数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。長年の経験から培った独自の恋愛論で男心を解説します! 出会い、交際、別れ、結婚…などにまつわる“男の本音”をこっそり教えましょう。■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門29毎月寄せられる恋愛相談を読んでいて思うのは、とにかく自分の思い通りの恋愛をしたい女性が内に秘めるパワーのすごさです。彼はわたしとイチャイチャしてくれません、なんとしてもイチャイチャしたいのですが、どうすればいいのでしょうか?とか。あるいは、彼のセカンドから本命に絶対に昇格したいのですが、どうすればいいのでしょうか?とか。男って、適当なところであきらめるんですよ。彼女がイチャイチャしてくれない、まあ仕方ないか、とか。俺はセカンドのままでもいいや、セカンドにはセカンドの良さがあるから、とか、ね。さて、男の話はさておき、今回は、最初はセカンド扱いだった女性に、男が本気で惚れるのはどのような時なのかについて、お届けしましょう。■彼は何に不満を感じてる?セカンドというポジションがラッキーなのは、「ファースト」と自分とを比較することで、恋の戦略が生まれてくるからです。つまり彼がファーストに不満を感じているところを潰していくと、やがてセカンドからファーストに昇格する可能性が芽生える――理屈をいえばこういうことです。要は、彼はファーストに何らかの不満があるから、セカンドを作ったわけです。たとえば、ファーストは遠距離でなかなか会えないとか。あるいはエッチの相性がイマイチだとか。家庭的な雰囲気のデートができずお金ばかりかかるとか。彼は何かしらファーストに不満を持っています。そこをあなたが「すくってあげる」と、ファーストになれる道がひらけるかもしれない、ということが、理論上は言えます。■次第にかわいく見えてくるのが男ですがしかし、実際には、ファーストとの対比うんぬん以前に、頻繁に彼と会うことで、彼はファーストとセカンドを入れ替えようとします。ファーストと彼が週末にしか会わないのなら、セカンドであるあなたは週3回会うといいです。男って、最初は「この子、セカンドでいいかな」と思っても、回数多く会っているうちに「この子、最初の印象と違ってかわいいなあ」と思えてくるから。これは男自身も不思議に思っていることだけど、頻繁に会う女性って、次第にかわいく見えてくるんですね。ホント不思議なことに!なので、会社の行き帰りを一緒にするとか、30分だけでもお茶するとか、彼と何かを貸し借りするためにちょっと駅の改札で待ち合わせるとか、そうやってこまごまと彼と会うきっかけを作っていくと「おいしいこと」になったりします。男は、頻繁に「会ってくれる」女性のことがかわいく愛おしく思えてくるのです。遠くの親戚より近くの他人みたいなことです。■運気を上げよう!あとは運です。ネットには手料理がおいしく作れるとセカンドから這い上がれるとか、ルックスや下着を彼好みにすればいいとか、いろんなテクが紹介されています。そしてそれらはどれも一理あるテクだと思うけど、でも最後は運ではないでしょうか。漠然と運と書いても、釈然としない人もいると思うので、以下で、運について少し細かく説明しましょうか。運というのは、たとえば、彼がどこまで自分の生き様を自分で肯定できているか?によって左右されます。20代~40代くらいまでの恋愛は、この自己肯定感から影響を受けがちではないかと思います。自分の生き様を自分で肯定的に捉えられている男は、セカンドを持つときに、ちゃんと明確な理由を持っています。だから最初に「セカンドからファーストになることはない」と明言します。それでよければ付き合ってくださいと言います。自分の生き様を肯定しきれない男、つまり、自分のことがあまり好きではない人や、「別の人間」になりたいと思っている人は、漠然とした淋しさを抱えています。漠然とした淋しさは言葉にできない思いなので、セカンドに自分が何を求めているのか、本人もよくわかっていません。実際のところ、そういう男のセカンドからファーストに這い上がる方法は、理屈で明確にすることができない、要するに「ない」ということになります。だから、運次第でファーストになれる可能性もあるんです。■彼にとって1番の女になるには…あなたにできることは、回数多く彼と会うこと!そして会うたびに、明るく元気でいること!いつも笑顔の人と週3で会っていたら、彼は自分の運気が上がってきているかのように思い、あなたの運気も上がっていき……やがて、あなたが彼にとって掛け替えのない存在になっていくのです。というのはきれいごとかもしれないけど、でも、そうやって運を自分でつくるって大事だよね。やっと春になったのだから。※毎週木曜日更新
2019年04月11日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。長年の経験から培った独自の恋愛論で男心を解説します! 出会い、交際、別れ、結婚…などにまつわる“男の本音”をこっそり教えましょう。■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門28家庭的な雰囲気をもっている女性は、結婚を前提に付き合いたいと男性に思われる、というのが、もう常識みたいになっていますが、ホントにそうかな?と思いませんか?テレビを見ていたら、お酒大好きで家事をほぼしない女性であっても、ちゃんと結婚していて、立派に子育てをしていたりするじゃないですか。そういうのを見て「テレビに出ている彼女は特別」と思うのはその人の自由だけれど、良妻賢母的な雰囲気を男性が嗅ぎつけて「この女性と結婚前提で……」とは思わないんじゃないの?家庭的な雰囲気うんぬんというのは、いわば「あと付け」の説明であり、男性はもっと別のなにかを女性に見ていて、そこを好きになって「結婚前提で」ということになっているんじゃないの?と思いませんか?■一所懸命生きている感じの女性男性は、一所懸命生きている雰囲気がその女性から出ていれば、結婚を前提で付き合いたいと思う――料理がうまいとか、家庭的な雰囲気がというより、まずはこういうことじゃないかなと思います。冒頭に書いた「お酒大好きで家事をほぼしない女性が結婚した」というのは、バツイチ子持ちのキャバ嬢と、その客の結婚の話です。先日テレビで見ました。キャバクラで出会って、ふたりで大酒を飲んで、あれこれあった末に付き合って結婚したそうです。彼は、彼女をひと目見た時から「俺はこの人と結婚したい」と思ったとのこと。理由は「一所懸命生きている感じがしたから」だそうです。■女のウソ・男の学習初対面のとき、人は相手になにかを感じますよね。男は、恋愛に関して、女子よりもセンスがなかったり、勘違いはなはだしかったりするけれど、根はアホではないので、「この女性は金持ちのイケメンを探してるチャラい感じに見える」とか、「この女性はマジメに生きている」など、「どれだけ頑張って生きているか」については、鈍いながらもちゃんと見極めようとします。だから、女性が男をちょっと騙すのは簡単。神妙な顔をして「わたし、3年彼氏がいないんですぅ」と言うといいんです。すると、男は「3年も彼氏がいないということは、この人は、自分の思いを心の奥に秘めたまま、何かを我慢して暮らしているケナゲな女性なのだろう。俺が彼女のことを幸せにしてあげなくては!」と思って、口説いて付き合ったりします。すると1ヵ月もしないうちに彼女には3人のセフレがいて、週3で楽しく遊んでいるのが発覚した、とか。この時はじめて、男は、その女性が「彼氏」と「セフレ」という言葉をうまく使い分けることのできる計算高いずる賢い女性だと知るのです。男はこういう学習を繰り返してオトナの男になります。■男自身が、頑張って生きているからですという話はさておき、なぜ男が「どれだけ頑張って生きている人かどうか」ということについてこだわるかといえば、男自身が、頑張って生きているからです。女性から見たらそうは見えなくても、男は男なりに、孤独に耐え、誰にもバレないように淋しさを処理し、涼しい顔で仕事ができるように必死に生きているのです。だから、相手のことも、同じように「どれだけ真剣に生きている人なのか」という視点で見てしまいます。料理が下手でもいい、貯金がなくてもいい、いわゆる「かわいい」女性でなくてもいい、美人じゃなくてもいい。とにかく真剣に生きると、「この女性と結婚したい」と男は思うのです。■愚痴を言う女性がモテない理由ちなみに、よく「愚痴を言う女性はモテない」とか「遊んでそうに見える女性はモテない」「若作りしている女性は結婚できない」などとネットに書かれていますが、そのような女性たちはつまり、男から見たら「真剣に生きているようには見えない」ということです。他人の愚痴を言う暇があれば手を動かしなさい、と男は思います。遊んでそうに見える女性は、簡単に浮気するだろ、と男は思います。若作りするより、そのままの自分で、ぶわっと大胆に生きている女性のほうが性に合うと男は思うのです。■価値観が合うから結婚したい…必死に生きてもあまりいいことがない、と感じている男の多くは、自然と大酒を飲み、タバコを吸うようになります。だから「大酒飲み&喫煙女子」も、自分と同じく一所懸命に生きてるんだろうと判断し、価値観が合うから結婚したいと思います。それゆえ冒頭に書いた「キャバ嬢と客の結婚」がありうるのです。というわけで、真剣に生きよう! そしたらあなたのことをあなたと末永く一緒にいたいと考える男性に出会えます。※毎週木曜日更新
2019年04月04日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。長年の経験から培った独自の恋愛論で男心を解説します! 出会い、交際、別れ、結婚…などにまつわる“男の本音”をこっそり教えましょう。■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門27わたしは男の人から声を掛けられるのを待っているのに、話しかけられたためしがない――女性と恋愛について話をしていると、しばしばこんな言葉を耳にします。男は勇気がないから、自ら女性に声を掛けないということもあるけど、勇気うんぬん以前に、男がその女性に「話しかけないでオーラ」を感じ取ってしまっているから話しかけない。こういうこともあるんですね。では男性は、女性のどんな振る舞いに「わたしに寄ってこないでオーラ」を感じる生き物なのでしょうか?■おとなしいを通り越して「つまらなそう」おとなしくしておくと男の人から声を掛けてもらえるかな、と思っておとなしくしても、それが男の目には「つまらなさそう」に見えることがあります。「しおらしい・おとなしい・物静か」な女性の態度を、男のメガネを通して見たら「なんかつまらなそうにポツンと座ってる人だなあ」と見えてしまう。空気を読みつつ、静かにしておく――こういう女性の戦略がアダとなることがあるということです。■目が合うと目をそらす気になる彼と目が合った瞬間、目をそらす女性っていますよね。恥ずかしさのあまり目をそらす。これも、男のメガネを通したとき「この人、俺にまったく興味がないのかな」とか「俺のことが嫌いなのかな」と思ってしまうんですよね。■いつも女性同士でつるんでいる毎日女性とばかり仲良くしていると、男は「この人たち、男に声を掛けられたくなくて自衛のために女子同士で寄り集まっているのかな」と思うんです。合コンや異業種交流会などで、恥ずかしさのあまり女性だけでつるんでいると、結局、男性から声を掛けてもらえず「今日の合コン、不作だったね」と、女性同士で深夜のカフェで愚痴り合うしかなくなるということです。■男性から声を掛けてもらうには?ではどうすれば男性から声を掛けてもらいやすくなるのか?この問いに対して、ネットではしばしば「隙のある女性を目指すと声を掛けてもらいやすくなる」という意見を目にします。その隙って、いったいなに?男にとって、女性の隙とは、その人を見た時に「実務的な用事を思いつくかどうか」なんですよね。おっちょこちょいでかわいいとか、笑顔がステキとか、女性のそういうところを「隙」と言っている人もいるけれど、じつは男は、女性を見た時に、実務的な用事を思いつくかどうか、をまず考えているんです。たとえば合コンで、自分の手が届かないところにある料理(彼女のそばにある料理)を、「ちょっと悪いけどとってもらっていい?」と言いながら小皿を差し出す――こういう「実務的な用事」を思いつく場合、男は女性に声を掛けやすい。いきなり「好き」とか「かわいいね」とか、愛の言葉をささやけるほど、日本の男は根性が据わっていないからです。■「ナンパ?チャラい」と言わないで…ということは、男性から声を掛けてもらえるのを待っている女性は、出会いの場に行くまでに、そこでやる具体的なことをいくつか用意しておくといいと言えます。若かりし頃を思い出してみてください。大学や専門学校のラウンジで、ぼ~っと「いい男子が話しかけてこないかなあ」と待っていても、声なんか掛けてもらえなかったでしょ?そうではなくて、たとえば就活のエントリーシートを友達と書いているときに、偶然そばを通りかかった男子が「ねえ、ちょっとエントリーシートの書き方、教えてよ」と声を掛けてきたでしょう?普通の男は「具体的なきっかけ」がないと、「絶対に」女性に声を掛けられないのです。具体的な用件なくして声を掛けてしまえば「ナンパ?わぁ、チャラい男」と女性に言われるのが、目に見えているからです。チャラくなく、マジメな思いで声を掛けてもそう言われたことのある男性って多いから。ちなみに、具体的な用事なくして、漠然と「かわいいね」と声を掛けることのできるごくごく一部の男は、女性の裏も表も熟知している男です。そういう男と遊ぶと楽しいと思うけど、楽しさと同じだけ、後になってしんどさも背負わされるのが、女性にとっては玉にキズ、ですよね。※毎週木曜日更新
2019年03月28日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。長年の経験から培った独自の恋愛論で男心を解説します! 出会い、交際、別れ、結婚…などにまつわる“男の本音”をこっそり教えましょう。■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門26気になる彼に本命の彼女として選ばれるために、どういう振る舞いをすればいいのか?について悩み考えている女性が多いらしいです。「よく使われている検索ワード」が、そう教えてくれました。ネットって便利ですよね。気になる彼の心の中も、ネットの「ランキングワード」のように、サクッと調べることができればいいのにね!ということで、今回は、男性が本気で愛したくなる女性とは、どのような女性なのかを一緒に見ていきたいと思います。■元気のいい女性男の基本は「元気がない」です。死ぬまで働かないと年金だけでは老後の生活は無理そうだし、働くといっても、上司の顔色をうかがいながら発言しないといけないし、俺の背中の畳まれたままの羽は、一生使うことなく朽ち果てるのかな。これが男の思想です。思想?いや、思考ですね。男に思想があるとすれば、それは「生きるって、ちょっぴり苦しいよね」くらいのものです。そういう男は、どういう女性を本気で愛したいと思うのか?元気のいい女性に決まっています。かわいいとか、スタイルがいいというのは、後から男たちがくっつけた理屈です。かわいくても、つねにネガティブ思考で暗い女性って、愛されないでしょ?生まれつきネガティブ思考が脳の片隅にこびりついている男たちは、女性の外見うんぬんの前に、まず元気のよさを見るのです。元気がいい女性と毎日会いたいなあ、そしたら俺の人生がどれほどバラ色に変わるか!男はこう思っているのです。■損得勘定が表に出ていない女性心の中でいかに損得勘定をしていようと、それが表に出ない限り、彼にはバレないので大丈夫です、と先に断っておきますね!さて、男性は、恋愛や結婚を損得勘定抜きに考えている節があります。「この女性と付き合ったらお金がかかりそう」と思うのは、お金がないからであり、それは損得勘定というより、破産しないための自衛的な考え方です。そうではなくて、たとえば女性って、経済的に豊かで安定している男性だけを恋愛対象にする人がいるけれど、男でそういう視点で彼女を選ぶ人は少ないでしょ?ということです。それはつまり、男は恋愛や結婚を「相互互助」だと思っているからです。相互互助、要はボランティア精神に支えられている助け合い。恋愛も結婚も、経済的な面からいえば、しないほうが男にとっては得です。でもそれをあえてする。なぜか?誰かのことを好きになって、ゆくゆくは一緒に暮らす。この愛をベースにした営みは、損得ではなく、相互互助という思いやりによって成り立つものだと、彼が思っているから。こうやって明言しなくても、心のどこかでそう思っているのが男です。そういう男は、損得勘定でお金のことをグチグチ言う女性は苦手中の苦手なんですね。「お金がなければ働くといい」としか思っていない人は、「もしお金がなかったらどうする?」と聞かれること自体をうっとうしいと感じます。「もし」を考える暇があれば、手を動かして働くといい――彼はこう考えます。男性は、損得勘定が前面に出る女性が苦手だから、計算を心の奥に隠して、いつも元気に明るく振る舞う女性のことが大好きなのです。■エッチの希望頻度が合う女性女性の中で、そこそこエッチが好きな人は、彼とのセックスレスに悩んでいたりしますよね。男女ともに、自分がしたいと思った時にヤレないと、不満が募ります。当たり前ですよね。だから「彼がヤリたいと思った時にヤラせてあげる」のが一番いいんです。と書くと男尊女卑と言われて怒られます。がしかし、女性がしたいと思った時に、女性の求めに応じないと、女性は不満なのだから、女性にとっても、自分がヤリたいときにヤッてくれる彼氏がいいわけですよね?お互い様でしょう。つまり、エッチの希望頻度がふたりで合うと、それなりに愛し愛される関係になります。エッチとは、言葉以外の方法で愛を確認する「善い」行為だから。■男性が本気で愛したくなる女性像3つ毎月数多くの恋愛相談をいただきます。未婚・既婚問わず、いろんな相談を読みます。たくさんの人の経験が物語っているストーリーが浮かび上がらせた「男性が本気で愛したくなる女性像」を3つご紹介しました。元気よく暮らし、損得勘定を控えめにし、健全な量の性欲をうまく活用する――この3つです。あなたにもできそうでしょ?そうでもないですか?※毎週木曜日更新
2019年03月21日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。長年の経験から培った独自の恋愛論で男心を解説します! 出会い、交際、別れ、結婚…などにまつわる“男の本音”をこっそり教えましょう。■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門25気になる彼にバレンタインチョコを渡して、ホワイトデーに彼から食事に誘われ、告白されて付き合った――こんなシンデレラストーリーを地で行く恋愛をしている人たちばかりだと、日本の冬の温度は2度くらい上昇して、とても過ごしやすいはずです。でも現実は、毎年「ホワイトデーにおけるお返しの回収率の悪さ」が話題になっているように、お返しをする男性は少数派!それはなぜなのか?について、今回はお届けしたいと思います。■だって、俺にくれたのは義理チョコでしょ?バレンタインの日に、あなたが彼に、本命のつもりでゴディバの期間限定の高価なチョコを買って渡しても、「これって本命のチョコなん?義理ちゃうの?」と思うのが「男あるある」です。その理由を「男女で、恋愛に対する感覚がちがう」と言ってしまえばそれまでだけど、付き合うまでの「思い込み」の質が、男女でちがう、ということではないかと思います。付き合うまで、女性はわりと恋に恋しがちだから「彼に対してこう振る舞えば、彼にキラキラした好きという気持ちが伝わるかも」と考えているのに対し、男は「彼女は俺のことが好きかもしれないという読みが、俺の勘違いだったら恥ずかしいな」と考えます。だから「もしかして、彼女は俺に本命チョコをくれたのかな」と感じても、頭を振って「いかんいかん、勝手な妄想が暴走している」と自己抑制の気持ちが生まれ、「まあ、彼女は義理でチョコをくれたのだろう。だからホワイトデーにお返しすることもないか」という結論にたどり着くのです。男性は恋が始まる前、女子よりもかなりネガティブなことを考えているのです。■「イベント」って、そんなに楽しいか?義理チョコを会社の人たちに配るイベントとして、バレンタインを楽しむ女性もいますよね。会社の仲のいい女性何人かで、手分けして男性社員の数だけチョコを買いに走るとか。イベントとして、バレンタインデーに義理チョコをもらった男性社員は、男同士で寄り集まって「チョコをくれたのだから、女性社員になにかお礼をしたほうがいいのではないか」と、ひそひそ話をしているのかと思いきや、しないんですねえ。3月14日も、ふつうに仕事をしています。なぜか?男は女性ほど、「小さなイベント」を楽しむスキルを持っていないからです。誰か男性社員が音頭をとって「3月14日にお礼を渡そう」とか「お礼に女子社員と飲みに行こう」と言われたら、やります。オトナだからお礼をすることの重要性を知っているので。でも自分からはやらない。イベントってそんなに楽しいか?そんなに重要か?それより金儲け(仕事)のほうが大事だろ?男性のホンネって、こんな感じです。■他の男性社員にバレると嫌だ…社内の男性にバレンタインにチョコを渡して、そのお礼がない場合、彼は、ホワイトデーにお礼をしたのが他の男性社員にバレると嫌だと思っているかも!先に書いたように、「イベントより仕事」と思っている多くの男性社員の中で、ひとりだけ抜け駆けするみたいに、ホワイトデーにお返しをして、万が一、それが社内の人にバレたら嫌だな。彼はこう思うのです。女性同士の嫉妬もかなり強烈らしいけど、男同士の嫉妬も、なかなかどうしてうっとうしいのです。■ホワイトデー以外にお礼をすればいいやおなじ会社の人ではない彼氏が、ホワイトデーにお返しを寄こさない場合、彼は、他のタイミングでお礼をすればいいや、と思っていることも!たとえば5月の連休に、彼女と旅行したときに何か買ってあげようと考えているとか。■お返しがなくてもあきらめるな!ホワイトデーにお返しをくれなかったから「脈なし」では、けっしてない、ということです。男女におけるイベントに関する価値観のちがいや、同性の目に対する配慮などの理由で、お返しを「あえて」しない男性もいます。あなたの期待に反して、彼が3月14日にお礼の品をくれなかったら「たかが春先のふつうの1日じゃないか」と思って、忘れてしまって、3月15日以降に彼を振り向かせる作戦を練るべきです。たとえば、年度末の忙しいときに彼の残業を手伝いつつ、彼の気を引こうかなとか、歓送迎会のときに彼の隣に座るにはどうすればいいのかな?とか、先のことをあれこれ想像してみよう!そのほうが楽しいから。※毎週木曜日更新
2019年03月14日付き合う前に or エッチする前に、彼が既婚か独身かを見極めておかないと、あとから大変なことになることくらい、誰もがよく知っていますよね。でも、これは見極めるのがなかなか難しいです。なぜなら、女子も見極めるのに必死なら、彼も既婚であることを隠すのに必死だからです。なぜ彼は、既婚であることを隠すのに必死なのか?なぜ彼は、既婚であることを隠すのに必死なのかといえば、既婚者であることがバレると、女子がヤラせてくれないと頭から思い込んでいるからです。彼が既婚であってもエッチする女子っていっぱいいるにもかかわらず。既婚者のほうが「付き合っていて楽だから」既婚者としかエッチしないと豪語する女子がいるにもかかわらず!そんなことをつゆ知らない彼は、既婚であることを隠すのに必死です。デート中のスマホ……カバンの中に隠しっぱなしです。スマホのロック?もちろんかけています。車の中のチャイルドシート?もちろん外してあなたを迎えに行きます。そんな涙ぐましい努力もむなしく、彼は奥さんに「週末は接待ゴルフ」と毎週言い続け……毎週接待ゴルフなんて怪しいと思った奥さんに浮気を勘づかれてTHE END。超簡単な既婚男性の見分け方さて、超簡単な既婚男性の見分け方。それは、あなたが「わたし、既婚者とでも付き合いたいと思ったら付き合うよ」と彼に言うことです。アレンジパターンとして、「え~!独身なの?わたし既婚者とじゃないとエッチしたくないんだよねえ」というのもあります。既婚であることを隠すのって、男にしてみたらめんどくさいんです。デートのたびに車からチャイルドシートを外して、どこかに隠すのって、面倒極まりないんです。奥さんがいないことにするのって、罪悪感を覚えるのです。それに、「存在していること」を証明するのは容易いけど、「ないこと」を証明するのってきわめて困難なので、できれば「いるものはいる」と言いたいんです。「奥さんいるでしょ?」「いない」「うそ!いるでしょ?」「いや、ホントにいないってば!」なんて押し問答をするのって、ぶっちゃけ疲れるんです。だから彼は「彼女、おれが結婚しているのを承知で付き合ってくれないかなあ」と、ホンネでは思っているのです。そのホンネを引き出す誘い水的なかんじで、「わたし、既婚者とでも付き合いたいと思ったら付き合うよ」と言うと、彼は「俺、じつは結婚してて、奥さんも子どももいるんだよね。でも君のことが好きなんだよね」と、うっかり言います。ちなみに、この場合の好きは「ヤラせてください」という意味です。ホントにヤバい遊び人は、既婚者であることを先に言います男ってバカではないから、隠し事は必ずバレると知っています。でもバカだから隠し事をします。しかも多方面に。あなたには「奥さんないよ」と言い、奥さんには「浮気なんかしてないよ」と言います。2つのウソを上手に操ることのできる男は少ないから、今日も街のあちこちで既婚であることがバレた男が、ひとりたそがれています。ホントにヤバい遊び人は、既婚者であることを先に言います。言ったとき、相手が「わたし既婚者は無理」と言うのを見越して、正直に「奥さんいます」と言います。そして、彼は、彼女が「無理」と言ったにもかかわらず、彼女に対して、彼女が喜ぶことをやります。たとえば彼女がお肉を食べたいと言うと、焼肉屋に一緒に行きます。彼女が迎えに来てほしいと言うと、彼はチャイルドシートをつけたまま迎えに行きます。なぜなら、そうこうしているうちに、やがて彼女が自分に心を開いてくるのを、彼は知っているからです。心を開いたら、当然のようにハダカになってくれる日も近いと彼は知っているからです。女子は、こういうおじさんに気をつけたほうがいいです。「彼は既婚者だから、最初はわたし、彼のことをただの優しいおじさんとしか見ていなかったんです。それが気がつくとわたし、彼のことを好きになってしまっていて……いえ、既婚者とは絶対に付き合わないと、自分の心にかたく誓っていたんです。なのに……奥様、ホントにごめんなさい」――裁判でこんな安っぽいことを言うハメになる前に、ホント女子は、先に既婚だと宣言するおじさんに気をつけよう。この「気をつけたほうがいい度合い」に比べたら、「既婚であることを隠す男対策」なんて、超簡単でしょ?(ひとみしょう/作家)
2019年03月12日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。長年の経験から培った独自の恋愛論で男心を解説します! 出会い、交際、別れ、結婚…などにまつわる“男の本音”をこっそり教えましょう。■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門24男性が出す「好きのサイン」の王道を行くのは「LINE交換しようよ」「今度ごはん行こうよ」の2つです。がしかし、自分から「LINE交換しようよ」などと言ってこない男性もいるわけで、そういう時は、女性から男性になにか質問をして、その返答から相手の気持ちを探るしかなかったりしますよね。というわけで、今回は、ふつうに会話するくらいの距離感の男性からの好意を見極める質問についてお届けします。「女性からこんな質問をして、男性がこう答えたら脈アリ」というのをいくつかご紹介するので、よかったら参考にしてみてください。■「電話していい?」「いいよ」という返事が返ってくれば脈ありです。男性って、女性に「電話していい?」と聞かれると「この人、俺のことが好きなんだな」と直感でわかるんですよね。反対に、いつまでもダラダラとLINEのメッセージのやり取りをするだけの関係の場合、彼はいつまでもLINEのやり取りを終えようとしない彼女の真意を図りかねて困ってしまうんです。LINEの無料通話をどんどん使ってみては?■「誕生日いつ?」「誕生日いつ?」と女性に聞かれただけで、彼は「この人、俺に興味があるんだ」とわかります。ちゃんと「*月*日です」と答えてくれたら脈ありです。反対に、「9月とか…」と月しか答えてくれないというのは……脈あり・脈なし半々です。「この女性に誕生日を教えてしまったらとんでもないことになりそうだ」と彼が思っているか、恥ずかしいから日にちまで答えられないか、のいずれか。でも、9月としか答えない彼に「9月の何日?」と質問して、日にちまで聞く価値はあります。そこまで踏み込まれたら、彼はあなたのことを積極的な女性だなと思います。男性はたいてい、自分から積極的に女性にアプローチできないから、基本的には積極的にグイグイ入ってくる女性を評価します。つまり、脈ありでも脈なしでも、誕生日を聞くだけで、あなたのポイントは上がるということです。ちなみに、誕生日を聞いたからには、誕生日に彼に何かしてあげること!これは男女に共通するマナーです。■「今週末なにしてる?」「暇してる」と返ってくれば脈あり。暇してるということは「お願いだから俺と遊んでよ」ってことだから。「釣りしてる」「パチンコしてる」も、彼女なしと踏んでOKなので、あなたが入っていける隙間はあるということです。釣りやパチンコが趣味の男性は、彼女ができても釣りをしたりパチンコをしたりするので、それでもいいと思えば、「今度一緒にごはんに行こうよ」などと誘ってみるといいと思います。ごはんデートを重ねるうちに付き合えるようになるでしょう。■「相談があるんだけど、一緒に飲みに行ける日ある?」「いつなら行けるよ」と答えてくれたら、脈ありありです。そもそも男性って、女性から「相談があるの」と言われる、つまり頼りにされているのがわかると、それだけで舞い上がる生き物なのです。だから、女性からの「相談があるんだけど、一緒に飲みに行ける日ある?」という質問は、男性にとって告白されているのと同等の意味を持つのです。■男は女性からの告白を待っている最近、わりとよく「男性が、実は女性からの告白を待っている」と書いてあるコラムを、ネットで見かけますが、それは正解です。男性は女性からの告白をつねに待っています。女性なら誰でもいいから付き合いたいと思っているわけではありません。「女性から告白される=俺も女性にモテるいっぱしの男になったんだ」という方程式が男性の中にはある、ということです。なぜなら、男性は、上司より、異性に認められたいと思っているから。その理由を「男の本能です」などと、本能という言葉をうかつに使って説明する向きもあるけれど、僕自身は、男はつねに淋しさを抱えていて、その淋しさは女性によってしか消えない種類のものだからだと考えています。女性のみなさんは、この考えについてどう思いますか?※毎週木曜日更新
2019年03月07日“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。〜「みぃさん 27歳」のお悩み〜年下男性と付き合っています。過去に彼氏持ちの女性と性的関係を持ったと話を聞きました。一度ではなく何回か。電話でさわりは聞いていたけど、そこから先は聞く勇気がなかったです。しかし、先日そういった雰囲気になったときに彼から打ち明けられ整理がつかずにいます。好きですが、浮気するんではないかと不安でしょうがないです。彼はしないといっていますが……。〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜「しない」という彼の言葉を信用して付き合い続けるか、信用しないで別れるか、はたまた「第三の視点」で考えるか、の三択でしょうね。浮気する可能性って何%?浮気する可能性って、誰もが等しく持っています。だってそうでしょ?どんなに愛の力を信じている人であろうと、いかに高い倫理観を持っている人であろうと、いかに意志が強い人であろうと、ある日なんらかきっかけがあれば、つい浮気してしまう可能性がまったくないと言い切れるかといえば、そんな自信なんてないでしょ?人の意志なんて、何かきっかけがあればポキッと折れるもんですよ。意志なんて「好き」に負けがちですよ。だから、実際に浮気する・しないは別にして、浮気する可能性は、誰もが持っていると言えます。あなたの彼の場合は「前科」があるのだから、これから彼が浮気するであろう可能性は、すごく高いものになりますよね。あなたが不安になるのもわかります。全然ちがう話に聞こえるかもしれないけど全然ちがう話に聞こえるかもしれないのだけど、こういうのって、会社の経理に似ています。会社の経理担当者が、会社のお金を横領して捕まったというニュースを、あなたもテレビやYahoo!ニュースなどで見たことがあるでしょう。経理を他人に任せるとき、ある社長は「会社のお金を経理の人に持ち逃げされても仕方ない」と思うようにしているそうです。他人に任せる以上、持ち逃げされる可能性をゼロにはできないから、というのが、そう思う理由だそうです。僕はそういう社長をふたり知っていますが、「持ち逃げされてもしかたない」と腹をくくっていたら、案の定、持ち逃げされたそうです。でも、おふたりとも肩を落としたものの、怒らなかったそうです。経理の話から得るべき教訓誰かと付き合う以上、浮気される可能性はずっとついてまわるから腹をくくろう――経理の話から、わたしたちが得るべき教訓のひとつは、こういうものだろうと思います。ふたつめ。お金を持ち逃げされてもしかたない、だって経理担当者を選んだのは、他でもないこの自分なのだから――この姿勢も、わたしたちは学ぶべきではないかと思います。わたしが選んだ彼氏だもの、彼に浮気されてもしかたない、浮気されたらわたしに男を見る目がなかったと反省しよう――こう思うほうが、なにかと精神衛生上いいのかもしれない。仮に妻が浮気したら・・・若いと特に、相手が浮気することが許せないと思います。僕だって若い頃は、彼女に浮気されたらすごくイヤでした。発狂したくなるくらいイヤでした。今は……妻が浮気していない(と思う)ので、今、パートナーに浮気されたら自分がどういう感情を抱くのかは、わかりません。でも、仮に妻が浮気したら、浮気させてしまった自分を責めると思います。浮気に限らず何でもそうだけど、相手にすべての責任があるわけじゃないんですよね。相手にそうさせてしまった自分にも責任があるんですよね。もちろん、浮気した側が負うべき責任というものはあります。浮気や不倫で裁判になれば、その責任はより明確なものになります。僕が言っている責任って、そういうことじゃないんです。自分の身に降りかかったトラブルは、すべて自分に責任があると捉える、という捉え方の話をしています。すべて自分のせい――こう思えることが、自分の人生を自分に賭けることであり、それこそが正しい生き方だと、僕は思っています。豊かな人生のスタート地点自分の人生を、茫漠とした愛に賭ける人もいます。他人に賭ける人もいます。会社に人生を捧げる人もいます。失敗したら取り返しがつかないから、安心安全な第三者に人生を賭ける人もいます。でも僕は、自分が納得するように生きたいから、できるだけ、我が身に降りかかったトラブルのすべてを、自分のせいだと捉えるようにしています。そういう人でいられるように訓練しています。あなたに、僕と同じように生きなさいとは決して言わないけれど、あなたの彼氏は他でもないあなたが選んだという揺るぎない事実があるのだから、浮気されたらそれはあなたのせいでもあるんです。つまり、限りなく浮気の可能性ゼロの相手を探すくらいなら、浮気されない女になる努力をしたほうが話がはやいし、それこそが豊かな、広がりのある人生のスタート地点だと僕は思う、ということです。(ひとみしょう/作家)
2019年03月02日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。長年の経験から培った独自の恋愛論で男心を解説します! 出会い、交際、別れ、結婚…などにまつわる“男の本音”をこっそり教えましょう。■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門23仕事ができて、経済的に安定していて、ルックスも良く、女性に対して優しい男性を「いい男」と定義するなら、僕の感覚で言うと、そういう男は3%くらいしかいないので、出会えたら奇跡です――現実を見れば、そうとしか言いようがありません。がしかし、女性に対して優しいかどうか、というのは、「あなたにとって優しければいい」わけだし、ルックスが良いというのも、「あなたから見て良いと思えば良い」という主観の問題でしょうから、今回は、仕事ができて、経済的に安定している男性と出会うには、どこに行けばいいのか?というテーマでお届けしたいと思います。ルックスの良さと性格は、「数打ちゃ当たる」方式で、たくさん「いい男」と出会っているうちに、あなたにとってしっくりくる相手に出会えるので、今のところ心配しなくて大丈夫です。■大学時代の友達の紹介「いい男」と結婚した人の何割かは、大学時代の友達の紹介で結婚したと言います。大学ってわりと残酷なところで、好むと好まざるとにかかわらず、入学時に知的レベルや家庭の経済レベルなどでセグメントされるので、ハズレが少ないといえば少ないのでしょうね。それに、会社に比べて、大学は活動範囲が広いので、さまざまな活動を通して、その人の人となりがよく見えるのでしょう。こういうのを男の生態系から解説すると2つのことが言えます。1つは、社会人のいい男って、突飛な場所に行かないということです。大学を卒業したら、次は会社と家の往復運動のみ、になります。2つ目は、出身大学に誇りを持っているというか、「出身大学=俺の生き様そのもの」と捉えている男がいかに多いか!ってことです。こうやって解説を書いていたらため息が出ますが、でも考えてみたら、恋愛もせず勉強に励んでやっと入学できた大学なのだから、「さもありなん」と言えるかもしれないですね。「わたしは大学に行っていない」「わたしは女子大だったから男子を知らない」という方は、以下はいかが?■趣味関係の友達の紹介ある音楽ユニットのファンのオフ会で知り合った友達に、男性を紹介されて、そのまま付き合って結婚した、という人もいます。趣味の場には出会いはないとする向きもあるけれど、趣味の場をどう活用するかによるんですよね。たとえばお料理教室に行って、律儀にお料理を習うだけなら、出会いなんてないかもしれないですね。そうではなくて、グループになってお料理を学ぶなかで、相手の人となりを肌で感じて、徐々に心の距離を縮めてください。お料理教室の終わりにお茶できるくらいまで仲良くなれば、紹介にありつけたりする可能性もあります。ちなみに、趣味の場における残酷さは、人が寄ってくる人と、何年通っても人が寄ってこない人とに、はっきりと分かれることでしょう。人は「この人、なにか輝くものを持ってそう」という人のもとにしか集まらないので、残酷といえば残酷ですよね。これを男の生態系から解説するなら、恋愛につながる人脈は女性みずからがつくるしかないと言えます。男は、女性との出会いをみずからつくるのが超下手だから。男は趣味の場で、たとえば釣りをしている時、男同士で釣りの話しかしません。さもなくば、「釣りが終わったら俺の行きつけのスナックに一緒に行こうよ。いい女性がおるで!」みたいな会話か。というわけで、次はスナックです。■スナックでアルバイト?スナックなんて水商売はイヤだと思うのであれば「はいわかりました」としか答えようがないけれど、そういう考え方って、ある意味では差別なので、スナックを肯定的にとらえたまま話を続けます。スナックにもいろんなところがありますが、オトナの社交の場みたいなスナックでバイトすると、そこに来ている社長さんに「今度いい人を紹介してあげるよ」と言われることも!「アパレルの社長と付き合っています」とか「政府関係の35歳の人と付き合っています」なんていう女性がいて、どこで知り合ったのか聞くと「じつはスナックで」というケースって、わりとあるんですよ。立派な社長さんも、大学教授も、政府関係の人も、行く人は行っている場所、それがスナックです。男ってそういう生き物です。■出会いのポイントは会話ができること「自然な流れで会話ができる場所」に行くというのが、「いい男」を見つけるポイントではないかと思います。たとえば、いい男に恵まれるようにと恋愛神社に行く女性もいると思うけれど、神社で出会ったいい男に声を掛けるのって、恋愛上級者にとってもむずかしいことこのうえないのです。そもそも神社で見かけた良さそうな男が、本当にいい男かどうかなんて、見た目からではわからないわけだし。ご紹介した場所以外にも、あなたにとって、自然な流れで会話ができる場所があれば、ぜひ行ってみてください。3カ月後には彼氏ができること請け合いです。※毎週木曜日更新
2019年02月28日“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。〜「ゆかまるさん」のお悩み〜ひとみしょうさんの大人の男性目線のコラムが好きで何年か前から、色々なサイトで読まさせて頂いてます。 今回の相談なのですが、昔の恋人(A君)と、昔片思いしていた男性(B君)の話です。今現在結婚して2年目で子供もいて家族仲良くやっています。 本題で、友達伝いにA君が結婚したと聞きました。 A君は旦那の前に付き合っていた人で、付き合ってる当時浮気されてるかも?と思っていました。 最後まで浮気を問い詰めませんでしたが、おそらく私と付き合ってる時に浮気してた子と結婚したみたいです。彼に対して好きな気持ちはありませんが、友達伝いに結婚を聞いた時は少しショックでした。 理由は、自分がいかに大切にされてなかったかわかるからです。 私と付き合っていながら、その子に完全に気持ちがあったのかと思い知らされました。そして、B君の事です。 B君は5年くらい前に片思いしていた人で、当時怖くて好きだとは言えませんでした。 何回も2人で遊んだけど、結局付き合えず。 体の関係など昔から今までありません。 その後色々訳あって、B君に昔好きだった事を伝えました。 そして、そのまま仲のいい友達としてたまに連絡取ったり遊んだりします。 ですが私が結婚した後にB君から、実は2回告白しようか悩んでた時期があったんだと言われました。 私が片思いしてた時期と、就職した時だと言われました。就職先が関東から九州になったので、言わなかったんだと聞かされて衝撃でした。 昔は、全く脈がないと思っていたので。 時間が経つと、なんでこのタイミングで言って来たんだろう?ずるい!と思うし、私は結婚しているので、もうB君とは付き合えない悲しさがあります。 彼はまたそっちに帰る時は連絡すると言っていますが。 旦那には言えませんが、元彼達に対しての気持ちは無ですが、成就しなかったB君への気持ちは良いままです。もちろん旦那が一番で愛しています。 けれど、A君の結婚にショックを受けたり、B君の発言に悲しくなったりする私はおかしいでしょうか? 良かったらお返事ください。 読んで下さってありがとうございます。〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜A君の結婚にショックを受けたり、B君の発言に悲しくなったりする私はおかしいでしょうか?まったくおかしくないです。それでふつうですよ。A君が結婚したと聞いたとき少しショックを受けた理由として、あなたは「自分がいかに大切にされてなかったかわかったからだ」と書いていますが、僕はそれを読んで、「なるほどなあ、女子ってそういうふうに捉えるんだなあ」と思いました。意外だったというか、あなたのことがオトナの女性に感じられたというか。A君のこと男って、「この子のことを大切にしたくないから浮気しよう」とか「大切にしていないというメッセージを込めて、浮気相手と結婚しよう」なんてまったく思わないんですよね。単純に、浮気相手とのほうが、いろんな相性がいいので、彼女を生涯生活を共にするパートナーにしたいと思った、というだけのことでしょう。あなたが女として、しかもいっとき彼のことを深く愛した女性として、その事実を捉えたとき、「自分がいかに大切にされてなかったかわかったからショックだった」というのは、すごくわかるんですよね。男だって、付き合っている彼女に浮気されて、彼女がその浮気相手と結婚しちゃったら、ちょっと身の回りの重力が変わったのではないかと思えるくらいショックだから、わかります。B君のことB君とのことはねえ、もう神様のいたずら的に切ないですよね。何回もふたりで遊んでいる時に、なんらかのきっかけがあれば、どちらかが告白できて付き合えていたのにね。でも、そのきっかけとかタイミングがその時なかった、というのが、神様のいたずらです。いたずらなのか、そのとき偶然神様が居眠りしていたのかよくわからないけれど、でもおそらくふたりの意思だけではどうすることもできなかったことであるはずです。告白する方法とかって、よくネットに載っているじゃないですか。僕も以前はたくさん書きました。でもね、告白って、究極的にはタイミングなんですよね。勇気があれば告白できるとか、自分が欲しいものが自分で分かっていたら告白できるはずとか、そういうのも理屈としては正しいと思うけど、でも究極はタイミング、つまり神様が決めることですよ。あなたの九州への転勤の時も、きっと彼は相当悩んだでしょうね。僕は今43歳で東京に住んでいますが、もし仮に、僕に彼女がいて、彼女が九州に転勤になった場合、週に1回、飛行機か新幹線で会いに行ける時間的・経済的余裕が今の僕にはあるので、彼女が転勤する直前にでも告白して、そのまま付き合ってしまうだろうなあと思います。でも!若いときは、僕もお金がなかったし、あなたたちだってお金がなかったでしょうし、精神的な余裕もなかったでしょう。だからこれも仕方のないことです。その時は、その時における最善と思える判断をふたりがした、ということです。ショックを受けたり哀しくなることの意味A君との思い出も、B君との思い出も、どちらも同じくらい大事にしてほしいなと思います。この先、あなたの人生にはいろんなことが起こります。あなたが予測もしなかったことが起こります。誰にとってもそれが人生です。予測もしなかった大変なことが起こったとき、あなたの心を温めてくれるのは、あなたの家族であり、友達です。そしてまぎれもなく、A君とB君との思い出です。――A君は浮気してたけど、それでも私のことを愛してくれていたなあ……B君は元気かなあ、今頃どこで何をしてるんだろう……もしあのときB君と付き合えていたら、私の人生はまた違ったものになっていただろうなあ……それにしてもB君がこんな私のことを好きでいてくれたなんて、嬉しくて泣けてくるなあ……。こんなふうに思う時が、きっとあなたの人生に訪れます。自分のことを愛してくれた人がこの世にいるという事実――この事実が、生きていくのが困難に思えたとき、あなたの心に希望をもたらしてくれます。現実的には、若い恋にありがちなドタバタした恋愛だったのかもしれないけど、あなたはそのドタバタを通して、結果的に、かけがえのないものを手に入れました。それを大事にすることが、よく生きることだと僕は思います。(ひとみしょう/作家)
2019年02月26日“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。〜「つよがりアラサーさん 29歳」のお悩み〜はじめまして。 わたしは6年彼氏がいません。 23~28歳の間、自分の時間を自由に使って過ごしてきました。 (仕事で勉強することも多く、20代は仕事の能力を上げることとそのストレス発散に買い物や食事、友達との旅行に時間とお金を使ってきました。)27歳くらいから周りが結婚・出産ラッシュで、結婚式にお呼ばれしたり、赤ちゃんを見たりするうちに、「羨ましいな~」という感情を持つようになりました。 しかし、「結婚というのは、良いことばかりではない、大変なこと我慢しなければならないことの方が多い」というのも知っていますし、そちらの方ばかりを考えてしまいます。6年間自由に生きてきた私にそんなことが出来るのか自信がないですし、「結婚してみたけど、やっぱり合いませんでした」となるのが怖いです。 自分の生活リズムや譲れないところもあったりするので、なかなか人を好きになれません。 結婚に不向きなんでしょうか?出会いがないわけではないのに、6年も彼氏がいないと、自分に原因があるのだと思います。 無理して好きではない人と付き合うなら、1人で好きなことをしていたいと思い始めてます。 でも、将来1人は寂しいですし、一緒に歳をとっていく相手もほしいです。 私は何を優先するべきなんでしょうか?〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜感覚を優先させることを意識してみるといいのではないかと思います。最初に余談的な話をすると、恋愛とか結婚って、たとえば淋しいという感情に敏感であればあるほど、積極的な行動に出やすいものなのだろうと、僕は思っています。だって、「彼氏がいないと淋しい」と言っている女子って、たいてい彼氏がいるし、彼氏を切らせたことがなかったりするでしょ?淋しいから結婚するという言い方はあまり聞いたことがないものの、淋しさに端を発した恋愛の延長で結婚する人はいますよね。あるいは、あなたが書いてあるように、歳をとった時、ひとりじゃ淋しいから結婚する50代60代の人は、わりと見聞きします。淋しいという感覚淋しいから誰かと一緒にいたいとか、淋しいからエッチしたいなど、淋しさを動機とした行動を、人はわりと低俗なものだと切って捨てがちでしょ?だから、おおっぴらに「わたしは淋しいから彼氏をつくりました」と言う人は少ないでしょ?ここのところ、不思議なくらい市民権を得て大手を振っている出会い系アプリだって、むかしは淋しんぼの巣窟だったのです。人は、他人に淋しんぼと指さされるのが恥ずかしいから、人に隠れてこそこそと出会い系の「もしもし電話」に電話を掛けていたわけです。20年以上前の話です。と、のっけから話がそれましたが、恋愛体質の女子とか、さっと結婚しちゃう女子の中には、淋しいという気持ちに敏感な人も大勢いるというお話でした。さて、あなたの場合さて、あなたの場合、相談メールを読む限り、とくに淋しさに足をとられているわけでもなさそうですよね。<仕事で勉強することも多く、20代は仕事の能力を上げることと、そのストレス発散に買い物や食事、友達との旅行に時間とお金を使ってきました>って、もう、僕からすれば超理想的な人生ですよ。淋しい、淋しいと言うことなく、目標をもって、自分の人生を理性的にコントロールできているお利口さんの女子――こんな印象を持ちました。同時に、あなたのような優秀な人が苦手としていることも、瞬時に思い浮かびました。感覚と意識今の時代、賢い人って、意識中心の生活をしています。意識、つまり言語化できることを中心として生活しています。だからあなたは、結婚のメリットとデメリットをさっと思いつき、それを端的にまとめて相談メールに書きました。すごく優秀な女性だなあと僕は思います。でも本来、人って意識だけで暮らせないじゃないですか。感覚と意識とがワンセットになって生活していますよね。感覚とは言語化できないものです。たとえば、あなたがお腹が痛いと言ったとき、あなたが感じる痛みとまったく同じ感覚を他者に知ってもらうなんて、不可能でしょ?意識は要点をまとめてなんでも言語化してしまうけど、感覚はその人だけのものです。そして、意識優位に暮らして、その人だけの感覚をないがしろにしてしまうと、「頭で考えた恋愛・結婚」になります。頭で考えない恋愛頭で考えない恋愛、つまり感覚優位の恋愛とは、「明日は何が起こるかわからない」という気持ちに支配されている恋愛のことです。だって、ホントに明日なにが起こるかなんて、誰にもわからないですよね。感覚は常に「明日は何が起こるかわからない」と思っています。対して意識は……あなたの手帳やスマホのスケジュールアプリにあるように、明日の予定を「知っています」。8年前の来月(つまり2011年の3月)、誰もが予測していなかった震災が起き、その後、結婚する人が増えました。結婚する人が増えた理由を、絆だなんて冴えない言葉で説明する人もいるけれど、明日は何が起こるかわからないという、人が本来もっている感覚が研ぎ澄まされた時期だったから結婚する人が増えたのではないかと、僕は考えます。今の時代、優秀な人ほど、感覚をおろそかにして、意識中心の生活をしています。つまり言語化できない感覚的インフォメーションを脳内から削除して、意識だけで暮らしています。恋愛や結婚とは、意識化されえないもの(つまり感覚的情報)の集積だから、優秀な人ほど恋愛や結婚から遠ざかります。遠ざかりすぎるのも、意識がNOと言うので、婚活会社に登録して、「合理的」に婚活して、「条件」という意識の産物を互いに見せ合って、合意に達したら結婚します。思いつきの生活をしてみてくださいべつにそれでもかまわないと僕は思うけど、でも、あなたのように、ふと立ち止まったとき、将来じぶんが抱くことになる淋しさに思いを馳せるなど、意識と感覚のアンバランスさに気づいた賢者には、ぜひとも感覚を優先させることを意識してみてほしいなと思います。奇しくも、相談メールは「私は何を優先するべきなんでしょうか?」と、「べき」という言葉を使って締めくくられています。「べき論」って、意識中心の生活における必須アイテムです。そうじゃなくて、「今日は天気が良いから、近所の公園にでも行こうかなあ」みたいに、思いつきの生活をしてみてください。そしたらきっと、何かが変わるから。(ひとみしょう/作家)
2019年02月16日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。独自の恋愛論で男心を解説します!■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門21男性は記念日を大切にしないので、女性ほどバレンタインに思い入れがないんです。ホワイトデーにはもっと思い入れがありません。だから、一般には、3月14日の「回収率」は低いですよね。バレンタインデーは、もともとはお菓子業界の販促の日なのだから、会社の仲のいい男女のグループで、美味しいものをあげ、翌月にお返しをする、という楽しくさっぱりしたイベントとして活用してもいいと思うのです。がしかし、気になる男性がいたら、どうしても心は自動的に、彼に愛を伝える方向に向かうのが、女性にとっての2月14日ではないでしょうか。さて今回は、男性はぶっちゃけバレンタインをどう思っているのかについてお届けします。■バレンタインは彼女と一緒に過ごしたい?彼女がいる男性は、バレンタインの日に彼女と過ごしたいと思っているのか?彼女が一緒に過ごしたいと言うから(一緒に食事をしたいと言うから)彼女と過ごす男性っています。彼女が言うからしぶしぶ一緒に過ごすのではなく、かと言って嬉々として過ごすのでもなく……「バレンタインの日だからといって、なぜカップルで過ごさないといけないの?」と理屈をこねたら彼女の機嫌を損ねることになり、機嫌が悪くなった彼女の気分をどうすれば元に戻せるのかわからないから、「まあふつうの日のデートだと思って彼女と飯でも食うか」というのが、多くの男性のホンネ。■女性から告白されたらうれしい?これはうれしいでしょうね。男性はイベントごとにあまり興味がないとは言うものの、世間的なイベントの日に、特別な気持ちを味わえるのはやっぱりうれしいものです。■やっぱりベタにゴディバが喜ばれるの?最近では、ゴディバより高価なチョコがあったり、知る人ぞ知る的なブランドのチョコがあったりしますよね。①ゴディバ=それなりにいいものを知っているいい女性②ゴディバよりマニアックな高級チョコ=じつはめちゃいい女性なのかもしれない③あきらかに20代くらいの女子が好きそうなブランドのチョコ=ふつうの女子というカテゴライズを、男性は心の中でしれっとしています。もっとも、チョコのブランドになんかまったく興味がない男性もいて、そういう人は何も感じないでしょう。そういう男性にゴディバをあげるのは、ネコに小判をあげるようなものです。■付き合っていない大人の女性からの手作りチョコは重いの?重たくはないですね。単純にビックリします。いろんなシーンにおける「女性の重たい愛情」の話がネットに出ていますが、基本的に、男性って、女性からの愛情を重たいとは思わないんです。愛情が重たいのではなく、しつこくされるから、次第に重たいと感じ始める、ということです。なので、2月14日にだけ手作りチョコをもらうと、重たいとは思わず、「この人、俺のことが好きなのかな」と、少々意外に思うか、「やっぱり彼女は俺のことが好きなんだな」と納得するかのいずれかです。これが、2月14日に手作りチョコを受け取ってくれたからといって、その後も手作り弁当を差し入れたり、彼の部屋に上がり込んでマメに掃除洗濯をしたりするようになると、彼は「重たい」と思うようになるのです。■女性から仕掛けることに意味がある恋愛って、基本的には女性からどんどん仕掛けていかないと進展しないようにできています。その理由は、今の男性は草食系だから、ではなく、団塊の世代の男性だって、若い頃、寡黙で奥手でした(70歳を超えた今でもそうだけど)。バブル世代だって同じです。世間が浮かれていたから、告白しやすい雰囲気はあったものの、男の本質は昔から奥手で寡黙です。だから、バレンタインというイベントをうまく使って、女性から仕掛けることに意味があるのです。イベントのどさくさに紛れて、気になる彼に、是非しれっとチョコを渡してみてはいかがでしょうか。※毎週木曜日更新
2019年02月14日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。独自の恋愛論で男心を解説します!■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門20恋愛って、相手に甘えたいだけ甘えるといいと僕は思っています。いい歳して親に甘えるわけにいかないし、ましてや会社の上司に甘えるわけにもいかないでしょ?わたしたちオトナが唯一甘えることのできる相手は、恋人しかいないのだから。でも、うまく彼氏や彼氏候補に甘えることができない女性は、いったいどうすればいいのでしょうか?■甘えることに罪悪感を抱く理由甘え下手な人とは、甘えることは良くないことだと思っている人です。「甘えること=いいこと」と捉えていたら、人はふつうに、自然に、相手に甘えるはずだから。なぜ甘えることを良くないと思うのか?自分で「わたしは彼に甘えすぎだ」とわかっているからですよね。なぜそうわかっているのかといえば、理由はとても簡単で、その人が彼に、自分の人生を丸投げしているからです。「わたしはひとりだと淋しい。具体的に何をすれば自信を持って生きていけるのかわかっていないから淋しい。淋しい淋しいと思っているわたしには、生きている価値などないと思う。でも死ねない。であれば、誰かわたしのことを守ってくれる人に自分の人生をゆだねたい」たとえばこんなふうに思って、人は他人に過剰に甘えます。あるいは甘えるのを過剰に自制して、甘え下手になります。そういう人は当然、「自分の人生を他人にまるっとゆだねるなんて、なんかちょっと違うな。間違ったことをわたしはしている」という罪悪感を持っています。だから素直に甘えることができない。■甘え下手な女性を、男はこう見ていますここまで具体的でないにしろ、男は「この子、おれに頼りすぎだな」と直感で感じます。つまり、甘え下手な女性に対して、男は「淋しい人だな」と思っているのです。換言すれば「人間的魅力に乏しい人だな」「一緒にいても俺がしんどいだけだな」と思っているのです。とは言うものの、自分にめちゃ余裕のある男は、甘え下手な女子の淋しい気持ちをうまく受け入れることができます。ちょっと極端な例だけど、20歳くらいで、自分がどう生きていけばいいのかがまだわかっていない淋しい女子と、おじさんの恋愛ってあるでしょ?おじさんが、自分の娘くらいの女子を余裕で愛しているパターン。これは、おじさんに、ある程度の精神的余裕と経済的余裕があるからできる恋愛です。若い女子で年上好きって大勢いるから、多くの女子はきっと甘えるのが下手で、おじさんに自分の淋しさを暗黙のうちに受け止めてもらいたいと思っているのかもしれません。20代女子とおじさんの恋愛ほど極端ではないにせよ、たとえば29歳の女性と、35歳の男の恋愛も、それと似たようなところがあるでしょう。■自立しなくても、いい恋愛はできる甘えるのが下手な女性であっても「この男の人には甘えられる」とか「この男の人には、甘えても嫌われない気がする」と直感することがありますよね。甘えるのが下手な人は、この直感だけを頼りに恋愛するといいです。甘えるのが下手な自分を無理に矯正する必要もなければ、淋しさを消す訓練をする必要もないです。ましてや自立した女性を目指して強がる必要もない。男は、甘えるのが下手な女性に対して、「淋しい人だな」「人間的魅力に乏しい人だな」「一緒にいても俺がしんどいだけだな」と思います。でもね、甘えるのがうまい女性は、相手を選んで甘えているからうまいのであって、100%魅力的な人ではないし、精神的に自立しきっているわけでもなければ、淋しさを完全に捨て去っているわけでもないんですよね。「この人になら、わたしは上手に甘えることができる」という勘が鋭いんですよね。淋しさを克服しなくてもいい。自立なんかしなくていい。「この人になら、わたしは上手に甘えることができる」という人を見つけてください。「この子、おれに頼りすぎだな」と思っても、甘えさせてくれる男の人は必ずいるから。※毎週木曜日更新
2019年02月07日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。独自の恋愛論で男心を解説します!■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門19男って、女子の恋心には疎いくせに、立場の上下については、めちゃ敏感なんですよね。結婚って、対等な立場のふたりがするものでしょ?もちろん「結婚してください」という言い方があるように、下から上を見上げつつ結婚を申し出るケースもあるけれど、それだって、基本的には、ふたりの立場が対等であるという前提があってこその「結婚してください」でしょ?つまり、彼にすがりつくように「結婚してください」と言う彼女に対して、彼は彼女の腹の中を見抜いているということです。■女子からの結婚アピールはやっぱり重い?女子に、無性に結婚したい時期があるように、男子にも、無性に結婚したい時期があります。だから、ふたりのタイミングが合えば、さっと結婚できます。ときどき芸能人で、「交際3ヵ月で結婚しました」という人がいて、世間はおおいに驚くけれど、ホントは驚くに値しないことなんですよね。ふたりのタイミングが合えば、交際0日でも結婚できます。結婚って、そういうものです。がしかし、女子からの結婚アピールはやっぱり彼にとって重たいのかな?と悩んでいる人というのは、彼とタイミングが合っていないから悩んでいるわけですよね。タイミングは、もう、神様にしか合わせることができないものなので、悩んでも仕方ないです。悩むくらいなら、「やるべきことはすべてやって」後悔のないようにすべきです。つまり、「結婚したいです!」と彼にちゃんと伝えること!男にとって、結婚って、べつに重たくないんですよ。「結婚=特別なこと」と思っている男は少ないから。友達の結婚式の話をしつつ結婚を匂わせる彼女に対してだって、彼はべつに「重たい」とは感じていないんですよね。自分の不甲斐なさを責めるだけであって、「彼女が重い」なんて思っていません。よく言われるように、今の時代、みんな妻を養えるほどの稼ぎがないから、結婚に二の足を踏む男が多いんです。経済的なことって、ホント、愛に光も与えれば影も与えるから。「年収300万。手取り240万。これじゃあ結婚できないな」というのが男のホンネです。■ではどうすればいいのか?ではどうすればいいのか?たとえば「結婚してもわたし働くから。そしたらふたりで手取り450万くらいにはなるよね。生活できるよね」あなたが彼にそう言えたなら、彼はきっと安心して将来のことを、広く、ゆっくり考えてくれるはずです。それでも彼が結婚を考えてくれないのなら、(1)あなたが遊ばれている(2)彼が自分の生き様に自信を持てていないのいずれかです。このうちの(2)が、女子として理解できないかもしれないけど、男って、自分の生き様に自信を持てるようにならないと、結婚しないこともあるんですよね。もちろん、自信のない男女が寄り集まって、そこから話をスタートさせる人だっています。でも、そうしようと思えば、精神的に深い付き合いが必須なはずです。「わたしは自分に自信が持てない」「俺も」という感じで、他人にあまり見せたくない部分を見せ合う交際がないとむずかしいですよね。■彼に結婚の意思を伝えるには…「内気な女子は、彼に見えるところに『ゼクシィ』を置く」と、以前ネットで読んで笑ってしまいましたが、置く本人は切実ですよね。笑ったりしてすみませんでした。でもね、こればかりは、ちゃんと「結婚したいです」と言わないとダメです。結婚という人生の一大事を、他人任せにしようとするから問題が起こるんです。ホントに。内気であろうとなかろうと、人生においてきちんとすべき時は、襟を正してきちんとする!これがオトナというものです。その前提で、たまには酔っぱらって「結婚したいの!」と言うのは、アリでしょう。彼に見えるところに式場のパンフレットを置くのもアリでしょう。■男に伝わる結婚の意思の伝え方は?冒頭に書いたように、男って、立場の上下に敏感なので、彼を下から見上げつつ、懇願するかのように「結婚してください」と思っているのでは、彼はきっと結婚してくれないです。「おれは君の救世主ではない」彼はこう思うからです。結婚に夢を見ている人とか、働きたくないから結婚したい人の中には、彼にすがるように「結婚したい」と言う人もいますよね。彼は救世主ではないので、きっと結婚してくれないでしょう。彼にすがっているわけではなく、彼のことが大好きだから結婚したいと思っていて、彼がなかなか結婚してくれない場合は……この場合もやっぱり、「結婚したいです」と、ちゃんと言葉にして伝えないと、彼に伝わらないでしょうね。友達の結婚式の話をして、結婚願望を「匂わせた」ところで、彼は「あ~、君、友達の結婚式に行ったのね」でおしまいです。男ってそういうものだから。■まずは彼と真剣に遊ぶことです今回は、わりと厳しめのことを書きました。内気な女子の中には、とりつく島がなくて「どうすりゃいいのよ」と思った人もいるでしょう。反対に、内気だろうとなんであろうと襟を正そうと考えた人もいると思います。結婚は、精神的に対等な立場のふたりの間でなされるものである――これがすべてです。あなたのご両親も、あなたの友達も、対等な立場の相手と結婚しました。あまりいいたとえではないかもだけど、SMってありますよね。女王様と下僕のプレイ。これは、一見すると、女王が上で、下僕が下の立場なわけだけど、でもふたりは精神的に対等なんです。つまり、ベースの人間関係ができているんです。だからSMを楽しむことができるんです。……という意味合いにおける「精神的に対等」というのがないと、結婚できない。なので、あなたが彼と結婚したいのであれば、まずは彼と真剣に遊ぶことです。彼と子どもに戻ったかのように遊ぶことで、対等な立場になれる可能性が高いからです。遊びって、人を対等な立場にしてくれるものだから。まずは彼と子どもに戻って真剣に遊ぶ!話はそれからです。※毎週木曜日更新
2019年01月31日結婚してもうまくいくカップルとはどんなカップル?というのが、ネットにたくさん載っています。相手を尊敬・尊重するカップルとか、ほどよい性生活があるカップルとか、干渉しすぎない、感謝すること、思いやり、など、ちょっとネットを見ただけでもこれだけのことが確認できます。がしかし、こういうのって、ある程度の倫理観というか常識が通用する範囲において、という但し書きがついてまわることじゃないかなあ。ホントの夫婦の危機を知らない人が書いたんじゃないのかなあ。夫婦の本当の危機的状況とは?ホントの夫婦の危機って、たとえば生きている心地がしない状況だったりします。たとえば、さほど広くない家で夫婦喧嘩した時、夫も生きている心地がしなければ、妻も生きている心地がしない。夫は夫で、喧嘩の最中に自分が言ったことの正当性を信じ込みつつ、妻を泣かせてしまった罪悪感にさいなまれます。がしかし、泣いている妻をどうすることもできない。だから余計、自分に腹が立つ。かといって壁を蹴るわけにもいかない(穴が開いてしまった壁の後処理の面倒くささくらいは計算できる冷静さをまだ持っている)。妻は妻で、怒り狂う旦那に対して「怖い」なんて言って泣き続けていて、旦那が妻の肩を抱き寄せようものなら、さらに「怖い」と言って泣く。もうどうすることもできないのが、夫婦の危機ですよ。そのような時に、倫理とかある程度の常識があることを前提としたハウツーなんて通用すると思いますか?思わないですよね。あそぼーこのような本当の危機が訪れる前に、どうにか手を打つことで、夫婦生活がうまくいくようにもっていく――一般的にはこうするはずです。では、本当の危機が訪れる前に、どうすべきなのか?ひとつは、夫婦で遊ぶことじゃないかなと思います。夫婦生活って、なにかと忙しいけど遊ぶ。夫も妻も残業があったり、残業して帰宅したら洗濯をしたり夕飯を作ったり、お風呂の掃除をしたり、なにかと忙しいのはわかっているけれど、でも夫婦で遊ぶ時間を持つこと。平日に遊べないのなら、休日にふたりで遊ぶこと。遊ぶというのは、ふたりで無目的なことを無心になってやることを言います。「**のために」という目的のない行為を心の底から楽しむことを遊びと呼びます。それは例えば、夫婦そろってお酒が好きなのであれば、近所の居酒屋にでも行って、翌日の心配抜きに心ゆくまでお酒を飲む、でもいいんです。ふたりでカラダを動かすことが好きなのであれば、翌日の筋肉痛など気にせず、汗を流すことです。人って、そんなに単純な生き物じゃないはずなんですよね相手に対して思いやりを持つとか、感謝の気持ちをちゃんと伝えるなどのことを心がけることでうまくいくのなら、それに越したことはないと思います。結婚前からそう心がけて、結婚してからもその心がけを大切に暮らすとそれでよろしい。でも人って、そんなに単純な生き物じゃないはずなんですよね。たとえば「感謝しましょう」という、いわばタテマエだけで結婚生活がうまくいくなら、日本の離婚率なんてもっと低く止まっていますって。そう思わないですか?今の時代の良くないところって、カップルにおける大切なことに、とかく「意識」を持ち込んで説教を垂れるところです。「意識すれば」感謝できるよね、「意識すれば」相手に対してつねに思いやりの気持ちを持てるよね――こういう考えのもとで夫婦円満の秘訣を述べる人が多すぎるんですよね。夫婦の危機って「意識」していても訪れるにもかかわらず。感覚優位な夫婦円満のコツだから、無意識的なこと、つまり言語化できないこと、つまり感覚優位な「夫婦円満のコツ」を知っておいたほうがいいんですよ。意識、つまり言葉にし尽せることをいくら意識しても、人の意志ってそんなに強いものじゃないから、無理な時は無理なんですよね。感覚優位な夫婦円満のコツ、それが、夫婦で遊ぶことです。そういえば、みなさん、最近、遊んでますか?無心になって遊びましたか?わたしたちは毎日忙しいから、つい「**のため」という目的を伴ったことばかりしていますよね。そういう生活を、意識優位の生活と呼びます。結婚してもうまくいくカップルとは?極端に言えば、たとえば、不妊治療のしんどさに耐えれない夫婦っていて、そういう夫婦は、意志が弱いから耐えられないわけではないんですよね。生活のすべてが妊娠の「ため」になっているから、どこかでお互いに息が詰まって、その必然として爆発してしまうんですよね。不妊治療をしていない夫婦だって、似たようなものです。生活のため、貯金のため、子どもため……すべての「**のため」は、それが行き過ぎると家庭不和の原因になります。どんなに立派な精神の持ち主であっても、人は意思の世界だけでは生きられないからです。どこかに感覚的行為(たとえば遊ぶこと)を織り交ぜてあげないと息が詰まるように、人の身体はできているのですよ。結婚してもうまくいくカップルとは、ほどよく遊んでいるカップルです。(ひとみしょう/作家)
2019年01月26日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。独自の恋愛論で男心を解説します!■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門18ここだけの話、恋愛相談を受けていたら、読んでいて楽しい相談メールと、全然楽しくないメールとがあるんですね。相談の内容がテレビドラマをはるかに超えて壮大な不倫ものだから楽しいとか、そういうことではなくて、自分の言葉で書いてある相談メールは読んでいて楽しいです。反対に、通り一遍の言葉で書いてあるメールは、その内容がどんなにぶっ飛んでいても、ちっとも楽しくないのです。■ソフレから本命になる?たとえば、彼の家で、彼と一緒に寝ても彼が手を出してこず、わたしはどうすればいいのでしょうか?という相談の場合、「ソフレから本命になるにはどうすればいいですか?」と書かれても、相談者の人となりが立ち上がってこないんですよね。反対に、「彼には本命の彼女がいるけど、彼はわたしを自分の家にあげて、一緒に同じベッドで寝ます。彼は『俺たちがこれからどうするかは君次第だから』とズルいことを言います。わたしは彼と添い寝している時が、一番淋しいです」と書かれてあったら、相談者の人となりが立ち上がってくるんですよね。つまり、添い寝している状況を、自分の言葉でちゃんと書けない人と書ける人とがいて、ちゃんと書けている人の文章は、読んでいて楽しいのです。■一緒にいてもつまらない女恋愛もそれとまったく同じで、自分の言葉で自分を語れない人の恋愛は、味気ないものです。仮にも好きな相手に、自分の言葉で自分の正直な気持ちを語れないって、どういうことなのだろう?と思うのだけど、でも「彼の前だと緊張して自分を出せない」とか、そういう女性って、わりといるらしいです。たとえば、彼に「夕飯、何を食べたい?」と聞かれて「何でもいい」と答える女性。あれほどお母さんに「何でもいいはナシ」と言われたはずなのに、何でもいいと言う女性!もしかしたら彼女は、彼の前で軽く緊張しているのかもしれない。あるいは彼に「いい女」に見られたいので、奥ゆかしさを演出しようと思っているのかもしれない。奥ゆかしさとは、それを提唱したとされる世阿弥さんが、精神的なものであると言っているので、日ごろから精神的に豊かな暮らしをせずして、彼の前だけで奥ゆかしさをちょっと演出しても無理です。そんなことをしたら「自分の言葉で自分の気持ちを伝えることが下手な、一緒にいてもつまらない女」だと彼に思われておしまいです。■自分の言葉で語る女は飽きられない「何でもいい」「どっちでもいい」に代表される「自分の言葉で自分の気持ちを語れない」というのは、自分の気持ちに正直になっていないということを意味します。自分が食べたいものを、彼に素直に伝える――たったこれだけのことだけど、そこには、自分の気持ちに正直に生きている人かどうか、というインフォメーションがもれなく含まれていて、男はそこを見逃さないんですよね。だから、自分の言葉で自分を語れない女性は、男に飽きられるのです。よく「トークが楽しい女性は、たとえルックスがいまいちでもモテる」と言われます。ルックスがいまいち、というのは、よくない言い方だけど、ほかに端的な言葉が思いつかないので、すみません。トークが楽しいとお客さんは指名してくれるから、ルックスがいまいちでも売れっ子キャバ嬢になれます――これは夜の世界の定説です。トークが楽しいとは、自分のことを自分の言葉で語れる、ということです。トークマニュアルのとおりに会話をしていてもいいのだけど、マニュアルを自分の側に引き寄せて、自分なりの解釈で喋る――こういうことができる女性は、男に飽きられることはありません。■飽きられる女性・飽きられない女性多くの人が親しみを持てる例が浮かんでこないので、クラシック音楽を例に挙げます。ごめんなさい。クラシック音楽は、どの指揮者も楽譜どおりに指揮します。それが大原則です。でも、「学校の音楽の授業みたいなつまらない演奏」と、「地球がひっくり返りそうなくらいぶっ飛んだ演奏」とに分かれます。なぜか?楽譜を自分の側に引き寄せて、自分なりの解釈で指揮をしているから(演奏しているから)、つまり自分の気持ちに正直に演奏しているから、ぶっ飛んだ演奏になるのです。そしてお客さんは、その指揮者の、楽譜に対する解釈の仕方や感じ方から、その人らしさを見に来ているのです。そこにお金を払っているのです。楽譜どおりに演奏しました、以上終わりです、では、暴動が起きるのです。恋愛も同じです。男は、あなたに「あなたらしさ」を見たいと思っているし、それを見たいがために、デート代を払ったり、デートの時間をつくったりしているのです。それを見せないから、男は暴動を起こすのです、ではなく、飽きるのです。自分の気持ちに正直に暮らしていると、男に飽きられることは、まずありません。※毎週木曜日更新
2019年01月24日新年あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いします――とかと言いながら、気がつけばお正月はとっくに終わり、成人式も終わり、という感じで、1月はあっと言う間に過ぎますよね、毎年。だからこそ、年が改まったこの時期に、心を落ち着けて、今年1年を良い年にするためにどんな心持ちを持つといいのかについて考える時間を持つ必要があると思いませんか?時の流れに身を任せているだけだと、結局、雑事に追われて、気がつけば「2019年ももう終わるの?もうクリスマスなの?」なんてことになりかねないから。去年ってこんな感じじゃなかったでしたっけ?とくにここ数年、強く思うのは、「言葉で説明したことがすべて」という風潮についてです。説明責任という言葉って、昔はビジネスの中だけで、しかもある特定の業界の中だけで使われていたと記憶しています。たとえば、聞きかじった話だと、広告業界の人は説明責任は負うけど、結果責任は負わない、みたいに。でも、ここ何年かは、どの業界においても使われるようになった。とくに不祥事が起きたら、その会社のトップに説明責任を求める、なんてことがふつうに言われるようになった。説明責任が「社会的風潮」になったら、必然的に「説明しときゃあいいんでしょ」と考える人が出てきます。それだけならまだしも「説明したことがすべてです。他に情報はありません。だからこれ以上わたしの責任を追及されても困ります。追求してくれてもいいけど、同じ説明しかできません」なんて、ふてぶてしいヤツが出てくる。恋愛とは感覚の集積言葉、つまり意識が優位で、説明できないこと、つまり感覚が劣っている――暗黙のうちに、こういう社会的合意が形成されてしまっている社会に、わたしたちは住んでいます。これっておかしいでしょ?言葉で説明しなかったことはなかったこと――仕事なら、報告書に盛り込まなかったことはなかったことになる。だから、自分にとって都合の悪いことを隠そうと思えば、言い方を変えるか、言わないことにしてしまえば、いくらでも隠すことができる。感覚を無視して意識だけが偉そうにしている。恋愛って、言うなれば感覚の集積です。彼のことが好きだから彼にこれをしてあげたいと思う――この因果関係って、言葉では言い尽くせないですよね。なぜ「好き」と「してあげたい」という思いが結びつくのか、誰にも論理的に説明することはできない。だから、恋愛とは風邪と同じようなものです(一時的に熱が出ている状態だから、いずれ熱が下がれば治ります)と説明する人が出てきます。筋の通った説明だと思うものの、「なんかおかしな説明だな」と思わないですか?「わたしの恋を風邪と一緒にしてほしくない」と思わないですか?豊かな恋愛を目指すならそのような社会の中で、豊かな恋愛を目指すなら――ひとりの人として豊かな生活を目指すなら――当たり前のことを理屈抜きに当たり前にやれる人になるしかないように思います。たとえば、早起きしたら美容にも精神衛生的にもいいです、と、いろんな人が言っていますよね。それに対して「なぜですか?」と、理由を求める人がいるでしょ?その求めに対して、ある識者が「なぜもなにもないんです。人は縄文時代から早起きする生き物なんです。人のカラダってそういうふうにできているんです」と答えたら、きっとその人には次の仕事はやってこない。今の世の中って、そんなもんです。でも、そういうふうに答えるのが、じつは正解なんですよね。早起きに理屈なんか、本当はないから。というようなことが理解できれば、今年1年は、きっといい年になります。恋愛も人の生活も、もともとは感覚優位にできています。それを「意識が上、感覚が下(劣っている)」と決めたのは、きっとあなたではないですよね。偉い人たちが無意識のうちに自然とそう決めてしまったことであるはずだから。自分に嘘をつかない生き方「好き」と思ったら、理屈抜きに「好き」と言う、あるいは好きという態度をとる。「これをやれば恋の駆け引きに勝てそうだけど、卑怯かもしれない」と思えば、やらない。感覚優位な生き方って、たとえばこういうことです。自分の気持ちに正直に暮らすことを、感覚優位な生き方と呼びます。去年1年は、そこここで説明責任を果たしているふりをしている人たちがいたから、今年もきっとそういう人が目につくことでしょう。社会の風潮って、年が改まったからといってすぐに変わるものではないから。でも、そういう社会においてであっても、少なくとも個人のレベルで、自分に嘘をつかない生き方を模索してみる。そういうところから、いい恋が、いい生活が、引いてはいい1年が生まれるように思います。世知辛くしょっぱい世の中で、今年もお互いがんばりましょう。(ひとみしょう/作家)
2019年01月19日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。独自の恋愛論で男心を解説します!■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門1720代前半くらいの男子は、本気で惚れた女子に対して「ある(存在している)」ことをアピールするのに対し、20代後半から30代くらいの男は「ない」ことをアピールします。■「ない」ことの証明・「ある」ことの証明たとえば20代前半の男子は、本気で惚れた女子に対して、「俺には夢がある」と言います。ミュージシャンになるのが夢だ、と語る男子もいれば、30歳になったら会社を立ち上げるという夢を語る男子もいますよね。ブランドものの時計を所有していることを自慢する男子もいるでしょう。あること、つまり、何らかの価値がありそうなものを所有していることを、必死になって惚れた女子にアピールするのが若い男子。もう少し歳を重ねてきたら、今度は「ない」ことを、切実にアピールするようになります。「彼女?いないよ。だから付き合ってよ」とか。「借金?ないよ」とか。「親の介護?ない、ない!そんなのもっと先の話だから」とか。「ない」を証明するのは「ある」を証明するより難しいので、必然的に彼は必死になります。■最後にダメな自分を見せる彼の必死の証明に彼女が心を許したら、彼は「ある」ことを証明し始めます。「ない」ことの証明が終わったのだから、次は「ある」の証明に入るのです。「35歳で独立しようと思っている(=夢がある)」とか、所有している車のこととか、彼が持っているあれやこれやを彼女に説明しだします。その説明にさらに彼女が気を許した頃、彼はやっと彼女に心を許します。つまりダメな自分を彼女に見せるようになります。じつはだらしない俺とか、じつは甘えん坊な俺とか、そういう、ちょっとやそっとでは他人に見せられない(見せてしまうとドン引きされかねない)自分を彼女に見せるようになります。■本気で惚れた男には一定のパターンがある「男の本気シリーズ」がネット上で人気らしいです。「彼はわたしのことを本命だと思っているのかどうか」を、彼の言動から推測したい女性が多いのだろうと思います。推測というか忖度のようなことを、恋愛においてやるくらいなら「わたしのこと好き?」とか「わたしと結婚したいとマジで思ってる?」と、彼に聞くといいと思うんだけど、いろんな事情のために、素直に聞けない人がきっと多いのかもしれないですね。20代前半の男子ならいざ知らず、20代後半から30代くらいの男が、本気で惚れた女性に対してとる態度には、一定の手順があるんですよね。それは上に書いた「ないことの証明→あることの証明→ダメな俺を見せる」です。■幸せを求めるなら、なんだって先手必勝おそらく「彼はわたしに本気なの?」と疑問に感じている女性は、この3つの流れのどれか1つしか(あるいは2つしか)彼に見せてもらっていないのだろうと思います。「ない」と「ダメ」だけは彼が見せてくれたけど、彼に貯金がいくらあるのか知らない(だから結婚がぼんやりしている)とか。あるいは「ある」と「ダメ」はわかったけど、彼にホントに妻子がいないことが証明されていないとか。はたまた、「ある」と「ない」はわかったけど、「ダメ」に関して彼は全然見せてくれないとか。おそらく男女問わず、本気で好きになった人に心を許すのは、当たり前のことでしょう。でも心を許すというのは、情緒的なことではなく、技術、つまりテクニックなんですよね。「ない」と「ある」と「ダメ」の3つを相手に見せることが心を開くことなんですよ。そしてこれは、あなたから先に彼に見せると、彼も見せてくれる、とも言えることなんです。10代の女子みたいに「本気で好きな女子に、男は財布を預ける」なんてことをネットで読んで、「わたしの彼はわたしに財布を預けてくれない。ということは、彼はわたしのことが本命ではないのだわ」なんて落ち込んでも仕方ないじゃないですか。彼の3つの心の扉をこじ開けるべく、あなたから先に心を開く!これだけで事態はいい方向に急展開します。幸せになろうと思ったら、なんだって先手必勝です。※毎週木曜日更新
2019年01月17日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。独自の恋愛論で男心を解説します!■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門16ときどき「彼はLINEの返信が遅いんだけど、わたしのことがホントに好きなのでしょうか」という相談が来ます。その相談メールは「わたしは彼と別れるつもりなどないし、なんなら彼と結婚したいと思っています」という前提で書かれてあることが多いので、相談というより「うん、LINEの返信が遅い彼と結婚しても大丈夫!きっとうまくいきますよ!」と、背中を押してもらいたいのだと思うのです。でもコトはそう簡単ではないんですよね。■なんの悪気もない、というのもポイント男には2種類あります。女性に気遣いできる男とできない男です。もっと具体的に言うなら、女性のことを安心させてあげられる男と、つねに女性を不安がらせ、女性に我慢することを暗黙のうちに強いてくる男の2種類です。言うまでもなく、LINEの返信が遅い(or既読スルーする)男というのは、女性を不安がらせる男です。女性を不安がらせる男にはなんの悪気もない、というのもポイントです。「LINEの既読スルーをして、彼女を不安がらせることで、恋の駆け引きをしてやろう」なんて思っている男は、ほとんどいないから。ホントにごく少数の遊び慣れた男だけがそういうことをするのみで、ふつうの男は(=世間の大多数の男は)、なんの悪気もなく返信が遅いんですよね(or既読スルーするんですよね)。■LINEの返信が遅い男性と結婚するメリットそういう男と結婚したら、まず浮気の心配はあまりしなくてよさそうだ、というメリットはあります。浮気しようと思えば、それなりに女性を楽しませる術を知っていないと無理だからです。女性を楽しませるには、女性を安心させることが大前提になります。女性が安心し、彼に心を開き、その後なんだかんだあって、彼女は彼を信頼するに至り、裸になるわけだから。LINEの返信が遅い男は、つまり、浮気の入り口にすら立てていないということなので、彼と結婚したら、浮気の心配をしなくちゃならない確率は低いと言えます。■LINEの返信が遅い男性と結婚するデメリットLINEの返信が遅い男性と結婚するデメリット、これは言うまでもなく、あなたが女としてちっとも楽しくないということです。LINEに限らず、何をするにしても、女性を楽しませる基本というのは同じで、それはマメさであったり、男としての優しさであったりするわけじゃないですか。「俺、不器用っすから」だけでは済まない何かがないと、女性を楽しませることなんかできないでしょう?「彼女はLINEの返信を期待して、俺にLINEを送ってきている、だから俺はある程度レスポンスよく返信をすべきだ」という発想すらない彼と結婚したら、一事が万事、彼はあなたのことを楽しませてくれないでしょう。■LINEの返信が遅い男に辟易した人は…「ちょうどいい男」って、少ないんですよね。女性を楽しませる術を知っている男は、自分の彼女のみならずいろんな女性を楽しませます。反対に、女性を楽しませる術を知らない男は、たったひとりの女性すら楽しませることができないんですよね。その中間に位置する男が少ない……困りましたねえ……。でも思うんですが、女性を楽しませるのがうまいか下手か、という問題って、彼が「遊ぶのが上手か下手か」という問題に一般化できると思うんですよね。遊ぶというのは、浮気するとかそういうことではなくて、遊び全般です。スノボをするとか、カラオケをするとか、そういう遊びです。中でもとりわけ、飲みの席で、きれいに、かつ、楽しくお酒を飲める男というのは、遊びがうまいし、節度ある遊び方をする傾向があります。今カレのLINEの返信の遅さに辟易している人は、今度合コンに行ったとき、きれいに、かつ楽しくお酒を飲んでいる男性と仲良くなるといいです。そしたらわりと、いろんな意味で間違いが少ないはずです。※毎週木曜日更新
2019年01月10日“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。〜「つむぎさん 28歳」のお悩み〜男性と出会って好意的な言葉を伝えられ嬉しく感じていても、相手の言動と行動が噛み合わないことが多く戸惑ってしまうことが多いです。わたしに対して可愛い、また会いたいとか言っておきながらなにも進展しないことが何度もあります。そんなことばかりでなかなか男性のことが信じられません。どういう心持ちでいたら良いでしょうか?〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜これ、男にありがちなパターンですよねえ。これってじつは買い物と同じです。買い物って2パターンあって、1つは見てすぐ買うパターン。もう1つは買いたいのだけど何回も見ては買わずに素通りしてしまうパターン。ひと目惚れだけじゃなくて。キープでもなくて。見てすぐ買うというのは、ひと目惚れだけが理由じゃないですよね。そのとき偶然、お財布の中にお金があって、かつ、「これを買おうと思ってたんだ」みたいな感じで思い出してすぐ買ったということもありますよね。恋愛においても、男女が出会って、偶然その日のそのあとの予定がお互いなくて、「では食事でも」となって、食事中にお互いに恋人がいないことが発覚して、お互いに相手のことがいいなと思っているというのもわかって、流れで付き合うようになった、みたいなパターンです。もう1つの「買いたいけど何回も見ては買わずに素通りしてしまうパターン」について。恋愛でいえば、相談文のとおり、彼は彼女に「かわいいね」とか「また会いたい」と言いつつもなにも進展しないパターン。このとき、彼はあなたのことを吟味しているわけではないんですよね。文字通り「かわいいから付き合いたい」と思っています。「3回会ってから付き合うかどうするか決めよう」とも思っていないし、「恋人としてはちょっと物足りないから一応キープしておこう」とも思っていないんですよね。「よいしょ」が出てこない「見てすぐ買う」ときって、口説くところから交際にいたるまでが、神の啓示のようにバーッと頭に浮かんでくるんです。だから躊躇なく偶然の流れに沿って、なんのてらいもなく行動できるんですよね。対して「買いたいけど何回も~」のパターンは、「付き合いたい」とか「好き」という気持ちだけが青空にぽっかり浮かぶ雲のようにあるだけで、その雲にたどり着く道順がわからないんですよね。彼はあなたのことが好きだし、本当にかわいいと思っているし、また会いたいと思ってるんです。でもそれを具体的な行動に移す「よいしょ」が出てこないということです。そういうときは、「いついつ飲みに行こう」とかと、もう強引にあなたがアポイントを入れちゃうしかないです。それが彼にとって「よいしょが出るきっかけ」になります。きっと恋愛の神様が男って、きっかけがないと動けないときがあるんですよね。即買いみたいなときばかりだとまことにいいのに、なぜか即行動できないときがあります。それは、彼を即動かすほどの魅力があなたにないことを意味しません。彼が優柔不断で女々しい性格だということでもありません。きっと恋愛の神様が、ワインを熟成させるみたいに「この恋は即買い的にやってしまうとうまくいかないから、<寝かせる>時間を与えちゃおう」と言っているのだと思います――としか説明がつかないのです。男としても。だって、彼はあなたのことがマジでかわいいと思って、マジで付き合いたいと思って、マジでエッチしたいと思って、夜ごといろんな妄想をしているのだから。(ひとみしょう/作家)
2019年01月08日“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。〜「Mさん 31歳」のお悩み〜仕事関係でひと回り以上年上の男性に出会いました。既婚者で子供も2人います。 年上なせいでもあるかもしれませんが、今までに会った事ないような男性で、ものすごく惹かれてしまいました... 私の中ではかけがえのない存在と言ってもいいくらいの存在です。彼も私のことは好きと言ってくれました。 けど、いざ付き合うとかこの先付き合うかどうかの話になった時に子供が1番大事と言われました.... 奥さんには浮気され裏切られてるので、奥さんとはすでに破綻してます。 子供が大事なのは分かります。 疑問なのは子供が大事ということが確実に分かっているのに時に怒ったり、会いたいからと言って会いに来てくれたり、私にしてくれてた行動が謎すぎてたまりません。自分が親の離婚を経験してる立場だからこそ子供の気持ちが分かるかもしれませんが、子供って敏感なのにパパとママが仲悪くて、子供たちの前でフリをしていても分かるだろうし、離婚しないのが子供のためとは思えません。。。 両親がいた方がもちろんいいですが、 片親だけでも幸せだった子もいると思うんです。 子供のためならなぜ私を好きになったんでしょうか。ただ浮気されて心の拠り所が欲しかっただけなんでしょうか。 離婚することで子供も傷付くかもしれません。 彼のあたしに対する態度、思いやりなどが私にとってもとても切ない思いでいっぱいです。 最初から分かっていたことならこんなにも好きにはならなかったのに。 けどどーしても諦められません。 子供のために大人の私が身を引くべきでしょうか....〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜奥さんとうまくいかなくなった男って、ロマンの世界に生きるようになります。つまり、子どもとの現実の世界と、あなたとのロマンの世界との、両方の世界に彼は生きています。どちらが大事というのはありません。もちろん彼が言うように子どもが大事なのでしょう。でもそれと同じくらいあなたと生きているロマンの世界も、彼にとっては大事なのです。なぜならどちらも彼にとって「おれの世界」だし「おれが存在している証拠となる拠り所」だからです。「子どもが1番でわたしは2番」ではない!女性って、彼から「子どもが大事」と聞かされたら「子どもが1番でわたしは2番なんだ。けっ!」みたいに思いがちじゃないですか。でも彼に1番も2番もないんですよね。彼の脳内は「子ども=現実の世界」「あなた=ロマンの世界」なのだから、どちらもそれぞれの世界で1番なんですよね。だから、あなたはなにも<最初から分かっていたことならこんなにも好きにはならなかったのに>と思う必要はないのです。「ロマンの世界で1番にしてくれてありがとう」と思っておくといいのです。彼はあなたに時に怒るわけでしょ?男は大好きな女性に対してしか怒りません。「おれのことをちゃんと受け入れてくれよな」という気持ちが溢れすぎると男は怒るのです。なぜか。それに<「会いたいから」と言って会いに来てくれたり>するわけでしょ?もうあなたは、彼のロマンの世界における女神ですよ、女神。ナンバーワン!大人げないことをしてはいけないでですね、「子どものために大人の私が身を引くべきでしょうか」という質問なんですが、これはあなたが現実の世界とロマンの世界をごちゃごちゃに考えているということです。あなたは彼のロマンの世界に存在しているのだから、ロマンの世界で1番で君臨し続けるといいのです。現実の世界には子どもという彼にとってのナンバーワンがいるのだから、子どもの席を無理っくり奪うみたいな大人げないことをしてはいけない。なにが現実なのか?あなたが、ロマンの世界でではなく、現実の世界で彼のナンバーワンになりたいのなら、彼がどっちが現実世界なのかわけがわからなくなるほど、彼のことを熱く愛することです。みなさんよく「これが現実です」なんて言うけれど、そして僕もこの項で「現実」と「ロマン」をわかったような顔で(というか便宜的に)書き分けているけれど、じつは現実とロマンの世界って、錯覚かもしれないんですよ。あなたが現実だと思っている世界がじつはロマンの世界で、ロマンの世界だと思っているものがじつは現実かもしれないんですよ。もう少し現実的(!)に言えば、ロマンの世界と現実の世界って、マーブル模様みたいに入り乱れているから、現実の世界とロマンの世界って、寝入りばなの夢のように境目が曖昧なものなんです。奥さんに浮気されて心の拠り所が欲しかっただけではない冒頭に、「奥さんとうまくいかなくなった男って、ロマンの世界に生きるようになります」と書きました。それは、奥さんに浮気されて心の拠り所が欲しいだけではないんですよね。もともと男がもっていたロマン性が(女性よりも強いロマン性が)、奥さんとの関係悪化によって、また、あなたとの出会いによって浮上したのです。なぜなら現実生活が厳しいときにしか、男のロマン性は強く表に出てこないからです。つまり彼はいま、生きることに必死になっています。うまく彼に寄り添い続けてあげてはいかがでしょうか。(ひとみしょう/作家)
2019年01月05日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。独自の恋愛論で男心を解説します!■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門15夜中にスマホが鳴って、「誰から?」と思って着信を見ると元カレからだった時、「彼はなぜ連絡してきたのだろう」と不思議に思ったことってありませんか?別れて半年以上経ってるし、わたしは別れたことを後悔しているわけでもないし、寂しくもないし、なのになぜ?みたいな。その理由は3つあります。①寂しいから男が元カノに連絡するのは寂しいからです。寂しいからエッチしたいと思った、とも言えます。が、この場合は、「とにかくエッチして人肌の温もりが欲しい」というより、心の隙間を埋めてもらいたい、というような心の問題のほうが強いんですよね。女性ってよく「元カノとエッチしたいって、それ、エッチする相手がいないから、安易にエッチに応じてくれそうな元カノに連絡するってことでしょ?」と言うけれど、そうじゃないんですよね。「元カノは安易にハダカになんてなってくれない、安易どころか、もう二度とおれの前でハダカになってくれない」と彼はわかっています。でも寂しくて心の穴を埋めてもらいたいから連絡しているのです。②人生がうまくいっていないから彼女と別れた後、人生がうまくいっている彼は、元カノになど連絡しません。「過去を捨てた冷たい男」なのではなく、変化してゆく我が人生に、彼はちゃんとついていけているのです。人生における変化って、自分の意思で変化するだけじゃなくて、向こうから変化がやってくることもありますよね。人生があなたに、変わることを要求してくる時期ってありますよね。その変化に、思い出から心解かれて、ちゃんとついていけていたら、元カノに連絡するという発想すら浮かんでこないんです。でも、彼女と別れた後、人生がうまくいっていない――何をやってもうまくいかない――こういう時、彼は元カノとの思い出を懐かしんで連絡してきます。③復縁したいから人生がうまくいっていようといなかろうと、「元カノほどいい女はいない!」という結論にいたった男は、元カノにふつうに連絡してきます。でも、これも100%前向きに復縁したいというより、寂しいから復縁したいとか、別れた後の人生がうまくいっておらず、それならまだ元カノと一緒にいたほうがマシだという判断が含まれていたりするんですよね。■元カノとの電話だけで男は救われる?どんなにクールでかっこいい元カレであっても、男である以上、別れたら寂しさをイヤというほど味わいます。そして、これは特筆するに値することだと思うのだけれど、男が感じる寂しさは、女性が感じる寂しさよりもかなり強烈なものです。寂しさという情緒を、多い少ないという量ではかるのは難しいし、それを客観的に説明するのはもっとむずかしいけれど、感覚的に言うなら、男は女性の10倍くらい、別れた後に寂しさを抱きます。だからたとえば、妻子がいないなどと彼が嘘を言ってはじまった不倫の場合、その男性を女性が懲らしめてやろうと思えば、女性のほうから別れを切り出すといいと言われるんです。女性から別れを切り出された男は、ホントにボロ雑巾のようにしゅんとしてしまいます。そして場合によっては、女性がいるお店(風俗とかキャバクラとかスナックとか)に頻繁に通うようになって、借金をつくってしまうことも。それくらい(=前後不覚になるくらい)男の寂しさって圧倒的なのです。なので、たまに元カレから連絡が来たら、適当に電話に出てあげてください。(or LINEの返信をしてあげてください)。それだけで救われることが、男にはあるのです。とは言うものの、やっぱり元カレから連絡が来たらウザいよね。※毎週木曜日更新
2019年01月03日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。独自の恋愛論で男心を解説します!■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門14男って、ホントによく「仕事が忙しいからデートできない」と言いますよね。仕事が忙しくてもちゃんとデートしている男性もいるのにね!なにかと「忙しい」を理由に遊ばない(デートしない)男性って、マイルールが多いんですよね。「仕事が忙しい時は仕事に集中すべきだ」とか「仕事に集中するというのは<女っけ>を抜くことだ」とかね。仕事が忙しくても、2時間くらい仕事を抜け出して彼女と会って、ヤルことをヤッて いる彼氏だっているのにね!■仕事が忙しいと言う彼のホンネさて、付き合っているのに、仕事が忙しいなどの理由でなかなか会ってくれない彼のホンネは「彼女には申し訳ないけれど、今は仕事が忙しいから会えなくても我慢してもらおう」です。なにもあなたのことが嫌いになったわけでもないし、会えないことを喜んでいるわけでもありません。ましてや、ふたりの関係をフェードアウトさせたいとも思っていない。単純に「ごめん、我慢しといて」です。つまり、ある種の男は、女性に対するサービス精神をまったく持っていない、ということです。女性を適度にかまってあげないと、女性が寂しい思いをするということを知らないんですよね。女性を適度にかまうことが男の義務だということを知らないんです。■彼の申し出の通り我慢すべき?「ごめん、会えなくても今は我慢して」とホンネで思っている彼に対して、彼女であるあなたはどうすべきなのか?彼の申し出の通り我慢すべきなのか?この問題を語るとき、よく出てくるのが「彼に会いたいのを我慢しているうちに、彼が仕事関係の女性と浮気して、わたしはフラれてしまった」というものだけど、これもどうなんでしょうね。ふたりの関係がうまくいっていない場合、他の女性に乗り換える彼の気持ちがわからなくもないんですよね。男女反対のケースを考えたら、あなたもきっとわかるでしょう?彼氏とうまくいっていなくて、仕事で偶然出会ったステキな男性に心奪われたら、あなたがその男性と浮気して、それをきっかけに今カレと別れる、というのは、いわば普通のことでしょ?この問題を考えるとき、我慢するのがいいのかどうなのか、ということ以前に、まずは会いたければ「会いたい」と彼に伝えることが大事じゃないかなと思います。会えなくて寂しいのなら、「寂しい」と彼に伝えるべきです。「寂しいと彼に言ってもいいのでしょうか」とか「会いたいと言うと、忙しい彼に迷惑をかけるように思うんですが」という相談って、わりと多いのだけど、「言えないこと」が生まれたら、ふたりの関係はそれでおしまいになるからです。■最後に泣くのは決まって女なのだからたとえば、子どもの頃、お母さんに言えないことを抱えてしまったら、その後、親子関係がちょっとギクシャクした、とか、そういう経験ってないですか?カップルだって同じなんですよね。言えないことを抱えてしまったら、その後のふたりの関係はおかしくなります。カップルって「寂しいの」「会ってよ」「どうして会ってくれないのよ」などという会話があって普通です。それが言えないというのは、冷たい言い方に聞こえるかもしれないけど「それまでの関係だ」ということです。自分にとっての切実な気持ちを大切な人に伝えることができないまま、彼のペースで恋愛して、彼のペースで結婚しても、あまりいいことってないんですよね。恋愛うんぬん以前に、「ひとりの人 対 ひとりの人」として考えたとき、そんな主従関係って息が詰まるでしょ?彼が忙しくても、会いたいと思えば「会いたい」と声に出して言うこと。寂しければ「寂しい」と言うこと。まずはここからです。「会いたい」「寂しい」と聞いた彼が「じゃあ、深夜になるけど車で会いに行くわ」と言ってくれるといいですよね。「寂しい?子どもじゃないんだから我慢しろよ」と言う彼とは、サヨナラしたほうが良さそうです。彼の会社が倒産する直前なら話は別だけど、仕事という自分のことを優先するばかりの、優しさに欠ける男と付き合っていると、最後に泣くのは決まって女性なのだから。※毎週木曜日更新
2018年12月27日“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。〜「ララさん 41歳」のお悩み〜初めまして。 職場の上司と不倫関係になり3年が経ちました。彼はシングルで子どもを育てており、私には夫と二人の子どもがいます。私と夫は大分前からなるべく会話をしないような感じで日々生活しています。 不倫と言っても体の関係はほんの数回で、他は月に一度程度ランチしたり、その日あった事をメールで話したり…というお付き合いでした。最近この関係が会社にバレてしまい、お別れすることになりました。しかし、すでに私の人生でなくてはならないような存在になっており、失うことなど考えられませんでした。さらに私も解雇処分となったので、今までのようにメールしたり、たまに食事に行ったり…はできるよね、と二人で話しています。彼からは男女としてではなく、人として好きだよと言われました。この先、彼と一緒になるとかはあり得ないと分かっていますが、このまま夫と一生過ごすのかと思うと、悲しいです。どうなれば自分が自分らしく過ごす事ができるようになるのか、毎日悩んでいます。〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜「とりあえず現状維持」というのが答えです。彼と一緒になるのはあり得ないと知りつつ、同時に、旦那さんとこの先もずっと一緒に暮らさなくてはならないと思うと悲しいと思うけれど、でも「人として好き」と言い合える人があなたの人生に登場してきた今が、あなたの新しい人生の幕開けなのだから。幕が開いたばかりの時にバタバタしてもしょうがないじゃない。始まったばかりの物語を楽しまないと!あなたと彼は第二の人生のはじまりに立っています<さらに私も解雇処分となったので>ということは、彼も解雇になったということだろうと思いますが、ふたりで社会的制裁を受けたのだから、あなたと彼は第二の人生のはじまりに立っています。たとえがよくなくて申し訳ないけれど、それはちょうど破産者の人生に似ています。裁判所が「破産してもいいですよ」と言ってくれた途端、破産者のこれまでの人生は強制リセットされて新しい人生が始まるわけだけど、それと同じです。そんな人生、ちょっとやそっとでは送れないのだから、非常に「有り難い」立場におふたりはいます。我々はもう、人生の半分が終わりました思うんですが、恋愛の醍醐味って「人として好き」と言ってくれる人と出会い愛しあうことにあると僕は思っています。20代とか30代前半くらいって、エッチがどうとか、好きだけどこの人とは結婚できないとか、そういう超現実的なことで大忙しですよね。ときどき「人として好き」と言い合っている若いカップルもいるけれど、そしてその人たちの言う「人として好き」は、決してウソではないと思うのだけれど、でも人生の重みがないぶん、ちょっとしれっとしている感じがするんですよね。我々はもう、人生の半分が終わりました。やるべきことをやって、人生の折り返し地点にきました。やりたくないことも我慢しつつやって、天国への(地獄への)切符が発行される日から逆算してものを考えるクセも身につきました。そういう人が言う「人として好き」って、重たいですよ。深遠な恋愛ですよ。まずはその深遠さを味わわないと!あなたのこれからのことは、あなたの人生が規定してきますあなたのこれからのことは、あなたの人生が規定してきます。あなたが何かを選ぶのではなく、何者かにあなたは選ばれます。若い頃って、自分が主体的に動いて何かをゲットしていかないと人生なんて成り立たないと思っていたと思うけど、いまやもう40歳超。あなたは人生に選ばれる立場になったのです。現実的には、旦那さんのことをどうするのかというのは、あなたの人生がひとりでに答えを見せてきます。あなたはその答えに付き従うだけでいいのです。彼とのことも同じです。今は<この先、彼と一緒になるとかはあり得ない>と思っていても、あなたの人生がこの先どのような答えを出してくるのかは、誰にもわからないことです。どうぞ旅を楽しんでくださいあなたが元いた会社もそうだし、日本の世間もそうだけど、やたら倫理にこだわっていますよね。「社内不倫=倫理的に正しくない=そういうことをしているやつは排除しよう」これが日本の世の中の暗黙のルールです。僕は正直、バカげているなと思います。なぜなら、倫理なんてものは、オトナたちが「そういう倫理を信じていたほうが、自分にとって得だから」という理由で信じているに過ぎないものだと思うからです。また、多数決の原理で、そう信じている人が多いと、それが明文化されない倫理になる、という「だけ」のことであって、真に豊かな人生とか、真に愛するとかというのとは、また別の話だからです。社会的制裁を受けるとは、社会の倫理からいったん外れることを意味します。いわば隠居者みたいなものです。だから今のあなたは、ある程度、社会の倫理から自由な場所に立っています。成立原因不明の、さまざまな社会的拘束から自由になった今とは、真に豊かな人生を追求できる旅のはじまりです。注意深く心の声に耳を澄ませながら、最期の日まで、安全に気をつけつつ、どうぞ旅を楽しんでください。応援しています。(ひとみしょう/作家)
2018年12月25日“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。〜「mihoさん 40歳」のお悩み〜はじめまして。 いつも、男性目線の感じ方を解りやすく、直球なコラムを楽しく、興味深く、参考にさせてもらっています。 さて、今回の相談です。今、私には、“好きだ”とお互いに言っていないのに、体の関係がある男性がいます。同じ職場の者同士のため、相手の仕事ぶりや性格は知るところなのですが、はっきりと好意のある言葉をかけてくれず、ヤキモキしています。その方は、9才歳上で離婚経験があります。 奥様とは、生活習慣や考え方の不一致が原因で別れたそうで、女性に対して慎重になっているのかなあ…と考えています。私も若くありませんから、遊ばれているのか、本気で付き合っていくつもりなのか、言葉で安心したいのですが、失うのが怖くて尋ねられません。こちらから、好きなアプローチが強くても重たがられてはいけないと、心理的なブレーキがかかってしまいます。 どうしたら、男性の曖昧な関係でよしとする気持ちを変えられるでしょうか?アドバイスをお願いします。〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜この手の相談ってホント多くて、頻繁にこの問題について考えていますが、「そういうものだと思うしかない」というのが、まず最初の答えです。20代くらいの女子が同様の質問をしたら「彼からLINEの返信が返ってきません」とか「既読スルーされます」という相談になるのだけれど、とにかく男が適量と思われる量の言葉を使わないことに不安を覚え、それをどうにかしたいと思って悩んでいる女性でこの世は溢れている!女性はなにが楽しくてあんなにたくさんおしゃべりするのだろう「男性はなぜ言葉を上手に使わないのだろう」という女性が抱く疑問と、「女性はなにが楽しくてあんなにたくさんおしゃべりするのだろう」と男が抱く疑問って、根本のところでおなじなんですよね。つまり、そこからは「それはそういうものだ」という視点が抜け落ちているということです。男はなぜ口数が少ないのか?(=女性はなぜおしゃべり好きなのか)という問いに、おそらく心理学は何らかの理由を述べているのかもしれないですね。でもそれは「それだけのこと」です。たとえば、心理学が「男はもともとシャイだからです」という答えを出しているとして、あなたはその答えを聞いて満足しますか?きっとしないですよね。それは「一般的な理由」であって、あなたが欲しいのは、あなた方だけの理由と解決法ですもんね。2種類の男がいます男には2種類いて、それは言葉を適切に使える人と使えない人です。これは若い頃からほぼ一貫して変わらないその人の性質です。20歳くらいでよくしゃべる男は40歳になっても50歳になってもよくしゃべるし、反対に20代から無口な男は40歳になっても50歳になっても無口です。あなたの彼は若い頃から女性に対して無口だったはずです。だから今さらその性格を変えろと言われても無理です。ちなみに男だって、女性に対して「どうしてそんなにずっとしゃべってるの?」と思うことがあるんですよ。でもそういう女性って、それこそ小学生くらいからすごくよくしゃべる子だったわけで、「今さらそれを言ってもしかたない」んですよね。相談の本質って、彼が無口だというところにはないではどうすればいいのかといえば、カップルでお互いにちょうどいいと思える量の会話ができる「関係」になればいいわけです。「彼が無口で、しかもわたしからは彼に今後のことを怖くて聞けない」じゃなくて、彼が無口なら無口なりに、あなたが今後のことを彼に聞けるような関係になればいいということです。と、ここまで読んでお気づきかもしれませんが、あなたの相談の本質って、彼が無口だというところにはないんですよね。ましてや、彼の「曖昧でよしとする性格」を変えるとコトがまるく収まるわけでもないんですよね。冒頭に書いた若い女子のLINE問題も、あなたの問題も、根本は「ふたりでしっくりくる関係になっていない」ところにあります。愛ってホントは「ふたりで実際にやったこと」がすべてではどうすればしっくりくる関係になるのかといえば、その答えの1つは、パラドックス的に「カップルでたくさんおしゃべりしよう」ということなわけですが!他に答えがあるとすれば、無口なままでいいので、ふたりで一緒になにかをすることでしょうね。小旅行でもいいので彼とどこかに行くとか、そういうことをすること、つまりふたりの「歴史」をつくること(ふたりだけの経験を積み重ねること)です。無口でも仲睦まじいカップルって、ふたりだけの歴史をつくっているカップルなんですよね。もう若くないから、なにかと怖いというのはよく理解できるけど、怖くても怖くなくても、また、彼が無口であっても饒舌でも、ふたりでふたりだけの歴史をつくることはできますよね。彼が無口だとあなたは物足りなさを覚えるかもしれないけど、愛ってホントは「ふたりで実際にやったことがすべて」だから。(ひとみしょう/作家)
2018年12月22日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。独自の恋愛論で男心を解説します!■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門13クリスマスって、もともとは「裏番組的なもの」だったって、知ってましたか?僕は知りませんでした。裏番組というのは、たとえば 、『紅白歌合戦』の裏番組としての『笑ってはいけない』とか、そういうことです。『紅白』と『笑ってはいけない』、どちらが表でどちらが裏なのか、よくわからないけど。キリスト教が流行る前は、ミトラス(ミトラ)教 が流行っていたそうです 。ミトラス教は、太陽のパワーが1年のうちで最も衰える冬至の頃(12月25日)に、太陽の復活祭をしていたんですって。そのミトラス教に対し、いわば裏番組としてぶつけてきたのがキリスト教会のクリスマスらしいです。と、理屈はさておき、今回は、男はクリスマスをぶっちゃけどう思っているのか?についてお届けしたいと思います。■俺、仏教徒だからさ!冒頭に理屈を書いたように、「俺、仏教徒だからクリスマスって関係ないし」なんて理屈を言う男っていますよね。でもじつは、理屈をこねる男だって「クリスマスは彼女と過ごしたい」と思っていたりするんです。だってもう、街中がクリスマスムードなわけでしょ?街を歩くと、3秒に1回くらいカップルとすれ違って、「ああ、このカップルも、今夜エッチするんだろうな」と思うわけでしょ?そんな「洗脳」をされたら、「俺も仏教徒だとか屁理屈を言わないで、素直にクリスマスを楽しめばよかった」と後悔するんです。後悔しつつ、マッチングアプリで焦って彼女を探したりするんです。なので、理屈を言う男に対して、女性は「つまんないヤツ」と思うのではなく、彼の首根っこをつかんででも、一緒に過ごしてあげてください。ちなみに、理屈を言う男って、女子の気持ちに不案内なヤツだけど、マジメで不器用で、付き合ったら、案外、落ち着いた関係になったりするから。■クリスマスは彼女と一緒に過ごすもの?とは言うものの、男ってやっぱりと言うかなんと言うか、年がら年中、記念日を粗末に扱う傾向があるので、「クリスマスだからといって、なぜ彼女と過ごさないといけないの?」と、頑なに思っていたりもします。でもね、そういう男ほど、彼女からクリスマスプレゼントをもらったり、彼女と一緒にクリスマスケーキを食べたりしたら、内心うれしく思っているものなんです。うれしさだけでなく、「記念日をきちんとする女性って、家庭的でいいなあ」とか「お嬢様かなあ」とか思って、あなたのポイントが上がるんですよね。だから、「屁理屈を言う彼のことなんか知らん!」と思うのではなく、彼と一緒にクリスマスを過ごしてあげてください。■プレゼントを準備するのはやっぱり大変?男にとって、女性に贈るクリスマスプレゼントを選ぶことほど大変なことはありません。女性が何を欲しがっているのかを知らないし、女性の間で何が流行っているのかも知らないからです。だからなのか、仲のいいカップルは、彼女が事前に欲しいものを彼に言うケースが多いみたいです。お互いにいらないものを贈りあっても意味がないのだから、事前に「何が欲しい?」と聞きあうのって、とてもいいことですよね。女性が、彼に贈るクリスマスプレゼントに困ったら……たとえば女性誌で、毎年、クリスマスプレゼント特集が組まれるので、それを参考にすればいいし、実際にそうしている人も多いと思います。でも男で、日常的に洒落た雑誌を読んでいる人は少数です。だからプレゼントに困るんですよね。「女性誌に、クリスマスプレゼントにペアの下着を贈りあうといいと書いてあったから、そうしようよ」などと、女性からの提案を、男は首を長くして待っています。■クリスマスに会えない彼は浮気してる?ガチで浮気している超ヤバい男は、クリスマスに会ってくれます。なぜなら、クリスマスに彼女に会わないと、浮気を疑われると知っているからです。そういう彼はたとえば、20時に彼女に会って、クリスマスケーキを食べて、「仕事の残りがあるから」とか言って23時に帰ります。そして23時30分に浮気相手のところに行ってまたケーキを食べるそうです。文字通り、年の瀬に忙しい彼ですよね。という極端な男の話はさておき……クリスマスに会ってくれない彼は……単純に仕事が忙しいのかもしれません。なんせ、あと4日もすれば仕事納めだから。仕事が忙しい女性だってそうでしょ?「24日にクリスマスパーティー……仕事が終わらないから参加できないよ」と、半泣きになった年ってありませんでしたか?イブに彼と会いたいのであれば、事前にデートの約束の話をしておくべきです。事前にアポ取りをして、もしアポが取れなければ、その日からイブ当日までの彼の言動から、彼がホントに仕事で忙しくて会えないのか、浮気しているのかが見えてきます。浮気している男の言動って、浮ついているので、女性の勘で彼の浮気の有無が見えてくるはず。見えてこないのであれば……占いに頼るしかないでしょ。占いって、そういう時のためにある、とも言えるのだから。■記念日の主導権を握るのはいい女クリスマスに限らず、記念日は、女性が主導権を握ってステキな日にすべきなんです。繰り返しになりますが、記念日をステキな日にしようとする女性に対して、男はじつは、「いい女だなあ」と、好印象を持つのです。※毎週木曜日更新
2018年12月20日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。独自の恋愛論で男心を解説します!■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門12彼氏をつくるのが簡単な理由はいくつもあるけれど、ひとつ言えるのは、彼氏をつくるのが苦手な女性の多くは遊んでいないってことです。つまり、遊ぶと彼氏ができるという事実を、多くの女性は見落としているのです。■男は男同士よりも女性と遊びたい男って常に女性と遊びたいと思っているんですよね。たとえば、男同士でばかり飲みに行っているように見えるあなたの会社の男性社員だって、じつは「女性と飲みたいなあ」と思っているのです。男同士で2時間も居酒屋にいると、やがて誰からともなく「女子がいるところで飲み直そうよ」と言い出します。お金のない若い男子なら、「そうしたいのは山々だけど、お金がないから帰るわ」でおしまいです。多少経済的に余裕のある年頃になれば、誰かが行きつけのスナックを持っていてそこにみんなで行きます。もっとお金に余裕があればキャバクラに行きます。スケベ根性丸出しで行くわけではありません。「女子と遊びたい」から行くのです。男って、何歳になっても「男の子」だから(子どもだから)、つねに遊びたいと思っているし、男同士で遊びたいというより、女性と遊びたいと思っているのです。だから、男性と遊びさえすれば、その流れで仲良くなれて、やがて運が良ければ恋人関係になれます。そして、この運は、以下に説明する理由によって、かなりの確率で良いほうに転びます。■男は「見慣れたら」付き合いたいと思う遊ぶときのコツは「かもしれない」です。たとえば、ある男性と出会ったとき、即断で「彼はわたしの恋人には向いていないな」と決めてかかる人もいると思うけれど、即断しないで「彼はわたしの彼氏にはならないかもしれないな(=なるかもしれないな)」と思うことです。判断を保留にすることって、遊ぶ上において非常に重要です。決めてかからないで「かもしれない」と思っておくと、「次」があります。つまり「次の遊びに期待しよう」と思えます。これも男のクセなんですが、男って最初はあまり興味のない女性であっても、何回も会っているうちに「いいかも」とか「付き合ってみたいな」と思えてくるのです。たとえば、若い男子はあまり行きつけのお店を持っていないけれど、30歳も過ぎれば、行きつけの居酒屋とか行きつけの寿司屋とか、行きつけのカウンターバーを持つようになります。そういうところで頻繁に会う男女が仲良くなって、ゴルフ友達(音楽友達・飲み友達などなど)になって……からの恋人関係になって、からの、結婚、というパターンは、ままあります。という感じで、男のクセから見て、もっとも彼氏をつくりやすい女性の行動とは「遊ぶこと」です。■ひとりで悩まずに、まずは遊ぼう彼氏をつくるのが苦手な女性を見ていると、みなさんマジメなんですよね。「彼氏が欲しいです」という恋愛相談もよく届きますが、そういう文章を書いてくれる女性もすごくマジメな人が多いです。みんなもっと遊ぼうよ!ちなみに、生きている意味って、考えたことありますよね?なぜわたしは生きているのだろうか?と。マジメな人なら1度や2度、あるいはそれ以上、考えたことがあると思います。なぜわたしたちは生きているのか?という問いに対して「遊ぶため」と応えた哲学者がいます。彼は長年にわたり大真面目に哲学して、そういう結論に達しました。結論に至るまでの過程を書くと、むずかしい哲学の話になって、誰も読みたくないでしょうから端折りますが、要するに、「ねばならない」とか「こうすべき」という考えの正当性や妥当性などを1つずつひも解いていくと、最後には「遊ぼう!」ということしか残らなかったということです。たとえば犬や猫が、無心になっておもちゃで遊ぶように、「意味」など考えることなく1つのことしか考えない状況にあること――これを遊びと定義するなら、遊びほど高級なことはないと思いませんか?ま、高級でも低級でも、まずは遊ぼう!彼氏が欲しくて……という湿っぽい悩み相談はそれからでも遅くないから。
2018年12月13日“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。〜「さくさん 23歳」のお悩み〜1年ほど付き合っている2歳下の彼氏がいます。以前は考え方(いわゆる価値観というんでしょうか)の違いでしょっちゅう喧嘩していました。最近は落ち着いてきましたが、納得したのではなく争うのが嫌で諦めているだけです。たとえば、彼は精神的な意味では人生を鍛錬の場として捉えているようです。客観的に見て間違っていると思われる性格は改善すると。でも私は近しい人にはありのままを受け入れてほしいと言い、何度か口論になりました。また仕事において彼はなるべく働きたくないらしく、ベーシックインカムを導入してほしい、すべてAIにやらせればいいなどと怠惰なことを言います。私は自分が生きているうちにそんな世の中になるとは思えない、なったとしてもそれは人間らしさが失われた世の中になるにちがいないと反論しました。他にも倫理的にどうなの?と思うような発言もありました。 彼は本当に優しく、今まで出会ったどの人よりも大事にしてくれます。お互い結婚するならこの人と思えるほど大好きですが、いつか破綻しそうで怖いです。〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜今のあなたの恋愛は、あなたが彼のことが大好きだという情熱によって維持されています。あなたが「彼とは倫理的にまったく合わないからもうイヤだ、別れたい」と思えば、その時この恋は終わります。つまり、彼のことが大好きだけど、いろんな価値観が合わないという若い恋って、彼女の我慢の限界が別れになるという、よくあるパターンです。恋愛はそれがどのような恋であっても個別性の高いものなので、「よくある」とは書きたくないし、そう書いたらさくさんに失礼かなと思うけれど、でもまあ、若い恋にありがちなことです。この相談のポイントこの相談のポイントは、あなたが彼のやさしさや、彼が大事にしてくれていることに対して「恋するお姫様」になってしまっている点にあるように思います。これはなにもあなたに限ったことではなくて「こんなにわたしに優しくしてくれる男子って、はじめて!」とか、「こんなにわたしのことを大事にしてくれる男子って、はじめて!」というような自分の心の動きに、自分で感動していて、それこそが恋なんだと思っている、というのは、若い女子にありがちなことです。そしてそれは、主に、とても素直でそれなりによく勉強してきたいわば育ちのいい女子によく見られる恋の傾向だと僕は見ています。<近しい人にはありのままを受け入れてほしい>さくさんのこの言葉が、さくさんの人格をよく表しているように思います。倫理ってどう決まるか知っていますか?そういう「できた彼女」に対し、彼は働きたくないといったり、ベーシックインカムの導入を期待したり……わりと社会というものを知らない(苦労をしていない)男子なのかと思えば、<彼は精神的な意味では人生を鍛錬の場として捉えているようで>……さらに、<客観的に見て間違っていると思われる性格は改善すると>言っているようで、なんか哲学者みたいな感じですよね。魂の鍛錬こそがより良く生きることだ!と言っている哲学者って、歴史上何人かいて、でもそういう言説は哲学史には残っていても流行っていないところを見れば、どこか間違っているんだろうなあと僕は思います。ちなみに、倫理という言葉が相談文に出ていましたが、倫理ってどう決まるか知っていますか?たとえば人のモノを盗んではいけないというのは倫理ですよね。なぜ盗んではいけないのか?ふたりの恋の行方が微妙になるとき多くの人が盗まないほうがいいと思っているから。あるいは、盗まないほうが社会がうまく回るから。たとえばこういう解釈があります。つまり究極の倫理観って、多くの人にとって「そのほうが都合がいい」ということです。良い(善い)とか悪いということがとかくついてまわる倫理だけど、「それがなぜよいのか(なぜ悪いのか)」を突き詰めると、最後に残るのは、多くの人にとってそっちの方が都合がいいということしか(哲学的には)言えない――こういうことを言っている哲学者がいます。もっともあなたの彼氏が言っているAIとかの話は、まだ社会の成り立ちを知らない、若い男子にありがちな独りよがりな話でしょうから、真に受けることもないと思います。きっと社会人になれば彼の価値観や倫理観は変わってくるはずです。イヤでも社会を知って、イヤでも社会に独りよがりな考え方を矯正されるから。明るい結論を出せなくて申し訳ないのですが・・・きっとその時が、おふたりの恋の行方が微妙になるときでしょうね。彼もあなたも社会に出るとどうなるかといえば、あなたは、彼よりしっかりした価値観や倫理観をもった男性がこの世にいて、そういう人の何人かがあなたに好意を寄せていることに気づくでしょう。気づいたあなたが、AIだのベーシックインカムだのと言っている彼を幼いと思った時、ふたりの恋の行方に暗雲が垂れ込めます。たいていは「好きだけど別れたい」と、彼女が(つまりさくさんが)彼に切り出して、彼は彼女を繋ぎ留めておく術がなく、泣く泣く別れ、彼女は新しい恋愛に満面の笑みで駆け寄り、彼はひとり寂しく悶々とした日々を送るのです。これもありがちな話です。というか、男子はそういう「悶々」を経ないと、真の男になれないのです。明るい結論を出せなくて申し訳ないのですが、僕の経験上、僕はそう思います。(ひとみしょう/作家)
2018年12月11日“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。〜「りの 29歳」のお悩み〜2年前に別れた旦那と四月から身体の関係を持ってしまってます。子供が起きてるときにも来ますが、ほぼほぼ寝た後にきてあれこれ世間話してそれからやることやったら帰る、って形です。 拒否はしても結局受け入れてしまうので向こうもグイグイ来ます… 私も最初は割り切ってたんですけど、、 最近は向こうが帰っていくのが寂しく思ってしまいます。 どうしたらいいでしょうか。〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜これ、旦那さんは寂しいのでしょうね。だからエッチしに来る。寂しいと、離婚前の悪行を棚に上げて、とりあえずヨリを戻したいという気持ちが膨れ上がるから、元妻のところにやってきて世間話をしてエッチする、といったところでしょう。男って、どのような理由で別れたとしても、別れてしばらく経つと過去の自分の悪行のことを忘れてしまって、寂しさに心を支配されてしまって、別れた嫁とエッチしたい!と思ってしまう生き物なんですよね。離婚後のエッチが悪いとは思わないです離婚したふたりがエッチするのはだらしないと言う人がいます。別れたのだから相手の連絡先など消去して二度と会わないのが常識ある態度だと言う人がいます。僕は果たしてそうなのだろうかと思っています。もちろん、理屈のうえでは、離婚したのだから、お互いに過去のことは過去のこととして、前を向いて先に進むというのがいいのだろうと思います。相手にとっても「外したハシゴと再び掛ける」と、相手があらぬ期待を持ってしまうから良くない(つまり、相手の心を不必要に傷つけることになるから良くない)のだろうと思います。でも、100%理屈で割り切って&心も割り切れて離婚した人ばかりではないと思うんですよね。離婚前に、相手とうまく話ができなくて、心にシコリが残っている人だっているでしょう。よく話し合って別れたものの、まだ相手の一部分が好きだというケースだってあるでしょう。離婚後に会ってエッチするというのは、割り切れない気持ちを整理するという意味においてはいいことなのではないのかな、と僕は思います。神様にしかわからないこともっとも、そういう牧歌的でゆるい話だけではなく、離婚後にエッチして復縁したくなってもできなくて、再び傷つくことだってあります。反対に、離婚後にエッチして、なんとなく「親友」のような関係になって、元旦那(元嫁)とうまくやっている人だっています。こればかりは、先のことだから、どうなるのかはそれこそやってみないとわからないことです。りのさんにだってわからないでしょうし、僕にもわかりません。おそらく神様にしかわからないことでしょう。寂しさを自己処理できる能力を身につけなさい唯一、今の時点で明確に言えることは、寂しさを自己処理できる能力を身につけなさいということです。相手が元旦那であれ、元の彼氏であれ誰であれ、手近な人と寝ている人というのは、寂しさにやられている人です。寂しさを自己処理できない人です。そういう人は、情に流されてエッチして、愛と情とエッチの気持ちよさをごちゃごちゃにしてしまって「なんとなく再婚」したり、「なんとなくセフレ」になったりします。そういう人生に、あなたが思い描いているような幸せは訪れません。人生における本当に大切なこと幸せというものは、あるていど孤独と仲良くならないと手に入らないようになっています。なぜそうなっているのかよくわかりませんが、でも古今東西の人たちの言うところをまとめると、孤独に耐えられない人は幸せになっていないのです。あえて理由を言うなら、待つことができないからでしょうね。あなたの旦那さんは、寂しさと後悔と、未来の淡い夢にせかされて、あなたに会いにきてエッチしています。つまり待つことができない人です。そういう男性を家に招き入れて、世間話をし、エッチするあなたもまた、待つことができない人です。若いときって、待つことが苦手です。僕も苦手でした。でも、待つことができないと、人生における本当に大切なことに触れることができないんですよね。ここだけの話、寂しいのなら誰とエッチしてもいいと僕は思います。でもね、エッチしてもしても消えてくれない寂しさは、待つことでしか消えてくれないんですよね。孤独に耐えつつ、自分の心と対話することでしか消えてくれません。通常の恋愛コラムに書けないことを書きました。通常のコラムの暗黙の了解は「女子にやさしく」です。女子に孤独に耐えなさいなんて書くと、編集者も読者もいい顔をしないからです。でも、繰り返しになりますが、待つことができないと、人生における本当に大切なことに触れることができないんですよね。りのさんの人生は、このような、愛の、そして人生の、もっとも厳しい側面を学ぶ時期に差し掛かっているのではないかと思います。(ひとみしょう/作家)
2018年12月10日不妊治療を始めようと思えば、女性はネットなどで不妊治療について熱心に調べると思います。旦那さんは……自分で調べないで、奥さんが言うことを「うん、うん」と聞くだけという人もいます。そういう旦那さんであっても、子どもができるのを渇望していたりするのだから、なんかおかしい。新しい命の誕生を渇望するくらいなら、みずから情報を仕入れるくらいのことはしないと!というようなことを、不妊治療をテーマとした小説『鈴虫』を書きながら思ったのだけれど、「夫が調べないとどうなるのか」というのが、これまたすごいのです。夫が不妊治療についてみずから調べないとどうなるのかといえば夫が不妊治療についてみずから調べないと(=勉強しないと)どうなるのかといえば、奥さんが婦人科医に言われたことを真に受けるようになります。正しい情報のみならず、お医者さんが「言外に匂わせた」不安も焦りもすべて真に受けるようになります。奥さんに時間があり、かつ勉強熱心であれば、セカンドオピニオン、サードオピニオンの意見も聞きに行き(いくつかのクリニックに行き)、わりとフェアな情報を得ることができて、みずからの治療に道筋をつけることができます。がしかし、セカンドオピニオンにしたいクリニックが遠かったり、行っているクリニックのドクターが「ゴッドハンド」だったりすれば、どうしても1つのクリニックでひとりの先生の言うことを素直に聞くしかなくなる、ということになりますよね。不妊治療に限らず、どのような治療であっても、現在ではセカンドオピニオンを持ちましょうと言われているので、1つのクリニックから得た情報だけで治療をするのは、言うまでもなく、みずからリスクを高めることになりますよね。お医者さんによっては「おれだけを信用しろ」と言う人もいるのかもしれないけど、でも一般論としては、セカンドオピニオンって大事じゃないかなと思います。不妊治療の倫理これはある哲学科の教授から聞いた話なのだけれど、医学部で倫理学の授業をしても、学生は全員寝ているか内職(国家試験の勉強)をしているのだそうです。それがイヤで、その先生は定年を機に医学部で教えるのを辞めたそうです(看護学部では教えている。授業を熱心に聞いてくれるから)。倫理学って、「人とはなにか?」とか「愛とは?」とか「命とは?」というようなことについて、よく考えることです。その教授が知る限り、そういうことに、お医者さんの卵たちは皆目興味がないということなのでしょう。不妊治療に関して、婦人科医は、おそらく医学的にまちがったことを言わないはずです。タイミング療法でいけそうなら、それをすすめるでしょうし、それでは無理そうなら人工授精を試みるなど、医学的に正しいことをわたしたちにすすめてくるはずです。夫婦愛の倫理でも、不妊治療をしていたらどうしても精神的に不安定になりがちです。風邪を引いただけでも人間、心が折れることがあるわけだから、ゴールが見えない不妊治療においてをや。そういうときって、どうしても「情報の正しさ」より、「その情報を納得できるかどうか」という感情の問題が出てきます。ドクターの言っていることに間違いはないと思うけれど、でも感情として納得できないとか、納得したいけど先が見えない不安があるゆえに納得しきれない(信用しきれない)とか。そういうとき、ネット情報でもいいから、みずから不妊治療について勉強している夫がいると、きっとあなたはすごく心強いはずです。これがひとつの夫婦における倫理です。お医者さんの卵が倫理学の授業で寝ていようと、でもお医者さんは医療倫理を持っていることが多いのもまた事実です(クローンをつくる技術に自主規制をかけるなど)。でもやっぱりどうして、倫理が持つ愛の側面に思いを馳せるなんていう牧歌的なことをしてこなかった人が多いのもまた事実なのではないかと思います。医者に限らず、どのような業界においても、愛について考えてきた男の人って少ないでしょう。不妊治療は、医学的に正しい情報がなくてはならないものだけれど、それと同じくらい、愛に関する正しい倫理観を夫婦で共有しないと、女性が大変です。愛に関する倫理とは、なにか情緒的な漠然としたものではなく、夫が正しい不妊治療の知識を持つことじたいです。それが不妊治療にいどむ夫婦における愛の倫理です。夫に不妊治療について勉強させる――強制的にでも奥さんがそうすることが大切なことだと思うのです。(ひとみしょう/作家)
2018年12月05日