はじめまして。サラリーマン理事長というペンネームでゆるりと投稿していこうかと考えている40歳になったばかりのサラリーマンです。このコラムを読んで下さっている方の多くは、日々忙しい方が多いと思いますので、邪魔にならないよう、でも貴重な時間の合間にマンションという大切な資産について考えるきっかけになる情報をお伝え出来ればと考えています。■ こんにちは、マンション理事長4年目のサラリーマンです。購入時の室内。1977年築、広さは85.56平米。味気ないサッシで囲われたサンルームがあるちょっと変わった間取りでしたまずは簡単に自己紹介をさせて頂きます。私は40歳のサラリーマンで、妻と4歳の息子、1歳の娘、家族4人で暮らしています。今から約10年前、私がちょうど30歳だった頃に、ひょんな出会いから当時築31年(現在築41年)の代々木にあるマンションに出逢い、一目惚れ。内見した当日に購入。その後、縁あって知り合った建築家さんに依頼してリノベーションしました。外観が直球ストライクで好みだったこともありますが、マンションの築年数が自分の年齢と近いことに親近感を持てたことや、親が転勤族で地元がなかったこともあり、代々木を自分の街だと言えるくらい住んでみたい、と思ったことも購入した理由のひとつだったかもしれません。梁を隠すためにあえて天井に勾配をつけ、間接照明を仕込むことで、トップライト以外窓がないLDKを明るく、広々と感じられるよう工夫しています住み始めてすぐに「マンションの理事をやりませんか?」と当時70歳だった前理事長(いまは80歳くらいで大変お元気です)に誘われて理事になり、今から4年ほど前に気付いたら理事長になっていました。簡単ですが、これがこれからずっと永く付き合っていく代々木のマンションと、理事長職になったナレソメです。(実は、芋づる式に町内会の役員と自主防災委員にもなってしまい……これはまた別の機会にでも)■ マンション理事って輪番制じゃなかったの!?マンションというと、「うちのマンションは輪番制で、来期は理事が当番で回って来るから来年1年は大変なんですよね〜」など、マンションを購入された方ならよく聞く話だと思いますが、私の住むマンションは輪番制ではなく立候補制なので基本的に任期は辞任したいと発表するまでになります。私もマンションの理事長になる前、自分の住むマンションの良い面や課題が詳しく分かるので理事をなんとなく5年ほど続けていたのですが、前理事長が「次の年の理事長をやるつもりはない。そして次の理事長は若返りをはかりたい!」という強い意思をお持ちで、翌年からは歳が半分にも満たない最年少理事の私が担当することになりました。正直、私は立候補をしていないのですが、ここはサラリーマン、こういうことありますよね(飲み会の幹事決めとか)という流れでお受けしました。チェストの上に並ぶかわいいボクサーは、ベルリンにショップ・アトリエを構える「HUT up」というブランドのもの。フェルトを使った服や小物が注目されていますマンションの理事長に就任してからというものはや4年。このコラムは、建設・土木業界に関する知識や経験もなく、マンション管理と修繕については全くの素人である私が、サラリーマンとしての自分とは違うマンションの理事長という立場や環境で悪戦苦闘したり。マンションという資産が家族の人生を左右するくらい大事であると気付いたり。ひいてはマンションの理事長という経験がサラリーマンとしての仕事に生かせたり、とマンション管理にまつわることやサラリーマンとしての仕事について感じたり考えていることについて、いろいろとお話ししていきたいと思っています。次回は、マンション管理組合についてお話ししたいと思います。撮影幸田 森
2018年12月04日「結婚を機に新居を探している」「子どもが生まれた!」……などなど、人生にはライフステージが変わるタイミングが何度か訪れるもの。そんなタイミングには、引っ越しを考える人も多いですよね。でも、引っ越しは何かとお金がかかります。特に小さいお子さんを抱えるご家庭は、今後のためにもなるべく出費は抑えて賢く対応したいところです。そこで頼りになる選択肢の1つが、最近テレビCMなどでも目にする機会の多いUR賃貸住宅。ただ、どうしても「UR=団地」というイメージから、古~い物件ばかりなのでは……? と思っている人もいるのではないでしょうか?■イメージを覆す!これが“今”のUR賃貸住宅 実は、最近のURのお部屋はリノベーションされた物件が増えているだけでなく、中には新築やタワーマンションなどもあるんだそうです。百聞は一見にしかず、ということで、実際にどれだけ充実した住環境が整っているのか、ソーシャルトレンドニュース編集部で取材をさせていただくことに!・設備も充実!最新のUR賃貸住宅今回お伺いしたのは、埼玉県草加市にある「コンフォール松原」。複数の棟が並ぶ様子に団地の要素こそ感じますが、想像以上に近代的な外観です!今回は5階のお部屋にお邪魔させていただくことに。共用部分は明るく開放的な雰囲気です。玄関前にこれだけの広さがあるのは、特にベビーカーを扱う時にとっても助かりそう。間取りは2LDKの56平方メートル。中に入ってみると、3~4人のご家族が住むには十分な広さです。なんといっても、玄関から見た時の採光が魅力的。 ママたちにとっては気になるキッチンも、3帖を超える充実の広さ! 収納スペースも流しの下、頭上ともに十分確保されているので、大きめのお鍋や食器もらくらく収納できそうです。収納に関していえば、クローゼットも重要なポイント。こちらのお部屋には、大容量のクローゼットが2つも用意されています。これだけあれば、すっきりとお片付けができそうですね!また、ベランダが広いのも、お洗濯の際にはありがたいポイント。小さめであれば夏場にはビニールプールも出せちゃうので、子どもたちも喜ぶこと間違いなしです。さらに、敷地内には遊具や家庭菜園(有料)のスペースも発見! 敷地もゆったりしているから、子育て世帯にも快適な環境であることは間違いなし。足りないものはないのでは?と思うほど、充実の設備に脱帽です。・リノベーション物件もこんなに充実!!URではこの他にも、全国でリノベーションやリフォームをした物件の提供を進めています。これにより、築年数を重ねたお家も、今の暮らしに合った住まいに生まれ変わっているんです!例えばこちらはママのために作られた、子育てしやすくリノベーションしたお部屋です。家事や育児で家の中を行ったり来たりするママたちのことを考えた設計になっています。収納が大容量で、水回りが使いやすいだけでなく、設備においても安全性について考慮されているんだそう。URの女性職員がママにとって住みやすい家を考えて作ったという点も魅力的です。また、昔ながらの団地が持つレトロな雰囲気を活かしつつ、現代的なデザインも取り入れオシャレにリノベーションしたお部屋も人気です。畳がメインでも、壁紙や塗装の全体のトーンを落ち着いた色見で統一することでぐっとオシャレな雰囲気に。もちろん水回りもリノベーション済み! 古き良き雰囲気を残しつつ、ライフスタイルの変化に対応してくれているのはうれしいですよね。さらにインテリアショップ『イケア』や、生活雑貨を取り扱う『無印良品』との共同プロジェクトで実現したお部屋も! それぞれの特徴が加わることで、またがらっと雰囲気も変わります。これだけの多様なリノベーションがあれば、自分のお気に入りの物件に出会えること間違いなし!■最後の決め手!?割引制度もこんなに充実URは割引の制度が充実しており、特に人気があるのが、次の3つ。・そのママ割満18歳未満のお子さんを扶養している方であれば、家賃が3年間お得になる制度。※ただし、3年間の定期借家契約となります。・U35割契約名義人が35歳以下であれば、家賃が3年間お得になる制度。単身も子育て世帯も対象になるのがうれしいポイントです。※ただし、3年間の定期借家契約となります。・近居割子育て世帯、または高齢者世帯などが親族と近くに住む場合、新たなUR賃貸住宅の契約で、家賃5%の減額を5年間受けられる制度。その他、入居時の礼金や仲介手数料は無料だし、住みはじめてからは更新料もかからないんだとか。住環境がしっかり整備された物件にお得に住めるなんて、理想的ですよね♪■欲しい生活も、URなら手に入るかも 環境的にも金銭的にも、現代人の“欲しい”を反映させているUR。「団地=古い」という固定概念を抱いたままだと、損をしちゃうかもしれません。イメージにとらわれず、URの住宅を選択肢の1つに入れてみてはいかがでしょうか?それぞれの物件によって特徴もさまざまに異なるので、検索をしてみるだけでもいろんなイメージが湧いて楽しいですよ!(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)■提供/関連リンクUR都市機構 UR賃貸住宅
2018年11月22日先日もご紹介した建築業で働いているカルロスさんの生活のアイディアを紹介します。どこの国でもそうなのかもしれませんが、家を建て直すときは古いものが邪魔になります。全部のものを大切にしまい込むということは少ないようです。特に親の家を譲り受けて建て直すときなどは、いろいろと古いものが出て来たりしますよね。しかし、カルロスさんはそのような古いものを無料か、かなり低価格で受け取り、自宅で使っています。今回は超レトロなアイテムの再生法をご紹介いたします。■ 「古いドア」大邸宅の大きすぎるドアを小さくして使う!まず玄関のドアです。このドアはだいたい400年前のドアだそうです。そのため、高さが3m以上あり大きすぎるので、家を壊すときに払い下げになりました。ちなみにドアは比較的売りやすいもののひとつです。というのは、古いドアは乾燥しているので良いギターが作れるからです。ギターを作る人は、街を歩いて取り壊すことが決まった古い家などを訪ねて譲ってもらいます。古いドアから何百万円もするギターが作られこともあるのです。しかし、このドアはカルロスさんのおかげで、ドアとして生き続けることが決まりました。実は大きすぎるドアの真ん中部分を切ってもう一度繋げ、現状に合った大きさのドアに作り変えたのです。古いドアの問題は鍵のセキュリティですが、このように古いドアに鍵を付け替えています。古いドアの鍵は開けにくいというデメリットもありますがこれなら大丈夫です。■ 「古い照明器具」温かい光が溢れる家に!ランプを使ったことがない人には、これがびっくりするものだとは感じないかもしれません。こういうデザインの照明器具だと思った人も多いと思います。でも、これはオイルランプをリメイクしているのです。元々は電球のところに本当の「火」が付いていたのです。昔のものはデザインが素敵ですよね。私はろうそくも好きですし、普段、火を見る生活を好んでしていますが、やはり現実的に考えると電気を使った照明の方が安全です。カルロスは、しばらくはオイルを使って利用していたそうですが、とても気に入っていたので電化することにしたのだそうです。こちらはアンティークな照明器具。スペインなら病院などに使われていたようなタイプのデザインです。こちらは書斎の机に置くタイプの照明器具を絵画の照明に。ピラミッド型の照明をあえて逆さにつけました。モロッコ製のエスニックなデザインが素敵です。これは、屋根瓦です。スペインの屋根瓦はこんな形。屋根瓦にペイントして、壁に取り付け、内部に電球を設置して照明器具として使っています。■ 「テラスの洗面所」台は昔、おばあちゃんが使っていた(と思われる)ミシン台これはテラスの洗面所。テラスの掃除やちょっとした手洗いなどに使います。洗面の下の台は、なんとなく見たことがあるもの?若い方は見たことがないかもしれません。昭和博物館にあったような……。これは足踏みミシンの台です。足踏みミシンは、簡単に電気ミシンにできるんです。電気ミシンに作り変えてもらうと、台が不必要になるのですが、カルロスはデザインがとても気に入り、ミシンの台に大きな陶器の深鉢を置いて洗面所にしたのです。■ 「洗面台」寝室にあったサイドベッドテーブルを使用!バスルームにもいろいろな工夫が見られます。こちらの洗面所は、寝室にあるサイドテーブルに昔のホウロウの白いタライを乗せています。こちらの角度の方がわかりやすいですか?奥に見えるのは、トイレットペーパー。植木鉢を置くアイアンの三脚の上に陶器の深鉢を置いてトイレットペーパー置きに。アイアンの三脚は結構色々使えますよ。こちらは別のトイレにあったペーパーホルダー。モルテロというスペイン版すり鉢を置くための台なんです。下の部分はスパイスを入れる引き出し。本来はキッチンにあるものですが……。■ 建築家ならでは!レトロアイテムを取り入れた暮らし捨てる前にこれは何かに使えないかなと考えて、まったく別の使い方をしていく暮らし。素敵なものが次々生まれて、楽しくなりますね。改めて、古いものをもっと大切にしたいと思いました。
2018年11月17日愛犬・ぽっけちゃんとともに、愛知県名古屋市名東区のマンションに住むYさん夫妻。マンション探しを始めたのは結婚がきっかけでしたが、新築は好みに合わず、中古は外観や設備の古さが気になり、物件探しは難航したそうです。ようやく見つけたのは専有面積72.49平米、平成24年築という築浅で状態のよいマンション。名古屋で人気のリノベーション会社・エイトデザインに依頼して、夫妻の好みである「インダストリアル、ブルックリン、ロンドンのパブの3つを足した感じ」にリノベーションしました。リノベーションを担当したのは、思うような物件が見つからないときに出会い、家探しの相談などもするうちに意気投合したというエイトデザインの丹羽健太さんです。■ ファイナンシャルプランを作成して納得の予算に当初、Yさん夫婦が考えていた総予算は、物件と工事費込みで3,500万円ほどでした。しかし、エイトデザインの丹羽さんからは「無理して家を買うより、その後の生活を楽しく過ごすことの方が大切」とファイナンシャルプランの作成を勧められたそう。「今だけでなく、その後のお金の使い方まで考えることができてよかったです」と夫妻。マンションは2,700万円で購入できたので、650万円(税・設計料込み)をリノベの予算としました。リノベ前のLDKリノベ後のLDKリノベで最も力を入れたのはLDKです。本物のレンガの厚みを半分にして貼った、ブリックタイルの壁が目を引きます。本物ならではの風合いが、ロンドンのパブのような雰囲気を醸し出します。レンガの壁の上部に設けた滑り出し窓は、隣接するWICに光と風を届けるためのものです。夫がネットオークションで格安で手に入れた和建具に、鉄粉入りの塗装を施して造作しました。アンティーク材を使ったヘリンボーンに見える床は、実はビニールタイル。愛犬が走り回っても滑りにくいように取り入れたものです。オープン棚は足場板を長ネジでつないで造作しました。テレビとテレビ台を置く位置などにも配慮して、バランスよく設置されています。棚の上に飾られた小物にも、Yさん夫妻のセンスのよさがうかがえますね。■ 工事費650万円の理由は“間取り”と“既存”にあり!間取りで大きく変更したのは、リビングの隣にあった和室をWICにした点です。ふたりとも洋服が大好きなので、ゆとりのあるWICは必須でした。壁の一部を抜くことで、奥の寝室との行き来をしやすくしてあります。リノベ工事費が650万円に抑えられたのは、WIC以外で大きな間取り変更をしていないのが理由のひとつです。2つの洋室にも手をつけず、コストを抑えました。さらに、水回りはなるべく既存を利用しています。築浅の物件と巡り合えたおかげですね。既存を利用したとはいえ、どの空間からもYさん夫妻らしさがにじみ出ています。キッチン扉は塗装し、カウンターの腰壁には鉄板を張って大きめのボルトで留めてイメージを一新しました。キッチン上部にはラフな質感の足場板で吊り戸棚を造作しました。アイアンバーとワイングラスを吊る金物は施主支給品です。リノベ前の廊下各居室の建具も既存を塗装して再利用しています。トイレの建具だけは黒板塗装を施して、アクセントにしました。玄関は床をモルタルで仕上げ、収納の扉を塗装しただけですが、印象は大きく変わりました。洗面化粧台は機能的で使いやすかったため、既存のままです。ユニットバスは表面を削ってコーティングを施し、新品同様に生まれ変わりました。トイレは取り換えましたが、なんと夫の知人から「引っ越し祝いに」と贈られたものだとか。LDKのドアは造作しました。ガラス面にはリノベーション完成を記念して、夫妻が大切にしているもの、をテーマにしたサインが入っています。取材は第一子が誕生する前に行われました。今はいっそう賑やかで、楽しい空間になっていることでしょう。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ『リライフプラスvol.27』も参考にしてみてくださいね。※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計・施工/エイトデザイン撮影/田部雅生
2018年11月14日新築やリフォームのためにこだわりの家具を探している方はいらっしゃいませんか?新しく家を建てたりリフォームをしたりするなら、理想的な外装やインテリアのおうちを作りたいですよね。そんな方に注目していただきたいのが「ドア」です。「ドアはお家の顔」と考えると、こだわりの家作りにはとても重要な要素ですよね。今回、伺った〔REANT(レアント)〕は、ドアの中でもアンティークドアを専門に扱う珍しいお店。「既製品の新品ドアではなにか物足りない」という方は、ぜひ〔REANT〕で理想にぴったりのドアを探してみませんか?ドアは家具の一つ!ヨーロッパの文化に感動し〔REANT〕を創業機能性を重視したというシンプルな外観世田谷区砧にある〔REANT〕は、ドアの中でもアンティークドアを専門にしているお店です。もともとアンティーク家具が好きだったというオーナーの齋藤さんがイギリスに渡ったときに、ドアを家具の一つとして扱う文化に出会ったことが、お店をはじめるきっかけでした。ヨーロッパでは、引っ越しの際にソファやテーブルと同じように、ドアも一緒に持っていき、自分の好みに塗り替えたり装飾したりすることが一般的だそうです。その文化に感動したオーナーは、ヨーロッパのドアに興味を持ち、それぞれのドアが持つストーリーや作られた時代背景、形に注目するうちに、ドアの魅力にすっかり引き込まれてしまったといいます。やがてオーナーは、「ドアも家具の一つ」と考えるヨーロッパの文化をそのまま日本に持ち帰ろう、と考えるようになり、その結果生まれたのが〔REANT〕なのです。店内にはイギリスで買い付けたこだわりのドアがずらり店内に入ればすぐアンティークドアの世界へ店内には、色も形もさまざまなドアがずらりと並べられています。〔REANT〕の商品は、オーナーが年に2回程度イギリスへ渡り、足が棒になるほど探し回りながら買い付けているそうです。アンティークといえども「懐古主義」になるのではなく、現代のライフスタイルに合ったものを選ぶことで、一見すると古いアンティークドアでも新しい提案ができるといいます。また、ストーリー性も重視しており、できるだけそのドアが使われていた背景を知った上で選んでいるそうです。それでは、〔REANT〕が選んだこだわりのアンティークドアをいくつか見ていきましょう!抜群の耐久性!「タイタニック号」建造の会社によって作られた品格あるドア《shipping line (LiverPool)》168,000円(税別)このドアは、なんとあの「タイタニック号」を建造したリヴァプールの海運会社、ホワイト・スター・ライン社によって作られた1900年代のドアです。船を造るには、木の反りやクセを熟知していなければなりません。このドアは、そんな「木のプロフェッショナル」とも言える人たちが作ったものです。堅くて丈夫なオークを、現在流通しているものよりも厚く切り出しているため抜群の耐久性を持っています。シンプルなデザインのなかにも、どこか品格を感じる素敵なドアですね!美しい光沢!ロンドンの有形文化財に使用されていたドア《Midland Bank》368,000円(税別)こちらは1910年ごろに、ロンドンのミッドランド銀行で使用されていたドアです。有形文化財に指定されているミッドランド銀行の一部を、国の許可のもと取り外した希少な一枚だそうです!乾燥による状態変化が少なく耐久性があり、さらに腐りにくく木肌が滑らかなマホガニーという木材を使用しているため、塗装をほどこさなくても美しい色調や光沢があります。年月とともに、より高級感のある美しい仕上がりを見せてくれる貴重なドアです。色の違うステンドがおしゃれ!ロンドンの小学校で使われていたドア《school staind》138,000円(税別)こちらは1900年代にロンドンの小学校で使用されていたドアです。それぞれ色の違ったステンドが特徴的です!木材は、最も重く耐久性に優れているピッチパインを使用。ピッチパインは、19世紀の工場や教会、礼拝堂の調度品、学校の机、床板などに広く使用されていた木材です。この小学校で学んでいた児童たちはどのように育っていったのだろう……なんてことを想像してみるのも、アンティークドアの楽しみの一つかも知れませんね!厳かな雰囲気がただよう!マンチェスターの教会で使われていたドア《Church door》368,000円(税別)最後に紹介するのは、1870年代にマンチェスターの教会で使用されていたドアです。このドアの形は、12世紀ごろのゴシック様式の流れを汲んだ「尖頭アーチ」と呼ばれています。尖頭アーチとは文字通り「頭の尖ったアーチ」です。天井をより高くし、視線をより上へ誘導するのに有効なデザインです。その先にはモニュメントなどに視線を集め信仰心を高める効果があったといわれています。素材はオークなので、堅く耐久性のある木質です。飾りのブラックアイアンヒンジが重厚感を増し、厳かな雰囲気すらただよってくるドアですね!ドアパーツにもストーリーあり!ドアだけなくドアパーツも豊富〔REANT〕では、アンティークのドア本体だけでなく、ドアパーツも取り扱っています。ドアパーツはイギリスで買い付けることもあれば、趣味でドアノブを集めているマニアの方から譲り受けることもあるそうです!ドアノブを譲り受ける際、マニアの方から「アンティークドアなんて、よくそんなニッチな分野を専門にしたね」と驚かれたといいます。ドアノブを集めるのも、かなり特殊な気もしますが……。ドアパーツにもストーリーがあるドアパーツの中には美術館や大学のドアに使用されていたドアノブなどがあります。ドアパーツにおいても、ストーリーを知ることでより楽しみながら選ぶことができますね♪アンティークドアを選ぶ際は「横幅」に注意!形やデザインもさまざまなドアが並べられているさて、アンティークドアやドアパーツを紹介しましたが、実際に新築やリフォームで取り入れるとなると、ドアのサイズも重要になってきますよね。そこで、オーナーにドアを選ぶ際に気をつけたい点についても伺いました!ドア選びで大事なのは、ズバリ「横幅」だそうです!新築であればドアに合わせて比較的自由に調節できますよね。しかしリフォームの場合、建築上、どうしても動かせない柱などもあります。そこで重要なのが、ドアを置く場所の横幅です。ドアの高さはある程度調節できるものが多いのですが、横幅はなかなか調節できません。これは鍵が関係したり、見た目のバランスが悪くなったりしてしまうためです。リフォームでアンティークドアを取り入れる際は、横幅に気をつけてドアを選びましょう!ドアからはじめる家作り!アンティークドアなら〔REANT〕へアンティークドアを並べた様子はまさに壮観「アンティークドアで一番大切なのは出会い。とにかく気になったものは全部見てください」とオーナーはいいます。アンティークとなると、次はいつ出会えるのかわからないですよね。さらにオーナーは「空間を作る要素としてドアにもっと注目してほしい」と語ります。ヨーロッパの文化にならってドアを家具の一つとして考えると、もしかしたら最も多く触れている家具にあたるかも知れません。さらに、ただ単に機能だけを求めるのではなく、それぞれのドアが持つ質感やストーリーにも注目してみると、全く違った視点で選ぶことができますよね!〔REANT〕では、ここでしか手に入らないアンティークドアやドアパーツ、そして他では聞くことのできないドアにまつわるストーリーまで知ることができます。アンティークが好きな方だけでなく、「新品の既製品ではなにか物足りない」と思っている方は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?【REANT世田谷ショールーム店舗詳細】●住所:東京都世田谷区砧5-1-181F●TEL:03-6805-8477●アクセス:小田急線「祖師ヶ谷大蔵」駅徒歩15分●営業時間:10:00~18:00(月曜定休)※スタッフが不在のときもありますので、お電話でご確認ください。〔REANT〕公式ホームページ
2018年11月13日博多や天神まで、バスでのアクセスも楽々。舞鶴公園や護国神社も近く、アーバンライフを楽しみながら自然もしっかり感じられる赤坂エリア。お洒落なお店が多く、ショッピングの誘惑も多い場所。おしゃれなデザイナーズやリノベーション物件に住んで、休日はお散歩ショッピングやランニングなんかどうでしょう? 赤坂駅の魅力って? 赤坂といえば”けやき通り” 赤坂駅からまっすぐ南に進むと、街路樹が美しい「けやき通り」が見えてきます。その美しい並木は福岡の表参道なんて謳われることも。アパレル店やカフェはもちろん、お花屋さんやエスニック料理店、バーやバルなど、素敵なお店、知る人ぞ知るお店が数多く建ち並びます。 大きな街路樹に癒されるけやき通り。おしゃれなマンションも通り沿いにたくさんあるんですよ “大名”もすぐそば! 赤坂と天神の間、福岡を代表する人気スポットといえば、そう、大名!福岡の流行は、ここから発信されることが多い屈指のおしゃれエリアです。カフェやセレクトショップやサロンなどなど、お買い物はあちこち歩きまわって、ジャンルを問わずたっぷり楽しめる。夜になれば楽しみたいのが福岡グルメ。お財布に優しいお店から接待に使いたい高級店まで、あらゆるお店が揃っています。とにかく刺激的な街、それが大名なのです。 赤坂エリアのおすすめデザイナーズ・リノベーション物件 しっかり者におすすめの築浅ワンルーム(23.23㎡/6.4万円)角部屋で明るい、2017年築のワンルームです。ガス2口で収納力も十分のキッチンや、独立洗面台など。ひとり暮らしでも設備にこだわりたい人にも満足。 無垢床が大人っぽいリノベ1LDK(32.11㎡/8万円)無垢材を使ったフローリングで、木目の雰囲気がなんとも大人っぽいリノベーション。きっちり空間のわかれた1LDKでメリハリのある暮らしが送れます。このゆったりとしたバスルームはポイントが高いですね。 ゆとりあるふたり暮らしができる駅近1LDK(48.63㎡/16万円)かっこいいテレビ台が備え付けの広々LDKを持つ、かなりグレードの高いリノベ物件です。このキッチンも贅沢だなぁ。赤坂駅5分、天神駅7分という立地もすごい。 圧巻の無垢リノベ1LDK(53.9㎡/8.5万円)最後は、最近見た中でもかなり圧巻のリノベーションを。杉の無垢材をふんだんに使ったお部屋です。寝室部分は畳の小上がりに。窓際には便利そうな収納も兼ねたローカウンターが。こんな木のキッチン、初めて見ました。使ってみたい! ※掲載賃料は全て管理費込みです※先着募集のためすでに満室の場合があります 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2018年11月04日初めてのひとり暮らしを計画している方へ。どこに住んだらいいか、迷ってしまいますよね。「渋谷まで通勤30分以内で7万円台」の条件で探す場合のおすすめ駅を紹介します。実際に今すぐ住めるお部屋も合わせてまとめてみたので、住むイメージをしながらご覧くださいね。 おしゃれエリアに住みたいあなたへ 東横線で住むならここでしょ。「都立大学・学芸大学」 渋谷にオフィスのある人たちが多く住んでいる、東横線沿線。自由が丘、横浜など、おしゃれなエリアへのアクセスが便利です。各停のみがとまる都立大学、急行のみの学芸大学は、駅の周辺にもおしゃれスポットが点在。住んで楽しく、家賃もお手頃で、ひとり暮らしにおすすめしたい程よいエリアです。 ブルックリンスタイルのワンルームです二面採光で明るいですね都立大学/ワンルーム/17.82㎡/7.3万円 人気エリアにアクセス便利。「桜新町」田園都市線の駒澤大学お隣の桜新町。二子玉川と駒澤大学という、おしゃれピープル御用達のエリアにアクセスがしやすく、かつ程よい家賃の桜新町は、特に女性のひとり暮らしに人気のある街です。また、サザエさんのモデルとなった街としても有名で、商店街も充実しているため、駅前も活気があって安心できます。通勤ラッシュが気になる田園都市線ですが、桜新町からなら各駅停車で渋谷まで10分なので、急行電車の混雑に比べると比較的、楽なところもおすすめです。 こちらは、居室と独立した4畳ものキッチンがあるお部屋。窓もあって明るいのがいいですね!なんとガス3口のキッチンです。料理の腕が上がりそう。桜新町/1K/25.08㎡/7.8万円 暮らしやすさ重視の方へ 落ち着いた杉並区の住宅街です。「久我山」一人暮らしで人気の井の頭線沿線の中でも、のんびりした雰囲気の久我山。駅すぐ近くにスーパーやドラッグストアがあり、生活必需品が揃えられるのが嬉しいです。吉祥寺にも近く、また駅の北側を選べば、人気の西荻窪エリアへも自転車やバスでアクセス可能。オンもオフも、バランスよく楽しめる街です。 こちらは2016年築と築浅の綺麗なお部屋。収納スペースが確保できるロフトがついてます。ロフトの中はこんな感じのテーブル付き。学生さんの勉強スペースにも良さそう。久我山/ワンルーム/17.39㎡/7.5万円 治安の良さに定評がある「千歳船橋」渋谷へは、下北沢で井の頭線に乗り換えて20分の千歳船橋。都心から程よい距離感で、ファミリー世帯も多く治安の良さに定評があります。駅からは商店街が伸びていて、人通りがあり明るい道を帰れるので、女性にも安心です。やっぱりカッコイイ、コンクリート打ちっ放しのお部屋。モノトーンのインテリアが好きな方にオススメ。商店街に面したお部屋で買い物も便利、帰り道も安心です。千歳船橋/ワンルーム/20.95㎡/7.5万円 ※掲載賃料は全て管理費込みです※先着募集のためすでに満室の場合があります 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2018年11月03日最近人気を集めているDIYやセルフリノベーションですが、自分の力量を考慮したり、計画的に行わないと結局は失敗に終わってしまうこともあるようです。今回は「実際にチャレンジしてみたからこそわかった失敗例」をご紹介してみたいと思います。この6つの例が、これからDIYやリノベーションを自分でやってみようと思っている人の参考になればうれしいです。■ 1.棚の高さが身長と合わなかった「トイレットペーパーやを置くための棚を増設したのですが、位置が高すぎて使い勝手が悪かった」(30歳/専業主婦)Satoshi KOHNO / PIXTA(ピクスタ)壁や便器などとの高さのバランスばかりに気を取られてしまったために失敗してしまったとのこと。せっかく作った棚ですが、自分の身長との兼ね合いがとれず、結局あまり使えていないそうです。■ 2.便座のサイズが違った「機能性を重視したばかりに、サイズが大きくなりすぎてしまった」(32歳/パート)maruco / PIXTA(ピクスタ)多機能便座を選ぶと、どうしても便座部分が大きくなってしまうことがあります。それにより元の部分とのバランスが悪くなって、前よりも使いにくくなることがあるため、変える前にはしっかりとサイズを確認する必要があります。■ 3.かえって使い勝手が悪くなった「収納を増設したら想像以上に玄関が狭くなって、通るたびに若干のストレスを感じる」(34歳/パート)ABC / PIXTA(ピクスタ)棚が思いのほか大きくなって通路にはみ出してしまい、通りにくくなってしまったのだそう。収納力は上がったものの、“歩きにくさ”という新たな課題を生んでしまったリノベーションです。■ 4.ノコギリなどでを使った木材の加工で手こずる「ノコギリでカットしたとき、まっすぐ切れずに歪んでしまった」(35歳/フルタイム)dorry / PIXTA(ピクスタ)木材の加工は素人が行うには意外と難しいものです。こういうときに便利なのがホームセンターのカットサービス。ただ、ホームセンターによってはあまり正確な幅のカットはお願いできず、結局は自分で行わなければならない場合もあるのですが……自信がない人はそちらを利用するのもひとつの手でしょう。■ 5.時間がかかりすぎて途中で飽きてしまった「時間がかかりすぎて、中途半端なまま途中で断念した」(36歳/フルタイム)Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)DIY、ましてやリノベーションとなればかなり根気のいる作業となります。取りかかる前には、長期スパンでの計画をしっかりと立てておくことをオススメします。■ 6.養生が甘く、家具を傷つけてしまった「養生が甘く、家具を傷つけてしまいました。嫁入り道具として持ってきたものだったので、ショックです」(30歳/パート)chaako28 / PIXTA(ピクスタ)養生が甘いと、取り返しのつかない事態に陥ることもあります。大切な家、家具を守る準備をお忘れなく!できることなら、失敗なんてしたくはないものです。Graphs / PIXTA(ピクスタ)しかし、慣れない分野での失敗はつきもの。しっかりと計画を立てて、少しでも失敗するリスクを減らしていきましょう。
2018年10月25日やさしいタッチのイラストとユーモアあふれる言葉でつづられるまりげさんの本 『たのしいことを拾って生きる。』 が発売されました。Instagramの投稿に多数の書き下ろしを加えた本書は、埼玉から京都北部への移住について、子どもたちとの日常、夫婦のことなどが語られています。癒しあり笑いあり。ちょっと切ないエピソードもあって、「家族」について改めて考えることもできる内容です。 夫の脱サラ、漁師宣言、田舎暮らし。それでも「たのしいことを拾って生きる」 の続きです。まりげさん夫婦が力を合わせておこなった古民家のセルフリノベーションについてご紹介します。■夫婦で手間ひまかけたセルフリノベーション現在、まりげさん一家が暮らすのは、築100年の古民家をセルフリノベーションした建物。この建物を探すまでにも時間がかかりましたが、住むためには集落の承認を得るのに1ヶ月待ち。そして、やっと改装して住めることに…。あまりお金をたくさんかけられないぶん、夫婦でセルフリノベーションをすることにしたまりげさん。設計、デザインもすべて自分たちで行ったそうです。ただ、改装を始めてみると、想像以上に大変なこともたくさんあったよう…。例えば、古い建物だというだけあって、わらや木材、不要な食器類などの処分しなければならないものが軽トラック10台ぶんにもなったというエピソードには驚きました。さらに、天井を抜いたり、ススを掃除したり…とても手間ひまがかかっています。でも、自分たちで苦労したからこそ、誰も住んでいなかった空家がすてきなおうちに生まれ変わりました。▼和室からキッチンへ生まれ変わり<Before>ふつうの古い和室が…<After>開放的な対面キッチンに! キッチンとダイニングは土間になっていて、利便性もバッチリです。▼畳の部屋からリビングに生まれ変わり<Before>もともとは4つに別れていた畳の部屋…<After>寝室との間仕切り以外はとり払い、子どもが走りまわれる広々としたリビングに…!天井を抜いたことで、立派な梁が主役のモダンながらおもむきのある古民家に変身しました。まりげさんのインテリアのセンスも抜群で、「こんなおうちに住んでみたい」と、ため息がでるほどすてきです。でも、こんなにすてきな古民家に住むまでには、いろいろな紆余曲折がありました。■「こんな古い家には誰も住みたがらない」と言われたけどまりげさん夫婦は、移住前から古民家をリノベーションして住みたいと希望していましたが、なかなか家を探す時間がとれないことから、後回しにして義実家で同居生活をスタートさせます。そのうち、慣れない田舎暮らしや子育て環境の違いなどから生まれたストレスをまりげさんは抱え込むようになっていました。そこで、旦那さんと急ピッチで家探しを開始!同居ストレスについてはこちらのエピソードもご覧ください! 「同居ストレスでノイローゼに。つらい状況に向き合う前にやるべきこと」 やっと築100年の気に入る古民家が見つかっても、集落の承認を待たなければならず、やきもき…。しかし、まりげさんと旦那さんは「この家、なんかいいよね」と意見がぴったり合っていました。家探しに限らず、こういう大事なときに感覚がピタリと合うのが夫婦の醍醐味なのかな…なんて、個人的には思います。物件を気に入った理由もつづられていて、まりげさんは「海と山に囲まれていて景色がいい」「畑が近い」などをあげていました。一方、旦那さんは「伝統建築で梁が立派」「好きなように改装していいと言われた」ことに魅力を感じたとのことです。景色や利便性も、自分たちの好みの内装にできることも、両方妥協したくない部分ですよね。そして、まりげさんは、こんな完全防備スタイルでリノベーションに挑んだそうです。床下のシロアリ被害にも悩まされたそう。古い建物だからこその悩みですね…。でも、古い建物ならではの、うれしいことも! 好みの古道具を発掘したり、玄関にツバメが巣を作りに来たり…。どちらも、小さな幸せを感じられるエピソードです。■大事なことを気づかせてくれる息子くんのひと言リノベーションにまつわるエピソードで印象的なのが、「都会育ちがこんなところでやっていけるんか?」と言っていた人が、わざわざ移住者支援制度の申請書を持ってきてくれたという場面。古民家のリノベーションを通じて、まりげさんたちが田舎の暮らしに打ち解けていく様子が感じとれます。そして、やっとリノベーションが完了! 新しい家に引っ越した日のこと。長男くんがあるひと言を発します。「わたしたちのおうちだよ!」とはしゃぐまりげさんと子どもたち。これまでの苦労を読んで知っているからこそ、こちらの感動もひとしおです。ただただかわいい場面でもあるのですが、「自分たちだけの家に住める」という、ともすれば当たり前のこと。だけど、自由に安心して過ごせる家がある。その幸せをあらためて考えさせられる長男君のひと言です。心からくつろげて安心できる「家」という場所があるからこそ、外で頑張れるし、人を招いたり招かれたりといった人間関係を築いていくことができるんだなあと感じました。■なんでもないことに幸せを見つける力本のタイトル『たのしいことを拾って生きる。〜まいにちいろいろ、家族ドロップス〜』は、「なんでもないことに幸せを見つける力」のことでもあるのかなあと思います。さらに、まりげさんはリノベーション後、もっと「できません」「助けてください」と周りを頼ってよかったんだと気がつきます。これって、読者の子育て中のママにも当てはまることなのではないでしょうか。子育てに家事に、仕事に…。どうしても頑張りすぎてしまうことってあると思います。でも、ときにはちょっと立ち止まって、小さい幸せを見つけられたらうれしいですね。もちろん、本の中には、まりげさん家の子どもたちの日常など、くすっと笑えて息抜きできるエピソードも満載ですよ〜! 『たのしいことを拾って生きる。〜まいにちいろいろ、家族ドロップス〜』 まりげ著(大和書房)1,300円(税抜)書籍化を切望されたインスタグラムの内容に、大幅な書き下ろしを加えた著者にとって初めての本。夫の突然の脱サラ、漁師宣言から始まった移住についてのアレコレや愛らしい子どもたちとの日常など。大充実の1冊。まりげさん大学を中退後、山小屋、八百屋、旅館の仲居、アパレルショップ店員などを経験。夫が突然脱サラして、漁師になる宣言をし、海のない埼玉から京都の海のそばへ移住! ダンナとやんちゃな二人の男の子と生まれたばかりの三男に振り回される日々をインスタグラムにて更新中。●まりげさんのInstagram: @marige333 ●まりげさんのウーマンエキサイトの連載: 『まりげのケセラセラ日記 』
2018年10月19日都内の賃貸マンションに住んでいた頃から、ヴィンテージ家具や雑貨を集めていたTさん夫妻。出産を機に引っ越しを考え、「もともとリノベに興味があった」という夫は学生時代の先輩である、リノベる。の古久保拓也さんに相談。参加したイベントでデザイナーとして紹介されたのが、幼馴染の高津さんだったという縁もあり、リノベる。に物件探しから依頼。東急東横線沿線に希望の間取りの物件を見つけて1,380万円で購入し、工事費850万円(税・設計料込み)で武骨さもありながらあたたかい空間を手に入れました。■ 床レベルを上げた寝室のあるLDKオークの無垢材を張った床や一部板張りにした壁など、ヴィンテージな雰囲気のLDK。リビングに入ったときによりほっとできるようにと、玄関からリビングに入るまでの廊下、洗面脱衣所などは壁の塗装を光沢仕上げにするなど無機質な印象にし、コントラストをつけています。廊下のニッチには、気に入って買ったものの設置場所に困っていたアンティークのフレームシェルフがピッタリとはまりました。グリーンや小さな雑貨などをセンス良くディスプレイして楽しんでいます。T邸は専有面積が約50平米とコンパクト。LDKはできるだけ広く見せたいというTさんご夫妻の要望から、高津さんはリビングに高さ1mほどの壁をパーティションのように置いて、その奥を寝室にするプランを提案しました。床レベルを50cm上げ、床下には大容量の収納をつくって収納不足を解消。途中まで立ち上げた壁で空間を仕切り、寝室側は本棚にしました。その壁に沿わせるように、LDK側には作業テーブルを設置。グラフィックデザイナーである夫が仕事を持ち帰って、こちらで作業することもあるそうです。オレンジのボビーワゴンが差し色に。ダイニングキッチンの個性を際立たせている二重になったフレームタイプのダクトレールには、様々なものを吊り下げて楽しんでいます。存在感のあるデッキランプは、アンティークショップの「アンティスティック」で購入したもの。キッチンの棚に置いているのは、買い物カゴ!また、ダイニングのローテーブルにはトランクを利用。丸い小さな鉢は、綿棒の入れ物とセメントで夫が自作したそう。■ LDKを広く取った分、他はスペースを有効活用玄関は床をモルタルで仕上げ、大きな姿見を設置しました。その横に取り付けた照明は、工事現場仕様のものだそう。玄関からリビングに続く廊下横には大型のウォークインクローゼットがあり、夫妻の洋服などをまとめて収納しています。また、トイレと洗面脱衣所、洗濯機置き場は一か所にまとめて、スペースを有効活用しました。■ ヴィンテージ雑貨や家具が似合う空間に板張りにした壁に飾られているのは、アンティスティックで見つけたフランスの教材ポスター。不思議とこの空間にマッチしています。リノベをするにあたっての要望のひとつは、洋服のパタンナーであり、犬専用の帽子ブランド「I.M.GALLERY」を手掛ける妻の作業部屋の確保でした。長いテーブルが置ける日当たりのいいリビング、手持ちのヴィンテージ家具や雑貨が似合う空間、という要望も叶ったTさん夫妻のリノベ。住み始めてからも少しずつ小物を増やしたりグリーンを買い足したりしながら空間づくりを楽しんでいるそうです。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ「リライフプラスvol.18」も参考にしてみてくださいね。※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計・施工リノベる。撮影遠藤 宏
2018年10月15日『リノベーション・エキスポ・ジャパンin東京』が2018年9月29日(土)、30日(日)に東京・新宿の〔ルミネゼロ〕で開催されました。住まいを自分好みに自由に作り上げたいという夢がある人、これから想像を膨らませていきたい人が気軽に第一歩を踏み出せる、クリエイティビティ溢れるイベントの様子をLIMIA編集部がレポートします♪今年も盛り上がりました!リノベーションの祭典マーケット内に設置された『リノベーション・エキスポ・ジャパン in 東京』のフォトブース。リノベーションの可能性や楽しさを、見て、知って、感じて欲しい。そんな想いがカタチとなったイベント『リノベーション・エキスポ・ジャパン』(運営:リノベーション協議会)。9月から11月にかけて、全国18エリアで開催されるうちの東京会場へLIMIA編集部が行ってきました!『リノベーション・エキスポ・ジャパン2018』の東京会場は新宿駅南口にある〔ルミネゼロ〕。エントランスからすぐのところに広がるマーケットにまず心が踊ります♪こちらは、「家をリノベしたら飾りたいなぁ」と想像を掻き立てられる照明がずらりと並んだ〔アンティークディーラーズクラブ〕。ひとつひとつに味があり、時間を忘れて選んでしまいます。そしてこちらはモノトーンアイテムにこだわった〔sisdesignMONOTONEMARKET〕。インテリアを損なわないブラック&ホワイトの雑貨が手に入るって嬉しいですよね!つい手に取ってしまうクールなアイテムばかり。この他にもマーケットにはアウトドアグッズのお店やアロマ&ビューティーのお店などがあり、賑わいを見せていました。未来の暮らし方を学べるトーク&セミナー『リノベーション・エキスポ・ジャパンin東京』の注目コンテンツはトーク&セミナー。固定概念にとらわれない、自由なライフスタイルを体現するパネラーが登壇します。9月29日(土)の11:30の回は、吉祥寺の〔ダンディゾン〕のオーナー・引田ターセンさん、代々木八幡から始まった人気レストラン〔LIFE〕のオーナー・相場正一郎さんによるトークセッションでした。左から〔ダンディゾン〕の引田ターセンさん、〔LIFE〕の相場正一郎さん。オープン当初、スタイリッシュな佇まいが「本当にパン屋さん!?」と驚かれて話題となった〔ダンディゾン〕。一方の〔LIFE〕は、誰かのお宅に招かれたようなアットホームなレストランとして代々木八幡、参宮橋、藤沢、代官山で展開中。それぞれのお店の世界観も素敵ですが、両オーナーがリノベーションしたご自宅もこだわりが凝縮された空間で、リノベのお手本になります。ターセンさんは大手企業をリタイア後に奥様に「生活者としてフルリノベーションされた」というお話が印象的でした。また相場さんは東京の自宅以外に那須にロッジを構えていて、週末はそこで過ごすというデュアルライフを実践中。その形がゴールではなく、いまも自分にとってしっくりくる生活スタイルを模索しているのだそうです。リノベーションはそれなりにお金も手間もかかるから踏み切るのにエネルギーが必要ですが、お2人のお話を聞くうちに、「いきなり完成形を求めなくても、できる範囲からトライして、自分らしいライフスタイルを目指していけばいいのかもしれない」と思い至りました。自分の「好き」が見つかるギャラリー続いてはリノベの事例が展示されたギャラリーコーナーです。さらにスタンプコーナーにもなっていて、「誰と住む?」「暮らしの中心は?」「なにで飾る?」をテーマにした3つのゾーンごとに好きなスタンプを押すことができます。スタンプを押すのは、エントランスで手渡されたオリジナルトートバッグなんです!「壁面にこんなクローゼットが欲しいなぁ」「窓の外は海の見える景色がいい」などなど、スタンプの柄を選ぶうちに、自分が家に求めているものが見えてくるという楽しい仕掛け。こうして遊び感覚でアウトプットすることで、意外と自分の内側が見えてくるものですよね。“オリジナル”を持ち帰ろう!工作ワークショップワークショップも『リノベーション・エキスポ・ジャパン』の人気コンテンツのひとつです。子どもから大人まで楽しめる工作メニューが充実!お米のねんどで遊んだり、ねじブロックでオブジェを作ったり。エキスポに一緒にきてくれたお子さんの息抜きタイムにおすすめですよ。LIMIAスタッフが挑戦したのは大人向けワークショップ。〔AROMAVITA+〕によるオリジナル・アロマバスソルト作りです♪バスソルトって気分転換になるからいくつあってもいいですよね。それが自分好みの香りだとなおよし。まずは香りの方向性をチョイス。元気が出てシャキッとする系、リラックスできる系……。そして選んだ精油を岩塩に加えていきます。一箇所に集中しすぎないようにスポイトでまんべんなく垂らしていくのがポイントだそうです。精油が岩塩にゆきわたるように袋をシャカシャカと振ったら、瓶に移し替えて完成!好きなアロマで作ったオリジナルのバスソルトに感動です♪選んだ精油の種類を記録しておけば、後日自分でまた作ることができますよ。バスソルトって意外と簡単にできるんだな、と驚きました。リノベをゼロからはじめる人のための相談コーナーこちらは『リノベーション・エキスポ・ジャパン』のメインゾーン。「こんな家にしたい!」を叶えてくれるリノベーション会社による相談コーナーです。『リノベーション・エキスポ・ジャパンin東京』には17社がブースを出店。工事を検討中の人にとっては、各社の強みや個性を一挙に知ることができるまたとないチャンス。「まだ物件も探していないけどリノベに興味がある」「そもそもリノベの良さをまだわかっていない」など、興味・関心の度合いに応じてプロが相談に乗ってくれるから安心です。すでに家を保有していても、新築に憧れを抱いていても、おしゃれな事例を見ているうちに「リノベしたい!」とがぜん気持ちが高まってきますよ!リノベーションあるあるです。ワークショップあり、マーケットあり、セミナーありと、会場で一日楽しく過ごせる『リノベーション・エキスポ・ジャパンin東京』でした。『リノベーション・エキスポ・ジャパン』は11月中旬まで続きます。詳しい場所と日時はホームページでご確認ください。具体的にリノベをしてみたい人は、来年開催の『リノベーション・エキスポ・ジャパンin東京』へもぜひ足を運んでみてくださいね。夢の住まいづくりを、長期的に計画していきましょう!リノベーション・エキスポ・ジャパン 2018
2018年10月10日エコ住宅といえば、といえば、太陽光とか蓄電池など、新築住宅のイメージですが、中古住宅でも、ポイントをおさえたリノベをすれば、お得なエコ住宅に変身させられます。お得な中古住宅を、リノベでさらにお得に!今回は、「中古住宅をお得なエコ住宅にリノベするためのポイント」についてお話しいたします。■ ポイント1.「窓」の断熱夏の暑さや冬の寒さの一番の原因は、何といっても「窓」からやってきます。住宅で使用されている一般的なアルミサッシの場合、夏は約70%、冬は約50%の熱量が、窓から出入りします。つまり、中古住宅をエコ住宅にするためには、窓を断熱することが最優先されます。pu- / PIXTA(ピクスタ)その場合、サッシのガラスは、複層ガラスまたは Low-Eガラスにすることはもちろんですが、サッシ枠を樹脂製(プラスチックなど)にすることも大切です。樹脂(プラスチックなど)は、金属と違い、熱しにくく冷めにくいため、熱を通しにくいのです。サッシ枠をアルミサッシから樹脂サッシに交換するだけで、窓から出入りする熱量を、じつに6割ほど抑えることができます。■ ポイント2.「壁」「天井」「床」の断熱トイレやお風呂場、洗面室は寒いものだと思っていませんか?欧米に比べて、「日本の住宅は寒い」といわれています。欧米では、冬の期間、室内を暖かくすることを推奨しており、寒い家は、健康面からみて危険だという認識を、多くの人が持っています。なぜ日本の家は寒いのでしょうか?それは、家の「壁」「天井」「床」に、ほとんど断熱材が入っていないからなのです。pu- / PIXTA(ピクスタ)平成24年に国土交通省が調査したところによると、断熱材が壁や天井にまったく入っていない無断熱住宅は約4割に上ります。また、あまり断熱効果の見られない昭和55年の断熱基準も合わせると、約7割の住宅がほぼ断熱材の入っていない家ということになります。寒いわけですね。寒い家は、血圧の変動をおこし健康面に影響しますし、光熱費などランニングコストがかかることから、長い目で見た場合、家計にも影響してきます。また、断熱化の大切さは国も重要視しており、2020年には新築住宅のすべてに既定の性能を満たす断熱材を設置することが、法律で義務付けられました。つまり、規定した断熱材の入っていない新築住宅は違法建築になってしまうので、気を付けたいところです。YNS / PIXTA(ピクスタ)■ ポイント3. 「ユニットバス」東京都健康長寿医療センター研究所が、平成11年におこなった調査によると、一年間に約1万7000人がヒートショックに関連した「入浴中事故」で急死されています。このヒートショック、浴室や脱衣室の温度が低く、また湯の温度が高いことが原因とされています。ヒートショックによる事故を防ぐには、浴室の温度を25度付近に近づけ、また湯の温度は40度以下に抑えることが大切です。そこで活躍するものが、ユニットバス!くまちゃん / PIXTA(ピクスタ)ユニットバスは、もともと熱の出入りがしにくいプラスチックで造られているうえに、壁・床・天井まで断熱材が入っているものもあります。そのため、外からの冷気がはいりにくく、また熱も逃がしにくいため、浴室の寒さを防ぎ、また湯の温度も一定に保たれるのです。いかがでしたか?エコ住宅は、省エネであることはもちろん、家族の健康を守り、またランニングコストなど、家計にもやさしいものです。中古住宅を購入し、リノベするときは、間取りやインテリアだけでなく、目に見えない部分にもこだわってみてくださいね。(しかまのりこ)【参考】※経済産業省日本の住宅の約4割が無断熱状態
2018年10月09日リノベーションの際、限られた空間をできるだけ広く使うために、ワンルームにするのは王道の手法です。でも「実際のところ、ワンルームは暮らしにくいのでは?」という疑問の声も。部屋をワンルームに作り変えて快適に暮らしている人の住まいは、一体どのようになっているのでしょうか。個性豊かで創意工夫をこらした「ワンルーム」の実例を4つまとめてご紹介します!■ プライベートスペースの配慮もあるワンルームの家神奈川県川崎市に住むTさん一家は、双子の姉妹を持つ4人家族。築25年の庭付きの木造2階建てを1,800万円(外構工事費、設計料、消費税は別)かけてリノベーションし、1階を夫の希望で「トンネルのようなワンルーム」にしました。LDKを南北に細長いワンルームにする一方で、2階はプライベートスペースとしてドアを増設。中学生の娘たちがのびのび過ごせるように配慮しました。ワンルームは家族の顔が見えてコミュニケーションが深まる空間ですが、子どもが成長して自立心が芽生える年頃になると個室の必要性も高まります。家族それぞれの希望をかなえた家が完成し、みんな大満足の様子です!詳しくは記事をチェック!プライベートスペースの配慮もあるワンルームの家■ ワンルームの収納問題にもう悩まない!松下さん夫妻は、渋谷区富ヶ谷に建つ築18年のマンションをリノベーション。1998年築で、専有面積が42平米とコンパクトな空間を広々使うため、壁を撤去してワンルームにしました。収納不足の問題をクリアするため採用したのは、ローボード収納です。部屋の真ん中に大容量の収納を設置しましたが、高さを抑えたローボードのため、ワンルームとしてのつながりは保たれています。ベッドコーナーには、壁面に「見せる衣装収納」を設置。ショップのようにディスプレイ感覚でおしゃれに服を掛けられます。収納がたくさんあるのに、生活感が出ないテクニック満載のワンルームです!詳しくは記事をチェック!ワンルームの収納問題にもう悩まない!■ 愛犬と楽しく暮らせるワンルーム東京都江東区のOさんご夫妻の相棒は、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル犬のモカです。元気いっぱいのペットも、ワンルームなら自由に走り回れて運動不足になる心配がありませんね。Oさん宅は66平米で、ワンルームの一角にロフトを設けています。ロフト下部は収納に、上部はベッドコーナーになっています。隠したいものを見えにくくする設計で、視線を上手にカット。これなら急にゲストが来ても慌てなくてすみます。愛犬のスペースやグッズの配置にも工夫があり、とっても参考になりますよ!詳しくは記事をチェック!愛犬と楽しく暮らせるワンルーム■ 3LDKをワンルームにして叶えた「どこにいても心地いい家」大和さんご夫妻は3LDKのマンションをフルリノベーションし、ワンルームに作り変えました。住みやすさや理想の住まいを追求し、玄関土間と縁側を設置。玄関スペースからリビングまでワンルームとして見事に一体化しています。空間の仕切りはオープン棚を置いて、リビング、ダイニング、書斎兼収納、子どものおもちゃ置き場兼遊び場などを緩やかに区切っています。部屋を隅々まで見渡せるのに、集中したいときは個室感覚で過ごせるというのがステキですね。まさに、ワンルームだからこそ叶えられた「どこにいても心地いい家」ではないでしょうか。今すぐ真似したい暮らしのアイデアがいっぱい!ぜひチェックしてみてくださいね。詳しくは記事をチェック!3LDKをワンルームにして叶えた「どこにいても心地いい家」
2018年10月07日マンションのLDKはリビングとダイニングが縦に並んで配置された「縦長LDK」と、リビングとダイニングが横に並んで配置された「横長LDK」の2パターンが主流です。そして、マンションの購入やリノベーションを考えたとき、家族が一緒に過ごす時間の長いLDKの間取りは、最も重視したい部分ですよね。今回は「縦長LDK」の特徴と、どのような家族に向いているのかをご紹介します。■ 自由度が高い?「縦長LDK」のメリット3つ「縦長LDK」は、このような間取りです。まずはメリットを確認していきましょう。メリット1. インテリアのレイアウトの自由度が高い縦長リビングは、壁面が広いのが特徴のひとつ。そのため、収納や家具などを自由に配置しやすいのがメリットです。プラナ / PIXTA(ピクスタ)壁を飾ったり、インテリアのレイアウトを考えたりと、趣味や暮らし方に合わせて模様替えしやすいのは魅力ですよね。メリット2. リビング横の居室が使いやすい縦長リビングの場合、リビングの横の居室も、ベランダに面して採光が十分にあることが多いです。そのため、居室にエアコンを設置することも容易で、リビングとは独立した個室として活用することもできます。子ども部屋や書斎、寝室など、リビングと隔てて使用したい場合に使いやすいのではないでしょうか。また、リビング横の居室との仕切りが、大きく開口できる襖や引き戸の場合は、部屋をつなげて広い横長のリビングとして使うこともできます。子どもが幼く、家族そろって過ごす時間の長い時期は、リビングを広げてゆったりと使用し、子どもが成長して個室が必要になったときは隔てるなど、柔軟に使いかたを変更できるのはメリットです。メリット3. LDK全体が見渡しやすいキッチン・ダイニング・リビングが縦に並ぶ配置になるので、どこにいても他の家族の様子を見渡しやすくなります。xiangtao / PIXTA(ピクスタ)キッチンにいながら、リビングやダイニングにいる家族と語り合ったり、食事をしながらテレビを視聴したりと、フレキシブルな使いかたができます。■ 採光が不十分?「縦長LDK」のデメリット3つ次に、縦長LDKのデメリットを見ていきましょう。デメリット1. キッチンが暗い縦長LDKの場合、キッチンは窓から遠くなるので自然光が届きにくく、暗くなりがちです。キッチンを使うときは、日中でも照明をつける必要があるかもしれません。デメリット2.キッチンやダイニングから眺望がない窓が遠くなるので、キッチンやダイニングから窓からの景色を楽しむことは難しいかもしれません。イグのマスタ / PIXTA(ピクスタ)眺望が魅力的な立地のマンションの場合はもったいないかもしれませんね。デメリット3.リビングとダイニングが混在しやすいリビングとダイニングの家具が縦に並ぶことで、その境目を隔てにくくなります。プラナ / PIXTA(ピクスタ)食事をするスペースとくつろぐスペースをしっかり分けたい方には、使いにくい間取りになります。■ 「縦長LDK」はこんな家族に向いている!失敗しない間取り選びとは?模様替えが好きとか、飾り付けを楽しみたいという場合は、壁面が多い縦長LDKがオススメです。また「寝室、子ども部屋、書斎など、独立した部屋は、将来的に最大で何部屋必要になるのか?」を、考えてみるのもいいかもしれません。同じ3LDKでも、縦長LDKの場合は、採光の取れない部屋ができにくく、3部屋とも個室として十分使えるのではないでしょうか。逆に、居室の数は少なくても良くて、開放的なリビング・ダイニングを楽しみたいとか、キッチンやダイニングからも自然光や眺望を楽しみたいという場合は、縦長LDKでは後悔することになるかもしれません。いかがでしたか?「縦長LDK」は家具の配置がしやすかったり、採光面にある居室の使い勝手がよかったり、LDK全体が見渡しやすかったり、というメリットがありますが、ダイニングやキッチンからの眺望や採光などがとりにくいというデメリットもご紹介しました。縦長LDKがどんな方に向いているか、イメージしていただけたのではないでしょうか。ちなみに、「横長LDK」の特徴と将来のリフォームに向けて確認しておくべきことについては、「リノベのために知っておきたい!「横長LDK」のメリット・デメリット」で詳しくご紹介していますので、合わせてご覧ください。「整える」ほど丁寧じゃなく「トノエル」くらいがちょうどいい。整理収納アドバイザーのトノエルでした。
2018年10月07日今回訪れたのは、世田谷区にある築42年のマンションをリノベーションして暮らす、Aさんご夫婦のお宅です。旦那さまがグラフィックデザイナー、奥さまはグリーンコーディネーターというクリエイティブなご夫婦が設計を依頼したのは、建築家・松島潤平さん。こだわりを共有しながら作り上げたおうちは、2人の美意識が詰まったステキな空間に仕上がっていました。さらに、奥様から教えていただいた、インテリアを彩る「グリーンのコーデポイント」も必見です♪クリエイティブな夫婦が求めた理想の住まいスケルトンにした部分を残しながら、広々とした温もりのある空間に壁を取り払った広々とした空間に、温もりのある木材と、コンクリート、瑞々しいグリーンの質感が共存し、居心地のいい空間に仕上がっているA邸。ご夫婦ともども、以前から「自分の住むところを自分でデザインしたい」という思いがあったといいます。まずは、ご夫婦がリノベーションを決めたきっかけを伺いました。「いままで賃貸の部屋に住んできて、引越しの度に不満点を解消する部屋を選んでも『ここが嫌だ』と気になるところがどうしても出てきて。『賃貸だと満足のできる部屋には住めないな』という実感がありました。かなり前から中古マンションのリノベーションには興味があって、たまたまこのマンションが売りに出ていたのを見つけた時に、これならやりたいことが色々できるんじゃないかと思って購入を決めたんです」(ご主人)「ほしい条件がそろっているこの物件と出会えたのが大きかったです。壁を取り払ったワンルームの部屋にしたいと思っていて、もともとは3LDKの部屋でしたが、壁を取り払った後の想像がしやすい間取りでした。さらに、近所に住んでいたので、生活圏も一緒で、リノベーション後の暮らしのイメージもしやすかったんです。古いマンションですが、修繕工事もされていて、新耐震マンションだったのも決め手でしたね」(奥さま)インダストリアル系のインテリアが2人そろって好きだというAさんご夫婦。リノベーションにおいても、必要最低限の状態に、暮らしに必要なものを少しずつ足していける、機能的なお部屋が理想だったそうです。理想を叶えてくれる頼もしい相棒として、建築家に依頼ご主人が自ら作成した内装イメージイメージが明確にあったこともあり、ご主人はなんとお部屋の内装イメージを作成。そのイメージを元に、設計を建築家の松島潤平さんに依頼したそう。「中古マンションって、実はスケルトンにしてみないとわからないことが沢山あるんです。例えば、天井からハンモックや植物などを吊るせるようにしたいと思っても、工事を始めてみないと吊るせるのかわからないし、予算が変動する可能性もある。そういった場合のプランも松島さんに考えていただきました」(奥さま)Aさんの住むマンションは築42年。古いマンションをスケルトンにすると、ボルトが躯体壁面全体に等間隔に突き出ていたり、窓枠の処理が甘かったりと、思いがけないところの対処に迫られることも。そういった「開けてみないとわからない」中古マンションのリノベーションは、途中途中で臨機応変に対処する必要があったといいます。さらに、建築家ならではの提案に驚いたこともあるそう。「最初、来客用に部屋を作ることも考えていたんですけど、それだとあまり間取りが変わらないので、結局全て取り払うことにしました。でも寝る場所と生活スペースは気分を変えたかったりもする。そこで、壁と床の色を変えてゾーンを分けるという方法を提案してもらったんです。このアイデアは目からうろこでしたね」(ご主人)壁や床の色の塗り分けで「見えない壁」を作るという手法は、同じくキッチン部分にも生かされています。遊び心と機能性。あらゆるところに意匠が凝らされたおうちもともと水回りが1箇所に集約された間取りの物件を選んだこともあり、配置をそのままにリノベーション。清潔感のある真っ白な浴室は、既存のユニットバスを撤去したあとの空間をFRP防水材で塗りこめることで、コストを抑えながら、広さと高い防水性を確保しています。部屋の中心部にあるフラットな木の壁は、裏側にあるキッチンや浴室、トイレの水回り部分を目隠ししつつ、収納スペースとして活用。お部屋を美しく見せながら、機能性も追求しています。照明のスイッチは、一点ものの真空管アンプを制作している知人に特注で作ってもらったそう。フラットな木の壁と金属パーツとのコントラストが映えます。キッチンは料理好きのご主人仕様に!料理が得意だというご主人。カウンターテーブルがついたキッチンにもこだわりが詰まっています。「設計はプロである松島さんに任せながら、インテリア的な部分は全体的にかなりこだわりましたね。キッチンの壁には、ニューヨークの地下鉄構内に使われている『サブウェイタイル』を意識して選びました」(ご主人)コンロとオーブンは火力の強い業務用を導入。以外にも、お手頃価格なのだとか。料理好きだけでなく、インダストリアル好きにもたまらないキッチンです。インテリアもステキ!奥さま直伝、グリーンコーデのポイントお部屋を見渡すと、グリーンがいたるところにセンス良く置かれています。実際に仕事でオフィスやお部屋のグリーンコーディネートをしているという奥様に、センス良くグリーンを置くポイントや、植物の選び方についてアドバイスをしていただきました♪「まずは、『シンボルになるもの』『風景になるもの』『趣味性のあるもの』『機能性があるもの』といったふうに、植物に意味合いを持たせると選びやすくなります」(奥さま)例えば、棚に置かれたグリーンは「風景になるもの」。さらに、下に垂れるタイプのグリーンを使うことで縦のラインが生まれ、空間の印象をがらりと変える「機能性」もあわせ持っています。一方で、壁にかけられたグリーンは、「趣味性のあるもの」として、アートのような主張の強いグリーンを選んでいます。寝室のパーテーションに置かれた、全方向に広がる3つのグリーンは、目隠しの「機能性」が。「グリーンは置き場所によって、上に伸びるものがいい、下に伸びるものがいいと、適している品種が決まってきます。それを知っているだけでも、ひと部屋全体をコーディネートできますよ」(奥さま)難しい印象があるグリーンコーディネートも、グリーンにどういう役割を持って欲しいか、植物がどう成長するかを抑えれば挑戦できそうです!植物とくらしながら、一緒に成長していく。そんなグリーンのあるくらしを実現してみましょう。満足のいく住まいづくりは、自分の「好き」を大切に「スケルトンにしてみたら、いい意味でも悪い意味でも、想定外なことが沢山あった」というAさん宅のリノベーション。施工費も当初の想定費用から+100万円ほどかかったそうですが、しっかりと話し合いながら細かい部分も決めていったことで、納得の仕上がりに。「賃貸に住んでいた時に感じていた『この部分はちょっとな......』と気になる気持ちも完全に消滅して、ストレスフリーになりました(笑)」(ご主人)「この家、実は春には桜の花が楽しめるんです。これから20年住む家として、色々な使い方ができる家にすることができたので、気に入っています」(奥さま)自分たちの「好き」を大切にしながら、物件の状態や予算など、現実的な問題をうまくすり合わせて決めていく。そのバランス感覚が、理想の住まいを実現させたのかもしれません。世の中のノイズが建築を面白くする。建築家 松島潤平氏インタビュー松島潤平建築設計事務所ウェブサイト●取材協力松島潤平建築設計事務所●テキスト宇治田エリ●写真土佐麻理子
2018年10月03日家を持つなら中古マンションをリノベーションしよう、と決めていた愛知県長久手市にお住まいのOさんファミリー。4歳の長男、1歳の長女がいる4人家族です。リノベーションはインターネットで知ったというエイトデザインに物件探しから依頼をしました。「見た瞬間に決めてしまった」という緑に囲まれた築37年の団地は、眺めの良さや、敷地内に公園があるところなど、環境面を気に入って購入しました。リノベーションのテーマは「家族がなんとなく集まって思い思いに過ごす」家だったそうです。■ ひとつ屋根に包まれるリビングダイニング既存の天井をはずしてできた大空間に、あえて傾斜天井をつけることで、ひとつ屋根に包まれているような温もりある雰囲気を作り上げました。その三角屋根が印象的なリビングには、エイトデザインが運営する「HACHI KAGU」に特注して作った大きなテーブルを配置しています。リビングの床材には素足にやさしい杉フローリングを使っていて、節が目立たないよう落ち着きのある色に塗装してあります。リビングとつながる板張りのキッチンは存在感たっぷり。リビングの隣に設けられたフリールームには大きな本棚を造作。こちらのフリールームは将来、子ども室にする予定なので、2部屋に分けられるように扉も2つ設置してあります。今はリビングとひと続きの空間となっていて、夫の書斎や作業スペースとして使っているそうです。■ 家族をいつも見守れるキッチンL字型に配された業務用キッチン。夫婦ふたりで立っても余裕の広さがあります。配管のために床が一段高くなっており、リビングダイニングとキッズスペースがよく見渡せます。キッズスペースはキッチンの南側にあった和室を一新。子どもが遊ぶ姿を、料理しながらしっかり見守ることができます。■ コンパクトだった部分を拡張して暮らしやすく狭かった玄関は土間を延ばして、壁面に収納を確保しました。土間の先には家族それぞれの収納スペースが設けられたウォークインクローゼットも新設しています。コンパクトだった洗面室は洗濯コーナーに変更し、浴室手前に新たに洗面室を設けました。また、浴室もワンサイズ大きくするなどして、暮らしやすさもアップさせてあります。「家族みんなが集まる場所をつくりたい」という要望は、築37年の団地のリノベーションによって見事に叶えられました。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ「リライフプラスvol.18」も参考にしてみてくださいね。※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです設計・施工エイトデザイン撮影中村風詩人
2018年09月26日キッチンが素敵だと、毎日の食事作りが楽しみになります。家族や友人たちが集まって、わいわい賑やかにテーブルを囲む暮らしって良いですよね。新築やリノベーションでキッチンを大改造した「こだわりキッチンの家」を、5本まとめてご紹介します!■ 20人も座れる!テーブル一体型アイランドキッチンMさん夫婦のキッチンは、「テーブル一体型のアイランドキッチン」が真ん中に据えられています。テーブルすぐ横のLDの床が一段高く作られており、そのままベンチにすることもできる工夫がなされています。自宅で大人数のパーティーができる仕様なので、友達やママ友を呼んでみんなで食事が楽しめます。小さな子どもがいると外食するのも大変ですが、こんなキッチンがある家なら、仲間と一緒に気兼ねなくゆっくり時間を過ごせますね。「ホームパーティー」しやすいキッチンアイディア■ 使いやすくて丈夫!プロが愛用する機能美キッチン次にご紹介するのは、料理好きにはたまらないプロ仕様の「機能美キッチン」です。Iさん夫婦は昭和の団地をリノベーション。特にこだわったのはキッチンで、カリスマ主婦・石黒智子さんの自宅厨房に憧れて、横浜市の荒井板金製作所にステンレスキッチンを直接オーダーしました。使い勝手の良さ、掃除のしやすさなど、プロが愛用するキッチンには魅力がいっぱい。スタイリッシュなデザインにも注目です!機能美キッチンが家の主役!■ かゆい所に手が届く!動線と収納にこだわったキッチン早川さん夫婦は、家事動線と収納にこだわってキッチンをカスタマイズしました。キッチンに立ったとき、手の届く範囲に必要なものがあるように、動線のムダをできるだけ排除。キッチンの背後には造り付けのパントリーやキャビネットを設置し、キッチン本体の収納には、普段の家事の流れと収めるものに合わせて設計しました。「扉式じゃなくて、引き出し収納の方が便利だった」「電気コンセントの位置が遠くて届かない」などなど、後から後悔することも多いキッチンデザイン。早川さん宅の、細かいところまで目が行き届いたキッチン設計を、ぜひ参考にしてみてください!動線と収納に工夫が光る!家事が楽しくなるキッチン■ 生活感ゼロのキッチン!その工夫はどこに?Tさん夫妻はマンションの最上階の部屋をリノベーションし、キッチンの改修工事を行いました。物が多いキッチンは、ごちゃついて見えがち。そこで、背面の収納の高さを抑えてLDから目につきにくくしました。カウンターにはモザイクタイルを貼り、おしゃれな空間を演出。キッチンの生活感を上手に消す”技”が光ります。まるで換金所?みたいだったキッチンがおしゃれに大変身!■ 業務用キッチンでコンパクトなのに機能的!Sさん夫婦は中古マンションを購入し、リノベーション。既存利用でコストを抑える努力により、工事費はわずか460万円だったそう!タニコーの業務用キッチンを採用し、憧れの「厨房」を再現。「野菜をジャブジャブ洗いたい」という希望で、ダブルシンクを取り入れました。リビングに奥行きを広めにとったカウンターを作ったことで、ダイニングテーブルが不要に。キッチンをコンパクトにし空間を広々見せる工夫は、ぜひ真似してみたいものです。業務用キッチンが主役! 既存利用で工事費460万円でリノベ
2018年09月23日自分らしさを追求した空間に住みたい。そんな方にはDIYによる、セルフリノベーションがオススメです。「DIYでどこまでセルフリノベーションにチャレンジできるの?」「材料はどこで手に入る?」など、分からないことも多いDIYリノベーション。実際にDIYでフルリノベした実例記事を4本まとめてご紹介します。今から挑戦してみたい方はぜひ、参考にしてみてくださいね!■ 家具職人&ジュエリーデザイナーの夫婦がセルフリノベに挑戦!Sさん夫婦は、夫が家具職人で妻がジュエリーデザイナー。夫の中学の同級生である建築家、澤田淳さんの力を借りて、自分たちでDIYしながら家の全面リノベーションを行いました。フローリング、ドア、収納、外壁塗装、モルタルでキッチンまで手作りしたそうです。家具職人ということもあってDIYには自信があったそうですが、家具と家とでは大きさも違い、戸惑うことも。初めて扱うモルタルには大苦戦し、最初はポロポロと崩れてしまう失敗もありました。実際、セルフリノベは大変なことも多いはず。Sさんの場合は、知人や友人などたくさんの仲間に頼ったことが功を奏したようです。こだわり苦労して作ったキッチンは、カウンター下に家具職人の本領を発揮して作った木の収納棚、そして壁面にはデザイナーの妻が選んだ黒の個性的タイルがピタッとはまり、ほれぼれするほどのカッコよさ!苦労した分、家に対する愛情もひとしおのことでしょう。モノづくりを職にする夫婦がこだわりのフルリノベに挑戦!■ 毎日コツコツとDIY!お手本にしたい男前インテリア夫妻ともにクリエイターの赤石さんは、毎日少しずつ手を加えてマンションをDIYでリノベーションしました。妻の父にも手伝ってもらいながら、家族総出でLDKと寝室の床のフローリングをコツコツ張り替えていったそうです。結婚して間もない頃だったこともあり、最初あった夫と父の距離感はDIYでだんだんと埋まっていったのだとか。DIYによるセルフリノベは、家族の良いコミュニケーションになり、信頼関係を深めるきっかけにもなるのではないでしょうか。そしてセルフリノベのメリットはなんといっても、デザインやインテリアに思い切りこだわれるということです。ガス管と板を組み合わせて作った棚、カフェのようなキッチンの吊り棚、ウッドデッキなどなど、持前のセンスを存分に発揮して作ったインテリアは統一感もあって見事にまとまっています。男前インテリアの参考にしたいセルフリノベの好例です!男性なら必見!男前の参考にしたいフルリノベ■ 築80年の長屋をセルフリノベ!見違えるほどオシャレな空間に!建築家と工務店の現場監督という吉永さん夫妻は、大阪市平野区にある築80年の長屋をセルフリノベーションしました。昔の建物ということと築年数が古いということもあって、壁が薄くお隣の物音は筒抜け。床は塩ビシート、天井のすき間にはガムテープ、天井裏をねずみが走り回るなど、やや難ありな物件でした。セルフリノベを行うにあたって天井を見てみると、天井裏の界壁がないことが分かり、本棚を作ってふさぐことに。界壁に沿って天井いっぱいまで高くそびえる本棚は、収納はもちろんのこと、防音壁の役割も果たしてくれます。吉永さんがリノベーションを手がけた長屋は、「ヨシナガヤ001」と名づけられました。長屋のメリット・デメリットを実際に体験しながら、新しい住環境を作り出そうという試みはまだ始まったばかり。吉永さん夫妻の長屋再生物語はまだまだ続きそうです。リノベーションを手がけた長屋「ヨシナガヤ001」■ ネットとホームセンターで揃う材料でできるお手軽DIYリノベ専門家にお願いするよりも、DIYでリノベーションを行った方が圧倒的にコストダウンできます。ただし自分でDIYを行うとなると、材料や道具をどこで手に入れるかが問題になります。ですが、家のリノベーションだからと言って難しく考える必要は一切ありません。ホームセンターならDIYに関する大抵のものがそろいます。専門的な道具や、店頭でみかけない材料も、ネットで探せば高確率で発見することができますよ。昭和42年築の“ザ・昭和”な雰囲気の家を、DIYで作りかえたのがこちら。BeforeAfter本当に同じ家?と思わず二度見してしまうほど、がらりと雰囲気が変わっています。しかも業者に頼らずDIYでコツコツ作業して完成させたというから驚きです。「ここまで自分でできるの?」と感動すら覚えるDIYリノベの実例をぜひチェックしてみてください!感動のフルリノベ!ホームセンターの材料でDIY
2018年09月16日ペットと暮らしたいという人も、ペットがいるので引っ越しが不安、という人も、ペット可の物件は探せば見つかるものです。そんな中でも、魅力的な物件をご紹介します。 ひとり暮らし向きキャットウォーク、足洗い場つきの1K(戸越公園/20.05㎡/8.3万円)ひとり暮らし向きの1Kのお部屋。できたばかりの新築とあって、設備や内装、申し分なしです。淡いブルーの壁紙が可愛い。猫派のあなたには、こちらの爪とぎとキャットウォーク。ドアにはペット用入口もついてますね。犬派のあなたには、こちらの足洗い場が便利です。ペットOKどころかウェルカム!なお部屋です。 ワンちゃん2匹までOKのワンルーム(江戸川/25.67㎡/6.6万円)小さなワンルームですが、小型犬2匹までOKという太っ腹なお部屋です。内装も落ち着いていてなかなかいい。リードフックや足洗い場など、共用部には嬉しい設備もありですよ。 ふたり〜ファミリー向き大型犬相談可能!シェアする団地(新田/52.26㎡/7万円) 真ん中にあるハラッパを中心に、楽しい仕掛けがたくさんある団地の1室。室内はリノベーションされていて綺麗です。嬉しいのが、大型犬の飼育も相談できるというところ(専門業者による審査があります)。共用部には、ワンちゃんが自由にかけまわれるドッグランも。愛犬家同士の交流も弾みそうですね。専用庭のある1階のお部屋もおすすめですよ。 ウッドデッキバルコニーつき!(千歳船橋/51.12㎡/13.7万円)みてください、このウッドデッキバルコニー。愛犬が気持ち良さそうに寝転ぶ姿が眼に浮かぶよう。室内もおしゃれな雰囲気。LDKはバルコニーに囲まれて開放感たっぷりです。 猫ちゃんOK! 無垢床の広々ワンルーム(千葉/43.62㎡/8.3万円)人にもペットにも、居心地の良い無垢のフローリングですが、ペットOKのところってなかなかないんです。こちらは猫ちゃんOKの無垢床のお部屋。早い者勝ちですよ。そして、贅沢17畳の広々ワンルーム!使い方自由のこの間取りがまた、いいんです。 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2018年09月10日神奈川県川崎市に住むTさん一家は、デザイン関係の仕事をしている夫と料理好きな妻、双子の姉妹の4人家族。仕事の都合で住んでいたロンドンからの帰国が決まり、子どもたちの学区を優先して築25年、庭付きの木造2階建てを選びました。■ 学区優先で戸建てを選択。中古+リノベーションで好みの空間に!中古の戸建を手に入れ、夫は迷わずリノベーションを選択。工事費は1,800万円(外構工事費、設計料、消費税は別)。雑誌で見て「デザインしすぎない普通っぽさ、穏やかさが気に入った」とimajo designの今城敏明さん、由紀子さんに設計をお願いすることに。南北に細長いつくりのTさん邸。1階は家族が集まるLDKです。夫の要望は「トンネルのようなワンルーム」。そのために、リノベ工事では珍しいことですが東側の窓を一部閉じ、間仕切りをできる限り取り払って、一番奥のキッチンまで光と風が抜けるデザインとしました。■ 1階のLDKは細長いトンネル?南北に光と風が抜ける光を取り込む南面には、天井までの大開口が!一番明るい場所に家族が集うリビングを配置しました。北側のキッチンからリビングを見たところ。間仕切りがないため、光が奥まで届いています。そう言われると、トンネルっぽく見えないこともない?キッチン脇の造り付けの収納は、どうしても撤去できなかった構造壁を利用して設けました。“トンネル感”を邪魔するものとして、夫としては唯一の心残りだとか。家具のデザインも手掛ける夫。ダイニングの椅子が一つひとつ違うのは、いろいろな椅子の座り心地を試したかったからとのこと。料理好きな妻は、当初ダイニングに向いたカウンターキッチンを希望していましたが、建物の横幅が足りず断念。結果、窓側にコンロ、背面にシンクを置いた大きなキッチンになりましたが「友人が遊びに来たときは、みんなでキッチンに立てて便利です」と妻。水回りは1階に集約。シンプルな洗面台はオリジナルで、今城さんが水回りのデザインによく使用しているスモーキーなグレーのタイルが気に入り、キッチンと洗面に使っています。■ 2階はプライベートスペース。子ども部屋はドアを増設して2部屋にキッチン脇の階段を上がって2階へ。オープンな1階と違い、2階は完全なプライベートスペースです。子ども部屋はいつでも2つに仕切れるよう壁だけを立てていましたが、双子の娘たちが中学生になり、つい最近ドアをつけて個室にしたばかりだそう。中学校ではそれぞれ違う部活に入るなど個性の異なる2人。どちらの部屋を取るかもめることもなかったそうです。窓に面して明るい部屋と、窓はないけれど広さのある部屋。どちらにもイケアのベッドと机を置いて、機能的な空間としました。ちなみに、2階から庭を見下ろすとこんなふう。庭はリノベーションの後に夫が設計して改装しました。友人を呼んで食事をすることも多いTさん一家。人数が多いときは、アウトドア用のテーブルをリビングから庭までつなげて楽しむそうです。こちらはエントランスのビフォーアフター。外壁などは基本的に既存利用ですが、エントランスは一部モルタル仕上げとしています。また、以前は玄関を入ってすぐに階段がありましたが、階段の位置を見直したことで右のような広々とした玄関になりました。間仕切りが多く、特に1階は奥に行くほど暗くなる造りだったT邸。壁を取り払い、明るくきれいなワンルームとなりました。思い描いたとおりの空間に大満足、という夫。友人を呼ぶ機会が以前よりずっと増えたそうです。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2018年1・2月号」も参考にしてみてくださいね。設計/今城敏明+今城由紀子(imajo design/イマジョウデザイン一級建築士事務所)撮影/飯貝拓司【巻頭特集】「ハウスメーカーで建てる家」「平屋ハウスで暮らそう」豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン品質だけじゃない!デザインも個性的なテイスト別ハウスメーカーで建てる家を紹介。
2018年09月01日筆者は、ライフオーガナイザーという整理収納の資格を学んだのですが、その中で”利き脳”と呼んでいる「脳の癖」を活かした収納構築があります。利き手で考えるとわかりやすいのですが、右利きの人が左手で何かしようとすると、動きがギクシャクしてしまいますよね。実は同じようなことが脳にもあって、考え方のクセがあるんです。利き脳や利き手など、自分に合った収納や動線にしておくと、毎日の作業を短縮する時間がわずかでも、10年、20年と続けることで違いは大きくなるだけでなく、ストレスの低減にもつながりますよね。筆者のように整理収納の仕事をしていると、できるだけ顧客の考え方の癖や利き手、動線などに沿って収納を構築しようとしますが、家を建てた方でも意外と知らない、利き手によって異なるシステムキッチンの選び方について書いていこうと思います。■ シンクとコンロの位置は利き手によって異なる右利き、左利きでの違いはというと、シンクとコンロの位置です。右利きでは、左にコンロ、右にシンク。左利きでは、左にシンク、右にコンロとなります。なぜだかわかりますか?例えばお鍋で作った料理をお皿に移すことを考えるとわかりやすいと思います。右利きならば、左にコンロがあると、そのまま左手で重い鍋の取っ手を持ち、右手(利き手)でフライ返しやヘラを使って料理を楽に移すことができます。ところが、右にコンロがあると、左手で重い鍋を持ってお皿を一旦超えてから右手で移し、また皿を超えて鍋をコンロに戻すことになります。包丁で材料を切ってフライパンなどに入れる場合もです。左手にまな板を持って右手の包丁などで、そのまま鍋に入れることもできます。ふじよ / PIXTA(ピクスタ)そのため、自分から見て、シンクは右側、コンロは左側が望ましいとされています。kouchan / PIXTA(ピクスタ)■ 利き手に合った新築・リフォームで快適なキッチンを!ご存じのように、右手が利き手の方は多く、世界人口の90%ともいわれています。ところが、少なくとも筆者がお邪魔するお宅では左利き向けのキッチンとなっていることが多いんです。これは古い住宅に限ったことではなく、最近の分譲住宅などを見てもかなりの割合で左利き用となっているんです。gootaro / PIXTA(ピクスタ)理由は、地域差があるものの、南向きにLDKを配置し、統計的に好まれる間取りを配置した結果だと思います。いかがでしたか?毎日キッチンに立って作業するわけですから、少しでも動線や作業の無駄をなくすことで後々大きな差が出てきます。新築はもちろん、リフォームを検討中の方も知っておくと良いと思います。間取りを優先するのも良いと思いますが、動線を極力短くする視点をお持ちいただくと良いかと思います。
2018年08月30日暑いから、シャワーだけ。お風呂に入ると疲れが取れるのはわかっているけど、もっとお風呂が広かったら。お部屋選びの基準が、自分の心地よさになりそうな、忙しい毎日ですね。リラックスできる、開放感のあるステキなバスルームがあるお部屋、PeLuLu女子が住める物件をピックアップしました。 開放感を求めるあなたに特等席にバスルーム(亀戸/1R/25.67㎡/9.1万円)駅から大通り沿いを歩いてこれる、女性にも人気のデザイナーズマンション。対面式のキッチンが使いやすそうです。窓側、一番日当たりのいい場所が贅沢にバスルームになっています。空中に浮遊しているようなこの開放感!早起きしてゆっくり湯船に浸かるのが習慣になりそう。 贅沢に空間を楽しむヴィンテージマンション(外苑前/1LDK/51.83㎡/24万円)リノベーションで生まれ変わった都心のヴィンテージマンションです。こちらがベッドルーム&バスルーム。真っ白な空間には仕切りがありません。ホテルみたい。お風呂からはちょうど良い距離感で、都心の空が望めます。開放感。 雰囲気重視派に女子力高めの猫足バスタブ(大塚/1K/29.00㎡/9.4万円)お部屋からして、かなり女子力高めのこのお部屋。ゆったりめの作りが嬉しい猫足バスタブ!窓もあるので、明るいです。 設備重視派に自宅でさっぱり、ミストサウナつき(梶が谷/1K/46.21㎡/13.3万円)ちょっと不思議な18.8畳のワンルームは、横長に窓があって明るいつくり。お風呂にも窓!そしてこのバスルーム、天井にミストサウナがついています。これは贅沢。 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2018年08月22日団地は、敷地内に公園や緑が多く、スーパーもあったりと、今や子育て世代に人気のリノベーション向き物件として注目されています。物件価格も手頃なので、思いきり自分らしいリノベーションを実現できるのが魅力です。団地の間取りは、間仕切り戸や壁で部屋を区切っているつくりが一般的。この間取りをどのように空間を変え、自分らしい住まいをつくるかが団地リノベの腕の見せ所なのです。今回は、大きな反響を呼んだ「団地リノベ」の実例を4本まとめてご紹介。■ 専門家のテクニックで実現!団地リノベで戸建感覚の理想の空間へ京都府長岡京市、昭和43年築の団地を1,300万円で購入、工事費800万円(税・設計料込み)をかけてリノベーション団地のほとんどは昭和に建てられた物件で、そのまま住むにはいろいろと不便。しかし、リノベーションのアイデア次第で、魅力的な空間に生まれ変わります。Iさん夫妻のリノベーションのこだわりは、庭付きの1階にしたこと。団地ながら窓から緑を楽しんだりガーデニングをしたりと、戸建て感覚でのびのびと暮らせる空間になりました。リノベーションは、団地リノベに関する本も出している吉永健一さんに依頼。また、キッチンは、敬愛するカリスマ主婦・石黒智子さんの厨房を再現し、大満足の仕上がりに。Iさん夫婦の団地リノベが成功したのは、情報収集や十分な下調べを経て、理想の住まいの形を具体化して考えたからこそ。仕切りの多い団地を一体感ある空間に生まれ変わらせた、専門家のテクニックに注目です!専門家を味方につけて、団地とは思えない広々空間へリノベーション■ 犬も大満足!見えない隠し収納のテクニックで開放感のある空間づくり東京都多摩市、築33年(昭和59年築)の団地を購入。830万円(税・設計費込み、施主支給品は含まず)をかけてリノベーションTさん夫婦が物件を選んだ決め手は、高台で眺望が良いことと、ペットの飼育が可であることだったそうです。リノベーションで施したのは、「浮造り(うづくり)」という床でした。あまり聞き慣れない床細工の名称ですが、これは表面に凹凸をつけたフローリングのこと。愛犬が走りやすく、足腰への負担が軽くなるようにとの思いが込められています。もう1つ、Tさん宅のポイントとして注目したいのは、収納がたっぷりあるという点です。例えば、このパントリー。収納が多いと物がごちゃついて見えますが、”隠し収納”のテクニックで視覚的にスッキリして見えます。Tさんのお宅は壁で建物を支えるつくりの団地のため、残さざるを得ない構造壁が多かったそう。それでも、緻密な計算で作られた機能的な収納は、これからリノベーションを考える人の参考になるはずです!構造壁を残しつつ、上手に隠す収納で開放感のある空間を実現!■ 築46年の団地へ住み替え、壁をなくして棚で間仕切りした広々効果がスゴイ!築46年物件価格2,400万円の団地を購入、工事費1,000万円(税・設計料込み)をリノベーション神奈川県横浜市のNさん一家は、2008年に購入した新築マンションから築46年の団地へ、驚きの住み替えを行いました。「どうしてお金をかけてわざわざ古い物件へ?」と疑問が湧きますが、その理由は“住み心地の良さ”でした。団地ならではのオープンで明るい雰囲気に惹かれ、空き物件が出ると迷わず購入したのだそう。壁を取り除き、さっそく部屋全体を大きなワンルームにリノベーション。リビングと寝室を適度に区切るために用意したのは、収納棚でした。以前住んでいた新築マンションは80平米でしたが、団地は60平米と狭くなったため、収納をしっかり確保しながら空間を最大限広く利用するために採用したアイデアです。収納棚を利用した上手な間仕切りの実例を、ぜひチェックしてみてくださいね!新築マンションから団地へ、狭くても間仕切りを上手に使って広々空間を実現!■ まるでカフェみたい!住み慣れた実家の団地をリノベで大改修千葉県八千代市、実家でもある築41年の団地をリノベーション。工事費約1,100万円(設計料別)で大改修実家の団地を受け継ぎ、住み慣れた家をリノベーションでがらりと一新した方もいます。場所は千葉県八千代市。まるでオシャレなカフェのようですが、築41年のれっきとした団地の一室です。広さ78平米の部屋を、工事費約1,100万円(設計料別)で大改修しました。構造上取り壊せない壁もありましたが、その存在を上手く生かした空間設計は見事です。漆喰、オーク材、ステンレスなど、素材の持ち味を要所要所で見せながら、遊び心いっぱいにまとめています。「バーベキューも楽しめるベランダのウッドデッキ」「おこもりできるワークスペース」「ビビッドなカラー使い」など、真似したい空間づくりのテクニックが満載!インテリアの参考にもなる団地リノベーションの好例です。団地とは思えない!真似したい様々な空間づくり
2018年08月18日縁側でお昼寝……。なんて、まるで映画のワンシーンのような憧れる光景ですよね。今回は、そんな縁側のあるおうちをまとめてご紹介したいと思います。みなさん、縁側でステキな時間を過ごしていました♪心地よい風が吹き抜ける♪まずご紹介するのは、神奈川県中郡にある築40年の平屋の住宅。なんとも趣のある縁側が魅力的です。風がよく通り抜ける縁側に置かれたカウチは、ご主人のお気に入りの場所なんだとか。カウチに寝転んだり、ビールを飲んだりと、至福の時間を過ごすそうです。気持ちのいい縁側で飲むビールは、何倍もおいしそうです。あるときは、庭に薪ストーブを置き、お子さんと一緒にピザ作りをして、できたてのピザを縁側で食べたりもするそう。縁側が家族のステキな思い出の生まれる場所になっています♪風景に溶け込む、築40年の平屋でスローな暮らしを満喫【我が家の暮らし #1】世帯をつなぐ縁側『縁の繋がる家』と名付けられたこちらの二世帯住宅。なんと言っても、中庭を囲むようにつけられた長い縁側が特徴です。両世帯のLDKが、この長い縁側によってつながっています。家族のつながりを建築的にも取り入れられたステキな住宅ですね♪縁側も魅力的ですが、住宅内部もモダンでありながら暖かみのある、居心地が良さそうな住宅です。縁の繋がる家子どもの成長を見守る縁側のある住宅「お子さんの成長を見守りながら穏やかに過ごせる家が欲しい」。というお施主さんの希望をもとに、周辺やお庭との関係性を考慮し、丁寧にプランニングされたこちらの住宅。内と外が縁側によってフラットにつながっています。この住宅には、印象の違う2つの縁側があり、リビングにつながる縁側は開放感がありのびのびとしています♪緑を楽しむ平屋の家リビングからお庭まですべてが遊び場!縁側がリビングとお庭の架け橋となって、一体感を生んでいます。そのことによって、お子さんの遊び場は家の中から外まで一気に広がっています。お子さんが元気よくお庭へ駆け出していて、楽しげな様子が写真を通しても伝わってきますね♪遊び疲れたら縁側でお昼寝なんて、幸せですね♡キナリの家大きな縁側縁側というと、こぢんまりとしたスペースの印象が強いですが、最後にご紹介するこちらの住宅は、あえて大きな縁側を設けています。小さな中庭に大きな縁側を取り入れることで、中庭の守られた空間に、住環境が大きく開かれているように感じます◎小さな中庭と大きな縁側まとめ今回は縁側のある住宅を5軒ご紹介しました。趣がありどこか懐かしいものから和モダンなものまで、気持ちが良さそうで、暮らしが広がる縁側がたくさんありました。よりよい理想の暮らしに近づける住宅設計の工夫は見ていて楽しいですね♪将来住宅を設計する機会があれば、ぜひ縁側を取り入れたいものです。
2018年08月13日低予算で思い通りのリノベーションを実現するために、「リノベ済み物件」を選択する人もいます。今回は、リノベ済み物件を再リノベして自分らしい住まいを実現した3つのリノベーション実例をまとめて紹介!■ 再リノベだから、かけたいところに思いきりお金をかけられる!Mさん一家の物件探しは、まずは立地を優先しました。そして、物件価格を抑えるために目をつけたのが、リノベ済みマンションでした。この物件は、築43年、専有面積65平米のマンション、価格4,850万円。再リノベにかかった費用600万円(設計料込み)。リノベ済みの物件なら、水まわりなど経年劣化している箇所がすでに改修済みなので、自分たちで手を加える部分が少なくて済みます。おかげで、再リノベの費用のほとんどを内装に使うことができました。既存のものを上手に生かしながら手を加え、自分たちらしいデザインを追求した好例です。リノベ済み物件だからできた、理想の家■ 再リノベ、条件を詰め込んでも費用は280万!驚きの低予算の秘訣とは?リノベーションでは「あれもしたい、これもしたい」、費用はどんどん膨らむばかり。理想と現実の折り合いをつけるのはとても難しいもの。次にご紹介するのは、2015年のリノベーション・オブ・ザ・イヤーで「カジュアルリノベーション賞」を受賞したMさんのお宅(30代・女性)です。購入したのは川崎市内の50平米のリノベ済み物件。なんと、再リノベ費用はたったの280万円でした!驚くほど低予算で再リノベーションができたのは、やっぱりリノベ済み物件を選んだから。しかも、賃貸の頃よりも毎月2万円も家賃が減ったとのこと。やりたいことを詰め込み、理想の家を手に入れたMさん。その成功の秘訣に迫ります!費用はたったの280万!驚きの低予算の秘訣とは?!■ 夫婦ともに設計のプロ!真似したい再リノベのテクニックFさん夫婦はリノベ済みの70平米のマンションを2,980万円で購入。「大きなワンルームの家」をテーマに、洗面室とバスルーム、トイレ以外の壁を取り払うという大規模な再リノベを行いました。キッチン、トイレ、洗面、ユニットバスは購入前のリノベですでに新品だったため、再リノベの工事費は510万円(税・設計料込)と、とってもリーズナブルに抑えることができました。実は、夫婦ともに設計の仕事をしているFさん夫婦。空間を広く見せるテクニックや、ガス管を利用してつくった個性的な本棚、室内空間と一体化したサンルームの作り方など、参考にしたい部屋づくりのアイデアが盛りたくさんです!設計のプロも上手に活用!真似したい再リノベのテク
2018年08月11日プロダクトデザイナーでもあり、静岡市内で家具・雑貨店も営むHさんは、妻と長男との3人家族。古い建物や素材感のあるものが好きで、「リノベーションによる家づくりが自分たちらしい」と感じていました。そんな夫妻が出会ったのが、大きな三角窓と吹き抜けがある木造2階建て、築40年のこの住まい。夫の実家にも駅にも近いことから購入を決め、延床面積94.15平米の住まいを1,140万円(設計料、消費税別)でリノベーションしました。■ 庭に面した土間テラスを増築して開放的なLDKに一新!設計を依頼したのは、夫のショップのお客さんでもあった建築家の町 秋人さん。既存の間取りは1階が細かく仕切られていましたが、「これから家族が増えていくことを考えると、少し手狭でした」と夫妻。そこでリビングとキッチン、和室を一体の空間にするとともに、庭に面した南側に土間テラスを増築しておおらかなLDKを実現しました。吹き抜け効果で縦方向にも視界が広がり、開放感あふれる気持ちのいい場所に一新。「友達や家族が集まる機会が増えたのがうれしいですね。キッチンや収納の使い勝手もよくなり、料理も掃除もストレスがなく、心地よい住まいになりました」と妻。天井や壁は元の仕上げ材をはがし、柱や梁などの構造を表しにしています。オーク無垢材やモルタルなど新たな素材をバランスよく配置することで、既存の建物が持つ味わいや経た時間を継承することを目指しました。ダイニングテーブルは桜の一枚板。床はオークの無垢材です。リビングダイニングから1段下がった土間テラスは、室内の延長として活用。庭に面した大きなフィックス窓からふんだんに光が差し込み、子どもたちの遊び場としても大活躍です。こちらがリノベーション前の外観。大きな三角屋根や吹き抜けにつながる2階の三角窓は既存のものです。2階にあったバルコニーは撤去することにしました。■ リビングまで視線が抜けるオープンなキッチン当初は木製で予定していた階段を薄いスチール製に変更したことで、キッチンに立ってもリビングダイニングまで視線が抜けます。購入時すでにリフォームされていたキッチンは扉をラワン合板に貼り替えて有効活用し、キッチンの背後には業務用の作業台を配置、奥には便利なパントリーを新設しました。こちらはリノベーション前のキッチン。背後に壁があり、個室となっていました。玄関は天井を取り払い、屋根までの吹き抜けに。モルタル壁でリビングダイニングと区切り、あえて玄関は暗めとしました。「室内に明るい空間と暗めの空間を設けることで、奥行き感を生み出しています」と町さん。ラワン合板を張ったシューズクロゼットの上には、夫の作品などをディスプレイして楽しんでいます。ポーチには庭にあった御影石を再利用し、味わいある空間に生まれ変わりました。■ 2階はシンプル仕上げでコストにメリハリ一方、2階は大きな間取り変更は行わずにコストダウンを図りました。床はラワン合板に変更し、壁や天井は既存の上に塗装を施すのみにしてコストダウン。子ども室は元の押し入れを生かし、ハンガーパイプを取り付けてクロゼットとしています。納戸は屋根裏部屋のようなロフトに変更。吹き抜けを通じてLDKとつながり、いつも家族の気配を感じることができます。寝室には、夫がインターネットで購入したアンティークのキャビネットが。既存の押し入れを活用しつつ、引き戸から半透明のポリカーボネート扉に変更してクロゼットとしています。1階の造作洗面台には、実験用シンクの中でも水はねしにくい深さのある製品をセレクトしました。帰宅後、「ダイニングでビールを飲むのがくつろぎの時間」と夫。土間のあるおおらかなLDKから庭の緑を眺める、くつろぎの住まいが完成しました。もっと詳しく見たい方は、ぜひ『住まいの設計2018年5.6月号』も参考にしてみてくださいね。設計/町 秋人建築設計事務所撮影/水谷綾子【巻頭特集】自分らしいキッチン&くつろぎのバスルーム北欧スタイル、アジアンリゾート、モダンテイスト…理想のキッチンやバスルームスタイルは、十人十色。今号は、住まい手の希望に設計者を叶えた、4つのキッチンと4つのバスルームをご紹介します。「使い勝手にこだわったプロ仕様の土間キッチン」や「開放感と非日常感を味わう至高のリラックス空間のバスルーム」など、きっとあなたの好きなスタイルが見つかるはずです。
2018年08月09日「新築はそこに暮らす人の姿が見えてこない」と感じ、中古+リノベーションを決意したIさん夫妻は文京区内で3,100万円、築34年の中古マンションを購入。リノベーションは、物件探しから相談できる点にも魅力を感じたというアオイデザインに依頼。約1,000万円(設計料別)をかけてリノベーションし、安心とこだわりの住まいを手に入れました。■ 作業台兼食器収納でゆるく仕切ったダイニングキッチンIさん宅は独立したリビングを持たず、ダイニングと兼用。そのため、ダイニングチェアはゆったりとくつろげる座面の低いものを選んでいます。ソファとテーブルは相合家具、ダイニングチェアは柏木工のものです。「できればなくしたい!」と思っていた大きな梁はタイル貼りに。さらに塗り壁、サイザル麻の床を取り入れるなどして、素材の質感を生かした、調和の取れた空間にリノベーションしました。キッチンは間口の広さを確保するため壁づけに。扉の面材を廊下の建具と同じグレーに塗装することで、空間に一体感が生まれました。また、床には複合フローリングを採用し、メンテナンスのしやすさを優先したリノベーションになっています。Iさん宅はコンパクトなスペースを「兼用」によってゆったり使う工夫が各所に散りばめられています。たとえば、作業台兼食器収納を置くことで、広々とした空間のまま、ダイニングとキッチンをゆるやかに仕切ることができました。また、奥のテレビ台はパソコンデスクを兼ねるため、椅子に合う高さに調整してあります。LDKの一角には、将来自由に仕切れるように壁を設けなかった子どもスペースがあります。壁がないことで、バルコニーからの光が届く明るい空間も実現できました。「目立つ梁は、あえて隠さず生かすことに。マンションの外壁のタイルからヒントを得て、外の雰囲気を中に取り込みました。また、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)ならではの堅牢さをそのまま見せています」と、アオイデザインの担当者。■ 寝室への廊下をワークスペースとして活用寝室にはLDKから廊下を通ってアクセスする間取りになっています。その廊下を活用し、夫の希望だったワークスペースを設けました。窓際にデスクと棚をL字型に造作し、棚の下を書類などの収納に使っています。「明るくて眺望が抜群。天気のいい日は富士山も見えるんです」と夫妻。こちらの廊下兼ワークスペースとキッチンとの境には引き戸を設置しています。小さなスペースながら、仕事に集中できる環境を整えました。その廊下を進んだところにある独立した空間が寝室です。物入れを撤去し、広さを確保することで、以前から使っていたベッドを収めることができました。また、東側の壁にはパイプと棚を取り付けてクローゼットに。■ エントランスや水まわりもタイル貼りで統一エントランスは、既存の下駄箱を撤去してベビーカーが置ける広さを確保しました。行き止まりのない間取りは、子どもスペースと廊下の2か所からDKにアクセスできて移動や物の搬入がスムーズなのだそう。こちらはエントランスからキッチンにつながる廊下。水回りを左右に分け、廊下の左側には洗濯室とトイレがあります。洗濯室とトイレはキッチンと奥行きを揃えることで、廊下からキッチンにかけてのラインをすっきりと見せることができました。廊下まわりの建具は造作し、グレーで統一したことで、さらにまとまりのある空間に。また、廊下のデッドスペースは収納として活用。浴室横はリネン、玄関脇は上着やルーターを収納しています。キッズスペースの壁の向こう側、家のほぼ中央に位置する水回りスペースに浴室と洗面室を収めています。コンパクトな洗面脱衣室は、引き出し付きの洗面台を選び収納量を確保。排水スペースが必要なため、浴室の床は少し上げることになりました。浴室には梁があるので、自由度の高いハーフユニットバスを採用。壁には梁と同じタイルをあしらい、浴室内も居住空間と同じ雰囲気で統一しています。さらに、子ども室と廊下側の壁の上部にガラスを埋め込む工夫も。洗面脱衣室も壁の上部を空けて、開放感と明るさを取り込んでおり、他の空間と緩くつながる水まわりになりました。ライトグレーの壁が明るい雰囲気のトイレは新調し、向きを変更しています。リノベで自分たちらしい住まいを手に入れたIさん夫妻。「できればなくしたい! というくらい目立っていた梁にタイルを貼り、家のシンボルに。それが浴室の湯舟からも眺められ、戸建てのような開放感がある。ぐるぐると回遊できる間取りも、とても便利なんです!」と嬉しそうに話してくれました。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ「リライフプラスvol.17」も参考にしてみてくださいね。※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです設計アオイデザイン撮影飯貝拓司
2018年08月08日戸建てリノベーション初心者も安心!!RENOVATION Q&Aリノベーションといえばマンションが一般的ですが、最近では「戸建て+リノベ」を選ぶ人も増加中。しかし、費用がかさむのではないか、中古物件の耐久性をどう見極めればいいのかなど、マンションと比べると不安な点も多いのではないでしょうか?そこで、初心者が安心してコダテリノベに取り組めるように、プロの意見を交えながら、8つのチェックポイントをQ&A形式で分かりやすく解説します!総論リノベなら身の丈に合った個性的な家が手に入る!戸建てならではの縦の空間を遊び尽くそう!リノベ界のパイオニアとして知られるアートアンドクラフトを率いる中谷ノボルさんに、中古住宅+リノベを選択する人が増えてきた背景や、戸建てを中心にしたリノベの魅力について語っていただきました。19年前、中古マンションの一室を全面リノベして売り出す事業を始めた中谷さん。当時は物珍しがられたリノベがここまで普及した現状について、こう語ります。SoutaBank / PIXTA(ピクスタ)「僕はよく、住宅もようやく『民主化』してきたんだと言っています。高度成長期に大量に建設された団地にはじまり、以前はマンションや建売住宅のような完成品を買うしかなかった。そんな中、もっと自由に手頃な値段で、自分の好みやライフスタイルに合った家を手に入れたいという人が増え、中古住宅をリノベするという選択肢が一本の太い柱として成長してきたんだと思います」古着やアンティーク、懐しい音楽にも魅力を感じ、新しいものと古いもが混在した空間に違和感を持たない若い世代にとって、日本はいってみれば宝の山。築20年もたてば家の価値はほぼなくなり、土地だけの値段でタダで古家がついてきます。こんなに中古住宅がお買い得な国は、海外にはないと中谷さんは言います。マンションと比べて、戸建てリノベならではの魅力とは何なのでしょうか。TATSU / PIXTA(ピクスタ)「高さを生かして立体的につくれるところですね。吹き抜けをつくったり、屋根の勾配をそのまま表したり、あえて高いところに天窓や高窓をあけて光を落としたりすると、おもしろい空間になります」万一、間取り変更ができないなど、見込みはずれの古家を買ってしまったらどうすればいいのかと問うと、こんな答えが返ってきました。「そこをなんとかするのが設計者の仕事ですし、悪条件を逆手に取ったほうが、かえっておもしろい家ができる可能性もあります。特に戸建てのリノベを選ぶ人には、そういう予想外の事態も一緒に楽しめるぐらいの余裕が必要かもしれません」こちらは、アートアンドクラフトが手掛けた大阪・梅田からほど近い沿線の駅前商店街沿いにある住宅。【Before】街と密接する1階の土間から2階へ上がると、天井高5m の明るく開放的な大空間が出現。【After】天井高5mの大空間が出現!【After】基礎や骨組みから全面リノベすることで、縦につながった木造戸建てのおもしろさを存分に生かしつつ、古い家の名残もほどよく感じられる住まいへと一変した(伊藤ハムスター= 扉・人物イラスト、安田はつね= 建物イラスト、アートアンドクラフト/中谷ノボル・枇杷健一・岡本典子= 取材協力)(住まいの設計2017年1・2月号より)pfofile中谷ノボル氏アートアンドクラフト代表大阪市生まれ。大学の建築学科を卒業後、不動産営業、建築設計、現場監督などを経験し、1994年アートアンドクラフトを設立。地域の古いビルを再生した宿泊施設や、不動産のセレクトショップ『大阪R 不動産』の運営も手掛ける。『みんなのリノベーション―中古住宅の見方、買い方、暮らし方』中古物件を買ってリノベしようと考えている人向けに、物件探し、資金計画、設計のポイントを分かりやすく解説した指南書のロングセラー。随所に中谷さんのポジティブな考え方が盛り込まれ、勇気づけられる(学芸出版社刊 価格/ 1800円+税)
2018年08月07日マンションのルーフバルコニーは、ガーデニングや家庭菜園、物干し場所として使われるのが一般的です。最近では、家でアウトドア気分を楽しめるベランピングや、オープンカフェのようなテラスなど、様々なかたちで楽しむ人が増えてきています。今回はお宅拝見!の住宅実例から、ルーフバルコニーのある暮らしをマンションリノベーションで叶えたお宅をまとめて3本ご紹介。「室内が狭くなっても、広々としたルーフバルコニーが欲しい」、「第2のリビングとして使いたい!」そう思うのも納得の理由が続々です!■ まるで庭付きの戸建てのよう!子どもがのびのび育つルーフバルコニー山本さん夫婦は、子育てのためにマンションリノベを選択。80平米超のルーフバルコニーの開放感に惹かれて即決、築年数29年の中古マンションを購入しました。十分な広さのあるルーフバルコニーは家族がリラックスできる場や、子どもの遊び場としてもその価値を発揮しています。LDKだけでなく、バスルームや寝室もルーフバルコニーに面しており、部屋中が光で溢れています。ルーフバルコニーには緑がいっぱいで、マンションなのに庭付きの戸建てに住んでいるような気分。開放感ある住まいで、のびのびと子育てを楽しめそうですね。「子どもがのびのび育つルーフバルコニー」詳しくはこちら■ 広々ルーフバルコニーのおかげで毎日がリゾート感覚!アウトドア好きのHさん夫婦は、居室面積よりも広いルーフバルコニーを優先しました。首都圏で庭つき一戸建ては予算的になかなか厳しい……。でも、広いルーフバルコニーのある中古マンションという選択で、野外の空間が思う存分楽しむことができるようになりました。おかげで友人たちとBBQをしたり、朝食を食べたりと、まるでリゾートで過ごしているかのような毎日が実現。ルーフバルコニーがリビングの横にあるため、部屋の中と外の空間が一体化し、広々とした視覚効果が得られます。限られた室内空間を有効活用するワザや、ハイセンスなインテリアにも注目です!「毎日がリゾート感覚!野外空間での遊びができて大満足」詳しくはこちら■ まるで公園!眺め抜群のルーフバルコニーは花火の特等席だった!ここは公園かと見間違えるくらい、広々と開放的なHさん宅のルーフバルコニー。見晴らしのいいルーフバルコニー付き物件を手に入れて、リノベーションを完成したHさん夫婦。実は夫はリノベーション会社の設計者という仕事柄、ごく自然にリノベ前提で中古マンションを探していて、そんななかで見つけたのが今の物件でした。専有面積73平米に対し、ルーフバルコニーはなんと63平米!しかも、調布市の花火大会の特等席で、夜空に花火が打ちあがる様子が見られるのだとか!同じ花火でも、手狭なベランダから見るのとはまた違うはず。ルーフバルコニーだからこそ叶う、贅沢な過ごし方ができそうですね。そして、室内は壁を取りはらったおかげで、どこにいてもルーフバルコニーの存在を感じ、マンションにありがちな閉塞感とは無縁になりました。風の抜けも抜群で、マンションリノベの無限の可能性を感じられたそうですよ。「マンションで眺め抜群のルーフバルコニー」詳しくはこちらいかがでしたか?それぞれのライフスタイルによって、自分らしいルーフバルコニーの楽しみ方はいろいろ。暮らしをもっと豊かに楽しむためのルーフバルコニー活用術、ぜひ参考にしてみてくださいね保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存
2018年08月05日戸建てリノベーション初心者も安心!!RENOVATION Q&Aリノベーションといえばマンションが一般的ですが、最近では「戸建て+リノベ」を選ぶ人も増加中。しかし、費用がかさむのではないか、中古物件の耐久性をどう見極めればいいのかなど、マンションと比べると不安な点も多いのではないでしょうか?そこで、初心者が安心してコダテリノベに取り組めるように、プロの意見を交えながら、8つのチェックポイントをQ&A形式で分かりやすく解説します!第2章資金計画リノベーション(以下リノベ)費用にはローンが下りなかったひと昔前に比べると、今は一体型ローンや減税、補助金などの制度も整ってきました。ただし、いろいろな条件があるので、正しい知識を身につけて、賢く活用しましょう。Q6 予算はどれぐらいかかる?A.自己資金は物件価格の1割では不十分ハコの中身だけで共用部のサッシなどは変えられないマンションと比べると、戸建ては構造、屋根や外壁、外構など、全体にお金がかかるため、工事費がかさむのは当然です。freeangle / PIXTA(ピクスタ)また、個々の住宅の状態によっても費用は大きく変わるため、なかなか坪単価では表しにくいとA&Cのコーディネーター、岡本典子さんは語ります。それでもしいて目安を挙げるなら、延床面積80平米の住宅の場合で、構造は触らず、仕上げ材と設備の交換だけで最低1,200万円、床・壁・天井をはがして下地からやり直したり、階段の掛け替え、吹き抜けの新設など、大がかりな間取り変更が伴うと最低1,500万円はかかるそう。さらに、外壁塗装や屋根の葺き替えが加わると200万~300万円は上乗せになります。Q8で後述するように、今は物件購入とリノベ費用をセットで借りられるローンも増えているので、全額借りることも不可能ではありませんが、特に中古住宅購入の際には、物件代の3%余りも取られる仲介手数料をはじめ、所有権を移転するために払う税金や司法書士への報酬などの諸費用が意外にかかります。これにローンにまつわる諸費用を加え、引っ越し代や家具・家電の購入費も想定すると、物件価格の1割は必要になる勘定です。しかも、戸建てのリノベの場合は、これだけでも不十分だと岡本さん「購入前は表からの目視しかできないため、内装をはがして初めて、シロアリ被害や、浴室回りの柱が腐っているといった傷みが見つかることはよくあります。そういう不測の事態に備えて、自己資金は物件価格の1割+50万~100万円意しておきたいですね」Q7 リノベでもローンは組める?A.物件購入+リノベ費用が一体のローンも。ただし周到な準備を!新築とほぼ同じ条件で、物件購入とリノベの費用をまとめて借りられる、一体型の住宅ローンが登場して10余年。Naoaki / PIXTA(ピクスタ)今では取り扱う銀行も増えてきました。しかし、案外知られていないのが、その仕組み。リノベ費用も同時に借りるためには当然、だいたいの金額が分かっていなければなりません。ローンの仮審査時には工事の見積書やリノベ後の平面図の提出が求められます。物件購入の申し込みから売買契約までには約1週間しかないため、申し込み後にリフォーム会社や建築家に依頼したのでは到底間に合わないのです。A&Cの岡本さんによれば、ローン仮審査時に提出した図面どおりに完成させなければならないという決まりはないので、工事請負契約まではプラン変更は可能出そうとです。しかし、一度借り入れ額を設定してしまうと、あとで増やすことはできないため、やはりどんなリノベがしたいか、それにはどれぐらい費用がかかるかは業者とよく相談しておく必要があるといいます。つまり、物件より先に設計者選びを進めたほうが、見学にも同行してもらえて、一石二鳥というわけです。Q8 減税や補助金など、お得な制度はある?A.住宅ローン減税や補助金については、諸条件があるのでよく調べようよく耳にする「住宅ローン減税」とは、10年間にわたって毎年、年末ローン残高の1%が所得税から控除される制度のこと。中古物件購入やリノベ工事費も対象になりますが、それぞれ条件があるので、要注意なのです。物件については、延床面積50平米以上、ローン返済期間10年以上、年間所得3,000万円以下に加え、中古の木造住宅の場合は築20年以内であるか、一定の耐震基準に適合しなければなりません。また、工事費は100万円以上であることが条件。A&Cでは築20年超の戸建てリノベを行う人が大半なので、もっぱらリノベ工事費のみの控除を受ける人が多いそうです。耐震、バリアフリー、省エネに特化した改修については、税の優遇があるだけでなく、国や自治体が多様な補助金を用意しています。費用をかけてでもそうした面に力を入れたリノベをしたい人は、事前に情報を集めておくといいでしょう。(つづく)(伊藤ハムスター= 扉・人物イラスト、安田はつね= 建物イラスト、アートアンドクラフト/中谷ノボル・枇杷健一・岡本典子= 取材協力)(住まいの設計2017年1・2月号より)pfofile中谷ノボル氏アートアンドクラフト代表大阪市生まれ。大学の建築学科を卒業後、不動産営業、建築設計、現場監督などを経験し、1994年アートアンドクラフトを設立。地域の古いビルを再生した宿泊施設や、不動産のセレクトショップ『大阪R 不動産』の運営も手掛ける。『みんなのリノベーション―中古住宅の見方、買い方、暮らし方』中古物件を買ってリノベしようと考えている人向けに、物件探し、資金計画、設計のポイントを分かりやすく解説した指南書のロングセラー。随所に中谷さんのポジティブな考え方が盛り込まれ、勇気づけられる(学芸出版社刊 価格/1,800円+税)
2018年08月05日