キッズネットサポーター:ゆきこ過去問は、大切な予行演習多くの塾では6年生の秋から過去問を解き始めます。娘の塾では過去問の準備について特に指導はありませんでしたが、わたしは受験生の親のブログを参考に、準備しました。過去問の背表紙を裁断する。問題用紙も解答用紙も、本番のサイズに合わせてコピーする。娘が受験した入試の問題用紙のサイズは全てA4ですが、過去問題集はB5サイズのものがほとんどです。本番のように、考えるために書き込める余白は、問題集にはほぼありません。子どもには「入試の予行演習」として過去問を解いてほしかったので、問題集を本番と同じA4サイズに拡大してコピーしました。このように裁断したあとに、実際のサイズに合わせpて、A4サイズに拡大コピーしました過去問の裁断は、「ビジネスコンビニ」と呼ばれる店舗でお願いしました。裁断料金は1センチメートルあたり108円でした。裁断することでコピーする際に「紙送り機能」が使用できて、とても便利です。裁断をした店舗のセルフコピー機でコピーも行なったので、1カ所で作業を終えることができ、時間と手間がかなり省けました。参考にしたブログによると、カッターで裁断する方もいるようです。自宅でも撮影できる、願書写真「できるだけ塾に通わず」頑張ってきた我が家では、願書の写真も父親が撮影して家庭で準備しました。わたしたち親は「プロに撮ってもらったら」とも言ったのですが、娘が「パパでいい!家で撮る!!」と主張し、自宅での撮影となりました。コツは、「望遠レンズをつかって、遠くから撮る」です。これにより、実物より顔が膨らむことを避けられます。自宅撮影はプロに比べると照明などが劣りますが、忙しい受験直前期に「写真館に行く時間と手間」を省けることは大きなメリットです。自宅でも様々なアプリをつかえば満足いくまで調整できます。余談ですが、我が家はパスポートの写真も自宅で撮影しています。申請の際に「あごに影が若干あるので、外国では確認されることもあるかもしれませんが、日本では問題ありません」と言われたものの、出入国の際にトラブルが起こったことはありません。想定外のプレッシャー【第1回中学受験と、親ばなれ・子ばなれ】のとおり、「中学受験に向けてがんばることは、いい経験になる」が、「努力をしても報われない可能性もある」。つまり不合格の場合もあることは、本人とはよく話し覚悟はしていました。しかし、娘の小学校は中学受験をする子が少なく、関心も知識もが少なかったためか、同級生たちは「中学受験=志望校へ進学」と思い込んでいるようでした。不合格になるかもしれないので放っておいてほしかったのですが、試験を受ける前から「〇〇中学校に行くんだー、すごいねー」と合格を前提に話されるのには参りました。志望中学校が知れ渡った理由は、担任の教師が教卓に置きっぱなしにした中学受験の書類を見たクラスメイトが、それを黒板に貼ったことでした。中学受験関係の書類は封筒に入れて見えないようにして提出することをおすすめします。さらに、下の子とは「お姉ちゃんが第一志望に合格したら、最新ゲームを買おう。だから受験が終わるまで協力してね」と約束したはずが、いつの間にか「受験はどうせ合格する。だから今すぐ」という解釈にすり替わっていました。何度も何度も「受験というものは、不合格もある。結果が分かる前に『きっと合格するから買って買って』と言うのはやめなさい」と言い聞かせても、全く理解できないようでした。「いつ買ってくれるの?」と何度も言われるのには、閉口したものです。下の子も同級生も、受験を経験したことがないため「受験=合格」と思いこんでいたようでした。このプレッシャーはなかなか手ごわいもの。子ども自身も「クラスメイトに『頭のいい中学に行くんでしょ?!』って言われたー」などと愚痴をこぼすことも多々あり、担任の先生に相談しようと思いましたが、娘に止められました。また、娘には「中学受験をするとクラスで話さないほうがいい」と伝えていましたが、中学受験をする別の子が自ら「わたしは中学受験するから地元中には行かない!」と教室で宣言したり、自分の志望校の良いところを話したりということがあったそうです。受験する子もしない子も、心が乱れる時期だったのかなと今になって思います。入試当日の「花道」入試当日の朝の風物詩といえば、激励のために試験会場に来た塾講師による「花道」ですね。この花道、娘が中学受験で一番緊張した瞬間だったそうです。花道があることは知っていたのですが、いざ目の当たりにするとやはりビックリしてしまったそうです。塾に通っていないと、この花道は「完全アウェー」となります。また、通塾していてもほかの塾の人数が多くて圧倒されたり、担当の先生が当日に来られなくて子どもが動揺したりすることもあります。入試当日のシミュレーションでは、「花道を通る」こともぜひやってみてください。通塾していない場合は、気にせず通過できるように心の準備をしましょう。進学塾のウェブサイトには、入試日の写真が紹介されています。写真を見て当日をイメージして、「塾の先生や友だちが多くいる人は、そのときは安心できるかもしれない。けれど試験本番では一人で問題を解くことは全員同じ。先生や友だちがいなくても大丈夫!」と伝えてあげるとよいと思います。通塾している場合は担当の先生が来るか事前に確認して、来ないのならば当日か前日夜に電話をかけてもらえるようにお願いするのも一案です。中学受験に【成功】するためにさまざまな理由で、年明けから小学校を休むお子さんもいるようです。我が家は受験対策のために小学校を休むつもりはなく、試験日以外は登校する予定でした。しかし、例年より早いインフルエンザの大流行で、いつ学級閉鎖になってもおかしくない状況となり、「インフルエンザに感染するのが怖いから」という理由で入試直前は小学校を休むことにしました。こんなことになるとは、年明け前のわたしには想像できないことでした。試験直前には、思ってもいなかったいろいろなことが起こると思います。インフルエンザの大流行、まさかのケガ、体調不良、兄弟姉妹のワガママなどなど・・・。想定外のできごとが起こったときこそ、親のサポートが重要です。親だってドキドキ・ハラハラして、子どもといっしょに焦ってしまうこともありますが、そんなときこそハリウッド女優気分でポジティブ思考を演じ、子どもをサポートしましょう。中学受験は面倒なことも多くありますが、子どもをこんなにサポートする機会、タッグを組んで挑む機会は最後かもしれません。貴重な時間と考えて、頑張りましょう。志望者が募集人数を上回れば、全員が合格することはありません。一生懸命に挑んでも、辛い結果になることもあります。しかし、人生の最終目標が中学受験ではありません。親子で中学受験に取り組むことで、子ども自身が自分の人生を切りひらき、親が子どもの自立をサポートできれば、どんな試験結果でも大成功といえるでしょう。七転八倒、怒鳴ったり叫んだり、親が何を言っても子どもは馬耳東風だったりもありますが(全て我が家でのことです。笑)、「中学受験をしてよかった」と思える、幸せな体験となりますように、みなさんの【成功】をお祈りします。ゆきこ(ゆきこ)40代。夫と長男長女との4人暮らし。食生活アドバイザー2級、食育アドバイザー、幼児食インストラクターの取得の際に、「試験勉強を続ける辛さ」「受験のプレッシャー」を身をもって知りました。毎日、学校で授業を受けて、宿題やテストに取り組んでいるだけでも、子どもたちは精一杯頑張っているとリスペクトしたいです。が、ついガミガミやっちゃいます・・・。
2018年11月15日キッズネットサポーター:ゆきこ予定より早く、算数のみ入塾子どもが小学5年生の11月。塾主催の適性検査型の無料模試を受けたら、答案返却の面談で冬期講習の受講をすすめられました。そのときは塾に入ることをまったく考えていませんでしたが、お試し価格でお得だったうえに、帰省の日程と重なっていなかったので何かの縁かなと思い、気楽な気持ちで受講することにしました。子どもはこの冬期講習を楽しんだものの、2月に習い事のイベントが続けて行なわれることもあり、けっきょく入塾はしませんでした。そうなんです、中学受験を考えつつ、小5の2月になっても2つの習い事を続けていたのです(2つのうち1つは6年生9月まで、もう1つは入試シーズンも休まず、小学校卒業の3月まで続けました)。そして習い事のイベント終了後、同じ塾で無料模試が行なわれることを知った子どもが、「また模試を受けたい!」と言い出しました。「お試し価格で冬期講習だけ受講して入塾は断ったのに、また無料の模試を受けるって・・・」と、さすがに図々しいわたしでもちゅうちょしたのですが、子どもがどうしてもというので渋々申し込むことに。2度目の答案返却では、さすがに塾側も勧誘作戦を変えてきて、「冬期講習は公立中高一貫・適性検査対策クラスを受講したので、春期講習では『国私立中学対策クラスの、まずは算数を受講しましょう。春期講習前の通常授業から体験してみませんか」と勧められました。そのクラスには、子どもが今まで出会ったことがないような、ケタ違いの天才・秀才たちがいました。当初の予定では志望校対策が始まる9月に入塾するつもりでしたが、毎日通う小学校とはまったく違った刺激を塾のクラスメイトから受けたこと、算数の学習の進め方に迷い始めた時期だったこともあり、塾側の言うとおり算数のみ入塾を決めました。中学受験に「先取り学習」は必須!子どもは算数が好きで、しかも得意科目と思っていましたが、先取り学習まではしていませんでした。入塾して間もなく、「え!中学受験をするのに、まだ円の面積の公式を知らないの?」と講師に絶句されたことも、今となっては笑い話です。入塾する前の算数の学習は、市販の問題集と通信教育のZ会の公立中高一貫校適性検査講座の受講でした。今思えば、“学力検査でなくて適性検査だから先取り学習は必要ないだろう”と判断した親の油断のせいで、学習内容も時間も足りなかったのではと反省しています。算数の進め方をもっと工夫できていたら、もっと入塾時期を遅らせることも、もっとスムーズに受験生活を過ごすこともできたのかもしれません。そんな反省だらけの算数の学習方法ですが、見つけてよかったと思う教材があります。出会いは子どもが小学校1年生のときのこと。年度末テストの算数がとくに高得点だったので「うちの子ってすごい?!」(笑)と浮かれたわたしが問題集選びを始めたときのことです。本屋の問題集売り場に行ってみたものの、あまりの種類の多さに、どれを選んだらいいのか途方にくれてしまいました。そんなとき、ある1冊の本に出会ったのです。宮本哲也先生との運命の出会い!?それが、『宮本算数教室の教材賢くなるパズル入門編』。はじめて買った、宮本先生の問題集「宮本算数教室の教材 賢くなるパズル入門編」宮本哲也著/学研プラス保護者向けの説明に「絶対に解き方を教えないでください」と書かれているのを見て「子どもの目の届くところに問題集を置いておくだけでいいんだー、解き方を教えなくていいなら親がラクでいいわー」と単純に考えて、購入しました。子どもには「答えが出なくてもいいから、自分で考えてごらん。すぐに答えが出ないとモヤモヤするだろうけど、答えが出なくても、答えを探して考えている時間に頭がよくなるから大丈夫。寝ている間に頭が整理されて、起きたらひらめくこともあるかもよ。だからよく眠りなさい」と伝えました。我が子が中学に入学してして間もなく、「すぐに解けなくてもいいから、まず自分で考える、考え抜くことが大切だと分かった」と言いました。そのとき、わたしは「宮本先生、ありがとう!!」と心の中で叫んでガッツポーズ!子どもは宮本先生の教材を全てやったわけではありませんし、わたしも宮本先生の著書を全て読んだわけではありません。けれども、「子どもは自ら学習しようとする本能がある、子どもが勉強嫌いになるのは親が邪魔をするから」といった宮本先生の言葉の数々や「子どもが本当に必要としている援助だけをして、信じて待つ」という姿勢は、わたしに大きな影響を与えました。今では、お会いしたことのない宮本先生を「我が心の師匠」とリスペクトしています。「焦らずじっくり」は自宅学習のメリット算数の学習方法については話題に事欠かない我が家ですが、焦らずじっくり時間をかけて算数の問題と向き合えたことは、できるだけ塾に通わずに自宅学習を進めたメリットだったと感じています。子どもが算数を好きで得意だと思い続けていられた助けになったのではと思っています。私立中学校の入試では、算数の配点割合を高くしたり、算数一科目だけに絞ったりといった算数重視型も増えてきました。算数重視型の入試は、公立中高一貫校の適性検査を目指しながら私立中学も受験したいと考える子どもたちの新たな選択肢になると思います。私立中学の入試の4教科を急いで仕上げるのは大変なことですが、算数だけなら間に合う可能性も高まります。実際に我が子も、私立中学校の算数重視型の入試を受けました。試験問題を解くのは時間との戦いになりますが、まずは土台作りとして、算数の問題にじっくり取り組むことが大切だと思います。算数を得意科目にできれば中学入試で有利になるのはもちろんのこと、中学から始まる数学にも、子どもが自らの将来を考えるときにも、心強い味方になるでしょう。ゆきこ(ゆきこ)40代。夫と長男長女との4人暮らし。食生活アドバイザー2級、食育アドバイザー、幼児食インストラクターの取得の際に、「試験勉強を続ける辛さ」「受験のプレッシャー」を身をもって知りました。毎日、学校で授業を受けて、宿題やテストに取り組んでいるだけでも、子どもたちは精一杯頑張っているとリスペクトしたいです。が、ついガミガミやっちゃいます・・・。
2018年10月12日トップライター:やなへい高校生の息子1号、小学生の息子2号との悲喜こもごもを、ゆるいイラストと文章でお伝えしている、トップライターのヤナトモ改め、今回から「やなへい」です!息子たちの成長をつうじて「へえ~」とか「ほお~」とか、ジワジワくる学びを感じることが喜びの、わ・た・し♡そんなジワジワ好きのわたしのところへ、ドドーンと青天の霹靂が!なんと、息子1号が、数カ月の不登校期間を経て、県立の普通科高校から通信制の高校に転入したんですよ。「え?まさか?なんで??どうしたらいいのっ!」そんな衝撃の数カ月間から、「あの子どうすんだろ?(笑)」というボンヤリの極地にたどりついた(かもしれないし、そうでもないかもしれない)現在までの、愛と涙の物語を全7回シリーズ(たぶん)でお届けします!!「オレ、高校やめるわ!」県立高校2年の息子1号が軽く言い放ったのは、冬休み明け、最初の登校日だった。―――その日の朝。遅刻常習犯の息子1号。年明け最初の登校日だというのに、案の定、のらりくらり。彼を残して、わたしが先に家を出た。―――午後。担任教師から「登校していませんが、どうかしましたか?」とメールが。息子の携帯に電話をしてもメールをしてもリアクションなし。心配なので、早めに仕事を切り上げて自宅へ急いだ。「まさか家で倒れて息絶えた!?」という最悪のケースから、「宿題やってなさすぎてバツが悪すぎて学校をサボった?」という想定内のケースまで、何度もリフレインしながら自宅にたどりつくと、上半身制服、下半身パンツ一丁の息子1号が。のんびりと宿題のプリントをやっているではないか……。「無断欠席はダメだよ!休むなら休むって連絡しないと」「ああ」「宿題もやってないんでしょ」「ああ」「そんなんなら、もう高校やめれば!」「・・・オレ、高校やめるわ!」「なに言ってんの。宿題やってないから学校行きたくないだけでしょ」軽く叱咤して相手にしなかったけど、強気の真顔だったのが気になった。正月明けの部活の合宿から帰って以来、妙に元気がなかったし。―――翌日の夕食どき。「オレ、高校やめるって先生に言った」「は?」「親の承諾得てこいって。オレ、高校やめて通信制行く」来た……!不吉な予感が現実に。息子1号いわく、年末年始のほんの数日の休みの中で、これからについて考えたというのだ。年明け、ますます受験へのプレッシャーが強くなること(入学以来、【センター試験まであと○○日】と言われ続けている)。部活動も残り半年で終わってしまうこと。行きたい大学もなければ将来の目標もないこと。そんななか、毎日10時間近く、教室の席に座っているのがもったいない、というのだ。たしかに高校入学当初から、教室の雰囲気が苦手で居づらいと言っていた。数回見学に行ったことがあるが、評判の自由な校風より、「難関国立大学絶対合格!」という張り詰めた空気を感じるところだった。「オレ、部活がなかったら学校行ってない。部活があるから学校に行けてる」ともよく言っていた。「どうしてやめたいの?」「雰囲気がイヤ」「嫌だからやめるの?嫌なものから逃げるために通信制に行くんだ?」「うん」「雰囲気が嫌なだけなら、私立に転校する選択肢もあるんじゃないの?」「いや。私立に行っても受験に追い込まれるのは目に見えてる」「通信制に行きたいのはなぜ?」「さすがに高校卒業してないとダメだと思うし、通信制行ってバイトしたい。通信制ならバイトできるし。あと、動画編集とかしたい」(※我が県の普通科高校は原則としてアルバイト禁止)「本当にバイトがしたかったら学校に隠れてでもすればいい。動画編集がしたかったら今すぐすればいい」「まぁね」「大学はどうするの?行かないの?」「いまのところ、行くつもり」「行きたい大学はあるの?」「とくにない」「じゃ、無理して行かなくてもいいんじゃない?」「まだやりたいこと決まってないから、大学行って考えてもいいかなと」「大学行くなら、いまのままがんばったほうが楽なんじゃないの?」「とにかく嫌。逃げ出したい」息子1の話を要約すると一. 教室の雰囲気が逃げ出したいほど嫌い一. バイトがしたい一. 動画編集してYouTubeにアップしたいということのようだ……。OH、YouTube……。こんなあまくてぬる~い言い分では、高校をやめる必然性が感じられない。「はい、そうですか」とは簡単に言えそうにない。現実から逃げたいだけ?1年ちょっとがんばれば卒業できるのに。成績も悪くないのにもったいない。高校やめたらこの先どうなるの?彼のことだから、一度言ったことを簡単に覆すことはなさそう。わたし、育て方間違ったか。いろんな思いがグルグルグルグルするなか、オットが帰って来た。帰宅後間もなく、仕事部屋で持ち帰った仕事にとりかかるオット(いつもこうなのだ)。父親の帰宅に気がついているはずなのに、話しかける兆しのない息子。落ち着かないわたし。―――それから数時間後。話しかけることなく寝ちまった息子。自宅仕事を続けるオット。眠れないわたし。息子よ。やめたい気持ちが本物なら、親を説得しろ。自ら行動せよ!と心の中で叫んだものの、この突然のヘビーな事件をひとりで抱え込むのは無理。無理ですぅ~。せいぜい4~5時間が限界ですぅ~。こらえきれず、深夜、オットを寝室に呼び出して話してみた。「高校やめるって?めんどくさくなったんじゃねーの」たいして動揺することもなく、涙ながらに語るわたしをなぐさめるでもなく、あっさり受け流して仕事に戻ろうとするオット(あなたが一番めんどくさそうだよ)。「ねぇ、心配じゃないの?」「少しようす見るしかないだろ」「少しってどれくらい?」「え~?1週間……とか?」このあたしが、1週間も待てるわけがない。「パパに言いなさいって言ったら『ああ』って言ったから。朝、向こうから言い出してこなかったら、あなたから話しかけてよ」「ああ」そしてこのふたりは、翌朝以降も話すようすがないのだった。(泣きながら…続く。ああ。)やなへい(やなへい)宮崎県在住/40代高3、小5の男児の母。趣味は哲学。
2018年10月02日自分の通う小学校は、自分で選ぶんだ!! だから、いこい ゆうた(4歳)お受験はじめます!!コンテンツ提供: ベビモフ 電子書籍はコチラ
2018年09月21日自分の通う小学校は、自分で選ぶんだ!! だから、いこい ゆうた(4歳)お受験はじめます!!コンテンツ提供: ベビモフ 電子書籍はコチラ
2018年09月20日俳優の中村倫也が高校教師役で出演するニキビ治療啓発動画『ニキビも、悩みも、小さなうちに。』が14日、WEB限定で公開された。この動画では、おでこにできたニキビに悩み自信が持てない女子高生と先生との甘酸っぱいやり取りが繰り広げられる。高校教師役は中村倫也、女子高生役は西本まりん。CMの楽曲は、曽我部瑚夏による女子高生の心情を歌詞にしたオリジナルソングとなっている。また、動画公開に合わせて、撮影の裏側をおさめたメイキング動画や、独占インタビュー動画もWEB限定で公開された。中村は動画の見どころについて「今回の作品は、女子生徒の乙女心に尽きるんじゃないですかね。彼女のニキビに悩みつつ、恋をしてるのかしてないのかは分かんないですけど、なんかそういうちょっとした青春な感じが、この高校の撮影を通じて、“ヒシヒシ”と感じています」とコメント。高校生時代、特に印象に残っている出来事を聞かれると「もっぱら勉強の虫だったので、優等生で来ていたので。まぁ、嘘なんですけど(笑)」とふざけてから、「文化祭とか楽しかったですね。出し物を考えて、クラスTシャツとか作ったり。体育祭とかイベント事は一致団結じゃないですけど、印象に残っていますね。キラキラしていたな、と思いますね。思い返すと。あとは…もっぱら、恋ですね」と語った。そして、ニキビに悩んでいる人に向けて「この作品を通じて、ニキビをどういう風に処置したらいいのかを学べると思いますので、是非参考にしていただいて、素敵な人生を歩んでいただければと思います。やっぱりニキビ1つでちょっと人の目が気になってしまったり1日ハッピーじゃなくなったりする素敵な乙女心をお持ちの方も多いと思いますのでぜひ適切な処置を施してやってください」とメッセージを送った。
2018年09月14日タレントの岡田結実が6日、都内で行われたライフイズテックのプログラミング教材『テクノロジア魔法学校』メディア発表会に出席した。プログラミング教材『テクノロジア魔法学校』メディア発表会に出席した岡田結実中学生、高校生向けプログラミング教育を手掛けるライフイズテックは、ウォルト・ディズニー・ジャパンとライセンス契約し、プログラミングを学びながらディズニーの世界を楽しめるプログラミング教材『テクノロジア魔法学校』を4月21日よりサービス開始。その発表会に、現在高校2年生の岡田結実がスペシャルゲストとして登場した。事前に体験したという同サービスについて岡田は「正直に言うと、プログラミングって難しいイメージでしたが、実際にやってみたらこんなにも楽しんだと考え方がガラッと変わりました」とプログラミングを身近に感じたという。イベント中にも同サービスを使って『塔の上のラプンツェル』に出てくる巨大なランタンを作るというプログラミングにも挑戦して「すごい! 魔法がかかりましたね!」と目を丸くして「私はディズニーが大好きなので、映画の中に出てくるものが再現されて、マニアとしては有難いことです」と笑顔を見せていた。その岡田は、今年4月から高校3年生。イベント中に使用したパソコンが欲しいそうで「いまおねだりしているところです。受験勉強のためにもパソコンが欲しいんですよ」と懇願し、「春からラスト"JK"です。学ぶことが大好きなので、もっともっと勉強して受験勉強に向けて頑張りたいです。この前家庭教師の先生と大学のことを色々と教えてもらいました。春から仕事も頑張りつつ、大学受験も頑張りたいと思います」と大学進学に意欲を見せていた。
2018年03月07日突然訴え始めた、ある異変とは…無事高校受験を終えたLD息子のリク。進学高校も決まり、一息ついたころ、リクはある異変を頻繁に訴えるようになりました…。Upload By ひらたともみUpload By ひらたともみそれは頭痛。風邪のような症状もなく、静かに横になっていると治まっていくという、なんとも「怠け病」にも似た頭痛ですが、なにせ「高次能機能障害」を抱えた身でもあるため、病院でみてもらうことにしました。くも膜下出血の後遺症は、高次脳機能障害だけではなかった!?Upload By ひらたともみUpload By ひらたともみ検査の結果、「脳脊髄液減少症」という病気ではありませんでしたが、頻繁に起こる激しい頭痛の正体が、くも膜下出血で転倒した際の脳震盪による後遺症だったとは!しかも、この症状は、珍しいものではなく、数カ月から1年以上続く人もいるそうです。「脳脊髄液減少症」ではなかったけれど…Upload By ひらたともみ脳がデリケートだということは、なんとなく知ってはいましたが、そこにダメージが加わると、こんなにも症状がでるのか!と思うほど。私とリクにざまざまな難題を与えてくれます…。中学校にも理解をお願いし、コマメな連絡に助けられてはいるものの、眠り続けるリクが心配すぎて、後遺症についてPCで検索する手が止まらなくなったり、今までは見向きもしなかった脳機能の専門書を取り寄せたり。いつまでたっても不安と恐怖から解放されずにいます。ですが、私も母親の端くれたる身!そのうち心臓に毛が生えて、大きな海原に舟を出す覚悟と根性が備わるはずだと思うのですが…。まだまだ凹んでしまうことも多いけれど、リクのあっけらかんとした表情に、日々励まされています。
2018年02月27日想定外の「3校合格」。選択の自由に困惑するわが家は…Upload By ひらたともみ年明け早々、立て続けに受けた私立高校。どこかに合格すればいいかな?と思っていたところ…まさかの3校すべて合格!ケガをする前までは、県立高校が本命でしたが、くも膜下出血の後遺症による高次脳機能障害と診断されたリクには、これ以上の勉強は難しいだろうと判断。合格した3校から、進学する高校を決めようということになったのですが…。合格した3校ではなく…「オレ、普通科に入りたい!」Upload By ひらたともみUpload By ひらたともみUpload By ひらたともみUpload By ひらたともみ「リクって、普通科にそこまでこだわっていたっけ?」正直、そこまでの思いを感じたことがなかった私は、当然ながらあんぐり…。むしろリクには、パソコンを使う情報処理科のほうが、断然向いていると思うのですが。でも、目から炎、頭から湯気!ってくらいの気迫がでてしまったリクのことを、誰も止めることができず…。たった数日で「前言撤回!」。高次脳機能障害ゆえの、起伏の激しさよ(涙)Upload By ひらたともみUpload By ひらたともみ高次脳機能障害の診断をもらったとき、病院の先生がこの障害の厄介な面として「気分や行動の浮き沈みが激しいこと、虚言ともとれる本心ではない発言を繰り返すこと」があるとおっしゃっていました。障害による脳の誤作動のために、少し振り回されてしまいましたが、ようやく進路も決まりわが家も落ち着きを取り戻しました。受験勉強から解放されたリクは、県立受験の友だちより、ひと足先にのんびりしています。そして兄と同じ高校に進むリクですが、改めて入学案内をすみずみまで拝読。はぁ~、やっぱり、私立高校の学費は高い!!ありがたいことに(?)、まだまだ伏せる暇もなさそうです…。LDと高次脳機能障害という二重苦の中、リクが頑張って勝ち取った「合格」。私もますます頑張らねば!と決意を新たにするのでした。
2018年02月14日「やっても無駄」と自暴自棄なリク。でも、挑戦してほしい…!年が明けると、私立高校の受験が始まります。ケガをする前までは、本命は県立高校だったのですが、今となっては、正直、滑り止めと考えていた私立の3校も、難しい状況でした。Upload By ひらたともみUpload By ひらたともみ高次脳機能障害の後遺症の診断を受けてから、リクは「勉強しても無駄」という、もっとも私が懸念していた自暴自棄になっていました。Upload By ひらたともみ「高校生にオレはなる!」と高らかに宣言したあの日から、猛勉強したにも関わらず、ケガを負って後遺症まで背負うことになったリク。確かに、やる気なんて出るわけない。やってもやってもできないという経験は、私にもあるけど、おそらくリクの「できない、覚えられない」とは、全く違うものなんだと思います。でも、ここで、受験すらしないという選択はなんだか少し違うような気がしていたのです。どうせダメなら、当たって砕けろ!やらないでのちのち後悔することになったら…それは、いつまでも治らない傷になるような気がしてたのです。私はなんとかリクを励まし、背中を押し続けました。やっぱり友だちってすごい!改めて思う、同志のチカラUpload By ひらたともみ一旦はすべてのやる気をなくしたリクも、友だちのサポートもあって、最後の奮起!受験1週間前は再び、塾で5時間、できない、わからないを繰り返しながらも眠気と戦い、ハードスケジュールをこなしていったのです。そして迎えた、受験当日。私立高校3校が、ほぼ一日おきの受験日程。3校目ともなると、疲れもピークに達しているようでした。桜が咲いても咲かなくても…結果発表の朝、不思議とワクワクしていたUpload By ひらたともみUpload By ひらたともみ決して順調ではなかった受験期間だったのに、私はその朝、とてもワクワクしていました。どんなトラブルがあっても、苦しみながらも、受験に向かって努力してきたリク。妹想いで、友達に恵まれて、やさしくて、音楽が好きで、センスだっていいリク。受験で人生が決まるわけではない。結果がどうであれ、きっとこれからもうまくやっていける…!…なぜそう思っていたのか自分でもわかりません。でも合格発表の日、いつものように家事をしながら、不思議とワクワクしている自分に気づいて驚きました。そして、合格!私のハグは断固拒否されましたが、合格の知らせに、とにかくうれしくて号泣しました。夫に電話で報告すると、夫はただただ「よかった…よかったな…!」と言って、泣いていたように思います…。LDで高校受験に挑戦し、最後には高次脳機能障害にも苦しめられながらの挑戦でした…。ホント、神様のいたずらが過ぎるぞ!って、感じです。さてさて、県立高校の受験…。どうするべきか…。受験日まであと2ヶ月あるものの、今のリクのコンディションを考えると、険しい道のりなので、まだまだ考えること山積です。
2018年01月30日深刻な少子化問題の打開策として政府が設立した公的機関“オトナ高校”を舞台に、三浦春馬が30歳のエリート童貞を演じるドラマ「オトナ高校」が、無事クラックアップを迎えたことが分かった。撮影最終日は、イケすかないエリート童貞を憎めない演技で体現してきた三浦さんと、謎の思考回路を持つ永遠のスペア処女・園部真希に見事なリアリティーを吹き込んできた黒木メイサのシーンを撮影。12月9日(土)放送の最終話中盤で訪れる“同棲生活解消”という局面を、本作らしい演技で表現し最終日を締めくくった。三浦春馬「新しい芝居へチャレンジする勇気を育ててくれた」またこの日は2人をねぎらうべく、きわどい言葉連発のエロ小悪魔教師・姫谷さくら役の松井愛莉がサプライズで現場に駆けつけ、遠慮がちにスタッフの中に紛れ込む松井さんの姿を見つけた三浦さんは「あれ?来てくれたんだ!ありがとう!!」と笑顔を見せた。撮影を終えた三浦さんは、「本っ当に楽しい現場で、3か月があっという間に過ぎていきました!素晴らしいスタッフ、力を持ったキャストの皆さんが、新しい芝居へチャレンジする勇気を育ててくれた3か月間でした。感無量で言葉にならないんですけど…本っ当に感謝しています!!」と挨拶。一方黒木さんは、「斬新な作品に関わることができて、本当に嬉しかったです。素晴らしい英人座長に引っ張られて、熱い現場でした」とふり返る。また「三浦春馬は本当に童貞なんじゃないか、と私は思っております(笑)それくらい素敵な英人でした!」と主演の三浦さん絶賛し、三浦さんも「スペアさんも本当に素敵でした!」と称えていた。■最終回あらすじ真希と人生初の同棲生活を始めた英人だが、肝心な一線を越える気配は依然として皆無。そんな中、オトナ高校のエロ小悪魔教師・姫谷さくらが英人を押し倒し、彼のファーストキスを奪うという暴挙に出た。キス現場を目撃した真希は当然のごとく激怒。その矢先、オトナ高校が来年度から正式開校することが決まり、いまいる生徒の教育は急遽今週いっぱいで終了することに。もちろん卒業できなかった生徒は優先的に第2期に入学できるというが、実績不足を理由に国家からクビを言い渡された熱血教師・山田翔馬(竜星涼)もいないオトナ高校に、居残るなんて…と絶望に暮れる処女・斑益美(山田真歩)。そんな中、勘違い街道まっしぐらの英人は藪から棒にリーダーに立候補し、驚くべきことに全生徒が賛同するという“奇跡”が巻き起こりる…。リーダーとして火が点いた英人は猪突猛進。だが、何かにつけて周りが見えなくなるのが英人のダメなところ。放置された真希の気持ちを思いやることをすっかり忘れたがために、同棲解消を言い渡されてしまう。その事実を知ったED童貞部長・権田勘助(高橋克実)は「いよいよ俺の出番だ」と、愛しの真希への急接近作戦を張り巡らせるのだが…。一方、教職をクビになる翔馬にはさらなる不幸が降りかかり、ついに自暴自棄に。翔馬への叶わぬ恋に身を焦がす益美、川本・カルロス・有(夕輝壽太)とも、怒鳴り合いの喧嘩になってしまう。そんな中、突如、さくらが失踪してしまい――?絡みまくる何角関係もの渦の結末とは?オトナ高校を卒業できるのは誰なのか?かつてない驚愕のラストが待ち受ける!「オトナ高校」最終話は12月9日(土)23時05分~テレビ朝日にて放送。(cinemacafe.net)
2017年12月06日息子の志望校とは?中学3年生の夏休み直前に、突然の告白Upload By かなしろにゃんこ。高校受験に向けて塾に通わせたりしたものの、息子は勉強に熱心ではありませんでした。中学3年生になっても「受験のことは話したくない!」と怒り出す始末で、志望校の話はまったくできない状態。当時、私と夫は、普通科の公立高校に進んでほしいと考えていました。地域には、特別教育支援のモデル校となっている普通科の公立高校があり、発達障害がある生徒もそうでない生徒にも丁寧な指導をしてくれる高校だったので、そこがいいんじゃないかと考えていたんです。中学3年生の夏休みに入る直前、ようやく息子から高校受験についての話をしてきました。実は行きたい学校が決まっていて、その学校の夏休み体験授業を申し込んだというのです。そこは自動車整備士を目指す生徒のための、私立の専修高校でした。「この学校じゃなきゃ、すぐ辞める」息子の意思は固かったUpload By かなしろにゃんこ。専修高校は、普通科の学習内容に加えて機械実習のカリキュラムもあり、両方学べる学校でした。ですが、私立です!わが家はぶっちゃけ裕福ではありませんから「ムリ――!私立とかムリ――!」なんです。でも息子は「その学校以外は行きたくない、普通科高校には興味がない!」と言います。オイオイ!親の懐事情考えろや!と先に述べた地域にある公立高校を勧めたのですが「普通科高校なんかでやりたいことない、入学しても面白くなかったらすぐにやめる気がする」と言うのです。大好きなことを学び、仲間と思う存分語り合える高校生活をUpload By かなしろにゃんこ。「親を脅す気か?」と思いましたが(笑)、息子がどうしてその学校を選んだのか聞いてみたところ…「自分と同じ車やバイクが趣味の仲間を作りたい」「普通科高校にはない車の部活動をやりたい」「今までは友達とマニアックな話ができなかったから、思いっきりしてみたい」「メカニックを勉強したい」という答えが返ってきました。確かに友達との会話では、ADHDの特性でもあるマニアックな会話をしてしまうことを避けるように、そして早口にならないようにと注意してきました。そういったことをを注意していたので、中学校では友達と仲良くやってこれたものの、本当は自分の好きな話を思う存分したかったんだネ。アツく語るところはやっぱりADHDだと感じました。息子自ら申し込む、その変化がなによりうれしかった!Upload By かなしろにゃんこ。息子は勉強は苦手ですが、好きなことでは集中力を発揮することができます。だから将来は、自分の好きな車関係の仕事をするのもいいんじゃないかと思いました。発達障害がある子は”好きなことや特技を伸ばして育てたほうがいい”ともいいますから、子どもがやりたいことを見つめたなら、それをバックアップしてあげてもいいかな?と、私も考えるようになりました。なにより、受験に無関心かと思っていたのに、自分で体験授業を申し込んでいたことがとても嬉しかったんです。自分はこの学校でやっていけそうか?体験授業を受けて確認していた息子ですが、それが相当楽しかったようで…。なんと体験授業開催の度に参加し、結局3回も受けていました(笑)ウキウキ高校生活を夢見る息子に、母は…Upload By かなしろにゃんこ。体験授業で、部活の説明も受けて帰った息子は「入学したらどの部活に入ろう?どれも楽しそう。迷う~」と学校のパンフレットを眺めてウキウキしていました。部活はすべて、車やバイクにちなんだ活動なのでマニアには興味深々でたまらないようです。そこまで専修高校に行きたいのならば行かせてあげたくなるのが母親です。志望校について言い出せなかった、本当の理由とはUpload By かなしろにゃんこ。しかし夫は、「将来の職業の幅を広げるためにも普通科高校から4年生大学に行くべき!」と考える人。しつけには厳しいですし、息子にとっては脅えるほどコワイ存在の父親です。今まで高校受験の話をしたがらなかった理由は、何も考えていなかったのではなく「絶対お父さんに反対されるから、言いたくなかった…」という理由だったと分かりました。私が説得したところで夫は反対するだろうと、夫に息子の志望校の話をできないまま、願書提出の期日が近づいてきます。それに私立の学校は入学金や授業料も高い。私自身「支払っていけるだろうか?志望校変更するべきか…」とも悩んでいました。金欠だったわが家が、どうやってお金の問題を乗り切ったか…そして息子は、どうやって父親を説得したのか…それはまた、次の機会にお話させていただきま~す☆
2017年11月28日お受験戦争スタートで、人気芸能人たちがさまざまに見せるパパ&ママ素顔。実は最近、芸能人たちの“学校選び”に変化が見られるという。 「これまで芸能人に人気の私立小学校といえば、慶応幼稚舎は別格として青山学院が断トツでした。それがここにきて青山学院に代わり立教小学校が急激に人気を伸ばしているんです。すでに70年代を代表する男性歌手や、大物お笑いコンビのお子さんたちが通っていますよ。とはいえ、ともにミッション系で歴史もありますが、立教は青山学院ほど芸能人が入りやすい学校ではないということで、人気が上昇しているようです」(教育関係者) もうひとつ、芸能人に人気だったのが成城学園。だが、こちらも最近は人気が下がり気味だという。 「たしかに最近は、芸能人のお子さんが通っているという話を聞かなくなりました。この流れは当分変わらないと思います」(前出・教育関係者) 来年以後も“芸能人お受験”の地殻変動は続きそうだ。
2017年11月10日平成30年度の「東京都立高等学校募集案内」が発表。障害への合理的配慮は?出典 : 東京都教育委員会から、「平成30年度東京都立高等学校募集案内」が発表されました。全日制高校の推薦入試の場合は2018年1月23日(火)が、学力検査の第一次募集の場合は2月6日(火)・7日(水)が入学願書の受付日となります。平成30年度東京都立高等学校募集案内入学試験が差し迫ってくる中、障害のあるお子さんや保護者の皆さんにとって、受験時に特性を踏まえた配慮をしてもらえるのかが気になるのではないでしょうか。今回の記事では、具体的にどのような合理的配慮が可能か、またその申請方法などについて、都立高校の場合を例にご紹介します。「障害者差別解消法」で、受験時の合理的配慮を義務付け2016年4月に施行された「障害者差別解消法」では、障害がある志願者が公立高校を受験する際、障害による不利益が生じないような配慮について申請があれば、過度に負担にならない範囲内で合理的配慮を提供することが義務付けられました。障害者差別解消法でも定められているように、都立高校での入学試験でも障害特性に応じた合理的配慮がされています。学力検査、小論文又は作文、面接等において、検査方法、検査時間、検査会場等についての特別な措置を申請することが可能です。志願者の障害の特性等を考慮した上で、問題用紙・解答用紙の拡大、英語リスニングテストでの座席の配慮、別室受検、検査時間の延長、記号選択式での受検、ICT機器の使用、介助者(代筆者や音読者などを含みます。)の同行などが認められます。また、現住所から通学至便な全日制又は定時制の高校を志願する場合、選考の特例を申請することが可能です。合理的配慮の例としては、書字に困難がある場合:・問題用紙を拡大して記入をしやすくする・試験時間を延長する・パソコンを使用して作文問題に解答できるようにする識字に困難がある場合:・問題用紙にルビをふる・介助者が検査問題を読み上げるといったことが考えられます。車椅子を使用する場合などは、検査会場となる教室の階数や机の位置、高さなどへの配慮も申請できるでしょう。ただし、志願者の特性や都立高校側の状況によって、可能となる配慮の内容は異なるので、中学校を通して早めに申請することが大切です。なお、合理的配慮を求めたからといって受験の合否判定で不利になることはありません。都立高校受験の合理的配慮、申請手続きの締切や方法は?出典 : 申請は、在学する中学校を通して行います。まず、担任の先生に相談し、中学校長を通じて志望する都立高校の学校長へ、所定の申請書を用いて申請します。申請後、中学校・都立高校・東京都教育委員会で、志願者の特性や、中学校での学習指導の状況などを考慮した対応を調整することになります。都立高校への申請締切は2017年12月22日(金)までですが、早めに申請ができると、その分余裕をもって都立高校とのやりとりをすることができます。中学校に在籍していない場合は、都立高校入試相談コーナー(電話 03-5320-6755)まで問い合わせます。高校入学後の学校生活での合理的配慮についても相談できる?出典 : 障害がある生徒の場合、入学試験だけでなく、入学後の生活でも合理的配慮が必要となることがあります。学校生活における合理的配慮についても、志願する都立高校に事前に相談することができます。入学試験での配慮の申請に合わせて相談してみましょう。東京都以外の公立高校受験での合理的配慮の対応は?各都道府県それぞれで対応の方法や基準は異なるため、すべての都道府県で都立高校と同様の配慮があるとは限りません。詳しくは、在籍する中学校の先生を通して確認をする必要があります。子どもたちが、未来への一歩を踏み出せるように出典 : 障害があっても、その特性や困り事に応じた合理的配慮を受けることによって、自分の力を発揮して入学試験に臨むことができるようになります。志望校に合格する。そのことで、子どもたちは未来へ向かう道へ踏み出していくことができます。そのためには、自分の力を発揮できる環境をつくることが大切です。これから高校受験を控える生徒さん・保護者の方々は、まずは中学校の先生に相談をしてみましょう。
2017年11月10日三浦春馬が“童貞・処女を卒業したら即卒業できる”高校に強制入学させられてしまうエリートイケメン“童貞”を演じるという驚愕の設定が話題の異色学園ドラマ「オトナ高校」が10月14日からスタート。その衝撃的な内容と三浦さんの振り切った演技にSNSが騒然となっている。テレビ朝日の土曜23時に新たに誕生した連続ドラマ枠「土曜ナイトドラマ」の記念すべき第1弾作品となる本作。深刻な少子化問題に歯止めをかけるため、政府が打ち立てた「第2義務教育法案」に基づき異性との性体験のない30歳以上の男女、“やらみそ(=ヤラないまま三十路)”たちが強制的に入学させられる「オトナ高校」が誕生。三浦さん演じる高身長・高学歴・高年収の自他共に認めるエリートだが実は“童貞”の荒川英人のもとにもオトナ高校への入学案内が届いてしまう。いざ入学してみると遊び人を自称していた上司が“同級生”。さらに英人が憧れる系列会社の社員・姫谷さくらが“教師”という地獄のような学校生活が待っていた…というストーリー。三浦さんのほか、英人の上司で“お金のあるエリートおじさま”ぶっているが実は55歳のチェリーボーイという権田勘助に高橋克実、英人が密かに恋い焦がれる存在だったが実は「オトナ高校」の教師という姫谷さくらに松井愛莉、内閣府特別政務官としてオトナ高校の校長を担当、生徒たちに入学召喚状を配る嘉数喜一郎に杉本哲太。英人のクラスメートで常に2番目の女に甘んじてきた園部真希に黒木メイサ、オトナ高校の教師で英人たちの担任の山田翔馬(ぺがさす)に竜星涼といったキャストが出演。放送前から本作の斬新すぎる設定にSNS上では「やべぇ来年通わなきゃ」「かなり設定は斬新」「攻め込んだドラマだなぁ」などの投稿が多数。また主演が三浦さんであることについて「三浦春馬が童貞という点において、もはやSFなのでは?」「童貞役って無理がある」といった声も。しかし放送が始まると三浦さん演じる英人の“ゲスさ”と“顔芸”全開の演技に対し「新境地か!」「春馬くんの表情がころころ変わって楽しい」「攻めの演技が今後も楽しみだわあ」「振り幅広い、さすが。」など絶賛のコメントが続出。一方で英人のキャラクターには「めっちゃ考えが歪んでる」「やばいこんな奴、幻滅で済まないわ」とその性格ゆえ童貞だったことにも納得という意見が数多く上がっていた。大河ドラマで演じた井伊直親と本作の英人を比較して「直親からのギャップがすごい」「直親役のすぐ後が童貞役って面白すぎる」というツイートや、また三浦さんと杉本さんが大河ドラマで共演していることから「輪廻の業が深すぎる」といった反応も見られた。さくらを演じる松井さんの演技に対しては「松井愛莉めっちゃかましてる」「あざとい女で良い」という好評価が多数寄せられたほか、黒木さんには「黒木メイサが処女役って無理がある」「意外なキャラ付けで新鮮な感じ」「めっちゃ美しい~」とその美しさを讃えるツイートが多数投稿されていた。かなりぶっ飛んだ設定と演技で見せるコメディタッチの内容ながら「見てると将来こうなるんじゃないかって不安になってくる」「恋愛というものに対して勉強になりました」など、その奥にあるテーマも視聴者にはしっかり届いてる模様。そんな本作だが次回の第2話では生徒たちに「オトナ偏差値テスト」が実施されるほか、“スポーツ交流”で無理にでもクラスの中から恋愛対象ナンバーワンを選び校内恋愛に挑戦しろという課題が。果たしてどうなるのか!?「オトナ高校」次回は10月21日(土)23時41分~テレビ朝日系で放送。(笠緒)
2017年10月15日8月15日、梨花(44)がインスタグラムで長男(5)のお受験に奮闘していたことを明かした。あまり知られていないが、ハワイでのお受験戦争は日本に負けず劣らずの熾烈さだという。ハワイでイベントやブランドをプロデュースする20年来の親友Aさんはこう語る。 「仕事で妥協を許さない彼女だから、受験校選びも真剣。私も一緒に20校以上見学しましたが、彼女は校内を隅から隅まで見て歩くんです。第一志望として考えたのは、オバマ前大統領も通った超名門校。ハワイでいちばん難しい学校ですが、彼女は必死に長男をサポートしていました。結果、塾でも『100%受かる』とまで言われるようになっていました」 当時の梨花はすべてにおいて“完璧なママ”を目指していたという。あまりにパーフェクトなママでいるため、Aさんが「疲れないのかな?」と心配するほど。実際、当時の梨花は「うまくいかない」と泣くこともよくあったという。そんな彼女にある日、転機が訪れた。 「彼女がふいに『名門校に入れたいというのは親のエゴなのかもしれない。私が“理想のママ”を演じるために、子どもを付き合わせていたのかも。それよりも、子どもがのびのびできるような学校を選びたい』と言ったんです。そして彼女は“完璧なママ”を演じることをやめました。そうして本来の梨花らしい、ちょっとゆるいママになっていきました」 梨花が選んだ新たな志望先は“子供第一”をモットーに掲げる私立校。「滑り止めなんていらない。受からなかったら、日本に帰る!」とまで宣言し、背水の陣で臨んだという。そしてお受験サポートだけに集中するため、梨花はモデルとは思えない意外な行動に出た。 「彼女は『今は受験のことだけ考えたい』と言って、自分の英語の勉強を一時中断。さらにはモデルなのに、ネイルやエステのお店にも行かないようになりました。髪もいつもボサボサなままで、見かねた私がヘアサロンの予約を入れてあげたくらいです」 そんな梨花の獅子奮迅の後押しもあって、長男はついに志望校へ合格したのだ。 「合格したときは2人で『頑張ったね~!』と号泣しました。“入学式”でも彼女は息子を見て泣いていました。最近の彼女は、口癖のように『お受験を通していろんなことを学んだ』と言っています。『子育てには定義も理想もない。自分流でいいということに気づけてよかった』とも。そんな言葉を聞いていると、本当に愛しているんだなと感じますね」 ハワイでの熾烈な“お受験戦争”は、子どもだけでなく梨花をも成長させてくれたようだ。
2017年08月23日秋から始まる小学校受験は、合格を目指して1年くらい前から準備している家庭が多いようです。なかでも国立附属小学校は、学費が私立に比べて安かったり、ほとんどかからなかったりする学校もあり人気があります。しかし、だれもが国立小学校を受験できるわけではありません。そんな、意外と知られていない、国立小学校の注意点をご紹介します。■「国立」なのに受験できない?国立附属小学校は各都道府県にあり、地方在住でも受験するチャンスはあります。おもに国立大学の教育学部の附属校として位置づけられていましたが、大学直属に編成されてきています。しかし、学区はエリアや通学時間によって学校ごとに決められていて、その範囲内に住んでいないと受験資格さえ得ることができないことになります。受験のために引っ越したり、子どもが生まれる前から将来を見据えて家を決めたりするママもいるほど。学区の考え方は、学校によって異なります。国立小学校の受験を考える場合は、まずは自宅が学区内にあるかの確認が必須となります。■受験に合格しても入学できない!?国立小学校にも受験があり、試験内容は行動観察や運動試験など、学校によってさまざま。受験前に傾向を知り対策する必要があります。しかし国立小学校と私立小学校の大きな違いは、基準をクリアする能力を身につけても合格できるとは限らないことにあります。なぜなら、公平を期すため国立小学校は抽選を導入する学校が多いから。抽選を突破した子だけが試験に進む学校もあれば、試験後に抽選を行う場合もあります。これに漏れたら、どんなに考査で合格しても、不合格と同じ結末になってしまいます。試験については塾などでも対策できますが、抽選ばかりは運頼み。このため、子どものがんばりを無駄にしたくないと考え、抽選がなく努力が反映されやすい私立校を選ぶママも少なくありません。私が子どものころにも、国立小学校には抽選がありました。わが家は学区内にあったので親は受験を考えたようです。しかし、父も母もくじ引きではティッシュなどの末等しか当たらないほどくじ運がなく…。これでは入学できるはずはないと、受験をあきらめたそうです。■受験番号が早いほうがいいってホント?小学校受験では、「受験番号が早いほうが有利」という説があります。私立校の場合は、その学校に入学したいという熱意を示すためといわれますが、国立の場合はどんな理由があるのでしょうか?国立小学校の場合、よくいわれることが、行動観察などをスムーズにクリアするため。そのため、できるだけ早い番号を確保しようと、親が朝早くから並ぶ光景が見られます。このウワサは本当なのでしょうか? 実際に子どもが小学校受験を経験したママたちの体験談を紹介します。●集団行動で巻き込まれないために「国立校は塾に通う子だけでなく、家が近いからと記念受験する子が少なくないと聞きました。記念受験の場合、受験対策として集団行動の練習をしていないお子さんがいるので、もし一緒のグループになってしまっうと、巻き込まれやすいと塾で教わりました。受験番号が早いほうが本気で受験を考えている家庭が多い傾向にあると言われ、本命ではなかったけど早起きして並びました」(41歳・小学校5年生のママ)●受験番号は月齢順「受付後に受験番号を月齢順に並び変える学校もあるそうで、そんなに気にしなくていいといわれました。それでも、やっぱり気になるので早く並びましたが、抽選に漏れたのでわが子は公立通いです」(40歳・小学3年生のママ)学校によって条件が異なるようですね。志望校の情報を早めに収集して、対策したいところです。■「附属」といってもエスカレーター式ではない大学の附属学校であるならエスカレーター式を期待するところですが、国立の場合はそうではありません。中学入学時はあらたに外部生が入ってくるため、全員が進学できない場合もあります。だから日々の勉強は、とても大事です。在学中に、子どもがほかの中学校に魅力を感じることがあるかもしれません。もし外部の学校を受験をする場合は、内部進学の権利が失われる学校もあるようです。また、附属高校を設けていない学校もあり、その場合は必然的に外部受験することに。志望校がどのような仕組みになっているのか、あらかじめチェックしておきましょう。■授業中に常にだれかにみられている?多くの国立小学校は、教育研究校として位置づけられています。そのため、先生が研修などで不在になる可能性も。また、教育実習や視察なども行われるため、常にだれかに見られている状態で授業を受けることが多いようです。国立小学校出身の知人に話を聞いたところ、「教室に知らない人がいることが多かった」とのこと。最初は気になったものの、次第に慣れてきたそうです。この人に見られた環境での授業は、慣れる子と慣れない子がでるかもしれませんが、えてして子どもは順応性が高いため、あまり問題にはならないかもしれません。ちなみに前述の知人いわく「公立の高校では見学者がいないので違和感があった」とのこと。また、新しい教育を実験する場でもあるので、最新の教育を受けるチャンスがあります。これはほかの学校ではなかなか体験できないことです。国立というだけでブランド化されている現状。お受験を挑戦してみたくなるかもしれません。しかし、それだけを判断材料にするのではなく、子どもの将来を考えたうえで検討したいものですね。
2017年08月12日夏が終わり秋の風を感じるころ、年中さんや小学校3年生の子どもを持つママ達が、顔を合わせれば必ず出る話題なのが「小学校(もしくは中学校)受験をするか、しないか」。受験派は、この頃から本格的な受験準備に入る時期だからです。最近は受験準備のスタート時期もどんどん早くなり、受験塾は増え、知育教材やおもちゃの売れ行きは伸びていると聞きます。子どもが生まれた時から「自分の出身校に入学させたい!」と受験を考えている家庭であれば、迷いなく受験の準備となるのでしょう。しかし、「周囲に受験する子どもが多いから、うちも考えたほうがいいのかな」、「なんとなく公立の教育に不安を感じる」など、受験に対して興味はあっても、迷いや不安が多いという方が大多数でしょう。■「大変な受験」になりやすいのは?この時期から、親子関係の相談では受験関連のことが多くなってきます。その中でもよく聞かれるのが「受験準備は親も子どもも相当負担がかかると聞くので、それに耐えられるのか不安」というものです。わたしのところに寄せられた数々の相談から分析するに、「親子ともに辛くて大変な受験」に陥りがちなのは「子どもの適正より、まず志望校ありき」のケースだと思います。自分の母校だから、親が通いたかった学校だから、自宅から近くて通いやすいから、大学付属でもう受験をしなくてすむから、兄弟がすでに通っているからなど、子どもの適正を見ずに親が志望校を決めてしまう理由はいろいろです。親が通わせたい学校に合わせて受験準備をさせると、子どもの精神年齢(学力ではありません)が受験勉強に追いついていかない場合、親子ともにかなり気持ちが追い込まれるケースが多いように感じます。不安を払拭するために、塾の講座をたくさんとったり、かけ持ちしたり、個別の家庭教師をつけたりとのめり込んでも、かえって子どものやる気を失わせてケンカになり、ますます疲れて「受験はやはり大変だ」という感想だけが残ります。■受験はあくまで子育て方針を確認する一つのきっかけに小学校や中学校受験を考えることは、改めて「どのように子どもを育てたいか」を夫婦で話し合う良いきっかけになると思います。高校受験や大学受験になると、もはや親の介入する余地はほとんどないからです。まずは、子どもの学力を含めた現状を見極め、伸びしろを期待しつつ、子どもに合いそうな学校を探し二人三脚、三人四脚で受験準備を進めれば、結果がどうであっても、机に向かう習慣がついたり、興味の対象が広がったりと、いろいろな意味で子ども自身のプラスになるでしょう。私立校はそれぞれ教育方針や学問に対する理念がありますから、学校説明会などに参加すると、賛同できたり「ちょっと違うな」と感じたりと、親のほうも教育に対する気づきを得られます。そのまま地元の小中学校に進学できるのに、あえて受験するのであれば、親子初の共同作業ととらえましょう。結果より「頑張ったね!」と笑顔で終えられるよう、充実した時間としていただきたいと思います。
2017年07月30日『撮影/松蔭浩之』 全国の高校球児が目指す甲子園。出場できずに涙をのむ球児の中には、抜群の運動神経を誇るコも。そんな彼らを救うべく、金メダリストが動き出した! 「早稲田実業高校(東京)の清宮幸太郎くんのように恵まれた体格の部員たちが、試合に出られず甲子園のスタンドから声援を送っている姿を見て、『もったいない』と思っていたんです。『競技人口の少ないほかの種目に転向すれば、2020年の東京オリンピックを目指せる』と」 こう話すのは、’88年ソウルオリンピック競泳100m背泳ぎ金メダリストでスポーツ庁長官の鈴木大地さん(50)。スポーツ庁とは、’20年東京オリ・パラで過去最高の成績をオールジャパンで収めるため、他競技選手間のつながりがあまりなかった日本スポーツ界の構造解消・一元化を目的として’15年に創設された行政機関だ。 その初代長官である鈴木さんが発表した競技力強化のプランの1つが「高校球児の他競技での五輪挑戦」なのだ。そこで今回、鈴木さんに“鈴木プラン”の実現の可能性について話を聞いた。 「野球は花形スポーツで、トッププロともなれば数億円の年棒です。当然、競技人口は多く、甲子園を目指す高校球児が17万人ほどいるのに、試合で活躍できるのはうち7万人ほど。体力や運動神経に優れていても、それを生かすことなく、10万人もの若者が競技を引退してしまうのが現状。彼らを他競技に転向させてトップアスリートに育てる、そして他競技に転向しやすい環境をつくるというのが、私のプランです」 「他人とは違う土俵で戦う、という発想もある」鈴木さんは自分の経験をもとに、自信ありげに説明する。 「私が選手だったとき、ほかの人には思いつかない自分だけの“2つのひらめき”が、金メダル獲得を助けてくれました。それは、バサロ(スタート後の潜水)泳法を通常の25mから5m延長すること、ゴール前のタッチで腕を上げて弧を描くのをやめ、一直線にゴールタッチすることの2つ。これをやろうと決めたのは決勝の直前でした。『他人がしない戦法を見つけること』と似た発想が『競技人口の少ない種目への転向』なんです」 いまは最後の夏の甲子園を目指して猛練習に励む清宮くんだが、来年に大学進学という進路を選ぶと、「オールプロ」でチームを編成する流れのある侍ジャパン(野球日本代表)入りはできない可能性が高い。 「清宮くんには、野球だけでなくラグビーでも東京オリンピックを目指してほしい。彼のような選手が成功すれば、スポーツ界の行政改革に弾みがつきますよ」 もちろん「野球選手以外にも転向の道はある」と鈴木さん。水泳、サッカーのリトルクラブ……オリンピック出場の夢は、いまスポーツを頑張っているあらゆる子どもたちがかなえる可能性を秘めている。 「まだ子どもが小さい人は、親が思う“スポーツを始める適齢期”から2歳ほど前倒しして習わせ始めるといい。『小学生から』と思うなら5歳から。『5歳から』と思ったら、3歳からと、早め早めに挑戦させるといいと思います」 高校球児を支えるママたちが、「オリンピック選手の母」になる日も遠くない!?
2017年05月05日先日、息子モーの高校受験がなんとか終わった。思い返せば、中高一貫私立校出身の私は、“女子校”とか“カトリックの学校”への漠然とした憧れがあって、そこで繰り広げられるであろう少女漫画的な生活に夢を見て、小学4年のときに、受験をしたいと自分から親に申し出た。だから、息子の場合もそんな風に、時期が来れば、そのときの自分にとって自然な形の、憧れの進学先が見えてくるのだろうとばかり思っていたのだ。ところが、中学3年の夏休みが終わるまで待っても、志望校はまるで決まらなかった。私は当然焦る。本人も焦っているのかもしれないが、なかなかのポーカーフェイスなので全然焦っていないようにも見える。そんな態度に、こちらが余計に焦る。先生や先輩ママ友達に相談すると「男の子はそんなもんよ、だから親が動かないと」と皆口々に言う。「でも、自分で決めないと結局はやる気スイッチが入らないんじゃ?」と尋ねると、衝撃の答えが返ってきた。「最近はね、入らないまま大人になる子も多いよ」そ、そうなのか……! これはまずい、ということで結局は私が先導して、いくつか学校を見に行くことになった。行く先々で「おお、いいね、ここに行きたい」とそれなりに意欲を見せるモー。けれども、「絶対にここに行きたい!」という偏愛ではなく、むしろ博愛。どこも可もなく不可もないといった様子なのである。みんな違って、みんないい、なんて言ってる場合か。「学校説明会に行って、先生や生徒のカラーを見れば自ずと、合いそう、合わなそうが見えてきます」とも言われていたが、たとえばダンスミュージックもボカロもJpopも全部いける口、純文学もラノベも人文書も漫画もアニメも、全部いける口であるモー。「俺、どこに行ってもそれなりに馴染むと思うんだよね」と言い、その点、確かに私も納得せざるを得なかった。彼は確かに、あらゆる個性に偏見がない、寛容な人間なのだ。とはいえいつまでも決められない訳にもいかない。都内には公立、私立と無数の高校があり、最後には、その中からたった一つの進学先を選ばなくてはならない。話し合いの末、最終的には、学校説明会に参加した数校の中で、最も部活の種類が多く、生徒数が多い学校を第一志望とした。一番の理由は、これから先、彼が何らかの偏愛を見せたときにも受け皿がありそうだったから。二番目の理由は、校舎がかっこよかったからだ。受験直前ともなると、私のような手抜き親でも、受験した学校全て不合格になって途方にくれる夢、学校説明会で私が派手な失態をやらかして絶望する夢など、不穏な夢を見たりして、それなりに不安になったりもした。モーは相変わらずひょうひょうとしているように見えたが、受験が近づくにつれ“第二志望の学校に行ってもこういう楽しみがある……”などと精神的なセーフティネットを用意し始めたので、発破をかけたり、なだめたり、ほったらかしたりした。受験前日、さすがに顔が緊張していたモーに「君ならできる。そしてできなくても君だ」というと「それ全部のパターン言っただけじゃん」と的確に返してきたので、よし、まだ余裕があるな、と確認。そんなこんなで迎えた試験当日。最近の学校はハイテクで、試験を受けたその日にネットで合否が発表されることになっていた。仕事から早々に帰って、モーとパソコンの前でそのときを待つ。定刻。リロードとともに現れたリンクをクリックすると、画面には「合格おめでとうございます」の赤い文字。「……おおおっ!!!」と同時に声をあげた。そもそも学力相応と思われる学校を選んでいたので合格してもらわなければ困るところだったのだが、それでもやっぱり、手を取り合って喜び合った。長きに渡る戦い(と言えるほど奮闘したかと言われると微妙なところだけれども)が、ひとまず、幕を閉じた。受験のタイミングに合わせて、なりたい自分、進みたい未来が見え、自動的にやる気スイッチが押されるというスムーズな展開が望ましいけれど、現実にはそうそう都合よくいくとも限らない。実際、中学受験は自分で決めた私も、大学受験については最後の最後で、進学したその先にある自分の姿が描けず、受験を辞めているのである。モーは、小さな田舎町で育った私とは違い、東京の真ん中で、小さいときからたくさんの大人に触れて育ってきた。早くに生き方の多様性を知っているからこそ、ギリギリまで一つを選べなかったのかもしれないとも思う。でも、だからってそれが、必ずしも悪いこととは思わない。こうしたい!これをやりたい!と、早くに一つを選び、やる気スイッチでブーストをかけ成果を上げるやり方もあれば、のらりくらり長い時間をかけた結果、気づけばこれだけは飽きずに続けている、ということが、掘り出されるように見えてきたりもする。そうやって出てきたものを、大切に育てていくやり方だってあるのだ。そしてその場合に、元となるものが大きければ大きいほど、骨太なものが掘り出されるんじゃないかとも思う。いずれにしても、これからモーは色々な局面で「どう生きたいのか?」という難問と向き合っていくことになるんだろう。悩まなくていい、とは言わない。「自分はダメだ……いや、天才かも」の行き来を何度となく繰り返し、大いに悩んで欲しいものである。
2017年02月28日通信制高校とは?出典 : 通信制高校とは、テレビやインターネットなどの通信手段によって教育を行う高校のことです。学校教育法第4条において、通信制課程は「通信による教育を行う課程」とされています。さらに、通信制課程における教育の方法等については、「高等学校通信教育規定」に定められています。通信制高校と一口に言っても、通学日数や通学時間によってさまざまな学習スタイルがあり、自分のペースで勉強に取り組むことができます。さらに全日制高校と同じように高校卒業資格がもらえる、比較的入学が簡単であるといった点から、高校進学の選択肢の一つとして注目されているのです。もともと通信制高校は、家庭や職場の事情などで毎日学校に通うことができない子どもに対して、高等学校の教育を受ける機会を与えるという目的でつくられました。しかし現在は、対人関係に問題を抱えて不登校になってしまった、勉強中心の生活になじめなかった、発達障害があるなどといった、さまざまなお子さんが通信制高校に通っています。参考:定時制・通信制課程について|文部科学省通信制高校の分類出典 : 通信制高校は公立と私立があり、さらに単位の取り方や通学頻度によって分類できます。◇公立通信制と私立通信制全日制の高校と同じように、通信制高校にも公立と私立があります。公立の通信制高校のメリットは、私立の通信制高校よりも学費が安いことです。それに対して私立の場合は、公立よりも学費はかかりますが、卒業するためのサポートが手厚いなど、独自の取り組みを行っていることが多いです。◇単位制と学年制通信制高校の単位の取り方は、単位制と学年制の2種類があります。単位制であれば、最終的に必要な単位を3年間で取得していれば卒業することができます。それに対して学年制の場合は、進級に必要な単位を取得しなければ次の学年に上がることができません。現在の通信制高校は単位制が多く、ほとんどが3年間で卒業できるようになっています。前後期制を採用している単位制の通信制高校では、10月に入学し9月に卒業するといったこともできるようです。◇通学頻度による分類通信制高校では、定期的に登校して先生から直接指導を受ける日があり、これをスクーリングと言います。スクーリングのほかに、登校して授業を受けることができる通信制高校もあります。・集中スクーリング型自宅学習が基本で、年に数回、3日~1週間程度、スクーリングを受けます。泊まりがけで登校日があるというケースもあるようです。・週1日型週に1回、土曜日または日曜日に通学します。毎日通学するのには不安がある、あるいは平日に仕事をしているといった生徒が多く通っているようです。・週3日型毎日ではありませんが、1週間のうち決まった曜日に定期的に登校します。自分の時間を取りやすい、週5日型に比べ生活リズムを保ちやすいといったメリットがあります。・週5日型全日制高校と同じように平日に通学する通信制高校であり、最近増えている通学スタイルです。授業内容は緩やかであり、午後からは好きなことを学べる学校もあります。一般的な高校の勉強のほかに資格取得を目的とした授業や、実習・体験授業などが多いのも特徴です。・その他の通学型登校日は不定期で、一定のスクーリングを消化すれば単位を取得することができます。受講の仕方次第でスケジュールが変わってきます。通学日数が多いからと言って、単位修得につながる授業が多くあるとは限りません。学校を好きになるような特別活動を増やしている場合も多いようです。どんな活動をするか、どんなスタイルで勉強をするかは、学校ごとに異なるので、資料請求をするなど前もって調べておくと良いでしょう。通信制高校の学習スタイル出典 : 通信制高校を卒業するためにはスクーリング、レポート、試験の3つが必要です。スクーリングとは、登校して先生の指導を受けることです。科目によって出席する日数が異なります。また入学式や卒業式などの行事に参加することもスクーリングとしてカウントされます。スクーリングの出席日数に加え、定期的なレポートと期末試験によって、単位の認定がされます。通学型の通信制高校では、レポート指導の時間が設けられていることが多いため、無理なく取り組むことができるようです。ご家庭において、お子さん一人でレポートに取り組むことが難しい場合は、サポート校と組み合わせると良いでしょう。サポート校は、通信制高校におけるレポート提出や期末試験に合格するための指導をしてくれる学校であり、学習塾のようなところです。レポートや試験対策以外に、学校の楽しさを学べる、自分の興味に合った授業を受けられるという魅力もあります。サポート校にも通うかは、お子さんの学習ペースや通学日数、学校が勉強のフォローをどのくらいしてくれるかなどによって決めましょう。通信制高校と他の進学先との違いは?出典 : 中学校卒業後の進学先は、通信制高校以外にもいくつかあります。この章では、通信制高校とその他の進学先のメリット・デメリット、さらに通信制高校と合わせて通える学校をご紹介します。◇通信制高校先ほどご説明したように、テレビやインターネットなどの通信手段を中心に使って教育を行う高校のことを言い、高校卒業資格を取得することができます。<メリット>・自宅で学習できる・対人関係のトラブルが少ない・卒業までの期限がないので、自分のペースで卒業できる・入学しやすい<デメリット>・通学日数によっては、学校生活を通した交友関係ができにくい・自宅学習が中心のため、自分で学習のペースを管理しないといけない◇全日制高校平日の昼間に授業を受ける高校のことを言い、高校卒業資格を取得することができます。<メリット>・普通高校、工業高校、商業高校、農業高校などがあり、選択の幅が広い・進学、就職など卒業後の進路の幅が広い・友人ができ交友関係が広がる・部活動などを通して社会性が身につく<デメリット>・授業の進みが早い・個別支援が受けにくい・人間関係のトラブルが起きやすい◇定時制高校全日制とは開講している時間帯が違う高校であり、高校卒業資格を取得できます。夜間のみの定時制高校の他に、昼間定時制と呼ばれる全日制に準じたスタイルの学校も増えてきています。<メリット>・午前、午後、夜間など開講以外の時間が好きな時間に使える・授業以外の時間を自由に使うことができる・さまざまな年代の人と交流することができる<デメリット>・卒業まで4年かかる(3年で卒業の場合もある)・生徒の年代が違うことによるトラブルが起きやすい・自由な時間が多いので、自分でしっかり時間の管理をしないといけない◇高等専門学校高等専門学校は中学校卒業後、技術者になるための必要な教養や専門的な知識を身につけることを目的とした高校です。5年間勉強するのが特徴です。<メリット>・得意分野を伸ばすことができる・卒業後、大学に編入することができる<デメリット>・入学してからは基本的に学科を変えられない◇高等専修学校専門学校・専修学校の高校版であり、専門学校高等課程と呼ぶこともあります。職業に関する専門的な知識・技術・技能や社会生活に役立つ教養を身につけるのが目的です。<メリット>・得意分野を伸ばすことができる・私服で通えるなど自由な校風の学校が多い<デメリット>・高校卒業資格を取得できないため、資格を得るためには技能連携制度などの制度を利用しなければならない◇高卒認定予備校高卒認定試験に向けて、勉強をサポートしてくれる予備校のことを言います。<メリット>・大学受験資格を取得できれば、将来的な進路を広げることができる<デメリット>・あくまで大学受験資格のための認定試験の対策をする学校であり、高校卒業資格を取得することはできない◇技能連携校定時制・通信制高校の教科のうち、専門科目の一部を分担して教えてくれる施設です。通信制高校に平行して通うことになります。不登校や高校を中退したお子さんなども積極的に受け入れているようです。◇サポート校通信制高校におけるレポート提出や期末試験に合格するための指導をしてくれる学校です。通学日数がさまざまであり、柔軟な通い方ができます。通信制高校のほかにもさまざまな進路の選択肢があり、さらに学校ごとに雰囲気が異なります。それぞれについて理解し、お子さんの特性と適性を考えて、進学先を選ぶと良いでしょう。またどんな環境で学ぶか、どんな先生や仲間と学ぶか、などを確認するために、お子さんと一緒に実際に学校を見学してみることをおすすめします。通信制高校にかかる費用と奨学金出典 : 通信制高校の学費は私立か公立か、サポート校にも通うか、通学日数などによって差があります。全体としては、卒業までのサポートの手厚さによって学費が変わるようです。私立の通信制高校の場合でも、私立の全日制高校に比べれば学費は安いです。公立の通信制高校であればより学費はかかりませんが、卒業までのサポートは私立の通信制高校よりも少ないです。サポート校に通う場合はさらに学費がかかるので、全体としてかかる費用は変わってきます。さらに私立か公立かどうかに関わらず、通学日数が多いとそれだけ学費は高くなります。通学日数が多いのがその理由で、卒業までしっかりと面倒を見てもらうことができます。奨学金を利用することで、学費の負担を軽減できる場合があります。さまざまな方法がありますが、奨学金を検討する場合は志望校の先生に相談してみると良いでしょう。・高校奨学金世帯所得が各自治体が定める基準以下であり、修学が困難な方に支給される奨学金制度です。現在は各都道府県の教育委員会などの管轄になっています。高校奨学金を利用する場合は、各自治体に問い合わせてみてください。・学校の奨学金制度通信制高校の中には、独自の奨学金制度で学費の援助をしてくれる学校もあります。学校と連携する企業で働く生徒に対して、学校または企業がその授業料を負担するなどの制度がよく見られます。・その他の奨学金制度高校奨学金とは別に各都道府県や市区町村でも奨学金制度を設けている場合があります。また民間企業による奨学金制度を利用する方法もあります。通信制高校に入学するには?出典 : 通信制高校の入学手続きの方法は、基本的には全日制高校と変わりません。入学するためには試験に合格する必要があります。全日制高校との違いは、入学試験のハードルが比較的低く、入学時期が柔軟であることが多い点です。入学試験の内容は学校によってさまざまですが、一般的には面接や作文、書類選考で選考が進められます。入試で学科試験を課すところは非常に少なく、その結果で不合格になるケースはさらに少ないです。「この高校へ入学し、きちんと勉強したい」という気持ちを、言葉や文章でしっかりと伝えることが大切です。入学時期は学校や入学のルートによって異なります。入学ルートには新入学の場合、他の高校からの転入する場合、高校を中退するなど除籍になったあとに編入する場合の3つがあります。新入学と編入は4月または10月入学、転入は随時入学となります。事前に学校に問い合わせて、確認しておくことが大切です。またどんな学校に行けば良いのか迷っている場合でも、通信制高校で指導している先生に直接話を聞きに行くなどして、悩みを相談してみましょう。全日制高校から通信制高校への転校はできるの?出典 : 全日制高校からでも通信制高校へ転校することができます。「前の学校が合わなかった」「最初に入学した学校を中退してしまった」などの理由も、通信制高校の入学には影響しません。しかし安易に通信制高校に行くことを決めるのではなく、本人の状態や悩みを把握したうえで、慎重に進路を決めることが大切です。お子さんが今通っている学校へ行くことを嫌がっている場合は、無理に学校に行くことをすすめるなどせず、まずは話を聞いてあげ、不安や悩みを取り除いてあげましょう。通信制高校に転入する場合は、その時に在籍している学校から書類を送付してもらう必要があります。転入する学校が決まったら、早めに担任の先生に相談しましょう。通信制高校の卒業後の進路出典 : 通信制高校を卒業すると、高校卒業資格を取得することができます。そのため卒業後の進路は、大学進学や就職といった広がりがあります。文部科学省の「平成26年度学校基本調査」によると、通信制高校卒業後の進路は、大学進学が約16%、専門学校進学が約23%、就職が約17%、その他が約44%となっています。出典:学校基本調査-平成26年度(確定値)結果の概要-(初等中等教育機関、専修学校・各種学校)以前は通信制高校卒業後は就職というイメージが強く、実際に通信制高校から大学へ進学するケースはあまり多くありませんでした。しかし最近では学習カリキュラムの充実や大学進学予備校を母体とする学校、サポート校の増加により、大学進学を目標とする学校が増えてきています。また特別授業や補習などのサポートも行われているようです。参考:高等学校教育の現状|文部科学省障害がある子どもの進路選択と通信制高校出典 : 障害がある子どもの場合も、その障害・特性や困りごと、子ども本人の希望や状況に応じて様々な進路が考えられます。上で紹介した高校・専門学校以外にも、進路の一つとして特別支援学校というものがあります。特別支援学校では、個々人の障害や特性に合わせたプログラム・学習ペースで勉強することができます。個別の支援を受けやすいという点もメリットです。文部科学省の「平成26年度学校基本調査」によると、特別支援学校卒業後の進路は、大学等進学者が2.1%、専修学校が0.3%であり、さらに就職者の全卒業者数に占める割合は28.4%となっています。出典:学校基本調査-平成26年度(確定値)結果の概要-(初等中等教育機関、専修学校・各種学校)そうした障害のある子どもの場合でも、通信制高校のようなカリキュラムや利用方法が本人に適している場合は、通信制高校も有力な選択肢の一つとなるでしょう。文部科学省の「高等学校における特別支援教育の現状と課題について」によると、平成21年3月時点では、発達障害等の困難のある生徒の、各高等学校進学者全体に対する割合は、全日制高校が1.8%、定時制高校が14.1%、通信制高校が15.7%となっています。出典:高等学校における特別支援教育の現状と課題について|文部科学省進路を選ぶ際には、さまざまな進学先について理解をし、子どもの特性や本人の意思も尊重して考えていきましょう。また中学校の先生との進路面談に積極的に参加する、支援担当の先生に相談する、実際に候補先の高校の先生に支援体制などについて聞くといったことも大切です。さまざまな進路のうち、通信制高校への進学を検討している場合は、発達障害はじめ、その子の困難・障害に対して理解がある学校を選ぶと良いでしょう。発達障害の知識を持つカウンセラーが配置されている、ソーシャルスキルトレーニング(SST)を受けられるといった学校もあります。また進路選びについて悩んでいる場合は、以下の公的機関に相談することもできます。・小児神経科や児童神経科などの医療機関・児童相談所・発達障害者支援センター・精神保険福祉センターお子さんと一緒に相談に行く時は、相談先がどんなところか、何をするところかをしっかり説明して、お子さんの不安を取り除いてあげましょう。参考:定時制課程・通信制課程高等学校の現状|文部科学省まとめ出典 : 通信制高校と一口に言っても、最近では通学日数や学習スタイル、通っている生徒など学校ごとに違いがあります。さらに通信制高校以外にも、中学校卒業後の進学の選択肢がいくつかあります。どの高校に進学するかは、将来の選択肢にも関わってきます。それぞれの進路先について理解し、お子さんの特性や適性を把握して、慎重に決めることが大切です。またお子さんとしっかり話し合い、進路の選択に悩んだ時は高校の先生や相談機関に相談して、進学先を探していきましょう。最終的にはお子さんの意志を尊重し、悩みや不安を取り除きながら進学先を考えることで、お子さんが「この学校で勉強したい」と心から思える高校に進学することができるでしょう。高島俊文/著「通信制で見つけよう!―全国通信制高校案内〈2013~2014年版〉」2012年学研教育出版/刊高橋良臣、織田孝裕/著「悩みすっきり不登校・高校中退からの進路選択」2008年北樹出版/刊鈴木慶太/著「親子で理解する発達障害進学・就労の進め方」2016年河出書房新社/刊
2017年01月31日こんにちは。ライターの和です。今回は高校3年生の方からの相談に答えさせていただきます。「私と彼は受験生です。ちょうど1年前に付き合いはじめ、LINEも電話も毎日していました。でも彼は高いレベルの大学に進路を決めていたため、夏あたりから『そろそろ勉強しないと・・・』と言っていました。それでも私はワガママを言い、連絡頻度を抑えられませんでした。しかも彼の優しさにつけ込んで、罪悪感をもちながらも理不尽に怒ったり、元カノの話をしていました。また謝るべきところで謝らなかったせいで、彼の私への怒りと受験のストレスが爆発し『どうしてお互い気分が悪くなるような話をあえてするんだよ』『結局謝るのはいつも俺だよね』と言われてしまいました。LINEでも『ひとりにさせてほしい』と言われたきり、全く返信がありません。私も自分のせいだとわかっていたので、そっとしておきました。その間深く反省し彼の大切さにも気づきました。彼を学校で見かけて一緒に帰ろうと話しても『無理だ。帰れ』と避けられてしまいます。また私のことが嫌いになったのか聞きたいため電話をしたのですが、出てくれませんでした。でもLINEのペアのアイコンは変わっていないんです。彼はいまどんな気持ちなのでしょうか?私はどう対処するのが正しいのでしょうか?」彼は受験が相当プレッシャーになっているんでしょうね。相談者様のお悩みについて一緒に考えてみましょう。■彼の気持ちとは・・・現在の彼の気持ちとしては、受験への焦りや不安でいっぱいなのだと思います。ましてや夏に思う存分勉強ができなかったのであれば、「何であのとき勉強しておかなかったんだろう・・・」「受験に失敗したらどうしよう・・・」と後悔とストレスで苦しんでいるはず。LINEのペアアイコンを変える時間すらもったいないと感じているのかも。それに彼の態度からしても、相談者様にイライラしているのは確実ですよね。きっといまは寝る間も惜しんで受験勉強に励んでおり、恋愛まで考える余裕がないのでしょう。■そっとしておく以外にできることはない相談者様がいま何をしても、ただ彼を怒らせるだけになってしまうのは間違いないでしょう。これまでの言動を深く反省し、彼の大切さに気がついたのであれば受験が終わるまでは何もするべきではありません。それが相談者様の唯一できることであり、彼がいま一番望んでいることです。それにここまで避けられているのに、まだ電話をして彼への気持ちを聞こうとするのはよくないですよね。彼の将来がかかっている大事な時期なのですから、いまはそっとしておきましょう。■話し合いは受験が終わってから相談者様は「このまま彼と別れたくないという思い」が強いはず。今後についてきちんと話し合いたいのであれば、彼の受験が終わってからにしましょう。そのときはいままで彼を怒らせてしまったことなどをきちんと謝るべき。ただ、いまの状況からすると彼ともう一度やり直すのはかなり厳しいと思います。もし彼から「別れてほしい」と言われたときは、相手の気持ちを尊重してあげることも大切でしょう。■おわりに優しかった彼がここまで怒るなんて、きっと相当のことだと思います。まずは受験が終わるまで、彼とは一切かかわらないようにしましょう。彼の気持ちが落ち着いたところで、話し合いの場を設けるようにしてくださいね。(和/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年12月30日「小学校受験」の世界…、経験のないママたちにとっては、なかなか知ることができません。「受験用の教室に通わないと合格できないの?」「とても高額な費用がかかるのでは?」、さらには「子どもにとってストレスなのでは?」という憶測を耳にすることもあります。実際に子どもの小学校受験を経験したママは、どんな感想を持っているのでしょうか。現在7歳の長男S君の小学校受験を経験したA子さんに聞きました。小学校受験はお金がかかる?私立幼稚園に通うS君は、幼稚園に入園後、小学校受験のための体操教室と塾に通っていたそうです。塾では工作を習ったり、ペーパーテストの勉強をしたり。教室も塾も、どこの学校の受験に強い(情報を持っている)といった傾向があるそうです。それにしても、お受験準備はお金がかかりそう。そっと、「毎月の出費はどれぐらいだったの?」と聞いてみました。「10万円はかかっていたと思います。夏期講習などの時期は、月20万円の出費もありました」。お受験教室では、こんなことが学べる!小学校受験のためのお教室通いと聞くと、「小さいうちから詰め込みで大変そう」という固定概念を持っている人も多そうですが、A子さんいわく、「息子は、教室が楽しくてたまらないという感じでしたよ。たとえば、『あ』がつくものの絵を描いてくるというような宿題が出るのですが、帰宅後すぐに取りかかるほど大好き。塾では、絵を描く楽しさを教えてもらったようで、今でも絵が得意です。友達に会えるのも楽しんでいましたし、ペーパー上のお勉強も、喜んで取り組んでいました。塾の先生も言っていましたが、子どもの脳は、本来学ぶことが大好き。『わかった!』という体験をすると喜ぶようになっているそうです。教室では、面接対策として、自己表現や発表の練習もあります」。小学校選びは、幼稚園年少からスタート!?さて、本格的な小学校受験の準備は、志望校を絞ることからスタートすると思うのですが、いつ頃から動けばいいのでしょうか。A子さんは、「息子が幼稚園年少から少しずつ説明会に参加しはじめ、年中で一番たくさん参加し、年長では、最終確認でしたね」とのこと。旦那さんをメインに、合計10校以上の説明会に参加したそうです。志望校選びは、子育てを考える好機「子どもが幼稚園の間に、夫婦で教育方針について、きちんと考えておいた方がいいと思います」というA子さん。まずは、小学校から始まる学校選び。家から近い公立校にするのか、または受験して、国立の付属校、あるいは私立校にするのかという選択肢があります。私立校であれば、中学や高校進学のタイミングで外部の学校を受験することを前提とする進学校にするのか、あるいは学内の基準を満たしている限り、内部進学でエスカレーター式に大学まで進める学校にするのかといった選択肢があります。もちろん、私立校は校風がさまざまですので、どの学校の教育方針がしっくりくるのか、学校説明会などで確認する必要があります。私立校を選ぶときは、ついつい無理をしがちになるようです。たとえば、遠方なのに「これぐらいなら通える」と思ってしまったり、子どもの学力や性格に合っていないのに、「ラッキーなら入れるかも」と思ってしまったり。でも、6年間通うのですから、無理をしているとあとで苦しむのは子どもです。A子さんも、「選考試験が自分の子どもに向いているかどうかは、入学してからも、その子の個性を認めてくれて、『いい子だ』と思ってもらえるかどうか。向いている学校に出会えればそれが一番幸せで、子どもの力を伸ばすことにもなると思うのです」。親が入れたい学校と、子どもに合う学校は違うこともあるので、とにかく無理は禁物ですね。受験を目指すママへのメッセージ先輩ママのA子さんから、受験を目指すママへのメッセージをいただきました。「子育て全般に言えることですが、『わが家にとってどうなのか』を見失わないことが一番大切かと思います。受験をすると決めたら、親が余裕をもった準備計画を立てること。ゆとりをもって、穏やかな気持ちで本番を迎えられるように、こつこつと準備を進めていってください。小学校受験は大変だったものの、懐かしく良い思い出になっています。受験準備を通して、家族の絆も深まりますし、子どもの今後の力にもなりますから、前向きに取り組んでくださいね」。小学校受験は、いつから準備して、出費がどれぐらいなのか、もちろん個々の家庭や住んでいる地域などによって事情は異なりますが、少なくとも首都圏では、本当に行きたい学校がある場合は、何らかの準備をすること、それなりの出費があることを覚悟した方がよさそうですね。「親が子どもに寄り添っていれば、子どもにとってプラスの経験になる」というA子さんの話は、とても参考になりました。<文:フリーランス記者鯰美紀>
2016年11月03日中学受験を志したら、やはり重視するべきは塾選びという方も多いでしょう。指導内容や合格率、塾の校風やわが子と先生との相性など、気になることばかり。何を基準に選べばいいのか悩ましいところです。第一志望の学校に合格できるよう、計画的に進めたい中学受験。実際にわが子が中学受験に挑戦したママたちの意見を参考に、進学塾の選び方と大手進学塾・個別指導の特徴をご紹介します。■中学受験を意識するのはいつからがベスト?中学受験はいつから意識すべきでしょうか。本人に受験への意識が芽生える時期はさまざまです。小学3年生から中学受験に強い地元の大手進学塾に通わせたというケースもあれば、小学6年生の夏期講習から個別指導塾に通いはじめて無事第一志望に合格したというケースも。こればかりは正解はありません。とはいえ、一定のラインはあるようです。「6年生でスタートするのは遅かった」進学塾の中学受験専門クラスでは、学校で学ぶ勉強は5年生までに完了します。これは、6年生からは受験に向けた勉強をはじめるためだそう。中学受験合格には、受験に特化した勉強が必要なので、教科書通りの進度では間に合わないのです。6年生で塾に入ると、学校で学んでいないところをカバーするのと同時に受験対策をしなければならないので、子どもの負担は大きくなります。とはいえ、あまり中学受験に取り組むのが早すぎると、集中力が続かず受験への意欲が弱まる場合もあるよう。「3年生からスタートしたが、結局公立中学に進んだ」という声もあるくらいです。親が必死でも本人の気持ちがついてこられず、結果的に受験に失敗してしまったり、本人が受験を望まなくなってしまうこともあります。これらのことを踏まえると、勉強の難度が上がる4年生や5年生に進級する前に準備をはじめるのがベターといえそうです。■大手進学塾or個別指導。それぞれの特徴とわが子との相性は? 学校さながらのクラス数や生徒数を誇る大手進学塾と、ひとりひとりに丁寧な指導をおこなうことを売りにしている個別指導や少人数制の個人塾。わが子にとってベストな塾を選ぶポイントはどこにあるのでしょうか。<大手進学塾の特徴>大手進学塾の最大のメリットは合格実績の多さです。過去に大勢の生徒を合格させているため、学校別の対策や試験のポイントなどをしっかりとおさえています。そのため、受験へ向けての万全なカリキュラムが組まれ、一生懸命ついていけばそれ相応の実力も伴います。また、競争率が高く仲間と切磋琢磨して勉強に取りくむことができるほか、同じ学校を受験するもの同士が支えあい励ましあって進められます。ただし、先生ひとりに対して大勢の生徒がいるため、質問ひとつするにもひと苦労という声も。 「授業後、質問に押しよせる生徒で先生の前に長蛇の列ができる。うちの子はおとなしい性格なので、質問できずに帰ってくることが多かった」(35歳/5年生女児ママ)「途中でわからなくなってもそのまま授業が進んでしまう。定期テストの成績で席順が毎回変わり、落ちこぼれるとクラスも下がってしまう。娘にはストレスになってしまったようだったので退塾しました」(37歳/4年生女児ママ)上記のように、人数が多いことによるデメリットを感じた人もいます。<個人塾や個別指導の特徴>個人のペースや学力に合わせて勉強に取りくめるのが個人指導や小規模塾のメリット。質問がしやすい環境でもあるため、「わからない」をそのままにすることも少なくなります。反面、受験勉強のペースが遅くなり、受験までに十分な勉強ができない可能性もあります。また、自主性を尊重するため「人と競争する」という感覚が得られず、モチベーションの維持が難しいのも難点のひとつ。「自分より優秀な人がいるという危機感をまったく持てず『わからないままでもいい』と言いだしたので、これはまずいと大手進学塾に転塾させた」(35歳/6年生男児ママ)というケースも。目標や高みを目指すといった意識が弱まることも。塾にはそれぞれ一長一短がありますが、総じて気をつけたいのは、・友だちが通っているから・自宅から近いから・月謝が安いから・老舗塾だから、ベテラン講師がいるからという、「安易」な選び方をしないことです。考え方や本人の資質によってデメリットがメリットになることもあります。わが子の性格や学力などに合わせて慎重に選ぶことをオススメします。小学校の6年間のうち、貴重な数年を勉強に費やし、その後の人生を左右する中学受験。簡単に決められるものではありませんが、本人に目指したいという気持ちがあるのであれば、わが子が楽しく、のびのびと受験勉強に取りくめるよう、できるだけのことをしてあげたいですね。
2016年10月17日わが子に中学受験をさせるかさせないか。子どもが小学4年生くらいになると、ふつふつと頭に浮かんでくる思いがあります。「もし、第一志望に入れなかったら?」実際、初めての挫折を味わったわが子にどう接すればいいのかと頭を悩ませる親も少なくありません。でも、 第一志望には不合格だったものの、結果的には中学受験自体を「成功だった」と感じている親もいるようです。なぜママたちは「わが子に中学受験をさせてよかった」と感じたのでしょうか。中学受験をさせたママたちの“第一志望不合格”に関するエピソードをご紹介します。■子どもが相談や悩みごとを打ちあけてくれる機会が増えた「中学受験をきっかけに、成績のことや受験に関する不安などを少しずつ話してくれるように。受験をしたことで親子の会話が増えて、関係が深まったと思います」(40歳 13歳男の子のママ)小学中高学年になると、成長の過程もあり、親と真面目な話をするのが恥ずかしいと思う子も増えてきます。学校や塾の成績の話を通して親子の会話がじょじょに増え、子どもの悩みや不安を知ることができたという親は以外と多いのです。コミュニケーションをとる機会が増えたおかげで、その後の学校生活の不安も、親に打ちあけられるようになったそう。■「1番じゃなくていい」と知って勉強が好きになった「娘は幼いころから成績が良かったため、“つねに1番でないといけない”と自分を追いつめるところがあったようです。中学受験に向けての勉強中はつらそうなときもありましたが、いまは“1番じゃなくていい”という安心感から、前より勉強が好きになったようです。自分の学力に合った私学に通い、いまはバレー部の活動に夢中。学校生活も楽しそうです」(41歳 12歳女の子のママ)勉強が得意な子どもほど、成績やテストの結果に対してプレッシャーを感じることは少なくありません。第一志望に不合格となり、第二志望の学校に通うことになったことで、“必ずしも1番でなくてもいい”ということを学ぶことができたようです。■「現状でがんばる」という気持ちを教えることができた「中学受験は本人が希望していました。でも、第一志望校は残念な結果に…。直後はひどく落ちこんでいましたが、すぐに気持ちを切りかえて受験を続行し、第二志望校は合格しました。受験によって心が強くなったのではと感じています」(43歳 13歳男の子のママ)自ら望み、努力もしたけれど、必ずしも結果が伴うとは限りません。大人になればそのようなことが山ほどありますよね。挫折を経験してもすぐに気持ちを切りかえ、与えられた場所で精一杯がんばるということを、身を持って経験することができたようです。■子どもが「本当に行きたい」と思う学校に入学できた「娘は親の期待に応えようと、圏内で最もレベルの高い学校を第一志望に決めました。しかし、オープンキャンパスで見た楽しそうな雰囲気やかわいい制服などで第二志望の学校にも未練があったようでした。第一志望は不合格でしたが、いまの学校生活にとても満足しているようで親としても満足です。偏差値重視で学校を決めさせていたら、入学後に勉強についていけず、さらに塾通いになっていたかもしれません。本人が生き生きと学生生活を送っていることがなによりのよろこびです」(42歳 13歳女の子のママ)中学受験をする子どものなかには、親の期待に応えようと受験をがんばる子もいます。学校のレベルだけで判断するのではなく、実際に通うわが子が楽しんで学校生活を送れるかを親も見極める必要がありそうです。第一志望に合格することはあくまでも目標です。不合格となったことが、決して人生のまちがいや失敗ではないということを、中学受験を通して感じてもらえたら、その受験は「成功」といえるのかもしれません。もちろん、中学受験を選択するしないに関わらず、習いごとや好きなことに集中できる環境を作ってあげるなど、子どもが成長するきっかけは他にもあるはずです。たくさんある選択肢の中で、子どもの意思を尊重しつつ、サポートしてあげたいものですね。(マムズラボ)
2016年09月21日●連載の目次は こちら から●私立小学校受験を前提に話を進めてきたが、「国立大付属小学校を受験って、どうなんだろう?」と、気になるご家庭もあるだろう。幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんにお話を伺った■「受験対応校ではない」ということを念頭に!「国立小学校は、準教科担任制を採用している学校も多く、質の高い先進的な教育を受けることができます。そのため、教育熱心なご家庭に、とても人気がありますね」(浅木さん)ただし、国立小学校は国の研究機関の付属施設という位置づけのため、受験に対応することよりも先進的な教育の研究が優先されている。「小学校入学時、併設中学、併設高校の高い進学実績を知り、学校のカリキュラムをこなすことで受験に対応できると考えているご家庭もあります。ですが、授業は受験に直結しない試験的なカリキュラムも多くあるということは、まず知っておいていただきたいことです」(浅木さん)■中学進学時に外部進学を検討するならとりわけ、小学校は国立でも、中学進学時に外部進学を検討する場合は、中学受験との両立について覚悟しておいたほうが良いだろう。なぜなら国立小学校の児童は、公立の小学校のカリキュラムよりも、調べ学習やレポートなど、中学受験に直結しないが質・量ともに負担が大きいものをこなしながら、中学受験の勉強をしなければいけないからだ。また、通学に時間がかかる(ことが多い)のも、ひとつ、ネックだと思う。この記事を書いている私は長男の中学受験を体験しているが、中学受験は、ある意味、時間との闘い。塾で出された課題をするには相当な時間がかかり、睡眠時間を削って勉強する子もいる(塾のない日の夕方~就寝までの時間管理は、多くの中学受験ママの関心事だ)。 ■教育実習生の授業が多い「また、教育実習生の授業が多いことに不満を訴える保護者もいますが、そもそも、国立大学付属小学校は国の研究機関の付属施設という位置づけ。実習生の授業が多いのは、当然です」(浅木さん)■国立大付属小学校に合格していくのは、どんな子?「まずは、くじ引きで受験する権利を手に入れなければいけませんから、運が強い子ですね。そして行動観察やペーパー対策をしっかりした子、つまり私立小学校の受験対策をしていた子が、国立大付属小学校にも合格していっているという印象です。または幼児としての基礎力(6本目リンク貼る)がしっかりある子が、半年間くらい集中的に試験対策をして合格していくパターンが多いですね」(浅木さん)■教育熱心な家庭の子が通っているのが魅力学校のカリキュラムが受験対応ではなく、ハードルも私立小学校並みに高いとはいえ、教育熱心な家庭の子どもが通っているのは事実。意識の高い友達と、勉強や課外活動を通じて切磋琢磨できる環境が整っていることは、国立小学校の魅力と言えるだろう。次回は、いよいよ最終回。「早期英才教育は有効なの?」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月26日小学校受験のための「お受験」が幼児の受験すべてではありません。実はお受験が乳児期から始まっているという事実が、最近の専門家分析であるそうです。乳児期からの受験勉強って? いったい何を見るの? というママへ、英才教育への将来展望を踏まえて情報をお伝えします。■乳幼児の脳トレーニングは、有名幼稚園受験にも対応できる?京都大学名誉教授の久保田競さんの著書『赤ちゃんの脳を育む本』でも、赤ちゃんの頃から脳に刺激を与えることは、脳の発達=お受験脳に役立つとされています。乳幼児期に脳のトレーニングをしていくと、お受験体制に入りやすくなるというわけです。また、『赤ちゃんの頭がよくなる育てかた』(主婦と生活社)の著者であり東京大学を卒業した櫻井正孝氏も、まず0歳から3歳時は脳を活発にするトレーニング、知能のトレーニングが大切ということで、ご自身も幼児教育のトレーニング所を開設しています。(参考)東京知育研究所 同書によれば、五感活用の「親子あそび」をすることで、乳幼児の才能がグングン伸び、丈夫に育つという理論が展開されています。このころは知識を養うというトレーニングよりも、五感を活用することに尽力すると、その後の幼児期に形成される脳が受験にも役立つということになります。 ■日常生活の中で、「考える力」の準備を乳幼児に養いたいのは、思考力・推理力・想像力・集中力・発見力です。好奇心をどんどん養って、脳を活発にする、右脳を使うなどのトレーニングで子どもはグングン発達していきます。速読の先生にインタビューをしたときに、「利き手ではないほうで字を書く練習をする、歯磨きをする」「画をさかさまから描く」などで右脳が刺激され、記憶力や集中力がアップすると聞きました。乳幼児の場合ですと、日常生活の中で「毎日同じことをする、くり返す」という刺激を与えるだけでも、神経回路の定着、脳の発達を促すことになります。たとえば赤ちゃんの時の座り方。首が座ってきたら、きれいに座らせたり、立たせたりする運動。はいはいも、正しい姿勢できれいにさせると、骨や筋肉の発達も兼ねて脳をうまく働かせることにつながります。■うまくできたらほめてあげる、スキンシップするいろいろなことができたら、ほめてあげることもトレーニングの一つです。ほめられると赤ちゃんでも脳が反応し、次はもっとうまくやろうとポシティブな気分になるものです。ほめることは赤ちゃんのモチベーションをアップします。また、ママとのスキンシップが多ければ安心感を持ち、落ち着いた子になるといわれています。授乳が親子のスキンシップに良いと産科で言われるのはそのためでしょう。乳幼児のお受験前のトレーニングといっても、数式を解いたり漢字を書いたりするわけではありません。日常の動作をメインに、きちっとした姿勢や動きを身に着けることは、後々のお受験キッズを形成する上でも役立ちます。また、お受験をしない場合でも、元気で頭の回転が良い子を作る基盤に。健やかな子どもの成長のために、乳幼児期から脳に刺激を与えて、適応能力が高い子の発展を目指しましょう。(高城あすか)
2016年07月26日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんは、「小学校受験を思い立った時点で、最初に考えていただきたいのは志望校をどこにするかということです」と言う。志望校が決まったら、いよいよ本格的な受験対策が始まる。小学校受験の「もっとも大切な対策」とは? ■「学校が求めている子」とは?「小学校受験とは、いわば学校とご家庭のお見合いのようなものです。学校が求めている子とは、端的に言えば『学校の教育方針と一致したご家庭のお子さま』です」(浅木さん)。小学校受験が親の受験といわれる所以(ゆえん)は、家庭の教育方針や雰囲気が、さまざまな考査や面接を通じて試され、合否が決定されるところにある。「ですから、志望校が決まり次第、志望校の教育理念と家庭の教育理念の一致点を明確にし、一致点を意識しながら、お子様の教育をしましょう」(浅木さん)。■家庭の教育方針を明確化させる 浅木さんが主宰する柊会では、毎月、保護者に願書・面接対策となる作文を提出してもらっているそう。入試直前ではなく、入試の数年前から家庭の教育方針を明確化することで、「こんな子どもに育ってほしいけれども、今、わが子はこういうことができていない」「わが家の教育方針では、○○を子どもにしてあげたいけれども、時間的にしてあげる余裕がない。その代わりに、△△をしてあげよう」など、さまざまな思いが出てくる。これがとても効果的な面接対策となるようだ。「志望校を決定し、家庭の教育方針を深く考える作業は、幼児教室に通うより早く始めても良いくらいで、早すぎるということはありません」(浅木さん) ■両親の教育方針のすり合わせも大切願書作成や面接対策のために考え抜いた教育方針で子どもに接することで、入試当日の子どもの言動と、面接での保護者の回答が一致する。家庭の教育方針を明確化する時には必ず、パパとママの意見のすり合わせも必須だ。両親の意見が異なると、子どもは混乱する。特別な時間をとらずとも、仕事の合間にメールでやりとりをするなどして、できるだけお互いの負担にならない工夫をしよう!次回は、「小学校受験をするならチェックしたい6つのこと」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月24日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんは、「受験をするかどうかを決めるのはご家庭ですが、その判断をできる限り後悔のないものにしていただくために、小学校受験のメリットとデメリットを事前にお伝えしています」と言う。メリットとデメリットをしっかり把握した上で、小学校受験を決意したら最初にすべきことについてお話を伺った。■志望校により選抜形式が違う「志望校をどこにするか? これは、小学校受験を思い立った時点で、最初に考えていただきたいことです」(浅木さん)小学校受験は、学校によって入試の選抜方式が違う。選抜方式と入試傾向を知ることにより子どもにかかる負担を軽減することができるからだ。 ■志望校の選抜形式にそった対策を立てるたとえば、慶応幼稚舎を第一志望にするのであれば、行動観察と絵画制作に特に力を入れ、余力を巧緻性(こうちせい:第2回<※リンク貼る>を参照)と運動、知識補充を目的とする簡単なペーパー対策にまわす。暁星小学校が第一志望なのであれば、まずはペーパー(分量、速さに対応できるレベルまで)を徹底的に仕上げ、その後、行動観察、制作、運動に取り組む。このように効率良く対策を立てることで、子どもへの負担を軽減できる。「志望校の選抜形式にそった対策を取りつつ、様々な実体験をさせ、場をわきまえられるお子様にしてあげることが合格への近道になります」(浅木さん) ■志望校が決まらない場合はペーパー対策からとは言え、なかなか志望校が決まらない場合もあるだろう。「そんな時は、ペーパー対策から始めましょう。以前に比べ、多くの学校でペーパーテストのウェイトが低くなりました。けれども、ペーパー対策をしておくと併願校を選びやすくなります。また、入試直前の志望校変更が可能になります」(浅木さん)いよいよ小学校受験対策が始動した。次回は、「小学校受験における、もっとも大切な対策とは?」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月23日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんが見てきた中では、小学校から高校までの一貫教育をしている90%以上の学校で、主席は小学校からの内部進学者だそう。小学校受験を「人生の糧」にしているご家庭もある一方で、小学校からの内部進学者の学業成績が平均以下となることも珍しくない。■小学校の内部進学者の成績低迷理由「内部進学者の成績低迷の理由は、ほとんどが、その子の地頭の悪さではありません。ご両親の教育熱心さが良くない影響を与え、学力が下がったケースが多く、そういうケースを相当数見るにつけ、本当に心が痛みました」(浅井さん)生まれ持った学力のポテンシャルがあるにも関わらず、学業不振に陥ってしまう。それはなぜなのだろうか?■幼少期の自己否定感は負の連鎖を引き起こす「小学校受験のリスクは、両親や講師が、指導中に望ましくない態度で子どもに接した結果、子どもに自己否定感を受け付けてしまうことです」(浅木さん)模試の結果や勉強の進み具合で親の機嫌が頻繁に変わったり、子どもが問題を間違えた時に叱責(しっせき)したり、志望校にご縁をもらえなかったときに親が落ち込んでしまったりすると、子どもは自己否定感を強めてしまう。「人格の基礎を形成する幼少期に、子どもの自己否定感を強めないよう、ご両親や指導者は、配慮をしなければいけません。ゆったりとした気持ちで子どもに接し、ご家庭は『子どもが安心できる居場所』であって欲しいと思います」(浅木さん) ■合格だけでは不十分「志望校にご縁をいただけるように指導することは当然ですが、それだけでは不十分です。幼児教育指導者は、長期的スパンで、子どもの健やかな成長により良い影響を与える必要があります」そのためには、小学校受験のリスクをきちんと伝えていくことも、幼児教育指導者の一つの仕事だと考えている。「受験をするかどうかを決めるのはご家庭ですが、その判断をできる限り後悔のないものにしていただくために、小学校受験のメリットとデメリットを事前にお伝えしています」(浅木さん)次回は、「小学校受験を決意したら最初にすること」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月22日