今、おしゃれな大人に人気のブルックリンスタイル。インテリアやコーディネート、雑貨や食べ物まで注目が集まっています。都内にはブルックリンスタイルにリフォームしているマンションまで登場しました。■新旧ミックスのスタイルが魅力ブルックリンとはアメリカ・ニューヨーク州にある街で、アーティストやデザイナー、クリエーターが数多く集まるエリアとしても有名です。ここ近年は最新アートや流行の発進地として、世界中から注目を集めています。元々が倉庫街らしく、倉庫をリユースしたホテルやカフェなど、当時の趣が残る風情もまた人気を集める要素でもあります。緑もまだ多く残るブルックリンは、ゆったりとした雰囲気も魅力です。最先端のオシャレな街である一方、古いものを大切にするのもブルックリンの特徴。そんなブルックリンのスタイルは、ヴィンテージとモダン、さらにブルックリン独自のスタイルが入り込んだ独特の雰囲気があります。そのブルックリンスタイルのインテリアの特徴は、古い物と新しい物をオシャレにミックスしていること。アンティーク雑貨や、一点物のヴィンテージアイテムを取り入れたインテリア、そして赤レンガに観葉植物などのグリーンを合わせた温かみのある優しい雰囲気などでしょうか。 ■東京でも楽しめる「ブルックリンスタイル」いろいろ最近都内には、大胆にも一棟まるごと、ブルックリンスタイルをイメージしてリノベーションしたマンションが登場したとか。ブラック、ブラウン、グレーのモノトーンで統一した室内のインテリア、随所に施されたヴィンテージ仕上げやタイルや床材へのこだわりなど、完成度の高い空間に仕上がっているようです。また、インテリアだけでなく、ブルックリンスタイルのフードやドリンクも注目されています。渋谷にある「GORILLA COFFEE」は、“ニューヨーク・ブルックリン発、ゴリラの強さをイメージする、ガツンとくるコーヒーが飲めるハイエンドコーヒーショップ”。ブルックリンで活躍するクリエーターや地元の人たちに愛されているコーヒーが楽しめるそう。いま話題の “ブルックリンスタイル” は、最先端のモノを取り入れつつ、その人の自分らしさをミックスした、肩の力を抜いて楽しむ不思議な魅力があります。みなさんの暮らしの中にも少しだけ取り入れてみて、トレンド感を演出してみてはいかがでしょうか。
2016年08月29日子どもを伸び伸び育てたい。家族の時間を増やしたい。そんな思いから、子育て世代にも地方移住が注目されています。移住を考える上で大切なことや、基本的な支援策をJOIN(一般社団法人移住・交流推進機構)に聞きました。お話を聞いたのは:成清雅人さん・坂東彩加さんJOIN(一般社団法人 移住・交流推進機構)では地方自治体と連携して、移住を考えている人に向け、インターネットで情報提供を行っています。移住に役立つ情報やイベント、移住相談会の情報などがチェックできます。ここ数年で移住者数がぐっと増加しています「これまではシニア世代のイメージが強かった『移住』ですが、最近では子育て世代にも関心が持たれるようになりました」と、JOINの成清さんと坂東さんは言います。「地方は人口減少が進んでおり、各自治体は人口流出対策の他、移住者を呼び込む施策に積極的に取り組んでいます。そのため、ここ数年で移住者数はぐっと増加しています。特に、住まい・子育て・仕事に対する支援は、自治体ごとに創意工夫がなされています」しかし、いざ「移住」を考えるとなると、住む所や仕事はどうするの?という疑問が…。そうしたことに答えられるよう、各自治体では相談窓口を設けたり、移住支援サイトを開設しています。自然の中で子育てができること、また、働き方を変えることにより、家族と過ごす時間が増やせることなどが、子育て世代が感じている移住の魅力だそうです。「住まい」「子育て」「仕事」それぞれに充実した移住者支援があります住まいの家賃補助、出産祝い金や保育料無償化、起業者への助成金など、移住者には自治体が手厚い支援を行っています。ただ「移住したら◯◯が無料になる」という理由だけで移住先を決めるのはおすすめしていないそうです。「住む以上はお金以外の魅力がないと長続きしないし、支援制度は変わる場合もあります。あくまで参考にとどめた方がいいでしょう」「何だかいいな」と思えた場所が肌の合う地域です移住先を選ぶ上で一番大事なのは「実際に訪れて、いい雰囲気を感じられること」と坂東さん。その上で、「実際に住む」視点を持つのがポイントだそうです。「車ではなく公共交通機関で行くと、電車が1時間に3本しかないなどの不便に気付けます。雪国なら、雪かきを体験したり、冬のドライバー研修ができることもあります。また、例えば長野県は、北部は豪雪地帯なのに対して、南部はほとんど雪が降らないなど、地域によって、気候の差が大きい県もあります。〝この県は◯◯なはず〞という思い込みだけでなく、まずは実際に足を運んでみてくださいね。数日間、その地域で暮らせる『お試し住宅』を実施している地域もありますよ」移住に関してよくある質問Q.移住先としてどんな地域が人気ですか?A.移住者への支援を積極的に行っている自治体は、サポートも手厚いことが多いです。また、都会から離れ過ぎない千葉県や長野県などの地域も人気です。Q.どこで移住の相談ができますか?A.各自治体が相談窓口を持っているので、行政に問い合わせを。東京の「移住・交流情報ガーデン」では、専門の相談員が対応している他、各県による移住者向けパンフレットも充実。JOINでも毎年1月に、全国各地の移住相談窓口が集結する、移住・交流フェアを行っています。Q.家賃や土地代は必ず安くなりますか?A.自治体あたりの人口が少なくなるほど、家賃・土地代は安くなる傾向にあります。ただ、近くに大学や自衛隊があるなど、住居のニーズが高い土地の場合は、都会とそこまで変わらない場合があるので注意が必要です。Q.仕事はどうやって探せばいいですか?A.自治体の窓口やハローワークで相談できます。また、「日本仕事百貨」(運営:株式会社シゴトヒト)というWebサイトでは、求人情報だけでなく、実際に移住をしてその仕事に就いた人のインタビュー記事や写真を見ることができます。自治体の魅力と支援策を紹介全国の自治体の中から、移住者支援に力を入れている自治体をピックアップ。ここで挙げた以外にも各自治体はさまざまな取り組みを行っています。気になる人は検索してみてね。●用語解説空き家バンク…各自治体が空き家の管理、土地活用、査定についての情報を集め、移住希望者に紹介している。お試し住宅…自治体が整備した空き家を、数日~数カ月単位で希望者に貸し出している。同じ自治体の中でも中心部と農村部、一戸建てとマンションなど、移住する前に住み比べることができる。栃木県那須塩原市東京都内から1時間のリゾート地。市内には高速道路のインターや複数の駅があり、アクセスも至便。特に那須塩原駅は、新幹線なすの号の始発着駅で東京へ通勤するサラリーマンが大勢います。【子育て】市営の乗馬施設で情操教育を実施。市内全小中学校に外国人の英語教育指導助手を常駐させ、交換留学等も実施。言語の異なる相手との関わりを通じ、心を育てる教育を展開。【仕事】新幹線通勤する転入者に年間12万円を補助。移住促進センターで相談を受けています。チャレンジingライフ茨城県つくばみらい市つくばエクスプレス秋葉原駅から40分。高速道路のインターチェンジもあり、各地へのアクセスがとても便利。保育所や小学校が新規に整備されるなど、都市環境や子育て環境も充実している一方で、豊かな自然にも恵まれています。【住まい】「三世代同居・近居住宅支援事業助成金」… 親、子および孫が三世代で同居・近居するために住宅を取得する人などに対し、予算の範囲内で助成金(最大100万円)を交付。【子育て】「ママフレ」… 妊娠・出産・子育てに関する行政サービス情報を掲載したサイト。つくばみらい市シティプロモーション福井県保育園の待機児童数ゼロ、学力体力全国トップレベル(学力小学校全国2位、中学校全国1位、体力は小中学校とも全国1位)など、子育て・教育環境が整っています。【子育て】「すみずみ子育てサポート」として一時預かりや保育園への送迎、家事援助を実施。【仕事】求人倍率も高く、正社員の割合も全国トップと恵まれた雇用環境。福井Uターンセンターを設置し、移住希望者に合った仕事探し、住まい探しをトータルにサポート。福井、東京、大阪、名古屋の各オフィスで相談できます。ふくい移住ナビ奈良県奈良市豊かな自然と歴史が1300年にわたり共生してきた、世界に誇る歴史と文化の町です。また、質の高い公教育による教育制度の充実や、大阪・京都等近隣府県へのアクセスの良さ、ゆったりとした環境から、育児のしやすさと暮らしやすさを感じることができます。【住まい】「三世代同居・近居住宅支援事業」…住宅改修または購入にかかる費用のうち、最大20万円を助成。「空き家・町家バンク活用住宅支援事業」… 荷物撤去費として最大20万円、住宅改修または購入費は最大50万円まで助成。なら、らぶ、りぶ大阪府千早赤阪村「金剛山」や「下赤阪の棚田」など、自然豊かな地域にありながら、大阪市内へは約1時間の距離。村在住のネイティブの先生による幼稚園児から中学生までの英語指導や、中・高校生を対象とした海外留学の実施など、英語教育にも力を入れています。【子育て】「妊婦健康診査助成」… 最大14回11万6840円まで助成。【仕事】「小売店舗等開業支援事業」… 村内に小売店や飲食店などを開業するにあたり、開業資金の一部を助成。ちはやあかさかむら定住兵庫県川西市大阪まで約20分の好立地。新名神高速道路の(仮称)川西I Cが2017年3月末に完成予定で、神戸や大津にも行きやすくなります。また、キセラ川西せせらぎ公園や複合公共施設などを備えた「キセラ川西」が順次完成予定。【子育て】「保育施設の新設」… 待機児童の解消を図り、乳幼児期の教育と保育を充実させています。子育てと就労の両立をサポート。【仕事】「女性の起業支援」… 2016年7月開始予定。女性の起業に際し、起業前から起業後のフォローまで、包括的な支援を実施。幸福沿線川西市鳥取県待機児童数がゼロの鳥取県(年度当初)。人口あたりの小児科専門医数は全国第1位、産科・婦人科専門医数は全国第2位。海や山との距離が近く、海水浴や雪遊びができる点も魅力。【住まい】「お試し住宅」… 一定期間お試しで居住可能。実際に移住の際には空き家の紹介から改修費の支援など、市町村による支援策も充実。【子育て】第3子以降の保育料は、所得・年齢制限なしで完全無償化。第2子の保育料も一部無償化。子どもの医療費は、18歳まで自己負担上限額が530円/日(通院の場合)。とっとりこらぼ広島県東広島市広島県の真ん中に位置する東広島市は、交通網や商業施設が充実した快適な街である一方、内陸部の山々や瀬戸内海の自然にも恵まれています。さらに育児や教育などの支援環境も充実。子育て家族が住みたくなる街です。【子育て】「出産・育児サポートセンター」… 妊娠期から子育て期にわたるさまざまな相談に応じ、切れ目のない細やかな支援を行っています。【生活】「東広島定住サポートセンター」… 移住希望者の“くらし・住まい・仕事”相談窓口を設けています。子育てするなら東広島秋田県全国トップレベルの学力と高い志を育てる教育環境、地域が支える子育てなど、充実した教育・子育て環境があります。【住まい】移住に伴う引っ越し費用や、冬季生活用品の購入に対する助成制度があります。※制度の詳細は、現在調整中【生活】東京交通会館(有楽町)ふるさと回帰支援センター内に秋田への移住について相談できる窓口があります。秋田での暮らしの疑問・相談に応じる相談員や、秋田での暮らしを紹介する冊子なども用意してあります。秋田暮らし愛媛県松山市いろいろな要素が程よく混ざり合う「いい、加減」な暮らしができるのが松山です。通勤通学時間の短さ、余暇時間の長さ、家賃の安さ、地域食材の手に入りやすさ、病院や診療所までの近さなどが日本一。【住まい】「移住相談窓口」… 市職員が移住コンシェルジュとして、希望者の相談にワンストップで対応。地理感がない人のために制作した45地区別のマップ、若者世代向け、シニア世代向けの2種類の移住ガイドブックを用いて、一人一人のスタイルに応じた提案をします。いい、暮らし。まつやま福岡県「子育て応援宣言企業」が5500社を超え、「子育て応援の店」も約2万店。安心して子どもを育てることができ、次代を担う子どもたちが健やかに育つよう、地域全体で支え、応援する社会づくりを進めています。また、小児専門の医療病院やドクターヘリが配置された高度救急救命センターなど、医療体制も整っています。【生活】「ふくおかよかとこ移住相談センター」… 2016年7月、東京と福岡に開設予定。就職、就農、子育て支援、住宅、市町村の支援制度など、移住の相談にワンストップで対応します。福がお~かくらしillustrationKOIZUMI Naoko※2016年5月25日時点の情報です
2016年06月30日2016年2月12日、重力波の初観測が発表されました。それはアインシュタインが存在を予言してからおよそ100年後のことでした。でも「重力波」と聞いても「いったい何のことだか、さっぱりわからない」そんな人が、ほとんどではないでしょうか。当然ですよね。これまで体感したことのない未知の波長ですから。かぎりないロマンをかきたてるサイエンス。でも科学の世界はむずかしく、敷居が高いもの。そんな文系女子におすすめの「わかりやすくて深いサイエンス本」を紹介します。■猫たちが語りだすサイエンス『真夜中に猫は科学する エクレア教授の語る遺伝や免疫のふしぎ』(薬袋摩耶/イラスト浅生ハルミン/亜紀書房)猫の集会。それは人間にとっては謎だらけのシロモノでしかありません。ところが、この本ではちがいます。毎週水曜日の夜、猫たちはひとところに集まって勉強会をひらきます。ある夜は「ウイルスと細菌は、どのようにちがうのか」。別の晩は「ワクチンと免疫について」と、いうふうに。また、「iPS細胞とは何か」などと最新の科学の話題を猫にでも理解できる言葉で語っています。個性的な猫たちの会話に楽しく耳をかたむけながら、サイエンスの専門用語を覚えることができます。そして、科学が抱える問題点がみえてくる、ユニークな入門書です。■原因不明の病を克服した、サイエンスライター『生命(いのち)のふしぎ』(柳澤桂子/集英社文庫)著者は生命科学者として、またサイエンスライターとして活躍中。経歴だけに注目すると「まあ、エリートなのね」と、いいたいところですが、彼女はおよそ20年間も寝たきりの生活を送っていました。まったく原因がわからず、病名もあいまい。そのためにどのように治療をすればよいのか、方針がたてられなかったのです。しかし、あるうつ病の薬が効き、劇的に回復します。そんな奇跡の人の言葉の、ひとこと、ひとことが胸にひびきます。「孫が生まれてから、私は地球の行く末を今までより深刻に考えるようになった。(中略)この子がお嫁さんになって、子供を産んで、またその子が子供を産んで、と連綿と続く未来が具現化して、心に映るようになった。その子供たちは、延々と私の遺伝子のコピーを受け継いでいくのである。私という個体が消滅したのちも、私の一部が残っていく。そして、いつかは人類滅亡の日を迎えるであろう。私は、子供を産んでしまったことをなかば悔いているが、子供や孫の存在が幸せをもたらしてくれることも確かである」(本書より抜粋)サイエンスエッセイとしてはもちろんですが、ことばに奥行きがあり、人生論としても逸品です。■なぜ、私は私なの?『人体600万年史 科学が明かす進化・健康・疾病』上・下巻あり(ダニエル・Eリーバーマン/訳・塩原通緒/早川書房)ヒトの体のしくみは、謎につつまれています。この本は健康本でもなければ、人類学の解説書でもありません。けれども、なぜ人間は人間になったのか。という疑問にいどむためには、進化の歴史は避けて通れない道。現在、私たちの体内ではなにかが変わりはじめているのでしょうか? それを知るためには人類史をたどり、科学の発達していく過程をあきらかにすることが必要なのです。おもしろそうだけど初心者には読みこなすのが大変そう。そんなため息が聞こえてきそうですが、ひとつひとつの章が短いので、すぐに読破できました。登場人物が多い外国の小説を読むよりも、むしろ理解しやすいかもしれません。物事を大きなスケールで考えられるようになる大作です。ミステリアスで、簡潔なサイエンスの世界のドアをノックしてみませんか?
2016年04月17日「鏡」、私たちは一日何回目にするでしょうか? 朝起きて顔を洗うとき、化粧ポーチの手鏡、お手洗いにある洗面台の鏡、お店の姿見、駅のホームなんかにもありますね。様々な場面で身だしなみを整えるのに普段から使っている鏡ですが、日本では古来より信仰の対象でした。今回は「和鏡」と「魔鏡」の不思議な歴史と秘密を紐解いていきます。「鏡」の始まり童話『白雪姫』では女王が「鏡よ鏡、世界中で一番美しいのは誰?」と魔法の鏡に語りかける場面がありますね。魔力さえも持つと思われてきた鏡は古くから我々の生活の中で様々な使われ方をしてきました。そんな鏡、起源はどこなのでしょうか?最初に作られた鏡はさすがにまだわかりませんが、確認されているもので最も古い鏡はトルコ中部の遺跡で発見された黒曜石を磨いた6000年前の鏡だと言われています。そして古代メソポタミア、エジプト、ギリシャなどでは銀や銅を磨いた鏡が作られました。その貴重さから鏡は神聖で霊力が宿るものとして昔から世界中で大切にされてきました。また、「mirror」(鏡)の語源は、「mirari」(英語: miracle)奇跡、不思議という意味のラテン語に密接に関連していると言われ、いかに鏡が人々を驚かせていたのかがわかります。 古事記にも登場する「和鏡」とは?日本には弥生時代前期に中国から鏡がもたらされ、当時は宗教・祭祀用具としての意味合いが強かったとされています。皆さんが学校の教科書で見た卑弥呼の鏡「三角縁神獣鏡」(さんかくえんしんじゅうきょう)もそのひとつです。その後、古墳時代には日本でも製造できるようになり有力者の埋葬品として多く使われるようになりました。平安時代後期には、中国からもたらされた唐鏡をもとに製作した鏡「和鏡」が確立しました。そして、日本流の文様の山吹や桜、萩、長尾鳥や鶴、千鳥、雀など自然の動植物が描かれるようになりました。しかし、鎌倉時代に入ると鏡の信仰が薄れ、江戸時代になると細密な図案の描き込まれた鏡や柄のついた鏡、懐中鏡が大量生産され婚礼道具の一部など庶民にも使用が広がりもっと実用的な用途で使われるようになりました。古事記や日本書紀にも登場し、古くから鏡は剣や勾玉とともに祭具として、重要な意味を持って扱われていました。そんな鏡を現在一番身近にみられるところは「神社」です。もともとは、神社にお祀りされる神様には具体的な姿や形は無く、岩や木などに神様が宿ると考えられていて、またその中で鏡も神様が宿る“依代(よりしろ)”の一つと考えられています。 信仰を秘めて守った「魔鏡」神社では神の依代だった鏡ですが、実は江戸時代は、「魔鏡」(隠れ切支丹鏡)が迫害を受けていたキリスト教信者の心のよりどころになっていました。フランシスコ・ザビエルが来日した1549年以降、キリスト教の布教がおこなわれて改宗した(キリシタン)が国内では増えていましたが、1614年に徳川家康による禁教令でキリスト教信仰は禁止されることになりました。続いて1637年に起きた島原の乱の前後からは幕府によって徹底したキリシタンの取り締まりが行われました。当時のカトリック信徒(キリシタン)やその子孫は、国内にカトリック司祭が一人もいなくなった1644年以降、表向きは仏教徒として生活しながら密かにキリスト教の信仰を代々伝えていきました。そんな中でキリシタンたちは慈母観音菩薩を聖母マリアに「見立て」、また一見、普通の鏡にしか見えない鏡に光を反射させることによって、内部に隠されたキリスト像を光で投影することができる「魔鏡」などを使って、明治維新後の宗教の自由まで200年以上も信仰を守ってきました。しかし、キリスト教を信じることが許されると「魔鏡」も必要ではなくなり、ガラス製の鏡が普及したことで、銅鏡自体が衰退し、魔鏡も姿を消し作れる職人もいなくなってしまいました。消えた「魔鏡」を再び 親子が引き継ぐ技術2014年1月、京都国立博物館の発表で、「卑弥呼の鏡」とも言われている古代の青銅鏡「三角縁神獣鏡」の精巧な金属製レプリカを3Dプリンターで製作をしたところ、鏡の背面に刻まれた文様が、光の反射で浮かび上がる「魔鏡」と呼ばれる現象が起きることが分かり、世間を驚かせました。しかし、この再発見よりも前から国内で唯一手作りで魔鏡を作る父と息子が京都にいます。江戸末期の創業で、神社や寺に納める金属製の和鏡を製作する「鏡師」を代々継承してきた山本合金製作所では1974年に3代目山本真治さんが復元に成功しました。その技を受け継ぐ「日本最後の鏡師」と呼ばれる5代目の山本晃久さんに作り方や職人としての思いを伺いました。【山本晃久Akihisa Yamamotoプロフィール】鏡師。1975年生まれ。大学卒業後,国内では数少ない古来製法による手仕事で和鏡・神鏡・魔鏡を製作する山本合金製作所に入る。祖父山本凰龍に師事し,伝統技法を受け継ぎ,神社仏閣の鏡の制作や修理,博物館所蔵の鏡の復元に携わる。平成26年には,安倍首相がバチカン訪問時に,ローマ法王へ贈呈した隠れ切支丹魔鏡を制作。京都神祇工芸協同組合。 「魔鏡」の作り方魔鏡はヘラで模様を施した鋳型に地金(青銅・白銅・銀等)を流しこみ反射させる背面の文様を作り、鏡面側を専用の道具で一か月かけて鏡面を4ミリメートルから1ミリメートルまで薄く削り、硬さの異なる炭を使い丁寧に磨いていくと微細な凸凹が生まれ、そこに光を当てると乱反射して背面の模様を映し出されます。とても緻密で集中力のいる繊細な作業です。削り足り過ぎても魔鏡現象は起こらなくなってしまいます。「魔鏡はなかなか見ることが出来ないかもしれませんが、和鏡は神社などに行けばみることができます。こうして伝統産業にたずさわっていると、よく人に『残してほしいわね』って言われますが、では残すためにどうアクションをするかがすごく大事だと思うんです。だから “伝えたい” んです。必要とされないと絶対に残らないから。必要とされないものは消えていくから、必要であり続けないといけない。残したいと思ってくれる人がいてくれなくては消えてしまう。だから残すにはどうすればいいのか考えます。つまり、人に思ってもらえるようにならないといけないと思う。どうやって儲かるかを考えるのではなくて、どうやって本当に良いものを作るかを考える職人でありたい。工場にはよく修理に昔の鏡が持ち込まれます。作り手の思いや、持ち主が大切に残したいという気持ちをしっかりと汲み取りたい。きっとその時に僕らの技術が生きてくるのだと思う。残したい思い出がある人のために、それを残してあげられる職人でありたいと考えています」山本さんは手作りの鏡の技術を多くの人に見てもらえるようにペンダントの魔鏡作りを始め、色々な場所での実演や工場見学の機会などを作り職人の思いを「伝え」続けています。鏡は古くから不思議な力を持つと世界各地で信じられてきました。様々な歴史や伝承、言い伝えがあります。これから神社や博物館で鏡を見る時、その鏡が何を映し、何を伝えようとしていたのかを考えてしまいます。取材協力/山本合金製作所住 所:京都市下京区壬生川通七条上る連絡先:tel.075-351-2338神具製造,仏具製造,仏壇製造
2016年03月06日生活関連の雑誌や本、最近は女性誌でも “すっきりした部屋” “シンプルな暮らし” “片づけ上手” などというコトバをよく目にします。それらを見て「もっと物を整理しなきゃ、きちんと収納しなきゃ」と追い立てられるように感じるのは、私だけではないと思います。「片づけないといけないと分かってはいるけれど、疲れていて無理」「忙しくなると部屋が荒れてしまう」。仕事にプライベートに慌ただしい毎日を送るアラフォー世代にとって、片づけのためにまとまった時間をとることは難しいのが現実です。なのに「早くすっきりした暮らしをしなくては」という焦りにも似た気持ちは、いつも心のどこかにある。そんな日々、ちょっと息苦しくないですか?「片づけ」は苦手なのが当たり前そもそも「片づけ」とは単純に捉えると、「元に戻す」ことです。使ったものを元に戻せば散らかることはありません。けれども、私たちは「使う」はすぐにできるのですが、「元に戻す」はとても苦手。喉が渇いたらすぐにグラスを取り出して水を飲みますが、飲み終わったグラスを洗って元に戻すのは面倒ですよね。これは「使う」という行為が自然な欲求であるのに対して、「元に戻す」という行為が後天的に身につける文化であり、社会的行動だからです。元から備わった能力や欲求ではないので、「元に戻す」ことを嫌だなぁと感じるのは当たり前。そう考えると、私たちが「片づけ」が苦手なのは自然なことなんです。 モノが「循環」していると気持いい暮らしのなかでモノは、使う→元に戻す→使う→元に戻す……という行為によってグルグル回っています。この循環がよどむことなくサラサラと流れることで、私たちは「すっきりとして気持ちいいな」「ちゃんと暮らしが整っているな」と感じるのです。ところが、苦手な「元に戻す」部分で循環は滞りがちです。暮らしがすっきりしないのは、そのためなんです。 まずは「定位置」を決めるこの面倒で好きになれない「元に戻す」行為を、なるべくラクにできるようにすること。これが「片づけ」のコツです。そのためには、ものを元に戻すための「定位置」が決まっていたほうが戻しやすいですよね。そのうえ戻しやすい場所に「定位置」があると、なおさらラクなはず。まずは、いつも出しっ放し使いっ放しになっているものは何かを観察して、それらの「定位置」を決めましょう。【定位置をつくるための原則】1. 大分類でまとめる文房具やおもちゃなどは細かく分けて収納しがちですが、4つ以上に分けると分類を維持することが難しくなります。分類はせいぜい3つを目安に。2. 動作をする場所にするコートを玄関で脱ぐのなら、コート掛けは玄関に。わざわざ掛けに行かないといけない場所に定位置をつくってしまうと元に戻さなくなります。3. ワンアクションで戻せるようにする2つ以上の手間がかかると、途端に面倒になってきます。扉を開けて引き出しを開け、さらに蓋を開けるなど、2度3度の手間がかかるのはNG。4. 一時置き場も定位置として設定する例えば、取り込んだ洗濯物を仮置きする場所があれば、そこも定位置とします。決めることで物の流れを把握でき、気持ちも少しラクになります。 無意識に元に戻せる習慣を「定位置」を決めたにも関わらず、気づくとまた散らかっている(涙)。それは元に戻せない自分自身が悪いのではなく、単純に「定位置」に問題があるからです。無理しなくても頑張らなくても気が重くならなくても、使ったら自然とそこに戻してしまうような場所、これが最適な「定位置」です。換気扇の下で塗るからマニキュアはキッチンに、帰宅後すぐに身体からはずすストールや帽子は玄関に、などと無意識に置いてしまう場所を「定位置」にしてもいいのです。暮らし方は人それぞれ。自分や家族の日々の行動パターンを振り返って、我が家なりの「定位置」を一度じっくり探してみましょう。自然に片づいてしまう行動を習慣にしていけば、“片づけなくてもいい暮らし”が待っています。 家事塾
2016年02月26日冬は日照時間が少なく、寒さが厳しい北欧。そんななか人々は、家の中をカラフルに装飾し、楽しく過ごす工夫をするようになり、デザインが発達したともいわれています。そんな北欧、スウェーデンから届いた『Fine Little Day ファイン・リトル・デイ 好きなものと楽しく暮らすアイデアとインテリア』は、世界的に注目を集めるアーティスト、エリーサベット・デュンケルさんが、インテリアや暮らしを紹介した話題のビジュアルブック。この本から、インテリアや家の中で楽しむヒントを学びたいと思います。Elisabeth Dunker エリーサベット・デュンケルアーティスト、ビジュアルコミュニケーター。スウェーデン第2の都市、ヨーテボリにあるデザイン工芸大学(HKD)修了。2007年にブログ「Fine Little Day」 を開設し、世界的に注目を浴びる。同ブログは「The Times」紙やマーサ・スチュアートによって、世界で最もインスピレーションを得られるブログのひとつに選ばれている。自身のプロダクトブランド「Fine Little Day」ほか、「House of Rym」「Urban Outfitters」「Ikea」といったブランドのデザインも手がける。Instagram:@finelittleday、@elisabethdunker著者のエリーサベットさんが注目されるきっかけとなったのは、2007年にスタートした、日々の暮らしや好きな物を綴ったブログ「Fine Little Day」。今ではブログと同名のプロダクトブランドのデザイナー、フォトグラファー、スタイリスト、ライターとして、幅広く活躍しています。そんなエリーサベットさんのおしゃれな自宅や職場、森の小屋のほか、友人たちの手がけた作品やインテリアを紹介する本書。見ているだけでもうっとりしてしまう写真ばかりですが、真似ができそうなアイデアがたくさん詰まっています。同じものを集めて、スタイリングする集めているものがあっても、飾るのは難しく、しまいこんでいるという人も多いのではないでしょうか。エリーサベットさんは、集めている同系色の陶磁器やテキスタイル、毛糸の靴下、鍋つかみなどを、「異常なほどに分類して、考えて、スタイリングする」そう。特に青い染付けの陶磁器のコレクションは、テイストはバラバラなのに、色で集めて並べるとこんなにも素敵なのか、とハッとさせられます。壁紙を楽しむ賃貸物件だと、なかなか家に手がかけられないという人におすすめなのが、壁紙。エリーサベットさんも「後悔した時のため、また後で張り替えられるように」と、壁紙は糊付きで貼ってはがせるタイプのものを使っているのだとか。こちらはエリーサベットさんの、スモーランド地方にある森の小屋。花模様の壁紙は、前の住人から受け継いだものだそう。時間を経て、味わい深い色合いに。壁一面だけでも、部屋の印象ががらりと変化する壁紙。こんな素敵な模様なら、すぐに試してみたくなりますね。 不器用でも手づくりにチャレンジかぎ針も棒編みもできないというエリーサベットさんは、蚤の市やセカンドハンドショップでかぎ針編みの鍋つかみを買い集めて、ガーランドや掛け布団にしています。ドイリーを縫い合わせたカーテンや、シーツの上に布を縫い合わせた掛け布団など、手づくりに慣れていない人にも簡単にできる作り方を紹介してくれているのは嬉しいところ。また、本棚にある本の表紙に絵を描いてみる、木のスプーンに表情を描いてみる、など大人も子どもも楽しめそうなユニークなアイデアも。木の枝や葉を使ってつくるモビールや押し花など、北欧らしく自然を生かしたものづくりも提案してくれています。このほかにも、キッチンやベッドルーム、アトリエなど、本ではたくさんの写真を紹介。その写真ひとつひとつから、インテリアの参考になるインスピレーションをきっともらえるはずです。
2016年02月02日心理カウンセラーの小高千枝です。「 “日常を豊かにする” って、どんなことでしょうか?」カウンセリングの際、私はよくこの質問をさせていただきます。カウンセリングを受けはじめて間もない方は、私の評価を気にしてしまうことが多く、格好いいこと や ステキなことを言わなくてはいけないという意識が働く傾向があります。なかには眉間に皺を寄せて考えこんでしまう方も。みなさんはどんなことが思い浮かびましたか? 今回は、日常を豊かにしてくれる「心を満たすセルフケア」を見つけるコツをご紹介します。1)「朝起きたあと」 “浄化作業” を取り入れる私は宗教的なものはあまり気にしないタイプです。しかし、自分なりに一日の始まりを気持ちよく迎えるために、起床するとすぐにお香をたくようにしています。お香をたきながら朝食をいただき、仕事の準備。情報番組を見ながら情報収集もします。忙しい朝だからこそ準備をスムーズに行いたい、情報を吸収するために嗅覚を通した癒しや心の安定は欠かせないのです。また、少しだけ時間にゆとりがある時は外出前の10分間、お香の香りと塗香やアロマを首元や手首に刷り込ませ浄化しながら瞑想。自分自身の内側に集中します。お香は毎日たいていても、瞑想まではできない日もあります。瞑想は移動中でもできますから「できるときにやる」。無理のない範囲で取り入れています。心身ともに浄化をし、新しい一日が始まると気持ちがいいですよ。“格好いいこと” や “ステキなこと” も勿論おススメですが、 無理せず継続できること が大切なのです。2)「悲しい気持ち」になった時にすること私は仕事柄、感情のコントロールは得意な方です。深く落ち込むことや思い悩むこともあまりないのですが、どうしても1ヶ月に1回くらいは落ち込んで集中力がなくなり、呆然とただただ時間だけが過ぎ去っていく、なんてことがあります。そういう時は、多くは語らないものの気持ちを受け止めてくれる友人に呟いたり、1人で殻に閉じこもって自分の気持ちに寄り添い、癒したり… 気持ちが晴れる作業をしています。また、元気がないからこそ安心できる場所へ散歩。気分転換をしながらお花屋さんで花をみつめる。目が合い、心が通じ合ったような感覚を覚える花を購入し、好きな花瓶にいける。ダウンライトの下でその花をみつめると、ふと、あたたかい柔らかい気持ちが芽生えるのです。「まぁいいかな… 頑張ろう」、その明るい気持ちが顔を出したらキャッチしてあげることが大切です。3)ひと手間かけた「贅沢なティータイム」を取り入れるホテルのラウンジやカフェもよいのですが、自宅でゆっくりと自分のためにお茶を入れることで得られる「気持ちよさ」は欠かせません。ちょっとしたひと手間をかけると、心が豊かになるものです。たとえば私の場合、鉄瓶で沸かしたお湯を柄杓ですくい、コーヒーや紅茶に注いでいます。やかんやポットで直接注いでしまったほうが時間は短縮されますが、このひと手間をかけることで味がまろやかになり、注ぎ込まれるお湯をみつめる時間を愛おしく感じるのです。自分なりのひと手間を、ぜひ見つけてみてください。日々に追われていると、どうしても自分に時間をかけることに罪悪感を抱く方が多いのですが、自分自身の心が満たされて “ゆとり” がないと、まわりの人に対しても丁寧な対応はできません。あまりお金をかけない身近な贅沢で、心を丸くしてみましょう。4)「和敬清寂」と「笑顔」を心の片隅に私は高校生のころに茶道をしていました。今はお作法なども忘れてしまい、自己流で楽しんでいますが、茶道の心得を示す『和敬清寂』(わけいせいじゃく)という言葉が好きでした。お互いの心を和らげて謹み敬いあい、目に見える清らかさだけではなく内面も清らかに浄化され、どんなことに対しても動じない強い心を持つこと。調和、敬愛、清廉、寂静。そして、ここに和やかな空気を運ぶ『笑顔』があることへの尊さを感じるのです。この言葉を自分自身に笑顔で語りかけると、「自分のペース」を取り戻すことができます。そして、まわりの人たちにも優しくなれるのです。「忙しくて無理!」と思っている方にこそ、ふと思い出していただきたい言葉です。心の豊かさは、 “自分なりの気持ちがいいこと” を、 “日常に取り入れる” ことから育まれるのです。
2016年01月25日さまざまな分野を縦横無尽に活躍するエイジレスな女性たち。彼女たちが好きな人・空間・コトには、ずっと探していた「キレイ」のヒントが隠されているはず。 “KIREI interview” では、そんな彼女たちのキレイの秘密を探ります。山藤 陽子さん /「YORK.」代表「好きなものだけに囲まれる暮らし」 をリアルライフで実践する 「YORK.」 代表の山藤陽子さん。2015年10月、デザイナーの平武朗さんとともに南青山のヴィンテージマンションの一室に立ち上げた「HEIGHTS(ハイツ)」 は、山藤さんの生活そのものを再現した空間が主役です。ショップ、ショールーム、サロン、ラボラトリーを兼ねるこの空間で、「本当に良い」と感じているモノだけをひとつひとつ丁寧に紹介していきたいと語る山藤さん。お気に入りのアイテムをご紹介いただきながら、その「キレイ」の秘密を探ります。山藤 陽子 Yoko Yamafuji オーガニックコスメの草分け的ブランドで重要なポジションを担った後に独立し、英国オーガニックブランドにてリテール部門の統括を経て独立。ブランドコンサルティング、オーガニック化粧品、雑貨などの商品企画、開発などを手がけるかたわら南青山のライフスタイルショップ「Fetish(フェティッシュ)」のディレクターを経て「YORK.」を立ち上げる。― 驚いたのですが「HEIGHTS」では「生活の実験室」をテーマに、ほぼすべてのアイテムが “体験” できるのだとか。しかも、シャンプーやバスオイルなど、一般的なショップだと購入前に体験するのは難しいアイテムもすべてなんですよね?そうなんです。実は以前表参道のショップにいた当時からずっとこういうスタイルで店をやりたいという構想があって……。なぜなら、どんなアイテムでもお店の空間で手に取って感じることと、実際に家で使った時に感じることにズレがあったりしますよね。私自身がこのことにずっとジレンマを感じていて、できる限りご自宅で使うことをリアルにイメージしていただきたいなという想いがずっと頭にあったんです。自分の夢を実現するためには、まずできるだけ “自分の家(空間)” をリアルに再現できる場所じゃないとダメだと思って。偶然にも直感的に「ここ!」と思える空間にすぐ出会うことができて、ima(デザイン事務所)の小林ご夫妻の力も借りつつ、まさに理想ともいえる空間を立ち上げることができました。お越しいただいた皆さんには本当に良いな! と感じたものだけを持ち帰っていただきたいので、とことんその良さを体感していただけるラボラトリーは「HEIGHTS」の大切なエレメントのひとつだと思っています。 ― すべてアポイント制で、ひとりひとりパーソナルカウンセリングを介して商品を提案する。スタイルそのものもユニークですよね。わたしが提案したいのは、ラグジュアリーホテルで過ごす非日常の贅沢とはまた別のベクトルの上質なんです。いろいろ試行錯誤のうえ行き着いたのが、リラックスした空間でおひとりおひとりパーソナルカウンセリングを行って、その会話の中から個々のライフスタイルにベストフィットするアイテムを紹介していくというスタイル。他にはないアプローチですが、表参道のショップでディレクターをしていた時からずっとやりたかったことをようやく実現することができました。― 「HEIGHTS」のサブテーマになっている「HER&HIM(彼女と彼の)」のワードもとても気になります。ここは私と平さん(「desertic」デザイナー)というフィールドの異なるふたりの感性が出会って生まれた空間なので、“ユニセックス” というよりもこの言い方のほうがフィットしていると思うんです。女性目線と男性目線の両方がよいかたちで交じりあうことで、いままでにない新しい感覚や出会いが生まれていくような、ノンジェンダーなイメージです。― たとえば、『ウーマンエキサイト』の読者層。仕事と家庭の両立などで忙しく日々を過ごす女性たちに向けて、山藤さんがいまおすすめしたいアイテムは何でしょうか?いくらでも出てきてしまうので、今の気分に合わせて幾つかご紹介しますね。▼「kontex(コンテックス)」のタオルまず、こちらにある「kontex(コンテックス)」のタオル。NYのセレクトショップでもお取り扱いのあるタオルブランドで、愛媛県今治市にあるメーカーさんが提案するオリジナルの今治タオルです。オーガニックのタオルならこれ、と教えてもらったのがきっかけですが、実際に使った途端すっかり惚れ込んでしまいました。肌の触り心地はもちろん、吸水性が高くて乾きやすく、しかもデザイン性もよい。価格もハンドタオルが¥500~と決して高くないので、とてもおすすめです。 ▼「Intini(インティーニ)」のオリーブオイルとりんごのバルサミコ酢この「Intini(インティーニ)」のオリーブオイルとりんごのバルサミコ酢。インティーニはイタリアプーリア州で高品質なオリーブオイルの作り手としても知られるブランドですが、とにかく鮮度の高さがバツグン。スプーンに1杯のオイルが健康に良いって話はよく聞かれていると思うのですが、直接飲むオイルであればなおさら鮮度の良さにはこだわりたいですよね。量販されるオリーブオイルはトランス脂肪酸を含んでいる場合もあるので、オイルはとにかく品質にこだわりたいです。あと、同じインティーニがつくるりんごのバルサミコ酢も隠れた名品。酸味と甘みのバランスが絶妙で、このまま飲んでもおいしいし、冬はホットドリンクで、夏やあたたかい日は炭酸で割ってごくごくいけます。女性なんかは特に、お酢は疲れを癒す力もあるので、午後や夕方のリフレッシュにぜひおすすめしたいアイテムです。▼「GREEN MOTION(グリーンモーション)」のお掃除アイテム普段の生活で意外と見落とされがちなんですが、見直すことで暮らしそのものが風通りよくなるものがお掃除アイテムなんです。だって家の中のお掃除ってなんだかんだ毎日つき合わなくてはならないものでしょう? せっかくなら使っていて心地よいもの、お気に入りを揃えて少しでも気分をあげたいと思いません?(笑) 我が家では出会ってからずっと「GREEN MOTION(グリーンモーション)」オンリー。海洋タンカーの事故処理研究をもとに、少量でも汚れを落とし1週間で100%生分解する、環境への優しさとしっかりとした洗浄力を兼ね備える秀逸なブランド。はじめての方には、特にこのエコキッチンクリーナーや、繰り返し使える(洗剤の量を控えめにできる)エコウォッシュボールあたりがおすすめです。▼「sisiFILLE(シシフィーユ)」のオーガニックコットンナプキンガールズトーク的に女性たちの間では最近話題にもなっていますが、ナプキンはぜひ『ウーマンエキサイト』世代に気遣ってもらいたいアイテムです。「sisiFILLE(シシフィーユ)」は、私自身がオーガニックコットンナプキンの愛用者であった経緯もあり、いろいろなご縁から製品づくりにも関わらせていただいて生まれた新しいオーガニックコットンプロダクトブランドです。からだへのやさしさから布ナプキンも注目されていますが、働く女性たちにとっていちいち洗濯しなくてはならないこと自体がストレスになる気もして……。女性らしさの象徴としてこだわったコーラルピンクのパッケージは、田部井美奈さんがデザインしてくれました。これまでのサニタリー商品の概念にないパッケージと製品のやさしさは、皆さんにもぜひ体験していただきたいです。▼HEIGHTSオリジナルのルームフレグランス「HER & HIM」最後に、こちらは「HEIGHTS」のオリジナルで企画したルームフレグランス。「HEIGHTS」のコンセプトをそのまま香りにおとしこんだようなアイテムと言ったらよいかしら? 平さんと一緒に、女性をテーマにした「HER」と男性をテーマにした「HIM」の香りを企画しました。香りって生活においてものすごく重要な要素で、心地よいと感じる香りを纏うことで呼吸も深くなる。呼吸が深くなると自然と脳やからだがリラックスして夜は自ずと眠りの質があがりますよね。リラックスする循環が生まれることで考え方も柔和になって、人にもやさしくできるようになるんです。人と人のコミュニケーションの潤滑油にもなる、香りって本当に大切な存在なんです。余談になってしまうけれど、不思議なことに女性たちは「HIM」男性たちは「HER」を選ぶ確率が高いんですよ。おもしろいですよね。HEIGHTSではスキンケアアイテムもいろいろ扱っているのですが、総じて言えることはひとつなんです。お肌をケアする時、朝は時間がない中で1分だけ肌をゆっくりさわってあげる。手のひらをあたためて肌の上にそっと添えてあげる時間を持つだけで、お肌はちゃんとその想いに応えてくれる。たった1分だけでも、1日のはじまりが変わるんですよ。(インタビュー・文:松浦明)「HEIGHTS」 東京都港区南青山7-1-12 tel. 03-6427-2401 OPEN 火~土 14:00~21:00*完全予約制(アポイントメント:ゆっくりとリラックスした空間で過ごしながら商品をご提案していくため、30分~1時間程度の間隔でのアポイントメント制になっています。ご来場の際はURLにて予約状況をご確認のうえ、お電話等にてご予約ください)※商品価格はすべて税抜価格です
2016年01月05日映画やドラマ化された『食堂かたつむり』や『つるかめ助産院』などで知られる、小説家の小川糸さん。<前篇>では、シンプルな暮らしに目覚めたきっかけや、ものを手放すコツについて伺いました。今回は、もの、人との付き合い方や環境づくりについてです。小川さんが考える、もの、人との付き合い方小説の中でも「食」へのこだわりが垣間見られる小川さんが、食との「付き合い」で心がけていることは?「作り手がちゃんと見えて、その人が真っ当な仕事をしていることが大事。例えば醤油を買うということは、その人の生活を支えることでもあるので、1対1の関係で付き合っていきたいと思うし、これと決めたものに関しては浮気をしないで、責任を持って付き合う。私が買っているところは一人で作っていたり、小規模のところが多く、続けていってほしいから、責任を持って買い続けることも大切かなと思います」「食に関わらず、私は気に入ったものをずっと着たり、履いたり、食べたりする方が安心できて好きです。不注意で壊してしまった器も金継ぎで直して使っていますが、愛着が湧いて唯一無二のものになってくるんです。だから直して使えるような、いいものを使い続けたい。1年で手放すより、いいものを長く使ったほうが最終的に経済的だと思うし、使い続けると味が出て、それは時間が作ってくれたものだから貴重だと思います」ものを減らした結果、身軽になっただけでなく、心にもゆとりができたのだそう。40歳からは引き算 必要かどうかを吟味していく「あまり抱え込みすぎると動けなくなってしまいますよね。物理的なものも、荷物も、目に見えない人間関係も。ひとつずつ必要なのかどうかを吟味して、これはなくても生きていけると思ったら手放していく。人間関係も『狭く、深く』。ストレスを溜めるのは自分にとっても、相手にとってもよくないことだと思うので、見晴らしよく、無駄なことはしないでいいかなと思うようになりました」「もっとものを減らして、最後はものも人も、本当に大好きなものだけに囲まれて人生を終わりたい(笑)。台所も、最後は鍋一個だけあるのが理想です。自分が人生を終えたときに、なるべく周りの人が迷惑をしないで済むように、いいものがあればまた次に使ってくれる人も見つかってゴミにならずに済むと思うので、そういうことはもう考える時期かなと思います。40歳になるまでは足し算で、欲しいものを手に入れていたと思うんですけど、人生の折り返し地点を過ぎ、ここからは引き算でどんどん手放して、その分余白をいっぱい作りたいなって思うようになりましたね」自分の “五感” を大切にする強い意志を持って、規則正しい生活も心がけているという小川さん。なかなか同じようにするのは難しいかもしれませんが、最後に、もう少しシンプルに生活するためのアドバイスをいただきました。「週末はインターネットを見ない、夜中は返事を出さない、など自分の中で決めては? 自分でルールを作っても、そんなに大きな迷惑はかからないと思うんですよね。もしかしたら、誰か少しは返事を待つかもしれないけど、体調を崩す方がもっと大きな迷惑をかけるし、起き上がれなくなってしまうことの方が損失です。だから、メリハリは大事だと思いますね。ものも情報も溢れているので、自分でガードしないと溺れてしまいます。それから、自分が「これが好き、嫌い」という、すごく野生的な感情を大事にすること。頭だけで考えると、どうしてもいろいろなことを考えてしまいますが、五感だけで判断してもいいくらい。心地いい、この肌触りが好き、これに包まれていると安心する、という感性を大事にしていくと、少し楽になると思います。みんなそれぞれ感覚が違うので、人がいいと言っているからではなく、自分が感じることを大事にすると、ちょっとシンプルになるのかなと思いますね」 ▼五作家・小川糸さんに聞く、シンプルな暮らしをするヒント <前編> 小川糸(おがわ・いと) プロフィール2008年に発表した小説『食堂かたつむり』(ポプラ文庫)が映画化され、ベストセラーに。同書は、2011年イタリアのバンカレッラ賞、2013年フランスのウジェニー・ブラジエ小説賞をそれぞれ受賞。そのほかおもな著書に、『喋々喃々』『ファミリーツリー』『リボン』(以上、ポプラ文庫)、『にじいろガーデン』(集英社)、ドラマ化された『つるかめ助産院』(集英社文庫)などがあり、最新の長編小説では、『サーカスの夜に』(新潮社)がある。新刊は『これだけで、幸せ 小川糸の少なく暮らす29ヶ条』(講談社)。
2016年01月01日映画やドラマ化された『食堂かたつむり』や『つるかめ助産院』などで知られる、小説家の小川糸さん。最新刊のエッセイ『これだけで、幸せ』(講談社)では、自身の驚くほどシンプルな暮らしと、それを実践するための29のルールを紹介し、そのライフスタイルも注目されています。そんな小川さんに、ものを手放すコツやシンプルに暮らすための方法について伺いました。シンプルな暮らしに目覚めた、モンゴルとドイツへの旅小川さんが現在のような暮らしを始めるようになったのは、6年ほど前に旅したモンゴルで、移動式の住居(ゲル)に滞在したことが大きかったのだといいます。「同じ時代なのに、全然違う生き方をしている人たちがいることは、本当に衝撃的でした。夏になると必要な荷物だけ持って移動するので、モンゴルの人たちはものを増やさないという意識が高く、鍋ひとつでお湯を沸かして、炒め物や煮物、何でも作るんです。そのやり方がシンプルで賢くて、それで十分という気がすごくしたんですよね」「自分がこれまで、いかに『お湯はやかんで沸かすもの、ごはんは炊飯器で炊くもの』という、決められた価値観に縛られていたかに気づきました。いつでも行きたいところに行けて、いろんなことができる、ものを持たない暮らしの方が本当は自由なんだって。気持ちの上では遊牧民のように、ものを持たずに身軽に生きていくというのが、自分の中のテーマになりました。もし災害にあったとき、生き残っていけるのはモンゴルの人たちの方だなと思うんです。何でも自分で直せたり、空模様で明日の天気がわかったり、ナビなしで地形を見て行きたい方向に行けたりと、知恵が豊富なんですよね。そういう人間力みたいなものを身につけたいと思いました」勇気を出して減らす。いいものは、長く使う。モンゴルの人たちは、“ものが持てないからではなく、自分の意思で持っていない”ことに気付かされ、ものを増やさないためには、自分で意識をしていかなくてはいけないと思ったのだそう。「“いらないものはいらない”と意識しないと増えてきてしまうんです。だから、断るのにはエネルギーはいりますが、自分が使わないと思ったらその時点で「結構です」とできるだけ言うように努力しています」同じように小川さんが大きな影響を受けたのが、毎年夏に過ごすようになったドイツ・ベルリン。そこでは、「いいものを長く使う」ことを学んだのだとか。「日本では、ものを安く買って壊れたら買い換える、といのうが主流。でもドイツでは最初にいいものを買って長く使い、壊れたら修理に出してまた使うというのが定着しています。いいものはそれなりにいいお値段がするので、買うときに考えるのですが、それもいいことだなと思います。自分のところに来たものに関しては、責任を持って大事に使うのがいいと思います」迷ったら保留箱へ。ものを手放すヒントそうしてものを厳選し、携帯電話すら持たなくなったという小川さん。ものを手放す秘訣は?「使わないで持っていることが、そのものにとっても、それを作った人にとっても一番悲しいことだし、失礼な気がします。やっぱり使われてこそだと思うんですね。私は相手が喜んでくれることが好き。だから値段などは考えないようにして、自分よりもっと上手く使ってくれる人がいるなら渡して、そのものがより気持ち良く使ってもらえたら幸せです。もちろん、すごく気に入って手に入れたけど使っていないもの、手放すことはできないものも結構あります。そういうものは保留にしておいて、時間をかけて別の使い方を探していくのも楽しいんです」「見立て」を待つ保留中の箱には、ここまで入れたらもう入れないというラインを決め、常にいっぱいにはせず、余白を設けるようにしているそう。そうして、小川さんが日々使う道具や生活用品は、「一生付き合いたい」ものばかりになりました。「一生付き合いたい」ものだけで、暮らすヒント「ものを選ぶときに、ゴールを決めることは必要だと思います。これでもういい、と思ったら、とことん繰り返し使うのが好き。たどり着いたものに関しては、あまり浮気はしないですね。引越をしたことも、いかに自分が無駄なものを溜め込んでいたかがわかる、いい機会でした」「来客が多く、以前は同じティーセットを6客欲しいと考えていましたが、ベルリンのカフェに行くと、ティーセットだけでなく、椅子や家具も古くてバラバラ。でもお店の人のセンスでバランスが取れていて。6人のお客さまに同じもので出さなくてもいいんだなって。年に数回のためだけに、スペースを取ることがすごく無駄だと気付くと、逆に同じもので揃えていることの方が変な感じがするようになりました」収納スペースの半分は空けるようにして、たっぷり隙間を作るという小川さん。1年に1回は見直し、全然使っていないものは場所を取るだけ、と考えて手放すのだといいます。「毎年夏は、ベルリンで普通の家を借りるのですが、すごくスッキリしているんですね。もちろん住環境がいいというのもありますが、それにしても必要なものしか置いていなくて。自分の家も、誰にでも貸せるような空間にしたいなと思います。それにはわかりやすくしておかなきゃいけないし、そうできたら理想ですね」モンゴルとドイツで目覚めた小川糸さんのシンプルな暮らし。<後編>は、もの、人との付き合い方、五感が喜ぶ環境づくりについて伺います。 ▼五感を大切に、必要なものを選ぶ作家・小川糸さんに聞く、シンプルな暮らしをするヒント<後編> 小川糸(おがわ・いと) プロフィール2008年に発表した小説『食堂かたつむり』(ポプラ文庫)が映画化され、ベストセラーに。同書は、2011年イタリアのバンカレッラ賞、2013年フランスのウジェニー・ブラジエ小説賞をそれぞれ受賞。そのほかおもな著書に、『喋々喃々』『ファミリーツリー』『リボン』(以上、ポプラ文庫)、『にじいろガーデン』(集英社)、ドラマ化された『つるかめ助産院』(集英社文庫)などがあり、最新の長編小説では、『サーカスの夜に』(新潮社)がある。新刊は『これだけで、幸せ 小川糸の少なく暮らす29ヶ条』(講談社)。
2016年01月01日ヴァネッサ・ハジェンズが、ライフスタイル・ウェブサイト「ASTRAL & OPAL」を設立した。27歳のヴァネッサのサイトは占星術の影響とナチュラル指向が特徴で、ファッションや美容、フード、クリスマス・プレゼントのアイディアなどの記事を早速配信している。ヴァネッサはサイト紹介コーナーで「ネットサーフィンが好きだけど、ずっとチェックしたくなるものがなかったの。だから、そろそろ自分の生活に必要なサイトを作るべきときが来たんだと思ったの」とサイト設立の理由を語った。「人生は自分で作るものだと私は考えているの。いい気分でいたいし、素敵になりたいし、冒険に満ちたカラフルな人生を生きたい。あなたは大きく開けた道を走る車の運転席にいて、人生は一度きりなの。思いっきり生きなくちゃ!」というヴァネッサは、自身のサイトが「インスピレーションや情熱、知恵を導き出し、あなたの人生がもう少しカラフルになるよう願っています。楽しんで!」とメッセージを送っている。ハリウッドの女性セレブたちはライフスタイル・ビジネスに熱心で、ヘルシーなレシピやおしゃれでエコなファッション・グッズの紹介や販売も行なうグウィネス・パルトロウの「Goop」、ベビー関連商品に特化したジェシカ・アルバの「The Honest Company」などが成功例として知られている一方、ブレイク・ライヴリーは昨夏にサイト「Preserve」をローンチしたものの今年10月に閉鎖した。ヴァネッサのサイトと先行サイトとの最大の違いは商品の販売をしないこと。先輩たちと競合しない分、息の長い活動が期待できそうだ。(text:Yuki Tominaga)
2015年12月21日最近、60代以上の一般女性たちを被写体にした写真集が売れている。そんなニュースを耳にしたのですが、実際に書店に行って実感しました。書店の一部コーナーに、60代以上の女性たちの写真集やライフスタイル本などがずらり並んでいるではないですか! そこで今回は、アラフォー世代もいずれは迎える60代を、ステキに過ごすためのヒントを探るべく、Over60の魅力に迫りたいと思います。NYの60歳以上はスタイリッシュでかっこいい数ある書籍の中でまず中で気になったのが、『Advanced Style--ニューヨークで見つけた上級者のおしゃれスナップ』(アリ・セス・コーエン著/大和書房刊)。もともとは、NYの街角を歩く60代以上のおしゃれな女性たちを取り上げたファッションブログが始まりだそうで、そのブログが人気となり、写真集として出版されたもの。さらに映画『アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生』まで作られ、最近、日本でも公開されたばかり。注目度の高さがうかがえます。本書には、さすがNY!といった、超個性的なおしゃれを楽しんでいる60代以上の女性たちの姿が収められているのですが、みなさん、とびきりおしゃれで、さらに、とてもパワフルでかっこいい! この年齢だからこそ着こなせる、ともいえるかもしれません。見ているだけで自然と元気をもらえます。パリのマダムたちの暮しぶりも見習いたいまた、パリに暮らすおしゃれなマダム14人の暮らしを紹介した『Around 60 パリジェンヌ・スタイル--ファッション、インテリア、素顔の暮らしと生き方』(ジュウ・ドゥ・ポゥム著/主婦の友社刊)は、この9月に発売されたばかりの注目の本。ファッションはもちろん、自宅のインテリアや趣味など、ライフスタイルにもフォーカス。自分らしく生きることを大事にしている、大人のパリジェンヌたちの暮しぶりは、やはりステキで憧れてしまいます。これからは “美老人” (ビロード)を目指してNY、パリ、どちらのマダムたちもステキですが、日本だって負けてはいません! それを証明してくれたのが、9月21日の敬老の日に開催された、60歳以上の日本の一般女性たちによる「TOKYO 美老人(ビロード)ファッションショー」。実は、1927年(昭和2年)の9月21日、日本で初となるファッションショーが行なわれたのが日本橋の三越だったそうで、88年後の今年、同じ地で開催することが企画されたそうです。このショーには、総勢20名の“美老人”たちが参加。思い思い、とっておきにおしゃれをしたファッションに身を包み、ランウェイを歩きました。65歳で始めたアルゼンチンタンゴのきらびやかな衣装で登場した73歳の女性や、80歳のときに超難関の「宅建」に最年長で合格し、現在、不動産会社の現役社長という85歳の女性。また、日舞一筋76年で、身のこなしもしなやかで着物姿が最高に似合う81歳の女性など。みなさん、“おばあちゃん”と呼ぶのもはばかれるほどお若くて、はつらつとしていてチャーミング。おしゃれを自分流に楽しんでいる様子も伝わってきました。“芸能界の美老人”のゲストとして、会場にいらしていた小松政夫さん、研ナオコさん、家田荘子さん、錦野旦さんも、そんな“美老人”たちの姿、ファッションに魅せられていたようです。ちなみに、美老人と書いてビロードとは、「美しい道」=美ロードにもかけた言葉だそう。今回登場した“美老人”の方々はみなさん、容姿だけではなく、自分らしく、美しい生き方をされてきたことが見てとれて、こんなふうに年を重ねられたら素晴らしい! そんなふうにも思わせてくれました。いずれは迎える60代に向けて…ステキな先輩たちをお手本にしながら、日々、キレイを磨いていきたいですね。
2015年09月26日今年5月、1976年に放送を開始してから10,000回を越えたことで話題になった、「徹子の部屋」でおなじみの女優・黒柳徹子さん。アラフォー世代にとっては、子どもの頃から毎日テレビで見るタレントのイメージが強いと思いますが、戦後最大のベストセラーとなった自伝『窓ぎわのトットちゃん』を始め、エッセイを多数出版されています。そんな著書を通して、黒柳徹子さんの愛され続ける理由と、魅力的な女性になるヒントを学びたいと思います。女性が一人で生きていくのは大変!徹子さんの文章は一節が長く、句読点が多いのが特徴。あちこちに話が飛んで、まるで直接お話を聞いているよう。テレビで見るイメージそのまま、好奇心旺盛、ユーモア溢れる筆致で、どんどん読み進められます。今年発売された最新刊、『トットひとり』でもそれは変わらず。懐かしい「ザ・ベストテン」の裏話や、親交の深かった森繁久彌さん、家族のように慕っていた渥美清さんと沢村貞子さん、向田邦子さんとのエピソード、子どもの頃の思い出、お見合いの話、トレードマークとなっている玉ねぎヘアの秘密などが綴られています。その中でも触れられているのが、38歳のときに仕事を休業して1年間ニューヨークに留学したときの話。徹子さんは当時テレビ女優として、過労で体を壊すほど活躍していました。留学中も雑誌での連載は続けていたものの、一番売れているときに仕事を離れるのは不安もあったであろうし、次々と新しい才能が現れる業界で、大きな決断だったと思われます。「朝はインスタントでないコーヒーをゆっくり飲んで、このままずっと、この仕事をやり続けていけるかどうかを考えたりもしたかった。(中略)芸能人でなく、普通に生きる人間としての、女としての、感情や感覚を忘れたらいけない、きちんと笑ったり、泣いたり、怒ったりしながら、自分だけの人生を作っていかないといけない、とつくづく思ったのだ」(『トットひとり』より引用)そうして1年間を過ごすことになったニューヨークで、演劇やダンス、歌の教室に通い、女優を続けられるかどうかという迷いが吹っ切れたという徹子さん。それまでは有名人として甘やかされていたといいますが、初めての一人暮らしを通して、“女が生きていくのは、大変だ”ということもよく分かったのだそう。自分は自分。個性を活かす。もともと“自分の子供に絵本を上手に読んであげたい、絵本の読み方を教えてくれるだろう“と、テレビの世界に足を踏み入れた徹子さん。入った当初は、自由奔放で個性が強いあまり、役を降ろされたりいじめられたこともあったそうですが、持ち前の“鈍感力”で楽観的にとらえ、あまり気にはしなかったのだとか。「仕事場には、自分よりできる人や、成績のいい人、きれいな人とか、いろんな人がいますけど、でもやっぱり、人と自分を比べるのはムダね。私は、そう思います。どんなに他人を羨んでも、自分は自分なんです。だったら、その個性を活かしていくしかない」(『徹子さんの美になる言葉』より引用)徹子さんがよく著書で書かれているのが、通っていた小学校の校長先生に言われた「君は本当はいい子なんだよ」と、初めて合格したオーディションで脚本家から言われた「あなたの、そのままが、いいんです!」という、信頼する二人からの言葉。自ら“素直さが長所”と書いていますが、人を信頼し、言葉に素直に耳を傾けられる純粋な心を持っている気がします。「私は、いくつになっても、自分よりもモノを知っている人に、何かを教えてもらいたいと思うのね。その人の教養や知性を吸収したい。自分の知らないことを知りたい。そういう欲が強いんです」「いつまでも若々しく、きれいでいたければ、「何だろう?」「もっと知りたい!」っていう好奇心を持って過ごすこと。せっかく生まれてきたからには、自分の魂が自由でいられる環境に、常に自分を置くようにしないと、もったいないですよね」(どちらも『徹子さんの美になる言葉』より引用)テレビの黎明期から活躍する大御所でありながら、自分のことを“大したものだと思っていない。そうそう認められなくてもしょうがない”という、謙虚さも見習いたいところです。好きなことだけをする。「徹子の部屋」は放送開始から約40年経ち、「同一司会者によるトーク番組最多放送」のギネス世界記録に認定され、「世界・ふしぎ発見!」も1986年にスタートして以来毎回登場。それらテレビでの活躍のほか、年に一回のペースで舞台の公演を行い、1984年からユニセフ親善大使を務めたり、日本で初めてのろう者の劇団を支援する社会福祉法人「トット基金」を設立するなど、徹子さんはどの仕事も精力的に、長く続けています。特にユニセフの活動はボランティアという気持ちからではなく、“どんな場面に遭遇しても、「イヤだなあ、つらいなあ」と思ったことはない”のだそう。長く続けられる理由は、無理をしないこと。医者から死ぬまで病気をしないためには、「好きなことだけをやって、生きていきなさい」と言われて以来、進んでやりたいと思うことだけを選んできたからなのだとか。「仕事をするうえで大切なことは、どんな仕事であれ、「自分で選んだ」と納得することね。そうしたら、何か嫌なことがあっても、「自分で選んだ道だから」と思って、人のせいにしないですむでしょう? あとは、仕事には早く慣れた方がいいけれど、世の中とか、世間一般の常識には、慣れない方がいいように、私は思います。「きっと世の中こんなもんだろう」と思い込まないことね。常に、自分自身の視点で、物事を見るようにした方がいいんじゃないかしら」(『徹子さんの美になる言葉』より引用)ご紹介できたエピソードはほんの一部。そのほかにも、毎日ヒンドゥースクワットを50回とウォーキングを続けて、元気で仕事を続けるための体力作りをしていたり、仕事への姿勢も知れば知るほど頭が下がります。ご紹介した本の中には現在手に入りにくいものもありますが、繰り返し書かれているエピソードも多いので、まずは最新刊の『トットひとり』から手に取ってみては? 徹子さんのエッセイには、魅力的に生きるヒントが詰まっています。
2015年07月17日友だちに紹介してもらった人と初デートに行ったときのことです。評判のバーへ行き、豪華なおつまみを楽しんでいました。が、相手は1品1品食べ終わるごとに、歯につまったものをせせるクセがありました。これもマナーのうちなのか?と内心驚きつつ、最初のうちはがまんしていた私ですが、1時間くらいでギブアップ。「飲み過ぎて気分が悪い」と言い訳して先に家に帰りました。テーブルマナーは自分だけのものではなく、周りの人にも楽しく食事をしてもらうためにあるものです。ここでは、イタリアの人々から学んだ、美味しい食事と一緒に素敵な雰囲気を味わうためのテーブルマナーについてご紹介します。1.スパゲッティをきちんとフォークにからめる知人とローマのレストランに入ったときのことです。店内は観光客半分、地元の人半分でなかなかにぎやか。二人で前菜と肉料理を頼み、たわいない話をして待っていました。ふと横を見ると、衝撃の光景が目に飛び込んできました。女性2人連れの観光客が、口の中に収まりきらない多量のパスタを、途中で噛み切ってお皿の上に落としながら食べていたのです。「食べ方が汚すぎる」「見たくないのに見える」とグチる彼をなだめるのが大変でした。長いパスタは、「麺を全部フォークにからめとってから口の中に入れる」がマナー。麺の種類によってまちまちですが、スパゲッティ程度の長さであればフォークで3本ほどすくった後、フォークを立ててすくった麺をすべてまきつけてから食べるのがよいでしょう。この方法なら、トマトのパスタでもソースが服にとびはねることも少なく、スマートにいただけます。 2.パンでお皿をぬぐわない知人カップルにシーフードレストランへ連れて行ってもらったとき、彼らがパンでソースをすくって食べないのに気がつきました。普段彼らのお宅にお邪魔するとき、二人とも「キッチリとソースをぬぐう」のを見ていたので、このとき私もいつも通りにお皿をぬぐっていたのです。これはTPOを選ぶ食べ方だと気づいたときは遅く、自分のお皿だけが妙にピカピカに。恥ずかしくてしかたありませんでした。イタリアの食事には必ずパンが添えられます。メインディッシュでもパスタでも、ついついパンにソースをひたしソースを最後まで味わいたくなるものですが、あまりお行儀のよいことではありません。家でやるならともかく、外でやることではないようです。ソースが残ってももったいないとは思わず残し、お皿を下げてもらいましょう。3.パスタにチーズをかけすぎないショッピングでくたびれ果て、「夕飯は外で簡単に済まそう」と女友だちとセルフサービスレストランへ行きました。パスタのブースには「本日のオススメ:ミートソースのスパゲッティ」と書いてあったので友だちがそれをもらいにいったのですが、テーブルに戻るなり「すごい人がいた」とクスクス笑い始めました。カップル連れの観光客が彼女の前に並んでいたのですが、スパゲッティの皿を受け取るなり、男性が粉チーズを目一杯かけたそうです。彼女いわく「赤いパスタが一面、白くなってた。あれじゃチーズが固まっちゃって食べるとき大変よ」とのこと。ミートソースなど粉チーズと相性がいいトマト系のパスタに、自分でチーズをかけられるよう別添えで粉チーズがサービスされることが多いですが、かける量は多くてもカレースプーン2/3程度にしましょう。多すぎると、熱々のソースの熱でチーズがとけたあと冷えて固まり、食感が悪くなります。場合によってはパスタをすくえなくなってしまうことも。また、食後の口臭がひどくなるのでほどほどに楽しみましょう。 スマートなマナーを身につけて、相手も自分も楽しいひとときを過ごせると素敵ですね。イタリア流マナー、ぜひ実践してみてください。ちなみに、ニンニクをたっぷり使ったイタリアンを食べた後は、食後にぜひエスプレッソを。コーヒーの苦みと香りが、臭いを消してくれます。
2015年04月06日3月21日、春分の日から始まる一年。まだ何も書き込まれていない、今年の地球暦。地球暦をより多くの方に知ってもらうため、地球暦の新年が始まるタイミングに合わせ、全国でリリースイベントが開催されています。東京では去る3月8日、科学未来館の最上階ホールでイベントが行われました。地球暦には取扱説明書がありません。一般的な時計やカレンダーがそうであるように、説明がなくともみなが知っている共通の尺度になるという予感と、解釈や使い方が人それぞれに委ねられているという自由さを持ち合わせているから。また、言葉で区切って限定してしまうにはもったいない大きな思想であるからだともいえるでしょう。それだけに、地球暦を知ってしまった人は、もっと理解を深めたいという思いが強くなる傾向があるようです。だから、考案者ご本人の杉山開知さんによる解説が聞けるお話会は、絶好の機会。耳ざわりのいい声の語り口に、ギターの弾き語り。お話会には独特の吸引力があって、何度も参加する熱心な地球暦ファンも多いのです。さて、この日のイベントの趣向は、杉山さん、そして理論物理学者で世界的権威の佐治晴夫さんによる特別講演ということで、会場には約300人が詰めかけました。第一部は杉山さんのひとり語り、第二部は佐治さんのひとり語り、そして第三部がおふたりの対談。ギター持参の杉山さんの弾き語りも交え、3時間という長さを感じさせない充実の構成でした。おふたりの共通点といえば、ともに音楽を志し、活動の根幹には音楽への愛があること。つまり、お話の根底にもつねに音楽があります。なかでも貴重だったのは、惑星の音を聴けたこと。宇宙探査機ボイジャーが録音した、星の運動による振動=電波を人間が知覚できる周波数に変換したもので、木星と土星は、グワーンという連続した重低音を発していました。たまにワンワンと違う種類の音が入るのは、ガスのリングの干渉音。では地球は、どんな音をしているのでしょう。なんと、異なる音が重なり合って、ハーモニーを奏でていました。それは音楽だったのです。豊かな音の正体は、水や雷。目で見て地球が美しいことは、宇宙から捉えた地球の写真から知っていました。しかし耳で聴いても美しいとは、初めて知りました。うむを言わさない圧倒的な存在感、ここに生きているという圧倒的な事実を音で突きつけられ、ただただ全身がそれに反応し、感動を覚えた瞬間でした。おふたりは、自分のことは外から見なければわからないと言いました。宇宙のことを知ることは、自分の内側を知ることだとも。佐治さんの関わったボイジャー打ち上げのプロジェクト然り、地球を飛び出し、太陽系、銀河系、宇宙のこと。この世界の創生のこと。私ひとりの微細な生命など、そんな壮大な営みとは一見、関係なさそうにも思えます。けれど、私と宇宙は、確実につながっている。いま、ここ、私。あの美しい地球のハーモニーに、私も参加しているということ。講演は、ミクロからマクロへ自在に視線を変えながら、宇宙と私のつながりを知覚させるモメントでした。この感覚は、地球暦を使っていくのに、この世界で生きていくのに、きっと役に立つのだと思います。新たな時代は世界が一(ひとつ)の意識になり生物となる方向にある。正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである。──農民芸術概論/宮沢賢治▼地球暦(ちきゅうれき)とは…太陽系時空間地図。宇宙の太陽系の惑星である「地球」にいる自分が、いまがいつで、どこにいるのかがわかる暦で、民族や国を超え、地球人であれば誰もが理解でき、共通して使えるのが特徴。 個人だけでなく、学校や会社などでも取り入られ始めています。▼次回のリリースイベント2015年4月3日、札幌で開催されます。 地球暦は、こちらから購入できます。
2015年03月20日粋で洒脱、でも使い勝手にすぐれた江戸の日用品。京や大坂で生れた道具は、江戸という町で暮らす人々の好みや仕様にあわせた道具へと作り変えられてきました。江戸の道具と暮らしとのかかわりをまとめた拙書『江戸な日用品』から、今の暮らしに取り入れたい東京の逸品 “江戸な日用品” をご案内いたしましょう。新年からは、握りやすくつまみやすい「江戸木箸」を師走を迎えるこの時期は、手帳やカレンダーを新調したりするだけではなく、古びてきた日用品も買い変えたい、なんて思いますよね。特にお箸は、年末になると今まで使っているお箸がなんとなく古びて見えてきて新しいお箸が欲しくなります。私の箸選びの基準といえば、素材やデザインぐらいだったのですが、5年ほど前に大黒屋の江戸木箸に出合ってから、日常的に使うお箸は江戸木箸と決めています。握りやすさとつまみやすさというお箸の機能が、食べ物の味を大きく左右するとわかったからです。なぜ握りやすく、つまみやすいのか、追ってお話していきますね。まずは大黒屋のご紹介ですが、墨田区は曳舟に工房を構える箸の専門店。「生の根源である食を口に運ぶ道具だからこそ、ひとりひとりの手に馴染む箸を」と店主・竹田勝彦さんが考案した江戸木箸が店内にずらりと並んでいます。黒壇(こくだん)や鉄(てつ)木(ぼく)など堅い木を削りだして、素材の風合いを活かした江戸木箸は、三角から九角まである角箸、また丸形、小判、変形と、さまざまな形状のものがあります。ラクにつかめて手も疲れにくい「角箸」いろんな形状がありますが、おすすめしたいのが「角箸」(¥6,480/税込~)シリーズ。私自身が使っているお箸は、「角箸」シリーズの八角箸です。大黒屋では丸型の柔らかさに角をつけて握りやすくした八角箸からはじまり、指三本で使う道具だから奇数形状が手に馴染むと五角箸へと発展させます。さらに五角の握りやすさに八角の柔らかさを加えたいと、完成させたのが七角箸でした。七角箸は、誰の手にもなじむと評判を呼び、著名人にもファンが多いとか。しかしながら七角箸は、三六〇度では割りきれないために作るのは容易ではなく、箸先のぎりぎりまで七角に削りだすのは至難の業(わざ)。「熟練の職人ですら、何度も息を止めて仕上げをするんですよ」と竹田さん。この箸先の仕上げによって、つまみやすさがまったく変わるそうです。また角箸は、どれも先にいくほど細くなっていきますが、先が細いと握る部分を大きく開かなくても箸先があうので食べ物がラクにつかめて手も疲れにくいとのことでした。服や靴を試着するように、お箸も“握って”選ぶ竹田さんは「箸は道具、食べ物や状況にあわせて替えて欲しい」と話します。卵かけご飯やお茶漬けなどかきこんで食べるための「卵かけご飯箸」(¥972/税込)は、先端が平らに削られていて握ると小さな匙のようになります。また最近のヒット箸は、握力の弱い老人や子どもでも使いやすい「楽ちん吸いつき箸」(¥2,160/税込)です。七角にした握り部分は、特殊な塗装をして滑りにくく加工しているとか。今秋発売ながらも口コミで広がり全国各地から注文がきているそうです。手をケガした際はもちろん、長時間パソコンに向かって手が疲れてしまいお箸が持ちにくくなる方にはピッタリかも知れません。「箸は自分専用の道具なのに、家族が購入したものやデザイン優先で購入したものを使っていることが多い。服や靴を試着して買うように、江戸木箸は触って握って手にしっくりとくるものを選んで欲しい」と竹田さんは言います。新しい年に向けて、自分だけのこだわりの箸を見つけるために東京の下町に出掛けてみるのもいいかもしれません。取材協力/江戸木箸 大黒屋 東京都墨田区東向島2-3-6TEL:03-3611-0163営業時間/月曜~土曜 10:00~17:00休日/日、祭、第2・3土曜日(年末年始、夏季休暇あり)公式サイト
2014年12月11日BMWは、ファミリーのライフスタイルをもっと楽しくする「アクティブ・ファミリー・プロジェクト」の一環として、「The Blue Christmas Café by BMW」を六本木ヒルズ ヒルサイドに、2014年12月5日(金)~25日(火)の期間限定でオープンする。これは「ニュー BMWアクティブ ツアラー」の登場を機に、ファミリーやパートナーとの外出や遊びを、素敵に、豊かに、楽しくするために様々な業種のブランドとコラボレーションしたプロジェクト。店内では「ニュー BMW アクティブ ツアラー」の実際の車両を展示し、BMWのアクティブな世界観を紹介。BMWのコーポレートカラーであるブルーを基調に統一されたクリスマス調のインテリアが魅力的だ。プロジェクトのパートナーとして、ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシングがカフェの衣装を提供しているほか、ル・クルーゼが「The Blue Christmas Café by BMW」のオリジナルメニューへの器を提供、「遊び道具」と、「あそび環境」を提供するボーネルンドがプレイルームを製作。こちらは「家族で出かける直前」の家をコンセプトに作られており、壁の全体が黒板になっていたり、BMWのキッズカーがあったりと子供も一緒にカフェを楽しめる。BMWオリジナルの特別メニューはかなりのこだわりが感じられる。ローストチキンのライ麦ブレッドサンドプレート「アクティブ・ツアラー・プレート」(1,200円)、こちらにはズワイガニのトマトクリームスープや2種類のミニケーキがセットになっていて満足感も十分。味わいもゆたかなプレートに仕上がっており、キッズにはボーネルンドBMWオリジナルステッキーモザイクの付いた「アクティブ・キッズ・プレート」(1,000円)。チキンライスとデミグラスハンバーグプレートがオススメだ。そのほか、アクティブツアラーの形をしたショコラとブルーベリーのムース(680円)やラム酒を使ったオリジナルカクテル「Blue Christmas Cocktail by BMW」などクリスマスの雰囲気をもりあげるメニューも豊富だ。今回発表になった車種はBMW初のファミリーに向けた「ニュー BMWアクティブ ツアラー」。広い室内空間、高い機能性をもちながら一般的な機械駐車場にもおさまるサイズ。開放感があり、長いドライブも楽しめるほか、シートを一番前まで倒せば、おおきくスライドして大きな荷物が詰めるアレンジ自在のリヤ・シートやラゲッジ・ルームを備え、鍵を持った状態で足を近づけると、手を使わずに後ろのテールゲートが開く仕様になっているため子供をだっこしたままでも使える便利な機能が盛りだくさん。さまざまなライフスタイルに合わせての活躍が期待できる。期間中は「ニュー BMWアクティブ ツアラー」の試乗車も用意。試乗した人には先着1,000名に「マックスブレナー」社製チョコレートをプレゼントされるとのこと。平日は「One-way Test Drive」として片道30分圏内の試乗を実施。六本木から表参道、渋谷、広尾、麻布十番駅など、自分で運転して下車できる「片道ドライブ」を楽しんでみてはいかがだろうか。また、ル・クルーゼによる「クッキングスクール」や、ボーネルンドによる「親子で花ビーズ製作」、Canonにより「親子で取れるカメラ教室」などパートナー企業とコラボレーションしたイベントや夜はDJナイトイベントbyBMWなどさまざまなイベントも予定されている。詳しくはオフィシャルHPをチェックしてみよう。クリスマス・シーズンの六本木をBMWで楽しんでみては?■「The Blue Christmas Café by BMW」イベント概要【期間】12月5日(金)~12月25日(火) 11:00~23:00 ((LO フード22:00、ドリンク22:30)【場所】六本木ヒルズ ヒルサイド2F (東京都港区六本木6-10-1)
2014年12月06日室町時代から茶道、華道、能などと同様、500年続く香道の志野流20代目家元の若宗匠(わかそうしょう)、つまり息子さんである蜂谷宗苾(はちや・そうひつ)氏が、建築家・黒川雅之氏が主宰するカルチャー講座「モノラボ」でお話しされるというので参加させていただきました。普段はちょっと敷居が高い「香道」の世界に潜入です。「モノが文化を作る。香りにもモノと同じ力がある」と語る黒川氏のバックアップの元、香道を現代に、世界にと広めておられる蜂谷若宗匠は、30代のイマドキ男子。お稽古中の着物姿でなく、素足にウイングチップのお洒落な洋装だと、日に焼けてワイルドな雰囲気のシティボーイさながらで、この方が若宗匠?と失礼ながらガン見してしまいます。香りを聞くと書いて「聞香」という繊細さこそ“和“の世界冗談はさておき、気さくな若宗匠のお話が楽しく香道の魅力にグイグイ惹き込まれます。まず驚くのは、香道で使う香木は、樹木が何らかの原因で傷ついて樹脂が溜まり、数100年経って香木に変化するという自然界の偶然から生まれた天然物なので、大変貴重で無くなる一方だということ。香道が、茶道や華道に比べて流派が2つしかないのも納得です。香木は、ラオス、ベトナム、マレー半島などアジアでのみ産出され、中には金の10倍の価値のある香木もあるようです。594年、香木は中国から仏教とともに輸入されましたが、香道は室町時代、東山文化のリーダー、足利義正の側近だった志野守信が初代として体系化して以降、一子相伝、父から子に受け継がれながら、日本で発展してきた日本独自の文化です。香りをかぐことを、香を聞くと書いて「聞香」と呼ぶ繊細さ、道にまで体系化してしまう真摯な姿勢に、日本的なセンスを感じるのは私だけではないでしょう。「心の耳を澄ませて、自然界からのメッセージを聞く」聞香の基本は香りを当てる遊びで、志野流では200種類以上あるそうです。ゲームを楽しむには教養も必要で、記録を残すための書道、和歌を詠む、などといった素養が求められます。遊びでありながらも香道はまさに総合芸術なのです。香り当てゲームなんて簡単でしょう?と思われるかもしれません。いえいえ、びっくりしますよ。あまりにもそこはかとない幽けき香りなので、最初はどれがどれやら検討がつかないんです。ただ、人間の手が一切入っていない完全に天然の香りなので、ふうっと気持ちが和んでいく心地よさは格別!まさに、この世ならぬ別世界へ連れて行かれます。蜂谷若宗匠は、「木と会話をしてください」とおっしゃいます。「自然の声を聞くこと。心の耳を澄ませて、自然界からのメッセージを聞くこと」が、まさに聞香だそう。「365日、春夏秋冬、暑い寒い、雨の日、雪の日、様々な環境で香を聞く。その中で、日々修行して香りの違いがようやく少しずつわかってきます」と。この、たゆたうような時間の推移。すぐ答えを出そうとする現代人の私たちには持てなくなっている身体感覚です。視覚と聴覚だけで生きている私たちが、取り戻したい嗅覚若宗匠が自ら、この日の参加者に回してくださった香炉から漂う得も言われぬ薫香に、日常の疲れやストレスがあっさり消え、心が清められて驚きました。まるで魔法!?五感の中でも嗅覚は他の感覚と違って唯一、脳幹の感情を司る部分へ直接届くとか。だから、匂いって生理的な気分とダイレクトに結びついているんですね。好きな人の匂いとか…。今、私たちは視覚と聴覚だけで生きていると思います。本来、人間は香りと非常に近い存在でした。匂いで敵が近づくのを察知して逃げられたわけです。目で見て気づいたのでは遅いから…。私たちは、その感覚を長いこと忘れてしまってはいないでしょうか?21世紀こそ、生きていることを実感できて、心が豊かになれる嗅覚を取り戻そうではありませんか。そんなところにも魅了されて、今、香道を習い始めたいと真剣に考えています。 ・モノラボ ・香道志野流
2014年08月25日フランスや北欧など、海外で活躍するアーティストたちの作品やステキな暮らしぶりを紹介する「クリエーションシリーズ」に、オリジナルの視点で街を紹介する「ガイドブックシリーズ」など、数多くの書籍を手がける出版社、ジュウ・ドゥ・ポゥム。彼らが運営する表参道と自由が丘のギャラリーショップ「ギャラリー・ドゥー・ディマンシュ」では、実際に本で紹介しているアーティストたちの作品に触れることができ、こちらも大人気!さて、そんなジュウ・ドゥ・ポゥムの本の世界がそのまま飛び出したような空間をコンセプトにした、雑貨とアートの期間限定ショップが、本日5月8日(水)~5月12日(日)まで伊勢丹 新宿店にオープン!このショップでは、ジュウ・ドゥ・ポゥムがこれまでに出会った、パリ・ロンドン・北欧のアーティストたちの作品をセレクトして販売。中でも特におすすめのアイテムをここにピックアップしてご紹介しよう。まずは、パリのデザイン・ユニット、 "ツェツェ" の代表作で、人気アイテムの「キュービストライト」。紙製のキューブが連なった「キュービストライト」はやわらかい光が印象的で、和室にも洋室にもぴったり。カラー展開も、マルチカラー・ホワイト・ピンクと3種類あるので、好みにあわせて、チョイスできる。Tsé & Tsé associées「キュービストライト」ロング 23,100円(税込)/ショート16,800円(税込)また、『ロンドンのかわいいアトリエ』で紹介しているジュエリー・デザイナー、エマ・カッシによるコレクションにも注目。ヴィンテージのレースをベースに、ビーズやスパンコールを縫い付けた繊細なネックレスやブレスレット、ピアスなど、充実のラインナップ!Emma Cassi 「ネックレス Unique」28,350円(税込)「アートコラージュ blossoms and flowers」28,350円(税込)さらに『フィンランドのファミリースタイル』で紹介している、ヘルシンキに暮らすテキスタイル・アーティスト、オウティ・マルティカイネンによる「ちいさなレシピブック」も登場。色とりどりの台紙に巻かれた12色のジャガード織りのリボンは、1月〜12月を表現したもの。このリボンはその名の通り、フィンランドの伝統料理の材料と作り方が織り込まれたレシピブックになっている。誕生日など特別なプレゼントのラッピングにぜひおすすめ!Outi Martikainen「ちいさなレシピブック“Pieni Reseptikirja”」各945円(税込)また、ネコやイヌ、ネズミがまるで洋服を着ているようなデザインがキュート&オシャレな「cocoboheme」のハンガーは、パリからやってきたニューアイテム。『パリのヴィンテージ洋服屋さん』で取材したヴィンテージ・ブティックでディスプレイに使われていたものに一目惚れし、ギャラリーショップで取り扱いを始めたそう。そんなエピソードにも納得の可愛いさ。cocoboheme 「ハンガー」各1,890円(税込)この他にも、パリのデザイナー・ブランド、"ラ・スリーズ・スール・ガトー" と "ラ・ココット"によるオリジナルのテキスタイル雑貨、ペーパーカット・アートの魅力が満載の"ファミーユ・サマーベル" の雑貨コレクションなど、豊富なアイテムが揃っている。このブックシェルフ・コーナーには、最新刊の『北欧と英国のアーティストたちの庭』をはじめとした、各国のインテリア・ブックやパリのガイドブックなど、ジュウ・ドゥ・ポゥムの書籍、全タイトルが勢揃い! そして、ジュウ・ドゥ・ポゥムの本のテーマとなってきた「キッチン」「子ども部屋」「おしゃれガールのお部屋」「パリのヴィンテージ屋さん」の世界を感じるコーナーも。このショップのディスプレイそのものも、インテリアづくりの参考になりそう。ぜひ模様替えやお部屋づくりのポイントに、お気に入りの雑貨が探しにいってみては!? 期間限定なので、この機会をどうぞお見逃しなく!『ジュウ・ドゥ・ポゥム POP-UP ショップ in 伊勢丹 新宿店』期間:2013年5月8日(水)~12日(日)場所:伊勢丹新宿店本館 2階 =TOKYO クローゼット リ・スタイルTOKYO大代表:03-3352-1111営業時間:10:30~20:00 ジュウ・ドゥ・ポゥム 伊勢丹
2013年05月08日毎日着たい、自分だけの ”お気に入り” を形にしたウエアゴールドウインは、スポーティーライフスタイルセレクトショップ「Saturday in the park(サタディ・イン・ザ・パーク/SIP)」より、毎日着たい、自分だけの ”お気に入り” を形にしたウエア「“my favorite” collection(“マイ・フェイバリット”コレクション)」を、3月16日より、SIPの5店舗で販売を開始する。*画像はニュースリリースより“日常”をフィールドに、スポーティーライフスタイルを提案「“my favorite”collection」は、スポーツを通じてカラダを整えることはもちろん、常にココロとカラダのバランスを考え、自分らしく、こだわりがあり、上質なライフスタイルを求める人達に向けた、“日常”をフィールドにしたスポーティーライフスタイルを提案するアイテム。ライフスタイルにこだわりをもつRIKACOをアドバイザーとして迎え、“毎日着たくなる自分だけのお気に入り” になるアイテムが揃う。吸汗速乾、消臭など、スポーツウエアが持つ優れた機能や快適性も兼ね備え、ジョギングやウォーキングなどのシーンでも活躍。普段着として、通勤や、旅行、軽くカラダを動かしたあとはそのままカフェにも。どんなアイテムにもコーディネイトしやすいシンプルなデザインは、気分やシーンに応じて、自在にスタイリングが楽しむことができるという。元の記事を読む
2013年03月08日7月のライフスタイルの人気記事1位~10位をピックアップ。見事1位と6位に入ったのが「夏のホームパーティを成功させるとっておきのワザ」。立秋も過ぎ残暑厳しい今、改めて実践してみては? ■1位:夏のホームパーティを成功させるとっておきのワザ【前編】 近年、大人の社交場として注目度がアップしているホームパーティー。そこで、ワンランク上のホームパーティーを目指し、自宅をより魅力的な場所にするためにも、さまざまな工夫をしてみるのはいかが? ■2位:見た目もかわいい「サンハーブ ルームフレグランス」に注目! 蝶々や鳥、ミツバチがデザインされたかわいいウッドスティック付きの「ルームフレグランス」が、サンハーブのラインアップに仲間入りする。 ■3位:ノマドワーカー 安藤美冬が語る「理想の自分に出会える働き方」~WhatではなくHowを追い求める~ スポーツメーカー「ASICS」がアメリカで活躍することを夢見る人たちを応援するプロジェクト『33DREAMS(サーティースリードリームス)』の授賞式に、複数の肩書きを持ち、自由な働き方をする女性として話題になっている、ノマドワーカーの安藤美冬さんがトークショーに登場。 ■4位:『ホームレスになってしまった芸能人、岸田健作のゼロからのスタート~ホームレス芸NO人の一歩~』 芸能人だから… 「タイトルでは、芸能人がホームレスになり、それから1歩ずつ踏み出すような内容に見えるけど、僕は芸能人だから…という意識はあまりない。1人の成人男性がそういった経験をした事から得た事を執筆してると思って見てもらえるとありがたい」(岸田健作) ■5位:夏かぜ対策!生活習慣チェック、夏かぜをひきやすいのはこんなタイプ? クールビズ、サマータイム、節電……。意識も状況も大きく変化しつつある、日本の夏。 浮かれてばかりはいられないけど、それでも、夏はやっぱり楽しい。夏をめいっぱい楽しく元気に過ごすためには、まずは健康管理から! ■6位:夏のホームパーティを成功させるとっておきのワザ【後編】 夏場のホームパーティーでは、暑さを感じさせない演出が必須。そこで、前編に引き続き、おもてなしプランナー・小川薫さんに教えてもらったとっておきのワザをご紹介。 ■7位:長谷川理恵の暴露本に学ぶ、「自分語り」という名の大きすぎる墓穴 【連載:ビバ!ばら色人生から学ばせて Vol.9】 長谷川理恵の『願力』、お読みになりましたか?妊娠&入籍報道後ものらりくらりとマスコミ取材をかわしていたのは、この暴露本……じゃないライフスタイル本で全てを語るため。溜めて溜めて溜めてェェェっから吐き出しただけあって、『願力』、凄まじい内容でした。 ■8位:女子必見! 手芸材料が20%OFFとなる お得なキャンペーンがスタート 実は、お洋服やバッグ、日頃持ち歩くポーチなどの小物類にちょっとしたデコレーションを施すところから始めてみると、ハンドメイドは想像以上にハマるという。最近は、全て材料がセットされている初心者向けのキット商品も数多く、初心者やぶきっちょさんでも気軽にトライできる趣味となりつつある。 ■9位:イデー にて「北欧アンティークのある暮らし」展 開催 7月21日(土)より、イデーショップ 自由が丘店をはじめ全店にて、初春の南スウェーデンでイデーが直接買い付けを行ったアンティーク家具や雑貨を一堂に紹介し、展示販売を行う「スカンジナビアン サマー ~北欧アンティークのある暮らし~」展が開催される。 ■10位『ホームレスになってしまった芸能人、岸田健作のゼロからの スタート~ホームレス芸NO人の一歩~』 言葉を手に入れた 「実はコラムとゆうのは人生で初めてだったんですけどもう9回も続けられたと思うとちょっと嬉しいですね」(岸田健作)いかがだっただろうか? 8月の人気ランキング結果もお楽しみに。
2012年08月14日ライフスタイルストア「デザインスタジオ ウッド」のオータムコレクションが、8月中旬より開催される。デザインスタジオ ウッドは、30~50代の本物志向なアッパーミドルに、インポート家具、オーダーメイド家具などを提案するショップだ。8月中旬開催される「オータムコレクション」は、スペイン、ベルギーなどのインポート家具を中心とした新商品が多数登場する。木、皮、金属などの天然素材だけが持つ、上質な手触りと温かみを感じて頂けるアイテムがセレクトされている。週末のインテリア巡りに寄りたいショップだ。お問い合わせ:株式会社ウィズ・ワン 公式サイト DESIGN STUDIO WOOODadd.〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-1-25 1F・B1F営業時間.11:00~20:00
2012年08月10日センスの高いライフスタイルアイテムが勢ぞろいモデルとして、タレントとして活躍する梨花。彼女がプロデュースを行うライフスタイルショップ「Maison de Reefur(メゾンドリーファー)」が、14日、代官山にオープンすることが分かった。アパレルメーカーの「JUN」とのタッグによるもので、梨花が今まで培ってきた知識と自身のセンスでチョイスした、本物志向のアイテムをそろえる、大人のライフスタイルショップになっているとか。世界中からセレクトされた、センスの高いこだわりのアイテムが手に入るショップとなりそうだ。ゆっくりとショッピングを楽しめそう2階建てとなっている店舗は、ファッションはもちろん、ライフスタイル全般のアイテムが取り揃えられ、暮らしを豊かにしてくれるようなものがたくさん。彼女によるオリジナルアパレルブランド「Reefur(リーファー)」のデイリーウェアやホームウェアも多数並べられ、これらは着心地も良く、おしゃれに着こなせるものとなっているそうだ。梨花が初めてデザインするオリジナルウェディングドレスを扱うブランド「ボヌールエドゥフィーユ」の予約制のサロンや、パリの定食屋さん風ながら和食をベースともするコンセプトカフェ、暮らしに彩りを添えてくれるフラワーショップなども店舗内のスペースに入っている。彼女のこだわりを感じながら、1日ゆっくりと楽しむことができそうな充実の総合ライフスタイルショップ。一度足を運んでみては。元の記事を読む
2012年04月07日家族の日を記念してアニコム損害保険株式会社は19日、「家族の日」にちなんで愛犬のライフスタイルに関する調査結果を発表した。「家族の日」とは、2007年に内閣府によって制定された、家族や地域のきずなを呼びかける日のこと。毎年11月の第3日曜日と定められており、本年は21日。※画像はイメージ同じ布団で寝ています調査はインターネットのアンケートとして行われ、睡眠の項目では、「飼い主と同じ布団・ベッドで寝る」と回答した人が36.1%。「飼い主と同じ部屋のケージの中」が9.8%で、「飼い主と同じ部屋の愛犬の好きな場所」が16.8%ととなり、6割を超える人が愛犬と同じ部屋で睡眠を取っている実態が明らかとなった。就寝・起床時間に関しても、「飼い主とほぼ同じ時間に寝る」が47.4%。「飼い主とほぼ同じ時間に起きる」が58.1%という結果となった。また睡眠に関しては、「愛犬のほうが早く寝る」との回答も44.6%となった。※同上食事も一緒の場所で愛犬の食事場所はどこかという質問には、「同じ部屋のケージでないところ」が52.0%。「同じ部屋のケージ」が24.6%となり、4分の3以上の人が「飼い主と同じ部屋で食事する」という結果が出た。ユニークなものでは、ペットは飼い主に似ているのだろうかという質問に対し、37.3%の人が「性格や行動が似ている」と言われた経験があると回答した。アニコムは調査を分析した結果、「ペット(犬)の生活スタイル、ますます家族化へ」との結論を出した。
2010年11月21日