第94回アカデミー賞授賞式が3月28日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『ウエスト・サイド・ストーリー』のアリアナ・デボーズが助演女優賞を初受賞した。1961年に公開され、第34回アカデミー賞で10部門に輝いたミュージカル映画の金字塔『ウエスト・サイド物語』をスティーブン・スピルバーグ監督が再映画化した。デボーズが演じたのはヒロイン・マリアの兄のベルナルドの恋人、アニータ。マリアにとっては親友であり、姉のような存在で、敵対グループの元リーダー・トニーと恋に落ちたマリアを心配しながらも、同じ女性として理解を示すという役どころだ。ブロードウェイで活躍した経験を発揮し、本作では『ウエスト・サイト物語』で同じ助演女優賞に輝いた、“元祖”アニータ役のリタ・モレノも絶賛する演技とダンスを披露。特に「アメリカにおける自由と不平等」を男女の掛け合いで歌う名曲「America(アメリカ)」では、抜群の歌唱力とダンスで圧倒的な存在感を放った。オスカー前哨戦のゴールデングローブ賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、ラスベガス映画批評家協会、全米俳優協会賞などで助演女優賞を受賞。ジュディ・デンチ(『ベルファスト』)、キルステン・ダンスト(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)ら実力派がノミネートに名を連ねた同賞を制した。信じられません。(トロフォーを掲げながら)これは何でしょう?(自身が演じた)アニータが、アメリカに居続けたいと思う理由が理解できる。こんな世界ですけど、夢は叶うし、勇気を得られるもの。感謝したい人を挙げると、きりがありませんが、すばらしい皆さんに引き上げてもらいました。スティーブン・スピルバーグ監督、(『ウエスト・サイド物語』でアニータを演じた)リタ・モレノもインスピレーションを与えてくれました。(性別、人種、性的指向など自身の出自を語りながら)もしご自身のアイデンティティに疑問を持つことがあるとしても、、誰でも必ず居場所はあります。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ウエスト・サイド・ストーリー 2022年2月11日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2022年03月28日カンヌ映画祭の脚本賞や日本アカデミーの作品賞など、国内外で数々の賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』。米アカデミー賞の脚色賞など4部門でノミネートもされており、注目が高まっている。筆者は、この映画について、何度も文章を書いたり、また監督と対談する機会にも恵まれたりして、語るべきことは語りつくしたと思っていた。しかし、初めて見てから半年以上経った今になっても、こういう見方もできるのではないか、ということがまだ出てくる。本作は、俳優でもあり演出家でもある家福悠介(西島秀俊)の妻の音(霧島れいか)が急死したところから始まる。数年後、家福は国際演劇祭の仕事で広島に向かい、渡利みさき(三浦透子)という運転手と出会う。彼がそこで手掛ける舞台「ワーニャ伯父さん」のオーディションには、生前、妻が関係を持っていた俳優の高槻耕史(岡田将生)が現れるのだった。当初はこの映画のテーマは、主人公の家福が、音を失ったあと、どのように自分の内面と向き合い、再生していくかを描いたものだと思っていた。家福は、再生することを最短距離で探すのではなく、毎日、車の中で音が吹き込んだテープに対して、何度も何度も同じセリフを繰り返したり、みさきの運転で、毎日、同じ稽古場に通い、そこで演出をしたりする中でひとつの呼吸を掴んだりする中で徐々に再生に向かうのである。対して、何をしても器用で、瞬発力も感受性もあり、何かをすぐに把握できてしまう高槻。彼は、家福のように反覆をすることを受け付けず、何度も何度も単調なトーンでセリフを読み込む稽古に疑問を持ち、直情的すぎるばかりに負の感情も抑えきれないという面で、家福と対照的である。単調だけれども「生」を選ぶ家福と、激しさが「死」と隣り合わせのようになっている高槻のコントラストが際立っていた。しかし、今になって映画について考えていると、家福には、「老い」ということも重ねられているように感じられる。それは、彼が自動車事故にあい、精密検査を受けたことで緑内障を患っていることがわかるところからもうかがえる。緑内障は高齢者に多い目の病気で、点眼薬を毎日使えば、進行を抑えることができる。ここでも、単調でも同じことを繰り返すというキーワードが出てくるのだ。その後も家福は数年の間は愛車のサーブの運転を続けていたが、広島での演劇の仕事をきっかけにサーブの後部席に乗ることになり、みさきに運転を任せることになる(みさきも、毎日、淡々と正確な運転を繰り返す人物である)。やがて家福は、音のことを巡って高槻に感情を揺るがされ、みさきと対話をしたいと思い、助手席に座り、そして最後にはサーブを手放すのだった。タイトルに『ドライブ・マイ・カー』とついているのに、その車が家福のものですらなくなるのは、どういうことなのかと思ったが、車をドライブするということは、主体性を意味していると考えれば、家福は、徐々に主体性というものを受け渡し、そしてそこからいなくなってしまうとも考えられる。そのとき、同じ入れ物であるという意味で、車は肉体に似ている。この映画が「老い」をテーマのひとつにしているとすれば、人間の体も、日々、乗りこなし、「老い」とともに、誰かに委ねたり、手放さないといけないものなのではないか。手放すその日を迎えるまでは、衰え行く体とつきあうと言う意味においても、愛するものを失ったりして、思うように動かせなくなっていく心と向き合い、ときには悲しみやままならなさを受け入れていくという意味においても、淡々と日々のメンテナンスをしていかなければならない。「老い」を受け止めるということは、自分に過度な自信があったり、過度に力があると思っていればいるほど、耐えがたく受け入れがたいことだろう。人によっては、「老いる」ということにつきまとう「弱さ」を受け入れられないかもしれない。その受け入れがたさと、人に「弱さ」をさらけ出したくないという思いから、力を誇示しようとして暴力的になってしまう可能性だってある。それは、戦争にだってつながりかねないことでもある。本作は、冒頭でも書いた通り、28日に発表となるアメリカのアカデミー賞で4部門でノミネートされている。同賞は、年々、ラブ・ストーリーであろうが、コメディであろうが、スペクタクルであろうが、文芸作品であろうが、表層のストーリーの巧みさにうならされるだけでなく、現在、世の中に横たわっている問題点に重ね合わせてくれるような作品が数多くノミネートされているように思う。この映画のそうしたところが日本初の作品賞、脚色賞、監督賞、国際長編映画賞にノミネートされた所以ではないだろうか。(text:西森路代)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2022年03月24日今月27日に開催される第94回アカデミー賞授賞式に、ウクライナのゼレンスキー大統領が登場するかもしれない。レジーナ・ホール、ワンダ・サイクスと共に授賞式の共同ホストを務めるコメディアンのエイミー・シューマーが、21日に放送されたドリュー・バリモアのトークショーにリモートでゲスト出演。番組の中でシューマーは、ロシアの侵攻を受けているウクライナのゼレンスキー大統領に、衛星中継もしくは録画でメッセージを伝えてもらうことを考えていると明かしたのだ。「どんな授賞式にするのか、今の時点でどんな風に考えているの?」とバリモアに質問されたシューマーは、言葉を選びながらこう語り始めた。「『これ(授賞式)は息抜きの時間だ、人々に今起こっていることを忘れさせて、ただ普通に夜を過ごしたい』という圧力はたしかにあると思う。でも、このショーは、とても注目されているからこそ、必要なことを伝えられるまたとない機会だと思うの。現状にスポットをあてるジョークはいくつかあるけど、あまりにもひどいことが起こりすぎているから、どれを取り上げるべきなのか、判断が難しいのよ」そう前置きし、シューマーはこう続けた。「だから私、ゼレンスキーに出てもらえないか、って思ってるの。衛星中継か、録画した映像か……だって、本当にめちゃめちゃ見てもらえるから。私、この話をすることに何のためらいもないけれど、ショーをプロデュースするのは私じゃないからね」調整中であることを窺わせる彼女の発言だったが、シューマーの思いを聞いたバリモアは、「もう!そんなあなただから大好きなのよ!」と賛辞を送った。
2022年03月22日各国の映画祭を席巻、第94回アカデミー賞脚本賞・国際長編映画賞ノミネートの話題作、7月1日公開 『The Worst Person In The World(原題)』の邦題が『わたしは最悪。』に決定し、シーン写真が3点解禁となった。本作は、『テルマ』『母の残像』などのノルウェーの奇才ヨアキム・トリアー監督の最新作。映画初主演のレナーテ・レインスヴェの熱演も大いに話題となり、カンヌ国際映画祭では女優賞を受賞した注目作だ。今回新たに解禁されたのは、主人公ユリアが恋人アクセルに隠れて別の男性と楽しむ様子や、打って変わって華やかなパーティで着飾った姿、オフモードで湖畔で佇む様子などのシーン写真3点。いずれも<ユリヤの日常>を切り取ったものだ。時に自己嫌悪に陥り、周りを傷つけながらも、自分の気持ちに正直に人生の選択をしていくユリア。その姿に全世界から共感の声が続々とあがっている。レナーテは、奔放でありながらも、その年代特有の女性が持つ繊細な心の機微と葛藤を、大胆かつ繊細な表現力で見事に演じ切った。本作の監督ヨアキム・トリアーは、「この映画を作るきっかけは、レナーテだった。彼女の舞台での演技に魅了され、主演を務めたことのなかった彼女のために脚本を書いた。主人公のキャラクター造形、複雑な心境を作っていくうえで、彼女に助けられたことが沢山ある。人間ドラマ、コメディなどたくみに演じられる素晴らしい才能を持っている、今一番の女優だと思う」と、レナーテの演技を絶賛している。『わたしは最悪。』は7月1日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2022年03月22日マーク・ライランスが、今年のアカデミー賞授賞式には「出席しない」という。今年のアカデミー賞に自身はノミネートされていないものの、メインキャストの一人で大金持ちのピーター・イッシャーウェルを演じた『ドント・ルック・アップ』が、作品賞など4部門の候補となっている。また、マークは2015年に公開された『ブリッジ・オブ・スパイ』で助演男優賞を受賞しているアカデミー賞俳優の一人だ。マークは、「RadioTimes」誌に、「賞というのは、最高に素晴らしいものやすごく刺激を与えるもの(映画)の重要な印になるとは思わないんです。祝福してもらえるのはいいことだとは思いますが」と賞レースにあまり意味を見出していないことを示唆。「今年は行かないですね。正直に言うと、オスカーって本当にすごく退屈ですから」と語った。そんなわけで、自身が獲得したオスカー像にもあまり興味がないようだ。「そういうものに関して、これ見よがしにするのは好きじゃないので、(オスカー像は)長いこと箱に入ったままでした。いまは棚の中にあるんじゃないかな」と、目立つように飾るようなことはしていないと明かした。第94回アカデミー賞授賞式は3月27日(現地時間)に開催される。(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflix映画】ドント・ルック・アップ 2021年12月10日より公開、12月24日よりNetflixにて配信
2022年03月16日監督組合賞(DGA)が発表された。劇場用長編映画賞を受賞したのは、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のジェーン・カンピオン。この受賞で、カンピオンのオスカー監督賞受賞は、より確かなものになった。1949年から昨年までの間に、DGAの結果とオスカー監督部門の結果が一致しなかったことは7回しかない。劇場用映画初監督賞の受賞者は、『ロスト・ドーター』のマギー・ギレンホール。ドラマシリーズ部門は『メディア王〜華麗なる一族〜』のマーク・マイロード、コメディシリーズ部門は『Hacks』のルチア・アニエロ」、テレビ用映画またはミニシリーズ部門は『地下鉄道〜自由への旅路〜』のバリー・ジェンキンスが受賞した。『パワー・オブ・ザ・ドッグ』Netflixで配信中文=猿渡由紀
2022年03月14日13日(現地時間)、英国アカデミー賞(BAFTA)授賞式が開催された。作品賞はジェーン・カンピオン監督の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』。カンピオン監督は、全米監督協会賞で監督賞を受賞してから、24時間経たずして、英国アカデミー賞でも監督賞を受賞する快挙。Netflix映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』日本からは濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が非英語映画賞を受賞。受賞スピーチで「非英語映画賞のカテゴリーには、とても素晴らしい映画がたくさんあります。この映画に限らず、映画には言語や国境を超える力があります」と力強く語った。同作は、3月27日に行われるアカデミー賞で、脚色賞、国際長編映画賞、監督賞、作品賞の4部門の候補となっている。これまでにゴールデングローブ賞(非英語映画賞)、ボストン映画批評家協会賞(作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞)などすでに数々の賞を受賞している作品。主な受賞結果は以下の通り。作品賞『パワー・オブ・ザ・ドッグ』監督賞ジェーン・カンピオン(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)非英語映画賞『ドライブ・マイ・カー』(日本)主演女優賞ジョアンナ・スキャンラン『アフター・ラヴ』主演男優賞ウィル・スミス 『ドリームプラン』助演女優賞アリアナ・デボーズ 『ウエスト・サイド・ストーリー』助演男優賞トロイ・コッツァー『Coda コーダ あいのうた』英国作品賞『ベルファスト』(ケネス・ブラナー監督)オリジナル脚本賞『リコリス・ピザ』脚色賞『コーダ あいのうた』(Hiromi Kaku)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2022年03月14日第45回日本アカデミー賞の授賞式が11日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。授賞式では、前年度に『MOTHER マザー』で最優秀主演女優賞を受賞した長澤まさみが司会を務めた。同賞では受賞者たちへ副賞としてブルガリの時計が贈られ、授賞式に先立ち開催された記者発表でも長澤がブルガリのジュエリーをまとって登場していた。授賞式でも輝くジュエリーを身につけた長澤。イヤリングはセルペンティ(21,945,000円 ※予定価格)、リングは両手にそれぞれセルペンティ ヴァイパー(3,872,000円)、セルペンティ ヴァイパー(14,630,000円 ※予定価格)と総額は約4,000万円となった。また草笛光子の身につけたネックレスは予定価格29,260,000円(セルペンティ)、イヤリングは予定価格10,241,000円(セルペンティ)、ブレスレッドは5,951.000円(セルペンティ ヴァイパー)、リングは1,331,000円(セルペンティ ヴァイパー)と、総額は約4,700万円に。有村架純はイヤリング(セルペンティ 1,485,000円)、清原果耶はイヤリング(ディーヴァ ドリーム 2,904,000円)&リング(フィオレヴァー 691,900円)、吉川愛はイヤリング(セルペンティ ヴァイパー 979,000円)&ブレスレッド(セルペンティ ヴァイパー 1,045,000円)&リング(セルペンティ ヴァイパー 583,000円)と華やかな装いを見せた。さらに天海祐希はFENDIのパンツスーツとシューズで登場し、SNSでも「イケメンすぎる」と話題に。広瀬すずはドレス・シューズ共にLOUIS VUITTONで決めていた。■「第45回日本アカデミー賞」最優秀賞受賞リスト作品賞…『ドライブ・マイ・カー』監督賞…濱口竜介(『ドライブ・マイ・カー』)脚本賞…濱口竜介/大江崇允(『ドライブ・マイ・カー 』)主演男優賞…西島秀俊(『ドライブ・マイ・カー 』)主演女優賞…有村架純(『花束みたいな恋をした』)助演男優賞…鈴木亮平(『孤狼の血 LEVEL2』)助演女優賞…清原果耶 (『護られなかった者たちへ』)音楽賞…岩崎太整/Ludvig Forssell /坂東祐大(『竜とそばかすの姫』)撮影賞…四宮秀俊(『ドライブ・マイ・カー 』)照明賞…高井大樹(『ドライブ・マイ・カー 』)美術賞…原田哲男(『燃えよ剣』)録音賞…伊豆田廉明/野村みき(『ドライブ・マイ・カー 』)編集賞…山崎梓(『ドライブ・マイ・カー 』)アニメーション作品賞…『シン・エヴァンゲリオン劇場版』外国作品賞…『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』新人俳優賞…今田美桜(『東京リベンジャーズ』)、西野七瀬(『孤狼の血 LEVEL2』)、三浦透子(『ドライブ・マイ・カー』)、吉川愛(『ハニーレモンソーダ』)、磯村勇斗(『ヤクザと家族 The Family』、劇場版『きのう何食べた?』)、尾上右近(『燃えよ剣』)、宮沢氷魚(『騙し絵の牙』)、Fukase(『キャラクター』)話題賞 作品部門…『シン・エヴァンゲリオン劇場版』話題賞 俳優部門…菅田将暉(『花束みたいな恋をした』)(C)東京写真記者協会
2022年03月12日第45回日本アカデミー賞の授賞式が11日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。前年度に『MOTHER マザー』で最優秀主演女優賞を受賞した長澤が、今回初司会を務めることになり「緊張しています」と自己申告。優秀主演男優賞を受賞して登壇した堤真一は、司会側にいる長澤を「なんか、不思議ですよね」と見やり、「噛んでるし」とツッコミ。実はそれまでに何回か噛んでいた長澤について、一緒に司会を務めていた羽鳥慎一アナは「噛む度に、ニヤッと見てくる。もう、ちょっと疲れてますよね」と指摘し、長澤は「疲れてはいないです! ここにいるみなさんが優しい方々ばかりなので、きっといい話が聞けるんだろうなと楽しみにしております」と苦笑する。また、優秀主演男優賞の俳優陣が登場した時には、佐藤健が作品について思いを話した後に沈黙が生まれる。「あっすみません!」と謝る長澤を、羽鳥アナが「聴き入っちゃいましたね」とフォローし、佐藤は「ナイスフォローですね。ぼーっとしてたとかじゃなくて、聴き入ってたんですよね」とニヤリ。長澤は佐藤について「国際映画祭でご一緒したことがありまして、各国の俳優さんから身体能力の高さも絶賛されていて、どの役を演じていても自分を更新している人だなと思います」と紹介し、「ちゃんと話を聞いてますよ!」とアピールしていた。■「第45回日本アカデミー賞」最優秀賞受賞リスト作品賞…『ドライブ・マイ・カー』監督賞…濱口竜介(『ドライブ・マイ・カー』)脚本賞…濱口竜介/大江崇允(『ドライブ・マイ・カー 』)主演男優賞…西島秀俊(『ドライブ・マイ・カー 』)主演女優賞…有村架純(『花束みたいな恋をした』)助演男優賞…鈴木亮平(『孤狼の血 LEVEL2』)助演女優賞…清原果耶 (『護られなかった者たちへ』)音楽賞…岩崎太整/Ludvig Forssell /坂東祐大(『竜とそばかすの姫』)撮影賞…四宮秀俊(『ドライブ・マイ・カー 』)照明賞…高井大樹(『ドライブ・マイ・カー 』)美術賞…原田哲男(『燃えよ剣』)録音賞…伊豆田廉明/野村みき(『ドライブ・マイ・カー 』)編集賞…山崎梓(『ドライブ・マイ・カー 』)アニメーション作品賞…『シン・エヴァンゲリオン劇場版』外国作品賞…『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』新人俳優賞…今田美桜(『東京リベンジャーズ』)、西野七瀬(『孤狼の血 LEVEL2』)、三浦透子(『ドライブ・マイ・カー』)、吉川愛(『ハニーレモンソーダ』)、磯村勇斗(『ヤクザと家族 The Family』、劇場版『きのう何食べた?』)、尾上右近(『燃えよ剣』)、宮沢氷魚(『騙し絵の牙』)、Fukase(『キャラクター』)話題賞 作品部門…『シン・エヴァンゲリオン劇場版』話題賞 俳優部門…菅田将暉(『花束みたいな恋をした』)(C)東京写真記者協会
2022年03月11日第45回日本アカデミー賞の授賞式が11日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。映画『ドライブ・マイ・カー』が作品賞、監督賞(濱口竜介監督)、主演男優賞(西島秀俊)に加え、脚本賞、撮影賞、照明賞、録音賞、編集賞と8冠を達成した。最優秀主演男優賞に輝いた西島は「本当にこの賞はみんなでとった賞だと思っています」と感謝。「今、世界が混乱していて、色々なつながりが切れている中、今日が3月11日ということで、東日本大震災から11年経ちました。人とのつながり、魂の再生の物語が、賞をいただいたことは何か大きな意味があるのではないかと思っています」と語る。「これからも人生、人に寄り添う希望を持つような素晴らしい作品に参加したいと思っています。日本映画のために身を捧げたいと思っています」と熱い思いを伝えた。濱口監督は「ふらふらしますね」と言いながら、「今日は3月11日で、11年前に地震があり、津波があり、原発事故がありました。私は震災が起きてから2年ほど酒井耕という人と共同監督でドキュメンタリー(『東北記録映画三部作』)を作っていました。それは主に津波の被害に遭われた方たちのインタビューをするものだったんですけれども、皆さんが示してくださった力強い生きる姿というものがあって、こういう生命力を自分は捉えていきたいと、その時思いました。そのことが今、自分の監督をする基盤になっていると思います」と振り返る。「ほんの少しでも良い社会にするとか良い世界にするというと大げさですが、今この場所からしか始まらないんだと思っています。皆さんは一緒に映画を作る、今の仲間であって、おそらく未来の仲間なんだと感じています」と会場の映画関係者にもメッセージを贈った。世界中でも評価される同作について、西島は改めて「世界の大きな波みたいなものなのかなと思っています。とにかく平和が訪れるように、人々がまた心の絆を取り戻せるように祈っています」と語る。「この作品が希望の光になる。必要なのは耳を傾けるということだと伝えているのかなと思っています。本当に今日は3月11日ということで、未だに苦労されている方、世界でいろいろ大変な思いをされている方に心を寄せながら、今後もやっていきたいと思います」と決意を表した。■「第45回日本アカデミー賞」最優秀賞受賞リスト作品賞…『ドライブ・マイ・カー』監督賞…濱口竜介(『ドライブ・マイ・カー』)脚本賞…濱口竜介/大江崇允(『ドライブ・マイ・カー 』)主演男優賞…西島秀俊(『ドライブ・マイ・カー 』)主演女優賞…有村架純(『花束みたいな恋をした』)助演男優賞…鈴木亮平(『孤狼の血 LEVEL2』)助演女優賞…清原果耶 (『護られなかった者たちへ』)音楽賞…岩崎太整/Ludvig Forssell /坂東祐大(『竜とそばかすの姫』)撮影賞…四宮秀俊(『ドライブ・マイ・カー 』)照明賞…高井大樹(『ドライブ・マイ・カー 』)美術賞…原田哲男(『燃えよ剣』)録音賞…伊豆田廉明/野村みき(『ドライブ・マイ・カー 』)編集賞…山崎梓(『ドライブ・マイ・カー 』)アニメーション作品賞…『シン・エヴァンゲリオン劇場版』外国作品賞…『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』新人俳優賞…今田美桜(『東京リベンジャーズ』)、西野七瀬(『孤狼の血 LEVEL2』)、三浦透子(『ドライブ・マイ・カー』)、吉川愛(『ハニーレモンソーダ』)、磯村勇斗(『ヤクザと家族 The Family』、劇場版『きのう何食べた?』)、尾上右近(『燃えよ剣』)、宮沢氷魚(『騙し絵の牙』)、Fukase(『キャラクター』)話題賞 作品部門…『シン・エヴァンゲリオン劇場版』話題賞 俳優部門…菅田将暉(『花束みたいな恋をした』)(C)東京写真記者協会
2022年03月11日第45回日本アカデミー賞の授賞式が3月11日、東京・グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで行われ、村上春樹氏の同名短編小説を映画化した『ドライブ・マイ・カー』が最優秀作品賞を受賞した。同作は最優秀監督賞(濱口竜介)、最優秀主演男優賞(西島秀俊)、最優秀脚本賞(濱口竜介/大江崇允)など8部門に輝き、圧倒的な存在感を示した。現地時間27日に開催を控える第94回アカデミー賞では、日本映画として初めて作品賞候補となった本作。関連行事に出席するため、渡米中の山本晃久プロデューサーに代わり、最優秀作品賞のブロンズを受け取った濱口監督は、関係者に対して感謝の言葉。また、最優秀監督賞を受賞した際には、かつて自身が東日本大震災の被災者を取材したドキュメンタリー映画に言及し「さまざまな被害に遭われた方々が示してくださった、力強く生きる姿が今、監督をしている自分の基盤になっている。当時お話を聞いた方々に、お礼を伝えたい」としみじみ語った。最優秀主演男優賞に輝いた西島秀俊は、プレゼンターの草なぎ剛からブロンズを受け取り「驚いています。皆さんの力でいただいた賞なので、感謝しております」と喜びを分かち合った。また、昨今の世界情勢や発生から11年目を迎えた東日本大震災に思いを馳せ、「いろいろな繫がりが切れているなか、人との繫がり、魂の再生の物語が今日こうやって賞をいただいたのは、何か意味があるのではないかと思っています」と神妙な面持ち。「これからも人と寄り添う、希望を持てるような作品に参加したい。日本映画のために、身を捧げたいと思います」と決意を新たにした。最優秀主演女優賞を受賞したのは、『花束みたいな恋をした』の有村架純。共演経験があり、この日の司会を務めた長澤まさみからブロンズを受け取った。「私が作品に対してできることは、本当に少ないし限られている。一体どんな影響が与えられるのか、常々不安もある」と心境を明かし、「幾度となく背中を押してくれたのは、これまで出会った方々がくれた言葉たちでした。その方々がいたから、好きな芝居を続けることができたと思っております」と感謝の言葉。「これからも思いやりをもって芝居、現場、人に対して誠実に向き合い続けたい。一緒に戦ってくれる仲間を大切にし、精進したい」とさらなる飛躍を誓っていた。『護られなかった者たちへ』で最優秀助演女優賞を手にした清原果耶は「受賞させていただけるとは微塵も思っていなかったので、本当にびっくりです」と驚きを口にし、「名誉ある賞をいただき、うれしく思います。ありがとうございます」と関係者に感謝の意。「作品、そして(自身が演じた)円山幹子という役柄を通して、みんなが報われるような世の中になればいいなと思いながら演じていた」と振り返り、「俳優として、映画を愛する人間として成長できるように、これからも精進してまいります」と決意を新たにしていた。また、鈴木亮平が『孤狼の血 LEVEL2』で最優秀助演男優賞を受賞し「自分ひとりでは決していただけるものではない。感謝したい人だらけ」と挨拶し、「今回の現場は、前作の主演だった役所広司さんがいないというプレッシャーとの戦いでしたし、いい緊張感あふれる映画に仕上がった」。さらに映画好きだった幼少期、デビューからの俳優人生を振り返り「本当にたくさんの人に迷惑をおかけし、助けていただき、ひとつの評価をいただいた。今夜は皆さんの顔を思い出しながら、(手にした)ブロンズと夜を過ごしたい」と喜びを噛みしめた。第45回日本アカデミー賞は、東京地区の映画館休業・時短営業などを考慮し、以下の期間に公開初日を迎えた作品について今回に限り特別措置を実施。2021年4月16日~5月31日に公開された作品は東京地区に限らず2週間以上(1日の回数や同一劇場を問わず)上映された作品、6月1日~9月31日に公開された作品は東京地区の同一劇場で1日3回1週間上映し、2週間以上連続して上映された作品がそれぞれ対象とした。▽受賞作品/受賞者リスト最優秀作品賞:『ドライブ・マイ・カー』最優秀監督賞:濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』最優秀主演男優賞:西島秀俊『ドライブ・マイ・カー』最優秀主演女優賞:有村架純『花束みたいな恋をした』最優秀助演男優賞:鈴木亮平『孤狼の血 LEVEL2』最優秀助演女優賞:清原果耶『護られなかった者たちへ』最優秀脚本賞:濱口竜介/大江崇允『ドライブ・マイ・カー』最優秀撮影賞:『ドライブ・マイ・カー』最優秀照明賞:『ドライブ・マイ・カー』最優秀美術賞:『燃えよ剣』最優秀録音賞:『ドライブ・マイ・カー』最優秀編集賞:『ドライブ・マイ・カー』最優秀音楽賞:『竜とそばかすの姫』最優秀外国作品賞:『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』最優秀アニメーション作品賞:『シン・エヴァンゲリオン劇場版』新人俳優賞:今田美桜、西野七瀬、三浦透子、吉川愛、磯村勇斗、尾上右近、宮沢氷魚、Fukase話題賞(作品部門):『シン・エヴァンゲリオン劇場版』話題賞(俳優部門):菅田将暉『花束みたいな恋をした』取材・文=内田涼
2022年03月11日「第45回日本アカデミー賞授賞式」が3月11日(金)に開催され、『ドライブ・マイ・カー』が最優秀作品賞を受賞した。8部門において優秀賞を受賞している『ドライブ・マイ・カー』だが、作品賞以外にも監督賞、主演男優賞などすべてにおいて最優秀賞に輝き、圧倒的な強さを見せつけた。『ドライブ・マイ・カー』は、『寝ても覚めても』の濱口竜介監督が、村上春樹の同名短編小説を原作に、自ら脚本も手掛けた意欲作。愛妻を亡くした舞台演出家・家福(西島秀俊)が喪失感と向き合い、再生へのきっかけをつかむまでを戯曲もシンクロさせつつ描き、観る者の心を揺さぶった。本作は第74回カンヌ国際映画祭で4つの賞を受賞したのを皮切りに、世界の名だたる映画賞を席巻、第94回米アカデミー賞では日本映画史上初となる作品賞ほか、4部門でノミネートとなる快挙を達成している。檀上に西島さんと共に立った濱口監督は、ブロンズ像を手にし、「ありがとうございます。関わったキャスト、スタッフの皆さんのおかげで獲れた賞です」と挨拶。その前に受賞した最優秀監督賞のスピーチで、濱口監督はこれまでの自身の作品や思いについて触れながら、「1日1日の仕事が未来を作っていくと思います。間違えることもあるかもしれないけど、引き返して、今いるところから進んでいくしかないと思います。少しでもいい社会やいい世界に…と言うと大げさですけど、この場所からしか始まらないと思います。映画界の今の仲間、未来の仲間と一緒に映画を作っていけたらうれしいです」と心を込めた。最優秀主演男優賞を受賞した西島さんも、「本当にありがとうございます。世界で見ていただいているのも、世界の大きな波みたいなものかなと思っています。平和が訪れるように、人々が心の絆を取り戻せるように、心から祈っています。この作品が希望の光になる、そのために必要なものが何か耳を傾ける、そのことを伝えているのかなと思っています。濱口監督の言う通り、自分のやれることを今後も精一杯やっていきたいと思います」とスピーチした。そのほか、最優秀アニメーション作品賞は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が受賞。ブロンズ像を受け取った東映の紀伊宗之は、「皆さんが長い時間と心血を注いで作ったものです。2度延期になりましたが、東宝さんと一緒に配給の仕事をして、本当にほっとしたというのが感想です。カラーの皆さんも喜んでいると思います。持って帰ってお伝えしようと思います」とやわらかい表情で話していた。(cinamacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2022年03月11日第45回日本アカデミー賞の授賞式が11日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。話題賞では俳優部門を受賞した『花束みたいな恋をした』の菅田将暉、そして作品賞を受賞した『シン・エヴァンゲリオン劇場版』から紀伊宗之プロデューサーが登壇。前年に映画『罪の声』で俳優部門を受賞した小栗旬がプレゼンターとして登場することになったが、なんと菅田主演のドラマ『ミステリと言う勿れ』の格好で登場し、会場は騒然となる。小栗は「皆様、どうも小栗旬です。今日はちょっとたまたま撮影中のドラマの現場から来て、こういう形になってしまいました。今週、第10話も放送されますので、よろしくお願いします」と『ミステリと言う勿れ』を宣伝。「これからもますますの話題を作っていただけたらと思っております。本日はおめでとうございました」と両者にメッセージを贈った。小栗の姿に、菅田は「ちょっと言葉が出ない登場にびっくりしてますけど、この世界に入る前からずっと話題の中心だった小栗旬という人が、未だにこんな最前線でエンターテインメントと戦っていることに感動しております。ありがとうございます」と苦笑しながらも感謝する。「『花束みたいな恋をした』は緊急事態宣言下の公開で、宣伝活動をしながらも『劇場に来てください』とは一言も言えませんでした。カンペにバッテンされてる言葉を見た時にそうだよなと思いながらも、どこかもどかしい気持ちでいっぱいでした」と振り返り、「結果、たくさんの人に見ていただくことができまして、すごくホッとしていると同時に感謝しています。本当にありがとうございます。そして小栗さんありがとうございました」と感謝の思いを表した。(C)東京写真記者協会
2022年03月11日第45回日本アカデミー賞の授賞式が11日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。優秀主演女優賞を受賞したのは、天海祐希、有村架純、永野芽郁、松岡茉優、吉永小百合。『花束みたいな恋をした』で最優秀主演女優賞に輝いた有村は「私が作品に対してできることは本当に少ないですし、限られていて、自分が一体この作品にどういった影響を与えられるんだろうかというのは常々不安な部分もあるんですけど、幾度となく背中を押してくれたのは、これまで出会った方々がくれた言葉たちでした」と感謝する。有村は「いつも思い浮かぶのは、これまで一緒に仕事をしてきてくれた人たちの顔で、その方達がいたから、好きな芝居を続けることができたのかなと思っております。いつも支えてくださってありがとうございます。これからも独りよがりな芝居をするのではなく、思いやりを持って芝居、現場、人に対して誠実に向き合い続けていきたいなと思います。一緒に戦ってくれる仲間たちを大切にこれからも精進していきたいと思います」と言葉を続ける。「最後に、世界中が一刻も早く穏やかに過ごせるよう祈っております。私自身も皆様に貢献できるよう頑張っていきますので、今後もよろしくお願いいたします」と語った。また、前年度に『MOTHER マザー』で同賞を受賞していた長澤がプレゼンターを務めることについては「20歳ぐらいの頃からずっとすごく良くしてくださっていて、こういった素敵な場所で一緒に立てることがとても幸せです」と喜んでいた。(C)東京写真記者協会
2022年03月11日第45回日本アカデミー賞において、有村架純が『花束みたいな恋をした』で最優秀主演女優賞に輝いた。同作では、優秀主演男優賞を菅田将暉が受賞しており、「とにかくふたりで時間を紡いでいきました」と、有村さんは菅田さんと製作陣に感謝を語っていた。優秀主演女優賞には、有村さんのほか、『老後の資金がありません!』の天海祐希、『そして、バトンは渡された』の永野芽郁、『騙し絵の牙』の松岡茉優、『いのちの停車場』の吉永小百合という5名が並んでいた。『花束みたいな恋をした』は、『映画 ビリギャル』の土井裕泰監督との再タッグとなり、有村さんはヒロインの絹を演じた。菅田さん扮する麦と終電を逃したことをきっかけに出会い、好きなものが一緒という共通点を見出し、瞬く間に恋に落ちるふたり。カップルが過ごした5年間の何気ない、けれどかけがえのない日常をナチュラルに体現した有村さんは、見る者の共感を呼ぶラブストーリーの立役者となった。撮影中は、とにかく菅田さんとコミュニケーションを取っていたという有村さん。「5年という月日を1か月半で表現するので、とにかく本番以外でどう時間を紡げるか、試行錯誤していました。目の前にあるものを面白がり、ガチャガチャがあればふたりでやったりして、紡ぎました」と有村さんが笑顔で言うと、菅田さんも「映画で描かれていない時間のほうが多いので、できる限り一緒に共通の作業はずっとやっていました」と、息の合った返しをする。授賞式で有村さんの名前が長澤まさみから読み上げられると、有村さんはうれしそうに一礼し、笑顔でブロンズ像を受け取った。スピーチで、有村さんは「すごくびっくりしています。この賞をいただけたのは作品に携わる菅田さんはじめ、キャストの皆さん、スタッフの皆さんのおかげだと思っております。私が作品に対してできることは本当に少ないですし、限られていて。幾度となく背中を押してくれたのは、これまで出会った方々がくれた言葉たちでした。その方たちがいたから、好きな芝居を続けることができたのかなと思っています。本当にいつも支えてくださってありがとうございます」と、真摯な面持ちで語った。「これからもひとりよがりな芝居をするのではなく、思いやりを持って芝居、現場、人に対して誠実に向き合い続けていきたいです。一緒に戦ってくれる仲間たちを大切に精進していきたいです。最後に、世界中が一刻も早く穏やかに過ごせますよう祈っております」と笑顔で締めていた。(cinamacafe.net)
2022年03月11日西島秀俊が『ドライブ・マイ・カー』で、第45回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞した。本作では、アジア人俳優として初めて全米批評家協会賞主演男優賞に輝くなど、言葉の壁を超えて海外の観客の心も震わせていた西島さん。日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞するのも初となった。主演男優賞では、ベテランから若手俳優まで豪華な顔ぶれが揃った。『護られなかった者たちへ』の佐藤健、『花束みたいな恋をした』の菅田将暉、『孤狼の血 LEVEL2』の松坂桃李、そして『すばらしき世界』の役所広司と、まさに誰が最優秀を受賞してもおかしくない、そんな空気が会場を漂っていた。『ドライブ・マイ・カー』にて、西島さんは妻を亡くした喪失感を抱える舞台演出家であり、俳優の家福悠介を演じた。常に穏やかで冷静にふるまう家福だが、専属ドライバーのみさき(三浦透子)との交流を通じ、無意識下にあった本心に気づき、すべての感情をさらけ出す。控えめながら揺れる心の機微を、もの悲しさを漂わせる圧巻の演技で披露した。タイトル通り、車の中でのシーンが多かった本作。その大変さを尋ねられると、西島さんは「撮影は車を走らせずにすることが多いですけど、監督は実際の風景が流れたり、音がしたりすることが演技に影響する(と感じている)ので、リアルに車を走らせていたんです。演技にとにかく本当を突き詰めるひとつの形だったのかなと思います」と、徹底的な現場作りを刊行した濱口組に愛を寄せていた。授賞式のスピーチでは、西島さんは「驚いています。名誉な賞をいただいて感謝しています。濱口監督、スタッフの皆さんの力でいただいた賞だと思います。そして岡田将生くん、霧島さん、世界中から参加した俳優の皆さん、三浦さん、僕たちはとにかく毎日ホン読みしていました。改めて相手の言葉に耳を澄ますことが、自分の演技のためではなく相手のそこにいることにすごく影響を与えると、改めて実感させてもらえた現場でした」と、全員で獲った賞だと改めて感謝を伝えた。最後に、西島さんは「そして、今世界が混乱していて、いろいろなつながりが切れている中、今日は3月11日ということで東日本大震災から11年経ちました。人とのつながり、魂の再生の物語がこうやって賞をいただいたことは何か大きな意味があるのではないか、と思っています。これからも人生、それから人に寄り添う希望を持つような素晴らしい作品に参加したいと思います。日本映画のためにこれからも身を捧げたいです」と力強いメッセージを送っていた。(cinamacafe.net)
2022年03月11日第45回日本アカデミー賞の授賞式が11日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。優秀助演女優賞を受賞したのは、石原さとみ、清原果耶、草笛光子、西野七瀬、広瀬すず。『護られなかった者たちへ』で最優秀助演女優賞に輝いた清原は「『護られなかった者たちへ』という作品と役を通して、人間の生きる原動力だったり、動くきっかけだったり、そういうものは人それぞれさまざまな理由があるんだろうけど、皆が報われるような世の中になればいいなと思いました」と思いを表す。「俳優として、映画を愛する人間としてこれからも成長できるように、これからも精進してまいります」と、瞳を潤ませながら挨拶をした。撮影では初めて「てっぺん越え」(24時以降の撮影)を経験したという清原。「朝4時半ぐらいまで撮影をしていたんですけど『こんなに大変なの』って本当にびっくりしました」と明かす。司会の長澤は「大変ですよね。頭が回らなくなっちゃったりして、きっとこういう作品だと集中するから大変だろうなと察します」と同意していた。(C)東京写真記者協会
2022年03月11日第45回日本アカデミー賞の授賞式が11日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。新人俳優賞に輝いたのは、今田美桜(『東京リベンジャーズ』)、西野七瀬(『孤狼の血 LEVEL2』)、三浦透子(『ドライブ・マイ・カー』)、吉川愛(『ハニーレモンソーダ』)、磯村勇斗(『ヤクザと家族 The Family』、劇場版『きのう何食べた?』)、尾上右近(『燃えよ剣』)、宮沢氷魚(『騙し絵の牙』)、Fukase(『キャラクター』)の6人。『孤狼の血 LEVEL2』で助演女優賞、そして新人俳優賞を同時受賞した西野は、タバコの吸い方も指導されたそうで「持ち方からまず『全然違うよ』とすごく言われて。スタッフさんなど喫煙者の方もいらっしゃったので、皆さんに見守られながら指導していただきました」とエピソードを披露。共演した鈴木亮平は「僕ではないんですけど、仲間の俳優が『西野さんにタバコの吸い方を教えた』と誇らしげにしていました」と明かす。新人俳優賞のスピーチでは、西野が「これから先も、ご縁があって出会う作品があれば誠意と熱意を持って、その作品と向き合って楽しみながら映画作りをして行きたいなと思います。これからも頑張ります」と意気込みを語っていた。今田は「『東京リベンジャーズ』は何度も何度も撮影がストップしてしまった作品で、みなさまが熱量をすごく長く込めた作品で、素敵な賞をいただけて本当に心からみなさまに感謝しています」、三浦は「本当に作品に恵まれていたなあと、今日改めて実感しています。自分の持っている能力以上のパフォーマンスを引き出していただいた。1人でももっと大きなことができるように、もっと大きな人間になれるようにがんばろうと、今日改めて思いました」と思いを表す。吉川は「『ハニーレモンソーダ』では私自身とは真逆な役を演じまして、ちゃんと存在してるかなとか、わざとらしくないかなとか不安ばかりの作品だったんですけど、この作品で受賞ができて本当に嬉しいです。これからどんどんどんどん上を目指して、いろんな作品で役を演じて いろんな方に憧れる女優さんになれるようにがんばりたいと思います」と思いの丈をぶつけた。(C)東京写真記者協会
2022年03月11日「第45回日本アカデミー賞」授賞式が3月11日(金)に開催され、最優秀助演女優賞部門で『護られなかった者たちへ』の清原果耶が受賞。清原さんは、初の日本アカデミー賞受賞となった。優秀助演女優賞には清原さんのほか、『そして、バトンは渡された』の石原さとみ、『老後の資金がありません!』の草笛光子、『孤狼の血 LEVEL2』の西野七瀬、『いのちの停車場』の広瀬すずとフレッシュな顔ぶれが揃った。『護られなかった者たちへ』にて、清原さんは福祉保健事務所の上司が殺人事件の被害者となったため、捜査への協力を求められる職員・円山幹子を演じた。「生活保護を本当に必要な人に」という使命感を持ち、親身になって生活困窮者の相談に乗る一方で、不正受給者に対しては毅然とした態度で接していく。心の奥底に憎しみを抱え、過去に希望も絶望も味わったからこそのかたくなさ、強さを持つ幹子を凛とした佇まいで演じた。重いテーマの作品だが、現場でも「私自身がずっと楽しい気持ちでいられるような感じではなかったので、真剣にいろいろ考えながら」やっていたと清原さんは言う。会場にいた主演の佐藤健も、「おっしゃる通りで、実際に宮城で撮影していたのも含めて重い空気が現場ではありました。…今度は楽しい役でやりたいですね!」と声をかける。清原さんは「ぜひよろしくお願いいたします!」と答え、共演の阿部寛も「はい、やりましょう!」と言い、次回もタッグを組む約束を交わしていた。受賞を告げられると、清原さんは「えっ」という驚きの表情を見せた後、すぐさま笑顔になり、そのまま檀上に向かった。スピーチでは「自分が受賞させていただけるとは微塵も思っていなかったので、本当にびっくりしています。このような名誉ある賞をいただけて本当にうれしく思います。ありがとうございます。『護られなかった者たちへ』の作品や役を通して、人間の生きる原動力やきっかけは人それぞれ、様々な理由があるんだろうけど、みんなが報われるような世の中になればいいなと思いながら演じていました」と言うと、少し感情がたかぶったのか声をつまらせる。「本当にたくさんの方々に支えてもらい、いただけた賞だと思います。皆さまにこの場で感謝を申しあげます。俳優として、映画を愛する人間として、これからも精進してまいります」と誓っていた。(cinamacafe.net)
2022年03月11日第45回日本アカデミー賞で、今田美桜、西野七瀬、三浦透子、吉川愛、磯村勇斗、尾上右近、宮沢氷魚、Fukaseが新人俳優賞を受賞し、3月11日(金)に行われた授賞式に臨んだ。プレゼンターは第44回最優秀主演男優賞を受賞した草彅剛が務め、「今の自分を大切に、これからもっともっと活躍することを願っております。僕も皆さんとお芝居する日がくるといいなと思います」と受賞者にやさしく声をかけていた。(C) 東京写真記者協会観客動員数328万人、興行収入は43.8億円を突破し、本年度実写映画作品興行収入No.1を記録した『東京リベンジャーズ』で、主人公・花垣武道(北村匠海)の恋人・橘日向を可憐に演じた今田さん。武道の命がけのリベンジの原動力となる紅一点のヒロインを務めた。今田さんは、もともと地元・福岡県でのモデル活動を経て上京後に女優業に進出。2018年のテレビドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」で一気に注目を高めた。本受賞を受け、今田さんは「コロナ禍で何度も撮影がストップした作品で、キャスト・スタッフの皆さまがすごく熱量を長く込めた作品ではと思います。その中で素敵な賞をいただけて心から感謝しています。改めてこれからも頑張りたいです」と思いを語った。今回、『ヤクザと家族 The Family』と『劇場版きのう何食べた?』の2作で受賞となったのは磯村さん。もともと小劇場の舞台を中心に活動したのち、映画やドラマにも出演するようになり、2015年の特撮ドラマ「仮面ライダーゴースト」や2017年のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」で注目を集めた。『ヤクザと家族 The Family』では主人公・山本(綾野剛)を慕う半グレの木村翼を肉体改造もいとわない説得力を持って演じ、反対に『劇場版きのう何食べた?』ではドラマ版から人気を博したキャラクター、ジルベールを自由奔放に演じ、魅力を全開にした。磯村さんは受賞の感謝を告げた後、「ようやく新人俳優賞をいただき、スタートラインに立てたと思っています。俳優の道を志してよかったのかなと、何だか少し背中を押してもらっているような気持ちです。渡辺謙さんのお手紙でもありましたが“映画は社会を映し出す鏡”だと思っています。これからも世の中に少しでも貢献できるように努めるとともに、偏見や差別、戦争のない平和な世界が訪れることを強く願っています」と思いのこもったスピーチを行った。また、『騙し絵の牙』で受賞となった宮沢さんは、大学在学中の2015年にオーディションでグランプリを獲得し、「MEN'S NON-NO」専属モデルとしてデビューを飾った。2017年のテレビドラマ「コウノドリ」で本格的な俳優デビューを飾り、2018年には初舞台「BOAT」にて初主演を務めた。『騙し絵の牙』では新人小説家・矢代聖をミステリアスに演じ、物語の鍵を握る役回りを担った。宮沢さんは「この2~3年ほどコロナで世界中が暗い毎日を送っていますが、改めて映画のすばらしさ、希望を与える作品がこんなにあるんだと再確認できました。これからも素敵な作品が多く生まれることを願っております」と映画界に希望を向けていた。(cinamacafe.net)
2022年03月11日第45回日本アカデミー賞の授賞式が11日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。優秀助演男優賞を受賞した阿部寛、鈴木亮平、堤真一、仲野太賀、村上虹郎の中から最優秀助演男優賞に輝いたのは、『孤狼の血 LEVEL2 』の鈴木。「自分1人では決していただけないものですので、この作品に関わった全ての方、そしてロケに協力してくださった広島の方にまずは感謝したいと思います」と感無量の様子。「感謝したい人だらけなんですが、1作目の主演を勤められたのが役所(広司)さんということで、『LEVEL2』の現場は役所さんがいないというプレッシャーとの戦いでした」と振り返る。一方で「役所さんがいないという空白が僕たちにいいプレッシャーを生んで、緊張感にあふれたいい映画ができあがったと思います。この場を借りて感謝したいと思います」と『すばらしき世界』で優秀主演男優賞を受賞し会場にいる役所にも語りかける。「思い返せば映画を観るのが好きで、スクリーンの世界の中に入りたいなと思っていた子供の頃から、18歳でお芝居を始めてこれまで、本当にたくさんの方に迷惑をかけながら助けていただいて、今日一つの評価をいただけました。今日はその方達の顔を思い浮かべながら、このブロンズを眺めて夜を過ごしたいと思います」と語った。同作の主演の松坂桃李については「全部お芝居を受けてくれた。本当は3発殴るシーンがあったんですけど、本番になると『もう1発いきたいな』と思って、桃李だからいいかと思って4発目に行ったら、完全にわかってたかのようにリアクションをしてくれまして、『松坂桃李ってすごい』と惚れ直しました」と感謝。松坂は「お互いに熱量も高くて、亮平さんだったら来るんじゃないかなと思ってたら案の定来たので、『さすが亮平さん』と思いながら受けました」と、あうんの呼吸を見せていた。(C)東京写真記者協会
2022年03月11日『孤狼の血 LEVEL2』の鈴木亮平が、第45回日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞。前哨戦の賞レースを席巻してきた鈴木さんの受賞となったが、発表された瞬間、鈴木さんは隣に座る主演の松坂桃李とエアーでグータッチをし、あふれる喜びを表現していた。助演男優賞には、『護られなかった者たちへ』で受賞したベテラン俳優・阿部寛や『ザ・ファブル殺さない殺し屋』の堤真一のほか、同じく『孤狼の血 LEVEL2』から村上虹郎、『すばらしき世界』から仲野太賀と、現在の日本映画界を彩る俳優が顔を揃えていた。『孤狼の血 LEVEL2』では、白石和彌監督から「日本映画史に残る悪役にしてほしい」と、主人公の刑事・日岡(松坂さん)に対抗する上林組の組長・上林成浩をオファーされたという鈴木さん。刑務所でも手に負えず出所が早まるほどの凶悪者で極悪非道な外道を、白石監督の期待に応え怪演した。松坂さんと雨の中で格闘する1対1のシーンも印象的だったが、鈴木さんは「この映画で僕はいわゆる悪役ですが、僕を悪く見せてくれているのが桃李くん。全部お芝居を受けてくれた」と振り返る。本当は3発殴るシーンを本番で急に4発にしたものの、松坂さんはすぐにリアクションを取ってくれたと鈴木さんは告げる。「その瞬間に“すごい、松坂桃李すごい”と惚れ直しました。何回も共演していたのもあってできたかなって思います」と、ふたりならではの間柄だからこそ成り立ったシーンだったという。授賞式では、恭しくブロンズ像を受け取った鈴木さん。スピーチでは、「本当にありがとうございます。あの…自分ひとりでは決していただけないものですので、この作品に関わった全ての方、ロケに協力してくださった広島の方に、まずは感謝したいです」と潤んだ瞳で語った。「感謝したい人だらけなんですが」と前置きした鈴木さんは、「1作目の主演を務めたのが役所さんなので、『LEVEL2』の現場は役所さんがいないプレッシャーとの戦いでした。その空白が、僕たちにいいプレッシャーを生んで緊張感にあふれた映画ができあがりました。役所さんにも感謝したいです、ありがとうございます」と、役所さんの不在をバネに完成された不気味な上林だったと振り返る。喋り終わった鈴木さんは一呼吸し、「すごいですね」と、事態をようやく飲み込んだかのような表情を見せる。「思い返せば映画を観るのが好きで、スクリーンの世界の中に入りたいと思った子供から、18歳で芝居を始めて、本当にたくさんの人に迷惑をかけて助けていただいて、今日ひとつの評価をいただけました。今日はひとりずつの顔を思い浮かべてブロンズ像を眺めて過ごしたいと思います」と最後は笑顔を見せた。(cinamacafe.net)
2022年03月11日第45回日本アカデミー賞の授賞式が11日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、レッドカーペットに受賞者たちが登場した。男性俳優陣としては、新人俳優賞の磯村勇斗、尾上右近、宮沢氷魚、Fukase、優秀助演男優賞の阿部寛、鈴木亮平、堤真一、仲野太賀、村上虹郎、優秀主演男優賞の佐藤健、菅田将暉、西島秀俊、松坂桃李、役所広司、プレゼンターの草なぎ剛が登場。タキシード姿の男性陣の中では菅田、村上が個性的な衣装を見せ、初登場の仲野は客席をはしゃいだような笑顔に。和気藹々とした様子で拍手を浴びていた。(C)東京写真記者協会
2022年03月11日第45回日本アカデミー賞授賞式が3月11日(金)に行われ、優秀賞を受賞した豪華俳優陣がレッドカーペットを歩いた。2年ぶりに有観客での開催となった式典が、華々しく幕を開けた。今回、授賞式に列席する俳優勢は、新人俳優賞からスタート。磯村勇斗(『ヤクザと家族 The Family』『劇場版きのう何食べた?』)、尾上右近(『燃えよ剣』)、宮沢氷魚(『騙し絵の牙』)、Fukase(『キャラクター』)で、全員が黒のスーツに身を包み歩く。(C) 東京写真記者協会続いて今田美桜(『東京リベンジャーズ』)がうれしそうな表情を見せるが、三浦透子(『ドライブ・マイ・カー』)と吉川愛(『ハニーレモンソーダ』)はやや緊張した面持ちを見せ、何とも初々しい顔ぶれとなった。(C) 東京写真記者協会優秀助演男優賞には、過去『柘榴坂の仇討』で同賞を受賞した阿部寛(『護られなかった者たちへ』)、『ALWAYS 三丁目の夕日』で最優秀賞に輝いた経歴を持つ堤真一(『ザ・ファブル殺さない殺し屋』)というベテラン勢に加え、『武曲 MUKOKU』で同賞を受賞した村上虹郎(『孤狼の血 LEVEL2』)とバラエティ豊かなラインアップ。意外にも、鈴木亮平(『孤狼の血 LEVEL2』)と仲野太賀(『すばらしき世界』)は、初のアカデミー賞受賞となる。(C) 東京写真記者協会優秀助演女優賞は、フレッシュな顔ぶれが揃う。若くして賞レース常連イメージの石原さとみ(『そして、バトンは渡された』)と広瀬すず(『いのちの停車場』)、一方、清原果耶(『護られなかった者たちへ』)、草笛光子(『老後の資金がありません!』)、西野七瀬(『孤狼の血 LEVEL2』)は初受賞。豪華な青いイブニングドレス姿の草笛さんが颯爽と登場すると、会場からは思わず歓喜の声が漏れた。(C) 東京写真記者協会優秀主演男優賞の、佐藤健(『護られなかった者たちへ』)、菅田将暉(『花束みたいな恋をした』)、西島秀俊(『ドライブ・マイ・カー』)、松坂桃李(『孤狼の血 LEVEL2』)、役所広司(『すばらしき世界』)と豪華な顔ぶれが揃うと、会場からはさらに大きな歓声が起こる。佐藤さんはにっこりと微笑みながら歩き、菅田さんは作品のトーンに合うようなラフな茶色のジャケット姿、役所さんは青と黄色のスカーフを胸ポケットに入れ、ウクライナの国旗の色を身に着け登場した。(C) 東京写真記者協会優秀主演女優賞は、天海祐希(『老後の資金がありません!』)、有村架純(『花束みたいな恋をした』)、松岡茉優(『騙し絵の牙』)、吉永小百合(『いのちの停車場』)といずれも受賞歴のある女優が続く。初受賞となった永野芽郁(『そして、バトンは渡された』)は普段の明るくカジュアルなイメージとは真逆の、デコルテを出したマニッシュな黒いドレス姿を披露。会場をさらに艶やかにしていた。(C) 東京写真記者協会最後にはプレゼンターでもある昨年の受賞者、草彅剛、長澤まさみ、黒木華が3人で登場。長澤さんは、羽鳥慎一と授賞式の司会も務める。(C) 東京写真記者協会(cinamacafe.net)
2022年03月11日第45回日本アカデミー賞の授賞式が11日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、レッドカーペットに受賞者たちが登場した。1月に第一子妊娠を発表し、春頃の出産を控えている石原さとみは、『そして、バトンは渡された』で優秀助演女優賞を受賞し、レッドカーペットに登場。華やかながらもゆったりしたドレスで笑顔を振りまいていた。優秀助演女優賞にはほか、清原果耶、草笛光子、西野七瀬、広瀬すずが登場。並んでレッドカーペットを歩いた。(C)東京写真記者協会
2022年03月11日第45回日本アカデミー賞の授賞式開催を前に、司会を担当する女優の長澤まさみ、フリーアナウンサーの羽鳥慎一が取材に応じ、意気込みを語った。羽鳥が司会を務めるのは2020年から3年連続。長澤は昨年『MOTHER マザー』で最優秀主演女優賞を受賞し、初めての司会に挑む。――今年も日本アカデミー賞の季節がやってきました。ぜひ、司会を務める意気込みをお聞かせください。羽鳥:日本アカデミー賞はすべての映画関係者の皆さんにとって、一年に一度のお祭り、集大成ですからね。集まった皆さんが労をねぎらう姿を特等席で拝見できるのは、非常に光栄ですし、自分自身も司会という立場から、その思いを共有させていただいています。今年もお祭りを盛り上げるお手伝いができればと思っています。長澤:司会を務めるなんて、これまで一度も経験ないですから、正直どうなるのか不安な部分もありますけど、日本アカデミー賞の授賞式に参加するたび、やはりなかなか経験できないことを経験させてもらっているんだなと実感しています。ですから、ぜひ参加する皆さんに楽しんでいただけるよう、頑張って司会に臨みたいです。――羽鳥さんが初めて司会を務めた2020年(第43回)はコロナ禍の影響で急遽無観客に。翌年(第44回)は一般のお客様を迎えつつ、やはり通常とは異なるスタイルでの授賞式となりました。羽鳥:そうですね。少しずつ本来の進行に近づいている、という感じですよね。ですから、3度目といえば3度目なんですけど、きっと自分自身が経験したことのない雰囲気を味わうことになりそうなので、初めてといえば初めてという感覚かもしれません。――第43回、第44回といえば、どちらも長澤さんが最優秀賞を受賞していますね(第43回は『キングダム』で最優秀助演女優賞)。長澤:そうなんですよ。今年は司会という形ですが、羽鳥さんが司会を務める受賞式にはすべて出席させていただいています。羽鳥:光栄なことです。(第44回日本アカデミー賞で優秀主演女優賞を受賞した)『コンフィデンスマンJPプリンセス編』と『MOTHERマザー』という、文字通り明と暗の対局に位置する役どころを演じられて、本当にこの人は天才だなと。ですから、一緒に司会できるのは光栄です。俳優さんとのつながりもおありでしょうし、そのあたりはお任せで(笑)。定型的なことは私がやりますので。司会者ふたりが注目する作品・部門は?――優秀賞に輝く出席者の皆さんの中には、長澤さんと共演経験がある方も多いですよね。長澤:そうですね。それにおしゃべりがお上手な方が多いので、和やかな司会で、楽しい空気が作れれば。しっかり準備して、良い質問がしたいですし。そうは言っても初めてですから、そこは(司会の)先輩である羽鳥さんについていきたいです。羽鳥:いえいえ、もう何の問題もないと思います!長澤さんだから引き出せる受賞者の皆さんの意外な一面に期待しています。――昨年の授賞式で、特に記憶に残るシーンを教えてください。羽鳥:長澤さんが感極まって、言葉に詰まる瞬間に触れ、作品にかけた思いや、受賞の喜びと感激を目の当たりにしましたし、草なぎ剛さん(『ミッドナイトスワン』で最優秀主演男優賞を受賞)がスピーチの第一声で「マジっすか!」と発した姿も印象的でした。言葉だけ切り取ると、セレモニーの席で「マジっすか!」って若干そぐわないかもしれませんけど、それこそが心の声というか。草なぎさんの強い思いを感じ、私の心にも刺さりましたね。――これはぜひ長澤さんにお聞きしたいのですが、受賞のスピーチは事前にある程度考えておくものなんですか?長澤:うーん、発表の瞬間まで結果はわかりませんからね。それでも「もし何かしゃべることになったら、困るな~」と直前に言葉を探すことはありますね。昨年は正直、思ったこと、お伝えしたいことの半分も言葉にできませんでした。私自身は受賞した皆さんのスピーチを聞いて、純粋な喜びに加えて、自分を鼓舞しているような志の高さを感じるんです。そうやって常に自分を更新なさって、また日本アカデミー賞の授賞式に戻ってくる。「もっと頑張らないと」と思わせてくれる場でもあるんです。――それでは第45回日本アカデミー賞でお二人が注目している作品・部門を教えてください。羽鳥:そうですね、『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督)ですね。海外でも高く評価されていますし。日本だけではなく、世界中の映画ファンが注目しているのではないしょうか。長澤:やっぱり出演させていただいた『すばらしき世界』ですね。どうしても贔屓目で見てしまいます。――『すばらしき世界』は作品賞、監督賞(西川美和)、主演男優賞(役所広司)、助演男優賞(仲野太賀)など7部門で優秀賞に輝いています。長澤:はい。授賞式で西川監督、役所さんや太賀さんとお会いできるのも楽しみですし。今年は全体的にシリアスな作品が多い印象です。濃密で見応えある作品ばかりなので、どの作品が受賞してもおかしくないと思いますが……本音を言えば、すべての部門で『すばらしき世界』が最優秀賞を受賞してほしいですね。スタッフの皆さんの苦労や努力も間近で拝見していましたから。――授賞式当日、長澤さんがお召しになる衣装も楽しみです!長澤:受賞者の皆さんが主役なので、スタイリストさんには「ちょっと控えめに」と相談しているところです。ただ、こういうご時勢なので、思うように外出もできませんから、明るい色合いでご覧になる皆さんに楽しんでいただければ。羽鳥:今「控えめに」とおっしゃっていましたが、長澤さんの魅力は隠せないと思います!第45回日本アカデミー賞は白石和彌監督の『孤狼の血 LEVEL2』が優秀作品賞をはじめ、優秀監督賞、優秀主演男優賞など最多12部門13賞と新人俳優賞を受賞。佐藤健が主演した『護られなかった者たちへ』も12部門で優秀賞に輝いた。羽鳥が注目する『ドライブ・マイ・カー』は8部門と新人俳優賞で受賞している。授賞式は3月11日(金)にグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われ、各部門の最優秀賞が発表される。取材・文・写真:内田涼
2022年03月07日アニメーションドキュメンタリー映画『FLEE フリー』が、2022年6月10日(金)に公開される。第94回アカデミー賞国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー賞、長編アニメーション賞ノミネート作品。ある青年が祖国からの脱出を語るドキュメンタリーアニメ映画『FLEE フリー』は、アフガニスタンで生まれ育ち、デンマークへと亡命した研究者アミンが、20年以上も抱え続けていた秘密を、親友である映画監督に初めて打ち明け、語るドキュメンタリー。主人公アミンをはじめ、周辺の人々の安全を守るため、ドキュメンタリーでありながらアニメーション作品として制作された。タリバンとアフガニスタンの恐ろしい現実や、祖国から逃れて生き延びるために奮闘する人々の過酷な日々、そして、ゲイであるひとりの青年が自分の未来を救うために過去のトラウマと向き合う物語を、アニメーションだからこそ再現できたアミンの過去の実景と繊細な心情描写とともに紡いでいく。<映画『FLEE フリー』あらすじ>アフガニスタンで生まれ育ったアミンは幼いある日、父がタリバンに連行されたまま戻らず、残った家族とともに命がけで祖国を脱出した。やがて家族とも離れ離れになり、数年後たった一人でデンマークへと亡命した彼は、30代半ばとなり研究者として成功を収め、恋人の男性と結婚を果たそうとしていた。だが、彼には恋人にも話していない、20年以上も抱え続けていた秘密があった。あまりに壮絶で心を揺さぶられずにはいられない過酷な半生を、親友である映画監督の前で、彼は静かに語り始める…。第94回アカデミー賞3部門にノミネート映画『FLEE フリー』は、ドキュメンタリー、アニメーションというジャンルの垣根を越えて、各国の賞レースを席巻。2021年のサンダンス映画祭にてワールド・シネマ・ドキュメンタリー部門の最高賞であるグランプリを獲得、アヌシー国際アニメーション映画祭でも最高賞となるクリスタル賞ほか3部門を受賞。第94回アカデミー賞では、史上初となる国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー賞、長編アニメーション賞の3部門同時ノミネートを果たしており、受賞にも期待がかかっている。個人的でありながら世界の人々に響く物語映画『FLEE フリー』が伝えるアミンの物語は、非常に個人的なものでありながらも、紛争、難民、人種差別、LGBTQ+など現代社会を覆う数々のテーマが内包されている。自身も迫害から逃れるため、ロシアを離れたユダヤ系移民であるヨナス・ポヘール・ラスムセン監督は、「難民であることはアイデンティティではありません。それは誰にでも起こりうる状況です。アミンは難民ですが、彼はそれだけではありません。彼は学者であり、家の所有者であり、夫なのです」とコメント。痛ましい争いや権力による武力行使が起こる今の世界において、アミンの苦しみは対岸の火事ではなく、いつか我々の身にも起こるかもしれない物語として世界中の人々の胸に響く。なお、製作総指揮は、『サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ』でムスリムとして初めてオスカー候補となったリズ・アーメッドと、ドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のニコライ・コスター=ワルドーの2人。アミンの物語に心を打たれた2人が、エグゼクティブプロデューサーとして『FLEE フリー』をサポートしている。【詳細】映画『FLEE フリー』公開時期:2022年6月10日(金) 新宿バルト9、グランドシネマサンシャイン 池袋ほか全国公開監督:ヨナス・ポヘール・ラスムセン脚本:ヨナス・ポヘール・ラスムセン、アミン・ナワビ製作プロダクション:Final Cut for Real製作総指揮:リズ・アーメッド、ニコライ・コスター=ワルドー英題:FLEE製作国:デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フランス合作言語:デンマーク語、英語、ダリー語、ロシア語、スウェーデン語日本語字幕:松浦美奈後援:デンマーク大使館配給:トランスフォーマー■ムビチケ発売日:4月22日(金)・通常版 1,500円 ※数量限定、取扱有無は各劇場まで問い合わせ。・チャリティ付特製大きめエコバッグセット 2,000円 ※メイジャー通販サイト限定、売上から1枚につき500円が国連UNHCR協会に寄付。
2022年03月06日第45回「日本アカデミー賞」で優秀外国作品賞を受賞した映画『テーラー 人生の仕立て屋』が配信開始となった。本作は、本国ギリシャ最大のテッサロニキ国際映画祭でギリシャ国営放送協会賞、青年審査員賞、国際映画批評家連盟賞の3冠に輝き、イタリアのベルガモ・フィルム・ミーティングで最優秀監督賞と観客賞をW受賞、タリン・ブラックナイト映画祭、コスモラマ-トロンハイム国際映画祭、クリーブランド国際映画祭に正式出品されるなど、世界中の映画祭から喝采を浴びた話題作。日本でも昨年9月に劇場公開されスマッシュヒットを記録、第45回「日本アカデミー賞」優秀外国作品賞を『ノマドランド』や『ミナリ』、『009/ノー・タイム・トゥ・ダイ』、『DUNE/デューン 砂の惑星』という錚々たる作品群と並び受賞した。舞台は別名「太陽の国」と呼ばれる、ギリシャ。アテネの市街地や郊外、エーゲ海沿いなどの心躍る風景。そして楽しくにぎやかなギリシャの結婚式や活気に満ちた市場など、異国情緒あふれるシーンが垣間見え、まるでギリシャを旅したかのような気分を味わえる。また、主人公ニコスが仕立てるウェディングドレスは、すべて衣装デザイナーのジュリー・ルブランがデザインし、そのが、本作のもうひとつの主人公ともいえる。監督・脚本は、次世代のアキ・カウリスマキとも期待される新鋭女性監督ソニア・リザ・ケンターマン。若くしてロンドンで映画製作や美術を学んだ経験を基に、バスター・キートン、ジャック・タチ、ジャン=ダニエル・ポレなど、往年の無声映画やフランス映画の巨匠たちの作品をヒントに、主人公のキャラクターや、スタイリッシュながらどこか懐かしい独特の映画スタイルを作り上げていった。太陽が降り注ぐギリシャの街角を舞台に、市井の人びとの悲喜こもごもだけではなく、美しいドレスがもう一つの主人公のように躍動する、日本アカデミー賞「優秀外国作品賞」を受賞した、希望あふれる極上の感動作を配信で堪能してほしい。■配信情報『テーラー 人生の仕立て屋』現在配信中URL: ■リリース情報『テーラー 人生の仕立て屋』現在発売中価格:4,180円(税込)
2022年03月02日日本最大の映画の祭典「第45回 日本アカデミー賞 授賞式」が11日(金)に開催される。式の模様は当日夜にテレビ放送されるが、授賞式は同日午後に開催され、一般の観客も参加することができる。日本アカデミー賞は、1978年に米国アカデミーの正式許諾を受けて、その年の4月に初の授賞式を開催。以降、数々の名作映画が栄誉に輝き、授賞式には監督や俳優、スタッフなど映画人が一堂に会して、華やかな式典が開催される。授賞式は優秀賞の受賞者や映画関係者が招かれるが、観覧チケットも発売されており、毎年、多くの映画ファンが集まる。時間の都合でテレビ放送ではカットされてしまう部門の発表をじっくりと観ることができ、昨年の映画界の総決算を同じ空間で楽しむことができる。会場でのディナーはないが、チケットにはプリンスグループで利用できるチケットがついているため、後日チケットを利用して授賞式の感想を語り合ったり、余韻を味わうことができる。第45回の日本アカデミー賞はすでに優秀賞の各賞が発表になっており、『キネマの神様』『孤狼の血 LEVEL2』『すばらしき世界』『ドライブ・マイ・カー』『護られなかった者たちへ』が優秀作品賞に輝いている。授賞式では最優秀作品賞のほか各最優秀賞が発表。今年もサプライズや感動の瞬間が数多く見られることになりそうだ。第45回 日本アカデミー賞 授賞式3月11日(金) 15:00~(18:00頃 終演予定)グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール■第45回 日本アカデミー賞 授賞式 チケット情報プレリザーブ3月2日(水) 11:00まで受付中一般発売3月3日(木) 10:00より
2022年03月01日1999年公開の映画『シックス・センス』で、11歳ながら卓越した演技力でアカデミー助演男優賞にノミネートされ、天才子役として一躍有名になったハーレイ・ジョエル・オスメント。33歳となった今、Netflixのコメディシリーズ『コミンスキー・メソッド』で再び脚光を浴び、2月27日に開催された全米映画俳優組合賞(SAG)の受賞式に姿を現した。オスメントは、『コミンスキー・メソッド』で共演する実妹のエミリー・オスメント(29)と共にレッドカーペットに登場。「E!」のインタビューに応えたオスメントは、子役の頃から地に足をつけて活動し続けられているのは両親のおかげだと話し、次のように続けた。「僕ら2人とも、この業界に懐疑的で、仕事以外のことに関わらないように心を砕いてくれた両親がいて本当に幸運でした。この業界で身に降りかかりうるあらゆる誘惑の中にあって、僕にとって重要なものは作品の題材と、他の表現者と築き上げる関係性だけでした。それが今日の僕の原動力となっているんです」子役としてブレイクすると身を持ち崩してしまう俳優が多い中、オスメントは実直にキャリアを積んできた。『コミンスキー・メソッド』はアンサンブル賞と男優賞(テレビ映画・リミテッドシリーズ部門に主演のマイケル・ダグラスがノミネートされていたが、惜しくも受賞は逃した。
2022年02月28日