大林宣彦監督が、20年振りに尾道を舞台に贈る映画『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』が4月10日(金)に公開。大林監督の集大成となる本作から、稲垣吾郎が“大久保利通”、武田鉄矢が“坂本龍馬”、村田雄浩が“西郷隆盛”を演じる“薩長連合”集結カットがお披露目された。大林宣彦監督の44作目、20年ぶりの尾道最新作となる本作から到着したのは、幕末維新に倒幕に奮闘した大久保利通(稲垣吾郎)、坂本龍馬(武田鉄矢)、西郷隆盛(村田雄浩)が一堂に会し、日本の行く末について談笑する薩長連合の志士たちの場面カット。稲垣さんは、MCを務めていた「ゴロウ・デラックス」に大林監督が出演した際、監督から「次の僕の映画にでてよ」と請われたことから、本作の出演へとつながったそう。「時空を超え、思想を超え、宇宙をも一気にとび超えていく世界観。大林監督でなければ1本の作品に納めることは不可能だったと思います。みずみずしく自由に広がる想像力には驚かされるばかりです。大切なメッセージを届けてくださり、ありがとうございます」と、大林作品出演に感慨深げ。なお、これまで坂本龍馬を幾度も演じてきた武田さんは、本作で「人生最後の『龍馬』です」役と断言!監督の前作『花筐/HANAGATAMI』に続く出演で、エノケンこと榎本健一&三木鶏郎による楽曲「武器ウギ〈無茶房弁慶〉」をカバー、本作のためにレコーディングしてエンディング曲として披露。「この作品、映画に対する監督のラブレターのような作品ですよ」とコメント。2004年『理由』以降、全作品に出演し、大林組常連ともいえる村田さんは、「大林組に参加する時は覚悟がいります」と語り、「撮影がはじまっても、現場に行くまで何が起きるか見当もつかない。出来上がった作品を観ても、強烈なメッセージをぶつけられ 細かい所まで覚えていない…だからもう一度見ると、また違うメッセージに引っ張られて…興味が広がって収拾がつかなくなってます。…正直言って…私はいまだに監督の真意に辿り着いていません…」と、圧倒されたかのようにコメントを寄せている。『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』4月10日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年03月28日大林宣彦監督の44作目となる最新作『海辺の映画館-キネマの玉手箱』(4月10日公開)より、稲垣吾郎、武田鉄矢、村田雄浩が演じる薩長連合の志士たちが集結する場面カットが28日、公開された。大林監督が20年ぶりに故郷・尾道で撮影した本作。閉館を迎えた尾道の海辺にある唯一の映画館「瀬戸内キネマ」で、最終日に「日本の戦争映画大特集」のオールナイト興行を観ていた若者3人は、突然劇場を襲った稲妻の閃光に包まれ、スクリーンの世界にタイムリープ。戊辰戦争、日中戦争、沖縄戦、そして原爆投下前夜の広島へと時代を駆け巡っていく。そこで出会ったのは移動劇団「桜隊」。「桜隊」を救うため、3人の男たちは運命を変えようと奔走するのだが……。このたび公開された場面カットは、幕末維新に倒幕に奮闘した大久保利通(稲垣吾郎)、坂本龍馬(武田鉄矢)、西郷隆盛(村田雄浩)が一堂に会して、日本の行末について談笑するシーンが切り取られている。坂本龍馬を幾度も演じてきた武田鉄矢は、本作で人生最後の「龍馬」役と断言。またエノケンこと榎本健一&三木鶏郎で有名な『武器ウギ〈無茶房弁慶〉』をカバーし、本作のためにレコーディングして、エンディング曲を歌唱している。大林組と各キャストのつながりは、稲垣は、大林監督が『ゴロウ・デラックス』に出演した際、監督から「次の僕の映画にでてよ」と言われ、本作の出演へつながっている。大林組常連の村田は、『理由』(04)以降、全作品に出演している。武田は、監督の前作『花筐/HANAGATAMI』につづく出演となっている。稲垣吾郎、武田鉄矢、村田雄浩のコメントは以下の通り。■稲垣吾郎(大久保利通役)時空を超え、思想を超え、宇宙をも一気にとび超えていく世界観。大林監督でなければ1本の作品に納めることは不可能だったと思います。みずみずしく自由に広がる想像力には驚かされるばかりです。大切なメッセージを届けてくださり、ありがとうございます。■武田鉄矢(坂本龍馬役)本作品では、何と驚く勿れ「坂本龍馬」役での出演です。勿論、人生最後の「龍馬」役です。大林監督はどうやら後生の我らに映画の見方を懸命に教えておられるようで、この作品、映画に対する監督のラブレターのような作品ですよ。■村田雄浩(西郷隆盛役)大林組に参加する時は覚悟がいります。台本を読んだ時、あまりの熱量に圧倒され、よく理解出来ませんでした! 撮影がはじまっても、現場に行くまで何が起きるか見当もつかない。出来上がった作品を観ても、強烈なメッセージをぶつけられ 細かい所まで覚えていない…だからもう一度見ると、また違うメッセージに引っ張られて…興味が広がって収拾がつかなくなってます。…正直言って…私はいまだに監督の真意に辿り着いていません…。(C)2020「海辺の映画館-キネマの玉手箱」製作委員会/PSC
2020年03月28日大林宣彦監督が20年振りに故郷・尾道で撮影した最新作『海辺の映画館-キネマの玉手箱』の公開日が、4月10日(金)に決定。この度、本作の予告編が公開された。尾道の海辺にある唯一の映画館・瀬戸内キネマが閉館を迎え、日本の戦争映画特集を観ていた若者3人が、突然劇場を襲った稲妻の閃光に包まれる。彼らはスクリーンの世界にタイムリープするのだった。戊辰戦争、日中戦争、沖縄戦、そして原爆投下前夜の広島へ……。そこで出会ったのは移動劇団・桜隊。歴史上では原爆の犠牲になった桜隊の未来を変えるため、戦争を知らない3人の若者は、歴史を変えようと奔走する。戦争の歴史を辿りながら、無声映画、トーキー、アクション、ミュージカルと、様々な映画表現で、大林宣彦監督の映画への情熱、平和への想いが凝縮された、大林版『ニュー・シネマ・パラダイス』ともいえる作品で、“大林的戦争三部作”『この空の花-長岡花火物語』、『野のなななのか』、『花筐/HANAGATAMI』を経た大林宣彦監督の集大成となるものとなっているという。主要キャストには、厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦、吉田玲(新人)、成海璃子、山崎紘菜、常盤貴子が名を連ねた。この度公開された予告編は、武田鉄矢がエノケンの名曲をカバーした主題歌『武器ウギ<無茶坊弁慶>』をバックに、様々な本編シーンが切り取られたものとなっている。”平和への思い”に賛同して集結した、小林稔侍、高橋幸宏、尾美としのり、武田鉄矢、南原清隆、片岡鶴太郎、柄本時生、稲垣吾郎、蛭子能収、浅野忠信、伊藤歩、中江有里、笹野高史、満島真之介、渡辺えり、窪塚俊介、長塚圭史らキャスト陣が登場する。予告編のラストは、山田洋次監督からのコメントも。「とにかくおもしろい。大林監督と病気を闘いながら、前作『花筐/HANAGATAMI』を上まわる作品を作られたことに、とても勇気づけられました」という、あたたかいメッセージで締めくくられている。『海辺の映画館-キネマの玉手箱』4月10日(金)公開
2020年02月13日映画のエキストラを主人公とした、どこからが演技でどこからが本気か誰も分からない、前代未聞のガチンコ・モキュメンタリー『エキストロ』。この度、予告編とキービジュアルが解禁となった。本作は、エキストラたちの悲喜こもごもの営みを描く骨太なドキュメンタリーに見せかけた、前代未聞のモキュメンタリー映画。大林宣彦監督はじめ、山本耕史、斉藤由貴、寺脇康文など、脇を固める主役級の役者の“狂”演と、藤波辰爾、黒沢かずこ(森三中)、加藤諒、三秋里歩、石井竜也、荒俣宏らが、それに輪をかけて“嘘か本当か”リアルに出演する。主題歌は、「トリプルファイヤー featuring 松崎しげる」という異色のタッグが担当。作品のキーポイントとなる“宇宙原始獣ガモゲドラ”のテーマを歌い上げる。今回解禁された予告編は、萩野谷幸三演じる無名の64歳主人公のエキストラの生き様を追うドキュメンタリーのように見せかけてスタートする。大林監督や山本さん、石井さん、斉藤さんの語りの場面や、悪態をつく寺脇さん、泣き叫ぶ黒沢さんが映し出される。さらには巨大生物までが襲来し、なんでもありの謎が謎を呼ぶ予告編に仕上がっている。予告編と同時に解禁されたキービジュアルの上段には、時代劇のかつらを被り真剣な眼差しで鏡を見つめる萩野谷さんの姿が。下段には映画のタイトルと共に共演の豪華キャストたちの姿が写し出され、劇中で彼らがどんな物語を展開していくのか期待が高まるビジュアルに仕上がっている。『エキストロ』は2020年3月13日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年12月23日“ポジティブな力を持つ作品を世界中から集めた映画祭”をコンセプトに、11月22日(金)から24日(日)まで広島市内3会場で開催される広島国際映画祭。被爆から復興を遂げた広島ならではの映画祭として作品上映やゲストのトークショーなどを実施。【チケット情報はこちら】11月22日(金)に先行上映される、映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の舞台挨拶に主人公・北條すずの声を演じた女優のんと、白木リン役を演じた岩井七世の登壇が決定。舞台となった広島で『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の新たな魅力を伝える。11月24日(日)にクロージング作品として上映される、映画『海辺の映画館-キネマの玉手箱』には大林宣彦監督が登場。現在闘病生活を続けながらも、映画製作活動を通して力強いメッセージを伝えている監督。監督がどうしても伝えたいこととは…。最高傑作とも言われる本作に込められたメッセージを監督から伝えてもらう。チケットぴあにてチケット発売中。■広島国際映画祭201911月22日(金)~24日(日)NTTクレドホール/広島市映像文化ライブラリー/横川シネマ開幕式&「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」上映鑑賞券:指定席-2000円「海辺の映画館-キネマの玉手箱」上映鑑賞券:指定席-2000円「新聞記者」舞台挨拶付き上映鑑賞券:指定席-2000円 ※予定枚数終了上記3作品以外の上映鑑賞券:1日券-1500円※出演者のキャンセル・変更による払い戻し不可。※詳細はオフィシャルサイトにて。
2019年11月14日大手総合商社・五木商事で繰り広げられるリアルな人間模様と、中谷美紀(43)演じるシングルマザーが、しなやかな強さで旧態依然とした男社会を渡り歩いていく爽快感が視聴者の心をつかみ、じわじわと視聴率を伸ばしているドラマ『ハル ~総合商社の女~』(テレビ東京系・月曜22時~)。11月11日放送の第4話には、大河ドラマ『いだてん』や、SNSを中心に大きな反響を呼んだ『全裸監督』など、話題作への出演が続く満島真之介(30)がゲストとして登場。彼が演じたのは、五木商事から映像制作会社へ出向しているものの、“数字”や“データ”を理由に自分の企画が却下され続け、会社の方針に不満を抱えている若林隼人という青年だ。実は、かつて映画の助監督として働いていた満島。今回の役どころには、自身と共鳴する部分も多かったという。「10代のころから、映像業界の裏側を間近で見ていました。ひとつの作品を作る大変さとか苦労とか、身をもって感じてきてるんですよね。絶対におもしろいって確信できる企画でも、ぜんぜん通らなかったりする。当時は僕も、その理由がわからなくて、若林のような気持ちを抱えたこともあったし。だから、あの頃感じたことを振り返りながら“作り物”じゃない思いを、しっかり出すことができたんじゃないかなと思います。ただ、今振り返ると、当時は何がダメだったのか、なんとなくわかったりもするんです。時代の風潮だったり、タイミングだったり、いろんなものがハマらないといけないんですよね」ふだんはなかなか見られない映像業界の裏側を描くストーリー。きっと多くの人が興味をそそられるだろう。さらに満島は、映像業界に限らず、働く人であれば誰でも、共感し胸を揺さぶられるはずだと話す。「見てる人が『へえ、映像業界ってこんな感じなんだ』というだけで終わったら絶対に嫌だなって。だから、これは映像業界だけの話じゃないぞって、僕自身が常に意識して演じていましたね。とくに僕と同じ30代に差し掛かった世代の方は特に、会社のなかでも自分の立場がつかみづらい環境にいると思うんです。5年前にはまだ新人っぽくいられたのにとか、あと5年経てばもっといろいろ任せてもらえるのにとかね。そういう微妙な気持ちを抱えてる人たちには、ぜひ原点回帰をしてもらいたい。このドラマをきっかけに、なんで自分がそれをやりたいと思ったのか、本当に好きなことは何なのか、もう一度問い直してもらえたらうれしいです」彼が演じた若林は、中谷演じるハルの何気ないひと言で、情熱が再燃する瞬間があるというが、満島自身にもそんな経験はあったのだろうか。「若松孝二監督や大林宣彦監督、そして蜷川幸雄さん。人生の大先輩たちの言葉には救われることばかりでした。みなさんそろって『お前はお前のままでいてくれ』って言うんですよ。『それが魅力的で美しいんだから』って。もちろん、言われたときにすぐ理解できるわけじゃなかったんですけど、周りに流されそうになったり、崩れ落ちそうになったりしたときに、その言葉が支えになってくれました」
2019年11月11日女優の山崎紘菜が1日、開催中の「第32回東京国際映画祭」で行われた大林宣彦監督最新作『海辺の映画館―キネマの玉手箱』(2020年4月公開)の舞台挨拶に、大林監督、常盤貴子、厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦、吉田玲とともに登壇。「この映画で、私の夢を全部叶えてくださった」と大林監督への感謝の思いを語った。2016年にステージ4の肺がんで余命3カ月と宣告を受け、それからも映画を撮り続けている大林監督の最新作は、今夜限りで閉館する最終オールナイト上映で3人の若者たちが映画の世界にタイムリープするファンタジー。20年振りに古里「尾道」で撮影を敢行した。『花筐/HANAGATAMI』など、これまでも大林監督作品に出演してきた山崎。本作では「4つの役という大きな課題をいただいた」と明かし、「最初は自分にできるのかなと不安でいっぱいだったんですけど、とても楽しく演じさせていただきました」と撮影を振り返った。そして、「実は私、密かに『ミュージカルをやりたい』、『アクション映画に出たい』、『方言を使う役柄を演じてみたい』と思っていたんです。そうしたら監督がこの映画で、私の夢を全部叶えてくださって、本当にありがたいなと思いました。夢を叶えてくださってありがとうございました」と監督に感謝。山崎の話を聞いていた監督は、「琉球の言葉を語ってくれています。とても素晴らしいですよ」と本作での演技を称えた。
2019年11月01日「第32回東京国際映画祭」特別功労賞に輝いた大林宣彦監督が1日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた贈賞式に出席。「これから3000年は生きたい」「あと2000年、3000年は(映画を)作り続けていきたい」と映画作りへの意欲を語った。国内外を含めた映画界への貢献が目覚ましい人に贈られる “特別功労賞”。2016年にステージ4の肺がんで余命3カ月と宣告を受け、それからも映画を撮り続けている大林監督は、「自主映画、CM、長編映画と長年に亘り、多彩で膨大な数の映画・映像作品を世に送り出し、今なお新たな試みにチャレンジするその存在は正に圧倒的である」として受賞した。贈賞式で監督は「ありがたいですね」と喜び、トロフィーを受け取ると「文化に関する貴重な功労賞というのものをきちんといただきました。すごいね! 重いですよ」と笑顔。大林監督作品に多く出演している常盤貴子も駆けつけ、花束を贈った。大林監督は「今まで人間がやったことより、やらないことのほうがいっぱいある。やらないことをやれば、星の数ほど、それ以上面白いことができる」と言い、「まだこれから3000年は生きてやらなきゃなと、文化功労賞を受賞しまして、しみじみと思いを新たにしています」とさらに制作意欲が増したよう。観客から「可能な限りずっと映画を作り続けますか?」と聞かれると、「未来のことは誰にもわかりませんが、あと2000年、3000年は作り続けていきたい。あの戦争を知っている私が、知らない若い人たちのために映画の学校でハラハラドキドキ、ワクワク、感動的な物語を作り出してお見せしたい」と熱い思いを語った。贈賞式は、大林監督の最新作『海辺の映画館―キネマの玉手箱』の舞台挨拶とあわせて行われ、大林監督と常盤のほか、厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦、吉田玲、山崎紘菜も登壇した。
2019年11月01日10月20日(日)をもって閉館する東京・有楽町の“ロードショー発祥の劇場”有楽町スバル座にて、「スバル座の輝き~メモリアル上映~」と題した特別興行を開催。女優の安藤サクラや安藤桃子監督、大林宣彦監督、阪本順治監督らが舞台挨拶ゲストとして発表された。有楽町スバル座は、1946年に開館した“日本初の洋画ロードショー劇場”であった丸の内スバル座を継承し、1966年4月、有楽町ビルの竣工とともに「有楽町スバル座」として再オープン。メモリアルイベントでは、丸の内スバル座から長きにわたって親しまれてきた劇場が感謝を込めて、映画史を飾った作品を選りすぐって上映。『イージー・ライダー』『クレイマー、クレイマー』『ゴッドファーザー』『スタンド・バイ・ミー』『ローマの休日』、『チャップリンの黄金狂時代』『独裁者』といった洋画の名作はもちろん、名匠・小林正樹監督の『東京裁判』、黒澤明監督の『七人の侍』、そして阪本順治監督特集なども含め、スバル座で上映した作品を中心に16日間で計49作品を上映する。「スバル座の輝き ~メモリアル上映~」は10月5日(土)~10月20日(日)有楽町スバル座にて開催。(text:cinemacafe.net)
2019年09月27日女優の矢作穂香が、デビュー10年目を記念してファースト写真集(タイトル未定)を9月27日に発売することが6日、明らかになった。矢作穂香のファースト写真集(タイトル未定)より現在、絶賛放送中のドラマ『ボイス 110緊急指令室』に森下葵役で出演中のほか、シリーズ累計90万部超のベストセラー原作の映画『いなくなれ、群青』(9月6日公開)に出演するなど注目を集める中、ファンからも写真集を求める声が多く寄せられ、デビューから10年目を記念し、ファースト写真集を発売が決定した。マシュマロのような美肌、くりっとした愛らしい大きな目に、ぷっくりとした唇が魅力的な矢作。今作では思い出の土地である佐賀県唐津市でロケを敢行し、様々なシチュエーションで魅せる彼女のキュートさとおしゃれでフェロモンたっぷりな表情をふんだんに収録した。さらに、初めて大胆な下着姿にも挑戦し、これまでに見たことのない表情や姿が満載の一冊になっている。また、発売日翌日の9月28日に、東京・ブックファースト新宿店で写真集の発売記念イベントを開催する。矢作は「ずっと目標にしていた、ファースト写真集を出すことができて本当に嬉しいです! 大林宣彦監督作品 映画『花筐』の撮影中に2カ月過ごした、佐賀県唐津市を中心に撮影しました。私にとってとても大切で思い出のある地で、22歳の矢作穂香を撮影していただきました。今まで皆さんが見たことのない私をお見せできます! ぜひ、楽しみにしていてください」とコメントしている。撮影:中山雅文発売元:ワニブックス
2019年08月06日ICD“TREND blast「URABAN ZEN」”ASCH檀渓通店大林敬幸がグランプリを受賞しました!!2019年6月2日にパリで開催された「髪のパリコレ」とも言われるICDの世界大会におきまして、弊社の大林敬幸(檀渓通店勤務)がグランプリを受賞!2,000を超える加盟サロンの美容師の中から予選、パリで開催されたファイナルステージを見事に勝ち抜き、22歳にして世界一の称号を手にすることができました!ICDとは?ICDとは設立90年を迎える美容家の国際機構「INTERNATIONAL DES COIFFEURS DE DREAMS(インターコワフュール)」の名称です。世界のヘアファッションネットワークを構築し、年に一度フランス・パリでイベントを開催しています。インターコワフュールに加盟し、それぞれの国でヘアファッションをリードするサロンの数は2,000を超えています。その中から予選を勝ち抜き、日本代表として出場した大林敬幸が見事グランプリに輝きました!大林敬幸経歴(愛知県名古屋市出身)2014年◇入社2017年◇NHDKウィッグカットコンテスト3位、フォトコンテスト入賞2018年◇NHDKコンテスターセミナーNHDKウィッグカットコンテスト入賞アジアビューティーエキスポ出演ヘアショーエラノーム出演2019年◇ギョウムファンデーションアジアリージョンヘアショー日本チーム参加ICD TREND blast「URABAN ZEN」優勝日本・世界の美容業界から注目されているトータルビューティーサロンASCH(アッシュ)ASCHではヘアのみに限らず、ヘッドスパ・エステ・ネイルなどの各分野のスペシャリストが揃っています。名古屋市内に4店舗展開しているので(檀渓通店、名駅店、八事店、滝の水店)、お近くの店舗に是非一度足をお運びください☆◆店舗情報・ASCH檀渓通店名古屋市昭和区檀渓通3-7予約専用TEL: 050-3759-2854(ご予約以外のお客様はこちら:052-842-1172)駐車場:39台有・ASCH名駅店名古屋市中村区名駅2-45-19 桑山ビル1F予約専用TEL: 050-3759-2850(ご予約以外のお客様はこちら:052-561-6226)駐車場:無し、近くにコインパーキングがございます・ASCH八事店名古屋市瑞穂区弥富町清水ケ岡41予約専用TEL: 050-3759-2873(ご予約以外のお客様はこちら:052-861-7017)駐車場:15台有・ASCH滝の水店名古屋市緑区上旭2-105予約専用TEL: 050-3759-2857(ご予約以外のお客様はこちら:052-892-6100)駐車場:30台有、第2第3駐車場有・営業時間火~土9:00~21:00日のみ 9:00~19:00祝日の月曜日(9:00~19:00)・定休日毎週月曜日※祝日の月曜日は営業します
2019年07月18日恋愛映画初主演となる高橋一生と、映画・ドラマ・CMで幅広く活躍する川口春奈が初共演でW主演を務める『九月の恋と出会うまで』。“書店員が選んだもう一度読みたい恋愛小説”第1位の小説を映画化した本作は、時空を超える一途な思いと切ない嘘に涙する大人のラブストーリー。こうした<タイムリープ×ラブストーリー>は、これまでにも数々の名作を生み出してきた、恋愛映画の“鉄板”にして王道のジャンル。それぞれの作品ごとに様々な趣向が凝らされ、国・時代問わず多くの観客を魅了してきた。■過去と未来の交錯が最高に切ない!?『時をかける少女』(1983/1997/2006/2010)タイムリープ能力を持った女子高生と、未来から来た男子との交流を描いている本作。1983年の原田知世主演×大林宣彦監督の実写映画から、2006年の細田守監督によるアニメーション映画など、1965年の筒井康隆の原作発表以来、4度も映画化された。それぞれの作品ごとにテイストやストーリーは若干異なるものの、日本における<タイムリープ×ラブストーリー>の原点ともいえる作品であり、多くの人に感動を届けてきた名作。過去に戻って何かを変えることによって起こる弊害、そして未来を変えるため悪戦苦闘する姿など、SFでありながら、主人公の少女の姿は、観客に身近な存在として強く心に残っている。■過去に戻っても幸せになれない!? 『バタフライ・エフェクト』(2005)主人公は過去に戻れる不思議な能力で何度も人生の分岐点をやり直そうとするものの、選択肢を変えるたびに必ず誰かが不幸に巻き込まれてしまうストーリー。ラストで主人公(アシュトン・カッチャー)が選択するある答えは、観る者が胸をかきむしるほど切ない気持ちにさせ、話題となった。そんな本作は、1作目が大ヒットしたことで2作目、3作目とキャラクターやジャンルを変えて続編も制作された“タイムリープ映画”の名作として非常にファンの多い1作。■過去に戻るより現在を生きろ!? 『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』(2014)過去に戻っても解決できない物事がある、というジレンマを描いた上記2作品とは違い、本作は“過去に戻ること”そのものの意味を問うメッセージを発している意欲作。過去に戻る能力を持った一族の男性(ドーナル・グリーソン)とその家族の物語は、どこか懐かしく、また二度と戻れない限りある“現在”を生きることへの素晴らしさを訴え、世界中を感動の渦に包み、日本でもロングランヒットした。■過去と現在で入れ替わり!? 『君の名は。』(2016)いまや日本国内では知らない人はいないと言っても過言ではない、大ヒットアニメーション映画。興行収入250億円を超え、日本の歴代興行収入ランキングでも堂々4位に入るなど、タイムリープものの新たな代名詞となった。タイムリープものが持つ時間のズレが生む“切なさ”と、男女の入れ替わりという“コミカル”な要素を掛け合わすことで、観る人を裏切る予想外のストーリーを生み出し、日本国内にとどまらず、世界でもファンを生み出すほどの社会現象に。ハリウッドで実写映画化が進行中だ。■“未来”が愛する人を消してしまう!?『九月の恋と出会うまで』(2019)<タイムリープ×ラブストーリー>作品は、主人公が過去に戻って何かを変えることの是非や、未来を変えるために奮闘する姿が描かれることが多かった。本作がそうしたこれまでの作品と一線を画す点は、タイムリープの生じる対象が“未来からの声”であるということ。そんな未来からの声に志織(川口さん)が救われたことにより現在が変わってしまい、“タイムパラドックス”が生じたことで物語は動き出していく。その矛盾に気づいた隣人の平野(高橋さん)は、変わってしまった“現在”で、志織に声を届けてくれた“未来の誰か”を見つけ出し、生じてしまった矛盾を解消するよう奔走していく。そんな中、平野が志織を思いやるからこそついてしまう、大人の嘘が切なく、涙を誘う本作。次第に惹かれ合う2人が、どのようにして運命を変えていくのか。ラストまで目が離せない展開が待っている。<タイムリープ×ラブストーリー>という王道の物語には、“時を超える強い愛”が常に伴う。どんな物語でもこの普遍的な要素が、観る人の心の琴線に触れ、数々の感動を生み出してきた。この2つが組み合わさった本作は、新たな大人の恋愛映画の名作として心に刻まれるだろう。『九月の恋と出会うまで』は3月1日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:九月の恋と出会うまで 2019年3月1日より全国にて公開(C)松尾由美/双葉社(C)2019 映画「九月の恋と出会うまで」製作委員会
2019年02月17日「(自身の人さし指で肺を指しながら)時々ここで暴れたがるがんは駄々っ子にしか思えない。表現者は会話人間ですから、僕の体にすみついた以上、“俺の命がある限りは飼ってやるから、いい子にしてろよ”と、いつも話しかけています。がんとは共存共生。“オマエも長生きしたければ、俺に優しくしろよ。俺が死んだらオマエも死ぬんだからな”って(笑)。今はちゃんと言うことを聞いてくれていますよ」’16年8月、肺がんステージ4、余命3カ月という宣告を受けた映画作家・大林宣彦監督(80)。その後2年4カ月が経過した今も、新作映画『海辺の映画館-キネマの玉手箱-』(’19年秋公開予定)の編集作業を毎日続けるなど、その精力的な活動は健在だ。がんと共存して、改めて考えたことがあると監督はいう。「地球からしたら、戦争をやめられない人間こそが、がんだっていうことですよ。勝つためだけに国に殺され、たくさんの人々が不幸になる。僕はたとえ餓死してでも“戦争は嫌だ!”と言う、子どものころに体験した戦争の理不尽さを後世に伝え残す。その思いだけで、妻と共に映画を撮っている」(大林監督・以下同)だが、監督は映画で表現をするということは、実は怖いことでもあると話す。作品には理解より誤解がつきものだと、こう語る。「芸術は個人の主観。その時代の傾向やトレンドなどにも大きく左右されます。そんな当てにならないデータが評価されていくわけだから、やはり怖いですよ。今度の新作も戦争中の映画。現代の若者たちが幕末日本や第二次世界大戦中の中国戦線、原爆投下直前の広島にタイムスリップします。現象だけを見ると、戦意高揚の映画に思われるかもしれない。勝って喜んでいるシーンもある。自分でも笑えない幕間喜劇という難しい作品に手を出したな、と思っています」今年の7~8月の猛暑の中、新作映画のメインロケが、20年ぶりに大林監督の故郷、広島県尾道市で行われた。「体力がなくなりましたね~。胸から上は元気なんだけど、映画は足で作るものだと、つくづく実感しましたよ。20年ぶりの尾道は、だいぶ変わっていましたね。昔は高齢者が多かったけど、今は空き家が再生されたり、若い人たちが移住していて、廃虚になっていた家がカフェになっていたりも。若者は古いもの、不便なものを愛する力がありますね」尾道ロケには、全国各地から多くのエキストラが参加。7月上旬の西日本豪雨では、尾道市も一時断水。撮影スケジュールの変更も余儀なくされた。「エキストラの皆さんに助けられましたね。“昔、あの映画を見ました”“監督に感動をもらったので恩返しができました”とか、そういう声をいただくと、これは映画の力だな、と実感しました。僕の映画を見た当時の、その人たちの喜びや悲しみ、すべて含めて『映画にありがとう』という気持ちを全身に感じましたね」現在、監督は映画の完成に向けて編集作業の真っただ中だ。「今、(大病や事故など)何事もなければ人類は120歳まで生きられるそうです。だったらそれまでの予定を入れるのが、人間としての責務だと思っています。だから僕は、“あと30本映画を撮る”と言っているんです。未来のことはわからないけど、そのつもりでいないと生きていることにならないと思っているんです」来年2月、日仏交流160周年の文化交流イベントで、『HOUSE/ハウス』(’77年)と『花筐』(’17年)がフランスで上映される。「久しぶりにパリの街を妻と2人で歩きたいね」大林監督の映画への情熱はまだまだ続く――。
2018年12月25日「昨日、定期検診を受けたら、担当医から“無罪放免のようなものだから、しばらくは病気のことは忘れて過ごしてください”と言われました。まだがんはありますが、共存共生している。がんを映画という薬で抑え込んでいるという感じですかね」’16年8月、肺がんステージ4、余命3カ月という宣告を受けた映画作家・大林宣彦監督(80)。その後2年4カ月が経過した今も、新作映画『海辺の映画館-キネマの玉手箱-』(’19年秋公開予定)の編集作業を毎日続けるなど、その精力的な活動は健在だ。「僕の担当医は、“普通に生活をし、いつもと同じように仕事をすることが、僕の作る映画にも幸せをもたらす。そういう状態を守ることが医者の務めだ”という治療をしてくれています」(大林監督・以下同)担当医はよく効く薬だからと、やたらと飲ませるのではなく、“体力が落ちてから飲みましょう”、“今は体力があるから、この治療を続けましょう”など、監督とともに試行錯誤をしながら治療に臨んでいるそうだ。大林監督は、「米国のある医療機関が何年もかけて調査した、面白い統計があってね……」と、笑みを浮かべながら話を続ける。「何があっても“楽観的でポジティブに考える患者”と“悲観的にネガティブに考える患者”、どちらに薬が効くかを調べたら、楽観的な患者のほうが薬が効くことがわかったそうです。これは極めて非科学的な統計かもしれないけど。楽観的な僕は“なるほどなぁ~”と。実際、撮影現場では“死んでる暇がない”と思うぐらい元気が出る。悲観なんてしていない。僕は映画という免疫によって、生かされていると思っているんだよ」とはいえ、80歳というご高齢。以前の体格よりも、一回りは小さくなったような気もするが……。「がんになってから174センチあった身長が、今160センチ切ってるので、14センチ以上も縮んじゃった(笑)。昔の僕の映像を見ると、自分でも大きいなと思いますね。まぁ、姿勢が悪くなったのもあるけど」さらに監督は、自身に起きた驚くべき“事象”を告白する。「でもね、がん発症後、いつの間にか糖尿病が治ったんです。それと前立腺肥大で1時間に1回はトイレに行っていたのが最近、8時間ぐらいトイレに行かなくても大丈夫になった。何もしないで2つの病気が治りましたよ。これもがんのおかげかもしれないね(笑)」先月、大林作品のプロデューサーでもある妻の恭子さんが、監督と同じ80歳に。同じ年齢になったタイミングで、しみじみ語り合ったそうだ。「2人とも口をそろえて言ったのは、『人生を振り返る時間がなかったね』と。何があっても、いまだに前を向いて生きている。お互い80歳になったけど、まだ現役だし、『老後がないねって(笑)』。だって映画を作るのが楽しいから。充実した人生を送っていると思いますよ」11月30日、大林監督にとってうれしい出来事があった。長年二人三脚で映画を作ってきた、恭子さんが、「第42回山路ふみ子映画賞」で映画功労賞を受賞したのだ。「その贈呈式で彼女がいいスピーチをしてくれてね。『私の記憶は7歳のとき、東京大空襲の焼け野原から始まっています。すべてが焼かれ、写真1枚残っていない。昔の記憶も残っていない。戦争を二度と起こさないために、何か役に立てることはないか。そんなときに映画と出合い、それをこれまでずっとやってきました……』。とうとうと、しかも簡潔にスピーチ。僕は会場で聞いていて“こんなにしゃべる人だったんだ”と(笑)。そこへいくと監督というのは好き放題、やりたい放題。それを勝手にやらせてくれたのは、プロデューサーである妻であったわけです。そして今は、11歳から映画に関わっている娘の千茱萸と娘の夫と一緒に、家族で映画を作っている。これは幸せなことです」こう話しながら、監督は自身の人さし指で肺を指しながら……。「そう考えるとね、時々ここで暴れたがるがんは駄々っ子にしか思えない。表現者は会話人間ですから、僕の体にすみついた以上、“俺の命がある限りは飼ってやるから、いい子にしてろよ”と、いつも話しかけています。がんとは共存共生。“オマエも長生きしたければ、俺に優しくしろよ。俺が死んだらオマエも死ぬんだからな”って(笑)。今はちゃんと言うことを聞いてくれていますよ」
2018年12月25日時空を超えた男女の“入れ替わり”を描いた大ヒットアニメ『君の名は。』は、名匠・大林宣彦監督の1982年の『転校生』を彷彿とさせると話題となった。同作は、転校してきた女子生徒(小林聡美)と幼なじみの男子生徒(尾美としのり)の心と体が、神社の階段から転げ落ちたことで入れ替わってしまう“入れ替わり”映画の元祖的な作品。こうした“入れ替わり”の物語は、いつの世も国境を超え、形を変えて登場してきたジャンルであり、観る者をその奇想天外な設定に引きませるためには、役者の演技力が何より不可欠。そこで今回は、土屋太鳳&芳根京子という二大若手女優が新境地を見せる『累-かさね-』や、「ジャニーズWEST」重岡大毅&神山智洋らの演技が絶賛されているNetflixオリジナル「宇宙(そら)を駆けるよだか」をはじめ、新旧の“入れ替わり”作品をピックアップ。そこには、相手への愛憎が強ければ強いほど、また、その関係が密であればあるほど、清濁入り交じった“人間のリアル”があぶり出されている。リンジー・ローハンが“母”と入れ替わり!『フォーチュン・クッキー』(2003年)いまでは“お騒がせ”セレブの1人となってしまったリンジー・ローハンが、双子を一人二役で演じた『ファミリー・ゲーム 双子の天使』(’98)の後、『ミーン・ガールズ』(’04)と合わせて大ブレイクするきっかけとなった母娘の“入れ替わり”映画。先日亡くなったバーバラ・ハリスとジョディ・フォスターで描かれた1976年の『フリーキー・フライデー』のリメイク。ロックが大好きな娘アンナ(リンジー)と、再婚を控える生真面目な精神科医の母テス(ジェイミー・リー・カーティス)、いつもけんかが絶えない2人は、食事に行った中華レストランでも言い争いに。そんなとき、2人が手に取ったフォーチュン・クッキー(おみくじ入りクッキー)をきっかけに心と体が入れ替わり!母の体のまま結婚することは絶対イヤなアンナの必死の抵抗や、憧れのイケメンと“中身が母”のアンナの恋なども描かれ、たっぷり笑った後にホロリとなる、観た後に元気が出る青春コメディ。入れ替わったからこそ初めて気づく、親子の本音には注目!菅田将暉×遠藤憲一、総理とダメ息子の奮闘劇「民王」(2015年)遠藤憲一が“民の王”である総理大臣、菅田将暉がその息子のナヨナヨ男子を演じてW主演。池井戸潤の人気小説を原作に、山田孝之&菅田さんの「dele」や「トリック」シリーズと同じテレビ朝日金曜ナイトドラマ枠で放送されたヒットドラマ。総理の公設第一秘書・貝原を演じた高橋一生のブレイクのきっかけとなった1作でもあり、スペシャルドラマほか、貝原が主人公の「民王スピンオフ~恋する総裁選~」も人気を博した。ある陰謀により、現職の総理・武藤泰山と大学生の息子・翔が入れ替わり、国会はもちろん日本中も大混乱!?遠藤さんの風貌で、中身は少々足りないところのあるピュアな大学生、菅田さんの外見で、中身は情に厚い50代の総理という強烈なギャップ、それぞれの表情豊かな演技や濃すぎる登場人物たちも相まって爆笑必至。“中身が息子”の総理が、「何かがおかしいよ」と日本の社会に物言いをつけていく姿も爽快だ。また、かつて仲のよかった親子は、父が政治家として台頭していくにつれ、疎遠に。愛し方がわからなくなった父子の確執と関係の再生も見どころの1つであり、2人の入れ替わり描写は“魂”らしきものが風船のように体から飛び出していく、という点も入り込みやすいものだった。このほか、“親子”の入れ替わりとしては新垣結衣×舘ひろし「パパとムスメの7日間」も話題となった。急ブレーキをかけた電車から投げ出されたことからサラリーマンの父と女子高生の娘が入れ替わり、それぞれの立場で奮闘する、五十嵐貴久のヒット小説が原作のハートフルコメディ。韓国では映画化もされている。また、東野圭吾原作の『秘密』は、事故に遭い昏睡状態となった娘(広末涼子)の体に、同じ事故で亡くなった母の魂が乗り移るというものだった。知英×竹中直人、笑うに笑えない入れ替わり!?『レオン』(2018)「民王」では総理のライバル議員である父(草刈正雄)と入れ替わってしまう娘を演じていた知英が、今作ではなんと個性派俳優・竹中直人と入れ替わることに!スマホマガジン「Hot-DogPress」で連載された清智英と大倉かおりによる人気漫画が原作。彼氏にフラれ、会社もクビになった地味なOL・小鳥遊玲音と、彼女が務めていた老舗の食品会社社長・朝比奈玲男が、ある日、同じ車の事故に巻き込まれたことから“スイッチング”。玲音は周囲から煙たがれるほどの、根っからのネガティブ思考人間。一方、玲男は誰の意見にも耳を貸さない、セクハラも日常的な超ワンマン社長。性別、社会的地位、性格も何もかもが正反対の2人が入れ替わると、さまざまな問題が次々と表出していく…。玲男の会社を乗っ取ろうとするゲス男の税理士役で山崎育三郎、“中身は玲男”の遊玲音に恋してしまうサラリーマン役で吉沢亮らも好演。池田イライザの中に吉沢亮!?「ぼくは麻理のなか」(2017年)今年、主演映画『ルームロンダリング』に『SUNNY 強い気持ち・強い愛』『億男』と話題作が相次ぐ池田エライザ、『銀魂2掟は破るためにこそある』「サバイバル・ウエディング」でも話題の吉沢さんが共演した男女の“入れ替わり”ドラマ。映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』やTVアニメ「惡の華」など映像化が続く押見修造の漫画が原作。大学も行かず、ゲームばかりの自堕落な生活を送る小森功。ある日、功が目を覚ますと、彼が密かに思いを寄せていた女子高生の芳崎麻理の姿になっていた!?ところが、功自身の体に麻理の心が入った様子はなく、彼女はどこへ行ってしまったのか…。入れ替わりものは数あれど、その対象が自分の好きな人だった場合は一体どうなるのか。押見作品らしい思春期ならでは嫉妬や劣等感なども生々しく描きつつ、“自分は何者なのか”と問う本作では、池田さん、吉沢さんのこれまでにない艶シーンも印象的。ゲームの中では別人に!『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(2017年)自分に自信がなく、劣等感を抱えるオタク高校生が、ゲームの中ではムキムキの頼れるヒーローとなる本作。ロビン・ウィリアムズ出演の1996年公開『ジュマンジ』へのリスペクトを込めながら“体感型アトラクション・ムービー”として生まれ変わり、全米はじめ世界で予想のナナメ上ゆく大ヒットを記録。続編も製作される。学校の地下室で「ジュマンジ」と書かれた古いTVゲームを発見した高校生4人組。ゲームオタクの主人公は筋肉ムキムキで勇敢な冒険家(ドウェイン・ジョンソン)に、アメフトのスター選手はアレルギー持ちの小柄な男(ケヴィン・ハート)に、ネクラな不思議系女子はタフな最強女子(カレン・ギレン)に、インスタ命の女子高生は冴えないぽっちゃりおじさん(ジャック・ブラック)へとキャラ変!ハラハラさせるド派手な展開の中に、“自分らしくあること”という青春映画としてのメッセージも盛り込まれている。最も憎む相手の顔になる『フェイス/オフ』(1997年)ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジというクセがスゴい実力派俳優が、同じく独特のクセを持つジョン・ウ-監督のもとで共演したアクション大作。テロリストと彼を追うFBI捜査官、この世で最も憎み合い、いがみ合う者同士が外科手術により“顔を入れ替える”、という衝撃の設定が話題となった。FBI捜査官のアーチャー(トラボルタ)は潜入捜査と復讐のため、昏睡状態の“宿敵”・トロイ(ケイジ)の顔面を移植。すると、目を覚ましたトロイはアーチャーの顔面を移植し、彼の前に現れる。どっちがどっち!?の壮絶な銃撃戦と、極悪人から正義の男へ、そしてその逆と、見事な入れ替わりぶりを見せるトラボルタとケイジの演技は必見。男女4人の熱演に惹きつけられる「宇宙(そら)を駆けるよだか」(2018)外見の美醜や劣等感をテーマにした“入れ替わり”といえば、Netflixオリジナルドラマの今作も要注目! 「別冊マーガレット」で連載された川端志季による漫画が原作。『溺れるナイフ』でも好演を見せた重岡大毅、「名奉行!遠山の金四郎」にレギュラー出演する神山智洋という「ジャニーズWEST」の2人がW主演、さらにNHKのドラマ「透明なゆりかご」が話題を呼んでいる清原果耶で幼なじみの3人を演じ、『ソロモンの偽証』から『SUNNY強い気持ち・強い愛』などに続々抜擢されている富田望生が、容姿にコンプレックスを持つキーパーソンとなる少女を演じる。水本公史郎(神山さん)から告白され、つき合うことになった小日向あゆみ(清原さん)は初デートの日、目の前でビルの屋上から飛び降りたクラスメイトの海根然子(富田さん)と体が入れ替わってしまう。そのことを誰にも信じてもらえず絶望するあゆみだったが、彼女に想いを寄せる火賀俊平(重岡さん)がいち早く入れ替わりに気づく。やがて水本も気づくが、「俺が好きなのはあゆみちゃんの顔だ。だからこのまま付き合うよ」と冷たく言い放ち、“中身があゆみ”の然子は変わらずクラスでハブにされる。世界190か国で配信されている本作の英タイトルは、文字通り「Switched」(入れ替わり)。然子と俊平は元に戻る方法を試行錯誤するが、その中には“階段から落ちる”も!そんな彼らに渦巻く羨望や嫉妬は、本当に外見の美醜だけから来るものなのか。『ライアーゲーム』シリーズや『信長協奏曲』の岡田道尚の脚本と「人は見た目が100パーフェクト」を手がけた松山博昭の演出のもと、実力ある若手たちが見せる熱演に引き込まれる。土屋太鳳×芳根京子、人生さえ奪う入れ替わり『累-かさね-』(2018)「まれ」の土屋太鳳、「べっぴんさん」の芳根京子という国民的ドラマ=連続テレビ小説でブレイクした、爽やかで清純派の“朝ドラ”ヒロインが、がっつりの初共演でセルフイメージを破壊するダーク・シンデレラストーリーに挑む。人気漫画の実写映画化は何かと物議を醸すものだが、今作では原作者・松浦だるま自身が「主演お二人と監督の原作への解釈は深く鋭い」とツイートするなど、映画に大絶賛を贈るという異例の(?)事態も話題となっている。美しい顔を持つも、舞台女優としては評価が今ひとつのニナ(土屋さん)、カリスマ女優だった母ゆずりの天才的な演技力を持つも、顔に大きな傷を持つ累(芳根さん)。“美貌”と“才能”、互いの足りない部分を埋めるように導かれ、出会った2人は、互いの目的のため、不思議な口紅の力を借りたキスで入れ替わる。だが、あるきっかけから2人の立場は逆転、“中身が累”のニナが新進舞台女優として脚光を浴びるようになり…。自分にはない才能、誰からも好かれる美貌への劣等感と自己否定、その誰かになりたいと願う欲望に満ちた渇望、そして初めて味わう優越感から湧き出る自信と快感。それに押されるように、累はニナとキスの入れ替わりを繰り返すうち、次第に狂気にとらわれていく。ロシアの劇作家チェーホフの4大戯曲のひとつ「かもめ」、オスカー・ワイルドの頂点的作品「サロメ」という名作舞台を通して、対照的な2人のアイデンティティと運命はさらに浮き彫りになる。同じ顔をしていても、ときに累であり、ときにはニナであるという、それぞれが2人1役という点も難しいはずだが、土屋さんも、芳根さんもそれぞれの役柄を全身全霊で演じており、2人の熱演には「ゾクゾクしっぱなし」「脳みそが鳥肌立ってる」「2役の演じ分けがすごい」「感性と技術を総動員して演じ切った」など、絶賛の声がSNSに続々。原作は完結したが、続編もあり得そうなラストは、鑑賞後も思考と感情を支配してやまず、今年一番の衝撃を与えてくれるのは確かだ。(text:Reiko Uehara)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミングジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル 2018年4月6日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開累-かさね- 2018年9月7日より全国東宝系にて公開ⓒ 2018映画「累」製作委員会 ⓒ 松浦だるま/講談社
2018年09月10日日本だけでなく世界からも注目度の高い実力派映画監督を、映画ライターのよしひろまさみちさんがレクチャー。個性あふれる作風はもちろん、おすすめの作品もあわせてチェックして。たくさんの日本人映画監督が活躍するなか、今回、よしひろまさみちさんがピックアップした方々に共通しているのは、「0から1を生み出すことができる」監督であるということ。「是枝裕和監督もそうですが、原作や脚本を自身で手がけている、作家としての力がある監督を挙げました。動画がこれだけ身近になった今、1を100にできる人はいくらでもいるし、今の日本映画は原作ものばかりというのもその証拠。でも、0から物語を生み出すことができる人は少なく、今後、間違いなく活躍していくと思います。また、もうひとつ共通しているのが、高い演出力を持っていること。“自分がどんな絵を撮りたいか”ということがちゃんと見えていて、俳優に演技をまかせずちゃんと導き、ときには俳優の殻を破らせることができる。そういう、きちんとした映画作りができる方ばかりです」(映画ライター・よしひろまさみちさん)ここでは、監督たちのプロフィールや、今までの作品の特徴、よしひろさんが推薦する観るべき作品を紹介。今のうちに勉強を!入江 悠娯楽エンタメ作品が得意。若手の育成にも尽力中。「日本大学藝術学部の映画学科出身という、ザ・映画畑の人。新人監督の登竜門といわれていた『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭』に出品をしていた頃から作風は変わらず、ずっと、“ど・エンターテインメント”を撮っています。世間に認められたのは『SR サイタマノラッパー』という作品でしたが、面白いだけじゃなく、話を展開させていく手法が本当にうまい。人物に語らせることが多く、作品を観ていると“脚本が好きなのね”ということが伝わってきます。『22年目の告白-私が殺人犯です-』は、そんな監督のスキルが結実した娯楽エンターテインメント作品であると同時に、“商業映画もリメイクも撮れる”ということを知らしめました。映画以外にもWOWOWの『連続ドラマW』を撮るなどフレキシブルに活動しているし、ワークショップを開催して若手の育成も行っているよう。38歳という若さにして、この幅広い活躍は素晴らしいです!」『SR サイタマノラッパー』(’09)ニートラッパーのIKKUやブロッコリーラッパーのMIGHTYなど、サイタマ県の片田舎で不器用にラッパーを目指す青年たちの、どこか哀しく、可笑しな日々を描く。呉 美保偏見などの鋭いテーマを高い演出力で表現。「大阪芸術大学を卒業していて、山下敦弘監督や寺内康太郎監督など、新時代の映画畑の人たちが同期にいます。彼女にとって初めての商業映画監督作品となった『酒井家のしあわせ』では、原作と脚本も手がけており、その力量も評価される理由のひとつ。また、巨匠・大林宣彦監督のもとで働いていたという経歴の持ち主でもあるんです。実験的要素のある作品を撮ったりと新しいことに取り組みながらも、メッセージ性の強い商業的な作品を作り上げる大林監督のもとで学んだことが、演出面などさまざまな部分で生きているのを感じます。『そこのみにて光輝く』や『きみはいい子』のように、虐待やネグレクト、いじめなどの社会問題に光を当て、差別や偏見に対する鋭いテーマをぶっこんでいることが特徴のひとつ。ちなみに、近年では『マイナビ』をはじめ、さまざまなCMを撮っているので、知らないうちに作品を目にしている人も多いかもしれません」『きみはいい子』(’15)学級崩壊させてしまう教師や、親から虐待を受け、自身も子どもを虐待してしまう母親、家族を失い孤独に暮らしている老人。彼らが葛藤しながらも生きる姿を映す。白石和彌今、脂が乗ってます!鬼畜な作品に魅了される。「いちばん脂が乗っている監督の一人だと思います。今、ほとんど絶滅しかけている日本の映画畑で育った人であり、昔の日本映画を観ているような気持ちになれる作品が多い。監督ご本人はとても優しい方ですが、『凶悪』をはじめ、作るものはどれも鬼畜!(笑)今年に公開されて話題となっている『孤狼の血』も、いきなり養豚場でのリンチシーンから始まるなど、とにかく怖い。バイオレンス全開で広島が舞台の極道ものであることから、“『仁義なき戦い』の現代版”と称されるほどです。また、『彼女がその名を知らない鳥たち』では、蒼井優さんや阿部サダヲさん、松坂桃李さんなど、出演する俳優陣が殻を破っていたのを感じました。それは、白石さんの監督としての力が発揮された証拠だと思います。ちなみに、彼は若松孝二監督のプロダクションにいた人で、次回作は若松さん亡きあと初めてとなる若松組の新作『止められるか、俺たちを』。そちらも楽しみです」『彼女がその名を知らない鳥たち』(’17)15歳年上の佐野と生活を共にする十和子は、彼を嫌いながらも稼ぎに依存している。ある日、思いを引きずっている元彼に似た妻子持ちの男と出会い、情事に溺れていく。よしひろまさみちさんオネエ系映画ライター、編集者。小誌などの雑誌で記事を執筆する傍ら、『スッキリ』(日本テレビ系)などのTV番組に出演したりと幅広く活動中。※『anan』2018年7月18日号より。取材、文・重信 綾写真・Getty Images、Shutterstock/アフロ(by anan編集部)
2018年07月14日第72回毎日映画コンクールのオープニングセレモニーと授賞式が15日、神奈川・ミューザ川崎シンフォニーホールで行われ、各賞を受賞した菅田将暉、長澤まさみ、役所広司、田中麗奈、高杉真宙、伊東蒼、大林宣彦監督らが登場した。今年で72回目を迎える同賞は、毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社などが主催している映画賞。1935年に創設された「全日本映画コンクール」を前進に、第2次世界大戦を経て1946年に現在の「毎日映画コンクール」がスタートした。以降、時代の変化とともに選考方法や賞の区分を変えながら、作品、俳優、映画スタッフ、アニメーション、ドキュメンタリーなど幅広い分野において顕彰を続けている。授賞式の前には映画ファンが見守る中、オープニングセレモニーが行われ、各賞を受賞した俳優陣やスタッフらが登壇して報道陣向けの写真撮影。一際目立ったのが、『幼な子われらに生まれ』で女優助演賞に輝いた田中麗奈で、「今日のためにオートプチュールを作らせていただきました」というセクシーなドレスの胸元から谷間をチラ見せして、男性の視線を釘付けにした。授賞式で受賞のコメントを求められた田中は「このような素晴らしい賞をいただけて本当に嬉しいです。選考委員の皆様、映画を観てくださった皆様、関係者の皆様にお礼を申し上げたいと思います。主演の旦那様である浅野忠信様に感謝と愛を送らせていただきます」と感激しきりで、「カメラが回ってないところでも皆と話し合ったり作り上げてそのまま本番だったシーンもあります。やっぱりチームに恵まれたということに尽きると思いますね」と『幼な子われらに生まれ』の製作スタッフとキャスト陣に改めて感謝した。オープニングセレモニーには登場しなかったものの、授賞式に登壇した役所広司は、『三度目の殺人』の出演で助演男優賞を受賞。同映画賞は、1995年に公開された『KAMIKAZE TAXI』以来となる受賞で「初めてもらった映画の賞が、毎日映画コンクールでした。それ以来、この賞に恥じないように映画の仕事を中心に20数年頑張ってきました。そして今回、是枝裕和監督と出会い、『三度目の殺人』でこの賞をいただくことができました。本当についている男だと思っています」と笑顔を見せていた。なお、各賞の受賞者は、以下の通り。■受賞一覧<作品部門>日本映画大賞:『花筐/HANAGATAMI』大林宣彦監督日本映画優秀賞:『あゝ、荒野』岸善幸監督外国映画ベストワン賞:『わたしは、ダニエル・ブレイク』ケン・ローチ監督<監督賞・脚本賞>監督賞:富田克也『バンコクナイツ』脚本賞:石井裕也『映画夜空はいつでも最高密度の青色だ』<俳優部門>男優主演賞:菅田将暉『あゝ、荒野』女優主演賞:長澤まさみ『散歩する侵略者』男優助演賞:役所広司『三度目の殺人』女優助演賞:田中麗奈『幼な子われらに生まれ』スポニチグランプリ新人賞:高杉真宙『散歩する侵略者』スポニチグランプリ新人賞:伊東蒼『島々清しゃ』田中絹代賞:水野久美<スタッフ部門>撮影賞:鎌苅洋一『映画夜空はいつでも最高密度の青色だ』美術賞:竹内公一『花筐/HANAGATAMI』音楽賞:Soi48(宇都木景一、高木紳介)・Young-Gほか『バンコクナイツ』録音賞:加藤大和、高須賀健吾『映画夜空はいつでも最高密度の青色だ』<ドキュメンタリー部門>ドキュメンタリー映画賞:『三里塚のイカロス』代島治彦監督<アニメーション部門>アニメーション映画賞:『こんぷれっくす×コンプレックス』ふくだみゆき監督大藤信郎賞:『夜明け告げるルーのうた』湯浅政明監督<TSUTAYA×Filmarks映画ファン賞>日本映画部門:『忍びの国』中村義洋監督外国映画部門:『ラ・ラ・ランド』デイミアン・チャゼル監督<特別賞>佐藤忠男(映画評論家)
2018年02月16日女優の長澤まさみ、俳優の菅田将暉が15日、神奈川・ミューザ川崎シンフォニーホールで行われた第72回毎日映画コンクール表彰式に登場した。第72回毎日映画コンクールで主演女優賞を受賞した長澤まさみ同賞は毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社などが主催している映画賞。主演女優賞には、黒沢清監督と初タッグを組んだ『散歩する侵略者』の長澤まさみが選ばれた。同映画賞の受賞は、2016年の『海街diary』で助演女優賞以来となる長澤。この日は赤系のスーツ姿で登壇して「私に演じさせようと思った黒沢監督に感謝しております」と初タッグを組んだ黒沢清監督に感謝の言葉を述べ、「まだまだ自分自身、このような賞をいただけるような器の人間だとは到底思っていません。ですが、この賞をいただいたことでまだまだ頑張ろうと日々精進していきたいと思っています」と自身に言い聞かせた。これまで数多くのキャラクターを演じてきた長澤は、過去と比べて「昔よりは自由に演じられるようになったというか、そういうことに向き合えるようになったと思います」とコメント。また、授賞式の前には大林宣彦監督と久しぶりに会ったといい、「『自分自身どういう人柄なのか、芝居に映し出されるものだよ』というお言葉をいただきました。そういうものが少しずつ出てきたかなとは思いますが、まだまだだと思っています」と大林監督から刺激を受けた様子だった。主演男優賞は、『あゝ、荒野』の菅田将暉が受賞。「まさかこんな賞をいただくなんて想定外でした。見てくださった皆さん、本当にありがとうございます」と観客に感謝し、「年間何百本と公開され、ベテランの役者さんが出ている中、選んでいただいて身に余る光栄ですごくうれしいです」と喜んだ。『あゝ、荒野』の岸善幸監督との関係にも触れて、「岸監督とは、この映画の前の映画(『二重生活』)で出会い、その時は2~3日の撮影だったんですが、『この人だ!』と感じるものがあったんです。それを雑誌のインタビューで『ロミオとジュリエットのようで、岸さんはジュリエットです」と言ったら、岸さんも気に入ってくれたのか、メールをくれる度に『ジュリエットより』と。それが若干気持ち悪いので、やめていただきたいんですけど」と話して会場の笑いを誘っていた。■受賞一覧<作品部門>日本映画大賞:『花筐/HANAGATAMI』大林宣彦監督日本映画優秀賞:『あゝ、荒野』岸善幸監督外国映画ベストワン賞:『わたしは、ダニエル・ブレイク』ケン・ローチ監督<監督賞・脚本賞>監督賞:富田克也『バンコクナイツ』脚本賞:石井裕也『映画夜空はいつでも最高密度の青色だ』<俳優部門>男優主演賞:菅田将暉『あゝ、荒野』女優主演賞:長澤まさみ『散歩する侵略者』男優助演賞:役所広司『三度目の殺人』女優助演賞:田中麗奈『幼な子われらに生まれ』スポニチグランプリ新人賞:高杉真宙『散歩する侵略者』スポニチグランプリ新人賞:伊東蒼『島々清しゃ』田中絹代賞:水野久美<スタッフ部門>撮影賞:鎌苅洋一『映画夜空はいつでも最高密度の青色だ』美術賞:竹内公一『花筐/HANAGATAMI』音楽賞:Soi48(宇都木景一、高木紳介)・Young-Gほか『バンコクナイツ』録音賞:加藤大和、高須賀健吾『映画夜空はいつでも最高密度の青色だ』<ドキュメンタリー部門>ドキュメンタリー映画賞:『三里塚のイカロス』代島治彦監督<アニメーション部門>アニメーション映画賞:『こんぷれっくす×コンプレックス』ふくだみゆき監督大藤信郎賞:『夜明け告げるルーのうた』湯浅政明監督<TSUTAYA×Filmarks映画ファン賞>日本映画部門:『忍びの国』中村義洋監督外国映画部門:『ラ・ラ・ランド』デイミアン・チャゼル監督<特別賞>佐藤忠男(映画評論家)
2018年02月16日俳優の高杉真宙、子役の伊東蒼が15日、神奈川・ミューザ川崎シンフォニーホールで行われた第72回毎日映画コンクール表彰式に出席した。第72回毎日映画コンクール表彰式でスポニチグランプリ新人賞を受賞した高杉真宙毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社などが主催する「毎日映画コンクール」。第72回を数える今年、新人俳優と女優に贈られる「スポニチグランプリ新人賞」に、高杉真宙と伊東蒼が選ばれた。黒沢清監督作品の『散歩する侵略者』での熱演が認められた高杉は「こうやって新人賞をいただけてうれしく思います」と笑顔を見せて、「『散歩する侵略者』では得体の知れない人物でしたが、宇宙人なんてなかなか見たことがないと思うんです。どう演じたらいいのか不安を感じていましたが、こうやって賞をいただけて、自分が少しでも宇宙人ぽくなっていたと安心することができました」とあいさつ。「今後も努力をして、サボらずにもっと色んな演技をし、またここに立ちたいと強く思いました」と意気込んだ。授賞式には、高杉のお祝いに駆けつけた黒沢監督も登壇。「美しさと男っぽさを同時に持っています。こういう感じの俳優はそういません。日本で素晴らしい役を演じてもらいたいですが、もっと広く世界を目指してもらいたいですね。香港のトニー・レオンみたいになるんじゃないかと思っています」と期待を寄せた。『島々清しゃ』で繊細な心の内面を熱演したのは伊東蒼。その演技は、共演した安藤サクラからも絶賛されて話題を集めた。スポニチグランプリ新人賞の受賞に「新人賞をいただけてすごくうれしいです。ありがとうございます」と笑顔を見せ、「撮影中は(伊東が演じた)うみちゃんのことで、新藤風監督や安藤サクラさんら共演者の方やスタッフさんに色んなことを教えてもらったお陰で最後までうみちゃんでいることが出来ました。この賞はみなさんからいっぱい応援してもらったからいただいた賞だと思っています」と話しながら涙を流し、「"伊東蒼"という名前を聞いた時、私の顔が浮かぶようにこれからもっと頑張りたいと思います」と更なる活躍に意欲を見せていた。■受賞一覧<作品部門>日本映画大賞:『花筐/HANAGATAMI』大林宣彦監督日本映画優秀賞:『あゝ、荒野』岸善幸監督外国映画ベストワン賞:『わたしは、ダニエル・ブレイク』ケン・ローチ監督<監督賞・脚本賞>監督賞:富田克也『バンコクナイツ』脚本賞:石井裕也『映画夜空はいつでも最高密度の青色だ』<俳優部門>男優主演賞:菅田将暉『あゝ、荒野』女優主演賞:長澤まさみ『散歩する侵略者』男優助演賞:役所広司『三度目の殺人』女優助演賞:田中麗奈『幼な子われらに生まれ』スポニチグランプリ新人賞:高杉真宙『散歩する侵略者』スポニチグランプリ新人賞:伊東蒼『島々清しゃ』田中絹代賞:水野久美<スタッフ部門>撮影賞:鎌苅洋一『映画夜空はいつでも最高密度の青色だ』美術賞:竹内公一『花筐/HANAGATAMI』音楽賞:Soi48(宇都木景一、高木紳介)・Young-Gほか『バンコクナイツ』録音賞:加藤大和、高須賀健吾『映画夜空はいつでも最高密度の青色だ』<ドキュメンタリー部門>ドキュメンタリー映画賞:『三里塚のイカロス』代島治彦監督<アニメーション部門>アニメーション映画賞:『こんぷれっくす×コンプレックス』ふくだみゆき監督大藤信郎賞:『夜明け告げるルーのうた』湯浅政明監督<TSUTAYA×Filmarks映画ファン賞>日本映画部門:『忍びの国』中村義洋監督外国映画部門:『ラ・ラ・ランド』デイミアン・チャゼル監督<特別賞>佐藤忠男(映画評論家)
2018年02月16日第72回毎日映画コンクールの表彰式が2月15日(木)、ミューザ川崎シンフォニーホールで開催された。■男優主演賞は『あゝ、荒野』の菅田将暉「まさかこんなに大きな賞をいただくとは本当に、想定外でした。この映画に関わった皆さん、そして観てくださった皆さん、ありがとうございます。この映画を撮影しているときは、こんなたくさんのフラッシュを浴びるなんて、思っていませんでしたし、年間で何百本も映画が公開されるなかで、選んでいただいたと思うと、身に余る光栄です。本当にすごくうれしいです。こういう場に立たせてもらったので、ちゃんとこれからも映画を通して、これからの未来や可能性…、いろんなものを僕自身、作っていければ、それが恩返しになるのかなと」。「岸(善幸)監督とご一緒するのは2度目ですが、初めてお会いしたときから何か運命的なものを感じていて、僕が取材などで勝手に『ロミオとジュリエットみたい』なんて言っていたら、それを聞きつけた岸監督がメールをくれるたびに『ジュリエットより』って書いてきて(笑)。あれはちょっと気持ち悪いので、やめてほしいですね(笑)」。■長澤まさみが『散歩する侵略者』で女優主演賞「この度は、名誉ある賞をいただき、大変光栄に思っております。ありがとうございます。この役を私に演じさせてみようと思ってくださった黒沢(清)監督、スタッフの皆さんに感謝しております。まだまだ、こういった賞に見合う器だとは到底思えていないので、受賞をきっかけに、次に進んで日々精進していこうと思います。昔に比べれば、より自由に演じることに向き合えるようになったのかなと…。いまの状況はとてもありがたいですし、期待に応えていけるように、頑張っていこうと思います。本日はありがとうございました」。■スポニチグランプリ新人賞に『散歩する侵略者』の高杉真宙「今回、こうした賞をいただき、うれしく思います。いま、すごく緊張していて、ここに立っていいのかなという気がしますね。『散歩する侵略者』では得体のしれない宇宙人を演じましたが、宇宙人って誰も見たことがないので(笑)、何が正解なのか模索しながら、不安な部分もありました。けれど、こうやって賞をいただくと、自分なりの宇宙人が演じられたのかと安心しています。もっともっと前に進んでいきたいなという気持ちなので、サボらずにいろんな演技をして、またここに立てればと強く思っています。目標は『また仕事したい』と思ってもらえる俳優になることです。それはすごく難しいことだと思うんですけど、自分が求められているものを120%出し切る仕事ができれば」。第72回毎日映画コンクール 選考結果作品部門日本映画大賞『花筐/HANAGATAMI』大林宣彦監督日本映画優秀賞『あゝ、荒野』岸善幸監督外国映画ベストワン賞『わたしは、ダニエル・ブレイク』ケン・ローチ監督監督賞・脚本賞監督賞富田克也『バンコクナイツ』脚本賞石井裕也『映画夜空はいつでも最高密度の青色だ』俳優部門男優主演賞菅田将暉『あゝ、荒野』女優主演賞長澤まさみ『散歩する侵略者』男優助演賞役所広司『三度目の殺人』女優助演賞田中麗奈『幼な子われらに生まれ』スポニチグランプリ新人賞高杉真宙『散歩する侵略者』、伊東蒼『島々清しゃ』田中絹代賞水野久美スタッフ部門撮影賞鎌苅洋一『映画夜空はいつでも最高密度の青色だ』美術賞竹内公一『花筐/HANAGATAMI』音楽賞Soi48(宇都木景一、高木紳介)、Young-G他『バンコクナイツ』録音賞加藤大和、高須賀健吾『映画夜空はいつでも最高密度の青色だ』ドキュメンタリー部門ドキュメンタリー映画賞『三里塚のイカロス』代島治彦監督アニメーション部門アニメーション映画賞『こんぷれっくす×コンプレックス』ふくだみゆき監督大藤信郎賞『夜明け告げるルーのうた』湯浅政明監督TSUTAYA×Filmarks映画ファン賞日本映画部門『忍びの国』中村義洋監督外国映画部門『ラ・ラ・ランド』デイミアン・チャゼル監督特別賞佐藤忠男(映画評論家)(text:cinemacafe.net)
2018年02月15日映画雑誌「キネマ旬報」が主催する「2017年 第91回キネマ旬報ベスト・テン表彰式」が2月12日(月・祝)、文京シビックホールにて行われ、受賞した蒼井優、菅田将暉、田中麗奈、ヤン・イクチュン、石橋静河らが登壇した。「キネマ旬報ベスト・テン」は、アメリカのアカデミー賞よりも長い歴史を持つ映画賞で、その年を代表する作品や映画人を多面的に選び出している特徴を持つ。年齢や所属の幅も広い映画を多く観ている選出者が、当年の映画界の実勢を反映することから、最も中立的で信頼に足る映画賞という評価を業界内外からも受けている。菅田さんは『あゝ、荒野』、『火花』、『帝一の國』、『キセキ -あの日のソビト-』とそれぞれジャンルも役柄も全く異なる作品で主演としての魅力を開眼し、堂々の主演男優賞を受賞。およそ5キロ弱あるという重いトロフィーを手に、菅田さんは「まだまだ知らないこともたくさんありますし、何ができるかもわかりませんが、真摯にワンカット、ワンカット、俳優部として一生懸命やっていきたいと思います。本当にありがとうございました」と感謝を込めた。作品を観るときに思い出すことについて、「一番に出てくるのは現場の時間」という菅田さんは、「ヤンさんとの試合シーンを観ていると、その頃の記憶がいろいろよみがえってきて、熱くなれたな、とか体温みたいなものを思い出しましたね」とふり返ると、同作品で助演男優賞を受賞したヤンさんもニコニコと拍手を送った。ヤンさんは自身の受賞について、「最近、映画というものは早い速度で消費されて消えてしまっている気がします。映画という文化を記録して100年近くになるキネマ旬報から賞をいただけて、本当にうれしく思っています」と喜びを語った。そして、作品内で固く絆を結び、ゆくゆくはライバルとなった菅田さんについて、ヤンさんは「本当に菅田さんは動物的なところがあるんですね。脱いだ姿も拝見したんですけど、とても野性的な体と感性を持っている!」と絶賛し、菅田さんを呼び寄せてはチューをするふりをしつつ抱き合い、カメラマンに大サービスしていた。『彼女がその名を知らない鳥たち』で主演女優賞を受賞した蒼井さんは、下品な年上の男と暮らしながらも、8年前に別れた男の面影をいじいじと追っている自堕落な十和子を演じ、新境地を踏んだ。『フラガール』ほか(2006年度)で助演女優賞を受賞した以来の受賞となった蒼井さんは、「11年前からどれのくらい成長しているのか、なりたい役者像の何%まできたんだろうと考えていたとき、正直2%くらいだと思ったんです。これからも、できれば素敵な方々とお会いして、たくさんの方に手を差し伸べていただいて、しっかりその手を信じてあと98%を頑張りたいです」と、瞳を輝かせた。田中さんは、初主演作『がんばっていきまっしょい』(1998年度)で主演女優賞受賞して以来、母の強さや女のズルさまで出しきった奈苗を演じた『幼な子われらに生まれ』で助演女優賞に輝いた。田中さんは「主演の浅野忠信さん、娘役のおふたりと、家族皆で頑張ったで賞ということで、いただけたと思っています。家族皆で分かち合いたいと思います!」と笑顔を見せた。また、日本映画作品賞、日本映画脚本賞、新人女優賞の3冠に輝いたのは『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』で、登壇した石井裕也監督と微笑みを交わした石橋さん。「これからは役を全うできるような役者になりたいと思っています」と石橋さんが受賞のコメントを伝えた。そのほか、表彰式には、日本映画監督賞の大林宣彦監督、文化映画作品賞の伏原健之監督、読者選出日本映画監督賞の岸善幸監督、キネマ旬報読者賞の立川志らくも出席した。大林監督が力強く、「あと30年は映画を作るぞ。がんごときで誰が死ぬか!」と言えば、観客からもこの日一番の大きな大きな拍手が贈られた。(cinamacafe.net)
2018年02月12日大林宣彦監督『転校生』から新海誠監督の『君の名は。』まで、数々の名作で描かれてきた “入れ替わり”。そのきっかけは何らかのアクシデントや不思議な力などさまざまで、心と身体が入れ替わってしまったことから物語が展開していく“スイッチング”エンターテインメントは、時代も国も超えて愛される王道ジャンルだ。2018年の新作も含め、そんな“スイッチング”エンターテインメントに注目した。■知英×竹中直人、地味なOLとワンマン社長の入れ替わり!『レオン』2月24日(土)公開知英(じよん)が劇場長編映画初主演を務める本作。地味な派遣OL・小鳥遊玲音と年商500億の女好きワンマン社長の朝比奈玲男(竹中直人)がある日、同じ自動車事故に巻き込まれてしまったことから“心”と“身体”が入れ替わってしまう、ハチャメチャな痛快コメディ!知英さんは、見た目は美人OLだが、中身は女好きの社長という難しい役柄を、女優生命を賭けた捨て身のナリキリ演技で熱演。弾けきった見事なエロオヤジっぷりを披露し、コメディエンヌとしての才能を存分にキュートに見せつける。また、中身が地味なナヨナヨのOLになりきる、芸達者な竹中さんの演じっぷりは抜群の安定感。内股歩きでスクリーンの中を走り回る竹中さんの姿には抱腹絶倒まちがいなし!さらに、2人を取り巻く共演者には、大政絢、吉沢亮、斉藤慎二(ジャングルポケット)、ミッツ・マングローブ、山崎育三郎など、いまをときめく人気キャストたちが競演する。■ゲームの中でキャラが入れ替わり!『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』4月6日(金)公開ロビン・ウィリアムズ出演の1995年公開『ジュマンジ』から、20年後を描いた作品。学校の地下室で「ジュマンジ」と書かれた古いゲームを発見した高校生4人組。ゲームをプレイすると、なんと彼らはゲーム内のキャラクターに入れ替わってしまった!果たして、4人はゲームをクリアし、無事現実の世界に戻ることはできるのか…!?ゲームオタクの主人公が筋肉ムキムキで勇敢な冒険家の姿(ドウェイン・ジョンソン)に、“インスタ映え”命の女子が太めの冴えないおじさん(ジャック・ブラック)になるなど、現実世界のキャラとのギャップにも要注目。■スイッチングエンタメの元祖!幼馴染みの入れ替わり『転校生』(1982年)尾道に転校してきた中学生の一美(小林聡美)。偶然にも幼なじみの一夫(尾美としのり)と再会するのだが、その直後、2人は神社の階段から転げ落ちてしまう。そして、そのはずみで心と身体が入れ替わってしまった!2人の“入れ替わり”は周囲を巻き込み大騒動となっていく…。数々の作品にその意志が受け継がれ、リメイク製作や多くのオマージュが捧げられてきた元祖スイッチングエンタメ!■イケイケ女子高生と強盗犯の中年オヤジの入れ替わり!『ホット・チック』(2002年)チアガール仲間とお気楽な毎日を過ごす女子高生ジェシカ(レイチェル・マクアダムス)は、ある日ショッピングモールでアンティークのイヤリングを手に入れる。しかし、そのイヤリングには片方ずつ身につけた人間が入れ替わってしまう、という古代の呪いがかけられていた!ジェシカはイヤリングの片方を落としてしまい、中年の強盗犯クライヴ(ロブ・シュナイダー)が偶然その片方を見つけてしまう…。JKになってしまった中年オヤジが、なぜかキュートに見えてきてしまうから不思議!■可愛さあふれるネコとワンマン社長の入れ替わり!『メン・イン・キャット』(2016年)高いビルを建てることだけが生きがいのワンマン社長(ケビン・スペイシー)。娘の誕生日をすっかり忘れ、急遽ずっと欲しがっていた猫を贈ることにしたが、帰り際に転落事故にあってしまう。目を覚ますと、なんとその猫と入れ替わっていた!そのころ、社長不在の会社では乗っ取り計画が着々と進行し…。『メン・イン・ブラック』のバリー・ソネンフェルドが監督を務めたコメディ。■遠藤憲一×菅田将暉、総理大臣と大学生の入れ替わり!ドラマ「民王」(2015年)池井戸潤の小説原作のドラマ。ひょんなことから、“民の王”つまり総理大臣の父・武藤泰山と大学生の息子・翔が入れ替わってしまうコメディ。2人の入れ替わりは日本国民全体を巻き込んだドタバタ劇へと発展する!民放ドラマとしては菅田将暉が初主演を務め、同じく入れ替わりを経験する翔の同級生役で知英さん、泰山の秘書役で高橋一生が出演し、スペシャルやスピンオフも作られた。(text:cinemacafe.net)
2018年01月22日1月18日、「毎日映画コンクール第72回」の各賞の受賞者・受賞作品が発表され、俳優の菅田将暉(24)が男優主演賞を受賞したことが明らかになった。 「毎日映画コンクール第72回」の発表が毎日新聞の公式ホームページに発表された。日本映画大賞に輝いたのは大林宣彦の最新作『花筐/HANAGATAMI』。最多11ノミネートを果たした菅田とヤン・イクチュン(42)のダブル主演作『あゝ、荒野』が日本映画優秀賞に輝き、男優主演賞は菅田が獲得。 さらに、女優主演賞には『散歩する侵略者』の長澤まさみ(30)が、男優助演賞は『三度目の殺人』の役所広司(62)、女優助演賞は『幼な子われらに生まれ』の田中麗奈(37)がそれぞれ受賞した。 また、スポニチグランプリ新人賞には、『散歩する侵略者』の高杉真宙(21)と『島々清しゃ』の伊東蒼(12)に決定した。 菅田の受賞に対しファンは「菅田将暉バンザーイ」「菅田くんおめでとう!!おめでとういっぱい言えて凄く嬉しいのとストレスの多い世界で忘れさせてくれる瞬間があって、ファンで良かった。」「おめでとうございますー!!!!! まさに快進撃。 仕事終わりに幸せなニュースが届いててとっても嬉しいです」「毎日映画コンクール 男優主演賞 菅田将暉さん 日本映画優秀賞 あゝ、荒野 本当におめでとうございます! 映画=居場所にしたいところで評価して頂いて嬉しいとの言葉に胸熱です…」「ねえ、単純に 菅田将暉すごくね? あゝ、荒野すごくね?」などの喜びのコメントをしている。
2018年01月18日毎年恒例となった「2017年第91回キネマ旬報ベスト・テン」が発表。個人賞では『彼女がその名を知らない鳥たち』の蒼井優が主演女優賞、『あゝ、荒野』『火花』などで主演を務めた菅田将暉が主演男優賞に選ばれ、日本映画ベスト・テン1位の『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』の石橋静河、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『鋼の錬金術師』と主演作が続いた山田涼介がそれぞれ新人女優賞・男優賞を受賞した。1919(大正8)年に創刊され、“世界一の歴史を持つ”映画雑誌「キネマ旬報」による「キネマ旬報ベスト・テン」。今回で91回目を迎え、あの米アカデミー賞(2018年で第90回)を超える由緒ある映画賞としても知られる。日本映画第1位(作品賞)には石井裕也監督の『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』、外国映画第1位(作品賞)にはケン・ローチ監督のカンヌ・パルムドール(最高賞)受賞作『わたしは、ダニエル・ブレイク』が選出。また、個人賞・主演男優賞の菅田さんは初の受賞となり、日本映画ベスト・テン3位に入った『あゝ、荒野』ヤン・イクチュンが助演男優賞でW受賞。ヤン・イクチュンは2010年度(第84回)の『息もできない』(外国語映画作品賞)以来の受賞で、外国人俳優の個人賞受賞は1993年度(第67回)『月はどっちに出ている』のルビー・モレノ以来となった。助演女優賞は『幼な子われらに生まれ』の田中麗奈が獲得した。蒼井優&菅田将暉から喜びのコメント到着2006年度(第80回)『フラガール』『ハチミツとクローバー』など3作品で助演女優賞を受賞して以来の受賞となった蒼井さんは、「今回の受賞を、私の周りの方々がとても喜んでくれて、ああ、多くの人にお世話になっていただけた賞なんだなと、改めて思いました。ありがとうございました」と真摯にコメント。2017年大活躍をみせた菅田さんは、「真ん中に立つことがひとつの目標だったので、こんな大きな賞をいただいたことに対して、気が引き締まります。これからもワンカットワンカット、真摯にやっていきます」と気持ちを新たに喜びを語った。■受賞結果【個人賞】日本映画監督賞大林宣彦『花筐/HANAGATAMI』日本映画脚本賞石井裕也『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』外国映画監督賞ケン・ローチ『わたしは、ダニエル・ブレイク』主演女優賞蒼井優『彼女がその名を知らない鳥たち』主演男優賞菅田将暉『あゝ、荒野』『火花』『帝一の國』『キセキ-あの日のソビト-』助演女優賞田中麗奈『幼な子われらに生まれ』助演男優賞ヤン・イクチュン『あゝ、荒野』新人女優賞石橋静河『映画夜空はいつでも最高密度の青色だ』『PARKSパークス』『密使と番人』新人男優賞山田涼介『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『鋼の錬金術師』【2017年第91回日本映画ベスト・テン】1位『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』2位『花筐/HANAGATAMI』3位『あゝ、荒野』4位『幼な子われらに生まれ』5位『散歩する侵略者』6位『バンコクナイツ』7位『彼女の人生は間違いじゃない』8位『三度目の殺人』9位『彼女がその名を知らない鳥たち』10位『彼らが本気で編むときは、』(次点:『ビジランテ』)【2017年第91回外国映画ベスト・テン】1位『わたしは、ダニエル・ブレイク』2位『パターソン』3位『マンチェスター・バイ・ザ・シー』4位『ダンケルク』5位『立ち去った女』6位『沈黙-サイレンス-』7位『希望のかなた』8位『ドリーム』9位『ムーンライト』10位『ラ・ラ・ランド』(次点:『残像』)【2017年第91回文化映画ベスト・テン】1位『人生フルーツ』2位『標的の島風(かじ)かたか』3位『やさしくなあに~奈緒ちゃんと家族の35年~』4位『ウォーナーの謎のリスト』5位『谺雄二ハンセン病とともに生きる熊笹の尾根の生涯』6位『沈黙―立ち上がる慰安婦』7位『米軍(アメリカ)が最も恐れた男その名は、カメジロー』8位『笑う101歳×2 笹本恒子 むのたけじ』9位『まなぶ通信制中学60年の空白を越えて』10位『廻り神楽(かぐら)』(次点:『桜の樹の下』)なお、「2017年第91回キネマ旬報ベスト・テン第1位映画鑑賞会と表彰式」は2月12日(月・祝)に開催される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:PARKS パークス 2017年4月22日よりテアトル新宿、4月29日より吉祥寺オデヲンほか全国にて順次公開(C) 2017本田プロモーションBAUSわたしは、ダニエル・ブレイク 2017年3月18日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開(C) Sixteen Tyne Limited, Why Not Productions, Wild Bunch, Les Films du Fleuve,British Broadcasting Corporation, France 2 Cinema and TheBritish Film Institute 2016映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ 2017年5月13日(土)より新宿ピカデリー、ユーロスペースにて先行、5月27日(土)より全国にて公開(C) 2017「映画夜空はいつでも最高密度の青色だ」製作委員会彼女がその名を知らない鳥たち 2017年10月、全国にて公開(C) 2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会
2018年01月11日映画『花筐/HANAGATAMI』が2017年12月16日(土)より、有楽町スバル座ほか全国で公開される。監督を務めるのは尾道三部作をはじめ数多くの“古里映画”を撮り続けてきた大林宣彦。戦争の時代に生きる若者たちを主軸に、青春群像劇を圧倒的な映像力で描く。原作は三島由紀夫がこの一冊を読み、小説家を志したという檀一雄の純文学「花筐」。1941年の春、佐賀県唐津に暮らすことになった17歳の榊山俊彦が、学友たちと青春を謳歌する中でいつしか戦争の渦に飲み込まれてゆく。主人公・榊山俊彦を演じるのは窪塚俊介。俊彦が憧れを抱く、たくましい美少年の鵜飼役には、『三度目の殺人』など話題作に出演が相次ぐ満島真之介。病に苦しむヒロイン・美那には若手女優の矢作穂香。他にも、常盤貴子、長塚圭史、柄本時生、山崎紘菜、門脇麦などの個性溢れる実力派が揃い踏みだ。詳細『花筐/HANAGATAMI』公開日:2017年12月16日(土)有楽町スバル座ほか全国順次ロードショー監督:大林宣彦キャスト:窪塚俊介、満島真之介、長塚圭史、柄本時生、矢作穂香、山崎紘菜、門脇麦、常盤貴子©唐津映画製作委員会/PSC 2017【あらすじ】1941年の春、アムステルダムに住む両親の元を離れ、佐賀県唐津に暮らす叔母の元に身を寄せることになった17歳の榊山俊彦の新学期は、アポロ神のように雄々しい鵜飼、虚無僧のような吉良、お調子者の阿蘇ら学友を得て“勇気を試す冒険”に興じる日々。肺病を患う従妹の美那に恋心を抱きながらも、女友達のあきねや千歳と“不良”なる青春を謳歌している。しかし、我が「生」を自分の意志で生きようとする彼らの純粋で自由な荒ぶる青春のときは儚く、いつしか戦争の渦に飲み込まれてゆく。「殺されないぞ、戦争なんかに!」__俊彦はひとり、仲間たちの間を浮き草のように漂いながら、自らの魂に火をつけようとするが……。
2017年11月03日東京・六本木で開催中の第30回東京国際映画祭で28日、映画『花筐』(12月16日公開)の舞台挨拶が行われ、肺がん闘病中の大林宣彦監督が本作に込めた思いを語った。大林宣彦監督がデビュー作『HOUSE/ハウス』(77)より以前に書き上げていた幻の脚本を40年の時を経て映画化した『花筐』。檀一雄の純文学『花筐』を原作に、戦争の足音が迫る時代を懸命に生きる若者たちの友情や恋を赤裸々に描き出す。大林監督は自身を「敗戦孤児の世代」といい、「私たちが日本の平和を作らなきゃいけないということで、みんなわけもわからず今までだれもやらなかったことをやりながら生きてきた」と説明。「映画でもプロにはならないで、私は一生アマチュアとして、弱者の立場から自分の個人史、日記みたいな映画を作ってきた」と続け、自身の肩書きが"映画監督"ではなく"映画作家"である理由もそこにあると話した。舞台挨拶には、主演の窪塚俊介をはじめ、長塚圭史、矢作穂香、山崎紘菜、常盤貴子、村田雄浩、岡本太陽も出席。常盤は「なんてやんちゃな監督。こんなに自由に広げてくる監督って世界に今までいたのかなと思うくらい。映画の可能性を広げていただいた」と監督に感銘を受けたいう。窪塚も「(演じた)俊彦は16歳。僕35歳ですからね。キャスティングに関しても自由度がこんなに」と驚いたそうで、同級生役を演じた長塚も「40過ぎてあんな役をやれると思いませんでした」と笑った。キャスト陣から自由さを明かされた大林監督は、遊びが制限されていた戦時中に感じた不自由さを打ち明け、「自由に遊べることが子供であることの一番の証。戦争が終わったあとは、せめて自分が平和に役立つとするならば、自分が信じる映画くらいは自由に作らせてほしいということで、本当に自由に映画を作らせていただきました」と自由に対する強い思いを語る。そして、「ブレないで、そういう敗戦少年の思い出をずっと描いてきましたが、どうもそういう映画がまた作れなくなるんじゃないかと怯えております」と将来的な抑圧を危惧。「3年後にこの映画を作ることが許されるだろうか。今こそ自由の尊さを表現したいということでこしらえたのがこの映画です」と語った。
2017年10月29日女優の常盤貴子が28日、東京・六本木で開催中の第30回東京国際映画祭で行われた映画『花筐』(12月16日公開)の舞台挨拶に、大林宣彦監督、主演の窪塚俊介らと出席した。大林宣彦監督がデビュー作『HOUSE/ハウス』(77)より以前に書き上げていた幻の脚本を40年の時を経て映画化した『花筐』。檀一雄の純文学『花筐』を原作に、戦争の足音が迫る時代を懸命に生きる若者たちの友情や恋を赤裸々に描き出す。窪塚演じる主人公・榊山俊彦の叔母役を演じる常盤は、「大林宣彦監督の脳内のフィルターを通ると純文学ってここまで行間が広がるんだ、純文学って幅広いなと思った」と、原作と撮影台本を読んだときの驚きを告白。「さらに完成した映画を見たときに、なんてやんちゃな監督なんだと。こんなに自由に広げてくる監督って世界に今までいたのかなと思うくらい」と続け、「映画を知り尽くしているからだと思うんですけど、それにしてもまあ、自由にやんちゃに好き放題。すごく感激しました。映画の可能性を広げていただけた気がする」と感動したという。また、自身が出演した大林監督作品『野のなななのか』(2014年)を最近見た際に、「当時は何も考えなかった部分が、時間がたって今、すごく涙が出たシーンがあった」と言い、「この映画もきっと、来年、5年後10年後とどんどん変わってくると思うので、その都度その都度、みなさんの人生の中で見ていただけたらと思います」と観客に呼びかけた。舞台挨拶には、常盤、大林監督、窪塚のほか、長塚圭史、矢作穂香、山崎紘菜、村田雄浩、岡本太陽が出席した。
2017年10月28日バレーボール選手時代から変わらないスリムなスタイルと、いつも爽やかな笑顔が印象的な、大林素子さん。現在は女優としても活躍中です。笑顔の秘密とライフスタイルをのぞいてみたくて、ご出演中の舞台『MOTHER〜特攻の母鳥濱トメ物語〜』の稽古場へお邪魔。それも、本番を控えた舞台の上でインタビュー!LIMIA読者だけに、特別にプライベートのことまで教えていただきました。9年続けている舞台はもはやライフワーク大林素子さんは、言わずと知れた、元全日本女子バレーの選手。取材では現役アスリート時代の話も聞いてみたいと思っていましたが、目の前に登場した大林さんは、物腰こそやわらかいけれど、空気感は舞台女優そのもの。一気に、過去ではなく“いまここにいる大林さんの世界”に惹きこまれ、深く知りたいと思いました。――いよいよ舞台『MOTHER』も9回目となるんですね。「はい。今年で9回目ですが、毎年出演者が変わるので、その年ごとの『MOTHER』があるんです。物語は、戦時中の特攻隊の青年たちが通う食堂で、母のように慕われた女性・鳥濱トメさんを中心にしたお話なんですね。始めたころの私はまだトメさんよりも年下で、近い世代が多くいましたが、今はもう、私はトメさんの年齢を追い越しましたし、青年役の役者たちともほぼ親子に近い感じ。そういう点でも、回を重ねるごとに自分自身が成長していけたらなと思っています」――出演する役者さんたちは50人以上いらっしゃるそうですね。そのなかで主役を張る毎日は、ストレスが溜まらないわけがないと思うのですが、どうやってストレス発散していらっしゃいますか?「自分のことを考えるのは二の次で(笑)まずは、スタッフ、キャストさんが良い状況、環境になることが第一なので良いストレス、有り難いストレスと思っています。ちなみに肩から足まで凝り固まってますよ〜(笑)。でも、本当に幸せな板の上に立たせて頂いていることに感謝の日々です」――舞台が終わるまでは一時も気を抜かないストイックな精神力は、日本を代表するアスリート経験をお持ちだからこそ、より強くていらっしゃるのかもしれません。セルフケアは特別なことだと思わず、必要なことにしてしまう――ズバリ、ずっと変わらないスリムなプロポーションの秘訣はなんでしょうか。「よく、女優さんやモデルさんが、特別なことは何もしてないって言うでしょ?そんなことはなくて、みなさん、ちゃんとやってますよ」――やっぱり!?「でも、人様の前に出る職業の身としては、本当に特別なことじゃないんです。例えば今の私なら、睡眠時間をなるべく工夫して取ったり、体に合うサプリメントを摂ったり、マッサージに行ったりしてるんですね。でもそれは特別なことではなく私にとって必要なことで、毎日当たり前に、バレーボールの現役時代からルーティンとしてやっているんです。自分がベストでいることは当たり前で、女優さんやモデルさんにとっての美容も、同じなんだと思いますよ」――女優さんやモデルさんにとって、いつも美しくいることもお仕事のうち。言われてみると、セルフケアも特別ではなく必要なことですね。1日1食がベスト。温かいきのこがあればいい――スポーツキャスター・女優業を始められてから、新たに取り入れたセルフケアはありますか?「喉のケア、ですね。アスリートのころは大丈夫だったのですが、スポーツキャスターや女優をやるようになってからは、どちらも1日中声を使うので、毎日のうがいや喉の保湿、外出時のマスクは欠かせなくなりました。あと、この舞台中はずっと裸足に草履なので、足が冷えるんです。なので寝る時は、足を温めるアイテムを使います」――確かに少し赤くなっていて、寒そうに見えます。体を温めるために、食事にも気を遣っていらっしゃいますか?「野菜をはじめ、基本的に温かいものを食べるようにしています。とくにきのこが大好きで、すっごくよく食べます!炊飯器に入れて炊き込みご飯にしたり、エリンギや舞茸、えのきなどとあわせてレンチンして、ポン酢と一味をかけて食べたりしています。タンパク質が欲しいときは、卵や納豆とご飯、それだけで十分です」――1日3食とも、そのような食生活ですか?「食事は朝と夜の2食か、もしくは夜1食だけのことが多いです。シャンパンや日本酒が大好きなので、それを夜の楽しみにして、朝に野菜とジュースなどでと昼は食べませんね。ちなみに劇中で食事のシーンが私は3回、2公演で6回も物を食べているのでお腹すかないのです!!」――え?朝も昼も食べて、夜はお酒でもいいのでは?(取材陣一同うなずく)「人それぞれに合うやり方があるとは思うんですが、私の場合、お腹をいっぱいにしちゃうと動きが重たくなっちゃうんです」――自分には「食べ過ぎると動きが鈍くなる=食べない」という選択肢がまったくないことに気づきました(笑)。とにかくピンクLOVE!お部屋は大好きなピンクで統一――ご自宅のインテリアにも大林さん流のこだわりがありますか?「まず、お部屋にはそこまでいろいろ置かない派ですね。でも、ピンクが大好きなので、部屋じゅうピンクだらけ。もう、ピンク一色です」――もっともお気に入りのピンクの家具は?「ピンクのソファ!〔大塚家具〕で買いました。ちょっと奮発しましたけど、とっても気持ちいいですよ」「ピンクが好き」とおっしゃったときの、2倍になった大林さんの笑顔がとても印象的でした。声のトーンも上がって、本当にお好きなんだな、ということが伝わってきました。インテリアもセルフケアも、特別じゃなくて自分に必要なもの、自分に心地よいものを取り入れる。それが充実した毎日と笑顔をつくる基本だと、大林さんに教えていただきました。【大林素子(おおばやしもとこ)】1967年6月15日生まれ。東京都出身。八王子実践高等学校を卒業後、バレーボール全日本女子選手として活躍する。現役を引退した後は、モデル、スポーツキャスター、女優として活動。ミュージカルを中心に、積極的に舞台をこなす。●聞き手力武亜矢●カメラ柏木鈴代MOTHER 〜特攻の母 鳥濱トメ物語〜
2017年10月18日直木賞候補作となった伊吹有喜の小説を原作に、原田泰造主演で完全映画化した『ミッドナイト・バス』。この度、本作のゆったりとした情緒深い空気感を意識して作られたという、本作の予告編が公開された。■あらすじバツイチ中年男の高宮利一(原田泰造)は、新潟~東京間を走る長距離深夜バスの運転手。東京で定食屋を営む恋人・志穂(小西真奈美)との再婚を考えていた矢先、息子の怜司(七瀬公)が東京での仕事を辞め、帰ってくる。娘の彩菜(葵わかな)は友人とマンガやグッズのウェブショップを立ち上げ、実現しそうな夢と結婚の間で揺れていた。そしてある夜、利一が運転する新潟行きのバスに、16年前に別れた妻・美雪(山本未來)が乗り合わせる。16年の長い時を経て、やるせない現実と人生の不安が、再び、利一と美雪の心を近づける。母の出現に反発する彩菜、動揺する怜司。突然の思いがけない再会をきっかけに、停まっていた家族の時間が、また動き出す──。■キャスト陣発表!主演の原田さんが演じるのは、新潟と東京を行き交う深夜高速バスの運転手・高宮利一。関越トンネルを挟んで「父性」と「男性」を往ったり来たりする難しい役柄を見事に演じきっており、また撮影に先立って大型自動車免許を取得、吹き替えなしで関越道を自走するシーンは必見だ。そして監督を務めたのは、東陽一、藤田敏八、大林宣彦、原田眞人、エドワード・ヤン、根岸吉太郎といった錚々たる名匠の作品で助監督経験を積んできた竹下昌男。自身の長編映画初監督作品にして原田さんの初主演映画『ジャンプ』以来、原田さんとは2度目のタッグとなった。さらに、主人公の元妻で、かつて残してしまった子どもへ負い目を感じつつも利一の優しさに心乱れる加賀美雪役を山本未來。ひたむきに利一を想う天真爛漫な恋人・志穂役を小西真奈美。幼い頃置き去りにした母を許せず葛藤する兄妹を、七瀬公と葵わかな。そして、長塚京三が認知症を患う美雪の父・山辺敬三役を演じている。■予告編公開今回到着した予告編では、主人公がバスを運転しているシーンからスタート。主人公の息子、娘、元妻…登場人物たちが次々と映し出され、「トンネルを抜けると男で、新潟に戻ると父親」をキーワードに、主人公の揺れる心情が表現されている。撮影はほぼ全編新潟でロケが敢行され、白鳥の郷や雪景色など、新潟の美しい風景も見どころだ。また本作の音楽は、『北のカナリアたち』で第36回日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞したヴァイオリニスト・川井郁子が担当。このほど彼女が担当した劇判音楽も初解禁。「ミッドナイト・ロード」というタイトルが付けられた穏やかで憂いのあるメインテーマは、川井さんの7年ぶりとなるオリジナルアルバム「LUNA」に収録される。『ミッドナイト・バス』は2018年1月20日(土)より新潟先行公開、27日(土)より有楽町スバル座ほか全国にて公開。川井郁子オリジナルアルバム「LUNA」は11月1日(水)リリース。(cinemacafe.net)
2017年10月05日高橋一生、満島真之介が9月28日(木)、映画『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTYリミット・オブ・スリーピング ビューティ』の完成披露試写会に登場!映画初主演の桜井ユキに佐々木一平、阿部純子ら新鋭キャスト、二宮健監督と共に本作の魅力について語り、歓声を浴びた。中学時代から40本以上の自主制作映画を作り続けてきた二宮監督が原案・脚本も務める商業映画デビュー作。女優志望ながらも芽が出ずサーカス団で働くオリアアキを中心に現実と幻想が交錯するめくるめく不思議な世界が展開する。決して大作とは言えない本作だが、この日の舞台挨拶には3,715もの応募が寄せられた。高橋さんはそんな幸運な観客に「ようこそ」と優しい笑顔で語り「素敵な映画になっていると思います。ビジュアルや見せ方は、二宮監督の頭の中がバーッと出てきた感じです。アキの成長譚であり、みなさんが自分とシンクロさせて見ていただけるのが楽しみです」と語る。本作で映画初主演を果たした桜井さんは「丸1年前に撮影をしました」と映画の完成の喜びをしみじみと語る。劇中、アキは「踊り狂っているシーンが多い」とのことで「振り付けがあるような踊りではなく、監督からは『とにかく踊り狂ってくれ』と言われて、訳が分からなくなるまで踊っていました」とふり返った。高橋さんが演じているのはそのアキの恋人・カイト。25歳でこれが商業映画デビューとなる二宮監督の演出について「監督からは細かいオーダーはなく、セットが作りこまれていたので、現場に入ってまずお芝居を見せて、そこからどうやるかを話していく感じでした。監督はそういうところがすごくうまいんです。細かく言わず、少しずつ道を作るような作業をされる方でした」とその手腕を絶賛した。派手な衣装でいつも通り(?)ハイテンションで登場した満島さんだが、演じている役柄は、それ以上に派手で風変わりな男のよう。“ときめきチャーリー”というのが役名だが「見ればわかります。普通の日本映画に出てこないような謎の男です」と予告。二宮監督との現場について「これまで、若松孝二さん、蜷川幸雄さん、大林宣彦監督といった年配の監督と仕事することが多かったけど、これから同世代の監督とも一緒にやって、日本映画を背負っていきたい。そんな中でいい出会いをさせてもらいました」と満足そうに語る。過去に出演した作品で共演した俳優、現場を共にしたスタッフとの運命的な再開もあったようで「(キャリアの)サークルが一周してこれから第2ステージに入っていくんだなって感じてます」とうなずいた。アキの人生の最高の輝きの瞬間を切り取った映画にちなんで、「人生で最高に輝いていた瞬間」を問われると、満島さんは「僕はいまの瞬間を『切り取りたい』と思える人生を生きたい。過去は過去で、感謝とリスペクトを忘れず、でも常に新しい自分がある。朝起きて『今日の私デビュー』と感じる時間を生きたい!」と熱く語る。これに、いま最も女性を熱くさせる俳優といわれる高橋さんも強く同意!「僕もいまですね。いまを常に更新していきたいし、いま、こういう場に立たせていただき、輝いていると思います。どんどん、こういう瞬間を更新したい」と語っていた。『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTYリミット・オブ・スリーピング ビューティ』は10月21日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月28日