広瀬すず主演の映画『一度死んでみた』が、2020年3月20日(金)に全国公開。『一度死んでみた』は、父のことが死ぬほど嫌いな女子大生と、「少しだけ死ぬ薬」で死んで“おばけ”になってしまった父親を巡って巻き起こる騒動をコミカルに描いた親子の物語。次々に笑いとギャグの応酬が繰り広げられる怒涛のコメディ映画だ。主演・広瀬すず、父親(堤真一)に容赦なく毒を吐きまくる女子大生に野畑七瀬(広瀬すず)大学4年生で父・計(堤真一)とは二人暮らし。デスメタルバンド「魂ズ」所属。何かと干渉してくる父を毛嫌い。似顔絵を描いたサンドバッグを「クソオヤジ!」と日々殴り、「臭い!」と言っては計の顔面に消臭スプレーを吹きかける。テンション高く毒を吐きまくる。主人公の野畑七瀬役を演じるのは、コメディ初出演となる女優・広瀬すず。彼女が過去に演じたピュアでまっすぐな女性像からは想像もつかないハジけた毒吐きキャラに挑む。父親・計(堤真一)七瀬の父親・計。製薬会社を経営する生粋の理系、仕事に夢中過ぎて家庭は後回し。母親の死に際も立ち会わなかった。七瀬から「一度死んでくれ!」と毒づかれているのだが…計の会社で偶然出来上がった「一度死んで2日後に生き返る薬」を飲んで本当に死んでしまう(仮死状態)。その背景には会社を乗っ取ろうとするライバル会社から企みがあり、真犯人をあぶりだすためのことでもあった。計を演じるのは抜群のコメディセンスも見せる堤真一。初共演となる広瀬と共に“最強に仲の悪い親子”を演じる。松岡(吉沢亮)計の会社の社員。存在感が薄いので“ゴースト”と呼ばれている。ライバル会社の陰謀もある中、七瀬(広瀬すず)とともに、計を生き返らせるため、また、計が巻き込まれてしまうある計画を阻止するため、七瀬と共に奔走するものの…事態は思わぬところに向っていく。デスメタルバンド「魂ズ」七瀬のが所属する「魂ズ」。売れないデスメタルバンドで解散の危機にある。ヘッドバンギングに「うるさいデス!しつこいデス!あれしろこれしろイラつくんデス!」父・計をへの想いがさく裂。「デス!デス!デス!デス!」と連呼する。七瀬のほかメンバーはギターの桃子(安藤ニコ)、ドラムの念持(スズキリクオ)、ベースのほのか(鈴木つく詩)のメンバーで活動。なお、音楽はヒャダインが手掛けた。主演の脇を固める豪華メンバーメインキャラクターを取り巻く個性豊かなキャラクターには、豪華キャストが勢ぞろい。火野(リリー・フランキー):計が仮死状態のときに現れた天国の案内人。渡部(小澤征悦):計の秘書として会社に勤める。野畑百合子(木村多江):計の妻。藤井さん(松田翔太):計の会社で「2日だけ死んじゃう薬」を生み出した研究員。そのほか妻夫木聡、佐藤健、池田エライザ、城田優、西野七瀬といった多彩な顔ぶれが揃い、作品に華を添える。au「三太郎」の浜崎慎治が監督『一度死んでみた』はソフトバンクの「ホワイト家族」シリーズや家庭教師のトライ「ハイジ」シリーズで知られるCMプランナー・澤本嘉光によるオリジナル脚本によるもので、監督はKDDI auの「三太郎」シリーズの浜崎慎治が担当する。『一度死んでみた』ストーリー大学4年生の野畑七瀬は、製薬会社の社長である父親の計(はかる)と二人暮らし。研究に没頭する仕事人間で母親の死に際も立ち会わず、何かと口うるさく干渉してくる計のことが大嫌いな七瀬は、「一度死んでくれ!」と日々毒づいている。ところがそんなある日、計が本当に「一度死んで」しまう。実は計の会社で偶然出来上がった「一度死んで2日後に生き返る薬」を飲んだためだった。計の会社を乗っ取ろうとする計画が企てられていると知り、真犯人をあぶりだすための秘策だった。事情を知らず動揺する七瀬の前に、なんと計が”おばけ”となって現れる。計の会社の社員で、存在感が薄すぎるせいで”ゴースト”と呼ばれている松岡から、ライバル会社と通じるスパイ社員の陰謀、そして父の死の真相を聞かされた七瀬は、”おばけ”の計、”ゴースト”松岡とともに、その計画を阻止し、計を無事生き返らせようと乗り出すが、事態はさらに思いもよらぬ展開に...!?作品情報映画『一度死んでみた』公開時期:2020年3月20日(金)監督:浜崎慎治脚本:澤本嘉光出演:広瀬すず、吉沢亮堤真一、リリー・フランキー、小澤征悦、嶋田久作、木村多江、松田翔太、加藤諒、でんでん、柄本時生、前野朋哉、清水伸、西野七瀬、城田優、原日出子、真壁刀義、本間朋晃、佐藤健、池田エライザ、志尊淳、古田新太、大友康平、竹中直人、妻夫木聡音楽:ヒャダイン配給:松竹
2018年09月13日昨今「職場いじめ」が問題になっています。「いい大人が何をしているんだ」と思ってしまいますが、幼稚な思考を持つ人間が存在しています。また、「辞めさせる」ためにわざといじめてくるケースもあるようです。学生のいじめも問題ですが、大人のそれも厄介。仮に自分がそのような状況に陥ってしまった場合、どのように対処するべきなのでしょうか?法律事務所あすかの冨本和男弁護士に、今回の処分について見解をお伺いしました。Q.職場いじめを受けた場合、どのように対処すればいい? A.上司や弁護士、都道府県の労働局に相談しましょう冨本弁護士:「まず、職場で受けたいじめの内容(加害者の具体的な言動)について、時系列に沿って整理し、可能であれば録音したり、証言者を得たりして証拠を確保します。その上で上司に相談して解決されそうであれば上司に相談してみましょう。また、ある程度大きな会社でそうした相談の担当部署があるようであれば、そちらに相談してみてもいいでしょう。会社内で頼れる人・部署がないような場合、弁護士や都道府県の労働局に相談することも考えられます。企業が従業員から職場でのいじめの相談を受けた場合、いじめを受けた従業員からよく話を聞くのは当然ですが、いじめを行った者や周辺の者にも事情を確認する等の調査を行って、いじめが事実であると判断するのであれば、いじめを行った者にいじめを受けた従業員への謝罪を促したり、いじめの内容がひどくいじめを行った者に反省の色も認められないようであれば相応の処分を行うことも検討した方が良いでしょう。また、調査の結果いじめが事実であるとの判断に至らない場合でも、いじめを受けたと主張する従業員に対し、どういった調査を行って、どういう理由でいじめの事実を認めなかったかについて可能な範囲で説明を行うことも考えられます」職場でいじめ被害を受けた場合、1人の力では如何ともし難いものがあります。証拠を確保したうえで、上司や部署、そして弁護士や都道府県の労働局に相談しましょう。 *取材協力弁護士:冨本和男(法律事務所あすか。企業法務、債務整理、刑事弁護を主に扱っている。親身かつ熱意にあふれた刑事弁護活動がモットー。)*取材・文:櫻井哲夫(本サイトでは弁護士様の回答をわかりやすく伝えるために日々奮闘し、丁寧な記事執筆を心がけております。仕事依頼も随時受け付けています) 身近に潜む「職場いじめ被害」のリスク被害を受けた場合の対処法を弁護士が解説はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。身近に潜む「職場いじめ被害」のリスク被害を受けた場合の対処法を弁護士が解説はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年08月13日「山口さんの病室は、2LDK。家具もなくガランとした殺風景な部屋ですごしています。そんななか、時折つぶやくそうです。『早く、死にたい』と……。あまりに悲痛な声で訴えるため、今は病院のスタッフが3人ほどついて交代で見張っているそうです」(山口の知人)未成年女性への強制わいせつ容疑で書類送検され、起訴猶予処分となった元TOKIOの山口達也(46)。あれから3カ月。現在は東京近郊にある心療内科専門病院で療養生活を送っているが、死をほのめかすほど危険な状態にあるというのだ。一部報道によると、山口が治療している病名は双極性障害。いわゆる“躁うつ病”だという。「普段は、本当に手が掛からない状態だそうです。ただ時々思い出したように『俺なんか、このまま生きていてもしょうがない』と漏らすそうで。別の日には壁に向かって何やら考えごとをした後、感情豊かに笑っていたこともあったと聞きました」(前出・山口の知人)あの快活だった山口とは思えないほどの“激変”ぶり。ジャニーズ事務所時代とのギャップに打ちのめされるようで、こんな“未練”を漏らすことも。「山口さんは『あのころは良かったな。楽しかった……』と話すそうです。特によく出てくるのは、ジャニーズ事務所の先輩だった近藤真彦さん(54)の話。『マッチさんには、本当に可愛がってもらった。何もわからない僕に、芸能界のイロハを手取り足取り教えてくれた。今でもすごく感謝している……』と漏らしているそうです」(前出・山口の知人)躁うつ病に加え、未来の見えない毎日に苦しむ山口。「もりしたクリニック」の森下克也院長も現状について「山口さんの精神状態はかなり不安定になっているといえます」と分析する。だが適切な治療を続けさえすれば、改善の余地はあるという。「まず大切なのは、周囲がしっかり彼の話を聞いてあげること。『そんなこと言わないで』と否定するのではなく、受け止めてあげるのです。その上で会話を重ね、カウンセリング。薬物治療も行っているでしょうから、そうしたアプローチによって状況は好転していくはずです。医療スタッフと二人三脚でやれば、社会復帰の可能性も充分にあるでしょう」実際、山口自身も前を向こうと努力していた。「山口さんは定期的にスパ・トリートメントの施術を受けているといいます。ストレスで凝り固まった患部を、時間を掛けて丁寧に懲り解していくというもの。いつも楽しみにしているそうです。さらに気分が落ち着かないときには、積極的にヒーリングの治療も受けているみたいです」(前出・山口の知人)4月26日に謝罪会見を開いた際、山口は涙ながらに「先のことは考えられません……」と語っていた。まずは心身の回復を、願うばかりだ。
2018年07月24日2010年、「Yahoo!知恵袋」に投稿内容が映画化となった『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』から、この度榮倉奈々が演じる妻・ちえが“死んだふり”でワニに喰われている本編映像が公開された。この度公開された本編映像には、会社から帰った夫のじゅん(安田顕)が玄関のドアを開けると、妻・ちえ(榮倉さん)が前日にケチャップの血を流して“死んだふり”をしていたのを思い出すところからスタート。意を決してドアを開けると、なんと今度はワニに喰われて横たわるちえの姿が!「喰われてる…」と繰り返しつぶやくじゅん。ちえをワニの口から引っ張り出すと、彼女は「ワッ!」と息を吹き返し、「危なかった…もう少しで消化されるところでした。あなたは命の恩人です!ありがとう!」とじゅんに抱きつくのであった。「奇跡の生還だね…」とやさしく返事をしながらも戸惑うじゅんをよそに、「さあ、ご飯にしましょう!」と楽しそうにキッチンへ向かう、ちえのお茶目な姿も見ることができる。15パターンもの“死んだふり”が早くも話題をよんでいるが、“死んだふり”の撮影は、李監督の「くだらないことこそ本気で」という号令のもと、各スタッフが力を発揮したシーンのひとつ。スタッフの熱量の高さもすごく、本物と瓜二つのワニまで用意された。そのワニにちえが喰われるくだりでは、本番前にメイク担当が「これ、ローションかなんかでワニのヨダレを足さなくていいですか?」と機転を利かせる場面もあったとか。監督も、そんなスタッフの熱用に答えるように、最もこだわったのは“死んだふりをしながらちえが喜んでいる姿”をちゃんと撮ることと語る。どの面を切り取っても見逃せない“死んだふり”を、是非本編映像からチェックしてみて。『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』は6月8日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。 2018年6月8日より全国にて公開© 2018「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」製作委員会
2018年05月23日大変残念なことに、いつの時代も、どこの環境でも多かれ少なかれいじめの話は耳にします。日本人の国民性か? それとも、日本の風土や気質がもたらすものなのか?もしも、あなたやあなたの子どもがいじめにあったら、その時どうふるまうのが正解なのか? 様々な識者の意見を参考に、いざという時の知識を身につけましょう。その1 妻による夫いじめに解決の余地はあるのか愛していた夫に対して愛情が薄れるばかりか、憎さが勝り、いじめてしまうという妻もいるそうです。いったいどうしてこういった夫婦の構造になってしまうのか、そこには、夫が妻のフラストレーションに向き合っていない可能性もあるそうです。▼続きはコチラ▼その2いじめられやすい人にも特徴があるいい人で人あたりもいいのに、なぜかいじめのターゲットになりやすいという人は存在するもの。いったい、いじめにあいやすい人とそうでない人は何が違うのか、その違いを心理カウンセラーの那賀まきさんにお聞きしました。▼続きはコチラ▼その3 もしも職場でいじめにあったらやってはいけないこともしもわが子がいじめにあったら、親はどういった行動を起こすべきなのか? 心理カウンセラーの那賀まきさんが教えてくれた、「わが子が職場でいじめにあった際」の対処法は、学校に通う子どもにも役立つものがあります。▼続きはコチラ▼その4そもそもいじめられにくい子どもにすることはできるもの?親としては、できれば我が子にはいじめの被害にあわずに、まっすぐとすくすく育ってほしいもの。ならば、いじめられにくい子どもに育てることはできるもの? 心理カウンセラーの那賀まきさんは、親がすべき5カ条を教えてくれました。▼続きはコチラ▼その5我が子がいじめにあったら頑張れはNGもしもわが子がいじめにあったとしても、頑張れというのはNG。嫌なことを嫌と言えない状況に陥っている子どもに頑張れというと、苦しい環境に身を置き続けてしまうことになるからです。▼続きはコチラ▼その6親には何でもする覚悟が必要もしもわが子がいじめられたら、親に必要なのは、子を守るために何でもする覚悟だと心理カウンセラーの椎名あつ子さんは話します。椎名さんは、いじめが解決しなかった場合の思考法についてもhなしてくれました。▼続きはコチラ▼
2018年04月06日榮倉奈々&安田顕の“夫婦役”W主演で話題を呼ぶ『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』。このたび、榮倉さんが数々の“死んだふり”を披露する予告編と、印象的なシーンをモチーフにした本ポスターが公開。“夫”安田さんがついに、誰もが不思議に思う「なんで“死んだふり”するの!?」を“妻”榮倉さんに突きつけている。原作コミックエッセイの基になった「Yahoo!知恵袋」の投稿は、現在410万以上の閲覧、1,700以上の回答が寄せられているという本作。「“死んだふり”の撮影は早く終わらないかなと思うほど本当に大変でした(笑)」とふり返る榮倉さんは、劇中でなんと15パターンもの死んだふりに全身全霊で挑んでいる。結婚3年目「妻が突然、死んだふりを始めました」…今回解禁となった予告編は、穏やかで平和な日々を過ごしている幸せな夫婦の姿から一転、結婚3年目のある日、じゅん(安田顕)が会社から家に帰ると、妻のちえ(榮倉奈々)が死んでいる(!?)まさかのシーンから始まる。救急車を呼ぼうと慌てふためく中、「わぁ!」と生き返るちえにじゅんは腰をぬかし、絶叫。そんなじゅんに、ちえは「驚きました?」と嬉しそう。あるときは、名誉の戦死を遂げ、またあるときは矢に頭を貫かれ。その姿にじゅんは「よくできてるね~」と感心してみせたり、落ち武者となって死んだふりをしているちえに全力でつきあってみるも、「身が持たない」とポロリ。「なんでこんなことするの?言いたいことあるなら言ってよ…」と次第に冷静さを失っていく。近所からも不審がられ、エスカレートする“死んだふり”に、「妻の気持ちがわからない!!」「家に帰るのがこわい…」と、じゅんは戸惑い、悩み、不安は募るばかり。誰もが不思議に思う…「なんで“死んだふり”なんてするの!?」「夫婦なんて結局は他人同士。どうやっても全部わかり合うことなんてできないんですよね」と言うのは、会社の後輩・佐野(大谷亮平)。また、「苦労してそれを乗り越えていけばいい。気がつきゃ、2人は夫婦になってるさ」と語るちえの父親(蛍雪次郎)。さまざまな夫婦の形が垣間見えるが…。エスカレートしていく“死んだふり”に翻弄されながらも、妻を理解しようと真摯に向き合う夫・じゅん。やがて物語は、入口からは予測もできない味わい深いラストへとたどり着く。結婚3年目の夫婦が、見つけだした“本当の夫婦”になるための答えとは――。なお、予告編内には「チャットモンチー」が歌う主題歌「I Laugh You」も解禁。「別にふざけてるわけじゃない…愛する君 自由な君」という優しい歌詞と、軽やかなメロディが、ちえとじゅんのオリジナリティ溢れる関係と2人の想い、そして“死んだふり”に隠された妻から夫への秘密のメッセージをポップでキュートに表現、ハートフルな楽曲に仕上がっている。さらに本ポスターでは、榮倉さんと安田さんが共に「印象深い」と語る「ワニに喰われるシーン」をモチーフに起用。嬉しそうなちえと困った顔のじゅん…という2人の対照的な表情も意味深げなビジュアルとなっている。『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』は6月8日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。 2018年6月8日より全国にて公開© 2018「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」製作委員会
2018年03月26日私は何度か自殺未遂をしました。この記事を読んでいる人のなかには、「死にたい」と思っている人がいるかもしれません。私も「死にたい」と思ったとき、ネットで検索してこういった記事にたどり着いたことがあります。だけど、私を救ってくれる記事はありませんでした。私はあなたを救えるかどうかわかりません。だけど、せっかくここにたどり着いてくれたのだから。自殺未遂経験者だからこそ伝えられることがあるかもしれないと、あなたへの言葉を綴ります。文・七海目覚めたら病院のベッドの上だった。もう二度と、あの絶望感は味わいたくない何度か自殺企画をしましたが、未然に防いでくれた人がいたことがありました。なぜ自殺企画で終わったのかというと、「遺書」のようなものを書いたり、突然家からいなくなったりしたからだと思います。家からいなくなるというのは、恐らく客観的に不自然な形で、ということです。そういった行為をするとき、私は誰かに止めて欲しかったのかどうか、わかりません。だけど、重篤な状態に陥ったときは、ほとんどの記憶がありません。普段から首をもたげている希死念慮が強くなり、衝動的に「死にたい」「死ななければならない」と行動に移しているような気がするのです。私は今現在こうして生きていますが、目覚めたときの絶望感は二度と味わいたくないと考えています。重篤な状態で発見され、病院に搬送、気がついたら真っ白な天井が目の前にある。「私はまだ生きているんだ」「私はまた死ねなかったんだ」と、絶望するのです。”当たり前” に生きている人とは感覚が違うと感じたことが多々あります。「死なないんだから大丈夫」といった考えを口にする人がよくいるように思うのですが、私は死に ”救い” を求めているような気がするのです。死んだら救われるような、そんな気がするのです。死んだら何もかもから ”解放” されるような気がして、私の場合は「何か決定的に嫌なことがあったら死ねば良いや」と考えています。「死なないんだから大丈夫」とは真逆に……。私は多分、次に自殺しようと決意したときは、より ”確実な” 方法を選ぶと思います。死に方については随分調べました。自殺未遂をした人ほど完遂率が高くなるといわれているのが、私にはわかる気がするのです。だってもう、あの絶望感を味わいたくないから。知人の自死。末期癌の宣告。私の身近にある死昨年、知人が自死を選びました。突然のことでした。彼とは頻繁に連絡を取っていたわけではないけれど、ある程度気心が知れている気になっていました。だけど、何の前触れもなく、彼はこの世からいなくなりました。私は酷く泣きました。昨日まで近くにいた人が、とても遠くに行ってしまったから。そして、語弊を恐れずに言えば「彼が羨ましい」と、同時に思いました。私は完遂できなかったけど、彼は完遂した。今ある苦しみから ”救われた” のではないかと思ったからです。自分の矛盾した感情が憎く、今でも恨めしく思います。ほかの知人に、末期癌を宣告された女性がいます。高校当時に唯一仲良くしてくれた人。彼女はもともと病気がちで、学校にあまり来られなかったけれど、いつもひとりだった私に話しかけてくれました。卒業後も交流は続き、私が自殺未遂で入院しているときは心配そうにしてくれました。だけどあるとき、「癌になった」と連絡がありました。若年性で進行が早く、見つかったときには末期でした。抗癌剤治療を受けながらも笑顔を見せる彼女は強いんだろうな、と思いました。そして、「何で私じゃなくて彼女なんだろう」と思いました。私は何度か自殺未遂をしました。自殺企画もしました。今でも希死念慮・自殺念慮は消えません。だけど、自殺した知人も、末期癌の知人も、「死んでほしくないし、死んでほしくなかった」です。自殺未遂を経験しているのに、いまだに自殺念慮があるのに、知人に「死んでほしくない」と思い泣くのは、私のエゴだと思います。私が今生きているたったひとつの理由。きっと、エゴだって生きる理由になり得る私は「死にたい」と思っています。「死んで楽になりたい」と。だけど私は今生きています。正直、自殺し切れなかった ”臆病者” で ”惨め” な存在だと感じます。だから、「死にたい」と思っている人に対して、軽々しく「死んだらだめ」と言えません。だから、私が今生きている理由について話したいと思います。私が「死にたい」と呟いたとき、主人はこう言いました。「お前と心中するために一緒にいるわけじゃない。一緒に生きたいんだ」と。「物事には順序があるから、自殺する前に別れてくれ」。あるとき強い絶望感に襲われ、その順序を守ろうとしました。理由を言わず一方的に別れを突きつけて、そのまま死ねば良いと考えていたのです。私は順序を守れば良いのだと思っていたのですが、自殺企画を感づいた彼から返ってきたのは意外な言葉でした。「俺は単純にお前と一緒にいたいんだ。これは理屈とかじゃなくって、俺の完全なエゴだよ。順序とか言ったけれど、1日1秒でも一緒に生きられるなら、あの言葉は取り消すから。少しでも長く、一緒に生きていきたいんだ」。私は彼がなぜ私と一緒に生きたいのか理解できなかったし、彼の涙もわかりませんでした。だけど、気づいたら私も泣いていました。私の涙も、わかりませんでした。知人に対して「死んでほしくない」と思うのは、私のエゴでしょう。主人が言った通り、理屈ではありません。自殺する人が視野狭窄に陥っているのは、客観的に理解できます。ニュースで流れてくる自殺者の周囲にも、「死んでほしくない」というエゴが本当はあったんじゃないかな、と思います。私が今生きているのは、彼のエゴのためです。はっきり言って、それ以外は思いつきません。だけど実は、私が気付いていないだけで、ほかにもエゴがあるのかもしれません。「死にたい」と思ったとき、誰の顔も浮かばなくても良いと思うんです。「死にたい」あなたは視野狭窄に陥っていて、思い浮かべられないだけかもしれないから。もしも死を少しでも躊躇っているのなら、そこに誰かのエゴがあるのかもしれないと、それだけは頭に入れてみていただければ、と思います。生きることは苦しいです。なぜ生きなければいけないのか、その理由は私にはわかりません。だけど多分、「一緒に生きたい」「死んでほしくない」といったエゴはたくさん存在するんだろうなぁと思います。エゴそのものに気づいていなくっても、エゴがあることがわかっていれば、それで良いのではないかな、と思います。私は主人のエゴのために生きています。エゴが生きる理由なんです。多分、人間ってとても複雑で、”優しいエゴ” にも取り囲まれながら、絡まれながら、みんな生きているんだろうなぁと思います。これを読んでいるあなたもそうだと思います。生きることは苦しいし、生きなければいけない理由はわからないけれど、少しだけ目を閉じて、休んでみても良いかもしれません。何もかも放棄したって良い。”優しいエゴ” に気づけなくても良い。いつでも「死ねる」し、「楽になれる」んだから、ちょっとここでお茶を飲んでひと休みしてみても良いのではないかな、と思います。これが、「死にたい」と思ってこの記事を読んでくれたあなたへの、私のエゴです。(C)kieferpix/Gettyimages(C)RichLegg/Gettyimages(C)laflor/Gettyimages(C)StockPlanets/Gettyimages
2018年03月20日いじめ、激太り、セミヌードと、これまで決して平坦ではない道のりを歩んできた元グラドルの筆者・小坂。さまざまな経験を経て、本当にやりたいことは、保育園を作ることだとわかる。そこで、ほかにはない特徴をと考えたのが「地域の人々が気軽に遊びに来て園児と交流できる園」だったが……。文・小阪有花【グラドルから保育園へ】vol. 78多くの人に園へ遊びに来てもらいたい地域型保育園といっても、知らない人がゾロゾロと入ってくる保育園では、安全性に欠けてしまう。近所の方々とコミュニケーションを深めて遊びに来てもらうのが理想だが、開園早々では、それが現実しないことくらい理解している。しかし、他者との交流を楽しめる保育園というコンセプトは、初日からアピールしたかった。なので、少なくとも自分が関わっている間は、自分のまわりにいる人たちを保育園に呼ぶことで、活気あふれる場所であることを印象づけることにした。少し話は飛ぶが、実際私が作った保育園での出来事について話そうと思う。この取り組みを行い思ったことは、ひとりひとりに声をかけ遊びに来てくれるよう呼び込むことは簡単な話ではないということ。しかし、それでもいろんな職種の方が遊びに来てくれて、子どもたちが喜び、来てくれた方々も、「素直さに癒された」と微笑みながら帰っていく姿は、毎回目頭を熱くさせるものがあったことを今でもよく覚えている。地域交流の大切さを実感したできごと保育園の場所は、千葉だったため、都内在住の方などはすぐにパッとこれる場所でもなかったが、みんな気持ちよく遊びに来てくれて、交通費を渡しても受け取る人は誰ひとりいなかった。子どもと遊べて楽しかった!と笑顔で帰っていく姿は、私たちも嬉しい気持ちになった。一番印象的だったのが、精神科医のお医者さんが遊びにきたときに、突然園児が熱性痙攣を起こし、すぐに対処してくれたことだ。私たちも対処はしたが、みな不安と隣り合わせだったに違いなく、たまたまお医者さんがいてくれたおかげで、とても心強かった。救急車が来る間、適切な処理をしてくれて、保護者からも本当に感謝された。さまざまな出来事が、保育園と地域合流は必要なものだということを教えてくれた。この気づきや経験は子どもの仕事をしている以上絶対に忘れてはいけないものになった。いろいろな方々に支えられ作られた保育園。そんな園を私と共に作ってくれたのは、保育とは全く関係のない企業だった。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。(C)ulkas/Gettyimages
2017年10月26日スクールカースト、いじめ、家庭環境の経済格差など、これらの問題の渦中に入ってしまった少女の孤独や屈辱に戸惑い、心の叫びが痛いほど伝わる映画『わたしたち』が9月23日(土)公開されます。子どもを主人公にした名作と呼ばれる映画は数多く存在します。でも、それらのすべてが子どもの立場にたったものになっているのでしょうか? 本作は、今を生きる子どもたちの気持ちを代弁し、子どもの心模様が手に取るように伝わってきます。現代の学校における子どもたちの間では、どんなことが起こりうるのか? 大人として考えさせられることが多い作品になっています。■誰にも相手にされない10歳の少女が主人公主人公は10歳のソン。地元の小学校に通う彼女は、スポーツが得意なわけでも、勉強がとりわけできるわけでもない。クラスで“その他大勢”のところにいるさして目立たない存在の女の子。でも、いまの彼女はクラスになじんでいるとはほど遠い。というのも、ついこの前まで仲良くしていたはずのボラが成績優秀で女の子グループを仕切りはじめるとソンへの対応が豹変。完全に距離を置かれてしまいます。これはほぼ誰にも相手にされないこととイコール。ところが、そんなソンに転機が! 夏休み前日の終業式の放課後、転入の手続きにきていた転校生のジアと出会ったのです。家は裕福ながら両親が留守がちで寂しさを抱えるジアと、ソンはすぐに仲良くなり、友情を深めていきます。ソンにとってはこれ以上ない楽しい夏休みが過ぎていきますが、その幸福な日々は続かず…。たまたまジアとボラが同じ塾に通っていたことから、二人は急接近。ソンのクラスでの立ち位置も知ったジアは、瞬く間にボラのグループに合流します。新学期が始まり再びひとりぼっちに戻ったソンは、それでもジアとの関係を修復しようと試みます。■スクールカースト、いじめ。いま、少女に何が起こっている?スクールカースト、いじめ、家庭環境の経済格差など、韓国のユン・ガウン監督はこれらの問題の渦中に入ってしまったソンの心の揺らぎを丹念に切り取っていきます。教室でひとりで過ごすときの孤独感。ドッチボールのチーム分けで最後まで選ばれないことの恥ずかしさと屈辱、さらに自分がチームに入ったことで友人にがっかりされることのやるせなさ。相手のことを思ってやったことが裏目に出てしまったときの焦り。こうしたちょっとしたボタンの掛け違いが、友情に亀裂が生じてしまう恐怖や昨日の友が今日の敵になってしまう哀しみ。ソンの揺れ動く心情が、言葉ではなく彼女の表情やしぐさからこちらへと届けられます。その肉体をもって表現された感情は、言葉よりも強力。そのパワーはソンの心の叫びとなって、こちらへと痛いほど伝わってきます。こうした感情は、おそらく誰もが一度は味わったことがあり、だからこそいたたまれない気分に陥ります。でも、その切実さは同時にけっして目をそらすことができない気持ちにもなるはず。この映画には、ほとんどの子どもが当事者意識をもつほど、無視できない“今”を生きる子どもたちの偽りのない感情と本心が存在します。この映画の舞台は韓国ですが、どの国のどの学校でも起こっていると思われることで、“これはわたしたちの物語だ”と思いを共有する少年少女も少なくないでしょう。■大人たちの形成した社会の縮図の問題点とは一方、親世代にも、ここで描かれる物語は多くのことを教えてくれます。10歳の女の子にとって学校も大きな社会ですが、自分の家族もひとつの大きな社会。そのまなざしは大人へも注がれます。そこで気づかされるのは、子どもは親をよく見ているということ。いい意味でも、悪い意味でも親はわが子に大きな影響を与えている。ちょっと耳の痛い話になってしまいますが、親としては自分が子どもときちんと向き合っているか? 社会の中で子どもに恥ずかしくない立ち振る舞いをしているか? そんなことを考える時間になるかもしれません。いずれにしても、スクールカーストやいじめの問題は子どもだけの問題ではない。現在を生きる大人たちの形成した社会の縮図であることを痛感することでしょう。もしかしたら、これが本作の裏のテーマかもしれません。けっして軽いテーマを扱っている映画ではありません。でも、子どもの心に寄り添ったドラマは、大人も子どもも、きっとすっとその世界には入り込めることでしょう。親子で観て、学校のこと、友だちのことなどを語り合いたい映画です。『わたしたち』9月23日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次ロードショー公式サイト: www.watashitachi-movie.com
2017年09月21日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。ネットを使う子どもが多いため、親にとって「依存」や「ネットいじめ」がないかと不安になってしまうことがあるでしょう。今回は、“ネットいじめ”にスポットを当てて、 現状や予防対策、いじめ発覚後に子どもをどのようにして守るかなど、さまざまな角度から見ていきたいと思います。●ネットいじめがないか、こまめなチェックが予防策インターネットに接続できるような機器(スマホやタブレット、ゲーム機器など)を使わせる時点で、親は定期的なチェックが必要です。どんなアプリを使っているのか、どんなサイトを閲覧しているのかなどを定期的にチェックすることが、“ネットいじめ”などの危険物に対する早期発見につながります。文部科学省や自治体にある“いじめ問題対策協議会”やNTTなどの企業が冊子を作っていて、学校で定期的に配布を行い、ネットの使い方のルールやいじめなどに関する学習会も頻繁に行っています。それでも、言葉・画像などを使っての“ネットいじめ”は起こっています。中には、匿名という“隠れみの”を着て、凶器となる言葉を放っている場合がかなりあります。また、ふざけ半分、遊びのつもりという気持ちで、人を傷つけてしまっていることがあることに気がついていないことも往々にしてあります。このようにわが子が加害者となっている場合もある のです。そのための家族ルールの設定、チェックなのです。これらは、子どもを被害者にも加害者にもさせない予防策として、ルール決めのときに子どもに話すことをおすすめします。●ネットいじめの被害者となっていたらネットいじめを発見したり、お子さんから訴えがあったりしたら、親はすぐに現状を確認します。親も子もすぐに消したい気持ちになるでしょう。しかし、消してしまう前に証拠を確保します。投稿やメールなどを印刷したり、写真を撮ったりしておきましょう。「いつ」「どこのサイトに」「どのように」がわかるようにしておくことで証拠となります。学校へ相談する場合も証拠があった方が有利 です。ネットいじめのことは、できるだけ早い段階で下記の相談窓口を利用することをおすすめします。【相談窓口】・いじめ問題などの相談窓口(文部科学省/24時間子供SOSダイヤル/子ども・親対象)0120-0-78310・インターネット上の悪口、無断掲載などの相談窓口(法務局・地方法務局)0120-007-110(平日8時30分~17時15分)※法務局では投稿の削除などに力を貸してくれます。・生活の安全や不安に関する相談窓口(最寄りの警察署・警察相談専用電話/子ども・親対象)#9110学校へ相談するという選択肢もありますが、投稿の削除などを求めることや、犯罪に関わることになるかなどを相談するという選択肢もあることを知っておくのは、親として必須です。●傷ついている子どもにできることネットの投稿を見た日から、子どもは傷つき、クラスメイトや友達を信用できなくなってしまうでしょう。恐怖さえ感じている状態かもしれません。そんなときに、親が励まし過ぎると、親自身が冷静さを失っていることを悟られ、思春期の心も相まって反抗したり、部屋にこもって親の言うことに耳を傾けなくなったりすることも考えられます。まず、親が冷静になること が最初です。子どもが傷つけられたら黙っていられないのはわかります。でも、子どもに接するときは、親が冷静さを持っていないと子どもは安心することができなくなってしまいます(子どもも冷静ではないので)。子どもに伝えることはたくさんありますが、大切なのは次の通りです。・親は子どもの味方であること・子どもの人格や個性を認めてあげること・「気持ちが落ち着くまで家でゆっくりしてもいい」など居場所を確保してあげること・愛情を持って接すること(甘やかすのとは違います)子どもが深く傷ついていると、学校へ行けない状況になることも多々あります。そのようなときは、自宅での学習など家でできることを明確にして、自宅でゆっくり心を休めるようにしてあげましょう。●おわりにネットいじめは、言葉や画像を直接目にしますし、拡散して多くの人の目に入るものですから、精神的にまいってしまいます。そこから救ってあげられるのは、親であり情報を持っている大人です。子どもを加害者にも被害者にもしないように、悪いことはしっかりと教え、守ってあげてほしいと思います。【参考リンク】・スマホ時代のキミたちへ(2017年版) | 文部科学省()●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年08月16日歌手でタレントの和田アキ子(67)が、「苦しくて苦しくて死ぬかと思った」と食事中に起こった出来事を告白した。 和田は15日の夜に更新した自身のインスタグラムで「イカのお刺身食べたら、誤嚥した、、、間違って気管に入ってしまった」と取り出したと思われるイカの写真をアップ。「苦しくて苦しくて死ぬかと思った何とか無理やり引っ張り出せた、、、」とその場で対処し、大事には至らなかったようだ。 和田は「皆んなも、自分だけじゃなく、皆さんのお父さん、お母さんにも注意してあげてね」(原文ママ)と注意を呼び掛けている。 投稿を見たファンからは「アッコさん気をつけて!」「何事もなくてよかったです」と安堵のコメントが寄せられている。
2017年08月16日子どもが学校に通うようになると心配になるのがいじめ。調査の結果、約半数の親が自分の子どもがいじめにあったことがあると回答しました。そこでわかったのが、いじめる子の親の行動。ここではリアルな体験をご紹介します。Q.お子さまがいじめにあったこと、ある?1.ある 44.7%2.ない 38.7%3.わからない・その他 16.6%おどろくことに約半数の44.7%がお子さまがいじめにあったことがあると回答しました。子どもがいじめられたとき、親は何をしてあげるべきなのか? 実際に悩んだ親たちの声を聞いて見ましょう。■今まさにいじめられていて悩んでいます今子どもがいじめにあっている人はそのことで頭がいっぱいになっているかもしれません。先生に言ったほうがいいのか、いじめられても部活は続けるべきなのか。どんな状況でも、子どもが話してくれたときには受け止められる親でいたいです。 「うちの子は小2の男の子です。女の子にもいじめられるほど弱い子です。先生に相談してなおるものでしょうか?今悩んでいます。本人を強くさせたらいいのか…」(神奈川県 40代女性)「今、まさに次女がそうかも。部活の同級生に仲間はずれにされて結局辞めることに」(滋賀県 30代女性)「今そのことが原因で登校拒否です。いじめられていると初めは気づかなかった娘が友だちの一言で気づき、私に話してくれた時にはびっくりする状況でした。どんな形でもいじめが起きた時に私に相談してくれたことが本当に救いだったと思っています」(山口県 30代女性)■実録!いじめる子どもの親とは?いじめている子どもの親を見ると、やはり親に問題があるのでは?という人の声が多く挙がりました。親が見て見ぬふりをしたり、悪いことをしても謝らないと、子どもも同じように育ってしまうのかもしれません。「幼稚園のとき、バス仲間の3人がうちの子だけ仲間はずれにして、泣かされていました。親たちは見て見ぬふり…。子どもの世界のいじめも、やっぱり親次第だと思います」(千葉県 40代女性)「毎朝の登校で理由もなく仲間はずれにされたらしいです。走って先に行かれたり、話しかけてもシカトされたり。その子の親曰く『歩道狭いし、3人で並んで歩けないしね〜。悪気はないんじゃない?』ですって。いじめる子って親に問題ありな気がします」(千葉県 40代女性)「小4のころ、同じクラスの3人から靴の中にてんこ盛りの砂を入れられました。先生がすぐに犯人に気づき、娘に対して謝らせました。その数日後、その親と会う機会がありましたが、避けられました。やましい気持ちがあるなら一言謝れば済むものなのに」(愛知県 30代女性)■理解してもらうことでいじめもなくなるいじめはコミュニケーション不足が原因の場合もあります。自分の子どもがうまくなじめないときや、いじめられているときには、担任の先生や同じクラスの保護者の方に説明するなどして理解してもらうことも大切なようです。「長男は発達障害と言語遅滞で3歳から小3まで言語訓練を受けていました。小学校入学当初は『何を言っているのかわからない』とからかわれたり、コミュニケーションが取れずに仲間はずれにされたりしていました。担任に相談してクラスが変わるた度に、保護者の方々に説明する機会を設けてもらったので悪質ないじめは回避できました。そんな息子も25歳。障害を乗り越え社会人として頑張っています」(鹿児島県 40代女性)------Q.お子さまがいじめにあったこと、ある?アンケート回答数:5207件ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年08月04日中学生でもスマホが当たり前になりつつある今、LINEによるいじめが問題になっています。そこで、千葉県柏市で中学生と親を対象に「LINE」のやりとりを監視するアプリの無償提供を実験的に開始しました。この取り組みに実際のパパやママはどう思っているのかを聞いてみました。Q.お子さま同士のLINEでの会話の監視、どう思う?1.賛成 26.1%2.どちらかといえば賛成 29.2%3.どちらかといえば反対 21.0%4.反対 8.5%5.わからない・どちらとも言えない 15.2%どちらかと言えば賛成が29.2%ともっとも多い回答になりました。賛成という回答も含めると55.3%と半数を超える結果に。とは言え、反対派も3割いるので親としても心は揺れているようです。■一定のセーフティネットにはなる親としてはいじめを回避できるのであれば使ってみたいというのが本音。とくに、過去子どもがいじめにあったことがある、もしくはいじめのような経験がある人にとっては、安心材料になります。「何も手を打たないよりはマシ」(神奈川県 40代女性)「LINEいじめ、心配です。なので賛成。過保護なのかもしれませんが、できることなら学校でLINEを禁止にしてほしいと思ってます」(千葉県 30代女性)「想像以上に子どもたちの動向に学校や保護者は無関心。信用していると言えば聞こえばいいですが」(新潟県 40代女性)■監視するなら持たせるべきではないそもそも監視などが必要ならスマホを持たせるべきではないという意見が多数。スマホを持たせる前に親がしっかり危険性や使い方などを教えることが大切で、学校や市などましてやアプリにまかせるのはおかしいという人もいました。「そこまで管理・監視する必要があるなら、まだ使用すること自体が早い」(千葉県 40代女性)「監視しなきゃいけないなら、持たせない方がいいと思う」(千葉県 40代女性)「市や学校が監視する前に、親がきちんと管理すべきものだと思う」(鳥取県 40代女性)■いじめっ子はどんな監視もすり抜けるアプリでいじめが回避できるのかという疑問を感じる人もいました。本当のいじめはむしろ大人たちの目に見えない水面下で行われていることがほとんど。LINEの監視をするしないというよりも、何かあったときに話し合える親子関係を作ることが大切です。「はっきり言って無駄です。なぜかというとワードに反応するものだから。本当に指導が必要な子は、上手にすり抜けるものです。スマホは大人よりも子どもたちのほうがはるかに使いこなしています」(神奈川県 40代女性)Q.お子さま同士のLINEでの会話の監視、どう思う?アンケート回答数:8032件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年07月03日「暑すぎて死ぬ」真夏にあんまりにも暑いと、何も考えず不謹慎だがつい口に出してしまう言葉だ。しかし、この言葉は恐ろしくも、現実となってきている。
2017年06月30日私のところには、「もう死んでしまいたい」って言ってくる人がたくさんいます。それには大きく分けて「死んでしまいたいくらい苦しい」っていうのと「本当に生きていたくない」という、ふたつの種類があるの。「死んでしまいたいくらい苦しい」という場合は、大きな悩みがあってつらいのだけど、その悩みの解決法を探しているわけです。解決の可能性が出てきたり、時間と共に悩みの質が変わったりすれば、「死にたい」とは思わなくなります。それは、自分でも薄々わかっています。より深刻なのはあとのほうの、「本当に生きていたくない」。「生きていることの意味がわからなくなった」という場合ね。具体的な悩みがあるわけではなかったり、何をアドバイスしても聞いてもらえなかったりします。でも、心のどこかに死にたくない気持ちがあるから、私のところに来るのね。そうじゃなかったら電車に乗って、「新宿の母」に会いになんてきません。元気な若い人たちは簡単に「死にたい」という言葉を使ってしまうけれど、それは考えられないほど遠い未来だからでしょう。そう言うことで、自分の本音を訴えたいケースがほとんどじゃないかしら?もし、あなたが「死にたい」と思わずつぶやいてしまったら、そんなときは、その言葉に酔うことなく、どうして口をついて出たのかを考えてみてください。 あなたが本当に言いたいことは、「振られてしまって悲しい」なのか、「だれも認めてくれない」なのか「自分の願いへの道が絶たれた」なのか…。好きな人や家族に恨みの目を向ける代わりに、正直な言葉で話してみましょう。たとえ聞いてもらえなくても、言ってみることが大事。悩みとまったく関係のない友だちや他人の前で「死んでしまいたい」と叫んでみても、心配する人を増やすだけで、何の解決にもなりませんよ。ところがいまは情報網が発達して、理由はどうあれ、同じように「死にたい」とつぶやいている仲間をすぐ探せてしまいます。普通に生活していたら知り合うことがなかったような人ともコミュニケーションできるというのがいまの社会のいいところでもありますが、反面、お互いのマイナス思考を増幅する面もあります。ひとりなら思いとどまったかもしれないのに、仲間がいることで後に引けなくなって、そのまま突っ走ってしまうことも…。人間、一生に一度くらい死んでしまいたくなるほどつらい思いをすることがだれにでもあるの。けれど、自分からも他人からも、生きる可能性を奪っては絶対にダメ。ひとつしかない命なんですよ。 ≪1年間の運勢≫この先、あなたに起こる出来事・変化・1年後の幸未来
2017年05月26日子ども同士のケンカの原因はさまざまですが、親のふとした発言がきっかけになることもありえます。子ども同士のけんかに発達したり、さらに意図せずしていじめっこにしないためにも、気をつけたいフレーズを実例とともに紹介します。■教材費タダでうらやましい「子どもとスーパーへ行ったとき、たまたまママ友Cさんに会いました。野菜が高くて大変よね、という話から家計が厳しいなど、よくある世間話に。そのときに『母子家庭は教材費とかタダでうらやましいわ~』なんて不用意な発言をしてしまって…。それを子どもが聞いていて、Cさんの子に『お金がかからなくていいね』と言っちゃったらしいんです。先生から聞いて、相手の家へ謝りに行きました」(31歳・小学1年生のママ)子どもは言葉の意味もわからずに、ただ聞いたことをストレートに伝えてしまうことがあります。しかし、それで誰かを傷つけてしまうのは避けたいですよね。さらにママ自身もその言葉に悪気がなかったとしても、相手を不快にさせ、さらに偏見を持っていると、とらえられるかもしれません。さいわい、このことはいじめには発展しなかったそうです。でも、私の友だちのシングルマザーも同様の経験をしたことがあるそう。そのときは子どもがからかわれてしまい、「つらい思いをさせてしまった」と悲しげに話してくれました。■あのマンション、お金持ちばかりでしょ「近所に大きな新築マンションができたとき、ママ友とも話題になりました。チラシによれば設備も最新で、高収入じゃないと住めないような価格。お茶会でも『あのマンション、かなり高級だからお金持ちばかりでしょ』なんて、うらやましがっていました。それを聞いた息子が、学校で『Aくんはお金持ちなんだよ!』と言いふらしたそうです。そのひと言でクラスの中でちょっとした騒ぎに。息子のクラスに、そのマンションへ引っ越してきた子がいたなんて知りませんでした」(32歳・小学4年生のママ)今回のケースでは、「お金持ちなのに、普通の鉛筆なんか使ってる~」とからかわれたり、「こんな遊びはお金持ちにはつまらないでしょ」と避けられたりしたそうです。テレビや雑誌などで豪邸を見れば「あんな家に住みたい」、セレブの生活を見て「お金があってうらやましい」と思う…。それは不思議なことではないのですが、お金持ちといわれることをよろこばない人もいます。また、子どもにとってはからかうネタにもなりやすいので気をつけましょう。■寂しいだろうから、うちに来るようにいったら?「息子の友だちFくんのママは看護師さん。夜勤のときは、パパが帰るまでひとりで過ごすこともあるそうです。とてもいい子だし、ひとりはかわいそうだと思って、『ママが働いているとFくんは寂しいだろうからうちに来るようにいったら?』といいました。私は専業主婦で家にいるし、息子の遊び相手にもなるからいいかな、と思って。でも、息子はその子のことを『寂しい子=暗い』と勘違いしてしまったんです。しばらくその子がうちに来ないので聞いてみたら、『暗い子と一緒に遊ぶのはつまらない』と言い出して…。余計なことを言わなければよかったと後悔しました」(36歳・小学3年生のママ)小さな子がひとりで留守番していると聞けば、同じママとして「できることをしてあげたい」と思うかもしれません。一見、親切そうにみえるけれど、子どもに変な先入観を植え付けることになりかねません。ましてや相手方にも事情があること。本当に助けになりたいと思うときには、相手から依頼されたときに親同士だけで話し合うほうがいいでしょう。どれも悪気もなく発しられたフレーズかもしれません。でも、子どもには意図しない形で伝わってしまうこともあります。またママの心の中にある、ねたみ、マウンティングといったブラックな感情を子どもが敏感に察することも。親の会話を子どもは意外と聞いているものです。ママ自身が持つ偏見は、子どもに連鎖しているかもしれません。自分の子どもをいじめっこにしないために、子ども同士の友情を壊してしまわないために、十分注意しましょう。そして同時に、自分の心の中にあるブラックな感情の正体をつきとめて、できれば退治してあげてくださいね。
2017年04月19日相変わらず減ることのない学校内での「いじめ」。最近は東日本大震災による原発事故の影響で避難した子どもが、いわれのない誹謗中傷を受ける事案が相次ぎ、社会問題化しています。いじめについては、いじめている子どもの親に責任を問うべきだと言う声があります。実際に自分のかわいい子どもがいじめを受けている場合、相手の親にもそれ相応の責任をとってもらわなければ気が済まないものですから、当然かもしれません。しかし、両者は血のつながりこそあれど、別人であるだけに、問うことは難しいような気もします。「いじめを行う子どもの親」に法的な責任を問うことは、はたして可能なのでしょうか?和田金法律事務所の渡邊寛弁護士に見解を伺いました。Q.息子が学校でいじめられた……いじめた子の親に法的な責任はある?*画像はイメージです:いじめの加害児童・生徒の親は、被害児童・生徒に対して損害賠償責任を負うことがあります。「いじめが不法行為となる場合、原則として加害児童・生徒本人は、被害児童・生徒に対して、不法行為による損害賠償責任を負います。もっとも、自分の行為の責任を理解する知能もないほど幼いときは、未成年者は法的責任を負いません。具体的な年齢が法律で何歳と決められてはいませんので、責任能力の有無は事案毎個別に判断されますが、概ね12歳程度になると法的な責任能力が認められるようになります。加害児童に法的な責任能力がない場合、本人は損害賠償責任を負いませんが、その親が監督義務者として被害者に対して損害賠償責任を負います(民法714条)。親は、監督義務を果たしていたことを立証すれば損害賠償責任を免れますが、監督義務の範囲は生活全般に及ぶ広いものですので、親の免責は簡単には認められません。加害生徒に法的な責任能力が認められる場合、民法714条の適用はありませんが、監督義務者である親は、その監督上の過失に基づき、被害者に対して損害倍責任を負うことがあります。民法714条の適用がある場合と比べると、親の監督上の過失をどちらが証明しなければならないかという立証責任の点と、監督上の過失と損害との因果関係も立証しなければならない点で、請求する側の負担が大きくなります。未成年者の親には子を監護・教育する義務がありますから、このように、いじめの加害児童・生徒の親は、被害児童・生徒に対して損害賠償責任を負うことがあります。ただし、親の責任は結果責任ではありませんので、例えば、親元から通学する中学1年生と全寮制の高校3年生とでは、同じ様な学校内でのいじめでも親の責任の有無の判断が異なることはあり得ます」(渡邊弁護士) いじめが「不法行為」となる場合、親が監督義務者として損害賠償責任を問われることもあるそう。我が子かわいさから、「うちの子に限ってそんなことはしない」と目を背ける親もいるようですが、それは監督義務を問われます。自分の子がいじめをしている可能性があると感じた場合は、直ちにやめさせるようにしてください。 *取材協力弁護士: 渡邊寛 (和田金法律事務所代表。2004年弁護士登録。東京築地を拠点に、M&A等の企業法務のほか、個人一般民事事件、刑事事件も扱う。)*取材・文:櫻井哲夫(フリーライター。期待に応えられるライターを目指し日々奮闘中)【画像】イメージです*Yasu / PIXTA(ピクスタ)
2017年04月02日「いじめって、なくなるんですか?」私の考えるいじめ解決法出典 : 「いじめから子どもを守ろうネットワーク」東京代表の栗岡まゆみです。いじめで苦しむ子どもたちの心と命と未来を守るために、長らくいじめ問題の解決に関わっており、各地の学校などで講演活動をしています。昨年は、命の犠牲を伴ういじめ問題を耳にすることが多かったように思います。そのニュースに胸を痛め、「我が家の子どもは、大丈夫なのか?」「我が子の通う学校は、大丈夫なのか?」と不安になられた保護者の方もたくさんおられるのではないでしょうか?私は一昨年、『いじめゼロを目指して‐「いじめ防止授業」生徒5000人の現場から』という書籍を出版しました。その際、ある新聞社の記者さんからの取材で、「いじめって、なくなるんですか?」と質問されました。私の答えは、「早期発見・早期解決で、いじめ問題は解決できます」というものです。今回の記事では、保護者のみなさまにぜひ大切にしていただきたいこととして、・早期発見: 子どもの発するSOSサイン・早期解決: 冷静な文書化による学校との連携方法の2点を中心に、具体的なノウハウをお伝えしたいと思います。早期発見のために大切なのは、いじめのサインを見逃さないこと出典 : いじめられている子どもは、いじめられていることを親になかなか言わない・言えないことが多いです。いじめ自殺で子どもが命を落としたその悲しみの中で、親御さんは必ずといっていいほど、「いじめの事実に気がつかなかった…」という、後悔と無念のこもった言葉を語られます。親に心配をかけたくないという気持ち、親や教師に告げると「チクッた」と言われて、“倍返し”のいじめにあうかもしれないという不安が、子どもが親に相談できない大きな要因です。けれども子どもは、自分を助けてくれる大人、信じられる大人を求めて、「助けて!」というサインを必ず出しています。その声にならない助けを私たち大人が発見することが、子どもの命を守る命綱となるのです。もしかしたら、いじめに遭っている…?子どもの発する具体的なサインの例出典 : いじめ相談のお電話を頂くとき、「子どもが、頭が痛いと言って学校に行かなくなりました。もしかしたら、いじめがあるのでしょうか?」とご相談くださる保護者の方が、多くいらっしゃいます。「お腹が痛い」「頭が痛い」「学校に行きたくない」という症状は、実は、かなり深刻です。お子さんがそう言いだす前に、次のような症状が1つでも見られたら、夕食時にさりげなく学校での様子を聞いてあげて下さい。・急に元気がなくなる・帰ってくるとすぐに部屋に閉じこもる・理由のわからない成績の低下・親の前で携帯メールを見なくなる・友達から電話があっても、出たがらない・おねしょをする・妙に明るく装う・教科書に落書きがある・服が破れていたり、汚してくる・物をよく無くす・急にお金を欲しがる・擦り傷や打撲がある・頭痛などを訴え、学校に行きたがらなくなるまた子どもの発するこうしたサインにいち早く気づくためには、学校の保護者同士のネットワ―クを作っていくことも大切です。両親共に仕事を持っていたり、自由選択制で校区を超えた学校に通学したりすると、保護者同士のネットワークがどうしても希薄になりやすいです。保護者同士でお子さんの情報を共有できる機会を少しでも作り、お子さんのサインに気付きやすくなるようなネットワークを作っていきましょう。子どものいじめ、解決を困難にしているものとは出典 : いじめ問題の解決を困難にしているのは、「証拠がない」ことに尽きます。今のいじめで一番多いのは、教師や親など大人の見ていないところでの、言葉の暴力や無視などの精神的ないじめです。暴力を受けたのなら、体に傷が残ります。ノートや文房具など持ち物を壊されても証拠が残ります。けれども、言葉による暴力は証拠がありません。これを解決するためには、冷静な文書化が必要です。「子どもからの聞き取り+証拠集め」を通して、以下のような「事実」を文書にまとめていくのです。・いつ、誰が、どこで、どのようないじめをしたのか・加害者は一人か、複数か。その名前は・それを目撃していた子どもはいるのか。いたら、それは誰か・具体的にどんなことを言われたのか・具体的にどんなことをされたのか・怪我をさせられたことはあるのか・子どもはどう感じているのか・学校や担任の対応はどうだったのか時系列に従い、いつ、誰が、どこで、どのようないじめをしたのか。加害者は1人か複数か、それは誰なのか(実名)、怪我はないか、いじめられてどう感じたか…などを子どもから聞き取り、先ず文書にすることが大切です。そして、いじめを周りで見ていた友達が居ないかどうか子どもに聞き、怪我をしていたら病院で診断書をもらい、物を壊されていたらその証拠写真を撮る等、客観的な証拠を集めることも有効です。そのあとに、いじめ被害の客観的な事実をもとにして担任に連絡をし、担任や校長と話し合います。その際に、可能であればいじめ加害者とその保護者にいじめ事実を認めてもらい、心から反省と謝罪を求めることが、いじめ再発防止には大切です。加害者の心からの謝罪が、被害者の心を復活させる大きなポイントになります。また学校側にも、いじめ再発防止を要望書として提出することをお勧めします。この話し合いで、学校側がこちらの要望に応じない場合には、教育委員会や警察、法務局、議員、マスコミに、いじめ被害事実を訴えることも視野に入れてみましょう。子どもをいじめから守るために一番大切なこと。それは…出典 : ここまでの対応を現実のものとするために、保護者の方の“決意”が求められます。それは、「もし、いじめられていても、いじめられているあなたは決して悪くない」「何があっても、必ず、あなたを命をかけて守る!」というものです。この決意とその後の行動を実は、他でもない、いじめで傷ついた子どもが、じっと見ています。その真剣な決意とその後の学校との交渉の姿で、愛されていることを実感するのは、いじめで傷ついて、自信を失った子供なのです。その愛されているという実感が、いじめで傷ついた心から復活する鍵の一つとなります。ですが、保護者の方も、決して、一人ではありません。一人で、戦わないでください。悩まないでください。そのために、私たち、いじめから子どもを守ろうネットワークは存在しています。一本の電話する勇気を持っていただくだけで、いじめ解決までのすべてのプロセスに、ひとつひとつ、一緒に考え、お子様の心を救い、復活までの時間を共にさせて頂きます。一般財団法人いじめから子どもを守ろうネットワーク
2017年03月02日より感動的な動画を撮るためにGoProを肌身離さず「もちろん、静止画での美しさもあると思うのですが、より臨場感や迫力のある絶景を撮る時は静止画よりも動画で撮ったほうが、絶景の凄さが伝わると感じています。GoProは、一眼レフのカメラが使えないような天候の荒い場所。例えば、豪雨の中や海の中、ビーチ沿いでも使えるのでとても便利です」死ぬまでに行きたい絶景のN0.1スポット「いちばん思い出に残っているイタリアへは、再び仕事で行きました。二度目は、ランペドゥーザ島というイタリアの最南端にある島に行ったんです。なぜ、その島に行ったかというと、『絶景〜』のFacobookページや本の中でも、すごく反響もあり、不動の人気を誇る絶景が、その島にあったんです。海にボートが浮いている景色なんですが、海水の透明度が高すぎて、まるで船が空を飛んでいるように見えるような面白い絶景。あまり、日本では馴染みがなく、アクセスも悪いこの島に実際に、旅行会社とツアーをプロデュースするというお仕事でした。実際に見てみると、写真でも美しいのですが、もっともっと感動する絶景。行って良かったと思いましたし、多くの人に同じ感動を共有したいと強く思いました」シリーズ累計55万部突破! 「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景」シリーズ待望第4弾発売! 「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景 体験編」が発売中。
2017年03月01日「お腹が痛い」「頭が痛い」子どもの訴え、あなたは信じる?出典 : 学校に行けない子どもたちがよく訴えることがあります。「お腹が痛い」「頭が痛い」「しんどい」・・・初めのころはそう言う子どもを心配していても、ずっと続くと「学校に行きたくないから仮病を使ってるんだ」、「やりたくないことがあるとすぐそう言う」と聞く耳を持たなくなってしまうことってありませんか?実は私も娘がひんぱんにそう言って学校を休むようになったとき、小児科の先生に「仮病じゃないんですか?」と聞いたことがあります。でも先生は「喉を見ると本当に風邪をひいた形跡がありますよ」と娘の訴えを否定せず、風邪の薬を出してきました。「先生が本当だというんだからそうなのかな」としぶしぶ納得していたのですが、これは娘からの身体を張ったSOSだったということが後にわかったのです。小さなころから神経質だった娘。時にはこんなことも言いだして…出典 : 娘は赤ちゃんの頃から神経質な子でした。ちょっとした物音や気配でも目を覚まし、ミルクもほんの少ししか飲まずに2時間ごとくらいに泣き…離乳食もなかなか食べてくれずに苦労したものです。3歳になったばかりの頃は、初めて保育園でしたおむつ外しに失敗しておもらしをしてしまいました。先生が「大変、大変」と拭いて回っただけで大ショックを受け、それから1週間家でも保育園でもおまるから離れず、ひきはがすとパニックを起こしたり。他にも娘は、先生が他の子を叱っただけで自分まで顔面蒼白になり、固まってしまいます。先生からは「この子はガラスの心の持ち主ですね。」と言われたほどです。そんな娘は保育園でも泣いてばかりいたらしく、「ママ、みんなりさのこと泣き虫って言うねん」と言ってはまた泣いていました。その頃くらいから「ママ、お腹痛い」「心臓が痛い」「りさ、死んじゃうの?」とよく訴えてくるように。最初はうろたえて小児科に連れて行っては検査を受けていたのですが、心電図は異常なし。胃腸は胃腸炎をおこしていることもたびたびありましたが、どうもそれだけとは思えませんでした。「どうしてそんなことばかり言うのだろう」、いつもつらい訴えを聞かされる私は参ってきていたのです。娘への見方が変わった、看護師さんのある言葉出典 : 娘が通っていた保育所には保健室があり、ベテランの看護師さんが勤務していました。保育所には自閉症のお姉さんと一緒に子どものお迎えに来るお母さんがいたのですが、その看護師さんは一言も発しないその子にいつも「今日も会えたね」って満面の笑顔でハグしていたのです。その様子を見て「この人なら相談にのってくれるかもしれない」と思った私は、ある日思い切って一人で保健室に相談に行きました。「娘がしょっちゅうお腹が痛いとか心臓が痛いとか言うんですけど、なんだか納得できないっていうか…、どう接したらいいのかわからないんです。」そう相談した私に先生は言いました。「お母さん、りさちゃんが『痛い』といったときは本当に痛いんです。たとえ身体に病気がなかったとしてもです。『痛いんやねぇ。しんどいねぇ。』と共感してあげて、痛いところをやさしくなでてあげてください。それだけでずいぶん楽になるはずですよ」「病気じゃなくても本当に痛い」看護師さんのこの言葉は、私の目を覚まさせてくれた言葉でした。身体の痛みは、心の痛み出典 : 先生のアドバイスのおかげで、その後は娘の「痛み」にもだんだん寄り添えるようになってきました。だけど、小学校に入学してから月曜日が来るたびに「しんどい」「お腹痛い」と訴える娘を見ると、また「本当は仮病じゃないの?」という思いがムクムクと湧いてきてしまいました。学校に「今日は休ませます」と電話したらウソみたいに元気になるのですから。だけど、看護師さんの話が頭に残っていたこと、そして私自身が神経症になったとき原因不明の熱が出続け、通勤電車でパニック発作に苦しんだ経験から「そうだ、この子は本当につらいんだ。心がつらいから体もつらくなるんだ」と、次第に心にストンと落ちるようになりました。不登校になるとき、子どもは意外と自分では「学校に行きたくない」という意思を自覚していないこともあります。なんだかわからないけど、学校に行こうとしたら気分が悪くなる、無理に登校したら倒れそうになってしまうという症状が先に出ることが多いのです。大人も会社に行こうとしたら体が動かなくなって、「これはひょっとして」とメンタルクリニックに駆け込み「うつ病」などと診断され、どれだけ自分が追いつめられていたか初めて気づくことがありますよね。先に身体がサインを出すのは大人も子どもも一緒だなと思いました。子どもの言葉を、まずはありのまま受け止めよう出典 : 身体のことだけではありません。娘は不安になると、奇想天外なことを考えて心配になってしまうことがあるようです。最近、「夜になると、なんだかママが他の人と入れ替わっていて、本当はママじゃないんじゃないかって思ってしまう。しゃべっていたら『やっぱりママだ』と思うんだけど、それでもなんだか心配になって。こんなこと思うなんて変なのかな?」と打ち明けてくれました。私にも経験があるので分かるのですが、神経質な人は、不安や精神的負担などが積み重なるといろいろとヘンなことを考えてしまうことがあります。大人でもそんなことが思い浮かぶようになったら不安だろうに、子どもだったらどれだけ怖いことでしょう。口に出して打ち明けることができたらまだいいですが、黙って悩んでいるのならどれだけつらいかと胸が痛くなります。私は、そのときはこういう風に言いました。「誰でも頭の中では変なことを考えてしまうことはある。『そんなことはない』とその考えを打ち消そうとしたり、認めなかったらよけい考えてしまうものなの。『ああ、いま私はこんなことを考えているな』とそのまま認めて、そのまま生活していけばいいよ。ただ、それでどうしても怖かったり、眠れなかったりと生活で困るようになったら病院に相談に行ったほうがいいね。そんな時は『もしかしたらママじゃないママ』に言ってくれてもいいし、そのママが怖かったらおばあちゃんに言ってもいいよ。」これは不安神経症、強迫神経症でさんざん誰にも言えない考えに取りつかれた私の実体験から出た言葉です。不安でいっぱいの子どもに、親ができることは?出典 : もし子どもが「あれ?」と思うようなことを言ってきても、絶対に否定したリ、バカにしたり、笑わないであげて下さい。不安に思うこともあるかもしれませんが、とりあえず「あなたはそう思うのね」と引き受けてから、専門家に相談すればいいと思います。言っている本人も、自分がヘンなことを言っていることはどこかで分かっています。だからこそ、突き放されたらもう立ち直れなくなってしまうのです。そして、心身の不調があまりに続くときは、まずは病院で一通り身体に本当に異常がないか検査を受けたうえで、子どもの心がSOSを出しているのではないか?と考えてみるといいと思います。決して問い詰めるのではなく、「何か辛いことがあったら話してくれてもいいよ」と待っていることを伝えると。子どもも話しやすいかもしれませんね。
2017年02月17日子どもがどんな友だちと付き合っているのか気になる人も多いと思います。いじめにあっていないか、トラブルに巻き込まれたりしていないか、親なら誰でも心配になるもの。実際、子どもの交友関係に干渉ってしていますか? パパとママに緊急調査をしてみました。Q.お子さまの交友関係、干渉したことある?1.ある 56.2%2.ない 29.1%3.わからない・どちらとも言えない 14.7%約半数の親たちが子どもの交友関係に何らかの形で干渉したことがあるという結果になりました。では、一体どんなときに干渉したのかを聞いてみましょう。■金銭トラブルなどがある場合は注意を子ども同士のケンカ程度なら親が口出しすることもないのですが、物が紛失したり、お金が絡んでいたりすると黙って見て見ぬ振りはできないようです。伝えるときには一方的にではなく、親の意見として伝えるという人が多かったです。「お祭りや映画などに一緒に行くと、必ず金銭トラブルを起こす子がいるので、その子が参加する場合はなるべく行かないように注意しました。『今日は財布を忘れてきた。明日返すからお金を貸して』が毎回で、借りたお金も返してくれないので、関わらないのが一番だと思い注意しました」(兵庫県 40代女性)「強要はしませんが『母から見た○○さんは距離を置いたほうが良いと思う』と一応伝えます」(鹿児島県 40代女性)「我が家に遊びに来て、ご飯も食べ泊まっても何も言ってこない親がいて、そういう子には注意したほうがいいと言いました。低学年のころ、遊びに来ていた子にゲームのカセットを盗まれたこともあります。子どもには良し悪しと、巻き込まれないために注意しています。明日は我が身とも思いますので」(神奈川県 40代女性)■子どもの友だちは子どもが決めるもの一方で、子どもの交友関係には干渉しないという親たちの意見も聞いてみましょう。親が子どものためと思っても、結局子どもが大人になったら、自分で解決しなければならないのが人間関係。だったら、今からその経験をしておくことも大事なのかもしれません。「子どもなんて意地悪して、されての繰り返し。相手だって同じことを感じてますよ。集団生活にはいろんな人がいます。自分なりに上手く付き合うのも社会に出て行くための勉強です」(神奈川県 40代女性)「干渉しすぎる親は子どものことを考えているつもりで、結局は自分の意思を押し付けてるだけで、親が子どもなんだと思う」(埼玉県 30代女性)「干渉・・・嫌な言い方ですね。最終的に友だちを決めるのは親ではなく子ども自身だと思います。心配なのはどの親も同じこと。相手の性格や個性を知って学んで成長し、友だちを作っていくものではないでしょうか」(千葉県 40代女性)■自分がされて嫌だった経験あり「あの友だちとは付き合うな」と親に言われて、嫌な気持ちになった経験がある人も多いようです。自分がされて嫌だったことは子どもにはなるべくしたくない。そう思いつつ、今となってわかるのはその親心だったりします。「昔親に言われてすごく嫌だった。親になった現在、親が言ってきた思いがすごくわかる。でもあまり口を出さないように、子どもからのヘルプがない限り見守ってる。正直、付き合わなきゃいいのにと何度思ったことか」(三重県 30代女性)Q.お子さまの交友関係、干渉したことある?アンケート回答数:3730件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年01月02日「いじめとふざけ、何がちがうの?」子どもたちの問いにどう答える?出典 : 「いじめから子どもを守ろうネットワーク」東京代表の栗岡まゆみです。いじめで苦しむ子どもたちの心と命と未来を守るために、長らくいじめ問題の解決に関わっており、各地の学校などで講演活動をしています。「このくらい、ちょっとふざけていただけだよ」「いじめとふざけ、何が違うの?」こんな問いに答えを出すことが、教育の現場では求められます。私が学校でおこなっているいじめ防止授業では、その問いにこう答えます。「ふざけや遊びのつもりでも、いじめられた側がつらい・やめてほしいと思ったら、それはいじめです。」とてもシンプルでありきたりな答えですが、子どもたちにとってもこれは「あたりまえ」のことなのでしょうか。「いじめられる側にも問題がある」という考え方出典 : 私がある中学校でいじめ防止授業を行ったときのお話です。事前アンケートで、500人の生徒にある質問を投げかけました。「あなたは、いじめられる側にも問題があると思いますか?」そのうち、「問題がある」「少しある」と答えた生徒は合計186人に上りました。そして、「いじめられる側にも問題がある」と答えた生徒達は、その理由として、・いじめられている相手も、恨みをかうようなことをしたと思う・性格が悪い・イラつかせる行動をしたなどを挙げたのでした。こうした回答からは、いじめる側の自分たちからの視点を前提としており、いじめられた側がどう思うかという、相手の立場に立つ視点の欠如を感じさせます。「こんなことをすると人が傷つく」「この言葉をなげかけたら人は嫌な気持ちになる」ということが想像できない子どもたちが、いわば無邪気にいじめを行い、その深刻さを認識しないままに他人を追い詰めてしまうのでしょう。ある絵本を題材に、いじめられた側の気持ちを疑似体験出典 : 私は「嫌なところがあることと、いじめは分けて考える」ことと、「いじめは絶対にいけない」という善悪の判断を子どもたちに分かってもらえるよう、いじめ防止の授業をしています。NHKの番組に「いじめをノックアウト」というものがあります。私は許可をいただいてこの番組を題材にしながら、東京の小学校や児童館で多くの子ども達と一緒にいじめについて考えました。その中に、『みずいろのマフラー』(著・くすのきしげのり・絵・松成真理子・童心社)という絵本が題材になっている回があります。絵本の登場人物は、「ぼく」、「ヤンチ」、「ヨースケ」の3人です。ヨースケは力が弱くて、走るのが遅くて、算数が苦手。ぼくとヤンチが嫌な役を押し付けても、ヨースケは少し困った顔をしながらも言いなりになります。ある日の学校からの帰り道、ぼくとヤンチがいつものようにヨースケが負けるまでジャンケンをし、ヨースケにランドセルを持たせているところをヨースケのお母さんに見つかってしまいました。さあ、もしもあなたが「ぼく」だったら、ヨースケのお母さんになんと言いますか?番組でナビゲーターを務める高橋みなみさんは、「ジャンケンしてただけですよ。って答えますね」と語っています。私が子ども達に問いかけると、「遊んでただけだよ」「ジャンケンしてたんだよ!」「ジャンケンでヨースケが負けたから、ランドセル持ってもらった」と子どもたちは口々に答えます。そこで私が「そうなんだ。じゃあその時のヨースケの気持ちはどうだっただろう?」とさらに尋ねると、子どもたちはこう言います。「悲しかった」「いやだった」「やめてほしいと思った」番組はさらに続き、今度は実在する男の子、いじられキャラの真也君の話になります。ものまねネタや一発芸をして、いつもクラスメートを楽しませる真也君。真也君自身も楽しそうに笑っていたと思ったのに、ある日突然、自ら命を絶ちました。実は、“いじり”がエスカレートして、真也君に馬乗りになったり、ほほを叩いたり、パンツおろしをしたり、…クラスではそんなことが行われていたのです。子ども達も、この真実の話は、さすがに受け止めるのに少し勇気がいるようです。シーンと静まり返りました。私は子ども達に語りかけます。「このくらい、いいんじゃないの?」とか「ちょっとふざけただけ」とか「遊びのつもり」と思っていたことが、実は相手の心の限界を超えて、つらい、やめて、いやだと思っていることがあるんだよ。言葉にできない相手の気持ちを理解する、そんな優しさが大切だね。と。「いじめをノックアウト」出典 : 子どもたちはちゃんとやさしい気持ちを持っている出典 : 番組を見せると、子どもたちはきちんと状況を理解していじめられた側の気持ちを代弁してくれます。ここで、子ども達の授業の感想をご紹介しましょう。今まで、いじめられている人にも問題があると思っていました。しかし、その考えは全く逆で、いじめている人の心に問題があったのだと初めて知りました。個人の持っている個性を一人ひとり分かりあい、認め合うことができたのなら、いじめはなくなるのではないかと思います。(1年C組女子)いじめられている側に問題があると言うのは、間違っている。いじめと、問題があるのは別に考える。いじめられる側には何の問題もない。いじめられたら、なんでいじめられたんだろうって思って不安になってしまうと思うのですが、この言葉でいじめる側が100%悪いとわかってよかったです。(2年B組女子)今日の話で一番心に残ったのは、いじめられている人がいやな原因と、いじめを一緒にしてはいけないと言うこと。今まで、いじめられている人にも原因があると思っていました。その人の言葉や行動をいやだと思っても、それがいじめていい理由にはならないと気がつきました。いじめたら、いつか自分に返ってくる。あとで、自分のしたことに後悔をしたくない。みんながこの気持ちをもって、いじめをなくしたい。(2年B組男子)誰かがいじめられていたら、それは、心の叫びです。なりふり構わず、手をさしのべて助けてあげたいです。(1年C組女子)子ども達には、無限にのびる可能性を秘めた心があると信じます。大人がきちんと善悪を教えれば、それに答える心があります。私たち大人がその努力を止めないことが、子どもをいじめから守る防波堤となることを信じます。
2016年10月17日高校生が持っているのはあたりまえ。今では中学生でも半数近くの子どもが持っているスマートフォン。地域によっては持っていない子が少数派になってしまうこともあるそうです。そのことが原因でいじめや仲間はずれにされてしまうケースもあり、家庭だけのルールでは決められない事態になっているようです。Q.お子さまにスマートフォン、いつから?1.〜小学生 12.6%2.中学1〜2年 31.2%3.中学3年〜高校1年 43.3%4.高校2〜3年 7.5%5.その他・持たせない 5.4%やはり電車通学などがはじまる高校入学がスマホを持つきっかけになっているようです。とはいえ、小学生から中学2年生まででも約40%の子どもがスマホを所持していることがわかりました。ママやパパもこの問題に頭を悩ませています。■高校生になったらが一般的周りは関係ない!うちの子は高校生になってからと決めているという家庭が多数派。一度持たせて失敗した経験から、高校生からが適切と考える親も。「まだ中学生ですが、高校生になってからの約束です。周りは持っていても関係ない。なくて困る友だち関係ならいりません。」(愛媛県 40代女性)「高校入学が決まるまでは、学業がおろそかになるので、スマホはダメでしょう!仮に持たせても、金額を決めて、足が出た分は子ども自身に払わせます」(茨城県 50代男性)「中1男子。小学校卒業時に買い与えましたが、ルールが全く守れず何度も取り上げました。この子に今渡すとダメになると考え、没収して早3カ月が過ぎました。家族との会話も増え、睡眠時間も取れるようになり、健全になったように感じます。このまま中学卒業まで没収にするつもりです」(神奈川県 40代女性) ■スマホがないといじめられる?一部の中学校では、ほとんどの子どもがスマホを持っていることも。修学旅行の相談や、部活の集合時間などのやりとりもすべてLINEでしているようです。子どもが仲間はずれにされても「高校までは持たせない」を貫くかは、難しい問題。「中学1年生です。40人クラスでスマホを持っていないのは4人。そのうち1人がうちの子でした。スマホを持っていないという理由でいじめにあいました。クラスでやるイベントやらお知らせなど、子どもたちでやることはすべてLINEでの連絡。完全に仲間はずれになり、仕方なくスマホを買いました。スマホを持たせてからは、仲間はずれや物がなくなることなど全くなくなり、今は安心して学校に通っています」(神奈川県 40代女性)「ご近所の高校生の娘さんの話なんですが、中学時代に部活の連絡が LINEで来ていたらしく、スマホを持っていなかった彼女には連絡がなく、集合場所に行けなかったと聞いてびっくりしました。我が家ではスマホは高校生と考えていたので、その話を聞いてから主人と相談中です」(茨城県 40代女性)■小学生にキッズケータイを持たせる親が急増中小学生ママで多かったのはキッズケータイ派。防犯対策にもなり、GPS機能も付いているので、高校生までこのままでいいという人も。「小5と小4の母です。スマホではなくキッズケータイなら持たせています。スマホとなるとLINEやゲームアプリなど、親の目が届かなくなりかねないので。中学に入って、みんな持ってるからと言われたら、持たせちゃいそうです…と悩み中です」(徳島県 30代女性)Q.お子さまにスマートフォン、いつから?集計期間:2016.06.16〜2016.06.23アンケート回答数:11979件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2016年10月14日子どもを持つ親の心配事のひとつに「いじめ」があります。いじめられるのはもちろんのこと、万が一いじめる側になってしまったらと思うと、気が気ではありません。人の気持ちのわかる、やさしい子どもになってほしい…。先輩ママの経験を踏まえて、思いやりの育み方を紹介します。■頭で理解するよりも、“見て”“感じて”思いやりを学ぶ「思いやりって何?」と子どもに聞かれたら、なんと答えたらいいでしょうか。あるママが「自分以外の人や動物にやさしくすることだよ」と返したところ、子どもは理解できなかったそう。「やさしくするってどういうこと?」「人の気持ちはどうやったらわかるの?」と延々と質問され続け、ママはお手上げ状態に。目に見えない気持ちを教えるのは大変だと痛感したそうです。思いやりとは、他者に気を配ること。相手の気持ちになって行動すること。ただそう言われても、子どもには何のことやらさっぱり。まだまだ経験が乏しいため、抽象的な言葉ではきちんと理解できません。思いやりの学習は、“見て”“感じて”学ぶもの。ママが具体的なお手本をたくさん見せ、そのつど子どもが実感することで、少しずつ理解できるようになるのです。まさにこのことを実感したママたちのエピソードを紹介します。「電車の中でお年寄りに席を譲ったり、あとから来る人のためドアを開けて待っていたり…。そんな私の振る舞いを見て、『何でママが立つの?』『どうして開けっぱなしにするの?』と、いちいち聞いてくる娘。きちんと説明すれば納得して、自分もマネしようとするのですが…。子どもって、わからないことだらけなのね」(30代前半)「休日、たまにはのんびりしたいだろうと、夫を置いて外出。そうしたら息子に、『パパをひとりぼっちにしてかわいそう』と怒られてしまいました。パパをひとりにすることもやさしさなんだと息子に力説しました」(40代前半) ■思いやりの要は「想像力」やさしさの実感とともに重要になるのが、想像力。どうしたら相手の役に立てるか、どうやったらよろこんでもらえるかなど、先々に思いを馳せるためには、普段から考える訓練が必要です。「『お友だちを叩いたらどうなる?』『泣いていたらどうしたらいい?』などと、さまざまなシチュエーションを題材に、子どもに質問しています。とんちんかんな答えも多いけれど、訂正すれば理解してくれるし、このやり取りのおかげか、ちょっと立ち止まって考えてから行動できるように」(30代後半)「絵を描いているときは『赤と青を混ぜたら何色になるのかな?』、宅配便が届いたときは『おばあちゃんから送られてきた箱の中身は何?』などと、いろいろなことをクイズにして楽しんでいる我が家。子どもは真剣になって、必死であれこれ考えます」(30代前半)このように日ごろから思考をフル稼働させていると、想像力はどんどん鍛えられるそうです。■母の愛で我が子を満たす!他人を思いやるために重要になるのが、自分が満たされているかどうか。自身の心がすさんでいたら、とてもじゃないけれど、思いを馳せることなどできません。それは、子どもだって同じこと。いくらママに口うるさく言われたって、自分のなかに温かな感情がなければ、人にやさしくなどできないでしょう。ありったけの愛で我が子を包んであげること。それこそが、ママが果たすべき重要な役割といえます。しっかりとやさしさで満たしてあげて、思いやりある人間へと成長してくれるといいですね。
2016年09月16日女優の広瀬すずが9月10日、都内で行われた主演作『四月は君の嘘』の初日舞台あいさつに出席。人気コミックの実写化作品に主演し「死ぬほどプレッシャーありました。原作ファンの皆さんに愛される主人公ですし、演じるのが難しい女の子でもあるので、自分にとってはチャレンジでした」と心境を語った。舞台あいさつ その他の写真舞台あいさつには広瀬をはじめ、ダブル主演の山崎賢人、共演する石井杏奈、中川大志、檀れい、新城穀彦監督が登壇。2014年にアニメ化もされた新川直司の人気コミックを実写映画化。母の死をきっかけにピアノが弾けなくなった天才ピアニストの公生(山崎)は、天真爛漫なバイオリニストのかをり(広瀬)に強引に伴奏者に指名される。演奏を通した交流を経て、音楽に対し再び心を開き始めるが、かをりはある秘密を抱えていた。「フワフワした感じで、まだ実感がなさすぎる」と映画の封切りに夢見心地の広瀬は、「カラフルに染まっていく作品の世界観が、自分の支えになった」と振り返った。一方、本作でピアノ演奏に初挑戦した山崎は「ピアノという楽器とともに(撮影を)やってきた達成感があります。やっと皆さんに届けられる」と強い手応えを示した。舞台あいさつではTwitterで募ったファンからのメッセージ約1250通をはじめ、本編場面写真やメイキングカット、キャスト撮影による現場でのオフショット、プロモーション時の写真などで構成された幅4.5メートル、高さ2.4メートルの“君嘘特製ボード”がお披露目され、広瀬は「もう1年半も前なんですね。早く感じて、よくわかんない感じです」と本作のためにバイオリンを手にしてから、映画公開までの約500日に思いをはせていた。『四月は君の嘘』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年09月10日突然、子どもから「いじめられている」と告白されたら…。後編では、「その後の子どもへの対応方法」をはじめ、気をつけておきたいことをエキサイトお悩み相談室の 山口愛乃(やまぐちあいの)先生 に聞いてみました。■子どものアフターフォローで気をつけたい2つのこと1.子どもを観察し、担任の先生とも定期的にコンタクトを取る2.子どもに日記をつけることをすすめる(親子の交換日記が理想)大人が介入して解決したケースの場合、まれですが、大人の見えない所や知られない場所(たとえば、生徒たちだけの秘密の掲示版等)で、いじめが続いているケースもあります。お子さんとの会話を増やし、ネガティブな言動が増えていないか、食欲はあるか、心から笑っているかなど、ささいな変化に気を配ると良いかと思います。小学生のお子さんであれば、「お互いがなんでも書ける交換日記」はとても有効です。同時に、月に1回、落ちついてきたら数ヶ月に1回といった具合で、担任の先生とコンタクトを取り、学校での様子を聞くのもいいでしょう。■一番大切なのは、「親子の関係」「あなたは必要とされて生まれてきたんだよ」「あなたは愛されているんだよ」「ここにいてほしいからいるんだよ」「大丈夫だよ」「何があっても、あなたを信じるよ」母親の心からの言葉は、必ず子どもに伝わります。「あなたの居場所はここだよ」「ここにいていいんだよ」と、しっかりと言葉にして伝えるようにしましょう。ほめたりしかったり、お互いに何でも言える関係、安心できる関係を築いていくことが、親と子の関係に一番大事なことです。「ひとりで悩みすぎると、蟻地獄のように出口が見つからないことがある」と山口先生。いじめの問題は、かなり多くの親御さんが悩んでおられます。「いじめ」のケースはひとつひとつが異なり複雑化しているため、ひとりで背負ってしまわないよう注意が必要です。「実際のカウンセリングでは、深いところまで伺い、確度の高いアプローチをすることができます。そういうときにこそ、うまくカウンセリングを利用してくださいね」(山口先生)愛する子どものことだから、他人に相談しにくいことだからこそ、悩まず「プロに相談」してみてください。電話1本で心が軽くなりますよ。・取材協力:エキサイトお悩み相談室 山口愛乃(やまぐちあいの)先生
2016年09月08日突然、子どもから「いじめられている」と告白されたら…。親として、子どもにどう対応すべき? 学校への対応はどうしたらいいの? 初期対応が大切な「いじめ」について、エキサイトお悩み相談室の 山口愛乃(やまぐちあいの)先生 に聞いてみました。■子どもへの対応ポイント・子どもに最後まで「自分の言葉」で話をさせる子どもが置かれている状況を把握するために、冷静に最後まで「自分の言葉」で話をさせましょう。助けを求めている子どもにとって、親の存在は頼みの綱です。親は当然、「全力で力になってあげたい!」と思いますが、ここで力むのは禁物です。「なぜ?」「どうして?」「それでどうしたの?」といった言葉で、無理やり聞きださないようにしましょう。話の途中で喜怒哀楽を言動に出したり、話の腰を折ったりせず、お子さんが自分の気持ちを「自分の言葉で」話しおわるまで、耳を傾けてみてください。もちろん、ヒアリングした内容をメモすることも忘れずに。言葉に詰まったら、相づちや復唱、温かい表情でフォローして、胸の内にある言葉を吐きだせるような空気をつくりましょう。ご両親からの愛情と受容の姿勢が伝われば、「具体的にどんないじめを受けてきたのか」を打ちあけてくれる可能性もあります。良好な親子関係は、子どもにとって、家庭・家族が「安心できる場所がある、頼れる人がいる」ことを意味します。お子さんの性格形成にとって、重要な成育環境要素のひとつです。・子どもが発する「キーワード」に注意する子どもの言葉のなかにある、「“いじめのきっかけ”や“ヒントとなるキーワード”」に意識を置いてヒアリングしてみてください。たとえば、「これからどうしたい?」というご両親からの問いに対し、子どもが「いまの状況から抜けだしたい」と回答した場合、今後の課題は関係者全員で「いじめの原因」を究明し、「解決法を模索する」ことになります。焦らずゆっくり、子どもに寄りそいながら、ひとつひとつの言葉に意識を向けていくようにしましょう。■学校への対応ポイントと注意点・伝え方のポイントヒアリング内容を書面で持参し、「事実」のみを伝えて情報を共有しましょう。我が子がつらい思いをしていると思えば、おさえているつもりでも感情的になってしまうものです。しかし、ここでの最重要課題は問題解決です。いじめた側や学校側に怒りをぶつけるなど、「親としての主観」や責任を追及せず、ヒアリングで得た「事実」だけを伝えるようにしましょう。お子さんから聞いた情報をまとめたヒアリングシートがあると、見ながら話ができるので有用です。いじめを受けているお子さんのカウンセリングをし、その後の対応へとステップを移すと、「情報の過不足・精査の必要性」を認識させられるケースが少なくないのも事実です。とくに小学生~中学生くらいのお子さんは、大人の関心を引きたい、自分だけを見て欲しいという思いから、話を大きくしたり関係のない人物の名前をあげて中傷したり、自分に都合の悪いことを隠したり、逆に大事なことを隠していたりする場合があります。情報をより正確に把握し、関係者と円滑に事態の収拾を図るためにも「こういうことを伝えて、相談してくるね」と、伝えてから公にすることをおすすめします。・学校とよりよい協力関係を築くためのポイント責任をすべて押しつけるような言動(脅し、または脅しと受けとられる言動)は控えるようにしましょう。問題解決には、「1:関係者全員の情報共有」「2:問題の明確化」「3:解決のための意識統一・役割分担」「4:検証」が不可欠ですが、同時に関係者、とくに大人同士の信頼関係・協力関係も欠かせません。こびへつらう必要はありませんが、より良い協力関係を築くためにも、高圧的な態度は避けるようにしましょう。子どもと学校への対応ポイントがわかったら、次におさえておきたいのは「その後、どうすればいいのか」ということです。次回は、「その後の子どもへの対応」を山口先生にお聞きしました。・取材協力:エキサイトお悩み相談室 山口愛乃(やまぐちあいの)先生 育児の悩みをプロのカウンセラーに相談してみよう!育児のモヤモヤ、不安な思い、悩みは1人で抱え込まずにプロのカウンセラーに相談してみましょう。電話で相談できるので、24時間365日、いつでもどこでも、名前も顔も知られずに安心して相談できます。 エキサイトお悩み相談室
2016年09月08日こんにちは。接客コンサルタントの樋口智香子です。周囲から愛され信頼される、魅力的なビジネスパーソンを育成する人材教育をしています。いま、職場いじめが深刻な社会問題のひとつとなっていますよね。2015年度に全国の労働局に寄せられた労働相談のうち、「いじめ・嫌がらせ」に関するものは6万6,566件もあったと報じられています。なかでも陰湿なのは、先輩から後輩への「無視」。周囲から気づかれにくく、後輩という立場である以上、仕事を教わることができないケースもあるため、実際の業務に大きな支障が出ることになります。無視はとくに、女性同士の職場に多いです。実際、『マイナビウーマン』が後輩社員にやった意地悪をアンケート調査した結果、「無視」「失敗することがわかっていて放置」「冷たい態度」「仕事を押しつけた」の4つが挙げられています。万が一、真面目に仕事をしているにも関わらず、先輩から無視の嫌がらせをされてしまった場合は、いったいどのように対処すればよいのでしょうか。■1:自分から歩み寄って改善の努力をするまずは思いきって、無視をする先輩に理由をきいてみましょう。その理由が「仕事の仕方に問題がある」「きっかけになる出来事があった」など、自分が気づいて正せることなのであれば、お互いにストレスがなくなるからです。先輩としても、一度無視をしてしまった手前、話をするきっかけを失い、決まりの悪い思いをしているかもしれません。こちらから歩み寄って、きっかけをつくりましょう。ポイントは「話をしたい」という意思を礼儀正しく、明確に伝えること。以下の点を意識してください。・ふたりきりになれるタイミングを見計らう・話しかけるときは「○○さん」と名前を呼びかける・相手に聞こえる声で、はっきりと話しかける・「お尋ねしたいことがあります」と、質問をしたい意思をはっきり伝える・本題に入る前に、クッション言葉を添え、語尾は疑問形にする例えば、「申し上げにくいのですが(クッション言葉)私は、○○さんから避けられているのではと感じています。私がなにかご不快な思いをさせてしまっていたら、すぐにあらためますので、理由を教えていただけませんでしょうか(語尾を疑問形に)」と聞くといいでしょう。■2:先輩へのビジネスマナーを見なおす先輩が特定の後輩を嫌う理由のひとつに、「生意気だと感じる」というものがあります。近年、芸能界の先輩に敬語を使わないタレントが人気を博すなど、年長者への礼儀作法が曖昧になってきました。しかしビジネスの世界では、その甘さは通用しません。とくに1970年代以前の世代は、先輩への礼儀作法を厳しくしつけられており、その価値観を大切にしています。もし、先輩から無視されてしまったら、挨拶や言葉遣いなどのビジネスマナーに落ち度がなかったか、もう一度見なおしましょう。会議室の座席の配置ひとつにも、席次のマナーといって、目上の人が座る席、後輩が座る席が決められていることをご存じでしょうか。正しい敬語やビジネスマナーを知らないばかりに、先輩に不快な思いをさせている可能性もあります。社会人としてもう一度、ビジネスマナーをおさらいしておきましょう。■3:理不尽な無視は第三者の力を借りる一方、こちらになんの落ち度もないのに無視をされるケースもあります。「忙しくてイライラしていたから」「昔、嫌いだった人に似ている」「自分より若くてかわいいのが癪にさわる」など、どうしようもない理由で無視する人もいるのが現実です。こうした場合は、上司や他の先輩に相談するなど、第三者の力を借りましょう。ポイントは、「業務にどんな支障があるか」を明確に伝えること。「無視をされた」という感情的な怒りや悲しみを伝えるのではなく、仕事に障りがあることを、事実として伝えます。そのために「いつ」「どこで」「どんなことがあったか」といった、5W2Hをはっきりさせておきましょう。場合によっては、配置転換をしてもらえる可能性もあります。*以上、先輩から無視されたときの対処法でした。いじめにくよくよと悩まず、勇気をもって行動すること。それが、いちばんの突破口です。(文/樋口智香子) 【参考】※樋口智香子(2014)『恋活サプリ「愛されマナー」予習帳 シーン別にわかる! 恋活サプリBOOKS』ブックビヨンド※樋口智香子のきらりと光るオトナ磨き※社員の接客力を高める、ビジネスマナーDVD講座
2016年08月31日日本全国で、今この瞬間も60万件を超えるいじめが存在している出典 : 「いじめから子どもを守ろうネットワーク」東京代表の栗岡まゆみです。私は、いじめで苦しむ子どもたちの心と命と未来を守るために、長らくいじめ問題の解決に関わっています。「昔のいじめと、今のいじめは違います」と大人たちにいじめの実態を語り、「いじめって何?」「将来の夢は何?」と子供たちに問いかける『いじめ防止授業』を行うようになり、8年が過ぎました。その中で、「いじめは本当に解決できるの?」というお声を多くいただきます。私の答えは「必ず、解決できる」。そのためには大人が現代のいじめの実態を知り、身の回りでの早期発見の仕方、いじめの解決方法を学び、予防策を知ることが必要です。今回からシリーズで「いじめ」について皆さまと一緒に学び、予防と解決策を考えていけたらと思います。現代のいじめは、大人が知っているものと違う出典 : 講演では、「今のいじめは、昔のいじめとは全く違う」ということを保護者の方々にお話しています。「え、どんなふうに?」と思われる方も多いのではないでしょうか。例えば、昔よく見ていたテレビ「ドラえもん」に登場するいじめっ子のジャイアンは、力が強くて、体格もいい。のんびり屋ののび太君を、遊び場でからかったり力づくで言う事を聞かせていじめます。けれど話しの終わりには、仲直りをして一緒に野球をする。そんなシーンが印象的ですよね。とても分かりやすい、いじめっ子といじめられっ子の描かれ方です。ですが、現代の子ども達の間で起こるいじめは、こんなシーンとは全く違います。ある日突然、些細な事でいじめが始まり、1対集団で、ターゲットを変えながら、大人の見えないところでの、無視・暴言・ネットいじめ等が繰り広げられます。陰湿で表に現れにくいのが特徴です。いじめ防止推進法が2013年に施行されたが、現状は変わらない出典 : 子ども達に無限に宿る可能性を伸ばすのが、教育の力であり、反対にそれを阻む悪しき果実の1つが、いじめ問題だと考えています。大津のいじめ事件を契機に、2013年に「いじめ防止対策推進法」が制定されました。これは、国をあげていじめ防止の歴史が大きく動いたように見える出来事でした。(いじめの禁止)第四条児童等は、いじめを行ってはならない。けれども、いじめ認知件数は減ることはなく、私が学校で出会ったのは大津事件とさして変わらないような、想像を超える犯罪レベルのいじめに苦しむ子どもたちの姿でした。5000人を超える子ども達への出張授業、必ず聞く2つの質問出典 : 今年も、児童館・学校でのいじめ防止授業を行いました。これまで、約5000人を超える子ども達といじめ防止授業を行ってきました。その授業で、私は必ず次の2つの質問をしています。「いじめって何?」「将来の夢は何?」東京のある学校の小学1年生の女の子が、手を挙げてこう答えてくれました。「はーい。いじめって、汚いゴミ箱に入れること」別の学校の小学5年生の男の子はこう話してくれました。「はい。今僕はいじめられています。死ね。うざい、と毎日言われています。このクラスの皆からです」この発言に生徒たちはシーンと静まり返りました。その様子を担任の先生は驚いて見ているだけでした。ある東京の中学で、1年から3年まで500人に、学校のご協力のもと、事前アンケートを取っていただきました。子ども達の答えをここでご紹介しましょう。「いじめって何?」・命に関わること・心も体もダメージをもたらすもの・学校に一番あってはならないもの・一対多での暴力・暴言・無視・いじめている本人には楽しいゲーム・いじめられている本人には最悪のゲーム・何の価値もない、何も生み出さない、ちっぽけなもの・人の無関心な心が生み出す残酷なもの・人から幸せを奪うもの・嫌がらせ・孤立させる・一人ぼっちでまわりが信じられない・自殺につながる・見ていても何も言わない人も、いじめている人と同じ・弱い人間がする事。最低な行い。人権を侵害する事・集団VS圧倒的少数このリアルな答えに、私は驚きました。これは中学生だからでしょうか?いいえ、そんなことはありません。小学生に聞いても同じような答えが返ってきます。毎年8月に都内の児童館で小学1年~6年まで、いじめ防止学習会を開催していますが、この時も無邪気な表情で話すシビアな現実に驚かされました。「はーい。人の心を傷つけることです」「うざい。キモい。死ね、とか言います」「仲間に入れない事です」文部科学省の調査では、教育委員会から文部科学省に報告があがる、いじめ認知件数は、8万件を超えています。ですが、その水面下で起きている報告にあがらないいじめは、その数十倍、約60万人にものぼるといわれています。まるで、その一端を垣間見るような教室でした。夢を描く力は人間が持つ才能。心を傷つけたら夢は描けなくなる出典 : 子ども達に、「いじめって何?」と聞いた次は「将来の夢は?」と問いかけます。そして十人十色の様々な夢を教えてもらった後に、『13歳からの道徳教科書』(育鵬社)と言う本にある大リーガーのイチロー選手の“子供の頃の夢”の部分を朗読しています。最初はイチローという名前は出さずに「ここで、皆と同じ小学生の時に、ある生徒が描いた作文を読みますね。…さて、誰だかわかるかな?」と問いかけます。「はーい!イチロー!」とすぐに答えが。「えー!イチロー!?」と他のみんなからはどよめきが起こります。そして、私は続けます。「あのね、“夢”を描けるというのは、人間だけが持っている才能なんだよ。夢を描いて、その夢に向かって一生懸命勉強する、努力をする。それは人として一番尊敬される行為なんだよ。夢を諦めないで努力すれば、必ずいつか実現する。今、語った夢を諦めないで。自分の夢だけでなく、お友達の夢も忘れないでね。」「なぜ、夢が描けるかわかるかな?それは、人間に一番大切な“心”があるから。心があるから、夢を描く力や夢に向かう力が生まれるんだよ。」そして、最後にこう伝えるのです。「なぜ、いじめがよくないか、わかるかな?いじめられて心が傷ついたら、夢を描く力がなくなるんだよ。自分の夢が大切なように、お友達の夢も大切。だから、夢を壊すいじめは、絶対にいけないんだよ。わかった?」私は、「教育が人間を創る」という言葉を心から信じています。そして子ども達は本当に、目をこちらに向けて一直線に聞いています。真剣に聞いてくれます。子ども達の夢の向こうには、一人一人の無限の可能性が広がっています。それは一人の夢ではなく、国家の夢であり、世界の夢でもあります。夢に向き合う時は、未来は明るいと確信できる時でもあると考えています。夢を見る力を無限に伸ばすものが教育の力であり、それを阻むものが、いじめ問題であると思います。小学校に入り半年で子ども達はいじめを実感する。大人は何ができるのか出典 : 桜が咲く4月に、幼稚園を卒業したばかりの子ども達が、夢と希望を持って、自分の体より大きなランドセルを背負い、真新しい教科書や文房具を入れて、小学校へ入学します。それからたった半年しか経っていなくても、何かを訴えるような凛とした目で、いじめとは「汚いゴミ箱に入れられること」と答える子どもがいる、それが現在の教育現場の実態です。そんな場面に出会うと、この人生すべてをかけて教育をつくり変えたい!いじめから子どもの心と未来を守りたい!という魂からの疼きがおきるのは、きっと私だけではないはずです。もちろん、その子の保護者も、担任の先生方も、そして、これを今お読みになっている大人の皆さんも同じだと思います。いじめに向き合うことは、“今”という時を生きる大人の“未来”への責任の表れではないでしょうか。出典 :
2016年08月31日お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志(52)が、28日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)で、「いじめ」と「イジり」の違いについて語った。埼玉県の河川敷で16歳の少年が殺害された事件で、16歳の知人をはじめ中学生ら複数の少年が逮捕された。その知人の携帯には、全裸で川を泳ぐよう強制しているような動画が残されていたという。このことが番組内で取り上げられ、ゲストの女優・宮澤エマ(27)は「いじめ」と「イジり」の違いについて、松本らに芸人としての立場からの見解を求めた。松本は「やっぱりそこは笑えるかどうか」と即答し、「でもその笑いって好みで片付けられてしまうことが多いから、すごく悲しい」と肩を落とした。その上で、埼玉の事件は「絶対に面白くないよね、これ。誰が見たって」と断言。自身の番組が「いじめを助長している」と指摘されることがあることを認めながらも、例えば罰ゲームはすべての人間が対象となるなど「平等性」があることを主張する。相方・浜田雅功(53)が「いじめっ子」のイメージがあることに触れ、「だからこそ、逆にあいつがいじめられる回も必ずあって」と説明。毎年年末に『笑ってはいけない』シリーズを放送しているが、「そういうところでバランスはとっているつもりなんですけどね」と語っていた。
2016年08月28日