この悩みはいつなくなるの⁉︎大人の取り分けもレトルトもダメ、手作りするしかなかった「娘の離乳食が完了して幼児食になったら、食事が驚くほどラクになりました!」……と言ってみたいところなのですが、娘・ふーみんは離乳食のときと変わらず、依然として食事をほとんど食べない状態が続きました。あまりに食が細いと成長や健康が心配になるし、もっと食べてほしくて様々な工夫をこらしてみるものの、なかなか思うようにいかない日々。私は、常に子どもの食事のことに頭を悩ませていました。幼児食の本を読みながら、献立に悩み。スーパーに買い物に出かけては、食材に悩み。調理では切り方や味付け、調理方法に悩み。食事中には、食べさせ方に悩み。幼児食ともなれば、大人の食事を少し取り分けたり、味付けを薄くするだけだからラクになると聞いていたのですが、我が家にとっては夢のまた夢。ふーみんは、大人の食事だとちっとも食べてくれません。また、ベビーフードやレトルトも全然食べないので使えず。私が作ったほうが少しは食べてくれたので、市販品に頼ることもできなくて、本当に手間がかかったのです。さらに、食事の介助にも時間がかかります。ある日、娘が食事をまったく食べず、ペッペッペと吐き出したり、投げたり、ひっくり返したりしました。私が「食べないならおしまい!」とイライラ混じりに食事を切り上げようとしたところ、たまたま仕事の合間にリビングに現れた夫が「僕が食事をあげようか?」と申し出てくれたんです。私はやさぐれた気持ちで「どうせ食べないよ」と言ったのですが、夫はニコニコ顔で娘の気分を盛り上げるべく、熱心に声をかけて食事介助してくれました。その前に私も同じことをしたのに食べなかったので、どうせダメだろうと思っていたのですが、夫は私よりもずっと長く根気強く気分を盛り上げた結果、なんとふーみんは食事を完食したのです!それを見ていた私は、自分の根気のなさがいけなかったのだと落ち込み、大反省。でも、夫は「ユウは根気がない?それはどうかな~?」と意味ありげに言ったのです。(続く)投稿募集離乳食や幼児食はもちろん、その後でも子どもの食事の用意って大変ですよね。お子さんがよく食べるよう工夫していることがあれば、ぜひ教えてください!#子どもの食事の工夫#ふうふう子育て※匿名ご希望の方はマシュマロをお使いください。※いただいたエピソードを作品で取り上げてさせていただいたり、出典を明記のもとシェアさせていただくこともあるかもしれません。予めご了承ください。======================================次回更新は、7/23(日)の予定です。どうぞお楽しみに!<<『青鹿ユウの夫婦でふうふう子育て』をすべて読む>>======================================青鹿ユウ 漫画家。夫と娘と猫と暮らしている。自分の経験、専門家から学んだことを「気軽に楽しく読めて、ちょっとためになる」漫画にしたいと思っている。著書に『今日から第二の患者さん』(小学館)、共著書に『子どものアトピー性皮膚炎のケア』、『ほむほむ先生のアレルギー教室』がある。Twitter:@burubanblog:(編集協力:大西まお)
2023年07月16日「ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所」(※以下、IBS)ではグローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を定期的に発信しています。今回は、日本に住むさまざまな家庭でのバイリンガル子育て(「英語を母語とする親」、「英語が母語ではないが流暢に話せる親」、「日本語モノリンガルの親」など)について研究されてきた中村ジェニス准教授(神奈川大学)にお話を伺いました。■ <インタビュー記事概要>●バイリンガルの子どもは、ことばを話し始める前から一つの事物に二つの言い方(二つの言語)があることを理解し、インプットの頻度や豊かさ、親の会話の進め方の影響を受けながら二言語の語彙が異なるペースで発達していく。●バイリンガル子育てに取り組む親は、日英バイリンガルが日本語モノリンガルと英語モノリンガルの合計ではないことを理解し、モノリンガルの言語発達と比較せずに忍耐強くインプットを続けること、子どもがあまり話さない言語があれば発話を促すことが重要。●豊かなインプットをたくさん与えられる英語力がない親の場合は、英語を使って子育てをするのではなく、さまざまなインプット方法の組み合わせや、英語を日常生活と結びつけたりするサポートによって子どもの英語習得を手助けできる。自分の息子の日本語・英語が発達していく様子を記録した貴重なデータ中村ジェニス准教授は、同時性バイリンガル(生まれたときから二つの言語に同時に触れて育ったバイリンガル)の言語発達についての研究をしています。研究スタート当時、中村ジェニス准教授は妊娠中でした。出産後、息子さんがことばを理解するようになった生後9カ月のタイミングで、語彙発達に関するデータ収集を開始します。言えるようになった語彙はすべて日記に記録し、発語が始まってからは2週間に1回のペースでビデオ撮影も行いました。これは、日本に住んでいる子どもを対象に、前言語期から発話期のはじめまでの生後2年間、日本語と英語の発達を調査した事例研究です(Nakamura, 2011b)。同様の研究の中では、おそらく最も詳細なデータが得られていると中村ジェニス准教授は言います。その後、親が母語ではない言語で子育てをする事例などについての研究も手掛けました。それらの研究から得られた知見を、バイリンガル子育てに関する情報を本当に必要としている人に伝えるため、ブログ執筆のほか、ベトナムや香港、スコットランド、アメリカなど、世界中のバイリンガル家庭で個別カウンセリングも行ってきました。■ バイリンガル子育て6つの誤解バイリンガル子育てで言われる次の6つの情報はすべて間違いであると中村ジェニス准教授は指摘します。誤解1 赤ちゃんは二つの言語で混乱する誤解2 二つの言語は同じペースで発達していく誤解3 親が話す言語は、子どもも自然に話せるようになる誤解4 両方の言語がモノリンガルと同じペースで発達しなければ、言語発達に問題がある誤解5 英語のネイティブ・スピーカーでない親は、子どもをバイリンガルに育てることができない誤解6 子育てで使う英語は簡単だから、誰でも自分でバイリンガルを育てられるまとめ:日本でのバイリンガル子育ては簡単ではないが、さまざまな工夫ができるインタビューでは、バイリンガル子育てに関して日本で広まっている通説をいくつか取り上げてお話を伺いました。前編では、乳幼児期の二言語発達をテーマとし、日本語と英語での発達ペースの違いは自然な現象であること、モノリンガルの言語発達と比較せずに忍耐強くインプットを続ける必要があることがわかりました。後編では、親の英語力や取り組みをテーマとし、日本の親が子どもに英語で話しかけることの効果はかなり限定的であり、さまざまな方法を組み合わせてインプットの量と豊かさを確保できるようにすることが重要だとわかりました。歌、映像、絵本、英会話レッスン、英語を使った遊びや学び、英語を話す人たちとの交流など、さまざまなインプット方法があるため、どれをどのように組み合わせると効果的かという点は今後明らかにしていく必要があります。しかし、今回紹介したバイリンガル子育てにおける大切な考え方を頭に入れておくことは、親も子どもも楽しんで継続できるような取り組み方を決める際に大いに役立つと考えられます。(取材:IBS研究員 佐藤 有里)【Profile】中村 ジェニス准教授(神奈川大学 外国語学部 英語英文学科)専門は、バイリンガリズム、バイリンガル教育、言語習得、社会言語学。日本に住んでいる子どものバイリンガリズムや家庭の言語方針について研究。過去16年間で100以上の国際結婚家庭に関わり、『English Today』などの学術誌で多数の論文を発表。マレーシアのクアラルンプールで複数の言語に触れて育つ。2002年に日本への移住後、英語、客家語、広東語、北京語、マレー語に加えて、日本語を第6言語/方言として習得。親子間のやりとりや家族の言語方針を調査することにより、日本における家庭内バイリンガリズムにおいてどのような言語面・非言語面の障壁があるかを明らかにしようとしている。※詳しい内容はIBS研究所で公開中の下記の記事をご覧ください。前編: 後編: ■ワールド・ファミリーバイリンガル サイエンス研究所(World Family's Institute of Bilingual Science)事業内容:教育に関する研究機関 HP( )Twitter( )所 長:大井静雄脳神経外科医・発達脳科学研究者ドイツ・ハノーバー国際神経科学研究所(INI)小児脳神経外科名誉教授・医学博士所 在 地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド1階設 立:2016年10 月 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月13日経済的な理由で生理用品が購入できない生理の貧困「国が率先して全自治体で無償化を実現するべき」が52.3%。軽減税率を適用が30.8%。回答者の8割以上が生理の貧困に何らかの政策で対応することに積極的。SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするICTスタートアップのPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)は、イシュー(課題)「【生理の貧困】生理用品を無償化するべきか?」の投票結果をお知らせします。 投票詳細イシュー:【生理の貧困】生理用品を無償化するべきか?調査主体:社会課題に参加できるSNS Surfvote 調査方法:Surfvote上でアカウントを持つユーザーが投票調査対象:Surfvote上でアカウントを持つユーザー投票期間:2023年4月5日〜2023年6月30日有効票数:65票選択肢:国が率先して全自治体で無償化を実現するべきせめて生理用品に軽減税率8%を適用するべき無償化や減税を行う必要はないその他わからない投票結果・コメントの紹介国が率先して全自治体で無償化を実現するべき 52.3%生理現象は自分でコントロールできない。 例えば「排泄」という生理現象の対処に必要なトイレットペーパーは、自宅で用いる場合を除いて、ほとんどが無料で提供されている。 女性の生理も自分でコントロールできない生理現象。(賛同数50)せめて生理用品に軽減税率8%を適用するべき 30.8%それぞれに使用したい物が違うと思うので、現物支給は使われないものが増えてよくないと思います。 どのように無償化するのか、良い案が思い浮かばないので、こちらを選びました。(賛同数28)無償化や減税を行う必要はない 12.3%女性のみ優遇するような補助をすべきではない。住民税等で広く軽減すべき。(賛同数1)その他 1.5%国や自治体は民間のトイレに生理用品を置くのを強く推奨(新税設けて置かなきゃ課税、置いたら免税で民間に対して動機づけをする。) 公共トイレは…設置必須で原資は税金ですかね。可能なら優良企業にネーミングライツや広告と引き換えにコストを受けもってもらえないですかね。(女性の為に手を差し伸べる企業というイメージは高く売れる気がします)(賛同数27)わからない 3.1%コメントはありませんでした。Surfvoteとは?当社が提供するSNS「Surfvote」は社会にあるさまざまな課題を問題提起し、それについて誰もが簡単に意見を投票できるサービスです。Surfvoteでは「イシュー」と呼ばれる各テーマ(課題)に対して複数の選択肢から自分の意見を投票できます。また他のユーザーのコメントを見たり、評価(いいね)したりすることもできます。イシューは当社編集部だけでなく大学の先生やさまざまな分野の専門家にも執筆のご協力をいただき発行しています。投票結果はイシューの内容に応じて、適宜関係省庁や政治家へ提出し報告を行なっています。 Polimill株式会社Polimill株式会社は目的特化型SNS【Surfvote】を運営・提供するICTスタートアップ企業です。Surfvoteは社会課題に特化し、ユーザーがあらゆるテーマについて自分の意見を投票できるだけでなく、他のユーザーの意見を傾聴できるサービスです。地方公共団体版のSurfvoteも拡充中で自治体と連携し住民による住みやすい街づくりを促進します。あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年07月06日「ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所」(※以下、IBS)ではグローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を定期的に発信しています。宮城教育大学の鈴木渉教授は、英語習得におけるランゲージングの効果について研究されています。ランゲージングとは、自分が理解している内容や聞いたり読んだりして得た情報をことばで表すことを通して、知識を形成・再構築していくことで、アウトプットの新しい概念です。ランゲージングがどのように英語学習に役立つのかなどをテーマにお話を伺いました。<インタビュー記事のまとめ>●ランゲージングの学習効果を調べる研究は新しい分野だが、さらなる研究成果の積み重ねが必要なものの、英語の文法などに関する明示的知識(ことばで説明できる知識、その存在を意識できる知識)を習得するうえで役立つ。●ランゲージング活動は、文法を分析的に捉えるのが苦手な学習者の能力を補い、変化させる可能性が示された。■ アウトプットの新しい概念「ランゲージング」「languaging(ランゲージング)」ということばは、2006年に正式に発表されて幅広く認知された新しい概念です(Swain, 2006)。提供:宮城教育大学 鈴木渉教授例えば、”There are two girls.”という英文で、なぜisではなくareなのかを自分のことばを使って考えたり話したりしながら、自分の不確かな知識を再構築することはランゲージングです。■ 英語習得に役立つランゲージングの可能性鈴木教授によると、ランゲージングはこの15〜16年間で研究成果が世界各地で積み重なってきており、「理論的にも実証的にも第二言語習得を促進する可能性があります」とのこと。特に英語のライティングでは明示的知識が役立ちますが、教師や教科書の説明を見聞きするだけではなく、そこで得た知識を「自分のことばや経験を通して説明したりするランゲージングによって、深く理解し、その結果として、使える知識になるのではないか」と話します。鈴木教授らが日本人大学生を対象に行った実験(Ishikawa & Suzuki, 2023)では、言語を分析的に捉えることが苦手な学生たちはランゲージング活動によって文法理解が高まることがわかりました。言語を分析的に捉える能力は、英語学習がうまくいくかどうかに大きく影響する個人差の一つ。「ランゲージング活動には、個人差を埋める可能性だけではなく、さらには、個人差を変える可能性があるかもしれません」と期待を寄せ、小学校でよく実践されている振り返り活動などに取り入れることができると言います。■ まとめ:ランゲージングは日本の英語教育にとって重要な研究分野小学校では、教師が文法について説明するわけではありませんが、子どもたちはなんとなく直感的にわかる暗示的知識を身につけていることがわかっています(内野, 2021)。小学生のときに「英語がなんとなくわかる」と思っていた子どもたちの中には、中学校に入ってから明示的知識が重要となる学習を始めたときに「わからない」、「難しい」とつまずいてしまう子どもがいるのかもしれません。小学校で身につける暗示的知識は、中学校で身につけようとする明示的知識の土台になることが期待されています(板垣 & 鈴木, 2011)。もし、明示的知識を身につけるうえでの個人差が適性(言語を分析的に捉える能力)の違いとも関係しているのであれば、その適性の差を埋められる可能性のあるランゲージングは、日本の英語教育にとって重要な研究分野です。全国の中学3年生を対象とした2017年の英語力調査では「話す」・「書く」といったアウトプットの力が不足していることが課題として指摘されました(文部科学省, 2017)。「話す」・「書く」活動だけではなく、自分が英語についてなんとなく知っていることや学んだことについて考えたり説明したりする振り返りや協働学習もアウトプット活動と捉えて効果を探っていくことは、英語学習が得意・苦手という個人差の解決に向かう道の一つだと考えられます。(取材:IBS研究員 佐藤 有里)【Profile】 鈴木 渉 教授(宮城教育大学)専門は、英語教育学、第二言語習得。近年は特に、英語のライティングにおけるランゲージングや振り返り活動、教師によるフィードバックの効果、それらの効果に影響する個人差などについて研究を行う。また、小学校英語教育に関する研究や教員の養成・研修、検定教科書の開発などにも長年携わる。東北大学大学院 教育学研究科にて修士号(教育学)、トロント大学オンタリオ教育研究所にて博士号(第二言語教育学)を取得。宮城教育大学 教育学部 専任講師、准教授を経て、2021年より現職。言語科学会 編集幹事、小学校英語教育学会 事務局長、Language Awareness 編集委員会委員。※なぜランゲージングが重要か、小学校の授業にどのようにランゲージングを取り入れられるかなど、詳しい内容はIBS研究所で公開中の下記の記事をご覧ください。前編: 後編: ■ワールド・ファミリーバイリンガル サイエンス研究所(World Family's Institute of Bilingual Science)事業内容:教育に関する研究機関HP( )Twitter( )所 長:大井静雄脳神経外科医・発達脳科学研究者ドイツ・ハノーバー国際神経科学研究所(INI)小児脳神経外科名誉教授・医学博士所 在 地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド1階 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月16日三谷商事株式会社(所在地:福井県福井市、代表取締役社長:三谷 聡)は、無料セミナー「『ICT+教育最前線2023』 ―これからの教育の“姿”―」を、2023年7月14日(金)より全国4か所で開催いたします。メイン画像【本セミナーについて】新型コロナの流行により、教育現場は大きな変革を余儀なくされました。しかし、その一方で、新たな教育の可能性が開花しました。教育関係者には、未来志向のもと、新たな教育手法の探求が求められています。今回のセミナーでは「未来」をテーマに掲げています。未来を切り拓くためには、VRやARなどの仮想現実、AI、データ利活用など、先進的な技術を教育活動にどのように生かすことができるかが重要です。本セミナーでは、新たな教育ICT環境で成果を上げている教職員の方にご登壇いただき、最先端技術の取り組みやその実践例をご紹介いただきます。《対象》全国大学、大学院、専門学校、K12、教育委員会《参加費用》無料■開催日時・場所《大阪》開催日時:7月14日(金) 13:00~17:15開催場所:TKPガーデンシティ新大阪 6B大阪府大阪市淀川区宮原4-1-4 KDX新大阪ビル 6階《福岡》開催日時:7月21日(金) 13:00~17:15開催場所:リファレンス大博多ビル貸会議室 1109福岡県福岡市博多区博多駅前2-20-1《広島》開催日時:7月28日(金) 13:00~17:00開催場所:TKPガーデンシティPREMIUM広島駅前広島県広島市南区大須賀町13-9《東京》開催日時:8月4日(金) 12:55~17:25開催場所:アルカディア市ヶ谷 7F琴平東京都千代田区九段北4-2-25※12時30分から受付を開始します。※プログラムは開催地ごとに異なります。下記よりからご確認ください。 ■登壇予定者 / 講演内容〇学校法人 大阪成蹊学園 大阪成蹊大学 / 鎌原 淳三 氏「大阪成蹊大学データサイエンス学部におけるNVIDIAとの連携と教育研究への活用」〇京都大学 / 梶田 将司 氏「京都大学における教育情報環境のBYOD化とクラウド化」〇近畿大学 / 矢藤 邦治 氏「KDIXにおけるブランドコミュニケーションについて~esports編~」〇久留米工業大学 / 小田 まり子 氏「久留米工業大学における「地域課題解決型AI教育プログラム」」〇学校法人昭和学院 昭和学院中学校・高等学校 / 榎本 裕介 氏「生徒のICT利用規制を厳しくしたり、先生がクラウドを利用して家でも仕事したりするのはやめませんか?」〇電気通信大学大学院 / 柏原 昭博 氏〇電気通信大学 / 島崎 俊介 氏「UEC-eDXシステム〜先進的ハイブリッド教室と高度個別学習支援の実現に向けて〜」〇学校法人東洋大学 / 藤原 喜仁 氏「結果を出すDX推進とこの先に向けての未来構想」〇日出学園中学校・高等学校 / 武善 紀之 氏「あなたにとって、ICTは単なる道具ですか?~ICT「で」教えるから、ICT「を」教えるへ 情報科的ICT教育の捉え方~」〇国立大学法人和歌山大学 和歌山大学教育学部附属中学校 / 矢野 充博 氏「タブレット端末によるAR等を活用したPBL型の理科の授業」★最新の教育研究設備も併設展示予定です。※学校名の50音順で記載しています。※開催会場によっては、展示がない場合もあります。■参加方法下記URLをご参照ください。URL: リーフレット表面リーフレット裏面【会社概要】商号 : 三谷商事株式会社代表者 : 代表取締役社長 三谷 聡所在地 : 〒910-8510 福井県福井市豊島1-3-1設立 : 1946年3月20日資本金 : 50億869万円URL : 事業内容 : 各種コンピュータシステム・ネットワーク・ソフトウエアの設計・開発・運用・サポートを含めたトータルソリューションを中心としたシステムインテグレーション(SI)事業及びそれに伴うコンピュータ機器の販売。特に全国200校以上の教育機関様にコンサルティングから運用支援まで総合的なソリューションを提供。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月13日「ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所」(※以下、IBS)ではグローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を定期的に発信しています。「幼稚園でイマージョン教育」がうまくいくために必要なことは? 〜フェリシアこども短期大学 橋元知子准教授のインタビュー記事を公開しました。<記事まとめ>●幼稚園でのイマージョン教育※1は、本来の定義に基づくと、幼児教育の指針で示されている5領域と「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」を目指した保育・教育の中で英語が使われることだと考えられる。●子どもの発達が第一、英語のインプットやアウトプットはその次、という保育者の意識が大切。先生や友だちと良い関係であることは、子どもが自分から「英語を話したい」と思う要因の一つである。●保護者は、子どもの発達を第一に考えること、英語習得には個人差があること、過度な期待をしないことを忘れずに、子どもの様子を見守ることが大切。●今後の保育者にとって重要なことは、外国語や異文化理解など、+αのスキルを身につけるために学び続けることであり、国際的に活躍できる保育者の養成も徐々に進んでいる。※1 イマージョン教育:外国語を手段(ツール)として教科(算数、社会など)を学ぶ教育 (Lyster & Genesee, 2019)■ 英語教育を実施する幼稚園・保育所は増えている!私立の幼稚園や認定こども園のうち6割強が通常保育時間内で英語活動を実施していることがわかっています(ベネッセ教育総合研究所2019年の調査)。橋元先生によると「OECD(2020)の調査によると、日本の未就学児(就学前教育を受けている子ども)10人のうち7人は私立に通っているので、けっこうな割合の子どもたちが幼児期に何らかの形で英語教育を受けているのではないかと思います」といいます。ベネッセ教育総合研究所(2019)の調査では、「知的教育を増やしてほしい」「保育終了後のおけいこごとをやってほしい」という保護者から園への要望が年々増えており、今後も英語教育を実施する幼稚園や保育所は増えると橋元先生は予想します。■ 附属幼稚園のイマージョンクラスの子どもたちは自発的に英語を発話!橋元先生は、2017年に始まったフェリシアこども短期大学附属幼稚園での「イマージョンクラス」設立に関わりました。先生たちから「幼児期の英語学習はそんなに必要ないのではないか」という意見もあるなか、子どもたちが徐々に変わっていく様子を見て、「イマージョンクラスが園にあるのは良いことだ」と気づいていったと言います。また、イマージョンクラスでは、保育者があまり関わっていない遊び時間のほうが、子どもたちが自発的に英語を発する場面が多いと感じたといいます。5歳児クラスの女の子がほうきを持って掃除しながら “I'm cleaning up!”と言うと、ほかの子どもたちが “Me too!” と加わり、おままごとのような遊びがスタート。英語をみんながどんどん自発的に使い始めました。「誰からも強要されずに自分たちで遊んでいる」「自分たちが扱える範囲の英語を使っている」「お友だちとの良い関係性」という状況から、内発的動機づけを高めるために必要な三つの基本的な心理欲求※2が満たされていることがわかりました。※2 自分の学習に関することは自分で決めたいという欲求(自律性)、学習で求められる目標を達成できることへの欲求(有能性)、自分の学習する環境に関わる人と良い関係でいたいという欲求(関係性)の3つ。■ まとめ:イマージョン教育は効果的な英語教育のアプローチの一つ今回の取材により、幼稚園でのイマージョン教育は、効果的な英語教育のアプローチの一つである可能性が見えてきました。イマージョン教育の成果は、「英語が身についているかどうか」よりも「他者を理解・尊重する気持ちが身についているかどうか」という異文化理解の視点で見ることが重要です。グローバル化が進んでいるいま、心地よく生活したり自分の道を切り開いたりしていくためには、外国語を使えることは、ことば以上に、他者と良い関係性を築く力や人間性が重要だと思われます。(取材:IBS研究員 佐藤 有里)【Profile】フェリシアこども短期大学 国際こども教育学科/専攻科 橋元 知子 准教授専門は、第二言語習得論、英語教育学。主な研究テーマは、動機づけ、協同学習について。町田市教育委員会主催 中学校英語教育 プロジェクトメンバーなどを経て、2022年度より現職。※詳しい内容はIBS研究所で公開中の記事をご覧ください。前編 ※幼稚園でイマージョン教育を実践するうえで保育者や保護者に求められることについては、「後編」で詳しく記されています。後編 ■ワールド・ファミリーバイリンガル サイエンス研究所(World Family's Institute of Bilingual Science)事業内容:教育に関する研究機関HP( )Twitter( )所 長 :大井 静雄脳神経外科医・発達脳科学研究者ドイツ・ハノーバー国際神経科学研究所(INI)小児脳神経外科名誉教授・医学博士所 在 地 :〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド1階設 立 :2016年10 月 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年05月25日体のことや子どもがどのように産まれてくるのかなど、性教育についていつ教えるかは家庭によりタイミングがあると思います。そこで今回MOREDOORでは「性教育はいつからはじめていますか?」とアンケートを実施!なぜそう思うのか、理由も一緒に聞いてみました。気になる結果は……「子どもから性に関する質問をされたら」と答えた人は全体の4割と最も多い結果に。なお、「年長さんになってから」と答えた人は3割、「小学校入学してから」と答えた人は3割で、意見が分かれているようですね。「年長さんになってから」と答えた理由は?「小学校入学してから」と答えた理由は?「小学校高学年から」と答えた理由は?「子どもから性に関する質問をされたら」と答えた理由は?「その他」と答えた理由は?タイミングや考え方は家庭によってそれぞれ「子どもから性に関する質問をされたら性教育を始める」と答えた方が4割を占めた今回の調査。一方で小学校低学年からなど時期を明確に決めて教育をおこなっている家庭もありました。繊細な体に関わることをいつ教えるかは、本当に家庭によってそれぞれです。あなたはこの結果を、どう感じましたか?調査主体:MOREDOOR編集部調査方法:クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」によるインターネット上のアンケート調査調査期間:2023年03月29日~30日有効回答数:50名の男女(MOREDOOR編集部)
2023年05月07日ChatGPTなど生成AIを正しく効果的に教育現場で活用することを目的に設立した「教育現場AI活用フォーラム」が、2023年5月2日、オープン記念セミナー・イベントの開催を発表しました。教育現場AI活用フォーラムのオープン記念イベント■オープン記念セミナー・イベント1. 教育現場AI活用アイデアソン @東京・大阪・名古屋教育現場でChatGPTなど生成AIをどう活用するか、アイデアを出し合うワークショップ、アイデアソンを開催します。※アイデアソン(Ideathon)とは・・・アイデアを生み出すためのイベントやワークショップです。これは、参加者が集まって、限られた時間内に新しいアイデアや解決策を考え出し、アイデアを競い合うイベントです。アイデアソンの目的は、新しいアイデアを発見し、創造力やイノベーションを促進することです。参加者は、ディスカッション、ブレインストーミングなどの活動を通じて、問題解決や新しいアプローチに取り組みます。・日程:□ 名古屋:5月13日(土)15時~17時(名古屋駅近隣の会議室)□ 東京 :5月27日(土)15時~17時(東京駅近隣の会議室)□ 大阪 :5月28日(日)15時~17時(新大阪駅近隣の会議室)・当日フロー:(1) ChatGPTの教育現場での活用事例をまとめて紹介(2) チーム発表・自己紹介(3) いくつかのワークを通じて、ブレインストーミング・ディスカッション(4) 各グループでのアイデアの共有・発表・表彰・参加費:フォーラム参加者:無料、一般者:1,000円(税込・会場費)▼詳細・申込URLはこちら 2. 「初心者歓迎!ChatGPT教育活用の教科書」@オンライン勉強会教育現場でこれからChatGPTを活用していく先生方向けの勉強会です。・日程:□ 5月17日(水)11時~12時(Zoomウェビナー)□ 5月28日(日)10時~11時(Zoomウェビナー)・このセミナーで分かること:(1) ChatGPTの概要と最新情報(2) 教育現場でChatGPTを活用するための心得(3) 先生が使う場合の事例共有(4) 生徒が使う場合の事例共有(5) 既に発表されているChatGPTが組み込まれた教育サービス一覧の紹介(6) ChatGPTを教育現場で利用する時の注意点(7) まとめ(ChatGPTの登場で、教育現場はどう変わるか)・参加費:フォーラム参加者:無料、一般者:500円(税込・運営費)▼詳細・申込URLはこちら ■教育現場AI活用フォーラムの概要<フォーラム名称>「教育現場AI活用フォーラム」~ChatGPTなどAIを、正しく効果的に教育現場で使うために~<公開>2023年4月25日<参加条件>Facebookアカウントを持っていること。教育現場でAIを活用することに関心があり、前向きに建設的なマインドを持ち合わせていること。<後援>エデュマッチ(教育ICTサービス紹介サイト)、教育DXラボ<主な対象者>・学校の先生・塾・習い事スクールの先生・教材会社・EdTechサービス関係者・教育業界を目指す人※その他、最先端のテクノロジー/教育に精通している多数の専門家も、既に参加してくださっています。<5月に予定しているコミュニティ参加者限定のイベント(一部抜粋)>・大AI時代における“先生”の役割とは何か(オンライン勉強会)・教育業界における「マーケティング×ChatGPT」の可能性(オンライン勉強会・領域別分科会)・英語指導での実践事例7選@オンライン勉強会(オンライン勉強会・科目別分科会)・教育ICTサービス展示会ツアー&情報交換ランチ会(オフラインイベント)▼ホームページ・お申込みURL 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年05月02日学校法人立命館 起業・事業化推進室では、立命館における一貫教育型アントレプレナーシップ教育の促進に向けて、同推進室「教育プロデューサー」に、立命館小学校の正頭英和教諭が就任したことをお知らせします。これを機に、立命館各附属校の児童・生徒の成長に資するアントレプレナーシップ教育コンテンツの開発や仕組みづくりをさらに展開してまいります。起業・事業化推進室は、立命館大学、立命館アジア太平洋大学、5つの附属校(立命館中学校・高等学校、立命館宇治中学校・高等学校、立命館守山中学校・高等学校、立命館慶祥中学校・高等学校、立命館小学校)を有する立命館学園における起業・事業化を総合的に推進する役割を担っています。文部科学省「大学発新産業創出プログラム(START)」の一環である「起業家層の拡大に向けたアントレプレナーシップ教育の高校生等への拡大EDGE-PRIME Initiative」事業においても、関西の小中高生に向けたアントレプレナーシップ教育充実のため積極的にプログラム提供を行うなど、京阪神におけるスタートアップエコシステムのグループリーダーとして取り組みを展開しています。正頭教諭は、立命館小学校において英語の授業でゲームのマインクラフトを活用したPBL(Problem Based Learning)授業を展開。2019年には、イギリスの国際教育機関「バーキー財団」が設立した、教育界のノーベル賞と言われる「Global Teacher Prize 2019(グローバル・ティーチャー賞)」トップ10に、世界約3万件以上の中から、唯一の日本人教員(小学校教諭としては日本初)として選ばれました。今後は、正頭教諭とともに、立命館小学生を中心に、附属中高や関西エリアの小中高生を対象としたアントレプレナーシップ教育や児童・生徒の特性にあわせた教育コンテンツ、教育手法・制度等の共同研究・開発を加速させ、社会に新たな価値を生み出す人材の育成を目指してまいります。■概要対 象 者 : 立命館小学校教諭正頭 英和(しょうとうひでかず)職 名 : 学校法人立命館起業・事業化推進室 教育プロデューサー主な職務 : 起業・事業化推進室の一貫教育型アントレプレナーシップ教育に伴う活動(1)立命館小学生を対象としたアントレプレナーシッププログラムの企画・実施(2)児童・生徒の発達段階・特性にあわせた教育コンテンツや教育手法・制度等の共同研究・開発■正頭 英和教諭コメントアントレプレナーシップ教育において、「起業すること」だけがゴールだとは考えていません。ただ、子どもたちの選択肢は多い方が良く、起業という選択肢を持つことは大切なことだと思います。そして、初等中等教育段階でたくさんの体験をすることで、子どもたちの興味関心の間口を広げることが大事だと考えています。社会に出るときに夢や希望、そして「やりたいこと」を持っている。そんな教育を提供していきたいです。■起業・事業化推進室について 起業・事業化推進室は、本学園に関わる多様な人材を横断的に連携させ、さまざまな社会課題解決に貢献する起業・事業化の促進と、既存の取り組みを学園規模で⾶躍的に前進させるしくみを構築するため、2021年6月1日に設置されました。一貫教育型のアントレプレナーシップ教育プログラムの提供や研究シーズ型ベンチャーの創出支援、学園独自のファンド投資先との連携など、立命館が目指す「社会共生価値」の創造を事業化を通じて実現すべく、プラットフォーム「RIMIX(リミックス)」の名称で全学にワンストップで展開・推進しています。立命館学園の起業・事業化をワンストップでデザイン・推進 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年05月01日「ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所」(※以下、IBS)ではグローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を定期的に発信しています。今回は、当研究所の主任研究員ポール・ジェイコブズが、イリノイ大学のランドール・サドラー氏とImmerse社のトリシア・スラッシャー氏へのインタビューを行いました(プロフィールは以下で紹介)。2人が取り組む2つのプロジェクトとその成果をご紹介します。<インタビュー記事まとめ>・海外では、VRをどのように言語教育に活用するかを検討する研究や教育現場での導入が進んでいる。・プロジェクト1 スペインの小学6年生を対象にVRを使って英語を教える研究プロジェクトの結果、子どもたちはVRのほうが通常の授業よりも自発的に英語を話していた。・プロジェクト2 アメリカの高校を対象に、外国語教育の既存カリキュラムでVRを活用する大規模な研究プロジェクトを進めている。■今回の2つのキーワード高没入型のVR:目の前に360度映し出された世界にすっかり入り込み、まるで現実世界かのように感じるVRImmerse(イマース): Immerse社が開発した、生徒が教師と対話できる「人間対人間」のインタラクティブな言語学習用VRアプリケーション■ スペインの小6のプロジェクト1VRレッスンのほうが不安を感じず「英語を話そう」と思えるスペインの小学6年生のクラスで、10週間にわたり、VRを活用した英語のレッスンが行われました。子どもたちは、アートギャラリーや家、ガレージ、魔法の世界のような大広間など、さまざまなVR空間で英語を学びます。サドラー教授らは、子どもたちへのアンケート調査、レッスン中の発話の分析を行い、通常の教室環境で授業を受ける場合と比較しました。<研究からわかったこと>VRレッスンのほうがたくさんの単語を覚えたように感じている子どもが多くいた。教室レッスンよりもVRレッスンのほうがより高いレベルのパフォーマンスを発揮していた。通常の授業では静かなのにVRレッスンでは活発になる子どもがいた。なぜ、子どもたちはVRレッスンのほうがうまく学べたのでしょうか。サドラー教授らによると、子どもたちがあらゆることばを文脈(ことばが実際に使われる目的・状況・場面など)の中で学べたこと、また、レッスンの楽しさによって不安が軽減され「もっと英語を話そう」という気持ちになったことが要因として考えられます。なお、スラッシャー氏が大学生を対象に行った研究では、教室よりもVR空間で外国語のレッスンを受けたほうが不安をあまり感じない、ということが唾液中のコルチゾール(ストレスホルモン)や心拍数の測定でも明らかになりました。■ プロジェクト2教育資源に乏しいアメリカの高校へのVR導入プロジェクトが2023春スタートアメリカの多くの大学では、学内にVRラボがあり、VR活用の普及が進み、これらの技術を使いたいと考える第二言語習得研究者や教師の間で、大きな関心が持たれています。一方、K-12(幼稚園~高校)では、一部が導入し始めたばかりで、VR機器が高価なため、まだ一般的ではありません。そこで、教育資源に乏しい高校を対象に、500台のVR用ヘッドセットをMeta社(旧Facebook)から研究助成を受けて提供する、Immerse社(担当:スラッシャー氏)とサドラー教授、そして2名の研究パートナーによるパイロット研究が2023年春にスタートしました。プロジェクトの目的は、「教師それぞれが置かれた状況で、VRを外国語学習にどう活用するのが最適か」を検討すること。先生方と協力しながら「ワークショップによるトレーニングの実施」や、「VRを活用したレッスンプランの開発サポート」を行います。研究に参加する学校は、全米各地(カリフォルニア州、テキサス州、イリノイ州)の高校です。■ おわりに:学校の先生たちが授業で気軽にVRを活用できる未来へ現時点では、高没入型のVRヘッドセットは、学校の先生方が気軽に利用できるものとして認識されていません。しかし、このプロジェクトによって、その認識が変わるかもしれません。日本政府は、授業におけるテクノロジー活用を推進し、言語を文脈と結びつけて学べるVRが効果的な役割を果たすことを期待しています。VR学習には、「VR空間でのリアルな場面・状況で英語(または他教科)を学ぶ」→「本物のやり取りが促進される」→「話す不安を軽減する」という可能性があり、通常の授業で英語を使うことに自信がない多くの日本人生徒にとって、ぴったりの学習法に思えます。サドラー教授らからは、VRが得意なこと・苦手なこと、VRに適した指導スタイルについても伺うことができ、適切に活用すれば多くの人に役立つものになり得ることがわかりました。(IBS研究員ポール・ジェイコブズ)プロフィールRandall Sadler(ランドール・サドラー)イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校 アソシエイト・プロフェッサー(助教)。言語学分野の助教として、コンピュータを介したコミュニケーションと言語学習(CMCLL)、仮想世界と言語学習(VWLL)についての講義を担当。現在、CALICO(コンピュータ支援言語教育コンソーシアム)の会長を務める。Tricia Thrasher(トリシア・スラッシャー)インタラクティブな言語学習用VRアプリケーションを開発するImmerse社のリサーチ・マネージャー&フランス語プログラム・マネージャー。イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で「仮想現実(VR)が第二言語学習の成果にどのような影響を与えるか」を研究テーマに博士号を取得。※詳しい内容はIBS研究所で公開中の下記の記事をご覧ください。前編: 後編: ■ワールド・ファミリーバイリンガル サイエンス研究所(World Family's Institute of Bilingual Science)事業内容:教育に関する研究機関 HP Twitter 所 長:大井静雄(脳神経外科医・発達脳科学研究者ドイツ・ハノーバー国際神経科学研究所(INI)小児脳神経外科名誉教授・医学博士)所 在 地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド1階 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月25日2023年4月25日、教育ICTサービス紹介サイトのエデュマッチが後援となり、ChatGPTなど生成AIを正しく効果的に教育分野で活用することを目的としたオンラインサロン「教育現場AI活用フォーラム」が設立・公開されました。1週間前に運営代表の知人のみに公開した先行オープンの段階で、既に80人以上の方が参加しています。学校・塾・教材会社の関係者だけでなく、教育×AIのテーマに興味を持つエンジニア・大学教員・海外テックVC・テクノロジー系Youtuberなど多様なバックグラウンドを持つ皆様にご参加いただいています。教育現場AI活用フォーラム■概要<オンラインサロン名称>「教育現場AI活用フォーラム」~ChatGPTなどAIを、正しく効果的に教育現場で使うために~<公開>2023年4月25日<参加条件>Facebookアカウントを持っていること。教育現場でAIを活用することに関心があり、前向きに建設的なマインドを持ち合わせていること。<後援>エデュマッチ(教育ICTサービス紹介サイト)、教育DXラボ■主な対象者・学校の先生・塾・習い事スクールの先生・教材会社・EdTechサービス関係者・教育業界を目指す人※その他、最先端のテクノロジー/教育に精通している多数の専門家も、既に参加してくださっています。・大学教員/研究者(教育分野やAI研究分野など)・学校の教科書の著者・ChatGPTをメインテーマにした人気チャンネルのYoutuber・現役エンジニアなど■コミュニティの運営目的・生成AI(特にChatGPT)を活用した教育事例の共有と学び合い・新しい教育手法やツールの開発アイデアを発掘・教育分野でのAI活用のリスクと可能性を一緒に模索■目指すコミュニティの方向性・ChatGPTを教育に活用する情報交換が活発・建設的な議論ができるポジティブな雰囲気・学校、塾、習い事スクール、教材会社など、分野を越えた連携■活動内容・活用事例・体験談投稿による学びの共有・テーマ別のオンライン勉強会の実施・ゲストスピーカーによる講演やQ&A・オンラインだけなく、オフラインイベントも開催・AIを活用したAIサービスや教材、最新情報や研究成果の共有<5月に予定しているイベント(一部抜粋)>・教育現場AI活用アイディアソン(東京・名古屋・大阪・オンラインでそれぞれ開催予定)・教育ICTサービス展示会ツアー&ランチ会・「ChatGPT教育活用の教科書」(オンライン勉強会)・「英語指導でのChatGPT活用事例7選」(オンライン勉強会)■参加費用◇活用事例・体験談投稿者プラン:無料既にChatGPTなど生成AIをお使いで、活用事例・体験談を発信していただける方は、無料とさせていただきます。(情報発信は、1か月に1回以上をお願いしておりますが、発信情報は「ちょっと試したみたこと」・「AI失敗談」・「AIについての考え」・「子供たちがAIをどう捉えてるか」など、気軽な投稿で全く問題ございません)◇一般参加者プラン(特別オープン割引):コミュニティ運営費として月額2,000円(税込)※2023年5月31日までにお申込みの方限定(通常価格は、月額・税込3,300円)割引対象期間:お申込月~2023年12月末まで※最初は一般参加者プランでご入会いただき、その後、投稿できる状況になりましたら、プラン切り替え・変更いただくこともできます。■ホームページ・お申込みURL 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月25日大阪国際大学短期大学部幼児保育学科(大阪府守口市、学長:宮本郁夫)では、守口市・門真市・寝屋川市・枚方市近隣で唯一の保育者養成校である短期大学として、自治体連携で「地域の若者を保育者として育て(養成)、地域の園に還す(就業)」という「子育て基盤づくり」を展開しています。その実活動として、今年度も子育て支援活動『わくわくランド』と高校生向けのキャリア教育イベント『子どもの目線で楽しく体験しよう』を実施する予定です。◆地域の親子対象とした子育て支援活動『わくわくランド』教員の保育の専門性を地域に普及し、幼児保育学科の学生の実践的な学びの場として実施します。・2023年度の予定4月29日、5月28日、6月11日、6月25日※高校生も体験できます。上記日程以外でも市の公共施設で実施予定。昨年度の開催事例まとあてで遊ぼう親子で笑おう運動遊び~親子だから楽しい!~親子で楽しめるプチプチシート(梱包材)を使った工作や遊び♪大阪国際大学短期大学部の学生と一緒に楽しもう♪カラービニールであそぼう手作りおもちゃであそぼうリズムであそぼう◆高校生向けのキャリア教育イベント『子どもの目線で楽しく体験しよう』将来、幼児保育分野を希望する高校1・2年生に「保育現場の魅力ややりがい」について、楽しく、正しく知っていただくために、近隣自治体の後援や同管内幼稚園・保育園各団体様の協賛を得て、幼児保育の現場の魅力や併設園の見学、体験授業、現役保育者との懇談まで広く体験していただく内容です。・2023年度の予定2024年2月頃昨年度の開催事例①幼児保育に関する楽しいトークイベント講師幼保連携型認定こども園たちばな幼稚園副園長邨橋智樹様テーマ子どもも私も輝く保育の魅力②大阪国際大和田幼稚園の見学③本学教員による参加型ワークショップ(角地准教授、北村講師)④現役保育者による相談コーナー【関連】幼児保育学科 【本件に関するお問い合わせ】大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部 地域協働センター住所: 大阪府守口市藤田町6-21-57TEL: 06-6902-0617(直)FAX: 06-6902-0619Mail: collabo@oiu.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年04月18日株式会社サーベイリサーチセンター(本社:東京都荒川区、代表取締役:藤澤 士朗)は、コロナ禍での働く意識の変化について、「(1)リスキリング・リカレント教育・教育研修の実施状況・参加意向」、「(2)転職時のきっかけや経緯、転職により悩みが解決されたか」、「(3)社内で尊敬できる・影響を受ける人の特性と何に影響を受けるか」、「(4)企業内の感染症対策実施状況」を重点テーマとし、インターネットリサーチパネルを用いて調査を実施いたしました。本プレスリリースは、上記のうち、「(1)リスキリング・リカレント教育・教育研修の実施状況・参加意向」についての内容となっています。■詳細について詳細は にて参照やダウンロードが可能です■調査の概要・調査地域:日本全域・調査対象:以下の業種の企業・団体に正社員として従事する20~59歳の有業者「メーカー」、「IT・通信系」、「流通小売」、「サービス業」、「医療」、「公務」・調査方法:インターネット調査(インターネットリサーチモニターに対するクローズド調査)・有効回答:2,400サンプル400サンプル×6業種(うち各業種転職経験者100サンプル)・調査期間:2022年11月9日(水)~11月14日(月)■調査結果1-1. リスキリング・リカレント教育実施状況●リカレント教育を実施しているのは、全業種では29.1%であった。【別添資料p.3】●実施率が比較的高いのは、「メーカー」35.7%、 「公務」35.6%であった。【別添資料p.3】●実施率が比較的低いのは、「流通小売」20.8%、「サービス業」25.1%であった。【別添資料p.3】●従業員規模別では、30名以上は概ね3割前後の実施率だが、30名未満は13.0%であった。【別添資料p.3】1-2. リスキリング・リカレント教育の目的●リカレント教育の実施目的は、「若手人材の育成のため」11.5%、「生産性や業績の向上のため」8.1%、「中高年のリスキリング(知識やスキルのアップデート)のため」が7.6%が上位となっている。【別添資料p.4】●業種間では大きな差はみられなかったが、企業規模でみると「300~1000名未満」では「企業全体の事業構造の転換(事業分野の転換等)のため」が12.1%と全体の傾向に比べて高い傾向がみられた。【別添資料p.4】2-1. 研修・スキルアップ支援の実施状況●従業員の研修・スキルアップ支援の実施率は40.7%、非実施率が40.6%、不詳が18.7%となっており、拮抗している。【別添資料p.5】●業種別では、「公務」や「IT・通信系」の実施率が高く、「流通小売」、「サービス業」の実施率が低く、従業員規模が大きいほど制度がある。【別添資料p.5】2-2. 研修・スキルアップ支援の実施内容●研修・スキルアップ支援の内容は、「資格取得の支援(費用負担、学習機会)」が11.8%と最も高く、以下、「教育プログラム受講への経済的な補助」が9.6%、「教育プログラム受講等に利用できる休暇制度・時短勤務制度」と「教育プログラム受講時の業務量の調整・配慮」が8.2%と続いている。【別添資料p.6】●業種別では、「IT・通信系」は「資格取得の支援(費用負担、学習機会)」が18.4%と全体に比べて高い。【別添資料p.6】●「公務」は「社会人国内大学院への派遣」9.0%や、「企業内大学・社内の研修施設等への参加」7.4%が比較的高い。【別添資料p.6】3. 教育研修への利用・参加意向●利用・参加意欲ありが50.4%、なしが49.6%と拮抗している。【別添資料p.7】●業種別では「メーカー」、「公務」や従業員規模が大きい企業の従事者は利用・参加意欲ありの回答割合が高い。【別添資料p.7】●年代では若年層の方が利用・参加意欲ありの比率がやや高く、「20代」が56.0%、「50代」が39.7%。【別添資料p.8】●学歴別では、「大学院」が62.7%、「大学」が56.6%、「短大・高専・専門」が42.2%、「中学・高校」が31.2%。【別添資料p.8】●年次別では「2~3年目」が最も高く61.4%、「20年目以上」が最も低く36.0%。【別添資料p.8】4. 求められる研修・スキルアップ支援制度●相対的に実施率が高く、利用参加意向も高いのは、「資格取得の支援(費用負担、学習機会)」や「教育プログラム受講への経済的な補助」、「教育プログラム受講等に利用できる休暇制度・時短勤務制度」など。【別添資料p.9】●一方で、比較的利用・参加意向が高いが、実施率が低いのは「教育・スキルアップ目的の出向・一時転籍」。【別添資料p.12】■添付資料<リカレント教育実施状況><リカレント教育実施目的>【会社概要】名称 :株式会社サーベイリサーチセンター代表者:代表取締役 藤澤 士朗・長尾 健・石川 俊之所在地:東京都および全国13拠点創設 :1975年(昭和50年)2月資本金:6,000万円 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月17日「ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所」(※以下、IBS)ではグローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を定期的に発信しています。今回は、スピーキングの一つの側面であり、ESAT-J(中学英語スピーキングテスト)の採点基準にも含まれている「流暢さ」について研究をされている鈴木研究員(早稲田大学GCS研究機構)にお話を伺いました。<インタビュー記事の目次>・英語教員を目指す過程で気づいた「スピーキング力って何?」・実は、「流暢さ(fluency)」の定義はバラバラ・なぜ、スピーキングに流暢さが必要? ・流暢さを評価する3つの指標・流暢に話すためには、「言語知識」+「処理速度」が重要・流暢性を高めるためのトレーニングとは?・スピーキングテストの課題は「学習に役立つ評価」の実現・おわりに:中学英語スピーキングテストによる「流暢さ」の評価は、さらなる研究が必要■ 都立高校入試でも評価される“流暢さ”とは?ネイティブ・スピーカーは、スピーキングの何を基準に「流暢だ」と感じるのでしょうか。鈴木研究員によると、次の3つの指標でその理由をほぼ説明(50%〜94%)できることが研究でわかっています。東京都は都内の公立中学校3年生全生徒を対象に中学英語スピーキングテスト (ESAT-J)を実施し、2023年度から都立高校入試に活用が決まり、さまざまな観点から議論が交わされています。評価の観点は、「コミュニケーションの達成度」、「言語使用」、「音声」。「音声」の採点基準には“流暢さ”が含まれます。例えば、「不自然な間(ま)や沈黙が多かったり、話についていくのが難しいほど沈黙が長かったりする。言いよどみが多い。」という場合は、「音声」の評価が低くなります。よって、鈴木研究員が専門とする「流暢さ」の研究は、スピーキングの習得や評価について考えるうえで重要な分野の一つです。■ なぜ日本人はスピーキングが苦手か?流暢に話すために重要なこと日本人の英語学習者128人を対象に行った鈴木研究員の研究(Suzuki & Kormos, 2022)では、流暢性の高いスピーキングを実現するためには、言語知識の幅広さ(語彙や文法、発音についてたくさん知っていること)だけではなく、言語知識を引き出すスピード(特に文を組み立てるスピード)が重要であることがわかりました。鈴木研究員は、日本の英語教育は、単語や文法、発音の知識を覚えるための指導はしているが、それらの知識を素早く引き出す訓練は足りていない可能性があることを指摘。その訓練不足によって「日本人の英語学習者はスピーキングが苦手」ということになっているのかもしれない、とのことです。トレーニング方法は、定型表現を使う、事前に準備してから話す、同じスピーキングタスクを繰り返す、制限時間をだんだん短くする、流暢さの高い発話について理解するなど、いくつかあります。ただし、これらは「とにかく話させれば流暢性は伸びる」という考え方をベースにした提案。「日本で英語を学んでいる初学者にとっては難しく感じる、または現実的ではない場合もあるかもしれません」と話します。例えば、日本語の単語を見て英語を言う、というアクティビティに制限時間を設けて単語カードを何枚めくれるかを競う、パッと瞬間的に英作文をする、というふうに、語彙や文法を教えながら、その知識を素早く使うトレーニングをするほうが建設的ではないか、という見解をいただきました。■ 流暢さは大人になってからでも身につけられるが、早期学習にメリットがある可能性も「流暢さを身につけるうえで、英語を学び始める年齢は影響するか?」という点については、大人になってからでも身につけられること、流暢に話すための戦略やトレーニングがたくさんあることがわかりました。ただし、年齢の影響を調べた研究からは、「早くから学習し始めた人たちには『言語処理が頑健である』という特徴があることが見えてきます」と鈴木研究員。例えば、何かをやりながらでも英語を聞き取れるなど、認知的な負荷がかかるようなテストで評価すると学習開始年齢による差が出てくる、という傾向は多く報告されているそうです。「また、言語知識の中には、習得が難しいもの(例:日本語の「は」と「が」の使い分け)があります。そのような知識を自然に学べる、という点を考えると、小さいころから英語を使わないといけない場面があることは学習が効率化する場合もあるかもしれません」(鈴木研究員)■ おわりに:中学英語スピーキングテストによる「流暢さ」の評価はさらなる研究が必要流暢さの評価によって「何ができていて何ができていないか」を明らかにする研究、日本の環境でどのようなトレーニングをすれば流暢さを高められるかを調べる研究は、指導や学習に役立つスピーキングテストを実現するうえで大きな課題です。鈴木研究員が現在の研究代表を務めるInteLLA(会話AIによる英語能力判定システム)は、2023年度新学期より、早稲田大学の学生(毎年のべ約1万人)を対象に活用されることが決まりました。これまでに類を見ない大規模な発話データが集まることにより、指導と評価の一体化を目指したスピーキングテストの研究開発に大きく貢献することが期待されます。(取材:IBS研究員 佐藤 有里)【Profile】鈴木 駿吾 次席研究員(研究院 講師)早稲田大学 GCS研究機構 知覚情報システム研究所ランカスター大学 言語学部 客員講師、早稲田大学 文学学術院 非常勤講師。専門は、外国語教育、第二言語習得。質の高い発話とは何か、第二言語での発話はタスクの難易度や性質に応じてどのように変わるか、第二言語学習者が流暢に話せるようになるためにはどのような言語知識が必要か、といったテーマで研究を行う。※詳しい内容はIBS研究所で公開中の下記の記事をご覧ください。 ■ワールド・ファミリーバイリンガル サイエンス研究所(World Family's Institute of Bilingual Science)事業内容:教育に関する研究機関 所 長:大井静雄(脳神経外科医・発達脳科学研究者ドイツ・ハノーバー国際神経科学研究所(INI)小児脳神経外科名誉教授・医学博士)所 在 地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド1階設 立:2016年10 月 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月06日経済的な理由で生理用品を購入できない生理の貧困問題、無償提供する地方公共団体がこの1年で増加SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするICTスタートアップのPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)は新イシュー「【生理の貧困】生理用品を無償化するべきか?」について、当社が運営するSurfvoteでユーザーの意見投票を4月5日に開始しました。◆背景経済的な理由で生理用品が購入できない「生理の貧困」問題。厚生労働省が2022年2月に行った調査では、「新型コロナウイルス感染症発生後(2020年2月頃以降)から現在までの間に生理用品の購入・ 入手に苦労したこと」に対して、「よくある」「ときどきある」と回答した人が8.1%でした。8.1%の内訳を見ると、年代別では18歳・19歳・20代が多く、年収別では300万円未満の割合が高くなっています。この1年で生理用品を無償提供する地方公共団体は134団体増え、生理の貧困への予算を取って対応する団体が増えています。しかしながら住民の認知度がまだまだ低いのが課題です。Surfvoteでは、この「生理の貧困」に対して「生理用品を無償化するべきか?」というイシューを発行し、4月3日より投票を開始しました。 厚生労働省(PDF): ◆Surfvoteとは?当社が提供するSNS「Surfvote」は社会にあるさまざまな課題を問題提起し、それについて誰もが簡単に意見を投票できるサービスです。Surfvoteでは「イシュー」と呼ばれる各テーマ(課題)に対して複数の選択肢から自分の意見を投票できます。また他のユーザーのコメントを見たり、評価(いいね)したりすることもできます。イシューは当社編集部だけでなく大学の先生やさまざまな分野の専門家にも執筆のご協力をいただき発行しています。投票結果は適宜、関係省庁や政治家へ提出し報告を行なっています。 ◆Polimill 株式会社Polimill株式会社は目的特化型SNS【Surfvote】を運営・提供するITCスタートアップ企業です。Surfvoteは社会課題に特化し、ユーザーがあらゆるテーマについて自分の意見を投票できるだけでなく、他のユーザーの意見を傾聴できるサービスです。地方公共団体版のSurfvoteも拡充中で自治体と連携し住民による住みやすい街づくりを促進します。あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年04月06日「無償化すべき」が56%で最多、義務教育で発生する費用負担の軽減が少子化対策に有効かSNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするICTスタートアップのPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)は当社が運営するSNS【Surfvote】で2023年1月11日から3月31日の期間中、「小中学校の給食費を無償化すべきか?」というテーマで意見投票を募集し、この度結果を公表しました。◆背景日本国憲法 第26条第2項に、「すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。」と明記されていますが、授業料以外のドリル、体操着、通学かばん、給食費等は私費負担となっています。文部科学省の学校給食費調査によると、保護者が負担する学校給食費の月額は、小学校で約4,300円、中学校で約4,900円と決して安くない金額となっています。このような背景から、ユナイテッドピープル株式会社代表取締役の関根健次氏のもと、「小中学校の給食費を無償化すべきか?」というイシューを発行し意見投票を募集しました。◆投票詳細・結果イシュー:「小中学校の給食費を無償化すべきか?」投票期間:2023年1月11日〜2023年3月31日有効票数:78票(合計100%)選択肢:①小中学校の給食費は無償化すべき②小中学校の給食費は無償化すべきではない③小中学校の給食費は一部負担すべき④どちらとも言えない⑤その他実際の投票結果◆コメント紹介 (一部抜粋・「わからない」解答はコメント無し)「小中学校の給食費は無償化すべき」56%・義務教育の範囲であるなら、無償化は現実的に考えていかないといけないんじゃないかと思います。義務教育を受けていながら、家庭事情によって子供の教育に差ができることは極力避けるべきことではないでしょうか。制服や教材など、全てとはいかないまでも出来るだけ差がないように教育していくことが必要だと思います。 (いいね数20 )「小中学校の給食費は無償化すべきではない」12%・学校給食の専門家です。小中学校の給食費は無償かすべきではないと考えます。現在も、教育援助率の高い家庭(生活保護受給家庭や申請した家庭)などは、無償になっています。内外に知らされることなく、自治体の市区町村役場で簡単に手続きが出来ます。学校給食の費用を家庭が担うことは、家庭が食材や内容についてしっかりとコミットし、監視する役割も担ってくれます。無償化により家庭の関与が薄まるリスクがあります。 (いいね数43 )「小中学校の給食費は一部負担すべき」24%・子どもは産んだら、お金がかかることは当たり前です。家にいても学校に行っても、誰だって食費はかかります。無償化が進んでいますが、低所得者などはすでに免除されていますし、無償化したところで、じゃあ子供をたくさん産もう!とはならないですし。 (いいね数23 )「どちらとも言えない」6%・全国一律ではなく、無償化できる自治体は、差別化を図るため子育て支援策の一環として導入すれば良いのではないでしょうか。 (いいね数27 )◆まとめ今回の投票では、子育て支援・少子化対策の一環として「無償化」または「一部負担をするべき」という意見が多く見られました。また諸費用を支払う親の責任と、その影響を受ける子どもの関係が論点になりました。投票結果は「無償化すべき」が最も多い回答であった一方で、「給食費の家庭負担が給食の食材や内容についてコミットし監視する役割がある」という給食費の専門家のコメントに最も高い評価がついたのが特徴的でした。給食費の無償化は、引き続き社会全体で議論するべき喫緊の課題の一つです。今回の投票結果は偏りなく取り纏め、関係省庁へ提出します。◆Surfvoteとは?当社が提供するSNS「Surfvote」は社会にあるさまざまな課題を問題提起し、それについて誰もが簡単に意見を投票できるサービスです。Surfvoteでは「イシュー」と呼ばれる各テーマ(課題)に対して複数の選択肢から自分の意見を投票できます。また他のユーザーのコメントを見たり、評価(いいね)したりすることもできます。イシューは当社編集部だけでなく大学の先生やさまざまな分野の専門家にも執筆のご協力をいただき発行しています。投票結果は適宜、関係省庁や政治家へ提出し報告を行なっています。 ◆Polimill 株式会社Polimill株式会社は目的特化型SNS【Surfvote】を運営・提供するITCスタートアップ企業です。Surfvoteは社会課題に特化し、ユーザーがあらゆるテーマについて自分の意見を投票できるだけでなく、他のユーザーの意見を傾聴できるサービスです。地方公共団体版のSurfvoteも拡充中で自治体と連携し住民による住みやすい街づくりを促進します。あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年04月05日「ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所」(※以下、IBS)ではグローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を定期的に発信しています。今回は、IBSのサイト内で公開しているポール研究員の4回目の動画公開のお知らせです。これまでバイリンガル教育や早期英語教育についての疑問をポール研究員が動画で解説してきましたが、「非常にわかりやすい!」と子育て中の親御さんから教育に携わる先生方まで、各回ともに広く好評を得ております。第4回目の疑問■ 「小さい子どもに動画を見せているだけで効果があるの?」■ 「うちの子まだ小さいけど、毎日映像を見せているだけで、本当に効果があるの?ことばもまだあまり話せないし、効果が出ているのかわからない」結論!小さなお子さんでも、工夫をすれば映像で学ぶことはできる!工夫すれば小さなお子さんが映像で学習できることがこれまでの研究の結果からわかっています。そのポイントを3つ、解説していきます。<映像で英語を学ばせる時の3つのポイント>ポイント1 映像を繰り返し見るポイント2 慣れ親しんだキャラクターが登場する映像であることポイント3 インタラクティブなやりとりが含まれる映像であることポイント1 映像を繰り返し見る例えば、生後4カ月〜2歳の乳幼児70人に、同じ映像を2週間で6回以上見せた研究(Krcmar, 2014)。映像は「水晶体」など、子どもが絶対に知らないモノの名前を学んでもらうことを目的とした内容です。2週間後、子どもたちが三つの新しい単語を学習したかどうかをテストしました。映像に登場したモノと、登場しなかったモノを子どもに見せ、母親が「水晶体はどっち?」というふうに質問をして、子どもがどちらに視線を向けるかを観察しました。すると、子どもたちは「正しいほうへ視線を合わせている時間が明らかに長かった」。つまり、小さい子どもでも、同じ映像を“繰り返し”見ることで、新しい単語を学習できるという結果でした。ポイント2 慣れ親しんだキャラクターが登場する映像であること例えば、1歳9カ月の幼児48人を3つのグループに分けて、異なる学習方法を試した研究(Lauricella et al., 2011)。グループ1: 慣れ親しんだキャラクターが、カップを順番に積み重ねる様子を映像で見る。グループ2: 見慣れないキャラクターが、同じ作業をする映像を見る。グループ3: まったく映像を見ない。そのあとに、子どもが自分でカップを正しく積み重ねることができるかを観察しました。結果、慣れ親しんだキャラクターの映像を見たグループ1は、一番正確にカップを積み重ねることができました。さらに、見慣れないキャラクターの映像を見たグループ2は、まったく映像を見なかったグループ3と正確さが同じくらいという結果で、映像を見た効果がなかったことがわかりました。慣れ親しんだキャラクターがしていることは「自分に関係あることだ」と感じて、学ぶべき情報に注意を向けやすくなると考えられます。ポイント3 インタラクティブなやりとりが含まれる映像であること例えば、生後27カ月〜31カ月の幼児64人を対象にした研究(O’Doherty et al., 2011)。ウォーミングアップとして、子どもたちは、おもちゃを大人から手渡されたり、その大人に返したりする、というやりとりを体験します。次に、おもちゃの名前を学習する映像を見ます。映像の種類によって、AとBのグループに分かれました。グループA「映像内の登場人物に話しかけられる」。映像の中に登場する大人が、画面越しにおもちゃの名前を言いながらそれを見せる。グループB「映像内の登場人物同士のやりとりを見る」。映像内には大人2人が登場して、おもちゃの名前を言いながら、大人同士でそれを手渡したり、返したりする。この結果、グループBの子どもたちはおもちゃの名前を学習。映像内のやり取りを第三者として見ることが効果的だとわかりました。また、映像の内容が自分の体験と似ていていたことで、自分に関係のある情報として理解しやすくなったと考えられます。■ まとめ:小さい子でも映像で学べる今回ご紹介したポイントが含まれている映像であれば、小さいお子さんでも学びやすいことが先行研究からわかります。学びやすさに関係するポイントは、ほかにもあります。例えば、「ママやパパが一緒に見ること」。それについての動画「お子さんの英語習得に対して親ができることは何でしょうか?」で解説しています。※詳しい内容はIBS研究所で公開中の下記の記事をご覧ください。 ■ワールド・ファミリーバイリンガル サイエンス研究所(World Family's Institute of Bilingual Science)事業内容:教育に関する研究機関HP Twitter 所 長:大井静雄(東京慈恵医科大学脳神経外科教授/医学博士)所 在 地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド1階設 立:2016年10 月 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月28日「ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所」(※以下、IBS)ではグローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を定期的に発信しています。今回は、外国語能力・スキルの熟達化と関連が深い第二言語習得における「自動化」を研究する神奈川大学の鈴木 祐一准教授にお話を伺いました。<インタビューサマリー>1、ネイティブ・スピーカーは「暗示的知識」を中心に使い、上級レベルの第二言語学習者は「暗示的知識」と「自動化された明示的知識」の両方を駆使して外国語を使っていることが心理学的・脳科学的研究で明らかになった。2、意識的に学んだ文法知識は、外国語スキルを自動的に使いこなせるようになる基盤となる。3、主に教室で英語を学ぶ日本のような環境では、知識の「自動化」を第一ゴールとして、「覚える」と「使う」をうまく組み合わせて相乗効果を生み出す「練習」が重要。<キーワード>暗示的知識: 無意識に学習した結果として身につくもの(意識せずに使うことができる知識)明示的知識: 教室などで意識的に学習した結果として身につくもの(意識的に使うことができる知識)■ 英語をスラスラと話せる学習者は、ネイティブ・スピーカーと何が違う?なぜ英語習得は難しいのか、どうしたら習得できるのか、という疑問を出発点に、鈴木先生は第二言語習得における「自動化」についての研究を始めました。研究により、スピーキングのパフォーマンスによってネイティブ・スピーカーと上級レベルの学習者を見分けることは難しいものの、それぞれが持っている知識(前者は暗示的知識、後者は自動化された明示的知識)は区別できることがわかったそうです。意識的に学んだ知識も素早く使えるようになる、つまり、「自動化」が起こる、ということです。「以前は、『ネイティブ・スピーカーが持つような暗示的知識をどのように身につけられるか』という視点から第二言語習得の研究が行われていました。でも、明示的知識であっても自動的に使えるようになればコミュニケーションを取れる、というもう一つの習得プロセスも重要であるという考えに基づく研究が少しずつ増えてきています。」と鈴木先生は言います。■ ネイティブ・スピーカーと学習者の脳活動の違いからわかったこと意識的に学んだ知識は、自動的に使えるようになる日本語のネイティブ・スピーカーと学習者(中国人留学生)の脳活動をMRIで調べた共同研究(Suzuki et al., 2022)では、文法的に間違っている文を聞いたときに活動する脳領域が違うことがわかりました。ネイティブ・スピーカーは「運動前野」が活動し、学習者は「大脳基底核」が活動していました。どちらも「手続き的知識」に関わる脳領域。手続き的知識は、ことばで説明できないようなタイプの知識で、何回も繰り返し使うことで自動的に、無意識に、瞬時に使えるようになります。日本語が上級レベルの中国人留学生は、学んだ知識を少し自動的に使えるようになっているけれど、ネイティブ・スピーカーが使っていない大脳基底核を使っているので、まだ完全な手続き的知識にはなっていない、ということです。「今回の研究では、大脳基底核の活動が高い人は運動前野の活動も高い、という傾向が見られました。つまり、大脳基底核と運動前野の両方が強く活動している人は、そうでない人よりも知識の自動化が進んでいる可能性があります。いまは知識が完全に自動化される前の途中段階にいて、このまま自動化が発達すれば、ネイティブ・スピーカーの脳活動に近づくかもしれないと考えています。」■ 「覚える」と「使う」を組み合わせた練習で、知識の自動化を「ネイティブ・スピーカーのような暗示的知識」ではなく、「意識的に学習した知識を素早く使える手続き的知識(完全に自動化する前段階)にする」が第一のゴール地点、という考え方もできる、と話す鈴木先生。機械的なドリル練習(穴埋め問題、並び替え問題、和文英訳などのパターン・プラクティス)で終わるのではなく、ドリル練習で覚えた知識を使う活動やタスクを行うことが大切とのこと。「似たような語彙や文法をいろいろな状況で繰り返し使ったり集中的に使ったりする環境を整えることが一番重要なのではないかと思います。暗示的学習と明示的学習のどちらかが効果的か、片方の学習方法だけでやったほうがいい、ということではなく、うまく組み合わせながら最適な条件をつくっていくことが重要なのではないでしょうか。」(鈴木先生)■ おわりに:「無意識」ではなく「自動化」を第一ゴールに従来の「文法説明」や「ドリル練習」そのものが英語教育の問題点ではなく、学習者が持っている知識が「文法について知っている」(明示的知識)で終わってしまっていたことにあります。明示的知識が、繰り返し使う経験を通じて自動的に使える「自動化された明示的知識」になれば、かなり高度なレベルで英語を使えるようになる可能性があることがわかりました。(取材:IBS研究員 佐藤 有里)【Profile】鈴木 祐一 准教授(神奈川大学 国際日本学部 国際文化交流学科)専門は、第二言語習得、外国語教育。効果的な繰り返し学習に必要な条件(特に学習スケジュール)、外国語学習の熟達化を支える認知的基盤(明示的知識、暗示的知識、自動化の発達)、外国語学習における個人差(言語適性)の役割などをテーマに研究を行う。※詳しい内容はIBS研究所で公開中の下記の記事をご覧ください。前 編: 後 編: ■ワールド・ファミリーバイリンガル サイエンス研究所(World Family's Institute of Bilingual Science)事業内容:教育に関する研究機関H P : Twitter : 所 長:大井静雄(東京慈恵医科大学脳神経外科教授/医学博士)所 在 地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド1階設 立:2016年10 月 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月22日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、子どもへの性教育について教えてくれました。「性教育っていつ頃からするべき?」「どんなことを話せばよいの?」と疑問を持っている親御さんはぜひ、参考にしてくださいね。性教育についてのおすすめ本も紹介していますよ。 性教育というと、小学高学年ぐらいの時期や思春期の頃にするイメージがあるかもしれません。しかし、今ではもっと早い時期から始めた方が良いと言われています。しかし、実際には家庭でいつからどのように始めたら良いか悩むことも多いかと思います。 そこで今回は、「幼児期から始める性教育」についてお話ししていきます。 性教育はいつから始める?性教育の始める時期については、様々な意見がありますが、今は3歳から始めると良いとも言われています。早いかなと感じる方もいるかもしれませんが、実際はもっと早くても良いかと思います。乳児期でも、おむつ替えをしている時に「きれいにしようね」と声をかけておしりを優しく拭いたり、周りから見えないように配慮してあげたり、知らない人に見せたりしてはいけない大事なところということを感じてもらうことも大切かと思います。こうすることで、子どもが言葉を理解する前から性教育を日常の中に習慣づけられるのではないかと思います。また、3歳ごろになってお話がかなり理解できるようになってきたら、プライベートゾーン(口や水着で隠れる胸や性器、お尻のこと)は、他の人が勝手に見たり触ったりしてはいけないところであることを話してあげましょう。お医者さんに体をみてもらう時や手伝ってもらう必要がある時以外で、勝手に触る人や見ようとする人がいたらイヤだよと言って逃げて良いことを伝えてあげましょう。 性器の洗い方を知ることで大切なところということを感じてもらう2〜3歳ごろになると、男の子は頻繁におちんちんを触ったり、女の子もパンツに手を突っ込んで性器を触る子もいます。この時期は、性器に対する興味であったり、触ることで安心感を得ることもあります。その時は、「やめなさい」「きたない」「恥ずかしい」などとつい声をかけてしまいたくなりますが、ここが性教育のチャンスです。大事なところなので清潔を保てるように、汚い手で触らないようにしようねと教えてあげましょう。洗う時も、「大事なところだからきれいに洗うね」と声をかけたり、3歳ごろになったら性器だけは洗い方を教えて自分で洗うようにしてもらうことも大切な性教育のひとつと考えます。 性教育のポイントは?乳幼児期は、性教育をするぞ!と意気込んで特別な時間をとる必要はありません。日々の会話や言動の中で出てくるタイミングを大事にしましょう。 こんな時が性教育をするチャンス!例えば、以下の言葉がお子さんから聞かれたら、性教育のチャンスです。 「男の子にはおちんちんがついてるのに、女の子にはなんでついてないの?」 「〇〇ちゃんのママのお腹に赤ちゃんいるんだって」 「私(僕)は、ママのお腹にいたの?どうやって産まれてきたの?」 「何で私のおっぱいはぺったんこなの?」 「何で血が出てるの?(生理の時) 本人が興味をもったら、その時のタイミングで答えてあげるようにしましょう。もしすぐには答えられなくて質問をはぐらかしたり、わかりやすく説明できなくて言葉がつまったり、間違ったことを教えてしまうこともあるかもしれません。その時は、その間違いを認め、「この前◯◯って聞いてたよね。ママ◯◯っ言ったけど間違えちゃってたみたい。今は答えられるよ」と伝えたり、絵本を使うのもよい方法でしょう。 【おすすめの絵本】・「だいじ だいじ どーこだ?」大泉書店遠見才希子著・「おちんちんのえほん」ポプラ社山本直英著 【親御さんにおすすめの本】・「おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方」KADOKAWA 社フクチマミ著 おわりに性教育というとハードルが高くなりそうですが、幼児期には自分や周りの人の身体を大事にして傷つけないこと、性器が大切なところだということや、お子さんがお腹にいた時や産まれた時にどんな様子でママやパパがどんな気持ちだったかというお話を日々少しづつ伝えていくだけでも十分かなと思います。 引用参考文献:全英児童虐待防止協会(NSPCC:National Society for the Prevention of Cruelty to Children)が製作する子ども向けのプライベートゾーンの啓発の動画「パンツザウルス」引用参考文献:「おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方」KADOKAWA 社 フクチマミ著 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2023年03月16日株式会社アフロスクイーン(本社:東京都渋谷区、代表:玄甫和美)が運営するkids shine nurseryが世界10か国、50校を展開する幼児教育へーグルの原宿校を2023年5月にオープンします。開校に先立ち、2023年3月21日(火・祝)に開校イベントを開催し、へーグル教育の開発者 逸見宙偉子による体験授業および説明会を開催致します。今もなお現場で天才児教育を実践する逸見が右脳教育が持つ可能性について、直接お伝えさせていただきます。詳細: へーグル原宿校の開校イベントを開催■世界10か国、50校を展開するへーグルが実施する『右脳開発』とは世界10か国、50校を展開する幼児教育へーグルでは、累計1万人以上の右脳開発を行ってきました。その目的はどんな分野でも才能が発揮できる「素地となる力」を身につけ、高効率学習を可能にすることです。高効率学習とは、人より短時間で物事を処理することのできる力。ヘーグルの「右脳開発」によって、それを楽しみながら身につけることが出来ます詳細: 右脳教育の効果■へーグルの特徴へーグル原宿校は対象年齢0~3才を対象としています。へ―グルの右脳教育に加えて、オリジナルのミュージカル教育を通じて、さらに楽しく学べる環境をご提供し、「記憶力、集中力が高い子」「思考力、理解力が高い子」「コミュニケーション能力が高い子」を育てます。開校イベントでは体験授業を通して、なぜそういった能力を身に着けることができるのか、これまで幼児教育を現場で実践しながら研究を重ねてきた逸見がお伝えさせていただきます。オリジナルのミュージカル教育【開校イベント 概要】日程:3月21日(火・祝) 12:00~場所:表参道バンブー(東京都渋谷区神宮前5-8-8)12:00 代表挨拶12:10 説明会12:30 理事長挨拶12:35 体験授業13:00 生徒によるデモンストレーション13:10 挨拶13:15 質問会・入学手続きお申込みはこちらから: ■逸見宙偉子(へんみ・るいこ)プロフィール逸見宙偉子へーグル逸見総合教育研究所代表日本航空高等学校附属中学校副校長三菱銀行、大手ハウスメーカーインテリアチーフを経て、平成元年より東大アカデミーに参画。平成9年、世界で初めて波動を使った速読法を実現させる。現在まで1万人以上もの生徒を指導し、次々に右脳を開かせる。■株式会社アフロスクイーンについて2007年創業、東京、大阪でエステ、薬石ミネラルspaを4店舗展開。独自のメソッドにより有名モデルやタレント、著名人がこぞって通うサロンとして人気を博し、7年で12倍の成長を果たす。2020年度はコロナ禍においても、過去最高業績を達成。Great Place to Work(R) Institute Japanが主催する2023年版「働きがいのある会社」ランキング(25人-99人部門)にて第4位にランクイン。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月13日「ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所」(※以下、IBS)では、グローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を定期的に発信しています。今回は、横浜国立大学・尾島教授インタビュー「おうち英語」シリーズ最終回。「日本の子どもの脳は、英語にどう反応する?」というテーマで、IBS佐藤有里研究員がインタビューし、記事にまとめました。<記事まとめ>●脳を調べることで、英語をどれくらい無意識に理解したり使ったりしているかがわかる。●世界的にも珍しい方法で実現した大規模な実験では、日本の子どもたちも、英語の習熟度が高いほど脳活動がネイティブ・スピーカーに近いことが明らかになった。●英語学習を始めた年齢よりも、英語学習経験の長さ(インプット量)のほうが脳活動に大きく影響していた。■ 1秒間の脳活動の変化をネイティブ・スピーカーと比較尾島教授は、英語を学んでいる人たちを対象に、脳波を計測する研究を最も多く経験。電極を頭につけて、脳から出てくる電気的な活動を測る「事象関連脳電位(ERP)」という方法です。ことばを見たり聞いたりしたときに、脳活動が1秒間でどのように変化するかを見ることができます。<大人を対象とした研究でわかったこと>「これまでの実験を通じて、大人の母語話者は、ことばの刺激に対する反応のタイミングが早くて一貫性があるけれど、第二言語として学習している人は、遅いこともあって一定ではない、という印象があります」(尾島教授)脳波は無意識の反応を調べられるため、「これは意識すればできるけれど無意識にはできていない」ということがわかってくる、とのこと。典型的な例は、三人称単数のs。「学校で習った知識としては知っているが、瞬間的に無意識に使うことはできない、ということですね。ですから、脳活動を調べると、その人が持っている知識の性質のようなものがもっと見えてくると考えています」(尾島教授)小学校に出向いて約520人の子どもたちに参加してもらった日本で初の大規模研究尾島教授による子どもを対象とした実験には、英語教育への取り組みによる違いも調べるため、関東の2つの市から3校ずつ、イマージョン教育(※)を行っている私立の小学校、計7校の小学生が参加しました。この大規模研究は、実験室を備えたトラックで自ら学校に出向く、という世界的にも珍しい方法で実現。1〜3年生の子どもたちを3年間追跡調査し、英語学習経験の長さや英語力で子どもたちをグループ分けして比較しました。<実験の結果、わかったこと>1,英語の習熟度に応じて脳活動が変わっていく。2,英語学習の開始年齢は、日本人小学生の場合、単独で大きな効果を持っているわけではない。3,学習開始年齢よりも、トータルで何時間英語を学習してきたのか、ということのほうが脳活動に大きく影響していた。この結果を踏まえて、「日本で英語を学ぶ子どもの場合、学習開始年齢が早くても、必ずしも英語にたくさん触れてきたとは限りません。(中略)英語を外国語として学ぶ日本では、英語に触れる時間をたくさん確保できなければ、早くから学び始めたことの効果は出てこないと思います」と話す尾島教授。では、もし小さいころから大量の英語に触れ続ければ、遅くから学び始めた人と何か違いが出る可能性はあるのでしょうか。尾島教授によると、最終的に身につく知識やスキルの種類が変わってくる可能性はあるとのこと。特に違いが出やすいと考えられる側面として、日本語を話す人にとって難しい音素の発音や聞き取り、自然なイントネーション、会話における形態素(例:三単現のsなど)の正確な使用が挙げられました。■ おわりに:「おうち英語」のカギは、大量のインプットか早期英語教育にどのような効果があるかは、第二言語習得の研究だけに基づいて結論づけることはできません。英語が日常的に使われる環境(英語が第二言語の環境)で育つ子どもと、そうではない環境(英語が外国語の環境)で育つ子どもでは、多くの違いがあるからです。年齢の影響に関する先行研究や尾島教授の研究から、日本で早くから英語に触れ始めた子どもが英語力の面でほかの子どもと差が出るとすれば、それは「年齢」ではなく「大量のインプットから無意識に学ぶ環境」の影響である可能性が高いと考えられます。その意味で、英語を理解したり使ったりするときに生じる無意識レベルの反応を調べることは重要であり、英語学習経験の異なる日本の子どもたちを対象にした脳科学的研究は、世界的に見ても貴重なものです。日本国内で日本語を話す親のもとで生まれ育ったにもかかわらず、高い英語力を身につけている子どもたちはいますが、その実態はまだ十分に明らかになっていません。ほかの子どもたちと比べたときや大人になったときに具体的にどのような能力の違いがあるか、もし違いがあるとすればどのように学んできたのかなどの疑問について研究を進めることは、日本における早期英語教育の意味やあり方を考えるうえで不可欠です。近年は、一般の人々もインターネットやSNSを通じて専門的な研究に関する情報を得やすくなりました。実験に参加する子どもたちの確保は大きな課題であるため、今後、研究者や家庭、教育機関、民間企業などによる協働も進むことが期待されます。※バイリンガル教育の一つの形態。学校の教科を二つの言語(母語ともう一つの言語)で指導し、両方の言語を読み書きレベルまで育て、さらに二つの社会文化を受容できることを目的とする。※詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。前編 後編 ■ワールド・ファミリーバイリンガル サイエンス研究所(World Family's Institute of Bilingual Science)事業内容:教育に関する研究機関 HP) Twitter) 所 長:大井静雄(東京慈恵医科大学脳神経外科教授/医学博士)所 在 地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド1階設 立:2016年10 月 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月28日「ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所」(※以下、IBS)では、グローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を定期的に発信しています。2020年度から公立小学校としては国内初のイマージョン学級を設置した愛知県の豊橋市立八町小学校(以下、八町小)が、2022年10月24日(月)、「1年生の算数科を対象に研究授業・協議会」を実施しました。今回IBSは、5回目となる視察・意見交換に加え、初の試みとして授業案に対する助言を行いました。授業案や児童の英語力、学習状況などの情報を八町小よりご提供いただいたことで、英語力が不十分な子どもが学べるようにするための授業づくりについて理解を深める貴重な機会となりました。「なぜ、英語力がまだ不十分な子どもたちでも、英語を使って教科を学べるのか?」の理由や授業づくりの課題について考察した記事を前編・後編で公開しました。<記事の概要>1)八町小のイマージョン授業は、学習指導要領に沿った「教科の目標」と「言語の目標」を両方設定して計画されている。2)具体的操作や視覚的支援などの計画により、1年生の子どもたちがイマージョン授業で繰り上がりのある計算の仕方を考えたり表現したり(算数の目標)、そのときに使う英語を理解したり(英語の目標)できるようになっていく様子が見られた。3)教科内容を理解するために必須のことばに加えて、学習活動を行うときに必要なことば、学習のなかで偶然発見することばにも意識を向けて計画することが重要。4)ことばに意識を向けて授業を計画することは、イマージョン授業だけではなく、通常学級の授業の質も向上させる可能性がある。記事CONTENTS[前編] ・はじめに:視察の経緯・研究授業の対象は、1年生の算数科・八町小のイマージョン授業は、どのように計画されているか?・算数と英語をどのように組み合わせて教えるか?(1)数図ブロックの動かし方を考えながら英語で説明する(2)計算の仕方を考えながら英語で説明する[後編] ・研究協議会からの考察:目標の立て方は効果的か?・おわりに:ことばに意識を向けることが「誰でもわかる」につながる■ 「低年齢の子どもが英語で算数を学ぶなんて無理」という誤解を払拭する授業づくり八町小は、2020年度より、国語と道徳以外の教科は主に英語を使って学ぶイマージョン学級を開設し、2年半が経過しています。八町小イマージョン学級の目標は、「子どもたちがイマージョン授業を通じて学習指導要領の内容を習得すること」。イマージョン教育とは、バイリンガル教育の一つの形態で、学校の教科を二つの言語(母語ともう一つの言語)で指導し、両方の言語を読み書きレベルまで育て、さらに二つの社会文化を受容できることを目的にしています。しかしながら、イマージョン教育には、様々な誤解がつきまといます。例えば、「低年齢の子どもが英語で算数を学ぶなんて無理」「学力や思考力が犠牲になる」といった誤解です。IBSは、公立である八町小のイマージョン教育の取り組みについて、イマージョン教育の研究を行う原田哲男教授(早稲田大学教育・総合科学学術院/IBS学術アドバイザー)と共に、研究活動および社会貢献活動の一環として、2021年度から計4回の授業視察や意見交換を実施してきました。■ IBSは原田教授を中心に、授業案に対する助言、研究授業の視察、意見交換を実施2022年10月24日には、「豊橋版イマージョン教育」の質を高めるべく、1年生を対象とした算数の研究授業および研究協議会が行われました。授業案からは、算数の目標「繰り上がりのある計算の仕方を考えたり説明したりできるようになる」と英語の目標「繰り上がりのある計算で使用する算数用語や表現に英語で慣れ親しむ」の両方が立てられていることがわかりました。そして、授業中に使う単語や文、それらを理解・使用させるための支援が事前に計画されていることがわかりました。さらに、授業中の教師と児童のやり取りでは、この計画が効果的である様子が観察されました。協議会では、八町小教職員とのディスカッション、原田教授からの知見共有、および、特に低学年を対象とした授業計画で意識するべきポイントについての助言を行いました。【まとめ】 ことばに意識を向けた「誰でもわかる授業」づくりが成功のカギイマージョン授業を通じて、英語と算数の両方の力を伸ばしてきた1年生の子どもたち。この成功要因の一つは、ことばに意識を向けながら「誰でもわかる」を目指した授業案の計画であると考えられます。八町小は、イマージョン学級で「誰でもわかる授業」を追求することで、通常学級(日本語のみを使って教える学級)の授業に還元することを目指しています。どのようなときにどのようなことばが使われるか、ことばはどのような役割を果たすか、ことばを理解させるためにはどのような支援が必要か、思考しながらことばを使わせるためにはどのようやタスクや学習活動が必要か、教師が使うことばはわかりやすいか、というように、さまざまな観点から「ことば」を意識したイマージョン授業づくりは、日本語で教える授業にも応用できると考えられます。(レポート記事執筆者/IBS研究員 佐藤 有里)※詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。前編 後編 ■ワールド・ファミリーバイリンガル サイエンス研究所(World Family's Institute of Bilingual Science)事業内容:教育に関する研究機関 HP Twitter 所 長:大井静雄(東京慈恵医科大学脳神経外科教授/医学博士)所 在 地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド1階設 立:2016年10 月 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月10日3 月 5 日 オンライン(Zoom)にて麗澤大学大学院(千葉県柏市/学長:徳永澄憲)学校教育研究科は、2023 年 3 月 5 日(日)に「道徳教育学セミナー」をオンラインで開催します。本大学院学校教育研究科は、日本において初めて道徳教育に特化した大学院の専攻として 2017年に設立。小中学校の教員でも教育現場を離れることなく、道徳教育の理論と実践を学ぶことができることが特徴の大学院です。道徳教育の理論と実践の融合を通じて、「特別の教科 道徳」に精通した教員や専門研究者の養成に取り組むとともに、教育学における新領域「道徳教育学」の開拓に向けた研究と教育に取り組んでいます。学校教育研究科では毎年、道徳教育学の最新の動向と論点を概観し、今後の研究に新たな視野を開くことを目的に、道徳教育学セミナーを一般公開形式で開催しています。6 回目の開催となる今年度のテーマは「考え、議論する道徳と深い学び」。本セミナーは 2 部制で開催されます。第1部では、畿央大学教授で日本道徳教育学会常務理事の島 恒生 氏による講演を実施。第 2 部では、現職教員として教育現場で日々活躍されながら、本大学院に在籍されている東京都文京区教育委員会指導主事の林 修也 氏と埼玉県の小学校教諭 古見 豪基 氏によるパネルディスカッションを行います。第 2 部終了後には、参加者を交えた全体討議を行なっていきます。本セミナーの概要と講師のプロフィールは以下をご確認ください。【道徳教育学セミナー】■日 時:2023 年 3 月 5 日(日)9:00~12:00■場 所:オンライン開傪oom)■テ ー マ:「考え、議論する道徳と深い学び」■講 師:島 恒生 氏 (畿央大学教授、日本道徳教育学会常任理事)■主 催:麗澤大学大学院学校教育研究科■対 象:一般公開形式。どなたでもご参加いただけます。■参 加 費:無料■申込方法:3 月 1 日(水)までに以下 URL より要エントリー申込フォームはこちら : 【講師プロフィール】島 恒生小学校教諭、奈良県立教育研究所を経て、現在、畿央大学教授。日本道徳教育学会常任理事、日本道徳教育方法学会理事。専門は道徳教育。著書に『納得と発見のある道徳科』(日本文教出版、2020 年)など多数。中央教育審議会専門員、文部科学省「道徳教育に係る評価の在り方に関する専門会議」委員、文部科学省『小学校学習指導要領解説特別の教科道徳編』作成協力者などを歴任。【麗澤大学について】麗澤大学は昭和 10 年、創立者の廣池千九郎(法学博士)が「道徳科学専攻塾」を現在のキャンパス(千葉県柏市光ヶ丘)に開塾したことから始まります。「知徳一体」という教育理念のもと、心豊かな人間性を養い、国際社会に貢献できるグローバルリーダーの育成を目指し、教育改革を進めています。「THE 世界大学ランキング日本版」の国際性分野では 2017年から連続して千葉県 1 位の評価を受けています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年01月30日「ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所」(※以下、IBS)では、グローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を定期的に発信しています。今回は、海外論文「自閉スペクトラム症におけるバイリンガリズムの認知的利点~『心の理論』」はどのような要因で発達が促進されるか?(IBS訳)」(Peristeri et al., 2021)について、IBSポール研究員がレビュー記事にまとめました。<レビューまとめ>・二つの言語を使う能力(バイリンガリズム)は、他者との関わりに困難を抱える自閉スペクトラム症(ASD)児にとってメリットがある。・バイリンガルのASD児は、他者の立場に立つ能力がモノリンガルのASD児よりも優れていた。・ほかの先行研究と一致するため、第二言語を習得することは、脳神経に個性のある(ニューロダイバース)子どもの発達に悪影響を及ぼすのではなく、良い影響を与えると思われる。■ 日本人の3%はASD(自閉スペクトラム症)。他者の立場に立つことが難しい子どもたち日本で自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害(以下、ASD)と診断される人の割合は、近年3%に増加し、諸外国よりも高い傾向にあります。その理由として、ASDの社会的認知度が向上したこと。そして、医療・専門サービスの利用が増えたことが挙げられています。ASD児の特性は、社会性における困難や発語の遅れ、興味のあることにこだわりすぎてほかの情報が入らない傾向などがあります。これらの特性は必ずしも悪いことではなく、例えば、何かに強くこだわる特性は、特定の分野で深い洞察力を養う手助けになります。一方で、ASD児の多くが日常の社会生活で他者と関わることに困難を抱える、と言われています。定型発達児の場合は、他者の立場に立つ能力(他者視点取得)が4~5歳で発達しますが、ASD児はこの能力が同年齢で十分に発達していない場合があります。他者の立場に立つ能力とは、自分が思っていることはほかの人が思っていることと違うかもしれないと考えたり、他者が見ている世界に入り込んだりする能力です。この能力のことを「心の理論」といい、「心の理論」を測定するタスクでASD児の成績が比較的低いことを示した研究報告があるのです。■ Peristeriらの研究における二つの問いと実験内容「心の理論」の能力を測るときには、多くの研究者が「誤信念課題」と呼ばれるタスクを使っています。このタスクは、相手がこれから取る行動をうまく見極められるかどうかを見ることで、他者の立場に立つ能力を調べるものです。定型発達児を対象にした先行研究では、バイリンガル児の成績がモノリンガル児よりも優れていることが示されています。例えば、4歳時点で相手の立場に立つことができた子どもの割合は、バイリンガル児60%に対し、モノリンガル児がわずか25%だったことを報告しています(Kovacs, 2009)。これらの知見を踏まえ、Peristeriら(2021)の研究は、次の二つの問いに答えることを目的としました。1. ASDの子どもがバイリンガルであることは、他者が自分とは違う心を持っていること(誤信念)の推論における困難を軽減する役割を果たしうるか?(バイリンガリズムによって、他者の立場に立ちやすくなるか?)2. バイリンガリズムが困難を軽減する可能性があるとすれば、どのような認知メカニズムがそれを支えているのか?例えば、抑制、ワーキングメモリ、注意の転換、メタ言語知識の能力など。この二つの問いに答えるため、6~15歳のバイリンガルASD児43名、モノリンガルASD児60名、計103名を対象に、他者の立場に立つ能力を評価するテスト(誤信念課題)を行いました。テストは、1、二人のキャラクターが登場する、さまざまなストーリー展開の短編アニメを見せる、2、アニメを見終わった子どもに、ストーリーの登場人物が最後に取った行動が適切だったかどうかを答えてもらう、という内容です。登場人物が自分とは違う視点を持っているかもしれないことを理解していなければ、正解することができません。■ 実験結果「バイリンガルはモノリンガルよりも他者の立場に立つ能力が優れていた」分析の結果、バイリンガルのASD児のほうがモノリンガルのASD児よりも、ストーリーの登場人物の視点に立って正しく回答することができ、回答の正確さに有意差がありました。論文の著者らは次にように結果を分析しています。1)バイリンガルの子どもは、話す相手によって、どの言語をどのように使うかを常に考えなければならない(Grosjean, 2010)という説明。つまり、それが相手の立場に立つ練習になるということ。2)モノリンガルよりもバイリンガルのほうが実行機能(目標のための計画を立て、目標を達成するために自分の行動や思考、気持ちを調整する脳機能)が高い傾向にあるという説明。ASD児は、社会との関わり、特に他者の立場に立つことを苦手とする場合がありますが、Peristeriらの研究は、バイリンガルとして育つ経験が複数の言語を話す能力だけではなく別の能力も高め、ASD児が自分の視点から離れて他者の視点に立てるようになる可能性を示しています。■ まとめ:バイリンガリズムはASD児の困難を増やすものではなく、むしろ困難から守るバイリンガリズムや外国語習得が、学習障害(LD)、注意欠如・多動症(ADHD)、ASD児にどのような影響を与えるかを調べる研究はいま増加しており、今回の研究はこの分野に貢献するものです。先行研究の結果も踏まえると、バイリンガリズムはASD児が抱える困難を増やすものではなく、むしろ困難から守るものだと思われます。ASD児にももう一つの言語を学ばせたいと願う親は、それが可能であること、そして、複数の言語を学ぶことが子どもの発達にマイナスの影響を与えないことを知っておくことが重要です。親の態度とASD児の社会的能力の関係を調べた研究がいくつかあり、親の前向きな姿勢はその親が子どもの診断結果を受け入れるかどうかに関係すること、そして、それがASD児の社会的能力の発達を支える親子の関わり方に影響を与える可能性があることがわかっています。そのため、親の前向きな姿勢や関与は、子どもにとって極めて有益になる場合があります。※詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。 ■ワールド・ファミリーバイリンガル サイエンス研究所(World Family's Institute of Bilingual Science)事業内容:教育に関する研究機関HP( )Twitter( )所 長:大井静雄(東京慈恵医科大学脳神経外科教授/医学博士)所 在 地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド1階設 立:2016年10 月 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月19日「ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所」(※以下、IBS)では、グローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を定期的に発信しています。今回は、第二言語の語彙習得について研究を行い、『英語は決まり文句が8割』『英単語学習の科学』等の書籍を出版されている立教大学の中田 達也 准教授に、「英単語の効果的な学習法を考えるときのポイント」についてお話を伺いました。<インタビューサマリー>・効果的な学習方法は、どのような知識を身につけたいか(知識の広さ/深さ、単語の種類、知識の種類)、何ができるようになりたいか(書ける必要性、和訳/英訳)によって変わる。・効果的な復習スケジュールは、どれくらい長く覚えていたいか、どの学習段階かによって変わる。・どの学習方法、復習スケジュールにもメリット・デメリットはあるため、目的や状況に合わせてバランス良く組み合わせることが大切。「語彙を知っている」とはどういうことか?語彙の知識は、「広さ(サイズ)」と「深さ」に分けることができ、「広さ」は単語数。「深さ」は、それぞれの単語についてどれくらい深く知っているかという質的な側面です。以下の表「語彙知識の九つの側面」は、一番広く知られているPaul Nationのフレームワークをわかりやすく示したものです。■ 英単語の効果的な学習法を考えるときのポイント7つポイント1 知識の広さ/深さ知っている単語の数が大切か? その単語についてたくさん知っていることが大切か?ポイント2 単語の種類さまざまな意味を持つ基本的な単語か? 一つの和訳を覚えれば役立つ単語か?ポイント3 知識の種類意味の知識を優先するか?スペリングの知識を優先するか?ポイント4 アウトプットの種類単語を見て意味がわかればいいのか? 自分で単語を思い出す必要があるのか?ポイント5 和訳/英訳英語を見て和訳がわかればいいのか? 和訳を見て英単語がわかればいいのか?ポイント6 どれくらい長く覚えていたいか明日のテストで点数が取れればいいのか? 将来使えるようになりたいのか?ポイント7 どの学習段階かいま初めて覚えようとしているのか? すでに何回も復習しているのか?■ 英単語のさまざまな学習方法。そのメリットとデメリットまとめ学習の方法には、例えば、和訳を通じて覚える、文脈と一緒に覚える、定型表現で覚える、見て覚える、書いて覚える、和訳の練習をする、英訳の練習をする、短期間で集中的に覚える、時間を空けて復習する など、さまざまな学習方法があります。・たくさんの単語を覚えやすいけど使えるようにはならない・使えるようになるけど時間がかかる・短期間で覚えやすいけどすぐに忘れてしまう・記憶に定着しやすいけど途中でやる気がなくなってしまうかもしれないこのように、どの学習方法にもメリット・デメリットがあることが語彙習得の研究成果からわかっています。つまり、誰にでもどんなときにも効果的、という万能な「英単語の覚え方」はないということです。重要な点は、どの学習方法がベストかということではありません。上記に記した7つのポイントを確認しながら、何をもって「効果」とするかを考え、いま優先するべき学習方法を判断したり、必要に応じて異なる学習方法を組み合わせたりすることです。また、今回の焦点ではありませんが、学習効率や記憶の定着だけではなく、学習のモチベーションが上がるか、学習を継続しやすいか、ことばの文化的背景に興味が湧くか、学習者の年齢に適しているかなど、さまざまな視点で学習方法の効果を評価することも必要だと考えられます。(取材:IBS研究員 佐藤 有里)【Profile】中田 達也 准教授立教大学 異文化コミュニケーション学部・ 異文化コミュニケーション研究科、准教授。専門分野は、第二言語習得(特に語彙の習得)。外国語の語彙習得に影響を与える要因(学習の間隔・種類・頻度など)について研究を行う。近年は、特に効果的な復習スケジュールや、コンピュータを使用して外国語学習を支援する方法、外国語における文法習得に関する研究にも取り組んでいる。ヴィクトリア大学ウェリントンのSchool of Linguistics and Applied Language Studiesにて博士号(応用言語学)を取得。関西大学 外国語学部外国語学科准教授、法政大学 文学部英文学科 准教授などを経て、2020年度より現職。2022年度からは立教大学 英語教育研究所所長を務める。 ※詳しい内容はIBS研究所で公開中の下記の記事をご覧ください。前編 後編 ■ワールド・ファミリーバイリンガル サイエンス研究所(World Family's Institute of Bilingual Science)事業内容:教育に関する研究機関 HP( )Twitter( )所 長:大井静雄(東京慈恵医科大学脳神経外科教授/医学博士)所 在 地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド1階 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月22日「ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所」(※以下、IBS)ではグローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を定期的に発信しています。今回は、英語学習の動機づけの研究をされている明治大学の廣森友人教授に、「やる気が英語学習にどのように影響するか?」「日本の環境でやる気を高めたり維持したりするためには、どのような学習方法や授業が効果的か?」についてお話を伺いました。<インタビューサマリー>1、やる気は、英語学習の成果に大きな影響を与える要因の一つ。「やる気がどれくらいあるか」(強さ)、「やる気がどこを向いているか」(方向性)は、学習の認知プロセスや学習の継続、学習方法等に影響する。2、「英語を学びたい」(内発的動機づけ)を育てるためには、「自律性」、「有能感」、「関係性」という三つの心理的欲求をバランス良く満たすことが大切。3、 ペアワークやグループワークには、「やる気の伝染」という効果が期待できる。■ やる気と学習方略、学習スタイルは密接に絡むいろいろな個人差が「学習成果」の散らばりをどのくらい説明できるか(説明率)などを調べた先行研究によると、「言語適性」(言語を習得するために重要な認知的能力)は24%(Li, 2016)、「動機づけ」は14%(Masgoret & Gardner, 2003)。つまり、言語適性に次いで動機づけが学習成果に強く影響する個人差要因であることがわかっています。廣森教授は、変化する可能性がより高い学習動機や学習方略などの要因に注目して研究を始めたとのこと。廣森教授によると、学習は、特定の情報への「気づき」→「理解」→「内在化」→「統合」というプロセスで進み、情報が長期記憶として蓄えられることでいつでも使える知識となります(廣森, 2015)。この「気づき」のプロセスにモチベーションが関係することが明らかになっています(Schmidt, 2012)。さらに、日本で英語を学ぶ場合、英語を話せなくても生活できる環境にあるため、英語圏で学ぶ場合よりもモチベーションの重要度が高いことを指摘。実際に、モチベーションを低下させる要因(demotivation)を調べる研究において、日本は世界のトップを走っているとのことです。また、モチベーションの違いによって学習方法や学習スタイルが変化することもあれば、逆に、特定の学習方略を使うことで勉強がうまくいった成功体験がその後のモチベーションに影響を与える、と話す廣森教授。どのような動機づけが効果的な学習方法につながるか、という疑問については、「教科だけではなく、コミュニケーションの道具として使うという動機を持てると、アウトプットにも目が行き、インプットとアウトプットのバランスが取れた効果的な学習方法につながるのではないか」という見解をいただきました。■ 「やる気の伝染」というペア/グループワークの可能性廣森教授がいま関心を持って取り組んでいるのが「英語学習における『やる気の伝染』メカニズムの解明」という研究です。周りの人の行動を観察しながら、自分の価値観を内在化する「代理学習」は、英語学習でも起こるのではないかという発想がヒントになっています。「日本は、良くも悪くも同調圧力が強い社会なので、ほかの文化圏と比べて周りの影響を受けやすいのではないかと思います。この社会的・文化的な特徴をうまく使って、例えば、周りに良い影響を与えられる学習者をクラスやグループの中に意図的に配置することで、グループ・ワークを活性化することができるか、ということを調べています。」(廣森教授)英語の授業中にグループワークをする際、リーダー役の存在によって取り組みやパフォーマンスがどう変わるかを調べる実験を実施。結果、グループダイナミクス(集団力学)やグループのパフォーマンスに、ある程度の効果がある可能性が示されました(Hiromori et al., 2021)。「従来は、いかに一人の先生が30〜40人の生徒のモチベーションを高めるかということを考えてきましたが、もし、学生同士がお互いにモチベーションを高め合える方法がわかってくれば、『やる気が高まる教室』が実現するのではないかと考えています。」(廣森教授)。しかし、リーダー役にその役割を実際に果たしてもらうにはどうすればよいか、学習者のモチベーションや英語力をどのように組み合わせてグループ分けをするかなど、実験をデザインするうえで多くの課題が残っています。このようなグループワークの研究は、変数が増えて複雑になるため、世界的に見ても研究数は多くありません。「おそらく、親御さんにしても先生にしても、同じような感じで同じように教えているけれど、出てくる成果はまったく違う、ということはありますよね。私も、同じ学年で同じような英語力の学生に同じ授業を教えていても、『がんばろう』という雰囲気がクラスによって違うので、とてもおもしろい研究テーマだと思っています。」(廣森教授)。■ おわりに:日本の教育現場に寄り添う「やる気の伝染」の研究日本では、2025年までに小学校の学級規模の標準を従来の40人から35人に引き下げることが決まりました。少人数学級とICT活用の両輪で「個別最適な学びと協働的な学び」を実現しようとする計画です(文部科学省, 2022)。一人の教師が大人数の生徒を相手に一斉授業を行う教育から、一人ひとりの個人差に合わせた学習、生徒同士が学び合う学習を重視する教育が強く求められるようになったことが伺えます。「やる気が出ない」「やる気が低い」といった課題は、これまで本人の学習方法や教師の指導方法を変えることで解決しようとする考え方が主流でした。しかし、「やる気の伝染」の仕組みが明らかになれば、生徒たちの個人差をポジティブに捉えてうまく活用し、あらゆる教師があらゆる教室でやる気が高まる授業を実現することができるのではないでしょうか。廣森教授が取り組む「やる気の伝染」に関する研究は、英語教育に限らず、教師にとって現実的な解決策を提案してくれる可能性を秘め、今後ますます注目が高まることが考えられます。(取材:IBS研究員 佐藤 有里)【Profile】廣森 友人 教授(明治大学 国際日本学部・国際日本学研究科)専門は、応用言語学、心理言語学、第二言語習得研究。言語習得に影響を与える学習者要因(学習動機、学習方略、学習スタイルなど)について調査・分析し、より効果的な第二言語(外国語)学習のあり方について具体的な示唆を得ることを目標として研究を行う。 ※詳しい内容はIBS研究所で公開中の下記の記事をご覧ください。前編 後編 ************************************** ■ワールド・ファミリーバイリンガル サイエンス研究所(World Family's Institute of Bilingual Science)事業内容:教育に関する研究機関HP( )Twitter( )所 長:大井静雄(東京慈恵医科大学脳神経外科教授/医学博士)所 在 地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド1階設 立::2016年10 月 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月08日積水ハウス株式会社は、横浜市の小学校における生物多様性の環境教育支援に向けて、横浜市環境教育出前講座に参画します。出前講座では校庭樹木を題材にした積水ハウスの環境教育プログラム「Dr.フォレストからの手紙」を実施します。2022年12月1日から、横浜市の小学校を対象に、横浜市環境教育出前講座のウェブサイトにて申し込み受付を開始します。校庭樹木を活用した環境教育の様子横浜市では、生物多様性保全や地球温暖化対策といった環境問題への理解を深めるため、市内の小中学校や地域の方を対象に、市民団体、企業、国際機関、市役所など専門知識を持った講師が講義を行う「環境教育出前講座」を実施しています。積水ハウスは、2001年から生物多様性保全の取り組みとして、地域の在来樹種を生かした庭づくり・まちづくりの提案である「5本の樹」計画を開始しています。「5本の樹」計画では、お客様のご協力のもと、日本全域で都市の住宅地にネットワーク型の緑地を作り、生物多様性保全を推進しています。2006年には、「5本の樹」計画から得た知見や経験を活かして、生徒向けの環境教育プログラム「Dr.フォレストからの手紙」を開発しました。「Dr.フォレストからの手紙」は、子どもたちが校庭などにある樹木や様々な生き物と触れ合うことを通じて、緑と生き物の関わりを理解し、自らの自然環境への関わりが地域や地球環境全体の保全につながることを考え、行動を促す“体験思考型”環境教育プログラムです。また、積水ハウスは、横浜市がSDGsを推進する企業・団体等の事業者を認証する「横浜市SDGs認証制度“Y-SDGs”」の最上位であるSupreme(スプリーム)に、2022年7月に認証されています。積水ハウスは、これからも横浜市における生物多様性保全の推進を支援していきます。横浜市SDGs認証制度“Y-SDGs”今回積水ハウスが、参画する横浜市環境教育出前講座では、環境教育プログラム「Dr.フォレストからの手紙」を提供します。講師として、樹木医等の植栽や造園の知識・資格を持つ当社社員が、緑の専門家であるDr.フォレストとして学校で出張授業を行います。子どもたちがDr.フォレストから与えられる課題を解決していく中で、生態系や在来種・外来種問題を考え、身近な自然環境に興味をもち、授業や体験を通して得た知識や考え方をこれからの自分たちの行動につなげていくことを目指します。積水ハウスは、生物多様性保全への取り組みの経験を活かし、未来を担う子どもたちの環境教育の推進を支援します。*プログラム受講日は必要となる校庭の樹木の状態次第で、時期をご相談させていただく場合があります。横浜市環境教育出前講座: 横浜市SDGs認証制度“Y-SDGs”: ●積水ハウスの「5本の樹」計画について「5本の樹」計画は、積水ハウスが 2001 年から生物多様性保全の取り組みとして、お客様のご協力のもと、生態系に配慮した造園緑化事業として開始したプロジェクトです。“3 本は鳥のために、2 本は蝶のために、地域の在来樹種を”という思いを込め、日本古来の里山をお手本として、その地域の気候風土・鳥や蝶などと相性のよい在来樹種を中心とした植栽にこだわった庭づくり・まちづくりを提案しています。2021年度の「5本の樹」をはじめとした年間の植栽本数は101万本、2001年の事業開始からの累積植栽本数は1,810万本を達成しました(2022年1月現在)。2019年からは琉球大学久保田研究室・株式会社シンクネイチャーと共同検証を進めており、2021年には、生物多様性保全効果の実効性を、樹木本数・樹種・位置データと生態系に関するビッグデータを用いて、世界で初めて都市の生物多様性の定量評価の仕組みを構築し、「ネイチャー・ポジティブ方法論」として公開しました。●Dr.フォレストからの手紙について積水ハウスでは、「5本の樹」計画から得た知見や経験を活かして、2006年に開発した生徒向けの自然教育プログラム「Dr.フォレストからの手紙」を無償で提供するとともに、小学校への出張授業にも取り組んでいます。「Dr.フォレストからの手紙」は、子どもたちが校庭などにある樹木や生き物などの身近な自然環境での観察(フィールドワーク)や講座を通して、緑と生き物の関係を理解し、自らの自然環境への関わりが地域や地球環境全体の保全に繋がることを考え、行動することを促す“体験思考型”環境教育プログラムです。Dr.フォレストティーチャーズガイド・ワークブック積水ハウス 生物多様性保全の取り組み : 積水ハウス「ネイチャー・ポジティブ方法論」: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月30日「ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所」(※以下、IBS)ではグローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を定期的に発信しています。2021年度、青山学院大学による日本で最大規模の「VR/AIを活用した先端英語教育」パイロットプロジェクトがスタートしました。このプロジェクトで共同研究を行う青山学院大学 経済学部の小張名誉教授、山本教授、佐竹准教授に、「VRを活用することで、学生にどのような影響を与えられるのか?」という点に着目して、4カ月経過時点での研究成果を詳しく伺いました。<インタビューサマリー>・プロジェクトの重要性:60人規模でのVR学習の実験は、世界的にも例がまだ少ない。・量的調査:TOEIC平均スコア(目安)が100点以上伸びた。・質的調査:英語に対する不安の軽減につながった。・VR活用の効果:英語学習に対する態度や意識にポジティブな影響を与えたことが英語力の向上につながった可能性がある。・注目したいVR活用の価値:1、異なる言語や価値観に対する態度や意識がどう変わるか? 2、1により、どのような学習や行動をするようになるか?・VR活用の目的:ネイティブ・スピーカーのようになることではなく、国際英語としての英語をツールとして使いながら視野や世界観を広げること。<プロジェクト内容>青山学院大学経済学部の学生が約60名参加。Immerse社※提供のVRプラットフォームを使い、英語のネイティブ・スピーカー6名が先生役になり、学生の英語力に合った場面設定を選んで1回約30分〜1時間、VR空間のアバターを操作しながら自由に英会話レッスン(1レッスン8名以下)を行う。学生は、レッスン・スケジュールの中から好きな先生や日時を選んで予約。週2回(月8回)レッスンを受けるように伝えていたが、実際には月1〜3回の学生が多かった。※Immerse社:英語教育・学習のためのVRプラットフォーム「immerse」を開発・提供するアメリカ・カリフォルニア州に本社を置く企業。なぜ学生の英語力が向上? 考えられる3つの要因1、VRレッスンで「外国語不安」が軽減した「参加学生のコメントから、VRレッスンの体験によって英語に対する不安や恐怖心などが軽減したのではないかと推測しています。マイナスな気持ちがなくなったことによって、学習しようとするモチベーションが上がったり授業外での学習量が増えたりして、スコアの伸びにつながったのかもしれません。」(佐竹先生)2、「自分の実力を把握」がモチベーションにつながった「VRレッスンでほかの学生との実力差に気がついて『がんばろう』というポジティブな感情をもった学生がたくさんいたので、これも関係したのではないかと思っています。 」、「また、このVRレッスンが評価を伴わない学習活動であり、好きな時間に好きなだけやっていたということも大きな要因だと思います。」(山本先生)3、主体的な自宅学習「全員にAIスピーカー(Alexa)を貸し出していたので、それを使った学習が影響した可能性もありますね。以前、AIスピーカーで好きなアプリを使って、授業外の日常生活で英語を聞いたり話したりする時間を増やす、という授業実験をして論文(Obari et al., 2020)を発表したのですが、TOEICのスコアが1年間で200点くらい伸びて、スピーキング・テストのスコアも上がりました。」(小張先生)VR英語教育の研究における今後の課題とは?■どのように参加人数やレッスン数を増やすか?■どのようなレッスン内容が効果的か?■どのような指標でVR英語教育の価値を評価するか?■VRレッスンの安全性の確保(怪我やVR酔いの防止など)をどうするか?おわりに:英語力だけではなく、態度や意識の変化に注目英語学習の目的が単にTOEICのスコア向上ではなく、「国際社会で力を発揮できる人材を育てること」であることを考えると、異なる言語や価値観に対する態度や意識がどのように変わるか、その変化によってどのような学習や行動をするようになるか、という点がVR活用の価値を評価するうえで最も重要であることが今回の取材でわかりました。現状、費用や環境、人材の確保、学習者の身体的な負担などの面で、教育機関がVRレッスンを頻繁かつ大量に提供することは現実的ではありません。だからこそ限られた回数の体験であっても、学習者の変容につながる効果が実証されれば、あらゆる教育機関、教師、学習者にとって有益な情報になるのではないでしょうか。(取材:IBS研究員 佐藤 有里)【Profile】青山学院大学「VR/AIを活用した先端英語教育」プロジェクト研究チーム写真左:小張敬之名誉教授・客員教授。専門は、応用言語学や教育工学。特に、CALL(コンピュータ支援言語学習)、TESOL(英語教授法)、世界観教育、EduTech等。近年は、日本の英語教育におけるAIやVR、ICT/モバイル技術の活用についての研究を行う。写真中央:佐竹由帆准教授。専門は、コーパス言語学や英語教育。学習者がコーパスを参照し、自律的に言語を調べてパターンを推測する帰納的発見学習のアプローチ「データ駆動型学」の有効性について研究。写真右:山本真司教授。専門は、イギリス文学、イギリス文化、比較文化、エンブレム研究。主にイギリスの文学・芸術作品を社会的・文化的意味も含めた学際的な視点で分析。※詳しい内容はIBS研究所で公開中の下記の記事をご覧ください。前編: 後編: **************************************■ワールド・ファミリーバイリンガル サイエンス研究所(World Family's Institute of Bilingual Science)事業内容:教育に関する研究機関 HP( )Twitter( )所 長:大井静雄(東京慈恵医科大学脳神経外科教授/医学博士) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月22日子どもたちが高校生や大学生になると、教育費の負担が増えてきました。その分、仕事を増やして教育費をねん出することに。しかし、仕事量をこなせず家族とクライアントに迷惑をかけることになってしまったアラフォーでシングルマザーの私の体験談を紹介します。★関連記事:猛烈な睡魔との闘い!家事と仕事の両立のため無理なく続けられた体づくり1日分の家事と仕事の両立ができない大学生の娘たちの教育費や生活費などが必要となり、副業を増やしました。会社員の収入だけでは、生活できないのでWebライターの副業を増やせばいいと簡単に思っていたのです。しかし、実際は思った以上にスムーズに副業の仕事をこなせず、家事がおろそかになりました。副業を増やして娯楽の時間を削っていたのですが、それでも間に合わず。体力が思った以上になく集中力がなかなか保てませんでした。仕事をしていても気付けば寝ていて、慌てて起きて仕事をするのですが完成度がいまいちとなったこともあります。私の家事がおろそかになり、少しイライラしているのが子どもたちにも伝わり、これではいけないと生活を見直すことにしたのです。教育費とデート費用が負担となる少し仕事をセーブして家事もできるようになったのですが、新型コロナの影響で会社も休業となり収入が減り、また副業を増やそうかと迷いました。しかし、子どもたちにまた負担をかけてはと思い、しばらくはそのままの生活を送りました。数カ月してから新型コロナの感染拡大が本格的となり、いよいよ生活も厳しくなってきたので副業を増やしました。起きている時間は仕事している時間といった生活となり、家事も最低限のみとなってしまいました。子どもたちとの会話も減り、すっかり私は家庭でひとりぼっちに。とても寂しかったですが、子どもの教育費のためと割り切って仕事を続けていたのです。また当時交際していた人とのやり取りのために、私自身のおこづかいが欲しく仕事を増やしたことも理由の1つです。子どもたちも私が交際していることを知っていました。だから、彼に私を取られたと思い、寂しい思いをさせてしまったことをとても後悔しています。そんな生活を送ること数カ月、子どもたちは私と話をしなくなりました。話しかけても冷たく、反抗期だから仕方ないと諦めて、仕事に没頭する日々に。ごはん中も無言で、食べ終わったら逃げるように自分の部屋へ戻りました。そして、とうとう私の体も限界が来て、夕食後にパソコンに向かうものの、しばらくすると寝てしまうといった状態に。副業の仕事も後回しになり、すべてがうまく回らなくなったのです。体はつらいけれど最低限の家事と副業をこなし、さらには教育費を何とかしないといけないと必死でした。副業を増やしたものの迷惑をかけてしまう子どもたちは私が忙しくて、なかなか構ってあげられないことのほかに、家事をおろそかにして今までの私とは違う母親になってしまったことに、少し戸惑っていました。私自身は家事がおろそかになった程度に思っていたのですが、子どもたちからしてみると人が変わってしまったように映ったのでしょう。「ママはどうせ私たちよりも、他のことが優先でしょ」と子どもたちが言うようになり、寂しい思いをさせていると思いました。私が彼との交際のためにお金を稼いでいると思われ、子どもたちはお金のない生活に不安を抱えていました。それに加えて、いつ給与が入るのか、いつ私の仕事が安定するのかと気にしていました。そんな状況を抜け出したく、まずは経済的に落ち着かせようとあれこれと仕事を抱えたのです。しかし、私が忙しくするばかりに子どもたちとの時間を削りコミュニケーションが減りました。そして、子どもたちとの関係にヒビが入ってしまいました。とても不安なときこそ、話してあげられる環境を作れず後悔しています。これからは、少しずつ改善して子どもたちの信用を取り戻せるように努めたいと思っています。また、仕事面でもクライアントさんに迷惑をかけないように、仕事に真摯(しんし)に取り組みたいです。まとめコロナ禍で会社が休業となり生活に不安がある中、子どもたちとクライアントさんに迷惑をかけました。仕事量と教育費のバランス、家事とのバランスに苦労したことを思い出し執筆いたしました。まだこれらのバランスは修復途中ですが、家族との時間をしっかりと作り、副業は余った残りの時間をあて、無理のない範囲でしたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/サトウユカ著者/Y.N.(44歳)大学生の子どもが2人。自宅で過ごすことが多くなり、パン作りやお菓子作りに励む。季節感を取り入れた生活が好きで、フルーツシロップ作りもしている。
2022年11月19日「ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所」(※以下、IBS)ではグローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を定期的に発信しています。今回は、日本で英語を学ぶ人々の多くが抱える「英語の知識はあるけれど、実際にコミュニケーションの場面で使えない」という悩みの原因や解決方法について調査するため、「社会的相互作用」について脳科学的な研究をされている東北大学の鄭 嫣婷 准(ジョン ヒョンジョン)教授にインタビューを行い、記事として公開しました。<インタビューサマリー>●ことばは、社会的相互作用を通じて得た情報(社会的手がかり)をもとに、人の考え・気持ちなどを読み取り、意味を推測しながら学んでいく(社会的学習)。●「社会的学習」をするときは、単に母語の訳を通じて学習するときよりも、多くの脳領域が活動することで、ことばが記憶に定着し、さまざまな状況で素早く正確に思い出す力につながる。●日本の英語教育で「英語を使う環境づくりの効果」を高める3つのポイント。■ ことばを使う力は、■ たくさんの脳領域が活動する「社会的学習」のほうが身につきやすい鄭(ジョン)教授は、語彙を実際に使うときのやりとりや場面を何種類か映像で見るグループA(社会的手がかりがある場面での言語学習)と、単にその語彙を音声で聞きながら母語の訳を文字で見るグループBの脳活動を比較する研究を行いました。結果、自分で意味を推測しながらことばを学習したグループAのほうが、かなり多くの脳領域を使って学習していたことがわかりました 。「このような方法でことばの意味を獲得するときに活動する脳の領域は、社会認知に関わっています。人の気持ちを読むときに働く領域です。そして、そのことばが使われているときの運動、感覚、感情に関わる脳の部位も活動します」(鄭教授)研究の結果、翻訳を通じた学習よりも社会的学習のほうが、ことばを思い出すための手がかりが脳内のいろいろな場所にあるため、よく記憶していろいろな場面で思い出せることにつながり、さまざまな状況で素早く正確にことばを使えるようになることがわかりました。■ 社会的情報から学んだことばのほうが使えるようになる理由理由1 注意力が高まる:相手の目や口の動き、お互いのフィードバックといったsocial cue(社会的手がかり)を使ってことばを学習するときは、注意力が高まる。理由2 母語を介さなくても思い出しやすくなる:身体を使って周りの人やものから感覚情報を得ながら学ぶ経験がたくさんあると、ことばが意味や概念と直接結びつく。理由3 記憶に定着しやすい:見る、聞く、触る、動くなど、複数の感覚や動作を使って学ぶ「マルチモーダル学習」は、ことばが記憶に定着しやすく、記憶から取り出しやすくなる。■ 日本で「英語を使う環境を効果的につくる」ときに考えるべき3つのポイントポイント1相手からのフィードバックを予想しながらことばを使う環境(やりとりや発表の活動など)実際の言語コミュニケーションでは、人の気持ちを読む、ことばを組み立てる、今の状況で的確なことばを発する、という活動が必要だが、やりとりの相手がいない状況で話すときには社会認知に関わる脳領域が働かない。やり取りの相手がいる状況では、スピーチ産出のための脳領域と社会的な能力に関わる脳領域が並行して活動するので、コミュニケーションができるようになるには、双方向のやりとりを経験して慣れることが大切。発表活動の場合は、質問など相手からのフィードバックがある状況にすることが「使う力」を伸ばすために重要。ポイント2「ことば」と「感覚」のフィードバックがある環境(ビデオ通話やデジタル機器など)フィードバックには、ことばと感覚の2つのフィードバックがあり、やりとりのときに両方あればとても良い。感覚のフィードバックは、対面でのやりとりだけではなく、オンラインでのビデオ通話(映像からの視覚情報)などでも得られる。タブレット端末やVRを使った学習(何か操作したときの画面や空間の反応)、ジェスチャーを使った学習(身体の動き)も効果的であることがわかっている。ポイント3 個人の能力や不安レベルに合った環境学習が苦手な人にとって、社会的学習は効果的だと考えられる。VRを使った学習の効果を調べた研究(Legault et al., 2019)によると、ワーキングメモリが低い人たちは、教室環境(通常の授業)での学習だと非常に成績が低いが、VR環境での学習であればワーキングメモリが高い人たちと同等の成績になることがわかった。ただし、社会的手がかりを素早くキャチして学習することが得意でない人や、英語を使うときに不安を感じて社会的能力に関わる脳領域がうまく働かなくなる人もいるので、一人ひとりに合った学習方法を考える必要がある。■ まとめ:日本でも効果的な「英語を使う環境」をつくることは可能である鄭教授の研究から、語彙は単に母語に訳して覚える学習方法よりも、実際にことばが使われる環境の中で覚える「社会的学習」のほうが記憶に定着し、いろいろな場面で素早く正確に使えるようになることが、脳科学的に解明されました。この分野の研究がさらに進めば、日常生活で英語を使う機会がない日本であっても、「周囲の環境からことばを学ぶときと同じ脳領域が働くような学習方法・活動内容を考案すれば、英語を効果的に使う環境をつくることができる」と考えられます。【Profile】鄭 嫣婷(ジョン ヒョンジョン)准教 ペンシルベニア州立大学 心理学客員研究員、東北大学加齢医学研究所 脳機能開発研究分野助教、東北大学大学院国際文化研究科 & 加齢医学研究所 講師を経て2019年より現職。専門は神経言語学、認知科学。脳科学的手法を用いて、第二言語習得の脳内メカニズムの研究を行う。詳しい内容はIBS研究所で公開中の下記の記事をご覧ください。前編: 後編: ■ワールド・ファミリーバイリンガル サイエンス研究所(World Family's Institute Of Bilingual Science)事業内容:教育に関する研究機関( )所 長:大井静雄(東京慈恵会医科大学脳神経外科教授/医学博士)所在地 :〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7 パシフィックマークス新宿パークサイド1階設 立:2016年10月 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月08日