image via shutterstock実際の年齢よりも何十歳も若く見えるデブラ・メッシングやハル・ベリー。そんなスターにとっては、40歳とはまるでもう一度30歳になったかのようです。フィットネスや健康法のおかげで、もはや年を重ねることを恐れる必要はなくなったかのよう。でも、歳を取ることが大きな変化であることは間違いありません。しわが深くなりますし、定期的な健康診断も大切になります。マンモグラフィー(乳房X線撮影検査)を受けたりすることもあるでしょう。「何歳でも、将来の健康を考えておくべき」というのは、認定統合医療医で女性の健康に関する専門家、タズ・バティアさん(『The Super Women RX』の著者)。今後の健康の見通しを立てるには、健康診断を受けること。年齢を重ねても、健康に過ごせるために考えてみてはいかがでしょうか。40歳を越えると女性の体におこりやすい不調と、その対策を紹介します。01. 体重の増加20代のころは、やせるなんて簡単なことだったのでは? せいぜいジュースを我慢する程度。ところが、歳を取るとやせることが難しくなり、太りやすくなってきます。「加齢、運動不足、ストレス、不適切な食事が体重増加の大きな原因になるので、アクティブにすごすことが重要です」と説明するのは、ケシア・ガイザーさん(ニューヨーク在住の産婦人科医で、ブロンクスにあるリンカーン・メディカル・アンド・メンタル・ヘルス・センターで産婦人科部長)。02. 疲労と無気力疲労を感じるのは、40代女性にとって珍しいことではありません。フルタイムで働きながら子育てをして、家事をこなしていませんか? 歳を取れば、疲れやすくなるもの。更年期に差しかかると、ホルモンバランスが変化するのが原因です。「身体を若返らせ、気力を回復させるには、ぐっすりと睡眠を取ることが大切」と、バティアさんは説明します。バティアさんは、1週間に5日間は、7時間ほど睡眠を取るとよいといいます。03. 循環器疾患「アメリカ人の女性にとって、循環器疾患は最も多い死因です。長い時間をかけて動脈にプラークがたまり、動脈がせまく、かたくなっているのです。そのせいで血流が流れにくくなり、心臓が酸素を遅れなくなります。プラーク(血管にできる塊)のあるところに血栓ができることもあり、そのために心臓への血流がブロックされれば、心臓発作につながることも」と、ガイザーさんは説明します。これは食事と運動がとても大切な理由のひとつになっています。04. 性欲減退40代の女性が性欲の低下を経験する理由は複数あります。ホルモンのバランスが変化したり、膣が乾燥したり、そうしたことがすべて原因になる可能性があるのです。ときにはエストロゲンのクリームを使うだけで簡単に解決できることもあるのですが、もっと深刻な場合もあります。この問題がどれくらい深刻かどうかによらず、医師に相談することはよいかもしれません。05. 乳がん「女性がかかるがんのうち、乳がんと子宮頸がんは特に多いがんです」と、ガイザーさんは説明します。何歳でも乳がんになる可能性はあるのですが、歳を取るとそのリスクが高まってきます。「セックスに積極的な女性、かつて積極的だった女性は、子宮頸がんには要注意。ヒトパピローマウイルスに感染していたり、免疫力の低下、栄養状態の悪化があったりして、パップテスト(子宮頸部の細胞診)を受けていないときには気をつけるといいでしょう」(ガイザーさん)。40歳になったら、定期的に乳がん検診を受けることも重要です。06. 不眠症疲労感と無気力だけでなく、不眠も多くの女性の悩みです。アメリカ疾病対策センター(CDC)の研究によると、40歳から59歳までの女性の20%近くが、1週間に4日以上も寝つきが悪いといいます。この研究によれば、多くの場合、更年期が原因になっています。睡眠中の発汗、体温の急上昇、気分の浮き沈みもまた睡眠のリズムに悪影響を及ぼします。07. 薄毛 男性にとっても女性にとっても、抜け毛はおもに遺伝によるものですが、更年期におけるホルモンバランスの変化も抜け毛の原因になります。でも、抜け毛の予防に役立つサプリや治療があるので、心配なら医師に相談するといいでしょう。08. 気分の浮き沈み女性は思春期から気分の浮き沈みを経験しますが、閉経の年齢が近づいてくると、ホルモンのバランスの変化に我慢できなくなってくるのです。タズさんは、早めにストレスをコントロールする方法を学ぶようすすめます。「ストレスはコルチゾールの分泌を促進して、病気を促します。ストレスやそれにより起こるコルチゾールの反応をコントロールすることが健康のために大切。すべての人が早めに対策すべき」(タズさん)。ストレスをコントロールするベストな方法とは、呼吸法、瞑想、鍼治療、マッサージ、ヨガ、アウトドアライフを楽しむことなどだそう。09. 胃腸障害腹部の膨満感、おならやげっぷ、腸の動きの変化など、背景にはさまざまな原因があります。40歳前後になってよく起きるようになったら、ご想像の通り、おそらくホルモンによるものです。更年期に体内で起こる変化は、生理中や生理前に起こる消化器系の問題によく似た不調を引き起こします。10. 高血圧高血圧は男性に目立つ病気ですが、中年に近づくと女性も血圧が高くなってきます。高血圧は体重の増加や食事、運動など、対策がとれるのは知っておくべきでしょう。血圧は何も自覚症状がなくても上がることがありますから、病院で定期的な検査をするといいでしょう。11. 新陳代謝の低下40歳をすぎると、新陳代謝は10年ごとに5%ずつ下がっていく傾向があるのです。これは40歳になったらもう終わりということではありません。“食事の選択についてより賢明になり、運動する時間を作るべき”という意味ととらえるべき。「新陳代謝のレベルが変わると、体重の維持やダイエットに食事の量や活動レベルが大きな影響を及ぼします。ですから、食べることについて、よりクリエイティブになるようにします。更年期にエストロゲンの分泌が減ると、新陳代謝、ホルモンバランス、心臓の健康は影響を受けることを知っておくといいでしょう」と、シカゴ在住の産婦人科医で、『Her Viewpoint』の創業者でもあるジェシカ・シェパードさん。12. 糖尿病「歳を取ったときに糖尿病になる大きな理由のひとつが、肥満です。肥満は糖尿病の原因となる要素になります」と、ガイザーさんは説明します。もし、太ったまま中年になってくると、糖尿病になるリスクが高くなります。心配なときは医師にかかったほうがいいでしょう。13. 更年期「あぁ、更年期……」。年を重ねれば、誰しも関係してきます。更年期は必ずしも心配なものではないのですが、ホルモンのバランスの崩れや新陳代謝の変化、活力の低下、ホットフラッシュなどの症状が心配のタネになりますよね。年を重ねるにつれどんな変化があるか、心の準備をしておきます。「思春期を迎えるときにはたくさんの時間をかけて準備をしますが、閉経や更年期については話すことはあまりありません」と、『Living Skinny in Fat Genes』の著者であるフェリシア・ストーラーさんがいいます。更年期による障害を抑えるためには、自分の身体をケアすることと、健康的なライフスタイルを保つことが大切だと言います。14. メンタルヘルス女性は歳を取るにつれて、男性よりもメンタルヘルスに問題を抱える可能性が高まるようです。「不安、うつ、アルツハイマー、認知力の低下などが最も一般的」と解説するのはガイザーさん。女性がこれらの問題をより多く抱えるのには多くの理由があります。最も可能性が高いのは、生理、妊娠、更年期の間に経験するホルモンレベルの変動です。15. 膣の乾燥閉経の周辺期や更年期によるエストロゲンの分泌量の低下により、膣の乾燥が起こります。でもこれは中年女性特有のものではなく、出産後の女性にも起こります。この問題について話すのは恥ずかしいかもしれませんが、これはまったく普通のこと。簡単な治療法もあって、多くの産婦人科医は、香料の入った石鹸をやめるようにすすめます。病院で処方されたエストロゲンのクリームも治療に使えますから、医師に相談してみて。16. 重い生理直感に反するかもしれませんが、実は重い生理は更年期のサインです。この時期には生理の周期が少し乱れることもあり、数カ月にわたっていつもより出血が多くなる可能性があります。17. 骨粗しょう症女性は歳を取ると骨の密度や強度を失う傾向があり、これが骨粗しょう症につながります。骨粗しょう症とは骨が弱く、もろくなった状態です。骨粗しょう症は男性よりも女性に多いので、40代の女性は何かの症状があったら医療の助けを借りたほうがいいでしょう。18. 視力と聴力の低下歳を取ると、視力と聴力の低下は避けられません。でも、これは盲目になったり聴力を失ったりするわけではありません。単に物を読むのに眼鏡が必要になったり、補聴器が必要になったりするかもしれないという意味です。1年に1回は視力と聴力の検査を受けたほうがいいでしょう。19. 頭がスッキリしない物事に集中することが難しかったり、認知に問題が起こったりするのは、閉経を迎える時期に経験する問題のひとつです。研究によると、40代の女性は更年期障害として頭がスッキリしないことがあります。頭をスッキリさせる魔法の薬はありませんが、この症状が自分だけではないと知っておくだけでも気がラクになります。加齢に伴う不調、見逃さない年齢でどう変わる? おかしな生理が起きる原因30代から多くなる子宮筋腫。どんな症状になり、どんな治療が必要?Sara Shulman/30Health Screenings Every Woman Over 40 Needs, According to Doctors訳/STELLA MEDIX Ltd.
2019年01月07日寒くなると水分を摂る機会が減りますが、湿度が低く乾燥しやすい時期なので、脱水症状や体内の乾燥を防ぐ為に適度な水分補給が必要です。水分を摂り、粘膜を潤す事は、ウイルスの侵入を防ぎ免疫力を高める事に繋がりますし、体内の乾燥を防ぎ便秘の解消などにもつながります。エアコンなど暖房器具の使用は、湿度を下げるので、水分補給と共に部屋の湿度管理を行うとさらに良いでしょう。日常生活での水分補給コーヒーやお茶などの飲み物は、利尿作用が高いので、水分補給として飲むには不向きな為、一息つく為の嗜好品として捉えると良いでしょう。体調不良時や運動をして過度に水分を失った時は、糖やミネラルを含む飲み物を補給するのが有効ですが、日常生活では白湯や常温の水などの身体を冷やし過ぎずに水分を補給できるものを摂りましょう。特に子どもや高齢者は、脱水症状を起こしやすい為、水分補給に注意しましょう。冬の不調におすすめの飲み物(1) 便秘生活と食事のリズムを整え、食物繊維が豊富な食材を摂取し、適度な運動やストレッチで腸を刺激する事、排便を我慢しない事が大切です。便秘解消に効果が期待できる飲み物もとりいれてみましょう。●レモン白湯白湯にレモン汁を入れ、甘味を加えずに朝起きてすぐ飲むか食事の30分前に飲むのは、昔からの便秘の薬と呼ばれています。インドの伝統療法では、白湯は10~15分沸騰させて作ると良いとされています。1日1杯、1週間を目安にして行いましょう。●タンポポ茶(ダンディライオン)西洋タンポポの根を乾燥させ炒ったものは、タンポポコーヒーと呼ばれるノンカフェインの飲み物です。腸にゆるやかに働きかけ、ビタミンやミネラルが豊富で、消化を促し浮腫みにも効果的です。*体質などにより避けた方が良い時がありますので、確認してから使用しましょう。(2) 喉の不調には●咳が出る時角切りにした大根を消毒した瓶に入れ、ひたひたになるぐらいに蜂蜜を加え半日以上置き、大根の汁をとり分け、湯で薄めて飲みます。*蜂蜜の使用は、1歳以上からにしましょう。(3) 身体を温め、免疫力を高めたい時●生姜湯生姜は、保温、発汗、健胃作用がある為、すりおろした生姜の汁をお湯で割って飲むと良いでしょう。生の生姜は免疫力を高める作用が高く、乾燥の生姜は身体を温める作用が高くなります。保温効果を高めたい時は、乾燥の生姜を使用したり、生姜湯に黒糖を加えると良いでしょう。水分を摂りすぎても冷えや浮腫みを招く事がありますので、適量を心がけましょう。監修・文章/宮本そのみ(管理栄養士)
2018年12月15日※写真はイメージです女性なら誰もが避けて通れない更年期。汗をかきやすい、ホットフラッシュ(ほてりやのぼせ)、めまいに頭痛、全身がだるい……。そうした症状に次々と襲われるイメージは根強い。■イソフラボンが更年期トラブルの予防に効く「それは更年期障害と呼ばれるもので、すべての女性が経験するものではないんです」と、産婦人科専門医の高尾美穂先生。「更年期とは、閉経の前後5年ずつ、およそ45歳から55歳までの10年間を指します。更年期はすべての女性に訪れますが、この時期に何らかの体調不良を訴えるのは6割程度。全体の約3割が日常生活に支障をきたすほどになります」生活に支障をきたすほどの症状が表れていたら、それは更年期障害。治療が必要になる。「女性の卵巣は、およそ10歳から50歳の間しか機能しません。その機能が加齢とともに衰えていくと、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが分泌されなくなって起こるのが更年期障害。脳から分泌せよと命令しても卵巣がこたえてくれないため、脳はパニックを起こし、自律神経のバランスが乱れさまざまな症状を引き起こすというわけです」そのため冒頭で触れたような症状のほか、肌の乾燥やかゆみに悩まされたり、やたらイライラして、うつっぽくなったりする人も珍しくない。「婦人科などではホルモン補充療法が行われています。エストロゲンを貼り薬や塗り薬などで、外から足してあげるのです。ただ、わずかですが、乳がんや血栓症のリスクもあります」ほかの方法で補うことはできないのだろうか?インターネットでは、高麗人参やロイヤルゼリーが効く、いやザクロがいいなど、いろいろな噂や評判が出回っているようだけど、「これらの物質は女性ホルモンと似た性質を持つのではないかと期待されていましたが、どれも効果を証明するには科学的根拠が不足しています。いま、注目されているのが大豆に含まれるイソフラボンという成分です。大豆イソフラボンを体内に取り入れ、腸内細菌によって分解することでエクオールという物質が作られます。エクオールは女性ホルモンのエストロゲンと構造や働きがよく似ていることが医学的に証明されています。そのためエストロゲン不足を補い、更年期に伴うトラブルを予防する効果があるのではないかと言われています」ただ、エクオールを作り出せる腸内細菌を持つ女性は、50代では2人に1人。しかも、年齢が若くなるほど少ない傾向にあるとか。「腸内細菌を持っていない人は、エクオールのサプリメントを摂取するのがいいと思います」■好きな食べ方で大丈夫加えて、大豆イソフラボンには、閉経後に起こりやすい動脈硬化を抑制し、血管を保護する働きもあることが確認されている。骨粗鬆症の予防効果を謳う研究報告もある。「大豆イソフラボンを含んだ好きな食材を、好きな料理で食べれば大丈夫です。例えば、豆乳をそのまま飲んでも、お豆腐を生で食べたとしても、油揚げを調理しても変わりません。イソフラボンは胃の部分で変化を受けるのではなく、腸で変化して吸収されるので」高尾先生によれば、日本人の朝食の定番ともいえる、焼き魚にごはん、味噌汁の組み合わせがベストだとか。「サケの焼き魚、納豆に生卵、十六穀米(玄米)に味噌汁といった和定食のメニューがオススメです。納豆や味噌汁の味噌には、大豆イソフラボンがたっぷり含まれていますし、サケは骨の形成に欠かせないビタミンDを豊富に含みます。さらにカルシウム強化のために1杯の牛乳をプラスしたら完璧ですね。このメニューなら更年期障害だけでなく、成人病対策としても最適です」パン食のかわりになる!おすすめレシピ油揚げトースト【材料(1人分)】油揚げ、とろけるチーズ、季節の緑黄色野菜に目玉焼き、牛乳【作り方】パンのかわりに大豆イソフラボンをたっぷり含んだ油揚げを使用。とろけるチーズ、季節の野菜をのせて、電子レンジでチンしてからオリーブオイルを垂らす。夜ならワインを飲みながらピザ感覚で召し上がれ。もし手間をかけたくなければ、油揚げをトースターで焼き、ディップ感覚で味噌をつけても美味。お酒のおつまみとしても最適!《PROFILE》高尾美穂先生◎たかお・みほ。産婦人科専門医、医学博士、婦人科スポーツドクター。東京慈恵会医科大学大学院修了後、慈恵医大病院産婦人科助教、東京労災病院女性総合外来などを経て、『イーク表参道』副院長を務める。文部科学省・国立スポーツ科学センター女性アスリート育成・支援プロジェクトメンバーにも名を連ねる
2018年12月10日原因がわからないのぼせやめまい、疲労感やイライラなど、更年期の不調らしき症状があるけれど、「年齢的にまだ早い、もしかして、プレ(プチ)更年期!?」と戸惑う女性は多いと言います。臨床内科専門医で女性の不調外来がある正木クリニック(大阪市生野区)の正木初美院長に聞くと、「20代後半から30代の女性で更年期と同様の不調が現れることはありますが、原因は別です。勘違いをせずにセルフケアを心がけましょう」ということです。詳しいお話を聞いてみました。臨床内科専門医の正木初美先生プレ更年期ではなく、月経トラブルが原因20~30代の女性にも見られる更年期障害のような症状のことを、メディアなどではプレやプチ、または若年性更年期障害と呼ぶことがあるようです。これについて正木医師は次の説明をします。「医学的にはプレや若年性更年期障害という言葉も概念もありません。更年期の不調は、閉経の前後約10年間の45歳~55歳ごろに現れます。この原因は、加齢によって卵巣の機能が低下して、卵巣ホルモンの分泌が急激に減少することです。しかし、20~30代では、心身の疲れや体調不良、ストレスなどによる自律神経のバランスの乱れによって脳が影響を受けて、さらに卵巣ホルモンの分泌が乱れ、月経不順になります。これが原因で更年期の不調と同様の症状が現れるのです。また、めまいやイライラが月経の10日ぐらい前から起こるようなら、PMSと呼ぶ『月経前症候群』が原因でしょう。20~30代のこうした不調の原因は、月経トラブルにあると言えます。医療機関での診断では、原因が違うため、アドバイスや処方する薬も異なります」卵巣の老化で発現する更年期と、20~30代で起こる不調では、症状は似ていても根本の原因が違うということです。月経トラブルと更年期の不調の違いではここで、20~30代の女性が見舞われる月経トラブルについて、正木医師に具体的に挙げてもらいましょう。・身体的な面貧血、めまい、立ちくらみ、耳鳴り、急なほてりやのぼせ、手足のむくみ、冷え、便秘、下痢、動悸(どうき)、おなかが痛む、腰痛、にきびや吹き出物、肌荒れなど。・精神的な面イライラする、気分が落ち込む、集中力が途切れる、判断力が低下する、やる気がわかないなど。次に、更年期の不調について、正木医師はこう説明を続けます。「これらの月経トラブルに加えて、ホットフラッシュと言って急に顔や頭がかーっと熱くなる、急に汗が出る、急に動悸(どうき)がする、口が渇く、腕や首、膝(ひざ)などの関節が痛む、目がかゆくなるなど粘膜が過敏になるといった症状が顕著になります。精神面でも同様ですが、これらが急に起こる、あるいはイライラとウツウツの変化が激しくなることが多くなります。更年期の不調で仕事や家事に支障がある、寝込むほどつらい場合には『更年期障害』と診断します」基礎体温と症状を記録すると原因が明確になるではここで、月経トラブルかどうかを判断する方法について、正木医師は次のアドバイスをします。「基礎体温を測って、3カ月から半年ほど、グラフ形式の基礎体温表に記録をしましょう。そして症状があるときに、その状態とつらさの度合いを書き足します。意外なほど明確に、こういうときにこうしんどくなるといったパターンが見えてくるでしょう。ダイエットをしている場合は影響することがあるので、その状況も記しておきましょう。つらいときにはその記録を持参して、内科や婦人科を受診してください」ストレスや疲労を生活習慣の見直しで改善する月経トラブルによる不調をセルフケアで軽減する方法について、正木医師は次のようにレクチャーをします。「20代や30代で更年期の不調に似た症状が現れると、焦りや不安に思うこともあるでしょう。体質だから仕方がないのかもとあきらめずに、まずは生活習慣を見直しましょう。というのも、放置していると、年齢とともに不調の度合いが強くなる、更年期の時期が早くなる、更年期の不調が重くなって更年期障害と呼ぶ状態になりやすいことがわかっています。月経トラブルの要因として、睡眠不足や栄養が偏った食事、ストレスや激しいダイエットが根底にあります。仕事や家事が忙しいとき、無意識にそういった生活を送っていることはありませんか。改善や予防策としては、睡眠時間を7時間は確保する、睡眠の質はいいかを見直す、栄養バランスが整った食事を1日3食とる、仕事や家族、人間関係にストレスがないかを見つめ、あれば取り除くように努める、すぐにストレスが改善できそうになければ、趣味を持って気分転換を試みるなどを実践しましょう。また、体を冷やさないようにする、お風呂はシャワーですませずに38~40℃のぬるめのお湯につかる、無理なダイエットはしない、適度な運動を心がけるなども有用です。適度な運動には、1日30分~1時間のウォーキングやジョギング、また、ヨガや軽い筋トレ、ストレッチなど、自宅でもできるエクササイズで血流を促して筋肉のこわばりをほぐすといった方法がいいでしょう。体を動かすと心身ともにリフレッシュするメリットもあります」日ごろから体と精神の状態を気にかけながら、ストレスや疲労のケアを続けることが重要であり、やがて訪れる更年期をスムーズに乗り越えるためにも、「月経トラブルの改善にはできるだけ早く取り組むべき」(正木医師)ということです。(取材・文藤原 椋/ ユンブル)
2018年11月01日PMSとは、“Premenstrual Syndrome(月経前症候群)”の略。人によって症状はさまざまですが、イライラ、頭痛、乳房の張りなどが代表的で、月経開始予定日の3~10日前ぐらいから始まることが多いと言われています。そのPMSを乗り切るにはどのような方法が効果的なのでしょうか。筆者の友人・知人に“自分流の乗り切り方”を教えてもらいました!1. 食生活を整える「昔からPMSがひどくて、生理前になると頭痛で目を開けるのも辛いなんて日もありました。その内、母親から『食生活のバランスが偏ってるから不調になるんだ』と言われて半信半疑で食生活に気を遣ってみたんです。1人暮らしなのもあって、普段はコンビニ弁当やカップ麺ばかり続く日もあったんですけど、できるだけ自炊して魚とお肉と野菜をきちんと摂るようにしてみました。最初はあまり効果は感じられなかったけど、3ヶ月ぐらいその生活を続けたら頭痛が軽くなってきて!今でも痛くなるにはなるけど、前ほどじゃないので節約にもなるし自炊続けてます。」(26歳・音楽関係)PMSを乗り切るためにバランスの良い食事を摂る。今後のことを考えたとしても、食生活を改善させるのは大切なことですよね。また、カップ麺ならまだしも、コンビニ弁当や外食はコストが高いため、自炊で節約できるのも嬉しいポイント。やはり人間のカラダは正直なのですね。2. 周囲に話しておく「生理前にイライラして旦那とケンカしてしまうこともしょっちゅうあるから、わたしは『今イライラしやすいからね』と伝えるようにしてるよ。旦那からしたら『そんなの関係ない』と思ってるのかもしれないけど、何も知らないより、知っててイライラされてる方がいいかなと思って。結局、先に言っておいた月は旦那も当たらず触らずであまり接触してこないから、この方法がわたし向きなんだと思う!」(30歳・主婦)普段から接することの多い人には、最初から話しておくだけで気持ちにゆとりがうまれますよね。『相手もわかってくれてる』という安心感からなのでしょうか。男性も、わざと怒らせないように立ち振る舞ってくれているのかもしれませんね。3. リラックスする「わたしはいつもより長くお風呂に浸かったりハーブティーを飲んだり、できるだけリラックスできるように心がけてます。PMSにはコーヒーは控えたほうがいいって聞いたから、大好きなコーヒーもその時だけは我慢。ゆっくりできる時間って、わたしにとってとっても大切なんです。」(29歳・事務)リラックスするとイライラが落ち着くため、それがPMSに効果があるという声は多いですよね。何の日というわけではなくても、ゆっくりする時間が取れるだけでホッとひと息。イライラしているからとその気持ちのまま相手にぶつかってしまうのは、あまりに大人気ないですよね。それが原因で嫌われたとしても自業自得。そうならないためにも、自分で自分の感情をコントロールする術は身に着けておきたいところです。いかがでしたか?PMSを治すという決定的なクスリは存在しないため、自分でどうにか乗り越えるか低用量ピルなどで生理そのものを軽くする方法しかありません。お金をなるべく使わずに、手軽にできる方法と言えば、上の3つの方法が効率的なのではないでしょうか。長年付き合っていかなければいけない分、うまく共存していきたいですね。
2018年10月10日夏から秋にかけてなどの季節の変わり目って、体調を崩しやすいですよね。気温差や環境の変化が影響して、何かと不調が続いてしまいやすいもの。そんな体の不調とその対策についてご紹介します。季節が変わると体調も変化しやすい?出典:byBirth季節の変わり目はなぜかいつも体調が悪くなる…。そんなお悩みを抱えている女性ってけっこう多いのではないでしょうか?この時期だから仕方ないと諦めて過ごすのではなく、どんな不調が起こりやすいかを自分できちんと知って対策をすれば、快適に次の季節を迎えることができます。季節の変わり目にも左右されない健康ボディを目指しませんか?季節の変わり目の代表的な不調①肌荒れ出典:byBirth季節が変わる頃になると、肌が荒れやすくなりませんか?気温や湿度の変化だったり、環境が変わりやすい季節の変わり目は肌に影響が出やすいのです。吹き出物が出たり乾燥しやすくなったりと、肌の悩みは尽きません。特に今の時期だと、夏の紫外線を浴び続けた肌はとてもデリケートな状態。そこでいきなり涼しい日が訪れて湿度も大幅に下がると、一気に乾燥が気になるように。そうすると肌がくすんだり、どんよりとした覇気のない顔になってしまうのです。また秋になると夏より紫外線対策をサボりがちになります。でもまだまだ紫外線は強くしっかり日焼け止めを塗っておく必要があるのに、油断をしているとシミを作り出してしまうことになりかねません。ただでさえ夏の蓄積したメラニンがあるのに、油断したがために、秋の始めに日焼けしてしまった!なんてことは避けたいですよね。そうした季節の変化や少しの油断が肌荒れを引き起こしてしまっている原因の一つと言えるでしょう。②風邪出典:byBirth気温の変化が激しい季節の変わり目には風邪を引きやすくなります。昼間はまだ暑いからといって薄着で出かけたものの、夜帰る頃になると急激に冷え込んで、その温度差に付いていけずに風邪をこじらせてしまうなんてことに。寝冷えもしやすいので風邪以外にもお腹をこわしやすくなります。季節が変わり気分も一新して頑張ろうとした矢先、風邪などで体調を崩してしまうと気持ちの良いスタートが切れませんよね。また暑くて外に出れずクーラーの効いた部屋で過ごす日が多かった夏は、運動不足や食欲不振、慢性化した冷えなどの症状もあり、余計に体調を崩しやすい状態になっています。夏から秋にかけてが風邪を引きやすいので、体調管理は今まで以上に徹底しておきたいものです。③やる気が起きない出典:byBirth体だけでなく心が不調のサインを出していることも。季節の変わり目は環境が変わる時期でもあり、頑張ろうとやる気が満ち溢れる人と、逆にやる気がなく憂鬱な気持ちになってしまう人に分かれてしまいやすいのです。そうするとそのやる気満々な人とは対照的に、やる気のない自分に落ち込み、余計に悩んでしまいます。焦る気持ちと無気力さでもどかしい思いをしてしまうことに。そのほかにも季節によって好き嫌いがあるのもメンタル面に影響します。“開放的な夏が好きだけど、その夏が終わる秋が嫌い”というタイプもあれば“春は花粉症がひどくて嫌いだから秋や冬の方が好き”といったタイプの人もいます。その好き嫌いからやる気の出る・出ないにも影響していることも考えられます。どんな対策をするべき?スキンケアを見直す出典:byBirthまず季節の変わり目にしておきたいことが、スキンケアの見直し。春夏の気温も湿度も高い季節と、秋冬の乾燥しやすい季節では使うスキンケアを変えることがオススメです。これからの時期は、さっぱりタイプの化粧水を使っていたなら高保湿タイプに切り替えていったり、より保湿を重点的においたクリームも使うといいでしょう。またデリケートで肌荒れがしやすい時なら、敏感肌用や薬用のスキンケアをチョイスしてみてもいいかもしれません。季節によってスキンケアも見直すことは、自分を一番美しく見せるために欠かさずやっておきたいことと言えるので、ぜひチェックしておきましょう。体温調節しやすい服やアイテムを揃える出典:byBirth1日の中でも気温の変化が激しい季節の変わり目には、体温調節がキーワード。肌寒い時にはさっと羽織れるカーディガンやストールを持ってお出かけすると、風邪予防になります。たったそれだけで体調を崩すことを防げるので、ぜひ意識して行うようにしましょう。荷物が増えることに抵抗があれば、あらかじめ勤務先に置いておいたり、車の中に入れておくだけでも安心。我慢して結局体調を崩してしまうなら、前もって準備しておいた方が良いですよね。無計画な人より、いろいろな対策ができている人の方が女子力もアップしますよ。しっかり睡眠をとる出典:byBirthなんだか体調が良くなかったり、何もやる気がおきない時は無理に頑張ろうとせず、しっかりと体を休めるようにしてみましょう。ポイントは睡眠の質を上げるようにすること。シーツや枕は洗濯した清潔な状態にして、カーテンを閉め、パジャマに着替えます。寝る前にスマホを見ることは控えて、アロマもたいて心地良い空間にしておくとより睡眠の質が上がりますよ。ぐっすりと眠れると不思議と頭も体もスッキリとしてやる気が出てくるもの。季節の変わり目に落ち込みやすい人は、まず睡眠をとることを意識しましょう。季節の変化にゆらがない健康さを手に入れよう!出典:byBirth新しい季節は楽しみな反面、体調の変化が気がかり。でも自分がなりやすい体調不良をきちんと知って、その対策をしておけばきっと元気に乗り切ることができるでしょう。季節の変化くらいではゆらがない、健康で美しい姿を目指したいですね!
2018年09月05日なんだかカラダが不調だな…と感じているあなた。知らぬうちに“下がり腸”になっているかも…?腸の働きを活性化させるためには、“腸の位置”にも要注目。「人間の体内にある臓器の中で、実は腸はとても下垂しやすいんです。というのも、腸は長さが7~9mと長く、ずっしりと重いわりに、まるでブランコのように左右の両端が固定されているだけ。しかも、女性は男性と比べて、腸腰筋をはじめとする腸を支える周辺の筋肉が、そもそも脆弱。下がった腸には便など老廃物がたまりやすく、肌荒れ、むくみといった様々なトラブルを引き起こします」(美腸ナース・小野咲さん)そこで大切なのが、エクササイズで腸を正しい位置に上げること。「下がった腸を元に戻し、筋トレでキープ。巡りがよくなり、腸の中からキレイになれますよ」下がり腸かどうかをチェック!【おへその形が横広がり】これは小腸を中心に、おへその裏側にある臓器が下垂して、おへそも押し下げてしまっている表れ。一方で、腸が上がっている人は、おへそが縦長。数字の「1」のように見えれば健全。【下腹部が冷たい】臓器の働きが悪いとその箇所が冷えて、皮膚の上から触っても冷たいことがわかる。おへその下あたりに手を置き、冷たかったら、腸が下がって機能が低下している可能性あり。いかがでしたか?下がり腸の可能性があった人は、腸の動きをよくして老廃物を流し、腸が上がりやすい土台を作る準備運動として、「腸をねじる」エクササイズと「腸を圧迫して刺激」するエクササイズを実践してみましょう!「腸をねじる」エクササイズでは、腸と連動する腸腰筋と腹横筋を縮めたり、伸ばしたりすることで、ぜん動運動を促進。さらに、「腸を圧迫して刺激」するエクササイズで、腸腰筋を圧迫して、腸にたまった老廃物を流します。腸をねじるエクササイズ(腹式呼吸で3セット)【1】脚を閉じ、膝を立てる床に座り、脚をそろえて膝を立てる。上半身は少し後ろに倒して、手で支える。体勢が整ったら、腹式呼吸を意識しながら、5秒ほどかけて息を吸う。【2】脚を倒し、上半身を反対側にねじる息を吐きながら脚を右側に倒し、同時に上半身をウエストから左へねじる。お腹がペタンコになるまで息を吐く。元の位置に戻り、反対も同様に、【1】と【2】を3セット行う。※腹式呼吸…お腹を意識しながら行う呼吸法。鼻から5秒で息を吸って、お腹がパンパンに膨らむように空気を入れたら、口から10秒で息を吐いてお腹をペタンコに凹ませる。腸を圧迫して刺激するエクササイズ(腹式呼吸で3セット)【1】椅子に浅く座る。足は肩幅より広く椅子に浅く腰かけ、肩幅より少し広めに足を開く。背筋を伸ばして、手のひらはももの上に。この体勢で、お腹がパンパンに膨れるように息を吸う。【2】左右の腸腰筋を意識しながら反対側のくるぶしを触る息を吐きながら、お腹を左にねじりつつ上半身を倒し、右手で左足のくるぶしを触る。そのままお腹がペタンコになるまで息を吐く。反対も同様に、【1】と【2】を3セット行う。小野 咲さん美腸ナース。日本美腸協会代表。便秘外来にて看護師として従事した経歴を持つ。著書は『下がらないカラダ』(サンマーク出版)など。リーフ柄タンクトップ¥5,900タイツ¥7,900(共にナージー/ジュンカスタマーセンター TEL:0120・298・133)※『anan』2018年7月25日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・白男川清美ヘア&メイク・高松由佳モデル・ケルクハナイラスト・山中玲奈高田理香(筋肉図)取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2018年07月19日魚と豆類が多い食事は更年期の自然な始まりを遅くして、精製した炭水化物(ご飯やパスタ)は逆に早める可能性があります。更年期が始まる年齢は、早くても遅くても、女性の健康に大きな影響を与えます。今回の研究は観察研究なので、因果関係は証明できません(収集したデータを分析したら、そのような結果になったという意味)。更年期の始まりに食事が及ぼす影響については、さらに調べる必要があるそう。ごはんやパスタなどの食品が影響するかもしれません遺伝子(母親が更年期に入った年齢)やBMI、喫煙歴、化学療法を受けたかどうかなど、更年期が始まる年齢を予想できる要素はたくさんあります。でも、リーズ大学が行った新しい研究によると、更年期の始まりを予測するもうひとつの要素が。それは、毎日食べる食べ物。この研究では、脂ののった魚、えんどう豆やサヤインゲンなどの新鮮な豆類といったヘルシーな食品が主体の食事を摂っていると、更年期が基準より3年近く遅くなると分かりました。基準にしたのは、イギリスとアメリカの両方で平均的な女性の更年期開始年齢とされている51歳。一方、精製した白いパスタやライスをたくさん食べていた参加者は、基準より1年半早く更年期が始まる傾向がありました。研究には、イギリスの女性1万4000人以上に答えてもらった詳細な食事アンケートと、生殖関連の健康と病歴についてのデータが使われました。4年の間に、参加者のうち900人以上で自然な更年期の開始(つまり1年以上にわたり生理がなく、がんや手術、薬物療法など早期閉経につながりそうなほかの要素がないこと)が見られ、この900人のなかで、更年期の始まりが平均より早いか遅いかと、食事の内容が、強く関連していたそう。この研究の共同著者でリーズ大学の栄養疫学・公衆衛生教授のジャネット・ケイドさんが報道発表で述べたところによると、「更年期が始まる年齢が、健康に重大な影響を与える場合もあります」。更年期が早くても遅くても、病気になる長期的なリスクに影響が見られ、更年期が遅いと、主として乳がん、卵巣がん、子宮内膜がんになりやすくなりました。しかし、食事が関係しているとすると、更年期が早い場合のリスクの方がもっと重大かもしれません。コネティカット州ニュー・ヘイブンの産婦人科医で「エール更年期プログラム」の創設者、フィリップ・サレルさんによると、「若い女性で更年期が早いと、心臓と骨の病気、うつ病、認知症、性的機能不全のリスクが高くなるという問題があります。食事を変えるだけで更年期の始まりを遅くできるなら、更年期が遅いために乳がんのリスクが高くなることよりも利益の方が大きいと思います」。今回の研究結果は、更年期が早く始まる傾向のある女性にとっては特に、更年期に影響する要素をさらに理解するための重要な一歩です。「自然な更年期の開始に食事がどのような影響を与えるのか明確に理解できれば、更年期に関連した病気のリスクが高い人にとても役立つでしょう」(ケイドさん)。Jenae Sitzes/ Your Diet Could Affect the Age You Start Menopause, New Study Suggests訳/STELLA MEDIX Ltd.
2018年07月12日アクセーヌはこのほど、「肌の不調」に関する意識・実態調査の結果を発表した。調査期間は2018年2月9~13日、有効回答は20~30代女性500人。肌の不調を感じる頻度を尋ねたところ、「月に1回以上」との回答は78%にのぼったのに対し、「月に1回未満」は22%にとどまった。肌の不調を感じるときの状態は「肌がかさつく」(63%)と「ニキビや吹き出物ができる」(62%)がほぼ同率、次いで「化粧のりが悪くなる」(44%)となった。以前と比べて、肌の不調を感じる頻度が増えた人は半数以上の51%。肌の不調が続く期間は「1週間程度」が38%と最も多く、以下、「2~3日」が30%、「2週間程度」が11%、「1カ月以上」が8%と続いた。肌不調の際、自身の行動にどんな影響が及ぶかとの設問に対し、「ゆううつな気持ちだが普段と同じ行動をしている」と答えた割合は8割近い78%だった。肌が不調なときに実際にしているスキンケアを聞くと、「普段と全く変えない」が40%、「普段より使用する量を多くする」が39%、「普段より積極的なケアができるアイテムに変える」が14%との順に。一方、自分が行っていることが「正しいケア」だと思うかとの問いに対しては、「そう思わない」が27%、「正しいかどうかわからない」が28%となり、計56%が「スキンケア迷走中」であることがわかった。
2018年02月26日歌手のダイアモンド☆ユカイ(55)が、自身のブログで妻の更年期障害を心配する思いをつづっており、ファンから多くの応援メッセージが届いている。 ユカイは、2月15日には「歳をとったせいか…。最近の俺の妻には元気が無くなった…」と妻の様子を明かし、「丸ちゃんだった俺の妻が、体重も15キロ減…。」と体重が激減していることも告白。昨年7月にユカイの母親が死去したころから起きた変化とし、「やはり更年期障害なのかな…。」と心配した。 その後も、17日にはあまりにも暗い妻に対し、ディズニーランドに誘ったが、断られたことや、家に帰ると泣いていた妻に病院を勧めたことなど日々の妻への心配な思いをブログでつづっている。 そして、22日のブログでは、「俺が大阪出張の時は俺の妻から必ずメールが入る。551の豚まん買ってきて。と…。それが無い。今はよっぽど悪いんだな」と妻の症状を気づかい「頑張れよ。俺の妻」と励ました。23日のブログでは妻からメールが無かったものの、豚まんを買って帰ったことを報告している。 これに対し「奥様は頑張ってきたんだから、頑張らずに肩の力を抜いた方が良いと思います!」「ユカイさんの理解が1番の薬です。待つ愛情ってあります。」「奥さんファイト!この辛さは、今だけです今は、思いっきり、ユカイさんに甘えて下さい大丈夫だよ」「奥様、ゆっくり過ごしてください」「どうかどうかユカイさんの奥様が豚まんを、一口でもお召し上がりになられますように~」など、ユカイやユカイの妻に対し心配の声や、多くの応援メッセージが寄せられている。
2018年02月24日最近、やる気が出なかったり疲労感が半端なかったり。そんな40代女性に思い当たるひとつが、「更年期」という壁。まずは心身のあらゆる不調を知っておく更年期とは、閉経を迎える前後に起こる心身の不快症状のこと。アメリカの健康サイト「healthline」によると、何も症状を感じない人もいますが、ほとんどの人が何年にも渡って更年期に悩まされるそうです(長ければ5〜10年ほども)。女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の機能低下による影響で、ホットフラッシュ(ほてり)や抜け毛から、不眠症、頻尿や失禁、膣の乾燥......など、多岐に渡る症状が出ることも。しかし、まだそう深刻でなければ、日常的に気をつけるだけでもいくぶん楽になれます。たとえばヨガ。楽しみながらできる運動定期的に運動することで、ほてり、体重増加、イライラ、慢性的な痛みがやわらぎ、生活の質が向上することがわかっています。散歩やヨガなど定期的に楽しめるエクササイズを見つけるといいでしょう。「healthline」より翻訳引用更年期対策をねらったエクササイズは、細く長く続けられるものを。「やらないと」と思って体を動かすのではなく、楽しみながらできるものを探すのがポイントです。深呼吸や瞑想を取り入れるのもよさそうです。週末も夜更かしをしない熟睡ルーティーンを作ること。週末でさえ平日と同じ時間に起きて眠るサイクルを整えてください。夜のアルコールやカフェインは避けること。寝る前は温かいお風呂に入って、スマホやPCは触らないこと。寝汗対策として寝室の温度を涼しくしておくのもいいでしょう。「healthline」より翻訳引用規則正しい生活をするためには、睡眠の見直しから始めるとよく、忙しい平日でもきちんと睡眠時間を確保することが大切になります。更年期障害の辛い症状のひとつとして、ほてりや寝汗があります。部屋の室温を涼しくしておくと(夏場なら26℃くらい、冬場なら18℃くらい)、夜間に自然に体が体温調整をするそうです。セレブも更年期を乗り越えるのに前向きがん予防のため両乳房と卵巣を切除したアンジェリーナ・ジョリーは40歳で更年期を経験していますが、私は更年期を気に入ってるわ。成熟した気分で落ち着いて過ごせているし、若い頃に戻りたいとは思わない。「Independent」より翻訳引用と当時のインタビューでコメントしています。また、映画『セックス・アンド・ザ・シティ』で、更年期のサマンサを好演していたキム・キャトラルも、撮影後に自身が更年期を体験することに。更年期はなにも恥じることではないわ。子どもを産むのと同じくらい自然なことで、人生の一時期の出来事にすぎない。「Cosmopolitan」より翻訳引用キムは、サマンサ役をするにあたって、更年期について徹底的に勉強をして臨んだことが現実に役に立ったとも言っています。私が思うに、更年期を快適に乗り越えるためには、まずは自分の体調と向き合いながら、ベストな緩和方法を探すことが大切なのではないでしょうか。キムのように更年期について知識をつけるもよし、日々の生活習慣を見直すもよし。不安になる前に、少しずつ自分のベストなバランスを見つけていきましょう。photo by Getty Images
2017年08月07日出典:「更年期」という言葉……。女性は40代半ば位からこの言葉が気になり始めるかもしれません。更年期はもちろん女性の症状ですが、実は女性だけじゃないようですよ!実はパパの最近の不調は更年期かもしれないんです。今日は男性の更年期症状についてお伝えします。 思わぬ不調が現れることもある!「男性」の更年期の症状更年期という言葉は、女性だけが気にするものだと思っていましたが、男性も同じく更年期症状が出る可能性があるのは冒頭でお伝えしました。メンズヘルスクリニック東京の辻村医師によると、男性の更年期には“テストロゲン”という男性ホルモンの減少が深く関わっているそうです。例えば、男性ホルモンが少ないと“やる気の減退”や“うつ症状”、“筋肉痛”、“心筋梗塞”や“脳梗塞リスクの上昇”などが、更年期障害の症状として考えられるとのこと。また他にも誰しも思い当たるであろう“集中力の低下”、“不眠”、“イライラ”も、更年期症状かもしれません! ●パパ年取ったな~がサインに!結婚前はもちろんパパの魅力をたくさん感じていたはずです。他の人とは違う特別なものを感じたから、結婚したはずですよね。しかし、今はどうでしょうか。結婚年数がたつにつれて、もちろん夫婦共に年を重ねていきますので、パパにも加齢を感じる瞬間が多々あると思います。例えば……、・体臭や口臭がきつい・髪が薄くなってきた・白髪が増えた・中年太り・毎日疲れている・夫婦生活に意欲的じゃなくなったなど、様々な部分で昔とは違う、パパの一面を見るとがっかり気落ちしてしまうこともあるかも。もちろん加齢というものは仕方ないことですが、以前とはパパの様子が明らかに違う時、じっくり症状を聞き出して身体と向き合う必要がありそうですよ。 男性が更年期で体調不良「忙しいパパ」ほど病院に行かない出典:最近パパにご紹介したような症状が続いているようでしたら、「疲れてるだけでしょ」「もう年だしね」と軽く流さずに、1度検査してもらうように声をかけてみてはいかがでしょうか。忙しいパパほど病院に行く時間も無く、しかも男性更年期という言葉が知られていないから、症状を放置しがちになると思います。ぜひママが、男性更年期の存在を頭に入れておいてください。パパの更年期を発見できるのは、ママだけかもしれませんよ!ホルモン補充療法という治療法は、欧米では更年期障害の治療のスタンダードになりつつあると言っても過言ではないとのこと。日本でも、男性の更年期の認知度が上がるよう願いたいものです。 いかがでしたか?まさか、男性更年期が存在するなんて驚きでしたね。パパに気になる症状が続いたら甘く考えずに更年期も視野に入れて、医師に相談されると良いと思います。夫婦で、助け合いながら更年期を乗り越えられると良いですね。 【参考・画像】※ 男性ホルモン低下と更年期障害 – メンズヘルスメディカル※ ArtOfPhotos , wavebreakmedia / Shutterstock
2017年06月17日横森理香さん撮影/竹内摩耶■暗~く重~い響きの“更年期”を明るく!40歳前後になると頻繁に耳にする「更年期」という言葉。この言葉に恐怖を抱いている女性って多いはず。そんな「更年期」のネガティブなイメージを払拭(ふっしょく)してくれる本が、横森理香さんの新著『コーネンキなんてこわくない』だ。いしかわじゅんさんのキュートなイラストに、ピンクの帯。ついつい手に取りたくなるポップなデザインは、さながら恋愛小説本のよう!そんな本書はオンラインメディア『Our Age』での連載記事からの抜粋を加筆・修正し、さらに書き下ろしで構成したもの。「更年期を乗り越えるためにいろいろな挑戦をするっていうチャレンジエッセイなんだけど、何がよかったって、結果、すごく体力がついたの。1年半前にこの連載の打ち合わせをしていたころは結構どっしり疲れていたんだけど、ありとあらゆるアンチエイジングものを体験していたら、だんだん疲れにくくなって体調もすごくよくなってきましたね」そう話す横森さんはハツラツとして元気そのもの。若々しく、とても50歳を過ぎた女性には見えない。しかし実際には、更年期の諸症状にそうとう悩まされていたそう。「もともと大きい子宮筋腫持ちで月経過多や過長月経はあったんだけど、ひどい肩こりや指先のしびれ、ホットフラッシュとかいろんな不調が出てきたの。そのうちに身体だけじゃなくて、落ち込みやすくなるなど精神的にもダメージが出てきたりして。女性ホルモンのハーブを飲みつつ、鍼灸(しんきゅう)・整体院通い(笑)。そんなときに声をかけられて始まったのが、この連載企画でした」さまざまなチャレンジの中でも特に気になるのが、フランスのアンチエイジングの権威・ショーシャ先生が生み出した若返り法。お値段は約20万円ほどと庶民には少し手を出しづらいお値段なのだが、実際の効果のほどは?「『Dr.ショーシャ式 アンチエイジング』を日本で受けることができる和田秀樹先生のクリニックに伺ったんです。そこでは身体の酸化防止のための120種類の食品アレルギー検査をしたの。それまでにもアレルギー検査って受けたことがあったんだけど、せいぜい10数種類とかでしょ。120ってスゴイよね。あと、神経伝達物質の検査も一緒にして、その結果をもとにサプリの処方や生活・食事指導が行われるんです。この検査はフルで受けると高いけど、この秋ごろにもう少し簡易的な検査が3万円くらいで手軽に受けられるコースができるみたいですよ」検査の結果、卵白と小麦に亜急性のアレルギー反応が出ていたとか。亜急性のアレルギー食品は、身体の中で軽度の炎症を起こし老化を促進してしまうので、アンチエイジングと健康管理の両面から食べないほうがいいものだ。「私、パンが大好きだし、パスタやケーキもダメなんて!食べられないと思うとよけい食べたい!って最初はつらかったんだけど、最近は美味しい米粉のパンもあるし、グルテンフリー生活も慣れれば苦じゃないんですよ。最初の数か月は完全に抜くんだけど、それからは私の場合4日に1回とかは食べていいし。そうするとね、たまのパンやケーキがすごく美味しく感じるの。始める前より体調はいいし、太りにくくなった気がする」■仲間と楽しく乗り切るのがベストなにかと落ち込みがちな更年期の時期を、明るく楽しく過ごしている姿はとってもうらやましい。『コーネンキなんてこわくない』(横森理香=著1400円+税集英社)※記事中にある書影をクリックするとamazonの紹介ページにジャンプします「『更年期』って漢字で書くと、暗くて重いイメージがあるでしょ?だから、何か不調を感じてもなかなか病院に行かなかったり、ホルモン補充療法も積極的に行う人って少ないですよね。でも、どうせ誰もが経験することなら、もっとオープンに話してもいいし、仲間と楽しく乗り切ったほうがいいじゃない? だから、ネガティブな感じにしたくなくて、更年期を『コーネンキ』ってカタカナにしたんです」この本の中で横森さんはさまざまなアンチエイジングケアに挑戦している。太極拳や1万歩ウォーキングに挑戦したり、落語を聞きに行って「笑い」で更年期に立ち向かったり、はたまた補正下着を試着しに行ったり……。もちろん、更年期の症状は人それぞれで、うつになったり一気に老け込んだり深刻な場合には医学の力は必要だろう。でも、この本を読んでいると、横森さんも書かれているが、やっぱり行動療法が一番イイのではないかと思ってしまう。更年期真っただ中の人はもちろん、来るべき40代に戦々恐々としているプレ更年期世代の人も、これを読めば「そうだ、コーネンキなんて誰もが通る道なんだ!」と思え、きっと気持ちが軽くなるはず!取材・文/アリス美々絵<著者プロフィール>よこもり・りか◎作家、エッセイスト。1963年、山梨県生まれ。多摩美術大学美術学部卒業。1992年『ニューヨーク・ナイト・トリップ』で作家デビュー。エッセイ『40代♪大人女子のための“お年頃”読本』はベストセラーに。自身が主宰する東京・渋谷のコミュニティーサロン『シークレットロータス』では、ベリーダンス講師としても活躍中。
2017年06月04日女性なら誰もが通る道である更年期。ネガティブな情報が目立ちますが、最近ではホルモン補充療法をはじめ、さまざまな対処法があるようです。■更年期?”と疑う最初の一歩一般的に更年期の症状が出るのは、日本人の平均閉経年齢とされる50歳の前後5年、45歳〜55歳だと言われ、女性ホルモンが減少することによって、倦怠感やホットフラッシュなどの不快な症状に悩まされるのです。そもそも、更年期の症状はなぜ起こってしまうのでしょうか。あゆみクリニック・宮沢あゆみ先生に、お話を聞きました。「更年期の年齢にさしかかると、卵巣の機能が低下して、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンが減少します。脳は“もっとホルモンを分泌せよ!”という指令を出しますが、老化した卵巣は応えることができません。それによって、脳の視床下部にある自律神経中枢が影響を受けて、脳と身体がバランスを崩し、独特な不快な症状となって表れるのです」。経験したことのない変調に、最初は誰もがうろたえます。では、“これってもしかして更年期?”と疑う最初の一歩は、どういうときなのでしょう。「意識をするのは、月経不順です。月経周期がどんどん短くなったり、月経が数か月来なくなったり、逆に、ダラダラと不正出血が続いたりする場合には、疑ってください。ある日突然、多汗になる、のぼせるという状態にはなりませんので、月経が乱れはじめたら、その前兆。“そろそろかな”と、心の準備を始めましょう」■安易に自己判断はしない。変化を感じたら婦人科へつらい症状から脱出したいときは、市販のサプリメントや医薬品に頼りがち。しかし、宮沢先生は、「まず婦人科を受診してもらいたい」と言います。「女性はサプリメントや化粧品にはお金をかけるのに、クリニックは敬遠しがちです。また、足りなくなった女性ホルモンを薬で補うHRT(ホルモン補充療法)にしても、“がんになるらしい”“太る”といった、匿名で書かれているネット情報を鵜呑みにして、頑なに拒む方も。でも、実際は、婦人科で処方を受ければ、HRTでも漢方薬でも、ほとんどの場合は、健康保険が適用されて軽い負担で抑えられます。しかも、HRTを受けている人は、定期的に医師が子宮がん検診、乳がん検診などを行うため、未経験者よりも病気を早く発見できるメリットがあります。そのうえ、HRTを始める前には、血液検査をして内科的なチェックも行いますので、サプリメントや市販薬を素人判断で服用するより、ずっとリスクが低いのです。医師なら、さまざまな対処方法を知っていますので、その人に合った治療方法が見つかれば、症状は驚くほど楽になります」ひと口に更年期といっても、その症状は千差万別です。それを見極めるには、専門家の医師のカウンセリングと検査が必要。ここを省略して、いくら時間とお金をかけても、望むような効果は得られません。「HRTは非常によく効きます。経口剤(飲み薬)、経皮剤(貼り薬、塗り薬)、膣剤などがあり、患者さんのライフスタイルや体調などを勘案して、薬の量や投与方法を選びます。また検査の結果、すべてが更年期の症状というわけではなく、他科の疾患がみつかることもあります。自己判断をするより、ドクターに不調の原因について交通整理をしてもらったほうが賢いのです。クリニックを選ぶ際に避けたいのは、カウンセリングや検査をしないで、薬だけを出すところです。納得できるクリニックに出会い、きちんと通院する習慣をつけていただきたいと思います」(注)女性ホルモンを薬で補うHRTは、乳がん経験者にはNGの場合も。<profile>宮沢あゆみ東京都出身の医師・ジャーナリスト。早稲田大学第一文学部を卒業後、TBSに入社。国際情勢を担当した。留学後、三井記念病院、都立墨東病院などを経て、東京・千代田区に「あゆみクリニック」を開業。講道館柔道2段。■私は更年期をこうやって乗り切りました東京・銀座で歯科クリニックを経営している坂本紗有見さん(55)は、まだ更年期の症状が見られなかったものの、40代後半から予防を始めた。更年期にまつわる講演会を聴講し、自身の母が更年期の諸症状改善薬をいつも飲んでいたことを思い出したのがきっかけだった。そして、「更年期の症状になって、仕事ができなくなってしまったら困るから」という理由で踏みきった。もともと、美容や健康の情報の収集が趣味でもあり「いいな、と思ったものはまず試してみる」という。「まずは、低用量ピルを飲みました。女性ホルモンが配合されていることから、最近は服用する人が増えています。53歳になったあたりでホルモン補充療法に切り替えましたが、今まで、いわゆる更年期の諸症状を実感したことはありません。アンチエイジングも実践していますが、予防しておいたので乗り切れているのかなぁと思っています」開始するにあたって不安だったのは、乳がんのリスク。「ネガティブな情報がよく耳に入ってきたので、正直そこは考えましたね。始めるにあたっては、婦人科専門医に受診し、先生からは実際のリスクはとても低いという研究結果を説明してもらいました。さらに、保険がきくので1回につき数千円程度で抑えられます。副作用もなし。3か月に1度は、受診し診察をしてもらい、がんなどのチェックもあるので安心です。ですから、たとえ更年期の症状が出ていなくても、45歳を過ぎたら婦人科に行ってみることを、私はオススメします」年齢や出産経験の有無、子どもの人数、環境やストレスによって、ホルモンの分泌量は人それぞれ。「女性がすこやかに生きるためには、ホルモンが足りているかいないかはとても重要。欧米では20歳になったお祝いに婦人科全般の検診に行くという習慣があることを考えれば、日本は遅れています。予防しておけば、さまざまなリスクを避けられ、年齢を重ねるのも怖くないのに、ね」<profile>坂本紗有見さん銀座並木通りさゆみ矯正歯科クリニック院長。日本アンチエイジング歯科学会理事。■同性同士でも更年期への理解が低い更年期を迎える女性を健康づくりの面からサポートしている“NPO法人ちぇぶら”。その代表理事を務める永田京子さんは、講演会やセミナー、エクササイズなどで、自分の身体と向き合うライフプランを提供している。このような取り組みを始めるきっかけとなったのは、こんなエピソードからだそう。「16年ほど前、母が更年期障害からうつ病になってしまったんです。現代でもサポート態勢がないことに驚いて、それなら作ろうと2014年に、このちぇぶらを設立しました」フィットネスインストラクターの経験があったため、「運動で心と身体を整える」ことに着眼した。更年期の症例のひとつであるホットフラッシュは、電車の中や会議中など、いつ、どこで起こるのかがわからない。そのため、外出を恐れた女性が、“ちぇぶら”を知るまでのおよそ4か月間、家にひきこもっていた例があるという。「アンケートを取ると、“あんなものヒマな人がなるのよ”、“気のもちよう”などの声がありました。同性同士でも更年期への理解が低いのです。身体の移り変わりは目に見えない。だからこそ正しく知ることが大切です」毎月の生理が終わる段階になったら、身体の不調が出てくるなんて……女って大変!■更年期は心と身体と向き合うチャンスでも、永田さんはこうもいいます。「いいえ、女性は男性より恵まれていると私は思います。女性は毎月、体調の波を経験しているぶん、身体の変化に気づきやすいわけですから。いわば更年期の不定愁訴は、身体が変化していることを教えてくれるシグナル。実は男性にも個人差は大きいですが、女性の更年期と同じくさまざまな不快症状が出ることがあります。しかし、男性は女性のように日々の体調の変化に慣れておらず、身体のサインを見逃して我慢してやり過ごしてしまい、ガクッとくる方が多いようです」それもなんだか大変そう……。女性でよかった!?共通して通過する、身体のマイナートラブル。それらを少しでも解消するため、永田さんは家や外出先、信号を待っている間や会議中でも、トライできる体操を考案した。「数秒間、深呼吸をしたり、肩甲骨を動かすだけで、視界がパッと明るくなります。美容効果も得られますので、一石二鳥!」<profile>永田京子さんNPO法人ちぇぶら代表理事。更年期フィジカルケアインストラクター。健康知識とフィットネスによる対策を融合させた体験型のプログラムを開発。企業や自治体などで出張セミナーを実施している。女性のエンパワメントを引き出す講師として定評がある。
2017年02月12日なんだか最近体がだるい、やる気が起きない、髪の毛が薄くなってきたかも。そんな兆候は女性ならば誰でも、少しずつ気づいてくるものです。それが一過性のものなのか、あるいは「更年期」のせいなのか。個人差が大きく人それぞれだとはいわれますが、その症状をチェックしてみませんか。更年期を受け止め、やりすごすために女性のための健康やフィットネスに関する情報誌「Women’s Health」によると、女性のカラダを左右するのは後にも先にもホルモン。11の症状別チェックリストにより、更年期かどうかの可能性がわかるそう。□便トラブル※甲状腺ホルモンの乱れにより、急に便秘になったり便が増えたりする。□目が大きくみえる※まぶたの裏の組織に炎症がおきるとまぶたが上がるため、目をむいたようになる。□髪の毛、また体毛の伸びが遅くなる□物忘れが激しくなる□ドライスキン□カンジタ病にかかりやすい※通常女性ホルモン(エストロゲン)は血糖を下げるホルモン「インスリン」を効きやすくする。しかし更年期ではそのエストロゲンが減少するため、血糖が上がりやすくなる。血糖が高くなると、皮膚の感染症であるカンジタになりやすくなる。□尿トラブル(頻尿)□歯肉の出血が増える□足が大きくなる※女性ホルモンの影響により、関節を緩める作用が働くためと考えられている。□口の中に金属のような味が残る※糖タンパク(HcG)の分泌により、まるで妊娠中のような味覚の変化が起こると考えられている。ショウガやレモン水で症状が軽くなるそう。□「老人性色素班」が増えてくる自分の体と向き合い、日々を充実させようホットフラッシュやイライラ、疲労感や動悸などは主な症状として知られています。特に女性の更年期症状は自律神経失調症など他の症状ともそっくり。不調の原因が本当に更年期に当たるのかどうか、不安な場合は婦人科外来などを受診することも大事でしょう。早めに気づき、早めに体のケアをする。正しい食事と適度な運動など、できることからまず、はじめたいですね。[Women’s Health]photo by Thinkstock/Getty Imagesこの記事を気に入ったら、いいね!しよう。Facebookで最新情報をお届けします。
2016年08月29日40代も近づくと、「更年期が近づいてきたかも……」と心配されている方もいることでしょう。例えば……「急に疲れやすくなった」「風邪をひきやすくなった」「急に汗が出てくる(のぼせ)」「耳鳴りがする」「トイレが近くなった」「肌荒れする」「喉が乾く」「ファンデーションがのらない」「一度起きると眠れない」「体は冷える」「落ち込みやすい」「集中力がなくなった」「怒りっぽくなる」「胸が詰まる感じがする」「動悸がする」「むくみやすくなった」「毛穴が気になる」「人混みが苦手になった」これら全ては、更年期にみられるマイナートラブルなのです。平均では45歳くらいからはじまると言われていますが、閉経に個人差があるように、更年期のタイミングや期間もさまざまです。どうして更年期は起こるの?一般的に更年期と呼ばれるのは、閉経を境に、前後5年間、トータル10年ほどを更年期とあらわします。女性ホルモンの分泌量を表であらわすと、閉経前から急激に女性ホルモンの量が減少していきます。このホルモン分泌が急激に減少することによって、更年期のマイナートラブルが起こるのです。閉経のタイミングにも個人差があるように、ホルモン分泌の量の減少にも個人差があります。症状を自覚する人と、あまり感じない人がいるのは、このホルモンの減少が急激な人と、緩やかな人との差ではないかと言われています。また、近年では女性だけでなく、男性にも更年期があると言われ、男性ホルモンの減少によるマイナートラブルで悩んでいる方もいるそう。更年期のカラダをサポートできる自然の恵み「エゾウコギ」という名前を聞いたことがない方も多いかもしれませんが、実は古くからある健康を育む植物として利用されています。高麗人参と同じウコギ科に分類されるエゾウコギは、主に北海道東部(エゾ)やロシア・中国の極寒地域に生息する落葉樹木です。心身の健康には、それぞれのバランスが大事!心と体の健康は密接な関係にあります。特に更年期の女性は、ホルモンバランスの乱れから、不調が起こり、健康を維持することが難しい状況になります。いつまでも元気で若々しく、心も体も美しくあるためにエゾウコギなどを取り入れてみてはいかがでしょうか。更年期だからって、諦めないで!日本の女性は忍耐強い傾向にあると言われています。昔の人は、「生理痛は誰にでもあることだから我慢する」「更年期もその時だけのことだから」など、当たり前にあるつらさを耐えなければいけないという考えを持っている方も少なくありません。しかし、女性の生き方は時代と共に変化し、昔よりも不調と向き合わなければいけない状況になってきています。更年期の不調が原因で、お出かけやおしゃれを諦めたりするのはとても残念なこと。更年期の不調は婦人科での治療をすることもできますし、もちろんエゾウコギのような、ナチュラルな漢方やハーブなどで対処することもできます。ぜひ自分のライフスタイルに合った対処法を探し、少しでも更年期を健やかに過ごす工夫をしてみてくださいね。
2016年06月16日どの女性にも訪れる更年期。世界中のあらゆる女性誌でつねに取りあげられる、大きなテーマです。そして認めたくはないかもしれませんが、男性にも更年期はやってきます。チャンス、それとも「危機」?大事に育ててきた子どもが独立・家を去り、生活のリズムがガラリと変わりはじめる、40歳から50歳の中年期と呼ばれる人生のピーク。子ども中心で回っていた毎日から一変、「自分自身のこれからの幸せ」や「夫婦のありかた」などの現実を突きつけられる時期とも言えます。デリケートな女性のからだの面から言えば、閉経を迎え、ひどい場合には精神的にも不安定に。人により程度は異なるものの、ホルモンの影響からからだが悲鳴をあげる女性の更年期は自分ではどうしようもないほどつらい症状を持つ人もいます。もちろん男性にもそういった症状を伴う更年期も存在しますが、女性のそれほどまでに認知されていないのが現状。男性の更年期症状を扱うサイトによると、男性の更年期は非常にゆるやかに「気」が低下していくため、「気虚(ききょ)」と呼ばれるそう。集中力の低下・気力がうすれる等の症状が特徴的です。つらい時ほど夫婦の相互理解が必要なのは当たりまえとはわかっていても、さみしさから極端にパートナーをしばりつけないことも大事。お互いに別の趣味や友人関係を持つなどして、「自分」という世界観を徐々に確立していくことも必要といえるでしょう。男性のミッドライフ・クライシスイライラや不満。悲しかったり、空虚感を感じたり。そんな特徴を持つ更年期ですが、女性の更年期は平均44歳で始まり2年から5年で終わるのに対し、男性のそれは平均43歳ではじまり、長いときには10年も続くということが発表されました。長くつづく男性の更年期は「ミッドライフ・クライシス」と呼ばれることもあります。ときに若い女性の元へ不倫に走る中年男性などの例はテレビの見すぎかもしれませんが、一種の「二度目の反抗期」かのようなこの時期。パートナーとよりよい関係を過ごすため、私たち女性はどんなことに気をつけるべきなのでしょうか。精神科医ゲアノット・ラングス博士の解釈では、更年期は「残りの人生半分をどう生きたいかを真剣に考える良いチャンス」なのだといいます。例として博士のすすめる女性の心得として述べているのは・いままでどんな苦労をしてきたのかを2人で書き出す時間をとること・また夫婦でこれから一緒にかなえたい夢があるなら、それらを短期間・中期間・長期間別の「目標」として定め、少なくとも一緒にかなえようと「努力をしてみる」共同作業をすることが大事ということ・そして何が起きても、決して2人の関係を簡単にあきらめないことということなのだそう。「子どもはどうなる? 家は? 一緒の思い出は? いままで長いこと一緒だったカップルは、ちがった角度から2人の関係性を見るべきです。先走る目先の感情、その場の情熱にフォーカスするのではない。それよりもむしろ、2人の人間がいままで闘い、長い時間をかけて共に築いてきたものにもっと焦点を当ててください」(APOTHEKEN Umschauより引用翻訳)パートナーとの運命を試されているかのような時期。苦しいときほど、お互いの本質が見えるとよく言います。この嵐を抜けたなら、「本当の愛」とは何かがわかりそうな気がします。[The Telegraph,APOTHEKEN Umschau]image via Shutterstock
2016年04月11日生理不順やホットフラッシュをはじめとする体調不良に見舞われる更年期障害。アンアン読者世代は多分、「それっておばさんの悩み。私には関係ないわ」と思っているはず。確かにそうだけど、最近は同様の症状が起こる20代女性も増えているとか。ストレスや過激なダイエットなどのせいでホルモンバランスが乱れてしまうのが原因らしく、体は本当に正直だよね。映画『更年期的な彼女』は医師から若年性更年期障害と診断されてしまったヒロイン、チー・ジアが逆切れとしか思えない行動を取るところから始まる。バスで「おばさん、どうぞ」と席を譲ってくれた少女のほっぺをギュッとつねるチー・ジアは、周囲の冷ややかな視線にも無頓着。診断にショックを受けたのはわかるけど、それってやりすぎじゃね?と思っている矢先、回想シーンにてチー・ジアのストレスの理由が明かされる。大学の卒業式会場に向かってウェディングドレス姿で疾走するチー・ジア。北京の企業に就職も決まっている成績優秀な恋人にプロポーズして、卒業と結婚を同時に祝おうという計画なのだ。大学きっての美女と評判の彼女は自分の行為に夢中で、「あなたと結婚してあげる」と超上から目線のプロポーズにドン引きな恋人リウ・チョンの表情にも気づかない。こんな押し掛け花嫁、いくらなんでも困るって。もちろんチー・ジアの壮大な夢とプライドはズタズタに砕け散り、26歳になった今も尾を引く傷心が若年性更年期障害を誘発したというわけ。一種の恋の病ね。「若くて美人な私がなぜ!」と激おこぷんぷんなチー・ジアが親友リンと冴えない元同級生ユアンの助けを借りて恋の病を克服しようと頑張る姿を追う展開の本作、彼女の思考回路がエキセントリックなのがポイント。落ち込むと大酒を飲み、やさぐれる。元恋人から結婚式の招待状が届くや(送るな、と思うよ)、仰天の略奪婚をもくろむあたりは、痛いを通り越して危険。演じるジョウ・シュンも吹き替えの藤原紀香さんもキュートなので許せるけれど、可愛げがない女性がやると超絶ホラー。恋人に選ばれなかったのは悲しいけれど、教会のいちばん後ろの席で「くたばっちまえ」と毒づくくらいにしよう。で、そのチー・ジアから毒抜きしようと頑張るのがユアン。実は彼女をずっと想い続けていた設定が物語にふくらみをもたせる。チー・ジアに漢方薬を煎じたり、ヘルシーなお弁当を作ったり、エクササイズを指導したり。ユアンの健気さにまったくほだされないチー・ジアってどうなの?という疑問が湧かないでもないが、演じるのが“小さい瞳のアイドル”とあだ名された地味顔のトン・ダーウェイだから説得力あり。この映画は、『猟奇的な彼女』や『僕の彼女はサイボーグ』を作ったクァク・ジェヨンの“彼女”シリーズ最終章。男性は破天荒な女性に翻弄される宿命なので、冴えない外見にこそリアリティがあるのだ。ま、この種のラブコメでリアリティうんぬんを語るのはピント外れだけどね。果たしてチー・ジアは幸せをつかめるか?は映画を観てのお楽しみ。ただ恋の病や日々のストレスに心当たりがある人はもちろん、そうじゃない女性も若年性更年期障害について考えてみるいい機会だよ!◇監督/クァク・ジェヨン出演/ジョウ・シュン、トン・ダーウェイ、ジャン・ズーリン、 ウォレス・チョンほか 吹き替え/藤原紀香ほか 主題歌/華原朋美4月8日よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国順次公開。※『anan』2016年4月13日号より。文・山縣みどり
2016年04月08日イライラしたりのぼせたり… 「もしかして、更年期?」と思うときはありませんか? でもこの症状、卵巣機能の老化による更年期障害と違い、自律神経の乱れが原因になっているケースが多いのだとか。この「プレ更年期」のつらい症状を緩和する漢方を紹介します。当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)「当帰(とうき)」とはセリ科の植物で、この根茎を乾燥させたものは月経不順やPMSといった女性特有の症状に効果を発揮。これにキク科の植物「蒼朮(そうじゅつ)」や、ボタン科の植物「芍薬(しゃくやく)」などの生薬を配合しています。貧血や冷え、めまいなどの症状に効果的。産前産後の諸症状の改善のために処方されることもあります。加味逍遥散(かみしょうようさん)漢方では血の巡りが悪くなってしまった状態を「お血」といいます。月経不順や顔のくすみが見られる場合は、このお血である可能性が高いかも?これを改善するための漢方が「加味逍遥散」。これにも当帰、芍薬、蒼朮が含まれていますが、さらに柴胡(サイコ)というセリ科の植物の根を乾燥させたものを配合しています。自律神経失調症やのぼせ、肩こり、イライラなどの症状に効果的です。桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)これもお血に効果のある漢方。桂枝とは「桂皮」ともいわれ、シナモンのような香りが特徴です。生理痛やつわりに効果があり、幅広い年代の女性をサポートします。この桂枝(桂皮)に芍薬や桃の種子を乾燥させた桃仁(とうにん)、ボタンの根の皮を乾燥させた牡丹皮(ぼたんぴ)などをブレンドしたのが桂枝茯苓丸。のぼせや多汗、頭痛などの症状や、シミにも効果があるのだとか。桃核承気湯(とうかくじょうきとう)月経前後に便秘になりやすい人は、この桃核承気湯がおすすめ。桃仁や桂皮を中心に、便秘解消効果のある大黄(だいおう)や緊張を和らげる作用のある甘草(かんぞう)などが配合されています。PMSや産後の精神不安やのぼせにも効果的です。プレ更年期もしんどいですが、本番の更年期障害はもっとつらいのだとか。10代の生理痛から始まり、アラフィフの更年期まで、女性の人生の半分は何かとトラブルに悩まされるもの。漢方を上手に使って快適な生活が送れますように!
2016年03月26日ギミックが運営する総合医療情報サイト「ドクターズ・ファイル」は5日、「更年期症状に悩む女性のための更年期特集ページ」を公開した。同ページでは、女性なら誰しもが通る「更年期」にしっかりと向き合い、自身にあった更年期症状を緩和させる適切な対処法を身につけることが必要になってきているとして、更年期に関する基本的な情報をはじめ、様々な切り口で更年期に対する情報を紹介している。同ページによると、「更年期」は閉経を挟んだ前後10年のことであり、この時期に心身に現れるさまざまな症状を「更年期症状」と呼ぶ。その症状が現れる年齢や程度、期間には個人差があり、自分では気付かないほど軽い症状や半年程度で軽快するものもあれば、生活に支障が出てしまうほどのひどい"のぼせ"や"ほてり"などの症状もあり、対応策も人それぞれとのこと。婦人科でホルモン剤による治療を行う人や、漢方薬やサプリメントを服用する人のほか、中には我慢する、やり過ごすといった人もいるという。しかし、更年期にどういう暮らし方をするかで、その後の生活に大きな影響を与えることもあるため、「自分の体の状態を見極め、自分に合った更年期を乗り切る方法を見つけましょう」と呼びかけている。時期や症状に合わせた更年期の対策としては、「若年性の更年期症状に30代から対策(女性ホルモンの働き)の特集」と「更年期にサプリメントで補える女性の症状への対策特集」を紹介。「若年性の更年期症状に30代から対策(女性ホルモンの働き)の特集」では、心身を落ち着かせてリズミカルに酸素を取り込む「有酸素運動」の紹介、ホルモンバランスを整える栄養素の紹介とバランスよく栄養素を摂る方法、更年期の特徴的な症状の紹介とその対処方法などが解説されている。「更年期にサプリメントで補える女性の症状への対策特集」では、副作用の心配も少なく、時間や場所を選ばず手軽に摂取できるサプリメントを服用する人が増えていることを受け、特に更年期症状に効果があると言われている成分「エクオール」が紹介されている。
2016年01月06日男性ホルモンの減少が原因となる「LOH症候群」。今回は「男性更年期」とも呼ばれるこの病気のセルフチェック術と治療法について、メンズヘルスクリニック東京の院長の小林一広医師にうかがった。○テストステロンの減少を知るためのチェック項目男性は加齢によって、「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンが減少する。テストステロンが減るとLOH症候群に陥り、「疲れやすい」「体がだるい」「やる気がでない」など、肉体面と精神面においてさまざまな変化が現れる。場合によってはメタボや骨粗しょう症、うつなどにつながるケースも出てくる。LOH症候群の患者は40代、50代がメインとなるが、いち早く自分が病気であると気付くためには自身の健康状態を把握しておくことが大切だ。そこで、男性ホルモンの低下具合を調べるためのチェック項目をまとめたので参考にしてほしい。(1)性欲の低下を感じる(2)なんとなく元気がなくなってきた(3)体力が低下してきた(4)身長が低くなった(5)毎日の楽しみが少なくなった(6)悲しい気持ちや怒りの気持ちを感じやすい(7)勃起する力が衰えてきた(8)運動能力が低下してきた(9)夕食後にうたたねをすることがある(10)仕事の能力が衰えてきた(1)と(7)が当てはまる、またはそれ以外の項目で3つ以上が当てはまる男性は、テストステロンが減少している可能性が高い。実際、患者も増加傾向にあるようだ。同クリニックのLOH症候群外来の患者数は、初診と再診を含め月間250名(2015年10月実績)ほどで、昨年に比べ2倍以上になっている。○食事や運動でテストステロン値は改善するLOH症候群の治療にあたっては、注射によるホルモン補充療法でテストステロン値の改善を図る。「まずはテストステロン値を検査し、値が低ければホルモンを投与します。注射をすると体内のホルモン濃度は上昇しますが、3日ほどで下がってしまいます。濃度を維持するため、外用剤としてジェルタイプの塗り薬も使用すると治療がしやすいですね」。ただ、補充療法は最終手段的な意味合いが強く、まずは生活習慣の見直しによって改善を図るべきだと小林医師は指摘する。「テストステロン値は環境要因を受ける部分も多分にあるため、普段の食事や運動習慣の改善などでまた上がってきます。すなわち、自分の中での調節が可能ということで、いかに下げないような日常生活をするかしないかで差がついてきます」。ランニングなどの有酸素運動をややきつめにすれば、テストステロンの分泌に好影響をおよぼすことが既にわかっている。食事面では、生がきや豚レバーなどに含まれる「亜鉛」、にんにくやたまねぎ、ショウガなどに含まれる「アリシン」がテストステロン増加に欠かせない栄養素とされている。「自分もなんとなくLOH症候群のような気がする」と感じる男性は、まずは生活習慣を改善し、それでも変化が見られなければ医師の力を借りてみてはいかがだろうか。※写真と本文は関係ありません○記事監修: 小林一広(こばやし かずひろ)医療法人社団ウェルエイジング メンズヘルスクリニック東京院長。精神保健指定医、日本臨床精神神経薬理学会専門医、特定非営利活動法人アンチエイジングネットワーク理事、特定非営利活動法人フューチャー・メディカル・ラボラトリー理事。北里大学医学部卒業後、同大学病院でメンタルヘルスケア中心の医療に従事。1999年新宿に城西クリニックを開院。精神科医として皮膚科医、形成外科医と共に心身両面からの頭髪治療に力を注ぐ。2014年東京・丸の内に移転し、メンズヘルスクリニック東京と名称を変え、男性の外見と内面を医療によってサポートするクリニックを立ちあげる。
2015年12月01日現代人が悩まされがちな、睡眠障害や腰痛といった慢性的な苦痛は、幸福感を大幅に低下させる原因のひとつであると考えられているそう。思い当たることがあるひとは、自分のカラダやココロと向き合うことから始めてみましょう。何が不調で、原因は何か…とひとつずつ探り、生活を変えていくことで、改善できることは多いはず。そこで今日は、健康管理を続けていくための5つのポイントをご紹介しましょう。1. 簡単なことから始めるやるなら徹底的にと、ハードルを高くしてしまうのはNG。毎日でも実施しやすいことから始めましょう。簡単なことでも、毎日続けることで意欲の向上や自信につながります。2. お気に入りのアイテムを手に入れる例えばジョギングやヨガを始めるのであれば、お気に入りのウエアをそろえてみます。身に付けたときにわくわく、気分が上がるとベストです。3. 記録をつける自分の不調や気づいたこと、改善のために行ったことを、簡単でいいので記録していきましょう。カレンダーや手帳、スマートフォンのアプリなど方法は何でもいいのでとにかく記録を残すこと。原因不明の不調が、じつは生活習慣の何かと関連していた、なんてことが分かるかもしれません。記録がたまっていくのを見ることで、続けていこう! という気持ちが増していく効果も期待できます。4.ごほうびを用意する健康管理をつづけられた自分への、ごほうびを用意するのも効果的です。・3か月続けたら、小旅行に行く・不調が改善したら、エステサロンで普段利用しない豪華なコースを試すなど、何かのきっかけがないとやらないことにすると、やる気アップにつながるでしょう。5. さぼったら、言い訳せずに自己分析さぼりたくなるときはあって当たり前。新たな習慣を定着させるのは簡単ではありません。ただ、自分で決めたことに反したときには、なぜそうしたのかを分析しましょう。逃げずに向き合うことで、継続するためのヒントが見えてくるはずです。このように主体的に健康管理に取り組むと、幸福感もアップし10年後、20年後の体力や美しさにも大きな差が出ます。早速何か取りかかって、あなたも幸せな未来を手に入れませんか?
2015年11月22日「更年期」の症状とは?女性特有の「更年期」。一言に「更年期」といっても人により症状は様々だ。小林製薬株式会社は、同社のコミュニティサイト『みんなの更年期コミュニティby小林製薬「命の母」』にて、「更年期を意識し始めたきっかけ」についてのアンケートを実施した。閉経前後から始まる自覚症状「更年期のきっかけ」として最も多かったコメントは「閉経や生理周期の乱れ」。生理が不順になったり、閉経になったりしたのと同時期に体調の変化が気になったとのこと。他には「ほてり」「冷え性の悪化」「今までのものとは違う肩こり、頭痛などの痛み」・・・・・・また、あまり周知されていないが、皮膚が敏感になったり乾燥したりという「肌トラブル」といったものまで、女性は45歳から50歳にかけての様々な症状から更年期に気づくようだ。更年期を支える「命の母」このような症状は完治はしないが、ただ放っておくのも辛いだけだ。同社が発売する更年期の女性のための医薬品「命の母」はカルシウム、タウリン、ビタミン、大豆レシチンの他に13種類の生薬を配合し、デリケートな女性の体の不調を改善する。また、同社は更年期の悩みを共有するコミュニティサイト『みんなの更年期コミュニティby小林製薬「命の母」』を公開中。ユーザーで悩みを共有する他に、漢方の専門家やカウンセラーのコンテンツも充実。インターネットを活用したり、医薬品に頼ったりすることで更年期と上手く付き合っていきたい。(画像はプレスリリースより)【参考】・小林製薬株式会社 プレスリリース/PR TIMES
2015年08月26日暑い、だるい、なんだか不調。毎年夏がくるたび、あたりまえのように受け入れてきた体調変化ですが、これを中医学的に解釈すると、どうやらこういうことらしいのです。不調の原因は「暑邪」と「湿邪」だった気候変化が私達の身体の適応力を超えた場合、季節の気候そのものが疾病を引き起こす一因である「邪気」(じゃき)に変化すると考えます。特に、暑い季節の邪気を「暑邪」(しょじゃ)と呼びます。暑邪による身体の変化としては、体が熱くなる・多汗・口渇・脱力感などが現れます。(中略)更にこの暑邪の特徴の一つとして、湿気の邪気である「湿邪」(しつじゃ)を伴いやすいと考えられており、夏は「暑邪」と「湿邪」に悩まされるシーズンに突入するのです。湿邪による身体の変化は手足の倦怠感・吐き気・下痢など。(ikanpoより引用)つまり、身体の適応力を超えない程度の暑さと湿度ならば問題ないわけです。けれど、年々熱帯化しているような現状ではそういうわけにもいきません。夏の間じゅう、避暑地で休暇なんて非現実的だし、かといって24時間エアコンの効いた快適なところにいるのも無理な話。ではどのようにして、「暑邪」と「湿邪」対策をすればよいのでしょうか?注目の食材は、小豆小豆には、・暑邪による熱を冷まし(清熱)・湿邪を取り除く(利水・滲湿)という性質があるのだそう。また、小豆には疲労回復効果も期待できるようで、小豆を摂取することでビタミンB1が摂れるため、糖質の代謝が促進されるので疲労を回復する効果があるといえます。同様の作用により夏場に摂取することで夏バテにも効果的です。(わかさ生活より引用)食べ物で体にためこんでしまった熱と水分を適度に取り除くことなら、自分でもできそうです。夏になるとどうしても、冷たくて口当たりの良いアイスやプリンなどのおやつがおいしく感じられますが、どうせおやつを食べるなら「甘さ控えめの粒あんおやつ!」と覚えておいて損はないかもしれません。[ikanpo, わかさ生活]azuki photo by shutterstock■ あわせて読みたい・大人の工場見学。基礎化粧品ってこうやってできていた!・季節のよろこび。ファームキャンプで自分充電・ニューヨークフェアで見つけた人気者、次くるもの・美肌キープのカギはコレ! 美容ライターのビタミンな毎日・買い物はオンナの生きがい。編集部が本気で考えた「10万円のムダづかい」
2015年07月07日季節の変わり目や湿気が多い時期は、どうしても体調を崩しやすいものです。寝込むまではいかなくても、なんとなくダルかったり、便秘気味になったりと、ちょっとした不調が気になる時だってありますよね。 そんなときには普段飲んでいるお茶を少し変えてみませんか?今回はさまざまなお茶とその効能を紹介します。 まず、風邪気味やお肌の不調などでビタミンCを多く摂りたいときには、柿の葉茶がおすすめです。ほかにも、ローズヒップやクコ茶も美肌に効果的です。また、暖かい時期とはいえ冷えが気になる場合もあります。そんな時には、コーン茶や小豆茶で体を温めると同時に利尿作用や便秘解消効果で浮腫みをオフしましょう。 むずむずとした皮膚の不調や花粉症やぜんそくにはルイボスティーも効果的です。また、就寝前のカモミール・ミルクティーはリラックス効果を高め、寝付きを良くしてくれますよ。 夏にはとくに多くの家庭で飲まれている麦茶にもミネラルと食物繊維が含まれています。また、自宅で簡単にできるお茶の作り方をお教えします。たとえば黒豆茶や小豆茶を作りたい場合には、黒豆や小豆をから煎りしたものを5、6粒カップに入れたところにお湯を注ぎ、蒸らすだけです。ほんのり香ばしい香りがしておいしくいただけます。 気になる症状を改善につながるお気に入りのお茶を見つけてみるのはいかがでしょうか?
2015年05月10日更年期における心身の変化2015年4月3日、サニーヘルス株式会社は自社のダイエット情報発信サイトである「microdiet.net」において、調査レポートを公開した。今回の調査レポートは更年期に関するもの。女性はいつか必ず更年期を迎える。人によって差があるものの、更年期を迎えると心身に様々な変化が訪れる。急激に大量発汗を起こすホットフラッシュやうつなど日常生活に支障をきたす更年期障害が現れたり、これまでと同じ生活をしていても太りやすくなる「更年期太り」など心身の変化は多種多様だ。なぜ更年期太りするのか更年期太りを防ぐには、なぜ太りやすくなるのか知るべきである。まず、更年期を迎えるとエストロゲンの分泌量が大きく減少する。エストロゲンは排卵や月経など生殖機能に関わるだけでなく脂肪の代謝にも関与しているため、分泌量が減少すると脂肪が代謝されにくくなる。加齢による筋肉量の低下にも注目したい。筋肉はエネルギーを消費する器官であるため、筋肉量が低下すると消費されるエネルギーが減少する。ほかには、脂肪の付き方の変化が挙げられる。更年期を迎える前は脂肪は皮下脂肪になることが多いが、エストロゲンが減少すると皮下脂肪になることが多い。内臓脂肪の増加によって太鼓のような腹囲に変化する。更年期太りを防ぐ更年期太りを防ぐには生活を見直すことが第一。更年期太りはエストロゲン量の減少が大きな原因ではあるが、基礎代謝量は年齢とともに低下してきている。そのため、20代、30代と同じ運動量で同じ食生活では太るのは当然だ。無理な食事制限をするのではなく、野菜をたっぷり取り入れた和食中心の食生活にして、生活の中に運動を取り入れたい。エレベーターではなく階段を使ったり、歩くときは大股で早歩きするなどで十分だ。内臓脂肪は有酸素運動で落としやすく、更年期によるイライラやうつも運動によって緩和されるため、できる範囲で体を動かしたい。(画像はプレスリリースより)【参考】・サニーヘルス株式会社プレスリリース(PR TIMES)・microdiet.net
2015年04月05日更年期障害は、ミドルエイジの女性にとって身近な症状だと思いますが、男性にも起こりえるんです。さらに、発症の原因は睡眠不足が影響しているという説も。ぐっすり眠れないうえに、気だるさやイライラを感じてしまう理由をご紹介します。男性の更年期障害はホルモンの減少が原因女性の更年期障害は閉経に伴って起こる卵巣機能低下によって、女性ホルモンの一つ「エストロゲン」が減少することが原因です。一方で、男性の更年期障害は、男性ホルモンの一つ「テストステロン」が減少することで発症します。実は、テストステロンは20歳代をピークに、身体から分泌されにくくなります。分泌量が減少するスピードには個人差がありますが、男性の更年期障害は40代から50代にかけて発症する人が多い傾向にあります。具体的な症状として、性欲の減少や男性機能の低下があるのだとか。また、耳鳴り、頭痛やめまいなど女性のものと同様の症状が表れますが、男性の方がよりメンタルに大きな影響を与えると指摘する意見もあります。人と接するのが億劫になったり、集中力が低下したりするという症状も出るそうです。男性ホルモンが睡眠不足で減少する!男性の更年期障害と関係するテストステロンは、自律神経の働きによって精巣から分泌されます。このため、自律神経の働きが弱まってしまうと、ホルモンの分泌が正常に行われなくなってしまい、更年期障害の症状を引き起こしてしまう可能性があります。2011年のアメリカの医学協会誌の研究では、健康状態に問題のない男性が1週間睡眠不足を続けると、テストステロンのレベルが最大15%減少することが発表されています。これは、十分な睡眠をとらないことで自律神経に影響を与えてしまったことが原因。同研究では、睡眠不足によるテストステロンの低下によって更年期障害に陥るリスクについて指摘しています。男性の更年期障害を防ぐ方法は快眠!更年期障害にかかってしまった男性は、気だるさや無気力、不眠といった症状に悩まされてしまいます。その原因には睡眠不足が関係しているので、普段なかなか眠れないという人は注意が必要です。また、睡眠不足によるテストステロンの減少は、薄毛や男性の機能不全などを招くリスクも。さまざまな症状を引き起こす可能性があるので、睡眠時間は十分に確保すべきです。男性の更年期障害はなかなか気づきにくいものですが、身体のなかでは自律神経の乱れや男性ホルモンの減少などが起こっています。症状が出るのを防ぐためにも、ぐっすり眠るように心がけましょう。Photo by Robert Couse-Baker
2015年03月14日理由もなくイライラ、情緒不安定になり、以前はなかったホットフラッシュがちらほら出始める…「もしかして更年期?!」と不安になった経験はありませんか? アラフォーならば誰もが気になる「プレ更年期」というキーワード。そもそも「プレ更年期」と「更年期」、いったい何が異なるのでしょう?「プレ更年期とはメディアが作った言葉で、医学用語ではありませんよ」と語るのは、30年以上にわたり、女性ホルモンとの女性の健康管理、アンチエイジング医療に関わっている婦人科医、小山嵩夫先生。先生のコメント通り、プレ更年期にはっきりした定義はなく、「更年期(45〜55歳)の前段階(37歳〜44歳)の時期」を指したり、「更年期の前に起きる更年期に似た不調が起こる時期」と解釈されることもあります。どちらにしても、アラフォー世代は「プレ更年期」と一番近い時期に違いありません。「プレ更年期」と「更年期」は違う!「更年期というのは閉経前後の約10年間。卵巣機能が低下して女性ホルモンが急激に減り、ゼロに近づく時期のことです。ホルモンの減少があまりに急なので、体がその変化についていくことができず、さまざまな不調を招いてしまう”変化の時期”と言えますね。更年期の不調は、ホットフラッシュやイライラ、ドライシンドローム※などが代表的ですが、そのほか、心と体に関するありとあらゆる不調が出ると言っても過言ではありませんよ。一方、プレ更年期は、卵巣機能がやや低下して女性ホルモン量が減少傾向にあるものの、急激に出なくなるわけではないので、更年期とは状況が全く違うと考えてください」とは小山先生の説明。なのに、どうして更年期と似たような不調が出る女性もいるのでしょうか? ※ドライシンドローム…体が乾く乾燥症候群のこと。ドライマウス(口)、ドライアイ(目)、ドライスキン(肌)、ドライバジャイナ(膣)などは、いずれも更年期の代表的な症状それは、自律神経の乱れによるものと考えられます。過度のストレスや不規則な生活、夜更かし、栄養状態の悪い食生活、ダイエットなどにより、自律神経のバランスが取れなくなり、さまざまな不快な症状が現れるのです。「もしかして人より早く更年期が来たの?」と不安になる人もいると思いますが、慌てないで。自律神経が乱れるような環境に身を置いていないか、一度ゆったりと振り返る時間を設けましょう。それだけでも、心に余裕ができて、不調が軽くなるかもしれません。「プレ更年期」なんて怖くない!アンチエイジングを意識した生活習慣にスイッチプレ更年期かな、と感じたら、まずは生活習慣を見直してみましょう。喫煙や薬剤の長期服用などはもってのほか。栄養不足、睡眠不足、運動不足、強いストレスなど、思い当たることはありませんか? 「それらは、アンチエイジング的にはすべてNGですよ。特に栄養状態と運動は、老化と大きな関わりを持っていると思います。軽い運動もしないで、ろくな物を食べていない人は、骨も筋肉も血管も、もちろん卵巣の老化も早いでしょう。でも、アラフォーならまだまだ心配は要りません。“今食べているものが半年後の自分の体を作るんだ”という自覚を持って、質の良い栄養を摂り、ウォーキング程度の運動を続けるだけで、体はきちんと応えてくれます。たとえば、ホルモン不足でカサカサに乾いた肌も、生活習慣の改善で3〜4カ月後には生まれ変わり、修復されるのですから!」さらに、小山先生は続けます。「また、エイジング対策として抗酸化(抗老化)力を高めることも大切。抗酸化成分を積極的に摂ることを心がけましょう。抗酸化成分とは、体内で発生する活性酸素の害から体を守る働きのある成分のこと。カテキン、アントシアニン、βカロテンなどが当てはまります。これらは体をサビさせる活性酸素を消去し、体内の酸化ストレスを減らして、若々しい状態に保つ働きを持ちます。肌の若さを考えて摂りたいのは、サプリメントのコエンザイムQ10。それ自体が抗酸化力を持つうえ、ビタミンCと協力して体内のビタミンEを酸化から守ってくれます」そして、タバコを吸っている人は禁煙しましょう。喫煙者は吸わない人よりも、閉経する年齢が1~2年早くなると言われます。これは、喫煙による酸化ストレスの影響と考えられているそうです。更年期に入って女性ホルモンがなくなることは、自分ではどうしようもないことですが、プレ更年期は生活次第で改善することができます。きちんと寝て、きちんと食べる。簡単なことだけれど、これこそプレ更年期を健やかに乗り切る秘訣なのです。プレ更年期にこそ、信頼できるパートナードクターを探そうお話を聞いた小山先生のクリニックは、レディースクリニックの中でも、特に更年期を迎えた女性を対象にしています。更年期を一緒に乗り越えた患者さんの中には、高齢になっても先生を頼り、通い続けている方も少なくないそうです。「その昔、婦人科といえば産科と一緒になった産婦人科が普通で、妊娠・出産、生殖器の病気を扱う科でした。それが、女性のライフスタイルが大きく変化するにつれ、婦人科医はその方の生涯にわたる健康を見守り、アドバイザー、カウンセラーのような役目も果たすようになっています。私が開業したのもそうした必要性を感じたからだったんですよ」日本人女性の寿命は86歳を超えました。なのに、閉経年齢は昔からほとんど変わらず50歳頃と言われます。日本人の平均寿命が50歳を超えたのは、第二次世界大戦後のことだと知っていましたか? 戦前までは、女性は閉経するかしないかの時期に亡くなっていたことになります。閉経以降の人生が40年近くなった今、産科ではなく、女性の健康管理のための婦人科のかかりつけ医を持つことがとても重要です。婦人科はやはり苦手、というひとも少なくありません。例えば、子宮がん検診、乳がん検診などの機会に、よく調べてから婦人科を選ぶようにします。こちらの話をよく聞いてくれる医師がいるか、きちんとプライバシーを守ってくれるのかなどをチェックしておいて、プレ更年期の症状が出たときなどに実際診てもらいましょう。そして、本当の更年期を迎えたとき、躊躇なく相談できるのが理想です。ちょっと大袈裟ですが、健康のことならなんでも相談できるドクターを見つけることが、今後の人生を楽しく過ごせることにもつながるのです。小山嵩夫先生 プロフィール婦人科医。専門は生殖内分泌学、女性の健康増進。日本のHRT(女性ホルモン補充療法)の第一人者として知られる。1996年、女性の健康管理を目的としたクリニック「小山嵩夫クリニック」を銀座に開業。「NPO法人 更年期と加齢のヘルスケア」および「一般社団法人 日本サプリメント学会」理事長として、更年期前後から元気に生きるための啓発活動を行っている。著書に『遺伝子を調べて選ぶサプリメント』『女性ホルモンでしなやか美人』(ともに保健同人社)、『40歳であわてない! 50歳で迷わない!もっと知りたい「女性ホルモン」』(角川学芸出版)など。
2015年02月26日30代女性に増加中! 医師が教える「プレ更年期」の原因と対策生理前の不快な症状、体のだるさ…。「生理のときは不調があるのが当たり前」「20代より体力が落ちるのは仕方ない」そんなふうに思っているあなたは、実は“プレ更年期”かも!?女性のホルモントラブルに詳しいオルソ・オキシマス表参道クリニックの藤森徹也先生に、その原因や対策を教えてもらいました。●ストレス・食生活の乱れ・環境ホルモンが「プレ更年期」を呼ぶ3大悪――「更年期」と「プレ更年期」は、どう違うんですか?「更年期障害とは、閉経をはさんだ前後10年の間に、のぼせ、頭痛、発汗、イライラなどの不快な症状が現れることを言います。日本人女性の場合、閉経の平均年齢は50代前半ですから、更年期障害は40代後半からが一般的です。プレ更年期というのは、それよりも前に、まだ閉経ではないのに更年期障害のような症状が出てきてしまうことです。ストレス、食生活の乱れ、そして環境ホルモンの影響などから、ホルモンバランスが乱れてしまうのが原因です」――環境ホルモンって、しばらく前に話題になりましたね。「体内で、女性ホルモンであるエストロゲンのような働きをしてしまう物質のことで、カップ麺などインスタント食品の容器から溶け出す場合があります。ただ、その影響を調べるのは難しいので、自分でできることとしては、やはりストレスを溜めないことと、食生活に気を配ることでしょう。とくに女性の場合、甘いものを摂りすぎているケースを多く見かけます。ちなみに、全女性のうち1%ほどの割合で、40歳よりも前に閉経する『早発閉経』の方もいます。これは、本当に閉経が近づいていて、更年期障害になっているケースです」●ホルモンバランスの乱れはこんなに怖い!――ホルモンバランスの乱れについて、もう少し詳しく教えてください。「女性ホルモンには、『エストロゲン(卵胞ホルモン)』と『プロゲステロン(黄体ホルモン)』の2種類があります。更年期症状の出る40代半ば以降は、後者のプロゲステロンが先に少なくなり、残ったエストロゲンが相対的に優勢になりがちです。しかし、先ほど述べたような問題があると、30代でも同じことが起こる場合があります。すると、イライラしたり不眠になったり、PMS(月経前症候群)が強くなるなどの症状が現れるほか、エストロゲンは細胞を増殖させる働きがあるため、ガンになりやすくなったりします。プロゲステロンが十分に出ていれば、その働きを抑えてバランスをとってくれるのです。もちろんエストロゲンも、本来は悪者ではありません。内臓脂肪を減らす、骨粗鬆症を予防する、血圧を下げる、肌をみずみずしく保つなど、大切な働きがありますから。両者がバランスよく、しっかり分泌されていることが大事です」――バランスが崩れてしまったら、どうしたらいいのでしょう?「私のクリニックでは、減少したホルモンを飲み薬などで補う『ホルモン補充療法』を行います。個人差はありますが、だいたい1~2カ月くらいで体調が戻ってくる方が多いですね。その際は、人間の体内にあるのと同じ化学構造である『ナチュラルホルモン』を使います。保険がきかないので1カ月あたり8000~1万円ほどかかりますが、安全で長く使えるのがメリットです。現在、日本で一般的に出回っている保険のきく薬は合成のもので、効果が強すぎて副作用の恐れがあるので、私はおすすめしていません。もし使うなら、強い症状が出たときに、一時的に使う程度にとどめてほしいと思います。ただ、いくら治療しても、閉経が早くなるなどの傾向が見られますから、なんといっても予防が大事です。とくに30代になると、『10~20代のころは調子が悪くても乗りきれたのに、無理がきかなくなった』という方がたくさんいます。PMS(月経前症候群)などの気になる不調があれば、ぜひ一度医師の診察を受けてください」●こんな症状があったら要注意! 自分でできる簡単セルフチェック「最後に、更年期の方に多い症状をまとめてご紹介します。これらに心当たりがある方は、とくに注意しましょう。ただし、繰り返しになりますが、予防が大事です!今は症状がない方も、一度、自分の生活を見直してみてください」1:顔がほてる2:汗をかきやすい3:腰や手足が冷えやすい4:息切れ、動悸がする5:寝つきが悪い、または眠りが浅い6:怒りやすく、すぐイライラする7:くよくよしたり、憂うつになることがある8:頭痛、めまい、吐き気がよくある9:疲れやすい10:肩こり、腰痛、手足の痛みがある※簡略更年期指数(SMI)より藤森徹也(ふじもりてつや)大阪市立大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院小児科、厚生労働省などに勤務する一方、米国ハーバード大学、デューク大学に留学。30代後半、自身の体力の衰えを感じていた頃、栄養療法とナチュラルホルモン補充療法を知り、米国でニール・ルージェ医師に師事。2010年からは日本で医師向けのセミナーを行うなど、「内側から健康に、美しく、若々しくなる」ための医療の普及に尽力。現在、オルソ・オキシマス表参道クリニック院長のほか、オルソ心療内科クリニック(目黒)、トキコクリニック(大阪)での顧問も務める。<取材・文/島田彩子取材協力/藤森徹也(オルソ・オキシマス表参道クリニック)
2015年02月24日更年期障害と聞いて、みなさんはどんなことを想像しますか?アラサーのみなさんにとっては、まだまだ遠い先のことと感じる人が多いでしょう。でも実は30代で更年期障害のような症状があらわれる、「若年性更年期障害」の人が増えていることをご存知でしょうか?すぐに疲れてしまう、イライラして寝つきが悪いなど、病気とは言えない体の不調を感じたことはありませんか?これらは更年期障害の症状のひとつ。アラサーのうちから気をつけたい、若年性更年期障害について紹介します。そもそも更年期障害って何?更年期障害とは、閉経をはさんだ前後10年の間に起こりやすい心身の不調のことです。女性が閉経する年齢は平均で50歳前後といわれているので、一般的には45~55歳くらいの期間を更年期と呼びます。この期間は閉経に向けて、女性の体が大きく変化する時期。卵巣機能が低下するために女性ホルモンの分泌が少なくなる一方で、脳からは女性ホルモンを出し続けるように指令が送られ、このアンバランスが様々な症状を引き起こすのだとか。代表的なのは次のような症状です。【体調面】・月経不順・頭痛やめまい・のぼせ・寝つきが悪くなる・動悸や息切れ・手足の冷えやむくみ・汗が急に出る・食欲不振・肌のくすみやシミ、たるみ・便秘【心理面】・イライラして怒りっぽくなる・不安感が強く、落ち込みやすい・物忘れがひどくなる病気のようにはっきりした症状はないものの、こうした症状が重なるために、ひどいときは生活や仕事に支障をきたすこともあります。では、なぜ30代で更年期症状があらわれてしまうのでしょうか?生活環境とストレスが、アラサーに更年期障害を引き起こす30代の女性に更年期のような症状が現れる原因として、生活環境やストレスなどが関係していると言われています。不規則な生活や過剰なストレスがかかると、自律神経の働きが狂ってホルモン分泌にも影響を及ぼすことがあります。これが更年期障害のような症状を引き起こす原因になります。実際には30代で閉経する人は、ほとんどいません。そのため、生活習慣を改善してホルモン分泌が正常に戻れば、症状は改善します。無理なダイエットを繰り返して、一時的に生理が止まってしまう人がいますが、これも若年性更年期障害の原因になります。美しくなるためのダイエットが、更年期障害を招いてしまっては意味がありませんよね。「心地よい睡眠」で、若年性更年期を撃退できる!まずは快眠をしっかり確保することが大切。睡眠不足は疲労やストレスを増幅させて、症状を悪化させてしまいます。できれば10時までにベッドに入りたいところですが、難しい人も多いと思うので、次の点を心がけてみてください。「就寝前に湯船につかる」湯船にゆっくり浸かって、心身ともにリラックスしましょう。また体温が下がるときにに眠気を感じやすくなることから、入浴時に体温を上げておくと入眠しやすくなります。「就寝の2時間前までにスマホやパソコンの使用をやめる」スマホやパソコン、タブレットなどのブルーライトは、刺激がとても強いため睡眠の妨げになります。また睡眠の1時間前には、部屋の照明を落として暗くすることで、眠りに入りやすくなります。「起床時間を固定する」就寝時間の固定が難しい場合も、起床時間だけは固定するように心がけましょう。朝起きる時間をそろえるだけでも、生活が規則正しく整いやすくなります。早起きして朝食を食べると、便秘解消効果も期待できるのでおすすめです。休日も同じ時間に起きることで、週明けも睡眠リズムが狂いにくくなります。心地よい睡眠を得るためのヒントは、ピーリング麻里子さんのこちらの記事にも詳しく書かれています。こちらも、ぜひ参考にしてみてください。やっぱり女はデリケート・・・女性でも、バリバリ仕事をしている姿はカッコいいですよね。でもどんなに仕事のポジションが上がっても、体まで変化するわけではありません。女性らしさを極端に主張する必要はありませんが、女性としての心と体を丁寧に扱うことは、やはり大切なこと。「女はデリケート」それは昔も今も変わりません。忙しさにかまけて、あなたは女であることを忘れていませんか?
2015年02月11日