新型コロナウイルスの影響で収入の落ち込みの対策のため、4月30日に1人10万円の給付金(以下、特別定額給付金)の支給が決定しました。手続きは市区町村ごとに行われますので、異なる部分もありますが、現時点で決まっている概要についてお伝えします。 給付金の支給にはお手続きが必要2020年4月27日現在、決まっている内容は以下のとおりです。給付金の支給には申請手続きが必要です。 【1】お手続きの窓口は、お住まいの(2020年4月27日時点の住民基本台帳に記録されている)市区町村です。 【2】支給対象者は、世帯主です。夫、妻、子の3人世帯で、夫が世帯主の場合は、夫が世帯3人分の手続きをまとめてします。世帯主の口座に世帯人数の給付金が支給されます。配偶者からの暴力を理由に住民票を移せない場合は、実際に住んでいる市区町村で申請を行うと世帯主でない場合でも、特別定額給付金の申請が可能です。その際はお早目に実際に住んでいる市区町村でのご相談をお勧めします。 【3】お手続きは、原則郵送となります。市区町村から支給対象者に申請書類が届きますので、申請書類や本人確認書類などを返送する形となります。マイナンバーカード所有者(紙のマイナンバー通知カードは不可)は、マイナポータルから申請ができます。また、申請者や市区町村の状況によっては、窓口での対応するケースもあるようです。給付金の詐欺に注意しましょうこのような給付金の申請や支給が始まると詐欺行為が発生する可能性もあります。特に以下の点にご注意ください。 【1】市区町村、都道府県、政府、総務省などが特別定額給付金の手続きに対して、ATMの操作を行うように指示することはありません。書類の郵送、またはオンライン、窓口での対応のみとなります。 【2】市区町村、都道府県、政府、総務省などが特別定額給付金の手続きに対して、手数料の振込・支払を求めることはありません。 【3】市区町村、都道府県、政府、総務省などが特別定額給付金の手続きに対して、世帯構成や銀行口座等の個人情報を電話や申請書以外の郵便、電子メール等で問い合わせをすることはありません。不審な電話があった場合は、市区町村の担当部署や警察署に確認・連絡をするようにしましょう。 市区町村独自の給付や民間での制度も確認を上記の特別定額給付金は国の政策のため、全国一律ですが、都道府県や市区町村独自の給付金や制度を実施するところや検討しているところも出てきました。お住まいの市区町村や都道府県の広報紙やホームページを適宜確認するようにしましょう。また、給付金だけでなく税金や社会保険料の支払猶予や民間企業でも光熱費や通信費、住宅ローンや生命保険(死亡保険、医療保険、がん保険など)、損害保険(火災保険や自動車保険など)の支払猶予を実施してるところがあります。必要に応じてこちらもホームページや担当部署への問い合わせなどをされると良いでしょう。各種支払いが難しい場合は、貯金の取り崩しや借り入れを検討しがちですが、支払いの猶予も合わせて検討してみましょう。 先の見通しが立たない新型コロナウイルスの影響ですが、できる対策は先送りせずお早めに対応して、家計の落ち込みを最小限にしていただければと思います。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年05月13日老後の生活費に不安を感じている人は多いのではないでしょうか?老後資金を積み立てる方法として、個人年金保険とiDeCo(イデコ)があります。本記事では、個人年金保険とiDeCoの違いについてご説明しますので、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、自分に合った老後資金の準備方法を考えましょう。個人年金保険とiDeCoを比較してみよう個人年金保険やiDeCoという言葉を聞いたことがあっても、詳しくは知らないという人もいると思います。まずは、両方の概要を知っておきましょう。個人年金保険の概要個人年金保険は民間の保険会社が取り扱っている貯蓄型保険で、老後資金の積み立てに利用できるものです。契約で設定した年金受取開始年齢になれば、払ってきた保険料を原資として、年金や一時金で支払いを受けられます。iDeCoの概要iDeCo(イデコ)とは「個人型確定拠出年金」のことです。iDeCoは商品名ではなく、制度の名称です。確定拠出年金は法律にもとづき2001年に開始した制度で、個人型と企業型の2種類があります。企業型確定拠出年金は、勤務先で制度が導入されているサラリーマンのみが加入できるものです。一方、iDeCoは20歳以上60歳未満の人なら基本的に誰でも加入できます。iDeCoの申し込み方法は?iDeCoを利用するには、「運営管理機関」と呼ばれる金融機関(銀行、証券会社、保険会社)で申し込みが必要です。申し込みの際には、金融機関で用意されている商品(定期預金、投資信託、保険商品など)から自分で複数の商品を選びます。iDeCoの受取時期・受取金額は?iDeCoは老後資金を積み立てるための制度なので、60歳以降でなければ受け取れないという制限があります。受け取れる金額は、自分が選んだ商品の運用結果によって変わります。共通のメリットは所得控除が受けられることお金を貯めるだけなら、通常の預貯金でもいいはずです。しかし、個人年金保険とiDeCoには、通常の預貯金にはない節税効果があります。所得税・住民税は所得控除で安くなる所得税・住民税は所得を基準に計算するので、所得が多ければ税金が高くなります。ただし、所得からは各種の所得控除を差し引きできるので、所得控除が増えるほど税金を抑えられます。個人年金保険(税制適格特約付きのもの)またはiDeCoに加入していれば、いずれも所得控除が受けられます。老後資金を積み立てるなら、通常の預貯金よりも個人年金保険やiDeCoを利用した方がお得です。個人年金保険で受けられるのは「個人年金保険料控除」税制適格特約の付いた個人年金保険に加入している場合には、所得控除の中の「生命保険料控除」が受けられます。生命保険料控除は3種類に分かれていますが、通常はそのうちの「個人年金保険料控除」の対象となります。なお、個人年金保険料控除で受けられる控除金額の上限は4万円です。iDeCoで受けられるのは「小規模企業共済掛金控除」iDeCoの掛金を払っている場合には、所得控除のうちの「小規模企業共済掛金控除」が受けられます。年間に払った掛金の全額が控除の対象となります。個人年金保険とiDeCoの違い:個人年金保険のデメリット個人年金保険は保険会社と自由に契約できる商品なので、自分の希望に合わせて内容を決めやすくなっています。一方、iDeCoは国の制度として大きな優遇がありますが、その分制限も多くなります。両者をデメリットの面から比較してみます。[adsense_middle]個人年金保険のデメリット①控除額に上限がある個人年金保険で払った保険料は、所得控除できる金額に上限があります。年間保険料払込額が2万円以下であれば全額控除の対象になりますが、2万円を超えていれば一部しか控除の対象になりません。所得控除による節税効果はiDeCoの方が大きくなります。個人年金保険のデメリット②自分で年金受取額を増やせない個人年金保険ではお金の運用は保険会社に任せることになるため、自分で年金受取額を増やせません。将来の年金受取額が確定している確定型の商品は、低金利の現在はメリットが少なくなっています。iDeCoでは元本確保型の商品(定期預金、保険)以外に、投資信託も選べます。投資信託にはリスクもありますが、運用の成果によってはリターンが大きくなり、年金受取額を増やせる可能性があります。個人年金保険のデメリット③途中解約すれば元本割れしてしまう個人年金保険を途中解約した場合、元本割れしてしまうケースが多くなります。柔軟性がある反面、最後まで保険料を払い続けることができなければ結局は損してしまいかねないというデメリットがあります。個人年金保険とiDeCoの違い:iDeCoのデメリット続いて、iDeCoのデメリットを見ていきましょう。iDeCoのデメリット①原則として途中解約ができないiDeCoは原則として途中解約ができません。60歳を過ぎないと引き出せないので、急にお金が必要になったときに困ることがあります。iDeCoのデメリット②掛金に上限額があるiDeCoでは掛金が全額所得控除になるメリットがある代わりに、掛金の金額に上限が設けられています。iDeCoの毎月の掛金上限額は、職業などによって変わります。(1) 第1号被保険者(自営業者・個人事業主)月額6万8,000円が上限になります。ただし、国民年金基金または国民年金の付加年金にも加入している場合には、両方を合わせての上限額になります。(2) 第2号被保険者(会社員・公務員)第2号被保険者の掛金上限額は、勤務先での企業年金の加入状況等によって異なり、次の表のようになります。なお、企業年金にはDB(確定給付年金)とDC(確定拠出年金)があり、どちらに加入しているかで区別されます。(3) 第3号被保険者(専業主婦)月額2万3,000円が上限になります。iDeCoのデメリット③受取期間が決まっているiDeCoでは60歳になるまでは年金を受け取ることができません。また、受け取るときには、5年以上20年以下の有期年金として受け取るか、70歳までに一時金として受け取るかのどちらかになります。いつでも好きなときに受け取れるわけではありません。個人年金保険の場合には、保険会社との契約により受取期間も柔軟に選べます。終身タイプの商品もあるので、一生涯年金をもらうことも可能です。iDeCoのデメリット④手数料が発生するiDeCoに加入すると、次の表のようなさまざまな手数料が発生します。元本確保型の商品だけで運用していると損してしまうことがありますので気を付けましょう。個人年金保険とiDeCoのどちらを選んだらいい?個人年金保険とiDeCoにはそれぞれメリット、デメリットがあります。どちらを選んだらよいかは、資産運用に対する考え方や年齢などによって変わってきます。[adsense_middle]年金を積極的に増やしたいなら保険会社が着実に運用してくれる個人年金保険と違い、iDeCoは自己責任で運用するものです。運用に失敗すれば元本割れしてしまうリスクもありますが、逆にお金が増える可能性もあります。通常、預貯金の利息や投資信託などの運用益には20.315%の税金がかかります。しかし、iDeCoでは利益に対する税金も非課税となっており、効率よく資産運用ができます。iDeCoでは手数料も発生するので、預貯金だけで運用すると損してしまうこともあります。投資を行って積極的に年金を増やしたい人は、iDeCoの方がおすすめです。50代以上で加入を考えるならiDeCoでは通算加入期間によって、年金受取が可能になる年齢が次のように決まっています。iDeCoで60歳から年金を受け取るには、10年以上の積立期間が必要です。50代の人でも加入のメリットがないわけではありませんが、60歳から年金をもらうことはできません。個人年金保険の場合には、保険料の一時払いも可能になっており、年金の受け取り開始年齢も契約で自由に設定できます。60代や70代で加入できる商品もあるので、高齢になってからの資金準備に活用できます。個人年金保険とiDeCoは併用できる個人年金保険とiDeCoの両方に加入することも可能です。所得控除の枠もそれぞれ別になるので、両方を併用すれば節税効果も大きくなります。たとえば、iDeCoだけで積み立てると、急にまとまった資金が必要になったときに引き出せず困ってしまうことがあります。途中解約もできる個人年金保険でも積み立てをしておくと、資産運用に柔軟性を持たせることができます。個人年金保険とiDeCoに関するまとめ個人年金保険やiDeCoには節税効果があるので、老後資金の積み立てに活用するのがおすすめです。できるだけ若いうちから積み立てを開始した方が確実に老後資金の準備はできますが、長期間保険料や掛金を払い続けなければならないこともしっかり認識しておく必要があります。加入するときにはデメリットも把握しておき、後で慌てることのないようにしましょう。
2020年05月11日最近、コロナショックの影響で株価全体が大幅に下がったため、この機会に資産運用を始めてみようという方が急増しているそうです。今回はそういった資産運用初心者の方向けに、資産運用の基礎知識から簡単な投資のコツをご案内したいと思います。これから資産運用を始めてみたいという方向けの内容なので、初心者ではない方はご存知の部分もあるかと思いますが、復習の意味でも一度ご覧ください。資産運用の簡単な基礎知識さて、そもそも資産運用とはどういうことでしょうか。これは「貯蓄」と比較していくとわかりやすいかもしれません。「貯蓄」とは簡単に言えば貯金ということです。月々のお給料から生活費などを差し引いた余剰分(あまった分)を貯めていくことです。貯金は銀行に預金しておくにしろ、家に置いておくいわゆる「タンス預金」にしろ確実性があり、通常好きなときに引き出して使えます。家計の中心ともなるべきもので安心安全です。資産運用は生活の余剰分を使って株式や不動産などを購入して、さらにその余剰分を増やすことを目的とします。一方でその余剰分が減る可能性もあるので、貯金のような確実性はありません。しかし、資産運用はきちんとした知識があれば、資産の増加が見込めるものです。ギャンブルのようなイメージを持たれがちですが、きちんとした方法を取ることによって、資産の増加ができるデータも出ています。これから資産運用を始める方に知っておいてほしいことを、次項からご説明させていただきたいと思います。資産運用に失敗しないコツは、「分散投資」を心がけること資産運用初心者に知って欲しい「分散投資」初めて資産運用する方にぜひ知ってほしい概念として、分散投資というものがあります。文字通り投資を分散させるという意味なのですが、分散投資というものは実は色々なやり方があります。株式などを始めたばかりだと、今後はどういう株が上がるのだろうかということが気になると思います。しかし、個人が資産運用を始めるにあたって、ピンポイントでこの株が上がる、ここの不動産が上がると見極めることはとても難しいです。これは実際に資産運用を専門にしているプロでも難しいのです。また、今回のコロナショックのように、会社の営業内容に関わらず株価が下がってしまうというような、社会的な要因で株価が上下することもあります。しかし一方で、このような状況でもETFのEDVやIAUといったものは値上がりしています。ETF:エクスチェンジトレーデッドファンドのこと。投資信託を購入しやすい形で証券化したもの。扱っている内容は株式に限らず、金や国債等も含む。EDV:20年から30年の長期のアメリカ国債に分散投資しているETF。通常、国債は株式と逆の値動きをすると言われている。IAU:金に投資しているETF。通常、金は株式と違う値動きをすると言われている。まずは細かいことは覚えなくて構いませんので、「分散投資は良い」ぐらいに思っていただければ良いでしょう。分散投資の種類さて、「分散投資」にはどういう種類があるのでしょうか。概ね以下の3つの種類に分かれます。金融商品の分散地域の分散購入時期の分散金融商品の分散投資の対象というのは実にたくさんあります。すぐに思いつくだけでも、株式・投資信託・国債・金・先物・不動産とあり、変わった所では仮想通貨や美術品のようなコレクターアイテムまでさまざまです。ですので、自分が資産運用する際には一つの金融商品に縛られず、他の金融商品も保有しておくと安全です。よく投資の世界で言われるのは、資産の半分を株式にして、もう半分を国債にするという方法です。株式と国債というのは、基本的に逆の値動きをするので、株・国債の両方を保有しておくことで、全体的には損失を出しにくいという訳です。地域の分散日本に住んでいると、日本の株式に目を向けがちですが、持っている株式の大半が日本の会社のものであれば、日本で何か起こったときに資産全体に影響が及びます。それがプラスのことであれば良いのですが、マイナスのことであれば大変です。そこで、日本の株式だけではなく海外の株式を持つというのも一つの分散投資です。昔は海外の株式を購入するのは大変でしたが、現在では簡単に日本以外の株式を購入することが可能です。金融会社によって商品数などの差はあるものの、大概の金融会社で購入可能です。また、株式だけでなく、国債などの他の国の金融商品も金融会社によっては購入可能です。購入時期の分散例えば、30万円の資金があり、これを株式の購入にあてようとしているときに、いきなり30万円の株を購入するのではなく、1ヵ月おきに10万円ずつ購入することで分散させる方法です。持っている資金を一度に使ってしまうと、購入したときがたまたま高い価格だったために損をしてしまうということがあります。そこで、購入時期を複数回に分けることによって、リスクを分散するという方法があります。今回のコロナショックの件で、会社に問題がなくても急激に株価が下がることがあると再認識されました。購入する予定の株式の会社について調べ尽くしても、他の要因で急激に株価が値下がりすることはありえます。そういったことを防ぐためにも購入時期の分散は必要でしょう。誰しもが気になるリスクの話資産運用というと、資産が増えるという期待の反面、失敗してせっかく貯めた貯金が減ってしまうのではないかというイメージがあるかと思います。資産を増やすために資産運用を始めるのですから、それも当然だと思います。そんな誰もが気になるリスクの話をここではさせていただきたいと思います。金融の世界では、リスクは下の5つに分けられるとされています。株価変動リスク信用リスク流動性リスク金利変動リスク為替変動リスク株価変動リスク保有している株価が上がったり下がったりする可能性。主に会社の業績によって変化し、会社の業績が良ければ株価が上がり、悪ければ下がる傾向にあります。また、政治や社会の状況にも影響を受けます。信用リスク株式であれば、会社が倒産してしまい、会社が投資家から集めていた資金を全部もしくは一部を還元できなくなる可能性。国債であれば、国が借りていた資金を返せない可能性があります。流動性リスク保有している金融商品を売却できなかったり、妥当な値段がつかない可能性。ほとんどの金融商品は売り手と買い手があって売買が成立します。自分が売りたいときに買ってくれる人が必ずいるとは限りません。金利変動リスク金利が変動する可能性。金利が上昇すると債券の価格は下落し、金利が低下すると債券の価格は上昇します。これを受けて、他の金融商品も価格が変動する可能性があるということです。為替変動リスク違う国の金融商品を購入したり売却したりするときに、為替の影響を金融商品が受ける可能性。金融商品の価格は変わらなくても、外国の金融商品を売却したときに為替の影響を受け、損失が出る可能性があります。どんな金融商品を購入しても上記のようなリスクは常に付きまといます。これら全てを覚える必要はありませんが、折に触れこのようなリスクがあることを認識しておきましょう。初心者に不向きな資産運用の方法では、実際に資産運用を始めるにはどうしたら良いのでしょうか。色んなパターンが考えられるので、パターンごとに見てみましょう。[adsense_middle]銀行による資産運用銀行は取扱金融商品が少ないまずは身近な資産運用の場所として銀行が考えられます。資産運用をしたことがないという方でも、銀行の口座を持っていないという人は僅かでしょう。銀行で何かの折に、投資信託やiDeCoの加入を勧められたという方も少なくないと思います。ただ実際には資産運用のために銀行を利用するというのはおすすめできません。なぜなら取り扱っている金融商品が少なすぎるからです。それも当然のはずで、銀行は基本お金を預け、それを貸したり借りたりをメインの営業にしているからです。取扱金融商品が少ないと分散投資しにくくなる取り扱っている金融商品の多さは先ほどの分散投資の話にも繋がります。いざ分散投資をしようとしても、その分散投資のための金融商品を取り扱っていなければ、金融商品の購入はできません。また、金融商品の取り扱いが少なければ、自身が目指す資産運用を実現できないかもしれません。例えば、老後のための資産運用を考えているのであれば、まず一番に大事なのは安定です。まとまった資金があるのであれば、値動きの少ない長期国債のような金融商品が妥当です。しかし、長期国債を取り扱っていなければどうでしょう。いくら資金があってもその金融会社(この場合は銀行)から購入することはできません。また逆に、日々の仕事が安定して余裕があるというなら、ある程度のリスクがある資産運用に挑戦しても良いでしょう。今回は初心者編ということで詳細は触れませんが、通常の倍、もしくは3倍の値動きをするというような金融商品もあります。しかし、そういったものも、取扱いがない金融会社であれば購入することはできません。少額でも始められる仮想通貨による資産運用仮想通貨に合う投資手法かどうか断言できないでは、他の資産運用はどうでしょうか。最近、資産運用として仮想通貨を購入する人が増えてきました。仮想通貨で最も有名なものの一つであるビットコインが2009年に発行されたとのことですから、まだ10年ぐらいし経っていません。最も新しい資産運用の対象の一つでしょう。仮想通貨は利点として、少額でも始めることができ、レバレッジをかけることで元手より大きい金額を動かせるのが魅力でしょう。レバレッジ:借入金などを利用して、使用した資金の何倍もの金額で金融資産を売買する手法。利益が倍になる可能性があるが、損失も倍になる可能性がある。しかし、新しい資産運用であるため、実際にこうすれば良いリターンを得られるということは、まだ断言できないという点が挙げられます。仮想通貨で投資のために使われている手法は、そもそも株式などで使われていた方法なので、それが本当に仮想通貨に合うのかは疑問です。ハッキングなどトラブルの可能性また、仮想通貨を取引する取引所がハッキングされて、顧客の資産が他に移されてしまったというようなニュースがありました。さらには仮想通貨をめぐる詐欺など、評判の良くないトラブルもあります。仮想通貨は現在のところ、あまり初心者向けとは言えず、ハイリターンとは言えますがローリスクとは言えないでしょう。初心者におすすめの資産運用の方法[adsense_middle]株式などによる資産運用は個人におすすめでは、個人で資産運用をするにはどのようにしたら良いのでしょうか。やはり初心者には、証券会社などで株式を主体に資産運用を始めるのが王道と言えるでしょう。証券会社にもよりますが、基本的に証券会社で取り扱っている金融商品は、他の金融会社と比較しても多いです。大体の証券会社では、扱っている商品数はともかく、株式・投資信託・外国株・FX・債権と一通り売買が可能です。また、取り扱いがあればREITという、不動産を扱った証券も購入可能なはずです。取扱金融商品が多ければ、それだけ選択肢は豊富です。REIT:投資家から集めた資金で商業施設やマンションに投資し、利益を分配する証券。不動産に投資する株式のようなもの。簡単に分散投資ができるS&P500 ETFそして、ETFという投資信託を株式化したものを一つ購入すれば、それだけで分散投資が可能になります。例えば、SPDR S&P500 ETF(1557)というETFがあります。これは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出している約500種類の会社に投資しているETFです。日本の日経平均株価のアメリカ版と思っていただければ良いかと思います。日経平均株価:東証第一部上場銘柄の中で取引が多く、流動性の高い225社の銘柄の平均。225の銘柄は日本経済新聞社が決めている。このS&P500 ETFに選ばれている会社はかなり規模が大きいので(AppleやAmazonなどが入っている)、この500社だけで世界の株式市場のほぼ半分を占めることになります。分散投資としても期待できます。また、S&P500 ETFはおそらくほとんどの証券会社で購入が可能です。簡単に分散投資ができるという意味でご紹介させていただきました。初心者向けの資産運用の基礎知識に関するまとめ資産運用というのはいろんな方法論があり、それに伴って全部を覚えようとするとたくさんの知識が必要になります。まずはわかる範囲でいいので少しずつ理解していきましょう。一方で、資産運用はいつまでに何をしなくてはいけないという類のものでもありません。自分のペースで少しずつ学んで行くのが良いと思います。早く始めようとして、何も知らないうちに手を出すと大きな失敗を招く可能性が大きいです。焦らずに取り組みましょう。
2020年05月09日新型コロナウイルスの影響で株価の下落や為替相場の変動が伝えられることが度々ありましたが、現在NISAやiDeCo、変額保険等で積立運用をされている方で不安に思っている方もいらっしゃると思います。しかし慌てて解約したり、中断したりしてしまうと今後の運用状況にさらに悪い影響を及ぼす場合もあります。 そこで、長期的視点に立った積立運用の考え方についてお伝えします。 積立運用の場合は価格下落時にもメリットがあるNISAやiDeCo、変額保険等の積立運用をしている場合は、価格下落時にもメリットがあります。積立運用は多くの場合、毎月決まった金額(例:月1万円)を積み立てますが、価格が下がっている時には購入数を多くすることができる仕組みです。この仕組みをドル・コスト平均法と言います。例を挙げると、ある会社の株式を毎月1万円積立とします。値動きは以下のとおりです。 この場合、1月と比べ4月の株価は10%下がっていますが、株価が下がった時期には購入できる株数が増えます。上記の例の場合、4カ月間に購入した株式の合計時価は43,110円と購入額の40,000円(4カ月×1万円)より約7.7%も増えた結果となります。 この考え方はすべての局面で当てはまるわけではありませんが、長期の積立投資であればこのように相場下落の局面もプラスに働かせることができます。 積立運用を継続する場合は当初の目的を思い出すNISAやiDeCo、変額保険等の積立運用をしている方は、お子さんの進学資金や老後の生活資金などの目的を持って取り組まれていることが多いと思います。その場合は、ある程度の長い期間を前提にされているでしょうから、月々の掛金に無理のない場合には、継続を前提とされることをおすすめします。新型コロナウイルスの影響などで掛金の支払いが難しい場合や投資対象の今後の見通しが厳しい場合はその限りではありません。 これから運用を始めようと思った場合は相場が安くなったことで、これから運用を始めようと思った方は、NISAやiDeCo、変額保険等の積立運用であれば、始めるタイミングはあまり問われませんが、まとまったお金を運用する場合は新型コロナウイルスの影響が長引いた場合に相場がさらに下がる可能性もあることは覚えておきましょう。このような情勢で銀行や証券会社などから勧誘を受けるケースもあると思いますが、自分で判断できないことや理解できない運用は避けるようにしましょう。 今回の経済状況は今年1月までは想像できませんでしたが、生活環境やお手元の資金が変わらない限りは、積立運用の継続を前提として検討されることをおすすめします。なお、金融商品のご購入に際しましては、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年04月30日2020年4月から東京都で自転車を利用する人に対して自転車損害賠償保険等(以下、自転車保険)に加入を義務とする条例が施行されました。普段自転車を利用している人だけでなく、新型コロナウイルスの感染拡大で公共交通機関に代わって自転車を利用する人もいらっしゃると思いますので、自転車保険についてお伝えします。 自転車保険の加入を義務化しているのは東京都以外も2020年4月から東京都で自転車利用者の保険加入の義務化が始まりましたが、既に義務化となっている自治体も少なくありません。2020年4月現在、自転車保険の加入義務化となっている主な自治体は以下のとおりです。 東京都、神奈川県、埼玉県、長野県、静岡県、滋賀県、奈良県、京都府、大阪府、兵庫県、愛媛県、鹿児島県、仙台市、名古屋市、金沢市 その他にも、努力義務としている自治体や今後義務化を予定している自治体もあります。 自転車を使う方は、「都道府県+自転車保険」「市区町村+自転車保険」で確認することをお勧めします。また、義務となっていない自治体でも自転車を使うことが多い場合は加入を検討してみましょう。 自転車保険とはどのような保険?自転車保険は、「加害者としての事故の賠償」と「自転車事故でケガをしたときの補償」を対象にした保険です。自転車保険の加入を義務付けている条例は、「加害者としての事故の賠償」を対象とした保険です。 これは、自転車事故で多額の賠償金を命じる裁判例が増えているためです。一例として2008年に兵庫県で小学生が起こした60代女性を意識不明の重体にしてしまった自転車事故では、9500万円の賠償金を母親に課す判決が出ました。その後、兵庫県では自転車保険の加入義務を条例で定めています。 自転車事故の「加害者としての事故の賠償」は自転車保険以外にも対象となる保険や保険の特約があります。自動車保険や火災保険、傷害保険に加入している人は、「日常賠償責任特約」「個人賠償責任特約」(以下、賠償責任特約)などの名称の特約(オプション)に加入しているかどうか確認してから自転車保険に加入するようにしましょう。これらの賠償責任特約は、自動車の事故や火災、ケガの補償とは直接関係がなく、自転車の運転を含めた日常生活で賠償責任を負った際に保険金が支払われ、賠償金を補うことができます。この賠償責任特約と自転車保険に重複して加入しても、賠償事故を起こした際に支払われる金額が重複して支払われることはできません。重複加入して保険料がムダにならないようにしましょう。 自転車事故の「加害者としての事故の賠償」に備える保険等の一覧は、東京都のサイトに詳細がありますので参考にしてください。 TSマーク(自転車向け保険)とはまた、自転車保険だけでなく、公益財団法人日本交通管理技術協会が登録している自転車安全整備士が点検・整備した自転車に「TSマーク」を貼ってもらうと、点検日から1年間の保険が付いています。赤色TSマークは賠償額が上限1億円となっていますので、自転車保険の追加加入の必要性は低いのですが、青色TSマークは、賠償責任補償額が上限1000万円のため自転車保険の加入義務は果たされていますが、補償額の上限を考えると追加の自転車保険等が必要と思われます。 お住まいの地域で自転車保険の加入が義務化されているかどうかにかかわらず、自転車の利用頻度が多い人や、交通量の多い道路を自転車で使う人は、自転車保険または賠償責任保険等で自転車の加害事故に備える保険に加入することをご検討されると良いでしょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年04月25日ライブスター証券は株式投資の売買手数料がとても安いと評判です。ネット証券はもともと売買手数料が割安ですが、中でもライブスター証券の手数料は安いです。しかし、ライブスター証券の評判や口コミを調査する内に、手数料の安さだけに収まらないライブスター証券の魅力も発見できました。今回は、ネット上でのライブスター証券の評判や口コミを中心に、ライブスター証券の魅力に迫っていきたいと思います。ライブスター証券の評判・口コミまず、ライブスター証券の評判や口コミをネット上で拾ってみると、以下の様な点が挙げられました。手数料が安いヘルプがわかりにくい買えない金融商品があるIPO銘柄の取り扱い数が微妙情報量が少ない画面が見やすく、ツールが使いやすい電話対応が充実している外国ETFを取り扱っていない投資信託の取り扱いが少ないそもそもライブスター証券とは?こういった口コミが実際のところどうなのかという点は後にお話させていただくとして、そもそもライブスター証券とはどういう証券会社なのでしょうか。ライブスター証券は、もともとは昭和23年4月22日に更栄証券株式会社として設立し、途中、新潟大塚証券株式会社・須々木証券株式会社・アクセス証券株式会社と合併したりしながら、平成23年にライブスター証券と商号を変更した長い歴史のある会社です。金融商品としては、株式だけではなくFXや先物商品等も取り扱っています。横文字の会社名でしたが、長い社歴のある会社という事で一定の信用もあります。ライブスター証券のメリットでは、実際のライブスター証券のメリットとはどの様なものなのでしょうか。前述した評判・口コミの中から、「わかりにくい」とか「使いやすい」といった主観的なものを除外し、具体的な裏付けのあるメリットを列挙すると以下の様な点が挙げられます。圧倒的に安い売買手数料株価の動きに柔軟に対応できる多彩な注文方法準備金が必要ないIPOFXにはiサイクル2取引という自動取引方法があるお得な口座開設キャンペーン1つずつ確認してみましょう。圧倒的に安い売買手数料ライブスター証券は、もともと安い他のネット証券と比べても圧倒的に安い売買手数料を誇っています。わかりやすい様に他社の売買手数料と比較した表を作ってみました。まずはご覧ください。各社値段設定が違うので統一できていない点はご容赦下さい。しかしながら、ライブスター証券が圧倒的に売買手数料が安いという点は一目瞭然かと思います。また、比較させていただいた証券会社は主要ネット証券3社であり、ライブスター証券より手数料が高い会社を意図的にピックアップしたものではありません。少なくとも書き手である筆者が調べた中では、ライブスター証券は最も売買手数料が安い証券会社でした。ただ、証券会社にはそれぞれのサービスがあるので、一概に売買手数料だけを比較して良し悪しを判断はできませんが、売買手数料が安いという事はご理解いただけたと思います。手数料の安さというものは、確実に投資家の利益に直結するものですから、値上り益狙い・配当狙いのどちらだったとしても安いに越した事はありません。また、ライブスター証券は売買手数料が安いだけでなく、口座開設や各種ツール及びアプリについても無料なので、安心して資産運用できる証券会社と言えるでしょう。株価の動きに柔軟に対応できる多彩な注文方法またライブスター証券は多彩な注文方法で有名な証券会社です。通常は株の売買というと指値注文や成行注文等が一般的ですが、それらの注文方法に比べてライブスター証券は、逆指値・OCO・IFD・IFDOといった注文方法があります。以下どの様な注文方法なのか見ていきましょう。指値注文:1株につき500円で買いたいとか、1000円で売りたいという風に直接値段を指定して注文する方法。500円で買いたいと指定した場合は、実際には500円以下なら買うという注文になり、指定した値段以外での売買になる場合もある。成行注文:指値注文とは逆に、いくらでも良いから売って欲しい(もしくは買って欲しい)と出す注文。市場が開いている時間帯であれば、注文時点で一番安い株価で売られている株を買う事になり、市場が閉まっている場合には、再度市場が開いた時点で一番安い株価で売られている株を買う事になる(売りはその逆)。逆指値注文普通の指値注文とは逆で、自分が決めた金額より高くなったら買う(売る場合は決めた金額より安くなったら売る)注文方法です。例えば、1000円で勝った株が900円より下がり、もうこれ以上この株を保持していたくない、といった場合に行います。仕事など、市場が開いている時間帯は売買注文を全く出せないような場合に、損切の為の注文を出しておくという風に使う事が多いです。損切:保有している金融資産の価値が下がる事が予想される場合、損害額をこれ以上増やさない為に売却してしまう事。OCD注文指値注文または不成注文と、逆指値注文(S)を同時に発注する注文方法。わかりやすく言えば、1000円で買った株を1100円以上になったら売りたいが、逆に900円になった場合でも、これ以上に損をしないように売ってしまいたいという場合に、株価が上がった場合と下がった場合の両方を想定して出せる注文方式です。なお、株価が上がった場合と下がった場合、どちらの場合でも逆の注文はキャンセルされます。IFD注文買付注文と売却注文予約を同時に発注できる注文方法。例えば、株価1000円の株が950円まで値下がりしたら買いたいが、そのまま900円まで下がってしまうと、もっと株価が下がりそうなのでそのまま売ってしまいたいという場合に、950円で買い900円で売るという指示を出せます。ちなみに、例では指値注文になっていますが、成行注文等も可能なので、いろんなパターンの組み合わせができる注文方法です。IFDO注文買付注文と同時に売却OCO注文の発注予約ができる注文方法。上記のOCD注文とIFD注文が組み合わさった様な注文が可能です。株価1000円の株が900円まで下がったら買いたい。そしてその900円の株価がそのまま800円まで下がってしまったら売り、1050円まで上がったら売りたいという様な時に、この一連の流れを自動でしてくれます。IFD注文同様、指値以外の注文方法も利用可能です。この様に、ライブスター証券では多彩な注文方法が可能です。いきなり全てをマスターするのは大変かと思いますが、日中取引ができないサラリーマンの方等におすすめのサービスです。前受金が必要ないIPO証券会社から受けられるサービスとして、IPOというものがあります。これは新しく上場する株を買う権利を貰えるという様なものです。一般的に言って上場する会社というのは、業績が上がってきている株式会社である事が多いので、大いに有望な株と言えます。さて、このIPOなのですが、IPOの申込の際に、実際に株を購入できるだけの前受金を入金する事が一般的です。しかしライブスター証券では、この前受金が必要ありません。ですので、もし既に証券会社の口座を持っているとしても、ライブスター証券の口座を開設しても良いかも知れません。ただし、今までの実績から言いますとIPOの取り扱い件数が他の証券会社よりは少ないので、過度の期待はできません。FXにはiサイクル2取引という自動取引方法がある多彩な株式注文方法があるライブスター証券なのですが、FXにもiサイクル2取引というサービスがあります。これは特定の条件を指定すると、その条件に沿って24時間自動的にFXの売買を繰り返すというサービスです。特定の指定幅内の売買を繰り返すというのが特徴で、時間のない人でも自動で売買を繰り返す事によって利益を積み上げていくという事です。お得な口座開設キャンペーン2020年4月21日現在、新規口座開設で取引手数料無料(0円)というキャンペーンを実施中です。もともと売買手数料が安いライブスター証券ですが、さらに口座開設後2か月間は手数料無料との事です。[adsense_middle]ライブスター証券のデメリットライブスター証券のデメリットは以下の2つに集約されると考えています。海外株式・海外ETFの取り扱いがない投資信託の取り扱いが少ないそれぞれについてご説明します。海外株式・海外ETFの取り扱いがない文字通り海外株式や海外ETFの取り扱いがありません。海外株式等を取引したい投資家の方には合わない証券会社と言えます。ネット証券等で海外株式を取り扱っている証券会社ですと、2000銘柄や3000銘柄を超える数を取り扱っています。ライブスター証券でも今後取り扱いがあると嬉しいですね。投資信託の取り扱いが少ないライブスター証券で利用できる投資信託は、ひふみプラスとひふみワールドプラスのみです。取り扱いがあるといっても種類はかなり限られます。他のネット証券であれば、2000を超える投資信託の取り扱いがあるところもありますから、こちらも今後の取り扱いが増える事を期待して待ちましょう。ライブスター証券の評判に関するまとめライブスター証券はなんといっても手数料が安いというのが特徴です。手数料は必ず発生する費用ですから安いに越した事はありません。一方で、他の証券会社と比べてサービスの種類が少ないと言えます。ですので、初心者の方にはおすすめの証券会社と言えるでしょう。もしまだ口座開設していない方がいらっしゃったら、初めての証券会社として検討すべき1つの会社です。
2020年04月25日コロナショックにより長く続いてきた上昇相場が終わり、ここ数ヶ月で大きく世界中の相場が下落しています。各国政府による様々な企業や個人への緊急融資などの経済のテコ入れも急務となっています。資産運用中の方も損失を抱えたり、今後の先行きに不安を覚えている方が多いのではないでしょうか。そこで今回は、コロナショックによる投資の影響と株価暴落への対処法について、特に投資信託を保有されている方向けに記載します。なぜ今日本や世界中の株価は下がっているのか?年金積立金管理運用独立行政法人ホームページ トップ画面年金積立金管理運用独立行政法人ホームページ 2018年度の運用成績個人投資家が株価暴落時に確認するべきこと株価暴落時に売却が不要であるということは、資産を全く管理しないでよいということではありません。株価暴落時にはいくつかの確認事項が存在します。その状況によっては、例外的に保有する投資信託を一部もしくは全部を売却する必要があり得ます。そして定期的に買い増しする積立投資を行っている場合、今後の買い増しを停止することも検討の余地が出てきます。[adsense_middle]1:投資商品のリスク分散の度合いのチェックまず投資商品のリスク分散の度合いのチェックです。投資信託は効率的に分散投資できる点が特徴の金融商品です。この分散投資とは、資産や銘柄の分散、投資する地域の分散、投資するタイミングの3つを指します。金融庁ホームページ 投資の基本想定外に今回相場下落の影響を受けたと感じる方は、これら3点を見直すとよいでしょう。特に老後生活資金の運用をしていてそろそろ老後を迎えつつある方は、昔ほどリスクは取れないため特に確認する必要があります。①資産や銘柄の分散の度合いのチェック投資信託は複数銘柄で構成されていますが、実質的に同種類のものに投資しているケースもあります。顕著なのは、特定のテーマ(バイオ、ロボット等)に沿って銘柄を構成しているテーマ型ファンドです。また、投資資産が例えば株式だけの場合は値動きが大きくなるので、この機に他の資産(債券、不動産等)を組み込むことも検討してもよいでしょう。これらの確認は、投資に関する重要情報が網羅されている目論見書にて可能です。②投資する地域の分散の度合いをチェック投資する銘柄や資産が分散されていても投資する地域が同じ地域であれば、その国の経済状況が悪くなることで全般的に資産の価格が下落します。ですので、投資する銘柄や資産も複数の国々に分散されるようにするとよりよいでしょう。国内で販売されているファンドの大半は、国内のみの銘柄や資産に投資しています。この場合は海外の銘柄や資産も投資対象に組み込むことも検討するとよいでしょう。③投資するタイミングの分散のチェック投資対象や投資する地域に問題がない場合でも、投資するタイミングに問題がある場合もあり得ます。すでに投資をしているため相場下落をチャンスと考えての新規買付時の話になりますが、その場合はまとまった金額を一括投資するより購入タイミングを分けた方がよいでしょう。そうすることで高値での買付をするおそれがなくなると同時に、相場下落局面も利益に変えることができるからです。同種のタイプとの比較これらの確認をした後は、実際にリスクが適切に分散されているかの確認も必要です。つまり、保有しているリスクが想定の範囲内かの確認です。保有している投資信託の目論見書に想定下落の目安が記載されています。今回の下落が実際にその想定の範囲内に収まっているか確認しましょう。加えて、同種の他の投資信託と運用成績を比較してみて、明らかに運用成績が劣っていないかも確認するとよいです。2:投資金額のチェック次に投資金額のチェックです。リスク分散度合いを投資内容や方法に加え、金額の観点から考える視点です。この点に関して一般的な基準はありません。なぜならそれは、個々人の投資目的、投資期間、投資経験、性格等により異なるからです。ですので、判断基準は主観的な基準になります。具体的には、自分の保有資産のうちどれくらいを投資に回したら相場急落時に耐えられなくなるかが基準になります。3:ポートフォリオのチェック最後に投資割合のチェックです。つまり、投資金額のうちどの資産にどれくらい投資するのかというポートフォリオのチェックです。もちろん資産分散を必ず行わなければならないわけではなく、組みたいと考える場合の話です。この点、決め方に完璧な解決方法があるわけではなく、自分なりにポートフォリオを考えることで問題ありません。ただ参考材料もありますので、そのいくつかを以下ご紹介します。GPIFのポートフォリオを参考にする国民の年金を運用するGPIFは専門家の中でも特に優秀な方が運用しており、資金も年金というまさに長期資金です。そのGPIFのポートフォリオは長期運用のポートフォリオの参考材料になります。もちろん、国の運用とご自身の運用とではスタンスなど違いもあると思いますので、あくまで参考材料です。なお、国内の金利低下を受けて2020年4月1日よりポートフォリオは海外債券の比率が上昇しました。GPIFホームページ基本ポートフォリオの変更について専門家に相談する資産のポートフォリオを組むノウハウを持つ専門家のアドバイスを仰ぐ方法もあります。金融機関であれば何かしら顧客へ最適なポートフォリオを組むノウハウもあると思いますので、確認してみるのもよいでしょう。ただ、その割合をどのような根拠で算定するのがよいかについては、専門家でも統一的な見解があるわけではありませんので、あくまで参考程度に留めた方がよいでしょう。モーニングスター社のツールを利用する専門家に相談するのは気が引けるという方は、投資情報サービスを提供するモーニングスター社のホームページを活用する方法があります。例えば、ホームページ上部の投資信託というアイコンから投資金額、投資期間、目標金額を入れると、おすすめのポートフォリオが表示されます。無料で誰でも利用できますのでこちらもおすすめです。モーニングスターホームページ 目標金額に必要な利回りでポートフォリオを組むポートフォリオに問題がない場合ポートフォリオに問題がない場合は、今回の相場急落局面が落ち着いたタイミングで、元々決めていたポートフォリオの割合になるようにリバランスを行う必要があります。ちょっとでもポートフォリオのバランスが崩れただけでリバランスを行うのは煩雑なので、1つの基準として5%以上のズレが発生したら行うとよいでしょう。具体例としては以下の通りです。投資する心構えを再整理具体的な行動面で確認する事項は以上ですが、投資は心理面の影響が大きく出るものであり、投資のやり方に加え投資のあり方も大変重要です。そこで今回のコロナショック時もそうですが、今後の資産急落時に備え、確認しておいた方がよいと思われる7つの事項について以下記載します。今後も株価の暴落は発生する国際分散投資をしても一時的には資産は急落する時期はあり得る資産の価格下落から逃げないリスクと適切な距離感で付き合う他人の言動に流されない他の投資手法への誘惑を抑える投資以外のことにも目を向ける[adsense_middle]今後も株価の暴落は発生するコロナショックは、統計学的にはほぼ発生しないと言われるくらいの確率の出来事だそうで、AIで投資する、アメリカの著名な投資家が運用するファンドでも大きな損失を出しています。しかし、投資をしている中で万が一と言われることは過去から定期的に発生しています。今後も予期せぬ出来事は起こるとあらかじめ肝に銘じておくことが大切です。そうすることで資産急落時に慌てないで済みます。国際分散投資をしても一時的には資産は急落する時期はあり得る投資信託での資産運用では、上記で解説した分散投資を行うことで、ある程度リスクを分散できます。ただし価格変動のブレがなくなるわけではありません。世界全体の資産が急落すれば、分散投資をしていても資産は急落します。グローバル化した現代社会においては、1つの国の動きが世界全体に波及する傾向が強まっています。国際分散が万能ではないことも今回のコロナショックで確認しておくとよいと思います。資産の価格下落から逃げない行動経済学上の投資家の心理として、資産価格上昇局面では早めに利益確定する傾向にあり、反対に資産価格下落局面では何もしない傾向が強いということが実証されています。著者は証券会社出身ですが、実際に接したお客さまの行動としても、まさにこの傾向がありました。しかし、資産の価格が下落していれば何かが起きているということです。その原因を探るための行動は必要で、そうしない場合さらに深手を負うことになりかねません。リスクと適切な距離感で付き合う資産が下落すると、自分の投資のやり方がおかしかったのではないかと心配になります。しかし、資産の下落の要因には様々なものがあります。上記のように自らの投資の仕方について確認をして問題がなければ、後は値上がりするのを待つだけです。できることをすると同時にその後は何もしないという姿勢が大事です。何もしないのも問題である一方で、無駄な行動をしないようにも意識するバランス感覚が必要です。他人の言動に流されない資産が急落する相場になると過度に悲観的になりがちです。恐怖心を煽る情報が増えますし、詐欺的なビジネスも増える傾向にあります。また様々な専門家により「こういう投資をしたらおすすめだ」というような情報が数多く出てきます。しかし特にこういう時期にこそ、他人の言動に振り回されずに自分の投資スタンスを確認したらそれを守ることが大切です。他の投資手法への誘惑を抑えるこういう相場になると投資信託による投資手法そのものに問題があると考え、他の投資手法に切り替えることも考えがちです。しかしどんな投資にもリスクはつきものですので、建設的な手段ではないでしょう。例えば、不動産投資ももてはやされていますが、天災が発生し投資物件に損傷が発生すればローン返済に悪影響が出ます。景気不況になると特にもてはやされる金投資にも、盗難や火災等の有価証券にはないリスクがあります。投資以外のことにも目を向ける今のような事態が発生すると不安になり、常にお金のことを考える思考に陥りがちです。必要以上に考えると心身の健康にも悪影響を及ぼし、自分の体という自己資本も欠損させます。こういうときこそ、濃厚接触は避けつつ健康を心掛け体を動かすことが大切です。また、自分の趣味の時間を大切にして心の健康に配慮することも必要不可欠です。このような投資以外のことに気を使うことは、資産管理の観点からも重要です。コロナショックによる投資への影響に関するまとめ資産価格が急落するときには個別に保有している資産に問題がある場合だけでなく、全体の相場の影響を受けて急落するパターンもまたあります。だからこそ分散投資を実践しても一時的には大きく資産を減らす可能性は否定できません。まさに今がそういう相場になっていると考えられますので、上記の確認事項をチェックした上で投資への心構えを再確認し、後は何もしないというスタンスを大事にして下さい。
2020年04月23日子どもが生まれると生命保険や学資保険などの加入を検討されることが多いと思いますが、子どもにはどのような保険が必要なのでしょうか。親の経済状況や福利厚生などにより差はありますが、一般的な考え方をお伝えします。 最も必要な保険は賠償責任保険生まれたばかりのお子さんには不要ですが、保育園に預ける場合や動き回る時期になったら必要な保険です。保険会社によって名称は多少異なり、日常生活賠償責任保険、個人賠償責任保険等と呼ばれることもあります。 日常生活で誤って他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりして、損害賠償金や弁護士費用等を負担した際の損害を補償する保険です。個人賠償責任保険は月額100円~200円程度の商品ですが、単独の保険として取り扱っているケースはあまりなく、“火災保険”や“自動車保険”、“傷害保険”の特約(オプション)で付けることがほとんどです。 また、多くの場合は個人でなく、生計を共にする同居の親族全員が対象となります。また、自治体によって加入の義務化が進んでいる自転車保険も賠償責任保険でカバーできるものも少なくありません。賠償責任保険の詳細は下記の記事をご確認ください。医療保険は加入しても少額が基本子どもの医療費は公的制度の健康保険と小児医療助成があるため、医療保険(入院・手術に支払われる保険)は原則不要と考えます。子どもが長期入院したときの看病等で収入の落ちこみに対応する必要があると考えても、少額(入院日額5000円以下)の医療保険や共済で良いと思われます。お住まいの自治体によって小児医療助成が終了する時期が異なりますので、子どもの医療保険の加入を検討する場合には、小児医療助成が終わる時期に検討することをおすすめします。また、保育園や幼稚園等で保険や共済の加入をする場合は内容が重複している場合は、無駄になってしまう場合もありますので、必要な分だけ加入できるようにしましょう。なお、がん保険は一生涯保障されるものでも月額1000円台から加入できるものもありますので、健康保険で適用されないがんの治療を望む場合には、幼少期から加入することを検討されても良いでしょう。 子どもの死亡保険は原則不要親が亡くなってしまうと子どもの生活費や学費が維持できなくなる可能性があるため、死亡保険の加入は多くの場合で必要ですが、子どもが亡くなった場合の金銭的な保障は必要である場合は少ないので、死亡保険は原則不要です。学資保険などの将来の学費を貯める目的とした保険であれば加入しても良いのですが、これから加入する場合は利回りが以前ほど良くないので、別の手段でお金を貯めることも検討されると良いでしょう。 親の保険の検討の際、保険会社の担当者や保険代理店に子どもの保険も多くの保障を付けて提案されるケースも少なくありません。保障できる範囲が広ければ、事故や病気になった場合は多くの保険金を受け取れますが、公的な制度でカバーできる分や過剰な分は保険料も掛かるため不要の場合が少なくありません。お子さんの保険金を考える際にご参考にしていただければと思います。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年04月17日最近、株価の急激な値下がりを受けて、株式投資やFX等の資産運用を始める方が増えているとの事です。今回は株式投資だけでなく、FXも手数料が安いと評判のGMOクリック証券を徹底調査しました。GMOクリック証券の評価・口コミGMOクリック証券を調べるにあたって、ネットで実際の利用者の口コミを含めて調査しました。その結果、以下の様なGMOクリック証券の特徴が見受けられました。手数料(特にFXの手数料)が安い。自社作成のツールが使いやすい。バイナリーオプションができる。この3点です。一つずつご紹介していきましょう。手数料(特にFXの手数料)が安いGMOクリック証券は株の売買手数料も安い部類に入りますが、FXの手数料に関しては格段に安いです。FXの手数料の話をする際に避けて通れないのがスプレッドです。今回はFXをした事がない方もいらっしゃると思いますので、まずはスプレッドのお話からさせて頂きます。スプレッド:売値と買値の差の事。実質的な会社の手数料となる為、顧客側の立場に立てば、このスプレッドの値が少なければ少ないほど良い。そもそも、FXとは「Foreign Exchange」の略称で、日本語では「外国為替証拠金取引」という名称です。基本的には、円を含む通貨を安く買って高く売る事によって差額が利益になるという資産運用です。なお、資産運用には外貨預金というものもありますが別のものです。FXは通貨を売買するのですが、例えば、ある通貨が107.390円で買えて、107.387円で売れるとします。同じ瞬間にこの通貨を買って売る事ができるとしたら、0.003円の差額分の損が出ます。この差額の事をスプレッドと言い、FXの売買手数料が0円のGMOクリック証券では、実質的にスプレッドが顧客の手数料になりますので、この差額が少なければ少ない程安いという事になります。このスプレッドは会社ごとに違っていて、GMOクリック証券であれば米ドル/円の場合0.2銭=0.002円となり、業界トップクラスの安いスプレッドです。ちなみに他社は0.3銭~1円という所もあります。また、スプレッドは通貨によっても変わってきますが、全体的に安い料金設定になっています。スプレッドが少なければスキャルピングもできるまた、初心者の方にはあまりおすすめしませんが、スプレッドが少なければスキャルピングという手法も可能になります。スキャルピングとは、数秒から数分の時間で売買を終了させ、1日に何度も取引を繰り返し、その回数の多さで利益を増やしていく方法です。数秒で取引が終了する場合もある為、取引が1日に100回を超える場合もあります。1日にかなり多くの取引を行う為、後述するGMOクリック証券のツールが役に立つと考えられます。自社作成のツールが使いやすいGMOクリック証券は名前からもわかる通り、GMOインターネット株式会社の関連会社です。GMOインターネット株式会社というと聞き慣れない方もいらっしゃるかと思いますが、ホームページを作成した事がある人なら「お名前.com」や「ロリポップ!」がお馴染みで、インターネットに強い会社です。今では、株価等の金融商品の分析の為のツールを提供する証券会社は珍しくないですが、ITに強い会社だけあって珍しくツール等を自社で作成し、設計には社長自らが参加しているとの事です。証券会社界のGoogleを目指しているというだけあって、他社とは一線を画しているといっても過言ではありません。また、エンジニアも証券会社の中で一番多く抱えているとの事です(2020年4月14日現在)。そんなGMOクリック証券ですが、分析ツールとしては『はっちゅう君』というツールを提供しています。分析ツール『はっちゅう君』GMOクリック証券は株の分析ツールとして『スーパーはっちゅう君』『はっちゅう君』、FXの分析ツールとして『はっちゅう君FXプラス』というツールを出しています。どれもツールとして使いやすく、わかりやすいと評判です。この辺りは、IT企業のグループ会社の側面が良い形で発揮されているようです。特に『スーパーはっちゅう君』は、分析ツールとして単純移動平均、指数平滑移動平均、ボリンジャーバンドといった指標を全30種類も利用が可能です(2020年4月14日現在)。指標になじみがない方に少し説明させて頂くと、こういった分析方法はテクニカル分析と言われ色々なやり方が開発されてきました。テクニカル分析:過去の金融商品の値動き推移からパターンを見出し、そこから金融商品の値段を予測する分析方法。逆に業績等から判断する方法をファンダメンタル分析という。ファンダメンタル分析:金融商品の損益等の財務状況や経営、競合相手や市場の状況等から、金融商品の値動きを予測する分析方法。一般的にこういったテクニカル分析の指標は単独で使うのではなく、色々な指標を複数使って総合的に判断するのが常です。その為、全30種類も利用できる『スーパーはっちゅう君』はとても便利です。余談ですが、私が見た分析ツールの中では最も多くの指標を使えるツールとなっています。また、FXの分析ツール『はっちゅう君FXプラス』は、1クリックで注文ができる様になっているだけではなく、日々の値動きを表すチャートからも注文ができます。スピードが大事なFXの取引に向いているツールと言えるでしょう。こういった機能は、別に今すぐに使わなくても後々使う事が出てくる場合があるので、よくわからないという事であっても使えるに越した事はありません。必要に応じて使っていきましょう。バイナリーオプションができるまたGMOクリック証券の特徴として、日本国内でバイナリーオプションができる数少ない会社の一つという事が挙げられます。GMOクリック証券のバイナリーオプションは、外為オプションや株価指数バイナリーオプションという名前のサービスになっています。仕組みはすごく簡単で、一定時間の後、外貨や株価が上昇するか下落するか予想するだけです。無事、その予想が的中すれば、一定額の支払いを受け取ります。上昇するか下落するかを予想するだけですので、FXの登龍門的な投資として位置付けられています。違いをわかりやすいように表にしてみます。どの証券会社でも提供しているサービスではないので、バイナリーオプションはGMOクリック証券の魅力の一つとなっています。GMOクリック証券の株を買ってキャッシュバックを受けようGMOクリック証券ではGMOクリック証券の株を買うと、株主優待としてキャッシュバックを受けられるという珍しいサービスを提供しています。GMOクリック証券の口座開設の記念に、GMOクリック証券の株を買いキャッシュバックを利用するのも良いでしょう。株主優待:株式会社が株主に対して行うプレゼントの様なものです。自社商品や自社商品のサービス券等である事が多いですが、GMOクリック証券のようにキャッシュバックだったり無形のサービスの事もあります。[adsense_middle]GMOクリック証券の株主優待では、GMOクリック証券の株主優待とはどの様なものなのでしょうか、詳しく見ていきましょう(2020年4月14日現在)。まず株主優待を受けるには株主にならないといけません。GMOフィナンシャルホールディングス(7177) というGMOクリック証券の株を購入する必要があります。そしてさらに、持っている株数によってキャッシュバックの金額も違ってきますので、表にしておきます。このキャッシュバックの他に、GMOの関連会社でGMOインターネット(9449)、GMOアドパートナーズ(4784)、GMOクラウド(3788)、GMOペパボ(3633)の株を購入すると追加のキャッシュバックを受ける事ができます。興味のある方は利用しましょう。株主優待や配当はほぼ確実に得られる利益です。不確実な値上り益を狙うより良いでしょう。株主優待の権利確定日株主優待を受けるにあたって、初心者が間違えやすい権利確定日というものがあります。株主優待を受けるには、権利確定日という日にその会社の株を保有している事が必要になります。しかし、株というものはスーパー等で日用品等を買うのとは違って、売買が確定したらすぐ自分のものになる訳ではなく手続きに約2日程かかります。つまり株主優待を受けたかったら、権利確定日の2営業日前にその株の買い注文を成立させなければいけません。また、権利確定日を過ぎれば株主優待受ける条件は満たしますから、株主優待を受けるだけなら直ぐに売っても構いません。ちなみに権利確定日の2営業日前の事を、『権利付き最終日』や『権利取り日』等といい、株主優待を受けてすぐ売ってしまえる日を権利落ち日と言います。GMOクリック証券の評判に関するまとめGMOクリック証券は手数料の安さも相まって、FXをするネット証券の代表的な存在になっています。口座を開設して取引をするとキャッシュバックを得られるキャンペーン等も定期的にありますので、上手に利用してみてはいかがでしょうか。
2020年04月17日こんにちは、婚活FP山本です。日本でギャンブルと言えばパチンコ・パチスロが代表格ですが、根強い人気があるのが「競馬」といえます。その人気の元になっているのが万馬券に代表されるような高配当ですが、代わりに税金が気になる人も一定数いるのが実情です。ぜひ税金について正しく知り、安心して競馬を楽しみましょう。そこで今回は、競馬における税金について詳しくお伝えします。あなたの競馬人生に、お役立て下さいませ。当選金の払い戻しは所得税の課税対象!まずは早速、競馬における税金の基本についてお伝えします。結論から言えば、競馬の当選金の払い戻しは所得税の課税対象です。具体的には当選金は「一時所得」に該当し、以下の計算式で計算した金額に税率を掛けて、税金を納税する必要があります。(当選金-馬券代-50万円)÷2なお、当選金は一年間の合計金額であり、馬券代は「ハズれ馬券は含まない」というルールです。一時期かなり話題になったルールですが、基本的にこのように決まっているのですから仕方ありません。しっかり覚えておきましょう。ちなみに税率は各自の年収によって違ってきますから、一概には言えません。5%~45%まで様々ですが、年収が高い人ほど高い税率になりますから注意しましょう。万馬券が当たった時は確定申告に備えて計算しておこう税務署も人間が運営していますから、何でも杓子定規に動くわけではありません。しかしだからこそ、大きなお金が動く時、動きそうな時ほど敏感に反応します。競馬でいえば、やはり「万馬券」の時ほど税務署も注視していると考えたほうが無難です。万馬券自体、いつ当たるか分からないものですから、常に確定申告も想定しておいたほうが安全といえます。特に万馬券が当たった時は、確定申告に備えて事前に記録・計算しておきましょう。同じ所得税でも「雑所得」として納税することもある!今度は、例外的な競馬における税金についてお伝えします。先ほどお伝えした通り、基本的に競馬の当選金は「所得税の一時所得」です。しかし、場合によっては同じ所得税でも「雑所得」に該当することがあり、こちらに該当するとハズれ馬券も経費になる可能性があります。ただし、雑所得に該当するかどうかは明文化されていません。また雑所得に該当するのは、競馬を投資や資産運用のように捉えて、頻繁に多額のお金を使っているような場合のようです。多くの方にとっては当てはまらないでしょうが、一応知っておきましょう。ちなみに雑所得に該当するかどうかのルールは、あくまで一つの判例で示された結果に過ぎません。あくまで基本的には一時所得になるものと考えておきましょう。高額な賞金・配当金狙いの資産運用はアリ?実際に、競馬を投資や資産運用のように捉えている方は一定数います。しかしお金のプロから言わせれば、やはり競馬は「ギャンブルの一種」です。高額な賞金・配当金狙いで競馬に打ち込むほどに、どうしても負けやすくなります。ギャンブルは多額のお金をかけるものではなく、あくまで「趣味の範囲で楽しむ」ことがおすすめです。そのうえで、別の投資や資産運用も試していきましょう。競馬における税金対策は「50万円以内」に抑えること今度は、競馬における税金対策についてお伝えします。これは結論から言えば、「当選金を50万円以内に抑えること」です。先ほど、税金の計算式をお伝えしましたが、競馬では当選金から馬券代を差し引き、さらに50万円を差し引けます。この50万円以内に当選金を抑えれば、税金はかかりませんし確定申告も不要です。当選金を計算して抑えるような方は滅多にいませんが、それでも50万円程度の当選金が当たった方なら、以後は競馬を控えることで問題はなくなります。ギャンブルとは、基本的に勝つほどに熱くなってのめり込むものですが、そういう時ほど冷静さが大切です。「趣味の範囲で楽しむ」を基本として、今後も競馬を楽しみましょう。安易な「課税逃れ」にご用心!競馬を楽しむ多くの方は、税金のことなど考えていません。また競馬は公営ですから、「競馬離れ」が起きかねませんし、税務署も厳しく取り締まっているわけではありません。しかしそれでも、安易な課税逃れには用心したほうが賢明といえます。実際、競馬の当選金を巡って課税されることもあれば裁判になることもあるのが実情です。万馬券などの高額な当選金の時ほど課税される可能性は高いですから、十分に注意しましょう。ネットで買っても競馬場で買ってもバレる時はバレる今度は、競馬の税金について税務署にバレない方法をお伝えします。結論から言えば、「そんな方法はない」のが現実です。これについては様々な情報が飛び交っていますが、少なくとも「絶対バレない方法などない」のが実情といえます。そもそも税務署は、個人の銀行口座の情報を知ることが可能です。突然の大金の入金があれば、その出所を疑われます。ネットで買えば履歴が残りますし、競馬場で買っても今は至るところに監視カメラがたくさんある時代です。バレる時はバレるのが基本といえます。仮に絶対バレない方法があるとすれば、それは「競馬をやらないこと」でしょうか。競馬をする以上は税金問題が付きまとうと考え、そのうえで競馬を楽しみましょう。バレない方法を探すより、正しく対応しよう確かに一般的には、「どうやったらバレないか」を考えます。しかし、そのような方法など存在しない以上、やはり「正しく対応する」のがおすすめです。税金とは、あくまで「利益の一部」にしか発生しませんが、不正をするほどにペナルティも発生してしまいます。結局のところ、正しく対応するのが一番の利益です。100万円程度以上の当選金を得たときには、しっかり税金のことも対処していきましょう。[adsense_middle]万馬券が当たった時こそ気を引き締めよう!最後に、競馬について大切な補足情報をお伝えします。先ほども触れた通り、競馬も一種のギャンブルです。趣味として楽しむ程度なら良いのですが、入れ込みすぎて破滅する人も一定数いるのが実情といえます。しっかりと節度を持って楽しむことを心掛けましょう。特に気を付けたいのが「万馬券が当たった時」です。思わぬ大金が入ったことで金銭感覚がおかしくなり、これが元で破滅する人も多いといえます。ちなみに宝くじの場合、高額当選者の7~8割程度が破滅しているというアンケート結果もあるほどです。競馬を楽しむ方なら万馬券を夢見ている方が多いですが、万馬券が当たったことで破滅するとは何とも寂しい結果といえます。万馬券が当たった時こそ気を引き締めていきましょう。将来的にいくら必要かを考えれば使わずに済む?気を引き締めるのに有効な手段といえば、やはり「将来を考えること」です。今は老後資金として2000万円必要といわれていますが、たくさん貯金があるほどに安全・安心に繋がります。将来的にいくら必要かを考えれば、使わずに済むかもしれません。あるいは万馬券のお金で資産運用を始めれば、今後は働かなくても食べていける可能性も出てきます。必要に応じてFPにも相談しつつ、特に大金が当たった時こそ注意していきましょう。しっかり税金も理解したうえで競馬を楽しもう競馬の当選金には、基本的に所得税が課税されます。ただし、一年間の当選金の合計が50万円以内なら税金も確定申告も不要です。税金を無視していると、思わぬペナルティが課されるかもしれません。しっかり税金も理解したうえで、今後も競馬を楽しみましょう。
2020年04月17日2020年4月7日に発令された新型コロナウイルスの感染拡大による「緊急事態宣言」ですが、すでに新型コロナウイルスの影響が経済的におよんでいる方もいらっしゃると思います。2020年4月8日現在の主な支援の制度についてお伝えします。 子どものいる世帯向けの特別支援制度【1】児童手当の加算2020年6月支給分の児童手当を現在の金額にプラスして1万円を臨時給付する予定です。【2】小学校休業等対応支援金小学校等の臨時休業等に伴い、子どもの世話を行うために仕事ができなくなった場合に支援金が支給されます。①会社員等・・・勤務先(事業主)に助成金が支払われ、有給休暇等の原資となります。個人での申請はできません。 ②フリーランス等・・・小学校等の臨時休業前に業務委託契約を受けている個人が対象です。詳細や申請書類のダウンロードは厚生労働省ホームページの「新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応支援金(委託を受けて個人で仕事をする方向け)」をご確認ください。生活福祉貸付制度と電気・ガス料金の支払猶予【1】生活福祉資金貸付制度新型コロナウイルスの影響で収入の減少や失業等で生活が厳しくなった場合にお住まいの市区町村の社会福祉協議会で最大20万円の貸付が受けられます。あらかじめ電話での問い合わせをしてのお手続きをおすすめします。主に休業の場合は「緊急小口資金」、失業の場合は「総合支援資金」となるケースが多いようです。 【2】電気・ガス料金の支払猶予上記の「緊急小口資金」または「総合支援資金」での貸付を受けている利用者が電気・ガス料金の支払いを延ばすことができる場合があります。支払いを延長したい人は電気会社・ガス会社のコールセンター・お客様窓口等で確認をしてみましょう。 生命保険料の支払猶予と通信料金の一部無償化【1】生命保険料の支払猶予現在加入している生命保険・医療保険等の保険料を申し出により最大6か月延長できるようになりました。保険料の支払いを延ばしたい場合は、保険会社の担当者またはコールセンター等で申し出をしましょう。 【2】生命保険の貸付緩和学資保険、終身保険、養老保険、個人年金等の貯蓄性のある生命保険は、ある程度の期間を経過すると貸付が受けられます。通常は金利が掛かりますが、一定期間無利息で貸付が受けられます。こちらの利用をする場合も保険会社の担当者またはコールセンター等で申し出をしましょう。 【3】通信料金の一部無償化25歳以下の契約者または利用者を対象に携帯電話・スマートフォンの通信容量の追加を一部無償で行います。通信会社によっては手続きが必要な場合もありますので、各通信会社のサイトを確認してください。 上記でお伝えしたのは2020年4月8日現在の支援制度の一部です。現金給付等は条件や手続き方法を検討している段階ですので、決まりましたら改めてお伝えいたします。また、雇用保険(失業保険)など既存の制度も使えますので、必要に応じて各所窓口のサイトの確認をしましょう。外出自粛もあり家計も普段とは異なりますが、支援制度も使って新型コロナウイルスの影響が収まるまで乗り切っていただければと思います。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年04月14日ニュースなどで、ビットコインなど仮想通貨の名前をよく耳にするようになりました。今やすっかり市民権を得た仮想通貨ですが、2018年からハッキング事件が起きているので、仮想通貨にあまり良い印象を持っていない人もいるのではないでしょうか。しかし将来性を考えれば、今後も仮想通貨の見通しは明るいと考えています。今回は、仮想通貨の今後の動向と注目銘柄について解説します。仮想通貨の代表格である「ビットコイン」とは仮想通貨の代表格は「ビットコイン」です。ビットコインは、2008年に「サトシ・ナカモト」という人物が論文を発表し、その論文をもとに2009年1月にビットコインが発行されました。このビットコインを知る上で欠かせないキーワードが、「ブロックチェーン」です。ビットコインは「分散型台帳システム」と訳され、取引情報を台帳に記載して管理するための仕組みです。しかし、ビットコインに紙の台帳はありません。インターネット上に「仮想台帳」があるのです。これを利用して、ビットコインを利用するすべてのユーザーを管理しているのです。ビットコインの注目点ビットコインの将来性を予測するには、まずビットコインの特徴を知り、その価値の高さを十分に理解しておくことが大切です。なぜビットコインが世界中で使われ続けているのかについて解説します。ビットコインは中央に管理者がいない仮想通貨とは、紙幣や硬貨といった実体がない「価値を持ったデジタルデータ」です。仮想通貨の歴史は浅く、ビットコインも2009年に誕生したばかりです。仮想通貨と米ドルや円などの「法定通貨」との最大の違いは、中央に管理者がいないことです。たとえば、米ドルは「FRB(連邦準備制度理事会)」、日本円は「日本銀行」といった中央銀行が通貨発行の役割を担っています。しかし、仮想通貨には中央管理者が存在せず、決められたシステムにもとづき、発行や管理がされているのです。ただ、仮想通貨のシステムはあらかじめプログラムされているので、簡単に変更することはできません。そのため、任意に供給量を変動させ、価値をコントロールできないのが特徴です。ビットコインには国境がないビットコインには、国境がないことも大きな特徴です。国が違えば、使用している法定通貨も異なります。そのため、海外に行く場合には、その国の通貨に両替しなければいけません。しかし、仮想通貨には国境がないので、ビットコインの取り扱い店舗であれば世界中で使えるのです。また、仮想通貨を送金する場合、ビットコインならわずか10分程度で着金します。これまで銀行を通じて海外送金する場合は2~3日、遅ければ1週間程度かかることも普通でした。しかも、送金手数料も15%程度と高く設定されていますが、ビットコインなら数円~数百円程度で送金できます。こうした「送金革命」によって、ビットコインの価値は世界的なものになったのです。ビットコインが使える店舗は増えているビットコインは、世界で初めてつくられた仮想通貨です。ですから、リップルやイーサリアムといった他の仮想通貨を売買するときの基軸通貨として設定されています。つまり、他の仮想通貨を取引するときには、ビットコインを介して取引されることが多く、それだけ購入者や利用者が増えることが予想されるのです。また仮想通貨は、従来ある法定通貨のように、モノやサービスを買うときに使うことも可能です。海外ではビットコインが使える場所は多くあります。たとえば、アメリカではスターバックスの店頭でビットコインを使えますし、通販での支払いに利用することも可能です。国内でも、ビットコインで支払いできる店舗が増えています。2017年にビットコインでの決済を導入して話題になったのがビックカメラです。4月に有楽町店と新宿東口店に試験導入後、7月から全店舗に展開。12月からはWeb通販「ビックカメラ.com」でも使えるようにし、決済限度額をそれまでの10万円から30万円に引き上げました。ビットコインでの決済が普及しつつある背景には、外国人観光客の増加があります。通常、外国人観光客は日本に来るとき、自国の通貨を日本円に両替します。しかし、仮想通貨を使えれば両替の必要はありません。そこで、仮想通貨での支払いに対応することで、外国人観光客の需要を取り込もうと考えているのです。ビットコインの価値は約3,300万倍まで上昇ビットコインの値付けが初めておこなわれたのは、2009年10月。「New Library Standard」というサイトが、ビットコインを生み出すのに必要な電気代から逆算して値付けをおこないました。その価格は「0.07円」。2017年12月につけた高値230万円と比較すると3,300万分の1にすぎなかったのです。ビットコインの取引所が誕生したのは、2010年の7月です。取引所の誕生によってビットコインの認知度は急速に高まりました。しかし、2014年に取引所のマウントゴックスがハッキング被害に遭い、当時の価格で470億円相当のビットコインが盗まれて同社は破綻。ビットコインは冬の時代を迎えるのです。しかし、2017年には仮想通貨バブルが発生します。2017年の上昇を振り返るビットコインの他にも、仮想通貨に種類はたくさんあり、それらは「アルトコイン」ト呼ばれています。2017年は、ビットコインだけでなく、アルトコインも大きく値上がりしました。どの通貨が、どれぐらい値上がりしたかを確認してみましょう(2017年始値→終値の比較)。仮想通貨はこれから上がる?今後の予想2017年に大きく上昇した仮想通貨ですが、2018年1月にコインチェック事件が発生しました。コインチェック事件とは、国内取引所大手コインチェックがハッキング被害を受け、580億円相当の仮想通貨「NEM」が不正に流出。ネットワークから切り離された「ゴールドウォレット」で管理すべき仮想通貨を、ネットワーク上のウォレットに入れていたことが原因です。その他にもハッキング被害が起こり、仮想通貨は暴落。ビットコインも2017年12月の220万円台から、2018年末には40万円前後と5分の1まで下落しました。相次ぐハッキング被害で仮想通貨にあまりいい印象を持っていない人も多いかもしれません。事件を引き合いに、仮想通貨は終わったという意見もあります。しかし、2019年には120万円を突破しました。2020年はコロナショックで仮想通貨も乱高下していますが、今後の展望はどうなっていくのでしょうか。[adsense_middle]仮想通貨の今後の動向仮想通貨の価格変動に影響を与える要素はいくつかありますが、もっとも注目されているのが「ビットコインETF」。ETFとは「上場投資信託」のことで、ある特定の指数(日経平均株価など)に連動するように設計され、証券取引所で取引される投資信託です。そしてビットコインETFとは、ビットコインと連動するように設計された上場投資信託のこと。株や債券などの金融商品に連動するETFはありますが、ビットコインでもできるようにしようという動きが起こっているのです。もしビットコインETFが認められれば、政府からビットコインが金融商品と認められたことになり、世界中の機関投資家からの資金流入が期待できます。その場合、仮想通貨の市場規模は2倍以上になることが確実といわれています。その理由として、仮想通貨の市場規模は他の金融商品に比べると小さく、株式などの売買が行われている証券取引所にビットコインETFが上場することで、仮想通貨の取引に懐疑的な機関投資家もETFであれば参入しやすくなるとみられているからです。仮想通貨の法規制ビットコインなど仮想通貨を取引して利益を得た場合、「雑所得」として課税対象になります。これは株式などの金融商品(20.315%)と異なり、最高税率は住民税と合算すると55%にもなります。これは外国に比べると非常に高い税率なので、仮想通貨の普及のためには税制の改革も最新のものが求められているのです。また、企業が資金調達のためにカオス通貨を発行するICO(Initial Coin Offering)という動きがあります。資金調達には、新規公開株式(IPO)やクラウドファンディングなどがあり、これと似たような方法を仮想通貨やブロックチェーンの技術で仕組みをつくったのがICOです。仮想通貨のICOが盛り上がることが期待されていたものの、詐欺が多発したためにICOを禁止している国が増えました。しかし、今後ICO関連の法整備が進めば、仮想通貨の成長は加速していくでしょう。仮想通貨は時価総額に注目して選ぶそれでは、仮想通貨の選び方について解説します。[adsense_middle]仮想通貨の選び方とおすすめ銘柄仮想通貨を買うときは、時価総額を見ましょう。時価総額10位以内の銘柄であれば、資金が多く集まっているので安心です。さらに、国内の取引所で取り扱っている銘柄がいいでしょう。時価総額が低く、海外でしか取り扱いがない銘柄は信用力がないからです。2020年4月時点の仮想通貨時価総額ランキングは、以下の通りです。ビットコイン(BTC)仮想通貨の基軸通貨で、時価総額もダントツの「不動のトップリーダー」であるビットコイン。ブロックチェーン技術に支えられたビットコインは、中央銀行など中央の管理者抜きに通貨の安定を実現しています。しかし、2017年春頃からトランザクション(取引)が急増し、「送金詰まり」と送金手数料の急騰を起こす「スケーラビリティ問題」が浮上。ビットコインとビットコインキャッシュの分裂騒動につながりました。しかし、「ライトニングネットワーク」や「サイドチェーン」など、セカンドレイヤーと呼ばれる新たな仕組みで取引の高速化を実現し、日々進化を続けています。圧倒的な利用者や時価総額をみても、今後も仮想通貨界をけん引する構図は変わらないでしょう。仮想通貨選びで迷った時は、ビットコインから始めることをおすすめします。ビットコインはダントツの時価総額を誇り、信頼性が高いので値上がりする可能性が高いからです。ニュースで取り上げられる機会も多いので、情報を得やすいというメリットもあります。イーサリアム(ETH)ブロックチェーン技術を応用して、決済以外の機能を持たせた次世代の仮想通貨。ロシア人技術者のヴィタリック・ブテリン氏によって開発されました。イーサリアムは、ビットコインに次いで時価総額2位の通貨です。イーサリアムは中央集権的でなく、オープンなブロックチェーンシステムだという特徴があります。イーサリアムをベースにトークン(ブロックチェーン上の仮想通貨)を発行して資金調達するICOが急増し、「ICOの基軸通貨」としても脚光を浴びています。アルトコインで最も時価総額が高く、ICOの多くでイーサリアムが利用されているので、アルトコインはイーサリアムから始めることをおすすめします。リップル(XRP)リップルは、リップル社が開発した国際送金に特化した仮想通貨。わずか4~5秒という決済スピードと、いくら送金しても数銭足らずという決済コストの低さが強みです。リップルは新たな送金手段として注目を集めており、世界中の金融機関がリップルを使った送金実験をおこなっています。日本の企業でもSBIホールディングスやみずほ銀行などがプロジェクトに参加しています。リップルは送金手段として優れているため、企業による実用化が実現すれば、価格は大きく上昇するでしょう。今後の将来性に期待したいという人にはリップルがおすすめです。ただし、リップルラボという管理主体が存在するために「中央集権的」といわれ、ビットコイナー(ビットコインの熱烈支持者)などからは敬遠される傾向があります。ビットコインキャッシュ(BCH・BCC)ビットコインキャッシュは、ビットコインの送金遅延や手数料の高騰を招く「スケーラビリティ問題」が発生していたことが誕生のきっかけ。2017年にビットコインのハードフォーク(通貨の分岐)が発生したことにより誕生しました。これによって、本家の10倍以上の取引処理能力を実現。名前にビットコインとついており、ビットコインの機能を踏襲した部分も多いものの、完全に別の通貨となっています。ビットコインキャッシュはビットコインよりも送金手数料が安く、送金手数料は1円以下になっています。将来、個人間での仮想通貨の送金が活発になったときは、送金手数料が安いことは大きなプラス材料になるでしょう。仮想通貨の将来性に関するまとめ2017年はビットコインだけでなく、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)も大きく値上がりしました。しかし、取引所でハッキング被害が相次ぎ、仮想通貨は暴落しました。仮想通貨にあまりいい印象を持っていない人もいるかもしれません。ただ、今後は法整備やセキュリティレベルが上がれば、仮想通貨の成長は加速していくでしょう。また、ビットコインのETFが認められれば、金融商品の一種となるので機関投資家の参加も見込まれます。ビットコインを中心として、時価総額の大きいイーサリアムやリップルの動向が注目されます。
2020年04月11日今やネット証券会社の数は70を超える程になり、楽天証券などの有名所やニッチなサービスを展開する所など様々です。今回の記事では、特に初めてネット証券を利用する方向けに、ネット証券の選び方やおすすめをランキング形式でご案内します。また、ファイナンシャルプランナー目線からおすすめのポイントなども併せてご紹介したいと思います。初心者のネット証券の選び方現在では多数のネット証券ができ、初めての方はどういう基準で選んだら良いか迷われると思います。そこで選ぶ際のポイントを3つに絞ってご提案したいと思います。その3つのポイントとは、評判でなく自分に合ったネット証券を選ぶどのような手数料体系になっているのかをチェック株取引のスムーズさの3点です。1つずつ解説させて頂きます。評判ではなく自分に合ったネット証券を選ぶまず、ネット証券を選ぶ前に自分はどういう株取引や投資をしたいのかをよく考える事が大事です。とは言っても難しく考える必要はありません。例えば、株取引を始めてみたいものの、よくわからないし自信もないという事であれば、初心者向けのサポートの手厚い所を選ぶのが良いでしょう。そういった所は大手のネット証券に多く、サポートやサービスが手厚いという特徴があります。また、逆に自分はじっくりと投資について勉強をして、入念に検討を行いたいという事であれば、分析ツールや情報提供に力を入れている所が良いでしょう。他には、日本以外の外国の株取引をしてみたいというのであれば、外国の株に力を入れている所に口座を開設するのが良いです。特に最近では、勢いのある中国の株に力を入れている所もあります。ネット証券も自社のサービスの宣伝に余念がありませんから、自分が受けたいサービスを提供している所を見つける事は難しくありません。しかし、自らの投資スタンスが定まっていない為に、なんとなしに評判や口コミで証券を選ぶ方も多いです。また、税の優遇などを受けられるNISAやiDeCoを併せて使うという事であれば、証券会社は自分に合った所をきちんと決めて口座開設した方が、余分な手間が省けます。どのような手数料体系になっているのかをチェックネット証券では、基本的に売買手数料というのは安くなっています。会社同士の価格競争もあるので、日に日に安くなっていると言っても過言ではありません。しかし、売買の金額が大きくなりがちな株取引では、それに伴って手数料も高くなる事があります。また、手数料は計算をきちんとしさえすれば、確実な数字がわかる項目でもあります。不確定な要素のある株取引ですから、確実にわかる手数料に関してはいくらシビアになっても、シビアになりすぎるという事はありません。手数料に関しても、自分の投資スタンスを確認する事は大事です。例えば、今まとまった金額のお金があり、その内のいくらかを投資に使うつもりだが、当面追加で投資するつもりはないという事であれば、売買手数料が一定金額以上は増えずに固定されている手数料体系になっている証券会社を選ぶのが良いでしょう。また逆に、月々のお給料から一定金額を株取引に捻出する予定という事であれば、少額の取引の売買手数料が安いネット証券が良いでしょう。株取引のスムーズさネットでの注文が基本となるオンライントレードでは、株取引の為の画面やツールが使いやすいという事が重要です。また、スマホを利用して株取引を行うというつもりであれば、スマホに力を入れているネット証券がおすすめです。一般的に言って、株価の分析や統計の為のツールが豊富であればあるほど、選択肢も豊富で操作や使い勝手は複雑になる傾向にあります。自分は株価の分析などにはあまり興味がなく、購入予定の株も決まっているというのであれば、使いやすさをアピールしているネット証券を使うのが良いでしょう。[adsense_middle]ネット証券の口座開設ランキング&人気比較!さて、選び方についてはご説明してきましたので、ここからは、人気が如実に表れる口座開設数を元に作ったランキングでおすすめのネット証券をご案内したいと思います。口座開設数などの情報は、2020年4月7日の各社提供の情報などを元に作成致しました。口座開設数ランキング1位:SBI証券SBI証券は業界シェアトップのネット証券です。口座開設数も2位の楽天証券が400万件ですから圧倒的な単独トップです。業界シェアトップだけあって手数料などの料金も安く、サービスも豊富です。取り扱いのある金融商品は日本株に加えて、米国の株や中国の株も豊富に取り揃えており、その他にもFXや債券、先物やオプションなどバラエティーに富んでいます。SBI証券に口座があれば、購入できない金融商品がないのではないか?というぐらい多いです。他にも、証券取引所の営業時間以外でも株取引が可能な夜間取引やPTSのサービスを提供しています。さらに、単元未満株(S株)というサービスも提供しています。株取引というのは通常、売買する株ごとに単元株数というのが決まっています。単元株数:その単元株数毎に売買をしなければいけない最少数。例えば、単元株数が1000株という事であれば、1000株2000株と購入しなくてはならず、1株とか3株とかだけを購入する事はできません。また、単元株数が1000株という株は多くスタンダードです。しかし、単元未満株(S株)であれば、1株単位の株の売買が可能になります。ただ、通常の購入と違い、リアルタイムな購入ができない・売買手数料が割高であるなどのデメリットもあります。そして、IPOの実績が良いという点があります。簡単にいえば、これから新しく市場に出てきた株を購入する権利・機会が与えられるというものです。また、サービスだけでなく売買手数料もかなりの安さです。スタンダードプランであれば、10万円までの取引は90円、50万円までの取引は250円になります。取扱商品・サービスだけでなく料金も業界トップクラスです。2位:楽天証券2位は楽天証券です。1位のSBI証券に匹敵するサービスの豊富さと手数料の安さがあります。しかし、なんといっても一番の魅力は他の楽天のサービスとの連携でしょう。楽天証券を利用する事で楽天ポイントが貯まりますし、逆に楽天ポイントを楽天証券で使う事が可能です。また、楽天証券の魅力は楽天ポイントだけではありません。米国の株や中国の株の取扱いも豊富ですし、投資信託の取り扱いも2600本以上とトップクラスの多さです。夜間取引や債券・FXの取り扱いもあります。売買手数料も、10万円までは税込99円、50万円までは税込275円とSBI証券と一緒です(2020年4月7日現在)。余談ですが、SBI証券と楽天証券は、料金改定などがあった時に同じかほぼ同額まで値下げする事が多いです。加えてMarket SpeedとMarket Speed2という高性能取引ツールを無料で使用する事が可能です。楽天系のサービスをよく利用される方は一考の余地があるでしょう。3位:マネックス証券3位はマネックス証券です。マネックス証券の大きな特徴は外国株の取り扱い数の多さです。取り扱い数は米国株3000銘柄以上、中国株などの外国株と合計すると5000銘柄以上になり、日本のネット証券の中ではダントツの1位です。手数料に関しては、10万円までの売買が100円(税抜)と前述の二つの証券会社より高いものの、1日何回取引しても2,500円(約定金額300万円ごと)の一日定額手数料コースなどがあり、上手く使えば手数料をかなり低めに抑える事ができるでしょう。サービス面では、バロンズ・ダイジェストなどの海外の株取引に関係ある情報や、高性能取引ツールのマネックストレーダーなどが無料で使えます。しかもスマートフォンやiPad向けのマネックストレーダーである、『マネックストレーダー株式 スマートフォン』や『マネックストレーダー株式 タブレット』があります。さらに、過去10年の業績(売上高や営業利益等)から銘柄を検出する『マネックス銘柄スカウター』も無料で利用でき、分析や情報収集の為のツールには事欠かないものになっています。余談ですが、筆者である私もマネックス証券をよく使っています。[adsense_middle]4位:松井証券4位は松井証券です。松井証券はかなり歴史が長く、前身となる株式会社松井商店は1931年頃から営業しており、2001年にはインターネット専業のネット証券として、初めて一部上場した大変歴史のある会社です。松井証券の手数料体系は、すごくシンプルでわかりやすいものになっています。1日の売買料金が50万円までなら何回取引しても無料です。例えば、1日の内に20万円の株を買い、20万円の株を売ったとすると、合計の売買料金は40万円ですので、売買手数料は無料になります。利用する方の投資スタンスによってはかなり手数料が抑えられる可能性があります。1日に一定の金額しか使わない予定であればおすすめです。また、デイトレーダー向けサービスとして『一日信用取引』というサービスがあります。これは1日の間であれば、何回信用取引をしても売買手数料は無料という他社にはない独自のサービスになっています。ただ、個人的には信用取引もデイトレードもあまり初心者にはおすすめできないので、興味が特別にある方向けのサービスといって良いでしょう。5位:auカブコム証券auカブコム証券はユーモラスで特徴的な名前ですが、名前の通りauフィナンシャルホールディングスが株主の証券会社です。また、三菱UFJフィナンシャル・グループでもあります。auカブコム証券の特徴は取引ツールやアプリに強い所です。特に『ウルトラチャート』はツールの中でもトップクラスの性能があります。テクニカル分析の移動平均やボリンジャーバンドはもちろん、MACDやRCI等30種類にも対応しており、プロ並みのツールと言えるでしょう。また料金面に関しては、10万円までは税込99円と今までご紹介してきたネット証券と同レベルの安さになっています。また、 三菱UFJフィナンシャル・グループという事もあってか、『auユーザーに対する割引』『シニア割』といった携帯電話の料金プランの様なサービスもあります。『auユーザーに対する割引』は、文字通りauユーザーの手数料が1%引きになるというサービスです。『シニア割』は、60歳以上4%、50歳以上60歳未満2%という単純明快でわかりやすいサービスになっています。もし該当するのであれば、デメリットのない良いサービスですね。6位:GMOクリック証券最後はGMOクリック証券です。様々なインターネットサービスを提供するGMOインターネットグループの証券会社です。特徴としては株だけでなくFXにも強く、株・FX共に手数料が安いです。また、 SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券と同様に、NISA口座での現物の売買手数料が恒久的に無料です。変わったサービスとして、株主優待を検索する「株主優待検索機能」というものがあります。株主優待:株式会社が株主を惹きつけ投資をしてもらう為に送るサービスの事。自社商品を保有株数などに応じて送る事が多いが、ポイントや他社サービス・品物を送る所も。株主優待は配当などと同じく、ある時期に保有していれば確実にもらえるサービスなので株主優待の愛好家も多いですが、それを優待内容や権利日などで検索できるのは便利ですね。また、他社と同様に無料で使える取引ツールの『スーパーはっちゅう君』などがあり、必要なサービスは一通り揃っている印象です。【2020最新】おすすめのネット証券に関するまとめ今回はランキング形式でネット証券のご紹介をさせて頂きました。料金体系やサービスをきちんと確認し、自分に合ったネット証券を選ぶのがコツです。ネット証券自体は複数加入する事ができ、大抵の証券会社は口座の維持費がない事が大半ですから、今回ご紹介した証券会社の口座を全て持つ事も可能ですが、手間と時間がかかりますしあまり意味がありません。また、NISAやiDeCoなどの税制優遇制度は一人当たり一口座しか持てませんので、きちんと調べて自分に合うネット証券を選ぶのが良いでしょう。
2020年04月09日4月から新年度が始まると、引っ越しや就職・転職などの環境の変化や、入学や就職・定年退職等のお祝い事などにお金がかかることも少なくありません。また年度ごとに家計管理をしている人には、家計を見直す機会でもあります。日々の節約とは別に、普段のお金の使い方も家計の改善には必要不可欠です。すでに取り組んでいることかもしれませんか、避けたいお金の使い方についてお伝えします。 少額でも普段のお金の使い方で変わる!「ちりも積もれば山となる」の言葉にもあるように、普段のお金の使い方でも少額を無駄にしてしまっている結果、まとまるとかなりの金額を使ってしまっている人が少なくありません。 例えば、1日300円を何となく使ってしまっている場合、それ自体には大きな金額ではありませんが、これが1年に換算すると約11万円、10年継続すると約110万円にもなります。普段何気なく使っているお金の使い方でも、長い時間継続すると大きな金額になることは覚えておきましょう。 改善したい3つのお金の使い方必要である場合や優先順位が高い場合には、すべてを改善する必要はありませんが、確認すると良い項目を3点ご紹介しますので、見直すきっかけにしてください。 【1】ATMの利用料時間外の利用やコンビニエンスストア等に設置しているATMで、手数料を支払いお金を引き出している人は、ATMが無料になる条件(一定以上の残高や給料振込口座の指定、クレジットカードの利用など)を確認して条件を達成するか、時間外やコンビニATMでも手数料が無料になる銀行での口座を開設するかを検討してみましょう。例えば、手数料220円のATMを月2回使っている場合は、年間5,280円かかる計算となります。 【2】飲み物の購入ご自宅や勤務先等の環境にもよりますが、何気なく買ってしまう飲み物も継続して購入すると大きな金額になってしまいます。お仕事や体調の面で水分補給が必要な人まで購入するのをやめたほうがよいという話ではありませんが、カフェやコンビニ、自動販売機で価格設定の高めの飲み物を何となく買ってしまう場合は、水筒の持参やスーパーマーケット、ドラッグストアなど価格設定の安い飲み物に変えられないか検討してみましょう。一例として、150円の飲み物を週5回購入する場合、年間39,000円かかる計算となります。 【3】ポイント・クーポン目的の買いものネット通販やチェーン店、商店街などポイントやクーポンを設定している店舗・業種は多いのですが、ポイントの加算やクーポンの付与を目的として買い物をしている場合は、本当に必要なものなのか判断をしましょう。ポイントやクーポンがなくても買い物をする必要がある場合や欲しい物である場合はこの限りではありませんが、ポイントやクーポンがあるから買う場合には要注意です。なお、ポイントやクーポンは、使用条件や期限があるものもあるため、現金や電子マネー等より優先して使うようにすると良いでしょう。 上記3点はあくまでもお金の使い方を見直す一例です。食品ロスを少なくしたり、同じものであればコンビニエンスストアやデパートでなくスーパー等の量販店やネット通販で安いものを買ったり、年会費などがかかる利用頻度の少ないサービスを取りやめたりと、できることは他にもあります。必要なものや優先順位の高いものを止める必要はありませんが、何となく習慣となっているお金の使い方で改善できるものがあれば、見直す機会にしていただければと思います。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年04月08日みなさんがよく利用する金融機関を挙げてみると、ほとんどの方は銀行になるのではないでしょうか?その銀行にて、投資信託を保有されている方や今後保有を検討されている方も多いように思います。そこで今回は、銀行で投資信託を保有する場合にどんなメリットがあるか、反対に保有する際にどんなところがデメリットになり得るかについて記載したいと思います。銀行の評判ソニー銀行ホームページジャパンネット銀行ホームページ三井住友銀行三井住友銀行では、店頭で購入できる投資信託とは別にネット専用で販売している投資信託もあります。各資産別に厳選した商品を取り揃えており、購入時手数料無料の商品も多めに用意されています。また、ロボットアドバイザーを利用し資産の配分を選んで購入できる投資信託もあります。商品数が多いと逆に何を選んでいいか悩んでしまう方にとっては利用する余地があると言えるでしょう。三井住友銀行ホームページ三菱UFJ銀行三菱UFJ銀行では、投資信託を選びやすくする工夫がホームページでなされています。投資信託を選ぶ際に大事にしたい切り口(低コスト、過去の運用成績、投資する資産等)がある方にとっては利用しやすいでしょう。三菱UFJ銀行ホームページイオン銀行イオン銀行はイオングループが運営するショッピングモール内に出店していることもあり、土曜・日曜、祝日、年末年始、ゴールデンウィークを含めて営業しています。店頭での相談を大事にしたい方やイオングループが運営するショッピングモールでよく買い物をする方にとっては利用しやすいでしょう。イオン銀行ホームページ銀行と証券会社との比較投資信託を購入できる金融機関は銀行だけではありません。他には資産運用を専門にしている証券会社が主要な金融機関として挙げられます。次に、その証券会社と比較して銀行で投資信託を保有するメリットとデメリットを検討してみます。[adsense_middle]口コミ上の評価では証券会社インターネットで投資信託について調べると、たいていヒットするのはネット型の証券会社です。銀行で投資信託を保有することに否定的な内容が多いのが一般的です。実際に銀行と証券会社とを比べると、確かに証券会社の方が有利な場合が多いです。ただここの点を見ると、デメリットになる点はそこまでのデメリットではない場合もあります。そこも合わせて以下記載します。取扱商品数証券会社の中でもネット型証券会社の中には、数千種類の投資信託を取扱っている会社もあります。一方で銀行では数百程度の商品しか扱っていないところが多いです。ここは資産運用を専門にしている証券会社を利用するメリットです。ただ、商品数がたくさんあると逆に悩んでしまう方にとっては、逆にデメリットになる点でもあります。経済やマーケットの動きに関する情報証券会社は資産運用を専門にしている分、常に経済やマーケットの動きをチェックしています。加えて、これからどうなっていくかも様々な部分に着目して予想しています。銀行は資産運用以外にも様々なお金に関するサービスを提供する必要がある分、この点ではどうしても劣後してしまいます。ただ、長期投資をするのでリアルタイムのマーケット情報が不要と考えれば、大きなデメリットでもないと考えることも可能です。手数料の高さ一般的に証券会社より銀行が取扱う投資信託の方が手数料は高いと言われます。ここは、銀行や証券会社の種類によります。銀行も証券会社も対面型であれば社員雇用している分高コスト商品が多くなります。そして、対面型金融機関でも低コスト商品がないわけではないので、自分でそういう商品を選ぶことができるならば、そのデメリットを払しょくすることは可能です。社員の資産運用の専門スキル銀行員は資産運用を専門にしていない分、証券会社社員に比べ資産運用に関する専門スキルを同等レベルまで期待するのは難しいです。これは、経済やマーケットの動きをどれだけ追いかけているかという部分が関わってくるので、いたし方がない部分です。逆にそこまで専門的なスキルは必要なく投資に必要な最低限度のことがわかればよいという方、ネットを利用し自分で選ぶという方にとってはあまりデメリットにはならないでしょう。投資信託に銀行がおすすめかどうかに関するまとめ銀行で投資信託を保有するのはデメリットが多いと一般的には言われますが、各部分をデメリットに感じるかどうかはその人次第です。銀行で投資信託を保有することを検討されている方は、自分が投資信託を保有する際に何を大事にしたいかを基準に銀行を調べてみるとよいでしょう。1つ1つのメリットとデメリットが、それぞれ自分にとってどれだけのメリットやデメリットになるか、それぞれ検討してみて下さい。
2020年04月07日最近は株式投資のスタンダードにもなってきたネット証券会社。一般的になってきたとはいえ、「株初心者にはどれを選んだらいいのか迷う」という人も多いはずです。今回はネット証券のメリット・デメリットを解説しつつ、ネット証券との付き合い方、使い方についてご説明して行きたいと思います。そもそもネット証券は株初心者に向いているのか?最近、コロナショックの影響で株価全体が下落したことを受けて、株式投資を始めてみようという方が増えているそうです。現在は、インターネットでの株式投資が主流になっており、中にはスマートフォンでの株式取引をしているという方も珍しくありません。私が株式投資を始めた20年以上前は、証券会社に直接電話をして注文するのが普通でしたから、時代の移り変わりを感じます。しかし、インターネットを利用したパソコン・スマートフォンでの取引は便利だということは間違いありません。特にインターネットを通じた株取引をメインにしているネット証券は、現在では珍しい存在ではなく、ネット証券が提供している、パソコン上で使える取引や解析のツールは無料で使えるものも多く大変便利です。では、ネット証券は株初心者に向いているのでしょうか?その前にまずは、ネット証券とは何かというお話からしていきたいと思います。ネット証券とは何かネット証券とは、インターネット上でのオンライントレードをメインにしているため、実店舗を持たない、もしくは実店舗を持っていてもかなり少ない店舗で運営している証券会社のことです。店舗が少ないということは、店舗にかかる費用(実店舗の不動産や、その不動産の維持にかかる光熱費や人件費)が低コストで抑えられるため、結果的に顧客が払う手数料が少ないのです。現在はインターネットがかなり普及しているので、ネット証券ではない普通の一般的な証券会社でもインターネットでのオンライントレードをすることができますが、上記の理由から、総じてネット証券よりは手数料がかかる場合が多いです。では、ネット証券と一般的な証券会社の違いはコストだけでしょうか。次はネット証券のメリット・デメリットを一般的な証券会社との比較で見ていきましょう。ネット証券のメリットまず、ネット証券のメリットとして、次のような事が挙げられます。株取引の手数料が安い投資の為のツール等が豊富証券会社からの営業がほとんどない1つずつ見ていきましょう。株取引の手数料が安いまず、1つ目の「株取引の手数料が安い」という点ですが、先程説明した通り、ネット証券は実店舗が少ないので、一般的な証券会社と比べて実店舗にかかる費用が少なく、その分顧客に手数料を安くしています。また、株取引の注文もインターネットでする訳ですから、証券会社に電話で注文するより、人件費や通信費の点でコストがかからないということは簡単に想像できます。投資の為のツール等が豊富次に2つ目の「投資の為のツール等が豊富」という点ですが、これは株初心者の方はピンとこないかもしれません。ネット証券はインターネットに接続していることが前提ですから、必然的にインターネットやパソコン等が使える環境ということになります。これが、投資のためのツールとすごく相性が良いのです。投資のためのツールとは何かというと、株取引を始めると、その会社の営業成績や資産状況が株価と照らし合わせてどうなのかを分析することや、株価の上がり下がりを表すチャート等が統計的にどうかということを分析する必要が出てきます。そんな時に、その分析を助けるツールというものが存在しており、証券会社によってはツールを売りの一つにしている所もあります。また、証券会社によっては、株初心者に向けて、株取引の知識を向上させるための動画や著名人によるセミナーの動画等を配信している所もあります。こういったものはネット証券じゃないと絶対に無いという訳ではありませんが、ツールや動画はインターネットやパソコン・スマートフォンと相性がいいので、ネット証券の方が豊富にあることが多いです。証券会社からの営業がほとんどない最後に3つ目の「証券会社からの営業がほとんどない」という点ですが、ネット証券は良かれ悪かれ人との接触があまりありません。一般的な証券会社は、金融商品の購入等を勧める営業の電話がかかってきたりするのですが、ネット証券ではまずないでしょう。個人的なお話をさせてもらえば、私は複数のネット証券の口座を長年に渡って所有していますが、今まで一回も営業や勧誘の電話がかかってきたことはありません。あくまで個人的な話ですので、絶対に無いとは言い切れないですが、おそらくそういった営業の電話等がかかってくる確率は少ないでしょう。証券会社とのやりとりが煩わしい方にはメリットと言えるのではないでしょうか。以上がネット証券の特徴的なメリットと言えるでしょう。ではネット証券にはデメリットは無いのでしょうか?次はネット証券のデメリットについて見ていきましょう。ネット証券のデメリットネット証券のデメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。人によるサポートが受けづらいIPOに弱いPCやネットに影響を受ける人によるサポートが受けづらいまず、1つ目の「人によるサポートが受けづらい」ですが、基本的にネット上で完結するネット証券では、証券会社によるサポートはあまり受けられません。まったく受けられないという訳ではないのですが、基本的には、パソコン上の取引画面の操作を電話で聞くというようなことがメインです。どういう風に投資したら良いかを相談するとかはあまりできません。これに対してネット証券以外の証券会社では、担当の人間がつくということがあったり、おすすめの金融商品があれば勧めてきたりと人間の手によるサポートは、ネット証券に比べて手厚いです。ただ、これは一長一短で、同時に営業や勧誘の機会になりますので、このようなことが煩わしい人は避けるべきでしょう。IPOに弱い2つ目の「IPOに弱い」という点があります。IPOという言葉を聞きなれない方もいらっしゃるかと思いますが、新規上場株式のことです。もう少し具体的に話すと、ある会社が業績を上げ、自社の株を上場し一般の方が取引できるようになったとき、通常はすぐに買えません。証券会社ごとに抽選をしたり、特定の投資家に買ってもらったりするのですが、こういった時にネット証券よりは、既存の一般的な証券会社の方が強いとされています。もっと簡単に言ってしまえば、新しい会社の株が取引できるようになった時に、その新しい株を買う権利をもらうにはネット証券より一般の証券会社の方が良いということです。ただし、ここで注意しなければならないのは、一般的に言ってIPO、新規上場の株は儲かるとされていますが、「必ずしも」そうではないという点です。新しい株もきちんとした分析と見極めが必要なのです。そういった意味では、株式投資を始めたばかりの方はIPOに手を出さなくても良いのかも知れません。PCやネットに影響を受ける3つ目の「PCやネットに影響を受ける」という点ですが、ネット証券は基本的にインターネットを使いますから、インターネットやパソコンを使えるということが前提となります。パソコンもインターネットも良くわからないというのでは、株取引はおぼつきません。とはいえ、それほど難しいものではないので、きちんと操作方法を理解すれば問題はないと思います。ただ、パスワードの管理等、インターネット上のセキュリティには注意を払わなければなりませんし、サーバーのトラブル等、ネット証券側のトラブル等によって株取引に影響がある場合もあります。株そのものの知識だけでなく、ネット証券の特性をきちんと理解した上でネット証券を利用するのが大事です。[adsense_middle]ネット証券の選び方から口座開設まで上記のネット証券のメリット・デメリットを理解した上であれば、株を始めたばかりの方であってもネット証券はおすすめです。では、どのネット証券を選べば良いのでしょうか。ここではネット証券の選び方、そして、その後の口座開設から投資までを順を追ってご説明したいと思います。ネット証券を選ぶポイントネット証券を選ぶポイントで一番大事なのは商品やサービスが自分の希望と合っているかです。実はネット証券の手数料に関してはかなり下がってきているので、どこもあまり変わりません。またネット証券の内の一社が手数料を安くすると、他も手数料を下げることが多いので、特に少額の取引から始める方の手数料はそれ程変わらないという現実があります。ですので、そのネット証券が提供している商品やサービスが自分の行いたい投資と合っているかどうかを見ることが必要です。例えば、日本ではなく外国の株を購入したいのであれば、諸外国の株の商品が少ない所で口座を開いても意味がありません。きちんと情報を調べて投資をしたいというのであれば、情報の提供や分析の為のツールが多い所が良いでしょう。分析ツール:証券会社が株価を分析するために提供しているツール。複数の指標や統計的なデータ等を自動で計算して、利用者を手助けする。ツールによっては有料であったり、無料であったりする。また、ツールから直接株を購入することができるものも多く、スピーディで簡単な取引を促す。とはいえ、始めたばかりの方であれば、どう選んだら良いかよくわからないという人もいらっしゃると思いますので、後ほどおすすめをご案内したいと思います。証券会社での口座開設無事にネット証券を選ぶことができれば、後は手続きだけですので簡単ですが、念のため、どのネット証券でも共通の大まかな始め方をご説明しましょう。まず口座を開設することが必要です。銀行であれば預金通帳はすぐに渡されないものの、来店当日から口座を開くことができますが、証券会社ではそういう訳にはいきません。個人の身元を確認する為の身分証明書のコピー等を送り、確認してもらうことが必要となります。最近はこの手続きを簡略化してスムーズになっていますが、2週間は見ておいた方が良いでしょう。また、身分証明書を取るために市役所等に行く必要があれば、さらにその分時間がかかります。書類に不備があれば訂正にさらに時間がかかりますので、きちんと正確な手続きが必要になります。口座開設されれば、最後にその口座に入金して終了です。[adsense_middle]おすすめの人気ネット証券3社を比較ここまでネット証券に関するさまざまな項目についての説明をしてきました。最後に、中でもおすすめの人気証券会社について比較しながらご案内したいと思います。ネット証券最大手のSBI証券まず、最初に最大手であるSBI証券についてご案内したいと思います。名前からもわかる通り、SBIホールディングス株式会社の100%出資子会社、つまりソフトバンクグループの証券会社ということになります。最大手だけあって、手数料もほぼ最安値クラスですがサービスも豊富です。またネット証券であるにも関わらずIPOに強く、IPOの数はトップクラスです。また、PTSにも対応しているので、通常の株取引は東京証券取引所では9:00 ~11:30と12:30 ~ 15:00の間しか取引できませんが、8:20~23:59の取引が可能です。PTS:証券取引所を利用せずに株式等の売買を行う「私設取引システム」のことを指す。証券取引所を利用しないために、証券取引所の営業時間外でも売買が可能になっている。株取引だけではなく、投資信託数はネット証券でトップであり、それ以外の金融商品も豊富です。ポイントが嬉しい楽天証券次にご案内するのが楽天証券です。こちらはあのIT会社の楽天の関連会社である証券会社です。楽天と言えば楽天市場で有名ですが、楽天市場等で使えるポイントを取引でもらえたり、逆に楽天証券でポイントを使ったりできます。楽天関連のサービスを多く利用されている方におすすめです。楽天ポイントが使えるだけではなく、取り扱っている投資信託等の金融商品の品揃えもトップクラスで、投資信託の数は2600本を超え(2020年3/31現在)。前述のSBI証券にも見劣りしません。楽天銀行等とも連携しているので、既に楽天関連のサービスを利用されているなら検討の価値があるでしょう。外国の株への投資に強いマネックス証券最後にご紹介するのが、マネックス証券です。外国の株への投資に強いのが特徴です。そもそもネット証券は外国の株投資に強いのですが、中でも外国の株への投資に最も強いのがマネックス証券と言っても良いでしょう。取扱いのある外国の株は3500銘柄以上(2020年3/31現在)と、外国の株の種類の多いSBI証券や楽天証券を大幅に上回ります(SBI証券は約3300銘柄、楽天証券は約2600銘柄)。マネックス証券であれば、AmazonやApple等の有名外国の株はもちろん、他の証券会社では購入できない外国の株に投資することも可能です。さらに、マネックス証券もこれだけのサービスを提供しているのにも関わらず、手数料がトップクラスの最安値で利用できます。株初心者のネット証券の選び方に関するまとめ最近は、ネット証券もスマートフォンの発展によりさらに増えています。そして、そのネット証券ごとのいろいろなサービスも増えていますので、株初心者は手数料だけでなく自分に合ったサービスを提供する所を選ぶことが大事です。また、証券会社に入金をする際には銀行を使うことがメインになりますが、その手間や振込手数料は馬鹿になりません。自分が利用している銀行が提携している所があれば、そこを選ぶのも良いでしょう。
2020年04月06日どんな投資でも、利益が出たら税金を支払うのが基本です。たとえば株式投資の場合、値上がり益や配当に対して「20%」の税金がかかります。もちろん仮想通貨にも税金がかかりますが、株や投資信託などとは税金の扱いが異なるので注意が必要です。今回は、仮想通貨にかかる税率や計算方法、注意点などについて解説します。仮想通貨でかかる税金のポイントは「雑所得」・「総合課税」・「累進課税」国税庁このように最高だと45%の所得税、一律10%の住民税が課されます。株式投資の20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)などに比べ、高い税率が適用されています。2000年代の初頭、個人投資家に普及し始めたFX( 外国為替証拠金取引)。当時のFXの利益は雑所得扱いで、原則確定申告が必要でした。しかし納税しなかったことが税務署に見つかり、巨額なペナルティを課されるケースが続出。故意に確定申告しなかったケースもありましたが、確定申告をして税金を納めなくてはいけないことを知らず、結果として脱税してしまった投資家も多かったのです。現在は株式などと同じ20.315%になり、最高税率は引き下げられました。税務署に脱税と判断されてしまうと、本来納付すべき税金に対して最大20%の無申告加算税を課されるだけでなく、悪質と判断されれば警察に逮捕される可能性もあります。税金については、「知らなかった」では済まされません。利益ができた場合には、必ず確定申告して納税するという意識を持つようにしましょう。仮想通貨で税金が発生するケース仮想通貨で税金が発生するのは、主に以下の4つがあります。仮想通貨(暗号通貨)の取引仮想通貨で買い物仮想通貨を交換した場合マイニングで仮想通貨を取得仮想通貨(暗号通貨)の取引仮想通貨の取引で利益が出たら、1月1日から12月31日までの1年分の合計額を計算して確定申告する必要があります。この合計額を計算する方法は、「総平均法」と「移動平均法」の2種類があります。総平均法とは、年間の仮想通貨の購入平均レートをもとに計算した総購入金額と、売却金額の差額を計算する方法。一方、移動平均法とは、仮想通貨を購入するたびに購入額と残高を平均し、所得を計算する方法になります。仮想通貨で買い物仮想通貨での取引だけでなく、決済に利用した場合も「仮想通貨を使用したことで生じた利益」になります。つまり、仮想通貨で買い物をしたら課税対象になるのです。たとえば、5万円で購入したビットコインが25万円に値上がりしていのたで、25万のパソコンを購入したとします。この場合、値上がり益の20万円(25万円ー5万円)を所得(雑所得)として申告する必要があるのです。つまり、投資目的で仮想通貨を売買したのと同じように、商品を購入するときに利益が出た分は課税対象となります。仮想通貨を使える店は増えつつありますが、商品を購入する際に保有する仮想通貨で決済した場合、課税対象になるので注意が必要です。仮想通貨を交換した場合たとえば、ビットコインが5万円のときに1BTC=5万円で購入。1BTCが30万円の時に他の仮想通貨Aを1BTCで購入すると、仮想通貨Aの取得金額30万円-ビットコインの購入価格5万円=25万円は雑所得になるので税金がかかります。仮想通貨を日本円にしなければ課税されないと考えている人もいます。しかし、仮想通貨同士の交換にも課税され、国税当局も税務調査でチェックする事項になりますので、必ず所得を確認して損益計算するようにしてください。マイニングで仮想通貨を取得マイニングとは、新たなブロック(取引をまとめたもの)を生成し、その報酬として仮想通貨を手に入れること。ビットコインはユーザー同士で取引を承認し合うことで、不正を防いでいます。そしてマイニングを行う対価として、仮想通貨を得ることが可能なのです。マイニングはビットコインを無料で手に入れられますが、高性能のコンピューターや電気代が必要になります。マイニングで取得した仮想通貨の時価から、これらの経費を引いた金額が課税対象になるのです。このように、仮想通貨では取引行為によって損益が発生するタイミングが異なるので注意しましょう。確定申告をするときは、損益発生のタイミングを考慮し、経費の集計などで専門的な知識が必要になります。わからないことがあれば、自分で判断しないで税務署や税理値に相談するようにしましょう。仮想通貨を保有しているだけでは課税されない仮想通貨を商品や円に交換せず、保有しているだけの場合は確定申告の必要はありません。仮想通貨の値段が上がって大きな利益が出ていても、売買しなければ税金はかからないのです。仮想通貨の確定申告はいくらから?仮想通貨による利益は、原則として「雑所得」に区分され課税対象になります。雑所得の所得金額が原則、合計20万円を超える場合は確定申告を行い、翌年所得税を納付します。給与などの所得金額に雑所得を合算して計算するので、一律10%の住民税と合わせて最高55%の税率で課税されることになるのです。ただし、仮想通貨を保有した状態で利益が出ていても(含み益)、課税対象にはなりません。確定申告の対象となるのは、該当する年の1月1日から12月31日まで。そして、翌年の2月16日から3月15日までの間に確定申告をする必要があります。仮想通貨で利益が出て確定申告が必要になるのは、以下の3つの場合です。フリーランス・個人事業主サラリーマンなど給与所得を得ており、1年に雑所得(仮想通貨など)で20万円以上の利益が発生した場合家族の扶養に入っており、1年に33万円以上の利益が発生した場合サラリーマンなどで給与所得がある場合、会社で年末調整が行われます。しかし年間20万円以上の利益を仮想通貨で上げた場合、「給与所得・退職所得以外の収入が年間20万円以上」という要件に当てはまるため、確定申告しなければいけません。ただ「利益」というのは、収入から諸経費の支出を差し引いた額になります。たとえば、仮想通貨を取引するために専用のパソコンを購入した場合は、経費として認められます。またパソコンを使う時の電気代も経費として計上できます。しかし、仮想通貨取引のために使用した電気料金がわからなければいけません。1時間あたりの電力料金やパソコンを使った時間をわかるようにし、概算として電気料金を請求できるようにしておきましょう。きちんと論理的に説明できるようにすれば、経費として認められる可能性が高くなります。また本を購入したり、セミナーに参加したりした場合も経費として認められます。いつ・何のために・いくらぐらい支出したかをわかるようにしておきましょう。雑所得は確定申告で損益通算できない以前はFXの利益も雑所得でしたが、2010年に一律20%となり、3年間の損失の繰越控除もできるようになりました。2019年7月にJVCEA(一般社団法人日本仮想通貨交換業協会)とJCBA(一般社団法人日本仮想通貨ビジネス協会)が、金融庁に対して以下のような税制改正要望書を出しました。損益通算・繰越控除の適用:損失が出た場合に他の所得と相殺できる「損益通算」や、損失を3年間繰り越せる「繰越控除」を仮想通貨でも認めること申告分離課税の適用:仮想通貨の現物取引・デリバティブ取引に申告分離課税を適用し、税率を20%にする少額非課税制度の導入:仮想通貨の少額の決済利用における所得については、課税対象から外す「少額非課税制度」を検討するしかし金融庁の税制改正要望の中には、これらの事項はこれまで含まれていません。今後、仮想通貨で生じた利益でも損益通算や申告分離課税が認められるかもしれませんが、当分は雑所得として本業の給与所得と合算する「総合課税」で計算されます。上場株式や公社債の利益には、他の金融所得と合算して課税の所得を減らせる「損益通算」と呼ばれる仕組みがあります。しかし、仮想通貨の取引は雑所得して扱われるので、上場株式や公社債のような損益通算はできません。しかも、損失を3年間繰り越して将来の利益と相殺することもできないので、投資家にとって仮想通貨の税制は、株式やFXと比べて不利といえるでしょう。確定申告の方法がわからない場合や税金について不明な点があれば、所轄の税務署に相談するようにしましょう。税務署の人たちは、納税する気持ちがある人には懇切丁寧にいろいろ教えてくれるはずです。有効な節税方法脱税は違法ですが、法律で認めて認められている節税は、少しでも利益を残すために活用するようにしましょう。換金するタイミングを調整する確定申告の対象となるのは、1月1日から12月31日までの1年間です。年末に利益を確定してしまうと、税率が上がってしまうこともあります。その年にいくらぐらい利益がでているのかをしっかり把握しておくことが節税につながります。また仮想通貨は原則、損失を翌年に繰り越せません。ですから、年末に含み損のある通貨を損切りし、損失を確定することでその年の利益が少なくなり、税金を減らすことが可能です。個人事業主として登録する青色申告をすると、大きな節税メリットがあります。個人事業主として登録し、確定申告の方法を青色申告とすることで、税制上の優遇措置を受けることができるのです。複式簿記が必要で、毎年確定申告をする必要はありますが、最大65万円に税額控除を受けられたり、赤字を3年間繰り越せたりするメリットがあります。また個人事業主となれば、青色申告の利用で仮想通貨の利益を経費扱いすることが可能です。ただし、経費に認められるのは仮想通貨の取引に関係するものです。たとえば仮想通貨の勉強のために購入した書籍やセミナー代、取引所へ支払った手数料や送金の手数料、情報収集に使ったパソコンの通信費など、経費として使えそうなものは領収書やレシートを保管しておくようにしましょう。ただし、個人事業主として経費をして計上するには、事業所得として認められなければいけません。たとえば生活の糧となるほどの収入を得ているか、毎日の仕事として継続できているかなどが必要です。仮想通貨の確定申告に必要な書類仮想通貨の確定申告に必要な書類は、以下の3つです。申告書A源泉徴収票仮想通貨の取引に関する書類源泉徴収票は、12月から1月頃に会社から配られます。これは会社員にとって税金の計算報告書のようなものです。青色申告の控除を受けたいのであれば、青色申告書も必要。青色申告をすることにより、仮想通貨の収益を雑所得から事業所得にできる可能性があり、事業所得と認められれば青色申告控除を受けることができます。仮想通貨の取引に関する書類とは、取引利益や入金・出金明細書などです。日々の取引を記録する必要があるため、取引所のサイトから取引履歴を CSVでダウンロードしておくようにしましょう。無申告のペナルティ確定申告は、基本的に毎年2月16日から3月15日までが申告の期間です。ただし、3月15日が土日の場合は、翌週の月曜日が期限になります。もし期日までに書類の提出が間に合わないと、場合によっては無申告加算税などが発生します。無申告加算税は、納付する税額のうち50万円までは10%、50万円を超えた部分は15%の税率がかかります。ただし、税務署から指摘される前に自主的に行った場合は、5%に軽減されます。仮想通貨の税率に関するまとめ今回は仮想通貨の税金について解説しました。現在のところ、仮想通貨は「雑所得」の扱いです。雑所得は総合課税のため累進課税となり、利益が出るほど高い税率が課せられます。納税を怠れば無申告加算税などのペナルティが課せられてしまいます。ただ、税金から逃れることはできませんが、節税の方法はありますし、税金についてきちんと知っておけば、あとで困ることもありません。賢く節税しながらも、確実な納税を行うようにしましょう。
2020年04月04日こんにちは、婚活FP山本です。FPとして活動していると、頻繁に「もっと貯金を増やす方法」について聞かれます。しかし、逆に現在の貯金方法や貯金額を聞くと、ほとんどの方は特に何もしていない、できていないのが実情です。ぜひ貯金を上手に増やす方法を知り、今後の人生に活かしていきましょう。そこで今回は、具体的な貯金を増やす方法とともに、その前段階の大切なことについてお伝えします。あなたの人生に、お役立て下さいませ。上手に貯金を増やすなら方法の前に明確な目的設定を!まずは、貯金をするうえで最も大切な基本についてお伝えします。結論から言えば、それは「明確な目的設定」です。貯金をする理由とも言えます。そもそも、あなたは今回なぜ貯金を増やしたいと思ったのでしょうか?そこには、何か明確な意図や理由はありますか?例えば、子供に勉強しなさいと言っても、子供自身が勉強する理由や意味が分かっていないなら、真剣に勉強しなくて普通です。「将来困るよ?」と言っても、何が困るのか子供は分かりません。これと同じで、まずはあなた自身が、貯金する明確な目的を持つことや必要性を理解することが大切です。この目的や理由・理解がないことが、多くの人が貯金できない、続かない理由ともいえます。上手に貯金を増やすなら、方法の前に明確な目的設定を自分でしていきましょう。おすすめの最終目的は子供の教育費か老後資金イマイチ明確な目的が作れない方は、子供の教育費か老後資金を意識するのがおすすめです。どちらも、将来的に極めて高額な貯金が必要になりますからね。もし貯金できなかったら、子供か未来の自分を苦しめることになりますから、適度な緊張感が持てる意味でもおすすめです。もちろん最初は他の目的でもいいのですが、どの道これらは誰にとっても最終目的になります。まずは存分に自分で「貯金する理由」を考えて、最初の目的としていきましょう。目的の数値と必要時期から月の貯金額を考えよう目的を設定したら、次は目的を具体的に必要な金額・数値にします。例えば老後資金なら個人差はありますが最初は2000万円、大学費用なら一人700万円が目安です。同時に、その貯金が必要になる時期を考えて、毎月必要な貯金額を計算していきます。例えば、あなたが30歳で老後資金2000万円を60歳までに貯めるなら、毎月5.5万円の貯金が必要です。「一年で50万円貯めて旅行に行く」なら、毎月4万円少々になりますね。このように、最終的に必要な目標金額から逆算して、毎月必要な貯金額を計算しましょう。重ねてですが、何となく「毎月一万円貯金したい」などと考えていても、目的がなければ中々続きません。しっかり目的から逆算して、目的のほうを忘れないようにしていきましょう。最初は「少額の小さな目的」から始めるのがコツ何事も順序や慣れというものも大切です。今まで貯金や計画のクセが無かった人が、イキナリ老後資金などの大金・大計画を目的にすると、続きにくいといえます。このため、最初は少額の小さな短期の目的を持ち、達成する毎に金額や期間を大きく長くしていくのが続けるコツです。ただし、例えば教育費や老後資金などは、必要になる時期を先延ばしできません。貯金を始める時期が遅くなるほど大変になりますから、なるべく早期にレベルアップしていきましょう。なるべく確実に必要な貯蓄ができる方法は?目的を持ち、毎月必要な貯金額が分かったら、次は貯金を増やす方法を考えます。この段階で大切なのは、「その方法で必要な貯金額を貯められるのかどうか」です。例えば毎月10万円の貯金が必要なのに、些細な貯金方法や節約方法で達成しようとするのは無理があります。最初の小さな目的を達成するのなら、ちょっとした節約やアルバイトで十分です。しかし最終的な教育費や老後資金を目的とする頃には、それでは不十分なことが多いといえます。詳しくは後述しますが、あなたの目的や必要な貯金額に合わせて方法を考えましょう。なお、貯金できなければ目的も果たせないのですから、なるべく確実に必要な貯金ができる方法を考える必要があります。必要な金額が大きいほど大がかりになりますが、ぜひがんばっていきましょう。収入を上げるか支出を下げるか資産運用か貯金を増やす、ひいては家計を改善する方法は、結局のところ3つしかありません。収入を上げるか支出を下げるか、あるいは資産運用です。どれを取るかは当人次第ですが、できれば3つとも実行していくことがおすすめといえます。特に必要な貯金額が大きいほど、多くの人は一つの方法だけでは達成できません。目的が小さいうちはともかく、最終的には3つ全ての方法を実行していきましょう。「いつか貯金できたらいいな」と言い続けますか?今度は、貯金をする、増やす時に特に大切なことをお伝えします。結論から言えば、「貯金したいと言っているだけでは延々と貯金できない」です。何か新しいことをしない限り、おそらく明日も一週間後も一年後も、いつまでたっても貯金できていない可能性が高いといえます。詳しい方法論は後述しますが、少なくとも今までの方法や環境では貯金できなかったのですから、それらを変えることが必要です。そして、その出発点となるのが「目的設定」になります。まずはしっかり貯金する目的を持ち、具体的な何らかの方法を取っていきましょう。なお、貯金は基本的に現役中しかできませんから、「貯金できる時間」も限られています。残り時間が短くなるほど無茶なことをしなければならなくなりますから、なるべく早めに取り掛かりましょう。明確な意思を持つか、自然に貯まる方法を取ろう簡単に言えば、貯金するには明確な意思を持つか、あるいは自然に貯まる方法・仕組みを作ることが大切です。前者も大切ですが、一般的には後者が好まれやすい方法かもしれません。最終的には両方が大切なのですが、まずはあなたの好みで方向性を考えましょう。もし何もしなかったら延々と貯金できず、目的も達成できません。将来の自分自身を苦しめることになるのですから、ちょっとだけ気合を入れて貯金アップに挑みましょう。[adsense_middle]【貯金を増やす方法①】収入を上げるなら副業やバイト、または転職しようここからは、具体的な貯金を増やす方法についてお伝えします。まず、収入を上げる方向性で対処したいなら、以下がおすすめの方法です。何らかの副業をする何らかのアルバイトをする収入が上がる会社へ転職する結局のところ節約には限度がありますから、限界まで節約していると感じているなら、やはり収入を上げる必要があります。あなたの目的を達成するために必要な金額を稼げる方法を取っていきましょう。なお、転職は同業で考えると年収が変わらないことも多いので、他業種への転職を考えるのがおすすめです。年齢や経験によっては厳しいこともありますが、不可能でもありません。まずは副業やアルバイトをして、それでも足りない時には転職していきましょう。できれば本業とは違う別の銀行口座を作ろう本業と同じ銀行口座を使うと、生活費で使ってしまうことがあります。このため、貯金を増やす目的で収入を上げる場合は、別の銀行口座を作って貯金専用にするのがおすすめです。また地方銀行の口座なら引き出しにくくなりますから、そういうところで口座開設するのもおすすめといえます。どんなに収入を上げても、使ってしまっては意味がありません。つい自分にご褒美をあげたくなる人もいますが、貯金する目的を忘れず、目的を達成するまで励んでいきましょう。【貯金を増やす方法②】支出を下げるなら引っ越しか保険見直しがおすすめ次は、支出を下げる方向性についてお伝えします。収入を上げる方法に比べれば実に色々とありますが、代表的なものとしては以下の通りです。引っ越しする(繰上げ返済する)生命保険を見直す食費や光熱費などを節約する小遣いや交際を見直す弁当持参にする先取貯金する家計簿をつける一番のおすすめは「引っ越しか保険見直し」です。最初だけ少し大変ですが、これらは直接の生活に影響しませんし、一度やれば延々と効果がありますから、もっとも簡単に支出を下げられます。また先取貯金や家計簿をはじめ、自分で家計をコントロールするのもおすすめです。ただし、収入を上げる方法に比べて限界がありますし、元々生活水準が低い方には効果が薄いといえます。大きな効果が望めない場合は、収入を上げるか資産運用を考えましょう。「いくら貯金が必要か」を常に考えよう支出を下げる節約は最も簡単に実行できる方法ですが、最も効果が薄い方法でもあります。実に様々な節約方法が言われていますが、それで実際いくらの節約になっているでしょうか。「いくら貯金が必要か」という目的を忘れることなく、常に意識していきましょう。なお、無理な節約は「節約疲れ」を起こし、かえって支出が増えることも多いです。仮に一ヶ月で一万円節約するなら、一ヶ月アルバイトしたほうがよっぽど効果的といえます。適度に節約しつつ、他の方法も考えていきましょう。【貯金を増やす方法③】投資・資産運用は複利で増える?今度は投資・資産運用の方向性についてお伝えします。一口に投資といっても実に様々なものがありますが、初心者でも始めやすい代表的なものとしては以下の通りです。債権投資株式投資投資信託つみたてNISA(投資信託)生命保険(学資保険や変額保険など)投資は基本的に値動きがありますから、値上がりもある反面、値下がりリスクもあります。だからこそ避ける人も多いものの、貯金と違って複利で増える効果もありますし、株式投資なら有名な「株主優待」もあるのが嬉しい特徴です。なお、投資のリスクとリターンは等価関係にあり、リスクを取る程リターンも大きくなります。また小さなリターンでも、長い時間をかけることで大きなリターンになりがちです。即座に多額の貯金を増やす方法ではないものの、目的によっては検討していきましょう。定期預金もいいが、リスクのある株や投資信託も考えよう収入を上げつつ節約するだけで目的を達成できそうなら、資産運用は不要です。しかし資産運用ナシでは目的を達成できないことも多く、老後資金2000万円問題は筆頭といえます。定期預金なども良いですが、現代ではほとんど増えません。ちなみに投資には定年もありませんから、うまくいけば定年後の収入減少を補える可能性もあります。まずは勉強してみて、リスクのある株や投資信託も考えていきましょう。[adsense_middle]年収が高くても倹約家でも、貯金できない人もいる最後に、貯金を増やすうえで大切な補足情報をお伝えします。結論から言えば、それは「(適度な)危機感」です。代表例は老後資金2000万円問題ですが、これは5~7割の方が達成できそうにないと感じているにも関わらず、ほとんどの人は何もしていません。しかもこれは、年収や生活水準を問いません。年収が高くても倹約家でも、貯金できない人も相応にいます。こういう方の中には、「貯金できなくても大丈夫」という類の情報を見つけて安心しがちですが、例えば子供に勉強できなくても大丈夫と言えるでしょうか。貯金ができない・増えないというのは、本当に危険なことです。些細なことで家計が破綻するかもしれません。最近ならそういう方の動画を見ることもできます。十分に危険性を理解し、そのうえで貯金に励んでいきましょう。できることをするより、できない事に挑戦しよう収入を上げることも資産運用も避けるなら、できることは支出を下げるしかありませんが、効果には限界があります。貯金を増やす場合は、できることを追求するよりできない事に挑戦することが必要です。まずはどちらか、チャレンジしてみるのはいかがでしょうか。学歴や経験などで「自分には無理」と考える方も多いですが、どちらも誰にでもできることです。ただ、やるかやらないか、だけといえます。人間は変化を嫌うものですが、貯金を増やすという変化を求めるのなら、行動も変化させていきましょう。貯金を増やすのは難しいようで意外と簡単!貯金を増やすのは、難しいようで意外と簡単です。会社員でもバイトするだけで増えますし、資産運用で増やしている方も沢山います。ただし、そこに目的や危機感がなければ続きませんし、貯金したいと言っているだけでは何も変わりません。ぜひできない事、してこなかった事に挑戦し、貯金を増やしていきましょう。
2020年04月04日4月から新しい年度が始まるとともに、制度が始まったり、変更となったりするタイミングでもあります。2020年4月から、法律などの変更によって多くの手続きや考え方が変わりますので、概要やポイントをお伝えします。 養育費の取り立てがしやすくなります2020年4月に“民事執行法”が改正され、財産の強制執行についての取扱いが変わりますが、養育費の取り立てにはプラスになりそうです。 厚生労働省『平成28年度(2016年度)全国ひとり親調査結果報告』によると、離婚した父親から養育費の受給状況は、「現在も受けている」が24.3%である一方「養育費を受けたことがない」が56.0%でしたが、今回の民事執行法の改正で、この状況が改善されそうです。 改正前は、手続きに手間が掛かったり、音信不通後に支払いが止まったりすることも少なくなかったのですが、改正後は所定の手続きを取ることによって、勤務先の情報開示や給与の差し押さえが可能となります。詳細は裁判所や弁護士に確認をしましょう。 敷金の取扱いが変わります住宅を借りている場合は、入居時に敷金を大家さんや管理会社に預けることが多いと思いますが、2020年4月の“民法”の改正によって敷金についての内容が明文化されます。 今までは、慣習的なルールで貸主と借主の主張が異なり、場合によっては、借主の責任ではない破損や汚れについてもクリーニング費用や修理費用として、敷金が戻らないといったトラブルにもなったケースがあります。今回の改正で敷金は退去時に原則返金を行い、原状回復についても経年劣化や通常損耗の部分は借主の負担としない点が明文化されました。 今後は曖昧に敷金からクリーニング費用や修理費用を差し引かないことなりましたが、敷金とは別に退去時のクリーニング費用や修理費用について、契約時や更新時に説明を受け、同意する必要があります。 その他の始まる制度・変更される制度【1】受動喫煙防止の対応健康増進法が改正され、原則屋内は禁煙となります。喫煙を屋内でする場合には、喫煙専用室の設置とともに室外への煙の流出防止対策が必要です。自宅や喫煙を目的とする施設や個人・中小企業が経営する100㎡以下の飲食店は対象外です。なお、東京都はさらに条件が厳しく、個人・中小企業が経営する100㎡以下の飲食店でも従業員がいる場合は原則禁煙となります。 【2】同一労働同一賃金の範囲拡大パートタイム労働法、労働契約法、労働者派遣法を改正し、同一の勤務先で同じ仕事をする場合の正社員とパートタイマーや契約社員・派遣社員の賃金や待遇の差を解消することになりました。 【3】民法が約120年ぶりに改正されます上記の敷金の明文化もこの影響ですが、それ以外に保証人や約款(不特定多数の顧客と取引する際の契約条項で、携帯電話や生命保険やクレジットカード、電気・ガスなど生活の多くの手続きに使われています)、法定利率などが変更になります。金銭や権利関係が生じる手続きは変更となる可能性がありますので、この民法改正が影響していると覚えておきましょう。詳細は法務省のホームページを確認してください。 上記は多くの方に関わる法律上の変更点ですが、それ以外に生活環境が変わる方の多い時期でもあります。手続きをする際は上記の件も変更されたことを覚えておかれるとよいでしょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年04月01日こんにちは、婚活FP山本です。最近では恋人がいない男性・女性が増えたと言われますが、そもそも出会いのきっかけがないという方も多いといえます。確かに、普段は仕事で多忙な社会人も多いですから、皆がどんなところで出会いのきっかけを作ったのか気になりますよね。ぜひ参考にして、あなたも素敵な恋人を作っていきましょう。そこで今回は、様々な角度で社会人の出会いのきっかけと、彼氏・彼女を作る方法をお伝えします。あなたの人生に、お役立て下さいませ。社会人の出会いのきっかけ1位は「紹介」まずは、もっとも基本的な出会いのきっかけについてお伝えします。国立社会保障・人口問題研究所の2015年「出生動向基本調査」によると、現在の交際相手と出会ったきっかけは以下の通りです。社会に出てから相手を探す場合は、友人や兄弟姉妹からの「紹介」がきっかけの1位という結果になります。なお、既婚者が相手に出会ったきっかけについても、最近の1位は紹介という結果です。近しい人を大切にしていると、思わぬ紹介がもらえるかもしれません。サラリーマンの合コンは減っている?最近ではサラリーマンの合コンの機会が減っていると言われています。実際に20代男女の約7割は合コン未経験という調査結果もあるほどです。最近では職場のセクハラ・パワハラ・アルハラなどが問題視されやすいですから、仕方ない傾向かもしれません。しかし一方で先ほどの結果を見ても、まだまだ職場や仕事を通した出会いがきっかけになっていることも多いのが実情です。まずは、勤め先で相手を探すのも良いかもしれません。まだまだ「職場」も根強い婚活場所今度は、別の角度で出会いのきっかけについてお伝えします。アニヴェルセル総研が2016年に行ったアンケートによると、パートナーと出会ったきっかけは以下の通りです。1位…職場:27.7%2位…友人の紹介:20.5%3位…インターネット:9.2%4位…専門学校・大学:9.0%5位…コンパ・街コン:7.2%6位…仕事の取引先:4.2%7位…高校:3.3%8位…行きつけの店:2.5%9位…ナンパ:2.3%10位…趣味:2.0%こちらの結果で1位となったのが職場です。昔に比べれば可能性が落ちたとはいえ、まだまだ職場も根強い婚活場所と言えるかもしれません。むしろ職場は、合コンや婚活パーティなどとは違った空気や価値観がありますから、人によってはモテやすい環境といえます。その気になれば婚活に場所は関係ない?先ほどの統計を見てみると、インターネットや街コン、行きつけの店やナンパ、仕事の取引先でさえも出会いのきっかけとなった方もいる訳です。「出会いのきっかけがない」という方も多いですが、その気になれば婚活や恋愛に場所は関係ないのかもしれません。少し余談ですが、出会いのきっかけがないという方の多くは、自分からきっかけを作らないことが多いです。男性も女性も、ぜひとも積極的に出会いのきっかけを見つけていきましょう。飲み会・婚活パーティもまだまだ盛況!今度は、さらに別角度で出会いのきっかけについてお伝えします。マイナビウーマンが2018年に行った調査によると、出会いのきっかけは以下の通りです。1位:職場2位:友人・知人からの紹介3位:合コン・飲み会4位:街コン・婚活イベント・結婚相談所5位:大学・高校6位:SNS・インターネットここでも職場や紹介が上位に来る結果となっています。また3位4位あたりを見ると、飲み会や婚活パーティなどもまだまだ盛況と言えそうです。少なくとも、今や婚活パーティならほぼ毎日いたるところで開催されています。一度、参加してみるのはいかがでしょうか。また今までの結果を見ると、インターネット等を使って出会っている方も増えてきたといえます。出会いがないと嘆くのであれば、何か新しいことを始めてみましょう。意外と真剣に参加する人は少なめ?少し注意が必要なのですが、飲み会もさることながら婚活パーティであっても、意外と真剣に参加する人は少なめなことも多いです。どちらかと言えば「良い人がいれば」必死に動くものの、そうでない場合は消極的になっている方も多いといえます。特に婚活パーティは、自然な環境で出会いがなかった方が集まる場ですから、尚更です。大局観を忘れると、最終的に結婚できない人生になるかもしれませんから、十分に注意しましょう。婚活サービスの利用者・結婚者ともに割合増加!今度は、最近の婚活サービスの動向についてお伝えします。ブライダル総研の2019年「婚活実態調査」によると、結婚意欲のある独身者の約25%が何らかの婚活サービスの利用経験があるという結果です。また婚活サービスで結婚した方は、全体の12.7%になっています。ちなみに少し前なら、婚活サービスの利用経験者は全体の10~15%、そこから結婚した人は5%程度でしたから、いかに婚活サービスが一般的になってきたかを表す結果です。なお、同調査によると、特に「ネット系婚活サービス」の利用者が増加しています。結婚相談所や婚活パーティなども伸びていますが、やはり「手軽さ・割安さ」が求められやすいのかもしれません。まだ特に何も婚活サービスを利用していないのであれば、何か初めてみるのはいかがでしょうか。恋愛や結婚に使えるアプリも多数登場!パソコンによるネット系も盛況ですが、やはり今ならスマホでのアプリが代表格です。最近では恋愛や婚活・結婚に使えるアプリも多数登場しています。「手軽さ・割安さ」こそがプロからすれば欠点にもなりうるのですが、何もしないよりは圧倒的にマシです。少なくとも、移動中やわずかな時間でも婚活できる点は大きなメリットといえます。実際に恋人ができるか、結婚できるかはともかく、まずは一度チャレンジしてみましょう。[adsense_middle]彼氏を作る簡単な方法は「早期の妥協」ここからは、恋人を作る方法についてお伝えします。まず女性が彼氏を作る簡単な方法は、結論から言えば「早期の妥協」です。というのも、少なくとも多くの女性は若ければ相応にモテますし、男性から言い寄られることもある方が多いといえます。その言い寄ってきた男性の中で一番良さげな方を選ぶだけで、恋人関係確定です。もし「ロクなのが寄ってこない」と感じるのであれば、それが今のあなたの市場価値といえます。今後、昔のようにハイレベルな男性は寄ってきませんから、諦めて妥協するのがおすすめです。そうこうしているうちに、ドンドン寄ってくる男性の質が落ちるばかりか、誰も近寄ってこなくなります。そうなる前に何らかの行動を起こしつつ、誰かを選んでしまいましょう。30代になったら理想の追求は止めよう厳しい現実なのですが、女性が恋愛や婚活でモテやすいのは20代のうちだけです。特に結婚が絡む場合、30歳を過ぎれば魅力で20代女性に負けやすくなりますし、高齢出産予備軍と見なされやすくなります。つまり、30歳以降は急速にモテなくなっていくのが現実です。それでも寄ってくるのは、そういう女性しか狙えない男性ばかりになります。30代になったら理想の追求は止めて、まだ言い寄ってくれる男性がいるうちに交際を始めましょう。彼女を作るシンプルな方法は「年収アップ」今度は、男性が彼女を作る方法についてお伝えします。まず社会人ともなれば、女性は結婚相手候補となる男性としか交際したがりません。恋愛の延長線上に結婚があるのが女性です。このため、男性も交際限定の彼女ではなく同じ目線で考えることが大切といえます。そして、一般的な女性が最初に男性に求めるのは、見た目とともに「年収」です。最近では男性でも稼ぎにくい時代ですが、女性にとっては関係なく、素直に年収が高いほうがモテやすいといえます。つまり彼女を作りたいなら、まずは「年収アップ」に励みましょう。少なくとも、デートするにも婚活するにも結婚するにも、常にお金が必要になります。結婚した後もお金の問題からは逃げられませんから、そういう意味でも男性は年収を通して魅力を身に付けていきましょう。自己中な真面目さよりコミュ力アップも大切当然ですが、男性は年収さえ高ければモテるというものでもありません。恋愛や婚活といった女性との人間関係においては、何より「コミュニケーション力」も大切です。特にここでいうコミュニケーションは、仕事ではなく、相手も女性なので、職場で男性と話すようにはいきません。どんなに真面目な男性でも、自己中な姿勢ではダメです。恋愛経験の少ない男性ほど不利ですが、人間誰でも成長できます。これからは女性とのコミュ力アップにも励んでいきましょう。恋愛と結婚は違うという点に強い注意が必要!ここからは、出会いのきっかけを探すうえでの注意点をお伝えします。まず、「恋愛と結婚は違う」という点に強い注意が必要です。これは色んな角度から言えるのですが、女性なら恋愛ではモテても婚活では急にモテなくなる方も多いという点に注意が必要といえます。ちなみにこれは、恋愛では男性が容姿しか見ていない一方、婚活では他の要素も見られたのが原因です。また男性なら、恋愛の先には結婚があるのですから、同居人としてどうなのかという視点も大切といえます。少なくとも、可愛ければ全てを許せるものでもありません。とはいえ、恋愛も結婚も「まず異性と出会わないと始まらない」点は同じです。つまり将来的な違いはあっても入り口は同じですから、未来を見据えてまずは入り口に入りましょう。今や3組に1組は離婚しているのが現実今は3組に1組は離婚している時代です。もちろん結婚した当初は、誰もが永遠の愛情を誓い合ったはずなのに、このような結果になっています。また離婚理由のツートップは「性格の不一致・金銭感覚の相違」です。どちらも「目に見えない要素」になっています。つまり、容姿や年収など目に見える要素だけで多くの人が相手を選び、そして失敗しているのが実情です。「こんな人と思わなかった」と後悔しない・されないためにも、しっかり自分を成長させつつ相手を選んでいきましょう。[adsense_middle]結婚に代わる老後対策はかなり厳しい!最後に、肝心な補足情報をお伝えします。出会いのきっかけを探す方の中には、やってもやっても一向に結果が実らず、途中で恋愛や結婚を諦める方が少なくありません。最近では結婚しない人生を歩む方も増えましたから、簡単に諦めてしまう方も増えたのが実情です。しかし、今や結婚は「人生を生き抜く生命線」とさえいえます。女性は元より男性でも、誰かと結婚して支え合わないと生涯を生き抜くことが困難です。結婚に代わる老後対策といえば、独立や資産運用で十分な成功を収めるか、あるいは相続か宝くじ程度といえます。結婚に代わる老後対策は、かなり厳しいのが現実です。その現実を実感するのは、それこそずっと未来の老後ですから想像しにくいのが基本ですが、しっかり考えて婚活に励んでいきましょう。できるなら結婚しておくのがおすすめ恋愛も結婚も、相手あっての物種ですから、本人が望んでもできないこともあります。しかし、結婚できないなら仕方ない反面、できるならしておくことがおすすめです。どうしても結婚できない、したくない方は、相続が望めないなら独立か資産運用を検討しましょう。少なくとも、今やただ働いていれば生涯安泰が当たり前ではありません。昨今の新型コロナウィルスの影響で、しばらく世界経済が冷え込むことも予想されます。結婚すれば大丈夫ではありませんが、それでもまずは出会いのきっかけ探しに励みましょう。出会いのきっかけを自分で作り出そう!出会いのきっかけというのは、誰かに声をかけてもらうのを待つのではなく自分で作り出す必要があります。どこか出会いの場に行く、誰か異性に自分から声をかける……そういう積極性が大切です。恋愛も婚活も、良い人から順番に売れていなくなります。ぜひ少しでも良い出会いをするためにも、早めにきっかけを作っていきましょう。
2020年04月01日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「年金制度改革」です。年金制度存続のために様々な案が出ています。令和2年の通常国会では、「年金制度改革関連法案」が閣議決定されました。少子高齢化により、このままの状態では、年金制度の存続が危ぶまれています。昨年も老後のお金の問題が大きくニュースになりましたよね。そこで、年金制度の様々な改正案がいま審議されていますが、その一つは、定年を延長して高齢者の働く期間を延ばし、老齢年金の受給開始を60~75歳まで幅をもたせるという案です。受給を先に延ばした人には、そのぶん受給額を増額するというもの。実際、いまの60代はとても若い。60歳以上の働く方々のうち8割が65歳以降も働きたいと答えています。また、働く高齢者の年金を減らすという案も出ています。もう一つ注目されているのは、厚生年金に加入できる人のハードルを下げるというもの。現状では、パート従業員やアルバイトは厚生年金ではなく、国民年金です。しかし、年金の加入と納付は国民の義務にもかかわらず、国民年金は未納者も多くいるので、厚生年金に一本化していこうという改革です。現在は、従業員501人以上の会社が加入要件でしたが、それを段階的に引き下げて、2024年には51人以上の規模の会社であれば厚生年金の対象にしようとしています。これにより新たに65万人、加入者が増えると試算されています。また、自分で掛け金や運用を決められる個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」に加入できる年齢も、20歳以上60歳未満から、65歳未満に変更します。昔は60歳定年で、定年後も年金だけで十分生活ができていました。しかし、高齢者は増えますし、寿命も延びますから、これからは自分でなんとかしなければいけない割合は増えていくと思います。100年時代の人生設計のプランを教えてもらいたいですよね。とくにお金に関する教育は、アメリカやヨーロッパのように、国が積極的にやってほしいと思います。何も知らないままでは、資産運用には怖くて手が出せませんし、失敗しても自己責任と突き放すのは問題なのではないでしょうか。これから何歳まで働くことになるのか。みなさんの将来に関わる問題なので、注目していてください。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)公開中。※『anan』2020年4月1日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年03月30日仮想通貨を取引するには、仮想通貨取引所に口座を開く必要があります。しかし、仮想通貨取引所はたくさんあるので、どの取引所に登録すればいいのか迷う人もいるのではないでしょうか。今回は、仮想通貨の購入方法と仮想通貨取引所を選ぶポイントについて解説します。仮想通貨(暗号資産)の購入方法は2種類コインチェックコインチェックは、仮想通貨アプリダウンロード数がNo.1で、初心者でも使いやすいアプリ画面が特徴。平日・土日関係なく、24時間いつでも500円から仮想通貨を売買できます。過去には仮想通貨の流出事件がありましたが、大手マネックスグループになったことにより安心度が高まりました。現在は、ネットワークにつながっていない場所に資産を保管しているので、堅牢性の高いセキュリティが担保されています。bitFlyer(ビットフライヤー)ビットフライヤービットフライヤーは、仮想通貨サービス利用率国内No.1の仮想通貨取引所。ビットコインだけでなく、モナコインやイーサリアムなど様々な仮想通貨を取引できます。ビットフライヤー のアプリなら、24時間365日いつでもどこでも仮想通貨を取引できます。株主に三菱UFJグループやみずほグループが入るなど、母体にも安心感があります。GMOコインGMOコインGMOコインは、FX口座数世界一の実績を持つGMOインターネットが運営する仮想通貨取引所。ネット証券大手のGMO証券も運営しているので、セキュリティが強いことで知られています。仮想通貨を資産として現物保有するだけでなく、レバレッジを使った資金効率の高い取引もできます。また仮想通貨を貸し出して、最大年率5%の貸借料を受け取ることも可能です。仮想通貨(暗号通貨)の選び方のコツ仮想通貨を買うなら、価格が大きく上昇しそうな通貨を買いたいものですが、どの仮想通貨でも上がるわけではありません。中には急落する仮想通貨もあります。仮想通貨を選ぶ時は、まず時価総額を確認しましょう。時価総額ランキング上位10位までの仮想通貨であれば、資金が多く集まっているので安心感があります。代表的なところでは、「ビットコインキャッシュ」や「リップル」「イーサリアム」「ライトコイン」などがあります。仮想通貨の時価総額は、以下のサイトで確認可能です。ただ通貨に迷った時は、素直にビットコインを購入することをおすすめします。ビットコインは仮想通貨の中でもダントツの時価総額を誇り、信頼性があるので値上がりする可能性が高いからです。ニュースなどでも取り上げられる機会が多く、情報も得やすいというメリットもあります。草コインは海外の仮想通貨取引所で購入時価総額が低くマイナーな仮想通貨を「草コイン」と呼び、主に海外の仮想通貨取引所で購入できます。「コバン」「マイン」「ミンドル」など多くの種類がありますが、そのような通貨はそもそも信用に値するかわからないので、初心者は買わないほうが無難です。仮想通貨の販売所・取引所のそれぞれの買い方コインチェック口座を開設したら取引するために入金しましょう。コインチェックの入金には、以下の3つがあります。銀行振込入金手数料がかからず、コンビニのATMなどからも振り込みが可能で、利用しやすいのが特徴。2018年10月から全銀協(全国銀行協会)が、24時間365日いつでも他行口座にお金を即座に振り込めるシステム(モアタイムシステム)を稼働させたので、モアタイムシステムに参加している銀行からは、コインチェックに24時間振込が可能です。コンビニ入金コンビニ入金とは、コンビニに設置された端末で日本円を入金する方法。全国のコンビニエンスストアで簡単に手続きができます。クイック入金クイック入金はペイジー決済とも呼ばれ、携帯電話やパソコン・ATMから入金できるサービス。金融機関の営業時間に左右されず、24時間365日決済が可能です。コインチェックへの入金もすぐに反映されます。仮想通貨を購入するコインチェック入金したら、仮想通貨を購入します。通貨によって最低取引単位は異なりますが、初心者は少額から始めるようにしましょう。コインチェックの販売所では、仮想通貨を500円から購入できます。たとえば、ビットコイン(BTC)の場合、1BTCが100万円だとしても0.001BTC単位で取引ができるので、約1,000円で購入できるのです。仮想通貨は、まとまった資金がなくても取引を開始できるのが魅力です。1つの通貨にかかる資金が少ないと、手軽に始められるだけでなく、ネムやリップルなど複数の仮想通貨に分散投資しやすいというメリットがあります。[adsense_middle]初心者におすすめの購入方法は積立投資仮想通貨のリスクを軽減させる方法として、「積立投資」があります。積立投資とは、毎月決まった日に同じ額の資金で仮想通貨を購入し続けることです。たとえば、毎月10日に3,000円積立すると決めたら、毎月ビットコインを買い続けます。この時大切なのは、ビットコインの価格に左右されずに買い続けることです。ビットコインの価格の動きを気にしてしまうと、「もっと良い条件で買おう」という気持ちが強くなっていつまでも買えなかったり、価格が上がると慌てて購入してしまい不利なタイミングで買ってしまう可能性があります。こうした心理的な影響を持ち込まず、機械的に決めた日に一定額で仮想通貨を買い続けることが成功の秘訣になります。積立投資のメリットは、次の2つです。少額から始められるビットコインなどの仮想通貨で投資を始めたいと思っても、まとまった資金がない人もいるでしょう。そんな人でも始められるのが積立投資です。3,000円程度の資金でも毎月積み立てることで、将来大きな利益を狙うことも可能なのです。リスクを分散できる2つ目のメリットは、時間分散によってリスクを抑えられることです。仮想通貨の積立投資は、「ドルコスト平均法」とも呼ばれています。ドルコスト平均法とは、価格が安い時にたくさん購入し、逆に価格が高い時は少量しか購入しないため、平均的な取得額が分散されることです。ドルコスト平均法は一方向に動く相場よりも、上下に激しく動く方相場のほうがより効果を発揮します。仮想通貨は1日に10%以上動くことも珍しくないため、ドルコスト法にマッチしているといえるでしょう。ただし、積立投資は長期で考えるようにしてください。始めて数ヶ月程度ではなかなか結果を出すことはできないからです。短期的に仮想通貨の価格が下がったからといって積立投資を止めてしまうと、利益を出すことはできません。価格が下がった時は、多くの数量を買えるので、むしろチャンスと考え積立投資を続けるようにし、長期的な利益を狙うようにしましょう。仮想通貨の買い方に関するまとめ今回は、仮想通貨の購入法とおすすめの取引所を紹介しました。初心者はビットコインから始めるようにしましょう。取引量が多く、ニュースなどで見る機会も多いからです。ただ、仮想通貨取引所によってスプレッドは異なるので、今回紹介した3つ(コインチェック・ビットフライヤー・GMOコイン)すべてに口座を開き、板を確認してから取引するようにしてください。仮想通貨は1日に10%程度動くことはよくあるので、リスク管理も大切です。少額の積立投資から仮想通貨を始めるようにしましょう。
2020年03月28日仮想通貨の歴史は浅く、代表格のビットコインも2009年に誕生したばかりです。しかし、現在の仮想通貨は1,500種類以上あるといわれており、その種類も増え続けています。2017年にはビットコインの価格が11万7,353円の安値から157円万まで13倍以上も値上がりしたことが話題になりましたが、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の中には数百倍にも値上がりした通貨があります。今回は、トレード対象として人気が高い仮想通貨の仕組みについて解説します。仮想通貨とは仮想通貨とは紙幣や硬貨といった実体がない「価値を持ったデジタルデータ」で、主に次の2つの特徴があります。特定の国による価値の保証を持たない米ドルや日本円などのように、国がその価値を保証している通貨を「法定通貨」といい、貨幣や紙幣など目に見える形で存在します。そして、米ドルは「FRB(米連邦準備理事会)」、日本円は「日本銀行(日銀)」といった中央銀行が通貨発行の役割を担っています。また、日常の買い物や商取引の決済などの支払いにおいて、受け取りを拒否できない強制力が法定通貨にはあるのです。一方、仮想通貨は特定の国によって一定の価値が裏付けられるのではなく、インターネット上でやりとりされる「電子データ」にすぎず、物理的な実体はありません。しかし、仮想通貨は、米ドルや日本円などの法定通貨でおこなう「決済・送金・融資」などができます。また、法定通貨とも交換できることが、仮想通貨の経済的価値の土台になっています。暗号化されたデジタル通貨仮想通貨が通貨や資産として認められつつある背景として、暗号化技術があります。ハッシュ関数(入力した値に対して、まったく別の値が出力されるという暗号方式)や、公開鍵暗号(誰でもデータを暗号化したり、復号したりして元のデータを得ることができる方式)などの暗号化技術により、仮想通貨の偽造や二重払いといった問題を回避できるように設計されているからです。また、暗号化技術をブロックチェーンに適用することで、データの信憑性を高めています。ブロックチェーンは仮想通貨の中核をなす技術で、日本語では「分散型台帳」と訳されます。仮想通貨を使った「送金」や「決済」などの記録を「ブロック」と呼ばれる単位で記録し、「チェーン(鎖)」につなげていきます。これらの作業は、インターネット上で世界中のコンピューターに分散されているので、誰かがデータを書き換えて不正しようとしても、ほかのコンピューターによって阻止されるので、改ざんはほぼ不可能といわれているのです。ですから、ブロックチェーンは非常に安全性が高く、取引の記録も公開されているので透明性が高いという特徴があるのです。仮想通貨の運用は取引所方式がおすすめ仮想通貨は、仮想通貨取引所で手に入れることができます。仮想通貨取引所には、大きく分けて次の2つがあります。販売所形式販売所は、その名のとおり、仮想通貨を販売しているところです。仮想通貨取引所が提示している価格で、自分が購入したい数だけ仮想通貨を購入できるというメリットがあります。ただし、販売所では仮想通貨取引所に手数料を支払うことになるので、取引を繰り返して利益を上げるトレーディングには不向きです。取引所形式取引所形式では、その仮想通貨取引所に口座を開設している人同士で仮想通貨の売買をおこないます。つまり、買いたい人と売りたい人が集まって、マッチングをおこなうやり方です。取引所形式の場合、売却したい投資家がいなければ仮想通貨を購入することはできませんが、販売所に比べて手数料を抑えています。ですから、利益を最大化するためには、手数料が安い取引所形式での取引がおすすめです。仮想通貨の種類仮想通貨はマイナーなものも含めると1,500種類以上もあるので、「どの通貨を選べばいいのかわからない」という人も多いのではないでしょうか。初心者は仮想通貨の中で人気があり、将来も期待されている次の3つの通貨から始めるようにしましょう。[adsense_middle]ビットコイン(Bitcoin)ビットコインは、もっとも最初にできた仮想通貨です。2009年に「サトシ・ナカモト」なる人物がインターネットコミュニティに投稿した論文を元に、有志による開発が進められました。仮想通貨でもっとも人気があり、流動性が高い通貨なので、投資する際も安定した取引をすることができます。仮想通貨といえば、ビットコインを思い浮かべる人も多いでしょう。イーサリアムイーサリアムはビットコインの次に時価総額が高くて有名な仮想通貨。初リリースは2015年7月と、ビットコインより歴史は浅いものの、「スマートコントラスト」というビットコインにはなかった新しい機能がついています。スマートコントラストとは「賢い契約」のことで、第三者機関が介入しないでも、ブロックチェーンの記録だけで契約書から債務履行までを勝手におこなってくれることです。さまざまなアプリケーションをイーサリアム上で開発できるというプラットフォームの役割を担っており、非常に将来性が高い仮想通貨といえるでしょう。リップルリップルは、リップル社というアメリカの企業によって開発された仮想通貨。海外送金のコストやスピードを改善するために開発されました。これまでの海外送金は、送金に2~3営業日かかり、送金手数料も数千円かかっていました。しかし、リップルを使えば、手数料が数十円・数秒で送金が完了します。三菱UFJフィナンシャル・グループなど多くの金融機関と提携していて、将来の実用化に向けて着々と準備が進んでいる仮想通貨です。仮想通貨の投資方法仮想通貨の価格は日々動いています。仮想通貨取引所では、仮想通貨を買った額と売った額の差額が利益になったり損失になったりします。たとえば、1BTC(ビットコイン)を100万円で買ったとします。ビットコイン価格が110万円になったところで売却すれば10万円の利益になります。逆に90万円まで下がったところで売ると10万円の損失になります。つまり、株式などほかの投資商品と同じように、仮想通貨で儲けるためには安いときに買って、高くなったら売るのが大原則です。しかし、現時点の仮想通貨の価格が安いのか高いのかは誰にもわかりません。仮想通貨の変動要因にはいろいろありますが、もっとも大きいのは「需要と供給」。つまり、仮想通貨を欲しい人が多ければ価格は上昇し、欲しい人が減れば価格は下がるのです。ただ、需要を考えるときに注意したいのは、日本の需要だけで価格が変動するとは限らないことです。仮想通貨は世界中で取引されているので、日本で人気がなくなっても、海外で仮想通貨に対する需要が高まれば、仮想通貨の価格は上昇するのです。仮想通貨の仕組みや取引のコツそれでは、実際に仮想通貨の取引の仕組みについて見ていきましょう。仮想通貨の投資額は少額から始められる仮想通貨は数百円程度の少額から購入できます。まとまった資金がなくても始められるので、最初は練習のつもりで少額から取引してみても良いでしょう。たとえば、2020年3月17日時点のビットコインのレートは、1BTC=582,044円です。仮想通貨は最低購入単位が細かく設定されているので、0.001BTCの取引所であれば、約582円で取引できます。株式取引は通常100株単位で取引されています。日本を代表する企業であるトヨタ自動車の株価は6,360円(2020年3月17日)なので、最低でも63万6,000円の資金が必要になります。また、通貨を取引するFXでは、最低取引単位を1,000通貨にしているFX業者が通常です。米ドル円のレートを110円とすると、11万円が必要です(レバレッジをかけない場合)。このように、仮想通貨は非常に少額で取引できるので、これまでまとまった資金が必要な株式やFXに手を出せないでいた人でも気軽に投資を始められるのです。24時間365日取引できる仮想通貨は、取引時間の面でも株式やFXに比べて優れています。仮想通貨は株式やFXと違い、24時間365日取引できるからです。株式の一部では夜間取引が可能ですが、基本的には証券取引所が開いている日中(平日9時~11時30分、12時30分~15時)しか取引できません。株価を見ながら取引したいと思っても、仕事をしている人は思い通りに取引できません。また、FXは平日なら24時間取引できますが、週末は為替市場が休みになるので取引できません。しかし、仮想通貨なら24時間365日取引できるので(仮想通貨取引所のメンテナンス時間を除く)、仕事から帰ってきた夜や土日の休みなど、自分のペースで取引できます。仮想通貨取引で失敗しないために覚えておきたいリスクもちろん仮想通貨にもリスクがあります。次に挙げるリスクをしっかりと把握した上で、仮想通貨投資を始めるようにしましょう。ボラティリティが大きいボラティリティとは、価格変動率のことです。値動きの大きさは仮想通貨の魅力ですが、メリットが大きい反面、大きな損失を出してしまうリスクがあるのです。価格変動を考えるとき、株やFXはファンダメンタルズの影響を受けますが、仮想通貨にはそれがありません。ファンダメンタルズとは、経済の基礎的条件のことで、株式なら企業の売上や利益、FXなら国の経済成長率や物価上昇率などがこれにあたります。たとえば株式なら企業の決算などによって株価が動きますし、FXであればアメリカの雇用統計など、大きな値動きをするタイミングはある程度決まっています。しかし、仮想通貨にはこれらにあたる指標がないので、変動要因を予測することが難しく、突然数十%以上の暴落や暴騰をすることもあるのです。取引所リスク取引所リスクとは、仮想通貨取引所の倒産によって資産を失うリスクのことです。悪意のあるハッカーによる攻撃や、経営不振などによって取引所が破綻してしまう可能性があります。しかし、仮想通貨取引所は信託銀行にお金を預ける「信託保全」が義務化されていないので、資産が戻ってくるかは各仮想通貨取引所によって対応が異なります。自身の資産を守るためには、セキュリティが強固で財務体質が良い仮想通貨取引所を選ぶ必要があるのです。株やFXに比べると税制が不利仮想通貨の税制は株やFXに比べるとまだきちんと整備されていません。日本では仮想通貨で取引した利益に対して最高45%の所得税、一律10%の住民税がかかります。また、仮想通貨の利益は「総合課税」という扱いになるので、会社の給料などほかの所得と合算した金額で計算する必要があるのです。一方、株式投資やFXでは申告分離課税となり、会社の給料などほかの所得と分けて計算できます。さらに税率は、一律20.315%(所得税15.315%+住民税5%)。仮想通貨は、株式やFXに比べて税制面で不利で、確定申告時の計算も大変なのです。仮想通貨取引所の選び方仮想通貨を取引するには、仮想通貨取引所に口座を開く必要があります。それでは仮想通貨取引所はどのようにして選べば良いのでしょうか。仮想通貨取引所を選ぶ上で見るべきポイントを確認していきましょう。[adsense_middle]仮想通貨取引所を選ぶポイント仮想通貨の取引には、まず口座開設が必要です。そのためには、仮想通貨取引所を選ぶ必要があります。ただ、仮想通貨取引所をひとつに絞る必要はなく、複数の仮想通貨取引所に口座を開いても問題ありません。仮想通貨取引所を選ぶポイントは、以下の4つです。取り扱い通貨数ひとつの取引所で、さまざまな種類の仮想通貨を取引できた方が、利益を稼ぐチャンスが増えます。仮想通貨取引所のサイトで、どの仮想通貨が取引できるのか確認しておきましょう。とくに、自分が取引したい仮想通貨に対応しているかを、必ずチェックするようにしてください。セキュリティセキュリティは、もっとも重要な要素です。ハッカーの攻撃や不正アクセスなどを防ぎ、顧客の資産やシステムそのものの安全性を保てる仮想通貨取引所を選ぶことが大切です。仮想通貨は国が管理していないので、盗難被害遭っても自己責任になってしまいます。しかし、仮想通貨取引所の中には保険会社などと連携して盗難に遭った場合の盗難補償をおこなっている取引所もあります。万が一の時でも資金を失わないよう、補償サービスがある取引所を使えば、安心して仮想通貨の取引ができるのです。取引量仮想通貨取引所の取引量が多いほど注文決済が通りやすく、損をするリスクは少なくなります。取引量が少ないと、売りたいときに売れない、買いたいときに買えないという流動性リスクが高まるからです。取引を円滑に進めたいのであれば、取引量が多い仮想通貨取引所を選ぶようにしましょう。手数料手数料は取引所ごとに異なるので、必ずチェックしておきたいポイント。取引手数料だけではなく、入出金やビットコインの送金手数料などがかかることもあります。各取引所のサイトなどで確認するようにしましょう。また、スプレッドにも注意しなければいけません。スプレッドとは、仮想通貨の売値と買値の差のことです。仮想通貨取引所は、スプレットを明確に公表していないので、「見えない手数料」ともいわれています。スプレッドが大きいと余計なコストがかかるので、できるだけスプレッドが小さい仮想通貨取引所を選ぶようにしましょう。初心者向け・仮想通貨の仕組みに関するまとめ今回は仮想通貨の仕組みやメリット・デメリットについて解説しました。数百円と少額から始められ、24時間365日取引できる仮想通貨は、トレード対象として魅力です。ただし、流動性やセキュリティに注意する必要があります。きちんとした仮想通貨取引所を選び、少額から投資を始めるなどして、リスクを抑えた取引を心掛けるようにしましょう。
2020年03月26日終息の気配が見えない新型コロナ騒動は、私たちの健康どころか経済も蝕み、世界は同時株安に。これにより、株式投資で運用されている年金資金は大損失を被ったというーー。「新型コロナウイルス感染症が原因で世界同時株安が起きていますが、これで大きな影響を受けるのは日本の公的年金です。年金積立管理運用独立行政法人(GPIF)は、国家予算の約1.6倍にもあたる160兆円超の年金積立金を運用していますが、コロナショックで25兆円もの損失が発生したとみられます。年金財政の危機が訪れているんです」こう警鐘を鳴らすのは、野村投信の元ファンドマネージャーで『202X 金融資産消滅』の著書もある近藤駿介さんだ。GPIFが運用している積立金は、現役世代が支払う年金保険料、国庫(税金)と並ぶ、年金資金の3本柱の一つ。“年金博士”で知られる社会保険労務士の北村庄吾さんが詳しく解説してくれた。「年金受給者へ支払う年金のほとんどは現役世代の保険料と税金でまかなわれてきました。現役世代が多く税収も右肩上がりだったバブル時代などは、支払いに必要な額を超えて資金が集まることもあり、そのときにためたお金が、いまの積立金のもとになっています」年金財源の一つである積立金はリスクの低い国内債券を中心に運用するのがセオリーだ。しかし、安倍政権は’14年10月、国内債券の割合を60%から35%に減らし、リスクの高い国内・外国株式の割合を24%から50%へと倍増させた。「積立金は年金の大切な財源です。ギャンブルのような運用方法でいいのでしょうか。諸外国を見渡しても、年金の運用はリスクの低い債券が中心で、ここまで株式で運用している国を、日本以外で私は知りません」(北村さん)ギャンブル運用のツケをGPIFはいままでに何回か支払っている。’15年度は中国の景気後退で約5兆3,000億円、’18年度には米中貿易戦争や欧州政治の混乱により、たった3カ月で約14兆8,000億円の含み損を出しているのだ。前出の近藤さんも積立金が株式中心で運用される現状を憂慮する。「GPIFが公表している昨年末時点の保有資産や投資先の情報などをもとに、株価の下落率から“コロナショック”による損失を試算したところ、その額は過去最大の、25兆円を超えていました。『株価はいずれ上がるから一喜一憂せず、長い目で見るべきだ』という楽観的な意見もあるかもしれません。しかし、積立金を長期的に運用できるほど、いまの年金財政にゆとりはないんです」近藤さんの言うとおり、少子高齢化が原因で現状は、高齢者1人をたった2.2人の現役世代で支えている。今後、保険料や税収で年金資金をまかなえなくなれば、積立金を取り崩すしかない。「景気が悪くなると、企業の業績や給与が下がるので、連動して税収や保険料も減ります。昨年10〜12月のGDPは前の7〜9月と比べてマイナス7.1%。すでに積立金の取り崩しが始まりそうな兆しはあったんです。そこに今回のコロナショックが追い打ちをかけた。早ければ’20年度中にも、積立金の本格的な取り崩しが行われるとみられています。株価が回復して損失を取り戻す前に、取り崩しが始まってもおかしくないんです」(近藤さん)一度、取り崩しが始まれば積立金は増えにくくなる。「毎年支払われる年金の総額は50〜55兆円で、積立金からは3〜6兆円が捻出されるだろうと考えられていますが、先行き不透明の状態で、大量の現金を調達するために株を売れば、株安を誘発します。そうすれば積立金で運用している株の評価額は下がり、ますます含み損が膨れあがる。株安で企業の業績が悪化して給与も下がり保険料収入や税収が減少すれば、より多くの積立金を取り崩す事態にもなります。負の連鎖が始まってしまうんです。本格的な取り崩しが始まれば、20〜30年後には積立金は枯渇してしまうでしょう」(近藤さん)「女性自身」2020年4月7日号 掲載
2020年03月26日子どもが生まれるとお祝い金を受け取ったり、将来の資金を積み立てたりと預貯金をする機会が少なくありません。このお金を親名義の口座で貯めるか、子ども名義の口座で貯めるかご相談を受けるケースがあります。結論としては状況に応じて名義を選択することになりますので、それぞれのケース・目的をお伝えします。 子ども名義の口座でできないこと子ども名義の口座を作るかどうかを判断するにあたって、目的から考える必要があり、こちらは後述しますが、子ども名義の口座でできないことが主に2点あります。そのため、以下の2点を目的とする場合は、別の目的の有無で子ども名義の口座を開設するか判断をするといいでしょう。 【1】児童手当の振込先には指定できません児童手当の支給対象者は、中学校卒業までの児童を養育している人で、子ども本人ではありません。そのため、児童手当の振込先は一般的にはご両親のいずれか(親がいない場合には、親族・施設の長・里親等)の口座を指定します。そのため、子ども名義の口座に児童手当を貯めたい場合には、親等の口座に入金されたものを振替する必要があります。 【2】生前贈与の対策には使えません相続税や贈与税を抑える生前贈与の対策として、子ども名義の口座に両親や祖父母等の資産を移しても節税とはなりません。子どもが自分の意思で口座内のお金を使えない場合は子どもの資産としては判断されず、移転元の両親や祖父母の資産として判断されます。 子ども名義の口座を開設したほういい場合子ども名義の口座を開設したほうがいい場合はいくつかの目的がありますが、主にこの2つを目的とする場合は子ども名義の口座開設を検討するといいでしょう。 【1】子どもの教育費などの将来に備えて貯めたい場合生活費を出し入れしているメイン口座に子どもの教育費などの将来に備えるお金を貯めてしまうと、いくら準備できているかわかりにくく、支出が増えたときに使ってしまっている場合も考えられます。そのため、子ども名義の口座を開設しメイン口座と分けて管理すると金額が把握しやすく、他の目的で使われる可能性も少なくなります。預貯金以外の学資保険やジュニアNISA口座等で必要額が確保されている場合は、あえて子ども名義の口座を開設しなくてもいいでしょう。 【2】将来貯めたお金を子どもに渡したい場合子どもが大きくなり、就職や結婚などにお金をまとめて渡したい場合に子ども名義の口座ごと渡したい場合に、子どもの口座を開設することを検討される方もいます。お年玉を貯めておいて将来渡すこともできますが、渡すときの金額が110万円を超えると贈与税の申告・納税が必要になる場合もありますので、渡すときは時期や金額等を検討すること忘れないようにしましょう。 いずれの場合も、生活費等とは分けて将来子どものために貯めておきたい場合は、子ども名義の口座を開設することを検討されるといいでしょう。 子ども名義の口座開設は金融機関によって手続きが異なる最近の金融機関では、マネーロンダリング(犯罪収益の資金洗浄)防止の観点から口座開設の手続きが厳格になっています。子どもの本人確認だけでなく、親権者・法定代理人等の本人確認が必要になることや家族とは別の印鑑が必要な場合がほとんどです。金融機関によっては、子ども名義の口座開設に制限を掛けている場合もありますので、事前に確認することをおすすめします。 学資保険と同様に、子ども名義の口座開設もご家族の状況やご判断によって必要性の有無が異なります。上記でお伝えした内容も踏まえた上で、子ども名義の口座が必要かどうかご検討いただければと思います。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年03月23日金融商品には、資産を増やすチャンスがあるのと同時に資産を減少させるリスクもあります。投資に関する情報には様々なものがありますが、本当に大事なのは原理原則です。金融商品の中でも投資信託で資産運用を行う方が多いと思われます。そこで、どれくらいの方が投資信託を保有し損失を出しているのか紹介した上で、運用に失敗しないための原理原則について今回は記載してみたいと思います。投資信託で損失を出している投資家の割合投資信託を購入することのできる金融機関で一番身近なのは、銀行だと思います。その銀行で投資信託を保有しているお客さまの6割は運用損益がプラスで、4割がマイナスです。証券会社ではこの1年で運用損益が改善されており、資産運用会社は下がっているものの今でも高い水準を保っています。しかし、銀行ではほとんど変化がありません。「顧客本位の業務運営」の取組成果の公表状況P4個人の方は銀行で資産運用すると損をする確率が高い?そうであるからと言って必ずしも銀行で投資信託を購入するのが損とは限りません。どの金融機関で購入するとよいかどうかは、その人によって異なります。資産運用以外も含めた総合的なお金の相談ができるところは、銀行を利用するメリットです。一方で、証券会社等と比べ、投資信託等の資産運用商品の品揃えが少なく提案力にもバラツキが生じ得る点は、銀行を利用するデメリットです。ポイント1:投資目的を決めてから投資を実践する一般社団法人投資信託協会ホームページ 専門家に学ぶ 投資信託実践編 第3回 長期投資のメリットとは投資期間の決め方投資期間は、投資目的を満たすために必要な金額を決めてから、以下の計算式でシミュレーションして決めるとよいでしょう。必要金額=投資金額×投資期間×投資利回り投資利回りが5%を超える場合はある程度高リスクで積極的な資産運用が必要になりますので、この数値以下で考えるのがおすすめです。これらの計算はモーニングスター社の金融電卓を利用すれば、簡単に計算することができます。モーニングスターホームページ 金融電卓ポイント3:分散投資する金融庁ホームページ 投資の基本 分散投資ポイント4:運用にかかる手数料の安い投資信託を選ぶ資産運用で失敗しない第四のポイントは、低コストの投資信託を選ぶことです。投資信託の種類には、資産運用のプロが目利きで投資銘柄を選びパッケージ化したアクティブ型と、市場の指数と同じような値動きをするよう設計したインデックス型の2種類があります。このうち、低コスト運用であるインデックス型の投資信託を選択するのが原則です。アクティブ型の投資信託を選んではいけない理由投資のプロが銘柄を選ぶ手間がかかる分、アクティブ型の投資信託はインデックス型よりも手数料、特に資産運用中に毎年かかる信託報酬という手数料が割高になる傾向にあります。プロが選ぶなら手数料を加味したとしても、運用益が出て利益が出るようにも思えます。しかし、相場を毎年当て続けるのはプロでも至難の業です。一時的に利益が出ても長い目で見ると大損する可能性が高く、一般的にはおすすめすることはできません。アクティブ型の投資信託の運用成績の悪さは昔から言及され続けているアクティブ型の投資信託がインデックス型の投資信託の運用成績に劣後することは、最近になって判明したことではありません。30年以上前から資産運用の先進国のアメリカで言われています。「敗者のゲーム」という資産運用の古典的名著があり、この著者によりアクティブ型の投資信託のパフォーマンスの悪さについて言及されています。ご興味のある方は読んでみて下さい。Amazonポイント5:理解できない商品に投資しない資産運用で失敗しない第五のポイントは、自分が理解できない商品に投資をしないことです。当たり前に思われるかもしれませんが、これも投資で失敗する主要因です。投資の世界では、難しいカタカナの用語や世間のトレンドワードがたくさん出てきます。こういう言葉が商品説明のパンフレット等に掲載されていると、理解できなくても「何となくよさそうだ」と感じてしまいがちです。投資信託の理解度を確認する方法投資信託では、商品性や手数料、リスクなど投資をする上での重要情報が目論見書に網羅されています。ご自身で投資をしてみたいと感じる銘柄があったら、必ずこの目論見書を確認して、疑問に感じる点や不明な点がないか確認しましょう。そして、そういう事項があれば、金融機関に問い合わせてして納得するまで聞いてみることをおすすめします。それでも理解ができないときはここまでやって理解できない事項があったり不安に感じる商品であれば、ご自身の投資には不向きな商品だと考えてよいでしょう。きっぱり諦めて他の銘柄への投資の検討をおすすめします。またこうなるということは、ご自身の投資の知識が不足していることも考えられます。わからない用語は逐一調べてみたり毎日ニュースを見たり、日々の積み重ねも大事です。ご自身の勉強もできる範囲内でやってみて下さい。実際に投資を実践する際の注意点以上は投資を行う前の時点での注意点です。投資は実行して終わりではなく、その後の管理もあります。自分に合った銘柄や投資手法を選択しても、その後の管理が不十分であれば大きな損失を被るおそれがあります。そこで、次に投資を実行している際のポイントについても以下記載します。[adsense_middle]他人のアドバイスを鵜呑みにしないまず大事なのは、他人のアドバイスを鵜呑みにしないことです。金融機関の営業担当者との接点がある方であれば、担当者から保有している投資信託を他の商品に乗り換えしないか、提案を受けることがあるはずです。この場合、乗り換えにも各種手数料が発生することや、他の商品に変えて運用成績が必ずよくなるとは限らないことを、しっかり認識しておく必要があります。周囲の雑音に惑われない相場が下落局面になれば、マスコミ等により不安感を煽るような報道が行われがちです。アベノミクス等でここしばらく、かなり資産運用しやすい環境にありました。ただ、最近は雲行きが怪しくなってきており、先行きに不安を感じる報道が増えていくことも予想されます。今のコロナウィルスに関連した報道にもその傾向が感じられます。こういうときに恐怖心で資産を動かさないことを、今から肝に銘じていくことも非常に重要です。資産の管理を怠らない投資信託の価格は毎日チェックする必要はありませんが、毎月、少なくとも数か月に1回は確認して放置しないようにしましょう。そして、価格が下がった場合にどこまで保有を続けるかを決めて実践することも大事です。基本的には、購入後に目標金額に到達するまでは解約しないのが原則ですが、あまりに価格が下落するようであれば最悪解約も必要です。心身の健康も大事にする上記の3つを実践するにはメンタル面も重要な要素になります。ここをおろそかにすると、恐怖心に駆られ投資判断をしたり、相場下落局面で資産価格のチェックを怠るといった行動に表れます。心身の健康をおろそかにしないことが資産運用においてとても大切です。具体例心の健康面でいえば、人の少ない場所で静かに過ごす時間、自然に触れる時間を作ることが大事です。後は瞑想やマインドフルネスも有効です。イライラすることが多いとき、気持ちがざわつくというときは、こういったリフレッシュをしてみましょう。食事では、植物性たんぱく質のあるものを意識的に摂取することを大切にし、睡眠は時間の長さだけでなく就寝時間と起床時間のばらつきをなくすことも大切です。投資信託で損する原因&対策に関するまとめ投資信託で資産運用を行う上で、知識面でたくさんのことを知っておく必要はありません。上記のような最低限理解しておくべき原理原則を大事にして実践することが重要です。細かい投資のテクニックに走らずに、原理原則を守って投資を行うことをぜひ心掛けてみて下さい。
2020年03月20日資産運用は比較的、高年齢者の方ほどしているというデータが出ていますが、資産形成に時間をかける事のできる方、特に20代の方こそおすすめです。今回は、20代の方にもおすすめできる資産運用の仕方として、投資信託や国債、ETF等をその理由等も併せて解説させて頂きたいと思います。20代にもおすすめな少額での資産運用の始め方20代の方というと、一般的に言って勤めている会社の勤続年数も少なく、一部の方を除いて、相対的にお給料も少ないといった方が多数かと思います。ですので、「資産運用なんかする余裕がない」と思い、投資に興味がある方は少ないかもしれません。しかし、20代の方はこれから将来に向けて時間があり、住宅ローンや結婚資金、子供の学費を支払う等の多くのお金を使う人生のイベントはもう少し後という方が多いです。この「時間がある」という事が20代の方の、資産運用における大きなメリットなのです。「時間がある」という事のメリットを理解して頂くために、「複利効果」という言葉をご説明したいと思います。「複利効果」とは何かでは、早速「複利効果」についてご説明させて頂きたいと思います。例えば100万円の予算を持っていて、その予算を全部資産運用に充てるとします。利益が年10%だと仮定すると、1年あたり10万円の収入になり、10年間で倍になると考えられます。手数料等は説明をわかりやすくする為に考えないとします。しかし、ここで毎年得られる10万円を、さらに投資するとどうでしょう。1年目に入る10万円を2年目に投資すれば、元々の100万円と1年目に手に入った10万円で110万円になります。その110万円を投資して、利益が年10%であれば、11万円のリターンを得ることができます。更に3年目にはその11万円を投資して121万から12万1000円のリターンが得られると考えられます。このように計算していくと10年間では約260万円に増やす事ができます。10年間で200万円になるのと大きな差がありますね。この事を投資では「複利」ないしは「複利効果」といいます。極端な話にはなりますが、20歳の方が年金を貰う65歳まで投資をするという事であれば、45年間の時間が見込めます。そうなるとそこから得られる利益は、例に出した100万円の例より、遥かに多くの利益を出す事ができます。これが若い方、特に20代の方の資産運用上のメリットなのです。このメリットを活かせば少額の予算でも大きなリターンを見込めるでしょう。「72の法則」余談ではありますが、金融の世界には「72の法則」という言葉があります。これは、年利と資産運用する年数をかけて72になると、複利効果で資産がおよそ倍になるという法則です。例えば、年利8%で9年資産運用すると、8×9で72になりますから、資産がおよそ9年で倍になると計算できます。8×9=72ですから、逆に年利9%なら8年で資産が倍になるという計算です。掛け算して72になる組み合わせは結構あります。7.2%の年利で10年資産運用すれば、7.2×10でやはり72になります。6%で12年資産運用すれば6×12で72になります。注意点①「72の法則」はあくまで概算この「72の法則」はいくつか注意が必要です。一つは、「72の法則」はあくまで概算であり、ぴったり資産が倍になる訳ではないという事に注意が必要です。これは簡単な計算でわかります。掛け算して72になれば必ず資産が倍になるのなら、36×2で倍になるでしょうか。年利36%で2年で倍にはなりません。だいたい1.85倍くらいです。極端な数字になれば、ちょっと誤差が出てきます。あくまで単純計算でおおまかな数字をつかむ為に使いましょう。注意点②「72の法則」は、複利計算の為の法則注意すべき点の二つ目は、「72の法則」は、複利計算の為の法則だという事です。資産運用で得た利益を再度投資する事で、より大きな利益を出すという事を忘れないで下さい。株はあまりおすすめできない資産運用というと皆さんは何を思いつくでしょうか。多くの方は、株式投資を連想するのではないでしょうか。金融の世界には色々な考え方がありますので一概には言えませんが、個人的には資産運用初心者の方が株式投資をする事は反対です。株式投資は一般の人が思っている想像や映画等とは違い、意外に地味かつ大変な作業なのです。世界一有名な投資家ウォーレン・バフェットは1年に20回ぐらいしか売買をせず、大半の日は一日中、決算書や投資先の業界に関する本を読んで過ごしていると言います。世界で一番投資する資金を持っているウォーレン・バフェットですら、年間に数えられる程しか売買をせず、しかも決算書や情報収集の為の読書に一日を費やすとしたら、おそらく本業があり個人として資産運用をする私たちでは、なかなか成果や利益を手にするという事は難しいでしょう。また、仮に決算書や読書の為の時間をたくさんとれたとしても、実際に多くの時間を決算書を読んだり、趣味ではない情報収集の為の読書に充てたりするのは大変な事でしょう。しかも、その使った時間が確実に利益として返ってくる保証はありません。貯金もあまりおすすめできない預貯金ではお金が増えにくいまた、資産運用というにはちょっと違うかもしれませんが、資産を増やすという意味での預貯金もあまりおすすめできません。いくつか理由があります。まず、貯金はかなり安全ではありますが、今は低金利の時代で、預貯金ではお金が増えにくいという単純な事実があります。一定期間、基本的には引き落としができなくなる定期預金ですら、0.1%の利息がつかないものがほとんどではないでしょうか。仮に0.1%だったとして、100万円を1年間預けて1000円の利益という事になります。あまり効率的な資産運用とは言えないのではないでしょうか。預貯金はインフレに弱いまた、金融の専門的な話になりますが、預貯金はインフレに弱いという弱点があります。インフレというと難しい話に聞こえますが、簡単な計算ですぐにわかります。例えば、これから年間の定期預金が年間1%の利息がつくとします(かなり可能性の低い話ではありますが)。しかし、それ以上に物の値段が上がり、物価が2%上がってしまったら、実質お金の価値は減っている事になります。具体的な数字を使って計算してみましょう。今、100万円持っているとします。当たり前の事ですが、100万円の現金は100万円分の買い物ができます。100万円という現金は100万円分の価値があるわけです。しかし、先程の例で出た、年間1%の利息がつく定期預金に預けたとすると、1年後には101万円に増えていますが、100万円の商品は物価の上昇で102万円になっていますから、1年前に購入できた100万円分の商品は買えないわけです。ちょっとピンとこないかもしれませんが、要は預貯金等の利息より物価の方が値上りしてしまったら、お金の価値はその分減ってしまうという事なのです。ここ10年の日本はほぼ物価が変わっていませんが、消費税が上がっている為、物の値段は上がっています。つまり、その分お金の価値は減っているといっても過言ではありません。初心者はまずこれから始めよう。おすすめの資産運用4選資産運用の初心者にとって株や預貯金がおすすめでないとしたら、どのような資産運用の仕方が良いでしょうか。私は以下の4つをおすすめします。投資信託ETF国債(特に外国のもの)REITなぜこの4つがおすすめかといいますと、それぞれに良い点がありますが、概ねこの4つは少額ながらも安定した利益が見込め、先程の「複利効果」を得やすいという事がおすすめの理由です。では、それぞれについて細かく見てみましょう。[adsense_middle]投資信託で積立投資がおすすめ投資信託のメリットおすすめの資産運用という事で4つご紹介しましたが、この中で一番スタンダードなのは投資信託です。投資信託のメリットは以下の様なものです。少額でも毎月決まった額を積立て投資できる。一つの商品で複数の金融商品に分散投資できる。投資信託は大体の金融機関で月1万円から始められる金融商品です。中には100円単位で始められるところもあります。また、金額を決めたら絶対にそれでなくてはだめという訳ではなく変更する事もできます。そして、その顧客から集めたお金を使って、色々な株式等の金融商品に投資されリターンが分配されます。投資信託は種類が多いので、一概には言えないのですが、複数の投資先に投資している為、大きく値下がりする可能性は他の金融商品に比べて相対的に低いです。初心者が始める資産運用として最適でしょう。投資信託のデメリットデメリットとしては、一般的に馴染みがないので、多少、専門用語等覚える事がいくつかある。投資信託は種類が多いのでどれを選ぶか迷ってしまう。という様な事があります。しかし、きちんと理解すればかなり良い金融商品です。どうしても株をやりたいならETFこちらも聞きなれない言葉かもしれませんが、世の中にはETFという金融商品があります。ETFとは、「Exchange Traded Fund」の頭文字をとったもので、上場投資信託という金融商品です。投資信託を株式にしたもので、内容としては投資信託とほぼ同じです。投資信託と比べると、株式になっている為、取引されている値段でしか売買できない。投資信託と比べると種類が少ないというようなデメリットがあります。しかし、以下の様なメリットもあります。同じような内容の投資信託と比べると、手数料が安い。NISAを利用する事ができる。安全に増やしたいなら外国の国債を資産運用の話をする時に、意外と一般の方の話に出てこないのが国債です。国債とは、国にお金を貸し付けて、その見返りとして利息を貰うという金融商品です。国債には株等の他の金融商品と比べて良い所があり、それは国の利益や状況によって貰える利息が減ったりしないという点です。国債というのは、お金を貸すというものなので、一旦購入したら好況不況で利息が変わるという事は基本ありません。ですので、損を絶対にしたくないという方は国債を視野に入れても良いでしょう。特にアメリカやオーストラリア等の国債は破綻する可能性は少なく、ある程度のリターン(約2~3%)を見込めるのでおすすめです。逆に日本の国債は、破綻する可能性は低いものの、あまりリターンがないので資産運用としてはおすすめできません。意外に知られていないけれど、REITもおすすめ一般の方に意外と知られていませんが、REITも資産運用としておすすめです。REITを一言で言えば、不動産を株式にした金融商品です。一般の株が会社に対して投資するのに対し、REITは不動産に対して投資を行い、その不動産から発生する家賃や、不動産を売買した時に発生する利益を分配する金融商品です。株式投資と比べると、不動産に投資していますから大きな利益が出る事は少ないですが、その分安定した利益が出る可能性が大きいです。REITがあげる収益は基本的に家賃収入ですから、比較的安定しているのです。収入をどれだけ投資に回せばいいのか[adsense_middle]20代の投資であれば収入の1割の割合で十分余談ですが、よく資産運用には給料等の収入のどれくらいの割合を使ったら良いかと相談を受ける事があります。一般的には、収入の1割から2割と言われていますが、1割で十分だと思います。もちろん多いに越した事はないですが、今回のメインテーマの20代の方の投資という事であれば1割、もし難しいという事であれば、その1割の半分でも十分です。月20万の収入があれば、1万円の予算という事ですね。月1万円だったとしても、1年では12万円です。そのお金を冒頭の複利効果で増やしていけば、数年で倍になります。そして、そのお金に手を着けずにいれば、さらにその数年で倍になる事が見込めますから、複利効果というのはとても大事です。あとどれくらいの年数でいくら増えるんだと思ったら、是非「72の法則」を思い出して下さい。20代の資産運用に関するまとめ20代は今後の資産運用にかけられる時間が長い為、少額でも将来的に大きなリターンを得られる可能性があります。「複利効果」や「72の法則」といった事を理解し、無理をしない資産運用が大事です。その為、収入における資産運用の割合は1割程度でも十分に効果があります。投資信託やETF、国債、REIT等を賢く利用する事が肝要です。
2020年03月18日2019年(令和元年)10月に消費税の税率が10%に変更されましたが、制度の変更があるのは消費税だけではありません。所得税は今までも見直しがされ2018年(平成30年)には配偶者控除・配偶者特別控除の基準が変更されました。今回はすでに始まっている2020年(令和2年)の所得税の変更点についてお伝えします。 給与所得者の給与所得控除が変更(年収850万円を超えると増税に)会社員等の勤務先から支給される給料を収入源としている方を税法上では給与所得者と分類されます。給与所得者には個人事業主のような必要経費といった考えは原則ありませんが、法律上の経費的な扱いをし、税負担を軽減する給与所得控除があります。この給与所得控除が2020年分の所得税から変更となります。なお、課税の基礎となる給与所得の計算は、給与収入金額(年収)-給与所得控除=給与所得となります。具体的には、下記の表をご参考になさってください。 例えば、給与収入金額(年収)300万円の場合、変更前は300万円×30%+18万円=108万円、変更後は300万円×30%+8万円=98万円となります。また、給与所得の計算は、変更前は300万円-108万円=192万円、変更後は300万円-98万円=202万円となります。 上記の変更後、年収850万円以下の場合は10万円給与所得控除が下がりますが、次の章でご説明する基礎控除が10万円増えますので、実質所得税の増減はありません。年収850万円を超える場合は、給与所得控除が一律上限の195万円となりますので、2020年末の年末調整または確定申告では増税となります。しかし、年収850万円を超える場合でも、①23歳未満の扶養親族がいる場合、②重度の障がい者(特別障害者)の配偶者または扶養親族がいる場合、③本人が重度の障がい者(特別障害者)の場合は、所得金額調整控除が適用されます。これは、給料収入金額-850万円×10%(上限15万円)が給与所得から差し引かれ、今回の変更の増税の影響が緩和されます。 基礎控除が変更(自営業者は減税に、合計所得2500万円超の人は増税に)基礎控除とは、誰でも適用することができる控除です。基礎控除の金額は一律38万円でしたが、変更後は合計所得金額※1によって控除額が異なります。詳細は以下の表をご確認ください。合計所得金額が2400万円以下である場合、10万円引き上げられて48万円になります。給与所得者は、年収850万円以下の場合、給与所得控除が10万円減り増税の要因となりますが、基礎控除は10万円増え減税の要因となり相殺され、実質所得税の増減はありません。 なお、自営業者はこの基礎控除のみ増えるため、実質減税となります。しかし、合計所得が2500万円を超えると控除額は0となるため、所得の種類に関わらず合計所得2500万円を超える場合は、実質増税となります。 ※1合計所得金額・・・その人の課税となる給与所得や事業所得等の所得の合計金額のことです。適用とならない所得もあるため、詳細は国税庁のサイトをご確認いただくか、最寄りの税務署などでご確認ください。 すでに1月から差し引かれている源泉徴収税額は変わっている場合も所得税は1月1日~12月31日までの1年間の所得に応じて計算されるため、年末調整または確定申告で精算しますが、給与所得者は毎月の給料等から所得税が源泉徴収されています。この金額は毎月の給料等に応じて計算された仮払いの金額ですが、上記1、2の変更を受け、すでに差し引かれた源泉徴収税額が昨年と変わった基準で計算されています。今までと同じお給料でも源泉徴収税額が変わっている場合もありますが、この影響である可能性があります。 消費税は毎日の買い物で税率が変化している実感が多い反面、所得税は月1回のお給料をベースに計算されるため接する時間が少なく、意識しにくい税金です。上記の変更も踏まえて、給与明細の税額も確認するきっかけにしていただければと思います。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年03月17日「投資に関心があるけれど、専門的な知識がないとできないのでは」と考えている人もいるのではないでしょうか。しかし、ロボアドバイザー(ロボアド)を利用すれば初心者でも簡単に投資を始めることが可能です。ただし、ロボアドにもいくつかのリスクがあります。今回は初心者が気をつけたいロボアドの注意点について解説します。ロボアドバイザー(ロボアド)は自動でできる資産運用ウェルスナビ1992年1月に1万ドルでスタートし、2017年1月までの25年間、毎月300ドルずつ積立投資をした場合のパフォーマンスです。この25年の間には、アジア通貨危機やリーマンショック・ギリシャ通貨危機などの金融危機を何度も経験しています。とくに「100年に1度の金融危機」といわれた2008年のリーマンショックの時に、資産を大きく減らしています。しかし、時間をかけてマイナスを取り戻し、投資金額10万ドルに対し評価額は24.2万ドルと、長期で運用すると資産は大きく成長していることがわかります。投資をしていると、買ったときよりも価格が下がり含み損を抱えることがあります。しかし、一時的な含み損で一喜一憂するのではなく、長期保有を前提に考えるようにしましょう。ロボアドバイザーと投資信託の違いロボアドでは、自分で金融商品を選ぶ必要がありません。どの金融商品に、どれくらいの資金を割り振るのか、すべてロボアドが決めてくれるからです。投資を任せられる金融商品としては、これまで投資信託が主流でした。投資信託とは、ファンドマネージャーと呼ばれる資産運用のプロにお金を運用してもらう金融商品です。ロボアドと投資信託の違いについて確認していきましょう。【ロボアドと投資信託の違い①】投資方法一般的な投資信託は、投資家が自分で銘柄を選び投資します。一方、ロボアドは投資家に合った最適な投資信託やETFを選び、自動で購入してくれます。ロボアドなら投資に対する知識や経験がなくても、気軽に利用できるというのが大きな特徴です。また、自分で投資をする場合、日々の値動きが気になるなど心理面に大きな影響を与えます。しかし、ロボアドに任せればその心配はありません。また、投資信託は6,000本以上の種類があります。初心者がその中から自分に合った商品を選ぶのは困難です。ロボアドは投資家に最適な金融商品を自動で購入してくれるので、銘柄の選定に困ることはありません。【ロボアドと投資信託の違い②】リスクロボアドは、世界最先端の投資理論をもとにしたシステムにより、投資家のリスク許容度に適したポートフォリオを構築してくれます。また、世界の複数のアセットクラス(株式や債券、不動産、コモディティ)に分散投資するので、リスクを軽減させた運用が可能です。投資信託でも同じようなポートフォリオを組むことは可能ですが、銘柄の選定から購入、ポートフォリオまで自分ですべて決めなければいけません。【ロボアドと投資信託の違い③】投資金額ロボアドは、最低投資金額が1万円~10万円とやや高めのサービスが多いです。投資信託はネット証券を利用すれば100円から購入できるので、最低投資金額のハードルは投資信託の方が低くなっています。【ロボアドと投資信託の違い④】手数料投資一任型のロボアドの利用料は事業者によって異なりますが、預かり資産に対して年率0.6~1%程度の手数料がかかります。また通常の投資信託と同じように、信託報酬などのコストが年率0.1~0.4%程度かかります。投資信託の保有コストは信託報酬だけで済むので、ロボアドよりも安くなります。しかし、ロボアドは銘柄の購入からリバランスまですべて自動でしてくれるので、その手間を考えると1%程度の利用料は高くないと考えられます。[adsense_middle]ロボアドバイザーの2つのリスク(デメリット)ロボアドバイザーのリスクやデメリットについて確認しておきましょう。投資経験を積むことができない資産運用をすべて任せられることがロボアドバイザーのメリットですが、投資初心者は投資経験を積めないという点がデメリットになります。しかし、ロボアドバイザーのホームページや運用報告書などで投資に関する考え方を学ぶことは可能です。大手ロボアドバイザーサービスのTHEO(テオ)やWealthNavi(ウェルスナビ)では、ブログで資産運用の内容や世界景気の今後の見通しなどについて積極的に情報発信しています。ロボアドバイザーに運用を任せるだけでなく、自分でも投資や資産運用を積極的に学んでみるという姿勢が大切です。損失が出るリスクロボアドバイザーは元本が保証された金融商品ではありません。投資を始める理由は「お金を増やす」という人がほとんどでしょうが、投資にはリスクがあります。しかし、以下のようにリスクを下げる方法があります。積立投資でリスクを減らす積立投資とは、毎月自分で決めた日に一定の金額をロボアドバイザーの口座に振り込み、運用してもらう方法。積立投資は小額の資金を積み立てることで長期の投資を容易にし、投資時期の分散により相対的に投資リスクの低減を実現できるのです。毎月1万円などと金額を決めて、給料日にロボアドバイザーの口座にお金を振り込む、という方法が一般的です。積立投資のメリットとして、まとまった資金がなくても資産運用を始められるという点があげられます。積立投資を1万円からスタートできるロボアドバイザーもあるので、まとまった資金を貯める前に資産運用を開始できるのです。また毎月一定額を買いつけるので、価格が上がったときには買いつける量が少なくなり、価格が下がっときには買いつける量が多くなります。たとえば、毎月2万円の積立投資をする場合、基準価額が1万円の投資信託なら2万口購入できます。しかし、翌月にその投資信託が5千円に下がったら4万口購入できます。逆に2万円に上がったら1万口しか購入できません。投資信託の基準価額が短期間でそんなに動くことはありませんが、基準価格が下がっているときには買いつける量が多くなり、基準価額が上がっているときには買いつける量が少なくなっていることがわかると思います。このように積立投資は値下がりしたときにより多くの金融商品を買いつけることができるので、将来値上がりに転じたときに利益を伸ばせるのです。ロボアドバイザーの口コミ大手ロボアドバイザーTHEO(テオ)の口コミ40代男性:投資のストレスを知っている人に向いている昔から株やFXをやっていましたが、頻繁にチャートを確認したり、余計なことをしたりするのがすごくストレスでした。本業の仕事に集中するために、投資はテオに任せた方が自分に合っています。20代女性:保険を見直したお金で毎月2万円積立しています結婚や転職を機にお金のことについて考え始めました。夫と一緒にファイナンシャルプランナーに保険料を見直してもらったとき、テオに興味があることを相談したら、テオの運用を後押ししてもらえました。節約できた保険料をテオで運用しています。ロボットアドバイザーのデメリットに関するまとめ今回は、ロボアドバイザーの特徴とメリット・デメリットについて解説しました。初心者でも気軽に資産運用を始められるロボアドバイザーには、さまざまなメリットがあります。しかし、元本保証の金融商品ではないので、相場環境によっては損失が膨らむことがあります。そんな時でも運用をやめるのではなく、長く続けることが大切です。目先の運用成果に一喜一憂するのではなく、長期的な運用を心掛けるようにしましょう。
2020年03月14日初心者の方が資産運用を失敗せずに始めるには、いったいどのようにしたら良いでしょうか。資産運用には色々な方法がありますが、初心者の方にもおすすめの資産運用としてETFという方法があります。ETFは少し聞き慣れない言葉かもしれませんが、少額から簡単に資産運用できる金融商品ですので、初心者の方が10万円から投資を始める方法としておすすめです。今回はETFの特徴や注意点についてご説明したいと思います。10万円から始められる!初心者におすすめの投資方法、ETFETFは、正式には「Exchange Traded Fund」の頭文字をとったもので、上場投資信託という意味です。投資信託と名前につくぐらいなので、金融商品としては投資信託に似ていますが、株式と同じように上場しているので銀行や証券会社で簡単に買う事ができます。もしかすると、既にお持ちの口座がある銀行や証券会社でも取り扱いをしているかもしれません。意外にもETFはすでに日本でも普及しています。ETFの特徴さて、具体的にはETFとはどういう金融商品なのでしょうか。まずはETFの主な特徴についてお話していきたいと思います。まず、わかりやすいように、初心者の方はETFは株式とほぼ一緒だと思って下さい。そう思っていてもほぼ間違いはないでしょう。株式と一緒ですから、銀行や証券会社で値段を指定して売買する事ができます。しかし、通常の株式は、ある特定の会社一つの営業成績や資産状況を反映して株価が決まりますが、ETFは複数の会社をひとまとめにした株式なのです。例えば、日経225連動型上場投資信託というETFがあります。これは日経平均を算出する日本を代表する複数の株式をひとまとめにしたETFです。つまり、この日経225連動型上場投資信託というETFを購入すれば、それだけで200を超す株式を購入したのと同じ事になります。ETFなら、一つの株式で複数の株式を簡単に購入できる簡単に一つの株式で複数の株式を購入できるETFですが、中にはこのような不安を持つ人がいるかもしれません。一つの株式でそんなに多くの株式をまとめた株式なら、値段がすごく高いのではないかと。そんな事はありません。ETFの多くは、まとめた株式の平均値になっているものがほとんどですので、そんなに元手はいりません。有名な一部上場企業の株価より安いETFもたくさんあります。例えば、前述の日経225連動型上場投資信託というETFであれば、今の日経平均株価と同じくらいの2万円超ぐらいの金額で一口購入する事ができます(2020年3月現在)。10万円もあれば、選択の幅が広がるでしょう。また、少額の元手で複数の株式を購入できるという事は、分散投資の意味合いもあります。通常、株式というものは一つの会社を反映したものですから、意外なトラブルで大幅に値下がりする事も考えられます。例えば、一社では対応できないような世界情勢の変化や為替の変動等です。また、その会社の一部の経営者がスキャンダル等のトラブルを起こした場合でも、急激に株価が下がる可能性があります。しかしながら、ETFでは複数の株式に投資している為、世界情勢の変化等にまったく影響を受けないとは言えないまでも、リスクが分散されているので、相対的に一社しか株式を購入していない場合と比べてリスクが低いと言えます。ETFという一つの株式を買うだけで簡単にリスクを減らせるので、初心者におすすめできる投資方法と言えます。投資信託との違いこういった特徴は、投資信託とかなり似ています。実際に日経225に連動した投資信託もあるので、ETFじゃなくて投資信託でもいいのではないかと思う方もいらっしゃるでしょう。しかし、通常ETFは投資信託と違って上場している為、投資信託と比べると購入される可能性が高いので、一般的に同様の投資信託と比べると「信託報酬」といった手数料が安くなっています。信託報酬:投資信託やETFを維持する為に、年間に払われる手数料の事。大抵は実際に口座等から支払われる訳ではなく、その分投資信託やETFから直接引かれている。お金を増やすにはリスクの分散が必要また、ETFの特徴として、色々な投資先に投資されているETFがあるというのも魅力の一つです。お金を増やすには、まず第一に資金を減らさない事が大事ですからリスクの分散が必要です。先程は日本の株式に投資されている「日経225連動型上場投資信託」を例にとりましたが、主にアメリカの企業に投資されているS&P500というETFや、債権や金に投資しているETFもあります。S&P500:S&Pという会社が、主にアメリカを代表する会社500社ほどを選出し、その株価の平均をとった指標。アメリカ版日経平均的な指標。株式だけでなく、債権やREIT・金等の金融商品に投資している事により、資産投資におけるリスクをかなり分散させる事ができます。REIT:投資する人からお金を集め、株式や債券ではなく「不動産」に投資して、利益を投資した人に還元する金融商品。ETFが上場投資信託と呼ばれるのに対し、REITは不動産投資信託とよばれる。一般的にいって、不動産に投資している為、株式よりは値動きが安定している。NISAにも対応しているETF昨今、注目を集めているNISAですが、一部ETFも対象になっています。NISAについてよくわからないという人の為に、NISAについてご説明しておきますと、NISAとは2014年から始まった非課税制度の事です。NISAの一定の条件を満たせば、本来かかるはずの株の利益に対する所得税等が非課税になります。条件には以下の様なものがあります(2020年3月現在)。20歳以上一人一口座で証券会社等でNISA用の口座を開設1年間に120万円最長5年このような条件を満たせば、ETFで得た利益が非課税になります。NISAはETFでは利用可能ですが、投資信託では対象にならないので注意が必要です。投資信託の場合はつみたてNISAを利用する事になりますが、つみたてNISAが適用になるには一定の条件が必要です。ETFのデメリットETFの特徴という事で、色々なETFの側面をご説明してきましたが、ETFにはデメリットはないのでしょうか?ETFはデメリットが少なく、10万円からの資産運用として初心者の方にもおすすめできる金融商品ですが、まったくデメリットがないという訳ではないので、ここで触れておきましょう。[adsense_middle]積み立て投資ができないETFでは積み立て投資ができません。積み立て投資とは、毎月1万円とか3万円等と金額を決めて積み立てていく投資方法ですが、ETFでは基本的に積み立て投資ができません。一部の金融会社では、自動で株式を月ごと等に一定数購入するサービスもありますが、投資信託等と違って株式は購入金額の変動がある為、毎月決まった特定の金額になりにくく、厳密な意味では積み立て投資とは言えないでしょう。もし、毎月決まった額を積み立てて投資したい場合は、投資信託等がおすすめです。しかし、今回のように10万円で投資を始めるという場合におすすめなのはETFです。配当金が自動的に分配されるこれは少し難しい話なのですが、多くのETFでは配当金が出る事があり、配当が出た場合はその金額が口座に入ってきます。これは一見良いように思えますが、税金の面では少し不利になります。投資信託では、配当金が出た場合、大抵は自動的に再投資され、購入している投資信託を買い増す事になります。自動で買い増しになっているので、利益が出た分の税金は投資信託の場合は売却した時のみになりますが、ETFでは配当金が出るたびに税金が発生します。NISAを利用すれば、NISA適用分は非課税になりますからあまり変わりはありませんが、NISAが適用されていない場合は税金面で不利になります。また、税金とは別に、配当金を再投資したい場合は自分自身で再投資しなおす必要があり、手間がかかります。このようなデメリットがETFにはありますが、少額で投資を始める場合、特にNISAが適用される金額以内で投資を始めてみたいという場合には、ほとんどこのデメリットが該当しないのでETFがおすすめです。おすすめの2つのETFでは、実際にETFを購入するとなった場合、どういったETFを購入するのが良いのでしょうか。ここではおすすめのETFを2つご紹介したいと思います。S&P500ETFまずは、S&P500ETFをご紹介したいと思います。先程少しご説明しましたが、アメリカで上場している主要500銘柄をひとまとめにしたETFです。アメリカの株式市場は世界の株式市場の約半分を占めると言われており、その中でも、この主要500社でアメリカの株式市場の8割から9割を占めると言われています。つまり、このETFを購入すれば、世界の大半に分散投資しているのも同じなのです。また、世界的に有名なウォーレン・バフェットという投資家が、投資するならどうしたら良いかとの質問に、資産の9割をS&P500に投資する事をすすめるといった話は有名です。有名投資家のお墨付きですから安心できますね。ウォーレン・バフェット:世界的に有名なアメリカの投資家。毎年発表される資産家ランキングでほぼ5位以内に入っており、資産家としても有名。バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)こちらはアメリカだけでなく、先進国および新興国約47ヵ国の大型・中型・小型の株約8,000銘柄で構成されるETFです。S&P500ETFと違い、投資先がアメリカだけではないので分散投資という面でも安心できます。バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)だけでなく、S&P500ETFもあてはまりますが、今勢いのある企業としてGAFAと言われる4つの会社があります。今はとてもインターネットと関連がある企業に勢いがあり、そのようなインターネット関連企業にも多く投資している、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)やS&P500ETFは利益を出す可能性があります。GAFA:具体的にはGoogle・Amazon・Facebook・Appleの4社を指す。インターネットやソフトウェアと関連が深い会社だが、それ以外の会社・業界にも大きな影響を与える。多くの投資先に分散しているのでとても安心できますが、取り扱っているのがマネックス証券、楽天証券、SBI証券等に限られ、日本円を一旦ドルに変更する等の必要があります。また、NISAに対応しているかは証券会社次第なので確認が必要になります。難しいと感じた場合は、そういった手間が少ないS&P500ETFをおすすめします。実際にETFを購入する場合の注意点実際にETFを購入する場合の注意点がいくつかあります。[adsense_middle]購入するETFについて名前をよく確認するまず一つ目に、色々な会社が似たような種類のETFを出している為、名前が紛らわしいという点に注意が必要です。一度ETFを購入される前に一通り確認した方が良いでしょう。また、証券会社によって取り扱っているETFが異なる為、間違いやすいです。よくよく確認し、わからなかった場合は証券会社に問い合わせて確認する等の注意が必要です。NISAに対応しているか確認する二つ目として、購入前にNISAに対応しているか確認するという点です。ETFは海外の株式をまとめたETF等があるので、海外の株式と認識されNISAの対象になっていない場合があります。海外のETFでも日本で販売しているのでNISAの対象となったりするのですが、そこの線引きがまだ曖昧な為、証券会社によってNISAの対象かそうでないのかは確認が必要です。ホームページの商品紹介ページに載っている場合がありますが、こちらもよくわからない場合は問い合わせてみましょう。ETF独自の専門用語を把握しておく三つ目に、ETF独自の専門用語等があり、わかりにくいという点です。ETFは複数の金融商品をひとまとめにしているという「しくみ」の為に、いくつかETF独自の専門用語があります。専門的になりすぎるので説明は省略しますが、信託報酬は費用として発生するため確認はしておきましょう。10万円で始める資産運用に関するまとめ今回は投資初心者の方のために、10万円からでも始めやすい資産運用であるETFをご紹介しました。ETFは一般にはあまり知られていないですが、メリットが多く資産運用初心者の方にもおすすめです。投資信託等と比べて手数料も低く、少額でも分散投資ができ、NISA等の節税効果のある制度も利用できます。また、購入方法が株式と一緒なので、株式購入の練習にもなるはずです。ETFの投資方法を正しく理解して利用すれば、少ないリスクで多くのリターンが得られるでしょう。
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