【持続可能な恋ですか? 第8話 感想】自分にとっての人生の優先順位とは?
キーワードとなるこの『新しい世界』。
前回でも、晴太と杏花の出会いが二人の世界を広げていると強く感じたが、誰かと関わることで知らなかった自分を知ることになる。
出会いは、自分らしさを知るきっかけにもなるのだ。
しかし、自分らしさが何かを探し続けていると、やがて『自分』という檻を無意識に作ってしまい、その中でもがき、行く先を見失ってしまうこともあるのだ。
MIKAKO(ゆりやんレトリィバァ)が言う「自分らしさなんて探してたら、不幸になる」の不幸とは、まさに行く果てだ。
杏花も、仕事を優先させて、恋もする…自分らしく生きるのなら、結婚は難しいと考えたからこそ、「お互い二番で」という晴太とのルールを決めた。しかし、無理をしない日々の中には『無理』が隠されている。
持続を追い求めるあまり、持続させるのに疲れるという矛盾が起きている。
二人はどうでもいい話題でも沢山笑い合っていたが、いつしか仕事の邪魔か、虹朗の世話で大変か…と考え、気軽に話せなくなっていた。
2人で決めたルールが破られた出来事
ある日、独立へ向けた話し合いをしていた杏花のもとに晴太から電話がかかる。
「熱を出した虹朗を仕事で遠い場所にいる自分に代わって迎えに行ってほしい」