「自らも娘の不登校を経験した母親として何か力になれることはないかと思い、不登校訪問専門員の資格を得て、さまざまな人たちと面談してきました。能力はじゅうぶんにあるのに、“自分はひきこもりなんだから、どうせ無理”と働くことをあきらめてしまうのはもったいない。じつは、ひきこもりの状態から適職を探し当て、成功している例はたくさんあるのです」そう語るのは生活経済ジャーナリストの柏木理佳さん。男女や年齢層を問わず、さまざまな世界で活躍する“元ひきこもり”の人たちへの取材をもとにした『ひきこもりは“金の卵”』(日経プレミアシリーズ)を出版した。ひきこもりは、けっして人ごとではない、と柏木さん。「内閣府が行った調査によると、半年以上ひきこもり生活を続けている人は15〜39歳で推計54万人、40〜64歳で推計61万人と報告されています。つまり、子ども世代だけでなく、親世代もひきこもりになる可能性がある。しかも、その半数以上が、7年以上ひきこもり生活を続けているといいます」柏木さん自身も、小学生の娘の不登校、ひきこもりと向き合ってきた。「4歳で吃音がはじまり、心療内科でもなかなか改善せず、学校も嫌いなまま。ひきこもりは母親の過干渉が指摘されているため、自分を責めたりもしました」柏木さんは学術書を読みあさり、一日中抱きしめたり、あえて外に出し、塾や体操教室に通わせたりするなど、さまざまな方法を試し、失敗も経験した。「コロナ禍ではありますが、娘は休みながらも通学できるようになりました。試行錯誤を重ねて感じたのは、答えは一つではないということ。大人のひきこもりについても同じことが言えると思います。その人に合った生きがいを見つけるには、さまざまな職種や働き方のヒントを得ることが大事なのです」自宅にいながら仕事を見つけ、年収500万円のサラリーマンと遜色ない収入を得ることも不可能ではない、と柏木さんは語る。それでは実際に、柏木さんが見てきた事例を見ていこう。【1】子育ての経験を生かし、オンライン上で講師をする子どもが独立し、そろそろ仕事をしたいと考えたEさん(57歳・女性)。「大卒で大企業に勤めた経験があるのだから、仕事はいくらでもある」と思っていたが、なかなか就職先は見つからない。次第に自信を失い、ひきこもりがちに。「何か生かせないかと考えたときに、Eさんが行き着いたのは、3人の子どもを受験させたという子育ての経験でした。そこで小学校の学習プリントの採点を在宅ワークで開始。進路に悩む学生には、受験についてのカウンセリングなどもするようになったんです」カウンセリングの仕事は30分5,000円ほどを相場にできるそう。生徒が増えれば増えるほど、収入は増えていく。【2】自分のペースで適職に。訪問サービスで1対1の接客「高卒でコンプレックスがあるが、医療専門学校で知識を学べばスタート地点に立てる」と考えたFさん(45歳・男性)。整骨院で働いていたが、複数の人とのコミュニケーションが苦手だった。「そこで、シンプルなやりとりで済む1対1の訪問マッサージという方法にシフトチェンジ。収入は30分の施術で3,000〜5,000円程度。固定客を取って、ストレスをため込まない働き方を見つけ、充実した生活を送っています」【1】と同様こちらの仕事も、固定客の数が増えるほど収入は増えていく。客1人あたり月数万円を稼ぐケースもあるそうだ。【3】NPOを頼り地方へ移住。収入は少額でもゆとりある生活大企業勤めだったが、上司とのあつれき、妻との離婚が重なり、ひきこもってしまったGさん(49歳・男性)。失意の中、偶然《若者移住者募集・移住手当、家賃補助あり》というチラシを目にする。「GさんはNPO法人が運営する、ひきこもりの若者が共同生活を送るシェアハウスに入居しました。高齢者地区のため、仕事はレンタカーで買い物代行をしたり、粗大ゴミを出したり、電球を交換するなどの“お年寄りのなんでも屋”。人助けを通して自分の存在意義を再確認し、仕事に復帰できたケースは多くあります」いわゆる“なんでも屋”の仕事は、時給900円ほどが相場。ツメツメで働くわけではないので大きな収入は見込めないが、都心で暮らしていたころより圧倒的に出費が少なく、時間的にもゆとりある生活が送れているそう。いずれのケースも、自分のペースで社会に参加し、収入を得ることができている。柏木さんは最後に、“ひきこもりは決して悪ではない”と語る。「ひきこもりを解決するゴールは、必ずしも外に出て働くことではありません。彼らが自分にできる仕事で、楽しく暮らせることがゴールなんです」ITが発達したいま、ひきこもりを救う活躍の場所はたくさんあるのだ。「女性自身」2020年11月10日号 掲載
2020年10月29日サンリオ「いちご新聞」の期間限定カフェ「いちご新聞45th Anniversary CAFE」が、2020年11月1日(日)から2021年1月下旬頃まで、東京・新宿ルミネエスト8階のエッグアンドスプーマ(EGG&SPUMA)にオープンする。「月刊 いちご新聞」誕生45周年を記念した特別カフェサンリオの機関紙「月刊 いちご新聞」の誕生45周年を記念してオープンする「いちご新聞45th Anniversary CAFE」は、サンリオの人気キャラクターたちをモチーフにしたオリジナルメニューが楽しめるスペシャルカフェ。ポチャッコのオムライスやマイメロディのピンククリームシチューフワフワ食感のスフレオムレツにポチャッコの顔を表現したポテトサラダをトッピングしたオムライスや、マイメロディを象徴するピンクカラーに仕上げたクリームシチューなど期間中の前期・後期で異なるメニュー、サンリオキャラクターズが45周年を祝う特別仕様のアフタヌーンティーセットなど、バリエーション豊かなメニューの数々が用意されている。3種のスペシャルドリンクはテイクアウトOKまた、3種類のスペシャルドリンクはテイクアウトにも対応。いちごミルクにはハローキティ、空色のミルキーフレーバーにはシナモロール、カラメルプリンミルクにはポムポムプリンのマシュマロをトッピングした、フォトジェニックな限定メニューとなっている。店舗情報「いちご新聞45th Anniversary CAFE」オープン期間:2020年11月1日(日)〜2021年1月下旬頃場所:エッグアンドスプーマ(東京都新宿区新宿3-38-1 新宿ルミネエスト8F)営業時間:11:00~21:00(L.O.20:00) ※10月20日現在の予定。TEL:03-6273-0255© 2020 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. L613344
2020年10月23日今までのゲームに対する価値観が変わるかもしれない、全く新しい「ゲームの習い事」をご存知ですか?「ゲームで遊んでいる時くらいに夢中で勉強してくれたらいいのに…」そんな風に思われたことがある方に、ぜひご紹介したい習い事があります。勉強に集中することは苦手だけど、ゲームだったら時間を忘れて夢中で続けられる。それだったらゲームで遊ぶ時間自体を、学びの時間に変えることができたなら、家にいながら自分らしく学びを深めていけるはず。その想いで、ゲームが本来持ち合わせている「学びの可能性」を最大限引き出そうとしているのが、日本初のゲームのオンライン家庭教師『ゲムトレ』。プロゲーマーになるためのトレーニングではなく、ゲームを通じて脳を鍛えたり、コミュニケーション力を高める教育プログラムです。今人気のゲームをそのまま活用して、その中でプロのコーチが学びを掘り下げてくれます。Upload By 発達ナビ編集部eスポーツの注目度がかつて無いほどに高まるなど、ゲームの可能性への期待感が高まる中で、もしかするとまだゲームに対する抵抗感を持たれている方もいるかもしれません。ただ元々、ゲームはそれ自体に学びの要素を内包していて、例えば目標を自分で定め課題を解決していく問題解決力だったり、現実では難しいスケールのものをつくる創造力、クリアした時の達成感が生む自信など、様々な力を自然に育むことが出来ます。『ゲムトレ』によると、実際にゲームを通じて集中力や情報処理能力など、脳の力が高まるという研究結果もあると言います。Upload By 発達ナビ編集部一方で、一人の世界でゲームをしていると学びが顕在化されにくく、おうちの方としても何をしているか分からずに心配になることもあるはず。だからこそ『ゲムトレ』では、トレーナーがお子さんのゲームでの学びを引き出し、また他の子どもたちと一緒に学ぶことを誘導していきます。Upload By 発達ナビ編集部そんな『ゲムトレ』だからこそ、発達障害や不登校のお子さんが受講し、それぞれの個性を現在進行形で伸ばしています。そこで本日は、ADHDとASDの傾向があり、不登校の小学6年生のお子さんを持つおうちの方の体験談を通して、『ゲムトレ』のどんな部分がお子さんの成長に寄り添っているのか見ていきます。そこには、発達ナビユーザーの中で同じような状況にある方にとって、一筋の光となるような成長ストーリーがありました。不登校になった彼にとって、『ゲムトレ』が心の拠り所となっています「不登校になった時にずっと家でゲームばかりしていて。そんな息子を肯定してあげたい自分がいたんですよね」Fさんの息子さんは、小学5年生になる頃から学校に行くことが辛くなってしまい、不登校になりました。学校に行きたい気持ちはありながらも授業での字の読み書きが難しくなってしまい、他の子どもたちと同じように出来ないことが辛くて、外に出ることが怖くなってしまいます。苦しい状況の中で自信も失って、「間違っていると思うんだけど…」が口癖となり、否定されて傷つくことを恐れて人との関わりも避けるように。大好きだったサッカーの習い事も、通えなくなりました。そんな時に、外に出られない彼の心の安定剤になっていたのが、ゲームだったと言います。「ゲームの時間を、この子の先に何かが見えてくる形に変えてあげたかったんです」他の習い事は受けるのも難しい中で、小学5年生の終わりから『ゲムトレ』を始めることに。試しに体験会に申し込んでみると、授業を終えた彼は興奮気味に「すっごい面白かった!」と話してくれたそうです。そして始めた『ゲムトレ』は、彼の世界の中の大きな場所を占めるようになりました。Upload By 発達ナビ編集部「お兄さんみたいな存在の先生と、ゲームで打ち解けられる友達の存在が、彼の世界を広げてくれています」週1回のペースで、現在は大人気ゲーム『マイクラ』と『フォートナイト』のトレーニングを受けています。基本的にゲーム毎に同じ先生が教えてくれて、最大3人の生徒で参加します。授業時には同じリビングにいるようにしていますが、基本は一人で楽しく受けているそうです。ライン通話を繋いで対話をしながら、先生が引率する形でゲームを進めていきます。ゲームのランキングでアジアの上位の先生もいて、プロにしか教えられない専門的な知識やテクニック、考え方を学ぶことが出来るようです。参加するのは同世代の子どもたちで、同じように学校に通えない子も参加しています。「今日は何がやりたい?」とみんなで目標を決めて、それに向かって材料を集めたり謎を解いたり課題をクリアしたりと、同じゲームの世界で協力し合わなければいけません。「コミュニケーションが、ゲームを通してハードル低く実践してみられるのが彼には良かったみたいで」『ゲムトレ』では一人でゲームをやるのではないという所が肝で、協調性も必要となるため、コミュニケーション力が育まれるきっかけとなります。授業の終わりにはおうちの方にラインで学んだことが送られてくるので、ゲームの学びと成長が常に可視化された状態になることも安心です。Upload By 発達ナビ編集部「ここで普段もゲームで遊べる友達が出来たことも、彼の変化として大きかったと思います」顔の見える関係性の中で、少しずつ対人関係の自信も取り戻していきました。同じトレーニングに参加していた2つ年下のお子さんと、『ゲムトレ』以外でも遊ぶ関係になり、お互いに刺激し合うように。好きなことで繋がり、ゲームという共通言語を持てる友達は、学校にも見つからなかった、かけがえのない存在となりました。少しずつ、少しずつ。彼はここから、彼の世界を再び広げ始めています。世界への一歩を踏み出した彼は、自分の言葉で夢を話せるようになりました「今必要なことって誰もが苦もなく覚えようとしますよね。彼にとってはその原動力となったのがゲームだったんです」『ゲムトレ』を通した半年での大きな変化で、文字が読めるようになったことがあると言います。国語の教科書の2行を読むのも辛くてたくさんの時間を必要としていた彼は、ゲームを通して文字への抵抗を無くしていきました。ゲームの中にはテキストも多く存在し、それが読めなければ先に進むことができません。学校の授業ではつまずいてから先に進めなかった彼ですが、大好きなゲームだからこそ彼は自分から勉強して、日本語はもちろんアルファベットまで読めるようになったと言います。もちろんゲームの中で読み方を教えてくれる先生の存在も大きかったようです。漫画や本にも興味が出てきたようで、ゲームの世界を通して学んだことがゲームの世界を飛び越えた日常でも、成長としてあらわれてきています。Upload By 発達ナビ編集部「日常の中でも自信が芽生えていて、自分の考えを相手に伝えられるようになったんです」トレーニングを受ける中で、ゲームのランキングもAにステップアップし、偶然家に来た友達にゲームを教えてあげていたと言います。今の彼の口からは、「間違っていると思うんだけど…」という言葉は出ませんでした。ゲームで育んだ自信やコミュニケーション力が、想いを言葉にする力を支えてくれています。「思えば以前は私自身も、学校に行かせなきゃというプレッシャーがありました。でもそうじゃなくたっていいって、『ゲムトレ』が心を軽くしてくれた気がします」それはやはり、『ゲムトレ』を通した彼の成長を目の当たりにしているからに他なりません。不登校で学校に行けないのであれば、家での時間を成長の時間に変えてあげればいい。そう信じさせてくれる変化を、彼は今見せてくれています。Upload By 発達ナビ編集部「最近、プロゲーマーになりたいと言い出したんです。自分の目標を話したことなんて無かったので、本当に嬉しくて」将来プロのゲーマーになるにしても、そうじゃ無かったとしても、今この瞬間に大好きなゲームに打ち込み学ぶ経験が、きっと大きな財産になると考えていると言います。大人になったらゲームだけじゃ生きてはいけないかもしれない、それは本人が自然と理解していくことで、その時はきっとゲームに代わる熱中できる何かを、見つけられるはず。そしてなんと、今彼は自分の意思でフリースクールに通い始めるようになり、サッカーの習い事も少しずつ再開できるようになりました。「ゲームを通して、彼は確かに多くのことを吸収して変わりました。そんなお子さんが増えるといいなと思います」もちろん必ずしもゲームが無くても、学びの機会を見つけられるお子さんたちはいます。でも彼のように、夢中で取り組める大好きなゲームだからこそ、無理なく学ぶことができるという同じ状況のお子さんもきっと多いはず。ぜひ、彼と同じように、まずは体験会から始めてみてはいかがでしょうか?Upload By 発達ナビ編集部「ゲームで学ぶ、だから夢中になる」。新しい学びの形を体験してみませんか?Upload By 発達ナビ編集部ゲームで学ぶという、全く新しい成長のカタチ。ゲームを通した健全な成長を応援できるように、『ゲムトレ』では様々な試みも取り入れています。Upload By 発達ナビ編集部新しいからこそ、まずは一度体験してみることで、お子さんの反応を確かめていただきたいと思います。彼のような成長の機会がきっとあるので、ぜひこの機会に新しい習い事の選択肢の1つとして、検討してみてください。『ゲムトレ』はこれからの未来に、囲碁や将棋を習うように、ゲームを習う文化をつくっていくと言います。学びのハードルを下げてくれるゲームというものを通して、お子さんが成長のきっかけをつかんでいただけることを、願っております。Upload By 発達ナビ編集部
2020年10月13日男性の中にはちょっとしたきっかけで感情が変わる気分屋と言われる性格の人も多くいます。今回ご紹介するのは、こうした気まぐれの男性と上手に付き合っていくコツや性格を変える秘訣についてです。機嫌が悪くなったら触れない気分屋の男性はどのタイミングで機嫌が変わるかわからないため、あまりに気にしすぎて様子ばかり伺っていると一緒にいる時間を楽しめなくなってしまいます。また、気にしすぎるあまりに言葉や態度を選んでしまうことが、逆に彼氏の機嫌を損ねてしまう原因になってしまうケースも少なくありません。いちいち気にしていても仕方がないと開き直るのも有効な手段の一つです。機嫌が良い時に一緒に過ごす時間を満喫することで、男性は相手の喜ぶポイントを認識してその状態をキープしてくれるようになります。万が一、機嫌が悪くなった時はヘタに触れないことが重要です。相手に合わせて自分も機嫌を損ねてしまえば場の空気が悪くなるだけでなく大きな喧嘩に発展することもあります。触らぬ神に祟りなしというように、機嫌が悪くなった時は気分が落ち着くまで放置しておくことが大切です。自分の性格を自覚させて改善を促す男性に限らず感情に素直な人は、自分の行動がどれだけ周囲を振り回して悪影響を与えているか自覚していないことが多いと言われています。いくら変わってほしいと心の中で願っていても、本人に自覚がない以上、そのままでいてはいつまで経っても変えることはできません。この状況を改善する有効な手段が、自分が相手と同じように気まぐれな態度を取ることです。一緒にいる時にわざと気まぐれな態度で接することで、相手は自分の行動の酷さを自覚して改めるようになります。ただし、使い方を間違えると喧嘩の原因になってしまうのでタイミングの見極めが重要です。上手に相手の感情をコントロールするある程度長い期間共に過ごしている中で注意深く観察をしていると、何がきっかけで機嫌が変わるのかが理解できるようになってきます。これを利用して相手の感情を上手にコントロールするのも一つの手です。言葉で説明するほど相手を手の上で転がすのは簡単なことではありませんが、それができるようになれば機嫌が良い状態のまま過ごさせることができます。結婚を考えるなら改善させること気分屋の男性と将来的に結婚を視野に入れている場合、いつスイッチが入るかわからない状態で共に暮らすのは心労が溜まってしまいます。相手の気持ちを尊重することは人と付き合っていく上で重要です。しかし、本当に相手のことを考えるのであれば、心を鬼にして性格を変える努力も必要でしょう。
2020年10月12日米倉涼子が、大きな話題を呼び大ヒットした映画『新聞記者』を新たな物語で描くNetflixオリジナルシリーズに主演することが決定。“新聞業界の異端児”と呼ばれる女性記者を演じる。シム・ウンギョンと松坂桃李のW主演で2019年6月に劇場公開され、第43回アカデミー賞最優秀作品賞を含む主要3部門を受賞した映画『新聞記者』。近年の政治事件やスキャンダルに正面から切り込み、タブーに挑戦したといわれる衝撃的な内容とスリリングな展開、スタイリッシュな映像で大きな話題を呼び大ヒット。数々の賞を受賞した。米倉さんを主演に迎えたNetflixオリジナルシリーズでは映画版とは違ったアプローチで、さらに深く、刺激的に現代社会の問題を浮き彫りにしていく。主人公は東都新聞 社会部記者・松田杏奈。“新聞業界の異端児”と呼ばれる松田を、これまで様々な“闘う女性”を演じてきた米倉さんがどう演じるのか。監督は映画版に引き続き、藤井道人がつとめる。米倉さんは「自身の信じるものを貫くことが難しいこの世の中で、忖度なく、慣例や慣習を打ち破って突き進む新聞記者・松田杏奈。全く新しい、強く、ひたむきで魅力的な女性を演じられるよう精一杯挑みます!」と強い意欲を明かし、「杏奈がどのように、正義を貫き、今の時代と対峙するのか。ぜひご期待ください」とコメントした。映画版も手掛けた「スターサンズ」河村光庸(原案・企画・制作)は「世界の人々の価値観を根底から変えようとしているWithコロナの時代。社会の『自主規制』の強要に呼応するかのように多くの報道メディアは、『同調圧力』を加速させ、社会に『分断』と『委縮』を持たらしました。果たして我々は『多様性』『創造性』を踏みにじられ、『寛容な社会』のカケラさえ見出すことのできない時代に葬られてしまったのでしょうか?」と投げかける。「『映画こそ自由な表現を』の旗を掲げ、報道の在り方を問い、多くの賛同を得た映画『新聞記者』は、全く衣を変え、Netflixオリジナルシリーズ『新聞記者』として世界へと羽ばたきます」とアピールした。Netflixオリジナルシリーズ「新聞記者」は2021年に配信予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング新聞記者 2019年6月28日より全国にて公開©2019『新聞記者』フィルムパートナーズ
2020年09月15日動画配信サービスのNetflixが、制作会社スターサンズと共同で企画製作したNetflixオリジナルシリーズ『新聞記者』を2021年に配信することを発表した。2019年6月に劇場公開され、大きな話題を呼び大ヒットした映画『新聞記者』。同作は近年の政治事件やスキャンダルなどに真正面から切り込み、タブーに挑戦した衝撃な内容が話題を呼び、第43回アカデミー賞の最優秀作品賞を含む主要3部門を獲得した。今回は、米倉涼子を主演に迎え、新たな物語であるNetflixオリジナルシリーズ『新聞記者』を制作することが決定。映画版とは違った角度からで、さらに深く奥に沈み込んだ現代の社会問題をつまびらかにしていく。これまでTVドラマや映画で様々な「闘う女性」を演じてきた米倉は、“新聞業界の異端児”と呼ばれる東都新聞 社会部記者・松田杏奈に抜擢された。監督は映画版に引き続き、藤井道人。米倉は今回の発表に併せて、「全く新しい、強く、ひたむきで魅力的な女性を演じられるよう精一杯挑みます!」と決意を語っている。◆米倉涼子(松田杏奈 役)コメント自身の信じるものを貫くことが難しいこの世の中で、忖度なく、慣例や慣習を打ち破って突き進む新聞記者・松田杏奈。全く新しい、強く、ひたむきで魅力的な女性を演じられるよう精一杯挑みます!杏奈がどのように、正義を貫き、今の時代と対峙するのか。ぜひご期待ください!◆河村光庸(原案・企画・制作)コメント世界の人々の価値観を根底から変えようとしているWithコロナの時代。社会の「自主規制」の強要に呼応するかのように多くの報道メディアは、「同調圧力」を加速させ、社会に「分断」と「委縮」を持たらしました。果たして我々は「多様性」「創造性」を踏みにじられ、「寛容な社会」のカケラさえ見出すことのできない時代に葬られてしまったのでしょうか?「映画こそ自由な表現を」の旗を掲げ、報道の在り方を問い、多くの賛同を得た映画『新聞記者』は、全く衣を変え、Netflixオリジナルシリーズ「新聞記者」として世界へと羽ばたきます。どうぞお心を向けて下さるようお願い致します。◆坂本和隆(エクゼクティブ・プロデューサー/Netflix コンテンツ・アクイジション部門 ディレクター)コメント政治への関心が高まる今だからこそ、映画『新聞記者』の藤井道人監督、河村光庸プロデューサーと共に、米倉涼子さんを主演に迎え、映画版とは違う主人公、物語で描く、Netflixオリジナルシリーズ「新聞記者」を楽しみにしてください。Netflixオリジナルシリーズ『新聞記者』2021年、Netflixにて全世界同時配信予定
2020年09月15日私は高校生のときに、ちょっぴり不登校になったことがあります。夏休み明けで少しだけ学校に行きたくない気持ちがあったのと、それに重なったちょっとした友達との気持ちのすれ違い。息子が小学3年生の夏休み明けのある日、そのころの自分を思い出すような出来事がありました。仲良しグループからの突然の仲間外れ暑い日が続くので、息子はいつも決まった友達の家でゲームをして遊ぶことが多くなっていました。その友達の家で数人で遊んでいるときに「もう遊ばない」と言われたようで、次の日の朝、息子は初めて「学校に行きたくない」と言いました。その日は学校を休み、家でゴロゴロ過ごしていましたが、元気なのにすることもなくてつまらない様子。翌日は学校へ行きました。でも、その後も仲良しグループからの仲間外れが続き、学校へは行ったり、行かなかったりで2週間が過ぎました。そんなある日、学校を休んだ息子と夕焼けチャイムが鳴った後の誰もいないうす暗い公園へ散歩に行くと、誰かが忘れていったザリガニ釣りの道具が用水路にありました。あのときの私にかけてくれた両親の言葉私は、自分が学校へ行けなくなったときに、両親がかけてくれた言葉をよく覚えています。父は朝、仕事に行く時間に私の部屋に来て、「学校まで一緒に行ってあげるから、一緒に行こう」と私の腕をとってくれました。母は夕焼けチャイムが鳴るころになると「本屋さん行こう、マンガを買いに行こう」と部屋のドアの隙間からちらっと顔をのぞかせました。子どもだった私は両親の気持ちがなかなかわからず、学校を休んだり、遅刻や早退をたくさんして、心配をかけてしまいました。でも、今は私にいろいろな角度から近づこうとしてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。あの頃のことを思いながら、「学校に行きたくない」という息子の言葉を聞いていた私。「行きたくない」けれど「ほっといてほしいわけではない」と思っていた自分を思い出しました。そばに寄り添って、ただ聞くザリガニ釣りに行ったときの私は、息子の方へ日傘を差し出すくらいしかできませんでした。でも、やっぱり子どもの力はすごいです。公園にある水路を一生懸命のぞいていると、それを見た誰かがとなりに来て一緒にのぞいて、また他の誰かがとなりに来て…。すると、その楽しそうな姿を見て、「もう遊ばない」と言っていた友達が「ぼくも入れて」とやって来たのです。その子に、「いいよ!」と元気に返事をする息子の姿に、私は心からすごい!と感動しました。そばに寄り添って、ただ話を聞くこと。それはちょっと難しかったりします。自分が母になるまでに「私はこうしてきた」「あの時できなくて後悔したから、次はこうしたい」と積み上げてきたことがたくさんあるから。つい、子どもにも「こうすればいいよ」と言いたくなってしまいます。でも、息子がぶつかった壁を乗り越えるのは息子にしかできません。今の私がこれだけは頑張ろうと思っていることは、息子との心の距離をできるだけ離さないこと。そして息子が話したくなったらできるだけ話を聞くこと。これだけはずっと忘れずにいたいと思っています。<まんが・文:しみず宇海>
2020年08月30日赤城乳業の新作アイス「不二家レモンスカッシュアイスバー」が、2020年6月16日(火)に発売される。不二家のロングセラードリンク「不二家レモンスカッシュ」がアイスバーに2020年に発売45周年を迎える不二家のロングセラードリンク「不二家レモンスカッシュ」とのコラボレーションによって誕生した本商品は、その独特の風味と爽快感をイメージしたアイスバー。アイスの原料の一部に「不二家レモンスカッシュ」の原料を使用したほか、シチリア産レモン果汁やレモンパルプを加えることで、爽やかな風味を再現。レモンスカッシュ味のシャーベットの中にはレモンキャンディーを加えることで、食感の楽しさもプラス。程よい酸味と爽快感が夏にぴったりのアイスバーとなっている。商品情報「不二家レモンスカッシュアイスバー」発売日:2020年6月16日(火)メーカー希望小売価格:140円+税種類別:氷菓容量:85mlカロリー:89kcal発売エリア:全国
2020年06月14日超熟シリーズなど『Pasco』ブランドで知られる、敷島製パン株式会社(以下、敷島製パン)。「食糧難の解決が開業の第一の意義であり、事業は社会に貢献するところがあればこそ発展する」という理念の元に創業され、2020年に創業100周年を迎えました。100周年記念として新聞などに掲載された敷島製パンの広告が、「一目瞭然だ」とネット上で話題になっています。それがこちら!クリックすると、画像を拡大できます食糧難の時代にパンを焼きはじめ、大戦中も、大地震の時も、作る手を止めることなく歩んできた敷島製パン。ひたすら「パンを焼き続けました」という文字が並ぶインパクトがツボに刺さった人は多いようです。・100年分の「パンを焼き続けました」。・「パンおいしそ~」と思ったらビッシリと…こういう広告、好きです!・「戦時中は焼いてないでしょ?」と思ったら焼いていた。すごい!・とてもいい広告。これからも焼き続けてほしい。・いつもPasco食べてます!100周年、おめでとうございます!「日本の食料自給率を国産小麦で支えたい」という想いがある敷島製パン。広告のラストにある「今日もパンを焼き続けています」からは、未来を支えていこうとする情熱が伝わってきますね。[文・構成/grape編集部]
2020年06月12日新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)のまん延で、2020年5月現在も多くの小中学校が休校となっています。地域によっては、宿題やお知らせのプリントを配布するため、時々登校日を設ける学校もあるようです。久しぶりの登校日愛すべき宇宙人(aisubekiutyu_jin)さんは、小学2年生の息子の登校日に起きた出来事を漫画化。Instagramに投稿しました。教頭先生にまさかの参拝!久々すぎてレアキャラと化した教頭先生を見て、なぜか拝んでしまった息子。投稿者さんが慌てて「すみません!」と謝ると、教頭先生はこんな反応をしていたそうです。教頭先生は、ムスコの頭にポンポンと二回優しく手を置き、さらに、ムスコに向かって、「ありがとうね。」とおっしゃってました。。。aisubekiutyu_jinーより引用参拝スタイルを受け入れている…!久々に子供たちに会えて、先生も嬉しい気持ちだったのかもしれません。読者からは「息子さん面白すぎます」「コーディネートに吹き出しました」「教頭先生…謎ですね」などのコメントが寄せられています。コロナウイルスが終息し、また普通に学校に通える日が早く戻ってくるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月14日編集部:学研キッズネット編集部朝日学生新聞社は、政府の緊急事態宣言の対象が全国に拡大したのをきっかけに、日刊紙「朝日小学生新聞」の1面の無償公開を2020年4月15日から始めました。休校のため家で過ごす小学生に役立ててもらえたらと考えています。月曜~金曜の正午ごろに、その日の朝日小学生新聞の1面をPDF形式でウェブサイト上に公開。土曜、日曜の記事は月曜日に更新(ただし、都合により公開や更新ができない場合もあります)。日々のニュースやコラム、連載1万6千回を超える4コマまんが「ジャンケンポン」などを読むことができます。緊急事態宣言が終わるまでの無償公開を続けていく予定です。公開ページは以下のとおり。休校中の家庭学習や、活字を読む習慣づくり、親子のコミュニケーションなどにお役立てください。■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月22日編集部:学研キッズネット編集部「朝日小学生新聞」「朝日中高生新聞」を発行する朝日学生新聞社は、小・中・高校など学校、教育機関を対象にICT学習に対応した「デジタル教材版」サービスを2020年5月末まで、期間限定で無料提供することを発表しました。デジタル教材版無料提供の概要「デジタル教材版」はパソコン、タブレット、スマートフォンでの閲覧が可能。インターネット環境がある場合にご利用いただけます。学校・クラスごとにIDを発行し、一つのIDで児童・生徒全員で閲覧可能(ただし閲覧数には制限あり)。クラス単位での調べ学習や授業、宿題などに活用できます。パソコンでは、文字や単語を調べられるオンライン辞書「Weblio辞書」機能がついています(タブレット、スマートフォンには今後対応予定)。学習に役立つワークシートもついている。※朝日小学生新聞は毎日、1面だけの配信です。※朝日中高生新聞は週1回、すべてのページを配信します。※朝日学生新聞社は、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務体制をとっており、無料提供の手続きにお時間をいただく場合もあることをご了承ください。■お申し込み・問い合わせ「学校名、担当者、TEL番号、メールアドレス、閲覧希望数、使用する学年」をご記入いただき、下記アドレスまでお送りください。朝日学生新聞社 デジタルコンテンツ部 e-mail:digital@asagaku.co.jp■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月17日アメリカ・ニュージャージー州に住むグレッグ・デイリーさんは新聞配達員をしています。2020年3月、彼は配達先の高齢女性から「できるだけガレージに近い場所に新聞を置いておいてくれませんか?そうすれば少しでも外に出る距離が短くなるので」と頼まれたのだそう。この女性は新型コロナウイルス感染症の感染を恐れて、玄関からほんの数メートルの距離ですら出ることができなくなっていたのです。『Good Morning America』によると、それを聞いたグレッグさんは「一体彼女はどうやって生活に必要なものを手に入れているのだろう?」と思ったといいます。新聞と一緒に「生活必需品を届けます!」数日後、スーパーへ行ったグレッグさんはふとあの高齢女性のことを思い出したのだそう。そして女性に電話をかけて、「何か必要なものがあれば買ってお届けしますよ?」と聞いてみました。すると女性は大喜びして、「できればお向かいのお宅のぶんもいくつか買ってきていただけますか?」と頼んできたのです。その時、グレッグさんの頭にあるアイディアが浮かびました。新聞と一緒に配達先のお宅に食料品を届けてあげよう!こうしてグレッグさんは新聞にこんなメモを貼ってみることにしました。私はグレッグ・デイリーと申します。あなたのお宅に毎朝新聞を配達している者です。この困難な時に皆さんの中には買い物のために外出するのが難しい方がいらっしゃると思います。そこで食料品や日用品を買ってお届けしたいと思っています。手数料は無料です。Good Morning Americaーより引用(和訳)するとこの日からグレッグさんのもとには配達を依頼する電話が殺到!彼1人ではとても追いつかないため、家族も総動員でこのサービスの提供を始めました。グレッグさんの娘が注文を取りまとめてリストを作り、妻が時間短縮のためにスーパーに事前に注文、そして2人の息子たちは買った商品を運ぶのを手伝っているといいます。Greg Dailey has delivered newspapers and groceries to over 50 New Jersey residents who can’t leave their homes. by Good Morning America on Saturday, April 4, 2020グレッグさんに配達を頼んでいる76歳のジョアンさんは、食料品のオンライン注文にも挑戦したのだそう。しかし注文の受付が完了するまでに5日間かかり、結局数日後にはキャンセルされてしまったということです。そんなジョアンさんはグレッグさんのことを「彼は命の恩人です」と話しています。グレッグさんは3月21日からこのサービスを始め、1日に50軒以上に食料品を配達しているのだとか。注文リストをまとめ、買い物に行き、買った商品を消毒して配達するのに7時間近くかかるそうです。しかし利用者からは謝礼は一切受け取らないといいます。娘のエリンさんは「(謝礼は)配達先の人たちの笑顔を見るだけで十分です」と語っています。グレッグさんはこのサービスを必要としている人がいる限り、これからも続けていくということです。誰もが心に余裕が持てないこんな時だからこそ、困っている人がいたら助けの手を差し伸べてあげる…そんな思いやりを忘れずにいたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年04月13日新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の流行を食い止めるため、7都府県に『緊急事態宣言』が発令された日本。不要不急の外出を自粛するよう要請されている中でも、学校によっては新学期がスタートしています。学校としては、「子供たち本人のためにも学習を遅らせるわけにはいかない」と考えているのかもしれません。一方で識者からは、感染拡大が落ち着く前の子供たちの登校を危険と見る意見も上がりました。多くの学校が新学期スタート尾木ママの憤慨に「完全同意」「危機感が薄れてる」の声当の子供たちは、事態をどのように受け止めているのでしょうか。非常時における弟の登校ファッションレーシングドライバーの吉田 綜一郎(@Soichiro_r)さんは、Twitterに3枚の写真を投稿。久しぶりに登校する弟さんの姿が写っているのですが…。弟、明日久々の学校らしくて準備してた #コロナに負けるな pic.twitter.com/Lm0cVktar3 — 吉田 綜一郎 (@Soichiro_r) 2020年4月5日 手袋にゴーグル、マスクと防護服を完備!完全に『危険な場所へ赴く時の装備』をしていました。吉田さんは登校を前にした冗談かと思っていたのですが、翌日、こちらの写真を見て驚くことに。「弟氏、本気装備で学校行ってた」冗談だと思ってたけど、弟氏本気装備で学校行ってた pic.twitter.com/Lb9D9S0Xe5 — 吉田 綜一郎 (@Soichiro_r) 2020年4月6日 友達に撮影してもらったのでしょうか。写真には、完全防備のまま学校生活を過ごした弟さんの姿が残されていたのでした。教室と防護服というミスマッチな組み合わせに、多くの人が目を奪われています。・弟さんの感染対策、ガチすぎません?・1周回ってかっこいい。・他人に移さない配慮の塊!これには校長先生も笑顔!・「絶対に感染しないぞ」という強い意思も感じられる。・手首や足首などの隙間もふさぐと、より防御できそうです。また、中には「本当はここまでしないといけない事態だとは思う」という声も。まだ明確な治療法が確立されておらず、ワクチンのないコロナウイルス。感染しても自覚症状のない人や軽症者がいる他方で、死者も大勢いるため、身の安全を考えてこのような対処をするのも必要なのかもしれません。非常時の学校を的確に表現した3枚の写真に、深く考えさせられますね。[文・構成/grape編集部]
2020年04月10日男女が別れる原因の一番の理由として“性格の不一致”があります。性格の不一致で別れるカップルは実は浮気よりも多く、幸せなカップルとしてはこれを見逃せないですよね。しかし浮気や暴力などでの一言よりも、積み重なった理由の方が許せなくなるのも事実です。「長く付き合っているとわからないこともある」とはいいますが、どのようなことが理由で男女はすれ違ってしまうのでしょうか?■ 性格の不一致、どんなものがある?あんなにベストだと思っていた、パートナーとの仲が悪くなるときが来るなんて……!今はまだ考えられないかもしれませんが、時間とともに譲れないものが出てきたり、変わってしまったりするものがあります。ここでは代表的な3つの例をご紹介しますので、ちょっと想像してみてください。相手の態度が変わって本性が出てきた時間が経つにつれて、相手の態度がすこしずつ変わってくることもあるでしょう。それは、あなたが自分のものになった瞬間に気を使わなくなる、冷たくなる、優しくなくなる、などです。昔から「釣った魚にエサをやらない」と言われているように、いつの時代も付き合うと態度が変わる人はいるもの。取り返しのつかなくなる前に、相手の本性がわかってよかったと思うようにしましょう。お互いに譲らなくなるこれまでなら、お互いに譲ってくれていたものを譲らなくなるというのも「性格が合わない」と感じる原因のひとつです。はじめのうちは「好きだから」とお互いに譲り合えたかもしません。でも、時間とともに慣れが出てきて、ささいなことでもぶつかってしまうもの。そうならないためにも、日ごろから「イヤなものはイヤ」「ダメなものはダメ」と伝えるようにしましょう。ただ、その時に気をつけたいのは言い方・伝え方です。たとえば「イヤだって言ってんじゃん、やめてよ」――こんな言い方をされたら、誰でも気分がいいものではなりません。しっかりと理由を述べて、「~だからイヤなんだ、ごめんね」という伝え方をすれば、お互いに相手の気持ちを理解できるはず。変わらないことを強要する長く付き合っていると、お互いに成長し、変わっていきます。そのため、自分の成長を止められたり、お互いに成長をうながせなかったりする相手に対しては、「やっていけない」と思うことも……。しかし、こうしたことは時間が経過しないと、相手の深いところまでなかなか気がつかないもの。一緒に納得しながら成長し合える関係に戻れないと感じたとき“別れ”を選んでしまうのかもしれませんね。■ 性格の不一致を生まないためには“性格の不一致”が生まれてしまう原因は、もともとは合っていた性格が突然ズレてしまうではなく、日々のさまざまな積み重ねがうまくいっていないことにあります。わずかなズレが取り返しのつかなくなってしまう前に、お互いに関係をこまめに改善していく努力が必要です。そのためにできることを3つご紹介します。普段からコミュニケーションを取るまずは相手のことを決めつけてしまわずに、普段からコミュニケーションを取って相手の話を聞くことが大事。自分の感情や考え方など「この場合はこうだから、こうする」という方向性を相手に伝えておくだけでも、そこまでのすれ違いは生まれてこないでしょう。もちろん、話を聞く方も自分で考えて意見がいえるような環境にしておくためには、普段のコミュニケーションが大切になってきます。ケンカではなく議論をする「感情が高ぶっているときは、どうしても引き下がれない」なんて経験はないでしょうか?相手との距離が近ければ近いほど、遠慮がなくなり思ったことをすぐに相手に伝えてしまいます。お互いに落ち着いたあとに「これは世間的に見てどう思うか」と客観的に考えてから、相手に伝えるようにしましょう。感情をぶつけ合うケンカをするのではなく、お互いの関係をより良くするための議論になるように心がけてみて。相手への思いやりを忘れない性格の不一致で別れを考えるカップルの最後は、お互いに思いやりが持てなくなってしまっているもの……。あなたも、相手のことを考えずに、自分のことばかり主張して身勝手になってはいませんか?どんなに距離が開いたと思っていても、その身勝手さに気がついて相手への思いやりを忘れないでいる人とは性格の不一致で別れることは少ないと思います。■ 愛されるためには、まず愛すること感情や思考の違いが積み重なってくると性格の不一致が生まれてしまいます。その反面、お互いが感情や思考を一致させる努力を怠らなければ、少なくともこれを理由に別れることは減るといえるでしょう。相手がいいように変わるのも、悪いように変わるのも、自分の思いやりひとつなのかもしれませんね。“相手の言動をなかったことにしない” “ちゃんと認めてあげる” “などのマメな思いやりももちろん必要です。愛されるにはまず相手を愛することが必要なのかも。(只野/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2020年04月03日『ゆず新聞』が本日から発売開始。本紙は、ニューアルバム『YUZUTOWN』を携えて全国を巡るアリーナツアー“YUZU ARENA TOUR 2020 YUZUTOWN”の開催を記念した、特別仕様の新聞だ。本誌では、“YUZU ARENA TOUR 2020 YUZUTOWN”の一環として、ゆずが、 4月25日(土)、26日(日)にこけら落とし公演を予定している、ぴあアリーナMMの建設現場をアーティストとして初めて訪れ、ステージへの意気込みを語るロングインタビューを敢行。そのほか、アルバムジャケットのアートワークに描かれた想像の街“YUZUTOWN”の解説や、ゆずっこ1190名のアンケートをもとにした“YUZU ARENA TOUR 2020 YUZUTOWNで聴きたいゆずの曲”、“ゆずらしさを感じる曲は?”、“つらいときに元気になるゆずの曲は?”などのランキング、 ツアーグッズ紹介なども展開している。本紙は当初、 首都圏一都三県のセブンイレブンでの販売を予定していたが、噂を聞きつけたファンからの要望に応えるべく、セブンネットショッピングのサイトで、まるごと1冊ゆず特集本『ぴあMUSIC COMPLEX SPECIAL EDITION 2 ゆず』とのセット販売を実施することが決定した。北川悠仁は、「“YUZUTOWN”のトリセツになったんじゃないかな 」との言葉を口にしている。■商品概要『ゆず新聞』発売日:4月1日 定価:220円(税込)タブロイド判 オールカラー 8P※東京・神奈川・千葉・埼玉のセブンイレブンで販売。セブンネットショッピングにて『ぴあMUSIC COMPLEX SPECIAL EDITON 2 ゆず』とのセット販売あり。※店舗により取扱いのない場合があります。 品切れの際はご容赦ください。セブンネットショッピング( )■『ぴあMUSIC COMPLEX SPECIAL EDITION 2 ゆず』タイトル:ぴあMUSIC COMPLEX(PMC)SPECIAL EDITION 2 ゆず発行:ぴあ株式会社発売:2月27日定価:1,364円+税判型:A4変型 96P オールカラー 無線綴じ全国書店、 ネット書店、 CDショップ、 ライブ会場にて販売関連リンク( )
2020年04月01日映画『もみの家』で不登校の少女・彩花を演じた南沙良さんに、現場の様子を聞きました。「撮影に1年かけたからこそ、役にしっかり向き合えた」「小さい頃から、自分じゃない何かになりたいという思いが強かったんです。インコになりたかった時期もあるくらい(笑)。それから自然と女優さんを目指すようになりました」モデルとしてデビューし、‘18年に初主演を務めた映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で数々の新人賞に輝いた女優の南沙良さん。心に不安を抱えた若者たちの自立を支援する施設「もみの家」を舞台にした最新作では、そこにやってきた不登校の少女・彩花を演じている。「最初は彩花のことが好きになれなかったんです。イヤなことがあるとすぐに逃げてしまうところとか、人の話を聞かないで自分の殻に閉じこもってしまうところとか、自分と重なる部分が多くて近親憎悪のような感覚でした。でも、いろいろな人と触れ合っていくうちに少しずつ変化していく姿は共感できましたし、お芝居をしていても楽しかったです」めぐる季節とともに変化していく彩花の繊細な心の機微を描くため、撮影は雄大な自然が広がる富山県で、実際に1年かけて行われたそう。「最初に1年かけて撮影すると聞いたときは驚いたんですが、彩花の心の変化を自分でもしっかり感じることができたのも、美しい四季が映像に収められたのも、1年という月日があったからこそ。ただ、撮影と撮影の間に他のお仕事もあったりしたので、毎回現場に入って彩花の感覚を取り戻すのが結構大変で…。そのために、彩花として感じたことを日記のように手帳に書き留めておいて、富山に戻る前に見返すようにしていました」今回の作品を「日々の暮らしの中で、少しでも息苦しさを感じている人に観てもらいたい」と話す、南さん。「もみの家のOBの淳平(中村蒼さん)が不登校の彩花に対して、『(学校が)合わなかったんだよ』と言うシーンがあるのですが、私自身、学校にあまり馴染めない時期があったので、その言葉にすごく救われたというか、気持ちがラクになった部分があって。なので、同じような思いを抱えている方には、観た後にきっと何かを感じてもらえる作品になっているんじゃないかなと思います」映画『もみの家』心を閉ざした少女・彩花(南)が、不登校や引きこもりなどの問題を抱える人々の自立を支援する施設「もみの家」で成長していく姿を描く。出演/南沙良、緒形直人、田中美里ほか3月20日より全国順次公開。©「もみの家」製作委員会みなみ・さら2002年6月11日生まれ、神奈川県出身。出演映画『太陽は動かない』が5月15日公開。これから挑戦してみたい役は「ヤンキー。昔からグレてみたい願望があるんです(笑)」。スカート¥32,000(ラッピンノット/UTS PR TEL:03・6427・1030)※『anan』2020年3月25日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・道券芳恵ヘア&メイク・井村曜子(eclat)インタビュー、文・菅野綾子(by anan編集部)
2020年03月21日第43回日本アカデミー賞の授賞式が6日に行われ、『新聞記者』が最優秀作品賞に輝いた。『新聞記者』は、ひとりの新聞記者の目線を通して、新聞社や内閣特別調査室など緊張感あるシーンをリアルに映しながら、報道メディアが権力にどう対峙するかを描写した作品。本作は作品だけでなく、最優秀主演部門を独占。最優秀賞の数では『キングダム』が最大で4部門を受賞した。最優秀主演男優賞の松坂桃李は「僕自身も、10 年ちょっと(俳優を)やってきて、ハードルが高い役だなと思いましたが、ウンギョンさんと一緒にお芝居をすることができて最後まで駆け抜けることができました。今日という日を糧に、また新たに作品の一部に自分がち ゃんとなれるようにいけたらと思っております」と噛みしめるようにコメント。最優秀主演女優賞のシム・ウンギョンは受賞に大粒の涙を流し「全然思わなかったので、全然準備をしていませんでした。ごめんなさい」と語り、監督や共演した松坂桃李に感謝を述べ「これからも頑張って活動します。本当に今日はありがとうございます」とスピーチを締めくくった。また、最優秀助演男優賞に輝いた吉沢亮は『キングダム』で主演を務めた山崎賢人に感謝を述べ「彼が主演でみんなを引っ張ってくれたおかげですごく素敵な作品になったと思うし、彼とお芝居をしたことによって、僕が(最優秀助演男優賞)いただけることになったのかなと思っています」と緊張した面持ちで語った。最優秀助演女優賞に選ばれた長澤まさみも『キングダム』の演技での受賞。トロフィーを手に「まだまだこの先自分がどうなるかというのは自分も見えていないし、見えない自分というか、まだ会ったことのない自分を目指してこれからも励んでいきたいなと思います」と晴れやかな表情を浮かべた。第43回 日本アカデミー賞 主な結果最優秀作品賞『新聞記者』最優秀主演男優賞松坂桃李『新聞記者』最優秀主演女優賞シム・ウンギョン『新聞記者』最優秀助演男優賞吉沢亮『キングダム』最優秀助演女優賞長澤まさみ『キングダム』新人俳優賞岸井ゆきの『愛がなんだ』黒島結菜『カツベン!』吉岡里帆『見えない目撃者』『パラレルワールド・ラブストーリー』鈴鹿央士『蜜蜂と遠雷』森崎ウィン『蜜蜂と遠雷』横浜流星『愛唄 -約束のナクヒト-』『いなくなれ、群青』『チア男子!!』最優秀アニメーション作品賞『天気の子』最優秀監督賞武内英樹『翔んで埼玉』最優秀脚本賞片島章三『カツベン!』最優秀音楽賞RADWIMPS『天気の子』最優秀外国作品賞『ジョーカー』
2020年03月06日ウーマンエキサイトの読者のみなさん、こんにちは! 8歳と5歳のやんちゃ兄弟を育児中のなーみんです。あと少しで新学期!お子さんが小学校に入学という方も多いのではないでしょうか?今回は「登校」についてプチトラブルになったエピソードをご紹介します。■小学校へ入学! 学校へは誰と行く?ところでお子さんが通う小学校は集団登校ですか? とれともそれぞれ自由登校ですか?うちは後者で自由に登校です。もともと保育園と自宅が少し離れていたため、園の中に同じ小学校に通う子が3人しかいませんでした。その3人とも特別に仲が良かったわけではないので…、ちょうど3年前の今頃は「学校、誰と行くんだろう…」と悩んでいました。そしてついに保育園を卒園。その数日後に近くの公園で遊んでいると、同じ小学校に行くという〇〇君と出会いました。〇〇君はお父さんの転勤で年長さんの後半に入ってきた子で、クラスも違ったので長男とはあまり関わりがありませんでした。〇〇君のママとちょっと立ち話をしていると小学校の登校の話に。すると〇〇君のママがちょっとびっくりすることを言い始めたんです…!えぇ…!! まさかの一方的な約束…!その時はここまで言われたら断れないし、1人で行かせるよりかは良いかな? と思って〇〇君と行かせることにしました。入学後は問題なく行っていたのですが…、1年後ちょっとしたトラブルに発展。■他の友達と行きたい長男長男が他の友達と行きたいと言いだしたんです。小学校で自分に合う友達ができ、その子も近所に住んでいることが判明。でも登校を断ったら〇〇君を傷つけてしまうのではないかと悩みに悩んだ結果…〇〇君のママに、・〇〇君を傷つけてしまう事になったら本当に申し訳ないということ・決して仲間外れとか〇〇君が嫌いとかそういう事ではないことということをちゃんと伝えて謝り、朝の登校をお断りさせてもらいました。気まずくなったりすることもなく円満に解決できて良かったですが、最初にきっぱりと断れなかった事に反省しました。小学校に行くと友達関係も変わってくるし、自由登校って難しいですね。私が子どもの頃は集団登校だったので当たり前のように近所の子と行っていたし、周りに相談できる人もいなかったので入学前は悩みました。集団登校になると保護者の付き添いがあったりいろいろと大変そうですが、どちらもメリットデメリットがありますね。
2020年03月05日日々流れるニュースのなかでも頻繁に目にするのは、子どもたちに対するいじめや虐待、貧困に関する悲惨な出来事。もはや見過ごすことができない現代のなかで誕生したのが、子どもたちを取り巻く闇を描いた映画『子どもたちをよろしく』。そこで、本作に出演を果たしたこちらの方にお話をうかがってきました。写真・大嶋千尋(鎌滝えり)主演を務めた鎌滝えりさん!【映画、ときどき私】 vol. 296劇中で義理の父親から性的虐待を受けたことをきっかけに、風俗産業で働く優樹菜を演じた鎌滝さん。園子温監督のNetflixオリジナル映画『愛なき森で叫べ』では、約3000人のオーディションから抜擢され、大胆な演技を披露して話題となった大注目の若手女優のひとりです。今回は、劇場公開映画初主演となった現場で感じたことや悩みを抱える人たちに届けたい思いについて語ってもらいました。―最初に脚本を読んだときから、この作品に参加したいと強く思われていたそうですが、どのあたりに惹かれたのでしょうか。鎌滝さん私が演じた優樹菜は最後にある決断をするのですが、ああいう環境で生きてきた女性なら、こういう選択をするだろうなとリアルに感じられたので、そのシーンを読んだときに「絶対に自分が演じたい」という思いが強くなりました。観た方のなかには、「えっ!?」と驚く人と「よくやった!」という2つにわかれているそうですが、私は後者のほう。彼女がそれによって幸せになるかはわからないですが、あの家庭にいたら、そういう道を選ぶんじゃないかなと思いました。―デリヘルで働いている女性の役でもありましたが、その設定はすんなりと受け入れられましたか?鎌滝さん彼女のそういう状況こそが映画の核になっている部分でもありましたし、デリヘルで働いているのにも理由があったので、私自身はまったく抵抗ありませんでした。戦う姿と精神性に強い共感を覚えた―厳しい状況のなかでも、優樹菜の持つ強さを感じました。ご自身が共感したところはありましたか?鎌滝さん今回、そういう部分はすごく多かったですね。特に、優樹菜は自分がいる家庭環境を何とかして変えようとがんばっていたので、現状に向かって戦う姿や精神性には強い共感を覚えました。―役作りにおいて意識したことがあれば、教えてください。鎌滝さん現場では、義理の父親役の村上淳さんと実の母親役の有森也実さんが家族としての空間を作り、ひっぱってくださいました。なので、事前に打ち合わせたりすることもなく、いきなり撮影に入り、そこでそれぞれが考えてきたことをぶつけ合っていくような感じだったと思います。―確かに、村上さんと有森さんの醸し出す空気感は、非常に生々しいものがありました。鎌滝さん本当に、すばらしかったです。この作品は私にとって初めての映画の現場だったので、そわそわしているときもありました。でも、初日に村上さんが「どんな球を投げてきてもいいよ、僕が全部拾うから。ただ、僕と目を合わせて話してくれたら大丈夫だよ」と声を掛けてくださったんです。そんなふうに全部を受け止めてくださったおかげで、村上さんとのシーンも雰囲気を出すことができたと思っています。恵まれた環境のなかで演じることができた―すべてを委ねることができる環境だったんですね。有森さんからもアドバイスを受けたそうですが、同じ女優として学んだことも多かったのでは?鎌滝さんたくさんありましたが、役に関してだと、私たち母娘はこれまでにこういう人生を一緒に生きてきたよね、といったお話を聞かせてくださったりしました。話をしていないときでもつねにこちらの存在を認識してくださる空気が伝わってきたので、それもすごく居心地よくて。本当のお母さんと一緒にいるような感覚がありました。そのほかにも、私が感情を爆発させなければいけないシーンではずっと肩を抱いてくださったり、衣装が乱れたらそっと直してくださったりして、「なんて美しい女性なんだろう」といま思い出しても胸がいっぱいになることばかりです。今回、村上さんや有森さんのような方々とご一緒できて、本当に恵まれていると思いました。―とはいえ、劇場公開初めての映画で主演ということに、かなりプレッシャーを感じていたのではないかと思います。振り返ってみていかがですか?鎌滝さん正直言ってプレッシャーはあったと思いますが、こういった題材の作品は以前からやりたいという気持ちが強かったので、まずは参加できるだけでうれしかったです。ただ、どうしたらその思いをちゃんと伝えられるかということは、撮影前からずっと考えていました。そういったこともあって、すごく緊張して現場に入りましたが、周りのみなさんがフォローしてくださったので、素晴らしい環境のなかでこの作品に取り組むことができたと思います。だからこそ、完成した作品を観たときには、「伝えるべきことはスクリーンのなかに全部映っている」と感じました。―本作では、子どもたちのいじめや貧困、虐待について考えさせられる部分が多かったですが、作品に入る前に調べたこともありましたか?鎌滝さんもちろんリサーチもしましたが、撮影中にもテレビをつければそういうニュースがいくつも流れていましたし、生活しているだけでも目に入ってくるので、胸が苦しくなることはありました。でも、こういう時代だからこそ、こういったテーマに関わることには意味があると思っています。役者の自分にしかできない責任を感じた―この作品を経て、ニュースの見方や思いに変化もあったのでは?鎌滝さんもともと関心があって、自分なりに考えていたことなので、そこで変わったというのはありませんでした。いじめや虐待といったものをなくすのは簡単な話ではありませんが、そういった状況から脱出して強く生きていこうとしている人はたくさんいますから。でも、そういう役を演じる立場にいるのであれば、役者の自分にしかできないことに責任を持ちたいという意識は、この作品に関わったことで、より強くなったと思います。―それによって、役者になった理由もより明確になったということでしょうか。鎌滝さんそうですね、すごく明確になりました。自分の役者人生において、早い段階でこういった役を演じることができたのは、すごく意味のあることだと改めて感じています。実際にこういうことはたくさん起きていることだと思うので、若い人や同じような思いをしている方が観てくださったらうれしいですし、この作品が持っているメッセージを多くの方に伝えたいです。自分が好きなことを追求していきたい―ご自身は小学校と中学校で不登校を経験されたとのことですが、何かきっかけがありましたか?鎌滝さんいじめがあったとかではなく、些細な出来事が理由だったり、幼くて自分の感情がうまくコントロールできなかったり、ということがきっかけだったと思います。そのときに私は無理に学校に行かなくても、自分が好きなことを追求できればいいと考えていたんですよね。今回のテーマに直接つながっているわけではないですが、そういった経験があったからこそ、この作品で私にできることがあるんじゃないかと感じていました。―その後、高校に行くことで克服されたそうですが、そこで心境の変化があったのですか?鎌滝さん勉強をしていない時期があったので、学びたいという気持ちが強くなったからだと思います。しかも、役者というのはつねに学んでいかないといけない職業なので、もっといろいろなことを吸収したいとか、世の中で何が起きているのか知りたいという欲求がこの仕事に出会ったことで爆発したのかもしれません。きっかけがあれば人はいくらでも変われる―もし同じような思いを抱えて学校に行けない子たちに、鎌滝さんが声をかけるとすれば、どんなことを伝えたい?鎌滝さん社会的に「学生はこうしなければいけない」とか「家庭はこうあるべきだ」ということがあったとしても、私は自由に生きていいと思っています。もちろん勉強はしたほうがいいとは思うので、学校に行かなくていいとは言いませんが、自分がどうしてもやりたいことを見つけたのであれば、学校に行かないことに罪悪感を抱くよりも、自分で責任を背負ったうえで好きなように生きるべき。「自由でいいんだよ」ということは、同じ思いを抱えている人には伝えたいですね。私が勇気づけるとまでは言いませんが、役者としてがんばっている姿を見せることで、「こういう人もいるんだ」と思ってもらえたらうれしいなと思います。―ご自身が変われた転機をあげるとすれば?鎌滝さんたとえば、いまこうして役者のお仕事をしていることは、不登校のときからは考えられないこと。昔は、「私が人前に立つなんて絶対に無理!」と思っていましたが、きっかけがあれば人はいくらでも変われるんだと思いました。それは、いろいろな方からもらった言葉とか、この仕事と出会ったことによるものですが、本当に小さなことの積み重ね。ありえないと思っていたことも、ありえるようになるんですよね。そんなふうに、変わることができるんだというのを私が証明できるようにがんばりたいです。感性を磨きながら冒険もしたい―役者さんは自分の人生が反映されるところもあると思うので、ご自身が目指す女性像や今後挑戦したいことを教えてください。鎌滝さん私は強さと柔らかさの両方を持っている人に憧れているので、キャリアウーマンになりたいですね(笑)。あとは、以前よりもいろんなことにチャレンジしたいと思うようになったので、英語の勉強を始めました。というのも、Netflixの作品に出演したとき、海外の方からコメントをいただくことが多かったんですが、言葉がわからないという理由で世界が狭まってしまうのはよくないなと感じたからです。しかも、最近は海外の言語が話せないと参加できないオーディションもたくさんあるので、将来的に海外の作品を見据えていくためにも、英語を話せるようになりたいと思っています。あとは、自分がいままで見たことのない世界をもっと見たいですし、いろいろなことに興味があるので、プライベートでは感性を磨きつつ、冒険もしたいです。インタビューを終えてみて……。透明感があって穏やかで、繊細な雰囲気を漂わせつつ、芯の強さを感じさせるまっすぐな瞳が印象的な鎌滝さん。すでに振り幅の大きさを発揮している女優さんなので、今後ますますのご活躍を楽しみにしたいと思います。現実の裏側にある真実があぶりだされる!思わず目を背けたくなるような現代社会が抱える闇に深く切り込んだ本作。声にならない子どもたちの叫び、苦しみ、そしてそれぞれの決断を目の当たりにしたとき、いまの私たちが向き合うべき問題が見えてくるはずです。ストーリー家族に秘密でデリヘル嬢として働く優樹菜は、実の母親・妙子と義父の辰郎、そして辰郎の連れ子である稔と4人で暮らし。しかし、辰郎は酒に酔うと、妙子に暴力を振るい、優樹菜には性暴力を繰り返していた。稔は父と母に不満を感じるいっぽうで、優樹菜には淡い思いを抱いていたが、ある日姉の職業を疑うようになる。学校では稔の同級生である洋一がいじめの標的とされていたが、稔も自分がいじめられる側になるのではないかと、怯えるようになるのだった。居場所をなくした彼らが下した決断とは……。胸をえぐる予告編はこちら!作品情報『子どもたちをよろしく』2月29日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開配給:太秦©子どもたちをよろしく製作運動体スタイリスト:阪上秀平ヘアメイク:綾波麗
2020年02月28日こんにちは、心理カウンセラーの佐藤栄子です。これまで、子育てや夫婦関係、ママ友トラブルや自分のココロの在り方についてなど、さまざまなテーマを心理カウンセラーの立場で取り上げてまいりました。そういった記事に寄せられた「もっと深掘りした内容が知りたい」「個々のケースで対応は変わるの?」といった皆様のお悩みにお答えする連載「ココロで読み解く『ママのお悩み相談室』」。今回は、 「『夏休み明け不登校』子どもが発するSOS、原因、対処法」 という記事に寄せられたお悩みです。記事では、長期休暇期間と登校期間の生活時間配分などに気をつけながら様子を見ていきましょうとお話ししましたが、今回寄せられたのが、「先生が原因で子供が不登校ぎみになっている場合」に対するご相談です。■質問:先生と合わない我が子「我慢しなさい」と言うしかないのか…小学5年の子どもをもつ母です。4年生までは、なんの問題もなく通っていた学校に、5年生に上がってから登校をグズるようになりました。進級と同時に担任が変わり、子どもにかけるような言葉ではない発言をされる先生で悩んでます。学校にも何度か相談しましたが改善しません。これからどうしていけばいいでしょうか? 子どもに「我慢しなさい」と言いきかせるほかはないのでしょうか? ■回答:まずは子どもの気持ちを受け止め「あなたの味方だよ」と伝える子どもの登校しぶりの原因が、担任の先生にありそうなことはわかっているのですね。では、もし子どもが学校を休みたいと言うならば、一旦気持ちを立て直す意味でも、お休みさせてよいと私は思います。親としては当然心配ですし、不安になる気持ちもあると思います。しかし、まずは「先生が何と言おうと、親は絶対にあなたの味方」ということを子どもに話し、安心させてあげることが先決です。おそらく、子どもは先生の心ない言葉で自信をなくしたり、傷ついているのでしょう。その気持ちを受けとめ癒してあげるほうが、無理して登校させるより大切だと感じます。そして、お母さん自身も一緒にゆっくり休んで元気を取り戻しましょう。■「先生だからといって絶対正しいわけではない」ことを話すでは、これからどうしていけばいいのでしょうか。子どもに「我慢しなさい」と言い聞かせることは、私はあまりおすすめしません。「先生の言葉に納得できないかもしれないけれど、あなた自身が学校で面倒な存在になってしまうから、無理にでも納得すべき」と子どもに我慢を強いてしまうと、「親は自分の味方にはなってくれない」と子どもに不信感を抱かせてしまうからです。子どもには「先生の言うことが、いつも絶対正しいわけではない。だからと言って、間違っているわけでもない。正誤ではなく、それがこの先生の考え方というだけ」と伝えるのはいかがでしょうか。例えば、先生が「男子のくせに、こんなこんなこともできないのか?」と発言したとします。しかし、それは真実でも正しいことでもなく、その先生が「男子=できて当然」と思っているだけ。世界中の人みんなが同じ考えではないのですから、「自分はダメだ」などと落ち込む必要はないのです。この先生が実際はどのような言葉をかけているのかはわかりませんが、おかしいと感じた時「どういうことですか?」「では、どうすればいいか教えてください」と子どもから聞き返すように促してもいいかもしれません。ただし、これは子どもの性格によってできる・できないがあるでしょう。先生の言葉があまりにも感情的な内容であれば、「真に受けなくていいよ」と聞き流すようにアドバイスするのもいいでしょう。本来、「先生」とは人格が優れ、周りのお手本となる存在であってほしいものですが、必ずしもそういう人ばかりが教職を選ぶわけではないのがとても残念ですよね。同じように感じている保護者がほかにもいるかもしれません。目に余る発言が続くようなら、ほかの保護者にも働きかけるなどして、学校へのアプローチは続けたほうがいいと思います。■不登校を防ぐ「反面教師からの学び」と「学校内の逃げ場」かつては、親や先生、上司の言うことを何も考えずに「はい、はい」と聞いていれば一生安泰で、穏やかな老後が待っていると大多数の人が考えていましたし、実際その通りの場合も多かったでしょう。しかし、現在は全く違う世界になりつつありますよね。変化の早い今の時代を生きていくためにも、子どもの頃から自分の頭で考え、行動する力が求められています。そういった力を養う意味で、この先生の言動を教材としてみてもいいのではないかと思います。子どもには「先生にどんなことを言われ、どんな風に嫌だったかをママに話してね」と伝えておき、子どもの言葉にきちんと耳を傾けましょう。子どもが先生の言葉をどうとらえ、それに対しどのような判断を持ったか、自分ならどのように相手に伝えようと思うかなどを聞きます。その子どもの考えを親が認めてあげたり、違う視点を提供したりすることで、子ども自身に自分で考え対応する力がついてくると思います。また、担任以外で、子どもの気持ちに寄り添ってくれる先生を学校内で見つけておくというのもいいでしょう。担任に何を言われても、気持ちをわかってくれる先生がほかにいるという「逃げ場」が学校にあると思えば、子どもも少し気が楽になるのではないでしょうか。今はつらいかもしれませんが、親が笑顔で子どもに「絶対に味方でいるから、あなたは何があっても大丈夫」と伝えてあげれば、子どもも少しずつ自信を取り戻すでしょう。先生より誰より、ママに信頼されていることが子どもにとっては一番励みになりますからね。これからも皆さんのお悩みに答えていきたいと思います。お気軽に、下の読者アンケートにお寄せください。お待ちしております。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2020年02月20日【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談TBS『グッとラック!』のレギュラーコメンテーターをはじめ、数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。【今回の相談内容】これといった理由もなく、中学生の息子が学校に行かなくなりました。イジメではないようですが、行かなくなって半年くらいになります。担任の先生も友人も心配してくれていますが、本人はガンとして行きません(友人とはLINEでやり取りしているようです)。最初は、行くように厳しく言っていたのですが、そうするとベッドから出てこなくなり、話もしなくなります。夫に頼んで、力ずくで引っ張り出したこともありますが、さすがにそれ以上はできず(殴るようなことはしたくありません)、ほとほと困っています。夫とは、しばらく見守るしかないのかなと話していますが、引きこもりの子どもに関連する殺人事件などもあり、不安がよぎります。今後、子供にはどのように接すればいいでしょうか?(46歳・主婦・女性)【回答】一度、しばらく放っておいてみたらいかがでしょうか。大いなる慈愛に立脚した無関心です。彼には彼の「学校に行かない理由」があるんでしょう。でもそれは、親や先生が口出しして、手助けすれば解決策が見つかるような「理由」ではないのだと思います。そして、彼の抱える「理由」を、私たちが本当に「わかる」ことは不可能です。彼は今、自分の中にしかない「答え」を探す作業中。けっこう大変な作業なので、普通に学校に行きながらではできないんでしょう。今やるべきなのは、“学校に行かせる”ことではなくて、“答え探しの邪魔をしない”ことですよ。私も親ですから、子どもが学校に行かなくなって心配なお気持ちは「わかる」と言わせてください。きっと考え出したら夜も眠れないほど不安でしょう。でも、長い人生の中で1~2年、じっとしている時間があったってどうってことないですよ。いくらでも元に戻れます。「厳しく言ったり」「力ずくで引っぱり出したり」しないで、しっかり底まで沈ませてあげてください。中途半端に茶々を入れるから、息子さんが答え探しに没頭できないんですよ。お母さんとお父さんは、なるべく普通に過ごすこと。「あなたが学校に行っていないことなんて気にしてないよ」というふうに。お母さんはお母さんの毎日を、しっかり楽しんでください。息子さんの一番の道標となるのは、お母さんやお父さんが日々楽しくはつらつと生きている背中です。楽しそうでなければ、誰が出てくるものですか。たしかに世の中にはいろいろな事件がありますから、究極のところまで心配してしまうお気持ちもわかります。わかりますが、心配しすぎは愚の骨頂。今は価値観が変わってきていて、私たちが考えている「学校」と、彼らの考えている「学校」は違うようです。それに、社会も変化していて、みんなと同じことができる子が「良い子」「できる子」ではない。これまでの型には合わせられないところに、驚くような才能が隠れている場合だってあります。あなたが安心したいがために、子どもを無理やり型にはめることがないように。ありとあらゆる可能性を視野に入れて見守る胆力をつけたいものです。【プロフィール】玉置妙憂(たまおきみょうゆう)看護師・看護教員・ケアマネ-ジャー・僧侶。「一般社団法人大慈学苑」代表。著書『死にゆく人の心に寄りそう』(光文社新書)は8万部突破のベストセラー。NHK『クローズアップ現代+』、『あさイチ』に出演して大きな話題に。現在、TBS『グッとラック!』火曜のコメンテーターを務める。
2020年02月14日12月12日の朝日新聞朝刊に掲載された、小説『十二国記』シリーズ(新潮社)の全面広告がSNSで話題だ。『十二国記』は小野不由美によるファンタジー小説で、2019年10月12日に18年ぶりとなる書下ろし長編小説が発売された。シリーズ発行部数は累計で1,200万を突破。2019年12月4日には、Yahoo!検索大賞2019の【小説部門賞】を受賞した。今回の広告は、作品名にちなんで12月12日を『十二国記の日』として盛り上げ続けたファンへの感謝として企画されたもの。『十二国記』公式Twitterアカウントは《この新聞広告は、『「十二国記」の日』の名付け親であり、長年にわたり作品を支え続けてくださる皆様への感謝のしるしです》と説明している。誌面の内容は、新聞の販売地域によって4種類展開。それぞれに作中の主要人物のイラストと、ファンの感想が掲載されている。これに対し、Twitterでは「すべて集めたい」という声が続出。《朝日新聞、号外全部ゲット!「十二国記の日」満喫しております》《今朝の朝日新聞朝刊、出かけるついでに駅のキオスクで買った。店員さんが「あらあら今日は何だかいつも買わない人が買うわね~」と目を丸くしていた。 今日限りの十二国記特需です》《朝日新聞の朝刊、各地域の欲しい。 十二国記の全面広告載っているらしいから!どなたか、譲って下さいませんか?》フリマアプリ『メルカリ』には、該当誌面が100件ほど出品。一部300円~500円程度で取引されるなど、社会現象のようになっている。
2019年12月12日東京新聞社会部記者・望月衣塑子氏に密着したドキュメンタリー映画『i-新聞記者ドキュメント-』の公開を記念し、11月21日にネット生放送番組「共感シアター」で「気になって仕方ない!!『i-新聞記者ドキュメント-』トークNIGHT!」と題した特別プログラムが配信された。メガホンをとった森達也監督、フリーアナウンサーの笠井信輔氏が出席し、作品が突きつけるメッセージについて議論を交わした。オウム真理教を題材にした『A』や、ゴーストライター騒動の佐村河内守を題材にした『FAKE』などの作品で、一方的なメディアの報道のあり方に疑問を投げかけてきた森監督が、官邸記者クラブで孤軍奮闘する望月記者を追う中で、日本社会が抱える問題点を浮き彫りにしていく。望月記者はシム・ウンギョンと松坂桃李が主演した映画『新聞記者』のモデルになった人物でもあり、森監督は「当初は映画版を撮る予定だった」と明かし、「フィクションでも実名でやろうかなと。でもそれだと(話が)膨らまなくなるから」。結果的にドキュメンタリーに専念することになり、「特に設計図もなく、撮りながら手探りで考えていった」と振り返った。取材対象となった望月記者については「人の3倍、いや5倍は早く動いてしゃべって食べて……。100%のすばらしい記者じゃないが、欠点や過剰さといったマイナスを超えるプラスがある」と分析し、「そのプラスとは、記者として当たり前のことをやっているということ。なぜ、その当たり前がプラスになってしまうのか」と問題提起。ドキュメンタリーの中立性は「幻想」と断言し、「政権批判の映画ではない。啓蒙、啓発の気持ちはほとんどないですね。映画に不純なものは入れたくない」と話していた。笠井氏はフジテレビを退社したばかりで、「望月さんの取材スタイルを見ているうちに、テレビや記者クラブがこれで本当にいいのかなと思った。(マスコミ業界を)知っている自分がそう思うのだから、ご覧になる多くの皆さんは衝撃を受けると思う。相当面白かった」と独自の目線で絶賛した。本作は先日閉幕した第32回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門の作品賞を受賞。笠井氏は授賞式の総合司会を務めており、「政治から切り離された映画祭なんだと表明されたと思った」と受賞の意義を語った。取材・文・写真:内田 涼『i-新聞記者ドキュメント-』公開中
2019年11月22日「ぴあ」調査による2019年11月15日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、東京新聞社会部記者・望月衣塑子の姿を通して現代日本の真の姿に迫る『i-新聞記者ドキュメント-』が第1位になった。本作は、オウム真理教を題材にした『A』やゴーストライター騒動の佐村河内守を題材にした『FAKE』などの作品で、一方的なメディアの報道のあり方に疑問を投げかけてきた森達也監督が、望月記者の活動を追う中で“日本社会が抱える問題点”を浮き彫りにしていく。劇場には20代から70代までの観客が足を運んでおり、「ジャーナリズムのあり方について考えさせられた」「このままではダメだと改めて感じた。タイトルに“i”とあるが、流されるのではなく自分に何ができるのか、自分で考え行動することが大切だと感じた」「望月記者の仕事に対する姿勢や哲学に感銘をうけた」「事実を鵜呑みにすることで自分も犠牲になるかもしれない。他人事ではないと強く感じた」「仕事への情熱と共に、彼女を支える人がいるプライベートでの姿を見ることができて印象的だった」など、さまざまな感想が寄せられた。望月記者は、シム・ウンギョンと松坂桃李が主演した映画『新聞記者』のモデルになった人物でもあり、上映後に実施した出口調査では『新聞記者』も観たと話す人も。中には「受け手である私たちの考え方も問われているような気がした」「ぜひ若い世代に観てほしい。今の社会に興味を持って、選挙に行ってほしい」と話す人もいた。1位『i-新聞記者ドキュメント-』92.3点2位『殺さない彼と死なない彼女』92.2点3位『影踏み』90.8点4位『わたしは光をにぎっている』89.9点5位『アイリッシュマン』86.7点6位『アンドレア・ボチェッリ奇跡のテノール』86.6点7位『ベル・カント とらわれのアリア』85.3点8位『エンド・オブ・ステイツ』84.2点9位『地獄少女』83.6点10位『ブライトバーン/恐怖の拡散者』82.5点(本ランキングは、11/15(金)に公開された新作映画12本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2019年11月18日サンリオのいちご新聞と新宿ルミネエストのカフェ・エッグアンドスプーマ(EGG&SPUMA)によるコラボカフェ「いちご新聞ダイナー」が、好評につき2019年11月4日(月)まで営業を延長。10月16日(水)からは、ハロウィンに向けた新メニューの販売をスタートする。ハロウィン仕様のコラボメニュー新メニューには、サンリオの人気キャラクターたちをハロウィン仕様におめかしたキュートなデザートやドリンクが勢ぞろい。ポムポムプリンをゾンビに見立てた“ふわふわ”スフレパンケーキや、レモネードを入れると色がチェンジするシナモンのドリンク、ハローキティモチーフの真っ赤なブラッディジュースなどを楽しむことができる。ハロウィン限定アフタヌーンティーまた人気のアフタヌーンティーも、ハロウィンの雰囲気をたっぷりと詰め込んで。魔法使いに変身したシナモンを主役に、十字架やゴースト、満月などをモチーフにしたスイーツや、ゴースト風キキララのデコレーション付きケーキなどが、2段プレートにセットされている。フードメニューもそのほか「クロミのBLTバーガー」や「トリック・オア・トリート・チリポテト」など、フードメニューも用意。これらのコラボレーションメニューを注文すると、オリジナルステッカーがプレゼントされる嬉しい特典もついてくる。【詳細】「いちご新聞ダイナー」ハロウィンメニュー期間:10月16日(水)~ ※コラボカフェの営業は、11月4日(月)まで・ハロウィーンアフタヌーンティーセット(ソフトドリンク2杯付) 3,400円+税・ポムポムプリンのゾンビ!?パンケーキ 1,500円+税・シナモンのマジカルレモネード 1,080円+税・ハローキティのブラッディジュース 1,000円+税・クロミのBLTバーガー 1,450円+税・トリック・オア・トリート・チリポテト 700円+税<店舗情報>場所:エッグアンドスプーマ住所:東京都新宿区新宿3-38-1 新宿ルミネエスト8F営業時間:11:00~22:30(LO 21:45)TEL:03-6273-0255
2019年10月14日赤城乳業は、不二家と共同開発した新作アイス「不二家ミルキーカップ」を、2019年10月8日(火)全国発売する。「不二家ミルキーカップ」は、不二家のロングセラー商品「ミルキー」をイメージして作られたカップアイス。ミルキー風れん乳を入れたアイスは、まるで“濃厚なミルキー”のようなクリーミィな味わいが特徴。さらにアイスの中心にも、同じ練乳を入れたことで、よりコク深さを増したリッチな風味に仕上げている。なおパッケージは、全6種類のデザインを用意。「ミルキー」のアイコンキャラクター・ペコちゃんの様々な絵柄がプリントされている。【詳細】「不二家ミルキーカップ」135ml 140円+税発売日:2019年10月8日(火)発売エリア:全国
2019年10月07日少し前にわが家の不登校体験記として、子どもが不登校になったら親としてどんな対応をしたか、どう考え受け入れたのか、というお話を描きました。今回は不登校を受け入れた先に、どう過ごしていくかの選択肢について書いてみました。不登校の親の会をやってきていろんな方とお会いして思ったのですが、不登校になってからの子どもはどういう行動が多いかというと、勉強してみたり家の手伝いをしたりするのも最初だけでそのうちただゴロゴロしてゲームや動画などで時間を潰す子が多い印象です。そして昼夜逆転する子も。わが子も一時期そうでした。親はわが子の心の傷を感じてとりあえず休ませないとと思うのですが、そんな状態が続くとどうしても不安が頭をよぎります…。学校以外の居場所がみつからない…!少し落ち着いた後は、学校以外の居場所を探したりしますが、なかなか良い(合う)ところが見つからずどこにも行けない場合も多いでしょう。不登校の子どもの受け皿が少ない&合うところがないというところにたどり着くのではないでしょうか。学校に苦手意識を抱えて行けなくなる…勉強や人間関係につまづいて傷を抱えてる子どもに対して、適応指導教室などは学校に戻すための学校簡易版みたいな機関だったり、フリースクールもお金がかかったり近くに無かったり、そもそも子どもがどこにも行きたがらない、などなど…。不登校の子どもの受け皿が少ない&合うところがないのは常々親の会で出る悩みでした。で結局どう過ごしてるか聞くと…やることがないからゲームや動画で過ごしてるという子の多いこと。対してそれをやめさせないとと思っている方も多かったです。ここで好きなことがある子はそれをとことんやればいいと思います。(わが子も絵が好きで描きまくって現在イラストレーターとして働いています)でも…なにも好きが見つからない子はどうしたら…親が何か新しいことに誘ったりしていろいろ経験できる子は良いですが、それすら拒否し家から出ない、出れない子もいるでしょう。そんな折、以前対談させていただいた小幡和輝さんと再びお会いするチャンスがありまして、行ってまいりましたよ~!不登校についての対談「第2弾」です。しかもグッドタイミングで新しい選択肢を引っさげて来てくれたではありませんか!子どもがゲーム好きならそれこそ利用するべし!なんと日本初のゲームのオンライン家庭教師サービスです!最初聞いた時は、親がやらせたくないのでは…と思いました。しかし子どもが「やることがなくてゲームばかりしている」というのは、実は「ゲームが一番好きだからやってる」のかもと考えてみると…だとしたら、ゲームを避けて禁止や制限をするより、ゲームを利用して居場所を見つけてあげて社会復帰のキッカケにした方がいい、ゲームが好きならそこを利用しない手はないと思い直しました!小幡さんが、「囲碁や将棋の習い事ならいいのに、ゲームを習うのはダメという考え方を変えていきたい」と言っていたのが印象的でした…。オンラインゲームの怖いところは、悪い人と出会わないか、高額課金してしまったりしないか…という心配があるかと思いますが、この「ゲムトレ」というサービスならそういった心配はありません。また、トレーニングなので「決まった時間でやる」「先生にレッスンしてもらう」「自分で練習する」その結果、上手になって自信がつく…というプロセスを体験できます。これは、どの習い事も一緒だなぁと思いました。ゲームだからダメというのも親の思い込みなのかもしれません。「好きなことをがんばること」が自信につながる!好きなことをがんばることは、元気に、自信につながります。ここをなくしては次のステップに行くのは難しいと私は思います。学校に行けないことを嘆いていても先に進めません。その時間を子どもの好きを親子でゆっくり一緒に見つけて深めていくための時間にできたらステキですよね。不登校経験者の小幡さんだからこそ作れた子どもの気持ちに寄り添ったサービスだなぁと思いました。不登校の子たちみんながまた笑顔になれますように!日本初、ゲームのオンライン家庭教師『ゲムトレ』◆ 詳細はこちら>>
2019年10月01日夏休み明けは不登校が増える――。そう聞いたことがある親御さんは多いでしょう。今月のテーマは 「不登校」です。かつては「登校拒否」と言っていましたが、学校に行っていない子どもたちの中には「拒否する子ども」だけでなく「行きたくても行けない子どもたち」もいるということで、「不登校」と呼び方が変わりました。世界中には「学校に行きたくても行けない子どもたち」がたくさんいますが(かつての日本にもそんな状況がありました)、なぜいまの日本でそんな現象が起きてしまっているのか、皆さんと一緒に考えたいと思います。「不登校」とは「学校に行きたくない」と思ったことなら、だれしも一度や二度はあるでしょう。ではそもそも「不登校」とはどういうことでしょうか。文部科学省は次のように規定しています。「不登校児童生徒」とは……「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいは登校したくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」(文部科学省|平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について 参照)理由や背景はいろいろですが、「学校に行きたくても行けない」子どもや「行きたくないから行かない」子どもたちが不登校の状態にあると言えます。文部科学省の平成29年度の調査では、全国で約14万人(小学生3万5千人・中学生10万9千人)の不登校児童生徒がいることがわかっています 。ただし、フリースクールや適応教室などに通っている子どもたちは出席扱いになりますから、この数字の中には入っていません。また、これとは別に、不登園の幼稚園児や不登校の高校生もいます。そう考えると、子ども全体で見れば、不登校の人はもっと多いと言えますね。児童生徒数は年々減少してきていますが、逆に不登校児童生徒は増えてきていますので、千人当たりという比率で見るとさらに多くなっています。(文部科学省|平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果についてを参照し、筆者にてグラフを作成)小学生の不登校児童数を学年別で見ると、学年が上がるにつれて増加していきますが、もっとも少ない低学年(小学1・2年生)でも全国にいる不登校児童は約4千人。低学年のうちから学校に行けなくなる子どもが数千人はいるのです。(同上)どうして「夏休み明け」に不登校が増えるのか「夏休み明けに不登校になりやすい」ということは、以前からよく言われています。実際にいつと比べてどのくらい多いのかという調査は見当たりません。ですが、私の養護教諭時代の実感でも、1学期なんとか頑張ってきていた子どもたちの中に、とうとう息切れしてしまい休み明けには登校できなくなる子どもたちが少なくなかったことは確かです。1学期の間頑張って頑張って登校していた子どもたちは、夏休みになると「これでやっと一息つける」と思いリラックスします。夏休みがいい充電期間になって、2学期を元気よくスタートできるだけのエネルギーが貯められればいいのですが、頑張った疲れがどっと出てしまい不活発な生活になってしまう子どもや、「あの空間にまた戻るのはきついな」と実感している子どもは、相当なエネルギーがないと9月になってもすぐには立ち上がれません。夏休みは、ホッとして生活リズムが変わったり、学習への規制が少なくなったりしますから、それを元に戻すにはとても大きなエネルギーが必要になります。夏休み明けに不登校になる子どもたちは、このエネルギーが十分にたまっていないとも言えるのです。これは夏休みだけでなく、ゴールデンウィークの後や、冬休み明けなどにもみられます。ですが、夏休みほどお休みの期間が長くないので「ホッとする」ほど休めませんし、生活リズムも大きくは崩れないでしょう。また、春休み明けの新学期はクラス替えや新しい担任など今までと大きく環境が変わります。これをきっかけに「行ってみようかな?」と思う子どもたちもいるため、新年度のスタートは不登校や登校しぶりをしていた子どもが登校するきっかけにもなっています。子どもが発する「不登校のサイン」に気づきましょう不登校のサインは、子どもによっても年齢によっても、またそのきっかけになったことによっても異なります。「学校に行きたくない」「学校にはもう行かない」などとはっきり宣言する子どもはほとんどいません。ですから、親は子どもが出す「サイン」に気づいてあげることが大切です。最もよく見られるサインは、体の不調です。夏休みが終わりに近づくと元気がなくなったり、食欲がなくなったりする。新学期が始まって朝の登校時間が近づくとおなかが痛くなったり、頭が痛くなったりする。こういったような症状が挙げられます。このような体の不調は、1週間が終わる金曜日の夜あたりにはなくなり、学校が休みの日はあまり症状がでません。「これは偽病ではないか」と相談に訪れる保護者の方もいますが、偽病ではなくて、子どもは本当に頭が痛かったりおなかが痛かったりするのです。年齢が低ければ低いほど脳の機能が未分化なので、心にかかったストレスが体の症状として現れやすいと言えます。他にも、だんだん話をしなくなる、朝起きられなくなる、夜になっても眠れなくなるなどがサインのこともあります。自分にとって何がストレスなのかわからないことも子どもの大きな特徴です。「とても嫌なことがあった」とか「困ったことがあったのに誰もにも応援してもらえない」など、不安を言語化できる場合もあるでしょう。ですが、子どもが漠然とした不安を抱えている場合には、それをどう表現してよいのかわからず、口数が減ってしまうのです。「不登校のサイン」が見られたとき、親が絶対にすべきことお子さんに上記のようなサインが見られたら、親御さんに必ずしてほしいことがあります。それは、子どもが何も言わなくても、子どもの話をよく聞いたり子どもの様子をよく観察したりすることです。以前私も保健室でよく経験しました。入ってきてもただ黙っていて何も言わない子どもがいたときには、熱を測ったり頭に手を当てたりとまさに「手当」をしながら、「具合が悪いんだね」という気持ちを子どもに伝えると、ホッとした顔をして話し始めたものです。「昨日、お父さんとお母さんがリコン、リコンといってたけど、先生『リコン』ってなあに?」と聞いた1年生の男の子。リコンの意味は解らないけれど、その場の雰囲気から胸の中は不安でいっぱいだったことでしょう。その子は、お母さんから離れるのが不安で(母子分離不安)で、登校しぶりをしていました。子どもの気持ちを汲み取れるまでには時間がかかりますが、子どもに心を向けてじっくり待つことが必要です。先に述べましたように、学校生活のストレスはその程度にもよりますが誰しも持っています。いじめや、学習上の大きなつまずき、人間関係など、何が問題かによって対処方法は変わりますが、基本的には何がストレスになっているのかがつかめると、対処の方法も見えてきます。ここで1つだけ注意したいことがあります。体の訴えがでたら、まずは病院を受診し体に異常がないかどうかを確認してあげてください。「頭が痛い」と訴える背景に思いがけない病気が隠れている場合もあるからです。逆に、病院で特に体の問題がないといわれても、「どこも悪くないといわれたから大丈夫」とか「少しぐらい我慢していってみよう!」などの励ましや無理強いはやめましょう。子どもはその言葉によってますます精神的に追い詰められてしまうこともあります。親も子どもも、少し「いい加減」に子どもに不登校の兆候が見られると、親としてはとても心配になりますね。その不安を少しでも解消できるよう、いくつかアドバイスをしましょう。【親御さんからの質問 1】夏休みが明けて1週間たっても、まだ日常のペースを取り戻せません。学校に行くのだけで精神的にも肉体的にも疲れてしまうようで、帰宅しても宿題すら手につかない様子です。心と体が元気で、かつメリハリある生活でシャキッとさせるには、どうしたらいいでしょうか?夏休み明け、すぐに日常のペースに戻せるお子さんと、戻るまで時間のかかるお子さんがいます。学校が楽しくて「早く新学期が始まってお友達や先生に会いたいなー」と思っているお子さんは、少々生活リズムが崩れていても、すぐに元の生活に戻せるエネルギーをもっています。しかし、エネルギー不足の子どもたちは、元に戻すのに時間がかかったり、なかなか疲れが取れなかったりする場合もあります。少しゆっくりなペースでも焦らないで、「早く寝かせる、早く起こす」程度で様子を見ましょう。ここで気を付けたいのは、「いい子」たちです。どんなことにも「がんばらなければいけない!」と思っている子どもは、自分の力量を超えて頑張ってしまう、いわゆる無理をしてしまう過剰適応のお子さんたちです。逆に、少し「いい加減」にできる子どもは、できないことがあっても「まあいいや……」と力を抜くことができます。元気を取り戻すには、子どもの心にのしかかっている「〇〇をしなければならない」という負担をとってあげることが大切です。親御さんの「なんでもきちんとやらせなくては」という思いも、子どもにとっては負担になることがありますので、親も一緒にいい加減になることも必要です。なにより大事なのは「親子間の信頼関係」【親御さんからの質問 2】子どもが「○○ちゃんがいるから」「明日は苦手な教科があるから」などの理由で学校に行きたくないと言うことがあります。親としては負けない気持ちを持ってほしいので、つい強く送り出してしまいますが、大丈夫でしょうか?子どもが「休みたい」と言ったとしても、1回でも休んだら癖になってしまいそうで、少し怖いです。適切な対処法を知りたいです。親御さんの気持ちはとてもよくわかりますし、実際励ますことで乗り越えられるお子さんもたくさんいます。でも注意しなければいけないのは、「○○ちゃんがいるから」とか「苦手な教科があるから」などという理由は単なるきっかけに過ぎず、その背景に小さいながらも乗り越えられない“何か”がある場合です。これを、心理学者エリク・H・エリクソンが提唱した発達段階の理論では「発達課題」 と表現しています。例えば、幼少期のうちに「基本的信頼感=親子の愛着関係」がしっかり築けていない場合。幼いうちに親との信頼関係が作れていない子どもは、自分を支えてくれるものがないまま、大きな不安の中で生きることになります。この「不安状態=安全基地がない状態」では、人との関わりをうまく創り出していくことはできませんし、ほんの些細なことでも不安になり動けないのです。子どもは心の中に、それぞれの年齢で必要な発達課題を獲得していかないと、子どもは次に向かって進めず立ち止まってしまいます。立ち止まるきっかけは「友だち」だったり「勉強」だったりと人それぞれですが、次へ進めなくなってしまった際には専門家の手助けが必要です。まずはスクールカウンセラーに相談しましょう。それ以外には教育委員会の相談センターや児童精神科医など、行きやすい場所を選ぶといいと思います。学校の保健室に行けば紹介してもらえますよ。不登校も保健室登校も、子どもを学校や教室に返すことを目的とするのではなく、子どもの発達課題を見つけてその子のペースでクリアさせながら、将来の自立を目指すことが大切なのです。(筆者にて作図)自然体験には人を癒す力がある【親御さんからの質問 3】子どもが学校生活にストレスを抱えているようで、何日か学校を休んでいます。でも、家にいる分には元気なので、親としてどう接したらいいかが分かりません。休みの間はゲームでも漫画でも、好きにさせて問題ないでしょうか?家で好きなことをさせるのも心の休養にはなりますが、ゲームでは脳は解放されません。おすすめは、自然体験など体を動かす活動です。体が動くと心も動きます。親子で自然と触れ合いながら、一緒に体を動かしましょう。学校を休んでも罪悪感を持たないよう「疲れたんだから、少し休もう」と休むこともよしとしてください。かつて、保健室登校をしていた子どもたちと、学校の畑で一緒に栽培活動をしたことがあります。土や水に触れ野菜を育てて、収穫して調理して食べる。こんな活動をする中で、子どもたちが元気になり、友だちと関われるようになったり学習に取り組むようになったりしました。自然には人を癒す大きな力があるのです。心の病は、自然と触れ合いながら体を動かすことでかなり回復すると考えています。辛くても焦らないで。じっくり子どもと向き合おう「不登校」は、子どもにとっても親御さんにとっても辛いことです。でも、焦って子どもをますます追い詰めるような言動は逆効果。考え方を変えてみて、「今この子どもにどんな力をつけてあげようかな」という見方で、「やった!」「できた!」というような体験活動をさせてみましょう。また、親御さんが一人で悩まないで相談できる場所や人を見つけることも大切です。仲間がいると元気が出ます。焦らず、じっくり子どもと向き合えるといいですね。(参考)文部科学省|平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(平成30年10月25日)
2019年09月06日権力とメディアの“たった今”を描き、現代日本に大きな衝撃を与えて大ヒットとなった『新聞記者』のプロデューサーが新たに世に問う、ドキュメンタリー『i -新聞記者ドキュメント-』が11月15日(金)より全国公開されることになった。本作は、オウム真理教を題材にした『A』やその続編『A2』、ゴーストライター騒動の佐村河内守を題材にし、絶賛を受けた『FAKE』などで知られる森達也監督が、東京新聞社会部記者・望月衣塑子の姿を通して日本の報道の問題点、ジャーナリズムの地盤沈下、ひいては日本社会が抱える同調圧力や忖度の正体に迫っていく社会派ドキュメンタリー。シム・ウンギョン×松坂桃李のW主演で話題となった映画『新聞記者』を手掛けた河村光康が企画・製作。また、同作は望月記者の同名著書が原案となっている。森達也監督が製作への思いをコメント!望月衣塑子記者の名前を、あなたはいつ知っただろうか。官房長官の記者会見で質問を重ねる女性記者。同じ質問を何度もするなと官邸スタッフに咎められたとき、「納得できる答えをいただいていないので繰り返しています」と彼女は即答した。とても当たり前のこと。でもその当り前の言葉が、ずっと僕の頭から離れない。この国のメディアはおかしい。ジャーナリズムが機能していない。そんな言葉を日常的に見聞きするようになってから、もう何年が過ぎただろう。いや見聞きするだけではない。僕自身も頻繁に言ったり書いたりしている。かつてテレビ・ディレクターだった。その後に映画監督が肩書に加わった。それから活字も仕事の領域になった。いわば僕のこれまでの人生は、常にメディアと共にあった。そのうえで断言する。確かに今のメディアはおかしい。ジャーナリズムが機能していない。あなたが右だろうが左だろうが関係ない。保守とリベラルも分けるつもりはない。メディアとジャーナリズムは、誰にとっても大切な存在であるはずだ。だから撮る。撮りながら考える。望月記者はなぜこれほどに目立つのか。周囲と違うのか。言葉が残るのか。特異点になってしまうのか。撮りながら悩む。考える。だから観ながらあなたにも考えてほしい。悩んでほしい。きっと最後には、あるべきメディアとジャーナリズムの姿が見えてくるはずだ。ー森達也『i-新聞記者ドキュメント-』は11月15日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月03日