保育士の中田馨さんが、「実はちょっと困る保護者のあるある」を教えてくれました。保育園をのぞきにくる、重要なことを言ってくれないなど、実はやってしまいがちなことだけど気をつけたいものを紹介! こんにちは、保育士の中田馨です。新年度がスタートし、保育園生活がいよいよ始まった!という親子もいることでしょう。私の保育所にも、新しい子どもたちがやってきて慣らし保育がスタートしました。 今回は、保育士の立場から「お父さん、お母さん。実はそれ、保育士は困っているのよ」という、エピソードをいくつか紹介します。 保育園をのぞきにくる保育中に保育園の周りを何度も通って、外から保育所をのぞいたりする保護者が時々います。特に慣らし保育のときに多いかもと思います。慣らし保育期間は特に、親と保育士の信頼関係がまだできていません。子どもも泣いたり不安な顔をしていますので、「大丈夫かしら……」「泣いてかわいそう!」と思う親心はとってもわかります。 私も2人子どもがいますので、幼稚園・小学校と新しい環境に入るたびに「新しい環境は大丈夫かしら」と思ってきました。でも、保育園に預けたら保育園を信じることが大切。慣らし保育は、子どもが保育園の生活に慣れることが大きな目的ですが、親が子どもと離れて過ごすことに慣れる目的もあります。せっかく慣れようとしている子どもが万が一親を見つけてしまうと逆効果になってしまうこともあるので、一度預けたらお迎えの時間までは待ってもらえると助かります。 お散歩中の写真を撮る保育中に、おばあちゃんやおじいちゃんを含めたご家族と出会うことがあります。家庭で見るいつものわが子と違い、保育園の帽子をかぶり、お友だちや先生と手をつないで歩く姿を見ていると「わああ! なんてかわいいんだ!」と思いますよね。わかります、わかります! 私もわが子の校外学習などに出会ったことがあるので、いつも以上にわが子の姿にキュンキュンしました! でも、そのキュンキュンだけでストップです。 思わずスマホを取り出し「パシャ!」っと撮ってみたくなりますが、それはやめてください。お子さんは今、保育園の生活時間です。そして、他のお友だちのプライバシーもあります。保育士は、子どもの安全に集中しながらお散歩しているところを、「写真は撮らないでください」と保護者に意識を向けなければいけません。そして、お母さんたちを注意しなくてはいけない場面を子どもに見せたくありません。 そんなときは、「ああ。今日はかわいい姿見られてラッキーだった!」と思って、写真ではなくご自身の目に焼き付けてくださいね。 送迎時に毎回長話をする送り迎えのときに、ずっと1人の保育士と話し込んでいるお母さんがいます。特に、保育園に入って間もなく、仕事復帰をしていないお母さんに多い傾向があります。 保育士の仕事には、育児相談を受ける仕事もあります。でも、送迎時などは保育士にとっても忙しい時間でもありますので、お母さんとお話ししていると、子どもを保育できていない状態になってしまいます。 できればじっくり話せるように、保育士に折り入ってお話しすることがあるのなら、あらかじめ時間を作ってもらえるようお願いをしてみましょう。 重要なことを言ってくれない重要なことの1つが「子どもの体調面」です。保育園では、熱や下痢・嘔吐などの症状がある、体調の悪いお子さんをお預かりすることができません。朝、平熱だったのに、あれよあれよと熱が上がり、慌ててお母さんに電話をかけると「実は昨夜、高熱が出て、解熱剤を入れたんです」とのこと。つまり、完全に熱が下がっていたわけではなく、薬で一時的に熱が下がっていたのです。 こんなときは、保育園を休む選択をするのがいいのですが、仕事が休めず不安になりながらも保育園に預けたママの気持ちもわかります。ですが重要なことは、必ず保育士にそのことを伝えてください。連絡帳に書いて伝えるでもOKです。伝えてもらっているだけで「今日はゆっくり過ごそう」と、子どもの1日の生活が変わってきます。保育士は、体調不良の子どもを保育する専門家ではありません。子どもの体調不良時は病児保育などの選択肢もありますので、そちらを利用しましょうね。普段、なかなか保育士から言いにくいことですが、やっぱり大切にしてほしいことを書きました。保育園と長く付き合っていくなかで、お互いが気持ちよく信頼関係を築いていくためには、もちろん保育士の努力も必要ですが、お母さんたちの協力も不可欠なのです。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2021年04月08日サッカー経験者であることを知るチームの保護者から、少年団の練習とは別に定期的な自主トレを頼まれた。監督がサッカー経験がなく、具体的なコーチングがないことなどで親たちからの信頼を失いかけているようで、自分が行う自主トレに保護者が求める要素がどんどん増えている。子どもたちが大会で結果を残していることもあって親たちの「もっとちゃんと教えてほしい」という要求が高まっている状態だが、ただのお父さんコーチがどこまで関わっていい?とご相談をいただきました。これまでジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、お父さんコーチの悩みにアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<楽しい指導より厳しい指導が良いのでは。という保護者を説得する方法は?<お父さんコーチからの質問>春から小学2年の息子がいるお父さんコーチです。少年団のコーチではありません。息子が入団するとき、私がサッカー経験者であることを知る保護者の方々から、少年団練習とは別に、週2回の定期的な自主トレを行って欲しいと依頼を受け、試合のない週末に限り自主トレコーチをしています。私は、自主トレの内容が少年団で指導されるものと違うと、子ども達のプレーに迷いが生じたり、少年団コーチにご迷惑がかかっては本末転倒であると思い、あくまでも基礎的なトレーニングに留めて行っています。しかし、少年団のコーチはサッカー経験の無いご年配コーチで、試合中に具体的なコーチングもなく、普段の練習中も子ども達を野放しにしてご自身は居眠りをされたりと、保護者からの信用を失いかけています。そうしたこともあって、私が行う自主トレに保護者が求める要素が段々と多くなってきて、私もどこまで子ども達と関わって良いか悩んでいます。監督との関係性が悪いわけではありませんが、保護者の不満を監督へ相談するというのもなかなか難しいです。子ども達は、昨夏の地区サッカー大会で優勝、今冬の地区フットサル大会でも準優勝と、今は結果が全てではないのかも知れませんが結果を残していることもあって「もっとちゃんと教えてほしい」と保護者の期待も高まり、少年団に対するフラストレーションもあるようです。このような状況で私自身どこまで関わって良いものか、自主トレで行えるメニューなどとあわせましてご指導いただきたく思います。 どうか宜しくお願い致します。<池上さんのアドバイス>ご相談、ありがとうございます。つまり、メインコーチのうかがい知れないところで、秘密の練習をしているということですね。結果が出たこともあって、保護者も「もっと練習して」と要求しているようですが、小学2年生からこのように期待して練習をたくさんさせるという状況がいいとは私は思えません。■クラブに預けたのならコーチに任せた方がいい結論から言いましょう。保護者に、チーム練習外のトレーニングを頼まれても、引き受けないほうがいいでしょう。そのクラブに預けたのだから、そこにいるコーチに任せたほうがいい。もし、保護者が担当コーチに不満を感じているのなら、話し合えばいいことです。もし、みんなでコーチに話したけど、その方自身が変わらないときは、その時点で親子で判断すればいいのではないでしょうか。例えば、移籍を考えた場合、近くに良いクラブがないという話は少なくありませんが、サッカーができる環境は間違いなくあるはずです。■自分たちで考えることで選手としての引き出しが広がる私が京都サンガに在籍しているとき、バドゥー監督がある時「ちょっと用があって30分ほど抜けるから、ちょっと見てて」とほかのコーチに指導を委ねることがありました。すると、ほかのコーチは「監督の指導方法もわからないのに、どうしたらいいんですか?」と戸惑うわけです。すると、彼は「いや、ただサッカーをすればいいんだよ」と涼しい顔で答えていました。任せたコーチがバドゥーと違うことを言ったとしても、そこで判断するのは選手です。選手からすると、監督と違うことを言われたら、そこに疑問も生まれますが、同時にそこに考える機会も生まれます。そして、そういうことは、彼らのそこから先のサッカーキャリアの中では起こりがちです。「監督はこう言ってる」「ヘッドコーチはこう言ってる」では、僕たちはどうする?そのような経路をたどることで、選手の引き出しは広がります。そう考えると、バドゥーの態度は何ら間違ったものではありません。「なんでもいいよ。サッカーやってくれれば」という言葉の裏には、「サッカーのトレーニングはどんなことをしようが、同じサッカーだ」という本質ともいえる考えがあるわけです。■自主練はコーチのいる状態でやるものなのか少年サッカーでは、いいコーチがいれば、これは受け入れ難いぞと思える指導者もいて、いろんなことに出くわします。したがって、お子さんが「ここでいい」「ここでサッカーするよ」と自分で決めて、楽しんでいるようなら、それでいいと私は考えます。そもそも、自主練は、みんなで集まって決まった時間と決まった場所で、しかもコーチがいる状態でやるものでしょうか。子どもたちに「勝手にやっておいで。やってもやらなくてもいいよ」と言って、自由にさせてあげてほしいと私は思います。■自主練することや他の子よりうまくなることより大事なことこの連載の相談にも「うちの子が自主練しないのですが、どうすればいいですか?」という質問が多いです。子どもが自主練をしないのは、サッカー以外に他にやりたいことがある、ということです。そんな生き方している子どものほうが私は素晴らしいと感じます。日本の教育は「相対評価」で、そこにいる他の子どもたちよりもうまくなると、親御さんは満足します。コーチはその地域の他のチームの子どもよりうまくなれば安心します。小さな枠の中の競争に、どんな意味があるのか。そこをぜひ一度、みなさんで考えてみてください。「みんなよりうまくなって」「他のチームより強くなって」よりも、子どもたちが自分で選んで、自分の時間をプロデュースする。そんな主体性を身につけて、サッカー以外のいろんなことを吸収していくことが大切です。■子どもたちが選ぶことが大事、大人たちも今の状況が不満なら話し合うこともうひとつ、日本のあまり良くない習慣に「一筋主義」があります。一度始めたスポーツは、最後までやり通せ。一度入ったチームで最後まで頑張れ――。どちらも、今の大人が子どものときの価値観であり、大人からの指示命令です。そうではなく、子どもが選ぶことが重要です。例えば、相談者様のチームのコーチについても、さまざまな見方ができます。「普段は居眠りしている」とありますが、逆に子どもは自由にサッカーができていいのではないか?とも受け取れます。怒鳴られたり、教え込まれるよりはずっといいと思いますが、いかがでしょうか。そのあたりもぜひ話し合ってみてください。■8歳前後は楽しく試合できればいい。自主練はやりすぎもうひとつ。「子ども達は、昨夏の地区サッカー大会で優勝、今冬の地区フットサル大会でも準優勝と、今は結果が全てではないのかも知れませんが結果を残している」と書かれています。しかしながら、この結果が自主練あってのものなのか。その効果かどうかは証明できません。年配のコーチの方は実は子どもたちの理解がよくて、ひょっとすると、とてもいいものを持っておられるかもしれません。ご相談文だけではわかりづらいのですが、そもそも8歳前後の年代は、楽しく試合をしていればいい時代です。自主練はやりすぎな気がします。私は、サカイクの兄弟サイトである指導者向けサービス「COACH UNITED ACADEMY」でもお話ししているので、よかったら参考にしてください。池上正さんの指導を動画で見る>>次ページ:ドリル的な練習より効果的な指導は......■ドリル的な練習より効果的な指導は......(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)最後に、自主トレで行えるメニューを教えてほしいとのことですが、場所はどのくらいで、人数がある程度わからないと何とも言えないところです。ご相談者様はサッカーの経験者のようなので、子どもと一緒に試合(ミニゲーム)をすればいいかと思います。ドリル的な練習をするよりは、試合の中でどんなところに動くと得なのかを考えてもらうほうが有意義な時間になりそうです。加えて、コーチがわざと強いボールを蹴ったり、強いパス出してあげるなどし、壁になってあげてください。チャレンジという壁ですね。小さいときから縦割りでプレーしている子どもが大人になってすごく上手くなるのは、上級生が壁になってくれるからです。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2021年03月26日保護者は少年団にさまざまな「お当番」という形で関わります。リーダーとなった人は当番を公平に割り振らなければならず、受ける方もできるだけ手伝いたいと思っていても、家庭の事情などでどうしても断らなければならないときもあります。そんな際に「無理です」「できません」と突っぱねてはチームの空気も悪くなってしまいます。できない時はできないとカドを立てずうまくお断りをする「スキル」を身につけておくことも大事です。前回に引き続き、元テレビ朝日のアナウンサーでコミュニケーションインストラクターの渡辺由佳さんに教えていただきました。「なんで私がそんな言い方をしないといけないの」と感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、お子さんがチームを気に入っていてサッカーを続けたいなら、親も上手く立ち回ることも大事です。あくまで「スキル」なので、ぜひ今度から使ってみてください。(取材・文:前田陽子)■お願いするときの基本はクッション言葉と「いただけませんか?」保護者同士だけでなく、人にお願いをするときはまず「もしできれば」「申し訳ありませんが」「もしよろしければ」といったクッション言葉をつけるものですよね。特に職場などではそういった指示を受けてきた方が多いと思います。そして「~ください」を言わないことが大事なのだとか。「~ください」という言葉には丁寧語であると同時に、軽い命令の意図を含むためだそうです。「次回のコーチのお弁当を用意してください」はNGです。渡辺さんは、「実は『~ください』はある雑誌のアンケートで上司が部下から言われたくない言葉のTOP5に入っています。会社で1日中『ハンコをください』『会議室にお越しください』『●時までに資料に目を通しておいてください』とずっとくださいと言われていると、命令されているようでイヤだと答える方が多いんです」と教えてくれました。渡辺さんが講師を務めるビジネスコミュニケーションの場でも、「~ください」は使わないようにと教えているそうです。さらに、絶対にやってほしいことでも「見守りのお当番をお願いできますか?」「車を出していただけますか?」と丁寧に。最も丁寧に相手の意思を確認できるのが「車を出していただけませんか?」になります。場面や相手によって使い分けてもいいでしょう。何かを頼むときは前述の3つを守れば、「どうして私が命令されなければならないの」と相手を不快にすることはないのです。同じチームの保護者同士に上下はありません。自分のことを大事に思ってもらっている(尊重されている)と感じられ、そういう思いを持っていることが伝えられる言葉遣いを心がけることが大事だと教えてくれました。全ての人に100%効果があるものではないかもしれませんが、押し付けない、命令しない、相手に選んでもらえる選択肢があると、相手に引き受けてもらいやすくなります。■断るときはお詫びの言葉から。具体的な理由と代案の提示をするまた、失礼のない断り方として、お詫びの言葉から始めるのが良いそうです。送迎係を頼まれて「車がないから無理です」といきなり言わず、「申し訳ございません」とまずは手伝いたい気持ちはあることを表現します。そして、「家に車がないので」というように具体的な理由を続け、可能な限り代案を提示しましょう、と渡辺さんは言います。打診された当番に対応できないとしても、「車は出せないけれど、お茶当番ならできます」など、やる気を見せることが大事です。自分の子はほかの保護者のサポートを受けるのに自分はまったく関わりたくない、関わらずにいたいというの、はボランティアで運営されている少年団では好ましくありません。それぞれ家庭の事情などもあり、できることとできないことがあるので、役員さんにはそのあたりを考慮する度量を持つことも求められます。また、一度引き受けた当番が急に都合が悪くなったときも同様の対応をしましょう。ただし、一度は受けたことなので、自分が対応できなくても他の家族(夫など)にお願いするなどまずは家庭内で調整を検討する姿勢が大切です。それでもどうしてもできない場合は、それ相応の努力をしたことを含め、周りの方が納得できる理由を伝え、「この日は無理だけど、○日なら大丈夫です」など前向きで積極的な代案を用意してお断りをし、ほかの方にお願いしてもらうなどの交渉をするとカドが立ちません。■LINEで連絡するときは絵文字を使って柔らかく最近はチーム内の連絡もスマートフォンでやり取りされることが多いと思いますが、プライベートのメールとは違うので、どこまで砕けて良いものか、絵文字使用などを迷うこともあるのでは。「ビジネスではNGとされていることが多いと思いますが、プライベートの連絡では絵文字やスタンプを使うのが当たり前の世代ですよね。きちんと連絡事項が伝われば、保護者同士なのでサッカーの連絡の際には絵文字を使っていいと思います。お詫びのマークや水滴マーク、意思の強さを見せるエクスクラメーションマークなどを使うと、気持ちが伝わるやすくなって効果的だと思います」と渡辺さん。スタンプは送る側、受け取る側の性格にもよるので、使うときはよく考えて送るようにしましょう。スタンプだけでは軽く感じるので、きちんとした言葉があって最後に絵文字を入れるなどの配慮も必要です。頼まれたことを受けられますという返事ならOKのスタンプだけでもいい時もあるでしょう。結局は相手とのコミュニケーションなので、相手がどう感じるかを考えられることが大事なのです。■お願いごとは1対1ではなく全体に対して話す保護者間のやり取りは、1対1にするとプライベートな話になりがちなので、対面でもLINEでも全体に対して行うのが良いのだそうです。1対1ではカドが立ちがちな内容でも、全員に周知するというスタンスにするともめ事にならないからなのだとか。例えば送迎の際に車内マナーの改善をお願いしたいとき、メールやチームのSNSで伝える際に「すごく汚されて迷惑だという意見があります」と書いてしまうと、言っているのは誰か、汚しているのはどの子なのかと犯人捜しが始まってしまいますよね。そんな時は、誰かが言い出したからではなく「いつも送迎してくださる方に迷惑が掛からないように、車内マナーを徹底しましょう」、「こういう経緯でこのルールができました」と説明をするのではなく、ルールだけをバンと提示したほうが収まりやすいのだそう。「ルール○か条」などとして「車に乗るときは靴の汚れをはらう」「乗車時はよろしくお願いします」「降車時はありがとうございます」など、送迎時のルールを決めて子どもたちに徹底してしまったほうが問題も起きにくくなるのだそうです。「コロナの自粛もそうですが、日本人は個別に言われるとイヤなのにルールには従う傾向にあります。気になることを個別に注意するのではなく、全体のルールとして提示するといいですね」と渡辺さんは言います。ルールは感情を乗せずに文書化して渡したり、無機質にルールだけをLINEで流すのも保護者間の付き合いをうまくやる方法なのだと教えてくれました。「子どものサッカー」という共通項で知り合った、年齢も育ってきた環境も違う人たちとのつきあいは、学校や職場のつきあいとも異なりストレスを感じることもあるかと思います。イラっとして返した言葉で雰囲気が悪くなったり、ご自分が嫌な思いをするより、今回ご紹介したような、カドの立たないお願い、お断りの「スキル」を身につけて、チームの保護者、指導者とうまく付き合っていくことも、保護者間のやり取りは、1対1にするとプライベートな話になりがちなので、対面でもLINEでも全体に対して行うのが良いのだそうです。1対1ではカドが立ちがちな内容でも、全員に周知するというスタンスにするともめ事にならないからなのだとか。例えば送迎の際に車内マナーの改善をお願いしたいとき、メールやチームのSNSで伝える際に「すごく汚されて迷惑だという意見があります」と書いてしまうと、言っているのは誰か、汚しているのはどの子なのかと犯人捜しが始まってしまいますよね。そんな時は、誰かが言い出したからではなく「いつも送迎してくださる方に迷惑が掛からないように、車内マナーを徹底しましょう」、「こういう経緯でこのルールができました」と説明をするのではなく、ルールだけをバンと提示したほうが収まりやすいのだそう。「ルール○か条」などとして「車に乗るときは靴の汚れをはらう」「乗車時はよろしくお願いします」「降車時はありがとうございます」など、送迎時のルールを決めて子どもたちに徹底してしまったほうが問題も起きにくくなるのだそうです。「コロナの自粛もそうですが、日本人は個別に言われるとイヤなのにルールには従う傾向にあります。気になることを個別に注意するのではなく、全体のルールとして提示するといいですね」と渡辺さんは言います。ルールは感情を乗せずに文書化して渡したり、無機質にルールだけをLINEで流すのも保護者間の付き合いをうまくやる方法なのだと教えてくれました。「子どものサッカー」という共通項で知り合った、年齢も育ってきた環境も違う人たちとのつきあいは、学校や職場のつきあいとも異なりストレスを感じることもあるかと思います。イラっとして返した言葉で雰囲気が悪くなったり、ご自分が嫌な思いをするより、今回ご紹介したような、カドの立たないお願い、お断りの「スキル」を身につけて、チームの保護者、指導者とうまく付き合っていくことも、子どものサッカーで親がストレスをためないための方法です。ための方法です。渡辺由佳(わたなべ・ゆか)フリーアナウンサー。慶應義塾大学卒業後、テレビ朝日にアナウンサーとして入社。「こんにちは2時」「ザ・ニュースキャスター」など、報道から社会情報番組まで多数の人気番組を担当。1993年に同局を退社後、フリーアナウンサー、話し方講師としての活動を開始。テレビ朝日アナウンサースクールなどで話し方講座を担当するほか、大学や企業でも講師を務める。著書に、『会話力の基本』(日本実業出版社)、『スラスラ話せる敬語入門』『サクサク書けるビジネスメール入門』(以上、かんき出版)、『気の利いた「ひと言」辞典』(講談社)、『好かれる人が絶対しないモノの言い方』(日本実業出版社)などがある。
2021年03月23日子どもはチームを気にいっているけど、親の自分が面倒なお当番や古い習慣に付き合うのが嫌でサッカーをやめさせたい。または少年団に入ってほしくない、という保護者の声は少なくないもの。特にお当番制は保護者のストレスNo.1ともいわれています。地域の少年団などでは、保護者がボランティアで関わることが多々あります。試合会場への送迎や、練習の見守り、お昼の当番など団によってやることは様々ですが、当番を巡って親同士に亀裂が入り、子どもがサッカーを続けられなくなることもあるようです。子どもが大好きなサッカーを続けるために、普段の交友範囲にはいないタイプの親御さんとも表面上円滑に付き合うスキルを身につけるのも大人として大事なこと。あくまで「スキル」なので参考にして実践してみてください。会話における保護者同士の心がけなどについて、元テレビ朝日のアナウンサーでコミュニケーションインストラクターの渡辺由佳さんにお話をうかがいました。(取材・文:前田陽子)■保護者同士は礼儀を欠かず、深入りをしない。人の好き嫌いを口にしないが大前提少年団に関わらず、学校のPTAなど、子どもの学校生活に保護者のサポートは必要不可欠。何かあるごとに親たちが集まって話すことになります。現在は父親の参加も珍しくありませんが、まだまだ多くの場合、母親たちが参加することが多いかと思います。「子どもたちと同様、ママたちも自然とグループが出来上がります。そういったグループで誰かの悪口合戦になるのが一番良くないですね。組織社会でもグループでもそうですがどうしても声が大きな人になびいてしまいます。まずは人の好き嫌いを口にしないということを前提としましょう」と渡辺さん。「あの人の●●が気に入らない」「お当番をしてくれない」「気遣いが足りない」などということを話題にしないこと。グループでは自然発生的にリーダーが生まれますので、声の大きいリーダー格の方々には特に気を付けてほしいところです。■カドが立たない質問返し!「かわし術」を身に付けると気が楽になる「○○さんのことどう思う?」「ご主人何されているの?」「△△君はどこを受験するの?」など、答えにくいことや家庭の事情を詮索してくる人もいますよね。答えたくなくてもつい真面目に答えてしまうと、「□□だって」とあっという間にみんなに広まってしまい、不快な思いをしたことがある方も少なくないのでは?聞かれたことにすべて返事をするのではなく、かわす方法を身に付けることでそんなストレスがグッと減ると渡辺さんは教えてくれました。たとえばお子さんのことを聞かれた際は、「子どものことを外で話すとあの子に怒られちゃうの」と「言いたいけれど言えないんです」という意味を含んで言えばカドが立たないそう。上記のような言い方で「私が言いたくない訳ではないのだけど、言っちゃうと子どもがね......」というニュアンスが含まれると相手もそれ以上聞けなくなるのだとか。正論ではありますが、真正面から「そういうことを聞くのは失礼じゃない?」「どうして家庭の事を詮索なさるんですか?」などと言うと、人によっては亀裂が入って、関係性が悪くなり、時として自分が居心地悪くなってしまうことも。また、質問に質問で返すのも一案だそうです。「お子さんのテストの結果はどうだった?」との問いに「●●さんこそ、どうでしたか?」と返すような形式です。学生同士の会話の例になりますが、部活やサークルの春合宿に行きたくないと考えている時に「春合宿は来るの?」と聞かれて、相手が先輩だったりして「行きたくない」と素直に言えない状況なら「その前に追試が来そうで怖くて」などと「合宿に来る」と「追試が来る」というように、動詞にかけて主語を替えるという質問返しも有効なのだそうです。「かわす技は慣れないと難しいかもしれません。少年団のお母さん同士の会話では、聞かれる質問はだいたい想像がつくと思うので、事前にこう聞かれたらこう返そうと準備しておくといいのですね。かわし技とカドが立たない範囲の質問返しの術を考えておくと、気が楽になるのでは。会話の力があれば、多少の人間関係は乗り越えていけると考えています。人間関係を円滑にするにはのらりくらりとかわす術はどんな場面でも強いですよ」と渡辺さんはアドバイスを送ります。■話の中身と同時に顔の表情や声色が重要心理学の法則に「メラビアンの法則」というものがあります。話し手が相手に与える影響を数値化したもので、その伝達の割合は以下だと言われています。視覚情報:外見、しぐさ、表情など55%聴覚情報:話し方、声の大きさなど38%言語譲歩:言葉の意味、会話の内容7%それほど人の印象は外的なものが大きいとされています。自分が伝えたいことを的確に伝えるにはまず「お願いしたい」という顔の表情と、「あなたにお願いしたいんです」という音の調子が必要で、最後に言葉の中身が生きくるのだとか。「外見だけが大事ということではありませんが、人は外見から信頼を築いていきます。顔が見えなければ信頼もできず、話し方に自信がなさそうだったり発音が悪かったりすると説明が耳に入りません。伝えたいことが明確であればいいのではなく、表情や声色もメッセージを伝えるときには大切になります」と渡辺さん。これはスキルであり、顔の造形や服装は関係ありません。相手の目を見て、表情と声でお願いの気持ちを届けるのです。上手なお願いは後天的に身につけられるスキルなのです。ぜひ実践してみてください。■ママ同士、立場は平等であるべきだけれど年長者を敬うことも忘れずに「同じ年ごろの子どもを持つ親という立場は同じですが、若いお母さんが年上のお母さんと話すときは、最初は敬語にしましょう」と渡辺さんは言います。年上のお母さんから「同じママ同士だから敬語使わなくて良いよ」と言われて初めて言葉を崩すのが礼儀です。また若い人が最初から友達言葉で声をかけるのも、なかなか難しいものなので、年上のお母さんも若い人に寛容な心を持ちましょう。お母さんが他のお母さんの悪口を言うと、聞いていた子どもが悪口を言われている家庭を見下すようになります。子どものためにも悪口は言わない、上下関係を作らないこと。女性はついマウンティングをしがちです。子どもにマネをされないように自分の言動に注意しましょう。子どもたちがサッカーを楽しむためには、保護者同士がお互いを尊重し上手く関係性を築くことでチームの雰囲気をよくすることも大事です。よほど気が合う方は別として、ほとんどはプライベートまで深く付き合うことは無いのです。親御さんも疲れてしまわないよう、お願いの仕方やかわし術の「スキル」を使って楽しく子どものサッカーを応援しましょう。渡辺由佳(わたなべ・ゆか)フリーアナウンサー。慶應義塾大学卒業後、テレビ朝日にアナウンサーとして入社。「こんにちは2時」「ザ・ニュースキャスター」など、報道から社会情報番組まで多数の人気番組を担当。1993年に同局を退社後、フリーアナウンサー、話し方講師としての活動を開始。テレビ朝日アナウンサースクールなどで話し方講座を担当するほか、大学や企業でも講師を務める。著書に、『会話力の基本』(日本実業出版社)、『スラスラ話せる敬語入門』『サクサク書けるビジネスメール入門』(以上、かんき出版)、『気の利いた「ひと言」辞典』(講談社)、『好かれる人が絶対しないモノの言い方』(日本実業出版社)などがある。
2021年03月18日このお話は、2016年に作者のめいさんが保活をしていた頃のお話です。■前回のあらすじ慣らし保育がスタートするも、育児初心者のため預けることに不安がつのる。しかし、ようやく親子でがんばろうという覚悟ができ…。息子を保育園に預けて早3ヶ月。預け始めの頃はキーキー言っていた私も、この頃には徐々に園に預ける生活に慣れ始めていました。そんなタイミングで、保護者会があったので参加する事に。息子のクラスメイトは片手で数えられる程少なく、そうなると保護者会もこじんまりとしたものになります。これまで、クラスメイトはたくさんいた方が息子にとって刺激になるんじゃないかと勝手に思っていた私は「もう少し人数が多くてもいいんじゃないか」なんて思っていたのです。しかし、そんな考えを変えてくれたのがこの人生初の保護者会でした。結論から言うと、先生と保護者で爆笑の嵐が巻き起こり、40分予定のはずだったものが2時間まで伸びるほど、とても楽しい時間となりました。参加人数が少ない分、1人ひとりの話せる時間が多く、その分話す内容が濃くなったのかなと感じました。先生から息子たちが普段どう過ごしているかを丁寧に聞くこともできて、「あぁ、人数が少ないからこそ1人ひとり丁寧に保育できるってこともあるよなぁ」とこの時初めて思ったのでした。また狭いなぁと思っていた園内のことについても先生の方から切り出してくれ、「園内が狭い分、近所の公園や緑地にたくさん行って、虫や葉っぱやたくさんの自然に触れるようにしています。園内でも定期的に配置を変えて、子どもたちが飽きないような室内作りをしています」と教えていただき、一気にいろいろな心配が抜けていく感覚がしたのでした。そういう感覚になると、私という人間は勝手なもので、広い園でもコンパクトな園でもそれぞれの魅力があるような気がし始め…。この保護者会をきっかけに、勝手に描いていた理想とのギャップが少しづつ消えていったのでした。もちろん、不安が拭いきれないこともありますが(園に隣接している大きな道路などなど)、他の不安がなくなったことで、先生方をもっと信頼したいと思えるようになったのです。たまたまだけど、この時テレビで某芸人の方が言っていた言葉がとても刺さったので紹介します。住む前から持ち家が欲しいけどなかなか理想的な良い物件が見つからなくて~と言ってる人は、きっと一生家は買えないと思う。理想の家っていうのは自分たちで実際住んでみて、住みやすいように工夫していくことで理想になっていくわけだから、住んでみない事にはわからないでしょこの言葉が当時の私と息子の保育園に通ずるものがあり、とても響きました。と同時に、結局私は無意識のうちに、保育園のサービスをただただ受ける側として立っていたのかもしれないと気づかされました。自分の子を預けているのだから、自分も保育園を一緒に作っている一員なんだと意識して行動するようにすると、今まで自分の中に留めていた「他の園ではやっているサービスをしない理由はあるのか」というようなモヤモヤを、保育園側に質問できるようになったのです。そして、納得のいく返答をもらってスッキリするようになったし、回答がイマイチ理解できない場合は、担任の先生とさらに話し合えるようになりました。そうすることで、先生方との信頼関係も築けるようになり、より息子の保育園を好きになれた気がしています。この時すでに息子が保育園に通い始めて半年以上が経っていました。半年経ってようやく園との信頼関係ができはじめたのでした。つづく!※本連載で紹介する情報は、2016年時点のものです。※詳細は住んでいる自治体の役所にご確認ください。
2021年02月23日「難ありパイがふかふかパイになるまで」吸引器・保護器編。難ありパイの授乳には吸引器や保護器を使用していたHYPかなこさん。どのようなアイテムがあるのでしょうか……?「難ありパイがふかふかパイになるまで」吸引器・保護器編 傷のケア 保護器・吸引器編です! 吸引器はさておき、保護器はそこそこ良いアイテムかと思います。傷の痛みがゼロになることはないですが、3割程度は軽くなったイメージが残っています。だけど、本当に使い方がへたくそで……。もういいや、と直飲みで耐えていました。生後1カ月のころなので、新生児期にコツを知っていれば使い続けていたかもしれないです。 長く使い続けていても、生後5カ月ごろには直母にできたという経験も産院で聞きました。私と同じような裂け傷で、泣きながら授乳していたようです……。なので、しばらく手放せなくて不安だったそうな。けど、じょうずに使えていたのできっとパイができあがっていったんでしょうね! ※乳頭保護器の使用については産院の方針によって異なります。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。HYPかなこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター HYPかなこ2018.5生まれのチビコーと夫のこうじ氏、セキセイインコのうなぎの3人+1羽の家族です。WEB制作(私は画像と写真担当)などを夫婦でしてます。婦人科通いの干物→婚活→結婚→不妊治療→ギリギリ35歳で出産→2人目不妊治療中なコミュ障新米母です。
2021年02月13日発達障害当事者の視点から描かれた夫婦のものがたりーー漫画『僕の妻は発達障害』2巻月刊コミックバンチにて連載中の『僕の妻は発達障害』は、「大人の発達障害」をテーマにあつかった作品です。漫画家のアシスタントとして働く夫と、発達障害のある妻の日常生活が描かれています。本作では、発達障害がある人の生きづらさを描くと同時に、支援者にもスポットを当てています。悪意がないとわかっていても、発達障害のある妻・知花の行動にストレスを感じてしまう、夫・悟の描写もあり、決して良いことばかりではない、リアルな2人の生活がわかります。2巻では、結婚生活を送る中で衝突や理解のズレが多くなり、少しずつ疲弊していく2人の様子や、妻・知花が発達検査をうけたエピソードなどが描かれています。ぜひ幅広い方に読んでいただきたい一冊です。保護者のサポートにフォーカスした『育てにくい子の家族支援 親が不安・自責・孤立しないために支援者ができること』保育園、幼稚園、小学校、学童保育の先生など、子育て支援に関わる方に向けて書かれた本、『育てにくい子の家族支援 親が不安・自責・孤立しないために支援者ができること』。著者は、NPO法人えじそんくらぶ代表で、臨床心理士をつとめる高山恵子さんです。長らくADHDを中心とした発達障害の子どもとその家族、支援者をサポートする活動を続けています。本書の前身は、2007年に出版された『育てにくい子に悩む保護者サポートブック』(学研)。今作では主に幼児期の支援者向けだった前著の内容を大幅に加筆修正し、小学生の保護者支援にも活用できる1冊にまとめています。本作では、多様な子ども、保護者がいることを前提に、それぞれにどういうサポートをしたら最適な支援になるのか具体的な事例とともに紹介しています。支援者はもちろん、「わが子の育てにくさ」に悩む保護者の方にもおすすめの1冊です。発達障害当事者の高校生が描く『発達障害の私の頭の中は忙しいけどなんだか楽しい』本書の著者のなずなさんは、2001年生まれ。5歳で高機能広汎性発達障害(ADHD傾向)と診断され、中学時代には不登校も経験。現在は、通信制高校を卒業し、体力の回復を目指しながら夢に向かって進んでいます。なずなさんが自身の世界を描いたこの本では、なずなさんが、自分の世界をマンガと文章で説明し、「フラッシュバック」などの困りごとについて、独自の対処法を紹介しています。そこに、なずなさんの主治医である精神科医の松本喜代隆先生が、キーワードごとに一般的な解説や対処法のヒントを挙げています。当事者による貴重な記録を読める本作。書いてあることはなずなさんの個人的な経験ですが、松本先生の解説・ヒントとともに、誰が読んでも参考になることがあふれています。子どもと大人の境目にある思春期の見守り方も教えてくれる1冊です。自閉症の娘と家族の愛と成長の記録ーー『ムーちゃんと手をつないで』4巻筆者のみなと鈴さんが自身の経験をもとに、自閉症子育ての経験を描いた漫画『ムーちゃんと手をつないで』。『ムーちゃん』ことむつみの成長と、家族の愛について描いています。「他害」がテーマとなった4巻。周りの人に噛み付くなど他害してしまうムーちゃんに悩む母の彩は、どうにか解決したいと療育施設の先生に相談します。しかし、そこで先生に言われたことは、「他害行動はそうそう簡単に消失しない」というものでした。4巻では、ムーちゃんの他害について何ができるのか葛藤する母・彩とそれを懸命にサポートする周囲の様子が描写されています。発達障害のある子どもを育てる親と子の成長を描いた本作。ぜひ子育てに関わる方に読んでいただきたい一冊となっています。お母さんが楽に、元気になれる本ーー『ママのピンチを救う本』本書は2005年に出版された『のび太・ジャイアン症候群5 家族のADHD・大人のADHD お母さんセラピー』の改訂版です。発達障害のある子どもの支援者にフォーカスした本書。なかでも保護者であり、家庭の調整役になることが多いお母さんに寄り添い、お母さんたちの毎日が楽に、幸せになるようなアドバイスを豊富に掲載しています。発達障害がある子どもがいる家庭では、お父さんやお母さんにも似た特徴が少しずつ見られることがあります。本書では、発達障害がある子どもや大人、診断がつくほどではないけれど発達障害の傾向がある人が、家庭でどのようにすれば過ごしやすくなるかについて考察しており、日々の暮らしを快適にするヒントがたくさん詰まっています。ぜひ参考にしてみてください。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年02月06日アメリカ・ニューヨークで歌手として活動しているミカエラ・ベネットさん。彼女はある日、1匹の犬の動画を見て大きく心を動かされました。その犬はクラリネットの演奏に合わせて歌っていたのです。ミカエラさんがウェブメディア『The Dodo』に語ったところによると、犬は韓国・釜山(ぷさん)で野良犬だったところを優しい女性に保護されたのだそう。彼女が見た動画は、一時的にその犬の世話をしていた人が撮影したものでした。ミカエラさんのパートナーもミュージシャンなので、彼女はその犬に音楽を通じたつながりを感じたのだとか。私がこの犬の里親になれるかもしれない。こうしてミカエラさんが動いた結果、動物保護団体を通じてその犬は釜山からニューヨークへ来ることになり、晴れて彼女の家族の一員になりました。 この投稿をInstagramで見る Birks(@birksofbrooklyn)がシェアした投稿 歌うのが大好きな犬が歌手の愛犬に!ミカエラさんは犬を、ジャズミュージシャンのジョン・バークス・ガレスピーからとって『バークス』と命名。そんなバークスは音楽を聴くと、犬らしからぬ反応を示すのだそう。首をかしげたりうなずいたりしながら鑑賞し、その音楽が気に入ると歌い始めるのです。またバークスはミカエラさんが歌の練習をしていると決まって一緒に歌い出すのだとか。しかも彼女に対抗するかのように、大きな声で歌うのです。 この投稿をInstagramで見る Birks(@birksofbrooklyn)がシェアした投稿 ミカエラさんとバークスが一緒に歌う動画にはたくさんのコメントが寄せられています。・この犬はパーフェクトな家族を見つけたね!・美しい声、美しい人、美しい犬、素敵だわ。・最高のデュエットだ!Most meant-to-be dog adoption ever — watch him try to sing louder than his mom ♥️ pic.twitter.com/Vf9gGQTHOZ — The Dodo (@dodo) December 15, 2020 常に家に音楽のある暮らしを一緒に楽しんでいるミカエラさんとバークス。韓国にいたバークスが海を渡ってミカエラさんの家族になったのは、きっと運命だったのでしょうね![文・構成/grape編集部]
2021年01月20日多くのご家庭の悩みごとは?反抗的、ゲーム・ネット依存、学校での人間関係など小学生や中学生の子どものいるご家庭の多くが、子どもが言うことを聞いてくれなかったり、反抗的な態度に困ることがあります。「勉強を全然してくれない。学年が上がるごとに成績がどんどん下がってきているのに、まったくやる気を出してくれない」「ずっとゲームばかりしている。そのせいで夜更かしになり、朝は起きれず、遅刻してばかり…」「学校での人間関係がうまくいっていないみたい。学校に行きたがらず、休みがちになってきた」せっかく子どもの気持ちも尊重したいと思っても、何を悩んでいるのかわからなかったり、本人にやる気がないように見えてしまうこともあります。そのせいで、保護者としては学校と子どもの板挟みになってしまうこともあるかもしれません。小・中学生は「自分のできないこと」を自覚し始める時期。放っておく・見守ることも一つUpload By LITALICOライフ発達障害のあるなしに関わらず、小・中学生は「自分はいくら頑張っても無理だ」などと現実の壁を意識するようになる時期です。クラスメイトと比較して自分の容姿を気にしたり、できないことにショックを受けることもあります。発達障害のある子の場合は、社会のルールや人間関係に苦手意識を持ち、失敗や挫折を重ねてしまいがちです。そういったままならなさや自立心の芽生えによって、大人の言うことを聞かず、反抗的になることがあります。保護者としてははがゆいかもしれませんが、重要なのは子どもが自分で決めて、行動できるようになることです。その場で「もうやめなさい」と言うのではなく、事前にルールを話し合って決めることが大切です。保護者としてなぜゲームやネットをしすぎてほしくないのか、一日どれくらいならOKなのか、意見を整理したうえで、「一日何時間」など約束をします。約束をしたのにすぐには守れないこともあるかもしれません。どうすれば決めたとおりにできるのか、一緒に考えたり、ときには問いかけながら見守るのも一つです。子どもはなかなか自分の思ったように行動ができません。「もう〇年生なんだから」「これくらいできるようにならないと」とつい言いたくなってしまうこともあるかもしれませんが、ぐっとこらえて辛抱することも大切です。保護者も子どもも意見が合わず、心が疲れてしまいやすい時期です。子どもの良いところをたくさん見つけて褒めることで、お互いの気持ちが楽になることもあります。話し合いが難しい場合も、褒める言葉や感謝の言葉であれば、耳を傾けてくれるかもしれません。監修:古川 圭介(株式会社LITALICOライフライフコンサルタント。心理カウンセラー。発達障害のある子ども向けの教室にて子育てが楽になるペアレントトレーニングを、のべ3,000家庭以上に実施。)保護者ができる見守り方は?「こうなったらどうしよう」を整理しておくよりお子さまに合った環境・選択肢を整えることも保護者だからこそできることの一つです。例えば下記のようなことが気になったときに、より合う環境を選ぶ、いざというときの指針にできるかもしれません。・学校に行きたがらない意思は尊重してあげたいけれど、内申点はどうなるんだろう?・中学校進学に向けて通級か支援級か悩ましいけれど、そもそも地元の中学校はどのような体制なんだろう?・子どもの夢や楽しみになるような、高校以降の進路や仕事はある?先々の「悩みやすいポイント」や最新の進路情報が、勉強会でわかる!Upload By LITALICOライフLITALICOライフの保護者さま向け勉強会「中学・高校の選択と今からできる準備」では、発達障害のある子にあった進路の選択・特長を知ることができます。 今知りたい情報から将来に繋がる情報まで、ギュっとまとめてお話しています。また、より現実的に情報を活かしていただけるよう、勉強会の各都道府県版では、都道府県ごとに下記の情報も紹介しています。【こんな情報が都道府県ごとにわかる!】・中学校の選択肢(公立支援学級の仕組みや私立中学の特徴など)・高校の選択肢(公立高校の取組み、通信制高校の事例、高等専修学校、特別支援学校高等部など)・高校以降の就労、自立に関してLITALICOライフは、誰もが「自分らしい人生」を歩んでいけるよう、さまざまな興味・課題に合わせた情報提供や個別相談を通じて、そのひとりに合わせたライフプランニングをサポートしています。無料勉強会では、就学準備、地域ごとの進路情報、通級、支援級、グレーゾーンの子、不登校の子、親なきあと、私立中学受験まで、幅広く家族のための情報提供をしています。
2021年01月19日■ 前回 のあらすじ指導を怠った校長先生を訴えることも辞さない覚悟の保護者たち。その願いが届き、ついに臨時集会が開かれることになったけど…あくまでもこれまでのことは「誤解」であると、持ち前の話術を巧みに繰り出し、饒舌に語る先生。煙に巻かれてしまうのでしょうか…次回へ続く※あくまで個人の体験談です。先生にまつわるお話になりますが、「すべての教師がそうだ」と誤解のないようお願いします。※実話をベースとしたフィクションです。登場人物はゆっぺさん含めすべてフェイクです。コミックライター: ゆっぺ 【同じテーマの連載はこちら】 4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家 この連載の全話を見る >>
2021年01月13日■ 前回 のあらすじ余計なことは言わないよう、生徒に口止めをする先生でしたが、その間に保護者達は同士を集めていたのです…指導を怠った校長先生を訴えることも辞さない覚悟の保護者たち。その願いが届き、ついに臨時集会が開かれることになりました。いよいよ直接対決が始まります…!次回へ続く※あくまで個人の体験談です。先生にまつわるお話になりますが、「すべての教師がそうだ」と誤解のないようお願いします。※実話をベースとしたフィクションです。登場人物はゆっぺさん含めすべてフェイクです。コミックライター: ゆっぺ 【同じテーマの連載はこちら】 4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家 この連載の全話を見る >>
2021年01月12日■ 前回 のあらすじ先生に宣戦布告する保護者、一方先生は子どもたちに「口止め」を依頼し…ついに同士があらわれた…!今まで、保護者たちの訴えを上手くかわし続けてきた先生。そんな先生が、もう逃げられない証拠とは…次回へ続く※あくまで個人の体験談です。先生にまつわるお話になりますが、「すべての教師がそうだ」と誤解のないようお願いします。※実話をベースとしたフィクションです。登場人物はゆっぺさん含めすべてフェイクです。コミックライター: ゆっぺ 【同じテーマの連載はこちら】 4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家 この連載の全話を見る >>
2021年01月11日■ 前回 のあらすじついに保護者が校長先生へ直談判したものの、上からの評価が良かった先生の一件は問題視されることもなく済まされてしまって…今度はナプキンではなく、新聞紙のうえで残った給食を食べるようにと指導する先生。そして、放課後まで「半額シール」を貼っておきなさいという謎の罰…。けれど、保護者たちも黙って引き下がったわけではありませんでした。次回へ続く※あくまで個人の体験談です。先生にまつわるお話になりますが、「すべての教師がそうだ」と誤解のないようお願いします。※実話をベースとしたフィクションです。登場人物はゆっぺさん含めすべてフェイクです。コミックライター: ゆっぺ 【同じテーマの連載はこちら】 4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家 この連載の全話を見る >>
2021年01月06日■前回のあらすじ音楽会に参加するためのオーディションに落ちた2人は当日教室待機に…。そんな異常とも思える先生のやり方に気づきはじめた保護者がいました。保護者からの疑問を上手くかわす先生。しかし水面下では少しずつ、何かが動き始めていました。次回へ続く※あくまで個人の体験談です。先生にまつわるお話になりますが、「すべての教師がそうだ」と誤解のないようお願いします。※実話をベースとしたフィクションです。登場人物はゆっぺさん含めすべてフェイクです。コミックライター: ゆっぺ 【同じテーマの連載はこちら】 4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家 この連載の全話を見る >>
2021年01月02日■前回のあらすじ人によって言動を変える先生に絶句する生徒たち。そしてある日突然、音楽会に参加しようと言い出したのでした。音楽会に参加するためのオーディションをおこない、不合格だった2人は当日教室待機となりました。そんな異常とも思える先生のやり方に、保護者たちも「おかしい…」と気づき始めたのです。次回へ続く※あくまで個人の体験談です。先生にまつわるお話になりますが、「すべての教師がそうだ」と誤解のないようお願いします。※実話をベースとしたフィクションです。登場人物はゆっぺさん含めすべてフェイクです。コミックライター: ゆっぺ 【同じテーマの連載はこちら】 4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家 この連載の全話を見る >>
2021年01月01日■前回のあらすじ「落ちこぼれはいらない」と大量の宿題を出すようになった先生。見かねた保護者から問い合わせがあったのですが…問い合わせのあった保護者のことをクラスの生徒の前で非難する先生。B子さんのせいでテストをやらされるはめになった! と、クラスのパワーバランスが次第に崩れていきます…次回へ続く※あくまで個人の体験談です。先生にまつわるお話になりますが、「すべての教師がそうだ」と誤解のないようお願いします。※実話をベースとしたフィクションです。登場人物はゆっぺさん含めすべてフェイクです。コミックライター: ゆっぺ 【同じテーマの連載はこちら】 4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家 この連載の全話を見る >> わが子のために親が知っておくべきこと 2017 この連載の全話を見る >>
2020年12月27日■前回のあらすじ嘔吐した本人に掃除をさせ、つられて嘔吐しそうになった子どもに「罰だ」といって汚れた洋服を洗わせました。保護者はあつぼね先生よりもみんな年下だったので、それ以上強くいうことができませんでした。にしても、「口答え」とは…次回へ続く実話をベースとしたフィクションです。登場人物はゆっぺさん含めすべてフェイクです。コミックライター: ゆっぺ 【同じテーマの連載はこちら】 4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家 この連載の全話を見る >>
2020年12月26日飛び級している小3の息子。一人しかいない6年生の引退試合直前にケガ。痛みを押して試合に出て、6年生にパスを出そうと頑張ったけどどうしても足を引きずってしまい力が発揮できず。試合後そのこの親が息子に直接「足を引きずるな!」と怒鳴っていて......。どうして欲しいのか聞くと、うちの子からパスをもらってシュートを決めたい。でも足を引きずるぐらいなら試合に出るなと矛盾した回答。飛び級している息子にいい感情を持っていない上級生の親もいるし、保護者のマウンティングなんかにもうんざり。もはや試合辞退したい。どうすれば?とのご相談です。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、取材で得た知見をもとにアドバイスを授けますので参考にしてください。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<他の子が成長しないため上の学年でプレーできない。息子を伸ばしてくれないチームをやめたい問題<サッカーママからのご相談>うちのチームは6年生が一人しかいません。息子は6年生最後の試合の一週間前にケガをしてしまい、本当はケガが治るまで休ませるべきなのですが、3年生なのに抜擢してもらっているので頑張りたいという気持ちもあり、その試合に出ました。引退試合となる6年生の為に良いラストパスを出したい、という気持ちで頑張る息子でしたが、ケガが完治しておらずどうしても時おり足を引きずってしまったりパフォーマンスが発揮できず、結局1戦目は試合には勝てませんでした。試合後、その6年生の保護者から、「コートの中で足引きずらないで」「息子はこの試合にかけてるの」と言われました。息子にも直接「足を引きずるな!」と怒鳴り、それ以外にも「疲れてくると、足引きずるよね甘ったれてる」とか「痛いふりして逃げてる」などとも言われました。その方にどうしたいのかと聞くと、うちの子からパスをもらってシュートを決めたいと。でも足を引きずるな、足を引きずるぐらいなら試合に出てほしくない、とかなり矛盾した回答をされました。私としては、痛みがあるし足を引きずらないという約束は難しいと伝えたのですが、わが子の有終の美を飾る試合で周囲が完璧におぜん立てしないと納得できないようで......。その保護者は「自分の息子が怪我したときは...」と比べてきます。確かに優秀ですが、ケガを押して試合に出続けることが良いこととは思いませんし、美談ではないと思います。また、こういった保護者のマウンティングのようなものにもうんざりです。6年生は引退しますが、4、5年生の保護者にも似たような親御さんがおり、3年生で試合に出ているうちの子に対していい気がしない方もいるようです。私としては試合に出場して嫌な思いをするくらいなら試合も辞退したいくらいです。出場は監督が決めることなので辞退したいと監督にいうべきか迷っています。こんなときどうしたら良いでしょうか。<島沢さんのアドバイス>ご相談のメールありがとうございます。まだ小学3年生なのに6年生の試合に出るなんて、才能のあるお子さんなのでしょう。お母さんとしては誇らしくもあるけれど、3学年飛び級で試合に出る息子さんへのやっかみも感じているようです。私から3つアドバイスさせてください。■ケガの時は監督ではなく医療従事者の判断に従ってひとつめ。「ケガをしたときは迷わず休ませましょう」監督やコーチではなく、ドクターや整骨院の先生など、かかった医療関係者の意見に従ってください。「3年生なのに抜擢してもらっているので頑張りたいという気持ちもあり、その試合に出ました」とありますが、このニュアンスだと抜擢されたため周囲にケガを隠して試合に出たように感じました。一方で、最後に「出場は監督が決めることなので」と書かれているので、監督さんが無理やり出場させたのかもしれません。ただ、監督さんが決めたことにすべて従わなくてはいけないわけではありません。近年、暴力や暴言を用いる指導が問題視されていますが、これらがなかなかなくならないのは保護者が「監督が選択した指導だから」と容認してしまうことも大きな要因のひとつです。■監督の判断がいつも正しい訳ではないよって、「監督さんと対等に付き合いましょう」をふたつめのアドバイスにします。監督さんのすべての言動を疑えと言っているわけではなく、監督さんに対しご自分が感じたことを伝えられる対等な関係性を築きましょう。監督さんがいつも正しい訳ではありません。スポーツの指導現場にはさまざまな課題があることを保護者自身が学び、賢く対応してください。子どもがケガや体調不良で試合に出られないときは、「ケガをしているので今日は休みます」と子ども自身が監督に話すよう促してください。そして、もし万が一、何でも言い合える対等な関係性を築けない監督さんであれば、クラブ(少年団)の代表の方に相談するなりしたほうがいいと思います。■本来の「飛び級」とは。飛び級は試合に勝つための手段ではない三つめ。ここが一番重要です。「自分の力が及ばないことにイライラするのはやめましょう」相談文のなかで、お母さんは「保護者のマウンティングのようなものにもうんざり」「3年生で試合に出ているうちの子に対していい気がしない方もいる」と書かれています。飛び級の本質を理解しているクラブは、選手を飛び級させるときにさまざまな配慮をしています。飛ばせた学年の選手や親に対しチームの方針を説明します。そして、配慮をするクラブは、試合に勝つために飛び級をさせるわけではありません。例えば、3年生のなかでプレーしていても物足らない子どもを上の学年とやらせることで力をつけるといった目的があります。そこを親御さんたちに理解してもらいます。ところが、息子さんが所属しているクラブは恐らくそういった配慮が足らないようです。試合に勝つために息子さんを上の学年の試合に出しているように見受けられます。だから、ケガをしていて足を引きずっていてもそのまま出場させたのでしょう。チームに問題があるのですから、保護者達が混乱するのは当然です。それに、他の親御さんがマウンティングしてくることをお母さんは止められません。■親が子どものプレーを決めて実行することなど不可能さらにいえば、6年生のお母さんとの会話を垣間見る限り、このクラブの保護者の皆さんは子どもを主体に考えていないようです。その親御さんにどうしたいのかと聞くと「あなたの子からパスをもらってシュートを決めたい」と言われたようですが、親がどうしたいかを決めて、子どもにそれを実行させるのでしょうか。どうしたいかは子どもが決めて判断することです。親御さんはただただ見守っていれば良いと思います。プレーするのは子どもですから、親がどんな声がけをしようが、どんな作戦を授けようが、そこに力は及びません。それについては、このコーナーにも質問が多く寄せられます。試合前にどんな言葉がけをしたら、100%の力が出せるか?子どもがサッカーを上手くなるには親は何をしたらいいか?みなさん必死です。ですが、何度も言いますが、親の力は及びません。私たち親の役目は、以下のことだと私は伝えています。適度な睡眠と早寝早起き朝ごはんを定着させる。学校の勉強ときちんと両立しているか目を光らせる。子どもが楽しく伸び伸びサッカーができる環境を与えているかを常に振り返る。たった三つです。ここさえ整えれば、安心安全な環境で本人がどれだけサッカーを好きになるか。小学生時代はその気持ちを育てることをまずは考えましょう。■小学生のうちから痛みを押して試合に出るのは......(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)もちろん、ほかにもできることもたくさんあります。例えば、飛び級で試合に出る息子さんに、チームのためにプレーすることを話してあげる。何のためにサッカーをするかを一緒に話し合う。そんなふうに心に寄り添ってあげてください。加えて、まずはケガをしていたのに、出場を止めずに出してしまったこと、足を引きずるほどの痛みを味わわせてしまったことを息子さんに謝ってはどうでしょうか。成人すれば、痛みと付き合いながらプレーする時期もあるでしょう。ただ、それは今ではありません。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2020年12月23日こんにちは!イラストレーターのにわゆりです。10月は運動会のシーズン! ですが、今年はコロナの影響で中止!? どうなる~!? とドキドキしていたかーちゃん。というのも、キーちゃんは現在年長さん、幼稚園最後の運動会なのです。こんな状況なので中止になっても仕方ないかな……と思っていたかーちゃんでしたが、待ちに待った運動会のお便りを見ると、色々と制限をかけて開催することに!内容は学年別、時間は1時間程度、保護者1名のみ参加! 密を避けての開催ということで納得はできましたが、保護者1名参加はとっても悲しい~!とーちゃんも行きたがっていましたが、さすがにそこはかーちゃんが行かせていただきます!ということで迎えた当日、会場は今までにないほど人が少なく、不思議な感覚。今までの運動会では父母のほかに祖父母など、子どもたちがかすむほどの保護者の数。人をかきわけながら、我が子を血眼になって探していた状況だったのですが、今回は……。どこにいてもすぐに見つけられ、前もって場所を確保しなくても、子どもの目の前でベストショット撮り放題!毎年毎年、動くこともできずにぎゅうぎゅうの中で見ていたので、それだけでへとへとになっていた運動会でしたが、それに比べ、今回の運動会では子どもをじっくり見ることができて、競技もぎゅっと詰め込んだ年長さんだけの1時間。毎年行われていた組体操や綱引きなどはなくなり、運動会特有の熱気や迫力は欠けてしまいましたが、これはこれでありかも……! と小規模開催のメリットをとても感じました。色々と工夫して開催してくださった幼稚園には感謝です!ちなみにキーちゃんはかなりの恥ずかしがり屋さんなので、目の前の保護者が少なくて、むしろイキイキしていました! 「すごく楽しかった!」と言っていたので、キーちゃん的にも良かったのかなと思います。唯一とーちゃんが見れなかったのが残念でしたが、たくさん撮った写真や動画で我慢してもらいます!(笑)
2020年11月14日2020年11月9日、タレントのダレノガレ明美さんがTwitterで1匹の子猫を保護したことを報告。投稿によると、子猫は片目が見えていないとのこと。猫の状態から里親探しは難しいと判断したダレノガレさんは、親に相談をすることにしました。急遽保護。病院いきましょうね!たぶん片目は諦めた方がいいかな…頑張って治そうね!片目がない猫ちゃんの里親さん探しは難しいので母に相談する為連絡したら、家に連れてきな!と…優しい…病院である程度体力つけたら実家に連れて行きます。私の家はペットの人数決まっていてでした… pic.twitter.com/6jwQVD1kX7 — ダレノガレ明美 (@The_Darenogare) November 9, 2020 子猫は風邪をひいているとみられ、ダレノガレさんはシャワーを避け、ピンセットやブラシを使って自らの手でノミを取ることに。その後ダレノガレさんは子猫を動物病院に連れて行き、生後1か月ほどのメスと判断された子猫を『メイ』と名付けました。みなさん初めましてメイです。今日、保護されました!片目は痛々しいけど、頑張って治します!過保護に育っていきますのでみなさんよろしくお願いします❤️たくさんの応援コメントありがとうございますby メイ pic.twitter.com/ygPmAP4nq3 — ダレノガレ明美 (@The_Darenogare) November 9, 2020 ダレノガレさんの実家には、車にひかれて下半身がマヒになった猫や、里親として引き取った猫が4匹。加えて、保健所に連れて行かれそうになったところを保護した2匹の犬と、同じく保護をしたフェレットが1匹いるといいます。自らも猫を飼っており、これまでも野良猫を保護したり、動物虐待の事件に怒りをあらわにしたりと、動物愛護活動に熱心なダレノガレさん。きっと、ダレノガレさんの動物愛護の心は、優しさあふれる母親から学んだものなのでしょう。母親からいつ猫ちゃん連れてくるの?っと連絡がすごい早く抱きしめたいみたいめいちゃん幸せ者すぎる本当は今日連れて行く予定でしたが、体調がまだ完璧じゃないのと、もう少し面倒見てあげたいから連れて行くのは少し延期に!めいちゃんはダレノガレ家のアイドルになりました❤️ pic.twitter.com/nKQUTuhXyX — ダレノガレ明美 (@The_Darenogare) November 10, 2020 投稿に対し、多くの人から「保護してくれてありがとうございます!」「この子は幸せを手に入れましたね」といった感謝する声が寄せられています。メイちゃんの体調が安定した後、実家に連れて行く予定とのこと。ダレノガレさんはメイちゃんの世話をしているうちに愛着が湧いてしまったようで、実家に預けることにさびしさを感じているのでしょう。メイちゃんには、ダレノガレさんの新しい家族の一員として素敵な日々が待っているはずです![文・構成/grape編集部]
2020年11月11日テキサス州オデッサで8月、ジェイリー・アンちゃん(8)という名の女の子が命を落とした。今週月曜になり、ジェイリーちゃんの法的な保護者であるダニエル・シュワルツ(44)と妻のアシュリー(34)が殺人罪で逮捕、起訴されたとオデッサ警察署が公表した。警察の報告書によると、ジェイリーちゃんは8月29日、屋外で休むことなくトランポリンで跳ぶことをシュワルツ夫妻に強要されていたという。警察の捜査で、この日ジェイリーちゃんは朝食を与えられず、水も飲ませてもらえなかったことがわかっている。当日は気温39度の猛暑日で、トランポリン表面の温度は43度、地面に至っては65度に達していたそうだ。検視報告書に書かれた死因は脱水症状。警察は殺人と断定して調べを進めていた。PEOPLE誌によると、シュワルツ夫妻はジェイリンちゃんの実の親ではなかったという。どういった経緯でジェイリンちゃんが夫妻の庇護下に置かれることになったのかはわかっていない。
2020年10月14日コロナ禍において、相次ぐ譲渡会の中止や来場者数の激減により、保護猫・犬活動がピンチになっています。「保護猫を飼ってみたい」「保護活動を支援したい」という思いがあるなら、今回紹介する3つのチャンスをチェックしておいて損はなしです!文・椎原茜保護猫・犬支援に貢献できる! 魅力的なチャンス3選猫や犬好きなら、日頃から保護猫や保護犬を支援する活動が気になっているはず。今回は、そんなあなたにぜひ知っておいてほしいトピックスを3つご紹介します。1.「フェリシモ猫部」猫グッズ 購入価格の一部が動物保護活動などに活用「漫画家 山野りんりんさんとつくった 添い寝気分にゃ ふんわりまくらカバーの会」¥2,413(税込)通信販売のフェリシモのうち、猫好きに愛されている「フェリシモ猫部」シリーズでは、購入するだけで保護猫・犬活動などに貢献できちゃうチャンスがあります。例えば、今年8月に発売された漫画家・山野りんりんさんによる猫のイラストが愛らしいまくらカバーやバスタオルを購入すると、その購入価格の一部が「フェリシモの猫基金」として運用されるそう。具体的には、飼い主のいない動物の保護と里親探し活動、野良猫の過剰繁殖防止活動、災害時の動物保護活動などに活用されます。「漫画家 山野りんりんさんとつくった 遊びにきたにゃ ふんわりバスタオルの会」¥2,523(税込)まくらカバーには、大胆に寝そべる猫など、夢の中でも猫と一緒に過ごせそうなかわいいイラストが。バスタオルには、くつろぎはじめる猫などのしぐさがリアルなイラストが大きく描かれており、見ているだけで楽しめます。猫好きや猫を飼う家庭では思わず〝くすっと”してしまうようなアイテムで、保護活動に貢献できるのは嬉しいですね。2. 洗練されたデザインのお散歩グッズ購入で里親探し団体に寄附!すでに猫や犬を飼っているなら、ペット用品をゲットして貢献するという方法もあります。2020年9月1日にオープンした、北欧デザインに特化したペット用品セレクトショップ『mof -mof (モフモフ)』では、インテリアの主役になるペット用品を世界中から厳選して販売中。ペット大国の北欧、ドイツ、イギリス、アメリカの飼い主に人気のブランドのオシャレなアイテムのほか、日本の住宅やペット事情に合った優れたアイテムを独自にセレクトしているそう。「Yoyogi Waste Bag Holder」¥2,300(税込)多数のアイテムの中でも、『PARKBARKERS』というブランドの散歩用ゴミ袋ホルダー「Yoyogi Waste Bag Holder」を購入すると、購入価格のうち1,000円が、主に保護された犬猫の里親探しをする『特定非営利活動法人ランコントレ・ミグノン』に寄付されます。オシャレなお散歩グッズを購入するだけで、貢献できるのはありがたいですね。3. ドッグカメラ「Furbo」がもらえる!保護犬猫支援プロジェクト「#save101dogs」おやつがぽ~んと飛び出してくるのが印象的なドッグカメラ「Furbo(ファ―ボ)」では、保護犬猫マッチングサイト『OMUSUBI』に登録している日本全国の保護犬101匹(猫含む)を救うためのプロジェクト「#save101dogs(セーブ・101・ドッグス)」をスタートさせました。OMUSUBIから保護犬・猫を迎え入れたすべての里親の家族101組に、Furboを無償提供するというもの。保護犬や猫を迎え入れたいと考えている人にとってはFurboをもらえる大チャンスです。OMUSUBIには、例えばこんなワンちゃんたちがいます。左から仁くん、はっさくちゃん、フワちゃん。プロジェクト開催は10月中旬までの予定。さっそくサイトをチェックしてみて。保護猫や犬を迎え入れたり、活動を支援したりして、何らかのかたちで貢献したいというその思いをぜひ大切に。これらの3つのチャンスで、実現させてみてはいかがでしょうか。Information©cristinairanzo/Gettyimages
2020年09月21日前回の記事でもお伝えしたように、我々は、保護者として子どものためにベストな選択をしようと考えています。その裏返しに、子どもの将来に対し、保護者としてよりよい選択をしているのか、と不安になったり、焦ったりします。競技面では、幼児期からスポーツクラブに入ったり、習い事としてスポーツを始めるスタイルも親の悩みの種になります。かつてはデイリースポーツ紙で日本のプロ野球を担当し、現在は米国在住で米国のプロから子どものスポーツまでカバーしている谷口輝世子さんがお伝えする、スポーツをする子の保護者としてのあり方。後編では親のストレスを軽減するアドバイスを送ります。子どものスポーツで目に見えないストレスを抱えている保護者の皆さんはぜひこれを読んで気持ちを軽くしてください。(構成・文:谷口輝世子)子どものスポーツでの成功は親の育児の成果、という考えが保護者に重圧を与える<<前編:なんとなく感じる不安、焦り......。子どものスポーツで保護者にかかる重圧とストレスの原因とは■もし、幼い子どもがスポーツを始めたいと言ったら、どうしたらよいのか北米では年齢に応じたスポーツの育成の目安としてLTAD(Long Term Athlete development)というガイドラインがあります。6歳ごろまでは第一段階のActive Startという言葉で説明されており、毎日の生活のなかで体を動かすことを推奨しています。子どもたちが体を動かして遊ぶことを楽しめる環境で、チャレンジしたいと思えるもの、しかし、競技的ではないゲームのようなものがよいとされています。子どもが怖さや不安を感じるような環境は避けたほうがよいようです。9歳ごろまでは、楽しみながらいろいろな動きを身につけられるようにするのがよいとされています。保護者はこういったガイドラインを参考にして、子どもが楽しめるスポーツ環境を探すことはできます。ただし、そういった環境づくりはクラブの運営者、経営者にも担ってもらわなければならず、保護者の自己責任だけではどうにもなりません。たとえ、保育園や幼稚園の友達がスポーツクラブに入ったからと焦って入会する必要はないでしょう。子どもが、それぞれに身体を動かすことを楽しく感じられることが生活のなかにあればよいのではないでしょうか。また、子どもがスポーツを始めると、どうしても他の子どもと比べてしまい、遅れているのではと焦ったり、ものすごく才能があると期待することもあります。しかし、12歳ごろまでは子どもが将来、どんな選手かを予測するのは困難だと言われています。それに体の成長スピードもひとりひとり違います。保護者は、子どもがスポーツ活動に何を望んでいるか、親として何を望んでいるかを言語化したりして、できるだけ広く、長期的にとらえる工夫を。試合や競技結果に過度に一喜一憂しないように、親である自分の視線を変えることは自分でやってみることができます。一方で、チームやスクールの運営者、指導者は、参加しているどの子どもにも成長するチャンスを与えてほしいと強く願います。これらは保護者だけでなく、指導者講習やスポーツ界全体のテーマとして取り組んでもらいたいものです。■子どものスポーツでの成功は、親の子育ての成果なのか前編の記事で紹介した英国の研究者カミラ・ナイトは、スポーツする親をどのようにサポートするかというテーマで講演をしたときに、次のようなスライドを見せました。「子どもの成功、成功できないことは、あなたがどのような親かを示すものではない」この文言のポスターをスポーツ会場に掲示することで、親のストレス軽減に役立ててもらおうというものです。私も実際にスポーツ会場で目にしたことがあります。これは子どもが競技や試合で成功すること、もしくは、うまくいかないことは、親がどのような子育てをしているかを示すものではない、というメッセージです。子どものスポーツの成功は、親の子育てと無関係でしょうか?いやいや、多かれ少なかれ親の子育てとは関係があるのでは、と皆さんが感じるのは当然です。保護者が食事を用意し、スポーツの費用を負担し......。親がそういったことを全くしなければ、子どもはスポーツでの成功どころか、スポーツ活動にさえ参加できないからです。しかし、「子どもの競技成績がふるわないのは、親の子育てが悪いからだ」ということは科学的に証明できていません。親が適切に子育てをしても、ただ、子どもの体の成長が遅いタイプなのかもしれませんし、「他の子どもに比べると」運動が苦手なだけかもしれません。子どものスポーツでの成功は、親の子育ての成果を示すものだ、という考え方は、保護者に親としてもっと頑張らなければいけない、という重圧になり得ます。そして、悪魔のささやきをしてくるかもしれません。「子どもがスポーツで成功することは、よい親であることを周囲に示すことができる」と。でも、それは親である自分に恥をかかせないように、子どもを頑張らせることにつながり、親のエゴのために子に成功してほしいと願うことにつながります。子どもが試合でミスをした後にベンチに下げられて悔しい気持ちになる方もいるかと思います。私もそういう経験があります。また、わが子が良いパフォーマンスをすればチームメイトの保護者に対して鼻が高い気分になったり。親の中に人より優位に立ちたいという気持ちがあり、子どものスポーツを通じて達成しようとしているのです。あるいは親である自分の満たされない何かを子どものスポーツを通じて得ようとする、仕事や家族関係のストレスを抱えていて子どものスポーツに依存していることも。子どもにイライラしているのではなく、自分自身にイライラしているのです。親として得意な気分になりたい、承認されたい感情は消えることはないかもしれませんが、わが子にスポーツを楽しんでもらいたいなら、時には親である自分自身の心の中を覗いてみることも必要かもしれません。子どもが安心して毎日を生きるには、親やそれに代わる大人の関わりが不可欠です。しかし、「親が頑張らないと良い選手に育たない」と頑なになると、その弊害もあります。だからこそのポスターの文言なのです。■レギュラー・補欠。出場時間の問題これは日本だけでなく、子どものスポーツの盛んな国では、同じような問題を抱えていると思います。米国でも同じです。日本の保護者は内に抱え込んで悩む人が多いかもしれませんが、米国人は自己主張する人も多いです。米国の学校運動部では、保護者と指導者の話し合いのルールを定めています。これは、日本でも、応用できるのではないか、と私は考えています。米国の中学や高校の運動部でよく使われている話し合いのルールは、・話し合いに適切な時間を決めておく。・保護者は、出場時間、ポジション、戦術、他の子どもについての質問はできない。・出場時間をもっと得たいと思うときは子ども本人がコーチに質問をする。・保護者はどのようにしたら子どものパフォーマンスが向上するのか、コーチに聞くことはできる。などです。コーチはシーズンや年度はじめに活動理念と方針を示し、保護者、子どもである選手と話し合いのルールを決めておきます。事前に決めてあることによって、保護者の側は「こんなことを聞いてもよいのか、でも、言っておきたい」という悩みやストレスを少しは軽減できます。コーチ側もそれは同じでしょう。これも保護者だけでどうにかできることではなく、指導者、子ども、保護者がいっしょになって対話ルールを作る必要があると思います。さらに具体的な内容、そのほかのストレスを抱え込まないヒントなどは、拙著の『なぜ、子どものスポーツを見ていると力が入るのか』(谷口輝世子著、生活書院)をご参考にしていただけると幸いです。<<前編:なんとなく感じる不安、焦り......。子どものスポーツで保護者にかかる重圧とストレスの原因とは
2020年09月18日前回 の記事再び校長先生と話し合いをして、一旦静観することにしたのですが…当時者の親御さんと学校の話合いが設けられたということで私は静観することにました。ですが今回、私は、学校側にも「問題のある教師」という認識があるにもかかわらず、結果的には子どもを守るための措置が取れなかったことに驚きました。問題のあった先生を指導する先生がつく、担任を変える、クラスに補助の人を入れる…など、当然なされるであろうと思ったことができないほどの人手不足という実態。この時たまたま人手不足だったのか、この学校の対応力が弱かったのか、公立の学校とはそういうギリギリ状態での運営が当たり前なのでしょうか…。そして…結局私たちはB先生の暴言をなくすことはできませんでした。ここで締めくくってしまうと学校の問題点や批判だけの話になってしまいますが、同時に気になったこともあります。それは私たち保護者と学校との関わり方です。そして、私たちも何かできることはなかったのでしょうか…。(今回のシリーズ冒頭の方でも描きましたが)問題に気が付いても自分とは関係ないから関わらないというスタンスの保護者も多いのが事実です。これは「できることなら学校に労力や時間を割きたくない、学校に物申すのはハードルが高い」などの気持ちがあるのだと思います。もちろん、全員がボランティアなどで積極的に学校に関わるのは難しいので、それぞれできる範囲で普段から学校や先生を知ること、学校に行ったときに先生に挨拶をしたり、感謝を伝えたりなどで関係を作っておくことが大切だと思っています。『なにか問題が起きた時に初めて話をする』というのはそもそもハードルが高くなるので、普段から話せる関係が築けるといいですよね。保護者側も学校に関心も薄く協力する姿勢もないまま、先生や学校の不手際があった時だけクレームを入れに行くのでは、先生も良い気持ちはしないと思うのです。もちろん先生は教育のプロとして学校にいるはずなので、不手際にクレームがいくのは当然かもしれませんが、『学校と家庭は未来を担う子どもたちを育てる共同体』です。一方的に責めてもうまくいくことはないと思います。しかし今回のような問題、昔からよく聞く話でもあります。学校の在り方も見直してほしい点が多々ありますが、簡単に改善されることではなさそうなので、私たち保護者が普段から気をつけたいことを最後にイラストにしてみました。もしかすると、すでに学校・保護者で揉めてしまったとか、子どもが傷を負ってしまったとかいろいろな方がいらっしゃるかもしれませんが、しかしどんなに悔やんでも過去は変えられません。過去を嘆く時間をこれから先の未来を明るいものに変えていくための時間に、今回の記事が少しでも皆さんにとって役に立つものであったら幸いです。長々と読んでいただきありがとうございました。
2020年09月18日子どもとの暮らしは大きな喜びをもたらしてくれます。同時に子育ては何らかのストレスがついてまわります。保護者として子どものスポーツに関わるときも例外ではありませんね。大きな喜びや楽しみはあるけれど、しんどさやストレスもある......。今回はスポーツをする子どもの親が感じる「ストレス」「目に見えないプレッシャー」はどこからくるのか。親のストレスが子どものスポーツにどう影響するのかを、スポーツライターでかつてはデイリースポーツ紙で日本のプロ野球を担当し、現在は米国在住で米国のプロから子どものスポーツまでカバーしている谷口輝世子さんがお伝えします。(構成・文:谷口輝世子)子どものスポーツで保護者がストレスを感じるのは、不安や焦りからくるプレッシャーが原因!?■現代の保護者に求められていることとは私は7月に『なぜ、子どものスポーツを見ていると力が入るのか』(生活書院)という本を上梓しました。なぜ、子どものスポーツ観戦が、これほど楽しく、しかし、時にはストレスを感じるのかについて書いており、英米の専門家や、米国の実践などから重圧やストレスへの対処について教えてもらったり、取材したりしたことをまとめたものです。我々のようなスポーツをする子を持つ保護者にはどのような負担がかかっているのでしょうか。英国の研究者カミラ・ナイトとレイチェル・ニューポートは、現代の保護者に求められている事がらを次のように分析しています。・一般的に子育てに必要なこと。・自分自身の仕事や職場で求められること。・社会から「良い親」として期待されていること。・メディアで描かれる保護者の姿。・子どもが所属するスポーツ組織から保護者に求められること。・コーチから保護者に求められること。・アスリートとしての子どもから保護者に求められること。保護者は子どもがスポーツをしている、いないに関わらず、食欲はあるか、よく眠れているか、学校生活で問題を抱えていないか。いろいろなことに気を配りながら暮らしています。それに、仕事、職場、家事などでも求められる役割をこなしていかなくてはなりません。また、メディアで伝えられるような毒親ではないかと悩むことがあるかもしれませんし、世間で求められている「良い親」であるか、育児本で推奨されているような「良い子育て」ができているかと不安になることもあります。子どもがスポーツをすれば、チームや組織の何らかの当番や役割を担わなければいけませんし、金銭的な負担もあります。コーチからは家庭で注意すべきことなどの指示があるかもしれません。子どもがスポーツで伸び悩んでいると気になりますし、ケガの心配も大きいですね。保護者は「子どもの将来に最善の選択をしているか」という、重圧や不安、焦りにさらされていると言えます。■子どもがコーチの指示を理解できないのは親の育て方の問題なのか、線引きは困難例えば、私が子どもだったとき。幼稚園や小学生を対象にしたスポーツ教室や競技チームはほとんどありませんでした。中学校や高校、大学での運動部活動では、親の意見ではなく、私自身のどのようにしたいかを考えて決めました。しかし、今は幼児や小学校低学年を対象にしたスポーツ教室も多く、子どもの希望を聞きながら決めていても子どもの年齢の幼さゆえに、親が主導権を握らざるを得ない、ということも少なくありません。親である自分のせいで、子どもがスポーツをする機会を逃してはいけないという焦りもありますよね。親は子どものためにベストの選択をしたいと思って焦ったり、悩んだり、調べたりします。しかし、子どものスポーツを取り巻く環境が、親と子の決断をより難しくすることもあります。親も子も学業との両立をと願っても、チームの活動形態がスポーツ優先になってしまっていたり......。保護者は勝つことよりも、子どもの長期的な成長をと願っていても、チームは勝利主義に傾いていることもあります。保護者が「個人」で何とかできることもありますが、子どものスポーツを取り巻く「社会や環境」から変えていかなければいけないこともあります。自己責任といえば、こんなこともあるのではないでしょうか。子どもが良い選手、競技力の高い選手ならば、保護者の育て方がよいのだろうと見なされることが多いように感じます。(世界で活躍するスーパースター選手の親御さんがどのように子育していたのかを知りたいと思うのも、良い子育てをされたからだろうなという気持ちがあるからだと思います)。逆に子どもが伸び悩んでいたり、コーチの指示を理解できない、指示通りにできないなどは、保護者の育て方に問題があるのではないか、とみなされやすいですね。これもどこまでが保護者の育て方の問題なのか、誰も線を引くことはできません。■保護者のストレスは子どものスポーツにも影響我々、保護者がどのようなところにストレスを感じているのか。保護者個人が対処できることは何かか、子どもを中心に保護者と指導者が手を結ぶことで軽減できることは何か、スポーツ界、教育界全体で取り組まなければいけないことか。ストレス、負担、イライラを引き起こす原因を、少し分解して対処方法を考えてみるのもよいのではないでしょうか。観戦席にいる保護者がストレスを感じてそれを表に出すことは、子どものスポーツにあまりよくない影響を与えているという研究結果もあります。ですから、保護者がどのようなところに負担やストレスを感じ、それをつい子どもにぶつけてしまいそうになるのか、を調べたり、考えたりすることはムダではないはずです。それに、保護者自身がストレスに対処しようとする様子、子どものスポーツをよりよくしようと対応することは、大人のやり方を見ている子どもたちがストレスや物事に対処する方法を学ぶことにもつながると、英国の研究者カミラ・ナイトは説明しています。後編では親のストレスを軽減するアドバイスを送ります。
2020年09月07日2人の子供の母親である、愛すべき宇宙人(aisubekiutyu_jin)さんは、Instagramに子育てや日常を描いた漫画を公開しています。母親の財布から千円を持ち出した娘「なぜこんなことをしたの」と尋ねると?今回は、2020年現在小学1年生の息子が、保育園の年少さんだった頃のエピソードを投稿。その年、保育園のお遊戯会で息子さんのクラスは『3びきのこぶた』の劇を披露したそうです。この時の劇は、今なお保護者の間で語り継がれる伝説となっているといいます。なぜなら…。『3びきのこぶた』途中で脱走する子ブタやオオカミに寝返る子ブタなど、終始シュールな展開が繰り広げられた劇。終盤、奇跡的にも舞台上には『3びきの子ブタ』が残りましたが、そのうちの1人が死んでしまうという衝撃の結末を迎えました…。投稿を読んだ人たちからは「最高すぎる」「この歳で強者を見極める処世術を会得するとは」「ラストに声を出して笑ってしまいました」などのコメントが寄せられています。自由気ままな子供たちが演じる、ハラハラドキドキな『3びきのこぶた』は、観客にとって忘れられない作品になったようですね![文・構成/grape編集部]
2020年08月05日こんにちは! イラストレーターのにわゆりです。前回、役員の書記になったかーちゃんでしたが、その前に幼稚園のクラス役員て、なにするの? と、気になる方も多いと思うので、役員の1年間の活動をざっくりと説明します。とはいえ幼稚園によって全く違うので、かーちゃんの幼稚園が大変なのか…楽なのかはわからないのであくまでも一例として…まずはライングループの作成からスタート。会長、会計、書記などの五役のグループ、役員全員のグループ、そしてクラスごとのグループ…。■クラス役員の連絡網はルールが大事?「グループがいっぱいになるのはちょっと…」と、苦手意識がある人も多いと思いますが、基本的に連絡事項を流すのみで返信不要、私語厳禁、役員以外の使用は基本NGなど、ルールが徹底していました。トラブルもなく効率的な連絡手段だったと思います。今だからこそ「効率的!」と私も言えますが、ラインが浸透し始めたばかりのモン太のころは、ライングループへの加入にかなりの抵抗があったかーちゃん…。その当時は、とくに運用ルールもなく、返信必須のような流れがあり、いつもラインが鳴り響いていて大変でした(涙)あれからきっとさまざまな意見があり、ルールができていったのだと思います。一歩間違えるとメッセージアプリでのやりとりはストレスになってしまうので、団体で利用する際はルール必須だと思います。さて、クラス役員はそのライングループを使って連絡事項を送信…その他に「役員定例会の参加」、「クラスのママ同士のランチ会のセッティング(初回のみ)」、「運動会や卒園式などのイベントサポート」や、「配布プリントの折り作業やお土産の袋詰め等」…■保護者がお互いフォローできる関係に幼稚園で集まる回数は大体月1回…いろいろと細かいことは多いですが、今回会長になってくれたママが、「仕事優先で大丈夫!」「定例会も本当に必要なときだけ!」というスタンスで、テキパキこなしてくれたおかげで、負担なくだいぶスムーズに進んだと思います。その年によってママ同士のトラブルがあったり…一部だけ仲良しすぎて輪に入れなかったり…とそんな話も聞くので、役員の大変さはメンバーで決まるといっても過言ではないかもしれません…。かーちゃんはとっても恵まれていました~!以上が役員の基本的なお仕事内容。難しいことはなく、いろいろな仕事は分担したり、袋詰めも参加できる人で…など、負担もそんなにない印象でした。しかし! 書記のお仕事はまた全然変わってきて、「あれ、私向いてないかも…」と思ったかーちゃんです(笑)次回はそんな書記の役割のお話です。
2020年06月13日編集部:学研キッズネット編集部ドリームエリア株式会社は、同社が展開する、登録会員数が214万人を超える地域コミュニティーサービス「マチコミ」内で、学校から保護者への連絡メール数が、緊急事態宣言発令後から前年対比で364%増加していたことを発表しました。「マチコミ」内の主な変化「マチコミ」は、「子どもが安心して暮らせる街づくり」をコンセプトに開始されたサービスです。「子どもに教えておきたい不審者遭遇時の対処法」や「親として普段気を付けること」等の安全管理に必要な情報を始め、 様々なお役立ち情報や地域固有の情報等を掲載し、地域を通してのコミュニケーション活性化を目指しています。現在、全国47都道府県で10,949の施設に導入いただいています(2020年5月現在)。新型コロナウイルス感染拡大の影響での「マチコミ」内で見られた主な変化は以下の通りです。■学校から保護者への連絡が前年対比 364%増2020年4月7日の緊急事態宣言発令から5月25日までの期間中、「マチコミ」での学校から保護者への連絡メール数が前年対比で364%増加しました。「マチコミ」では2019年に総メール送信数が過去最高を記録しましたが、2020年3月から5月の3ヶ月間で、その総メール数を上回りました。また、緊急事態宣言発令前後の「マチコミ」でのメール送信数の推移をグラフ化しました。2020年2月27日、全国の小中高校に3月2日からの臨時休校の要請が発表され、そのタイミングでメール送信数が急激に増加していることがわかります。3月下旬には東京都などの首都圏に外出自粛要請、その後、7都道府県への緊急事態宣言が発令、4月16日には全国に拡大。さらに緊急事態宣言の延長など、今までにないケース且つ急速に変化していく状況に、学校が対応に追われていることが見て取れます。5月25日には37都道府県の緊急事態宣言が解除されました。メール送信数に大きな変動はなかったことから、新型コロナウイルス感染拡大が学校に大きく影響を与えた2月末頃に比べて、政府発表を受けての各学校の対応や決定が分散している傾向にあるのではと予想されます。体調管理機能の利用人数が 3万人を超える体調管理機能とは、「マチコミ」において、学校と保護者間で子どもの体調を共有する機能で、2020年4月28日にサービス開始をしました。学校現場では現在、子ども個人の体調管理だけではなく、学校再開に向けてご家庭と学校で体調を共有することが重要となっています。長期の休校中、多くの学校では各ご家庭に対して、休み中に子どもの体温を紙のシート等への記録をお願いすることを余儀なくされています。しかしながら、紙での記録は学校側で集計作業やチェックに膨大な時間がかかる上、細かい数値の確認漏れも発生することが予想されます。そういった作業が学校の負担になると考え、体調管理機能の提供に至りました。保護者の方は簡単な操作で毎日の記録が行え、学校側は体温や体調の異変に絞って検索することにより、子どもの健康状況をスピーディーに把握することが出来るようになります。2020年5月27日現在、体調管理機能の利用人数は3万人、登録された体調の情報数は 20万件を超えました。これは、「マチコミ」上で提供している他機能のリリース時と比べると、およそ5倍ペースで利用者数が増えており、お子様の体調管理に関する、ユーザーの関心の高さが伺えます。●ドリームエリア 代表 寺下武秀のコメントマチコミでは15年前より保護者と学校の負担を減らすためにデジタル化を推進してきました。しかしながら、デジタルよりもアナログを好む方が多い事や、学校の業務及び予算の負担から普及していませんでした。その中で、先日リリースした「体調管理」ツールは今までのツールの数倍のペースで利用者が拡大しています。コロナ禍において、学校・保護者双方の取り組み方に変化が生まれています。これからコロナの第2波の恐れがある中で、学校と保護者・児童のコミュニケーションをデジタルでサポートするシステム作りを強化していきます。ドリームエリアは、今後も、子どもの安心安全と、より良い子育て環境作りの一助となるよう研究開発を進めてまいります。【ドリームエリア株式会社について】ドリームエリアは、2001年にインターネットシステム会社としてスタートしました。2005年、「子どもが安心して暮らせる街づくり」をコンセプトに「マチコミ」事業を開始。「子どもに教えておきたい不審者遭遇時の対処法」や「親として普段気を付けること」等の安全管理に必要な情報を始め、様々なお役立ち情報や地域固有の情報等を掲載し、地域を通してのコミュニケーションを活性化させ、 少しでも不審者等の問題が起こりにくい「街づくり」へのきっかけとなればと考えています。現在、「マチコミ」は全国47都道府県で、71の教育委員会、公立小学校をはじめ10,949の施設に導入いただいていています(2020年5月現在)。また、2018年7月には、子どもの見守り専用デバイス「みもり」()の発売を開始。社名:ドリームエリア株式会社Dreamarea,Inc.所在地:〒150-0002東京都渋谷区渋谷二丁目12番9号エスティ青山ビル4階設立日:平成13 (2001) 年4月25日代表者:代表取締役寺下 武秀事業内容:不審者情報システム「マチコミ」の運用、見守りサービス「みもり」の企画・開発・運営モバイルコンテンツの企画・開発、サーバー構築と運用保守、飲食店舗の運営企業サイト:■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月27日編集部:学研キッズネット編集部「朝日小学生新聞」「朝日中高生新聞」を発行する朝日学生新聞社は、新型コロナウイルス感染防止に伴う学校の休校について、小学生の保護者と、中高生の保護者または本人に、4月末~5月上旬にアンケートを実施しました。回答者は主に、朝日小学生新聞、朝日中高生新聞を購読中または過去に購読していた人で、有効回答数は小学生1018、中高生176です。主なトピック■休校中の学習形態として最も望んでいるのは「教師との双方向オンライン授業」ですが、調査時点では、実現していた学校は1割に満たなくて、塾では3割強が実現していました。■休校中も学校や塾から課題は出されていますが、半数の児童生徒は自主的な学習にも取り組んでいます。3割は無料の参考書や動画も使っています。■学習の遅れよりも「友だちと会えないこと」「運動不足」を心配している傾向がありました。■自由回答からは、オンライン授業の未整備、学校再開の見通しに対し、保護者の強い困惑がうかがえます。いっぽうで、自分のペースで学習ができるようになった、興味のある学びを深める機会になった、家族のコミュニケーションが増えた、など、休校を良い機会ととらえている意見もみられました。【アンケート概要】実施期間:2020年4月30日~5月6日調査方法:インターネットでのウェブアンケート有効回答数:小学生の保護者1018、中学生・高校生の保護者または本人176(本人41)回答者の居住地:小学生: 首都圏(埼玉・千葉・東京・神奈川)60.4%、関西圏(滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山)13.6%中高生: 首都圏(同)52.3%、関西圏(同)13.1%回答者の学年:小学生:5,6年生が49.8%、3,4年生が34.5%、1,2年生が13.3%、不明2.4%・回答者の56.5%が私立・国立・公立の中学受験を予定しています・中高生:データ不備により計測不能調査時点での休校期間:9割以上が3月から休校状態▼詳しくはこちらfile:///C:/Users/p12160/Downloads/d21716-20200522-1261%20(1).pdf■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月26日子犬を保護しました。北海道に住むMARCY(@marcy_com)さんが投稿したツイートが、意外な結末を生み、話題を呼んでいます。仕事で樺戸郡月形町の国道を車で走っていた投稿者さんは、前方の路側帯に丸くて黒い物体を発見。通りすぎる際に横目で見ると、その物体は動いているように見えたといいます。気になった投稿者さんは路肩に停車して、その物体に近づいてみることに。軍手をはめた状態でその物体を抱きかかえると、それは子犬だったのです。彼はしばらくの間、近くに子犬の親がいないかどうか探しましたが見つかりませんでした。この場所に放置したら車にひかれてしまうだろう。そう思った投稿者さんは子犬を保護することに決めます。彼は子犬を車に乗せて職場に戻り、仕事を終えるとその足で動物病院へ直行。診察の結果、子犬は生後1か月くらいのメスで、少し脱水症状を起こしているものの健康状態に大きな問題はないことが分かりました。投稿者さんの家では猫を飼っているため、とりあえずこの日は子犬を実家に預けることにしました。「子犬を保護しました」から予想外の反響が起こる「もしかして飼い主が見つかるかもしれない」と思った投稿者さんは、Twitterに子犬の写真を投稿し、情報の拡散を呼びかけることにします。【拡散希望】本日14:30頃、月形町の国道275号の路側帯にいた子犬を保護しました。セブンイレブンを札幌方向に向かって少し進んだあたりです。(信号手前)病院に連れていったところ・生後1~2ヶ月・女の子とのこと心当たりのある飼い主の方がいらっしゃいましたら連絡お願いします #保護犬 pic.twitter.com/vp1mkakIO3 — MARCY (@marcy_com) 2020年5月1日 この投稿は拡散され、投稿者さんの元にはたくさんの返信が寄せられました。そしてその多くが「犬じゃなくてキツネではないか?」という声だったのです。投稿者さんは獣医師からキツネといわれなかったことで、初めのうちは犬と信じて疑わなかったといいます。しかし、ご飯を食べて元気になった子犬が鳴き声を上げた時、彼の中に「キツネの可能性があるかも…」という思いが出てきたのだとか。そして翌朝、投稿者さんは再び子犬を連れて病院へ。そこで再度診てもらった結果、犬ではなくキツネだということが判明したのです。野生動物であるキツネをペットとして飼うことはできません。「今すぐ野生に返したところで生きていけないだろう」と思った彼の頭に、道内にあるキツネ専門の動物園『北きつね牧場』が浮かびます。わらをもすがる思いで北きつね牧場に電話をかけて事情を説明すると、子ギツネを快く引き取ってくれることになりました。こうして翌日、子ギツネは無事に北きつね牧場に到着。投稿者さんは子ギツネを『ルナ』と命名し、また会いに来る約束をして帰宅の途につきました。子狐ちゃんを北きつね牧場さんへ引き渡し完了いたしました。月形町で保護したので「ルナ」と命名させていただきました。帰る頃には同じ年頃の子狐ちゃんと一緒になって寝ておりました。この度はご協力いただきありがとうございました機会がありましたらルナに会いに行っていただけると幸いです pic.twitter.com/vgl9iNDlvx — MARCY (@marcy_com) 2020年5月3日 この予想外のハッピーエンドに、たくさんの喜びのコメントが寄せられています。・かわいいキツネちゃんが、北キツネ牧場に引き取られてほんとによかった。・子犬でも子ギツネでもあなたの優しさに変わりありませんね。新型コロナウイルス感染症が収まったら、行きたい観光地がまた1つ増えました!・ワンコじゃなくても小さな命。むやみに失われるよりは保護されたほうがいい。なお検査の結果、キツネなどが感染する寄生虫のエキノコックスにルナは感染していなかったそうです。投稿者さんがルナを見つけた場所は交通量の多い国道だといいます。もし彼が保護しなかったら、ルナは車にひかれていたかもしれません。犬であろうとキツネであろうと、1つの命を守ろうとした投稿者さんの優しさに、多くの人が笑顔になりました。ルナの写真も!『北きつね牧場』の写真集が発売決定ルナも登場する予定のキタキツネ写真集『なまらめんこい!北きつね牧場-こぎつねごっこ(狐狐狐狐)編』が、ウェブサイトにて現在予約受付中です。裏表紙には愛らしいルナの写真が掲載されています。ぜひチェックしてみてくださいね。キタキツネ写真集『なまらめんこい!北きつね牧場-こぎつねごっこ(狐狐狐狐)編』[文・構成/grape編集部]
2020年05月22日