Instagramでフォロワー2万人超えののぶえ(@sanmanobue)さん。2016年生まれの男の子・ミリオくんと、2020年生まれの女の子・チョスちゃんのママです。今回はのぶえさんとパパの子どもの反抗期の捉え方ついてご紹介します! パパの反抗期の受け止め方(心の準備編)子どもの幼稚園の参観日。母は反抗期の女の子を目にして……。 幼稚園の参観日で反抗期の女の子を見かけて、「いつかうちの子も……」と怯える私。 家に帰り、夫に相談すると、 夫のまだ見ぬ愛娘の反抗期へのポジティブ・シンキングがすごかった……! 娘さんのこれから来る反抗期に対してポジティブ解釈ができるパパ。いつか来るお子さんの反抗期に備えて、準備万全ですね! 著者:マンガ家・イラストレーター のぶえ4歳差兄妹の母です。2016年生まれの息子ミリオと、2020年生まれの娘チョスの育児絵日記をインスタグラムで更新中です。
2022年11月20日前にも こどもたちの反抗期の話 を描いたのですが、今回は反抗期を過ぎて大人になった娘たちのエピソードです。口達者だった次女の反抗期と現在まずは次女のエピソードです。周りの空気を読むのは得意。でも、逆に周りの空気を読みすぎて自分がおざなりになってしまうタイプの次女でしたが…。いつの間にか「自分の機嫌は自分で取る」つまり「自分の心も大切にする」ができるようになっていました!(大人になってもこれができない人いますもんね…。)成長したなぁ…を実感して嬉しくなりました。不登校だった長女は反抗期も激しく…次は長女のエピソードです。今までたくさん悩みを抱えてきた長女(そして私も一緒に悩み、もがきました)から、こんな風に客観的なアドバイスをもらう日がくるなんて…感動すら覚えました。が…せっかく感動的な雰囲気になっても、それをおちゃらけて台無しにするのも長女です…そういうの嫌いじゃないよ(笑)現在、こどもが反抗期真っ最中でしんどい思いをされてる方もいらっしゃると思います。すぐに解決! という性質の話ではないので、根気が試される…親も試練の時ですが、通り過ぎた先にはこういった嬉しいこともあったよ! をお伝えしたくて描きました。ほんの少しでも希望になれば…嬉しいです。
2022年11月11日山本舞香&瀧本美織W主演「Sister」。その第4話が11月10日放送。沙帆が6年前、陽佑の子どもを身ごもっていた!?衝撃の過去に「そもそも妊娠してなかったのでは?」など、視聴者から疑念の声が相次いで上がっている。再会した初恋の人が姉の婚約者になっていた。さらに妹想いと思っていた姉には“裏の顔”が…“秘密”と“裏切り”の連鎖が続くジェットコースター・ノンストップ・ラブサスペンスが展開する本作。初恋の人・麻倉陽佑が姉・沙帆と婚約、さらに沙帆が10年前から自分のことを憎んでいたことを知ってしまう三好凪沙に山本さん。凪沙の姉で記憶障害を装って凪沙に陽佑と3人で暮らすことを提案する三好沙帆に瀧本さん。沙帆に想いを伝えた麻倉陽佑に溝端淳平。陽佑の同僚で凪沙に好意を寄せているように振る舞うが、実は沙帆と繋がっていた羽瀬昊汰役に佐藤大樹(EXILE/ FANTASTICS from EXILE TRIBE)。凪沙の会社のデザイン部部長・丸山保役にアキラ100%。社内の噂話や恋愛話が大好きなデザイン部社員・兎谷真由子役に小山莉奈。小学校低学年の姉と保育園児の妹の育児に追われる亀井裕太役にカジワラタクトといったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。陽佑は沙帆に婚約解消を伝え、凪沙に「もう何があっても離さない」と自分の思いを伝えるが、沙帆は陽佑と別れることを拒否する。翌日、凪沙と陽佑が出勤すると社員たちと談笑する沙帆の姿があった。沙帆は“陽佑の婚約者”として挨拶をしていた。さらにプレゼン直前の凪沙に陽佑からメッセージが届く。開くとそこにはベッドに拘束された陽佑の画像が。すぐ折り返し電話をかける凪沙だが、電話に出たのは沙帆で、彼女は凪沙に聞こえるように、陽佑に対し「天国に行った私たちの子ども、もう1度取り戻しましょう」と口にする…。実は6年前、沙帆は陽佑の子を妊娠。自分のお腹に触れてもらおうと陽佑の手を取る沙帆だったが、触れようとしない陽佑に激昂した沙帆は、彼の頬をはたくとそのまま駆け出し階段から転落。子どもを亡くしていた。そのことを知ってショックを受けた凪沙は実家に帰省するが、母から沙帆とは異母きょうだいであることを明かされる…というのが今回の展開。だが視聴者からは「妊娠したというの実は、嘘だったとか」「そもそも妊娠してなかったのでは?」など、沙帆の“妊娠”に疑念を抱く視聴者からのコメントが殺到。また沙帆に「いつまでもお利口な犬だと思うなよ」と迫る昊汰には「仮面男の昊汰が今後どんな行動をするのか5話も楽しみ」「所々で反抗期を迎えてるんだけどすぐその反抗期が終わっちゃう昊汰くんかわいい」といった声が上がる一方で、「陽佑より昊汰の方が絶対に尽くしてくれるし大事にしてもらえる」と、沙帆に陽佑ではなく昊汰を“推す”コメントも送られている。【第5話あらすじ】沙帆の連絡が途絶えてから3か月。同棲する凪沙と陽佑は幸せな時間を過ごしていた。そんななか昊汰が二人の部屋へやってきて陽佑に「結婚とか考えてるわけ?」と質問。陽佑は、「……考えてるよ」と答える。そして凪沙と陽佑、昊汰が楽しく過ごしていると突然、インターホンが鳴り、沙帆が現れ「陽佑の子を身ごもったわ」と妊娠12週目であることを報告する…。「Sister」は毎週木曜23:59~読売テレビ・日本テレビ系にて放送中。(笠緒)
2022年11月11日銀行の口座開設や、各種書類を記入する時などに使うハンコ。サービスの進歩により、ハンコが必要ない機会も増加しています。しかし場合によっては、何人もの印鑑や、複数個所に押す必要が今もあるものです。久松剛(@makaibito)さんは『カプセルトイ』で、そんな作業が効率よくできるかもしれないハンコを目にしました。業務効率化が期待できそうなハンコがこちらです。クリックすると画像を拡大しますDX!業務効率化! pic.twitter.com/DUaF4O4bpZ — 久松剛/流しのEM、IT怪談師 (@makaibito) October 8, 2022 渡辺、渡邊、渡部など、あらゆる『わたなべ』の漢字を一度に押せるハンコのほか、佐藤、鈴木、高橋…といった、よくある名字をいっぺんに押せるものなど…。久松さんが見つけたカプセルトイは、ユーモアあふれるハンコだったのです!中には、ハンコかと思いきや迷路となっているデザインがあるのも、クスッとしますね。商品名の『ハンコの反抗期』から、「簡単には押させないぞ!」というハンコの意地を感じることでしょう!【ネットの声】・『10変化印鑑』は、私も使えそう!・会社で使ったらどうなるのかを試してみたくなった…!・対象年齢が15歳以上なのも、じわじわくる!・「違う、そうじゃない」とツッコミを入れてもいいですか?情報通信技術が進んでも、本人確認を求められることがある現代。『ハンコの反抗期』のように、ハンコを一度にたくさん押すような方法があればどんなに効率が上がるでしょうか…![文・構成/grape編集部]
2022年10月09日中学からの在籍クラスの決定。現在、小学6年生の広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)のある娘は、小学2年生から特別支援学級に在籍しています。来年は中学生。中学からの在籍は、私たちの思いと本人の希望が一致し、特別支援学級を選択することにしました。特別支援学級の在籍を申請するため、発達テストを受け、病院で診断書ももらい…学校に提出。後日、教育委員会の先生との面談がありました。私たちの希望がはっきりしていて、診断書もあったため、面談は確認程度の軽いもので終わりました。最終的な決定はまだ先ですが、とりあえず中学からのことは決まり、ホッと一安心。反抗期にお手上げ状態の中に、夫から提案。実は、私たち夫婦は、娘の中学進学に向けて、小学4年生ぐらいから取り組んでいることがありました。遡ること、2年前…。私は当時、突如始まった、娘の特殊な反抗期に頭を抱えていました。・できないことが多いのに、何かと偉そう。・失敗をするとすぐパニックを起こし、「できない!」とくり返す。娘の発達の遅れが分かり、療育を開始し、長く娘の苦手に付き合ってきました。何が苦手か、どうすればスムーズになるか、母としては十分理解していますが、反抗期から、療育グッズも声かけもサポートも嫌がるようになった娘。Upload By SAKURA私は、もうお手上げ状態。毎日のように夫に愚痴を聞いてもらっていると、夫が…Upload By SAKURA「そろそろさ、あーさんに生活力を身につけてもらわない?」と言いました。生活力を上げる?Upload By SAKURAUpload By SAKURA現状をなんとかするため、娘の将来のため、私のため、家族のため、家事を教えて、娘の自立力を上げることで、きっといろんな効果が出ると予想した夫。そこから、娘の生活力向上訓練が始まりました。まずは洗濯から!Upload By SAKURA夫は、ゆっくり丁寧に、洗濯物の干し方を教えてくれました。私は、長いこと家事を一人でこなしてきたため、最初、娘にお願いするということがどうしてもできず、ついつい自分でやってしまうことがありましたが…Upload By SAKURA私がついつい教えるのがめんどくさくて自分でやろうとしてしまうときも、夫は「あーさんのためにならない!」と言って注意してくれました。時間はかかったけど・・・「洗濯物を干す」一般的に考えれば、すぐにできるようになりそうなものですが、娘には難易度が高く…Upload By SAKURAなかなかうまくできず、泣き出したり…それを見て、私の方が諦めそうになったり…娘のやる気がなく、適当にやってしまったり…本当にスムーズにいかない日々でした。しかし、2年経った今、娘は…Upload By SAKURA洗濯機を回す、洗濯物を干す、畳む、片付けるを、完璧に一人でできるようになりました。特に洗濯物の干し方は、夫よりも丁寧で、シワなく干してくれます。Upload By SAKURA娘には、時間をかけて教えることが必要だった。私は子どものころ、手伝いを率先してやった方ではありませんでしたが、小学生のころ、気がついたら洗濯はできたし、料理も自力でなんとかしていました。夫も両親が共働きだったため、一人でなんとかしていたタイプ。Upload By SAKURAそのため、私は子どもたちに「家事をさせる」「覚えさせる」という考えがなく、娘も、そのうちに身につくだろうと思っていました。しかし、夫の提案で、私たちと同じやり方では駄目だと気づかされました。家のことを娘にやらせるようになってから、自立力はかなり上がり、加えて、娘は私に何かをやってもらうとき、「お願いします」と自分から言うようになりました。家事を実際にやることで、大変さが分かったのか、何もしないで反抗するということもなくなりました。Upload By SAKURA何より私は家事が楽になり、心穏やかになりました。娘の場合、「勝手に」「要領よく」何かを身につけるのが難しいことが多く、なんでも時間がかかってしまいますが、時間をかけて教えることで、確実に身につき、自信にもなり、自立力も上がる。今回のことで、やはり娘には、時間をかけて教えることが大切だと分かりました。次は掃除と、料理。今は掃除に取り組み中。手始めに、掃除機から教えています。まだ部屋の真ん中だけかけてしまい、四隅のほこりが溜まったままになっていますが、洗濯も2年かけて、完璧になったので、気長に教えようと思っています。執筆/SAKURA(監修:井上先生より)あーさんが取り組まれたように小学校の後半から生活スキルの練習をされたのは素晴らしいことだと思います。コラムで書かれているように、生活スキルは簡単そうに見えても意外に難しいです。洗濯にしても、洗濯ものによって干し方を変えたり、天気によって干す場所を変えたり、畳み方もしまう場所も衣服によって異なります。身辺自立と違って、できなくてもいいやと思いがちになりますが、自立のためにはとても大事なことです。やりきるためにはご夫婦での協力なども大切になるんでしょうね。あと、重要な生活スキルとして「金銭管理」があります。お小遣いなど少額を扱ううちに身につけておくと良いかと思います。その他、「衣服や靴を購入する」というスキルも店員さんにサイズを出してもらったりというコミュニケーションの経験が重要になります。同様なパターンとして「美容院でカットしてもらう」や「病院で症状を伝える」などもあります。
2022年10月05日中高時代、反抗期がなかった私多くの若者が反抗期を経験する中高時代、私には反抗期が訪れませんでした。今思えばそれは、親との関係性が緊迫していて、安心して反抗できるような安定と信頼感のあるものでなかったことによると感じます。当時、父と母の関係は良くありませんでした。共働きだったわが家では、母は都内でのフルタイムの仕事から帰ってくると仕事着のまま腕まくりして夕食を作ります。このときの母の機嫌はたいてい悪く、皆が母の機嫌を伺ってビクビクしている状態でした。父は家族に対して冷淡で拒絶的。母はそれに対して常に愛情や絆の確認を求めている感じで、このやり場のない母の愚痴は娘の私に向かいました。私は母の感情のはけ口のようにされていたわけですが、当時母に抱き込まれすぎていた私にはその自覚がありませんでした。「弱々しくてかわいそうなお母さんを私が守ってあげなければ!」と、母のための小さなナースやナイト(騎士)のようになっていたのです。中学生の頃、庭先で母の首を締めようとする悪夢を見ましたが、何かとんでもないものを見てしまったと恐怖した私は、この夢のことを必死に忘れようとしました。私はなんて血も涙もないひどい子なんだと…。親が、成長途中の子どもが安心して反抗できるだけの自立した強さを持っていない。このような状況で、私に反抗期が来るはずがありませんでした。ルーズソックスに茶髪が全盛期だった当時、私はルーズソックスを履くことも髪を脱色することも、母を「クソババア」と罵ることもなく、極めてまじめな優等生として中高生活を終えました。私が「悪い子」になったりしたら母がどれだけ動揺するかと思うと、怖くて何もできなかったのです。大学入学後、世界が広がって… 親への激しい拒絶大学入学後、私は校則の厳しい中高一貫の女子校の環境から解放されて自由な環境に身を置くようになり、一挙に生きる世界が広がりました。恋人もできたりして、ようやく親と学校の勉強以外の世界に居場所を感じるようになると同時に、母の私への執着や束縛を生理的に受け入れられないほど気持ち悪く感じるようになりました。母は、私が大学をさぼった日などは、私をつかまえて半日でも話につきあわせ、陶然とした顔で「ああ、こんな時間がいつまでも続けばいいのに。このまま一生一緒に暮らそうよ」と言うのです… そう言われた瞬間には背中にぞわーっと悪寒が走り、吐き気を覚えました。これからの新しい人生を控えた若い女の子をつかまえて、どれほど異常なことを言っているのか自覚がないんだろうか…。母はだんだん私に対する家庭内ストーカーのようになり、出かけていると今どこにいて誰と何をしているのか、いつ帰るのかと、何十回と電話をかけてくるように。帰ってきたら帰ってきたで家の中で私を追い回して、夜中の2時3時でも話しかけてきます。私は母から逃れたい一心で家出をし、一時期、母からの電話を着信拒否して、当時つきあっていた人の下宿に転がり込んでいたほどでした。「安心して反抗できる関係性」は大事今となっては、私は母に「安心して反抗できる相手」でいてほしかったなあと思います。反抗というのは、「この人はちょっとぐらい攻撃しても崩れないぐらい強い」という信頼、「この人になら甘えを攻撃という形で出していい」という安心がなければ成り立たないものだと私は自らの経験からも思います。反抗期は親にとってはちょっと怖いものでしょうし、程度にもよるとは思うのですが、反抗期が来たらむしろ「私は子どもから信頼され甘えられている、子どもは健全に順調に育っているし、親子の関係性も健全だ」と思って安心してもいいのかもしれません。文/宇樹義子(監修・鈴木先生より)神経発達症の二次障害である反抗挑発症は周囲の無理解や保護者の過干渉からくることが多くみられる傾向がありますが、今回のケースは大学に入学後に母親の過干渉が起因となり、家出までした反抗につながってしまったのでしょう。小学生で少し早い反抗期と心配される親ごさんがいますが、適切な手段を講じないと反抗挑発症という二次障害に陥っている場合が少なくありません。それを放置するとさらに素行症という二次障害へ進展していきます。父親にASD傾向があり家族に対して冷淡、母親にADHD傾向があり父親からDVを受けたり子育てを一切任されたりされている、といったケースをみることがあります。そういう場合、母親がカサンドラ症候群となってうつ状態になっている場合が少なくありません。宇樹さんが、弱弱しく見えたお母さまの気持ちをカウンセリングのように傾聴し、ナイトのように救ってあげたことでお母さまのうつ病への進行を防いだのだと思います。
2022年10月01日子供が成長する過程で、何度か迎えるといわれる『反抗期』。親としては覚悟をしていても、我が子から心ない言動をぶつけられると、やはり傷付くものです。5歳と1歳の兄妹を育てている、のぶえ(sanmanobue)さんは、保育園でよその子供の反抗期を目の当たりにしてしまい…。保育園で見かけた女の子と母親のやりとりを見て、つい我が子の反抗期を想像し不安になった、のぶえさん。家に帰って夫に話したところ、なんと夫は「ママ嫌い」の言葉を「私を抱きしめて」という意味だと解釈したのです…!ポジティブすぎる受け止め方に、のぶえさんは思わずツッコミの声を上げましたが、投稿には多くの称賛が寄せられていました。・案外パパさんの解釈は、外れていないかもですね。・このポジティブさ、ぜひ見習いたい!・最高ですね!反抗期もそんな風に考えられたら乗り越えられそう。反抗期真っただ中の子供と全力で向き合うのは、大変です。だからこそ、ちょっとオーバーなくらいポジティブにとらえて、心に余裕を持つことが大事なのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2022年09月28日9月15日よりシアターコクーンにて開幕を迎える『血の婚礼』。スペインの伝説的な劇作家、フェデリコ・ガルシーア・ロルカによって1932年に執筆されたこの物語は、ひとりの女をめぐってふたりの男が命がけで戦う悲劇。8月10日、キャストの木村達成、須賀健太、早見あかり、安蘭けいと演出家の杉原邦生が揃い、トークイベントが開催された。ふだん稽古場で行う、カンパニーが関係を深める様子をそのまま見せるというコンセプトのこのイベント。お互いに質問を投げかけあい、さまざまな話が繰り広げられた。安蘭ペディアが大活躍!会場となる東京會舘のステージに、お揃いの『血の婚礼』Tシャツを着て登場した5人。昨日急遽MCに指名されたという須賀健太が「僕だけ(Tシャツの上に)ジャケットを着てきて、輪を乱してすみません」と挨拶する。慣れないMCに懸命に取り組む須賀に対して木村達成、早見あかり、安蘭けいが次々にツッコミを入れてゆく。早見は「ご覧のとおり、陽キャの集まりです」と観客に伝えた。自己紹介のあとは、ひとりずつにスポットを当ててのクロストーク。安蘭は「みんなに質問しなきゃと思って、事前にみんなのことをWikipediaで調べたの」と言い、ミュージカル経験豊富な木村には「小池修一郎先生の洗礼を浴びてここにやってきているんだなあ、どんな人なんだろうと楽しみ」と話す。以降も全員のプロフィールにふれる安蘭を、須賀が「安蘭ペディア(あらぺでぃあ)」と呼ぶように。木村は「これまでは『セリフを歌わない』『ナチュラルに自分の言葉で話す』ことに重きを置いていた。でも今回はガラッと変わりそうな予感」と『血の婚礼』に対する期待を語る。「ロルカはもともと詩人なので、戯曲もかなり詩的な言葉で綴られているところがある。詩のようにリズムよく書かれている部分は、セリフのテンポを意識しながら表現してほしいなと思っています」と杉原が言う。「ラップそのものを入れる予定はないですが、ラップバトルのような気持ちでやるシーンはありそうです」という話に安蘭は「ラップやりたい!」と直訴した。早見は木村に、髪を伸ばしている理由を質問。「僕が演じるレオナルドの名前はライオンから来ているそうなので、『百獣の王』感を出したいと思って。ロルカの理想の男性であるレオナルドの色気を出したい。色気といったらロン毛かなと」と答えると、杉原は「いいと思うよ!」とお墨付きを与えた。早見&木村、安蘭&早見の意気投合次に、早見に対して杉原が「早見さん演じる花嫁は、結婚相手がいながら元彼と逢引していて、結婚式の日に駆け落ちしてしまう。そんな役柄ですが、パーソナルな部分と重なるものはありますか?」と質問。「花嫁の愛に対する欲望とか熱量は私は持っていないです。私たちが持っている100%の愛と、この作品に登場する人たちの100%の愛は絶対的に違うと感じていて……。そういう愛の強さは私は持っていないけど、ただ、人生において私は誰かに迷惑をかけても、『ごめんね』と思いながら自分の好きな道を突き進むという生き方をしてきて。『どれだけこの人生楽しめるか』を考えて生きるのは似ているかも」と語る早見に、安蘭が「すごい!」と声をあげ、須賀も「一気にトークイベントらしくなりましたね」と感心していた。その早見の話を受けた木村は「僕も自分の嗅覚を信じて、楽しい方向を選んできたから、めちゃめちゃ似てる」と言い、ふたりは意気投合。その様子を見て「前のめりに突き進んでくれる人のほうが見ていて楽しい」と杉原。安蘭に対して早見が「どうしたら安蘭さんのようにかっこよくなれるんですか?」と質問すると、「(宝塚の)男役やってたから」と即答。「かっこよく見せる研究もするけど、もともとの性格が男勝りなのもあったかな」と話す。木村も「僕も男から見てもかっこいい安蘭さんにその秘訣を聞きたかった!」というが、安蘭は「逆に支えてあげたいとか、手を差し伸べたいみたいな女性に憧れる」と言い、早見も「わかります!」と共感していた。「かわいい」須賀健太の反抗期「僕に質問ありますか?」と須賀が聞くと、一瞬全員が静かになる時間が。「あってくれ!」と叫ぶ須賀に笑いが起こる。「だって、ぜんぶ知ってるから」と答える木村。須賀演じる花婿の母役の安蘭が「長い芸能生活で、やめようとか、違う道に行こうと考えたことは?」という質問に、「高校時代はあまり仕事していない時期があって、そのときに改めて『この仕事が好きだな』と立ち止まって考える時間がありました」という須賀。しかし助監督などの裏方に興味を持ったことはあるという。杉原が「ロルカの母子関係をそのまま投影したのが『血の婚礼』の母と花婿。須賀くんはお母さんに対してどんな気持ちですか?」と問うと、須賀は「めちゃくちゃマザコンですね」と言う。反抗期もなかったらしいが、その代わり16歳ころまでずっとついていた女性マネージャーに対して反抗期があったと告白。しかしその内容は「泊まりがけの撮影のとき、別の共演者の人の部屋で遊びたいってゴネたりして」というもの。木村も早見も「それって反抗期?」「かわいい」と、予想以上にマイルドな反抗に笑いが起きた。締めくくりに「海外戯曲で難しいイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、杉原さんから一言」と須賀から促され、「よくある恋の話だし、シンプルな物語なんです」と改めて伝える杉原。「でもこの作品がスペインで初めて上演されたときにはすごい衝撃だったと思う。今回は違った衝撃を舞台を観た方たちに与えられたら」「美しい舞台で美しい人たちが泥まみれ、血まみれになっていく姿を鮮烈に描きたい」と語り、観客の期待が大きく膨らんだところでトークイベントは締めくくられた。取材・文=釣木文恵撮影=源賀津己<公演情報>『血の婚礼』【東京公演】2022年9月15日(木)~10月2日(日)会場:Bunkamura シアターコクーン【大阪公演】2022年10月15日(土)・16日(日)会場:梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ原作:フェデリコ・ガルシーア・ロルカ翻訳:田尻陽一演出:杉原邦生音楽:角銅真実 / 古川麦出演:木村達成 / 須賀健太 / 早見あかり / 南沢奈央 / 吉見一豊 / 内田淳子 / 大西多摩恵 / 出口稚子 / 皆藤空良 / 安蘭けいチケット情報はこちら:
2022年08月30日娘は穏やかな性格で、育てやすいタイプだと思っていました。しかし、中学3年生になって態度が激変。高校1年生までの約2年が反抗期のピークでした。当時は私も更年期が始まり、心身ともに不調を感じていました。娘の思春期と私の更年期が重なり、親子関係は最悪でした。★関連記事:「こんな家族をつくるんじゃなかった…」家庭崩壊の危機!長男の反抗期と重なった最悪のプレ更年期【体験談】母の更年期と娘の思春期が重なり喧嘩ばかり…娘、中3になり部屋から出てこなくなる娘はのんびり屋さんで穏やかな性格。幼いころから、子育てで苦労することはあまりありませんでした。家ではよく会話していて、親子関係は良好でした。そんな娘の態度が激変したのは中3のときです。学校から帰ってきてもあいさつもせず、自分の部屋に直行して出てきません。「どうしたの? なんかあったの?」と聞いても、返ってくるのは「うるさい」という返事。ついにきたか思春期、と思いました。部屋にこもりたいからか、娘はこれまで共用スペースに置いていたタオルや洗面用具などをどんどん自室に持ちこみます。そのせいで、娘の部屋がどんどん汚部屋に……。「片づけたら」と言うと、「うるさいっ部屋を見るな!!」とドアがばたーんと乱暴に閉められました。娘が別人になってしまったようでショックでした。大喧嘩で約1週間無視され続け…私自身も10代のころ親をうざいと思い避けていた時期があったので、娘の態度も仕方ないとは理解していました。しかし、母親にも感情があります。特に私が怒ってしまったのは食事のことでした。ある日、娘が「ごはんいらない」というので、「じゃあおなかがすいたら食べてね」と娘の食事を片づけていました。すると、娘がお菓子を出して食べ始めたのです。ひどい! と思いました。「食べられるならちゃんとごはん食べなさいよ!」とキレ気味でお菓子を取り上げると、「だってごはん食べたくないんだもん」と娘。私は料理は得意ではありませんが、栄養バランスなどを考えて食事を用意しています。せっかく用意した食事を拒否され、傷つきました。怒る私に、「もうごはん作らなくていい、食べたいものだけ食べる」という娘。「そうはいかない、栄養をとらないとダメ」と怒る私。大喧嘩になり、その後1週間ほど無視され続けました。食事のことだけではありません。日常のささいなことですぐに喧嘩になりました。女性ホルモンの乱れのせいでしょうか。お互いすぐに不機嫌になってしまいます。大した理由がなくても毎日のようにぶつかり合う日々が続きました。あいさつしただけなのに文句を言われたり、話しかけても無視されることは日常茶飯事。イラついた娘から、私が畳んだ洗濯物を投げつけられたこともありました。ひとりになって考えたこと中3から高1にかけては、思春期というだけでなく、高校受験や環境の変化など、娘もいろいろ大変だったのだと思います。そう頭ではわかっていても、私も当時45歳で更年期の始まりを自覚しており、心身共に不安定な時期で、過剰に怒ったり落ち込んだりしていました。家にいると娘のことでストレスがたまり、「こんな家にいたくない」と思うときもありました。あるとき、ストレスから家にいるのがつらくなり、夜にひとりで近所のファミレスに逃げました。そこでひとり時間を過ごしながら、「私が時々ひとりになりたいように、娘もひとりになりたいのかな」と考えました。子離れのときなのかもしれません。私は私、娘は娘。「私が娘のことを気にしすぎるからお互いにつらいのかもしれない。少し距離を置いて、娘のことはそっと見守ろう」と思いました。まとめ娘が中3になってからの約2年間は、私の更年期と娘の思春期が重なったこともあり、母娘の喧嘩が絶えずつらい日々でした。私が意識を変え、娘と少し距離を取ることで親子関係に良い変化があったと思います。これからも娘と適度な距離感を保ちつつ、見守る子育てをしていきたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。マンガ/あさり著者/もめん(46歳)高校生の娘が1人の働く母。世界中のおいしいものが食べたい。特に甘い物が好き。おいしく食べるために常にダイエット中。食べること以外の趣味は、語学学習、読書、ヨガ、散歩。
2022年08月28日「反抗期になったらどうしよう!」Upload By 丸山さとこ息子コウは小学校の中学年ごろ、しばしば「反抗期になったらどうしよう…」と心配していました。周囲の変化や図鑑などの本の情報から反抗期の存在を知ったそうです。『思春期の身体的な変化は特に抵抗ないものの、ホルモンの精神的な影響により自分は変貌してしまうのでは?と心配になる。親にはいつもお世話になっているのに、酷い態度をとるようになるかもしれない』と不安げな様子です。「お母さんに日ごろよくしてもらっているのに、突然乱暴な態度をとるようになってしまうのでは…?」と言うコウに「親の方も思春期に起こりうる変化は織り込み済みだから大丈夫」と説明すると、「そっか~!気が軽くなったよ!」とコウは安心していました。そんなコウも現在中学生。思春期や反抗期の真っ只中な年齢になった彼に「そろそろ思春期に入り反抗期も起こりがちな年齢ですが、どうでしょう?」と聞いてみると、「なんか、思春期に入って情緒が安定してきた感じがある」とのこと。Upload By 丸山さとこ特に不安定だった小学校中学年から今までの間、彼の中にどういう変化があったのか、改めて過去を振り返りつつ本人に聞いてみました。白黒思考に周囲も自分も振り回されて今よりもずっと何事においても「0か100か」の白黒思考が強かったころのコウ。「絶対!」と言い切る思い込みの強さや融通の利かなさがあり、パニックになることも多くありました。そんなコウの不安定で極端な言動に、周囲の人のみならずコウ本人も振り回されていました。Upload By 丸山さとこ今のコウは、当時の自分を振り返って「今でもそうなんだけど…あのころはもっと、本当に自分絶対主義だった。自分以外の存在がよく分かってなかったと思う」と言います。「今は、『人からどう見られるかな?』とか、『人はどう思うかな?』とか考えるようになってきたし、前より気にするようになったと思う」とうなずくコウは、もう思春期に入っているのだろうと思います。Upload By 丸山さとこまた、コウが自分のことを表現した「自分絶対主義」は、他者が認識の中にいない結果として起こっていることなのかもしれないなと感じます。「見えているのに無視しているのではなく、見えていないから無視していると感じられてしまう状態だったのだろうな」と思いました。コウとしては自然にふるまっているつもりの言動に対して、「自己中だ!」と周りから非難を浴びる状況は、とてもつらかっただろうと思います。周りがよく見えていなかった小学校中学年までのコウは登下校の「いってきます」も「ただいま」も憂うつそうで、よく「家が一番いい」「家にいるのが落ち着くし楽しいしリラックスできる」と言っていました。Upload By 丸山さとこ小学校高学年に入り少しずつ他者の存在に気づき始めたコウ。6年生のころには担任の先生からも「クラスメイトとぶつかることが少なくなりました」と言われ、中学生になった今では「学校は楽しい!」と毎日元気いっぱい登下校しています。中学校では気をつかうことや頑張ることは多いそうで、ほぼ毎日「疲れた~!」と言いながら帰ってきていますが、その声と顔は明るく喜びが感じられます。そのことをうれしく思いつつ、「『相手からどう見られるか・相手がどう思うか』を気にするようになったコウは、以前のように学校生活がつらくなったとしても、それをそのまま家族など周囲にストレートに表現していないだけかもしれないな…」とも思っています。「産まれてからずっと反抗期みたいな状態」と言うコウの今かつては「僕は産まれてからずっと反抗期みたいな状態だよね。反抗的な気持ちはないんだけど、やってることが反抗期」と言っていたコウも、思春期に入り他者が少し見えるようになってきたことで、以前よりも他者の言葉や心情が入りやすくなったなと感じます。Upload By 丸山さとこ毎日明るくニコニコといろいろな話をするコウですが、親に見せない面や言わない話の方がきっとたくさんあるのだろうと思います。そして、そここそが、今の彼の世界の中心なのだろうなと思います。それを無理に探ろうとしないことと同時に、「コウが話しやすい関係を(できる範囲で)つくること」「それとなく調子を見ておくこと」が大切なのだろうなと感じるこのごろです。Upload By 丸山さとこ『突然驚くような話が出てくる覚悟もしつつやっていこう…』と改めて思う、突然驚くような話を聞きがちな私でした。執筆/丸山さとこ(監修:初川先生より)思春期になったら「ホルモンの影響で精神的に大きく変わってしまうのでは」と不安になる。コウくんには申し訳ないですが、とても面白い不安の持ち方だなと感じました。なるほど、そういう不安を感じることもあるのかと勉強になりました。さて、世間一般的には、思春期とは第二次性徴が来て、精神面では反抗期に突入する、そんな風に思われています。実際そうなのですが、脳の発達として、多くの場合だいたい11歳ごろより、客観視できるようになるという面もあります(もちろん個人差あり)。客観視できるようになることで、大人の言うことの理不尽さなどに気がつくことで反抗的な態度になる面もあります。コウくんの場合には、イライラする、反抗的になるという面よりも、客観視できるようになる、もっとざっくばらんに言えば、周りが見えるようになってきた、そういった側面が強く感じられたのかもしれませんね。自分を中心に物事を考えること、それは幼ければ当然の側面ですが、そのことによって、コウくんはイライラさせられていた色合いが強そうなので、視野が広がったり、客観視できるようになったことで、そうしたイライラとは距離ができてきたように感じました。丸山さんも書かれているように、思春期になり、周りがよく見えるようになると、自分の気持ちを語らなくなるお子さんもいます。また、親に言って悲しませることになるなら言わないでおこう、といった考え方をしたり、恥ずかしいから言わないとしたり、思春期になると自分の気持ち・出来事をなんでも語るわけではないフェーズに入ることが多いです。それも成長の一過程ではありますが、とはいえ保護者としては心配になることもあるでしょう。さとこさんが心がけていらっしゃるように、「話したいと思ったときに話せる関係をつくっておく」、「それとなく調子を見ておく」はとても素晴らしい対応です。私も相談場面でそのように助言することが多いです。
2022年08月21日心身共に大きな成長を迎える、思春期。気持ちが不安定になりがちで、イライラして攻撃的な態度を取ってしまうことがあります。反抗期に親とバトルになり、壁に穴をあけてしまったという黒歴史は、『思春期のあるある』かもしれません。母親の『告白』3兄妹を育ててきた、母親の、おのゆき(@snow3999)さん。すでに成人をした長男と次男が思春期の頃は、激しい反抗期があったそうです。おのゆきさんは、そんな修羅場を振り返り、ある告白をTwitterに投稿。内容に、思わず吹き出す人が続出しました。「思春期の時、壁に5つ穴があきました。そのうちの3つは私がやりました。ごめんなさい」正直に言います。私には「男、男、女」3人の子どもがいます。長男と次男は2才はなれており成人しています。思春期のとき壁に5つ穴があきました。そのうちの3つは私がやりました。ごめんなさい。— おのゆき| (@snow3999) August 15, 2022 まさかの5つ中3つの穴が、お母さんによる作品…!反抗期真っ盛りの我が子と、日々向き合い続けるのは、相当大変なこと。壁や物に当たるのはダメだと頭では重々理解していても、親だって人間です。時には行き場のない感情が爆発してしまうこともあるでしょう。ちなみに、一番下の娘さんは1度も穴をあけたことがないそうです。投稿には、ツッコミや共感の声などが相次ぎました。・いや3つは、あなたかい!強すぎで吹いた。・私もサッシを割ってしまい、息子がガムテープを貼ってくれました…。・今日イチ笑いました!親近感がわきます。「あの時は修羅場でしたが、穴を見るたび思い出して少し反省しております」と語っていた、おのゆきさん。壁の穴は全力で子供たちに向き合った、闘いの証でもありますね![文・構成/grape編集部]
2022年08月17日発達障害のある子どもの「思春期・反抗期」エピソード!思春期は周囲の影響を受けながら、子どもから大人への変化を遂げる大切な時期です。見た目の変化に加え、精神面では子どもらしさと大人らしさの両面性を持つようになります。また、周りとの人間関係も複雑になってきて、この時期の仲間関係はその後の人間関係にも大きな影響を及ぼすと言われています。わが家流の思春期の乗り越え方、まだまだ幼いと思っていた娘の成長エピソード、進学による環境の変化からの反抗期、自閉スペクトラム症のある子どもの金銭、友達トラブルなど…今回はそんな「思春期・反抗期」についてのコラムを集めました。小4発達障害娘に反抗期がやってきた!?母のイライラは限界、発達外来で相談してみると…!小学4年生ごろから反抗期が始まった広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)のあるあーさん。SAKURAさんは発言と行動の矛盾に困り果てて発達外来を受診することに。医師の言葉をもとに始めた「娘が自分で解決策を出せる」ための関わり方とは…!全3部作でお届けします。反抗期なんだから仕方ない!?理論派な発達障害娘との思春期の乗り越え方とは広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)のあるあーさんは、現在小学6年生。現在、思春期・反抗期の真っただ中!理論派のあーさんに思春期・反抗期というものを発達のちゃんとした知識として、教えた方がいいと思ったSAKURAさんでしたが…あーさんの反応は!?「一緒に寝てほしい」まだまだ幼いと思っていた娘の成長を感じて吉田いらこさんの長女・ゆいさんは小学6年生。ASD、軽度知的障害、場面緘黙の診断を受けています。精神面で実年齢より幼いところがあるかな、と感じていた吉田さんでしたが、小学6年生になったある日…!学校からの呼び出し、停学、家庭教師問題…中学生活はトラブル続出!中学受験をし、中堅の私立中学に進学した息子さん。小学生のころは幼く、可愛かったけれど、中学に進学したら環境の変化からか学校からの呼び出し、中1でいきなりの停学とトラブルが続出で…!飛び降り、リスカ未遂、金銭トラブル、友人関係…自閉症娘の思春期はストレスだらけで12歳のころに自閉スペクトラム症の診断を受け、現在21歳の娘さん。自分の気持ちを伝えることが苦手で子どものころはいつもイライラ…そんなある日、娘が祖父から何度もお金をもらっていたことが発覚して…!そのほか人気コラムはこちらから!
2022年08月12日運動が苦手で不器用なグレーゾーン(境界知能)娘おっとりした性格で、インドア派、発語や言葉の理解などもゆっくりだった娘。そんなグレーゾーンの娘に境界知能の診断がおりたのは小4のころです。娘は不器用(発達性協調運動症)なことも合わさり、運動が大の苦手!鉄棒は前回りは可能ですが、逆上がりはできません。跳び箱も踏切るタイミングが取れずに3段以上は飛べず、跳び箱の前で立ち止まってしまいます。プールも25m泳げず、バタ足で最高20m程度泳げるくらいです。うまく身体の力が抜けないのか、泳いでいるとお尻が出っ張ってしまい背浮きができず、クロールをすると、どんどん水に潜っていってしまいます。小4、小6のときの担任がこのような娘の特性への理解があまりなかったこともあり、無理にクロールで25m泳がせようとして溺れそうになったこともあります。Upload By ユーザー体験談そんな娘なのでもちろん自転車にも乗れません。出かけたい場合は私の運転する車に乗りますし、中学は徒歩通学ということもあり自転車に乗る必要もないので、娘も私も乗れないことを気にしていませんでした。補助輪をつけて練習していたころもあったのですが、進んで練習したがるようなこともなく、補助輪を取ってから土手を転げ落ち、田んぼに突っ込んだ経験などがトラウマになっているのか、「上手く乗れないので嫌になった」という気持ちもあると思います。中1になったある日…娘に試練が!ですが先日、授業の一環として秋に自転車に乗り近隣の特別支援学校へ交流に出かけることになったというのです。担任の先生から「自転車に乗れない人はいますか?」と聞かれ、娘はクラス全員の前で挙手をすることになり…さらには先生から「練習しておくように」と言われました。みんなの前で挙手させられ、恥ずかしい思いをしたそうです。ただ、「練習しなくてはいけない」という強い気持ちはそこで芽生えたようです。Upload By ユーザー体験談さらには、入部した美術部でも自転車に乗りスケッチに出掛けたり、体育祭&文化祭の看板や横断幕を作成するために学校外へ自転車で出かける可能性もあります。娘は早速自転車の練習を始めました。Upload By ユーザー体験談自転車の練習を始めたけど…前途多難でしかし、練習してもやはり不器用さや身体の使い方の下手さにより公道を走行できるレベルに達さず…。こぎ出してしまえば何とかなるのですが、肝心のこぎ出しが上手くいかないことや、ブレーキ操作が上手くいかず、危険な思いをする度に、自転車=難しい・怖い・練習が嫌だ…と負のループに。久しぶりに大きな運動公園に連れて行き、練習した際も、サッカー場の周囲を1周はできましたが、やはりこぎ出しとブレーキ操作、シフト(ギア)チェンジがうまくいかずに、2周目で土手から転げ落ちてしまい、やる気がなくなってしまいました(そしてフェンスに激突し、自転車の前輪を交換する羽目になりました…)。Upload By ユーザー体験談家の近くの公道(アスファルト)を50mくらい、往復するときは実際は片道25mくらいしかこげていない状態ですが、30分程度練習すると娘ももう練習をやりたくなくなってしまうようでした。ですが、交流授業までになんとか乗れるようになりたいという思いはある…。私が仕事から帰った土日は声掛けをすると30分程度は自転車の練習に取り組むようになりました(平日は部活や宿題、習い事などもありやる気にならないそうです)。練習の結果、なんとかサッカー場の周囲1周だけは走れるようになりました。娘もそれが自信につながったようですが、公道を走るとなるとまだまだ不安です。自転車に乗れなくても…母の想い結局、現在もまだ自転車に完全に乗れていません。特別支援学校との交流授業までに乗れるようになれたらとは思いますが、母としては絶対に乗れないといけないとは考えていません。娘はおっとり、まったりした性格ですが、自己肯定感が低い訳ではありません。そこは変わりなく成長してほしいです。苦手なこと(他者に言葉で困りごとを伝えるなど)は、娘に合う方法を試行錯誤しながら良い対応方法などを見つけられるようにサポートをしたり、アドバイスをしていけたらと思います。また、娘の得意なこと(物の場所の記憶や人と違う着眼点を持っていること、黙々と同じ作業に飽きずに取り組めること)もたくさんあるので、そのような部分を伸ばしていき、上手く社会で自立した生活をしていってほしいと願っています。イラスト/taekoエピソード参考/ヒヨコ(監修:三木先生より)一生懸命頑張っておられるんですね。苦手なことでも繰り返し取り組めるのは、自己肯定感が維持されているからかもしれません。学校の先生の提案にもくじけずに前向きに取り組んでいる姿勢は、ぜひ評価してあげたいですね。あなたのエピソードもコラムになるかも?体験談募集中!保護者の方が日々子育てをする中で「こんなトラブルがあった」「こんなハプニングがあった」など悩みはつきないと思います。そんな発達ナビユーザーのみなさんの「困った」エピソードを募集しています。テーマは「反抗期・思春期」「自傷」「学習」「不登校」「ゲーム」「不器用」「ママ友・保護者」「ご近所トラブル」などに加え、今回より「パートナーや両親(義両親)、親族間トラブル」「冠婚葬祭」のお悩みも追加募集!パートナーなどとの意見の相違、冠婚葬祭でのルールが分からない、反抗期による親との言い争い、癇癪を起こして自分の頭を叩く、地団太を踏むなどの自傷行為…読み書きや計算の困りはもちろん、授業を落ち着いて受けられないなどの学習の悩み…行き渋りや不登校などの悩み…いろいろなお悩みエピソード、お待ちしております。お寄せいただいたエピソードの中から数作品、発達ナビの連載ライターさんにコラムとしてコミックマンガエッセイ化していただき、発達ナビで公開いたします!あるあるのエピソードからヒヤリとしたエピソード、SNSなどではなかなか言えないような家族やママ友とのトラブルまで。いろいろな「困った」エピソードをぜひ教えてください。
2022年08月07日■進級後初めての面談!家では問題児な息子が保育園では…家では連日ケンカや泣き声が絶えない上に、ご飯の内容にまで文句をつけてくるわが息子。一方、園生活においては協調性を発揮し、先生の肩を揉んであげるいたわりの心まで持ち合わせていたとは…!家で見せる態度とは真逆のいい子っぷりに度肝を抜かれました!!■今まで見えていなかった息子の良いところ息子は私が関わると破天荒になりがちなのですが、家の中と外での振る舞いの使い分けがきちんと身についていたことにも驚きました。ハンカチの件に関しても、忘れっぽい私にリマインドしてくれるのは助かるのですが、そんな母を頼らずとも自分でハンカチを用意できるよう、収納場所を変えようと思います〜!
2022年08月03日自閉スペクトラム症のある娘、嘘をついてお金を得て12歳のころに自閉スペクトラム症の診断を受けた娘。相手の気持ちを考えたり、自分の気持ちを伝えることが苦手でいつもイライラとストレスを抱えており、私もそんな娘にどのように接したらいいのかを悩んでいました。娘が中学1年生のある日、私の父(娘にとっての祖父)からある相談を受けました。話を聞いてみると、なんと娘が父から何度もお金をもらっていたことが発覚!最初はお小遣い程度だったのが、そのうち欲しいものができたら父に言えばお金くれるという認識に…。その都度金額は違いましたが、だんだん額が上がり、1万円以上を要求することもあり、友達にも「おじいちゃんに言えばいつでもお金をくれる」と言っていたようでした。Upload By ユーザー体験談私が娘に注意をしても効果はなく…あまりに頻繁になってきたので、何度も父には「娘がお金が欲しいと言ってきても断ってほしい」とお願いもしました。しかし、父も可愛い孫には厳しく言えなかったようで、結局いくら娘にお金をあげたのか…私の方でも把握できなくなってしまいました。一体何のためにそんなにもお金がいるのか…父に聞くと「遊びに行く」「参考書を買う」など言っていたようですが、娘を問い詰めると「アイドルのCDを買うのに使っている」との答えが…。金銭トラブルを注意すると、目の前で自傷なんと娘は男性アイドルにのめり込み、そのアイドルと握手をしたりチェキなどを撮るためにCDを大量に購入していたのです!父を半ば騙す形でお金を要求して、そのようなお金の使い方をするのはよくないことだと何度も話をしました。娘自身も自分が悪いのは重々承知しているのでしょう。しかし何度も私に責められ、都合が悪くなった娘は「もうじゃあ死ぬ!」、「死ねばいいんだ!」「死にたい!」などと叫び、自分の首を両手で締め始めたり、「飛び降りてやる!」と自宅の2階から飛び降りようとしたりと危ない行動を起こし始めました。Upload By ユーザー体験談もともと癇癪などを起こしやすい娘。こうなってしまうと暴れて私だけではどうにもすることができません。夫にも協力してもらい馬乗りになって制止することで精一杯でした。言葉でのフォローなども逆効果になってしまうため、娘自身が落ち着くまでそっとしておくことしかできませんでした…。友達とのトラブル、そして学校でも起きた自傷行為娘のトラブルは家だけではなく学校でも。ある日担任の先生から「娘さんが休み時間に手首を切ったのですぐ学校に来てほしい」と電話がありました。学校から連絡あったときは息ができなくなるほど震え、動揺した気持ちのまま学校へ向かったのを覚えています。トラブルを起こすことはある程度予測できていたものの、予想以上のことが起き、どうしよう、どうしようと混乱をしていました。学校に着くと、娘は職員室の隅の方に座っていました。バツの悪そうな顔をしていたものの、少し時間も経っていたので落ち着いている様子でした。学年主任の先生と担任の先生が慌てることもなく、丁寧に娘に寄り添ってくださってくれました。手首の傷も収納式の簡易バサミだったので、軽く傷がついた程度でした。一体原因は何なのか…。話を聞いてみると友達とのトラブルのようでした。トラブルの相手は当時娘が一番仲の良かった友達。何かのきっかけで友達とトラブルになり、同じく「死ぬ!」と叫んだ所を、友達から「死ぬ気もないくせに」などと言われ、パニックになり、ハサミで自分の手首を切りつけてしまったとのことでした。当時の娘は、友達のことが好きなのに、わざと悪口をSNSのグループに書き込むなど、トラブルの素を自分でつくり、相手の気持ちを試すような行動が多く見られました。Upload By ユーザー体験談トラブルを起こしても、落ち着いたあとは何事もなかったような様子になる娘。毎回トラブルを起こしては友達に謝らず、時間の経過とともに元に戻っている様子を見て私はため息がでました。担任の先生には娘の特性は伝えていましたが、「学校では特性以前にダメなものはダメ、生徒同士のトラブルは生徒同士で解決する、保護者は傍観者」という体制を取っていただきました。これ以外にも娘は幾度となくトラブルを起こしましたが、このスタンスは親の心労も減り、とてもありがたく、そんな学校の対応のおかげで幾多のトラブルも乗り越えられたのではないかと思っています。トラブルを乗り越えて…21歳になった娘の想いこのように中学時代はトラブルばかり起こしていた娘。私自身も娘とどう向き合っていいのか分からず、頭では理解しているのに、抱きしめてあげることも、受け入れてあげることもできずに出口のない真っ暗なトンネルの中にいるようでした。しかし、そんな娘も成長するにつれてだんだんと変化が。21歳になった今、ようやく娘と対話できるようになり、これまで会話もなかったのがうそのようになんでも相談してくれるようになりました。日常のなんでもない会話をしたり、当時を振り返り「あのときはこうだった」「こんな気持ちだった」などと2人で振り返ることもできるようになりました。娘が中一だったあのとき…それ以前からも、もっとしっかり娘と向き合えていたら…と今更ながら思います。娘は今、保育士をしていますが、困り感のある子どもたちに寄り添える保育士になりたいと言っているのを聞き、とても嬉しい気持ちになりました。21歳と言えば、世間的にはすでに自立している年齢なのかもしれないですが、私としては関わりを避けてきた10年以上もの時間を今補うことができ、とても楽しい日々を過ごすことができています。Upload By ユーザー体験談イラスト/taekoエピソード参考:るみちゃん(監修:三木先生より)行動の枠を作るのは大切なことなので、学校の対応はとても良かったと思います。また、発達特性のあるお子さんは情緒的に幼いことが多いため、だいぶ大人になってからやっと自分の気持ちを語れるようになることも多いです。それまでの我慢はとても大変ですが、繰り返しものごとの是非とあるべき姿を伝え続けることも重要になるでしょう。あなたのエピソードもコラムになるかも?体験談募集中!保護者の方が日々子育てをする中で「こんなトラブルがあった」「こんなハプニングがあった」など悩みはつきないと思います。そんな発達ナビユーザーのみなさんの「困った」エピソードを募集しています。テーマは「反抗期・思春期」「自傷」「学習」「不登校」「ゲーム」「不器用」「ママ友・保護者」「ご近所トラブル」などに加え、今回より「パートナーや両親(義両親)、親族間トラブル」「冠婚葬祭」のお悩みも追加募集!パートナーなどとの意見の相違、冠婚葬祭でのルールが分からない、反抗期による親との言い争い、癇癪を起こして自分の頭を叩く、地団太を踏むなどの自傷行為…読み書きや計算の困りはもちろん、授業を落ち着いて受けられないなどの学習の悩み…行き渋りや不登校などの悩み…いろいろなお悩みエピソード、お待ちしております。お寄せいただいたエピソードの中から数作品、発達ナビの連載ライターさんにコラムとしてコミックマンガエッセイ化していただき、発達ナビで公開いたします!あるあるのエピソードからヒヤリとしたエピソード、SNSなどではなかなか言えないような家族やママ友とのトラブルまで。いろいろな「困った」エピソードをぜひ教えてください。
2022年07月24日元気いっぱい、幼くてママ大好きな小学生だった小学生のころは幼く、可愛かった息子。家でも学童でも工作やブロック遊びをしたり、友達と走り回って遊んだり、楽しそうに過ごしていました。そんな息子でしたが、小学4年のころから塾に通うようになり、中学受験をして、中堅の私立中学に進学しました。小学校は小規模校で1クラスしかなく、6年間持ち上がり、クラスメートとも阿吽の呼吸で、思いを伝えなくてもみんな分かってくれる、平和な6年間を過ごしました。ところが、私立中学に入ると、急に同級生が200人近くになり、クラスメートのキャラもよく分からない、友達との距離感のとり方も分からないまま、「悪いことするのも度胸試し」的なところもあったのでしょうか。ある日学校から呼び出しが…!?ある日突然、学校から呼び出しがありました。何事かと思ったら…息子がクラスメートと一緒に、学校のカフェテリアの食券を偽造をしたとのこと。もちろん学校は停学処分に。息子の通っていた学校では、停学を何度か繰り返したら退学になってしまいます。あんなに頑張って勉強して合格した学校なのに、目先の数百円のために退学になるかもしれないことをするなんて…とショックでした。面談に伺うと、担任、学年主任、副校長などの面々がずらり…。息子は、先生方に、社会で同じことをしたら刑事罰を受けるのだと諭されました。Upload By ユーザー体験談突然の停学。母は孤独を抱えて停学は1週間以上、停学期間中はもちろん保護者の見守りが必要でした。停学の間は、夕方、学校からの確認電話に保護者が出て、その日書いた反省文のレポートをファックスで送らなくてはいけません。フルタイムで仕事をしているわが家。1週間も連続して職場を休めず、祖父母にも日中来てもらい、夕方の学校からの電話タイムには間に合うよう早退する日々。入学したばかりで、学校にはママ友もほとんどおらず、ほかにも停学になった生徒はいるのか、停学になったときはどんな風にほかの親御さんは対応しているのかもよく分からないままの、孤独な日々でした。Upload By ユーザー体験談息子のWISCの結果で特性に気づきそのことをきっかけに、精神科にも相談に行きました。息子は検査(WISC)も受け、偏りが大きいことも分かりました。処理速度やワーキングメモリなどはものすごく高かったのですが、少し先の見通しを持つ力がそれにくらべると低いのだといわれました。そのスコアの差は50近くもあり、アンバランスさを指摘されたのです。息子は、「食券偽造する」⇒「ただで食べられる」⇒「得だ」という風に考えがちで「食券偽造する」⇒「ただで食べられる」⇒しかし、規則違反の行為のために「停学、退学になるかもしれない」⇒「数百円の得しても停学になるならやらないほうがいい」とまでは思い至らなかったのではないかというのです。反抗期の息子…家庭教師は辞めていき…反抗期にも突入し、学校の成績は右肩下がりで、その後も学校に呼び出されることも複数回。息子に対し、どう接したらいいのか悩みが深かった時期でした。中学受験で無理させすぎてしまったのかも、とも考えました。いっそ、退学し、転校したほうがいいのか?と思ったほどです。学業で悩んでつけた家庭教師も、あまりにやる気がなく授業態度が悪い息子に愛想をつかし、「息子さんに教えたくない」と複数人が辞めていきました。Upload By ユーザー体験談中学2年になるときに、思い切って学校のPTA活動に参加することにしました。委員会活動で学校に毎月行くようになり、ママ友もできました。学校の様子もよく分かるようになり、子どものことを相談できる仲間もでき、先生方とも話しができる機会が増え、少しずつ肩ひじ張らずに過ごせるようになって心も軽くなっていき、「口うるさくいっても、関係が悪くなるだけ」「どうしてもダメなことは、きちんと伝えよう」と思えるようになりました。結局、息子が落ち着いていったのは、高校生になってからです。それまでは、テスト前になっても置き勉している教科書を学校から持ち帰らないので、教科書や学校で使う問題集はもう1セット購入し、自宅にも置いていたのですが「お金がもったいないからもう買わないでいい」と言われたのです。そして、テスト前には教科書をきちんと持ち帰ってくるようになりました。読めないほど汚い字で書いていたノート(汚すぎて読めないのでテスト勉強にも使えない)も、下手なりに読める字に変化していきました。特に高校3年生になってからの頑張りはすさまじく、自立して勉強に取り組むようになり、成績も急上昇し、学校の先生方に驚かれるほど。中学3年の頃からみてもらっていた家庭教師の先生にも「別人のよう」としみじみと言われました。息子は、精神的な成長が奥手だったのかな?と今なら思えます。おそらく、高校2年生くらいで、一般的な中学3年生くらいの精神年齢だったのかなぁ…と。現在大学生になった息子を見て現在大学生になった息子は、ときどき偉そうな物言いをすることもありますが「いつまで中2病やってるの。そういうの、カッコわるくない?」と軽くいなすと、それもそうだな、と思うようで、最近は大人同士の会話もできるようになってきました。車の免許も取ったので、助手席にのって練習に付き合うこともあります。息子の運転でドライブしていると、なんだか頼もしくて、つい数年前に悩んでいたことが嘘みたいに成長したなぁ、としみじみしてしまいます。Upload By ユーザー体験談エピソード参考/あっきーイラスト/keiko(監修:三木先生より)発達の偏りが大きい子は、見通しや精神面の成長が遅いことが往々にしてあります。そのため、年齢相応をイメージしているとギョッとするような不適切な行動を取ることがあります。周りの大人たちの温かい見守りのおかげでゆっくりと成長ができたようで良かったですね。あなたのエピソードもコラムになるかも?体験談募集中!保護者の方が日々子育てをする中で「こんなトラブルがあった」「こんなハプニングがあった」など悩みはつきないと思います。そんな発達ナビユーザーのみなさんの「困った」エピソードを募集しています。テーマは「反抗期・思春期」「自傷」「学習」「不登校」「ゲーム」「不器用」「ママ友・保護者」「ご近所トラブル」などに加え、今回より「パートナーや両親(義両親)、親族間トラブル」「冠婚葬祭」のお悩みも追加募集!パートナーなどとの意見の相違、冠婚葬祭でのルールが分からない、反抗期による親との言い争い、癇癪を起こして自分の頭を叩く、地団太を踏むなどの自傷行為…読み書きや計算の困りはもちろん、授業を落ち着いて受けられないなどの学習の悩み…行き渋りや不登校などの悩み…いろいろなお悩みエピソード、お待ちしております。お寄せいただいたエピソードの中から数作品、発達ナビの連載ライターさんにコラムとしてコミックマンガエッセイ化していただき、発達ナビで公開いたします!あるあるのエピソードからヒヤリとしたエピソード、SNSなどではなかなか言えないような家族やママ友とのトラブルまで。いろいろな「困った」エピソードをぜひ教えてください。
2022年07月20日自分の気持ちを言葉にするのが苦手な娘、お友達はできる?わが家の娘は現在21歳。12歳のころに自閉スペクトラム症の診断を受けています。まだ診断前の幼稚園のころから気持ちを言葉に出すことがとても苦手だったので、幼稚園でお友達ができるかどうか私はとても心配をしていました。そんな娘でしたが入園してすぐに1人の女の子(Aちゃん)と仲良くなりました。2人でごっこ遊びなどをする様子を私とAちゃんママは微笑ましく見ていました。娘にはお友達、私にはママ友ができ、そのうちほかのママ友たちともお迎え後にいろいろな公園へ遊びに行くようになりました。Upload By 発達ナビ編集部当時、娘は感情のコントロールが難しく、私の悩みの種でした。Aちゃんママにそのことを相談すると、柔道教室をすすめられました。そこはAちゃんママの旦那さんが教えていて、Aちゃんも通っている柔道教室。知り合いが教えている安心感と、「武道の精神を教えてもらえたら落ち着いてくるかも?」という思いもあり早速柔道教室に入会をしました。このようにAちゃんママは私にとってさまざまな相談に乗ってもらえるありがたい存在でした。これで娘も私も安心して園生活を送ることができる、そう思っていたのですが、そんな状況も長くは続かず…。娘がお友達をかんでしまい…!娘と違い、Aちゃんはとても口が達者なお子さんでした。会話の中での「違うよ」「そうだよ」のやり取りの中で、言葉をうまく伝えられない娘は結局口では勝てなくなり、なんとAちゃんの腕をかんでしまったのです!Upload By 発達ナビ編集部そのことを幼稚園の先生から聞いた私はただただ驚きました。そして、それがきっかけになり、娘はAちゃんと遊ぶたびにやはり口喧嘩に勝てなくなると毎日のようにAちゃんをかむように…。その当時は診断も出ておらず、私もそれが発達障害による特性などとは思わなかったので、幼稚園側も問題行動として、娘に対してかなり強い口調で、毎回かんでしまうことについて注意をしていたようでした。そして私は…Aちゃんママに毎日のように謝って下さいと謝罪を要求されるようになりました。ただひたすら毎日「ごめんね」と謝るしかなかったですし、幼稚園の先生にも「ご迷惑おかけしてすみません」と毎日謝っていました。Upload By 発達ナビ編集部あまりにも頻繁にかむので、わが子ながら正直イライラ…特に理由も聞かずに「どうしてかむの?」「なんで?」と責めてしまっていたと思います。今思えば、娘にはかなり酷い対応をしていたように思います…。通わせていた柔道教室でもトラブルがさらには通わせていた柔道教室でも、Aちゃんとトラブルになってはかんでしまうということがありました。かんでしまった事実はもちろんこちらに非があるのですが、そのことでAちゃんパパから私と娘はかなり怒鳴られてしまい、このようなことが続くくらいなら…と柔道教室は退会しました。そんなことが続き、Aちゃんママからは明らかに距離を置かれ、ほかの仲良かったママ友達も急に態度がよそよそしく変わっていきました。Aちゃんママが私のいないところで私や娘のことを悪く言っているんだな、ということも雰囲気的に分かり、私はAちゃんママやほかのママ友たちと距離を置くようになりました。居場所がない…四面楚歌の日々以前はお迎え後にはお友達みんなで公園に行っていましたが、娘を連れてすぐ帰宅することが増えていきました。「ごめんね。私がもっとうまく対応できていたらお友達とも遊べるのにね…」と考えてしまい全てが悪循環、誰に相談したらいいの?私たちにはどこにも居場所がないの?と当時は本当に四面楚歌のようでした。Upload By 発達ナビ編集部結局この幼稚園は1年で退園することにしました。幼稚園最後の日、Aちゃんママは私が見ているところでわざと私以外の仲良くしてきたママ友にプレゼントを渡し、私に見せつけているようでした。転園後、別のママ友からAちゃんママが私と娘の悪口を、かなり誇張して周りに話していたと聞き「やっぱりな…」という気持ちになりました。怒りももちろんありましたが、なによりも、とても悲しかった。ですが、私も逆の立場だったら…毎回毎回わが子に手を出すお友達がいたら…と考えると同じことをしてしまったかもしれません。そう考えるととても怖いです。その後、転園先では…当時を振りかえり娘はこだわりが強く、前の園にも愛着があった上、転園という環境変化にうまく適応できない中、写真を見ては落ち込むということが頻繁にありました。新しい園は9人しかいない小さいクラスでしたが、そのほとんどが上に兄姉がいて、すでに仲良しグループもできていたので、新しい環境に慣れるまでまた大変でした(行き渋り、駐車場に着いても降りない、園から脱走するなど…)。ですが、転園先で1年半担任をして頂いた先生がとても熱心な先生で、娘の特性としっかり向き合って下さり、娘も安心して過ごすことができたのが救いでした。当時を振りかえると、疑惑がありながらも「わが子は大丈夫。少し難しい性格なだけ…」と悩みつつも逃げてきていたように思います。今思えば、もっと早期に病院の受診などできていたら、もう少し違ったのかも?感じることも多くあります。誰にも相談できず一人で苦しんでいる方がいるなら、どんな形でもいいのでまずは誰かに相談をし、少しでもその苦しみを減らせるように一歩を踏み出してほしいと思います。エピソード参考/るみちゃんイラスト/taeko(監修:三木先生より)母子ともにご苦労されたようですが、新しい環境に慣れることができたようで、良かったです。お友達、保健所、医療など、どんなジャンルでも良いので相談することができると、楽になるかもしれませんね。あなたのエピソードもコラムになるかも?体験談募集中!保護者の方が日々子育てをする中で「こんなトラブルがあった」「こんなハプニングがあった」など悩みはつきないと思います。そんな発達ナビユーザーのみなさんの「困った」エピソードを募集しています。テーマは「反抗期・思春期」「自傷」「学習」「不登校」「ゲーム」「不器用」「ママ友・保護者」「ご近所トラブル」などに加え、今回より「パートナーや両親(義両親)、親族間トラブル」「冠婚葬祭」のお悩みも追加募集!パートナーなどとの意見の相違、冠婚葬祭でのルールが分からない、反抗期による親との言い争い、癇癪を起こして自分の頭を叩く、地団太を踏むなどの自傷行為…読み書きや計算の困りはもちろん、授業を落ち着いて受けられないなどの学習の悩み…行き渋りや不登校などの悩み…いろいろなお悩みエピソード、お待ちしております。お寄せいただいたエピソードの中から数作品、発達ナビの連載ライターさんにコラムとしてコミックマンガエッセイ化していただき、発達ナビで公開いたします!あるあるのエピソードからヒヤリとしたエピソード、SNSなどではなかなか言えないような家族やママ友とのトラブルまで。いろいろな「困った」エピソードをぜひ教えてください。
2022年07月10日思春期・反抗期は、成長のプロセス。広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)のある娘は、現在小学6年生。思春期・反抗期の真っただ中です。発達外来の受診で、発達障害児の思春期・反抗期についてや、娘の状態に合わせた療育方法を先生からアドバイスしてもらい、少しずつよくなってきました。しかし、そもそも思春期・反抗期は、正常な発達。娘の自立力を伸ばすことが目的であり、反抗的な態度をゼロにしようとは思っていません。日常生活では、反抗は引き続きあるのが現状です。Upload By SAKURA自分の発達に関して、興味津々。わが家では娘に「発達障害」の告知をしています。そのことも関係しているのか、娘は自分の発達状態にとても興味津々です。自分は何歳で歩いたか、何歳のときにしゃべったか、オムツが外れたのはいつか、小さいときはどんな子だったか…。決して後ろめたいという聞き方ではなく、「私のことを知りたい!」「教えて!」と楽しそうに、何度も聞いてきます。Upload By SAKURA正しい知識を教える。そんな娘には、思春期・反抗期というものを発達のちゃんとした知識として、教えた方がいいと思った私たちは、思春期・反抗期についてよく説明しています。Upload By SAKURA元々、理論的な説明が大好きな娘。自分のイライラや、親に反抗してしまう言動が、発育として説明がつく状態が面白いようです。私ともめたときも…Upload By SAKURA自らの態度の理由を「思春期・反抗期」と言う娘。それを言うことで、娘の反抗が急に可愛く見え、私は笑いをこらえるのに必死になってしまいます。自分の経験も話して聞かせる。元々、あまり他人に興味を示さない娘ですが、思春期・反抗期に関しては自分だけではなく、ほかの人がどうだったかを知りたいようで…Upload By SAKURAUpload By SAKURAこんな会話をしていると、まだまだ娘は、反抗期じゃないような気さえしてきます。話して、向き合って、乗り越える!私たちの場合、思春期・反抗期というものを会話なくただ過ぎるのを待つより、「あなたは今、思春期・反抗期に入っていますね」と、状態を説明してからの方がお互いどこか冷静になれます。この方法が全員に通用するとは思いませんが(たぶん私の場合、そういう言い方されると余計イライラしていたかも…)、思春期・反抗期についてあえて話すというのも、乗り越えるための一つの方法かもしれません。執筆/SAKURA(監修:初川先生より)思春期・反抗期について、説明されたのですね!すてきなエピソードのシェアをありがとうございます。思春期・反抗期は、体感としては、「なぜだかはっきりしないけれど、なんだかイライラする」「今まではイライラしなかった『宿題やったの?』の声掛けになんだか無性に腹が立つ」、そんなイライラ先行かと思いきや、ときには、親に甘えたくなったり、友達と比較して悲しい気持ちになったりと、今までとはなんだか違う…といった感覚にとらわれることが多いです。そうした内発的な変化について、学校の保健で習ったり、言葉として「思春期」「反抗期」と知っていたりはあるにしても、そこと結びつけて「あー、これが噂の思春期か…」と認識できる子は少ないと思います。多くの場合、「なんでそんなに反抗的なのよ!」と親に言われるなどして、気づくことが多いです。自閉スペクトラム症のある方のように、自分の体感をモニタリングしづらかったり、未知のことに出合うことの衝撃を大きく受けたりする場合には、早めに説明するということが安心安全につながることがあります。SAKURAさんのされたように、それは正常な発達なのだということを伝えることがとても大切です。これまでとの違いに違和感やしっくりこない感じ、終わりの見えない感じ、そして、大人になるということへの不安がないまぜになって感じられる場合もありますが、それは正常な発達で、いずれ落ち着くということ、その見通しを伝えることが大切です。SAKURAさんの娘さんの場合には、そのあたり理解され、自分のことを「思春期・反抗期」とカテゴライズして語ることができるようになりました。自分の状態が何であるか知っていること、自分の状態の手綱を握れていること。とても素晴らしいですし、大人への第一歩だなと感じます。
2022年07月06日こだわりが強く、心配性な長男長男は現在小学2年生。年長のときに自閉スペクトラム症やDCD(発達性協調運動症)などの診断を受けました。性格は特性も関係しているのか、こだわりが強く融通が利きにくく、また慎重で真面目で過剰なぐらい心配性で、不安感も強く怖がりです。そして、独り言が多く過剰に喋る所があります。もともと優しく世話焼きな性分なので、過剰なぐらい世話を焼いたり、小言なども多い長男。学校や学童では次男の世話を焼き過ぎるぐらい焼いては、次男に「うるさい!」などと言われているようです(苦笑)。私と実母、実父との関係私と実母(子どもたちにとっての祖母)の関係はあまり良いとは言えません。私自身バツイチなのですが、離婚の際には世間体を気にして大反対、今の夫(夫もバツイチです)のことも最初から受け入れてくれず、その後生まれたわが子たちに関しても「孫だとは一切思わないし会いたくもない!」と言い張っていると実父から聞いていました。母は障害への偏見も強く、元々好き嫌いをハッキリ態度に出し、一度相手のことを嫌い!となるとそれ以降は一切受け入れないので、そもそも「会いたくない」と言っているのに、障害のある長男を受け入れてもらえるかは心配の種でした。実家が遠いこともあり、頻繁には会わないのですが、対照的に父は「会ったことがない孫であっても孫には変わらないから」と毎月仕送りをしてくれています。御礼の電話の度に子どもたちと楽しそうに話す様子を見て「父はやっぱり孫に会いたいのだろうな…」と私も夫も申し訳ない気持ちになっていました。家族旅行で実家のある県へ。そこで両親に会い…そんなある日、家族旅行で実家のある県へ行く機会がありました。仕送りしてくれている父への感謝を会って伝えたい。せっかく近くまで行くのだから、両親に孫を会わせたいと考えました。実家で会うよりも外で会う方が良いだろうと、宿泊しているホテル近くの駅で待ち合わせて、喫茶店で話すことにしました。喫茶店で自己紹介をするやいなや、定型発達の次男は当たり前のように私の両親の間に座り、うれしそうに2人と手をつなぎました。甘え上手な次男のニコニコと人懐っこい様子に、二人は「可愛い、可愛い」と目を細めました。一方長男は、様子を伺いオドオドして、私の手を離しません。父が長男に少し質問したら、関係ないことまで話し出したり、独り言を言いはじめたりといつもと違う環境に興奮気味なのか声の大きさの調節もできずにいました。Upload By 発達ナビ編集部長男がパニックを起こしてしまい…次男と夫がトイレで席を立つと、母から責めるような言葉を投げかけられました。長男の様子が気に入らなかったのでしょう。場の空気が張り詰めたキツイ感じになりました。そんな母を父は諫めてくれたのですが、長男は場の雰囲気を感じ取りパニックを起こし大声をあげて号泣してしまいました。私は長男を抱き締めて「大丈夫だよ。喧嘩じゃないからね。ママはここにいるよ」と背中をさすり続けました。Upload By 発達ナビ編集部その間もずっと母から「小さい子じゃあるまいし泣き喚いて恥ずかしい」「何話してるのかさっぱり分からないし、独り言をずっと言ってて気持ち悪い」「甘やかしてるからそうなるんじゃないの?障害だからって周りの人にも迷惑でしょう?」など厳しい言葉を言われ傷つきましたが、ただ長男の背中をさすって母の言葉をやり過ごし続けました。昔からこう言う人だからと、あきらめていたのだと思います。それを聞いていた父は、優しい口調で「ビックリしたんやなぁ。電話で毎月じぃじと話してるけど初めての土地で初めて顔合わすし、そら怖いやろう。でも、じぃじは泣いてもその顔すらもうれしいんやでぇ。それだけ大きい声で泣けるんは元気な証拠やぁ。お前もよう頑張ってるなぁ。2人を見れば分かるよ。大変やと思うけどえぇお母さんやっとる。頑張っとるなぁ」と長男の頭をなでてくれました。父が話してくれたこと夫と次男がトイレから戻ると、父が持病のかかりつけの医師に、長男の発達障害について話したときのことを教えてくれました。なんと父自身、多動傾向があり衝動性が強く、集団生活が苦手で会社を辞め自営業に転職したことや、国語はからっきしなのに、計算だけはものすごくできたというのです。医師に「ご自身も発達障害の傾向があったのかもしれませんね」と言われたと話してくれました。それを初めて聞いた母は「なんでそんなこと言い出すんよ?!そんなわけないやろ?!」と苛立って声を荒げました。父はしれっとした感じで「障害があろうとなかろうと、この子はこの子でただの個性や。それをぐちぐち言える権利が俺らにはないんやで?この子のありのままを受け入れてやらんとやろ?」と泣いている長男の手を取り何度もさすってくれました。その言葉がとてもうれしく、涙がこぼれそうになりました。Upload By 発達ナビ編集部次男も「お兄ちゃんはね、パニックになってるだけなの。優しくてね、僕の自慢のお兄ちゃんなの。だからねチクチク言葉はダメなんだよ?」と母に言うと、母は父と次男に「自分が悪いの?」と非難するような視線を送りました。父は「何も気にすることはないし、この子はこの子。しっかり育てるんやで」と笑ってくれました。母だけが納得のいかない表情をしていました。長男の優しさに触れて別れる時間となり、みんなで両親を駅まで見送りに行きました。母は数ヶ月前に足を骨折してから、骨粗鬆症もあり治りが悪く、足を引きずるようになっていました。父からも母が週5だった仕事を週3にしていることを聞いていたので子どもたちにも「ばぁばはね、足が悪いからゆっくりしか歩けないんだよ。抱っこをねだったり、手を引っ張って急かしたらダメだよ」と言い聞かせていました。父と母と手をつないで歩いていた次男がふざけて手を引っ張り駆け出そうとしたりしていたのを見て、長男が「そんなことをしてはダメ!」と強い口調で言いました。その後、母の元に駆け寄ると「ばぁば、足痛いんでしょ?大丈夫?弟がごめんね。無理しないでね」と顔を見上げ心配そうに声を掛けていました。母は驚いて戸惑うような表情をしていました。先程パニックを起こした長男の様子を見ていたので、そんな気遣いができるなんて想像できなかったのだと思います。その様子を見た父は、目を細めて微笑みながら長男の頭をなでて、母に「この子は優しい子やないか?違うか?」と言い、「ありがとうな。ばぁばを気遣ってくれたんやなぁ」と長男をたくさん褒めてくれました。母は父の言葉に目を伏せて黙って頭を垂れていましたが、「ありがとうね。心配してくれたんやね」とそのときに初めて長男と言葉をかわし、頭をなでてくれました。駅に着き、別れたあとも両親は改札の向こう側から何度も振り返り、手を振ってくれました。Upload By 発達ナビ編集部母に対して思うことすぐさま、母の認識や価値観を変えるのは難しいと思います。ですが、最後に長男の優しさに触れて、長男自身を見てくれた、と少しだけ安心しました。完全に解決したとはまだまだ言えませんが、少しばかりは母との関係も前進したのかなと感じています。エピソード提供/みぃこイラスト/SAKURA(監修:三木先生より)優しいお祖父様ですね。ご自身が苦労をされて、そしてそれを悩みながらを乗り越えられた経験のある方は、同じような困難を持つ人に受容的になれますよね。またお祖母様も長男さんと気持ちのこもったやり取りができることによって、「障害」というフィルターを外したコミュニケーションができたんですね。こういう関係を積み重ねていくことで、またみなさんの関係が良くなっていくのだと思います。あなたのエピソードもコラムになるかも?体験談募集中!保護者の方が日々子育てをする中で「こんなトラブルがあった」「こんなハプニングがあった」など悩みはつきないと思います。そんな発達ナビユーザーのみなさんの「困った」エピソードを募集しています。テーマは「反抗期・思春期」「自傷」「学習」「不登校」「ゲーム」「不器用」「ママ友・保護者」「ご近所トラブル」などに加え、今回より「パートナーや両親(義両親)、親族間トラブル」「冠婚葬祭」のお悩みも追加募集!パートナーなどとの意見の相違、冠婚葬祭でのルールが分からない、反抗期による親との言い争い、癇癪を起こして自分の頭を叩く、地団太を踏むなどの自傷行為…読み書きや計算の困りはもちろん、授業を落ち着いて受けられないなどの学習の悩み…行き渋りや不登校などの悩み…いろいろなお悩みエピソード、お待ちしております。お寄せいただいたエピソードの中から数作品、発達ナビの連載ライターさんにコラムとしてコミックマンガエッセイ化していただき、発達ナビで公開いたします!あるあるのエピソードからヒヤリとしたエピソード、SNSなどではなかなか言えないような家族やママ友とのトラブルまで。いろいろな「困った」エピソードをぜひ教えてください。
2022年06月28日義実家に帰省して言われた言葉わが家の娘は現在小学5年生です。特に診断などはおりていませんが、昔から切り替えが苦手だったり、集団だと指示が入りにくいなどという特性がありました。子どもが4歳のある日、私たち家族は夫の実家に帰省をしました。義実家で子どもとともに楽しく過ごしていました。ですが、このころの娘は食事をあまり食べない時期でした。そんな娘を心配して、どのようにしたら食べるようになるのかと試行錯誤をしましたがなかなかうまくいかず…それに加え共働きということもあり、私自身心の余裕がなく、しつけができていないことが問題なのかと悩んでいました。ですが、無理矢理に食べさせて娘が食事自体を嫌いになってしまったら元も子もないと思い、当時は娘の望むまま、私のひざの上でごはんを食べさせていました。Upload By 発達ナビ編集部義実家での食事の際、慣れない環境もあり今日もいつもと同様にひざの上で食事をとる娘。そんな娘を見て義母は決めつけるような物言いで「この子はいじめられるよ!ちゃんと見てあげて!ADHDかもしれないから病院にいけ!絶対発達障害だ!」と言い放ちました。普段から思い込みで決めつけることがよくある義母。何故そんなことを言われなきゃならないの?私のしつけが悪いから?発達障害はしつけが原因ではないですが、そのときの私はあまりのショックに言葉を失ってしまい、予定を早めて自宅へ帰ることにしました。Upload By 発達ナビ編集部娘が小学校入学前には…その後も娘が小学校入学前に義実家の行事の準備の手伝いで私一人で訪ねたときには、親戚と私の四人くらいでの作業中に「あの子は先生に怒られるタイプだから」などと言うことがありました。Upload By 発達ナビ編集部義母は会うたびに、娘について気になる点を私に必ず指摘してきます。実の息子である、私の夫には一切言いません。夫は仕事がとても忙しいので、元々娘のこと以外のことも、すべて私を通して話してきます。夫は義母に対してなにも言ってくれないものの、娘についての発言は不愉快に感じているようです。大事にしてくれているのは分かるけどとはいえ、義母が、私や娘のことが嫌いなわけではない、ということは伝わってきます。おそらく義母にとって、娘は自分の知らないタイプ、理解しがたいタイプの子どもなので、心配していて、それをいちいち口に出してしまうのだと思います。私の誕生日にはプレゼントをくれたり、夫と二人でしっかり家庭を築いていることに、感謝の気持ちも伝えてくれます。ですがやはり、悪気はなくてもずけずけと娘の発達に対して指摘をされることには心が壊れそうになり、悪気のない人間はたちが悪いと思ってしまう自分がいます。これからの義母との付きあい方義母に対して「こんな風に言われたら嫌だ」と伝えたら分かってくれそうな気もしますが、そもそも悪気がないので、こちらの思いが伝わるのだろうか?とも思ってしまいます。今は諦め半分ですが、娘も4歳のときとは違い、相手の言ったことを理解できる年齢になっています。もし義母が、娘に対して直接酷いことを言ったら、もう会うこともないだろう、というのが正直な気持ちです。これは私の主観ですが、子育てに関する思い込みが激しい人が比較的多い世代なのかもしれません。街中でも子育てが終わった義母と同世代の方から配慮のない言葉をかけられることが多く、悲しい気持ちになることがよくあります。義母は、娘にとって唯一無二の「おばあちゃん」です。そのおばあちゃんには「よくできた孫だから、かわいい」ではなく、特性を理解し、認め、無条件の愛を孫に与えてほしいのです。現在の娘は、特性はうっすらありつつも、いろいろと折り合いをつけながら成長していっています。苦労することもあるとは思いますが、私は今後も娘の良い部分を最大限伸ばしていってあげたいと考えています。Upload By 発達ナビ編集部イラスト/taeko※エピソード参考者のお名前はご希望により非公開とさせていただきます。(監修:三木先生より)教育や子育ては、誰もが一家言もつジャンルですよね。ましてや子育てを一周した祖父母からすると、どうしても自分の意見を言いたくなるものです。しかしそれも孫かわいさゆえであることを相談者さんはしっかり理解されているんですね。一方、世代が違うと価値観や常識も違うこと、子育てに責任を持つのは親であることまで理解して見守ってくれる祖父母はなかなか多くない印象です。上手く距離をはかりながら自分なりの子育てを続けていけると良いですね。あなたのエピソードもコラムになるかも?体験談募集中!保護者の方が日々子育てをする中で「こんなトラブルがあった」「こんなハプニングがあった」など悩みはつきないと思います。そんな発達ナビユーザーのみなさんの「困った」エピソードを募集しています。テーマは「反抗期・思春期」「自傷」「学習」「不登校」「ゲーム」「不器用」「ママ友・保護者」「ご近所トラブル」などに加え、今回より「パートナーや両親(義両親)、親族間トラブル」「冠婚葬祭」のお悩みも追加募集!パートナーなどとの意見の相違、冠婚葬祭でのルールが分からない、反抗期による親との言い争い、癇癪を起こして自分の頭を叩く、地団太を踏むなどの自傷行為…読み書きや計算の困りはもちろん、授業を落ち着いて受けられないなどの学習の悩み…行き渋りや不登校などの悩み…いろいろなお悩みエピソード、お待ちしております。お寄せいただいたエピソードの中から数作品、発達ナビの連載ライターさんにコラムとしてコミックマンガエッセイ化していただき、発達ナビで公開いたします!あるあるのエピソードからヒヤリとしたエピソード、SNSなどではなかなか言えないような家族やママ友とのトラブルまで。いろいろな「困った」エピソードをぜひ教えてください。
2022年06月25日ある日、わが家にママ友家族が遊びに来て息子は現在小学2年生。3歳のときに自閉スペクトラム症と知的障害の診断を受けました。性格は真面目で優しく、面倒見も良いですが、情緒が不安定なところがあり、不安なども感じやすいです。ある日わが家に、同じ賃貸マンションに住んでいるママ友とママ友の息子くん(3歳)、と娘さん(1歳)が遊びに来ました。みんなで楽しくお菓子を食べたり、アニメを見たり、楽しい時間を過ごしていました。そのうち、ねんど遊びをしようという話に。しかし息子は「やりたくない!」と言って拒否。仕方ないので、息子には違う遊びをしてもらい、私、ママ友、ママ友の息子くんと娘さんの4人でねんど遊びを始めました。Upload By 発達ナビ編集部しかし、息子はその様子が面白くなく…構ってほしい気持ちからか突然台所からハサミを持ってきてなんと自分の服を切り出しました!Upload By 発達ナビ編集部注意が引き金になり、情緒不安定にママ友の子どもたちもいるので私は焦って「ハサミは危ないよ!使いたかったらお母さんに言ってね」と注意をしました。そうするとその注意が引き金になり、息子は情緒不安定に…先ほどまで楽しく遊んでいた表情がみるみる豹変し、「あっちいけ!来るな!」とすごい形相で私をにらんできました。Upload By 発達ナビ編集部ママ友たちの反応は…突然ハサミで服を切りだした息子を見て、ママ友は最初「うちも洋服やカーテンを切ったことあるよ」などとフォローをしてくれていましたが、息子の変わり様を見て恐怖を感じてしまったようで息子を直視することができない様子でした。ママ友の子どもたちも突然のことにびっくりしたようで、あっけにとられていました。私は息子の特性を理解していますし、情緒不安定になることもよくあることなので慣れていましたが、やはり定型発達の子どもを育てるママ友にとってはこのような出来事は「怖い」につながってしまうんだな…と思いました。ママ友にはあらかじめ息子の特性などは説明をしていましたが、やはり言葉での説明と実際に見るのでは違ったようです。私は引いているママ友に対して「驚かせてごめんね。でも現実はこんな感じなんだ。周りに発達障害の子どもがいたら、優しく見守ってほしい」と声をかけました。ママ友は「分かった」と言ってくれましたが、やはり当事者家族しか分からないことはあるんだろうな…と少し切ない気分になりました。その後ママ友一家は遠方に引っ越してしまい、それっきり疎遠となってしまいました。Upload By 発達ナビ編集部息子を育て、今思うこと現在息子は小学生になりましたが、やはり育てるには苦労の連続で大変でした。ですが、それと同時に息子はとても可愛く、愛おしい存在です。そして一番苦労をしているのは息子本人だということも理解しています。今後も私たち親が高齢になったり、親なきあと問題などで私たち家族には課題や困難がたくさんあるでしょう。それを解決するには、やはり当事者家族だけではなく、地域の方の理解や見守りなどが不可欠だと思います。障害のある人が一生を安心して暮らせるように、もっと発達障害について講演会や説明会、発達障害のある人たちとの交流会などを行い、周りの人が発達障害について理解ある環境になることを願っています。(監修:井上先生より)家に小さな子が遊びにくると、どうしてもその子たちが中心になってしまいます。最初はもてなそうという気持ちがあっても、いつもは自分の家、自分のスペース、自分のお母さんなのに取られてしまった…と次第に嫉妬してしまう気持ちが出てきてしまったのかもしれないですね。お子さん自身も、自分の予想以上に強い感情が生まれてしまい、つい衝動的にしてしまったことかもと思いました。親としては「落ち着いてから話せば分かってくれる」と思っていても、ママ友やお友達がいる手前、その場で叱らないといけないという葛藤もあるでしょう。このような避けがたいトラブルに対して、子ども自身や親御さん自身が自分のことを責めないことが大切かと思います。コラムに書いていただくことで、お子さんと親御さんにとって、成長とともに乗り越えていける経験の一つと思えるようなエピソードにしていただければと願っています。エピソード参考/こんげろイラスト/taekoあなたのエピソードもコラムになるかも?体験談募集中!保護者の方が日々子育てをする中で「こんなトラブルがあった」「こんなハプニングがあった」など悩みはつきないと思います。そんな発達ナビユーザーのみなさんの「困った」エピソードを募集しています。テーマは「反抗期・思春期」「自傷」「学習」「不登校」「ゲーム」「不器用」「ママ友・保護者」「ご近所トラブル」などに加え、今回より「パートナーや両親(義両親)、親族間トラブル」「冠婚葬祭」のお悩みも追加募集!パートナーなどとの意見の相違、冠婚葬祭でのルールが分からない、反抗期による親との言い争い、癇癪を起こして自分の頭を叩く、地団太を踏むなどの自傷行為…読み書きや計算の困りはもちろん、授業を落ち着いて受けられないなどの学習の悩み…行き渋りや不登校などの悩み…いろいろなお悩みエピソード、お待ちしております。お寄せいただいたエピソードの中から数作品、発達ナビの連載ライターさんにコラムとしてコミックマンガエッセイ化していただき、発達ナビで公開いたします!あるあるのエピソードからヒヤリとしたエピソード、SNSなどではなかなか言えないような家族やママ友とのトラブルまで。いろいろな「困った」エピソードをぜひ教えてください。
2022年06月19日友達と遊んでいると、塾の予定をど忘れする中2息子Upload By かなしろにゃんこ。息子は、中2のとき運動部からパソコン部に転部しました。部活動は週3で、部活のない日は友達とぶらぶら遊び歩くか、何人か遊びに来てわが家でゲーム三昧。「今日は7時から塾だよ」と声をかけても、ウッカリ屋の息子は遊んでいるうちにスッカリ忘れてしまい塾に行かないことがよくありました。たとえテスト前であっても、テスト勉強はせずにそんな調子。塾をさぼったり、テスト勉強をやらなかったりと母と子の争いが過熱していました。そんなある日、「塾をさぼるな」「塾の授業料を無駄にするな」と私が言ったことから親子ケンカに発展してしまいました。「わざとじゃないよ、本当に忘れちゃうんだ」と言う息子に対して、「絶対わざとさぼっている!」と私が疑ってしまうことで親子ケンカとなったのです。息子にとっては、本当にわざとではないのに怒られたことが腹立たしかったのだと思います。息子はケンカしたまま「出かけてくる」と言って自転車でどこかに行ってしまいました。Upload By かなしろにゃんこ。家を飛び出したきり、息子がなかなか帰って来ないそのうちお腹を空かせて帰ってくるだろうと思って、私はいつものように夕飯をつくって待っていました。しかし、夜の8時になっても、9時になっても帰ってきません…。(図々しく友達の家にお邪魔してちゃっかり夕飯をごちそうになっているかもしれない)と思った私は、お友達の家に電話をしてみました。しかしどのお家でも「来ていない」と言います。Upload By かなしろにゃんこ。今まで息子は、門限を破ってどんなに遅くなったとしても夜の8時には帰って来ていたので、段々心配になってきました。お金も持っていないだろうからお腹がすいていても何も食べていないはず…。このころは私のスマートフォンを塾に行くときだけ持たせていましたが、それ以外のときは持たせてはいませんでした。連絡する手段がない息子。(そういえば公衆電話の使い方を教えてなかったわ…)(事故にでもあったのかな?)などと考えながら息子の帰りを待っていました。夜の11時ごろようやく帰宅した息子Upload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。何も連絡がないまま夜の11時になろうとしたとき、外でガタン!と自転車のスタンド音がして「ただいま~」と機嫌よく息子が帰ってきました。「こんな時間まで何してたのよー!」と怒ってやろうと思っていましたが、無事に帰ってきたことで怒るよりもホッとした私は「お風呂入ってご飯食べなさい」と言ってしまいました。夜遅くまでどうしていたのか聞くと、「遠くに行きたくなって、自転車で走っていたら市外に入ってしまったから、そのまま行けるところまで行こうとして、自宅から22キロも離れた場所まで行ってしまった」と息子は答えました。Upload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。「夜でも店の看板が明るくて人もいっぱいいて楽しかった」と、キラキラした街に感動してウロウロ見て回っていたら帰りが遅くなっちゃったということでした。走っているうちにケンカのことは忘れて、自転車で走ることが楽しくなってしまったんだとか。Upload By かなしろにゃんこ。息子に改めてこのときのことを聞いてみると「最初はムシャクシャして走るんだけど、そのうちに行きたい場所の目標ができて楽しくなってきたんだよね。オレ、時間とか距離の逆算ができないから、このまま行っちゃうと家に帰るまでにすごい疲れるのは想像できてなくってドンドン走っていっちゃった」と言っていました。ただ“放っておいてほしい”という思いもあったので、途中で(これは、帰るのが大変そうだ)と気づいても家に連絡して居場所を伝えたいという気持ちにはなれなかったと言うのです。無事でよかったことと、特性でどうしようもない部分を攻めすぎたことで遠くまで自転車で走らせてしまったことを反省したのでした。反抗期の子の接し方は難しいけれど、心配した出来事があって愛情を再確認するものだと知りました。その後も何度か同じように息子は、親子ケンカの末に自転車で遠くまで行ってしまうことがありました。そういう日は、帰ってくると疲れ果てていて、とっても大人しくなります。たまっていたイライラが程よく抜けるのでしょうか。気性が荒い息子も穏やかになるのでした。今思うと好奇心のまま突っ走り知らない土地で刺激を得て心のパワーチャージをしていたのかもしれません。ちなみに塾は、中3になると受験の意識が芽生えてきたのかあまりさぼらずに行けるようになったのでした。執筆/かなしろにゃんこ。(監修:井上先生より)思春期になり、自分の価値観もはっきりしてくると主張も強くなり親の考えと対立することも多くなってくると思います。お互いが感情的になってしまわないよう、ほどよい距離を保ちクールダウンをはかるという対策がありますが、なかなか難しいものです。感情的に対立しているときには子どもを納得させることは難しいので、「うーん、そうかぁ」「それは、なかなか難しいなぁ」「どうしたらいいと思う?」など子どもの困った気持ちに寄り添いつつ、すぐに答えを出さずに一緒に悩みながら言葉がけをするとお互い少し冷静になれるかもしれません。
2022年06月15日7歳差兄弟を子育て中のyokaさんの体験漫画「ママをやめた日」。仕事、家事、子育てをしながら順調だと思っていた私でしたが……。中間反抗期についてトモたんが転校して、コロナ休校明けから友達が出来なかった問題をスクールカウンセラーさんは、「学校に任せてください」と言うのです!任せて良いんですか?と、驚くyokaさん。スクールカウンセラーさんは、問題を1つずつ整理していきます… 中間反抗期についてyokaさんは、友達が出来ないストレスと考えていたようですが、スクールカウンセラーさんが「トモたんには、短期間に色々なことが起こり過ぎていると感じました」と客観的な意見を言ってくれました。 その意見はyokaさんにもスッと入ってくるものでした。ネットで中間反抗期という言葉を目にしてからは決めつけて、その裏にあるものをしっかり見ることができていなかったと反省します。 変化の多い状況で、いろいろと言われると大人でもイライラしてしまいますよね。子どもも同じようにストレスを感じていたのかもしれませんね。ただ、yokaさんの家の変化は“弟が生まれたこと、家を買ったこと”と悪い変化ではないので、ここからは少しずつ落ち着くと良いですね。 ※この話は現在のものではなく、過去の体験談です。 著者:マンガ家・イラストレーター yoka2010年、2017年生まれの7歳差兄弟を育てるワーママです。子育て漫画や日常で思った事など色々描いてます♪
2022年06月05日7歳差兄弟を子育て中のyokaさんの体験漫画「ママをやめた日」。仕事、家事、子育てをしながら順調だと思っていた私でしたが……。中間反抗期について中間反抗期についてyokaさんは、友達が出来ないストレスと考えていたようですが、スクールカウンセラーさんが客観的な意見を言ってくれたことによって、“ネットで中間反抗期という言葉を目にしてからは決めつけて、その裏にあるものをしっかり見ることができていなかった”と反省します。 「お母さんは凄く頑張っています」というスクールカウンセラーさんの一言に、沈んでいた心を拾い上げてもらったyokaさん。 最後の問題のネットやゲームばかりしているという問題ですが、「これは指導が難しいところです」と言うのです。ネットやオンラインゲームは友達との新しいコミュニケーションツールとなっていたり、タブレット授業も始まっているので、今の世代にネットは切っても切れないものですから。 友達が出来ない問題には、具体的な解決策があるようだったスクールカウンセラーさんだけに期待しちゃいますよね。みなさんはネットやゲーム問題とどう向き合っていますか? ※この話は現在のものではなく、過去の体験談です。 著者:マンガ家・イラストレーター yoka2010年、2017年生まれの7歳差兄弟を育てるワーママです。子育て漫画や日常で思った事など色々描いてます♪
2022年06月04日病院での出来事わが家の息子は現在中学生。7歳のときに自閉スペクトラム症の診断を受けています。今回は息子が5歳のころに起きたゲームに関するトラブルのお話です。息子と病院に行った日のことです。基本的に一人で静かにブロックをしたり、ゲームをしたり、お人形での戦いごっこ遊びなどをして過ごすことが好きな息子ですが、その日は病院の待ち時間が長くなり珍しくうろうろと動き回り…。そんな息子の気を反らせたく、急遽スマホのアプリゲームをダウンロードしました。最初はすぐに飽きてしまうかな?と思ったのですが意外と夢中でゲームをする息子。5分くらい遊んだころでしょうか、診察の順番が来たので急いでゲームを止めて診察室へ。バタバタと診察室へ入り、私はそのままゲームアプリの存在を忘れていました。Upload By 発達ナビ編集部後日…なんと請求が!?ゲームアプリのことをすっかり忘れていたある日の事。携帯電話使用料の請求書を見てびっくり!なんと身に覚えのない4000円の請求が!4000円なんて使った覚えないし…不正利用?一体どこで…と頭を悩ませていたときでした。「あっ!病院のときのゲームアプリ!」そうです、息子がこのときに課金していたのです。どうりでゲームをする息子が楽しそうだったはず!と納得…。Upload By 発達ナビ編集部5分の間に4000円…理由が分かった私は笑うしかありませんでした…。笑っている私をみて息子はきょとん…。そんな息子に「携帯電話のアプリで遊ぶときはママと一緒のときだけにしようね」と言うと「はい!」といい返事をしましたが、ASDがあり発達のゆっくりな息子。いいお返事はしたものの、「課金」の意味もよく分かっていない様子でした。私はすぐにワンクリックで決済できないように設定を変更し、アプリは削除しました。4000円は…私の落ち度なので支払いました(泣)Upload By 発達ナビ編集部ゲームを使うにあたってのルールを決めたこれをきっかけにわが家ではゲームのルールを決めました。5歳の時点ではまだ「課金」の仕組みもよく分かっていなかったので、課金時に出てくる「パスワード入力画面=ここから先はすすめない」程度の認識でした。(まだ文字が読めなかったので、画面を画像として覚えていたようです)ダメと言われたことは基本やらないのでパスワード入力画面が出たら諦める、ということは理解できているようでした。小学生になり、理解力が増えていくと、課金の画面についても、その意味が理解できるようになり、ここからは「お金がかかる」と認識できるようになりました。そして小学校5~6年になると、課金の画面がでたら私に確認をするようになり、より安心してゲームをしている姿を見守ることができるようになりました。Upload By 発達ナビ編集部最初は驚いたけれど…最初は息子も訳の分からぬまま課金をしてしまいましたが、ちゃんとルールを決めて伝えることで、息子にとっても「やっていいこと」「いけないこと」が明確になり、母子ともに安心してゲームを楽しめるようになったと思います。ゲームのやりすぎには注意しつつ、これからも息子の成長を見守りたいと思います。エピソード参考/ななぱんちイラスト/taeko(監修:井上先生より)課金の話はよく親御さんから相談を受けます。基本的に親御さんのスマホの設定が課金できるような設定になっていることが多いです。ななぱんちさんのやられたように子どもと一緒にルールをつくりながらゲームを楽しめると良いと思います。病院受診の際の待ち時間は多くの親御さんにとって大きな悩みになっています。最近では診察の順番前になったら知らせてくれるサービスがある病院などもあるので、病院の中にある本屋さんやレストランなどで時間をつぶすこともできます。こういった病院が増えていくと良いですね。あなたのエピソードもコラムになるかも?体験談募集中!保護者の方が日々子育てをする中で「こんなトラブルがあった」「こんなハプニングがあった」など悩みはつきないと思います。そんな発達ナビユーザーのみなさんの「困った」エピソードを募集しています。テーマは「自傷」「学習」「不登校」「ゲーム」「不器用」「ママ友・保護者」「祖父母や親戚関係」「ご近所トラブル」などに加え、今回より「反抗期・思春期」のお悩みも追加募集!反抗期による親との言い争い、癇癪を起こして自分の頭を叩く、地団太を踏むなどの自傷行為…読み書きや計算の困りはもちろん、授業を落ち着いて受けられないなどの学習の悩み…行き渋りや不登校などの悩み…いろいろなお悩みエピソード、お待ちしております。お寄せいただいたエピソードの中から数作品、発達ナビの連載ライターさんにコラムとしてコミックマンガエッセイ化していただき、発達ナビで公開いたします!あるあるのエピソードからヒヤリとしたエピソード、SNSなどではなかなか言えないような家族やママ友とのトラブルまで。いろいろな「困った」エピソードをぜひ教えてください。
2022年05月28日発達ナビユーザーの体験をコミックエッセイ化!発達ナビにて行っている「みんなどんなトラブルで悩んでる?アンケート&エピソード大募集!」。今回は「保育園トラブル」についてのエピソードをコミックエッセイ化してご紹介します。発達の遅れが気になりながらも通わせていた保育園娘は2歳半。診断などは特におりていませんが、目が合わず、意味ある言葉や意思の疎通などはまだまだ…周りの子に比べて遅れを感じていました。今回はそんな娘が通っていた保育園でのトラブルのお話です。当時の私は加配制度なども知らず、保育園の先生からも娘に関して何も言われていなかったので、保育園から泣いて帰ってくることが多かったのは気がかりでしたが、特に特別なこともせず保育園に通わせていました。ですが、やはり発達の遅れが気になるので療育施設に通わせようと親子で準備をしていました。療育に通うことも決まり、保育園にもそのことを連絡帳で伝えて…これで娘の発達についての相談場所もできたと一安心していたときに事件は起こったのでした。保育園からの突然の呼び出し3月になり今年度もあと20日、もうすぐ娘も進級か~と思っていたある日のこと。突然、保育園の園長から呼び出しの電話が。一体何があったのかと思い向かうとそこには園長と主任先生たちが…。要件を聞くと、園長から開口一番「療育施設に行くなんて聞いていません」と言われました。いや、連絡帳に書いたし、保健師さんからも連絡が行っていると思いますし、それに担任の先生にも口頭でお伝えしましたが…答えると、園長から驚きの言葉が。Upload By 発達ナビ編集部「知能も10ヶ月程度しかないって聞きましたし、療育に通うようなほかの子どもと比べて劣っているような子の保育は難しいんですよ。専門の先生がいるわけじゃないのでね。お子さんに在籍いただけるのは今年度一杯が限界だと思います」私は耳を疑いました。怒りや悲しみをこらえて「退園してほしいと言うことですか?」と聞くと「そういうわけじゃないんですよ(笑)でも、言っても聞かないし、理解できていないですし。夕方になるとずっと泣いてるんですよね、お昼寝終わってから。それから給食もほとんど嫌がって食べないですし。家ではどうですか?」とまるでクレームのように言われました。Upload By 発達ナビ編集部同席していた主任先生からは「家での様子とか全然教えてくださらないのでこちらも対処が分からなくて本当に困ってるんです」と言われました。ですが、こちらとしては先生に家での様子を聞かれたことなどありません。そのことを伝えると「担任の先生から、以前家での様子聞いたらムッとされちゃって、聞けなかったと聞いてます」と…。そもそも担任の先生とほとんど話をしたことがなく、話をしても「こんにちは」「お願いします」くらいなので本当に質問された記憶もなければ、娘の様子に困っているといった相談も過去ありませんでした。すぐに退園を決意。その後はーー私は自宅に帰り、母に話をしました。保育に携わる責任者が子どもの能力を劣っていると表現したこと、「困っている」などの相談が今まで一度もなく退園勧告と同時にクレームのような形で一方的に言われ、歩み寄りの姿勢や相談がまったくなかったこと、私の気持ちは悔しさと怒りで「このような園にはわが子は預けられない、すぐに退園しよう」と決まっていました。その日のうちに私は保育園にある娘の荷物をまとめて引き上げました。突然の保育園退園、園長は最後の挨拶にすら顔を出しませんでした。そして一連の出来事を娘の療育施設の紹介などをしてくれた保健師さんに電話をしました。保健師さんと市の子ども課の方と面談し、新しい保育園をいくつか紹介いただき、見学に行きました。とても親身になっていただけ、手続きも柔軟に対応してくださったのですぐ保育園は見つかりました。そして今、娘は新しい保育園で現在娘は転園し、違う保育園に通っています。今の娘は泣いて帰ってくることがまったくありません。保育園の先生が「本当に楽しそうですね!」言ってくれるくらい毎日楽しそうに通っています。新しい保育園の園長先生は「子どもの発達は人それぞれスピードが違うし、発達がゆっくりな子どもから学ぶことも多く、いろいろな子どもがいる環境を大切にしたい」と話してくださいました。この園では、5歳児クラスに療育に行ってるお子さんがいるとのことでした。Upload By 発達ナビ編集部転園して今、思うこと娘が楽しそうなのが一番なので、転園して本当に良かったです。一方で、以前の園で泣きながら帰ってくるのも先生とのコミュニケーションがちゃんと取れていなかったのも「こんなもんだろう」と思ってしまっていたので、違いに驚いています。もっと早く娘にとって以前の園が笑顔になれる環境じゃないことに気づいていたら…と思い、本当に娘に申し訳ない気持ちになりました。今回の件で調べた際に、自治体によって加配の制度も異なることが分かり、もっと早く知っていればという思いもありました。以前の保育園では、加配制度などの知識がなかったように思います。娘の退園後に、自治体から指導があったようですが、ちゃんと保育園側もそのような制度があることを知り、保護者側に対しても周知する機会が必要だと感じました。ですが、確かに年齢相応の成長曲線ではなく成長がゆっくりな子どもたちの保育をするのは想像以上に大変だと思うし、1年娘を見ていただいていた以前の園の先生たちに感謝をしている気持ちは本当です。新型コロナウイルス感染予防の観点から、送迎の際のコミュニケーションがあまり推奨されない中でも、「こんなことできるようになりましたよ!」と笑顔で教えてくれる先生もいて、娘の成長を一緒に喜んでくれる様はとてもうれしかったです。だからこそ、発達の遅れなどがある子どもが適切なサポートが受けられるように、先生方が研修などで指導や情報のアップグレードができる機会が得られる仕組みを整えてほしい、そしてわが家のような思いをするご家庭がこれ以上でないことを願うばかりです。Upload By 発達ナビ編集部イラスト/taeko※エピソード参考者のお名前はご希望により非公開とさせて頂きます。(監修:三木先生より)対応に関しては園側のご事情もあるかと思いますのでコメントは差し控えますが、ただ園が「発達がばらついたり遅れたりしている子どもの面倒を見るつもりがあるか、ないか」は保護者にとってはとても大事な情報です。今回は残念な形での発覚になってしまいましたが、入園前であっても思いきって聞いてみることで、相手の反応から分かることはたくさんあります。よく保育園選びのときに「断られたらどうしようと思って子どもの障害の話をしていいものか迷う」というご相談を受けますが、正直に話してみて渋い反応が返ってくるようだったら、入園できたとしてもいつかトラブルが起きる可能性もあります。お互いに気持ちよく通園・保育できる環境を整えるためにも、丁寧なコミュニケーションができると良いですね。あなたのエピソードもコラムになるかも?体験談募集中!保護者の方が日々子育てをする中で「こんなトラブルがあった」「こんなハプニングがあった」など悩みはつきないと思います。そんな発達ナビユーザーのみなさんの「困った」エピソードを募集しています。テーマは「自傷」「学習」「不登校」「ゲーム」「不器用」「ママ友・保護者」「祖父母や親戚関係」「ご近所トラブル」などに加え、今回より「反抗期・思春期」のお悩みも追加募集!反抗期による親との言い争い、癇癪を起こして自分の頭を叩く、地団太を踏むなどの自傷行為…読み書きや計算の困りはもちろん、授業を落ち着いて受けられないなどの学習の悩み…行き渋りや不登校などの悩み…いろいろなお悩みエピソード、お待ちしております。お寄せいただいたエピソードの中から数作品、発達ナビの連載ライターさんにコラムとしてコミックマンガエッセイ化していただき、発達ナビで公開いたします!あるあるのエピソードからヒヤリとしたエピソード、SNSなどではなかなか言えないような家族やママ友とのトラブルまで。いろいろな「困った」エピソードをぜひ教えてください。
2022年05月21日原因が分かったら、まずは夫婦間の情報共有。思春期・反抗期に突入し、発言と行動がめちゃくちゃになっていた、広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)のある娘。娘との関係の悪化に悩んだ私が、娘(当時、小学5年生)と発達外来に行って相談すると、その原因が自立心と自立力のバランスにあったことが分かりました。Upload By SAKURA「自立力を伸ばす方法」を先生から教えてもらい、帰宅。まずは、夫に受診時に先生と話したことを事細かく報告し、「自立力を伸ばす方法」のやり方を伝えました。Upload By SAKURA私たちは、療育方法を実践する前に、必ず夫婦間で情報の共有をします。療育方法も大事ですが、その療育をする意図をちゃんと一致させないと、それぞれの対応が異なってしまいます。娘を混乱させないためにも、とても大事なことだと思っています。同じ理解で、同じ方向を向いたら、早速試すことにしました。自立力を伸ばす方法。病院で先生から教えてもらった方法はこうでした。Upload By SAKURAUpload By SAKURAUpload By SAKURA言葉のやり取りが苦手な娘は、こういう場合、なかなか自分で答えを出せないこともあります。手助けするときは、直接答えになりそうなことは言わず、あくまでも娘の口で言わせることが大事。もし、私たちが「○○したらいいんじゃない?」と口にしてしまうと、それ自体、親の助言になってしまい、娘が選んだことではなくなります。Upload By SAKURAそのため、サポートする場合は質問自体を分かりやすく崩したり言い換えたりして、最終的に娘が『自分で答えを導き出す』ようにしました。紙に書く方法、目的は・・・定型発達の子どもの場合、「早く食べなさいっていちいち言われたくない(自立心)…だから、早く食べようっと!(自立力)」という考え方になると思うのですが…。娘の場合、「言われたくない~!」(自立心)という気持ちだけがあり、どうしたらいいかまで導き出すことが難しい。その導き出す過程や考え方を視覚化し、娘に分かりやすくすることが紙に書く目的でした。Upload By SAKURAこの一連の流れが、自立力を鍛えることにつながる。私は、どんなことでも、先生に教えてもらったこの方法を試しました。ゆっくり見え始めた変化。紙に書くというこの方法、続けて数ヶ月経つと…Upload By SAKURA自分から動けることが増えていきました。紙に書いて考え方を整理するこの方法は、娘にとても合っていたようで…Upload By SAKURA以前のように、自分の失敗なのに私にあたる…という態度をすることがなくなりました。娘に委ねる方法にチェンジ。距離はできたけど・・・この方法を始めたのを期に私は、寝る時間やお風呂の時間、いろんなことを娘に決めさせました。その結果、失敗したりパニックになったりしても、「自分で決めたでしょ?」と娘に対して、自分の選択だったことも意識させるようにしました。Upload By SAKURAそして、娘は明らかに私に噛みつくことがなくなり、自立力も少しずつですが上がってきているように感じます。ただ、選択も結果も娘に委ねるようになってから、私と娘には前より距離ができました。私から娘に対して、前もっての声かけがほとんどなくなったからです。Upload By SAKURA今まで、どれだけ私が娘にしつこく声をかけていたのかが分かりました。正直、寂しい気持ちもありますが、今の娘にはきっとこの距離感がちょうどいいのだと考え、ついつい先回りした声かけをしそうになっては「危ない、危ない」と自分を抑えています。振り返ると…今回のことで感じたのは、これは娘というよりは、私側に改善する点があったということ。娘の療育ではなく、私の子離れの第一段階だったのかもしれません。そんなふうに思いました。実は、娘と一番揉めていた時期~改善方法に取り組んでいた時期、私は第三子妊娠中でした。妊娠中のトラブルが多かった私は、体調が安定せず、妊娠初期はつわりに苦しみ、中期から後期は、切迫早産で自宅安静や入院を繰り返すという生活。お腹の子どものことを一番に考えつつも、娘とうまくいかない状況がもどかしく、娘のことに関しては常にイライラしている状態でした。娘の思春期・反抗期、甘えたい盛りの息子、安定期のないお腹の子。それに加えて、仕事、家事…すべてをうまくこなそうと思っていた私は、いっぱいいっぱいでした。いろんなことが重なって、どうすればいいのかとたくさん悩み、娘の態度一つひとつに過剰に反応して、夫の前で何度も泣きました。Upload By SAKURAなかなか涙が止まらず、夫が驚くほど泣いてしまうときもありましたが、今考えると、あれが私の…あのときの「一生懸命」だったと思います。娘との関係がうまくいかなくなり始めてから、どうしてこうなってしまったのか…昔みたいに娘と仲良くできないのかと頭を抱えましたが、最初から最後までうまくいきっぱなしの親子関係なんてありません。お互い悩んで、あーでもない、こうでもないと試行錯誤を繰り返し、なんとかあの時期を通過しただけで…今も、すべてが解決したわけではありません。きっと発達障害のある子どもでも、定型発達の子どもでも、子育てはずっとこういうことの繰り返したのだと感じました。執筆/SAKURA(監修:三木先生より)このような具体的な行動を一つずつ一緒に考えていくのはとても良い方法ですね。また、そのプロセスで子どもと大人の認識がずれていたことが分かることもよくあります。こうやって少しずつ本人の行動を本人の決定に委ねていくことで成長が見られると、保護者としても安心ですね。
2022年05月18日子育てに、悩みはつきものです。子供が成長するにつれ、年齢に応じた悩みが次々にやってきます。中でも、特に多くの親が手を焼くのは、いわゆる『反抗期』と呼ばれる時期ではないでしょうか。『イヤイヤ期』や『思春期』と並んで、ちょうどその間の時期、小学校低学年頃から子供に訪れるといわれる『中間反抗期』という言葉も、最近、よく聞くようになりました。そんな中間反抗期を迎えた長男との、ある日のやりとりをInstagramに投稿していたのはCHIHIROさんです。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る CHIHIRO(ちひろ)(@chihiro21865527)がシェアした投稿 呆然としてしまうような口の悪さを披露したかと思えば、寝る前には「ママ大好き」という母親にとって最上級の言葉。まさに『アメとムチ』のような長男の言葉に、一喜一憂してしまうCHIHIROさんの心の様子が描かれています。この投稿には共感する人も多かったようで、コメントが続々と集まっていました。「うちもまさにこれです!」「うちのことかと思いました」「最後不意打ちで泣いたー」実は、筆者の息子も同じ年頃で、まったく同じような状況です。「これも成長の証」「学校で頑張っているのだから」と理解しようとは思うものの、一人前に口答えをするようになった息子を前に、なかなか穏やかな気持ちではいられません。でも、CHIHIROさんの投稿を見て、時々やってくる『アメ』の瞬間を大切にしながら、なんとか乗り切ろうと思えました。きっと同じように、励まされた人も多かったのではないでしょうか。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2022年05月11日止まらない、娘のおしゃべり。広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)のある娘は、小学4年生ごろから反抗的で発言と行動の矛盾が多くなりました。発達検査を前に、久しぶりに発達外来を受診することになったため、私は娘の行動の原因と、その対策を聞いてみることにしました。待ちに待った発達外来の診察日。担当は、今までの先生とは違う方でした。聞きたいことが山ほどある!私は、早く聞きたくてうずうずしていたのですが…Upload By SAKURA先生と娘の話がなかなか終わらない!定期的に受診していた小学2年生のころは、先生に聞かれたことしか答えなかった娘でしたが、小学5年生になり、言葉も成長していた娘のおしゃべりは、なかなか止まりませんでした。いつもと違った診察の方法に動揺!先生と娘だけの話が始まって15分ほど経ったころ、ようやく私に話がふられました。いつもなら最初、先生と娘が話をし、それが終わると、娘の相手をする看護師さんがやってきます。娘の様子や困りごとなどの話をするときは、先生と私だけです。娘が、私たちの話を聞くことはありません。しかし今回は…Upload By SAKURAなぜか先生は、娘の相手をするために来た看護師さんを、退出させました。話を始めようにも、娘がいる…話を聞かれたくない…私が、「できれば娘のいないところで話したいのですが…」と言うと先生は、『話してどうぞ』というジェスチャーをしていました。仕方なく私は、娘がいるため、言葉を選びながら、最近の様子を話しました。Upload By SAKURA最初はなるべく、娘が分かりにくいような言い回しを選んでいたのですが、途中私が気持ちをおさえられなくなってしまい、娘の前で愚痴のような内容になってしまいました。娘は、私に悪口を言われたとショックを受け、隣で泣いてしまいました。久しぶりに近づいた、娘との心の距離。だから聞かれたくなかったのに…私は娘に対して申し訳なく思い、同時に先生に対して、疑問を持ちました。すると、先生は…Upload By SAKURA先生から直接聞いた訳ではないので、ここからは私の予想ですが…先生は話を聞き始めたとき、私と娘の間の不穏な空気を感じ取ったのかもしれません。娘の話からも、矛盾感を感じ取った…。だから、私の話をあえて娘に聞かせるため、同席させたのかもしれません。何ヶ月もピリピリした状態が続いていた私と娘の心の距離が、久しぶりに近づいた気がしました。原因は、「自立心」と「自立力」のバランス?それから先生は、娘の発言と行動の矛盾の原因を話し始めました。Upload By SAKURAこの説明には、目からうろこでした。今まで、矛盾を感じていた娘の行動すべてが、理解できました。今の娘に必要なこと。娘の行動の理由は分かった…しかし、私が知りたいのは、この状態を改善する方法があるかどうかでした。Upload By SAKURAその方法とは、娘に決めさせる…?先生の言った方法は、「あーさんに、選択も結果も全て委ねる」というものでした。Upload By SAKURA次のステップへ。私は、いつも娘がパニックにならないよう、失敗しないよう、いろんなことを先回りして声かけをしていました。「○○しないと、~になっちゃうよ」「先に○○したら?」「忘れ物ない?」など、娘がスムーズに過ごせるように、良かれと思ってしていたことでした。これは私が娘の発達に問題があると分かってから、歩んできた日々の中で、言うなれば自然と身につき、染みついて離れなくなっているような…私のスキルのようなものでした。Upload By SAKURA娘がパニックを起こさないため、私が先回りしての声かけは、今の娘には不必要な支援だったのです。私は、いつまでも娘が幼くて、パニックを起こして泣いていると、思い込んでいたのかもしれません。「次のステップへ」という言葉は私の中で、区切りのように感じたのです。Upload By SAKURA執筆/SAKURA(監修:三木先生より)ご本人を場から外さないことも含めて、ちゃんと「あなたのテーマだからね」ということを明示してくださる先生なんですね。そういうメッセージも「本人のテーマを本人が扱う」ためのステップとして、素晴らしいと思います。
2022年04月27日ダウン症がある子どもへの接し方Upload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホン家での接し方のコツダウン症がある子どもも反抗期を迎えます。最初の反抗期である、「魔の2歳児」と呼ばれる時期は、自分の思いを伝えるための言語能力が発達していない事から起こると言われています。ダウン症がある子どもは発達が定型発達の子どもにくらべて緩やかなため、3歳ごろから始まり、長く続くケースが多いようです。言葉で説明し、じっくり付き合ってあげるといいでしょう。[参考リンク] MSD マニュアル | ダウン症候群(21トリソミー)こだわりが強く、頑固な面もありますが、それを否定するようなことは控えましょう。決まった場所で決まった服を着る、決まった場所に決まったおもちゃをしまう。大人からすると些細なことかもしれませんが、ルーティンな行動やきまりは見通しが持てたり、安心感を得られたりする面もあり、本人にとって大切なことかもしれません。ダウン症のある子どもも一人ひとり、個性があり、性格も異なります。症状に応じた対応方法はあるものの、基本的には子どもによって育て方は異なるでしょう。筋緊張低下を示す傾向があったり、心臓の持病を併発していれば、通常の運動は難しいかもしれませんが、持病がなく、知的障害が軽度であれば日常生活における制限も少ないでしょう。不得意だったりできないこともありますが、好きなことや得意なことを伸ばせるようにしてあげましょう。学校、学び事のコツ勉強によって得た知識や技術が、短編的になりやすい傾向があります。せっかく覚えたことも、実際の生活上で応用することが難しく、また、抽象的な説明を理解する事が難しいため、実生活での体験を伴う具体的な学習が必要になります。日常生活のなかで、さまざまな経験ができる機会を設け、学べるよう工夫することも大切です。各教科を並列的に学習するよりも、子どもの心身の発達段階や障害の程度によって学習内容を決めることも大切です。また、子どもの実際の生活に役立つ知識や技術、それらを有用に活用する力を身に着けられるようにすることは、将来の生活の質の担保のためにも大切でしょう。金銭感覚をつけたり、自己管理ができるなど、社会的自立に必要な基礎力を身に着ける学習をするのもよいとされています。ダウン症のある子どもは筋緊張が低下していることが多く、姿勢が崩れやすいため、学校や家庭での椅子の座り方にも注意が必要です。足底全体が床にきちんとついていて足首が90度に曲がっていること。そして腰が椅子のうしろについた状態で膝が椅子の端に接した状態で90度に曲がっていること。さらに腕を机の上に出したときに肘が90度に曲がっていることなどが目安になります。その子の足の長さに合った椅子を選ぶことが大切です。友人関係のコツ知的な遅れがある子どもがつまずくのは、小学4年生から5年生ごろが多いようです。重度の知的障害がある場合は、小学校入学時から特別支援学級や特別支援学校に通わせるケースが多いですが、軽度であれば通常学級に在籍するケースもあります。しかし、徐々に通常学級での授業についていくことが困難になっていくことも多いようです。そんなときに大切なのは、その子のことを理解してくれる友だちです。障害の有無にかかわらず、その子自身の気持ちや特性を理解してくれる友人をつくることが大切です。同じ環境の友達をつくる最初のきっかけにもなるのが療育です。支援者に相談することで、どう育てたらいいか、どのような環境設定や学習への支援が必要かなどを知る機会にもなります。ダウン症のある子どもは周囲の人の気持ちを汲み、感受性豊かだといわれています。保護者がイライラしていたり、ストレスを感じているとそれを感じて不安になってしまう子どももいます。保護者自身が息が詰まらないよう、自分一人だけの時間を持つようにしたり、同じ環境の友達をつくることも大切です。療育施設は同じ環境の保護者が利用しています。自分自身のコミュニケーションの時間としても活用してみてはいかがでしょう。できたよ(がんばり)カードの利用ここで述べてきた、家での接し方・学校での生活や学び方・友人関係などでお子さんが頑張ってできたら、「できたよ(がんばり)カード」をつくり、そのポイントがたまったら好きなところへ連れて行ってあげるようなご褒美をあげても良いかもしれません。まとめダウン症のある人や子ども、それぞれに性格や性質がさまざまなことはもちろん、生活の様子もさまざまです。子どもの得意なこと、苦手なことなどを知り、悩んだときや情報が欲しいときなどは医療機関や児童相談所、地域の親の会などに相談し、ご家族だけで悩まないことが大切です。イラスト/かなしろにゃんこ。
2022年04月24日