今は、“妊活”に励んでいる夫婦も多いですよね。広く浸透し始めていると言っても、まだまだ知識不足の人もたくさんいます。特に男性は、勘違いしていることも多いよう。そこで今回は、“夫に妊活を相談したときのぶっ飛び発言”というテーマで女性たちに聞いた話をご紹介します。文・塚田牧夫「夏が終わるまで待って欲しい」「結婚して六年。なかなか子どもができないでいたので、あるとき夫に相談。妊活を提案してみたんですね。すると夫の顔が険しくなりました。そして、“夏が終わるまで待って欲しい”と言うんです。そのとき、まだ五月。始めるなら早いほうがいいし、理由を尋ねたんです。すると、“暑いから”だと……。夫は太っていて、とにかく暑がり。夏はものすごく苦手で、“そんなときに毎日セックスなんてできない”って言うんです。どうやら、妊活というものが分かっていない……。夫は、とにかく毎日セックスするなど、回数を増やすものだと思っていたみたい」コトミ(仮名)/35歳「人にセックス見せたくねぇよ」「子どもが欲しいとはずっと思っていました。とはいえ、結婚してまだ三年で、そこまで焦ってはいなかったんですね。夫に相談しても、“天からの授かりものだから”と積極的ではありませんでした。そこで一応、妊活の話をしてみたんです。すると、顔を歪めて、“人にセックスを見せたくねぇよ”って言うんです。何をどう勘違いしたのか……。話を聞いたら、医者にセックスを見せてアドバイスをもらうと思っていたよう。そんなわけない……。きっと、変なAVでも見たんでしょうね」リョウカ(仮名)/32歳「セックスは自由にしたい派なんだ」「三十五歳になり、そろそろ真剣に子どものことを考えなくてはいけない年齢になりました。そこで、夫に妊活について話してみたんですね。あまり知識がないようだったので、知っている限りで説明しました。最初は、タイミング法という方法から始めると伝えました。お医者さんのアドバイスをもとに、できる確率の高い日を狙って、性行為をするのだと。すると夫は、“指定されるのか……”と不服そうに言いました。さらに、“俺はセックスは自由にしたい派なんだ”と言うんです。って、みんそうだよ!それを乗り越えてみんな頑張ってるんだよ……と訴えたけど、あまり響いていないようでした」エリナ(仮名)/35歳“妻が夫に妊活を相談したときのぶっ飛び発言”をご紹介しました。妊活はひとりでやるものではありません。夫婦で力を合わせて取り組むもの。少しでも成功率を上げられるよう、しっかりとした知識を身に付けておきたいところですね。© Photographee.eu / shutterstock© Dmytro Zinkevych / shutterstock© MinDof / shutterstock
2019年03月17日こんにちは。ぶーこの母です。皆さんは妊活前に、夫婦で話し合いをしましたか?我が家は、結婚式が終わってから妊活をしようと決めていたので、式が終わったタイミングで妊活をスタートしました。その際に色々と話し合いをしたので、今回はどんなことを話したのかご紹介します。ざっと妊娠の仕組み解説からスタート!え!?そんなとこから!?っと思ったあなた!そうです。こんなとこからスタートしました。笑妊娠に至るまでの仕組みって、案外知らない男の人も多いようで・・。オットもその1人だったので、我が家はここからスタートしました。詳しく説明しても頭に入らないそうなので、大事なとこだけ簡単に説明するのがポイントです。人数や出産後のこと妊活中お互いフルタイムで働いていたので、出産後の私の仕事はどうするか話し合いました。また、子供は何人欲しいか、出産したらしばらくは実家に帰ったほうが良いかなど、おもに出産した後についてのお話をしました。しかし・・・妊活をはじめて半年、まわりの友達はどんどん妊娠していく中、我が家はまだ授かることができずにおりました。そこでまた話し合ったことは・・・。どのくらいできなかったら病院へいくかもしこのまま授かる事ができなければ、どちらかに何か原因があるのでは・・?と不安になり、病院で診てもらおうということに。経験豊富な頼れる先輩に相談し、オットの意見も尊重しながら、あと半年頑張ってもダメなら病院へ行こう!となりました。どのステップまでいくか我が家の場合は、第1段階のタイミング法、それから人工受精までは考えていましたが、現段階ではそれ以上は考えておりませんでした。その時になれば、また改めて考え話し合うということに。色々と不安もありましたが、なるべく明るく、大丈夫きっとできる!とプラスに考えながら話すようにしました。先を見据えた話し合いでお互いを知る!我が家の場合ですが、こうして話し合いをすることによって、お互いの妊活に対する思いを知る事ができ「私はこうしたいのに!」というストレスを最小限にする事ができました。また、先を見据えた計画を立てることで安心して妊活に挑むことができたような気がします。●ライター/ぶーこ
2019年02月13日婚活は最初のうちはワクワクして楽しいものです。でも何カ月たっても何の結果も出ない様なら・・・・「疲れた・・・」「もうパーティ行くのもだるい・・・」「サイトを見る気がしない・・・」ということになってきます。どうしたら婚活疲れを改善できるのか?なぜ婚活疲れはおこるのか?詳しく見ていきましょう!1. 婚活疲れはなぜ起こる?(1) 慣れないことをしている婚活はズバリ「就職活動」と同じです。覚えていませんか?慣れないスーツ、慣れないヒールの靴を履いて、企業を回って笑顔で質問に答えて・・断られても何がいけないのか解らないし、また1からやり直し・・・・。就職活動は疲れてへとへとになりましたよね?それを同じことをしているのです。たった一人、自分を受け入れてくれる人(会社)を探して、様々な人に会う・・・・。就職活動はダメでも、まだ「仕事が合わなかったな」「英語できないから」という逃げもありますが、婚活は「自分の何がダメだったのかわからない」ことも多く、女性としての何かを否定された様にも思えます。だから疲れるのですね。(2) しんどくなるのは当たり前人間は初めて会った人と話すことは緊張するものです。ましてや異性で、人生をかけているとなると・・・緊張するのは当たり前です。これを毎週、月に何回もするのですから、疲れて当然ですね。それを毎週末、何人かとやる、会うだけではありません。会う以外にもメールのやり取り、紹介書を読んだり・・・・。短期間で終わることが出来たらいいのですが、うまくいかない時期が長引いてくると、気持ちも落ち込みますし、面倒になってきます。この辺りも就職活動と同じなのです。2. 婚活疲れの改善法(1) 思い切って休む婚活がうまくいかなくて、疲れを感じた場合・・・・とにかくいったん休みましょう。結婚相談所でも「休会制度」というものを、設けているところは沢山あります。それほど婚活はエネルギーがいることなのです。婚活アプリでデートをする場合でも、1カ月にデートする人数は、3人までが適度な人数だと言われています。それ以上になると、自分でも話した内容、相手の情報を覚えられないし、わけがわからなくなってくるそうです。そうなってくると相手からも「なんだよこの人」と思われて、うまくいかなくなってくる・・・余計に疲れる・・・こんな悪循環になっていきます。疲れを感じるようになったら、とにかくペースをダウンして、「出会いを育てていく」ようにしましょう。(2) たまには違う方法を「自分にはこれがいいから」と、同じ婚活手段ばかりやっていませんか?同じ手段ばかりやっているとライン作業と同じで、飽きてきてしまいます。しまいにはデートが仕事みたいになってきて、機械的に週末誰かに会う・・・そんなことではまたうまくいきません。婚活アプリをやって疲れたらパーティに行ってみる、紹介ばかりで疲れてきたらバスツアーのような気軽な婚活をやってみるなどいつもとは全く違う婚活手段をやってみることも良い気分転換になります。3. 婚活ノートのススメ婚活ノート?聞いたことありませんよね。ただ単に「自分が出会った記録を取ったノート」なのですが、婚活疲れを防ぐことに絶大の力を発揮してくれます。(1) 自分の振り返りが出来る婚活疲れの主な原因は、「自分がいまどこにいるのかわからないこと」「どの方向に向かえばいいのかわからなくなっていること」が原因です。それを婚活ノートは防いでくれます。出会った人の記録、どんな気持ちだったか、着てた洋服、何を話したか・・・などノートにメモしていけばこんなことが見えてきます。「いつも相手が話を聞いてくれないから嫌だという理由で断っているな・・・ちょっとおとなしい目の男の人を選んでみようかな」「このファッションは男の人受けするみたい。デートの勝負服にしよう」こうして婚活を確実に進歩させていくことができて、月にどのくらいのペースで会えば疲れないのかも分かってきますよ。(2) ご縁をつなげることが出来る婚活アプリで婚活を続けていると、たくさんの人と出会い離れていきます。急に以前やり取りしたり、デートした人から連絡が来ることもとうぜんあります。そんな時はついこうなりがちです。「この人、だれ????お花見した人だったっけ?いやいや、水族館・・・・それより何の仕事してたっけ???」でもきちんと記録をとっていたら、「○○さんお久しぶりですね!前に行ったイタリアンおいしかったですね。××プロジェクトはその後うまくいきましたか?」その後の展開がまったく違ってきますよね。ご縁をつなげるためにも、婚活ノートは有効なのです。4. まとめ婚活疲れは誰しも起こる事。婚活をした7割の人が疲れを感じたことがあるというデータもあるくらいですから、当たり前のことなんですね。疲れながら婚活を続けても当然うまくいきません。そんな時は休むか、ちゃんとノートをつけておいて、婚活疲れを感じないように自分のペースで結婚まで走り切りましょう!written by 婚活小町
2018年12月09日葉酸サプリって効果あるの?妊活中や妊娠中に服用を推奨されている葉酸サプリメント。でも本当に効果があるのか、心配になりますよね。そこで、葉酸サプリの効果についてこれからご紹介します。葉酸サプリの効果を理解して、楽しく妊娠の知識を増やしていきましょう。目次そもそも葉酸とは?葉酸が妊活・妊娠に効果がある理由妊活中の男性も葉酸を摂りましょう葉酸サプリは必要なのか?葉酸サプリが妊活中に効果的な3つの理由赤ちゃんの神経管閉鎖障害を防ぐ1日の葉酸摂取量をクリアできる葉酸サプリは早めに摂ることが大切葉酸サプリは妊娠中でも効果アリ!妊娠してからでも全く遅くない葉酸の効果を実感したいなら「ベルタ葉酸」葉酸サプリの過剰摂取に注意まとめそもそも葉酸とは?葉酸とは、ビタミンB群が配合された栄養素です。1941年に、ほうれん草から発見されています。体に必須の栄養素であり、ブロッコリーのような緑葉野菜や鳥レバーのような肝臓系にも含まれています。まずは、葉酸が妊活中や妊娠中に飲む理由をご説明します。●葉酸が妊活・妊娠に効果がある理由なぜ葉酸が妊活や妊娠に効果があるのか。それは、妊活中の女性や妊娠初期の女性に葉酸の栄養素が欠乏する傾向があるからです。厚生労働省の調査によると、妊娠する1ヶ月前から妊娠3ヶ月までは、1日に400μg(マイクログラム)の葉酸摂取を推奨しています。ちなみに、一般の成人は200μgが推奨量です。つまり、葉酸は積極的に摂らなければいけない栄養素だということです。●妊活中の男性も葉酸を摂りましょう葉酸を摂った方がいいのは、女性だけではありません。妊活を控えている男性も推奨されています。というのも、子どもを授かるためには、2人の協力が大事だからです。女性だけが身体に気を使っても、男性が無頓着では効果は半減してしまいます。子どもが産まれない原因が、男性にもあることを理解しておきましょう。男性向けの葉酸サプリは売られていないのも事実ですが、夫婦一緒に飲める葉酸サプリも販売されています。ぜひ、試してみてください。●葉酸サプリは必要なのか?葉酸が、妊活中や妊娠中の女性に必要であり、妊活をしている男性にも必要だと説明してきました。ここまでの説明で、「葉酸の入った食品を食べよう」と意識していただけたと思います。そして「じゃあ葉酸サプリはいらなくない?」とも思いますよね。その答えは、Noです。なぜなら葉酸サプリメントは、食品に含まれている葉酸とは構造が違うからです。食品からでも葉酸は摂取できますが、食品に含まれている葉酸よりも安全性に優れていて、体内での葉酸利用率が85%。日本より医療技術が進んでいる欧米では、葉酸サプリの摂取を呼びかけているほどです。葉酸は、サプリメントから摂取することが大切なのです。葉酸サプリが妊活中に効果的な3つの理由葉酸サプリには、栄養素を補うだけでなく、いろんな効果があります。妊活中に葉酸を飲むことにどんな効果があるのか、これからご紹介していきます。●赤ちゃんの神経管閉鎖障害を防ぐ厚生労働省の調査では、1日に400μgの栄養素を摂取することを推奨しています。その主な理由は、「神経管閉鎖障害」を予防するためです。この病気は、産まれてくる胎児に発症しやすい先天的な病気です。欧米ではこの病気の研究が進んでいて、葉酸の摂取で予防できることがわかっています。もちろん葉酸の不足だけが病気の原因ではありません。しかし、リスクを減らしたほうがいいですよね。この病気を防ぐためにも、妊娠を控えている女性は葉酸を摂っておいて損はありません。●1日の葉酸摂取量をクリアできる先ほどもお話しした通り、葉酸の1日の摂取量の目安は1日400μg。この量を食品だけで摂るのは骨が折れます。毎日、ブロッコリーやほうれん草、レバーなどをお腹いっぱい食べるのは現実的はありませんよね。それに妊活中や妊娠中は、整理で体調を崩したり、つわりで食事が喉を通らなくなったりします。その点、サプリメントが便利です。というのも、食事が摂れないときでも、葉酸を手軽に摂取できるからです。他に服用している薬と一緒にでも飲めれば、忙しい生活を送っている女性でも助かるのです。●葉酸サプリは早めに摂ることが大切「葉酸サプリの効果はわかったけど、いつから摂ればいいの?」冒頭で説明した通り、厚生労働省は妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月までを推奨しています。まずは、この期間の摂取を心がけてみてください。サプリメントは、すぐに効果が出るわけではありません。長期間摂取することが前提です。葉酸サプリを販売している各企業も同じことを言っています。つまり、葉酸サプリはいつから摂っても問題ありません。ただし、早ければ早いほど得られる恩恵は大きくなっていきます。体に必要な栄養を補ってくれるわけですから、早いに越したことはないですよね。葉酸サプリは妊娠中でも効果アリ!妊活を意識せず食事にも気を使わなかったけれど妊娠をした女性は、「妊娠してからも葉酸を飲んだほうがいいの?」と思われるかもしれません。今まで葉酸の効果を説明してきた通り、葉酸サプリはいつから摂っても問題ありません。妊娠して3ヶ月未満であれば、まずは試してみてください。●妊娠してからでも全く遅くないもちろん、妊娠してから3ヶ月以上経っていても試す価値はあります。葉酸が、妊活中や妊娠中しか必要のない栄養素であれば、妊娠してから摂取しても遅いと言えるでしょう。しかし、葉酸は人間の体に必須の栄養がギッシリ詰まっています。一般の成人でも1日200μgが必要だと言われていますから、妊娠中の女性が摂取しないわけにはいきませんよね。むしろ葉酸サプリは、妊娠中から読む人の方が多いと言っても過言ではないでしょう。●葉酸の効果を実感したいなら「ベルタ葉酸」でもどの葉酸サプリメントを選べばいいの?と思われたら、「ベルタ葉酸」がおすすめ。他にも良いサプリメントはありますが、葉酸の効果を実感したり妊活や妊娠初期の悩みや心配を解消したいのであれば「ベルタ葉酸」がいいです。なぜなら、ベルタ葉酸は妊活中や妊娠中の女性に寄り添うサービスを提供しているからです。葉酸サプリって効果あるの?と思ったら、まずどうしますか?実際に使っている人や販売している人に尋ねみたくなりますよね。生の声は貴重です。ベルタ葉酸を販売している株式会社ビーボは、お客様に寄り添うためにカスタマーサービスへ力を入れています。ベルタ葉酸を購入すると、商品の使い方や扱い方を説明してくれたり妊活中や妊娠中の女性の悩みを解決に導いてくれるカスタマーが専属で付いてくれます。ネットだけでは決してわからない生の情報が得られるはずです。まずは、質問してみるのもいいかもしれませんね。●葉酸サプリの過剰摂取に注意今まで葉酸サプリの良い効果を紹介してきました。ただし、1つだけ注意点があります。それは、サプリメントの過剰摂取です。過ぎたるは及ばざるが如しで、摂り過ぎは逆効果でしかありません。野菜が健康に良いからと言って、毎日1キロ分の野菜を摂るのは逆効果な気がしますよね。同じように、葉酸を摂り過ぎると、次のような症状が発症します。喘息 手足のしびれ 認知症のリスクこの3つが主な症状です。葉酸サプリを摂取していて、この症状が出てたら気をつけてください。お医者さんに相談するのも賢い選択です。ぜひ、用法用量を守って、正しく服用してくださいね。まとめ葉酸サプリって効果あるの?この疑問は解決できたでしょうか。葉酸サプリメントは、妊活中の女性や妊娠初期の女性に、必須の栄養素を補ってくれます。産まれてくる赤ちゃんの先天的な病気の予防にもなりますし、母子の健康状態を維持にもつながります。妊活中の男性も飲むべき栄養素です。ぜひ、検討してみてください。
2018年11月21日8月に不妊治療をテーマとした『鈴虫』という中編小説を出版したら、即座に何人もの人から「実話ですか?」と聞かれました。「実話だと小説としてではなく、ノンフィクションとして売り出します」なんて、つれない返事ができるわけもなく「いや、まあ」とお茶を濁しました。 小説って、「小説的な書き方」をするから小説になるのであって、実話をもとに書いたとしても、そこにはいわゆる小説的な嘘が含まれているものです。 さて今回は、不妊治療に協力的でない彼に協力してもらうにはどうすればいいのか?について、一緒に見ていこうと思います。とにかくよく話し合うこと!これに尽きる不妊治療にかかわる肉体的な負担は、言うまでもなく女性が一身に受けることになります。「もし子どもを授かれなかったら」という不安や恐怖、それに加え、治療のために会社を早退する時の心苦しさなども、女性が一身に受けることになります。彼にできることは……まずは言うまでもなく、彼女が安心して治療を受けることができる経済的な環境を整えることです。心身の苦痛と経済的不安、それらすべてを女性が引き受けなくてはならないとなれば、女性はもう地獄ですよね。 がしかし、「頑張っても今月も妊娠しなかった」という結果を聞いて、ある旦那さんは近所のスナックに飲みに行くそうです。半分やけ酒みたいなことだろうと思いますが、「そのお金、婦人科に渡せば?」ですよね。彼に悪気はない、理解できていないだけ当たり前みたいに聞こえるかもしれないけれど、不妊治療に協力的でない彼に協力してもらうには、まずは夫婦でよく話し合うことです。これに尽きます。男はなにも悪気があってスナックに行くわけじゃあないんですよね。また、悪気があって「今日の治療も大変だったよ」と言う奥さんの話を聞き流しているわけでもないんですよね。男として、不妊治療がいかに大変かを理解・想像できないから、女性がカチンとくる(あるいは悲しくなる)言動に出るのです。そのような男に、妊娠の大変さをリアルに想像できるまで理解させようと思えば、これはもう話し合うしかないです。 女性は小6か中1の時に、女子だけ集められて妊娠の話を先生から聞かされたと思います。その時、男子が何をしていたか知ってますか?自習です。あるいは自習とは名ばかりのおしゃべり大会。それ以降、男が女性のカラダについて知る機会は……保健体育の授業で「男」の先生がちょろっと教えてくれて……あとはエロ本の世界でしょう。 つまり男って、女性のカラダのことや妊娠のことを、ほぼ何も知らないのです。だから女性が言って聞かせるしかない。不妊治療の「ゴール」を旦那さんと共有しようとはいうものの、不妊治療をしていればお金はどんどん消えていくし、婦人科に通っていれば夫婦ですれ違いの生活になりがちだしで、どうしても、「気がつけば今週は夫と10分しか会話してない」ということになりがちだったりします。夫婦で話をする時間を「強制的に」たくさんつくる――この意識を旦那さんに刷り込むことです。それしかないです。 男って、不妊治療をすれば妊娠すると、牧歌的なことを考えているところがあります。だから、治療の終わりをいつにするのかを考えたことのない人が大勢います。「治療の終わりは妊娠した時であって、それ以外の終わりって、わたしが妊娠しないとわかった時だって言いたいわけ?」というトークは「なし」です。治療の終わり、つまり妊活のゴールが漠然としているがゆえに、夫婦がすれ違うこともあるのだから。いったんすれ違ってしまった夫婦の心には、鈴虫が鳴くのみです。それはあなたにとっても旦那さんにとっても、生き地獄以外のなにものでもないのです。そうなる前に、まずは夫婦でおしゃべりをば。(ひとみしょう/作家)
2018年11月10日忙しい会社で、いきなり「妊娠しました」と伝えるのが気が引ける…という人は多いですよね。しかし、「妊活します」と宣言するのは、その後子どもが授からなかったときに辛い想いをしてしまいます。では、大っぴらに言わずとも妊活を匂わせるには、どのようなサインを出せば良いのでしょうか。1. 「子どもが欲しい」と伝えるいくら子どもが欲しいと思っていたとしても、改まって伝えるのはなんだか恥ずかしいですよね。また、毎月「できた?」、「できてない?」という目で見られるのは、正直耐えられないという女性も多いかと思います。しかし、まったく伝えないのは…と不安に思ってしまうのも正直なところ。そんなときは、同僚との世間話の中で「子どもは欲しいと思ってるんだ」などとさりげなく伝えておくのが良いでしょう。時期までは伝えなくても、子どもが欲しいと思っているということだけなんとなく聞いておいてもらえれば、いざ妊娠が分かったときに「欲しいって言ってたもんね」とスムーズに報告することができますよ。2. 「通院のため」ということにするもしタイミングを取っても妊娠することができず、不妊治療をすることになったとしましょう。病院に行き、「次はこの日に来てください」と言われたら、急に会社を休んだり遅刻したり早退しなければいけないことも増えてしまいますよね。しかし、不妊治療をしているなんて、会社に報告するのはかなりの勇気が必要です。不妊治療に理解をもらえるかわからない場合だと、なおさら。そんなときは、「婦人科系の病気で通院している」と伝えてみてください。どう思われるかはその会社の風潮しだいかもしれませんが、勘の良い人なら「もしかして…?」と思うかもしれませんよ。3. 結婚してる=妊娠の可能性アリもともと結婚しているということは、妊娠する可能性がアリだということ。最近では、「妊活をします」と宣言している芸能人もいて、必ずではなくても子どもを作るのを宣言する世の中になりつつあります。とは言え、妊活宣言なんて簡単にはできませんよね。そんなときは、「結婚して2年目だから…」など、自分の結婚歴を伝えると、「そろそろ子どもかな?」と、自然に思ってもらうことができるかもしれません。結婚したら子どもができるというのは自然の摂理。もし、もう既に子どもがいて兄弟をつくりたいと思ったら、「1人目が2歳になって…」と上の子の年齢を伝えると、「そろそろ2人目かな?」という風にも考えてもらえますよ。いかがでしたか?妊娠というのは授かり物のため、「今年中に!」と意気込んでいてもうまくいかないということは珍しくありません。と思っていたら、簡単にできたという人もいます。忙しすぎる会社であれば、忙しいストレスもあり出来にくくなってしまう可能性もあるため、そういう場合はハッキリと伝えた方が良いでしょう。そうではないのなら、「子どもは欲しいと思っている」ことだけをさりげなく周知していてもらっておけば、その後の報告が楽であるのだと言えるのです。
2018年11月08日夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから…。まずは「就活」に勤しみ、その後「婚活」も闘い抜いた女性たちの次なる闘いは「妊活」…。社会に、世間に、次から次へと「○○活動」を押し付けられているような気がして、息がつまるような思いをしている女性も少なくないのではないでしょうか。ある行動が「○活」と呼び名を持つようになると、それは「みんながしていること」と認識されるようになります。するとメディアによる情報提供が増え、個人間で体験や意見を交換し合う場も一気に増加。SNS全盛時代の今、その傾向は強まる一方です。スマホひとつあれば24時間、いつでもどこでも、あらゆる情報が流入してくる時代。もちろん、情報というものは、うまく活用できればとても有益なものです。けれど、世間に氾濫する情報に流され、溺れ、SNSにあふれる「体験談」と自分の現状を比較して苦しむ…そんな女性が増えている気がしてなりません。特に「妊活」中の女性は、そんな情報社会の犠牲者にならないよう、ご自分の身を守ってほしいと思います。今回は、そんな思いをこめて、麻子さんのケースをご紹介しましょう。■妊活のはてに…「なにもかも、どうでもいい」「妊活系モンスター 専業ベビ待ち」代表:麻子(仮名)36歳の場合「あぁ、またソファで寝ちゃった…」午後3時。リビングのソファで目覚めた麻子は、ぼんやりつぶやいた。おかしな姿勢で長時間寝ていたせいで、体のあちこちが痛い。そうでなくても、最近の麻子は全身が絶不調だ。いつもだるくて気分が悪く、体が重くて仕方がない。眠い目を開けると、目に入って来たのは散らかり放題の部屋。床にはビールや酎ハイの空き缶と、いかにも体に悪そうなおつまみの空袋が転がっている。ダイニングチェアには、洗ったままの洗濯物…いや、あのトレーナーはまだ洗濯してなかったっけ。ゴミ箱もいっぱいで、今にも中身があふれそうだ。でももう、なにもかもどうでもいい、と麻子は思った。眼前のカオスをこれ以上見ていたくなくて、目をつむる。そして、窮屈な姿勢のまま、彼女は再び眠りについた。■学業、就職、結婚…「努力さえすれば夢はかなう」麻子はこれまで、ずっと優等生だった。大人にやりなさいと言われたことには疑問を抱くこともなく、いつでも素直に従う子ども。おとなしく真面目で勉強もできたから、親や教師の覚えもめでたいタイプだ。そして、そこそこのレベルの公立大学に進学する。料理自慢の母に似て、趣味は料理とお菓子作り。周囲からはいつも「いいお嫁さんになりそう」と言われていた。そして麻子本人も、「私は特別、興味のある仕事なんてないけれど、家事は苦にならないタイプ。子どもが大好きだし、早く結婚して幸せな家庭を築きたい」と思っていた。ところが大学入学後、ほどなくして出会ったあるアクセサリーブランドが、麻子の人生を大きく変えた。若い女性を対象としたそのブランドのアイテムは、どれも繊細でかわいらしい。お値段的にも、アルバイトを頑張れば学生でも手が届く価格だ。麻子は家庭教師のアルバイトに励むかたわら、暇さえあればこのアクセサリーショップに通いつめ、バイト代がたまるたびに1つずつお気に入りを増やしていった。大学3年生になる頃には、ショップの店員全員と顔見知りになるほどだった。そんなある日、麻子は、このショップが販売員を募集していることを耳にする。大好きなアイテムに囲まれて働くことができたら、どんなに幸せだろう。麻子は、早速ショップの責任者に懇願したが、「うちでは学生のアルバイトは採用していない」という回答。それでも麻子はあきらめられなかった。自分がどれほどこのブランドに夢中か、どれほどブランドのコンセプトを熟知しているか、もしも採用してもらえたら、どれほど骨身を惜しまずに働くかを熱弁した。すでに麻子と何度も顔を合わせており、麻子のブランドへの熱烈な愛着を理解していたこの責任者は、麻子の希望を本社にかけ合ってくれた。「この子はうちの商品のことは、もう社員並みに熟知している」という責任者の推薦のおかげで、麻子は例外として学生ながらアルバイト採用されることになる。採用時に誓った通り、麻子は本当によく働いた。大好きなブランドのショップで働くのが、楽しくて仕方なかった。彼女の熱心な働きぶりは本社にもたびたび伝わり、麻子は大学卒業後、正社員としてこのブランドで働けることになった。麻子にはさらに大きな夢が芽生える。今は販売部にいるけれど、いつかはデザイン部で働きたい。そんな思いを胸に、24歳の麻子は新たな目標に向かって走り出した。忙しく働きながら、アクセサリーのデザインの勉強を始めたのだ。そして27歳の時に、ついにデザイン部へ異動。すべてが思い通りに運び、麻子は有頂天になってしまう。「私の人生、なにもかもうまくいっている。努力してるから当然よ。頑張ればなんだってできるの。努力さえ惜しまなければ、どんなことだって達成できるんだから」麻子は充実感でいっぱいだった。デザイン部でも人一倍努力し、成果を認められた麻子。「いいお嫁さん」という以前のゴールを忘れたわけではなかったが、仕事に没頭して気づけば29歳。しかし、人生が充実している時には、忙しく過ごしていても良縁が転がりこむものだ。麻子に人一倍目をかけていたデザイン部の先輩が、夫の大学時代の後輩を紹介してくれたのだ。麻子より2歳年上の俊は、小さな雑貨輸入会社勤務。こだわりを持つ大人を対象とした文具の輸入を担当しており、自分の仕事や扱う商品に誇りを持って生き生きと働いていた。仕事に情熱を傾ける2人は、あっという間に意気投合。精力的に仕事を楽しみつつ、料理上手で家事もテキパキこなす麻子に、俊がプロポーズするまでに時間はかからなかった。やさしく思いやりにあふれ、自分のことも自分の仕事も尊重してくれる俊からのプロポーズに、麻子は「はい!」と即答した。30歳の秋だった。■「妊娠しない…」結婚3年目の不安仕事と結婚生活の両立もうまくいった。ブランドの新作発表前になると、麻子はオフィスに泊まりこみ徹夜で働くこともあったが、俊は麻子を応援してくれた。学生時代から一人暮らしをしていた俊は、家事も自分でこなせる。多忙な麻子が家事に手が回らない時にも、2人が衝突するようなことは皆無だった。そして、互いに仕事が落ち着いている時期には、一緒に旅行へ出かけ、おしゃれなショップやカフェを回ったりして、楽しい時間を過ごした。ところが、結婚3年目。麻子はある不安を抱き始めた。夫婦生活は普通にある。そして子どもが欲しい麻子は、避妊をしていない。それなのに、3年たっても妊娠しない。危機感を抱いた麻子は、ネットで「タイミング法」や「妊娠しやすい体の作り方」について調べ、実践し始めた。「妊活」と銘打ったサイトが、山のように見つかる。「私はこうして妊娠した」といった成功者のアドバイスを、あれこれ試す日々。けれど1年続けても、効果はあらわれなかった。病院嫌いの麻子だったが、さすがに専門のクリニックにかけこんだ。さまざまな検査の結果、ホルモンのバランスが原因で、麻子は妊娠しづらい体質であることが判明。目の前が真っ暗になった。結婚して、子どもを生んで、温かい家庭を築く。それはもう、ずっと昔から当たり前に実現されるべき幸せの形として、いつも麻子の心の中にあった。全力で情熱を傾けられる仕事に出会って、優先順位が2番目になっていただけのこと。忘れたわけでも、あきらめたわけでもない。けれど、私ももうすぐ34歳。「第1子は35歳までに」と、みんなが言っている。仕事は相変わらず最高に面白いけれど、そろそろ「妊活」にも時間を割くべきではないのか。そうしなければ、きっと後悔する…。そう考えた麻子は、ホルモン治療を受け始めることにした。夫の俊は「子どもは好きだけれど、授からなければそれでも構わない」という考え方だが、麻子の願いを知っていたため、「2人で治療を頑張っていこう」と言ってくれた。翌週から、麻子のホルモン療法が始まった。■不妊治療「仕事と子ども、どっちをとる?」副作用に関する説明は受けていた。受けてはいたのだが…。いざ治療が始まると、麻子は想像以上の苦痛にさいなまれることになった。頭痛と吐き気に悩まされ、体が重くて仕方がない。そんな体調不良のせいなのか、それとも精神面への副作用なのかわからないが、気分もひたすら重く、鬱々としてしまう。そんな状態なので、なかなか仕事に集中できない。ただでさえクリニック通いで、以前より職場に迷惑をかけているのに…。麻子は肉体的にも精神的にも追いつめられ、ギリギリと歯を食いしばりながら毎日仕事に通っていた。そんなある日。新作発表前の怒涛(どとう)のスケジュールについて行けなくなった麻子は、とうとうオフィスで倒れてしまう。連絡を受けて、あわててかけつけた俊の車の助手席で目を覚ました麻子は、消え入りそうな声で「ごめんなさい」とつぶやいた。涙が流れて止まらない。普段ならすぐにやさしい言葉をかけてくれるであろう俊が、この日はいつになく強張った顔のまま、麻子のほうを見ずに黙って運転を続ける。そして重苦しい沈黙の後、思い切ったように俊は口を開いた。「麻子にとって仕事がどれだけ大切か、俺も分かってるつもりだよ。でも、最近の麻子はあまりにしんどそうで、俺、見てられなくて…。こんなこと、本当は言いたくないけど…」「待って」苦しそうに、慎重に言葉を選びながら話す夫を麻子がさえぎる。「分かってるの、私も。仕事も子どもも、本当は両方あきらめたくないのよ。でも、両方同時には手に入らないんだとしたら、タイムリミットが迫ってる妊活のほうを優先しないといけないのよね…」麻子の顔は、涙でグチャグチャになっていた。俊は人気のない場所に車をとめると、麻子にハンカチを渡し、彼女の手を握った。「麻子、ずっと忙しかっただろ。いくら楽しんで働いていたとはいえ、やっぱり激務は体にこたえたと思うし、ストレスもあったと思う。一緒に見た妊活サイトにも『ストレスは大敵』とか、『リラックスできるライフスタイルになった途端、妊娠』とかって話が載ってただろ。麻子もあっさり、そんなことになるかもよ。それに麻子、『時間に余裕があれば、もっと気合いを入れて料理したいのに』っていつもボヤいてたじゃないか。そういうことを、のんびり楽しんだらいいんじゃないかな。俺も豪華な料理が食べられるようになるの、楽しみだなぁ」努めておどけたようにそう言う俊のやさしさに、麻子は泣き笑いの顔で応えた。こんなにやさしい人が夫で、本当によかった。今まで仕事を全力で頑張ってきた分、これからは妊活を全力で頑張ろう。大丈夫。きっとうまくいく。これまでずっとそうやって、なにもかもうまくいってきたんだから…。夫の手を握り返しながら、麻子はそう心に誓った。そして、その翌日には、会社に退職届を提出する。■結果が出ない妊活「好きだった仕事まで辞めたのに…」その3カ月後に退職して、麻子は生まれて初めて専業主婦になった。それまで朝から晩までオフィスで働いてきたため、最初の1週間は戸惑いがあまりにも大きく、なにもできないまま終わってしまった。が、翌週からは気を取り直して、妊活成功のためのスケジュールを練り始めた。ネットで妊活情報をリサーチしていてしょっちゅう見かけた「温活」スタジオや、ヨガ教室。「これまでは時間がなくて無理だったけど、これからは行けるのよね」妊活に効果的なメニューも毎日用意するのは難しかったけれど、これからはレシピを検索する時間も、買い物に行く時間も、料理する時間もいくらでも取れる。「あ、お野菜はできるだけ、農薬が使われていないものを選ぶべきなんだった。有機野菜のお取り寄せサービスも、契約しちゃおうかな」こうしてあっという間に、長い長い「妊活To Doリスト」が出来上がった。これを一つ一つきちんとこなしていけば、必ず妊娠というゴールにたどり着けるはず。ただの大学生だった私が大好きなブランドの正社員になって、デザイン部にまでたどり着けたように…。麻子は再び、自分の中にやる気とエネルギーが満ちあふれるのを感じた。ところが、やる気が大きければ大きいほど、費やした労力や金額が大きければ大きいほど、それが報われなかった時の絶望感も大きい。なんの成果も得られないまま、妊活に専念する生活が半年も過ぎると、麻子は仕事を辞めたことを激しく後悔するようになった。あんなに大好きだった仕事をあきらめて…今の私は毎日毎日、温活のために退屈で死にそうになりながらよもぎ蒸しに通って、授かりヨガに通って。大好きなお酒もコーヒーもダメ、お料理だって塩分ひかえめじゃなくちゃダメ、苦手な発酵食品も食べなくちゃいけない。仕事を辞めればストレスがなくなって妊娠しやすくなるなんて、大ウソよ。ネットの「妊活成功体験談」なんて、信じるんじゃなかった。働いていた頃よりこの妊活生活のほうが、私にとってはよっぽどストレスだわ。ストレスと欲求不満と後悔で、麻子は頭がおかしくなりそうだった。それでも必ず赤ちゃんを授かれるというのなら我慢できる。でも、そんな保証はどこにもないのだ。仕事の繁忙期はキツかったが、いつでも終わりが見えていた。けれども妊活はいつ終わるのか、いつ終えることができるのか、誰にも分からない…。でも大事な、大好きな仕事をあきらめてまで妊活を選んだのだ。なにがなんでも、絶対に成功させなければならない。いや、絶対に成功させてみせる。「これまでずっと、そうやって欲しいものを手に入れてきたんだから。もっと頑張らなくちゃ。頑張れば、必ず道は開けるんだから」麻子はそう思い、より強力なホルモン療法を希望した。医師には「あなたは副作用が強く出るタイプだから、あせらないほうがいい」と言われたが、麻子は譲らなかった。治療の副作用が以前にも増してひどくなってからも、麻子は日々熱心に妊活に励んだ。毎日何時間もネットサーフィンを続け、「コレで妊娠!」といった情報を見つけては、サプリメントであれエクササイズであれ、なんでもとり入れた。それでも妊娠できないまま1年が過ぎると、麻子は精神的にひどく追いつめられていった。日々の努力もむなしく無情にも生理が来てしまうたびに、麻子は荒れるようになる。普段「健康的なライフスタイル」「健康的な食生活」を徹底している反動で、まるで体を傷めつけるかのような暴挙に出るようになったのだ。生理が来たその日にはお酒を浴びるように飲み、塩辛いおつまみや油分でギトギトのファストフードを、気分が悪くなるまで胃につめこむ。よもぎ蒸しもエクササイズも当然すっぽかして、ひたすら飲み食いしながらテレビの前でボンヤリ…。翌日は、強烈な二日酔いと自己嫌悪に襲われて、無気力感でいっぱいになり、なにもできずに1日が終わる。そしてこの「なにもできない日」の日数が、毎月次第に増えていく。気づけば生理が来てから1週間は病的な無気力感に襲われて、妊活もまったく再開できないような状態になっていた。そして「魔の1週間」が終わっても、体や心は常に重い。麻子の頭にはもう、妊活以外のことはなにひとつ思い浮かばなくなっていた。妊活をしている時以外は、空気が抜けた風船のように、常にソファに寝そべっているような状態。基本的な家事も手につかず、洗濯物、洗い物、ゴミがどんどんたまっていく。この頃になると、麻子は自分の感情をコントロールすることができなくなっていた。毎日欠かさずチェックしている妊活ブログで妊娠の報告を目にして、手にしていたマウスを壁に投げつけて壊してしまったことがある。麻子の現状を知らない友人からメールで妊娠を知らされた時には、ベッドに潜りこんで金切り声を上げて怒り狂い、メールにはとうとう返信せずじまいになってしまった。献身的に麻子を支えてきた夫の俊も、急激に変わっていく妻をもてあますようになっていった。俊は基本的に残業や出張が少なく、また多くの夫が苦手とする「排卵日セックス」にもいつも協力的だったはずなのに…。■ついに夫から「排卵日セックス」拒否「今日は絶対に早く帰ってきてね」と麻子が念を押していたある日、俊から電話が入る。「麻子、本当にごめん! イタリアから来た新しい仕入先のお偉いさんのフライトが、急にキャンセルになっちゃって。彼、日本は初めてだし、日本語も全然分からないし、俺がアテンドしないといけないんだ。本当に申し訳ないけど、今夜は…」俊が言い終わる前に、麻子はものすごいけんまくで怒鳴り始めた。「冗談じゃないわ! こっちは年にたったの12回しかチャンスがないのよ! そのたった12回のために、私が毎日どれだけつらい思いをしてるか、俊は全然分かってない。そんな外国人なんかほっといて、とっとと帰って来なさいよ!」その時「イタリア人のお偉いさん」は、俊の隣にいたらしい。低い声で短く「悪いけど」と一言告げて、俊は電話を切ってしまった。麻子は背中を震わせ、しゃくりあげながら泣いた。事の重大さを、夫はまったく分かっていない。チャンスは月に1度だけ。そして私は、刻一刻と年を取っている。妊娠できる可能性は、どんどん低くなっていく。だから少しでも早く結果を出すべく、私は最大限の努力をしているのだ。それなのに夫はなぜ、私の全身全霊をかけた努力を無にするようなことができるのか…。気づけばクッションカバーが破れ、写真立ては倒れ、コップも床で粉々になって、リビングは惨憺(さんたん)たる状態。麻子はソファに倒れこみ、涙でぬれた顔のまま目をつむる。毎日毎日、つらいだけ。楽しいことなんて、なにひとつない。妊活のための運動、妊活のための料理…私はまるで、妊活のためだけに生きながらえているゾンビみたい。それでも…それでも努力が実るその日まで、なんとか、どうにか、頑張り続けなければ…。麻子はスマホを手に取り、毎日何度となくチェックしている『ベビ待ちコミュニティ』のページを開いた。そして無表情のまま、深夜まで妊活情報を探し続けた。スマホはもはや、地獄の入り口に化していた。順風満帆な仕事を楽しみ、幸せな結婚も果たした麻子さん。真面目な努力家で家庭的な奥さんです。そんな麻子さんが、突如、妊活モンスターに変身。妊活というのは重大なテーマだけに、事がうまく運ばないと、それまで「いい奥さん」だった妻まで一気にモンスターワイフと化してしまう恐れがあります。あなたも麻子さんのように、妊活モンスターの泥沼に引きずり込まれないように。次回の後編をチェックして、注意点を確認してください。
2018年10月13日結婚して妊活をしている女性も、アラサー世代にはとても多いと言われています。でも、協力者である旦那のやる気が無かったり、妊活中酷い言葉を投げかけられたなんて女性もかなりいるみたい。妊活が思うように進まないのは、旦那様との意思の疎通が出来ていないことが殆どなのだそう。妊活中自分の気持ちだけを旦那様に押し付けていないか確認しながら、妊活中の男性の本音を今回は探って行きたいと思います。1. 妊活に非協力な男性は非常に多いこれは、産婦人科の男性医師に話を聞いた時に言われた言葉ですが、「男性は女性よりも妊活についての意識が低く、そのうち妊娠できるって、と軽く考えている事が多いんです」とのこと。妊活をしている時に、旦那が病院に行ってくれない、毎月生理が来ると喧嘩になるという夫婦は、お互いの妊活へのモチベーションが違うことによるすれ違いが原因のよう。しっかりと妊活を始まる前に、子供が本当に欲しいのかどうかを話し合い、妊活についての知識を得ることをしておかないと、夫婦間に心の溝が出来てしまう事もあるのだとか。2. 妊活中に男性が奥さんに思う本音「種付け馬じゃねーんだから、排卵日に機械的にセックスさせられると萎える」「生理が来るたび当り散らされるのがツラい」「二人の関係がギクシャクしている時でも「今日はセックスの日」と決められてセックスさせられるのが苦痛」「妊活を始めてからセックスが嫌いになった」妊活していると、排卵日はセックスというお決まりのパターンが出来てしまうので、男性がプレッシャーを感じて「やりたくない」と思ってしまう事が多いと言われています。この雰囲気を女性が感じ取れないでいると、セックスレスになり妊活どころの騒ぎじゃなくなって、最悪離婚という道を辿る夫婦もいるようです。3. お互いの気持ちを尊重して、焦らない事が大切不妊治療をしている女性もいるので、精神的にも不安定で旦那さんに当たってしまう事もあって夫婦仲がギクシャク。夫婦間にわだかまりを抱えている時でも治療はあるし、排卵日はやってくる。そうなると、関係がギクシャクしている中で旦那に「セックスしなさいよ」と持ちかけることになるわけです。子供を作らなければというプレッシャーに二人が押しつぶされると妊活はほぼ失敗に終わります。「子供を作ろうと思ってくれているはず」「協力してくれて当たり前」というような考えを女性は持ってしまいがちです。大切なパートナーである男性の気持ちを無視して自分の気持ちだけを押し付けていると、夫婦の心に溝が出来てしまいます。お互いの気持ちをしっかりと話し合い、まずは夫婦の愛情を深めていく事が大切なのです。私は妊活を5年ほど続けて子宝に恵まれました。最終的には、体外受精で妊娠したのですが、それまでには時間もお金もだいぶかかってしまいました。喧嘩をした時期もありますし、酷い言葉を旦那に投げつけたことも、投げつけられたこともあります。それでもしっかり話し合いを重ねて、子供を持てて今はとても幸せです。30代の妊活はまだまだこれからですし、チャンスは山のようにあります。夫婦の関係を壊してしまえば全て水の泡になってしまうので、まずは旦那さんと妊活について本音で話し合いをする事が必要だと思います。written by 亀ぱんだ
2018年09月13日「婚活ってなんだか怖い…」「費用がかさみそう」。そんな不安を払拭すべく、ネット婚活、婚活パーティ、結婚相談所の“3大婚活”について調査!イマドキの婚活事情って?ネット婚活思い立ったらすぐ始められる気軽さが魅力のネット婚活。昔は利用者が限られていたけれど、近頃はかなり一般的になってきたよう。「スマホの普及もあり、日本でも欧米のようにネット婚活が浸透してきました。2年ほど前からマッチングアプリの種類も増え、友達探しや真剣な出会いなど、目的別の使い分けが可能に」(株式会社ネットマーケティング“Omiai” PR 能登円香さん)真面目な交際を狙うなら、アプリ自体の信頼性や利用者層のチェックも重要に。では、ネット婚活が向いているのはどんな人?「手が空いた時にチェックできるから、合コンに行く時間がない多忙な方にオススメ。周囲を気にせずアプローチできるので、飲み会などでは友人に気兼ねしがちな人も積極的に行動してみてほしいですね」Q. マッチング率を上げるコツは?A. 「男性は比較的積極的なため女性は“いいね!”を受け取りやすいですが、やはり自分から動くとマッチング率が一気にUP」Q. サクラがいるんじゃないの?A. 「出会い系サイトはメールの送受信で課金が発生しましたが、婚活アプリは月額の定額制。サクラを入れるメリットもなく、存在しません」Q. 業者や不審人物がいる可能性は?A. 「当社では不正な投稿や画像がないか24時間有人で監視していますが、現実社会同様ゼロではないです。ご自身で注意していただく必要も」婚活パーティ“婚活パーティ”と聞くと堅苦しい印象があるけれど、最近は企画も多彩で楽しげなイベントがたくさん。「初心者の方は、料理や旅行をしながら出会いを探す“ながら婚活”がおすすめ。恋愛以外の理由があると、参加しやすくなるはず」(株式会社IBJ“PARTY☆PARTY” 広報 椎名麻里さん)大人数が苦手なら個室対面で複数の男性に会えるもの、会話が得意なら立食系…と自分に合う形式を選ぶことで成功率もアップ。また、婚活のプロであるスタッフのサポートも。「写真やプロフィールだけではその人の魅力が伝わらないことも。アプリだと会うまでに至らないという人は、直接会うところから始まるパーティに参加するのがオススメ。安全で楽しい時間を過ごしていただけるようにスタッフが会場でサポートするので、気軽にご参加ください」Q. パーティではどんな人がモテる?A. 「愛嬌のある女性は成功率が高め。時間が短いので、会話の内容より笑顔が重要。笑顔で接すると相手も楽しかったという印象に」Q. ぼっち参加でも大丈夫ですか?A. 「一人参加の方がほとんどなのでご安心を。お話しされてない方はスタッフがお声がけし、気になる男性に話しかけるお手伝いもします」Q. 男性の参加が少ないのでは?A. 「男性は直前に予定を決める傾向があり、直前に申し込む方が多いよう。人数に達しないパーティは中止するので、サクラの投入はありません」結婚相談所結婚相談所は費用こそかかるけれど、それに見合うだけの確実な安全性と手厚いサポート力がウリ。「経験豊富なプロが出会いから成婚までお手伝いします。交際開始後は3〜6か月で結婚の意思を明確にするシステムなので、曖昧な関係になる心配もありません。スピードとしては速いけれど、それだけ結婚への気持ちが強い方が集まる場ということ。自立していて希望条件が明確な女性も数多く入会していますが、より結婚に近く、条件に合う方と効率的に出会える場所として相談所を選択されているようです」(マリッジクラブ ウィッシュ コンサルタント部門 井出清範さん)ただし、人任せではなく自らも積極的に動くことが展開を早めるコツ。「アドバイスに耳を傾けつつ、主体的に。カウンセラーと二人三脚で進める方は早く結果が出ています」Q. どんな男性が在籍しているの?A. 「バリバリ働いて、お仕事が軌道に乗ったタイミングで入会される方が多いように見受けられます。誠実な男性ばかりですよ」Q. 女性の平均在籍期間は?A. 「当社の場合、7割近くの方が1年以内にご成婚されます。お見合い成立後は3か月以内に交際までに進む方が7割以上いらっしゃいます」Q. お断りする時に気まずそう…。A. 「交際意思の有無や交際終了の希望は、相談所がお互いに確認して先方にお伝えします。本人同士でお話しすることはないのでご安心を」※『anan』2018年9月5日号より。イラスト・えるたま取材、文・真島絵麻里(by anan編集部)
2018年09月03日結婚願望はあるのに、婚活には消極的…。そんな女性たちの姿に活を入れるのは、婚活アドバイザーの水野真由美さん。「健康問題や親の介護など、婚活したくてもできない時が来ることも。だからこそ、思い立ったら即行動!今の生活に出会いがないなら、一歩外へ出て掴みに行きましょう。広い世界の中から選べると思うとワクワクしませんか?」その際に重要になるのは、自分自身を徹底的に知ること。「相手に合わせ、我慢することばかり考えずに、どんな結婚生活を送りたいかを見極めると、適切な婚活方法や相手が見えてきます。スイッチが入ると不思議と流れも変わるもの。婚活以外の場でも出会いが増えた方も多いです」ここでは、全国の25~44歳の未婚女性たちに行った“結婚&婚活”についてのアンケート結果を発表!恋人はいないが結婚したい…64.3%※恋人のいない未婚女性305人に調査6割以上の女性が結婚を希望。「仕事や趣味など人生の選択肢が増えても、スタンダードな生き方を望む人がほとんど。誰かと一緒にいたいと思うのは自然なことです」婚活経験者…36.2%※未婚女性525人に調査婚活したことがある女性は4割以下。かなり少ない印象だけど…?「“婚活”という言葉がシステマティックな印象なのでこの数値になっていますが、合コンも婚活です。実際はもう少し高いのでは」Q. どんな方法で婚活をしましたか?(複数回答)A. 婚活イベント、パーティ…64.5%、友人、知人に紹介してもらう…48.4%、マッチングアプリ…47.3%、結婚相談所、紹介所…21.5%、お見合い…4.3%※婚活経験のある未婚女性93人に調査しがらみが生じる友人の紹介より、街コンやアプリのほうが気楽だと感じる人も多いよう。「いずれにしろダラダラ続けるのはダメ。まずは1年集中し、自分なりの答えを出して」婚活に不安を抱いている…51.9%※婚活未経験の未婚女性335人に調査安全性や費用を理由にためらう人が約半数。「実際それほどリスクがあるわけではないので、怖がらずに挑戦を。始めるのが遅くなるほど、結果を出すまでの加速が必要に」水野真由美さん婚活アドバイザー。ラブライフバランス研究所代表。その人の本質を導き出し、婚活に活かすカウンセリングを2000人以上に実施。お見合い支援や講演活動も行う。今回一緒に調査を行ったのは…LINEリサーチコミュニケーションアプリ「LINE」を運営するLINE株式会社が展開する、スマートフォンリサーチサービス。リアルな声の収集に定評あり。※全国の25歳~44歳の未婚女性、既婚女性、未婚男性 各525人に、2018年7月14日~16日に調査。※『anan』2018年9月5日号より。取材、文・真島絵麻里©Halfpoint(by anan編集部)
2018年09月03日こんにちは、こじらせ美容オタク家のともです。待てど暮らせど私たち夫婦にだけ赤ちゃんはやってこない…という気分になってしまう妊活中。終わりのない迷路にハマってしまった ようで、心が折れてしまいそうになることも。そこでそんな妊活中に気が楽になったエピソードを妊活中・妊活を終えたママたちに聞いてみることに。自然妊娠にこだわることをやめたどこかで壁を作っている「自然妊娠」 という言葉。自然妊娠にこだわりすぎていた女性はそのこだわりを捨てたことで妊娠したとのこと。『なかなか子どもを授からず30過ぎてからはタイミング法をトライ。しかしそれでもダメでついに35歳に突入。そんな時母から「体外受精してみれば?」 と勧められた。早い方がいい、と自然妊娠へのこだわりを捨てて体外受精にステップアップ』(30代女性/一児のママ・産休中)自分の後に結婚したのに、その友人たちから次々と妊娠報告。一人だけ置いていかれている気分になってしまうのは妊活中によくあること。その上周りの友人が皆自然妊娠しているのを目の当たりにしていると「自然妊娠するのが当たり前」 と思い込んでしまうことも。またその当たり前が「自然妊娠じゃなきゃダメだ」という縛りを自分の中で作ってしまうこともあるのです。タイミング法も失敗続きなのに、体外受精に踏み出せないと35歳という壁を感じる年齢にいつの間にか達してしまいます。自然妊娠にこだわり続けると、妊娠率は年齢と共に低下してしまうのです。医療の発達した現代は選択肢があるのは幸運なこと。その恩恵を受けるのは何も間違っていません。体外受精は確かに金銭的な負担はありますが、どうしても欲しいというのであればステップアップしてみても。夫からの言葉で楽になる妊活は一人ではできません。夫との二人三脚で頑張るもの。そんな夫に救われたという女性 たち。『結婚4年目の現在も全く妊娠する気配すらない。そんな時旦那から「子どもがいるから幸せ、じゃなくて、二人でも幸せって思えることがまず一番大事 」と言われ、毎日ヒステリックになっていた自分に気付いた。その日から笑顔で過ごすことの方を優先している』(40代女性/会社員)『「世界で一番愛しているのは妻であって、まだ産まれてきてない子どもじゃない。だから今目の前にいる愛しい人が側いるだけで充分」との夫からの言葉。肩の力が抜けたのか、その後すぐに妊娠したのにはびっくり』(30代女性/一児のママ)生理がくるたびに悲しい気持ちになり「私は女として機能してないのかな? 」と自己嫌悪に陥ることも。また「自分のせい?」と夫に対しても申し訳ない気持ちになってしまったり…。いろんな意味で妊活中は情緒不安定になりがちです。そんな時に夫からの優しい言葉はなによりの救いに。初心を思い出させてくれる「子どもが欲しくて結婚したのではなくて幸せになるために結婚した」という想いは二人共同じなはず。それなのに子どもを授かることに必死になりすぎて全然幸せではない、では本末転倒 なのです。また「夫のためにも自分を大切にしよう」と不必要に自分を責めることもやめられます。夫の優しい言葉で子どものいない人生でもいる人生でもどっちでも幸せだな、と思えるようになりその後に妊娠したというママも。妊娠に執着しすぎるのは逆によくないよう。辛い気持ちを思いっきり吐き出してみる辛い時は辛い気持ちを発散しましょう。抑え込むのではなく、ただ辛いと自分を慰めてあげる状況を作ってあげることで楽になったという話も。『不妊治療中に病院で仲良くなった友人。お互いなかなか授からず「でもウチら大変な不妊治療、頑張ってるよね 」と褒め合いっこ』(20代女性/美容部員)『ダメだった時は、我慢せず声をあげておもいっきり泣く。気持ちを発散させることでその後ポジティブな気持ちで頑張ろうと思える』(30代女性/金融)同じ妊活で頑張っている友人との会話は心をほぐしてくれます。妊活の辛さは当事者でないとなかなか他人にはわかってもらいにくいのです。自然妊娠した友人からは「私なんて大丈夫と思っていた日にできちゃって、予定外でさー」なんてサラリと言われるだけで傷つくことも。不妊治療中は孤独で誰からも褒めてもらえない寂しさもあるけれど、共感し合える人と時間を共有するだけで大きな励み に。同じ苦労をしている者たちで集まって話すとそれだけで辛さも半分になったような気分に。またそういう友人がいなくとも、悲しい時は思いっきり泣いたり、夫に愚痴ったりと気持ちを押し殺さず発散させることは重要。辛い時は辛いで大丈夫、と現状を否定せず受け入れることで、次へのポジティブな気分を引き出してくれます。ふさぎ込みがちになってしまう妊活中だからこそ、リセットする方法を実践してみてはいかがでしょうか?気持ちの持ち方を変えることで妊活に悔いなく取り組みたいですね。●ライター/とも●モデル/杉村智子
2018年07月03日こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。妊活をして、めでたく妊娠ということになれば、うれしさもひとしおですね。しかし、同じように妊活中の仲間がいる場合、うれしい反面「伝えた方がいいのか」 、「言わない方がいいのか」 と悩んでしまうことも少なくありません。そのような状況になった際、どのようにすればよいのか、波風を立てずにするための伝え方を経験者の1人としてお話ししたいと思います。妊活仲間で最初に妊娠をしたとき著者も最初の子の時、妊活をしていました。その頃、同じ時期に妊活をしていたのは著者を含め、3人でした。食生活や体調の整え方などさまざまなことを語り合っていたのです。「同じ時期に妊娠したら、同級生になれるね。」 などと話し合っていました。ところがその翌月、著者の妊娠が発覚しました。主人と大喜びをしたのはつかの間、すぐに不安がわき起こりました。「2人に何て言おう…」です。著者は妊活仲間に入って日が浅かったこと、仲間の1人は不妊治療がうまくいかなかったと悲しんでいた矢先のことでしたので、かなり気まずさがありました。つわりがひどかったため、休むことが続き、もう隠しておけないと思いました。なので、出社した際に、先に妊活仲間に「ごめん、妊娠した。」 とはっきり自分の口から告げました。妊活仲間だった2人は、少しの沈黙の後に「おめでとう、謝らないでよ。」と笑顔で言ってくれましたが、やはり気まずさを感じていたようです。その後、妊娠のことは極力話さないでいました。聞かれたときにだけ手短に答える程度にしておきました。なぜなら、彼女たちは妊娠できない自分を責めたり不甲斐なく思ったりしているかもしれないと感じていたからです。職場では妊娠していることをそれほど態度に出さないようにしました。大事なことは…妊娠の報告を伝える時に重視したい点は、相手の気持ちを思いやること です。理由は、相手に劣等感を抱かせないためと、怒りや憎しみといった感情を持たせないためです。自分が望む物を手に出来ないのに、他の人が手に出来ているという状況を目の当たりにすると、劣等感を抱いてしまうことがあります。その際に、「どうして自分には…」 という感情がわき起こり、怒りや悲しみといった感情を持ちます。これはどのような場合にも感じるものです。妊娠という授かり物に関しては、自分を責めてしまうことに繋がります。「自分は妊娠できないかもしれない」という恐怖、周りからの視線や言動など多くを感じるためにです。だから、伝えるときは相手の気持ちを思いやることを優先させましょう。そして、おめでた報告は、できるだけ自分の口からすることをおすすめ します。人づてに聞くことほどつらく不安に感じることはないからです。「隠された」 と憤慨する場合もあるでしょう。手放しに大喜びしたい気持ちを抑えて、「妊娠した」という事実を伝えることがポイントです。おめでた報告の伝え方おめでた報告で注意したいのが伝え方です。相手は、自分が妊娠できない不甲斐なさと、悲しみや不安が入り混じっている状態です。ですから、「妊娠した」という事実のみ を伝えて、余計なことはなるべく言わないようにした方がよいでしょう。NGワードを紹介します。・「つわりがひどくて大変」・「大丈夫だよ、みんなもすぐできるって」・「私はこういう風にしてみたよ。試してみて」・「いざ妊娠すると思うように動けないよ」これらの言葉は、どれも自慢している ようにしか聞こえないと思った方がいいでしょう。妊娠した事実のみを話したら、後は相手が聞いてきたことにだけ答えるようにした方がいいです。相手からの質問であれば、「妊娠をひけらかしている」とはとられず、波風が立ちにくくなるからです。----------以上いかがだったでしょうか?妊娠はおめでたいことですが、妊娠を望んでいるのにできないと感じている人にとっては、本当につらいことです。家に帰って泣いている人 も実際にいます。(妊活仲間だった1人が最近になってそう話してくれました。)だから、相手の気持ちを思いやり、聞かれたことにだけ答えるようにすることで乗り越えられると思います。妊娠中は、不安な気持ちが強いと体調を崩しやすくなります。だから余計に思いやりと余計なことを言わないことが自分自身をも助けることになると考えてください。【参考書籍】人間関係の心理と臨床監修:高橋正臣●ライター/桜井涼●モデル/杉村智子
2018年06月01日こんにちは。ママライターのマエジマシホです。赤ちゃんを授かるための活動を「妊活」と呼びますね。妊活の最も難しいポイントのひとつ は、「結果が出ないとき、区切りをどこに設定するか」です。妊活を続ければ必ずいつかは赤ちゃんを授かることができる、という保証があるわけではありません。妊活を続ければ続けるほど経済的負担も増えます。今回は、筆者の経験も踏まえて「妊活の区切りのつけ方」 について述べていきます。夫婦が同じ目標を持てなくなった妊活におけるひとつの区切り、つまりゴールの考え方としては、「夫婦、またはパートナー同士が同じ目標を持てなくなったとき」があります。筆者が積極的な妊活をやめたのは40歳になったときでした。筆者はまだ子供を授かることをあきらめきれないでいたのですが、主人と考え方が分かれてしまった のです。主人は筆者の年齢が40代になったことで、妊娠することもこれからの子育ても負担が大きいと考えたようで「もう(子どもは)無理だね」と言われました。筆者と主人の場合、身体的に問題があったのは筆者のほうでした。筆者がその気になれば積極的な妊活を続けることは不可能ではなかったでしょう。しかし、妊活においてパートナーの協力は必要不可欠 です。タイミング法でも人工授精でもそれ以外の方法でも、独りで妊活はできません。その現状があるとき、パートナーと同じ方向を向いて進めない現状では、妊活に区切りをつけるしかありませんでした。それまで同じ方向を見ていた夫婦が、同じ目標に向かって進めなくなったとき、ひとつの区切りとして妊活をやめるタイミングかもしれないですね。産む立場の女性の年齢高齢出産といわれる35歳を超えても妊活を続けようとする場合、40歳がひとつの区切り になるのではないかとおもいます。20歳で子どもを産むことができる人に比べたら2倍も年齢を重ねているわけです。年齢を経るごとに女性の身体は妊娠する能力が落ちることは妊活をしたことのある方ならすでにご存じでしょう。妊活をしている女性の中には「40歳にならないうちに妊娠したい」と考えている人は少なくないのではないでしょうか。その状況にあって妊活の結果が出ないまま40歳を迎えたとき、筆者は妊活に「疲れている自分」 に気がつきました。結果が出ない「戦い」に費やすお金やエネルギーや時間について疑問に感じることが増えてきました。妊活のために病院に通うことが心身ともに負担 になっていたことに気がついたのです。40歳になる前ですら結果の出なかった妊活が、今後結果を出すことができるのだろうかと毎日のように考えていました。これでは妊活を続けること自体が苦痛でしかありませんよね。妊活を続けることそのものに疑問を感じることが増えてきたら、妊活を終えるひとつのタイミングを迎えているといえるでしょう。ずるずると惰性で治療を続けることだけはお金も時間も無駄にするだけなので避けるべきですね。----------以上、いかがでしたでしょうか。家庭のあり方は千差万別です。子どもがいようといまいと、一人っ子だろうと4人の子どもがいようと、その家庭ごとのあり方を誰も否定はしない でしょう。時折、無責任な政治家が「産めよ増やせよ」という趣旨のことを発言して世間の批判を浴びていますが、それこそ余計なお世話です。子どもがいようといまいと、夫婦が幸せならばそれで良い はずです。子どもがいない夫婦に対して、他人は面白おかしく勝手なことをいうかもしれません。しかしそれは、子どもがいては味わえない「自由さ」や「経済的負担の軽さ」などへの妬みの裏返しとも考えられます。自分と配偶者なりの家庭の形を夫婦で描いていけば、他人から何をどう言われても一切気にすることはないでしょう。「他人の家庭のことにまで首を突っ込む暇な人」くらいに考えて、雑音は聞き流しましょう ね。●ライター/マエジマシホ●モデル/杉村智子
2018年05月25日こんにちは、こじらせ美容オタク家のともです。「なんで自分ばかり」「どうして自分だけ妊娠できないの?」とつ自分を責めたり他人を羨んだりしがちの妊活中。不妊治療の辛さもそうですが、つい精神的にもネガティブに陥ってしまいます。その上妊活はいつまで続くかわからないため、息抜きは必須。ママがストレスまみれ…では上手くいくことも上手くいかなくなってしまうのです。そこでポジティブになれるような妊活を楽しむ方法 を、妊活中や妊活経験がある女性に聞いてみました。毎日お風呂に入る『毎晩お風呂は夫が帰宅するまで待って、必ず一緒に入るようにしていました。お風呂でイチャイチャしながら一日の出来事を話すことでラブラブ度もアップ。』(20代女性/二児のママ)『入浴剤を使ったりと、お風呂グッズは大活躍。妊活前は「お風呂は面倒くさい…」とシャワーだけの日も多かったけれど、今は「今日はどの香りにしよう」と湯船につかるのが楽しみの一つに』(30代女性/会社員)「温活」という言葉もあるように、体を温めることは女性の身体にとってとても重要 なこと。体温を上げると妊娠力も高まります。そして手軽で簡単な方法と言えばお風呂。お風呂の時間を「楽しい時間」に 代えてしまえばこっちのもの。夫と一緒に入ったり、入浴剤のバリエーションを増やしてみるだけで特別な空間に。生薬エキス入り、バスソルト、ハーブ入浴剤…と日替わりで体を温める効果を謳っている入浴剤をチョイスするのも楽しいですよね。食塩と炭酸ガスが温浴効果を高める「きき湯」はコスパもよくてオススメです。ただ入るだけでなく一工夫するだけで楽しくリラックスもでき体もポカポカをキープ。授かる美味しいレシピの研究『基本のことだけど妊娠するためには栄養バランスは必須だと思っていた。旬の食材を使って料理するだけで栄養はたっぷり。特に根菜中心の料理は体も温まり妊娠力もアップ』(30代女性/美容師・一児のママ)『妊活のためにコンビニを一切やめ、ついでに皿もお洒落なものに買い替えカフェの真似をしてウチカフェに。どう美味しくて見栄えもするレシピを作れるか考えるのが日課になった。妊活楽しいじゃんって思える時』(30代女性/自営)美味しいものを食べると幸せになれる…というのは妊活中でなくても同じ。「妊活のために作るご飯」という考えでなく「美味しいご飯が妊活に役に立った」 というレシピを研究してみましょう。見栄えがよいカフェ風の料理をテーブルに並べるだけでテンションも上がります。デザートは目にも楽しい涼し気な果物を使ったプルプルゼリー。夕飯は鉄や亜鉛が豊富なラム肉のバルサミコソースのステーキ…と、代謝もあがるヘルシー肉をたっぷり使うと巡りのよい体に。また冷や奴にタレにつけたニラをのせるだけでも彩り豊でスタミナ満点。美味しくてお洒落なレシピを食べるだけで授かり体質へ導いてくれる のです。もっとやる気を出すならSNSを活用して料理好きの仲間と繋がるのもいいでしょう。「妊活だから」と固執せず「健康によい美味しいものを楽しく食べよう」と意識するといいよう。可愛いお守りグッズを集める『困った時の神頼み…ということで、神社巡りやネットやショップで購入したお守りグッズを集めている。子宝に恵まれるパワーストーンはカラフルで可愛い。またぬいぐるみのかたちをしたお守りもあって選ぶだけで幸せに。』(20代女性/メーカー勤務)やはり妊娠はタイミングが大事…つまり運気を上げることも同じくらい大事 なのです。そしてせっかくなら楽しみながら運気を上げたもの勝ち。今は乙女心をくすぐるような可愛すぎる縁起のいい子宝お守りグッズもたくさん 販売されています。選ぶだけでも興奮して、ついつい買いすぎてしまうことも…。購入した人が実際に子宝に恵まれたという噂のお守りもあり要チェック。また夫とお揃いにしてみるとカップル気分が再燃 しちゃうかも?----------以上、いかがでしたでしょうか。妊活は辛いもの…と悲壮感に浸っていてはもったいない。ポジティブになれるところはポジティブに、楽しめることは楽しんで。それが妊活の成功の鍵 かもしれません。妊娠力アップのためにも楽しく妊活は乗り切りたいですね。●ライター/とも(こじらせ美容オタク家)●モデル/貴子
2018年05月24日こんにちは。ママライターのマエジマシホです。赤ちゃんを授かるための活動をいつしか「妊活」 と呼ぶようになりましたね。それより以前に使われていた「不妊治療」という言葉にはどうしてもネガティブなイメージがあった だけに喜ばしい変化のひとつです。ただ、呼び方が「妊活」に変わったからといっていわゆる不妊治療における厳しい現実が変化したわけではありません。筆者自身も息子を授かるまでに断続的に「妊活」を行いました。今回は筆者の「妊活」経験を踏まえて、不妊治療における重要になる「病院選び」のポイント を述べていきます。不妊治療における病院選びの難しさ不妊治療をするとき、まずは病院を選ぶことになりますね。口コミや評判を調べるところからスタートするでしょう。ただ、不妊治療は毎月、あるいは毎週病院に通うことになるため、交通アクセス も病院選びには重要なポイントになります。いくら治療方針が自分の考えに合致しているからといって、新幹線はともかく飛行機での移動を強いられる病院を選ぶことは経済的にも時間的にも肉体的にも不可能 でしょう。そこで必然的に病院は絞られることになってしまいます。さらには、治療方針が自分の考えに合致している病院であっても、検査してみたら自分の身体に治療方針が合致していなかった という事態も充分にあり得ます。また、医師ごとに治療方針が異なる病院で合った場合、医師との相性もひとつの「縁」 になってしまうのです。良い「縁」とは限らないこともあります。いったん検査や診察を受けてからでないと病院や医師との「縁」を見極められないところ が、不妊治療における病院選びのひとつの難しさだな、と実感しました。病院選びの難しさをクリアするためにはでは、病院選びの難しさをクリアするためにはどうしたらいいのでしょうか。ひとつには、セカンドオピニオンを求めて病院を変えることです 。そのためには、不妊治療について治療する本人と配偶者が知識を蓄えておく必要 があります。なぜなら、知識がなければ、現在受けている不妊治療の治療方針が自分たちの希望に沿ったものなのか、検査結果からみる自分の身体に合致したものなのか、素人ながらでも判断できないからです。筆者も1年ほど治療している間に合計4回ほど病院をかえました 。結果が出なかったことと、素人の浅薄な知識ではありますが、治療に疑問を感じてセカンドオピニオンが欲しくなったためです。不妊治療において最も大切で最も価値が高いのは、「時間」 です。特に年齢の高いご夫婦、特に女性にとって「時間」はお金に代えがたいものです。セカンドオピニオンを迷っている時間はありません。そして病院を変えるときに現在治療を受けている医師に相談する必要はありません。すべて自己責任、自己判断で行いましょう。現在治療を受けている医師に「セカンドオピニオンが欲しいので病院を変えます」といったところで、「ではどうぞ」とあっさり言われるか、説得されて納得できない治療を続けるかのどちらかになるからです。個人的にはどちらも時間の無駄だとおもいますね。素人でも知識を得ることでメリットがあった実話中には素人が不妊治療の勉強をしたところで何になるのか、と考える人もいるかもしれません。しかし筆者が不妊治療において素人が知識を得ることを強く勧めるのには実体験に基づいた理由があります。それは筆者が中断していた不妊治療を新たな病院で再開させたときのことです。その時筆者はすでに35歳で高齢出産 といわれる年齢でした。筆者の不妊の原因の一つに「高プロラクチン血症」 がありました。これは何らかの原因によって妊娠・出産していないのに母乳が出たり、母乳を出すためのホルモンである「プロラクチン」が高くなったりする症状です。プロラクチンには子宮を収縮させたり着床を妨げたりする働きがあるため、プロラクチンの値が高いと不妊の原因となってしまいます。妊娠するためのプロラクチンの値は15ng/ml以下が望ましい、ひと桁であればなお良し、という知識が筆者にはありました 。果たして血液検査の結果、筆者の血中プロラクチンの値は「14.9」でした。通常であれば、ボーダーぎりぎりセーフなので、プロラクチンの値を下げる薬は処方されなかったでしょう。しかし、筆者は「ボーダーぎりぎりなのは理解しています。しかしひと桁であるほうが妊娠しやすいと勉強しました。年齢も年齢ですし、薬を処方してください」と強く医師に迫りました 。すると、医師は「よく勉強しているようだし、熱心だし、年齢もあるしね」ということでプロラクチンの値を下げる薬を処方してくれました。そして筆者は薬を処方されたその周期に無事妊娠することができたのです。妊娠を告げてから初めて健診に行ったとき、医師からは「(プロラクチンを下げる薬である)カバサール妊娠 だね!」と笑われたのもいい思い出です。----------不妊治療は他人任せでは成功しません。女性も男性も自分の身体を妊娠に向けて適している状態に整える努力をしなければいけなくなることもあります。医師任せでもいけません。たった一つのサンプルではありますが、素人が知識を得たことで医療の専門家も耳を傾けてくれることもあります。その結果、不妊治療を終えられることもあるのです。不妊治療の険しい道は自分で、あるいはパートナーとふたりで切り開いていくしかありません。まだ結果が出ていない人でも、まだできることはあるかもしれません。今の周期に結果が出なくても次のチャンスはすぐきます。不妊治療についての知識を蓄え、知識を武器に 道を切り開いていってくださいね。【参考リンク】プロラクチンとは?正常値はどれくらい?妊娠への作用は? こそだてハック()●ライター/マエジマシホ
2018年05月07日「いつか子供が欲しい」と、未来を想像している女性はやはり多いもの。しかし、その“いつか”のために今のうちから妊活準備をしている女性はかなりの少数派でしょう。まだ妊娠する可能性がないとしても、将来の妊娠のときのために準備しておくに越したことはありません。そこで今回は、今のうちからはじめるべき“妊活準備”についてご紹介します。生理周期を把握しておく出典:Shutterstock自分の生理周期を毎回チェックできていますか?自分の生理のことを深く把握しておくことで、将来の妊活に非常に役立ちます。また、妊活だけでなく、生理は女性の心身をゆらがせる期間。そんな自分の体調と、精神状況を向き合うためにも、生理周期を把握しておくことが大切なのです。いくら生理周期が一定の人でも、そのときの心身の調子によって、いつ周期が乱れるか分かりません。どんな人でも、スケジュール帳やアプリで毎月管理するようにしておきましょう。食生活を正す出典:Shutterstockいつかの妊娠をのぞむ女性であれば、妊婦にとって食事がどれだけ大切なのかは、なんとなくでも知っている人が多いのではないでしょうか。妊娠するためにも、妊婦になってお腹で子供を育てているときでも、自分と子供は食事で大きく左右されます。まだ妊娠するつもりがないとしても、いつか子供を産みたいと考えているのであれば、今のうちから食生活を見直してみましょう。一番良いのは、炭水化物やたんぱく質、食物繊維などバランス良く栄養素を補える食事です。しかし、妊活をより意識するのであれば、その中でも”葉酸”と”ビタミン”を意識して摂るようにしましょう。野菜や果物で補うもよし、手軽に摂取するのであれば良質なサプリでもよしです。仕事で忙しいと、外食やコンビニ食になりがちなので、将来の妊活のためにも出来るだけ体をいたわる食事を選ぶようにしましょう。規則性のある生活を送る出典:Shutterstockこれは今の自分の体調をいたわるためにも大切なことですが、規則性のある生活を心がけましょう。「早寝早起き」、「1日3食」、「適度な運動」を行うことが出来れば完璧なのですが、毎日仕事などで忙しいとなかなか実現できないもの。しかし、規則正しい生活をする努力は必要です。例えば早寝早起きはできないとしても、「毎日起きる時間と寝る時間は決めておく」、「睡眠時間は7~8時間は必ず確保する」など、規則性を意識した生活であれば実現しやすいはずです。人によって生活スタイルはさまざまなので、自分の生活スタイルに合っていて、なおかつ規則性を実現できるように努力することが大切です。いくら忙しくても、誰もが1日の中で行う「睡眠」、「食事」、「運動」だけは規則を作って、その他の仕事やプライベートの時間は自分の好きなように使うようにすれば、規則性に縛られること無くストレスフリーな毎日を送れるはずです。自分なりのストレス解消法を知っておく出典:Shutterstockストレスは、心身の不調をきたす厄介者です。それが妊活中となったら、なおさら避けたいものです。体調だけでなく、精神状態によって妊活の妨げになることもあります。「ストレスを溜めないように!」とはいっても、ストレスの溜まらない生活はほとんどないと思います。いくら充実した生活をしていても、いつの間にか多少なりともストレスが溜まっているものなのです。そのストレスで不調をきたす前に、自分なりのストレス解消法を知っておくことが大切です。イライラしたときはカラオケで大声で歌ってみたり、辛いなと感じたときは映画を観て思いっきり泣いてみたり。自分が一番楽で、一番手軽に行える方法を見つけてみましょう。そうすれば、万が一ストレスが溜まったとしても、すぐに対処することができます。将来の妊活のために基盤づくりをしておこう出典:Shutterstockいかがでしたか?仕事や遊びにまっしぐらな時期であれば、妊娠や妊活について考えることはないかもしれません。しかし、今すぐではなくても、「いつか妊娠して子供を産みたい」という希望があるならば、今のうちから基盤づくりをしておくことが大切なのです。実際に妊活を始めてから生活などを見直そうとしても、なかなか取りかかれないものです。5年先だとしても10年先だとしても、今のうちから基盤づくりをしておけば、時が来たときに落ち着いて対応することができます。まだ妊活のことすら考えていない人も、現在妊活中の人も、ぜひ参考にしていただいて、充実した妊活を行えることを願っています!
2018年04月21日妊娠をするための活動である「妊活」。妊娠に関する知識をつけたり、基礎体温を測ったり、食べ物に気を使ったり、病院に通ったりと、その内容はさまざまです。妊活には夫の協力が不可欠ですが、実は「妊活中に夫にやってほしくないNG行動」があるのをご存知でしょうか。今回は調査結果をもとにしたNG行動のご紹介やその理由、夫の振る舞いかたなどをまとめてみました。妊活中の夫婦必見です。 1. 「夫にやってほしくない」NG行動WEBメディア「こそだてハック」の運営会社である株式会社エバーセンスは、20代~40代の妊活経験者を対象に、「妊活」の実態調査を実施しました。その調査で「妊活の前後でパートナーとの仲が悪くなった」と回答した人のエピソードを5つご紹介します。『排卵日なのに深夜までゲームをされ、チャンスを逃した。一人で頑張っているようで悲しくなった』『生理が来てしまい落ち込んでいるときに、”またダメだったのか“と軽く言われた』『排卵日なのに飲みに行ってしまう夫にイライラしてしまった』『毎月タイミングを合わせる日を伝えると、露骨に嫌な顔をされた』『性行為に義務感を感じたため、”ストレスだ“と伝えてしまった』これらをまとめると、妊活中に夫にやってほしくないNG行動は以下のとおり。排卵日に趣味優先妊娠しなかったときにフォローしない排卵日に無関心妊活を一緒に頑張ろうとしない性行為が義務のようになる妊活は夫婦で一丸となって取り組むもの。そのバランスが崩れることで、夫婦仲が悪くなってしまう原因になるようです。どうしてイラッとするのか?それではどうしてイラっとしてしまうのでしょうか。同調査で「妊活中ストレスを感じましたか?」と質問したところ、ストレスを感じた女性は87.3%、ストレスを感じた男性は61.1%という結果に。ほとんどの女性が妊活中にストレスを感じているのに対して、男性はそれほどではない様子。女性のストレスの原因は何なのでしょうか。こちらも同調査の結果をご紹介します。1位:なかなか妊娠しない焦り2位:周囲の人の妊娠報告や子どもの話を聞くこと3位:毎月タイミングを合わせての性行為4位:仕事との両立5位:毎日妊活のことばかり考えるやはり「妊娠しない焦り」が最も多いようです。焦っているときに周囲の人の妊娠報告を聞くのは辛いですし、月に1度のチャンスを逃さないようにすることへのプレッシャー、仕事との両立や妊活の悩みで、どんどんストレスが溜まっていくのでしょうね。 2. 夫がするべき行動とは?ストレスはホルモンのバランスを乱してしまうため、妊活中の妻はなるべく穏やかに過ごしたいもの。それでは夫はどんなふうに行動し、妻を支えていけばよいのでしょうか。同調査で、「妊活の前後でパートナーとの仲がよくなった」と回答した人のエピソードをご紹介します。『“2人でも人生の楽しみ方がある。一生そばにいるよ”と寄り添ってくれた』『悩んでいるとき、悲しんでいるとき”僕にできることがあったら何でも言って“と全面的に協力してくれた』『男性不妊の検査に自らすすんで行ってくれた』『毎月の排卵日のタイミングを最優先にして動いてくれた』『妊娠しやすい方法を調べてくれたり、協力的で嬉しかった』上記をふまえたポイントは以下のとおり。妊娠がうまくいかないときのフォロー妊活に協力的妊活に積極的排卵日を最優先とした行動妊活中の妻に寄り添った行動や、女性主体になりがちな妊活に積極的に動いてくれることが、妊活中の夫婦仲を良くする秘訣のようです。ただ、夫がもともとそういった性格なら良いのですが、あまり乗り気でないと妻はどうしたら良いのかわかりませんよね。夫に上記のような行動をしてもらうための、「女性側の行動」について考えてみました。素直な気持ちを伝える男性はやはり「察する」ということが苦手です。妊活中の不安な気持ちやストレスを、夫に直接伝えてみてはいかがでしょうか。正直に「妊娠できなくて焦ってる」と言えば、夫も「実は俺も……」と自分の気持ちを打ち明けてくれたり、妻の心情を知って協力的になってくれるかもしれません。妊活アプリを入れてみる夫に妊活のことを知ってもらうために、手っ取り早いのが「スマホアプリ」。妊活の情報や状況を簡単に共有できますし、スキマ時間に見ることができるので手間もかかりません。・ペアリズム> Google Play(女性用)> Google Play(男性用)生理日や排卵日、気分の不調などを予測してくれるアプリ。専門家による妊活の情報も充実しています。現在Android版しかありませんが、女性用と男性用があります。・コウノトリ> App Store> Google Play排卵日や妊娠の可能性が高い日、子どもの性別の産み分け目安日までもお知らせしてくれます。口では言いにくい「夜のお誘い」もアプリで伝えることができます。 妊活中は、妊娠しない焦りがストレスとなって女性を苦しめている様子。夫からの行動や声掛け次第で、女性のストレスや夫婦仲は変わります。男性は、妊活中の妻に寄り添った行動・声掛けを心がけてくださいね。女性は夫に自分の心境を言い、支えてほしいことを伝えましょう。また、妊活アプリなどの力を借りるのもおすすめ。夫にも妊活に対する知識や自覚を持ってもらうようにすると、協力的になってくれるかもしれません。 参考:妊活中87.3%の女性がストレスを感じているのに対し、男性は61.1%!ストレス原因は「なかなか妊娠しない焦り」が第1位
2018年04月14日エムティーアイが運営する健康情報サービス「ルナルナ」はこのほど、「妊娠準備~妊活の実態」についての調査結果を明らかにした。同調査は2017年12月25日~28日、10代~50代以上の女性8,382名を対象にインターネットで実施したもの。現在子どものいない人に「将来的に子どもを望んでいるか」と尋ねたところ、86.5%が「望む」と回答した。「望まない」は4.5%、「わからない」は9.0%だった。「子どもを望む」と回答した人に対し、どのようなときに妊娠・出産を意識するかを聞くと、最も多い回答は「結婚をしたとき・結婚を意識したとき」(62.7%)だった。2位は「親戚や友人など身近な人の妊娠・出産を知ったとき」(52.2%)となっている。「妊活」(今すぐに妊娠したい場合だけではなく、将来、妊娠しやすい体をつくるための行動も含む)を行ったことはあるか尋ねると、34.4%が「現在行っている」、22.1%が「過去に行っていた」と回答した。何らかの行動をおこしていると回答したうちの8割以上が既婚女性だった。妊活を始めたときの自身の年齢を聞くと、28歳がピークでその前後3歳に過半数が集中している。日本女性の第1子出産年齢の平均が30.7歳(厚生労働省/平成29年「我が国の人口動態」より)であるため、それ以前に多くが妊娠に向けた準備を始めていることがわかった。具体的な妊活の内容を尋ねると、最も多かったのは「基礎体温の記録」(71.4%)で、「妊娠についての基礎知識などの情報収集」(70.3%)、「パートナーとの妊娠・出産についての話し合い」(60.0%)が続いた。妊活中に苦労したこと・つらかったことを聞いたところ、「周囲からの妊娠・出産報告」(39.7%)が最も多かった。2位は「努力と結果が報われない」(36.5%)、3位は「忙しかったりでタイミングを合わせるのが困難」(36.1%)だった。つらかったときの対処法を聞くと、1位は「パートナーに相談する」(46.2%)で、2位は「ネット、SNSなどの掲示板をみる」(31.2%)、3位「知人・友人に相談する」(28.2%)だった。自由回答では、妊活を行う際に工夫していたこととして「アプリが知らせてくれる排卵日をパートナーと共有」「一緒に通院すると、本腰を入れて考えてくれた」「お互いがどのくらいの気持ちで子どもがほしいのか、そのための改善点は何かを共有」「定期的に話し合いをする」などのコメントが寄せられた。
2018年03月22日深田恭子&松山ケンイチ演じる五十嵐夫婦の妊活を中心に、多様な家族について描かれてきた『隣の家族は青く見える』。不妊治療についても丁寧に描くことで共感を得てきた物語が、いよいよ最終回を迎える。3月15日に放送された第9話では、奈々の妊娠から流産までが描かれ、涙する視聴者が続出。妊活をする五十嵐夫婦がぶち当たった壁、さらには奈々の心情の変化を追うことで、あらためて見えてきたものとは?■妊活は妻のため? 不妊治療で感じる夫婦の温度差第1話で「念のため」という気持ちで不妊治療専門クリニックを受診したにもかかわらず、早々に「不妊症」という言葉を告げられてしまった五十嵐夫婦。「子どもはいずれできる」と悠長に構える大器(松山)は治療に難色を示すが、年齢的なリミットも鑑みて奈々(深田)は前向きに治療(タイミング法)をスタートする。終わりの見えない治療の始まりではあるが、このときは“治療をすれば、きっと子どもはできる”という思いが強く、希望に満ちていた。とはいえ大器は、アルコールを控える奈々の横で平然とビールを飲んだり、精子に異常がなければ“ガッツポーズ”をしたり…。このような夫婦の温度差は、不妊治療をする際に大きく立ちはだかる壁ではなかろうか。本来、妊活は夫婦ともに同じ立場で行うものだが、命が宿るのは女性の体であるゆえ、夫は妻に「協力している」、一方の妻も「夫に協力してもらっている」という考え方に至ってしまいがち。このためどうしても女性が率先して治療を行うことで、その状況次第で落ち込んだり、考え込むことも少なくない。だが五十嵐家の妊活は、夫が不妊治療について“知ること”で、道が開けていく。大器は「知らないから怖い」という奈々の言葉に刺激を受けて自主学習し、良い精子を提供すると高らかに宣言。ここから、奈々と大器は足並みをそろえて妊活に取り組むこととなったのだ。■不妊ストレスが起こるとき…親プレッシャー、他人の幸せ子どもはいらないと考える人もいれば、子どもがほしくてもかなわない人もいる。人生には当たり前なんて存在しないのだが、結婚したら子どもができてあたり前と考えている人がまだまだ多いのが実情。なかでも妻にとって一番の脅威は、夫の母ではないだろうか。孫見たさに、義実家に行けばその話ばかり、あげくにはお守りやら健康食品やらを送りつける…。大器の母・聡子(高畑淳子)もまた悪意のない「孫はまだか」攻撃も凄烈だった。そして義妹の琴音(伊藤沙莉)の妊娠によって、奈々の「どうして私だけ…」という気持ちが募っていく。人の幸せを素直に喜ぶことができない感情は当然ともいえるが、「それで喜んでたら、お人よし通り越してバカだよ」と言う大器に、「だったらバカのほうがいい」とつぶやいた奈々。不妊治療の最中に起こる自分のマイナス感情を受け入れられない姿が印象的だった。第5話ではタイミング法から人工授精へステップアップするが、リセットを繰り返してしまう奈々。さらには琴音の出産に立ち会うという精神的に厳しい状況に置かれるが、「妊娠できないわけじゃなく、まだ妊娠していないだけ」と、自分の中の嫉妬心を乗り越えようとする。一方、奈々の不妊治療を知った聡子は自分の言動を猛省。自分の発言や態度を何度も謝る聡子だったが、おそらく自分の失態をすなおに謝ることができる人はほぼいない。何気ない一言が人を傷つけることもある。思いも寄らないことに悩んでいる人は意外と近くにいるのかもしれない。そして自分の気持ちを言葉に表せばわかってくれる人もいる。ドラマはそんな一言の大切さにも気づかせてくれた。■不妊治療と仕事を両立させことの厳しい現実不妊治療を始めるときに、女性にとって大きなネックとなるのが仕事。治療のスケジュール次第では仕事を休む必要が出てしまうが、会社に「不妊治療」をしていること自体を言い出すことができない。それは女性として恥ずかしさもあるし、病気の治療という必然性もないから。ダイビングスクールで働く奈々は、治療スケジュールの都合で急な休みが増え、「ヤル気がないならやめてもいい」とまで言われてしまう。体外受精へのステップアップを機に、職場に不妊治療の事実を伝えることになるのだが、不妊治療経験者の上司を除く同僚の目はとにかく冷たかった。“子どもがほしい”という気持ちは尊重されて然るべきなのに、働きながら子どもを産むこと、育てることは、どうしてこんなにも窮屈なのだろうか。かといって、子どもを産まなければ産まないで文句を言う人も出てくるのだから弱ってしまう。大器は「今日は人工授精終わってから出勤します」と言える世界を望んでいた。しかし、女性は不妊治療を理由に仕事を辞めざるを得ない状況に陥ることも珍しくない。奈々の同僚の態度から、そんな悲しい現実をひしひしと感じるのだった。■妻だけがつらい? 不妊治療で疲れていく夫の存在不妊治療は女性ばかりがつらくなるもの。そう思い込んでいる人も多いだろう。そのとき夫はどうなのだろうか。態度や言葉に表さないから、「妻だけ苦しんで、夫は何も考えていない」と思っていないだろうか。第7話では、大器がじつは精神的に追い込まれ、カウンセリングに通っていたことが明かされる。治療が長くなることで、気づけば奈々に腫れ物に触るかのごとく接するようになっていたのだ。不妊治療を「もうやめよう」という大器に対して、奈々は「諦めたくない」と本音でぶつかり合う。相手の気持ちを思うことも大切だが、やはり本心は伝えなければわからないもの。これによって、奈々と大器は夫婦の絆を再認識することとなり、晴れて迎えた体外受精で、ついに妊娠することになる。■幸せの光を一瞬で奪う、流産の残酷さマタニティマークをつけ、母子手帳をもらい、妊娠の喜びをかみしめていたのも束の間。奈々は腹痛で倒れ、そのまま流産してしまう。「一生子どもはできないかもしれない」という不安に駆られながら、「大器を父親にしてあげたい」という一心で頑張ってきた努力の賜が、一瞬にして奪い去られてしまう残酷さ。奈々の気持ちを思うと胸が締め付けられ、涙を流さずにはいられなかった。『隣の家族は青く見える』が一貫して描いてきたのは、多様性を認めることの大切さ。もちろん他人に対してだけでなく、自分自身に多様性を認めることで新たに生まれる幸せもあるのだが、自分のことだからこそ、やすやすと受け入れられないのが現実である。岐路に立たされた五十嵐夫婦は、どんな選択をし、どんな展開を迎えるのか…? どのようなカタチであれ、二人が“幸せ”だと思える結末を祈りたい。『隣の家族は青く見える』第10話は、3月22日夜10時から放送。木曜劇場『隣の家族は青く見える』ドラマ公式サイト:
2018年03月21日今までないリアルな妊活ドラマという触れ込みで始まった、フジテレビ系木曜10時の「隣の家族は青く見える」。 「生々しい」「リアル」という声があるいっぽうで、多くの不妊治療経験者からは「ピンとこない」などという意見が数多く上がっている。 ■ピンとこない理由1「周囲の人々のデリカシーがない」 妊活は経験した人にしかわからない精神的なつらさがつきもの。ゆえに不妊治療者や周囲の人々は、言動には慎重になっているはずだが……。 「私は今まで3つのクリニックに通いましたが、どの先生も『不妊症』という言葉を使わずに症状を説明してくれました。わかっていても、もし目の前で先生に言われたら、ショックだろうな」(20代女性) 1話で深田恭子さん演じる主人公の奈々にクリニックの医師が「検査するまでもなく不妊症です」と告げるシーンがある。 病院によってはズバリ現実を提示する医師もいるものの、この宣告に違和感を覚える方も多いようだ。 「マツケンよぉ、会社の同僚に不妊治療していることを喋らないでーーー」(30代女性) 松山ケンイチ(33)演じる夫・大器は時折、会社の後輩に夫婦の不妊治療について話している。だが同じ悩みを持つ友人や家族ならまだしも、若い後輩に他人に夫婦のデリケートなことを軽々しく話すのは妻にとって気持ちのいいものではないはず。 奈々が苦しいときに寄り添ったり「いつか俺たちの所にも絶対(赤ちゃん)来てくれる」と元気づけたりしていても、このディテールのおかげで大器がどこか軽薄に感じてしまうようだ。 ■ピンとこない理由2「主人公たちに本気さが感じられない」 「医師の指示でいちいち戸惑いすぎ。タイミング法だけで簡単にできると思うなよ」(40代女性) 一般にはなじみの薄い不妊治療をドラマで扱う性質上、奈々がどこか無知であったり医師の指示にいちいち戸惑ったりするのはドラマ的に仕方のないこと。しかし本気で妊活について学び、大きな決意をもって治療院の門を叩いた人たちからすると、軽い意識と感じてしまう部分もあるようだ。 「生理予定日3日過ぎて気づくなんて、本当に妊活してるの?」(30代女性) 3話で奈々が、「アレ(生理)もう3日も来てない!」と驚くシーンがある。 妊活中は生理日・排卵日に一喜一憂するもの。アプリなどでカウントダウンしながら、その日をドキドキして待っている人が多い。奈々も毎日基礎体温をつけているほどの妊活中のはずだが……??? ■ピンとこない理由3「成功が見えているから萎えてしまう」 不妊治療で一番つらいのは、先が見えないこと。そして頑張った人が頑張っただけ報われるものでもないことだ。 「挫折や苦悩がありつつも、最終的にめでたく授かるラストが見えてる」(40代女性) 「困難に見えるけど、実際はこんなすんなりいかないんだよなあ」(30代女性) 奈々夫婦は親の反対や夫婦間の意志の相違などはあるものの、双方特に問題なく治療が進んでいく。 それはそれで不妊症の厄介なところだが、治療を受ける夫婦の半数以上は検査や治療の過程で子宮筋腫や無精子症などの問題が発見されるという。また金銭上の困難などにぶつかり、回り道を余儀なくされているというのだ。 治療は順調に進んでも成功せず、別の新しい未来を選ぶことになった方も数多くいるとのこと。終わりの見えない中でもがいていた治療経験者からするとラストが想像できるスムーズなドラマ展開はどこか他人事に思え、歪んだ見方になってしまうのかもしれない。 ただ、直近放映の9話で奈々は初めての体外受精によって妊娠判定を得たものの初期流産という結果を迎えてしまっている。果たして多くの予想通りめでたく授かるのか、それとも別の未来が描かれるのか。最終回が見ものだ。 ■「不妊治療」扱う貴重なドラマ、今後に期待 とはいえ、このドラマの妊活手順(結婚1年で妊娠せず→病院行く→検査する→タイミング法→人工授精→体外受精)がわかりやすいストーリーや「クロミッド(排卵誘発剤)とは〜」「不妊治療の助成金は〜」などと医師や奈々の口から説明される不妊治療のあれこれは、非常に勉強になるとの声も。 世の中の大部分である『不妊治療は自分とは縁のないものだ』と思っている人たちにとって、それが身近に感じる大きなきっかけになっているだろう。 現に実年齢より若く見える深田恭子さんが不妊に悩んでいる役というのは、多くの視聴者に衝撃を与えているようだ。今回、実際に話を聞いた治療経験者たちも「このドラマで一番リアルだ」と口を揃えていた部分だった。 不妊は他人事ではないということ。たとえ経験者がピンと来なくとも「隣の家族は青く見える」は、これから多くの人々の不妊治療に対する考え方を変える役割も担っているのではないだろうか。 <小政りょう>
2018年03月19日ドコモ・ヘルスケアはこのほど、「男女の妊活の知識に関する調査」の結果を明らかにした。同調査は2月24日~25日、20~40代の妊活経験者男女618名を対象にインターネットで実施したもの。妊活を希望したのは女性・男性のどちらであるか尋ねたところ、最も多いのは「お互いに」(51.3%)だった。次いで「女性から希望」(41.4%)となっている。「男性から希望」「パートナーに伝えずに妊活を行っている」はそれぞれ3%台で少数派だった。夫婦間で妊活に対する温度差はどのように感じるか聞くと、女性は51.8%、男性は9.4%が「自分の方が温度は高い」と回答した。「相手の方が温度は高い」と感じる女性は4.2%、男性は28.8%となっており、女性の方が温度が高い傾向が見られた。妊活で重要だと思うことについて聞くと、男女ともに最も多いのが「夫婦生活のタイミング」、2位が「健康的な体づくり」、3位が「年齢」だった。男女別でみると、男性は「夫婦生活のタイミング」「年齢」「生理周期の把握」など直接的なものを女性より重視している。一方、女性は「ストレスを溜めないこと」「体を温めること」など、間接的なことに関して男性より重視していることがわかった。排卵日前が最も妊娠しやすいタイミングであることを知っているか聞くと、82.4%が「知っている」と答えた。 女性は87.7%、男性は77.0%が「知っている」と答えている。女性の卵子は年齢が上がると老化して数が減っていくということを知っているか尋ねたところ、男女とも認知率は85%以上だった。女性は95.8%が、男性も87.7%が「知っている」と回答している。男性の精子は毎日新しく作られることを知っているか聞くと、79.3%の男性が知っていたのに対し、女性の認知率は73.8%だった。不妊の原因の約半数は男性にあることを知っているか尋ねたところ、女性の30.1%、男性の32.0%が「知らない」と答えた。産婦人科専門医で医学博士の宋美玄先生によると、妊活中、温度差のあるカップルは多いという。しかし、男女で温度差が出てしまうのは仕方がないとのことで、男性には「温度差を感じさせない努力」が必要で、「妊活中の女性は心も体も負担になりやすい。そんなときは、男性が女性に共感してあげることが一番です」とコメントしている。
2018年03月17日エバーセンスはこのほど、「妊活」の実態調査の結果を明らかにした。同調査は2017年12月13日~2018年2月18日、20代~40代の妊活経験をした男女1,089名を対象にインターネットで実施したもの。妊活を始めた年齢について尋ねたところ、最も多い回答は「25~29歳」(37.0%)、次いで「30~34歳」(36.0%)だった。「20~24歳」(9.9%)を合わせると、20代で妊活をした人が46.9%と約半数を占めた。「妊活を始めよう」と伝えたのは女性・男性のどちらからか尋ねると、78.2%が「女性から」と答えた。「男性」は11.8%だった。妊活として取り組んだことを聞くと、「排卵日に合わせて性行為をする」(87.1%)、「基礎体温を測る」(72.5%)、「葉酸の摂取」(59.0%)が上位を占めた。「不妊治療」(42.1%)という回答は、「食生活の改善」「適度な運動」など生活習慣の見直しをした人よりも多くなっている。妊活を始めて妊娠するまでどれくらいかかったか尋ねたところ、「1年未満」と回答した割合は、20~24歳では85.7%、20~29歳では72.4%だった。30代後半では妊活を始めて1年未満に妊娠した人は40.4%、40歳以上になると24.0%と年齢が上がるにつれ減っている。一方、3年以上の妊活を経て妊娠したという人は、30代後半から割合が増加し、4人に1人は3年以上の妊活を経て妊娠していることがわかった。妊活中にストレスを感じたか尋ねたところ、女性の87.3%、男性の61.1%が「感じた」と答えた。「ストレスは感じなかった」という回答は、男性で38.9%、女性で12.7%と、男性の方が女性の約3倍ストレスを感じていないことがわかった。ストレスを感じている原因について聞くと、女性は「なかなか妊娠しない焦り」(73.9%)、「周囲の人の妊娠報告や子供の話を聞くこと」(59.8%)という回答が多かった。男性は「毎月タイミングを合わせての性行為」(43.9%)や「配偶者・交際相手の態度」(17.5%)が原因として多く挙げられている。妊活の前後で「パートナーとの仲」がどうなったか尋ねたところ、55.1%は「変わらなかった」と答えた。37.2%は「仲がよくなった」と答えている。「仲が悪くなった」という回答はわずか7.7%だった。
2018年03月11日婚活と聞いてどんなイメージを持ちますか?おそらくプラスのイメージよりも、大変そう、疲れそう、と言ったどちらかと言うとマイナス要素を含んだイメージを持つ人が多いのではないでしょうか?結婚出来るのか不安で仕方ない、頑張っても確証がない、努力の仕方がもうわからない・・・。婚活経験者なら一度は感じたことのある虚無感。いっそのこと婚活なんてやめてしまい…だけど、そう簡単には割り切れないですよね。でも、そんな風に婚活疲れしていたら、成功するものも成功しなくなってしまいます。少しでも婚活を楽む為にはどうしたらいいのか、一例をご紹介します。出会い探しは一旦お休みして趣味に没頭する出会いの王道の場所は合コンや飲み会です。確かに出会う率が高いしお酒も入るので親密になりやすいのですが、良い出会いを見つけようとして気持ちが疲れていませんか?それに、どこか必死さが滲み出てしまうと男性は好意的にとらえないことが多いです。そんな時は、一度お誘いを断り何か趣味を見つけてみましょう。これからは趣味を生きがいに、と言う訳ではありません。目的は「精神面の安定と視点を変える」です。例えばスポーツジムに入会するとしましょう。スポーツジムは身体を鍛えたり、運動する場所ですが出会いもあります。同じように通う会員や、その知り合いを紹介される可能性もあるしトレーナーやスタッフと仲良くなることも。身体を動かすことは精神面の安定にも繋がります。普段とは違う環境に身を置くことで新たな発見も期待できます。婚活のマイナス要素をゼロにする婚活が辛い、大変、うまくいかない・・・といったマイナスイメージがあると、いざ行動に移しても潜在意識の中で、婚活しても良いことがない自分から抜け出せません。いきなりプラスのイメージにもっていくのは難しいと思うので、まずはマイナスイメージをゼロにもっていけるようにしましょう。その為には、どうしたら自分が心地良くなるか考え、本当に望んでいることをイメージしてみて下さい。妄想でもいいのです。イメージが具体化すればするほど行動に移しやすくなり結果もついてきやすくなります。辛くて大変だった婚活の概念が変わることでしょう。未来を具体的に想像する婚活をしている多くの大人女子には魅力が沢山あります。魅力がないから結婚してないことは決してないはずです。まずは肩の力を抜き、いつもと違う環境に触れてみたり、本当に望んでいる婚活の結末、未来を具体的に想像してみてください。きっと今までより楽しくなるでしょう。
2018年02月16日ドラマ「隣の家族は青く見える」で、妊活に励む妻を演じる女優・深田恭子の好演が話題だ。不妊治療という極めてデリケートな問題に切り込みながらも、トーンが決して重くならないのは、深田さん自身のふわりとした魅力が大きなカギとなっているように感じる。■作品を支える深田恭子の“癒し力”とは?子どもがほしい夫婦の奈々(深田さん)と大器(松山ケンイチ)の2人を中心に、それぞれに悩みを抱えた家族たちの葛藤と成長を描く本ドラマ。深田さん演じる奈々は、なかなか子どもができないことに不安を抱える35歳の女性だ。ものすごくいい人だけれど、「不妊治療!? 大丈夫でしょ!」とのんきに構えている夫、孫がほしいと口にしてしまう姑、周囲ではどんどん子どもが生まれているのに、置いていかれているような焦燥感…。1話から同世代の女性にとってはドキリとするほどリアルな描写が満載だ。さらには通い始めた不妊治療クリニックでの医師とのやりとり、治療の難しさも描かれるなど、近しい人でも避けがちな話題にしっかりと向き合おうとしている本ドラマ。実年齢も35歳である深田さんが等身大の女性を演じることで、共感度も倍増。深刻な問題をきちんと提起しているが、軽やかなエンターテインメントとして楽しめるのがうれしい。視聴後には、奈々が夫を好きでたまらないことや、夫とともに悩みを乗り越えようとする一生懸命な姿が心に残り、ほっこりできる内容となっているのだ。そう、とにかく奈々がかわいい。奈々と深田さんの持つピュアな魅力が見事に重なったからこそ、ふわりとした“癒し力”として結実しているのだろう。■“ほんわか”と“大胆さ”…神がかった共存が醸す魅力作品群をふり返ってみても、ほんわか&ふわりとした役柄を演じさせたら、ナンバーワンとも思えるのが深田さんだ。2005年のドラマ「富豪刑事」で演じた神戸美和子役は、世間知らずで天然系のお嬢様。おっとりとした雰囲気が深田さんのイメージとぴったりで、彼女の当たり役となった。そして2016年のドラマ「ダメな私に恋してください」のドSな元上司に恋するダメ女役も、同じく天然系の役どころ。その愛らしさにキュン死した人も多いことだろう。また、大胆さとセクシーさも深田さんの持ち味。大胆さという意味では、16歳にして一躍脚光を浴びることとなった1998年のドラマ「神様、もう少しだけ」の熱演は、いまでも鮮烈な印象を残す。たった一度だけのつもりだった援助交際のためにHIVに感染してしまった女子高生を演じた深田さん。援助交際やHIVを取り上げたセンセーショナルな作品だったが、深田さんが体現した一途さと情熱的な愛が多くの反響を呼び、大ヒットを記録した。2009年の映画『ヤッターマン』のセクシーなドロンジョ姿も忘れがたい。近年はインスタグラムでもセクシーボディを披露しており、ファンを喜ばせている。“ほんわか&ふわり”としていつつ、“大胆でセクシー”。このギャップがたまらなく刺激的なのが深田さんだが、それが嫌味にならないのがまた、すごいところ。つねに内面からピュアな魅力を放ち、男女問わずに支持を集めている。しかしながら「隣の家族は青く見える」で必要となるのは、ギャップではなくリアル。本ドラマのヒット祈願では「妊活を行う女性を演じますが、自分自身は本当に母親になりたいのか、なりたくないのか、撮影の合間につねに考えていますが、答えは出ていません」と語るなど、彼女自身、女性としての生き方を考えるきっかけをもらっている様子。持ち前の“癒し力”を発揮するとともに、大人の女性のリアルをどのように演じきってくれるのか。とても楽しみだ。(text&photo:Orie Narita)
2018年01月31日六本木レディースクリニックは2月27日、「不妊治療net」を運営するF Treatmentと共同で「手おくれにならないための! 妊活セミナー」をスルガ銀行東京支店2F(東京都中央区)で開催する。時間は19:00~20:30。参加費は無料。現在、ライフスタイルの変化により、女性の晩婚化や高齢出産が増えている。妊娠準備をしないまま年月が過ぎた結果、1年間妊活しても妊娠できない不妊が増加。不妊治療netが2017年8月に行った調査によると、30~40代の妊活中女性の5人に1人は「不妊治療中」であることがわかったという。同セミナーは「いつかは子どもが欲しい」と思っている人こそ知っておいてほしい、妊活で苦労しないための備えについて解説する。専門家や不妊治療を経験した人が登壇し、身体面はもちろん、経済面や仕事との両立など、さまざまな角度でトークセッション形式で進行する。セミナーは、F Treatment代表取締役の白正寛氏がファシリテータを務める。そのほか、不妊治療専門医師で六本木レディースクリニックの院長・小山寿美江医師、スルガ銀行で不妊治療サポートローンを担当する臼井麻都加氏、4年におよぶ不妊治療の末に妊娠したタレント・矢沢心さんも登場する。現在、セミナーの参加者を募集しており、対象となるのは18歳以上で将来子どもが欲しいと考えている人(未既婚不問)や妊活中の人、2人目を考えている人70名。夫婦はもちろん、カップルや女性同士の参加もできる。申し込みは「不妊治療net」内の申し込みフォームにて受け付ける。
2018年01月22日1月18日(木)にスタートする木曜劇場『隣の家族は青く見える』(フジテレビ)で、妊活という壁にぶち当たる夫を演じる松山ケンイチさん。自身の結婚観、家庭観について率直に語ってくれました。■松山ケンイチ、妊活での夫の関わり合いとは?――今回のドラマの役柄を教えてください 僕の演じる大器は、妻の奈々(深田恭子)に対する愛情を忘れない人。妊娠しないことで落ち込んだり悩んだりする菜々に対し、夫としてどう接していけばいいのか。難しいけれど、どんなときも妻に対する愛情は絶対に持っていたいなと思います。たとえば、奈々が落ち込んでいるときは大器が引き上げてあげる。逆に大器がへこんでいるときは奈々が…というように、そのときで役割が変わるのが夫婦なのかもしれませんね。そうして2人で妊活に向き合い、ちゃんと同じところにいられればいい。両方ともへこんでしまったりすると大変ですが…。家庭というものは夫婦のどちらかががんばりすぎてしまったら失敗で、ふたりで生活していくうちに、うまくでき上がっていくものではないかと思います。――妊活する夫婦を演じる今の心境はいかがでしょうか? 僕には、経験はないことのですが、だからといって関わりのないことではないですよね。もしかしたら、自分もそういう問題を抱えることになるのかもしれない。ドラマでは、役柄をとおしてちゃんと妊活に向き合い、それが新しい形に見えればいいと思います。そして、実際に妊活されている人たちの背中を後押しするようなものを表現したいですね。■松山ケンイチの考える夫婦の形とは――松山さんは、理想のパートナーシップとはどんな形だと思われますか? 夫婦の関係でいえば、触れ合いを忘れないなど、ちゃんとコミュニケーションが取れていることが大切。そもそも結婚するときは、夫婦として一生続いていくと思いながら結婚しているわけだから、そこはちゃんと続くように努力しなければならない。それがお互いにできる関係が理想かなと思います。妊活する夫婦もひとつの形だけれど、ちがった形の幸せがあることも忘れてはいけない。『子供ができるイコール幸せ』というのは単純すぎるでしょう。このドラマにはいろんなパートナーシップの組み合わせが出てくるので、さまざまな形の幸せがあるということを表現できればと思っています。――松山さんにとって大器とはどんな男性なのでしょうか? 僕自身は妊活をしなかったんですが、子どもが3人います。だからそのままの感覚で大器を演じたらダメだと思うので、『妊活するとしたら…』と想像しました。ただ、大器という役を演じるのも、現実の家庭生活と通じるものがあるんです。夫であること、父親であることも、ある意味、一生をかけて役作りをしていくようなものでしょう。その役作りは現実でもやらなきゃいけないし、一回したら終わりではなくて、止まらずにずっと続けなくてはと思いますね。――松山さんが、家庭生活で大事にしていることを教えてください 仕事にかまけて家族とのコミュニケーションを怠ってしまうことが一番残念だと思います。どんなに仕事がうまくいっても、何のために働いているのかがわかっていなければ、本当の幸せには届かない。それは僕自身の課題でもありますね。■子どもを持つか持たないか、妊活する夫婦とは結婚したら夫婦で話し合わなければならないことはたくさんあります。その中でも、「子どもを持つか持たないか」はもっとも重要なテーマ。新しい連続ドラマ『隣の家族は青く見える』で深田恭子さんと松山ケンイチさんが演じるのは、住宅を購入し、いざ子供を作ろうと思ったら、なかなか授からずに“妊活”を始める30代の夫婦です。そんな夫婦の機微をリアルに描くこのドラマ。夫の大器(だいき)を演じる松山ケンイチさんは、ご存じのとおり既婚者で3児のパパ。その境遇はこの役柄とは正反対なのですが、インタビューで語ってくれた言葉から、現役のイクメンパパであり、誠実な夫であることが伝わってきます。どんな夫婦にも他人からはわからない事情がいくつも隠されています。そのなかでも「妊活」で悩んでいる人たちは多くいるでしょう。松山さんは、「夫婦は触れ合いを大切にするべき」、「父親とは一生をかけて役作りしていくもの」などの名言を聞かせてくれました。30代に入ったばかりでこれだけ家庭人としての自覚ある発言ができる男性もなかなかいませんよね。まさに理想の夫でありパパ! そんな松山さんが演じるリアルな夫の姿、楽しみです。木曜劇場『隣の家族は青く見える』1月18日 木曜スタート よる10時ドラマ公式サイト:
2018年01月17日CURUCURUが運営するWebメディア「妊活ボイス」はこのほど、「妊活・不妊治療」に関する調査結果を明らかにした。同調査は10月11日~30日、10年以内に妊活経験のある20~49歳までの女性300名を対象にインターネットで実施したもの。妊活全般にかかった費用を尋ねたところ、全体の平均は約35万円だった。ただし、人工授精・体外受精・顕微授精のいずれかを経験した人に限定すると、平均費用は約134万円まで上昇した。また、不妊治療の中でも高額となる高度不妊治療(体外受精・顕微授精)の経験者だけに絞ると、その治療費の平均は193万円となった。中には「300万円以上」という回答も16.1%あった。妊活費用の捻出方法について聞くと、56.0%は「夫婦の収入・貯金」と回答した。「夫のみの収入・貯金」(23.7%)、「自分のみの収入・貯金」(20.0%)も多い。一方、「親などからの援助」は5.3%にとどまった。高度不妊治療に進むにあたり金銭面はネックとなったか尋ねたところ、高度不妊治療経験者の62.0%が「ネックになった」と回答した。「ネックとなった」と回答した人に、料金が安かった場合、高度不妊治療に変化があったか尋ねると、53.3%が「もっと早く治療に進んだ」、35.6%が「治療の回数が増えた」と回答した。自由回答には「少子化と言われている日本だからこそ、妊活にかかる費用の助成などをもっと大々的にやってもらいたい」(30代前半)など国の助成金制度の拡充を求める声のほか、「保険適応にしてもらいたい」(20代後半)といった保険内診療を求める声も多かった。病院の利用タイミングについて聞くと、48.7%が「すぐに通えば良かった(18.7%)」「もう少し早く通えば良かった」(30.0%)と受診のタイミングが遅かったと感じていることがわかった。病院・クリニック選びで重視したことを聞くと、「アクセス」(53.4%)、「口コミ」(51.4%)、「先生・スタッフの雰囲気」(40.9%)が上位を占めた。病院・クリニックを変えた人にその理由を尋ねると、「良い結果が出なかった」(36.5%)、「治療内容を変えるため」(34.9%)、「先生と合わなかった」(30.2%)が多くなっている。病院・クリニック受診者の転院回数を見ると、全体では約30%であるのに対し、高度不妊治療の経験者では、64.5%と3人に2人が転院を経験している。また、約4人に1人は3軒以上のクリニックに通院していることもわかった。
2017年12月06日妊娠前デトックスラボは12月1日、赤ちゃんを望む夫婦を対象とした保証付の妊活サポートプログラム「妊活のコタエはここ! 」を開始する。事前エントリーは11月下旬から受け付ける。同社では、これまでにない妊活の概念で妊娠を望む夫婦をサポートし、高い妊娠率を実現しているという。40代の妊娠率は約5%と言われているが、同社のサロンを利用した40歳以上の妊娠率は78.5%になっているとのこと。今回提供するプログラムは、6カ月間で妊娠を目指す体質改善プログラム。125項目の体質チェックを行い、不妊要因になりうる全要因を明らかにするとのこと。そのうえで、同社が独自調査した「100発100中の奥様に学ぶ体つくり」を実施する。期間中に授からなければ、授かるまで無料でサポートするとのこと。トライアルの結果では極めて高い妊娠率となっており、平均妊娠期間は4.5カ月であるという。価格は6カ月間の夫婦それぞれの施術費、妊活サポートグッズの費用込みで1,080,000円(税込)。期間中に妊娠した場合は、残金すべてが返金されるという。なお、同プログラムは「妊娠を保証するプログラム」ではなく、「授かるまでのサポートを保証する」プログラムであるとのこと。
2017年11月26日バイエル薬品はこのほど、「妊活・妊娠と夫婦に関する実態調査」の結果を明らかにした。同調査は9月19日~22日、既婚者かつ妊活中(開始から3カ月以上)の30歳~39歳の男女400名を対象にインターネットで実施したもの。妊活を助けるために重要な栄養素である「葉酸」について尋ねたところ、49.8%が「重要である理由まで知っている」と回答した。38.3%は「理由までは知らないが重要であることは知っている」と回答しており、合わせると88.1%が葉酸の重要性を認知していることがわかった。葉酸をいつから摂取するのがよいか聞くと、41.0%が「妊娠の3カ月前から」、13.5%が「妊娠の1カ月前」からと回答した。正しくは「妊娠前(1カ月~3カ月前)」であるため、正答率は54.5%となる。正解者の内訳を男女別にみると、男性41.5%、女性67.5%で女性の方が正解率が高かった。妊活を始めるにあたり、夫婦どちらから妊活を提案したか尋ねたところ、75.3%が「妻から」と回答した。女性を対象にパートナー(結婚相手)は妊活に協力的だと感じるか聞くと、全体の84.5%が「夫は妊活に協力的である」と回答した。妊活中、性交渉以外で妊活のために意識的に取り組んでいることを具体的に聞くと、男性の44.5%は「医師や妊活経験者からの情報収集」、女性の44.5%は「葉酸を含むマルチビタミンの摂取」と回答した。「その他(男性1.0%/女性5.0%)」の回答では、「基礎体温の把握」「禁酒」「タイミング法」「冷え対策」などもあった。妊活中の悩みについて尋ねると、全体の約77%が「悩んだことがある」と回答した。男性で最も多いのは「妊娠や性交渉の義務感によって感じるストレス」(40.0%)、女性で最も多いのは「妊娠しないこと」(60.5%)で、男女ともに焦りが悩みの原因となることがわかった。悩みを相談する相手は誰か尋ねたところ、53.0%が「パートナー(結婚相手)」と回答した。次いで多かったのは「心から相談できる人はいない」(25.0%)、「友人」(24.7%)だった。妊活中、パートナー(結婚相手)のどのような言動でイラっとすることがあるか尋ねると、「パートナーの言動についてイラッとした経験はない」という回答が多かった。男女別でみると、女性で最も多かったのは「妊娠に対して楽観的である」(35.5%)、男性は「妊娠についてプレッシャーをかける」(27.5%)だった。
2017年10月20日「妊活をしたことがありますか?」このアンケートに、回答してくれたママたち149人。みなさんの経験談をまとめてみました。基本的な妊活~基礎体温、体作り、サプリや漢方、ストレス対処も~回答者の約7割が妊活の経験者でした。ほとんどの人が基礎体温測定や生活習慣改善など、まず家庭でできることから始めるようです。具体的にどのようなことをしたのでしょうか。「基礎体温を測り、体を冷やさないように。規則正しい生活をこころがけた」(ぴよこさん36歳)、「基礎体温を測り、次に食生活の改善、サプリの服用、適度な運動を実施、継続しました」(雪ん子さん36歳)、「体を温めると良いと知り、冷たい飲み物はなるべく避け、冬は首、手首、足首が出ないような格好をしていた」(ひーさん37歳)、「妊娠しやすいからだ作りとして葉酸を摂取したり、代謝をあげるように意識した」(レミリカさん44歳)。「基礎体温を測り、排卵予想アプリを活用」(ぷさん31歳)のように、基礎体温の管理に、アプリを使っている人もちらほら見られました。妊活にはストレスも大敵。その回避方法は?「ストレスをためないように自分の癒やしの時間を作りました。体を温めることが良いので、岩盤浴や週1回温泉に入ってリフレッシュも」(はなさん36歳)、「ヨガをして体の調子を整えて、ストレスをためないようにする」(mizuさん 34歳)、「姑のせいで精神的に不安定なため、夫の実家に行かないように、連絡を取らないようにした」(おこちゃんさん34歳)。中には「基礎体温に一喜一憂する日々で、ストレスになってきたので測ることをやめた。通院もストレスになりそうだったので、排卵日検査薬を使用。排卵がわかり、不安やストレスがなくなった」(はれのまるさん35歳)というママも。ストレスをためないようにすること、またストレスの原因がわかっている場合には、上手にその原因を取り除くことも大切なんですね。基礎体温を測り、排卵日を予想してタイミングを合わせたとしても、なかなか結果がついて来なくて、通院を考える人も。「自己流のタイミング法に限界を感じて不妊治療専門病院へ行くことに決めた」(ちいこうさん34歳)という人や、「病院に通う前は、ただただ授からないことに一喜一憂して、生理がくるたびに泣いていたこともあったけれど、割り切って通院してからは気持ちも楽になり、前向きに妊活できました!」(こあらさん36歳)という声もありました。不妊治療専門病院への通院は妊活経験者の半数不妊治療専門病院へ通ったのは5割です。「生理がこなかったので婦人科に」(きのこのこのこさん31歳)、「結婚して丸2年、普通に性生活をしていても子宝に恵まれず、まずは漢方薬と基礎体温排卵日チェックなど、できることから始めた。半年経っても妊娠せず、大きな総合病院の婦人科へ」(れのママさん36歳)、と通い始めるタイミングはそれぞれ。「基礎体温を3年つけましたが、セックスレスなこともあり、なかなかタイミングがとれずに、不妊治療をはじめました」(いち2さん32歳)。また、ともさん(32歳)は、1人目を不妊治療で授かり、2人目も自然にはできないことがわかっていたので再び基礎体温をはかり、その後不妊治療の病院へ通ったそう。そのほか、結婚が遅かったり、40歳になったのを機にクリニックに通い始めたというママもいました。長期治療~体外授精、人工授精~専門病院に通った人に、治療内容や期間を聞きました。「1人目、2人目は基礎体温を測り、産婦人科でホルモン誘発剤、排卵誘発剤を使用して妊娠できました」(さやさん35歳)、「タイミング、人工授精、フーナーテスト※(ヒューナーテスト)、血液検査をしましたが、原因不明でした。鍼治療にも通いました」(ちいこうさん34歳)「タイミングから顕微鏡受精までひと通りやりました。最終的に人工授精に戻して授かりました。今は2人目を妊活中です」(mikaさん46歳)、「一般産婦人科でタイミング療法、人工授精をしてもダメで、不妊治療専門病院にて、体外受精で1人目を妊娠し出産。2人目は顕微鏡受精で妊娠し、出産。現在は凍結受精卵で3人目を妊娠中」(ゆきさん39歳)。長期におよぶ治療を経験された人も。「転勤族なので、2つの病院にお世話になり、それぞれの病院で4回、計8回の人工授精をしました」(けんけんさん36歳)、「IVF(体外受精)を足かけ4年。鍼灸や漢方、食生活、生活習慣改善などを試しながら43歳で出産」(ひなさん46歳)、「不妊治療を6年間やりました。人工授精も8回。子どもを授かるまで大金がかかりました」(こきちゃんさん54歳)。一度は妊活をストップしたれのママさん(36歳)は、さまざまな検査の結果、黄体機能不全が判明。その後の治療の結果、無事に妊娠することができました。「妊娠確定した時に、担当医師が泣いて喜んでくれたのはうれしかった」と教えてくれました。妊活には、経験した人にしかわからない辛さがあるもの。みなさん、貴重な経験談をありがとうございました。※フーナーテスト(性交後試験):フーナーテストとは、性交後の子宮頚管粘液の中にある精子の状態を見る検査です。(引用元:e-にんしん)<文・写真:フリーランス記者林未香>
2017年10月09日