この時期になると、フランス人は夏のヴァカンスに向けてみんながそわそわします。なんといっても会社員には年5週間の有給休暇がある国。フリーランスの人やパン屋さんなどのお店なども、最低年間2週間はとります。ヴァカンスはフランス人と切っては切れないもの。夏が終わるとクリスマスのヴァカンスはどうするの?クリスマスが終わると次は?と終始ヴァカンスの話でもちきり。ヴァカンスのために働いている、といってもいいかもしれません。今回は、フランス流のヴァカンスの過ごし方をご紹介します。旅行型ヴァカンス思いきり非日常空間に身を置くために、ヴァカンスで長期の旅行を楽しむこともあります。単位は1週間、2週間、長い人は3週間、4週間の場合もあります。ホテル滞在型もありますが家やアパルトマン(日本でいうマンション)を借りることも。たいていは家やアパルトマンを借りる単位が1週間単位で、土曜日にチェックイン、土曜日チェックアウト(日毎の場合は、日割り)。5日間でヨーロッパ何カ国も周遊する日本のツアーとはペースが全然異なり、海辺で本を読んだり、ワインを飲んでぼーっとしたり、自然やカルチャーを楽しんだりして、ただのんびりと毎日を過ごします。みんながヴァカンスに行くので、残って仕事をしている人のためにお土産をたくさん買っていく必要もありません。旅行から戻ったら、お互い写真を見せたり話をしておしまい、という感覚です。家改造DIYヴァカンスインテリアやキッチンなど、自分たちで家を改装しようとする人が多いフランス。ペンキを塗ったり壁紙を変えたりなどするにはまとまった時間が必要なので、ヴァカンスの休みを利用することも。いわゆる「のんびりお休み」とは違いますが、自分たちのしたいように家や空間を変えていく楽しみがあります。業者の人にやってもらうこともありますが、業者の人たちもヴァカンスなのでいないことも。家族や友達に手伝ってもらうこともあります。ただ何もしないヴァカンスを楽しむお休みがとれても、経済的にどこにも行くことができない場合もあります。そんなときは家でゆったりと何日間も過ごすというのもあり。あの人たちは出かけるのにわたしはどこにも行けない……と人と比べることもフランス人は考えないので、今の自分にぴったりなヴァカンスを選んで楽しむのです。例えば15年前にスタートしたパリ・プラージュ。これはパリ市が7月、8月にセーヌ川沿いに人工の砂浜を敷いてヤシの木を置き、パリに残っている人たちが少しでもヴァカンス気分を味わえるように企画したもの。これが大当たりして毎年続いています。ビーチチェアや子どもの遊び場もあるのでわざわざ海辺に出かけなくても、セーヌ川沿いで水着姿になってパラソルの下で本を読んだり、友達と楽しく過ごしたりすることができるのです。フランス式のヴァカンスは「何かしなくちゃ、時間がもったいない!」 という発想がないので好きなことを好きなように過ごす、というのがポイント。 「何もしない」それが贅沢な時間の過ごし方なのです。ヴァカンスはフランス人にとってなくてはならない「心と体のお洗濯」なので、自分たちが楽しむ過ごし方をすることが一番大切です。せっかくのお休みなのに用事をすませて一日が終わるのはもったいないですよね。週末以外で有給などを使って定期的にお休みをとり、何もしない贅沢を楽しむ時間にあててみるのはいかがでしょうか?この何もしない時間こそが、リフレッシュできる大きなポイントになるはずですよ。
2017年06月18日食後にデザートの習慣があるフランス。当地で暮らして3年になりますが、フランス人女性の胃袋の大きさには驚かされるばかり!そんなフランスの定番スイーツといえば、卵とミルクたっぷりのクラフティ。フルーツをたっぷり混ぜ込んで作る、もっちりした食感のお菓子です。オシャレな時短レシピが得意な友人Maelys(マイリス)に教えてもらった、とっておきのレシピをご紹介します。とても簡単に作れるので、みなさんもぜひチャレンジしてみてくださいね!クラフティはダイエット中でも安心なめらかな口当たりが楽しめるクラフティ。ビタミンCや食物繊維たっぷりのフルーツを混ぜ込んで作るため、便秘がちな人や美容を気にする人にもぴったりです。使用するフルーツは、さくらんぼや「フリュイ・ルージュ(イチゴやラズベリーなど、赤い実のフルーツをまとめた呼び名)」が定番。おいしくて美肌効果も期待できる、優秀なスイーツなのです。牛乳と卵の相乗効果で、腹持ちのよさも抜群!アーモンドミルクとブルーベリーの相乗効果!通常は牛乳で作るクラフティですが、友人のレシピではアーモンドミルクを使います。実はフランスでも、アーモンドミルクは美容に関心の強い女性たちに人気!無糖のものは牛乳と比べてカロリー半分、コレステロールゼロのドリンクです。クラフティに混ぜ込むフルーツは、初夏に旬を迎える、ポリフェノールたっぷりのブルーベリーを使います。アンチエイジングや美肌効果があることが知られていますよね。食物繊維も豊富で、腸内環境を助けるはたらきもあります。クラフティのレシピPhoto by sweetsholicそれでは早速、甘酸っぱいブルーベリーたっぷりのクラフティの作り方をご紹介しましょう!【材料】(直径21〜23cmのタルト皿または丸型1台分)薄力粉・・・1カップアーモンドミルク(無糖)・・・1カップグラニュー糖・・・1/2カップ卵(Lサイズ)・・・3コブルーベリー・・・300g粉砂糖(飾り用)・・・お好みで【作り方】1. ボウルに卵を割り入れ、グラニュー糖、薄力粉の順に加えて、泡立て器でダマがなくなるまで混ぜます。アーモンドミルクを加え、滑らかになるまでよく混ぜましょう。2. タルト皿にオーブンシートを敷き、1の生地を流し入れます。ブルーベリーを散らし、200度に予熱しておいたオーブンで35〜40分間焼成。ほんのり温かい状態または、冷やしていただきましょう。青空の下で食べるクラフティは最高!食後のデザートやおやつにいただくことの多いクラフティですが、甘すぎず腹持ちもよいので朝食にも最適です。また、崩れることなく持ち運べるので、持ち寄りパーティーやBBQのデザートにもぴったり!おいしくてヘルシーなフランスおやつ、みなさんも味わってみてくださいね。参考:TIME、わかさ生活
2017年06月16日「フランス展」が、伊勢丹新宿店本館にて2017年4月12日(水)から18日(火)まで開催される。自由で奔放に生活を楽しむフランス人の生き方は、”永遠の理想”として世界中の人々を魅了してやまない。本イベントでは、そんなフランス人の「こころ豊かに生きるコツ」を紹介しながら、地元でも愛されている「衣食住」を彩るアイテムを販売する。味わって、触れて、買い物をして…と、全身でフランスの空気を堪能して、まるで旅行しているような気分を味わうことができる。会場ではハムやソーセージ、パン、チーズ、ワインなど、フランス各地の美食が集まる。パリ随一のパン職人であるクリストフ・ヴァスールと、行列の耐えないパリの精肉店「メゾン・ヴェロ」がコラボレーションしたメニューも用意。絶妙な塩みの聞いたハムをのせたタルティーヌ「ジャンボンブール」はここでしか味わえない1品だ。また、「メゾン・ヴェロ」と芦屋の肉屋「メツゲライ・クスダ」がタッグを組み、ヴェロ家に伝わる豚肉や鶏のレシピを再現した「パテ・ショー」も。パリの三大肉職人と言われるジル・ヴェロの舌を育てた料理は、レストランなどではなかなか味わえない本場のフランスの味だ。是非、試してみてはいかがだろう。食の他にも、職人技に触れる体験や、日々を彩る暮らしの芸術たちも紹介する。「アート オブ スール」のシンプルながらも温かみのある麻のシューズや、南フランスらしい色使いや柄が可愛らしい「ティサージュ・ムテ」のエプロンなども販売する。決して派手に飾らず、さりげなさの中に独特の美意識を感じさせるフランス人の装いや佇まいのヒントが見つかるかもしれない。【詳細】「フランス展」会期:2017年4月12日(水)〜18日(火)会場:伊勢丹新宿店本館 6F、7F住所:東京都新宿区新宿3-14-1■メゾン・ヴェロ×クリストフ・ヴァスール「デュ・パン・エ・デジデ」メニュー:ジャンボンブール 各日200点限り 580円(1個)、パン・デ・ザミ 各日200点限り 491円(1カット)■メゾン・ヴェロ×メツゲライ・クスダメニュー:パテ・ド・グラン・メール 1,080円(100gあたり)、ジャンボン・ド・パリ 864円(100gあたり)、パテ・ショー 各日300点限り 1,080円(1個)■ティサージュ・ムテアイテム:ギャルソンエプロン 4,320円、ティータオル 2,970円■アート オブ スールシューズ 6,264円〜※価格はすべて税込み。
2017年04月14日「好き嫌いには味見作戦を! フランス式・好き嫌い克服法とは」 のつづきです。『 フランスの子どもはなんでも食べる 』という本を読み、「なるほど」と思う方針を取り入れているうちに、意外な効果があったのは、生活全般で子供のわがままや主張に振り回されない、ということでした。本によると、フランス人は食に対しては確固たる考えを持ち、子供がどんなに騒いでもそれが揺らぐことはないようです。この本のなかから、フランス式の食育、おもな3つのルールをご紹介しましょう。■その1: 食べ物は「決まった時間」に食卓で食べるフランス式食育では、食べ物は決まった時間に食卓でのみ食べるもので、時間を決めずにお腹が空いた時にダラダラ食べるようなことはしないようです。基本的には、朝食、昼食、グテ(おやつ)、夕食の4回で、お腹が空いても次の時間まで待たせるのです。筆者の次女育てで一番役立ったのは「子供はお腹を空かせても食事時間まで我慢すればいい」ということでした。食への執着が強かった次女は、保育園から帰宅した6時過ぎから大騒ぎ。前もって夕食を準備しておけばよかったのですが、その余裕もなく、とりあえずパンやバナナを食べさせて静かにさせていました。そうすると、当然夕食の準備ができたころにはお腹も満足し、夕食は食べたい物だけを食べる、という悪循環でした。どう考えても夕食前に重たい食べ物をあげすぎだとわかっていたのですが、仕事を終えて疲れた夕方に次女の主張と戦う気力がなかったのです。そんな時に、「子供がお腹を空かせるのは悪いことではない。お腹が空くと次の食事が楽しみになる」という記述を読みました。そして「お腹が空いても子供は我慢ができる」とも書いてありました。あのうるさい次女に我慢させる、ということを考えたこともなかったけれど、とりあえず本の受け売りを試してみました。次女:「お腹空いたー」(ぎゃーぎゃー)筆者:「お腹が空いたの? よかったねー。あと30分でごはんができるから楽しみに待ってて」次女はいつもとは違う筆者の対応に最初は不満そうでしたが、それでもじょじょに前ほど騒ぐことはなくなりました。「お腹を空かせたらかわいそう」という考えで頭がいっぱいだった筆者も、「子供がお腹を空かせれば次のごはんをしっかり食べるから悪いことではない」と少し気持ちが楽になったのを思い出します。そして、次女はちゃんと空腹を我慢することもできる、という発見もありました。 ■その2: 食べ物の決定権は大人が持ち、大人が子供の食に責任を持つ次に大きく変わったのは、食ベ物の主導権。今まではついつい「何が食べたい?」と聞いて子供の食べたい物に合わせがちでした。今でも子供のリクエストは聞くけれど、基本的に決めるのは大人。「えー! 今日魚?」と言われても気にせず、「今日は魚だよ」と答えています。ここでも淡々と答えるようにしていると、意外と子供もあきらめます。カナダ人著者によると北米では「選ぶ知恵をつけること」はよいこととされ、食べる物を子供が自分の責任で決める機会も多いそう。だけど基本的にフランスでは食べる時間も食べる物も大人が決め、大人が子供の食に責任を持つ、という姿勢が強いようです。子どもに甘い日本は、残念ながらやや北米よりでしょうか? 特に、子供が小学生になると、放課後友達の家や公園で何を食べているかは全く親の管理外になってしまいます。ただ、自分の目が届く範囲では、できるだけダラダラとは食べさせず、なるべく食べる時は食卓につくようさせています。(自分は仕事しながらダラダラ食べたりするし、自分がおやつを食べたい時は、おやつ時間でなくてもつい、「これ食べる?」と食べさせ、全く完璧にはできませんが・・・) ■その3: とにかく「食」を楽しむ正直言うと、子供が生まれてから「食は楽しむもの」ということはすっかり忘れていました。手際が悪いからか、なかなかきちんと食卓を完璧に用意してから「さあ食べよう」とはならず、子供や夫に「先に食べていて」といいながら、自分はもう一品作ったり、足りない物を取りに行ったり…。でも食事は「できるだけみんな一緒に食べて楽しむもの」ということを改めて思い出させてくれたのもこの本でした。今でも家族そろって食べられるのは、休日か慌ただしい朝食くらいだけど、そろう時はできるだけ全員食卓について、そこで子供の話を聞いたり、家族で何かを計画したりと、「食事」や「食卓」を中心に家族の絆を強くするのも悪くないな、と思っています。これは著者が編み出した、フランス式の食事ルールです。『 フランスの子どもはなんでも食べる 』カレン・ル・ビロン著/まちとこ:石塚由香子、狩野綾子 翻訳(WAVE出版)カレン・ル・ビロン Karen Le Billionブリティッシュコロンビア大学教授。2011年には、40歳以下にして意義深い成功を収めたカナダ人リーダーを称える国家プログラム「Top 40 Under 40 Award」を受賞。オックスフォード大学で博士号を取得。5冊の学術書と、子どもの味覚のトレーニング・ガイド&料理本『Getting to Yum(美味しく食べ始める)』を出版。家族とともに、カナダとフランスを行き来する生活を送る。ホームページは、「ジェイミー・オリバーの今月の食革命ブログ」にも選ばれた。
2017年04月07日「好き嫌いが多い」「野菜を食べてくれない」「お菓子ばかり欲しがる」・・・。小さな子供を持つママで食について悩んでいる方は少なくないでしょう。そこでとりいれたいのは、フランス人の食に対する考え方です。今回は、フランス式好き嫌い克服法をご紹介します。■偏食、少食 … 子どもの食の悩みはフランス式で解決 せっかくがんばって作っても嫌がって食べなかったり、体にいいから食べてほしい野菜などを食べなかったりすると、ついつい子供に「食べなさい!」とガミガミ。怒られながらおいしく食べられるはずもなく、むしろ逆効果だとわかっているのに怒るのをやめられないママも多いはず。実は筆者も次女が3歳の頃、偏食に悩んでいました。そんな時に出会ったのが、『 フランスの子どもはなんでも食べる 』(カレン・ル・ビロン著)という本。「あ、なるほど」と考え方を変えるきっかけになり、この本を読んでからずい分と気が楽になりました。そのなかから、子どもの好き嫌いを克服するためのコツを3つご紹介します。■コツ1:「食べ物」と「感情」を切り離すまず大切なのは、食べ物に感情を結びつけないことだそうです。つまり、子供が食べないからって、感情的に「食べなさい!」と怒るのはNG。怒ったことで例え子供が食べたとしても、母親が恐くて噛まずにのみこむのが関の山で、その食べ物を好きになるどころか、嫌な感情を思い起こすものになりそうです。食べることを強要しないのはもちろんのこと、食べてほしいものを子供が食べようが、残そうが、感情的に一喜一憂しないことがポイントです。■コツ2:慣れない食べ物は、「味見」だけさせるフランスでは新しい食べ物に子供が拒否反応を起こすことは当たり前で、まず「慣れる」ことが大切だと考えます。だから、見慣れない食べ物を食べないのはまだその食べ物に慣れていないだけ。怒ったり、大騒ぎしたりせずに、「味見だけしてみたら」とひと口だけ食べてみることを子供に勧めます。例えひと口食べることさえ拒絶されても感情的にならず、淡々とお皿を下げます。フランスの育児書では、7回程度、多ければ10回から15回程度、この「ひと口お味見」をして慣れさせていくことを推奨しているそうです。 ■コツ3:食べなくても「代わりのもの」を出さない食べてくれないとつい「じゃあ冷蔵庫にあれがあったからあれなら食べる?」と代わりのものを出したくなってしまいますが、そうすると子供は「これを食べなくてもほかの食べ物が出てくる」と考えてしまいます。出したものを食べなくてもフランス人の親は怒らないけれど、代わりの物は決して出さないので、食べなかったら次の食事までお腹が空くだけ。子供はそのことを、身を持って学びます。そしてお腹が空いたら次の食事を待ち望み、次の食事ではきっとたくさん食べるでしょう。子供の食が細いと気になって、ついつい「食べるか食べないか」と一喜一憂してしまいがちです。一生懸命作ったら、食べて欲しいのは当たり前。だけど、「子供が食べなくても別に気にしない。でも、できるだけひと口だけでも味見させる。そして、食べなくても代わりの物は用意しない」と決めてしまえば、子供が食べても食べなくても、迷ったり、困ったりする必要もないので、なんだか気が楽になります。感情的にならず、そして揺るがないのもフランス式。ブレずに同じ態度を続けていくうちに、子供も「これを食べなくてもいいけれど、食べないからといって代わりに好きなものが出るわけではない」ということを理解します。ここ数年日本では「フランス人の知恵」的なものが流行っていますが、食にお悩みのママ、ぜひ一度試してみてください。『 フランスの子どもはなんでも食べる 』カレン・ル・ビロン著/まちとこ:石塚由香子、狩野綾子 翻訳(WAVE出版)カレン・ル・ビロン Karen Le Billionブリティッシュコロンビア大学教授。2011年には、40歳以下にして意義深い成功を収めたカナダ人リーダーを称える国家プログラム「Top 40 Under 40 Award」を受賞。オックスフォード大学で博士号を取得。5冊の学術書と、子どもの味覚のトレーニング・ガイド&料理本『Getting to Yum(美味しく食べ始める)』を出版。家族とともに、カナダとフランスを行き来する生活を送る。ホームページは、「ジェイミー・オリバーの今月の食革命ブログ」にも選ばれた。
2017年04月06日寒い日に飲めば、体の芯まで温まるスープ。 私の暮らしているフランスでも、この時期にはよくスープが作られています。健康を気遣うフランス人女性たちの間で特に人気なのが、カボチャにニンジン、甘味の強いポロ葱にジャガイモなど、好みのお野菜をたっぷり使った美容スープ。スパイスをプラスして、味に広がりを持たせるのがフランス流です。口当たりの良いクリーミーな、フレンチスタイルの美容スープのレシピをご紹介しましょう!食べてキレイに! 美容スープの美肌効果レシピに入る前に、今回紹介する「サツマイモとニンジンの美容スープ」の栄養についてご紹介しましょう。食物繊維たっぷりで腹持ちのよいサツマイモは、腸内環境の改善に役立つお野菜です。美肌を作るビタミンCはもちろん、強い抗酸化作用のあるビタミンEやベータカロテンも豊富。ニンジンもサツマイモと同様、美肌にはたらきかけるベータカロテンがたっぷり!ニンジンに含まれるベータカロテンは、油と一緒に摂ると吸収率がアップ。今回はバターを使って、より美肌に効果的なスープを作ってみましょう。いずれのお野菜にも、体内の酸化を防ぐアンチエイジング効果や、免疫力を高める効果が期待できます。そんな美容野菜に加え、代謝を促し、美肌を作る”唐辛子”と、ダイエット効果の期待できる”クミン”をプラスしているのもポイント。クミンには悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあることは、研究でもわかっています。サツマイモとニンジンの美容スープPhoto by 鈴木香穂里サツマイモとニンジンのスイートな味を主役にしつつ、ピリリとした一味唐辛子とクミンをアクセントにしているのがポイントですよ!【材料】(4食分)サツマイモ・・・1本ニンジン・・・1本玉ねぎ・・・1/2コクミンパウダー・・・小さじ2~3一味唐辛子・・・小さじ1/2塩・・・適宜牛乳・・・400~500ccバター・・・20g生クリーム・・・適宜ハチミツ・・・適宜パセリ・・・適宜【作り方】1. サツマイモとニンジンはよく洗い、皮ごと一口大にカットします。玉ねぎは皮をむいてから、一口大に切りましょう。2. 鍋に水を張り強火にかけて、サツマイモ、ニンジン、玉ねぎを茹でましょう。水から茹でることで、甘みが増しておいしくなりますよ。沸騰したら中火で15~20分、柔らかくなるまでじっくり煮ます。3.ミキサーに2と、2の茹で汁200cc、クミンパウダー、一味唐辛子、塩を入れて撹拌し、ピューレを作ります。すぐに食べないようでしたら、ピューレの状態で冷凍保存しても◎。4.鍋に3を入れて弱火にかけ、牛乳を少しずつ加えながらよく混ぜます。牛乳の量はお好みの濃さになるように調整してください。火を止めてからバターを加え、よく混ぜながら溶かしていきます。味が足りないようなら、塩を加えてください。より濃厚に仕上げたい場合は、生クリーム大さじ2を加えて。甘さが足りないようでしたら、ハチミツ大さじ1を加えてくださいね。5. 器に盛り、一味唐辛子(分量外)を振りかければ完成です。お好みで軽く泡立てた生クリームとパセリを飾ると、より美味しそうな見た目になりますよ。冷凍すれば、好きなときに楽しめる!牛乳を入れてしまうと長持ちしなくなるので、サツマイモとニンジンをピューレにした状態で冷凍保存しましょう。そうすれば、約1ヶ月はもちますよ。食べるときは、プロセス4からはじめればいいので、短い調理時間でスープが完成!このスープ、1食分をパンと一緒にいただけば、かなりお腹にたまります。お腹に優しいので、朝食や夜食にもいいですよ。お好きなパンを添えて、ボナペティ!参考:Complementary Therapies in Clinical Practice(レシピ製作・トップ画像:鈴木香穂里)
2017年02月05日アメリカ・フランスともに堂々の1位に株式会社季然堂(きぜんどう)は、『AJモイスチャーゲルクリーム』が楽天アメリカ・フランスのウィークリーチャートで1位を獲得したことを発表した。『AJモイスチャーゲルクリーム』は、全成分が日本製のオールインワンゲルで、2016年7月15日より、通信販売および公式オンラインショップで販売されている。1本で6役をこなすスグレモノ『AJモイスチャーゲルクリーム』は、1本で化粧水・クリーム・美容液・化粧下地・乳液・パックの役割を果たす、オールインワンゲル。日本の確かな技術を駆使し、全ての成分が日本で作られている。高濃度の天然人型セラミドや米ぬか発酵エキスなどが配合されているため、肌のターンオーバーを整え、肌の奥まで潤いを届けるのが特徴だ。無香料・無着色で肌への刺激が少なく、敏感肌の人でも安心して使える点も魅力的だ。シンプルケアで肌に優しい『AJモイスチャーゲルクリーム』は1本で6役をこなすため、肌に触れる回数が少なく、肌ダメージを抑えることができる。特に洗顔後の肌は非常にデリケートなため、最小限の刺激でケアできるオールインワンゲルは美肌にとってもメリットがある商品だと言える。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社季然堂のプレスリリース※『AJモイスチャーゲルクリーム』の通販・公式オンラインショップ
2016年11月15日上半身が細いのにお尻周りが大きくて、パンツが入らない「ラ・フランス体型」。太るときは、お尻周りからで、腰、太ももに集中して脂肪が溜まっていきます。人にはそれぞれ太り方の差がありますが、「ラ・フランス体型」の人のためのダイエットはどうしたらいいでしょうか。ラ・フランス体型のための食事まずこのタイプの太り方をする人は、エストロゲン(女性ホルモンの一つ)が多いです。理想的なメニューは、朝食に全粒穀物のシリアルかフルーツ中心で、昼食と夕食はタンパク質中心がいいです。ポテトを蒸したもの、人参を炒めたもの、赤身の肉がオススメです。避けた方が良い食べ物サラミ、保存食、チーズは避けましょう。塩分も控えめに!その分、水をたくさん飲むようにしましょう。ラ・フランス体型のためのトレーニング体型の特徴を考慮した上で適しているトレーニングメニューは、以下です。朝:ダンス、エアロビクス、プールでウォーキング、サイクリング夜:上半身を鍛えるトレーニング身体全体のバランスを均一にするために、足の筋肉を鍛えてお尻を引き締めるトレーニングをしっかりしましょう。出典:weheartitより出典:weheartitより
2016年09月06日フランス人作家のミシェル・ブラジーによる日本初の個展「『リビングルームII』 ミシェル・ブラジー展」が、9月16日から11月27日まで東京・銀座の銀座メゾンエルメス フォーラムにて開催される。ミシェル・ブラジーは、初期から一貫して植物、野菜、果物、昆虫、微生物などを取り込みながら身の回りの自然に息づく美と醜、生命のサイクルをありのままに、また詩的に問う作品を制作してきた。時間とともに移り変わる生成の過程そのものを見せる作品となっており、これまでに寒天のひび割れと剥離によって描かれる生きた壁画や、積み上げられたオレンジの皮が数ヶ月の間に朽ちていく様子を見せる作品などを発表してきた。また、カタツムリやねずみといった衛生を重んじる生活環境の中で排除されがちな生き物たちも時に共同作業を担っており、作品の中で新しい役割を得て、実に雄弁に振舞っている。また、文明が生み出した物質も共存しており、型落ちした家電製品に植物を寄生させるシリーズでは、商品のライフサイクルと自然本来の時間を対比させながら、文明や存在のはかなさや逞しさをユーモラスに描き出した。今回開催される展覧会では、生命が絶え間なく変化する空間でもある「リビングルーム」をタイトルに掲げ、文明が快適さのもとに排除しがちな風景にも対等なまなざしを向ける。【展覧会情報】「リビングルームII」 ミシェル・ブラジー展会場:銀座メゾンエルメス フォーラム住所:東京都中央区銀座5-4-1 8階会期:9月16日~11月27日時間:11:00~20:00(日曜日は19:00まで、入場は閉館の30分前まで)入場無料
2016年08月02日フランスの染織文化を紹介する書籍『フランスの更紗手帖』が2016年7月22日(金)に刊行される。17世紀後半、フランス・マルセイユにインド更紗が伝来したことで、フランスの染織文化は一変したと言われている。そののち、フランスらしいオリジナルデザインの更紗が多く作られるようになった。本書ではその歴史や魅力的なプリント生地の数々などが紹介される。見どころは、フランス最大の染織資料を所蔵する「ミュルーズ染織美術館」と、2016年6月から7月まで渋谷・Bunkamuraで開催の展覧会に全面協力した「トワル・ド・ジュイ美術館」、南仏更紗の歴史を伝える「ソレイアード南仏テキスタイル美術館」を取材した多数の貴重な資料たち。中身はもちろんフルカラー。マリー・アントワネットを始めとする宮廷貴族たちの心をつかんだ美しいテキスタイルの世界が広がる。現在につながるフランスの服飾文化を紐解くヒントにもなりそうだ。【詳細】『フランスの更紗手帖』発売日:2016年7月22日(金)価格:2,300円+税仕様::A5判正寸(210×148mm)/ソフトカバー/224ページ(フルカラー)発売元:パイ インターナショナル
2016年07月11日フランス在住の筆者ですが、移住してからまず驚いたのは働く女性の楽しそうな表情です。日本のキャリアウーマンは、張り詰めた表情や、疲れ切った顔をしている人ばかりだったのに……。美しくて自信に溢れた表情の女性が、コーヒーを片手に街を闊歩していく姿にショックを受けました。なぜフランス人女性は日本と違い、のびのびと余裕があるように見えるのでしょうか。その理由は、仕事に対する意識の違いにあったようです。■どんなに忙しくても「女性」だということを忘れないもちろんフランスでも、みんな忙しく働いています。ですが、忙しいことを理由に女性であることをサボったりはしません。どんなに忙しいときでも、おしゃれを楽しんだり身だしなみを整える時間は必ず取るようにしています。メイクや服選びの時間をしっかり取るために、集中してできるだけ短時間で仕事を仕上げようとするのです。ファッション誌のスナップ写真を見ていても、洗練されて清潔感のある女性がたくさん載っていますよね。一方日本では、もはや長時間労働が当たり前。毎日残業で疲れが取れず、朝起きられないため化粧も服もテキトーで出社……そんな状況に心当たりのある女性も、少なくないのではないでしょうか。トイレ休憩のときに化粧直しの時間をとる、休みは寝だめせず美容院やエステに行ってみるなど、ちょっとした意識の違いでできることはたくさんあります。まずは残業を5分でも短くできるよう、業務の見直しから始めてみては?■休暇が取れないなんてありえない!フランス人は、このために働いていると言ってもいいくらいヴァカンスを大切にします。とはいえ、仕事をサボるわけではありません。ヴァカンスという目標があるからこそ、仕事にも精を出せるのです。楽しみがあれば、大変な仕事でも前向きに取り組めるもの。ヴァカンスは、仕事を楽しくするために不可欠なものなのです。日本のように「有給が消化できなかった……」という事態はまずありえません。若手のうちは休暇が取りづらい空気を感じるかもしれませんが、いつまでもリフレッシュできずにいると精神的にも追い詰められてしまいます。あまり忙しくない時期を早めに狙ったり、誰かが有給の話をしているときに便乗したりして、休みを勝ち取りましょう。旅行やイベントの予定が立てられれば、やる気も出てくるのではないでしょうか。■プライベートを大切にするフランスでは皆、プライベートを削ってまで仕事をすることはありません。だいたいの会社は午後6時にもなると退社し、近くのバーのテラスで1杯飲んでいくのです。夜遅くまで残業してヘトヘトになっている人はほとんど目にしません。仕事で自分の人生を削るという発想がないので、「明日でもできることは明日やればいい」と考えているのです。羨ましい限りで、日本のように「え、もう帰るの?」「まだ終わっていないのにさっさと帰るなんて……」という雰囲気はありません。終電や深夜のタクシーで帰っているという人は、まずはいつもより1時間早く帰ることを目標にしましょう。いきなり定時退社を目指すよりもハードルは低いですし、周りから注目を浴びることも少ないはず。日本とは真逆のようですが、「間違っている!」と感じるものはないのでは。どれも自分の気持ちに正直に生きるフランス人だからこその、素敵な考え方です。仕事に人生を飲み込まれないように、仕事を楽しくこなせるように、フランス人女性たちのスタンスを見習ってみてはいかがでしょうか。
2016年06月30日フランスの子どもの一般的な習い事の中に、テアートル(演劇教室)があります。「演劇教室」というと、日本では芸能界デビューを目指す子どもが行くところ…という印象を抱きがちですが、そうではありません。フランスのテアートルでは、人前で堂々としゃべったり、自己表現力をつけたりすることを目的としています。3歳から受け入れている教室もあり、小さいうちはまだセリフの入った劇をするわけではありません。それでは、実際にどんなことをやっているのでしょうか。■習い事の内容はシークレットフランスのテアートルの登録料金は、モダンダンス、音楽、テニスなどの一般的な習い事とそれほど変わらない料金で、地域や団体によって異なるものの、1年間約180ユーロ~300ユーロ(週1回、1時間)の価格帯です。5歳の娘はテアートルを習い始める前、「人前だと恥ずかしがって、なかなか発言できないところがある」と幼稚園の先生から言われていました。家では一度口を開いたら「もういいから…」と言いたくなるほどしゃべり続けているというのに、これには耳を疑いました。テアートルに登録する前、娘に何をするところかと聞かれ、「動物の真似とかもするから面白いよ。それに踊ったりもするんじゃないかな」と言うと、喜んで頷いてくれました。では実際に、どんなことをしているのか。実はこれがなかなかわかりませんでした。というのも、毎回子どもを教室に送り届けると、親は防音の思い扉のある教室の外で待っているように言われます。日本の多くの習い事と違い、子どもが何をしているのかを見ることができないのです。「今日は何をしたの?」と娘に聞いても、「秘密。発表会の日まで内緒という約束なの」と言われてしまいます。結局、「どうやら教室に入るとすぐに靴を脱いでいるようだ」(フランスでは常に土足のところがほとんどです)ということ以外、発表会の日までその謎は深まる一方なのでした。これは先生が親にサプライズを送ろうというアイデアから始まったようで、やがて5ヶ月が経った頃、発表会で初めて教室内に入れることになりました。■習い始めて5ヶ月、ようやく入れた教室で見たものは発表会では、まずはウォーミングアップということで、親も参加する場が持たれました。子どもとその両親全員が小さな舞台にのぼって輪になり、1人1人名前を言いながら輪の真ん中に進み出て、終えたら元の位置まで下がるということを繰り返していきます。ニコニコしながら名前を言うのも良し、厳しい面持ちで言っても良し、落ち着いた様子で言っても良し。自分の感情を表現しながら堂々とふるまい、発話することが目的なのです。子どもも大人も含め25人くらいが様子を見守る中、自分の番はたった5秒程度のことなのに、それでも「人前で何とかうまくできた」という達成感の大きさに驚きました。続いて、教師のストップの合図があるまで輪を描きながら皆で歩き、指示を受けてから一斉に動きを止めるという練習をしました。指示の内容は、「怒りながら隣りに止まった人をにらむ」、「優しく隣りの人の肩に右手をかける」、「悲しい顔をしながら隣りの人の顔を覗き込む」といった具合に、毎回変わります。ここでは、感情を表現しながらどんな風に人と接するのか、という自分なりの姿勢について考えさせられました。そこからは子どもたちだけで輪になり、先生の太鼓のリズムにのって歩きながら合図とともに立ち止まり、キリン、ウマ、ヘビ、ゾウなどを、体全体を使って思い思いに表現して見せてくれます。十人十色とはまさにこのことで、誰ひとりとして同じ表現をする子どもがいないことを実感しました。続いて、「水の中にいるものは?」という先生の問いかけを受けて、1人ずつ前に出て表現するということをしました。人魚、ワニ、魚、滑り台など問いかけに対するさまざまな答えを、子どもたちが表現していくのです。 ■自己表現することで自分を受け入れ、信頼できるようになっていく最後に少し長めの「1人だけの見せ場」として、舞台に置かれたひとつの風船を取りにいき、風船と一緒に飛んだり動いたりするというお題を与えられます。舞台の裾からすでに走ってくる子もいれば、のそのそと出てくる子もいます。また、風船に引っぱられてどんどん速く走って去っていくさまを表現する子がいれば、笑いながら空を風船で飛ぶ様子を表現する子もいます。つまり、フランスの演劇教室とは、演技力を身につけるのではなく、ほかの人の表現を見ながら、「自分はこうしよう」という自己主張を身につける場所なのです。娘と一緒に発表をしていた子どもたちは皆、4歳~5歳の子どもたちでしたが、誰ひとりとして恥ずかしがらないところがとても立派だと思いました。人前に立って話し、表現をすることは大人でも恥ずかしく、子どもならばなおさら勇気のいることです。そのプレッシャーを跳ねきって自己表現することに慣れていく過程では、自然と自分を受け入れ、自分を信頼できるようになるものです。また、それを見る他人に自分を委ねる以上、他人との信頼関係も築かれやすいのではないかと感じました。 5ヶ月間、わが子がテアートルで何をやっているのか誰も知らない、という謎は大きかったものの、先生のサプライズは結果的に子どもの成長の大きさを見せつけ、親たちにたくさんの感動をもたらしてくれました。幼稚園の先生からも「恥ずかしがらずに、本当に自己主張ができるようになった」と言われたのは、言うまでもありません。今後テアートルでは、年齢と共にセリフをつけながら表現する段階に入っていくようです。フランスでは、役者を目指すわけでなくても大人向けのテアートルが一般的に存在します。いわば演劇を学ぶことは大衆文化。それほど自分の表現力を磨き、表現しきることに喜びを感じる人が多いということがわかりますね。
2016年06月25日■「出生率2」を維持する国フランス社会保障の手厚い欧州の中でも、ひときわ高い出生率を維持するフランス。出産を機に仕事をやめる人は少なく、2人、3人育てながら、仕事を続ける女性がほとんどなのだとか。一方で、子どもができたら仕事を続けることを断念せざるを得ない女性が大勢いて、出生率の低下が問題視され続ける日本。一体、何がそんなに違うのでしょうか?■フランスでも保育園は足りていない「女性が働いていると、出生率は低下するんじゃないか」と思うかもしれませんね。1980年代まではたしかにその傾向があったそうですが、2000年以降その関係は逆転。働く女性が多い国のほうが出生率も高い傾向があると報告されています。(フランス政府諮問機関の報告書より)0歳児から保育園に預けるなんてかわいそう。せめて1歳までは母子の時間を大事にしたい。日本ではそう考える人が大半ですが、フランスでは「母親だけに育てられるより、いろいろな人の手で育てられたほうが赤ちゃんの成長にプラス」と考えるほうが主流だといいます。生後3ヶ月で母乳からミルクに切り替えて職場復帰する人も少なくありません。それゆえ保育園に預けやすい環境が整っているのかと思いきや、意外にもフランスでも保育園は足りていないのだとか。利用者が多いこともあり、全体の2割ほどしか保育枠がなく、受け皿の拡大が急がれています。都市部では共働きでもなかなか入れないほど競争が熾烈なので、保育園に預けられない人は、保育ママや自宅に来て子どもの面倒をみるヌヌ(ヌリス、直訳すると乳母)、ベビーシッターなどを探して預けています。2歳までに預けられる子どものうち、5割以上が保育園以外に預けられているそうです。時短勤務で仕事を再開することもできるので、週3日だけ働いたり、ほかの家庭とシェアしたりして、保育費を安く抑える工夫をしているようです。保育費の支払いには、所得に応じて保育手当が支給されるほか、6歳未満の子どもの保育費の50%が税控除されるので利用しやすいしくみになっています。 ■3歳から希望者は全員無料で幼稚園(保育学校)にといっても、預け先探しに大変な思いをするのは、2歳まで。3歳からは公立のエコール・マタネール(保育学校)というプリスクールに、誰でも無料で入ることができるからです。義務教育ではありませんが、小学校と同じ敷地内にあり、朝8時半から2時間の昼休みを挟んで、午後4時半に終わります。さらに延長保育が午後6時まであるので、長時間働くことが可能になります。フランスでは水曜日は学校がお休みなのですが、学校で預かるしくみも整っているようです。日本と違って、小学生でも送り迎えは大人が付き添わなければいけないので、フルタイムで働く人は時間のやりくりが大変で、ベビーシッターが活躍することも。ですが、小学校と保育学校が同じ敷地内にあるので、兄弟が別々に通っていても、送り迎えが1箇所で済むのは便利なようです。■大学まで教育費がほとんどかからない日本では、小中高と公立でも、塾など学校外での教育費も含めると平均して約500万円かかり、大学や専門学校に行くためにはさらに500万~800万円ほど必要です。(文部科学省「平成24年度子どもの学習費調査」より)子どもをたくさん産みたくても経済的に大きな負担を強いられるので、2人目、3人目を諦める家庭は少なくありません。しかし、フランスの場合は、両親が貧しくても子どもは4人とも大学まで卒業、なんて家庭もめずらしくありません。日本のように進学塾に通うことも一般的ではないので、教育費はほとんどかからない仕組みになっているようです。■さまざまな場面で手厚い家族手当高福祉・高負担のフランスでは所得税も消費税も高いですが、家族の人数が多いほど納税額が減る「N分N乗方式」という方式で計算されるので、子どもがいない夫婦は税が重く、子だくさんの家庭には税を軽くするというしくみになっています。子育て家庭への家族手当の種類もたくさんあり、ライフステージに合わせて変わる子育てにかかるお金に対して必要な補助がされます。●妊娠・出産 出生手当923ユーロ(所得制限あり) 出産費用無料●産休中 所得補償が日給と同額(一日最大80ユーロ)●3歳まで 基礎手当 184ユーロ(所得制限あり) 育児手当(第1子は生後6ヶ月まで、2人目以降は3歳になるまで) 完全休業:572ユーロ 50%以下の勤務:435ユーロ 50~80%の勤務:329ユーロ●保育手当 3歳未満:173~458ユーロ 3~5歳:86~229ユーロ●その他 保育ママなどへの社会保障費の補助、保育費の税控除あり このほかにも、子どもが増えたり年齢が上がったりすると増額される家族手当や、3歳以上の子どもが3人以上いる家庭への補足手当(所得制限あり)、新学期手当(所得制限あり)など、さまざまな場面で家族手当が出ます。こうした手厚い家族手当に必要なお金は、フランス全国家族手当金庫(CNAF)という独立した機関で管理されます。おもな財源は、企業が労働者の賃金に5%上乗せして納める「社会保障拠出金」で、個人や国の負担は少なく抑えられています。■週35時間労働、残業なしが普通フランスでは週35時間労働と、そもそも労働時間が短く、残業をする人は一部。フルタイムでも午後7時には帰宅して家族と夕食を囲むのが一般的です。男性も60%以上が父親休暇を取得し、産後は家で赤ちゃんと母親のサポートのために会社を休む人も増えているそうです。日本とフランスは学校の制度や所得配分のしくみ、労働環境などあらゆる面で異なっていて、子育て観や人生観もだいぶ違っています。日本もいまはだいぶ待遇が改善されてきてはいるので、まずは自分がどうしたいか、どう育てたいかをよく考えて、周りの人の協力を得ながら主体的に子育てする人が増えると、子育てしやすい環境が整っていくのではないでしょうか。(参考)・『産める国フランスの子育て事情』(牧陽子・著/明石書店)・『フランスの子育てが、日本よりも10倍楽な理由』(横田増生・著/洋泉社)・『経済のプリズム』No,131「フランスにおける子育て支援」』
2016年04月22日日本とフランスの架け橋的存在として、多方面で活躍中のドラ・トーザンさん。彼女が2011年に書いた『ママより女』を加筆修正した『フランス人は「ママより女」』が、2015年12月に小学館から出版されました。ドラさんは2011年の東日本大震災後、日本人は「自分にとっていちばん大切なものはなにか」を見つめなおし、家庭やプライベートの充実を目指す方向に向かうだろうと予測していたそうです。ところが日本では5年経っても相変わらず、出産後、働きたくても働けない女性がいます。子どもが生まれても、上司がいると定時に退社できない男性がいます。そんななか、日本を愛するドラさんが「本当に日本はこのままでいいのですか?」と再び世に問うた一冊です。フランスでは90年代に1.66だった出生率が、2000年代に入って2.02まで復活しました。フランス以外のヨーロッパで、ここまでの回復を達成できた国は他にありません。同時に経済面でも高いGDPを維持しています。フランスの事情を知るだけでなく、私たち日本人が変わるヒントをいただけないか、直接ご本人にお話をうかがってきました。■フランスには「2人目の壁」は存在しない本書を読むと、制度の違いもさることながら、フランスと日本とでは国民性がいかに異なるかがわかります。たとえば日本にあって、フランスにない言葉や概念がいくつもあるのです。ドラさんによると、フランスでは「主婦」はほぼ死語ですし、人生は楽しむためにあると考えるフランス人には「ワークライフバランス」という概念は不要。未婚のまま妊娠、出産しても、国の保障が厚いので慌てて結婚する必要はありません。つまり「できちゃった婚」はないということです。女性が安心して子どもを産み、育てられる基盤に支えられ、かつ自由を愛し、美しく生きることをモットーとする国民性があって、決して出生率の高くないヨーロッパでの出生率2.00超えは達成できたのだといえるでしょう。一方、日本では、1人目の出産後、「2人目の壁」に直面する人がかなりいます。「2人目の壁」とは、必要となる生活費や教育費に関連した家計の見通しや、仕事等の環境、年齢等を考慮し、第二子以後の出産をためらうこと。一般財団法人1morebaby応援団の意識調査によると、2015年の時点で、「2人目の壁」を感じている人は75.0%もいるというのです。ただし、同時に2人目がほしいと思っている人は79.6%。つまり、最初の子どもが生まれた後の多くの日本人が、「産みたいけど産めない」というジレンマを抱えていることになります。「フランスには2人目の壁はないですね。あったとしても3人目で、産みたい人は産むし、産みたくない人は産まないだけなので、壁というほどのものではありません」とドラさん。調査によると、フルタイムで働く日本のママが2人目を持つことを躊躇する理由の2大トップは「経済的理由」と「仕事上の理由」。しかしフランス政府は、子どもが1人しかいない家庭には「家族手当」を支給しません。この時点でフランスでは、2人目を持つハードルが低いですよね。また、フランスでは産後3年間は職場の地位を保障する制度がありますから、職場復帰を案じる女性も日本とくらべてぐっと少ないであろうことが容易に想像できます。■大人と子どもの世界を区別するフランス人さらに、日本で「2人目の壁」を感じる人のなかには、「第一子の子育てで手一杯」という人も少なくありません。いわゆる産後ノイローゼや、育児ストレスという言葉は、日本の子育て環境ではよく聞かれます。また少子化が進み、社会のなかでのびのびと子育てできないと感じる人も多いと思います。「フランスは子どもや子どもを持つ人に優しい社会なのでしょうか?」とお聞きしたところ、「子どもに優しい面ももちろんありますが、その反面、フランスには子連れでは入れないレストランがあったりします。それは、子どもなしで夫婦が食事をしたり、二人の時間を持ったりすることが大事だという考えがあるからです。大人がそのような時間を持つために、赤ちゃんのうちからベビーシッターに預けたりすることは、フランスでは一般的なことです」とのこと。それは子どもをないがしろにするという意味ではなく、大人の世界と子どもの世界をきっぱりと区別するということなのですね。子どもにとっても、大人の都合につきあわされるより、信頼できる人のもとで時間を過ごす方が結果的にいいように感じます。日本でときどき目にする、通勤電車でのベビーカーのことを思い出しました。「もっと赤ちゃんのうちから預けてもいいのでは?」とドラさんはいいます。日本社会には、仕事のためならともかく、親が純粋に楽しむために子どもを預けることに関しては、まだまだ寛容とはいい難い現実があります。しかし、数時間、大人の時間を持つことでストレスが解消でき、さらに夫婦間のコミュニケーションを保てるのであれば、子育てにも大いにプラスになるはずです。■制度よりも自分らしく生きることが大事!本書を読んで、フランスの制度がいかに社会の変化を反映しているかに驚かされました。同性婚や事実婚など、さまざまな婚姻形態の人への保障制度や、もう15年も続いている「週35時間労働法」、3歳からの義務教育「マテルネル」などなど、数え切れないほどです。「日本は社会が変わってきているのに、法律が変わらないですね。フランスでは、人々は黙っていません。毎日なにかしらのデモや署名をやっています」政府がそういうことに耳を傾けてくれるとは、うらやましいかぎり。日本では、政府は女性が輝ける社会を提唱しながらも、女性からの要望に耳を傾けていないようなニュースが後を断ちません。それは、社会的地位の高い女性の少なさと大いに関係があるでしょう。しかしフランスも70年代までは、女性の地位は低く、女性の人格を認めないような法律もあったといいます。現在の状況になるまでには、フランス人の気質、歴史、労働環境、教育、さまざまな要因がからみあってきたのだろうと思いますが、では、私たち日本人が学べることはなんなのでしょうか?「いちばん大事なのは、自分らしく生きることです。いろいろな考え方や生き方の選択肢がある社会は、豊かな社会です。たとえばフランスでは子どもができても結婚したくない人も多くいますし、実際に事実婚もかなり多いのです。日本では世間体や親からの圧力で結婚する人もまだ多いのではないでしょうか」*自分らしく生きるためには、あまり人の意見を聞かないことも大事よ、とドラさんはニッコリしながらいわれました。自分の人生は自分で切り拓く。そんな女性が輝かないわけがないですよね。ドラさんも本書に書かれているとおり、「女性が働くのは、国の経済力のためではなく、自分の幸せのため、自由のため」なのですから。(文/石渡紀美) 【取材協力】※ドラ・トーザン(Dora Tauzin)・・・エッセイスト。国際ジャーナリスト。フランス・パリ生まれの生粋のパリジェンヌ。ソルボンヌ大学、パリ政治学院卒業。現在、日本とフランスの架け橋として、新聞、雑誌への執筆や講演、テレビ・ラジオのコメンテーターなど多方面で活躍中。『フランス人は年をとるほど美しい』(大和書房)など著書多数。2015年レジオン・ドヌール勲章を受章。 【参考】※ドラ・トーザン(2015)『フランス人は「ママより女」』小学館※夫婦の出産意識調査 2015-一般財団法人1morebaby応援団※日本とフランスの架け橋 ドラ・トーザン.net 【写真】※竹見脩吾
2016年04月10日「学校の持ち物がわからない」「行事の予定がはっきりしない」などの困ったことがあったとき、質問してフォローし合うことができるママ友がいると安心です。心強いママ友がいれば、何か問題が起きたときにも相談できるので、解決策を見つけることができ、乗り越えていけますね。いざというとき頼りになるのは、近所のママ友フランスでは子どもを預かるシステムが整っていて、働くママも安心して働ける環境だと言われています。しかし、一方で日本より不便なこともあります。それは、子どもの送り迎えをする期間の長さ。日本より治安が悪く、交通機関が発達していないフランスでは、小学校に通う間は子どもの送り迎えが必須です。場所によっては中学校になっても送り迎えは続き、さらに習い事や試合、友だちの家に遊びに行くときにも…。仕事をしながらこれだけの期間にわたって子どもの送迎をするのは大変なこと。祖父母がいるなら多少は助けてくれるかもしれませんが、いなければ全部母親か父親だけでこなさなくてはなりません。そんな時にフランスで一番頼りになるのは「ママ友」(もしくは「パパ友」)なのです。どうしても都合がつかない場合に頼めたり、交代で子どもたちの送迎ができたりすればとてもありがたいですし、負担も軽減されます。そんなママ友がいれば、学校のことで相談したい、子どもが学校を休む、宿題に使う教科書を忘れた…などの困ったときに、とても頼りになります。日本では小学校から子どもひとりで通学しますし、学校の先生が休んだ日の宿題の配慮をしてくれるので、小学校以後の子育ては、フランスより日本のほうが楽かもしれません。それでも、クラスメイトのママとメールアドレスなどの連絡先を交換しておけば、いざというときに安心です。同じ境遇や近所に住むママ友がいれば、とても心強いものです。積極的にママ友づくり、でも無理は禁物ママ友をつくるには、よく見かけるママに声をかけてみるのがいいでしょう。「子どもの年齢が同じですね」「家族構成が似ていますね」「お子さんはどんな習い事をしていますか」「PTAの役員をやったことがありますか」など、園や学校が同じなら、共通の話題はたくさんあるはずです。保育園でママ友を探すなら、お迎えでよく会うママがおすすめ。時間帯が一緒ということは仕事のスタンスや生活スタイルの共通点が多いということ。ふだんはお互いに忙しくてゆっくり話せないなら、運動会や保育参観などの行事のときに話しかけみては。小学生ならば、子どもが仲良くしている友だちのママなら、きっかけがつくりやすいですね。でも、無理は禁物です。ママ友との関係に悩む人もいますが、一緒にいるべきなのは「心がリフレッシュできて、エネルギーが充電できるような関係を築ける人」。毎日、忙しいのですから、時間は有効に使うべき。ママ友としてつき合うのがつらくなってしまうような関係は意味がないと割り切ることも必要です。かといって声をかけた手前、あからさまに距離を置くことは避けたいもの。女性同士の関係は複雑ですが、ママ友になったからといって『行きたくない』と思う誘いには、相手が納得のいく理由で断ることです。数ある出会いのなかで、「気の合うママと仲良くなれればいい」ぐらいの気持ちで、余裕ができたときに少しづつ交友の輪を広げていければいいですね。(Ulala<フォークラス>)
2016年03月25日「フランスでは夫やパート―ナーは女性が働くことに理解を示していて、家事の手伝いから子供の世話まで協力してくれる」と日本では知られているようです。しかし、実際にフランスに住んでいて周りの様子を見てみると、そうとは言いきれないようです。本気で協力してもらうためには本音で話し合うフランス人男性でも女性に協力的ではないことは多く、夫婦の協力体勢がうまく行っている家庭は「初めから理解ある男性を選んでつき合った」か、「話し合いで解決している」場合が多いのが実状。実はフランスも日本も悩みは共通なのです。では、夫に家事や育児を手伝ってもらうためにはどうすればいいのでしょうか?女性が家庭を持ちながらも仕事する場合は、夫婦が本気で協力しなければどうにもなりません。ですが男性は、女性が仕事を続けることがどのぐらい大変なのか、具体的には理解していません。女性を取り巻く厳しい現状を知らないのです。支えてくれるパートナーなしで家事と仕事を両立するのはとても大変です。まずは、パートナーに理解してもらえるよう、十分に話し合うこと。これが重要なのは、日本もフランスも変わりありません。また、話し合いで分かり合えても、すべての家事を平等に分担するには無理があります。不公平さを感じたとしても、女性と男性には得意分野と不得意分野も違いますし、男性も毎日の仕事をこなすだけで必死な場合も少なくありません。男性に家事を任せるためには、女性側にも心がけるべきポイントがあります。得意分野を見つけてもらい、その件に関しては任せるこれまでまったく家事をしていなかった男性の場合は特に、少し家事をすると、「俺、すごくよくやっている」と得意げになることがあります。でも、実際にやっている量は全体の一部だけの場合が多く、不公平感がぬぐいきれないこともあるでしょう。そんなときは家事や育児の作業をすべて書き出したリストを見せて、全体像を把握してもらうのがおすすめです。そして、そのリストの中から活動ルーチンに合った作業を選んでもらい、得意分野を業務として振り分けましょう。家電を買い替えるときには一緒に選ぶのもいいかもしれません。ただし、機能が豊富なマニアックな物を選んでも怒ってはダメ。購入した機器を使った作業が得意分野になってくれれば、それに越したことはないと、前向きに考えましょう。男性は、「なんとなく察して自分から動く」ことが苦手な場合が多いもの。具体的にイメージできて実現可能なことを見つけると、作業に取りかかりやすくなります。やってくれたことに不満を言わず、最後に「ありがとう」を忘れないで最近は、イクメンという言葉も定着して、家事や育児を率先してやってくれる男性も増えました。しかし、最初はやる気があったのに、すぐにやらなくなってしまう男性も多いようです。その理由は、「一度手伝ったときに文句を言われたから」というのがダントツ。最初は誰でも初心者。ベテランのようにはできません。会社に入社して初めて取り組んだ仕事に、頭ごなしに文句を言われたらやる気がなくなってしまいますよね。それと同じです。不器用でも、やってくれたことに対して、ちゃんと「ありがとう」と感謝の言葉を伝えましょう。慣れていくうちに手順も覚えてくれます。自分に時間がなくてできないことも「やってくれる人がいてありがたい」と感謝できるような状況になることが最終目標です。夫婦で上手なバランスを見つけて、段階を踏みながら体勢を整えていければいいですね。(Ulala<フォークラス>)
2016年03月24日バカンス好きのフランス人。思い通りに休みが取りづらい日本の職場環境から考えると、「うらやましい!」と感じる人も多いはず。でも子持ちのフランス人にとって、バカンスは単に休めることばかりではありません。休暇はどこかに行かないといけないフランスの学校は、およそ2ヶ月に1回、バカンスがやってきます。12月から1月にかけてのクリスマス休暇の次は、2月のスキー(冬季)休暇、4月は復活祭の休暇、7月から8月は夏休み、そして10月から11月の万聖節の休暇と続きます。その休みごとに、親は子どもをどこかに連れて行かねばなりません。そのため金銭的にもバカンス疲れするフランス人が多いのです。日本人からすれば、「毎回、遠出せずとも家の近くで遊ばせていればいいのに…」と思いますが、休暇が終わって学校が始まると、子どもたちの間では「バカンスどこ行った?」という話題で持ちきりに。その時に「どこにも行っていない」となると、その子の家は「バカンスに行けないくらいお金がない…」と周囲から見られてしまうのです。フランスのすべての家庭が裕福なわけではありません。彼らはどうやって、子どもたちをバカンスに連れて行っているのでしょうか? ホテルに泊まるわけじゃない「バカンス」という言葉から、どこかリゾート地のホテルなどに滞在するイメージを持つ人も多いと思いでしょう。しかしフランス人のバカンスは、ホテルなどに泊まる滞在ばかりではありません。例えば「地方に住んでいるおじいちゃんとおばあちゃんの家にパリから泊まりで行く」というのも立派なバカンスです。子どもの友達も一緒に連れて行き、数人の家庭でバカンスごとの担当を回す、といったこともあります。例えば「夏休みは、私たちが借りたロッジに一緒に連れて行くから、次のバカンスはお願い」といった感じに。輪番にすれば、バカンスごとに子どものためにどこかへ出かけなくても済みますし、親も自分の時間を作れます。また、子供だけサマースクールなどに参加させることもあります。加えてバカンスは、「旅先で何かをする」というより「そこでゆっくり過ごす」ことが主な目的です。そのため、滞在中に色々なアクティビティをぎっしり詰め込んで、そのための出費が大幅にかさむ、という滞在スタイルではありません。職場で休みはどうやって取るのかフランスでは年間5週間の有給休暇の取得が法律で定められています。フランス人はそれら権利を存分に使います。同じ期間に一斉に休んでは、当然仕事に支障が出るため、子どもがいる人は学校の休みに合わせて、一方で子どもがいない人はそこを外して取るなど、お互い調整しながら順番に休暇期間を回すことが多いです。日本では、周囲に配慮して休みを取りづらいという職場も多いです。しかし休暇は法律で定められ、就労前に労使間で合意しサインした契約書に記された項目の1つですから、フランス人にとってはそれを使わないことの方が不思議がられます。こうやってフランス人は子どものために休暇を取りつつ、(日本人の感覚からすれば、すぐやって来るそれらバカンスとともに)1年が過ぎていきます。
2016年03月13日東京・日本橋のコレド室町1 地下1階にある「おちゃらか」は、日本茶フレーバー専門店。オーナーを務めるフランス人のステファン・ダントンさんは、日本を愛するソムリエ。近年、徐々に国内での供給量が減ってきてしまっているという日本茶の可能性を広げるために、日本茶を愉しむ層への入り口として2005年、吉祥寺に最初のお店を構えて約10年。その後、緑茶やほうじ茶に、果物や花、よもぎ、昆布など、日本独特の植物の香り付けをしたオリジナルフレーバーティーを独自開発し、日本国内には勿論、世界に向けても、新たな日本茶の在り方を提案・発信している。ステファン・ダントンさんここ、コレド室町店の壁にずらり並んだ茶箱に入ったフレーバーティーは、ダントンさん自らがアトリエで試作を重ねてブレンドしたもの。ブレンドも香りづけも全てが手作業だ。日本茶本来の味わいを残しつつ完成した常時約50種類の茶葉をそろえ、シーズンで年に1~2回、新たなフレーバーも追加したりもしているそう。壁面には茶箱に入った茶葉が何重にも並ぶ名前の気になる茶箱があればカウンターに下ろしてもらい、香りを試したり、試飲させてもらったりして自分のお気に入りの一杯を見つける取材当日はまだ寒さが残る一日。そこで、ほうじ茶の茶葉にドライアップル、生姜をブレンドさせたフレーバーティー「焼きリンゴ」をお出しいただいた。透き通った黄金色と、主張しすぎない日本茶でありながらも、後から香り、深い風味がやってくるバランスのとれたフレーバーは、“目で見て”、“鼻で香って”、“口で味わって”愉しむ、まるでワインのようである。ちなみにこの「焼きリンゴ」は、熱いお湯ではもちろん、牛乳で煮出して飲んでも美味しく飲めるそう。ほうじ茶ベースのフレーバーティー「焼きリンゴ」緑茶をベースとした「夏みかん」は、おちゃらかのベストセラー商品。柑橘系の香りでさっぱりとした味わいが男女問わず人気の秘密で、今の時期はお湯出しで、夏場は水出しがおすすめだという。フレーバーティー入門にもおすすめの緑茶ベースのフレーバーティー「夏みかん」一方変わり種には、ほうじ茶をベースに珈琲の香り付けをした「モカ」や、チョコミントをブレンドした「チョコミント」、ハーブのステビアをブレンドした、ほんのり甘い香りと味の「やきいも」など、他では味わえないラインアップが興味をそそる。ほうじ茶ベースのフレーバーティー「モカ」は茶葉に珈琲豆をブレンドおちゃらかでは店頭販売以外にも、フランスで食事とワインのマリアージュを愉しむ文化のように、食事に合う日本茶として、ホテルオークラのレストランや、星のや軽井沢や界 遠州などのリゾートなどにもフレーバーティーを提供しているそう。2月2日には、アトレ吉祥寺店もオープンしたばかりのおちゃらかで、お茶のある暮らしを愉しんでみてはいかがだろう。【店舗情報】おちゃらか COREDO室町店東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町1 地下1階03-6262-1505営業時間:10時~21時おちゃらか アトレ吉祥寺店東京都武蔵野市吉祥寺南町1-1-24 アトレ1階営業時間:10時~21時
2016年03月08日忙しい日々のなか、花を愛でる、癒しの時間をもうけてみてはいかがでしょうか?私の住むフランスでは、日常的にフラワーアレンジメントを楽しんでいる女性がたくさんいます。マルシェで気軽に花を購入したり、はたまた郊外に暮らしている人は散歩の途中で見つけた野花を生けたりも。今回はフランス南西部の田舎町モワサックに住むキャロリンさん宅にお邪魔し、自然豊かな土地ならではの手軽なフラワーアレンジメントを教えてもらいました。生け花や本格的アレンジメントをはじめるとなると敷居が高いけど……。今回紹介するアイデアは、キッチンにあるものを使って少し工夫するだけ。ぴったりの器を選び、生ける……じっくり15分かけて花と向き合えば、日々の疲れも忘れてしまうはず!花を選ぶときは季節感を大切に!キャロリンさんは、フラワーアレンジメントで季節感を出すことを大切にしています。部屋にいながらにして季節の移ろいを感じられるのが◎!春 スイセンやスノードロップ、ヒヤシンス、クロッカスなど、春の訪れを感じさせる花をチョイス。夏 ピンク、赤、オレンジなど、まぶしい日差しによく似合う色の花を選びます。秋 木の実のついたものも取り入れて、秋らしいあたたかみのある雰囲気にします。冬 松ぼっくりや猫柳など、花以外の植物を取り入れて色味をおさえるそう。花瓶はキッチンにあるものを活用 フラワーアレンジメントと聞くと「難しそう」と思う方も多いはず。でも、キャロリンさんが教えてくれたアイデアはとっても手軽!グラスやティーカップ、空き缶、ジャーなど、キッチンにあるものにお花をポンと生けるだけ!花瓶に生けるよりもカジュアルな印象になって、インテリアとも合わせやすいですよ。Photo by sweetsholic春先にキャロリンさんがよく使うのは、マグカップやティーカップ。2~3輪でもボリュームが出るのが嬉しいですね!花の色に合わせてマグカップの色柄を選ぶのもポイント。たとえば写真のように、菊などの白い花は白地のマグカップをチョイスすると馴染みやすいです。Photo by sweetsholicキャロリンさんの庭に咲いていたスイセンは一輪ずつ短くカットして、エスプレッソ用のデミタスカップに。小ぶりだから、ベッドサイドやバスルームなど狭いスペースにも置きやすくてgood!ワイングラスは高さが出るので空間のアクセントに最適。涼しげな雰囲気だから、夏のアレンジにも活躍しそうですね。Photo by sweetsholic一輪でも絵になるガーベラは、ココット皿に浮かべると雑貨のような可愛らしさに。複数個用意してダイニングテーブル上にランダムに置いたり、キッチンのそこここに配しても素敵です。写真のようにバラの葉をアクセントにすると、みずみずしい印象になりますよ。Photo by sweetsholicところで、日本ではお供えや葬儀のイメージがある菊。フランスでは日常的に飾られていることがとても多く、ブーケにもよく取り入れられています。フレンチスタイルのフラワーアレンジメントについてもっと知りたい方は、素敵な暮らしを提案する女性誌のサイト「Marie Claire Idées」や園芸雑誌のサイト「Fleur Créatif」などを参考にしてみてはいかがでしょう?ほんの一手間で、いつもの暮らしが鮮やかになります。今日の帰り道は、フラワーショップに寄ってみてはいかがでしょう?(タイトル画像:sweetsholic)
2016年02月28日シーザーサラダにコブサラダ、そしてポテトサラダ……。サラダを作ろうとするとワンパターンになりがちな方も多いのでは?毎日サラダを食べる習慣のあるフランスではバリエーションも豊富!今回は、パリのレストランのシェフに教えてもらった人気のレシピをご紹介します。食材とドレッシングの組み合わせは、さすが「美食の国」ならでは。ぜひチャレンジしてみてくださいね。メインディッシュになる「薫製鴨肉のサラダ」Photo by pirai正式名は「Salade Perigourdine(サラダ・ペリグルディーヌ)」。鴨肉を主役にしたリッチなサラダはボリューム満点!メインディッシュとしても楽しめます。レストランでは、さらにフォアグラをのせることも。薫製鴨肉が野菜やドレッシングと絡むとこんなに味わい深くなるのかと、思わず唸ってしまう美味しさです。赤ワインにも合うので、ホームパーティでも活躍すること間違いなし!【材料】(2人分)マーシュ(またはベビーリーフ)・・・1袋燻製鴨肉・・・50gニンジン・・・1/2個エシャロット・・・1/2個ドライイチジク・・・3~4個松の実・・・大さじ1アサツキ・・・1本野菜チップス(今回はニンジンや玉ねぎ、ジャガイモがミックスされたものを使用)・・・ひとつかみ程度Aエキストラヴァージンオリーブオイル・・・大さじ3Aバルサミコ酢・・・大さじ1Aレモン汁・・・大さじ1A塩・・・少々※ドレッシングは、量が変わっても以下の比率ならOK![エキストラヴァージンオリーブオイル3:バルサミコ酢1:レモン汁:1]【作り方】1. Aをよく混ぜ合わせてドレッシングを作っておきます。2. アサツキはみじん切り、松の実は軽くロースト、ニンジンは千切り(もしくはピーラーでスライス)、エシャロットも千切りにして水にさらしておきます。ドライイチジクはお湯にくぐらせ、ふやかしてから薄くスライスしておきます。3. マーシュ、ニンジン、エシャロットに1をかけて、よくあえます。その後、皿に盛りつけます。4. 厚さ2~3mmにスライスした燻製鴨肉をのせます。5. 松の実、ドライイチジク、アサツキ、野菜チップスを振りかければできあがり!クセになる味わい「焼きチーズ&トーストのせサラダ」Photo by pirai正式名は「Salade Chevre Chaud(サラダ・シェーブル・ショー)」。フランスで大人気の「シェーブル」というヤギのチーズを使ったサラダです。シェーブルは野生的なクセのある香りが特徴ですが、日本のスーパーではあまり目にしませんね。同じようなクセのあるカマンベールチーズで代用することもできます。こちらもとってもおいしいですよ!チーズのコクと香り、トーストのかりっとした食感が楽しめます。ハチミツの甘みはクセのあるチーズにとてもマッチする材料なので、必ずご準備を!【材料(2人分)】ベビーリーフ・・・1袋シェーブル(もしくはカマンベールチーズ)・・・約50gバゲット・・・6~8枚玉ねぎ・・・1/2個ニンジン・・・1/2本プチトマト・・・2個アサツキ・・・1本クルミ・・・6~8粒松の実・・・10~15粒Aエキストラヴァージンオリーブオイル・・・大さじ3Aお酢・・・大さじ1A粒マスタード・・・大さじ1Aハチミツ・・・大さじ1A塩・・・少々Aローズマリー・・・1/2本※ドレッシングは、量が変わっても以下の比率ならOK![エキストラヴァージンオリーブオイル3:お酢1:粒マスタード1:ハチミツ1]【作り方】1. Aをよく混ぜ合わせてドレッシングを作っておきます。ローズマリーは葉をちぎって振りかけます。2. バケットとシェーブルは厚さ1cmにスライス、玉ねぎとニンジンは千切り、プチトマトは4等分にカット、アサツキはみじん切り、クルミは6等分程度に切っておきます。3. バゲットにシェーブルチーズをのせて、チーズがとろけるまでトースト。4. ベビーリーフ、玉ねぎ、ニンジンに1をかけて、よくあえる。その後、皿に盛りつけます。5. プチトマトと3をのせます。最後にクルミ、松の実、アサツキをふりかけたら完成。ブルーチーズがアクセント!「チコリのサラダ」Photo by pirai正式名は「Salade d’endive aux noix et au bleu(サラダ・アンディーブ・オ・ノワ・エ・オ・ブルー)」。このサラダの主役は、チコリ(フランス語ではアンディーブ)。軽い苦味の後に甘みがやってくる、瑞々しい野菜です。ブルーチーズの個性的な味とチコリが見事にマッチする、大人なサラダをぜひ味わってみて。【材料】(2人分)チコリ・・・2個ブルーチーズ・・・100g洋梨(なければリンゴ)・・・約1/2個イタリアンパセリ・・・2~3本クルミ・・・5~7粒A菜種油(なければエキストラヴァージンオリーブオイル)・・・大さじ3A赤ワインビネガー・・・大さじ1A粒マスタード・・・大さじ1A塩・・・少々※ドレッシングの量が変わっても以下の比率ならOK![菜種油3:赤ワインビネガー1:粒マスタード1]【作り方】1. Aをよく混ぜ合わせてドレッシングを作っておきます。2.チコリは幅2~3mmに切り、ブルーチーズは1口サイズに。洋梨とイタリアンパセリはみじん切り、クルミは6等分にカットしておきます。3.チコリ、ブルーチーズ、洋梨、イタリアンパセリ、クルミに1をかけて、よくあえる。皿に盛りつけたらできあがり。写真のように半分に切ったプチトマトとカットしていないクルミを添えると、彩り&ボリューム感が出ますよ。どのサラダも香り、食感、彩りを楽しめる飽きのこないサラダです。食材とドレッシングのバランスが取れたシェフならではの味に仕上がるはず!ぜひレパートリーに取り入れてみてくださいね。(トップ画像・レシピ制作:pirai)
2016年02月25日本国フランスでは5人に1人が観たという、2014年の興行収入No.1の国民的大ヒット作『最高の花婿』の予告編がひと足先にシネマカフェに到着した。ロワール地方で暮らすブルジョワのヴェルヌイユ夫妻。3人の娘がユダヤ人、アラブ人、中国人と結婚し、娘たちのために祝福はしたもの、教会で挙式もできずに内心はがっかり。せめて末娘だけは“フランス人”と結婚してほしいと願った夫婦は、パリで暮らす末娘の恋人がカトリック教徒と聞いてほっとする。ところが、末娘が連れて来たのは、コートジボワール出身の黒人青年だったから、家族は結婚に大反対!あげく、相手の父もどうやら結婚に反対のようで――!?本作は、“異人種間結婚”が世界1位というフランスならではのテーマが受け、フランス映画歴代動員記録ベスト10入りも果たした、笑いと涙に溢れた感動作。公開されるや口コミで火が付き1,300万人動員の大ヒットを記録し、既に世界でも145か国で公開となった話題作だ。今回監督と務めたフィリップ・ドゥ・ショーヴロンは、代々続く貴族の家柄のようで、自身もアフリカ出身の女性と結婚。実兄もアフリカ北部マグレブ系の女性と結婚するなど、自身の実体験も本作に盛り込まれているという。そして今回解禁された予告編は、ヴェルヌイユ家の3人の姉たちが中国人、アラブ人、ユダヤ人と相次いで異人種間結婚!「せめて末娘だけはカトリックの婿をとって、教会で結婚を!」と嘆く両親のもとに訪れた末娘のフィアンセとは…?なお、本予告編のナレーションは、ニュージーランド人の夫を持つ坂上みきが担当。外国人に対するステレオタイプな見方や、ちょっとした誤解が生み出すディスコミュニケーションを乗り越えて、ヴェルヌイユ家にハッピーウェディングは訪れるのか!? まずはこちらの映像から、人種や文化の違いを笑いと涙を織り交ぜて描く本作の世界を覗いてみて。『最高の花婿』は2016年3月、恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2015年12月25日昨年にフランスで750万人を動員した感動作『エール!』が今週末から日本でも公開になる。本作は家族の絆や愛を描いた作品で、日本でも公開を前に一般試写会が行われ、高い評価を獲得している。その他の写真本作の主人公はフランスの田舎町で暮らす一家。主人公の高校生ポーラ以外は全員、耳が聴こえないが、家族は彼女のサポートもあり、明るく暮している。しかし、音楽教師がポーラの歌の才能を見抜き、彼女にパリの音楽学校のオーディションを受けるように薦めたことから、家族の間に不協和音が生じはじめる。夢と家族の間で迷うポーラ、愛する娘が巣立っていく両親の葛藤を通じて、家族の愛のドラマが描かれる。本作は6月に開催されたフランス映画祭で観客賞を受賞するなど、好評を集めており、一般試写会では参加者の約半数が本作を“今年のベスト1”と回答。「近年でまれに見る傑作だと思う」「前半は思いっきり笑って、後半には号泣してしまった」「娘をつれてもう1回観たい」などの声が寄せられている。家族のドラマを描いた作品は多いが、本作はその中でも高評価、共感の声、熱いコメントが多く寄せられており、公開後には口コミで動員増が期待される。『エール!』10月31日(土) 新宿バルト9ほか全国公開(C)2014-Jerico-Mars Films-France 2 Cinema-Quarante 12 Films-VendOme Production-Nexus Factory -Umedia
2015年10月27日先日開催された「フランス映画祭2015」のオープニング作品に選出され、見事観客賞を受賞した映画『エール!』。この度、主人公・ポーラ役に抜擢され、フランスで一大旋風を巻き起こしているシンデレラガールのルアンヌ・エメラが日本でも女優と歌手の同時デビューを果たすことが明らかとなった。フランスの田舎町。酪農を営むベリエ家は、高校生のポーラ以外、父も母も弟も全員耳が聴こえない。美しく陽気な母、熱血漢な父とおませな弟。一家の合い言葉は、“家族はひとつ”。オープンで明るく、仲のいい家族だ。ある日、ポーラの歌声を聴いた音楽教師はその才能を見出し、パリの音楽学校のオーディションを受けることを勧める。夢に胸をふくらませるポーラだったが、彼女の歌声を聴くことができない家族は、彼女の才能を信じることもできず、もちろん大反対。夢に向って羽ばたいてみたい、だけど私がいなくなったら…と、ポーラは悩んだ末に、夢を諦める決意をするのだが…。去年フランスで公開されるやいなや、4週連続1位を獲得、12週連続でTOP10入りを果たし驚異的な大ヒットを記録した本作。主人公・ポーラ役に抜擢され、現在フランスで一大センセーションを巻き起こしているのが、弱冠18歳のチャーミングな歌姫、ルアンヌ・エメラだ。フランスで大人気のテレビのオーディション番組「ザ・ヴォイス(The Voice)」に出演し、“奇跡の歌声”と賞賛された彼女。残念ながら優勝こそ逃したものの、セミ・ファイナルに輝いた彼女のパフォーマンスを見た映画監督のエリック・ラルティゴに認められ、彼がメガホンを取った本作の主役にいきなり抜擢された文字通りのシンデレラ・ガールだ。また、ルアンヌは本国フランスでは今年3月に本格的に歌手デビュー。シャンソンを独特のモダンなポップ感覚あふれる斬新なサウンドにのせて、圧倒的な美しい歌声を聴かせる彼女のこのデビュー・アルバムは、すでにフランスでは発売から半年で80万枚以上のセールスをあげる爆発的ヒットを記録。配信&CDの売り上げから算出される全仏チャートで初登場No.1に輝き、現在もトップの座を独占する驚異的な大ヒットを記録している。“彼女の魅力は、その美声と若さとまばゆい美しさ。まぶしいくらいの輝きを放ち熱狂的で、無頓着なジェネレーションの象徴”だと、フランス国内では大絶賛されている。そして今回、そのルアンヌが、いよいよ日本でも女優と歌手の同時デビュー果たすことが決定。フランスで爆発的ヒットを記録し続けている話題のデビュー・アルバム「夢見るルアンヌ」が、ヨーロッパ各国に続いて、日本でも10月23日(金)より発売となる。ルアンヌは「主演映画と歌手の両方で、私が大好きな日本でデビューできるなんて、まるで夢のようです。本当に私は幸せものです。国は違うけれど、きっと日本の皆さんにも共感して頂けるテーマだと思います。家族、恋人、大切な人と一緒に、ポーラの夢と家族への愛を乗せた歌声を劇場で聞いて頂けたらうれしいです!そして、私のデビュー・アルバムも、日本のみなさんに気に入っていただけたら、とてもうれしいです」と喜びのコメントを寄せた。今年11月からフランス国内で本格的なライブ活動をスタートさせ、すでに来年2016年3月16日から5月25日まで全27公演という大規模な初の全仏ツアーも発表されているルアンヌ。ストーリーのみならず、劇中で披露される彼女の美しい歌声にもぜひ注目をしてみて。『エール!』は10月31日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:エール! 2015年10月31日より新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2014-Jerico-MarsFilms-France2Cinema-Quarante12Films-VendÔmeProduction-NexusFactory-Umedia
2015年10月22日エールフランス航空は10月22日、グランドスタッフによるストライキが予定されていることを発表した。ストライキによる欠航はないが、フランス国内の空港で遅延が発生する可能性があるとしている。同社は空港で勤務するスタッフたちがサポートすることで、遅延などの運航への影響を最小限にするとしている。
2015年10月22日かしこまったイメージがあり、若いときにはなかなか縁がない高級フランス料理。しかし社会人ともなれば、接待や結婚式などで利用することが増え、避けては通れない存在でもある。また、男性なら「記念日デートで彼女をエスコートしてみたい」とも考える人もいるだろう。そんな時に慌てずスマートに対応できるよう、フランス料理のマナーを学んでおこう。○教えていただく方ウェスティンホテル東京 料飲部長 石黒 憲さん都内ホテルで経験を積み、ウェスティンホテル東京に2014年入社。料飲部長としてホテル内の全レストランとバンケットを統括・指導している。「一緒に食事をしている人に不快感を与えず、かつ楽しく食べることが一番大事なマナー。『絶対にこう! 」というものはなく、ただ「上手に食べるにはこういう方法がありますよ」というのがマナーだと思います」とのこと。今回、講師役をお願いしたのは、東京・恵比寿「ウェスティンホテル東京」の料飲部長・石黒憲さん。同ホテル内の全レストランやバンケットを統括・指導している偉い方なのだが、サービス大好きで、いまでも積極的に現場に出ているそう。それでは、同ホテル内のフレンチレストラン「ビクターズ」で実際に提供されているコースを頂きながら、気になるマナーのポイントを紹介していこう。○ディナーコース「ビクダーズ」1万2,000円(税・サービス料込)※写真は9月末まで提供の夏バージョンの料理内容○ワイン選びもテイスティングも潔くソムリエに頼ろうレストランに入り、案内され着席。この直後に、最大の難関とも言えるワイン選びが待ち構えている。ワインに詳しい人なら楽しい時間だろうが、そうでなければ憂鬱になる人もいることだろう。すると石黒さんから、「分からない時はどんどん聞いてください。そのためにソムリエがいるんですから」と心強いコメントが。「ワインリストを見てもよくわからない、でも予算は1万円まで! 」といった場合は、素直にソムリエに予算を伝えたほうがいいとのことだ。しかしデートならその方法はちょっぴり微妙。もちろん接待の場ではNGだ。その場合は、「ワインリストをうまく活用してください」とのこと。例えば1万円程度の赤ワインがほしいと思った場合、ワインリストでその前後の料金のワインを指さしながら、「赤でこれぐらいのものを」と伝えればOK。接待ほどかしこまった場ではない場合、「『お料理と同じくらいでお願いします』というのも手ですね」。もし予算を伝えずに「赤でフルボディのタイプを」を伝えてしまった場合。会計まで「一体いくらのワインなんだ……」と震えながら待つことになるのだろうか。石黒さん曰く、「そのような場合は、高価すぎるものではなく、ミドルレンジのものをおすすめします」。店にもよるだろうが、「ビクターズ」の場合は会計時に青ざめてしまうような料金のワインを抜栓されることはないのでご安心を。そしてワインが決まると、テイスティング。テーブル上にセットされたグラスに少量のワインを注がれ、テイスティングを促される。これもワイン通でなければ緊張の瞬間だ。「テイスティングでは、味、香り、異物が入っていないかを確かめます。でも飲みなれていない人は実際分からないと思います。自信がない場合は、『あまりワイン詳しくないので、お願いしてもいいですか』とソムリエに任せてしまったほうがスマートですね。ソムリエはプロですので」。また、人によってはワイン以外のアルコールが飲みたいこともあるだろう。例えばビールやハイボールの注文は可能なのだろうか。「ビールはメニューに載っています。ハイボールは載っていませんが、ホテル内にはバーがありますので、メニューにないものでもそこからお持ちすることができます。メニューになくてもまずは聞いてみてください」とのこと。ホテル内のフレンチレストランということで一層緊張度が増す人もいるだろうが、実は思っていた以上に自由度が高く、使い勝手がよさそうだ。ちなみにアルコールが苦手な場合、「お水にしてください」とお願いしてしまってもよいのでしょうか。「もちろんOKです」とにこやかに石黒さんは答えてくれた。また、その際の水は頼んでもいないのに有料の水になることはあるのだろうか。「黙って有料のお水を持ってくることはありません。『ミネラルウォーターのご用意もありますがどういたしますか』という風にお聞きするのが通常かと思います」。普通の店であれば、間違っても「無料の水でいいですか」とこちらが恥ずかしくなるような聞かれ方はしないのでご安心を。続く後編では、いよいよコース料理がスタート。フォークで刺しにくい葉もの野菜が入ったサラダや骨のある魚料理など、「???」がいっぱい頭に浮かんでしまいそうな料理の食べ方を石黒さんが優しく、詳しく解説。お楽しみに!!○ウェスティンホテル東京 フレンチレストラン「ビクターズ」落ち着いた上質な雰囲気の中で楽しめる、厳選した食材の個性をいかした創造性豊かな料理が特徴的。今年春からは野菜を中心としたこだわりのフレンチ"野菜フレンチ"をスタート。シンプルな調理法で野菜のおいしさを最大限に引き出したコースが評判に。窓の外には東京タワーからお台場レインボーブリッジまで見渡せるという抜群のロケーション。撮影: キミヒロ
2015年09月24日楽天は8月19日、フランスのNGO「市民の絆 Secours Populaire Francais(SPF)」と共同でフランス国内の子供たちを対象に包括的な支援活動を実施することで合意したと発表した。第一弾として、これまで日本国内4県でも運行してきた車両型移動図書館「楽天いどうとしょかん」をフランスで今秋より運行を開始する。フランスにおける「楽天いどうとしょかん」は、日本と同様に幼児から中学生までを対象とし、フランスの絵本や児童書に加え、フランス語に翻訳された日本の絵本やマンガなど約2,000冊の本と5台の電子書籍リーダー「Kobo」を搭載する。読書を通じて成長する機会をフランスの子供たちに提供すると共に、子供たちの識字率向上に寄与することを目指す。識字率の低い子供が多い傾向にあるフランス北部のノール県で毎月10回運行する予定だ。なお、同日より、パリ市内のシャン・ド・マルス公園(エッフェル塔に隣接)にてSPFが主催するイベント「Holidays for All(すべての人に夏休みを」に、「楽天いどうとしょかん」を出展している。イベントでは、貧困な状況にある子供たちに夏休み中の旅行機会を提供することを目的とし、経済的な事情で夏休みに旅行できない子供とその家族を、フランス全土および70カ国から約7万人招待している。
2015年08月21日フランスには、日々の暮らしを工夫しながら楽しむ「アール・ド・ヴィーヴル(Art de Vivre)」という考え方があります。「高価な買い物をしても豪華なディナーを食べても、なんだか満たされない」のは、ごちゃごちゃしたライフスタイルに原因があるのかも。お金をかければ、幸せが手に入るというものではないのです。フランス人のように、お金では買えない「アール・ド・ヴィーヴル」を始めてみませんか?心がけ次第で、毎日がもっと楽しくなるはず!お金のつかい方をシンプルに!フランスの人たちは、お金をかけずに美味しいものを食べるのが上手!ホームパーティーやピクニックなど、料理を持ち寄って食べることも少なくありません。ピクニックの際には川辺や景色の良い公園を選ぶこだわりも、お手本にしたいですね。ドリンクと軽食を用意するだけの「アペロ(アペリティフ)」と呼ばれるパーティーは、家飲みをほんの少しオシャレにしたイメージ。各自がドリンクと簡単なおつまみを用意してみんなで分け合えば、準備だってラクちんですね!フランスというとなんとなく華やかな暮らしぶりをイメージしがちですが、日常生活はとてもシンプルです。とはいえ夏の休暇は家族そろって、避暑地でアパートを借りて1カ月間のんびり過ごしたり、クリスマスや記念日には食べきれないほど豪華なご馳走を用意するなど、「使うときは使う」というのを、心得ているのかも。ファッションの考え方も、シンプルが一番!フランスの女性は、ファッションを選ぶ際に「自分らしさ」や「好みのスタイル」を大切にしている印象です。ファッション誌などを参考にすることはあっても「今年はこれがトレンドだから」「このブランドが人気だから」という理由で服装を決めたり買い物をしたりすることは、日本国内ほど顕著ではありません。おばあちゃん世代が若者のブティックで買い物をしていたり、40~50代の女性たちがセクシーなランジェリーを選んでいたりと、自分基準のオシャレを楽しんでいる人が多いように感じます。年齢を重ねても指先をきれいにしていたり、ジュエリーにこだわりを持っていたりと、年齢を重ねることを楽しんで、自信につなげるパワーも兼ね備えている様子。ステキですよね!日々の食事もシンプルに記念日の食事作りには驚くほど手間暇をかけるフランス人ですが、普段の食事はいたってシンプル。国内ほど加工食品が充実していないこともあり、ドレッシングなどは手作りする人が多いようです。おしゃれな冷凍食品を取り入れて、手間をかけずに素敵な食卓にする人も。フランスで定番のランチといえば、バゲットサンド!ハムとバターだけでのシンプルながら、素材の味がモノを言う「ジャンボン・ブール」に、スモークサーモン&チーズや、ハム&チーズもおなじみの組み合わせ。これなら、普段のお弁当作りにも取り入れられそうですね。レストランや会社の食堂では「ステーキ&フライドポテト」が定番です。夕食には、スープにサラダ、パスタなど、手軽に作れるメニューが女性たちに人気です。時間に余裕がある場合は、野菜とお肉が一度に摂れる「ファルシ」や、野菜や魚に卵にチーズなどが入ったバランスのよい「お惣菜タルト」などを作ることも。日本よりもデザートを食べる機会も多いフランスでは、パンケーキのように簡単な「クレープ」や、旬のフルーツに生クリームやサワークリームをかけていただくシンプルなデザートが普段の食卓を飾ります。発想を少し変えれば、今日からでも取り入れられそうなことばかり。お金をかけずに工夫するという心がけが、人生を今より豊かにするためのコツかもしれませんね。
2015年07月26日フランス語、スペイン語、英語、イタリア語、ドイツ語と5か国語を自在に操るフランス人のジュリアさん。その理由は、彼女が生まれ育ったミュルーズという街にあるようです。スイス、ドイツと隣接するこの街では、隣駅に行くような感覚で通勤・通学・買い物などが日々国境を越えて行われています。陸続きのヨーロッパならではのボーダレスな街で、新たに語学学校を設立した彼女に話を聞きました。■これまでのキャリアと今の仕事について教えてください。フランスの北東にある小さな街で、スペイン人の母とフランス人の父の間に生まれ、何も意識することなくバイリンガルとして育ちました。小学校からは授業でドイツ語も学んだので、ティーンになる頃には英語も加えて4カ国語が話せたと思います。地元の大学を卒業後、外国でキャリアを積んだ方が将来的に有利に働くだろうと考えイタリアのPR会社に勤めました。イタリア語は「パスタ・ピザ」しか知らなかったのですが、文法はフランス語に、発音はスペイン語に近いので、すぐに取得できました。その後も他の国でキャリアを積みましたが、再度学問に戻りたくフランスへ。数年かけて経済学と社会学の修士号を取得し、充実した毎日を送っていました。しかし2010年に父が急死し、ショックで長い間ふさぎ込むことに。どうにかして気分を変えなければと思っていたある朝、目覚めた途端に「そうだ、ベトナムへ行こう!」と直観的にひらめいたんです。自分の感性を信じて、今の夫と一緒に仕事を辞めてホーチミンへ旅立ちました。ホーチミンではベトナム語を学びながら、現地のインターナショナルスクールで英語とスペイン語を教えました。学校で語学を教えたのはこれが初めてでしたが、とても楽しく自分に合っていると感じました。ベトナムから故郷に戻ってからは、地元近くの高校・大学で、英語・フランス語・スペイン語を教えてきましたが、フランスでは古いカリキュラム通りの授業を強要され、学校側と衝突することもありました。もっと自由に語学の楽しさを知って欲しいという願いが強くなり、思い切って自分で語学学校をスタートさせることに。現在は少人数制で英語とスペイン語を教えています。■お住まいの地域では外国語を学ぶ人が多いのですか?私の故郷であるミュルーズは、ドイツ、スイスの国境までそれぞれ車で30分程度の場所に位置しており、周辺で石炭が取れたことから17世紀以降フランスとドイツとの間で土地争奪戦が何度も起こった地域でもあります。このエリアで一番大きな都市「ストラスブール」は5回も国籍が変わっていて、ストラスブール大聖堂のツインタワーは、戦争が起こる度に片方が壊れ、占領した国がそれを立て直すとすぐに新たな戦争が始まるといった具合でした。第二次大戦後に、お互い消耗するだけの無駄な争いはやめて石炭鉄鋼の共同管理をしようと発足したのがECSC(ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体)で、皆さんご存知の通り現在のEUの元になっています。ストラスブールは現在でも欧州人権裁判所やEUの欧州議会の本会議場などが置かれるEUの象徴的な都市の1つです。現在ではそんな土地柄を利用して、住むのは家賃が安いフランス、職場は賃金が高いスイス、買い物は物価の安いドイツ、などという選択を、みんなが日常的にしています。またフランスより景気が良いスイスやドイツへ職を求める人も多く、語学の需要もフランス国内の他地域よりずっと高いと思います。現在ストラスブール大聖堂のツインタワーは、もう2度と争いが起こらないようにとの願いを込めて、あえて片方のタワーが壊れたまま再建をしていません。この土地で外国語を楽しく教えることができるのも、平和がもたらされた証拠ですね。■現在のお給料はどうですか?学校を立ち上げたばかりなので、お給料は前の職場の方が多いです。ただ、念願だった自分の会社を持てたことと、教える内容や時間を自分の好きなように決められる自由さがあるので、純粋に給料だけでは比べられないですね。■今の仕事で気に入っているところ、満足を感じる瞬間は?少人数制でクラスができること!自分で学校を持ったら1クラス5人までにすると決めていましたが、少人数で行えるクラスがこんなにも良いものだとは想像以上でした。生徒とより密に接することができるので、良い関係を築くことができるし、1人1人に合った指導ができます。また昨年娘を出産したので、サラリーマンだった時よりも彼女と過ごす時間が増えた点も気に入っています。■逆に今の仕事で大変なこと、嫌な点は?フランスでは新しい会社を作るのがとにかく大変!! あちこちの役所や機関に書類や資料を提出したり、説明に赴いたりせねばならず、準備だけで8カ月もかかったんですよ!! その期間は本当に憂鬱でしたが、やっと許可が下りた時には心の底からホッとしました。もっとその手続きが簡略化されれば、新たな会社が新たな雇用を生み出し、失業率の問題も少しは解決すると思うのですが、残念です。■日本人のイメージは? あるいは理解しがたいところなどありますか?仕事を一緒にしたことはありませんが、大学などで日本人と親しくなりました。オープンマインドで礼儀正しく、真面目で常に相手を敬うことができる人達だと感じています。ただ、顔は笑顔なのに実は怒っていた、がっかりしていたと後で知ったことが何度かあり、感情表現がフランス人とは全く違うので、とても驚きました。■最近TVやラジオ、新聞などで見た・聞いた日本のニュースは何ですか?福島の震災事故をきっかけに始められたロボットコンテストのニュースは非常に興味深かったです。車の運転やバルブの操作、工具で壁に穴を開けるなどの課題をロボットが行うというものです。震災の痛ましい体験が災害救助に役立てばと、遠くから願っています。■ちなみに、今日のお昼ごはんは?この日は義妹の家で食事をし、彼女が作ってくれたガレットを食べました。中にはハム、マッシュルーム、卵が入っています。レストランやカフェでも良く食べられる、とても一般的なフランス料理です。■休日の過ごし方を教えてください学校は日曜日と月曜日が休みです。休みの日は、もうすぐ1歳になる娘や夫とのんびり過ごすことが多いですね。お互いの家族を招いて夕食を食べたり、娘を母に預けて夫や友人と飲みに行くこともありますよ。■将来の仕事や生活の展望は?まずは始めたばかりの語学学校を軌道に乗せることですね。近くにある、スイスのバーセル空港から社員の語学研修の話も頂いているので、何とか成功させたい!私生活では、旅行が好きなので家族で世界中を旅したいです。今は南米や東南アジアの国に興味があります。欧州の言語とは全く異なるベトナム語を勉強した時は非常に苦労もしましたが、その分とても興味深く面白かったので、また新しい言語も学んでみたいな! 語学を取得する時はいつも、家中の物にポストイットで単語を書いて貼るんです。目にする度に言語を思い出すでしょう? 楽しく語学を学べるおすすめの方法なので、皆さんもぜひ真似してみて下さいね!
2015年07月14日「フランス映画祭 2015」が6月26日(金)に開幕。都内でオープニングセレモニーが開催され、団長を務め、上映映画『ヴィオレット』に出演するエマニュエル・ドゥヴォス、オープニング作『エール!』主演のルアンヌ・エメラら来日ゲストが一堂に会した。良質なフランス映画をいち早く紹介する催しとして愛され、今年で23回目を迎えるフランス映画祭。今年は26日(金)から29日(月)まで開催され、作品の上映と共に来日ゲストによる上映後のトークイベントなどが開催される。ゲストを代表して挨拶に立った、今年のフランス映画祭団長を務めるエマニュエルは、日本語で「こんばんは。東京に来られてとても嬉しいです。でも仕事ばかりでは残念です(笑)。東京を楽しみたいと思います」と語り、喝采を浴びる。さらに「数ある映画祭の中でも、フランスの映画人がこぞって行きたがるのが、この東京の映画祭です。今年も素晴らしい映画祭になることを望んでいます」と語った。オープニング作の『エール!』は本国で700万人動員の大ヒットを記録し、日本でも10月の公開を控える作品。ペリエ家は、高校生のポーラ以外、彼女の両親も弟も聴覚障害を抱えている。ある日、ポーラの歌声を聴いた音楽教師がパリの音楽学校のオーディションを勧めるが、彼女の歌声を聴くことができない家族は大反対!悩んだ末に夢を諦めるポーラだったが…。オープニング上映を前に舞台挨拶に登壇したエリック・ラルティゴ監督は、映画を説明し「日本に来ることができて嬉しく思います」と挨拶。ヒロインのポーラを演じたルアンヌも「夢がかないました!」と愛らしい笑顔を見せ、会場は温かい拍手に包まれた。「フランス映画祭 2015」は6月29日(月)まで開催中。(text:cinemacafe.net)
2015年06月26日ユニフランス・フィルムズが開催する「フランス映画祭 2015」が、6月26日(金)から29日(月)まで有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇(東京会場)にて開催される。本国で動員700万人超えの大ヒットを記録した話題の映画『エール!』を皮切りに、今年は新作11作品とクラシック作品1作のフレンチシネマがラインナップしてファンを魅了する。「フランス映画祭 2015」開催を記念して、「パスザバトン(PASS THE BATON)」ではスペシャルコラボレーションアイテム「水玉ハンドペイントスニーカー」を発売する。赤と白のドットがポップでキュート、フレンチシックなエッセンスにあふれたこのコラボスニーカーは、「フランス映画祭 2015」のメイングラフィックをインスピレーションソースにした一足だ。京都三条富小路にショップ兼アトリエを構えるアーティスト「CHICKENNOT(チキンノット)」が、日本丸の使い古された帆布を再利用しパスザバトンオリジナルの「1960’s Mainsail Boat Shoe」1足1足にハンドペイントで水玉を描いてり、全て1点もの。よく見るとひとつひとつ柄が違っているので、自分だけのオンリーワンアイテムになる。「水玉ハンドペイントスニーカー」は、表参道の「パスザバトン(PASS THE BATON)」にて6月26日(金)から数量限定で発売となる。(売り切れ次第終了)。価格は、22,680円。(text:Miwa Ogata)
2015年06月25日