不倫はあってはならない行為ですが、ふと心細くなったときに誰かを頼ってしまい、そこから不倫関係になってしまうケースもあるでしょう。知佳さん(仮名・33歳)もかつてそんな経験をしたことがあるそうです。当時いったいどんな状況だったのか、詳しい話を伺いました。夫の死「私は28歳のときに結婚。夫は6歳上で、営業マンとしてバリバリ働いている人でした。あるとき、夫が健康診断を受け、再検査を勧められました。でも、当時の夫は忙しくてなかなか時間がとれず、再検査を受けたのは半年後。そこでガンが見つかりました。だいぶ進行してしまっていて、すぐに入院となり闘病生活が始まったんです。私は仕事をしながら、会社と病院と家を往復する日々。しかし、発覚から1年ほどして夫は亡くなりました」同僚からのお誘い「葬儀と四十九日法要を終え、身辺のバタバタもおさまり、私は職場に復帰しました。その後3か月ほどして、同僚の斎藤くん(仮名)に食事に誘われたんです。実は、斎藤くんのことは、夫が生前の頃から気になっていました。二人で食事に出かけたこともあります。ただ、斎藤くんも既婚者なので、同僚の域を超えない付き合いをしていました。そのうちに夫の闘病生活が始まり、斎藤くんとは徐々に会わなくなっていたんです。関わりがなくなってからしばらく経っていましたし、もうそんな気もないだろうと思っていたので、誘ってくれたのは素直に嬉しかったですね」二人で食事をした帰りに…「斎藤くんは夫の葬儀にも参列してくれて、私のことを心配してくれているのが伝わってきました。“息抜きに”と食事に誘われ、私もいろいろと話したいことがあったので、久しぶりに二人で出かけることにしました。そして二人で食事をしたあと、駅に向かう途中で斎藤くんが私の手を握ってきたんです。正直、夫を亡くして心細くなっていたこともあり、彼に身を委ねたい…と思ってしまいました。ただ、夫が亡くなってまだ半年ほど。やはり夫の顔がちらつき、罪悪感をおぼえました。私は彼の手をそっと払い、名残り惜しさを感じながらも一人で家に帰りました」喪服姿に惹かれて「食事から1か月後、再び斎藤くんからお誘いが。前回のことがあって、私のなかでも彼の存在が大きくなりつつありました。その頃には、私は自分に言い訳をするようになっていました。“夫は亡くなり、自分は独り身となったのだから、男性と出かけても何も悪いことはない”と。そう言い聞かせるようにして、斎藤くんからのお誘いにOKしました。食事に出かけると、斎藤くんは前回よりもかなり積極的。妻とうまくいっていないという話をされ、離婚も考えているとまで言うんです。どこまで本当かは分かりませんでしたが、私を強く求めているのは確かでした。そして、店を出たところでまた手を握られ、今度は振り払うことができず、手を引かれるままホテルに行ってしまったんです…。その後、彼がなぜ私を積極的に誘ったのかを話し始めました。彼は以前から私のことが気になっていたそうですが、葬儀に参列したときに私の喪服姿を見て、気持ちが膨れあがったのだそう。その姿があまりに頼りなく、“俺が守らなければいけないと思った”と言われました」“夫の死後に不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。夫を亡くして独り身になったとはいえ、関係を持った相手が既婚者であればそれは不倫です。辛い時期であっても、誰かを傷つける行為は慎むべきでしょう。©Kiwis/gettyimages文・塚田牧夫
2023年07月09日出会いからプロポーズまで順調に進んでいるように思えても、相手が素性を明かしていない場合にはとんでもないトラブルへと発展することがあります。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、20代女性に降りかかった災難なエピソードをご紹介します。理想の男性と奇跡的な出会い! 交際早々にプロポーズも広告会社で働く婚活中の沙耶香さん(仮名)は友人に誘われた合コンに参加し、そこで同業界の40代男性と知り合ったそうです。「私が20代で彼が40代なので、ちょっと年齢差はあったのですが、見た目も話し方もかなりタイプでした。初対面でいいなと思っていたら相手も同じように思ってくれていたみたいで、出会ってすぐにデートに誘われたんです。そして2回目のデートで正式に交際を申し込まれて、付き合うことになりました」沙耶香さんは大人の雰囲気がある彼に急速に惹かれていき、「この人と結婚したい」と思うようになるまでさほど時間はかからなかった、と振り返ります。「実は、付き合って早々にプロポーズの言葉があったので、すごく舞い上がってしまいました。もともと、結婚するなら同業の男性が良いなと思っていたんです。彼は私よりもキャリアを積んでいるので、将来的に夫婦で独立することになっても、仕事の面でもいい関係が築けそうだなという期待もありましたね」しかし彼と付き合うなかで、沙耶香さんは次第に違和感を覚え始めます。それは、沙耶香さんを家に呼んでくれないうえに、土日に連絡が取れない頻度が多いこと。そのうち、平日も連絡が取りづらくなっていく彼に対して、沙耶香さんの心配は募る一方だったとか…。不意に知ってしまった彼の秘密に動揺「ある日、私の部署に彼の会社から出向してきた男性がやってきたんです。それで、なにげなくその社員さんに彼のことを知っているか聞いてみたところ、驚くような答えが返ってきて…。『あぁ、知っていますよ。あの子煩悩なパパですね』と言われてしまって。それとなく聞きだしたところ、彼が子持ちの既婚者であることを知ったんです…」自分にプロポーズをしてきた男性が、まさか既婚者でさらには子どももいるなんて思ってもいなかったという沙耶香さん。しかしこの男性の話を聞き、自宅に呼んでくれないことや、連絡が取りにくいことに合点がいったそうです。出会いからとんとん拍子に関係が進んでも、相手の行動に違和感があるときには、何か良くない真実が隠されている可能性も。少しでも違和感があれば、モヤモヤとした気持ちを抱え続けずに、本人だけでなく周囲にも尋ねたほうが安心かもしれません。©metamorworks/kei907/shutterstock文・並木まき
2023年07月05日杏奈さん(仮名・28歳)は5歳年上の姉と非常に仲が良かったそう。姉が結婚してからも、姉の夫も含めて3人で出かけるなど、親しくしていました。ところがあるとき、ひょんなことから杏奈さんは義兄と不倫関係に。3人の関係はどうなっていったのでしょうか…。罪悪感を抱きながらも義兄と密会「私が義兄と関係を持ってしまった後、一度きりで終わらせることはできませんでした。そして、姉と3人で会うのとは別に、ふたりでも会うようになったんです。もちろん、姉に対して罪悪感はものすごくありました。当時、私には彼氏がいたのですが、私が姉夫婦と仲がいいことは知っていて、羨ましがられていたんです。だから、義兄と私の不倫関係を疑うわけはないと思っていたのですが…」義兄との関係を問い詰められて「彼が私の部屋に泊まった翌朝のこと。“寝言でお義兄さんの名前を呼んでたぞ”と言ってきたんです。一瞬動揺しましたが、“そう?”ととぼけました。そんな私の反応を見て、“俺、知ってるんだ。お義兄さんとのLINEを見たよ”と彼に言われて。そのとき、完全に終わった…と思いました。でも実際は、彼はLINEを見ていなくて、カマをかけてきたんですね。寝言で義兄の名前を呼んでいたというのも、事実かどうかはわかりません。どうやら彼は以前から私と義兄の関係を疑っていたようでした。彼の指摘に私は黙り込んでしまい、その反応を見て、彼は義兄と不倫をしていると確信したようです」彼に厳しく非難され…「彼はひどくショックを受けている様子でした。そして、“俺だけじゃなくお姉さんも裏切ってるんだぞ!”と厳しく非難されました。姉に報告すると言われて、“それだけはやめて…”と私は懇願しましたが、彼の怒りは収まりません。“だったら、自分から姉に伝えるから”と言い、なんとかその場を収めたんです。そして私はこの一件を、義兄に報告。もう姉に黙っているわけにもいかず、義兄が姉に話すと言うので、私はその返事を待つことになりました」3人での話し合いの結果「その後、義兄から連絡が来て、姉の家へ行きました。姉は泣き腫らした顔で、“杏奈はどうしたいの?”と尋ねます。私が何も答えられないでいると、“私がいなくなればいいのかな…”と言うので、“それはない”と止めました。義兄も、離婚の意志がないと姉に告げました。結局、私がしばらくふたりと距離を置き、連絡も取らないということで決着しました。その後、姉夫婦は別居して今後について協議していたようですが、1年後に関係を持ち直し、一緒に暮らし始めたそうです。あれ以来、私は姉夫婦とは会っていないし、連絡も取っていません。状況は、全部母づてに聞いています」“姉の夫と不倫をした女性の告白”をご紹介しました。不倫に堕ちた結果、大切な家族との関係を断つことになってしまったようです。関係の修復は難しいかもしれません。悔やんでも悔やみきれない思いを、ずっと彼女は抱えていくのでしょう。©yamasan/Pranithan Chorruangsak/gettyimages文・塚田牧夫
2023年06月28日兄弟姉妹の恋人と親しくしている人もいるかもしれません。杏奈さん(仮名・28歳)も、お姉さんの夫と親しくしていたそうですが、“あるタブー”を犯してしまったと言います。いったい何があったのか、当時の状況を詳しく伺いました。ずっと慕っていた5歳上の姉「我が家は私が小学5年生のときに父が亡くなって以来、母と5歳年上の姉の3人暮らしをしてきました。姉とはよくケンカもしましたが、私の面倒をよく見てくれて、とても慕っていたんです。そんな姉が社会人になり、彼氏ができました。とても優しい男性で、付き合い始めたときから“ふたりは結婚するんだろうな…”となんとなく思っていました。それからは、3人で食事や旅行に出かけることも。そして数年後、姉はその彼と結婚しました」気づいたら布団の中で手をつないでいて…「姉が結婚してからも、私は姉夫婦の家にしょっちゅう遊びに行っていました。ある日、私はお酒を飲みすぎて途中で寝てしまい、目を覚ますとリビングで横になっていました。布団がかけられていたのですが、誰かと手を握っている感触がありました。隣を見ると、義兄が寝ています。布団の中で、なぜか私は義兄と手をつないでいたんです。姉はひとり寝室で寝ているようでした。そのときすぐに手を離せばよかったのですが、“どうして…?”と、そのままの状態でいろいろと考えてしまいました」義兄のことが頭から離れなくなり…「またウトウトして、次に目を覚ますと手は離れていましたが、それ以来あのときのことを考えてしまうようになりました。“どっちから手をつないだんだろう”“義兄が姉と間違えたのか…”と、思い返してしまうんです。そのときの手の温もりも覚えていて、義兄のことがしょっちゅう頭に浮かぶように。私には彼氏がいましたが、相談なんてできるはずもなく、ひとりモヤモヤしていました」人生最大のタブーを犯すことに「後日、姉と義兄と3人で飲みに行くことになりました。姉から仕事で遅れると連絡がきたので、先にふたりで飲んでいたんです。しばらくして、“同僚と飲みに行くことになったからそっちに行けない。ふたりで楽しんで”と姉からLINEが。こういうことも珍しくありませんでしたが、その日は妙にソワソワしてしまいましたね。すると義兄が、“この前、寝ているときに杏奈ちゃんの手を握ってたんだよ”と切り出してきたんです。私は思わず“そうだっけ?”ととぼけましたが、“あのときから杏奈ちゃんのことが気になってるんだ”と言われて…。それでつい、“実は私も”と答えてしまったんです。しばらく飲んだ後、“2軒目に行こう”と誘われ、店を出て向かった先はホテルでした。私はこうして、人生最大のタブーを犯してしまったのです」“姉の夫と不倫をした女性の告白”をご紹介しました。お姉さんのことを慕っていただけに、罪悪感は大きかったことでしょう。いくら仲が良くても、姉の夫という立場を考え、ある程度の距離を保って付き合うべきでしたね。©monzenmachi/chachamal/gettyimages文・塚田牧夫
2023年06月28日果南さん(仮名・29歳)、芽衣さん(仮名)、理知子さん(仮名)は高校時代からの仲良し3人組。あるとき、芽衣さんが職場での不倫を告白。芽衣さんの夫に好意を持っていた過去がある理知子さんは激怒します。芽衣さんは不倫を解消したものの、果南さんと理知子さんに内緒で関係を復活させていたそう。その後、いったいどんな結末を迎えたのでしょうか……。不倫再開を告げられて…「芽衣から同僚との不倫関係が復活したことを聞かされ、わたしはかなり動揺しました。私としては、仲良し3人組の関係を大事にしたいという気持ちがあったんです。どうしようかと悩んだ挙句、私は理知子にもそのことを伝えたほうがいいと判断しました。理知子を呼び出し、芽衣が再び不倫をしていることを打ち明けたんです。私は、理知子が激怒するかもしれないと思っていたんですが、理知子は意外と冷静でした。“分かった”“少し時間をちょうだい”とだけ言って、その日はそれで解散しました」LINEの怪しいやりとり「2~3週間ほど経った頃、今度は芽衣から連絡が来て、予想外の状況を告げられました。“夫と理知子が不倫しているかもしれない”と言うのです。芽衣の家に理知子が遊びに行くようになった頃から、夫の誠人と理知子が以前よりも親しくなっているように見えて、違和感があったそう。そこで彼のスマホを覗いてみたところ、LINEに怪しいやりとりが見つかったそうです。理知子に限ってまさか……とは思いましたが、理知子は高校時代に誠人が好きだったこともあるので、可能性がゼロとは言い切れません。私は、理知子に真実を尋ねることにしました」理知子の語った真実「理知子に誠人との関係を尋ねると、“不倫をしている”と素直に答えました。理知子が芽衣の不倫について誠人に告げたのがきっかけだったそう。取り乱した誠人を落ち着かせようとしているうちに、そういう関係になってしまったとのこと。聞いた限りでは、理知子が彼と関係を持つために、芽衣の不倫を利用したようにも感じてしまいました。なんとなく腹が立ちましたし、ふたりの不倫に巻きこまれている感じにも嫌気がさしていたので、“3人で集まって話をしよう”と提案しました」仲良し3人組の友情は崩壊「芽衣と理知子を私の家に招いて、3人で話し合いをすることに。まずは芽衣が、自分の夫に手を出したことについて理知子を責めました。理知子は、もともとは芽衣の不倫がキッカケだと反論し、ふたりは罵り合いを始めました。私はしばらく見守っていたんですが、芽衣が“果南にも責任がある”と言い始めて……。“不倫が再開した話を理知子に告げ口したでしょう”と責めてきたんです。私としては、3人の関係を保つための行動だったわけで、責められる筋合いはないと思いました。つい私も頭に血がのぼり、言い合いに参加する形に。最後はもう収拾がつきませんでした。結果、芽衣と誠人は離婚することになりました。さらに誠人は、芽衣と不倫相手に慰謝料を請求。芽衣は理知子に対して慰謝料を請求しようとしましたが、すでに家庭は崩壊状態にあったと見なされ、叶わなかったようです。こうして、高校時代から続いていた私たち3人の関係は崩壊しました」“友人の不倫により友情関係が崩れた女性の告白”をご紹介しました。友情は長い期間を経て、絆を深め合っていくもの。それが、不倫によって崩壊してしまったわけです。不倫という過ちの大きさを、もっと認識するべきでしょうね。©Graphs/PIXTA(ピクスタ)©RyanKing999/gettyimages文・塚田牧夫
2023年06月21日親しくしている友人との付き合いが長いほど、その関係を大事にしたいと思うものでしょう。果南さん(仮名・29歳)にも大切な友人がふたりいたそうですが、あることがキッカケで友情に亀裂が入ってしまったそうです。いったい何があったのか、詳しく話を伺いました。3人の関係性「私には、芽衣(仮名)と理知子(仮名)という、高校時代からの親友がふたりいます。芽衣はおっとりしていて男性ウケするタイプ。理知子は活発で、何事もハッキリと言うタイプのまとめ役。私は人の意見に合わせるタイプで、3人でいるとバランスが良かったんですね。3人のうち、芽衣だけは既婚者でした。高校時代から付き合っていた同級生の誠人(仮名)と、別れたりくっついたりを繰り返してゴールイン。誠人も私たちをよく知っているので、3人で会うことの妨げにはなりませんでした」職場での不倫「月に1回ぐらいのペースで、3人で飲みに行ったり、食事をしたりして集まっていました。そんなある日の集まりのときです。芽衣は美容部員をしているんですが、職場に仲良くしている男性がいるという話をしてきました。エリアマネージャーをしている男性らしく、話をよく聞いてくれて、頼りになると。ふたりで食事に出かけたこともあると言うんです。そこで理知子が“ちょっと待って”と話を止めました。“まさか変な関係じゃないよね?”と尋ねると、芽衣は黙ってしまって……。すでに深い関係にあったようでした」「もう会えない」とLINEを送らせて「理知子は、“そんな関係はすぐにやめるべき”“誠人を裏切るなんてあり得ない”と、芽衣を強く責めました。実は理知子は、高校時代に誠人のことが好きだったんです。ところが、誠人が芽衣に告白をして付き合うことになり、ふたりの関係を応援するようになったとか。別れそうになったときも、理知子がよく相談に乗っていました。そういった経緯から、理知子は強く非難したんだと思います。すると、芽衣も“分かった”と受け入れました。そこで理知子が、“じゃあ今すぐ不倫相手に連絡して”と言い、もうふたりでは会えないという内容のLINEを送らせて、この件は一旦はおさまりました」監視の目を盗んで…「それからしばらくして、芽衣から連絡が来ました。“理知子抜きで会いたい”と言うので、正直なところ嫌な予感がしましたね。芽衣に会うと、“最近、家によく理知子が遊びに来るの”と言われました。ちょっと驚きましたが、理知子は芽衣の行動を監視するために、頻繁に様子を見に行っているのかなと思ったんです。そこで、私が“じゃあ安心だね”と言うと、芽衣は良い反応を示しません。まさか……と思って尋ねると、やはり不倫関係は終わっていませんでした。それどころか芽衣は、“本当に彼を好きになってしまった”と言うのです。あれほど理知子に非難されたのに、それでも不倫を再開してしまうなんて、もう私と理知子の手には負えないと思いました」“友人の不倫により友情が崩れた女性の告白”をご紹介しました。親しくしていた間柄でも、一度亀裂が入ってしまうと修復は難しいもの。不倫をすると、当事者だけの問題では済まされず、こうして多くの人を巻き込み、取り返しのつかないことになってしまうのです。©mapo/tdub303/gettyimages文・塚田牧夫
2023年06月21日不倫をされて離婚をした祐介さん。祐介さんが新たなパートナーと暮らし始めた途端、不倫した元妻は子どもと祐介さんとの面会交流を拒否し、着信拒否までして連絡を取れないようにしたため、面会交流調停と時を同じくして不倫裁判も始まりました。今まで散々トンデモ発言をしてきた元妻は一体どう出るのでしょうか。その模様を私野々原なつめがお送りします。【実は身近にある不倫】【実は身近にある不倫】不倫した元妻と不倫相手に慰謝料300万を請求調停は直接当人と、弁護士がついていれば弁護士が同席して家庭裁判所に足を運びます。しかし昨今の民事裁判はコロナの影響もあり、両方の弁護士と裁判官のみでZoomで行われ、原告と被告人は出席しないでよいことが多いようです。「第一回目の裁判では元妻は弁護士を見つけられず、そのまま終了という形になりました。でも二回目の裁判から元妻側と不倫相手の男側に弁護士がつきました。それで、こちら側の弁護士が不倫した二人を『共同責任』という形にして二人で慰謝料300万円を請求することになりました」しかし、不倫相手の男はもう生活保護ではないと思っていたらまだ生活保護生活だったらしく、裁判官の判断により「2人には支払い能力がないので2人合わせて100万円の慰謝料を請求する」ということになったといいます。「正直なところ、ここまで慰謝料の額が下がるとは思っていませんでした。こちら側の弁護士いわく、相手が生活保護などではない場合、200万円が相場とのことでした。でも、額は下がったものの慰謝料は発生することがわかったので、次の裁判に向けて弁護士と準備を始めました」しかし、思っていた以上に裁判は長引きました。毎月祐介さんは弁護士からの裁判結果をハラハラしながら待っていました。「何回目かの裁判で、元妻側が、毎月1万円ずつ50回払いの分割で払うと言い始めたんです。毎月1万円だなんてふざけ過ぎています。不倫の謝罪になっていません。なので、元妻の親はお金をもっているため、元妻の親を保証人にして一括で払ってほしいと要求しました」この要望に対し元妻は一度は「保証人をつけることを検討する」と答えたものの、次の裁判では「保証人はつけられない」と言ってきたそうです。裁判は1年近く長引きました。そしてようやく解決に至りそうと思ったとき、元妻はとんでもない言動に出ます。「なんと、自己破産すると言い始めたんです。自己破産すると免責となり慰謝料を払う義務がなくなります。でも、自己破産自体に50万円くらいかかるし、自己破産なんてしたら5~7年はクレジットカードが使えなかったりローンが組めなかったりと生活に支障をきたします。そして財産の処分も必要になります。官報に名前が載ってしまうので、何らかの不利益もあるかもしれません」また、不倫相手も自己破産の手続きを始めました。ちなみに生活保護の人は無料で自己破産ができるそうです。「弁護士いわく、自己破産は手続きに時間がかかるので途中でやめる人も多いそうで、自己破産を途中でやめた場合は慰謝料を払う、といった内容の文書を作ってもらいました。慰謝料を取れる確率は下がりましたが、自己破産をするという大きなダメージを与えられたと思っています」やはり、不倫をして良いことなど一つもありません。祐介さんの元妻の場合、今後の生活に支障をきたしてしまう自己破産という形に至りました。もし、不倫をしてしまいそうになったら一度冷静になって踏みとどまってほしいものです。©Ryuichi Sato/Getty Images©Kohei Hara/Getty Images取材、文 野々原なつめ
2023年06月20日夫が自分の親友とダブル不倫していた事実を知ってしまった30代の麗香さん(仮名)。このまま許すわけにはいかないと、麗香さんは復讐を計画します。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、夫と自分の親友に不倫された妻の「執念の復讐劇」をご紹介します。決定打となる証拠をつかむために…麗香さんと夫は、直近のスケジュールをお互いに共有していました。そこで麗香さんは、夫の不倫相手である友人に夫が不在の日をいくつか提示したうえで、食事に誘うことに。すると、どの日にちも「予定がある」と断ってきたそうです。そのあと友人から示された日程は、夫に別の予定がある日や、出張などで県外にいる日ばかり。麗香さんは「夫の予定が確定しておらず、家を留守にできる日が密会日なんだ」と確信したそうです。「密会日がだいたいわかったので、あとは密会の現場を押さえれば写真が撮れると思いました。そこで、翌週に差し迫っていた密会日であろう日に、家を出た夫のあとをつけることにしたのです。すると案の定、夫は友人と合流してホテルへと消えていきました。そのときにはもう、夫や友人に対して不信感と怒りの感情しかなかったので、淡々と撮影することができました。ホテルに入る瞬間を証拠として写真におさめたあと、その足で離婚届を取りに行ったんです」両夫婦の食事会で悪事を暴露そして後日、麗香さんは夫と自分、友人とその夫の4人での食事会を提案したそう。これは、その場で不倫の証拠写真と離婚届を突きつけるための作戦でした。「私が不倫を知っており、さらに離婚の準備をしているとは思ってもいなかった夫と友人は、素直に食事会にやってきました。友人の夫には事前に状況を説明できなかったので、その場で真実を知らせることになってしまい、申し訳なかったです。不倫の事実を知り、友人の夫はかなり取り乱していましたね。この食事会ですべての証拠を突きつけ、離婚の意思も伝えたことで、ここからの展開は早かったです」最終的には麗香さん夫婦だけでなく、不倫相手であった友人も離婚することに。夫と友人は、それぞれが自分の配偶者と相手の配偶者に慰謝料を支払うことになり、事態は決着したそうです。「復讐が成功するまでは不安もありましたが、終わってみたら冷静に行動できてよかったな、と。変に取り乱さなかったことが、早期に自力で証拠を集められた理由なんじゃないかと思っています。その後、友人とはもちろん絶縁しました。今の私は新たな環境で新しい彼氏もでき、当時のことは過去のひとつと思えるくらいに前向きな人生を送っています」夫の裏切りを知ったあとは、「離婚をするべきか、修復をするべきか」と悩むもの。離婚を選んだ場合、その後は感情的にならずに粛々と行動することが、納得のいく形で離婚を成立させるために重要といえます。不倫への復讐を考えている妻の心情はとても孤独になりやすいため、強い精神力をもって臨む覚悟も必要でしょう。©simarik/yamasan/gettyimages文・並木まき
2023年06月14日結婚から数年が経つと、夫とのレスに悩む妻も少なくありません。そんな状況で夫の不倫を知り、しかも不倫相手が自分の親しい友人であれば、かなりの衝撃を受けるでしょう。30代女性を襲った夫と友人の裏切りを、女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。夫婦のレス問題に悩むも、友人と励まし合う日々30代の麗香さん(仮名)は、4歳年上の夫と暮らす専業主婦。結婚後数年が経ち、夜の営みがなくなったことに悩んでいました。そんななか、大学卒業後も親しくしている友人が結婚して専業主婦になり、月に2回程度はランチへ行くように。レスの状態はつらかったものの、お互いに夫婦の悩みを打ち明けて励まし合うことで、なんとか頑張れていたそうです。「友人夫婦もレスだと聞いて、“レスそのものは、そんなに深刻に考えなくてもいいのかな”と諦め始めていた頃です。ある日夫のスーツから、私の友人がいつもつけている香水の香りがして、“あれ?”と思いました。その頃の夫は、以前に比べて家をあける頻度が増えていたんです。その出来事を境に、“もしかして、私の友人と不倫をしているのではないか…”と、夫への疑惑を抱き始めました」夫の不倫が発覚! しかも相手は妻の友人…「まさか」と思いつつ、夫のスマホを調べてみると、着信履歴には麗香さんの友人の番号が大量に表示されたのだとか。しかしLINEを見ると、夫がこまめに消しているのか、決定打になるような不倫の証拠は発見できなかったそうです。自分の友人と夫が親密な仲だと知っただけでも、当然ショックですよね。さらには、麗香さんが打ち明けた夫婦の悩みに対し、友人が親身になっているような演技をしていたことにも強烈に腹が立ったと言います。「着信履歴を見た瞬間に、これは完全に黒だなと確信し、夫と友人の顔が頭に浮かんで“絶対に許さない!”と思いました。ですが、夫や友人を問い詰めるには、ちゃんとした証拠がまだありませんでした。証拠がないままではこちらが不利なので、不倫の決定的な証拠をつかむために動き出すことにしたんです」夫の不倫が発覚しただけでなく、不倫相手が自分も知る人物だったとなれば、衝撃はあまりにも大きいでしょう。信じていた相手に深く裏切られたとき、家庭を壊してでも復讐をしようと考える妻は決して少なくありません。安易な気持ちで始めた不倫であっても、家庭への破壊力は計り知れないのです。©spukkato/Yagi Studio/gettyimages文・並木まき
2023年06月14日既婚者のみな実さん(仮名・33歳)は、年下の達樹さん(仮名)と出会って間もなく不倫関係に。行動の変化に疑いをもつ夫の目を欺くために、みな実さんはLINEを使って工作をして、バレないように不倫関係を続けたそうです。その後、どういう結末を迎えたのか話を伺いました。飲みに行った先でスマホを紛失「ある日、友人たちと飲みに行った先で、かなり酔っぱらってしまいました。それで帰りの電車で寝過ごしてしまい、遠くの駅まで行ってしまったんです。気づいたら深夜で、終電も過ぎている時間でした。さらにはスマホをどこかに置き忘れてきたことに気づき、慌てました。でも、かろうじて自宅の電話番号は憶えていたので、公衆電話から電話をかけることに。ところが、夫が出てくれません。それで仕方なく、今いる駅と、スマホをなくした状況など留守電のメッセージに残しておいたんです」不倫相手に迎えに来てもらうことに「途方に暮れながらも、再びバッグの中を確認したら、スマホが見つかりました。助かった…と胸をなでおろしながら達樹くんに連絡をしてみると、すぐに車で迎えに来てくれると言うので待つことに。そして待つ間、夫にも報告しておこうと思いました。このときLINEで連絡すれば良かったのですが、気が動転していたので自宅に電話をかけてしまい、スマホが見つかってこれからタクシーで帰ると、留守電にメッセージを入れたんです」実は留守電を聞いていた夫「30~40分ほどして達樹くんが車で迎えに来てくれて、自宅まで送り届けてもらいました。でも、部屋中を探しても夫の姿が見当たりません。おかしいなと思っていると、間もなく夫が帰ってきて、大変だったことを伝えると、“あぁ”と素っ気ない返事で…。実は、夫も留守電に入れた私のメッセージを聞いて、車で迎えに出ていたんです。だから、自宅に電話をかけても出るはずがありません。これが私の運命の分かれ道でした」駐車場で待ち伏せされて…「その一件からしばらくして、達樹くんと日帰り旅行を計画しました。その日は美術館に行った後に温泉に行き、夜には戻る予定でした。当日、美術館に着いて駐車場に車を停めると、誰かがこちらに近付いてくるのが見えます。よく見ると、夫でした。あまりの衝撃で、私は絶句…。“帰るぞ!”と言われて、私は強引に夫の車のほうに連れていかれました。達樹くんには“君には改めて連絡する”と言い、私はそのまま連れ帰られたんです。そして車中で、私が電車を乗り過ごした日、夫が駅まで私を迎えに来たとき、達樹くんの車に乗るところを目撃したのだそう。それでやっぱり怪しいと思った夫は、改めて私のスマホを確認し、消し忘れていたメールを発見。旅行の情報をつかみ、待ち伏せをすることにしたと言いました。不倫の証拠を握られてしまい、その後は離婚へと話が進みました。その後、夫からは慰謝料を請求され、達樹くんとの関係も終わり、私は全てを失ってしまったんです」“ひとつのミスで不倫がバレた昼顔妻の告白”をご紹介しました。ちょっとしたトラブルが、不倫がバレるきっかけになったようです。遅かれ早かれ不倫の発覚は免れることはできず、始めた時点でリスクがあることを覚悟しなければなりません。©Ippei Naoi/PHOTOGRAPHY BY BERT.DESIGN/gettyimages文・塚田牧夫
2023年06月11日不倫をする人の中には巧妙な手口を使い、疑いの目から逃れている人もいます。みな実さん(仮名・33歳)も、そのような手口を使って夫を欺き、不倫関係を続けていたそう。それはいったいどんな方法だったのか、当時の状況も合わせて伺いました。バーベキュー施設での出会い「私はお酒が好きなんですが、夫はまったく飲まないので、ひとりで飲みに行くことがよくありました。そのうち、よく行くお店で飲み友だちができて、プライベートでも遊ぶようになったんです。あるとき女友だち4人で、できたばかりのバーベキュー施設に遊びに行くことになりました。私たちの隣には、若い4人の男性グループが。無邪気にはしゃぐ姿がかわいいなと思って眺めていると、声をかけられたんです。それで、合流して一緒に飲むことになりました」お酒の勢いで年下の男性と不倫に陥り…「4人のうち、私は達樹くん(仮名)という男性と仲良くなり、ずっと二人で話をしていました。達樹くんは私よりも5歳年下で、色白なかわいい系のイケメンです。私の年齢を聞かれたので、結婚していることも伝えると、“同じ歳くらいだと思った”と驚いた顔で言いました。お世辞とわかっていてもうれしくて、私のテンションは爆上がり。夕方になって解散しましたが、その後二人で飲みに行き、酔っぱらった勢いでホテルに行ってしまったんです」夫の目を欺くための妙案が浮かび「その後も達樹くんとの関係は続き、仕事帰りに飲みに行ったり、週末もたまにデートをしたりするようになりました。すると、そのうち夫が私の行動を怪しむように。私がスマホをいじっていると、チラチラ視線を向けてきたりするんです。不倫がバレたらマズいと思って対策を考えたときに、あるアイデアが浮かびました。達樹くんはプライベート用と仕事用で、スマホを2台持っています。別のLINEアカウントを作って、夫の目を欺こうと考えたんです」夫に見せる用のフェイクアカウントを用意「まずは達樹くんに、女性を装ったLINEアカウントを作ってもらいました。そのアカウントで、女友だちとのやり取りをする感じで、“いいお店を見つけたら飲みに行こう”とか“今度家飲みもしようね”など、当たり障りのないメッセージを送りあいます。でも、これは夫に見せる用のフェイク。実際は達樹くんとはLINEではなくメールでやり取りをして、メールを確認したら削除をするようにしました。そしてある日、私がお風呂に入るときに、夫の近くにわざと私のスマホを置き、すぐにはロックがかからない設定にして置いておいたんです。案の定、お風呂から出るとスマホの位置が微妙にズレていました。夫は私のLINEを覗いたようですが、そこにあるのは女性とのやり取りのみで、疑念は晴れたはず。こうして私は、完全犯罪を成し遂げたかのような達成感に浸り、不倫を続けました」“偽のLINEアカウントを作って夫の目を欺いた不倫妻の告白”をご紹介しました。妻としては、これで大丈夫と思ったのでしょう。しかし、油断していると必ず心に隙が生まれます。不倫が発覚するのは、時間の問題でしょう。©paylessimages/gettyimages文・塚田牧夫
2023年06月11日年上のイケメン経営者・和也さんと付き合っていたアヤカさん。彼が既婚者であったことが判明したものの、彼女は別れを選ばず、彼を信じて離婚を待つことを決意します。頑なに別れようとしない妻に、こっそり裏アカウントで嫌がらせのDMまで送っていたアヤカさん。そんな彼女の願いが届いたのか、3年の不倫を経て、ついに和也さんは妻と離婚したのです。しかし彼女を待っていたのは、恐ろしい現実でした。夢にまで見た経営者妻の暮らしの実態は…「20代後半という貴重な時期を費やし、3年も待ち続けた甲斐あって、ついに和也は離婚しました。彼曰く、奥さんはもともと離婚を拒否していたはず。ところがなぜか私との不倫がバレて、急に手のひらを返したように別れようと言ってきたそうです。そのぶん慰謝料は免れなかったようですが…。とにかく私としては、離婚が成立したので万々歳でした」それから数か月後に、二人は入籍。こうしてアヤカさんは見事、略奪婚を成し遂げました。大好きな彼。憧れていた経営者妻の暮らし。欲しかったものを全て手に入れたはずでした。…ところが現実はそう甘くなかったのです。「まず、引越し先の新居が…。住所こそ港区の一等地なんですが、築年数40年超えの、ボロボロのアパートでした。付き合っていた頃は高級店でデートしたり、ジュエリーをプレゼントしてくれたりと、かなり羽振りが良かったのに…。慰謝料や財産分与のせいでしょうか?結婚した途端、別人のように財布の紐が固くなったんです。結婚して半年くらいしてから気づいたんですが、どうやら会社の経営も思わしくないようで…。仕事でトラブルが続いているのか、家にいる時も不機嫌な時間が増えていきました」事あるごとに前妻と比較する夫想定外だったのは、経済状況だけではありません。付き合っていた頃はアヤカさんにとても優しかった和也さんですが、結婚後、少しずつその本性があらわになっていきました。「結婚するまで気づかなかったけれど、いわゆるモラハラ男でした。しかも事あるごとに、私と前の奥さんを比較するんです。最低ですよね…。前妻は仕事もバリバリやりながら家事も全て器用にこなしていたようで、夫はすぐに比較して私をダメ出ししてきます。『前妻は何でもやってくれたのに、なんでアヤカはできないわけ?』と言われた時は、さすがに辛くて泣いてしまいました。『アヤカと結婚してからろくなことがない』と言われたこともあります」ようやく幸せを手に入れたと思っていたのに、その実態は、思い描いていたものとは全く異なっていました。和也さんは今では別人のように変わってしまい、何かにつけてアヤカさんの人格を頭ごなしに否定してくるそうです。「結婚前の優しかった和也は、一体どこに行ってしまったんでしょうか。それに、今は金銭的な余裕もないので、あれほど憧れていたセレブ妻の暮らしとはかけ離れた生活を送っています。こうなることがわかっていたら、彼と結婚なんてしなかったのに…。和也が既婚者だとわかった時点で彼と別れてさえいれば…と、過去の自分の選択を本気で悔やんでいます」一方、夫の前妻は…ちなみにアヤカさんは、和也さんの前妻のInstagramを、今でもチェックしているのだとか。「前の奥さんは、和也と離婚して以来、過去のインスタ投稿を全て決してリセットし、新たにポストするようになったんですが…。何だか解放感に満ち溢れていて、以前よりずっと幸せそうなんです。それに経済的にも、うちよりよっぽど余裕がありそうです。不倫していた当時、和也は『妻が離婚してくれない』としきりに言っていましたが、最近の彼のモラハラぶりを見ていると、別れたがっていたのは奥さんの方で、彼が離婚しようとしなかっただけなのでは…?と思うときさえあります」3年間の不倫を経て略奪婚したものの、今では過去の選択を後悔しているというアヤカさん。不倫に溺れて冷静な判断ができなくなっていた上に、経営者の妻というステータスに目が眩み、相手の本質までは見抜けなかったのでしょう。どんなに悔やんでも、時間を巻き戻すことはできません。その場の誘惑に流されて、不倫の世界に足を踏み入れることだけは避けたいものだと改めて感じるエピソードでした。©recep-bg/Gettyimages©Rawpixel/Gettyimages©recep-bg/Gettyimages文・取材 小泉幸
2023年06月08日不倫にハマる女性は、完全に冷静さを失っていることがあります。周りの声には一切耳を傾けず、どんどん不倫相手との関係に溺れていきますが、後から急に目が覚めることがあるのだとか。今回は3年間の不倫関係を経て略奪婚したものの、今になって自らの選択を後悔しているというアヤカさんのエピソードを紹介します。7歳年上のイケメン経営者に一目惚れ「和也と出会ったのは、私が28歳の時。女友達と飲みに行った丸の内のバーで、男性二人組から声をかけられたんです。そのうちの一人が和也でした。初めて会った瞬間、すごくカッコいい大人の男性だな…と、彼の顔をまじまじと見つめてしまいました。年齢は7歳上。最初に聞いた時はかなり上だなと思ったけれど、今まで付き合ってきた同世代の男性と比べるとやっぱり大人なところが素敵だと思ったんです」アヤカさんは、この日をきっかけに和也さんと連絡を取り始め、何度目かのデートで付き合うことになりました。和也さんは、ベンチャー企業の経営者。デートで連れて行ってくれるレストランやホテルも、アヤカさんが自力ではとても行けないようなラグジュアリーな場所ばかりです。それがアヤカさんをますます夢中にさせていきました。「付き合った記念に、ずっと前から憧れていたジュエリーを買ってもらいました。インスタグラマーなどがよくつけているのを見てうらやましかったけれど、あまりに高額すぎて自分には絶対手に入れらないものだと思っていたので、和也がポンっと買ってくれた時、涙が出るくらい嬉しかったです」アヤカさんの知らない世界を次々と見せてくれる和也さん。毎日が夢のようでした。ところが3か月ほど付き合った頃、アヤカさんは友人から信じられない真実を告げられたのです。彼が隠していたショッキングな秘密「なんと和也が、既婚者だという情報を伝えられました。教えてくれたのは、初めて和也に会った日に一緒に丸の内のバーに行った女友達。彼女が、和也の連れの男性から聞いて知ったそうです。独身だと思い込んでいたので本当にショックでしたが、すぐに和也を問い詰めました。すると…」和也さんは既婚であることはすぐに認めたものの、なんとアヤカさんと別れる気はない、と主張しました。「彼は『妻との関係は完全に冷え切っていて、籍を抜いていないだけで離婚しているも同然だ』と言うんです。彼は前から別れたがっているのに、妻がどうしても離婚に応じてくれないらしくて…。和也からは『時間はもう少しかかるかもしれないけれど必ず別れるから、自分を信じて待っていてほしい』と懇願されました」アヤカさんは、和也さんを信じることにしました。そもそも二人が付き合う前から夫婦関係はうまくいっておらず、離婚を考えていたと聞いて、最初は抱いていた不倫に対する罪悪感もいつのまにかなくなっていたそうです。意地を張って別れようとしない妻が憎たらしくなり、自分たちはむしろ被害者だと考えるようになったのです。離婚を待ち続けた3年間「それから私は、辛抱強く待ち続けました。当時は20代後半で周囲が結婚ラッシュだったこともあり、友達の結婚報告を聞くたびに、本当にこれでいいのか自問自答しましたが、和也の『必ず離婚する』という言葉を信じてなんとか踏みとどまりました」和也さんへの想いが募れば募るほど、妻に対する嫉妬心は膨れ上がるばかり。アヤカさんは妻のInstagramを突き止め、裏アカウントで監視し続けました。「和也の奥さんは、経営者妻としての名に不自由ない暮らしをインスタでアピールしていたんです。それを見ると、『離婚さえしてくれれば、全てが私のものになるのに…』という嫉妬心を抑えることができませんでした。奥さんは和也と同い年で、私の方が7歳も若いです。奥さんもきれいですが、正直私の方が女としては勝っていると思いました。実は、裏アカから奥さんにDMしたこともあるんです…」アヤカさんは和也さんに秘密で、妻宛に「あなたの夫、浮気してますよ」と匿名のメッセージを送ったこともあるそうです。不倫が妻にバレれば、その矛先が不倫相手であるアヤカさんに向けられる可能性も十分あるのに、なんとも大胆不敵。しかしそれほど彼女は、別れてほしくて必死でした。不倫に溺れる女性の中には、悲劇のヒロイン化してしまう人が多いです。自らの罪を完全に棚に上げ、妻を悪者だと本気で信じてしまうのが恐ろしいところ。やはり不倫は、正常な感覚を失わせてしまうことがあるようです。©Junichi Kusaka/Gettyimages©yanguolin/Gettyimages©Mindful Media/Gettyimages文・取材 小泉幸
2023年06月08日結婚前からレスだったことを理由に、夫から「不倫したければしてもいい」と言われていた沙耶香さん(仮名)。新婚で不倫を始めてしまった沙耶香さんは、最終的にとんでもない悲劇に見舞われることになります。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、夫公認と思って不倫をしてしまった30代女性の衝撃的なエピソードをご紹介します。夫公認の不倫だったはずが…「ある日、夫から『不倫してるの?』と単刀直入に聞かれて。そのとき嘘をつくのも悪いかなと思ったので、素直に不倫を認めました。結婚するときに『不倫をしてもいい』って言ったのは夫だし、私に彼氏がいるとわかっても、家庭への影響はなさそうだと判断したからです。それなのに、私の不倫を知った夫は大激怒。その場で私のスマホを取り上げ、不倫相手の男性に電話。『人の妻に手を出して、ただじゃ済まないからな!』と暴言まで吐いたんです」「これじゃあ結婚したときの約束と話が違う」と沙耶香さんは何度も夫に抗議をしたそうですが、夫は「あの言葉は冗談だったのに、まさか本当に不倫をするなんて。君のことが許せない」と主張してきたとのこと。夫公認で不倫をしていたつもりだった沙耶香さんは、このときに初めて「自分はなんてことをしてしまったんだろう」と事態の重大さに気づいたと言います。夫に慰謝料を請求されて「その後も夫は私の不倫を許す様子はなく、それどころか不倫相手の会社や家まで調べ上げ、嫌がらせまで始めたんです。彼は彼で『不倫を許可されているって聞いていたから付き合ったのに、話が違うじゃないか!』と私に抗議してきて…。そのまま不倫相手がフェードアウトする形で、関係は終わりました」そして途方に暮れる沙耶香さんに対し、夫は予想もしなかった要求をしてきたとのこと。「なんの前触れもなく、記入済みの離婚届を突きつけられ、さらに慰謝料まで請求されました。私はまさかそこまでの話になると思っていなかったので、とにかくびっくりしましたし、困り果てて…。でも夫の決意は固く『まだ新婚なのに、平気で不倫をするような女性とはもう暮らせない』と言われ、諦めて離婚を受け入れたんです」不倫をしたのは事実であるだけに、沙耶香さんは夫に慰謝料を支払ったとのこと。夫は相手の男性にも慰謝料を請求し、相手の男性からも慰謝料を受け取ったそうです。「あっという間に終わってしまった結婚生活を振り返ると、なんだったんだろうって思います。夫が冗談で言った言葉を鵜呑みにした私もいけないのかもしれないけれど、こんなことになるなんて。夫が発した言葉を録音していなかったし、証拠も何もないから、争ったとしても不倫をした私が全面的に悪いという結果になるだろうなと思ったので、夫と争うのは諦めました。今思うと、なんで新婚だったのに不倫に走ってしまったのか…。不倫をするくらいなら、その前にもっと夫との関係を再構築するように努力するべきでした」実際に不倫をすれば、家庭は壊れてしまいますし、取り返しのつかない結末を迎える例も少なくありません。どんなにさみしくても、不倫はしないに越したことはないでしょう。©Hananeko_Studio/buritora/shutterstock文・並木まき
2023年06月07日カップルや夫婦の距離感は人それぞれなので、中には浮気や不倫を黙認するケースもあるでしょう。入籍をするときに夫から「不倫をしても構わない」と言われた30代女性は、その言葉を信じて、結婚1年で不倫に堕ちてしまったそう。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。2年間レスだった彼氏と結婚することに30代の沙耶香さん(仮名)は、交際3年目を迎えた彼と「そろそろ結婚しようか」と、流れで結婚を決めました。お互いに結婚を意識して交際をしていたものの、どちらもプロポーズをせずにズルズルと付き合ってきて、年齢的に「そろそろ」となって結婚したと言います。「どっちも結婚願望が薄かったし、交際3年といってもそのうちの2年はレスになっていて、恋人なんだか友だちなんだかわからないような状態だったんです。それでもお互いの親にも紹介した仲だったし、すでに半同棲をしていたので、このまま結婚する方が自然だろうと思って入籍しました。そして結婚するときに、夫から『俺らはずっとレスだし、不倫したければしてもいいよ。その代わりに、俺も不倫するかも』と言われたんです」夫の言葉を鵜呑みにして不倫をスタート新婚当初から、すでに情熱的な愛情を夫に感じていなかったと振り返る沙耶香さんは、夫に言われた「不倫をしてもいい」という言葉を、鮮明に覚えていたとのこと。そして結婚して1年ほど経ったときに、友人が主催するバーベキューで知り合った同世代の独身男性に一目惚れして、不倫を始めたそうです。「もちろん不倫はいけないことだとわかっていましたが、夫に『してもいい』って言われていたので、そこまで罪悪感はなかったです。相手は私が既婚者であることは知っていましたが、事情を話したら彼は“ものわかりのいい夫だね”なんて言っていて。あまり不倫っぽい感じではなく、週末も普通にデートをしていましたね」いくら夫婦で納得して決めた話だったとしても、実際にどちらかが不倫をすれば家庭に大きな影響が出ても不思議ではありません。結婚をするときから「不倫をするつもり」ならば、いったん結婚は白紙に戻し、ふたりの関係を見つめ直すほうが賢明と言えるでしょう。©RyanKing999/Nuttawan Jayawan/gettyimages文・並木まき
2023年06月07日友香さん(仮名・28歳)は、憧れの先輩である和也さん(仮名)と交際してはいなかったものの、お互いに両想いであると感じていました。しかし先輩には長く交際している彼女がいて、関係が進展することはなかったそう。しかし、先輩が結婚したことで嫉妬心が募り、彼への思いが爆発。自分から告白をして、不倫関係になってしまいました。その後、いったいどんな結末を迎えたのでしょうか…。自分のものにしたいという思いが募り「先輩と結ばれてから、社内不倫の関係になりましたが、最初のうちはすごく満足していました。先輩と思いが通じ合ったこともそうですが、職場の人に隠れて付き合っているというドキドキ感もあって。ただ、どうやっても先輩とは不倫以上の関係にはなれません。時間が経つほどに、現実を突きつけられる感覚がありました。仕方がないことはわかっていましたが、ますます先輩を自分のものにしたいという思いが強くなっていったんです」妻の妊娠を告げられて…「不倫が始まって1年ほど経った頃です。私も20代後半に差しかかり、周りでもチラホラ結婚をし始める友人が出てくるようになりました。先輩とデートをしているとき、何気なく“先輩と結婚できたらいいのに”と言ったんです。そうしたら、急に深刻な顔になり、“ごめん、それはできない”と言われました。そして、“子どもができたんだ”と、彼の妻が妊娠したことを告げられて。そこで私が“よかったね”と言えたら良かったんですが…。思わず号泣してしまい、“私と関係をもった責任を取ってください!”と言ってしまったんです」不倫相手の決断「私の言葉を真に受けた先輩は、“少し待ってほしい”と。そう言われて、もしかして妻とは別れ、私を選んでくれるのでは…なんていう甘い考えを抱いてしまいました。その2週間後、二人で会ったときに“責任をとって会社を辞める”と言われて。私にとっては予想外の回答です。私は先輩との関係を続けていきたいと思っていたので、“そこまでしなくても”と思い止まるように言いましたが、すでに先輩の意志は固くて。会社は社内不倫などに関して厳しく、発覚すれば、どちらかが転勤や異動などの処罰がくだされます。そうなることも見越しての、決断のようでした。そして、“実はすべて妻にも話してある”と言われたんです」それぞれの結末「先輩はその場で電話をかけ、彼の妻も交えて話し合いをすることに。話をしながら、先輩とはこれで終わりなんだ…と絶望感に襲われていました。間もなく、先輩は会社を退職。聞いた話では地方に移住し、子どもと妻の家族3人で再スタートしたようです。私も喪失感から働く気力が失せてしまい、結果的に退職することに。体調不良が続いて無職の期間がありましたが、最近やっと社会復帰を果たせました。好きという気持ちだけで不倫に走ってしまいましたが、まさか自分がどん底に落ちるなんて思ってもいなかったので、今はすごく後悔しています」“憧れの先輩と不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。たとえ両想いだったとしても、既婚者と関係を持てば不倫に他なりません。当事者はもちろん、その家族の人生までも狂わせてしまうことを忘れてはならないでしょう。©SDI Productions/SunnyVMD/gettyimages文・塚田牧夫
2023年06月04日手に入らないとわかると、急にそれが欲しくなることってありますよね。友香さん(仮名・28歳)も、恋愛においてそんな経験をしたそう。そしてそれが、不倫につながってしまったと言います。当時どんな状況だったのか、詳しく話を伺いました。頼れる先輩を慕うようになり…「大学卒業後、私は金融系の会社に就職しました。そこで、職場の先輩で4つ年上の和也さん(仮名)と出会ったんです。面倒をよく見てくれたことから、私も慕うように。時々、二人で食事をすることもありましたね。たぶん…いや絶対に、出会ったときから先輩は私に好意を抱いていたと思います。それは私も同じ。ただ、先輩には長く付き合っている彼女がいました。だから私から先輩に好意を伝えることはなく、先輩からも特に何もなく。付かず離れずの関係が続いていきました」結婚式で先輩の妻と対面「あるとき、先輩との関係が崩れる出来事が。先輩が、付き合っていた彼女と結婚することになったのです。それを知ったとき、正直ショックでしたね。今後進展があるかもしれない関係と、可能性がない関係とでは大きく違いますから。先輩の結婚式の日、職場の同僚たちと二次会に参加。そこで初めて、先輩の妻と対面したのですが、“いつもお世話になっています”と挨拶をされました。二人の幸せそうな姿を見て、“先輩は私のことが好きだったはずなのに…”という嫉妬心が芽生えてしまったんです」SNSを見ては募るモヤモヤした思い「二次会に参加してから、私はモヤモヤとした感情を抱えるようになりました。“もしかしたら、私が先輩の妻になっていたかもしれないのに”と、悔しさが募るばかりで。結婚式の後、先輩は海外へ新婚旅行に出かけたのですが、旅行中の写真が先輩のSNSにアップされて。その中に、動物園で動物と戯れる写真がありました。私は動物が大好きで、そのことを先輩も知っていたはず。だから、動物の写真が私へのメッセージのようにも感じてしまい、ますますモヤモヤしました」久しぶりに二人きりになって…「複雑な感情を抱えたまま1か月ほど経ったある日。私は思いを抑えることができなくなり、先輩を食事に誘って、久しぶりに二人で出かけました。そこで、“実はずっと好きでした”と正直な思いを打ち明けたんです。そして、“結婚式でも素直に祝福することができなかった”と言ったとたん、目から涙が溢れてしまいました。すると先輩も感極まったように、“実は俺も君のことが好きだった”と思いを告白してくれたんです。そして、どちらからともなく体を寄せて抱き合い、初めて関係を持ってしまいました」“結婚後に憧れの先輩と不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。手に入らないとわかった途端、欲しいという思いが溢れてしまうことがあります。今回のエピソードもその典型でしょう。そこで思いを抑えておかないと、後でとんでもない目に遭ってしまうことになりかねません。©recep-bg/maroke/gettyimages文・塚田牧夫
2023年06月04日夫が自分の友人と不倫関係にあったことで、人間不信に陥った早紀さん(仮名)。反省して不倫を終わらせた夫と関係を修復しようとしていた矢先に、不倫相手からの逆恨みから家庭が不安定になったそうです。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、夫の不倫相手の逆恨みによって苦しめられた30代妻のエピソードをご紹介します。不倫相手が妻を逆恨み! 予想もしなかったトラブルに…夫の不倫が発覚した後、反省した様子の夫と関係修復の道を選んだ早紀さん。しかし夫婦仲が完全に戻る前に、夫の元不倫相手から早紀さんへの嫌がらせが始まり、その対処に追われる事態に…。「夫が不倫していたのが私の友人だったので、その子は私の過去についても色々知っていたんです。夫にフラれた腹いせか、SNSや共通の友人たちに、私の悪口や過去の恋愛遍歴などを面白おかしく言いふらすようになってしまって…。私のSNSに、“捨てアカウント”っぽいアカウントから悪口が届いたことも何度もあって、これも元不倫相手がやっていたことなんじゃないかなって思います。私と仲のいい子はもちろん聞き流してくれていましたが、元不倫相手と親しい人たちは私を敵視するようになって。こちらが被害者なのに、まるで加害者のような言い方をされたこともあります」近しい人間関係のゴタゴタが激しくなるにつれ、ノイローゼ気味になっていったと振り返る早紀さん。夫婦仲の修復どころではなくなり、気持ちが塞ぐ日々が続いたといいます。何者かが元不倫相手を密告「私に対する元不倫相手からの嫌がらせは、2か月ほど続きました。でも、あるときに元不倫相手の素行をよく思わない誰かが、元不倫相手の勤務先に不倫のことや、不倫をしていた男性の妻である私に嫌がらせを繰り返していることを連絡したようで。それをきっかけに状況が改善したんです。元不倫相手の会社に誰が密告をしたのかは、今でもわかりません。ですが、厳しい社風の会社に勤務していた元不倫相手の女性は、この密告をきっかけに勤務先に居づらくなり、しばらくして退職したと聞いています。ちょうどその頃から私への嫌がらせもピタリと収まり、不倫発覚から3か月ほどかかって、ようやく本当の意味で夫婦関係の修復をスタートさせることができました」この出来事から1年以上が経つ今も、元不倫相手の勤務先に密告をしてくれた人が誰なのか、早紀さんはわからないそう。しかし「自分ではどうしようもできなくてとても苦しんでいたので、その人の行動に救われました」と話します。現在は、夫との関係も良好で、当時の不倫を深く反省し、以前よりも家族思いの夫に変わったとのことでした。第三者の行動によって、不倫が裁かれることもあるのでしょう。当人は「このくらいなら許されるはず」と暴走をしていても、世間の目が許さないこともあります。間違った行いは誰かが必ず見ているのかもしれません。©Artem Peretiatko/Tirachard/gettyimages文・並木まき
2023年05月28日夫が不倫していたと知るだけでもショックですが、不倫相手が自分の知る女性だったとなれば、妻が受ける衝撃は計り知れません。そんな悲劇的な体験をした30代女性のエピソードを、女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。結婚4年目に夫の浮気が発覚! 相手はまさかの…早紀さん(仮名)は、32歳のときに3歳年上の夫と結婚。高収入でイケメンな夫と結婚したことから、周囲からはセレブ婚と言われて祝福されたそうです。結婚2年目には子どもにも恵まれ、穏やかで楽しい毎日を送っていたそうですが、ある日突然夫の不倫が発覚し、早紀さんの日常は一変します。「共通の知人から『迷ったんだけど、どうしても話しておきたいことがあるの』と連絡が。話を聞いてみると、夫の不倫についての密告でした。夫は外ではかなり派手に不倫をしていたようで、飲み会の場にも不倫相手を頻繁に連れていくように。そんな夫の様子を見かねた知人が、私に夫が不倫していることを教えてくれたのです」この連絡を受け、夫に内緒でスマホをチェックしてみたところ、確かに夫は不倫をしていて、LINEのやりとりや2ショットの写真など、たくさんの証拠が出てきたそうです。「驚いたのは、夫の不倫相手が私も知っている人物だったこと。夫が付き合っていたのは、なんと私の友人でした。独身時代に女子会仲間としてしょっちゅう会っていた子で、私が結婚してからは疎遠に。まさか私の夫と不倫をしているなんて、思ってもいませんでした」それからしばらくの間、自分の友人と夫が不倫をしているという事実に苦しみ、人間不信のような状況に陥ったという早紀さん。しかし、「このままでは状況は改善しない」と奮起。夫に不倫の証拠を突きつけた上で不倫を終わらせるよう、諭すことに決めたそうです。証拠を突きつけて夫に直談判をすると…数週間かけて不倫の証拠を集めた早紀さんは、それを夫に突きつけて不倫について問い詰めたとのこと。最初ははぐらかしていた夫も、数々の証拠が出てくるにつれ態度が変わり、最終的には不倫を認めたそうです。「当時は子どもがまだ小さかったので、離婚はなるべく避けたいと考えていました。だから夫には、相手の女性とすぐに別れてくれれば、今回は穏便に済ませると話しました。夫は『すぐ別れる』と、私の目の前で不倫相手の友人にLINEをして、そのままブロック。携帯電話も着信拒否に設定していました。その様子を確認したことで安心はしましたが、やはり夫にも友人にも裏切られたことで、心の奥のモヤモヤは消えませんでした…」不倫は当事者が思っている以上に、家庭に大きな影響を与えるものです。たとえ一時的に解決したように見えても、夫婦関係が完全に元通りになることは難しいといえるでしょう。©Panupong Piewkleng/kokouu/gettyimages文・並木まき
2023年05月28日夫と娘と暮らす仁美さん(仮名・35歳)は、友人の勧めでSNSへの投稿を始めます。”いいね”欲しさに自分の際どい写真をアップするようになり、“裏アカ”へと発展。そんな中、悟志さん(仮名)という2歳年下のハイスペック男性からDMが届き、不倫関係へ堕ちることに…。その後、どうなったのかを伺いました。退屈な日常からバラ色の日々へ「悟志さんと不倫を楽しみながら、引き続きSNSへの投稿も続けていました。そのうち、もっと“いいね”が欲しくなって、積極的に自分磨きをするように。みるみる垢抜けていく私を見て、“きれいな君をひとり占めできて嬉しいよ”と悟志さんは満足そうでした。SNSで“いいね”をもらうことや、ハイスペック男性との不倫によって承認欲求が満たされ、まさにバラ色気分。でも、そんな私の変化を夫は見逃さなかったのです」裏アカが夫にバレて…「ある日、娘を寝かしつけてリビングのソファでくつろいでいると、夫に“ちょっといい?”と呼ばれ、椅子に座るように言われました。“これは何?”と差し出されたスマホの画面には、私の裏アカが。“これ、お前だろう?”と静かな声で尋ねる夫に私は絶句。どうしてバレたんだろうと、頭が真っ白になりました。夫曰く、フォロワーの一人が私の投稿内容を拡散していたよう。その投稿をたまたま夫が目にし、私ではないかと気づいたそうです」不倫の証拠を突き付けられて「最初のうちは、輪郭や服装がなんとなく似ているなと思った程度だったとのこと。でも、投稿をさかのぼるほどに私の行動と一致し、確信に至ったそうです。夫は“不倫もしているんだろう?”と言い、探偵社による私の不倫調査の報告書を出してきました。私に男性の影を感じた夫は、不倫調査を依頼。そして案の定、私の不貞が明らかになりました。あのときはあまりに呆然としてしまって、何も頭に入ってこなかったですね」娘もすべてを知っていた「夫は離婚を切り出してきました。でも、子どものこともあるし、夫に捨てられたら生活が不安定になると思い、離婚だけは避けたいと拒みました。ところが夫は、“娘もこのことは知っていて了解を得ている”と言います。離婚についても話が済んでいて、“俺についていくと言っている”と…。私がSNSや不倫で浮かれているあいだに、夫は離婚に向けて着々と準備を進め、親権の話までしていたんです。間もなく私は一人で家を出ていくことになり、悟志さんとの不倫関係も破綻。軽い気持ちで始めたSNSのせいで、私はすべてを失いました」“SNSの裏アカにハマって不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。気分転換くらいの軽い気持ちで始めたSNSが、家庭崩壊を招く事態に…。承認欲求を満たしたいがために生まれた心の隙がもたらした結末と言えるでしょう。©Yuichiro Chino/imagenavi/gettyimages文・塚田牧夫
2023年05月17日不意の出会いから不倫に堕ちてしまう人もいるでしょう。そんな出会いのきっかけにもなるのがSNSです。仁美さん(仮名・35歳)は、SNSを始めたことから不倫に堕ちてしまったそう。どのようにして不倫に発展してしまったのか、詳しく話を伺いました。数年ぶりに旧友と再会「夫と結婚して10年、娘も8歳になって手もかからなくなっていました。たまに友だちとお茶やランチをするくらいで暇を持て余していた頃、久しぶりに旧友から連絡が来て会うことに。数年ぶりの再会だったので、お互いに近況報告をしました。すると彼女が、“最近ハマっていることがある”と。それは、羊毛フェルト製作でした。作品の写真をSNSに投稿しているそうで、多くの人から“いいね”をもらえるのが楽しいのだとか。“そうやって反応があると、製作意欲が湧いてくるの”と嬉しそうに話す彼女がまぶしく見えました」新しいSNSアカウントを作ることに「彼女も私と同じく、結婚して子どももいる身。自分と似た環境でも夢中になれる趣味を見つけ、生き生きとしている彼女がうらやましくなりました。“まずはSNSから始めてみたら?”という彼女のアドバイス通り、新しいアカウントを作ることに。すでに持っているSNSアカウントはありましたが、そっちは見る専用。投稿することに慣れていなくて、どんな内容をアップすればいいのかわからず、けっこう悩みました。そこで、ためしに自分のカラダで唯一自信のある、手の写真を撮ってアップしてみたんです。すると、“いいね”がいくつかつきました。さらに、“指が細くてキレイですね”というコメントまで。小さな反響でしたが、褒められたことが嬉しかったです」SNS上では際どいやり取り「投稿することにもだんだん慣れてきて、写真映えするドリンクやお花の写真なども載せましたが、期待したほどの反応はありません。いろいろと試すうちに気付いたのが、少しでも肌が写った写真のときは“いいね”がたくさんつくということ。太ももがチラッと見えている写真を載せると、かなりの反応がありました。さらに、胸もとや顔を手で隠した写真などを載せると、“いいね”は軒並み増えていくように。“裸が見たい”といった卑猥なメッセージもきて、際どいやり取りを楽しむことも。こうして私の新しいアカウントは完全に“裏アカ”と化し、家族には秘密の場所となりました」ハイスペック男性からDMが届き…「DMもたくさん届きましたが、基本的にはスルー。ただ、ひとりだけ気になった男性が……。彼は悟志さん(仮名)といい、私より2歳年下で大企業に勤めるハイスペック男性でした。悟志さんに会ってみたいという思いが強くなり、DMでやり取りをして食事に行くことに。そして、食事の後に誘われるままホテルに行ってしまったんです。その日を境に、刺激的な日々へと一気に環境が変わりました。夫には絶対にバレていないという自信があったので、特にためらうこともなく、私は不倫沼にズブズブとハマっていったのです…」“SNSの裏アカにハマって不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。SNSの使い方を誤ると不健全な出会いを生み、破滅へと向かう行動に走ってしまうようです。©Satoshi-K/maroke/gettyimages文・塚田牧夫
2023年05月17日夜の営みを「気持ち悪い」と言っていた夫が、実は数年にわたり不倫をしていたと知った30代の瞳さん(仮名)。嘘をついて自分を裏切ってきた夫を許せず、ついに制裁へと動き出します。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、卑劣な工作をしていた不倫夫に制裁を下した30代妻のエピソードをご紹介します。不倫の証拠はあっさり集まり…「不倫の証拠を集めようと決めてから、証拠が揃うまでに時間はかかりませんでした。すでに3年も不倫をしていた夫は、もはや家族にはバレないとたかをくくっていたのでしょうね。スマホにもパソコンにも、いろんな証拠がわんさか残っていて、それらを集めるだけでも不倫の証拠としては十分すぎるほどでした。私は、それらの証拠を記入済みの離婚届とともに夫に突きつけ、慰謝料と離婚を要求しました」瞳さんが不倫に気づいていたことに最初は驚いていた夫も、すでに瞳さんに離婚の意思が固まっているとわかると、渋々ながらも離婚に応じたとのこと。瞳さんは、自分に対して嘘の工作をしていた夫を許せず、相場よりも多額の慰謝料を請求しましたが、それも夫は承諾したそうです。「相場より多い慰謝料に合意してくれたときには、心底ホッとしました。これから子どもを抱えてシングルマザーでやっていかなくてはならないので、最大の懸念事項はお金のことでしたから。その後の展開は早くて、翌月には離婚が成立し、私は無事に子どもと新生活をスタートさせることができました」夫に復縁を迫られるも拒否「離婚して半年ほど経ったとき、いきなり元夫から連絡がきて、『体を壊して一人じゃ心細いから、復縁できないか』と言われました。これには驚きましたが、私と別れて独身になった夫は、遊び感覚だった不倫相手からも捨てられて孤独な生活を送っていたようです。弱気になっている元夫を見放すのは気が引けましたが、自分がされてきた何年間もの裏切りを思うとやっぱり許せず、ここでまた復縁をしてもいいことはないと思ったので、元夫からの申し出は断りました。その後すぐに、元夫は別の女性と再婚したそうです。でも、わずか3か月くらいで離婚に至ったと人づてに聞きました。私が制裁を下してから、元夫の人生は迷走しているように見えます。あのとき、あんなふうに私を裏切っていなければ、今も家族で穏やかに暮らしていたでしょうに……。でも私は、そんな男性とはやっぱり離婚してよかったなって思うので、これでよかったのかもしれません」瞳さんの元夫のように、人生計画が大きく崩れた結果、すべてを失うことになる人もいるのでしょう。不倫の代償は、当人たちが思っている以上に大きいものかもしれません。©RyanKing999/FangXiaNuo/gettyimages文・並木まき
2023年05月14日夜の営みを拒否していた夫が裏で不倫をしていたとなれば、妻のショックは計り知れません。今回は、そんな体験をした30代女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。「夜の営みが気持ち悪い」と言い出した夫瞳さん(仮名)は34歳で5歳年上の夫と結婚。結婚してすぐに子どもにも恵まれ、1児の母でもあります。結婚2年目を迎えたときに、夫から「実は夜の営みに嫌悪感がある。君のことが嫌いなのではなく、そういう行為に気持ち悪さを感じる」と打ち明けられ、それ以来レスになったそうです。「夫からそう言われたときは、できるだけ夫の気持ちに理解を示そうと思いました。まだ私は若かったし、二人目の子どもも欲しかったけれど、“気持ち悪い”と言われてしまったらどうしようもなくて。夫の感情が一時的なものなのか、ずっと続くのかはわかりませんでしたが、気持ち悪いと思っている相手に夜の営みがしたいとも言えず、レス夫婦としてやっていく覚悟を決めたのです」夫にまさかの不倫発覚…そうして瞳さんはレスの状態で3年ほど結婚生活を続けてきましたが、あるとき夫が不倫をしていることに気づきます。「最初に知ったときには『まさか』と思いましたね。だって、性的な関わりを気持ち悪いと言っている人が不倫をするなんて信じられませんでしたから。だけど、いろいろ調べていくうちに、不倫相手とはもう3年以上続いていることがわかりました。ちょうど夫が『夜の営みが気持ち悪い』と言い出した頃から、その女性と不倫をしていたと悟ったのです」夫が裏では不倫相手との関係を進めていたと知り、怒りと同時にショックが大きかったと瞳さんは振り返ります。「裏切られたショックというか、夫が嘘をついてまで不倫がバレないように画策していたとわかって怒り心頭でしたね。よくもまぁ私を騙したなと思うと夫を許す気持ちにはなれず、これは制裁を下すしかないと思いました。子どもがいるので、不倫の証拠を集めた先の離婚を考えると不安が大きくて悩みましたが、何年もの間私を騙していた夫を許す気持ちにはなれなくて。シングルマザーになるのは怖かったけれど、苦渋の決断をしました」不倫を隠すために、妻に対して嘘をついたり工作をしたりする夫もいます。瞳さんの夫のように、夫婦の生活に対して悪い印象をもっているかのように伝え、その裏で不倫をしているのはかなり悪質でしょう。夜の営みにまつわる話題はデリケートでもあるだけに、妻も親身にならざるを得ず、その裏をかくような卑劣なやり方と言わざるをえません。©Kilito Chan/skaman306/gettyimages文・並木まき
2023年05月14日不倫していた夫への腹いせに、SNSで知り合った男性と関係を持ってしまった30代の晴香さん(仮名)。軽い気持ちで始めた不倫でしたが、5か月ほど経った頃、想像もしなかった展開が待ち受けていたそうです。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、30代妻の悲劇的な転落劇をご紹介します。発覚した不倫相手の嘘「バツイチ独身だと聞いていた不倫相手の彼は、実は既婚者だったんです。ある日、彼の妻を名乗る人から、弁護士名が記載された文書が突然届きました。彼と別れ、慰謝料を支払うようにと書かれていて愕然としました。慌てて彼に確かめると『ごめん、実は既婚者なんだ』とあっさり認め、さらに『慰謝料の支払いは手助けできないから、なんとかして払ってくれ』と言われてしまい…」もしかして、相手の男性は最初から慰謝料狙いで自分と付き合ったのではないか、と疑念を抱いたと晴香さんは話します。しかし不倫をしていたのは事実で、彼が独身だと嘘をついていたという証拠もなかったため、慰謝料を払うしかないと諦めたとのこと。「私の不倫が夫にバレて大ごとにはしたくなかったので、彼の妻と揉めるのはとにかく避けたいと思いました。だから、言われた通りの額を支払うことで穏便に済ませようとしたんです」不審なお金の動きに夫が気づき…晴香さんが不倫相手の妻に支払った金額は100万円。慰謝料の額としては相場ですが、家計から捻出したため、すぐに夫に知られて「このお金は何?」と問い詰められてしまったのだとか。「嘘をついても仕方がないので、本当のことを話しました。すると夫は大激怒して、私と離婚をすると言い出したのです」晴香さんとしては夫の不倫が許せず、腹いせとして始めた不倫関係でした。しかしその時点で夫は不倫相手と別れており、晴香さんが夫婦の貯金から100万円の慰謝料を勝手に支払ったことがどうしても許せなかったのだそう。晴香さんが何度も夫に考え直すよう言っても、夫の離婚意思は変わらなかったと言います。「自分も不倫をしたくせに、何を偉そうに…と思いましたが、結果として私の方が家庭に迷惑をかけてしまったのは事実。夫は私に離婚届を突きつけてその日のうちに家を出て行き、帰ってくることはありませんでした。1か月ほど夫を説得しようと試みましたがまったく相手にされず、仕方なく離婚に応じました」経済的な事情から離婚を避けたかった晴香さんでしたが、自分が不倫をしたことで結局は離婚をする羽目に。現在はアルバイトをしながら生活を立て直すために苦労しているとのこと。再婚に向けて行動したくても、婚活パーティーへの参加やデートをするお金の余裕もなく、厳しい生活を強いられているそうです。いくら夫への腹いせだったとしても、不倫をすれば最終的に家庭崩壊を招いてしまいます。安易な気持ちで不倫を始めたせいで、想像もしなかった転落劇を迎えるケースも少なくないため、どんな事情があっても不倫をするべきではないでしょう。©yamasan/AH86/gettyimages文・並木まき
2023年05月10日夫の不倫を知り、腹いせとして不倫を始める女性もいるようです。心情的には同情できても不倫は人の道を外れる行いであることに間違いはなく、予想もしなかった転落劇へと進んでいくケースもあります。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、夫の不倫に対する腹いせで不倫をした30代女性のエピソードをご紹介します。夫の不倫が発覚! しかし離婚には踏み切れず…30代半ばの晴香さん(仮名)は、40歳になったばかりの夫と2人暮らし。平穏で穏やかな結婚生活が4年ほど続いていたある日、晴香さんは夫の不倫を知ってしまったそう。「良き夫だと思っていたので、不倫を疑ったことはありませんでした。でも、私の名前を何度か呼び間違えることがあって、なんだか変だなと思ったんです。それでこっそり夫のスマホとパソコンを見たら、不倫相手と思われる女性とのLINEやメール、写真が出てきてクロだと確信しました」不倫をしている夫に対して、大きな怒りが湧いたと振り返る晴香さん。しかし当時はパートの身だった晴香さんは、経済的な理由から「離婚はせずに私も好きなことをしよう」と考え、夫を問い詰めなかったそうです。「私が夫の不倫に大騒ぎをして離婚を切り出されても困ると思ったので、静観することに決めたんです。その代わりに、私も外で彼氏をつくってお互いに楽しくやって、家庭に持ち込まなければそれでいいだろうと考えました。夫だけが不倫をして楽しそうにしているのが悔しくて、本当に安易な気持ちで不倫に走ってしまったんです」SNSで知り合った年上男性と不倫関係に不倫相手を探すことにした晴香さんは、SNSを通じて知り合った数人の男性と食事デートを繰り返したそう。そして、そのうちの一人と不倫を始めたと言います。「彼はバツイチ独身で、時間も自由に使える人。いつも私の都合に合わせてデートをしてくれました。それに、デート代は経済的にも余裕がある彼がいつも払ってくれたので、私がお金を出す必要もなかったこともラッキーでした。彼とはだいたい月に3〜4回デートをしていましたが、泊まりがけで会うことはなく、昼間から会って夜早い時間に解散するデートを繰り返していました」自分を裏切った夫を許せない気持ちがあっても、腹いせで自分も不倫をするのは許される行動ではありません。どんな事情があるにせよ、不倫は不倫。夫に制裁を下すのであれば、別の方法を検討した方が賢明なのは間違いないでしょう。©kazuma seki/Yagi Studio/gettyimages文・並木まき
2023年05月10日出会い系アプリで知り合った男性と不倫関係に堕ちた30代の麻衣子さん(仮名)。収入が不安定な不倫相手にそそのかされ、夫に嘘をついて生活費を多めにもらい、そのお金を不倫相手との新生活に向けて貯めていました。しかし夫は妻の異変に気づき、静かに制裁の計画を立てていたのです。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、不倫に走って全てを失った30代女性のエピソードをご紹介します。夫から不倫の証拠を突きつけられて離婚「ある日、“仕事の忙しい夫が週末に家にいるのは珍しいな”と思っていたら、『話があるんだ』と呼ばれました。ちょっと嫌な予感がしつつも応じると、そこには私とAさんの不倫に関する証拠の数々が。それらを私に突きつけ、夫は『もう離婚しよう』と言いました。将来的に夫と離婚するつもりではありましたが、Aさんとの新生活のお金を貯め終えていなかった私は、夫からの話にかなり動揺しました」夫はすでに麻衣子さんの不倫の証拠を多数集めていて、麻衣子さんが反論をする余地はなかったとのこと。そしてその場で記入済みの離婚届を渡され、「慰謝料として100万円を払ってください。払わないなら調停や裁判をします」と夫に告げられたそうです。「その時点で、夫に嘘をついて貯めていたお金は60万円ほどになっていましたが、自分自身の貯金はゼロ。独身時代にも貯金は一切していませんでした。夫に慰謝料を払うためには、新生活用の貯金を崩し、さらにどこかから借金をするしかありませんでした」どうしてもAさんと再婚したかった麻衣子さんは、新生活に向けて貯めていたお金を夫に渡すことに。足りない分は消費者金融に借金をして、100万円の慰謝料を夫に支払い離婚をしたそうです。離婚と同時に不倫相手も音信不通に「予想外だったのは、そのあとの展開です。Aさんに状況を伝えると、私にお金がないとわかった途端に激しく怒り出し、そのあとはいきなり音信不通になりました。まさかAさんに捨てられるとは思ってもいなかったので、かなりショックでした。何度連絡をしてもAさんとは二度と話すことができず、SNSのアカウントも変えたみたいで、私が知っているアカウントは一切更新が止まりました。離婚後はAさんと再婚をするつもりだったのに、“結局はお金がほしくて私を利用しようとしていたんだな”と、そのときになって初めて気づいたんです」全てを失った麻衣子さんは、現在再就職先を探しているそう。しかし専業主婦の期間が長かったこともあり、希望の職種に採用されずに苦戦しているとのこと。不倫によって安定した生活を失ってしまった自分に対して、深い後悔を口にしています。金銭などの不健全な目的で既婚女性に近づこうとする男性も、残念ながら存在します。そんな相手と不倫をしてしまえば、家庭の崩壊につながるのは間違いないでしょう。あとから「こんなはずではなかった」と思っても、覆水盆に返らず。どんな理由があるにしても、既婚の立場で配偶者以外と関係をもってはならないのです。©PRImageFactory/takasuu/gettyimages文・並木まき
2023年05月07日結婚している身でありながら夫以外の男性と関係をもってしまい、人生が大きく転落する女性もいます。不倫相手にそそのかされて全てを失った30代女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。暇つぶしのつもりが不倫を始める展開に…30代の麻衣子さんは、10歳年上の夫と20代後半で結婚。仕事で多忙な夫とは生活がすれ違い、結婚と同時に専業主婦になった麻衣子さんは暇をもてあましていたそうです。「暇つぶしのために登録した出会い系アプリで、Aさんと知り合いました。最初はメッセージやオンラインデートだけを楽しんでいたのですが、そのうちに会おうという話になって。会ったその日から、Aさんとの不倫がスタートしてしまったんです。Aさんは私が既婚だと知っていて、『麻衣子の家庭を壊すつもりはない』『麻衣子と会えるだけで俺は幸せ』と言ってくれました。私はその言葉を信じて、Aさんとのデートを続けてしまったんです…」しかし不倫を始めて半年ほど経つと、Aさんは「離婚して俺と再婚してほしい」と言い出したそう。すでにAさんへの気持ちが強くなっていた麻衣子さんは、Aさんの言葉をプロポーズだと受け止め、離婚してAさんと一緒になりたいと考えるようになっていったと言います。不倫相手にそそのかされ、夫にお金を無心「Aさんは定職につかずに個人で動画関連の仕事をしていて、収入が不安定でした。Aさんと再婚について話しているときに、『夫から多めに生活費をもらって、それを貯めておいてから離婚すれば、僕たちの新生活に使えるよ』と言われ、鵜呑みにしてしまったんです。その日から、夫には『生活費が足りない』と嘘をつき、毎月数万円を多くもらうようにしていました」夫は麻衣子さんの言葉に不満を言いながらも、「足りないなら仕方ない」と生活費を増やしてくれたそう。そして麻衣子さんはAさんに言われたとおり、夫から受け取った生活費の中から毎月数万円を貯めていったそうです。「100万円も貯まれば新生活の足しになるとAさんから言われていたので、私はとにかく100万円を貯めるまで頑張ろうと思い、夫にせっせとお金を無心し続けました。夫は私が浪費していると思っていたかもしれません。それでも、そのときの私は夫にどう思われるかよりも、Aさんの希望を叶えてあげたい気持ちのほうが強くて…。夫がどんな気持ちで私にお金を渡しているのか、考える余裕もありませんでした」ほんの出来心から不倫を始め、人生を大きく踏み外す例は少なくありません。「毎日が退屈だから」と配偶者以外と安易に関係をもってしまえば、取り返しのつかない展開を招く引き金にもなりかねないのです。©d3sign/AsiaVision/gettyimages文・並木まき
2023年05月07日不倫なんてするはずない…と思っていた女性が、ささいなことから不倫関係に堕ちてしまう場合もあります。泰葉さん(仮名・28歳)の場合は、男性からある条件を提示されたことが不倫のキッカケだったそう。いったいどんな条件だったのか、当時の状況をお聞きしました。浪費癖がたたって…「20代前半のころ、私はブランドものが好きで、かなり浪費癖がありました。欲しいと思うと、後先考えずについ買ってしまうんです。カードを使いまくっていると、あるとき貯金がだいぶ減っていることに気付きました。リボ払いにしていたこともあり、このままだと貯金が底をつきそうな状態に。そこで、副業としてガールズバーで働き始めることにしました。もともとお酒は好きでしたし、人と話をすることも嫌いではないので、仕事は苦痛ではありませんでしたね」羽振りのいい常連客との出会い「働き始めて1か月ほどすると、常連のお客さんがつき始めました。そのなかに、橋本さん(仮名)という方がいました。橋本さんは40代の既婚者。親が経営している人材派遣会社で働いているとかで、羽振りのいい人でした。あるとき、橋本さんに食事に誘われて、焼肉屋さんへ連れて行ってもらいました。私は翌日も仕事なので、そこまで遅い時間にならないよう早めに帰ろうとしたんです。すると、橋本さんがタクシー代として1万円をくれました。食事をご馳走してもらえるうえに、お金までもらえるなんてラッキーだなと。それからたびたび食事の誘いを受け、お小遣いをもらっていました」ある土曜日に…「そのうち橋本さんが、“休みの日にゆっくり会いたい”と言ってくるようになりました。そこで、都合のついた土曜日に会う約束をして、いつもより早い時間から橋本さんと食事に行きました。指定されたのは、テレビで見たことのある高級レストラン。自分では行かないようなお店だったので嬉しかったですね。食事を楽しんでいると、橋本さんが“ホテルを取ってある”と言いました。私は不倫をするつもりはなかったので、“結婚している人とは…”と断ったんです。そうしたら、“口止め料を払うよ”と言ってきました。さらに、具体的な金額まで。もともと、私は橋本さんに対して悪いイメージはありません。結婚さえしていなければ、付き合っていた可能性もあります。そんなことを思い巡らせているうちに、自分のなかで関係を受け入れる思考になっていきました。男女関係にもいろいろ形はある…と正当化して考えるようになり、ホテルに行ってしまったんです」彼からの連絡が途絶えて…「その後、もう一度ホテルに行く機会がありましたが、それからしばらくは橋本さんがガールズバーに来なかったんです。それだけでなく、連絡も来なくなりました。急に音信不通になると、心配になりますよね。私から連絡したことはなかったんですが、初めて自分からLINEを送りました。すると、橋本さんが久しぶりにお店に来てくれました。事情を尋ねると、“金を使いすぎているのが妻にバレた”“もうあんまり会えないかも”と言うんです。その言葉に寂しくなった私は、思わず“もう口止め料はいらないから”と言ってしまいました。そこから、二人で会ってもお小遣いをもらうことはなくなり、単なる不倫関係がスタートしてしまったのです…」“お金がきっかけで不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。金の切れ目が縁の切れ目とはならず、むしろ本格的な不倫関係がスタートしてしまったんですね。歪んだ関係は、いつまでも歪んだまま進んでいくのでしょう。©Prasit photo/gettyimages©west_photo/shutterstock文・塚田牧夫
2023年05月03日子どもが通う塾の担任と不倫関係になってしまった美香さん(仮名)。夫から不信感を抱かれながらも欲望に抗えず、危うい関係を続けてしまいます。しかし蜜月は長くは続かず、美香さんにはとんでもない結末が待ち受けていたのです。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、30代不倫妻の衝撃的なエピソードをご紹介します。不倫相手がまさかの裏切りある日、美香さんのもとに塾から「担任変更」の連絡が。美香さんは不倫相手の彼にLINEするも、連絡がつかず音信不通になってしまったとのこと。数日前まではいつも通り連絡を取り合っていたのに、なんだかおかしいと感じたと美香さんは振り返ります。「数日前に話したとき、彼は何も言っていませんでした。担任変更があるなら、その時点で本人は知っていたはずなのにおかしいと思ったんですよね。何か事情があるのかもしれないと思って、塾が同じママ友に話を聞いてみると、なんと彼は塾の同僚の既婚者女性と不倫していたという話が出てきたんです。まさか彼が、私以外にも付き合っている人がいるなんて思ってもみなかったし、しかも、もうひとりの女性も既婚者だと知って唖然としました」自分以外にも相手がいたと知ってショックを受けた美香さんが放心状態でいると、偶然にも夫がその夜に不倫の証拠を突き出してきたとのこと。そこには美香さんと彼がホテルに入る様子が写った写真も含まれていて、決定的な証拠を押さえられていたそうです。不倫を知った夫からの厳しい制裁「そこまではっきりとした証拠が出てきたので不倫を認めざるを得ず、結局、夫から離婚と慰謝料の支払いを要求されて、最終的に同意しました。彼が私を裏切っていたショックでまともな判断ができないときに、夫からも離婚や慰謝料の話をされて精神的にとてもしんどかったです。でも、今思えばすべて自業自得なんですよね。結果的に私は子どもの親権も取れず、夫が息子を育てています。もうすぐ思春期に差し掛かる息子は、私に会いたがることもなく、もう1年以上会えていません。あのとき不倫をしなければ、今でも息子と暮らして成長を近くで見守れたはず。大事なものを失ってから、自分がしたことの重大さに気づきました。本当に悔やんでも悔やみきれません」不倫によって、夫はもちろん子どもとの生活も手放すことになってしまった美香さん。不倫をした当初は、そんな結果になるとは思ってもいなかったと言います。しかし、不倫はそれまでに築いたすべてのものを一瞬で失っても不思議ではない行為。安易な気持ちで家族を裏切れば、その代償を受けるのは自然の流れでしょう。©takasuu/Boy_Anupong/gettyimages文・並木まき
2023年04月30日30代の専業主婦・美香さん(仮名)は、中学受験を控える子どもの塾通いをきっかけに、担任の男性と不倫関係になってしまったそう。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、30代不倫妻のエピソードをご紹介します。子どもの塾通いがきっかけで30代の専業主婦・美香さん(仮名)は、夫と小学生の息子の3人家族。中学受験を控えていた息子は、あるときから進学塾に通うようになったそうです。塾の担任は20代のイケメンで、「目の保養になる!」と胸がはずんだという美香さん。ある日、子どもの忘れ物を取りに塾へ向かうと、たまたま教室に担任が。美香さんは咄嗟に「息子の進路相談がしたい」と担任に持ちかけ、話の流れからLINE交換をしたそうです。息子の担任と急接近! やがて不倫関係に…「そのときは、イケメンとLINE交換できたという軽い気持ちでいました。次第に彼とは砕けたメッセージのやり取りをするようになり、『おはよう』や『おつかれ!』といった挨拶が頻繁に送られてきて。そのうち私は過去の恋愛話や結婚生活の愚痴まで打ち明けて、急速に親しくなっていきました。すると、彼から実は私のことが気になっていたと打ち明けられたんです…。そこからプライベートで会うことになり、間もなく不倫関係になりました」最初のうちは夫や子どもに対して罪悪感があった美香さんでしたが、次第に感覚がマヒしてきて「進路相談をしてくる」「息子の成績が下がったみたいで呼び出された」などと夫に嘘をついては、息子の担任である彼と密会を重ねる日々を過ごしていたとのこと。しかし、あるとき美香さんの不注意から、夫に不倫が知られてしまったと言います。不安になりながらも彼と密会「いつもは彼からのLINEは通知をオフにしているのですが、たまたま夫が出張に出かけたため解除したんです。でも、夫が出張から帰った後に通知をオフにするのを忘れていて…。深夜、私がお風呂に入っている間に彼からLINEが届いていて、スマホの待ち受け画面に表示された内容を夫に見られてしまったのです」夫はその場で「誰だ、この男は。なんでこんな時間にLINEが届くんだ。しかもずいぶんと親しそうなメッセージじゃないか」と美香さんを責めたそうですが、「昔の男友達」とごまかして難を逃れたつもりだったとのこと。美香さんは内心「夫に不倫がバレたかも」と不安になったそうですが、それでも彼と会いたい気持ちが勝ってしまったそう。そして、不倫相手との密会はその後も続けたのだといいます。真面目な人でも、魔が差したように不倫を始めてしまうことがあります。しかしどんな背景があったとしても、不倫は不倫。家族を裏切る行為をすれば、報いを受けるのが常でしょう。©west/Michael H/gettyimages文・並木まき
2023年04月30日