吉田大八監督が1月31日、都内の日本外国特派員協会で行われた映画『羊の木』(2月3日公開)の記者会見に関ジャニ∞のメンバーで俳優の錦戸亮(33)と共に出席。海外メディアも数多く集まる中、錦戸を主演に起用した理由や俳優としての魅力、映画の世界観について熱く語った。本作は、元殺人犯の男女6人を受け入れた港町が舞台となり、数々の事件が巻き起こる中での人間模様を描く。錦戸はアイドルとしてのオーラを消し去り、市役所職員・月末一役になりきっている。その起用について吉田監督は、「この役は『普通である』ということだけでなく、普通でありながら常に映画の中で映ってますから、魅力的でないと成立しない。彼のこれまでの映画やドラマを通じてしか僕は彼を知らなかったですけど、普通の青年をやっていながら目で追ってしまう魅力というか、視線を引きつける力がすごいとかねてから思っていて。だから、この役には必要な俳優だと思って彼に声を掛けました」と説明。物語にはコメディや恋愛など様々な要素が含まれている。これは、「ものすごく欲張りなので、1本の映画でできるだけたくさんの感情を表現したい」という信念に基づくものであるが、「その結果、いつも映画を作った後に『すごく宣伝しづらい』と言われる」と吐露して笑いを誘う。「映画はどこかで僕らの生活だったり社会の反映だったりするわけだから、『現実をそんなに単純化して見られない』というのが、いつも自分の中にはベーシックにあって。自分がそうしたいという強い気持ちを持ち続けていれば時間はかかりますけど、1つの物語にうまく全部こぼさずに盛り込むことができる。いつもチャレンジとしてやろうとしていることだし、今回もそれはできたんじゃないかと思っています」と語った。また、「原作の漫画はもっとカオスでセンセーショナルな描き方。映画の中で人間に求めるリアリティをちょうど良いところで選択していったら、わりと落ち着いたトーンになりました」と原作との違いにも言及。「静かに見える人たちの中で感情が激しく動いたりぶつかったり。目に見えて分かりやすい殺人や暴力はできるだけ抑えて、人の気持ちの中に起こる葛藤を強調したいと思いました」と演出意図を明かした。会見では、アイドルとしての錦戸と市役所職員役とのギャップに驚く外国人記者も。錦戸本人は「(芝居の中で)自分のアイドル的なところは一切出す必要はないと昔から思っています」と語っていたが、吉田監督の熱弁する世界観と起用理由から、主演として大きな役割を担っていたことが分かる。
2018年02月01日第29回日本ジュエリーベストドレッサー賞の受賞者が決定2018年1月25日(木)、国際宝飾展 レセプションホールにおいて、「第29回日本ジュエリーベストドレッサー賞」の表彰式が開催された。日本ジュエリーベストドレッサー賞は29年の歴史があり、過去1年間に「最も輝いていた人」、「最もジュエリーが似合う人」、「今後もさらにジュエリーを身に付けて欲しい人」を選出、表彰している。第29回は、10代部門が岡田結実、20代部門が菜々緒、30代部門が上戸彩、40代部門が遼河はるひ、50代部門が浅野ゆう子、60代以上部門が大竹しのぶ、男性部門は福士蒼汰が受賞。特別賞には、浅丘ルリ子と村田諒太が選出された。表書式には、受賞者が登場。宝飾関係者や政府関係者、多くのメディアが集まる中で、盛大に行われた。歴代受賞者日本ジュエリーベストドレッサー賞は、時代を彩る著名人を表彰し続けている。第28回は、福原愛、中条あやみ、石田ゆり子、桃井かおり、三浦春馬らが受賞。第27回は、市川海老蔵、松下奈緒、吉田羊、DAIGOらが受賞。桐谷美玲、宮沢りえ、吉瀬美智子、鈴木保奈美、浅野温子、松嶋菜々子、永作博美、武井咲らも、受賞経験がある。(画像は第29回 国際宝飾展より)【参考】※第29回 国際宝飾展
2018年01月31日2月2日(金)放送のNHKのコント番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」で、俳優・菅田将暉が3度目の出演を果たすことが分かった。今年初となる今回の放送で菅田さんは、ムロツヨシとフォークデュオを組んでコント「聴いてください」に出演。生ギターや歌も披露し、トークコーナーでは収録の裏話や貴重なNGシーンも公開する。そして人気シリーズ、菅田さんが“オットセイ”の着ぐるみで登場し話題となった「悲しみの丘」待望の第4弾の放送も決定。今回は、『新宿スワン』『覆面系ノイズ』など話題作へも出演する真野恵里菜扮するメスのオットセイが現れて、物語が急展開するという。さらに、4月放送のドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」への出演が決定した若手人気俳優・中川大志も登場し、コント「小料理屋らっかん」で吉田羊と共演する。なお、番組Webサイトほかにて新作コントが配信中。今回はムロさんによる癒やし動画、題して「ムロ癒やし」を公開している。きっと癒されること間違いなし…?「LIFE!~人生に捧げるコント~」は2月2日(金)22時~NHK総合にて放送。(cinemacafe.net)
2018年01月27日錦戸亮をはじめとする豪華俳優陣が『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』の吉田大八監督のもとに集結する衝撃と希望のヒューマン・サスペンス『羊の木』。本作に登場する“元殺人犯”の1人で、無邪気で好奇心が強く、錦戸さん演じる月末と友だちになりたがる謎めいた宅配業者に扮するのは、唯一無二の存在感を放つ演技派俳優・松田龍平。今回、本作のプロデューサーである井手陽子氏が松田さんの魅力を語ってくれた。松田さんは『御法度』(’99/大島渚監督)でデビューすると、その年の新人賞を独占。以降、ハードボイルド、ヒューマン、シリアス、コメディとどんな作品でもこなし、話題作に次々と出演。『舟を編む』(’13/石井裕也監督)では、第37回日本アカデミー賞をはじめ、多数の主演男優賞を総なめに。昨年は、話題を呼んだドラマ「カルテット」から黒沢清監督のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式出品作『散歩する侵略者』、石井監督の最新作『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』、人気シリーズの第3弾『探偵はBarにいる3』と多彩な作品に出演した。そんな松田さんが出演する最新作『羊の木』がいよいよ2月3日(土)より公開となる。“当て書き”のキャラクターは普通の人には理解できない部分がある熱狂的な支持を集める山上たつひこ×いがらしみきおの巨匠タッグによる超問題作であり、2014年文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した同名原作を映画化した本作。市役所職員の月末(錦戸さん)が、元殺人犯を受け入れ翻弄されていく物語であり、「月末を翻弄する元殺人犯たちのキャラクターは練りに練って創り上げました。なかでも松田さん演じる宮腰は、どこまでも純粋でありながら、普通の人には理解できない部分がある“人間でない存在”とさえいえるキャラクター。この役を演じられるのは、松田龍平さん以外に考えられなかった」と井手氏は言う。「松田さんに決まった後に、当て書きすることでキャラクターをブラッシュアップしていき、ほかにはないキャラクターに育った」と語り、「それほど、この映画にとって松田さんの存在はとても大きかったです」と明かしている。また、松田さんについては、「東京でお会いしたときは、その佇まいから、明らかに洗練されている都会的な人だと感じるのに、地方に行けば、そこにずっと前から住んでいた地元の人の雰囲気を感じる。どこにいても、その場所を全て自分のモノにしてしまう不思議な魅力を持っています」と絶賛。「富山での撮影は、少し時間が空くこともあったのですが、いつの間にか地元の方と仲良くなっており、色々な人から松田さんと出かけたとか、飲みに行ったという話を聞く。誰に対しても分け隔てなく気さくな態度に、誰もがいつの間にか虜にされてしまう方です」と、その人となりにも魅了されている様子だ。俳優・松田龍平の魅力…「これほどまでに唯一無二の存在はない」「松田龍平のほかに松田龍平はいない。言葉で言うと当たり前のことなのですが、これほどまでに唯一無二の存在はないと思います。役が先にあったはずなのに、松田さんが先にあったようにしか思えないほど、自分のものにしてしまう独特な魅力がある」と、松田さんの魅力について語る井手氏。「一度、『この役は松田龍平さんがぴったりだな』と思ったら最後、ほかのキャスティングなどが考えられなくなります。どこまでも自然で、どこからが芝居なのか分からなくなるほど、その境目は一見曖昧に見える。しかし、これまで演じられたキャラクターは1つとして同じではない、それぞれ独特な雰囲気を持った魅力的な人物ばかり。どんな映画においても、その映画ならではの存在感を確実に残してくれる貴重な俳優だと思います」。では、そんな松田さんについて、本作で特に注目してほしいポイントは?というと、「松田さん演じる宮腰は、たった2時間という短い時間の中で、様々な感情を観客に沸き起こしてくれるはずです。主人公の月末同様に、松田さん演じる宮腰に翻弄されてほしいです」とコメント。「いままで感じたことのない新しい感覚に震わされること間違いなしです」と自信を込めて語っている。『羊の木』は2月3日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年01月27日アイドルグループ・関ジャニ∞の錦戸亮が25日、東京・神田明神で行われた映画『羊の木』(2月3日公開)大ヒット祈願イベントに、北村一輝、優香、吉田大八監督とともに登場した。同作は、講談社イブニングKC刊の同名コミックを実写化。『がきデカ』の山上たつひこが原作、『ぼのぼの』のいがらしみきおが作画を務め、凶悪犯罪に手を染めた元受刑者たちを受入れた港町で起こる数々の事件や住民と元受刑者の不協和音などを描く。吉田監督は同作について、「俳優に関する質問がすごく多いですね。みんなが今までに見たことなかったりとか見えてくれてるみたいで、すごく嬉しい」と語る。「錦戸くんは、どうしてあんなに市役所の人に見えるんですか」という質問も多いと明かし、錦戸も「『どうやってオーラ消してるんですか』と言われるんですけど、『消してないんですけど』ってなる」と苦笑。「まあラッキーかな」と結論づけた。また、イベント前日に錦戸が"羊の木"を作っていたことが発表され、「何か作りました。そんな期待しないで」という錦戸の弱気な様子に、優香が「楽しみ〜!!」と煽る。しかし出てきた鉄製の"羊の木"に、錦戸が溶接や型抜きも担当したと明かされると、共演者からも驚きの声が上がった。職人が2時間はかかると見ていたところ「1時間もかかってない」と筋の良さを見せる錦戸。さらに「羊の木」のプレート部分は「溶かしすぎた鉄が落ちて、それが血っぽくてかっこいいと、さらにつけた」と、ハプニングもデザインに生かしたエピソードを披露した。北村は「冷たい感じが、深いなと思って。考えてないふりして、冷たさが入ってる」と称賛。吉田監督は「これ、何かに使えるんですか?」と疑問を呈したが、それぞれ羊型の絵馬を下げ、一緒に祈祷を受けることに。吉田監督は「羊の木 大大大大大大大大ヒット!!」と"大八"にかけて"大"を8つ付けてヒットを願った。一方、役者陣は「健康管理」(北村)、「健康で心豊かにいられますように」(優香)と、健康に関心がある様子。錦戸も「すいません、僕も『無病息災』です。体が資本ですからね」と絵馬を見せ、「昔は太く短くでもいいやと思ってましたけど、今はもうできるだけ長く生きたいなと思います」と心境の変化を語った。しかし、具体的に心がけていることは「何もないですね。始めてもすぐ辞めるんで。ジムに入会したんですけど、まだ2回くらいしか行ってないですし」と、苦笑した。
2018年01月25日現在、フジテレビ「ノイタミナ」枠にてアニメ版も放送中、累計発行部数185万部を突破した人気コミックの実写化、小松菜奈と大泉洋W主演映画『恋は雨上がりのように』。この度、本作の第2弾キャストとして8名が発表された。今回発表されたのは、清野菜名、磯村勇斗、葉山奨之、松本穂香、山本舞香、濱田マリ、戸次重幸、そして吉田羊と、いま注目のフレッシュな顔ぶれから演技派の俳優陣。まず、「トットちゃん!」で黒柳徹子役を演じ話題を集めた清野さんが演じるのは、小松さん演じるあきらの親友で陸上部のキャプテン・喜屋武はるか。またあきらのアルバイト先、ファミレス・ガーデンの大学生バイト・加瀬亮介を、連続テレビ小説「ひよっこ」の磯村さん。あきらのクラスメイトでバイト仲間の吉澤タカシを、『きょうのキラ君』「僕たちがやりました」の葉山さん。あきらのバイト仲間・西田ユイを、「コウノドリ」や連続テレビ小説「ひよっこ」の松本さん。他校の陸上部ながら、密かにあきらのことを目標にしてきた倉田みずきを、「南くんの恋人~my little lover」『未成年だけどコドモじゃない』の山本さんが演じる。そして、ファミレス・ガーデンのウェイトレス・久保を濱田さん、大泉さん演じる近藤の旧友で人気作家の九条ちひろを戸次さん、あきらの母・橘ともよを吉田さんと、演技派が脇を固める。またあわせて、あきらと近藤がそれぞれ写るビジュアルも公開。ポスターなどのスチール撮影は、本編の撮影も行った写真家・市橋織江が担当しており、独特の目線や色彩感覚で透明感溢れる本作の世界観が描き出されている。『恋は雨上がりのように』は5月25日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2018年01月24日女優の小松菜奈と俳優の大泉洋がW主演を務める映画『恋は雨上がりのように』(2018年5月公開)の第二弾キャストとビジュアルが24日、明らかになった。同作は眉月じゅんによる人気同名コミックを実写化。「このマンガがすごい!」「マンガ大賞」「全国書店員が選んだおすすめコミック」など各賞にランクインしている。陸上の夢を怪我で断たれた女子高生のあきら(小松)が、冴えないファミレスの店長・近藤(大泉)の優しさに触れ、28歳差の片思いをする。2018年1月からはフジテレビの「ノイタミナ」枠ほかにてアニメも放送中。あきらの親友で陸上部のキャプテン・喜屋武はるか役に清野菜名、あきらがアルバイトをするファミレス・ガーデンのバイトの大学生・加瀬亮介役に磯村勇斗、あきらのクラスメートでバイト仲間でもある吉澤タカシ役に葉山奨之、あきらのバイト仲間・西田ユイ役に松本穂香、密かにあきらのことを目標にしてきた南高校陸上部のエース・倉田みずき役に山本舞香と、フレッシュで次世代を担う若手俳優陣が出演。さらに、あきらとともにファミレス・ガーデンで働くウェイトレス・久保役に濱田マリが出演。また近藤の旧友で人気作家の九条ちひろ役にTEAM NACSの戸次重幸が出演し、大学時代からの仲間である大泉と戸次が役柄でも旧友を演じることとなる。またあきらの母・橘ともよ役には、小松とCM共演中の吉田羊が、映画初共演となる。公開されたビジュアルは、あきらと近藤の絶妙な距離感や、すれ違いながら不器用に惹かれ合い影響し合う2人の繊細な世界観を表現した。本編の撮影も行った写真家・市橋織江が、ポスターなどのスチール撮影も担当し、透明感溢れる“恋雨”ワールドを描き出した。Ⓒ2018映画「恋は雨上がりのように」製作委員会©2014 眉月じゅん/小学館
2018年01月24日アイドルグループ・関ジャニ∞の錦戸亮が主演を務める映画『羊の木』(2月3日公開)に出演する役者陣が、メガホンを取った吉田大八監督の演出方法についてコメントを寄せた。同作は、講談社イブニングKC刊の同名コミックを実写化。『がきデカ』の山上たつひこが原作、『ぼのぼの』のいがらしみきおが作画を務め、凶悪犯罪に手を染めた元受刑者たちを受入れた港町で起こる数々の事件や住民と元受刑者の不協和音などを描く。関ジャニ∞の錦戸亮が主演、松田龍平、木村文乃らが出演する。『桐島、部活やめるってよ』(12)で日本アカデミー賞最優秀作品賞・最優秀監督賞をダブル受賞、『紙の月』(14)では同優秀監督賞を受賞し、注目される吉田監督。元殺人犯という難役を演じた役者たちは、そろって吉田監督の演出の細やかさ、的確さを口にした。無邪気で好奇心が強い、謎めいた宅配業者を演じた松田は、「自分でも制御できない凶暴性と子どものような純粋さという、極端な二面性を抱えて生きてきた人だと思うんです。その二つの間で彼がなにを考え、どう揺れていくか。現場では監督の丁寧な演出に助けられて、そのポイントを細かく探っていきました」と感謝する。北村一輝は、クランクイン前に「吉田監督に「僕の演出はネチッこいですから」って何度も言われたんです(笑)」と振り返るが、「実際ご一緒したら、全然そんな感じはなかった。むしろ微妙な声のトーンだったり台詞の間だったり、役者が一番知りたい匙加減を的確に示してくださった。おかげで単にチャラチャラしただけじゃない、大事な何かを造形できた気がしています」と語った。色っぽい介護士を演じた優香は「演じるに際しては単純なエロティックさだけじゃなく、彼女の人生から漂う匂いが生々しく伝わればいいなと思いました。正直、難しかったです」と撮影時の心境を吐露。「どうしても悩んでしまう部分は、表情から台詞の温度感まで吉田監督に細かく教えていただいて……何とか乗り切りました(笑)」と、吉田監督の手腕に助けられたという。市川実日子は「監督が他の役者さんに細やかな演出をされているのを現場で見た時、うれしい気持ちになりました」と意外な一言。「もともと持っている何かを引き出しながら、違う面にも光を当てているような……」と、その演出を絶賛していた。
2018年01月24日内村光良率いるコント番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」の今年最初の放送が、2月2日(金)に決定。今回は吉田羊や國村隼、塚本高史らが出演することが分かった。今回放送では、「第68回 紅白歌合戦」のスーパーバイザーかつ、NHKゼネラル・エグゼクティブ・プレミアム・マーベラス・ディレクターの三津谷寛治が、年末の紅白をふり返り「LIFE!」メンバーにダメだしも…!?また、内村さんと吉田さんがエベレスト登頂目前に大ゲンカを始めてしまう夫婦を演じるコント「夫婦登山」では、息の合ったふたり芝居を披露。なお、吉田さんは「小料理屋らっかん」でもくせのある女将役を熱演する。さらに、國村さん、梶原善、塚本さん、池谷のぶえと名優たちが共演するサスペンスドラマ風コント「何も起こらないサスペンス劇場」など、今回も見どころ満載のコントを放送する。「LIFE!~人生に捧げるコント~」は2月2日(金)22時~NHK総合にて放送。(cinemacafe.net)
2018年01月19日2月より放送スタートする遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、松重豊、光石研出演ドラマ「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」。この度、本作に本田望結、吉田羊、岡田将生、役所広司らが出演することが決定した。今作は、テレビ東京がスタートさせる朝ドラ「しまっこさん」で共演することになったバイプレイヤーズたちだが、なぜかロケ地を間違い無人島に漂流、突然南の島でのサバイバル生活を強いられるという物語が展開していく。■テレ東朝ドラ「しまっこさん」ストーリー今回発表された俳優陣が出演するのが、このドラマの劇中劇、朝ドラ「しまっこさん」。過疎化が進む南の島にやってきた少女・花崎志麻子が、土地の守り神の精霊“しまっこ”たちと出会い、島民の優しさに触れ、やがて島を守るため、廃校寸前の学校を存続すべく教師になっていく、少しファンタジックな青春物語を描く。■本田望結が朝ドラヒロイン! 「撮影を楽しんでいます」島を守る志麻神社の巫女の末裔で、ヒロイン・花崎志麻子を演じるのは、「家政婦のミタ」『母と暮せば』などに出演し、フィギュアスケート選手としても活躍する本田望結。「今回お話をいただいた役名を聞いた瞬間は驚きと笑いでした」と心境を明かした本田さん。「本田望結の役であり、私ではない部分を役者として演者になりきり…と、難しさもありますが私自身、撮影を楽しんでいます」と撮影の様子を語り、「ご覧になっていただける皆様が、毎週楽しみにしていただけますと嬉しいです」とメッセージを寄せている。■吉田羊&岡田将生らも参加! 役所広司はキーマンに?また、ヒロインの母・礼子役で吉田羊、担任教師・岡山太郎役で岡田将生、図書館の館長で礼子の元恋人・光井賢二役で甲本雅裕、志麻子の学校の校長・松家重光役で森下能幸、島の教育委員長・田中友樹役で野間口徹、そして小日向文世、菅田俊と実力派キャストが脇を固める。さらに、役所広司がカギを握るとんでもない役を怪演するとか…。■キャストコメント到着念願のバイプレイヤーズの出演依頼に思わず小躍りしたと言う吉田さん。「テレ東の朝ドラ…架空の設定ですけどこれって…布石ですよね(笑)?テレ東さん、期待しております!」とコメント。岡田さんは、「岡田将生役の岡田将生さんでーす!と始まる現場はこの現場だけだろう。前回も参加させてもらったときのことを思い出しました。スタッフキャストの皆さんがとても素敵でいい緊張感と遊び心がある現場で、また今回も参加させてもらえることを嬉しく思ってます」と出演への喜びを語る。一方、甲本さんは「この話を頂いたとき、やっとバイプレイヤーズの仲間入りかと大喜びでした。がしかし、テレ東の朝ドラ?なんじゃそれ?…面白れーじゃねーかー!ふざけたことを真剣にできる最高の現場でした!次はレギュラーで…」と撮影を楽しんだ様子。森下さんも「全力で取り組んで参ります!宜しくお願い致します!」と意気込み。ずっと出演したいと思っていたと言う野間口さんは、「嬉しかったのですが、その役柄を聞いてかなりのプレッシャーでした。ただ、現場はとても楽しかったので、いまからオンエアが楽しみです」と話し、役所さんは「とても楽しい現場でした!なにより、番組の一ファンとして第2弾がどうなっていくのか、楽しみでたまりません!」とこれからの展開が気になっていると述べた。なお、「しまっこさん」公式Webサイトもオープン中。本編はもちろん、豪華キャストで贈る劇中ドラマも見逃せない。「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」は2月7日(水)より毎週水曜日21時54分~テレビ東京ほかにて放送(初回のみ15分拡大)。(cinemacafe.net)
2018年01月18日鋭くもピュアな目線をカメラに向けたかと思えば、不意に外したり。その動きや表情には、惹きつけられるばかり! 人気モデルであり、注目の若手俳優でもある、宮沢氷魚さんの背景に迫ります。撮影当日、はにかみながら、静かにスタジオに入ってきた宮沢氷魚さん。とはいえ、184cmの身長に長い手足、透き通ったブラウンの瞳とくれば、自ずから目立ってしまう。現在、ファッション誌『メンズノンノ』の専属モデルとして活躍しています。歴代のメンノン専属モデルといえば、阿部寛さん、谷原章介さん、坂口健太郎さんなど、人気俳優として活躍する人が多いことで知られていますが、モデルデビューから3年目でドラマ『コウノドリ』で俳優デビューし、続けて1月スタートのドラマ『トドメの接吻』に出演する宮沢さんも、まさに期待の星!実は元THE BOOMのボーカル・宮沢和史さんのジュニアなんです!――まずは、この道に進むまでの背景から聞かせてください。宮沢:実は僕、子供のころ芸能界が嫌いでした。父はツアーに出てしまうと家に戻らないし、運動会にも来てくれなくて、それは全部芸能界のせいだと思ってて。でも高1の時、父のライブで父の歌を聴いた何千人もの人が感動しているのを見て、父を誇らしく思いました。僕も人に影響を与える仕事がしたい、と思ったのを覚えています。――その後、アメリカの大学に留学されたんですよね。宮沢:はい。高校時代に、父の知り合いから「モデルやってみない?」と誘われてはいたんですが、いまひとつ芸能界を目指すことに踏み切れなかったので、高校卒業後にアメリカへ。母がアメリカと日本のハーフで、僕は生まれがアメリカだったので、自分が生まれた国を知りたいと思ったんです。そこで初めて親元を離れ、一人で考える時間ができたので、この先自分は何がしたいんだろうと真剣に考えて、やっぱり芸能界に入りたいと思いました。――音楽の道を考えたことは?宮沢:僕、あまり歌が上手くなくて…(笑)。お父さんが歌手だから上手いでしょ、ってよく言われるんですけどね。音域が狭すぎるのか、サビの高い声が全く出ないんです。――では、名曲「島唄」は…。宮沢:Aメロまでしか声が出ません!(笑)それで、いろいろネットで調べていたら、当時新人モデルを募集していた今の事務所を見つけて、履歴書をフェデックスの速達で送りました。A4サイズで70ドルもしてびっくりしましたけど。でも、国内郵便が多い中、海外からの郵便物はすごく目立ってたみたいで、すぐに目に留めてもらえてラッキーでした。その後、大学2年の終わりに日本の大学に編入したので、そのタイミングで数回面接をして、事務所に入りました。――最初からモデル志望だったんですか?宮沢:俳優に一番興味があったんですが、当時は若かったので、モデルもタレントも何でもやりたかったんです。事務所に入ったら仕事がもらえると勝手に思っていたんですが、甘かったですね。毎週3~4回、オーディションを受けては落ちての繰り返しで、一回も受かったことがなくて。そんな時、メンノンのオーディションがあると知って即エントリーしました。というのも、留学時代に日本が恋しくて日本の雑誌をよく読んでいたんですが、メンノンもそのひとつで。でもまさか、僕が専属モデルになれるとは思わなかったし、初めて受かったオーディションがメンノンだなんてうれしくて、事務所から電話で合格を知らされた時、電話を切ってからめっちゃ跳びはねました。――その長身でめっちゃ跳びはねたら、天井に頭ぶつけそうですね。宮沢:あははは。でもとにかくうれしくて、実家の2階から1階までダッシュで下りて両親に報告したら、すごく喜んでくれました。当時、同じくメンノンモデルの坂口(健太郎)くんが映画やテレビに出ることが多くなっていて、僕もいつかは俳優になるという夢が叶うかも、という希望も見えて。――その夢が、わりと早く叶うなんて、すごいですね!でも、ご両親が有名人、というのはやはりプレッシャーもありますか?宮沢:ジュニアならではの苦悩もあるんですよ。最初から期待の目で見られているから、できなかった時の相手の落胆ぶりを見ると悔しいし、期待に応えないと、という想いは子供のころからいつもありました。でも、モデルを始めて2年間で、最初は怖かったカメラの前に堂々と立てるようになったし、自信もついた。そして、モデルで培った技術はすべて、俳優業に役立つこともわかって。――俳優デビュー作が人気ドラマ『コウノドリ』でしたね。宮沢:はい。ただ、主演の綾野剛さんはじめ吉田羊さん、先輩の坂口くん、星野源さん、大森南朋さんと、大先輩から今をときめく方々までが集結していたし、しかも前作があるから、すでにキャストやスタッフのチームワークが出来上がっていました。そこに芝居経験ゼロで入っていくのは怖かったですね。それで、父も昔ドラマに出演したことがあったので相談してみたら、「今失うものはなにもないんだから、全力で堂々とやれば周りが必ず助けてくれる」って言われて、励みになりました。それに、現場ではみなさんがすごくあったかく迎えてくれて、感動しました。みやざわ・ひお1994年4月24日生まれ、米・カリフォルニア州出身。大学在学中に受けた『メンズノンノ』専属モデルオーディションで見事グランプリを獲得し、2015年にモデルデビュー。ドラマ『コウノドリ』第2シリーズの赤西吾郎役で、俳優デビューを果たす。日曜ドラマ『トドメの接吻』(日本テレビ系)に出演中。ニット¥28,000(ジョン スメドレー/リーミルズ エージェンシー TEL:03・3473・7007)パンツ¥45,000(サイ/マスターピースショールーム TEL:03・5414・3385)靴¥65,000(パラブーツ/パラブーツ青山店 TEL:03・5766・6688)女を弄ぶナンバーワンホストの堂島旺太郎(山崎賢人)は、個人資産100億円といわれるホテル王の令嬢をターゲットに、彼女に迫る。ところが、死の接吻を受けて死んでしまい、気がついたら7日前に戻っていた…。日曜ドラマ『トドメの接吻』(日本テレビ系)は毎週日曜22:00より放送中。出演は山崎賢人、門脇麦、新田真剣佑、新木優子ほか。※『anan』2018年1月17日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・秋山貴紀インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2018年01月12日映画監督の吉田大八が、メガホンを取った映画『羊の木』(2018年2月3日公開)の企画を進めた理由について、井手陽子プロデューサーとともに明かした。同作は、講談社イブニングKC刊の同名コミックを実写化。『がきデカ』の山上たつひこが原作、『ぼのぼの』のいがらしみきおが作画を務め、凶悪犯罪に手を染めた元受刑者たちを受入れた港町で起こる数々の事件や住民と元受刑者の不協和音などを描く。関ジャニ∞の錦戸亮が主演、松田龍平、木村文乃らが出演する。井手プロデューサーは「奇抜な設定の中で繰り広げられる真の人間物語、その結末がどこに向かっていくのか、この目で確かめたいと思いました」と原作に惚れ込んだことを告白。「架空な設定でありながら、現代社会の様々な問題を内包する原作は、フィクションとリアルが地続きで繋がっていました。映画の中で、この架空のプロジェクトを一緒に体験できるようなものになれば」と構想を練っていたことを語った。井手プロデューサーが原作を吉田監督のもとに持ち込んだのは「吉田監督が描く人間は、どんな人間であっても、強さと弱さを合わせ持つ。いわゆる常識的には悪い人であったり、理解の範疇を超えていたりする人も、皆等しく、どこか愛しく感じられる人ばかり」という点に注目したからだという。吉田監督の視点を「常識や偏見に囚われず様々な角度から、フラットに人間と向き合う」と評し、「複雑な人間たちが一同に集まる作品だからこそ、吉田監督の視点が必要だと思いました」と人選について明かした。一方、吉田監督は「作品自体のパワーがすごかった」と振り返り、「山上さんの原作が持つエロスむき出しの人間模様と、近年のいがらしさんの突き抜けたタッチとが混じり合っていて……。怖いけれど、でも笑ってしまうような、独特の世界観が構築されていました」と衝撃を表す。「ここから出発すれば、映画としてもオリジナリティのあるサスペンスが作れるんじゃないかと」と映画化に踏み切った時の思いを吐露。そこから脚本に3年の月日をかけたが、吉田監督は「さいわい両先生からは『好きに変えてもらって構わない』と許可もいただけた。ただ、実際の作業はものすごく大変でした」としみじみ振り返る。吉田監督は「結局、基本的な世界観と設定を借りつつ、ストーリーもエンディングも完全に映画オリジナルのものになっています。僕らなりに原作のスピリットは生かせたと思っているのですが、これまで関わってきた脚本の中では、一番難産だったかもしれない(笑)」と、同作の難しさについて語った。
2018年01月06日’17年のCM起用社数ランキングが12月6日にニホンモニターから発表された。それによると、’17年の女性部門1位はローラ(27)の15社。2位が広瀬すず(19)の14社、3位が有村架純(24)の11社となっている。 今回、本誌では広告業界関係者の協力を得て、人気女性タレントたちの“CM出演料”を徹底調査した。その結果をまとめたのが、次の一覧表だ。 【綾瀬はるか】年間契約:8,000万円/1クール:3,500万円【広瀬すず】年間契約:8,000万円/1クール:2,500万円【有村架純】年間契約:7,000万円/1クール:2,500万円【宮﨑あおい】年間契約:7,000万円/1クール:3,000万円【新垣結衣】年間契約:7,000万円/1クール:2,500万円【上戸彩】年間契約:5,500万円/1クール:2,000万円【長澤まさみ】年間契約:5,500万円/1クール:2,500万円【深田恭子】年間契約:5,500万円/1クール:2,500万円【桐谷美玲】年間契約:5,000万円/1クール:2,000万円【北川景子】年間契約:5,000万円/1クール:2,000万円【ローラ】年間契約:4,000万円/1クール:2,000万円【石原さとみ】年間契約:4,000万円/1クール:2,000万円【佐々木希】年間契約:4,000万円/1クール:1,500万円【高畑充希】年間契約:3,500万円/1クール:1,200万円【吉田羊】年間契約:3,000万円/1クール:1,000万円【川口春奈】年間契約:3,000万円/1クール:1,500万円【武井咲】年間契約:3,000万円/1クール:1,300万円【吉岡里帆】年間契約:3,000万円/1クール:1,200万円【菜々緒】年間契約:2,000万円/1クール:1,000万円【波瑠】年間契約:2,000万円/1クール:1,000万円 なかでも業界内で評判が高いのが、広瀬すずだという。年間契約8,000万円という出演料は、女性芸能人トップクラスだ。 「実際にすずちゃんと会うと天然ぶりがかわいすぎて、誰もがファンになってしまうんです(笑)。CMオファーが増え始めたのは3年前。今年は映画出演が3本でドラマ出演は0本でしたが、それでもいま“かわいい役”をやらせたら右に出る女優さんがいないため、CMオファーが殺到していますね」(広告代理店関係者・以下同) テレビドラマで知名度、好感度を高めることがCM出演につながるという“方程式”どおりの活躍になっているのが、NHK朝ドラのヒロインを務めた若手女優たちだ。2年連続で『紅白歌合戦』の司会を務めることが決まった有村架純は、年間契約7,000万円とすでにトップ級の評価を得ている。 「朝ドラ『ひよっこ』主演など、NHK“お墨付き”のイメージのよさがあります。かわいさの中に素朴さがあって、彼女は男女どちらにも好感度が高いんです。今後もCMオファーは増えるでしょうね」 朝ドラ女優でいえば、’16年『とと姉ちゃん』でヒロインを演じた高畑充希(26)もCM界で人気が高い。 「彼女は今年、『過保護のカホコ』もヒットしました。ミュージカルもこなす彼女の歌唱力も注目されていて、さらに彼女の歌を生かしたCMへの出演もあるかもしれません」 ’17年は有名女優の結婚が相次いだ1年だったが、女優の結婚はCM出演料には影響するのだろうか。 「北川景子さん(31)も佐々木希さん(29)も、結婚はギャラにまったく影響なかったですね。北川さんはきれいだけど気取っていないイメージでお茶の間から支持され、DAIGOさんとの結婚は“イメージどおり”で吉と出ましたね。佐々木さんも結婚してイメージアップになったと業界では捉えられてます」
2017年12月29日人気医療コミックを綾野剛主演でドラマ化した「コウノドリ」が12月22日の放送で最終回を迎えた。それぞれの道を歩みだしたペルソナのメンバーたちの姿で締めくくられたラストに、SNS上では「涙腺崩壊」「号泣」など“涙の声”が続々投稿されている。本作は2015年10月期にドラマ化され好評を博し、この秋から新シリーズの放送がスタート。産婦人科医と天才ピアニストの2つの顔を持つ主人公・鴻鳥サクラを綾野さんが演じ、松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、星野源、大森南朋らが前作から引き続き続投。今シリーズからは宮沢氷魚や松本若菜らも加わった。最終回は、出生前診断でお腹の子どもがダウン症だとわかった高山透子(初音映莉子)と夫・光弘(石田卓也)の2人が、出産に向けて産まれてくる子どもと向き合っていく姿と、吉田さん演じる小松留美子の同期で須藤理彩演じる武田の出産を巡る危機。そして星野さん演じる四宮春樹、坂口さん演じる白川領らの新たな旅立ちが描かれた。放送前から「コウノドリ、今から号泣の予感しかしないんだけど」「また号泣するのかしら…」などのツイートがタイムラインに流れ続けるなかでスタートしたオンエア。ダウン症の子を産む決意を固めた夫婦を巡るシーンでは、実際にダウン症の子を持つ奥山佳恵が母親役で出演。「奥山さんのセリフは本当の言葉」「奥山佳恵さんが話すダウン症の子どもの話は心に響く」などの反応が。またダウン症の子を持つエミリー・パール・キングスリーが書いた詩「オランダへようこそ」も朗読され、「オランダへようこそ、いい詩だね」「最高に泣ける」といったコメントも。また「よかった。サポートがあることも描いてくれた」「ダウン症のこともっと知ってもらうためにもこうやってドラマでやるのはいいこと」など、ソーシャルワーカーによるサポートなど、ダウン症を取り巻く環境について踏み込んで描いたことを評価するツイートも数多く見受けられた。武田が帝王切開で出産直後、大量出血しピンチに陥るシーンでは「ホント怖い!!!ホント出産って命懸けだからさーーー」「ドラマだってわかってても、助かって!って祈ってた」などその緊迫感に圧倒されたという声が多数。「今橋先生が保育器の扉を肘で閉じたのが、“あーちゃんと監修入ってる”と感動」など細かい描写のリアリティを評価する声も。たくさんの感動を残して最終回を迎えた本作。現在も「コウノドリすごい、泣きっぱなし」「号泣しながらコウノドリ見てる」などの“号泣”ツイートが続々投稿されている。(笠緒)
2017年12月23日綾野剛主演の金曜ドラマ『コウノドリ』。現在放送中の第2シーズンは、「生まれること、そして生きること」をテーマに据えてきた。出産は奇跡だ。しかし、その後には現実が続く。生まれたばかりの赤ちゃんを抱えた妻は、夫はどう生きていくのか?そして産科医たちはどうフォローしていくのか?そのことについて、若き産科医たちの試練や岐路を交えつつ、優しく愚直に描き続けてきた。先週放送された第9話のテーマは「不育症世界一の味方は誰?」。最終回直前にして、これまで描いてきたテーマの解答を示すようなエピソードだった。■3回目の流産……自責の念に苦しむ妻妊婦の篠原沙月(野波麻帆)が夫の修一(高橋光臣)を伴って、サクラ(綾野剛)のもとを訪れる。過去2回にわたって流産している沙月は不安の色が隠せない。そして結果は……3回目の流産。「3回も流産するなんて……やっぱり私のせいですか?」「それは違います。初期の流産は、ほとんどの場合、お母さんが原因ではありません。偶然が重なって起きたんだと思います」自分を責める沙月に、サクラが優しく説明する。助産師の小松(吉田羊)も付け加える。「篠原さん、流産してしまった人の中には、働いていたからとか、重いものを持ち上げたからとか、自分のせいにするお母さんが多いんだけど、そうじゃないんだよ」沙月は不育症だった。不育症とは、妊娠はするけれど、流産、死産や新生児死亡などを繰り返し、結果的に子どもを持てない場合のことを指す。ただし、あくまでも結果から導き出される結論であり、何回流産を繰り返すと不育症と定義されるかは学会でも決まっていない。また、原因がわからない場合も少なくない。妊娠したと喜んだのに、一転して深い悲しみに突き落とされる。しかも、何度も。妊娠を夫に報告したときの沙月の部屋はピンク色の柔らかな光に包まれていたが、3回も流産を繰り返した後の彼女の部屋からは色が失われている。これは彼女の心象風景でもある。不育症は子どもを持ちたいと願っている女性にとって、ものすごく辛い。周囲の幸せそうな子連れの母親や妊婦を見るだけで、深く落ち込んでしまう。病院によっては、不育症の患者を診察する日は、それ以外の妊婦の診察を行わない婦人科もあるほどだ。沙月のように自責の念にとらわれてしまうことも少なくない。サクラと小松は、沙月に正確な知識を優しく伝えている。それはドラマから視聴者へのメッセージでもある。もし、あなたが流産で自分を責めて苦しんでいるのだとしたら、そうではないんですよ、あなたの責任ではないんですよ、と。第5話で死産を経験した瑞希(篠原ゆき子)にも、サクラはそう語りかけている。しかし、彼らの言葉が、苦しみの渦中にある女性たちの心にどれだけ届いているかはわからない。■妻の世界一の味方は……やっぱり夫ドラマの焦点は、沙月の夫、修一に移る。修一はとても優しい男だ。出しっぱなしになっていた沙月の母子手帳を見つけて、彼女が落ち込んでいることを一瞬で察することができる細やかな心も持っている。落ち込んでいる沙月に、子どもがいない夫婦という選択肢もあると語りかける修一。とても優しい言葉だと思う。だが、沙月の心は晴れない。沙月は修一が子ども好きで、心から子どもを欲しがっていたことを知っていた。修一はサクラのもとを訪れる。「どうすれば、妻を笑顔にできますか?」と悩みを打ち明ける修一に、サクラはこのように答える。「修一さんが、奥さんに寄り添って、笑顔にしてあげたい、近くでなんとかしてあげたいって、必死に頑張っている姿は、奥さんにとって、一番の治療になるんだと思います。その想いはきっと、明日につながります」修一は弾いたことのないピアノを買い込み、沙月が愛聴していたBABYの曲を練習しはじめた。その姿を見て、沙月の表情にほんの少し笑顔が戻る。そして、拙いピアノの音色を聞いて涙を流す。修一が自分のことを強く想ってくれていたことを感じて、安心したからだ。第1話と第3話に登場した、一見普通なのだが、実は妻を追い詰めているダメ夫の康孝(ナオト・インティライミ)のインパクトは大きく、ツイッターにはハッシュタグ「#うちのインティライミ」まで登場した。ただ、これもドラマ側に世の夫たちを懲らしめてやろうという意図があったわけではない。妻が赤ちゃんを産むときは産科医たちが必死でケアをするから、その前後は夫がちゃんとケアをしなければいけないんだよ、というドラマ側からのメッセージである。どんなに優秀でも、産科医は万能ではない。特に心の問題にまでは手が届かないことが多い。そんなときこそ、夫の出番だ。ついに沙月は、4度目の妊娠で赤ちゃんの心拍を確認することができた。不育症は乗り越えられない不治の病ではない。だが、ここから先が大変だ。妊娠の継続のためには、夫の役割もとても重要になる。修一ならその心配はないだろうけど、世の夫たちはどうだろう?■「今ある道を進むことで、光が見える」最初のほうにも書いたが、不育症はとても辛い。だが、『コウノドリ』はその辛さをことさらに強調しすぎることはない。倉崎(松本若菜)が若いころ、ヘビメタ女だったというギャグシーンまで挿入されていた(若い頃の綾野剛と星野源の可愛らしさにも注目)。それがこのドラマの優しさでもある。第9話では、ペルソナ総合医療センターの人々の岐路も描かれた。下屋(松岡茉優)は救命医として懸命に食らいつき、厳格だった部長の仙道(古舘寛治)に(少しだけだけど)認められるようになった。白川(坂口健太郎)は小児循環器科のある病院への転院を決意している。今橋(大森南朋)は体力的な限界を感じは始めていた。そして、四宮は地方の病院で産科を守り抜いてきた父親(塩見三省)のプライドに触れて心が揺らいでいた。「生きている限り、明日はやってくる。悲しみが繰り返されてしまうときがある。悔しさが繰り返されてしまうときもある。それでも気づいてほしい。今ある道を進むことで、光が見える」サクラのモノローグは、不育症や妊娠について悩む人々へのメッセージであるのと同時に、壁にぶつかってもがき苦しんでいる人や懸命に食らいついている人たちに対する人たちへのメッセージでもある。なお、ドラマ『コウノドリ』の公式サイトでは、サクラのモデルになった、りんくう総合医療センターの荻田和秀先生によるお悩み相談「ペルソナ総合医療センター産科外来」が行われている。荻田先生が妊娠・出産に関するさまざまな相談に回答しているので、興味のある方、悩みのある方はぜひご一読を。
2017年12月19日ポイントメイクのなかで、トレンドが刻々と移り変わっていくパーツのひとつが眉。少し前までは太めな眉が旬でしたが、太めでもなく、細めでもない「やや太め」な眉が最旬に。いまの時代に合った美しい眉、美眉をつくる方法をご紹介する本連載では、美眉アドバイザーの玉村麻衣子さんに眉メイクの基本から、なりたいイメージに合う眉メイクを伝授していただきます。第9回では「知的に見せる眉メイクのやり方とコツ」をご紹介します。知的に見せる眉メイクの特徴「知的」な印象を与えたい――では、どんな眉メイクをすれば、知的な雰囲気をつくれるのでしょうか。芸能人でいうなら、天海祐希さんや吉田羊さん、ホラン千秋さんなどが、知的に見える素敵な女性の代表格。どこかハンサムで、きりりとした印象を持つ方たちです。彼女たちの眉に共通するのは、直線的で眉山から角度がついた眉であること。以下に眉メイクの具体的な方法をご紹介します。1.眉尻は細めにする眉尻はペンシルでキュッと細く描きます。太くボサッと見えると、知的というよりもカジュアル感が強くなったり、幼い印象に見えたりします。2.色はしっかりめに乗せる知的に見える眉は、色がしっかり乗っているのが特徴。それだけで意志を感じさせる、きりりとした眉に。「眉メイクのやり方〜基本編」で、眉の色は「髪色よりもワントーン明るい色」をおすすめしてきましたが、知的に見える眉はそれよりも気持ちしっかりめに色を乗せて。ただ、眉全体を気持ち濃い目にすると、ベタッとした海苔のような印象の眉になります。気持ち濃くするといっても、眉中央の濃くて太い毛が生えた部分のみと意識して。眉を一通り描いた後、黒目の真上、眉中くらいに色をオンするくらいで良いでしょう。眉頭と眉尻は色を乗せすぎないようにします。メリハリを意識することで、立体的に見える眉になります。3.上下のアウトラインを直線にする眉のアウトラインは直線を意識して描きます。直線になるようにブラシを動かすのがコツです。4.眉山に角度をつける眉山にはしっかり角度をつけます。アイブロウペンシルで角度がつくように描くと簡単です。眉のタイプはストレートとアーチ、大きくふたつに分かれます。ストレートは上と下のアウトラインが直線的で、カッコよくメンズライクな印象。直線と角度を意識して、きりりとした仕上がりを目指してくださいね。■眉メイクのやり方〜基本編■「美眉レッスン」連載一覧はこちら写真提供/玉村麻衣子構成/池田園子
2017年12月13日綾野剛主演の金曜ドラマ『コウノドリ』第2シーズン。先週放送された第8話のテーマは「医師の決意選ぶべき道」。小児科医の白川(坂口健太郎)が直面する試練と、サクラ(綾野剛)の同僚の産科医・四宮(星野源)と父の物語が描かれた。■自信過剰だった坂口健太郎、彼の最大のミスとは?「俺はもっと最先端の医療に携わりたいし、技術だってもっと身につけたいわけ。じゃないとワンランク上の新生児科医になれないからさ」「私は患者さんが助かればそれで十分だよ」「医者ならもっと上を見ろ、上を」白川と救命科に移った下屋(松岡茉優)の会話だ。いつもは軽口を叩き合う仲だが、白川は本気だ。学会にも参加し、成長著しい白川は、助産師長の小松(吉田羊)にも「頼りになる」と言われるようになる。白川は難産だった赤ちゃんを新生児遷延性肺高血圧症だと診断する。赤ちゃんの肺に血液が流れづらい状態が続き、血液中の酸素が足りなくなる症状だ。一酸化窒素吸入療法を選択した白川は、「この治療に関して言えば、僕はこの病院で一番経験もあります」と自信満々に告げる。しかし、その自信があだとなる。3日間続けた一酸化窒素による治療は功を奏さず、赤ちゃんの症状は良くならなかった。それもそのはず、原因は肺ではなく、重症の先天性心疾患だった。白川は自分の小さなプライドを守るため、先輩の今橋(大森南朋)にも相談していなかった。今橋に相談しなかったのが白川の最大のミスだ。■「自分の過ちから逃げるんじゃない」「それって、医療ミスですよね!」と激昂する父親(高橋努)。白川は立ちすくむだけで、まったくリカバーにも動けない。大学病院に搬送するとき、思わず同僚に頼もうとする白川を今橋は見逃さなかった。「風間さんの担当医は誰だ?」「自分です」「だったら、最後まで責任をとって見届けなさい!」「自分の過ちから逃げるんじゃない」と今橋に諭される白川。白川は夫婦と一緒に大学病院に向かう。赤ちゃんの手術は成功したが、白川の心は休まらない。白川の気持ちを優しく受け止めるのは、過去に早産だった赤ちゃんを助けることができず、バーンアウトしてしまった経験を持つ新井(山口紗弥加)であり、新井を差し向けたサクラであり、悔し涙を流す白川に優しく声をかける今橋であり、いつものように軽口を叩き合う下屋だった。うらやましくなるぐらいのチーム感だ。以前も書いたが、普通のサラリーマンもののドラマや学園ドラマなら失敗を糧にして成長する登場人物を描くことはできるが、産科医や小児科医に失敗は許されない。赤ちゃんの命は何ものにも代えがたい尊いものだ。だから、このチーム感は失敗が許されない現場だからこそ醸成されたものだと言うこともできる。やみくもに厳しく失敗を責めるのではなく、許し、人の成長を促す。すべての現場がそうではないと思うし、そんなに甘いものではないという人もいるだろう。でも、そうやって赤ちゃんの命を守るチームを作っていく。それがサクラたちペルソナのやり方ということだろう。■星野源が考えたセリフ「だったら、生きろよ!」四宮の父(塩見三省)が倒れたという知らせが入った。父は街で唯一の産科医だった。故郷に帰ってみると、父は診察を続けていたが、実はステージ4の肺がんに蝕まれていた。地域のために産科医を続けると主張する父に、四宮は「地域医療には限界がある」と説く。人口が減っている地方で病院が減るのは仕方のないことであり、集約化することでハイリスクな妊婦に対応できる高度な医療も可能になると語る四宮。だが、父はこう言う。「だったら、リスクの低い妊婦はどうなる?」。人口減による病院の減少や集約化による高度な医療の実現は、あくまで医者側の論理だ。四宮の父は、人々の暮らしに寄り添おうとしている。その姿勢は『コウノドリ』がサクラたちの行動を通して、一貫して主張してきたことだ。「俺は、この街を、子どもの産めない街にはさせない」「……だったら、生きろよ!」このやりとりが大変熱い。実は台本では「治療してくれよ」というセリフだったが、現場で四宮役の星野源が土井裕泰監督と話し合って、「だったら、生きろよ!」に変更したのだという。四宮は「町の妊婦たちを守る」という父の考えを理解しながら、同時に息子として「死なないでくれよ父さん」という気持ちも強かった。その両方が重なり、このセリフになったのだという(オフィシャルサイト星野源インタビューより)。星野源の父親役の塩見三省は4年前に脳出血で倒れ、昨年仕事に復帰したばかり。病を押して産科医の仕事を全うする父親役にリアリティを与えていた。ふたりの顔立ちもどことなく似ている。四宮の父のエピソードは、白川のエピソードと関連している。高度な医療を追い求めるばかりでは、大切なものを見落とすことがあるということだ。四宮の父は、最期のときまで力を振り絞って妊婦たちに寄り添うことを選んだ。「父さん、この街のお産を守ることが使命だと思っている。だから最後までやらせてくれ」という彼の言葉のとおりだ。父が四宮に送ってきたカードには「一日一生」と書かれていた。■母親に寄り添うことを忘れない『コウノドリ』“医師の成長物語”だけに終わらないのが『コウノドリ』である。子どもを産んだ母親に寄り添うことを忘れない。健康な赤ちゃんを産めなかったのは自分のせいだと自責の念にさいなまれる母親(芦名星)は、NICUで管につながれている我が子を直視することができていなかった。「私、赤ちゃんを見たとき、胸がキューッってなって。心の中で何度も謝ってるんです。ごめんね、ごめんね、って」涙をはらはらと流す彼女に寄り添うサクラは優しい。というか、いつも優しい。「じゃ、今度赤ちゃんに会うときは、こう声をかけてあげてください。“すごいね、頑張ってるね”って。赤ちゃんにつながれているたくさんの管は、赤ちゃんが今、一生懸命頑張っている証です。お母さんが引け目に思うことは何ひとつないし、むしろ、頑張り屋さんの赤ちゃんを誇りに思ってください」産科医にこう言われて、安心しない母親はいないんじゃないだろうか。お母さんは頑張った。赤ちゃんも頑張っている。お父さんも頑張ろう。
2017年12月08日「モーニング」で連載中の鈴ノ木ユウによるヒューマン医療漫画を、綾野剛主演でドラマ化した現在放送中の「コウノドリ」。初回から前作を上回る視聴率で好スタートを記録し、毎週感動の声が数多く寄せられ“泣けるドラマ”としても話題となっている本作が、12月8日(金)今夜第9話が放送、いよいよ終盤戦へ突入する。2015年10月期にドラマ化され、続編となる今作では前作に引き続き、産婦人科医と天才ピアニストの2つの顔を持つミステリアスな主人公・鴻鳥サクラを綾野さんが演じるほか、松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、星野源、大森南朋らオリジナルメンバーが続投。さらに、宮沢氷魚や松本若菜、古畑星夏らフレッシュなキャストも加わり、新しい風を吹かせている。今作では、命が誕生する奇跡の物語を描いていくのはもちろん、ペルソナで働くメンバーの成長・心の揺れや葛藤などを縦軸として物語が紡がれていた。サクラの後輩である松岡さん演じる下屋は、担当した妊婦の死を乗り越え、救命が出来る産科医になるため救命科に異動。吉田さん演じる助産師の小松は、子宮腺筋症と卵巣チョコレート嚢胞を患い、子宮摘出という大きな決断を。そして、診断ミスを起こした坂口さん演じる新生児科の白川は、自分の力不足さを思い知らされ、小児循環器科で研修するべくペルソナを離れることを決意した。それぞれが悩みに直面し、新たな自分の道を進み始める彼ら。そんな中第9話以降では、星野さん扮するサクラの同期であり良きライバルの四宮のエピソードを色濃く展開していく。過去に担当していた患者を失った後悔から、現場を離れ事故を防ぐための研究に専念するという選択を視野に入れていた四宮。先週までの放送では、故郷・石川県能登へ帰郷した際に、産科医の父・晃志郎(塩見三省)が、重いガンを患っていたことが発覚した。第9話では、四宮はペルソナに戻ってきたものの、執刀中に妹・夏実(相楽樹)から晃志郎が再び倒れたとの連絡が入り、石川県能登に帰省。晃志郎が診察をしていた妊婦に早剥の疑いが出、自らが執刀するしかないと言う晃志郎を見かねた四宮が、父に代わり緊急カイザーをすることに…。一方、サクラは不育症が疑われる妊婦と向き合っており、下屋は救命の忙しない現場で患者の症状に対応できず、悔しい思いを抱いている中、36週の妊婦が緊急搬送され緊急カイザーを提案するが…。最終回に向けて動き出していくペルソナで働く仲間たち。それぞれの決断とは、そしてサクラ自身は自分の未来に対してどのような決断をしていくのか?なお、清塚信也や宮沢さんも参加した、コウノドリの世界観を表現したみんなで作る世界にひとつのアートペイントが、来週11日(月)~22日(金)の最終話放送日まで、TBSテレビ1階展示ブースにて公開される予定となっている。「コウノドリ」は毎週金曜日22時~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2017年12月08日綾野剛主演の金曜ドラマ『コウノドリ』第2シーズン。先週放送の第7話のテーマは「母になる人生母にならない人生」。これまで、妊娠・出産と家族のその後について描いてきた『コウノドリ』だが、今回は「出産しないこと」について深く掘り下げていた。■子宮全摘……だけど、仲間たちがいるお腹を押さえて倒れてしまった助産師長の小松(吉田羊)。彼女の病気は「子宮腺筋症」と「卵巣チョコレート嚢胞(のうほう)」だった。卵巣チョコレート嚢胞は放置しておけば卵巣がんになる危険性がある。四宮(星野源)は子宮の全摘を勧めるようサクラ(綾野剛)に告げる。サクラはあくまで選択肢のひとつとして小松に手術を勧めるが、彼女は自分の身体のことがよくわかっていた。ほかに選択肢はない。しかし、自分自身の辛い境遇にも小松は笑顔を絶やさない。救命科に転科した下屋(松岡茉優)を励まし、赤ちゃんを取り上げ、同期の妊娠を祝福する。「小松も負けてらんないね」というちょっと心をえぐる声にも笑顔で応える。辛いこともあるが、こうした態度が周囲との信頼を培っていくのだろう。「もう少し自分を認めてあげましょうか。一日の終わりに、よくがんばりました、と自分に声をかけてあげてください」これは悩んでいる下屋にかけた言葉。だが、四宮は小松に「自分を大切にするように」と話す。自分を大事にしなければいけないのは小松も同じこと。サクラは小松ひとりのためにピアノを弾く。「鴻鳥先生、私決めたよ。悔しいけど仕方ない。これが私の人生だ」という小松の強がりを、サクラの言葉がとかしていく。「小松さん、あまり頑張りすぎないでください。頑張ってる小松さんも好きだけど、頑張ってない小松さんも大好きです。だからひとりで全部抱え込まないで。みんな、小松さんの味方ですから」手術当日、日々の業務をこなしながら、さりげなく小松のことを気にかけているペルソナのメンバーたち。サクラと四宮が無言でお互いのカップ焼きそばとジャムパンを交換するシーンは、ふたりが小松の不在によって仲間の大切さをあらためて感じたということなのだろう。良いシーンだった。■気のきいた答えはないけど、態度は示すことができる手術前、小松は子連れのメディカルソーシャルワーカー・向井(江口のり子)にこう問いかけていた。「お母さんになる人生と、お母さんにならない人生。何が違うのかな?」このときは答えに窮した向井だったが、手術の後、小松の部屋を訪れる。身寄りがない小松は、ひとりきりで生きていくことに怯えていた。「親も兄弟も夫も子どももいない私にとって、子宮は最後の頼りだったんだ」。小松の言葉を聞いても、まだ向井は何も答えることができない。友達、仲間の大切さ、ありがたさを身にしみて感じたと語り続ける小松。「私の中から大事なものがなくなっちゃったけどさ。私には支えてくれる仲間がいる。それってさ、向井さん、すげえ心強いんだよ」向井は結局、答えを出すことはできなかった。でも、小松のそばにいて一緒に泣き、おばあちゃんになるまで友達だと約束する。泣きながら冗談も飛ばす。小松にとって、気のきいた答えなんかより、向井のこうした態度のほうがよっぽど心強いし、うれしかったはずだ。「お母さんになる人生」と「お母さんにならない人生」は、もちろん違う。でも、どっちが優れていて、どっちが劣っているということはない。どちらの人生だって幸せになることができるはずだ。そのためには、自分を大切にすることと、まわりの人たちを大切にすること。『コウノドリ』は、そのことを理屈ではなく、じんわりと伝えてくれる。■職場に赤ちゃんがいるって素敵なことじゃない小松のエピソードと並行して描かれていたのが、産婦人科医の倉崎のエピソードだ。シングルマザーとして幼い子を育てながらペルソナで働く倉崎は周囲からの“特別扱い”を拒み、他のスタッフと極力同じ仕事量をこなそうとしていた。しかし、産婦人科医は激務だ。オンコールがあれば、深夜だろうが早朝だろうが駆けつけなければならない。サクラたちのフォローの申し出を突っぱねる。ある日、子どものお迎えの時間が迫っていた倉崎だが、帰宅間際、担当していた患者の様態が急変してしまう。倉崎を返そうとするサクラと四宮。「ここはチームだよ。少しぐらい仲間に助けてもらったっていいだろ」。これだけでも良いシーンなのだが、倉崎はまだ戸惑っている。そこへ声をかけたのが小松だ。「もしよければ、私がユリカちゃんのお迎えに行こうか?鴻鳥先生、ここがチームなら、こんな協力の仕方もありだよね?」小松は保育園に赤ちゃんを迎えに行き、四宮は倉崎の手術のサポートに立つ。女性は赤ちゃんの近くにいてやるべき、母親は赤ちゃんの世話を優先するべきだという考え方を乗り越え、働きたい人の意思を尊重し、職場の仲間同士で母子のサポートをするという、とても素敵なシーンだった。職場に同僚の赤ちゃんがいるって良いものだ。赤ちゃんを総出で追い出そうとした、どこやらの議会とは真逆である。仲間を頼ってもいいという部分で、小松のエピソードと倉崎のエピソードは通じている。ふたりの場合は職場に良い仲間がいるが、これが夫婦であったり、家族であったり、友人であったりする場合もあるだろう。子どもがいても、いなくても、夫婦こそ小松とサクラたちのような良き“仲間”であるべきなのかもしれない。今週のひとことメモ。サクラが小松のためにピアノを弾いたテラスのあるダイニングバーは麻布台のイタリアン「ESCRIBA」。“大人の隠れ家”として人気の店だ。ちなみにテラスにピアノは置いてない模様。
2017年12月01日吉田カバンの直営店「ポーター表参道(PORTER OMOTESANDO)」が、リニューアルオープン。2000年春に吉田カバン初の直営店として、表参道の裏路地にオープンした「ポーター表参道」。創業80周年の2015年3月には、ホテルのロビーをイメージした内装にリニューアルされた。今回新たに2階へとつながる螺旋階段が作られ、「吉田カバン」や「ポーター」の世界観をより強く表現できるような空間となった。バッグはもちろんのこと、世界中からセレクトしたアイテムや限定品を幅広く取り揃えている。さらに、ケイスリー ヘイフォード(Casely-Hayford)とのトラベルスーツや、アーティストのジェームス・ジャービス(James Jarvis)のオリジナルデザインのTシャツ、アメリカのヨーヨーメーカー「トムクーン(TOM KUHN)」のスペシャル仕様のヨーヨーなど、様々なブランドとのコラボレーションアイテムも必見だ。【詳細】PORTER OMOTESANDO(旧 KURA CHIKA YOSHIDA 表参道)リニューアルオープン日:2017年11月25日(土)住所:東京都渋谷区神宮前5-6-8営業時間:12:00~20:00TEL:03-5464-1766価格例:<コラボレーションアイテム>・James Jarvis×PORTER オリジナルTシャツ(ブラック/ホワイト) 各6,000円+税サイズ:S/M/L/XL・Casely-Hayford for PORTER トラベルスーツ 100,000円+税サイズ:36/38・ACME WHISTLES×PORTER オリジナルメトロポリタンホイッスルズ 7,800円+税・TOM KUHN×PORTER カスタムエディションBLACK CAT 22,000円+税 / FAT CAT 21,000円+税<エクスクルーシブアイテム>・スタッズグリップ L 12,000円+税 / S 9,000円+税・サック L 13,500円+税 / S 12,000円+税
2017年11月30日『コウノドリ』第7話が11月24日に放送された。いつも明るく妊婦やペルソチームを支えてきた助産師・小松(吉田羊)が迫られた子宮全摘という大きな決断。一方で、そんな小松がシングルマザーの産科医・倉崎(松本若菜)に差し伸べた手は、働くママの心に染みる最強のサポートだった。母になる人生と、そうでない人生。どんな道を歩んでも、肩肘を張らずに自分を認め、ときには周囲の優しさに甘える勇気が必要なのかもしれない。■女性にとって子宮全摘という決断とは子宮腺筋症と卵巣チョコレート嚢胞を患った小松は、その症状からサクラ(綾野剛)に子宮全摘を勧められる。「私の子宮がなくなっても、世界が平和ならそれでいいか」と笑い飛ばす小松だが、迫られた大きな決断に心が揺らいでいた。小松は、偶然出会ったペルソナ病院で働くメディカルソーシャルワーカー向井(江口のりこ)の子どもたちを眺めながら、「お母さんになる人生と、お母さんにならない人生。何が違うんだろうか?」と尋ねるも、当然、そこに答えはなかった。そんななか、サクラは小松を食事に誘い、ピアノ演奏を披露する。小松が「私決めたよ。悔しいけど仕方ない。これが私の人生だ」と夜空を見上げると、サクラは「がんばっている小松さんも好きだけど、がんばっていない小松さんも好きです。だから、ひとりで全部抱え込まないで。みんな、小松さんの味方ですから」と寄り添った。手術直前、麻酔科医の手を握り「ちょっと待って」声を掛けた小松の頬を伝う一筋の涙。意を決して手術に挑んだ彼女が目を覚ますと、テーブルの上にはカップ焼きそばとジャムパン。サクラと四宮(星野源)の精一杯の優しさに、「食えるわけねぇだろ」と小松はいつもの笑顔を見せるのだった。■子育てを理由にしたくないママたちの葛藤一方、小松と対比する形で描かれたシングルマザーの倉崎。担当患者が夜間に急変しても、自分に連絡なくサクラが処置をしたことに不満を抱いていた。「サクラは気を遣ったんだよ」という四宮の言葉にも、寝ている子どもを連れてくることもできたし、母に預けることもできたと反論してしまう。後日、倉崎の担当患者の出血が止まらないというトラブルが発生。倉崎には保育園に預けた娘の迎えがあることから、サクラと四宮は医師として仕事面でのサポートに手を挙げる。だが小松は「私が迎えに行こうか?」「ここがチームなら、こういう協力の仕方もありだよね?」」と、母親業のサポートを提案するのだった。倉崎にとって、小松の言葉はどんなにありがたかったか。子どもがいることで特別扱いはされたくない。けれども、母として子どもの世話はしなくてはいけない。どちらも大切にしたいからこそ訪れる、自分だけではどうすることもできない葛藤。そしてその葛藤への周囲の理解は、働く母にとって何よりの支えとなるはずだ。■どんな女性にもある、それぞれの決意子宮摘出手術を終えた小松は、向井に「私の中の大事なものがなくなっちゃったけど、支えてくれる仲間がいる。それってすげぇ心強いんだよ」とほほえんだ。一方倉崎もチームの大切さにあらためて気付き、四宮に「次からは、皆さんにお願いするようにします」と頭を下げた。どんな道を歩んでも、必ず苦悩は存在する。だからこそ、ひとりで抱え込まずに仲間に頼ること、何より自分自身を「がんばっている」と認めてあげることも大切なのだと気付かせてくれた物語。ドラマ視聴後には、自然とついてしまったため息とともに、心がフッと軽くなった。今回、小松が直面した子宮摘出とは、つまりは「子どもを産まない人生を歩む」ということ。自分が小松の立場になったらと考えると胸が苦しくなるが、それでも手術を決めた彼女の気持ちは、当事者でないとわからない。病で子宮を失った小松、みずからシングルマザーとして生きることを選んだ倉崎のように、母になる人生、ならない人生、どんな人生を歩む女性にもそれぞれの決意がある。加えて、その覚悟の裏に秘めた思いは、本人にしかわからないものなのだ。女性の生き方にはさまざまな事情が混在し、そこに正解、不正解はない。そんな重要ながらもおろそかにされがちな事実について、ドラマをつうじてあらためて示してくれた意義は大きい。そう感じた視聴者は、きっと少なくないだろう。■サクラ×四宮の名シーンにドキドキ!?小松の葛藤を主軸に、ペルソナチームの優しさが描かれた第7話。重みのあるストーリーの中にちりばめられたのは、サクラのお姫様抱っこや、サクラと四宮の主食交換といったドキドキ(!?)の名シーン。緊張感×ホッコリ感というあまりの振り幅の大きさに、最初から最後まで惹き付けられてしまった。そんなすばらしきペルソナチームの関係性が拝めるのも、気付けば残り数話…。下屋(松岡茉優)、小松に続き、次回スポットが当たるのは四宮と白川(坂口健太郎)。産科医の父親が病に倒れ、急きょ地元に帰ることになった四宮、そして白川には、新生児科医としての今後を左右する重大な出来事が起こってしまう。さらに予告には、前シリーズに登場した新生児科医・新井(山口紗弥加)の姿も。懸命に処置をした早産児の父親から浴びせられた「なんで助けたんだ」という言葉がトラウマとなってペルソナを離れてしまった彼女は、どうやって医師として復帰を果たしたのか。注目の『コウノドリ』第8話は、12月1日夜10時から放送。TBSテレビ 金曜ドラマ『コウノドリ』金曜よる10時から
2017年11月30日綾野剛主演の金曜ドラマ『コウノドリ』第2シーズン。先週放送の第6話のテーマは「突然の命の危機母子の救急救命」。サクラ(綾野剛)の後輩、産婦人科医の下屋加江(松岡茉優)が大きな転機を迎える話だった。■母体死亡……悲しすぎるエピソード下屋はアルバイト先のこはる産婦人科で、切迫早産で入院している神谷カエ(福田麻由子)と出会う。同じ「カエ」という名前で年齢も一緒のふたりはたちまち意気投合。カエの結婚式に出席する約束までする。ある日、下屋が働くペルソナ総合医療に急患が運ばれてくる。カエだ。すでにカエは救急車の中で心肺停止になっていた。下屋はカエの異変の兆候を感じ取っていたにもかかわらず、それを見過ごしていたことに気づく。サクラは死戦気帝王切開を行って赤ちゃんを取り上げる。死戦期帝王切開とは、『コウノドリ』第1シーズン最終回でも行われた、心肺停止した赤ちゃんを取り出した後に母親の蘇生を行うという手術のこと。赤ちゃんは無事に産まれたが、サクラや救命科の懸命の手当も虚しく、カエは亡くなってしまう。強く自分を責める下屋。サクラたちから休むように命じられるが、再び産科に戻りたいという気持ちを強くした下屋は、全身管理を学ぶため、救命科への転科を願い出る。大変辛く悲しいエピソードだったのだが、『女王の教室』や実写版『ちびまる子ちゃん』に出演していた福田麻由子が妊婦役を演じるなんて……と、時の流れの早さを痛感した視聴者も多かった模様。なお、福田の実年齢は23歳だが、カエの設定は28歳である(ホワイトボードに書かれていた)。■失敗を「乗り越える」のは自分本位カエとのことを楽しげに話す下屋に、同僚の白川(坂口健太郎)は「患者さんの事情っていうかプライベートに首突っ込みすぎじゃない?」と告げる。「あんまり入れ込むと、何かあったとき辛いし、問題起きたとき、お前ひとりじゃ背負きれないだろ」あまり患者と親しくなりすぎると、患者の身に何かあったときに冷静でいられなくなるし、自分自身もダメージを負う。今回の下屋がまさにそうだった。では、下屋はどのように辛い試練を乗り越えたのだろうか?結論から言えば、悪かった結果を乗り越えることは「できない」。それはドラマの序盤でサクラの口から語られている。「何か失敗をしたとき、自分でリカバーして乗り越えられるようになりたいんです」と下屋が言うと、サクラはこう教え諭す。「僕たち医者が大きな失敗をしたとき、それは乗り越えるものじゃない」同様の言葉は、ドラマの終盤にも語られている。失敗をリカバーして乗り越えるというのは、あくまで自分本位の行動だ。これが一般企業のサラリーマンなら、失敗を糧にして成長することは良いこととされ、周囲にも評価される。しかし、医療の世界はそうではない。医者の失敗はひとりの患者の生命に直結する。だから、失敗しないことが何よりも重要になるのだ。自分の成長は二の次。自分本位の行動ではなく、患者本位の行動が何よりも必要とされる。では、下屋はどうすればいいのだろうか?ひとつはチームを頼ること。もうひとつは次のために入念な準備だ。■医者に必要な「チーム」と「準備」ペルソナ総合医療センターの産科のチームは本当に温かい。休みを取っていた下屋が出産の現場にいきなり戻ってきたときも、誰も非難めいた顔をしなかった。サクラは一瞬「よく帰ってきたね」と言わんばかりに微笑んでみせている。サクラはいつでも良き先輩として振る舞っている。「救命科へ行きたい」という下屋の申し出を聞いたサクラは、自分の考えを伝えた後、「うん、いいんじゃないか」と笑顔で送り出す。「非難するな・認めよ・相手の欲しがるものを理解せよ」というデール・カーネギーの「人を動かす三原則」を熟知しているような話しぶりだ。四宮も冷たく見えるが、いつも下屋のことを気遣っているし、そのことは下屋にも伝わっている。第5話ではプリンをプレゼントしていたが、今回はホイップクリーム入りのジャムパンを餞別代わりに与えていた。ちなみにこのジャムパンは「Posto」というドラマオリジナルの銘柄。コンビニに行っても売ってません。白川も小松(吉田羊)も、いつも下屋のことを気にかけている。産科はひとつのチームであり、妊婦と赤ちゃんのためにいつでも一丸となれる。下屋はもっとチームを頼っても良かったのかもしれない。だが、彼女は救命科に転科を希望した。これは「準備」のためだ。四宮(星野源)は第5話で、緊急カイザーのため、障害が残ってしまった赤ちゃんにお詫びの手紙を出そうとしていた下屋にこう語りかけている。「俺なら絶対に頭を下げない。次の出産に向けて、綿密な計画を練るだけだ」いくら失敗を避けようとしても、どうしても失敗はある。医者は失敗を乗り越えるのではなく、自責の念を胸に積んだまま、次の出産のための準備に進まなければいけない。下屋にとって救命科で新たな技術と知見を学ぶことは、準備を充実させることにあたる。救命科での彼女への当たりはずいぶんキツそうだ(あんなにエラそうな救命医はめったにいないという現場からの指摘もあるが)。負けずに頑張ってほしい。■原作との大きな違い今回のエピソードは原作12巻収録の「転科」をほぼそのまま映像化している。下屋の訪問を受けた加瀬(平山祐介)が「告られると思ってドキドキしちゃった」と冗談を飛ばすシーンも同じだった。ただし、ひとつだけ原作とドラマに大きな違いがある。原作では、カエは母子ともに死亡していたということだ。この改変は、視聴者に衝撃を与えすぎないようにするためのドラマ制作陣の優しさの表れだろう。母体死亡だけでも衝撃なのに、母子ともに死亡ともなれば強いショックを受けてしまう視聴者もいるかもしれない。辛い現実を伝えるばかりがドラマの役割ではない。赤ちゃんを抱いて退院するカエの夫・久志(笠原秀幸)の後ろ姿が寂しそうだったのも気がかりだ。『コウノドリ』の今シーズンのテーマは「出産とその後」である。今後、久志親子へのケアの様子も描かれるかもしれない。
2017年11月24日綾野剛主演の金曜ドラマ『コウノドリ』第2シリーズ。先週放送された第5話のテーマは「長期入院と予測できない事態」。予測できない事態とは、死産だ。■妊婦・瑞希を演じた篠原ゆき子の演技に絶賛の声西山瑞希(篠原ゆき子)は「切迫早産」と診断され、入院することになった。瑞希は同室の七村ひかる(矢沢心)と友情を育みながら、出産に備えて毎日の苦労を乗り越えていく。しかし、ある日、瑞希を担当していたサクラ(綾野剛)が、胎児の心音が確認できないことに気づく。そして、瑞希のお腹の中の赤ちゃんにIUFD(子宮内胎児死亡)という診断が下ってしまう。大きなショックを受ける瑞希。それでも母体のため、出産をしなければならない。出産の間際、詫びるサクラの前で号泣する瑞希。夫・寛太(深水元基)の励ましのもと、辛い出産が始まる――。瑞希を演じた篠原ゆき子の熱演が素晴らしかった。あんな本気泣き、しばらく見たことがない。単に「泣く演技」をしているのではなく、思いを込めて本気で泣いているから、観る側にも痛切に響く。事実、彼女のブログには賞賛のコメントが700以上も寄せられた。篠原はドラマ『カルテット』で松たか子に「早乙女真紀」の戸籍を売ってヘラヘラ笑いながら弁当を食べている女性を演じていたのだが、とても同一人物とは思えない。女優ってすごい。また、篠原と深水の実年齢がふたりとも30代後半ということも話に深みを与えていた。高齢出産の部類に入る彼らは今回の出産に賭けていたのだ。■ドラマは悲しい話を描けばいいってもんじゃない『コウノドリ』では、これまで妊娠・出産・子育てに関するさまざまな問題を取り上げてきた。第2話の「子宮頸部腺がん」、第3話の「産後うつ」などだ。ドラマは、それぞれの問題について苦しむ人々を、優しく包み込むようなメッセージを投げかけている。第5話で取り上げられた「死産」は大変重いテーマだ。死産を経験し、深い悲しみ包まれる瑞希と寛太だが、サクラたちペルソナ総合医療センターの人々によって支えられ、ゆっくりと立ち上がるまでの姿が描かれた。鴻鳥サクラ(綾野剛)をはじめ、四宮(星野源)たちは優れた医者だが、どんな不可能も可能にする天才ドクターではない。だから、不測の事態を避けるよう綿密に計画を練って出産に挑んでいる。それでも今回のような死産は避けられない場合がある。劇中で語られているように、妊娠22週以降の死産の4分の1は原因不明だ。第5話では、瑞希たちの悲しいドラマの裏側で、サクラたちがいかに患者に寄り添うことができるか、患者に寄り添うこととはどういうことなのかが描かれている。サクラや小松(吉田羊)らは、瑞希の気持ちを第一に考えて寄り添っていく。希望をかなえるだけではなく、先回りして道を示すこともある。小松たちが「赤ちゃん」として扱うことで、瑞希と寛太は目の前に横たわる息をしていない我が子をあらためて可愛い赤ちゃんだと思うことができる。抱っこをして、沐浴(もくよく)もする。わずかではあっても、我が子との時間を持つことで、気持ちが整理できる夫婦は多い。サクラたちと瑞希夫婦のやりとりを見て、下屋(松岡茉優)は自分が担当した超低出生体重児・翔太の両親である大松夫妻(井上依吏子、矢島弘一)にどう寄り添えばいいのかを考える。そして、身勝手なようにも見えた大松夫妻の気持ちを考えて行動するようになる。研修医の吾郎(宮沢氷魚)を叱り飛ばしていた下屋だが、まだまだ彼女も成長の途上なのだ。悲しい話を観れば、誰だって悲しい気分になる。我が身に置き換えて、つらい気持ちになった視聴者も多かっただろう。だけど、それだけでは終わらないところが『コウノドリ』の良さである。ドラマは人を悲しい気持ちにするためにあるわけではない。■「しのりんプリン」は購入可能!放送前に公開された画像で話題になった星野源が差し出す「しのりんプリン」の正体は、瑞希と寛太(深水元基)の西山夫妻が営む洋菓子店で作られた「Nishiyamaプリン」だった。劇中で大好評だったこのプリン、実は現在購入可能である。瑞希たちの洋菓子店のロケ地は横浜市築地区の北山田駅近くにある「パテスリー・ル・プレ・オ・ヴェールYAMAMURO」。ここで現在「Nishiyamaプリン」として販売されている。パッケージも劇中に登場したそのまんまだ。1個330円。この機会にぜひ。
2017年11月20日梅沢富美男と吉田羊が、今年50回目を数える「日本有線大賞」の司会者に決定。行われた会見では、「本当にドッキリじゃないんだよね!?本当にいいのかい?」と困惑気味の梅沢さん。一方の吉田さんは、「梅沢さんが非常に自由な方ですので、梅沢さんを本番でどうコントロールするかが、番組が成功する鍵になると思っております(笑)」とコメントしている。「第50回日本有線大賞」がラスト放送となる今回。今年の「日本有線大賞」候補となる「有線音楽優秀賞」には、人気女性アイドルグループ「AKB48」「欅坂46」「乃木坂46」をはじめ、三浦大知、西野カナ、大月みやこ、天童よしみ、氷川きよし、水森かおり、三山ひろしの10組がすでに発表されている。そして今回、俳優・歌手・タレントの梅沢さんと、現在放送中の金曜ドラマ「コウノドリ」で小松留美子役を好演中の女優・吉田さんが本番組の司会に決定。なお、2人をサポートする進行役には、江藤愛TBSアナウンサーが務める。梅沢さんは、「この番組の放送は最後ですもんね、俺を司会に使ったのを後悔させてやり ますよ!生放送なので、余計なこと言っちゃうと思うし、とにかく当日のハプニングは絶対あります。色んな裏話いっぱいありますよ、言っていいなら全部言いますよ(笑)」と早くも暴走の予感…?2015年「第48回日本有線大賞」で初司会を経験し、今回で2回目となる吉田さんは、「最後の放送という大切な節目でこのような大役を務めさせていただき、身が引き締まる思いです」と話し、「生放送というのは会場とテレビの前の視聴者の皆さまとの一体感・ライブ感が醍醐味だと思いますので、当日のハプニングも含めて梅沢さんと楽しみつつ皆さまと一緒に大いに盛り上げたいです」と意気込みを語っている。さらに、今回行われた司会発表会見では、目玉企画として「歴代受賞者の歌唱」が発表。1983年に「夢芝居」で有線音楽賞を受賞している梅沢さんは、「司会は引き受けたが歌唱は断った」とコメント。しかし、吉田さんや江藤アナは梅沢さんが歌唱決定と目配せしながら言い返し会場を沸かせていた。梅沢さんほか、過去の受賞者から誰が出演するのかは現在調整中。番組では昨年に引き続き、公式Webサイトを通じて「有線大賞で聴きたい&観たい曲」のリクエストを募集中だ。「第50回日本有線大賞」は12月4日(月)19時~TBSにて生放送。(cinemacafe.net)
2017年11月20日「出演中のドラマ『コウノドリ2』(TBS系)の現場でも、収録終わりに若い人たちと飲みに行きたそうにしていましたが、みんな忙しいので連日というわけにもいかず、自粛しているみたいです」(テレビ局関係者) 昨年、CM出演本数の女性部門で初のCMクイーンに輝いた吉田羊(年齢非公表)。今年も13社から起用されて2年連続クイーンはほぼ確実な人気ぶりだが、私生活では未婚のまま。そんな彼女、芸能界では“酒豪”で有名だが……。 「売れてないころは、東京・三軒茶屋近辺の繁華街でよく飲んでいましたね。若い男の子に絡んだり、逆ナンしたりして遊んでいました。お酒を飲むとちょっとべらんめえ口調で男っぽくなりますが、礼儀がキッチリしているので酔ってもハメをはずすことはないですね」(通っていた居酒屋の店員) だが“夜遊び”の舞台でもあった“外飲み”から、現在の彼女は遠ざかっているという。 「きっかけは昨年4月に20歳下の男性アイドルと“肉食7連泊”を報じられたことだそうです。事務所社長から“外飲み”禁止を命令され、生活スタイルまで変わりました。言いつけを守って、最近は家でひっそりと飲んでいるそうです。マスコミの目を気にしながら共演者を誘って、自宅や相手の家で“宅飲み会”を開いているそうですよ。本当は前みたいに自由に飲み屋街を渡り歩きたいんだろうと思います(苦笑)」(プロダクション関係者) 外での“出会い”が減って、ますます結婚からは遠ざかっているようだ――。
2017年11月20日漫画『恋は雨上がりのように』が、小松菜奈と大泉洋のW主演で実写映画化。2018年5月25日(金)より東宝系にてロードショー。年の差28歳、冴えないファミレス店長に恋する女子高生の恋物語原作は、「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて2014年より連載中の人気作『恋は雨上がりのように』。繊細な心情を描いたストーリーで、20代の女性を中心に“恋雨”ブームを巻き起こし、現在累計発行部数は185万部を突破している。2018年1月からはフジテレビの 「ノイタミナ」枠ほかにてアニメ化もされるなど、そのブームは、益々熱気を帯びる予感だ。物語では、陸上の夢を怪我で絶たれてしまった女子高生・あきらの片想いが描かれる。恋をしたのは、小説家の夢をあきらめファミレスの店長を務める、28歳年上の近藤。若さゆえに真っ直ぐにぶつけてくるあきらの想いに戸惑う近藤。しかし、“夢をあきらめた”経験を抱えた2人が自分自身と向き合うことで、小さな恋が2人の“人生の雨宿り”となり、徐々に2人は心の距離を縮めていく。小松菜奈×大泉洋のW主演主人公のあきらを演じるのは、『渇き。』で鮮烈なデビューをして以来、『溺れるナイフ』、『沈黙-サイレンス-』などヒット作への出演が絶えない女優・小松菜奈。そして、ファミレス店長・近藤を演じるのは、『アイアムアヒーロー』、『探偵はBARにいる3』などの映画だけでなく、数々のドラマやバラエティーでマルチな活躍を見せる大泉洋だ。2人は『恋は雨上がりのように』が初共演作となる。監督は、『世界から猫が消えたなら』、『帝一の國』の永井聡。原作の持つ優しい雰囲気を大切にした、登場人物たちの真っ直ぐな想いに胸を打たれる作品を目指す。人気若手俳優勢が脇を固めるまた、主演の2人を取り囲むメインキャラクターには、若手俳優陣のフレッシュな顔ぶれが揃う。あきらの親友で陸上部のキャプテン・喜屋武はるか役には、ドラマ「トットちゃん!」で主役・黒柳徹子役を務めた清野菜名、あきらのアルバイト先の先輩・加瀬亮介役には、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で主人公の恋人役を演じた磯村勇斗が抜擢された。さらに、あきらのバイト仲間である吉澤タカシ役・西田ユイ役には、『青空エール』で共演した葉山奨之と松本穂香が再びタッグを組み、南高校陸上部のエース・倉田みずき役には、『未成年だけどコドモじゃない』など、話題作に多数出演している山本舞香が演じる。なお、濱田マリや戸次重幸、吉田羊といった、ベテラン俳優勢も出演。豪華な顔ぶれで作り上げる“恋雨”ワールドに期待したい。主題歌は神聖かまってちゃん「フロントメモリー」のカバー&アレンジ主題歌には、ロックバンド・神聖かまってちゃんの名曲「フロントメモリー」を採用。この楽曲を、次世代の歌姫・鈴木瑛美子によって新たにカバー&アレンジする。プロデュースを務めるのは、椎名林檎、平井堅、スピッツなど数々の有名アーティストのプロデュース、アレンジを手掛けてきた亀田誠治だ。全く新しい「フロントメモリー」が、“恋雨”を盛り上げる。ストーリー高校2年生の橘あきらは、アキレス腱のケガで陸上の夢を絶たれてしまう。 偶然入ったファミレスで放心しているところに、優しく声をかけてくれたのは 店長の近藤正己だった。それをきっかけにあきらは、ファミレスでのバイトを始める。 バツイチ子持ちでずっと年上の近藤に密かな恋心を抱いて…あきらの一見クールな佇まいと17歳という若さに、好意をもたれているとは思いもしない近藤。 しかし、近藤への想いを抑えきれなくなったあきらは、ついに近藤に告白する。 近藤は、そんな真っ直ぐな想いを、そのまま受け止めることもできず―― 。真っ直ぐすぎる17歳とバツイチ子持ちで冴えない45歳。 年齢差28歳の2人の関係はやがて、それぞれが自分自身を見つめ直すきっかけとなっていく。詳細『恋は雨上がりのように』原作:眉月じゅん『恋は雨上がりのように』(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載)公開日:2018年5月25日(金)監督:永井聡脚本:坂口理子出演:小松菜奈、大泉洋、清野菜名、磯村勇斗、葉山奨之、松本穂香、山本舞香、濱田マリ、戸次重幸、吉田羊ほか配給:東宝
2017年11月18日そろそろ一年を振り返る時期ですね。今年も結婚できなかった…来年こそは!と思っている人も多いのでは?結婚の意志があってもなかなかご縁がない、付き合えても結婚に至らないのってなぜなんでしょう?今回は恋愛経験豊富な既婚男性に「結婚できない女」「結婚しない女」について、お話を聞いてみました。協力してくれたのは、Uさん(30歳/マスコミ)、Kさん(34歳/メーカー)、Oさん(32歳/美容師)の3人です。■「結婚できない女」とは?――まず、「結婚できない女」ってどんな人だと思いますか?Uさん「自分がない人、じゃないかな」Kさん「わかります。友達が結婚したから私も結婚したい!友達に子どもが生まれたらから私も…って感じの子」Oさん「人をうらやましがるタイプか。多いですね」Uさん「自分に自信がないことへの裏返しなんだろうけど、見てて、この人結婚できないだろうなと思う」Oさん「あと、思い込みが激しい人とか、新しいことに挑戦しない人。お客さんでいるんですよ。ボブくらいの髪型が似合いそうなのにずっとロングで、いつも1cmくらい切ってくださいってオーダーする人。髪が傷んでるから、もうちょっと切りません?と言っても、大丈夫です!って」Kさん「会社にもいるわ。腰くらいまでのロングヘアが自慢って子。ロングは好きだけど、長くて真っ黒だから、キレイっていうより貞子っぽいんですよね…」Uさん「そういう子って恋愛も下手そう。こうじゃなきゃ、とか私はこういう人間だからって決めつけて、人の話を聞かないから」Oさん「そうそう。さっき話したお客さんも、イメージを変えたいと言いつつ、長さは変えたくないって言うから、こっちはどうしたらいいんだ?っていう」Kさん「頑固なんでしょうね。職場のそのロングの子もだけど、変なこだわりがある女子って、ルックスはわりといいのに中身が残念って場合が多い気がします」Oさん「本当にね。もったいない!」Uさん「あと、私はこんなに頑張ってるのに認められない!とか言ったりする。被害妄想っぽいの」Kさん「いるいる。愚痴が多い子、苦手です」Oさん「僕は仕事柄、多少の愚痴は聞くけど、たいていの男性はダメって言いますよね」Uさん「僕はムリです。愚痴っぽい子には初めから近づかない」――心当たりのある人もいるのでは?「人の意見に耳を傾ける」「愚痴を言わない」…ご縁を作るうえでこの2つ、かなり大事なようですよ。■「結婚しない女」とは?――逆に「結婚しない女」ってどんなイメージですか?Uさん「それはうちの経理のお局さん。美人で仕事ができて、プライベートも充実してるんですよね。休みのたびに海外に行ったり、習い事をしたり。一人で楽しくやってるなって感じ」Oさん「ある意味、清々しいですね。結婚にこだわってない雰囲気なんでしょうね」Kさん「理想が高いのかなとも思います。生活レベルを落とすくらいなら、おひとり様でOK!みたいな」Oさん「リア充っぽいですね。男女問わず友達が多そう」Uさん「そうそう。彼氏や旦那がいなくても楽しそうに見えます。心に余裕があるんだろうなと」Oさん「そういう人って、ある日、急にいい男がポッと現れたりするでしょ?」Kさん「それはあります。タイミングかもしれない。実際、一緒にいて楽しいと感じる男は多いだろうしね」Uさん「飲むと楽しいんですよね。結婚の話題とか出ても、ちょっと自虐を入れつつ笑いに変えたりして」Oさん「自分に自信がある人って基本、明るいですよね。好奇心旺盛だし。わりと美容師のオススメとかも聞いてチャレンジしてくれます。いくつになっても気が若いっていうか」Kさん「痛い感じがないのがいいですね。“どうせ私なんて”とか“結婚できないし”とか思ってると、それが顔にも出るから」Uさん「確かに。結婚のことを考えすぎてない女子が“結婚しない女”かな。芸能人でいうと石田ゆり子的な」Oさん「中谷美紀もそんな感じ。あとは吉田羊」――凛とした美女の名前が並んで…ちょっとつらくなってきたところで座談会は終了。結局は「結婚、結婚」と言ってる女性より、自然体で楽しく生きている女性のほうが好感度が高いようです。まあ、周りの人に「いい人いたら紹介してね」くらいは言っておいたほうがいいと思いますが。■終わりに男性の辛口目線、いかがでしたか?これを機に、ちょっと我が身を振り返ってみるのもいいかもしれません。よかったら来年の抱負を掲げる際の参考にしてくださいね。ライタープロフィール天野りり子ライター/編集者大学在学中からライター&編集稼業をスタート。女性誌ではビューティ&ヘルス企画、男性誌では恋愛記事を多数執筆、書籍編集も手がける。趣味は読書とタロット占い、そして恋バナを収集すること。
2017年11月15日綾野剛主演の金曜ドラマ『コウノドリ』第2シリーズ。産科を舞台に、新しく生まれる命をめぐる人間模様が描かれる。先週放送された第4話は、「トーラック(帝王切開後の自然分娩)」がテーマだった。■トーラックを全否定しない『コウノドリ』第二子妊娠中の秋野蓮(安めぐみ)は、次こそ自然分娩で産みたいと強く希望していた。娘の美奈を愛せていないのではないかと不安に駆られていた蓮は、その原因が帝王切開で産んだことにあると信じ込んでいたのだ。だが、トーラックの成功率は約7割で、子宮破裂が起きる危険性もある。サクラ(綾野剛)は蓮に帝王切開を薦めるが、それでもなんとか蓮の希望をかなえたいと考えていた。一方、四宮(星野源)はサクラに強く反発する。ペルソナ総合医療センターは慢性的な人手不足に苦しんでおり、緊急事態を招きかねないトーラックは避けるべきだと主張しているのだ。たしかにトーラックにはリスクがあるが、『コウノドリ』では全否定しているわけではない。実際、サクラは蓮の希望をかなえてトーラックを試みている。また、ゲスト出演していた木下優樹菜はトーラックの経験者だ。放送日の11月3日は、偶然にも彼女がトーラックで産んだ次女の誕生日だった。こういうところが、このドラマのバランス感覚が非常に優れているところだと思う。■「医療崩壊」を招く医師の人手不足問題はふたつある。ひとつは蓮が「陣痛を経験して自然分娩しないと良い母親になれないのではないか」と思い込んでいること。これはまったくの迷信に過ぎない。第3話に登場した麗子(川栄李奈)も似たような話を信じ込んでいた。もうひとつの問題は、医療の現場の人手不足だ。四宮がトーラックに反対するのは、ひとえに人手不足のせいである。新生児科部長の今橋(大森南朋)が人手の確保のため、ほかの病院を回るシーンもあった。医師不足は現実でも大問題となっており、「医療崩壊」を招く直接の原因になっている。つい先日は、香川県の県立病院で時間外労働が年2000時間を超える勤務医がいたことが明らかになった(朝日新聞11月7日)。医療の最前線を守っている医師や看護師は、自分の健康や家庭生活を犠牲にしている。白川(坂口健太郎)の配慮で今橋は久しぶりに帰宅するが、玄関先に迎えに出てくるのは子どもだけで、妻は出てこなかった。■つい2回聞き返してしまう“屋形船旦那”の恐怖蓮の夫・壮太(前野朋哉)は、第3話に登場した康孝(ナオト・インティライミ)と同様、妊娠中の妻をまったくサポートできていない男である。蓮の陣痛が始まったときも、病院で助産師の小松(吉田羊)に「産まれるのって何時頃でしょうかね?」「もし間に合えば、この後、同僚たちと屋形船に乗る予定で」と話しかけて、小松(と視聴者)を愕然とさせた。「屋形船!?」「屋形船!?」と思わず二度繰り返した小松の気持ちはよくわかる。ツイッターでは「屋形船旦那」というフレーズが次々と拡散されていた。しかし、命がけで出産に立ち向かっている妻の姿を見て心を動かされた壮太は、吾郎に向かって「僕たち夫婦のわがままを聞いてくれて、本当にありがとうございます」と、ごく自然に深々と頭を下げるようになった。自然分娩しようと苦しむ妻に対しては、こう声をかける。「もう十分頑張ったよ。蓮は良い母親だよ」この壮太の言葉で、蓮は初めて納得して帝王切開を受け入れることができた。壮太の言葉が迷信を打ち砕いたのだ。それほど夫の言葉は重い。妻のケアは夫の役割である。命がけで子を産む妻を夫がケアせずに誰がケアするのだろう。「屋形船残念だったねぇ~」と小松が冷やかすのは、壮太の成長を近くで感じたからだ。もうひとり、成長したのは研修医の吾郎だ。将来産科医になるつもりもなく、やる気もない。四宮に罵倒されようが、仕事でミスをして下屋(松岡茉優)にビンタされようが、あまり応えているようにも見えない。だが、壮太と同じく蓮の命がけの出産を目の当たりにして、気持ちを入れかえる。自分の仕事に対して厳粛な気持ちを持つようになったのだろう。前述の医師不足の問題を解決するのは、若手一人ひとりの成長だ。吾郎が一人前として働けば、ペルソナ総合医療センターの現場も少しは改善されるはず。このあたりのお話の組み立てが非常に上手いなぁ、と感じる。■どう産むかよりも、どう想って産もうとしたか帝王切開で無事に出産することができた蓮に、サクラが声をかける。「赤ちゃんもこんなに頑張ってくれたお母さんに感謝しています。どう産んだかよりも、どう想って産もうとしたか。その想いは、きっと赤ちゃんに伝わっています。美奈ちゃんにとっても、そして赤ちゃんにとっても、秋野さんは世界一のお母さんなんです」大切なのは、どう産むかよりも、どう想って産もうとしたか。サクラたち産科医は、その想いをかなえようと、一生懸命サポートしてくれる。そして、子どもにとって母親はいつも世界一の母親であり、父親は世界一の父親だ。そのことさえ忘れなければ、きっと家族はうまくいく。
2017年11月10日綾野剛主演の金曜ドラマ『コウノドリ』第2シリーズ。ピアニストとしての顔を持つ産婦人科医・鴻鳥(こうのどり)サクラを主人公に、産科医療の現場をリアルに描くドラマだ。第2シリーズでは“出産とその後の現実”をテーマに据えている。■「子宮頸がん」と「出産」の狭間で揺れる夫婦第2話に登場したのは、子宮頸部腺がんと診断された妊婦・佐和子(土村芳)とその夫の慎吾(福士誠治)。佐和子は妊娠19週だったが、予想よりもがんは進行していた。サクラたち産科医は判断に苦慮することになる。がんの治療を行えば、子宮は全摘出しなければならない。最初で最後のチャンスなら、どうしても赤ちゃんを産みたいと佐和子は考えていた。たとえ、自分の命と引き換えにしてでも――。自分が育った児童養護施設を訪れたサクラは、出迎えてくれた景子ママ(綾戸智絵)に悩みを打ち明ける。景子ママはサクラにこんなことを言う。「いざとなったら自分の命差し出してでも、子を守る。それが母いうもんや」サクラの母はシングルマザーだったが、子宮頸がんを患い、サクラを産んだ後、まもなくして亡くなっていた。「でもなぁ、本当は自分の手で、サクラのことを育てかったと思うよ」佐和子について、四宮(星野源)と白川(坂口健太郎)は32週まで赤ちゃんをお腹の中で育てるべきだと主張するが、サクラは28週で出産させて佐和子の治療をするべきだと主張する。28週で産まれる子どもは1500グラム未満でリスクも大きい。それでもサクラは不安がる佐和子に自分の想いを伝える。「お母さんご自身の手で、赤ちゃんを育ててほしいからです」『コウノドリ』のサクラは、不可能を可能にする天才産科医ではない。28週で産むという主張も、今橋(大森南朋)率いる新生児科への信頼があってのことであり、佐和子らにも“想い”を押し付けるようなことはしない。それは不必要にサクラのクローズアップを使わない、抑制的なカメラワークにも表れている。サクラの考えの背後には、明らかに亡き母のことがあるのだが、いちいち回想シーンを挟んだりしてドラマチックに仕立てることもない。こうした控えめなところが『コウノドリ』の良さだ。■「ふたりで育てるんだよ。俺たちで、育てるんだよ」サクラの言葉を聞いても佐和子の心は揺らいでいた。28週で産んだとして、自分が助かる保障はない。それなら32週まで胎内で育てて、赤ちゃんの安全を守りたい。「慎ちゃんがひとりでも大丈夫なように、私がお腹の中でちゃんと育てるから」。そう話す佐和子に、夫の慎吾が語りかける。「ひとりじゃないよ。この子は、佐和子と俺の子だよ。ふたりで育てるんだよ。俺たちで、育てるんだよ。俺たちの子だよ。3人の人生だよ」誠実な夫の言葉が胸を打つ。ひとりじゃなく、ふたりで子を育て、3人の人生を歩む。結局、佐和子は28週で産むことを決意し、無事出産。子宮全摘手術も成功する。検査の結果、転移はすべてゼロ。3人で人生を歩めると知った佐和子と慎吾は涙を流して喜び合う。ふたりの職業はウェディングプランナーだ。多くの夫婦に寄り添い、お腹に子を宿している夫婦の幸せも間近で見てきた。だからこそ、慎吾は新しい家族を作ることの尊さを理解していたし、佐和子の心に届く言葉を発することができたのだろう。ちなみに手術当日、佐和子も慎吾も同じ配色のボーダーのカットソーを着ていた。仲が良い夫婦なんだなぁ、ということがうかがい知れる。■子宮頸がんと子宮頸部腺がん佐和子が患ったのは「子宮頸部腺がん」だが、「子宮頸がん」の傾向として、患者の年齢の若年化と子宮頸部腺がんの増加が挙げられるという(愛知がんセンター中央病院ウェブサイトより)。子宮頚部腺がんは、一般的な子宮頸がんに比べて「検診で早期発見につながりにくい」「卵巣転移の頻度が高い、など蔓延形式が異なる」「放射線治療の効果が小さい」という3つの特徴がある。佐和子のように子宮の全摘出を迫られるケースも多い。子宮頸がんを予防するワクチンについては、さまざまな意見がある。副作用を心配する声も大きく、13歳での初回接種率は1%以下にとどまっており、厚生労働省はウェブサイトに「実際に予防接種を受ける際は、ワクチンの有効性とリスクを十分に理解した上で、受けるかどうかご判断ください」と記している。一方、ワクチンと副作用の因果関係は証明されておらず、WHO(世界保健機構)はワクチン接種の再開を提言している。子宮頸がんワクチンについて、ドラマの中では接種を推進すべきだという四宮と、副作用を心配する声に共感する小松(吉田羊)の両方の考えが取り上げられていた。バランスの良い処理の仕方だと思う。■しっかりしろよ、ナオト・インティライミ!自分の命を差し出してでも子を守りたい。自分の手で子を育てていきたい。しかし、そんな母の決意が壊れていくこともある。産後のストレスによるものだ。佐和子と慎吾の感動的なストーリーの背後には、もうひとつの不穏なストーリーが流れ続けていた。第1話で出産したキャリアウーマンの彩加(高橋メアリージュン)は、子育てについて四宮らに質問されても「大丈夫」と繰り返していたが、明らかに大丈夫じゃない。そして衝撃のラストシーン!サクラは彩加を救うことができるのか?ナオト・インティライミ、しっかりしろよ!というわけで、第3話は本日22時から。
2017年10月27日女優の吉田羊が10月20日、『A-studio』(TBS系)に出演。自身の出演する映画『ラブドック』(2018年公開)での“濃厚キスシーン”について語ったことが話題を呼んでいる。 映画『ラブドック』は鈴木おさむの初監督作品で、吉田は映画初主演。スイーツショップを経営する主人公が35歳から41歳の間に経験する3つの恋を描く、ラブストーリーだ。 本作では野村周平(23)、吉田鋼太郎(58)、玉木宏(37)と3人の俳優とのキスシーンに挑んだ吉田。三者三様のキスシーンについて聞かれると「野村くんは若い20代のキスで、鋼太郎さんは大人の彼にリードされていく、エロい感じのキスシーンです」と答えた。 吉田鋼太郎といえば、彼女のことを「口説きたい」と公言するほど熱を上げていたという。だが16年に一般女性と4回目の結婚。そのためこの日の放送でも「恐れずに言うなら鋼太郎さんは本気でした。なのに、年明けたらさっさと結婚して!勝手に失恋した気分。付き合ってもいないのに」と語っていた。 だがそんな因縁(?)もある鋼太郎とのキスシーンについて「エロかった」と続けた吉田。聞いた司会の笑福亭鶴瓶(65)はすかさず「どこまで私生活が出るの?キスシーンって。吉田鋼太郎は本気やろ、あれ」と言及。すると「止まらなかったですね」と断言し、スタジオの笑いを誘った。ただ激しいキスでも演じている間は役として恋をしているため、嫌な気持ちにはならなかったという。 そんな吉田をもっとも翻弄したのは、玉木とのキスだった。「玉木さんの時は正直びっくりしましたね。結構肉食系のキスだったんですよ」と明かすと観客からざわめきが。「そういう役だったんで。でももちろん台本のト書きには『肉食的なキスをする』なんて書いてないんですよ。私としては途中ちょっと一瞬素になりましたよね。『はっ!そんなにくるのか』と。『玉木さん……!』って(笑)」 女優・吉田羊を素にさせるほどの肉食キスの全貌やいかに。来年の公開に期待が高まる。
2017年10月21日