マーゴット・ロビーと『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグ監督がタッグを組み、世界で最も有名なファッションドールを映画化する『バービー』が、8月11日(金)に日本公開されることが決定した。昨年映画化が発表されると、鮮やかなピンクの世界にいる最高のワクワクをくれそうな笑顔のバービーとケンの姿に、「最高に期待できるバービー映画」「バービーとケンは完璧なキャスティング!」「映画の完成が待ちきれない!」と瞬く間に世界中に拡散され、期待値が爆上がり。昨年夏の時点でセレブの間ではバービーにインスパイアされた全身ピンクで着飾ったスタイル“バービーコア(Barbiecore)”がビッグトレンドとなった。今回の映画では、完璧でハッピーな毎日が続く“夢”のようなバービーランドで暮らすバービーとケンが、ある日、完璧とは程遠い“人間リアル世界ワールド”に迷い込み、本当に大切なものを見つけるドリームファンタジーとなる模様。マーゴット・ロビー多くの女性を虜にしてきたバービーを演じるのは、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』でアカデミー賞主演女優賞に、『スキャンダル』で助演女優賞にノミネートされ、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒BIRDS OF PREY』や『バビロン』などに出演してきたマーゴット・ロビー。あまりにもファンの多いバービーを誰が演じるのか、ファンの中でも多くの憶測を呼んでいたがビジュアルを解禁して以降、彼女にしかバービーを演じることはできないと、多くの賛同を得ている。今作でプロデューサーも務めるマーゴットは、「世界に前向きなものをもたらす、素晴らしい作品になる」と自信をのぞかせる。また、バービーとともに完璧なドールの世界で暮らすケンを演じるのは、『ラ・ラ・ランド』でアカデミー主演男優賞にノミネートされたライアン・ゴズリング。本編では、歌やダンスシーンもあるようで、これまであまり見たことのないコメディシーンにも期待ができる。ライアン・ゴズリング監督には『レディ・バード』でアカデミー監督賞・脚本賞にノミネートされたグレタ・ガーウィグ。その後の『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』も高く評価された彼女の映画作りの手腕が、バービーを現代にどう届けるのか期待が高まる。脚本はパートナーのノア・バームバックと共同で執筆した。ノア・バームバック、グレタ・ガーウィグさらに、『ハリー・ポッター』シリーズのデイビッド・ヘイマンがマーゴットとともにプロデュースを手がけている。バービーは1959年に発売されて以降瞬く間に世界を席巻。時代に合わせたドールを発売し続け、いまやブランド認知度は全世界で99%にも到達している。その販売数が150か国以上の国と地域で年間9,000万体。ブランドがずっと掲げている「You can be anything」=「あなたは何にだってなれる」という前向きで力強いメッセージは、ファッションだけではない多様性を表現し、未来に向かう人々と共に歩んでいくというバービーのメッセージが多くの人の心を捉えている。『バービー』は8月11日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2023年03月09日グレタ・ガーウィグ監督×マーゴット・ロビー主演『Barbie(原題)』の初予告編が解禁に。『2001年宇宙の旅』への「オマージュ」なのか「パロディ」なのか、強く意識している映像であるのは明らかで、音楽も同作のオープニング曲(ツァラトゥストラはかく語りき)を使用している。スタンリー・キューブリック監督の公式ツイッターアカウントが「模倣は最大の賛辞といいますよね!バービーでさえもキューブリックのファンなのです…」と反応し、予告編をリツイート。好意的に受け止めているようだ。予告編はヘレン・ミレンのナレーションからスタート。昔から、小さな女の子の人形といえば常に「ベビードール」(赤ちゃん人形)だったという人形の歴史が語られる。しかし、それもバービーが登場するまで。そびえ立つ巨大なバービーを発見しウインクされると、女の子たちはベビードールを投げ捨て、バービーに夢中になってしまう。その後の映像はピンクを基調としたバービーらしいカラフルでポップな世界へと展開。ライアン・ゴズリング演じるケン、「セックス・エデュケーション」のンクーティ・ガトワ、踊りとドヤ顔を披露する『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のシム・リウらがほんの一瞬映る。映画ファンは予告編を観た感想として、「公開初日に絶対観に行く!」「予想外によかった」「これぞシネマ」「冗談抜きで過去最高の予告編の一本だと思う」などとコメントしており、大好評。(賀来比呂美)
2022年12月17日マーゴット・ロビー主演作『Barbie』(原題)のメガホンを取り、ノア・バームバックと脚本を共同執筆したグレタ・ガーウィグ監督が、デュア・リパのPodcast「At Your Service」に出演。今作について、「キャリアを終わらせるものになるかもしれない」と危惧したことを明かした。『レディ・バード』でアカデミー監督賞&脚本賞、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』で同脚色賞にノミネートされ、華々しいキャリアを築いてきたガーウィグ監督。「怖かったです。それが大きく占めていました「『なんでもアリでしょ』と思って始めてみると、なにかあったりするものなんですよね。脚本を書き始めると『どこから手をつけたらいいんだろう?』『どんなストーリーになるの?』とめまいがするような感じでした」と『Barbie』に取り掛かった時のことをふり返り、苦労を語った。世界的に有名で人気のあのバービー人形を実写化するということで、恐怖を抱いたというガーウィグ監督だが、それは「本当に興味深い恐れ」だったそうだ。「たいてい、その恐怖があるところには、最高の作品があるということです。『キャリアが終わってしまうかも』と思うようなものは、『よし、やってみるしかないな』となるんです」とチャレンジ精神もあらわにした。『Barbie』は2023年が7月21日全米公開予定。(賀来比呂美)
2022年11月28日『マリッジ・ストーリー』のノア・バームバックが監督・脚本を手掛けた最新作『White Noise』(原題)のティザー動画がNetflixより公開された。主演は『マリッジ・ストーリー』でバームバック監督とタッグを組んだアダム・ドライバーと、監督の長年のパートナー、グレタ・ガーウィグ。原作は1985年に全米図書賞を受賞したドン・デリーロの同名小説(「ホワイト・ノイズ」)。ティザー動画はミステリアスな雰囲気に包まれ、多くは語られていない。しかし、冒頭で何かが起こったがために、町の住民が車に乗って逃げようとしている様子がわかる。アダム&グレタ演じる夫妻も、子どもたちと車に乗っており、後部席に座っている子どもたちは周りの車に乗っている人たちが気になるようだ。「あの車に乗っている人たちは笑っている」「あっちの人たちは笑っていないよ」という会話のやりとりをする中、アダムは「他人が車の中でなにをしてようが、関係ない」とピシャリと叱る。子どもは「だって、どれくらい怖がったらいいのか、知りたいんだもん」と、いまが怖がるべき状況であることを匂わせる…。『White Noise』は8月31日にヴェネチア国際映画祭にて世界初上映が決定しており、また、同国際映画祭とニューヨーク映画祭(10月開催)の両映画祭のオープニングを飾る初の作品となる。(賀来比呂美)
2022年08月26日グレタ・ガーウィグがメガホンを取る実写版『バービー』のキャストに、デュア・リパが加わった。「The Sun」紙が報じた。今年公開予定の『Argylle』(原題)で俳優デビューを果たすデュア。同作での演技はハリウッドですでに高い評価を受けているといい、2本目の出演作もマーゴット・ロビー、ライアン・ゴズリング、ウィル・フェレルといった大物たちが集結する『バービー』に決まった。同紙によると、『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』でガーウィグ監督とタッグを組んだシアーシャ・ローナンも出演するという。さらに、「ニューヨーク・タイムズ」の記者カイル・ブキャナンが『バービー』のユニークな内容をツイッターで発信。「カンヌ国際映画祭で、『バービー』のおもしろいうわさを聞きました。その1つは、ケン役はライアン・ゴズリングだけじゃないということです。シム・リウとンクーティ・ガトワもケンを演じるのだそうです。同様に、バービー役はマーゴット・ロビーだけではなく、イッサ・レイとハリ・ネフも別のバービーを演じるんだそう」。映画ファンのツイッターでの反応は「『バービー/マルチバース・オブ・マッドネス』じゃないか!」「最高におもしろそう」「ちょっと笑っちゃった」「情報が多すぎてもう…明日公開してくれ!」など、期待が一層高まったようだ。(Hiromi Kaku)
2022年05月19日グレタ・ガーウィグ監督作の実写版『バービー』に出演するシム・リウ(『シャン・チー/テン・リングスの伝説』)が、同作に参加した経緯を「GQ」誌に語った。シムによると、彼のエージェントがガーウィグ&ノア・バームバックが手がけた『バービー』の脚本をシムに猛プッシュしてきたという。「彼は文字通りこんな風に言いました。『もし私のキャリアを一本の脚本に賭けるとしたら、『バービー』の脚本です。絶対に出演するべきだと思います』と」。エージェントの熱意に押され、シムは自己紹介映像をガーウィグ監督に送った。するとガーウィグ監督に会うことになり、ダンスの話で盛り上がったという。おそらく、自己紹介映像にはシムのダンスシーンもあったのだろう。ガーウィグ監督は「男性がダンスをしているのを見るのが大好き。普通の男性にはあまり見られない芸術的な表現だから」と話したため、シムはかつてヒッポホップの競技チームに所属していたことをアピール。「彼女は声を上げて笑い、キャーキャー言っていました。それで、私は役をもらったんです」。現在撮影中の『バービー』について、シムは「ワイルド」で「とんでもなくユニーク」と表現。同作はミュージカル映画ではないものの、ダンスのリハーサルを重ねてきたと語っていることからダンスシーンはありそうだ。シムは、ガーウィグ監督との撮影については「シーンがうまくいっていると、『ハハハハ!』という笑い声が聞こえてくるんです。最高の気分ですよ」と楽しそうな雰囲気を明らかにした。(Hiromi Kaku)
2022年05月17日グレタ・ガーウィグ監督×マーゴット・ロビー主演の実写版『バービー』に、「セックス・エデュケーション」のヒロイン、メイヴ役のエマ・マッキーが出演するという。「The Hollywood Reporter」が報じた。エマといえば、「セックス・エデュケーション」でブレイクしてから、映画・ドラマファンの間で「マーゴットのドッペルゲンガー級そっくりさん」として知られてきた。その2人の共演が実現するとあって、ファンは興奮の声を上げている。「2人が共演するなら姉妹役であるべきだ」「バービーが2人ということ?」「キャスティング・ディレクターは、ちゃんとツイッターでネタを仕入れて仕事をしたんだね」。エマが演じる役は明らかになっていないが、「マーゴットがバービーを演じるなら妹のスキッパーがいいだろう」と期待する声も。現在のところ、キャストはマーゴット&エマのほかにライアン・ゴズリング(ケン役)、シム・リウ(『シャン・チー/テン・リングスの伝説』)、ケイト・マッキノン(『ゴーストバスターズ』)、アメリカ・フェレーラ(「アグリー・ベティ」)、アレクサンドラ・シップ(『X-MEN:ダーク・フェニックス』)の出演が決まっている。また、このたび、ウィル・フェレルの参加も報じられた。(Hiromi Kaku)
2022年04月12日世界でもっとも有名な若き環境活動家グレタ・トゥーンベリの素顔に迫ったドキュメンタリー映画『グレタ ひとりぼっちの挑戦』(原題:I AM GRETA)がいよいよ公開。今回、監督のネイサン・グロスマンから日本公開に向けたメッセージ映像が到着、また、グレタがストライキを始めた頃から一緒に座り込みをして密着し、ヨットでの大西洋横断にも同行した監督の公式インタビューも到着した。本作は、気候問題に関する専門的知識と揺るぎない覚悟を持つグレタが、国連総長アントニオ・グテーレスやフランスのマクロン大統領、ローマ教皇など世界のリーダーらと議論を重ねていく様を寄り添うように捉えていくと同時に、世界から注目を集めた国連演説の1年以上前から彼女に密着し、犬や馬と戯れるリラックスした姿のほか、アスペルガー症候群の症状について冷静に自身で分析する姿、重圧と向き合い葛藤する姿、彼女の様々な行動を支える家族の姿も映し出すドキュメンタリー。この度、到着した映像で監督は「日本で公開されることになって大変嬉しいです。皆さんが楽しんでくれることを願っています」と呼びかけている。さらに、当時全くの無名だったグレタを密着撮影するに至った経緯や、完成した本作を見た彼女のリアクションなどについてもインタビューで語っている。もともとトゥーンベリ一家と知り合いだったという監督は、「気候問題に対して誰も行動していないと感じたグレタが、抗議として座り込みストライキを計画していることを聞きました。スウェーデンでは国政選挙が迫っていたから、グレタはこの問題がいかに重要かを伝えたかった。僕たちはそれを見守りながら、1~2日間撮影をして何が起こるか見てみようと考えました」と明かす。「3週間後、グレタは選挙が終わった後も活動を続けることを決め、毎週金曜日にストライキを行っています。この運動は徐々にスウェーデンの他の地域にも広がり始め、その後フィンランドやデンマークにまで広がりをみせました。撮影も1か月が過ぎたところで、僕はこの撮影に全力で取り組みたいと伝えました。この運動と、グレタ自身を描いた作品として形になるかもしれないと思いました」と本作の始まりについて語る。「自分がどんなふうにこのストーリーを伝えたいのか、頭を整理するのが最初の課題でした」と言う監督は、「当初は、グレタが中心人物になるのか、それとも運動自体が映画の主題になるのか判断が付きませんでした。僕のカメラがグレタに引き寄せられるような感覚が、この課題の答えになりました」と打ち明けた。グレタさんと一緒に大西洋をヨットで横断、ニューヨークへ「ヨットにカメラを持ち込みたかった」と語る監督は、ヨットでの旅の終盤にグレタさんがつらそうにしている姿や、自身に向けられた悪意に満ちたSNSコメントを読んでいる姿などもとらえた。「僕は、グレタの全体像をつぶさに見せる必要があると思いました。良い日もあれば悪い日もある。このストーリーのとても重要な部分だと感じていたので、グレタにもそう伝えていました」と言い、「もちろん、『撮影をやめて』とか『部屋から出ていって』と言ってもらって構わない」と話したという。「ありのままのグレタの姿と、難題に立ち向かう活動家の顔を余すところなく記録したかったのです」。また、本作を見たグレタさんは、「スクリーンに自分が映っているのを見るのは、とても変な感じだというのが最初の反応でした。グレタはセレブになりたくて映画に出ているわけじゃない。気候変動について伝え、自分のメッセージを発信するためです。一度、グレタに『映画の中の自分を自分と思えないのではないか、別人のように仕立てあげるのではないか』と言われたことがあります。映画を見て『ちゃんと自分自身がいた』と言われた時は最高の瞬間でした」と明かす。最後に、「この映画は気候変動よりもグレタ自身に焦点を当てています」と言う監督。「僕がこの映画を見た人に心から願うことは、自分と意見が異なる人々や、問題から目をそらさずに指摘し、自分の意見を堂々と述べる人々に対して、今よりもっとリスペクトを払うことです。何が問題かを明らかにしてくれる人たちを大切にすべきだと思います」と話し、「なぜ彼女たちが闘っているのかを理解することから始めてほしいと思います。グレタに限らず、メディアでは一面的に見える人々にもさまざまな面があることも伝われば嬉しいです」と明かしている。『グレタ ひとりぼっちの挑戦』は新宿ピカデリーほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グレタひとりぼっちの挑戦 2021年10月22日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2020 B-Reel Films AB, All rights reserved.
2021年10月22日2019年のフォーブス誌にて“世界で最も影響力のある女性”に選出、同年のタイム誌でも“今年の人”として紹介されたスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリの素顔に迫ったドキュメンタリー映画『グレタひとりぼっちの挑戦』より、本編映像が解禁された。この度公開された映像は、グレタと母・マレーナが共にお菓子作りをしながら、グレタが摂食障害になった頃について涙ながらに話す場面。彼女は、8歳の頃に学校の授業で世界中の海に浮かぶプラスチックごみがテーマの映画を見たことをきっかけに塞ぎこむようになり、食事もまともにとれなくなった。マレーナはそんな当時の様子と比べ、大きく成長した娘について「他人と一緒に食事できるようになるなんて、夢のようだ」と嬉しそうに涙を浮かべる。そんな母親を見て笑顔を見せるグレタの姿は“怒りのスピーチ”からは想像がつかないものであり、日々地球のために発信し続ける彼女にも、当然のように安らげる場とおだやかな日常が存在することに安堵させられる。またグロスマン監督は彼女について「アスペルガー症候群で率直に自分を表現するグレタのような人物が、この活動のアイコンになれるなんて本当に素晴らしいこと」と語っており、2019年にはグレタ本人も「アスペルガーは病気ではなく、1つの才能。アスペルガーではなかったら、こうして立ち上がることはなかっただろう」とSNSで発信。グレタが学校を休んでストライキをすることに否定的な声もあり、娘をそそのかしたのではないかと非難されることも多いグレタの家族だが、何も食べられず話せなかった状態から驚くほど回復した彼女の姿を見れば、家族が彼女の希望を尊重し、どれほどサポートしてきたかがよく理解できるだろう。『グレタひとりぼっちの挑戦』は、10月22日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グレタひとりぼっちの挑戦 2021年10月22日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2020 B-Reel Films AB, All rights reserved.
2021年10月18日2019年のフォーブス誌にて“世界で最も影響力のある女性”に選出、同年のタイム誌でも“今年の人”として紹介された、世界でもっとも有名な若き環境活動家グレタ・トゥーンベリの素顔に迫るドキュメンタリー映画『グレタひとりぼっちの挑戦』より、本編映像が解禁された。本作は、気候問題に関する専門的知識と揺るぎない覚悟を持ち、国連総長アントニオ・グテーレスやフランスのマクロン大統領、ローマ教皇など世界のリーダーらと議論を重ねるグレタさんの姿を捉える。と同時に、世界から注目を集める1年以上前の彼女が、犬や馬と戯れる日常の姿や、アスペルガーの症状について冷静に自身で分析する姿、重圧と向き合い葛藤する姿などに加え、彼女の様々な行動を支える家族の姿も映し出している。この度解禁となった本編映像は、「アスペルガーの人は1つのことに固執しがち」、「ママの書いた原稿と泣き落としで訴えてもグレタの茶番なんて誰も気にしない」などSNS上で向けられた誹謗中傷をグレタさん自身が読み上げる場面から始まる。世界中で広がった学校ストライキの火付け役として注目を浴び、環境活動家の象徴になった彼女は、反感をもたれることも少なくない。当の本人は取り乱すこともなく冷静だが、彼女の意思を尊重し活動を支えている家族は心中穏やかではない。時には殺害予告の手紙まで届くようになり、応急手当講習を受けるほど危機を感じている。しかしグレタさんは、両親が活動の継続を心配していることを理解した上で、批判の声に対して「私は気にしません。活動をやめて生じる結果の方が怖いからです」と語っている。映像はニュースで取り上げられる強気な姿の裏にある、彼女の葛藤と覚悟を浮かび上がらせ、胸が締め付けられるものになっている。彼女が活動を始めるに至った経緯や素顔、周囲の反応や広がりなどを捉えた本映像。彼女が伝えたいことは何なのか。彼女は世界から注目される状況をどう感じたのか。私たちはこれからその思いにどのように向き合い、生きるべきか。SDGsへの関心が高まるいまだからこそ、観ておきたい1本だ。『グレタひとりぼっちの挑戦』は10月22日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グレタひとりぼっちの挑戦 2021年10月22日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2020 B-Reel Films AB, All rights reserved.
2021年09月17日多くの若者を動かしたスウェーデンの若き環境活動家グレタ・トゥーンベリの素顔に迫ったドキュメンタリー映画『グレタ ひとりぼっちの挑戦』より、予告編とメインビジュアルが公開された。気候変動に対する政府の無関心に抗議するため、たったひとりで国会議事堂前に座り込み、学校ストライキを始めたグレタ。今回到着した予告編では、グレタがストライキする姿からスタート。そして、聞く耳を持たない大人、主に政治家たちに向かって必死で訴えていくグレタ。その強い口調と怒りに満ち溢れた表情により、強烈なイメージを与え、反感や偏見を持たれることも少なくないが、映像では、ローマ教皇が「応援している」と、グレタと握手する場面や、フランスのマクロン大統領、アーノルド・シュワルツェネッガーの姿も一瞬映し出されている。また先日、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が報告書で温暖化が急速に進んでいると警告。それに対して、グレタは「私たちはまだ、最悪の結果を避けることができる」とSNSで発信していた。今回到着したメインビジュアルでは、グレタのメッセージが雨のようにデザインされている。『グレタ ひとりぼっちの挑戦』は10月22日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:グレタひとりぼっちの挑戦 2021年10月22日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2020 B-Reel Films AB, All rights reserved.
2021年08月20日マーゴット・ロビーが主演する実写版『Barbie』(原題)の監督が、グレタ・ガーウィグに決定した。グレタは2019年に『Barbie』脚本を夫のノア・バームバックと共同執筆することが報じられ、「監督業にも興味を示している」とささやかれていた。このたび、マーゴットがイギリス版「VOGUE」誌8月号にて、グレタが脚本と監督を兼任することをサラッと明らかにした。「みなさんは『バービー』と聞くと、『どんな映画になるか予想ができる』と思うことでしょう。でも、グレタ・ガーウィグが脚本を書いて監督をすると聞けば『いやいや、やっぱりどんな映画になるかわからないや』と思うのではないでしょうか?」と。グレタにとって『Barbie』は『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』に続く3作目の長編監督作。現在グレタは夫がメガホンを取る『White Noise』(原題)の撮影にキャストとして参加しており、この作品の製作が完了後、2022年初旬にロンドンで『Barbie』の撮影に取り掛かるという。劇場公開は2023年を予定している。映画ファンの反応は「マーゴット+ガーウィグ=待ちきれない」と喜ぶ声や、「ケン役にティモシー・シャラメ、バービーの姉妹の一人にシアーシャ・ローナンをお願い」とグレタ作品に欠かせない2人のキャスティングを期待する声などが見られる。(Hiromi Kaku)
2021年07月12日『マリッジ・ストーリー』でアカデミー賞6部門にノミネートされ、高い評価を受けたノア・バームバック監督が、1985年にドン・デリーロが発表した小説「ホワイト・ノイズ」を映画化する。「Production Weekly」に情報が掲載された。主演はアダム・ドライバーと、バームバック監督の公私にわたるパートナー、グレタ・ガーウィグ。3人は『フランシス・ハ』以来の再タッグとなり、アダムは『マリッジ・ストーリー』でもバームバック監督と組んだ、バームバック作品の常連。アダムは大学で「ヒトラー学」を教えている教授ジャック役で、グレタはその妻バベットを演じる。ある日、教授一家が暮らす街で、化学薬品を載せた列車の事故により、周辺に有害な化学物質が流出する。この事故でジャックは汚染された空気に触れ、一家が分裂していくきっかけに…という物語。同作は1985年に全米図書賞を受賞した。デリーロの作品は「コズモポリス」がデヴィッド・クローネンバーグ監督、「ボディ・アーティスト」がブノワ・ジャコ監督によって映画化されたことがある。バームバック監督が小説を映画化するのは初めて。撮影は今年6月にスタートするという。(Hiromi Kaku)
2021年01月15日『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』を連続上映する「グレタ・ガーウィグ映画祭」が、TOHO シネマズ ⽇⽐⾕とTOHO シネマズ 梅⽥で開催。期間は、2020年7月31日(金)から8月6日(木)の1週間限定。グレタ・ガーウィグの名作再び!「グレタ・ガーウィグ映画祭」は、グレタ・ガーウィグが監督・脚本を務めた代表作『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』を、2作品2,500円という手頃な価格帯で上映する期間限定イベント。シアーシャ&シャラメが紡ぐ、青春ラブストーリー両作品に共通しているのは、26歳にしてすでに4度オスカー候補の経験をもつ若き名⼥優シアーシャ・ローナンと、『君の名前で僕を呼んで』でオスカー候補となり、一躍その名を世に知らしめたティモシー・シャラメが共演していること。そしていずれも“⼀⼈の少⼥の⾃⽴と成⻑”をメインテーマにしているが、主人公レディ・バードの初体験の相手となった『レディ・バード』、そして主人公・ジョーの鏡のような存在である幼馴染役を演じた『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』と、いずれもシアーシャ演じる主人公の運命を変える相手役として、ティモシーが大切な役割を担っている。通常の⻘春ラブストーリーとは⼀味も⼆味も異なる、シアーシャ&シャラメが魅せるグレタ監督流の‟愛のカタチ”。2人の名演技と共に、ムードの異なる至極のラブストーリーを是非映画館で鑑賞してみてはいかがだろう。【詳細】「グレタ・ガーウィグ映画祭」期間:2020年7月31日(金)~8月6日(木)場所:TOHO シネマズ ⽇⽐⾕/TOHO シネマズ 梅⽥上映作品:『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』連続上映チケット料⾦:2,500円(税込)均⼀※上映時間およびチケット販売⽅法、販売状況は各劇場の上映スケジュールを参照。
2020年07月30日グレタ・ガーウィグ監督×シアーシャ・ローナン主演『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の2作を、【グレタ・ガーウィグ映画祭】として1週間限定で連続上映することが決定した。6月12日(金)公開以降、本作には熱い口コミに後押しされリピーターが続出、公開7週目を迎えた7月26日(日)時点で累計動員239,085人、興収317,006,550円のロングランヒットを記録している『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』。この度、その大ヒット御礼企画として【グレタ・ガーウィグ映画祭】を開催。監督・脚本を務めた『レディ・バード』とともに、8月4日の彼女の誕生日を記念し、7月31日(金)~8月6日(木)までTOHOシネマズ 日比谷とTOHOシネマズ 梅田にて1週間限定で連続上映される。この両作品とも、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、26歳にしてすでに4度オスカー候補の経験をもつ若き名女優シアーシャ・ローナンと、『君の名前で僕を呼んで』で同主演男優賞候補となり、現在上映中の『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』でもひときわ存在感を放つティモシー・シャラメの共演作。ともに1人の少女の自立と成長がメインテーマだが、『レディ・バード』では初体験の相手カイル、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』ではジョーの鏡のような存在である幼なじみのローリーと、ティモシー演じる男性キャラクターが主人公の運命を大きく変えていく存在となっている。グレタ監督の手にかかると、その結末は従来の青春ラブストーリーとはひと味もふた味も違う。グレタがその才能に惚れ込み、いまや“シアシャラ”として絶賛される2人の2作品を堪能できる機会となっている。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:レディ・バード 2018年6月1日より全国にて公開© Universal Picturesストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 2020年6月12日より全国順次公開
2020年07月27日シアーシャ・ローナンら豪華キャストを迎えた、『レディ・バード』グレタ・ガーウィグ監督の最新作『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』。コロナ禍、全国の劇場再開後に公開された新作映画として初登場No.1を獲得してからも、女性を中心とした熱い口コミに後押しされリピーターが続出。SNSの声からその理由が見えてきた。レディースデイと映画の日を迎えた今週7月1日(水)の動員数は7,933人で、公開4週目にして驚異の前日比183%を記録。累計動員17万4,665人、興収2億2831万6,780円を記録し、動員20万人突破目前の大ヒットとなっている。その好調な成績に寄与する熱い口コミの中で多く見られるのが、“朝ドラ”と本作に共通点があるという呟き。孤独や葛藤を抱えながらも作家になる夢を追いかける主人公ジョー(シアーシャ・ローナン)の前向きな姿や、個性の全く異なる4姉妹それぞれの生き方を肯定し、輝やかしく魅せている点が、NHK連続テレビ小説、いわゆる“朝ドラ”のヒロインたちの成長物語を想起させるという。「朝ドラを見終わった様な感覚」「朝ドラ3クール分くらいの密度」など“鑑賞感が重なる”という声がTwitterなどのSNSで急増。また、「原作(若草物語)は未読なんだけどNHKの朝ドラかってくらい爽やかで王道かつ優しく可愛い物語」「四人姉妹の泣き笑い怒り悲しみ、1つ1つがキラキラ耀いて朝ドラを思わせる温かさ」「朝ドラ『カーネーション』を彷彿とさせます。古い?いいえ、現代に生きるわたしたちの物語」など、朝ドラのヒロインに重ね合わせた感動の声が続出。グレタ監督自身をも魅了した全世界の女性のバイブル的存在から、いまや日本の国民的映画となりつつあるようだ。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 2020年6月12日より全国順次公開
2020年07月02日シアーシャ・ローナン主演『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』から、監督のグレタ・ガーウィグと、小説家を目指す次女・ジョーに熱烈な恋をするマーチ家の隣人・ローリーを演じたティモシー・シャラメのインタビュー映像が公開された。本作の原作は、19世紀から読み継がれている女性作家ルイーザ・メイ・オルコットの世界的ベストセラー小説「若草物語」。インタビュー映像は「今の自分があるのは“若草物語”のおかげ」と語るグレタ監督の言葉から始まっている。「自分らしく生きることを学び、マーチ姉妹は私の目標」だったとグレタ監督。しかも、大人になってから読み返すと、その内容がとても現代的で「ぜひ自分が映画化しなくては」と決心、自ら企画を会社に売り込んだと明かす。「まず脚本を書く許可が出て、その後に監督をやらせてくれることになった」と自らで映画化することを決心してから約5年、なによりグレタ自身の人生を考えて「ある意味30年がかり」の夢の実現となった。そのインタビュー中、グレタ監督の語る言葉にずっと熱心に耳を傾けているのは、4姉妹の隣に住むローリーを演じたティモシー。彼をキャスティングした理由について監督は「まずシアーシャがジョー役に決まった」「彼女は“ジョーをやる”と自分で決めていた」と語り、その後、ジョーと鏡合わせのような存在であるローリーは誰が演じるのか考えたときに浮かんだのが、『レディ・バード』で相性の良さを証明済みだったティモシーだったそう。「彼なら完璧だと思ったし、実際撮影してみたらその通りだった」「2人の共演シーンは最高」と絶賛を贈っている。さらに、「若草物語」が現代的である理由について問われたティモシーは、「現代でも通じる物語」「1800年代に書かれた小説だけど、女性の持つ力について書かれている」「理不尽な性差別で活躍を制限される女性の姿もね」と、出版から150年たったいまでも愛され続ける「若草物語」の魅力について彼なりの解釈を語っている。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は全国にて順次公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 2020年6月12日より全国順次公開
2020年06月12日グレタ・ガーウィグが女性作家ルイーザ・メイ・オルコットの世界的ベストセラー小説『若草物語』を映画化した、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』。6月12日の公開に合わせて、『anan』特別編集として1号のみ限定で復活した『Olive』のインタビュー(抜粋)に、誌面には掲載できなかった質問をプラスしてお届けします。文・小川知子グレタ・ガーウィグが最新作について語る!ー『若草物語』が世界中で長く愛される理由はなぜだと思いますか?普遍的な物語ですし、私はいつも幼い頃の自分と一緒に歩いたり会話したりしているような気がするんですけど、『若草物語』は、大人の女性が少女時代の勇敢さを取り戻そうとすることを本質的に捉えている。自分が何者なのかを教え続けてくれる本だと思っています。ー印象的なセリフばかりでしたが、原作から引き出したものなんでしょうか?原作はもちろん、ルイーザ・メイ・オルコットによる小説、エッセイ、手紙や日記といった資料をかき集めました。ほとんどリサーチプロジェクトでしたね(笑)。小説だけじゃなく、ルイーザの本当の声を捉えたかったし、彼女のショッキングなほど現代的な言葉を少しでもセリフに引っ張りたくて。最後には、作家であるルイーザと彼女のアバターとしてのジョーの間にある壁を壊したかったので、ジョーにまつわるアイディアと構想を通じて、ルイーザ自身を読み解くことが挑戦でした。ー具体的に、役者との掛け合いで生まれたセリフはあったんですか?それぞれにあったんですが、鍵となったのは、メリル・ストリープとの会話ですね。それきっかけで、エイミーのための結婚にまつわるスピーチを書くことができました。ーかなり更新されたエイミー像に驚き、魅入ってしまいました。私もエイミーをみくびっていたところがあって、読み返したときはびっくりして。すごく現代的で説得力があって面白い女性だったので。エイミーがジョーと同じくらい強靭キャラであることにも惹かれました。ジョー役のシアーシャ・ローナンにとって不足のない敵役には、超パワフルなフローレンス・ピューが必要だったんです(笑)。ージョーが勇気を出して物語を書いたように、監督に映画を撮ることを勇気づけてくれた存在は誰なのでしょうか?すごく影響を受けたのは、作家のジョーン・ディディオン。彼女も私と同じサクラメント出身で、あの知性と才能が私のよく知る土地で生まれたのなら、私もそうなれる? と思わせてくれました。アニエス・ヴァルダも。ほかにも素晴らしい映画人たちの作品が、「そこに飛び込んで映画を作りたい! 」「映画で語り返したい!」と私を勇気づけてくれたので、一から自分でつくることができたんだと思います。ーパートナーであるノア・バームバックも作家であり、映画監督ですが、お互い影響し合うことは多いのでしょうか?彼は、大好きなフィルムメーカーですし、もちろん与えられる影響もあるといえばあります。ただ、面白いのは、もともと彼はリハーサルをするのは好きじゃなかったはずなのに、私が役者たちとたくさんリハーサル時間を持つのを見て、「僕もリハやりたいかも」と変化していったので、その部分は確実に私から影響されてると思います(笑)。ー同業のパートナーシップは難しいと日本では言われがちなのですが、同業でもうまくいく秘訣があれば教えてください。秘訣はわからないけど、お互いに探りながら見つけ出していったという感じでしょうか。彼の作品の大ファンなので、パートナーとしてだけじゃなく、映画を愛する個人として100%で関わるし、自分の作品をつくるうえでも、彼になら自信を持って本音を言える。仕事のプレッシャーがどれほど重いかを理解し合えて、シンプルに支え合うことのできる協力者として、お互いのためにそこにいることができる存在なんてなかなかないし、作家、監督として、それぞれが全く異なる作品を作れていることは、本当に素晴らしいことだと実感してます。ーお互い、健康的なライバル関係という感じですか?まぁ、お互いを純粋に感動させたいという気持ちはありますよね。私が常に切望しているのは、彼が笑ってくれること。私が台本を渡すとき、彼が笑うと誇らしくなるし、自分の作品を自慢したいという思いはどちらもあるので、ライバル意識はなくはないけれど、フレンドリーなものだと思います(笑)。ーちなみに、ノアが一番笑っていたシーンをお伺いしてもいいですか?「ジョー、お爺さまは比べないものよ」と母親が言うシーン。あれがツボにハマったみたいです(笑)。今回、脚本自体に力があるかどうかを確かめたかったので、原作を読むより前に脚本を見てもらったんです。読んでいる間、彼はよく笑っていたし、私に脚本を返すときにはもう完全に泣いてて(笑)。とても嬉しかったですね。ーノアと共同監督をする次のプロジェクト、映画『Baribie(原題)』について何か教えていただけることはありますか?お話できることはまだそんなにないんですが、すごく変な作品になるってことは保証します(笑)。プロフィールグレタ・ガーウィグ 1983年、カリフォルニア州サクラメント生まれ。パートナーのノア・バームバック監督作『フランシス・ハ』(’12)では、主演だけでなく共同脚本を担当。『レディ・バード』(18)で、単独監督デビュー。最新作で、本年度アカデミー賞<6部門>ノミネート。Information『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』6月12日(金)より、全国順次公開。配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント※インタビュー全文はanan特別編集Oliveに掲載されています。
2020年06月12日『レディ・バード』のグレタ・ガーウィグ監督がベストセラー小説「若草物語」を現代にアップデートさせた『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』。この度、フローレンス・ピュー演じるエイミーが、“結婚観”についてティモシー・シャラメ演じるローリーに語る本編映像が解禁、演じたエイミーのキャラクターについて語った。今回解禁されたのは、画家になる夢を諦めたマーチ家の末っ子・エイミー(フローレンス・ピュー)が、再会したローリー(ティモシー・シャラメ)にその苦しい胸のうちを告白するシーンの映像。家族のもとを離れ、裕福なマーチ伯母(メリル・ストリープ)に連れられて芸術の都・パリに滞在していたエイミー。表向きは幼い頃からの彼女の夢であった“画家”になるための勉強のためだったが、本当の目的は“マーチ家を養えるくらいの裕福な夫を探す”こと。もちろん、最初は本当に自分の夢を叶えようと努力していたエイミーだったが、画家を目指して勉強を進めるほど、小説家を目指す姉・ジョー(シアーシャ・ローナン)との才能の違いを目の当たりにし、落ち込む日々を過ごしていた。そんなある日、パリに長期旅行に来ていたローリーと偶然再会。画家を諦め、家族を養うための夫探しに本腰を入れるようになっていた彼女は、ローリーに「お金持ちとの結婚はやましい動機だっていうの?」「女には他に道がないの」「女の稼ぎで家族を養うなんて無理」「女にとって結婚は経済問題なのよ」…と、まるで自分に言い聞かせるように繰り返す。そして「愛があるなら問題ない」と理想をロマンチックに述べるローリーに対し、「あなたと私の現実は違うの」と本音を告白する――。多くの「若草物語」ファンにとって、マーチ家の末っ子エイミーは昔から常に議論の的だった。頑固でいたずら好き、マーチ姉妹の中でジョー以上に色々なことをやらかす。しかし、本作の製作プロデューサーであるエイミー・パスカルは言う。「この作品のエイミーの肖像は、今までとはかなり違うもの。自分の欲しいものがしっかりわかっていて、芸術家になりたいけれど、自分は素晴らしい芸術家ではないと納得している。このエイミーは、もちろん頑固だけど、とても賢くて立派なんです」と言い、このいままでとは違う“エイミー像”を見事に演じ、アカデミー賞助演女優賞に初ノミネートされたフローレンスも「エイミーはいつも、いたずらっ子で恋愛やお金持ちを夢見る、甘やかされた子として知られていた」と述べる。「だけど、私が興味を持った(本作の)エイミーは、いつも最高の自分でいるために情熱を燃やしています。彼女はそれができないくらいなら、何もしない。グレタ・ガーウィグ監督の脚本に私がすぐに恋に落ちたのは、エイミーの自分の輝きのための探求や、失敗した時の彼女の人間らしさが描かれていたから。もしかしたら、私たちはみんなジョーよりエイミーに近いのかも」とその想いを明かしている。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は6月12日(金)より全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 2020年6月12日より全国順次公開
2020年06月09日グレタ・ガーウィグ監督が語り継がれるベストセラー小説「若草物語」を繊細に、そしてみずみずしく描き、本年度アカデミー賞で6部門にノミネートされた『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』。6月12日(金)からの劇場公開を前に、ティモシー・シャラメの特別インタビュー映像が解禁となった。初めての、そして生涯忘れられない恋の痛みと喜びを描いた『君の名前で僕を呼んで』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされて大ブレイク、その後も本作と同じくガーウィグ監督&シアーシャ・ローナンとタッグを組んだ『レディ・バード』、そして『ビューティフル・ボーイ』、『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』などの話題作への出演が続くハリウッドの新プリンス、ティモシー。本作では、4姉妹の隣に引っ越してきた資産家の息子・ローリーを演じている。彼は小説家を夢見る次女・ジョーに切ない想いを寄せているが、『レディ・バード』以来の共演となる盟友シアーシャについて「大好きな共演者」「女優スイッチが入った時が目に見えてわかる」「本当に刺激的で才能の塊だ」と大絶賛!続いて、150年以上前に刊行されたにもかかわらず、世代を超えて「若草物語」が多くの人たちに愛され、そして共感され続ける理由について問われた際には、「女性の権利を初めて擁護した物語」であったと同時に「男性と女性が一緒になって同じ未来を指差して前に進む、そんな様子を描いた最初の物語」であったからだと思うと、彼なりの解釈を語っている点も見逃せない。なお、インタビュー映像では、劇中でローリーが実際に着用している衣装で登場。本作で第92回アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞したジャクリーン・デュランが手掛けるこの特別なスーツは、1800年代のパリの男たちを参考に作られた、全て本作のためのオリジナル。普段はおしゃれ番長としてモダンなファッションを披露し、レッドカーペットやプレミア会場で話題をさらうことの多いティモシーだが、クラシックなスーツを着こなす姿も必見。なお、本作の公開を記念し、ソニー・ピクチャーズ公式Twitter/facebookや本作の公式Instagramにてティモシーの特別企画がスタート。さらに本作は、各地の劇場からも上映希望の声が届き、全国340館にて拡大公開も決定している。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は6月12日(金)より全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 2020年6月12日より全国順次公開
2020年06月01日『レディ・バード』グレタ・ガーウィグ監督がシアーシャ・ローナンを再び主演に迎え、時代を超えて愛される世界的ベストセラー小説「若草物語」を映画化した『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』。この度、主人公ジョー役のシアーシャ、末っ子エイミーを演じたフローレンス・ピュー、三女ベス役のエリザ・スカンレン、姉妹の母親を演じたローラ・ダーンの4人が集ったロングインタビュー映像をシネマカフェが独占入手した。作品の普遍性について聞かれたシアーシャは、「どの名作でも同じだと思うけど」と前置きしながら、「失って初めて分かる子供時代の貴重さや、家族の助け合いが描かれてます。互いに文句を言い合いながらも支え合う家族。夢に向かう努力も大事なテーマです。成功までの苦しみが描かれています」とコメント。「原作のルイーザ・メイ・オルコットは、5人を全く違う個性の女性として描きました。幸せの形もそれぞれです」と、誰にでも共感できるキャラクターがいると本作の魅力を力説、隣でベス役のエリザも頷いている。そしてグレタ・ガーウィグ監督について、「『レディ・バード』ではとても怖かった(笑)!もちろん大好きな作品です」と初めての出会いをふり返りつつ、「グレタは監督としてどんどん成長を遂げています」と賛辞を贈った。現代的に生まれ変わった“若草物語”を演じるためにセリフのやりとりにスピード感を求められ、苦労したと言うシアーシャ。しかし、結果的に画面の中に生き生きとした動きが生まれ「古き良き時代のドラマだなんて全く感じませんでした」と明かす。本作の特徴の1つといえる“大人になった4姉妹から始まるストーリー”については、「今と昔の間を瞬時に行き来するのです。誰もが知ってる結末まで物語が少しずつ明かされていく。観客の理解力に任されている部分も大きくてピースの組み合わせを行うのは観客自身」と語る。また、「メリル・ストリープとの共演について何を感じたか」と問われたフローレンスが、「実を言うと覚えてない」と告白。「ひたすら圧倒されて彼女を見つめていました。メリルはとても知的な女性です。人間的にも素晴らしいし、みんな彼女との共演を夢見ています。メリルに憧れてる人は大勢います」と、大女優のオーラに圧倒された共演シーンの思い出を語る様子も。続いて、『マリッジ・ストーリー』のアカデミー賞女優ローラは、「これは革新的かつ進歩的な女性たちを描いた作品。この作品の力強さはそこにあります。彼女たちが知性や才能を誇示することもない」と語り、例えば、貧しい生活の中、4姉妹を育てていく母親の大変なストレスを“家族の毎日を賑やかに描くこと”で中和してみせるなど、ガーウィグ監督ならではの“進歩的な女性たち”の描き方を明かしている。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は6月12日(金)より全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 2020年6月12日より全国順次公開
2020年05月29日『レディ・バード』のグレタ・ガーウィグ監督とシアーシャ・ローナンが再びタッグを組み、3月27日(金)より劇場公開を予定していた『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』が、初夏に公開延期となった。配給元のソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが3月3日(火)18時ごろに発表した。これは、政府および関係機関等から発表されている新型コロナウイルス感染拡大防止対策の方針を受けたもの。映画公開を楽しみにしていたファンからは、「若草物語まで延期になってしまった」「めちゃくちゃ楽しみしてたやつ」「うそでしょ」「悲しい…でも永遠に待ちます」など、動揺の声が相次いでいる。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は2020年初夏、公開予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 2020年初夏、全国にて公開
2020年03月03日グレタ・ガーウィグ監督のもと、シアーシャ・ローナン、フローレンス・ピュー、エマ・ワトソンら豪華キャストが集った『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』。この度、1800年代のアメリカ・ヨーロッパの社交界を舞台に、浮世離れした麗しい姿を披露するティモシー・シャラメのシーン写真6点が到着した。『君の名前で僕を呼んで』でオスカーに初ノミネート、ガーウィグ監督の『レディ・バード』にも出演し、世界的にスポットライトを浴びるティモシー・シャラメ。本作ではマーチ家の4姉妹の近所に住み、最終的には姉妹のうちの2人と恋に落ちることになる資産家の孫・ローリーを演じている。4姉妹の次女ジョーを演じたシアーシャ・ローナンは、彼について「『レディ・バード』でお互いをすでに知っていたことは、すぐに兄弟姉妹のような関係になるのに本当に役に立った」と言い、「同じ俳優とまた一緒に仕事することで得られる安心がある。彼は俳優としてとても勇気がある。彼の何度でもリスクを負うところは、本当にローリーを演じるにぴったりだった」と、『レディ・バード』とはまったく違う場所と時代でティモシーと再会できたことが嬉しかったと撮影後の印象を語っている。ティモシーが身に纏うクラシックな衣装は全て、第92回アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞したジャクリーン・デュランが本作の世界観に合わせて手掛けたオリジナル衣装。なかでも要注目なのは、彼女が「フランスの画家ジェームズ・ティソが1868年に描いたパリの男たちの絵を参考にした」と解説するクラシックなスーツ姿。少年時代のローリーが着用する、遊び心のあるはみだし者のような服装と違い、大人になってヨーロッパで過ごすようになってから着用するようになったヨーロッパ・シックな装いをベースに、ローリー独特のちょっとしたひねりを加えて、流行のファッションとは一味違うスーツを着こなすティモシー。まるで絵画の中から現れたような美麗なショットとなっている。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は3月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 2020年3月27(金)より全国にて公開
2020年02月28日『レディ・バード』で映画界に新風を巻き起こしたグレタ・ガーウィグ監督が、オルコットの世界的ベストセラー小説「若草物語」を生まれ変わらせた『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』。本作で第92回アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞したジャクリーン・デュランが、それぞれ個性豊かな4姉妹を見事に表現した衣装について語った。ジャクリーン・デュランにとっては『アンナ・カレーニナ』(2013)以来2度目となったオスカーの受賞。今回、ガーウィグ監督がデュランに求めたのは「触り心地が想像できて、毎日着る洋服のような感覚で、衣装ではないもの。そういったことでモダンな感じが出して欲しい」という難しいものだったという。そのリクエストに応えるため彼女は、同じ生地を所々で使って姉妹の服を縫ったり、ひとつの時代で使った生地を次の時代でも使うことで“マーチ家のおさがり・節約術”を反映。姉妹のそれぞれの個性を、“ジョーは燃えるような赤、メグはロマンチックなライラックと緑のグラデーション、ベスは優しいピンク、そしてエイミーはフレッシュなトーンの水色”など、とても明確なカラーパレットで表現した。「ジョー(シアーシャ・ローナン)はおてんば。彼女は男の子のような自由さを求めていて、ローリー(ティモシー・シャラメ)のようになりたくて洋服を交換し合うくらい。彼女はいつも強い色を着ていて、赤ではない時は、深いインディゴブルーや何か目立つ色を着ています」とデュラン。「メグ(エマ・ワトソン)はロマンチックで、演劇とドレスを愛していて、中世時代のおとぎ話も好きだから、当時流行っていたゴシックのリバイバルスタイル」。「ベス(エリザ・スカンレン)は常に家にいて、姉妹の中で一番子供っぽい。彼女は成長するチャンスや外の世界を見るチャンスがなかったから、柔らかくて優しいピンクをずっと着ています」。「姉妹たちの中で、絶対的にエイミー(フローレンス・ピュー)が一番おしゃれ。そして若さと決断力が見える衣装」。というように、それぞれの個性と衣装の関係を明かし「それぞれのルックスが何らかの声明であることが大事だと感じました。彼女たちはそれぞれ世界の見方があって、それはみんな違うけれども平等で大事な役割を持っているのです」と、4姉妹たちがそれぞれに“自分らしくいられる”ように衣装によって個性を表現したその想いと制作の裏側を語っている。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は3月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 2020年3月より全国にて公開
2020年02月13日19世紀を代表する作家ルイーザ・メイ・オルコットの「若草物語」を、『レディ・バード』のグレタ・ガーウィグ監督が映画化した『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』。この度、四女のエイミーを演じ、アカデミー賞にノミネートされたフローレンス・ピューのインタビュー映像が到着した。本作で描かれるのは、世界中で愛され続ける大ベストセラー作家、ルイーザ・メイ・オルコットが自らの生き方を重ねて書き上げたジョー・マーチの物語。本年度のアカデミー賞では作品賞、主演女優賞など合計6部門でのノミネートを果たしているが、今回注目なのが助演女優賞にノミネーションされた24歳の新星フローレンス・ピュー。プロレスシーンを自ら体当たりで演じて昨年の公開時に話題を読んだ『ファイティング・ファミリー』のほか、今年は『ヘレディタリー/継承』アリ・アスター監督が手掛け、スウェーデンの奥地で開かれる「90年に一度の祝祭」を舞台としたスリラー『ミッドサマー』、スカーレット・ヨハンソンの“妹分”を演じる『ブラック・ウィドウ』など話題作が次々と控える注目株として熱い視線を集めている。今回公開されたインタビューでは、劇中のエイミーが纏うクラシックな衣装で登場。まず「若草物語は女性を一人の人間として描いた最初の物語」であり、「小説に書かれてる女性の生きづらさは、現代の私たちも直面している問題」「あらゆる女性が読むべき重要な本」と、その普遍的な魅力を放ち続ける本作の理由について語る。そして、わがままな末っ子と思われがちな、これまでのエイミー像とは違い、本作では「彼女の才気が良くわかるように書かれてる」「観る人 皆がジョーに憧れるのではなく、エイミーにも親近感が持てる」とグレタによる脚色の魅力を冷静に分析、劇中のエイミーさながら強い意志を感じさせる彼女なりの言葉で、今回新たに生まれ変わった「若草物語」の楽しみ方を語っている。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は3月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 2020年3月より全国にて公開
2020年02月05日グレタ・ガーウィグ監督が、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』を撮るにあたり、スティーヴン・スピルバーグ監督のアドバイスを受けていたことを「The Hollywood Reporter」に明かした。数年前にスピルバーグ監督に会ったというガーウィグ監督。偶然にも『若草物語』は、スピルバーグが監督した『リンカーン』(2012年)と舞台が同じ南北戦争の時代であったことから、貴重なアドバイスを得られたという。スピルバーグ監督は「フィルムで撮るべきだ。匂いが違うんだから。1861年の物語を撮るのに、デジタルじゃダメだよ。そんなことはさせられない」とガーウィグ監督を説得し、なんと、『ジュラシック・パーク』(1993)で使用したフィルムカメラを見せてフィルムの匂いをかがせたのだとか。さらに、スピルバーグ監督は、ガーウィグ監督が執筆した『若草物語』の脚本についても助言。ガーウィグ監督は「そこに座って、だれかにストーリーを伝える練習だ」と言われ、どんな物語なのか、詳しく説明させられたという。参考になりそうな映画として、デヴィッド・リーン監督の『逢引き』を紹介してもらったとも。『若草物語』をフィルムカメラで撮る決意をしたガーウィグ監督は、製作・配給のソニー・ピクチャーズの映画部門の会長トム・ロスマンに「なんでフィルムで撮るの?」と尋ねられた。「スピルバーグ監督にフィルムカメラの匂いをかがされたから!」と答えたそうだ。(Hiromi Kaku)■関連作品:ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 2020年3月より全国にて公開
2019年12月24日アルピニスト・野口健(46)が12月12日、Twitterで環境活動家のグレタ・トゥーンベリさん(16)を非難した。ネットでは賛否が分かれている。同日、Twitterにある記事を投稿した野口。そこには、グレタさんが電車に乗って食事をする様子が掲載されていた。そして、こうツイートした。《あれ?電車に乗っていらっしゃるのかな?飛行機が× という方はもちろん車も× だろうし、てっきりヨット以外は馬車でご移動されていらっしゃるのかと想像をしていましたが…》CO2の排出量が多い飛行機の利用を批判しているグレタさん。12月に開かれた「COP25」に参加する際、ヨットで大西洋を横断したことが話題を呼んでいた。飛行機での移動に否定的なグレタさんに、「馬車で移動しているのかと思った」とつづった野口。そのツイートは“CO2を一切排出しない移動方法”を選択しなかったグレタさんを皮肉っているようだ。Twitterでは野口の投稿に《自力で歩け、自力で泳げって話ですな》《グレタさん、お家から出なければいいんじゃないですかね》といった声があがるいっぽう、《山に人が登らなければ、山は汚れない。って話になっちゃいますよ》《野口健は「グレタさんが乗らなくても電車は走る」という事実を知らないらしい》と否定的な声も上がっている。「同じ区間を移動する場合、飛行機に比べると鉄道を利用するほうが乗客1人当たりの排出するCO2の量が数分の1で済むというデータがあります。ドイツやオランダには、電車に乗るよう促す政府の取り組みもあります。移動手段を選ぶのは、手の出しやすい環境活動の一つ。グレタさんはそれを実践したのでしょう」(環境ジャーナリスト)グレタさん自身にも葛藤があるのかもしれない。ハフポストによると毎週金曜日に学校をボイコットしているグレタさんは6日、「子供達が学校を休んでストライキをすることは、持続可能な行動ではありません。続けたくありません」と語ったという。この発言から、行動と現実の狭間で揺れていることがうかがえる。「環境問題に取り組もうとしている人も現代社会に生きている以上、すべてのCO2を排出するものと距離を置くことは難しい。葛藤しながら『少しでも減らしたい』と頑張っています。野口さんの言う“飛行機がダメな人は電車もダメ”という考えは、そうした環境問題に取り組もうとする多くの人を委縮させてしまうのではないでしょうか」(前出・環境ジャーナリスト)03年4月にブログで「一筋縄にいかないのが環境問題」とつづっている野口。「原子力は絶対悪」と唱える知人の発言に、日本のエネルギーの現状を省みながら「本当にそれでいいのか」と苦悩したことを明かしていた。また18年12月、朝日新聞の取材で温暖化対策について「一人ひとりが自分に見合ったペースで実践すれば良いのです」とも語っていた。しかしグレタさんの葛藤を想像し、彼女が“自分のペース”で行動していると捉えることは難しいようだ。
2019年12月13日イザベル・ユペール、クロエ・グレース・モレッツという当代を代表する女優2人が初共演にしてW主演を果たす『グレタ GRETA』。この度、母娘のように年の離れた女性ふたりによる友情が終わりを告げる、運命の瞬間をとらえた本編映像が解禁された。クロエが演じるニューヨークで働くフランシスは、地下鉄で置き忘れられたバッグを見つけ、持ち主の自宅に届けることに。母を亡くしたばかりのフランシスは、ユペール演じるバッグの持ち主、孤独な未亡人のグレタに共鳴し、お互いの寂しさを埋めあうように年の離れた友情を育むように。今回解禁となった映像は、フランシスが招かれたグレタの自宅で、ふたりの友情が終わりを告げる“運命の扉”を開いてしまう場面を捉えたもの。テーブルにロウソクを置こうとフランシスは、グレタにその場所を尋ねる。ひとつの戸棚を開くと、そこには自分が地下鉄で見つけたグレタのバッグと全く同じものがいくつも収められ、それぞれに届け主の名前と連絡先が添えられていた。その中に、自分の名前のカバンを見つけてしまうフランシス。グレタはご機嫌そうな声で「あった?」とフランシスに声をかけるが…。戸棚に収められたグレタのバッグは、ニール・ジョーダン監督によると「17個かそこいら」というあり得ない数。バッグを持ち主に届けたフランシスの善意は見事に裏切られたどころか、自分をひっかけるための“釣り餌”だったことを知った彼女のショックは計り知れない。だが、クロエにとってこの場面は特に思い入れの強いシーンだという。その理由として、「裏切られていたことを悟るだけじゃなく、グレタが実は恐ろしい人間だったと知り、傷つくだけでなく恐怖すら覚える瞬間なの。そこにあるのは利用されていた悲しみや、何かを奪われたという感覚よ」と語る。音楽やカメラワークなど“やりすぎ”なほどの絶妙な演出により、フランシスの内面の変化を観る者も体感できる、強い印象を残す本シーン。フランシスが真実を知ったことをきっかけに、この後、グレタの本性がついに明らかになる!『グレタ GRETA』はTOHOシネマズ シャンテ、TOHOシネマズ 新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グレタ GRETA 2019年11月8日よりTOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開© Widow Movie, LLC and Showbox 2018. All Rights Reserved.
2019年11月07日イザベル・ユペール、クロエ・グレース・モレッツが初共演にしてW主演を果たす映画『グレタ GRETA』が、11月8日(金)より全国ロードショーされる。この度、グレタを演じるユペールとジョーダン監督がキャラクターや映画の構造などを語る、2ショットインタビュー映像が公開された。本作は、拾ったバッグをきっかけに深まるグレタとフランシスの友情が、やがてストーカーのようなつきまといに発展し、さらに予想外の展開へと突入していく様を描いていく。監督・脚本は『クライング・ゲーム』の異才ニール・ジョーダンだ。ジョーダン監督は、オリジナル脚本を読んだ印象を、「とりわけ面白いと思ったのは、一幕目でフランシスが棚の中にしまいこんである17個かそこいらのハンドバッグを見つける場面。この映画は私にとってシチュエーションスリラーをどこまで複雑に引き延ばせるかの挑戦だった」と振り返り、さらに、「映画の舞台は大都市から始まり、小さな家へと絞り込まれていく。次は秘密の部屋、最後はある小さなものに行きつく。この映画は、閉所恐怖症の実験的作品にしたいと考えていて、視覚面でもそういう工夫をしてるんだ」と映画の構造へのこだわりを語る。ユペールは、「ニールと私の間でまずはっきりしていたのは、グレタは間違いなくサイコパスであり、邪悪なキャラクターであるという認識。だから彼女を美化したり、共感を得られるような人物にしたりしようという意図はなかった」と振り返る。そして、「音楽的要素が加わったことでグレタにある種の追憶が帯び、彼女の豊かな内面世界が垣間見える」と語る。当初の脚本には音楽的要素は盛り込まれていなかったが、ユペールの出演決定を経て、「絶対的に美しい音楽が、キャラクターにとって忌まわしいものとなり、最後まで苦しませ続ける」という監督のアイディアでグレタが執着する曲としてリストの『愛の夢』を登場させた。この曲はグレタにとって亡き夫との思い出のつまった曲で、グレタは母を亡くしたばかりのフランシスにピアノを披露することで彼女の心も惹きつけていく。かつてカンヌ国際映画祭主演女優賞を獲得した『ピアニスト』でピアノ教師の役を演じたユペールは、本作ですべてのピアノのシーンを自ら演奏したという。ユペールは、「彼女のアパートもとても刺激に満ちた空間で、テディベアや子供用のおもちゃなどで幼児の空間を作っているさまには強烈なインパクトを感じた。グレタを理解する上であの部屋は重要な鍵となった」とも語るほか、モレッツが演じるフランシスとの複雑な関係性にも言及した。『グレタ GRETA』11月8日(金)より全国ロードショー
2019年11月06日イザベル・ユペール、クロエ・グレース・モレッツが初共演にしてW主演を果たす『グレタ GRETA』。この度、“グレタ”という人物について、演じているユペールと、そのターゲットとなるクロエがそれぞれの分析を披露するインタビュー映像が解禁となった。アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた『エル ELLE』など、女優として最高の輝きを放つイザベル・ユペールと、ハリウッド若手スターの中で人気・実績ともにトップを走り続けるクロエ・グレース・モレッツの共演で早くも話題の本作。映画製作の初期段階にあった2016年当初、もともとは全く違う「The Widow」(=未亡人)というタイトルだったが、最終的にはユペールが演じている未亡人の役名がそのままタイトルとして採用された。それほど観る者に強烈な印象を与える、優美でありながら孤独な未亡人グレタについて、ユペールは、「彼女の取る行動はさみしさからくるもの」と分析。バッグをきっかけに孤独を埋めるターゲットとしていくクロエ演じるフランシスについて、「グレタはフランシスの優しさや純真さ、美しさに惹かれる」と説明する。一方、クロエは、フランシスという役柄をオープンな人物であると評しながらも、「自分の心をさらけ出す子は恰好の餌食にもなる」と分析し、「母親を亡くしたから、そういう存在を探し求めている。グレタがその隙を突く」と、フランシスが持つバックボーンがグレタに付け込まれていくと語る。「脚本の初校は設定が違っていて無力な女性として描かれていたのだけど、イザベルの出演が決まってからは、数段興味深く、怖いキャラクターになった」と、“グレタ”という人物の強烈さについても明かした。また、ユペールは、「物語の第一部におけるグレタは、とてもはかなげで、要求の多い、シャイな人物に見える。繰り返し孤独を訴え、孤独ゆえにあのような行動に出るのかもしれない。でも物語が進行すると、気まぐれで、いろいろな顔を持つことが分かってくる。グレタには決して共感できないでしょう」とも言う。ちなみに、グレタのラストネームである“Hideg”は、グレタの故郷であるハンガリー語で“冷たい”という意味。果たして、グレタとはどんな人物なのか、2人の言葉から想像をめぐらせてみて。『グレタ GRETA』は11月8日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グレタ GRETA 2019年11月8日よりTOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開© Widow Movie, LLC and Showbox 2018. All Rights Reserved.
2019年10月31日