住宅ローンには実に多くの種類があり、そのどれもが基本的な仕組みを同じとした商品であることから、どの住宅ローンを選べばよいかを決めるのは難しいものです。そんな中でも、住宅ローンを選ぶにあたり押さえておくべきポイントはあります。本記事では、住宅ローンを決めるにあたり、押さえておきたい4つのポイントをご紹介していきます。ポイント1:変動金利or固定金利の選び方住宅ローンを選ぶ際、最初に「どの金融機関がよいか?」から決めるより、「変動金利と固定金利のどちらを選べばよいか?」を決めるほうが効率的です。というのも、どの金融機関を選んでも、変動金利や固定金利という仕組み自体は同じだからです。ここでは、変動金利と固定金利それぞれの特徴とメリット・デメリットを見ていきたいと思います。変動金利の特徴とメリット・デメリット変動金利はその名のとおり変動する金利で、変動するというリスクがある一方、固定金利と比べて低い金利設定になっているのが一般的です。変動金利の最大のメリットはその金利の低さです。例えば、みずほ銀行の変動金利は0.625%~0.875%、固定金利のうち、10年固定は0.85%~1.10%とおおよそ0.2%程度の金利の違いがあります。一方、金利が変動するため、借入時の金利が低くとも将来金利が上がると、総合的な返済額は固定金利より高くなってしまう可能性があります。このため、「金利が下降傾向もしくは横ばい傾向にあるとき」は変動金利を選ぶのがおすすめといえます。将来の金利変動を読むことはできる?とはいえ、実際のところ将来の金利水準を読むことは不可能といってもよいでしょう。ここ10年程度、金利は「底」と言われ続けていました。底ということは、もう上がるしかありません。しかし、日本は2016年にマイナス金利を導入したため、さらに金利が下がることになりました。このようなことは誰にも予測できないでしょう。金利が上がったら繰上返済できるのがベスト金利を完全に読むことはできないため、将来的にお得か損かを天秤にかけて変動金利か固定金利を選ぶのは難しいことです。一方、ある程度の蓄えがあり、「金利が上がったら繰上返済できる」という状況を作れるのであれば、変動金利を選んだほうがよいといえます。こうすることで、変動金利の低い金利で融資を受けつつ、仮に金利が上がったときはその影響を低く抑えることができるからです。「そもそもお金があれば融資を受ける必要はないのでは」と思うかもしれませんが、そうとも言えません。マイホームの購入には、住宅以外にもさまざまなお金がかかるものです。手元にある程度のお金を残しておいたほうが何かあったときに安心できるでしょう。また、特に住宅ローンを借りてから13年間は、住宅ローン年末残高の1%について所得税と住民税から控除を受けられる住宅ローン控除があるため、その期間中は実質的な金利負担なしでお金を借りられます。固定金利の特徴とメリット・デメリット固定金利には最初に選んだ期間だけ固定される固定期間選択型金利と、フラット35など借入期間中ずっと同じ金利で借りられる全期間固定金利があります。固定期間選択型金利とは固定期間選択型金利とは、10年など借入時に固定する期間を選び、期間経過後は再度固定期間を選択(金利の再選択)するか、変動金利に移行するかを選ぶというものです。固定する期間が長い程金利が高くなる傾向にあり、かつ固定期間が短いとすぐに金利の再選択をする必要があるため、程よい期間といえる「10年固定金利」の人気が高いです。なお、一般的に固定期間選択型金利の金利は、変動金利よりは高く、全期間固定金利よりは低くなっています。将来的な借り換えも視野に入れよう固定期間選択型金利の落とし穴ともいえるのが、「キャンペーン金利」の存在です。最初に固定期間選択型金利で住宅ローンの融資を受ける際、その金利は通常「キャンペーン金利」の適用を受けます。金融機関が、自行を選んでもらうために低い金利で融資をしてくれるというわけです。例えば、10年固定金利の店頭金利が2.5%のところ、キャンペーン金利で1.0%で貸してくれるといった具合です。一方、金利の再選択時には、このキャンペーン金利の適用を受けることはできないのが一般的です。仮に金利の再選択時の優遇幅が1.0%だった場合、仮に10年間で店頭金利が全く動いていなかったとしても、10年固定金利を再度選ぶと、その金利は1.5%に上がってしまうのです。10年固定金利を選ぶのであれば、10年経過後は一括返済するか、ほかの金融機関に借り換えすることも検討するとよいでしょう。全期間固定金利とは全期間固定金利とは、借入期間中ずっと同じ金利で借りられるというもので、金利の変動リスクを全く考慮する必要がない分、変動金利や固定期間選択型金利と比べて高い金利設定となっているのが一般的です。仮に35年間ずっと同じ金利水準であれば、変動金利と全期間固定金利の総返済額の差は大きなものになります。例えば、借入額3,000万円、借入期間35年のとき、変動金利の金利を0.8%だと仮定すると総返済額はおおよそ3,440万円となります。一方、同じ条件で全期間固定金利の金利を1.2%と仮定すると、総返済額はおおよそ3,675万円となり、235万円もの差があることが分かります。ただし、35年もの間ずっと金利が変わらないということはあまり考えられません。場合によっては、変動金利のほうが総返済額がずっと大きくなる可能性もあるでしょう。全期間固定金利は、借入時の金利は高いものの、安心して返済していける住宅ローンだといえます。ポイント2:団体信用生命保険の内容を確認しよう次に確認しておきたいのが、団体信用生命保険の内容です。住宅ローンを組むときは通常、団体信用生命保険といって、債務者が亡くなると住宅ローンの残債分の保険金を受け取れる保険に加入します。[adsense_middle]銀行ごとに異なる保険商品この団体信用生命保険は住宅ローンを借りる金融機関ごとに内容が異なります。もちろん、債務者が亡くなると残債分の保険金を受け取れるという部分は同じですが、それ以外の「保障内容」や「保険料の取扱い」に違いがあるため、事前に確認しておくことが大切です。保障内容の違い団体信用生命保険には、債務者の死亡のほか、ガンや3大疾病(ガン、心筋梗塞、脳卒中)、8大疾病(3大疾病+高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎)を保障対象としたものなどさまざまあります。また、保障対象は同じであっても、「残債分の保険金を受け取れる」ものや「入院1日につき10,000円の給付を受けられる」ものなど、受け取れる保障内容にも違いがあります。住宅ローンを借りようと思っている金融機関でどのような団体信用生命保険を取り扱っているのか、あらかじめ確認しておくようにしましょう。保険料の取扱いの違い団体信用生命保険は、保険というからには保険料を支払う必要があります。この保険料の取扱いも金融機関ごとに異なります。一般的に団体信用生命保険の保険料は「すでに住宅ローンの金利に含まれているもの」と「金利に上乗せする形で支払うもの」、「住宅ローン借入時に別途支払うもの」の3つのタイプがあります。死亡のみを対象とした一般的な団体信用生命保険では、1つ目の「すでに住宅ローンの金利に含まれているもの」が多く、3大疾病や8大疾病など、手厚い保険を選ぶと金利に0.2%~0.3%プラスされるといったものが一般的です。一方、金融機関によってはガンや3大疾病、8大疾病などの保険を金利負担なしで利用できるケースもあります。特に手厚い保険を利用したいと考えている方は、このように団体信用生命保険を少ない負担で利用できる金融機関を探してみるとよいでしょう。住宅ローン利用に合わせて既存の生命保険を解約する団体信用生命保険は、亡くなったときに住宅ローンの残債分の保険金を受け取れる保険です。例えば、住宅ローンの残債が2,000万円あるときに債務者の方が不幸にも亡くなってしまった場合には、2,000万円分の保険金を受け取ることができ、遺された家族は家に住み続けることができるほか、家を売却してまとまった資金を受け取ることもできます。このことから、住宅ローンの融資を受けると同時に生命保険を解約したり、保障内容を見直したりするのも1つの方法です。例えば、生命保険を見直すことで毎月の保険料負担分が5,000円浮くとすれば、その分を住宅ローンの返済に充てることもできます。こう考えると、団体信用生命保険の保障内容をよく選ぶことは、金利を選ぶのと同じくらい重要なことだと感じられるのではないでしょうか。ポイント3:金融機関ごとに審査基準が異なる住宅ローンを選ぶにあたり、金融機関ごとに審査基準が異なる点もポイントだといえます。当たり前のことですが、住宅ローンを利用するにはまず審査をパスしなければ始まりません。住宅ローン審査のポイントは年収と属性、個人信用情報の3つ住宅ローンの審査基準は金融機関ごとに少しずつ異なりますが、基本的には借りる人の年収と属性、個人信用情報の3つがよく見られます。年収は高ければ高いほど借りやすく、また借入可能額にも影響します。属性とは、勤め先が役所などの公務員なのか、会社員なのか、会社員であっても1部上場企業に勤めているのか、中小企業なのかによって審査結果が変わります。最後の個人信用情報は、過去に借りたローンで延滞などしていないかを確認するもので、過去に一度でも延滞をしていると住宅ローンを借りるのが非常に難しくなります。勤め先の会社で審査結果が変わることもある住宅ローンの審査のポイントはどの金融機関でも大きく変わりありませんが、ある金融機関では審査に落ちたのに、別の金融機関では審査に通ったということも少なくありません。これにはさまざまなことが考えられますが、そのうちの1つに勤め先の会社によって審査の結果が変わるということがあります。一般的に、ローンの審査の際には上場企業など信用の高い企業ほど審査をパスしやすく、一方で中小企業は慎重に審査がなされます。ただし、例えば地方銀行や信用金庫などで融資を受ける際には、勤め先の企業が中小企業であっても会社の融資などで関係していることが多く、財務状況がよければ想像以上によい評価を得られるといったことがあります。そのほか、金融機関によっては公務員に積極的に融資するケースがあるなどさまざまです。例えば同僚が住宅ローンの審査を受けたのであれば、その結果がどうだったのかなど聞いておくと、自分の住宅ローン選びのときに役立つでしょう。ポイント4:借入時の負担額を比較しよう住宅ローンを利用する際、金融機関に対して事務手数料や保証料などを支払うことがありますが、これらの負担額は金融機関によって異なります。場合によっては100万円以上の違いがでることもあるため、事前に確認しておくことが大切です。[adsense_middle]事務手数料の違い事務手数料とは、住宅ローンを利用するにあたり、金融機関が行うさまざまな事務手続きに対して支払うものです。50,000円~100,000円程度で設定されているところが多く、中には無料のところもあります。なお、住宅金融支援機構のフラット35を利用する場合、金融機関は窓口となるだけで利息を得ることができないということもあり、借入金額×1.5%など高めの設定となっています。仮に3,000万円借りるのであれば、事務手数料だけで45万円の負担となることから、金利などと含めて慎重に検討することが大切だといえるでしょう。なお、フラット35については次に説明する保証料が不要となっています。保証料の違い保証料とは住宅ローンの保証会社に対して支払うものです。住宅ローンの融資を受けた後、万が一返済が滞った場合には、金融機関は残債を回収しなければ大きな赤字となってしまいます。そこで、あらかじめそうした延滞リスクを避けるために利用されるのが保証会社です。保証会社を利用した住宅ローンの場合、債務者が住宅ローンを延滞して返済の目処が立たない場合には、金融機関の代わりに保証会社が肩代わりすることになります。保証会社は、そうしたリスクを引き受ける代わりに保証料を受け取るのです。保証料は住宅ローンの審査の結果、延滞の可能性が低いと判断されると安く、逆に延滞の可能性が高いと判断されると高く請求されることになります。例えば、みずほ銀行の場合、借入金1,000万円あたりの保証料の額は206,110円~721,470円となっています。なお、金融機関によっては保証料不要のケースもあります。事務手数料と併せて、複数の金融機関でしっかり比較検討することが大切だといえるでしょう。住宅ローンの選び方に関するまとめ住宅ローンの選び方について4つのポイントをお伝えしました。本記事でお伝えしたとおり、住宅ローンを選ぶときには金利の違いはもちろん、団体信用生命保険の内容や借入時の各種手数料などを含めて総合的に判断することが大切です。住宅ローンを選ぶときには本記事でお伝えした4つのポイントに沿って、それぞれどのような取扱いになっているか、検討している金融機関を1社1社比較していくことをおすすめします。
2020年05月28日マイホームの購入を検討されている方の多くが住宅ローンを利用することもあり、まずは住宅ローンに通るのかを心配される方は多いようです。本記事では、そうした方に向けて、住宅ローンの審査基準や承認を得るためのポイントなどを解説していきます。住宅ローン審査の方法と流れマイホーム購入時には多くの方が住宅ローンを利用するでしょう。このため、まずは住宅ローン審査の承認を得ることが重要になります。ここでは、住宅ローンの審査についてその方法と流れをご紹介します。マイホーム購入前の準備まずはマイホーム購入前の準備として、住宅ローン審査のために以下の書類を用意しておくようにしましょう。源泉徴収票や所得証明書ほかのローンに関する明細書身分証明書それぞれ解説します。源泉徴収票や所得証明書住宅ローンでいくら融資を受けられるかは年収によります。住宅ローン審査に必要な書類としても、年収を確認するための書類としても、物件探しの前に源泉徴収票や所得証明書を準備しておきましょう。サラリーマンの方の場合、源泉徴収票は勤務先から受け取ることができます。また、自営業の方の場合は昨年分の確定申告書の控えを用意します。住宅金融支援機構のフラット35など、金融機関によっては自治体で発行される所得証明書の提出が必要になる場合もあります。ほかのローンに関する明細書住宅ローンの審査を受ける前に、マイカーローンやカードローン等ほかで借入がある場合には、これも住宅ローンがいくら借りられるかに影響するため、物件探し前に明細書を確認しておくことをおすすめします。多くの場合、明細書はローン借入時に発行されます。紛失した場合は再発行してもらう必要があるため、借入先に連絡するとよいでしょう。身分証明書最後に、住宅ローン審査時には身分証明書が必要になります。当初は家を買う予定がなくとも、物件の見学に行ったときに気に入った物件があれば、買付申込~住宅ローンの事前審査と進むこともあるため、あらかじめ用意しておくと万全です。住宅ローンの事前審査~金融機関による物件査定等事前準備を済ませ、物件を見学した結果、気に入った物件が見つかった場合、まずは物件を購入できるかを確認するために事前審査を行います。事前審査では、先に準備した書類一式が必要になります。事前審査申込書に記入し、金融機関に提出すると、物件の情報や審査申込人の年収・勤め先などの情報をもとに審査が行われます。この事前審査はおおむね1週間程度はかかると考えておくとよいでしょう。住宅ローン以外の借入が多いといった場合には、審査にもっと時間がかかることもあります。売買契約締結~住宅ローン本審査事前審査の承認を得られたら、物件について売買契約をした後に住宅ローンの本審査となります。金融機関にもよりますが、事前審査で承認を得ており、審査内容に大きな違いがなければ本審査でも承認となることがほとんどです。住宅ローンの本審査には1週間~2週間ほどかかるのが一般的ですが、審査基準ぎりぎりの場合などには1カ月以上かかることもあります。住宅ローンの本審査承認を得られたらそのまま決済と進むことができますが、否決になると当然物件を購入できません。なお、金融機関により審査のポイントが異なり、同額を借りる場合でも、ある金融機関では通らないものの、別の金融機関では承認となるといったケースもあります。心配な方は最初から複数の金融機関に審査を提出することを考えてもよいでしょう。住宅ローン審査の基準と承認を得る条件住宅ローン審査で承認を得るためにはどのような条件を満たしておくとよいのでしょうか?審査基準などは金融機関により少しずつ異なりますが、大きくは違いがありません。ここでは、住宅ローン審査で承認を得るための一般的な条件をお伝えしていきます。借入比率が基準を満たしていることまずは、借入比率が金融機関の設定する基準を満たしている必要があります。借入比率とは、年収のうちいくらがローンの返済に充てられているかを示すもので、マイカーローンなど住宅ローン以外の借入の返済と、新しく借りる住宅ローンの返済との合計額で計算します。また、借入比率は金融機関ごとに異なり、例えばみずほ銀行の借入比率は以下のように設定されています。目安として確認しておきましょう。みずほ銀行の借入比率年収300万円以上400万円未満:35%年収400万円以上700万円未満:40%年収700万円以上:45%例えば、年収400万円の方がみずほ銀行で住宅ローンを組む場合、400万円×40%=160万円/年まで住宅ローンやそのほかのローンの返済に充てられるということになります。仮にマイカーローンで毎月5万円、年間60万円の返済をしているのであれば、新しく借りられる住宅ローンは年間100万円、月に8.3万円程度までとなる計算です。なお、住宅ローン実行までにマイカーローンなど、ほかのローンを完済してしまえば、借入比率の限度額まで借りることも可能となります。個人信用情報に傷がないことまた、個人信用情報に傷がないことも重要なポイントとなります。個人信用情報とは、ローンを借りたり、クレジットカードを作ったりしたときにその情報が登録されるもので、毎月の返済や延滞情報が蓄積されています。住宅ローンを融資する金融機関は、融資したものの返済されなければ損をしてしまうため、個人信用情報には非常に厳しいです。一般的に、個人信用情報に1つでも傷があると融資を受けるには非常に難しくなります。なお、例えば存在を忘れていた返済の延滞や、カードなどの切り替えがうまくいかなかったことを原因とした延滞など、何らかの理由がある場合でも承認を得られない場合が少なくありません。特に数年以内に住宅ローンを借りるつもりがある方は十分に注意する必要があります。なお、借入比率についても個人信用情報についても、基本的には基準に満たない場合には審査で承認を得ることが非常に難しくなりますが、例えば年収の高さや、公務員や1部上場企業の社員のように属性がよいなど、ほかにプラスとなる材料があれば承認を得られることもあります。住宅ローン審査のポイントここまでを踏まえて、住宅ローン審査時には以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。あらかじめ借入可能額を把握して物件探しをしよう借入比率を満たさない場合は事前完済を検討しよう否決になってもほかの金融機関で承認となる可能性はあるそれぞれ確認していきます。[adsense_middle]あらかじめ借入可能額を把握して物件探しをしようマイホーム購入は、住宅ローンがいくら借りられるか次第で購入する物件が変わるという方も少なくありません。このため、物件探しをするために自分はいくら借りられるのかを把握しておくことをおすすめします。これには、以下の2つの方法があります。自分で計算する借入可能額は自分で計算できます。借入可能額の計算には、先述の借入比率と審査金利と呼ばれる指標を用います。審査金利とは借入可能額を算出するために用いる金利で、金融機関ごとに異なりますが、3%など実際の住宅ローン金利より高く設定されています。借入可能額を計算する方法さて、借入比率と審査金利を用いて借入可能額を計算する方法を見てみましょう。例えば年収400万円の方が、借入比率35%、審査金利3%の金融機関で借入期間35年の住宅ローンの審査を受ける場合、以下のように計算します。住宅ローンの返済に充てられる額を求める:400万円×35%=140万円金利3%で借入期間35年、100万円借りる場合の返済額を求める:46,176円/月上記1.を2.で割って100を掛ける:140万円÷46,176円/月×100=約3,031(小数点以下切り捨て)上記ケースでは、約3,031万円まで借りられる計算となります。(※返済額については住宅金融支援機構の返済額シミュレーションなどを用いましょう。)なお、審査金利や借入比率は金融機関ごとに異なるため、自分で計算するためにはあらかじめ聞いておく必要があります。まずは事前審査を提出してみる自分で計算する方法以外におすすめなのが、まずは事前審査を提出してみる、ということです。住宅ローンの審査では、審査申込人の年収や属性、個人信用情報のほか、物件の情報も見られますが、審査申込人の年収などの比重が大きいのが一般的です。このため、例えばある物件で3,000万円の事前審査の承認を得ていた場合、物件を変えたとしても同額の承認を得られる可能性が高いのです。とはいえ、審査を申し込むには購入予定の物件情報を申請する必要があるため、いくつか見学してみて、その中で気になる物件を住宅ローンの対象にして事前審査を受けてみるとよいでしょう。借入比率を満たさない場合は事前完済を検討しよう先の計算では考慮していませんでしたが、住宅ローン以外にマイカーローンなどの借入がある場合には、借入可能額も少なくなってしまいます。ほかの借入があることが理由で十分な額の借入ができない場合には、事前完済することも考えましょう。手持ちの資金で事前完済が難しい場合には、売買契約時の手付金を少なくしてもらえるよう掛け合ったり、ご両親から借りたりといったことを検討するのも1つです。否決になってもほかの金融機関で承認となる可能性はある住宅ローンの審査は、本記事でご紹介した基準や条件を満たしていても否決となることがあります。例えば個人信用情報が「ホワイト」、つまり過去に何も借入していないことを理由に否決となってしまうようなケースがあります。ローンを借りて返済すると個人信用情報にそのことが記録されますが、何も借入していない方はそうした情報がありません。何も借りていないのですから安心できそうなものなのですが、お金を貸す側からすると何も情報がない=返済しないかもしれないと考えられてしまうケースがあるのです。こうした審査基準は金融機関ごとに、また場合によっては担当者によっても異なります。否決になったら理由を確認しよう住宅ローンの審査は金融機関や担当者によっても異なります。このため、1つの金融機関で否決となったからといって諦めず、ほかの金融機関でも審査を試してみるようにしましょう。このとき、がむしゃらに審査を出すのではなく、否決となった理由を聞いておくことをおすすめします。「総合的に判断して否決」という理由を伝えられることも多いですが、丁寧に否決の理由を教えてくれる場合もあります。中には、自分も把握していなかった借入があったことが原因で否決となることもあります。こうしたケースでは事前完済するなど、原因を解消することで審査の承認を得られる可能性を高めることができます。住宅ローン審査に関するまとめ住宅ローン審査について、審査の流れや基準、承認を得るためのポイントなどをお伝えしました。基準や条件は金融機関ごとに異なるものの、大きくは違わないため、まずは本記事の内容を参考に審査を進めるとよいでしょう。その上で審査が否決となってしまった場合には、その原因を追及しつつ、少しずつ状況をよくしてほかの金融機関に審査を提出することで、承認を得られる可能性を高めることができます。
2020年05月22日【今週の悩めるマダム】共働き夫婦なのですが、夫も私もテレワークになり、かれこれ3週間、四六時中一緒です。毎日三食ご飯を作って家事をこなしながら仕事の納期もあり、忙しくて頭がおかしくなりそうです。なのに、夫からは感謝の言葉がひとこともありません。むしろ、コロナのストレスで八つ当たりしてきます。(千葉県在住・40代主婦)フランスでは、ロックダウン解除後にコロナ離婚で別れる夫婦が激増するだろうと囁かれています。そのいっぽうで、コロナベイビーが増えるとも言われています。ずっと家の中ですからね。仲よくするか、仲たがいするかどっちかというわけです。いまいちばんの問題は、コロナDVと言われていますね。外出制限は密室を生み出しますので、夫婦間のDVだけじゃなく、児童虐待も増えているようです。そんななか、フランスの警察は薬局と連携をとりました。DVを受けている人はまず薬局に逃げ込み、こっそり相談するというシステムを構築したのです。1人で抱え込まず、誰かに話を聞いてもらうことが大事なのだそうです。さて、そこで僕からの提案です。ご主人と話し合って、役割分担をすることはできないものでしょうか?まずは自分も仕事があるのだとしっかり相手に分からせることが大事。それから、たとえば1日置きに夕食を作り合う、とか。朝とか昼はあえて一緒に食べない、とか。お互い独身時代に戻って、会社がある時と同じ時間割で動くわけです。うちの子はロックダウンが始まっても、いつもどおりの時間から勉強を開始し、夕方までは机に向かっています。こっそり様子をのぞきにいくのですが、本当にちゃんと勉強していて、驚きました。規則正しい生活をする方が精神は安定する、というのが息子の持論です。つまり、学校や会社があった時と同じような時間割で生きることで、夫婦が密にならない環境を作るという作戦です。離れると寂しくなるのが人情ですから、夕食の時間が楽しみになりますよ。月水金が奥様の料理当番、火木土がご主人、日曜日は一緒に料理をする、みたいな。え?夫は料理なんかしない?そういう場合は、デリバリーでいいんじゃないですか?火木土はデリバリーにしましょう。とにかく、奥様の負担を減らすことが最優先。夜だって、別のベッドで寝た方がいいかもしれません。とにかく、離婚をするくらいなら、お互いのよさを思い出すまで、距離をとるしかありません。いま、世界中の人々が他人との距離を保って生きています。「ソーシャル・ディスタンシング」といいますが、離婚へ舵を切る前に、一度、夫婦間ディスタンシング運動をやるべきでしょう。夫との距離を保つことで、コロナ離婚を回避できるかもしれないし、お互いのよさを再認識できるかもしれません。離婚危機があるなら、夫婦間に社会的距離を!これ、効果ありそうですね。うちの場合、息子との2人暮らしが始まって以来、絶妙な父子間社会的距離を保っています。僕は基本仕事場、息子は子ども部屋。だから、夕飯時はいつも笑顔なんです。どんなに愛し合っていても、ずっと一緒は息が詰まってしまいます。息抜きを考えましょう。【JINSEIの格言】奥様の負担を減らすことが最優先。夜だって、別のベッドで寝た方がいいかもしれません。とにかく、離婚をするくらいなら、お互いのよさを思い出すまで、距離をとるしかありません。この連載では辻さんが恋愛から家事・育児、夫への愚痴まで、みなさんの日ごろの悩みにお答えします!お悩みは、メール(jinseinospice@gmail.com)、Twitter(女性自身連載「JINSEIのスパイス!」お悩み募集係【公式】(@jinseinospice)、またはお便り(〒112-0811 東京都文京区音羽1-16-6「女性自身」編集部宛)にて絶賛募集中。※性別と年齢を明記のうえ、お送りください。以前の連載「ムスコ飯」はこちらで写真付きレシピを毎週火曜日に更新中!
2020年05月12日まとまったお金が必要になって、みずほ銀行カードローンの利用を検討しているのでしょうか?ただし最初に申し上げておきますが、みずほ銀行カードローンの審査は、決して甘くはありません。むしろ厳しい方だといってもいいでしょう。ですが、ローンと審査の仕組みを理解してポイントを抑えて申込を行えば、決して高いハードルとはいえません。そこで、この記事では審査の流れやその基準、さらには口コミと評判について解説してまいります。ぜひ最後までご覧ください。みずほ銀行カードローンの概要そもそも、こちらのカードローンは一体どういうものなのでしょうか?みずほ銀行といえば、誰でも知っているメガバンクですが、実はカードローンでお金の貸し出しも行っています。そして、一般の預金や引き出しとはまた違った側面があるようです。ということで、みずほ銀行カードローンの特徴について、以下でいくつか見ていきましょう。キャッシングよりも有利なカードローンの金利まずは、気になる金利について説明いたします。一般にカードローンの金利は借入限度額によって変動しますが、みずほ銀行カードローンの金利は下表の通りとなっています。上記の金利は基準金利ですが、事前に住宅ローンを申し込んでいる場合には、金利が年0.5%ずつ下がります。ただ、お金を借りるには、カードローン以外にもクレジットカードでお金を借りるキャッシングという方法もあります。すでにクレジットカードを持っているのなら、わざわざカードローンを使わずにキャッシングで借りればいいのでは、という気にもなりますね。それでは、両者の金利を比較してみましょう。みずほ銀行カードローン最大金利JCBクレジットカードキャッシング最大金利年14.0%年18.0%ということで、条件によりますが結果としてはカードローンの方が金利がお得となります。消費者金融との違いまた、消費者金融からお金を借りる、という手もあります。こちらと銀行カードローンを比べると、どのようなことが言えるでしょうか?金利だけを比べますと、消費者金融は年18.0%というものがほとんどですので、みずほ銀行カードローンの方に分があります。ただし、この両者は金利以外にもいろいろと相違があります。まず、みずほ銀行カードローンはメガバンクが主体になっているという信頼感があります。一方、消費者金融の方は手軽さと便利さというメリットがあります。どちらを選ぶかはそのときの状況によって決めればいいでしょう。三種類の返済方法そして、借りたお金を返済するには下記の三種類の方法があります。自動引き落としみずほダイレクトATM返済「自動引き落とし」とは、みずほ銀行の普通預金口座から毎月10日に返済額が引き落とされるというものです。「みずほダイレクト」とは、PC、スマホ、携帯電話などからネット経由で返済する方法です。さらに「ATM返済」とは、コンビニや銀行にあるATMから返済をする、という方法です。手数料について返済方法によっては、返済額以外に手数料がかかってしまうことに注意が必要です。たとえば、ATMから返済を行うと手数料がかかってしまいます。また、みずほダイレクトで返済する場合でも、テレホンバンキングといって電話の自動音声に従って返済を行えば、やはり手数料がかかります。自動引き落としやみずほダイレクトのネット経由で返済を行うと、手数料がかかりませんのでお得です。カードローン審査の流れについて次に、カードローンに申し込んだ後の審査プロセスについて説明いたします。お金を借りる側からしても、何がどのように評価されていくのかを理解しておいた方が通過する方法を考えやすくなります。[adsense_middle]審査の大まかなプロセスまずは、実際に行われる審査について、大まかな過程を追っていきましょう。実は、借りる側がみずほ銀行に口座を持っているかいないかで過程は二つに分かれます。みずほ銀行口座を持っている場合まず、口座を持っている場合には下記のようになります。PCやスマホでみずほ銀行カードローンの公式サイトから申し込む審査が行われる在籍確認が実施される審査結果がメールで通知される必要書類の提出契約手続きとカードローン口座開設キャッシュカードにてATMから借入みずほ銀行口座を持っていない場合口座がない場合のプロセスは下記の通りです。PCやスマホでみずほ銀行カードローンの公式サイトから申し込む審査が行われる在籍確認が実施される審査結果がメールで通知される普通預金口座開設を申し込む通帳を受け取るカードローン口座開設およびキャッシュカードが送付されるキャッシュカードにてATMから借入両者を比較しますと、審査結果の通知までは同じですが、口座がない場合には口座開設というプロセスが入ります。つまり、カードローンを利用するには普通預金口座開設が必須になっているということです。それなら、事前に口座を作成しておいた方が手続きが早く済みますね。審査を申し込むための条件とはただし、残念ながら普通預金口座を作れば誰でもカードローンを利用できる、というわけではありません。条件に適った人だけが審査を申し込むことができます。その条件とは、下記の通りです。安定かつ継続した収入オリコの保証が受けられる20~66歳までの人この条件に外れていますと、審査が受けられない、または受けても落ちるということになってしまいます。年齢などはどうしようもありませんので、対象外の方は他の手段を探すしかありません。審査に通りやすい人・落ちやすい人の特徴そして、通りやすい人と落ちやすい人には、いくつか特徴があります。審査に通りやすい人の特徴まず、通りやすい人の特徴です。申告に嘘がない安定した収入がある返済トラブルがないそれぞれについて説明します。申告に嘘がないまず、申込時に記載した事項に嘘がないということが、審査に通るための絶対条件です。通りたい一心でごまかしたり虚偽の記載をしたりして、それがばれてしまった場合には、まず審査に合格することは難しいでしょう。これは当たり前ですね。安定した収入がある安定した収入があるということは、毎月確実に返済がある、ということです。延滞なども発生しにくいと判断されますので、こういう人は通りやすいですね。返済トラブルがないこれまでに他社で借りていて特に問題なく返済をしていれば、今回もきちんと返済してもらえるだろうという評価を得て、無事借り入れができる可能性が高いです。言い換えると、これまで全く借入をしたことがなければ返済実績がありませんので、かえって審査で不利になります。審査に落ちやすい人の特徴逆に、落ちやすい人とは下記のような人です。他社からも借り入れがある在籍確認が取れない過去に金融事故を起こしている自営業や個人事業主以下でそれぞれについて述べていきます。他社からも借り入れがある過去に他社で借り入れていて現在返済が終わっていれば問題ありませんが、他社からも借り入れがある場合には返済額が上乗せされることになるため、「返すのが苦しくなるのでは」と思われて審査が通りにくくなります。さらに、借入残高の合計が年収の三分の一を超える場合には、自主規制に引っかかるためそもそも借り入れが不可能になります。在籍確認が取れない審査のプロセスの中に、在籍確認があります。これは職場などに電話をかけて、本人が確かに在籍していることを確認するというものです。ここで確認が取れないと、まず不合格となります。過去に金融事故を起こしている延滞や債務整理など、いわゆる金融事故を起こしていた場合、一定年数以上経過しないと信用情報に記載されていますので、借り入れは無理になります。自営業や個人事業主「えっ、職業によって通りにくいとかあるんですか?」と驚くかもしれませんが、定収のある公務員やサラリーマンに比べて、自営業やフリーランスは不利になります。そうした方でも実際には収入が多い場合も多々ありますが、このあたりは堅実性を重んじるのでしょう。審査をスムーズに通過するためのポイントここまで見てきたように、みずほ銀行カードローンの審査に合格するためには色々とハードルがあります。それでも少しでもスムーズに審査に通るための方法を、以下に紹介します。みずほ銀行の普通預金口座を持つみずほ銀行住宅ローンを利用低めの借入額を申請みずほ銀行の普通預金口座を持つみずほ銀行の口座があれば、先ほど見た審査の過程が早くなりますので、かかる期間が短くなります。また、給与振り込み口座に指定していれば安定した返済が見込めますし、貯蓄があった場合には貸し倒れリスクも少ないのでプロセスが早く進むでしょう。みずほ銀行住宅ローンを利用みずほ銀行の住宅ローンを利用していれば、すでに個人情報や返済履歴を審査側が把握しているため評価がしやすくなります。そのため、金利を優遇して利用を促進していると言えるでしょう。低めの借入額を申請さらに、借入金額を少なく申請しておけば、「返済をきちんと考えている」という印象を与えることができて通りやすくなります。もし足りなくなった場合は増額が可能ですので検討しましょう。みずほ銀行カードローンの審査期間は長い?審査方法の特徴についてみずほ銀行カードローンの審査期間は、一般には長めと言われています。実際はどうなのか、期間と審査の特徴について述べていきます。[adsense_middle]審査期間は申込方法によって変わってくるカードローンの申し込み方法には色々な方法があります。そして、方法によって期間は変わってきます。まず、インターネットや店頭での申し込みでは翌々営業日に審査が終わります。また、郵送の場合には書類到着後の翌々営業日となります。さらに、電話で申し込んだ場合には申込受付後翌々日となります。ただし、消費者金融に比べるとやはり審査にかかる時間は長めと言えるでしょう。申込に必要な書類カードローンに申し込むために必要な書類には、どういったものがあるのでしょうか?まず、本人確認書類として運転免許証などの身分を証明するものから1点を提出します。次に、収入証明書類として源泉徴収票などから1点提出する必要があります。銀行カードローンの審査が厳しいと言われる理由とはみずほ銀行のカードローンに限らず、一般に銀行カードローンの審査は厳しいと言われています。でもそれはなぜでしょうか?まず、母体がメガバンクであるため貸し倒れリスクに慎重にならざるを得ないという事情があります。審査を甘くしていると貸し倒れが数多く発生して、信用にかかわることになります。また、上限金利が低いので、貸し倒れが起こった際に利息分が少なく損失が膨らんでしまうという事情もあり、厳しく評価することになります。さらに、みずほ銀行カードローンの審査は、実際には補償会社であるオリコが行います。オリコはみずほ銀行だけではなく、他の様々な銀行カードローンの補償会社になっています。つまり、オリコが補償会社をしている他の銀行カードローンで延滞をしていれば、何年経っても記録が残っているため、みずほ銀行カードローンの審査に通ることはできません。このような事情により、厳しいというイメージになっています。補償会社についてでは、補償会社とは一体どのような役割を持っているのでしょうか?補償会社は申込者の審査や、返済ができなくなった人の代位弁済を行っています。なので、延滞があると補償会社がその分を銀行に支払い、補償会社が延滞分を取り立てることになります。みずほ銀行カードローンにおいては、それをオリコ、正式にはオリエントコーポレーションが担当しています。ということで、申込者は実際にはオリコの審査を受けることになるのです。審査の評判と口コミを紹介それでは、ここで実際にみずほ銀行カードローンを利用した人の口コミを見ていきましょう。審査に落ちた人の口コミ審査に落ちてしまった人の口コミからご紹介します。30代自営業・年収400万円の男性「自営業だったためか、収入証明書に不備があったためか、落ちた原因はわかりませんでした。」20代正社員・年収350万円の男性「他に消費者金融から借金をしていたため落ちたのではないかと分析しています。」審査に受かり満足している人の口コミ次に、審査に合格して利用後も満足している人の口コミです。30代個人事業主・年収400万円~600万円の女性「10万円~30万円の借入で完済しています。ウェブでの申し込みで、手続きも早くサービスに満足しています。」40代個人事業主・年収800万円~1000万円の男性「30万円~50万円の借入を完済。大手銀行の安心感は評価できる点です。」審査に受かったが不満のある人の口コミ最後に、審査には受かったものの利用には少し不満の残った人の口コミです。30代会社員・年収600万円~800万円の男性「50万円~100万円を完済しています。申し込んでから実際に借り入れるまで1週間近くかかりました。」30代会社員・年収600万円~800万円の女性「5万円~10万円を完済しています。ポイントがつかないなどの点は、ネット銀行と比較して便利さに欠けると思います。」口コミから考察するみずほ銀行カードローンの評判やはり他社で借金をしていたり提出書類に不備があったりすると、審査に通ることは難しいようです。ただし、個人事業主であってもお金を借りることに成功している人はいます。これは借入金額を低く抑えたためと思われます。また、審査期間の長さや便利さに欠ける点が課題となっています。みずほ銀行カードローンの審査に関するまとめみずほ銀行カードローンとその審査について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?みずほ銀行カードローンは金利については有利で、返済方法によっては手数料がかかることがあります。なお、審査はみずほ銀行に普通預金口座があるかどうかでプロセスが変わります。貸し倒れリスクに対して慎重なため、審査期間は長く審査も厳しくなりがちです。ただし借入額を低く設定すれば、自営業や個人事業主でも借り入れは可能です。審査が厳しいと言われると、どうしても利用を尻込みしてしまう銀行カードローンですが、金利もお得で信用もあるとなると、余裕があれば利用してみたいものです。また、みずほ銀行カードローンには、住宅ローンを利用していると優遇金利が適用されるメリットもあります。ぜひ利用を検討しましょう!
2020年05月03日個人事業主は会社員に比べると、何かと融資が受けにくいイメージがあります。中でも心配する方が多いのが住宅ローンです。そこで本記事では、個人事業主が住宅ローンを利用する際に覚えておくべきポイントについて詳しく解説します。個人事業主が住宅ローンを組む際の条件とは個人事業主が会社員に比べて融資が受けにくいといわれている理由にはいくつかありますが、中でも一番大きいといわれているのが収入の安定性です。会社員の場合は会社の規模にもよりますが、年収が概ね一定で安定していますので、金融機関としても安心して融資をすることができます。対して個人事業主の場合は、収入がその時の売り上げに左右されるので、安定性に欠けるというイメージがあるのです。では、金融機関はどのようにして個人事業主の収入を審査するのでしょうか。金融機関に確定申告書の提出が必要個人事業主が住宅ローンを組む場合、絶対的に必要になるのが確定申告書です。これは会社員の方に源泉徴収票が必要になるのと同じで、個人事業主の場合は収入を証明する書類として確定申告書を審査書類としています。個人事業主の中には、かなりの売り上げを上げているものの、確定申告を怠っていてしていないという方が時々いますが、この場合はいくら収入があったとしても住宅ローンを組むことができません。個人事業主が住宅ローンの審査をクリアするためには、収入を証明するだけではなく、きちんと納税しているのかどうかも銀行は見ているのです。なぜなら、無申告のまま営業を続けていて、万が一途中で税務調査が入って多額の追徴課税がされた場合、住宅ローンの返済がストップするリスクがあるからです。納税はあらゆる支払いにおいて優先されるため、税金の滞納は銀行にとって非常に大きなリスクになります。3年以上営業しているメリット個人事業主が住宅ローンを利用する際に必須となる確定申告書ですが、1期分だけあればよいというわけではありません。個人事業主の収入を審査する際のポイントは安定性です。安定性を審査するためには、1期分の確定申告書を見ただけでは判断できないため、通常は直近3期分の確定申告書の提出が条件となります。ということは、つまり営業を始めて3期以上経っていない個人事業主の方については、原則として住宅ローンを利用することができないのです。当該基準は会社員の場合も同様で、一般的に勤続年数3年以上といわれているのは3年分の源泉徴収票が必要になるからです。「3年以上働いていれば住宅ローンが使える」とよくいわれがちですが、実際は「3年以上働いていれば住宅ローンの審査対象になる」といった方が正しいのです。個人事業主で住宅ローンを使うためには、個人事業を始めて3年は経過していないと審査対象に入りません。住宅ローンの審査基準を会社員の場合と比較住宅ローンは他のローンに比べて生活に対する必要性が高いので、条件を満たしていれば比較的審査は通りやすい傾向にありますが、個人事業主の場合は会社員に比べて次の点について不利な一面があります。金融機関から借入できる金額住宅ローンで借入できる金額は、ある程度の個人差はありますが会社員の場合は概ね年収の7倍といわれています。例えば年収500万円であれば3,500万円が1つの目安です。ただ、個人事業主の場合は年収が毎年安定しているとは限らないので、直近の年収が500万円であってもその前が400万円であれば、400万円を基準にして借入上限を設定される可能性があります。銀行から借入できる期間個人事業主として長く営業を継続していくことは簡単ではありません。住宅ローンは最長で35年で組むことができますが、35年間同じ事業を続けていくことはとても大変です。そのため、個人事業主の場合は仮に住宅ローンの審査が通ったとしても借入期間が短く制限される可能性があります。中には借入期間を25年程度に制限されるケースもあるようです。借入期間が短くなると、当然毎月の返済額が大きくなるので、慎重にキャッシュフローを考えないと返済不能になってしまう可能性があります。借入できる金利住宅ローンの借入金利は、他のローンに比べて非常に低い水準に設定されており、最近では0.975%をさらに下回り非常に低金利で借りることができます。会社員の場合は、ここからさらに特別金利で低くしてくれるようなこともありますが、個人事業主の場合は特別金利どころか通常金利よりも高い金利に設定されるケースもあるようです。金利が高くなると総返済額が大きくなるので、非常に不利だといわざるをえません。このように個人事業主の方は住宅ローンの審査が通ったとしても、会社員の方に比べると借入金額、借入期間、借入金利などの条件面において非常に不利になりやすいという特徴があります。金融機関ごとの特徴を比較個人事業主が住宅ローンを利用するにあたっては、あらゆる面でハードルが高くなることはお分かりいただけたかと思います。ただ、すべての金融機関が同じ目線で貸付条件を決めているわけではありません。そこでここでは、金融機関ごとの特徴について触れていきたいと思います。[adsense_middle]大手都市銀行系大手都市銀行系はもともと規模の大きい貸付を得意としているので、個人事業主に対する貸付についてはあまり積極的ではない印象です。もちろん、可能性がないというわけではありませんが、審査基準や貸付条件がシビアに判断される可能性があります。例えば、個人事業主が事業として利用している銀行と同じ銀行であれば、銀行も相談がしやすいので借りやすいという可能性はありますが、反対に何の取引実績もない大手都市銀行となると住宅ローンが組めないという可能性はあるでしょう。信用金庫、信用組合個人事業主の方におすすめしたいのが、個人事業など中小企業の融資に積極的な信用金庫や信用組合です。これらの金融機関は大手都市銀行系に比べると規模は小さいですが、小口の貸付にも力を入れているので、個人事業主にも積極的に貸付をしてくれます。そもそも信用金庫、信用組合は地域振興が目的でもあるので、貸付条件なども大手都市銀行系に比べると多少緩めです。ネット銀行系最近利用者が触れているのが、実態店舗を持たないネット銀行系です。手続きも比較的簡単で、個人事業主のような小規模事業者に対する貸付も行っているので住宅ローンも通りやすい傾向があります。個人事業主におすすめのフラット35個人事業主の方が住宅ローンを組むにあたって、最もおすすめしたいのがフラット35です。フラット35とは住宅ローンの商品の中の1つで、住宅金融支援機構と民間の金融機関が連携して提供している長期固定金利の住宅ローンです。フラット35は他の住宅ローンに比べると審査が比較的甘い傾向があるので、個人事業主でまだ実績が少ない方や、年収がそこまで安定していない場合でも審査が通ることがあります。フラット35の審査傾向フラット35の審査が他の住宅ローンと違うところ、それは確定申告書の審査です。先ほどもお伝えした通り、個人事業主の住宅ローンの審査には3期分の確定申告書が必要になります。そのこと自体はフラット35でも同じですが、傾向からすると実際に審査で重要視されているのは直近1期分の確定申告書だけで、それ以上前のものについては多少変動があったとしても緩く判断しているのです。例えば、直近が黒字でも前期が赤字というケースは事業をしていると決して珍しくはありません。通常の住宅ローン審査だとそういった場合にNGになる可能性があるところ、フラット35については比較的審査が通る傾向にあります。銀行によってフラット35も違うフラット35は民間の金融機関が窓口となっており、どの金融機関を利用するのかによって、フラット35でも手数料などが異なる可能性があります。個人事業主におすすめなのはネット銀行系です。ネット銀行が取り扱うフラット35は、審査が早いのと金利が低いというメリットがあります。例えば、楽天銀行や住信SBIネット銀行などの場合、35年固定で1.09%と、まるで変動金利かのような低い金利設定になっているのです。もともとフラット35は全期間金利が変動しない代わりに、変動金利よりも金利が高いというリスクを負うものですが、固定金利で1.09%となると昔の変動金利並みに低い金利なので、借りる方にはかなりのメリットがあるといえるでしょう。フラット35の注意点個人事業主の方が住宅ローンを利用するならフラット35がおすすめですが、1点注意すべきことがあります。それはローン審査です。先ほどフラット35の審査は緩めだという話をしましたが、一方で購入する物件に対する審査はシビアになります。住宅ローン審査は、本人の所得に関する審査と購入する物件の担保価値に関する審査の2本立てで行われるため、本人の所得に関する審査が通過したとしても、物件の担保価値が基準を満たさずに落ちる可能性はあるのです。例えば、地方の郊外にある物件や築年数が古い物件については担保価値が出にくいので、本人が気に入ったとしても審査で落ちる可能性があります。不動産投資は厳禁個人事業主の方の中には、住宅ローンを使って不動産投資をしようとする方が時々いるのですが、これは絶対にやめてください。住宅ローンは他のローンに比べて審査が通りやすく、しかも低金利なので、自己住居を装って投資用で使おうとする方が時々いるのですが、これは契約違反です。不動産投資の場合は、投資用のアパートローンなどを利用しましょう。個人事業主の住宅ローンに関するまとめ今回は個人事業主の方の住宅ローンについて解説してきました。会社員に比べると確かに厳しい部分はありますが、金融機関の特徴やフラット35をきちんと活用すれば十分審査に通る可能性があります。大切なことは、このような審査傾向があることを知った上で物件を探すことです。フラット35は物件の担保価値に大きく左右されるので、事前にそのあたりを意識して物件を選定しましょう。
2020年05月02日急に大きなお金が必要になって、「カードローンでお金を借りるのはどうかな?」と考えているのでしょうか?それなら、みずほ銀行カードローンは有力な選択肢の1つになります。でも、初めてカードローンを利用するとなると支払いがどうなるのか心配ですよね?実は、みずほ銀行カードローンの金利は借りる額で大体決まっていて、その利率も他社と遜色ないものです。また、事前に少し注意をして審査に臨めばより低い率でローンを利用することができます。さらに、返済時には金利に応じて支払う利息の額についても注意が必要です。ということで、この記事ではみずほ銀行カードローンの金利について述べていきます。みずほ銀行カードローンの金利は借入額で変わるこれまでまったくカードローンを使ったことがなければ、「金利ってどうやって決まるのかな?すごく高かったらどうしよう」と心配になるかもしれません。しかし、最初に頭に入れておきたい点として、「常に同じ利率が適用されるわけではない」ということがあります。これはみずほ銀行カードローンに限らず、どこのローン会社でも同じです。一般的な原則として、借入額が多いほど利率は下がります。それは借入残高に金利をかけて利息が計算されるからで、少額の借り入れでは利息の額が少なくなるため金利は高くなります。逆にたくさん借りてもらえれば利息も一定額見込めるため、利率はそれに応じて下がるという仕組みです。では、具体的にはどのくらいになるかについて、以下で説明いたします。キャッシング時の金利の幅について広告やホームページなどに、カードローンの金利が表示されていることがあります。一番目立つように書かれている数字は、実は上限金利といって最も高い利率になりますので、必ずしもいつもその利率でしかお金が借りられないわけではありません。実際には、借入額または借り入れできる金額の枠である利用限度額に応じて金利が設定されることになります。それでは、みずほ銀行カードローンの場合の具体的な利率はどのようになるのでしょうか?それを示したのが下記の表になります。みずほ銀行カードローンの金利は変動金利を採用ただ、注意しないといけないのは、上記に示した数字はあくまでも現時点の話で、これが未来永劫続くというわけではないという点です。実は、みずほ銀行カードローンには変動金利が用いられています。ということで、借り入れをした後で利率が変更される、という可能性も十分考えられます。このように述べますと、「えっ、知らない間に返済額が増えていたらどうしよう」と不安になるかもしれません。しかし、借り入れしてから5年間は金利が据え置きとなっています。借りた即日に利率が急上昇する、ということはありませんので安心してください。初回利用者に適用される金利とはいえ、「よし、それなら初めて借りるけれども利用限度額800万円で金利を年4.0%にしてもらおう」というようなうまい話は存在しません。初回利用者はたいてい利用限度額も少なく、基準金利は上限の年14.0%が適用されることになります。この理由は、初回利用者は返済実績がなく、どのくらい確実にお金を返してもらうことになるのかがわからないからです。ということで、審査対象者の信用が得られておらず、最初から多くお金を借りることはできないというわけです。他行のカードローンとの金利比較それでは、みずほ銀行カードローンの金利水準は、他の銀行カードローンに比べてどうなのでしょうか?実は、他社に比べても引けを取らない水準になっています。それを示すために、下記で主な銀行カードローンと上限金利を比較してみましょう。もちろん借り入れには色々な条件がありますので単純な比較はできませんが、上表ではみずほ銀行カードローンが最も低くなっています。ということで、みずほ銀行にローンを申し込むことは決して損ではないことがおわかりいただけると思います。審査でより低い金利を適用してもらうためには?ということで、いよいよカードローンを申し込むことを決意したとします。でも、利用にあたってはできるだけ低い利率を適用してもらいたいですよね。もちろん初回利用時には上限金利になってしまうかもしれませんが、家賃と同じように引き下げを狙うことは不可能ではありません。それではどうすればいいのでしょうか?以下で審査によって低い金利を得る方法を解説いたします。[adsense_middle]事前の確認が重要まずはコミュニケーションが大事です。審査担当者とよく話をしておきましょう。そしてそれとなく情報を得ておくのが得策です。というのも、とうてい無理な利率を目指しても、あるいは本当はもっと下げられるのに諦めていると非効率だからです。どのくらいまでなら下げられるのか、またはそれ以上下がらない水準はどこなのかを把握して上手に立ち回るようにしましょう。そして、どうすればもっと下げられるのかを探っていくようにしましょう。着実に返済実績を積み上げるといっても、べつにウルトラCがあるわけではありません。低い金利を得るのに一番確実な方法とは、実はお金を借りてから毎月着実に返済を続けて実績を積み上げることです。急がば回れではありませんが、焦らないことが重要です。着実な返済を続けていると、次第に担当者の心証も良くなってきます。そして信頼を得ていくことになるでしょう。このあたりの感じは、コミュニケーションで掴んでいきましょう。そして、「毎回ちゃんと返してもらっているし、少し利率を下げて多く借りてもらってもいいかな」と思ってもらえばしめたもの。ここが低金利を得るチャンスです。増額申請して利用限度額を引き上げる具体的には、増額申請をして利用限度額を引き上げれば金利を下げることができます。ただし、必ずしも利用限度額いっぱいまでお金を借りる必要はありません。あくまでも利用限度額を引き上げるだけですので、その中で必要な額までローンを利用すればいいのです。注意しなければならないのは、増額申請は利用者側から積極的にしない方がいい、という点です。「増額させてください」というと、何かお金に困っているのではないかと疑われて、断られる可能性があります。あくまでも銀行側から増額案内が来れば申し込む、という形にしておきましょう。もちろん、何回か期限通りに返済したら案内が来る、といった保証はできません。ここは担当者と連絡を取りながら信用をそれとなくアピールして、我慢強く案内が来るのを待つ必要があります。そして、いざ増額の案内が来たら迷わず申し込んで、引き下げを得るようにしましょう。みずほ銀行の住宅ローン利用を同時に利用そして、みずほ銀行カードローンについては金利を下げるもう一つの方法があります。それはみずほ銀行の住宅ローンを同時に利用する、というものです。これにより、自動的に0.5%下げることができます。ただし、ここで気を付けなければならないのが「住宅ローンはカードローンを契約する前に利用を開始しておかなければならない」という点です。後から住宅ローンを組んでも引き下げは適用されないことに注意しましょう。ということで、家を買うと生活が苦しくなりそうでカードローンを使うかもと思った場合には、住宅ローン→カードローンの順に申込を行うようにしましょう。このあたりのことは、審査担当者にも事前に十分確認した方がいいです。返済額には利息と手数料も含まれるいよいよみずほ銀行カードローンからお金を借りて、返済を始めたとします。当然かもしれませんが、お金を借りると元本だけではなく金利の率に応じた利息というものを支払う必要があります。これはクレジットカードで分割払いをしたりキャッシングを受けたりした時と同じですね。さらに、場合によっては返済時に手数料を支払うこともあります。以下では、返済に関わる利息と手数料について述べていきます。[adsense_middle]返済額と利息の関係一般に、毎回の返済額は借金総額の一部である元本部分と金利に応じて計算された利息で構成されています。そして、利息は返済時に毎回かかってくるため、返済の期間が長引けば長引くほど利息の支払いが増えてしまい、返済総額は多くなってしまいます。なので、返済額を抑えるためには返済期間にも気を配るようにしましょう。返済額のシミュレーションそれでは、みずほ銀行カードローンでお金を借りるとどのくらいの利息を支払うことになるのか、具体的にシミュレーションして見てみることにしましょう。下記の表がその結果です。利用限度額100万円で10万円を年14.0%で借りた場合です。上記は、利息は大体こんな感じになるというイメージで参照にしてください。ATMで返済する場合の手数料ATMから返済を行う際には、手数料が発生する場合があります。利息以外にもお金を取られるのは痛いですね。具体的には、コンビニにあるATMから返済を行うと手数料を取られます。また、みずほ銀行以外の銀行ATMからや、みずほ銀行のATMからでも時間外の振込だと手数料が発生する場合があります。これを避けるには、銀行引き落としを設定しておけばいいでしょう。こうすれば、手数料は取られません。返済額を抑えるには繰り上げ返済を利用するでは、少しでも返済総額を減らすにはどうすればいいのでしょうか?元本を返さないわけにはいきませんが、利息なら返済期間を短縮して少なく払うことができます。具体的には、任意返済といって決められた金額以上に返済をすれば支払う利息を抑えられます。これは、繰り上げ返済となって返済期間が短くなるためです。こうしておけば、「きちんと返済してくれる」となって実績や信用を得ることにもつながるでしょう。まとめ:みずほ銀行カードローンの金利についてみずほ銀行カードローンとその金利について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?カードローンの金利は画一的ではなく、利用限度額によって段階的に設定されています。また、返済実績を積み上げることによって利率を下げることも可能になります。さらに、返済期間が延びると支払利息が増えて返済総額も増えてしまうため、繰り上げ返済で少なくすることを検討しましょう。カードローンを使うとなると、誰でも最初は不安になるものです。ですが、みずほ銀行カードローンなら利息も抑えることができて、うまく使えばあなたの味方になります。ぜひ選択肢の1つに加えましょう。
2020年04月28日三井住友銀行カードローンは、メガバンクのブランド力により安心して利用可能です。カードローンを利用する時にポイントとなるのは金利です。金利が低いほど返済額の総額が低く抑えられるからです。では三井住友銀行カードローンの金利は高いのでしょうか、低いのでしょうか。利息の計算方法も含めて詳しく解説します。三井住友銀行カードローンの金利比較三井住友銀行カードローンは年利率4.0%~14.5%の金利で、最大800万円まで借入可能です。メガバンクの安心感があり、サービスも充実していることから、評判の良いカードローンです。では、三井住友銀行カードローンの金利は、他のカードローンと比較して高いのでしょうか、それとも安いのでしょうか。以下比較を参考にしてください。メガバンクカードローンとの比較ネット銀行カードローンとの比較地方銀行カードローンとの比較大手消費者金融との比較中小消費者金融との比較メガバンクカードローンとの比較三井住友銀行カードローンの金利は、他のメガバンクカードローンと比較すると、やや高めであることがわかります。ただし、金利が高いほど審査に通りやすい傾向があるため、一概にデメリットとは言い切れません。ネット銀行カードローンとの比較ネット銀行と比較した場合も、三井住友銀行カードローンの金利はやや高めです。ネット銀行はオンラインのみで運営している銀行であるため、人件費削減により低金利を実現しています。ただし、ネット銀行よりもメガバンクにブランド力を感じる人もいらっしゃるため、総合的な判断で三井住友銀行カードローンを選ぶ人も多いです。地方銀行カードローンとの比較地方銀行カードローンと比較すると、三井住友銀行カードローンに優位性があります。借入金額によっては逆転することもありますが、地方銀行カードローンは相対的にメガバンクやネット銀行よりも高めの金利となっています。大手消費者金融との比較大手消費者金融から借りる方法もあります。大手消費者金融は、三井住友銀行カードローンを含む銀行カードローンよりも割高である反面、審査が柔軟であることや、即日キャッシングができるなどのメリットがあります。高金利のデメリットとのバランスを考慮して検討すると良いでしょう。中小消費者金融との比較大手消費者金融よりもさらに借りやすいのが中小消費者金融です。審査難易度が低く、最後の手段として利用可能です。ただし、金利は最も高く設定されているため、慎重に利用しなければなりません。計画的な利用を前提としましょう。《中小消費者金融カードローンの金利例(一部抜粋)》アロー年15.0%~19.94%エイワ年17.9507%~19.9436%セントラル年4.80%~18.00%フタバ年14.959%~17.950%フクホー年7.3%~18.0%三井住友銀行カードローンの返済利息計算方法三井住友銀行カードローンを利用する場合、借入希望額に対してどれくらいの利息がかかるのか知っておきましょう。利息の計算ができれば返済契約が立てやすくなります。ここでは以下について解説いたします。基本的な考え方利息計算の例返済シミュレーション[adsense_middle]基本的な考え方利息計算の基本的な考え方として、利息は日数をベースとした日割計算となります。その上で、計算方法は「借入残元金×利率÷365×借入日数」となります。利息計算において1円未満は切り捨てですので、合わせて把握しておきましょう。利息計算の例具体的な計算例を紹介しますと、仮に10万円借り、1週間後に返済した場合の利息はいくらになるのでしょうか?三井住友銀行カードローンで10万円借りた場合の年利は14.5%で、借入れ当日は計算に含まず、7日間の利用を前提とします。その場合の計算式は「10万円×14.5%÷365日×7日=278.08…」で、1円未満は切り捨てですので、利息は278円となります。1週間後の返済日に100,278円返すこととなります。返済シミュレーション上記のようにアナログ式の方法で計算しても良いのですが、三井住友銀行カードローンの公式サイトには3つの返済シミュレーションがあります。その3つとは「毎月返済額シミュレーション」「返済期間シミュレーション」「約定返済額シミュレーション」で、瞬時に返済スケジュールを把握可能です。せっかくですので、実際にシミュレーションをしてみました。ぜひ参考にしてください。毎月返済額シミュレーション毎月返済額シミュレーションとは、借入金額を指定の月数で返済する際に、毎月いくら返済しなければならないのかを割り出すシミュレーションです。ここでは借入限度額である800万円を120カ月、年率4.5%の場合でシミュレーションしてみました。返済期間シミュレーション返済期間シミュレーションとは、借入金額を毎月指定金額で返済する際の返済月数を計算するシミュレーションです。どれくらいの期間返済し続けなければならないかを知る際に利用すると良いでしょう。ここでは借入金額800万円、毎月返済額70,000円、年率4.5%を条件にシミュレーションしてみました。約定返済額シミュレーション約定返済額シミュレーションとは、最低返済額で返済した場合の返済期間や返済総額を算出するシミュレーションです。ここでは残高800万円、年率4.5%を条件に最低返済額で返し続けた場合のシミュレーションをしてみました。利息にまつわる豆知識三井住友銀行カードローンの利息にまつわる豆知識を紹介します。何も考えずにカードローンを利用するよりも、カードローンに対する知識が備わっていた方が、結果的にお得となる場合があります。具体的には以下について見て行きましょう。返済できない時は利息だけ払う場合もあるATMでは端数残高が返せない返済金額は繰り上げ返済でお得[adsense_middle]返済できない時は利息だけ払う場合もある三井住友銀行カードローンを返済できなくなった場合には、すぐ銀行に相談しましょう。事情によっては元本の支払いを猶予し、一定期間利息だけの返済にしてくれるなど、何らかの対処をしてくれる場合があります。返済遅延を繰り返したり長期滞納をしてしまうと、信用情報にキズが付きます。信用情報とは個人の金融取引を記録しているもので、マイナス情報が記録されると今後の金融取引に影響を及ぼします。そうならないために、早めの対処を相談しましょう。もちろん、相談したからといって免れない場合もありますので軽く考えてはいけません。延滞すると保証会社から督促がくるもしも滞納してしまうと、保証会社から督促が入ります。三井住友銀行カードローンの保証会社は、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社ですので、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社から督促が入るのです。ハガキや電話などの督促は、たとえ礼節を持った内容だったとしても精神的負担となるでしょう。督促を放置していると裁判沙汰となり、強制執行の可能性も出てきますので、無連絡の滞納はご法度です。ATMでは端数残高が返せない硬貨非対応のATMの場合、端数残高の返済ができません。完済しようと思っても、中途半端な金額だけ未返済となります。利息は1円単位でかかるため、結果的に端数残高が出ることは珍しくありません。硬貨対応のATMから返済するか、振込などで返済すると良いでしょう。ただし、端数残高には利息がかからないため、実際のところは放置して問題ありません。とはいえ、完済とならないことから解約はできないと知っておく必要があります。返済金額は繰り上げ返済でお得一定のお金が入った際には、繰り上げ返済すると良いでしょう。繰り上げ返済とは、毎月決まった返済額よりも多く返済する方法のことで、返済期間を短縮できたり利用枠にゆとりを持つことができます。繰り上げ返済の1番のメリットは利息が軽減できるところです。本来支払うはずだった利息を目減りさせられますので、返済総額を抑えることが可能です。三井住友銀行カードローンの金利に関するまとめ三井住友銀行カードローンの金利は銀行カードローンの一般的水準で、消費者金融より低いです。メガバンクのブランドやサービス内容も踏まえ、総合的に検討しましょう。利息は「借入残元金×利率÷365×借入日数」で計算できますが、返済シミュレーションでカンタンに確認できますので、一度チェックしてみましょう。利息は繰り上げ返済でお得となりますので、お金にゆとりができたら早めの返済がおすすめです。
2020年04月24日まとまったお金が必要になって、カードローンの利用を検討しているのでしょうか?でも、一体いくらぐらい貸してくれるのか、足りなければあとでもっと貸してくれるのかどうか不安ですよね?実は、借入限度額は様々な要因によって決まってくるものの、いくつか決め手になる要素があります。また、一度決まった借入額を増額するにはポイントがあるんです!ということで、この記事では借入限度額の仕組みと決まり方、そして増額を得る方法について解説していきます。借入限度額とは何かそれでは、お金を貸してくれる上限の金額である「借入限度額」とはどのようなものでしょうか?これは、最終的には一律に定まるわけではなく、大まかに言えば各金融機関やローンごとに、または申込者ごとに設定される貸出の上限額ということになります。とはいえ、大枠では法律で定められた枠も存在しています。限度額について、以下で具体的に説明していきます。「借入限度額」には二つの意味があることに注意まず注意しておかなければいけないこととして、現在「借入限度額」という言葉には二つの違った意味がある、ということがあります。一つはある個別のローン商品が持っている限度で、もう一つは申し込む人ごとに設定される限度です。これらを混同してしまうと、「○○万円まで借りられると広告に載っていたのに、△△万円までしか借りられなかった」という勘違いをしてしまうことになります。そうならないように、まずは区別を押さえておきましょう。商品としての限度額そもそも、金融機関ごと、あるいは商品ごとに借入の限度となる金額は決められています。そしてこれが一つ目の意味となります。これは、いわゆる広告などに掲載されている額のことで、だいたいどこも500~800万円となっています。ただし、言うまでもありませんがこれはあくまでも貸し出しできる最大額を示しているだけですので、申し込んだら全員がこの金額まで借りられるわけではありません。個別に決定される限度額ローンを申し込んだ人にとって意味があるのはこちらの方です。つまり、申し込み時に審査が行われますが、その結果に応じていくらまで借りることができるのかが言い渡されます。これが二つ目の限度額です。当然一つ目の限度額よりは大幅に少ない額となっていますが、これは別にこの額を一括で貸し付けるという意味ではありません。たとえば50万円といわれても、なにも全額借りる必要はなく、必要に応じて最初は10万、次は5万というような借り方ができます。要は借金の枠をもらったと考えればいいでしょう。消費者金融などでは総量規制がかかるとはいえ、あまりにも多額に貸し付けることを防止するため、消費者金融などに対しては貸金業法によって総量規制がかけられています。具体的には申込者の年収の三分の一までと定められています。ただし、銀行に対してはこの規制は適用されません。なので、銀行カードローンでは審査に応じて実質いくらでも貸付を行うことができるのですが、現在では銀行ごとに独自の基準を設けて年収の二分の一や三分の一までしか借りられないようになっています。このように述べますと、何か「独自の基準」というのがうさん臭く思えてしまいますので、少し背景を説明しておきます。そもそも過剰な貸し付けの防止のために総量規制が設けられましたが、規制後に適用外の銀行カードローンの利用が増え、自己破産件数が下げ止まっているという指摘がありました。そこで、日本弁護士連合会が銀行も総量規制に沿った審査体制を構築すべきと主張しました。それにより、銀行も消費者金融並みの基準になってきているのです。限度額の審査とは?年収などが決め手!では、いくらまで借りられるのかを決定する審査では何が金額の決め手となるのでしょうか?カードローンに申し込むと、通常は在籍確認などとともに審査が行われます。そして、その審査では個人情報をはじめとして色々な情報が取られ、評価されるわけですが、そのなかでも特に重要な指標があります。それは下記の3点です。年収他社の借入額職業や勤続年数それぞれについて、以下で説明いたします。[adsense_middle]借入額の決め方①年収:配偶者の年収も対象まずは、申込者の年収が大きな要素になります。一般には収入が多くなるほど借りられる額は多くなりますが、総量規制や自己規制により、そもそも年収の三分の一程度しか借入できないという枠組みは決められています。しかしそのギリギリまでの限度額が設定されることはまずありません。それよりもかなり少ない額に制限されます。このように説明すると、「今度開業したくて、開業資金を借りようと思っているが、自分は専業主婦なので収入がない。ということは、自分はカードローンを利用できないのでしょうか?」と心配される方がいるかと思います。特に、自分の都合で夫に迷惑を掛けたくないと考えている人には切実ですよね。実は、専業主婦などの場合には配偶者の年収が考慮されて限度額が決められることになります。これを「配偶者貸し付け」といいます。ただし、これを利用する場合には配偶者から同意書をもらう必要がありますので、黙ってお金を借りることはできません。事前に夫婦間で十分に話し合いましょう。借入額の決め方②他社の借入額:クレジットカードのキャッシングも含まれる次に、他社からの借入額が大きな要素となります。すべての借り入れ状況は信用情報機関に登録されていますので、申込時にそれらを参照して貸し付ける額が決定されることになります。もしもそうした金額が大きかったり返済状況が悪かったりすると、最悪審査に落ちてしまうこともあります。他社の借入状況を良くしてから申し込みをするようにしましょう。また、実際には借入額ではなく借金の枠が合計されて評価されることになります。したがって、返済したが解約せず枠だけ残っているローンやクレジットカードのキャッシング枠も合計されてしまいます。申し込み前にはこうした枠は解約しておくことが重要です。借入額の決め方③職業や勤続年数:安定性を評価される職業については、安定した仕事についている人の方が借り入れられる額が多くなります。なので、たとえば公務員とフリーターを比べた場合、同じくらいの収入であれば公務員の方がたくさん借りられるということになります。また、勤続年数については長ければ長いほど信用が上がり、多く借りられることになります。職業にせよ勤続年数にせよ、安定性が信用につながり、ひいては借入限度額も上がるということになるようです。ちなみに、安定性という意味では居住形態も審査に影響します。賃貸よりも持ち家の方が評価が高くなります。初回借入時の限度金額は50万円になってしまうことが多いでは、初めてカードローンを利用する場合の評価はどうなるのでしょうか?残念ながら、初回は50万円程度しが限度枠をもらえないことが多いです。「他社から全く借りていないのに、どうして?」と思われるかもしれませんが、実はこれまで全く借入をしていない場合、信用はかえって低くなります。でもなぜでしょうか?何度かお金を借りている場合には、返済状況からその人の信用を測ることができます。しかし初めての人はそれがないため、最初は低レベルの信用からスタートすることになってしまいます。したがって、50万円という少額の枠が設定されることになります。でも、それでは予定している金額にとても足りないという場合もありますよね?そんなときには、この後で述べる増額を検討することになります。借入限度額を増額する方法についていったん決められてしまった限度額ではどうにも足りない、もっと借り入れが必要という場合もあるでしょう。これはなにも生活に困窮しているというネガティブな意味だけではなく、事業にもっと投資をしたいなどポジティブな場合もあります。こんな時には限度額の増額をしましょう。ではどうすればそれが可能になるのでしょうか?それについて以下で見ていきます。[adsense_middle]増額には再度審査を受ける必要がある最初に借入を申し込んだ時にも審査を受けましたが、増資の場合には改めて審査を受けることになります。「一回審査したのに、面倒」と思われるかもしれませんが、内容はほとんど同じですし、店頭でもATMなどでも手続きは可能です。そしてこれにパスしますと、評価に応じて追加の借り入れを受けることができます。でも、少ししか金額が増えなければあまり意味がありませんよね。どうすれば審査にパスして多くの金額を受けることができるのでしょうか?それには以下のポイントがあります。利用実績を着実に積むことがカギまずは堅実に利用して、信用を得ることです。それには何度か枠内で借り入れて、延滞しないように返済していくことです。そうすれば、増資を申し込んでも「この人はきっちり返済してくれるので、枠を増やしても大丈夫だろう」という評価を得ることができます。また、より高評価を得るためには、推奨されている毎回の返済額よりも多めの金額を入金しておくことをおすすめします。こうした地道な努力が多額の枠取りにつながっていきます。勤続年数増・年収アップにより増額の可能性もただし、どんなに堅実に実績を積み重ねても「総量規制・自主規制」という壁が立ちふさがっています。年収の三分の一以上を借りることは実質不可能です。この壁を打ち破るには年収アップしかありません。頑張って少しでも収入を増やすようにしましょう。また、時間はかかりますが同じ職場に勤めて勤続年数を増やすと、信用が積み重なり限度額を増やすことにつながります。長期的な視点を持って大きな枠を狙いましょう。増額の注意点ただし、借入額を増やす際には注意しておく点もあります。まず、借入額を増やすとその分金利は少なくなって得しますが、その際返済期間を長くしてしまうと利息を払う回数が多くなって、返済額のトータルではかえって利息が増えてしまうことがあります。シミュレーションをして最適な返済期間を設定するようにしましょう。また、増資の申し込み時には収入証明を求められることがありますので、事前に準備しておきましょう。そして、多額の借入枠を得るために転職をしようと計画する人がいるかもしれませんが、これは一概には良策といえません。なぜなら、転職によって年収が上がったとしても勤続年数が0に戻ってしまいますので、トータルで見ると信用が下がる場合もあるからです。転職は慎重にしましょう。まとめ:カードローンの限度額について借入を申し込んだ際に得られる借金の枠について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?借入限度額には二つの意味がありますが、申込者に意味があるのは個別に設定される限度額の方です。また、それは審査によって年収などの要素で評価され決定されます。その金額で不足があれば、後で増資を申し込むこともできます。誰でも初めてカードローンを申し込む際にはよくわからないものですし、思ったほどには借りられないかもしれません。しかし、そこで諦めるのではなく、長い目で見て少しでも多くのお金を借りられるように地味な努力を重ねていきましょう。そうすればきっと結果が伴ってきます。
2020年04月05日現在カードローンを抱えていて、住宅ローンに申し込みたいけれども審査が通らないんじゃないかと心配なのでしょうか?借金があったら家が買えないなどという話も聞きますしね。でも実は、お金を借りていれば必ず審査落ちするとは限りません。通らない時には必ずそれなりの理由がありますし、上手いやり方をすればちゃんと住宅ローンを組むことができるんです!そこで、この記事では両者のローンの仕組みとその関係性について解説してまいります。ぜひ最後までご覧ください。カードローン返済は住宅ローン審査に影響する?そもそも、カードローンの借金を返している途中で住宅ローンの申し込みをした場合、両者には何か関係があるものなのでしょうか?一見別物のように思えますし、事実後で述べるようにある意味別物ではあります。ただし、影響の有無という観点から考えますと一定程度の影響があるといえるでしょう。これはなぜかといいますと、両者とも金融機関からお金を借りるからです。金融機関から借金をした場合、その個人借用情報は信用情報機関に登録されます。住宅ローンに申し込んだ場合、相手先は審査時にその期間に照会をしますので、当然その情報は知られることになります。なので、ローンが組める・組めないという判断に影響を与える、ということになります。では、具体的にはどういったものがどのように影響していくのでしょうか?以下でそれらについて説明いたします。必ずしも悪影響ばかりではない巷では、「カードローンでお金を借りていると、住宅ローン審査に悪影響を及ぼし、最悪落ちてしまう」と言われています。確かにそういう場合もありますが、必ずしもそうとばかりは言い切れないケースがあります。つまり、ローンを利用していても、期限内にキチンと返済しているなど良好に利用している場合には逆に好影響を与えて住宅ローンが組めた、ということがあるのです。この場合には、まったくお金を借りていない人に比べて逆にメリットになります。要は悪影響も好影響も使い方次第、ということになります。あまり借金を毛嫌いしないようにしましょう。最も影響があるのは返済比率返済比率とは、年収に占める年間の返済額の割合になります。これが高ければ高いほど、借金が多いということになります。この比率がどう評価されるかというと、30%以下であれば住宅ローンの審査には影響せず合格の可能性が高いということになります。逆に、この比率が高いと返済能力を疑問視されることになります。常日頃からお金を借りては返している人にお金を貸すのはやめておこう、と個人レベルでも思いますよね。過去にカードローンを利用していても影響があるのかそれでは、過去の実績についてはどう影響が出るのでしょうか。「たしかに昔は生活がすさんでいて、生活も困窮していてカードローンの日常的に利用していた。しかし、最近は収入も安定して生活も落ち着き、マイホームを持てる余裕も出てきた。こんな自分でも住宅ローンに申し込んで大丈夫だろうか?」こんな不安を抱えている方はたくさんいらっしゃるでしょう。ただ、過去は変えられませんので悩みも深いと察します。まず、過去に借金があったとしても問題なく返済が行われていれば影響はありませんので安心してください。ただし、多重債務者となり滞納もしていたなど問題があった場合にはやはり影響は出てきます。ですが、この場合も最後に借金をしてから5年以上経過していれば先ほどの個人借用情報の記録が消えますので、もしも心配であれば5年以上の間隔を空けた上で住宅の取得を検討するなどの対策を取れば、家を持てるかもしれません。ただし、かつてローンを利用していた金融機関と同じグループ会社に住宅ローンを申し込む場合には、グループ独自のリストに5年を過ぎても掲載されている場合があります。その場合には最悪半永久的に影響が出ますので、申し込み先を変えるなどの対応策を取るのがおすすめです。クレジットカードのキャッシングやリボ払いにも注意これまでは先にカードローンの利用をしていた場合について述べてきましたが、関係するのはそれだけではありません。クレジットカードのキャッシング枠も借金の上限金額として返済比率の返済額に上乗せされますので、注意しましょう。また同様にクレジットカードでリボ払いをしている場合、これも返済比率を上昇させますので十分留意しておく必要があります。カードローン利用で住宅ローン審査に落ちる理由とはそれでは巷の噂通りに審査落ちをしてしまうのは、一体どのようなケースがあるのでしょうか?これは、「カードローンの利用状況によっては審査に通らないことがある」と大まかに説明することができます。ではどのような利用状況が不合格になるのでしょうか?以下では、審査に落ちる具体的な理由について述べていきます。返済比率が年収で計算して高い複数のローン会社と契約をしている限度額いっぱいまで借金をしているローン返済の期日に遅れていることが多いカードローン完済後解約していない[adsense_middle]返済比率が年収で計算して高いまずは、先ほどから話に出している返済比率です。審査にはこの指標が重視されますので、十分意識して申込を行う必要があります。具体的には、先述したように30%を超えると影響が出てきて最悪不合格という場合があります。また、この比率に使用される返済金額は現状借りている額ではなく、借入上限額になりますので注意が必要です。これが、先に説明したクレジットカードのキャッシング枠やリボ払いが関係する所ですね。なので、返済比率が25%くらいであれば安心といえるでしょう。事前に自分で計算しておくことをおすすめします。複数のローン会社と契約をしている複数のカードローン会社と契約をしていた場合にも、審査に悪影響を与えます。これはあくまでも契約ベースの話ですので、たとえ借金を完済していても契約を終了させずに借入枠を残しておくと、やはり悪い印象を与えてしまいます。というのも、複数の返済があるということはそれだけ借入枠があるということですので、その上限額を全て加えるとなると自然と返済比率が高くなってしまうからです。また、たくさんの借入先があると「お金の管理ができていないのでは」という印象を与えかねません。少しでも好影響をと考えるのであれば、借金をまとめておくなどの措置を講じておくのもいいでしょう。限度額いっぱいまで借金をしている先ほどは複数の会社との契約の話でしたが、今度は1つの会社での借金額の幅についてになります。借入をしますと通常は借入限度額の枠を設定します。もしもこの限度枠いっぱいまで借金をしていますと、これも審査落ちの要素になります。なぜかというと、「こんなに目いっぱいお金を借りているということは、お金に困っているのでは?」と思われてしまう可能性があるためです。また、貸し倒れリスクが高いという評価にもつながりかねません。もしも返済比率が十分低いのであれば、限度額を上げておくのもいいかもしれません。ローン返済の期日に遅れていることが多いこちらは、これまでの返済の履歴についての話です。カードローンの返済が滞りがちであった場合、「住宅ローンも延滞するのでは?」と判断されて審査に落ちることがあります。ただし、これは1度でも返すのが遅れたらアウト、といった厳格なものではありません。人間ですので、つい入金を忘れるケースもあるでしょう。ということで、年に一回くらいの延滞でしたら問題はありません。ただし、自分が返済に遅れたのかどうかをよく把握していない場合もあるかもしれません。心配であれば、信用情報機関から情報を入手して情報を確認することをおすすめします。カードローン完済後解約していない忘れるということに関連して、ここでもう一度注意を喚起しておきたいと思います。カードローンを完済して、「もう終わった」と勘違いして契約を終了させることを忘れないようにしましょう。借金を全て返し終わっても、解約していなければ借入枠が残っているため、返済比率ではその上限額が計算の対象になってしまいます。場合によっては、そのせいで比率が上昇してしまい住宅ローンの審査落ちをしてしまうことになります。審査を受ける前に、契約を解除することをくれぐれも忘れないようにしましょう。住宅ローン審査に合格するために行うことこのような話を聞かされると、「やっぱり借金があると住宅ローンは借りられないのか。家を購入するのをやめようかな」という気持ちになる人がいるかもしれません。しかし、カードローンの返済中であっても審査に合格する人はいます。なにが決め手なのかというと、それは「事前の準備」です。合格のためにあらかじめ行動しておくことが重要になります。では何をすればいいのかということに関して、以下で見ていきましょう。といっても、実際の内容はこれまで述べてきた審査落ちへの対策が主になります。[adsense_middle]あらかじめ自分の信用情報を調査するまずは、自分の個人信用情報がどうなっているのかを確かめておきましょう。それは、信用情報機関に問い合わせれば入手することができます。そして中身をよく見て、もし自分の借入履歴にこれまで述べたような問題が見られるのであれば、例えば住宅を持つのは悪い情報が消えるまであと5年待ってみようなどの意思決定をしましょう。利用していないカードローン契約はすべて解約するこれはつい忘れやすいので何度も言っていますが、もしも完済したなどもう使っていないカードローンを契約したままで残しているのであれば、解約をしておきましょう。そうすることによって返済比率が下げられ住宅ローンを借りやすくなります。もちろん、ふたたび借り入れをする可能性が高いローンについては、契約を解除してしまうと次は新規契約となり手間や時間がかかりますので、残しておいてもかまいません。カードローンの減枠やキャッシング枠の解約を行っておく先に申し上げました通り、キャッシング枠も返済比率に影響します。いらない枠は解除しておきましょう。また、現在利用しているローンについては、少しでも比率を下げるため借入枠の金額を減らしておくことをおすすめします。住宅ローン合格後、カードローンを借り換えて一本化できる?さて、以上のようなことを行った結果、無事住宅ローン審査を通過したとします。そのあと、「あれほど影響するといっていたのだから、借り換えて二つのローンをまとめられないかな?」という気持ちになるかもしれません。しかし、結論から申し上げますと、それは不可ということになります。なぜなら、住宅ローンはあくまでも住宅用であり、カードローンとは異なった商品になるからです。ただし、一部の銀行ではこうしたおまとめローンを取り扱っていることもあります。気になる方は、一本化できないかどうか相談してみましょう。まとめ:カードローンと住宅ローンについて二つの性格の異なる商品について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?カードローンを返済していると、返済比率という面から住宅ローンに影響を与えます。また、借入や返済状況があまり良いものではないと、最悪の場合ローンの審査に落ちてしまうことがあります。ただし、事前に十分準備をしておくことによって、審査に通ることも可能となります。借金をしているとどうしても生活が消極的になって、家を持つなどとても無理だと思ってしまいがちです。ただし、キチンとお金を返しているのであれば、相手先もそれなりの評価をしてくれます。縮こまってチャンスを逃さないようにしましょう。
2020年03月30日カードローンを利用中で、「借金を一気に清算したい」とお考えでしょうか?それは一括返済と呼ばれていて、実際に実行している人もいます。借りているお金がなくなればスカッとしますよね。でも、本当に一気に返してしまっていいのかどうかよくわかりませんよね。それに、実際にはどうやって返済したらいいのかということも知りたいところです。そこでこの記事では、一括返済の方法とメリット・デメリットについて解説していきます。カードローンを一括返済する方法とは?そもそも、残っている借金を全て一気に返してしまうというのはどういうことなのか、やったことがないとあまりイメージが掴めませんよね?一括返済とは、借金の途中で残債を全て返してしまうことを意味します。つまり、あらかじめ立てていた計画を、全部返すことによってご破算にしてしまうということです。ただし、借金を全部返しただけではカードローン会社との契約は終了とはならないことに注意が必要です。完全に縁を切りたい場合には、別途契約終了の手続きをする必要があります。一括返済の意味をもう少し明確にするために、一回払いとの違いの説明を次にいたします。また、具体的な方法について述べていきます。一回払いとの違い返済方法には、これとは別に「一回払い」というものもあります。こちらは、元本と利息を一回で支払うという方式です。つまり、支払い回数は基本的には一回です。そしてこの場合、支払う時期は翌月末などと期限が定められています。一方、一括返済はリボ払いといって、毎月一定額を分割で返していく途中で臨時返済によって残債を支払うというものです。この方法は定められた期間中いつ行ってもよく、期限などはありません。もちろんそれまでは決められた支払いを行っていく必要があります。定義をご理解いただいたところで、次に具体的な方法について説明していきます。残高を確認するまず最初にすることは、「残高を確認する」ということです。もともと借りた金額はいくらで、今いくら返していて、あと元本はいくら残っているのか、また利息は予定日時点でいくら支払わなければならないのかについて、しっかりと確認をしておく必要があります。ここがあいまいで支払いが不足していた場合には、完済とならず再度支払いが必要となったり、場合によっては返し終わったと勘違いして滞納ということにもなりかねません。このようなことがないように、残高または返済後の残金について不安がある場合には担当者にしっかり確認をしましょう。元本・利息・手数料の全額を支払うカードローンの場合には、利息は日割りで計算されてかかってきます。なので、いったん当日までの金額を計算していても、都合によって実行がずれてしまった場合利息の金額は変わってきますので、再計算する必要があります。利息額については実際の支払い日までの額をしっかり計算しておきましょう。一括返済の場合には、未返済の元本分と利息の合計金額を返済することになります。また、それに加えて手数料がかかることもありますので忘れずに準備をしておきましょう。準備ができましたら、借りた金融機関の指示に従って支払いを実行することになります。完済証明書の発行返済を完了した後に住宅ローンなどに申し込む場合、完済証明書の提出を求められる場合があります。このような場合には、借入先の銀行や消費者金融などの金融機関に連絡して、発行してもらうことができます。その後、発行された完済証明書を申込先に提出すればOKです。審査も有利に!一括返済のメリットについて残った借金を一気に返してしまうと、さまざまなメリットを受けることができます。なので、できるのであればできるだけ早く一括で返済してしまうことをお勧めします。では、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか?おおよそ、下記の点があげられます。利息の支払いが抑えられる借入枠がクリアされるため再度の借入がしやすくなる信用がついて審査に通りやすくなる完済すると精神的に楽になる以下で、それぞれについて説明いたします。[adsense_middle]利息の支払いが抑えられる先ほども述べた通り、利息は日割りでかかってきます。なので、返済期間が長ければ長いほど利息の総額は膨らんでいくことになります。一括返済をすると、その時点で借金が消えるためもう利息は発生しません。したがって、支払い総額が抑えられることになります。まずはこうした金額面でのメリットが大きいですね。借入枠がクリアされるため再度の借入がしやすくなるカードローンを設定する際には、借入限度額といって借金の枠を設定します。限度額いっぱいまで借入を行っていた場合、予定外の出費があって追加で借金をしたい場合など、この枠のせいで思っていた金額まで借りられない、といったことがあります。一括で返済をしておいて契約を残しておけば、そうした事態が発生しても限度額までまるまる借入ができるので大変便利です。信用がついて審査に通りやすくなるすでにご存じかもしれませんが、金融機関からお金を借りるとその情報は信用情報機関に登録されます。なので、借金をした事実は各金融機関が知るところとなります。これが誰もがお金を借りることを避けようとする理由です。住宅ローンやマイカーローンを利用する際にそのような情報が登録されているといい印象を与えない、と思われているからですね。確かに、滞納をしてしまったりするとブラックリストに載ってしまい、借り入れができなくなったりクレジットカードのキャッシングが利用できなくなったりします。ただし、これはあまり知られていないことですが、信用情報には良い情報も記録されます。ということは、一括返済をするとその情報も登録されて、優良な借り手という評価が得られるということになります。このような評価が付きますと、次に別のローンに申し込んだ時に信用が得られて審査を通過しやすくなる、という結果が得られます。良い信用情報というものは、お金を借りてそれをきちんと返すということがないとなかなか得られるものではありませんので、これは高価値といえるでしょう。完済すると精神的に楽になるお金を借りたまま生活をしていると、寝ても覚めても「どうやってお金を返そう」ということが気になって精神的にストレスがたまるものです。そのせいで普段の生活でも思い切った行動ができなくなったり、つい節約を気にしてしまったりすることになります。これが全て返済をしてしまうと、そうした精神的なプレッシャーから解放されることになります。実際には借りていたものがなくなっただけで何かを得られたわけではないのですが、気持ちの上ではかなり楽になり、今までできなかった思い切った行動を取ることができるようになります。返済後の生活に注意!一括返済のデメリットについてこのように、一括で返済をすると色々なメリットがあるのですが、一方ではすべてを一度に返すことによる不利益も存在しますので十分に気を付けなくてはいけません。具体的には、下記のようなことが考えられます。手間がかかってしまう返済後の生活が苦しくなることも急な出費に対応できない気が大きくなって無駄遣いをしてしまう以下でそれぞれについて見ていきます。[adsense_middle]手間がかかってしまう一括の返済には色々と面倒なことをこなさなければいけない場合があります。まず、支払いをするために金融機関の支店まで足を運ばなければいけない可能性があります。なかにはネット上の手続きで完了できる場合もありますが、支店でしか受け付けられない場合もあります。地方などに住んでいると、そこまで行くのが大変な場合もありますね。また、支払日にいくら返せばいいのか、自分で確認するのが面倒です。特に、それまでローンの内訳に無頓着だった、金額の計算が苦手といったケースでは、いくら返したらいいのかを知るまでが大きなハードルとなってしまうこともあります。返済後の生活が苦しくなることもメリットがあるからと十分な余裕がないまま無理をして全額返してしまうと、その後の生活費が足りなくなってしまうことがあります。そして生活が苦しくなり、つい借金に手を伸ばしてしまうと、元も子もなくなってしまいます。何のために一括返済したのかと後悔する結果になりますね。そうならないためには、余裕資金を十分に確保し、今後の収入にも目途を付けたうえで全額の支払いに臨むことが肝要です。急な出費に対応できないこれは完済してしまった時に、勢いで契約も終了させてしまった場合に起こりがちです。借金の支払いを終えてやれやれとなっているところに、突然大きな出費が必要になったりします。人生にはよくこういったタイミングの悪いことが起こります。またお金を借りなくてはいけなくなりますが、契約を終了させてしまった場合には、また新規契約を結ぶ必要があります。すると、借金額を増やすよりも当然時間がかかります。ということで、最悪の場合お金が間に合わないということにもなりかねません。こうならないように、契約の終了は慎重に行うようにしましょう。気が大きくなって無駄遣いをしてしまうこれは完済によって精神的に楽になることの裏返しになります。お金を返し終わって解放感を得られるのはいいのですが、それを通り越して気が大きくなることがあります。そうなると、あれが欲しいこれがやりたいとなって、不必要な出費をしてしまうことになります。その結果、借金生活に逆戻りという笑えない結末を迎えることになります。あまり羽目を外しすぎないようにしましょう。まとめ:カードローンの一括返済に関してカードローンを一括で返済することについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?一括返済とはお金を返している期間内で残りの元本と利息・手数料をまとめて支払って残債をなくすことです。また、そうすることによって次の借金の審査に有利になるなどメリットもある反面、返済後の生活が大変になるなどデメリットもあります。確かに借金は早く返してしまった方が金額的にも得ですし、精神衛生上にもいいです。ただし、だからといって無理をしてしまうと結果的にはよくないことになります。こうしたことは事前に十分計画を立ててからおこなうのが成功のコツです。
2020年03月24日住宅ローンは借入額が大きいこともあり、融資を受ける前にはいろいろな悩みが生まれるのではないでしょうか。そうした悩みのひとつに、住宅ローン返済中にもし自分が死んでしまったら…?というものもあるでしょう。本記事では、住宅ローンの返済中に死亡してしまったらどうなるか、手続きや注意点を含めて解説していきます。住宅ローンの返済中に契約者が死亡したらどうなる?住宅ローンの返済中に契約者が死亡してしまったらどうなるのでしょうか?結論からお伝えすると、住宅ローンを組むときには通常団体信用生命保険に加入するため、住宅ローン支払い中に契約者が死亡した場合は残債を0円にすることができます。なお、通常の団体信用生命保険の保険料は金利に含まれているとされ、追加で保険料等支払う必要はありません。団体信用生命保険で保証される内容団体信用生命保険の内容は利用する金融機関によって異なりますが、一般的に、団体信用生命保険では契約者が「死亡」したときに加え、「高度障害状態」になったときに適用を受けられます。高度障害状態とは?高度障害状態とは、病気やけがで身体機能が重度に低下している状態のことで、例えば住宅金融支援機構の団信では以下のような状態を想定しています。両眼の視力を永久に失った状態言語またはそしゃく機能を失った状態中枢神経または精神に著しい障害を残し終身常に介護を要する状態胸腹部臓器に著しい障害を残し終身常に介護を要する状態両上肢とも手関節以上で失ったかまたはその用を永久に失った状態両下肢とも足関節以上で失ったかまたはその用を永久に失った状態支払人本人以外も適用を受けられるの?住宅ローンの返済途中で、配偶者など支払人本人以外が同じ状態になった場合はどうなるのでしょうか?これについては、住宅ローンを連帯債務者として一緒に返済しているようなケースで、契約者本人以外の方も対象となる団体信用生命保険に加入していた場合は、適用を受けられます。連帯債務者など契約者本人以外の方が団体信用生命保険の適用を受けられるかどうかは契約内容次第ですので、銀行に確認しながら進めるようにしましょう。適用範囲の広い団体信用生命保険もある団体信用生命保険には、死亡や高度障害を対象とするもの以外に、以下のようなものもあります。ガン団信3大疾病団信8大疾病団信ガン団信は、死亡や高度障害以外に所定のがんと判断されたときに保険の適用を受けられます。同じように3大疾病団信は「がん・急性心筋梗塞、脳卒中」を、8大疾病は3大疾病にプラスして「高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎」が対象となります。ただし、所定の状態になったときに住宅ローンの残債が0円になるものと一定期間の返済額を補填されるものがあり、保険によって内容が異なるため事前に確認しておく必要があります。なお、ガン団信や3大疾病、8大疾病を選ぶと住宅ローンの金利0.2%~0.5%加算されるのが一般的です。ただし、中には他の住宅ローンと差別化を図るため、金利負担なしで範囲の広い団体信用生命保険を利用できる金融機関もあります。団体信用生命保険の手続き団体信用生命保険はどのような手続きが必要なのでしょうか?ここでは、「団体信用生命保険に加入する手続き」と、所定の状態になり「団体信用生命保険の適用を受ける手続き」の2つをお伝えします。[adsense_middle]団体信用生命保険に加入する手続き団体信用生命保険に加入する際の一般的な手続きは以下のようなものです。住宅ローン審査時に申込書と告知書を提出する団信の審査承認が得られれば融資実行と同時に団信に加入告知書とは自分の健康状態について申告するもので、入院歴や服薬歴がある場合にはそれらを記入します。ただし、借入額が一定以上ある場合には別途、医師による健康診断結果証明書を提出しなければならないこともあります。団体信用生命保険の適用を受ける手続き団信の規定する所定の状態になり、団信の適用を受ける際には融資を受けた金融機関に連絡して必要書類を提出する必要があります。例えば、不幸にも亡くなってしまった場合には以下のような書類を揃える必要があります。団信弁済届死亡証明書や死亡診断書死亡事実記載のある住民票書類を提出した後、団信を取り扱う生命保険会社が内容を審査し、問題なければ保険金の支払いがなされます。団体信用生命保険の注意点団体信用生命保険については、以下のような点に注意しましょう。世帯主と団信の関係年齢が若い程損をする?健康状態が悪いと住宅ローンの審査承認を得られない借り換え時にも団体信用生命保険の審査は行われる保険が重複するケースがある?世帯主と団信の関係団信は通常契約者本人のみが対象となるものです。ところで、奥様が契約者本人になるような場合で世帯主がご主人といったケースや、ご主人が契約者本人であっても、勤め先の都合等により奥様を世帯主とするようなケースでは、団信の規定に影響があるのでしょうか?この点、特に世帯主かどうかは団信の内容に関わりありません。団信は若い程損をする?実は団体信用生命保険は若い程損をして、年配者程得をする設計となっています。一般的な生命保険であれば年齢が若い内に加入した生命保険は保険料が安く、年を取ってから加入すると保険料が高くなってしまいます。これは、年を取っている方が健康を害したり、死亡してしまったりする可能性が高いからで、至極当然のことだといえるでしょう。一方、団体信用生命保険は年齢に関わらず、加入者全員で同じだけ負担することになります。このため、民間の生命保険と比較すると、団信は年の若い方ほど損をする仕組みとなっているのです。20代の方などは、フラット35など団信への加入が任意の住宅ローンを利用して、団信を利用せず、同額の保険を民間の生命保険で探すとお得です。この場合、住宅ローンの残債が下がるごとに保険金を下げるよう、「低減型生命保険」への加入を検討するとよいでしょう。健康状態が悪いと住宅ローンの審査承認を得られない団信は申込時に告知書を提出する必要があり、過去の病歴等によっては団信の審査で承認を得られないことがあります。住宅ローン利用時に金融機関が団体信用生命保険をつけているのは、「仮に債務者が死亡してしまった場合でも、保険で残債を回収できる」からです。このため、通常は団信の承認を得られない場合には住宅ローンの審査承認も得られません。年を重ねると必然的に病気になる可能性が高くなってしまうため、住宅購入を考えている方はなるべく早く動いたほうがよいといえます。ちなみに、住宅金融支援機構のフラット35であれば団体信用生命保険への加入が任意となっているため、健康に問題がある方は必然的にフラット35の利用を考えるというケースが多くなります。また、民間の金融機関であっても、一定以上資産があるケースや年収が十分に高い場合には、団体信用生命保険の加入なしで融資を受けられるケースもあります。借り換え時にも団体信用生命保険の審査は行われる団体信用生命保険について注意しなければならないことは、住宅ローンの借り換え時にも団体信用生命保険の審査は行われるということです。最初の借入時には健康上の問題がなかった方でも、借り換えするまでの間に何らかの病気を経験していた場合には団信の承認を得られず、借り換えできないケースがあります。ある意味、住宅ローンと健康はセットに考えていたほうがよいといえます。保険が重複するケースがある?住宅ローンを利用する前に民間の生命保険に加入していた方は、団信に加入することで民間の生命保険と保険内容が重複してしまうケースがあります。例えば、3,000万円の住宅ローンで団信に加入する場合、3,000万円の逓減型生命保険に加入しているのと同じだといえます。仮に、融資を受ける前にすでに3,000万円の定期保険に加入していたようなケースでは、死亡時に2つの保険を併せて6,000万円分の保険金を受け取れることになります。もちろん、多く受け取れることは悪いことではありませんが、必要以上の保険に加入すると保険料の負担が大きくなってしまいます。こうしたこともあり、既に民間の生命保険に加入されている方が新しく団信に加入する場合には、一度保険の見直しをすることをおすすめします。団信に加入せずに死亡してしまった場合はどうなる?住宅ローンは通常団信とセットですが、任意加入のフラット35で団信に加入しない選択をしたようなケースで、実際に死亡してしまった後はどうなってしまうのでしょうか?[adsense_middle]返済途中の住宅ローンを相続人が引き継ぐ団信に加入していなかった方が死亡してしまった場合、後は相続の問題となります。相続人が住宅ローンを引き継ぐかどうかの判断を行い、引き継ぐ場合には亡くなった方と同様に毎月住宅ローンを返済していかなければなりません。なお、相続放棄する場合には以下の順で相続順位が移っていくことになります。相続放棄の判断は、相続の開始があったことを知ってから3カ月以内にしなければなりません。もちろん、相続放棄を選択すると資産である家も相続を放棄することになります。基本的には、同居していた配偶者の方や子供が相続人になるケースが多いでしょう。相続人となった場合には、相続開始から10カ月以内に相続税の支払いもしなければならない点に注意が必要です。ちなみに、この辺りの手続きは団信に加入していた場合でも、住宅ローンの残債がないというだけで基本的には同じ流れとなります。住宅ローンを引き継ぐ手続き相続手続きとは別に、相続人となった方は住宅ローンを引き継ぐ手続きも進めなければなりません。相続人となった方は、金融機関に対して以下のような書類を届ける必要があります。相続届(金融機関の用意する書類)法定相続人全員の分かる戸籍謄本等遺産分割協議書の写し等(相続人全員の印鑑証明書も必要)【番外編】つなぎ融資完済前に死亡してしまったらどうなる?住宅ローンを組んでいる方が死亡したらどうなるかについてお伝えしてきました。ここでは、番外編として住宅ローンを組む前、つなぎ融資の段階で死亡してしまったらどうなるのかについてお伝えしたいと思います。注文住宅の場合はつなぎ融資を利用する必要がある住宅を購入するにあたり、一から住宅を新築するケースでは、建物の新築請負契約から住宅ローン実行までの間につなぎ融資を受ける必要があります。住宅ローンは、原則として完成した建物を対象に融資を行うものです。一方、建物の新築工事では建物完成前に請負価格のそれぞれ3割程度を「着工金」や「中間金」として支払わなければなりません。これらの資金を対象として融資を受けるのがつなぎ融資です。例えば2,000万円の住宅を建てるにあたり、着工金として600万円、中間金として600万円必要なのであれば、これら1,200万円分をつなぎ融資で借りて、建物完成後に住宅ローン2,000万円を実行することでつなぎ融資を完済する、という手続きを取ります。相続人が住宅ローンを組めるケースと組めないケース上記と同じ例で、例えば1,200万円のつなぎ融資を受けてから、建物完成までの間に契約者が死亡してしまった場合はどうなるのでしょうか?この場合、相続人となる方が住宅ローン2,000万円分について審査承認を受けられるだけの年収があれば、その方が引き継げば問題はありません。折角の住宅新築にあたり親族を亡くしてしまったという大きな悲しみはあるものの、つなぎ融資分1,200万円分について住宅ローン2,000万円で完済してしまえば手続きは終了です。一方、配偶者やお子様等に住宅ローンを組むだけの十分な年収がない場合、つなぎ融資分1,200万円分についてどのように返済していくかを金融機関と話し合わなければなりません。場合によっては新築工事もストップしなければならないでしょう。つなぎ融資にも団信があるただし、実はつなぎ融資にも団信がついているものがあります。団信がついている場合、すでに融資を受けた1,200万円分について団体信用生命保険の適用を受けることができ、残り800万円について住宅ローンを組むかどうかの問題となります。住宅ローンを組む場合は、当初より借入額を少なくできるため、少ない負担で返済していくことができるでしょう。一方、住宅ローンを組まない選択をする場合、新築工事をストップして解体してもらう必要があるでしょう。すでにかかった工事費用と解体費用とを合わせて1,200万円以上かかっている場合には差額を支払わなければなりません。このため、実際にはほとんどの場合住宅ローンを組む選択をすることになります。つなぎ融資には団信がついているものとついていないものがあります。団信がついているとやや金利負担が大きくなることがありますが、数か月の間とはいえ何が起こるか分かりません。つなぎ融資を利用する際には、できるだけ団信のついたものを利用することをおすすめします。住宅ローン返済中に死亡した場合に関するまとめ住宅ローンの返済途中に死亡してしまった場合の手続きや注意点等、主に団信についてお伝えしました。住宅ローンを組むときにあまり将来死んだときのことは考えないという方もいらっしゃるかもしれませんが、何十年にも及ぶ返済期間中は何があるか分かりません。しっかり団信の内容を理解したうえで住宅ローンを組むことをおすすめします。
2020年03月21日住宅ローンを組むときにどのような影響があるか気になる方もいらっしゃるでしょう。本記事では、奨学金が住宅ローン審査に与える影響や、審査を出すときの注意点、計算方法などお伝えしていきます。奨学金を返済中だと住宅ローン審査に影響するの?自動車ローンなど一般的なローンは利用していないものの、学生時代に借りた奨学金が残っていて、住宅ローン審査にどう影響するのか心配といった方は多いのではないでしょうか。奨学金には給付型と貸与型の2種類があり、給付型の場合は返済不要のため住宅ローン審査に影響はありませんが、貸与型の奨学金で住宅ローン審査時にまだ返済している場合には借入として見られてしまいます。なお、貸与型には第一種奨学金と第二種奨学金の2種類があり利息の有無等の違いがありますが、基本的にはどちらであっても住宅ローン審査に影響が及びます。住宅ローン審査に影響しない奨学金もある?奨学金は原則として住宅ローン審査に影響が及びますが、奨学金の種類によっては審査に影響しないものもあります。例えば、日本学生支援機構の奨学金は平成20年に個人信用情報機関に加盟しているため、平成20年以前に同機構から貸与を受けていた場合には住宅ローン審査時にばれない可能性が高いです。なお、上記の場合あくまでも金融機関に申告しないという選択をすることになります。このため、住宅ローンの審査を申し込む金融機関の口座で奨学金の返済をしていないか確認しておく必要があります。奨学金返済中でも住宅ローンを借入する方法奨学金の貸与を受けていると原則として住宅ローン審査に影響が及ぶことをお伝えしました。とはいえ、奨学金があると不利にはなりますが住宅ローンを組めないわけではありません。奨学金を完済して住宅ローンを組むまずは住宅ローンの融資実行までの間に奨学金を完済する方法があります。これまで貯金してきた自己資金があるような場合や、ご両親から援助を受けられる場合で、奨学金を完済できるのであればこちらの方法を選ぶとよいでしょう。住宅ローン融資実行までに完済できるのであれば、何の影響もなく住宅ローンの審査を受けることができます。返済比率内に借入額を調整するまた、奨学金の返済額と新しく借りる住宅ローンの返済額、年収の額によっては奨学金があっても住宅ローンの融資を受けることは可能です。住宅ローンの審査では、借入可能額を計算する際に返済比率を用います。返済比率を確認しよう返済比率とは、年収の内、住宅ローンやその他ローンの返済額の比率がいくらになるのかを示すものです。返済比率は以下の計算式で計算できます。返済比率=住宅ローンやその他ローンの返済額÷年収×100(%)例えば、年収400万円の方が住宅ローンで月に10万円、奨学金で月に2万円返済するようなケースでは、返済比率は(10万円+2万円×12カ月)÷400万円×100(%)=36%となります。住宅ローンの審査時には金融機関ごとに定められた返済比率以下に納めなければ融資を受けられません。例えば、住宅金融支援機構では以下のように返済比率が定められています。つまり、上記の計算では返済比率が36%になっているため、借入額を少なくして住宅ローンの返済額を抑えなければ融資の審査承認を得ることはできません。例えば、住宅ローンの返済額を9.5万円に抑えれば(9.5万円+2万円×12カ月)÷400万円×100(%)=34.5%となるため、返済比率内に抑えることは可能となります。ただし、利用条件内であっても返済比率が高いとそれだけ審査に不利となり、減額承認や否決になってしまうこともある点には注意が必要です。審査金利を確認しよう返済比率の計算方法についてお伝えしましたが、実は返済比率の計算において求める住宅ローン返済額は金融機関ごとに設定される審査金利で行われます。例えば、借入期間35年、借入額3,000万円の場合、審査金利が1%であれば毎月返済額は約8.5万円ですが、審査金利が3%だと毎月返済額は約11.5万円になります。フラット35の場合審査金利は実質金利(審査時点の融資金利)で計算されますが、民間の金融機関だと2~3%に設定されていることも多く、それだけ返済比率は高くなってしまいやすいです。特に奨学金のある方が住宅ローン審査を受ける際には、先に金融機関に審査金利について確認しておくとよいでしょう。奨学金に延滞歴がある場合どうなる?奨学金があっても返済比率次第では借入できることをお伝えしましたが、奨学金の返済途中、何らかの理由で延滞してしまった場合はどうなるのでしょうか?奨学金を延滞した履歴がある場合、個人信用情報にその旨が登録されることになります。住宅ローンの審査では個人信用情報に延滞歴が登録されている場合、大きなマイナス要因となります。原則として、延滞歴が残っている限り住宅ローンを借りるのは非常に難しいと考えておきましょう。延滞の理由は汲んでくれるの?奨学金の返済を延滞した経験があるものの、その延滞の理由がうっかりであったり、返済口座を変更したことを忘れていたといったものだったりした場合、審査時にその理由を汲んでくれるものなのでしょうか?これについても、基本的には延滞の理由を問わず審査には大きなマイナスになると考える必要があります。とはいえ、十分な年収があるなど条件がよいことを前提に、金融機関によっては積極的に検討してもらえることもあります。この場合、延滞した当初の他の金融機関の口座で、当初返済できるだけのお金が十分にあったことを示すもの等を用意できるとよいでしょう。具体的にどのような書類が必要かについては個別に金融機関に確認する必要があります。延滞歴を確認する方法返済を延滞した場合でも、例えば返済日から2~3日後にうっかりに気付いて入金していたようなケースでは、個人信用情報に登録されていないことがあります。また、延滞から年数が経っている場合にはその記録が消えている場合もあります。住宅ローンの審査では個人信用情報に記録が残っているかどうかで見られるため、心当たりがあるかたは信用情報機関に情報を請求するようにしましょう。奨学金がある人が住宅ローン審査を申し込む際の注意点ここでは、奨学金のある人が住宅ローン審査を申し込む注意点についてお伝えしていきたいと思います。[adsense_middle]仮審査と本審査で違いはある?住宅ローン審査では仮審査と本審査がありますが、何か違いがあるのでしょうか?金融機関により取扱いは異なりますが、一般的に仮審査は源泉徴収票等の所得証明書類や本人確認書類があれば申込できます。一方、本審査は売買契約後に審査申込するもので、売買契約書や登記簿謄本、測量図など必要書類を全て揃えた上で審査申込をする必要があります。奨学金がある場合、その返済予定表などを提出しなければなりません。仮審査では返済予定表なしで提出することもできますが、借入額や返済額について申込書に記載する必要があります。多くの場合、仮審査で承認を得られれば本審査でも承認を得られる可能性が高いですが、仮審査で記入した借入額や返済額が、本審査で記入した実際のものと相違がある場合には審査結果が変わってしまうこともある点に注意しましょう。必要書類を準備しておこう上記の通り、住宅ローンの仮審査では所得を証明できるものや本人確認書類があれば審査申込自体は可能ですが、奨学金の借入があり、融資実行までに完済する予定がないのであれば、返済予定表を用意したうえで審査申込したほうがよいでしょう。仮審査で承認を得たものの、売買契約書の本申し込みで否決となってしまってはそれまでの手間が台無しになってしまいます。延滞した覚えがあるのであれば、先に個人信用情報を取得しておくとより安心です。妻が奨学金を返済している場合住宅ローンの審査に影響はあるの?夫が住宅ローンの申込人である場合で、夫だけでなく妻にも奨学金がある場合、住宅ローンの審査に影響はあるのでしょうか?通常、夫単独で審査申込するのであれば妻が奨学金を返済中であっても住宅ローン審査には影響しません。(ただし、金融機関によっては夫単独であっても世帯全体の収支を考慮するケースもあります)一方、妻の収入を合算して審査申込するようなケースでは、妻の奨学金についても住宅ローン審査に影響が及びます。この場合、借入できるかどうかの計算は単独の場合と同様、返済比率を用いて計算されます。妻が奨学金返済かつ収入合算するケースの返済比率の計算例えば、夫の収入が300万円で奨学金の返済額が2万円/月、妻の収入が200万円で奨学金の返済額が2万円/月で、フラット35の返済額が10万円/月となる額を借入する場合、(10万円/月+2万円/月+2万円/月×12カ月)÷(300万円+200万円)×100(%)=33.6%となります。上記ケースでは夫単独だと(10万円/月+2万円/月×12カ月)÷300万円=48%なので、夫単独では審査申し込みできませんが、夫婦で収入合算すれば申込できる計算となります。このように、夫婦で奨学金を返済しているようなケースでも収入合算することで審査申込に有利となることもあります。奨学金と住宅ローンに関するまとめ奨学金が住宅ローン審査に及ぼす影響や、奨学金の返済中でも住宅ローンを借りる方法、返済比率の計算方法などお伝えしました。奨学金は他の借入と同様、返済比率を計算したうえで、住宅ローンを含めた返済額が返済比率内でなければなりません。奨学金のある方が住宅ローンの審査を受ける際には、本記事でご紹介した内容を元に自分で返済比率を計算できるようにしておくとよいでしょう。
2020年03月17日今現在、複数のカードローンを抱えていらっしゃるのでしょうか。「今度はいつ、どこにいくら返せばいいのかな?」と毎日そんなことを考えながら生活している方も多いかもしれません。でも実は、そんな風にいくつもの金融機関で抱えてしまった負債を一つにまとめてしまうことができるんです!それに、そうすることによって得をする場合もあります。そこで、この記事では返済をまとめてしまう方法とそのメリット・デメリットについて解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。カードローンの返済をまとめる方法についてでも、借金を一本化するといわれても一体どういうことなのか、あまりピンときませんよね?それに、そもそも自分がそんなことをしてもいいのかどうかすぐには判断がつきません。そこで、ここではまずお金をまとめる仕組みや具体的に利用する場面、またはまとめる理由やそうすることに適した人について述べていきます。おまとめローンの仕組みについて実は、そのように借りたお金をまとめることは一般に行われていて、各金融機関では「おまとめローン」などという名前で商品化されていたりします。もちろん、金融機関によって色んな呼び方をされています。そして、このおまとめローンとは複数の借入を借り換え専用ローンで一本化するということを指します。つまり、これまでA社、B社、C社それぞれでいくらかずつ借りていたとすると、それぞれの借金をいったん完済して合計額を別で借りる、ということになります。このような仕組みを持った商品は、銀行でも取り扱っていますし消費者金融会社でも取り扱っている場合があります。仕組みは同じですが金利などは各社で違っていることがありますので、利用する前には資料を集めて比較検討することが大切です。あるいは、このようにパッケージとして用意されたものの中に気に入ったものがなければ、自分で通常のローンを一本にまとめる合計用として設定して各社の金額をまとめる、ということも可能です。その場合でも特に不利になることはありませんが、自分で設定していくのが少し手間になるかもしれません。具体的な利用シーンは?では、そんなふうに借金をまとめる具体的な場面とはいったいどのような時に発生するのでしょうか?以下でいくつか紹介していきます。カードローンを何社も利用しているまずは、当たり前かもしれませんがカードローンを何社も利用している場合があります。「多額のお金が急に必要になって、借りてしまった。そしてそれを返済している間にさらに生活が苦しくなって、でも前の借金では限度額を超えてしまう。なので別の所で・・・」の繰り返しが発生したケースとなります。クレジットカードのショッピング利用分に充てるまた、クレジットカードのショッピング利用分に充てるという場合もあります。「普段から買い物が好きでデパートなどに頻繁に行き、そのたび金額を気にせず色んなクレジットカードで決済をしていた。いざ支払いの段になってクレジットカード各社から何通も請求書が届き、どうしてよいかわからない・滞納にも気づかない」といったケースです。住宅ローンの借り換えさらに、住宅ローンの借り換えという場合もあります。住宅を購入し、何社かの借入を利用していて、何年か経ってその残高が大分減ってきたので、このあたりで1社にまとめてしまおうというケースです。どうしてローンをまとめることになったのか先ほどはおまとめローンを利用するシーンについて説明いたしましたが、今度は角度を変えてそれを使う理由について述べていきます。急いで多額のお金が必要まず、「急いで多額のお金が必要だったから」という理由があります。人生において、急にお金がたくさん入用になったということは誰にでも起こる可能性があります。とはいえ、一か所では借りれる限度額があるので、急な場合には何社か分散して借金せざるをえないこともあります。そして、落ち着いたところで一つにするということになります。金欠でお金が苦しいつぎに、「金欠でお金が苦しいため」という理由があります。これは少し悲惨な状況ではありますが、貧困になり借金を繰り返すなかで、いつのまにか数社から少しずつお金を借りている結果となっている場合です。こうなると自分でもどこからいくら借入をしているのか把握しきれなくなり不安ですので、まとめてしまおうということになります。連休の関係で月に2回返済がある最後に突発的な場合として、「連休の関係で月に2回返済がある」という理由があります。普段は複数の会社に月1でお金を返していても、たまたま2回となると返済回数も2倍になってわずらわしい、いっそまとめてしまおうというケースになります。おまとめローンに適した人借金を抱えている人のなかでも、特にこうした負債をまとめるサービスを利用するのにふさわしい人がいます。どのような人なのかについて特徴を挙げていきます。まずは、「キャッシングの借入件数が2~3件以上ある」という方はこのサービスの利用を検討した方がいいでしょう。このような方は後に述べるメリットを享受することができます。次に、「金利の負担が重い」という人もおまとめローンに適しています。実は、まとめることによって金利を減らすことができます。最後に、「自分で管理をするのが苦手」という人にもおすすめです。一つになっていれば、自分がいくら借りているかもわかりやすいですね。まとめるメリットカードローンを一本にすると返済が楽になる事があるというのはこれまでの説明からおわかりかと思いますが、利点を具体的に下記として挙げておきます。総量規制がなくなる金利が低く抑えられる手間が減る管理がしやすい以下でそれぞれについて解説いたします。[adsense_middle]個々の借り入れにある総量規制から逃れられる個々の金融機関からお金を借りた場合、総量規制がかかります。具体的には、年収の三分の一以上の借入はできないようになっています。ところが、おまとめローンはこの総量規制の対象外となります。ということで、一つにしたとしても心配はありませんし、場合によっては借入額を増やすことも可能です。複数借りることと比較して金利が低く抑えられる複数の借入先に分散している負債を合計すると、総額は当然のことながら大きくなります。そして、借入残高の規模が大きくなると金利が下がります。これは金利の金額そのものを考えるとわかると思いますが、借りた額が少ない場合金利を上げないとある程度の利息を取ることができません。逆に多い場合には、金利を下げても一定以上の利息が入ってくるため安く設定されます。ということで、借金をまとめると全体としては金利が下がり、結果として返済総額が減るという嬉しい効果を得られます。返済の手間が減るいくつもの金融機関にお金を借りていますと、それぞれに毎月返済をしなければならず手間がかかってしまいます。これをまとめてしまいますと、借入先ごとに返済する必要がなくなり、一社への返済で済みます。また、月1回だけ返済すればよくなりますのでわずらわしさがなくなります。特にそれぞれの場所に足を運んでお金を返していた場合には、大分楽になります。借入れの管理がしやすい借りている先がたくさんあると、どこにいくら返さないといけないのかがわからなくなることがあります。その結果、返済を忘れてしまって最悪の場合延滞ということになってしまいます。ということで、まとめてしまうと借入残高がはっきりとわかり、返すことを忘れることもなくなります。管理が苦手な人もこれなら安心ですね。まとめるデメリット一方で、借金を一つにすることによるデメリットも存在します。せっかくおまとめローンを申し込んで審査も受けたのに不利になっては元も子もありませんが、これは本人が気を付けていれば避けられることが多いです。具体的には、下記の点があります。返済総額が増える完済するまで他社を利用できない全て返したと勘違いしてしまう詐欺に引っかかることがある以下でそれぞれについて述べていきます。支払い総額が増えることも借金をまとめた後に、まとめた先で追加で負債を増やしてしまう場合があります。理由をきちんと把握しているのであればまだしも、一本化して整理した後になんとなく無駄遣いをしてお金が足りなくなり、気づいて見ればまたお金を借りていたという場合はNGです。また、まとめた分の返済期間を長く設定してしまうと、せっかく金利が低くなったのに今度は期間が長くなったせいで利息を払う期間が長くなり、結局返すお金が増えてしまったという笑えない結末になります。借金をまとめる際には、返済総額がどうなるかきちんと計算した上で設定するようにしましょう。完済するまで他社を利用できないおまとめローンを利用した場合、返済を終えるまで他で借りることはできません。これまで色々な所で借金をしていた場合、つい癖で「また別の所で借りよう」と思いがちですがそれはできませんので注意が必要です。また、実際にお金を借りなくても他社と契約をすることもできません。完済したと勘違いしてしまうローンをまとめると、いったん他社の分は完済することになります。これが、「完済した」という錯覚を生んでしまうことになります。気が大きくなってしまって、金遣いが荒くなってしまうことがあります。ただし、借金そのものはまとまっただけで実際には減っていません。返済時期がやってきてやっと現実に帰りますが、その時にはお金がなくなっていたりします。お金を返している間は極力無駄遣いや大きな買い物は控えるようにしましょう。おまとめ詐欺に注意!数か所で借金をしていると、詐欺に引っかかることがあるので注意しましょう。相手はまさに数社にお金を借りている点をついてきます。「ローンをまとめてあげますよ」と言葉巧みに近づいてきて、「追加の借入が筆意用です。お金を郵送してください」などと言ってきます。お金を渡すと連絡がとれなくなる、というのがお決まりのパターンです。このようなことにならないように、借りたお金を一本化する時には必ず大手のサービスを利用するようにしましょう。まとめ:カードローンをまとめることについて借りたお金をすっきりとさせることについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?借金を一つにするにはおまとめローンという商品が利用できます。またそうすることによるメリットもありますが、同時にデメリットもあります。借入れたお金の合計は、動かしただけではなくなりません。きちんと返していくことが重要です。そこさえ認識しておけばいつかは返し終わることができるものです。
2020年03月16日名産品を貰いつつ高い節税効果を受けられるとして、近年ふるさと納税に注目が集まっています。一方、一定の要件を満たした住宅の購入にあたり、住宅ローンを利用すると適用を受けられる住宅ローン減税も消費税増税と同時に拡充され、さらにお得な内容となりました。これら、ふるさと納税と住宅ローン減税はそれぞれお得な制度なのですが、併用する際には注意しなければならない点もあります。本記事では、ふるさと納税と住宅ローン減税それぞれについてお伝えすると共に、併用する際の注意点などを解説します。所得税と住民税から控除を受けられる住宅ローン減税とはまずは住宅ローン減税の制度について確認していきましょう。住宅ローン減税とは、一定の要件を満たす住宅購入に当たり、住宅ローンを利用すると13年間住宅ローン年末残高の1%分控除を受けられるというものです。なお、住宅ローン減税を受けるための一定の要件には以下のようなものがあります。住宅の延床面積が50㎡以上であること住宅ローンの借入期間が10年以上であること耐震性能を有していること住宅ローン控除の限度額住宅ローン控除の限度額は先述の通り、住宅ローン借入から13年間について、所得税と住民税から住宅ローン年末残高の1%分控除を受けられるというものです。ただし、最大控除額は1年目から10年目については4,000万円(長期優良住宅や低炭素住宅の場合は5,000万円)、11年目から13年目については以下のうちいずれか少ない金額となります。住宅ローン残高又は取得価格(上限4,000万円)のうちいずれか少ない金額の1%建物取得価格(上限4,000万円)の2%÷3例えば、4,000万円の建物の取得にあたり、4,000万円の住宅ローンを借りて、毎年100万円ずつ残高が減っていくと想定すると、それぞれの控除額は以下のようになります。住民税の控除には上限がある住宅ローン減税は所得税・住民税から控除を受けられるという制度のため、そもそも所得税や住民税を納税していなければ控除を受けることができません。例えば、年収400万円の方で所得税を15万円納めている方は、まずこの15万円から控除を受けることになります。上記例で言えば、住宅ローン減税の1年目の残りは残り25万円あることになりますが、この余った分については住民税から控除を受けることができます。ただし、住宅ローン減税では、各年「13.65万円/年」が住民税の控除上限額として設定されています。このため、上記例では1年目に受けられる最大の控除額は15万円+13.65万円=28.65万円ということになります。住宅ローン減税とふるさと納税を併用する住宅ローン減税と同じく、ふるさと納税も所得税・住民税から控除を受けられるものです。住宅ローン減税とふるさと納税は併用することが可能ですが、上記住宅ローン減税の計算の通り、そもそも所得税や住民税を納めていなければ控除を受けることはできません。住宅ローン控除とふるさと控除を併用するのであれば、医療費控除等、他の所得控除・税額控除等と併せて、いくら税金を納めており、その中からいくらまで控除を受けられるのか事前に計算しておくことが大切です。ワンストップ特例制度と確定申告の違い次に、ふるさと納税について見ていきましょう。ふるさと納税は、自治体に寄付し、そのお返しとして名産品を貰え、しかも寄付した額から2,000円差し引いた額について所得税と住民税から控除を受けられるという制度です。ふるさと納税を利用するには、確定申告による方法とワンストップ特例制度による方法とのいずれかを選ぶことができます。[adsense_middle]ワンストップ特例制度とはワンストップ特例制度とは、ふるさと納税をするにあたり、寄付の都度各自治体に申請書と本人証明書類を提出するだけで控除を受けられるというものです。確定申告による方法でふるさと納税をする場合、源泉徴収票を用意したうえで確定申告申請書に記入し、2月16日~3月15日までの間に税務署に足を運んで提出する必要がありますが、ワンストップ特例制度ではこうした手間を省くことができます。ワンストップ特例制度を利用するには、以下の条件を満たす必要があります。確定申告の必要がない給与所得者等であること1年間の寄付先が5自治体以内であること申込の度に自治体へ申請書を提出していること逆に言えば、上記条件を満たさない場合は確定申告による方法で申請しなければなりません。なお、確定申告の場合、所得税と住民税から還付を受けられますが、ワンストップ特例制度では住民税からのみ控除を受けることになります。これは住民税が固定資産税等と同様、確定申告することなく納税するものだからといえるでしょう。住宅ローン1年目はワンストップ特例制度が利用できない?上記通り、ふるさと納税のワンストップ特例制度はそもそも確定申告する必要のない人が利用できるものです。一方、住宅ローン減税を受ける場合、住宅ローンを組んだ翌年については確定申告して住宅ローン減税の手続きをする必要があります。このため、住宅ローンを組んだ翌年の確定申告ではワンストップ特例制度を利用できない点に注意が必要です。なお、住宅ローン2年目以降については、源泉徴収を行っている職場にお勤めの場合、職場に控除証明書を提出すれば年末調整で済ませることができるため、ふるさと納税についてもワンストップ特例制度を利用できるようになります。ふるさと納税の控除上限額の計算ふるさと納税は、寄付した額から2,000円を引いた額について所得税や住民税から控除できる旨をお伝えしましたが、必ずしも満額受けられるわけではありません。ふるさと納税の控除上限額は以下の計算式で求めることができます。控除上限額=(住民税の所得割額×20%)÷(100%-10%-所得税率)+2,000円所得割額や所得税率は収入や家族構成により金額が異なるため、目安として以下の総務省のデータを参照するとよいでしょう。給与所得者の場合住宅ローン減税とふるさと納税の効果を実際に計算してみようふるさと納税の控除上限額を計算できるツールをWeb上で見つけることができますが、ほとんどの場合、住宅ローン減税を併用するケースはカバーしていません。住宅ローン減税もふるさと納税も所得税と住民税から還付を受けられるものであり、そもそも納税した額しか控除を受けられないからです。ここでは、いくつかの例を用意して、それぞれ住宅ローン減税とふるさと納税を併用した場合、どのくらいの額の控除を受けられるかシミュレーションしていきたいと思います。前提条件は次の通りです。ふるさと納税額50,000円1年目の控除額を計算ふるさと納税の控除上限額は総務省の目安を参照(夫婦+子1人)[adsense_middle]年収300万円の給与所得者が、2,000万円の住宅ローン減税を利用するケースまずは年収300万円の給与所得者の方が2,000万円の住宅ローン減税を利用し、5万円分ふるさと納税するケースを見てみましょう。ここでは、年収300万円の場合の所得税納税額を5万円、住民税納税額を10万円と想定します。この場合、住宅ローン減税で2,000万円×1%=20万円の控除を受けられるため、ふるさと納税を利用する意味はなくなってしまいます。もちろん、ふるさと納税のお礼として名産品は受け取ることができますが、控除を受けることを目的とするのであれば注意が必要です。年収500万円の給与所得者が、2,500万円の住宅ローン減税を利用するケース次に、年収500万円の給与所得者が2,500万円の住宅ローン減税を利用するケースを見てみたいと思います。ここでは、年収500万円の場合の所得税納税額を12万円、住民税納税額を23万円と想定します。この場合、住宅ローン控除で2,500万円×1%=25万円分の控除を受けた場合、所得税から12万円、住民税から13万円控除を受けることができ、まだ住民税の納税額が残り10万円ある計算です。総務省のサイトで年収500万円、夫婦+子1人のふるさと納税上限額を見てみると4.9万円となっているため、こちらも満額受けられる計算となります。年収400万円の給与所得者が、3,000万円の住宅ローン減税を利用するケース最後に、年収400万円の給与所得者が3,000万円の住宅ローン減税を利用するケースを見てみましょう。ここでは、年収400万円の場合の所得税納税額を8万円、住民税納税額を17万円と想定します。この場合、住宅ローン減税の上限額は3,000万円×1%=30万円ですが、所得税から8万円分控除を受けた残額22万円について、住民税から控除を受けることができます。ただし、住宅ローン減税は住民税の控除額について13.65万円という上限額があります。このため、上記ケースの住宅ローン減税の額は8万円+13.65万円=21.65万円で、控除を受けていない残額は3.35万円です。年収400万円の場合、夫婦+子1人のふるさと納税上限額の目安は3.3万円となっており、満額受けられる計算となります。住宅ローン減税・ふるさと納税の併用に関するまとめ住宅ローン減税とふるさと納税の併用についてお伝えしました。住宅ローン減税とふるさと納税は双方とも高い節税効果を持つ制度ですが、併用する際には事前にどのくらい控除を受けられるかシミュレーションするようにしましょう。本記事の内容を参考に、自分である程度計算できるようにしておくと共に、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
2020年03月10日住宅ローンにもさまざまなものがありますが、どのような点に注意して銀行を選ぶとよいのでしょうか?本記事では、住宅ローンの種類等にも触れながら、銀行の選び方やポイントをFPが分かりやすく解説していきます。住宅ローンの金利タイプ住宅ローンを選ぶ際には、最初にその分類を知ってしまうと比較がしやすくなります。まず、住宅ローンは大きく以下3つの金利タイプに分けることができます。低金利で利用できる変動金利変動金利とはその名の通り借入期間中変動する金利タイプのことで、半年に1回金利が見直されます。金利が変動した場合でも返済額が変わるのは5年に1回(元金と利息の割合が変わる)、返済額が変わる場合でも前回の返済額の125%以上にはならないといったルールが存在します。また、金利が変動するというリスクを負う代わりに、3つの金利タイプの中で一番低い金利で利用できるのが一般的です。変動金利は銀行が最優良企業に貸し出す最優遇貸出金利の内、1年以内の短期の金利のことを指す「短期プライムレート」に連動しますが、実は短期プライムレートは2009年以降変動がありません。変動金利は3つの金利タイプの中で一番金利が低いということもあり、ここ十数年の間変動金利で住宅ローンを借りた人はもっともお得に住宅ローンを利用できていることになります。金利を細かくチェックできる人におすすめ変動金利は半年に1度金利が変動するということもあり、細かく金利の変動をチェックできる人におすすめです。とはいえ、先述の通り変動金利の指標となる短期プライムレートは十数年動いていません。日本の景気がよくなれば金利も高くなるといった経済の原則や、米国の金利が日本の金利に与える影響など、詳しく勉強していくことも求められるでしょう。最後まで返済額が分かって安心の全期間固定金利全期間固定金利とは、借入期間中金利の変動がなく、借り入れた日から最後の返済日まで返済額が分かるため、計画的に返済を進めていくことができます。金利の変動リスクを負う必要がないため、3つの金利タイプの中最も高い金利が設定されるのが一般的です。ただし、ここ数年は低金利化が進み、当初5~10年間の金利引き下げを受けられるフラット35Sでは、変動金利とそう変わらない金利で利用できることもあります。なお、全期間固定金利は「10年国債利回り」に連動します。面倒なことはお断り!といった方におすすめ全期間固定金利は融資を実行した日に、最後の返済日まで返済額が確定するのが特徴です。このため、借入後は金利の変動に一喜一憂する心配はありません。現状で十分に金利は低いため、欲を張らなければ、ここから多少金利が下がっても大きく損をすることはないでしょう。変動金利と全期間固定金利をミックスした固定期間選択型金利固定期間選択型金利は、5年間や10年間など、当初選択した期間だけ金利が固定されるタイプの金利で、変動金利と全期間固定金利をミックスしたものです。当初期間が終了した後は変動金利に移行するか、再度固定期間を選ぶか決めることができます。このことから、変動金利がベースとなっているといってよいでしょう。金利は変動金利より高く、全期間固定金利よりは低く設定されるのが一般的です。ただし、この金利は「借入時の特別キャンペーン」適用後の金利であるのが一般的で、当初固定期間が終了した後、再度固定期間を選択するときはキャンペーン金利の適用を受けられません。例えば、当初10年固定金利を1.10%で借りた場合、10年経過後に金利水準が全く変わっていなかったとしても、キャンペーン金利の適用を受けられないことから、再度10年固定金利を選ぶと金利が2.00%になる可能性があります。この辺りは利用する金融機関によって異なるため、十分確認したうえで金利タイプを決めるようにしましょう。10年以内に完済することを目指す方におすすめ金融機関にもよりますが、固定期間選択型金利をお得に利用しやすいのは「10年固定金利」であることが多いです。ただし、先述の通り固定期間選択型金利は、当初期間終了後の金利の再選択時にキャンペーン金利の適用を受けられなくなってしまいます。このため、固定期間選択型金利は10年以内、もしくは10数年で完済することを目指す方におすすめです。住宅ローンの借り換えについて3つの金利タイプを見てみると、それぞれ以下のような金利情勢のときに利用しやすくなっています。変動金利:金利の下降局面全期間固定金利:金利の上昇局面固定期間選択型金利:金利の上昇局面金利が下がっているときに変動金利で借りれば、借入後、さらに低い金利で利用できますが、逆に金利が上昇してしまうと返済額も高くなってしまいます。一方、全期間固定金利や固定期間選択型金利については、これから金利が上がりそうなときに利用すれば、借入後に金利が上がってもその影響を受けずに済むことができます。一方、金利が下がり続ければ相対的に損をすることになります。ところで、金利情勢が途中で変わってしまったときに、借り換えすることでそれぞれの金利タイプのデメリットを解消できるのでしょうか?実際、ここ数年で金利が下がっていったこともあり、全期間固定金利から変動金利へ、もしくは全期間固定金利からさらに低い金利の全期間固定金利へ借り換えするようなケースが見られました。このように、金利下降局面では借り換えを有効活用しやすいです。一方、金利の上昇局面では変動金利から全期間固定金利へ借り換えしようとしても、変動金利が上がるタイミングでは全期間固定金利の金利はすでに上がっている可能性が高いと言われています。もちろん、できるだけ早く動くことで損害を少なくすることはできますが、金利の上昇が心配なのであれば最初から全期間固定金利を利用しておいたほうがよいといえるでしょう。住宅ローンの種類を比較次に、住宅ローンの種類をご紹介すると共にそれぞれについて比較してみたいと思います。住宅ローンの種類は大きく以下の2つに分けることができます。民間住宅ローンフラット35他に、財形融資などもありますがここでは取り扱いません。[adsense_middle]民間住宅ローン民間住宅ローンとは、メガバンクや各地方銀行など民間の金融機関で利用できる住宅ローンのことを指します。どの金融機関のどの住宅ローンを利用するかによって内容が変わりますが、いずれの場合でも、基本的には先述の3つの金利タイプの中から住宅ローンを選ぶことになります。このため、先に金利タイプを決めておき、例えば「A銀行の変動金利住宅ローンとB銀行の変動金利住宅ローンを比較する」などすると、たくさんあるように見える住宅ローンも絞って比較検討できるようになります。なお、後述のフラット35との違いとしては、以下のようなことが挙げられます。諸経費まで融資してくれる金融機関がある全期間固定金利はフラット35と比べて金利が高め変動金利や固定期間選択型金利が主力であることが多い諸経費まで融資してくれる金融機関がある戸建やマンションを購入するにあたり、建物や土地の価格以外に各種手数料など経費がかかりますが、民間の住宅ローンの場合、この経費まで融資してくれることが多いです。また、民間の住宅ローンには土地・建物の10割融資してくれる商品が多いですが、フラット35は土地・建物の9割分までしか融資を受けられません。つまり、フラット35の場合自己資金として土地・建物の1割+諸経費分を用意する必要があります。全期間固定金利はフラット35と比べて金利が高め民間の金融機関でも全期間固定金利が用意されていることもありますが、一般的にフラット35と比べて金利が高めに設定されています。全期間固定金利を利用するのであれば、基本的にフラット35を利用することをおすすめします。変動金利や固定期間選択型金利が主力であることが多い上記理由により、多くの金融機関で変動金利や固定期間選択型金利が主力となっています。フラット35フラット35とは住宅金融支援機構の取り扱う住宅ローンで、全期間固定金利タイプのローンとなっています。公的な住宅ローンだといえますが、窓口は民間の金融機関であり、金融機関は金利を得られない分、事務手数料を受け取ることになります。このため、民間金融機関の住宅ローンと比べると事務手数料分、初期費用が高くなってしまいます。一方、一定の基準を満たせば当初5~10年間金利優遇を受けられるフラット35Sがあることもあり、全期間固定金利でありながら民間金融機関の変動金利や固定期間選択型金利とそう変わらない金利で融資を受けることができます。その他、民間の金融機関と比べて以下のような違いがあります。団体信用生命保険に加入せずに住宅ローンを利用することもできる借入可能額を大きくしやすい融資実行まで時間がかかる団体信用生命保険に加入せずに住宅ローンを利用することもできるまず、民間の金融機関の場合、健康に問題があるなどして団体信用生命保険に加入できないと住宅ローンの審査承認を得ることができませんが、フラット35の場合、団体信用生命保険に加入せずとも融資を受けることができます。借入可能額を大きくしやすい「年収に対していくらまで融資を受けられるか」の計算をするにあたり、各金融機関独自に設定された「返済負担率」と「審査金利」を用いて計算がなされますが、フラット35の場合、審査金利が低く設定されているため、借入可能額を大きくしやすくなっています。例えば年収400万円の場合、2020年2月時点のフラット35の金利1.28%で計算すると、3,947万円まで借入できる計算となります。融資実行まで時間がかかるフラット35の融資を受けるには建物について第三者機関のチェックを受ける必要があり、民間住宅ローンと比べると融資まで時間がかかってしまいます。新築住宅の場合だとつなぎ融資を利用するのが一般的で、借入期間が長くなればそれだけ利息負担分も大きくなってしまう点に注意が必要です。銀行の選び方のポイントとは?住宅ローンの金利タイプや種類についてご紹介しましたが、実際に銀行を選ぶにあたり、どのような点に注目するとよいのでしょうか?[adsense_middle]住宅ローンの決め方のポイント住宅ローンを決める際には、まずは3つの金利タイプの内どの金利にするのかを決めるとよいでしょう。その上で、A銀行の変動金利とB銀行の変動金利、C銀行の変動金利はどれがお得かといった決め方をするとスムーズです。金利を選ぶ際には冒頭の金利タイプごとの特徴をご参照ください。民間住宅ローンかフラット35のどちらにするかを決めよう次に、金融機関を選ぶ前に民間金融機関にするか、フラット35にするかを決めましょう。民間住宅ローンとフラット35はそれぞれ特徴が異なります。本記事の住宅ローンの種類の内容を参考に、それぞれの特徴を比較検討してどちらにするか選んでください。金融機関の探し方のポイント住宅ローンの金利タイプと種類を決めたら、どの金融機関で住宅ローンを借りるかを比較します。同じ金利タイプの住宅ローンであれば、金融機関が違っても基本的な部分はそう変わりません。ただ、「借入のしやすさ」や「金利の違い」、「借入可能額」、「団体信用生命保険の充実度」などが金融機関ごとに異なるため、それぞれ返済額のシミュレーションなど算出してもらいながら比較検討していくとよいでしょう。なお、住宅ローンを借りた金融機関とは数十年に及ぶ付き合いとなります。単に商品性だけでなく、相談したことへの対応の良さや、ネットで口コミを見てみるなどすることも大切です。住宅ローンの銀行選びに関するまとめ住宅ローンについて、銀行の選び方やポイントをお伝えしました。住宅ローンはいろいろなものがあるように見えますが、金利タイプや住宅ローンの種類で分類してしまうと、比較すべき点を大きく絞り込むことができます。住宅ローンについて銀行を選ぶ際には本記事の内容を参考に比較検討し、自分の要望に合った住宅ローンを選ぶようにしましょう。
2020年03月07日住宅ローンの相談が多い田中です。2020年はいよいよ東京オリンピック開催ですね。そして最近はコロナウィルスの話題で持ち切りですが、今後日本はどうなっていくんでしょう?共に景気に影響する事ですね。景気に関連して、今回はローンの中でも「金利」について書こうと思います。理由として同じ質問が結構来るからなんです。質問は「金利って今後どうなると思います?」と聞かれます。景気の良し悪しで金利は決まりますが、将来の金利はハッキリと分かりません。しかし過去から今に至るまでを考えてみると、ある程度動向は見えてくるのではないでしょうか?今回の記事に関しては私の見解が中心になりますが、先々の金利について触れていきたいと思います。住宅ローンの金利タイプをおさらいしておきます始めに住宅ローンの金利タイプについておさらいしておきましょう。住宅を考える際に「金利」が低い所を選びたいところですが、審査や節税などによっては多少高い金利を選択することもあります。まずはどんな金利タイプがあるのか、平均的に今の金利水準がどの程度なのか解説しておきますね。変動金利変動金利は三つある金利タイプの中で最も低い金利水準になっています。主な特徴として、金利が半年ごとに見直されます。借入してから五年後に毎月の返済額が見直しされる事になり、五年以内の返済額は変更ありませんが元金充当額や利息充当額が変更されます。ここ数十年は最も金利が低く、また選択する金利では非常に人気があります。最近の金利は0.45%が最も低く、他行でも0.5%代とほぼ横一線となっており選択肢に戸惑う事もあるかもしれませんね。ここ数年の傾向として0.5%前後で推移しているようです。固定期間選択型五年固定や十年固定といった様に、固定金利の適用期間を限定し選択できるタイプの住宅ローンになります。期間の選択肢が二年、三年、五年、十年、十五年、二十年といったように豊富になってきており、金利も変動金利に近い水準にまで下がってきています(十年固定に関して)。固定期間が終了すると、ローンのタイプを変動金利か固定金利のいずれかで選択しなければなりません。ライフプランに合わせて固定期間を選択する方もいらっしゃいますので、こちらも非常に人気のある商品ですね。十年固定が一般的ですが最近の水準は0.8%位となっているようです。金利が上がるか下がるかで選択が変わる上記2つのタイプはどちらも金利が上がるのか、下がるのかという事が付いて回ります。では金利が下がった場合は今の水準よりも負担が軽くなるので、何も考えずに継続すれば問題はありませんが、仮に上がった場合が困る事になります。変動金利の場合五年毎に返済額が見直されますが、毎月10万円の返済額が見直し後15万円になるような金利であれば、最大でも12万5千円までの支払いで済みます。これは変動金利に関してですが、最大でも125%までしか返済額が上がらない様にストッパーがかかる事になっています。対して固定期間選択型はストッパーが無い為、上限は無い事になります。返済額が急激に上がる事は、折角購入した戸建てやマンションを手放す要因にもなりかねません。これはあくまで金利が劇的に急上昇したケースの話ですが、リスクの一環として憶えておいて頂ければと思います。全期間固定金利(フラット35)一般的な名称としてフラット35と呼ばれる商品です。非常に馴染み深い商品名ですが、特徴は字の通り、借入当初から完済に至るまでの間、ずっと金利が変わる事がありません。という事は毎月の返済額も変わる事が無い為、支払いに関しての計画や見通しが立てやすい点が挙げられます。また三つの金利タイプの中でも最も金利が高く、1.25%が最近の水準になっています。取扱いの金融機関は多く、銀行ごとに適用金利も異なりますのでしっかりと比較はしておきたい所ですね。また連帯債務で組める唯一のローンでもありますので、借入額を大きくしたい方にはオススメな商品と言えるでしょう。住宅ローンの金利はどうやって決まっているの?次に先程の三つの金利タイプの金利はどの様にして決まっているのかを解説しておきます。将来の金利を予想、予測する前に金利がどの様にして決まっているのかを知っておく事で、今後の動向を考察する上で役に立ちます。[adsense_middle]変動金利は政策金利によって決定人気のある変動金利ですが、金利を決定する基準に政策金利という金利を採用しています。厳密に言うと短期プライムレートが金利決定に利用されますが、この短期プライムレートは政策金利に連動しています。ここで政策金利について解説を少し挟んでおきたいと思います。政策金利とは?政策金利は政府によって決定される金利で主に景気をコントロールするために操作されます。不景気であれば金利を低くし、借入をし易くしてお金を沢山借りて貰い、様々な事に使って経済やお金を回す目的があります。逆に景気が良すぎるとインフレとなってしまう為、金利を意図的に上げてお金の循環を抑制しなければなりません。この政策金利を元に日銀は銀行にお金を貸し出しています。銀行は日銀から借りたお金を元に企業や個人へ融資しますが、銀行も自行の経営がありますので、借りた金利にプラスして金利を上乗せし、商品として貸し出す事になります。政策金利の推移グラフこの政策金利の推移を見れば過去の変動金利水準が見えます。そのグラフがこちらです。2008年から2018年までの間の政策金利です。ご覧の様にずっと0.1%の推移となっており、近年では全くと言っていいほど横ばいになっています。この金利が上昇すれば変動金利も上がる事に繋がります。つまり先々の日本の景気に少し敏感になれば予測は可能になると思います。固定期間選択型は円金利スワップレートによって決定次に固定期間選択型ですが、円金利スワップレートと呼ばれるレートによって金利が決定する様になっています。あまり聞かないこのレートですが簡単に解説しておくと、変動金利と固定金利を交換するために設けられたレートの事で、主に企業融資等に用いられる場合が多いです。企業は変動金利でお金を調達します。理由は金利が低いからです。しかし景気に敏感な企業は変動金利の金利が先々上がるのではないかと考えます。何故なら、僅か0.1%でも上がれば企業にとっては大きな利息負担にしかなりません。そこで今のうちに固定金利に変えられないかなと模索している所に、このレートが登場します。この金利レートに基づいてであれば交換しますよという指標ですね。金利の交換を行う事で事業が順調に回る役割を果たしていますが、意外にも住宅ローンで利用されています。金利の推移は十年国債に連動し若干高めに設定されているようです。全期間固定金利は十年国債利回りによって決定最後に全期間固定金利ですが、十年国債利回りで決定しています。こちらのグラフをご覧ください。2008年から2018年までの十年国債の金利推移表です。以前は高い水準でしたが、近年では0.134%になっています。この金利を用いて固定期間の金利を決めています。先程の円スワップレートもこの金利推移に連動する形になっています。最近ではかなり金利が下がってきていて、本来国債の役割は国にお金を貸し、後に利息を付けて返して貰う事にあります。資産運用の役割を担っていますが、かなり低水準ですので少し魅力に欠ける点は否めません。住宅ローン適用の金利水準が1.25%になりますので結構上乗せされている事になりますね。国としても高い金利でお金を借りたいところですが、確実に返還しなければなりませんので、今の日本の状況を考えると、おいそれと簡単に金利を上げる事は難しい局面だと言えそうです。長期的な視野で金利を考える過去のデータを見ても金利の推移は低調です。これが良いのか悪いのかは別として、借りる側からすると、低調な方が金利も低く借りやすい事になります。しかし、裏を返せば景気が思わしくないという事でもあるでしょう。かつてのバブルの頃の様にお金が飛び交うような時代が来るのかは分かりません。将来の金利を考えるなら景気というキーワードは押さえておきたい所ですね。今後の見通しは?情勢から金利の動向を予想する!ではここからは私の見解で執筆していきますので、一案としてご覧頂ければと思います。金利が上がるのか、下がるのかという事について触れたいと思います。2020年オリンピックイヤーで景気は良くなる?今年は日本で二度目のオリンピック開催です。私も生きているうちにオリンピックが日本で開催される日が来るなんて思ってもみませんでしたが、オリンピック特需という言葉がある様に、施設を作ったり、来日客を受け入れたりと、経済効果はかなりのものになると言われています。このオリンピックが起爆剤になり景気が上向く事を期待したいのですが、私個人的には瞬間風速で終わってしまうと思っています。過去にサッカーのW杯やオリンピックを開催してきた国々を見てもお分かりの通り、事が終われば何事も無かったかのように静まりますよね。開催期間だけはいつもよりお金が循環する事になりますが、それでも一瞬でしょう。この事が先々の金利に影響するかと言われると、影響は無いと思っています。何故ならお金が循環するのは一部だけであって、満遍なく日本全体にお金が行き渡って循環しなければ経済の活性には繋がりません。加えて今では預貯金の割合が高い為、循環を阻害するような経済環境であると言えます。お金の使い道は持っている人にしか決める事は出来ません。景気刺激策も色々と対策していますが、長期に渡っての景気向上に向かなければ金利の上昇は考えにくいと思います。また最近ではコロナウイルス対策に追われており、まさかこのタイミングで感染力のあるウイルスが蔓延しだすとは予想も出来ませんし、いつ収束するのかさえ見通しは困難です。観光だけでなく、下手をすれば経済そのものが低迷する恐れさえあります。現在の情勢を考えれば金利の上昇は当分無いように思います。住宅ローン金利の今後に関するまとめ今回は住宅ローンの金利動向について、私なりの考察を述べる記事になりましたが、あくまで私個人の意見です。参考になるかは分かりませんが、こんな考え方で金利動向を見ているFPがいると思ってご覧頂ければ幸いです。
2020年03月02日今回は住宅ローンを組む方法の一つである「連帯債務」について解説していきたいと思います。私もクライアントさんを担当していますが、住宅購入に関する相談は多く、どんな組み方が良いのか、どの金利が良いのかといったご質問は多く受け付けています。クライアントさんの中でも既に調べていて、共同で組む事が出来るという事でご存知の方も多い様です。気になる仕組みやメリット、デメリットをお伝えしていきますので、気になる方は是非ご一読下さい。連帯債務の仕組みは?他の方法も合せて解説します最初に仕組みについて、どんな組み方になるのかを解説していきます。また参考までに他の組み方についても解説しておきますので、比較の為にご覧頂ければと思います。連帯債務でローンを組むまず連帯債務ですが、基本的には「一つのローンを二人で契約する」という事になります。住宅ローンは単独で借りる事が多いですが、この方法は二名で組みます。例えば一人だと4,000万円まで借りられるとします。しかし間取りやオプションを拡充させたいなど、予算的に大きくしたい場合に二名で審査をしてもらいます。審査に問題が無ければ二人合計で4,000万円以上借りる事ができます。単独融資に続いて人気があり、ご相談頂くクライアントさんにもおすすめしたりしています。また後述しますが住宅ローン控除の適用もありますので節税を意識している方にはおすすめです。連帯保証人を付けてローンを組む次に連帯保証人を付けてローンを組む場合です。一人では審査に通りそうにない場合、連帯保証人を付けて借入をする事があります。この時「一つのローンを組む」事になりますが、この方法は、借主が支払えなかったら、代わりに支払いをしなければならない義務を負う事になります。他人に頼む場合は敬遠されやすいですが、夫婦でも認められるケースもありますので、共働きであれば審査に出してみるのも一つの手です。また連帯保証人は団信の加入がありません。もし債務を負う事になった場合、団信ではなく民間の保険に加入し死亡リスクに備える必要がありますので憶えておいて下さい。夫婦ペアローンで組むペアローンは夫婦で組むローンの方法で、「夫婦で二つのローンを組む」という事になります。契約が一つではなく二つに分かれ、合算で希望借入額に届かせる方法になります。支払いはそれぞれがバラバラに支払う形になる為、引落日などの管理は少し大変になります。また結婚している夫婦だからこそ組みやすい点はあるでしょう。お互いに連帯保証する事になりますので、どちらかが支払い不能になってしまった際にはどちらかに不能分の支払いの義務が発生する事になりますので注意が必要です。単独でローンを組むこれは借主が「一人で一つのローンを組む」方法で一番メジャーな方法ですね。一人だけの資力で組む事が出来る為、上記3つのローンの様に、配偶者や他の誰かに借入を依頼したり、連帯保証人になってもらう必要はありません。金利タイプの縛りなども無い為、比較的様々なローンを選びやすい点はメリットになるでしょう。ローンプランのまとめここまでに四つの組み方について解説してきました。いずれも特徴があり、一人で借りるのか二人で借りるのかと分かれます。一旦まとめておきますので下図を参考に比較にご利用下さい。連帯債務で契約できる条件は?ではここから連帯債務で契約できる条件について解説していきます。また契約条件や他のローンプランとの比較も行っていきますので、参考にして下さいね。[adsense_middle]気になる条件は?契約をする際に求められる条件は、安定した収入がある事が挙げられます。例えば夫が正社員で、妻も正社員であれば夫婦共に安定した収入があると判断されます。夫婦のいずれかがパートの場合も審査にかけて貰える事もありますが、おおよそ年収が高くなければ難しい事もありますので気を付けておいて下さい。他には同居している家族であれば連帯債務者として審査できますので、何も夫婦に限った契約形態ではありません。事例として、父、息子といった様に契約する事も可能です。そして連帯債務者の所得は全額合算される事はなく二分の一までが対象になります。先程の夫婦で例を挙げると、夫が500万円、妻が300万円の所得だとします。このケースで妻が連帯債務者になる場合は半分の150万円を夫の500万円に合算しますので、合計650万円で審査にかけられる事になります。住宅を検討する際に予算等の打ち合わせになるかと思いますが、折角マイホームを買うならと良いオプションを付けたり、少し間取りや庭など広くしたい思いもあるでしょう。しかし単独での融資だと希望額に届かない場合に二人で合算できれば予算に届く事もありますので、夢に一歩近づけそうですね。ちなみに親子でローンを組む場合は「リレーローン」という商品名になります。金利や返済方法は?次に金利や返済に関してですが、一般的な住宅ローンと何も変わりはありません。しかしローンがフラット35に限られる事になります。フラット35とは全期間固定金利で契約できる住宅ローンの事。変動金利、固定期間選択型(〇年固定)と違って金利が最も高くなる。主な特徴として、借入期間から完済に至るまで金利がずっと固定されており、毎月の支払額が一定の為、返済計画など立てやすい点が挙げられる。様々な金融機関で取り扱われており、団信(団体信用生命保険)も任意加入になる為、健康状態に不安のある方でも審査対象となる。このフラット35は金利が高い反面、他の金利タイプと異なり、融資条件や審査が緩めな点があります。返済方法は毎月返済が一般的で繰上返済も出来るので、他のタイプと比べても遜色はありません。毎月の返済負担や、返済総額が増える点がありますので、連帯債務を検討するなら支払いの面を中心に検討するのが良いでしょう。逆に連帯保証やペアローンに関しては変動金利や固定期間選択型から選ぶ事ができますので、金利負担等を考慮してどの形態が自分たちにとって良いのか比較が大事ですね。手数料や諸費用は?融資に関する手数料や諸費用ですが、単独融資と殆ど差はありません。強いて言うなら金融機関によっての違い位になりますので、借入をしたい金融機関ごとの比較をする事が良いでしょう。また連帯保証・単独融資は契約が1つの為、同じ諸費用になりますが、ペアローンの場合は契約が2つになりますので、諸費用や手数料も2契約分となります。諸費用は現金で納める事が一般的なので、2契約分となると高額な金額を負担しなければならなくなります。この点は今手元にある資金と相談しながら検討すべきでしょう。連帯債務で組むメリット・デメリット・注意点を解説しますではここからメリットやデメリットについて、また注意点に関して解説していきます。早速メリットから見ていきましょう。[adsense_middle]連帯債務のメリットは何?借入希望額を大きく借りる事が可能になる連帯債務で組む場合のメリットですが、1つは収入合算で見てくれますので、借入希望額を大きく借りる事が可能になる点です。単独融資の場合、1人の収入や勤務先、勤続年数等を審査にかける事になります。家族構成や、同居の計画等を考えた時にどうしても高額な物件になりがちな場合、同居の家族の年収を合算で見てくれる点は大きいでしょう。住宅ローン控除がそれぞれに適用される2つ目に住宅ローン控除がそれぞれに適用される事が挙げられます。1人分の節税より2人分の方が効果は大きくなります。また所得によっては住民税まで減税される事になりますので、支払い総額や減税効果等考えると、連帯債務はお得な方法だと言えます。この点に関して言えばペアローンも同様に適用になりますが、単独融資はもちろん、連帯保証人付きの契約はあくまで借主だけが減税対象となりますので憶えておいて下さい。団信が双方に適用される3つ目に団信が双方に適用される事は大きなメリットでしょう。通常団信は借主が亡くなった場合に住宅ローン債務を一括で清算できる生命保険ですが、2人でローンを組んだ連帯債務の場合、「連生団信」というものもあります。これは一方が亡くなった場合、もう一方の債務も含めて清算できる団信の事です。この団信に加入しておく事でしっかりと住宅を遺す事ができますので、一つのメリットと言えるでしょう。連帯債務のデメリットは何?次にデメリットになりますが、もしもどちらかが返済不能に陥った時に、一方に全額返済の義務が発生しますのでこの点はデメリットになるでしょう。先程のメリットで解説しましたが、単独融資での借入額を超えて2人で借りる訳です。つまり金融機関が審査した単独融資額以上の負担を1人が背負う事になりますので、支払いは非常に厳しくなる事になります。この点はペアローンも同様の考え方になります。返済が困難になる理由はいくつかあり、病気になる、転職や休職によって収入が大幅に変わる等があります。連帯債務を考える際には借り入れしてから返済が終わるまで、健康状態や収入が一定である事が一つの要件と考えます。先々転職する、健康状態に若干の不安が有る場合等は無理をしない方が得策になるかもしれません。他のデメリットとして夫婦で組んだ場合には離婚する事がデメリットになります。お互いに住む事で購入した家も離婚する事になれば、話が変わってきます。連帯債務の注意点は?メリット、デメリットと解説しましたが、注意点としては、将来的に今と変わらない収入なのか、夫婦でい続ける事は出来るのかという事です。しかし、先々の話になりますので、どんなに見通しを立てても状況が変わる事は誰にだってあります。この話をしだすと住宅購入など出来なくなってしまいますので、深く考え過ぎない事です。また返済が困難になった場合も結構大変な事になってしまいます。住宅ローンの連帯債務に関するまとめ今回は連帯債務に関して解説を行ってきました。メリット、デメリットと色々ありますが、しっかりと話し合った上で、ご家族が納得できるお買い物になると良いですね。
2020年02月29日住宅を購入したらまず、自分たちが住むという事は普通だと思いますが、何かしらの理由で貸し出しを出来ないものかと考える方もいらっしゃるようです。今回は住宅ローンを返済している最中でも、別の誰かに賃貸物件として貸し出す事ができるのかどうかについて解説をしていきたいと思います。ローン返済中に貸し出すケースは何?始めに、ローン返済中にも関わらず、賃貸に出すケースについて解説しておきたいと思います。一体どんな時なのか、本記事をご覧になっている方も先々同様のケースに当てはまる事になるかもしれませんので、参考までに共有しておきたいと思います。ケース①転勤の辞令が出るよく聞く話かもしれませんが、戸建てや分譲マンションを購入後、転勤の辞令が出やすいという話を聞いた事はありませんか?あくまでも噂でしかありませんが、私が以前に勤務していた金融機関では家を買った先輩が購入後、早速転勤になった事がありました。あくまで憶測でしかありませんが、家を買うとローンを支払う為に会社を辞めにくくなります。その為か、ローン返済を盾に転勤にするという事があると聞いた事がありますが、真偽は定かではありません。しかし、転勤ともなると、単身赴任なのか、家族ごと引越す事になるのかという選択になります。このケースでは家族ごと引越さなければならない事情で、購入した物件に住めない事を指します。ケース②両親の介護が必要になった最近では両親と同居するご家庭は少なくなっていますが、離れて暮らす両親に介護が必要となった場合、呼ぶことも可能かもしれませんが、家族が増える事になりますので急に手狭になる事もあるでしょう。逆に両親の元へ帰り、一緒に暮らすという事になるかもしれません。家族で話し合いの結果、両親の元に帰る事になった場合は住宅ローンが残ったままになってしまいます。ケース③病気により療養しなければならない病気によって、今住んでいる所よりも離れた場所の方が治療に向いている・効果があるなど、場所を変えなければならないパターンです。人混みよりも静かな場所が適している事だってあります。病気を選ぶ事は不可能なので、万が一治療が難しい場合や場所を変えなければならない事になると、家には住めなくなるでしょう。ローン支払い中に賃貸に出すことはできる?ローン支払い中に賃貸で貸す事は出来るのか?上記3つのケース以外にも住宅を手放さなくてはならない事もあるでしょう。うまく売却できれば一番なのかもしれませんが、買い手が直ぐに見つかるのか?ローン残高を上回る金額で売却できるのかは分かりません。賃貸に出すのであれば、必ず銀行へ相談する様にしましょう。「私の持ち物だからどう使おうが勝手でしょ!」と言いたくなるかもしれませんが、銀行に相談しなければ後々大変な事になるかもしれません。金融機関に相談しなければならない理由とは?住宅ローンは金融機関から借りる事になります。その目的は住宅を購入するからだけでなく、細かい部分を見ると、資金の使い道まで決まっているからなんです。住宅ローンを利用する場合の資金使途は「居住用」として購入する場合にお金を貸してくれます。つまり住むこと、住んでいる事が条件であり、必須になる訳です。では住んでもいない・別の誰かに貸すとなると、これは契約違反になりますよね。最初から誰かに貸す為に住宅ローンを利用したとなると住宅ローンでなく、他の商品でローンを組まなければなりません。この様な話が後にバレると場合によってはペナルティを課せられる事にもなりかねません。必ず事前に銀行へ理由を伝え、相談する事は必須事項であると憶えておいて下さい。相談すれば貸出できるの?では銀行に相談したとします。貸し出す事は出来るのかという事についてですが、明確な回答は無く、金融機関によるとしか答えようがありません。通常であれば契約違反に該当しますが、理由がちゃんとしたものであれば貸し出しを認めてくれる金融機関もあるそうです。本来なら賃貸物件用のアパートローンに切り替えなければならず、資金使途が異なる場合はローンを変更する事が一般的な金融機関の対応のようです。絶対に貸出できますという事にはなりませんので、その点は憶えておいて下さいね。住宅ローンとアパートローンの金利は違う少し余談を挟みますが、ローンを切り替える場合、金利が気になりますよね。何故住宅ローンやアパートローンと分けられているのでしょう。資金使途にもよりますが、賃貸物件を購入していわゆる「投資」となると収益性が出てきます。この収益性を見越して、アパートローンの金利は住宅ローンよりも高く設定されています。変動金利でも住宅ローンなら0.45%等が最近の平均ですが、アパートローンの変動金利では約3%前後といったところです。固定金利でも商品はありますが、住宅ローンと比較しても高い金利になりますので、参考までに憶えておいて下さい。賃貸として貸し出し可能な方法と条件先程の解説では賃貸に出す事はほぼ難しいと書きましたが、ここからは、可能になる条件や方法について解説していきたいと思います。[adsense_middle]方法、条件を解説しますまず条件ですが、フラット35で借入をしていれば可能になります。フラット35は住宅金融支援機構が貸出元になり、今では様々な金融機関が取扱いをしています。ご存知の様に、金利の種類で言うと、一番高い金利を適用しています。また返済期間中はずっと金利が変わらない為、支払い総額も最も高額になる住宅ローンになります。しかし、このフラット35だけは返済期間中にも関わらず、購入した物件を賃貸に出す事が出来る、唯一の住宅ローンになります。参考:金利タイプはどんなものがある?ここで参考として他の金利タイプをご紹介しておきますので、住宅ローンをお考えの方は比較に役立てて頂ければと思います。全期間固定金利(フラット35)言わずと知れた住宅ローンの代表格です。先程解説した通り返済期間中はずっと金利が固定されており、毎月の返済額も常に一定である事が特徴です。最近の適用金利は1.25%~1.5%くらいで、取扱い金融機関によっては更に引き下げられたりしている事もあります。また団信は任意加入となりますので、健康状態に不安がある方でも審査に臨む事は可能です。固定金利選択型10年固定金利や5年固定金利といった表示を見る事があると思いますが、固定金利で借りられる期間を選ぶ事の出来るタイプがこの住宅ローンです。最近では2年、3年、5年、10年、15年、20年とバリエーションが豊富になってきています。適用金利も0.8%~0.6%と後述する変動金利に近づいており選択する方も増えているようです。固定期間が終了すると変動金利か固定金利のいずれかを選ばないといけませんので、先々の金利情勢が上がる事や下がる事を想定しておく必要があります。変動金利借入当初から半年毎に金利が見直されるタイプの住宅ローンです。返済額は5年間変わる事はありません。5年後に改めて適用金利が変わる事になるタイプで、3つのタイプの中では最も低い金利を適用しており0.45%~0.6%が平均的な今の水準の様です。5年毎に金利が変わりますので、将来的な金利上昇、下降といった事を考えておく事は必要です。先々転勤の可能性があるのならフラット35を選んでおく参考として他の金利タイプをご紹介しましたが、フラット35は一番金利が高い商品です。しかし、先々転勤の可能性がある場合であれば、賃貸として貸し出す事は可能ですので、家族全員で引越す事を検討している方はフラット35を予め選択しておくのも良いかもしれません。但し、注意があります。それは、最初から賃貸で貸し出す事を前提にフラット35は選べません。結果として家を購入したけど、転勤等の諸事情によって家に住めなくなった場合だけ賃貸可能となりますので、この点は気を付けておきましょう。どんな手続きを取ればいいの?手続きに関してはお金を借りた金融機関に「住所変更届」を提出するだけで可能になります。あくまでも借りた方の所在が変更した事をお知らせする届ですが、この届出を出しておけば返済中でも所在が分かりますので、賃貸に出す事は可能になります。他に必要な書類等も無い為、わりと簡単にいくので、もしフラット35で組んでいる方で賃貸をご検討の方はやってみるのも良いかもしれませんね。賃貸で貸し出しする際の注意点ではここからは注意点について解説しておきたいと思います。[adsense_middle]注意点①もしも帰ってくる事が発生したら例えばですが、無事に他人へ賃貸として貸し出す事が出来たとします。数年後、購入した家へ帰れる日が来るかもしれません。その時、入居者へ直ぐに退去を命じる事が出来ない場合もあります。一般的には入居者を守る為の法律もありますので、もしも人に貸す事があるようでしたら、専門家指導の下に賃貸借契約を結ぶ事をおすすめします。注意点②入居者が賃料を払わないトラブルの原因になりそうですが、もしも賃料を支払って貰えない等、発生したらローン返済は自分に降りかかってきます(元々そういう契約ですが)。賃貸に出すという事は、少なくともローン返済の一部を担ってもらえる位の賃料になるはずです。しかし、生活が2重になっていますので、更に負担が大きくなる事はあり得ます。しっかりと管理できる方やご自身で管理するなど自己防衛策は講じておく事が大事です。注意点③住宅ローン控除が使えない住宅ローン控除は賃貸に出した時点で適用されません。理由は居住している事が条件だからです。通常単身赴任などであれば、ご家族が居住していますので認められる事になりますが、購入した本人やご家族が住んでいなければ適用される事はありませんので、注意しておきましょう。また帰ってきた場合は控除期間の途中でも再適用される事もありますので、税務署などへ問い合わせましょう。住宅ローン返済中の物件を賃貸に出す方法まとめ今回は住宅ローン返済中に貸し出す事について解説してきました。理由は人それぞれですが、なるべくトラブルを回避するなら、住んでおくか、最悪売却を検討し、どれでも難しいようであれば賃貸を検討する事をおすすめします。
2020年02月27日今回は少しネガティブな記事になります。住宅を購入したけれど、支払いが滞ってしまった場合どうなるのかという事について解説していきます。延滞利息を支払えば済むんじゃないの?とお考えの方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、現実はそうではありません。具体的にどんな事が起こるのか、どうして滞ってしまうのか等事例を交え解説しますので、リスク管理の一環としてお読み頂ければと思います。返済が滞ってしまった!その後どうなる?早速ですが、住宅を購入後返済が出来なくなってしまったその後の解説から進めていきます。住宅はご存知の様に人生で一番高額なお買い物であり、長い期間ローンを支払っていく唯一の商品です。人生の3分の1はローン返済する事になりますが、いくら低金利で借りたとしても、1,000万円以上の借入をしている方は多く、物件によっては億を超えるものだってあります。では支払いが困難になったところから時系列で解説しますね。銀行から支払いに関する連絡が来るまず、住宅ローンの引落等が出来なかった場合、借りている方から何の連絡も無ければ、銀行から返済に関する連絡が来ることになります。この場合電話連絡なのか、書面での通知なのか手段は各銀行によって様々ですが、必ず連絡・通知が来ることになります。最初は引落日を失念していたのかな?と考える事もありますので、そこまで強めに言ってくる事はありません。しかし、この連絡や通知にはある理由があります。連絡、通知をする理由とは銀行から支払いに関しての連絡や通知があった場合、ただ支払いを促すだけのものではありません。これには理由があり、記録を残す為でもあります。例えば支払いに関して全く無視をする借主がいたとします(あまり考えられませんが・・・)。引落に関して、聞いていた話と違うとか、連絡を貰ってないなど言い訳を並べるかもしれません。そこで、しっかりと記録を残す事によって、「いついつに誰誰が〇〇様にお電話差し上げました」とか「お申込み頂きました書類に記載のご住所にいついつお支払いに関するお手紙を送っています」と言える訳ですね。さすがに口約束でお金の貸し借りをしている訳ではありません。ちゃんと金銭消費貸借契約という「契約」に基づいてお金の貸し借りをしていますので、まず言い訳は通用しないと思って下さい。何カ月も滞納が続くと・・・返済スタートから最初の月に忘れていましたという事で話は進んでいますが、何カ月も返済が無かったとします。こうなってくると銀行も本腰を入れて債権の回収に動き出しますが、返済が滞って3カ月位で督促状や催告書の通知が届きます。この通知の違いを解説しておきますね。督促状とは、「支払いが出来ていませんので〇月〇日までにお支払い下さい」という内容の通知になります。言い方や文章はややソフトなものです。催告書とは督促状とは異なり、強めな言葉になり、「〇月〇日までにお支払い頂けない場合には法的措置等を検討します」という内容になります。この様な通知が届いたにも関わらず、支払いが出来ない、支払いをしないとします。次に起きるアクションは保証会社になります。保証会社の役割住宅ローンを申し込む際に保証料を取られます。これは住宅ローンの返済が滞った時に、返済を保証会社が行いますという事の料金になります。保証会社があるから安心だ!というのは早計で、返済の義務が無くなる事はありません。というのも、滞った場合の返済は保証会社が一括で銀行に支払いをしますので、対銀行には債務(返済義務)は無くなることになります。しかし、保証会社が代りに支払ってくれていますので、次の支払い先は保証会社へ返済をしなければならなくなります。これを代位弁済と言います。代位弁済とは債務者(借入をしている本人)に代わって保証会社や第三者が支払う事を言います。代位弁済が発生した際には、信用情報に異動事故が残る事もありますので、以後の借入に影響を及ぼす事もあります。代りに支払ってもらった事で、債権が保証会社へ移る事になる訳です。保証会社は言い換えると債権回収のプロです。確かにローン返済が滞った際のセーフティネットではありますが、保証会社に移る事で更に支払いは厳しくなっていく事になります。保証会社に債権が移った際に気を付ける事は?保証会社へ債権が移るという事は、本来借りた銀行への住宅ローンが完済したという事になります。この時に「団信」が消滅する事になります。団信とは、借入期間中に借主が万が一亡くなった場合に、保険金で住宅ローンを一括返済できる住宅ローン専用の生命保険の事です。最近では働けなくなった際に団信が機能するものもあり保証範囲が充実してきています。団信がなくなり、保証会社へ債務が残る事になりますので、タイミング悪く万が一が起きてしまうと、残されたご遺族は大変な目に合う事になります。くれぐれも借入れた時の条件そのままで引き継がれている事はないと憶えておいて下さい。保証会社への支払いはどうなるの?保証会社へ債権が移行した後の支払いに関しては通常の分割返済となりますが、銀行と違って、返済が1日でも遅れる場合は一括返済を求められる事になります。通常金銭消費貸借契約には「期限の利益」というものが存在します。期限の利益とは毎月の支払い日を設定してある契約で「分割で支払えますよ」という、借主側の利益です。しかし、返済が遅れると期限の利益を喪失する事になり、分割で認められていた返済を一括でしなければならなくなります。この期限の利益を喪失する事になる為、一括返済を強いられる事になります。残高が高額であればあるほど、返済は困難を極める事になります。一括返済が出来なければどうなるの?一括で返済が不可能な場合は住宅が「競売」にかけられる事になります。たまに競売物件などで市場に出る物件がそうですね。競売は最低価格で販売される事になり、保証会社としては売ってでも債権を回収したいのです。なので、販売価格と同額で出しても買い手が付く事は少ない為、販売価格の50%から70%くらいの値段で売却されます。こうなると家に住めなくなりますし、ご近所にも知れ渡る事になります。競売される時のデメリット競売に関して、メリットはありません。本来なら住むべき家を強制的に売却される事になりますので。デメリットとしては、競売にかけられ売却できたとしても、ローン残債が残る可能性があります。つまり、家に住めない上にローンが残るといった事が起きてしまいます。滞納回数は関係ない。返済が困難なら相談しようこの様に返済が滞ってしまうと、良い事は一つもありませんし、かなり厳しい状況下に置かれる事になります。もしも返済が遅れたり、困難な場合にはまず銀行に相談するべきでしょう。返済が滞る理由は?ここでは返済が滞ってしまう代表的な理由を解説します。ご覧になっている皆さんも先々でこうなるかもしれません。是非目を通しておいて下さい。収入状況の悪化返済が出来なくなる原因は1つ。収入状況が悪化する事以外にありません。どんな場合に悪化するのかと言いますと、病気になって仕事が出来なくなった場合が挙げられます。病気と言っても、治療が長引くものもあれば、直ぐに社会復帰できる病気もあり、程度や疾患は選ぶ事はできません。気づいた時には進行していた!という事もありますので、健康には十分気を付けたいですね。しかし、加入している団信でがんに罹患したとか脳卒中で倒れた場合に保証されるものもありますので、健康が気になる方は手厚な団信に加入しておきましょう。他に悪化する要因として、転職や親の介護といった環境の変化が挙げられます。ローン返済中に転職した場合、同じ給料で雇用されるかは分かりませんし、会社そのものが続くとも限りません。また親御さんの介護が絡むと金銭的な負担や仕事の時間が削られる事もあるでしょう。この様にご自身をとりまく環境に変化があると、収入が悪化する事だってあり得ます。堅実に貯金や保険でリスクを軽減できる対策を取っておきましょう。[adsense_middle]返済が滞る前の対処は何かある?実際に事が起きてからの対処はあまり選択肢が絞られますので、事が起きる前の対処法として解説しておきます。任意売却を検討する先程の競売と違い、任意で住宅を売却する方法です。競売は売却価格が低くなりますので、ローンが残る事もあります。残る金額を考えるなら、少額が良いに決まっていますよね。そこで、任意に売却し高値で売却できれば残債も少なく済みます。この任意売却は住宅を手放す事になりますので、慎重に検討して下さい。個人再生を行う個人再生とは、法的に借金を減額し再生を図る事を言います。しかしデメリットとして、手続き後数年間(7年以上はかかります)はローンやクレジットカードの作成が出来なくなります。破産宣告と違って住宅ローンを抱えている方はこの個人再生であれば住宅を手放さずに済みます。リースバックという手段と居住できる期間リースバックという言葉を聞いた事はありますか?簡単に解説すると、住んでいる家を売却しますが、代わりに毎月家賃を支払って今の家に住み続ける方法になります。こうする事によって家を手放さず、引っ越しもせず、契約内容にさえ問題がなければずっと住み続ける事は可能になります。また将来的に、買い戻す為の資金が貯まったら、改めて買い戻す事も可能です。但し、売却額と残債の関係で残債が残る場合はリースバック出来ない事が多いので、注意して下さい。住宅ローン支払いの滞納に関するまとめ今回は住宅ローンの支払いが滞った時の解説でした。本来は家族が楽しく笑顔で過ごせる家でありたいのですが、様々な理由で支払いが難しくなる事もあるでしょう。まずは銀行に相談を早い段階で入れる事は必須です。事が大きくなる前に相談しましょう。
2020年02月26日今回は住宅購入の相談事例の中より、夫婦で住宅ローンを組む場合について問い合わせが多いので、その方法やメリット、デメリットについて解説しようと思います。最近住宅を検討する方が増えてきました。その中で多いご相談は「住宅ローン」です。またご主人や奥様の年収をヒアリングする事が多いですが、どうしてもご主人単独での融資が難しいケースや借入希望額に届かない場合もあります。そんな時、奥様が働いている状況であれば夢のマイホームに一歩近づけます。住宅をお考えの方は是非ご覧頂きたい内容ですので、最後までお付き合い下さいね。単独で借入が出来ない場合はじめに、夫婦でローンを検討する前に単独で融資が通るかどうか仮審査を行います。銀行に借入希望額を伝え審査になりますが、その結果一人では融資が通らない事もあります。ここではどんな場合に審査に通らないのか、またどんな審査をされるのかを解説しておきたいと思います。融資に関する審査内容私もかつては金融機関に勤めていました。その当時は融資業務を担当していまして、ある程度の事を経験してきましたので、経験を踏まえて解説していきます。まず融資する際に、商品は住宅ローンになります。これが自動車なのか、企業向けの融資なのかで審査内容も異なってきます。住宅ローンの場合、融資を受ける方の「属性」を調べていく事になります。属性って何?属性とは金融機関内の用語の事で、氏名、年齢、勤務先、年収、他社借入状況、信用機関での調査、勤続年数、家族構成等をまとめたものを言います。氏名一つにしても、姓が異なっている場合もありますので、後方氏名と生年月日で過去に取引履歴が無いか、過去に貸付やカードローン等の返済状況、借入状況等を調べたりもします。仮に住宅ローンをA銀行で借りるとします。その際、氏名で判明する事は、過去にA銀行でカードローンや自動車ローン等、取引があったとします。その当時の返済状況の履歴が残っていれば遅延があったのか、何日遅延があったのか、最悪な場合裁判沙汰や破産宣告、債務整理等の履歴を調べる事が可能になります。これはあくまで取引のあったA銀行に限ってです。他B銀行やC信金などの状況は分かりません。また姓が何らかの理由で変わった場合も同様に今の姓で調べたり、旧姓で調べたりもします。信用機関での調査は何をするの?銀行で出来る審査は名前から取引履歴を確認する事くらいでしょう。主な審査としては他社借入状況の審査です。これは申込用紙に他社借入の状況を申告する欄がありますが、ここで嘘を書いてはいけません。何故なら、直ぐにバレるからです。審査の状況を良くしようと嘘の申告をする方を何人も見てきましたが、あっさりと正しい借入額は判明します。それは信用機関に他社借入状況を問い合わせする事が審査の中に含まれているからですね。他社借入の状況で他社の返済状況や借入金額が判明しますので、住宅ローンをご検討の方は極力借入を避ける、若しくは借金が無い状態の方が望ましいですね。携帯電話の割賦販売にも注意参考までに、最近スマホを所有している方は多く、新機種などになると高額な機種代金になります。そこで毎月の携帯電話料金と一緒に分割して機種代を支払う方も少なくありません。この時注意しておきたいのは携帯料金をうっかり引き落とし忘れる事です。携帯の機種代を割賦(かっぷ)で分割支払いすると、実際にはローンを組んだことと同じことになります。引き落としされていなければ、万が一信用情報に「遅延」の異動事故が上がる事もあります。たった1日でも可能性は無きにしもあらず。注意しておきましょう。勤続年数は大事なの?おおよその審査の中で勤続年数等は大事な要素になります。何故なら勤務して1年未満などであれば、転職の可能性を否定できません。考え方として、転職回数が多い人なのかと思われます。また初めての転職であったとしても、これから続くのかと懸念されても仕方無い部分はあります。お金を貸す立場に立ってみると腑に落ちやすいと思いますが、長年勤務している方と1年未満の方であれば、社会的な信用も異なりますし、社内的な信用ある方だと評価されます。転職して直ぐに住宅ローンの申し込みは難し場合がありますので注意しておいて下さい。返済比率と年収申告で年収を聞かれる事になりますが、本審査の際には直近の源泉徴収や確定申告3期分等求められる事になります。この時、年収の整合性を確認されますが、年収から判断される返済比率が審査基準に収まっているのか、外れているのかを見られます。返済比率とは返済負担率とも言い、年収の何割までであれば返済可能と判断されるラインになります。各金融機関の貸付規定にもよりますが、ざっくり言うと下記の様になりますので、参考にされて下さい。上記の様にご自身の年収がいくらで、年間の返済がどれくらいになるのかを計算します。この比率以内に住宅ローンの返済額を収める必要があります。とはいえ、年収600万円であれば年間240万円の返済となり、月で計算すると毎月20万円になりますので、よほどの事が無い限り収まりはするでしょう。但し、金融機関によっては他社借入も通算して返済比率の中に収まるかどうかも判断する場合もありますので、審査を無事に通すのであれば余計な借入は避ける事が得策でしょう。審査内容のまとめここまでは審査に関しての情報を解説してきました。審査は非常に厳しいものです。貸し手側としては、貸したものは必ず返して貰わなければなりませんし、返済が無ければ利益が消失してしまうからです。返済出来ない、出来そうに無い人に貸す事は絶対にしません。私がかつて金融機関にいた頃、「会社のお金と思って貸すのではなく、自分のお金を貸すと思ってしっかり裏付け調査をしなさい」と教えられました。融資担当となると人間関係も出来上がり、情も湧きますが、実際に見るのは書類と数字です。住宅購入の前に審査に通るだけの準備も必要ですね。夫婦でローンを組む方法ここからは単独で融資が困難な場合の対処として夫婦でローンを組む方法について解説していきます。最近では住宅メーカーのベテラン営業マンから提案される事もあるようです。彼らはこれまで何件のもお客様の融資を取り次ぐ事もやってきましたので、ある程度は分かる様です。では実際にその方法を見ていきましょう。[adsense_middle]ローンを組む方法は3種類夫婦でローンを通す場合、以下3種類の方法があります。連帯保証人連帯債務ペアローンでは詳しく方法について解説していきますね。連帯保証人基本的には借主はご主人(奥様でも可能です)となり、連帯保証人として奥様(ご主人でも可能です)が付く契約です。ここで連帯保証人に関しての説明をしておきます。連帯保証人とは通常の保証人と異なり、催告や検索の抗弁権がない事を言います。催告とは催促の事で検索は差押えの事を指します。抗弁権とは反論する権利ですが、この反論すらできないのが連帯保証人です。例として、支払いを借主がしなかった際に連帯保証人に支払って下さいという連絡、催促があったとします。この時、借主に言って下さいと反論する権利が無い事です。また返済が全く無いので差押えしますと連帯保証人に言われた場合、借主から差し押さえて下さいと言えない立場にあるという事になります。夫婦関係である以上連帯保証人になる事は、他人に頼むよりも遥かにストレスが掛からないですよね。この点は気が楽だと言えます。この時、夫婦で共働きであるという事が条件になります。ご主人の年収や借入希望額にもよりますが、奥さんがパート等の場合は連帯保証人として通らない可能性もありますので注意しておきましょう。連帯債務連帯債務とは1つのローンを2人で借りる事です。例えば4,000万円のローンを組むとした場合にご主人が2,000万円借りて、奥さんが2,000万円借り、合わせて4,000万円になるという融資形態です。共同で借りて1つのローンを返済するので、分かり易いと思います。このケースでも共働きであるという事が条件になり、夫婦の年収を合算して審査してくれますので、単独よりも大きな金額を借りる事も可能になります。ローン名義や持ち分割合を分ける場合に使われる連帯債務でのローンはそれぞれがローン名義人になります。先程の事例で言えば50%がご主人の名義で持ち分となり、50%が奥様の名義で持ち分となります。この場合それぞれが借りた金額に対して住宅ローン控除も適用されますので、おすすめな方法ではないでしょうか。金利を抑えるならペアローン連帯債務と似ていますが、夫婦が別々の住宅ローンを組む事になりますので、契約が2件になるという事が連帯債務との違いになります。夫婦別々で借りて別々で返済する事になりますので、少し管理が大変になる事もありますが、特徴として、様々な金融機関がペアローンの取扱いを行っています。中でもネット系銀行も取扱いが有る為、金利を抑えたいという事であればペアローンを選択しても良いかもしれませんね。それぞれのメリット・デメリットを解説先程は夫婦でローンを組む方法に関して解説してきましたが、それぞれのメリットとデメリットについて解説しておきます。[adsense_middle]連帯保証のメリット、デメリット連帯保証のメリットとして、単独で融資を受ける事になりますので、返済などの管理はし易いと思います。また誰もが嫌がる連帯保証人ですが、他人に依頼しなくて良い事にもなりますので、気を遣う必要はありません。諸費用は1契約分なので、コスト面は高く付くかもしれませんが、後述するペアローンと違って安く済みます。デメリットですが、離婚した場合が挙げられます。離婚すると連帯保証を外す事になるでしょう。この時に他人がなってくれるかどうかです。簡単には外せませんのでトラブルになる事もあるでしょう。住宅ローン控除は連帯債務と違い一人分しか受ける事が出来ませんので、連帯債務、ペアローンを比較するとデメリットと言えるでしょう。連帯債務のメリット、デメリット次に連帯債務のメリットですが、合算年収で見てくれますので単独融資よりも高額な借入額になる事がメリットです。また住宅ローン控除もそれぞれが適用対象になりますので、税制面では連帯保証よりもお得になります。諸費用も1契約分で済みますのでコスト面でもお得になります。ではデメリットですが、やはり離婚した際です。共同で1つの建物を所有する事になっていましたが、家を半分に切り分ける事はできません。売却する事など考えると、ローン残債が残る事もありあすので、この点は気を付けたいところです。また適用商品がフラット35になりますので、他の金利タイプと異なり金利が高めである点は否めません。ペアローンのメリット、デメリット最後にペアローンですが、連帯債務同様年収を合算して見てくれますので希望額を高めにすることは可能です。連帯債務同様に住宅ローン控除もそれぞれが受ける事は可能ですので、2人分の税制優遇を受けられる点はメリットですね。そして取扱い金融機関も豊富ですので、金利の安いタイプでローンを組める点はメリットです。最後にデメリットですが、ペアローンは2契約となる為、諸費用が2契約分かかります。コスト面で言うと、圧倒的なデメリットになりますので、手持ち資金等に余裕が無い場合はあまりおすすめできません。また全てにおいて言える事ですが、先々離婚した場合もローンがそれぞれ残る事になります。売却出来ないケースや残債が残る場合もありますので、結果論ですが、トラブル回避には単独融資が良いでしょう。夫婦で住宅ローンを組む方法に関するまとめ今回は相談事例でも多い夫婦でローンを組む方法について解説してきました。最近では共働きで働いているご家庭は多く、また仕事も長きに渡って勤める方は多いです。折角住宅を購入するなら希望通りの住まいを買いたいですよね。もしも夫婦で組んだ方が良いなと思ったらこの記事を参考にして頂ければと思います。
2020年02月24日住宅購入を考える上で必ずローンという問題が出てきます。どの金融機関からお金を借りるのか、また住宅ローンの商品はどんなものを選んだら良いのか、どんな商品なら損をしないのか、おすすめの商品は何なのか、等色々と調べる事や考える事は沢山あるでしょう。今回は住宅ローン選びの一つである、10年固定金利の住宅ローンについて解説をしていきたいと思います。3種類あるタイプの中の一つですが、どんな商品なのか、メリットやデメリットも含め解説しますので、ご検討中の方はご一読下さい。仕組みや金利、利率を解説しますはじめに、仕組みや金利がどの様にして決定するのか、最近の利率等を解説しておきたいと思います。またこのタイプの商品は固定期間選択型と呼ばれるタイプです。固定金利で借入したい期間を選ぶ事が出来る商品でもあります。固定期間選択型の仕組みは?住宅ローンは通常最長35年に渡って組む事が出来る商品です。この35年間もの間、金利が高いのか、低いのかという事で支払いの負担が大きく変わってきます。今回解説のテーマである10年固定金利は金利水準で言うと「中」です。最低金利の代表は変動金利で、高い金利は全期間固定金利の商品になります。10年固定という事であれば、借入を起こして10年間は金利がずっと固定されているという事になります。では10年が終了するとどうなるのかと言うと、終了するまでの間に、残り期間を変動金利か固定金利にするのか選択する事になります。この時、重要なのは借入当初の金利と10年後の金利を比較しなければならず、10年後の金利が分かっている事はまずあり得ません。つまり10年後が近づくと嫌でも情報収集しなくてはいけなくなり、その時点で金利がどんな情勢になっているのか把握する必要がありますし、今まで通りの負担で続けられるのか、負担が増えるか減るかという事に備える必要が出てきます。10年固定金利の金利はどうやって決まるの?少し細かい部分に話が及びますが、この商品の金利がどうやって決まっているのかという事について触れておきたいと思います。決定要因は「円金利スワップレート」という指標を元に金利が決まります。ここで解説を挟んでおきます。円金利スワップレートとは円の金利同士を交換する為に使用されるレートの事で、代表的な交換は変動金利と固定金利を交換する事が最も多いです。このレートを参考にして各金融機関が住宅ローンの金利を決めていきます。このレートは主に10年国債の金利に連動する動きを見せている事も参考までに知っておいて下さい。住宅ローンは各金融機関がビジネスとして成立する金利を設定します。各金融機関で金利はバラバラですので、金利を選ぶ際は十分な比較をしておきましょう。10年固定金利の利率は今何%位なの?では今現在の金利情勢について解説します。今の時点で一番低い金利水準はネット銀行のauじぶん銀行で、0.550%でした(固定期間10年)。次に低いのはソニー銀行の0.580%(固定期間10年)です。最近ではネット銀行が台頭しており、その金利の低さには目を見張るものがあります。但し、ネット銀行の場合事務手数料が高額な事が多い為、上記の表面金利に追加して実質金利が上がる傾向もあります。事務手数料や団信等で金利が上乗せされる事も含めて金利選択はしておく事が無難だと言えます。これは固定金利選択型に限った事では無く、他の金利タイプでも同様の事が言えます。しっかりと表面金利だけでない部分も視野に入れておきましょう。10年固定金利のリスクは?ここで10年固定金利のリスクについて解説しておきたいと思います。この住宅ローンのリスクは、期間終了後、変動金利か固定金利のいずれかを選択しますが、その際に金利が急上昇していたと仮定します。その際に上限が無い為、高額な支払いになる事が一つのリスクと言えるでしょう。例えばですが、借入当初毎月10万円のローンを返済していたとします。10年間はこの金額で問題ありませんが、10年後金利が急に上昇。その時支払額が15万円になっている事もあり得るという事です。この点はどの金利タイプも同じでは無く、10年固定金利の特徴になりますので、住宅ローンを選ぶ際はリスクをしっかりと把握した上で判断しておく事が重要ですね。[adsense_middle]変動金利、全期間固定金利のリスクは何?ここで他の金利タイプのリスクを合わせて解説しておきますので、比較の参考にして頂ければと思います。変動金利の場合まず、変動金利ですが、仕組み上5年毎に返済額の見直しが行われます。金利の変動は半年毎ですが、借入から5年以内は返済額に変化は無く、中身の充当額に変化が生じる事になります。つまり、毎月元金が安定して減る訳でもないという点がリスクと言える部分でしょう。また5年後に返済額が変わる点も一つのリスクです。先程の仮定と同じく、金利が急上昇した場合に変動金利の場合は最大125%までしか支払額が上がる事はありません。例えば毎月10万円のローン返済だった場合、15万円になるような金利情勢になったとしても、毎月の返済上限は12万5,000円までとなります。この時不足する25,000円はそのまま過不足金として残りますので、いくら返済上限があっても、気を付けておくべきポイントの一つですね。全期間固定金利の場合全期間固定金利については借り入れ期間中金利が変わる事は無く、安定した返済を可能とするタイプの住宅ローンです。この点は返済のし易さや毎月の金額が変わる事が無い為、安心できる点でしょう。しかし、他の金利タイプと違って、当初の金利が最も高く設定されているため、返済総額の負担は最も高額になります。また、金利情勢が上がったり、下がったりする局面においても、真っ先に変化が現れるのは変動金利になり、最後に全期間固定金利に変化が生じます。金利情勢をこまめにチェックしている方はこの点を一つのリスクと考えておいた方が良いでしょう。金利をチェックしローンの見直しで借り換えも検討しようこの様に、どの住宅ローン商品であってもリスクは必ず潜んでいます。これは借りるだけの事に限った事では無く、投資や保険、預貯金にでさえリスクは付き物です。では住宅ローンの様に高額なお金を借りる時に、極力損失を避けたい場合、どんな手立てがあるのかと言いますと、手っ取り早いのは借り換えを行う事でしょう。例えば先程金利が急上昇する局面が本当に来たとします。この時、何もせず返済額が上がる事を受け入れる方は少ないでしょう。支払いが上がる事は誰もが回避したいですよね。私だって同じく嫌です。この時借り換えという手段を視野に入れておく事も重要です。借り換えは要件さえ満たせば可能です。毎月の返済額がどの様に変わるのか、選択すべき商品は何なのかを検討する日がやって来るかもしれませんので、住宅を購入した方、これから購入する方はほんの少しだけでも良いので、金利に目を向けてみて下さい。但し、こまめに借り換えをやり過ぎてもかかる事務手数料や諸費用がかさみます。損失を出さない様にする事は大切ですので、憶えておいて下さいね。固定期間選択型のメリットとデメリットではここからはメリット、デメリットについて解説していきたいと思います。[adsense_middle]メリットは?先にメリットですが、一つは金利が低い点が挙げられます。先程も解説しましたが、金利水準で言えば「中」に該当しますが、変動金利の表面金利とそこまで変わらない水準まで下がっている点はメリットと言えそうです。住宅ローンは最も高額で、毎月の返済額のウエイトを占める割合は一番高いです。金利は低いに越したことはなく、本来なら利息さえもカットできればなと考えている方は多いと思います。(私もそう思っていますが絶対に無理だという事は分かっています)その中でも金利の水準が低い為、選択される方も多いですね。また他のメリットとして、固定期間を選択できる範囲が広く、2年、3年、5年、10年、20年といったラインナップを取り揃えた金融機関もあり、なるべく返済額を一定に保ちたい、金利は低めに設定したい方には長期に渡っての固定期間は非常にメリットになるのではないでしょうか。メリットになり得る理由住宅購入の動機の一つに子供の成長が挙げられます。お子さんが成長するにつれ、自分の部屋が欲しくなる事、成長に伴い住まいが狭く感じる事もあるでしょう。その時に住宅を購入し広さを求めますが、お子さんが小さい頃に購入する世帯が最も多く、早い段階で住宅を検討・購入しているようです。この時、お子さんの年齢が10歳だとすると、教育に関わる時間は大学まで行ったとするなら23歳です。残り13年間は教育資金の事も考えておかなければなりません。この時、住宅ローンがあるとするなら教育期間中の住宅に関する返済額負担を少しでも軽くしたいのは当然だと言えるでしょう。お子さんの教育期間中に返済額を軽減できる期間を設けておきたいと考えるなら、固定期間選択型で20年若しくは10年固定を選択しておくのも一つのメリットではないでしょうか。デメリットは?次にデメリットについてですが、一番のデメリットは先程解説したリスク部分になるでしょう。この点に関しては上昇する事が絶対という訳ではありませんが、返済額が急に高騰してしまった場合、そして頼みの綱の借り換えが難しい場合はデメリットになってしまいます。借り換えは要件さえ満たせばと解説しましたが、要件の中には健康状態に関する事も含まれます。借り換えに健康状態が関わってくる理由住宅ローンを借りる際に必ず「団信」に加入しなければ融資は受ける事はできません。この団信について解説しておきます。団信とは団体信用生命保険の略で、住宅ローン専用の生命保険になります。借入をした方が返済期間中に万が一お亡くなりになったり、大きな病気で働けない状態に陥ってしまった際に住宅ローンを一括返済してくれる生命保険の事です。団信によっては保証範囲を広くしている金融機関も最近では増え、保証範囲を広くする事で、金利に数%上乗せする事もあります。融資条件としてこの団信に入れる方、つまり健康な方に対して金融機関は融資をします。何故なら、金融機関はボランティアではなく本来はビジネスとして利息を受け取ります。健康で融資した金額をちゃんと返せる方にしか融資はしません。生命保険である以上、健康状態が関わってくるのは当然でしょう。では先程の借り換えの時に健康である絶対の保証はあるでしょうか?明日や明後日、5年後、10年後の事は誰にも分かりません。先々借り換えすれば良いかなと計画していても、健康でなければ借り換える事は難しくなってきます。また加齢と共に健康状態は悪くなる事は周知の通りです。借り換えを計画しているタイミングが何年後なのか、その時何歳なのかを想定しておく事は大事です。この団信に加入できない事によって借り換えが出来なかったクライアントさんもいました。しっかりと健康維持しておく事も一つのリスク回避の手段と言えるでしょう。他のデメリットは?他のデメリットとして繰上返済を行う際に違約金がかかるケースもあります。これは金融機関が資金を調達し、貸し出す際に関わってきますが、通常金融機関は様々な所からお金を預かったり、借りたりして貸し出しをします。この時金融機関は変動金利で借りる事があり、その借りた金利に上乗せし貸出金利を決定する事になります。固定期間選択型の場合、金融機関は変動金利で借りたお金を固定の利息負担で良いですよという事で貸し出しますが、もしも変動金利部分が上昇した場合、金融機関の利益部分が少なくなってしまいます。そこで、金融機関はなるだけ利息を得なければ自分たちの利益を確保できない為に、違約金を取る事を設定する事がある訳です。変動金利で住宅ローンを組んだ方は違約金等取られる事は無いので、固定金利選択型を選ぶ場合は先に繰上返済や、一括返済時の違約金について事前に確認しておく事をおすすめします。10年固定金利の住宅ローンに関するまとめ今回は住宅ローン商品の一つである10年固定金利について解説してきましたが、メリット、デメリットは当然あります。もちろん受け入れられるリスクなのか、そうでないのかという事も重要な要素です。人生で一番高額なお買い物ですので、商品選びは慎重に比較検討しておきましょう。
2020年02月22日最近マイホームを検討する方からのご相談が増えてきました田中です。家を買う事に対して、お金の相談やローンの相談など色んな相談内容に対応していますが、特にローンについてのご相談が圧倒的に多く、初期費用をかけるべきか、抑えるべきか悩んでいる方は多い様です。そこで、今回は私の相談事例から抜粋し、住宅ローンにおける頭金の有無について、またメリット・デメリットや付随する予備知識について解説をしていきますので、最後までお付き合い下さい。住宅購入の相談内容は?はじめに、住宅購入を検討されている方の相談内容について話しておきたいと思います。実際に私が対応出来る事は、ライフプランを作成し、将来のどんなお金が掛かるのか、家を買って維持できるのか、また借入金額はどれくらいだったら妥当なのか、ローンの種類や組み方、返済方法等です。稀に、戸建てが良いのか、マンションが良いのか等も聞かれたりします。ここからは、よくある相談内容について書いておきますので、ご自身に照らし合わせて読み進めてみて下さい。借入に関する相談まず最も多い借り入れについてのご相談です。借入については自動車ローンと違い金額の桁が違いますよね。それこそ、人生で一番大きなお買い物ですので、当然です。そんな高額な借入が出来るのだろうか?返していけるのだろうか?不安が先に立つ方が多く、シミュレーションしたとしても、腰が上がらない方もいる位です。それだけ簡単に決断できるものでは無いという事です。しかし、家を買う理由が明確であれば行動は早く、一歩踏み出せば、流れに乗って行く方も多く見てきました。借入のどんな事についての相談が多いのか順に見ていきましょう。いくらまでだったら借りていいのか?例えばお子さんが3人いたとします。当然無視できないのは教育資金です。お子さんの進路が高校から変わっていくのか、中には小学校から私立一貫の方もいます。大学は県内なのか、県外なのか、3人とも希望の進学先に進んだとして計算しても、数千万円はかかる見通しですよね。そこで、ライフプランシミュレーションを実施する訳ですが、優先順位を付けて叶えたい希望から聞いていきます。教育を優先するのか、住宅を優先するのか人それぞれです。そこで不安になるのは住宅を購入した場合、子供の進学に影響しないかという事です。ざっくりと自分の年収から計算すると、いくらまでなら借りられるといったサイトがある様に、そのままの金額の物件を購入した場合、子供の進学は叶えてあげられるかな?という事ですね。そこでシミュレーションを実施しながら、金額を調整し、この金額までの借入であれば体力的に大丈夫ですよという診断を下す事もあれば、少し頑張る必要があるといったアドバイスもしたりします。気になる様であればまずはシミュレーションを実施しておきましょう。どの金利タイプで借りたら良いのか?同じく多いご相談は金利のタイプですね。この点に関しては後述して詳しくタイプ別に解説しておきますが、クライアントさんの手元にある情報として、35年固定金利か固定金利選択型か変動金利の3つがあるかと思います。クライアントさんの中にはお勤め先の会社から貸付を受ける方もいらっしゃいます。金利タイプに関してはそれぞれ特徴があり、また銀行によって金利が異なりますし、通帳の残高に応じて金利が変わる銀行の商品もあったりします。クライアントさんそれぞれが違った考え方や価値観をお持ちなので、どれがおすすめなのかと良く聞かれますが、個人的には変動金利です。しかし、ご自身の価値観に合った商品で納得していれば一番だと思います。借入に関する諸費用って安くなりますか?諸費用に関する事は結構聞かれる事が多く、安くなる方法を知っていますか?と聞かれますね。諸費用は金融機関によって異なりますが、主に融資に関する手数料や保証料、登記費用等があり、特に保証料は高い場合が多く、その金額の高さから、ローンに組み込んで支払っていく方もいらっしゃいます。一括で支払う事も可能です。一括で支払った方が金額的にはお得になりますので、余裕を持っておいた方が良いでしょう。また登記に関しては通常、司法書士を介して登記して貰う事になりますが、この部分を削る事は可能です。自分で出来る方法もサイトにあったりしますが、時間と根気は必要になってくるでしょう。今までやった事の無い手続きを自力でやる事になりますので、書類の不備等も出てくる可能性は高いでしょう。安くする方法はあるものの、手順に関してはアドバイスできないので、ご了承頂く事が多いですね。新築マンション?新築一戸建て?どっちが良いですか?ご自身が買う物件の事ですのでどっちが良い悪いという事ではなく、購入後の維持に関する費用等、メリットやデメリットに関して聞かれる事があります。維持費という観点からであれば、マンションの方が毎月の修繕積立費や管理費が発生しますのでランニングコストとしてかかります。一戸建ての場合は住宅ローン以外に特にかかる費用はありませんが、先々住宅が傷んだ時のリフォームや交換等の費用が発生します。まずはご家族を含めた住環境になりますので、お子様の教育を考えた校区なのか、毎日の生活を考えた立地を選ぶのか等検討する必要はあるでしょう。ちなみに先程の諸費用に関しては新築か中古かで目安が異なりますので、以下に記しておきますので参考にして下さい。新築物件の諸費用目安:物件価格の3~7%中古物件の諸費用目安:物件価格の6~10%頭金は入れた方が良いですか?今回のテーマである頭金に関する相談も多いです。後程詳しく検証した解説を書いておきますが、頭金含め、諸費用の事も考えておかなければなりません。諸費用は目安で単純計算しても、物件価格が4,000万円であれば新築で280万円(7%の場合)、中古では400万円(10%)と大きな金額がかかります。頭金の作用は借入額を減らす事、言い方を変えれば利息負担を軽減する為とも言えますね。また頭金をどれ位準備しているのか、金額にもよると思います。私の相談事例での平均は約300万円が多い様で、最も大きな金額を準備していた方は2,000万円の方がいらっしゃいました。大きな金額を準備出来ているのであれば、借入額を減らす為に、頭金を入れておいても良いでしょう。また住宅ローン控除との兼ね合いもあるでしょう。この点も後述しておきたいと思いますので、気になる方は先に読み進めて下さいね。相談内容のまとめここまでは私が相談を受けた中でも、多かった内容に関してお話してきました。細かい相談は抜きにしても少なくとも上記の様な心配事は誰でもお持ちのようですね。特にお金に関する事ですので、慎重に事を進めたいお気持ちが伝わってきますし、何か納得できる材料を求めている方は本当に多いと思います。私も様々なクライアントさんを担当していますが、住宅購入は大きな決断が必要です。その背中を押してあげる事が出来れば、本当に嬉しい瞬間ですし、「田中さんのおかげで家を買う事ができました」と言われる事は最高ですね。この解説をご覧の方のお力になれればなと思います。フルローンのメリット・デメリットを解説しますでは頭金に関する話ですが、頭金の無い状態でローンを組む場合のメリットやデメリットについて解説しておきたいと思います。頭金の有無でどう変わってくるのか?無くても問題無いのか等、実際に物件を買うつもりでシミュレーションも添えて検証解説を行っていきます。[adsense_middle]フルローンのメリットは?まずメリットからお話します。メリットの1つとして住宅ローン控除額が違ってくるという事です。一つの事例で検証してみました。下記の条件です。物件価格:4,000万円適用金利:0.7%支払い期間:35年間この条件で頭金500万円を入れた場合(3,500万円の借入)と入れなかった場合の概算控除額の比較がこちらになります。住宅ローン控除はその年の年末におけるローン残高の1%が所得税や住民税から控除される仕組みの減税措置です。ご覧の様に残高が大きければその分控除額も大きくなる為、税金の負担が10年間(購入期間等により13年間)軽くなります。この点は頭金を入れない事がメリットになる点でしょう。他のメリットは?他のメリットに関しては、先程解説しました、諸費用についてです。諸費用は高額になる事がお分かり頂けたかと思いますが、諸費用に関しては住宅を引き渡す日までに、現金で納める必要が多いです。別途頭金を準備するとなると、合算でも大きな金額になります。頭金で準備していた金額を諸費用に回すという事も出来るでしょう。この使い道という点ではメリットにもなりえるでしょう。フルローンのデメリットは?次にフルローンを組んだ場合のデメリットについてです。頭金を入れていない状況でパッと頭に浮かんでくるのは利息負担でしょう。先程のメリット同様の条件で利息負担を比較してみたいと思います。条件は同じで、金利が35年間続くと仮定して試算します。その結果がこちらになります。上記の様に頭金を入れない場合に関しては毎月の返済額も約14,000円開きがあります。また総額でも約600万円違ってきますし、利息負担も約70万円違う事が分かります。これはフルローンの場合のデメリットであり、裏を返せば頭金を入れるメリットと言える事にもなります。先述の住宅ローン控除と合わせて考えてみても、軽減額や負担をトータルで考えると頭金を入れる事の方がメリットが遥かに大きいと言えそうですね。今回試算で適用した金利は0.7%と比較的低水準でしたが、フラット35等の全期間固定金利に関しては1%を超えてくる商品もあります。そうすると上記の試算よりも毎月の返済額、総額、利息負担額は大きく膨らむことに繋がりますので、高い金利を選択するのであれば、極力頭金を検討しておくべきだと言えそうです。金利タイプの違いを解説最後になりますが、先述した金利タイプの詳細を詳しく解説しておきたいと思います。選択する金利によって負担も異なりますので、金利選びは住宅購入する上で重要な要素です。違いをしっかりと知っておきましょう。[adsense_middle]変動金利1つ目のタイプは変動金利です。字の通り、当初借入をした際の適用金利が変動するタイプです。変動こそしますが、ここ10数年位では他の金利タイプよりも最も低い金利となっており、返済額や総支払額等も低くする事が出来る為、人気の金利タイプですね。金利の変更自体は半年毎に行われますが、基本的に借入を起こしてから5年以内は返済額に変化は生じる事はありません。5年後の適用金利が変更になった際に初めて支払額が金利に応じて変更される事になります。個人的にどの金利がおすすめですかと聞かれる事がありますが、私の意見は変動金利が最もおすすめですと答えています。またネット銀行に抵抗が無ければ、住信SBIネット銀行の変動金利がおすすめです。固定金利選択型2つ目のタイプはよく見かける〇年固定といった、固定金利期間を指定できる商品です。変動金利に続いて金利水準は低く、選択する方も比較的多いようです。この商品は固定期間を選択し、期間が終了したら変動金利か、固定金利の選択をしなければなりません。また選択の段階で、金利が急上昇していても支払いの上限が無い為、将来的に金利が上がりそうだと推測するのであれば、選択しない方が無難だと言えそうです。全期間固定金利最後の金利タイプは全期間固定金利という商品です。いわゆるフラット35というネーミングでお馴染みの商品ですね。住宅金融支援機構が提供していますが、各金融機関で申し込む事が可能です。特徴は3つのタイプの中で最も金利が高く、高い代わりに、ずっと金利が固定されているため、支払額の見通しは立て易いです。また比較的審査基準も緩い為、審査に自信が無い方、自営業の方等はこのタイプが多い様です。どの金利タイプが一番自分に合っているのかしっかりと検討を重ねておきましょう。頭金なしの住宅ローンに関するまとめ今回はフルローンに関しての解説でした。私個人的な意見で言うと、頭金は少なくとも入れておく事がベストな判断だと思います。しかし、頭金を準備するにも時間が掛かったり、そうこうしているうちに時間だけが過ぎていき、返済期間や働ける期間が短くなります。住宅をお考えの方はなるべく早めに準備をしておく事が重要ですね。
2020年02月20日今回は住宅ローンの名義を変更できるのか?という疑問について解説していきたいと思います。住宅購入は人生で一番高額なお買い物であり、長い年月をかけて支払いを行っていかなくてはなりません。返済中に何らかの事情が発生し、住宅ローンの名義を変えたい場合、そもそもできるのか、できないのか?できるのであれば、どんなことに気を付けなければいけないのか?疑問が次々に湧いてきますよね。事例やポイントを分かりやすく解説していきますので、もし名義変更に直面していらっしゃる方はご一読下さい。名義変更は出来る?出来ない?まず名義変更が出来るのか、出来ないのかという事について解説しておきましょう。結論から言えば「出来るけど、ほぼ無理」という回答になると思います。いきなりで申し訳ないのですが、出来る可能性は極めて低いと言うべきでしょう。もちろん出来るケースも存在しますので、ケース毎の解説を後述する事にします。では何故出来る可能性が低いのか、その点の理由を先に解説します。そもそも銀行の審査は厳しいまず住宅ローンを借りる時を想像してみてください。誰が審査対象になり、誰の名義でローンを組むのか、また物件や土地の価値も調べられます。この時、ローンの名義人の返済能力については、年収や勤務先や勤続年数、個人的な借入、家族構成など細かくヒアリングされます。年収が低ければ、融資額も低くなるか、融資が出来ないか、連帯保証人を付けるかなど条件があり、勤務先や勤続年数等、長期に渡って返済出来るかどうかも裏付け調査として調べられます。この様に「融資対象者」について審査される事になりますので、銀行が「この内容であれば問題無く融資出来る」と判断した方へ、希望額の融資を実行します。つまり「返済能力有り」と判断される事になる訳です。債務者変更はより厳しいでは債務者(住宅ローンを借りている人の事)を変えたいと申し出たとします。事例として、元々は夫でしたが、妻に変更するとしましょう。そして夫サラリーマン、妻パートだとします。これだけの情報であれば誰でも年収の比較はできますよね。では皆さんが大事なお金を人に貸すと思って下さい。夫にお金を貸しました。「これからの返済は妻になりますけど、良いでしょうか?」と聞かれたとき、「OK」を出せそうですか?人間関係があれば「OK」と言えるかもしれませんが、銀行はビジネスでお金を貸していますので、人間関係は全く関係なく、「返済能力」が有るのか無いのかの判断だけに特化します。ここに事情があったとしても、貸したお金を返してくれる根拠が無くなるのであれば名義変更は認められないという事になる訳です。名義変更が出来るケースは?そして方法は?冒頭では変更の可能性が低いと書きましたが、出来るケースと出来る場合の方法について解説します。夫婦間、親子間、兄弟間で出来るの?まず前提条件として、名義変更が認められるとします。すると、変更する際に引き継ぐ人が「その住宅に住む事」を条件に融資が下りる事になります。住宅に住んでいないのに融資はできないという事です。では家族間での名義変更を題材に解説します。ここで想像して頂きたいのは、まず、夫婦間であればお互いに婚姻関係にありますので、同じ住居に住むことが考えられます。次に親子間での名義変更ですが、同じ居住に住む事はあり得るでしょうし、引き継ぐ子供が居住する事、定職に付き返済能力があれば名義変更は可能です。この点に関しては後半の、親子リレーローン(親から子供へローンを引き継ぐ融資形態)のところで解説しますね。最後に兄弟ですが、仲の良い兄弟でずっと同じ家に住み続けるのであれば出来ますが、どちらかが家を出るとか、どちらも出るといった事になるとお金のトラブルになるかもしれません。ここまでは関係性のお話でしたが、次に属性のお話になります。名義変更できる属性とは?金融機関の用語で「属性」という言葉を使う事があります。分かりやすく言うと、その人の年収、勤務先、勤続年数、家族構成、債務額等全てひっくるめたものを指します(私がいた金融機関はこう呼んでました)。この属性が主債務者である方と等しい、若しくはそれ以上であれば名義変更は可能になると思われます。前述した夫サラリーマン、妻パートの場合、どうしても妻の属性が弱くなる為、妻の属性がサラリーマンで夫よりも年収が高く、勤続年数も長いなど、審査に有利な判断材料があればという事です。これは夫婦間、親子間、兄弟間でも同じ事が言えますが、引き継ぐ先の方の審査が待っていますので、同じく壁は高いと判断した方が良いでしょう。どんな手続きが必要なの?注意点は?では手続きと注意点について解説します。先に注意点からお話すると、原則ですが、住宅ローンなどの融資は「金銭消費貸借契約」に該当し、殆どの金融機関は名義変更に関する文言を入れており、「名義変更は認めない」と記載がある事が多い様です。この文言が入っているかいないかで手続き出来る・出来ないが変わってきますので、契約書を確認しておいて下さい。記載が無い場合は上記の解説で属性がクリアでき、かつ単独融資の状況であれば変更は可能になってくるでしょう。単独融資でなく、連帯保証人付き契約や連帯債務者での借入の場合は次の問題点が出てきます。新たな主債務者の連帯保証人になってくれるのか?連帯債務者であれば債務を1本に出来るのか?上記の問題点について少し私なりの見解を挟んでおきます。新たな主債務者の連帯保証人になってくれるのか?非常に稀ではありますが、連帯保証人を変えなければいけないケースもあるでしょう。理由は、これこそ人間関係が絡んできますが、主債務者を信じて連帯保証人になる事になります。しかし、主債務者が変わり、あまり人間関係が無いような関係性であれば引き続き連帯保証人になれるかどうかという点です。連帯保証人を必要としない単独契約に切り替わる事が出来ればそれで問題は解決しますが、この様な事例もある様に思います。連帯債務者であれば債務を1本に出来るのか?そもそもですが、お互いに住宅ローン控除を受ける目的で連帯債務者になっているという事であれば、名義変更する事はあまり無いでしょう。しかし、連帯債務者としての契約で融資が受けられる属性を考えると、恐らく夫婦合算年収などで希望融資額に届くものと考えられます。つまり、属性として弱いけれど、2人なら融資可能という判断だと思います。では属性変更が無いまま、どちらか一方の名義に1本に出来るのかというと、これは難しいでしょう。理由は先程の属性に大きな変化(単独融資が出来る様な年収、勤続年数、信用調査の結果)が必要になってきます。変更が無い状況での名義変更は銀行も認めてはくれないと思いますので、この点は注意しておきたいところです。変更の手続きはどうやる?では変更できるとして、手続きの方法について解説します。手続きは大きく2つあります。ローン名義を変更する物件の所有者名義を変更するこの2つを変更する訳ですが、結構大変な作業になります。まず初めにやる事は銀行へ変更する旨を伝えなければなりません。ここで順序を誤って、先に所有権の変更手続きを行ったとします。この時、銀行に名義変更の事実が判明すると、契約違反になりますので、必ず順序は守る様にしておきましょう。本来は銀行の許可を得て、抵当権の設定をし直す必要があります。抵当権の変更などは抹消したり、新たに登録したりしなければならず、必要書類と司法書士の方がいれば手続きは可能です。但しそれなりにお金もかかりますので、少しお時間は掛かるでしょう。抵当権とは、もしも返済が出来なくなった際に、他の債権者よりも優先して弁済を受ける権利の事を言います。住宅ローンでは抵当権を土地に設定する事が多く、融資条件として借入先の銀行が第1抵当権に入る事などがあります。この抵当権は借り入れを債務者と債権者といった形で登記簿謄本に記載され、融資額、金利等も記載される事になります。物件の所有者が本来融資を受けている方なはずなのに、勝手に名義が変わるという事は、知らない人に貸している事になりますよね。この様な契約のトラブルにならない様にしなければなりませんので、名義変更をお考えの方は、絶対に銀行に1番に相談する様にしましょう。ここまでのまとめここで一旦まとめておきます。まず住宅ローンの名義変更はまず困難であるという事がお分かり頂けたかと思います。審査が通るか通らないか以前に、名義変更できないのが通常の契約形態ですので、まず難しいと考えておきましょう。借り換え時に名義変更は可能?ここから少し違った角度での解説をしていきます。どうしても名義を変更したい時、正攻法でいっても壁が高すぎるので断念するという解説は先程してきました。確かに、かなり難しいのですが、では借り換えだったら変更できるじゃないか!と妙案をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。この借り換えのする際の注意点を解説しておきますので、安易な借り換え案には慎重になって下さい。借り換え時に贈与税がかかるかも!?皆さんは贈与税について耳にしたことはあると思います。簡単に言うと、誰かから、誰かへモノやお金を渡す時にかかる税金の事で、一般的には1年間で110万円までであれば税金は掛かる事が無いようになっています。この贈与税の仕組みと借り換えがどんな関係にあるのか解説しますね。夫から妻へ借り換えで名義変更する場合例えばですが、夫の単独契約、若しくは夫婦の連帯債務者でローンを組んでいたとします。話し合いの結果妻にローン名義人になってもらうとなりました。この時、もしかすると、贈与税がかかるかもしれないんです。どういう事かと言うと、借り換えは、A銀行の債務をB銀行が代りに一括して完済し、B銀行でローン返済が始まるという仕組みですよね。この時ローン名義人である夫が単独契約だった場合、妻が新たに借りたB銀行名義の融資金額で、夫名義のA銀行を全額返済する事になる訳です。この場合、夫が妻から高額な返済資金の提供を受けたと税務署に見なされると贈与税の対象になる訳ですね。では連帯債務者で借入をしていたとします。共に正社員でローン控除の為それぞれが借りたものとしておきますが、この時も同じく、夫の債務分を妻が返済する事になります。つまり妻からの贈与がありましたね?と言われる可能性は否定できないという事です。もしも税金を支払ってまで名義を変えたければ、そうするしか方法は無いのですが、贈与税は110万円を超えると大きな税負担になりますので、あまり得策とは言えないです。原則住宅ローンは借り入れをした本人がしっかりと支払う事が一番良い様に思います。親子で返済!親子リレーローンとは前述の解説で少し触れましたが、親子で返済できる「親子リレーローン」という商品があります。これは先に親が主債務者となって返済を行い、定年等で返済が難しくなってきたら、子供に債務を引き継ぎ、子供による返済がスタートするというローン形態です。この商品は親御さんと同居する事、予定がある方が前提の商品でして、子供による返済が始まったら名義変更が出来る商品です(金融機関によってできない場合もあります)。注意点としては、持ち分の比率等が親50%、子供50%などですと、先に親御さんが亡くなった際に50%分に対する相続税が発生する事になりますので、組み方や持ち分比率には注意しておきましょう。離婚した時の名義変更はどうするの?ご相談が多いのが離婚した時です。離婚すると、どちらかが家を出ていくか、2人とも家を離れるかなど話し合いが行われます。まず離婚した際の名義変更はできませんので、注意しておきましょう。また夫の単独融資または夫婦連帯債務者での契約の場合で、夫が家を出ていく事になったとします。妻は家に残り、ローンの支払い無く住むことが可能ですが、万が一、ローン名義人の夫の支払いが滞ったら、妻は家を競売にかけられる可能性もあります。私個人的な意見ですが、離婚する際は可能な限り売却するのが一番だと思っています。住宅ローンの名義変更に関するまとめ今回は住宅ローンの名義人を変更できるかという事をテーマに解説してきましたが、変更するにはかなりハードルが高く、まず難しいでしょう。言えるのは、借りた本人が最後までしっかり返すという事が重要です。また事情がある場合は一度銀行に相談してみましょう。
2020年02月15日子供が大きくなってきたり、親御さんと住むことを考え出すと、戸建てやマンションを見に行きますよね。住宅展示場など行くと夢が膨らむものです。住宅を購入する時は色々と想像を膨らませながら話を進めますが、その前に、どれ位借りられるのかという事が話の中で出てきます。急に現実に戻りますが、実際に今の年収であれば銀行はどれくらいまで貸してくれるのでしょうか?今まで見た物件を買う事は出来るのか?返済の負担は大丈夫かな?とお金にまつわる心配事が出てきます。そこで今回は住宅ローンの返済比率に関して解説していきたいと思います。おおよそ年収からこれくらいまでは借りられるといった目安になるかと思いますので、購入をお考えの方は是非ご一読下さい。借入額の目安は年収にあり!年間返済負担率を知っておこう!まず返済比率について解説したいのですが、簡単に言うと、年収の何割までだったら返済可能という指標の事を指します。また銀行が設定してある返済比率は規定上バラバラですが、おおよその比率について今回は解説しておきたいと思います。そして借入額のモノサシを持つのであれば、今の年収が分かれば大体の額の目算は立ちますので、合わせて解説しますね。平均的な返済負担割合は?早速ですがこちらの表をご覧ください。これは住宅金融支援機構と銀行の返済比率に関する表です。ご覧頂くと、年収に応じて1年間の返済比率の記載があります。例えばですが、銀行住宅ローンの右端の年収600万円以上の所を見ると、40%以下と書いてあります。計算すると600万円×40%ですので、1年間に240万円以内の返済であれば融資出来ると判断される目安になります。つまり、12カ月で割ると1ヶ月当たり20万円の返済までであれば可能という判断です。但し、返済出来る安心で安全な金額であるという事の証明にはなりませんので、あくまで、ここまでのライン以内の融資額になるという意味でお考え下さい。尚、私が提唱するのは年収の20%で見立てるべきだと思います。理由は一番最後に解説しますね。金利別で計算してみましたここでは返済可能額を元に、金利別の借り入れ上限額を試算してみました。こちらがその結果になります。試算の条件は借り入れ期間35年で金利は0.5%、0.9%、1.25%の3つに分かれています。そしてボーナス返済無しで金利が35年間変動しないものとして計算していますので、目安としてお使い下さい。この表は私がシミュレーションツールを用いて借入可能額からそれぞれの金利を入力し、借入可能額を算出した表になります。先程の返済負担率の表から、ご自身の年収より、おおよその返済比率が分かるかと思います。例えば年収500万円の方であれば住宅金融支援機構、銀行共に返済比率は35%以下になりますので、年間175万円の基準になります。これを12カ月で割ると1ヶ月145,833円になりますので、返済可能額14万円のラインを見て、借入したい金利を照らし合わせると、おおよその借り入れ上限額が算出できます。物件の上限額が分かっても、実際に月145,000円が35年間返済できるかというと、結構しんどいでしょう。返って145,000円以内の90,000円だと今の家賃と変わらないのでしたら、90,000円の借り入れ上限で判断するのが良いでしょう。返済比率はあくまで目安に過ぎない先程の解説で、おおよそのモノサシは持てたと思いますが、この返済比率は残念ながら一つの目安にしか過ぎません。生活の中で、また人生の中で住宅にも、住宅以外にもお金は必要になってきますよね。そのお金のことを計算に入れておかなければ、折角のマイホームも支払い不能に陥って手放さないといけなくなります。どんなお金がかかるのか実際に見てみましょう。[adsense_middle]マンションの場合は修繕積立費や管理費がかかるまずマンションの場合から見ていきましょう。住宅ローン以外にかかる費用として、マンションの修繕積立費や管理費が毎月発生します。この費用はどんなものなのか簡単に解説しておきます。修繕積立費とは、マンション自体の診断や将来的な改修工事に使われる費用を、マンションの住人に少しずつ負担してもらい積み立てておく費用の事を言います。マンションの場合外壁の劣化等が考えられるため、塗装のやり替え等に使われる事が多いようです。管理費とは、マンションには共用部分というスペースがあります。これは誰でも使える廊下部分やエレベーター、エントランス等の事を指し、例えばエレベーターの保守点検や共用部分の清掃、管理人さんがいれば管理人さんの人件費などに充てられます。上記の2つはマンションに居住する方が負担しなければならない費用で、新築のマンションであれば修繕積立費は少なく済みますが、年数が経てば積立費用も徐々に高い金額になっていくようです。そして別途年間に支払う固定資産税もありますので、購入前にどれ位負担しなければならないのかを把握しておく必要はあります。戸建ての場合は?では戸建てであればどうでしょう。戸建てはマンションと違って全てが自分の所有になりますので、修繕積立費や管理費は発生しません。固定資産税くらいでしょう。しかし、戸建てはマンションと異なり、家屋全体が雨風に晒されており、傷む部分も広範囲に及びます。屋根やカーポート、外壁等は常に劣化しています。将来的に塗装やカーポートの屋根などやり替えなければならない事も出てくるでしょう。また2階建て住宅等はトイレが2つあったりします。この時水回りの排水管などが悪くなる事もあったら、同時に2つ交換や修繕をしなければなりません。この様に、住んでいればどこかしら悪くなってくる所も出てきますので、その分自分で別に積立をしておく事が良いと思います。私の実家の話私の実家は1993年に建てた新築戸建てでした。2世帯で済む為に、土地を拡張し大きな戸建てを建てました(建てたのは父ですが)。住み始めは快適で、広い家に住める解放感を実感できた事、庭で遊べた事を思い出します。20年位経った頃でしょうか。洗面台の壁の内側から異音がしていました。最初は気のせいかなと思っていましたが、異音は続き、もしかして水漏れの音かなと思い調べて貰ったら、案の定排水管に亀裂が入っていて水が漏れていたようです。またお風呂の湯張り、追い炊き等するリモコンが壊れたり、トイレも交換したりと随分と修繕でお金が掛かっていたようです。またカーポートの屋根もアクリル素材でしたが、長年の太陽の熱でグニャグニャになっており、これも交換していました。父は金額こそ子供の私には言いませんでしたが、貯蓄から出していたようです。私が見た記憶では戸建ても色んな所が傷んでくるんだなと実感しています。戸建てをお考えの方はしっかりと貯蓄しておきましょうね。家以外にかかる費用も考慮しておくこと先程はマンション、戸建てにかかる費用について私の実家の話も添えて解説しましたが、戸建て以外にかかる費用も見越しておかなければなりません。どんな費用があるのかと言いますと、大きな費用として次に挙げる費用です。教育費耐久財購入費旅費・帰省費この3つは少なくとも10万円以上する費用として見込んでおきますが、毎月かかるものでは教育費くらいでしょうか。お子様の人数や、進学先で金額は大きく異なります。また大学に進学した場合自宅から通うのか、県外へ出るのかでも仕送り等の費用負担は変わります。次に耐久財購入費用ですが、耐久財とは車や家電製品など数年間毎に買い替えるもので、ご家庭によっては車を2台所有している場合もあります。車検、重量税は年間でかかりますし、TVや洗濯機、エアコン等も7~10年スパンで買替が必要になってくるでしょう。そしてご自身の実家への帰省費用や家族旅行の為の旅費等も、毎年のイベントに入れているのなら1回当たり10万円以上はするのではないでしょうか。この様に住宅ローンに目が行きがちですが、掘り下げてみると、色んな出費がある事が分かりますね。もちろんこの記事をご覧頂いている方を脅している訳でもありません。しかし私の仕事上この様な相談が数多く来ますので、必ずお伝えしている事をここにしたためている訳です。将来お金の不安を解消するならライフプランを作成しようこれは私が実際に行っている業務の一つでもありますが、ライフプランシミュレーションを作成する事で、先々のお金の流れやイベントの入力、老後必要資金額まで分かる優れものです。今はハウジングメーカーさんと提携し、住宅を購入する方へ、購入前にライフプランシミュレーションサービスを行っていますが、住宅を購入する前に資金計画を立てる事や、希望借入額でシミュレーションしたり、子供の進学まで計算してみて家が買えるかどうかの判断まで行っています。金銭的に難しい場合は何かを削ったり、物件価格を下げたりとアドバイスする事もできますので、まずはやってみる事をおすすめします。FPなら誰でも出来る訳ではなく、実際にライフプランをやったことがある経験豊かなFPさんに相談するのが一番です。[adsense_middle]夫婦合算での購入の場合、返済比率はどうしたらいいの?最後に夫婦合算で住宅を購入する場合について解説しておきます。夫婦合算の場合でも上記に示した額で見立てを立てますが、今回の解説で使用した目安は銀行等が用いる目安です。私個人的な意見で言うと、年収の20%で見立てを立てるのがベストだと考えています。理由は、上記の目安や、銀行などに言われたままの金額であれば、思い込んでしまうからです。先程の事例で年収500万円の方が月145,000円までなら大丈夫ですと言われたら、中には「結構イケるな!」と思う事も有るでしょう。良い家に住みたいという気持ちは分かりますが、支払いが滞るような事があれば大切な家に住めなくなります。私の性格なのかもしれませんが、堅実に維持できる範囲で回答するなら夫婦合算であれ、単独であれ、年収の20%が維持できるラインだと経験上そう思います。住宅ローンの返済比率に関するまとめ今回は返済比率に関する話でした。関連するその他の支払いについても実話を交え解説しました。銀行やネットの情報では年収の35%だと書いてあることもありますが、現実と照らし合わせると私は20%が最善だと思います。もちろん買う方の考え方が優先されますが、しっかりと維持できる範囲で購入しましょう。
2020年02月13日今回は何歳まで住宅ローンは組めるのか?という事をテーマに解説します。近年晩婚化にある日本ですが、住宅を購入するタイミングとして結婚後、子供が生まれてからが最も多い動機です。その時、何歳になっているのか、何歳までローンは組めるのか、知識として知っておく事は大事です。では早速解説に入っていきますね。住宅ローンの審査条件は?雇用延長制度がある3つ目の理由として、現在高齢化社会の対策として、政府は企業に対し、定年を延長してもらいたい案を出しています。雇用が延長すれば収入はある訳で、仮に70歳まで延長可能であれば返済は出来るものと考えます。しかし、未だ案の域を脱しないので、70歳まで働けるからと確定ではありませんが、視野に入れておく事も良いのではないでしょうか。理想的な年齢まとめ以上3つの理由で、私なりの理想的な年齢を解説しました。高額な買い物である以上、なるべく支払いは早めに済ませたいですし、老後に残したくはありません。もう少し欲を言えば20代後半からでも買っておいてもいい位ですが、収入などの面もあるでしょう。しっかりと計画を立てて返済出来るような年齢で購入が望ましいですね。理想的なローンの組み方は?次に元金均等方式です。ご覧いただくと、毎月の返済額が違う事、返済総額が違う事がお分かり頂けるかと思います。総額の違いで336,058円の差で元金均等方式の方が少ない金額の返済になっています。しかし、1回目の返済額は約1万円の差があり、返済額が逆転するのがおよそ15年後ですね。私がおすすめの返済方法は元利均等方式です。理由は毎月の返済負担を軽減する事が大事であるという理由です。確かに元金均等方式でも良いのかもしれませんが、試算の条件が2,000万円でしたので、この返済額です。高額な物件になればもっと高い返済額になりますので、なるべく毎月のしわ寄せが来ない返済を選択してください。住宅ローンは何歳まで組めるかに関するまとめ今回は住宅ローンの組み方や理想的な年齢に関して解説してきましたが、あくまでも理想的な年齢です。一つの目安にして頂ければ幸いです。また返済も毎月の事になりますので、苦しくない様な返済プランを選びましょう。
2020年02月12日憧れの戸建てやマンションを購入する時にお世話になるのは金融機関です。金融機関はそれぞれが住宅ローンの商品を取り揃えており、金利や団信等豊富なラインナップがあります。いざ返済が始まると中々見直しなどする機会は少ないかもしれません。そこで、今回は住宅購入の入り口である住宅ローン選びのポイントを解説していきます。どの借入先にするかは自分次第ですが、賢い選び方をお伝えしていきますので、参考にしてみて下さいね。住宅ローン選びのポイントは何?住宅ローンを選ぶ時に皆さんなら何を基準に考えますか?金利タイプでしょうか、返済方法でしょうか、審査基準でしょうか?住宅ローンは色々あって何を基準に選んだら良いのか分かりませんよね。まずは選ぶポイントをご紹介していきますので、参考にしてみて下さい。ポイント①金利まず一番大切な部分ですが、金利が重要になります。誰もが低い金利を希望します。しかし、金利タイプには3つの選択肢があり、また各個人の審査状況や年収等によって商品選択が異なってきます。まずはご自身の価値観に合う金利を見つける事が大切です。これから各金利タイプの特徴を解説しますので、どんな金利水準なのか、返済方法等も合せて参考にしてみて下さい。あなたはどのタイプ?固定金利?変動金利?商品の特徴を比較ここからは3つの金利タイプの特徴について解説します。皆さんはどの金利タイプが良いのか考えてみて下さい。変動金利変動金利は金利で言うと一番低い金利タイプになっています。恐らく3つの金利タイプを並べても一番低いでしょう。特徴として、言葉の様に、先々で金利が変動するのが特徴です。先々と言っても、半年ごとに金利の見直しが行われます(主に4月、10月)。この時毎月の返済額が変わる事は無く、返済の充当額に変化が生じます。充当額の変化については後述します。そして5年後に初めて返済額に変化が起きる事になります。この時金利水準が、借入当初とどれ位変化したのかは今の段階では誰も予測は不可能です。しかし、金利水準の決定要因である政策金利は低い水準のままですので、ほぼ横ばいが続く見通しではないでしょうか。また5年後に金利が大幅に上昇してしまった場合の救済措置として、上限125%までの支払いにしかなりません。例えばですが、毎月10万円の支払いだったとします。5年後に金利がどんなに上がっても12万5,000円までしか返済額は上がる事はありません。例えると0.5%の金利で借りていたけれど、5年後に1.9%まで金利が上昇した場合の計算です。ここ数年を見てもこれだけの上昇は見たことがありませんので、個人的には変動金利がオススメだと思っています。変動金利の充当額変化とは例えば3,000万円を変動金利で0.45%の金利で借り入れたとします。支払期間は35年です。すると毎月の返済額は77,214円となります。この時1ヶ月目の返済で支払う金額は77,214円で、内訳として元金に充当される金額が65,964円、利息に充当される金額が11,250円です。そして半年経過後に金利は見直しされていますが、返済額は毎月77,214円のままで、元金と利息の返済割合が変わる仕組みです。結果内訳の部分になりますので、半年毎の通知を確認する様にしておきましょう。固定金利選択型次の金利タイプは〇年固定型の金利タイプです。一般的に10年固定とか、5年固定といった商品が多いですね。借入当初から指定した期間は固定金利を採用し、返済する事が可能な金利タイプです。ライフプランなどを作成し、お子様の教育資金のかかる期間等は〇年固定で負担を軽減したいというニーズにもピッタリだと思います。反面、固定期間が終了すると新たに固定を選択するか、変動を選択しなければなりません。この時の金利はまだ分かりませんので、情勢と返済額を勘案して決定しましょう。注意点としては、〇年後と指定期間が終了した際に金利が上昇していたとします。変動金利と異なり、返済額に上限設定がなされないので、悪い言い方をすれば返済額は青天井という事になります。ストッパーが無い為どれだけ上がるか分かりません。恐らく返済額に見合わない金利であれば借り換えの対象になる事は間違いないでしょう。全期間固定金利一般的な金利で、フラット35等の商品がこれに該当します。この全期間固定金利は借り入れから最後まで金利が全く変わる事が無く(変わる商品もありますが、変動幅は小さいです)、返済額の見通しが一番立てやすいのが特徴です。毎月の返済額さえ分かっていれば計画もしやすいですね。但し、他の金利タイプと異なり、金利水準は最も高く、比較しても支払い総額が一番大きい商品でもあります。一番負担を抑えにくい商品である事は間違いないですので、金利選びは慎重にする事は重要ですね。ポイント②団信で比較する住宅ローンを借りる時に必ず加入を義務付けられるのが団信です(フラット35の場合は任意加入となりますが、入っておく事をお勧めします)。団信の役割は、借主が返済期間中に万が一亡くなった際に残りの住宅ローンを一括返済してくれる、住宅ローン専用の生命保険商品です。もしも残されたご家族が住宅ローンを背負う事になると、生活が非常に大変になりますので、銀行の融資条件として団信加入は必須となります。今ではこの団信も進化し、亡くなった時だけではなく、働けなくなった時にも有効に働いてくれるんです。今の団信はどんな内容があるの?最近の団信はバリエーションが豊富で、代表的なものとして住信SBI銀行の団信は、8大疾病プラス他の疾病や怪我で所定の状態になれば住宅ローンを0円に出来る「全疾病団信」に無料で加入する事ができます。通常団信の内容をグレードアップさせたいのであれば、金利にプラス数%上乗せしなければなりませんが、住信SBIは無料とかなり条件は良いですね。また健康上の理由で一般的な団信に加入できない方向けに、じぶん銀行の「ワイド団信」があります。引き受けの条件が緩くなりますが、金利にプラス0.3%ほど上乗せする事になります。しかし、他社には無い団信ですし、健康上の理由で団信に入れなければそもそも住宅ローンが借りれなくなりますので、非常に心強いですね。そしてフラット35を取り扱う住宅金融支援機構の機構団信には年々保険料が下がっていく特徴があり、残高が減る分、合わせて保険料も減っていくという合理的な仕組みになっています。また、夫婦連生団信もあり、夫婦で連帯債務者として住宅ローンを借りる場合、どちらか一方が亡くなった際に、残された方の住宅ローンまで一括で返済出来るものもあります。借入をする際のタイプに応じて団信を選びたいですが、逆に団信から入って会社を決めるのも良いかもしれませんね。[adsense_middle]ポイント③保証料を確認しておくこの保証料は住宅を購入する際に保証会社を通す事になります。保証会社は連帯保証人の様な役割を果たしますが、細かく言うと、借主が住宅ローンの返済に滞りを生じたとします。この時、保証会社が返済額を負担してくれることになります。これで助かったと思うのはまだ早いです。保証会社が返済を肩代わりしてくれた事に対し有難いですが、返済先が金融機関から債権回収のプロである保証会社に切り替わるだけで、返済額を免れる事にはなりません。少し物騒な話でしたが、金融機関は保証会社の審査が通らなければ連帯保証人を求めたり、融資不可能と判断します。この時、保証会社に支払う保証料という金額が提示されますが。各金融機関によってバラバラです。融資額によって変動はしますが、中には保証料0円の会社もありますので、諸経費を軽くしたい方は保証料の掛からない銀行を選択するのも良いでしょう。但し、一つ注意点があります。保証料0円は審査が厳しく事務手数料が高い!?保証料0円で謳っている銀行は実のところ審査が非常に厳しいようです。本来保証会社に支払うべき金額を無料にする訳ですから、回収できる見込み度の高いお客様に融資しますよね。つまり審査基準が厳しくなる点は否めません。また審査に時間を要する事もありますので、余裕を持って審査に臨みたいですね。そして、保証料を0円にする代わりに、事務手数料が高くなるケースもあります。融資の審査ですので、あまり比較する事は無いかもしれませんが、諸費用を抑えたいのであれば比較する事も大事でしょう。おすすめの金融機関では最後に住宅ローンを選ぶ上で私がおすすめする金融機関をご紹介して終わりたいと思います。これまでのポイントを加味した上での判断であり、もしも私が住宅ローンを選ぶとしたらという目線で選んでいますので、お含みおき下さい。住信SBIネット銀行私が選んだ金融機関はネット系銀行である住信SBIネット銀行です。私の中ではダントツの1番ですね。やはり変動金利の水準が低く、また団信も内容が良く、保険料も0円であることから、この銀行がおすすめです。一番魅力的に感じたのは団信です。金利は他にも同水準があるかもしれませんが、何より、団信の保証範囲の広さは目を見張るものがあります。全疾病ですので、ある程度の重篤な疾患は対象になりますし、万が一働けなくなった際も団信による保証がありますので、ご家族も安心してくれるのではないでしょうか。また保証料も0円、そして繰上返済手数料も0円ですので、かなりスペックは高いと思います。簡単シミュレーションをしたところ、事務手数料がやはり高いと感じましたが、金利が低い分許容範囲で考えられると判断します。またフラット35も取扱いをしており、金利水準もかなり低いですね。ネット銀行に抵抗が無ければ、利用してみて良いと思います。住宅ローンの選び方に関するまとめ今回は住宅ローンを賢く選ぶための3つのポイントをご紹介しました。最後に私がおすすめする金融機関もご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?もちろんご覧になる方の考え方や価値観が最後の決め手になります。高額なお金を借りるので、金融機関選びはじっくりとやっていきましょう。
2020年02月11日今回の解説は住宅ローンですが、もしも離婚した時にどうなるのかという事についてです。現在日本人の2割に当たる方が離婚を経験するそうです。その時に自宅を購入していたらローンはどの様に処理すればいいのか、解決しなければならない事案ですね。様々な契約形態別に解説しますので、もしもの際は本記事を思い出して頂ければと思います。離婚する事になった!支払いは?まずはローン名義の確認をもしも離婚する事になったらどうなるでしょう。同じ家に住み続ける事は、ほぼ難しい状況になるかと思います。また家や土地を切り分けて、こっちは夫、こっちは妻と出来ません。この様に離婚した時に、まず確認しておくのはローン名義が誰になっているのかという事を把握する必要があります。名義は誰?夫?妻?ローン契約のパターンは?離婚してしまうと、それぞれが別の生活を歩むことになりますが、ここで住宅ローンの支払いという壁に当たります。一体誰の名義で借入をしているのか、誰が支払いの義務を負うのかという事を明らかにしておかなければ後々トラブルになりますので、一旦契約名義をしっかりと確認しておきましょう。一般的なパターンは下記の通りになるかと思います。パターン①夫が主債務者、妻は何も無し(保証会社による保証を受けている)パターン②夫が主債務者、妻は連帯保証人パターン③夫婦共に連帯債務者上記のパターン毎に想定されるケースを解説していきましょう。パターン①の場合この契約形態であれば、夫1人のローン名義なので支払いの義務は夫にあります。例えば離婚し、夫がそのまま家に住み続ける場合、ローンを払い続ける方法で問題は解決しますね。この時、気を付けるポイントとしては、離婚協議の上で、妻が家に住む事になった場合です。住宅ローンの名義は夫のままで、妻が家にいる状態ですと、もしも夫が支払いを滞ってしまったら、最悪の場合家が競売にかけられる事になります。妻には支払いの義務が無いので、夫に支払ってくれと言っても、もし支払いが出来ない・しない等に直面したら生活が一変してしまいます。この様な場合は注意が必要になりますので、しっかりと話し合いをしておく事が非常に重要です。ローン名義の変更は出来るの?ここで、住宅ローンの契約名義変更について解説しておきます。住宅ローンの名義変更はほぼ出来ないと言えます。理由は、融資をする際に、本人の資力を審査して貸し付けを行いますが、名義人が変わるということは、名義人の資力が変わるという事になります。サラリーマンだった夫に対して融資はできたけど、パートの妻に同じ金額で融資はできませんよね。但し、妻の年収などが夫と等しい、若しくはそれ以上あるという場合は認められる可能性もあります。金融機関によって出来る、出来ないなどの社内規定が存在しますので、一概に言えませんが、名義変更が出来そうな場合は金融機関に事前に相談しておきましょう。パターン②の場合このケースでは連帯保証人として妻の名前が入っています。ここで、連帯保証人を解説しておきますね。連帯保証人とは借主と同等の債務を負う人の事です。通常は借主に返済の義務が生じますが、もし、借主の返済が滞ったら、連帯保証人が同じ返済金額を支払わなければなりません。この時、借主に請求して下さいという事は通用しないので返済放棄する事もできません。住宅ローンを組む際に、保証会社でなく連帯保証人を求めてくるケースもあります。融資の際は連帯保証人としてサインは出来ますが、実際離婚するとなった場合は連帯保証人を外す事はできません。出来ないというより、別の連帯保証人を付けてくれと、金融機関からは言われる可能性が非常に高いと思われます。理由として、主債務者の返済能力だけでは債権を保全する事が難しい為、もしもの際の連帯保証人という考え方です。金融機関としては必ず返済頂きたいと考えますので、「じゃあ連帯保証人外しましょうかね」とはなりません。どうしても外れたい、外したいのであれば別の方を立てる必要がでてきますので、この点も注意は必要になります。パターン③の場合このケースは先程の連帯保証人と違って、夫婦共に連帯債務者となっています。先に連帯債務者について解説しておきますね。連帯債務者とは、夫婦それぞれが、独立して1つのローンを組む事です。例えば借入額4,000万円を希望した場合、夫が2,500万円、妻が1,500万円でそれぞれ住宅ローンを組み、4,000万円を借りる方法です。尚、それぞれが支払い日に支払う事になり、連帯保証人とは異なる事を憶えておいて下さい。もし連帯債務者で住宅ローンを組み、離婚するとなった場合は、ローン名義はそれぞれにありますので、離婚しても、家に住めなくなってもローンはそのまま残る事になります。このケースは一番問題が多く、例えば妻がそのまま家に住み、夫は離れるとします。ローン名義はそれぞれですので、家に住んでいる妻は当然支払いますが、家にいない夫は支払いの義務だけが残り、別の生活になります。この時パターン①と同様に夫の支払いが滞った場合、どうなるでしょう。金融機関としては夫に対し請求をする事になりますが、ローン名義は夫であっても土地や建物に名義分の担保設定がされていますので、最悪差押え等のケースに発展しかねません。離婚する際に協議等重ねるかと思います。住む事を主張するのも大事ですが、支払いの点は綿密に話し合いをしておいた方が良いでしょう。離婚する際の住宅ローン名義の注意点離婚をする事により、意外な所で問題が発生するのがこの住宅ローンです。先程のパターン別解説にも書きましたが、連帯保証人を外す事は難しいですし、名義変更は原則不可であると考えておいた方が良いですね。そして、他の注意点として、次の様なケースが挙げられます。「養育費を貰わない代わりに家を貰った」という事です。この場合ローンの名義云々以前に養育費という名目で支払いの所在が少しあやふやになります。ローン名義は誰のものになっているのかをしっかり確認する事は大事ですが、ローンの支払いが滞ってしまえば家には住む事は不可能になりますので、この点は注意しておきましょう。また離婚協議した際に公正証書等を作成し、支払いの件や養育費の件を残す事があります。ここからは私の個人的な見解を書いておきますので、参考にして頂ければと思います。[adsense_middle]FP田中の個人的な見解もし離婚し、公正証書に話し合いの結果を残すとします。ローン返済も同じように記録します。しかし、支払いが困難になった時、いくら公正証書があったとしても返済は出来ません。どういう事かと言うと、別れても資力、財力があれば公正証書は有効に使えますが、もし、大病し支払えなくなった、仕事をリストラされた、など考えすぎなのかもしれませんが、その場合、公正証書があっても支払いの義務はありますが、現実に支払えないという事です。実はこの話、過去に一度だけ相談があったクライアントさんの事例なんです。ご相談に来たのは元奥様で、パターン①で養育費の代りに家を貰う約束だったそうです。しかし、元夫は支払いが出来なくなり、どうしたものかという相談でした。この様な結果になってしまった方もいらっしゃいますので、話し合いも慎重に慎重を重ねる事が良いのかもしれませんね。名義に関するまとめここまでは住宅ローン名義のパターン別解説を行ってきました。名義によっては手続き出来る事、出来ない事がある事がお分かり頂けたと思います。また離婚する事によって、全ての事がスムーズにいかない事もあるという過去のお話をさせて頂きました。しっかりリスク想定しておく事が重要ですね。持ち家、マンションを売却する方法ここからの解説は、家を残すのではなく、売却し円満に解決する方法についてです。先程までの解説はローン名義が誰なのか?という点で解説しました。また家をそのまま残す前提の解説になります。ここからは売却し、お金に換えられるのであればという話ですので、最後までお付き合い下さいね。[adsense_middle]財産分与で残りのローンを返済財産分与って皆さんは聞いた事はありますか?何だか、誰か亡くなった時に行うイメージがあるのではないでしょうか?相続みたいなイメージがありそうですが、ここで財産分与について補足しておきたいと思います。財産分与とは財産分与とは、結婚して夫婦で生活している期間に、夫婦で協力して築き上げてきた財産をそれぞれの貢献度によって分けましょうという制度の事を言います。貢献度と言っても、一般的には2分の1ずつに分ける事が多く、分ける事の出来る財産は下記の通りです。預貯金生命保険の解約金車両不動産、家財道具退職金有価証券etc.車両や住宅、預貯金等はどちらか一方の名義ですが、離婚する際は共同で築き上げた事とされる為、しっかりと2分の1になります。また結婚前に保有していたものに関しては財産分与の対象財産から外れますので、管理はしっかりとしておきましょう。財産分与でどうやって返済するの?財産分与で返済する方法、手順を解説します。但し、必ず売却できるものではありませんので、注意点も含め話を進めていきますね。手順①住宅の価格を調査しましょうまず、今住んでいる家の価値を知る事からスタートします。家を売却したら、いくらになるのか査定をしてもらいましょう。この時、所有の名義やローンは誰の名義等分かっておけば、後々の話もしやすくなりますので、合わせて確認しておきましょう。手順②価格が分かったら今の残債と比較先程の手順で価格の査定が終わったら、今の住宅ローン残高と比較してみましょう。借入の金利水準が高いと、残高が減っていない可能性もありますので、ローンの償還表や金融機関に残高照会をかけるのも良いかもしれません。手順③売却価格と比較の結果で取るべき道に進む手順②で比較の結果次の2通りになるかと思います。A:売却価格の方が残高よりも高い(つまり儲かる)B:売却価格よりも残高の方が高い(売ってもローンが残る)参考までに、Aの場合を「アンダーローン」と言い、Bを「オーバーローン」と言います。返済が可能なのはアンダーローンの場合のみ先程の手順で進めた場合、アンダーローンになったとします。この場合は売却しても利益が発生する事になりますので、残った利益を財産分与で2分の1にする事で、高額なローンが残る事もありません。この時注意としては、戸建てかマンションでは売却の価格が異なりますので補足します。通常戸建ては郊外に建つ事が多く、マンションは駅や都心に近い場所に建ちます。売れ筋として高く売れるのはマンションになります(売却のタイミングや居住年数にもよります)。駅の近く、都心ではあらゆるアクセスが簡単で利便性がかなり高い為、高額で売れる事もあります。また買い手も見つかり易い為、将来売却を考えている方はマンションなど一つの選択肢かもしれませんね。戸建ての場合は売却と言っても、ある程度新築であれば買い手も見つかるかもしれませんが、劣化が早い為、住宅そのものが傷みやすい点もありますので気を付けておいて下さい。この様にアンダーローンで売却できれば、住宅ローンの名義が誰であってもお金の心配をする事はなくなりますので、一安心できそうですね。オーバーローンだったらどうするの?もしもオーバーローンであれば売却は難しいでしょう。むしろローンの残高を残したままになりますので、残高次第といったところでしょう。但し、どうしても売却したいという事であれば、この場合専門性のある弁護士に依頼し任意売却という方法で売却する事も可能です。また他の方法として、オーバーローンである事が分かった場合、賃貸物件として貸し出す事も有る様です。この時、借り手がいた場合、賃料が発生しますよね。この賃料を2分の1ずつ双方が受け取るといった事例もありますので、もしもローン名義が双方の場合で残高が少ないなどであれば考慮してみるのも良いでしょう。しかし、借り手がいなくなった時がリスクになりますので、残高の確認は必須です。離婚時の住宅ローンに関するまとめ今回の記事は離婚に直面した場合の住宅ローンについてでした。原因は色々ありますが、お金のトラブルは誰もが極力避けたいところですよね。もしも自分がそうなった時に、自分の身は自分で守るしかありませんので、今回の記事が知識として役立てば幸いです。
2020年02月08日人生で一番高いお買い物である住宅ですが、支払いも長きに渡ります。今では寿命も延びて長生きする時代の中で、支払いは人生の3分の1にも及びますよね。出来れば支払いの負担は軽くしたいとお考えの方は多くいるはずです。今回は住宅ローンの負担を軽くする方法の一つである借り換えについて解説していきます。住宅ローンをご利用中の方は是非ご覧頂ければと思います。住宅ローンの見直し時期っていつ?住宅ローンの借り換え時期、いわゆる見直しのタイミングですが、いつが一番良いのでしょう。借りて直ぐ行った方がいいのか、ある程度返済してからの方が良いのか、タイミングは重要です。ここからの解説は借り換えのタイミングについてお話していきたいと思います。目安は固定金利から変動金利がお得になる一番のポイントでもありますが、通常借り換えのメリットを出すならば、金利差を重要視すると思います。金利2%で借りていたとして、他の銀行が1%で融資していれば、長きに渡っての返済を考えるなら大いにメリットは出せます。また、金利が高い固定金利から金利が一番低い変動金利への借り換えは実感が湧きやすいかと思います。利息負担を軽減出来るだけでなく、毎月の返済額も軽減できますので、分かりやすいでしょう。借り換えの期間はいつが一番いいの?住宅ローンの返済が始まって、どの時期なら借り換えが効果的なのかをシミュレーションツールを使い検証してみたいと思います。借り換え後の金利が上がる事は失敗事例にしかなりませんので、先程の解説の様に固定金利から変動金利に変更してみます。条件は下記の通りで行ってみます。借入額:4,000万円借入当初:全期間固定金利2.0%121回目の返済より変更する変更後金利:変動金利0.5%(尚、変動金利水準は残り期間変更しないものとする)検証①10年後に借り換え上の図の様に、4,000万円を2%で借りた場合10年後の残高が3,118,517円、残り返済期間が25年残っている事が分かります。この3,118万円を金利0.5%に借り換えた場合がこちらの図になります。金利差が1.5%は大きいですよね。この効果として毎月の返済額が約20,000円浮きます。そして将来支払うはずだった利息も約600万円も浮くことになります。かなり効果は絶大だと言えるでしょう。検証②1年後に借り換えでは1年後に早々と借り換えしたらどうでしょうか。結果がこちらの図になります。ご覧の様に返済額は約27,000円浮きました。そして利息軽減効果は約1,100万円もの差が発生しました。1年後に借り換えるという事で極端な事例ではありますが、借り換えを行うのであれば早めに行う方が負担を軽減できる効果が大きいという事が分かりますね。借り換えのメリット・デメリットについて先程の検証を踏まえて、メリット・デメリットについて解説しておきたいと思います。[adsense_middle]借り換える事のメリット先程の検証結果からも分かる様に、メリットは経済的な負担を軽減する事が出来る点です。また当初ローンの返済開始からどれだけ早めに借り換えを実行できるかによって、毎月の返済額や利息負担総額に影響が大きく出ますので、早めに借り換えを実行する事が望ましいと言えます。なるべく今の適用金利よりも低い金利の銀行を探す事は非常に大事ですし、一旦借りたからと言って、そのままにせずに金利等はこまめにチェックしておきましょう。借り換える事のデメリット借り換えのデメリットについては返済期間の融通が利かない点があるでしょう。通常35年で住宅ローンを組んだ場合で説明すると、10年後に借り換えをしたとします。残り期間は25年ですが、この段階で新たに35年に変更する事はできません。可能であれば毎月の返済額を軽減したいところですが、返済期間変更は難しいです。また借り換えの金利差がそこまで開いていない場合は諸費用がかかる為、効果を得にくい点があります。詳しくは後述しますね。注意点は何?ここからは借り換えにおける注意点をいくつか解説していきます。これまで、計算した上での軽減効果等ご覧いただけたかと思いますが、手続き面での注意点は多くありますので、必ずここを押さえておいて下さい。再度審査が発生する銀行への手間がする団信へ再加入しなければならない諸経費が発生する住宅ローン控除は延長されない[adsense_middle]注意点①再度審査が発生します借り換えるという事は、銀行を変更する事になります。取引があってもなくても大きな金額を借りる際は、絶対に審査は必須です。この時に注意して頂きたい点は、借入当初の頃と環境が異なる場合です。環境とは、転職して勤務先が変わる、独立して個人事業主になる等です。融資を行う際、年収は必ず見られます。借入当初よりも年収が大きくダウンしていた場合は、もしかすると審査に通らなくなる可能性はあります。また、勤続年数も短くなりますので、転職をお考えの方は計画を立てておきたいところです。また独立した場合は売り上げの変動が見通せない事になります。返って審査に通りにくくなる可能性もありますし、確定申告の3期分の提出は必須だと思います。少なくとも、独立後すぐの借り換えは難しいとお考え頂ければと思います。注意点②銀行への手間がかかります住宅ローンを借りる場合、銀行へ足を運ぶ、何度かやりとりする、あれこれ必要書類がいる等、結構大変な思いをされる事が多いようです。やっと終わった!と一息ついたその後に借り換えとなると、同じように時間を取られ、書類を準備しなければなりません。気忙しいのがお嫌いな方はストレスがかかってしまいますね。ネット系銀行でも同じように書類は必須ですので、この点はある程度憶えておいて頂ければと思います。注意点③団信へ再加入しなければならないこの団信加入は注意が必要です。何故なら、加入を必須とする銀行が多く、加入出来なければ融資はしてもらえません。ではなぜ注意する必要があるのかと言うと、加入当時の健康状態と借り換え時の健康状態が必ずしも同じである事は無い事もあります。団信は生命保険です。健康状態が良好でなければ、加入は出来ません。返済期間中に大病を患い、治療費にお金が掛かる為、住宅ローンの見直しをするケースも少なからずあるでしょう。しかし、病気の程度によっては借り換え後の団信に入れない等問題が発生する事も無くはないです。加入の審査は保険会社の判断に委ねられますので気を付けておきましょう。保険の引受で憶えておいて頂きたい事団信は生命保険ですと解説しましたが、少し余談を挟みます。病気になった時、病院の先生は「問題ありません」と言っているのに、いざ保険に申し込もうとなったらNGが出た事はありませんか?稀にあるケースですが、病院の先生の見解と保険会社の見解は見事に分かれるんです。風邪など大きな病気でなければ問題ありませんが、例えば「偏頭痛」という症状を病院で見て貰ったら、頭痛薬などの処方してもらいます。これはこれで頭痛が治まれば助かります。しかし保険に加入する際に「偏頭痛」があるといった場合には、最悪引き受けが出来ないなどの事例もあります。これは、偏頭痛の原因が何か判然としない為、その他の疾患が影響しているかもしれない等1つの症状だけを見るのではなく、広く考えるからです。お客さんからすると「何で?病院の先生は問題ないって言ったよ」となります。しかし引き受けの判断は保険会社の為、程度が軽い病気でも楽観視はできない事は憶えておいていただきたいです。注意点④諸経費が発生します先程の借り換えシミュレーションの表に諸経費の項目があったかと思います。借り換えをするという事は、登記を書き換えなければなりません。今借りているローンを一括返済し、新たに借入をし直す為です。登記はその気になれば自分でも出来るようですが、殆どの方は司法書士さんに任せます。この費用が再度発生します。また他の費用としても抵当抹消費用、登録免許税、印紙代、保証取扱い手数料、事務手数料など、諸々掛かります。この諸費用だけでも各銀行によって幅は大きく、上記の表では30万円くらいで入れていますが、場合によっては高額になる事もあります。そして、借り換えの金利差がそこまで無ければ、返って諸費用分高くつく事にもなりかねませんので注意が必要です。借り換えをご検討の場合は細かいシミュレーションをしておく事をおすすめします。注意点⑤住宅ローン控除は延長されません住宅を購入した場合、減税の対象になります。その制度が住宅ローン控除です。購入した期間、入居のタイミング、物件によって減税額や控除対象期間が異なります。例えばですが、5年後に借り換えをした場合、再度10年間の控除が受けられるかというと、違います。残り5年間は控除対象になりますので、憶えておいて下さい。また借り換えの金利差がそこまで無ければ、逆に控除を受け終わってから借り換えする事の方がメリットになる事もあります。大きな差が発生しない様であれば、控除期間が終わるのを待つという事も大事なポイントです。変な話ですが、減税効果が高いのは金利が高い商品住宅ローン控除について、これまた変な話ですが、同じ物件の価格であれば金利が高い方が減税額は高くなります。理由は元金が減らない為、年末のローン残高が多く残るからです。住宅ローン控除は年末のローン残高の1%が控除額になります。上限は40万円若しくは50万円です。金利が低ければ元金の減りも早いですし、毎月の負担も軽いです。しかし減税効果は小さくなりますので、必ずしも金利の高い固定金利にデメリットがあるとも言い切れない部分ではあります。金利の高い低いという事でメリット・デメリットを比較するなら、シミュレーションツールを活用し、減税効果まで見込んで借入先を決定しましょう。住宅ローン借り換えのタイミングに関するまとめ今回は住宅ローンの借り換えについて解説してきました。借り換えと言っても、効果が大きいのか小さいのかという事によって、実行の有無も決まってきます。今、様々なサイトで簡単シミュレーションツールがありますので、比較し易いかと思います。しっかりと計画した上で借り換えしましょう。
2020年02月08日今回は住宅ローンに関する解説ですが、特に一括返済についての解説になります。住宅ローンは人生の中でも一番高額な金額になりますが、誰もが早く返済したいですよね。そしてなるべくお得に返済したいという方が多いと思います。お得な方法は何があるのか、メリット・デメリットを解説していきますので、住宅購入している方やこれからローンを組む方は是非ご覧ください。住宅ローンの基礎知識を解説します始めに住宅ローンの基礎知識、仕組みから解説していきたいと思います。住宅ローンという名称は商品名になり、住宅を購入する、リフォームする場合に利用される事が殆どです。例えばお子様の教育資金に利用するとか、車を購入する場合には別商品の教育ローンやマイカーローン等になりますので、目的以外の事には使えない様になっています。基本的な仕組みは?住宅ローンは原則最長35年間まで組む事が可能です。または完済(ローンを返し終える)時の年齢が80歳までとなっています。現在の定年退職を考えると、65歳定年なら30歳の時に35年ローンを組めば定年時には全額返し終える事になりますね。また審査も厳しく、年収や借入、勤続年数等調べられた上で融資可能かどうか判断されます。また、保証会社の保証を受けられるかどうかも重要なポイントです。そして、銀行系の融資の場合、必ず団信に加入しなければ融資はしてくれません。団信とは団体信用生命保険の略で、借入をした方が返済期間中に万が一亡くなった場合やがん、心筋梗塞、脳卒中など働けない状況に陥ってしまった時に、住宅ローンを一括で返済してくれる保険です。住宅ローンを組む際にこの保険に加入しなければなりません(フラット35は必須ではありません)。この時、生命保険ですから、お体の健康状態が必要になり、大きな病気をしたことがある方等は加入できないケースもありますので注意しておきましょう。借入金額、金利によって利息負担は異なる先程までの解説は基本的な部分でした。ここからの流れは、少し金利選びに触れていきます。毎月の返済額が異なる部分でもありますので、お得になる、安くなる等の効果が分かりやすい部分です。本記事を執筆している時点での最安金利を調べてみました。ざっくりですが比較してみます。変動金利0.399%10年固定金利0.570%全期間固定金利1.270%試算の条件として4,000万円を借入(頭金無し)、35年間の返済期間を組んだとします。尚、変動金利、10年固定金利も35年間金利変更が無いという条件で試算してみます。試算の結果下図のようになりました。結果から見ても変動金利の返済額が一番安く、利息負担も低いですね。つまり金利は低いに越したことはありません。変動金利と、全期間固定金利では毎月の差額が約16,000円あり、総額負担で見ると、約670万円も開きがありますね。毎月の負担を軽減するためには低い金利選びは非常に重要です。また金利は借りる時期によって変動しますので、借入が近い方はHP等チェックしておきましょう。住宅ローン控除について住宅ローンを解説するに当たって、欠かせないのが住宅ローン控除です。この控除は非常に大きく、税金が返ってくる実感があるので、必ず利用するようにしましょう。今回のテーマでもありますが、一括返済をしてしまうと、住宅ローン控除が使えなくなる等のデメリットが生じます。詳しくは後述しますが、ここでは住宅ローン控除の仕組みについて簡単に解説していきますね。住宅ローン控除の仕組みは?住宅ローン控除の仕組みですが、年末時点のローン残高の1%が減税の対象になり、10年間適用される制度です。税金と言っても、所得税の減税効果が大きく、場合によって控除しきれない時は、住民税にも効果が及ぶ様になっています。一般的な住宅であれば年間最大40万円、長期優良住宅であれば年間最大50万円の減税となります。消費税増税のタイミングに購入した方は3年間延長昨年に消費税が8%から10%へと増税しました。これにより支払額も大きく異なりましたよね。例えば4,000万円の物件で8%なら320万円の消費税、10%なら400万円の消費税となり、僅か2%の違いでも高額になればなるほど大きな負担になります。この様な計算を見込んで、駆け込み需要もありましたが、タイミングが増税後になれば住宅購入が冷え込む事にも繋がります。そこで、2019年10月1日から2020年12月31日迄の期間中に購入・入居した方は、3年間ほど控除期間が延長される事になりました。本年一杯という事ですね。但し11年目からの減税効果は10年間と違って税額が小さくなります。とはいえ、減税が有るか・無いかで支払う税金が変わりますので、恩恵はしっかりと受けておきたいところですね。一括返済のメリット・デメリットを解説しますさて、ここまでは住宅ローンに関する基礎知識を解説してきました。ここから、テーマに沿って解説していきます。一括返済する事のメリット・デメリット、注意点や方法をお伝えしていきます。[adsense_middle]一括返済のメリットまずはメリットから解説します。一括返済のメリットは何と言っても、利息カットの効果が大きいという点でしょう。今回4,000万円で35年間全期間固定金利の1.270%で計算しました。毎月の返済額は前述した通りです。すると次の図の様な返済計画になります。1年間の返済総額が141万円になる事が分かります。そして、その中の利息負担分をご覧ください。1年目の部分を見ると、利息負担は約50万円になっている事が分かります。翌年の利息負担は49.1万円になっている事がわかります。この様に返済年数を重ねる度に利息負担が減り、逆に元金が減るペースが速くなっていきます。この返済方法は住宅ローンでは一般的な元利均等返済方式と呼ばれ、毎月の負担は変わらずに、元金充当金額と利息充当金額が支払い回数を重ねる毎に利息負担が軽減していく方式です。参考までにこちらの図解をご覧頂ければ分かりやすいかと思います。一括返済は老後の安心材料高額な住宅ローンほど定年後の老後に残したくないですよね。現役の時は収入が見込めますが、定年後の収入は年金のみとなります。一括で全額を返済する事で、毎月の返済額が無くなる為、老後にローンを残さずに済むメリットがあると言えますね。また、早い段階で一括返済をする事が出来れば、将来支払うはずの利息を支払わなくて済むことになります。一括返済や繰上返済の仕組みは?ここで少し返済方式について解説しておきます。毎月の返済は元金と利息それぞれに充当される様になっています。では途中で一部大きな金額を返済する繰上返済や一括返済はどんな仕組みなのか解説しますと、途中で入金等する場合は元金にのみ充当される事になる為、利息を支払わなくて済むといった大きなメリットが生じます。例えばですが、先程の4,000万円の借入をした場合、1年後に全額を返済するとなると、将来の利息を支払わなくて済みますので、計算では約900万円もの利息負担を軽減出来る事になる訳です。900万円あれば車が2台くらいは買えますよね。この効果は非常に大きいので、返済出来るのであればなるべく早めの方が効果的と言えるでしょう。一括返済のデメリットではデメリットはどうでしょうか。デメリットの部分で言うと、先程解説を挟みました住宅ローン控除が使えなくなる点です。これはあくまで、控除対象期間中に一括返済した場合のデメリットを指します。ではどんな違いが生まれるのか、具体的に解説していきます。住宅ローン控除の効果は?こちらの図をご覧ください。先程の4,000万円、全期間固定金利で計算した年末残高、控除額の表になります(10年間で作成しています)。この様に10年間に渡って合計約350万円近くの減税効果が発生している事になります。10年間という所がポイントになりますが、この10年間の間に一括返済を行った場合、減税される事は無く、通常通り税金を納税しないといけなくなります。例えば、1年後に全額を返済すると仮定します。減税の恩恵を受けるのは1年目だけで、残り9年間は住宅ローンの残高そのものが無くなりますので、控除を受けられなくなるという事です。計算では約310万円もの金額の損失が出る事になる訳です。これは勿体ないですよね。せっかく税金を減らせる効果があるのに、一括返済を行うと、効果を放棄する事になります。一括返済を考慮されている方は10年後、若しくは13年後が望ましいと言えそうです。他にデメリットは?また別の角度から見た場合のデメリットを解説すると、一括返済は大きな金額を必要とします。例えばですが、購入後20年後に一括返済出来る資金が貯まったとします。返済実行後、住宅ローンは無くなりましたが、住宅の水回り等、経年劣化して改修工事を必要とする事になった場合、新たにお金を借りるか、用意しなければならなくなります。水回りの工事はトイレ、お風呂、キッチンといった部分で工事代金は高いです。この様にならない為に、先々の事も見据えておく事も必要になってきます。またお子様の進学や車の購入、家電製品などの耐用年数を考慮してある程度のお金を残しておく事も必要だと言えます。特にお子様の教育資金は待ったなしで必要になりますので、貯蓄で準備するのか、学資保険なのか、教育ローンなのかある程度事前に準備しておく事が必要ですし、どれくらいのお金がかかるのか想定しておく事も大切です。対策としてはライフプランシミュレーションをお金の流れを把握するためにうってつけなのが、ライフプランシミュレーションです。これは将来のお金の流れが分かるもので、お子様の教育資金計画、耐久財購入、車両、その他ライフイベントにどの様なお金を必要とするのか計画できます。住宅の事だけに囚われてしまうと、他のライフイベントに支障がでますので、事前にお金の計画を立てておく事も重要だと私は思います。一括返済、繰上返済の注意点ここで、一つ注意点を解説します。先程、一括返済を10年後、13年後に行う事が望ましいと解説しましたが、もっと注意すべきは繰上返済についてです。実は繰上返済を控除期間に行う事が吉なのか凶なのか検証したところ、金利の水準で行う・行わないという事になります。次の様な方は繰上返済をする際は要注意です。借入金利が1%未満の方は控除対象期間後に繰上返済、一括返済がオススメ借入金利が1%以上の方は控除対象期間中に毎年繰上返済をする事がお得過去の記事で比較していますので、そちらも参照して頂ければと思います。税効果や総返済額に違いが生じる事になりますので、まずは借入金利がどの水準なのかを確認し一度シミュレーションしてみるのも良いかもしれません。他に注意点は無いの?他に注意点があるとすれば、途中で大きな金額を入金しようとする場合、手数料を取られる事もありますので、注意が必要です。繰上返済時に手数料がかかる銀行や全くかからない銀行など様々です。借入を比較検討する際にこの手数料の部分に関してはチェックしておいて下さいね。また前述した団信ですが、完済後は団信も消滅します。例えば、フラット35などの任意加入の場合、人によっては民間の生命保険を活用していらっしゃる方もいます。住宅ローンを完済し終えたら、生命保険の見直しを実施する事で、掛け金の負担を軽くする事もできますので、忘れずにやっておきましょう。[adsense_middle]一括返済の方法は?では一括返済の方法に関して説明しておきます。一括返済を行う場合、いつ入金するのかというタイミングによって返済金額が異なるので、まずは融資してもらった金融機関に、いついつ全額返済するので金額を教えて下さいと伝えればそれでOKです。金融機関としては高額な融資金額を早く完済してくれるのであれば問題はありませんので、返済する金額が手元にあればなるべく早めに返済をしておきたいところですね。また毎月の返済は指定口座からの引落ですが、一括返済となると銀行指定の口座に振り込む必要が出てきます。この場合振り込み手数料は自分で負担しなくてはなりませんので、手数料の低い金融機関をチョイスできればベストだと思います。住宅ローンの一括返済に関するまとめ今回は住宅ローンの一括返済に纏わる解説でした。一括返済となるとある程度の高額なお金を要します。そのお金をいきなり使う事よりも、資金計画をしっかり立てて損が無いようにしておきたいですね。その為に事前準備はしっかりとやっておきましょう。
2020年02月05日最近では住宅を購入する方が増えてきました。必ずついて回る相談は「住宅ローン」です。今回は住宅ローンに関するテーマで解説を行っていきます。中でも、「連帯保証人」が必要なケースや、そうでないケースとあり、自分はどっちなんだろうと気になる方もいらっしゃるかもしれませんね。これから住宅を購入する方は事前に読んで頂きたい解説です。住宅ローンの連帯保証人は必要?不要?保証会社って何?住宅購入する際、現金で一括購入する方はほとんどいません。理由は簡単です。高額な金額になるからです。その時、ローンを組む事になりますが、各金融機関が商品として持っているのが「住宅ローン」です。住宅ローンは家や土地を購入する時に利用します。金額も様々ですが、住宅ローンを組む時に「連帯保証人」が必要だと言われる事もあります。逆に「保証会社」で大丈夫ですよと言われる事もあります。この違いや保証会社に関してこれから解説していきます。一般的には「保証会社」でOK。単独融資で問題無しまず、住宅ローンを組む際に、審査が必ず発生します。収入や借り入れ状況、勤続年数、購入価格等調べられます。特に何も問題無く審査に通れば融資実行となりますが、金融機関としては「融資はできるけど、もしもの事があったら回収できるかな?」と懸念は払拭できません。そこで、「保証会社」での審査も行う事になります。保証会社とは借主が返済出来なくなった場合に、支払いを代行する会社の事を言います。連帯保証人の代りであると考えて下さい。保証会社は賃貸物件やローン保証に利用されますが、支払いを代行してもらっても、返済先が金融機関から保証会社に変わるだけですので、債務が無くなる事ではありませんのでご注意下さい。この保証会社の審査を通過し問題無いと判断された方は、住宅ローンを1人の名義で借りる事(単独融資)が可能になります。以前は連帯保証人等を必要とする事が往々にしてありましたが、時代の変化と共に連帯保証人ではなく、保証会社を通じる事が一般的なスタイルになっています。審査で引っかかった!連帯保証人が必要と言われた!先程の審査でもしも引っかかってしまった場合、連帯保証人が必要になるケースがあります。例として、クレジットカードの債務額が多い場合、本人の収入だけでは借入希望額に到達しえないので、配偶者の収入を合算する場合等です。連帯保証人が必要なケースの詳細は後述していきますが、保証会社を通じても連帯保証人が必要なケースもありますので、参考までに知っておいて下さい。連帯保証人の意味って何?ここで少し予備知識を解説しておきたいと思います。少し混同し易いのが「保証人」と「連帯保証人」という一見すると同じ言葉ですが、実は意味は全く異なりますので補足しておきますね。結論から言うと、「催告と検索の抗弁権」が有るのか、無いのかという違いがあります。イメージし易いように会話形式での解説をしていきます。催告の抗弁権銀行「借主さんが、住宅ローンの支払いをしてくれませんので、代わりに支払ってくれませんか?」保証人「いやいや。ちょっと待って。いきなりそんな事言われてもね。先に借主に言ってくれないかな?」このケースの場合、保証人は支払いをしたくないので借主にもう一度言う様になっていますよね。この催促(督促)に対し抗う(抵抗する)権利があるのが保証人で、連帯保証人はその権利はありません。よって支払いをしなければならない義務を負う事になります。検索の抗弁権銀行「借主が支払いをしてくれないので、保証人さんの財産を差押えますからね!」保証人「いやいや。ちょっと待って。借主をさしおいて、私に来るのはおかしいでしょ!先に借主から差押えして下さいよ!」このケースでは話がこじれて財産差押えと物々しい事になっていますね。当然保証人は差押えられたくないですから、先に借主を差押えてくれと権利を主張する事ができます。連帯保証人の場合はその権利が無い為、差押えられる事になります。今ではどの金融機関も連帯保証人として契約するケースが殆どです。これは住宅ローンに限らず、金銭貸借の保証人、連帯保証人でも同じことです。保証人や連帯保証人を頼まれたら、慎重に判断しましょう。連帯債務者って何?もう一つ予備知識を。連帯保証人と混同しやすい連帯債務者について解説しておきます。これも意味は異なりますので、参考までに憶えておいて下さいね。連帯債務者とは借主と同等の支払い義務を負っている事になりますが、連帯保証人との違いとしては、連帯保証人の場合、借主が支払い出来なくなってから請求が来ます。連帯債務者は通常の支払い義務がありますので、毎月の支払い日に必ず支払わなければなりません。後程解説しますが、夫婦の収入合算の場合、主たる債務者がご主人様、連帯債務者が奥様のケースが多いです。また連帯債務者の場合は住宅ローン控除を適用する事ができますので、この点は連帯保証人にない違いと言えます。連帯保証人が必要な方の条件って何?ではここから、連帯保証人若しくは連帯債務者が必要な方の条件について解説していきます。あくまでも一般的な条件ですので、銀行の審査基準ではないという事だけ念頭に置いておいて下さい。一般的な条件は下記の通りです。自営業者の方夫婦で収入合算する場合借入額と年収が吊り合わない方勤続年数が極端に短い方ペアローンや親子リレーローンを組む方親名義の土地に建てる方土地、建物が共有名義の場合審査基準に満たない方上記は一般的な条件です。では代表的なものをいくつか解説していきますね。[adsense_middle]自営業者の方自営業者の方は、収入こそ青天井ですが、裏を返せば収入がサラリーマンよりも不安定であると言えます。貸す側の銀行の立場に立って言うと、返済を担保できるだけの根拠が乏しくなる事になります。サラリーマンの場合であれば給与を差押える事は可能ですが、自営業になると給料ではなく売上になりますので、押さえるにしても押さえられない事があります。よって連帯保証人を求める事が発生し易いと言えるでしょう。また審査なども確定申告書を過去3期分提出しなければならなかったりと、開業して間もない場合は審査に通らない事も考えられますので、注意が必要です。夫婦で収入合算する場合先程解説しましたが、このケースは銀行の場合だと連帯保証人となり、フラット35の場合だと連帯債務者のパターンです。連帯保証人のパターンであれば夫婦のどちらか名義で1つのローンを組み、もう1人が連帯保証人になります。連帯債務者のパターンについてもう少し具体的に解説すると、借入額を3,000万円希望していたとします。ご主人様の1人の年収では返済が難しそうだなと判断された場合、借入額を減額する等の案が浮上してきますが、減額した場合、希望の間取りや住宅が購入出来なくなります。そこで、奥様がお仕事をされている場合、2人の年収を合算すれば3,000万円の融資は可能と判断された際に2,000万円はご主人様名義のローン、残り1,000万円は奥様名義のローン(連帯債務者)で合わせて3,000万円を融資するという事です。このケースの場合で購入する方も少なくありません。また団信などもそれぞれが加入しなければならないパターンや夫婦連生団信に加入するパターンもあります。ここで団信、連生団信について解説しておきますね。団信とは、団体信用生命保険の略で「だんしん」と読みます。住宅ローンを組んだ場合、必ず加入が義務になります(銀行融資の場合)。これは債務者が、万が一住宅ローンの返済中に亡くなった場合、生命保険の効力で住宅ローンの支払いが無くなるといった効果が発生します。残されたご家族は、住宅ローンの負担が無い状態で家に住み続ける事が可能になります。連生団信とは、連帯債務者での契約の際に加入できる団信で、先程の例で言うと、仮にご主人様が返済期間中に亡くなった場合、奥様分も含めて住宅ローンを一括で返済出来る保険になります。逆のパターンでも同じ効果が発生する事になります。それぞれが別々の団信に加入していた場合は、ご主人様が亡くなった際に、ご主人様分の住宅ローンが無くなり、奥様分の住宅ローンはそのまま残るといった事もありますので、購入の際は比べてみて下さいね。親名義の土地に建てる方親御さんが土地を所有していて、その土地の上に新しく建物を建てる場合、土地の名義人が連帯保証人になる事があります。このケースは条件の中の「土地、建物が共有名義の場合」も当てはまります。何故、この場合連帯保証人が必要になるのかと言いますと、通常土地も建物も1人の所有である事が多いです。しかし、物件によっては名義を共有していたり、土地と建物の名義が異なる事もあります。最悪のケースで、支払いが困難になった際、物件を競売にかける事も想定されます。この時、共有者の承諾を得なければ物件を処分する事が出来ないので、一般的には連帯保証人になってもらう事になる訳です。この様に、貸す側の立場で連帯保証人を必要とする事がありますので、あくまでも債権保全の為であるとお考え頂ければと思います。ペアローンや親子リレーローンを組む方ペアローンはそれぞれが別々の住宅ローンを組み、お互いに連帯保証人になるという形式の住宅ローンです。親子リレーローンは子供をローン返済の後継者として親が組みますが、このケースでは連帯債務者として契約する事になります。いずれにしても返済に関しての形式が単独融資と異なりますので、連帯保証人、連帯債務者になるという点は十分に考えられるでしょう。連帯保証人の手続きは?連帯保証人になる場合の手続きですが、通常は事前に審査を通過した後に、金銭貸借契約の際に借主と同時に行う事が殆どです。銀行も一発で終わらせたいという事と、何度も足を運ぶ手間を省く為です。必要な書類は沢山ありますが、憧れのマイホームまであと一歩という段階ですね。住宅ローンの連帯保証人にまとめ今回は住宅ローンの連帯保証人について解説してきました。高額なお金を借りる事は非常にシビアに審査される事になります。なるべく単独で借入が出来れば良いのですが、そうできない場合もあります。今回の記事が購入する方にとって参考になれば幸いです。
2020年02月04日