【関連】給食の思い出、息子に打ち明けたら“警察沙汰”に⁉️文部科学省では隔年で「学校給食実施状況等調査」を行っています。学校給食は親にとっても、子どもの昼ご飯を用意する必要がなく、ありがたい制度ですよね。一方で給食費の負担も気になるところ。令和3年度の調査結果を見てみましょう。学校給食費、前回より微増公立の小学校および中学校で保護者が負担する学校給食費を見てみると、全国平均で小学校では4,477円、中学校では5,121円となっています。これを前回調査(平成30年)と比較してみると小学校で134円、中学校では180円とそれぞれわずかですが上昇していることが分かります。これを年間とすると、それぞれ1,500円弱の負担増となります。学校給食費調査―文部科学省「令和3年度学校給食実施状況等調査」よりご飯メニューは週に平均3.5日調査では、主食をご飯とする「米飯給食」の実施状況も調べています。完全給食を実施している国公・私立学校のうち、米飯給食の実施率は100%でした。完全給食を実施しているすべての学校は、ご飯を主食とする献立の給食を提供しているということです。また、その実施回数は週当たり平均3.5回で、週の半分以上はご飯メニューが出されていることもわかりました。米飯給食実施状況調査―文部科学省「令和3年度学校給食実施状況等調査」よりまとめ給食ならではの食体験昭和時代の半ば頃に学童期を過ごした人には、ほぼ毎日、パン給食だったと記憶している人も多いでしょう。現在のような米飯給食が正式導入されたのは昭和51年(1676年)のこと。今回の調査によると、全国の学校のほとんどすべてで米飯給食が実施されています。文部科学省と農林水産省は米飯給食を推進しており、味覚を育み、米を中心とした日本型食生活の普及・定着を図るうえで重視しています。いずれにしても、家庭での食事やお弁当とは違う食の体験であり、友だちと一緒に同じメニューを食べるのは、学校給食ならではでしょう。(マイナビ子育て編集部)調査概要■令和3年度学校給食実施状況等調査/文部科学省調査対象:学校給食を実施している国公私立の小学校、中学校、義務教育学校、中等教育学校(前期課程)、特別支援学校及び夜間課程を置く高等学校調査期日:令和3年5月1日現在
2024年04月14日内閣府は、全国の18歳以上の日本国籍を持つ人を対象に「離婚と子育てに関する世論調査」を行っています。今回はこの調査の中から、「離婚に対する考え方」の項目をもとに、子どもの有無によってその考え方はどう変わるのかを見ていきたいと思います。未成年の子どもがいない夫婦の離婚|「できるだけ避けた方がよい」は1割以下未成年の子がいない夫婦の離婚についての考え方―内閣府「 離婚と子育てに関する世論調査」よりまず、未成年の子どもがいない夫婦が離婚することについて尋ねた結果がこちらです。「夫婦の一方でも離婚を望んでいるのであれば、離婚した方がよい」と答えた人が42.4%、「夫婦の双方が離婚を望んでいるのであれば、離婚した方がよい」が43.1%とほぼ同率でした。さらに、「夫婦の双方が離婚を望んでいても、離婚はできるだけ避けた方がよい」が9.6%、「いかなる場合も離婚はしない方がよい」が2.6%となっています。また、性別での違いとして、女性の方が男性と比べて、離婚した方がよいと考える人が多いこともわかりました。ちなみに都市規模別で見ると、「夫婦の一方でも離婚を望んでいるのであれば、離婚した方がよい」と回答した人は、大都市で多い傾向が見られています。未成年の子どもがいる夫婦の離婚|「できるだけ避けた方がよい」が3割以上未成年の子がいる夫婦の離婚についての考え方―内閣府「 離婚と子育てに関する世論調査」より一方、未成年の子どもがいる夫婦が離婚することについて聞いた結果はどうでしょうか。最も多くを占めたのは「夫婦の双方が離婚を望んでいるのであれば、離婚した方がよい」で36.6%でした。「夫婦の一方でも離婚を望んでいるのであれば、離婚した方がよい」は22.7%と、両者には14ポイント近い差がでています。さらに、未成年の子どもがいない夫婦の離婚のついて聞いた時とは大きく異なるのが、「夫婦の双方が離婚を望んでいても、離婚はできるだけ避けた方がよい」です。33.3%で2番目に多い回答になりました。やはり未成年の子どもがいるかいないかによって、離婚に対する考え方に違いがあることがよくわかる結果です。性別で見ると、離婚した方がよいと考える人は女性の方が多く、反対に男性は、離婚は出来るだけ避けた方がよいという人が女性より多くなっており、男女での違いも見られました。なお、都市規模別では、「夫婦の双方が離婚を望んでいるのであれば、離婚した方がよい」は大都市で、「夫婦の双方が離婚を望んでいても、離婚はできるだけ避けた方がよい」は小規模な町村で多い傾向でした。子どものいる夫婦の離婚はどのような場合ならOKか?未成年の子がいる夫婦の離婚が認められる場合について―内閣府「 離婚と子育てに関する世論調査」よりでは、未成年の子どもがいる夫婦の離婚は、どういう場合であれば認められるべきなのか、さらに意見を聞いた結果を見てみましょう。前問で「いかなる場合も離婚はしない方がよい」「無回答」と答えた人を除いて、質問しています。結果は、「夫婦が結婚生活を続けることが未成年の子に悪影響を与えるのであれば、離婚を認めるべきである」を挙げた人が最も多く60.0%。次いで、「未成年の子に対する心のケアがされるならば、離婚を認めるべきである」(42.3%)、「未成年の子の生活に対する金銭面での不安が解消されるならば、離婚を認めるべきである」(37.3%)の順となっています。この3つが上位を占めましたが、「未成年の子がいる場合には、できる限り離婚を避けるべきである」と答えた人の割合も19.5%で2割近い数字でした。一方、「未成年の子がいるかどうかと夫婦の離婚とは、別の問題である」は9.0%で1割未満にとどまりました。まとめ子どもの有無で変わる離婚のとらえ方今回は、未成年の子どもの有無によって、離婚に対する考え方にどのような変化が見られるのかを示したデータをご紹介しました。やはり、子育て中かどうかは離婚を考えるうえで大きな影響を与えているといえます。夫婦の問題だからと、子どものことを抜きに考えることはできないでしょう。多かれ少なかれ離婚の影響は子どもにも及びます。かといって、仲の悪い夫婦が子育てのためだけに結婚を解消しないのも、逆に子どもにマイナスとなりかねません。やはり、熟慮したうえでの選択が大切といえるでしょう。(マイナビ子育て編集部)調査概要■ 離婚と子育てに関する世論調査/内閣府調査対象:全国の18歳以上の日本国籍を有する人調査時期:2021年10月21日~11月28日有効回答数:2,768
2024年03月17日離婚のあり方として、別居を経たうえで正式に離婚するケースは珍しくないでしょう。実際に離婚前に別居した経験を持つ人の声を知ることができるのが、法務省が全国の協議離婚(※)を経験した30代および40代の男女1,000人を対象に行った実態調査です。それによると、別居するうえでやはり子どものことは争点になりやすいことが見えてきました。--------------------(※)協議離婚とは裁判所を通さず、夫婦間の話し合いによる合意で離婚条件を取り決め、離婚届の提出をもって成立する離婚です。最も一般的な方法といえます。離婚前の別居、約3人に1人は「話し合い」なしまず、離婚前に別居をしたと回答した430人を対象に、別居することを決めたときに「相手と話し合いをしたか」を尋ねた結果ですが、「別居前に話し合いをした」と回答した人は66.3%、「別居前に話し合いをしていない」と回答した人は33.7%でした。別居をする前に話し合いをした人が多数派のようです。別居した相手と話し合わなかった理由はなぜですか。一番近いものを教えてください。―法務省「協議離婚に関する実態調査」より一部改変話し合いをしなかった理由|「相手と話すことがいやだった」が4割近くでは、話し合いをしなかった人には、どのような理由があるのでしょうか。最も多かったのが「話をすることがいやだったから」(37.9%)でした。次いで、「突然出て行った/追い出されたから」(33.8%)が続きます。この二つが主だった理由であることがわかります。そのほか、「相手が応じなかったから」が13.1%でした。「話をするのがいやだったから」という人は、おそらく、きちんと話し合った方がいいことは理解しつつも、話したくないという心理の方が強かったのでしょう。それほど夫婦関係が悪化していた人が、意外と多いことに驚かされます。また、「DVや子どもへの虐待等の問題があり話をする余裕がなかったから」(4.1%)や「話をすることが危険だったから」(4.1%)など、なかには切羽詰まった状況もあることがわかります。別居した相手と話し合わなかった理由はなぜですか。一番近いものを教えてください。―法務省「協議離婚に関する実態調査」より一部改変子どもとの同居に関して争いがあった人は4割以上話し合いで揉めやすいことの筆頭といえば、やはり子どものことでしょう。本調査の回答者は全員子どものいた夫婦ですが、別居にあたって、どちらが子どもと暮らすのかについて争った人はどのくらいいるのでしょうか?回答を見ると、「なかった」が55.8%で半数を超えています。一方、残りの44.2%は争いが「あった」ということになりますが、なかでも「激しくあった」が12.8%と1割を超えているのは気になります。別居や離婚でどちらが子どもと一緒に暮らすのかは、やはり争点になりやすく、合意が一筋縄ではいかないことを改めて実感する結果です。別居に当たって、あなたと相手のどちらが子どもと暮らすかについて、あなたと相手との間で争いはありましたか―法務省「協議離婚に関する実態調査」より一部改変子どもとどちらが同居することになったか話し合いの結果として、子どもがどちらと暮らすことになったかに関しては、全ての子が自分と暮らすという人が47.4%、全ての子が相手と暮らすという人が45.1%となりました。また、「子によって異なる 」(4.2%)や「自分と相手の家を行き来した」(2.3%)という回答も少数ながら見られました。別居に当たって、子どもはどちらと一緒に住むことになりましたか―法務省「協議離婚に関する実態調査」より一部改変まとめ離婚を前提とした別居をしようとしたとき、やはり気になるのが子どもの存在です。子どもがどちらの親と暮らすのかを争うことは、なるべく避けるべきではあるものの、難しいのが現実のようです。両親が別れて暮らすことになったと聞いて、ショックを受けない子どもはいないでしょう。お互いの主張が対立すると冷静さを失いやすいですが、落ち着いた話し合いが行われることが望まれます。(マイナビ子育て編集部)調査概要■協議離婚に関する実態調査/法務省調査対象:協議離婚を経験した30代および40代の男女調査時期:2021年3月8日~10日有効回答数:1,000(男性:500、女性:500)
2024年03月10日円満な離婚のためにはいろいろな合意形成が必要不可欠でしょう。いつ・どのように合意形成をするかはそれぞれの事情によって変わってくると思いますが、今回は一つの参考として、離婚前に別居していた人の場合を見ていきたいと思います。法務省が全国の協議離婚(※)を経験した30代および40代の男女1,000人を対象に行った実態調査をもとにお伝えします。--------------------(※)協議離婚とは裁判所を通さず、夫婦間の話し合いによる合意で離婚条件を取り決め、離婚届の提出をもって成立する離婚です。最も一般的な方法といえます。■ 離婚前の別居にあたって話し合いをした人は6割以上離婚前に別居をしたと回答した430人を対象に、別居することを決めたときに「相手と話し合いをしたか」を尋ねた結果を見ると、「別居前に話し合いをした」と回答した人は66.3%、「別居前に話し合いをしていない」と回答した人は33.7%でした。およそ3人に2人が何かしらの話し合いをして、別居を開始したことがわかります。別居をする前に、離婚した相手と話し合いをしましたか―法務省「協議離婚に関する実態調査」より一部改変■ 話し合いでどんな合意形成をしたか?ここからはさらに、別居前に話し合いをした285人を対象に、8つの項目における合意の有無を尋ねた結果を見ていきましょう。・別居に関すること1.別居についてまずは、「別居すること」そのものについてですが、「合意できた」と回答した人は72.6%でした。一方、「合意できなかった」は18.9%、「別居することについて話し合っていない」が8.4%となっています。ほとんどの人はお互いに合意して別居を開始したようですが、3割弱の人は合意に至らない、または、別居について話し合うことなく別居を始めたようです。別居前に、別居した相手と話し合った結果、別居することについて合意できましたか―法務省「協議離婚に関する実態調査」より一部改変2.子どもの同居者について今回の調査では離婚時に子どもがいた夫婦が回答者となっています。したがって、別居時にはどちらが子どもと同居するかという問題も生じます。この点を聞いた設問は、「合意できた」が68.8%、「合意できなかった」が18.2%という結果でした。夫婦の間に子どもがいた場合には、どちらが子どもと暮らしていくのかはとても重要な事柄です。それだけに合意がなかなか難しいケースもあるでしょうが、それでも合意できたほうが約3倍多いという結果でした。なお、「話し合っていない」という人も13.0%と、1割を超える数にのぼりました。別居前に、別居した相手と話し合った結果、子どもとの同居者について合意できましたか―法務省「協議離婚に関する実態調査」より一部改変3.同居しない親との面会について子どもと同居していない親がどう面会するかについては、「合意できた」と回答した人が38.6%、「同居しない親との面会等の仕方について話し合っていない」が37.9%と、いずれも約4割。「合意できなかった」は23.5%となりました。まだ離婚に至っていない、一時的な別居の段階では、そこまで取り決めないケースも少なくないと想像されます。別居前に、別居した相手と話し合った結果、同居しない親との面会等の仕方について合意できましたか―法務省「協議離婚に関する実態調査」より一部改変4.別居中の生活費について「別居中の生活費の支払い」については、「合意できた」と回答した人は50.5%と半数にとどまり、「合意できなかった」が24.6%、「別居中の生活費について話し合っていない」が24.9%で、ほぼ同じ割合となりました。そもそも話し合いをしていない人が意外にも多い印象です。別居を考えるような夫婦関係となっている以上、お金の話はしにくいということなのかもしれません。別居前に、別居した相手と話し合った結果、別居中の生活費の支払いについて合意できましたか―法務省「協議離婚に関する実態調査」より一部改変・離婚に関すること5.離婚することについて別居前の話し合いで、離婚することについて「合意できた」と答えた人は58.6%、「合意できなかった」は29.8%でした。一方が離婚を望み、一方は望まないケースもあることを考えると、別居前に話し合いで離婚の合意をした人が約6割にのぼるのは、思ったよりも多いといえるかもしれません。別居前に、別居した相手と話し合った結果、離婚することについて合意できましたか―法務省「協議離婚に関する実態調査」より一部改変6.離婚後の親権について離婚後の親権者については、「合意できた」が58.9%で約6割を占め、「合意できなかった」(20.0%)と比べて約3倍でした。別居にあたってどちらが子どもと同居するかという設問の回答とおおむね近い結果です。子どもがいる夫婦が離婚する場合、協議するうえで重大な論点のひとつが親権でしょう。現在、政府が離婚後の共同親権の導入を検討していますが、現行の法律ではどちらか一方の親が親権を持つことになっています。夫婦や子を交えた話し合いで親権者を決められるのが理想ですが、そうはいかないことも大いにあり得ます。別居前の話し合いですでに合意形成を行ったのが約6割というのは、少なくない数字かもしれません。別居前に、別居した相手と話し合った結果、離婚後の親権者について合意できましたか―法務省「協議離婚に関する実態調査」より一部改変7.離婚後の養育費について子ども関連でいうと、離婚後の養育費をどうするかも大きな問題ですが、しっかり合意できた状態で別居を開始したという人は半数ほどでした。「合意できた」は51.6%、一方の「合意できなかった」は25.6%となっています。まだ離婚が確定していない段階ではやはり決めにくい向きが強まるのか、親権と比べると合意の割合は下がるようです。別居前に、別居した相手と話し合った結果、離婚後の養育費について合意できましたか―法務省「協議離婚に関する実態調査」より一部改変8.離婚後の財産分与について最後は、離婚に伴う財産分与についての合意の有無を見てみます。「合意できた」人は39.6%、「合意できなかった」人は23.9%、「離婚に伴う財産分与について話し合っていない」人も36.5%にのぼりました。離婚成立前であり、また、ここまで話し合う余裕がなかったという人も多いのでしょう。別居前に、別居した相手と話し合った結果、離婚に伴う財産分与について合意できましたか―法務省「協議離婚に関する実態調査」より一部改変■ まとめ今回は、離婚前に別居をした人を対象にしたアンケートをもとに、別居前の話し合いの状況を見てきました。離婚は大きな負担を伴うものですが、その後のことを考えると、相手とよく話し合って双方が納得したうえで進めたいもの。離婚に向けて別居前から必要事項について合意形成をはかっている人は少なくないようです。離婚は必ずしも後ろ向きな行動ではなく、「これからまた違う一歩を踏み出すための行動」と捉え、平和に解決できるのなら、それが一番だといえるでしょう。(マイナビ子育て編集部)・調査概要■協議離婚に関する実態調査/法務省調査対象:協議離婚を経験した30代および40代の男女調査時期:2021年3月8日~10日有効回答数:1,000(男性:500、女性:500)
2024年03月09日ソニー生命保険株式会社では、2015年度よりダブルケアの調査を実施しています。本記事は、その最新版である「ダブルケア(子育てと介護の同時進行)に関する調査2024」をもとに、ダブルケアに関する人々の認知度をお伝えします。約8割が「ダブルケア」を知らない大学生以下の子どもを持つ30歳~59歳の男女(16,926名)に、「ダブルケア」という言葉を聞いたことがあるかどうか聞いたところ、「ある」と回答した人が20.2%、「ない」と回答した人が79.8%の人でした。男女別に見ると、「ある」と回答した人は男性で19.2%、女性では21.1%と、ほとんど差はみられません。また、男性の場合、30代21.6%、40代19.0%、50代17.0%と、年代が上がるにつれて低くなる傾向がありました。過去の調査結果との比較では、徐々に認知度が上がってきています。とくに40代男性では2017年には12.7%だったのに対し、19.0%と6.3ポイントの上昇がみられました。ソニー生命保険「ダブルケア(子育てと介護の同時進行)に関する調査2024」よりソニー生命保険「ダブルケア(子育てと介護の同時進行)に関する調査2024」より2割強が「今後ダブルケアになるかもしれない」子どもがいる人のダブルケアに対する認知度はあまり高くないことがわかりました。しかし、知っている・知らないに関わらず、今後、ダブルケアに直面する可能性は誰にもあるでしょう。「ダブルケア」の意味として「子育てと親・義理の親のケア(見守り・世話・援助・介護・介助)が同時期に発生する状況」と説明したうえで、今後(数年先などに)ダブルケアに直面する見込みがあるかを聞いた結果を見てみます。すると、「ダブルケアに直面する見込みがある」と回答した人は全体の22.5%でした。男女・年代別では、女性は30代22.7%、40代23.6%、50代24.5%と徐々に高くなる傾向にあるのに対し、男性では30代22.6%、40代22.1%、50代19.2%と年代が上がるにつれて低くなっていく傾向が見て取れました。ソニー生命保険「ダブルケア(子育てと介護の同時進行)に関する調査2024」よりまとめ「ダブルケア」という言葉の認知度は徐々に上がってきているものの、ほとんどの人が聞いたことがないという実態がわかりました。世の中の関心もまだ低いことがうかがえます。現在は自分に関係のないことに思えても、将来的、ダブルケアの状況になる可能性もあります。ダブルケアの実態を知り、ダブルケアラーの人たちを支えていく体制づくりが急務だと感じられました。(マイナビ子育て編集部)調査概要調査対象:大学生以下の子ども(自身が世話をしている子どもを含む)を持つ30歳~59歳の男女対象者数:16,926
2024年03月02日都として初の大規模な痴漢被害の実態調査東京都では、都内の痴漢被害の実態およびその傾向を調査して対策につなげるために、初めての大規模調査となる「痴漢被害実態把握調査」を実施しました。なお、痴漢の定義としては「迷惑防止条例」で禁止された行為としていて、具体的に以下のような行為を指します。・痴漢行為(5条1項1号)衣服その他の身に着ける物の上から又は直接に人の身体に触れること(体を触られた・体を密着された・ボタン等を外された・髪を触られた)・卑猥な言動(5条1項3号の一部)社会通念上、性的道義観念に反する下品でみだらな言語又は動作(匂いをかがれた・息を吹きかけられた・カバン等を押し付けられた・AirDrop等で画像を送られた・見せられた)※盗撮行為は対象外今回はこの調査の中から、痴漢被害を受けた20人を対象に行われたヒアリング調査の結果をご紹介します。痴漢行為を確信するまでには少し時間がかかるまず、被害者が痴漢行為を確信するまでには多少時間がかかるということが見えてきました。ヒアリングによると、痴漢行為では、被害者が違和感を感じるような接触がまずあり、相手の反応を見ながら接触を強めたり露骨に触るなど、行為をエスカレートさせていくものが多いようです。さらに、そうした状況下で被害者がそれを痴漢行為と気づいて確信するまでには一定の時間を要することがうかがえました。・何かが自分のお尻にあたっていると気がついた。違和感はあったが、混雑していたため、初めは偶然か、誰かのバッグが当たっているのだと思った。しばらくしても触れられている感覚が続いたため、さりげなく身をよじってかわそうとしたところ、加害者が自分の動きに合わせて身体や手を密着させてきたため、痴漢と確信した。・加害者は吊革につかまり、自身の真横に立っていた。混雑車内でも不自然に思えるほどの身体の密着があり違和感を覚えた。最初は満員電車なので仕方がないかと思っていたが、その後も徐々に強く密着され、肘や腕で胸を触られたことで、痴漢と判断した。・混雑時でも違和感を覚えるほど、自身の斜め後ろから密着された。普通の男性なら車内で女性と距離が近くなる時は配慮する素振りがあるはずだが、強く身体を押し付けてくるような感覚があった。次第に相手の指が自分の腰付近を探り始めて、痴漢だと気がついた。・背後から過度に密着され、衣服越しにお尻あたりを触られ、スカート内に手が入ったとき、痴漢と確信した。・最初はポケットに手を突っ込んで当たっているだけかと思っていたが、足に触れられている感触が強くなっていき、痴漢と確信した。痴漢行為は数分から数十分続く可能性次に、痴漢行為の特徴として、被害者または周囲の人が痴漢行為に気づき、その行為を止めるための何かしらのアクションを起こさないかぎり、行為は数分から数十分は続く可能性があることがうかがえました。たとえば、被害者または加害者自らがその車両から移動もしくは降車しなければ、加害者が痴漢行為をやめない可能性があるということです。また、その間に行為がエスカレートして、より悪質なものになっていくことも想像できる結果でした。・満員電車の中で、お尻に股間を押し付けてきた。停車の都度、乗客が増えて、ほぼ動けない状態にあり、痴漢行為は降りる駅まで2~3駅にわたって継続された。・加害者が肘で胸に触る行為は、次第にエスカレートし、かなり強い力で押すようになった。4駅分くらいは痴漢行為が続いた。・衣服ごしに手で身体を触る行為は、一駅程度、5分くらい続いたと思う。・身をよじっても止まらない痴漢行為は、1駅分(2~3分)の間続いた。・痴漢行為は2~3駅(10分弱)続いた。その間、お尻を触る手の力が徐々に強くなっていった。・密着→衣服越しに触わる→スカート内に手を入れ肌を直に触わる、とエスカレートし、痴漢行為は5分ほど続いた。怖さや戸惑い、気兼ねなどで「我慢してしまった」痴漢被害にあったとき、4割以上の人が加害者になにもできなかった、あるいは我慢したと回答しています(参照:<痴漢被害の実態>「衣服ごしに体を触られた」が6割以上、被害者の4割以上が「我慢した・なにもできなかった」)。そこで彼らに、そのときの心情についてヒアリングした結果を見てみます。まず、「怖くて動けなかった」という状況がわかります。また、「迷い・戸惑い」があったり、「周囲への気兼ね」を感じてしまった様子もうかがえます。こうした心理状態から、声をあげられずに我慢してしまったのでしょう。恐怖で声が出せない点については、声を出すなどの行動をしなくても痴漢被害を伝える方法の確立・周知が求められます。迷いや気兼ねがハードルになっている点については、被害者がそのような気持ちにならなくて済むよう、社会の意識改革が必要だと思われます。<怖くて動けなかった>・突然の出来事でどうしてよいかわからなかった。・助けを求めてさらに何か起こったらと怖くなり、何もできなかった。・降車駅まで近いこともあり、過剰な反応をせずにやり過ごそうとした。・声をあげると相手が逆上するのではないかと思い、恐怖のためできなかった。・ 加害者の手を掴む、振り返って加害者の顔を見るなどの勇気は持てなかった。<迷い・戸惑いがあった>・目立つのも嫌なので、何もできなかった。・周囲が痴漢と認識してない中で、「この人痴漢です」と言うことに迷った。・自分の勘違いだったらどうしようと思い、周囲に助けを求めてよいか迷った。<周囲への気兼ね>・声をあげてしまうと、周囲を巻き込み、迷惑をかけるのではないかと気が引けた。・周囲の人へ目線でアピールするのも難しいと感じる。・痴漢行為には抵抗したいが、周囲を巻き込みたくなかったため、声を掛けられなかったのはむしろよかった。自ら加害者を止めた人は、恐怖よりも怒りや悔しさで行動一方で、自分で痴漢行為を止めさせた経験を持つ人も15.2%います。具体的な行為としては、「加害者をにらみ、足を踏んだ」や「手首をつかんだ」、「声をあげた」などがありました。その際の心情としては「恐怖よりも怒りや悔しさなどが上回った」や「周囲の人の助けを期待するのではなく、自衛したい」という思いが強く、そうした行動に出たようです。しかし、その行動後にはあらためて恐怖を感じたり、安堵から感情が高ぶる様子もあり、勇気ある行動の裏で、ぎりぎりの精神状態になっていたこともうかがえました。<加害者をにらみ、足を踏んだ>・最初は嫌悪に感じたが、徐々に怒りが強まった。加害者の顔をにらんでから、相手の靴を踏んだら、加害者は離れていった。痴漢に気がつかない人がほとんどだと思うので、周囲の人の助けをあてにするよりは、自衛が必要と考えている。<加害者の手首をつかんで声をあげた>・スカート内に入ってきた加害者の手をつかもうとしたが、相手の手で払われてしまった。次に声で「やめてください!」と言うと、加害者は車両を移動し、逃げていった。以前の被害時に何もできなかったため、対策を考えており、次は加害者を捕まえてやりたいと思っていた。周囲の助けは期待せず、自分一人で痴漢を止めたいと思った。・加害者に怒りを感じ、反撃したいと思い、加害者の手首を掴んで「助けて!」と声を発した。周囲の乗客が3~4名(男女)が加害者を確保し、駅に降ろした。女性の乗客は、「こちらに身を寄せなさい」と被害者を守ってくれた。加害者は警察署へ連行された。加害者が駅に降ろされた時、加害者のズボンのチャックが下ろされていたことを目撃し、怖くなった。もしそれを知っていたら、手首を掴む勇気は出なかったと思う。周囲が気づいて行動してくれたことに感謝今回の調査では2.8%とわずかですが、周囲の人が気づいて加害者の痴漢行為を止めてくれた経験を持つ人もいます。具体的には、「痴漢だと声をあげてくれた」「加害者と引き離してくれた」「加害者に注意してくれた」などのケースがありました。このような周囲の第三者の助けは、声をあげる決断をする心理的負担や、加害者が逆上することへの不安や恐怖を被害者が感じずに済むという点で、メリットが大きいといえます。また、被害経験者からは、こうした周囲の人の善意ある行動に安堵し、感謝する声も聞かれました。<声をあげてくれた>・痴漢被害に自身では気づかず、一緒にいた友人(高校生)が気づき、「お尻を触られているよ」と教えてくれた。ドアが開くと加害者は下車して逃げた。友人と一緒にいたことで被害に気がつくこともでき、被害にあった後も友人がいたため、非常に安心できた。<加害者と引き離してくれた>・周囲にいた女性(20代後半くらい)が痴漢被害に気づき、見かねて被害者の肩を叩き、「こっちに来てください」と加害者と引き離してくれた。また、「大丈夫ですか」と声をかけてくれた。自分ではなかなか言い出せず、降車駅まで我慢してやり過ごすしかないと思っていたので、声をかけて助けてくれた時はホッとした。<加害者に注意してくれた>・痴漢行為が見える位置にいた男性(30代前半、がっちりした体格)が痴漢に気づき、加害者に対し「何をやってるんだ」と言ってくれた。次の駅まで我慢しなければならないと思っていたので、非常に嬉しかった。助けてもらって、安堵と感謝の気持ちでいっぱいだった。まとめ被害者に負担を強いらずに被害を伝える方法を今回は、実際に痴漢被害を経験した人たちの声を聞いていきましたが、具体的な状況やそのときの心情などからいかに痴漢犯罪が卑劣な行為であることを伝えるものでした。自ら勇気を持って行動し痴漢行為を止めさせたという人の声もありますが、やはり「なにもできなかった」という人が圧倒的に多いのが事実です。当然ながら、なにもできないことで被害者が責られるいわれはありません。だからこそ、被害者に負担を強いるようなことなく、痴漢行為を止めるための取り組みを社会でもっと進めていくことが大事なのだと感じる調査結果でした。(マイナビ子育て編集部)調査概要■令和5年度 痴漢被害実態把握調査/東京都被害者調査:2,219名(電車内2,010名、駅構内209名)東京都内在住または東京都に通勤・通学等をする16~39歳の方で、通勤・通学に電車を用いる方のうち、電車内、駅構内で痴漢にあったことがある方第三者調査:1,354名(電車内1,042名、駅構内312名)東京都内在住または東京都に通勤・通学等をする16~69歳の方で、通勤・通学に電車を用いる方のうち、電車内、駅構内で痴漢を目撃または痴漢の現場に居合わせたことのある方調査時期:2023年8月10日~30日
2024年02月23日法務省が全国の協議離婚(※)を経験した30代および40代の男女1,000人を対象に行った「協議離婚に関する実態調査」によると、離婚の原因としてさまざまな理由があるのかがわかります。とりわけ多くの人が耐えられずに、離婚を決意するに至る原因とはいったい何なのでしょうか?--------------------(※)協議離婚とは裁判所を通さず、夫婦間の話し合いによる合意で離婚条件を取り決め、離婚届の提出をもって成立する離婚です。最も一般的な方法といえます。離婚の原因、「性格の不一致」が圧倒的離婚した原因で圧倒的多数を占めたのは「性格の不一致」でした。6割強(63.6%)の人がこれをあげています。結婚前には気づかなかった価値観の違いなどが、長い時間を共にするなかで我慢できなくなるのでしょうか。次に多いのは「異性関係」(23.8%)で2割を超えており、浮気や不倫などが原因で離婚に至る場合も少なくないことがわかります。そのほか、「精神的な暴力」(21.0%)、「親族との折り合い」(17.5%)、「浪費」(17.0%)などが続きました。あなたが離婚した原因(夫婦関係が破綻した原因)に近いものをすべて選んでください(複数回答可)―法務省「協議離婚に関する実態調査」より一部改変離婚前に別居はしたか? 約6割は「別居なし」離婚の成立までのプロセスには、大きく分けると「離婚前から別居する」か、「別居は経ずに離婚する」かの二つがあるでしょう。実際にはどちらが多いのでしょうか?今回の調査では、「別居をした」人は43.0%、「別居をしていない」人は57.0%と、別居せずに離婚した人のほうが多いという結果でした。あなたと離婚した相手は、協議離婚した年の離婚よりも前に、お互いの不仲などを原因とする別居をしましたか―法務省「協議離婚に関する実態調査」より一部改変別居した人の4割は「別居前に離婚を決意」さらに、離婚前に別居をしたという人(430人)に、「離婚を決意したのはいつだったか」と聞いたところ、最も多かったのが「別居前」で40.9%でした。「別居後6か月以上」は24.7%、「別居後1か月以上6か月未満」は23.3%と同じくらいとなっています。「別居後1か月未満」は11.2%と比較的少ない結果でした。ただしこれを、離婚を決意したのは別居前か別居中かという点で見れば、別居中のほうがやや多くなります。お互いが合意して別居したのか、片方が自分だけの考えで家を出たのかなど、別居にもさまざまな状況が考えられますが、たとえば、自分ではなく相手のほうが離婚を望んでいた場合、別居期間を通じて離婚を受け入れる、などのパターンもあるでしょう。立場によっても決意のタイミングは変わるといえますね。あなたが離婚を決意したのはいつですか―法務省「協議離婚に関する実態調査」より一部改変まとめ今回の調査結果からは、離婚の原因として多いのは「性格の不一致」だとわかりました。性格が違うことで生じるストレスは、結婚生活の解消を決意するにあたって大きな要素となるようです。我慢して暮らしていく人もいますが、その我慢がずっと続くと考えた結果、離婚したほうがいいと判断する人も少なくないようです。いずれにしても、離婚は大きな決断。自分、パートナー、そして子どもの「今」と「将来」を熟慮したうえで、選択することになるでしょう。(マイナビ子育て編集部)調査概要■協議離婚に関する実態調査/法務省調査対象:協議離婚を経験した30代および40代の男女調査時期:2021年3月8日~10日有効回答数:1,000
2024年02月17日都として初の大規模な痴漢被害の実態調査公共空間で起きる「痴漢」は加害者との面識がないことが多く、被害者が申告をためらうことも多いので、その実数をつかみづらい犯罪だと言われています。そこで東京都では、初めての大規模調査となる「痴漢被害実態把握調査」を実施しました。本調査を見ると、具体的にどのような被害を受けたのか、また、どのように被害はやんだのかなど、被害状況の実態が明らかとなっています。痴漢被害の種類|「衣服ごしに体を触られた」が6割以上そもそも痴漢とは具体的にどのような行為を指すのか、漠然としている人もいるかもしれません。「迷惑防止条例」では以下のように定義されています。・痴漢行為(5条1項1号)衣服その他の身に着ける物の上から又は直接に人の身体に触れること(体を触られた・体を密着された・ボタン等を外された・髪を触られた)・卑猥な言動(5条1項3号の一部)社会通念上、性的道義観念に反する下品でみだらな言語又は動作(匂いをかがれた・息を吹きかけられた・カバン等を押し付けられた・AirDrop等で画像を送られた・見せられた)※盗撮行為は対象外では、今回の調査では実際にどのような痴漢被害が多いことがわかったのでしょうか。電車内で最も多かった被害内容は「衣服ごしに体を触られた」(63.6%)で、6割以上にのぼりました。次に多かったのは「体を密着された」(40.6%)。この2つが突出しているといえます。3つ目に多かったのは「衣服の下から体を触られた(直接触られた)」(11.1%)でした。一方、駅構内での被害でも「衣服ごしに体を触られた」が54.5%で突出しています。以下はそれほど大きな差がなく、「髪を触られた」(12.0%)、「体を密着された」(11.5%)が1割強でした。東京都「令和5年度 痴漢被害実態把握調査 報告書」より一部改変痴漢が止まった理由|被害者が目的地の駅で降りたから次に、痴漢行為がどのように止まったのかを聞いた結果が以下となります。電車内では「自分の目的地に着いた(降りた)」が理由として最も多く、38.9%がこれを挙げています。そのほか、「人の乗り降りで距離が離れた」(21.9%)、「加害者(痴漢)がどこかに行った(降りた)」(19.4%)が2割前後となっています。一方、積極的な行動によって止まったケースを見ると、「あなたが痴漢行為をやめさせた」は15.2%、「周囲の人が痴漢行為をやめさせた」は2.8%でした。また、駅構内では「あなたがその場所を離れた」が42.4%で最も多く、「加害者(痴漢)がどこかに行った」(37.9%)が続きました。東京都「令和5年度 痴漢被害実態把握調査 報告書」より一部改変被害にあったときの対応|我慢した人が4割以上先ほどの設問では、自分で「痴漢行為をやめさせた」人は約15%でしたが、痴漢被害を受けたときに何らかの対応をすることは、被害者にとって容易でないと思われます。「被害にあったときにあなたが行った対応」を尋ねた結果、電車内では「我慢した・何もできなかった」が特に多く、40.7%を占めました。そのほか、「逃げた・移動した」(20.8%)、「体を動かして加害者(痴漢)を止めようとした」(17.6%)、「持ち物でブロックした」(14.3%)という結果になっています。駅構内での場合は、「逃げた・移動した」が37.7%でトップ、次いで「我慢した・何もできなかった」(24.6%)、「持ち物でブロックした」(15.5%)、「加害者をにらんだ」(15.0%)という順でした。東京都「令和5年度 痴漢被害実態把握調査 報告書」より一部改変周囲の反応|被害に気づいた人の半数以上は「助けてくれた」我慢してしまう被害者が多いなか、第三者の助けが望まれます。先ほどの設問で「周囲の人が痴漢行為をやめさせた」ケースは2.8%とわずかであることを確認しましたが、周囲の人の対応について、もう少し詳しく見てみましょう。電車内での痴漢被害に気づいた周囲の人が「助けてくれた」と回答した人は、56.1%で過半数を占めました。しかしその一方、「助けてくれなかった」も31.6%と少なくありませんでした。なお、駅構内では「助けてくれた」と回答した人が65.5%で、「助けてくれなかった」は27.6%となっています。東京都「令和5年度 痴漢被害実態把握調査 報告書」より助けた方法|「直接加害者を止めた」が4割以上では、周囲の人は具体的にどのような方法で被害者を助けたのでしょうか。電車内では「直接加害者(痴漢)の行為を止めてくれた」(44.8%)、「私に声をかけてくれた」(41.7%)、「加害者(痴漢)と引き離してくれた」(37.5%)が上位3つを占めました。一方の駅構内では「私に声をかけてくれた」(52.6%)、「直接加害者(痴漢)の行為を止めてくれた」(47.4%)が多くなっています。「直接加害者の行為を止める」というのは、なかなか勇気がいることですが、最も確実な方法です。おそらく被害者の人にとっても心強かったことでしょう。東京都「令和5年度 痴漢被害実態把握調査 報告書」より一部改変周囲の反応の効果|9割以上の痴漢行為が止まったでは、こうした周囲の人の対応によって「痴漢行為が止まったかどうか」を聞いてみたところ、電車内では92.7%、駅構内でも94.7%の人が「止まった」と回答しました。したがって、直接加害者の行為を止める、あるいは被害者に声をかけるなど間接的に介入すれば、痴漢行為がほぼ止まることがわかります。加害者は周囲に痴漢行為が発覚するのを最も恐れているはずですから、周囲の人が何かしらの反応を示すことには、痴漢をやめさせる効果が大いにあると言える結果ではないでしょうか。東京都「令和5年度 痴漢被害実態把握調査 報告書」よりまとめ混雑したなかで行われる痴漢行為は容易には発覚しにくく、被害者が声を上げづらいのをいいことに行われる卑劣な犯罪です。痴漢行為に及ぶ人を減らす取り組みが大切ですが、そのためにはまず、痴漢行為を止めさせる有効な対策が欠かせません。それには今回の調査結果からわかるように、周囲の人の対応が効果的に働くことが期待されます。一方、周囲の人も痴漢だという確信がもてないと行動しにくいところがあるでしょう。もし被害を受けたときは、ためらわず勇気をもって近くの人に助けを求めてください。(マイナビ子育て編集部)調査概要■令和5年度 痴漢被害実態把握調査/東京都被害者調査:2,219名(電車内2,010名、駅構内209名)東京都内在住または東京都に通勤・通学等をする16~39歳の方で、通勤・通学に電車を用いる方のうち、電車内、駅構内で痴漢にあったことがある方第三者調査:1,354名(電車内1,042名、駅構内312名)東京都内在住または東京都に通勤・通学等をする16~69歳の方で、通勤・通学に電車を用いる方のうち、電車内、駅構内で痴漢を目撃または痴漢の現場に居合わせたことのある方調査時期:2023年8月10日~30日
2024年02月10日内閣府が行った「離婚と子育てに関する世論調査」の調査項目のうち、本記事では「親権に対する考え方」に注目し、その結果をお伝えします。なお、親権とは民法で規定されている「未成年の子を監督・保護することや、教育すること、その財産を管理すること」を指します。「親権」を知っている人は96.7%「親権」を知っているかという質問に対しては、96.7%とほとんどの人が「知っている」と回答しました。とはいえ、その内訳を見ると「内容も含めて知っている」が47.9%、「言葉だけは知っている」が48.7%であり、半数の人は知っているといっても理解はしていないことがわかります。性別で見た場合、「内容も含めて知っている」と回答した人の割合は、男性(44.3%)よりも女性(50.9%)が多いという結果に。また、年齢別に見ると、「内容も含めて知っている」という人がとくに多いのは、50代であることがわかりました。親権についての認識―内閣府「 離婚と子育てに関する世論調査」より婚姻中の親権について知っている人は77.4%両親が結婚している間は双方が親権者となります。このことに関して、「知っている」と回答した人は77.4%、「知らない」と回答した人は21.2%でした。これを性別で見ると、男性よりも女性の方が「知っている」人が多くなっています。また年齢別では、30代、40代、50代で「知っている」がいずれも8割前後と、ほかと比べてやや高い傾向を示しました。ちょうど子育て世代にあたることが関係しているのかもしれません。婚姻中の親権についての認識―内閣府「 離婚と子育てに関する世論調査」より離婚後の親権について知っている人は89.4%離婚後の親権については、現行の制度では父母どちらか一方が持つことになっていますが、このことに関する認知度はどのくらいでしょうか。「知っている」と回答した人は89.4%と約9割にのぼりました。婚姻中の親権については、知っている人が77.4%でしたが、それよりも多い結果となりました。性別で見ると、男性より女性の方が「知っている」人の割合が高くなっています。年齢別では40代、50代で「知っている」が特に多く、いずれも9割強でした。離婚後の親権についての認識―内閣府「 離婚と子育てに関する世論調査」より離婚後も父母の双方が子どものことを決めるのが望ましいか?では、離婚後、子どものことに関して、父親と母親の双方の関わり方はどうあるべきだと考える人が多いのでしょうか?「父母の双方が、離婚後も子の進路などの未成年の子の養育に関する事項の決定に関わることは、子どもにとって望ましいと思うか」という質問に対し、「どのような場合でも、望ましい」と回答した人が11.1%、「望ましい場合が多い」と回答した人が38.8%、「特定の条件がある場合には、望ましい」と回答した人が41.6%、「どのような場合でも、望ましくない」と回答した人が5.7%という結果でした。性別で見ると、男性では「どのような場合でも、望ましい」と回答した人の割合が多くなっているのに対し、女性では「特定の条件がある場合には、望ましい」の割合が多くなっています。また、年齢別で見ると、「どのような場合でも、望ましい」と回答した人の割合が、70歳以上でとくに高くなるという結果でした。離婚後の父母双方による養育への関与の考え方58.5%が「子どもの大きな病気の治療方針は共同で決めるべき」最後に、離婚後の共同親権が導入された場合には、未成年の子の養育に関して「どのような事項について共同で決めるべきか」を尋ねた結果を見てみましょう。最も多かったのが「子が大きな病気をしたときの治療方針」で、58.5%と約6割を占めました。「子の進路などを含む教育」が53.3%と僅差で続き、「子が住む場所」が32.4%でした。一方、「父母が二人で決めるべき事項はない」と答えた人も18.6%いました。離婚後も父母双方が関与すべき事項―内閣府「 離婚と子育てに関する世論調査」よりまとめ最も大事なのは子どもの不利益をなくすこと今回は内閣府の調査をもとに、人々の親権に対する意識や、共同親権に対する考え方をご紹介しました。離婚後の共同親権については、「望ましい場合が多い」「特定の条件がある場合には、望ましい」という考えが多数派のようです。民法改正による離婚後の共同親権の導入について、離婚後も両親が子育てに関われることは子どもにもプラスだとして支持する意見がある一方で、虐待やDVの被害が継続しかねないという懸念の声もあがっています。なによりも両親の離婚や不仲によって、子どもたちが不利益を被らないことが最も重要であり、議論が尽くされることが望まれます。(マイナビ子育て編集部)調査概要■ 離婚と子育てに関する世論調査/内閣府調査対象:全国の18歳以上の日本国籍を有する人調査時期:2021年10月21日~11月28日有効回答数:2,768
2024年02月07日人々と専門家をつなぐポータルサイトを運営する弁護士ドットコム株式会社が発表した「誹謗中傷に関する実態調査:2023年版」では、芸能人や有名人への誹謗中傷をしたことがある人にアンケートを行っています。その結果、誹謗中傷をSNSなどで投稿する人は、それが「正しい」と思っている場合が多いという実態が見えてきました。誹謗中傷コメントを投稿したことがある人は3.5%「SNS等で芸能人・有名人の誹謗中傷を投稿したことがあるか」を尋ねたところ、「ある」と回答した人は3.5%でした。数字だけ見ると少ないですが、たとえ1つの投稿でもそれが他の人によって拡散されることを考えると、決してその影響を低く見積もることはできないでしょう。半数以上がX(旧Twitter)で誹謗中傷を投稿では、そうした誹謗中傷はどのソーシャルメディアで投稿されているのかというと、主に「X(旧Twitter)」であることがわかりました。52.1%と圧倒的な割合を占めます。そのほか、「匿名掲示板」が20.8%、「Instagram」と「ニュースメディアのコメント欄(Yahoo!ニュースなど)」が12.5%で上位となっています。6割の人が「正当な批判だと思って」投稿では、誹謗中傷をするのはなぜなのでしょうか?その動機について尋ねたところ、60.4%の人が「正当な批判・論評だと思ったから(誹謗中傷と認識していなかった)」と回答しました。次いで、「その人物が事件、不祥事を起こしたから」(41.7%)、「元々その人物が嫌いだったから」(33.3%)、「その人物の間違いを指摘しようとする正義感から」(29.2%)となっています。多くの人は自分の投稿の暴力性に無自覚であり、むしろ、「正しいこと」「正義」だと思って投稿していることがうかがえる結果でした。誹謗中傷の内容は「容姿や性格、人格」が8割超誹謗中傷の内容はどのようなものだったのか、4つの選択肢を設けて尋ねた結果、圧倒的多数を占めたのは、「容姿や性格、人格に関する悪口」でした。83.3%に上っています。その他の選択肢の結果は、「虚偽または真偽不明情報を流す」が12.5%、「プライバシー情報の暴露」と「脅迫」が同数で10.4%でした。具体的な投稿内容の一例また、具体的な誹謗中傷の投稿としては、以下のような回答がありました。✅「元アイドルの番組での態度や、顔の変化や体型について」(40代・女性)✅「女優の不倫に絡めて人格を否定するようなコメントをしてしまった」(30代・女性)✅YouTuberの生配信にて、臭いとコメントしてしまったこと。元々視聴者でそういったノリができていたため、しても問題ないと思った(10代・男性)✅アイドル事務所の性加害問題で、事務所擁護をした女性タレントの発言が腹立たしく過去の経歴、素性など書き込みした(60代・女性)✅女性タレントについて頭が悪い、図々しいと書いた(50代・女性)✅違法薬物を使用して逮捕された女優の悪口を書いた(30代・その他)こうして見ると、その場のノリや一時の感情、偏った正義感などで誹謗中傷を投稿してしまうことがわかります。まとめ投稿前に「面と向かって言えるか」を考えるSNSでの誹謗中傷が社会問題になっている昨今。とくに相手が芸能人や有名人の場合には、その投稿に共感する人(「いいね」をする人)がいることで承認欲求が満たされやすいという側面もあると考えられます。誹謗中傷には法的な定義などがありませんが、他人を傷つけたり勝手な思い込みやデマを流すことは、倫理にもとる行為にほかなりません。今回の調査結果によると、投稿者はあくまでもそれが正当な批判だと思って投稿している場合が多いようです。実際に誹謗中傷を行ったことがある人は3.5%とわずかでしたが、自分が意識せずに誹謗中傷を行ってしまう可能性はゼロではありません。投稿する前に「同じな内容を、面と向かって相手に言うことができるかどうか」を冷静に考えることが求められます。また、誰かの誹謗中傷を目にしたときに安易にリアクションしないことも大切でしょう。(マイナビ子育て編集部)調査概要■誹謗中傷に関する実態調査:2023年版/弁護士ドットコム調査対象:弁護士ドットコム®の一般会員1355名調査時期:2023年11月22日~12月5日
2024年02月04日夫婦のセックスレスに関する直近の大規模調査として、全国の20~50代の既婚者4,000人を対象にした「夫婦のセックスレスに関する実態調査」(レゾンデートル株式会社)があります。その調査の中から今回は、セックスレスと結婚年数との関係や、子どもの有無、女性の働き方との関係に注目していきます。セックスレス傾向は結婚年数とともに増加まず、結婚年数とセックスレスの関係を示したグラフがこちら。これを見ると、「セックスレス」「ややセックスレス」と回答した人は、「結婚3年未満」で51.8%、「5年未満」で65.2%、「10年未満」で71.3%、「20年未満」で72.4%、「30年未満」で77.7%と緩やかに増加していることがわかります。結婚3年未満の新婚でもすでに51.8%がセックスレス傾向にあるのは、多くの方にとって予想外な結果かもしれません。また、「セックスレス」と回答した人に絞ってみると、「結婚3年未満」で21.9%、「5年未満」で31.5%、「10年未満」で43.2%、「20年未満」で50.3%、「30年未満」60.9%と、より大きな増え幅を示しています。このことから、結婚年数が増えるとともに完全な「セックスレス状態」になる家庭が増えていくと言えるでしょう。子どもが生まれるとセックスレス傾向は強まる?結婚年数とともにセックスレス傾向が高まることがわかりました。結婚後しばらくして子どもが生まれる夫婦は多いと思いますが、子どもの有無とセックスレスを見ると、どうなるでしょうか。結婚3年未満・5年未満・10年未満と、結婚年数ごとに比べたものがこちらです。3年未満においては、セックスレス傾向が42.2%となりました。全体の36.6%と比較して5.6ポイント高くなっています。一方、結婚5年未満と10年未満では、子どもの有無による違いはほとんど現れませんでした。結婚3年未満で子どもがいる場合、その子どもはまだ乳幼児だと考えられるため、小さな子どもがいるとセックスレス傾向が強まりやすいとは言えそうです。ただし、結婚5年未満と10年未満では差がほとんどないことから、子どもの影響があるとしても、あくまで限定的でしょう。女性が働いているとセックスレス傾向は強まる?共働き世帯が増えたことでセックスレスも増えているのでは?と思う人もいるかもしれません。そこで次に、女性の働き方(※)とセックスレスの関係を見てみましょう。同じく結婚3年未満・5年未満・10年未満で比べています。結果として、いずれの場合も大きな差は見られませんでした。セックスレス傾向の女性は働いている人が多いかというと、そうではないようです。したがって、女性が働いているか、専業主婦かどうかは、夫婦のセックスレスには影響しないと言えるでしょう。------------------(※)正社員・自営業・派遣社員・パート・アルバイトを含む労働まとめ夫婦のセックスレス傾向は結婚年数に応じて強まり、徐々に「ややセックスレス」よりも「セックスレス」の割合が増えていくことがわかりました。また、セックスレスの背景として、子どもの有無や女性の働き方があるのかというと、特にそれによる明確な違いは見られませんでした。やはり、内面や体の問題のほうが大きいのかもしれません。(マイナビ子育て編集部)<調査概要>■夫婦のセックスレスに関する実態調査 / レゾンデートル株式会社調査期間:2023年10月23日~25日調査対象者:20~59歳の既婚男女4,000人(男性2,000人、女性2,000人)調査方法:インターネットエリア:全国
2024年02月03日都として初の大規模な痴漢被害の実態調査東京都では、都内の痴漢被害の実態およびその傾向を調査して対策につなげるために、初めての大規模調査となる「痴漢被害実態把握調査」を実施しました。なお、痴漢の定義としては「迷惑防止条例」で禁止された行為としていて、具体的に以下のような行為を指します。・痴漢行為(5条1項1号)衣服その他の身に着ける物の上から又は直接に人の身体に触れること(体を触られた・体を密着された・ボタン等を外された・髪を触られた)・卑猥な言動(5条1項3号の一部)社会通念上、性的道義観念に反する下品でみだらな言語又は動作(匂いをかがれた・息を吹きかけられた・カバン等を押し付けられた・AirDrop等で画像を送られた・見せられた)※盗撮行為は対象外今回は同調査の中から、電車内での痴漢被害は具体的にどんな状況や場所で起きているのかを示したデータをご紹介します。痴漢にあったときの混雑率|200%が約3割で最多痴漢被害は混雑に乗じて起こりやすいと想像されますが、実際、今回の調査でもそれを裏付けるような結果が出ています。まず、痴漢被害にあったときの電車の混雑率を聞いた結果を見ると、「200%」が29.7%で最多となりました。次いで「180%」19.9%、「150%」14.5%と続きます。200%は「体が触れあい相当な圧迫」がある状況、180%は「体が触れ合うが新聞は読める」という状況です。こうしたなかでは痴漢だと思っても離れられなかったり、それが故意なのか偶然なのかをすぐに判断できないことが想像されます。加害者はそれを巧みに利用しているのでしょう。なお、「身動きできない」ほどの乗車率である250%に至ると、痴漢被害にあった人は10%と、かえって低くなりました。また、駅構内に関しては、「周りにある程度の人がいた(問題なく歩行などが可能)」が46.4%、「ある程度混みあっていた(体が触れ合う程度)」が24.4%でした。また、「周りにほとんど人がいなかった」も16.3%と少なくありません。電車内と比べると、あまり混雑していなくても犯行が行われやすいという違いがあります。東京都「令和5年度 痴漢被害実態把握調査 報告書」より痴漢にあったときの車両|真ん中が約6割痴漢被害が起きている車両として最も最も多かったのは「真ん中あたりの車両」で、59.8%を占めました。「端の方の車両(おおむね端から2~3両目)」は29.7%で、「真ん中あたりの車両」と比べると約半数、「一番端の車両」は10.6%という結果でした。これはそれぞれの駅の構造にもよるため一概には言えませんが、真ん中あたりの車両が混雑しやすい電車が多く、痴漢も発生しやすいということなのかもしれません。「一番端の車両」が比較的少ないのは、関東の路線では女性専用車両が先頭や最後部の車両に多いことも関係しているでしょう。駅構内に関しては、「ホーム」で34.9%で最も多く、次いで「階段・エスカレーター」が28.7%、「通路」が16.3%となりました。人が密集して混雑しやすい場所で起きていることがわかります。東京都「令和5年度 痴漢被害実態把握調査 報告書」より痴漢にあったときの車両内の位置|ドア付近やその間の空間で多い傾向次に、車両内の位置にはどうでしょうか。被害に遭ったときに車両内のどこにいたかを聞いた結果、「座席の前の通路」(23.3%)、「ドア付近(開閉が多い側)」(23.0%)、「ドア付近(開閉が少ない側)」(20.8%)が上位となりました。さらに「ドアとドアの間のスペース」が17.2%で続きます。ここで注目したいのは、ドア付近や左右のドアの間のスペースで約6割の痴漢被害が発生している点です。ドア付近は車内で最も混雑する場所であることが関係していると思われます。また、ドアの開閉の頻度による違いはあまりないこともわかりました。東京都「令和5年度 痴漢被害実態把握調査 報告書」よりまとめ今回の調査結果から、電車内での痴漢は乗車率が高い車両で起きやすく、車両内においては、ドア付近やドアとドアの間のスペースという、やはり特に混雑しやすい場所で起きやすいことがわかりました。痴漢被害にあわないために少しでも空いている電車や車両に乗ることは、一つの対策になるとはいえるでしょう。しかし、通勤や通学のために満員電車に乗らざるを得ない人はとても多いと思います。個人での対策には限界があり、社会全体での取り組みが求められます。(マイナビ子育て編集部)調査概要■令和5年度 痴漢被害実態把握調査/東京都被害者調査:2,219名(電車内2,010名、駅構内209名)東京都内在住または東京都に通勤・通学等をする16~39歳の方で、通勤・通学に電車を用いる方のうち、電車内、駅構内で痴漢にあったことがある方第三者調査:1,354名(電車内1,042名、駅構内312名)東京都内在住または東京都に通勤・通学等をする16~69歳の方で、通勤・通学に電車を用いる方のうち、電車内、駅構内で痴漢を目撃または痴漢の現場に居合わせたことのある方調査時期:2023年8月10日~30日
2024年02月02日「夫婦のセックスレスに関する実態調査」(レゾンデートル株式会社)では、全国の20~50代の既婚者4,000人を対象にした大規模な調査結果を見ることができます。本記事ではその中からとくに、セックスレスの認識や性的な満足度は男女で異なるのか、という点に注目し、お伝えしていきます。※日本性科学会の定義(1994年)では「性的接触が1か月以上ないカップル」をセックスレスとしていますが、仕事や育児などで疲れていたり、体調が思わしくなかったりすれば、1か月以上性的接触(挿入を伴わない性的コンタクトを含む)がないケースも珍しくないと考えられるため、本調査ではこの定義によらず、本人の認識を重視して実施されています。セックスレスの認識|男性の方が多い傾向自分たち夫婦がセックスレスかどうかについて、男女で認識の違いは見られるのでしょうか。まず、男性のデータがこちらです。「配偶者とセックスレス状態にある」と回答した人は46.0%、「配偶者とセックスレス状態にややある」と回答した人は24.1%。これらを合わせると70.1%となります。次に女性のデータですが、「配偶者とセックスレス状態にある」と回答した人は41.7%、「配偶者とセックスレス状態にややある」と回答した人は24.5%でした。合計値は66.2%となります。したがって、大きな差ではありませんが、男性の方が女性と比べて「自分はセックスレス状態にある」と感じる人が多いようです。性的満足度|女性の方が高い男性の方が夫婦間のセックスレスを感じる人が多い傾向でしたが、そうすると、性的満足度には男女の違いは見られるのか、気になりますよね。男性の場合、「満足」が14.4%、「やや満足」が23.3%で、合計すると37.7%でした。一方、不満な人の割合はどうかというと、「不満足」が16.6%、「やや不満足」が15.5%で、合わせて32.1%となります。したがって、満足している人の方がやや多いことがわかります。女性の場合はどうでしょうか。「満足」は24.0%、「やや満足」は26.2%となっており、これらを合わせると50.2%と半数を占める結果になりました。一方、「不満足」は9.2%、「やや不満足」は8.8%といずれも1割以下で、合わせても18.0%ととどまります。したがって、満足している女性の方がかなり多いと言えるでしょう。男女とも「不満(やや不満)」より「満足(やや満足)」の割合が大きい点は共通していますが、その内訳を見ると明らかな違いが現れる結果となりました。男性とは異なり女性は、性的に満足している人が多数派になっているようです。まとめセックスレスかどうかの認識に関して、男性の方が女性よりもセックスレスだと思う人がやや多い傾向が見られました。また、性的な満足度では、不満と答えた女性が2割以下にとどまる一方、男性は3割以上であり、両者に違いが現れました。男女ともセックスレス傾向にある人が多数であることを踏まえると、女性の方が性的な満足を求める度合いが低く、セックスレスでも不満を抱きにくいのかもしれませんね。(マイナビ子育て編集部)<調査概要>■夫婦のセックスレスに関する実態調査(第1報) / レゾンデートル株式会社調査期間:2023年10月23日~25日調査対象者:20~59歳の既婚男女4,000人(男性2,000人、女性2,000人)調査方法:インターネットエリア:全国
2024年02月01日離婚を考えたきっかけは「性格・価値観が合わない」がダントツこれまでに離婚を考えたことがあるか尋ねたところ、24.1%が「ときどきある」、18.3%が「何度もある」、12.3%が「一度だけある」、5.6%が「常に考えている」と答えました。60.3%が「少なくとも一度は離婚を検討したことがある」という結果になっています。「一度もない」は39.7%に留まりました。離婚を考えたことがあると回答した人に、「離婚したいと思ったきっかけ」を尋ねると、最も多い回答は「性格・価値観が合わない」でした。次いで「家事や育児を手伝ってくれない」、「夫の家族や親族との折り合いが悪い」となっています。離婚を考えたことがあると回答した人に、「離婚に対する本気度」を聞くと、64.2%が「離婚する気は全くない」「本気では考えていない」と回答し、離婚に対して消極的であることがわかりました。一方、15.9%は「離婚の意志は固まっているが行動に移せていない」「すでに離婚の話を進めている」と答え、6人に1人は本気で離婚したいと考えています。実際に離婚をする場合の不安や懸念点について聞いてみると、「金銭面の不安がある」という回答が最も多く、「子どもへの影響が心配」、「住まいの不安がある」と続きました。不安や懸念点が解消されたらすぐに離婚するか尋ねたところ、53.5%は「はい」、40.4%は「わからない」と回答しています。離婚の悩みを誰かに相談したか聞くと、64%が「誰にもしていない」と回答しました。多くの人がひとりで悩みを抱えていることがわかりました。調査概要調査対象: 20歳~49歳の既婚女性2,993人調査方法: Freeasyを用いたインターネットリサーチ調査日: 2024年1月5日(金)~2024年1月6日(土)アンケート結果:ベンナビ離婚()アシロ(マイナビ子育て編集部)
2024年01月31日都として初の大規模な痴漢被害の実態調査公共空間で起きる「痴漢」は加害者との面識がないことが多く、被害者が申告をためらうことも多いので、その実数をつかみづらい犯罪だと言われています。そこで東京都では、都内の痴漢被害の実態およびその傾向を調査して対策につなげるために、初めての大規模調査となる「痴漢被害実態把握調査」を実施しました。なお、痴漢の定義としては「迷惑防止条例」で禁止された行為としていて、具体的に以下のような行為を指します。・痴漢行為(5条1項1号)衣服その他の身に着ける物の上から又は直接に人の身体に触れること(体を触られた・体を密着された・ボタン等を外された・髪を触られた)・卑猥な言動(5条1項3号の一部)社会通念上、性的道義観念に反する下品でみだらな言語又は動作(匂いをかがれた・息を吹きかけられた・カバン等を押し付けられた・AirDrop等で画像を送られた・見せられた)※盗撮行為は対象外痴漢被害の経験がある人は約3割これまでに痴漢被害を経験した人(痴漢被害が「ある」「確証はないがおそらくある」と回答した人)の割合は29.9%と、約3割の人が痴漢被害を経験していることがわかりました。さらに、そのうち電車関連が27.1%でほとんどを占めることも明らかに。一般のイメージとたがわず、痴漢は圧倒的に電車内や駅で起きていることを裏付ける結果です。東京都「令和5年度 痴漢被害実態把握調査 報告書」より女性では4割以上が痴漢被害の経験あり痴漢の被害を性・性自認別に見てみると、やはり、特に女性で多いことがわかりました。女性の41.1%が「被害経験あり」と回答しています。しかし、男性の被害経験者も7.8%と1割に近いほか、サンプル数が少ないものの、ノンバイナリーおよびXジェンダーの人も33.9%と、約3人に1人が被害に遭っていることがわかりました。なお、痴漢被害の目撃・居合わせの経験については、性・性自認でさほど大きな違いはなく、いずれも10~15%前後という結果でした。東京都「令和5年度 痴漢被害実態把握調査 報告書」より高校生のときに初めて被害を受けた人が3割以上電車は子どもから大人まで多くの人が利用する公共交通機関であり、誰もが被害を受ける可能性があります。そこで、最初に被害に遭ったときの職業や学校について見てみます。痴漢被害のほとんどを占める電車内のデータを見ると、高校生が36.5%と最も多く、会社員・公務員が18.9%、大学生・大学院生が18.8%と続いています。また、中学生も11.7%と少なくありません。上位の結果を踏まえると、やはり若い人ほど狙われやすいと言えるでしょう。また、高校生の被害が目立ちますが、中学生と比べて電車通学が圧倒的に増えることも関係していると想像できます。なお、駅構内でも上位3つは同様の結果でした。東京都「令和5年度 痴漢被害実態把握調査 報告書」より1割以上が電車内や駅構内で痴漢を目撃痴漢被害が起きている電車内や駅には、多くの人が居合わせています。そこで、痴漢の目撃経験はどのくらいなのかを、最後に見てみましょう。電車内・駅構内の痴漢被害について、「目撃・居合わせ経験あり」という人は11.2%でした。1割強という数字は決して小さくないのではないでしょうか。東京都「令和5年度 痴漢被害実態把握調査 報告書」よりまとめ今回の調査結果によって、痴漢犯罪はやはり混雑しやすい電車内や駅構内で多く行われている実態が示されました。特に若い人がその対象とされていて、高校生で初めて痴漢犯罪に遭遇したという人が多いようです。また、中学生のときに電車内で被害を受けた人が1割以上いるのも気になります。悪いのはあくまでも加害者ですが、子どもが一人で電車に乗る機会が増えてきたら、家庭で痴漢対策について話しておくのも大切かもしれません。目撃者も1割以上いることから、痴漢行為に気づいた第三者が痴漢を防ぐという社会的な取り組みも望まれます。(マイナビ子育て編集部)調査概要■令和5年度 痴漢被害実態把握調査/東京都被害者調査:2,219名(電車内2,010名、駅構内209名)東京都内在住または東京都に通勤・通学等をする16~39歳の方で、通勤・通学に電車を用いる方のうち、電車内、駅構内で痴漢にあったことがある方第三者調査:1,354名(電車内1,042名、駅構内312名)東京都内在住または東京都に通勤・通学等をする16~69歳の方で、通勤・通学に電車を用いる方のうち、電車内、駅構内で痴漢を目撃または痴漢の現場に居合わせたことのある方調査時期:2023年8月10日~30日
2024年01月27日「夫婦のセックスレスに関する実態調査」(レゾンデートル株式会社)では、全国の20~50代の既婚者4,000人を対象にした大規模な調査結果を見ることができます。本記事では、その調査の中から、セックスレスの夫婦は今どのくらいにのぼるのか、また、夫婦仲との関係はどうなのかをご紹介します。※日本性科学会の定義(1994年)では「性的接触が1か月以上ないカップル」をセックスレスとしていますが、仕事や育児などで疲れていたり、体調が思わしくなかったりすれば、1か月以上性的接触(挿入を伴わない性的コンタクトを含む)がないケースも珍しくないと考えられるため、本調査ではこの定義によらず、本人の認識を重視して実施されています。セックスレス傾向の夫婦は約7割「配偶者とセックスレス状態にありますか?」という質問に対し、「セックスレス状態にある」と回答した既婚者が43.9%、「セックスレス状態にややある」と回答した既婚者が24.3%となりました。これらを合わせた68.2%、つまり約7割がセックスレス傾向にあるといえます。やはり、夫婦のセックスレスは珍しくないようです。セックスレスだと夫婦仲は悪い?セックスはコミュニケーションの一つとも言われます。では、セックスレス傾向にある夫婦は仲が悪いのでしょうか?まずは既婚者全体に夫婦仲を尋ねた結果をみると、「良い」が41.9%、「やや良い」が18.2%となり、合わせて60.1%でした。全体で見た場合、夫婦仲が良い人が多いことがわかります。次に、「セックスレスでない既婚者」と「セックスレス傾向の既婚者」に分けたデータを見てみます。すると、「セックスレスではない既婚者」で夫婦仲が「良い」または「やや良い」人の割合は66.0%でした。それに対し、「セックスレス傾向の既婚者」で夫婦仲が「良い」または「やや良い」人の割合は57.2%となり、約10ポイント低いことがわかりました。では、「悪い」または「やや悪い」の数字を比べると、どうでしょうか。「セックスレスでない既婚者」は11.4%、「セックスレス傾向の既婚者」は14.5%。その差は約3ポイントで、あまり大きな差は見られません。セックスレスでない人のほうがセックスレス傾向にある人よりも、夫婦仲は良い傾向にありますが、セックスレスか否かが夫婦仲に大きな影響を与えるとまでは言えないようです。まとめ今回の調査では、20~50代の既婚者のうち、約7割がセックスレス傾向にあるということがわかりました。一方、セックスレスの夫婦は仲が悪いという傾向は見られませんでした。セックスレス傾向だと回答した人のうち、約6割は夫婦仲は良い(やや良い)と考えており、セックスレスでも良い夫婦関係を築いている人は意外にも多いようですね。(マイナビ子育て編集部)<調査概要>■夫婦のセックスレスに関する実態調査 / レゾンデートル株式会社調査期間:2023年10月23日~25日調査対象者:20~59歳の既婚男女4,000人(男性2,000人、女性2,000人)調査方法:インターネットエリア:全国
2024年01月23日特定非営利活動法人・多様な学びプロジェクトが行った「不登校の子を育てる保護者のニーズ調査」。本記事ではこの調査の中から、保護者を対象とした調査結果(速報値)の内容をご紹介します。保護者の考える「不登校のきっかけ」1位は「先生との関係」多様な学びプロジェクト「不登校の子を育てる保護者のニーズ調査」より保護者が考える子どもの不登校のきっかけは、「先生との関係(先生と合わなかった、先生が怖かったなど)」が最も多く261人(33.5%)。次いで「学校システムの問題(価値観が古い、時代に合わない、風土に合わないなど)」が204人(26.2%)、「勉強は分かるけれど授業が合わない(授業がわかるけどつまらない、読み書きが苦手、グループワークが苦手など)」が158人(20.3%)、「学校のきまりなどの問題(学校のルールや校則に納得がいかなかった、制服を着たくなかったなど)」が149人(19.1%)でした(※1)。学校側がきっかけとの回答が上位になっていることがわかります。ここで比較として、学校を対象にした文部科学省の調査結果[*1]を紹介しましょう。それによると、学校(※2)が「不登校の要因」として挙げたのは「本人に係る状況(無気力・不安)」で、51.8%に及びました。次に多かったのは「本人に係る状況(生活リズムの乱れ・あそび・非行)」で11.4%となっています。したがって学校側としては、子ども本人に要因があるという認識が強く、先ほどの保護者の回答と比較すると両者の認識に大きな隔たりがあると言わざるを得ません。このギャップが不登校の問題にマイナスの影響を及ぼしている可能性は否めないでしょう。--------------------(※1)数値は、保護者向けアンケート内で保護者から回答を得た「子ども」777人を分母とした割合。また、「子ども」とは現在・過去を含み不登校開始時に小学生~高校生の方(※2)国公私立小・中学校[*1]文部科学省:令和4度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要86%の親が不登校の子どもへの対応や将来に悩んでいる多様な学びプロジェクト「不登校の子を育てる保護者のニーズ調査」より続いて、保護者の悩みの状況を見てみましょう。現在の子どもへの対応や子どもの将来について「悩んでいる」人は86%に上りました(「すごく悩んでいる」、「悩んでいる」、「まあまあ悩んでいる」の合計)。ほとんどの保護者が悩みを抱えている現状がうかがえます。「子どもが適切な居場所に出会っていない」と思う親が46%多様な学びプロジェクト「不登校の子を育てる保護者のニーズ調査」よりまた、不登校の子どもが適切な居場所(学校含む)に出会っているかという質問に対して、「そう思わない」「あまりそう思わない」の合計が46%にのぼり、「すごくそう思う」「まあまあそう思う」の合計33%を10ポイント以上、上回る結果に。子どもが居場所を見つけられていないと考える保護者が多いことがわかります。行政に期待するのは、フリースクールなどの利用料への支援多様な学びプロジェクト「不登校の子を育てる保護者のニーズ調査」より保護者が行政に望む支援としては、「フリースクールなど学校以外の場が無料または利用料減免」が439人(75.4%)、「フリースクールなど学校以外の場に通った場合の家庭への金銭的支援」で432人(74.2%)が上位2つを占めました。先ほどの設問で、子どもに適切な居場所がないと考える保護者が多かったですが、この設問の回答からも、学校以外の居場所に対する支援が強く求められていることがうかがえるでしょう。そのほか、「学校が変わってほしい」(421人、72.3%)、「学校教員への研修」(420人、72.1%)も7割以上と高い割合を示しました。まとめ不登校の子どもをもつ保護者(元保護者)を対象にした意識調査の結果をご紹介しました。不登校のきっかけとして学校の問題をあげる保護者が多いですが、それとは対照的に、学校側は不登校の要因が子どもにあるとしていることに注目すべきでしょう。また、子どもに適切な居場所がないことを心配する保護者が多く、居場所に対する支援が最も求められていることがわかりました。(マイナビ子育て編集部)画像はイメージです<調査概要>■不登校の子を育てる保護者のニーズ調査 / 特定非営利活動法人多様な学びプロジェクト調査期間:2023年10月6日~12月31日※速報値は10月13日時点のデータを元に集計調査対象:さみだれ登校や不登校のこどもを育てている保護者/元保護者調査方法:インターネット調査
2024年01月17日電通が発表した「仕事・結婚・子育てに関する意識調査2023」では、Z世代(15~26歳)、ミレニアル世代(27~42歳)、X世代以上(43~64歳以上)の3世代(※)における意識の違いを見ることができます。その結果はどのようなものだったのでしょうか?本記事ではとくに、✅結婚や子どもをもつことは個人の自由か✅結婚したら子どもをもつべきか✅子どもができたら結婚すべきか✅職場に育休・産休制度の充実を求めるかという点に関する人々の意識に着目し、その結果をご紹介します。------------------------(※)調査(2023年発表時点)では、米国ピュー・リサーチ・センターの定義に順次、15~26歳をZ世代、27~42歳をミレニアル世代、43~64歳をX世代以上と定義。結婚するかしないか、子どもをもつかどうかは個人の自由?まず、「結婚するかしないかは個人の自由だ」という考え方に対する意識を聞いた結果は、「そう思う」または「ややそう思う」と回答した人が全体で73.9%と多数でした。これは各世代ごとでみても、大きな差はありません。しかしながら、「そう思う」に絞ってみると、X世代以上では36.4%なのに対し、ミレニアル世代が49.4%、Z世代が46.1%。X世代以上とそれより若い世代で違いが見られます。「子どもをもつかどうかは個人の自由だ」という考え方に対する意識でも、同様の結果があらわれました。「そう思う」「ややそう思う」と回答した方の合計値は全体で69.8%。また、各世代間で大きな差は見られません。しかし、「そう思う」に絞ってみると、X世代以上では33.7%なのに対し、ミレニアル世代が43.9%、Z世代が42.0%となっており、やはりX世代とそれより若い世代で約10ポイントの違いがありました。結婚したら、子どもをもつほうがよい?多様性への関心が高まるなか、結婚のあり方に対する認識も、従来とは変わってきています。そこで次に、「結婚したならば、子どもをもつほうがよい」という考え方をどう思うかを尋ねた結果を見てみましょう。「そう思う」または「ややそう思う」と答えた人は全体で34.8%でした。世代別では、Z世代で27.1%、ミレニアル世代で31.2%、X世代以上で39.3%と、世代が高くなるほど増えています。その反対に、「あまりそう思わない」または「そう思わない」という人がZ世代で33.1%と、他の世代よりも多くなっているのも目立ちます。X世代以上の13.1%と比べると20ポイントの違いに。また、どの世代も「どちらとも言えない」と答えた人が最多であるのも一つの特徴でしょう。子どもができたなら、結婚したほうがよい?では、反対に「子どもができたならば、結婚したほうがよい」という考え方に対しては、どうなるでしょうか?こちらは全体で半数以上の50.7%が「そう思う」または「ややそう思う」と回答しました。「あまりそう思わない」または「そう思わない」という人は10.9%と少ない結果に。ただし、やはり若い世代ほど「あまりそう思わない」や「そう思わない」という人が増える傾向にあり、ミレニアルで世代では12.5%、Z世代では17.7%に及ぶこともわかりました。育休・産休の制度がしっかりした職場で働きたい?かつては「専業主婦」が多かった時代もありましたが、夫婦二人で家計を支える共働き世帯の比率が約7割[*1]に及ぶ現在。働きながら子育てするのが当たり前となっています。育休や産休の制度が充実している職場を望む人は多いでしょう。今回の調査でも、「育休や産休の制度がしっかりしている職場で働きたい」という質問に対して、「そう思う」「ややそう思う」と回答した方の合計値は全体で53.5%と、半数を超えています。なかでもZ世代は64.4%と、平均よりも10ポイント以上、高い数字となりました。[*1]労働政策研究・研修機構:図12専業主婦世帯と共働き世帯1980年~2022年まとめ今回は、結婚や子育てに関する意識を世代別にみた調査結果をご紹介しました。やはり若い世代と中高年世代では、多少の意識の違いが生まれるようです。なかでもX世代とZ世代はちょうど親世代と子ども世代と言えます。結婚や子育てに関して、場合によっては親子での価値観の違いが各家庭で生じることもあるでしょう。そのときはお互いの考え方や立場を尊重して、歩み寄っていきたいですね。(マイナビ子育て編集部)<調査概要>■仕事・結婚・子育てに関する意識調査2023/株式会社電通対象エリア:日本全国対象者条件:15~64歳(性別回答選択肢「男性」「女性」「その他・答えたくない」)サンプル数:2,000人調査手法:インターネット調査調査機関:2023年6月23日~6月26日<関連記事>✅中学生と高校生でここまで違う!? 将来なりたい職業TOP5【2023年版】✅高校生が自分の将来に抱く不安、トップは「就職」や「進学」ではない…では一体何?✅包括的性教育を学びたい人は6割に、その理由は? 若者の声から見る性教育の実態【後編】
2024年01月10日夫以外の誰かに、セックスレスについて相談したことはありますか夫婦間のセックスレスに悩んでいるとき、「誰かに話を聞いてもらいたい」と思うこともあるかもしれません。夫以外にレスについて相談したことはあるか、また具体的な相談内容について、ママたち244人に聞いてみました。アンケートの結果「ある」は4.5%とごく少数で、「誰かに相談したいが、したことはない」が11.5%、「相談の必要性を感じない」が圧倒的多数で84%という結果になりました。レスについて誰かに相談したいと考える女性は、かなり稀なようです。セックスレスについて誰に相談した?続いて「レスについて夫以外に相談したことがある」と答えた方に、誰にどんな内容を相談したのか尋ねてみました。学生時代からの女友達やママ友に相談●「してくれないんだよねえ」って、友達にLINEで話をしたことがある。(30代/夫30代、長女2歳/結婚して2~5年)●高校の友達と。お互いレスで、どうしてるか聞いた。(40代/夫50代、長男18歳、次男13歳/結婚して16~20年)●同じような環境のママ友に。普段の夫の態度の愚痴から始まって、流れで話しました。(30代/夫20代、長女6歳、長男0歳/結婚して6~10年)やはり多かったのが、長い付き合いの女友達やママ友などの“同性の友人”に相談したという意見です。とりわけ、相手の女性も同じようにレスに悩んでいる場合は、共感も相まってより込み入った話ができるのかもしれません。男友達やそのほかの知人に相談●仲の良い異性の友達に「異性ならではの意見が聞きたいんだけど」と伝え、(セックスが)できればもう内容が薄かろうが、自分が良ければそれでいいものなの?といった内容を相談した。(20代/夫20代、長女4歳、次女2歳/結婚して2~5年)●なんでも話せる仲の良い異性が奥さんとセックスレスなので、「どうしたらセックスレスにならないか」など相談したことがある。(30代/夫30代、長男3歳、次男0歳/結婚して2~5年)●整骨院の先生に。求めてこない男の本心について。(30代/夫30代、長男1歳/結婚して2~5年)数は少ないものの、異性である男友達やかかりつけの整骨院の先生(!)に相談したというママもいました。異性ならではの視点を求めるのはもちろん、友人よりも関係性の薄い「知人」の方がかえって気楽に話せるといった理由があるのかもしれません。相談できない理由次に、冒頭のアンケートで「誰かに相談したいが、したことはない」と回答した方に、相談するとしたら誰にしたいか、また相談したいと思っているのになぜできなかったのか、その理由について尋ねてみました。相談できる人がおらず、また誰が相手でも恥ずかしい●他の同年代の夫婦はどうなのか知りたいが、相談できる相手がいない。(40代/夫40代、長女16歳、長男14歳/結婚して16~20年)●どんなに仲が良い友達でも、なかなか切り出せない話です。相手から言ってきたら言いますが……。(40代/夫40代、長男14歳、次男12歳、長女10歳/結婚して16~20年)●誰に対してでも、恥ずかしい。(40代/夫40代、長男・次男10歳/結婚して20年以上)「相談したい」とは思っているものの、現実には難しいと感じる大きな理由は、やはり「言いづらい、恥ずかしい」というママ自身の気持ちのようでした。いくら女性同士であっても性の話はそもそもしづらいもので、ましてやレスについての相談となると、かなりハードルが高い内容なのかもしれません。まとめ「セックスレスに関して夫以外の誰かに相談したことはなく、その必要も感じない」と答えた女性は84%にのぼり、回答者の大半が“第三者への相談”について積極的ではないようです。次回は、男性側に聞いた「セックスレスについて妻以外の誰かに相談したことがある?」の調査結果を公開します。マイナビ子育て調べ調査日時:2023年4月28日~5月11日調査人数:244人(20~40代のママ)(マイナビ子育て編集部)
2024年01月08日夫婦でセックスレスについて話し合ったことはありますか妻が妊娠・出産を経て育児に没頭するにつれ、レスの状態が長く続き「他人事じゃない」と初めて気づいた男性も多いのでは?今回は、妻とレスについて話し合ったことがあるかないかについて、子どもを持つパパに聞いてみました。アンケートの結果「ある」は16.9%「ない」は83.1%で、圧倒的に「話し合いをしていない」夫婦が多いことがわかります。話し合いはどちらから切り出した?続いて、「レスについて妻と話し合ったことがある」と答えた男性に、話し合いはどちらから切り出したのか、また話し合った結果どうなったのかについて尋ねてみました。妻の方から話し合いを持ちかけられた●妻から最近回数が減ったと言われ、理由などを話した。(40代/妻40代、長男2歳/結婚して2~5年)●妻から「定期的にはしたいかな」と言われた。(40代/妻40代、長男8歳/結婚して16~20年)●妻より。基本的には仲良くなる事で次の一歩につながると考えて、「子どもをおいて2人で出かける機会も増やそう」となり、実践している。(40代/妻30代、長男6歳 長女1歳/結婚して6~10年)まず目立ったのが、「妻側から言われた」という意見。子作りなどの理由もあるのかもしれませんが、夫婦生活について積極的に話し合いを持とうとする女性が多いことが、浮き彫りになりました。レスに悩み、妻に相談したが解決しなかった●数年前にレスについて自分から切り出した。その時は妻も受け入れてくれて月に1回くらいしていたが、頻度を決めたことで義務感が出てしまい……。盛り上がらないことも増え、そのままなんととなく減ってきた。(40代/妻30代、長男9歳、長女6歳/結婚して11~15年)●行為中にいやいや付き合っているのが分かったため、直後に「少し話せる?」という感じになった。解決策は出なかった。(30代/妻30代、長女4歳/結婚して6~10年)●話し合いをして何度かしたが、妻が気乗りしない時に「いつならできる」と明確な答えをくれないため、毎日誘っていた。その後「プレッシャーになって嫌だ、あなたの期待には応えられない」と言われ、そこから夫婦の中は冷え切っている。(30代/妻30代、長女7歳、長男1歳/結婚して6~10年)一方で、レスに悩んだ男性側から妻に相談をしたにもかかわらず、解消に至らなかったという声も聞かれました。義務的な性行為や気乗りしない態度など、理由はさまざまですが、一度の話し合いだけでレスを解決できるとは限らないようです。腹を割って話すことで状況が改善した●セックスレスの記事を見て、夫婦2人で話し合った。記念日にはセックスすることを約束した。(40代/妻30代、長男19歳/結婚して20年以上)●自分の方から、コミュニケーションや存在意義を感じる大切な行為であることを説明して、妻に理解してもらえた。半年に1回あるかどうかの状態から、月1回まで回数が増えました。(40代/妻40代、長男11歳、次男8歳/結婚して11~15年)●「今はまだできない、授乳が終わるまで」と妻から言われている。なのでそれを信じて待っている。1人目、2人目の時も同じだったので大丈夫だと思う。(30代/妻30代、長男8歳、長女6歳、次男0歳/結婚して11~15年)「レスになりかけていたところ、腹を割って夫婦で話し合うことで状況が改善した」という理想的なケースも見られました。一方的に自分の感情をぶつけるのではなく、“話し合い”をすることが大切ですね。まとめ今回の「セックスレスについて夫婦で話したことがある?」というアンケートでは、「ない」が男性83.1%・女性は83.2%、「ある」が男性16.9%・女性は16.8%と、男女差がほぼ見られないという結果になりました。これは、現代の夫婦の“リアルな実態”を反映していると言えるのかもしれません。次回は、女性側に聞いた「夫以外の誰かに、セックスレスについて相談したことはある?」の調査結果を公開します。マイナビ子育て調べ調査日時:2023年4月28日~5月11日調査人数:231人(20~40代のパパ)(マイナビ子育て編集部)
2024年01月07日夫婦でセックスレスについて話し合ったことはありますかドラマなどで取り上げられることもあり、「レス問題」は現代の夫婦にとって身近なテーマと言えます。実際にこの問題について夫と話し合ったことがあるという女性はどれくらいいるのでしょうか?ママたち244人に聞いてみました。アンケートの結果「ある」は16.8%、「ない」は83.2%と大きな差が開きました。普段からレスについて話し合う機会を持っている夫婦は、かなり少ないようです。話し合いはどちらから切り出したか、その結果はどうなったか教えてください続いて、「レスについて夫と話し合ったことがある」と答えた方に、話し合いはどちらから切り出したのか、また話し合った結果どうなったのかについて尋ねてみました。将来レスにならないよう、前向きな話し合いを●「セックスレスになったら終わる」と話し合い、いくつになってもずっとスキンシップをしようねと約束している。(40代/夫30代、子ども3ヶ月/結婚して1年)●2ヶ月くらいセックスしてないときがあって、久しぶりにした後「セックスレスってどこから?」みたいなところから「うちらは違うよね?」という軽い感じで話した。(30代/夫30代、長女4歳/結婚して6~10年)●「もしセックスレスになったらどうする?」って夫から聞かれて、「その場合は私がどんな事をしてでも、あなたに発情してもらえるように頑張る!」って会話で終わりましたw(30代/夫30代、長女9歳、次女6歳/結婚して1年)まず多かったのが、いま現在レスではない夫婦が「将来ならないために」と、お互いの気持ちを確かめ合ったというケースです。日頃からコミュニケーションの一環として、性の話題を持ち出しづらくない雰囲気があることこそが、レスにならない秘訣とも言えそうです。レスから目をそむけず話したことで、関係が回復●子ども達だけで寝られるようになり、就寝前に夫との時間が取れるようになってきた頃、それとなく彼の方から「ずっとしたいと思っていたけど、難しかった。これからはそういう時間も取っていこう」という話をされた。夫とは10歳の年齢差もあり、私としてはもう期待していなかっただけに嬉しかった。その日に約5年ぶりに性行為をしてから、月一くらいの頻度でしている。(40代/夫50代、長男10歳、長女8歳、次男5歳/結婚して11~15年)●レスになったかなと思っていて、夫にどう伝えたらいいか悩んでいるところに、セックスレスを題材にしたドラマの放送が始まったので夫の前で録画を見た。そのときを境に休みの日だけだったのが平日もするようになって、レスが解消した。(20代/夫20代、長男1歳/結婚して1年未満)●内容が薄すぎて、道具みたいに扱われる気持ちになるから、「そんな感じならもうしなくて大丈夫」と夫に伝えた。その後どうやったら二人が楽しく満足できるかを話し合い、今はお互い楽しんでしていると思います。(20代/夫20代、長女4歳、次女2歳/結婚して2~5年)次に目立ったのは、性行為の回数が減ったり内容が淡白になったりしたことで、「このままではレスになるのでは」と心配になり話し合いをしたというケースです。裏を返せば、夫婦ともに「レスになりたくない」という強い気持ちを持っているからこそ。目をそむけずに話し合った結果、以前よりも関係がよくなったとする回答がほとんどでした。なぜしないのか夫に聞いたが、解決しなかった●私から切り出して「またどこかでしようか」と聞くと、主人はもう「母親になったから」ということでそういう対象には見られない様子。「死ぬまでに1回ぐらいしよう」と言っても、乗ってきませんでした。自分もどんどん体型が崩れてきてしまい、そういう気持ちが減ってきてしまっています。(40代/夫40代、長男11歳、長女8歳/結婚して16~20年)●セックスレスとまではいかないが、頻度が減ったことへの不満を私から切り出しました。話し合ったことで特に何も変わることはなく、 「歳を取ったから仕方がない」という結果に終わりました。(30代/夫30代、長男10歳、次男7歳、三男4歳/結婚して11~15年)●自分から「このまましなかったら、私が浮気しても文句は言えないよ」と切り出した。夫は「する気はあるが、どうしても子どもと寝落ちしてしまう。もう寝落ちしない」と反省したがやはり寝落ちは続き、現状は変わらなかった。(40代/夫50代、長男9歳/結婚して11~15年)一方で、自分から夫に話し合いを持ちかけたものの、状況が改善しなかったという女性の声も多く見られました。女性側から求めても、素直に応じてくれるパパはあまりいないようで、気になるところです。まとめ「セックスレスの問題に関して夫と話したことはない」と答えた女性は83.2%で、子どもを持つママの5人中4人以上に該当します。現状のままで満足しているのか、話しても無駄だと諦めているのか、ママたちの本音はどこにあるのでしょうか。次回は、男性側に聞いた「セックスレスについて妻と話し合ったことがある?」の調査結果を公開します。マイナビ子育て調べ調査日時:2023年4月28日~5月11日調査人数:231人(20~40代のパパ)(マイナビ子育て編集部)
2024年01月07日自分たち夫婦は現在、セックスレスだと思いますか以前のアンケートで、子どもを持つ男性に「自分たち夫婦はセックスレスだと思う?」について聞いたところ、このような結果になりました。1位は「いいえ」の48.1%で、2位は「はい」の37.7%、残りの14.3%は「どちらともいえない」「わからない」の回答となりました。セックスレスにならないように、工夫していることがあれば教えてください今回は「いいえ=セックスレスではない」と回答した男性に、レスにならないために工夫していることを尋ねてみました。積極的にコミュニケーションを取る●日常的なコミュニケーションやスキンシップを大切にしています。また、お互い裸を見せ合わないようにしています。(20代/妻20代、長男0歳/結婚して1年)●夫婦仲を保てていれば自ずといい雰囲気作りができるので、コミュニケーションは欠かさないようにしています。(30代/妻30代、長男0歳/結婚して1年)●だいたい月に1回くらいが習慣になっているが、疲れている時などは無理をせずに伝える。(40代/妻30代、長男6歳/結婚して6~10年)まず目立ったのは、「夫婦間のコミュニケーションを大切にする」という意見。会話を重視し、些細なことでも話し合う・伝え合うようにしている様子が見受けられました。また、「今日は疲れている」といったことも隠さずに伝え、無理をしすぎないのが夫婦円満の秘訣のようです。2人きりの時間を作る。夫婦でデートする●夫婦2人だけになれる日を作るようにしている。(30代/妻30代、長男4歳、長女2歳/結婚して6~10年)●2~3ヶ月に一度は子どもを実家に預けて、夫婦だけでデートしていること。ラブホテルも利用しています。(30代/妻30代、長男2歳/結婚して6~10年)●子どもがいない時間を確認している。(40代/妻40代、長女21歳、次女19歳/結婚して20年以上)子どもがいても、たまには夫婦2人きりで過ごせる時間を持てるよう努力している夫婦は多いようです。実家に子どもを預ける、子どもが不在の時間帯を把握しておくなど、さまざまな工夫が見られました。夫婦の性生活について、積極的に話し合う●セックスについて日頃から話し合っています。(40代/妻40代、長男2歳/結婚して2~5年)●家族会議というか夫婦会議のようなもので、お互いの気持ちを確認する機会を忙しくても作っています。結構あけすけに「セックスがしたい」と言ったりもします。(30代/妻30代、長女1歳/結婚して2~5年)●お互いにやりたい気持ちを確認することが大事だと思います。(40代/妻30代、長男10歳/結婚して20年以上)先に取り上げた夫婦間のコミュニケーションの延長として、性生活についても積極的に話し合うという回答が目立ちました。たとえ恋人時代から長く連れ添った夫婦だとしても、「なんとなく分かり合えているはず」と曖昧にするのではなく、問題ときちんと向き合う姿勢が大事なのかもしれません。まとめ今現在、「妻とセックスレスではない」と答えた男性は48.1%で、全体の約半数近くを占めています。この数は女性よりも多い割合ですが、今回のアンケートから、夫婦関係について真面目に向き合って工夫をしているパパの努力が垣間見えました。次回は、女性側に聞いた「セックスレスについて夫と話し合ったことはある?」の調査結果を公開します。マイナビ子育て調べ調査日時:2023年4月28日~5月11日調査人数:231人(20~40代のパパ)(マイナビ子育て編集部)
2024年01月06日自分たち夫婦は現在、セックスレスだと思いますか以前のアンケートで、子育て中のママに「自分たち夫婦はセックスレスだと思う?」について聞いたところ、このような結果になりました。1位は「はい」の44.7%で、2位は「いいえ」の34%、残りの21.3%は「どちらともいえない」「わからない」の回答となりました。セックスレスにならないように、工夫していることがあれば教えてください今回は「いいえ=セックスレスではない」と回答したママに、レスにならないために工夫していることを尋ねてみました。スキンシップを欠かさない●普段からハグやキスもするようにしてるし、好きだよなどと、意思表現もする。(20代/夫30代、長男・次男0歳/結婚して2~5年)●布団の中で手をつないだりなどのスキンシップをしています。(30代/夫30代、長女7歳、次女4歳/結婚して6~10年)●子どもたちがいても日常的にキスやハグはするし、保育園や幼稚園でいない時は手をつないでデートするのが当たり前。子どもたちが寝たあとは沢山会話する。子どもがいるので全部同じとまではいかないけれど、付き合っていた頃とスキンシップはほぼ何も変わらない。(30代/夫50代、長女3歳、長男2歳/結婚して2~5年)最も多く寄せられたのは、日頃から夫婦でのスキンシップを欠かさないという意見です。キスやハグ、手つなぎデートなど、結婚して子どもが生まれた今も恋人時代のようにラブラブで過ごしているという夫婦は、レスに陥るなんてあり得ないことなのかもしれません。夫を尊重し、大切にする。●お互いを尊重し、コミュニケーションを大切にしている。家族だからと「他人」の壁を壊さないようにする。(20代/夫30代、子ども2歳/結婚して2~5年)●子どもではなく、夫のことを第一に考えて行動している。(20代/夫30代、長女5歳/結婚して2~5年)●親しき仲にも、ありがとうや助かるとか感謝の言葉を言うように。相手の話を聞ける時は聞くようにしています。(40代/夫40代、長男12歳、次男9歳/結婚して11~15年)夫を尊重し、大切に思っているという女性の声も多数見られました。結婚生活が長くなるとお互いに空気のような存在になってしまい、夫をぞんざいに扱ってしまうという人も多いと思いますが、まさに“親しき仲にも礼儀あり”。感謝や好意をちゃんと口に出して言うことも、夫婦円満の基本のようです。自分から積極的に行動したり、工夫したり●したいときは「したい」と言ったり、スキンシップしたりして、態度で表すようにしている。(20代/夫20代、長男1歳/結婚して1年未満)●ラブホテルに行き、騒音などを気にせずにしている。(30代/夫30代、長女4歳/結婚して2~5年)●マンネリ化しないよう、毎回同じ雰囲気でしないようにしている。(20代/夫20代、長男0歳/結婚して1年)性行為がマンネリ化しないようシチュエーションを変えたり、ラブホテルを利用したりといった意見が見られ、女性側でもあれこれ工夫している様子が伺えます。また、したいときは「したい」とはっきり伝えるという積極的なママも、少なからず存在するようです。まとめ子どもを持つママ244人にきいている本調査。「夫とセックスレスではない」と答えた女性は34%で、約3人に1人に該当します。今回のアンケートからは、日常的なスキンシップや会話などで夫と円滑なコミュニケーションを取っているママたちの姿が伺えました。次回は、男性側に聞いた「セックスレスにならないため工夫していること」の調査結果を公開します。マイナビ子育て調べ調査日時:2023年4月28日~5月11日調査人数:244人(20~40代のママ)(マイナビ子育て編集部)
2024年01月06日自分たち夫婦は現在、セックスレスだと思いますか前回のアンケートで、子育て中のパパに「自分たち夫婦はセックスレスだと思う?」について聞いたところ、このような結果になりました。1位は「いいえ」の48.1%で、2位は「はい」の37.7%、残りの14.3%は「どちらともいえない」「わからない」の回答となりました。続いて「はい」「どちらともいえない」「わからない」と回答した、「妻とセックスレスである(かもしれない)」と感じている男性に、今の状態を解消したいかどうかを尋ねてみました。あなたはセックスレスを解消したいと思いますか「はい」「わからない」がほぼ同数、「いいえ」は4人に1人アンケートの結果、最も多かったのが「わからない」の38.3%でしたが、次の「はい」も36.7%とほぼ同数。一方で「いいえ」と答えた人は25%で、子どもを持つ男性の4人に1人が、妻とのレス状態を解消する気がないことがわかりました。そのように答えた理由を教えてくださいさらになぜそのような回答に至ったのか、理由を聞いてみたところ、次のような声が寄せられました。「はい」と回答|コミュニケーションとして大切だから●夫婦間の大事なコミュニケーションの一つとして考えていますし、受け入れてもらえることで、自分の存在意義を感じることができるから。(40代/夫40代、長男11歳、次男8歳/結婚して11~15年)●妻の気持ちが冷めてしまいそうで、コミュニケーションのために解消したい。(40代/妻30代、長女0歳/結婚して2~5年)●やはり人間なので、交わりがないのは寂しい。(40代/妻40代、長男16歳、次男13歳、長女10歳/結婚して11~15年)「はい」と答えた方の多くが、「性行為は夫婦の大切なコミュニケーション」と考えており、夫婦として生活する上で欠かせないものと認識しているようです。また、夫婦のふれあいがないことで「寂しいと感じる」と答えた男性も多く、この割合は女性よりも顕著でした。「いいえ」と回答|無理に解消しなくても……が多数●今の生活に満足なので。 (40代/妻30代、長男6歳、次男0歳/結婚して11~15年)●無理に解消しなくても良いかと思ってしまう。誘う雰囲気もなし。(40代/妻30代、長女7歳、次女3歳/結婚して11~15年)●ほかで解消すれば良いと思っている。妻に無理強いすることによって感情がマイナスに働くのであれば、無理にお願いしない方がいい。(40代/妻40代、長女23歳、次女20歳/結婚して20年以上)全体から感じられたのは「波風を立てたくない、そこまでしてしたいわけじゃない」といった、諦観のようなムード。また女性側の回答と同様に、「特に困っていない」「現状に満足している」といった声が多く寄せられました。「わからない」と回答|自分の性欲・体力の低下が原因●特に今の自分に性行為が必要ないので。 ただ、妻には申し訳なく思う。(40代/妻30代、長男6歳 長女1歳/結婚して6~10年)●もうすぐ50代になろうとしていて、体力的にも自信がなくなり……。家庭的に幸せならこのままでも、セックスレスは大きな問題ではないのかもと思い始めています。(40代/妻40代、長男19歳、次男17歳/結婚して16~20年)●疲れるだけなので、このままでも良いかなと。(40代/妻40代、長女7歳、次女3歳/結婚して11~15年)「わからない」と回答した男性の多くが、自分自身の体力の衰えと性欲の低下を感じているようです。性行為を「したくない」というより、疲れる・眠いなどの身体的な理由から「できない」場合、レスを解消したくてもできるかどうかわからないと不安に感じるのも無理はありません。まとめいま現在「妻とセックスレスだ」「どちらともいえない・わからない」と感じている男性は、合わせて52%と全体の半数以上。そのうち「レスを解消したくない」と回答した人は25%ということで、レスに悩む男性の3/4は「何らかの形で現状を打開したい」と模索していることが明らかになりました。次回は、女性側に聞いた「セックスレスにならないため工夫していること」の調査結果を公開します。マイナビ子育て調べ調査日時:2023年4月28日~5月11日調査人数:231人(20~40代のパパ)(マイナビ子育て編集部)
2024年01月05日自分たち夫婦は現在、セックスレスだと思いますか前回のアンケートで、子育て中のママに「自分たち夫婦はセックスレスだと思う?」について聞いたところ、このような結果になりました。1位は「はい」の44.7%で、2位は「いいえ」の34%、残りの21.3%は「どちらともいえない」「わからない」の回答となりました。続いて「はい」「どちらともいえない」「わからない」と回答した、「夫とセックスレスである(かもしれない)」と感じている女性に、今の状態を解消したいかを尋ねてみました。あなたはセックスレスを解消したいと思いますか「いいえ」「わからない」が全体の3/4以上を占めるアンケートの結果は、最も多かったのが「いいえ」の42.9%、次いで「わからない」の34.2%となり、両方合わせると77.1%。夫とのレス状態を積極的に解消したいと思っていないママが、全体の3/4以上にのぼることが分かりました。逆に「はい(レスを解消したい)」の回答は23%でした。そのように答えた理由を教えてくださいさらになぜそのような回答に至ったのか、理由を聞いてみたところ、次のような声が寄せられました。「はい」と回答|その理由は●もう一生ないのかと思うと、女として終わったような感じがするから。(30代/夫30代、長男6歳、長女1歳/結婚して6~10年)●夫婦いつまでも仲良しでいたい。夫から女として見られたい。(30代/夫30代、長女2歳、次女0歳/結婚して6~10年)●セックスをしないと寂しいと感じるときがあるから。また、セックスをしたら心が満たされる気がするから。(30代/夫30代、長男1歳/結婚して2~5年)「はい」と答えた女性の多くは、夫とレス状態にあることを「女として寂しい」と感じているようです。また、「性行為をすることで夫婦仲をより円満にしたい」と考えるママも多く、夫婦間の大切なコミュニケーションと位置付ける傾向が見られました。「いいえ」と回答|「なくても困らない」から●レスのような状態でも、家族仲は悪くなく特に困っていないから。 (30代/夫30代、長男5歳/結婚して6~10年)●セックスレスでも特に困っていないから。子育てと仕事が忙しいので、セックスのために睡眠時間を削りたくないから。(20代/夫50代、長女3歳、長男2歳/結婚して2~5年)●そこに焦点がいかない。他に推し活などに興味があるため。(40代/夫60代、長女21歳/結婚して20年以上)「いいえ」と回答した方の理由として圧倒的に多かったのは、「困っていないから」でした。レスでも夫婦仲が悪いわけじゃなく、むしろ睡眠や推し活などに時間を充てられることから、無理に解消する理由が見当たらないといった意見が目立ちました。「わからない」と回答|今はまだ状況的に考えられない●したいようなしたくないような気持ちだが、体力的にはそれ程無理できない。(40代/夫40代、長男16歳、次男14歳/結婚して16~20年)●子どものことを気にしながらでなければ(しても)良いかもしれない。(40代/夫40代長女21歳、長男18歳、次女16歳/結婚して20年以上)●今はその状況ではないのでわからない。(30代/夫30代、長女0歳/結婚して6~10年)「わからない」と回答した女性の多くが、「したいのかしたくないのか、自分の気持ちがはっきりしない」といった感情を抱いているようです。また子育て中のママは「育児が落ち着いたら」「子どもがいない場所でなら」とは思うものの、今はまだそのような状況じゃないため考えられない、という意見も多く見られました。まとめいま現在「夫とセックスレスだ」「どちらともいえない・わからない」と感じている女性は、合わせて66%とちょうど3人中2人の割合。そのうち、「レスを解消したくない・このままでいい」とする人は4割を超え、多くのママが夫との性行為をもう必要としていないようです。次回は、男性側に聞いた「セックスレスを解消したいと思うかどうか」の調査結果を公開します。マイナビ子育て調べ調査日時:2023年4月28日~5月11日調査人数:244人(20~40代のママ)(マイナビ子育て編集部)
2024年01月05日自分たち夫婦は現在、セックスレスだと思いますか妊娠・出産に伴う妻の体調の変化や、生まれた後の怒涛の育児……。夫婦のあいだで性生活が遠のく原因はさまざまですが、そこから「持ち直す」場合もあれば「そのままになってしまう」カップルも。パパたちは本音ではどう思っているのでしょうか?今回は子育て中の男性231人に、「自分たち夫婦はセックスレスだと思う?」について聞きました。「いいえ」が48.1%、「はい」は37.7%調査の結果、最多となったのは「いいえ」で48.1%、次いで「はい」が37.7%となり、レスではないと感じている男性の方が少し多いようです。さらに「どちらともいえない」「わからない」と回答した人は14.3%。女性側に聞いたときと同じように、「どれくらいしないとレスなのか」といった声や、「自分はしたいのでレスじゃないと思うが、妻に拒否される」との理由が目立ちました。セックスレスになった経緯をわかる範囲で教えてください続いて上の質問で「はい」と答えた男性に、レスになった経緯や理由を聞いてみたところ、次のような声が寄せられました。妻の出産を機に、さまざまな変化が……●妻が出産後、産後うつになり情緒不安定になったので、夫婦関係そのものがギクシャクしていた。(30代/妻30代、長男2歳/結婚して6~10年)●子どもができてから妻の体をシェアする感覚になり、罪悪感を感じるようになった。(40代/妻50代、長女18歳、次女15歳/結婚して16~20年)●子どもが産まれたことで、妻の関心が自分から子どもに移行したから。(40代/妻40代、長男15歳/結婚して20年以上)ひとくちに「妻の出産を機に」と言っても、実は出産にまつわるさまざまな出来事がレスの引き金になっていることがわかります。産後うつなど体調面で仕方のないこともあれば、自分の罪悪感や妻の気持ちなど、複雑な心の動きも絡み合ってくるようです。「女として見れなくなった」●産後、妻の体型が激変してから女としての魅力を感じなくなった。 (40代/妻30代、長男8歳/結婚して11~15年)●立ち会い出産後、妻との関係性が分からなくなってしまった面もある。(30代/夫30代、長女4歳/結婚して6~10年)●妻は、もともとそんなにセックスが好きではないよう。自分も昔ほどの性欲はなくなっているし、妻も年齢とともに体型が崩れてきているので、妻を見て抱きたいと思うことは減ってきた。(40代/妻30代、長男9歳、長女6歳/結婚して11~15年)命がけで出産をした女性側からするとなんとも残念ですが、産後の妻の身体に魅力を感じなくなる男性も一定数いるようです。また「立ち会い出産を機に心境が変わった」というパパも少なからずいました。仕事や趣味に忙しく、“飽き”も生じて●子供ができると経済的なことが気になって、仕事に必死になってしまう。不満が貯まると言い合いになることもあり、恋愛感情がなくなる。(40代/妻40代、長男17歳、次男15歳/結婚して16~20年)●30代では仕事、40代ではマラソンにハマってしまい、夜に2人でいることが極端に減ってしまいました。しばらく性行為をしなくなると、こちらからお願いすることが恥ずかしくなってしまったことも要因の一つ。妻が性行為を望んでいるのか、いないのか確かめることもできず、どうしていいか分からなくなってしまった感じです。(40代/妻40代、長男19歳、次男17歳/結婚して16~20年)●長いこと連れ添うと“作業”というような感覚になり、飽きてきた。(40代/妻40代、長女17歳、次女10歳/結婚して20年以上)仕事でも頼りにされる年代に差しかかり、公私ともに忙しいパパ世代。さらに趣味も充実し……となると、なかなか夫婦生活にあてる時間を見つけるのも難しそうです。ましてや、“飽き”を感じている人にとっては、自分の時間を割いてでも……という気分になれないのも仕方がないのかもしれません。まとめ「妻とセックスレスだと思う」と感じている男性は、全体の4割近く。しかしながら、「そう思わない」の回答の方がやや多いという結果となりました。次回は、女性側に聞いた「セックスレス、解消したい?したくない?」の調査結果を公開します。マイナビ子育て調べ調査日時:2023年4月28日~5月11日調査人数:231人(20~40代のパパ)(マイナビ子育て編集部)
2024年01月04日自分たち夫婦は現在、セックスレスだと思いますか新婚の頃は毎晩一緒に眠っていたのに、妊娠・出産で自然と夫との性行為の回数が減り、そのままなんとなく「しないのが当たり前」になってしまったママも多いはず。今回は子育て中のママに、「自分たち夫婦はセックスレスだと思う?」について聞きました。「はい」が44.7%、5人に1人が「わからない」と回答調査の結果「はい」と答えた女性は44.7%で、4割を少し超えるという結果になりました。一方で「どちらともいえない」「わからない」は21.3%と、5人に1人の割合。「どれくらいの期間していないとそう呼ぶの?」「今は妊娠中でしていないけど、それも含まれる?」などさまざまな疑問の声が寄せられ、セックスレスの定義があいまいであることが浮き彫りになりました。セックスレスになった経緯をわかる範囲で教えてください続いて「セックスレスだと思う」と答えた女性に、そうなった経緯や理由を聞いてみたところ、次のような声が寄せられました。小さいうちも、大きくなっても「子ども」が理由●子どもが同じ部屋で寝ているので、最近はめっきり回数が減った。夫はしたがっているが、私はホテルに行ってまでという気にはならない。(40代/夫50代、長男13歳/結婚して16~20年)●子どもが小さく添い寝が必要なうちは、なかなか難しいと思う。約束しても寝落ちすることがほとんどだし、なにより夫婦で二人きりという時間がほぼない。そもそもお互いそこまで性欲が強くなく、「子ども達と過ごす時間が何よりも楽しい」 という感じだったので、レスだと悩んだこともなかった。気がついたら何年もしていないと思うくらい。(40代/夫50代、長男10歳、長女8歳、次男5歳/結婚して11~15年)●子どもが大きくなり夜遅くまで起きているので、子どもに気づかれてしまうのではと思い、そういう気分になれない。(40代/夫40代、長女16歳、次女12歳/結婚して16~20年)全体的に「小さい子どもがいるから」という理由が圧倒的に多く、これは想定の範囲内といえるでしょう。しかし、興味深いのは子どもが成長してからのこと。子どもが小学校高学年以上になると、「いろいろ分かってくる時期」「子どもが夜更かしする」といった理由からしづらくなるというケースがあがっており、年齢に関わらず、子どもの存在がレスの大きな一因となっている家庭は少なくないようです。夫が原因でできなくなった●2人目は欲しくないと何度も伝えているのに、避妊してくれないのでやりたくなくなった。 (30代/夫30代、長男2歳/結婚して2~5年)●赤ちゃんがいるのが大きいが、産まれるまでの性行為の強要や、産まれてからの育児や義家族との問題などで私の我慢に限界がきた。性行為どころかキスも拒否している。(30代/夫30代、娘10か月/結婚して1年)●相手が達するのが速くなったからだと思う。(40代/夫50代、長男18歳、次男13歳/結婚して16~20年)夫が避妊してくれない、育児や義実家との関係についてのもめ事、はたまた男性側の能力の衰えなど……。夫に対するさまざまな不満から、性生活が遠のいてしまったという意見が聞かれました。「私」の方に問題があった●自分が年齢とともに感度が落ちてきて、濡れなくもなり、挿入しても痛みを伴うようになってしまった。それが怖くてだんだん誘いを断るようになり、夫も徐々に遠慮して誘う回数が減り、今の状態に。(40代/夫50代、長女19歳、長男17歳/結婚して16~20年)●夫を男性として見れず、無理にしても気持ち悪いだけなのであからさまに態度に出していたら、誘われなくなっていきホッとしている。(40代/夫50代、長男10歳/結婚して16~20年)●前に断ったときに私が「きもい」と言ったようで、それがトラウマだというのは聞いたことがある。(30代/夫40代、長男13歳、長女0歳/結婚して11~15年)性行為に気乗りせず、強い言い方で拒絶してしまったことが原因と捉えているママは少なくないようです。また、年齢とともに「濡れなくなった」「性欲が減退した」という声も多く聞かれました。まとめいま現在「夫とセックスレスだ」と感じている女性は44.7%と、全体の4割強。しかし5人に1人以上のママが、わからない」と答えている点にも注目したいところです。育児に追われ「今は無理だけど、落ち着いたらそのうち……」と考えているママにとっては、行為自体はなくとも「うちはセックスレス」と断定できる状態ではないのかもしれません。次回は、男性側に聞いた「自分たち夫婦はセックスレスだと思う?」の調査結果を公開します。マイナビ子育て調べ調査日時:2023年4月28日~5月11日調査人数:244人(20~40代のママ)(マイナビ子育て編集部)
2024年01月04日仕事や家事、育児に忙しいなか、晩酌が楽しみという人も少なくないでしょう。お酒は自分に合った適量を楽しむ分には問題ありませんが、あまり飲み過ぎてしまうと、健康上の心配も生じてきます。アルコール依存症もその一つですが、あまり身近に感じにくい人が多いかもしれません。そこで今回は、内閣府が行ったアルコール依存症に関する世論調査の結果をご紹介します。なお、調査は全国の18歳以上の男女3,000人を対象に実施されました。半数以上の人が「誰でもなりうる病気」と認識まず前提として、アルコール依存症は長期間多量に飲酒すれば、年齢や性別を問わず誰でもかかりうる病気です。また、個人の性格や意志の問題ではなく、精神疾患と考えられています[*1]。そのうえで、アルコール依存症やアルコール依存症者に対するイメージを聞いた結果を見てみましょう。回答の多い順に「誰でもなりうる病気である」(54.2%)、「酒に酔って暴言を吐き、暴力を振るう」(51.7%)、「昼間から仕事にも行かず、酒を飲んでいる」(46.7%)、「本人の意志が弱いだけであり、性格的な問題である」(34.7%)となりました。「酒に酔って暴言を吐き、暴力を振るう」や「昼間から仕事にも行かず、酒を飲んでいる」は、アルコール依存症と聞いて抱くネガティブイメージの代表といえますが、それらを押さえて「誰でもなりうる病気である」がトップでした。アルコール依存症またはアルコール依存症者について、あなたは、どのようなイメージを持っていますか。内閣府「アルコール依存症に対する意識に関する世論調査」より[*1]厚生労働省:e-ヘルスネット「アルコール依存症」アルコール依存症は精神疾患だと知っている人は7割以上次に、「飲酒とアルコール依存症との関係について知っていること」を尋ねた結果ですが、最も多くの人が知っていたのは「アルコール依存症は飲酒をコントロールすることができない精神疾患である」(76.5%)でした。個人の性格や意思の問題ではなく、精神疾患であると正しく認識している人が多いようです。次に多いのは「一度アルコール依存症になると非常に治りにくい」(62.2%)でした。「飲酒をしていれば、誰もがアルコール依存症になる可能性がある 」も44.9%で、比較的知られていると言えるでしょう。一方、「アルコール依存症はゆっくり進行していくため、飲酒をしていても、依存が作られている途中では自分では気付かない」(36.8%)や「お酒に強くなくてもアルコール依存症になることがある 」(33.5%)、「断酒を続けることにより、アルコール依存症から回復する」(29.8%)、「女性の方が短期間でアルコール依存症を発症する傾向がある」(17.0%)は、それぞれ一定の認知度はあるものの、まだ知らない人も多いことがわかりました。飲酒とアルコール依存症との関係について、あなたが知っていることは何ですか。内閣府「アルコール依存症に対する意識に関する世論調査」より知っている相談場所、トップは「医療機関」習慣的に多量のお酒を摂取すれば誰でもなりうるアルコール依存症。自分だけでなく身近な人がかかってしまう場合もあります。そのときに相談できる場所を知っておくことも大切です。「自分や家族にアルコール依存症が疑われた場合に相談できる場所として知っている所はあるか」という設問で、最も多くの人が回答したのは「病院や診療所などの医療機関」(77.1%)でした。しかしながら、それと比べて「精神保健福祉センターや保健所などの公的機関」(29.3%)や「断酒会などの依存症の当事者やその家族の組織などの自助グループ」(20.7%)は知っている人がまだ少ないことも明らかに。また、「特にない」と回答した人が15.5%いるのも少し心配になる結果でした。あなたやあなたの家族にアルコール依存症が疑われる場合に、相談できる場所として知っているのはどのような所ですか。内閣府「アルコール依存症に対する意識に関する世論調査」よりまとめ今回はアルコール依存症に関する意識調査の結果をご紹介しました。従来、アルコール依存症は個人の性格や意志の問題だと誤解されてきましたが、現在は「飲酒をする人なら誰もがなる可能性のある精神疾患である」という認識が広まっていることがわかる結果でした。つまり、アルコール依存症は身近に起こりうるということです。しかし、実際にアルコール依存症が疑われるときの相談場所は、医療機関以外に知らない人が多くなっています。アルコール依存症にならないよう、飲酒量に注意することが第一ですが、自分自身や家族、近しい人がアルコール依存症になった場合にサポートしてくれる場所を複数知っておくことも、いざという時のために大切なことですね。(マイナビ子育て編集部)調査概要■アルコール依存症に対する意識に関する世論調査/内閣府調査対象:全国の日本国籍を有する18歳以上の男女3,000人調査時期:令和5年7月27日~9月3日有効回答数:1,526人<関連記事>✅ダイエット中のお酒の飲み方は? 太りにくいお酒とおつまみの選び方✅妊婦の料理に酒を使う場合の注意点は? 加熱・非加熱で影響の違いはある?【管理栄養士監修】✅女性が最も疲れを感じるシーンは「帰宅後に家事が残っていたとき」で男性の2.4倍に上る
2024年01月04日「したい」と伝えている子育て中の男性たちにここ1年での夫婦のセックス頻度を聞いたところ、「1年以上していない」が27.3%で最も多く、およそ4人に1人がセックスレス状態だとわかりました。▼【パパに聞いた】4人に1人が「1年以上していない」子どもができてからの夫婦生活一方、理想的な頻度を尋ねたところ、最多の回答は「週に1回程度」の31.2%。同じ質問に対して子育て中の女性は「月に2~3回程度」が18.9%、次いで「月に1回程度」の16.8%、「週に1回程度」の13.9%となり、男女間でのギャップはありますが、もう少し夫婦のスキンシップが必要だと感じている人は性別問わず少なくありませんでした。では、セックスレスについて夫婦で話し合う機会を持っている人はどのくらいいるでしょうか。今回は子育て中の男性に、「妻と性行為をしたいと思うか、その意思を相手に伝えているか」について率直な意見を聞きました。「したいし、相手にも伝えている」が55%と半数以上円グラフを見ると結果は一目瞭然、「妻とセックスがしたい、相手にもそう伝えている」という男性が55%と半数以上を占めました。2位の「セックスがしたいが、相手には伝えていない」19%と合わせると74%となり、全体の約3/4の男性が「したい」と考えているようです。一方で、「したくない」「わからない」という回答が1/4程度を占める点も見逃せません。1.7%とごくわずかながら、「したくないとはっきり相手に伝えている」人もいるようです。パートナーはどう考えている?続いて、「妻はあなた(夫)との性行為についてどう考えているか」を聞いてみたところ、次のような結果となりました。「したいと思っている」と「わからない」がほぼ同数「わからない」が26.8%で僅差の1位。続いて「相手はしたいと思っている(そう伝えられている)」が2位の25.1%となりました。3番目に多かった「明確に伝えられてはいないが、したそうだ」も23.8%なので、こちらもあまり差がないことが分かります。しかし「したくないと言われている」「したくなさそうだ」も合わせて24.2%。そしてやはり、「わからない」が最多であることが気になります。明確に「したい」「したくない」と伝えられている人よりも、相手の意思がはっきり伝えられておらずわからない人の方が多いですね。まとめ「妻としたい」と考えているパパは全体の約3/4にのぼり、男性は子どもを持っても変わらずに、パートナーを“女性”として見ている人が多いようです。しかしながら、妻はどう思っているか?を聞くと「相手はしたくなさそう」「わからない」が半数以上と、夫婦間でギャップがある様子も垣間見えます。次回は、女性に聞いた「自分たち夫婦はセックスレスだと思う?」の調査結果を公開します。マイナビ子育て調べ調査日時:2023年4月28日~5月11日調査人数:231人(20~40代のパパ)(マイナビ子育て編集部)
2024年01月03日「1年以上していない」けれど……子育て中の女性たちにここ1年での夫婦のセックス頻度を聞いたところ、「1年以上していない」が37.7%で最も多いという結果になり、出産を経てセックスレスになっている夫婦の多さが浮き彫りになりました。▼この1年でどれくらい? 理想の頻度は? 子育て中の女性に聞いた【夫婦生活調査】しかし一方で、理想的な頻度を尋ねたところ、最多の回答は「月に2~3回程度」が18.9%、次いで「月に1回程度」の16.8%、「週に1回程度」の13.9%。理想と現実にギャップがあるようです。仕事も子育ても忙しいけれど、夫婦のスキンシップを大切にしたいのも本音。けれど、お互いのタイミングが合わなかったり、日々の生活で不満が蓄積していたりで、自然とセックスレスになっているという夫婦は少なくないかもしれません。だからといって、「夫婦だからいいでしょ」と強引にするのも違いますし、良い結果は得られませんよね。レス解消のため、性生活について夫婦で話し合うことはあるのでしょうか。今回は子育て中のママに、「夫と性行為をしたいと思うか、その意思を相手に伝えているか」について率直な意見を聞きました。「わからない」が3割を超え、最多調査の結果、回答にはかなりのバラつきが見られたものの、「わからない」が30.7%で最多となりました。次に多かったのは「セックスがしたい、相手にもそう伝えている」で21.3%と、およそ5人に1人に相当します。続いて「セックスがしたくない、相手には伝えていない」が17.2%で3位ですが、それ以外の2つの選択肢とほぼ僅差となっています。パートナーは「したい」と言っている?続いて、「夫はあなた(妻)との性行為についてどう考えているか」を聞いてみたところ、次のような内訳となりました。「相手はしたいと思っている(はず)」が6割近く「相手はしたいと思っている(そう伝えられている)」が35.7%、「明確に伝えられてはいないが、したそうだ」が23%という結果になり、合わせると6割近くの女性がパートナーから性行為を求められているようです。一方で、「相手がどう思っているかわからない」が32.4%とかなり多いことも見落とせません。性行為について、多くの夫婦がコミュニケーション不足に陥ってるのかもしれません。まとめ「夫と性行為がしたいか?」また「夫はしたいと思っているか?」の質問に対する女性の回答は、「わからない」が目立つ結果となりました。次回は、男性側に聞いた「妻と性行為をしたいと思っているか」の調査結果を公開します。マイナビ子育て調べ調査日時:2023年4月28日~5月11日調査人数:244人(20~40代のママ)(マイナビ子育て編集部)
2024年01月03日