失礼な態度を取られているのに平気そうな顔をしている、仕事にルーズで同じ失敗を繰り返す部下に注意しない、など、あなたの周りに「怒らない人」はいますか?実はそういった「怒らない人」は、優しいからこそ怒らない、というわけではないこともあります。この記事では、必ずしも怒らない人は優しい人というわけではない理由、怒らない人の心理状態、本当に優しい人の特徴について解説します。Check!:怒ることはめったにない?「温厚な人」診断■「怒らないから優しい人」と一概には言えない理由自分が失敗して怒られるのを覚悟している時、まったく怒られずに終わるとホッとする場合もあるでしょう。相手が優しい人で良かった、と感謝するかもしれません。一方で、優しいという性格的理由ではなく、他の理由から怒らない人というのも存在します。ここでは、必ずしも「怒らないから優しい人だ」とは言えない理由を紹介します。◇(1)本心は分からないから怒って当然の状況で怒らないということは、「怒っていないからだ」「心が広い人で許してくれているに違いない」と思うかもしれません。しかし、実は本心を隠すタイプの人で、怒りを態度で表していないだけの可能性もあります。心の中は本人にしか分かりません。態度で示してくれない分、どの程度怒っているか分からず、相当な怒りを抱えている可能性もあるでしょう。◇(2)怒り以外の感情を抱いているからある出来事に対する受け止め方や感情の示し方は、人それぞれ異なります。多くの人が怒るようなことに対して、怒る以外の感情が芽生える人も存在します。例えば、不誠実な仕事ぶりを見て、「お客さまに申し訳ない」「自分には指導力がない」と傷ついたり悲しんでいたりすることもあるのです。怒りではなくとも、不快な思いをしている、相手を嫌う可能性があるという点では同じです。◇(3)改善のチャンスを与えないから誰しもが恋人や友人、家族などの人間関係で揉めてしまうこともあるでしょう。そんな時、怒りとなって表に出る人同士であれば、相手がどう感じているかを見て取れるので、話し合いや接し方を変えるなど、どうすれば改善できるかを考えて行動しようとするでしょう。しかし怒らない人の中には、諦めたり見限ったりして相手に改善のチャンスを与えずに距離を置くことがあります。怒ることにもパワーが必要なので、その労力をかけたくないから離れていくという人も。見放された側が後になって気づいて、「それならその時に気持ちを話してほしかった」とショックを受けることも往々にしてあり得るでしょう。▶なぜ怒らないのか?次のページでは、怒らない人の心理を紹介します。■怒らない人の心理とは?怒らない人は、何を思って怒ることを避けるのでしょうか?ここでは、怒らない人の心理状態について、3つのポイントから解説します。◇(1)怒っても無駄だと思っている怒らない人の中には、他人を変えることは難しいと考える人もいます。コントロールできないものに怒りをぶつけるのは、自分の貴重な時間とエネルギーを無駄遣いしてしまうと考えます。相手に怒るよりも、自分の考え方や行動を変えた方が早いですし、成長できて得になるからです。ポジティブで自責的とも言えますし、他人にそれほど興味がないとも言えるでしょう。◇(2)怒る気もしない怒りの感情を抑えているわけでも気持ちを切り替えているわけでもなく、そもそも相手に対して怒るほどの感情が生まれていないケースも。元から他人に興味がない人もいれば、相手次第の人もいるでしょう。後者の場合は、本音で向き合える相手はごく親しい人だけで十分で、それ以外の人たちとはビジネスライクに付き合います。広く浅く付き合っているからこそ、関わる価値がないと思えば感情をぶつけることなくそっと見放すのでしょう。◇(3)怒りたくない・怒れない怒りの感情にはマイナス面も多いでしょう。疲れたり悲しくなったりして、怒りで感情が揺れ動くのがつらいと思う人も。怒ることで相手や周りの人を不快にさせたくない、周りから嫌われたくないと恐れる気持ちが大きくなってくることもあるでしょう。こういう人の場合は、周りが怒っているのを見ると気を使うので、自分が我慢すればいいと考えがちです。▶次のページでは、相手のことを思って怒る「本当に優しい人」の特徴を紹介します。■「本当に優しい人」の特徴とは?知らないところで何かを失うくらいなら、いっそ怒ってくれた方がありがたいのかもしれません。「怒られているうちが華」というのもあながち外れていないといえるでしょう。理不尽な怒りではなく、相手のことを思って、恨まれるリスクも承知の上で怒ることを選んでいる人は、優しさゆえの可能性もありそうです。ここでは、本当に優しい人の特徴について、5つの観点から解説します。◇(1)罪を憎んで人を憎まず本当に優しい人は、失敗に対する捉え方に特徴があります。失敗は失敗でしかなく、本人を責めることに意味はないと考えます。たとえ失敗を繰り返す人だとしても、いずれは学んで成長することに期待をかけます。目の前の出来事や1つの事象だけで判断をすることを避け、特に人に対しては長い目で見守る傾向があるでしょう。◇(2)相手の言い分や状況をくみ取る誰から見ても怒って当然のことだったとしても、相手側にも何かしらの事情があるはずだと考えます。自分の怒りだけをぶつけたり、怒りに任せて判断が狂ったりすることはなく、冷静に状況を分析します。認識や考えの違いがあって当然で、その違いを明らかにして、お互いに歩み寄る努力を欠かさないよう努力しているのです。◇(3)改善方法に目を向ける怒りは過去に向けられた感情で、もう済んだことにこだわるのは建設的とはいえません。怒りが前面に出ると、相手も動揺や怒りで感情的になってしまい、良いことはないはずです。本当に優しい人は、怒りの感情を手放し、相手に改善のチャンスを与える方を優先するでしょう。相手の成長や長期的に状況が好転することを見据えて接するので、一時の損を損とは思わない器の大きさがあります。◇(4)耳の痛いことも指摘してくれる本当に優しい人は、相手を一瞬気分良くさせることよりも、将来的に成長したり、周りから信頼されたりすることを意識して接します。改善すべき点があれば、本人の気分を害することだとしても伝えるでしょう。相手が受け止めるまでに時間がかかり、一時的に関係性が悪化したとしても、必要なことだと信じて指摘しているのです。◇(5)本当に必要な時は叱ってくれる相手を思って怒る場合、「怒る」ではなく「叱る」と表現する方が適しているのかもしれません。「怒る」は自分の感情に任せてぶつける、「叱る」は相手の成長を思って注意をするというニュアンスの違いがあります。本当に優しい人は、相手のことを大切に思っているからこそ、真剣に叱ることもあるでしょう。愛情や熱意の強さのあまり叱ってしまうこともあれば、叱った方が相手に真剣さが伝わると考えて意図的に行う場合も。叱ることにも力が必要で、ストレスも感じるものです。相手に嫌われる可能性だってあります。本当に優しい人には、そんなリスクを受け入れてでも、相手の成長を促すために行動できる勇気があります。また、強めに叱ったとしても、相手を見放すことなく、フォローをしながら近くで見守ってくれるでしょう。Check!:【優しい人度診断】あなたの性格は本当に優しい人?□怒らない理由の多様さを知ろう怒られて楽しいことはありません。「怒られなくてラッキー!」と思いそうになった時は要注意。実は損をしているかもしれません。周りと良い関係を築いたり、スキルを磨いたりするためには、怒られた方がいいことも。あなたのことを応援して叱ってくれる人がいたら、素直に受け止めて努力しましょう。成長が一番の恩返しになるはずです。(井口藍)※画像はイメージです
2023年10月14日アメリカのノースカロライナ州にある動物保護施設『アシスティング・ザ・ホーク郡・アニマルシェルター・イン・レイフォード,NC』。この施設では、ホーク郡動物管理局に預けられた保護動物に新たな家族を見つける手助けをしています。飼い主に捨てられた犬が見つかった場所は…残暑が厳しい2023年9月、ホーク郡の動物管理局に「犬が捨てられている」という連絡がありました。路上などに犬がいた場合、その犬が野良犬なのか迷い犬なのかはすぐには分からないことがあります。しかし、この犬の場合は見つかった状況から捨て犬だということは明らかでした。なぜなら…犬は文字通り、ゴミ捨て場にいたからです。犬はキャリーケースに入った状態で、ほかのゴミと一緒に置かれていました。ゴミの回収にきた作業員たちが犬を見つけて驚き、通報してきたといいます。心優しい作業員たちは動物管理局の職員が来るまでの間、犬に冷たい水を与えていたそうです。『アシスティング・ザ・ホーク郡・アニマルシェルター・イン・レイフォード,NC』によると、モーモーくんというその犬は、飼い主が何度か変わっていたことが分かりました。以前は3匹の犬と暮らしていたことがあり、捨てられる前の最後の家では、飼い主の子供たちと仲よくしていたそうです。施設のFacebookにモーモーくんのことが投稿されると、捨てた飼い主への批判の声が殺到しました。・なぜこんな残酷なことができるのか。犬はゴミじゃない。彼らは人間と同じように感情をもっているんだ。・こんなにかわいらしい犬を捨てるなんて信じられない!胸が張り裂けそう。・この犬の気持ちを思うと怒りと悲しみで泣いてしまった。・元の飼い主は訴えられるべき。そして二度と動物を飼えないようにしてほしい。施設ではモーモーくんが保護されてから数日後に里親の募集を開始。するとその日のうちに新しい家族が決まりました!現在、モーモーくんは新しい家の広い庭を楽しんだり、家族とくつろいだりして過ごしているといいます。施設によると、モーモーくんを捨てた飼い主は特定されているということ。ただ、捨てた理由は明らかにされていません。前の飼い主いわく、モーモーくんはとても穏やかな性格で、問題行動などはなかったそうです。家族としてかわいがってきた犬をゴミ捨て場に捨てるなんて、理解に苦しみます。これからはモーモーくんが新しい家族とずっと一緒に幸せに暮らしていけることを願わずにいられません。[文・構成/grape編集部]
2023年10月03日人の怒りにはいくつかの理由があると言われていますが、その多くは対人関係からやってくるものが多いのではないでしょうか。人間関係の摩擦によって生まれる“怒り”は、どうコントロールすべきなのでしょうか。今回は12星座別に、あなたに合った「怒りの落ち着け方」をご紹介します。おひつじ座(3/21~4/19)あなたは向上心の高さゆえに、周囲に不満を感じてしまうタイプかもしれません。環境次第で大きく変わる可能性もありますが、ストレスが溜まっている場合は怒りを爆発させるだけになってしまい、相手を不快な気持ちにさせてしまうこともあるでしょう。怒りの感情が生じたときは一度深呼吸して、まず自分の心の中を整理するよう意識してみてください。おうし座(4/20~5/20)あなたは不安や緊張を感じると、怒りが生まれやすいと言えます。相手が信じられる人かどうかを確認できないと、それがストレスとなってイライラしてしまうことも。信頼関係を育むにはやや時間がかかるかもしれませんが、自分から笑顔を見せるなどして表情を柔らかくすることを意識すれば、心も一緒にほぐれていくはずです。ふたご座(5/21~6/21)あなたは基本的に人あたりが良いですが、何か気に入らないことがあると人格がガラッと変わるような、“隠れて怒る”タイプかもしれません。表情はポーカーフェイスなのに、内心ではイライラを抑えられないときは要注意。冷静に自分の感情を言葉にしてみましょう。「私は今怒っている」と事実を口に出すことで、不思議と怒りがやわらぐはず。かに座(6/22~7/22)あなたはプライドの高さと情熱的な一面が混ざり合っており、その時々の気分で見せる顔が全く異なるタイプのようです。怒ったとき、表面上は少し強気でツンとしているのですが、心の奥では嫌われることを恐れている場合も。怒りを覚えたときは、周囲から離れて一人になるのがおすすめです。好きなものに接したり思い出したりすれば、心が落ち着くはず。しし座(7/23~8/22)あなたは自分の限界を超えていくことに喜びを感じやすく、競争社会に適したタイプだと言えるでしょう。猪突猛進な一面があるので、一つのことだけにまっすぐ突き進んでいくはず。カリスマ性があって周囲に人が集まりやすい一方で、すぐに怒り出すところが玉にキズかもしれません。一歩引いてゆっくりと深呼吸すれば、怒りが静まるでしょう。おとめ座(8/23~9/22)あなたは正義感が強い性格だと言えるでしょう。自分の周りにルールを破る人がいると、腹が立って注意をしたくなるかもしれません。あなた自身は親切心からアドバイスをしているつもりでも、相手からすると怒りに任せて絡んでくる人に見えがちです。人は人と割り切って自分に集中することこそが、あなたにとっての怒りを抑える秘訣と言えるでしょう。てんびん座(9/23~10/23)あなたは誰にでも丁寧に接する分、親しい相手からは甘えられがちかもしれません。普段は穏やかなあなたですが、相手のワガママがあまりにも激しくなると、我慢の限界を超えて急にキレてしまうかも。日頃から関係性に線引きすることを意識すれば、心穏やかでいられるはずです。さそり座(10/24~11/22)あなたは洞察力に優れ、周囲に気を遣えるタイプだと言えるでしょう。ただし、相手に怒りをぶつけられると、つられて一緒にイライラしてしまいがちかもしれません。そんなときは、自分にも非があることを素直に認めてみましょう。きっと相手からも謝罪があり、怒りも晴れるはず。いて座(11/23~12/21)あなたは自分の目標を持ち、夢の実現のために一生懸命になれる競争に強いタイプでしょう。強いエネルギーと向上心があるため、周囲にも熱とやる気を与えるムードメーカーだと言えます。ただ、自分に正直すぎるため、急にカッとなってしまうことも。熱意が裏目に出てしまったときは、気分転換を挟んでクールダウンしましょう。やぎ座(12/22~1/19)あなたは生真面目で責任感が強く、物ごとをまとめるのが好きな仕切り屋タイプだと言えます。そのため、自分の言いたいことを強引に押し付けてくる自己中心的な相手にはムカッとしがちかもしれません。そんなあなたが怒りを落ち着けるためには、距離を置くことが重要。普段から怒りの原因になりそうなものには極力近づかないよう警戒しておくと良いでしょう。みずがめ座(1/20~2/18)あなたは基本的にさっぱりとした性格なので、人からプライバシーに踏み込まれるとイラっとしやすいかもしれません。あまりにもお節介されると、始めはガマンしていても、そのうち爆発してしまう可能性が。そのため、普段から適度な距離感を保ちながら人付き合いをすることをお勧めします。そうすれば、うっとうしさを感じなくなるはず。うお座(2/19~3/20)あなたは誰とでもフレンドリーに話ができるように見えて、周囲にかなり気を遣っているタイプだと言えます。そんなあなたは、相手から無視されるなど、自分が粗末に扱われたと感じたときにムカムカしてしまうようです。相手はそこまで意図していないことが多いため、自分の心を守るべく、相手の前からスッと身を引くのも一つの手でしょう。おわりにイライラや怒りの感情をおさめる方法はいくつかあるでしょう。自分にあった方法で、うまく感情をコントロールできるといいですね。脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター株式会社ヒューマン・ライフ出版代表取締役社長、企業占術鑑定士、大学講師、秀心寺住職。©Dragana Gordic/Adobe Stock©SHOTPRIME STUDIO/Adobe Stock文・脇田尚揮
2023年09月30日職場や家庭、SNS上など、人はさまざまな場面で、怒りの感情に直面します。怒るのも、怒られるのも、それが正当な理由であれ、いい気持ちはしないものです。また、『怒り方』によっては、必要以上に相手を畏縮させてしまうケースもあるでしょう。一番恐い、怒り方ゐ(@irk_hrk)さんは、人の『怒り方』について漫画を描き、Twitterに投稿しました。ゐさんによると、人の怒り方はたいてい3つのタイプに分かれるそうです。中でも一番恐ろしいのは…。1番怖い怒り方 #漫画が読めるハッシュタグ pic.twitter.com/cinwTF9mWZ — ゐ (@irk_hrk) November 15, 2022 1番恐いのは、怒らないで去っていく『菩薩型』!普段から穏やかで、他人に対しほとんど怒ることがない、菩薩型タイプ。このタイプの人を怒らせた時はもはや手遅れで、理由も告げられないまま、ただ縁を切られてしまうのでしょう…。投稿には、自分や身近な人の『怒り方』をチェックする人が相次ぎました。・分かる。普段ニコニコしている人は、たいてい怒らせると恐い。・自分は3番かも。理不尽な扱いを受けたと思ったら、何もいわずに去ります。・2番タイプの上司を経験したことがある。しんどすぎて、3番で対処した。・職場では3番だけど、子育てでは1番になってしまいます…。怒りの感情の裏側には、悲しみや不安の感情が隠れているといわれています。誰かに怒りをぶつけたくなった時は、その感情の根っこの部分にある、つらい気持ちを伝えてみてはどうでしょうか。そうすれば、理不尽な怒り方をしなくて済むかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2022年11月17日引っ越しをする時は、誰もが忘れずに大切なものをもっていくでしょう。しかし、中には大切な『家族の一員』を置いていく人がいるようです。アメリカのミズーリ州にある動物保護施設『ストレイ・レスキュー・オブ・セントルイス』に、「空き家に犬がいる」という通報がありました。連絡をしてきたのは家主さんで、その家の住人は1週間ほど前に引っ越していました。そして、信じられないことに、愛犬を連れていかなかったのです。家主さんは、犬が置き去りにされていることを知らされておらず、1週間後に見つけました。しかし、犬が怖くて家の中に入れなかったため、『ストレイ・レスキュー・オブ・セントルイス』に助けを求めたのです。階段で生き延びていた犬施設のスタッフのドナさんが家の中に入ると、まるで「助けて!」と叫ぶような鳴き声が聞こえてきました。鍵のかかったドアを開けると階段があり、オス犬がいました。ドナさんは犬を怖がらせないように、食べ物をあげながら少しずつ近付き、時間をかけてやっと捕まえました。犬は怯えていて、混乱している様子。なぜ自分が飼い主に捨てられたのか、分からないのでしょう。それでも犬は、ドナさんたちを信用しようとしていました。そして、動物病院に到着すると、犬はすっかり心を開き、その場にいる全員にキスをしてきたそうです。とても人懐っこくて愛情深い性格だといいます。フレオンと名付けられた犬は、保護されてから約1か月後に里親が決まりました!フレオンのストーリーには「かわいそうに。心が痛むよ」「なぜこんなひどいことができるのか。怒りが込み上げる」「この犬に最高の未来が待っていますように」などの声が上がっています。ドナさんに連れられて外へ出た後、フレオンは家のほうを振り返り、しばらく動こうとしませんでした。おそらく「ここにいたら飼い主が戻って来るかもしれない」という希望をもっていたのでしょう。階段にドッグフードと水が置いてあったため、フレオンは生き延びていました。しかし、家の中はとても暑く、かなりノドが渇いていたようでした。もしあのまま誰にも見つからなかったら、いずれ食べ物と水はなくなり、フレオンの命も尽きていたと思われます。どんな事情があろうと、ペットを置き去りにすることは無責任としかいいようがないでしょう。本物の『家族』ができたフレオンが、これからは一生大切にされて過ごせることを願わずにいられません。[文・構成/grape編集部]
2022年09月29日飼い主(@LilyK1101)さんと暮らしている、サイベリアンという猫種の、リリィちゃん。長毛種であるリリィちゃんにとって、飼い主さんに毛並みの手入れをしてもらうのは大事なことです。しかし、リリィちゃんはブラッシングが苦手で、だんだんと不機嫌になっていくといいます。その過程がよく分かる、4枚の写真がこちらです。「まだブラッシングするの?」「もう終わる?」「もう終わるよね?」「そろそろ、怒るよ…!」やり過ぎると段々お怒りモードになって来るので引き時を見極めるのが肝心 #猫 #cat #猫がいる暮らし pic.twitter.com/nWWMoxnIl9 — リリィサイベリアン (@LilyK1101) September 26, 2022 初めはキョトンとした表情を浮かべていた、リリィちゃん。しかし、だんだんと表情が曇っていくことが分かります!飼い主さんによると、ブラッシングを進めるうちにリリィちゃんが『お怒りモード』になるため、引き時を見極めることが肝心なのだそうです。この投稿には、ブラッシングが苦手な猫を飼っている人たちから、共感の声が寄せられました。・痛いほど分かります!機嫌がいい時にブラッシングを始めても、最終的には怒られてしまいます…。・ブラッシング苦手な猫あるあるですよね…。手早く済ませて、その後のおやつによるフォローが欠かせません。・3枚目の写真からムッとし始めるのが面白い。・とても分かりやすく機嫌が悪くなっていくのですね!かわいいなー!頑張ってブラッシングに耐えたリリィちゃん。この後、飼い主さんにたくさんかわいがってもらったことでしょう![文・構成/grape編集部]
2022年09月27日会社など、何かしらの組織に長く在籍していると、後輩の指導を担当することがあります。後輩のミスをフォローをするのも先輩の役割とはいえ、時には怒りがこみ上げる場面もあるかもしれません。『後輩がやらかした時』日常の出来事を漫画に描いている、グッドスリープ(good.sleep7416)さんは、後輩に手を焼いている先輩のエピソードをInstagramに投稿しました。その日、イライラしている先輩を発見したグッドスリープさん。話を聞いているうちに、先輩の怒りはあらぬ方向へ行ってしまいます!自分の怒りと向き合い、適切に管理する『アンガーマネジメント』ができている先輩。指導に支障をきたすこともある怒りを、そのまま爆発させずにクールダウンすると、笑える方向へと処理しました。怒りを通り越すと、胸がときめく恋とも思える状態になるようです!先輩の背中を見たグッドスリープさんは「ちょっとウイットに富んだ心の余裕があると、みんな救われるし、人間力も感じますよね」とコメントしています。漫画を読んだ多くの人たちも、先輩の頼もしさと面白さが心に刺さった様子。「めっちゃ分かる」「笑った」などの反応が寄せられています。・怒りをコントロールできる先輩に、胸が『トゥンク』しました。・その恋が実るように祈ります…!・最高だよパイセン。あなたも怒りを感じた時は、先輩のように考えて、心を穏やかにしてみてはいかがでしょうか![文・構成/grape編集部]
2022年08月07日■前回のあらすじ夫の男友達の妻たちの協力のおかげで、迷子になった息子を発見。その時、ようやく現れました夫たちに妻たちは…。 >>1話目を見る 息子の迷子事件は、家族で協力して子育てすることの大事さに、改めて気付かされる出来事でした。夫にとっても、良い機会になったように思います。いずれにせよ、同じことを繰り返さないよう、これが日常になっていくようにと願うばかりです。※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・ 青春脚本 /イラスト・ よし田
2021年11月25日夫の浮気を知ってしまったら、誰しも怒りや悲しみの気持ちがこみ上げてくるでしょう。なかには、怒りのあまり夫と不倫相手をきつく懲らしめようと考える妻もいるようです。そこで今回は、経験者に聞いた“夫と不倫相手が青ざめた妻からの「怒りのLINE」”についてご紹介します。「証拠写真をどうぞ」「仕事が終わった後、不倫相手の女性と食事を食べて、そのままふたりでホテルに行ったんです。そうしたら、ホテルに入って数分後に妻からLINEが来て…。『証拠写真をどうぞ』というひと言とともに、僕とその女性がデートをしてホテルに入るまでの様子を撮った写真が送られてきました。それを見た瞬間、もう完全に終わったなと思いましたね…」(20代・男性・不動産)ここまで確実な証拠を押さえられたら、さすがに言い逃れはできないでしょう。本人たちはバレていないつもりでも、夫のちょっとした異変から不倫に気づき、その証拠を握ろうとしている妻もいます。「弁護士から連絡させます」「2年前にアプリで知り合った男性と不倫関係になってしまったんですが、あるとき見覚えのない連絡先から『うちの夫と不倫してますよね?』というLINEが届いたんです。もしかしたら彼の奥さんかもと焦っていたら、『慰謝料については弁護士から連絡させます』って…。すぐに彼に連絡をして、なんとか奥さんの怒りをなだめてもらい、その彼とは速攻で別れました。もうあんな怖い思いは二度としたくないです…」(20代・女性・飲食)不倫をしていることが発覚した場合、相手の奥さんから慰謝料を請求されることも。そういった危険性があるからこそ、軽い気持ちで不倫には手を出してはいけないのです。「会社に報告するからね」「夫が会社の後輩女性と不倫しているのがわかったときは、本当に怒りを覚えました。結婚する前は私もその会社に勤めていたので、不倫相手とも繋がっていたんです。だから、余計に怒りが増しちゃって…。そこで、『会社にすべて報告するからね』というLINEを夫と不倫相手に送りつけたんです。すると、2人は大慌てで謝罪をしてきましたが、未だに許していません」(30代・女性・IT)社内不倫をしていた場合、「会社に報告する」というのはかなり威力のある発言。夫も不倫相手も、この一言で相当青ざめたはずです。「離婚にかかる費用です」「妻にはバレないように不倫をしていたんですが、なぜか気づかれていたらしく…。ある日、仕事終わりに帰宅したら、妻も子どもも家からいなくなっていました。その後、『不倫相手と仲良くやってください。これが離婚にかかる費用なので、支払いだけはちゃんとしてください』というLINEが妻から送られてきました。そこには、慰謝料やら養育費やら引っ越し費用やら、色々な金額が書かれていて…。結局、そのまま離婚することになり、お金もしっかりと取られてしまいました」(30代・男性・広告代理店)このケースのように、不倫をした夫に対して、容赦なく離婚を選ぶ妻もいます。その場合、どんなに夫が謝罪をしても、妻の気持ちは変わらないでしょう。今回紹介したように妻から怒りのLINEが届いたら、夫や不倫相手が凍り付いてしまうのも無理はないでしょう。このようなことを起こさないためにも、不倫には足を踏み入れてはいけません。©west/gettyimages©yamasan/gettyimages文・山田周平
2021年10月30日パラグアイに住むパブロ・ビラマヨールさんが、妻と一緒にサイクリングを楽しんでいた時のことです。彼らは、遥か先のほうで1台の車が停車して、車の中から小さな袋が草むらに投げ捨てられるのを目にします。そのまま車は猛スピードでその場から走り去りました。投げ捨てられた袋に入っていたのは…ウェブメディア『The Dodo』によると、パブロさんたちはその場所に近付いた時、袋の中身が何なのかすぐに分かったのだそう。なぜならその袋から子犬が出てきて、鳴きながら彼らのほうへ駆け寄って来たのです。この子犬をここに置いていくわけにはいかない。そう思ったパブロさんたちは子犬を自転車に乗せて、連れて帰ることにしました。 この投稿をInstagramで見る Pablo Villamayor(@villamayor_pablo)がシェアした投稿 パブロさんたちは、保護した子犬を動物保護施設に連れて行くこともできました。しかし、彼らはその子犬を家族に迎えることにしたのです。ロレンツォと名付けられた子犬は幸い健康状態もよく、元気に過ごしているといいます。パブロさんは『The Dodo』にこう語っています。人々の残酷さを見て気分が悪くなりました。でも、私たちが子犬を発見できてラッキーでした。運命はロレンツォが私たちと一緒にいることを望んでいたのですThe Dodoーより引用(和訳) この投稿をInstagramで見る Shot Paraguay(@shotparaguay)がシェアした投稿 命ある子犬を袋に入れ、人気のない場所に捨てるなんて、どんな事情があっても許されることではありません。偶然にもパブロさんたちが通りかかって、本当によかったですね。幸運にも命を救われたロレンツォは、これからずっと優しいパブロさんたち家族と一緒に幸せに生きていくことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年05月26日たとえ大好きな恋人であっても、時にはその言動に怒りを感じてしまうこともありますよね。今回は、血液型別に恋人への怒りのポイントをまとめてみました。ぜひ、ご自分の血液型をチェックしてみてくださいね。A型A型のあなたは、 恋人に信用を失うようなことをされた時に怒ります。自分自身が恋人には誠実でありたいと思っていますし、恋人にも誠実を求めています。そのため、嘘や隠し事、浮気など信用を失うようなことをされたら、深く傷ついて怒りを感じるでしょう。常に自分に対して誠実であってほしい、真面目なお付き合いをして欲しいと願っています。B型B型のあなたは、行き過ぎた束縛や干渉をされると怒ります。本来マイペースな性格なので、たとえ恋人であろうと自分の自由を邪魔することは許せません。そのため、あれこれ口を出されると我慢できないほどの怒りを感じてしまうでしょう。恋人には、自分の自由を認めてもらい、適度な距離感を大切にしてほしいと思っています。O型O型のあなたは、 自分の言うことを聞いてくれなかったり、優柔不断な態度を取られると怒ります。裏表のないはっきりとした性格なので、一度決めたことは貫き通したいという考えを持っています。そのため恋人が自分の考えに賛同してくれなかったり、はっきりしない曖昧な態度をとったり、話が二転三転したりというようなことがあるとイライラしてしまうでしょう。恋人には、常に良き理解者であり、わがままも聞いてほしいと思っています。AB型AB型のあなたは、 デリカシーのない言動をされると怒ります。プライドが高く、デリケートなところがあるので、恋人が軽い気持ちで茶化したり、ないがしろにしたりすることを嫌がります。とくに人前で恥をかかされてしまうと、耐え難い怒りを感じるでしょう。恋人には、常に自分のことを気にかけて大切にしてほしいと思っています。いかがでしたか?大切な恋人だからこそ、自分のことを理解して欲しいと思うし、大切にしてほしいと思いますよね。だからこそ怒りを感じてしまうこともあるかもしれません。今回の記事も参考に、上手にその怒りのポイントを恋人に伝えて、より仲良く過ごせることを願っています。(恋愛jp編集部)
2020年10月21日付き合うまではそんな素振りはなかったのに、彼氏になったら怒りっぽくなる人がいますよね。怒りっぽくなる彼氏には、いくつかの理由があります。うまく付き合っていくための対処法も見ていきましょう。怒りっぽくなってしまった理由怒るという感情はだれにでもあるものですが、怒りっぽいという人にはいくつかの心理的な特徴というものがあります。ひとつは自己愛が強いということです。何かが起こった場合に、その原因を他人に求めることによって怒ってしまいます。劣等感が強い人も怒りっぽい傾向にあります。他人と比べて自分が劣っている点があると、それが怒りにつながってしまうことがあります。また、人への感謝が薄い人も怒りっぽいです。何かをしてもらうことが当たり前であると感じているので、それがなくなると周囲に対して怒ってしまいます。しかし、これらの感情は通常ではうまく隠しているものですよね。付き合って彼氏になったら怒りっぽくなったという場合、恋人関係が大きく関係しています。恋人になると周囲と同等の扱いを求めるよりも、自分だけ特別に扱ってもらうことを求めてしまいます。その欲求が満たされないからこそすぐに怒ってしまうのです。諭してみよう怒りにもパターンがあり、些細なことにカッとなって怒ってしまう人に対しては、諭すように話してみるとよいでしょう。精神的に未熟な点がある彼氏なので、怒ったとしてもすぐに行動に移してしまわないように母親や教師のようにやさしく諭すように接し、言い聞かせるようにしていくと徐々に怒りっぽさが少なくなっていきます。一緒に考えてみよう怒りをいつまでも引きずってしまうタイプの彼氏には、どうして怒り続けてしまうのかを一緒に考えるように接してあげるとよいでしょう。怒りを引きずっている人は、常にイライラとしてしまっているので、一度吐き出させてしまえばすっきりするというものではありません。延々と愚痴を聞かされるようなことになってしまうので、何が不満なのかを聞き出して、それを解決するためには何をすればよいかを一緒に考えると、怒りも徐々に収束していきますよ。こまめにストレス発散怒りをため込んでしまう人もいますよね。ため込んだ怒りがあるとき一気に爆発するタイプです。このような彼氏は具体的に何に怒っているのかわかっていないこともあるので、こまめにストレスを発散させることが付き合う上でのポイントですよ。ゆっくりとデートしたり、共通の趣味を見つけたり、あるいは一人の時間を作ってあげたりしてみると良いでしょう。怒りの理由を知ってうまく付き合おう怒りっぽい人には、その人なりの心理状態や理由がしっかりとあります。それらを無視して、怒りに反応してこちらも怒っていては関係は悪くなる一方でしょう。彼氏が何に対して怒っているのか、そしてどのようなときに起こりやすいのかを見極めてみると、正しい対処法を知ることもできるでしょう。
2020年09月08日付き合っていくうちに女性は、男性の様々な面を目の当たりにします。付き合う前は笑顔がとても印象的だった彼が急に怒りっぽくなった、という場合、男性の心理にはどのような変化が起きたのでしょうか。ノッている時ほど女性を求めるなぜ付き合い始めた瞬間と暫く付き合った後で、彼氏の印象が異なるのでしょうか。その理由として考えられるのが男性の心理状態や余裕の変化が挙げられます。そもそも男性は仕事やプライベートが充実し気分が良い時ほど女性を求める傾向にある、と言われており、成功している自分を女性に見てもらいたい、という心理から恋愛に積極的になりやすいのです。さらに女性も、成功していて社会的に認められている男性に惹かれやすいことが知られています。男性が恋愛に積極的になって、しかもモテやすい、付き合い始める時期というのは男性のコンディションが最高の時だと言えるのです。気分が落ちて来ると怒りっぽくなる男性に限らず人生には何らかの浮き沈みがあり、いつも気分よく過ごせるわけではないのが事実です。どれだけ気分がノッていた男性であっても、いつかはその勢いが衰えます。仕事や人間関係で上手くいかないフラストレーションは溜まるのに、男性の見栄からそれを言葉にせず溜めこんでしまい、不機嫌だけが目に付くようになります。つまり、男性が怒りっぽくなったのは単に女性に弱みを見せたくないために困ったり、辛いと感じていることを内側に溜めて余裕を無くしているだけなのです。また女性を気遣う余裕も失われているので、ぶっきらぼうになります。そのため女性は自分が原因であるかのように感じてしまうのです。女性がしてあげられること怒りっぽくなった、つまり余裕を失って不機嫌さを表すようになった男性に対して女性が出来るのは傍にいてあげることだけです。女性のように言葉にして感情を表現するのも、話して発散することも上手ではない男性には言葉での励ましはそれほど有効ではありません。そのため、男性が苦しんでいることを理解できる、という姿勢をそれとなく示して、男性の心の拠り所になってあげることが最も有効に男性の気を落ち着かせる手段です。息抜きに付き合ってあげるのも効果的なので、気分が落ち込んで怒りっぽくなった男性ほどレジャーに誘ってみてはいかがでしょうか。怒りっぽくなったのは余裕のなさの現れ男性だって、好きな女性に不機嫌な姿ばかりを見せたいわけではありません。しかし、そんな自分の気分をコントロールすることの出来る精神的な余裕が失われていると、ノッている時に比べてずっと印象が悪くなってしまうのです。そんな男性の性質を理解してあげると、何が辛いのか分かってあげられるかもしれませんね。
2020年09月07日ほぼ毎日、Twitterに漫画を投稿している歯のマンガ(@hanomanga)さん。多くの人が共感したり、クスッと笑ってしまったりするような漫画で人気を博しています。休日あるある! 笑ってしまうほど共感「まずこれができないんだなぁ」「分かる~」今回は『何をいっても上から目線で返してくる人』についての漫画をご紹介します。何を言っても上から目線で返してくる人 pic.twitter.com/U4fEN2J0BL — 歯のマンガ (@hanomanga) June 19, 2020 こういう人、いる!何に対してもアドバイスめいた言葉で返されては、うんざりしてしまいます。特に求めていないアドバイスほど、参考にならないものはありませんよね。漫画にはさまざまなコメントが寄せられました。・無駄で意味不明なアドバイスを押し付けてくる人います!何様なの?・いちいち偉そうな人いる!自覚がないからなおさらたちが悪い。もうその人とは話したくない!・毎回、格言めいた言葉を押し付けてくる人もいる!いちいちムカつくんだよなぁ。たくさんの人が怒りを爆発させていました!それだけ、上から目線で話す人が多いのでしょう。軽率に人を見下すのはやめてほしいものです。[文・構成/grape編集部]
2020年06月29日「情けないよホント…」2020年6月19日、お笑いタレント『サンドウィッチマン』の伊達みきおさんが自身のブログで怒りの声を上げています。伊達さんの怒りの矛先は、お笑いタレント『ナイツ』の塙さん。塙さんは同月15日にブログで長年愛用した携帯電話の端末をスマートフォンに機種変更したことを報告していました。塙さんの突然の『ガラパゴス携帯(以下、ガラケー)卒業』に、ガラケー仲間だったサンドウィッチマンの2人は衝撃を受けたとのこと。伊達さんのブログには『ガラケー』を使っていた頃の塙さんの写真とともに、こんなコメントがつづられていました。悪い事は言わない……この頃(写真)をよく思い出して欲しい。この…緑色の携帯を肌身離さず常に持ち歩き、何かあれば携帯にメモし…写真に収めていた。正直……俺は、怒りを通り越して今は笑ってるよ。あそこまでガラケーをフル活用し、ガラケーを愛していた人間が、そう簡単にスマホに移行出来るはずがない。伊達みきおオフィシャルブログーより引用「あんな1個しかないボタンのスマホにくら替えするなんて」と塙さんの心変わりを嘆いた伊達さん。さらに、同じく『ガラケーユーザー』の相方、富澤たけしさんの写真をアップし次のように語ってます。こうしないと、通話が出来ないんだよ。携帯の背中にあるスピーカーからしか相手の声が聞こえないんだよ…。2年前からずっとだ。伊達みきおオフィシャルブログーより引用伊達さんは壊れていても買い換えない富澤さんの『ガラケー愛』を称賛しつつ、塙さんに「まだ間に合う。ガラケーに戻して、また赤外線で連絡先を交換しようぜ」と優しく呼び掛けていたのでした。ネット上には「ガラケーへの愛がハンパなくて面白い」「富澤さんのはさすがにガラクタだと思う」「塙さん、2人のために戻ってあげてください」などコメントが多数寄せられています。ガラケーユーザーの絶滅が危惧される中、数少ない生き残りとなったサンドウィッチマン。仲間の裏切りや端末の寿命を乗り越え、長く使い続けてほしい…そう願わずにいられませんね![文・構成/grape編集部]
2020年06月19日「性格の治し方を教えてください(辛口求む)」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。自分の思い通りにならない事があるとすぐ腹を立てる性格が原因で、毎回恋愛が上手くいかず失敗し、そのたびに後悔している……というトピ主さん。「自分の性格が嫌いで治したい」ものの、「ただ我慢するだけでは長続きしないとも感じている」と語り、アドバイスを求めています。人に怒りをぶつける際には、なんらかの「目的」がある何度も反省を繰り返してきたにも関わらず、大切なパートナーにイライラや怒りの感情をぶつけてしまう行為がやめられない。まずは、その心理的理由を探っていきましょう。人が怒りの感情を発露する際には、以下に挙げられるような、色々な「目的」があると言われています。(1)自分の思いどおりにするため、相手に言うことを聞かせるため(2)言うことを聞かない相手を「罰する」ため、上下関係を思い知らせるため(3)自分の「メンツ」や「プライド」を保つため(4)相手の攻撃や傷つけられることを予知し、先んじて回避するため(5)別のところで溜まったストレスやフラストレーションを解消するため(1)のように自分の主張を通すために声を荒げたり、威嚇したりして怒るようなケースもあれば、(2)のように「次からは反抗するなよ」といった脅迫にも近い感情表現をする人もいる。あるいは、コンプレックスや気にしていることに触れられたときに、急にカッとなる(3)のようなケースや、(4)のように相手の攻撃を避けるために先に攻撃する、“逆ギレ”に近い怒り行動もあります。さらに、普段から満たされない感情や不満があり、正当に見える攻撃理由を見つけたときにそれを発散する(5)のような例も。八つ当たりに近く、相手側からすれば理不尽極まりないですが、こうした不満解消の目的で怒る人は意外に少なくありません。職場や学校などで承認欲求や自己実現欲求が満たされず、イライラして恋人や家族、年下の相手に当たり散らす……といったケースは大変よく見られます。「怒りをぶつける効果」を、育つ過程で学んできた可能性もトピ主さんが(1)〜(5)のどの傾向が強いのか、投稿内容だけでは判断できませんが、もしも仕事やキャリア、家庭環境など恋愛以外での悩みや不満があるならば、そちらの解決に努めることが性格面に変化をもたらす可能性もあるでしょう。また、「幼い頃から甘やかされて生きてきた」のが原因かも……という記述もありますが、確かにこれは大きな原因のひとつと考えられます。「怒ったりイライラしたりすれば、相手に言うことを聞いてもらえる」という経験を積み重ねてきたのかもしれません。のちの投稿では「喜怒哀楽すべての感情が激しいタイプ」という自己分析もされていますが、もしかしたら両親や祖父母、兄弟姉妹などにも、そのような性格の方がいたのではないでしょうか。ご自身を含め、怒ることで主張を通す家族の姿を見るなかで、そうした行動が有効であると無意識に学んできたのかもしれませんね。「視点を変えてみる」習慣を付け、「許す心」を磨いていこう行動の目的や性格形成要因を探ることも改善の一歩ですが、最後に、具体的な「怒りをぶつけないためのコツ」についても触れたいと思います。色々な方法がありますが、個人的には「相手の視点に立って、その出来事を捉え直すこと」+「必ずひと呼吸置いてから、対応する癖をつけること」が最も有効と考えます。怒りを感じたら、一旦、目線を相手側に移して「彼は今こういう状況だから、ああ言ったのかもしれない」等々と、想像を巡らしてみる。その上で「どう対処するのが最善か」を決め、それから落ち着いて行動に移す――。よければ、ぜひ試してみてください。また長期的には、「許す心を磨くこと」も肝要です。ここでは『内観法』と呼ばれる方法をご紹介しますね。定期的に「相手にしてもらっていること、してもらったこと」を振り返り、それに対して「自分は相手に何をしたか」「どんな迷惑を相手にかけたか」を考察します。その結果、「何事も“お互いさま”だな」という境地に至ることができれば、許しの心につながるはずです。我慢するくらいなら別れた方がマシだと思ってしまう……という記述もありますが、彼の側だって同じように、何か我慢していることがあるかもしれない。そのように視点を変えて考えてみる習慣を付けると、感謝の気持ちも生まれやすくなるでしょう。人と一緒に生きる上では意見が食い違うこともあるでしょうが、「怒りをぶつける」以外のコミュニケーション方法を少しずつ体得していけるといいですね。一番近くにいる相手と敵対するのではなく、“許しあえる関係”を築ければ、それはとてもかけがえのないものになると思います。応援しています。(外山ゆひら)
2020年05月25日バイクが好きな悪魔のz乗りジョルノ(@5454takei)さん、嫌がらせ被害についてTwitterに投稿。その内容に「ひどすぎる」などのコメントが寄せられています。ある日、バイクで走行していた投稿者さんは、いきなり警察に止められて、このように声をかけられたといいます。「ナンバープレートに何か書きました?それか落書きですか?」何も身に覚えがなかった投稿者さん。ナンバープレートを確認するとそこに書かれていたのは…。おい自粛警察。ふざけんかよ。ババタンに止められて危うく減点される所やったわ。これはやり過ぎやぞほんまに。濡れタオルやったら落ちんかったから油性やろうな。 #拡散希望️ #自粛警察 #バイク #バイク好きと繋がりたい #迷惑 #迷惑行為 #バイク乗りと繋がりたい #バイク乗りとして軽く自己紹介 pic.twitter.com/2DdmGlLyAB — 悪魔のz乗りジョルノ (@5454takei) 2020年5月17日 投稿者さんは、「警察に声をかけられて初めて『自粛しろ』とナンバープレートに落書きされていることに気付いた」といいます。新型コロナウイルス感染症の影響で、一般人が店に休業などを強要したり、県外のナンバープレートの車に対して行き過ぎた行為で自粛を求めたりする人たちを、一部では皮肉を込めて『自粛警察』と呼んでいます。投稿者さんのナンバープレートに落書きをした人も、きっと『自粛警察』だったのでしょう。投稿者さんは、「県内ナンバーのため県外から来る車両への嫌がらせではなく、無差別に外出してる車両に行っている嫌がらせなのではないか」といいます。また、警察に事情を話したところ、悪質ないたずらと分かってくれたとのこと。投稿にはたくさんの怒りの声が寄せられていました。・行き過ぎた行為。これはもう犯罪じゃない?・これは許せないですね。しかも油性ペンで書くなんて悪意に満ちてる。・さすがにひどすぎる。これは正義ではないと思います。仕事などでどうしても車やバイクを使わないといけない人もいるでしょう。自粛することも大切ではありますが、このような行きすぎた行為が今後増えないことを願います。[文・構成/grape編集部]
2020年05月18日子育てをしていると、子どもを怒るという行為や怒りの感情と無縁ではいられません。「こんなに怒りたくないのに」「怒っても子どもに伝わっている気がしない」「怒った後に落ち込んでしまう」という人はいませんか。そもそも怒るというのはそのやり方を間違えてしまうと、大人の言いたいことが子どもに伝わらず、マイナスの効果しか生まないことがあります。今回は心理カウンセラーの筆者が、あなたの怒り方がどんなタイプかを4パターンに分けて分析し、言いたいことをきちんと子どもに伝えるポイントや注意点についてお伝えします。まず自分の怒り方パターンをチェック!人の怒り方はさまざまですが、いくつかのパターンに分類することは可能です。自分を振り返ってみて、どのような怒り方をしているかを考えてみましょう。複数の怒り方が組み合わさっていることもあります。■ 手が出る(子どもをたたく、モノに当たるなども含む)■ 大きい声を出す、乱暴な言葉遣いをする■ 「もう知らない」と言って無視する■ そもそも怒ることが苦手あなたの怒り方は、上記のどれに当てはまりますか?もしくはどれに近いでしょうか?では、それぞれの怒り方に隠された心理と、気をつけたいポイントとは…。【手が出る】⇒ひとりの時に話し方を考えるイライラしやすい人に多いのが、手が出てしまうというパターン。毎回手が出るわけではなく、自分にイヤなことがあった時などに子どもが失敗をすると、つい子どもに当たってしまう人もいます。たたいて怒られる子どもは、同じことを繰り返すことが多いようです。これは怒られるときにたたかれるために、「たたかれた!」というショックだけが子どもの中に残り、何が原因で怒られたのかを理解できないためです。モノに当たるのも同様で、大人が何かに対して暴力を振るっている間、子どもはそのことに注目しておびえてしまい、何が原因で怒られているかということを意識できなくなるのです。子育てするにあたって、力に訴える方法は、「百害あって一利なし」であり、まったく何の効果も生みません。しかも子どもは、なぜ怒られているかがわからないので、次も同じ失敗を繰り返しがち。大人は同じ事が繰り返されるために、ますますイライラするという悪循環が待っています。まずは、自分を落ち着かせる方法を学び、力を使わないことに注力しましょう。子どもがよくないことをしたと感じたら、「何がよくないのか」「なぜ、よくないのか」を語って聞かせることに、意識を集中します。また力を使う大人は、言葉を使うことが不得意であるケースも見られます。自分ひとりの時などに、子どもが何をしたら、どのように話せば理解できるだろうかとシミュレーションしてみるのも効果的でしょう。【大きい声を出す、乱暴な言葉遣いをする】⇒大人自身が自尊心を養う手は出さないけれど、大きな声を出してしまう…という人もいます。実はこのパターン、大人自身が心の傷を持っていることが少なくありません。子どもが自分のことを尊重してくれない、子どもにバカにされた!などと感じることでカッとなってしまう…自分の中に根強い劣等感を持っているケースがよくあるのです。子どもへの怒り方を考える前に、自分と向き合い、自分自身を癒すことが大切です。自分で自分の自尊心を養うことで、カッとする自分が抑えられるようになることも多いのです。大きな声を出し相手を威嚇したり、自分を大きく見せようとしたりしなくても大丈夫と思えるようになることで、少しずつ落ち着いて子どもと話せるようになるでしょう。また大きな声を出したり、乱暴な言葉遣いをすることで子どもはおびえてしまうので、子どもの自尊心も損ねてしまうことになります。大声を出すことは虚勢を張ることと同様と考え、今まで大きな声で話していたことを、小さな声で丁寧に話すようにしてみて。【「もう知らない」と言って無視する】⇒「自分で考えなさい」に変えて子どもとケンカになると、つい「もう知らないから!」と突き放してしまっていませんか?大声を出す怒り方もイヤだし、手を出すなんてもってのほか…と考えている大人が、時々やってしまいがちな怒り方です。この方法で怒ってしまうと、子どもは何がいけなかったのかを完全に理解する前に、自分が見放されてしまうという恐怖感でいっぱいになります。すると、悪いことを反省するのではなく、大人の気に入るような行動をして見放されないようにしよう…と相手の顔色をうかがい、自主性を失ったまま成長することに。つい「もう知らない」と言ってしまいたくなることはありますが、そんな時は、「知らない」というフレーズを使わないようにしましょう。何がいけないかを言い聞かせた後に、「どうしたらよかったのか、自分で考えて説明しなさい」と、子どもに考えさせた上でコミュニケーションの道を常に確保しておくといいですね。【怒ることが苦手】⇒子どもの目を見て返事をもらって怒ることが必要だとわかっていても、怒ることが苦手で逃げたくなってしまう人もいます。もうちょっとしっかり怒りたいのに…と思いながら、つい「まぁいいか」と、なあなあにしてしまっているなら、あなたはこのタイプかも。基本的に子どもの怒り方は、激しければよいというものではありません。肝心なのは怒るべきことが、子どもにしっかり話せているかどうかと、子どもがそれを理解できているかどうかということ。ですからあなたの言いたいことが子どもに伝わっているのか、子どもからレスポンスを受け取ることに注力するのがおすすめです。怒る時には自分がしゃがんで子どもの目線まで下り、子どもの目を見て話しましょう。ゆっくりとした話し方でも、目線が真剣なら子どもはちゃんと受け取ります。子どもが目を逸らすようなら、ママの目を見て!と自分のほうに向かせましょう。何がいけなかったか、どうしなくてはならないのかを話し終わったら、子どもが理解をしたかどうか「わかった?」と確認してあげるとよいでしょう。怒り方に正解はないけれど不正解はある!怒り方についてさまざまなことが言われていますが、実際には子どもの性格を観察し、その子がわかりやすいような話し方を選ばなくてはならないため、怒り方に正解はありません。そこが怒り方の難しいところです。一方で、大きな声を出して怒鳴る、手を上げる、無視をするといった怒り方では効果はありませんし、子どもがいけないことをした時に怒らずに済ませることもよくありません。これらの怒り方は、いわば不正解の怒り方と言えるでしょう。わが子の性格をよく見ながら、どのような言葉を選んだら子どもにわかってもらえるかを考えましょう。また大人でも一度言われただけで何かを正しく直せることは少ないもので、腰を据えて同じ事を何度も根気よく話すことが当たり前だと考えておくことも、自分の落ち着きを保つために大切ですよ。<文・写真:ライターあん茉莉安>
2020年05月18日みなさんは、怒りが湧くような酷いニュースを見た後、しばらくその話題ばかりが気になったことはありますか。その話題について検索し、より情報を集めていくとさらに腹が立ったり、気分が悪くなったりしますよね。そんな怒りについて、かん だんち(@dankoromochi)さんが漫画を描きました。【エッセイ漫画】怒りに依存しない(全2枚) pic.twitter.com/1yrfH8qicC — かん だんち (@dankoromochi) May 5, 2020 気になるニュースがあると、ネットを使って延々と調べ続けてしまう人もいるでしょう。しかし、そのニュースについて過剰に考えてしまい腹が立っている時は、この漫画の通り『怒りに依存』してしまっている状態かもしれません。漫画には、さまざまな声が寄せられました。・なるほど。これを継続しているとクレーマーになるのか…。・最初はただの怒りだったものが、途中から「攻撃したい」という欲求になってしまう。・以前の僕は、怒りに依存した状態でした、今は情報を深追いしないようにしています。理不尽な怒りを誰かにぶつけている人を見ると、「そんなことで怒らなくても…」と思うことがありますよね。しかし、行きすぎた怒りを持て余すと、さらに怒りを求めて理不尽に怒るようになってしまうのかもしれません。自分の中で過剰な怒りを感じたら、一度冷静になることを心がけたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月11日男性の怒りを鎮めるにはどのくらい距離を置く必要があるのでしょうか。男性が怒った後に近づいても大丈夫なタイミングを見極められるようになりましょう。怒りが鎮まるまでの時間は原因次第男性の怒りが鎮まるには時間がかかりがちだと考える人も大勢いますが、原因によってかなり違うということは知っておくことが大切です。ちょっとメールの返事が遅くなってしまった、待ち合わせに遅れてしまったという程度であればすぐに怒りを鎮めてくれるでしょう。些細なミスやちょっとした気遣いの不足であれば基本的には距離を置かなくてもすぐに元どおりになるので安心です。プライドを傷つけると長期化する男性は概してプライドを重視する傾向があるので、軽はずみな言動や仕草などでプライドを傷つけてしまうと怒りは長期化します。自信を持っていることを否定してしまう発言をするのが最もリスクが高いもので、うっかり口にしてしまうこともあるでしょう。また、デート中に携帯のメールチェックをしたり、他の人からの電話に出たりしたときに内容を隠してしまうのもプライドを傷つけることになりがちです。プライドを傷つけられると相手に対して嫌いという印象を持つだけでなく、自信を失ってしまって相手にどう接したら良いかがわからなくなります。この両方の気持ちに整理をつけるために時間がかかってしまいがちなのです。すぐに謝るのが実は効果的プライドを傷つけてしまったときのように男性がかなり怒ってしまった場合にはしばらくは距離を置こうと考えてしまいがちです。女性同士の場合には時間が問題を解決してくれることが多いですが、男性が相手の場合には不用意に距離を置きすぎてしまうと失敗するリスクがあります。距離を置かれてしまうと男性は自信を失ってしまい、自分が怒ったことで嫌われてしまったのではないかと思うようになることが多いからです。結果としてますます自信がなくなって、もう付き合うのはやめようと思うことも珍しくありません。実は効果的な方法として知っておきたいのが怒らせたらすぐ謝るというやり方です。決して自分が悪いとは思っていなかったとしても、機嫌が悪くなりそうな雰囲気があった時点で謝ってしまえば怒りは比較的速やかに静まります。その場ですぐに怒りを鎮めてくれない場合もありますが、別れてから怒ったことを後悔して反省してくれるでしょう。すぐに謝っておけば長期化することはあまりなく、翌日くらいには近づいても自然なコミュニケーションを取れるようになります。男性は謝られるのに弱いと覚えておくといざというときに役に立つでしょう。
2020年05月10日以前、信田先生を取材させていただいた 「『私って、毒親?』と心配するママたちの原因は、“母”にある!?」 という記事が、とても人気がありました。それだけ、多くの人が、「こんなに感情的になってしまう私って、大丈夫?」と、心配しているのだと思います。》 「『私って、毒親?』と心配するママたちの原因は、“母”にある!?」 出産・育児の時期は、自分の母親の育児態度が思い出され、「母と同じ口調でわが子を叱ってしまう」と、自己嫌悪を感じることも。「私って、もしかして毒親?」と、心配になるママはどうすればいいのかをひも解いていきます。それだけ、多くの人が、「こんなに感情的になってしまう私って、大丈夫?」と、心配しているのだと思います。子育てをしていれば、感情的に子どもを叱ってしまう日だってあるでしょう。では、母親は、感情的になってはいけないのでしょうか? 引き続き、母子論の第一人者であるカウンセラーの信田さよ子さんにお話しを伺います。この記事は、 「『親にされたことを、わが子にしたくない』そんなママに限界がきたら…」 の続きです。■「感情的になった母親はひどい」のか?―つい感情的に子どもを叱ってしまい、その後に激しい自己嫌悪に陥ります。信田さよ子さん(以下、信田):「感情的になった母親はひどい」と考えると、「感情的になってはいけない」「怒ってはいけない」と抑制しなければという気持ちになりますが、それは誤解です。たとえ否定的な感情だったとしても、湧き上がる感情そのものに良い悪いはないんです。「怒りの感情を抱く」ことと、「それをどのように表現するか」は、別の話として考えた方が良いですね。―そうなんですか?信田:怒ったらすぐに怒鳴ってしまう、思わず子どもを叩いてしまうという人は、「怒り」を「抑える」しか方法がない、だから我慢しなければというふうに考えがちです。近年の心理学の成果は、どれほど怒りの感情が激しくしても、その表現方法は「選択」できることを明らかにしたことです。―表現方法を、「選択」ですか?信田:それには、自分の怒りを客観的に眺める必要がありますね。「怒りの温度計」という比喩は、とても役に立ちます。ゼロから10までの目盛りの温度計で「今6度だ、このままの状態を続けると9度を超えてしまう」というように、自分がどこまで怒りを抱いているか、怒りの程度をウォッチするのに温度計の比喩は役立ちます。怒りの温度計が上昇しているときであっても、ゆっくりとそして落ち着いた声で、「パン屋さんでは、パンに指でさわってはいけません」と、伝えることはできるでしょう?―なるほど。そんなふうに考えれば良いんですね。信田:怒ったらすぐ大声で怒鳴ってしまう、という人は、行動の選択肢は怒鳴る以外にもあることを知らないか、怒鳴るという行為を許している、自分を正当化しているんだと思います。もし、「自分の子どもだから怒鳴ってもかまわない」と考えているとすれば、はなはだ迷惑な話だと思います。子どもを所有物だと思っているのではないでしょうか?■叱るのはいけないことなのか?―所有物というか、子どもに対して「責任がある」と思っているんです。信田:なるほどね。そういう方は、もしかすると「怒る」と「叱る」を混同しているのかもしれませんね。最近は、「怒ると叱るは違う」と、さまざまな子育て本に書いてあり、ひとつの定番化になっているほどです。でも、「怒る」と「叱る」の違いを理解している人は、案外と少ないのかもしれません。「叱る」行為の大前提として、「自分の感情を爆発させるためではなく、相手の成長のため」という目的がある点を、意識してみましょう。つまり下の存在を成長させるために、上の存在がきつく諭し気づかせるように導くことが、「叱る」という行為です。そこには、「上から下への勾配関係」があります。―なるほど。信田:けれども、最近では子どもに対して「上から目線」になることをためらう親が増えています。「子どもを対等な人として扱うことが大切」、「押し付けない」「強制しない」、「なぜなら子どもの自主性が大切だから」といった育児観が広がることで、上から目線の命令口調は否定されるようになってきました。けれども、「〇〇してはいけません」「〇〇しなさい」と発言しないことは、親が責任を取ることに怯えているんじゃないでしょうか。もっとはっきり言えば、「叱らない親」「お願いする親」の本質は、私には責任逃れのように感じられるのです。■子どもに怒ってしまったことは取り返しがつかないの?―すごく思い当たります…。でも、やっぱり、何だか及び腰になってしまうんです。信田:「怒る」と「叱る」を、整理できるようになってくると、怒りのエネルギーを上手に使えるのかもしれませんね。そんな方に知っておいて欲しいのは、思わず怒りの感情が暴発してしまったとしても、取り返しがつかないわけではない。ちゃんとフォローできていれば大丈夫、ということです。取返しのつかないことなどないんです。―そういってもらえると、何だかホッとします。信田:そして、さらに、親が叱る時の基準をつくることが大切です。親の気分次第の勝手な叱り方は、子どもに大きな混乱をもたらしますからね。そうすると、子どもなりに、リスクの少ない安全策は「親から見て常にいい子でいることである」と学んでしまうんです。過剰ないい子、誰からみてもいい子であることの背景に、親のわけのわからない無原則的な怒りの暴発があることは指摘しておきたいと思います。―そうなんですね…。信田:望ましい家族の一つの条件は、「子どもなりに納得できる原則を親が示し、親がそれを守ろうとする姿勢を示すこと」。それはひとつの「秩序」を示すことですね。叱るという行為は上から下への支配的な言動のひとつですが、「自分の感情を爆発させるためではなく、相手の成長のため」という目的ゆえに許されるのです。こうやって整理しておけば、「怒る」ことをむやみに怖がらなくなるし、感情的になってしまった時も、きちんと「叱る」ために、ハッと立ち止まれるのではないでしょうか? <感情的に怒ってしまうママへ>1)「怒り」の表現方法は選択できる。「怒りの温度計」という比喩を使うとわかりやすい2)「叱る」のは、相手の成長のため。叱る時は基準を示し、親は基準を守る姿勢を見せる3)親のわけのわからない無原則的な怒りの暴発が、「いい子」を作ってしまう次回は、いよいよ本特集の仕上げ。虐待の世代間連鎖を防ぐためのお話しです。■今回、取材を受けてくださった信田さよ子先生の最新作 『後悔しない子育て 世代間連鎖を防ぐために必要なこと』 (¥1,400円(税別)/講談社)信田 さよ子さん臨床心理士。原宿カウンセリングセンター所長。駒木野病院、嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室を経て1995年に原宿カウンセリングセンターを設立。アルコールなどさまざまな依存症、摂食障害、ドメスティック・バイオレンス(DV)、子どもの虐待などに悩む本人やその家族へのカウンセリングを行っている。著書に『母が重くてたまらない』(春秋社)、『母・娘・祖母が共存するために』(朝日新聞出版)、『母からの解放 娘たちの声は届くか』(集英社)『タフラブという快刀』(梧桐書院)など。
2020年01月24日「ベビーカーを押していたら『邪魔だな』と知らない人に怒鳴られた」「夫に『専業主婦は楽でいいよな』と言われた」「義母が予告なく訪問してきて、子どもが昼寝できなかった」そんな日々の「あるある」で怒ったり落ち込んだりした時、皆さんはどう感情をコントロールしていますか?そういった負の感情にとらわれて、なかなか気持ちを切り替えられない場合、周りに嫌な空気を巻き散らしたり、ついつい子どもや夫に八つ当たりしてしまうこともあるでしょう。怒りや落ち込みを引きずらないためには、どうすればいいのでしょうか。■怒りや落ち込みなど負の感情はどこから生まれる?実は、怒りや落ち込みという感情は、誰かに怒られるといった「自分以外の何かが引き起こす」ために生まれるものではありません。怒りという感情は突きつめていくと、「相手が自分のことをわかってくれない」という失望が引き起こすものです。一方、落ち込むという感情は「自分はダメでデキない人間だ。価値がない」という思い込みが強くなり、自己肯定感の低下や自己無力感が引き起こすもの。「理解してほしい」という希望や「自分はダメだ」という思い込みなど、自分の中から生まれる感情が怒りや落ち込みを引き起こしているのです。負の感情は、ほかからの働きかけではなく、自分の中から生まれてくるものだと早く気づければ、ダラダラと長く引きずることはなくなります。しかし、怒りや落ち込みの感情にとらわれている最中は、冷静な判断ができず、なかなか自分で気づくのは難しいでしょう。そんな時に活用してほしい怒りの鎮め方、アンガーマネジメントの方法をご紹介しましょう。■ステップ1:怒りや落ち込みの感情を2つの方法でコントロールするまず、自分が怒りや落ち込みの感情にとらわれ、冷静さを失っていると感じたら、次の2つをやってみましょう。1.ひとりになる。2.深呼吸する。まずは、自分自身に向き合うために、別部屋に移動する、トイレに入るなどしてひとりになりましょう。それから、大きく深呼吸をするのです。怒りや落ち込みを感じている時は、自律神経のうち交感神経が優勢になりノルアドレナリン(激しい感情などで出る交感神経の情報伝達物質)が放出されます。それを抑えて体を回復させる状態、つまり心を平静に保つ副交感神経を優勢にするためには、深呼吸をしたり、トリプトファン(心の安定を保つ情報伝達物質セロトニンを増加する効果がある必須アミノ酸)が含まれる大豆製品や乳製品を食べるといいでしょう。中でも、すぐできるのが深呼吸。何度もやることで、心のバランスを保ち冷静さを取り戻せます。ほかの人の目がある場所では緊張を感じて副交感神経が優勢にはならないので、必ずひとりになることが条件です(*)。もし、子どもを感情的に怒ってしまいそうな時などにもおすすめ。子どもとはいったん離れ、別の部屋に移動してひとりになることで、怒りをコントロールできるようになるでしょう。■ステップ2:どうして怒ったのか、落ち込んだのかを自分に問いかけるひとりになり深呼吸をすることで落ち着いてきたら、次のステップへ進みましょう。自分の怒りや落ち込みという感情に意識を向け、「どう思ったから怒ったのか、落ち込んだのか」を自分自身に問いかけてみてください。例えば、上司に理不尽なことで怒られて落ち込んだ、せっかく作ったごはんを子どもがすべてこぼしてしまい怒っているなど、自分の嫌な気持ちが「誰に対してなのか、どんなことなのか」を、自分自身との会話でひもといていきます。嫌な気持ちの対象がはっきりしたら、次は「自分はどう思ってほしかったのか、どう伝えたかったのか、どうしてほしかったのか」を明確にしましょう。例えば、子どもにごはんをおいしく食べて欲しくて一生懸命に用意したけれど、それがかなわなかった。そのがっかりした気持ちが怒りへと変わったことが理解できます。そうやって冷静に分析していくと、嫌な気持ちは不思議と薄まってくるでしょう。ただし、自分に責任があると思い込みやすい人、自責タイプの人は、怒りが自分への強い失望へ変わることがあります。そうすると、「私はダメな人間だ」とさらに落ち込む場合も。そうならないために、自分を責めてつらくなったら、「私だけが悪いんじゃない」とあえて他責、自分以外に責任があると言いきかせるんです。私だけが悪かったのではなく、怒った上司もちょっと機嫌が悪かったし、子どものあの態度もないよねってつぶやいてみるんです。そう言っているうちに、どう思って欲しかったか、どうして欲しかったか、どう伝えたかったのか、どうしてそう思われてしまったのかがだんだんとわかってきます。■ステップ3:「他人は他人、自分は自分」価値観や感情に流されない自分が怒りや落ち込みを感じた原因や、それによる負の感情を解き明かしていくうちに、次のことがはっきりしてきます。今起こった嫌なことは「その時点での相手の価値観からくだされた判断」であり、たまたま相手がその時、そう感じただけのことだと気づくでしょう。それは、本来の自分に対しての評価ではなく、一過性のもの。自分はダメだ、わかってもらえない存在だと思い込んでいたことが、真実ではないとわかってくるのです。大抵、嫌な気持ちを引きずる原因は、相手の言っていることや態度が「真実」だと思い込んでいるから。そうすると、長くいやな気持ちを引きずり、立ち直れなくなるのです。寝る前などは副交感神経が優勢になって冷静になります。そういった時、何に怒っているのかに焦点を見定めて、自責傾向が強く出てきたなと感じたら「自分だけが悪いわけじゃない」と言い聞かせましょう。自分を責める気持ちが薄まったら、「どうして欲しかったのかな」「どうわかって欲しかったんだろう」と自分を見つめます。そうすることで、嫌な気持ちを周りにまき散らすことが少なくなり、八つ当たりも減るでしょう。■あなたは自責? それとも他責タイプ?ただし、他責の多用には注意を。他責傾向が強くなってしまうと、落ち込んだ気持ちから復活するのも早く後に引きずらないメリットがありますが、反省の気持ちが薄まり、失敗は周りのせいだと攻めたてて迷惑をかける存在になる場合も。ですので、「自分の責任ではない」と言い聞かせて気持ちを浮上させるテクニックは、もともと自責傾向が強く、一つつまづくとずっと引きずって周りに八つ当たりをして落ち込むタイプの人におすすめです。自分が自責タイプか他責タイプかがわからない時は、「何かトラブルが起こった時、とっさに自分がどう思うか」を思い出してみましょう。自分が悪いと感じる人は自責タイプ、自分以外の人やものが悪いと思う人は他責タイプに分けられるでしょう。ただし、それは程度の差があり、混在していることもあるため、どちらかに白黒はっきり分けられるものではありません。どれくらい負の感情が続くかによって自責傾向が強いかどうかが分かります。落ち込みや怒りが3日続くなら自責タイプでしょう。自責タイプの中でも、すぐ「悪かった、ごめん」と言えるのは「プラスに働く自責」で負の感情をあとに引きずりません。何も言わずにうつうつとずーっと怒っているのは「マイナスに働く自責」なので注意しましょう。自責、他責、それぞれに良いところもあれば悪いところもあります。要はバランスです。この機会に、自分の怒りや落ち込みの感情を見つめなおしてみましょう。*参考書籍:小林弘幸著「怒らなければすべて健康」(祥伝社黄金文庫) エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2019年10月05日職場の人間関係、多すぎる仕事量、責任の重いプロジェクト…。そんなストレスから「もう勘弁してほしいよ」「やってられないよ」なんて仕事の愚痴を、妻にこぼす夫は少なくないでしょう。愚痴をこぼせるのは、信頼している妻だからこそ。心を許している妻に弱音をはくことで、甘えているんです。妻のほうもそんな夫を気遣って「ご苦労さま」とねぎらったり、「負けないで」と応援したりしますよね。でも、その愚痴の対象がだんだんと自分に向けられるようになってきたら? 怒りの対象が仕事だったはずが、なぜか矛先が妻に向かい始め、「おまえのせいだ」と言い始めたら要注意。それはもう、甘えの域を超えています。今回は、「夫の愚痴。妻への甘えなのか、ライトなモラハラなのか」を見極めるポイントと、その対処法について考えていきましょう。■夫の愚痴テーマ、大きく分けると4パターン夫の愚痴は大きく分けると、下記のような4パターンに分かれます。・自分の能力・スキルに関すること・職場の人間関係・仕事の内容について・勤務先の待遇・業界について例えば「今日はすごく疲れた。なんで俺だけこんなに多く仕事を振られるんだろう…?」というのは自分の能力に関する愚痴です。「あの上司と、俺。なんか相性悪いんだよなあ」というのは職場の人間関係にあたる愚痴ですね。「昨日、大きなミスしちゃって…。夏のボーナスに響くかも」は仕事内容について。「少子高齢化の時代に、うちの会社はやってることが逆行しているよ。もう先細りかなあ」は勤務先や業界について… というような感じです。■愚痴る夫の心理「自己嫌悪の甘えか、責任転嫁のモラハラか」愚痴をいうとき、夫の心の中はどのような状態になっているのでしょうか? 実は、愚痴をこぼす夫の心理は2つのタイプに分けられます。1つ目のタイプは「どうしたらいいんだろう…」「俺ってダメだなあ…」という自己嫌悪からくる愚痴です。これは「弱音をはく」と言い換えることもできますね。自分に対する愚痴をいうのは「妻に甘えたいから」です。成果を出さなければならない毎日の中で、頑張る自分を励ましてほしい、話をやさしく聞いてほしい…。つまり、夫は弱音をはくことで妻に甘えているんですね。2つ目のタイプは「部下(上司)は分かってない!」「会社の制度が悪い!」など周りを批判する愚痴です。会社という組織の中にいれば理不尽な目に合うことも珍しくありませんし、こうした文句はどうしても生まれてしまうものでしょう。だから、たまにあるのは仕方のないことです。でも、自分の身に起こった出来事を、いつまでも周りの誰かや環境のせいにしている、自分を省みることがほとんどない、といった場合は要注意…!なぜかというと、このタイプは自身のイライラの矛先を妻にスライドさせる恐れがあるからです。例えば、部下の悪口をいっていたと思ったら「おまえもいつも要領が悪いよな」といってきたり、給料が上がらないといった愚痴から「お金がないのは、君が節約してないからじゃないか?」といってきたり…。愚痴を聞いていただけなのに、いつのまにか自分が責められている…。周囲の誰かや環境を批判する愚痴は「妻へのモラハラ」の第一歩になる危険を秘めているのです。■夫の愚痴、モラハラになりかけた時の対処は?誰でも愚痴をこぼしたくなるときはあるものです。では、夫の愚痴に対し、どのように対応するのが望ましいのでしょう?「俺ってダメかも」「どうしよう…」といった自分に対する愚痴をいうのは、妻を信頼して弱みを見せている証拠です。だから、ひたすら聞いてあげましょう。「うんうん」とうなずきながら、会話の途中に「そうなんだね」「大丈夫、なんとかなるよ」など、気休めでもいいので励ましの言葉を入れてあげると効果的です。「話をきちんと聞いてくれている」と思えると、どんな人でもホッとしますよね。信頼している妻に自分の気持ちを聞いてもらった夫は、次第に気持ちも落ち着いてくるはずです。周囲を批判する愚痴も、最初の対応は同じ。話を聞いて、励ましてあげましょう。ただし、矛先が自分に向いてきたな…と感じたときは、決して「謝らない」ことを意識してください。自分が責められたとき、なだめようとして「はいはい、私が悪いね。ごめんね」と謝まってしまうと、夫は「妻がイライラの受け口になってくれる」と認識し、外での鬱憤(うっぷん)をますますぶつけてくるようになります。だから、決して謝らず、極力言葉を挟まないようにすることです。「聞いてる?」「どうなの?」など夫からの問いかけがあったり、何か言葉を返さなければならなくなったときは「まあ」「うーん」「ふーん」「あ、そうだっけ?」「ああ、そうなのね」といった感情のこもっていない、そっけない反応を示すようにします。すると夫は「あれ?」と肩すかしをくらったような気分になり、それ以上ヒートアップしにくくなるのです。「長くなりそうだな…」と感じたときは最初だけ話を聞いて、さりげなくその場を離れるのも有効です。すべて受け止めようとせず、我関せずといった態度が周囲を批判する愚痴への望ましい対処といえるでしょう。甘えの愚痴なのか、モラハラに発展する愚痴なのか。夫の愚痴タイプを意識して、上手にガス抜きさせてあげられると良いですね。
2019年05月02日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「嫉妬心が強すぎて、人間関係をダメにしてしまう」という、ムクさん(34歳・看護師)に、心屋塾認定講師の心みねこさんからアドバイスをいただきました。■ムクさんのお悩みねたみや嫉妬の感情が強すぎることに悩んでいます。ねたみを感じると、怒りを感じたり、勝手に裏切られたと思ったりしてしまい、そういう自分になるのが嫌で、人間関係を疎遠にしてしまいます。私の心の中に「誰よりも自分を一番に評価してほしい」「大切に扱われたい」「傷つきたくない」という感情があるように思います。 こんな自分に振り回されてバカみたいだと思いつつも、ねたみと嫉妬の感情のせいで、怒り疲れてしまいます。こんな自分の心をコントロールする方法があれば教えてください。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の心みねこさんよりムクさん、ご相談ありがとうございます。心屋塾認定講師の心みねこです。ねたみや嫉妬心が湧いて、怒り疲れて、そんな自分が嫌で人間関係を疎遠にしてしまうのですね。本当は誰よりも人からの承認が欲しいのに、裏腹な行動を取ってしまう…。寂しいやら、やるせない思いをたくさん感じてこられたのではないでしょう。ムクさんは「嫉妬心」を嫌悪している。嫌悪している感情を抱いてしまう自分自身も、嫌悪してしまっている。加えて、そういう感情を喚起する相手にも「裏切られた!」と感じてしまう…。自分だけではなく、相手まで勝手に巻き込んでしまうことも、情けないと感じているのではないでしょうか。「感情をコントールできたら」と書かれていますが、実は感情は、コントールしようとすればするほど暴れまわる習性もあります。まずは、どんな感情も肯定してあげること。嫉妬心は湧いてもいいのです。嫉妬心は誰もが持つもので、心に湧いてもいい感情だと肯定しながら、ぜひ次の3つの思考法を試してみてください。【嫉妬心を和らげる思考法1:嫉妬をチャンスととらえる】嫉妬心を「ようこそ!」と歓迎してみましょう。嫉妬心とは、自分と大差がない相手に対して抱く感情です。自分と同じ土俵にいる人だから、嫉妬する。すでに同じ土俵に上がっているのに、「相手からすごく引き離された」と思い込み、「かなわない」と感じて嫉妬するのです。つまり、嫉妬を感じている相手は「超えられない相手」ではないということ。相手は「ちょっと手を伸ばせば届くんだよ」という地点を見せてくれています。自分がこれからたどり着く先の姿を体現してくれているのです。「次はあなたよ」と教えてくれています。嫉妬心が湧いたときほど、チャンスだとも言えます。たとえば、友人が結婚することになりました。「よかったわね」と素直に喜べない自分がいます。その友人に嫉妬しているからですね。しかしその友人は、「あなたも結婚できる」と教えてくれている人なのです。お互いに大差ない位置にいるということは、その友人よりさらに上へ行くことも可能です。もっとイケメンで、高収入で、かつあなたを幸せにしてくれる人に出会うかもしれません。嫉妬を感じたときには、ぜひ「嫉妬」→「次は自分」という図式を思い出してください。嫉妬心が湧いたら、あなたは次に進める。信号で言えば「青」のGOサインだと思ってみましょう。 【嫉妬心を和らげる思考法2:心の痛みを優しく受け止める】ムクさんは、ねたみや嫉妬心が湧いてくる際、「自分が評価されなかった、大切に扱われなかった、そのことで傷ついた」といった強い心の痛みも伴なっているようですね。そういう痛みを感じるのは、もしかしたら相手との距離を絶対に縮められないシチュエーションでの嫉妬を覚えているのかもしれません。たとえば、家柄や育ち、身長や脚の長さなどの体形、すでに身につけている技術、身体能力の違いなどは、どうしようもない部分もありますよね。変えようのないことに嫉妬してしまうときは、「一番に評価されたかったね」「もっと大切に扱われたかったね」「傷ついたんだね」と自分の心の痛みを優しく受け止めてあげてみてください。【嫉妬心を和らげる思考法3:嫉妬対象の悩み・努力を想像する】ムクさんは他人の「華やかな部分」や「光の当たっているところ」だけを見て、嫉妬をしていませんか?しかし、相手は湖に浮かぶ白鳥のように、水面下では足を猛烈にバタバタ動かしているのかもしれない。あるいは、これまで人には見せない血のにじむような努力をして、苦労に苦労を重ねて、ようやく花を咲かせたのかもしれない。セミのように長い間、土の中でひっそりと辛抱してきての今、なのかもしれない。華やかに見える今この瞬間も、大っぴらには言えないようなつらい悩みを抱えているかもしれません。見た目ほど幸せではない可能性もあるわけです。相手がうらやましいからといって、その人の人生と自分の人生をそっくり入れ替えて、その人と同じ称賛を浴びたいと思いますか?そのように考えていくと、「今のままの自分のほうが居心地がいいし、家族をはじめ愛する人たちも身近にたくさんいるし、取り換えたくはないな」と気づけるのではないでしょうか。「あんなに苦労するんだったら、いいや」と思えた時点で、嫉妬の気持ちは昇華され、かなり和らいでいると思います。ムクさんの幸せを願っています。※嫉妬の心理については、自著「心屋流、すっごく!うまくいく方法」(PHP研究所)に基づいてご紹介しています。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年11月06日男性が思わずキュンとしてしまうような、可愛い怒り方の女性は、喧嘩で彼を怒らせることが非常に少ない傾向にあります。そんな可愛い怒り仕草には、いったいどんな特徴があるのでしょうか。そこで、彼がかわいいと感じる怒り仕草をご紹介します。(1)困り顔がかわいい『僕はなんて可愛い生き物のことを怒ってしまっていたんだ……!』(26歳/マーケティング)喧嘩をした際に、相手を睨んだりするような怖い顔をすると、男性をさらに怒らせてしまうことも……。しかし、困り顔がかわいい女性に対しては、男性は怒れなくなってしまいます。特に、目を潤ませ困り顔で見つめると、男性はついつい許してしまいます。喧嘩になった時は、かわいい困り顔で相手を見つめてみましょう。そうすることで、喧嘩の収束に繋がります。(2)ほっぺを膨らませる『ぷくっと膨らますのは反則ですよね、許しちゃいますよー』(31歳/金融)怒った時に、無意識でほっぺを膨らませる女性っていますよね。そんな女性の表情を見て、男性はキュンとしてしまう傾向にあります。ほっぺを膨らませて無言を貫かれると、ついつい謝ってしまうという場合もあるので、早い段階で仲直りすることに繋がります。しかし、ほっぺを膨らませた顔は、時にブサイクに見えてしまうこともあるので、鏡で練習してから試みましょう。(3)唇を尖らせる『なんか、子どもを怒っている感じがしちゃって、怒りが静まっちゃいます(笑)』(27歳/建築)怒っているときに唇をタコのように尖らせると、子供っぽくて可愛い印象を与えます。そんな子供っぽい女性に対し、男性は本気で怒ったり、言い返したりする気は起きません。可愛い怒り仕草を意識するなら、唇を尖らせ拗ねるような仕草を心がけましょう。その際には、しつこく拗ねると男性が嫌がることもあるので、ほどほどにすることが大事。男性が可愛いな、と思っているうちに笑顔に戻るくらいが丁度いいと言えます。(4)単純なことで許す『「アイスとかケーキとかで機嫌よくなるんかい」ってなんか癒されちゃいますよね』()怒っている時に、彼が謝ってきてもすぐに許したくないという時もありますよね。そんな時、好きな食べ物を奢るなど、物で釣る男性も多くみられます。そんな時にすぐに許しちゃうような単純さは、男性をキュンとさせることに繋がります。その際には、冗談っぽい言い方をするとさらにかわいさを演出することができます。「しょうがないなぁ」などといった一言で、彼の男心をくすぐってみましょう。----------彼がかわいいと感じる怒り仕草は、誰にでも出来る簡単なことがほとんど。かわいい怒り仕草は、早く仲直りするためのテクニックでもあります。そのため、喧嘩の際には試してみることをおすすめします。(文/恋愛jp編集部)
2018年07月16日男性を怒る時、どのように怒っていますか?ひたすら怒りの感情を放出させているのなら、相手は嫌気がさしているかも。男性がきちんと反省してくれて、なおかつキュンとする怒り方に変更していきましょう。そこで今回は、男をキュンとさせる「彼女の怒り方」について、紹介していきます。(1)子供を叱るように『たまには叱られたい。なんかプリプリって怒ってる女性って可愛いでしょ』(26歳/金融)母親が子供に諭すように叱られたいという願望がある男性は、少なくありません。男性のタイプにもよりますが、多かれ少なかれ好きな女性に母性を感じることがあります。愛情がある母親のように諭されることで、女性からの愛情を感じるよう。この時、口調は柔らかにゆっくりと話すことが大事!上から目線で罵倒すると、男性のプライドを傷つけてしまいます。しっかりわかるように伝えることを意識してみて。(2)冗談っぽく『「ココに座ってください」って急に敬語で説教された時は、可愛くて笑った』(31歳/人事)怒るほどではないけれど、少しお灸をすえたい時にオススメ。怒っていることは伝えつつ、冗談っぽく伝えてみましょう。たとえばデートに男性が遅れてきたのであれば「遅い!」と怒るのではなく、「遅刻したからカフェ代出してね」と言ってみましょう。少し怒っている感じを出すと、可愛らしさアップ!もしくは敬語で怒ってみるのもいいかも。いつもと違う言葉づかいはインパクトがあり、新鮮になるもの。もちろん冗談であることがわかるような仕草や表情が必要です。(3)困りながら『困った顔で怒られると、本当に悪い事したんだなと反省する』(28歳/企画)男性に反省して欲しいならばコレ!困った顔で怒ること。怒りに満ち溢れた顔は、恐く醜い顔になります。しかし困った顔で少し寂しそうに伝えれば、男性も「悪いことをしたんだな」と反省してくれるかも。この時、早口で話すのではなく、いつもより少しゆっくり目に話しましょう。怒っているのか、困っているのか、悲しんでいるのかわからないと、男性は困惑します。困惑させたまま、反省までたどり着けましょう。(4)心配から『仕事のトラブルで、約束を大幅に遅れたけど連絡できなかったことがあって、その時に「心配した」って怒られたけど、悪い気はしなかった』(30歳/IT)女性が怒っていても、それが自分を心配してのことだと、愛されている実感が沸くもの。自分のことをとても考えていることがわかり、キュンとなります。相手のことが大事だからこそ怒りの感情がでることありますよね。心配している時は、少し強めに怒っても大丈夫。この時、「心配した」と言葉できちんと伝えることが大事。ただし毎回心配だからと怒ると、怒られ慣れてしまうもの。ここぞという時の使用をオススメします。----------いつも怒っている女性は、「あーまたか」と思われて、反省もしません。反省させ、可愛いと思わせるには怒り方にもテクニックが必要。上手に怒って、男性を上手にコントロールしてくださいね。(文/恋愛jp編集部)
2018年06月30日男性が思わずキュンとしてしまうような、可愛い怒り方の女性は、喧嘩で彼を怒らせることが非常に少ない傾向にあります。そんな可愛い怒り仕草には、いったいどんな特徴があるのでしょうか。そこで彼がかわいいと感じる怒り仕草をご紹介します。(1)困り顔がかわいい『うぅ~って困った顔されるといい意味でまいります(笑)』(23歳/コンサル)喧嘩をした際に、相手を睨んだりするような怖い顔をすると、男性をさらに怒らせてしまうことも。しかし困り顔がかわいい女性に対しては、男性は怒れなくなってしまいます。とくに目を潤ませ困り顔で見つめると、男性はついつい許してしまいます。喧嘩になった時は、かわいい困り顔で相手を見つめてみましょう。そうすることで、喧嘩の収束に繋がります。(2)ほっぺを膨らませる『ほっぺふくらんでるなって思ったらかわいいのでとりあえず謝ろう、って思います』(25歳/IT)怒った時に、無意識でほっぺを膨らませる女性っていますよね。そんな女性の表情を見て、男性はキュンとしてしまう傾向にあります。ほっぺを膨らませて無言を貫かれると、ついつい謝ってしまうという場合もあるので、早い段階で仲直りすることに繋がります。しかしほっぺを膨らませた顔は、時にブサイクに見えてしまうこともあるので、鏡で練習してから試みましょう。(3)唇を尖らせる『くちをとがらせて怒ってるのは怒ってるように見えなくてかわいい』(27歳/金融)怒っているときに唇をタコのように尖らせると、子供っぽくて可愛い印象を与えます。そんな子供っぽい女性に対し、男性は本気で怒ったり、言い返したりする気は起きません。可愛い怒り仕草を意識するなら、唇を尖らせ拗ねるような仕草になるよう心がけましょう。その際には、しつこく拗ねると男性が嫌がることもあるので、ほどほどにすることが大事。男性が可愛いな、と思っているうちに笑顔に戻るくらいが丁度いいと言えます。(4)単純なことで許す『パンケーキを献上すると怒りが収まる彼女はかわいいものですよ』(23歳/コンサル)怒っている時に、彼が謝ってきてもすぐに許したくないという時もありますよね。そんな時、好きな食べ物を奢るなど、物で釣る男性も多いです。そんな時にすぐに許しちゃうような単純さは、男性をキュンとさせることに繋がります。その際には、冗談っぽい言い方をすると、さらにかわいさを演出することができます。「しょうがないなぁ」などといった一言で、彼の男心をくすぐってみましょう。----------いかがでしたか。彼がかわいいと感じる怒り仕草は、誰にでも出来る簡単なことがほとんど。かわいい怒り仕草は、早く仲直りするためのテクニックでもあります。そのため喧嘩の際にはぜひ試してみることをオススメします。(文/恋愛jp編集部)
2018年06月13日怒りは私たちの必要とするもの、したいと思っている事を分からせてくれる大切な警報です。怒りを静める一つの方法として、その気持ちに耳を傾けることも大切なことです。怒りの原因を知り、しっかりと毎日の中に役立てる有効的な方法を知ってみませんか?怒りっぽい人、最近怒りっぽくなってしまった人、中にはまったく怒りを感じない人もいるかもしれません。穏やかな性格の人もそうでない人も、人生の上でイライラとすることがあると思います。イライラを感じたり、怒りを感じた時に、どのように消化をし静めるといいか、方法を知っておくことで怒りのエネルギーをプラスの方向に転換し、必要を訴える心の感情をとらえることができるようになります。「怒り」という感情をネガティブに感じる人が多いですが、怒りという感情は、自分の中に矛盾を感じたり、うまくいっていないという気持ちを感じさせてくれる大切な気持ちで、精神的な健康に欠かせないものなのです。怒りという感情表現は、私たちを自由や私らしくいられる自然な状態に導いてくれるきっかけとなることがあります。怒りをパートナー、友達、家族にぶつけるのではなく、自分の中で消化し、プラスに持っていく方法ができるようになるかもしれません。1. 絶対に原因がある!イライラした気持ちを感じる時、モヤモヤとする時は必ず原因があります。怒りを感じる気持ちはとても複雑で、自分でも分かっていない大切なことを知らせてくれているのです。本当に今必要な事本当に欲しい物自分がしたい事自分らしくいられる環境を作ること今していることが腑に落ちないこと時々、自分の感情を隠して我慢をしないといけないことがあります。でも我慢にも限界があります。その限界を教えてくれるのが、「怒り」という感情なのです。我慢を繰り返して、息苦しく過ごすのは正しい方法ではありませんよね。怒りという感情にもっと敏感になり、自分を大切にすることが一つの大きな第一歩となります。2. 叫びたい気持ち?そんな時は叫ぼう!感情を抑えきれず、叫びたくなる時ありませんか?そんな時は必要な時です!心の中をすっきりさせるために叫んでみましょう。誰もいない自然の中に行って大きな声で叫ぶ、心許せる友達とカラオケボックスに行き叫ぶなど、大きな声で思いのままに感情を出すこともしてみましょう。ケンカで毎日叫んでいる人はどうしたらいいでしょうか。ゆっくりと3回深く深呼吸をして、ケンカをしている相手に何を訴えているのか整理をして、落ち着いて伝えるようにしましょう。相手を傷つける言葉を感情のままぶつけてはいけません。必ず言葉にする前に考えてみましょう。3. 何が起きたのか理解しよう!怒りという感情は、今の状況を壊すものや全てを複雑にしてしまうものではなく、今の状況を改善し、もう一度築きなおすきっかけと思ってみませんか?怒りがあまりにも強い時ほど、静める方法をしっかりと考えないといけません。そんな時にしたいことを並べてみます。冷静になり、今のシチュエーションを見つめなおし、詳しく分析する。怒りの原因となった事は意図的に起きたことかどうか。次同じような状況が起こりそうなときは、どう回避するといいか。一度しっかりと振り返り、原因と経過を知ることで、次から同じ状況が来そうなときに避けることができるようになります。同じ状況がこの先来た時に、どのように行動するべきか少し分かることで、賢い選択ができるようになります。同じことを繰り返すと、前より大きなイライラが来てしまいます。4. 正しいコミュニケーションをする怒りを感じているときは、コミュニケーションを必要としているときです。怒りは一緒に過ごす人から生まれる事、自分自身から生まれる事があります。まずは、怒りの原因を知るために、自分の必要としている事を知りましょう。自分自身としっかりとコミュニケーションをする時間を持つようにすると、解決に結びつきやすくなります。問題解決をしたい時や、もう少し快適に過ごしたい時などは、自分の心とコミュニケーションをし考えを明確にしてから、心の許せる人と話し合いをすることで、新しいアイデアが生まれたり、解決できる方法を見つけることができるようになります。怒りという感情が出てきた時に、いけない事と思う必要はありません。怒りという心から出てくる感情は、自分と向き合うべき時を知らせてくれているのです。原因を知り、解決策や状況改善を導くように心がけるだけで、今の生活はもっと快適になります。そして怒りは、周りの人に向けてしまうと思わぬ二次災害を招くことがあります。ケンカをする前に自分の望むことを知っておき、整理してから話すことで、お互いが快くコミュニケーションできるようになります。これからは「怒り」を有効に使い、自分を知るきっかけ、プラスに導く人生の分かれ道だと気づくようにしてみましょう。きっと素敵な毎日へと少しずつ変わってくると思います。
2018年03月22日「自分は虐待をしているのではないか?」1991年より都内で、子どもへの虐待防止のための電話相談などボランティアで支援を続けている民間団体の「子どもの虐待防止センター(CCAP)」には、相談者からこういった疑問を投げかけられることも少なくないそうです。前編では、ベテラン相談員・Mさんに「虐待の境界線」をお聞きしました。続く後編では、子育てしにくい時代に、どうやってできるだけ怒らずに子育てをしていけるか、というお話をうかがいました。■児童虐待防止法も影響? 周囲の目がきゅうくつに感じる「現代の子育て」── 長年相談を受けている中でお母さんたちの相談内容が変わってきたという印象はありますか?Mさん:私の主観的な印象ですが、「周りに子どもがいるのが当たり前」の環境から、「子どもと接する機会がない、子どものはしゃぐ声や泣き声を普段耳にしない」という環境になってきているように思います。その中で子育てをするのは大変ではないかと感じています。── 今の環境は、お母さんたちにとってきゅうくつなのでしょうか?Mさん:電話相談を受けるなかでも、「スーパーで子どもがダダをこねてギャーっと騒いでしまったので叱ったら、周囲からは冷たい視線。通報されるのでは? といたたまれなくなって、買い物もそこそこに家に帰りました。ドアを閉めた途端、つい子どもに『何なのよ!』と怒鳴ってしまった。今、子どもはイヤイヤ期真っ盛りなのはわかっているのに…」などと話す方もいらっしゃいます。──私の周囲でも、「子どもを叱っていたら児童相談所の人が来た」という笑えない話を結構聞きますが、2000年に児童虐待防止法が成立して、通告が増えた影響はありますか?Mさん:通告は困っている親子を支援するためのものなのですが、お母さんたちは「助けられている」というよりは「見張られている」ように感じる面があるのかな、と感じています。──相談を受けているなかでお母さんたちのとまどいを感じているんですね? Mさん:小さい子の機嫌をコントロールするのは難しいことです。親ならそれをうまくできるはずというプレッシャーを受けて頑張るけれどうまくいかない、ということだと思います。── そんなきゅうくつな中で、どのように子育てをしていったらいいのでしょうか?Mさん:難しいことですが、少し心に余裕を持てたらいいですね。親も子育てしながら親として成長します。失敗したと思ったら「言い過ぎたね。ごめんね」と正直に伝えたらどうでしょう。「おやつ食べようか。本でも読もうか」と親子共に気持ちを切りかえられたらいいのでは?子どもとの関係ってもっと広いし深いので、一つのことにとらわれすぎずにやっていってもらえたらいいな、と思っています。■自分の中の「コップの水=たまったストレス」をあふれさせないためには?── 具体的にはどうすればいいでしょうか?Mさん:ストレスがたまりにたまった時って、コップにお水がいっぱいいっぱいの状態と似ていますね。表面張力でかろうじてこぼれていない状態のようなものです。だから、そこで何か起こると、最後の一滴となってコップに注がれ、一気に水があふれてしまうんです。── そうですね。子育て、家事、仕事とあふれそうな状況は私自身よくあります。そういう時は申し訳ないけれど、子どもに八つ当たり気味に怒ってしまう時もあります。Mさん:皆さんそういう状況で電話をかけてくれるので、「子どもにやりすぎてしまった」「自分は反省している」「でも夫はこういうことをわかってくれない」と話していくと少し余裕が出てきて、子どもに当たってしまう今の自分が見えてきます。だから、お母さんがいっぱいいっぱいになった時は、コップの水が一気にあふれないように、少し自分からこぼせるといいですね。子どもには成長段階があって、時期がくれば今まではなんだったのか? ということも多いです。── 自分の中のコップの水を減らすのが大切ということですね。具体的にはどのような方法がありますか?Mさん:今はいろいろなところで相談を受け付けていますから、こういう電話相談などにかけてみるのも一つの手だし、どこかに子どもを預けたり、休みの日は夫に預けて自分の好きなことをやる時間を少しとったり、というようなことをやって、しのいでいけたらいいのではと思います。── 子育てだけの世界から少し離れる、ということですね。Mさん:1日24時間、365日お母さんをやっていると、すごく疲れますよね。だから、お母さんも1人になれる時間は必要ですよ、と話すと「食事もトイレもお風呂も、1人の時はない!」と初めて気づかれるんです。それでちょっとでも1人になれる時はないか、ホッとできるのはどんな時かを一緒に考えます。ワンオペで育児されている方も多いですが、公的サービスなど使えるものは何でも使って、少しでもストレス解消できるといいですね。── 電話をかけてくるのもワンオペ育児の方が多いのですか?Mさん:多いですね。そういう方はワンオペという大変な状況のなかで、すごく頑張っているんです。なのに「もっとやらねば。大変だと思うのは子どもを愛していないからなのか」と自分を追い込んでしまっているのが本当に残念です。── まずは、自分が大変ななか頑張っている状況を自分でほめてあげて、心に少しでも余裕を持つことが大切なんですね。 ■「どういう時に怒ってしまう?」自分の怒りパターンを把握── そのほかに怒りすぎない方法はありますか?Mさん:そうですね。あとは怒りたくなるけれど、視点を変えると超かわいい子どもの姿を撮る“おバかわ写真”のような方法でしょうか。ギリギリの状況は変えられない、腹が立つのも仕方ない。でも、せめて腹が立つのを笑いに変えられたら、親子共にハッピーですね。── 笑いに変えるなど自分なりにしのぐ方法をちょっと探してみる、ということですね?Mさん:怒りすぎてしまう時って大体、同じパターンになっていませんか? いつものように親子のやりとりをして、気がつけばいつものように怒っていた。そのようなやり取りになった時に、先ほどのおバかわ写真を撮るとか「あー始まった、始まった」と呪文を唱えるとか、その場を離れる、深呼吸するなど自分なりにしっくりくるものを探して、「あー、また怒っちゃった」と後悔せずにすめばいいな、と思います。── パターンを把握して、対処法をいくつか持っておくといいんですね。Mさん:パターンのどこかを変えると流れが変わります。この言い方で話してみよう、このタイミングでこうしてみようなど、なるべく楽しくなるようなことに変えながらやってみる。それでダメだったら、「あ、ダメだったな。次はどの手でいこうかな」くらいの気持ちで。── それ以外に何かありますか?Mさん:子どもの行動を(a)好ましい、(b)やめさせたい、(c)してはいけない、のように3つに分けてみてはどうでしょう。(c)は命にかかわるなど重大なことですが、(b)は時期を待つ選択もあるかもしれません。親も言い出すと意地になって引くに引けなくなる時期もあったりしますのであきらめる、というか、今すぐにどうこうしようとせず、ちょっと置いておくのはどうでしょうか。── 今日はありがとうございました。日々、子育てに困っているお母さんたちに向き合っているMさんのお話は大変参考になりました。取材なのに、ゆったりとした口調で、こちらの話も丁寧に聞いてくださるMさんとのインタビューは時折、自分の子育て相談をしているような錯覚に陥りました。そのMさんが「子どもを怒らない」ための対策としてあげるのが次の3つ。1.1人でがんばりすぎず、できるだけ心に余裕を持つ。2.自分が怒ってしまう原因などパターンを見つけ、(できれば楽しめる)対策を考える。3.あきらめる(今は置いておく)。ほぼワンオペで、コップの水もかなりギリギリの筆者自身の話も聞いていただき、「怒りたくないのに怒ってしまった」と後悔を繰り返す日々を抜け出す多くのヒントをもらったように感じました。長年、親身に困っているママたちに寄り添ってきているMさんのような方たちに話を聞いてもらうのも、とてもスッキリしそうです。取材協力: 社会福祉法人子どもの虐待防止センター(CCAP) 子どもの虐待を早期に発見し、虐待防止を支援するために1991年に設立された民間団体。研修を受けた相談員と、医師、弁護士、臨床心理士、ソーシャルワーカー、行政経験者、教育関係者などが活動しています。CCAPでは、子育てに悩む方のための電話相談、母親のグループ(MCG)、CCAPペアレンティングプログラム講座「親と子の関係を育てるプログラム」などを行っています。相談の電話番号は、03-5300-2990(平日10:00~17:00 土曜日は10:00~15:00/通話料以外は無料)取材・文/まちとこ出版社 石塚由香子
2018年03月10日「大きな声で子どもを怒鳴ってしまったら、児童相談所の人が来た。近所の人に通告されたみたい…」。ママ友の飲み会で、このような笑えない話が出ることも決して珍しくない昨今。つい子どもを怒鳴ってしまい「自分のしていることは虐待ではないか!?」と不安になっているお母さんも少なくないのではないでしょうか。「どこまでが虐待で、どこまでがしつけ?」という疑問を解消すべく、都内で1991年より虐待防止に向けて電話相談を始めとした支援をボランティアで続けている、民間団体の「子どもの虐待防止センター(CCAP)」にお話をうかがってきました。■一般的な境界線は? 東京都発行の児童虐待予防パンフに見る「虐待」一般的には虐待とはどのような状況をいうのでしょうか。東京都発行のパンフレット「みんなの力で防ごう 児童虐待」(2017年度版)によると、虐待は、1.身体的虐待 2.性的虐待 3.ネグレクト(養育の放棄または怠惰) 4.心理的虐待という4種類があります。2016年度の東京都の統計データでは、約10,000件の中で、心理的虐待が55.0%、身体的虐待が24.7%、ネグレクト19.5%となっています。そして、実母による虐待は53.8%、実父によるものが38.7%となっていて、お父さんよりもお母さんの虐待が多いようです。また、同パンフレットによると、虐待は子どもたちに次のような「深刻な影響」があるとされています。*発育・発達の遅れなどの身体症状。*情緒不安定、感情抑制、強い攻撃性などの精神症状があらわれることがある。■「虐待かどうか」ママたちが気になるのはなぜ?お話をうかがったのは20年近く子育ての電話相談をボランティアで受けてきたMさん。「虐待としつけの境界線はあるのでしょうか?」という冒頭の質問に対して、やさしい口調で次のような返事がありました。Mさん:電話相談でも「これって虐待ですか?」とたずねるお母さんはいて、皆さんものすごく心配していらっしゃいます。でも、虐待かどうか、その境界線を引いて仕分けすることに、どれくらい意味があるのかな、とはちょっと思います。思いがけない答えが返ってきて、ハッとしました。なぜ自分たち母親は「虐待の境界線」が気になるのでしょうか? 法律に触れるようなことは犯していないはずだし、子どもも元気に育っている。それなのに心配なのは、「自分の子育てはこれで大丈夫」という判断基準がない不安からでしょうか? 「虐待じゃない。しっかり子育てをしているよ」というお墨付きを誰からかもらいたいという気持ちなのでしょうか?「自分は虐待の境界線を知って、どうしたかったんだろう?」。そんな気持ちとともにインタビューは進みました。Mさん:私はまず、相談してきた方に「あなたはどう思う?」とお母さんの思いを聞いています。あるいは、「虐待ではないかを判断する立場ではないけれど、あなたが、自分がしていることをあまり良いことだと思っていなくて、今、困っているように感じられるのだけど…」と話すんです。── 虐待かどうかという答えを出さないんですね?Mさん:たとえ「それは虐待ではありませんよ」と言われても、「良かった。ホッとしました」と言って終わるものではありませんよね。モヤモヤを抱えているから電話をかけてきているので、しっかりその思いを聞かせていただきます。そして「少しスッキリしました」と言って電話を切ってもらいたいと思っています。── 確かに、「虐待ではありませんよ」と誰かが保証してくれても、お母さんたちの「自分の子育てはこれで良いのか」という心配がなくなるわけではないですもんね。■子どもを「かわいい」と思えない時があっても当たり前Mさん:子どもがかわいく思えないと、自分のことを母親失格のように感じてしまうお母さんも多いのが気になっています。だだをこねて泣き叫んでいれば、かわいく思えない時だってあって当然なのに、「ダメな親だ」と自分を責めてしまうのです。── その気持ちよくわかります。私も、遠くから眺めている時と寝ている時はかわいいのになあ、と思うこともしょっちゅうです。Mさん:お母さんにとって、子どもは大事な存在で、だからこそ精一杯努力しているわけです。でも努力が報われなかったり、ギリギリの状況になったりした時はかわいく思えなくても普通なんだ、と自分を許してあげていいと思います。── 子どもをかわいくないって思う気持ちがあってもいいんですね。Mさん:大事だから放りだせないし、もっと子どものために良くしてあげたいし、だけどうまくできないからイライラもするし、腹も立つ。そして、そういう自分を責めてしまうんです。そんな時は寝顔を見て「かわいい!」というので十分だと思います。 ■怒ることはしつけではない…虐待としつけの境界線── 子どもは大切だから、なんとか良い子に育ってほしいと思うからこそ、うまくいかない時につい腹が立って怒ってしまうんですね。よく、虐待の事件で、「しつけのつもりだった」などという報道もありますが、この差をどう思われますか?Mさん:しつけというのは本来、子どもが自立していけるようにサポートすることで、決して親の感情をぶつけることではないと思っています。子どもが自分の生活をきちんと立てていけるように基本的なところ、例えば、社会で生きていける信頼感や他人との関係のベースになるものを築くためのものなのではないでしょうか? ── 感情をぶつけるのはしつけではない、ということですね。Mさん:親が怒りすぎた時って子どもが失敗とか間違いをした時ですよね? 失敗とか間違いって、ふつう誰もがするものでしょう? だからそうした時に感情を爆発させるのではなく、どうすればいいかを教えられたらいいですね。── 例えば、どのように?Mさん:「なぜこういうことをしたの?」と聞くことから始めみてはでどうでしょうか? 例えば、子どもが友だちのおもちゃを無理やり取ったとしますよね。「○○ちゃんが貸してくれなかったから」などと言われたら、「遊びたかった気持ちはすごくよくわかるけど、取るのはいけないね。もう一度、また頼んでみようか」というように。すごく手間がかかることですけどね。──なかなか毎回対応するのは大変そうですね…。Mさん:お母さんが全部それをするのは、神様ではありませんから、無理でしょう。でも、今は悪いことと怒ることがセットになってしまっていることに気付いてもらって、ちょっと冷静になれればいいな、と思います。── 子どもがいけないことをした時も、本来、怒る必要はないということでしょうか?Mさん:本当のしつけは、子どもに何がいけなくて、どうすればよいかを教えることだと思うんですよ。だけど、ただ怒って「謝りなさい」って言っていたら子どもは何を学ぶのかなと思います。怒られたら謝るという、表面的なことだけ学んでしまうかもしれませんよね。「本当はどんな子に育ってほしいと思っていたか」を、思い出して欲しいですね。■子どもの存在を否定・無視することは「心理的虐待」── 虐待で一番多いのは心理的虐待なんですね? どのようなことが心理的虐待にあたりますか? Mさん:「お前なんか生むんじゃなかった」「Aちゃんと違ってお前はかわいくない」など、根本的に子どもの存在、人格を否定することです。── 頭にきてしまったら思わず言ってしまいそうですが…。Mさん:やっぱり存在を否定することは避けたほうがいいですね。それ以外にも、ちゃんとできるまでお説教し続けるなど、やりすぎるケースがあります。こういうケースは、「自分の子どもはこうあるべき!」という、親の思いが突っ走っているように思います。── そのほかには? Mさん:冷たく突き放したり、何を言っても無視したりと、無関心にさらされることです。── 感情を示さない無関心も虐待となるのですね?Mさん:存在をスルーされるのはつらいことです。人間として育っていく過程で、子どもは喜怒哀楽を学んでいきますよね。あり得ない例えかもしれませんが、なんのつらいこともなくて、お母さんはいつもニコニコしていて、それで子どもが健全に育ちますかっていうと、それはそれで難しいと思うんですよね。だから、やりすぎだなって思ったらセーブして、親子一緒に泣いたり笑ったりしていってはどうでしょうか?──心理的虐待が続くと、子どもにはどのような影響がでますか?Mさん:自分に自信がなくなる、安心感がなくなる、落ち着きがなくなる、食欲がなくなる、元気がなくなるというようになってくるかもしれません。── 子どもの存在を否定することは言わない、そして、あとは怒らないほうがもちろんいいけれど、喜怒哀楽をお互いにやりとりをしている間は大丈夫ということでしょうか。今日はありがとうございました。筆者自身も、娘たちをつい怒鳴ってしまったり、傷口に塩を塗るようにネチネチと叱ってしまったりすることもあり、それは心理的虐待にあたらないかな、といった思いも持ちながら向かったこの取材。長年、電話相談で虐待や子育てと向き合ってきたMさんのお話から、「どこまでが虐待で、どこまでがしつけ?」という線引きよりも、親が子育てで困らないことと、子どもの存在を否定しないことが大切なのだと感じました。後編では、子育てが大変な今の時代に、親がどのようにすれば心の余裕が持てるか、というお話を聞きました。取材協力: 社会福祉法人子どもの虐待防止センター(CCAP) 子どもの虐待を早期に発見し、虐待防止を支援するために1991年に設立された民間団体。研修を受けた相談員と、医師、弁護士、臨床心理士、ソーシャルワーカー、行政経験者、教育関係者などが活動しています。CCAPでは、子育てに悩む方のための電話相談、母親のグループ(MCG)、CCAPペアレンティングプログラム講座「親と子の関係を育てるプログラム」などを行っています。相談の電話番号は、03-5300-2990(平日10:00~17:00 土曜日は10:00~15:00/通話料以外は無料)取材・文/まちとこ出版社 石塚由香子
2018年03月09日