それで「そう考えるとこの作品、あまり面白くはないけど、やろうとしてるテーマは間違ってないな」とかわかるようになってくるんです。そうやって見ていくと、実は世の中、そこまでつまらない作品ってないんだなと思いますね。もうひとつ、具体的に鍛えられた仕事は「TIGER & BUNNY」のコミカライズの脚本ですね。これがすごく大変で毎月短編を1本書かないといけなかったんです。どうやって切り口を変えながら、いろんな話を書いていくかという勉強をさせてもらいました。この3つが、いまの自分を作ってくれたのかもしれないですね。――ちなみに、吉田さんがアシスタントをされていた西田さんは、あまり恋愛作品を書くイメージがないのですが、吉田さんは映画やドラマでラブストーリー、少女漫画の実写化の脚本を書かれることが多いですね。吉田さん自身、もともとラブストーリーを書きたいという思いはあったんですか?結果として得意になったというところはありますね。私、もともと向田邦子さんの作品が好きで、いまでも向田さんみたいになりたいんです。ファミリードラマも恋愛ドラマも書きたいし、エッセイも書きたいなぁと。事務所に所属した時は年齢が若かったこと、恋愛作品を観るのが好きだったこと、そして西田さんが恋愛ものをあまり書かないことから、私はそっちの分野を仕事を頼まれる脚本家になろうというのもありました。自分の転機となった作品で『ヒロイン失格」という映画があったんですが、あの作品を評価していただいたことで、そこから恋愛作品のオファーをいただくことがグッと増えましたね。「ルッキズム」の問題をいかに説教臭くなく伝えるか――ここから具体的に、ドラマの脚本の作り方、書き方についてお話を伺ってまいります。例えば今回の「ブラックシンデレラ」は、どういう経緯で企画され、どの段階から吉田さんは参加されたのでしょうか?「ブラックシンデレラ」はABEMAの池田克彦プロデューサーと一緒に作った作品なんですが、前作の「フォローされたら終わり」というドラマも池田さんとやらせていただいてまして。そもそも前作の段階で「ラブコメやりたいね」という話をしてたのが、紆余曲折あって「フォロー…」はサスペンスドラマになったんです(笑)。なので「次こそは恋愛ものをやろう!」と決めていて「フォロー」が終わった直後から、何をやろうかと話はしていたんです。若い世代、特にティーンにどんなメッセージを伝えられるか? それをラブストーリーでどう表現できるか? というのを考えたとき、どうしても“外見”というものに囚われて傷つき傷つけてしまう世の中で、いわゆる「ルッキズム」の問題をいかに説教臭くなく伝えることができるかというのを私がやりたかったんですね。テーマとして難しいと分かっていたんですが、どうしても挑戦したかったんです。それを池田さんとブラッシュアップしていくという作業でした。――目立たないヒロインが、なりゆきで高校のミスコンに出場することになるというところから物語は始まります。ただ単にヒロインがミスコンのために頑張る…という物語ではなく、第1話でヒロインは事故により、顔に一生消えない傷を負ってしまうという衝撃的な展開が描かれます。私がもともとミスコンという、おそらく今後なくなっていくであろう「これぞルッキズム!」ともいうべきイベントを題材にしてみたいと考えていたんですね。最初は大学を舞台にしたミスコンで、自分の美に自信を持っていて信念のある女性の話を考えていたんですが、そうするとティーンよりもちょっと年齢層が上がってしまうかなというのがあって、やっぱり高校を舞台にしようとなりました。分かりやすく外見でクラス分けや学校での地位も決まってしまうようなぶっ飛んだ設定も一度は考えましたが、ネタに走りすぎる危険性があるので、このアイディアもやめました。何度も企画を練り直して、ルッキズムというのは凄く難しいテーマなんだと改めて痛感しました。どうすれば説教臭くなく、単純にラブコメを楽しみたい若い子にも、このテーマが伝わるか? ということを池田さんといろいろ考えていく中で、現実と地続きの世界観で、現実に同じような悩みを抱えている女子高生を主役にしようということで、いまの「ブラックシンデレラ」に落ち着きました。――企画およびストーリーを執筆される上で、特に気をつけたことや大切にしたのはどういったことですか?繰り返しになりますが、説教臭くならないこと、暗くなり過ぎないこと、正解を決め付けないことです。企画段階で池田さんが中心となり、ミスコンに実際に参加された方にも沢山取材を行いました。自分自身のミスコンへの偏見にも気づかされ、反省もしました。やっぱり私は手放しに「ミスコン」というものを賛成はできないけれど、でもコンテストに出場する為に頑張る子たちを一刀両断したり、その頑張りを否定するようなこともしたくないなと。それに、いまの世の中、私たち大人がルッキズムに囚われているのに「ルッキズムNO!」「絶対ダメ!」みたいな描き方をして、若い子に響くわけがないんですよね。大人が現状を変えられていないわけですから。そういう意味で、いろんな価値観がある中で、「やってはいけないこと」を見極めることができるようなお話にしたいなと思いました。――ちなみに今回はゼロから企画に携わられたとのことですが、作品によっては携わる段階や深さなどは変わってくるのでしょうか?それは作品ごとに全て異なりますね。既に原作が決まっていたり、主演の俳優さんが決まった段階でオファーをいただく場合もあります。ただ私の場合、ここ数年はオファーをいただいた段階で、原作があろうとなかろうと「どういうテーマで何を軸に作品を作るのか?」ということはきちんと企画としてまとめさせていただいて、それにGOサインをいただいてからストーリーを書き進めるというやり方をしています。例えば、原作に明確なテーマがなかったとしてもドラマでは「自己肯定」だったり、「嘘をついてはいけない。嘘をつくと自分がしんどくなるよね」ということだったり、必ずテーマを決めて書くようにしています。そうしないと、単なる原作のダイジェスト版になってしまったり、何を書いているのか一貫しない物語になってしまうので。――今回の「ブラックシンデレラ」に関しては、キャスティングに関しても吉田さんが意見を出されたりしたのでしょうか?企画の段階から「イメージとしてはこういうひと」といった意見は出していました。コロナ禍ということでオーディションなどには立ち会っていないのですが、結果的に理想的なキャストがそろったと思っています。主演の莉子ちゃんとは以前、Y!mobileの放課後ドラマシリーズ「パラレルスクールDAYS」という作品で仕事はしてたんですが、すごく魅力的で、他の現場でも「莉子ちゃん、いいよね」という話はよくしてたんです。正直、こういうテーマの作品の主演を引き受けてもらえると思ってなかったのですごく嬉しいです。――連ドラの場合、企画会議の段階で、物語の最後の結末まである程度、決めてしまうものなのでしょうか?基本的には最後までだいたい固めてからスタートするものですが、とはいえ書いているうちに変わることもありますし、ラストで伝えたかったメッセージが、既にきちんと作中で十分に伝えられているので、その上でラストをどうするか? という具合に変わることはあります。ただ大きなメッセージは変わらないですね。――先ほど「ルッキズムというテーマは難しい」という話がありましたが、このテーマをドラマにするということに関して、企画自体はすんなり通ったんですか?思いが強かったということもあって、最終的に「やってみようか」とはなったんですが、最初に企画を伝えた段階では「話を聞けば面白いってわかるけど、それを1~2行で伝えられるの?」といったことはよく言われましたね。“外見”や“本当の美しさ”って人によって価値観が異なるので、それをどう伝えるかというのは最後の最後まで悩みましたね。――ルッキズムという非常に現代的なテーマをABEMAのドラマで描くというのが驚きでした。ABEMAさんは、実際はいろんなジャンルを扱っているんですが、どうしても恋愛番組などのポップなイメージが強いので「そのテーマどうなの?」「見てもらえるの? 重すぎない?」ということはよく言われました。ただ、だからこそABEMAを見ている子たちにこの作品を見てほしいなと思います。それこそNETFLIXで海外の作品や「クィアアイ」を見ている人たちがこの作品を見ても「うん、そりゃそうよ」って思うだろうと思います。自分で「外見至上主義ってどうなの?」とか「本当の美しさとは何か?」と考えられる人、「他人に何を言われても自分が好きなことを変える必要はないし、『痩せろ』とか『化粧しろ・そんな化粧をやめろ』なんて声は気にしなくていいんだよ」と思える人が、自分で選択して見られるドラマは既にたくさんあると思います。そうじゃなくてただ「カッコいい俳優さんが出るキラキラした恋愛ドラマが見たい!」という人、「ポップな作品が見たい」という人が、このドラマを見てちょっとでも「あぁ、そうか。私が抱えていた息苦しさって、こういうことだったんだ! 気にしなくてもいいんだ!」と思ってもらえたらいいなと。むしろ「ルッキズムって何?」「そりゃかっこいい・可愛いほうがいいに決まってるじゃん!」という子に見てほしいなと。決して外見にこだわったり、他人からよく見られたいと思うこと自体を全否定するつもりはないんです。それはティーンには酷だと思うし、私自身も他人によく思われたいという気持ちはあります。ただ外見で他人を評価したり、差別したり、外見の美しさがないと魅力的じゃないと考えたりするのは間違っているんだという、本当にルッキズムの問題の初歩の初歩の初歩の部分だけでも伝えられたらいいなと。ちょっとでも生きやすくなる子が一人でもいてくれたらいいなという気持ちで作っています。説教臭く「人間は見た目じゃなく中身だ!」と訴えるんじゃなく、ゆるく段階的に伝えつつ、そこで興味を持った子がネットで「ルッキズム」とか「ボディ・ポジティブ」といった情報に行き着いたり、別の作品も見てみようとなったりしてくれればいいかなと思っています。――ちなみに、劇中に「ルッキズム」という言葉は登場するんでしょうか?少なくとも脚本の段階で私は書いてないですね。もちろん、ワードを使うことでカテゴライズされて、可視化されて安心できることって世の中にたくさんあると思うんです。例えば自分のセクシャルに揺れを感じる人が“Xジェンダー”とか“セクシャルフルイド”という言葉を知ることで自分を説明できるようになったり安心することができたり。ただ、このドラマで“ルッキズム”という言葉を使って説明してしまうと「あ、お勉強だ」と感じて、途端に見たくなくなってしまう人がいるんじゃないかなと思って、あえて使わないようにしました。恋愛ドラマのヒロインをどう描くか――続いて、この作品のもうひとつの重要な要素である“恋愛ドラマ”の部分に焦点を当てて、お話を伺ってまいります。まず、魅力的なキャラクター、ヒロインはどのように生まれるのか? ということを教えてください。そうですね、まず作品のテーマにいかに沿った人物にするかということですが、前提として、私自身が嫌いじゃないということが一番大事かなと思いますね。「こいつ、嫌いだな」「このひと、いやだな」と思うような人物は、書いてても愛情を持てないんですよね。嫌なヤツであってもいいんですけど、そうである理由や背景というのはきちんと考えますね。今回で言うと、恋愛ものなのでヒロインですけど、ヒロインを嫌いになるような作品だと見ていてしんどくなってしまうんですよね。もちろん欠点や完璧ではない部分はあります。「応援したくなる」と言うと平たくなってしまうんですが「この子が頑張っている姿を見ていたいな」と思える“熱量”とか根っこの部分の良さ、信念みたいなものは大事にしていますね。その人が絶対に守っている信念みたいなものを決めると、「動き出す」とまでいかなくとも「あぁ、こういう行動はしないな」と言うことは見えてきますね。――恋愛作品だと、ヒロインを巡る三角関係、ライバル関係みたいなものも重要になってくるかと思いますが、そういう関係性を作る上で大事にしていること、意識していることなどはありますか?いまの時代性なのかもしれないですが、“恵まれすぎているヒロイン”に対して見る側はすごく厳しくなるところがあるんですよね。あまりにヒロインがいろんな男の子から言い寄られると「モテモテじゃん!」みたいになってしまうので、その塩梅は意識しますね。理想は“一方通行”ですけど、それができない場合は「でも、この子はこんなつらい問題を抱えている」とか「こういうことがあるから上手くいかない」といった設定は作るようにしますね。それがリアルだとも思うんです。どんなにモテている人でも実は自信がなかったり、周りの目を気にしてうまく動けなかったりするのが現実だと思うので。――まさにいまおっしゃった“現実”との兼ね合いで言うと、恋愛ものはちょっと浮世離れした設定やありえないシチュエーションを求め、楽しんでいる視聴者もいるかと思います。そうですね。やはり視聴者が見たいもの、恋愛ものに求めるものは、見せたいという思いは常にあります。男性キャストにキュンとしたり、ヒロインの健気さとか頑張りを応援したくなったり。王道から外れて、テーマ性を声高に叫んでも、見てもらえなきゃ意味がないですから。そういう意味で、自分が恋愛ドラマを見る上で何を求めるか? という部分での王道感は外さないようにしています。ただ、いまの時代、相手からもらってばかりの受け身のヒロインなんてみんな、そこまで見たいのかな? と思いますし、男性側にしても「男性だから完璧じゃなきゃ」とか「男性だからリードしなきゃ」という“マチズモ”的な男性観に男女共に縛られるのも違うんじゃないかなと思うんです。それをしないからといって“草食”という言い方をするのもまた違うと思いますし、女性の方から積極的に行くからってそれを“肉食”と言うのもそうじゃないよねと思います。そもそも恋愛を食性に例えるのはどうなの?とずっと思っています。自分がどうしたいか? 自分がいかに不快じゃないか? 自分がいかにハッピーになるか? というのが大事だと思ってて、第1話のきっかけとして、相手からもらうばかりになってしまったとしても、それを今後の展開でどう返していくか? どう見せていくか? ということ――いま私が見せたいこと、いまの時代にやるべきことというのは、すごく意識していますね。やっぱり塩梅ですよね。偏ったらお客さんは離れていってしまうので。――若い視聴者、登場人物を意識して、いわゆるイマドキの若者の流行や文化をリサーチされたりはするんでしょうか?SNS上のやり取りを見たり、マクドナルドに行って若い子たちの言葉遣いを研究するというのは以前はやっていましたね。ただ、会話を盗み読み・盗み聞きするというのも失礼じゃないですか。なのでいまは、時代に乗り遅れないようにトレンドを見たり、実際に若い子たちとLINEでやり取りをさせてもらったり話を聞いたり、その子たちが熱中しているものをフラットに見るようにしたりということですかね…?流行を追いかけようと思っても、オンエア時期ともズレるし、「これが若者に流行っているだろう」みたいなことしてもどうしてもダサくなっちゃうんですよ。一番駄目なのは見下す・媚びることなので。基本的には「普遍的なものを“いま”の感性でやる」ということを大事にしていますね。「これ流行ってるからやるぞ」なんてやり方したら絶対に失敗するので。流行を取り入れるなら、自分もまずやってみるようにしてます。言葉遣いにしても、変に若者に寄せすぎないようにしています。言葉のブラッシュアップはしますけど、感覚に関してはそこまで意識してないですね。特に恋愛ものは、誠意さえ持っていれば伝わるのかなと思っています。恋愛ドラマは「いまの時代に合ったものを」――最近では「いま恋愛ドラマヒットさせるのは難しい」という声もあったり、フィクションよりもリアリティショーに魅力を感じるという人が増えているとも言われています。吉田さん自身は、恋愛ドラマの変化、現代の恋愛ドラマについて、どんなことを感じていますか?「恋愛ドラマは難しい」という声に関して言えば、これだけスマホが普及してしまえば、昔のトレンディドラマみたいな、待ち合わせをしていたのにすれ違って…みたいな展開は無理ですよ(笑)。でもその時代ごとにやれることはあるし、恋愛ものの難しさみたいなものを私はそこまで感じないですね。どちらかというと、自分が昔好きだったドラマも含めて、そこで描かれている女性像が、リアルというよりも男性から見た「女ってこうだろ?」みたいなイメージだったり、「ちょっと自虐しすぎじゃない?」と感じるものだったりする部分はあるので、そういう違和感を持つ部分を変えていくだけかなと思いますね。私自身が嫌なんですよ。まだ付き合ってもない相手に頭をポンポンとかされたくないし、「お前」とか言われたくないし、急に無理やりキスされたくもないし、知らない人に抱きしめられたくないし(笑)。そういうルール(=恋愛ドラマの文法)が変わってきているだけだと思います。もちろん(そういう行為の中にも)ドキッとしたりキュンとしたりするものもあるし、私自身が好きだったものもあるので、全部を否定する気はないんですけど、単純に自分がやられたら不快なことはやめていきたいなと思っています。10代の子で「全然、そんなの気にしないよ」という子もいるとは思います。けれど今は平気でも年を重ねて色々経験すると気づきや変化がある。例えば、急にキスしてきて「気持ちを抑えられなかった」みたいなシチュエーション(笑)。私自身も昔は好きだったし、好きな役者さんがやっていると当然ドキッとする。でも「あれ? よく考えたらそれって相手側の勝手な都合じゃない?」と段々気づいていくんです。自分の作品でそういうことはなるべく起きてほしくない。だから私は特にここ数年、メッセージとして「嫌なものは嫌」「無理やりなことはしない」というのは気をつけていますね。それが「つまんない」と言われたら、終わりだと思いますけど、いまのところそうはなってないので、やはり工夫次第じゃないですかね? それを作る側が放棄したら、ラブストーリーも何もできないなと思います。私はラブストーリーが好きなので、書いていきたいし、いつか自分の感覚がニブくなって「吉田の描くものはもう時代遅れだ」と言われるかもしれませんが、いまのところそうなってはないと思うので、いまの時代に合ったものをどう描いていくかということをやっていきたいですね。――お話を伺っていると「ラブストーリーが変わった」のではなく、社会の中での女性(そして男性)の在り方が変わってきて、そうした変化をごく当たり前のこととして、作品に反映させようとされているのかなと感じます。そうですね。「社会が変わった」とか「時代が変わった」じゃなく、ずっとみんなが抑えていたことを声に出してもよくなったし、正しいことと認められるようになったんです。それは素晴らしことだとクリエイターはポジティブに受け止めて、いまの時代に何ができるのか、知恵を絞って考えていけばいいのかなと思います。それは決して、みんなお利口な優等生ばかりの作品を作るということじゃなく、もちろん誰しも欠点はあるし、完璧ではないことも受け入れていかないといけないと思います。「相手が嫌なことをしない」というのは前提ですが、仮に嫌なことをしてしまった/されてしまった時にどうするか? もちろん「好きだからOK」というのは絶対にダメで、この人はちゃんと謝ったね、反省したねというのをきちんと作品の中で見せていくというのも必要だと思います。――脚本家を目指している人に向けて、吉田さんからアドバイスやメッセージがあればお願いします。テクニカルな部分に関しては仕事をしていけばついてくるものだと思います。まずは書きたいものを、粗くてもいいので最後まで書いてみると、その中にある“パッション”みたいなものは必ず伝わります。自分が審査員の立場で脚本を読んでても、支離滅裂だったり、意味がわからなかったり、物語として破綻してる作品でも「セリフが面白い」とか「ものすごい熱量だ」とか伝わってくるんです。とりあえず書いてみて、それから他人の意見を聞く――その意見は怒らずにきちんと聞くということですかね? 4コマでもペラ2でもいいからまずは書いてみるのがいいと思います。2分のお話でいいんです。もし、他人に見せるのが恥ずかしければ、10日くらい置いて、冷静な頭で読んでみて、いいところ3つとダメなところ3つを書いてみてください。とにかく書いてみて、その作品を自分でちゃんと「好き」と思えることが大事だと思います。これは「ブラックシンデレラ」のお話にもつながることですけど、自分のことを簡単に嫌いになれてしまう世の中、時代ですが、自分のことを「好き」と思える心をどう作っていくかということが、すごく大事だと思います。――最後に第2話以降、本作がどうなっていくのか? 見どころをお願いします!1話で「え? これからどうなっていくの?」と思った人への“答え”が2話以降で転がってきます。恋愛面はもちろんですが、ヒロインの愛波が、自分の意思とは関係なくやってきた悲劇、苦しみとどう向き合い、成長していくのか?愛波だけでなく、それぞれの登場人物たちの悩みや価値観も見えてくるので「この人、こういう人なのね」とか「こういう人にそばにいてほしいな」とか感情移入しながら楽しんでもらえたらいいなと思っています。愛波がミスコンでの事故をきっかけに傷を負ってしまったように、人によっていろんな“傷”やコンプレックスを持っていると思います。そういう不条理にできてしまったものにどう向き合っていくのか? を描いたドラマです。これが絶対的な「正解」だと言うつもりはないけど、そこに誠実に向き合った作品です。恋愛も盛り上がっていきますし、神尾楓珠さんも板垣瑞生さんも本当にお芝居が素晴らしいです!恋愛ドラマが好きな人を満足させられる自信はあるので、2話以降もぜひ楽しんで見てください。(text:Naoki Kurozu)
2021年04月29日2021年4月26日放送のドキュメンタリー番組『ファミリーヒストリー』(NHK)に出演した、俳優で歌手の福山雅治さん。福山家のルーツをたどる過程で、祖父母や両親のエピソードなどが明らかとなり、福山さんはもちろんファンも感慨深かったようです。同日に、福山さんは1枚の写真をInstagramで公開。そこには、福山さんが幼い頃に撮影された、家族4人の姿が写っていました。 この投稿をInstagramで見る 福山雅治 Masaharu Fukuyama(@masaharu_fukuyama_official)がシェアした投稿 笑顔で写る両親と、父親に抱っこされたお兄さんの姿。温かみのある家族写真に、多くの人が心奪われました。また、幼い福山さんを抱っこする母親を見た人たちからは、「お母様そっくり」との声が続出!ネット上で話題をさらいました。・ましゃ、生まれて来てくれてありがとう!・福山家の歴史が感じられる1枚ですね。感動しました!・ちょっととがっていた若い頃の福山さんは、お父様にも似ている気がします。・見た瞬間に涙が…。貴重なお写真を公開してくださり、ありがとうございます。今の福山さんがあるのは、命のリレーをつないできた家族がいたからこそ。そう思うと、込み上げてくるものがありますね。[文・構成/grape編集部]
2021年04月28日フリーアナウンサーの登坂淳一(49)が28日、自身のブログを更新し、第1子となる女児が誕生したことを報告した。「【ご報告】生まれました!」と題してブログで、「元気に生まれてきてくれました」「女の子です」と報告し、娘を抱いた写真を公開。「これで本当に“白髪のパパ”になりました。こんな幸福感は、初めてです」と幸せいっぱいにつづった。また、「無事に出産させて下さったドクター、助産師さん、看護師さん、そして妻に 感謝です」と感謝の気持ちもつづり、「これから、娘の子育てを 明るく前向きに頑張ります」と決意を新たにした。登坂は2018年1月にNHKを退職し、フリーアナウンサーに転身。2019年3月に一般女性と結婚した。
2021年04月28日映画『キャラクター』(6月11日公開)の完成披露報告回が27日に都内で行われ、菅田将暉、Fukase、小栗旬、高畑充希、中村獅童、長崎尚志、永井聡監督が登場した。同作は長崎尚志、川村元気、村瀬健のヒットメーカー3人が10年の歳月をかけて練り上げたオリジナル作。漫画家として売れることを夢見る主人公・山城圭吾(菅田将暉)は高い画力があるにも関わらず、お人好しすぎる性格ゆえにリアルな悪役キャラクターを描くことができず、万年アシスタント生活を送っていた。ある日殺人事件とその犯人(Fukase)を目撃した山城は、犯人をキャラクターにサスペンス漫画を描き、異例の大ヒットとなるが、作品を模した事件が次々と発生してしまう。そして、山城の前に再び男が現れ「両角って言います。先生が描いたものも、リアルに再現しておきましたから」と告げる。山城を陰で支える恋人を演じた高畑は「結構後半は菅田君とFukase君と血まみれの撮影が多くて、体験したことのない量の血のりに興奮して、みんな血だらけで(待ち時間に)しりとりしてました」と振り返り、菅田は「嬉しそうに写真撮ってましたよ。『血だらけ~』って言いながら」と明かした。菅田とはNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』(13年)、ドラマ『問題のあるレストラン』(15年)以来3度目の共演となるが、高畑は「けっこうちょっと時間が空いて。昔はよく顔が似てると言われてたので、『顔がかぶるから相手役が来ないんじゃないかな』と思ってたら、今回呼んでいただいて良かったです」と感謝する。「すごくいい人の役でどんどん巻き込まれていっちゃうんだけど、いい彼女の役ってそんなになかったので、『こんな奥さんがいたらいいな』と思ってもらえたらいいなと思って演じていました」と語った。
2021年04月27日高台に位置する東京郊外の緑豊かな住宅街。なかでも、とりわけ目を引くのはアメリカ西海岸を思わせる白い壁に囲まれた木造風の一軒家。そこから現れたのは両手に大きなごみ袋を提げた長谷川博己(44)。朝から大粒の雨が降りしきるなか、傘もささず家から次々とごみを運び出す長谷川。髪には寝ぐせの跡があり、前日から泊まり込んでいたのだろう。長谷川が一人で黙々と片づけにいそしむこの家は、彼が生まれ育った実家。本誌が彼を目撃した4月17日は長谷川の父・堯さん(享年81)が逝去してから2年を迎えた三回忌当日だった――。ある近隣住民は言う。「堯さんが亡くなってからは、70代と高齢ということもありお母さんの恵子さんは長谷川さんの妹さんと一緒に都内で生活しているそうです。博己さんが実家から荷物を運び出す姿を見かけるようになったのは4月上旬ごろですね。庭木の剪定業者も呼んで、集中的に整理していると聞きました。長谷川さんはお父さんの命日の後も2日ほど来ていました」確かにこの日以外にも、長谷川はジャージ姿で汗だくになりながら実家を整理していた。実家の前には長谷川が運び出したであろう椅子やテーブルといった大型家具もあった。連日、誰もいない実家の大整理に励む長谷川。俳優としての“大仕事”を終え、私生活の課題に取り組んでいるようだ。「主演を務めた大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK)の放送終了後は、拘束時間の短い仕事以外は入れず、長期間撮影の疲れを癒しているそうです。恋人の鈴木京香さん(52)が今年2月下旬に引っ越した新居で一緒に過ごすこともあると聞いています」(テレビ局関係者)■親友に漏らした父の不安『役者で失敗したら潰しがきかない…』実は長谷川、大河最終回が放映された数日後、重大な決断も下していた。冒頭の実家を“相続”していたのだ。「長谷川さんの実家はお父さんの死後、お母さんが相続していましたが、今年2月に長谷川さんが代表取締役を務める個人事務所名義で購入しています」(不動産関係者)武蔵野美術大学の名誉教授も務めた建築史家の父・堯さんがこの家を建てたのは’79年6月。長谷川が誕生してから2年後のことだ。堯さんと50年近く交流があった親友は本誌にこう明かす。「堯さんは自然に囲まれた島根県松江市で育ったこともあり『住むなら郊外がいい』とよく言っていました。堯さんの飲み仲間だった友人の建築家に設計を依頼したと聞いています」厳格な堯さんの教育のもと、地元でも評判の好青年へと成長した長谷川。しかし、大学卒業後の進路をめぐって両親と対立することとなる。「映画好きだった長谷川さんは、大学卒業後に会社勤めをするも1年で退職し、俳優になるため文学座に入りました。しかし、両親は猛反対したそうです。1月放送の『ファミリーヒストリー』(NHK)では恵子さんから『役者なんかやらないで医者とかを目指してほしかった』と言われたことを長谷川さんは明かしていました」(長谷川家の知人)前出の親友もいう。「不安定な仕事だし、文学座時代の博己くんは売れていませんでしたから、堯さんもよく『役者で失敗したら潰しがきかないよ……』と心配していました」それだけに、過去に一部では長谷川と堯さんの不仲説が報じられたことも。しかし、実際は“似た者親子”だったのだ。「堯さんも大学卒業後、定職につかずライター活動で食いつなぎ、大学の講師になったのは30代になってからでした。好きなことで稼ぐ大変さを知っているからこそ、同じ苦労をさせたくなかったのでしょう」(前出・知人)■「あの家だけは博己に残してやりたい」そして、遠くから見守り続けた堯さんが息子に遺そうとしていたのがこだわりの実家だった。「博己くんが売れなかったころは、『舞台のチケットを買ってやってくれ』とよく頼まれました。ブレークしてからは、『最近は売り切れて取れないんだよ』ってうれしそうに話していましたよ。また博己くんが俳優になりたてのころ、堯さんは『あの家だけは博己に残してやりたい』と話していました。そんな思いのこもった家を博己くんが引き継いでくれるのであれば堯さんも本望だと思います」(前出・親友)堯さんの思いを背に、日本を代表する俳優となった長谷川。しかし、’17年秋ごろから堯さんはがんによる闘病生活に入り、大河主演という息子の晴れ舞台を見ることなく息を引き取った。「免疫療法を行ったことで余命が2年ほど延び、伊豆へ家族旅行にも行ったと聞きました。堯さんが亡くなった際、博己くんは『おじさん、俺頑張ったよ』って連絡をくれたんです。堯さんを偲ぶ会の挨拶で博己くんは、堯さんに大河の主役をやるから見てくれと言ったら、“そんなに長生きできないよ”って笑いながら言われたことを明かしていました」(前出・親友)長谷川は『麒麟がくる』で堯さんとの“長年の約束”を果たすはずだった。「正親町天皇役として出演した坂東玉三郎さん(71)は、雑誌の対談をきっかけに堯さんと50年近く親交がありました。堯さんは博己さんによく“いつか玉三郎さんと共演する姿が見たい”と話していたそうです。それだけに玉三郎さんとの共演が決まった際、長谷川さんはとても喜んだといいます」(前出・知人)そして、今回の“相続”には、天国の堯さんへのメッセージが秘められているという。「堯さんが亡くなる半年ほど前に創立した博己さんの個人事務所名は堯さんの名前にちなんだもの。博己さんとしては堯さんが“形見”として遺そうとしてくれた実家を受け継ぎ、父との思い出を守っていきたいと考えているのでしょう」(前出・知人)“いつか玉三郎と共演するような俳優になる”という約束を果たし、託したかった家の維持もつとめる息子の姿に、天国の堯さんも目を細めていることだろう――。「女性自身」2021年5月11日・18日合併号 掲載
2021年04月27日鈴木梨央、倉科カナが出演するドキュメンタリードラマ「命のバトン~赤ちゃん縁組がつなぐ絆~」の制作が決定した。高校2年生の結は妊娠に気づくが、誰にも相談できず絶望していた。偶然知り合った児童相談所の児童福祉司・千春に促され産婦人科を受診するが、すでに「妊娠22週目」を過ぎており中絶は難しい。シングルマザーで介護士として働きながら結を育ててきた早苗は茫然自失。千春は、結の気持ちに寄り添いながら様々な選択肢を提示していく。その一つが、生みの親が育てられない赤ちゃんと育ての親を縁組し、裁判所の審判が下りれば戸籍上も実の親子になる 赤ちゃん縁組(新生児特別養子縁組)。早苗は妊娠の経緯について頑なに口を閉ざす結に業を煮やすが、結は交際相手の翔太が退学になるのを恐れてのことだった。だが、翔太からの連絡は途絶えたまま、出産の日は刻一刻と近づいてくる――。子どもの虐待死・遺棄死を防ぐ切り札のひとつとして“赤ちゃん縁組 (新生児特別養子縁組)”がある。愛知県の児童相談所が全国に先駆けて30年以上前から取り組んできた赤ちゃん縁組は、“愛知方式”と呼ばれている。本番組は、予期せぬ妊娠に直面したひとりの女子高校生が、児童相談所の職員をはじめ様々な人たちとの出会いを通して、悩み抜いた末、赤ちゃん縁組を選ぶまでの心の変遷を描くドラマと、本物の養子縁組家族のかけがえのない瞬間を捉えたドキュメント映像を組み合わせ、命の尊さと多様な家族の形を伝えていく。桜田結役には、子役として活躍し、今回NHKドラマ初主演となる鈴木梨央。「今回初めて、子どもを出産する“結”という役を演じさせていただくにあたって、私たちの命は1人だけでなく、たくさんの人たちの愛によって育まれているんだと、深く感じました。この番組を見て下さった方が、助けられる命についてや、いろいろな人たちとのつながりを、そしてその奇跡を考えたり、感じたりしていただけたら嬉しいです」とコメント。児童相談所の児童福祉司・成瀬千春役には、倉科カナ。「私は児童相談所に勤める千春を演じさせていただきますが、当事者の方が思い詰めてしまったとき、母子共に色んな選択肢があるという事を知りました。だから、児童相談所の方に気負うことなく相談して欲しい。少しでもこの作品を通して、救われる命がありますように」と話している。ほかにも、結の母・早苗役を田中美里、結の交際相手・翔太を鈴木宗太郎、大学の准教授・和泉泰三役を中村靖日、児童相談所に配属される斉藤信彦役を平野宏周、翔太の父・勝也役をみのすけ、出産の準備をする結をホームステイで受入れる山口美鈴役を伊藤友乃が演じることも決定した。ドキュメンタリードラマ「命のバトン~赤ちゃん縁組がつなぐ絆~」は秋、BS1にて放送予定(100分単発)。(cinemacafe.net)
2021年04月26日4月25日(日)放送のフジテレビ系番組「ボクらの時代」は、映画『アーヤと魔女』の公開を控えるプロデューサー鈴木敏夫、俳優の吉岡秀隆、シンガーソングライターのあいみょんの鼎談が実現する。毎週日曜日の朝放送中の様々なジャンルで活躍する「縁のある3人」が集い、多彩なテーマで語り合うトーク番組「ボクらの時代」。今回集まったのは、一見、縁遠く感じる異なる業種の3人。しかし、吉岡さんは2007年に鈴木さんのラジオ「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」にゲスト出演し、ジブリ愛を語っていた過去があり、鈴木さんとの再会を楽しみにオファーを快諾。一方、あいみょんさんも今年1月、鈴木さんのラジオにゲスト出演。過去にインディーズ楽曲「どうせ死ぬなら」の中で、「それなら私も来世が楽しみになるきっとスタジオジブリで助手をしてるのよ」という歌詞を書いていたほど、ジブリが好きだと熱く語り、交流がスタート。また、『アーヤと魔女』にも関係しているそうで、鈴木さんがあいみょんさんのインディーズ時代の楽曲「〇〇ちゃん」の歌詞の中にある、「私のどこが、ダメですか?」というフレーズを聞き、主人公のキャラクター像にマッチすると、映画のキャッチコピーに採用したという。なお、吉岡さんへのオファーは、あいみょんさんからのラブコールでもあり、最近、「北の国から」を鑑賞し、熱烈にはまっていたため、“いま一番会いたい人”として指名したという。スタジオジブリの最新作『アーヤと魔女』は、イギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズによる児童書「アーヤと魔女」を原作に、孤児として育った少女・アーヤを描いたスタジオジブリ初のフル3DCGアニメーション。昨年TV放送されたが、国内外からの大きな反響を受け、一部新たなカットを追加し、劇場公開が決定した。鈴木敏夫×吉岡秀隆×あいみょん「ボクらの時代」は4月25日(日)7時~フジテレビ系にて放送。『アーヤと魔女』は4月29日(木・祝)より公開。(cinemacafe.net)■関連作品:アーヤと魔女 2021年全国にて公開©2020 NHK, NEP, Studio Ghibli
2021年04月24日「社会不安、社会危機を解消するため、個人の自由を大きく制限することがあると、国会の場で決定していくことが重要だ」緊急事態宣言の発令が決定した4月23日、府庁で行われた会見でこう述べたのは大阪府の吉村洋文知事(45)だ。大阪では4月13日以降に1,000人を超える陽性者が報告されるなど、感染が急拡大している。毎日新聞によると、吉村知事は現行の法令が個人の行動に踏み込んでいないとの認識から「自由の制限を含む法令が必要」と主張。20日に行われた会見でも、「究極のことを言うと」と前置きした上で「日本の法体系では個人の自由が重視されている。個人の自由を制限することはやってない。本質的にはそこをやらなければいけないのでは」と個人的な見解を述べていた。感染拡大を食い止める観点から、人流を抑制する必要性を訴えてきた吉村知事。しかし、この発言にSNSでは批判の声が上がっている。《個人に補償もしてくれないのに?なんの義務を果たせと仰るの?》《今も自由制限されてるのに。国がちゃんとしてくれたら、こんな事にならん。外国みたいに、生活するのに必要な金額はここまで補償しますとか…全然ないやん》《イソジンが効くとか軽率に言っちゃうノリでこういうこと言うのやめてくんないかな…》■個人補償はなく、協力金は滞った状態宣言の発令に伴って、広範囲の業種に休業や時短要請が出されることとなった。これまでも制限を受けてきた飲食店に関して、酒類の提供を行う店は休業。提供のない店は、夜8時までの時短営業が要請される。休業となると個人の収入にも影響が及ぶことから、補償についての関心が高まっている。各紙によると、飲食店への協力金は「まん延防止」の対象地域と同じく、店ごとに1日4万円から上限20万円が支給。百貨店などの大型商業施設には1日20万円、施設のテナントには2万円支給されるという。しかし、個人向けの給付金といった補償はない模様だ。いっぽう大阪では、今年1月から申請開始した飲食店向け協力金が十分に行き届いていないことも明らかになってきている。NHKの報道によると、1月14日から2月7日までの「第1期」で、1日6万円の協力金が支払われたのは申請件数56,000 件のうち3分の1程度。2月8日から同月28日までの「第2期」では、申請件数51,000件のうち約6%。そして「まん延防止」が適用される直前までの「第3期」については、支払いは始まっていないという。個人向けの補償はなく、協力金すら支給が滞っている状態で「個人の自由を制限する」とは――。昨年8月には「嘘のような本当の話」として、「イソジン」などポビドンヨードを使ったうがい薬が新型コロナに効果があるかのように喧伝した吉村知事。その発言がきっかけで、うがい薬が品切れになるなど大きな混乱を招いた。さらに今年1月8日に2度目の宣言が出されると、吉村知事は翌月に「独自の解除基準を作る」と表明。そして政府に“前倒し解除”を要請したことで宣言は解除されたが、1カ月足らずで感染者は急増した結果となった。度重なる“大言壮語”によって、吉村知事は府民からの信頼を失うことにならないだろうか。
2021年04月24日「はい……」、監督から演技指導を受けるたびに、うなずき、考え込む姿が印象的だったのは、高橋ひかる(19)。本誌が彼女を目撃したのは4月上旬、東京都内のイチョウ並木。この日は、彼女の主演ドラマ『春の呪い』(テレビ東京系)のロケだった。「『春の呪い』は同名の漫画が原作で、テーマは“禁断の恋”です。財閥の御曹司と婚約していた妹の死後に、その青年と交際する女性が主人公。テレビ東京が新設した土曜夜のドラマ枠で放送予定です。高橋にとっては民放連続ドラマでの初主演作となります」(テレビ局関係者)高橋は’14年に「全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞。’17年にはNHK大河ドラマ『おんな城主直虎』でドラマデビューを果たしている。「かなり恵まれたスタートで、『高嶺の花』(日本テレビ系)などの話題作にも出演し、“ネクストブレイク女優”の一人と目されていました。しかし’19年10月期には『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』(日本テレビ系)に出演予定でしたが、体調不良により降板したのです」(前出・テレビ局関係者)’20年には仕事に復帰。関西弁でキレてみせるキャラなど、バラエティ番組を中心に高い評価を得ていた。だが、彼女自身は忸怩たる思いを抱いていたようだ。「昨年12月に放送された『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)では、’20年は“演技の仕事がゼロ”だったことを自ら明かしています。バラエティ番組からはひっぱりだこ状態なのに、彼女の自己採点は35点でした」(前出・テレビ局関係者)そんな経緯もあったからか、高橋の初主演ドラマ『春の呪い』への意気込みは高いという。しかし、なかなか現実は厳しいようで……。「工藤阿須加さん(29)とベンチで話すシーンだったようです。それほど長いシーンではなかったようですが、何度も撮り直しをしていましたね。高橋さんも最後のほうには少し呆然とした様子でした」(現場を目撃していた女性)NGは4回ほどだったようだ。カットの声がかかる度に、監督が高橋のもとに駆け寄り、つきっきりで演技指導を繰り返していた。19歳の連ドラ主演で、かなりプレッシャーもあるのだろう。だが「全日本国民的美少女コンテスト」の先輩には、米倉涼子(45)、上戸彩(35)、武井咲(27)ら人気女優も多い。高橋にも重圧をはねのけ、本格女優への道を歩んでほしい。
2021年04月24日子どもの頃から私たちのそばにある5分間の音楽番組『みんなのうた』が60年を迎えます。1961年4月に放送された「おお牧場はみどり」から始まり「北風小僧の寒太郎」「おしりかじり虫」など、お茶の間に届けてきた楽曲は約1500にも及ぶという…!番組統括の関山幹人さんに、番組にかける思いや曲選びについて聞きました。「番組がスタートしたのは高度経済成長期。当時、子どもが歌う歌といえば、童謡や唱歌など教育的なもの、もしくは、CMソングや大人の楽曲でした。そこで、学びがあって豊か、そして明るく健康的な歌を子どもに届けるということをコンセプトに掲げた当番組が誕生したのです。そのベースをふまえつつも、今では子ども向けの楽曲だけでなく、『みんなのうた』ということで、いろいろな世代、興味・関心のある方にも聴いていただける曲を多彩にラインナップしようと努めています。2か月に一度ずつ新曲をお送りしますが、1年に1曲でも“いいんじゃない?”と思える歌に出合ってもらえたら。今やどんなコンテンツもターゲットを絞って発信していく時代にあって、あえて“みんな”に届けたい、という、時代に逆行するかのようなことを目指す稀有な番組ですが、他にないからこそ“みんな”を捨てちゃだめなのかなと。“30代を狙います”などと絞った時には、役目を終える時なのかなと思っています」曲選びで大事にしているのは、長く聴いてもらえるかということ。「今の時代や気分は意識しますが、長く続いている番組ですし、1年後には役割が終了する曲、消費される曲にしたくないんです。そのために、普遍的なメッセージを発信しつつも、音楽やアニメーションには時どきの技術を取り入れていく。とはいえ、見てもらわないと始まらないので話題性も大事ですし、時の人が手がけてみたいということでしたら、ありがたい限りです。ただ、目的はその人をアピールすることでなく今の時代の普遍的な歌を作るということ。そこは必ず守っていただいてます」60年を記念したさまざまなプロジェクトにも注目。「今は小田和正さんが作ってくださった記念ソングが流れていますが、今後も宮本浩次さんをはじめ、素敵なアーティストの方が手がけた歌をお届けしますので楽しみにしていただければ。また、HPでは楽曲にまつわる思い出を募集しているのですが、メジャーな曲だけでなく、知る人ぞ知る隠れた名曲をあらためて届けられるきっかけになればと思っています。一年を通じて、『見てくれてありがとうございます』と『はじめまして』という両方の思いを伝えていきたいです」みんな知ってる大ヒットソングたち一度聴くと耳から離れないユニークなメロディで、世代を超えて話題となった楽曲がたくさん存在。「おしりかじり虫」はオリコンインディーズチャートで1位を獲得。「コンピューターおばあちゃん」は坂本龍一が編曲を担当するなど、トップクリエイターの起用もヒットの一因に。こんな大スターも歌ってます!小泉今日子や平井堅、BUMP OF CHICKENなど、人気者が歌うことでも話題のこの番組。なかにはタモリやSMAP、宇多田ヒカルなど錚々たるメンツも。ちなみに「ベスト・フレンド~Best Friend~」を作詞したのは一般女性で、後に森浩美さんが補作した。あの人が手がけるアニメーションも!『みんなのうた』に欠かせないのが、楽曲を彩るアニメーション。過去には、やなせたかしや和田誠、藤城清治、横尾忠則、中島潔が手がけていたりと、とにかく豪華です!『みんなのうた』総合テレビ、Eテレにて新曲と60年スペシャルセレクションを放送中。詳細な放送時間はHPで確認を。歴代の楽曲をカバーする特番『みんなのうた60フェス』が5/8の19:30~NHK総合で放送。※『anan』2021年4月28日号より。取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2021年04月23日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談<第73回>数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう〜医療と宗教の間のケア〜』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】一昨年に定年を迎え、同じ会社でそのまま嘱託で働いています。仕事内容は定年前と同じで、社内の様々なデータを分析し、レポートをまとめることです。嘱託になる前は、そのときの上司に「役立っているよ」と言ってもらえたこともあり、少しは自分が会社にいる価値はあるのかな、と思えていました。でも、最近、レポートを渡しても反応が全く返ってこなくて……。本当に役に立っているのか心配でたまりません。改善した方が良いところを聞いても返事はなく、自分に作業依頼する人も減ってきたように思います。自分の作る資料に不足があるのか、自分には頼みにくいのか、そもそも資料は必要ないのか。考えれば考えるほど、嘱託という立場もあってか、自分の会社での存在価値に自信がなくなります。職場にもう私の居場所はないのでしょうか。(62歳・女性・会社員)【回答】悩ましいご状況ですね。さぞかし、日々鬱々したご気分でおられることだろうと心配です。定年前同様にさまざまなデータを分析し、まとめていらっしゃるお仕事に対して、最近周りの反応が思わしくないと。それで自分の存在価値に自信がなくなり、居場所まで危ういと。では、ここに1本の大樹があると想像してください。天高く伸び、大きく枝を張った大樹です。その大樹の周りには、幾人もの人が小屋をつくって住み着いていました。住人Aは常々こう言っています。「この大樹のおかげで私たちは強い日差しをよけて快適に生活できるのだ」。しかし、住人Bはこう言います。「本当に迷惑な大樹だ。こいつがあるせいで私の畑に日が当たらない」。そして、住人Cは「え、大樹なんてあったかい?魚釣りが本業の私には、あってもなくても関係ないね」と言っています。そんなさまざまな声を聞きながら、今日も大樹はすっくと天に向かって伸び、しっかりと大地に根を張っています。粛々と水を吸い上げ、葉を茂らせ、二酸化炭素を吸って、酸素を放出しています。さあ、大樹の存在価値を決めるのは、Aさん?Bさん?それとも、Cさん?みんな自分の都合で勝手なことを言っているように見えるのですが、それらの言葉を鵜呑みにして大丈夫でしょうか。仏教的な考え方の中に、「直観」を真実とするという考え方があります。「直観」とは、自分の身体もってして知ることで、数値・言葉・道具・計算などに寄らず、どんな理由をつけても変わらない真実だそうです。つまり、「もう私の居場所はないのか」との問いに答えがあるとしたら、「自分が自分の身体でどう感じているか」がすべてだということです。ぜひ今一度すべての雑音を排除して、ご自分の奥にあるシンプルな「感覚」を見直してごらんになってみてください。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ−ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、ニッポン放送『テレフォン人生相談』のレギュラーパーソナリティを務める。
2021年04月23日柳楽優弥と田中泯で、葛飾北斎の知られざる生涯を初めて描く映画『HOKUSAI』。この度、老齢の北斎の描く作品に共感する、江戸随一の人気戯作者・柳亭種彦役を演じた永山瑛太の場面写真が到着。武士でありながら独創的な作品を生み出し続けた柳亭種彦の一面をとらえている。紫式部の「源氏物語」をなぞり、江戸城の大奥を表現したとされる「偐紫田舎源氏」を代表作に持つ戯作者・柳亭種彦。本作では、表現者たちの創作の自由が幕府によって厳しく抑え込まれていた時代に、芸術を取り締まる立場である武士の家系に生まれながらも身分を隠し、優れた文才で一気に人気となった作家として描かれる。北斎の老年期において欠かすことのできない非常に重要な人物であり、己の創作意欲を止められないその生き様に北斎は共鳴し、幾度となくタッグを組み北斎の盟友とも呼べる存在。生まれた時から定められた自らの運命に抗いながら、己の人生をかけて信念を貫き通す、その堅固な意志は静かながらも熱く沸々と湧き上がる強い思い。その感情を胸に抱きながら、覚悟をもってひたむきに突き進む人物、柳亭種彦を永山さんが迫力の演技で魅せる。永山さんは『アヒルと鴨のコインロッカー』や『ディア・ドクター』、『余命1ヶ月の花嫁』などで着実に注目を集め、TVシリーズ&映画『まほろ駅前』シリーズ、『ミックス。』からNHK大河ドラマ「西郷どん」、『友罪』などまで数多くの話題作に出演。幅広い役どころを演じ、高い演技力が評価されている。また、4月16日より放送中のTVドラマ「リコカツ」(TBSテレビ系)にも出演しており、これまでにあまりなかった肉体派で、厳格な家庭に育った堅物ぶりから生まれるコミカルさが早くも話題を呼んでいる。今回、そんな永山さんが演じる、北斎(田中泯)にとってキーパーソンとなる柳亭種彦の姿が収められた場面写真が到着。江戸後期、表現に対する取り締まりが強化され、多くの絵師や戯作者が処罰される中、武士である種彦も執筆活動を続けるか否か悩み始めることに。種彦は、浮世絵を描くことに強い執着を持つ北斎に相談することで、納得のいく答えを探す。場面写真には、思い悩んでいた種彦が力強いまなざしで何か覚悟を決めたかのような表情をする姿が切り取られており、気迫が満ちあふれる1枚に。そして、種彦と北斎、2人の信頼関係や盟友ぶりが垣間見える場面写真も。種彦を良きパートナーとして信頼し、自身の天望を語りかける北斎とその北斎の飽くなき探究心と生涯通して絵を描き続ける覚悟や生き様に感銘を受け、尊敬の眼差しで北斎を見る姿が写し出されている。大きな困難を乗り越えた北斎は「冨嶽三十六景」の数々と「神奈川沖浪裏」を見事に描き出す。多くの人が「冨嶽三十六景」を買い求める中、種彦も北斎の力作を目にし、その鬼気迫る作品群から長年タッグを組んできた北斎のまだ見ぬ才能と情熱に衝撃を受ける種彦の姿も収められている。『HOKUSAI』は5月28日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:HOKUSAI 2021年5月28日(金)より全国にて公開。©2020 HOKUSAI MOVIE
2021年04月23日一日の始まりを彩ってくれる“朝ドラ”ことNHK朝の連続テレビ小説。これまで数々のスターを輩出し、まさに人気俳優の登竜門となっている。最近行われた会見やイベントにも、朝ドラ出身俳優たちがズラリ。朝ドラといえば優等生が多いイメージだけど、出演後の役者人生は人それぞれ。そこで、歴代朝ドラ俳優たちの現在をリサーチしてみましたーー!【 広瀬すず(22)】’19年度前期放送『なつぞら』奥原なつ役国民的美少女として引っ張りだこの10代を過ごし、記念すべき朝ドラ100作目でヒロインに選ばれた広瀬。それ以降はドラマでコメディやラップなどにも挑戦し、さまざまなジャンルで活躍中。最近、ストレートだったボブにパーマをあてて、グッと大人の雰囲気に。【 のん(27)】’13年度前期放送『あまちゃん』天野アキ役“あまちゃん旋風”を巻き起こしたのは、まだ19歳のころ。通常、朝ドラ出演後は数々のドラマや映画に出演を重ねていくが、当時の所属事務所との衝突もあり、『あまちゃん』以降の2年間、彼女の出演作は映画2本と20分ドラマ1本のみ。【 倉科カナ(33)】’09年度後期放送『ウェルかめ』浜本波美役グラビアアイドルから朝ドラヒロインに大抜擢。応募者1,775人のなかから選ばれたという。交際報道のあった竹野内豊とは破局したようだが、仕事は好調の様子。昨年役づくりのため髪の毛を40cm以上カットし、大胆イメチェンも♪そうした苦難を乗り越え現在は少しずつ活躍の場を広げている。昨年公開された映画『私をくいとめて』では、“あまちゃんコンビ”の橋本愛と共演し話題に。【 向井理(39)】’10年度前期放送『ゲゲゲの女房』村井茂役/’16年度前期放送『とと姉ちゃん』小橋鉄郎役『ゲゲゲの女房』で大ブレーク後も出演作は途切れることなく、朝ドラも2度出演。’14年には国仲涼子と結婚し、現在は2児の父に。大河ドラマ『麒麟がくる』での哀愁漂う足利義輝役でも注目を集めた。今年は芸能界デビュー15年の節目。【 松坂桃李(32)】’12年度前期放送『梅ちゃん先生』安岡信郎役/’17年度後期放送『わろてんか』北村藤吉役どちらの作品もヒロインの夫役として出演。“真面目な好青年”といったイメージから脱却するためか、その後は男娼や新聞記者など難役にも挑み続け、キャリアを築いている。昨年は戸田恵梨香との電撃婚で世間を驚かせた。【 東出昌大(33)】’13年度前期放送『あまちゃん』大向大吉役/’13年度後期放送『ごちそうさん』西門悠太郎役杏との交際のきっかけは『ごちそうさん』での共演だった。’15年に結婚し順風満帆かと思いきや、’20年に唐田えりかとの3年におよぶ不倫が発覚し、離婚。映画には出演しているものの、ドラマ、CMはいまもゼロ。不倫の代償は大きかった。【 成田凌(27)】’17年度後期放送『わろてんか』北村隼也役/’20年度後期放送『おちょやん』天海一平役ヒロインの葵わかなと松坂桃李の息子役を好演。松坂と結婚した戸田恵梨香との熱愛報道があったのはちょうどこのころ。実はデビュー前に美容師免許を取得しているそう。いまではすっかり人気俳優だが、美容師姿もぜひ見てみたい!【 山崎育三郎(35)】’20年度前期放送『エール』佐藤久志役/【古川雄大(33)】’20年度前期放送『エール』御手洗清太郎役ミュージカル界のプリンスである山崎が朝ドラで演じた役はこれまたプリンスと呼ばれた歌手役。その後も、ドラマに舞台に大忙し。いっぽう、舞台を中心に活動してきた古川は個性的な役柄を演じ、演技力の高さを見せつけた。話題作に続々出演。「女性自身」2021年5月4日号 掲載
2021年04月23日内村光良率いるコント番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」の4月23日(金)放送回では、松本まりかが人気コントシリーズ「カッツ・アイ」に出演することが分かった。今回4年ぶりの復活となる「カッツ・アイ」。母(西田尚美)、長女・メイ(臼田あさ美)、次女・マナコ(石橋杏奈)をメンバーとする女盗賊と父(内村さん)のコミカルなやりとりが見どころだ。マナコの結婚を機に活動休止に追い込まれたカッツ・アイだが、新メンバー・アヤが加わり、活動を再開することに。しかし、アヤはある目的をもってカッツ・アイに近づいたのだった――。そんなアヤを演じるのが、「ホリデイラブ」「奪い愛、夏」「妖怪シェアハウス」で注目を集め、来月からは主演ドラマ「向こうの果て」の放送がスタートする松本さん。「LIFE!」への出演を熱望していたという松本さんは「(収録現場は)とても心地よかったです」と初参加を楽しんでいたという。そして久しぶりの3人の息はピッタリで、「自然とすっと入っていくことができた」(西田さん)、「安心感があって嬉しかった」(臼田さん)、「心の底から楽しかった」(石橋さん)と話し、そんな再集結に内村さんも喜んでいたそう。また復活にあたり衣装を一新。そして番組最後には、三津谷寛治(内村さん)から大事な報告もあるという。「LIFE!~人生に捧げるコント~」は4月23日(金)22時~NHK総合にて放送。(cinemacafe.net)
2021年04月23日佐藤健(32)のハマリ役がスクリーンに帰ってくる!映画『るろうに剣心』の新作『るろうに剣心最終章 The Final/Beginning』が4月23日、6月4日2作連続公開。そこで、’10年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』から佐藤健と仕事をしている、本シリーズの大友啓史監督(54)にお話を伺いましたーー。■革新的な本格アクション「手前味噌ですが、映画『るろうに剣心』は、日本のアクション映画の道を切り開いた作品だと思います。今までの日本映画のアクションは専門の人がやるイメージで、俳優が芝居の延長として体を張ったアクションをやってこなかった。若い佐藤健が先陣を切って果敢に挑んだといえるでしょう。また、新しいアクションを可能にするには、今までの時代劇のやり方では不可能で、衣装はゼロから作るなど、あらゆる発明が必要でしたね」(大友監督・以下同)■貫禄が増した佐藤健の存在感「最終章に臨む今回の健は、座長感がより増した印象でした。それは共演者が落ち込んでいるときに励ますとか言葉にしやすい気遣いではない。役を演じるうえで俳優としてやるべきことを一人黙々とこなし、自分の背中を見せることで周りの人のパフォーマンスも引き上げていく。その姿はまさに孤高の存在です。10年前のクランクアップのときは『やった!終わった!』と無邪気に喜んでいた健が、今や貫禄も十分。器が大きくなりました」■新田真剣佑(24)との化学反応「今作の敵である縁は、剣心にとって本来最も戦いたくない相手。復讐したい一心で攻撃してくる縁を、剣心はすべて受け止めなくてはならない。なので今回は、アクションチームに『とにかく感情が見えるアクションを構築してください』と伝えました。シリーズの最後を飾る見せ場を作るためには、真剣佑がいかに健に刺激を与えて突き上げていくかが課題で、彼はその役割を十分に担ってくれました」「女性自身」2021年5月4日号 掲載
2021年04月23日今年4月からNHKの新歌番組「はやウタ」で初の司会に挑戦するなど、40代に入りますます脂の乗った仕事ぶりが光る井上芳雄。ミュージカル界のプリンスとしての輝きはそのままに今春、デビュー20周年を記念したスペシャルライブ『井上芳雄 by MYSELF』を全国5都市で開催する。大阪公演に向けて、井上に話を聞いた。「井上芳雄 by MYSELF スペシャルライブ 20th Anniversary Live Tour」チケット情報本公演は同名の冠ラジオ番組のライブ版で、全8公演で異なるゲストを迎え2部構成でお届け。ラジオは等身大の自分を出せる場所と話す。「コロナ禍でもラジオだけは続けられたので、一番大切な場所のひとつですね。いい意味で仕事というよりは部活に近い感じ。ライブはその延長線上の文化祭なので、お客さまには“他校の生徒”気分で観に来てもらえれば」と誘う。第1部は『エリザベート』など数多の出演作より代表曲を歌い尽くす“ザ・コンサート”。「10周年の時は小池修一郎先生に10年を振り返る台本を書いていただいたのですが、今回はその続きという感じ。そこからの10年をふたりのダンサーとコント仕立てでお届けします」。可能な限り楽曲を歌い切ろうと、最後はメドレー形式で詰め込んだ。「最初作ったときは15分ぐらいあったので、少し減らしても10分近くになると思う」。さらに、極め付きの仕掛けも用意する。「皆さんがよく知る作品のパロディというかコント的な要素があるので、そこは本当にウケてほしい(笑)!」第2部はラジオブースを再現したゲストコーナー。大阪2Daysの1日目は声優の梶裕貴を迎え、オリジナル朗読劇『箱を飛び出したオルゲル~困ったバッタとカマキリと…~』を上演する。「梶君が何役も担い、彼の声色の魅力をフルに使った楽しい作品です」。2日目の石丸幹二とは、玉置浩二のポップス曲『田園』とミュージカル『スターライト・エクスプレス』より『I Am The Starlight』の2曲をデュエットする。「コンサートでの共演も多い石丸さんには、僕の大好きな玉置浩二さんの曲を提案させていただきました。男性同士のデュエット曲『I Am The Starlight』も素晴らしいですし、石丸さんとは初めて歌うので楽しみです」。ミュージカル界のスターとして、初めましての人でも楽しめる内容を心掛けた。「ミュージカルは歌や踊りがあって、エンタテインメントとしての間口が広いのが魅力。音楽は理屈抜きに楽しめるけど、そこに理屈や理由があればさらに感動が増したりするから。楽しみ方が多様で自由というのがいいんじゃないかな。特にコンサートなので普通にいい曲だなと思って聴いていただいてもいいですし。ゲストとのトークではお客さんがいるからこそお互い出せるエネルギーとかがあって、そこが刺激的で面白い。前よりはトークの回しも上手くなっていると思うので、その日来てくださった方々とできる限り楽しい時間を過ごしたいなと思います」。公演は、4月24日(土)から5月8日(土)まで東京・千葉・富山・大阪・福岡にて全8公演開催。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2021年04月21日「ウェールズ弦楽四重奏団」と「クァルテット・エクセルシオ」という、日本を代表する2つの弦楽四重奏団がタッグを組んだコンサートが開催される(4月28日:紀尾井ホール)。コンサートのテーマも「クァルテット+(プラス)」。まさに2つの腕利きクァルテット(弦楽四重奏団)が力を合わせることによって起こる化学変化を象徴しているかのようなタイトルだ。当日のプログラムにもその流れが反映される。前半はそれぞれのクァルテットが得意のプログラムを単独で披露し、後半はお待ちかねの(4+4)での演奏だ。ショスタコーヴィチ「弦楽八重奏のための2つの小品Op.11からスケルツォ」&メンデルスゾーン「弦楽八重奏曲変ホ長調」がどのように響くのか、主導権は一体どちらのクァルテットが握るのか⁉などと妄想は膨らむばかり。紀尾井ホールの素晴らしい音響の中で、無限に広がるアンサンブルの魅力を愉しみたい。■公演詳細4月28日紀尾井ホール「ウェールズ弦楽四重奏団+クァルテット・エクセルシオ」●ウェールズ弦楽四重奏団Verus String Quartet桐朋学園の学生により2006年結成。2008年ミュンヘン国際音楽コンクール第3位。2010年よりバーゼル音楽院に留学。同年、京都・青山音楽賞受賞。2011年バーゼル・オーケストラ協会(BOG)コンクールにて"エクゼコー"賞受賞、第7回大阪国際室内楽コンクール第3位。2012年バーゼル音楽院を修了し、2013年に帰国。東京・春・音楽祭、Hakuju Hall、紀尾井ホール、王子ホール、横浜みなとみらいホール、水戸芸術館等から招かれる。NHK「ベストオブクラシック」、「クラシック倶楽部」、「名曲アルバム」に出演。2017年からはiichiko総合文化センターでベートーヴェン全曲演奏(全6回)がスタートし、同時に全曲録音プロジェクトがfontecにて進行中。2016年から第一生命ホールに毎年出演し続けており、昨年よりベートーヴェン全曲演奏会がスタート。紀尾井ホール「クァルテット+(+)」の全3回シリーズに出演中で、今年3月の公演は、NHK「クラシック倶楽部」他で全国放送された。2016年神奈川フィル、2017年には名古屋フィルにソリストとして招かれ協奏曲を好演。●クァルテット・エクセルシオQuartet Excelsior「繊細優美な金銀細工のよう」【独フランクフルター・アルゲマイネ紙】と2016年ドイツデビューで称賛された、年間を通じて60公演以上を行う日本では稀有な常設の弦楽四重奏団。ベートーヴェンを軸とした『定期公演』、20世紀以降の現代作品に光をあてる『ラボ・エクセルシオ』、 人気傑作選『弦楽四重奏の旅』、次世代の弦楽四重奏団との共演『クァルテット・ウィークエンド』など4シリーズを展開しつつ国内外で幅広く活動。加えて、幼児から学生、地域コミュニティを対象に室内楽の普及にも積極的に力を注いでいる。 1994年結成。第5回パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール最高位、第19回新日鉄音楽賞(現・日本製鉄音楽賞)「フレッシュアーティスト賞」、第16回ホテルオークラ音楽賞など受賞歴多数。2016年6月には日本人団体として初めて、サントリーホール主催 ベートーヴェン弦楽四重奏作品を全曲演奏した。同時期までの6年間「サントリーホール室内楽アカデミー」でコーチングファカルティを務め、他に「ながらの春 室内楽の和 音楽祭 室内楽セミナー」、浦安音楽ホール レジデンシャル・アーティストとして室内楽の楽しさを伝えていく活動を幅広く行なっている。
2021年04月21日アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの新曲「#502」の作詞・作曲を手掛けたのが、TikTokを中心に活動するシンガーソングライターのひらめであることが20日、明らかになった。15日、YouTubeに投稿されたHey! Say! JUMPのショート動画「#502」。軽やかな歌声に合わせ、画面の向こうに映るメンバーと“パッ”と目が合い、“グーッ”と近づき、最後は照れながら“ピース”して終わるというキュートな動画は、メンバーやシチュエーションを変えながら、きょう20日までに合計6本の動画が公開され、累計再生回数は3日で100万再生を突破した。動画公開当初は楽曲タイトルと、5月12日発売のニューシングル「ネガティブファイター」のカップリング曲であるという情報しか発表されておらず、ファンの間ではタイトルの持つ意味や読み方、作者について予想合戦が繰り広げられることに。17日放送のラジオ番組『らじらー! サタデー』(NHKラジオ第1・毎週土曜20:05~)で伊野尾慧の口からタイトルの読み方が「ぱぐぴーす」であることが発表されると、Twitterやリアルタイム検索では「ぱぐぴーす」がすぐさまトレンド入り。そしてこのたび、TikTokから火がつき、社会現象にもなった「ポケットからきゅんです!」を生み出したひらめが楽曲提供していたことが明らかに。「キャッチーで明るく、誰もが親しみやすい楽曲をお願いしたい」というHey! Say! JUMPたっての希望で楽曲提供が実現した。じゃんけんのグー・チョキ・パーを引用した絶妙な歌詞と、優しいメロディーに乗せた同曲。「#502」は、パー・グー・ピースの指の数を表しており、そこからヒントを得て誕生したのがYouTubeのショート動画となっている。ショート動画のほか、メイキング風景を使用してミュージックビデオ風に収めた「#502 Camera Roll Movie」は、ニューシングル「ネガティブファイター」の初回限定盤1に特典映像として収録。ショート動画のカメラは、誰が撮影していたのか。メンバーが照れながら撮影する場面や、メンバー同士でのゲリラ撮影の裏側の様子に注目だ。
2021年04月20日神尾楓珠主演で、NHKドラマ「腐女子、うっかりゲイに告る。」の原作となった小説を映画化、世間にはびこる“ふつう”という価値観とのギャップに向き合う男女の姿を描く映画『彼女が好きなものは』。この度、第1弾追加キャストとして、山田杏奈、前田旺志郎、三浦獠太、池田朱那の出演が明らかになった。BL好きを隠している女子高校生の三浦紗枝役には、『ジオラマボーイ・パノラマガール』『名も無き世界のエンドロール』『哀愁しんでれら』『樹海村』など出演作が相次ぎ、待機作として綿矢りさ原作の主演映画『ひらいて』の公開も控えるなど、いま最も勢いのある若手実力派の山田杏奈。神尾さん演じるクラスメイトの安藤純とふとしたきっかけで交流が生まれ、次第に純に惹かれていく紗枝。自分の好きなものを素直に好きだと言えない悩みを抱えながら、純とともに成長していく姿を瑞々しく演じている。また、純の幼なじみの高岡亮平役には、現在放送中のNHK連続テレビ小説「おちょやん」の松島寛治役でも注目され、成長を見せる前田旺志郎。明るくポジティブなクラスのムードメーカーで、いつも純や友人を気にかける優しくて愛情深いキャラクターを演じる。クラスのリーダー的存在の小野雄介役には、Hulu「君と世界が終わる日に」Season2に出演中の三浦獠太。本作で映画出演デビューを果たしており、周囲の人間と距離をつくる純に苛立ち、自分の信念と葛藤する難しい役どころに扮する。純と紗枝の仲を取り持とうと遊園地でのグループデートを持ちかける紗枝の親友の今宮くるみ役は、映画『許された子どもたち』やNHKよるドラ「ここは今から倫理です。」などで注目を浴びる池田朱那が演じてる。山田杏奈「綺麗事だけじゃ済まされないこの世界で」紗枝を演じる日々を通して、人を愛することや自分の好きなものを好きだと言うことがこれほどに素晴らしくて、そして難しいということに触れました。綺麗事だけじゃ済まされないこの世界で、それぞれの苦しさや生きづらさを抱えながら生きる一人一人の姿には、ぼんやりしているものに輪郭をつけるような強さがあるんじゃないかと思います。公開をぜひ楽しみにしていてください。前田旺志郎「その時できる一番の敬意と愛情を持って」僕の役は主人公・安藤純くんの幼馴染です。亮平はめちゃくちゃいいやつです。友達想いの熱い男です(笑)。脚本を読ませていただいた時からずっと、この物語の中で、この物語の先で亮平(幼馴染)としてゲイである純くんとどのように関わるのがベストなのかを考えていました。僕自身、これが正解だと思える答えは出せませんでした。ただ、今は、考えて考えてその時できる一番の敬意と愛情を持って「その人」に接することが大切だとこの作品を通して感じています。この映画を観るたびに答えは変わるかもしれません。ずっと考え続けたいと思います。皆さんが何かを考えるきっかけになれる作品です。是非、映画館でご覧ください。三浦獠太「この作品に参加できて本当によかった」今回小野雄介役を演じました、三浦獠太です!オーディションでこの役に選んでいただけた時はめちゃくちゃ嬉しかった反面こんなに重要な役、自分にできるのかなという不安に襲われたのを覚えています。初めての映画出演で右も左もわからない中、草野監督やスタッフの皆さん、キャストの皆さんの力をお借りしながら、素敵な作品創りの現場に参加することが出来て、本当に感謝しています。そして初号試写の後、マネージャーさんが僕の名前を見たときに涙が出るほど嬉しかったという話を聞き、誰かの気持ちを動かすことのできるこの作品に参加できて本当によかったと心から思いました。小野雄介を演じるにあたって、彼の人生、自分にしかできない小野を表現したつもりです。自分なりの正義はあるものの不器用で誤解されがちな小野の葛藤が伝わったら嬉しいです!池田朱那「安藤純くんの心に真摯に寄り添う」今宮くるみ役の池田朱那です。まず、初めて台本を読んだ時、「普通」とはなんだろうということを沢山考えました。普通の幸せを願う、繊細で脆く複雑で儚い安藤純くんの心に真摯に寄り添うこの作品に何度も胸を締め付けられました。こんな素敵な作品を素敵な方々と作り上げることができて幸せです。この映画を通して「同性愛」について知っていただき、もっと深く考えるきっかけになればと思います。『彼女が好きなものは』は秋、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:彼女が好きなものは 2021年秋、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開予定(c)2021「彼女が好きなものは」製作委員会
2021年04月20日上白石萌音、深津絵里、川栄李奈という史上初の3人のヒロインが登場する2021年度後期連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」。この度、初代ヒロイン・上白石さん演じる橘安子をとりまく岡山編の新たな出演者が発表。NHK「みんなで筋肉体操」で知られるスウェーデン出身の村雨辰剛もキャスティングされた。本作は、連続テレビ小説「ちりとてちん」の藤本有紀が、ラジオ英語講座と、あんこと野球とジャズと時代劇を題材に書き下ろすオリジナル作品。安子、るい(深津絵里)、ひなた(川栄李奈)と3世代の女性たちが紡いでいく、100年のファミリーストーリーとなる。初代ヒロイン・橘安子役/上白石萌音上白石さん演じる橘安子は1925年3月22日、日本でラジオ放送が始まった日、岡山市内の商店街にある和菓子屋「たちばな」で生まれる。看板娘で、あんことおしゃれが大好きな女の子はラジオ講座をきっかけに英語を学び始める。【コメント】「カムカムエヴリバディ」の撮影が始まり、昭和の岡山を生きています。春の陽気に包まれた現場はとても明るく穏やかで、まさにこの作品の空気感そのものです。毎朝撮影に行くのがうれしくて仕方ありません。藤本さんが紡がれるすばらしい脚本は、出演者の皆さまを介するとさらに密度を増し、この上なく胸に響きます。その場にいるだけで、安子として息をすることができます。これから合流される方々もいらっしゃいますが、どなたも物語にとって大切な存在ばかり。早くお会いしたいです。「カムカム英語」が沢山の方に愛されたように、このドラマも日々の楽しみにしていただけますよう、心を込めてシーンを重ねてまいります。そして今回、戦前から戦後にかけての激動の時代で、様々な出会いや転機を経験する安子を成長させるキャストたちが発表された。村雨辰剛:米軍将校/ロバート・ローズウッド※連続テレビ小説初出演進駐軍の将校。日本で英語が通じず困っているところを、安子に助けられる。ラジオ英語講座で英語を学んだ安子にとって、ロバートとの出会いが大きな転機となる。【コメント】この度、朝ドラ『カムカムエヴリバディ』に出演させて頂くことになり、大変うれしい気持ちと責任感でいっぱいです。役者経験はほとんどありませんが、上白石萌音さんをはじめ、豪華なキャストの方々と一緒に出演させて頂く事に、純粋にワクワクしております。作品中では上白石さんが演じるヒロインの転機となる場面で出演させて頂く事になり、とても重要な役だと思っていますので、今からとても緊張していますが、精一杯頂いた役を演じて、皆様の心に少しでも残るよう頑張りたいと思います。世良公則:喫茶店「Dippermouth Blues」マスター/柳沢定一ジャズをこよなく愛し、海外のめずらしいレコードを数多く集めている。【コメント】戦前・戦中・戦後という激動の時代、コーヒーとJAZZをこよなく愛した男。自身が愛した文化を生んだ憧れの国と祖国との間で揺れ動いた感情、その狭間で生きた男を共感をもって演じられたらと思っています。前野朋哉:定一の息子/柳沢健一喫茶店「Dippermouth Blues」を営む定一の一人息子。父とともに店を切り盛りしている。【コメント】がっつり岡山が舞台で、こんなに岡山ことばが飛び交う朝ドラは「あぐり」以来じゃないでしょうか?台本を読んでいて、この言葉伝わるんかなぁ(笑)と笑いながら読ませていただきました。僕が演じる健一は安子ちゃんと稔くん(松村北斗)が通うジャズ喫茶で働いています。お二人と、皆さんにジャズとコーヒーのすてきな時間を、優しく提供出来るよう心がけます!それにしても、最近キテますねー、晴れの国、岡山。心おきなく旅行ができるようになったら来てね!岡山来てね! みんな!紺野まひる:安子が大阪で出会う主婦/小川澄子ラジオで平川唯一の「カムカム英語」を家族みんなで聴くのが日課。ひょんなことから安子を手助けすることに…。【コメント】この作品のタイトル「カムカムエヴリバディ」の「カムカム英語」と安子さんが関わる大切な場面に一緒にいられるという事で、今からリハーサル、撮影が楽しみです。安子さんが、これから歩む人生の「大きな鍵」となれるよう、キャスト、スタッフのみなさまとともに、ステキなシーンを作っていきたいと思います。堀部圭亮:荒物屋「あかにし」店/赤螺吉兵衛御菓子司「たちばな」と同じ商店街にある荒物屋「あかにし」の店主。町内でいち早くラジオを入手していた。とにかくケチな性格から、周囲からのあだ名は「ケチ兵衛」。【コメント】商店街の人々から「ケチ兵衛」と呼ばれる赤螺吉兵衛です。今まで色々な役を頂いてきましたが、ケチというのは初めてです。ボク自身はどちらかというと見えっ張りで、気前良く見られたいところがあるので、役とは真逆の性格です。この機会に、ケチとは何か? ケチの利点とは? トコトン掘り下げてみる覚悟です。日常的にケチを実践します。撮影が進むにつれ、スタッフ・共演者の皆さんから「吉兵衛役のケチ部」と呼ばれるようになるのが理想です。徳井優:借金取り/こわもての田中ある日突然、橘家に押しかけてくるこわもての借金取り。安子の兄・算太と何か関係している。【コメント】徳井優でございます!藤本さんのホンを読んで、う~んとうなったり、わははと笑ったりした後、ぞ~っとします。「これ、書かれているように演れるやろか」…そうです、書かれているように面白く演じられないとダメなんです。でもね、ここでビビってたら仕事になりません。無い知恵とちっちゃーい体を駆使して、やるぞ~!一世一代の「こわもての田中」(笑)若井みどり:おぐら荘の大家/小椋くま大阪の大学に通う雉真稔の下宿先「おぐら荘」の大家。おせっかいな性格で、稔と安子の関係性を見守っている。のちの安子の人生を強く後押しすることに…。【コメント】今回、朝ドラに出していただきます。吉本新喜劇の若井みどりです。思いがけなくお声がけ頂いて、大変幸福に思っております。普段は舞台ばかり出ていますから、テレビドラマはちょい役しか無いので、どこまで出来るか、とても心配です。もう、ええ歳なので、セリフ覚えも悪く、皆様にご迷惑をかけると思いますが、やさしく見守ってください。皆様を頼りに頑張りますから、どうぞよろしくお願いします。西川かの子:雉真家の女中/村野タミ雉真繊維を営む名家・雉真家に仕える女中。常に明るく雉真家の人々の日常を支える。【コメント】朝ドラ鑑賞を欠かすことなく1日を始める私にとって、朝ドラに参加させていただく事は、この上ない喜びです。そして、新しい試み...三世代のヒロインの100年を描くその作品に自分が参加させていただけるとは、夢にも思っていませんでした。奥様をはじめ...雉真家の皆様の縁の下のムードメーカーになれるよう、笑顔で臨みます!武井 壮:海軍主計中佐/神田 猛※連続テレビ小説初出演帝国軍人。雉真繊維の製品品質を高く評価し、取り引きをおこなってきた。戦争が近づくなか、雉真繊維にさらなる軍服の製造発注を依頼する。【コメント】連続テレビ小説「花子とアン」のスピンオフ「朝市の嫁さん」以来の朝ドラ出演になり、出演シーンは少ないですが作品に携わることができて本当にうれしいです。今回演じさせて頂くのは帝国軍人の役柄なので、その威厳ある雰囲気、そしてその役にふさわしい強い肉体を作り上げて、できる限り苦しい訓練に耐えた彼らの生きざまを表現できるように撮影に臨ませていただきます。安子と稔、勇(村上虹郎)の恋心や当時の厳しくも温かい人間模様に思いをはせ全力でぶつかります!! 軍人・神田猛にもご注目ください。連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」は2021年度後期、月曜~土曜8時~NHK総合ほかにて放送。(text:cinemacafe.net)
2021年04月20日●「振られる側を演じたからこそ」気づけた重圧今、「報われない、当て馬役」と聞くと真っ先に思い浮かぶのは、間宮祥太朗の名ではないだろうか。3月に最終回を迎えたドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)、前クールの『#リモラブ~普通の恋は邪道~』(日本テレビ系)、さらに遡ると2018年のNHK朝の連続小説『半分、青い。』でも結果的にヒロインとはうまくいかない役を演じていた。報われない役が続くがどう捉えているのか。直筆エッセイ&フォトブック『色』(ワニブックス)も注目を集めている間宮を直撃すると、そこには“報われない役だからこそ”見える景色があった。「報われない役が続きますね」。そうド直球の質問を投げると、ふっと笑みを浮かべ、「だって、報われないんですもん!俳優は脚本の流れには逆らえない。俺がどれだけ報われたくて動いても、報われないものは報われないという現実を痛感したという感じです」と苦笑い。“役だから”と割り切っている一方で「ドラマで最終回の1話前くらいになると『おお、幸せそうでいいなぁ~』と思って見ていましたね。『お幸せに~』みたいな(笑)」と少し羨ましい気持ちもあるようだ。立て続けに当て馬を演じたことで、「また報われない系?」「間宮さん報われて」など同情の声も相次いだが、『ボス恋』の中沢役も『#リモラブ』の五文字役も、視聴者から愛される人気キャラに。SNS上では「私は中沢パイセンが好きです」「私は五文字派です」といった声が相次いだ。そして、間宮自身、二番手だからこそ気付いたことがあるという。「ヒロインと結ばれる役を演じる難しさもあるんだろうなと思いました。結ばれるからこそ、結末に説得力を持たせないといけない。なので、“最終的に選ばれなくてはいけない責任”もあるんじゃないかと。“こっち側”にはそういう責任はないですから(笑)。でも、それに気づけたのは振られるほうのアングルを演じたからこそですね。あと、ラブコメだと、視聴者はヒロインに感情移入してヒロインをフィルターにドラマを見るので魅力的に映り続けなければいけない。そういうプレッシャーがあるのかな」重圧に気づくもヒーロー役への思いが枯れたわけではない。報われる役を演じたい?と問うと「もちろん、ありますよ!」と即答し、「役者を続けることはパラレルワールドで生きているようなもの。演技をやっていれば俺が幸せになれる世界線もきっとある。その時が来れば『俺だって幸せだよ!』と言いたいですね(笑)」●直筆エッセイで「内面的な潜在意識を理解できた」報われない役で話題をさらった間宮だが、月刊誌『プラスアクト』(ワニブックス)にて直筆エッセイの連載が開始されるやいなや「字がきれい!」とその達筆さにも注目が集まった。美文字の理由は「字がきれいに書けないと大人になって恥ずかしい思いをするよ」という祖母の教えで、「小さい時から反復して字を書かされていた」からだ。「それが結果的によかったですね」と感慨深く振り返る。同誌での連載は「色」をテーマとした直筆エッセイ。例えば「金色」を取り上げた回では金色と聞いて思い浮かべたことや、「金剛力士に似ていると言われたことがある」というエピソード、そして好きな海外俳優を綴っており、色だけに囚われない自身にまつわる様々な事柄を文字に起こしている。連載を経て「自分の中に濃く残っているものが浮き彫りになりました。何気ない思い出や生活している中で意識していない感覚みたいなものを掘り起こして文章として成立させる作業だったから、自分の内面的な潜在意識を理解できた」と充実の表情。また「文章を脱線させるのが好き。1つのテーマを与えられてそこから自分なりに派生させていく作業は楽しかったです。人生も思わぬ方向にズレていくほうがいい。脱線した先で道草を食べるのが好きなんですよ。それが文章にも表れているのかな」と話す。これまで掲載された直筆エッセイに加え、撮り下ろし写真とインタビューを収録したオールカラー208ページにわたる『色』(発売中)。自分と向き合った本が1冊にまとまり、「サイン以外で文字を書く機会がほとんどない。直筆の連載はすごくいい機会をいただいた。やっぱり書くことはいいなぁ」としみじみと感謝した。●「いつ若手俳優という認識が外れてもいいように」大河ドラマ初出演となった『麒麟がくる』では、主人公・明智光秀(長谷川博己)のいとこ・左馬助という重要な役どころを熱演。続々と話題作に出演し、今年7月には人気マンガ原作の映画『東京リベンジャーズ』の公開が控えるなどこれからも話題が絶えなそう。順調に思える俳優人生だが、本人は「いつまで若手俳優でいられるかわからない。いつの日か若手俳優だと思われなくなる」と自分自身に警鐘を鳴らす。「演じる役も、求められる芝居スキル、存在感も変わってくるだろうし。そこにこっちから照準を合わせにいくわけではないですが、いつ若手俳優という認識が外れてもいいように地肩は作っておきたい」。ヘアメイク:三宅茜スタイリスト:津野真吾(impiger)衣装:TUNAGI JAPAN、LIDNM、BRAND SELECT
2021年04月20日窪田正孝と宮沢りえが初共演、事なかれ主義の議員秘書と熱意空回り議員候補者の選挙活動の行方を描く社会派コメディ『決戦は日曜日』が2022年に公開されることが決定した。主演を務めるのは数々のヒット映画・ドラマに出演し、2020年NHK連続テレビ小説「エール」で主演を務めた窪田正孝。そつなく仕事をこなすが、いまや政治への熱意はない衆議院議員・川島昌平の私設秘書・谷村勉を演じる。そして、突然父の地盤を引き継ぎ、仕方なく出馬することになった…といいながらも実はやる気満々。世間知らずな令嬢・川島有美を演じるのは、本格的なコメディ映画は初挑戦となる宮沢りえ。初共演の2人は、新鋭監督の脚本に惚れこみ出演を快諾した。脚本・監督を務めるのは、一文字違いでアマチュア・オーケストラのコンサートを開催することになった市役所職員の騒動を描いた王道コメディ『東京ウィンドオーケストラ』、アラフォーの元アイドルたちが再結成のために恥も外聞も捨てて大勝負に出る『ピンカートンに会いにいく』など、オリジナル脚本で次々コメディ作品を世に発表してきた坂下雄一郎。執筆に5年の月日をかけた脚本、そしてこの上ない豪華キャストで選挙活動をコミカル、かつシニカルに描いた新境地に挑む。窪田さんは宮沢さんの印象について、「一緒に芝居するのが本当に刺激的で毎日現場に行くのが楽しみだった」と話し、宮沢さんは「その場の空気を瞬時に読み取って柔軟に対応できる安定感と細やかな事へ目を向けられる心があって、頼もしい方」と称賛する。坂下監督も、この共演を想像以上だったと明かし、「お二人によって鮮やかな人間像が形づくられていった」と話す。「窪田さんが演じる真面目だけど諦念を抱えた秘書、宮沢さんが演じるお嬢様育ちでわがままにも見えるけど芯の通った候補がどうなったか、ぜひ劇場でご覧いただければ」と自信を込める。また、坂下監督は「主人公を候補者本人ではなくその秘書にしたのは、体制に反発しがちな候補者側よりも、保守的な体制側の人間である秘書目線の方が皮肉さが増して面白いのでは」という発想があったと語る。「脚本に何度も改稿を重ねた数年の間、政治に関する様々なニュースが物語に影響をおよぼしました。現代社会を描いた映画というと大げさですが、今の時代を生きる人に、なにかしら思うところのある映画になっているかもとは思っています」と明かしている。合わせて解禁された画像は、議員秘書・谷村(窪田正孝)と二世候補・川島有美(宮沢りえ)を映したもの。自由奔放で、一般常識からちょっとずれた有美を当選させるために奔走する。有美の公示ポスターを前に「まいったな…」と言わんばかりに谷村が頭をかく1枚は、前途多難な選挙戦が待ち受けていることを予感させている。『決戦は日曜日』は2022年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年04月20日リトグリごとLittle Glee Monsterが、4月18日(日)にさいたまスーパーアリーナにてキャリア最大規模となる全国アリーナツアー「Little Glee Monster Arena Tour 2021“Dearest ∞ Future”」のファイナル公演を行った。リトグリは今年1月20日(水)に全49曲を3枚のCDに収録した初のベストアルバム『GRADATI∞N』をリリース。1月27日(水)、28日(木)の東京・日本武道館公演を皮切りに、有観客による全国アリーナツアーをスタートさせた。二度目の緊急事態宣言を受けて広島と仙台の公演はやむなく中止となったが、大阪城ホール、日本ガイシホール、さいたまスーパーアリーナ(全て2デイズ)公演を実現。昨年12月から体調不良のために活動を休止している芹奈が不在の中、かれん、MAYU、manaka、アサヒのメンバー4人で全国アリーナツアーを完走した。ライブはリトグリの歌声やハーモニーの魅力が存分に詰まったエールソング「I BELIEVE」で躍動感たっぷりに幕を開け、CMソングとしてヒットした「世界はあなたに笑いかけている」や「青い風に吹かれて」など、会場に集まった大勢の観客の笑顔とクラップを引き起こす楽曲を続け、ライブならではのオーディエンスとの一体感を生み出した。そして、NHKラグビーテーマソング「ECHO」では右手を高々と掲げて赤く燃える情熱を歌ったあと、アサヒは会場をぐるりと見渡し、「この広さ、感動しますね。しかも、今日はツアーファイナルということで感慨深いです」と語ると、かれんは「皆さんと直接、顔を見ながらライブができる幸せに気づきました」と感謝の気持ちを伝えた。ここから、ファンキーなディスコチューン「Be My Baby」や「Baby Baby」、ラテンビートの妖艶なR&B「move on」や「SPIN」など、洋楽的アプローチにチャレンジした楽曲で年齢や経験を重ねた上で獲得した新たな一面を見せ、全編英語歌詞のダークなエレクトロニカ「Waves」では、生の多重コーラスと深みと激しさを増した歌声で観客を圧倒した。衣装を着替えた後半は振ると音が鳴る“コーレスバルーン”を持って登場。中学生のメンバーもいた頃の初期の楽曲をメドレーで明るく元気にパフォーマンスした後、カラオケ人気の高い「いつかこの涙が」や世界的なアカペラグループのペンタトニックスとコラボした「Dear My Friend」を感情たっぷりに歌い上げた。仲間との出会いや別れ、再会の約束を込めた2曲のバラードに続き、manakaが「新生活で不安を抱えている方もいらっしゃると思いますし、頑張れる日ばかりではないと思います。私たちもそんな日がありましたけど、歩き続けたら、そんな日も大切に思える自分がいるなと、メンバー5人で話していて歌詞を使った曲があります」と語り、メンバー作詞による「足跡」をドラマチックに歌唱。さらに、「STARTING OVER」「青春フォトグラフ」と、この7年間の歩みを振り返りながらも未来に目を向けた楽曲で凛としたハーモニーを響かせ、ベストアルバムに収録された新曲で、「私たち5人と一緒に前を向いて歩いていけたらいいな」(MAYU)という願いを込めた「VIVA」でオーディエンスに感動を誘う歌声を届け、大きな拍手とコーレスバルーンが会場に鳴り響く中でメンバーはステージを後にした。「限られた時間の中、前を向いて笑って生きていたい」アンコールではかれんが「日々、生きていれば、楽しいことや嬉しいことばかりじゃなく、悲しいことやしんどいこともあると思います。でも、私は悪いことの次には、いいことがくるといつも信じています。一度きりの人生、限られた時間の中、下を向くのではなく、前を向いて笑って生きていたいと思ってます」というメッセージを伝え、最後にリリース前の新曲「君といれば」を初披露。観客のペンライトによる満天の星空の下で未来に向けた次の一歩を示し、コロナ禍とメンバー不在という試練と困難を乗り越えた初の全国アリーナツアーは幕を下ろした。なお、2020年より延期となっていた「Little Glee Monster Live Tour 2020 >BRIGHT NEW WORLD<」について全ての会場の公演日程が確定し、追加会場を含む全国30ヵ所全32公演で開催されることが発表となった。本公演は2021年に開催にあたり、タイトルを「Little Glee Monster Live Tour 2020→2021 >BRIGHT NEW WORLD<」とし、振替公演でありながらも、Little Glee Monsterがこの1年間に培ったエネルギーを全国にお届けするホールツアー公演にするとのこと。写真:Yusuke Satou【公演情報】『Little Glee Monster Arena Tour 2021 “Dearest ∞ Future“』4月18日(日) さいたまスーパーアリーナセットリストM1. I BELIEVEM2. 世界はあなたに笑いかけているM3. 青い風に吹かれてM4. ECHOMCM5. Be My BabyM6. Baby BabyM7. move onM8. SPINM9. WavesBAND Inst 「I Feel The Light」M10. メドレー全力REAL LIFEHop Step Jump!Don’t Worry Be HappyM11. いつかこの涙がM12. Dear My FriendMCM13. 足跡M14. STARTING OVERM15. 青春フォトグラフMCM16. VIVAENCOREMCM17. 君といれば (新曲)「Little Glee Monster Live Tour 2020→2021 >BRIGHT NEW WORLD<」【追加会場】9月20日(月・祝) 石川・本多の森ホール11月3日(水・祝) 宮城・仙台サンプラザホール12月17日(金) 福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール【全公演スケジュール】6月28日(月) 愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール6月29日(火) 愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール7月3日(土) 鳥取県 米子コンベンションセンター7月4日(日) 島根県 出雲市民会館7月9日(金) 神奈川県 よこすか芸術劇場7月16日(金) 和歌山県 和歌山県民文化会館 大ホール7月18日(日) 滋賀県 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール7月19日(月・祝) 奈良県 なら100年会館 大ホール8月20日(金) 佐賀県 佐賀市文化会館 大ホール8月21日(土) 長崎県 島原文化会館 大ホール8月23日(月) 熊本県 熊本県立劇場 演劇ホール 大ホール8月25日(水) 宮崎県 宮崎市民文化ホール8月26日(木) 大分県 大分iichikoグランシアタ9月5日(日) 埼玉県 ウェスタ川越 大ホール9月9日(木) 福島県 いわき芸術文化交流館アリオス9月12日(日) 群馬県 ベイシア文化ホール 大ホール9月19日(日) 福井県 フェニックス・プラザ9月20日(月・祝) 石川県 本多の森ホール(※追加公演)10月14日(木) 青森県 弘前市民会館10月15日(金) 秋田県 能代市文化会館10月19日(火) 北海道 カナモトホール(札幌市民ホール)10月21日(木) 北海道 旭川市民文化会館10月31日(日) 沖縄県 沖縄コンベンションセンター劇場棟11月3日(水・祝) 宮城県 仙台サンプラザホール(※追加公演)11月12日(金) 新潟県 長岡市立劇場11月14日(日) 長野県 ホクト文化ホール(長野県県民文化会館)大ホール12月2日(木) 岡山県 岡山シンフォニーホール12月4日(土) 広島県 上野学園ホール12月5日(日) 山口県 周南市文化会館12月17日(金) 福岡県 福岡サンパレス ホテル&ホール(※追加公演)12月20日(月) 大阪府 フェスティバルホール12月21日(火) 大阪府 フェスティバルホール※公演開催にあたり、随時新型コロナウイルスの感染状況を鑑みながら、各自治体の対応方針を元にガイドラインを定め、皆さまに安心してお越しいただけるよう感染予防対策に最善を尽くして参ります。※今後の感染状況及び政府・自治体、並びに業界団体等の対応方針によって、ガイドラインが変更となる可能性もございます。随時本公演特設サイト等でお知らせいたしますので、ご確認をお願いいたします。※振替公演開催の公演を対象とした、チケット払い戻し受付を行います。最後の払い戻し受付となります。期間外の払い戻しはできませんのでご注意ください。詳しくは特設サイトにて:
2021年04月18日名門大学を舞台に日本が抱える問題を描くブラックコメディ『今ここにある危機とぼくの好感度について』に主演する松坂桃李さん。アナウンサーから大学の広報に転身した神崎真を演じる。渡辺あやさんのオリジナルブラックコメディに主演。「真は大変なことから、ことなかれ主義で逃げ続けてきた人。好感度という鎧をつけて立ち回ってきたけれど、転職した大学で不祥事の嵐にひとり放り込まれ、その鎧がいとも簡単に剥がれます。その時に出る情けなさはしっかり出そうと意識して演じました。コメディということで、本人はいたって真面目で必死なのに人には滑稽に見える姿を、共演者のみなさんとバランスをとりながら出せたらとも思いました」脚本は『カーネーション』や『ジョゼと虎と魚たち』などで知られる渡辺あやさんによるオリジナル。そして、出演者には松重豊さん、國村隼さんら、錚々たる役者がずらり。「時世を切り取る鋭い観察眼でもって書かれた渡辺さんの脚本の強さがあってこそ、これだけのキャストが集まったと思いますね。会議室に一堂に会するシーンがあるんですが、みなさん本気で演じて、本気でふざけるんです。真面目に、コミカルに、絶妙なバランスでのお芝居を真っ向から受けられることは、今回主演という立ち位置でやらせてもらったからこそ味わえた贅沢でした」また、「聞くだけでワクワクする」というユニークなタイトルには、ある想像を巡らしている。「渡辺さんが僕の仕事モードな振る舞いを見て、お考えになったのかもしれません。というのも、所属するトップコートの社訓が“クリーンな品とポップさ”なんですけど、僕には初対面の方とお会いする時に、その2つを徹底して意識する癖がついてるんです。渡辺さんがそこを見抜いてタイトルをお考えになり、真のキャラにも取り入れたら面白いと思ったのではないかと。答え合わせはしていないので、想像ですけどね」芸能界にいる以上、意識せざるを得ない好感度。どう考えている?「CMもやらせていただいてますし、常日頃気にしています(笑)。実際、日本の芸能界は好感度に支えられている面も大きいと感じますね。たとえばハリウッドスターは選挙で支持する候補者を明言しますけど、日本では『これを言ったら、こうなるだろうな』という結果が発言に常にくっついてくるというか。かといって、海外の見様見真似で好き放題言うのも違うと思うんです。その国それぞれの宗教や文化があり、国民性も異なりますから。ただ、もう少し日本に風が通るようになるといいなと。エンターテインメントも、見てくださる方の心に風を通したり、癒したりするものであってほしい。僕は、作品の意図や本質をそのまま届けることも役者の仕事だと思っています。なので、ネットのコメントに左右されて、本質から外れることは避けたいんです。そのためにもテレビドラマが前に全部撮り終えられるフォーマットで作れるといいですね」『今ここにある危機とぼくの好感度について』元局アナの知名度とキャリア、そして抜かりなさを買われ、大学の広報職に就いた神崎真。転職先で研究不正疑惑やテロ予告など次々と問題が勃発。何とか言い逃れようとするが、クセの強い上司や正義感に溢れる新聞部の学生たちに振り回されてしまう。『今ここにある危機とぼくの好感度について』4月24日より毎週土曜21:00~NHK総合にて放送。まつざか・とおり1988年10月17日生まれ。神奈川県出身。2009年、『侍戦隊シンケンジャー』主演で俳優デビュー。’19年、『新聞記者』で第43回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。公開待機作に『いのちの停車場』『孤狼の血 LEVEL2』など。EX『あのときキスしておけば』が4月30日スタート。※『anan』2021年4月21日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・TAKAFUMI KAWASAKI(MILD)ヘア&メイク・髙橋幸一(Nestation)インタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2021年04月18日元SMAPで俳優の草なぎ剛が16日、YouTube公式チャンネル『ユーチューバー 草なぎチャンネル』の動画「日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞&最優秀作品賞を受賞しました!本当にありがとうございます!【ミッドナイトスワン】」に出演。先月19日の第44回日本アカデミー賞授賞式を振り返り、俳優・吉沢亮について語った。『ミッドナイトスワン』が最優秀作品賞に輝き、自身も最優秀主演男優賞を受賞したことを受け、「本当にみなさん、ありがとうございます」と感謝した草なぎ。授賞式に緊張しつつも、「こういうYouTubeの部屋とは違って刺激的な空気を吸うのはすごく大事」と実感したという。また、大河ドラマ『青天を衝け』で共演中の吉沢亮もプレゼンターとして参加していたことから、「会場に吉沢亮くんもいてくれて。すごい安心したの。最近会って、知ってる人がいてくれると思って」「亮くんにも感謝」と心の拠り所となった様子。「亮くんともこれからすごくシーンが増えて来て。今、NHKで撮影していて。合間とかでめちゃくちゃ話すわけではないんですけど、すごいセリフがお互いにどんどんあったりするので、空気がすごく良くできあがってきていると思う」と関係性は作品にも反映されているようで、「お芝居をしていて亮くんからすごく伝わって来るものがある」と称賛の言葉を送っていた。
2021年04月18日「最後の将軍ということで特別な思いはあります。物事の始まりってすごくどきどきわくわくするんですけど、最後に終わらせるのはどういう感じなのかなと思って、そこに興味を持ちました」大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合・毎週日曜20時〜)の徳川慶喜役のオファーを受けたときの感想をそう話す草なぎ剛さん(46)。何を考えているのか表情から読み取れない草なぎさん演じる慶喜は、ハマリ役ともっぱらの評判だ。「とても恐縮です。本当に何も考えないでやっているので(笑)。最初の打ち合わせで演出の黒崎監督と、つかみどころのない感じがいいんじゃないかと話し合いました。でもそれがのちに、大きな器を持つ人間に見えるようになればいいなと。面白い役どころだと思っています」そしてもうひとつ、慶喜と顔がそっくり!?とSNS上で話題になっている。「なんか似ていると思った。ツイートであげてくれている人がいて、似てるなぁと。メークさんが似て見えるようにしてくれているのかも(笑)」渋沢栄一を演じる吉沢亮(27)とは初共演になるそう。「とてもピュア。純粋なオーラが漂っていて、体もスマートなのかなと思ったんですけど、体幹がしっかりしている。あふれ出るエネルギーはまさしく栄一にぴったりだなと思っています」慶喜と栄一が今後どう出会い、関係を築いていき世を変えていくのか、草なぎさんの名演とともに楽しみにしていきたい!「女性自身」2021年4月27日号 掲載
2021年04月18日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「Girls2(ガールズガールズ)」です。朝のキッズ向けバラエティ番組『おはスタ』でGirls2のメンバーと共演しています。共演をきっかけに、すっかりGirls2にハマってしまいました。僕がレギュラーを務める火曜日は、クレア(増田來亜)ちゃん(注:3月におはガールを卒業)とキラ(山口綺羅)ちゃんが出演しているので、まず、この2人のことを覚えました。Girls2ヤバない!?と気付いたのは、この2人の名前さえ覚えていない当時のことです。番組内で2人がグッモーダンスというダンスを踊ってくれるのですが、それがうますぎて何この子たち!?と思ったのが最初の衝撃。それまでは、まあかわいい女の子たちを集めたアイドルグループなんだろうな、くらいの認識でしたが、キレキレのパフォーマンスに圧倒されてしまいました。それで、気になってGirls2のことをちゃんと調べたら、彼女たちはEXILEなどを輩出するLDHのダンススクールで学んだ、本格的なガールズ・パフォーマンスグループなんだということを知りました。そこからMVを見たり、メンバーの顔と名前をしっかり覚えたりして、彼女たちのダンスをめちゃくちゃ堪能しています。(石井)蘭ちゃんの筋肉をはじいて踊る、ポッピンとかめっちゃすごいので、ぜひみなさんにも見ていただきたいです。彼女たちの活動で素晴らしいなと思うのは、支持層が小・中学生、もっと言えば幼稚園や保育園に通う女の子たちだということ。幼い子どもたちの憧れの存在なんですよね。『おはスタ』のようなキッズ番組に出演しているのもそうですし、全員が、悪と戦う変身ヒロイングループの活躍を描く『ガールズ×戦士シリーズ』にも出演している。NHK EテレでEXILEのUSAさんとTETSUYAさんらがやっている、キッズ向けダンス番組『Eダンスアカデミー』にも出ています。ダンスが体育の必修科目となった今の子どもたちにとってダンスが踊れることってすごく大事で、できたらかっこいいこと。そこをちゃんと押さえて、子どもたちの憧れとなる元気で明るいロールモデルを生み出している事務所の方針も半端ないな、と思います。また、彼女たちが自分より幼い子どもたちの憧れとなっていることに誇りを持って活動しているのが近くで見ていて分かるので、それも素晴らしいと思います。自分たちもまだティーンエイジャーなのにすごい夢を与えている。めちゃくちゃかっこいいです、Girls2!おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。5/26に約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』をリリースする。※『anan』2021年4月21日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年04月17日兄の連れてきた婚約者は…
いきすぎた自然派ママがこわい
義父母がシンドイんです!