コロナ禍を経て、ニュースで感染症の情報についてチェックするようになったという方は多いかもしれません。でも、実際に自分の子どもが通っている園や学校では、報道されていない感染症が流行しているということ、ありませんか?そんなときに活用したいのが、医療情報ウェブアプリ「 PRE-SIGN(プレ・サイン) 」。流行している感染症を都道府県別に検索でき、警報がでている地域を細かく確認することができます。さらに、流行している感染症の特徴や症状、予防するためのアドバイスも掲載されているので、こまめに見ておけば慌てることなく感染対策もできます。信頼できる医療情報で子育て世帯に人気すでに約493万以上のライセンスが発行され、全国の自治体や企業団体などが導入。なかでも幼稚園や保育園、子育て世帯を中心に拡がりをみせています。人気の理由のひとつが、情報元がたしかで信頼できること。こちらのアプリは東北大学との共同研究事業として開発されており、総合監修しているのは東北大学環境・安全推進センター教授の黒澤一先生。感染流行の元データは全国の都道府県が発表している感染症動向で、毎週更新。コラムは大学教授や専門医によるもので、感染症予防や拡大防止に重点がおかれています。厚生労働省の「上手な医療のかかり方アワード」で医政局長賞(コンテンツ部門)も受賞しました。感染症流行だけでなく緊急時の医療コンテンツも充実感染症の流行だけではなく、急に体調が悪くなったときに頼れる医療機関の情報も地域別に検索できるのも助かるポイント。休日の療情報のほか、子どもを受診させるか判断に困ったときに相談できる「こども医療でんわ相談」、発熱外来で受け入れられなかったときに便利な「オンライン診察ナビ」など、いざというときに慌てないための12の医療コンテンツがまとまっています。小さな子どもがいると常に感染症には敏感になりますが、このアプリを入れているだけで安心感がアップするはずです。無料の登録用QRコード配布中普段は団体ごとに初期費用や月額料金がかかりますが、今回プレサインに特別協力しているサラヤ株式会社のご協力もあり、ウーマンエキサイト読者に無料で登録用のQRコードを発行いただきました。こちらから登録していただければ、一切費用はかからずご利用いただけます。<ウーマンエキサイト読者専用「プレサイン」登録QRコード>▼登録利用方法 1、ブラウザについてID登録ならびにパスワード登録時に、スマートフォンで表示するソフトウエアはiPhoneはSafari(サファリ)、Androidはchrome(クローム)をご使用ください。 2、上にあるQRコードを読み込む 3、ID、パスワードを入力(ID/パスワードはご自身でお決めください) ※半角英数のみ(記号は利用不可)・ユーザー名:半角英数20文字以内 ・パスワード:半角英数6文字以上、20文字以内 4、ホーム画面追加についてプレサインをホーム画面に追加すると次回から簡単に見ることができます。(下記参照)5、アプリ内地域設定などは右上の歯車マークからできます感染対策の一環として、この機会にぜひ活用してみてはいかがでしょうか。お問い合わせ: 株式会社ジェイ・エス ※こちらのアプリは株式会社ジェイ・エスと東北大学共同研究シームによるものです。登録についてなどのお問い合わせは、 株式会社ジェイ・エス までお願いいたします。
2023年01月20日冬本番が到来し、体調管理が気になる季節となりました。1年で最も冷え込むこの時期は、血栓症のリスクが高まり、「大寒」の1月20日は「血栓予防の日」と制定されています。カリフォルニアの太陽をたっぷり浴びたくるみは、心血管疾患や動脈硬化の予防に寄与する「オメガ3脂肪酸」が豊富に含まれています。「くるみを使った季節の健康レシピ」で、寒い冬を健やかに乗り切りましょう。レシピは協会公式ウェブサイトで公開しています。コレステロールゼロでグルテンフリーのくるみで健康に1月20日の「血栓予防の日」は、血管が「詰まる」と「20=ツマル」の語呂合わせから、日本ナットウキナーゼ協会により制定されました(*1)。冬は心筋梗塞や心不全など、心臓関連のトラブルが最も増える時期で、中でも1月は血栓症で亡くなる方が最も多い月となっています(*2)。そんな血栓予防には、血糖値やLDLコレステロールの上昇を抑え、血流をよくする栄養成分を積極的に摂ることが大切です(*3)。くるみは、コレステロールゼロでグルテンフリーの低糖質食材。ナッツ類の中で唯一、血栓予防にも寄与するオメガ3脂肪酸を豊富に含み、たんぱく質、食物繊維、抗酸化物質も同時に摂ることができます(*4)。これまでに実施された研究では、くるみに含まれる植物性オメガ3脂肪酸(ALA)を摂ることで、心血管疾患リスクが低減されることが示されました(*5)。ハーバード大学の研究によると、くるみの摂取は、「コレステロール」「中性脂肪」「血圧」「体重」管理に寄与する可能性があることも明らかになっています(*6)。健康的な毎日を過ごすためには、栄養バランスの取れた食事と血糖値やコレステロールの管理が大切です。オメガ3脂肪酸が豊富なくるみをいつもの食事に取り入れ、寒さに負けない「血栓予防習慣」を始めてみませんか。【参考資料くるみの最新研究情報】●くるみには認知機能をサポートする栄養素、オメガ3脂肪酸が豊富に含まれています●くるみに含まれる植物性オメガ3脂肪酸(ALA)が心血管疾患リスクの低減に寄与することがわかっています●くるみの摂取が、「コレステロール」「中性脂肪」「血圧」「体重」管理に寄与することがわかっています●くるみの摂取は、2型糖尿病や心血管疾患のリスク軽減に関係することが明らかになっています*についてはプレスリリースをご確認ください。(画像はプレスリリースより)【参考】※公式サイト
2023年01月20日漢方相談薬局、鍼灸院を東京・千葉で20店舗展開している株式会社誠心堂薬局(本社:千葉県市川市、代表取締役:西野 裕一、以下 当社)では、新型コロナウイルス感染症に罹患された方が、早期に元の日常生活に戻れるように漢方薬や鍼灸を用いた回復のサポートを行っており、この度2023年1月16日より当社ホームページにて、コロナ後遺症による様々なお悩みについての情報や漢方薬で改善された症例の紹介を開始しました。誠心堂薬局 船橋店新型コロナウイルス感染症の後遺症(以下 コロナ後遺症)では、確立された治療法がないため、少なくない方が悩まれています。漢方や鍼灸といった東洋医学では、原因が明らかではない症状においても、体質を見極めて対応する考え方があります。 【コロナ後遺症とは】新型コロナウイルス感染症から回復した後に、罹患後症状として様々な後遺症が見られる場合があります。WHO(世界保健機関)では「新型コロナウイルスに罹患した人にみられ、少なくとも2カ月以上持続し、また、他の疾患による症状として説明がつかないもの(通常はCOVID-19の発症から3カ月経った時点にもみられる。)」と、コロナ後遺症(post COVID-19 condition)について定義しています。海外の報告では、診断から2か月で72.5%、診断から6か月で54%の方が何らかの症状を訴えているとの報告もあり、コロナ後遺症で悩む方は少なくありません。(参考:東京都福祉保健局 新型コロナウイルス感染症 後遺症リーフレット(第2版))コロナ後遺症では、感染症の回復後も嗅覚・味覚障害や倦怠感、呼吸困難、記憶力の低下などのさまざまな症状が続くことがあるといわれています。このような症状についてはいまだ不明な点が多く、確立された治療法もありません。【東洋医学の考え方】東洋医学の一つである中医学には、病名ではなく、体質によって適切な治療方法を選択する「弁証論治(べんしょうろんち)」という基本の考えがあります。体質は、自覚症状や舌、脈、体格などの様々な情報を考慮して見極めます。そして見極めた体質に適した漢方薬やツボを選択し対応します。そのため、同じコロナ後遺症でお悩みの方でも、違う不調、違う体質であれば異なる漢方薬やツボを用いていきます。当社では、中医学の専門家である、中国の中医師の資格を有する中医学アドバイザーおよび、中医師と同等の知識を有すると認められた国際中医専門員の資格を有する薬剤師・登録販売者・鍼灸師が、お悩みの方の相談にあたり、漢方薬や鍼灸治療だけでなく、生活指導を含めたアドバイスを行っています。それにより、感染症の回復後に早期に元の日常生活に戻れるように回復を促しています。相談風景【症例】当社HPにも掲載しているコロナ感染後の不調を早期回復されたいという目的で来店された3例をご紹介します。1. 43歳、女性、嗅覚障害・味覚障害・だるさ<経過>コロナ感染後から1か月後に当社漢方相談に来店、漢方服用を開始され2週間後に塩味と辛味がわかるようになった。4週間後にだるさが軽減され、6週間後に嗅覚・味覚が改善し、だるさもなくなった。8週間後に体調良好。2. 44歳 女性、脱毛・だるさ・動悸<経過>コロナ感染で入院、2か月後から脱毛がはじまった。動悸・イライラもある。脱毛が始まった2週間後くらいより漢方薬を求められて当社に来店。漢方薬の服用を開始して6週間で抜け毛が減少、3か月後には抜け毛は正常となり、動悸、だるさも改善された。3. 54歳 女性、胃腸の不調・食欲不振・体重減少・精神不安・動悸<経過>コロナ感染発症後は病院の受診が出来ず解熱剤を服用して過ごしていた。7日後に内科を受診し抗生剤を3ヶ月間服用したが回復せず、別の漢方外来で煎じ薬を服用したが改善が見込めず当社にご来店された。胃腸の働きを良くして自律神経を整える煎じ薬を服用し14日後に食欲はかなり改善した。更に6週間後、再就職を決めるまで意欲的になり安定傾向。漢方薬の服用を希望される場合は専門家の指導のもと服用してください。※個人差がございます【今後の展開】withコロナ時代において、健康をどう保っていくかということは非常に大切です。東洋医学の視点から健康や不調についての情報発信を行い、今後も皆様の健康に寄与できるように務めてまいります。医学博士:王 全新【監修】王 全新(おう ぜんしん)中医学アドバイザー・医学博士・登録販売者寧夏医学院卒/中医師(中国)京都大学医学部加齢医学終了順天堂大学大学院医学研究科博士課程修了誠心堂グループにおいて、中医学アドバイザーとして漢方相談を受け持つ傍ら、五行人相学のセミナー・スクールにおいても講師を務める【会社概要】会社名 : 株式会社誠心堂薬局本社所在地: 千葉県市川市南行徳3-18-23代表者 : 代表取締役 西野 裕一設立 : 1987年3月URL : 事業内容 : 薬局の経営、医薬品及び医薬部外品の販売、鍼灸治療院及び接骨院の経営、化粧品の輸入及び販売、前各号に附帯する一切の業務 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月18日冬本番が到来し、体調管理が気になる季節となりました。1年で最も冷え込むこの時期は、血栓症のリスクが高まり、「大寒」の1月20日は「血栓予防の日」と制定されています。カリフォルニアの太陽をたっぷり浴びたくるみは、心血管疾患や動脈硬化の予防に寄与する「オメガ3脂肪酸」が豊富に含まれています。「くるみを使った季節の健康レシピ」で、寒い冬を健やかに乗り切りましょう。レシピは協会公式ウェブサイトで公開しています。( )Walnut Heart1月20日の「血栓予防の日」は、血管が「詰まる」と「20=ツマル」の語呂合わせから、日本ナットウキナーゼ協会により制定されました(*1)。冬は心筋梗塞や心不全など、心臓関連のトラブルが最も増える時期で、中でも1月は血栓症で亡くなる方が最も多い月となっています(*2)。そんな血栓予防には、血糖値やLDLコレステロールの上昇を抑え、血流をよくする栄養成分を積極的に摂ることが大切です(*3)。くるみは、コレステロールゼロでグルテンフリーの低糖質食材。ナッツ類の中で唯一、血栓予防にも寄与するオメガ3脂肪酸を豊富に含み、たんぱく質、食物繊維、抗酸化物質も同時に摂ることができます(*4)。これまでに実施された研究では、くるみに含まれる植物性オメガ3脂肪酸(ALA)を摂ることで、心血管疾患リスクが低減されることが示されました(*5)。ハーバード大学の研究によると、くるみの摂取は、「コレステロール」「中性脂肪」「血圧」「体重」管理に寄与する可能性があることも明らかになっています(*6)。健康的な毎日を過ごすためには、栄養バランスの取れた食事と血糖値やコレステロールの管理が大切です。オメガ3脂肪酸が豊富なくるみをいつもの食事に取り入れ、寒さに負けない「血栓予防習慣」を始めてみませんか。【参考資料】くるみを使った季節の健康レシピつるんとささみ鍋 はちみつくるみみそだれはちみつみそくるみ餅くるみとさばの和風カレーそぼろ丼白菜とわかめのくるみ和え【参考資料 くるみの最新研究情報】●くるみには認知機能をサポートする栄養素、オメガ3脂肪酸が豊富に含まれていますくるみに豊富に含まれる植物由来のオメガ3脂肪酸であるα-リノレン酸(ALA)は、身体で生成されない必須脂肪酸です。くるみは、ナッツ類の中で唯一オメガ3脂肪酸を豊富に含みます。脂肪と聞くと悪いイメージを持たれがちですが、α-リノレン酸(ALA)は身体に良い脂肪なので、積極的に摂ることがおすすめです。くるみひとつかみ(約30g)あたり、α-リノレン酸(2.7g)が含まれており、その他植物性たんぱく質(4.6g)、食物繊維(2g)、マグネシウムの他、免疫機能に寄与するビタミンB6(0.2mg)や銅(0.48mg)、マンガン(1mg)が摂取できます(*4)。オメガ3脂肪酸グラフ●くるみに含まれる植物性オメガ3脂肪酸(ALA)が心血管疾患リスクの低減に寄与することがわかっています『American Journal of Clinical Nutrition』で発表された研究では、くるみに含まれる植物性オメガ3脂肪酸(ALA)が心血管疾患(CVD)や冠状動脈性心疾患(CHD)による死亡のリスク低減に寄与されることが明らかになりました。この研究結果では、心臓の健康に対するALAの潜在的な効果が裏づけられるとともに、一般消費者が十分な量のALAを食事に取り入れるべきであることが示唆されています(*5)。●くるみの摂取が、「コレステロール」「中性脂肪」「血圧」「体重」管理に寄与することがわかっていますハーバード大学がシステマティックレビューにより、コレステロール、中性脂肪、血圧、体重をはじめとする心臓血管系のリスク因子に対するくるみ摂取の有効性について、25年分のエビデンスの検証を実施しました。その結果、くるみを豊富に取り入れた食生活は、対照食に比べて、総コレステロール、LDL(悪玉)コレステロール、中性脂肪、アポリポタンパク質Bを大きく低減させる可能性があることがわかりました(*6)。●くるみの摂取は、2型糖尿病や心血管疾患のリスク軽減に関係することが明らかになっています『Journal of Nutrition』誌に掲載された、ハーバード大学の最新テクノロジーによる研究で、くるみを摂取した際の代謝物には、2型糖尿病では17%、心血管疾患では29%と各疾患のリスク軽減への関与が明らかになりました。同研究結果から、くるみの摂取は、2型糖尿病や心血管疾患の予防に寄与する可能性が示唆されています(*7)。【カリフォルニア くるみ協会について】1987年設立のカリフォルニア くるみ協会 California Walnut Commission(CWC)は、カリフォルニア州の4,500以上のくるみ生産者と、75社に及ぶ加工・販売業者を代表する機関です。カリフォルニア くるみ協会は、世界の輸出市場の開拓活動に関わり、くるみの健康に関する研究を実施しています。アメリカで生産されるくるみの99%以上は、カリフォルニア州の肥沃な土壌で栽培されており、世界で流通するくるみの50%以上を占めています。【カリフォルニア くるみ協会ホームページ】英語 : 日本語: 1 日本ナットウキナーゼ協会 2 厚生労働省 人口動態調査 3 保健指導リソースガイド 4 USDA National Nutrient Database for Standard Reference (2019)5 An Pan, Mu Chen, Rajiv Chowdhury, Jason HY Wu, Qi Sun, Hannia Campos, Dariush Mozaffarian, Frank B Hu. A-Linolenic acid and risk of cardiovascular disease: a systematic review and meta-analysis.The American Journal of Clinical Nutrition, Volume 96, Issue 6, December 2012, Pages 1262-1273, 6 Guasch-Ferre M, Li J, Hu FB, et al. Effects of walnut consumption on blood lipids and other cardiovascular risk factors: an updated meta-analysis and systematic review of controlled trials. Am J Clin Nutr. 2018 Jul 1;108(1):174-187. doi: 10.1093/ajcn/nqy091. 7 Guasch-Ferre M, Hernandez-Alonso P, Drouin-Chartier JP, et al. Walnut Consumption, Plasma Metabolomics, and Risk of Type 2 Diabetes and Cardiovascular Disease [published online ahead of print, 2020 Dec 31]. J Nutr. 2020;nxaa374. doi:10.1093/jn/nxaa374. 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月18日昨年12月22日、東京都は3年ぶりにインフルエンザの流行が始まったと発表した。すでにコロナ第8波突入のニュースもあり、感染症が猛威を振るっている。冬になると一層流行する感染症。実は、寒さで鼻の“守備力”が低下することが一因かもしれない。米ハーバード大学の研究チームは’22年12月6日、寒さによる鼻の粘膜の冷えにより、免疫力が低下することを医学専門誌『JACI』に発表した。■鼻粘膜の守備で多くのウイルスをブロックたかしま耳鼻咽喉科(栃木県宇都宮市)の院長、高島雅之先生が解説する。「鼻の穴内部の表面を覆っている粘膜には、空気を吸ったときに入り込んだウイルスや細菌などの病原体を攻撃したり、体内へ侵入するのを防いだりする免疫物質が備わっています。とくに『IgA』という抗体は、鼻にいるさまざまな病原体を退治して感染を予防することが知られています。今回の研究では、これら免疫機能とは別に、ウイルスが鼻から入ったことを認識した鼻粘膜細胞から、ウイルスを攻撃する『細胞外小胞』(EV)と呼ばれる小さな物質を大量に放出。EVがおとりとなってウイルスを取り込んで増殖を防ぐ機能があり、それが低温環境では半減してしまうことが明らかになったのです」ハーバード大学の研究チームによると、通常ならば鼻にウイルスが侵入すると“巣をつつかれたスズメバチ”のようにEVが飛び出してくるという。ところが研究に参加した4人を気温4.4度の環境で15分過ごさせたところ、ウイルスを退治するEVの量が42%近く減少。それにより、ウイルスを取り込み排除する“”能力は7割も減弱することが明らかになったという。高島先生が続ける。「たとえ鼻にウイルスが入ったとしても増殖させないように鼻の粘膜は、さまざまな“武器”を備えて守備力を強化しています。ところが冬になって気温が低下すると、鼻のバリア機能が弱体化。風邪をひきやすくなったり、寒い季節だけインフルエンザが猛威を振るったりするのです。また冬の乾燥した環境もウイルスが増殖しやすい要因になります」空気中にはさまざまなウイルスや細菌が漂っている。その侵入を防ぐことはほぼ不可能。だからこそ鼻粘膜をつねに強化してバリア機能を高めておくことが感染予防のカギを握っているのだ。「鼻粘膜の守備力を保つため、鼻の寒さと乾燥の対策をしっかりやりましょう」(高島先生・以下同)■体の中から免疫力アップ!食べ物で鼻粘膜強化を具体的に、どのようにすればいいのだろうか?「飛沫による感染予防として習慣化されたマスクは鼻粘膜を加温、加湿してくれる効果的なアイテムです。ただしマスクをし続けていると、気がつかないうちに口呼吸になっているケースも少なくありません。鼻粘膜というフィルターを通さない口呼吸では、外気に直接触れるのどに負担がかかり、ぜんそくの悪化や気管支炎などのリスクを高めます。また加温や加湿が十分にされない空気が肺に到達することにより肺機能にダメージを与えてしまいます。ときどき口呼吸になっていないかチェックすることも重要です」またマスクは、寝るときに着用しても効果的だという。「睡眠前に蒸しタオルやホットマスクを利用することも鼻粘膜の強化につながります。たとえば顔の形にフィットさせる金具がない布マスクの表面を少しぬらして電子レンジで適度に加熱して、寝る前につけてもいいでしょう。寝室の湿度は50~60%に加湿しておくとより効果的です」マスクを加熱するときは、安全のために電子レンジから離れないようにしよう。20~30秒を目安に少しずつ温め、必ずワイヤのない布製のマスクを選ぶこと。とりわけ就寝中は、自律神経のなかでもリラックスモードである副交感神経が優位になり血管も拡張。血流がよくなった鼻粘膜のメンテナンスをしてくれるという。「鼻粘膜の強化には睡眠の質を高めることも不可欠。入浴は鼻機能だけでなく眠りの質を高めます。就寝60~90分前に40度程度で15分くらい、肩までしっかり湯船につかり、全身を温めておくことも大切なポイントです。寝室にリラックス効果のあるアロマオイルをティッシュなどに少量つけて近くに置いたり、アロマディフューザーを使用したりすることも有効でしょう」加齢によって鼻粘膜は機能低下することも。鼻の乾燥を防ぐドライノーズスプレーを使ったり、「鼻うがい」でウイルスや細菌などがたまった鼻水を洗い流したりして、日々、鼻粘膜の補強を心がけておくことが肝要だ。さらに体の中からも、鼻のバリア機能を強化するすべを知っておくことも忘れてはならない。「豚レバーやカキなど肉類や魚介類に多く含まれる亜鉛は、粘膜の状態を良好に保つ働きがあります。またウナギやシジミなどの魚介類や卵、アーモンドなどに多く含まれているビタミンB2、赤身の魚、豚のヒレ肉、ささみ、バナナ、さつまいも、玄米などに多く含まれているビタミンB6は、粘膜細胞の再生に役立ちます。また納豆や山いも、めかぶなどのねばねば成分には粘膜を守ってくれる働きがあります。これらの食材も積極的に取るようにしましょう」これから寒さが本格化し、ウイルスがどんどん活発になる季節。鼻粘膜を強化して、病気にならない体を作ろう!
2023年01月12日世間では感染症が猛威を振るう中、無事に出産を迎えるため、外食や外出を控えたり、家族以外の人とはなるべく会わないようにしたりとできる限りの対策をしてきた美鈴さん。たくさんの困難を乗り越え、無事に待望の第一子が誕生した美鈴さんでしが、出産後も義母の困った行動に振り回されるのでした。「お土産を渡したいから」と義母に呼び出され、子どもを連れて義実家を訪問した美鈴さん。しかし、声がかすれ、体調の悪そうな義母の様子に嫌な予感がした美鈴さんは、早めに退散することにします。義母は本当にただの体調不良だったのか…疑わしくもありますが、本人が特になんでもないと言っている限り、それ以上追及することもできませんでした。いつもと違う義母の様子から、なぜか嫌な予感が収まらなかった美鈴さん。しかし、残念なことにその不安は的中。なんと夜中に子どもが高熱を出してしまったのです…。相変わらず自分のことしか考えない義母… 夜中に苦しそうに咳をする息子の声で目が覚めた美鈴さん。体も熱く、どうやら熱があるようです…。翌日病院でしたPCR検査は陽性…。まさかと思った美鈴さんは、義母に電話を掛けます。お土産を渡したいと義母に呼ばれ、会いに行ったときにやけに声がかすれ、体調の悪そうだった義母を思い出したのです。そして案の定、義母から電話口で「感染症にかかっていたみたい」と聞かされる美鈴さん…。まだ小さな息子が苦しそうにしているのが耐えられず、文句を言おうとしますが、義母はのらりくらりとかわし、電話を切ってしまいます。 小さなわが子のお世話をしながらではどうやっても気を付けようもなく、家族内感染で一家全滅…。美鈴さん一家も全員で感染症にかかってしまうことになりました。 大人でさえ高熱や倦怠感などさまざまな症状がでる感染症。小さい子どもであれば、それがどれほどしんどいことか…。考えるだけでもかわいそうですね。しかも今回の感染の原因は、明らかに義母との接触による可能性が高い状況。自分たちがどこかで感染してしまって、という経緯なら仕方ないかなとも思えますが、義母と接触したことが原因がだったとするとどうにも気持ちがやりきれないですね…。とはいえ、義母もかかりたくて感染症になったわけではありません。そこに悪意があったわけではないので、余計責めようにも責めきれませんね。 ただし、お土産を渡すと美鈴さんを呼び出した時に自分の体調がおかしいという自覚はあったという義母。その点に関しては、義母にも落ち度があると思います。あれだけかわいいと言っていた孫にまで感染症を移してしまった義母。なんにせよ、まずは一刻も早く美鈴さん一家への謝罪を伝えてほしいです。著者:マンガ家・イラストレーター Ai2児の母でライブドアブログ公式ブロガー。インスタやブログで過去の体験談やフォロワーさんのエピソードを漫画にして紹介しています。
2023年01月02日世間では感染症が猛威を振るう中、待望の第一子を授かることができた美鈴さん。無事に出産を迎えるため、外食や外出を控えたり、家族以外の人とはなるべく会わないようにとできる限りの対策をしていました。しかし、そんな美鈴さんを困らせる唯一の存在が「義母」だったのです。数日前に家に来た叔母が感染症患者となったことで、濃厚接触者として認定されてしまった美鈴さん。破水し、いよいよ出産というタイミングで大きな総合病院への転院を余儀なくされてしまいます。総合病院でのPCR検査では陰性だったものの、リスク回避のため元の病院に戻ることはできないよう。さらに、出産が長引くようであれば帝王切開もありうるという衝撃の事実を聞かされ…。数日前に会った叔母が感染症にかかっていことが発覚し、大きな総合病院への転院を余儀なくされた美鈴さん。PCR検査は陰性でしたが、もう元の病院には戻れないようで…?早く産まないと帝王切開!?促進剤投与を受け入れるしかなく… 数日前に会った叔母が感染症患者となったことで、濃厚接触者と認定されてしまった美鈴さん。転院を余儀なくされただけでなく、お産が長引けば帝王切開の可能性もあるとのこと。想定外の出来事が次々起こり、受け入れる余裕もないまま、医師からは陣痛促進剤の投与を提案されます。初めての出産で不安な中、いろいろなことを決断しなければならなかった美鈴さん。この日のために感染症対策も徹底し、立ち合い出産ができる病院も見つけていたのに、すべてが台無しになってしまいましたね…。 いざ、お産が始まり陣痛促進剤を投与されてからはあまりの痛みに失神しそうになるほど。その上マスクをしているため、呼吸すら満足にできません。案の定、酸素が赤ちゃんに届かなくなってしまった様子。酸素投与をすることになりましたが、なんとマスクの上からさらに酸素マスクをつけられた美鈴さん。ラクになるどころか余計苦しくなってしまいます…。医師から「テレビ電話で夫と繋ぐこともできる」とすすめられますが、到底そんな余裕もなく、そのままひとりで出産を終えた美鈴さんでした。 生まれるまではいろいろなトラブルもありましたが、わが子はそんなことをすっかり忘れさせてくれるほどかわいい存在。美鈴さんも子どもを腕に抱きながら、やっと会えた喜びを噛みしめます。しかし、本当に大変なのはこれからだということを、美鈴さんはこの時知る由もありませんでした…。美鈴さんのこれからの入院生活、一体どんな試練が待ち受けているのでしょうか。著者:マンガ家・イラストレーター Ai2児の母でライブドアブログ公式ブロガー。インスタやブログで過去の体験談やフォロワーさんのエピソードを漫画にして紹介しています。
2022年12月22日インフルエンザなどの感染症に負けないために、日ごろから栄養のある食生活を心がけ、免疫力をつけておきたいところ。美容アンチエイジング専門医で予防医学や栄養学に長ける黒田愛美先生によると「免疫力を高めるための食事のポイントは、(1)ビタミン、ミネラル、たんぱく質などの栄養をバランスよく取る。(2)腸内環境を整える食材を選ぶ。(3)抗酸化力の高い食材を選ぶ」の3つになるそう。そこで、身近な食材で黒田先生がおすすめするベスト3を挙げてもらった。【1位】サケ免疫力アップに必要な栄養素の宝庫「ビタミンDが豊富なうえに、そのほかのビタミンバランスにもすぐれた食材。これひとつでタンパク質や抗酸化作用のあるアスタキサンチンまで摂取できます。また、皮にはビタミン、ミネラルだけでなく、コラーゲンや免疫に役立つEPAなどの栄養があるので残さず食べて」【2位】納豆毎日手軽に摂取できる腸活食材「腸内環境を整える作用のほか、タンパク質やビタミンなどの栄養素も含みます。納豆特有の善玉菌である納豆菌は熱に強く、加熱調理しても生きたまま腸に届いて乳酸菌の働きをサポート。大豆の皮を取り除いて作られるひきわり納豆は、粒納豆よりも消化がよく、おすすめです」【3位】ブロッコリー&ブロッコリースプラウト豊富なビタミンCで免疫力を強化「ビタミンCがたっぷりなだけでなく、ビタミンDの吸収を高めてくれる効果も。ビタミンCは水溶性のため、ゆでずに蒸すか、電子レンジで加熱する、もしくは汁ごと食べられるスープなどに。ただし、ブロッコリースプラウトは生食で。消化吸収がされにくいので細かく切って食べましょう」どの食材も1年を通して手に入るものばかりなので心強い。さらに、玉ねぎ、きのこ、パプリカ、キウイなどもいいとのこと。そこで、最後に1位のサケと玉ねぎ、キウイを使った手軽なレンチンレシピをご紹介。おいしく食べて元気に冬を乗り切ろう!■玉ねぎ入りサケ団子のキウイだれ【材料】2人分生サケ…1切れ<A>玉ねぎ(みじん切り)…1/8個片栗粉…大さじ2塩、こしょう…各適量<B>グリーンキウイ(すりおろす)…1個レモン汁…大さじ1白だし…小さじ1にんにく(すりおろす)…1/2片塩、こしょう…各適量【作り方】(1)サケは皮と骨を取り、包丁で叩く。ボウルに入れて<A>を加え粘りが出るまで混ぜる。(2)(1)をスプーンで丸めて耐熱皿に並べ、電子レンジ600Wで2分加熱する。(3)皿に盛り、混ぜ合わせた<B>をかける。
2022年12月12日新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の世界的な流行は、私たちの日常に多大な影響を与え、感染予防を意識した生活へとシフトさせました。客として店に入る際にマスクを着用し、手を消毒することは、当たり前の行動となっているでしょう。また、店員側も定期的な消毒やフェイスマスクなど、さまざまな対策を行っています。店員の『手袋』スーパーマーケットで働いている、あとみ(yumekomanga)さん。店の従業員は、感染対策のためにゴム製の手袋を着用することが義務付けられているそうです。最初は慣れなかったという手袋。時には不便さを感じることもあって…。すぐに引っかかったり、夏場は蒸して暑かったりなど、手袋をしていると、面倒も多かったようです。しかし、あとみさんが1つ感謝しているのは、手袋のおかげで冬場は温かく過ごせるということ。寒い上に空気が乾燥する冬、毎年、指先が切れて痛い思いをしていたそうですが、手袋のおかげで絆創膏いらずになったといいます。投稿には店員の視点から手袋について、いろいろな声が上がりました。・分かる!夏は暑い、冬は暖かい。そして引っかかるし、指先によく穴があきます!・私は手袋ありだと思います。商品が滑らないし、手は荒れない。・うちの店は使い捨てを使っています。ただ、包装を頼まれた時は滑ってできないので素手です。今後コロナウイルスが収束したとしても、店員さんが冬場元気に働くために、手袋着用のルールは残してもいいかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2022年11月01日積水ハウス株式会社は、本格的な冬の到来を前に、自宅における風邪予防対策の普及を目的として、全国の20~60代の男女計573名を対象に「自宅における感染症・風邪の予防意識・行動に関する調査(2022年)」を実施しました。積水ハウスの研究機関の住生活研究所では、暮らしにおける「幸せ」のさらなる追求をするため「住めば住むほど幸せ住まい」研究として様々な調査を実施しています。日ごとに寒さが増し、初冬が迫っていますが、この時期は体が寒さに慣れていないため風邪をひいたり、体調を崩したりしやすいとされています。また、すでに一部の地域ではインフルエンザウイルスによる小中高校や幼稚園の学級閉鎖などが報告されており、今秋から冬にかけて、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行も懸念されています。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、感染症や風邪に対する意識が高まっている中、新型コロナウイルス感染症の流行前後で感染症や風邪の原因となる接触や飛沫、空気感染に対する手洗いなどをはじめとする予防の意識や行動の変化について調査しました。コロナ禍における自宅での感染症・風邪予防策を導き出し、今年の冬も元気に乗り切るための4つの「幸せTips」をご紹介します。■感染症・風邪の予防が意識から習慣へ。在宅勤務が増えた人の約8割が「風邪をひかなくなった」と実感コロナ禍前からコロナ禍初期、現在に至るまでの自宅における感染症・風邪の予防に対する意識を聞いたところ、コロナ禍初期において「感染症・風邪の予防を意識している」人は84.9%と、コロナ禍前の53.4%から大きく増加しました。現在も87.8%とほぼ同レベルにあり、自宅における感染症・風邪の予防が習慣化してきていることがうかがえます。積水ハウス 住生活研究所「自宅における感染症・風邪の予防意識・行動に関する調査(2022年)」また、コロナ禍前と比較し、「インフルエンザや風邪をひかなくなったと思う/やや思う」と63.8%の人が回答しました。コロナ禍で自宅における感染症・風邪の予防への意識が高まったことを受け、結果的にインフルエンザや風邪をひかなくなったと実感している人が増加していることがわかります。とくに、コロナ禍で在宅勤務が増加している人では78.5%が感じており、外出機会の減少も影響していることが考えられます。さて、感染症や風邪の予防に対する意識が高まり、実際にどのように行動変化が生じたのでしょうか。積水ハウス 住生活研究所「自宅における感染症・風邪の予防意識・行動に関する調査(2022年)」■5人に3人が帰宅後「洗面所」へ直行。生活空間に「ウイルスや菌を持ち込まない」意識が高まる感染症や風邪をひくきっかけになりやすい外出からの、帰宅時における行動を調査しました。帰宅してまず行く室内の場所は、コロナ禍前も現在も「洗面所」が最も多く、コロナ禍前の48.0%と比較すると現在は60.0%と12pt増えました。およそ8割の人が現在行っている感染症・風邪の予防として「手洗いや消毒」と回答しており、帰宅後にまず手洗いをする習慣が増えたと考えられます。とくに、在宅勤務が増加した人においては、外出からの帰宅後まず「洗面所」に行く人が7割を超える結果となりました。積水ハウス 住生活研究所「自宅における感染症・風邪の予防意識・行動に関する調査(2022年)」また、コロナ禍で行うようになった感染症・風邪の予防として、「帰宅した際、家の中のどこも触らずにまず手を洗う」人が25.3%とコロナ禍前(9.9%)から15.4pt増え、「帰宅した際、玄関で除菌や消毒をする」人が18.7%とコロナ禍前(6.5%)より12.2pt増えたことから、自宅内にウイルスや菌を持ち込まないようにする意識の高まりが見受けられます。実際に、帰宅時に玄関で除菌や消毒をされる理由として約7割の人が「部屋の中にウイルスや菌を持ち込みたくないから」と回答しました。今後実施したいと思う感染症・風邪の予防としても、コロナ禍前と差が大きい項目が「帰宅した際、家の中のどこも触らずにまず手を洗う」(18.2pt増)、「帰宅した際、玄関で除菌や消毒をする」(16.7pt増)と高く、引き続き除菌・消毒の意識は高く、習慣化されると考えられます。その他、コロナ禍前は21.8%であった「運動をする」においても今後実施したいと思う人が34.6%と15.5pt増え、同時に健康への意識の高まりも見受けられます。積水ハウス 住生活研究所「自宅における感染症・風邪の予防意識・行動に関する調査(2022年)」■家族みんなでさらなる家庭内での感染対策・予防をコロナ禍で常態化したものと言えば、マスクがあります。現在、自宅の中でもマスクをつけることがある人は約半数の49.7%います。室内でマスクをつけるシーンとして、コロナ禍前と比べると、「家族や友人と一緒にいる時」(8.2pt増)や「家族の誰かの体調がよくない時」(7.4pt増)が増加していることから、家族へ感染させない意識が高まっていることがうかがえます。積水ハウス 住生活研究所「自宅における感染症・風邪の予防意識・行動に関する調査(2022年)」一方で、夫と妻とでは感染予防対策を行う理由が異なるようです。今後実施したいと思う感染予防対策に関して、妻は全体的に様々な項目で高く、妻と夫の温度差があるように感じられます。また、玄関で除菌や消毒をする家庭では、「家族への感染が不安だから」という理由の妻が64.6%と多い一方、20.0%の夫は「家族にするように言われているから」という理由であることがわかりました。家族の健康を思う衛生管理は、妻が主導のようですね。家族みんなが積極的に取り組むことで、さらなる家庭内での感染対策・予防につながるかもしれません。積水ハウス 住生活研究所「自宅における感染症・風邪の予防意識・行動に関する調査(2022年)」積水ハウス 住生活研究所「自宅における感染症・風邪の予防意識・行動に関する調査(2022年)」■使用済みマスクの取り扱いは?3人に1人が使用済みマスクを「リビング」にコロナ禍の感染症・風邪の予防で欠かせないマスクの自宅における取り扱いはいかがでしょうか。住生活研究所による「小さな暮らしアンケート~マスク編~(2022年)」(対象 全国の20~60代の男女(N=651))では、52.7%と半数以上が「使い捨てマスクを複数回使用することがある」と回答しました。また、使い捨てマスクの帰宅後の扱いについて、捨てる場所/仮置きする場所どちらにおいても約3人に1人が「リビング」という結果になりました。続いて多い場所として、捨てる場合は「キッチン」(23.7%)、仮置きする場所は「玄関」(21.6%)でした。なお、使い捨てマスクを繰り返し使用する人の7割は使用済みマスクの除菌、消臭を行っていませんでした。自宅内にウイルスや菌を持ち込まないようにする意識が高い一方で、マスクに対して意識をしている方が少ないことが見受けられます。外気が当たるマスクの表面は、ウイルスや菌、ほこり等で汚れてしまいます。使い終わった後のマスクの捨て方、管理の仕方を見直すとさらなる予防につながるかもしれませんね。積水ハウス 住生活研究所「小さな暮らしアンケート~マスク編~(2022年)」■4つの「幸せTips」で今年の冬も元気に乗り切ろう自宅での運動のための4つの「幸せTips」今回の調査では、コロナ禍になって3年経つ現在においても、感染症・風邪の予防への意識の高さは維持され、行動においても習慣化されてきていることがわかりました。その結果、新型コロナウイルス感染症にとどまらず、風邪をはじめインフルエンザなどの感染症対策にもつながっているのではないかと考えられます。今回の調査で導き出した、外出からの帰宅後に室内にウイルスや菌などを持ち込まないようにするためのポイントをはじめ、住まいや暮らしに盛り込みたい4つの「幸せTips」をご紹介します。現在実施できていることは継続し、これまで実施できていないこと、知らなかったことはこれから意識し、習慣につなげていきましょう。(1) 玄関での除菌・消毒でウイルス・菌をガード:基本的には住まいへの入り口となる玄関で、最低限の除菌・消毒を済ませる状態が好ましいですね。玄関には手先を消毒するアルコールスプレーやアウターなどの衣類を除菌やウイルス除去できるスプレーを置きましょう。玄関の近くに洗面や手洗いスペースがあると、帰宅時の手洗い・うがいがスムーズに行えます。部屋のドアノブに触れる前に手洗いができるので、手についた汚れを家に広げません。洗った手をふくタオルも家族で共有しない方がよいと言われています。個人用に複数のタオルかけや、ペーパータオルの置き場があるとよいでしょう。加えて、玄関の近くに更衣室のように着替えや手洗いのできるチェンジングルームがあると、上着が収納でき、部屋に汚れを持ち込まずにすみます。また、帰宅後の玄関では、靴を脱いだり、カバンを置いたりする際に壁面や床を触っていることが多いです。定期的な玄関の除菌・消毒を心がけましょう。玄関での除菌・消毒でウイルス・菌をガード(2) おでかけに欠かせないマスクにおける習慣:おでかけ時に必要となるマスクですが、つけ忘れてしまうことはありませんか。玄関にマスクを収納することで、つけ忘れを減らすことができます。家族人数分全てのマスクを収納することが難しい場合は、マスクストッカーなどを活用して、玄関にもマスクの居場所を設けることで、マスクを忘れて、家の中に取りに行かなくてもすみますね。また、玄関に小さな蓋つきのごみ箱を設置すると、使用済みのマスクを部屋に持ち込まずに捨てることができます。最近は、玄関扉に付けられるマグネット式のゴミ箱やマスクの一時置き用のストッカーもあるのでチェックしてみてくださいね。(3) こまめな共用部の除菌・消毒:家族みんなが触れる部分を意識していますか。ドアノブやテーブルをはじめ、例えば、照明・電気、トイレや洗面所、お風呂のスイッチなどが挙げられます。その他、キッチン周りの冷蔵庫や電子レンジもみんながよく使うものです。帰宅後、手を洗うまでの間は極力触れないように意識し、こまめに除菌・消毒を行いましょう。なお、最近はセンサーで触れずに水が出る、手洗いやキッチンの「タッチレス水栓」やセンサーで開閉可能な「室内用自動ドア」など、家の中を清潔に保つ多彩なアイテムもあります。(4) 室内換気でウイルス・菌を溜めない:空気が乾燥し、ウイルスにとって過ごしやすい冬は、室内の空気をきれいに保つために換気が重要です。方法として「定期的な窓開け」による換気をされる方が多いと思いますが、室内の温度が下がったり、加湿していた室内の水分が外に逃げてしまったりと、快適性には課題が残ります。そこで、「熱交換型換気システム」を取り入れるのはいかがでしょうか。室内の汚れた空気を外に出す際に、室内の暖かい空気を用いて外の冷たい空気を室温に近づけて取り込むことができます。これにより、定期的な窓開けによる換気に頼らず、これからの寒い季節でも24時間きれいな空気が流れ、快適な居住空間を実現できます。今のお住まいでも、暖房器具を使用しながら、換気を行うことを推奨されています。暖房器具の近くの窓を開けると、入る冷気が暖められるため、室温の低下を防ぐことができます。室内換気でウイルス・菌を溜めないぜひ皆様も4つの「幸せTips」を参考に自宅でできる感染症・風邪の予防を行い、家族みんなで元気に今年の冬も乗り越えましょう。■住生活研究所長 メッセージコロナ禍で帰宅後の手洗いや消毒が習慣になっている証拠に、手が洗えないときの違和感があります。これから住まいを考える人は、洗面室の扉には、開けたままでも大丈夫な引き戸がおすすめです。洗面所の扉を引き戸にしてオープン使いにすると、外出からの帰宅後も直行しやすいです。私自身はこまめに消毒や抗菌をこころがけています。消毒や抗菌のためのスプレーは、ポケットに入るような小さい物をあらゆるところに分散して置いています。家の中、どこにいても1、2歩で手が届き、気づいたときにはすぐに消毒や抗菌ができるためおすすめです。風邪は万病の元。日々の手洗いや除菌・消毒に注力すること、体調の変化に気をつけることで、風邪をひきにくくなることを実感することができました。習慣として続けるために、家族みんながスムーズに行動できるよう、動線やマスクの置き場所などに工夫をしたいものですね。執行役員 住生活研究所長 河崎 由美子河崎 由美子執行役員 住生活研究所長1987年入社。高校入学までの12年間を海外で過ごした経験や子育て経験などを生かし、総合住宅研究所でキッズデザイン、ペット共生、収納、食空間など、日々の生活に密着した分野の研究開発全般に携わる。一級建築士。<「自宅における感染症・風邪の予防意識・行動に関する調査(2022年)」概要>調査期間 :2022年8月19~22日集計対象人数:573人集計対象 :全国の20~60代の既婚男女<「小さな暮らしアンケート~マスク編~(2022年)」概要>調査期間 :2022年6月15日集計対象人数:651人集計対象 :全国の20~60代の男女<住生活研究所について>住めば住むほど幸せ住まい ロゴ積水ハウスが2018年に開所開設した、日本の企業として初めて「幸せ」を研究する研究所です。人・暮らしの視点で、ライフステージ・ライフスタイル、そしてこれからの住まいのあり方の調査・研究を行っています。今後迎える「人生100年時代」には、暮らしにおける「幸せ」のさらなる追求が重要と考え、時間軸を意識した「住めば住むほど幸せ住まい」研究に取り組んでいます。研究を通して、幸せという無形価値、つまり「つながり」「健康」「生きがい」「私らしさ」「楽しさ」「役立ち」といった幸福感を高め、家族やライフスタイルの多様な変化に対応する幸せのかたちをお客さまへご提案することを目指しています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月27日年に1度、緑内障や白内障の予防のために、眼科を受診しています。私は老眼で飛蚊症です。飛蚊症はある程度の年齢になったら誰でもあると思っていたのですが、飛蚊症がひどくなったことから、それは飛蚊症だけではなく、違う病気が隠されていることがわかり、眼科検診の大切さを知ったのです。私が経験した目の病気についてお伝えします。★関連記事:「虫?糸くず?」明るい所や白いものを見ると浮遊物が。これって病気?受診する?【眼科医監修】年に1度の眼科検診乳がん、子宮がん検診は毎年行っている私。そんな私が3年前から年に1度、眼科検診に行くようになりました。それは仲の良い同い年の友人が、緑内障になったからです。彼女は手術をしたものの、視力が低下し、今は不自由な生活を送っています。両目の視力が落ちた上に片目はほぼ見えず、ランチをするときに、ご飯をこぼしてしまったりすることが恥ずかしくて、悔しくて悲しい思いをしています。そんなこともあるんだと思い、52歳になった私も年に1度眼科検診に行くことにしました。眼科検診では視力を検査し、眼圧を測定し、視野検査をおこない、そのあと瞳孔を開いて、目の中もしっかり診てもらいます。毎年受けることで、視力や眼圧に変化がないか、しっかりチェックしてもらっています。私はこれといって特に症状はないですが、あえて言えば老眼と軽い飛蚊症。夫も同じく老眼、飛蚊症で、そこは年齢的に仕方ないよ! といつも話していて、私もそう思っていました。ですから今年も飛蚊症のことはあまり考えず、緑内障のことを意識して年に1度の眼科検診に行きました。何これ?いつもと違うんだけど?年に1度の眼科検診は無事終わり、1カ月ぐらいたったころ、急に飛蚊症が激しくなりました。それまでは、点のような小さな黒いものが、時々見える程度。そのくらいだと生活にも支障はなく、年齢的な症状だと思っていました。それが突然、左目に毛のような長く黒い糸が、常に視野の上からぶら下がって見えるようになりました。最初はすぐに治るだろうと思い、少し様子を見ていましたが、一向に治らず、視野を遮るほどうっとうしい毎日になりました。そしてさらに別の症状が! 夜、就寝前に電気を消すときや蛍光灯の下にいると、目に白い光が差し込むような、いつもとはまったく違う症状が出てきました。長い毛のような飛蚊症に加え、白いピカっとした光。これはいつもと違う! 私の目に何かあったのでは! と思い、年に1度の検診が終わったばかりですが、眼科に行くことにしました。えっ!いきなりレーザー治療?眼科に行くと先生は「もしかしたら目の周りの網膜の部分に小さな穴が開いているかもしれないので、瞳孔を開いて見てみましょう」と言われました。瞳孔を開いた結果、言われた通り左目の左上に小さな穴が開いていることがわかりました。網膜裂孔(もうまくれっこう)という診断でした。でも先生に「早く気が付いて、来てくれてよかったです。これ以上時間がたってからだと入院になりますからね」と言われ、本当に早く来てよかったと思いました。そしてレーザー治療すれば治るとのことで、おこなうことになりましたが、その病院は小さな眼科なので、どこかの病院を紹介されるのかと不安になりました。しかし先生は診断書を持ってきて、保険が効きますからサインしてくださいと言い、「では今からレーザー治療しましょう」と言うのです。「え? 今から??」と思いましたが、隣の診察室に移動して、そのままレーザー治療が始まりました。レーザーは、100発ぐらい打ちました。痛い感覚もありましたが、耐えられる範囲で10分ぐらいで終わりました。先生からは「一応これで大丈夫かと思いますが、これから月に1回、きちんとレーザーの部分を確認しましょう」。お会計もドキドキしたのですが、保険適用とのことで、30,000円もかからず病院を後にできました。まとめそれから毎月1度、瞳孔を開いて、レーザー治療したところにまた再度穴が開いたりしていないか、眼科に通うようになりました。レーザー治療をしてから、あの視界を遮る長い毛のような症状は徐々になくなり、飛蚊症自体も良くなってきました。飛蚊症は年齢的には、あって当たり前、仕方ない! という考えが強く、うまく付き合っていくしかないと思っていました。ただ、飛蚊症は加齢による生理的なものから、網膜裂孔、網膜剥離などの別の病気になる可能性もあるようなので、少しでもおかしいと感じたら、すぐに眼科を受診したほうが良いと今回の件で学びました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/田辺直樹先生(田辺眼科クリニック院長)日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。イラスト/サトウユカ著者/SK(52歳)大学4年生の娘と大学2年生の息子を持つ母。毎日2km歩いて体の健康を維持しています。お年ごろの子どもたちの恋バナを聞いて心は若く! 年齢には逆らえませんが、心豊かで味わいある人間になることがモットー。
2022年10月14日女性の心とからだに寄り添い続ける花王株式会社の生理用品ブランド「ロリエ」は、10月の「乳がん」予防啓発月間と11月の「子宮頸(けい)がん」予防啓発月間中の、2022年10月3日(月)から11月30日(水)まで、婦人科検診の啓発キャンペーンを実施する。メッセージ「それはカラダを知る一歩。婦人科検診」に込められた想い「ロリエ」は、女性の心とからだに寄り添い続ける活動の一環として、乳がん啓発を行う「ピンクリボン活動」、子宮頸がん啓発を行う「ティール&ホワイトリボン活動」を支援している。2022年秋、生理のときこそ自分をいたわり心も体も大事にしてほしいという想いから、10月の「乳がん」予防啓発月間、11月の「子宮頸がん」予防啓発月間を機に、「それはカラダを知る一歩。婦人科検診」をメッセージとして特設サイト「検診促進活動~女性たちの健康を願って~」から、婦人科検診の受診に関心を持ち、その意義を理解してもらえるような情報発信活動を展開。「ロリエ」ブランドアンバサダーである二階堂ふみさんのインタビューなどのコンテンツなどにより、女性自身の受診や、家族や友人、パートナーに受診を勧めることが、早期発見と治療につながることを発信する。特設サイト「検診促進活動~女性たちの健康を願って~」<概要>・開設期間:2022年10月3日(月)~11月30日(水)・URL:記事下部参照<内容>・二階堂ふみさん×対馬ルリ子先生対談コンテンツ二階堂ふみさんと、産婦人科医・対馬ルリ子先生との対談記事。二階堂さんが定期的に検診を受けるようになったきっかけや、受診の体験談などとともに、子宮頸がん患者は20代・30代で増加しているなど婦人科医による知見を伝える。・アーティスト嶌村 吉祥丸さんコメント二階堂ふみさんのキービジュアル撮影のメイキングショットとともに、撮影したアーティスト 嶌村 吉祥丸さんのコメントも掲載。・Q&Aコンテンツ「ロリエのカラダテスト」子宮頸がんは20代・30代女性に急増していることや、子宮頸がん検診は補助が受けられること、乳がんを早期発見できた場合の治癒率など、知ってほしい情報をQ&A形式で提供している。リツイートでがん予防・啓発団体への寄付に参加できるTwitter募金ロリエ公式Twitterアカウント(@laurier_jp)をフォローし、対象となる投稿をリツイート投稿すると、1投稿当たり5円を認定NPO法人 乳房健康研究会および特定非営利活動法人 子宮頸がんを考える市民の会の2団体に案分して、最大200万円まで寄付。・募金実施期間:10月3日(月)11時~11月30日(水)23時59分10月は「乳がん」予防啓発月間、11月は「子宮頸がん」予防啓発月間で、それぞれピンクリボン、ティール&ホワイトリボンがイメージシンボルとなっている。早期発見・早期治療のためにも、この10月と11月を検診期間として意識してみてはいかがだろうか。【参考】※特設サイト「検診促進活動~女性たちの健康を願って~」
2022年10月03日保育園の卒園式のあと、自分の知らないところで卒園生と家族たちによる懇親会が開催されていたことを知ってしまった星田さん。私たちだけ誘われていない……? 感染症の流行でママ友たちの関係に少し距離が生まれ始めた時期のことでした。 ママ友たちとは会話が少なくなっていて…※2020年3月ころの関西近郊でのエピソードになります 新型コロナウイルスの感染者が国内でも増えてきていたころ。 星田さんの地域では感染者は確認されていなかったものの、長男にぃくんが通っていた保育園では、卒園式に参列する保護者の人数に制限がかけられ、例年あった卒園式後の謝恩会も中止になっていました。 さらにこれまでのように気軽にママ友たちと立ち話やランチはできず、ママ友との間に必然的な距離も生まれて……。 著者:マンガ家・イラストレーター 星田つまみ6歳差元気兄弟の育児に日々奮闘中です!いっぱい怒っていっぱい泣いていっぱい笑った子どもたちとの日々を忘れないように、育児漫画を描いています。
2022年10月02日株式会社ルネサンス(本社:東京都墨田区、代表取締役社長執行役員:岡本利治、以下「当社」)は、世界アルツハイマーデーの9月21日より、「認知症予防」についての無料オンラインセミナーを公開します。 本セミナーでは、認知機能の専門家である東京医科歯科大学の特任教授の朝田隆氏による認知症予防についての講座と、当社が独自に開発し、アルツハイマーや認知症に関する国際的なジャーナル「Alzheimer’s & Dementia: Translational Research & Clinical Interventions」等にもその効果が掲載され、脳の認知機能の低下予防が期待されている脳活性化メソッド「シナプソロジー®」を紹介します。■取り組みの背景日本における認知症の人の数は650万人以上と推計されており、高齢社会の日本では予防に向けた取り組みがますます重要になっています。また、誰でもなり得る疾患のため、認知症への理解を深め、罹患しても希望を持って日常生活を過ごせる「共生※」の社会を創っていくことが重要となります。毎年9月21日は「世界アルツハイマーデー」であることから、当社はご家族やご友人の皆さまと一緒に認知症についての理解を深めていただく機会を提供したいと考え、今回のセミナー開催に至りました。※認知症の人が、尊厳と希望を持って認知症とともに生きる、また認知症があってもなくても同じ社会でともに生きるという意味■本セミナーについて≪セミナータイトル≫「世界アルツハイマーデー」に考える『Withコロナ時代の認知症予防とは?』≪プログラム内容≫➤認知症と軽度認知障害(MCI)とは➤アルツハイマー病薬の開発状況(2022年最新版)➤運動・食事・睡眠と認知症の関係性➤年代別にみた認知症の危険因子➤認知機能の低下が期待できる「シナプソロジー」の紹介➤「シナプソロジー」の効果ほか≪講師≫朝田隆氏東京医科歯科大学特任教授筑波大学名誉教授メモリークリニックお茶の水院長認知症予防、治療の第一人者わかりやすい語り口で、TVや雑誌などで認知症について解説望月美佐緒株式会社ルネサンス取締役常務執行役員シナプソロジー研究所所長≪視聴方法≫オンラインによる動画視聴≪申込期間≫2022年9月21日(水)~2022年9月27日(火)≪申込URL≫ ≪視聴期間≫2022年9月28日(水)~2022年10月9日(日)■「世界アルツハイマーデー」について1994年9月21日、スコットランドのエジンバラで第10回国際アルツハイマー病協会国際会議が開催されました。国際アルツハイマー病協会(ADI)は、世界保健機関(WHO)と共同で、会議の初日であるこの日を「世界アルツハイマーデー」と制定し、この日を中心に認知症の啓発を実施しています。また、9月を「世界アルツハイマー月間」と定め、様々な取り組みを行っています。■「シナプソロジー」について感覚器を通じて入る刺激や認知機能に対する刺激を変化させ続け、その刺激に対して反応する事で、脳を活性化させていく、当社が独自に開発したメソッドです。参加者の年齢、性別、体力レベルなどに応じて調整が可能で、幅広い対象者に対して実施することができ、その効果は様々な研究機関と効果検証を重ねています。直近では、2022年6月に筑波大学とともに共同で発表した老人ホームに入居する平均年齢 89.9 歳(85–97 歳)の超高齢者を対象とした研究結果でもシナプソロジーを実施グループは身体機能と認知機能に優位な改善が認められ、その詳細は国際的なジャーナルに論文掲載されています。◇本研究に関するプレスリリースのURL : ◇シナプソロジー研究所のURL脳がよろこぶ!笑顔がうまれる!| シナプソロジー研究所 : シナプソロジー、シナプソロジーロゴ、SYNAPSOLOGYは、株式会社ルネサンスの登録商標です。当社は、「人生100年時代を豊かにする 健康のソリューションカンパニー」を長期ビジョンに掲げており、今後高齢者の増加による認知症が課題とされている日本において、当社独自のソリューションを提案し、認知症になる前の早期対応に取り組むことで、健康長寿社会の実現に貢献してまいります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年09月21日歯を失うと認知症になりやすくなる。80歳時点で20本の健康な歯を残すため、ぜひ取り入れてほしい習慣があると、歯の専門家。それはなんとチーズを食べることだという。自分がもっともなりたくない病気は認知症……。日本認知症予防学会などの調査で、約5割の人が認知症を選び第1位だった(2021年)。だが、2017年・内閣府の発表によると、2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になるという予測もある。認知症を防ぐには、歯の健康を守るのも一手だ。80歳で20本以上の歯がある人は、歯を失って入れ歯も使わない人と比べて、認知症発症リスクが半減するという調査結果もある(2012年・神奈川歯科大学)。高齢でも自分の歯が多いと、何でも食べられるうえ、認知症も予防できるのだ。とはいえ、一生懸命歯磨きしているつもりでも虫歯ができてしまうことがある。■チーズが再石灰化を進める「虫歯を防ぎたいなら、チーズを食べればいいんです」そう断言するのは歯学博士の稲葉大輔先生だ。チーズが虫歯を抑えるとは驚きだが、そもそも虫歯はどうしてできるのだろう。「虫歯は、虫歯原因菌が食品中の糖類をエサにして酸を作り、その影響で歯の表面が溶ける『脱灰』によって起こります。ただし、食事が終わり糖類がなくなると脱灰は止まり、唾液中のミネラルイオンが浸透して歯の表面が修復される『再石灰化』が始まります。本来歯は、脱灰と再石灰化を自然に繰り返して、虫歯にはならないものです」(稲葉先生・以下同)それならば、なぜ人間は虫歯になるのだろうか?「しょっちゅう間食するなど糖類をとりすぎると、脱灰が続いてしまいます。また、もともと唾液中のミネラルイオンが少ない人や、加齢により唾液の量が減った人は再石灰化が進まず、虫歯になりやすくなります。虫歯予防は、いかに脱灰を抑えて再石灰化を促進するか。それには食後のチーズが有効です」チーズが虫歯を防ぐ仕組みは、次のとおりだ。まず、チーズをかむことで唾液が多く分泌される。唾液は歯を溶かす酸性環境を改善するので、脱灰を抑える効果がある。次に、チーズからカルシウムやリン酸イオンが溶け出し、唾液のミネラルイオン濃度を上昇させ、再石灰化を進める。さらに、チーズに含まれる油分やカゼインタンパクが歯に細菌が付きづらい状態を作り、歯石の形成を抑えるのだ。「チーズの虫歯予防効果は、ヨーロッパでは古くから知られていて、私がオランダに留学した1990年ごろにはすでに常識でした。WHO(世界保健機関)も2003年に、虫歯リスクを低減するものとして食品では一番にチーズをあげ、キシリトールよりも効果が高いと発表しています」■食後にお茶とベビーチーズを1つそれでは、どのように食べるのが正解なのだろうか?「食事や間食の最後に、お茶などを飲んでから、10グラム程度食べればOKです」10グラムというとキャンディ状のチーズなら2個、ベビーチーズなど個包装タイプなら1個で十分だ。「チーズの種類は、ナチュラルチーズでもプロセスチーズでもかまいませんが、甘味料や果物などが混ざっているものはNGです。再石灰化の促進には、食事の最後にチーズを食べるのがおすすめです。ただし、チーズで歯周病は防げません。歯科での定期チェックもお忘れなく」チーズにはタンパク質やカルシウムなども豊富に含まれる。栄養たっぷりなチーズを毎食後に食べて、虫歯を予防し、認知症知らずの人生を歩むのだ!【PROFILE】稲葉大輔歯科医師・歯学博士。オランダ留学中にチーズ文化に触れ、虫歯予防効果を知る。著書に『チーズは虫歯予防の最強食品』(ネクステージ)
2022年08月24日2022年8月21日現在、『#小児科はいいぞ』というハッシュタグがTwitter上で流行。同ハッシュタグ付きの投稿では、小児科に勤める医師や看護師などが、これまで経験した素敵なエピソードを紹介しています。小児科で働いている、ガガ(@12345678910GAGA)さんも『#小児科はいいぞ』のハッシュタグを付けて、勤めている病院でのエピソードを投稿しました。ある赤ちゃんの予防接種を行っていた時のこと。注射の痛みに泣く赤ちゃんに対し、このような声を掛ける人がいました。痛いねー!パパだよー!パパが悪い!パパが悪いよー!痛いのは全部、パパのせいだよー!この声をかけていたのは、父親自身だったのです。赤ちゃんの予防接種中に『痛いねー!パパだよー!パパが悪い!パパが悪いよー!〇ちゃん痛いの全部パパのせいだよー!』絶叫して全部の罪をかぶろうとするパパを見てわたしたちは笑いをこらえている。 #小児科はいいぞ — ガガさん。 (@12345678910GAGA) August 18, 2022 赤ちゃんが泣いている痛みの原因を、すべて自分のせいにしながらあやしていた父親。ガガさんたちは笑いをこらえながら、父親の一風変わったかけ声を聞いていたといいます。この投稿には、さまざまな声が上がりました。・かわいい…。なんて優しいパパなんだ。・あえて嫌われ役を買って出るパパ、かっこいい!・その場にいたら吹き出してしまいそう…!ちなみに、ガガさんによると診察時に「パパのせいだよ」と、我が子に声をかける父親はたくさんいるそうです。心優しい父親たちの姿を想像すると、ほほ笑ましい気持ちになりますね。[文・構成/grape編集部]
2022年08月21日コロナ感染が拡大するにつれ、後遺症を患う人が増えている。家事すらできないほどの倦怠感や、認知症のような記憶障害に悩む人も。それでもコロナは風邪といえますか?8月3日、新型コロナの1日の感染者数が全国で24万人を超え、過去最多を記録した。そんななか、日本感染症学会など4学会は8月2日「オミクロン株は多くの場合、“風邪”のようなもの。医療逼迫を避けるため、リスクの低い人は受診を控えるように」と呼びかけ物議を醸している。本当に、オミクロン株は“風邪のようなもの”なのだろうかーー。「風邪なんて言われると、本当に憤りを感じます。私はオミクロン株に感染して約4カ月たちますが、いまだにスーパーに買い物にも行けないほど倦怠感が続いています」そう語るのは、愛知県在住の安田智恵さん(仮名・59)。安田さんは今年3月末にコロナに罹患。38度を超える高熱や、喉の痛み、強烈な体の痛みなどが1週間ほど続いた。その後、検査で陰性になってからも次のような後遺症で苦しんでいる。「コロナ罹患中から、後鼻漏といって、常に鼻の奥から喉に鼻水が流れ込む症状に悩まされていました。それがずっと治らず、喉に流れ込む鼻水で窒息しそうになることも。いまだに深く息を吸うことができません」加えて、めまいや動悸、頭痛などにも悩まされている。安田さんは、コロナで受診した医療機関を再度訪れ、こうした症状を訴えた。「医師は、『たぶん後遺症でしょう』と。でも治療法はわからない、と。『いつ治るんでしょうか』と尋ねても、『1年続くか、2年続くかわかりません』と言われて……」安田さんは絶望的な気持ちで医療機関を転々とするも、抗生剤やめまいの薬を処方されるだけで、根本的改善には結びついていない。さらにつらいのは、改善が見られないまま「次々と新たな症状が増えていく」こと。罹患して2カ月後には脱毛が始まり、洗髪のたびに毛がどっさり抜けた。そして、なにより安田さんを悩ませているのは“倦怠感”だ。「経験したことのないだるさが続いて、歩くのもやっと。体力が落ちているせいだと思って、無理して歩こうと思ったんですが、玄関を出て10mくらい歩くともう歩けなくなってしまって……。スーパーにも行けず、近所のコンビニに車で行くのが精いっぱい。家事をすることもできません。台所に立っているのもきつく、昼は弁当の宅配を頼んで、夜は夫に買ってきてもらっています。お恥ずかしい話、洗い物もできないので、紙コップと紙皿ですませているんです」■頭皮が異常にカサカサすると思ったら…一般的に若年層に多いといわれる後遺症だが、このように中高年でも逃れられるものではない。東京都在住の山崎ゆかさん(仮名・53)も、1年前の8月、夫と共にコロナに罹患。3~4日間、熱の上がり下がりを繰り返した。第5波の医療逼迫で診察が受けられず、その間に夫は自宅で息を引き取ったという。「夫を亡くしたストレスの影響もあるかもしれませんが、この一年、頭痛やめまい、動悸などが続いています。最近は頻度が減りましたが、罹患してしばらくは月に何度かひどい頭痛に襲われました。頭痛薬が切れたらすぐに痛くなり、一日中寝込むほど」山崎さんの場合も、感染から4カ月ほどたつと抜け毛が始まった。「シャンプーの際に頭皮が異常にカサカサすると思ったら、髪の毛が抜け始めて……。頭の形が透けて見えるほど抜けてしまって、本当にショックでした」■記憶力が極端に低下し、ドラマも見れない2人のようにだるくて動けないといった強い倦怠感は、コロナ後遺症の典型的な症状。倦怠感のほかにも、気分の落ち込み、思考力の低下、頭痛、息苦しさ、不眠、脱毛など、その症状は多岐に及ぶ。これらに加えて、深刻な後遺症が、“認知障害”だ。「新しい薬の名前が覚えられなかったり、医療関係の書類を読んでも頭に入らなかったり、仕事に支障が出て困っています」そう打ち明けるのは、愛知県在住の看護師、沢口あかりさん(仮名・42)。沢口さんが罹患したのは、’20年7月。38度5分くらいの熱が2週間続き、酸素飽和度も入院が必要な93%くらいまで低下。しかし、「熱がある人は病院に来ないで」と言われ、診てもらえなかったという。「陰性になっても、発熱、耳鳴り、頭痛、ひどい倦怠感などが続いて、洗濯物一枚干すのもやっと。ご飯も食べられなくなり、この2年で7キロやせ、勤めていた病院も辞めざるをえませんでした」コロナに感染して半年ほどたったころ、認知症のような症状が現れ始めた。「高校生の娘に何度も同じことを質問して、『それ、さっき話したよ』と注意されることが増えました。ついさっきのことなのに、聞いた記憶がまったくないんです。それから、連続ドラマを見ても、登場人物の名前も先週のストーリーも覚えていられなくなりました。毎週見ても話が続いていかないんです」娘の学費のこともあり、昨年の4月から再度働き始めた沢口さん。しかし、以前ならできたマルチタスクがこなせない。「ひとつのことをやっているときに別のことを頼まれると、先にやっていたことを忘れてしまうんです。周りは後遺症のことを理解してサポートしてくれるんですが、迷惑をかけていることが心苦しくて……」記憶力が極度に低下した沢口さん。人と約束するときは、忘れないように携帯のアラームを必ずセットし、駐車場に車を止めたら、周囲の風景を写真に撮ったりメモをして、何とか暮らしているという。■オミクロンの後遺症でも認知障害は発生「オミクロン株だからといって、後遺症がこれまでの株と比べて軽いわけではありません」そう警鐘を鳴らすのは、これまで4千例を超えるコロナ後遺症を診てきたヒラハタクリニック(東京・渋谷)院長の平畑光一さん。さらに、認知機能が低下するという後遺症は、比較的軽症が多いとされるオミクロン株でも、依然多いという。「当院の患者さんでも、駅から家に帰る道がわからないとか、一桁の足し算をするのに5秒以上かかる、などと訴える高校生もいます」治療法はあるのか。「コロナ後遺症の方の多くは、鼻と喉の間にある上咽頭に炎症を起こしているケースが多く、耳鼻咽喉科でここを治療することで症状が軽減されることが多いです。いま、世界中で治療法の研究が進んでいるので、つらくても諦めないでください。必ず改善されます」オミクロン株といえども、決して風邪と同じではない。甘く見ず、しっかり感染対策を行おう。
2022年08月16日台所は、コンロの火や電子レンジ、オーブンなどで、ものすごく暑い……。そんな環境で料理をしたら熱中症待ったなし!頑張る主婦に、熱中症予防の栄養が満点で火を使わない絶品レシピをご紹介ーー。7月からすでに、全国50地点近くで35度以上の猛暑日となった。こんな猛暑で、毎日キッチンで火を使った料理なんてしたくないというのが主婦の本音だろう。「『冷や出汁』があれば、コンロの火や電子レンジを使わなくても、ヘルシーでおいしい料理を作れますよ。快適に料理ができ、節電にもなります」こう語るのは、アンチエイジング料理研究家の吉村ルネさんだ。発案したレシピは、酷暑の今、テレビでも紹介され話題を呼んでいる。そんな吉村さんが、今回本誌のために、“火とレンジを使わない”カンタンなレシピを考えてくれた。キーワードは先述の「冷や出汁」なるもの。それって、なに?「ピッチャーにお水と昆布と削り節を入れて、冷蔵庫で一晩置くだけで、冷や出汁ができあがります。この冷や出汁を、製氷皿などに入れて凍らせると冷や出汁氷になります。さまざまな料理に活用できますよ」(吉村さん・以下同)■「冷や出汁」の作り方【材料】水…1リットル昆布…10cm角×2枚(8g)混合削り節…30g【作り方】大きめのピッチャーに、混合削り節と昆布を入れ、水1リットルを入れて一晩置いておく。約8時間でおいしい冷や出汁が完成!調理に使うときは、茶こしなどを使い、ボウルに移し入れて使おう。冷凍庫で凍らせると“冷や出汁氷”に。「昆布と混合削り節をピッチャーの水の中に入れ、8時間以上じっくり出汁を抽出します。火にかけて出した出汁とは違い、スッキリとした味わい。これを使えば、猛暑にうれしい涼しい味の料理ができるんです」熱中症の原因は、暑さのほか塩分やミネラルの不足。冷や出汁を使った料理なら、それらを補える。具体的な料理はつぎのとおりだ。それぞれの効能や特色を教えてもらおう。■サッパリ冷や出汁のトロロ寒天「食物繊維が豊富なところてんと長いもは、消化吸収を緩やかにし、血糖値の上昇を防ぎます。動脈硬化予防、疲労回復に効果的。胃腸の働きもよくなり、夏バテ防止におすすめです」【材料】2人分A(冷や出汁…300ml、しょう油…40ml、オリゴ糖orはちみつ…大さじ1、本みりん…小さじ1、酢…大さじ3)ところてん…2袋(1袋約130g)長いも…100g万能ねぎ…適量(小口切り)七味唐辛子…適宜【作り方】〈1〉Aを混ぜてそばつゆを作り、冷凍庫に入れる。〈2〉〈1〉が固まる前に冷凍庫から取り出し、空気を入れながらフォークでかき出してみぞれを作る。冷凍庫で再び凍らせる(凍らせたそばつゆを2回ほど取り出し、同じように全体をフォークでかき出したら使うまで冷凍庫の中に入れておく)。〈3〉ところてんは水をよく切る。〈4〉長いもは皮をむいて、長く薄くスライスし、きしめんのように5~8mm幅に細長く切る。ボウルに切った長いもとところてんを入れ、軽く混ぜる。〈5〉器の中央に、ところてんと長いもを入れ、周りに〈2〉の凍ったそばつゆをかける。お好みで小口切りにした万能ねぎと七味唐辛子をかけたら完成。メイン料理の前に食べると食欲も回復しそう。■サバと豆乳の水まんま山形県の郷土料理「水まんま」も、こんな一品に!「血流をよくするサバと、サバ缶の汁、冷や出汁、大豆の栄養がたっぷりの豆乳クリームを合わせます。火照った体を冷やし、ラー油の辛味がアクセントになります」【材料】2人分サバ缶…1缶A(サバ缶の汁…1缶分、冷や出汁…300ml、豆乳クリーム…大さじ1(豆乳200mlで代用可)、塩…小さじ1/4)みょうが…1個万能ねぎ…適量ご飯…茶わん1杯分ラー油…適宜【作り方】〈1〉サバ缶から汁とサバを分けて、Aのサバ缶の汁、冷や出汁、豆乳クリーム、塩を、タッパーで混ぜ合わせ冷凍庫に入れる。〈2〉みょうがは薄切り、万能ねぎは小口切りにしておく。〈3〉〈1〉を少し解凍させて、フォークなどで砕き2人分に分ける。〈4〉ご飯を茶わんによそい、〈3〉を入れてザッと混ぜ、その上に、サバ、みょうが、万能ねぎをトッピングしたら、ラー油をお好みでかけて完成。れんげなどのスプーンでいただく。■すいかのキューブ塩アイスデザートも冷や出汁でできる!「水分たっぷりのすいかの甘味と、塩のきいた冷や出汁で、熱中症対策になる一口アイスを作ります」【材料】2人分(キューブ28個分)すいか…約200gA(冷や出汁…1カップ、塩…小さじ1/4)【作り方】〈1〉すいかは、製氷皿の氷キューブの型より小さめに切り、氷キューブの型に入れる。〈2〉Aを混ぜ合わせたものを、〈1〉の型に注ぎ入れ、ピックを刺して固めたら完成。糖分過多の心配もなし。すいかの種はそのままにしてOKだ。「一晩、冷蔵庫に置いておくだけの冷や出汁を使った“火とレンジを使わない”3つのレシピは、どれも短時間で作れますし、猛暑で疲れた体を元気にしてくれます」
2022年08月15日認知症を予防するためには、食生活などのほか、適度な運動や、人とのコミュニケーションが大切です。近年、あるスポーツが認知症予防や、健康の維持に効果的だとして注目を集めています。そのスポーツとは…ビリヤード。※写真はイメージプロスポーツとして競技化されている一方、バーやアミューズメント施設などでレジャーとして楽しむ人も多いビリヤードですが、認知症予防とどのようにつながるのでしょうか。ビリヤードを2時間遊ぶだけで…?一般社団法人日本コーチングプロビリヤード協会によると、同協会が開発した『ウォーキングビリヤード』は認知症予防と健康維持を同時に行うことが可能とのことです。人が1日に歩いている歩数の平均は、約6千歩といわれています。ビリヤードを2時間遊ぶと、その半分である3千歩相当の運動量を得ることができるとのこと。これだけでも、高齢化に伴うさまざまな症状の予防や改善につながる可能性があります。さらに、チームに分かれて対戦をすることで、チームメイトや対戦相手とのコミュニケーションが自然に発生。また、ボールを落とすための角度など緻密な計算をする必要があり、『手を動かしキューを振りながら、目でボールを狙う』という動作も併せて、脳のトレーニングにもよいとされています。そしてボールを落とした時に生まれる達成感は、体験してみるとすぐに実感できることでしょう。年齢や性別などに関わらず、気軽に参加ができることから『生涯スポーツ』ともいわれているビリヤード。ウォーキングと同等の運動をしながら、人とのつながりや、達成感も味わえることが分かりました。何より『楽しみながら健康になれる』という点が、素晴らしいですね。高齢者施設などにビリヤード台が常設される日も、近いかもしれません![文・構成/grape編集部]
2022年08月01日マイナス1歳からの虫歯予防・マタニティ歯科とは?虫歯の原因となるミュータンス連鎖球菌(れんさきゅうきん)は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には存在していません。ところが、赤ちゃんに触れるママやパパが保菌していると、食器や箸などを介して赤ちゃんにうつる可能性があるのです。そこで生まれた考え方が、マイナス1歳からの虫歯予防です。妊娠中のママの口腔をケアすることでお腹の中にいる赤ちゃんの虫歯を予防しようというもので、生まれる前から赤ちゃんのお口の健康を視野に入れているのが新しい視点といえるでしょう。この考え方をもとにしたマタニティ歯科も広がりをみせています。妊娠中はホルモンバランスやつわりの影響で口腔環境が変化し、細菌が繁殖しやすい状況です。マタニティ歯科では、妊娠前と比べて口腔内のトラブルが起こりやすい時期に、妊婦さんに配慮した歯科治療を行っています。マタニティ歯科のメリットは?流産・早産の予防になる妊娠中に分泌が増えるエストロゲンやプロゲステロンは、歯周病の原因となる細菌を活発化させると考えられています。これが妊婦さんは妊娠性歯肉炎や歯周病になりやすいといわれる理由のひとつです。歯周病による炎症が広がると、口腔内で炎症性物質であるサイトカインやプロスタグランジンが産生されます。これらの物質は子宮を収縮させる作用があり、胎児の発育不良や胎盤機能の低下につながることが示唆されています。流産・早産や低体重児を予防するためにも、マタニティ歯科で歯周病を予防することが重要なのです。赤ちゃんの虫歯リスクを減らせるマタニティ歯科によるお口のケアには、ママの口内環境を健康に保つだけではなく虫歯の原因菌が赤ちゃんへ運ばれるのを防ぐという目的もあります。マタニティ歯科でケアすることで、虫歯の治療や原因菌が繁殖しやすい環境を改善するばかりではなく、赤ちゃんの虫歯予防に対する意識も高まることでしょう。マタニティ歯科治療はいつから始める?マタニティ歯科による治療や検診を受ける時期は、安定期となる妊娠16週~27週頃が目安です。妊娠初期はつわりの影響が出やすく、妊娠後期は大きくなったお腹にかかる負担が大きくなるため、控えたほうが良いでしょう。虫歯が痛む、歯肉が腫れて出血している、詰め物が取れたなどの至急な処置が必要な場合は、かかりつけの産婦人科医に相談してから歯科医を受診するようにすると安心です。レントゲンや麻酔による胎児への影響は?レントゲン(エックス線撮影)レントゲンを用いた診断は放射線による影響が気になりますね。一般的に100mSv(ミリシーベルト)以上の高い線量を浴びると胎児の発達遅延などのリスクが高まるといわれています。(※1)しかし、通常の医療用レントゲンでも1回の撮影で受ける線量は腹部で0.1~1mSv(ミリシーベルト)であり、歯科治療で用いられるレントゲンはそれよりも低い0.01mSv以下です。防護エプロンも着用して撮影するため、赤ちゃんや健康への影響を心配することはないでしょう(※2)。放射線というと原子力発電所など特殊な場所に用いられているイメージですが、実は宇宙や大地、鉱物・食物にも存在しています。普通に生活していても日本では自然放射線を年間平均約2.1mSv浴びていることから、妊婦さんでも安心して歯科治療を受けられますね。※Sv(シーベルト)…人体が受けた放射線による影響の度合いを表す単位麻酔歯科治療で用いるのは赤ちゃんに影響がない局所麻酔です。無痛分娩でも用いられている成分なので、通常量でも問題がないとされています。心配なときは歯科医や産婦人科医による説明を受け、納得したうえで治療を受けましょう。マタニティ歯科でマイナス1歳からの虫歯予防虫歯は治療するのではなく、予防するもの。健やかに成長し、いつまでもおいしいものを食べられる歯を保つためには、虫歯をつくらないことが大切です。子どもが虫歯になるリスクは、原因菌に感染する時期が早いほど高くなることも示唆されています。ていねいな口腔ケアを心がけ、赤ちゃんが生まれる前から歯の健康を守る環境を整えていきましょう。※この記事は2022年7月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
2022年07月26日二太郎、年長になり…最近2回ありました。そうそれは…。もちろん二太郎は注射大嫌い。嫌いではありますが、過去そこまで暴れたり泣いたり逃げたりはしなかったんです。ということで、2回あるうちの予防接種の1回目のとき、事前にとくに隠すことなく伝えてしまったのですが…。今までこんなに泣くことはなかったのに…!しかもそこから予防接種当日まで、毎日毎日「注射いやや」と泣かれてしまいました。嘘でしょ。大きくなっていろいろとわかってきたのかな…。今さら感ある気はするけれども。ただそれでも予防接種当日は、「いやや」と言いつつおとなしく受けました。えらいぞ二太郎!それにしても、予防接種の予告ってどうするのがベストなんでしょうか…。病院に入るまで隠せる気もしないし(「病院行く=予防接種」ってバレる気がする)、事前に伝えた方がいいともどこかで見た気もします。と思ったところでひらめいた私。本人に聞けばいいのでは!?その日の朝なのね!前もって知っておきたいけど、すごく前から告知はして欲しくないということらしい。ということで2回目の予防接種日。こんな感じで2回目の予防接種、1回目より事前に泣くことなく終了!打つときも泣いたり暴れたりしませんでした。まあこれは毎回なのですが…。二太郎えらい…。ちなみにイチコに予防接種の予告はいつがいいか質問したところ、「何日か前に言ってほしい」とのことでした。きょうだいで違うんですね…。そしてイチコの方が当日泣いて拒否したりします。そしてこの「予告して欲しいのはいつなのか?」というのは、予防接種だけじゃなくても応用できそうだなと思いました。たとえば、入学式だったり、久しぶりに会う子と遊ぶ日だったり。「子どもとしては緊張しちゃう日」についても、いつ伝えてあげるのがベストなのかわかると、子どもの不安な気持ちが減るんじゃないかなという気がします。その子の特性に合わせて、数日前から言うか、その日の朝に言うか…。程よいタイミングで告知して、なるべく親子でストレス軽く過ごせたらと思っています!
2022年07月25日暑い日が続くと、注意しなければならないのが“熱中症”。熱中症対策のために「水分を摂りましょう」とよくいわれていますが、どのような飲み物を選べばいいのかご存知ですか?実は、水分であれば何でもいいわけではありません。なかには飲みすぎないように注意が必要な飲み物も……。今回は熱中症を予防するためにおすすめの飲み物や、積極的に飲むのは避けたい飲み物について解説します。熱中症とは熱中症とは、暑さなどが原因となり体温が上昇することで起こるさまざまな不調のことです。私たちの体には、もともと体温を低下させる機能が備わっています。血管を拡張させることで皮膚に多くの血液を送り外へ放熱したり、かいた汗が蒸発するときに体から熱を奪ったりする作用によって、体温を調節しているのです。しかし体が暑さに対応できないと、めまいや立ち眩み、頭痛、吐き気などさまざまな症状を起こします。また大量に汗をかくことで、体内から水分や塩分(ナトリウムなど)が失われてしまうことも。脱水状態になれば、筋肉のこむら返りや失神を起こす可能性もあります。熱中症がさらに悪化すると、けいれんや昏睡など重篤な症状が見られることも。命に関わる可能性もあるため、このような症状が見られた場合には早急に医療機関への搬送が必要となります。このように、最悪の場合は命の危険もある熱中症。早めに予防することが大切といえるでしょう(※1)。熱中症予防におすすめの飲み物熱中症を予防するためには、水分を補給することが大切です。しかし、飲み物であればなんでも良いわけではありません。ここでは熱中症予防のためにおすすめの飲み物を紹介します。水や麦茶(ノンカフェインの飲み物)熱中症予防のためには、こまめな水分補給が大切。人間は軽い脱水状態では喉の渇きを感じにくく、喉が渇いたと感じる前に水分を補給する必要があるのです。通常の生活で摂取する水分量は、1日当たり2.5L必要といわれています。このうち食事から約1Lの水分を、飲み物から約1.5Lほど摂取しているとされます(※2)。日常で水分補給として摂るのであれば、水や麦茶などノンカフェインの飲み物がおすすめ。また、入浴中や睡眠中も体の水分は失われているので、朝起きた時や就寝前、入浴の前後にも水分の補給は必ず行うようにしてください。スポーツドリンク暑い日や運動時などに大量の汗をかいたときは、スポーツ飲料など塩分濃度が0.1~0.2%程度の水分を摂ることが推奨されています。ただし、スポーツドリンクには糖分も多く含まれていることがほとんどです。そのため、あまり汗をかいていないときには飲みすぎに注意し、糖分の過剰摂取には気をつけてくださいね(※1)。熱中症予防にNGの飲み物熱中症予防に水分補給は必要ですが、飲みすぎに注意したいものもあります。アルコールアルコールは体内の尿を増やして水分を外に出す働きがあるため、水分を補給するために飲むのは間違いです(※1)。ふだんお酒を飲む習慣があるという人も、なるべくお酒と同量の水を飲むようにしましょう。カフェイン入りの飲み物カフェインにはアルコールと同様に利尿作用があります(※3)。そのため、カフェインが含まれているコーヒーや紅茶、栄養ドリンクなどは嗜好品として摂取し、水やノンカフェインの飲み物でしっかり水分を摂れるとよいでしょう。糖分が多い飲み物ジュースなどの糖分が多い飲み物は、飲みすぎると血糖値の急上昇をまねき、肥満の原因にもなります。また、血糖値が急上昇するとのどが渇くため、さらに甘い飲み物を飲んでしまうという悪循環に陥りやすいのです(※2)。ジュースなどはたまに飲むようにして、日常生活での水分補給には無糖タイプの飲み物を選ぶようにしましょう。水分補給は適切にし、食事や睡眠も気をつけよう熱中症予防のためには、カフェインやアルコール、糖分が多い飲み物は控えめにし、こまめな水分補給をすることが大切です。大量に汗をかいたときには、スポーツドリンクなど塩分も補給できる飲み物をうまく活用してくださいね。また日頃の食事から塩分やミネラルをしっかり補給するために、バランスの良い食事を摂ることや、睡眠時間の確保も、熱中症予防に効果的といえます。熱中症に負けない体づくりを心がけて、暑い夏を乗り切りましょう。【参考】※1環境庁.熱中症環境保健マニュアル2022※2厚生労働省.e-ヘルスネット 嗜好飲料(アルコール飲料を除く)※3内閣府.【読み物版】生活の中の食品安全−食品中のカフェインについて−その1©Francesco Carta fotografo/skaman306/RUNSTUDIO/Dasha Petrenko/EyeEm/gettyimages文/管理栄養士・寺内麻美
2022年07月21日昨年は新型コロナウイルス感染症対策が功を奏してか、夏の感染症は際立った流行が見られませんでした。最近は人込みに出かけたり、人が集まって活動することも増えてきました。今回は「夏に気をつけたい感染症」をテーマに、「細菌」や「ウイルス」が原因で起こる身近な感染症やその予防策についてAMR臨床リファレンスセンター大野研究員の解説を公開します。■夏に多くみられる感染症●夏かぜ「かぜ」の原因となるウイルスはさまざまで、一年中だれでもかかる疾患です。特に夏に多く流行るものを「夏かぜ」といいます。代表的なものは「咽頭結膜熱」、「手足口病」、「ヘルパンギーナ」です。子どもの間で流行ることが多いですが、大人もかからないわけではありません。「咽頭結膜熱」は高熱、咽頭炎、結膜炎の症状に加えて、腹痛、下痢などの症状をきたすこともあります。感染力が比較的高く、またウイルスの排出が長引くこともあり、学校保健安全法では「主要症状が消退した後2日経過するまで」を出席停止期間の基準として定めています。「手足口病」は発熱と咽頭痛に続き、主に手のひらや足の裏、口の中などにぶつぶつとした発疹が出ます。口の中の粘膜に発疹ができると痛みを伴うことがあり、その痛みで食欲が落ちることもあります。「ヘルパンギーナ」は高熱と咽頭痛、また口の中の粘膜に発疹ができます。口の中の痛みや咽頭痛で食事が摂りにくいときは、辛いものや熱いものなど刺激になるものは控え、喉を通りやすい食事にするなどの工夫をしましょう。しっかり水分を摂ることも大切です。●伝染性膿痂疹(とびひ)夏に多い細菌感染症の一つとして「伝染性膿痂疹(とびひ)」があります。肌荒れや虫刺されなどを掻き壊したところについた細菌が感染を起こし、さらに掻きむしって傷ついた周囲の皮膚に手指を介して感染が広がります。火事で火の粉が飛んで離れたところにも広まる飛び火になぞらえて「とびひ」と呼ばれます。発疹の中にいる細菌を広げないように、掻き壊さないようにしましょう。プールの水を介してうつることはありませんが、直接肌と肌が触れることで自身の症状が悪化したり、他の人にうつす恐れがありますので、プールなどでの水泳や水遊びは治るまでやめましょう。*普段から手洗いをしっかりすること、皮膚を清潔にして、肌荒れのない状態に保つことが重要です。* ●食中毒「食中毒」は細菌、ウイルスや寄生虫などが原因となりますが、特に夏に多いというわけではありません。ただ、暑さで食物が腐敗しやすく、黄色ブドウ球菌の出す毒素が腐敗を招く原因となります。また、バーベキューなどで、加熱が不十分な食肉や魚を食べて、腹痛や下痢症状をきたす食中毒も夏になると多くなりがちです。鶏肉に多く含まれるカンピロバクターや魚に多く含まれるビブリオ菌、大腸菌O-157やサルモネラ菌などが原因として挙げられます。中まで十分に加熱しましょう。常温で保存したカレーや、シチューなどの煮込み料理などはウエルシュ菌の温床となり、通常の加熱では死滅しないことがあるので注意が必要です。生鮮食品、デリバリー料理や弁当は消費期限内に早めに食べきって、常温での長時間保存は避けるようにしましょう。調理の際にも注意が必要です。生肉などには病原菌がついていることがあります。包丁やまな板などの調理器具などはしっかり洗い、乾かしてから片付けましょう。こまめな手洗いも大切です。■夏かぜに抗菌薬は効果がない夏かぜの原因はほとんどがウイルスです。抗菌薬(抗生物質)は、細菌に作用する薬なので、夏かぜの時に抗菌薬をのんでも効果はありません。早く治ることはありません。「かぜ」の原因となるウイルスは数多く存在します。ウイルスはどんどん変異します。インフルエンザや新型コロナウイルス感染症など、一部の感染症には抗ウイルス薬が開発され、使用されていることもあります。しかし、かぜの場合は、免疫力が十分にある人は自然に治っていく疾患であるため、原因となるウイルスを特定したり、その一つひとつのウイルスに対する抗ウイルス薬を開発することは現実的ではありません。かぜをひいたら、つらい症状を和らげる薬(解熱剤、咳止めなど)を服用しながら、体を休めることで一番早く治ります。他の人に感染を広げないようにするために、学校や仕事を休むことも必要です。以前、当センターで行った抗菌薬意識調査*では、体調不良時に休む人は約半数でした。以前に比べると増えてきていますが、まだまだ休めない、休まない人が半数です。かぜのウイルスは、咳やくしゃみの飛沫が飛び散って広がります。体調がすぐれないときは、自分のために体を休めるだけでなく、感染を広げないように休むことも必要です。*抗菌薬意識調査レポート 2021 図1<薬剤耐性>AMR:Antimicrobial Resistance細菌が原因となる感染症の治療薬は抗菌薬(抗生物質)です。本来であれば効果があるはずの抗菌薬が効かなくなった細菌を「薬剤耐性菌」と言います。昨今、この薬剤耐性が世界中で問題になっています。「薬剤耐性菌」がいると、細菌感染症の治療が難しくなるだけでなく、手術前の予防や抗がん剤治療などその他の医療に支障をきたすことがあるからです。薬剤耐性菌の一部は、抗菌薬を必要のない時に使ったり、適切にのまなかったことによって生じます。抗菌薬(抗生物質)は、細菌の構造や増殖の仕組みを壊すことで効果を発揮します。そのため同じ微生物でも、細菌とは構造の異なるウイルスにはまったく効果を発揮しません。「薬剤耐性」の問題は、人の医療だけでなく、動物や環境でも問題になっています。畜産業では、飼育の際に抗菌薬が使われています。動物においても抗菌薬の不適切な使用は「薬剤耐性菌」の増加につながります。■今一度、だれもができる感染対策の見直しを 「咳エチケット」と「手指衛生」暑さが続く毎日で、必要な場所でのマスクの着用や、手洗いが疎かになりがちです。コロナだけでなく、周囲に感染を広げる感染症は多くあります。再度、感染症予防としての「咳エチケット」や「手洗い」を見直しましょう。<咳エチケットと正しい手洗い>かぜのウイルスは咳やくしゃみの飛沫や鼻水にいます。かぜをひいて、咳やくしゃみ、鼻水が出るときにはマスクをしましょう。マスクがなくて、咳やくしゃみが出るときにはティシュやハンカチ、袖の内側でしっかりと口や鼻を覆いましょう。手で口や鼻を押さえると、その手にウイルスがついて広めてしまいます。手はたくさんのモノを触っています。目に見える汚れだけでなく、目に見えない細菌やウイルスなどの病原体がついています。食事の前やトイレ使用後の手洗いはもちろんのこと、正しい手洗いを身に着けて日頃から感染症を予防しましょう。イラストや動画を参照しながら正しい手洗いを覚えましょう。アルコールによる手指衛生も、指先や指の間にもしっかりと刷り込み、よく乾かすことが大切です。動画:正しい手洗いを覚えよう 図2_咳エチケットと手洗い■意外と知らない、「細菌」と「ウイルス」の違い「細菌」と「ウイルス」は大きさも増え方もまったく違う微生物です細菌とは、肉眼では見ることはできない微生物です。大きさは1-10μm程度で、細胞膜と細胞壁に包まれた、一つの細胞から成る単細胞生物です。球形、棒状、螺旋状のものなど形もさまざまです。人や動物の細胞に付いたり、入り込んで定着することができます。感染すると細胞の栄養を取り込み、自分の力で分裂して数を増やします。これを繰り返して増殖します。人の体に侵入して病気を起こす有害な細菌もいれば、人の体の表面や腸の中の環境バランスを整えている細菌(常在菌)もいます。抗菌薬(抗生物質)は細菌を退治するための薬です。ウイルスは、細菌に比べるとはるかに小さく、直径は約0.1μmで、細菌の10分の1から100分の1ほどの大きさです。タンパク質でできた殻の中に、遺伝子をもつ粒子です。細菌と違い自分で増殖ができません。ウイルスは人や動物の細胞の中に入り込み、細胞の中の材料を利用して自分のコピーを大量につくります。増えたウイルスは次々と新しい細胞に入って、細胞を壊しながら増えていきます。かぜ(感冒)はさまざまなウイルスが原因となって起こりますがウイルスは構造や増え方などが細菌とは違うので、抗菌薬(抗生物質)はまったく効きません。図3_ウイルス大きさの比較■大野 茜子(おおの あかね)大野先生プロフィール国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンター特任研究員小児科専門医長崎大学大学院 熱帯医学グローバルヘルス研究科 MTM修了2020年より現職 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月20日NPO法人日本唾液ケア研究会(所在地:神奈川県横須賀市)では、昨今の感染症流行下において、人々の主な感染対策である「マスク着用」についての意識や実態を調査するため、一般生活者1,000名を対象に「夏のマスク着用意向」に関するアンケート調査を行いました。【アンケートの主な結果】■今年の夏、マスクを外すと答えた人は約2割。(Q1)■現在、マスクを外す場面として多いのは、「自家用車での移動中」「屋外を徒歩で移動する際」「(屋外での)スポーツ時」。(Q2)■マスク着用の規制が緩和されていくことについて、賛成が5割、どちらともいえないが約3割、反対は約2割。(Q3)■国の規制緩和によってマスクを外すと回答した人は7割に。(Q4)規制緩和に賛成の理由1位は「息がしづらい」こと。規制緩和に反対の理由1位は「感染症の流行に備えて」だった。(Q5、Q6)■海外からの観光客の受け入れについては、賛成は約5割、どちらともいえないが3割、反対が2割。(Q7)■賛成は8割が経済回復を理由とし、反対と答えた人では約7割が感染症の流行への危惧が理由であった。(Q8、Q9)■新型コロナの流行下で控えていたこと1位は飲酒を伴う会食であり、次いで国内旅行、海外旅行であったのに対し、今年の夏に予定していることでは1位が国内旅行、次いで商業施設へ行くこと、飲酒を伴う会食への参加であった。(Q10、Q11)■長いマスク生活により、口臭や口渇、口呼吸などのトラブルが多かった。(Q12)■(新たに)感染症対策が必要になった場合、特に意識的に用いる手法は手洗いであり、次いでマスク、消毒が選ばれたとともに、約3割は免疫力の向上と回答。(Q13)■対策として食生活に気遣っている人のなかでは、ヨーグルトなどの乳製品、野菜・果物類、納豆等の発酵食品が選ばれている。(Q14)日本唾液ケア研究会では、今後も口腔・唾液ケアを通じた健康づくりに関する情報発信を、継続的に行ってまいります。【調査概要】調査名 :マスク着用に関する意識調査調査対象者:全国の20代~60代の男女 1,000人調査手法 :インターネット調査調査時期 :2022年6月17日(金)~2022年6月18日(土)●約2割の人が今年の夏はマスクを外すと回答Q1 あなたは今年の夏マスクを外しますか(お答えは1つ)Q1 あなたは今年の夏マスクを外しますか?全体に対し、今年の夏にマスクを外すかどうかを聞いたところ、21.4%の人が「はい」と答え、78.6%の人が「いいえ」と答えました。年代別では、「はい」と答えた割合として20代・30代が比較的高く、「いいえ」と答えた割合がとくに高かったのは40代でした。●マスクを外す割合が高い場面は「車での移動時」「屋外の移動・スポーツ時」Q2 マスクを外す割合が高い場面について、当てはまるものを全て選んでください。(お答えはいくつでも)Q2 マスクを外す割合が高い場面について(複数選択可)現在、マスクを外す割合が高い場面について聞いてみると、最も多かったのが「自家用車での移動時」で約5割(46.8%)。続いて、「外出時(屋外を移動のために歩く際)」(35.4%)、「屋外でスポーツ等運動をする時」(33.1%)という順に。この結果から、日常の中でまったくマスクを外さないのではなく、場面に応じて着脱をしていることが伺えます。●マスク着用規制が緩和されることに対して賛成派は約5割、40代は様子見?Q3 今後、マスク着用規制が緩和されていくことについてどう思いますかQ3 今後、マスク着用規制が緩和されていくことについてどう思いますか?今後、マスク着用規制が緩和されることについての賛否を聞いたところ、「賛成」と答えた人は50.1%(「賛成」(22.8%)+「どちらかというと賛成」(27.3%))、「反対」と答えた人は15.9%(「反対」(4.7%)+「どちらかというと反対」(11.2%))となりました。とりわけ、20代、60代は賛成の割合が高いのに対し、30代、40代は反対の割合が他の年代と比べて高くありました。●国の規制緩和に応じて約7割がマスクを外すと回答。20代・60代が高い傾向Q4 国の規制緩和によって、今後マスクを外す割合が増えると思いますかQ4 国の規制緩和によって、今後マスクを外す割合が増えると思いますか?国の規制緩和に応じてマスクを外すかどうかについて聞くと、「はい(外す)」が72.0%、「いいえ(外さない)」が28.0%と、多くの方が国の示す方針に応じてマスクを外すかどうかの判断をすることが伺えます。また年代別では、とくに20代、60代にその傾向が高くあることがわかりました。●規制緩和に賛成の理由TOP3は「息がしづらい」「感染症流行の収束」「不快感」Q5 (Q4で)はい、と回答した方にお聞きします。当てはまる理由を選んでください(お答えはいくつでも))Q5 (Q4で)はい、と回答した方にお聞きします。当てはまる理由を選んでください(複数選択可)マスク着用の規制緩和に賛成する理由の1位は「息がしづらい」で60.8%。続いて、「感染症の流行が収まってきたから」(56.1%)、「不快感が強い」(31.1%)となりました。マスク着用による呼吸のしづらさを多くの人が感じていることがわかりました。●規制緩和に反対の理由TOP3は「感染症流行に備えて」「周囲の目」「お化粧の手間」Q6 (Q4で)いいえ、と回答した方にお聞きします。当てはまる理由を選んでください(お答えはいくつでも)Q6 (Q4で)いいえ、と回答した方にお聞きします。当てはまる理由を選んでください(複数選択可)マスク着用の規制緩和に反対する理由の1位は「感染症の流行に備えて」で70.7%。続いて、「周りの目が気になる」(44.6%)、「化粧をするのが面倒だから」(12.9%)となりました。現在も感染症の流行を危惧する方が一定数いることがわかったとともに、特に20代では周囲の目を気にしている割合が高いことがわかりました。●海外からの観光客の受け入れについて、約5割が賛成、一定数は様子見Q7 新型コロナ感染症の流行収束と共に増えるであろう、海外からの観光客の受け入れについてどのように感じますかQ7 新型コロナ感染症の流行収束と共に増えるであろう、海外からの観光客の受け入れについて4月に解禁された、海外からの観光客の受け入れについて聞いたところ、約5割の方が賛成と回答(「賛成」(19.7%)+「どちらかというと賛成」(26.8%))し、反対と回答した方は約2割(「反対」(5.7%)+「どちらかというと反対」(13.7%))となりました。年代別では、比較的20代、30代に賛成派の割合が高く、40代では反対と答える方の割合が高い結果でした。●賛成理由の8割は「経済回復」、反対理由は「感染症流行へのリスク回避」(Q7で)Q8 賛成・どちらかというと賛成、と答えた人にお聞きしますそれはなぜですかQ9 どちらかというと反対・反対・どちらともいえない、と答えた人にお聞きします。それはなぜですか(どちらも複数選択可)(Q7で) Q8 賛成・どちらかというと賛成、と答えた人にお聞きしますそれはなぜですか?(複数選択可)、Q9 どちらかというと反対・反対・どちらともいえない、と答えた人にお聞きしますそれはなぜですか?(複数選択可)受け入れに賛成と答えた方のうち、約8割の方が理由に「経済回復」をあげ、続いて「コロナ以前の日常を取り戻したい」(36.1%)、「(自身の)新型コロナワクチンの接種が済んでいるため問題ない」(18.4%)という結果となりました。また、受け入れに反対と答えた方の理由として、約7割の方が「感染症の原因となるウイルスや菌が持ち込まれる可能性がある」と答え、続いて「マスク着用に対する意識に差がある」(54.0%)、「(観光地などに)人が増える」(40.5%)という結果になりました。●今年の夏の予定TOP3は「国内旅行」「商業施設へ行くこと」「飲酒を伴う会食」Q10 新型コロナの感染が流行してから控えていたことはありますか(複数選択可)Q11 今年の夏に予定していることはありますか(複数選択可)Q10 新型コロナの感染が流行してから控えていたことはありますか?(複数選択可)、Q11 今年の夏に予定していることはありますか?(複数選択可)新型コロナの流行下で控えていたこと1位は「飲酒を伴う会食」(62.2%)であり、2位が「国内旅行」(59.4%)、3位が「海外旅行」(39.1%)であったのに対し、今年の夏に予定していることの1位は「国内旅行」(59.4%)、2位が「商業施設に行くこと」(31.4%)、3位が「飲酒を伴う会食」(26.6%)となりました。「その他」を選択した方では、約8割の方が「とくにイベントを予定していない」「(今まで通り)家にいる」という主旨の回答であり、行動範囲を広げる方が多く見られる一方で、引き続き外出を自粛をされる方もいる様子です。●マスク着用で起こった「口臭」「口の渇き」「口呼吸」などのトラブル、多くは自覚なし!?Q12 長いマスク生活を経て起こったこと(肌荒れ等以外のトラブルを対象とします)について、当てはまるものを選んでください(複数回答可)Q12 長いマスク生活を経て起こったこと(肌荒れ等以外のトラブルを対象とします)について、当てはまるものを選んでください(複数回答可)誰もが想像しなかった、長いマスク着用生活で起こったトラブルを聞いてみると、多くはトラブルは起こっていないという回答であるものの、「口臭」「口の渇き」「口呼吸になりやすい」という回答も多数挙げられました。口のトラブルは表面的に表れるものではないことが多いため、症状を自覚していない可能性もあるかもしれません。●今後の感染症対策は「手洗い」「マスク着用」「消毒」と「免疫力アップ」Q13 今後、感染症対策が必要になる場合に、どのような方法を意識的に行いますか(複数選択可)Q13 今後、感染症対策が必要になる場合に、どのような方法を意識的に行いますか(複数選択可)今後、感染症対策として行う方法を聞いたところ、「手洗い」(77.7%)、「マスク着用」(72.7%)、「消毒」(60.3%)と、病原体を身体に取り込まないような対策が上位に選ばれたとともに、それに次ぐ形で、体の中から病原体を排除する力である、「免疫力の向上」(28.9%)が選ばれました。●感染症対策として意識的にとっている食品は「ヨーグルト」「野菜・果物」「納豆」Q14 感染症対策として、下記食品の中で意識的に摂っている食品はありますか(複数選択可)Q14 感染症対策として、下記食品の中で意識的に摂っている食品はありますか(複数選択可)感染症対策として「食事」を意識している方570人に、意識的にとっている食品を聞いたところ、1位に「ヨーグルト等の乳製品」(55.7%)が選ばれ、2位に「野菜・果物類」(55.0%)、3位は「納豆等の発酵食品」(46.3%)という結果となりました。【専門家の解説】NPO法人日本唾液ケア研究会 理事長 槻木 恵一(歯学博士)神奈川歯科大学歯学部病理・組織形態学講座環境病理学分野教授。唾液の量だけでなく、唾液の質の重要性にいち早く気がつき、10年ほど前から唾液力として普及活動を行う。国民の健康維持への貢献を図るため、日本唾液ケア研究会を通してさまざまな情報発信を行う。著書・監修書に『唾液サラネバ健康法』(主婦と生活社)『ずっと健康でいたいなら唾液力をきたえなさい!』(扶桑社)などがある。◆調査から読み取る、一般生活者の感染症対策意識についてマスクの着用や手洗いなど、基本的な感染対策が完全に定着していることは確かです。一方で、調査結果から、「マスク着用」の取り扱いについては状況を見ながら判断している様子が伺えます。現在、新型コロナウイルスの感染者数が増えてきていることや、今後はインフルエンザなど、他の感染症が流行する可能性も想定されることから、基本的な対策は継続して行っていくべきと考えます。◆マスク着用についての考え方前述した通り、自身の判断でマスクを外すようにしている人も見受けられますが、まだまだ、周囲の目を気にするという意見も根強くあるようです。国が推奨しているように、屋外で周りに人がいない場面では外す、公共交通機関など人が密集している場面では着用する、というように、適切な着脱の一般化が求められているのではないでしょうか。また、より感染対策を考えるのであれば、マスクは一度外したら別のものに付け替えることをお勧めします。診療時に患者さんとの距離が近い医療従事者では、手袋やマスクを小まめに変えることで、衛生的でもありますし、感染リスクを減らすようにしています。◆口腔トラブルの実態について臨床実感として、コロナ禍を経て、口腔環境が悪化している人が増えているように感じています。今回の調査では、マスク着用によるトラブルとして「口臭」や「口渇」が挙がっていましたが、唾液の減少が原因と考えられます。唾液の減少は、病原体の入り口ともなる「口」の健康状態を悪くし、感染症にもかかりやすくなるため、少しでも何か違和感を抱えている人はすぐに改善すべきです。そもそも些細な口のトラブルは自覚症状を感じにくい場合もあります。もし、いま症状を感じていない人でも、初期の口腔のトラブルを生じている可能性は高いと考えています。このタイミングであらためて「口」の状態や、抗菌機能をもつ「唾液」への意識を高く持ってほしいとともに、定期的なかかりつけ歯科医院への受診も心がけてほしいです。◆今後の感染症対策への考え方マスク着用や手洗い、消毒など、外側の対策に意識が向きがちですが、マスクを外す場面が増えてくる今こそ、バランスの良い食事やヨーグルトなどの発酵食品を摂り、自身の免疫力・唾液力を高めるなど、体の内側からの対策も合わせて行っていくことが大事でしょう。 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2022年07月13日体温を超える気温を記録する日本の夏。毎年のことながら、この時季は子どもの熱中症が特に心配になりますね。近年、熱中症予防方法については、啓蒙が進んでいることもあり、水分補給の知識などある程度は知ってはいるものの、実際に熱中症になったときにはどうしたらいいのかはわからないことばかり、という親御さんも多いようです。そこで、「熱中症予防声かけプロジェクト」実行委員長の帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター長・三宅康史先生に、暑さでぐったりとして帰ってきた子どもがするべき自宅での対処方法を教えてもらいました。前編では、子どもが熱中症かどうかをはじめ、暑さによるダメージを受けている状態かどうかや、家庭でのケアで様子をみて大丈夫かどうかを見極めるコツを、後編では食事をはじめとした家庭での対処法や親御さんの見守り方をご紹介します。(取材・文:小林博子)写真は少年サッカーのイメージ■「熱中症かも?」と思ったら、迷わず早めの対処を夏の暑い日に帰宅した子どもがいつもよりぐったりとした様子だと、まっさきに熱中症を疑い、とても心配になるはず。熱中症が重症化すると怖いというのは周知の事実ですし、子どもが最も成長すると言われる夏に、熱中症で練習を休ませてしまう日が続いてしまうのは避けたいという気持ちもあるかもしれません。少しでも効果的なケアをしてあげたいと、まずは「熱中症かどうか」を見分けたいと思うかもしれませんが、三宅先生によると「こんな症状を訴えたら熱中症です」という明確な線引きは難しいと言います。また、「風邪気味」などのように「熱中症になりかけている」という状態であるかどうかも、はっきりとはわからないことがほとんどだそう。「夏にぐったりとしていたら、すべて『熱中症の可能性あり』と思って正解。熱中症も他の病気と同じく、『早期発見・早期治療』が最も有効なので、早めに対処できることが大切です」(三宅先生)つまり、子どもの様子が熱中症を疑うような状態だったら早めに対処してあげることが重要ということです。最新ニュースをLINEで配信中!■こんな状態だったら「熱中症の可能性あり」具体的には、ぐったりとしている子どもが以下にあげるような様子を見せているときは、熱中症を疑う状態と考えられます。・発熱している・体がほてっている・頭痛や下痢などの体調不良がある・食欲がなく、食べられない・ふらふらとしている・目つきがうつろ・顔色が悪い・元気がない・眠れずに寝不足状態になっているなど基本的には「いつもと違う」と、毎日接している親御さんが感じるならすでに「可能性あり」だと思っても良いかもしれません。日々見守ってあげている親御さんの目がとても頼りになります。猛暑や酷暑と言われる夏に、炎天下でサッカーをして帰ってくることを思うと、熱中症の時季は特に、しっかりと様子を観察してあげることがまずは大切だと言えます。■医療機関に連れて行く必要があるケースもなお、子どもが何も食べられず水すら飲めない、高熱を出している、だんだん意識が朦朧としてきたなどあまりにもぐったりとしていたら、迷わず受診しましょう、と三宅先生は言います。熱中症以外にも、食べられないことによって低血糖を引き起こしている可能性もあり、医療機関で専門家に早めに診てもらうべき状態とのこと。かかりつけの小児科や、時間が遅ければ夜間救急などへ早めに連れて行ってあげてください。小見出し)体が「暑さダメージ」を受けていると心得て三宅先生によると、「熱中症の可能性」を疑うときは、少なくとも「暑さダメージを受けている状態」であることは確かとのことです。そうであれば、暑さ対策をしっかりしてあげることが大切です。子どもがどんなに「大丈夫」と言っていても、水分をはじめとする栄養の摂取や部屋を涼しくするなどの基本的な対処はまっさきに行ってあげてください。サッカー少年少女の親の心得「サカイク10か条」■定期的な体重測定で体調管理を!短期間で減少したら注意子どもの体調チェックをしてあげる親御さんの「目」が、熱中症の『早期発見』につながることがわかりますね。親の直感はもちろん頼れる目安ではありますが、毎日子どもの様子を見守ることのほかにできることはあるでしょうか。三宅先生に伺いました。その答えは「体重測定」。人間の体の大半は水分なので、熱中症の時季に体重が減ってきているときは「体の水分が減っている=熱中症の疑いがある」という目安にもなるそうです。どんなに成長期でも数日で急激に身長が伸びて体重も増えるということはないので、短期間での体重が増減している場合は「体内の水分量」の影響が大きいからです。なお、体重測定は、毎日決まった時間に同じ状態で行うべきとのこと。例えば、朝起きてトイレに行った後すぐなど、体重計に乗る時間を決めてルーティンにしてあげてはいかがでしょうか。体重測定の習慣を続けた場合、そのデータが来年の夏にも役立つと三宅先生は言います。「去年はこれくらい減ったときに熱中症とみられる症状が出た」などの貴重な資料になるからだそうです。前編である今回は、熱中症かどうかの判断の目安についてご紹介しました。夏場のぐったり感は「熱中症の可能性あり」だと思ってお子さんの様子を見てあげてください。後編では、具体的にどんなことをするべきなのかを詳しくご紹介します。三宅康史(みやけやすふみ)帝京大学医学部救急医学講座教授/帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター長、熱中症予防声かけプロジェクト実行委員長東京医科歯科大学卒業後、公立昭和病院脳神経外科・救急科(ICU)・外科医長、さいたま赤十字病院救命救急センター長・集中治療部長、昭和大学医学部救命救急センター長など歴任し、2016年帝京大学医学部救急医学教授・同附属病院救命救急センター長に着任。2017年からは同高度救命救急センター長を務める。熱中症予防声かけプロジェクトサッカー少年少女の親の心得「サカイク10か条」
2022年07月08日気温が高くなるこの季節、気になるのは熱中症。熱中症は、気化熱で体温を抑えるために汗をかき、そのため体内の水分やナトリウムなどの減少や血液の流れが滞るなどして逆に体温が急上昇し、重要な臓器が高温にさらされたりすることで発症する。場合によっては生命に関わることもあるので注意が必要だ。そんな熱中症対策に注目の方法がある。バナナに塩を振りかけるだけという、『塩バナナ』だ。この塩バナナを考案したのは、介護老人保健施設「はまなす」施設長で医師・医学博士の福田六花先生。ふだんは介護老人施設で医師として入居者の健康管理をしているが、その傍ら年間30以上のマラソン大会や山道を走るトレイルラン大会に出場、各種大会のプロデュースも手がける。「塩バナナは’10年にランナーの補給食として私が提案しました。バナナは、安価で手に入り、携帯に便利でいつでも食べられる食品としてバツグンの補給食です。しかも、ほかの果物に比べて炭水化物を多く含み、栄養価が高いという利点も。消化がいいため、すぐエネルギーに変換され、補給食として効率的なのです」(福田六花先生・以下同)さらにバナナには豊富な栄養素が。「バナナには各種ミネラルも豊富に含まれています。特筆すべきカリウムは、りんごの3倍、みかんの2.4倍。マグネシウムはりんごの6.4倍、みかんの2.9倍も。これらのミネラルは、体の機能を正常に維持するために欠かせない栄養素。特にカリウムは、ナトリウムと相互に作用しながら細胞の浸透圧や塩分濃度を調整し、体内の水分を保持する役割があるのです」■ミネラル豊富なバナナに含まれていないナトリウムを摂取また、マグネシウムは代謝やエネルギー生産にも深く関与。筋肉の収縮を制御したり、血圧を下げたり、血栓をできにくくする働きもある、と福田先生。けれどもこうしたミネラル豊富なバナナにも、ほとんど含まれていないのがナトリウムなのだ。「先に述べたとおり、カリウムはナトリウムとともに作用して体液の濃度を維持・調整しますが、ナトリウムがないと、これが機能しないのです。汗をかくことでナトリウムが排出されますね。すると、体が水分を保持できなくなり脱水症を起こしてしまいます。暑いときに脱水症になると体内に熱がこもり、熱中症のリスクも上昇し、めまい、湿疹、筋肉の痛みや硬直、頭痛や吐き気などの症状が現れます。ひどくなるとけいれんや意識障害のおそれも。このように脱水症や熱中症の予防には、ナトリウム、つまり塩分の摂取が欠かせません」そこでおすすめなのが先生考案の塩バナナだ。作り方は、超カンタン。バナナの皮をむいて全体に塩ひとつまみを2回ほど振るのが目安。塩は食卓塩でもよいが、ミネラルにこだわるなら海塩や天然塩もよいだろう。時間帯は栄養補給目的ならいつでもOK。1日に1本が目安だが、朝に1/2を食べ、夕方1/2にしてもよい。「もとはランナーに、レース中にバナナと塩を両方とってほしいと、補給所に塩バナナを置いたことから始まりました。山梨県の道志村のトレラン大会ではもう10年にわたって塩バナナを提供しています。それまで脱水症で足をつる人が多かったのですが、塩バナナ提供後は大幅に減りましたね」この塩バナナの存在を知り、工場や建設現場などでこれを取り入れる会社も増えているという。■こむら返りにも効果を発揮。夜のおやつに塩バナナと水をなお塩バナナは、こむら返りにも効果を発揮する。「主に運動中や就寝時にふくらはぎが急にけいれんを起こして足がつる状態を、こむら返りといいます。こうした筋肉の異常な収縮・硬直を防ぐにはマグネシウムをはじめとしたミネラルを補給することが大切。私は、こむら返りを訴える患者さんには、夜のおやつに塩バナナと水をとることをすすめています。患者さんからはとてもよい反応を得ていますね」子どもから大人まで熱中症には用心しなければならないが、特に年齢を重ねると、のどの渇きや体調の変化をなかなか感じなくなるため、体から水分が失われていることに気づきにくい。予防にはこまめな水分補給が肝心だがお茶やコーヒーは逆効果。ミネラルを含まないうえ、カフェインに利尿作用があるので、水分の排出を促すことになる。また、スポーツドリンクは糖分が多いのでこちらも要注意だ。「塩バナナといっしょにとるなら、ただの水でも十分に熱中症対策に効果があります」塩を振ることで甘味も引き立ちおいしい塩バナナ。あなたも毎日の習慣に、ぜひ取り入れてみて!【PROFILE】福田六花介護老人保健施設「はまなす」施設長で医師・医学博士。山梨県老人保健施設協議会会長。医師業の傍らランナーとしても活躍。プロのミュージシャンでもある[タイトル]
2022年06月16日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、乳幼児の熱中症の予防対策について教えてくれました。暑くなる夏に向けて、ぜひ確認しておきましょう。暑くなってくると、熱中症が心配になってくるかと思います。特に乳児の場合は、喉の渇きや体調について訴えることができないため、近くにいる大人が注意してあげなければいけません。 今回は、熱中症の対策でついついやりがちな間違っている対応などについてお話ししていきます。 熱中症とは?乳幼児の症状は?屋外など気温が高い場合、大量の汗で体の水分や塩分が失われ、体温調節がうまくできなくなってしまい、熱中症になりやすくなります。 乳幼児は、体温調節機能が未発達です。特に汗をかく機能が未熟で、大人と比べると暑さを感じてから汗をかくまでに時間がかかり、体温を下げるのにも時間がかかってしまうため、体に熱がこもりやすく体温が上昇しやすくなります。全身を占める水分の割合が大人より高いため、外気温の影響を受けやすくなっています。気温が体表温度より高くなると熱を逃がすことができず、反対に周りの熱を吸収してしまう恐れもあるのです。 赤ちゃんは自分の体調や喉の渇きなど自分で訴えることができないので、大人が注意して対応してあげなければいけません。 乳幼児の熱中症の初期症状・皮膚や唇などが乾燥している・頭や身体は熱いが、汗をかいていない・おしっこの量が少ない・なんとなく元気がなく様子がおかしい 熱中症が重症化してくると・ぐったりしている・目線が合わない・嘔吐がある・大泉門が陥没する 乳幼児の熱中症を防ぐためにできることは?ここからは、乳幼児の熱中症を防ぐために気をつけるべきことをご紹介しましょう。夏のお出かけの際には、ぜひ注意してくださいね。 ①帽子やベビーカーの日除けガード、日傘などで直射日光が頭や身体に長時間当たらないように注意しましょう。 ②日差しが強い時間帯(10:00〜14:00)は外出を避けるようにしましょう。 ③ハンディファン(扇風機)は、暑い屋外で使っていると、逆に熱中症を招く危険もあるといわれています。汗は蒸発するときに体から熱を奪い、体温を下げる役目をしますが、高い外気温のなかで扇風機だけを使うと、熱を奪う前に汗だけが乾き体温は上がったままになってしまいます。ハンディファンを使うときは濡れタオルや霧吹きなどで肌を濡らしながら使うと効果的です。 水分のあげ方の注意点は?①生後6カ月未満の乳児水分補給時は母乳や育児用ミルクを飲ませてあげましょう。母乳やミルクの中には、水分や塩分や糖分など、赤ちゃんに必要なものがすべて入っていて、身体に水分を取り込みやすいと言われています。 ②生後6ヶ月以降の乳児基本的には、母乳は赤ちゃんが欲しがるたびに、ミルクも授乳間隔をあけすぎないようにいつもよりこまめにしっかり飲ませるようにしましょう。お茶や白湯をあげる場合は、一回にたくさんあげるのではなく、5〜10分毎に数口ずつこまめにあげるようにしましょう。 飲ませようとしてもなかなか飲んでくれないという場合でも、水分を欲した時に一気にたくさんの量を飲ませるのではなく、少しずつの量でかまわないのでこまめに母乳などを飲ませることを心がけてくださいね。 熱中症の症状がある時の対処法は?熱中症の症状がある場合や身体が熱くなってきた時には、日陰や涼しい場所に寝かせて、首、脇の下、そけい部(太ももの付け根)をクーリング(冷やすこと)します。おでこだけを冷やす方が多いのですが、身体の太い血管が流れている、この3点を冷やすのが効果的です。 ぐったりしていて、おっぱいや哺乳瓶のミルクを飲めないこともあります。また、水分をいっぺんにあげると吐いてしまうことがあるので、5〜10分毎にスプーンなどで、小分けに数口ずつ飲ませてみます。水分補給とクーリングをしても、38℃以上の発熱が続いていたり、汗が出ずに唇や皮膚が乾燥している、おしっこが出ないなど、元気がなく症状に改善がなければ病院を受診するようにしましょう。 まとめ乳幼児の熱中症は、大人が気づかないうちに急に体調が変化することもあります。暑い時間は不要不急の外出は避けることも大切です。外出する場合は、予防をしっかりして、注意していきましょう。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年06月14日ライオン株式会社(代表取締役社長・掬川 正純)は、新型コロナウイルス感染症罹患経験者207名(以降、コロナ罹患経験者)を含む16~79歳の男女2,259名を対象に、コロナ禍の中のオーラルケアの意識や行動を調査しました。近年、口腔内は様々な感染症の感染の場であることが明らかになり、歯科医師らから「感染症予防において口腔内を清潔に保つことが重要」という情報発信がなされています(※1)。調査の結果、コロナ罹患経験者の44%が「歯みがきや舌みがきなどのオーラルケア行動が感染症予防につながる可能性がある」ことを知っていると回答し、うち38%は罹患をきっかけに知ったと答えました。一方、歯みがきなどのオーラルケア行動に関しては、コロナ罹患経験の有無にかかわらず、コロナ禍でもほとんど変化は認められませんでした。「口腔内を清潔に保つこと」は、口腔内の免疫が働きやすくなることにつながります(※1、2)。例えば、感染症が気になる時は、普段よりも積極的に歯みがきなどで口腔内を清潔にするなど、毎日あたりまえのように行っているオーラルケア行動をその時々の目的やシーンに合わせて変えることが、感染症とともに暮らす時代の新しい生活習慣として重要だと考えます。(※1) 日本歯科医学会連合HP「新型コロナウイルス感染症について 国民のみなさまへ」 (※2) 日本歯科医師会HP「ニューノーマル時代の歯磨きの新しい意味とは?」 【調査概要】・期間:2022年3月18日(金)~2022年3月22日(火)・方法:インターネット調査・対象:16~79歳 男女計2,259名一般募集者2,161名(コロナ罹患経験なし 2,052名、コロナ罹患経験あり 109名)コロナ罹患経験者207名(一般募集者内の罹患経験者109名、罹患経験者限定による募集 98名)*コロナ罹患経験者207名のうち、自身が罹患経験者154名、家族が罹患経験者53名1. 調査結果サマリー(1)一般募集者全体(2,161名)のうち51%は、「オーラルケア行動が感染症予防につながる可能性がある」ことを知っていた。(2)コロナ罹患経験者(207名)のうち44%は「オーラルケア行動が感染症予防につながる可能性がある」ことを知っていたが、そのうち38%は、受診時もしくは罹患後に知ったと回答した。(3)コロナ罹患経験に関わらず、コロナ禍でオーラルケア行動にはほとんど変化がなかった。自身または家族がコロナ罹患を経験しても(207名)、歯みがきや舌みがきの頻度、フロスや歯間ブラシなどの使用はコロナ前の行動とほとんど変化がなかった。(4)自身がコロナ罹患を経験した人(154名)は、感染症予防対策としてやっておけばよかったこととして、「免疫力を高める工夫(18%)」や「日ごろからの健康管理(15%)」などを挙げた。2. 調査結果詳細(1)「オーラルケア行動が感染症予防につながる可能性がある」ことを知っているのは一般募集者全体の51%!自身または家族がコロナ罹患経験者においては44%で、うち約4割は罹患をきっかけに知ったと回答!「歯みがきなど口腔内を清潔にすることで感染症リスクを下げる可能性がある」「舌みがきをすることにより、コロナウイルスの感染や重症化のリスクを減らせる可能性がある」「歯周病を放置すると歯周ポケットが温床となり、ウイルス感染しやすくなる可能性がある」など、「オーラルケア行動が感染症予防につながる可能性がある」ことを知っていたのは一般募集者全体の51%でした(図1)。2021年に行った同様の調査結果(※3)(51%)とほぼ同じ結果でした。自身または家族がコロナ罹患経験者の場合、上記のようなオーラルケア行動と感染症予防の関係を知っていたのは44%(91名)で、91名のうち38%は「罹患時に受診したとき」や、「罹患後」に知ったと答えていました(図1、2)。いわゆる風邪などの感染症を予防するための行動として一般的に知られている手洗いやマスク着用と異なり、オーラルケア行動は、口腔内を清潔に保つための行動という意識にとどまっていることが示唆されます。(※3) 2021年当社調べ、インターネット調査、コロナ罹患経験の有無を問わずに募集した16~79歳 男女計2,084名を対象に実施。図1図1 「オーラルケア行動が感染症予防につながる可能性がある」ことを知っている人の割合(一般募集者全体n=2161、自身または家族がコロナ罹患経験者n=207)図2 コロナ罹患経験者のうち「オーラルケア行動が感染症予防につながる可能性がある」ことをコロナ罹患をきっかけに知った人の割合(図1に示したコロナ罹患経験者の中の情報認知者44%、n=91) (2)コロナ禍でのオーラルケア行動は、罹患の有無にかかわらずコロナ前とほとんど変化なし一般募集者全体において、コロナ禍でのオーラルケア行動は、コロナウイルス流行前に比べてほとんど変化はありませんでした(図3)。コロナ罹患経験者に限定しても、罹患をきっかけに変化したオーラルケア行動は見出せませんでした(図4)。歯みがきをはじめとするオーラルケア行動は、コロナウイルスの流行前からむし歯や歯周病予防として既に毎日の生活の中で固定化されています。そのため、オーラルケアが感染症を予防する可能性があることを知っても、普段のオーラルケア行動をさらに増やすなどの対応をとりにくいのではないかと推察されます。図3 新型コロナウイルス流行前と比較して歯みがき回数が増えた人の割合(2020年n=2084 2021年n=2161)*いずれも罹患経験の有無を問わずに募集した一般募集者 図4 コロナ罹患前後のオーラルケア行動の変化(自身または家族がコロナ罹患経験者、n=207) (3)コロナ罹患経験者が感染症予防のためにやっておいた方がよかったことは「免疫力を高める工夫」コロナ罹患経験者は、感染症予防のためにやっておいた方がよかったこととして、「免疫力を高める工夫(18%)」や「日ごろからの健康管理(15%)」などを挙げていました(図5)。自分の力で感染症に対応する力を高め、リスクを避ける行動をとることが大切だという意識がうかがえます。図5 感染症予防のためにしておけばよかったこと(自身がコロナ罹患経験者n=154、MA) 3. 調査結果まとめ感染症予防にオーラルケア行動が重要だと知っていても、なかなか普段のオーラルケア行動には反映されにくいことがわかりました。コロナ罹患経験者が予防のためにしておけばよかったこととして「免疫を高める工夫」を挙げていましたが、オーラルケア行動は自身の免疫力を高めることに寄与するという報告もあります(※4)。毎日当たり前に行っているオーラルケア行動が、実は免疫にも影響を及ぼす可能性があるという事実を伝えることで、例えば、「感染症が気になる時は普段よりも歯みがきなどを積極的に行う」など、オーラルケア行動の見直しにつながるかもしれません。感染症にも様々なものがありますが、目的やシーンに合わせて毎日のオーラルケア行動を柔軟に変えることが、感染症とともに暮らす時代の新しい生活習慣として重要であることが示唆されます。(※4) 日本歯科医師会HP「口腔ケアで免疫力アップ!」 4. 感染症とともに暮らす時代のオーラルケアについて感染症が気になる時、オフィスや学校、外出先などでは、オーラルケアのエチケットとして人の密集を避ける、洗面台を汚さないなどの気配りも大切です。当社の生活情報サイト「Lidea」では、飛沫の飛散を抑える「口閉じ歯みがき」の方法や、気をつけるポイントなどを詳しく紹介しています( )。当社は、今後も、感染症とともに暮らす時代のオーラルケア習慣のあり方について、ひきつづき調査研究を行い、情報発信をしてまいります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月09日脳にたまった“ゴミ”が引き起こすとされている認知症。ゴミの排出に欠かせないのが、脳内の液体の流れだ。じつは睡眠時に流れが強くなるという。認知症を防ぐための習慣とはーー。今もって根本的な治療薬がない認知症は、’25年には65歳以上の5人に1人がなるといわれている。とりわけ認知症の6割以上を占める「アルツハイマー型」は、異常タンパク質「アミロイドβ」の脳内への蓄積が引き金となって、神経細胞の中に「タウタンパク質」(以下、タウ)がたまり、神経細胞が死んでしまい発症することが知られている。「睡眠中は脳が少し縮むことで、脳脊髄液の流れが強くなり、タウやアミロイドβなどの脳のゴミを排出する力が高まります。睡眠時の脳のゴミの排出速度は、起きているときの2倍以上ともいわれています」こう語るのは睡眠専門医で、雨晴クリニックの坪田聡院長。脳のゴミを洗い流すためには良質な睡眠が欠かせないという。そこで、睡眠の質を高める“夜の習慣”を坪田先生に教えてもらった。■認知症予防のために夜にやるべき習慣7【1】ホットミルクを飲む「脳や臓器などの深部体温が下がっていく過程で、人は眠くなります。そのために、睡眠前に深部体温を、いったん上げる必要がある。温かい飲み物などを飲むのが効果的です。神経の興奮を抑えるカルシウムが含まれているホットミルクは特におすすめ」(坪田先生・以下同)【2】就寝前に、ぬるめ(38度)の風呂に、20分間入る「就寝1〜2時間前に、38度のぬるま湯に20分間ゆっくり入るのもいいでしょう」血流がよいと、手足などの末端の冷たい血液が全身を巡り、深部体温がスムーズに下がっていく。「血管は温めることで拡張し、血流がよくなる。ぬるま湯の入浴は血流をよくする効果も期待できます」【3】首、頭を温める「首は冷えやすく、大きな血管も通っているので、タオルを巻くなどして温めましょう。脳のゴミを排出するために、脳の血流を増やすことも忘れてはいけません。入浴後に髪はしっかり乾かすこと。ナイトキャップをかぶって寝るのも効果的です」【4】就寝前にブルーライトを浴びない入眠を助けるホルモン「メラトニン」は、スマホやタブレットなどが発するブルーライトで分泌が妨げられる。寝る1時間前にはスマホを使うのを止めよう。それでも寝つけないときはどうすればいいのだろうか。【5】百会、安眠、失眠のツボを刺激する「快眠のツボである『百会』『安眠』『失眠』を心地よい程度に押すことで、入眠効果が期待できます」【6】ラベンダー、セドロールなどの香りとともに眠る「睡眠にいざなうことが科学的に実証されているラベンダーやセドロール(シダーウッド)の香りの助けを借りてみてもいいでしょう」【7】「4・7・8呼吸法」をする「それでも眠れない人にすすめているのが、『4・7・8呼吸法』です。体がリラックスモードになり眠りにつきやすくなります」〈1〉息を完全に吐き切る。〈2〉鼻から息を吸いながら、4つ数える。〈3〉息を止めて7つ数える。〈4〉8つ数えながら息をゆっくり吐き出す。良質な睡眠が、脳の“ゴミ掃除”を促進し、認知症を防ぐ。そのための夜習慣を実践しよう。
2022年05月13日「“脳のゴミ”を除去するメカニズムがわかってきたことで、認知症の治療法の開発につながる可能性が出てきました」こう語るのは、東京大学大学院医学系研究科の山田薫助教(脳神経医学)。今もって根本的な治療薬がない認知症は、’25年には65歳以上の5人に1人がなるといわれている。とりわけ認知症の6割以上を占める「アルツハイマー型」は、異常タンパク質「アミロイドβ」の脳内への蓄積が引き金となって、神経細胞の中に「タウタンパク質」(以下、タウ)がたまり、神経細胞が死んでしまい発症することが知られている。ところが、タウはどんな人の脳内でも絶えず作られている。認知症を発症する人と、しない人がいることが謎のままだったーー。今年2月、山田先生ら東京大学の研究チームが、タウが除去される仕組みを解明したと発表した。■“脳のゴミ”排出の仕組みを解明か山田先生が解説する。「体の老廃物はリンパ管を通って最終的に尿とともに排出されますが、脳の内部にはリンパ管がありません。その代わりに、脳の大部分を占めるグリア細胞の働きによって老廃物を排出する独自のシステムがあり、その流れによってタウが、脳脊髄液を経由して、脳の外へと押し出されていくことがわかりました」この“排出システム”において、グリア細胞にある「アクアポリン4」というタンパク質が重要な役割を果たしているという。「じつは、アルツハイマー型認知症の患者さんは、アクアポリン4の機能が低下していると考えられてきました。今回行った実験で、アクアポリン4を欠損させたマウスは、タウの排出が抑制され、神経細胞が死滅するなど認知症と似たような変化が起きました。認知症の発症には、排出システムをスムーズにするアクアポリン4が深く関わっていることが明らかになったのです」今後、アクアポリン4の機能を強める手法や物質が見つかれば、認知症の治療薬や予防薬が登場する可能性も……。とはいえ、薬が開発されるまでには時間がかかりそうだ。
2022年05月13日