音楽劇『海王星』が、2021年12月6日(月)から12月30日(木)まで渋谷・パルコ劇場で上演され、2022年1月より大阪、富山、仙台、名古屋ほかで地方公演が行われる。山田裕貴、松雪泰子、ユースケ・サンタマリアらが出演する。寺山修司による悲恋の物語『海王星』は、寺山修司が劇団「天井棧敷」を結成する前の1963年に書き下ろした未上演の音楽劇。出港しない船上ホテルを舞台に繰り広げられる、父と息子と父の婚約者の悲恋の物語を描いている。音楽劇『海王星』あらすじ舞台は、戦艦の船底にある「北海岸ホテル」。嵐で船出を先延ばしにされた怪しげな人々が集まり、かりそめのパーティーに興じている。主人公・猛夫は一人落ち込んでいる。父、彌平の乗る船が嵐で難破し死んでしまったのだ。悲しむ猛夫のもとに、父と再婚し、義母となるはずだった魔子が現れる。彌平の思い出を語り合う内に惹かれ合う猛夫と魔子、しかし、死んだはずの彌平が、生還したことにより、悲恋へと舵を切る。恋仇となった仲の良い親子、さらに猛夫を慕う那美と悪魔的少女そばかすの存在が、3人の恋慕を悲劇的に加速させる。そして、魔子の心は揺れるまま、彌平との結婚式を迎える。物語は、この5人を軸に、ブルースを唄う老婆や昆虫採集の少女たちなど寺山修司的な登場人物が現れ、様々な心情を唄い踊り、物哀しい祝祭劇を彩っていく。主人公・猛夫に山田裕貴そんな未上演の音楽劇『海王星』が、豪華キャスト陣によってついに初演されることに。主人公・猛夫には、人気映画『東京リベンジャーズ』で東京卍會副総長・龍宮寺堅、通称ドラケンを演じた山田裕貴を抜擢。彌平とその婚約者・魔子は、映画や舞台で活躍するユースケ・サンタマリアと松雪泰子がそれぞれ演じる。さらに、悪魔的少女そばかすに清水くるみ、猛夫を慕う那美に伊原六花を起用したほか、中尾ミエ、大谷亮介らも出演する。眞鍋卓嗣の演出、志磨遼平のオリジナル楽曲で演出は、第55回紀伊國屋演劇賞 個人賞、第28回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞した演出家・眞鍋卓嗣が担当。甘く哀しい祝祭劇を盛り上げる音楽は、寺山修司からの影響を大きく受けたというドレスコーズの志磨遼平が手掛ける。作品詳細PARCO PRODUCE2021 音楽劇『海王星』上演日程:2021年12月6日(月)~12月30日(木)会場:パルコ劇場住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ8階チケット一般発売日:2021年10月上旬予定作:寺山修司演出:眞鍋卓嗣音楽・音楽監督:志磨遼平(ドレスコーズ)キャスト:山田裕貴、松雪泰子、清水くるみ、伊原六花、佐藤誓、冨永竜、山岸門人、澤魁士、眼鏡太郎、野々山貴之、内田慈、坪井木の実、白木原しのぶ、小山雲母、片桐美穂、金井美樹、島ゆいか、吉井乃歌、大谷亮介、中尾ミエ、ユースケ・サンタマリア■地方公演大阪、富山、仙台、名古屋ほか
2021年08月21日寺山修司が「天井棧敷」結成前の1963年に書いた未上演の音楽劇『海王星』が、東京・PARCO劇場で2021年12月に初演される。『中国の不思議な役人』(1977)、『青ひげ公の城』(1979)をPARCO劇場に書き下ろし、演出するなど同劇場ともゆかりの深い寺山修司。『海王星』は、出港しない船上ホテルを舞台に繰り広げられる、父と息子と父の婚約者の甘く哀しい祝祭劇で、寺山の詩的な音律が映える台詞と、想像力をかきたてる魅惑的で怪しい登場人物によって彩られる世界は、まさに「寺山ワールド」の原点といえる。主人公となる息子・猛夫を演じるのは大ヒット映画『東京リベンジャーズ』など注目度&人気爆発中の山田裕貴、父・彌平の婚約者・魔子をPARCO劇場『藪原検校』での好演も記憶に新しい松雪泰子、そして彌平を2015年の『タンゴ・冬の終わりに』以来のPARCO劇場出演となるユースケ・サンタマリアが演じる。演出を手がけるのは、昨年、第55回紀伊國屋演劇賞 個人賞及び、第28回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞し今もっとも勢いにのる眞鍋卓嗣がPARCO劇場初進出。かつて「毛皮のマリーズ」として活動し、寺山修司からの影響を大きく受けた志磨遼平(ドレスコーズ)が作曲を手がける。今回はドレスコーズの生演奏による上演とのことで、そちらも見逃せない。以下、あらすじと演出の眞鍋卓嗣と山田裕貴、松雪泰子、ユースケ・サンタマリアのコメントを紹介。上段左より大谷亮介清水くるみ伊原六花中尾ミエ/下段左より松雪泰子山田裕貴ユースケ・サンタマリア【あらすじ】舞台は、戦艦の船底にある「北海岸ホテル」。嵐で船出を先延ばしにされた怪しげな人々が集まり、かりそめのパーティーに興じている。主人公・猛夫は一人落ち込んでいる。父、彌平の乗る船が嵐で難破し死んでしまったのだ。悲しむ猛夫のもとに、父と再婚し、義母となるはずだった魔子が現れる。彌平の思い出を語り合う内に惹かれ合う猛夫と魔子、しかし、死んだはずの彌平が、生還したことにより、悲恋へと舵を切る。恋仇となった仲の良い親子、さらに猛夫を慕う那美と悪魔的少女そばかすの存在が、3人の恋慕を悲劇的に加速させる。そして、魔子の心は揺れるまま、彌平との結婚式を迎える。物語は、この5人を軸に、ブルースを唄う老婆や昆虫採集の少女たちなど寺山修司的な登場人物が現れ、様々な心情を唄い踊り、物哀しい祝祭劇を彩っていく。【眞鍋卓嗣(演出)コメント】この戯曲をはじめて読んだ時、「天井棧敷」創立前の作品ということもあってか、確かに寺山修司だけれども寺山修司じゃないような、そんな感想を持ちました。本家寺山ワールドの偉大さを感じながらも、天井棧敷への道を辿らなかったかも知れないもうひとつのオルタナティブな道を模索するつもりです。山田裕貴さんはじめ魅力的なキャストの皆さん、志磨遼平さんの楽曲と共に現在の私たちのエンターテイメントを目指したいと思います。【山田裕貴コメント】舞台の出演が決まるたび、まだ舞台経験が少ないからでしょうか、独特の緊張感に包まれます。音楽劇ということで、歌もあり、そして、贅沢な生演奏の音に包まれる中で、その音の力を借りながら世界に没入したいです。灰上猛夫という男を生きるにはかなり心や魂をすり減らすことになるだろうなと。愛とはなんなのか、人間は生まれながらに愛情というもの追い求めて、生きていますが、愛を追い求める人間たちはどのように削られ、どのような人生を辿るのか、そんな物語をぜひご覧ください。このようなご時世ではありますが、ぜひ、愛の物語を生で感じていただきたいです。PARCO劇場でお待ちしています。【松雪泰子コメント】寺山修司さんが「天井棧敷」結成前に書き下ろされた幻の音楽劇『海王星』、このたび初演になります。今は、寺山ワールドを体験できる喜びにあふれています。半世紀以上を経た今、寺山さんが生きた時代とは、異なる時代を生きる我々が生み出す『海王星』がどんな世界に立ち上がるのか。キャストの一人として、今から楽しみでなりません。幻想的な世界観を劇場で体感していただく観客の皆様の五感に、いやそれ以上の感覚に届く作品になりますよう稽古に励みたいと思っております。この度、演出家の眞鍋さん、そして音楽を担当される志磨遼平(ドレスコーズ)さん、皆様とのコラボレーションも、とても楽しみにしております。2021年12月、PARCO劇場今年最後の上演になります。劇場にてお待ちしております。【ユースケ・サンタマリア コメント】寺山修司作品に飛び込むのは2度目です。一度目は映画でした。今でも強烈に覚えている。暑い熱い夏の日々でした。因みに山田裕貴君も出演しています。そして、今回2度目の寺山作品。それも舞台上で生身で演じ、歌う、、、勝手に不思議なご縁を感じて震えます。今回は飛び込むというより、浅瀬からゆっくり深く深く潜ってゆく、、、そんなイメージでいきます。是非、PARCO劇場でお待ちしていますね。ブーストを2段階 上げます。上演は2021年12月6日(月)から12月30日(木)まで、東京・PARCO劇場にて。チケット一般発売は10月上旬を予定している。【公演概要】PARCO PRODUCE2021音楽劇『海王星』作:寺山修司演出:眞鍋卓嗣音楽・音楽監督:志磨遼平(ドレスコーズ)出演:山田裕貴松雪泰子清水くるみ伊原六花佐藤誓冨永竜山岸門人澤魁士眼鏡太郎野々山貴之内田慈坪井木の実白木原しのぶ小山雲母片桐美穂金井美樹島ゆいか吉井乃歌大谷亮介中尾ミエユースケ・サンタマリア2021年12月6日(月)~12月30日(木)会場:PARCO劇場※大阪、富山、宮城、愛知ほかで地方公演予定公式WEBサイト
2021年08月12日イタリアの高級ブランド「ヴァレンティノ」が新たに打ち出した、「DI.VAキャンペーン」が物議を醸している。モデルに起用されたのは、Koki,(18)。PR動画では、彼女が着物の帯を彷彿させる生地をハイヒールで踏んで歩くといったシーンが公開された。だがその演出が「日本文化の一つである着物をぞんざいに扱っている」として、《侮辱的な行為だ》《悲しい気持ちになった》などと批判が殺到。これ受けてブランド側は、写真やPR動画を削除。ヴァレンティノジャパンは30日に、Twitterの公式アカウントを通じて謝罪文を掲載した。「日本の文化に敬意を込めて作成されたもので、日本の文化を冒涜する意図は全くなく、このシーンで使われた布も、着物の帯ではありません」と釈明し、「多くの方に不快な思いをさせてしまったこと、深くお詫び申し上げます」と綴られている。「寺山修司監督の映画『草迷宮』に、インスピレーションを得たといいます。クリエイティブディレクターのピエールパオロ・ピッチョーリ氏は、『様々な視点を持った価値(Different Value)』を“DI.VA”と解釈。異なる文化を通じて、多様性や個性を表現したようです」(ファッション誌関係者)そんななか、ブランドに対する批判がKoki,にも飛び火しているという。確かにネット上では、彼女に対して《意見が言えたはず》《疑問を持たなかったの?》といった声も散見される。「先日も『報道ステーション』(テレビ朝日系)が公開したPR動画が“女性蔑視的”として、多くの批判を受けました。その際、モデルに起用された女性の画像が拡散して一人歩きしていたことから、『気の毒』などと同情を寄せる声が広がっていました」(テレビ局関係者)これまで「ブルガリ」や「シャネル」のアンバサダーにも抜擢されてきたKoki,だが、現在18歳。「ヴァレンティノ」では、21年春夏コレクションのキャンペーンビジュアルに起用されたばかりだ。そんな彼女は25日に、インスタグラムで本ブランドのPR写真3枚を公開。しかし、問題視されているシーンは投稿していない。Twitterでは、演出トラブルに巻き込まれたKoki,を擁護する声が広がっている。《valentinoの件でkokiを批判するのは違うでしょ》《あぁ〜ヴァレンティノ……やってしもたか……kokiは悪くないと思うわ……この問題はモデルにあるんじゃなくてこの撮影を考えた人でしょ。モデルを責めるのは違うと思う》《帯の広告が話題になってたけどさすがに日本人としては気持ちの良いものではないことは確か。でもそれでkokiちゃんまで『抵抗なかったのか』『断れよ』とか非難されてるのはなんかどうかと思うなあ。駆け出しのモデルが超大手ブランドモデルで意見言えるかって難しいんじゃないかなって思う純粋にね》
2021年03月31日ここは、みなさんの頭の中にあるタロット美術館。重厚な扉を開け、長い回廊を進むと…、数々のタロットが時空を超えて目の前に現れます。占星術・タロットの日本における第一人者である鏡リュウジ先生と元美大生でご自身でもタロットカードリーディングをされる女優の鈴木砂羽さん。おふたりが、さまざまなタロットカードを挟んで、10回にわたりその絵柄の中に眠る物語を紐解いていきます!-------------------------◎出演者紹介■鈴木砂羽女優として数多くの作品に出演。その傍ら「さわにゃんこ」名義でタロットリーディングを楽しむ日々。■鏡リュウジ幅広いメディアで活躍し、絶大な人気を誇る心理占星術研究の第一人者。タロットカードの監修や関連書籍の翻訳・執筆も数多く手掛ける。-------------------------【第4回】カウンターカルチャーとしてのタロット前回は、19世紀の話。タロットと占いが結び付くきっかけとなった魔術結社やオカルト主義についてお話ししました。今回は、1970年代まで時代が進みます!さて、この時代、タロットはどんな変化を遂げるのでしょう?今回、鏡先生と砂羽さんの手元にあるのは、1970年に発刊された「アクエリアンタロット」。■ビートルズも?アーティストに好かれたタロット鏡先生:ところで砂羽さんは、タロットではなくオラクルカードには興味を持たなかったんですか? 女優さんとかモデルさんって、タロットよりオラクルカードを好む人も多いですよね?砂羽さん:オラクルカードは直感的にカードを引いて読みやすいですからね。でも、やっぱり私はタロットが好きです。スプレッドで読み解くことに惹かれるんですよね。鏡先生:それは、すばらしい。砂羽さん:それから、今回、先生のお話を聞いていて、やはり深い歴史を感じるから好きなんだなって気づかされました。タロットが物語っている歴史を、現代に合わせて読むにはどうしたらいいのかな…って考えたりしちゃいました。鏡先生:最初、女優である砂羽さんが、タロットに興味を持つのをちょっと不思議だなって思ったりもしたんです。でも、少し前の時代にさかのぼれば、1970年代あたりは、アーティストたちがタロットを広めるけん引役になっていたってことを思い出しました。砂羽さん:そうなんですね。鏡先生:たとえば、ビートルズはタロットが大好きでしたし、それから、レッド・ツェッペリンの『天国への階段』のアルバムを開けたら、タロットの“隠者”の絵が描かれていたり…とか。ロックな人たちこそ、実はタロットに親しんでいたんですね。砂羽さん:タロットって、啓示的な雰囲気があるから、憧れるのかもしれませんね。鏡先生:そうですね。あとは、1970年代には、タロットはカウンターカルチャー的だったんですよ。それまで主流とされてきた考え方に対して、新しい価値観を吹き込むためのシンボルのひとつに、占いがありました。その流れは当時、演劇やミュージカル界の人たちにも広がって、寺山修司さんなんかもタロットを作っていましたね。砂羽さん:それ、私、見たことあります!鏡先生:そういう感性の高い人たちが、タロットに惹かれていったんですね。1980年代に入ると、パルコでタロット展が開かれたりして、消費文化とも結び付き、一般的にも広まっていきました。■“水瓶座の時代”にまつわるタロット!?ビートルズや寺山修司もタロットの影響を受けていた1970年代のカードのひとつとして、鏡先生が紹介してくださったのが、アクエリアンタロット。鏡先生:『アクエリアンタロット』は、デビット・パラディーニという、当時ものすごく人気のあったイラストレーターが作ったタロットです。砂羽さん:アクエリアンってことはつまり、「水瓶座」と関係があるとか?鏡先生:そうです。アクエリアスという言葉は、当時、新しい文化を担う若者の旗印だったんですね。たとえば、全編ロックなミュージカル『ヘアー』の中に「輝く星座」という曲があったりしました。「水瓶座の時代がやってくる」という内容の歌詞でしたね。砂羽さん:80年代に入ってからですけど、「アクエリアス」っていうスポーツドリンクも出ましたよね。あれは、衝撃的でした。鏡先生:あはは、あれはあんまり関係ないと思うけど、ユーミンも、「78」という曲を作っていて、それはタロットカードの枚数なんですよ。***「アクエリアンタロット」のアクエリアンとは、「水瓶座の時代(Age of Aquarius)」をもとにしていると言われています。水瓶座は、革命や進歩の象徴でもありますから、まさに、「新しい価値観として生まれたタロット」なんですね。■ポップでかっこいい絵柄!砂羽さん:それにしても、この「アクエリアンタロット」、かっこいいですね。私、これ欲しいなぁ。鏡先生:そうでしょ?砂羽さん:絵の描き方がかっこいいですし、色使いもポップで大好きです。でも、タロット本来の意味はしっかりと残しながら描かれていて、本当に素敵ですね。鏡先生:うんうん。砂羽さん:作家さんの感性で、タロット本来の意味とは全然関係ない絵柄が描かれているタロットもたくさんあるじゃないですか?そうなると、占いをするときに読みづらいなって思います。鏡先生:確かに。このアクエリアンタロットは、タロットの基本である「ウエイト=スミス版」にのっとって作られているから、読みやすいのかもしれませんね。◎小アルカナ剣の3を比べてみると…第4回でもご紹介した「小アルカナ 剣の3」のカード。ウエイト=スミス版タロットと並べてみると、デザインの共通点がよくわかります。小アルカナ 剣の3左:アクエリアンタロット右:ウエイト=スミス版タロット***タロットに描かれる絵の雰囲気も、時代の流れの中で大きく変化していますね。次回、1970年代以降に生まれたタロットを、まだまだご紹介します!-------------------------<タロットカード提供>株式会社ヴィジョナリー・カンパニー今回、鈴木砂羽さんと鏡リュウジ先生のおふたりにお話を伺ったのは、タロットやオラクルカードの出版・輸入販売を行う会社、ヴィジョナリー・カンパニーの事務所の一室です。様々なカードが壁一面に並ぶステキな空間からおふたりのトークを届けします。この記事を読んで自分だけのタロットを探したくなった方は、こちらから↓※次回もお楽しみに(日曜更新)====================================プロフィール鈴木砂羽女優。1994年映画『愛の新世界』で主演デビュー。同年、ブルーリボン新人賞やキネマ旬報新人賞など受賞。以後も、ドラマ、映画、舞台以外にもバラエティー、マンガの執筆など意外と幅広いジャンルで活躍中。さらに、プライベートでタロットリーディングをするなど占い好きな一面も。鏡リュウジ雑誌、テレビ、ラジオなど幅広いメディアで活躍し、絶大な人気を誇る心理占星術研究の第一人者。占星術、占いに対しての心理学的アプローチを日本に紹介し、従来の「占い」のイメージを一新した。英国占星術協会会員、日本トランスパーソナル学会理事、平安女学院大学客員教授、京都文教大学客員教授など多方面で活動中。-------------------ライタープロフィールはづきパワースポット大国のニュージーランドを活動の拠点として占い師・占い関連のライターとして活躍中。 「言葉が優しく情緒的で力強い」と定評があり、チャット占いChapli(チャプリ)では恋愛にまつわる相談を中心に全国の相談者から支持されている。
2020年12月06日ここは、みなさんの頭の中にあるタロット美術館。重厚な扉を開け、長い回廊を進むと…、数々のタロットが時空を超えて目の前に現れます。占星術・タロットの日本における第一人者である鏡リュウジ先生と元美大生でご自身でもタロットカードリーディングをされる女優の鈴木砂羽さん。おふたりが、さまざまなタロットカードを挟んで、10回にわたりその絵柄の中に眠る物語を紐解いていきます!-------------------------◎出演者紹介■鈴木砂羽女優として数多くの作品に出演。その傍ら「さわにゃんこ」名義でタロットリーディングを楽しむ日々。■鏡リュウジ幅広いメディアで活躍し、絶大な人気を誇る心理占星術研究の第一人者。タロットカードの監修や関連書籍の翻訳・執筆も数多く手掛ける。-------------------------【第1回】実は奥深い! アートや文化としてのタロットの魅力鏡先生・砂羽さん:10年近く前、雑誌の「鏡リュウジと美しき12星座の女たち」という企画でお会いしましたね!鏡先生:その時は、あまりタロットの話はしませんでしたけど、タロットは昔からされるんですか?砂羽さん:はい、昔から好きです。でも、先生と初めてお会いしたときは、まだそこまで夢中になっていませんでした。自分のカードは持っていたけど、大アルカナをちょっと覚えるくらいが精一杯で…。ここ3~4年くらいで、タロットへの興味が深くなってきたんです。***ちょっと解説***タロットは、78枚のカードで構成されています。砂羽さんが話していた「大アルカナ」は、“愚者” “運命の輪” “世界”などの名前がついている22枚のカード。タロットカードを学ぶとき、その入り口となる22枚です。このほかの56枚は、“ワンド” “カップ” “ソード” “ペンタクル”の4種類に分かれていて、それぞれ、エース、2、3、4、5、6、7、8、9、10、ペイジ、ナイト、クイーン、キングの14枚ずつ。この56枚を「小アルカナ」と呼びます。現在では、78枚すべてのカードに深くて詳細な意味があり、絵柄や背景がその意味を物語る役割も果たしています。しかし、78枚という構成とそれぞれの絵柄や意味ができるまでには、長い長い物語があったようで…。それはこれから、最終回までに、だんだんと明らかにしていきます!*****************タロットは、いつ日本にやって来た?ここ何年かでタロットへの興味が深まったという砂羽さんを前にして、鏡先生がまず手に取ったのは、日本のタロットカード。『タロット占いの秘密』という書籍とセットになっているタロットです。鏡先生:日本に、"妖しい"文化としてタロットが本格的に紹介されたのが、1960年代なんです。「妖しい」と言っても、疑似科学的、自己啓発的なスピリチュアルとはだいぶ違います。澁澤龍彦や種村季弘といった文学者がディレッタントな欧州文化の一つとして紹介していましたし、寺山修司もタロットに注目していました。欧米ではカウンターカルチャーを標榜するロックミュージシャンがタロットに心酔していました。レッド・ツェッペリンがアルバムジャケットにタロットを使ったり、あのビートルズだって東洋思想と同じような感覚でタロットに関心を示していたりしたんですよね。大人の消費社会に対して反骨を示す、「カッコイイ」文化としてのタロットがもう少しカジュアルになって日本に伝わりました。こんなふうにカード付きの本が販売され始めたのは1970年代。そして、1974年に発売された、この『タロット占いの秘密』という書籍が、記録的にヒットしたんです。数年前に版元さんに聞いたら、少なくとも80万部くらいは売れたんじゃないかとおっしゃっていました。砂羽さん:80万部!! その数字にも驚きますけど、このカード、絵柄もいいですよね。線画だけなんですけど、シンプルに描かれていて、とてもわかりやすい絵柄ですね。複雑にいろいろと描き込まれていたり、カラフルだったりするよりも、むしろインスピレーションを得やすいタロットなんじゃないかなって思います。鏡先生:こちらの書籍の著者である辛島宣夫さんは、画家としても活動しておられましたからアート的な活動の一環でもあったんでしょうね。そのセンスもあって一般の人たちに広がっていく入口になったんですよ。日本に最初にタロットが伝わったのは、なんと、もう半世紀以上も前のこと! 日本国内だけでも、長い歴史をもっています。異端の匂いのする “妖しい文化”として入ってきたタロットですが、カードに描かれる絵は、当時のアーティストたちの感性を刺激したんですね。タロットの一般化を後押しをしたのがアーティストだったとは、意外です!絵本作家が描くタロットカード最初のタロットカードの大ヒットからおよそ40年を経て、21世紀へ。2003年には、こんなタロットカードが発売されています。鏡先生:こちらの『はじめてのタロット』は、あの荒井良二さんが作画してくださっています。荒井さんは、世界的な絵本作家で、2005年には児童文学界のノーベル賞とも言われるアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞されているんですよ。砂羽さん:へぇ。これなら、子どもたちも喜んで見たくなりそうだし、タロットに怖いイメージを抱いている大人も手に取りやすいですね。鏡先生:実は、荒井さんとはご縁があって。昔、雑誌の『Olive』に別のペンネームで占いを書いていたんですが、そのときに挿絵を担当してくださったのが荒井さんなんです。砂羽さん:私、オリーブ少女(※)でした! 当時の記憶はちょっと薄いですが…、このタロットの絵柄はオリーブ少女にも親しまれていたタッチなんですね。『タロット占いの秘密』と『はじめてのタロット』カードの画風はまるで違います。『タロット占いの秘密』のカードは、白と黒のモノトーン。古代エジプトの壁画を彷彿とさせるようなタッチで、眺めていると、なんだか神妙な心持ちに…。一方『はじめてのタロット』のカードは、カラフルな水彩画。描かれている人物の表情も豊かです。見ているうちに、ほっと心が温まったり、なんだかウキウキしてきたりします。タロットカードは時代と共に日本の国内だけでもこんなに大きく変化しているんですね。ここからは、日本を飛び出し、ワールドワイドにタロットを解説していきますので、お楽しみに!※オリーブ少女:雑誌『オリーブ』を愛読者で、「ガーリー」と呼ばれる、新しいタイプの都会的なファッションやライフスタイルにこだわる女性のこと。-------------------------<タロットカード提供>株式会社ヴィジョナリー・カンパニー今回、鈴木砂羽さんと鏡リュウジ先生のおふたりにお話を伺ったのは、タロットやオラクルカードの出版・輸入販売を行う会社、ヴィジョナリー・カンパニーの事務所の一室です。様々なカードが壁一面に並ぶステキな空間からおふたりのトークを届けします。-------------------------※次回もお楽しみに(日曜更新)====================================プロフィール鈴木砂羽女優。1994年映画『愛の新世界』で主演デビュー。同年、ブルーリボン新人賞やキネマ旬報新人賞など受賞。以後も、ドラマ、映画、舞台以外にもバラエティー、マンガの執筆など意外と幅広いジャンルで活躍中。さらに、プライベートでタロットリーディングをするなど占い好きな一面も。鏡リュウジ雑誌、テレビ、ラジオなど幅広いメディアで活躍し、絶大な人気を誇る心理占星術研究の第一人者。占星術、占いに対しての心理学的アプローチを日本に紹介し、従来の「占い」のイメージを一新した。英国占星術協会会員、日本トランスパーソナル学会理事、平安女学院大学客員教授、京都文教大学客員教授など多方面で活動中。鏡リュウジ雑誌、テレビ、ラジオなど幅広いメディアで活躍し、絶大な人気を誇る心理占星術研究の第一人者。占星術、占いに対しての心理学的アプローチを日本に紹介し、従来の「占い」のイメージを一新した。英国占星術協会会員、日本トランスパーソナル学会理事、平安女学院大学客員教授、京都文教大学客員教授など多方面で活動中。はづきパワースポット大国のニュージーランドを活動の拠点として占い師・占い関連のライターとして活躍中。 「言葉が優しく情緒的で力強い」と定評があり、チャット占いChapli(チャプリ)では恋愛にまつわる相談を中心に全国の相談者から支持されている。
2020年11月08日横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズは、世界の洋菓子大会で多くの受賞歴をもつエグゼクティブ ペストリーシェフ武藤 修司がプロデュースする心華やぐクリスマスケーキ全5種をご用意し、2020年10月1日よりご予約受付を開始いたします。今年の横浜ベイシェラトンのクリスマステーマは、“Sheraton Christmas 2020 ~未来 ( あす ) への光~”と題し、大切な人を想うそれぞれのクリスマスが輝く未来(あす)へ繋がる素敵なホリデイシーズンになりますよう願いを込め、横浜ベイシェラトンから「幸せ」の光を纏った贈り物として、クリスマスケーキをご用意いたしました。今年は新作2種類のケーキが登場。鮮やかなピンク色が目を惹く「ムースショコラルビー」とホワイトクリスマスを表現した「プルミエネージュ」は心躍るクリスマスシーンをひと際盛り上げるデコレーションを施し、見た目の華やかさが遊び心をくすぐる逸品。クリスマスの食卓を彩ること間違いなしです。テイストの異なる繊細なチョコレートの味わいが存分に楽しめます。また、横浜ベイシェラトンのクリスマスケーキの中でも不動の人気を呈す「ストロベリーショートケーキ」、「ナポレオン」はもちろん、昨年よりラインアップに加わった人気の「ノエルショコラ」もご用意しております。横浜ベイシェラトンのクリスマスケーキと共に、心温まるクリスマスのひとときをお楽しみください。クリスマスを華やかに彩るクリスマスケーキ【クリスマスケーキの概要】■ 予約受付期間: 10月1日(木)~12月18 日(金)■ 引 渡 期 間 : 12月21日 (月)~ 12月25日 (金)■ 引 渡 場 所 : 横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ ペストリーショップ「ドーレ」/ B1F■ 営 業 時 間 : 10:00 - 19:00/月~土 10:00 - 18:00/日祝●ムースショコラルビー話題のルビーチョコレートをふんだんに使用した華やかなケーキです。ルビーチョコレートの味わいに、バニラクリームと苺のゼリーを合わせました。ライチリキュールの華やかな香りがケーキの味を一層深めます。<size 15cm×H10cm>5,200円ムースショコラルビー●プルミエネージュホワイトチョコレートムースと北海道産フロマージュブランのムースにピスタチオのムースと苺のゼリーを組み合わせました。初雪を想わせるやわらかなムースとピスタチオの食感もお楽しみください。<size 17cm×8cm×H13.5cm>5,500円プルミエネージュ●ノエルショコラチョコレートムースとバニラクリームのケーキです。バニラのクリームには芳醇な甘い香りのバニラビーンズをふんだんに使用しています。3種類のチョコレートを使い、カカオ特有の豊かな味わいと香りを十分に楽しめます。<size 15cm×H12cm>5,500円ノエルショコラ●ナポレオンカスタードクリームと苺をサンドしたミルフィーユ。マスカルポーネとバニラを合わせた特製のクリームでデコレーションしました。<size 17cm×8cm×H13.5cm>6,600円ナポレオン●クリスマス ストロベリーショートケーキ北海道産生クリームと甘酸っぱい苺を組み合わせたショートケーキです。今年は沢山の苺をクリスマスに相応しく艶やかにデコレーションしたDXバージョンとなっています。<size 15cm×H11.5cm>5,600円クリスマス ストロベリーショートケーキ【Christmas Hamper Box(クリスマスハンパーボックス)】■ 販 売 期 間 : 11月1日(日)~12月25日 (金)*予約は10月1日(木)~■ 販 売 場 所 : 横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ ペストリーショップ「ドーレ」/ B1F■ 料 金 : シャンパン付き 1万1,550円 / 紅茶(アールグレイ)付き 7,560円毎年ご好評のドーレのクリスマスオリジナルギフト「クリスマスハンパーボックス」は、シャンパンの「マム」またはロンネフェルトの紅茶、3種のリエット、フォアグラのパテなど、大人も嬉しい多様なアイテムを取り揃え、クリスマスに欠かせないシュトレンや、ドーレのパンに相性抜群の3種のリエットなどクリスマスパーティーやお土産にもぴったりなクリスマスボックスです。今年はお好みやシーンに合わせて2種よりお選びいただけます。●クリスマスハンパーボックス シャンパン付き<内容>・シャンパン(G.H. MUMM) ハーフボトル・シュトレン・フォアグラのパテ・3種のリエット、などクリスマスハンパーボックス シャンパン付き● クリスマスハンパーボックス 紅茶(アールグレイ)付き<内容>・紅茶(ロンネフェルト)・シュトレン・3種のリエット・バニラキプフェル、などクリスマスハンパーボックス 紅茶付き【Traditional Sweets(2種)】■ 販 売 期 間 :[シュトレン]11月1日(日)~[ク グ ロ フ]12月1日(火)~■ 販 売 場 所 : 横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ ペストリーショップ「ドーレ」/ B1F●シュトレンクリスマスイブの4週間前からイブまでの期間、日ごとに熟成が進むシュトレンを少しずつ味わいながらクリスマスを迎えるドイツの伝統的な発酵菓子です。20cm 2,650円シュトレン●クグロフ王冠のような形、斜めに通った柔らかな曲線が印象的な、フランス・アルザス地方でお祝いやお祭りの時に登場する発酵菓子です。M(16cm) 800円 / L (20cm) 1,300円クグロフ備考:※記載料金には税金8%が含まれております。※仕入れの状況により、一部料理内容の変更、または盛り付け等が変わる場合がございます。※写真はイメージです。【エグゼクティブ ペストリーシェフ 武藤 修司(むとうしゅうじ)】2016年5月1日に、横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズのペストリーシェフに就任。お菓子のワールドカップともされる「ワールド・ペストリーチーム・チャンピオンシップ」で準優勝。ザ・リッツ・カールトン東京やマンダリン オリエンタル 東京で、エグゼクティブ ペストリーシェフを務めた経験を持つ。【ベーカリーシェフ 森広 竜司(もりひろりゅうじ)】1964年東京生まれ。専門学校卒業後、池袋のホテルメトロポリタン入社。その後ホテルとインストアベーカリーに勤務後、1998年横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ開業を機に入社。今日に至るまで数々の人気商品を生み出し、全国に「ドーレ」の名を広める。2020年9月「食べログ パン EAST 百名店2020」において、ユーザーから高い評価を集めたパン店上位100店に選出される。【お客様からのご予約・お問合せ】レストラン総合予約 045-411-1188 (10:00~18:00)URL:【ニューノーマルサービス】当ホテルでは、お客様および従業員の健康と安全を第一に考慮し、新たな時代と価値に順応した新サービス“New Normal Service”を導入しております。最新の衛生管理基準に即したおもてなしにより、皆さまの最高の笑顔をお約束いたします。横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズでの対策についてはホームページにもご案内しております。こちらも併せてご確認ください。●料理提供に関する対策・調理スタッフは、常時マスク及び衛生手袋を着用し作業しております。・衛生管理マニュアルに則り、調理器具は作業ごとに洗浄し、器具類は決められた清潔な場所で保管しております。・コンディメント類は、個別にご用意いたしております。・従業員が使用するサービス用カウンター、調理用ワゴンなどの高頻度接触箇所は、1時間ごとにアルコール消毒液を使用し清掃しております。●ドリンク提供に関する対策・ドリンク対応スタッフは、常時マスクを着用し作業いたしております。・グラス類は、衛生管理マニュアルに則り、管理を行っております。●当ホテル内の全レストラン・バーにつきましては、新型コロナウイルス感染防止対策に取り組む店舗・施設として神奈川県へ登録され「感染防止対策取組書」を店頭に掲示するとともに、「神奈川県LINEコロナお知らせシステム」も導入しています。入店時の消毒・検温接触・飛沫感染予防に関する対策接触・飛沫感染予防に関する対策シェラトンホテル&リゾートについてマリオット・インターナショナルが展開するブランドであるシェラトンホテル&リゾートは、世界の70に及ぶ国と地域に展開する450軒以上のホテルで、ゲストが旅を最大限に楽しむお手伝いをしています。革新的な体験、独自のデザイン、多岐にわたるチャンネルによるマーケティング、そしてサービスの強化などを今後も充実させ、ブランドの価値を高めてまいります。詳細はwww.sheraton.com をご覧ください。また、FacebookやTwitter(@sheratonhotels)、Instagram(@sheratonhotels)でも情報を発信しております。シェラトンは、これまでのマリオット リワード、ザ・リッツ・カールトン・リワード、スターウッドプリファードゲスト(SPG)に代わり新たに誕生したマリオットの旅行プログラム、Marriott Bonvoy(マリオット ボンヴォイ)に参加しています。Marriott Bonvoyは会員の皆さまに並外れたグローバルブランドポートフォリオやMarriott Bonvoy Momentsでの体験、そして無料ホテル宿泊に向けたポイントやエリートステータス昇格に向けた泊数獲得を含む、比類なき特典をお届けします。無料会員登録やプログラム詳細については、MarriottBonvoy.marriott.comをご覧ください。シェラトンホテル&リゾートについてマリオット・インターナショナル(NASDAQ: MAR、本社: 米国メリーランド州ベセスダ)は、130カ国・地域に30のブランド、 合わせて6,900軒以上の宿泊施設を擁するホスピタリティ企業です。世界中でホテルの運営およびフランチャイズや、リ ゾートのオーナーシップ・プログラムを展開しています。また、これまでのマリオット リワード、ザ・リッツ・カールトン・リワード、スターウッドプリファードゲスト(SPG)に代わり、現在ではひとつになった旅行プログラム、Marriott BonvoyTM (マリオット ボンヴォイ)を提供しています。詳しい情報は、www.marriott.comをご覧ください。また最新の企業ニュースは www.marriottnewscenter.comをご覧ください。Facebook や Twitter (@MarriottIntl)、 Instagram (@MarriottIntl)でも情報発信しています。Marriott BonvoyについてMarriott Bonvoy(マリオット ボンヴォイ) は、旅が世界中の人々を豊かにし、世界を豊かにする力を持っているという信念のもとに構築されたマリオット・インターナショナルの新たな会員プログラムです。2019年2月始動のMarriott Bonvoy は、「マリオット リワード」、「ザ・リッツ・カールトン・リワード」、「スターウッド プリファード ゲスト(SPG)」に代わる旅行プログラムで、会員の皆様は、世界最大のホテルポートフォリオでポイントを獲得できるだけでなく、約12万に及ぶツアーやアドベンチャーなどの体験型プログラムを提供している「Marriott Bonvoy Moments(マリオット ボンヴォイ モーメンツ)」にて、飽くなき探求心や情熱を満たすことができます。Marriott Bonvoy 内で構成される5つのエリートティアでは、これまでよりステータスを獲得しやすくなっています。共通のポイントシステムで、より早くポイントを獲得でき、より簡単にポイント交換が可能で、アメリカン・エキスプレスと提携したクレジットカードをご利用いただくとより早くポイントを貯めることができます。会員の方がMarriott.comで直接予約いただくと、無料のWi-Fi接続や会員限定の特別料金をご利用いただけるほか、マリオットアプリでは、モバイルチェックイン&アウト、モバイルリクエスト、また一部のホテルではモバイルキーがご利用いただけます。Marriott.comでは、パワフルな旅行プログラムのほか、30ブランドにおよぶホテルのご予約、限りなく用意された体験、そしてベストな宿泊料金をお届けいたします。Marriott Bonvoy の詳細については、MeetMarriottBonvoy.marriott.comをご覧ください。Marriott Bonvoy アプリをダウンロードするには こちらにアクセスしてください。Facebook、Twitter、Instagramでも随時情報発信しています。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年09月29日展覧会「生きている東京 展アイラブアート15」が、東京のワタリウム美術館にて、2021年1月31日(日)まで開催される。“都市の精神性”を問い直す──2020年9月に開館30周年を迎えるワタリウム美術館。これに合わせて開催される「生きている東京 展アイラブアート15」は、15組のアーティストが目にしたこの30年から、“東京”という都市を再考する展覧会だ。ワタリウム美術館の設計を手掛けた建築家マリオ・ボッタは、その計画の初期段階で、街に豊かさを与える顔となるような、大きなファサードを表面に設置することを考えたという。通学や通勤、休日のショッピングの人びとが通りを往き交い、一歩路地に入ればそこに暮らす人びともいるように、ワタリウム美術館は“東京”という都市の日常と結びついてきたのだ。コレクションを中心に本展では、コレクションを中心に未公開ドキュメントなどを展示。20世紀末のアメリカを代表するデイヴィッド・ハモンズ《ワン・ダラー》や、ある土地に生きる人びとの生活や文化、新しいコミュニケーションのあり方をめぐる作品を手掛ける島袋道浩《象のいる星》などのほか、詩人や劇作家などとして活躍した寺山修司、メディア・アートを開拓したナムジュン・パイクらの作品も目にすることができる。会田誠などのゲストアーティストもこれらに加えて、ゲストアーティスト3人の作品も展示。絵画のみならず、インスタレーションや都市計画など多岐にわたる表現を展開する会田誠や、街の中で行われる多彩な表現「ストリートカルチャー」を探るSIDE COREらが出品する。1995年に、ワタリウム美術館と現代美術キュレイターのヤン・フートとのコラボレーションにより開催された国際展「水の波紋展」で、フートは“都市の精神性”を見せたいと語った。本展ではワタリウム美術館の歩んできた30年から、この“都市の精神性”を、アートが“都市”にもたらすものを問い直す場となろう。展覧会概要生きている東京 展アイラブアート15会期:2020年9月5日(土)〜2021年1月31日(日)会場:ワタリウム美術館住所:東京都渋谷区神宮前3-7-6TEL:03-3402-3001開館時間:11:00〜19:00(水曜日は21:00まで)※1月13日(水)より当面のあいだ、水曜日も19:00まで休館日:月曜日(9月21日(月・祝)、11月23日(月・祝)、1月11日(月・祝)は開館)、12月31日(月)〜1月4日(月)入館料:大人 1,200円、学生(25歳以下) 1,000円※入場方法については、美術館ホームページにて確認■展示アーティスト(予定)島袋道浩、ジャン・ホワン(張洹)、寺山修司、齋藤陽道、JR(ジェイアール)、オラフ・ニコライ、デイヴィッド・ハモンズ、ファブリス・イベール、ナウィン・ラワンチャイクン、マリオ・ボッタ、ナムジュン・パイク、バリー・マッギー■ゲストアーティスト(予定)会田誠 、渡辺克巳、SIDE CORE
2020年08月16日「嵐」櫻井翔と有吉弘行が司会を務める「櫻井・有吉THE夜会」。その7月18日(木)今夜放送回は、『アルキメデスの大戦』で主演を務める菅田将暉と共演の舘ひろしがゲストとして登場。菅田さんと舘さんの“即興コント”など見どころ満載でお届けする。『共喰い』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞すると、女装姿も話題となった『海月姫』に、鋭さと繊細さが共存する10代の多感さを見事を演じた『溺れるナイフ』。寺山修司の長編を映画化した『あゝ、荒野』に大ベストセラーの映像化作『火花』などの作品で数々の映画賞を受賞。1月クールの「3年A組-今から皆さんは、人質です-」も大きな反響を呼んだ菅田さん。「西部警察」「あぶない刑事」という2つの大ヒットシリーズに出演。その後も数多くの刑事モノに出演する一方、娘と人格が入れ替わってしまう父親を演じた「パパとムスメの7日間」や『エイトレンジャー』では無敵のヒーロー、キャプテン・シルバー役を演じるなど幅広い役柄をこなし、放送中の「Heaven? ~ご苦楽レストラン~」も注目の舘さん。今回は菅田さんと舘さんの素顔を親友や幼なじみに徹底取材、丸裸にしていくほか、2人で超豪華な即興芝居も披露。その甘すぎる名演にも注目だ。また菅田さんの“ドタキャン癖”が発覚。ブチギレクレーマーの訴えに菅田さんがまさかの行動!?舘さんは「はじめてのおつかい」に。初体験の連続はどうなる!?今回ゲスト出演する菅田さんと舘さんが共演している『アルキメデスの大戦』は、7月26日(金)より全国東宝系にて公開。「ドラゴン桜」の三田紀房による同名漫画を『DESTINY 鎌倉ものがたり』の山崎貴監督が映画化。第二次世界大戦前夜、超大型戦艦「大和」に期待をかける日本帝国海軍の上層部に対し、海軍少将・山本五十六(舘さん)はこれからは航空母艦の時代と進言するが、上層部は「大和」建造を支持。危機を感じた山本は天才数学者・櫂直(菅田さん)を海軍に招き入れ、櫂の数学的能力で「戦艦大和」建設の裏に隠された不正を暴くことで計画を打ち崩そうと考える。櫂は日本の未来を守るため持ち前の度胸と頭脳、数学的能力を活かし、前途多難な試算を行っていく…というストーリー。「櫻井・有吉THE夜会」は7月18日(木)22時~TBS系で放送。(笠緒)
2019年07月18日プロ写真家としてスタートして今年60年目を迎える立木義浩の自身最大規模となる写真展が5月23日、上野の森美術館でスタートした。本館1、2階の展示室を使って展示された作品は720枚。「時代 − 立木義浩 写真展 1959-2019 −」というタイトルと偶然にも同じ12ヶ月×60年と同じ数となった。さらにギャラリースペースを使用して6×6(ロクロク)をもじり『デジ6』とネーミングされたデジタルカメラの1:1の機能を使用して撮影されたモノクローム作品70点も発表。計790点という個展としては、これまで類を見ない点数の作品は圧巻だ。200万部のベストセラーになった『蒼い時』を立木氏のスタジオで執筆していたというエピソードとともに、今回公開された山口百恵を撮った写真は8点が出展された。それ以外にも未発表を含む著名人のポートレートは勝新太郎、黒澤明、夏目雅子、大原麗子、寺山修司、ムッシュかまやつなど鬼籍に入った有名人から、武豊、貴花田光司などのスポーツ選手、開高健、柴田錬三郎など作家まで幅広い。また1971年に発表された加賀まりこの写真集「私生活」を含む、“良き時代”を切り取った日本のアーカイブは、初期の『anan』の写真などとともに、ファッション文化のクロニクルとなっている。「この(有名人の)コーナーはモデルのアプルーバルと、展示の並び順がすべて。瀬戸内寂聴さんの隣に誰の写真が並べられているか、それを見ただけでこの大変さが分かって頂けると思う。一般公開される明日には(クレームが怖いので)田舎に引っ込む」というジョークは、日本のコマーシャル創世記から生きたレジェンドならではのコメントだ。2階にはサウスブロンクスのギャングからアラバマのKKKまでが写る“裸の”アメリカやヨーロッパ、アフリカ、キューバ、日本の町や村のスナップが圧倒的な数で迫る。「玉石混淆(笑)。決して名作を並べたわけではなく、この写真を見た人が何かを感じ取ってくれて、面白がってくれれば良い」「写真に内面は写らない。カメラマンや見た人はたまに勘違いするけれど(笑)。だから外面を丁寧に撮る」「昭和から平成を経て令和、20世紀から21世紀、銀板からフィルム、そしてデジタルと変化しても“写真”という呼び方は変わらない」「いかに時代に潜り込めるか、それがスナップ。その面白さは筆舌に尽くしがたい」「これは集大成ではなく通過点」「上り坂も下り坂も一つの同じ坂」オープニング当日、プレスの記者たちを前に語る立木節は81歳を迎えた今もエネルギー全開。「有料の写真展自体が久々の開催」というそのエンターテイメント精神は、会場で販売されている限定写真集やTシャツなどのマーチャンダイズも魅力だ。Text by Tatsuya Noda【展覧会情報】時代 − 立木義浩 写真展 1959-2019 −会期:5月23日〜6月9日会場:上野の森美術館住所:東京都台東区上野公園1-2時間:10:00〜17:00(金曜日20:00まで開館)入場料:一般当日1,200円、大学・高校生800円、中学生以下無料会期中無休
2019年05月25日●初吹き替えで2度目のヒーロー役俳優の菅田将暉(26)が、映画『シャザム!』(公開中)で主人公シャザムの日本語吹き替えを担当した。「やっぱりヒーローは気持ちいい」と、特撮ドラマ『仮面ライダーW』以来2度目のヒーロー役を存分に楽しんだ菅田にインタビュー。本作でも、仮面ライダー経験が生かされたそうだ。DCコミックスを原作とする同作は、見た目は大人、中身は子供という“悪ガキ”ヒーローの物語。身寄りのいない孤独な少年、ビリー・バットソンはある日、謎の魔術師からスーパーパワーを与えられ、悪ノリ全開でスーパーパワーを無駄遣い。だが、遊んでいられない事態になり、スーパーヒーローとして最凶の敵に立ち向かう。日本語吹き替え版では、実写映画『銀魂』シリーズで知られる福田雄一監督が監修・演出を担当した。○■初めて声が枯れた! 吹き替えの難しさ――福田監督からオファーを受けたときの心境は?基本的に福田さんについていけば絶対面白いという安心があるので、ただ身を投じる気持ちだったんですけど、思っていたより規模の大きい話だったなと(笑)。その頃にはもう予告編を観て、面白そうだなと思っていたので、びっくりしましたし、うれしかったです。――作品に対してはどんな印象を受けましたか?純粋に面白そうだなと思いました。お芝居のテンポとかカットの割り方とか、特にギャグシーンのテンポがすごく福田さんに合うなというのが最初の印象でした。――今回が洋画吹き替え初挑戦となりましたが、いかがでしたか?楽しかったですけど、難しかったです。演じている俳優さんになるべく寄り添って合わせたいなと思いつつ、そのバランスが難しかったですね。初めて声が枯れました! 自分が普通にお芝居していたら声は枯れないんですけど、当てようとすると気持ちと声帯が合ってないんでしょうね。そこが難しかったです。――特に苦労したシーンは?最初に仮面ライダーをやっていたこともあって、戦っていたり、激しいシーンはなんとなく雰囲気わかったんですけど、シリアスなシーンが難しかったですね。俳優さんの呼吸のタイミングと最初合わなくて。平野(綾)さんとかから「胸を見たら呼吸のタイミングわかるよ」とアドバイスをもらい、「なるほど」って思いながらやっていました。――注目してほしいシーンはありますか?敵にほっぺたを触られながら「何歳だ?」と聞かれ、シャザムが「ほぼ15歳」と答えるセリフがすごい好きでした。そんなヒーローいないじゃないですか! 口をむっとして「ほぼ15歳」って言うのが可愛いなと思って。――福田監督とのやりとりで印象に残っていることを教えてください。福田さんはコメディのイメージが強いから、笑いのところを重点的にやっているイメージがありますけど、今回感動したのが、後半すごく心情的にグッとくるんです。その辺りの福田さんの言葉のチョイスや言い回しなどの演出は、あんまり今まで見たことない形でしたね。福田さんもマジなんだなという気がしました。○■アクションシーンに生かされた仮面ライダー経験――福田監督から「ライダーの時を思い出して!」と言われて一発OKだったシーンもあったそうですが、仮面ライダー経験が生かされた場面はありましたか?ありましたね。特にアクションシーンで、劣勢の状態から一発返したときのセリフとかに生かされたと思います。カメラワークとも連動するんです。だいたい決めゼリフのときはカメラが寄って来る。タイム感は、仮面ライダーで身についているかもしれないですね。――仮面ライダーの経験はやはり大きいんですね。役者としての軸になっている部分があったら教えてください。一番最初に奮い立ってやったものだし、ライダーのセリフってすごく見得切りがはっきりしているというか、ド正面にかっこつけて真っすぐ言葉を言うことが多かったので、勇気がつきました。お芝居だと普段自分がなかなか使わない表現や、ちょっと照れるなっていう言葉を言わなきゃいけなかったりしますが、そこで違う表現に逃げるのではなく、なるべくその言い方をしたいなっていうときに助かっています。――勇気、とても大切ですね!勇気でかいっすよ! とはいえ、羞恥心がすり減ってよくわからなくもなっているんです。恥ずかしいという気持ちがなくなったら感動しなくなる。ロボットと同じで感情がないわけですから、それは失ってはいけない。とはいえ裸になるのも慣れちゃっている自分もいるから難しいところです。●シャザムと同じく中身は子供!?――そもそもアメコミはお好きですか?『スーパーマン』や『バットマン』は親が大好きで、うちの弟はスーパーマンから名前をとっていたりするくらい好きなので、その2つはずっと見ていました。『スーサイド・スクワッド』とか最近の作品もほぼほぼ見ています。――とすると、やはり今回のお仕事は喜びもひとしおだったのでは?そうなんです。だからびっくりしました! この作品には、アメコミ好きにはたまらないサプライズもあって、それもうれしかったです。――仮面ライダー以来のヒーロー役は、中身は子供というとてもユニークなヒーローになりましたが、福田監督は起用の理由として菅田さんはシャザムに似ているとおっしゃっていました。ご自身ではどう思っていますか?どうなんでしょうね、似ていたらまずいですからね。でもあんまり否定できない感じもあって(笑)。年齢的には26で、それこそ先生役をやっているくらいなんで、でも子供なんでしょうね。(C)2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.――自分で子供だなと感じる瞬間が?そもそも大人だと思っていないから子供だと思う機会がない。逆にちょっと今の大人だなって感じるときのほうがあるから、たぶん子供なんでしょうね。16歳からこの仕事をやっているとあんまり大人という感覚が…。成人式も行っていないし、成人式出ればよかったですね。そうしたら感覚が違ったかもしれないです。――逆に、シャザムと全然違うという部分はありますか?あんまりないかもしれないです(笑)。シャザムをやっていて一番おもしろかったのは、ザッカリー・リーヴァイさん演じるシャザムの笑い声。あれをやるのがすっごい楽しくて、キーが似ているのかなと。あの“ヒャッハー!”って感じはすごい好きでしたね。――ご自身としては、子供の感覚を忘れていないというのは強みだと感じていますか? それとも大人の感覚がもっと必要だと感じていますか?ちゃんと大人にならなきゃなって思うときはありますよ。確定申告とか、税金のこととか、家を借りるとか、水道代払わなきゃとか、いろいろあるじゃないですか(笑)。そういう最低限のものはちゃんとやらなきゃいけないなと思いますね。――役者としてはどうでしょうか?純粋であるに越したことはないと思うんです。新鮮さがあったほうがいいと思う。とはいえ、分別がわかっているからできるお芝居もあるから、やりようですよね。○■誰もが知っている有名キャラの声をいつか――今回ハリウッド映画の吹き替えを担当され、海外のお仕事への興味が高まったということはありますか?そうですね。ずっとそんなこともおぼろげには抱いていたりもするんですけど、いかんせん英語ができないので勉強しなきゃなと思います。飛び込みでずっと向こうに行ってやれる環境ができたら、そんなチャンスがあったらやりたいです。でもまずは日本ですね。日本でなにも成していないのに海外に行ったら逃げたみたいな感じになると思うので。――今後、初挑戦してみたいことは?なんでしょう…でも、もっとアフレコやってみたいと思いました。アニメーションでも吹き替えでも。俳優として、生涯のうちに一つでもみんながわかるキャラクターをやれたらいいですよね。“アンパンマンといえば”みたいな。そういうのを作れたらうれしいですね。――例えば、どんなキャラに!?昔、『アイシールド21』で、派手な金髪のアメフト部の選手の役をロンドンブーツ1号2号の(田村)淳さんがやっていたんですよ。淳さんだったというのは大人になってから知ったんですけど、当時それを見てアメフトを始めたので、そういうキャラクターができたらうれしいです。■プロフィール菅田将暉1993年2月21日生まれ、大阪府出身。特撮ドラマ『仮面ライダーW』(09~10)でデビュー。13年の主演作『共喰い』で第37回日本アカデミー賞新人俳優賞に輝く。翌14年には『そこのみにて光輝く』などで第24回日本映画批評家大賞助演男優賞他数々の映画賞を受賞し、17年度は寺山修司原作『あゝ、荒野』で第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞などを受賞。そのほかの代表作に、ドラマ『トドメの接吻』、『dele』、『3年A組-今から皆さんは、人質です-』、映画『キセキ -あの日のソビト-』、『帝一の國』、『火花』、『となりの怪物くん』など、7月26日公開の『アルキメデスの大戦』に出演する他、『タロウのバカ』(今秋公開)がある。
2019年05月15日4月2日(火)に開幕を控えた美輪明宏の『毛皮のマリー』。寺山修司が美輪のために書き、美輪自身が演出、美術、主演を務めてきた作品だ。美輪がこの舞台に込めるものは何なのか。そして、今なおこの舞台が求められるのはなぜなのか。熱い稽古のあと、美輪が語った。【チケット情報はこちら】稽古も大詰めを迎えたこの日、まさにクライマックスのシーンが繰り広げられていた。男娼として生きる毛皮のマリー(美輪)とその息子・欣也(藤堂日向)の奇妙で哀しい因果関係が、長い長い台詞で、マリーの口から語られる。「長台詞にはやはり、大変なエネルギーと技術が必要で、音程、速度、強弱、リズムといったものを、言葉で表現しなければならないんです」と自身でも語るように、表現者としての凄みを、このシーンだけでも改めて感じさせてくれる美輪。その力に魅了されたからこそ、寺山修司も自身の思いのすべてを、美輪に仮託したに違いない。寺山が『毛皮のマリー』で描いたのは、自身の母子関係にも重なる、母の“無償の愛”である。「『愛の讃歌』でも歌われているように、愛とは与えっぱなしで見返りなど要求しないものなんです。それを『毛皮のマリー』では、いろんな人間を出して、母子ばかりか、男同士でも、無償の愛は尊いものだということを描いているのだと思います」。“醜女のマリー”と呼ばれるマリーの下男(麿赤兒)、美少女・紋白(深沢敦)をはじめ、見世物小屋かのように様々な人間が登場するのも、「そこには、“見世物の復権”というテーマを掲げていた寺山のメッセージがあるんです」と美輪は言う。「どんな人間であっても、下手物扱いしたり蔑視したり差別したりするのは間違っているということです。さらに、人前で話してはいけないとされている性的なことも、本来は命のもとなんだから、下品でいやらしい言葉だとするのはおかしいということを寺山は言っていました。ですから、この作品の魅力は、反社会的で背徳的とされていることを美しく描くところにあると思うんです。そして、そんな芸術性あふれる作品が少なくなりつつある今こそ、寺山修司という天才が作り出した作品が必要だと思っています」。そんな美輪の思いを受け止めてか、欣也役の藤堂、マドロス役の三宅克幸といったオーディションに合格して初参加している面々も、真摯な演技が光る。「芸術は人の心のお薬のようなものです」と言う美輪。今という時代に危機感を抱きながら懸命に、愛と美しさを伝えてくれる。公演は、4月2日(火)から東京・新国立劇場 中劇場にて上演後、福岡、愛知、大阪を巡演予定。チケット好評発売中。取材・文:大内弓子
2019年03月27日東京・渋谷Bunkamura Galleryでは、2019年3月13日(水)から3月21日(木・祝)まで、展覧会「アングラ時代のポスター」を開催する。1960~70年代、高度成長期を迎えた日本を背景に活発化した“アンダーグラウンド文化”。当時、寺山修司の「天井桟敷」や唐十郎の「状況劇場」といったのアングラ実験演劇や、土方巽による暗黒舞踏など、これまでにない反逆的かつ前衛的な潮流の波が巻き起こっていた。またそのムーブメントの一躍を担っていたのが、“ポスター”の存在。単なる公演の告知のみならず、時代を象徴し、あらゆ表現領域の先導的役割を果たしていたといえる。「アングラ時代のポスター」では、そんなエネルギッシュなアングラ時代を反映したポスターを展示。宇野亜喜良や横尾忠則をはじめ、榎本了壱、金子國義、合田佐和といった著名作家が描く作品が集結する。蛍光色をあしらったサイケデリックなデザインや、今や閉館してしまった懐かしい劇場名入りのポスターなど、現代ではなかなか巡り合えない貴重なポスターを鑑賞することができる。なお会場では、演劇ポスターを中心に展示販売も行われる。草創期のアングラ演劇は数日のみの公演に作られたものが殆どだった為、自ずと刷られたポスター数も少なく、現代において希少性の高いものとなっている。【詳細】展覧会「アングラ時代のポスター」会期:2019年3月13日(水)~3月21日(木・祝)会場:Bunkamura Gallery住所:東京都 渋谷区道玄坂2丁目24-1時間:10:00〜19:30※最終日は17:00まで※会期中無休・入場無料
2019年03月10日1976年、「週刊少女コミック」で連載がスタートするやいなや、賛否両論の嵐を巻き起こした「風と木の詩(うた)」。なぜならそこには、フランスの寄宿学校を舞台に少年たちの同性愛、近親相姦、虐待といったタブーをテーマにしたドラマが繰り広げられていたから。発売日が待ち遠しかったあの頃へ、タイムスリップ。“BLの祖”とされ、少女マンガ界に革命をもたらした竹宮惠子の画業50周年を記念する巡回展が開催中。「風と木の詩」をはじめ「地(テラ)球へ…」「天馬の血族」など、代表作の貴重な直筆原稿を含む作品150点余りが一堂に会する。注目は初公開のクロッキーノート。ここに「風と木の詩」の連載を遡ること5年前、冒頭50ページがすでに完璧な形で描き上げられていたというから驚きだ。会場では実際の原稿と対比して展示する試みも。迷いのないタッチに若き日の漫画家の息遣いが感じられそう。そのほかスケッチなどの展示も。制作の裏側を想像しながら鑑賞するのも興味深い。もう一つの見どころは「大泉サロン」の再現。かつて竹宮惠子と萩尾望都という2人の天才漫画家が共に暮らした練馬区大泉の長屋。ここに同世代の漫画家、ファンらが集い交流する中で、いくつもの少女マンガの新潮流が生まれたそう。ひたすらペンを動かし、仲間と喧々諤々の論争を交わした青春の日々はまさしく原点なのかも。“サロン”といいながらも、6畳一間の昭和の風情もポイントだ。少女マンガといえば、星が輝く瞳の女の子がヒロインで、恋愛ものやスポ根ものがメインストリームだった時代。SF、冒険譚、ファンタジーなど、幅広い作品世界が生まれるようになったのも竹宮惠子以降のこと。連載当時、劇作家の寺山修司は《これからのコミックは、たぶん「風と木の詩」以後という呼び方で、かわってゆくことだろう》と評したというけれど、後の展開はまさに予言通り。本展ではその豊穣な作品世界に浸る贅沢な時間が楽しめる。©竹宮惠子『風と木の詩』よりジルベール©竹宮惠子『地球へ…』より「星の生まれるところ」「画業50周年記念展竹宮惠子カレイドスコープ50th Anniversary」川崎市市民ミュージアム神奈川県川崎市中原区等々力1-2(等々力緑地内)3月2日(土)~4月14日(日)9時30分~17時(入場は閉館の30分前まで)月曜・3/22休一般800円TEL:044・754・4500トークショー:3月9日(土)14時~※HPより要申し込み(3/1まで)。サイン会:3月9日(土)15時30分~※当日図録を購入した先着100名対象。劇場版アニメーション『地球へ…』上映会:3月10日(日)(1)11時~(2)14時~※一般600円。定員270名、当日先着順。※『anan』2019年3月6日号より。文・松本あかね(by anan編集部)
2019年03月04日近年、コミュニケーション教育の観点から注目を集めている演劇。演劇を作るだけでなく、鑑賞することによっても十分な教育効果が得られることは『観劇に出かける親子は驚異的に少ない。メリットだらけの演劇鑑賞、しないなんてもったいない!』で以前、紹介しました。しかし、演劇はまだまだ文化として一般的ではありません。「子どもと観劇したいけれど何を見にいって良いかわからない……」と感じている方も少なくないのではないでしょうか。そんな方のために、子どもとの初めての観劇におすすめの団体とその作品を紹介します。観劇で育まれる子どもの「感受性」団体の紹介の前に、観劇で得られる教育的効果を確認しておきましょう。前出の記事『観劇に出かける親子は驚異的に少ない。メリットだらけの演劇鑑賞、しないなんてもったいない!』では、演劇鑑賞のメリットを以下のようにまとめています。1. 様々な感情を体験し、感情表現が豊かになる2. 共感する力、社会性が育まれる3. 家族間のコミュニケーションが促進されるまた、現代演劇の振興を手がける日本芸能実演家団体協議会も、演劇鑑賞の効果について次のように解説しています。演劇を鑑賞すると、鑑賞者はその物語を通じて、感情が揺さぶられる。これは、日常で体験するコミュニケーション内でより、ダイナミックな感情の動きである。一方であくまでも疑似体験であるため、ある意味安全に様々な感情が抽象的に体験される。(引用元:公益社団法人日本劇団協議会|「芸術団体における社会包摂活動の調査研究」報告書)テレビや映画と違い、観劇には「直接性」と「過剰さ」があります。子どもたちは、スクリーンやモニターを挟むことなく「直接」、「過剰」に表現されたダイナミックな感情の動きを体験することができるのです。この体験が、子どもの「感受性」を育てます。そして、演劇で物語を疑似体験することで、日常においてもでも、他人の置かれた状況を想像する力を養うことができるでしょう。幼少期にこのような「感受性」を身につけた子どもは、成長するにしたがいコミュニケーション能力をも身につけることができると言われています。ほかにも、表現を楽しむ力などを養うことにもなるはず。こんなに教育効果の高い「観劇」、まさに「しないなんてもったいない!」ですね。子どもと一緒に本気で楽しめる作品5選!それでは、定期的に子ども向けの公演を行っている団体とその作品をご紹介します。観劇は子どもだけでなく大人も一緒に楽しむことが大切です。なぜならば、親の興味や趣味嗜好が子どもの好みに大きく影響を与えるから。親がなんだか楽しそうにしているもの、そこに子どもは憧れを感じ、興味を示すのです。ですから是非、「これは自分が見てもおもしろそうだぞ!」と思う作品を選んでみてくださいね。【劇団四季】■『裸の王様』日程:2019年5月4日(土)〜12月演劇といえば劇団四季を想像される方も多いのではないでしょうか。劇団四季は全国に専用の劇場を持つ、日本最大のミュージカル劇団です。ミュージカルは歌や踊りが含まれ、演劇の中でも特にダイナミックな体験を得ることができます。そのため、子供が飽きにくく、初めての観劇に向いているでしょう。劇団四季は子ども向けのファミリーミュージカルを毎年4本作成しています。2019年の作品の中でのおすすめは、劇団四季が作成した初めての子供向け作品であり、今も愛され続けている『裸の王様』です。台本は詩人・演出家として知られる寺山修司氏が執筆。世界で一番たくさんの服を持っているおしゃれな王様の元にやってきた、デザイナーのスリップとスリッパが引き起こす騒動を描きます。誰もが知っているアンデルセンの名作を、寺山氏が幻想的に再構成した『裸の王様』は大人も子どもも楽しむことができます。【日生劇場】■谷桃子バレエ団 バレエ『眠れる森の美女』日程:2019年8月23日(金)〜8月25日(日)1993年の日生劇場開館30周年を記念して始まったファミリーフェスティヴァルは、劇場主催ということで演劇だけでなく、クラッシクコンサートやバレエなど舞台芸術全般を楽しめます。毎年7月後半から8月にかけて4演目が行われますが、2019年作品のおすすめは、古典バレエの名作『眠れる森の美女』です。少し硬いイメージのするバレエですが、豪華な舞台セット、オーケストラの生演奏、訓練されぴったりと揃ったダンスに、お子さまはきっと圧倒されることでしょう。また、言葉がメインにならない分、想像力を養うこともできます。バレエを習い始めたお子さまに「本物」を見せてあげることで、お子さまの練習スイッチが入るかもしれませんよ。【演劇集団円】■円・こどもステージNo.38『青い鳥』日程:2019年12月21日(土)〜12月27日(金)演劇集団円は俳優の橋爪功が代表を務める劇団です。普段は難解な大人向けの内容ですが、毎年12月21日〜27日は「円・こどもステージ」を上演しています。この「円・こどもステージ」、良質な台本と音楽から数々の賞を受賞していて、かなり高い評価を受けています。かつては、詩人の谷川俊太郎が台本を担当したこともあるのです。2019年に38回を迎える「円・子どもステージ」ではモーリス・メーテルリンクの『青い鳥』を上演します。名作童話として知られていますが、元は童話劇として作られました。実際に上演されている作品を見たことのある方は少ないのではないでしょうか?チルチルとミチルの物語を通して、子どもに生と死、喜びと悲しみなど普遍的な問題を豊かなイメージとともに投げかけます。熟練した俳優の演技も魅力です。【人形劇団プーク】■人形劇団プーク×さくらプラザ こどもの日スペシャル!『三びきのやぎのがらがらどん』&『いつもちこくのおとこのこ』日程:2019年5月5日(日)人形劇団プークは1929年にできた老舗の人形劇団です。人形劇はアニメや絵本と同じくデフォルメされたキャラクターを用いるため、人間では限界のある豊かな世界を表現することができます。『かいじゅうがまちにやってきた』や『エルマーのぼうけん』など、有名な絵本を原作とした人形劇を上演しているため、子どもにとって観劇のハードルが低いでしょう。劇団が運営している、絵本から飛び出てきたような可愛らしいプーク人形劇場は全席が子ども仕様になっているので、その点でもおすすめです。人形劇団プークは毎年いくつかの演目をレパートリーとして用意しており、全国の劇場や学校など様々なところで公演を行なっています。その中で、2019年のこどもの日に戸塚区民センターさくらプラザで上演される『三びきのやぎのがらがらどん』&『いつもちこくのおとこのこ』を紹介します。『三びきのやぎのがらがらどん』は子どもの頃に読んだことのある方も少なくないのではないでしょうか。 『いつもちこくのおとこのこ』はブルガリアの美術家の手がける不思議な世界が魅力です。【鳥の劇場】■『鳥の演劇祭(タイトル未定)』 ※リンクは『鳥の演劇祭11』日程:2019年10月26日(土)~11月17日(日)「鳥の劇場」は鳥取県鳥取市で同名の劇場を運営する劇団です。地域とのつながりを大切にした取り組みが評価され全国的にも注目を集める鳥の劇場ですが、子ども向けのプログラムに特に力を入れています。託児サービスや子ども向け演劇だけでなく、「小鳥の学校」という子ども向け演劇学校や、高校生と海外のアーティストのワークショップなど数々の試みを実施しているのです。その中で最も大きな試みが毎年秋に行われる『鳥の演劇祭』です。鳥の劇場のある城下町、鹿野町全体を会場とし、世界中のカンパニーの作品を上演するだけでなく、様々なお店を誘致し、町歩きも楽しめる演劇祭です。サーカスや写真家が家族写真を撮影してくれる企画も実施しています。演劇教育で実施されていることがほぼ全て体験できるのが魅力です。2019年は日中韓共同開催の国際演劇祭「BeSeTo(ベセト)演劇祭」との合同開催だそう。これはかなり楽しめる内容だと思います。旅行も兼ねて、緑に囲まれた環境で、演劇漬けの一日を送ってみませんか?子どもが騒ぐかもしれないと不安な方へ子どもとの観劇を考えたとき、どうしても頭に浮かんでしまうのが「子どもが騒いでしまうかも……」という不安。でも安心してください。子ども向けの演劇は、劇団も他の観客も子どもが騒ぐことは織り込み済みなため、多少うるさくしても大丈夫。とはいえ、事前にしっかりと子どもに観劇マナーを教えておくことでもある程度対策できるでしょう。しかし、実際行ってみるまで何が起こるかわからないもの。そこで、そんな不安を解消するための対策を2つ紹介します。1.通路側の席に座る通路側に座ることで、他の人に迷惑をかけることなくロビーに戻ることができます。また、四季劇場は客席後方に前面がガラス張りの親子観劇席を用意していたり、日生劇場ではロビーにモニターを設置していたりなど、大きめの劇場では子どもが落ち着くまでの間も観劇できるサービスを用意しています。子どもが騒いでしまう危険性が高い時は、そのようなサービスのある大きめ劇場に訪れると良いでしょう。2.アウトリーチを活用する「子どもが騒いでしまうことが不安」なのは、知らない他の親子の観劇の邪魔をしてしまうかもと考えてしまうからですよね。だったら、子ども会などで劇団を呼んでみてはどうでしょうか。舞台芸術作品を劇場以外の場所で上演する(アウトリーチ)を行なっている子ども向け劇団は少なくありません。例えば、子ども向け作品を多数上演しているTheatre Ort(シアター・オルト)は「よみきかせ」の気軽さと「おしばい」の迫力を組み合わせた「よみしばい」を実施しています。園や子ども会などに提案してみてはいかがでしょう。***演出家の平田オリザさんを学長に迎えた、演劇を専門的に学べる国内初の国公立大学の開校が発表されるなど、ますます注目を集める演劇教育。東京大学の推薦入試実施など、教育におけるコミュニケーション能力の比重は徐々に大きくなっています。コミュニケーション教育に非常に効果的な演劇を、まずは気軽な観劇から始めてみてくださいね。(参考)Study Hackerこどもまなびラボ|観劇に出かける親子は驚異的に少ない。メリットだらけの演劇鑑賞、しないなんてもったいない!劇団四季日生劇場ファミリーフェスティヴァル演劇集団円人形劇団プーク 鳥の演劇祭11 |”BIRD” Theatre Festival TOTTORI 11劇団四季|心を育む 劇団四季ファミリーミュージカル 2017Theatre Ort|プロフィール of Theatre Ort神戸新聞NEXT|演劇学ぶ初の国公立大平田オリザさん学長に
2019年01月31日シチズン(CITIZEN)が、創業100周年を記念したイベント「CITIZEN “We Celebrate Time” 100周年展」を、12月7日から16日まで、東京・南青山のスパイラルガーデンにて開催する。会場では、建築家・田根剛による幻想的なインスタレーションの最新作を展示。1918年の創業以来、常に新しい技術開発に挑み、時計を作り続けてきたシチズンは、1976年、「光」を電気エネルギーに変えて「時」を刻むエコ・ドライブという独自の技術を開発。地球上どこでも光さえあれば動き続けるこのシステムは、言い換えれば「世界中の市民が平等に使える時計」であり、企業精神の本質であるともいえる。その「光と時」をテーマにしたインスタレーション「LIGHT is TIME」は、6年にわたり、シチズンと田根剛が共に挑戦してきた表現であり、今回も時計のすべての部品を支える基盤装置である地板を約7万2,000個使用し、新たなデザインにて幻想的な空間を創りだす。他にも、シチズンが100年にわたり、その時代の新しい技術を腕時計にする為に挑戦してきた歴史や、部品から完成品までをつくるマニュファクチュールの現場の映像や道具などを展示。シチズンの最新の腕時計や、創業100周年を記念して出版した画集『寺山修司 時をめぐる幻想』も販売する。また会期中には、時と向き合い、未来へとつながる意思・表現の可能性を探る企画として「コミュニケーション・プログラム」を開催。12月7日と8日には、独特な雰囲気をまとい、MVなど多方面から注目を集めるダンサー・アオイヤマダが展示空間を舞台に、時の化身として毎時0秒の時間を生み出すパフォーマンス「I am Time」を展開。また12月9日には子ども向けプログラムとして、「宇宙と時間の中にいる私たち」をテーマに、私たちの生活の中で何気なく過ぎていく「時間」とは何なのか、時間学と天文学を専門とする藤沢健太を講師に迎えるトークイベントをスパイラルカフェで開催。幻想的な空間のなかで、親子でゆっくり時間と向き合うことができる。この他プログラムの詳細や参加申し込みなどは、特設ページ()にて確認できる。【展覧会情報】CITIZEN “We Celebrate Time” 100周年展会期:12月7日~12月16日会場:スパイラルガーデン住所:東京都港区南青山 5-6-23 スパイラル 1F時間:11:00~20:00入場無料、 会期中無休
2018年11月29日●柳楽優弥とは熱いバトルを繰り広げるシーンも2017年に公開され、最終興行収入38.4億円、2017年の実写邦画ではNo.1の成績を記録した映画『銀魂』。漫画家・空知英秋による『週刊少年ジャンプ』(集英社)連載中の同名コミックを原作に、福田雄一監督が実写化のメガホンを取った。舞台となるのは、パラレルワールドの江戸。宇宙からやってきた”天人(あまんと)”と侍・坂田銀時(小栗旬)の間に起こるさまざまな事件を描く同作は、破天荒なギャグと熱いアクション、ほろりとする物語で人気を博している。続編である『銀魂2 掟は破るためにこそある』(8月17日公開)は、原作でも人気の「真選組動乱篇」と「将軍接待篇」のハイブリッド作。銀時のもとで万事屋として働く志村新八(菅田将暉)も、真選組の陰謀に巻き込まれていくとともに、将軍(勝地涼)や銀時・神楽(橋本環奈)に対して前作以上にツッコミの技を求められることとなる。マイナビニュースでは『銀魂』に関わる男性たちへのリレーインタビュー企画「動乱の男達」を実施。今回は新八役の菅田に話を聞いていく。○原宿デートに来た柳楽優弥に驚き――今回、みなさんにリレーでお話を伺っていて、菅田さんには柳楽さんから「何回も共演していて安心できるし、また買い物に行きたい」とメッセージをいただいています。行きたいですね。先日、2人で原宿デートしたんですよ! 表参道ヒルズの向かいにあるルイ・ヴィトンの前で待ち合わせして(笑)。僕は後輩なので5分前に来て、周りの人に若干バレながら「柳楽くん、早く来てくれないかな」と思っていたら、遠くからカツカツ……って、柳楽くん、下駄で来てたんですよ!「うわー、柳楽くんだ!」と思って、そんな感じでデートしました(笑)。2人でなんて、初めてでした。何度か共演させていただいているし、年齢もそんなに離れていないんですけど、今回は時間があったので、より仲良くなるきっかけになりました。「洋服を買いたい」というのでプレゼンさせていただき、楽しかったですね。めちゃめちゃ買ってくださって、現場にも着て来てくださってて、良かった~と思いました。――映画『ディストラクション・ベイビーズ』ではあんなに破壊的だった2人が、今回は二次元と三次元のオタクとして、討論するという。本当に、役者さんって大変ですよね(笑)。『ディストラクション・ベイビーズ』であんな事件を起こしておいて、かたや『銀魂2』では二次元と三次元でバトルを繰り広げてるわけですから。お互いの奥に眠るパーソナルな部分が出る部分で、楽しかったです。あそこの柳楽くん、最高でしたよ。やっぱり、この映画にとって重要でかっこいい土方が、最初にトッシーとして全開になるシーンだから、いい意味で、気持ち悪くて面白かったです。ノースリーブのジージャンを着てバンダナを巻いて、洋服好きにとっても、トッシーの格好は面白いと思います! 素晴らしいと思う。やっぱり、衣装がすごいんです。漫画のデザインって、リアルクローズになると違和感あるけど、さすがでした。――今回、衣装もいろいろ変わったと伺っています。万事屋のみなさんは真選組の衣装を着ていましたが、いかがでしたか?違和感はありましたね。序盤が真選組の格好でしたが、みんなちょっとそわそわしていました。パッと本物の真選組を見たら、かっこいいんです。着慣れているし、素材や形もそれぞれのキャラクターで違っていて似合っているんですよ。例えば近藤局長(中村勘九郎)の衣装はかっこいいレザーで作られていたりして、「僕らは何か、なじまないね」と言っていました。またよく見ると、銀ちゃんや神楽は真選組の中でも、偉い人の隊服を着ていて。後ろの丈が長かったり、側章やボタンもいっぱいついていたりするんですが、新八は地味に短ランで、下級兵の隊服(笑)。ファンの方に注目していただきたいです。●新八のツッコミは危険な必殺技○小栗旬のすごいところは?――大阪ではスナック すまいるの撮影現場に伺いましたが、菅田さんが日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞をとったすぐ後だったので、ギャップがすごいと思いました。ギャップ、ありましたね。授賞式の日も『銀魂2』の撮影があったので「これから行ってきます」と言ったら、福田監督から「最優秀主演男優賞になったら、『銀魂』でいじれる」と言われました。いただいた時には「これ、『銀魂』でいじれるな」と、少しよぎってしまいました(笑)。この現場で「行って来い」と見送られたので、良い報告が出来て、良かったです。――大阪・京都ツアーは本当に楽しかったと伺ってますが、どんな思い出がありますか?撮影は結構バタバタで忙しかったのですが、合間を見つけて、できるだけみんなでおいしいものを食べに行きました。毎日一緒にいるので、隙あらば「あのラーメン屋がうまい」「串カツ屋がいい」と情報を交換して、行ってみたり。もともと仲が良いので、楽しかったです。みんなでラーメンに行ったら、人だかりになって入れなくなってしまうこともありました。撮影が終わってからも集合しています(笑)。カンカン(橋本環奈)と僕の誕生日が近いので、「銀ちゃんに銀座で誕生日プレゼントを買ってもらおう」という会を企画して、小栗ファミリーと買い物に(笑)。もう、仕事で会っている感じでもないですね。――万事屋の3人の絆は、前作よりもさらに深まったのでしょうか?絆というよりもはや、家族ですから! 小栗家長男・菅田将暉、長女・橋本環奈です(笑)。前作では小栗ファミリーが京都観光する時に子守担当になりました。――作品でもプライベートでも、小栗さんの座長感が現れているんですね。本当に、偉大な先輩です。マメですし、誰よりも真面目な人。破天荒なイメージもあると思うんですけど、一つ一つに向き合っているからこそ、納得できないことを解決しなければ、という丁寧さがすごいです。どうしたって、世間の流れとか、「こうやった方が良さそうだ」となってしまうこともあると思うんです。実際にそれは効率が良いかもしれないけど、クリエイティブな作業になった時に、「もっと時間かけた方がいいんじゃないか」ということは、沢山あります。そこに小栗さんは真正面から「こうしたほうが良くない?」と提起してくれる、すごい座長だと思います。○声の出し方が難しい新八――『銀魂』の中で、新八のツッコミは重要なところですが、撮影現場でも菅田さんがツッコミなんですか?みなさん、好き勝手ボケますからね! 本当に垂れ流しにしてるから、掃除しないと。でも俳優なんて基本的にボケたがりなんです。自分で何かを表現するって、基本的には"ボケ"なんだと思います。ツッコミだとしても、ツッコミというボケです。――『銀魂2』でも新八の見どころはやはりツッコミでしょうか?個人的に見て欲しい、聞いて欲しいポイントがありまして。前回は、意外と新八のツッコミシーンが少なかったんですが、難しかったのが「銀さんんんんんん」というツッコミ。「ん」が続いていて、どうやって発音したらいいんだ? と。あの「んんんんん」が難しくて、今回は練習しておいたので、いい感じにできたと思います。新八の高音の「んんんんん」ってめちゃくちゃ難しいので、また現場でもアニメの新八役の阪口大助さんのLINEスタンプを聞きながらイメトレしました。本当に新八って、声の出し方を間違えると、一発で喉がやられるので、危険なんですよ! 高音で細く明瞭に声を出すのはすごく難しい。――例えばサッカー漫画とかだったら、「このシュートを蹴ったら足がやられるかもしれない……」みたいな。そうですね、ちょっと必殺技っぽいかもしれないですね(笑)。○次回登場・吉沢亮は「かっこよすぎることがボケ」――次のリレーは沖田総悟役の吉沢亮さんですが、吉沢さんの印象やメッセージをいただければ。吉沢亮、本当にボケがひどいですよ!(笑) 10代の頃から知っているんですけど、もはや、顔がかっこよすぎる事が、ボケになっている。デビュー当時、脇役としてはかっこよすぎるから、眼鏡をかけさせられていたんです。そんな人います!? 「お前かっこよすぎるから、ちょっとくもらせて」というくらいかっこ良い。だから『銀魂』の現場でも吉沢亮のアップが終わったら、みんなが「うわ~かっこいいね」と言って、吉沢亮も近づいてきて「またモテちゃうな~、俺」とボケて、僕が「おい!」とつっこむ。さらに嫉妬する柳楽優弥が「俺もモテたい!」と、ボケの連鎖になる……という流れが、起こっていました(笑)。でも、もうそろそろ、逆にモテないんじゃないですか!?■菅田将暉1993年2月21日生まれ、大阪府出身。『仮面ライダーW』(09~10)でデビュー。13年の主演作『共喰い』で第37回日本アカデミー賞新人俳優賞に輝く。翌14年には『そこのみにて光輝く』などで、第24回日本映画批評家大賞助演男優賞他数々の映画賞を受賞し、17年度は寺山修司原作『あゝ、荒野』で第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に輝いた他、第42回報知映画賞、第91回キネマ旬報ベスト・テン 主演男優賞など国内の賞を次々と受賞した。2018年はドラマ『トドメの接吻』『dele』、映画『となりの怪物くん』、『生きてるだけで、愛。』(11月9日公開)に出演、2019年に映画『アルキメデスの大戦』の公開を控える。
2018年08月13日プロダクトデザインやアートワークを中心に国内外で活動する美術作家、寺山紀彦(NORIHIKO TERAYAMA)による展示「自然のようにみえて不自然な光景」が、東京・白金のOUR FAVOURITE SHOP内にあるOFS galleryにて5月9日から6月3日まで開催される。寺山紀彦は、日本でデザインを学んだ後、オランダへ留学。帰国後、studio noteを立ち上げ、プロダクトをメインにCLASKA Room701の内装デザインや店舗アートワーク、クライアントデザイン業務など、多岐に渡りデザイン活動を行なう。21_21 DESIGN SIGHTでの「デザインあ展」、「コメ展」、「単位展」、「雑貨展」への参加や、ギャラリーでの作品展示など、作家としての活動も行なっている。本展では、日頃、作家が何気なく見ている光景の中に感じる「自然のようにみえて不自然な光景」を、インスタレーション形式で表現。「プラスティックでできた植物に、なぜ人が惹かれるのか、純粋に興味をそそられた。シャボン水に空気を加えていくと、自らの意思で動いているように泡が膨らんでいく。それは、まるで生き物のように見えた。身近な光景をぼんやりと見ていると、自然のようにみえて不自然な光景が見えてくる。」5月11日の18時から20時には、同会場にて、誰でも自由に参加可能なオープニングパーティーを開催する。【展示会情報】自然のようにみえて不自然な光景会期:5月9日〜6月3日会場:OFS gallery(OUR FAVOURITE SHOP内)住所:東京都港区白金5-12-21時間:12:00〜19:00(最終日は17:00まで)休館日:月・火(祝日を除く)
2018年05月07日わずか2週間の限定上映にもかかわらず、動員が20万人を超えた映画『クソ野郎と美しき世界』。主演の稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人を応援しているファンの人たちにまず見てほしいという思いからマスコミ試写を行わなかったらしい、この映画。2週間ってほんとにあっという間で、慌てて劇場に駆けこんだが、平日にもかかわらずどの上映回も満員だった(私はTOHO シネマズ新宿で見ました)。○"新しい地図"という意義のある作品映画はオムニバス形式で、稲垣主演、園子温監督『ピアニストを撃つな!』香取主演、山内ケンジ監督『慎吾ちゃんと歌喰いの巻』草彅主演、太田光監督『光へ、航る』3人勢揃い、児玉裕一監督『新しい詩』……という4本立ての1時間45分。3人がそれぞれ忙しく、個性もバラバラだから別々の作品を撮ったものを並べたというわけではなく、最後の『新しい詩』は、前3作の要素も盛り込んだ、まとめ的な感じになっている。ひとりひとりの力と、それが融合したときの力という、“新しい地図”という集団の意義がある作品。プロデューサー、監督、スタッフ、出演俳優……と日本の優れた才能がこれでもかというほど集まり、3人をバックアップして、完成度の高いものになっていた。パンフレットには、「稲垣は暴力とエロス、香取は歌、草彅は涙」というふうに役割分担されたとプロデューサーがコメントしていて、実際は「暴力」は草彅作品にもかなりあったものの、かなりうまいことジャンル分けされている。○4編の見所は三人三様ながら、通奏低音は、タイトルのとおり、愛すべき「クソ野郎」たちの物語だ。『ピアニストを撃つな!』の稲垣は、お髭が色っぽい、愛に生きるエロピアニスト役。一目惚れした女性(馬場ふみか)を想って、ピアノを弾き続ける。監督・園子温は、『愛のむきだし』や『地獄でなぜ悪い』などの代表作のタイトルどおり、愛がむきだしで地獄の業火のような人間のエネルギーを撮っていく人物。寺山修司の流れを汲んでいる監督だけに、その世界は、昭和のアングラ浪漫的な詩的で知的な笑える変態さがあり、稲垣吾郎はそこにみごとにハマっていた。そういういうものを受容する素養があるのだと思う。ともすれば、それはマイナーの領域なのだが、稲垣がやることで門戸が広がるところがいい。『慎吾ちゃんと歌喰いの巻』の香取は、歌と絵のアーティスト。ひとの歌を食べてしまう“歌喰い”という名の少女(中島セナ)に歌を食べられてしまう。そのうえ、絵も狙われて……。カラダは大きいが、内面が誰よりも繊細な印象のある香取にぴったりの、ファンタジックな作品だった。山内ケンジ監督は、映画化もされた『トロワグロ』で岸田國士戯曲賞を受賞した奇才。舞台の作・演出や映画、CMも手がけている。人間の奇妙な生態を観察するように描きながら、突き放し過ぎず、人間のダメさを赦している感じが魅力で、『〜歌喰いの巻』もくすっとなるところが随所に盛り込まれ、香取はその微妙な間合いを巧く演じていた。淡々とでも可笑しいという難易度の高い笑いを、みごとにやってのけるのは、萩本欽一のところで学んだだけはあるなと感じる。太田光の『光へ、航る』は、子供を失くした夫婦(草彅、尾野真千子)が、その子供の腕を移植した少女に会いに行くロードムービー風。根っこはかなり悲しい話だし、草彅の役は足を洗ったヤクザで、ダーティーな世界観。でも、ずっぽりそこに行きすぎず、思い切って笑いに振っていくところなどもある。なかなか難しいところだと思うが、お笑いをやっている太田光だからこそ、その匙加減が的確だった気がするし、なにより、草彅がひたすら真面目に演じているのがいい。最近の代表作『銭の戦争』(15年)、『嘘の戦争』(17年)のような、お腹のなかにマグマを抱えたような雰囲気がよく出ていた。パンフレットによると、草彅は、その手の役はもういいと考えていたようだが、怒りや悲しみの火柱をストレートに出せる芝居ができる俳優は貴重で、笑いの部分を哀愁に昇華したのは草彅の力だと思う。そして『新しい詩』。各作品世界でのたうちまわって生きていた人たちが一同に介し、『新しい詩』を歌い上げる。ショーっぽい構成の、かなりの多幸感に満ちたエピローグで、終わったあと、立って拍手したくなった。○新しい旅立ちをする者たちへの応援歌この映画の主人公3人は、もともとハッピーに生きてるなわけではない。みんな、なんらかの欠落を抱えている。稲垣の役は、どんなに恋愛してもどこか虚無を抱えていて、香取の役は、大事な歌を奪われ、草彅の役は子供を亡くしている。彼らの物語を観ている私たちも、日々の生活のなかで、大なり小なり喪失体験はしているから、彼らの欠落を抱えた想いが強く響く。……思えば、新しい地図の3人は、芸能のお仕事をはじめたときから、欠落の物語を背負ってきている。最初に仲間をひとり失って、口には出せないがその人の分も背負って生きてきて、やがて、集団自体を失くして、それでも活路を求めて、いまがある。しかも、失くしたものについて、語ることもない。ないないづくしである。それもまた、彼らほどではないにしても、観客である私たちにも、きっとなんらかの思い当たる体験があるはず。大切なものを失くした記憶、言いたいことを言えない記憶が。そんなときの想いを、新しい地図の3人に見てしまう、託してしまう。スクリーンのなかの彼らは、何かを失いながらも、立ちあがって、歩き出す。『クソ野郎と美しき世界』は新しい旅立ちをする者たちへの応援歌だ。私たちは映画のなかの彼らを応援し、そんな私たちは映画のなかの彼らから希望をもらった。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、構成した書籍に『庵野秀明のフタリシバイ』『堤っ』『蜷川幸雄の稽古場から』などがある。最近のテーマは朝ドラと京都のエンタメ。
2018年04月18日寺山修司の「時計」に関する掌編15編と、気鋭の画家たちによる描き下ろし作品を収録した物語画集『寺山修司 時をめぐる幻想』が、2018年4月2日(月)に発売される。同書は、1967年2月から1970年9月までの27回に渡って、寺山修司がシチズン(CITIZEN)の広報誌「Citizen Sales News」にて連載した「時計」にまつわる幻想的な物語15編を収録したもの。今回、シチズンが創業100周年を迎えることを記念し、それぞれの物語に現在活躍中の画家の絵を新たに加えて刊行される運びとなった。連載開始時の1967年は、寺山修司が多くの表現者に影響を与えた演劇実験室「天井棧敷」を設立した年でもある。既存のスタイルに意義を唱え、常に新しいものを追求していた寺山修司。彼が書く、妖しく美しい「時計」をめぐる物語の世界に触れることで、身近にある「時計」について、いつもとは違う新たな思いを馳せてみてはいかがだろう。【書籍情報】『寺山修司 時をめぐる幻想』発売日:2018年4月2日(月)価格:2,300円+税出版社:東京美術
2018年04月05日女優の高橋ひとみが24日、東京・日比谷のHMV&BOOKS HIBIYA COTTAGEで書籍『高橋ひとみのスタイルブック Hitomi Bon!』(発売中 1,512円税込 主婦の友インフォス刊)の発売記念イベントを行った。書籍『高橋ひとみのスタイルブック Hitomi Bon!』の発売記念イベントを行った高橋ひとみ同書は、女優として活躍している高橋ひとみの初めてとなるスタイルブック。128ページにわたり、高橋のリアルな私服やセルフコーディネートの写真が散りばめられており、高橋の魅力を徹底的に紹介している。同書を作りにあたって「グチャグチャのクローゼットを整理して、編集部に持っていきました。量にしたら2トントラックにダンボール40箱とスーツケースに目一杯。運び出した時は、近所で『とうとう離婚したんだ』と言われるぐらい心配されました(笑)」と苦笑いの高橋だが、初めてのスタイルブックには「本当に自分の? と思うぐらいの出来過ぎで、『毎日こんなの着ているのかしら?』と思うぐらい格好良く撮っていただいたし、昔の寺山修司さんの写真も掲載されていて泣きそうになりましたね。大満足です」と胸を張った。さらに「誰でも真似しやすい感じのお洋服でシンプルなものばかり。皆さんに気軽に着れるものばかりですから、身近に感じてもらえると思います」とアピールした。高橋は2013年11月に一般男性と結婚して、今年で結婚生活5年目を迎える。「なるべく一緒に歩いて見せつけています、仲良く手もつなぎますよ」とラブラブな様子だが、「今は禁酒しなさいと言われていて、この前も3杯飲んで怒られました。飲む人の気持ちが分からないんですよ。お誘いが少なくなっちゃいました」と夫への不満を吐露。「お酒を飲みながら世間の方とお話がしたいじゃないえすか。夫婦だけの会話だけだと狭くなりますし、お誘いがあったら『行っておいで!』と言ってくれたらパーフェクトなんですけどね」と夫に理解を求めていた。
2018年03月25日東京・代官山の代官山T-SITEのイベントスペース「代官山T-SITE GARDEN GALLERY」では、寺山修司没後35年を記念し、3月24日から27日の4日間、企画展「寺山修司不思議書店」を開催。没後35年が経過した今でも、様々な表現分野で不滅のアイコンとして残り続ける「寺山修司」。本展では、彼の表現の源泉となった実際の蔵書(三沢市寺山修司記念館所有)を、史上最大規模の1,000冊以上で公開。また、彼が主宰した演劇実験室「天井棧敷」に代表されるアングラ演劇に関連して、横尾忠則や宇野亞喜良など気鋭のグラフィックデザイナーが作成した大胆で斬新な劇団ポスターを展示・販売する。他にも会場内にて、寺山修司の秘書兼マネージャーとして彼の仕事を支えた田中未知の著書『質問』(77年初版)が二度目の復刊を遂げたのを機に、同書の「質問」に寺山修司が答える田中未知監督による短編映画を上映する他、展示会初日の3月24日には、書籍『質問』(文藝春秋刊)の著者である田中未知と、装丁家の祖父江慎のトークイベントも開催。更に会場内では、本年度国内映画賞を席巻した寺山修司、唯一の長編小説を映画化した『あゝ、荒野』を機に新たに撮り下ろされた、写真家 森山大道による写真集『あゝ、荒野』の他、2006年に限定50部しか作成されなかった幻の特装版『あゝ、荒野』(共著:寺山修司、森山大道)の販売を始めとする、絶版本の販売やファッションブランド「シアター プロダクツ(THEATRE PRODUCTS)」協力のもと作成した、寺山修司直筆原稿をプリントしたハンカチ等のオリジナルグッズも販売する。この機会に、現代にも通ずる寺山修司の不思議な世界を堪能してみては。【イベント情報】寺山修司没後35年記念「寺山修司不思議書店」会期:3月24日~27日会場:代官山T-SITE GARDEN GALLERY住所:渋谷区猿楽町16-15時間:3月24日 13:00~19:00、25日~26日 11:00~20:00、27日11:00~18:00料金:500円※オンラインストアにて参加券を購入、また会期中は会場にて当日券 500円(税込)も販定予定70年代伝説の書『質問』(文藝春秋)が生まれた時代寺山修司が表現しようとしていたこと『質問』(文藝春秋)著者 田中未知×『質問』装丁 祖父江慎トークショー会期:3月24日時間:20:00~21:00料金:1,080円(税込)定員:50名代官山T-SITEのHP()から申込み
2018年03月19日寺山修司没後35年を記念し、蔵書1,000冊以上を集めた企画展「寺山修司不思議書店」が、代官山T-SITE GARDEN GALLERYにて2018年3月24日(土)から3月27日(火)まで開催される。没後35年が経過した今なお、多くの人に愛され続け不滅のアイコンとして残り続ける寺山修司。2017年には、いまをときめく俳優・菅田将暉を迎え、小説『あゝ、荒野』が映画化された。企画展「寺山修司不思議書店」では、三沢市寺山修司記念館が所有する蔵書を史上最大規模の1,000冊以上公開。また、彼が主宰した演劇実験室「天井棧敷」の劇団ポスターの展示・販売も行う。ポスターは横尾忠則や宇野亞喜良など、人気グラフィックデザイナーが作成した大胆で斬新なデザインがポイントだ。さらに、2006年に50部しか作成されなかった、写真家・森山大道撮り下ろしの特装版写真集『あゝ、荒野』も販売。期間中は、寺山修司の秘書兼マネージャー田中未知が監督する短編映画の上映会も予定している。【イベント詳細】寺山修司没後35年記念「寺山修司不思議書店」開催期間:2018年3月24日(土)~3月27日(火) 11:00~20:00※3月24日(土)は13:00~19:00、3月27日(火)は18:00まで。会場:代官山T-SITE GARDEN GALLERY住所:東京都渋谷区猿楽町16-15料金:入場料:500円(税込)※3/24のトークイベント参加には別途料金必要。■『質問』(文藝春秋)著者田中未知×『質問』装丁祖父江慎トークショー日時:3月24日(土)20:00~21:00登壇者:田中未知、祖父江慎イベント参加料金:1,080円(税込)定員:50名【問い合わせ先】TEL:03-3770-2525
2018年03月18日シアタープロダクツ(THEATRE PRODUCTS)と代官山 蔦屋書店のコラボレーションによる新ブランド「シアター ブックス(THEATRE BOOKS)」が誕生。2018年3月10日(土)から、蔦屋書店各店にてオリジナルアイテムが販売される。シアタープロダクツと代官山 蔦屋書店がタッグを組んで提案するのは、本と人の間に新しい関係を生んでくれるようなファッションアイテムや文房具。中でも注目は、実在する作家の原稿や小説をモチーフにした"文豪シリーズ"だ。その第一弾として、円城塔の書き下ろし短編小説のブックピアスと、寺山修司の直筆原稿をプリントしたハンカチが発売される。ブックピアスは、円城塔が書き下ろし短編小説『みぎみみ』と『ひだりみみ』をアクセサリーとして仕上げたもの。読み物としてはもちろんのこと、身に着けても楽しむことができ、新しい本の価値を感じさせる。寺山修司が亡くなる1年前に記したというエッセイ『懐かしのわが家』の直筆原稿をプリントしたのは、柔らかなコットン素材のハンカチ。長年保管された原稿の色褪せた風合いまでもが、リアルに再現されている。その他にも文庫本がぴったり収まるポケット付きのトートバッグ、水滴などから本を守るビニールレザーのブックカバー、レシートをイメージしたブックマークなどが登場する。またブランドの誕生を記念した期間限定ストアが、2018年3月10日(土)から、代官山 蔦屋書店 1号館1階にてオープンする。【詳細】「シアター ブックス」発売日:2018年3月10日(土)取扱店舗:函館 蔦屋書店、浦和 蔦屋書店、柏の葉 蔦屋書店、蔦屋書店 海老名市立中央図書館、湘南 蔦屋書店、TSUTAYA TOKYO ROPPONGI、銀座 蔦屋書店、中目黒 蔦屋書店、二子玉川 蔦屋家電、代官山 蔦屋書店、京都岡崎 蔦屋書店、梅田 蔦屋書店、枚方 蔦屋書店、蔦屋書店 高梁市図書館、広島 蔦屋書店、蔦屋書店 周南市図書館、六本松 蔦屋書店※シアタープロダクツ直営店での販売は無し。アイテム例:・レシートブックマーク(20枚セット) 本型ケース付き 540円+税・円城塔 書き下ろし短編小説 ブックピアス"みぎみみ"、"ひだりみみ" 各2,400円+税・寺山修司 直筆原稿ハンカチ"懐かしのわが家"(2枚セット) 2,800円+税【問い合わせ先】代官山 蔦屋書店TEL:03-3770-2525
2018年03月09日菅田将暉が『あゝ、荒野 前編』で、第41回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞した。『探偵はBARにいる3』の大泉洋、『関ヶ原』の岡田准一、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の佐藤健、『22年目の告白―私が殺人犯です―』の藤原竜也と、脂ののった俳優陣に囲まれる中、第72回毎日映画コンクール男優主演賞のほか、数々の主演男優賞を席巻している菅田さんが、清々しい受賞となった。寺山修司の同名小説を、岸善幸監督が舞台を近未来に変え蘇らせた『あゝ、荒野 前編』で、自分を捨てた母を憎み、もがきながらプロボクサーを目指して都会の片隅で生きる新宿新次を、「いまどきのイケメン俳優」像を振り払い、全力で演じた菅田さん。プロボクサーの役作りのため、チアノーゼを起こすまでハードなトレーニングを重ね、劇中でも圧巻の試合シーンを披露した。狂気と孤独の間で変わりゆく表情と鍛え上げた菅田さんの肉体は、運命の相手となった共演ヤン・イクチュンとの息の合った芝居も相まってさらに覚醒した。イベントの場などでも、幾度となくヤンさんへの愛を語ったり、仲睦まじい様子を披露していた菅田さんは、コンビネーションについて聞かれると、「ヤンさんは『息もできない』(※ヤンさんの監督・主演作)のイメージだったんです。でも、全然狂気的なイメージとは逆と言いますか。子猫のようなすごくかわいい方で、本当に毎日“菅田さんアイシテル”って、あんなかわいい人いるのかな」と、愛情たっぷりに語った。受賞スピーチのため檀上に上がった菅田さんは、「本当にありがとうございます。普通にこんな信じられないことはあまりないと言いますか。その…」と、何かを思ったのか、少し沈黙。「2017年、いろいろほかにも賞をいただいたりしましたし、段々自分がどこにいるのか、そしていま、人格的に何なのか、何を大事にしているのかを実感する機会は、自分で作らないとないんです。今日は、ちゃんと菅田将暉としてすごくうれしいです」と、かみしめるように語った。「月並みですが『あゝ、荒野』に関わった皆さま、映画が大好きな皆さま、本当にありがとうございました」と、深く一礼した。(cinamacafe.net)■関連作品:あゝ、荒野前篇 2017年10月7日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズあゝ、荒野後篇 2017年10月21日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズ
2018年03月02日菅田将暉(24)が、「第72回毎日映画コンクール」の俳優部門で男優主演賞を受賞。神奈川県内で行われた表彰式に2月15日出席し、受賞作となった映画「あゝ、荒野」の岸善幸監督(53)と共に登壇した。菅田は「まさかこんな大きな賞をいただくとは想定外でした」と喜びを噛み締めた。 寺山修司原作の同名長編小説を現代的に再構築し、映画化した同作。二人の若者が、ボクシングを通して「自分とは何者か」を問い続けるストーリーだ。菅田は昨年10月のインタビューでも同作を「撮影前から代表作にしようと決めていた」と明かしており、意気込みは並々ならぬものだったようだ。 菅田の気合は、“濡れ場”にも現れている。菅田は作品内で共演の木下あかり(25)と複数回に渡り関係を結ぶが、岸監督も「濡れ場の演出は大変でした。主に菅田さんの意見を聞いて作りました」と同表彰式の壇上で明かしている。 菅田も続けて、その“思い”を語っている。 「濡れ場と言うものが動物的な欲求だったり……。抑えきれないもの(=欲求)を抑えてまでボクシングするという。(だからこそ濡れ場は)すごく描写として大事だった」 また関係を重ねることで木下演じる芳子への心情が変わっていくことも表現したかったと、昨年9月のインタビューで明かしている。具体的にどういった体勢からことを始めるか……といったことにも言及していたそうで、その“こだわり”は演じるにあたり必然的なものだったようだ。 同表彰式の受賞コメントを菅田は、こう締めている。 「映画を通してこれからの未来、可能性、日本というか、いろいろなものを、未熟ながら作っていければ。それが恩返しになればと思います」 謙虚な姿勢で語った菅田。これからの“恩返し”も楽しみだ。
2018年02月16日木曜日連載、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店による今読むべき1冊。今週は、写真家・森山大道の『Ango』。東京・恵比寿の本店・ナディッフ アパート(東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff a/p/a/r/t 1階)によるご紹介です。■『Ango』森山大道本のタイトル、森山大道のモノクロームで撮られた桜の写真。そのあとに続く見開きのページには、坂口安吾の短編小説『桜の森の満開の下』の冒頭一文のみが黒紙に印刷されている。「桜の花が咲くと人々は酒をぶらさげたり団子をたべて花の下を歩いて絶景だの春ランマンだのと浮かれて陽気になりますが、これは嘘です。」このわずか数ページで、写真と言葉が織りなす怖ろしい世界に引き込まれてしまえば、小説の主人公のように桜の魔力に狂いそうになりながらも、読者はページを捲る手を止めることはできないだろう。待ち遠しかったはずの春の桜が、すっかり別のものに見えてしまう、この“書物”を作ったのは、数多くの写真集の造本を手がけ、自らのレーベルを立ち上げて写真集の出版から流通まで行ってきた、グラフィック・デザイナー/パブリッシャーの町口覚だ。森山大道の写真と、戦後近代文学を掛け合わせたシリーズは今回で4作目。これまで、太宰治や寺山修司、織田作之助の小説が、森山大道の写真とともに新たな姿を見せてきた。本書の坂口安吾の短編小説『桜の森の満開の下』は1947年発表の作品、森山大道の桜の写真は撮り下ろしとなっている。なお、NADiff a/p/a/r/tでは、1月16日から森山大道写真展を開催する。本展は2017年、月曜社より刊行された写真集『K』に関連した写真展だ。会期中には森山大道氏のトークイベントも行う。【書籍情報】『Ango』写真:森山大道発行:bookshop M図版:57点ハードカバー/188ページ/240×165mm言語:日本語版、英語版発売:2018年1月価格:5,800円【展覧会情報】森山大道「景」会期:1月16日〜2月4日会場:NADiff a/p/a/r/t住所: 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F時間:12:00~18:00休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜)観覧料:無料森山大道トークイベント会期:1月25日時間:19:30〜21:00会場:NADiff a/p/a/r/t 店内定員:70名入場:1,000円■NADiffオフィシャルサイト森山大道「景」展ページ
2018年01月11日“現代の春画・妖怪画”として称される、伝説の絵師・佐伯俊男の国内最大規模の展覧会『雲然』が、2018年1月20日(土)から2月24日(土)まで東京・NANZUKAにて開催される。佐伯俊男はエロス、ユーモア、ホラーを織り交ぜた独特の作品で魅了する画家。寺山修司、澁澤龍彦らの賞賛を呼び、1970年に平凡パンチにてデビュー。同年に処女作品集『佐伯俊男画集』を発表後、原画展をパリで開催。ジョン・レノンとオノ・ヨーコのアルバム「サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ」に使用されるなど、瞬く間に国際的なアーティストへと成長した。しかしながら、佐伯の人生には悲劇的な一面も。パリで行った展覧会終了後には全作品が盗難に遭うなど、様々な災難も乗り越えてきた。そんな佐伯が描くのは、“現代の春画・妖怪画”とも呼べるブラックユーモアとエロスの世界観を持ち合わせた作品の数々。どの作品もあらゆる性的タブーを露にし、内面をえぐるような刺激的な仕掛けに満ちている。過去最大規模の展覧会となる『雲然』には、70年代から80年にかけて佐伯が描いたオリジナル作品を中心に、新作も発表。会場には彩色を加えた巨大な壁画も登場予定だ。【イベント詳細】佐伯俊男『雲然』開催期間:2018年1月20日(土)~2月24日(土)会場:NANZUKA住所:東京都渋谷区渋谷2-17-3
2017年12月22日横尾忠則や宇野亞喜良ら、有名美術家やグラフィックデザイナーが手掛けたポスターを展示する『現代演劇ポスター展 2017-演劇の記憶、時代の記憶、デザインの記憶、都市の記憶』が12月21日(木)から1月10日(水)までの期間、東京・渋谷の3会場で開催される。【チケット情報はこちら】ポスターを貼る事で「街」と「演劇」と「デザイン」と「観客」を繋げてきたポスターハリス・ カンパニーの30周年を記念して開催されるこのイベントでは、カンパニーが所蔵する2万点以上のポスターコレクションの中から、厳選したポスターが展示される。展示点数は当初予定されていた300点から増え、約480点というボリューム。1960年代後半に劇団の旗印として登場し、時代を挑発したアングラ演劇ポスターから、静かな演劇、新劇やミュージカルまで、時代の流れとともに、演劇がどう変化していったのか。ポスターを通して垣間見ることができる貴重な機会になりそうだ。展示されるポスターの中には、現代美術として評価の高い作品も多く、当時の時代性や世相、演劇、デザインの歴史を感じることができる。また、開催期間中は日替わりで演劇やアート業界を代表する舞台芸術家や演出家、デザイナーらによるトークショーが行なわれる。大駱駝艦を主宰する麿赤兒、劇作家・演出家・俳優の長塚圭史、アートディレクターの増田セバスチャンら錚々たる顔ぶれが揃う。1月6日(土)には雑誌「ぴあ」の表紙を描き続けたことでギネス世界記録となったイラストレーターの及川正通が登場する。及川は同展示会とトークショーに向け次のようにコメントを寄せた。「ヒッピー、サイケデリック、アングラの時代。横尾忠則との出会い、寺山修司との出会い。天井桟敷のポスター、舞台美術、音楽、アングラとエロチシズム。マスコミのファッションは「反体制」だった。トリップ劇画とパロディ、そして…「ぴあ」の時代。初期のぴあ表紙~ぴあのホップ~そして36年。ライフワークの「ドリームマップ」。これからは、いよいよデジタル版の「ぴあ」も?!ここだけの話がたくさん飛び出すかもしれないね!」(及川正通)開催期間は12月21日(木)から1月10日(水)まで。会場は東京・渋谷ヒカリエ ホールB、渋谷キャスト スペース、アツコバルー rts drinks talkの3会場を周遊するスタイル。特典付き前売チケットは12月20日(水)まで発売。なおチケットぴあでは、会期中もセット割引券を販売。トークショーの詳細は公式サイトに掲載。
2017年12月20日11月29日(水)、第42回「報知映画賞」全9部門が発表。中でも注目の「新人賞」には今年7月より公開された『君の膵臓をたべたい』北村匠海&浜辺美波がW受賞した。まず「作品賞」(邦画)に選ばれたのは寺山修司の原作を基に、岸善幸監督が前篇/後篇と二部作で手掛けた、菅田将暉&ヤン・イクチュンW主演の『あゝ、荒野』。「監督賞」に選ばれたのは、浅野忠信や田中麗奈らをキャストに迎え、直木賞作家・重松清の傑作原作を映画化した『幼な子われらに生まれ』の三島有紀子。「主演男優賞」および「主演女優賞」は菅田さんと蒼井優。菅田さんは1月に公開された『キセキ -あの日のソビト-』、4月に公開された『帝一の國』『あゝ、荒野』『火花』など、2017年公開の話題作に立て続けに出演。蒼井さんも10月に公開された『彼女がその名を知らない鳥たち』で主演を務め、10月に開催された「第30回東京国際映画祭」では安藤サクラ、満島ひかり、宮崎あおいとともにオープニングセレモニーに登場した。そして注目の「新人賞」には今年7月より公開された『君の膵臓をたべたい』の北村さん&浜辺さんがW受賞。「第22回釜山国際映画祭」にもオープンシネマ部門への正式招待された同作で、北村さんと浜辺さんは膵臓の病に侵されたクラスの人気者の少女と、彼女の病気を家族以外で唯一知る地味なクラスメイトを演じた。(text:cinemacafe.net)
2017年11月29日写真家・鋤田正義のドキュメンタリー映画『SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬』が、2018年5月19日(土)より全国にて公開。デヴィッド・ボウイ、忌野清志郎を撮影した写真家鋤田正義は、デヴィッド・ボウイ、イギー・ポップ、マーク・ボラン、忌野清志郎、YMO等著名なアーティストの撮影を手掛けた写真家。鋤田を追ったドキュメンタリー映画は本作が初となる。今までの創作活動から鋤田の人柄まで、鋤田の軌跡を辿っていく。デヴィッド・ボウイは、鋤田に対して信頼を寄せていたアーティストの1人だ。ボウイが亡くなる2ヶ月前の2015年11月、ニューヨークで行われた写真展に向けて「SUKITAはまったく献身的で素晴らしいアーティストである。私は彼を“マスター(巨匠)”と呼ぶ。」とコメントするほどである。また、イギー・ポップも『SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬』制作に際し、「今まで出会ったすべての写真家の中で、SUKITAを最も信頼している。」と発言している。YMOの細野晴臣・坂本龍一・高橋幸宏に関しては、グループ結成前より鋤田が撮影を担当しており、作中では3人それぞれと鋤田が語らう場面も。YMOのアルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」のジャケット撮影時のエピソードや極め付きの秘話が披露されている。また、布袋寅泰、MIYAVI、ジム・ジャームッシュ、ポール・スミス、山本寛斎など、世界的なアーティストたちが鋤田との仕事や思い出を語り、鋤田正義の人物像を解き明かしていく。予告動画では布袋寅泰のライブ会場で撮影する鋤田やMIYAVIとのフォトセッションに臨む姿も収められてる。あらすじデヴィッド・ボウイをはじめイギー・ポップ、マーク・ボラン、YMO、寺山修司、忌野清志郎など、時代の寵児たちのきらめく瞬間を捉えた写真家・鋤田正義の創作活動から人柄までを追った初のドキュメンタリー。布袋寅泰、山本寛斎、永瀬正敏、糸井重里、リリー・フランキーをはじめとする鋤田と親交のある様々な人の証言による多くのアーティスト達に愛された鋤田の人としての魅力に迫る。【作品情報】映画『SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬』公開日:2018年5月19日(土)より新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー監督:相原裕美出演:鋤田正義、布袋寅泰、ジム・ジャームッシュ、山本寛斎、永瀬正敏、糸井重里、リリー・フランキー、クリス・トーマス、ポール・スミス、細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏、MIYAVI、PANTA、是枝裕和、立川直樹、高橋靖子 他配給:パラダイス・カフェ フィルムズ2018年/日本/カラー/ビスタ/Digital/5.1ch/115分 ©2018「SUKITA」パートナーズ
2017年11月16日