恋愛に対していつも奥手になっている女性は、もしかしたら自己肯定感が低すぎるのかもしれません。良い意味の自信とプライドを持つ練習をしましょう。あえて簡単なルーチンを継続する厳格な両親から厳しく躾けられた女性は、自己肯定感が低くなりやすい傾向があります。テストやスポーツ大会で抜群の成績を残しても両親からあまり褒められた事がない、このような経験は子どものストイックさを育てますが、一方で良い意味の自信やプライドの成長を妨げます。大人になったのに恋愛に対して消極的、自分に自信が持てないと感じている方は今こそ自己肯定感を育てる練習をしましょう。効果的なのがあえて低い目標を設定し、成功体験を数多く経験する事です。例えば「毎日本を1ページ読む事」や「毎日腹筋を3回する」等といった目標を決めます。量が少なすぎると感じるかもしれませんが、ハードルを下げ、とにかく目標を毎日自分がクリア出来ているという充実感を味わう事が、このノウハウのポイントです。カレンダーに出来た日は印をつけ、自分の努力を客観的に「見える化」すると、なおのこと効果的です。継続するうちにハードルが低すぎると感じたら徐々に難易度を上げてみましょう。日々のルーチンワークを通して「意外と自分は出来るんだ」という認識を自分自身に対して持つ、これが自己肯定感の高める方法です。自分を許す、些細なミスは受け入れる自己肯定感が低い女性はいわゆる完璧主義的な性格である事が多く、些細なミスをした時、自責の念を強く抱いてしまいます。自信を育てるためには、ケアレスミスを素直に受け入れ、自分を責めないようにすることが大切です。実際に日常生活において重大なミスをする事は稀ではないでしょうか。忘れ物や些細な失敗は受け入れて、「まあ、いいか」を口癖にします。ポジティブないい加減さを自分の中で育てましょう。失敗した時こそ見方を変えてみる生きていく上で失敗することは避けられませんが、自己肯定感が低い方は自分を執拗に責めがちです。しかし、失敗した時こそ前向きに物事を考えるようにしましょう。例えば会社に遅刻してしまった時などは「今日は遅刻してしまった分も、挽回できるようにいつもよりがんばって仕事をしよう」と考えればいいですし、資格の試験に落ちてしまったというような時も「もう一度勉強することで、より理解を深めて知識を身につけることができる」と考えればいいのです。このように、失敗した時でも良い意味で開き直って前向きな姿勢でいることを、何度も経験する事で自己肯定感は自然と育っていきます。
2019年12月17日恋愛がうまくいかないことの原因は「自己肯定感」が低いことかもしれません。自己肯定感を高めて、恋愛上手になる秘訣をお伝えします。自己肯定感が低い原因を考えるまず自己肯定感を高めるには、あなたの自己肯定感が低い原因を考える必要があります。理由として考えられるのは、今までの恋愛経験の中で自己肯定感を下げる出来事があったのかもしれません。つらい作業かもしれませんが、まず原因を把握することが、自己肯定感を高める作業に必要だと言えます。相手に尽くしすぎてしまったり、彼とちょっと連絡が取れないだけで浮気を疑ったりしていませんでしたか?実はその行動こそが、自己肯定感を下げてしまっていたのです。自己肯定感を上げるためにチャレンジしたいこと恋愛に限らず、自己肯定感を高めるために大事なことは、まず自己肯定感が低い自分を認めることです。そのうえで、自己肯定感を上げるためにできることから行動していくことが必要です。今までのあなたは、男性に自分から声をかけることはなかったかもしれません。それは、自分に自信がないからです。でも、これからは気になる男性がいたら、思い切って声をかけてみましょう。断られて、自信をなくすこともあるかもしれません。でも、待ってばかりの日々から、自分から声をかけることができたということを、まずは認めてあげましょう。短所を長所に変えてしまう自己肯定感が低い女性は、きっと自分は短所だらけで、愛される価値がないと思い込んでいるはずです。でも、短所というのは、実は長所と考えることも可能です。例えば、「暗い」と自分で思っているとします。でも世の中にはおとなしい女性が好みの男性もいます。「暗い」を「おとなしい」に変換させればいいのです。別に無理に演じることはありません。あなたがあなたらしくいられる男性を選べばよいのです。自己肯定感を高めることは大切自己肯定感を高めることはとても大切なことです。なぜかと言うと、自己肯定感が低いと恋愛依存体質となります。その場合、恋人に否定されただけで、自分自身に価値がないと思ってしまうからです。恋人1人に否定されただけで、そう考えるのは大きな間違いです。これからは、自己肯定感を高めて、いい恋愛をしていきましょう。
2019年10月27日モテ女子になれれば、狙った彼とお付き合いできるのにな、なんて考えたりしませんか?実はモテ女子には共通していることがあるのです。一般的なモテる女性の要因として顔が可愛い、スタイルが良い、オシャレ、家庭的などが挙げられると思います。でもそれはあくまで付加価値なのです。モテの一番の要因は「自己肯定感」にあります。自己肯定感を高めて、モテ街道を突っ走りましょう。自己肯定感とは?そもそも自己肯定感が高いとはどんな状態なのでしょう。簡潔に言うと「自分には価値がある」と自分で認知している状態です。自分自身を肯定できている場合にこの言葉が当てはまるわけです。では自己肯定感が高いとどんなことが起きるのか、自己肯定感が高い人の特徴をご紹介します。(1) 失敗を恐れない断言しますが、自己肯定感が高いことは、自分にとって良いことしかありません。例えば、何か失敗したとしても自分を過剰に責めすぎることがなく、失敗を次に活かすことが出来ます。自分で自分を信頼している状態なので、そんなこともあるさ!と切り替えられるのです。失敗を恐れずに行動できることは人生の強みになります。(2) 何事もチャレンジ出来る失敗を恐れないということは、何事も積極的にチャレンジが出来ますよね。失敗したらどうしようと必要以上に未来を心配しませんから。チャレンジ精神が高いと、自分をどんどん理解し高めていくことが出来ます。また基本的にポジティブシンキングになるので、精神衛生的に最適な状態を維持することが可能なのです。(3) 自分を自分で評価出来る自分と他人を比べて落ち込むことってありませんか?どうしても隣の芝生は青く見えるものです。ただ自己肯定感が高い人は、自分の評価を誰かに依存せずに下すことが出来るので、他人と自分を比べることがなくなります。自分は自分、他人は他人とはっきりとした線引きをすることが出来るのです。(4) 他人に優しくできる自分と他人を比べることがないと、対抗意識がなくなるので誰に対しても優しく出来ます。妬みやひがみなどの嫌な感情を抱えずに済むわけです。時にライバル心は必要ですが、自分が苦しくなるほどに持つ必要はありません。自分が頑張るための良い刺激として捉えることが大切なのです。自分を正しく評価することは、相手を正しく評価することにも繋がるのです。相手の良い所を見つけ、素直にすごいね!って言える人は魅力的ですよね。自己肯定感を高めるためにどうすればいいのか?自己肯定感を高める方法はいくつかあります。どうしたら高めることが出来るのかをご紹介します。(1) 長所と短所を知るまずは自分の長所と短所を考え自己分析をしてみましょう。次に短所を長所に言いかえることが可能かどうか考えてみてください。もし言い換えられるのであれば短所もあなたの長所になります。これ実は心理学的にはリフレーミングという手法になります。例えば「優柔不断」は「優しさ」の裏返しでありますし、「頑固」は「意思が強い」と言いかえられます。自分のウィークポイントをチャームポイントに変換しましょう。(2) 失敗は成功のもとリフレーミングは日常のアクシデントにも応用出来ます。極端な話ですが失敗を成功と捉えることも可能なのです。仕事でミスをしたとします。あなたはどう捉えますか?人間ですからやっぱり落ち込みますよね。でも失敗は素直に謝ればいいし、次に活かせば良いのです。ミスをしたことはショックですが、ミスからしか学べないことも沢山あるのです。(3) 成功を繰り返し体験する失敗を成功と考えられるようになれば、成功体験として自分の脳裏にインプットされます。成功体験は自信に繋がり、自己肯定感を高める手助けとなります。ですから、小さな成功体験を積み重ねましょう。「朝少し早起き出来た」「今月は少し節約できた」など小さなことで良いのです。小さな成功を繰り返し、自分はできるんだ!という自信を持ちましょう。(4) ありのままの自分を褒める成功体験を体感できるようになったら、めいっぱい自分を褒めましょう。それが自分を受け入れるということです。自信過剰は時に嫌われる要素になりますが、それは実力と自信が伴っていないのを見透かされてしまっているからです。行き過ぎた自信でなければ、持ち合わせているに越したことはありません。その日ベッドに入る時に、今日も一日頑張ったと自分を褒めてあげましょう。自分を褒めてあげられれば明日を頑張る活力となります。誰かに愛されるためには、まず自分を愛することモテる女性になるにはあなた自身が魅力的な女性になることが大前提です。これだけ聞くと一見難しそうに聞こえますが、今回ご紹介した自己肯定感を高めるメソッドを行えば、幸せを手に入れることは意外と簡単なことなのです。相手に好かれる前にまずは自分を愛してあげることが大切です。反省は大切ですが過剰に自分を否定しすぎてはいけません。自分を認めて、受け止めましょう。自己肯定感を高めて、意中の彼のハートを掴みましょう。
2019年10月15日「ほめ写プロジェクト」とは写真を使って子どもをほめることで、子どもの自己肯定感を高める新たな子育て習慣を発信、啓発する活動。先日、東京地区のセミナーが開催され約90組の参加者が集いました。今回は「ほめ写」(ほめしゃ)の始め方や、ほめるコツについてお伝えします。■ 子どもが自分に自信を持つには?Pangaea / PIXTA(ピクスタ)子育て中のパパとママは子どもが自分に自信を持ち、前向きな気持ちで毎日を過ごしてほしいと誰もが願うはず。それを叶えるポイントが「自己肯定感」を高めることです。自己肯定感が高い子は自分に自信を持ち、やる気やあらゆるシーンで積極的に取り組みます。それが他人を思いやる気持ちにも繋がります。一方、自己肯定感が低いと失敗を恐れ、挑戦をしたとしても壁にぶつかるとすぐに諦めてしまう傾向にあります。内閣府が発表した調査では先進国の中で日本の子供は自己肯定感が極めて低いという結果も出ています。ほめ写プロジェクトの調査によると90%以上のパパとママが子供の自己肯定感を育む必要性があると感じていますが、具体的に子どもの自己肯定感を高める方法がわからないと悩んでいるのが現状です。そこで始めたいのが日常的に「子どもをほめる」ことです。■ 「条件付きほめ」と「無条件ほめ」の違い、それぞれのポイントは?ほめ方には「条件付きほめ」と「無条件ほめ」の2種類あるので両方おこないましょう。条件付きほめは、子どもが頑張って何かを成し遂げた「努力」と「達成」をほめることです。教育評論家の親野智可等(おやのちから)氏登壇されたほめ写プロジェクトのキーマン、教育評論家の親野智可等氏によると、日本人は人をほめるのがとても下手だと言います。■ 「条件付きほめ」のポイントは、「部分ほめ」と「場面ほめ」「部分ほめ」は、漠然と人を見て評価するのではなく、その人のキラリと光る所を見つけてほめることなのだとか。例えば子どもの書き取り帳を見て全体的に上手な字が少なくても、その中で上手く書けた字や、部首や作りで良く書けた箇所を思いきりほめてください。(親野式ほめ方例:タテ画の天才だね!このハライがとても上手だね!)EKAKI / PIXTA(ピクスタ)「場面ほめ」は、見過ごしがちな子どもが見せる優しさや気遣いをほめること。(親野式ほめ方例:兄が弟の靴を揃えてあげた時、「お兄ちゃん優しいね~!」)親御さんは子どもへの愛ゆえに「しなきゃだめ」「しちゃだめ」とダメダメを連発してしまいがちです。しかる行為を続けると、次第に子どもは自己肯定感が低くなります。すると、自分に自信が持てなくなる、親が自分をダメな子だと思っていると感じ始めて親に愛されていないという根源的不安に陥る恐れがあり、やがては親子関係が崩壊すると警鐘を鳴らします。一方の「無条件ほめ」は努力や成果などに対してではなく、「あなたがいてくれるだけで幸せ」「大好き」と、子どもの存在そのものをほめることです。そこで、無条件に子供をほめることに活用したいのが「写真」です。■ 「撮る」「飾る」「ほめる」の3ステップがほめ写!shimi / PIXTA(ピクスタ)撮るコツ写真を撮る時は特別なシーンばかりでなく日常のシーンを撮ります。(例/習い事や縄跳びの練習、兄弟が家で遊んでいる様子など)。兄弟姉妹がいる場合は枚数や写し方を揃えること、仕事でふだん家にいる時間が少ないパパの場合はパパと子供が一緒に映っている写真を沢山飾る事が大切です。飾るコツ写真は子ども目線の高さで生活動線上に貼りましょう。お気に入りの写真はA4サイズ程度の大きめにプリントするのがおすすめ。何度も何度も目にして子どもに反すうさせます。できれば飾る写真は子どもに選んでもらいましょう。ほめ写に便利なツールなども商品化されていますので、それらを活用するのもひとつの方法です。壁に穴を空けずに壁を傷つけないフックで気軽にほめ写!左/コマンドフック壁紙用(カレンダー用)右/コマンドフック壁紙用フォトクリップホワイト共にスリーエム ジャパン株式会社製お気に入りは大きくプリントしてオリジナルパネルに。左/WALL DECOR(ウォールデコ) 右/Shacolla(シャコラ)共に富士フイルムホールディングス株式会社製ほめるコツ飾った写真を見ながら「この時はがんばったね」と努力や成果をほめると共に「大好きだよ」「生まれてきてくれてありがとう」と無条件に子どもをほめましょう。写真があると自然とほめ言葉が出てきます。■ 「ほめる」を続けるにはパパやママ自身が満たされている事も重要2人目の登壇者であるプロカメラマンの織田隆一氏。年間数百組の親子写真の撮影を通じ子どもを「ほめる」重要性について語っていただきました。ファミリースタイルフォト代表織田隆一氏ご自身は3人のお子さんを持つパパ撮影現場で上手に笑えない、撮影に応じない子どもの親御さんには共通点があると言います。それはできない子どもに対して命令口調でダメ出しをすること。叱ったり怒鳴ったりすることは、寒い日に冷たいシャワーを浴びさせているようなものだと言います。ダメ出しやキツイ言葉を子どもに向け続け押してしまうと、子どもが本能的に押し返してきます。■ イイね!をする感覚で我が子を無条件にほめるのがおすすめmits / PIXTA(ピクスタ)子どもを押すのではなくしっかり受け止め、無理にコントロールしようとしないで接することが大切で、SNSのイイね!をする感覚で我が子を無条件にほめること。子どもをほめ続けるには、パパやママ自身が満たされていることも重要と織田氏は力説。日本のママは自分の時間をほぼ子育てと育児に費やす人が多いため、なかなか自分自身の自己肯定感を育める環境にいません。ぜひ自分で自分の機嫌を良くする努力をしてほしい、とも。それが家族関係の向上につながると織田氏は言います。まずは夏休みや運動会に撮った写真を飾る事から「ほめ写」をはじめてみませんか。取材協力ほめ写プロジェクト
2019年10月02日「自己肯定感を育もう!」最近、子育て関連本やサイトで頻繁に目にします。理想はそうありたいけれどなかなか難しく、自己肯定感低めの私は、このキーワードが少し苦手です。しかしあるセミナーをきっかけに、“自己肯定感”の認識が変わっていきました。勘違いしていた自己肯定感8月のある週末、私は広島で開催された子育てセミナーに参加しました。講師はNHKすくすく子育ての元キャスターであり、現在はフリーアナウンサー、また「NPO法人おやこみゅ」の代表を務める天野ひかりさん。ご自身も高校生のお子さんを育てるママです。「さてみなさん、子育てで一番大切にしていることは何ですか?」まず自分の考えを書きだし、数人のグループで話し合いました。3人の娘を育てる私が大切にしていることは、それぞれの気持ちに共感し、嬉しいことも悲しいことにも寄り添うこと。他にも様々な意見が出ましたが、天野さんの答えは「自己肯定感を育てること」でした。私は子どもたちが何事も前向きに挑戦できるよう、また自信をつけられるように、様々な経験やチャレンジをさせてきたつもりです。しかし本当に子どもたちの自己肯定感が育っているのかは分からない。また自信もありません。「自己肯定感とは、常に自信にあふれたポジティブな印象がありますが、実は自分の弱い部分も含めて認められる心のことなんですよ」と天野さん。子どもに必要なのは、“長所だけでなく、欠点もそのまま認められ、愛され、必要とされること”。そしてそれこそが私たち大人が子どもに対してできる、一番大切なことなのだそう。欠点を欠点として認めるなんて意識したこともない、欠点はクリアするように努力すべきだと思っていた私は、ハッとしました。どんな自分でも親や家族から愛されていると感じられる子は、「私は私だから大丈夫!」という強い心が育ち、新しいことに挑戦したり、壁にぶちあたってもそれを乗り越えられる力をつけていきます。また相手の立場に立って気持ちを考えることもでき、ひいてはそれが“自立”につながるのだそうです。大きく強い器(自己肯定感)を育てよう自己肯定感に関してもうひとつ興味深い話を聞きました。“知識”が水だとしたら、それを入れる器が“自己肯定感”だと天野さんは言います。「器にはたくさんお水が入ったほうがいいですよね。それなら器は大きくて強い方がいい。だから知識を入れるより先に、しっかりとした器=自己肯定感を育てることが大切です」。自己肯定感(器)が育っていないのに、知識(水)を先に入れると、小さい器はあっという間に水でいっぱいになります。また弱いので時に割れたりして漏れるのだそう。これにはなるほどと、うなずく人がたくさん。私は子どもがもっと小さいうちに聞いておきたかった! と思いました。日々の実践は、言葉がけ=コミュニケーション子どもの自己肯定感を育てるために親が実践できること、それは毎日のコミュニケーション、言葉がけです。そして言葉がけもその順番が重要になるそうです。言葉がけの順番1.子どもの行動や気持ちを認める2.大人が見本を見せる3.社会のルールを説明する例えば、自分の子どもが公園で滑り台に並んでいる子ども達に割り込みをして、先に滑ってしまったとします。そういう時はまず「滑りたかったんだね」とわが子の気持ちを認め、並んでいた子どもたちに「割り込んでしまって、ごめんね」と親が謝ります(大人の見本)。そしてその後に、並んで順番を待つという社会のルールを説明するのがベスト。親自身の体裁からその場で叱ってしまったり、「ダメダメ!こら!」と一喝しがちですが、実はそこには“子ども本人の気持ちを認めてあげる”という大切な部分が抜けているのだそう(※相手や自分の命に関わる場合はすぐに「ダメ!」といわねばなりませんが)。子どもにとってはお母さんに「滑りたかったという気持ちを分かってもらえた」ということ、またどんな時もお母さんだけは味方で、自分の気持ちを分かってくれる!ということが重要なのです。では、母親自身の自己肯定感は?子どもの自己肯定感を育むにあたり、私のように自己肯定感の低い母親はどうしたらいいのでしょうか。実は子育てをして初めて自分と母親との関係、また自分の自己肯定感は育てられたのか? と悩むお母さんが意外と多いのだとか。「お母さんもそのままのお母さんでいいの。できなかったと思う自分もすべて認めてあげることです。心配しなくても子ども達はありのままのお母さんが大好きですよ」と天野さん。「ありのままの私?未熟でおっちょこちょいだけど、これが私なのか。私は私でいいんだ」と、そのままの自分を認めてみると、不思議と気持ちがラクになり、より子どもに優しく接することができるようになりました。最後に天野さんからあたたかいメッセージ。「子育てには正解はないと思います。大変だ、不安だと思ったら誰かに頼ったり、助けをお願いしていいのです。それでもまだ迷ったら、子どものためによい方ではなく、“ママが幸せを感じられる方を選ぶ”といいですよ」。つい子どものために!と、自分をおいて必死になりがちですが、母親が自分自身を大切に、そのままの自分を認めてハッピーでいることが母親自身の自己肯定感を高めることにつながります。そのままの自分を認める力と子どもの自己肯定感は同時に育むべきことだなと感じたセミナーでした。<取材協力><文・写真:ライター林未香>
2019年09月30日「この映画は、ゲーマーとしての僕の人生を肯定してくれました。子どものころから“ゲームはよくないものだ”と言われてきましたが、素敵なこともたくさんあるんです!」弾けるような笑顔でゲーム愛を語る佐藤健(30)。映画『ドラゴンクエストユア・ストーリー』(8月2日より全国東宝系にて公開)で声優に初めて挑戦した。今年は主演映画が3本と、多忙を極める佐藤。そんな人気者の気になるオフの過ごし方は?「オフの日は映画を見たり、脱出ゲームに行ったり。家で一人、本を読んで、謎解きをやることもあります。(趣味の)オセロゲームはしばらくやっていないけど、強いのは変わらないかなあ(笑)。交友関係に関しては、興味がある人がいたら積極的にいきますよ。千鳥のノブさんとか、どんなジャンルでも尊敬する人って不思議と気が合う」一方、仕事モードに切り替わる瞬間は「意識したことがない」ときっぱり。「あえて言うなら、本番の直前に深呼吸をするときですね。セリフはリハーサルをやると入るので、台本はほとんど見ません。現場で考えていることは、いいものを作るためにベストを尽くすことだけ。この作品の現場は初めてのことが多かったので、監督の指導を素直に聞いて一生懸命やる、を徹底していました」今年の後半は、時間に少し余裕ができるという。「旅行します!国内外問わず、行く計画を立てていて。好奇心があるのでやりたいことはたくさんあります。ただ、手配や準備は、一緒に行く友人に丸投げするタイプですね(笑)」
2019年08月02日現在の子ども教育の重要なキーワードとして、教育メディアでも頻繁に取り上げられる「自己肯定感」。日本人の場合、そもそも自己肯定感が低いことが問題ともされますが、その原因はどんなところにあるのでしょうか。お話を聞いたのは東京都市大学人間科学部教授の井戸ゆかり先生。二児の母でもある先生に、子どもの自己肯定感を高めるために親が果たすべき役割も含めて教えてもらいました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)子どもの自己肯定感を下げてしまう親の「先回り」日本人の自己肯定感は低いとよく指摘されます。それどころか、いまの子どもたち、若い人たちを見ていると、自己肯定感はさらに低くなっているように感じてしまいます。学生に自分の長所と短所をそれぞれ10個挙げるようにいってみても、すぐに挙がるのは圧倒的に短所のほう。一方、長所はなかなか挙がってきません。その要因のひとつとしては、謙虚であることを美徳とする日本の文化があるでしょう。本当は自分でいいところだと思っていても、それを口にすることがはばかられる。加えて、長所というからには、誰からもいいところだと思われるようなものでなければいけないという考え方もあるように思います。でも、長所というのはもっと身近なところ、日常生活のなかにでもあるもので、なにか大きなことを成し遂げたといったことでなくてもいいのです。でも、日本人の場合はやっぱり謙虚ですから……そういうふうに自分を見ることができない場合があるようですね。また、親が先回りしてしまうことも、いまの子どもたちの自己肯定感を下げている要因かもしれません。子どもがなにか問題にぶつかりそうになったら、その問題の芽を事前に摘んでしまう親が多いのです。その先回りを、親は子どものためだと思っています。でも、子どもは成長過程でさまざまな問題に直面し、解決するなかで自信を持つと同時に達成感を感じたり、周囲の人に認められる言葉かけをされたりすることで自己肯定感を高めていくわけです。そのきっかけを奪ってしまっては、子どもの自己肯定感が高まるわけもありません。自己肯定感の高低による子どものちがい自己肯定感の高低によって、子どもにはさまざまなちがいが表れます。自己肯定感が高い子どもは、自分に自信があるのでどんなことにも積極的に取り組むことができます。それから、自分のいいところも悪いところも含めて「いまの自分でいいんだ」という思いがあるので、気持ちにゆとりがあり、情緒が安定して他人にも優しくできます。しかし、自己肯定感が低い子どもは、人からどう見られているかという評価を気にして自分に自信を持てません。すると、友だちに対するジェラシーもあって、大人が見ていないところで友だちに対して意地悪をするといった問題行動を起こすこともあります。自己肯定感が低いというと、ただ自分に自信がないおとなしい子を想像するかもしれません。もちろん、そういうタイプの子どももいますが、自己肯定感が低い子どもであってもどこかで「認められたい」という気持ちがあり、それが友だちへの意地悪などゆがんだかたちで出てしまうこともあるのです。子どもに役割を与えて褒めるきっかけをつくるこれらの話を聞けば、あたりまえですが「自己肯定感が高い子どもに育ってもらいたい」と考えるのが親心でしょう。自己肯定感は、とくに小さい子ども同士の関係性のなかではなかなか育まれません。つまり、子どもの自己肯定感を育てるには周囲の大人、とくに親のかかわり方が重要になってくる。親はしっかりと子どもを観察する必要があるのですが、なかでも注意してほしいのは、「どうせ」という言葉です。だいたい4歳後半くらいから出てくる言葉ですが、子どもが「どうせできない」なんていいはじめたら要注意。「どうせ」という言葉が出たら、子どもを認めたり褒めたりするような言葉かけを増やす必要があると考えてください。あるいは、家のお手伝いなど役割を子どもに与えてあげることも効果的です。ポイントは、その子どもの力では「簡単ではないけどなんとかできる」という無理のないハードルの役割にすること。そして、そのお手伝いを子どもがしてくれたなら、「頑張ったね!」「すごいね!」「ありがとう!」とたくさん褒めてあげましょう。そうすることで、子どもは自己評価が上がり、自然と自己肯定感も高まっていきます。幼児期から小学校低学年くらいまでの子どもの自己肯定感は、親の言葉かけ次第で高くもなれば低くもなります。お手伝いなどの役割を子どもに与えることは、子どもに「自分は必要とされている」と自信を与えるとともに、親が言葉かけしやすい状況をつくる意味もあるのです。「自分の良さ」に目を向けることを教えるまた、親が子どもを見る「ものさし」を意識することも大切です。子どもは4歳頃から「あの子は足が速い」とか「この子は絵が上手」といったものさしで友だちと自分を比べるようになります。小学生になると勉強やテストもはじまるので、子ども自身もつい「できる・できない」のものさしで自分を見てしまうものです。でも、そのものさしのなかで育つと、できる子と自分を比べてしまう傾向が強まり、自己肯定感は高まりません。そこで親の出番です。誰もが万能ではないし、得意なことも苦手なこともあってあたりまえだということを子どもに教えてほしいのです。子どもにとって苦手なことがあれば、「一緒にやろうか」と手伝って達成感を味わわせてあげましょう。そして、なによりも「自分の良さ」に目を向けることを教えてあげてください。たとえば、図工の課題で工作をするにも要領がいい子はささっと終わらせてしまうのに、苦手な子、あるいは丁寧な子はどうしても時間がかかります。その子が居残りまでして作品をつくり上げて、しかもひとりできちんと片づけまでしたとしましょう。最後まで手を抜くことなく頑張れたこと、みんなで使う教室をきちんと片づけたことは間違いなくその子の「良さ」であるはずです。親としては、完成した作品の評価だけでなく、むしろ、完成するまでのプロセスをしっかり褒めて、「お母さんがちゃんと見ていてくれた」と子どもに思わせ、自信を持たせてあげてほしいと思うのです。『保育の心理学 実践につなげる、子どもの発達理解』井戸ゆかり 編著/萌文書林(2019)■ 東京都市大学人間科学部教授・井戸ゆかり先生 インタビュー一覧第1回:あなたの子どもは大丈夫?絶対に見過ごしてはいけない「自己肯定感」低下のサイン第2回:「失敗を恐れない力」の育て方。子どもに「挑戦したい!」と思わせる、効果抜群な言葉かけ(※近日公開)第3回:「辛抱強い子」を育てるヒント。「我慢する力」を伸ばすのは“○○上手な親”だった!(※近日公開)第4回:「先生に言いつけるよ」がダメな理由。自己主張できない子が育つ“4つのNGなしつけ”(※近日公開)【プロフィール】井戸ゆかり(いど・ゆかり)東京都出身。東京都市大学人間科学部教授。専門は発達臨床心理学、保育学、児童学。学術博士。横浜市子育てサポート研修講師、渋谷区子ども・子育て会議会長などを務める。二児の母。著書に『子どもの「おそい・できない」にイライラしなくなる本』(PHP研究所)、『「気がね」する子どもたち-「よい子」からのSOS-』(萌文書林)、編著に『保育の心理学Ⅱ 演習で学ぶ、子ども理解と具体的援助』(萌文書林)』、監修書に『1さいのなあに? のびのび育つ! 親子ふれあい絵本』『2さいのなあに? 「知りたい」がいっぱい! であい絵本』(ともにPHP研究所)などがある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年06月12日最近、「自己肯定感」という言葉をよく目にしませんか?育児や教育に関するWebサイトや雑誌、書籍などにもたびたび取り上げられており、注目度の高さがうかがえます。そんななか、日本人の自己肯定感は諸外国に比べて「低い」と言われ続けています。その要因のひとつとして挙げられるのが、親の言葉です。いったい、どんな言葉が子どもの自己肯定感を下げ、どんな影響をもたらしてしまうのでしょうか。この記事では、子どもの自己肯定感を下げることの危険性と、親子関係との関連性、そして親が気をつけるべき「NGワード」についてご紹介します。自己肯定感が低い子どもは生きづらい自己肯定感とは、文字どおり自分を肯定的に捉える感覚を表す言葉です。自己肯定感の高い子どもは、自分の能力を信じたり、存在価値を認めたりすることができます。逆に、自己肯定感の低い子どもは、自分の能力に自信が持てなかったり、存在価値が見出せなかったりします。その結果、下記のような状態に陥る可能性が高くなると指摘されています。1. 暴力行為がある2. モチベーションが低い3. 友達関係が上手くいかない4. 過敏に反応する5. 自分で判断できない6. 授業の理解度が低い7. 学校をよく欠席する8. 学校をよく遅刻する(自尊感情や自己肯定感に関する研究報告書平成22年3月慶應義塾大学調べ)(引用元:NPOカタリバ|【自己肯定感】低い理由と対策)これらは、自分で自分を苦しめてしまいかねない行動です。例えば、「1. 暴力行為がある」「3. 友達関係が上手くいかない」ことから友だちづくりにつまずき、「7. 学校をよく欠席する」「8. 学校をよく遅刻する」ことからますます周囲に馴染めなくなる、といったことが考えられます。あるいは、「2. モチベーションが低い」「6. 授業の理解度が低い」ことから学ぶこと自体を諦めてしまうということも。では、こうした自己肯定感の低い子どもが成長すると、どんな大人になるのでしょうか。ビジネスニュースサイト「東洋経済オンライン」の「『自己肯定感』が低い人に現れる“残念な症状”」という記事には、自己肯定感が低いときに現れる症状として、下記3つを挙げています。■「不安」が先に立ち、人からの感謝の言葉を受け止められない■ 忠告されたときに「怒り」が湧き上がる■「恐れ」から、失敗をしたときつい言い訳をしてしまうこれらに共通するのは、マイナス感情です。マイナス感情にとらわれ、他人からの感謝や忠告を素直に聞き入れることができず、自分に言い訳ばかりしてしまう——そんな大人になってしまったら、自分の成長を止めてしまうばかりか、周囲から孤立してしまうかもしれません。ここまでの内容を読まれた親御さんは、「自分の子どもには、自己肯定感の高い大人になってほしい」と感じられるかと思います。しかしながら、そういう親御さんでも、子どもの自己肯定感を下げる張本人になってしまう可能性が十分にあるということをご存知でしょうか。自己肯定感が低いのは親のせい!?東京都教職員研修センターの指導資料「子供の自尊感情や自己肯定感を高めるためのQ&A」では、家庭での生活習慣と自己肯定感には関連があることが明らかにされています。特に、保護者に理解され、認めてもらえていると認識している子どもほど、自己肯定感が高い傾向にあるそうです。また、当サイトの「新・子育て習慣に!子どもの自己肯定感が向上する『ほめ写プロジェクト』」という記事には、「家族で過ごす時間が多いほど、親に理解してもらえているという“安心感”を得やすく、『自分は大切な存在』という意識が高まる」と書かれています。一方で、匿名で投稿できる掲示板サイトや個人のブログには、親との関係性が原因で自己肯定感が低くなったと公言する書き込みが複数存在します。例えば、女性向け掲示板「発言小町」への下記の投稿には、「私も」と手を挙げるレスポンスが目立ちました。私は親に褒められたことがありません。頑張っても頑張っても、いつもその位当たり前だ、もっと頑張れと言われ、認められる事はなかったです。忙しいからと話を聴いてくれることもなかった。私の母は愚痴と自慢話と世間体ばかり。(中略)私のような育ちをされた方で、大人になってから、自力で自己肯定感を獲得された方っていらっしゃいますか? 大人になってからでは無理なのでしょうか?(引用元:YOMIURI ONLINE|大人になってから自己肯定感を持つには?)このような実情から、親のせいで自己肯定感が下がったと考える人は少なくないということがわかります。では、どうすればこうした事態を防げるのでしょうか。ついつい言ってしまっているかも!?3つの「NGワード」親が子どもの自己肯定感を下げてしまう原因のひとつが、日常的に投げかけている “言葉” です。親が何気なく伝えた言葉が、子どもの自信ややる気を奪ってしまうことがあります。ここでは、特に気をつけるべきNGワードを3つご紹介します。1. 他人と比べるワード「○○ちゃんはできるのに」「同じマンションの○○ちゃんは、もう縄跳びが跳べるんですって」「お兄ちゃんのときは、こんなに忘れ物しなかったのに」など、子どもを友だちや兄弟姉妹と比較する言葉はNGです。言われた子どもは、自分が他人より劣っていると思い込んでしまいます。そして、その思い込みが自己肯定感を下げてしまうのです。他人との差を理解させることより、本人の変化や成長を共に喜ぶことのほうが大事。「昨日より縄跳び上手に回せるようになったね」「先月より忘れ物減ったね」など、過去の本人と比較してあげるほうが、自己肯定感を上げることにつなげやすいでしょう。2. 子どもを急かすワード「急ぎなさい」忙しいとき、つい言ってしまいがちなのが、「ほら、お迎えが来るんだから急いで」「早く宿題やっちゃいなさい」など、子どもを急かす言葉です。これらは、子どものペースを否定し、自己肯定感を下げることにつながります。とはいえ、時間や期日は守らせなくてはなりません。「8時にお迎えが来るから、それまでに準備しようね」「宿題はいつまでに提出すればいいの? 間に合いそう?」など、具体的な時間を伝えることで、自分で考えて行動するよう促すのがベストです。3. 条件付きの褒めワード「○○だから~~」子どもをほめるとき、「いつもお利口さんだから大好きよ」「こんなにお勉強ができてえらいね」など、条件付きで褒めてはいませんか?実は、この褒め方は、自己肯定感を高めるという意味ではNGといわれています。なぜなら、言われた子どもは、その条件を満たさなければ認めてもらえないと感じてしまうからです。子どもをほめるときは、「○○だから大好きよ」「○○だからえらいね」ではなく、「大好きよ」「えらいね」とシンプルに伝えましょう。○○に入っていた部分は、「いつもお利口さんにしてくれてありがとう」「お勉強頑張っているね」と、別でほめてあげればいいのです。***大切なのは、子ども自身が自分の能力を信じたり、存在価値を認めたりできるようにすることです。NGワードを気にしすぎて、親子の会話が減ってしまうのもよくありません。頭の隅にNGワードをメモして気をつけながらも、親子でたくさんしゃべってくださいね。その楽しい時間こそが、子どもの自己肯定感を高めてくれるのですから!(参考)NPOカタリバ|【自己肯定感】低い理由と対策東洋経済オンライン|「自己肯定感」が低い人に現れる“残念な症状”東京都教職員研修センター|子供の自尊感情や自己肯定感を高めるためのQ&AStudy Hackerこどもまなびラボ|新・子育て習慣に!子どもの自己肯定感が向上する「ほめ写プロジェクト」YOMIURI ONLINE|大人になってから自己肯定感を持つには?All About暮らし|子供の自己肯定感を低くする親のNG言動5つと改善法MAG2NEWS|自己肯定感の高い子は親からどのような声掛けをされているのか?
2019年03月27日「学力が高い子どもは自己肯定感も高い」という、学力と自己肯定感の関係性については、子どもの教育に高い関心を持つ読者の皆さんはよくご存じかもしれません。そしてきっと、子どもの自己肯定感を高めるための言葉がけなども、すでに実践済みかと思います。しかし、「自己肯定感は親子セットで育むもの」ということまで知っている方は、あまり多くないのではないのでしょうか。子どもの学びや気づきをサポートする私たち親も同じように、自己肯定感を高めて接することが大切なのだそうです。自己肯定感は大人になってからも高めることができます。今日からできる自己肯定感アップの方法についてご紹介しましょう。「自己肯定感」が高い子どもは学力も伸びるまず、「自己肯定感」について見てみましょう。「自分ならできる」「ここに存在していていいんだ」「自分は愛されている」と思う気持ちが自己肯定感です。「自己効力感」「自己承認」「自己評価」「自尊心」なども同じような意味といえます。心理学や教育学の文献では「自己肯定感」を次のように定義しています。「自分の可能性を信じ, 自分はできるんだという自信をもち,肯定的に自己を認識すること」「ありのままの自分を受け止め、自己の否定的な側面もふくめて、自分が自分であっても大丈夫という感覚である」(引用元:田島賢侍, 奥住秀之(2013),「子どもの自尊感情・自己肯定感等についての定義及び尺 度に関する文献検討 : 肢体不自由児を対象とした予備的 調査も含めて」, 東京学芸大学紀要. 総合教育科学系 64(2): 19-30.)また、自己肯定感と学力には関係があるともいわれています。毎年、小学6年生と中学3年生を対象に行なわれている全国学力・学習状況調査では、算数・国語(および3年に一度の理科)の学力調査のほか、学習や生活環境についてのアンケートも行なわれており、この調査結果から、自己肯定感と学力には関係があると指摘されています。「自分には、よいところがあると思いますか」との質問に、肯定的に回答した児童生徒の割合は平成25年度以降、増加傾向が見られ、平成30年度は約8割となった。また、この質問に肯定的に回答した児童生徒の方が、平均正答率が高い傾向が見られた(ただし、中学校国語においては「どちらかといえば、当てはまる」と回答した生徒の平均正答率が最も高かった)。(引用元:国立教育政策研究所|平成30年度全国学力・学習状況調査の結果5.児童生徒の自己肯定感等に関する状況)平均正答率が高い子ほど自己肯定感も高いということに、因果関係がはっきり見出されているわけではありません。とはいえ、学力が高いと「自分は頑張れる」という自信につながり、その自信がまた学力アップの原動力になるのですから、やはり何らかの相関関係があるといっていいでしょう。親の「自己肯定感」を高めるべき理由子どもが毎日の生活で接する社会はあまり広くありません。お子さんに今日1日の出来事を聞いてみると、話の中に登場する人は、家族以外では園や学校、習い事で会う先生とお友だちがほとんどではないでしょうか。このように、限られた範囲の人からの言葉や接し方にふれて自己肯定感を育んでいくことを考えると、子どもと最も近いところにいる両親の言葉や接し方は、子どもの自己肯定感を大きく左右するといってよさそうです。もし毎日一緒にいるお母さん、お父さんの自己肯定感が低かったとしたら、子どもにどのような影響を及ぼすのでしょう。(1)自己防衛のため、子どもに介入や干渉をしがち子どもに対して「そんなやり方ではダメだよ」「ママの言うとおりにやってごらん」と口出ししてしまうのは、心配する気持ちだけではない場合も。うまくできるようにと子どものためを思ってアドバイスしているつもりでも、実は子どもがうまくできず失敗に終わると自分の価値が下がってしまうという恐怖感から口出しすることもあります。これは自己肯定感の低さによる自己防衛だと考えられます。(2)子どもとの信頼関係が築きにくい自己肯定感が低いと、親が自分自身を守りたいという気持ちが上回り、その心理が言動にも表れてしまいます。子どもは、親が自分のことを思ってくれているのではないと敏感に察知し、信頼関係が築きにくくなります。子どもは「お父さんやお母さんは自分を大事にしてくれる」「自分は認められている」と感じる経験が乏しくなり、自己肯定感を高めることは難しい状態になります。今日から親子で自己肯定感アップ!日常生活で意識したいこと上述した理由からも、子どもの自己肯定感を高めるには、まず毎日近くにいる親の自己肯定感を高めることが第一といえるでしょう。自己肯定感は大人になってからでも高めることができます。今日から始められる自己肯定感アップの方法をいくつかご紹介します。■パートナーの良いところを褒める夫婦の良好な関係は子どもの心の安定につながり、自己肯定感を育みます。パートナーの良いところを積極的に口に出して褒めるようにしましょう。また、褒められたら「ありがとう」と感謝することが習慣になると、夫婦間だけでなく子どもに対しても同じように接することができます。良いところを褒められ、感謝の気持ちを受け取ることは年齢に関係なく自己肯定感のアップにつながります。■「できたこと」を親子で共有する毎日、どんなに小さなことでもいいので「今日、これができた」ことを親子で共有し、認め合います。お風呂タイムに話し合ってもいいですし、交換日記スタイルで書いていくのもおすすめです。この方法は、できたことを少しずつ積み上げ、自信をつけて自己肯定感をアップさせるだけでなく、自分の考えをまとめて相手に伝わるように表現するプレゼンテーションのトレーニングにもなります。■趣味や楽しみをもち、人づきあいを広げる子育て以外にも視野を広げるために、やってみようと考えていた趣味を始めたり息抜きのショッピングや食べ歩きで楽しんだりしてみましょう。生活が充実することで自己肯定感もアップします。また、子どもの心配事はひとりで抱え込まず、友だちや子育て支援センターのスタッフなど周囲の人を頼ってみると、ひとりで悩んでいたときよりも楽観できるようになり「やれるところからやってみよう」と自分に自信がつくようにもなります。どの方法も簡単に始められるものばかりです。一度に始めると続けられないと思えば、この中から始めやすいものを選んで試すのもおすすめです。うまくいかないことを恐れず、まずは、私たち親が前向きに取り組んでみましょう。その姿を見せることも、子どもの自己肯定感を高めるための良い刺激になります。***子どものことを心配しているつもりでも、その言動の裏側に親自身の自己防衛やコンプレックスが隠れていることは少なくありません。子どもの成績をほかの子と比べる、兄弟姉妹で自転車や逆上がりのできた時期を比べるという例はもちろんですが、ハサミの使い方や絵の具の色使いなど、ちょっとアドバイスしたいと思ったときに、「これは誰のための言葉なのか?」と考えてみるといいかもしれませんね。(参考)田島賢侍, 奥住秀之(2013),「子どもの自尊感情・自己肯定感等についての定義及び尺 度に関する文献検討 : 肢体不自由児を対象とした予備的 調査も含めて」, 東京学芸大学紀要. 総合教育科学系 64(2): 19-30.国立教育政策研究所|平成30年度全国学力・学習状況調査の結果5.児童生徒の自己肯定感等に関する状況一般社団法人 日本セルフエスティーム普及協会|部下を伸ばせる上司、子どもを伸ばせる親は「自己肯定感」が高い!AERAdot.|親の「自己肯定感」が低いと子どもも低くなる?簡単にアップする方法とはこどもまなび☆ラボ|「立ち上がる力」を持つ、自己肯定感が高い子どもの親に共通する2つの特徴
2019年03月23日「自己肯定感」という言葉を聞いたことはありますか?自己肯定感とは、自分を肯定する気持ち、つまりどれほど自分を認めて好きでいるかということ。この自己肯定感は高い方が、人生を謳歌することにもつながります。自分を嫌いだという人が多い世の中。もっと自分を好きになってあげるためのメソッドをご紹介したいと思います。自己肯定感が低い人が多いのは国民性?出典:byBirthそもそも日本人は自己肯定感が低いと言われています。それは何故なのでしょうか?一般的に真面目・礼儀正しい・控えめといった性格の人が多く、また謙遜する文化も日本ならでは。それらのことはもちろん良い部分でもありますが、自己肯定感を高めるという面には結び付きにくいのかもしれません。かと言って自己中心的になったり、自分の意見を押し通そうとするのは良くないことです。秩序やマナーを守った上で、自己肯定感を高めていくことが理想ですよね。自己肯定感を高める方法って?ネガティブ要素と向き合う出典:byBirth国民性という部分があることは大前提として、自己肯定感を高めるための努力は誰にでもできます。自分を好きになれない人は、もしかすると自分自身ときちんと向き合えていない可能性があります。ネガティブな要素から逃げていたり、知らないフリをしているのではなく、正面から向き合ってみることが大切。自分の嫌いな部分と向き合うのは勇気がいりますが、一度、言葉で発するか紙などに書き出してみましょう。そうすると今まで目をつぶっていたネガティブな要素と向き合うことになります。この行為こそ、自己肯定感を高めるための第一段階と言えるでしょう。受け入れるように変換する出典:byBirth自分のネガティブな部分を改めて知ったら、それを受け入れるように変換してみましょう。 自分の容姿に自信がないからといって、メイクもせず何も努力をしないのは間違いです。前向きに考えてみたら、コンプレックスを受け入れて上手に活かす方法が見つかったり、コンプレックスと勝手に思い込んでいるだけで周りからすると実は憧れられている部分かもしれません。少しの努力と考えを変えてみるだけで、180度違った捉え方ができるようになります。“どんな自分も好きになってあげる”、このことが何よりも大切なことなのです。「目標」と「真似」は違う出典:byBirth憧れの人に近付きたいという気持ちは、女性なら特に思うことでしょう。その人を自分の目指すべき「目標」とするのは良いですが、何もかも「真似」をするのはやめましょう。目標は、憧れの存在をゴールと仮定して、どうすれば良いかプロセスを考えて、自分なりの解釈や個性を取り入れてまっすぐ突き進むことができるので、それが自分自身を高めることにつながります。一方真似をすることは、ただのコピーでしかありません。そっくりそのまま真似をして達成感を感じるかもしれませんが、実は中身は空っぽの状態。自分らしさが加わっていないため、オリジナリティがないことにコンプレックスを抱いてしまうことに。憧れや理想を掲げるのはとても良いことですが、そこには自分の信念やポリシーがないことには成立しないと言えるでしょう。できることを増やす出典:byBirth「できた!」という気持ちは何よりも自信につながる材料。子供のしつけと似ていますが、子供の頃、テストで良い点数をとったりできなかったことができるようになると、自然と自信がついたことを覚えていませんか?そうするとそれが得意なことになり、堂々と胸を張ることができます。大人になってもこれは同じと言えるでしょう。子供の時よりももっと複雑な環境になったり、なかなかできないことが多くなりますが、その中でも自分ができることを見つけてみましょう。とても些細なことでも良いのです。自分に向けてのことでも、他人に向けてのことでも良いので、できることがどんどん増えていくと自己肯定感も高くなっていくはずです。チャレンジ精神を鍛える出典:byBirthできることを増やすためには新しいことにチャレンジしなくてはいけません。ただここでも自己肯定感が低い人の場合、「こんなこと私にできるわけない」とネガティブモードに突入して、実行できずに終わってしまいがち。それでは何も変わりません。チャレンジ精神を鍛えると、新しいことを始める時でもすんなりと飛び込むことができます。「できるかどうかわからないけどとりあえずやってみよう」や「これなら私のできることと似ているからきっとできるはず」などとポジティブな考え方ができるようになります。行動力がない、引っ込み思案、心配性な性格が邪魔をするかもしれませんが、そんな邪念を一度取っ払って、まずはチャレンジしてみることから始めてみましょう。トレーニング次第で自分を好きになれる出典:byBirth自己肯定感が高い人は根っからの前向きな人しか当てはまらないと思いがちですが、そんなことはありません。一歩前に進んでみるだけで劇的に変わることができ、自分を心から好きになってあげることができるでしょう。日々の心掛けや気持ちのトレーニングを積み重ねて、自己肯定感を高めてあげられると良いですね!
2019年01月16日編集部:学研キッズネット編集部学研キッズネットfor Parentsの立ち上げからもうすぐ3年。すくすく伸びる小・中学生の子どもたちのために、家族のしあわせのためにと願い、様々な専門家の方たちの考えを発信してきました。その考えをすべて見渡すと、いくつか大事なことがあるということがわかってきました。それを1本の樹を子どもに見立てて絵にしたのが冒頭のイラスト。これまでの記事を振り返る形でまとめます。社会がこの先どのように変化していくのか見えない時代ではありますが、子どもたちにはどんな環境にあっても自分のもってうまれた力を生き生きと発揮し、のびのびと生きていってほしいですよね。そのための大切な基盤となるのが「自己肯定感」であり「自尊感情」であると多くの専門家は言います。これはありのままの自分を受け入れ、大切にしたいと思う気持ちのこと。生きていくうえで、なぜ「自尊感情・自己肯定感」が必要なのでしょうか。親野智可等先生は言います。「自分はここに存在していいんだ。自分は大切にされている。自分は大切な存在なんだ。自分は自分でいいんだ。これが、生きていく上で一番大切な自己肯定感というものです。これがあって初めて、がんばる力もわいてきますし、人を思いやる気持ちもわいてきます。」■子どもの存在を無条件に肯定する「一緒にいられて幸せ」という言葉を贈ろう「子どもが伸びる親力」(親野 智可等先生)特集第1回の今回は、この「自尊感情・自己肯定感」を育むために必要な土壌について考えていきます。このページの目次日本人は「自尊感情・自己肯定感」が低い!「自尊感情・自己肯定感」を育てる土壌は家庭子どもを一人の人間としてリスペクトした声かけを感謝の気持ちは思いやりの心を育てる1. 日本人は「自尊感情・自己肯定感」が低い!「自尊感情」「自己肯定感」という言葉を最近、よく耳にするようになりました。これは先ほども説明したように、ありのままの自分を受け入れ、大切にしたいと思う気持ちのこと。人がのびのびと生きていくうえで欠かせない感情です。ところが残念なことに、日本人はこの感情が低いそう。「『自分はダメな人間だと思うことがある』などネガティブな問いに対して、『とてもそう思う』『まあそう思う』という回答は米国・中国・韓国を大きく上回っているという結果が出ています。」国立青少年教育振興機構が行なったこの調査結果やその理由について、中曽根陽子さんがくわしく教えてくれています。■第3回自尊感情を高めるための親のかかわり方「AI時代を生き抜くために 『失敗力』を育てる6つの栄養素」(中曽根陽子さん)↑目次に戻る2.「自尊感情・自己肯定感」を育てる土壌は家庭子どもの自尊感情は、我が子を無条件で大切に思う親の気持ちが子どもに伝わってこそ育まれるもの。そのため「親の言うことを聞いたとき」「よい成績を上げたとき」だけほめる「条件つきのほめ方」では不十分。子どもは「がんばらないとほめられないのかも」「よい子でないとほめられないのかも」と思ってしまい、安心することができません。大切なのは「あなたと一緒にいられて幸せ」「どんなあなたも大好きだよ」という気持ちを伝えることだと親野先生は言います。■子どもの存在を無条件に肯定する「一緒にいられて幸せ」という言葉を贈ろう「子どもが伸びる親力」(親野 智可等先生)子どもが「存在している」という、極めて当たり前と思えるようなことにも目を向け、感謝することが、子どもの「勇気づけ」になると言うのは松井美香先生。■困難を乗り越える力を育てるために、大切なこととは「くやまない、悩まない、自分を責めない――心がラクになるアドラー流子育て」(松井美香先生)「〇〇してえらいね」「〇〇ができるなんてすごいね」ではなく、「あなたがいてくれて本当にうれしいよ」という姿勢。子どもが安心して育っていくために大切な、この気持ちを子どもに伝えるにはどのように声をかけたらよいのでしょうか。↑目次に戻る3.子どもをひとりの人間としてリスペクトした声かけを子どものありのままの存在を受け入れるということは、子どもをひとりの人間として尊重し、大切にするということです。「親に大切にされているという実感がある子は自分で自分を大切に」できます。自分で自分を大切にできることこそ、「自尊感情・自己肯定感」が高い証といえるでしょう。■思春期・反抗期の子には、どう接すればいい?「子どもが伸びる親力」(親野 智可等先生)ところが親は子どもをひとりの人間としてリスペクトしているとは思えないような言動をとることがよくあります。たとえば「何やってんの!」「どこへやったの!」「いつまで起きてるの!」「なんでできないの!」「誰なの!テーブルを濡らしたのは!」などといった5w(what/where/when/why/who)を使った叱り文句。これは子どもが、親が思うように行動しないために生じるストレスを子どもにぶつけて困らせようとする親の気持ちの表れだと親野先生は言います。■親は「何、どこ、いつ、なんで、誰」の5Wで子どもを困らせる「子どもが伸びる親力」(親野 智可等先生)子どもが宿題をやっていないとうすうす感づいていながら発する「宿題やったの?」というような意地悪な質問形も、「子どもを困らせてやりたい」という親の裏の意図が隠れていることが多い、と親野先生。■「片づけしたの?」「宿題やったの?」「明日の仕度したの?」など。「質問形」の裏に隠れているもの「子どもが伸びる親力」(親野智可等先生)ついつい何度も言ってしまう「早くしなさい!」という言葉も親の都合によるもの。これが続くと子どもは、「自分は親から大切にされていない。愛されていない」という気持ちになり、親からの愛情不足感を感じて自己肯定感が低下したり、ひいては親の顔色をうかがう指示待ち人間になったりしかねません。■何気なく言っている「早くしなさい!」の口癖。弊害がたくさんあります「子どもが伸びる親力」(親野智可等先生)「がんばってね!」の声かけは、時と場合によっては子どもをひどく傷つけ、ゆがめてしまうことがあると教えてくれるのは宮本哲也先生。■「がんばってね!」は禁句です「賢い子ども」の育て方(宮本哲也先生)では、望ましくない声かけをしそうになったとき、わたしたちはどうすれば良いのでしょう。それは、難しいことではないと松井先生は言います。「どうしたいの?」「どうすればいいかな?」「どうやったらできると思う?」というように、問いかけるようにすれば子どもに考える力さえつくと言います。■自分のことは自分で解決する~考える力をやしなう声かけ~「くやまない、悩まない、自分を責めない――心がラクになるアドラー流子育て」(松井美香先生)子どもたちと良い関係を築くために、多くの保護者が日々奮闘しています。それでも子どもが自分の思う通りに行動しないと――忙しいときや、受験やテストなどの目標があるときはなおさら――声を荒げがちです。そんなときの感情コントロールにはコツがあります。「自分の心の動きに気づけば子どもにぶつけなくてすむ」と説くのは親野先生。「感情『で』伝えるのではなく、感情『を』伝えましょう」と説くのは松井先生です。■メタ認知力をつければ自分のストレスを子どもにぶつけなくなる「子どもが伸びる親力」より(親野智可等先生)■ 「叱る」「怒る」より効果的な子どもとのコミュニケーション「くやまない、悩まない、自分を責めない――心がラクになるアドラー流子育て」(松井美香先生)↑目次に戻る4.感謝の気持ちは思いやりの心を育てる親が子どもの存在をありのまま受けとめ感謝するという行為は、子どもの思いやりの心を育てます。思いやりを育む他者への関心や信頼感は、自尊感情や自己肯定感とともに大切なもの。子どもの心に他者への優しさが育つ土壌が耕されるかどうかも、わたしたち大人の意識にかかっているようです。「(他者に)感心をもつためには、まず所属する共同体(家庭、学校、地域など)の中で、自分が他者の役に立っていると感じる必要があります。なぜなら、自分が人の役に立てるという感覚が持てなければ、人は思いやりをもって行動しないものだからです。」と松井先生。そのためには、「お手伝いしようかな」と行動に移した子どもに対して、たとえそれが不慣れなものであったとしても「ありがとう!助かる」と感謝の言葉を口にすることが大切。アドラーによると、「人は、良いところも悪いところも、注目されたところが強化する」そうです。子どもの優しい気持ちをわたしたちが大事にすれば、子どもは自分の思いやりが「注目された」と感じることでしょう。■思いやりのある優しい子に育てるために「くやまない、悩まない、自分を責めない――心がラクになるアドラー流子育て」(松井美香先生)子どもへの観察力が大事、と教えてくれるのは親野先生です。今、声をかけられる状況かな、とまず考え、楽しい話をして雰囲気をつくってから親の伝えたいことをさりげなく伝えれば、不毛で不必要な言い合いを避けることができます。よい親子関係を築くことが、子どもの、他者を信頼する気持ちへとつながっていくのですね。■親がひと工夫するだけで、子どもの「わかってる。うるさい」の反抗がなくなる「子どもが伸びる親力」より(親野智可等先生)最後に親野先生の、「子どものころ大人に言われて救われた言葉」を紹介して、第1回を終わります。「子どもが救われる言葉は、大人の自分が言われてもうれしい言葉なんだな」と、みなさんも感じるのではないでしょうか。自分が言われて嫌な言葉は子どもにもかけない。言われたらホッとするような言葉で子どもとコミュニケーションをとる。明るい方向へ進む方法は意外とシンプルなのかもしれません。■子どものころ大人に言われて救われた言葉「子どもが伸びる親力」より(親野智可等先生)↑目次に戻る次回は「自尊感情・自己肯定感」を育むために実は大切な規則正しい生活リズムと、子どもの「やる気」についてひも解いていきます。次のページ規則正しい「睡眠」と「食事」、夢中になれる「遊び」が子どもを伸ばす原点へ学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2018年12月19日最近よく耳にするようになった「子どもの自己肯定感」。平成26年度版のこども・若者白書で、諸外国に比べて日本の子どもたちの自己肯定感が低いことがわかり、国も提言を出しています。子どもが自分の存在意義や価値を認めることができるのは、その後の成長においてとても大事です。しかし、その育み方次第では、自己中心的なわがままな性格になってしまう危険性もはらんでいます。そうならないように、何に注意すればいいのかを知っておきましょう。今回は、「自己肯定感」とセットで考えなければならない「自己寛容」についてお話しいたします。自己肯定感とは?独立行政法人国立青少年教育振興機構で理事長を務める鈴木みゆきさんは、子どもの自己肯定感について以下のように話しています。■なにかに挑戦するときに「わたしにはできる!」と思うこと■「自分が大事な存在だ」「自分はここにいていいんだ」と自分を認める意識■「自分が好きだ」という気持ちこのように、自己肯定感とは、自分の存在価値を認め、自分を信じてあげられる気持ちを持つことです。そして、自己肯定感を高めるには、さまざまな体験をしたり、家族の愛情を感じることがよいとされています。しかし、自己肯定感を持つことはとても大切ですが、どうやら気をつけなければいけないポイントがあるようです。自己肯定感の落とし穴思考回路や習慣などの人としての基礎は12歳までにほぼ決まると言われています。ですので、それまでに自己肯定感を持てるようになることはとても大事で、そのために親の言葉がけや接し方がとても重要になってきます。心理カウンセラーの中野とも子氏は、子どもの自己肯定感を以下の3つに定義づけています。(1)無条件の自己肯定感(2)条件付きの自己肯定感(3)自己肯定感の低い状態もちろん、いちばんいい状態は(1)です。注意したいのは(2)の状態で、誰もがつい陥りがちなのだとか。例えば、「テストでいい点数を取ったときだけ褒める」「かけっこで1番になったときだけ褒める」など、条件付きで愛情を示すことを続けると、子どもは「何か成果をあげないと自分の価値がない」と感じるようになってしまいます。そしてもうひとつの懸念が、自己肯定感の高まりが「自分は完璧」という行きすぎた感情を生んでしまうこと。これにより「自分は正しい。悪いのは周り」という自己中心的な思考回路に陥ってしまい、人間関係などに悪影響を及ぼす可能性が出てきます。大切なのは「自己肯定感」と「自己寛容」のバランスどちらの懸念も、ある感情を持つことで解消できます。それが「自己寛容」。自己寛容とは、“自分を許す” “弱い自分も受け入れることができる” ことです。この「自己寛容」がベースにあって初めて「自己肯定感」が生きてきます。「自己寛容」の要素が欠けたまま「自己肯定感」だけを育むと、自分を過信し、できない自分を認めないうえに、それを人のせいにするようになってしまうのです。「〇〇くんがボールをパスしてくれなかった。パスをもらえたら、絶対に点を決められたのに!(ゴールできなかった)」我が子がこんなふうな発言をしたら、親としてショックですよね。とはいえ、大人でもこのような人はいるのではないでしょうか?「任せてくれたら必ず結果を出せたのに、直属の上司がいろいろと文句をつけてくるからさぁ……(結局結果を出せなかった)」「自己寛容」はアドラーの幸せの3条件のひとつでもあります。子どもの自立を促すのは「他者信頼」→「他者貢献」→「自己寛容」のサイクルの繰り返しです。・自己を犠牲にすることなく、信頼する相手のために見返りを期待せずに貢献する。・その結果、相手の心からの「ありがとう」「助かったよ」という感謝の言葉をもらう。・不完全な自分でも、だれかの役に立てば、こんなに喜んでもらえるんだと実感する。(引用元:NIKKEI STYLE|ありのままの自分・夫・子どもを認める勇気)このような経験から実感を積み重ねていくなかで、子どもは自分の価値を認め、自立していくのだそうです。これこそまさに「自己肯定感」ですね。「自己寛容」+「自己肯定感」に効く3つの習慣子どもが自分を信じ、許し、ありのままを受け入れる度量を身につけるには、ポジティブマインドをもつ必要があります。そのために、日頃の親の接し方がとても大切なのは言うまでもありません。しかし、それは難しいことではなく、ちょっとした意識を持つだけのようです。『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』の著者、教育専門家の石田勝紀氏が推奨する方法をご紹介します。(1)GOODニュースを毎日語り合う毎日の会話の中で「今日のGOODニュースは?」を定番にすることをおすすめされています。些細なことでもなんでもいいのです。「お天気がよくて気持ちよかった」「友だちとおしゃべりして楽しかった」など。このときコツは「今日のBADニュース」を先に聞くこと。会話の最後がいい話で終わると気分も良くなり、その習慣が前向き思考への道筋になります。この効果は企業研修でも実証済で、GOODニュースを語り合うことでプラス思考になり、社内の雰囲気も業績もアップしたのだそうです。(2)得意なことを徹底して「認める」子どもの自己肯定感を伸ばすコツは「褒める」のではなく「認める」こと。褒めるのは大げさになりがちなので、認めるくらいのほうが、子どもにとってもモチベーションを高めるちょうどいいテンションなのだそうです。「よくできるね。すごいね!」と言われたら、もっと認めてもらおうと子どもは頑張ろうとします。得意なことには特に徹底してこのスタンスを続けるといいでしょう。ただし、勉強に関して「すごいね」の声かけは、子どものプレッシャーにもなりがちなので注意が必要です。(3)「ではどうしたらうまくいくだろう」を口癖にする誰しも失敗はするものです。長い人生、うまくいかないこともたくさんあります。大切なのは次。「じゃあ次はどうするのか?」と考える習慣をつけることです。テストの結果が悪かったり、友だちと喧嘩してしまったり。その事実を叱るのではなく、事実を踏まえて次を考えることは確実に思考を前向きにします。そしてこれは、自らの失敗も含めてありのままを受け入れるという「自己寛容」のトレーニングにもなるのです。石田氏はこの3つのほかにも、子どもの行動に対して「助かった」「なるほど」「知らなかった」など、子どもの貢献や考えを認める声かけもとても有効だとおっしゃっています。これらは石田氏の多くの経験から特に効果があったものだそうですが、だからと言ってお子さんによっては合わないこともあるかもしれません。完璧を目指すのではなく、「まずは試しに」くらいの感じで始めてみてはいかがでしょうか。親自身も “自分を追い込まない” ことが肝心です。***「自己寛容」も「自己肯定感」も、ベースにあるのは親子の信頼関係です。それが試されるのは子どもが失敗したとき。失敗や喪失体験の際、子どもの悲しみや辛さに親が寄り添い、共感することが、子どもの心の安定を築き、「失敗しても大丈夫。どんな自分も愛されている」と実感できる基盤となります。子どもの日々の小さなことにも心を寄せることが、とても大切なのですね。(参考)マイナビウーマン 子育て|【専門家】自己肯定感を育てる、親子のコミュニケーション方法ウーマンエキサイト|子どもの自己肯定感「ほめて伸ばす」は正しい?わが子を“自信満々の自己中”にしないためにBusiness Journal|人の一生は12歳までに決まるという残酷な現実NIKKEI STYLE|ありのままの自分・夫・子どもを認める勇気東洋経済ONLINE|「前向きな子」の親が実践する“3つの声かけ”
2018年12月11日敏感すぎる自分を変える!心理カウンセラーの根本裕幸さんが“自己肯定感をアップさせる7日間ワーク”を教えてくれました。ここでは5日目以降のワークをご紹介!【ワークの進め方】1日1つのワークを気軽に書いてみよう。自分自身に意識を向け、ありのままの自分を認めてあげるための1日1テーマ×7日間の集中ワーク。時間をかけてじっくり考えてもいいし、ぱっと思いつくままに書き込むのでもいい。また、どうしても思い浮かばないときは無理に書かずに飛ばしてもOK。5日目:感謝の手紙を書いてみる誰に送る手紙でもいいので、その人への感謝の気持ちを言葉にしてみる。実際に手紙を出すわけでも、人に見せるわけでもないので、素直な気持ちを綴って。【解説】実際に送らなくても大丈夫!このワークの意図は、実際に誰かに感謝の手紙を送ることではないのだとか(もちろん、送ってもいいのだけれど)。「実は、手紙の文面はそれほど重要ではないんです。感謝の手紙を書いているときの自分の気持ちを思い起こしてみてください。誰かに感謝するって、とても気分がいいことだと思いませんか?その気分のよさが自己肯定感につながります」いま自分が他人軸で行動しているのか自分軸で行動しているのかは、それをするときの気分で判別。いい気分でできるならば、それが人のためにすることであっても、自分軸での行動といえる。反対に気分が悪ければ、自発的にやっているつもりでも、他人軸でしている可能性が……。「頭では『私は頑張っている』と自分を騙せても、気分=心はごまかせないもの。その頭と心のズレが、ストレスになってしまうのです」6日目:自分のダメなところを書き出す自己肯定感が低いと無限に挙げられそうな気もするけれど、すぐ思いついた3つほどを。「仕事が遅い」「忘れっぽい」など、漠然としていても大丈夫。【解説】できるようにならなくてもいい。4日目、5日目のワークで自分のいいところにせっかく気づき始めたのに、ここにきて短所を書き出すのはちょっと辛い作業かも……。「ここで書き出した短所は、あなたが抱いている理想の裏返し。理想どおりではない自分を『ダメな私』だと思ってしまいがちなのです」自己肯定感の低い人とは、自己否定の強い人ともいえそう。「こうでなければならない」「これ以外はダメ」というふうに、勝手に決めた理想やルールに縛られてしまうのも、他人軸で生きてきたから。「自分はどうしたいのか」という発想がつい抜けてしまう。「短所を書くのは、『これも私なんだ』と認められるようになるため。できないことをできるように努力するのはもちろん素晴らしいことですが、このワークでは、できない自分、理想とは違う不完全な自分を受け入れることに意味があります」7日目:最高の一日を想像してみるどこで、誰と、どんなふうに過ごすか?自分が心から幸せを感じられるような充実した一日を想像してみて。まったく現実味がないプランでも問題なし!【解説】本当にやりたいことが見えてくる!「最終日のワークは、ぜひ楽しい気分で、思いきり好きなことをする一日の予定を立ててみてください。簡単なようですが、日頃から他人軸で考えるクセがついていると、自分がしたいことが何なのか分からなくなってしまうのです」ポイントは、他人軸で考えた、なんとなく素敵に思えそうなことではなく、自分が本当に好きなことでなければ意味がないという点。書くことが何も思い浮かばなかったり、書いてみたもののそれが心からの希望なのかどうかが分からないなら、もっと自己肯定感を高めて、自分軸で物事を考えるためのトレーニングが必要なのかも?「自己肯定感を高めるのは、本当にしたいことに気づき、それを実現して自分らしく生きていくため。どんな小さなことでもいいんです。他人軸で考えた『こうあるべき』という理想の殻をやぶれば、自信を持って一歩を踏み出せるでしょう」8日目以降:継続こそが自己肯定感アップにつながる。心の中や過去を眺めて、ありのままの自分を受け入れ、自己肯定感を高めていく感覚をつかめたら、ぜひ継続を。気に入ったいくつかのワークを3週間ほど続けるだけでも効果あり。【何も変わっていないと感じたときは。】ちゃんとトレーニングをしたのに、ちっとも自己肯定感が上がっていない気がするという人もいるのでは。「そんなときは、できなかったことより、少しでもできたこと、変わったことのほうに目を向けてみてください。どんな小さな変化でも、変わることができた自分を褒めてあげましょう。シンプルなことを継続するのが効果的。一足飛びにはいきませんが、らせん階段を上るように少しずつ自己肯定感が高まるのを実感できるはずです」【人間関係がギクシャクするのは自分軸の証。】他人軸で行動していた人が、自分の意見を言うようになり、頼みごとを断ったりしたら、今までと違って人間関係がうまくいかなくなることもあるかも。「ただ、その相手が本当にあなたの価値や魅力を分かっている人なら、あなたの変化を受け入れてくれるはずです。それに、自分軸に従って生きていれば嫌われることも怖くなくなります。そもそも、すべての人に嫌われたくないと気を遣ってしまうことが、ストレスのもとなのです」根本裕幸さん心理カウンセラー。カウンセリング、セミナー、講演等で活躍。著書に『敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法』(あさ出版)、最新刊『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』(大和書房)など。※『anan』2018年12月12日号より。イラスト・阿部伸二取材、文・黒澤 彩(by anan編集部)
2018年12月06日こんにちは。夏が終わった気がなんとなくするので困っています。この「夏から秋」という期間マジ困りませんか。着るものがない。東京の民は暦で服を変えるので、先日の快晴夏日にニットやトレンチコート着てる人がいて軽くどうかしてました。私は気温で服を変えるので、まだ夏服で頑張ります…。というわけで前回のメンタル篇に続いて、「意識高くなくても大丈夫!自己肯定力をつけるカンタンな方法」のフィジカル篇をおおくりします。メンタルの部分をグイッと変えるのはなかなか意思の力が要る。そこいくとフィジカルは簡単。機会的にでもいいからとりあえずやってみることができる。そしてメンタル方面よりも結果が出やすいのがいいところ。人間は脳みそが肉体を先導しているように見えますが、実際は「肉体が動くと気持ちがついてくる」ことが多い。人は意外とフィジカルに強く左右されるんですよ。とにかく身体を動かす。「ほらきた筋肉信者はこれだから嫌だ」と思った方すいません。そうです私は筋肉に全幅の信頼を置いています。だって気持ちは裏切るけど筋肉は裏切らない…。ただ今回は「ヤセてキレイになる」目的じゃないので、修行のような運動をする必要はありません。自分を低く見積もりがちな人はとかく頭でぐるぐる考えがち。それ一旦やめましょう。そして後先考えず身体を動かすのです。週に何度かは「頭を停止させ、身体を優先させる」のです。筋トレやスポーツが無理なら、風呂をゴシゴシ磨く、たくさん歩く、ライブやカラオケで飛び跳ねて歌う、でもいい。SNSにもアクセスせず、何も考えず大きく動いて汗をかいて血のめぐりがよくなると、人間、後ろ向きなことは考えられなくなります。私のおすすめは、流行りの暗闇系ジムの体験です。人目を気にせず、曲に乗って自分を解放して汗だくになれます。「達成感」のあることをひとつやる。別に登山して山頂を攻略する必要はありません。料理する、部屋を断捨離する、溜まっていた雑事を一気に済ませる、気になってた店に1人で入る、かけづらかった電話をかけてみる。「今日これができた!」と思えることならどんなささいなことでもいい。そのことが世間的に意味があるのかなんて関係ない。小さな小さな達成感をひとつずつ積み重ねることが、自己肯定につながる一番の道なのですから。胸をはる。いちばん簡単にできていちばん即効性のある方法です。実は自己肯定感の低い人は姿勢が悪い人が多かったりします。普段そこまでではなくても、重いバッグやスマホやPC作業のせいで、肩と背中が丸まってる人はたくさんいます。せめて立ってる時、歩く時だけでも胸を張ってみて下さい。乳首を真ん前じゃなく斜め上に突き出すイメージ。首はスッと上へ伸ばす。肩はスッと下におろす。目はまっすぐ前か少し上。そして、人ときっちり目を合わせる。信じられないことに、これだけで見える景色も、あなたの見た目の印象も、ずいぶん変わります。街中や飲食店でイヤな目に遭うことがずいぶん減ります。姿勢のよさは「ここに私がいます、元気に生きてます」という空気を品よく醸し出します。そういう人を世の中はなぜかわりと尊重してくれます。胸を張ってる自分の中身が立派でなくてもいいんです。あなたが今日も生きて歩いてる、その事実でじゅうぶんなんです。最後に、自己肯定が下手なひとに、40年以上生きてるすれっからしの私から、強く強く言っておきたいひとことを言って、この前後篇を締めたいと思います。あのな、みんな可愛いから!素敵だから!自分が思ってるよりも。1人1人タイプは違うけど、しっかり見たらそれぞれに独自の魅力がちゃんとあるから。それを無視したり否定したりしてるの、本当にもったいないし自分の魅力に失礼だからな!よろしく!
2018年10月24日夕方、顔のあぶらが浮いてきたら決して押さえたり取ったりせず、それをぬぐって油分の足りないところ(主に目元)にこすりつけていますこんどうです、こんにちは。だって美容研究家が言ってたよ。「皮脂は自分の肌にいちばん適した天然の保湿クリームだ」って。これとおんなじように(同じか??)「自分で自分を潤す」のがこれからの女子の基本姿勢。他人からしてもらうことで己の機嫌をキープするのは不確定要素が多すぎるのでやめましょう。この連載ではしょっちゅう「自己否定をやめよう」「自己肯定感を持とう」と言ってますが、「頭で分かっていてもやり方が分からない」「今の自分じゃとても肯定できない」という女子もいると思います。そこで今回は、「今の時点の私でもいける!意識高くなくても大丈夫!自己肯定力をつけるカンタンな方法」を列挙しときますね。褒められたことをぜんぶ思い出すさらに、これから褒められたらぜんぶ本気にする。これが自己肯定力の土台、第一歩です!「いや、いきなり他人からもらったもんじゃねえか」と思うかもしれませんが、「くれ」と言ってむしり取ったんじゃなく、向こうが自分だけにくれた言葉くらいなら大切に頂いてもいいじゃん、と思うのですよ。「今の私には何もない」と思っている人よ!これまでの人生で、親が、友達が、先生が、上司が、元彼が、近所の人が褒めてくれたことの中には、あなたがいま見えてない真実も魅力もちゃんと詰まってますよ!お世辞っぽいなーと感じても気にすんな。「自分じゃ分からないけど私にはこんないいところが色々あるんだな」とまずはその土台に素直に乗っかりましょう。少し目線が上がるだけで、見える景色が違ってきます。そして今後誰かに褒められてうれしかったら、「いやいやいや」と全否定せずお礼を言って、内心「そっかー♪」とほくそ笑んで大事に引き出しにしまいましょう。自分が嫌いになるような夜は、それをこっそり取り出して飴玉のようになめるのです。気分が落ちる人や場所を避ける人間関係は自分で選び取れ!悪い人じゃないけど、会うたびに何となくメンタルが削られる。じんわり否定される。肩をすぼめていないといけない。どうも大切に扱ってもらえない。そんな相手や場所は思い切ってカットです。完全に切れないなら、頻度を激減させる。相手に望まれてるから、NOと言いづらいから、何が悪い訳じゃないから…そう思って縛りつけられたら、損をするのはあなただけ。それが例え親であっても恋人であっても、「自分がのびのびとできず元気も出ない相手」と一緒に過ごす時間は、いちばんムダだし身体に毒。そんなヒマがあったら、自分を褒めて大切にしてくれる人との時間をつくりましょうぜ。人と比べるのをやめるアラサー女子を見ていて時々思うのが、みんな人と自分を比べすぎ。そして勝手に落ち込みすぎ。可愛い子を見ては「自分ブサイク…」って落ち込み、活躍してる人やモテる人を見ては「自分ぜんぜんダメ…」って落ち込み。自分もかつてそうだったんですが、それ意味ないから!あなたとその人、別の生き物だから。そんなことばっかしてたらいつまでも自分は低いまま。反動として「あの子よりはマシ」みたいな沼にも落ちやすいので危険。うらやましさをバネに奮起できればいいのですが、自己否定につながりがちなら今すぐ比べるのをやめること。今はまだ見つかってないかもしれないし、自分だけが気づいてないのかもしれないけど、あなたにはあなた独自の魅力や、他の人がうらやむものが、ちゃんと備わってるんですよ。比べて落ちるくらいなら、それを見つけにいこう。(そのヒントとしても「褒められたことを大切にする」は有効なのです)次回に続きます!
2018年10月10日「自己肯定感を持つのは大事」という言葉を、最近はよく耳にするようになりましたね。確かに「自分ならできる」という自己肯定感は高いほうが好ましいと私も思います。けれど、自己肯定感だけを高めていくと、「自分は完璧な人間だ」と錯覚し、できない自分を認められず、周りの人や環境のせいにしてしまう…という別の弊害が生まれてしまうこともあるとご存じでしょうか?わが子がそうならないために、子育てにおいて自己肯定感と同じく大切に考えていきたいのが「自己受容」。今回は、自己肯定感と自己受容の違い、それぞれの高め方について考えていきましょう。■「できる」自己肯定感、「許す」自己受容最近、よく耳にすることが多くなった「自己肯定感」という言葉。この自己肯定感とは一体、なんなのでしょうか?例えば、子どもが逆上がりができないとしましょう。その子が自分に対して、「今はできないけど、たくさん練習すればできるようになる!」と思えること、それを自己肯定感といいます。「自分はできる!」と感じる自己肯定感に対して、自己受容は「とび箱は得意だけど、逆上がりができない…。でも、まあいいか」と自分に対して思えることです。それはつまり、できない自分でもありのままに受け入れられる、許せる感覚といえるでしょう。■「わたしのせいじゃない!」アンバランスな自己肯定感ここで大切なのが、自己肯定感と自己受容のバランスです。たいてい問題が起きるのは、自己肯定感だけが高い場合。自己肯定感がいくら高くても、自己受容が低い人は、「自分はすべて完璧」「失敗するなんてありえない」と、できない自分を認められません。すると、失敗やトラブルの原因を周囲の人や環境に押しつける、自分大好き人間になってしまいます。皆さんの周りにもいませんか? どこからくるのか分からない自信にあふれているけれど、いざ失敗すると「ダメだったのは、きっとあの人(もの)のせいだったんだ」と、すべて自分以外に押しつけてしまう人。自己肯定感は、あくまで自己受容の土台の上に成り立つことで、初めて価値があるとイメージすると分かりやすいかもしれません。自己受容は低いままに、自己肯定感だけが高まっていくと、「できないのは自分じゃなくて他人のせい」「自分はいつでも特別で、なんでもできる完璧な存在」と過信し、ますます、できない自分を受け入れられなくなってしまうのです。■自己肯定感「親の働きかけはいつから? いつまで?」自己肯定感と自己受容、どちらが欠けてもバランスが悪くなるので、同じように高めていくのが理想的です。では、子どもの自己肯定感や自己受容はいくつくらいから高めることができるのでしょうか? 親が子どもの自己肯定感を高めるためには、一般的に3歳~9歳までの間の働きかけが効果的とされています。働きかけを始めるタイミングとしては、「うれしいね」「大好き」といった言葉がある程度理解できるようになる頃、大体3歳くらいからと考えておくといいですね。9歳までと区切っているのは、子どもが親とのつながりから離れ、友だちとの付き合いなど社会のなかにある自分を意識し始めるのが、大体10歳くらいからといわれているため。これまでは親の言うことは絶対だと思っていた子も、自然と疑問を持ち始め、素直に受け入れづらくなる年齢です。ただ、それは親主導で自己肯定感や自己受容を育む場合。子どもの精神の成長には個人差があり、10歳を過ぎている子がすべて、親の働きかけをまったく受け入れないというわけではありません。「もう無理か…」とあきらめるのは早すぎます。■自己肯定感と自己受容、どうやったら高くなる?では、具体的に親はどんな働きかけをしていけばいいのでしょうか? 子どもの自己肯定感を高めるためには、まず「目標を細かく分けること」です。目標とするものは、スポーツや勉強など、なんでもいいと思います。1つの目標を持たせ、難しすぎない課題をつくり、その課題を細かく分けて、親子で一緒に取り組んでみるといいですね。そして課題を達成できたタイミングで「できた!」と子どもと一緒になって達成感を味わい、たくさんほめてあげましょう。こうした流れを繰り返すことで、子どもの自己肯定感は高まっていきます。一方、子どもの自己受容を高めるために親ができること、それは「楽しいね」「悔しいね」「すっきりしたね」といった感情を子どもに伝え、共感することです。子どもがどう感じたのかを言葉にし、子どもの気持ちに寄り添うことを意識します。そして子どもができなかったことに対し「できなくてもいい。どんなあなたでも大好きだ」というメッセージを伝えることです。できなかった自分、ダメだった自分。だけど、そんな自分も悪くない。そのままでも愛されているのだ、と子ども自身が思えるように寄り添ってあげましょう。そのうえで「またチャレンジしてみる? 次はできるかもよ」などと、子どもが「もうちょっと頑張ってみようかな」と思えるような声かけができるといいですね。子どもの自己肯定感は「このままの自分、ありのままの自分でいい」という自己受容があってこそ、うまく機能していくものです。自己肯定感と自己受容、2つの違いを理解して、どちらも同じように大切にしていけるといいですね。
2018年09月09日編集部:学研キッズネット編集部本サイトの連載「子どもが伸びる親力」で、いつも的確な子育てアドバイスをしてくれている親野智可等先生が中心メンバーとなり、子どもの自己肯定感を高める新しい子育て習慣を発信する、「ほめ写プロジェクト」をスタートしました。「ほめ写」とは、いったいどんな子育て習慣なのでしょうか?発表会に参加してわかったその内容をリポートします。子どもの成長を左右する「自己肯定感」親野先生は、長年にわたって小学校の教師を務めた経験から、自己肯定感の有無が子どもの成長を決定づけるということに気づきました。自己肯定感とは、自分の可能性を信じて肯定的に自己を認識すること。自己肯定感のある子は、何事にも積極的にチャレンジし、壁に当たったとしても「自分にはできるはずだ」と思えるので努力が続けられ、その壁を乗り越えられます。「親や学校の先生が優先すべきは、子どもが自己肯定感を持てるようにしてあげること」と親野先生は言います。自己肯定感を高めるには、ほめることが大きく影響します。子どもが努力していたり、何かを達成したりした瞬間に、すかさずほめるようにするのです。しかし、これだけでは条件的なほめかたになってしまい、何か達成しないとほめられないと思ってしまいます。そのため、同時に「いっしょにいるだけで幸せ」とか「生まれてきてくれてありがとう」というように無条件にほめることも大事になってきます。親にこう言われることで子どもは安心し、自己肯定感を高めることにつながります。写真を使ってほめる子どもをほめる方法は、いろいろです。このたび親野先生たちが提案するのが、家の中に写真を飾ってほめる、「ほめ写」です。これは、親野先生がこれまでに多くの子どもたちと接してきたなかで、自己肯定感の高い子どもの家庭には写真プリントが貼られていることが多いという体験に基づいています。写真の内容は、習い事や勉強、お手伝いに取り組むようすや目的を成し遂げた姿です。写真を飾ることで、子どもは親が自分のことを気に留めていることに気づくでしょう。また、写真は親子の対話のきっかけになり、対話する中で愛情を伝えることもできます。そして、子どもは写真で自分が頑張る姿を客観的に見て、「自分はできる。頑張れる」という思いを強くしていきます。家族みんなで仲よくいっしょに写っている写真も効果的です。そうした写真を見ているうちに「わたしは家族に愛されている。わたしも家族が大好きだ」と、親や家族の愛情を実感できるようになります。「ほめ写」は、自分自身への満足感に効果あり「ほめ写」が子どもの自己肯定感を高めることに有効かどうかを実証するため、普段写真を飾っていない32組の親子に、「ほめ写」ワークを約3週間にわたり実施してもらいました。その結果、子どもの自己肯定感に関する意識が全般的に向上したという結果が出ています。特に「自分自身への満足」に大きな変化が見られました。さらに、「ほめ写」を3週間体験した子どもと、「ほめ写」を体験していない子どもに、自分の写真、家族との写真、関連性のない写真を見せたとき、脳活動にどのような違いが見られるか測定を行ないました。こちらも「ほめ写」を体験し自己肯定感が高まったと答えた子どもは、写真を見たときに「心地良い」と感じる脳の部位である腹内側前頭前野に活性化がされていることが確認できました。さっそく、「ほめ写」を実践してみましょう自己肯定感を高める「ほめ写」の方法はとても簡単で、たった3つのステップで実践できます。①撮る子どもが何かに頑張っている姿や何かを達成したなどの特別なシーンを写真に撮る。何気ない日常の一コマや家族といっしょに写っている姿も写真に収めます。②飾る写真は子どもの目線の高さで、生活の導線上に飾ります。特に重要と思う写真は、A4程度に大きくプリントするのが効果的。③ほめる飾った写真を見ながら、「このときは頑張ったね」「よくできたね」と努力や成果をほめるだけでなく、「生まれてきてくれてありがとう」「見ているだけで幸せな気持ちだよ」と子どもの存在そのものを肯定します。自己肯定感を高めるにはほめるのがいい。わかってはいても、忙しい毎日でつい忘れがちですよね。子どもの写真を撮るのは親にとっても楽しいことだし、その写真を家の中に貼っておくだけで子どもの自己肯定感につながるのなら、こんなにいいことはない。ぜひみなさんも試してみてください!学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2018年08月30日自己肯定感って聞いたことありますか?簡単に言うと、自分を肯定する感情です。自己肯定感をしっかりと持っている人というのは「自分は価値がある人間」「自分は必要とされている」と自らを認めているのです。今回は自己肯定感についてを深掘りしていきます。出典:byBirth自己肯定感って聞いたことありますか?簡単に言うと、自分を肯定する感情です。自己肯定感をしっかりと持っている人というのは「自分は価値がある人間」「自分は必要とされている」と自らを認めているのです。日本人の中には、自己肯定感をしっかり持っている人が割合的にも少ない傾向があります。あくまで心の中での感情や感じ方によるものですので、測ることはできないものです。しかし、こういった感情はきっと、仕事や友人関係においてもプラスに向くでしょう。自己肯定感が高い人とは?出典:byBirthでは自己肯定感が高い人とは、実際にどんな考え方をするのでしょうか?具体的に特徴をあげていきます。失敗は自分のため出典:byBirth人間は誰しもが失敗をしますが、そういったときにも自己肯定感が高いか低いかで受け入れ方が変わります。自己肯定感が高い人というのは、失敗したときになぜこうなってしまったのかと冷静に受けとめて「この失敗を解決して次につなげよう」と考えられるのです。そのため、ミスや失敗を恐れずに進むことができ、さらに失敗するたびに成長ができます。誰しもがミスや失敗は起こすもの。それをミスと思っていない人は存在するかもしれません。失敗したときの受け入れ方、そして冷静になって修正に向かう姿をみて、周囲との関係性もよくなるのです。褒められたら素直に喜ぶ出典:byBirth日本人はとくに、人から褒められたときに「全然そんなことないです」と否定しがち。人から褒められても素直に受け入れることができないのです。自己肯定感が高いと「ありがとうございます!」と素直に喜び、ポジティブに受け入れます。そのように褒められたことも素直に受け入れることで、おのずと自分を信じる力も備わってきて、成功につなげることができるのです。周囲の人と比べない出典:byBirth自己肯定感が低い人の特徴として、人の悪いところや人の弱いところと比べて、自分を高く見せようとする人もいますが、これは自信のなさの表れです。自己肯定感が高い人は、「自分は自分、人は人」という考えがしっかりとあり、「人それぞれに良いところや悪いところがあって当然」と思うことができます。女性の中ではよく、僻みや妬みが飛び交うことも多いですが、こういった考えがあることで、おのずと人の幸運も素直に祝福できるようになるのです。悩むよりも進む出典:byBirth自己肯定感が高い人の特徴として、「良い方向へ向かせるためにはどうしたら良いのか」と考える傾向があります。自己肯定感が低い人は「失敗したらどうしよう」という考え方をする特徴があります。ポジティブに自分が成功する理想の姿を描けると、成功がより現実味を帯びて見えてきます。「失敗したらどうしよう」と悩んでいる時間がまずもったいない。「迷うなら前に進むべし!」という考えなのです。今までの成功談も生かして生きているのも特徴です。自己肯定感を上げるには?出典:byBirth自己肯定感は生きてきた環境や、今までの実体験などの積み重ね、考え方で変わってきます。しかし、今からでも自己肯定感を高めることはできるのです。これを読んで、「自分は自己肯定感が低いかも?」と気づいたなら、それは第一歩かもしれません。自分を受け入れる出典:byBirthまずは自分はどういった人間なのか、客観視できるようになると良いでしょう。自分の過去の失敗やマイナス面ばかり思い出したりして立ち止まっている人は、その出来事や自分の状況を受け入れて認めてあげましょう。そして、自分の成功談を絞り出してみましょう。自分の良いところもきっとあるはずです。ほんの小さな目標でも良いので立ててみて、成功談を忘れずに生きていきましょう。自己肯定感が高い人と付き合う出典:byBirth自己肯定感が低い人というのは、自己肯定感が低い人と付き合っている傾向があります。そのような環境にいては、なかなか自分を高めることも難しいでしょう。できれば自己肯定感が高い人と付き合うようにしてみましょう!そしてポジティブな話や成功談、そして失敗談を聞き、どのような乗り越え方をしたのかなどをしっかりと聞きましょう。自己肯定感が高い人の経験や考え方を真似してみるのも手です。人の良いところはたくさん吸収しましょう!自分の得意分野がある環境へ出典:byBirth先ほども、自分の良いところを見つけることが大事ということを伝えましたが、自分が得意とする分野に身を置くというのも大事なことです。なかなか好きなことをして生きていくというのは難しいですし、それを仕事にしている人はわずかですが、趣味でも良いので自分が得意とすることを生活に取り入れましょう。達成感を感じたり、自分の得意なことを続けているということは、自己肯定感を高めることにつながるはずです。出典:byBirthいかがでしたか?自分の自己肯定感は高いと感じましたか?それとも低いと気づけましたか?高い自己肯定感は、きっと仕事においても友人関係や家族関係においても良い影響を与えてくれます。自己肯定感が高いと、周囲からの信頼などもきっと高くなってくるはずです。ぜひ自分を知って、ありのままの自分を素直に受け入れてみてください。少しの感情の変化が、自分の世界観を変えてくれるはずです。
2018年07月12日自己肯定感。恋愛コラムなんかを読んでいるとよく耳にする言葉ですよね。実際に僕もよく取り上げます。なんだかんだいって、結局は自己肯定感が高い人の方がいい人生を送れます。これは間違いありません。ただ、じゃあ自己肯定感ってどうやって高めるの?ということを考えたときに、多くの人が「自分に自信を持たなきゃいけない」と勘違いしているのではないかと思うのです。■自己肯定感に対する3つの勘違い1.自分磨きしないと自己肯定感を持てない?「努力してキレイになって、仕事ができるようになって、周りからモテるようになれば自信が持てる!」そう思って頑張って自分磨きをしている人がいます。しかしその多くは途中で挫折しています。なぜなら自分に自信がないからです。キレイになった!と思えないし、仕事ができるようになった!と思えない。そうして結局、「自分に自信を持つことなんてできないよ」と思い、またそれが自信を失う要因となって、負のループに落ち込んでいきます。2.自分に成功体験がないと自己肯定感を持てない?また、過去にスポーツや学業で何かしらの成功体験を積んでいれば、それが自信となって自己肯定感が養われると思っている人も多いですよね。僕は割と自己肯定感が高い方だと思っているのですが、それがなぜかと考えたときに「私立受験合格したこと」、「中高サッカー部6年間引退までやり続けたこと」などが関係しているのだろうなと思っていました。しかし、よくよくいろんな人の事例を見るうちにそういった「実績」はあまり関係ないのだなと思うようになったのです。3.親の愛情がないと自己肯定感を持てない?これは半分本当で、半分嘘だとも言えます。親が無条件の愛情で接してくれた子どもの自己肯定感は高い傾向にあるは間違いありません。しかし、それは一要素であり、親の愛情がない=自己肯定感を高めるのは無理、ではありません。僕は当事者ではないので偉そうなことは言えませんが、毒親と言われる親の元で育った人でも、その後の人生で自己肯定感を高められた人はたくさんいます。■自己肯定感は「自分への許し」から生まれてくるでは、自己肯定感はどこからやってくるのか?それは「自分への許し」です。僕は26歳のときに、事業を失敗した結果借金を作って、家族にも恩師にも迷惑をかけまくって、一度自分の自信が粉々に砕け散ったことがありますが、今ではそんな自分も自分だと許すことができています。その時に鍵になったのが、「あなたは大丈夫だから」と言ってくれた人たちの存在です。その人たちのおかげで「クソみたいな大失敗をしてしまったけど、前を向いて生きていいんだな」って思えたんです。そして、これこそが自己肯定感の本当の正体だったんです。■自己肯定感が醸成されるまでのプロセスそうやって自分を許しあげられるようになると、だんだん「私は私でいいんだなぁ」と思えるようになります。自己を「肯定」できるようになっていくから、自己「肯定」感が養われていくのです。決して、「うおおおお!達成!成功!万歳!私最高!」という気持ちから自己肯定感が出てくるわけではないんです。むしろ「どう考えても私の人生は最高だとは言い難い。でも、それでも私は生きていくんだ」という気持ちから出てくるものなんです。その結果、なんとなく「わたしなかなか味のある人生を送ってんじゃないの?」という見方ができるようになって、ちょっとずつ自分に自信が出てくるんです。■自己肯定感ってのは、成功からではなく失敗から作られていくんです「自己肯定感をもつために自分に自信を持とう!」とするのは誤ったプロセスです。自信は自己を肯定できた時に初めて出てくるものです。そして自分を本当の意味で肯定できるようになるためには、ある種「クソみたいな自分」を許せるようになる必要があります。そのためには失敗が必要なんです。大事なことなのでもう一回いいます。失敗は必要なものなんです。何の変哲も無く特に苦労もしていない人生を送っている人には、本当の自己肯定感は手に入れられません。今あなたの頭の中に浮かんでいる「その失敗」は、あなたがあなたを認めてあげられるようになるために、なくてはならないものだったんです。無理に自信を持とうとする必要はありません。まずは自分を大事にしてあげること。自分を許してあげること。許してくれる人に出会い、その人のそばにいることです。その結果、自信は後から勝手についてくるのです。(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)(兼島彩香/モデル)(お多福/カメラマン)(上杉光美/ヘアメイク)(辻野祐馬/ディレクション)
2018年07月03日子どもの笑顔のためなら何でもしてあげたくなるのが親心ですが、正直どこまで要求に応えるべきか悩みどころ。とくにわが家は息子が1歳を迎え、自己主張が強くなってきたので、少しは我慢を覚えさせるべき? “泣いたらすぐ抱っこ”もわがままを助長するのではと不安になります。そんな疑問を解決してくれたのが、50年にも渡り子どもの精神医療に尽力し、2017年6月に永眠された児童精神科医・佐々木正美先生の言葉。お母さん、お父さん。どうぞ子どもを甘やかすことを決して恐れず厭わず、一生懸命にかわいがって育ててあげてください。出典:『子どもの心の育てかた』P5(河出書房新書)よりこの言葉で「いまは思う存分甘やかしていい時期なんだ」と心が軽くなりました。先生の著書『子どもへのまなざし』(福音館書店)は育児書のバイブルとしてあまりに有名ですが、ページ数も多いので忙しいママや育児書初心者の方には『子どもの心の育て方』(河出書房新書)がおすすめ。亡くなる1年前に書かれたラストメッセージともいえる本で、子育ての軸としたい普遍的な教えがギュッと凝縮されています。今回はそのなかから「自己肯定感」を持った子どもに育てるために親がすべきことをご紹介します。■なぜ自己肯定感が必要?先生が本のなかで繰り返しうたっているのが、“乳幼児期に子どもが望む事をできる限り叶えてやり、親や周囲に依存する経験をさせる”ということ。自分をありのままに受け入れてもらった子どもは“自分は価値のある人間なのだ”と認識し、それが「自己肯定感」を生むというのです。自己肯定感とは、“自分はかけがえのない人間なのだ”と存在意義を肯定できる感情のこと。幸福度にも影響するといわれており、高ければ物事を意欲的に捉えられるといいます。そしてこの自己肯定感が自律心、ひいては自発性、主体性、創造性につながるというのです。子どもの求めになんでも応じる、つまり「泣いたら飛んでいって抱く」といったことをできる限り繰り返すことで子どもは自他に対して「絶対的な信頼感」を知ります。それがなければ「自律心」は育ちません。そして「自律」がなければ自発性、主体性も生まれないのです。出典:『子どもの心の育てかた』P23(河出書房新書)より自主性、主体性、自信、豊かな感性、感謝する心、共感できる力、尊敬する気持ち、創造性。育ててあげたいものが、あまりにもたくさんあるように思うかもしれませんが、それらはすべてつながったものです。英才教育だけで美術やスポーツの能力を育てることはけっしてできませんし、「尊敬心」だけを教えることもできない。すべてを健全に育てるためには、小さなときにじゅうぶんに親に依存する経験を与えてやることが前提なのです。出典:『子どもの心の育てかた』P120(河出書房新書)より■子どもにどこまで依存させるべき?でも、子どもの望みをすべて叶えることは自立とはほど遠いことのように思えます。子どもののぞみ通りにしてあげること、してあげすぎること、というのは「悪い」とされることがあります。なんでも子どものいうことをきいてやったら、子どもは依存心ばかりが強くなり、自立できなくなる、という意見です。 けれど、私はそんな事例を、本当に見た事がないのです。一見、そういうふうに見えるケースというのは、過保護の結果ではなくて、過干渉です。子どもに対して過剰に干渉し、そのあとから保護的な態度をとる、というケースがほとんどなのです。出典:『子どもの心の育てかた』P37-38(河出書房新書)よりそう、気をつけなければならないのは、“過保護”と“過干渉”の違いをきちんと認識して接すること。子どもがのぞむ通りになんでもしてあげすぎることが「過保護」で、いっぽう子どもはのぞんでいないけれど、親が一方的に「こうしたほうがいい」とおもうことをいったり、したりすることが過干渉です。これは決定的に違うものです。出典:『子どもの心の育てかた』P37(河出書房新書)より■叶えていい要求とダメな要求でも、子どもの要求とひと言でいってもその内容は千差万別。無理難題も多いもの。そんなときはどうしたらよいのでしょう。子どもがのぞむことは、親から見たら、全部危険で役に立たないことで体に悪いこと、かもしれません。けれどそれを全部禁止したら、子どもの世界は本当につまらないものになります。好奇心のかたまりのような子どもにとって、欲求不満だけがたまる世界です。 もちろん、本当に危険なことや他人に大きな迷惑をかけること、悪いことはやってはいけないよ、と教えなくてはいけません。けれど、そうでないのなら、なんでもいうことを聞いてあげたらいいのです。(中略) 我が家では、食事は子どもの好きなものを好きなだけ食べさせました。嫌いなものを食べさせようとしたことはありません。全部はムリでも、できる範囲のものはすべて叶えてあげたらいいのです。(中略) 金銭でほしがるものを買い与えることは節度が大切です。物で心を満たそうとする育児は、かえって欲求不満の感情をエスカレートさせることがあるのです。 これさえ心得ていれば、子どもの求めに応じて肥料を水や太陽をいくら与えても、それで子どもに悪い影響がでてくることは絶対にありません。それが基本原則なのです。出典:『子どもの心の育てかた』P42-43(河出書房新書)より■子育てはいつからでもやり直しができる乳幼児期は子どもの欲求に耳を傾け、できる限りのことをして自己肯定感を高める。そんなシンプルな指針ができただけで子育てにちょっと自信が持てるような気がしてきます。「でもうちは乳幼児期をすでに過ぎてしまったんだけど…」という方、ご安心ください。最後に先生はこんなことをおっしゃっています。乳幼児期にやり忘れたから「手遅れ」などということはありません。何歳からでもやり直すことはできますし、また、そうしなければなりません。出典:『子どもの心の育てかた』P136(河出書房新書)より実際に、小学四年生で言語の能力はあるのに言葉がでない「かん黙」という症状がでていた子がカウンセリングをうけ、その後日本一偏差値が高い国立大学に入学したという例もあるそう。子育てに自信をなくしたとき、そっとページを開きたくなる一冊です。・ 子どもの心の育てかた(河出書房新書)
2018年05月19日“自己肯定感”とは、自分は価値のある人間だと感じる心の感覚です。この自己肯定感は、幸福度と密接に関わっているようです。自分の価値を見出すには、モノを見る視点を変える必要があります。自己肯定感を高めて、幸福度をアップさせましょう!自己肯定感を高めるために…出典:byBirth「自己肯定感」とは、自分は価値のある人間だと感じる心の感覚です。価値のない人なんていないのに、私たちは大人になるにつれて自分の価値を見失っているような気がします。目標をクリアできなかったり、恋人に別れを告げられたり…。卵焼きが上手く焼けなかっただけでも、自己肯定感が下がっていくこともあるのです。この少々やっかいな自己肯定感は、幸福度と密接に関わっているといわれています。つまり、自分に価値を見出し、自己肯定感を高めることで、ハッピーな生活を手に入れることができるのです!誰が何と言おうと、あなたは価値のある人間です。それを認めて納得することが、幸せへの近道なのです。これ以上、できないなんて思わないで。「できる」を合言葉に、自己肯定感を高めて幸福度をアップさせましょう!1. 相手の好意を受け取る出典:byBirth心が疲れている原因は、人から“してもらえなかったこと”を数えているからかもしれません。自己肯定感を高めるために、今日から“してもらえなかったこと”ではなく“してもらったこと”を数えるようにしましょう。相手の好意を素直に受け取り、感謝することは、人間関係の基本です。しかし、それをないがしろにし、さらには私には何も与えてくれないのだと被害者意識を持ってしまってはいませんか?あなたのそばにある幸せに気付き、ありがとうを伝えることで一気に幸福度はアップするのです。2. 小さな成功を積み重ねる出典:byBirth成功といえば大きなもののように感じるかもしれませんが、例えば「毎朝、朝食をとる」「寝る前に10分読書する」など、些細なことでよいのです。とにかく、やればできると思うことができれば、自己肯定感は自然と高まっていくでしょう。大きな目標を達成するためには、小さな成功を積み上げ自信をつける必要があります。夢や目標を大きく持つことが悪いとは言いません。しかし、目標を達成できなかったという経験を何度も繰り返しているうちに、自己肯定感が低くなってしまったら元も子もありませんよね。大きな目標を掲げるなら、そこに到達するまでに必要な小さな成功を積み重ねましょう。小さな成功、すなわちスモールウィンには、少し頑張れば達成できる目標を設定しましょう。3. 音楽の力に頼る出典:byBirth悲しいときに悲しい音楽を聴くと、少し気持ちがすっきりしませんか?それは、音楽が自分の気持ちを代弁し、共感してくれているように感じるためです。音楽の力は、想像以上に大きなものです。リラックスしたいとき、奮い立たせたいとき、集中力を高めたいときなど、そのときの気持ちに合った音楽を聴くことで、自己の持つ最大限の力が発揮できるようになることもあるのです。どうしても気持ちが落ち込み、自分に自信が持てないときは、音楽の力に頼ってみてもよいかもしれません。4. 環境をコントロールする出典:byBirthいくらあなたが前向きに、自己を肯定して生きる道を模索していても、周りにネガティブな発言をする人がいると気持ちが引っ張られてしまうかもしれません。そういった人たちと距離を置き、環境をコントロールする力も必要なのです。自己肯定感を高めたいなら、あなたのことをやみくもに否定したり、罵ったりする人のそばにいるべきではありません。あなたのことを思って注意してくれているのか、そうでないのかを見極め、お互いに成長できると思える友人や上司のいる環境に身を置きましょう。あなたの価値は、ネガティブな人に簡単に左右されるモノではないはずです。しかし、環境が人を変えてしまうことがあることも覚えておきましょう。幸福度をアップさせるカギは「自己肯定感」にあった!出典:byBirth自己肯定感が低い人は、過去のトラウマを引きずっているケースが多いといわれています。例えば、親の愛情を十分に受けていなかったり、イジメにあったりすると、自己肯定感が極端に低くなり、代わりに自己否定感が高まります。自分の価値は、自分で決めるものです。他の誰かによって決められるようなヤワなものではありません。まずは今日を振り返り、してもらったことを数えてみませんか?「できる」を合言葉に、スモールウィンを積み上げましょう。そして、ハッピーに溢れた日々を生きるのです!
2018年05月08日年を取ってもきれいな人。そんな年には見えないというくらい若々しい人。そういった人にはたいてい共通点があります。それは自己肯定感!基本的にポジティブで、自分に対して肯定的にとらえているのが彼女たちの特徴です。それゆえ、美魔女は年を取らない!というより、ストレスが少なくなるので、悪い老け方をしなくなるのです。そんな彼女たちに学んで、ストレスフリーで自己肯定的な生活を送りましょう。美魔女は総じて自己肯定的美魔女と呼ばれる、年を感じさせない女性たちの多くは、たいてい自己肯定的です。「自分なんて・・・」と卑屈な考え方をしていない人が多く、ほとんどの人が「私はこれでいいの!」と自分の人生を肯定的にとらえ、好きなことを楽しんでいます。そのため、ストレスを感じることが少なく、眉間のしわや顔の縦じわのような嫌なしわが刻まれにくく、このことが彼女たちを若く見せているのでしょう。自分のことを好きでいるということは、どんな美容法よりも効果的に自分に効いてきます。毎日自分の嫌なところや楽しくなかったことばかり思い出していると、どうしたって気分が落ち込み、そのストレスは肌に影響してくることでしょう。そうならないためにも、自己肯定的な考え方をしていくようにしましょうね。何といっても幸せそうな笑顔は、一番女性を魅力的に見せてくれます。毎日笑って過ごせるように、意識改革を始めてみましょう。人生を楽しんでいる美魔女多し、その特徴は?美魔女の多くは人生を楽しんでいます。楽しいことが大好きで、楽しいことを見つけるのが上手な人も多いのでしょう。いつも笑顔で、人を惹きつけるものを持っているので、友達も多いです。単に美容に関して必死であれこれしているだけでは、やはり人を惹きつける魅力は出てきません。いつまでも若々しくいたいのであれば、美魔女の特徴を知って、さっそくちょこっと真似してみましょう。自分の好きなことを目一杯するストレスを感じない方法としては、何よりも「自分の好きなことを目一杯する」ことでしょう。自分の好きなことをしている時は、心は解放されて、一時子供の心を取り戻せることすらあるでしょう。心の底から笑えるような、そんな楽しい時間を過ごせるように、ちょっと工夫してみましょう。忙しくても好きなことをする時間はきちんと見つけて確保していけば、きっと気持ちがリフレッシュできて、忙しい日々であっても気持ちが落ち込みすぎずに済みます。どんな時も、好きなことをする時間は確保!自分の為に時間を取ることは、ストレスフリーには必須なのです。そのために、「ああしなくちゃいけない、こうしなくちゃいけない」といった思い込みはなくしていくようにしましょう。ストレスを「溜めない」、というより「溜まらない」若さを保つ秘訣として、ストレスを溜めないということがありますが、そもそも同じ出来事に遭遇しても、ストレスを感じる人とそうでない人はいるものです。ストレスとの付き合い方が上手な人は、ストレスを感じるような場面に出くわした時の思考がポジティブです。失敗をしても「1度失敗しておいてよかった。次から注意できる」くらい肯定的にとらえるので、ストレスが溜まらないのです。こんな風に、自分の感情をうまくコントロールしていって、ストレスフリーな毎日を手に入れましょう。飲みに行くのも食べるのも大好き美魔女と呼ばれる人は、案外食事制限をしていないものです。もちろん際限なく食べ続けたりなどはしないものですが、飲みに行くのも食べるのも大好きで、美味しいと思うものを自分の好きな時に食べていることが多いもの。意外と毎晩飲む人もいて、驚かされます。共通しているのは、「好きなものを好きに飲み食いする」ということで、ストレス解消やただ口さみしいからといった理由で無心に食べたり飲んだりしているだけではないということ。彼女たちは食事やお酒を心底楽しんでいることがほとんどです。この「楽しい」という感情が、若さへとつながっていくのでしょう。無理しないことが老けないことにつながる無理をしすぎないことも、老けないポイントです。疲れた時は休む。無理なダイエットはしない。運動もつらいならやめてしまう。このくらいのゆるい感じが、アンチエイジングにはぴったりです。ストイックなことも悪いことではありませんが、自分を追いつめすぎない程度にうまくやっていきましょうね。人生を楽しんで綺麗に年を重ねよう自己肯定感を上げて、人生を楽しみましょう。「楽しい」「幸せ」と感じる中で、綺麗に年を重ねていけたらステキですね。
2018年03月28日つきあった途端、やさしくなくなる彼に対して、「彼はわたしのことが嫌いになったの?」とか、昔の言葉を持ち出してきて「釣った魚に餌をあげない男ってどうなのよ」と思う彼女もいると思います。もちろん、いわゆる「ハントするまで」が楽しくて、彼女が自分のものになった途端に飽きる男もいるわけですが、もちろん、そうではない男子だっています。■■いわゆる自己肯定感が低い男子いわゆる自己肯定感が低い男子は、つきあった途端、彼女に対して冷たい態度をとることがあります。自己肯定感というのは、簡単に言えば、自分で自分のことが好きか嫌いか、ということ。自分のことが好きではない人って、情緒不安定です。淋しさを抱えています。そういう人は、「自分で自分の情緒不安定なところや、淋しさを、どうにかしなくてはならない」とわかっています。だから、つきあうまでは、彼女に対してやさしいのです。自己肯定感が低いところや、淋しさを抱えていることを女子に悟られたら、おれはモテないだろうなと、彼は知っているからです。いろんなネガティブなものを隠して、彼女のほうもそれに気づくことなく、晴れてカップルになったら、彼は安心します。「これで、たまには淋しさを癒してくれる相手ができたな」と。■■これを第三者が見たら、「態度が冷たくなった」ように見えますでも彼は、彼女に上手に甘えることができません。彼の低い自己肯定感が、彼から素直さを奪っているからです。自己肯定感の高い人は、甘え上手です。自分を知っているので、相手の気持ちもよくわかります。だから、どのタイミングで、どの程度甘えても許されるのかがわかっています。自分のことが好きではない人は、甘え方が下手です。ふつうに甘えたらいいところを、「鬱陶しく思われるかも」と不安を感じたり、ヘンに男らしさを装って、甘えません。反対に、甘えるときはトコトン、相手が迷惑するくらい甘えたくなります。このへんの葛藤を素直に彼女に言えばいいものを、これも言わないから(言えないから)、彼は混乱します。自分のことが好きではない人が混乱したらどうなるかと言えば、態度が冷たくなります。素直に自分の気持ちを表現したいのにそれができない、となれば、さらなる自己嫌悪に陥って、どうすることもできなくなります。これを第三者が見たら、「態度が冷たくなった」ように見えます。■■「男の子って、見ているだけで切なくなる」男子って、男であるというだけで、女子よりもたくさん孤独を背負っている生き物ではないかと思います。ときどき、男の子をお持ちのお母さんが、「男の子って、見ているだけで切なくなる」と言います。男の子はこれから、受験戦争にさらされ、就活をくぐりぬけ、就職したら出世のために命を削るように仕事を「せざるをえない」。母親として、こういう予測が立つからでしょう。また、実際にそうだからでしょう。女子だって、真剣に勉強したり仕事をしている人は大勢いるはずですが、たとえば結婚を機に転職するなど、いわゆる人生の選択肢を世間がいくつか認めてくれている分、まだ救いようがあると、世間は見ているのかもしれませんね。男は男であるというだけで孤独。この孤独と、うまく折り合いをつけることができない、とくに若いうちは、彼は情緒不安定になることがあります。あなたのことが嫌いになったとか、釣った魚になんとかとか、ということだけではないのです。だから態度が冷たくなった彼を、黙って抱きしめてあげると、それだけでふたりの仲はうまくいくこともあるのです。(ひとみしょう/文筆家)【今夜はちょっと、恋の話をしよう】(ハウコレ編集部)(後藤真由子/モデル)(gaku/カメラマン)
2018年01月31日「ホロコースト」を巡る法廷劇を描いた、レイチェル・ワイズ主演映画『否定と肯定』。レイチェルのほか、ティモシー・スポール、トム・ウィルキンソンというイギリスを代表する名優たちが出演する本作から、この度、日本版予告編が到着した。今回公開されたのは、この裁判が当時いかにセンセーショナルで、イギリスをはじめ世界中で注目を集めた大きな事件であったかが伺える予告編。映像では、レイチェル演じるユダヤ人歴史学者デボラ・E・リップシュタットの講演に、ホロコースト否定論者のアーヴィング(ティモシー・スポール)が突如現れ、聴衆の前で奇襲ともとれる口撃を始めるシーンからスタート。その後、リップシュタットはアーヴィングの策略で英国の司法制度のもとで名誉毀損で訴えられてしまう。「起訴された側に立証責任がある」という不利な立場に置かれる中、「なぜ真実を認めない人がいるの?」「負けてしまったら、うそが世界に出回ることになる。真実を伝えなくちゃ!」と、彼女は大きな声で“ホロコーストはなかった”と歪曲されようとする真実、声なき声を正しく世界に伝えるために、法廷という場で立ち向かう姿が映し出されている。果たして、歴史を揺るがしかねない大きな事態となった前代未聞の裁判の行方は――。『否定と肯定』は12月8日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年10月11日レイチェル・ワイズが主演を務め、ホロコーストを巡る歴史的裁判の行方を描く『DENIAL』が、邦題『否定と肯定』として12月8日(金)より全国公開されることが決定。レイチェルが演じた実在の歴史学者で、本作の原作者デボラ・E・リップシュタット本人が10月末に来日することも決まった。1994年、米ジョージア州アトランタにあるエモリー大学で、ユダヤ人女性の歴史学者デボラ・E・リップシュタットの講演が行われていた。彼女は自著「ホロコーストの真実」で、イギリスの歴史家デイヴィッド・アーヴィングが訴える大量虐殺はなかったとする“ホロコースト否定論”の主張を看過できず、真っ向から否定していた。ある日、アーヴィングはリップシュタットの講演に突如乗り込んだ挙句、名誉毀損で提訴という行動に出る。異例の法廷対決を行うことになり、訴えられた側に立証責任がある英国の司法制度で戦う中、彼女は“ホロコースト否定論”を覆す必要があった。彼女のために、英国人による大弁護団が組織され、アウシュビッツの現地調査に繰り出すなど、歴史の真実の追求が始まった。そして、2000年1月、多くのマスコミが注目する中、王立裁判所で裁判が開廷。このかつてない歴史的裁判の行方は――。この裁判は、欧米でセンセーショナルに報道され、議論を巻き起こし続けた。ときに世論には、虚偽であっても個人の感情に訴える者が強い影響力を持ち、客観的な事実は軽視される社会的風潮がある。「ホロコースト」という最大にして最悪の世界史を題材とした本作は、歴史の真実を知り、伝えるという普遍的なテーマから、現代に生きる我々に対し警鐘を鳴らす。昨年のトロント国際映画祭にも正式出品された。主人公となるユダヤ人歴史学者・リップシュタットには、『ナイロビの蜂』でアカデミー賞助演女優賞に輝き、その後も国際的に評価の高い映画監督の新作に次々と出演するレイチェル。自身のルーツにユダヤ人の血が流れる彼女は、撮影前にリップシュタットに何度も会い、リップシュタットの思考や信念に留まらず、彼女の特性や性格まで把握し、演技に臨んだという。また、ホロコースト否定論”を主張し、彼女と対決する歴史学者には、『ハリー・ポッター』シリーズでも知られ、『ターナー、光に愛を求めて』でカンヌ国際映画祭男優賞に輝いたティモシー・スポール、年長弁護士にはトム・ウィルキンソンという老練した名優が競演。さらには、大ヒットドラマシリーズ「SHERLOCK/シャーロック」のジム・モリアーティ役や『007スペクター』の悪役Cで知られるアンドリュー・スコットも出演しており、豪華英国俳優たちの集結に目が離せない。そして、現在もアトランタのエモリー大学で教鞭をとる原作者のリップシュタットが、10月末に来日決定。映画の公開にあわせ、翻訳本が11月17日、ハーパーコリンズ・ジャパンより刊行予定となっている。『否定と肯定』は12月8日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年08月31日自己肯定感は「自分は大切な存在だ」「自分はかけがいのない存在」と思える気持ちや、自分の存在意義を肯定できる気持ちを指します。幼児期は自己肯定感の基盤を形成するために、とても重要な時期です。母子や父子間はもちろんお友だちとのコミュニケーションを通して少しずつ培っていきます。自己肯定感は自分を信じることにもつながります。人からどう見られているか、どう評価を受けるのか、そういったことを一番に考えるよりも、自分のことを自分で受け止め、次のステップに進める子どもに育ってほしいものです。■1.「やらない」という選択を褒める子どもはとても素直です。常に「褒められたい」という気持ちで動いています。そのため、「これをしたらお母さんは喜ぶのではないか」とさまざまな場所にアンテナを張り巡らせています。でも、「今は自分でぱぱっと家事を終わらせたい」や「お手伝いじゃなくて自分のことをしっかりやってほしい」という大人の本音もありますよね。しかし、意外と忘れてしまいがちですが、やったことだけを褒めるのではなくて、やらなかったことも褒めるようにしましょう。「今日は急いで終わらせたかったからお手伝いしないでくれて助かったよ」そう感謝の気持ちを伝えることで、子どもは人が喜ぶことにはさまざまなパターンがあることを学びます。■2.どんな選択をしても必ず一度は受け入れよう何かを選択して行動に移すのには勇気が必要です。そのため、子どもが自分で決めた選択はどんなものでさえ一度は必ず受け入れましょう。そして、その選択をした理由をしっかり聞くことが大切です。これだけでも「自分のことを受け入れてもらっている」と感じます。頭ごなしに「そうではなくてこうすべき」と言うのではなくて、現状の問題はわかりやすく伝えアドバイスをすることが大切です。アドバイスを踏まえた上での決断は、必ず受け入れてあげましょう。受け入れられない場合は、子どもが納得できるまでわかりやすく説明してあげましょう。■3.失敗をしたら強く抱きしめてあげようたとえ失敗が目に見えていたとしても、子どもが自分で決めたことは最後まで見守ることが大切です。もし失敗してしまったら抱きしめて「よく挑戦したね」と声を掛けてあげましょう。誰かが見守ってくれる安心感を感じれば、また前を向いて再スタートすることができます。成功したら一緒に喜んであげる。とても簡単ですが、とても重要なことです。
2017年07月20日みなさんは「ダメ男」とお付き合いしたことはありますか?ダメ男にもいろいろなタイプがあるわけですが、大きく分けると、自己肯定感の高すぎるダメ男と、自己肯定感の低すぎるダメ男が存在しているように思います。■自己肯定感の高さはどうやって決まるの?自己肯定感とは、自分が人から愛されている、必要とされていると感じる心のこと。その高い・低いは、幼少期に本人を取り巻く環境(親などの大人)からいかに肯定・共感を与えられたかで変わってくるそうです。子どもの頃に周囲が愛を持って接し、必要に応じてほめる、抱きしめるといったことを日常的にしていれば、自己肯定感は養われやすいとか。一方、過剰な期待をかけられ、それができなかったことで否定されたり、ダメな部分を指摘され続けたりすると自己肯定感の低い大人に育つ可能性が高くなります。■自己肯定感の高すぎる男は浮気する一般的に、自己肯定感の高い男性はモテると言われています。それは根拠のない自信があり、卑屈さがないから。失敗を恐れずに物事にチャレンジできるので社会的に成功する確率も高いし、屈託がなくポジティブだったら、確かに魅力的に見えますよね。でも彼らは「自分は何をしても許される」と思い、同時に複数の女性と付き合うことも。例えば不倫騒動で話題を呼んだ乙武洋匡さんや、6股疑惑のあった狩野英孝さんは自己肯定感が高すぎると言われています(ちなみに乙武さんは『自分を愛する力』を執筆、狩野さんは「僕イケメン」!)。この手の男性はプライドが高いので、浮気してパートナーに別れを告げられると、わりとすぐに受け入れるようです。そして、そのときは反省の色を見せても恐らくまた同じことを繰り返します。小倉優子さんと離婚ほやほやの菊池勲さんなんかもその一人ですよね。もともと浮気の常習犯だったらしいし。■自己肯定感が低い男性の2パターンそれなら自己肯定感の低い男性のほうがいいかと言うと、こっちもまた曲者。自己肯定感が低い男性には、プライドの高い人とプライドの低い人がいますが、どちらも厄介です。◎自己肯定感が低くプライドが高い人「認められてない」から「認められたい」という想いが強く、口では「俺はダメな奴だ」と言いながらも他人にけなされると、とても傷つく。自分でそのプライドを満たすことができない分、どうにか他人に自分を認めさせようとして、くだらない自慢をする。◎自己肯定感が低くプライドも低い人「認められてない」ことを仕方ないと諦めている。心底、自分はダメな奴だと思っていて、言葉の端々にそれを匂わせるので、母性愛の強い女性にとっては守りたくなる存在。上記のうち、「自己肯定感が低くプライドが高い人」は目立つためイメージしやすいかと思いますが、「プライドも低い人」は意外と盲点ではないでしょうか?これはどんな男性かと言うと…■自己肯定感が低くプライドも低い人の特徴[1] 自分のことをダメだと思っているからこそ、甘え上手。変なプライドがないので女性としても楽。[2] 彼自身は努力しない。その分、努力している人を素直にほめる。[3] 己に甘くて人にも甘い。だから一緒にいる女性のことも徹底的に甘やかしてくれる。こんな感じの人、見たことありませんか?甘くておいしいけど、食べたら食べた分だけ太りそうな、真夜中のケーキのような男性。心が健康な状態だったら「こんな奴はダメだ!」というセンサーが働きそうですが、疲れていたり、何かしらバランスを崩しているときだと、どこまでも甘い彼らにハマり、抜け出せなくなってしまう可能性大。中毒性があり、ハマると抜け出せなくなるので、ここでは仮に「アリ地獄系ダメ男」と名付けてみました。たいしたことをしなくても、日々ほめてもらえるので気分がいい。プライドが低い分、傷つけるようなことを言ってもサンドバッグ状態…こんな人が身近にいたら手放せないですよね…。いわゆるヒモ男には、この手の男性が多いのではないでしょうか。あと、少し違いますが、中毒性があるという意味ではDV男も近いのかもしれません。■アリ地獄系ダメ男は観察眼に優れている?ダメ男にハマる女性と話していて思うのが、その女性本人は「男を見る目がない」けれど、男性側は基本的に「観察眼に優れている」らしい点。無意識のうちに女性の種類を見極めていて、「コイツにはここまでしても大丈夫」「この人にはこれをしてはいけない」ってことを瞬時に判断しているように感じます。それが上手だからこそモテるし、女性に貢がせることもできるという…。そういえば、沖縄で22年以上鑑定を続けている、奇跡の鑑定士・沖縄の父いわく、男性にとって女性は3種類しかいないそうです。男にとっての3種類の女その3種類とは?[1] 遊びの女…一晩限りの付き合いになる女性[2] 恋人…一緒にいて楽しい女性[3] 伴侶…一生独り占めしたいパートナーみなさんは、好きな人にとってどのポジションの女性になりたいですか?願わくば、[3]の「伴侶」になりたい!と願う人が多いのでは?彼の中での「遊びの女」「恋人」「伴侶」がどんな女性か知りたいなら、占いサイト『奇跡鑑定◆沖縄の父』を覗いてみましょう。「3種類の女」のそれぞれの特徴が丸わかりしちゃいます!また、あなたにとって、彼が「選ぶべき」人なのかということも判明します。「選んでOK」と確信できるのなら、どんなことをしてでも彼の伴侶になりたいもの。ちょっと怖いけど…ぜひチェックしてみてくださいね。逆に「この人は違う」ということがわかれば、冷静さを取り戻し、「アリ地獄系ダメ男」から抜け出すこともできるかもしれませんよ。監修者紹介「沖縄の父」こと福田隆昭鑑定歴22年。沖縄発着便の客室乗務員の間で、「コワイほど当たる占い師がいる!」と噂が広がり口コミで評判に。「沖縄の父」と慕われ、本当の父親のように親身にアドバイスをする血の通った鑑定に涙を流す者続出!那覇国際通りにある「喫茶サンフランシスコ」で毎日鑑定中
2017年03月06日やめたくても自分ではどうすることもできない「辛い記憶のフラッシュバック」出典 : 発達障害の診断を受けている方の中には、自己肯定感が低くマイナス思考に陥りがちで、日常の些細な失敗や他人の言動に傷つき、苦しんでいる方が大勢います。私自身、楽しい出来事はたくさんあったはずなのに、鮮明な記憶として何度もフラッシュバックするのは失敗経験や傷ついた記憶ばかりで、当時と同じ辛い・悲しい・恥ずかしい気持ちを何度も反芻してしまいます。そして、「あの時もダメだった」と落ち込み「どうして自分はあんなことを言われなければならなかったのか」と憤り、「ひどい言葉を言われるにふさわしい人間だからだ」と結論づけてしまうことによって、自己肯定感はますます低くなっていくのです。「あれが楽しかった」「これがステキだった」とプラスの記憶を朗らかに語る人をまぶしく思いながら、そんな風になれたらどれだけ楽しい人生なんだろうと、そっと思いを馳せてみたりします。私と同じように、子どもたちも辛い記憶が何度も襲ってくることに疲れ果てたのか、失敗したり怒られたりするのを極端に嫌がるようになりました。人気ドラマでも語られた「自己肯定感」。どうしたら養うことができるの?出典 : 新垣結衣さん・星野源さん主演の人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」、ご覧になられた方も多いと思いますが、第4話で自己肯定感について主人公の女性が分析する場面がありました。---------------セルフエスティーム=自尊感情・自己肯定感とは、自分自身に価値があると思える感覚のことを指す(※ コラム内では「自己肯定感」と表記を統一します)● 自己肯定感が高い人 = 成功体験をより強く認識し、自分をより肯定していく● 自己肯定感が低い人 = 失敗体験をより強く認識し、自分をより否定していく---------------「逃げるは恥だが役に立つ」TBSドラマ出典 : 自己肯定感が低いから失敗体験を強く認識してしまうのか、失敗体験が多いから自己肯定感が低くなってしまうのか…。どちらが先かはわかりませんが、ともかくこの連鎖を断ち切るには「失敗体験を強く認識する」という部分を減らすのが1番良さそうに思えます。しかし、私の経験上、失敗をした時や傷ついた時に投げかけられる「そんなに思いつめなくても」「大丈夫だよ」というアドバイスや、自分でそう思い込もうとする努力も、結局役に立つことはありませんでした。大丈夫ではないから落ち込んでいるのに、何の具体的な解決策もなくただ「大丈夫だ」と言われても、それは「こんなことで落ち込んでいる自分がいけないのか」と、より相手を追いつめる道具になってしまうこともあります。そう仮定した場合、私が子どもたちにしてあげられることは、日々の生活の中で意識的に「成功体験に目を向ける」手伝いをすることぐらいでしょうか。失敗体験と同じぐらい成功体験も強く認識することで、少なくともさらに自己肯定感が低下することを食い止めることができるかもしれません。成功体験へ目を向けるために用意したのは、子どもが「自慢できる場所」だった出典 : そこでわが家では、「ママの前ではいくら自慢をしてもいい」というルールを設けました。「日本では残念ながら自分や家族の自慢をすると煙たがられる」ということをあらかじめ説明し、とりあえず子どもたちが胸を張って何度も自慢話をしてもよい相手は、母親である私に限定しました。「ママの前では謙遜しなくてもいい。思う存分、できるようになったことや誰かに褒められたことを自慢して、一緒に喜んじゃおう!」成功体験を口にして誰かと共有することで、強い記憶にしてしまおうという作戦です。しかし、自慢話をするということに慣れていない子どもたち。初めは「○○ができるようになったね!頑張って練習してきたもんね!」と水を向けても、「大したことじゃないよ」「それほどでもないよ」と謙遜し、なかなか自慢することができませんでした。出典 : そこで、親子で自慢をする練習を始めました。まず「他の人の前では大声で言えないけど…」と前置きをして、「あなたたちが〇〇できるようになって、ママは本当に嬉しい~!!」と私が笑顔で大声で言ってみるのです。「えへへ…」と照れる子どもたち。私「ほら、君たちもママに自慢してみてよ!」子どもたち「えっ、恥ずかしいよ…。」私「いいの、いいの。ママ以外誰も聞いてないんだから!ママの前では何でも自慢していいんだよ!ほら、ほら」息子「えっ、じゃあ・・・、○○ができるようになったよ!」私「わ~、すごい!おめでとう!その調子その調子!」少し自分の殻を破ることができたら、次はインタビュー形式に切り替えます。私「娘さん、○○ができるようになって、どんな気分ですか?」娘「ちょっと、ママ、なにこれ(笑)え~っと、とっても嬉しいです!」私「そうですよね~!○○ができるようになるまで、どんな努力をされたんですか?」娘「自分で毎日少しずつ練習をしました。」私「なるほど!毎日欠かさず練習を!継続するのはなかなか難しいことですが、よく頑張れましたね?」娘「応援してくれるお母さんや弟に良い所を見てもらおうと思って頑張りました!」私「いいですねぇ!ぜひ次回もできるようになったことを教えに来て下さい!本日はおめでとうございました~!」こんな風に堅苦しくならないよう、遊びの要素を入れながら、「何ができるようになったのか」「そのために自分はどのような努力をしたのか」を明確にしていきます。わが家の子どもたちはまだ幼いのでこんな感じでやっていますが、お子さまの年齢に合わせてしみじみとお話しされても良いでしょうし、できるようになったことを箇条書きでノートに書き出して、お褒めの言葉を書き添えるというのもステキだと思います。とにかく、プラス面に目を向ける機会を意識的に多く設け、自己肯定感の低下を抑えてあげることで少しずつ自信がつけば、いつか必ず自分自身を肯定できるようになる…そう思っています。ママ限定自慢OK!で子どもたちの変化は?出典 : そんなことを数週間続けたでしょうか、少しずつ子どもたちに変化が現れました。まず、娘が「ママ、あの…ちょっと自慢してもいい?」と言うようになりました。二つ返事でOKを出すと、娘「大したことじゃないんだけどね、今日弟にムッときて怒ろうと思ったんだけど、ちょっと考えて優しくやめてって言えたんだよ。そうしたらね、弟もすぐにやめてくれて仲良く遊べたの。大したことじゃないと思うんだけど、ちょっと頑張れたかなと思って…」私「えええ~!すごいじゃない!あなたが我慢してくれたおかげで、ケンカになりそうな空気が一変したの!?それで楽しい時間を2人で過ごせたの!?すごく優しく言えたんだねぇ!ママも聞いてみたかったな~。ありがとうね~!」娘「えへへ。なんか褒めてもらいたくてこんなこと自分から言うのもどうかな?と思ったんだけど…」私「いいの、いいの!ママはあなたたちのいいところを見つけた時は嬉しくて褒めるようにしてるけど、見逃してるところはすごく残念だなあと思っていたから、教えてくれてすごく嬉しいよ。ありがとう、また自慢しにきてね。ママも自慢しておこう!ママの娘は今日世界でいちばん優しい『やめて』が言えました~!」出典 : 娘はくすぐったそうに聞いていますが、こんな風に1日に1つでも成功体験を強く意識することで、自分を卑下する頻度が減ってきたように思います。ママに褒めてもらって嬉しそうな娘を見て、息子も自慢話をしてくれるようになりました。なぜか「あのね、ぼくね、今日ね、自分でね、おしっこに行けたの。」とすごくたどたどしい話し方になりますが、自慢していいんだ、ちゃんとお母さんは喜んでくれるんだ、という安心感が芽生えたのではないかと思います。お外ではなかなか言えない自慢話。お父さんもお母さんも子どもたちも、家族の前だけでは思い切り自慢してもいいというルール、取り入れてみませんか?家族と共有できる「嬉しい!」を目標に、少しずつプラスの方へ目を向けることができるかもしれませんよ。
2016年12月27日現代の子育て世代が、育児書を開くと必ずと言って良いほど目にする「自己肯定感」という言葉。子どもの頃に育んだ自己肯定感が、大人になってからの意欲や意志決定能力に影響してくるということで、親としては何としてでも子どもの自己肯定感を高める子育てをしたいものです。しかし、内閣府発表の「平成26年版 子ども・若者白書」によれば、アメリカやイギリスの自己肯定感の高い若者の割合が80%を超えているのに対し、日本の若者で自己肯定感の高い人の割合はわずか45%。各国と比べて最も低い割合になっています。自己肯定感の低い親に育てられた子どもは自己肯定感が低くなる、という説もある中、日本人の私たちが自己肯定感の高い子どもを育てるにはどうすればいいのでしょうか?今回は、『子供の脳力を引き出す ここ一番の言葉』(かざひの文庫)の著書、カウンセラーで一般社団法人自然治癒力学校の理事長でもあるおのころ心平さんにお聞きしました。■自己肯定感を高めるには9歳までの子育てが最重要!おのころ心平さんは、「子どもの自己肯定感を高めるためにとにかくすべきことは褒める、ということです。とくに9歳まではしつけよりも褒めることに重点を置いて子育てすべきです」と語ります。人間の脳は9歳までに約80%が出来上がってしまうのだそう。逆に言えば、9歳までが脳の成長ピーク。9歳までの、フィルターをかけることなく親の言葉にダイレクトに影響される時期に、褒めて育てることで「自分はこのままでも大丈夫な人間だ!」という認識が子どもに根付くそうです。よく、英語などでも9歳までに何らかの形で勉強しておくと、その後の英語の習得が楽になるという話はよく聞きますよね。英語や音楽などを習得するのと同じように、脳が急成長する9歳までのうちに、より多く褒められて育ったか、怒られて育ったか、ということがのちの人生に大きく影響してきます。子どもの自己肯定感を高めたいと思っているなら、9歳まではとにかく褒める!これをすることによって、のちのちしつけに重点を置かなければならない場面に直面しても、子どもの理解に差が出てくるそうです。■親が子どもを褒めないと一体どんな悪影響があるのかでは、褒められることが少なく自己肯定感の低い子どもになってしまうと、具体的にはどのような影響が出てしまうのでしょうか?おのころ心平さんにお聞きしたところ、やはり褒めるよりも、怒られることが多かったり、頻繁にダメだしをされたりしている子は、自分自身を「怒られても仕方のない存在だ」と感じながら自信を失って生きてしまうことが多いのだそう。「9歳以降は自分自身の価値観というフィルターを通して人の言葉を解釈することが多いのですが、そのフィルターが自信のなさというくぐもったフィルターを通ってしまうことで、マイナスな方向に解釈してしまうという影響があります」と話すおのころ心平さん。9歳までに褒められることが少なく、自己肯定感が育まれないことで、大人になっても自分自身がやろうとしていること、やりたいことに関しても、本当にやっていいのか自信を持つことができず、結果的に無気力で自己決定能力に欠ける人間になってしまうのだとか。おのころ心平さんは日々カウンセラーとして多くの人と関わる中、子どものころにたくさん褒められて育ち、自己肯定感の高い人はカウンセリングにかかる比率も少ないと感じるそうです。■我が子を褒めることは子育てを楽しむきっかけになる日本では皆と同じく横並びに規則を守ることや、自分自身を過度に主張しないことが美徳とされることから、どうしても親は子どもに対してしつけという目線で言葉をかけがち。もしかしたらこの日本という国の思想が、日本人の自己肯定感の低さにつながっているのかもしれません。ゆえに、自分が子どもに対してダメ出しばかりしていて褒めることをしていない、ということを認識している親は少ないものです。おのころ心平さんも「日本って人を褒める言葉が少ないんですよね。すごいね!頑張ってるね!という言葉だけではすぐボキャブラリーが尽きてしまうんです」と語ります。このような環境だからこそ、親は子どもに対して意識的に褒める言葉をかける必要があるのだそう。「イケてるね!」「天才じゃん!」など、言葉を工夫して言葉を伝えることによって、子どもも親が褒めていることを作業的に感じることなく受け入れることができるのだそうです。褒めることに重点を置くと、次はどんな言葉で褒めようかと考えたり、小さなことでも子どもの良いところを探そうという目線で子どもを見ることができたり、親自身にも子育てを楽しむことができるメリットが詰まっているように感じますね。「たくさん褒めてあげることって、自己肯定感を育てることでその後の人生に影響する、ということももちろんあるけれど、子ども自身が人生で何度も訪れる辛い場面で“自分にはこれがあるから大丈夫だ”と感じることができる逃げ場を作ってあげることでもあるんですよね」と話すおのころ心平さん。子どもの自己肯定感を育てることは、周囲の言葉や環境で自分自身の軸をぶらすことなく生きていける子どもを育てるということなのですね。*子育てに対してプレッシャーの多い現代。私たち日本人はどうしても周りの目を気にして、あれもダメ、これもダメ、と言ってしまいがち。一度、自分が普段子どもに対して投げかけている言葉を思い返してみませんか?してはいけないこと、できていないことを教えるには多くの言葉が必要ですが、「褒める」ということはたった一言でも気持ちが通じる親子にとって最高のコミュニケーション。「褒める、これだけやれば大丈夫」そう考えて実行するだけで、親自身の自己肯定感も高めることができるはずです。(文/Rina Onodera) 【取材協力】※おのころ心平・・・一般社団法人自然治癒力学校理事長。カウンセラー。著書は『子供の脳力を引き出す ここ一番の言葉』(かざひの文庫)、『最強のココロ整理術ibマッピング』(マガジンハウス)など。 【参考】※おのころ心平(2016)『子供の脳力を引き出す ここ一番の言葉』かざひの文庫
2016年10月24日こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。このところ、“自己肯定感”を高める子育てが話題になっていますが、果たして子育てをする側の自己肯定感はどうでしょう?心理食育インストラクターとして、 さまざまなイベントやセミナーにてお母さんたちと接する中で、筆者がよくする質問があります。それは、「あなたは親として何点ですか?」というもの。それに対する答えは、30点という低いものから80点、90点と高得点を口にする方までさまざま。実はこの採点は採点結果ではなく、その採点法に大きな落とし穴がある のです。今回は、子どもの自己肯定感を高めるために必要な、親自身の自己肯定感の高め方を心理学からひもといていきたいと思います。●日本人は減点法がお好き!?筆者が先の質問のあと、必ず問いかけるのがその採点法。ほとんどのお母さんは「あまり一緒に遊んであげられないからマイナス○点」「家事がちゃんとできないからマイナス○点」というように減点法で採点されています。この考え方のまま、いくら子どもの自己肯定感を高めようとしても、親自身が“できていない部分” に視点が向いているので、子どもに対する声かけもつい、「あとちょっとで○○だね」「惜しかったね」となってしまいます。その後、ハッと気が付き「でも大丈夫だよ」と付け加えたところで、子どもには「惜しかったね」が刷り込まれていきます。たとえばテストで85点を取れた場合。「すごいね!85点も取れたね!」は自己肯定感を高める褒め方ですね。しかしその後につい「あと15点で……」と言ってしまうケースが非常に多く見られます。すると子どもの中には「あと15点足りない」とできていない部分が刷り込まれてしまいます。これが原動力になる場合もありますが、自己肯定感という面からみるとマイナスに。心理学でいう『刷り込み』とは『インプリンティング』とも言われ、幼少時の刷り込みは大人になってからも大きな影響を及ぼす と言われています。●親自身が“できていること”に視点を向けましょうよく、よその子と比較して「まだオムツが取れていない」「上手に自分で食べられない」「私のやり方が間違っているの?」とできていない部分ばかりを見て自己嫌悪に陥るお母さんがいます。しかし、3か月前、半年前と比べてみたらできることがたくさん増えている のではないでしょうか?子どもの成長はよその子と比べるのではなく、3か月前、半年前のお子さんと比べて見るようにすると、自然とできている部分、成長した部分に視線が向きます。そしてお母さん自身も、たとえば歩けるようになった子どものお世話ができるようになった、手づかみでも自分で食べる子どものお世話ができるようになった。こんなふうに子どもと一緒にできることが増えていることに気持ちを向けていきましょう。“育児”は“育自”とも書かれるように、子どもの成長と同じように必ずお母さんも成長しています。お母さん自身が自らを“減点法”ではなく“加点法”で評価するクセをつけることで、自然に子どもにかける言葉が変わり子どもの自己肯定感も高まっていくことでしょう。●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年06月16日