がんは治療への不安もさることながら、心配なのはお金。実は自治体などからの支援制度は、かなり充実しているのだ。日本人の2人に1人ががんになる時代、損しないために正しい知識を持って申請を忘れずにーー!「がんを告知されたとき、これからどんなに大変な治療が待っているのか不安になりますが、その次に治療費をどう工面しようかといったお金の悩みも押し寄せてきます。ですが、実はがんになるともらえる、戻ってくるお金があるのです」こう話すのは10年前に乳がんを告知され、手術を経てその後寛解、『がんを生きぬくお金と仕事の相談室』(河出書房新社)の著書がある辻本由香さんだ。「私ががんで治療を受けたとき、知り合ったがん患者さんは、治療費を工面するためパートに出たり、仕事を辞めざるをえなかったりとお金のことで四苦八苦している方があまりに多かった。いろいろな自治体や健康保険組合などからの支援があることが、全然知られていなかったのです」制度を知らず、金銭的な理由で治療を諦める人も目の当たりにしたという辻本さんは、必要な情報を届けられないかと考え、闘病が一段落したとき、ファイナンシャルプランナーとして開業を決意。がんに罹患した人の、その後のライフプランの相談・設計を専門としている。「治療が長引くとお金の悩みが深くなります。そんなとき、制度を知っていると、心配事が軽減できます。こうしたお金は、自分から請求の手続きをしないともらえません。日本人の2人に1人ががんになる時代。ぜひ情報を知っておいてほしいと思います」そこで、辻本さんにがんになったら知っておくべき制度のなかから「障害年金」を解説してもらった。■障害年金〈請求先〉日本年金機構年金は高齢になってから受け取れるだけではない。体に障害を負った場合にもらえる「障害年金」がある。まずは年金の未払いのないことが前提となるが、がんになった人も、がん後遺症で生活に支障があると認められると、障害年金の適用となる可能性が高い。「たとえば、喉頭全摘出で声が出せない、人工肛門を造設、新膀胱を造設した場合は、ほぼ障害年金が受給できます」(辻本さん・以下同)また、働いていると障害年金を申請できないと勘違いしている人もいるが、それは可能。だが、辻本さんによるといちばんの難関は、主治医に申請書を書いてもらうことであるという。「主治医が制度を知らない、また申請書は記入が複雑なので、主治医がなかなか取り掛かってくれない場合も。私の相談者で半年待たされたというケースがあります。できる限り迅速に手続きをしたほうがよいので、かかっている病院の相談員や障害年金に詳しい社会保険労務士に、あらかじめ記入方法を聞いておく。それを主治医に示すことで、スムーズに進むと思います」そのほか、自営で、がんになったため年金や健康保険の支払いが厳しいと悩んでいる人は、「減免」という手続きもあるので、まずは自治体の窓口で相談することをおすすめする。「すでに治療費が払えず、キャッシングなど多額の負債を抱えた人には、弁護士や司法書士が無料で相談にのってくれる『法テラス』を紹介することもあります」がん治療でつらいときもあると思うが、合間に手続きをして、お金の悩みから解放されよう。「女性自身」2021年4月27日号 掲載
2021年05月02日2021年3月26日に、膀胱がんのステージ1であることを公表したお笑いコンビ『サンドウィッチマン』の伊達みきおさん。腫瘍はすべて手術によって切除され、経過を見ているところだといいます。伊達みきお、膀胱がんを公表手術によりすべて切除し、経過観察伊達さんが、膀胱がんを公表するとネット上には多くの応援の言葉が寄せられました。その声は伊達さんにも届いていたようで、感謝の言葉をつづっています。本当に沢山のコメントをありがとうございましたm(__)m僕が入院して手術した報告が、こんなにもおおごとになるなんて思っておらず…。自分自身、驚きました。。ロケをしていても、町行く方々から『復帰おめでとう!』って声を掛けて頂いたり(笑)恐縮します本当に。サンドウィッチマン 伊達みきおオフィシャルブログーより引用バラエティ番組で共演しているアイドルグループ『Kis-My-Ft2』からは、伊達さんを心配して大量の野菜をもらったと明かしました。また、長年吸っていたタバコを止めることを決意。愛煙家として、約30年吸ってきたタバコも、ドクターから言われた事もあり…小倉智昭さんからもメールで忠告頂いた事もあり、ブログのコメントにも多数あり…色々と考えた結果。。大好きなタバコをやめる方向で進んでいます。間違いなく、確実に進んでいます。どうやらタバコに含まれるタールが僕の身体には合わないみたいで…。サンドウィッチマン 伊達みきおオフィシャルブログーより引用多い時は1日2箱以上吸っていた時もあったといいます。しかし、入院してから「タバコを吸いたい」と思わなくなったのだとか。伊達さんは、「膀胱がんは、特に再発が多いらしいです」とし、再発すると多方面に迷惑をかけてしまうことから、ストレスにならない程度にタバコを控えたいと想いをつづりました。ブログを読んだ人たちからは、禁煙を応援する声や体調を心配するコメントが寄せられています。・私も、今禁煙をしているところです。無理せず頑張りましょう。・お身体を大切にしてくださいね!長生きしてほしいです。・早期発見ができてよかったですね。ずっと応援しています。がんが再発せず、伊達さんが健康でいられることを祈るばかりですね。[文・構成/grape編集部]
2021年03月31日この漫画は書籍『がんの記事を書いてきた私が乳がんに!? 育児があるのにがんもきた』(原作・藍原育子/漫画・内野こめこ)の内容から一部を掲載していきます(全8話)。■前回のあらすじ全摘・乳房再建をするため転院。年明けに新しい病院で手術してもらえることが決まりました。ママ友も仕事関係の人も、自分が「がん」であると知ったらどう思うのだろうか…。不安やプレッシャーに苛まれ辛い日々が続きます。次回へ続く 『がんの記事を書いてきた私が乳がんに!? 育児があるのにがんもきた』 原作・藍原育子/漫画・内野こめこ(KADOKAWA)¥1,320(税込) 健康系記事を書くライターが乳がんに罹患。婦人科系の病気について多数の記事を取材・執筆してきたが、いざ自分が患者になってみるとまったく違う世界が待っていた。その戸惑いと苦しみ、そして家族と共に元の生活を再生していく姿を、包み隠さず明らかにした一冊。乳がんは退院すれば終わりではなく、患者とその家族にとっては「退院こそが始まり」、育児・仕事・闘病、戦いつづけた 5年間の軌跡を、患者本人の原作&内野こめこさんの作画でコミックエッセイ化した注目の書籍。
2021年03月06日健康診断や検診は病院で受けるもの、と思っていませんか?じつは自宅でも病院並みの検査ができるキットがあるのです。忙しくても受診しやすい“自宅検診”で、コロナも大病も、どちらも防ごうーー!「新型コロナウイルスの感染への不安から、がん検診の受診率が激減しています。日本対がん協会によると、がん検診の受診率が、’20年4月は前年比で15%、5月は8%にまで減り、通年で3~4割減になる見通しです。また、生活習慣病などを予防する健康診断でも、受診者数が3割以上減っていることが明らかに。来年か再来年には、がんで亡くなったり生活習慣病を患ったりする人が急増する可能性があります」そう語るのは、医療経済ジャーナリストの室井一辰さん。受診控えが進む中、自宅で血液や尿などを採取して検査機関に送付、後日検査結果を受け取る“遠隔検診”に注目が集まっているという。「感染リスクが気になり、健康診断を受けられない、という人にとっては、遠隔検診は価値があると思います」ここ2~3年、忙しくてがん検診や健康診断を受けていないという人はもちろん、さまざまな病気のリスクが上がる50歳以上の人や、血縁者に遺伝性の病気(乳がん、肺がん、すい臓がん、糖尿病、脂質代謝異常症、くも膜下出血や動脈瘤)の患者がいる人、喫煙や飲酒、肥満、睡眠不足など、生活習慣において不安要素がある人は遠隔検診を活用するメリットがありそうだ。そこで、税別で1万円以内の自宅でできる検診を探してみた。■線虫がん検査「N-NOSE」(株)HIROTSUバイオサイエンス/9,800円すぐれた嗅覚を持つ「線虫」が、がん患者の尿に含まれるにおいに近づく性質を活用。15種類のがんについて、罹患(りかん)しているかどうかを検査できる。感度は86.3%。尿検体を東京と福岡の拠点に持参する。■血液検査「おうちでドック生活習慣病」ハルメク・ベンチャーズ(株)/7,500円超微量の血液から動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病の可能性があるかどうかを検査できる。医師の解説(電話、15分1回)、看護師の健康相談チャット、医師紹介などのアフターサービスが無料でついてくる。■喀痰細胞診検査「肺がん検査」(株)セルメスタ/4,250円痰の中に異型細胞があるかどうかを検査することで、エックス線に写らない早期の肺門部がんを調べることができる。約11日後に結果が届き、検査結果についての問い合わせができるサービスもある。■血液検査「自宅でできる郵送検診申込セット」日本医学(株)/2,000円食事の影響を受けないグリコヘモグロビンの量で、糖尿病の可能性があるかどうかを検査できる。薬局やネット通販で郵送検診申込セットを購入後、検診キットが到着。検査物到着後7~10日ほどで結果が届く。■「睡眠時無呼吸症候群スクリーニング検査」(一財)運輸・交通SAS対策支援センター/4,760円(機器送料+代引き手数料は除く)動脈血酸素飽和度と脈拍数を測定する機器(レンタル)により、睡眠時無呼吸症候群の可能性を検査できる。睡眠時のデータを総合判断し、約2~3週間後に結果が届く。要検査の場合は医師による紹介状が同封される。がんや心臓病、脳卒中につながることもある生活習慣病を、早期発見するための自宅検診キットが「おうちでドック生活習慣病」。「『おうちでドック』では、自宅に送られてきた専用キットで微量の血液を採取し返送。2~3週間後には、高血圧や脂質代謝異常、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病のリスクをチェックできます」「おうちでドック生活習慣病」を展開するハルメク・ベンチャーズの松尾尚英さんによるとコロナの影響を受けてか、前年同時期に比べ2.5倍の検査申し込みがあったという。「医師の結果解説や看護師との健康相談チャット、病院紹介のアフターフォローがついているのが特徴です。ご本人以外での利用も多く、配偶者へのプレゼントや同僚への昇進祝いとしてお申し込みいただくケースも少なくありません」閉経後の女性に発症しやすいといわれる、睡眠時無呼吸症候群(以下SAS)も自宅で検査をすることができる。「SASは、睡眠中に無呼吸を繰り返すことでさまざまな合併症を引き起こす病気です。睡眠不足による眠気や集中力低下だけでなく、低酸素状態に陥ることで心臓や血管にダメージを与え、高血圧や心臓病、糖尿病、脳卒中などの原因となります。近ごろ日中に強い眠気がある、夜中に何度も目が覚める、さらに起床時に頭痛がある、などの症状がある人は、検査を受けることをおすすめします」そう語るのは、「睡眠時無呼吸症候群スクリーニング検査」を運営している運輸・交通SAS対策支援センターの田口陽一さん。この検査では、自宅に届く検査機器「パルスオキシメーター」を睡眠時に装着し、動脈血酸素飽和度と脈拍を測定。機器返却後2~3週間で、SAS傾向を6段階で評価する検査結果が届く。「検査結果を受けて初めて、呼吸が止まっていることを自覚する方が多いです。SASが疑われた方には、専門医のもとでより詳しい睡眠状態が検査できるよう、紹介状も同封しています」これら以外にも、インターネット上には多くの遠隔検診キットが存在する。ただし「玉石混交なので利用するときは注意が必要」と前出の室井さんは語る。「大切なことは検査結果を過信しないこと。遠隔検診に限らず、どんな検査でも、受ければ100%安心というものはありません。また、遠隔検診はあくまで、病院で行う検診や人間ドックの“入門編”だと認識したほうがいいでしょう。なかには高額なものもありますが、そこまで払うべきかというと、考えものです」コロナがなければ早期発見できたのにーー。そう後悔しないために大切なのは、“自分の健康は自分で守る”という意識かもしれない。「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載
2021年01月20日「新型コロナウイルスの感染への不安から、がん検診の受診率が激減しています。日本対がん協会によると、がん検診の受診率が、’20年4月は前年比で15%、5月は8%にまで減り、通年で3~4割減になる見通しです。また、生活習慣病などを予防する健康診断でも、受診者数が3割以上減っていることが明らかに。来年か再来年には、がんで亡くなったり生活習慣病を患ったりする人が急増する可能性があります」そう語るのは、医療経済ジャーナリストの室井一辰さん。受診控えが進む中、自宅で血液や尿などを採取して検査機関に送付、後日検査結果を受け取る“遠隔検診”に注目が集まっているという。「感染リスクが気になり、健康診断を受けられない、という人にとっては、遠隔検診は価値があると思います」ここ2~3年、忙しくてがん検診や健康診断を受けていないという人はもちろん、さまざまな病気のリスクが上がる50歳以上の人や、血縁者に遺伝性の病気(乳がん、肺がん、すい臓がん、糖尿病、脂質代謝異常症、くも膜下出血や動脈瘤)の患者がいる人、喫煙や飲酒、肥満、睡眠不足など、生活習慣において不安要素がある人は遠隔検診を活用するメリットがありそうだ。線虫がん検査「N-NOSE」(価格9,800円・税別)なら、病院に行かずにがん検査が可能。「線虫がん検査は、“がん患者の尿に集まり、健康な人の尿からは逃げる”という線虫の性質を利用した検査です。胃がんや乳がん、大腸がんなど15種類のがんに反応し、基礎研究における精度はステージ0、1の早期がんを含めても、86.3%でした。’20年1月に事業をスタートしましたが、病院でのがん検診を受けられなかった方から『助かった』というお声をいただいています」そう語るのは、「N-NOSE」を展開するHIROTSUバイオサイエンスの広報・永溝はるかさん。「線虫は、既存の検査では検知できないがんのかすかなにおいにも反応します。そのため、通常のがん検診を受けていても、念のために、と追加で線虫がん検査を受ける方もいらっしゃいます」検査では、自宅に届く専用容器に採尿。冷凍状態で(常温状態なら採取後4時間以内に)、東京と福岡にある専用ステーションへ持参すると、約6週間程度で検査結果が届くという。「1月下旬には、大阪にもステーションを開設予定です。将来的にはがん種の特定を目指していますが、現状ではがんのリスクを調べる検査。がんの早期発見から治療へつなげる『がんの一次スクリーニング検査』として活用していただきたいです」「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載
2021年01月20日この記事では、妊娠を希望し、婦人科検診を受けたときに病気が見つかった先輩ママの体験談をお伝えします。 当時、36歳で未婚だった私。結婚・妊娠に焦りはあったものの、婦人科検診もほとんど受けていませんでした。 婦人科検診で病気が見つかったそんななか、お付き合いしている方とそろそろ結婚という話になり、婦人科検診を受けることに。すると卵巣嚢腫、そして、子宮筋腫がボコボコあり、一刻も早く手術することになりました。 そして、どうにか無事に手術も終わり、結婚して子どもができればと思っていたのですが、なかなか妊娠できませんでした。 検査を受け、妊活をスタート!ようやく不妊治療も視野に入れ、病院に通い始めたのが39歳のときでした。当時の私はまったく知識がなく、体外受精などをおこなえばすぐに妊娠するだろうと思っていました。しかし、ようやく自分自身の置かれている状況がわかってきて、どうしてもっと早く病院に行っておかなかったんだろうと後悔に打ちひしがれていました。 夫婦それぞれ検査を受け、幸い問題はなかったため、タイミング法から始めました。しかし、そんな簡単には妊娠できず……。 気分転換に近場の旅行へそんななか、自分の年齢もタイムリミットが近づいているので、次のステップへと進む話がありました。そのとき、大した大きさではないものの、子宮筋腫を取ったほうがいいという話があり、腹腔鏡手術をして取ることにしました。 その後、次のステップに進む前に夫婦で気分転換に近場の旅行に行くことになり、その月は不妊治療をお休みして1カ月後に再開することになりました。 自然妊娠できてよかったところが、その気分転換がよかったのか、手術がよかったのか、その後まもなく自然妊娠することができました。妊娠したのは40歳、出産は41歳のときでしたが、高齢でも自然妊娠できたことが本当にうれしく、感謝しています。 不妊治療中は、終わりが見えなくて本当につらかったですが、もっと若いときにちゃんと病院に行って体を診てもらっていたら、もう少し苦労しなくていいこともあったのではないかと思います。 また、出産のトラブルの可能性も増えたり、40歳に入ってからの高齢出産はリスクがあることを知り、早めに病院へ行っておけばよかった、と感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:高橋えみ1児の母親。育休中。
2020年12月01日がん検診を受診する人が激減している。「日本対がん協会」によると、地方自治体のがん検診での受診件数は、国内でコロナ感染が拡大した今年3月に前年比の64%まで落ち込むと、4月には前年比16%、5月には8%と激減した。常磐病院(福島県)の乳腺外科医の尾崎章彦さんが語る。「東日本大震災のとき、独自に調査しましたが、福島県では症状を自覚していながら病院に1年以上行かなかったケースが、震災前は4.1%でしたが、震災後には18.6%と、約4.5倍も増えました。こうした“受診控え”は、今回のコロナ禍においても実感します。なかには、非常に進行の早いがんもあるので、注意が必要です」そこで専門医等に取材し、下半身で疑われるがんの代表的な自覚症状を作成した(※医師への取材をもとに本誌が作成。がんによって、ここにない症状が出ることもあります。症状が出なくてもがんになることもあるので、必ず定期的な検診を受けましょう。また、ここに出る症状が別の病気によるものであることもありますので、必ず医師の判断を仰いでください)。【お腹】□ みぞおちの痛み、違和感、不快感=胃がん□ 食欲不振=胃がん□ 腹痛=大腸がん、子宮頸がん、子宮体がん【お尻と性器】□ 便が細くなる=大腸がん□ 便の表面に赤、または赤黒い血が付着している=大腸がん□ タール状の黒い便が出る=胃がん□ 不正出血=子宮頸がん、子宮体がん□ 水のような透明なおりものが出る=子宮体がん□ 月経が長引いたり、月経前後の出血が少量だったり、多量である=子宮体がん□ おりもののなかに血が混じっている=子宮頸がん□ 排便・排尿の違和感=子宮頸がん□ 性交後に出血がある=子宮頸がん【その他】□ ダイエットしていないのに、体重が半年~1年で5%落ちる=胃がん、食道がんもちろん症状があるからといって、即がんというわけではないが……。「少しでも不安な症状があれば、医療機関で受診すべきです」(尾崎さん)前出の日本対がん協会の調査で、受診率が低かった胃がん(5月の前年同月比5.9%)、大腸がん(同6.8%)に関しても、各医師からアドバイスをもらった。【胃がん】「胃がんは腹部の不調を引き起こすことがあります。お腹の不調が長引いたら、必ず検査しましょう。自治体で違いがありますが、50歳以上で胃カメラ検査、もしくはバリウム検査を2年に1回受けるよう、呼び掛けられています。胃がんの原因となるピロリ菌は、40代、50代の3~4割が保菌者といわれていますが、除菌しておけば、胃がんのリスクがかなり下げられる。ただし、除菌後も自治体による検診なども利用して、胃カメラ検査を年に1回受けましょう」(マールクリニック横須賀・水野靖大さん)【大腸がん】「便の異常のほかに、貧血なども大腸がんの症状です。年に1度の便潜血検査をしない人も多いですが、前がん状態であるポリープの7~8割がわかります。陽性になった場合、大腸内視鏡検査をすることになります」ここで紹介した症状がある人は迷わず病院へ行こう。そして、いちばんは症状の出ていないがんも発見できるがん検診を受けること。コロナ禍であっても、がん検診は不要不急の外出ではないのだ。「女性自身」2020年11月17日号 掲載
2020年11月05日「病院に行ってコロナになるのが怖いから」。そんな理由でがん検診を控える人が増えている。だが、医師はこんな警鐘をーー。がん検診を受診する人が激減している。「日本対がん協会」によると、地方自治体のがん検診での受診件数は、国内でコロナ感染が拡大した今年3月に前年比の64%まで落ち込むと、4月には前年比16%、5月には8%と激減した。常磐病院(福島県)の乳腺外科医の尾崎章彦さんが語る。「東日本大震災のとき、独自に調査しましたが、福島県では症状を自覚していながら病院に1年以上行かなかったケースが、震災前は4.1%でしたが、震災後には18.6%と、約4.5倍も増えました。こうした“受診控え”は、今回のコロナ禍においても実感します。なかには、非常に進行の早いがんもあるので、注意が必要です」そこで専門医等に取材し、上半身で疑われるがんの代表的な自覚症状を作成した(※医師への取材をもとに本誌が作成。がんによって、ここにない症状が出ることもあります。症状が出なくてもがんになることもあるので、必ず定期的な検診を受けましょう。また、ここに出る症状が別の病気によるものであることもありますので、必ず医師の判断を仰いでください)。【頭】□ これまでなかった急な頭痛がある=脳腫瘍□ これまでとは位置や痛み方の違う頭痛がある=脳腫瘍□ 言葉が理解しにくい=脳腫瘍□ 急に始まったふらつき、息切れ、顔が白くなるなどの貧血症状=大腸がん、胃がん、子宮体がん【目】□ 片目だけ見えづらい=脳腫瘍□ 部分的な視野の欠損がある=脳腫瘍【口】□ 言葉が出にくい=脳腫瘍□ 舌に、なかなか治らないしこりやただれがある=舌がん【のど】□ たんに血が混じる=肺がん□ 息切れがする=肺がん□ 2週間以上続くせき症状=肺がん□ 声のかすれ=食道がん□ 食べ物が食道でつかえる、しみる=食道がん【胸】□ 胸のつかえや痛み、違和感が生じる=食道がん□ 動悸、胸痛、息苦しさが続く=肺がん【手足】□ 片方の手(足)に力が入りにくい=脳腫瘍□ ふらふらとして、真っすぐ歩けない=脳腫瘍【乳房】□ 胸にしこりがある=乳がん□ 脇の下にしこりがある=乳がん□ 乳首の色が変わる、ただれる=乳がん□ 左右の胸の形が対称的でなくなる=乳がん□ 胸の皮膚があつぼったくなったり、赤くなる=乳がん□ 乳頭から透明、赤、もしくは黒っぽい分泌液が出る=乳がんもちろん症状があるからといって、即がんというわけではないが……。「少しでも不安な症状があれば、医療機関で受診すべき。たとえば乳がんの場合は、胸のしこりをセルフチェックできます。ただ、症状に気づいたときには進行しているケースも少なくない。触診では見つからない病変もあるので、40歳以上の人は2年に1度、マンモグラフィー検査を受けることをおすすめします」(尾崎さん)前出の日本対がん協会の調査で、受診率が低かった肺がん(5月の前年同月比5.8%)に関しても、日本医科大学附属病院呼吸器内科・久保田馨さんからアドバイスをもらった。「肺がん患者は若年層ではまれですが、50代から増加が著しくなり、患者数のピークは70代前半です。せきや息切れが続く場合は、必ず受診してください。検査は胸部単純X線検査が一般的ですが、発見が難しい場合もあり、必要に応じて胸部CT検査を行います。検診においても、CT検査はX線と比べて、見逃しのリスクが低く、肺がんによる死亡率も20%低くなると報告されています。禁煙や受動喫煙防止とともに、定期検診や早めの受診が有効です」ここで紹介した症状がある人は迷わず病院へ行こう。そして、いちばんは症状の出ていないがんも発見できるがん検診を受けること。コロナ禍であっても、がん検診は不要不急の外出ではないのだ。「女性自身」2020年11月17日号 掲載
2020年11月05日生理痛がひどいときもあったのに、これまで、生理について、あまり深く考えてこなかった私。そんな私が、婦人科検診を受けたことで、生理や婦人科受診、そして妊娠ということについて、いろいろと考えるようになったという体験談です。 生理になんとなく症状はあったけれど、気にしてなかった私私はこれまで、生理について、あまり深く考えて過ごしてきませんでした。 確かに思い返すと、生理痛がひどかったり、夜中に布団を汚してしまうほど経血が漏れたりということもありましたが、それらはたいてい生理が遅れたとき。「生理が遅れたから、生理痛があるんだなぁ」くらいにしか思わず、気にしていませんでした。 初めての子宮がん検診。そこで判明したのは…そんな私が28歳のときです。初めて子宮がん検診を受けることになりました。 結果は、子宮に「ポリープの疑いあり」という診断。私はその診断結果を見ても、ポリープが何なのかすら、わかりませんでした。しかし、ネットで検索してみると、ポリープがあることで妊娠しづらいかもしれないとのこと……。 当時ちょうど、そろそろ妊娠を…と考えていたため気になり、私は初めて婦人科を受診することにしました。 婦人科、そして大学病院への受診へその婦人科では、まずはタイミング法を指導されました。しかし、数回試したものの、妊娠することはできませんでした。そして医師に「もしかしたら、ポリープが原因かもしれないね。詳しく診てもらったほうがいいかもしれない」と、大学病院を紹介されました。 そこで、私は大学病院の婦人科へ。そこでの判断も「ポリープがあるようだ」というものでした。 結局、私は、手術を受けることになりました。手術の結果、「ポリープではなく、子宮筋腫があった」とのことでしたが、「きれいに取りきりったよ」と言われました。 驚いたのは、子宮筋腫の手術後です。なんと、私は生理痛がほとんどなくなったのです。また、経血量も減り、経血が漏れることもなくなりました。 生理というのはなかなか人と比べたりすることが難しいので、自分の状態がどうか、というのも判断しづらいものです。でも、生理が変化したり、気になったりすることがあれば、婦人科に行った方がいいということを、このことで感じました。 ちなみにその後、念願がかない、現在妊娠中です! 監修/助産師REIKO-----文/カレンダーたみぃさん
2020年10月04日がん患者を理解する緩和ケア医でさえ、患者になって初めて気づく苦しみがあった。昨夏の取材でそう語った大橋さんに、今年も、がん患者としての思いを聞くことができたーー。「先日、激しい腹痛で人生初の救急搬送を経験したんです。どうも、一昨年のがんで胃を摘出したことが、影響しているようで。体調が悪くなっていると感じる一方、肝臓に転移したがんの影が薄くなっている箇所もあって。毎日が一進一退の繰り返し、という感じです」こう話すのは、10万人に1人の希少がん・ジスト患者で、愛知県JA厚生連 海南病院の緩和ケア医の大橋洋平さん(56)だ。「今でも週4日、午前中だけですが“専属秘書”(妻のあかねさん)に車で送り迎えしてもらって、緩和ケア希望者への予約面談外来をしています。がん治療にはお金がかかりますから、できる限り働かないと(笑)。でも何より、がん患者の私が面談することで、共感してくれる患者さんやそのご家族がいますし、私自身も生きる力をもらえるんです。ヨメさんや息子は『無理しないで』と思っているはずですが、わがまま放題に“患者風”を吹かせて、しぶとく生きています」こうした生き方をつづった著書『緩和ケア医が、がんになって』に続き、9月18日『がんを生きる緩和ケア医が答える命の質問58』(ともに双葉社)が出版される。「前著を呼んで、前向きに生きられるようになった、という子宮がん患者さんの声に背中を押されて、勤務先の病院や講演後のアンケート等で寄せられたがんに関する質問に、本を通じてお答えしました」がん患者や家族のために、何かメッセージを残したいーー。そんな思いから、本誌の質問にも一般論ではなく、医師で患者、そして父で夫でもある大橋さんの“がん患者としての本音”をぶつけてくれた。【Q1】抗がん剤治療中の夫が、「こんなにつらいなら死にたい」と訴えます。治療を続けないとダメですか?【A】治療の副作用と、生活と生命のバランスをみて本人に判断させてこの旦那さまが望まれていることは「つらさをとるために死にたい」ではなく「つらさをとって生きたい」ということだと思います。食事ができなくなるほど、抗がん剤の副作用がひどい患者さんの中には「治療をやめて、楽になった」と喜ぶ人もいますから、それも一つの選択肢でしょう。私も毎日服用する抗がん剤は通常の半分しか飲んでいないのに、お尻の粘膜がただれて、トイレの温水洗浄のたびにヒリヒリします。口角も切れてしまい、「おー」は言えるけど、痛くて大きく口を開く「あー」は言えません。でも、つらいながらも、こうやって話すことも笑うこともできる。私の副作用は、今のところ生活や生命を脅かすレベルではないのです。だから、治療を続けられているのだと思います。もし、私が治療をやめる決断を迫られるときがきても、それは家族にやめるよう説得されるのではなく、自分で決めさせてほしいです。自分の命ですから。【Q2】がんになって、穏やかになった友人がいます。いったい何があったのでしょう?【A】私も感謝の気持ちが強くなり、「今、必要とされること」を優先するように医師という仕事において、以前は効率やルールを重視していました。だから、数カ月待ちの緩和ケア病棟にすぐ入院したいと直談判に来た患者さんご家族を、看護師が帰してしまったときも、「それでいい」と考えていました。でも、自分ががん患者となってあのときを振り返ると、どうにか時間を作って話だけでも聞いてあげられなかったのかと、後悔の念で胸が締め付けられます。だから今は、急な相談でも、可能な限り対応するようになりました。がんが発覚した人の多くは、一度は“もうダメかも”と、身近に死を意識するものです。がんになるまではそんな状況になったら“競馬の単勝に100万円注ぎ込もう!”と考えていました。けれど、いざ“命は有限”だと痛感すると、そんなことより、ただただ生きられることに感謝しよう、“今”を大切にしようと考えていたんです。それは、人間が持っているいい面なのではないでしょうか。【Q3】がんを治療中の夫。どうやって生きる希望を持ってもらえばよいでしょうか?【A】大きな夢より、小さな目標を持ってはどうでしょうか“夢”はずいぶん遠くにあって、時間をかけてかなえるイメージがあります。残念ながら、がん発覚から1年たたないうちに転移した私には、そのような夢は持てません。でも、人間は希望を失うと生きにくい。だから、何カ月も先ではなく、もっと簡単に実現できる“目標”を持つようになりました。私は車が好きなので、老後、日本全国を気ままにドライブするのが夢でした。でも今は、住まいのある三重県内を、ヨメさんと半日旅行どころか、4分の1日旅行をするので精いっぱい。けれどそのおかげで、元気なころのように高速道路をとばしていたら気づかなかった、小道の草花の美しさにも気づくことができました。小さな目標をかなえていくことで、一日一日を大切に生きることができるのではないでしょうか。この取材も、発売日までは生きるぞ!という目標になっています。【Q4】死ぬのは怖くないですか?【A】死の瞬間は怖いものではない。死後には次の世界が待っていると考えています死生観は100人いれば、100通りあります。私自身「まったく怖くない」とは言い切れませんが、32年間、医師としてさまざまな臨終に立ち会ってきて、死の“瞬間”は眠るようなもので、決して怖いものではないと感じています。とはいえ、死後について考えるようになったのはジストになってからです。今では人間は死んでも、無になるのではなく、なにがしかの世界にいくと考えています。ちなみに、私が死んでも、家族には長生きして私の見られなかった世界を見てもらいたい。あの世で話を聞かせてもらうのです。がんは2人に1人が罹る病いといわれている。自分はもちろん、家族や友人がなってもおかしくはない。そんなとき、“しぶとく”生きる大橋さんの言葉は、われわれががんと付き合って生きていく際のヒントになるはずだ。「女性自身」2020年9月22日 掲載
2020年09月11日いつかは受けるものだとわかっているけど、まだいいかと思いがちな乳がん検診。どんな人が、どんなときに必要なの?自分でもチェックしたほうがいいって本当?検診デビューの前に予習しておくと安心です。9人に1人がかかる、実は身近な病気。早期発見で治るからこそ検診がいちばん大切。私たち女性がかかる可能性の高いがんといえば乳がん。割合にすると、がんを患った女性のうち、約2割が乳がんに罹患している(2014年の全国がん罹患モニタリング集計より)。「年々増加傾向にあり、最新の統計によれば、日本人女性の9人に1人が生涯のあいだに乳がんを発症するというデータも」こう話すのは、個人診療の乳がん検診にも対応している乳腺専門医の尹玲花先生。乳がんは、乳房の中にある乳腺に発生する悪性腫瘍。比較的進行がゆっくりなので、早期に発見できれば治る確率が高くなる。となると、なんといっても検診が頼みの綱だ。乳がんや検診についての基本的な知識は、もはや知っていて当然、現代女性に必須の常識といえそう。まだ検診を受けたことがない人も、実はよくわからないまま受けてきた人も、正しくアップデートしていこう。若いときに検査をしても発見されない家族歴がなければ30歳までは検査不要!若いうちはマンモグラフィなどの検診を受けなくていい、という噂は本当だろうか?「はい。一般的には30歳までは検診の必要がありません。理由としては、そもそも発症リスクが低いこと、乳腺が発達しているためマンモグラフィでがんを見つけにくいこと、若い人ほど放射線による被曝の影響を受けやすいことなどがあります」もちろん例外もある。母、姉妹、祖母、おば、従姉妹で乳がんにかかった人が1人でもいる=家族歴がある場合は、20代であっても検診を受け始めよう。「遺伝性乳癌卵巣癌症候群という遺伝子の異常によって、乳がんになりやすい体質の人が日本にも一定数いることがわかってきました。該当する人は、一生のうちに乳がんを経験する可能性が約80%あるといわれるので、もし家族歴があれば、若くてもぜひ受診してください」費用は受ける方法によって変わる。若いうちに受けるなら個人検診の一択。費用が安いのは自治体が行う住民検診や会社での職域検診。住民検診は40歳以上の女性が2年に一回受けられるもので、職域検診も、会社によって異なるが原則40歳以上が対象。つまり、20~30代は個人検診を受けることになる。個人検診は費用がかかる分、気になる症状について個別に専門医に相談しつつ診察してもらえるのがメリット。マンモグラフィと超音波、触診というすべての検査を1日で受けられ、その場で結果がわかるのもうれしい。すでに何らかの自覚症状がある場合は個別に受診しよう。住民検診市区町村が行う検診。40歳以上の症状のない女性が、2年に一度マンモグラフィ検査を受診できる。自治体ごとに費用や期間などが異なるので、自分の住んでいる市区町村のHPなどで確認しよう。無料~3000円ほどと費用面のメリットはあるが、超音波検査は受けられないので注意。職域検診事業者(会社)が行う検診。健康診断の一つとして、40歳以上の女性が原則として2年に一度受診できる。マンモグラフィ、超音波検査の両方を受けられる会社もあれば、どちらか一方を選ぶ会社も。オプションとして費用の一部を自己負担する場合など、充実度はまちまち。個人検診自分で施設を選んで受診する検診。健康保険が使えないため費用は全額自己負担になり、マンモグラフィと超音波検査のどちらか一方で5000~1万円弱。両方では1万円台が目安。年齢やタイミングにかかわらず受診でき、気になる症状があれば専門医に個別に相談できる。尹 玲花先生乳腺専門クリニック「mammaria tsukiji」院長。聖路加国際病院で10年にわたり乳腺診療に携わり、クリニックを開業。※『anan』2020年9月16日号より。イラスト・中根ゆたか取材、文・黒澤 彩(by anan編集部)
2020年09月09日夏が旬の枝豆ととうもろこしがごろっとはいった「夏野菜がんも」。ふわふわのがんもどきですが、枝豆ととうもろこし、きくらげの食感がよいアクセントとなります。添えるのはカレー塩。旬の夏野菜の甘みが引き立つシンプルな味付けなので、食欲が落ちていてもぺろりと食べられます。彩りがきれいで、食卓も華やぎますね。がんもどきは冷めても美味しいですが、揚げたては格別です。揚げ物が苦手な方にもぜひ挑戦していただきたい一品です!■夏野菜がんも調理時間 30分 1人分 238Kcal<材料 2人分> 枝豆 1/3袋(1袋250g入り) トウモロコシ(生) 1/2本 キクラゲ 3g 木綿豆腐 1/2丁 片栗粉 大さじ2 塩 小さじ1/3 塩 小さじ1 カレー粉 小さじ1/4揚げ油 適量<下準備> ・枝豆はサッと水洗いして分量外の塩をもみ込み、煮たった熱湯に塩ごと加え、再び煮たったら3~4分ゆでてザルに上げ、粗熱が取れたら豆を取り出す。・トウモロコシは外皮をむいて水洗いし、包丁で実を削ぎ落とす。・キクラゲは水で柔らかくもどし、固い部分を切り落として細切りにする。・木綿豆腐はキッチンペーパーに包み、10分程置く。・<カレー塩>の材料を混ぜ合わせる。・揚げ油を170℃に予熱し始める。<作り方>1、ボウルに木綿豆腐を入れて手で混ぜ、その他の<タネ>の材料も加えて混ぜ合わせ、6等分にして丸める。手に分量外のサラダ油をぬると扱いやすいです。2、170℃の揚げ油でカラッと揚げて器に盛り、<カレー塩>を添える。余ったら煮物にしても良いですね。E・レシピで作り方をもう一度チェック↓
2020年08月05日テレビなどに出演する人たちは見知らぬ人からファンレターや、時には苦情などあらゆるメッセージを受け取ります。そんな視聴者からのメールで命を救われたといってもいい、幸運な女性がいます。アメリア・フロリダ州のテレビ局『WFLA』のニュース番組でリポーターを務めるヴィクトリア・プライスさんは、いつものように番組に出演した後、視聴者から1通のメールを受け取りました。こんにちは。ちょうどあなたのニュースレポートを見て、首のしこりのようなものが心配になったんです。どうか甲状腺の検査を受けてください。あなたの首を見て、自分自身のことを思い出したんです。私の場合はがんでした。お体に気を付けて。@WFLAVictoriaーより引用(和訳)これが視聴者が見た番組のスクリーンショット。右側に映っている女性がヴィクトリアさんです。Hi! I agree, not the easiest to see. It’s not super obvious unless you know what to look for. This screenshot shows it a bit better. I’m still learning but doc explained that the tumor is in the middle of my thyroid, pushing the glands up and out, hence the subtle protrusion. pic.twitter.com/NFeoRVcUdz — victoria price (@WFLAVictoria) July 24, 2020 視聴者からのメールでがんを発見ヴィクトリアさんはこのメールを受け取った後、病院で検査を受けました。すると結果は、視聴者の女性と同じ、甲状腺がんだったのです。A bit of ~personal news~ to share. Turns out, I have cancer. And I owe it to one of our wonderful @WFLA viewers for bringing it to my attention. I’ll be off work for a bit after tomorrow, but I’ll see y’all soon pic.twitter.com/UMsoj2SjtM — victoria price (@WFLAVictoria) July 23, 2020 甲状腺にできたがんは少し広がっていたため、腫瘍とリンパ節の切除手術を行うことになりました。ヴィクトリアさんはすでに手術を終え、回復中であることをツイッターで報告しています。popsicles are officially my new best friend. pic.twitter.com/t0nmcws1ae — victoria price (@WFLAVictoria) July 27, 2020 毎日多忙な日々を過ごしていたヴィクトリアさんは今回の視聴者からのメールをもらうまで、甲状腺のしこりにはまったく気付かず、自覚症状もなかったのだそう。彼女はメールをくれた視聴者に感謝の思いをつづっています。パンデミックが始まって以来、私はジャーナリストとして常に全力を注いでいました。このもっとも重要な健康問題について報道しながら、自分自身の健康にはもっとも無関心になっていました。視聴者からのあのメールを受け取っていなかったら、私は絶対に医師に電話をすることはなく、がんは広がり続けていたでしょう。考えても恐ろしいです。私はメールをくれた女性に一生感謝します。まったく見ず知らずのその女性は、わざわざ知らせてくれる義務はないのに、そうしてくれたのです。今、世界は困難な状況です。どうかあなた自身のお体を大事にしてください。そしてお互いに気遣い合いましょう@WFLAVictoriaーより引用(和訳)現在療養中のヴィクトリアさんのもとには同じ病気を経験した人やファンからたくさんの励ましが寄せられています。忙しい日々を過ごしていると、健康に気を使うことが後回しになってしまうこともあるでしょう。だからこそもし身近な誰かに対して何かが気になった場合は、さりげなく伝えることで病気の早期発見につながることもあるはずです。ヴィクトリアさんのいうとおり、自分自身はもちろん、誰もがお互いに他者の健康も気遣うことが大切ですね。[文・構成/grape編集部]
2020年07月31日「標準治療を敬遠する人は多い。しかし標準治療こそ最善のがん療法なのです」。がん治療の権威はそう語る。まったくアテにならない治療に飛びつく前に、ご一読をーー。「免疫細胞療法やビタミンC療法といった自由診療での療法、そして健康食品やサプリメントによる民間療法……。これらの療法には、がんを縮小させたり延命効果を示したりする効果はありません。ところが日本では、医師さえも、民間療法や自由診療を“効果抜群”とうたっている人がいるのです。そのような“トンデモ療法”を選択してしまい、適切な治療のタイミングを逃す患者さんが後を絶ちません」そう語るのは、日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授の勝俣範之さんだ。抗がん剤治療のパイオニアとして知られる勝俣さんは、“トンデモ療法”を信じたため、治療が手遅れになってしまった患者を多く見てきたという。「がんの治療法を、インターネットでやみくもに検索することは、そういった被害に遭うリスクを高めることにもなります。とくに日本では、標準治療を否定して、特定の商品を薦めるような怪しいウェブサイトが上位に表示されるケースが多い。私が5種類のがんを検索し、それぞれ上位20のウェブサイトを調べたところ、信頼できるサイトは1割しかありませんでした」(勝俣さん・以下同)がん治療についての情報はたくさんあるが、効果が期待できる正しい情報とそうでない情報が混在している。これを見分けることができれば、誰も騙されないことはわかりきっているのだが……。「がんと診断されれば、誰でも大きなショックを受け冷静さを失ってしまいます。ゆえに、まったく治療効果がない“トンデモ療法”に飛びつきやすいのです。“自分は大丈夫だろう”と思い込んでいる、教育レベルや収入が高い人ほどこの傾向が見られます」そこで、“トンデモ療法”を見分けるポイントを勝俣さんに解説してもらった。■保険が利かない、高額な治療法を勧めている「まず言っておきたいのは、がんと診断されたら“標準治療”を受けることが最善だということ。これは3大治療といわれる『手術』『放射線治療』『抗がん剤治療』のいずれかです。標準治療は、世界中で最も効果が確認されている最高の治療法だからこそ、保険適用によりコストが抑えられているのです。いっぽう、自由診療は有効性が証明されていない不確かな治療法がほとんどであることが問題です」“○○療法は保険適用外の自由診療となりますので、治療費は自費負担です”という文言が載っていたら注意。「一般的に自由診療や民間療法は標準治療より高額ですが、“料金が高いほどよい治療が受けられる”というのは問題です」■「どのがんにも効きます」とうたっている「がんの3大治療は、世界中で使われている治療法ですが、どれか1つの治療法がすべてのがんに効くというわけではありません」例を挙げると、放射線治療は前立腺がんにはよく効くが、胃がんにはあまり効き目がないと勝俣さんは語る。「抗がん剤治療でも、1つの薬がすべてのがんをやっつけることはありません。がんといっても、それぞれ性質が違います。すべてのがんに効く治療法など、“ありえない”のです」がんは、2人に1人がなる病気。“トンデモ療法”によってかえってがんが進行し、手遅れになることは人ごとでない、と勝俣さん。「抗がん剤治療は、いまだに『効かない』『体がボロボロになる』という誤った情報を信じて、拒否する人が少なくありません。それでみすみす命を失っている人も、たくさんいるのです」「女性自身」2020年7月7日号 掲載
2020年07月01日お笑いコンビ『ペナルティ』でボケを担当しているワッキーさんが、2020年6月7日にTwitterを更新。「新型コロナウイルス感染症で世間が混乱している中、私ごとで申し訳ありません」と前置きした上で、自身が中咽頭(ちゅういんとう)がんであることを明かしました。投稿によると、ワッキーさんはステージ1であり、同月8日から入院をすることになったそうです。世間様が大変な時期に自分の事ですいません。先月、自分の喉に癌がみつかり、中咽頭癌のステージ1と先生から伝えられました。そして明日6月8日から治療のため約2ヵ月間入院することになりました。また皆さまの前に元気な姿をお見せできるよう全力で頑張ってきます!ペナルティワッキー— ペナルティ ワッキー (@wakitayasuhito) June 7, 2020 中咽頭とは、口を大きく開いた時に見えるのどの部分を指します。日本赤十字社によると、中咽頭がん患者の男女比は男性が多く、好発年齢は50~60代とのことです。また、飲酒や喫煙も原因の1つとされています。『ヒゲグリア』や『芝刈り機』、『半分マン』などのネタで多くの人に笑顔を与えてきたワッキーさん。発表に対し、多くのファンから「復活を待ってます」「応援してます」といった声援が寄せられました。1日も早い回復をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2020年06月07日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「がんゲノム医療」です。莫大ながん組織のゲノムを解析。今後の治療に期待。「ゲノム」とはDNAをはじめとする、遺伝子情報の全体のことを指します。遺伝子情報を個別に検証し、その特徴を明らかにすることで、体質や病状に合わせた、より効果的、効率的な治療や診断を行うのが「ゲノム医療」です。がんは、遺伝子の変異や異常が蓄積することによって起こる病気。日本で最も多い死亡原因であり、日本人の2人に1人は生涯のうちにがんにかかるといわれています。国際的な共同研究グループ「国際がんゲノムコンソーシアム」の調べによると、がん患者の数は世界的に増え続けており、2012年には800万人の方ががんで亡くなり、1400万人が新たにがん患者として診断を受けていました。このままいくと2050年には年間で1750万人ががんで死亡し、2700万人が新しい患者となると推定されており、がんに対する対策は急務なのです。日本からは国立がん研究センターや理化学研究所、東京大学などが参加している国際がんゲノムコンソーシアム。このたび37か国1300人を超えるがん研究者が協力し、38種類約2800例のがん組織のゲノム解析に成功しました。スーパーコンピューターを使い、4600万個以上のゲノムの変異や異常を調べ、特徴を明らかにしたのです。解析されたデータは公開され、世界中のがん研究者が活用できるようになります。日本では全国に、がんゲノム医療中核拠点病院、がんゲノム医療拠点病院、がんゲノム医療連携病院を指定し、全国どこでもがんゲノム医療を受けられる体制づくりを進めています。一般にがん治療では、標準治療という科学的根拠に基づいて推奨される治療がなされます。具体的には手術、化学療法(抗がん剤治療)、放射線治療です。がん遺伝子検査によって、その人の特徴的な異常を調べることで、治療法の選択に役立つ場合があります。たとえば、抗がん剤の投与の検討や、標準治療のないがん、標準治療が終わった患者さんに対して、合う薬物療法を調べるために有効とされています。症例の少ない希少がんに関しては、まだデータが不足していますが、がんゲノム医療の発展は、将来のがん治療に期待が持てそうです。ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)公開中。※『anan』2020年5月13日号より。写真・中島慶子題字&イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年05月09日がん医療の進歩に伴い、がん保険の保障内容も新しい商品が出るたびに変わってきています。すでにがん保険に加入していても、その保障内容が現在の治療事情に合っていなければ、いざというときに役に立ちません。そこで今回はがん保険選びの重要ポイントをお伝えし、そのポイントに合った具体的なおすすめ商品をランキングにしました。がん保険を比較する時に押さえるポイントとは?がん保険はがんによる経済的なダメージを補填するのが目的です。具体的な商品を比較する前に、今がん保険にどのような保障が求められるのかを知っておきましょう。現在のがん治療事情はどうなっている?では、今日のがんの治療事情はどのようになっているのでしょうか。以前のがん治療は手術中心だっただいたい1990年以前のがんの治療の中心は、がんを切除する手術でした。当時は開腹や開胸による大変な手術が主だったため、大きな傷跡が残ったり、術後の回復にも時間がかかるのが普通でした。そのため、入院期間が長くなる傾向がありました。手術中心から3つの治療の組み合わせへ現在のがん治療には、主に「手術」「放射線治療」「抗がん剤治療」の3つがあります。がんの種類や進行度に応じて、これらの治療を組み合わせた個々の患者に合った治療が選ばれます。がんの手術も開腹・開胸から、腹腔鏡手術などの身体に負担がかからず、術後の回復が早い方法が選ばれるようになりました。入院は最小限、通院で長期に治療3つの治療のうち、「放射線治療」「抗がん剤治療」については通院による治療が普通になってきています。治療は長期化する傾向がありますが、それに伴い働きながらの治療も増えてきました。がんに罹ると何にどのようにお金がかかるのか?次に、がんに罹った場合、どのようなことにお金がかかるのかを確認していきましょう。放射線・抗がん剤治療などの治療費放射線はあまり長期になりませんが、抗がん剤治療は数ヶ月単位に渡ることもあります。治療費が月に10万円以上の自己負担になることも多く、高額療養費制度を利用できたとしても家計を圧迫するようになります。再発・転移した場合の治療費がんは「死に至る」病気でなくなった反面、再発や転移が起こりやすくなっています。その場合、治療も長期化しやすく、積み重なる治療費の負担が重くなってきます。先進医療の治療費がんの先進医療には、重粒子線治療、陽子線治療などがあります。筆者の住む地域には重粒子線治療が受けられる病院があり、決して手の届かない治療ではありません。しかし、健康保険は適用されないため、全額自己負担となります。ちなみに、重粒子線治療は約300万円かかります。働けないことによる収入減少がんの治療が長引くと、治療のために仕事を休んだり、体調が優れずに仕事を休むことが多くなったりと、仕事への影響が大きくなります。思うように働けないことによる収入減少と治療費の負担が重なると、ますます経済的に苦しくなります。いざというときに役立つがん保険の選び方[adsense_middle]がん保険の選び方のポイントこれまでに述べたがんとお金の事情を踏まえ、どのようながん保険を選んだらいいのか考えてみましょう。筆者が考えるチェックポイントは以下の通りです。診断給付金などの一時金が何度でも受け取れる治療給付金が何度でも受け取れる終身保障で保険料も上がらない女性は上皮内新生物の保障があったほうがいい診断給付金などの一時金が何度でも受け取れる治療が長引くと、治療費だけでなく収入減による生活費の補填なども必要になってきます。また、民間療法や自由診療を選択するケースもあるでしょう。使い道が自由なまとまったお金が受け取れる診断給付金などの一時金は、複数回出るものでなければなりません。治療給付金が何度でも受け取れる抗がん剤やホルモン剤による治療は1回ずつの費用負担はそれほどでなくても、度重なると大きな重しになります。再発や転移を繰り返すような場合、一時金だけでなく都度(治療を受けた月ごと)受け取れる給付金もあったほうが安心です。そして、その給付金が何度でも受け取れることが望ましいです。終身保障で保険料も上がらないがんの罹患リスクは60歳以降になると一気に高くなります。高齢になれば身体に負担のかかる治療は選ばなくなるかもしれませんが、医療の進歩で素晴らしい治療法が生み出されるかもしれません。つまり、がん保険は一生涯必要ということです。また、年金生活者になってから保険料が上がっていくのも不安なものです。がん保険は終身保障で、保険料の上がらないものを選びましょう。なお、保険会社も運用難の今、がん保険に貯蓄性を求めるのは合理的ではありません。保険料の安い掛け捨てを選び、貯蓄は別の方法を考えましょう。女性は上皮内新生物の保障があったほうがいい上皮内新生物とは、がんの中でも上皮内にとどまっているもののことです。この段階では転移のリスクがほぼないため、軽微な治療で済むことがほとんどです。そのため、がん保険の商品ごとに、上皮内新生物の保障には悪性新生物とは別の条件が付くことが多いです。ただし、女性の乳がんや子宮がんは切除や摘出手術をし、その後、抗がん剤治療などが続く場合があります。ですから、女性は上皮内新生物の保障内容には注意していただきたいと思います。例えば、上皮内新生物での保険料払込免除などは必要ないとしても、診断給付金などの一時金は悪性新生物と同内容の保障が望ましいです。おすすめのがん保険ランキングと評判・口コミ今回は、保険の比較サイトなどで人気の商品を分析し、筆者独自の視点で厳選したがん保険をランキング化しました。それでは、具体的なおすすめのがん保険ランキングを発表します。ランキングとともに診断給付金などの一時金の支払条件を比較できるようにしました。以下、それぞれのがん保険についての詳細を解説していきます。[adsense_middle]【第1位】FWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」最高300万円の診断給付金が設定可能2回目以降の診断給付金が入院しなくても通院だけで給付される2回目以降の診断給付金を割り増しできる特則あり治療給付金の回数が無制限「保険料の払込免除」が特約でなく最初から付いている治療費からがんによる収入減にも対応できる、頼れるがん保険FWD富士生命の「新がんベスト・ゴールドα」は、常にがん保険ランキング上位に選ばれる人気商品です。主契約の診断給付金が最大300万円まで設定可能です。それだけでなく、2回目以降の診断給付金を割り増しできる特則は他社にはないユニークなものです。これらは、がんの闘病が長引いた場合、治療費以外に収入減でより多くの保障が必要になることから生まれたものです。長年がん保険のトップランナーとして、がん患者が必要とする保障を知り抜いた保険会社ならではの頼もしいオプションだといえます。保険料が高くなりますが、傷病手当のない個人事業主などは検討に値する特則です。2回目以降の診断給付金は通院治療でも受け取ることができ、入院を支払い要件にしている他社が多い中、加入者ファーストといえる好条件です。オプションの抗がん剤給付金・放射線給付金が何回でも支払われるので、一時金と組み合わせて長期の治療を安心して受けられます。女性がんの特約が付けられる点も見逃せません。「新がんベスト・ゴールドα」の評判・口コミそれでは、「新がんベスト・ゴールドα」の口コミについてネットから拾った主なものを見ていきましょう。保険料と保障内容のバランスが良い診断給付金、治療給付金ともに何回でも受け取れるのは安心診断給付金だけでも契約できる保険料払込免除が自動付帯されている不要な特約がない給付が遅い保険会社がなんとなく不安保険料と保障内容のバランスが良い良い評価として多かったものに「保険料と保障内容のバランスが良い」があります。診断給付金を中心とした手厚い保障内容でも保険料はそれほど高くない、つまりコストパフォーマンスが良いということです。診断給付金、治療給付金ともに何回でも受け取れるのは安心診断給付金受給の2回目以降の要件である「通院」は、「治療が続いていれば支払います」と同じ意味といえます。また、治療給付金の支払回数も無制限なので、安心して治療を受けることができます。診断給付金だけでも契約できる/不要な特約がないシンプルに「診断給付金だけで契約したい」という声は意外に多く聞かれます。基本的な保障がセットになった商品では、不要な保障まで付いてしまい、保険料も高くなりがちです。がん保険のキモである診断給付金だけで契約するというやり方は、人によってはとても合理的だといえます。保険料払込免除が自動付帯されている悪性新生物に限りますが、保険料払込免除が自動付帯されていて、しかも保険料は高くないのは高評価になりました。給付が遅い悪いほうの評判としては保険会社の「給付が遅い」という、いささか気になる内容がありました。「支払わない」わけではありませんが、ぜひとも保険会社に改善してほしい点です。保険会社がなんとなく不安AIG富士生命からFWD富士生命に変わり、何となく不安という声もありました。FWD富士生命は2017年12月12日付でフィッチ・レーティングス・ジャパン株式会社より、保険会社財務格付「BBB+」(支払い能力が良好)を取得しています。保険会社の経営の健全性を示す指標の一つであるソルベンシー・マージン比率は2018年度決算では1029.7%と、十分な支払い能力を有していることを示しています。これら情報がFWD富士生命の将来にわたる経営状況を約束するものではありませんが、一つの目安としていただけたらと思います。【第2位】朝日生命「スマイルセブンSuper」一時金が年に1回を限度に何回でも支払われる(他社は2年に1回払いが多い)一時金の支払条件が緩く、受け取りやすい最高500万円の一時金が取り扱い可能がんだけでなく7大疾病が保障対象悪性新生物と上皮内新生物が同額保障がんの治療が続いていれば、年1回何度でも一時金を受け取れる保険「スマイルセブンSuper」は、がんをはじめとする7大疾病で所定の状態となってしまった場合に、まとまった一時金を受け取ることができる保険です。基本保障は7大疾病一時金のみです。その一時金の受取りが年に1回で、2回目以降もがんと診断されていれば受け取ることができます。また、一時金は最高500万円まで掛けることができます。がんに罹っても毎年200万円以上の一時金が受け取れたら、治療費だけでなく、がんによる収入減にも備えることができます。また、一時金を500万円にできたら、自由診療の免疫療法などにも活用できるのではないでしょうか。「新がんベスト・ゴールドα」より弱い部分は、主にオプションのがん治療給付金に支給限度があることです。「スマイルセブンSuper」の評判・口コミそれでは、「スマイルセブンSuper」の口コミについて主なものを見ていきましょう。2回目以降の一時金の支払条件が緩いがん以外の6疾病の保障もあり、範囲が広い一時金が何度でも受け取れるので安心保険料が安い保険会社の体力がやや不安取扱店が少ない2回目以降の一時金の支払条件が緩い一時金の支払回数が年に1回、何度でも受け取れるだけでなく、2回目以降の支払条件に「入院」などが付かないことは、とにかく高く評価されています。がん以外の6疾病の保障もあり、範囲が広いもともと7種類の疾病の保険だったため、保障対象ががん以外の6疾病と広く、がん以外の疾病の一時金も何度でも受け取れます。一時金が何度でも受け取れるので安心一時金が何度でも受け取れるため、がんの治療が長びいても安心という声が多く聞かれました。保険料が安い保障内容のわりに保険料が安いという評価も多く見られました。保険会社の体力がやや不安朝日生命の財務状況などがなんとなく不安という声もありました。2018年の朝日生命のソルベンシー・マージン比率は861.1%となっており、十分な支払余力を有しています。この情報が朝日生命の将来にわたる経営状況を約束するものではありませんが、一つの目安としていただけたらと思います。取扱店が少ない「スマイルセブンSuper」は朝日生命の直販では取り扱っていません。また、インターネットでのお申し込みは可能ですが、付けられるオプションに制限があるため、お勧めしません。大手保険代理店もしくは一部の銀行などで取り扱っています。【第3位】三井住友海上あいおい生命「&LIFE ガン保険スマート」診断給付金が年に1回を限度に何度でも受け取れる(他社は2年に1回払いが多い)診断給付金を200万円にできる対象となる期間中の通院が5年間保障される悪性新生物と上皮内新生物が同額保障一時金が手厚く、男性の保険料が割安ながん保険第3位は、2018年9月に販売がスタートした三井住友海上あいおい生命の「&LIFE ガン保険スマート」です。1番の魅力は診断給付金の受取りが年に1回であることです。診断給付金を増額できるところにも注目しています。がんに罹っても毎年200万円の一時金が受け取れたら、治療費だけでなく、がんによる収入減にも備えることができるのではないでしょうか。「&LIFE ガン保険スマート」のメリットはかなり強力ですが、「新がんベスト・ゴールドα」「スマイルセブンSuper」に比べると若干弱い部分もあります。まずは、基本保障が入院給付金と手術給付金のため、それらが不要でも外すことができず、結果として保険料が高くなってしまう点です。もう1つは抗ガン剤治療給付金に120月の限度があること、さらに保険料払込免除がないことです。また、診断給付金の2回目以降の受取り条件に入院が付くことも、上記2商品に対して見劣りします。「&LIFE ガン保険スマート」の評判・口コミそれでは、「&LIFE ガン保険スマート」の口コミについて主なものを見ていきましょう。特に男性の保険料が割安上皮内新生物と悪性新生物が同額保障なのが良い短期払いができる保険料払込免除がない特に男性の保険料が割安実際に割安かどうかは別として、口コミでは保険料が割安という声が多いです。実際に、男性の保険料には割安感があるようです。上皮内新生物と悪性新生物が同額保障なのが良い上皮内新生物と悪性新生物が同額保障であるに越したことはありません。上皮内新生物でも治療が長期になる可能性がある女性にはうれしい特色です。短期払いができる保険料の払込は終身払いだけでなく、60歳払込済みも選択できます。保険料は高くなりますが、現役中に払込が完了するので、年金生活になってからが楽です。保険料払込免除がない保険料払込免除はありませんので、もし、がんになって給付を受けるようになっても保険料は払い続けなくてはなりません。がん保険人気ランキングに関するまとめ医療の進歩でがんは死に至る病気ではなくなってきています。反面、治療が長びきやすく、治療費だけでなく収入減少への対策も必要になってきています。そのために一番役立つのはがん保険の診断給付金などの一時金です。今回のランキングでは、一時金の保障内容が充実したがん保険を厳選しました。皆さまのがん保険選びの参考にしていただければ幸いです。
2020年05月08日まだ妊娠前、職場の健康診断の項目にあった子宮頚がん検査を初めて受けました。当時私は23歳でしたが、結果は「クラス3b。精密検査を受けてください」という結果。とても不安を覚えました。そして精密検査を受け、手術をした私の体験談をお伝えします。 精密検査の内容婦人科で精密検査を受ける際に、子宮頸部の細胞を3カ所採取して検査に出すという説明と、少し痛みが生じることを伝えられました。そして内診台に乗り細胞を採取するとき、パチンパチンパチンッという音と共に少しの痛みを感じました。 ガーセで止血をしたので、そのガーゼを取る処置をしてもらうために翌日も病院に行きましたが、私の場合は細胞を採取した当日も翌日も検査後の痛みはまったくありませんでした。 1週間後の検査結果は…結果は「高度異形成」という、放っておくと癌になる恐れがある細胞があったということでした。医師からは、子宮頸部の細胞をレーザーで焼く日帰りのリープ手術か、子宮頸部を円錐状に切り取る円錐切除術どちらかを選択肢として与えられ、双方のメリットとデメリットを聞き医師と相談することに。 異形成がある部分を完全に取り除くには円錐切除術が良いとのこと。しかし円錐切除術によって子宮頚管が短くなるので、今後妊娠したときは赤ちゃんを支えるために子宮口を縛る必要があるということでした。 迷いましたが、レーザー手術後に経過をみてから、その後に円錐切除術をするという選択もありかなと思い、レーザー手術に決めました。 手術を受けてその後の生活は…「リープ手術は体に負担が少なく1時間ほどで終わる」と伝えられましたが、不安でいっぱい……。いざ始まるとさらに緊張する私に、医師と看護師さんがやさしく声をかけてくださり安心することができました。 手術は麻酔をしなくても痛みを感じることはなく、なんだか少し熱いなぁ……という感覚と焦げたようなにおいが。やがて手術は終わり、術後の生活は普段となんら変わりなく過ごすことができました。その後の検査結果も良好で、4度の出産を経験。現在も年に1度の検査を受けていますが、すべて結果は良好です。 妊娠・出産を経験すると、産婦人科の内診台や分娩台に乗ることにも慣れてきますが、当時の私は独身で婦人科とも縁がなかっため、行くだけで勇気のいることでした。さらに異常があるなんて考えてもおらず、思わしくない結果が出ると頭が真っ白になり、悪いことばかりを考えて泣いてしまう日もありました。しかし術後に経過が良好になったときは、子宮頸がん検査を受けて本当によかったと心から思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:高橋四葉四児の母。自然分娩二回、帝王切開二回を経験。現在子育てに奮闘しながら自身の体験をもとにした記事を執筆中。
2020年05月03日「がんには検診が有効ながんとそうでないがんがあります。ですから、検診して早期発見しさえすればよいということでもないのですが、日本の医療はいつまでも『早期発見・早期治療』をスローガンに掲げています。実はこの概念は世界の基準から見ても30年以上遅れているのです」日本医科大学武蔵小杉病院・腫瘍内科の勝俣範之医師はこう話す。検診が有効ながんか無効ながんかを決めるのはがんの進行度合いによるという。「がんの種類というのはがんが成長するスピードによります。『急速がん』は定期的に検診をしていても、成長が早くて見つかりにくいがんです。『毎年検診していたのに見落とされた』という場合は、このタイプのがんでしょう。急速がんには、急性白血病などの血液腫瘍や一部の固形がん(胚細胞性腫瘍、炎症性乳がん、すい臓がんなど)があります」(勝俣先生・以下同)検診をしても見つからないことが多いため、急速がんは検診が有効とは言えないという。「一方、『超のんびりがん』は、進行するスピードが10年単位と非常にゆっくりとしたペースで成長するタイプ。『進行しないがん』は、がんがそれ以上大きくならないか、あるいは死滅していくタイプで、いわば、これは治療しなくていいがんと言えます。前立腺がん、甲状腺がん、乳がん(一部)などがあります」超のんびりがんや進行しないがんの場合、治療しなくてもがんが大きくならないか、大きくなったとしても、患者はそれ以外の原因・理由で死を迎える。これも検診には適さないというのだ。「このがんのタイプのうち、のんびりがんは、放置しておくと1年から数年で大きくなって死に至るタイプで、唯一、定期的な検診の恩恵を受けるタイプです。しかし、残念ながら、現状では検診でがんが発見された時点で、それがどのタイプなのかは、誰にも分りません。部位でも特定することもできません。ですが、検診でがんの疑いが出ると、精密検査を受けることになり、がんと判明すると治療に入ります。非進行性のがん(超のんびりがんや進行しないがん)であっても同じです。そして、非進行性のがんであったとしたら、本来なら不必要な検査や治療とも言えるわけで、結果的に、過剰診断、過剰治療(過剰な診断や治療)を受けていることになるのです」では、検診は無効なのだろうか。「コクラン共同計画というイギリスの医学情報組織が発表したデータがあります。乳がん検診を受けた6,000人と受けなかった6,000人を13年間追跡調査したのです。最終的に検診で乳がんが見つかり、乳がんで死亡した人は11人、一方、検診をせず乳がんで死亡した人の数は14人でした。その差は3人で、検診により乳がんが発見された100人のうち、乳がん死亡を免れる確率は3人=3%となっています。さらに検診を受けた人たちのうち約1割が偽陽性で再検査を受け、乳がんが発見された人の3割が過剰診断・過剰治療を受けたとあります」偽陽性とは、「がんの疑いあり」とされて、精密検査を受けるが、最終的にがんではない場合をいう。がんと診断されると手術や本格的な治療に突入するが、偽陽性の段階ですでに肉体的、精神的に大きな負担をもたらすことは容易に推察できる。実は、がんの早期発見と関連して使われる「5年生存率」にも数字のトリックが隠されていると、勝俣先生は指摘する。「たとえば、50歳でがんが発生し、70歳で死亡した2人で比べてみましょう。Aさんは検診を受けておらず、67歳で診断され、3年後の70歳で死亡します。この場合、Aさんの5年生存率は0%です。一方のBさんは、63歳のときに検診をしてがんが見つかりました。治療をしましたが、7年後の70歳で死亡しました。しかし、Bさんは発見後5年以上生きたので5年生存率は100%です」ここで鍵となるのは、2人とも同じ時期にがんが発生していて、長期間無症状だったということ。「症状が出たときに治療をしたAさんに対して、Bさんは無症状時の検診でがんが判明したため、死亡までの期間が5年以上となりました。2人とも同じ時期にがんが発生し、同じ年で亡くなりますが、どのタイミングで見つかったかだけで0%か100%になるのです」数字のトリックはもうひとつあるという。「たとえば、症状が出て初めてがん診断される人の5年生存率が50%というデータがあるとします。検診を受けない場合は50%のままですが、検診を受けた場合は、検診で非進行性のがん(超のんびりがん、進行しないがん)の人数も加わると、母数が増えて5年生存率は、たとえば80%になったりします。非進行がんは、もともと生存率が高いので、5年後もほぼ全員が生存しているからです。つまり、底上げをすることで、全体の生存率が上がり、早期発見・早期治療が正しいという論調ができあがるのです。“5年生存率が伸びる”という説には、この2つのバイアスがかかっていることがあるため、検診群と非検診群とを比較した前向き研究をして、全体の死亡率まで低下するかどうかを見極めることが大切なのです」緩和ケアを行う萬田診療所の萬田緑平院長は高齢者へのがん検診はかわいそうと嘆く。「日本の医療の方針は『死なないように生きる』です。平均余命が5年、10年の人に検診してがんを見つけて、体力を落として認知症になるまで生きさせるより、健康寿命を延ばしてあげるほうがご本人のためにもよいのではないでしょうか。高齢者は糖尿病などの基礎疾患もあるので、手術リスクも大きいですし。70代や80代では、がんになってもならなくても、残された人生は限られています。果たして抗がん剤を使って体を痛めつける治療をすべきなのか、ということを考えるべきだと思います」過剰診断、過剰治療が多発する背景に、医療機関のビジネスの側面も否めないが、専門性を追求するあまり、患者の部位しか診ない、という日本の医療体制にも原因があるのだという。「日本で推奨されているがん検診を40代から毎年受け続けていたら、ほぼ全員が再検査・治療などで年間1カ月くらい入院しなくてはならなくなるでしょう。それくらい専門家は自分の専門分野の死亡率を下げたい。死因の押し付け合いです」(萬田先生)勝俣先生は、最後にこう加える。「すべてのがんに検診が有効なのではなく、検診が有効ながんは一部で、検診には、メリット、デメリットがあることを理解したうえで、受けることが大切です」「女性自身」2020年3月24・31日合併号 掲載
2020年03月19日がんは怖い病気。だから、検診をして早期発見・早期治療をすれば、治って長生きできるーー。これが多くの人が考えることだろう。ところが、必ずしもこの説が正しいわけでもないようだ。「がんには検診が有効ながんとそうでないがんがあります。ですから、検診して早期発見しさえすればよいということでもないのですが、日本の医療はいつまでも『早期発見・早期治療』をスローガンに掲げています。実はこの概念は世界の基準から見ても30年以上遅れているのです」日本医科大学武蔵小杉病院・腫瘍内科の勝俣範之医師はこう話す。検診が有効ながんか無効ながんかを決めるのはがんの進行度合いによるという。「がんの種類というのはがんが成長するスピードによります。『急速がん』は定期的に検診をしていても、成長が早くて見つかりにくいがんです。『毎年検診していたのに見落とされた』という場合は、このタイプのがんでしょう。急速がんには、急性白血病などの血液腫瘍や一部の固形がん(胚細胞性腫瘍、炎症性乳がん、すい臓がんなど)があります」(勝俣先生・以下同)検診をしても見つからないことが多いため、急速がんは検診が有効とは言えないという。「一方、『超のんびりがん』は、進行するスピードが10年単位と非常にゆっくりとしたペースで成長するタイプ。『進行しないがん』は、がんがそれ以上大きくならないか、あるいは死滅していくタイプで、いわば、これは治療しなくていいがんと言えます。前立腺がん、甲状腺がん、乳がん(一部)などがあります」超のんびりがんや進行しないがんの場合、治療しなくてもがんが大きくならないか、大きくなったとしても、患者はそれ以外の原因・理由で死を迎える。これも検診には適さないというのだ。「このがんのタイプのうち、のんびりがんは、放置しておくと1年から数年で大きくなって死に至るタイプで、唯一、定期的な検診の恩恵を受けるタイプです。しかし、残念ながら、現状では検診でがんが発見された時点で、それがどのタイプなのかは、誰にも分りません。部位でも特定することもできません。ですが、検診でがんの疑いが出ると、精密検査を受けることになり、がんと判明すると治療に入ります。非進行性のがん(超のんびりがんや進行しないがん)であっても同じです。そして、非進行性のがんであったとしたら、本来なら不必要な検査や治療とも言えるわけで、結果的に、過剰診断、過剰治療(過剰な診断や治療)を受けていることになるのです」日本には検診の種類にも問題があるという。次のように、現在、日本では、胃がん、大腸がん、肺がん、子宮頸がん、乳がんの5つのがん検診が国によって推奨されている。一見して、日本と米国での推奨度が異なるのがわかるだろう。【胃がん】日本での対象者:50歳以上男女<検診の方法>胃X線検査:日本の推奨グレード・B/米国(USPSTF)の推奨グレード・対象外胃内視鏡検査:日本の推奨グレード・B/米国(USPSTF)の推奨グレード・対象外ヘリコバクターピロリ抗体:日本の推奨グレード・I/米国(USPSTF)の推奨グレード・対象外【大腸がん】日本でも対象者:40歳以上男女¥<検診の方法>便潜血検査:日本の推奨グレード・A/米国(USPSTF)の推奨グレード・A(50〜75歳)S字結腸内内視検査:日本の推奨グレード・C/米国(USPSTF)の推奨グレード・A(50〜75歳)全大腸内視鏡検査:日本の推奨グレード・C/米国(USPSTF)の推奨グレード・A(50〜75歳)注腸X線検査:日本の推奨グレード・C/米国(USPSTF)の推奨グレード・対象外【肺がん】日本での対象者:40歳以上男女<検診の方法>非高危険群に胸部X線検査、および高危険群に胸部X線検査と喀痰細胞診:日本の推奨グレード・B/米国(USPSTF)の推奨グレード・D低線量CT:日本の推奨グレード・I/米国(USPSTF)の推奨グレード・B(55〜80歳高危険群)【子宮頸がん】日本での対象者:40歳以上女<検診の方法>細胞診(従来法):日本の推奨グレード・B/米国(USPSTF)の推奨グレード・A(21〜65歳)細胞診(液状検査法):日本の推奨グレード・B/米国(USPSTF)の推奨グレード・A(21〜65歳)HPV検査を含む方法:日本の推奨グレード・I/米国(USPSTF)の推奨グレード・I(30〜65歳)【乳がん】<検診の方法>マンモグラフィー(日本での対象者:40〜74歳):日本の推奨グレード・B/米国(USPSTF)の推奨グレード・B(50〜74歳)マンモグラフィー±視触診(日本での対象者:40〜64歳):日本の推奨グレード・B/米国(USPSTF)の推奨グレード・対象外マンモグラフィー±視触診(日本での対象者:40歳未満):日本の推奨グレード・I/米国(USPSTF)の推奨グレード・C(50歳未満)視触診(日本での対象者:全年齢):日本の推奨グレード・I/米国(USPSTF)の推奨グレード・D超音波検査(日本での対象者:全年齢):日本の推奨グレード・I/米国(USPSTF)の推奨グレード・対象外「米国では、Aは推奨するレベル、Bは合格ライン。CやDは禁止レベルです。Iはエビデンス不十分、それ以外は対象外。日本ではA、Bは推奨レベルですが、Cは『利益が不利益とほぼ同等』とし、住民検診などの対策型では推奨していません。Iはエビデンス不十分(人間ドックなどの任意型検診では個人の判断による)」日本と米国で共に推奨レベルAなのは唯一、大腸がんの便潜血検査だけだが、海外では50〜75歳で行うのに対し、日本では40歳以上と年齢制限が異なる。子宮頸がんも21〜65歳の細胞診は推奨レベルが米国ではA、日本ではBと異なる。乳がん検診のマンモグラフィーは日本も米国も推奨レベルBだが、日本では米国より10年開始が早い。そして、米国で推奨されていないのに日本では実施されている検査のほうが多い。胃がん検査は米国ではどれも推奨されておらず、大腸がんの注腸X線検査も対象外。乳がん検診も50歳以上のマンモグラフィー以外は推奨されていない。「米国ではA、B以外の検査対象のがんは、検診しなくてもいいがんとみなされているのです」これほど米国で異なるデータが開示されても、日本では変わらず定期的ながん検診で、若い年齢のうちから推奨しているのだ。では、検診が勧められる最たる理由の死亡率について。国立がん研究センターがん対策情報センターのデータによれば、乳がん検診の受診率が上がるにつれて、上皮内がんも含む乳がんの発見率も上がっている。「“早期発見が治療につながる”のなら、早期発見で死亡率は下がるはずなのに、実際は緩やかに上がっています。発見率が上がっているのは、超のんびりがんや進行しないがんの発見が増えているからで、死亡率は減っていないのです。同様の海外の報告は、甲状腺がん、前立腺がんでもされています」「女性自身」2020年3月24・31日合併号 掲載
2020年03月19日今回は終身がん保険について解説していきます。がん保険だけでも複数社の保険会社が取り扱っており、どれを選ぶべきなのか判断に迷う事もあるのではないでしょうか。今自分に合ったがん保険を選ぶ際のポイント等も解説していきますので、ご一読下さい。保険の形について解説します最初に保険の形について解説しておきます。保険は目に見えるものでもありませんし、触る事もできない無形の金融商品です。しかし、図解すると分かり易く理解し易いかと思いますので、主だった保険である終身保険と定期保険の形から解説したいと思います。終身保険の形終身保険とは「身」が「終わる」まで保障しますよという意味なので終身保険と言います。つまり保障期間については一生保証しますという保険商品になります。この終身保険には「死亡保険」「医療保険」「がん保険」「介護保険」など様々な保険を終身タイプとして持つことが出来ます。死亡保険なら、どのタイミングで亡くなっても設定された保険金額をお支払いしますという事になり、医療保険やがん保険であれば同じようにどのタイミングで入院しても、がんになっても保険をお支払いしますという保障内容になります。また掛け金は加入した時のお値段のまま一生変わる事はありませんので、この点も安心の材料になりますね。一生涯保障するタイプですので人気がありおすすめの形です。払込期間を設定する事が出来る終身保険に関しては、掛け金のお支払い期間である「払込期間」を短くしたり長くしたりする事が可能です。これは加入前に設定する事になりますが、例えば65歳までに払込を終えたい等のお考えがあれば払込期間を65歳払込に設定します。60歳払込や75歳払込等一般的には5歳刻みで55歳払込から設定する事ができます。逆に一生払い続けるという「終身払い」という設定もできます。短期、長期に渡って支払いの設定ができますので、どれ位の支払いになるのか比較するのも良いでしょう。定期保険の形定期保険とは「期間」を「定めて」保障するので定期保険と言います。よく銀行の定期や電車、バスの定期といった様に、それぞれ期間が決まっていますよね。これと同じ理屈です。定期保険は終身保険と違い期間限定の保険商品になり、5年定期や10年定期、15年定期、98歳定期等があります。スポットで保険を掛けたい場合には非常に効率的で効果的な保険になります。そして終身保険と同じく死亡、医療、がん、介護などの保障を定期タイプで持つ事が出来ます。一般的に多いのは10年定期が多いです。では10年定期で考えた場合に、加入した時点から10年間は保障が有効となりますが、10年後には保障は切れる事になります。しかし定期保険の特徴として、10年後更に10年更新するという延長が自動的になされる事になります。更新時期が近づくと、ご加入から10年経過するので、更新しますか?しませんか?というお尋ねの案内が届きます。更新しませんとお申し出がなければ自動更新される事になりますので、注意しておきましょう。また加入当初の掛金は10年間有効で変動する事はありませんが、10年後の更新時には掛け金が上がります。つまり更新する度に掛け金が上がり続けますので、長期的に保険として持っておく場合は値段の変動に注意しておきましょう。終身保険と定期保険の違いを比較では終身保険と定期保険を比較してみたいと思います。分かり易くする為に表にしてみました。こちらをご覧ください。それぞれに一長一短があるかと思います。保障の期間で言えば終身保険に分があるでしょう。掛け金であれば同じ加入年齢だと定期保険が安くなります。但し、更新する際には終身保険の掛け金を上回る可能性がありますので、一概に安いとは言えない事も考えられます。安くて保障を持ちたい方は定期保険が良いでしょうし、多少高くても一生保障されるのなら終身保険が良いでしょう。終身がん保険のメリット・デメリット先程は保険の形について解説してきました。ではここからメインテーマである終身がん保険について解説していきます。まずはメリット・デメリットについてです。保険の形に関しては先程解説しています終身保険になります。まずはメリットから見ていきましょう。[adsense_middle]終身がん保険のメリットメリット①一生保障されている1つ目のメリットとして考えられるのは、一生保障されている点はメリットになります。保険は健康状態が良く無ければ加入する事はできません。加入した時点での健康状態が良好で、加入後例えばがんに罹患したとします。この時点で他の保険に切り替えたり、見直しは今後難しくなります。つまり加入した時の保障をそのまま一生持っておく事ができ、掛け金も変更する事はありませんので、安心できるのではないでしょうか。メリット②掛け金が戻ってくる終身がん保険がある東京海上日動あんしん生命が販売している商品で、保険を使う事が無ければ掛け金が戻ってくるという終身がん保険があります。これは定期保険にはない特徴でして、業界で唯一あんしん生命のみの取扱いになっています。この商品の特徴ですが、がん保険に加入し、指定年齢に到達するまでがん保険を利用する事が無かった(給付金を受け取る事が無い)場合に、それまでに支払った掛け金の全額が返ってきます(但し特約保険料は返金の対象外になります)。この商品は考え方次第ではメリットになり、通常保険は使わなければ給付金を受け取る事が出来ない商品です。一般的に掛捨てと呼ばれる商品は、使う事が無ければお金の無駄にしかならない事になります。しかし、その泣き所を解消したのがあんしん生命の商品です。使わなければ全額返ってきますし、返金後は掛け金が変わることなく、引き続き終身保障としてがんを担保してくれます(返金後に掛捨てとなります)。返金のタイミングも60歳、65歳と定年を見据えて設定されている為、合理的な考えに基づいて開発されています。特定の保険会社の商品ではありますがこの様なメリットある商品もあるという事です。メリット③安い掛け金で高額な保障が受けられる定期保険と比較すると掛け金が高くなりますが、月に数十万円も支払うものではありません。低廉な掛け金で診断一時金など高額な保障を受ける事ができますので、費用対効果としては非常に良い商品であると言えます。診断一時金は50万、100万といった形で設定する事ができます。診断一時金が100万円だとして仮に月3,000円のがん保険であれば、30年間支払ってがんに罹ると支払額と同等の金額を保険で受け取る事が出来る計算になります。2度目の支払いにも応じてもらえるがん保険であれば支払い額以上に受け取れる計算になります。経済的なダメージにも対応できると思いますので、この点はメリットと言えるでしょう。終身がん保険のデメリットデメリット①がんのみが対象になっているがん保険に共通して言える事ですが、「がん」という特定の病気のみが対象になっている点はデメリットでしょう。というのも、最近の保険会社はがんを含んだ「3大疾病保険」を販売しています。中には「7大疾病保険」などもあり、がん、心疾患、脳卒中が保障の対象になっています。がんではなく脳梗塞などになった場合、がん保険では給付金は支払われません。あくまでも「がん」のみが対象になる点では保障の範囲を狭めてしまう事になるので、検討する際には慎重に考えましょう。デメリット②がん保険の加入時期によっては支払いが異なるがん保険の加入時期によっては支払いが異なり、最近のがん保険は2年に1回の割合で給付されたり、1年に1回のパターンもあります。古いがん保険などになると診断一時金が1回しか支払われないという事もありますので、若い頃に終身がん保険に加入しているから掛け金が安いと言っても、今の時代に合っているかどうか判断する必要があります。再発する可能性が高いがんだけに、繰り返し給付金が出るタイプは経済的にも助かる事は間違いありません。加入して随分経っている方は一度確認してみてください。デメリット③上皮内がんは支払い対象外になっている場合があるがん保険には保険会社の定義する「上皮内がん」と「悪性新生物」とに分かれます。上皮内がんは分かり易く言うと、程度の軽いがんです。悪性新生物は進行していくがんになります。保険会社によって上皮内がんも対象になっていたり、悪性新生物のみ対象になっていたりします。加入する際にはしっかりと説明を聞いて分かっていても、数年後に給付金請求などした際に、この点がトラブルになる傾向があります。がん診断一時金は上皮内がんの支払い対象外になっている保険会社も少なくありません。加入前にどんながんだったら給付金の支払い対象になるのか、しっかりと担当者に確認しておきましょう。終身がん保険のメリット・デメリットまとめここまではメリット・デメリットについて解説してきました。金融商品である以上、一長一短があるのは仕方ありません。ですが、メリットの裏にデメリット、デメリットの裏にメリット有りと考え、自分に合った決断をしなくてはなりません。まずは保険の担当者から話を聞いてしっかりと検討する様にしましょう。がん保険選びは保険料を参考にする?選び方のポイントここからはがん保険を選ぶ際のポイントについて解説します。家計の中から掛け金を出す事になるので、割安で保障内容の良いものを選びたいですよね。しかし、保障内容を良くする為にはそれなりに掛け金を支払わなければなりません。ここではがん保険を選ぶポイントについて解説しますので、参考にしてみて下さい。[adsense_middle]ポイント①今の時代の治療内容に合っているかまず1つ目のポイントですが、今の時代の治療内容に即しているかどうかを見る事です。最近のがん治療は「通院」が多く、「入院」する事は少なくなってきています。少ないというより、短い入院で終了し、その後通院にシフトするという内容です。保険会社の担当者よりご提案頂いた内容に通院がしっかりと入っているのか、いないのか確認する事は必須だと言えます。ポイント②通院の保障内容を確認する2つ目は通院の保障内容です。以前までは通院した日数に対し、1日10,000円とか5,000円などの保障が付いていましたが、最近の通院保障は通院した月毎に最大10万円や20万円などの保障内容になっています。これは特に抗がん剤を使った治療に対応するためで、薬剤によっては健康保険を適用しても高額になるものもあります。また放射線治療も毎日微量な線量を当てる治療になっているそうで、病院に通う交通費がかかったり、治療によって仕事を休んだりしなければならなくなります。その時の補てんをしっかりと行えるかどうかです。プランを見直し、きちんと保障されるか確認しておきましょう。定期保険における注意点これは定期保険に言える事ですが、10年間などの期間で契約する場合は注意が必要です。というのも、10年定期では更新するために、掛け金が値上がりしていく仕組みになります。ではこの性質からがん定期保険に加入している場合、どんなデメリットが生じるかと言いますと、一度がんに罹ったら見直しが出来ない事が挙げられます。がん定期の見直しの考え方ここでデメリットに上げましたがん定期について少し解説しておきます。まず定期保険ですので、掛け金が将来的に上がっていく仕組みです。若くして掛け始めた場合は非常に割安な掛け金で済みます。しかし、10年単位で更新するとなると、後々何度か値上がりのタイミングが訪れる事になります。では掛けている最中にがんになったとします。一度がんに罹患すると、新しく別の保険に加入する事が極めて難しくなります。つまりがん定期に加入している場合にがんになると、切り替えが困難になり、先々の掛け金上昇を受け入れざるを得なくなってしまう事になる訳です。この点を考慮すると終身がん保険に分があると私は思います。終身がん保険に加入する年齢は何歳が良いの?最後にがん保険を考える上でどの年齢位で加入する事が良いのかという事について、私の経験を踏まえ解説したいと思います。FP田中の持論私の考えと経験より、加入は出生後すぐにでも加入して良いと思います。理由は掛け金が割安ではありますが、小さい子供でも白血病などになるケースがあるからです。私のクライアントさんでも2歳のお子さんが白血病となり長い闘病生活を送ったという事例があります。何歳になったらがんになると決まっている訳ではありません。この2歳のお子さんの付き添いには母親が付く事が多いです。しかも大人と違って長期間入院する事になります。仕事をしているのであれば辞めざるを得なくなる事もあります。早めにご検討頂くのがベストでしょう。終身がん保険に関するまとめ今回は終身がん保険について解説してきました。定期保険との違いも含め解説しましたが、一般的には終身タイプが選ばれる事が多いようです。保険会社のラインナップも数多くあるので、しっかりと保障してくれるプランを選びましょう。
2020年03月15日今回のテーマは「がん保険」について解説していきたいと思います。最近の話になってきましたが、がんは治る病気になってきています。但し早期発見すればという事になりますが。以前はどうだったかというと、亡くなる確率が高い病気として怖いイメージがありました。そこで保険会社はがん保険を開発し販売を開始しましたが、今治る時代だと言われる中、がん保険は必要なのでしょうか?そんな疑問に今回はお答えしますので、最後までお付き合い下さいね。医療保険とがん保険の違い①医療保険とは始めに医療保険とがん保険の違いについて解説しておきたいと思います。ご相談に来る方の中にはこの違いが分からず、ごちゃまぜになっていらっしゃる方も少なくありません。早速違いに関して解説しましょう。医療保険について代表的な保険として医療保険というジャンルの商品になります。皆さんも馴染み深い商品ではありますが、主な特徴として、入院した際に支払われる保険商品です。例えば入院日額というものを設定しますが、これは実際に入院した日数に応じて設定された日額という給付金額が保険会社より支払われます。1日5,000円や10,000円といった様に設定する事ができ、10日入院すれば50,000円、100,000円といった入院給付金額が支払われます。そして入院するという事は、ひょっとしたら手術をしなくてはいけない場合もあります。手術をしたら、手術給付金という金額が支払われる事になり、一般的には入院日額に対し倍率方式若しくは一律方式で設定される事が殆どです。手術給付金の倍率方式、一律方式についてここで手術給付金の倍率方式と一律方式について解説しておきます。まず倍率方式ですが、先程の入院日額5,000円を例にとって解説すると、手術を受けた際に、入院日額の5倍(25,000円)、10倍(50,000円)、20倍(100,000円)といった様に入院日額を基準に、また受けた手術の内容によって倍率が変わる方法の事を言います。一律方式に関しては、手術内容を外来なのか、日帰り手術なのかという事だけで区分し、2.5倍(12,500円)、10倍(50,000円)で区分しています。この様に手術内容により支払われる給付金額も異なり、倍率方式よりも一律方式の方が掛け金が安くなる保険会社が多いです。通院まで保証される場合もまた医療保険には通院保証特約(オプションになりますので付ける付けないを選べます)があり、基本的に治療を伴う入院を行う場合、退院後通院して治療を受ける際に1日いくらという形で通院日数分の給付金額を受け取れる保証内容です。保険会社によっては入院をすると判明したそれ以前からの通院を保証してくれる商品や、日額ではなく一括で5万円など給付金額を支払う保険会社もあります。しかし医療保険の通院保証は通える数に限りがありますので、加入する前に確認しておきましょう。先進医療特約について最近の医療保険では一般的になりましたが、先進医療給付特約というオプションを付ける事も出来ます。先進医療とは、保険適用外の治療の事で、厚生労働省の認可が下りる前段階の治療方法の事です。健康保険が適用されない為、治療を希望する場合は全額実費負担となりますので、金額を予め確認しておきましょう。この先進医療に関しては非常に高額になります。特にがんに関する治療は最も高額なもので300万円する治療があり、中々金額を提示されても治療に踏み切れない方がいるでしょう。その時にこの特約が活躍します。もし保険会社が認める治療であれば高額な治療費を保険会社が支払ってくれますので、安心して治療を受ける事が可能になります。但し保険会社が支払う先進医療に関しては該当する医療機関のみとなりますので、その医療機関が該当するのかしないのか確認が必要です。医療保険のまとめ医療保険は入院さえすればどんな病気でも怪我でも対象になる事が殆どです。保障内容によっては検査入院や糖尿病の教育入院も対象になる保険会社もあります。また先進医療特約は掛け金が非常に安く、月100円前後で付加する事ができますのでおすすめのオプションです。医療保険とがん保険の違い②がん保険とは[adsense_middle]がん保険についてではがん保険について解説しておきます。医療保険とは対照的にあくまでも「がん」という特定された病気が対象になる保険です。ではがん保険の一般的な特徴について触れておきますね。診断一時金これはがんが発見された時に一時金として保険会社からお金を受け取るものになります。設定額は様々ですが、50万円や100万円、300万円など自由に設定する事ができます。またがんという病気の特性上「再発」が考えられます。2度目、3度目の発見や転移する事が考えられるからです。この再発に備え、診断一時金も近年グレードが上がり、1年に1回の支払い対象の保険会社が増えました。以前は1度支払ったら2度目の支払いがない保険もあったので、再発リスクに備えられなかったんですよね。1年に1回の診断一時金も、治療が続いていても支払う保険会社もあれば、別の場所にできたがんが対象の保険会社、2回目を受け取る際は「入院」が必須の保険会社等、2度目の支払い要件は保険会社によって様々です。高額な治療や収入ダウンに備える為にはうってつけの保証でしょう。抗がん剤治療特約がんには3大治療と呼ばれる治療方法があります。1つ目は手術、2つ目は放射線治療、3つ目に化学療法です。化学療法とは抗がん剤治療の事を指し、保険会社の定義では「腫瘍用薬」なのか「ホルモン剤」なのかに分かれる事が多く、いずれの治療も対象になる保険会社もあります。最近のがん治療は入院するよりも、通院しながら治療する患者さんが増加している傾向にあり、通院するとなると選択肢として放射線治療もしくは抗がん剤治療になります。ひと月に1回ないし2回の頻度で抗がん剤を投与しながら、社会に戻り治療する方法ですが、毎月の負担は計り知れません。体の負担もそうですが、経済的な負担が重くのしかかります。この抗がん剤も金額はピンキリで、薬剤が体に合う・合わないなど副作用も懸念されます。毎月お医者さんの治療方針で抗がん剤治療となると経済的な負担が強いられる事になる為、軽減する保険として開発されたのがこの抗がん剤治療特約です。抗がん剤治療を受けた月毎に毎月5万円、10万円といった金額を保険会社が支払ってくれます。入院給付金と手術給付金がん保険にも入院給付金や手術給付金があり、考え方は先程の医療保険と全く同じです。但し支払いの条件としてがんで入院した場合、がんの手術をした場合のみ支払いの対象となりますのでこの違いは憶えておいて下さい。尚、医療保険とがん保険に加入して、がんで入院・手術した場合には、医療保険とがん保険よりそれぞれ給付金が支払われますのでご安心下さい。がん保険の先進医療特約がん保険にも先進医療特約を付帯する事は可能です。しかし、あくまでがんの治療で且つ先進医療の場合にのみ支払われる事になりますので、他の先進医療には使えない場合があります。付帯するのであれば医療保険に付けておく事で広くカバーできます。よくある質問「子供にがん保険は必要ですか?」最近聞かれる事は少なくなりましたが、お子さんにがん保険は必要ですかという質問を過去にされた事があります。がんに罹る確率を考えると極めて低いのであまり加入する親御さんは少なくなっています。しかし、小児がんという言葉がある様に、「絶対」という言葉で否定はできません。お子さんががんになった場合を想像したくはありませんが、もし罹っていたのであれば、大人と違って入院は必須になるでしょう。この時誰が付き添うでしょうか?小さなお子さんだと母親が付き添う事が多いと思います。その際に仕事の関係もあって休めない、休むと給料が減る等経済的なダメージがあるでしょう。私は少額の掛け金で負担が小さいようであれば加入していても問題はないとアドバイスしています。がん保険のまとめがん保険に関しては先程解説したように病気が限定されています。がんの場合でなければ支払われる事は無く、また随分以前のがん保険であれば今の治療行為に合わない事も多いです。確かに年齢が若い頃のがん保険であれば破格でしょうが、使えなければ意味がありません。しっかりと今の治療を情報収集し必要に応じて見直しをしおいて下さい。がん保険のメリットとデメリットここからはがん保険のメリットとデメリットについて解説します。がん保険をご検討されている方はご一読下さい。[adsense_middle]がん保険のメリット①給付金が大きいまずメリットからですが、何と言っても給付金が大きい事が挙げられます。がんに罹患したとき、まず治療費や生命の危機等思い思いの考えが頭をよぎると思います。特に仕事は続けられるのかどうなのかという事さえ考えてしまいます。しっかりと治療を受けると考える場合、長い闘病となる事が多く、5年間は治療に費やす事が一般的です。5年間という治療期間を考えると、診断一時金や抗がん剤特約等の効果は非常に大きく、経済的なダメージを軽減してくれる役割がありますので心強いと思います。20代、30代、40代、50代の罹患率は?ここで少し余談を挟みますが、罹患率について触れておきますね。そもそもですが、保険は効果を発揮する為には保険事故に遭遇しなければ給付金は受け取る事ができません。今回のテーマであるがん保険の給付対象になる為には「がん」に罹らなければ受け取る事はないという事になります。では一体どれ位の方が罹っているのでしょうか?年代別に見るというより、男女別でざっくり言うと男女共に「2人に1人」という割合でがんに罹る事が国立がんセンターの統計で分っています。つまり罹る確率は極めて高く、国民的な病気の代表と言っても良いでしょう。しかし、自分はがんにならない、家計的にもがんになった方はいないなどのお考えをお持ちの方もいらっしゃるようです。がんの発生原因は生活習慣からきます。お酒やタバコ、ストレスや食事等様々な原因が絡み程度の違いはありますが、がんが発見される事があります。罹らない為には日頃から生活習慣には気を付ける必要がありますので憶えておいて下さいね。がん保険のメリット②費用対効果が高いがん保険のメリットですが、2つ目には費用対効果としては高い事が挙げられます。高齢になるとどうしても掛け金が高くなりますが、それでも罹患の確率と、診断一時金などの給付金を天秤にかけた場合、受け取れる金額の方が大きくなるという事です。これは医療保険とは違う性質でもあり、医療保険で支払った金額以上に給付金を受け取る事は全くと言って良いほどありません。しかしがん保険であれば支払った掛け金よりも大きな金額を受け取れる可能性があります。この点は効果が高いと私は思っています。がん保険のデメリット①がんの場合のみが対象次にがん保険のデメリットについて解説します。デメリットで言うと、がんの場合のみ対象になるという事がデメリットでしょう。範囲が限られた限定的な保険商品であるため、がんに罹らなければ支払われる事はありません。がん保険のデメリット②皮膚がんが対象外になる保険会社もある続いてのデメリットは皮膚がんについてです。確かに同じがんという部類に該当しますが、約款やパンフレット等に書かれていることがあるように、皮膚がんについては非該当になる保険会社が多い様です。皮膚がんは他の部位にできるがんと異なり、発見し易く、また治療も早期に出来る可能性が高い事、皮膚という体を覆う部分で常に外気に晒されているためがんになり易い点から、給付金の対象から外すという事になります。ご加入する際にはしっかりとこの点は確認をしておきましょう。がん保険が不要になる条件とは?最後にがん保険が必要か必要で無いかという事について私なりの見解を述べたいと思います。私個人的には必要だと思っていますので、逆に不要になる場合の条件に関しては次の様な方が該当すると考えます。保険に頼らなくても沢山の貯蓄がある、または資産をお持ちの方これを言ってしまうと元も子も無いと言われるかもしれませんが、しかし保険を否定するのであれば、お金さえあれば保険に頼らなくても良いという事です。がんは治療が長引きます。この治療費さえも貯蓄から捻出し、そして経済的に困窮しない方はがん保険は不要であると言えます。わざわざ掛け金を支払わなくても賄う事ができますので。治療費もいくらかかるかはお医者さんの判断に委ねられます。高額な薬剤を使用するケースなど考えてもかなりの金額が手元にある方は不要になるのではないでしょうか。がん保険の必要性に関するまとめ今回はがん保険の必要性について解説してきました。がんという病気を考えてもしっかりと備えておくべき保険ではないかと思います。また保険会社によって支払いの基準が異なりますので、ご加入前に比較検討しておきましょう。
2020年03月12日がん保険の一時金(診断給付金)はがんになったら受け取れる、用途が限定されないまとまった資金です。がん保険の中で一番重要な保障と言っても過言ではありません。ただ、使い勝手がいい反面、掛金が高いので金額をいくらにするかなどは悩むところでもあります。今回は診断給付金などの一時金の必要性や有効性についてわかりやすく解説していきます。診断給付金の概要と必要性がん保険の診断給付金とは、がんと診断されたときに支払われる一時金です。特定の治療目的の給付金と違い、自由に使えるため、入院や通院にかかる費用以外に使うことができます。また、がんのために収入が減った時に生活費の補填に使うこともできます。生命保険の死亡保険金以外でこのような大きい金額のお金の給付は他にはありません。しかも、死亡保険金と違い、がんになった人が自分のために使えることも魅力です。診断給付金のメリットがんと診断されただけで、治療が始まる前にお金が受け取れる使途に縛りがなく、個人個人の事情に合わせて活用することができる死亡保険金と違い、非課税がん治療の最近の傾向「手術」「抗がん剤治療」「放射線治療」はがんの3大治療と呼ばれています。放射線治療は通院による治療が主で、抗がん剤治療も通院による治療が急激に増えています。さらに、手術についても鏡視下手術など身体へのダメージが少ないものは入院なしで受けられることがあります。厚生労働省の「患者調査」によると、悪性新生物の平均入院日数は2002年では35.7日ありましたが、2017年には17.1日と15年間で約半分に短期化しています。診断給付金の必要性上記の諸事情を踏まえて、がん診断給付金の必要性の有無を考えていきたいと思います。日本において販売されていた古いがん保険の中で、一時金がなく、入院給付金が主な保障の商品がありました。現在のように外来だけで治療をする場合もあるとしたら、この保険は全く役に立たないことになります。診断給付金であれば、治療費やそれ以外の経済的リスクを広範囲でカバーすることができます。今日の日本の医療事情において診断給付金は、最も有効かつ必要性があると言えるでしょう。がん治療の平均的な費用と診断給付金の目安がんの治療費はどのくらい?がんにかかるお金にどんなものがあるか血液検査やレントゲンなどの検査費用外来での診察費手術費用薬代入院費用通院のための交通費診断書代入院時の日用品などの雑費差額ベッド代食事代実際のところ、いくらくらいかかる?がん政策情報センターによる「がん患者意識調査2010年」のデータによると、がん治療において1年間で実際に負担した費用で最も回答が多かったのは100万円~150万円でした。この結果から、がんの治療費はそれほど莫大なものになる可能性は低いことがわかります。目安になる診断給付金の額は?診断給付金は多いに越したことはありませんが、掛金を無限に負担できるわけでもありません。おおよその費用から「がんになったときに、とりあえず100万円受け取れればかなりの助けになる」と筆者は考えます。治療が始まる前に100万円を受け取っておければ、がんになった精神的ショックも少し落ち着くでしょう。ただし、診断給付金の用途は治療費だけではありません。「がん保険に何を求めるか」で金額は変わってくるはずです。がんを取り巻く諸事情と診断給付金の使い道とはいえ、やはり使い勝手のいい一時金はなるべく多く受け取りたいものです。なぜなら、治療費以外にがんについては考えておくべきお金のことがあるからです。[adsense_middle]治療費だけではない、一時金の使い道一般的なイメージではがん保険の給付金は入院費やその他の治療費が目的と考えられているようです。しかし、診断給付金の使い方にはそのような縛りはありません。場合によっては自由診療を受ける可能性も筆者の知人でがんになり、抗がん剤の投与で副作用が出たため、抗がん剤専門の医師のいる県外の病院へ転院した人がいました。その場合、交通費以外にそれまで外来で受けていた治療を入院で受けるなど、自己負担もかなり大きくなりました。さらに、抗がん剤で自由診療の薬を使っていましたので、かなり高額な費用だったと考えられます。けれども、がんにかかって「治りたい、元気になりたい」との思いから、高額な療法を選択するケースも十分考えられます。そんな場合、診断給付金に余裕があればそのような療法を選択することができます。今、注目の「免疫療法」とは?免疫療法とは人間の身体に備わっているがん細胞等の異物を取り除く免疫機能を利用した、がんの治療法です。免疫療法には様々な種類があり、研究開発が進められています。今、注目されている「オプジーボ」は免疫療法で使われる薬剤です。オプジーボは非常に高価(年間1000万円以上)なことで知られていますが、一部のがんについては健康保険が適用されるようになりました。それ以外については保険適用外の自由診療になります。仮にオプジーボを投与する場合、診断給付金だけでは費用はまかないきれませんが、薬代の一部に充てることはできそうです。ちなみに商品によっては診断給付金の最高額が1000万円くらいにできるものもあります。利用する可能性が高い、高額療養費が使えない場合も考えておくがんの医療費は高額になる場合が多く、健康保険で自己負担が3割だとしてもまだ大変なケースもあります。そんな場合のために公的健康保険には「高額療養費」という制度があります。高額療養費制度とは?高額療養費制度とは公的健康保険において、医療機関でかかった医療費の自己負担額が1カ月で一定額を超えた場合に、その超えた金額が支給される制度です。がんの治療をする場合、利用する可能性が非常に高い制度です。高額療養費制度の例70歳未満で、標準報酬月額が28万円以上~50万円未満の方に100万円の医療費がかかった場合を例にあげます。健康保険の自己負担額は3割の30万円です。このケースは高額療養費の対象で、自己負担限度額は8万7430円になります。高額療養費の支給額は21万2570円となります。月をまたぐと対象にならない場合もある高額療養費の判断の基準は暦月の1ヶ月単位です。例えば自己負担額が15万円だったとします。同一の月であれば高額療養費の対象になります。ところが、例えば前月7.5万円、今月7.5万円の場合だとどちらの月も対象になりません。必ず高額療養費が使えると思っていたら当てが外れた、ということもありうることに注意が必要です。このような場合にも、がん保険からの診断給付金や治療給付金があると助かります。治療が長びいた場合、医療費以外の経済的リスクが発生がんの費用の自己負担分が年間100万円もあったときに保険に入っていなければ、かなり経済的に苦しくなるでしょう。さらに、治療が長びいた場合、高額療養費制度を利用しても自己負担はかさんでいきます。病気のために働けなくなるリスクがんになると、高額な医療費負担だけでなく、療養中は働けず収入が途絶える可能性も高くなります。会社員の場合、健康保険に傷病手当金の制度があるため、休職しても月給の約2/3を1年6ヵ月にわたって受け取ることができます。ありがたい制度ですが、生活費は変わらないのに医療費もかかる状況で、収入が2/3になってしまうのは大変なダメージです。しかも、自営業者やフリーランスには傷病手当金のような所得を補償する制度もありません。がんが長びくと収入減への対策も必要になる例えば、ある世帯の1カ月あたりの生活費が25万円だったとします。仮にがんで1年働けないとしても、その間の生活費は300万円、医療費が100万円かかります。傷病手当金のない自営業者やフリーランスなら、まるまる400万円を自己負担しなければならないというわけです。男性、女性に限らず世帯の収入の担い手にとって、収入減への対策は不可欠といえるでしょう。そのような場合でも、がん保険の一時金なら収入減をカバーすることもできます。乳がんで乳房を失ったときの乳房再建乳がんの手術で乳房を失うと身体のバランスが悪くなって肩が凝ったり、喪失感にさいなまれたりする女性は多いです。乳房を再建することで、これらの問題を解決もしくは軽減することができます。乳房再建手術の費用は健康保険の適用対象です。自己負担分は片側でおよそ10万円から40万円くらいです。がん保険の中には乳房再建費への保障がある商品もありますが、そのような保障がなくても診断給付金で費用を賄うこともできます。抗がん剤の副作用で髪の毛が抜けた場合抗がん剤の副作用で脱毛した場合、治療が終われば髪の毛は生えてきます。それでも、脱毛中に他人に会う場合など、気持ちが落ち込むことも多々あるでしょう。そんなときに医療用ウィッグ(かつら)は、自分らしく生きていく助けになります。診断給付金があればかつらを買うこともできます。保障と掛金のバランスの見極めが、がん保険最大のポイント以上を踏まえ、がん保険の保障を最適にするにはどうすればいいかを検討します。診断給付金の受取り回数をチェック診断給付金を保障のメインに放射線などの治療給付金も有効先進医療は必要保険料払込免除もあったほうがいい通院給付金はできればほしい費用対効果の高い保障を組み合わせる[adsense_middle]診断給付金の受取り回数をチェック診断給付金の支払いが初回限定か複数回無制限かはがん保険選びの最重要ポイントです。現在、売れている商品の中には一時金の支払いが1度だけのものがあります。それに対し、治療が続く限り一時金を毎年受け取れるという商品もあります。女性に多い乳がんなどは5年生存率が高い反面、再発・転移のリスクも高いため長期にわたる治療を覚悟しなくてはなりません。仮に再発した場合に「もう大きな金額の一時金は支払いません」という保険では役に立ちません。ゆえに、一時金が何回でも支払われることは必須です。診断給付金を保障のメインに診断給付金は、がん保険になくてはならない必須の保障です。がんと診断されたらすぐに、自由に使える大きい金額のお金が受け取れるのです。公的医療保険が使えない自由診療だけでなく民間療法にも使えます。また、がんによる収入減のカバーにもなります。仮にがんにかかって保険の入り直しができなくても、一時金を何回も受け取ることができれば、がんの医療事情の変化にも対応できるでしょう。診断給付金は、自営業者やフリーランスの場合はできれば200万円くらいほしいところですが、掛金が高くなるのがネックです。放射線などの治療給付金も有効最近のがん治療は抗がん剤、ホルモン剤、放射線の割合が高くなってきました。これらを外来で行うことが多いため、従来のがん保険の中心だった入院給付金より抗がん剤給付金や放射線治療給付金などのほうが有効です。そうした治療給付金を付ける場合、長びく治療に対応するため、回数が無制限のものを選びましょう。先進医療は必要先進医療は、重粒子線治療などがんに関わるものが多く、費用も数百万円になります。医療保険などに付いていれば十分ですが、基本的には必要な保障です。掛金も安いため、付けるか付けないかを検討するまでもないでしょう。もし、自分にとって有効な治療なのにお金が払えないために諦めざるを得ない、そんなことにはならないようにしたいものです。通院給付金はできればほしい通常、医療保険の通院給付金は「入院後の通院のみ保障」です。これに対し、がん保険の場合、入院後に限らず通院のみで保障される通院給付金も多いです。このタイプであれば、掛金があまり高くならなければ付けて損はないと思います。抗がん剤や放射線の治療は通院で行われることが多いためです。保険料払込免除もあったほうがいいがん保険の払込免除特約は、「診断確定で、以降の保険料の払込を免除する」というもので、上皮内新生物は対象外の場合が多いです。がんにかかったら給付金があるとはいえ、掛金を払い続けることが困難な場合もあるでしょう。終身払いで、掛金があまり高額でない場合は付けておきたい特約です。費用対効果の高い保障を組み合わせる以上、診断給付金を中心にがん保険の有効な保障をご紹介しました。一時金は医療目的だけなら100万円、生活費にも充てたい場合は200万円などと考えていきます。男性は50代以降、がんにかかる確率と掛金の両方が高くなります。あまり負担感の大きくない掛金で効果的なの保障の組み合わせを検討しましょう。また、がん保険は保険料の安い若いうちに加入したほうが有利です。がん保険の一時金(診断給付金)についてのまとめがん保険の診断給付金は必要不可欠な保障です。がんの医療事情が変わっても自由に使える一時金があれば、がん保険が役に立たなくなることはありません。掛金とのバランスを考えて最適な一時金を設定してください。
2020年03月09日痛い、費用が高い、そもそも見つけにくい……。多くの問題を抱えていた従来のがん検査。それを次々とクリアするような技術が開発され、これからは「早期発見・早期治療」が限りなく可能な時代へ!ーー。1月6日、たった1滴の「尿」から、がんの有無を見分ける検査法がついにスタートした。その検査法とは、線虫の一種である「シー・エレガンス」という体長約1ミリメートルの生物の嗅覚を利用した「N-NOSE」だ。この線虫には、犬の約1.5倍の嗅覚がある。資料写真では、シャーレにがん患者の尿を垂らしたところ、その尿に向かって線虫が集まっていく様子がとらえられている。この線虫、健常者の尿からは逃げていくという性質を持っている。「早期がんを含むがん患者と健常者の尿を採取し、計1,368名を対象にした基礎研究を行ったところ、ステージ0〜1のがん患者を85%、ステージ4で91.7%の確率で見分けるという結果を得ました」こう語るのは「N-NOSE」を運営、事業展開するHIROTSUバイオサイエンス広報担当・永溝はるかさん。現在、線虫が反応することがわかっているがんは15種類(胃、大腸、肺、乳、膵臓、肝臓、前立腺、子宮、食道、胆嚢、胆管、腎臓、ぼうこう、卵巣、口腔・咽頭)。開発したのは、同社代表の広津崇亮さん。同氏は、九州大学大学院の助教時代に、線虫ががん患者の尿の臭いをかぎ分けることを証明した生物学者。’16年に実用化に向けて独立し、同社を設立した。生物によってがんの有無を診断するのは「N-NOSE」が世界初の技術だというが、私たちもこの検査を簡単に受けることができる。まず、「N-NOSE」を導入している医療機関や検診センターに、検査の申し込みをして尿を提出する。そして、HIROTSUバイオサイエンスの検査センターにて、その尿を使って線虫検査が実施され、2週間後にがんの有無が報告されるという、非常にシンプルなシステムだ。「N-NOSE」のメリットは、その簡単さだけでなく、費用面にもある。検査費用は、9,800円(税別・保険適用外)。薬剤を体内に投与して全身のがんを検査する「PET検査」の場合、10万円前後の費用がかかるのに対し、こちらはかなり格安といえるのだ。今回の実用化にあたり、すでに法人や健康保険組合などからの問い合わせが殺到しており、一般対応は1月中旬以降、同社のホームページ上で、取り扱い施設を順次公開するとのこと。現状では、この検査はがんの有無の判別にとどまるが、’22年を目標に、まずは膵臓癌の特定を目指しており、実用化に向けてすでに実証実験に取り組んでいるそう。「早期のがんにも反応するので、リスクが高いという結果が出ればこれまで検診に行かなかった方も受けようと思うはず。そういう流れを作る検査になっていけばよいと考えております」(永溝さん)初年度で25万検体を目標にしており、今後は国内だけでなく、海外でも事業展開していく予定だ。健康診断のオプションで検査が受けられる日も近いかも。「女性自身」2020年1月28日号 掲載
2020年01月19日話は前後してしまいますが、んぎぃちゃんを産もうと思ったきっかけについてお話します。結婚記念日にカリフォルニアのディズニーパークに行くことになり、生理予定日をずらすため、産婦人科へ行った時のこと。 そこで目にした、市の子宮がん検診のポスター。 なんかもうずっと検診していない気がするし、ついでに子宮頸がんと子宮体がんの両方検診してもらううことにしました。 できれば生理日を早めるほうのピルが欲しかったのですが、行くのが遅かったようで、旅行中毎日同じ時間に飲むタイプの、生理を遅らせるものを処方されたので、この時すぐには飲みませんでした。(続く) 著者:イラストレーター んぎまむ2017年1月18日生まれの女の子、「んぎぃちゃん」を子育て中。イラスト・漫画制作中心の在宅クリエイター。ベビーカレンダーでは、んぎぃちゃんを妊娠中から出産、育児まで怒涛のんぎまむライフを「んぎぃちゃんカレンダー」として連載中。
2020年01月04日人生において訪れるさまざまな転機。なかでも“大きな病気”と向き合うには相当な覚悟が必要です。ここでは、「がん」を経験したことが、その後の生きる糧となった方のお話を紹介。葛藤の日々の先には“新しい私”との出会いがありました。■田中愛子さん(39)・暮らしの保健室かなで「がんカフェ」代表「副作用って、個人差があると思うんです。みなさんは、この薬は本音ではどうでしたか」「実は私、最近、自分がいなくなったあとのことも考えてしまうんです。具体的にはお葬式とか」毎月第1火曜日の11時から15時30分まで、江戸川区松島にある「暮らしの保健室かなで」で開催される“がんカフェ”。がんを体験したサバイバーや、がんと診断され不安を抱えた人、その家族、医療関係者などが集まり、情報交換や相談をする場だ。このカフェを作ったのが、田中愛子さん。自身も、がんサバイバーだ。「32歳で乳がんの告知を受けたとき、最初に考えたのが、49歳で大腸がんで亡くなった父親のこと。がんイコール死でした。手術後に抗がん剤治療を始める前は、将来に備えて、卵子の凍結保存なども検討しましたが、80万円という高額な費用に断念しました。コンサルティングをやっていた職業柄、情報収集も得意のはずでした。しかし、孤独感や死の恐怖など、体験した者でしかわからない悩みが、より深刻でした」職場復帰後、自身の体験を社内報につづると大きな反響があった。「がんを体験しても、ふだんはそのことを隠して生活している人が多いんだと改めて知りました。だったら、そんな人が気軽に集まれる場所を作ろうと思ったんです」’16年2月、「ハッピーライフ・ウィズ・キャンサー」をテーマにがんカフェがスタート。参加費用は、フリードリンク300円のみ。「女性患者同士で手術後の傷を見せあったりも。いちばん知りたいことですよね。私自身、がんカフェでの体験を通じて、人生の優先順位が明確になりました」がんカフェには、関東一円や京都などから参加者30人ほどが集まる。カフェのスタートからわずか2カ月後にがんの再発が見つかったが、それを機に新たに“再発転移の会”も作った。「今後は“働くがん患者の会”も平日夜に開催したい。暗い表情で参加した方が、帰るときには少しだけ笑顔を取り戻している。『救われました』と言ってくれる人が1人でもいる限り、がんカフェは続けます」「女性自身」2019年12月24日号 掲載
2020年01月04日ネット上には、信ぴょう性に欠ける医療情報が少なくない。そんな現状を改善しようと情報発信に尽力する現役外科医が語る、がんと向き合う患者の心得とはーー。「いまでは、患者さんは外来を受診する前にインターネットなどでなんらかの情報を得ています。しかし、ネット上の医療情報は出典も執筆者も不確かで間違いだらけの記事も多く、まともに信じてしまうと、命の危険さえ伴います」そう話すのは、外科医の山本健人先生。山本先生はこの状況を改善したいと、「外科医けいゆう」のペンネームで’17年に医療情報サイト「外科医の視点」を開設、患者に寄り添った視点で語られ人気サイトに成長。新著『医者が教える正しい病院のかかり方』(幻冬舎)も話題を呼んでいる。今回は、けいゆう先生のもとに多く寄せられる疑問のうち、がん治療に関するものを紹介。“外科医の本音”を聞かせてもらった。【Q1】がんの検査は何を選ぶべき?「まず人間ドックを頭に浮かべる人も多いと思いますが、はじめは市区町村などで受けられる対策型検診を。対策型検診は受診により死亡率が下げられると統計的に証明され、安全性とのバランスも考慮されているものを公費によって安価で実施する検診です。一方、自費で受ける任意の検診は、有効な場合もあるものの結果的に不必要な検査や治療を受けるリスクがあることを忘れずに。がんの中には生涯発見されなくても命を縮めることのないタイプもあり、過剰な検診で『発見しすぎてしまう』というデメリットもあるのです」【Q2】病院を選ぶ決め手は?「腕利きと有名な医師の名前にこだわってはるばる受診する人もいますが、現代のがん医療は1人の医師に委ねるのではなくチーム医療。さまざまな分野が連携するので、医師個人の力を頼りにしすぎるのはおすすめしません。症例数は1つの判断基準にしていいと思います。術後の通院や家族のお見舞いなども考慮して、病院へのアクセスのよさも大切です」【Q3】治療はまず何が優先?「何よりも保険適用された“標準治療”を優先すべきです。標準治療は“並みの治療”という意味ではなく、質の高い臨床試験でどれだけ効果が高いかを統計学的に導き出したもの。現時点で医療の観点からみたベストな選択肢なのです。また、民間療法は完全に否定すべきではなく、闘病の心の支えになることもあります。病気と向き合うモチベーションアップになるならよいですが、標準治療より優先されるべきではないと考えます」そして最後に、けいゆう先生から忠告がーー。「患者さんは、どうしても信じたい情報を信じる傾向があります。自分では偏りなく情報収集しているつもりでも、無意識のうちに安心材料となるソースばかりをピックアップしてしまうのです。迷ったときには友人やネット記事ではなく、きちんと話を聞いてくれる医師に相談するようにしましょう。『医師はどんなことを考えて医療行為をしているのか』をよく知り、医師をうまく利用してください」「女性自身」2020年1月1日・7日・14日号 掲載
2019年12月25日小さなチップにたった数滴の血液を垂らすだけで、がんを検診できる。しかも大きさ0.1ミリ以下という超早期のがんまで見落とすことはない。そんな世界が注目する新技術、バイオチップの“プロテオ”を発明したのは長谷川克之さん(59)だ。克之さんは兵庫県神戸市のバイオベンチャー「マイテック」の研究者だ。マイテックは、妻・幸子さん(54)が社長を務め克之さんと長男の裕起さん(32)ともう1人の研究者で構成されるたった4人のバイオベンチャー。いわば“家庭内手工業”のような小さな会社だ。そんな小さな会社が、世界に先駆けて先端テクノロジーを世に送り出した。しかも克之さんはもともと医療分野とは無縁で、最終学歴は地元の公立中学校だという。克之さんは、なぜ革命とも言える技術を発明できたのか。本人はこう自己分析をする。「僕ね、できるまでやるんです。絶対にやめない。意地を形に変えたいっていうのがあったかも……。それで、医療分野の中でも誰もが一番困っているがんの検出に挑戦しようと考えたんです」じつは、開発中に悲しい別れを経験していた。克之さんの母が、肺がんで他界したのだ。「70歳まで保険証すら使ったことがないほど母は頑健で、『市から表彰状もろうた』と喜んでるような人でした。それが、このチップの研究を始めて間もなく、肺がんが見つかって。もう、末期やったと思います、入院して半年ほどしか持ちませんでしたから……。抗がん剤を入れると皮膚が荒れ、肌が真っ赤にただれてしまって……かわいそうでしたね。母の死は、やっぱり息子としてこたえました」それから数年後、今から4年前にプロテオが完成したとき、克之さんは思った。「僕らは医者と違うので、がんを治すことはできません。でも、少しでも早期に、がんを見つけることはできる。1人でも多くの人に、がんを早くに見つけられてよかった、そう思ってもらいたい」プロテオの基礎研究から完成まで、10年以上がかかった。その間、研究費を捻出し研究を続けるために、家族一丸となって協力することになったという。しかし、妻の幸子さんは夫に振り回されたとは微塵も思っていなかった。「私は、家族は協力するんが当たり前と思っていました。お金に困ったことも『子供たちは得難い経験、さしてもらってるな』って」そんな父を、子供たちが改めて尊敬し直す日がやってきた。それは、プロテオの完成を発表した直後、15年8月。実用化を前に家族で試験的に検査を実施してみると、なんと幸子さんの検査結果がC判定だったのだ。がんのリスクが高い、という判定だ。「半信半疑というのか……。夫と息子の作ったものが感度の高いチップだということはわかっていましたし、信じていました。でも、自分ががんだなんて。とにかくはっきりさせたいと、近くの病院でPET検査を受けました」結果、幸子さんは乳がんと判明。毎年のようにマンモグラフィーなどの乳がんの検査を受けていた幸子さんは、まさか、という気持ちが強かったという。驚いたのは、検査を担当した医師も同じだ。乳がんがステージ0、超早期のものだったからだ。すぐに手術は行われ、幸子さんのがんは無事に取り除かれた。術後も、超早期の発見が幸いして追加の治療は必要なかったという幸子さん。「しこりも何もない状態でしたから。『何で、症状もないのにがんを疑ったんですか?』ってなんども聞かれました。夫の発明が私を救ってくれたんだなと。プロテオが見つけてくれなかったら、きっと手遅れになってたんじゃないかと思います」母の死という辛い記憶を抱えながらも、プロテオの開発に成功した克之さん。結果、がんで亡くなる人を1人でも少なくしたいというその情熱が妻を救った。現在プロテオは国内医療機関の60カ所で導入されている。これからも、克之さんの発明は多くの人を救うだろう。
2019年12月02日10月18日、がんに関する発表があった。’16〜’17年の2年間にがんになった20〜39歳の約8割が女性で、その原因は子宮頸がんや乳がんの増加にあるというのだ(国立がん研究センター・国立成育医療センター)。こうしたデータを見ると、「娘もがん保険に加入させなきゃ」と思う人もいるかもしれないが、本当にがん保険は必要なのか。経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれたーー。■1回3,349万円の新薬が約40万円に3つのポイントを見てみましょう。【1】データの分析まず、20〜39歳でがんになる割合を考えましょう。20〜39歳の人口は約2,860万人に対して、がんになった方は約1万8,000人。つまり、がんになるのは20〜39歳の0.06%と少数です。(’15年・国立がん研究センター)。若いがん患者の約8割が女性とは驚きですが、実は、レアケースの内訳だと冷静に受け止めましょう。【2】がんの治療費がん治療は高額になるイメージがありますが、実際のところは?たとえば乳がんの方の入院費用は平均約74万円です(’18年度・全日本病院協会)。3割負担だと約22万円になりますが、高額療養費制度を利用すると、自己負担は一般的な収入の方で月9万円ほど。ただ「先進医療が必要になったら、保険適用外だから高額になる」と心配する方もいるでしょう。しかし、先進医療はどんどん保険適用に組み込まれてきています。たとえばオプジーボ。当初は患者1人当たり年間3,500万円かかると話題になりましたが、’14年から保険適用になりました。’16年からは重粒子線や陽子線の治療が、今年5月には1回3,349万円の白血病治療薬キムリアにも保険適用が広がっています。さらに来年度中には、遺伝性の乳がんの再発予防治療も保険適用になるようです。保険適用になると、高額療養費制度が利用できます。超高額なキムリアも、自己負担は約40万円に抑えられます(一般的な収入の方)。安全性や治療効果などが定まった先進医療は、保険適用に格上げされるため、ほとんどのがん患者は保険のきく治療を受けています。【3】医療保険やがん保険の給付金がんで入院したら、給付金はいくら受け取れるのでしょう。最近の保険料が手ごろな医療保険は、入院給付金が60日までというものが多いです。とすると、入院日額1万円としても、最大60日分で60万円。これに手術一時金が20万円付いても、受け取る給付金は合計80万円。この程度なら貯金でまかなえる方も多いでしょう。また、がんの平均入院日数は16.1日で、乳がんだと11.5日です(’17年・厚生労働省)。入院期間が短いので、入院給付金も少なくなります。保険はがんにならないお守りなどではなく、単純にお金の備えです。加入には、治療費と自分の貯蓄、支払う保険料と受け取る給付金などの比較検討をしてください。若い女性にがんが多いというのは心配です。若いからと油断せず、早期発見のため、みんなでがん検診を受けましょう。
2019年11月15日「乳がんは近年、よく治るようになりました。私の患者さんのなかには再発・転移をしても、治療を受けてその後、十数年がんが出てこない人、治療を終えてから出産する人も珍しくはなくなりました」そう話すのは、国際医療福祉大学三田病院乳腺センター長などを歴任、現在はよしもとブレストクリニックを開業し、数千人の乳がん女性と向き合ってきた吉本賢隆先生。発見され、数カ月で命を落としてしまう人もいる一方、再発・転移しても結果的に生還する人がいる。がんは部位やケースによって、まったく違う病気のようだ。「統計精度の問題はあるが、がん全体の生存率は7~8年前と比較すると、おそらく上昇しているといえると思います」こう語るのは、国立がん研究センターがん対策情報センターがん登録センター長の東尚弘先生。そこで本誌は、国立がん研究センターがん対策情報センターで8月に公表された、「がんの部位別・5年生存率」をもとに、がんの部位別に専門医から傾向と対策を聞いた。【子宮頸がん】子宮頸がんは全ステージで5年生存率75.3%と、治りやすいがんと言えそう。成城松村クリニック院長・松村圭子先生は、子宮頸がんには、早期発見が重要と指摘する。「子宮頸がんで亡くなる人は、長年細胞診を受けていないため早期発見ができず、手遅れになってしまうケースが多いのです。子宮頸がんは、性交渉によって感染するHPV(ヒトパピローマウイルス)が原因であることが判明しており、20代の患者が罹患するなど、若年化が顕著です。住民検診で推奨されている、2年に1度の子宮頸がんの細胞診(検診)を受けておけば、がんになる手前の、前がん病変もすくい上げることができるのですが」子宮頸がんは、前がん病変、あるいはステージ0期であれば、部分切除が可能であり、ほぼ100%完治を目指せる。またステージ1期であっても、子宮を温存できれば、その後の妊娠・出産は可能になる。乳がん同様、治りやすいがんの代表格でもあるのだ。【子宮体がん】この十数年、子宮頸がんの罹患数に匹敵するほど急増しているのが子宮体がん。5年生存率は全ステージで82.1%と、治りやすいがんといえそう。やはり子宮頸がんと同じく、早期発見が重要だ。不正出血など兆候があれば、速やかに検査を受診することが重要、と松村先生は言う。「子宮体がんの多くは、乳がんと同じくエストロゲンの過剰刺激によって発症するので、生涯の月経回数が多い、すなわち妊娠・出産回数の少ない人が高リスクになります。早期発見・治療につながれば、治りやすいがんともいえます」「治りやすいがん」は早期発見が鍵になるということだ。しかし、検診で早期発見をすることについて東先生は次のように語る。「どんながんでも早期発見が有効かというと、そうではありません。がんによっては、早期発見できたとしても有効な治療ができなかったり、逆にそもそも進行が非常に遅いがんの過剰診断であったり、やみくもに検診を進めると、ただ『がん患者である』という状態を長くするだけになってしまうこともあります。それを防ぐため、検診の有効性は発見率だけでなく死亡率の減少で証明をします。私が強調したいのは、そうして有効性が確立されている『対策型検診』は受けてほしいということです」この対策型検診は、厚生労働省のHPなどで公開しているが、40歳以上の大腸がんの便潜血、40歳以上の乳がんのマンモグラフィー、20歳以上の子宮頸がん細胞診などである。
2019年11月14日