私には6歳になる息子がいますが、子どもと遊ぶのがとても苦手でした。そのことで「私は子どもにとって、いい母親じゃない」と思っていましたが、子育てするうちに「相手をしようと思っていなくても大丈夫なんだ」ということに気づきました。私と同じように「子どもと遊ぶのが苦手」と感じ、申し訳なさを感じている人に伝えたい3つのことをお伝えします。「遊ぶ」以外の方法で関わってもいい(お願いする、会話する、一緒に寝る)あるとき、子どもが図鑑を持ってきて「読んで」というので「ママ知らないことが多いから読んで聞かせて」と応じたら、はりきって教えてくれたことがありました。私は「へえ~」「知らなかったな~」と答えるだけでしたが、密度の濃い時間を過ごすことができました。また、「今日の夜ごはん、何にしようかな」「僕は魚がいいと思うよ」「魚おいしいよね~」などと会話するだけでも子どもはうれしそうな表情をします。子どもは必ずしも「遊んでもらう」ことだけに執着しているわけではないようです。一緒に寝転がりながら鼻歌を口ずさんだり、昼寝につきあって一緒に寝転んだりするだけでも子どもは満足そうな、いい笑顔をたくさん見せてくれているのです。ママがしたいことをしてもいい当時、産後太りを解消するために何か家でできる運動をしたいなぁと思っていた私はダイエットDVDを購入しました。そのDVDは比較的動きがゆるやかで、リズムにのって踊るもの。子どもの目にも楽しく映ったようです。気づけば息子も隣で一緒に踊っていました。ダイエットのために運動する時間があるなら遊んであげたほうがいいかな…と思う人もいるかもしれません。でも、ママがしたいことの中にも子どもが喜ぶことはあります。ママがしていることが子どもの興味を惹きつけることもあるのです。「遊んであげなきゃ」と思わない「子どもの相手をしなければ」「遊んであげなければ」と頭で考えていると、それが母親の仕事であるかのように、プレッシャーを感じてしまうことも。よく「1日30分でも子どもだけに向き合う時間をつくったほうがいい」という話を耳にしますが、私はそこまで子どもと遊ぶ時間について意識することはないのでは、と思います。子どもはママと一緒にいるだけで笑顔を見せてくれます。それに気づくことで後ろめたさから解放され、子どもとの関わりにプレッシャーを感じなくなり、自然なつき合い方ができるという良い循環につながるのではないでしょうか。最近では自宅でお酒を飲んでほろ酔い気分の私の相手をしてもらうこともあります。しつこくちょっかいを出されることがうれしいのか、息子は「やめろ!」といいながらも楽しそうです。日々の暮らしの中で「普通に子どもと接する」だけで子どもは意外と楽しんでいるものかもしれませんね。
2016年03月20日小学生の宿題の定番、音読。お母さんに読み聞かせて、ハンコやサインをもらうことになっているケースが多いですが、子どもにとっては面倒ですし、親にとっても忙しいなか、ゆっくり聞いてあげる時間がなかなか取れず、多くの家庭がぞんざいにしているかもしれません。しかし。この音読の宿題、意外とバカにできないようです。今回は音読の宿題をする上で、親が注意しておきたいポイントをまとめました。読解力が身につくので、毎日やる「読む」力は国語力の基本。国語力がないと、どんな教科でも問題を読み解くことができず、子どものその後の学力を大きく左右してしまうとも言われています。音読をすると必然的に文章を読む力が身につきます。音読の宿題は必ずしも毎日出るとは限りませんが、できるだけ毎日やるのがよいでしょう。同じ物語でも何度も何度も読むことで理解が深まります。また、毎日一緒に宿題に取り組むことで、子どもとコミュニケーションを取ることができます。子どもは忘れていたり、サボりたくなったりするので、親のほうから「今日は音読の宿題ないの?」と声をかけてあげましょう。それに、毎日やることで「毎日、勉強をする」習慣がつくようになり、自分から進んで勉強をするようにもなっていくでしょう。子どもが音読している間、親は手を止めるついつい食事の支度をしながらなど、「ながら聞き」をしてしまいがちですが、ぜひ手を止めて、注意して聞いてあげましょう。そして、句点、読点など最初のうちはきちんと読めないこともありますが、そんなときはきちんと指摘してあげましょう。「ながら聞き」だと読めていないところに気がつきにくく、直してあげることができません。学校の授業の中、音読を当てられたときにすらすら読めるよう、注意して聞くことが大切です。読んだ後、内容について一緒に考えると、なお良し音読の題材には『ごんぎつね』など、親世代もよく知っている物語も多いものです。そんなときは登場人物がどんな気持ちだったのか、これは一体どんな状況なのかなど、子どもと一緒に話してみるのもよいでしょう。ただ「読む」だけではなく、一緒に「考えてみる」ことで、より理解が深まり、国語力アップにもつながります。特に人物の気持ちはテストにも出るので、対策にもなります。内容を考えながら読むことで、子ども自身がより楽しみながら宿題に向かうことができるようになりますし、親にとっては子ども時代に気がつけなかった新たな発見があるかもしれません。最初にも言いましたが、国語力は国語の成績だけでなく、すべての勉強の成績の基礎となります。一度遅れてしまうと追いつくのはとても大変。国語ができないとほかの科目も遅れがちになってしまいます。ついつい面倒くさくなりますが、小学生のときこそぜひ親がサポートし、勉強の基礎をつくっていけるとよいですね。(Monokoguma01<フォークラス>)
2016年03月18日玄関を開けた瞬間、脳内にかけめぐる夕食の調理手順。子どもに「宿題しなさいよ」と声をかけ、洗濯物をやっつける。「ああ、せめて私がもうひとりいてくれたらいいのに~」この思い、子どものいるワーキングマザーの共通の悩みではないでしょうか。いつも何かに追われている、そんな状態ではストレスがたまる一方です。たまったストレスを子どもにぶつけるくらいなら、もういっそのこと子どもと同い年になって、ストレスを解消してみるのもひとつの手です。子どもが保育園なら、おんなじウサギ組のお友だち。小学生ならクラスメイトです。そんな「家事」も「育児」も存在しない、子どもと「同級生の日」をつくることを提案します。同級生になる日を作る「じゃ、帰ったらあの公園で待ち合わせね」下校時間にこんな約束を、仲良しの友だちとした記憶があるでしょう。大人が子どもと同級生になるには、約束を必ず守ることがとても大切になってきます。「同級生の日」に設定するのは休日。子どもとの予定を調整し、楽しみに待ちましょう。「同級生の日」にするにはパートナーや家族の協力も欠かせません。夫には「今日、私は子どもだから」と宣言し、自分のことは自分でしてもらいます。また、携帯電話の電源もオフに。突然の来客も、この日だけはお断りしましょう。子どもと同級生になるということは、その瞬間、大人のあなたはそこには存在しないということ。ですから、アポなし訪問のチャイムにも反応はできません。電話が鳴っても、応答はできないのです。その日、あなたがすることは、子どもと一緒にごはんを食べて遊ぶこと。これだけです。同級生の日~準備~何食べる?「同級生の日」に何を食べる? これは事前に決めておきたい事柄です。家で遊ぶ場合、多少の危険がともないます。なぜなら、お昼ごはんなどはつい手作りしてしまうからです。それでは困ります。大人でいられる間に作り置きしておくか、子どもと一緒にランチに出かけましょう。近くのコンビニにお昼を買いに出たら、必ずおやつも買いましょう。仲良しのお友だちと一緒に過ごす楽しいおやつタイムを疑似体験してください。同級生の日~準備~どこで何して遊ぶ?続いて決めておきたいのは、子どもと一緒に遊ぶ場所です。実は、どこで遊んだとしてもその日、どう感じたかということの方がはるかに重要なのです。家、近所の公園、少し遠い広場、商業施設など、住む場所により遊び場はさまざま。あなたのお子さんは、普段どんな遊びが好きですか? 屋内で座って遊ぶこと? それとも外で体を動かして? お子さんの好みにより、おのずとどこで遊ぶかが決まってきます。そして親に連れて行ってもらった。遊んでもらったという記憶ではなく、同級生と遊んだという記憶を残してあげたいと思います。「同級生の日」はお互いに対等です。嫌だと思ったことは話しあい、すごいと思ったことはそのまま口にしましょう。母と子の立場のままでは、決して味わえない時間となるでしょう。何もしない、ただ一緒に遊ぶだけの「同級生の日」。大人になったお子さんが卒業アルバムを開いたとき、クラスメイトのあなたをみつける。そんな思い出をつくってあげてください。(舘山由里<フォークラス>)
2016年03月18日園や学校の先生にお願いしたいことがあるとき、どのようにするとスムーズに伝えられるのでしょうか? それにはコツがあります。元小学校教諭だった経験を活かして、そんなときのちょっとしたコツを紹介します。先生に伝える方法は3つ帰宅した子どもが、その日にあった園や学校でのトラブルを話すこと、ありますよね。聞き流せることが多いけど、なかには先生に知らせておきたいことがあるときも。また、子どもの勉強を見ていて、先生に聞いてみたいことや教えて欲しいこともあるでしょう。そうしたことを、先生に伝える手段として「書面」「電話」「直接会う」という3つの方法があります。これらの方法には、それぞれに適した場面があるのです。書面で伝えるときたとえば、「体調が良くないので、給食のおかずを少なめにしてください」や「今日は園にお迎えに行くので、園バスに乗せないでください」など、お願いの主旨がはっきりしていてわかりやすいときは、書面でお願いするのが良い方法です。この場合、「何をどのようにして欲しいか」をはっきりと書くことがポイントです。時間を書くときは「お昼頃」や「休み時間」という曖昧な書き方ではなく、「午後1時」や「午後3時」と時間を書くと、先生の準備もスムーズになります。また、お迎えに行くときの連絡は「誰が行くか」を忘れずに書いてください。失くしてしまったプリントが再度欲しいときや、必要な書類をもらうときも、書面でお願いするのがよいでしょう。伝達の行き違いで、違うものが届くのを防ぐことができます。電話で伝えるとき電話は、先生にも都合があるので、できれば避けたい方法です。特にお願いをする場合、こちらの都合で先生の時間を拘束するのは良い方法とはいえません。それでも電話で話したいというときは、できればその日の早い時間に学校へ連絡を入れておくのがよいです。授業中でも良いので、電話口に出た人に、誰と話したいのかを伝え、先生の都合に合わせて折り返し電話をかけてもらうようにするとよいでしょう。先生もゆとりのある時間を選んでかけてくれるので、落ち着いて話ができます。とは言え、時間は有限です。話したい内容はメモをして、簡潔に話すようにしましょう。直接会って伝えるとき直接会ってお願いをしたいというときは、事前に日時を確認しましょう。連絡帳などを通して、何のことをいつ話したいかを書いて、先生の都合を尋ねるのが良い方法です。要件を書いておくと、先生はそれについて事前に調べたり、考えてくれたりします。子どもが園や学校に行くようになると、ママはいろいろなことに悩むときも来るでしょう。そんなときは先生に相談したり、お願いしたりしてみると、思いのほかあっさり解決できることもありますよ。家庭と園や学校が協力して子どもたちを見ていける環境を、親の側からも作っていけるとよいですね。(のりこ<フォークラス>)
2016年03月17日都会の中で子どもだけでも安全に遊ばせられる場所、児童館。でも、「行ったことない」という人が意外と多いのでは? 児童館にはスタッフが在館してくれているので安心。しかも、子どもの友だちだけでなく、ママ友との新たな出会いもあります。東京都内にある、たくさんの児童館の中からユニークと思われる児童館を3つご紹介します。児童館ってそもそも何?児童館は児童福祉法によって決められた公的な児童福祉施設。専門のスタッフがいるので安心です。また、子育てに関する情報も入手できます。児童館でできること0歳~18歳までの児童や生徒が対象。施設により遊戯室や図書室、体育館や音楽室などさまざまな遊びができます。異なる年代の子どもたちが一緒に遊んだり、放課後に子どもだけで気楽に遊んだりできるという魅力があります。東京都内のおすすめ児童館3選・中野区立南中野児童館(中野区)東京メトロ丸ノ内線・中野新橋駅と中野富士見町駅の中間くらいにある、大規模児童館です。大きな遊戯室や館庭があり、思いっきり遊ぶことができます。地下にはバンド練習室もあり、中高生でも利用することができます。・ 南中野児童館のホームページ | 中野区公式ホームページ ・児童センター「ぱれっと」(昭島市)東京都多摩地区、昭島駅の近くにある児童館です。遊戯室では卓球やボール遊びができます。赤ちゃん向けの遊戯室や図書室、バンド練習室などもあり、乳幼児から高校生まで幅広い年代の子どもたちが集まります。集会室の貸し出しなどもあるのでママ友の集まりにも使えます。・ 児童(じどう)センターぱれっと - 昭島市 ・ギャラクシティ(足立区)自治体ではなく民間の「あだち未来創造ネットワーク」(株式会社丹青社と株式会社JTBコミュニケーションズ、株式会社日立ビルシステムの3社で構成される共同事業体)が運営する、ちょっと異色の児童館です。巨大アスレチックからキッチン教室、プラネラリウムやクライミングウォールまであります。さまざまなイベントが頻繁に行われており、子育て中のパパママ向けのプログラムもあります。プラネタリウムは有料ですが、一見の価値ありですよ。ぜひ休日に家族でじっくりと見て回ってみてはいかがでしょうか。・ ギャラクシティ - こども未来創造館・西新井文化ホールのホームページ 児童館では、小さい頃はお母さんと、大きくなってからは学校の友だちと、年齢に合わせた遊び方ができるのも魅力です。さまざまなイベントも開催されているので、行ったときどきに合わせて違う遊び方ができて、飽きることもありません。あなたの近所にもこんなユニークな児童館があるかもしれません。いろいろ訪れて、お気に入りの児童館を見つけてみてはいかがでしょう。(Monokoguma01<フォークラス>)
2016年03月17日園や学校で積極的に発言したり、進んで行動したりする子を見ると、ついついうらやましくなってしまうもの。「わが子もあんなふうだったらいいのに」と思うその気持ち、よくわかります。けれども、誰もが皆、積極的なタイプとは限りません。そういうタイプではない子は、違う方法で表現すればいいのです。園や学校で目立っていなくても心配しないでくださいね。親が見ていない場所で活躍する子はたくさんいるママたちがイメージする積極的な子は、一般的に授業参観でよく発言をしたり、演奏会で目立つ楽器を奏でていたり、運動会で活躍していたりする子ですよね。そして、そんな子を見るとママは、「わが子にも手を挙げて発言して欲しい!」「演奏会や発表会では中心的な存在でいて欲しい!」「大きな場面で活躍して欲しい!」という気持ちが高まってしまうものです。私も教員時代、ママたちから「自分の子が手を挙げて発言しない」「積極性がない」という悩みをたくさん聞きました。しかし、そのたびにいつも「活躍している場面はたくさんありますよ」と伝えてきました。ママたちが見ている参観日や発表会では目立たない子でも、学校生活のさまざまな場面で活躍していることが意外にたくさんあるものなのです。子どもの得意な表現を見つけよう自分を表現する方法には「話す」「書く」「描く」「作る」「動く」といった、さまざまなかたちがあります。子どもたちにはそれぞれに得意な方法があるので、それで自分らしさを表せればいいのです。ママは、わが子が「どの方法で表現することが好きなのか?」を見つけてあげてください。話すことが好きな子には、できるだけたくさん話す機会をつくってあげてください。人前で上手に話すことができたら、褒めてあげるとよいでしょう。書くことが好きな子には、日記や作文、感想文など書く機会をつくってください。お話を作ることが上手な子もいます。書いたらじっくりと聞いてあげましょう。描くことや作ることが好きな子は、描いた絵や作品を部屋に飾ってあげるのがおすすめです。動くことが好きな子は、運動クラブなどに入るのもよいですよね。園や学校でママたちが、子どもの様子を目にする機会は特別なイベントのときだけ。でも、園や学校はそれ以外の教育活動のほうが多いので、ひとりひとりの子どもが、その子らしさを発揮できる機会はたくさんあるのです。自分らしく好きな方法で表現することを楽しむようにさせてあげるとよいと思います。ママには、自分の思い描く理想の子ども像があるもの。「こんなふうになって欲しい」「あんなふうだったらいいなぁ」という思いや願いがあるかもしれませんが、子どもがその通りに育つわけではありません。子どもはしっかりと、その子らしさを身につけて育っていきます。わが子の育ちを信じて、自分らしい表現で活躍してくれたら嬉しいではありませんか。(のりこ<フォークラス>)
2016年03月17日産後、気付かぬうちにやって来た「産後クライシス」の気配…。夫に怒鳴り散らした後、わたしは「あぁ、なんであんな言い方しちゃったんだろう…」と反省するも、夫の仕事が決まらないもどかしさから、不安と焦りで心はざわつくばかり。そういえば、こどもが産まれてからというもの、特にわたしは日々の育児と仕事に追われ、夫に対する以前のような恋人気分はどこへやら? イチャイチャする気も起きない。うーん、産後女性は性欲が減ると聞いてはいたけれど、ここまでなくなるものか。それもそのはず、人ひとりを自分の細胞の中で作り上げ、血液から母乳が作られ子の栄養として与えているのだから、性欲が子を育てるための食欲に移行してしまうのは仕方が無い気がする。わたしは大きな変化があったけれど、夫はどうなんだ?本当は我慢しているのかもしれない! それだったらかわいそうじゃないか。ずばり、ここは率直に聞いてみよう。わたし「ねえねえ、性欲ってあるの?」夫「え? うーん、そうだな…なんか、こども産まれてから減ったんだよね」。えぇ!? なんと! 夫も減ったとのこと。そうなの? 産後は女性の方が性欲が減って、夫の求愛行動に耐えられずギクシャクするものではなかったのだろうか?夫がどんどんフェミニンになっていく。このままいけば、いつか夫のおっぱいから母乳が出る日も近いのではないだろうか…。良いのか、悪いのか分からないが、夫婦の性生活についてはお互い同じ波長のようなので今は育児に徹しろ! ということにしておく。まぁ、喧嘩は増えたけれど、仲が悪い訳ではないからいいのかもしれない。産後クライシスをどうにか回避するためには、やっぱり、男性が積極的に育児に関わる必要があるとわたしは思う。妻は夫に優しくされれば、応えようと思うはず。現段階でわたしの夫は育児に積極的だけれど、世の新米お父さんは、育児にどの程度関わっているだろうか?特にサラリーマンの人は満員電車に揺られ、仕事が終わっても上司の呑みに付き合わされ帰りは終電。忍び足で玄関から部屋に入ると電気もついていないで真っ暗…。家に帰ったら妻とこどもはスヤスヤ眠っている、なんてお父さんは、なかなか育児に関わる事が出来ないだろう。この生活スタイルでは仕方あるまい。しかし、その状況の人はぜひ奥さんに優しい言葉のひとつでもかけてあげてほしい。お母さんという生き物は、嫌でも頑張ってしまうもの…。このご時世、夫の収入だけでは家庭がまわらず、共働きの夫婦も多いのでは? 育メンという言葉があるけれど、「そもそも育児とは女性だけがするものなのだろうか?」と、わたしは疑問に思う。もちろん、女性にしかできないこともある。授乳だけは女性にしかできない。でも、よく考えてみたら乳が出ない以外は、男性が育児でできないことなんて、ほとんどないんじゃないかしら?一方、バリバリ働く女性は増えているし、「男性ももっと育児に参加すべき~!」と、わたしは声を大にして言いたい。仕事だって、育児だって平等に、互いに支えあえたらいいじゃないの。育児は夫婦の毎日の楽しみであってほしいし、授かった上の義務でもある。そんな考えが芽生えたのは、もちろん出産を経てからなんだけれど。思った以上に育児は想像を遥かに超える、歓びと苦労の連続で、とてもじゃないけど共働きなら、なおさら一人で抱え込むのは大変。もう、男性だけが仕事をする時代でも、女性だけが育児をする時代でもない。夫婦対等な関係は、きっときっと心地よいはず。わたしはそう思う。ということで、就活中の夫に聞いてみる。わたし「で、仕事はどうするの?」夫「一緒に仕事がしたい」詳しく聞けば、わたしのイラストレーターの仕事と、平行して運営していた文化交流複合施設「東京おかっぱちゃんハウス」で飲食の仕事をしたい。と言うではないか。「えー!? まさか、その選択!?」わたしは夫がてっきり転職するものだとばかり思っていたので、意外な返答に拍子抜けしてしまった。超安定型の銀行員を辞め、自営業の世界へ!?そのギャップに動揺しながらも、夫の決意は固いようで、わたしは彼を信じるしかないようだ。もうすぐ、生後6ヶ月になる息子を抱きながら、その小さな手をキュッと握りしめた。つづく「 東京おかっぱちゃんハウス 」とは、練馬区上石神井にある、Boojilが主宰の古民家を利用したアトリエ、シェアオフィス、イベントスペース、カフェ、BAR、ショップを併設した文化交流複合施設です。
2016年03月17日「褒める子育て」をすでに実行している方も多いことでしょう。子どもが自分の力を信じ、社会でいきいきと活躍する力を育てる効果が高いと評判の子育て法です。子どもの能力を育てる「上手な褒め方」とはどんなものなのでしょうか?やってはいけない? NGなほめ方ただやみくもに褒めると、単なる「おだて」になってしまうのでは?という不安に感じる人もいるでしょう。おだてられたことによって自分を天才か何かと過信した子どもたちが社会に出てから自分の実力を思い知り、苦しむ例はいくつもあります。一般的に、以下のような褒め方はしないほうがよいとされています。・他の子と比較して褒める「◯◯ちゃんより上の点数よ、すごいじゃない」という褒め方は、競争相手を蹴落とす人間性を育てがち。自分の能力を磨くのではなく、相手の足を引っ張る方向にねじれた努力をするおそれがあると言われています。・「あなたは頭がいいのね」「素質があるのね」と生まれつきの能力が良いかのように褒めるこうした生まれつきの能力をほめる言い方をしていると、自尊心が育ちすぎ、「自分はできる子」というイメージを損ねたくないあまり、過度に失敗を恐れる子になることも。難しめの課題にチャレンジする勇気を持ちにくくなり、余裕でクリアできるハードル低めの課題を選びがちになった結果、実力を伸ばす機会を失ってしまうこともあるようです。上からではなく、対等な目線で褒める褒めるときは、子どもの同列に並んだ気持ちで褒めましょう。具体的には「よくやった」「えらいね」のような目上から目下への言い方ではなく、「すごいじゃない」「助かったわ」といった、同僚など自分と対等な立場の人間に言うイメージで。感じた気持ちを素直に伝えることがコツです。子どもは、上から目線で「お褒めの言葉をいただいた」感のある言葉をもらうよりも、同じ目線からの「あなたのおかげで助かった」「すごいわね、感動しちゃった」といった言葉をかけてもらうほうが嬉しく感じると言われています。親が自分を、1人の人間として認めてくれていることが伝わるからです。それは正しい自己肯定感につながります。能力ではなく、努力や経過を褒めるたとえばテストで100点を取ったとき「あなたは頭がいいわね」と能力自体を褒めるのではなく、「よく頑張って勉強したね」のように、そこに至る経過に焦点を当てて褒めましょう。すると子どもは「頑張れば良い評価がもらえるんだな」と思い、もっと勉強に力を入れるようになります。そして、学年が上がると共にどんどん難しくなるテストや、習い事での発表会などの課題にも、果敢に取り組む体力が身につくのです。将来的には実力以上の課題(大学受験や就職など)を狙って努力を重ね、みずから伸びる力を持つ人間に成長することが期待できるでしょう。褒め方のもうひとつのコツは「伸びてほしいところをクローズアップして褒める」ことです。人間は他人に褒めてもらったところに自信を持つからです。「あなたはできる子」のような、生まれつきの能力に自信を持たせるような褒め方は「おだて」になりやすく、子どもが「自分は元々できるから(まだ本気出してないだけ)」と、努力を怠る方向に向かいがちになります。それよりも「やればできる子」のように、その子の頑張る力の強さのほうに自信を持たせると、のちのちグンと伸びる子になりやすいのです。親から子へ向けられた言葉は、子に対し大きな影響を与えます。困難にぶつかったときでも「頑張れば越えられる」と自分を信じる力を身につけられるかどうかは、親の褒め方ひとつで変わってくるのかもしれませんね。(あとりゆうか<フォークラス>)
2016年03月16日「ニーハオ」しか知らずに中国へ移住し、それから6年間中国在住している筆者が日本語教師と中国俳優活動を通して感じたのは、英語上達のためには中国語を習うのが良いということでした。英語にも役立つ中国語の発音幼児期から英語教育を始める理由のひとつとして、「発音を正しくさせたい」ということがあるのではないでしょうか。私たち大人は、いくら頑張っても「r」などはネイティブ音になりません。やはり、幼児段階で身につけさせないとネイティブな発音にはならないのです。そんなネイティブな英語の発音を身につけるために、実は中国語がおすすめなのです。中国語の発音は、約400音×四声=???? 中国語は、母音が36個(ちなみに、日本語は母音が「a・i・u・e・o」の5個/英語は19個)、子音が21個(日本語は16個/英語は23個)(※)。その組み合わせは400余り! さらに「四声(しせい)」と呼ばれる4つの抑揚も組み合わせます。四声については後ほど詳しく触れます。(※)数え方により若干異なります。これほど多くの発音に触れると、英語の発音はかえって「やさしい!」と感じます。よく中国人の英語は発音がきれいだといわれますが、これだけの数の音に慣れていることが要因のひとつだとされています。それゆえに、英語を学ばせると同時に中国語も学ばせることは、きれいな発音を覚える上で効果的と言えます。「日本語も含めて3か国語も同時に習わせると混乱するのでは?」という意見もあるでしょう。しかし、絶対音感を鍛えられるのは8歳までとも言われます。耳(脳)が柔軟な子どものうちに、中国語の発音だけでも触れさせてみてほしいのです。英語は「教育」として、そして中国語は「遊び」でかまいません。触れるだけでも十分メリットがあると思います。中国語で遊ぶ! 英語も学ぶ!さて、ここからは先述の四声について、ちょっとお話しします。四声というのは、たとえば同じ「ma」の場合、(ma ―) 抑揚が平坦だと、「お母さん」(ma /) 上昇させると、「しびれる(麻婆豆腐の麻)」(ma ∨) 下降させ上昇させると「馬」(ma \) 下降させると「悪口を言う・ののしる」というように、同じ「ma」という言葉であっても、抑揚によって意味がまったく異なります。「ma(―)ma(\)ma(∨)」で、「お母さんが、悪口を言う、馬の」となるのです。耳が肥えてしまった大人には、「なんのこっちゃ?」となりますが、音に敏感だと言われる幼児なら、こうした抑揚の違いをおもしろがるはずです。「ma(―)は、なあに?」「ma(/)は、なんだ?」「ma(∨)は?」「ma(\)は?」子どもはこのような遊びが大好きです。音遊びとして中国語で遊んでみてはいかがでしょう。カタカナ語も含め日本人にとって身近である「公用語世界No.1」の英語。馴染みがないようでいて、しっかりと漢字として根づいている「ネイティブ話者世界No.1」の中国語。英語と中国語はともに日本への影響が多大です。今後さらに世界との交流が増えてくる日本。未来ある子どものために、英語も中国語も両方に触れさせてみてはいかがでしょうか。(マキノ雅紀<フォークラス>)
2016年03月16日多くのママさんは、「私は子どもと、ちゃんと一緒に遊んでいますよ」と言うでしょう。でも本当に「一緒に」遊んでいますか? 最近増えている、ママと子どもの関わり方の傾向と、幼児期の遊びと子どもの発達についてまとめました。これって本当に「一緒に遊んでいる」?子どもが幼稚園や保育園に行くまでは、家庭で過ごすことが多いですよね。その期間の子どもはママと一緒に過ごす時間が一番長いもの。今日あった出来事を「こんなことをして子どもと一緒に遊んだのよ」と友だちや家族に報告をする人もいると思います。でも、少し振り返ってみてください。あなたは本当に、子どもと「一緒に」遊んでいると言えるでしょうか。たとえば、絵本を読み聞かせる、一緒にブロックやおもちゃで遊んで過ごす。これならは本当に「一緒に」遊んでいるのだとわかります。ところが、携帯やスマホが生活に浸透してきた現代では、年齢に関わらず、それらを四六時中手放さない人も増えました。そのため、スマホをいじっているママの横で子どもが1人でおもちゃ遊びをしているだけ、テレビやDVDを見ているだけ、ということも少なくありません。実際にママたちに聞いてみたところ、「10代の子どもとファミレスで真向かいに座っているのに、それぞれがスマホやゲームをいじっていて会話はない」「ママは本を読んでいて、子どもはママのスマホでゲームをしている」「ママはテレビを見ているけれど、子どもはママのスマホでインターネット動画を見ている」「ママたちはおしゃべりをしていて、子どもたちはその近くで好きなことをして遊んでいる」といったコメントが続々出てきました。先ほども言ったとおり、「一緒の空間にいれば一緒に遊んでいる」わけではありません。このように、「一緒に遊んでいる」と言うものの、実情はどうなのかわからないケースが最近増えているようです。幼児期の母親との絆について保育士経験が30年以上ある方にお話を聞いてみたところ、「幼児期に母親(や家族)と会話をすることはとても大事」と話してくれました。たとえば、ずっとテレビを見ていて耳だけで言葉を覚えているのと、会話を交わして言葉を覚えていくのとでは随分と違うというのです。後者のケースよりも前者のケースはだいぶ「受動的」です。同じ言葉を覚えるのでも、一方的にテレビから流れてくることを聞いているのと、人と会話を交わすことで言葉を覚えていくのとではだいぶ違うということなのです。一緒に遊ぶことで、自然と親子の間には会話が生まれます。たとえ相手が赤ちゃんであっても、親は話しかけますよね? こうした関わりが、長い目で見ると子どもの発達に影響を与えることになるようです。子どもの脳の発達のピークは8歳文部科学省ホームページには、前頭連合野の感受性期(臨界期)は、シナプス増減の推移から推論すると8歳くらいがピーク出典: 平成17年度学校法人の運営等に関する協議会配付資料 [初児—4] 3 本検討会の提言等—文部科学省 という記述があります。わかりやすく言い換えると、「子どもの脳の発達は8歳くらいがピークである」ということです。また、情動は、生まれてから5歳くらいまでにその原型が形成されると考えられるため、子どもの情動の育成のためには乳幼児教育が重要である出典:同上という記述もあります。これらはすなわち、5歳くらいまでの間に愛情を深め、心を育てるための教育をすることがとても大切だということ。こうしたところからも、幼児期に子どもと一緒に遊ぶことがどれほど大事なことなのかがわかるでしょう。四六時中一緒に居られるのはこの時期だけ!スマホのゲームやママ友とのLINEの続きが気になる、一緒に遊ぶのも少し疲れるなあ…。そう思うこともあるかもしれません。ですが、子どもと一緒に居られる期間は意外と短いのです。幼稚園や学校に行くようになったら、親が「一緒に居たい、遊びたい!」と思っても遊べなくなってしまうもの。今は、子どもとずっと一緒にいられる貴重な時期。そう捉えて、いま一度「子どもと一緒に遊ぶ」ことの大切さを見直してみてはいかがでしょうか。(八湊真央<フォークラス>)
2016年03月15日楽天銀行は3月8日、東京理科大学と「楽天銀行教育ローン」の提携を開始したと発表した。○優遇金利で教育ローンが利用できる楽天銀行が提供する「楽天銀行教育ローン」では、提携大学に優遇金利を設定。このたび、新たに東京理科大学または諏訪東京理科大学が提携校となり、両校に入学を予定している人もしくは在校生は優遇金利の対象となる。なお提携は、東京理科大学で23校目となる。楽天銀行によると「提携大学の優遇金利の数値は開示していないが、提携大学以外の教育ローンの金利は、9日現在、固定で年3.90%、変動で年3.277%。提携校はこの数値よりは低くなる」とコメントしている。「楽天銀行教育ローン」の申し込みは、楽天銀行ホームページの申し込みフォームから入力する形式となっている。必要書類はスマートフォンのカメラで撮影し、「楽天銀行アプリ」で送付。申し込みから最短で翌営業日に融資する。
2016年03月11日最近、小中学校でも俳句コンテストをやったり、テレビ番組で辛口先生が俳句を添削するコーナーが人気だったり、俳句の面白さが広く見直されてきているようです。俳句に年齢は関係ないので、子育て中のパパやママは、子どもと競って楽しむこともできます。親子で俳句づくりに挑戦してみたいという方に、俳句を始めるにあたって、知っておきたいことをまとめてみました。子どものことばを俳句にしてみよう松尾芭蕉は俳諧は、三尺の童にさせよ。初心の句こそたのもしけれ。出典:『三冊子』という言葉を残しました。小さな子どもに俳句を作らせることをすすめています。子どもに俳句作りなんて難しいかなと、普通は考えてしまうもの。筆者もこれまで俳句を日常的に作ってこなかったので、なんとなく身構えていましたが、やってみるとまず大人が楽しくてハマります。普段暮らしている中に面白いことを探すので、なにげない日常が生き生きと面白くみえてくるのが魅力です。子どもの俳句を読むと、会話の中では拾いきれない子どもたちの心の機微がにじみ出ていたり、小さな子どもでも大人が思っている以上によく見ているなと感心するような句がたくさんあったりして、大人も勉強になります。俳句は年齢に関係なく同じ土俵で戦えるので、親子で取り組むと刺激しあってより楽しめると思います。「雪にシロップかけたらかき氷になるかな」「あの雲、○○みたい」忙しいときは、適当にあいづちを打って受け流してしまいがちな子どものつぶやき。そんなつぶやきに耳を傾けながら、日常の中にある面白いことを一緒に探してみましょう。今さら聞けない俳句の超基本ルール俳句は、五・七・五の十七音で作る短い詩です。その中に、季節を表す季語を入れること。ルールはたったこれだけです。制約があって難しそう、と感じてしまうかもしれませんが、これさえ守れば、誰でも俳句が作れるともいえます。「あじさいは きれいなお花 たからもの」(小学2年生の作品)子どもは難しく考えないので、さらっと一句できてしまうことも。季語の表す季節はひとつひとつ決まっていますが、中にはイメージと異なるものもあります。たとえば、「西瓜(すいか)」は夏のイメージですが、俳句では秋の季語です。俳句の季節は旧暦で決まるので、「バレンタインデー」は春、「母の日」「カーネーション」は夏です。「シャボン玉」や「ぶらんこ」「風船」なども、ある季節の季語ですが、どの季節だと思いますか? 気になる方は調べてみてくださいね。ネット上でも季語を調べるサイトは数多くありますが、「歳時記」という、季語の辞典のようなもので季語の季節や使い方を確認することができます。小中学生向けに書かれている歳時記も多くあり、手元に置いておくと便利です。(参考)・『 大人も読みたい こども歳時記 』季語と歳時記の会・著/長谷川 櫂・監修(小学館)初心者が手っ取り早く俳句をよむには、基本的な型に当てはめると作りやすいようです。初心者でもすいすい作れる基本的な型って?夏井いつきさんの著書『 100年俳句計画—五七五だからおもしろい! 』(そうえん社)では、「取り合わせ」という技法の中で最も基本的な型である、「五音の季語+季語とは関係のない十二音」で俳句を作るやり方が紹介されています。「五音の季語」+ ○○○○○○○・○○○○○○○○○○○○・○○○○○ +「五音の季語」○の中に自分の創作した十二音文を当てはめれば、俳句の完成です。この十二音の中には、「自分の目で見て、耳できいて、肌でふれて」感じたことを言葉にします。内容は五音の季語とはまったく関係のないものが面白く、どの季語と組み合わせるかによって、印象が大きく変わってきます。たとえば、春の季語で五音のものは、春の空、春の暮れ、春来る、春の風、風光る、山笑う、桜草、桃の花、葱坊主、牡丹雪、などがありますが、これらと「洗濯ものの山高し」という十二音を組み合わせてみると、以下のような句ができます。「春の空 洗濯ものの山高し」「春の暮れ 洗濯ものの山高し」「春の風 洗濯ものの山高し」それぞれ印象が微妙に変わってきますよね。「春の暮れ」だと、疲れがにじんでいる感じですが、「春の空」だと、たくさんの洗濯ものを前に「よしやるぞ」と気合が入る感じでしょうか。「春の風」だと、より爽快感がアップしますよね。帰省して家族で集まったときに、お題を決めて制限時間内に俳句を作ってみるのも、ゲーム感覚で楽しめそうですね。歳時記を片手に、俳句の世界にハマってみませんか。(KANA)
2016年03月11日仕事が終われば待っているお迎え、買い出し、入浴、食事…の分刻みスケジュール。そんな毎日でも「お風呂時間」を子どもと向き合う場として積極的に楽しんでいる人が多いようです。そんなわが子とのお風呂ですが、4歳~5歳の子どもを持つママの中にはそろそろ「ひとりシャンプー」や「からだ洗い」をさせたいと考えている人も。今回は親子のお風呂時間と、子どもひとりで行うシャンプーやからだ洗いについてご紹介しましょう。わが子とコミュニケーションをとりやすい「お風呂時間」メリット×ビオレuが4~5歳の子どもを持つママ600名を対象に行った「 お子様とのコミュニケーションの実態、およびママの意識調査・実態調査 」によると、平日わが子ともっとも親密なコミュニケーションがとれるのは「お風呂」と回答したママが多いことがわかりました。また、入浴剤を入れる、お風呂で遊べるおもちゃを購入するなどお風呂が楽しくなるように工夫することを「強く意識している」「どちらかといえば意識している」と答えた人は74.4%と非常に多く、わが子とのお風呂時間を積極的に楽しもうとしている人が多いこともわかっています。「ひとりシャンプー」「からだ洗い」は難しい?お子さんがひとりでできることについての調査では「シャンプー」が最も少なく、できている子は32.8%。親からみてもひとりシャンプーを「大変そう」と考える割合が高く、難易度が高いと感じている人が多いようです。ひとりシャンプーに次いで、数値の低かった「からだ洗い」はできている子が全体の51.0%と約2人に1人の割合に。ただ、ひとりシャンプーとは違い「大変そう」と考える人は7.6%と「お箸を使える」の14.1%の半分の数値。「まだひとりで体は洗えないけれど、やってみればそれほど大変ではないだろう」と考える人が多いようですね。親の真似が大好きな子どもに「楽しんでる姿」をアピール!シャンプーやからだ洗いを子どもひとりでさせたいなら、その行為を親自身が楽しんでやってみせると効果的です。子どもは親の真似が大好きなので、それを逆手にとってみましょう。「僕(私)もやってみたい!」という気持ちがキッカケとなり、自然と身に付いていくのが理想的ですね。からだ洗いは「お互いの背中を洗ったりして、楽しい雰囲気にさせる」「完全に洗えていなくてもやり直しはせず、ほめちぎる」「泡で遊ばせながら洗うといいと思う」など、先輩ママからの意見も。忙しい毎日、子どもと楽しむ時間は癒しとなる大切なひとときです。どんどん成長していくわが子とのお風呂時間を、より充実したものにしていきましょう!(すだあゆみ)
2016年03月10日産前産後、育児と平行して一度も仕事を休まずいたわたしは、これから始まる離乳食というものに怯えていた…。これからもっと忙しくなるのかしら…? このままでは身体が持たない。転職活動中の夫に「家事全般、やってもらえないだろうか?」と頼んでみると、「いいよ」と、夫はすぐに応えてくれた。その日を境に家事に励むようになった夫。あぁ、よかった。なんて、ありがたいこと。わたしの負担もこれで少しは軽くなるかしら。日課となる離乳食をスタートするには余裕のある時期が良い。とのことだったので、余裕の出そうな、息子が生後6ヶ月になる頃から離乳食をスタートすることにした。“妻が働き、夫が主夫に”もちろん夫が次の仕事を決めるまでのことだけれど、蓄えだってそんなに多くあるわけではないし、まだ産まれたばかりの息子を思うと、将来のために、わたしはいつも以上に働く気持ちが芽生えるのだった。家事全般をこなす夫に対し、わたしが唯一不満に思う事、それは、夫が7年間勤め上げたサラリーマン生活からの反動で、無職になってからの1ヶ月は毎朝9時頃まで布団の中でダラダラ過ごしていることだった。「毎日が夏休み」。そんな黄金状態、フリーランスのわたしだって、大人になってから体験した事がない。夫が会社を辞める事は、妻のわたしが勧めたことなのに、首が据わり始めた生後4ヶ月の息子と、無職の夫が毎日家にいる、この状況にわたしは頭を抱え始めた。そのころのわたしの状況はというと、息子の夜泣きがスタートし、毎日寝不足の中、育児と仕事に追われ、ママ友と優雅にお茶をする時間もなく慌ただしく過ごす日々。鏡を見れば、髪はボサボサですっぴん姿。女性らしさの欠片もないわたしがいる。完全母乳のせいか、すっかり痩せてしまっているし、疲弊している。最近新しい服も買ってないな…。このままでは、おちんちんでも生えてきそうだ。本当にわたしがお父さんになってしまうんじゃないか…。それでも授乳だけは、やはりわたしの仕事なので、息子が夜中3、4回起きるたびに授乳をし、疲れきって、乳をしまい忘れたまま朝目覚めると、横には寝癖だらけの夫が気持ち良さそうにぐうぐうとイビキをかいている。日中は家事と育児もしているとはいえ、次の仕事はまだ決まらないし、夫の朝のぐうたら具合もせっかくの機会だ。多いに休息したら良い。と、最初は多めに見ていたけれど…。夫のぐうたら生活も2ヶ月目に突入。わたしからしたら、「寝不足でもないのに就活もせずぐうたらしているなんて、この朝の怠惰な態度はなんだ!!」と怒りMAX。さすがに堪忍袋の緒が切れた!「おいっ! ふざけるな!! 早く起きろぉぉぉ~!!」夫は飛び起きて、何が起こったのか訳も分からず、朝から仁王像のように恐ろしい形相で怒り狂うわたしを前に、目を丸くしてポカーンと口を開けていた。「子どもができると、女の人はすっかり変わっちゃうからね」。ふと、いつか友達が言っていた言葉を思い出す。子どもが産まれる前、夫に対して大声をあげて怒った事なんてかつてなかったのに、自分の変わりように驚きを隠せない。家事、育児にも協力的な夫に対して、この怒り…。きたきたきた、わたしにも…。これが「産後クライシス」と言うものか!? どうなるの、わたしたち!※産後クライシスとは?クライシス(crysis)は、危機・崩壊を意味し、産後2年以内に夫婦の愛情が急速に冷え込む状況に合わせてつくられた造語。つづく次回は「性欲激減! 産後クライシス」をお届けします。
2016年03月10日ベネッセ教育総合研究所は3月8日、「幼児期から小学1年生の家庭教育調査・縦断調査 2016年」の結果を発表した。調査は子どもが年少児から小学1年生までの縦断調査となっていて、2012年1月~2015年3月の期間に4年間参加した母親544名から回答を得た。はじめに小学1年生の時点で子どもの家庭学習の様子をたずねたところ、「大人に言われなくても自分から進んで勉強をする」と回答したのは、66.3%だった(「とてもあてはまる」「まああてはまる」の合計)。この結果をもとに、年長児期の学習準備のどれが、小学1年生で「大人に言われなくても自分から進んで勉強する」に影響するかを分析した。その結果、「夜、決まった時間に寝ることができる」などの「生活習慣」7項目、「物事をあきらめずに、挑戦することができる」などの「がんばる力」4項目、「ことば遊びができる」などの「言葉の力」6項目について、年長児期、高い得点を得ている子どもに「自分から進んで勉強する」比率が高い傾向が見られた。次に年長児期における、親が「子どもの意欲を尊重する態度」と子どもの「がんばる力」の関係性について調べた。結果、「子どもの意欲を尊重する態度」が高い親の子どもほど、「がんばる力」が高くなる傾向が見られた。同様に、子どもの意欲を尊重する態度が高かったり、「子どもの思考を促す関わり」「学びの環境を整える関わり」が大きかったりする親の子ほど、「言葉の力」は高い傾向が見られた。同研究所は4年間の調査を総括して、「年少児までに『生活習慣』を身につけることが、年中児の『学びに向かう力』へつながること、そして、そこで養われた『学びに向かう力』が、年長児の『文字・数・思考』の力を育てることがわかった」と分析。その上で、「その後、小1期には、『文字・数・思考』の力や『学びに向かう力』が学習態度を育てていく関係性が見えてきた」とコメントしている。
2016年03月09日ソニー・グローバルエデュケーションは3月8日、ロボット・プログラミング教育分野に向けた教育キット「KOOV」を発表した。KOOVは自由な形を作ることができるブロックと電子基板に、作った形をロボットとして動かすプログラムで構成されており、2016年夏の商品化を予定している。同製品は、同社が2015年秋に策定した教育カリキュラム「STEM101」を構成するThink(思考力)、Make(創造力)、Feel(探求力)の3つのプログラムのうちMakeを具現化したもの。開発は学校教材メーカーであるアーテックと共同で進めた。同社は「情報を察知し論拠を挙げながら種々の課題を解決する、21世紀型スキルを有するSTEM人材育成にKOOVが寄与するよう積極的に活動してまいります」とコメントしている。
2016年03月08日4月に子どもが小学校入学を控えている…というママは準備に忙しい時期ですね。そんな時期だからこそ、今回は子どもが小学校1年生になる前に考えたいことを「片付け」という視点からご紹介します。「片付かなくて困る!」物・ベスト3小学生の子どもを持つママから「片付かなくて困る」と、よく聞くアイテムは大きく以下の3つに分かれます。1.プリント2.教科書類(ノート・ドリル含)3.おもちゃ人それぞれ順位は違っても、「片付かなくて困る」と聞くのは大体この3つ。保育園や幼稚園の頃と、何が大きく違うのでしょうか?それはプリントや教科書など、今まではなかったものが、どんどん家の中に入ってくることです。それに加えて体操着や絵の具、防災頭巾に工作道具など、新たに加わるものがたくさんあります。だからこそ入学前に仕組みを見直してみることをおすすめします。では、どんなところに注意するとよいのでしょう。家の中に小1の壁を作らない、片付けの仕組みづくりのポイント3つ(1)片付ける場所の確保ができているか「片付けなさい」と言っても、その場所が確保されていなければ、片付けられないのは当然です。まずは片付けるための場所を確保できているかどうかチェックしましょう。もし決まってない場合や、これから増えるとわかっている学習用品に対して場所が狭いようなら、新たに確保しましょう。学習机やランドセルラックなどを用意していなくても、「ここはあなたの場所」と、はっきり示すことによって子どもも責任感を持つきっかけになるかもしれません。場所の確保ができたら、次は動線チェックです。(2)片付けるための動線のチェック・場所・高さ・アクションこの3つは出しやすくしまいやすい、つまり「片付けやすい動線」の基本です。使う人が、使う場所の近くで、使いやすい高さ(胸から腰あたり)で、少ないアクションで出し入れできるかどうかがカギになります。気を配りたいのは「ママにとって」と「子どもにとって」は、必ずしも一緒ではないということ。たとえば、プリント。プリントとひとくちに言っても、子どもの宿題プリントと保護者への連絡プリントでは、使う人(必要な人)が違いますよね。ママへの連絡プリントはこのボックスに投げ込めばOK、自分の宿題プリントはすぐ目に入る机の上に立てかけるなど、置き方の工夫ができないでしょうか。まずはママの視点から仕組みを考えつつ、子どもに意見を聞き、適切な動線を作っていきましょう。(3)コロコロ変更するのはNG入学前に仕組みづくりをしても、それがうまくいくかどうかは、実際のところわかりません。やっぱりスペースが狭かったとか、同じものが出しっぱなしになるとか、いろいろ出てくるはずです。そんなとき、ママとしては「こんな風にしたらいいのでは?」とアイデアが浮かんでくるでしょう。ただ思い浮かんでも実行するのは、ちょっと待ってほしいのです。良かれと思っても、一度にいろいろ変えないこと。なぜなら片付ける場所がコロコロ変わってしまうと、「あれ?こっちじゃなかったかな?」「ここに入っていたはずなのに?」と、子どもの動きと記憶がついていけなくなるからです。「全部をうまく片付けられるように」ではなく、まずプリントを出せる、ランドセルを置ける、ドリルを戻せる、など1つずつできるようになればいいかな、という視点で仕組みの変更を考えるのがよいでしょう。小学校に入ったら増えるものは、学校によっても違うかもしれませんね。でも、小学校生活をスムーズに送るためのひとつとして、お片付けの仕組みは役立てると思っています。よかったら参考になさってみてください。(池田絵里)
2016年03月08日子どもを持つと、避けて通れないのが「公園デビュー」。公園でのママ友とのお付き合いが気になりますよね。そんな公園デビューのアメリカ事情を紹介します。日本とは少し違ったママ友との付き合い方が、日本のママ友関係にもヒントになりますよ。ママ同士のおしゃべりよりも子どもと遊ぶスタイルアメリカにはとくかく公園が多い! プレイグラウンドと呼ばれる近所の小さな公園から、ピクニックなどができる広大な公園まで、さまざまな公園が街中にあります。日本で「公園デビュー」の場となるようなプレイグラウンド(近所の小さな公園)では、子ども連れのママやパパ、またベビーシッターたちをよく見かけることができます。しかし、日本と一番違う点は、ママたちのおしゃべりの場というより、子どもの遊びが中心なことです。日本ではママたちがグループになって立ち話をしているイメージですが、アメリカではママたちが子どもたちの近くにいて一緒に遊んだり、しっかりと監視したりしている印象です。アメリカは特に広い公園などでは、誘拐などの危険性もあるので、少し大きな子どもたちでも親が必ず目の届く場所でついて見ているのが普通です。公園は育児情報の交換場ママたちがグループで輪になって話をしている印象のないアメリカの公園。でも、子どもと遊びながらママ同士で会話も楽しみます。そこではやはり育児情報の交換! 特にアメリカではベビーシッターを利用する人が多いので、公園でのベビーシッター情報は貴重です。ベビーシッターを探している場合は、地元の公園にいるママたちに聞くのが一番。そのほかにも子どもの習い事スポットなど、気さくに声をかけて情報を集めることのできる、貴重な場所なのです。仲良くなったらプレイデート公園で仲良くなったら、次のステップとして「プレイデート」というのがあります。「プレイデート」とは、子供たちを遊ばせるために、親が時間と場所を決めて会うことです。共働きが多いアメリカでは「プレイデート」を週末に行うことも珍しくありません。公園で待ち合わせて一緒に遊んだり、トランポリンがあるような遊具施設に一緒に行ったり、またお互いの家で子どもたちを遊ばせるなどをします。アメリカでは、ママ友になったから子どもを遊ばせるというよりは、子どもたちが仲良くなったことで、ママ同士の関係が築かれることが多いのです。(フレシュラスともみ<フォークラス>)
2016年03月07日子どものやることは奇想天外で驚かされることが多いものです。でも、子どもが楽しんでいるのなら見守って、最後までやらせてみましょう。自由にやれることで子どもには、自分で考え、決める能力が身についていくのです。「色は混ぜすぎるとキレイじゃない」私が小学校の教員だったとき、低学年の子どもたちに数種類のカラフルな紙粘土を与え、自由に作品をつくらせる、という図工の授業をしたことがあります。ところが、紙粘土の色混ぜを子どもたちがそれぞれ好きなようにやった結果、何色も混ぜすぎて最終的にくすんだグレーのような色になってしまい、その粘土は使えなくなってしまいました。その出来栄えにがっかりした子どもたちは、何色も混ぜると綺麗ではないということがわかったようで、その後は同じようなことをする子はいなくなり、2~3色をほどよく混ぜて好きな色を作り、作品を仕上げました。また、私の子どもは、カラフルな紙粘土をあれこれと混ぜ合わせできた色で色図鑑をつくり、私に見せてくれたことがあります。並べられたオリジナルの色に親子で「カステラ色」や「落ち葉色」などと名前をつけていきます。これは私も夢中になって遊ぶことができました。安全面をクリアしたものならば、自由にやらせてみよう文科省の小学校学習指導要領の一般方針では、「児童に生きる力をはぐくむことを目指し、創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で、基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力その他の能力をはぐくむとともに、主体的に学習に取り組む態度を養い、個性を生かす教育の充実に努めなければならない」と掲げています。紙粘土の経験のように安全面がクリアできたものであれば、子どもたちには素材を与えて、自由に試させてあげましょう。それが、子どもたちが自分で考え、やってみて、その結果どうするかを自分で決めることになるのです。また、自分で思うようにやれるということは、子どもの満足感を高め、さらにいろいろなことに挑戦したい気持ちを育てることにもつながります。大人は子どもを「見守る力」を身につけて子どもたちのすることは、予想外のことがたくさん。そんな子どもワールドをぜひ一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか? もちろん、自由にやらせることで、時にハラハラすることもあるでしょう。でも、そこはグッとこらえて見守りましょう。たとえ結果は失敗に終わっても、子どもたちは自分の思い通りにやってみた満足気な笑顔をママに見せてくれるでしょう。そして、そんな笑顔のわが子をみたら、ママもハッピーな気持ちになることができますよ。自由にやることで学べることはたくさんあります。子どもの力を伸ばすためにも、親はぜひ見守る力を身につけていってください。(のりこ<フォークラス>)
2016年03月05日子どもに習わせたい語学として常にランキング1位なのが英語。将来に有利だというのがその理由でしょう。そこには「世界と交流できるような子になって欲しい」という親の思いもあるようです。ところで、きれいな発音や多くの単語を覚えると「交流」できるようになるのでしょうか? 語学堪能なのに、コミュニケーションできない私たちは日本語をスラスラと話せます。しかし、だから人と交流できる、コミュニケーションがうまく取れる、ということはありません。コミュニケーションに関するセミナーや書籍などの多さを考えれば、それだけコミュニケーションがうまく取れない人が多いということです。現在中国在住の私はこれまで、数多くの学生に日本語を教え、多くの語学堪能な日本人とも出会ってきました。ところが、「うまくコミュニケーションが取れない」ということはだれもが持つ悩みでした。目は口ほどに物を言う「メラビアンの法則」という、アメリカUCLA大学の心理学者、アルバート・メラビアンが1971年に提唱した概念があります。これは「人の行動が他人にどのように影響を及ぼすか?」というものです。それによると、・話の内容などの「言語」情報:7%・口調や話の早さなどの「聴覚」情報:38%・見た目などの「視覚」情報:55%とのこと。話の内容は大事ですが、聴覚や視覚の情報も大事だということです。赤ちゃんは、コミュニケーション上手!? これを実践しているのが、赤ちゃん! 赤ちゃんは言葉を話せません。でも、みんなからかわいがられ、ときにあやされ、自分の要求が満たされれば、にこにこ、すやすや、ベタベタのコミュニケーション上手といえます。「オギャー」という泣き声、「もにょもにょ」というかわいらしい声は、いわゆる聴覚情報です。「手足ばたばた」「動きはもぞもぞ」、これはコミュニケーション影響度5割以上の視覚情報です。アメリカ人は、ジェスチャーが派手!声ははっきり! ジェスチャーも派手! アメリカ人はとにかく、全身を使って自分の言いたいことを表します。そういう方法のコミュニケーションによる交流が日常のアメリカ人相手に、いくら英語は流暢でも、無表情でボソボソ話したら、「コミュニケーション取りたくないのかな?」「交流したいというのは本気じゃないのかな?」と別のメッセージが伝わってしまいます。言葉はわからなくても、メッセージを捉える相手の言葉は聞きつつも、声の大小、トーンを意識する。仕草や目を捉える。そうすれば言葉が多少わからなくてもメッセージは受け取れます。それは相手もしかり。コミュニケーションは言葉以外に「声・仕草・目」などを捉えて行われるのです。日本の場合、子どものしつけにおいて「もじもじ動きながら話さない!」「ジロジロ見ちゃだめ!」などと言われることが多いもの。でも、英語で交流するためには、「もっと態度で示しなさい」「もっとじっくり見なさい」が必要です。練習法として公園などに行ったときに子どもと一緒に人間ウォッチングするのはどうでしょう?「あの人、楽しそうだね」「あの人、寒いのかな?」「あの人たち、仲良しさん!」と話し合ってみては。もちろん、当たり外れは関係ありません。仕草や振る舞いから感じ取る感覚が養われ、それを自然と自分にも取り入れて行くことができると思います。(マキノ雅紀<フォークラス>)
2016年03月05日子どもの小学校入学は、ママにとっても楽しみなことのひとつですよね。けれども、同時に不安があることは否めません。特に、「小学校は幼稚園などよりも厳しいのでは?」というイメージを持っている人も少なくないでしょう。そこで、子どもが学校に楽しく通えるようになるために今からできることを、小学校教師だった経験を踏まえ、5つ考えてみました。起きる時間を早めにする小学校の登校時間は、一般的に8:00過ぎからの30分間です。登園していた頃より早くなる場合は、今から起きる時間を早めにしてあげましょう。余裕をもって起床し、朝ごはんをしっかり食べて登校させたいですね。決まった時間にトイレに行く習慣をつける小学校では、基本的に休み時間を利用してトイレに行きます。できるだけ決まった時間にトイレに行く習慣をつけておきましょう。たとえば、食事の後、遊んだ後、テレビを観た後など、何かをした後に行くようにすると、授業と授業の合間に行く習慣がつきます。とはいえ、学校では休み時間だけしかトイレに行けないかというと、そんなことはありません。行きたくなったら先生に伝えて行けばよいのです。先生に伝える方法も教えてあげてください。給食の牛乳を飲む練習をしておく牛乳は毎回メニューにある学校が多く、量は200ml位です。中には学校で出された牛乳を全部飲むことができない子もいます。それが気になるようであれば、家庭で同量の牛乳を飲む訓練をしておくこともひとつの方法です。もし、その量が本人にとって多いようであれば、事前に担任の先生に伝えておくのもよいでしょう。今は、給食を無理に全部食べさせることは基本的にしません。に好き嫌いがあっても大丈夫です。残してもよいことを子どもに伝えてあげましょう。授業の時間感覚に慣れさせる授業時間は45分間が基本です。入学してすぐに45分間の授業を開始するわけではありませんが、できるだけひとつのことに長い時間、集中できるようにしておきたいものです。そこで、家庭でテレビを観る、本を読む、絵を描く、おもちゃで遊ぶというときに、時間を決めるとよいでしょう。設定する時間の長さは子どもの集中できそうな時間で問題ありません。45分間にする必要はなく、「できた」という達成感を経験させること、これが大切です。ママ自身が不安にならないようにする小学校はいくつかの幼稚園などから集まって、ひとつの学校に通うようになります。知らない子ばかりで孤立しないかと、ママは不安になるかもしれません。そんなママの不安は子どもに伝わりやすいものです。心配せずにおおらかな気持ちでいてください。「いろいろなお友だちや、お兄さん、お姉さんがいるから楽しみだね」などと話すのもよいでしょう。そのほか、学校の広さにストレスを感じる子どもも少なくありません。幼稚園などにくらべると学校はとても大きく、広く感じる場所です。さらにいろいろな教室があるので、自分がどこにいるのかさえわからなくなる子もいます。子どもが毎日楽しく学校に通ってくれることはどのママたちも願っていることです。学校という初めての空間に入った子どもたちに「今までと違っても大丈夫だ」と思えるようサポートしながら、まずは、元気に入学式を迎えることができるようにしたいですね。(のりこ<フォークラス>)
2016年03月04日英語を学ぶ環境は、インターナショナル・プリスクールや英語保育園、英会話スクールなどたくさんあって、どこがいいのか迷ってしまいますよね。それぞれの特徴と選び方について、バイリンガル育児コンサルタントの山田日弓さんに伺いました。インターナショナル・プリスクール(以下、プリスクール)英語のみ、または主に英語で保育を行う保育施設のことです。毎日、英語にたっぷり触れられるので、自然と英語が身につきます。英語を勉強として学ぶのではなく、英語を日常生活で使うことによって英語の習得を目指します。年齢に合ったスキルや知識などもあわせて英語で学ぶことができます。教師はネイティブであることが多く、英語圏の文化や行事、考え方などに触れる機会が得られることも人気です。英語幼稚園保育に英語を取り入れた認可保育施設のことです。日常会話のすべてが英語の幼稚園と、週に数時間だけ英語を教える幼稚園があります。すべてが英語の幼稚園は、プリスクールとほぼ同じと考えていいでしょう。週に数時間だけ英語の時間があるという幼稚園は、英語に触れる時間が短いため、それだけで英語が身につくことを期待するのはムリです。幼稚園に英会話スクールがオプションでついているという感覚で利用してください。英会話スクールスクールによって教師とカリキュラムの質に差があるので、よく見極める必要があります。自分から発言することが苦手なお子さんもいるので、積極的に話しかけてくれる先生を選んでください。できれば少人数制のクラスが望ましいですね。生徒数が多いと、子どもが発言する機会が減ってしまいます。生徒数が6人くらいまでなら、先生が一人ひとりに話しかけることが十分できるでしょう。英語家庭教師1対1で、ていねいな会話ができます。英会話スクールなどでよくあるのが、お子さんが単語だけで答えるケースです。初めのうちはそれでいいのですが、慣れてきたらセンテンス(2語以上の文)で答えられるようにしたいですね。マンツーマンの家庭教師なら、お子さんがきちんとセンテンスで答えられるようじっくりと指導することができます。お子さんに合ったペースで、ちゃんと理解していることを確認しながらレッスンを進められるのもいいですね。プチ親子留学(短期親子留学)1~3ヶ月くらいの期間で、両親とお子さん、またはママとお子さんで短期留学をするケースが増えています。滞在先はホテルや語学学校内の宿舎、短期賃貸アパートなどさまざまですが、おすすめなのは親子でのホームステイです。英語を使う時間が増えるうえ、現地の暮らしや文化に触れることができます。とくに人気がある留学先はカナダです。住みやすい都市トップ10に選ばれ続けているバンクーバーでは、複数言語を話す人が多いため、英語を話せない日本人に対しても親切です。室内で靴を脱ぐ習慣があり、衛生面でも安心できるところが多いです。ネイティブでない家庭や、衛生面で問題のある家庭を紹介されたなどのトラブルもあるので、信頼できる紹介業者に依頼しましょう。「週2回のプリスクール+週1回の英語家庭教師」「プチ親子留学+英会話スクール」など組み合わせているご家庭もあるようです。ご家庭の事情やライフスタイル、お子さんのタイプにあった環境を選んで、英語に触れる時間を増やしてあげたいですね。(佐々木月子)今回取材に協力してくださったのは山田 日弓(やまだ ひゆみ)さんソレイユインターナショナルスクール学長。東大法学部卒。米国デューク大学ロースクール修士。米国コロンビア大学プロフェッショナルフェロー。外資系企業(GE)などを経て現職に。自身の経験や、バイリンガル研究の成果を元に、バイリンガル育児コンサルタントとして活躍中。■0歳からのバイリンガル育成スクール Soleilis(ソレイユインターナショナルスクール) ■ブログ「 年収3000万円以上の子供を育てる方法 」
2016年03月03日小さい頃は素直だったのに、大きくなるにつれてだんだん親の言うことを聞かなくなってきた…。それはもしかすると、親の気持ちがうまく伝わっていないために、子どもの心が閉じかけている状態なのかもしれません。子どもに声をかける前に思い出して欲しい、たった1つのこと振り返って考えてほしいことがあります。それは「子どもをちゃんと1人の人間として尊重しているかどうか?」ということ。そういうと「子どもを尊重? 甘やかすってこと?」と誤解されがちなのですが、そうではありません。しつけもろくに行わない「甘やかし」ではなく、子どもの素質そのものを認める「尊重」のすすめなのです。子どもには小さな頃から好き嫌いや「自分はこうしたい」という意志、人を思いやる気持ちがちゃんと備わっています。それは子どもと生活していく中で実感することが多いでしょう。それらは「教えたことなんてないのに」と親が首をひねるような、周囲の誰にも似ていないものもあります。生まれつきの子ども独自の人格、とでも考えなければ説明はつきません。生まれたての赤ちゃんをよく、純粋無垢のたとえにすることがありますが、生まれたてとはいえ意志は備わっているので「まっさらで何もない」と捉えるのは、ちょっと違うかもしれません。わが子は「異国から来た大切な取引先」と捉えてみる子どもには生まれたときからすでに、1人前の人格があります。そう考えると、子どもの悪いところを直そうとか、自分が思う通りの人間に育てようという試みは無謀であるとわかります。親ができることはせいぜい、世の中のルールを教えること。そして、子どもの優れたところをみつけて、習い事をさせて伸ばす方法を提供すること、くらいかもしれません。そこでひとつ、提案したい方法があります。それは、子どもを「異国から来た大切な取引先」と思って接してみることです。子どもを「異国ですでに成功している1つの完成されたカンパニー」と考えてみましょう。「わが国では家に上がるときは靴を脱ぐのです」と日本の常識を教えつつ(しつけ)、相手の長所をほめたたえながら、わが社に力を貸してほしいと説得(長所をみつけてほめ、やる気を引き出す)します。親は異国の取引先の優れた能力を、わが国(社会)に貢献してもらえるように、橋渡しとなり力を尽くすというイメージです。すると、子どもは親を「自分の能力を認めてくれている」と理解し、心を開いてくれるようになります。親が困っていれば、普段自分にしてくれているのと同じように、子どもなりに力を貸してくれるようになり、親が自分を叱っても「自分のために言ってくれているのだろう」と理解し、耳をかたむけるようになってくれるのです。子どもの力を信じる子どもの力を評価し尊重して接すれば、子どもはとても嬉しくなって親の期待に応えたい気持ちでいっぱいになり、よりいっそう励むようになります。子どもは生まれつき素晴らしい素質をたくさん持っています。親はそれらを見つけ出し「いいね、すごいね」とスポットライトを当てるだけでいいのです。そうすることで、子どもはどんどん伸びていきます。親が態度を変えれば、子どもも敏感に変化を察知して徐々に心を開いてくれます。イソップ童話『北風と太陽』にたとえるとわかりやすいでしょうか。子どもの年齢が低いほど効果が現われるのも早いですよ。今日から子どもに声をかける前に、その言葉は子ども自身の力を信じているものか、せっかくの素質を押さえつけるものでないかを考えてみてはいかがでしょう。(あとりゆうか<フォークラス>)
2016年03月03日日本で子育てをしていると、PTAとの関わりは必ずと言っていいほど経験するもの。PTA(Parent-Teacher Association)とは父母と教師の会のことで、教育効果の向上、子どもの健やかな育成を目的として、1897年アメリカで結成。日本では第二次大戦後に設立されました。活動を通して学校と父母、地域を繋ぐ役割を果たしています。PTAへの参加は「任意」とされていますが、実際は「全員参加」を強いられることがほとんど。また、かつて日本の家庭は、男性が働き女性が家を守る、という形が主流だったため、母親の役割とされてきたPTA活動は、参加者が主婦であるという前提で行われてきました。ところが現在では共働きの家庭が増え、家族の形も多様化。そのような状況でも、PTA活動の仕組みは以前からそれほど変わっておらず、共働きの場合、PTAの役員仕事のために時間を割くということが困難になっています。ひとり親も同様です。子育てと仕事を両立しようとする親にとって、保育園までは、なんとかできていたものの、子どもが小学校に上がった途端、そこにPTA活動が加わり、大きな負担としてのしかかることがあります。これが世に言われる「小1の壁」の原因の一つです。では海外にはPTAのような組織はあるのでしょうか? 例えば男性同様に働く女性が多いフランスでは、どのようにそれらの活動と関わっているのでしょうか? フランスには、日本のPTAとまったく同じような組織ではありませんが、学校に子どもを通わせる親により組織された父母団体は存在します。それらは右派、左派など考え方によって分かれており、主にPEEP、FCPE、UNAAPEという3つの団体があります。どの団体に参加するか、またはどの団体にも参加しないか、すべては任意です。関わらなくても、学校に子どもを通わせる親として等しく与えられた権利が制限される、ということはありません。ただし参加すれば、教育現場の情報をより得られやすくなります。選挙も行われ、親はどれかの団体に投票し、勝った団体の代表者が、要望や改善など学校側との交渉を担当します。食事など親睦会も開かれます。それらは仕事をしている人でも参加できるように、出勤前の8時から9時、または仕事後の18時から、といった時間に設定されることが多いです。これも参加は任意。そのため、日本で言う「小1の壁」もありません。PTA活動は、同じ学校に子どもを通わせる親同士が仲良くなるきっかけになりますし、学校以外に地域とも繋がる機会を提供してくれます。そのため一概に悪い面ばかりではありませんが、本当に必要な活動のみ行うなど、時代に合わせて柔軟に変えていくことも必要かもしれません。(加藤亨延)
2016年03月01日息子が産まれ、4カ月になるころ、夫が会社を辞めた。これからどうするのか何も決まっていない、宙ぶらりんな状況の中、息子の4カ月検診の日がやってきた。ちょっと前までぼーっとした表情が多かった息子も、最近はよく笑うようになって、育児がより楽しくなってきている。1カ月検診の時からどの程度成長したのだろう?おかげさまで母乳の出もとても良く、息子は毎日おっぱいをよく飲んでくれるので、大きめに育っているように思える。外出した際も…「あら~かわいいわね。何カ月?」「4カ月になります」「あらまあ! まだ4カ月? 大きいわね~」といった感じで、必ずと言っていいほど「大きい」と言われる。男の子だからなのかもしれないなあ。息子の体重を計るのが楽しみだ。私の住む地域は、4カ月検診を保健所で行うそうで、時間通り会場へ行くと同じ区民の赤ちゃんがこれまた何人も集まっている。日本は少子化だと思っていたんだけどな…。男の子も女の子もたくさん、いろんなサイズの子がいる。輪ゴムを腕にはめたような、ムッチムチの赤ちゃんもいれば、ひょろ~とほっそりした赤ちゃんまで、みんな生後4ヶ月といっても、成長の早さはさまざま。髪型もふさふさと大人顔負けの立派なヘアスタイルの赤ちゃんもいれば、うちの息子のようにはげ散らかしたような薄毛の赤ちゃんもいる。どちらにしても、どの赤ちゃんもみんな、とても、とてもかわいい。こどもが産まれる前のわたしは、赤ちゃんと言う生き物を、こんなにかわいいと思ったりしなかったのに、母となった今、他人の赤ちゃんまで愛せるのだから女性の身体、感覚の変化とは神秘的だなあと思う。息子は大きすぎず、小さすぎず程よい感じで成長しているようでほっとした。誰かと比べるわけではないが、どれが正解なのか子育てをしているとよくわからなくなる時がある。おっぱいだって出ているのだろうけど、どれくらい飲んでいるかなんて目ではちっとも量れないのだから、母は何かにつけ心配になったりする。検診では身長、体重、胸の音と、聴覚、視覚、おちんちんの状態を調べてもらった。「特に異常ありません。」息子の体重は7.4キロ! 産まれた時は2905gだったのだから、4カ月で倍以上に成長したなんて! 母乳だけ飲んで、こんなにも大きくなるとは人間はすごい。検診のあとは離乳食についてレクチャーがあった。生後5ヶ月、6ヶ月頃から離乳食を始めても良いとのこと。離乳食は始めたらノンストップですよ~。1日1回から、2回、3回と数カ月にわたり、食事の回数を増やしていきます。10倍粥からスタートし、少しずつ食べ物に慣れさせ、おっぱいを飲む回数を減らしていき、栄養バランスを考ながら、献立を替え、1カ月ごとにちょっとずつ量を増やしていきましょう。栄養士さんのお話を聞きながら、わたしは内心オロオロしていた。時に授乳しながら仕事をするなど、産後一度も仕事をストップせずにやってきたので、今この状況で、これ以上忙しくなるのは危険…。育児もしっかりしてあげたいので、余裕をもってスタートさせたい。わたしは離乳食をどのタイミングで始めるのが良いのか決めかねていた。「どうしたものか~…」。帰り道、ベビーカーを押しながらわたしはとても良いアイディアを思いついた…。「そうだ、夫が主夫になればいいんだ!!!」つづく次回は「脱サラ夫、主夫になる」をお送りします。
2016年02月29日前編 では、子どもの脳をもっとも発達させるのは親子のコミュニケーションであるということをお話ししました。後編では、子どもとコミュニケーションをとるときに気をつけたいことを紹介します。こんなコミュニケーションは間違っている! 子どもとのコミュニケーションは真剣勝負で子どもも3歳を過ぎると、幼稚園などに入り、その後は小学校に入学します。これらは子どもにとっては、ひとつの社会です。子どもがそうした社会に入ったら、コミュニケーションのとり方で気をつけてほしいことがあります。それは、子どもが話しかけてきたら、親の心をしっかりと子どもに向けて聞くということ。つまり、真剣に子どもの話を聞くということです。もちろん3歳以前でもこれは同じことですが、社会の中に入ると子どもたちは、親が知らないところでたくさんのことを体験してきます。だから、家に帰ったらそのことを早く親に伝えたくてたまらない状態なのです。聞いてもらえなければ、この気持ちを満足させることはできません。それに、一度体験したことを後から親に話せば、その出来事を振り返ることになり、「あのとき、もっとこうしたらよかったな」などと自分の行動を省みることもできますし、「あぁ、そうか、あの人はだからこうしたのか」などと改めて気づくこともできるのです。これは、物事を客観的に捉えたり、多面的に考えたりすることであり、かなり高度な脳の使い方をしている(訓練している)ことになります。子どもの話を聞いているとき、うわの空ではありませんか?さぁ、今度はあなたのいつもの行動を思い出してみてください。子どもに話しかけられたとき、こんな言動に心当たりはありませんか?・うわの空で、あまり反応しなかった・忙しいからあとでね、と断った・先に宿題でしょ、と子どもの話を遮った残念がならこれらは皆、子どもと真正面から向き合っていない言動になります。子どものことを真面目に考えているのかどうか、それは子どもには何となくわかるものです。子どもに対してはいつも真剣勝負! いつも100%の意識を向けて! そうしていれば、たとえきつく叱ることがあったとしても、子どもは親の考えを理解し、親を信じてくれるでしょう。会社勤めの経験のあるお父さん、お母さんなら、おわかりになるかと思いますが、子どもに対してだけではなく大人同士であっても、コミュニケーションを真剣に取ることは信頼関係につながり、仕事を効率的・効果的に回したり、人間関係を円滑にしたりすることの基本とされています。コミュニケーションによる効果を最大限に引き出すには、「真剣勝負!」これが一番の方法なのです。(子育ての達人)
2016年02月28日親は誰しも皆、わが子の脳の発達にとって良いことをしたい、と考えているでしょう。そのために幼い頃から子どもを塾や教室に通わせたり、学習教材を買い与えたりするのです。でも、お金を使わず、かつ、もっとも脳の発達にとって大切となることを見落としている人が多いのです。それは、「コミュニケーション」です。親子のコミュニケーションほど脳を発達させるものはない!子どもの脳の発達について書かれた本には、たいてい「コミュニケーション」という言葉がたくさん書かれてあります。赤ちゃんに対する言葉かけ、幼児に対する読み聞かせ。それらは脳の発達に欠かせないものであり、そこにはいつも「コミュニケーション」という言葉が付いて回ります。そう、脳の発達のキーワードとなるのは、コミュニケーションなのです。逆に考えてみると、コミュニケーションなしでの事柄は、どんなに脳に良いと言われていることであっても、脳をそれほど発達させないということです。特に乳幼児と呼ばれる子どもたちにとって、一番その脳を発達させてくれるものは、親によるコミュニケーションなのです。実際、たくさんの研究結果によって、「幼少期にたくさん親から声をかけてもらった子どもは、将来よい子どもになる」ということが明らかになっています。脳の発達に良いからと、多くの親が、幼稚園に通い出すころから教室や塾などで何かを習わせます。それはそれでよいでしょう。でも、他人からのアプローチよりも親からのアプローチのほうが、子どものやる気を十分に引き出せるため、「いろいろ通わせたものの、あまり子どもに変化が見られないのよね…」なんてこともあるのです。習い事で親子のコミュニケーションの時間を減らしては本末転倒さらに危惧すべきところは、まだまだ親子のコミュニケーションが必要な時期に、貴重な時間を習い事で消費してしまうということです。習い事を始めれば、そこにいる時間だけでなく、送り迎えにも時間をとられて、ゆったりとした親子のコミュニケーションの時間がかなり減ってしまうのは否めません。では何も習わず、家で親子が一緒にいるだけでよいのかというと、それもちょっと違います。一緒にいても会話をせず、ただ教育メディアを見ているだけなら、子どもの脳にはコミュニケーションによる刺激は与えられません。家族そろっての食事時も、テレビをつけ、皆がそちらを向いて黙って食べているなら、それはコミュニケーションのある風景ではないのです。< 後編 に続く>(子育ての達人)
2016年02月28日前編 では、読書を通じて子どもの興味の幅を広げる方法を紹介しました。後編では、いよいよ、「なぜ自分の子だけできないことがあるのか」の答えを、再び読書を通じて考えてみます。「なぜこんなこともできないの?」と感じたときが、自分の子育てを振り返るとき子どもが自分から本を読み、しかも本の種類の幅を広げていくには、親の関わりが必要不可欠です。幼いころから読み聞かせの時間をたっぷりととり、子どものボキャブラリーが自然と増え、自分で読むようになったら、子どもが選ぶ本の種類の幅を広げるよう聞き役に回るなどの工夫をする。そうすることで、子どもの脳が、一人で本を読み、しかもいろいろな種類の本に興味を持つように、自然と成長するのです。当然、今まできちんと関わってこなかった場合(読み聞かせをしていない、聞き役に回っていない等)は、いきなり本を読めと言っても、子どもは読むことができないのです。でも、そのような成長プロセスを知らなければ「どうしてあなたはそんなに本を読まないの!」「もうそろそろ自分で読めるでしょ。なんで読めないの!」なんて言ってしまいがちです。これは読書だけに限りません。「なぜできないのだろう」と親が感じ、その言葉をそのまま子どもにぶつけてしまう場面は、思いのほか多いものです。「もうできるだろう」「こんな簡単なこと、できるに違いない」親からするとそう思っていたのに、実際やらせてみたらできなかった。そんな時「なぜできない!?」という気持ちが湧き上がったり、子どもに直接そう言ってしまったりするのでしょう。ですが、読書の例からもおわかりの通り、そのことに対する子どもとの適切な関わり方が今までなかったのであれば、子どもの脳はそこまでに発達しておらず、「できない」ということになってしまうのです。「なぜできないんだ!」と子どもに言ったって、子どもにはその理由がわかるわけがありません。「わからない」と答える程度でしょう。この場合の質問は、無茶な質問です。というのも、「自分の脳はそこまで発達していないからだ」なんて、わかるわけがないからです。ですから、お父さん、お母さん、このような言葉を子どもにぶつけるのはやめてください。反省すべきはむしろ、自分自身なのです。子どもに対して「なんでできないの!?」という気持ちになったら、一度深呼吸してみてください。それだけで少し冷静になれます。そうなったら次に、自分のこれまでの育児を振り返ってみてください。適切にかかわってきたかな? 必要なことを面倒だからと言ってやらないできたのではないかな? 冷静に考えて思いつくことがあれば、「なぜできないの!」とイライラしたり、子どもを責めたりすることは、きっと低減するはずです。(子育ての達人)
2016年02月27日もうできてもいい時期なのに、ほかの子たちはできているのに、と、わが子の「できないこと」にイライラすること、ありますよね。そんなときには、まず深呼吸。そして、これまでの育児を振り返ってみませんか? ここでは、子どもの本への関わり方を例にとって考えてみたいと思います。なぜお子さんが「できない」のかが、わかってくるでしょう。こうすれば、子どもはどんどん本を読むようになり興味の幅も広がってくる!読み聞かせを続けていき、それに伴って子どもの中でのボキャブラリーがたくさんになってきた頃、誰かに読んでもらわなくても自ら本を開いて読む姿が、自然と見られるようになります。このような行動を取るようになった時期をどうか見逃さないでください。このとき、どう親が関わるかで、子どもの未来が決まると言っても過言ではないのです。本を自分で読むようになったら、子どもに「お父さん(お母さん)に読んで聞かせて」と頼むのです。このときのポイントは、子どもが本を選ぶのではなく、親が本を選ぶこと。そして、子どもが好んで読んでいる本とは少し違ったジャンル類の本を選ぶのです。「この本を○○ちゃんに読んでもらいたいなあ」と、子ども心に訴えるように上手に頼みましょう。子どもが、お父さんやお母さんに読んであげる経験を通して、「幅広いジャンルの本を自分で読んでみようかな?」という気持ちをさらに強めることができます。そして、自分なら普段は選ばないような本を読むことで、子どもが自分で気づいていない新たな興味を引き出せる可能性が高まります。小学校の低学年くらいまでに、上記のようなことをしっかりと経験してきた子どもたちは、中学校、高校へと進学していく中で、成績がグンと上がっていく傾向にあります。実際、多方面からこれを裏付けるような例が、たくさん報告されています。読み聞かせをしたり、本の聞き役に回ったりするには、ある程度まとまった時間が必要になりますから、忙しい子育て中には「めんどくさいな…」と思うこともあるでしょう。しかし、読み聞かせをしたり、本の聞き役に回ったりして、子どもの読書にちょっと親の手を入れたりすることが、のちのちのその子の成績にまで関わってくることを知れば、「やっておかなければ」という気にもなるのではないでしょうか。面倒くさがらずに、ぜひ取り入れていただきたいと思います。< 後編 に続く>(子育ての達人)
2016年02月27日子どもの質問は突然です。しかも、結構難しいことを聞いてくるものです。ときには、聞かれたほうもその答えを知らない、わからない、なんてこともあります。そんなとき、あなたならどうしますか? 親がとるべき行動をお教えします。わからなかったら素直に「わからない」、これが正解!子どもはよく大人に「これはどうしてなの?」「なぜそうなるの?」といった質問をぶつけてきます。子どもよりは大人のほうが知識を持っていると考えがちですが、大人だって世の中のすべてのことがわかっているわけではありません。ですから当然、子どもの質問に対して答えに窮することだって起こり得るのです。そんなとき、親はどうしたらよいのか。答えはシンプルです。「わからない」。これでいいのです。親としてしっかりと答えなければならない、と考えているかもしれませんが、意外にも子どもたちは、わからないなら「わからない」と、はっきり言われたほうが良いと思っているようなのです。こんな実話があります。ある科学者が子どもたちに対する講演会に呼ばれて話をしました。その後、その会を開いた大人が、子どもたちに聞いたところ、「わかっていることと、わかっていないことをきちんと話してくれたのが良かった」と答えたそうです。その科学者は子どもたちにこんな話し方をしたのです。現在の科学ではまだ証明されておらず、はっきりとはわからないことがある、けれど、おそらくこういうことなのではないかという仮説はあるので、これからそれが正しいかどうかを調べていくのだ、と。科学でわかっていることとわかっていないこととが、子どもたちの心の中にすっと受け入れられたようですね。だから大人だって、わからないものは「わからない」と答えたっていいのです。「わからない」ことに対処する姿を見せれば、子どもは正しく育ちます「親が子どもの質問に答えられないようでは、威厳が保てないのでは?」「親は意外と何も知らない、なんて呆れられたらどうしよう」そう思うのが大人としては自然なことでしょう。特に男性は外面を気にしますから、母親よりも父親のほうがそう思う傾向にあり、子どもに対して素直に「わからない」という言葉を言うなんて、なかなかできないことが多いのです。でも、先の例を思い出してください。科学でさえもわからないのか、案外科学なんてダメだな、なんて子どもたちは思いません。だから、大人が「わからない」と言ったって、それで大人を馬鹿にしたりはしないのです。ただ、「わからない」という事態に対して大人がどう対処するかによって、子どもたちは気落ちするかもしれないし、逆に好印象を持つかもしれないということはあります。親が、何となくごまかして終わりにしようとしたり、わからないからもういいやとすぐにあきらめてしまったりしたら、子どもたちはどのように思うでしょう。少なくとも、素敵だな、とは思わないでしょうね。そのような大人の姿を見続けてきた子どもは、将来わからないことにぶつかったときに、同じようにごまかしたり逃げたりするようになるでしょう。わからないという事態に対して親がどのように行動するか、子どもたちはしっかりと見ています。そして、そんな親の行動をお手本とするのです。まさに、「子は親の背を見て育つ」ということです。「わからない」と言うのは恥ずかしいと思うかもしれませんが、ごまかしたりすぐにあきらめたりする姿を見せることのほうが、ずっと恥ずかしく思えませんか? だから、子どもからの質問がわからない、答えられないと思ったら、まずは正直に「わからない」と答えましょう。その後、調べるなり考えるなりして、答えを見つけようとする姿を見せるのです。きっと子どもはそうした親の姿から、わからないと思ったらどう対処していけばよいのかを学ぶはず。子どもの先輩ともいえる親が、行動で子どもに伝える、初めての教えだと言っても過言ではないでしょう。(子育ての達人)
2016年02月26日