1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第9回は、忙しい女性やママたちが、季節の変わり目に必要になる「衣替え」が簡単にできる段取りやコツを4つご紹介します。1. 着るものと着ないものを仕分ける【ママライフばんざい!】vol. 9独身でばりばり働く女性も、家庭のママも、男性も、誰もが季節の移り変わりを感じるはず。そんなときに必要になってくるのは、「衣替え」です。掃除や整理整頓が趣味というタイプではない限り、用意周到に衣替えをする人は少ないのではないでしょうか。衣替えをしようと決めたら、まずやりたいのは、「仕分け」です。お気に入りだからと、なんとなく何年も取っておくものの実際には出番のない洋服は、すでに流行から外れていたり、人によっては体型が変わって着れなくなっていることも。ここでは迷いなく、キッパリと仕分けることが肝心。洋服は増えやすいものなので、衣替えのタイミングで、本当に必要なものなのか見直すことは大切です。着るものと着ないものを仕分けたうえで、衣替えすると、部屋も気分もすっきり。2. 置き場所を確保して工夫する洋服の仕分けをしていくうちに、タンスや収納ケースなどに、空きが出てくることもあるでしょう。片付けがしやすくなってきたら、まずはクローゼットやタンスの中をきれいに掃除します。密封された場所は湿気があるので、除湿剤を置くのもいいですし、新聞紙を敷くと湿気対策にもなりますよ。もしクローゼットの奥に空きができたときは、そこにどのくらいの高さのタンスや収納ケースが入るのか計算しましょう。どのようなものに入れて洋服を収納しておくのか、そして取り出しやすい入れものは何か、どんな収納アイテムが適切なのかを考えます。洋服を重ねて置くのか、小さいハンガーラックを置いてかけて収納するのかなど、空き場所によって置き方も変わりますよね。そうして置き場所を整えたら、たとえばクローゼットの奥のほうにしまうのならキャスター付きの収納ボックス、手前には出す可能性の高い洋服を入れる浅めのボックスを用意するなど、工夫してみましょう。3. 衣装ケースごと入れ替える洋服の仕分けや置き場所の工夫をしてみても、そこからさらに収納アイテムを考えて用意をしていくというところまで手が回らないときもあるでしょう。そんなときにおすすめなのが、「衣装ケースごと入れ替える」方法です。春夏秋冬にわけて、シーズンごとの収納ケースを用意しておくと、こまごまと洋服を入れ替えずにケースだけしまったり引っ張り出したりすればOK。これなら、ケースごとにその季節に必要な洋服がそろっているわけですから、便利ですよね。四季にわけるほど洋服がない場合、「春夏用」「秋冬用」などで、収納ケースをわけるだけでも、衣替えがしやすくなるでしょう。また、ケースに貼るラベルやケースそのものの色を変えるなど、パッと見てすぐにわかるようにしておくのもポイント。なるべく手間をかけずに、衣替えができるといいですね。4. “1日衣替えDAY”を作って一気にやる人によって、いつ衣替えをする時間があるのか違いがありますから、できるときに、できるタイミングで行うのも良い方法。ですが、ものぐさなタイプや忙しい人ほど、1日で一気にやってしまったほうが集中できて、達成感があるかもしれません。「また今度やろう」と思って放置していると、気づくと半月過ぎているということもあり得るので、「この日に絶対に衣替えをしよう!」と決めて、一気に段取ってしまったほうがラク。できれば朝からやり始めて、休憩しながら、整えていけるといいですね。とくにご家族が多いと、衣類もそれだけありますから、衣替えにけっこう時間がかかるのではないでしょうか。小さいお子さんのいるご家庭は、ママ、パパで子守りを交代しながら、今回ご紹介したコツを試してみてくださいね。©bymuratdeniz/Gettyimages©urfinguss/Gettyimages©tenkende/Gettyimages©Marisa9/Gettyimages
2019年11月19日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第21回は、婚活中に見聞きした、好きになったり付き合ったりすると不幸になる男性のエピソードを紹介します。1. 「彼女と別れる」と言いながら絶対別れない男性【結婚引き寄せ隊】vol. 21理想のパートナーを追い求めるシングル女性たちで、よく女子会を開いていたときのこと。参加女性のひとりであるAさんは、「いま気になっている男性がいるんだけど……」と言いながらも、ちょっと話しづらそうに恋バナを始めました。気になっている男性とは「多いときは週に1、2回会う」「おしゃれなレストランやバーに連れて行ってくれる」「何かしらプレゼントをくれる」という、ちょっと自慢かな? と思えるほどのラブラブな話を告白。ほかのシングル女性たちは「それって、恋人でしょ? いつの間にか彼氏できてたんだね!」と、Aさんに先に彼氏ができてちょっと寂しい気持ちもありながらも、祝福していました。ところが、「……でもね。実はまだ彼氏といっていいのかわかんない。彼女がいるから」と話すAさん。それを聞いて、ほかのシングル女性たちは「何それー!」「二股じゃん!」「別れてから来いって言うべき!」などと憤慨。ただ、当のAさんは、怒りを通り越して無の境地に達しているような雰囲気です。その彼の口癖は、「もうすぐ彼女と別れるから」だそうで、言われ続けてもう半年以上も二股されているとのこと。なんでも、会うととても優しくて別れられないのだとか。一度ハマると抜けられないタイプの男性に二番手扱いされ、だめだとわかっていても、ずるずると貴重な時間を無駄にしてしまうAさんでした。この手の男性には、ハマりそうな予感がしたら冷静に判断しなおして、逃げるが勝ちです。2. 博愛主義者の男性ちょっとパーティピープル的なところのあるBさんは、週末になると彼氏とどこかのクラブに出没して、賑やかに夜を明かすのが定番になっていました。そんなときに行われた、朝早くからの河原でのバーベキューの場に、彼氏と一緒に現れたBさん。休日は昼ごろまで寝ているというBさんカップルは、とても眠そうで、あくびを連発。ふたりで暮らし始めてもう1年以上になり、夜型の行動スタイルがずっと続いているのだとか。河原に集まった男女何人かで食材を切って準備をしていると、Bさんの彼氏の横にいたロングヘアの女性が、うっかり手を切ってしまいました。指先から少し血が出ている程度とはいえ、痛がるロングヘアの女性を見て、Bさんの彼氏は「僕が隣りにいたのにケガさせちゃってごめん!」となぜか管理不行き届きを詫びて、なんとロングヘアの彼女をギュッとハグしたのです。ロングヘアの女性自身も驚き、まわりにいたメンバーも「へ?」とハグした光景を見てよく理解できなかったものの、彼女であるBさんはちらっとその様子を見て、また何事もなかったかのようにバーベキューの準備に戻ります。動揺しながらも、他の女性メンバーがロングヘアの女性をBさんの彼氏から引き剥がし、ケガをした手に処置をしました。女性メンバーが、Bさんに「彼氏が他の女性をハグしても怒らないの?」とたずねると、「ああ、いつものことだから。あいつ博愛主義者なんだ」と言って、「よくあることだから」と気にもとめていないようだったとか。その後も、その場にいたBさん以外の女性をデートに誘うなど、野放し状態だったBさんの彼氏。なんとも特殊なBさんカップルの関係性ですが、本命の彼女がいても他の女性にもちょっかいをかける彼氏なんて、最悪だと思うのは私だけでしょうか。Bさんのように、そんな博愛主義者の男性を許せる女性以外は、関わらないに越したことがない男性だといえるでしょう。3. ネガティブスパイラルに陥っている男性飲み会の席に参加したときのことです。30代の男女何人かが集まっていたなかで、上場企業に勤めているというスーツ姿のキリッとした男性がいました。いわゆるしょうゆ顔のその男性は、飲み会の中盤までは最初の“キリッ”とした印象のまま、和やかに会話が進行。ですが、参加女性のひとりが「最近、仕事がうまくいかなくて落ち込んでるんだ〜」という話をした途端、しょうゆ顔の男性は何かのスイッチが入ったのか、突然下を向いて頭を抱え始めたのです。けっこうな長い時間、下を向き続けているしょうゆ顔の男性に、他の参加者がザワザワし始めた頃、涙声になりながら男性は「僕も……仕事がつらいんだ」と激白。話を聞くと、最近部署が変わって、なかなか仕事を覚えられずにまいっているから、今日は「そんな自分を支えてくれる穏やかな女性との出会いを探しにきた」と言うのです。さらに、「前の部署ではすごく活躍していたのにいまは窓際扱い」「今後も先はない」など、とにかくネガティブスパイラルに陥っていて、発言は後ろ向きなことばかり。聞いているだけでも、どよーんとした暗い雰囲気が漂い、中盤以降は暗い飲み会となってしまいました。参加した男女でしょうゆ顔の男性を励ましながらも、悩みを吐き出してラクになったのか、男性はスッキリとした顔で帰っていったのでした。つきあいが深くなってからの重い話なら心の準備はできていますが、初対面でのディープな話は、時と場合を選んでほしいものです。恋活や婚活をしていると、いろいろなタイプの人に出会うことがあります。すてきな男性ならご縁をつないで、「これはないな」と思ったNG男性とはご縁を遠ざけて、みなさんもすてきな恋をしてくださいね!©skynesher/Gettyimages©Tom Werner/Gettyimages©Tinpixels/Gettyimages
2019年11月17日気をつけて意識していても、時にTPOを間違えてしまうファッション。友達同士なら笑い合えるものの、仕事着や冠婚葬祭時に着こなしを間違えると、笑いに昇華できずに赤っ恥をかくだけ……。そこで今回は、笑えないシーンで間違っちゃった恥ずかしいファッションエピソードをご紹介します。イラスト・角佑宇子目のやり場に困るそう…オフショルはやっぱりNG「数年前の夏にオフショルが流行ったとき、キレイめなコーデだからいいだろうと会社でオフショルトップスを着て出社したこと。男性社員たちが、朝出勤してきた私の姿を見て「あ……おはよう」と気まずそうに目を逸らしながら挨拶されて、その瞬間やっちゃったと思いましたね。世間的にもセクハラ問題が加熱してたので、注意しづらかったのでしょう。その後、女性の先輩社員から『その服はデート向けだから会社ではやめたほうがいいよ』と言われ、すぐにでも帰りたくなりましたね。トレンド服は気をつけます」(29歳・事務)ラフで良いって言ったけど、さすがにわかるでしょう?「学生の頃、年末年始限定で郵便局のアルバイトをしていました。仕分け作業の勤務だったのですが、初日に何を着ていけば良いのかさっぱりわかりませんでした。そこで面接担当をしてくれた方に聞いたら『作業しやすい格好で良いですよ。みんなジーンズなど履いていますし、立ち仕事なのでスニーカーなどが良いですね』とのこと。なーんだ、ラフでいいんじゃんと思ってダメージデニムを履いて行ったんです。ダメージデニムっていっても、ちょっとのダメージじゃなくて超ダメージ入ってるやつです。太ももの肌も見えてたので初日当日に社員の方から『ジーンズでいいって言ったけどダメージはさぁ、わかるでしょ?次からは普通のにして』と苦笑いされちゃいました。初日から変な子が来たって思われたんだろうなぁ……思い出したくないです」(26歳・アパレル)NGの判断は「露出度」を意識しようTPOに合わないファッションの定義はさまざまあります。例えば冠婚葬祭時は伝統的なしきたりが多いので、事前にチェックをしておく必要がありますね。そのほか、職場や上品で格式のある場所に出向く際の判断基準は「露出度」を意識されると良いかもしれません。肌見せがきわどい服装は、TPOを求められる場では基本的にNG、と心得ておくと失敗は少なく理想的ですね。また、高級ホテルや料亭といった場所では、安っぽい印象を与えない服装を心がけるということも忘れずに。大人になるにつれて常識的なマナーを求められる機会も多いので、今一度服装を見直す機会をつくってみてはいかがでしょうか?
2019年11月17日ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト・平野秀美によるファッションレポート、秋冬のコート編。ここヨーロッパは、朝は0度になるほど、とても寒い日が続いています。木の葉はイエローなのに気温はとても下がっていて、もう冬なのか、まだ秋なのかわからないほどです。既にみなジャケットや冬コートを着用していますので、ここヨーロッパから見える今年のトレンドコートをご紹介します。ロングフェイクファーのアニマル&派手な柄が人気急上昇!日本ではあまり見かけないかもしれませんが、今年は特にロングタイプのフェイクファーやもこもこした派手柄が人気のようです。ヒョウ柄は定番、さらには派手すぎてどんな柄なのかわからない程の不思議な柄も。ヨーロッパは既にだいぶ寒いので、暖かさを保つロングタイプのもこもこコートは外せません!定番のトレンチコート!やっぱり外せないロングトレンチ日本でも外せない秋冬アウターといえばトレンチコートですが、ここヨーロッパでも人気。特に人気なのは超ロングサイズ。またベルトや小物でシンプルなトレンチコートの着こなしをアレンジしているところが参考になります。また、明るめのベージュより秋冬は少し落ち着いたトーンのコートが好まれるようです。おしゃれに見えるだけではなく、合わせやすさでもおすすめのカラー&デザインなので、今年はぜひ濃いめカラーのロングサイズのトレンチコートを狙ってみてください。今年はチェック柄のロングコートが話題沸騰!?ヨーロッパっぽさが残る温かみのあるチェック柄ロングコートは、今年は特によく見かけるアウターとして注目しています。特に、ウール素材のロングコートは温かく、気温もマイナスまで下がるヨーロッパの都市では、ダウンとともに外せない1枚。さらに、ダウン以上におしゃれを楽しめる柄があるタイプは常に人気。今までは無地のロングコートが人気でしたが、今年はチェック柄が流行りのようです。要チェック!とっても暖かいゴージャスなファーコートヨーロッパではリアルファーを使用したアウターを控えている傾向があるので、リアルファーに見えるフェイクファーコートは人気の1枚です。なんと言っても、ファーコートのインパクトは、他のどんなデザインコートでも表せられないゴージャス感がありますよね。また最近では本当に本物のファーのように暖かいものが多いのも特徴的。ヨーロピアンが愛してやまない、ブラックロングコート私も複数枚持っているブラックコートは、ここヨーロッパではほとんどの人が愛用しています。素材違いや、長さ違いだったりと、複数持っていると重宝します。また、クールだけどどんなスタイルにも合わせやすいので、本当によく使えます。冬は特に足もとまでカバーしてくれるほどの長め丈がなんといっても人気です。日本ではなかなか見かけないコートから、世界中で人気のコートまで、ヨーロッパのストリートスタイルを見ると、流行りが見えてきます。秋から冬にかけてはまだおしゃれを楽しめる程の寒さですが、徐々に痛くなるほどの極寒になるヨーロッパ。そんななかでも、どんなファッションが人気なのか、これからもチェックしていきたいと思います。
2019年11月16日タレントのビートたけしさんが、上野の国立科学博物館ではじまった特別展『ミイラ』のプレス内覧会に登場! 世界中から集まったミイラを見た感想や文化遺産の話など、深いテーマについても語ってくれました!特別展『ミイラ』スタート!【女子的アートナビ】vol. 165この展覧会では、エジプトやヨーロッパなど世界各地から集まった43体のミイラを中心に、副葬品や棺などを展示。ひんやりとした薄暗い会場に、何ともいえない独特の世界が広がっています。布で包まれて縦置きされているミイラや、腐敗防止措置をされた幼い子どものミイラ、ペインティングを施された頭蓋骨など、写真を撮るのがはばかられるようなものもあります。とはいえ、もちろん怖がらせるために展示しているのではありません。「ミイラを科学する」をキーワードに、最先端技術を使ってミイラの内部を調査したり、骨密度から死亡年齢を出したりしてさまざまな謎を解明していく、神秘と科学が融合した興味深い展覧会です。ビートたけしさん、登場!この展覧会のスペシャルサポーターを務めるのは、タレントのビートたけしさんです。専門家の解説を聞きながら会場をひと回りされた後、フォトセッションと囲み取材に応じてくれました。――会場をご覧になって、いかがでしたか?たけしさんおもしろいなと思いました。やはり今の技術が進歩しているので、ミイラの中までどうなっているのかわかるんですね。人間は、永遠の命が求められなくなると、その人をしのぶように、どうにか入れ物だけでも作ろうか、とかいろんなことを考えるんだね。文化的にあらゆる方面のものがあり、ひとつのミイラによって、いろいろなことがわかってくるのはおもしろいと思う。ちょっと震え上がったね…――どの作品がおもしろいですか?たけしさんお坊さんがお経を上げながら死んでいくとミイラになるという“即身仏”や、「ミイラになる」といって(自ら)ミイラになった人のものは、ちょっと震え上がったね。すごい精神世界。まだ神の存在とか仏教とか、相変わらず未知の部分だけれど、ないがしろにできないというのは今もずっとある。今の時代は、かつての時代の建物とかの名残はわかるけど、人間自体がどんな格好で身長だったとか、いっさいわからない。唯一の手掛かりは、生きているときの形をやや保っているミイラなんだよね。ミイラを燃やした時代がある――誰に見てほしいですか?たけしさん子どもがいちばんいいのだけれど、でもいくつになっても、「もうちょっと知りたい」という知識欲はあるからね。だからグーグルの検索とかすごいのだろうけど、やはり実物を見るのは写真とは違う感じがあり、妙な迫力があるね。――全部で43点のミイラがあります。たけしさんよく持ってきたね。これ保険大変だと思うけど(笑)。どこが運ぶんだ?日通か?よくぞこれだけ集めてミイラ展ができたね。できるだけみんなに見てもらって、子どもは特に興味をもってくれれば第二、第三の吉村作治(エジプト考古学者)がでるかもしれない(笑)。産業革命のときイギリスはよくミイラを燃やしていたよね、って専門家の先生に言ったら笑っていたけど、世界経済が発展を遂げると、過去の残すべきものを簡単に処分してしまう時代がくる。ミイラを燃やした時代があるっていうのがちょっと恐ろしいなと。歴史的価値のあるものを全部お金に換えてしまうことも過去にはずいぶんあったことだけれど、割と早めに教育をして、文化遺産を大切にするような風潮が高まればいいなと思う。かわいいグッズもあります!たけしさんが説明されたような生々しいミイラだけでなく、会場にはネコやトリなど動物のミイラもあり、ミュージアムショップにはかわいいグッズも揃っています。ぜひ会場で、本物の迫力に触れてみてくださいね!Information特別展『ミイラ 「永遠の命」を求めて』会期: 〜2020年2月24日(月・休)※休館日は月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)、12月28日(土)〜1月1日(水・祝)。ただし2月17日(月)は開館時間:9:00〜17:00(毎週金曜、土曜は20:00まで)*入館は閉館30分前まで会場:国立科学博物館料金:一般・大学生 ¥1,700/小・中・高校生 ¥600
2019年11月15日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第20回は、婚活していると出会う“男性”についてのエピソードです。なかでも、いまでも印象に残っている「婚活男性3選」その7をお届けします。1. 自営業を手伝わせたい男性【結婚引き寄せ隊】vol. 20それはプチお見合いのときのこと。プチお見合いとは、仲人がつく本格的なお見合いではないものの、少人数の男女が個室でふたりきりで話し合い、時間がきたら次の人と順番に交代していくスタイル。ざっくばらんな婚活パーティよりも、本気度の高い人が集まります。30代後半から40代の自立した男女が集まっていたなかで、私はさわやかで好印象だった自営業の男性と話が弾みました。プチお見合いの場では時間が限られているため、「もう少しお話ししましょう」とその男性にお茶に誘われて、そのまま近くのカフェへ移動。席に着くとすぐ、自営業の男性は「さっきはあまり仕事の話をしなかったんですけど、親子二代でやっている家の仕事を本格化させるためにも、嫁に来て仕事を手伝ってくれる女性を探しているんです」といきなりの本音告白。どうやら「仕事をすることが好き」と言った私なら、家業を手伝ってくれそうだと踏んだようでした。ただ、私にはずっとやっている好きな仕事もあって、相手の男性の家業を支えるために自分の仕事を手放すことは考えられません。そのことを率直に伝えても、「うちの仕事を手伝ってくれれば、家族全員が団結できるし、毎日一緒にいられます」などと、とにかく家業を手伝うといいことがあると力説する男性。お茶が出てきて最後のひとくちを飲み干しても、まだ「家業を手伝うことを考えてほしい」と話が平行線のため、やんわりと断りながら、お茶を飲んですぐ退席しました。家庭の事情もあるかもしれませんが、相手ときちんと向き合わず、自分の都合を押し付けて条件に合う人を探してもうまくいかないだろうと、自営業の男性を見ながら我が振り直そうと思った午後なのでした。2. 連絡先を知りたがる自称・医者の男性それは大人数が集まる立食パーティでのこと。ひとりの男性と連絡先を交換し合う複数の女性たちがキャッキャと色めき立っていたので、カッコいい人でもいるのだろうかとのぞいてみると、そこにいたのは、お世辞にもカッコいいとは言い難い40代後半か50代ぐらいの男性。地味なシャツをズボンにインするその男性に、20代ぐらいのかわいい女性が「今度ごはんに行く日を絶対連絡してくださいね」と言っていたのを聞いて、何がそんなに魅力的なのか、興味本位で男性を取り巻く女性たちの輪に入ってみました。すると、その男性がなぜ人気なのかが判明。話を聞いていると、「今日は珍しくオフで。明日は朝からオペが立て続けに入ってるんだ」「医者なんて意外と出会いはないんだよ」などと、その男性が医者だから、そのステータスに惹かれる女性が集まっていたのです。ほぼ会話していない私にも、すかさずその男性は、「きみも連絡先を教えておいて。ワインのおいしい店があるから」などと話しかけてきましたが、医者にもワインにも興味のない私は、苦笑いをしながら、スーッとその輪から脱出。“俺は医者だ”自慢をしていたその男性ですが、複数の女性とご飯の約束をしていて、そんなに医者は暇があるのかなあと、怪しんだ夜でした。3. 不気味な話ばかりをする男それは婚活サイトで知り合った公務員の男性と初めて会ったときのこと。ネット婚活では、事前にお互いの趣味嗜好や結婚への意欲などがプロフィールで確認できるようになっていて、私は彼と何度かメッセージのやりとりもしたうえで、まじめに結婚を考えているであろうと思い会うことにしたのです。日曜日の昼下がり、レトロな雰囲気のある喫茶店で「こんにちは」と顔を合わせました。プロフィールの写真通りの誠実そうな男性は、海外旅行が趣味だと言っていたので、「最近はどこに行ったのですか」と聞くと、ポーランドに行ったと話しました。なかでも強制収容所を見学しに行って「ゾクゾクした」と笑顔で話す公務員の男性は、次第に「世界のいろいろな負の場所を見てみたい」と言い出し、話を聞いているだけで怖くなる私。その後も延々とどの国にどんな悲惨な場所があるかという話をされ、「絶対にこの人とは感性が合わない」と思い、早々に話を切り上げてその場をあとにしました。婚活していると、こんな普段の生活では会わないような人たちに会うこともあるかもしれません。くれぐれも、みなさんもお気をつけてくださいね。©Daisy-Daisy/Gettyimages©Ranta Images/Gettyimages©SIphotography/Gettyimages
2019年11月14日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第15回目に登場するのは、60年代から70年代の洋楽をベースに、スモーキーなボーカルを響かせる松尾レミさん(Vo/G)と、エモーショナルなギターを鳴らす亀本寛貴さん(G)のおふたりからなる男女ロックユニット、GLIM SPANKY(グリムスパンキー)さん!写真・大内香織もとは文化祭に出るためのバンドだったGLIM SPANKY写真左から松尾レミ(Vo/G)、亀本寛貴(G)。【音楽通信】vol.15聴き手によって、懐かしくもあり、新しくもあるGLIM SPANKYの音楽。ロックやブルースをベースにしながらも、20代のおふたりの現代感がプラスされたサウンドを放つGLIM SPANKYさんが、11月20日にニューシングル「ストーリーの先に」をリリースされるということで、松尾レミさん(Vo/G)と亀本寛貴さん(G)にお話をうかがいました。ーーおふたりは長野県の同じ高校のご出身で、松尾さんが高校1年生、亀本さんが2年生のときに結成されたバンド(当時は4人組)が活動の始まりですね。当時のお互いの印象を覚えていますか。松尾しゃべったことはなかったのですが、当時サッカー部に亀(亀本さん)がいて、その勧誘によく1年生の教室に来ていたので、「うるさい人だな」と思っていました(笑)。その後、文化祭用のバンドだったGLIM SPANKYに入ることになって、ある教室に楽譜を届けに行ったら、男子たちが集まってカードゲームをしていたんですよ。その中で一番うるさい人がこの人だったんです。松尾レミ(Vo/G)。1991年12月7日、長野県生まれ。亀本うるさいって、おい!(と隣りにいる松尾さんにツッコむ)最初からうるさいと思ってたの?松尾そう。最初からさわがしいイメージだったのですが、バンドの練習でスタジオに入ったら、ひたすら真面目なんです。ギターの練習もちゃんとしてくるし。亀本そう! 真面目なんです、僕(笑)。松尾その姿を見て、音楽を一緒にやるうえでは、信頼できると思いました(笑)。亀本僕は最初、松尾さんは見た目のイメージでおとなしそうだと思っていたんですよ。でも、話していくうちに、男勝りというのはちょっと違うかもしれませんが、「勝ち気な人」だという印象を持ちましたね。亀本寛貴(G)。1990年8月24日、長野県生まれ。ーー現在のおふたりは、どのような印象ですか。松尾亀は精神年齢が小学校5年生ですね。どんどん幼くなってる。亀本そんなことないだろ!松尾アメリカのアニメにも出てきそうなキャラクターですね。亀本『スポンジ・ボブ』とか?松尾そう、『スポンジ・ボブ』にも出てきそうなイメージです。でも、当時と印象はあまり変わっていないかもしれません。亀本松尾さんの印象も変わってないかな。でも、僕を怒るようになったのが変わったところかも。昔はそんなことがなかったからね。だからいまは、僕が変なことを言ってしまったら、とっさに「ヤバい」と思うようにはなりました。松尾昔は「亀本先輩」って呼んでいたんです。ーーそれがいつから変わったのでしょうか。松尾高校を卒業してからですね。もう先輩じゃないし、「先輩」って呼ばなくていいなと。ーーそうなのですね。おふたりとも長野県ご出身ですが、亀本さんは関西の雰囲気があります。おふたりの会話のテンポ感が面白いですね。松尾ほんとですか! 関西だって、都会人だね。亀本うん! 確かに、大阪に行くと僕のテンションの高さが浮かないよね。みんなわりあい元気だから。松尾浮かない。大阪の人は、すごくしゃべるのが早いからね、ぼんぼん言ってくるんです。長野県民は、もう少しおっとりしているかも。ーーところで、おふたりがロックに触れたきっかけはなんだったのでしょうか。松尾ロックにハマったきっかけは、ザ・ホワイト・ストライプスやザ・ビートルズ、バッファロー・スプリングフィールドといったバンドや、60年代後半から70年代の音楽、それをリバイバルとしていまバンドをしているジャック・ホワイトを聴いたことからですね。亀本僕は、親が洋楽ロックを聴いてる環境ではなかったので、普通にその時々にはやっている音楽を聴いていて、それでギターを始めて、その流れで洋楽も聴くようになったんです。初めて聴いた洋楽はレディオヘッドでしたね。それからギターを練習していくなかで、60年代のロックも聴くようになって、それらに影響を受けました。ーー松尾さんは、もともとお父さまが音楽とサブカルに精通していて、たくさんの音楽や文化にふれる環境だったそうですね。ご自身でもお父さまの影響は大きかったと思われますか。松尾いま振り返ると影響を受けていたと思うのですが、物心ついたときからそういう環境だったので、当時は影響を受けてるとはわからず、知らないうちに教え込まれていましたね。たとえば中学生の頃、私はビートルズの音楽だけでなく、彼らのファッションも好きになったのですが、普通だったら自分でいろいろと探していくと思うんです。でも、私の場合は、好きなことを父親に言うと、父親はビートルズのレコードをすでに持っていて、音楽とともにその周辺のカルチャーシーンや映画も一緒に教えてくれたんですね。すごく恵まれた環境だったと思うし、それらがいまの知識に役立っていると思います。ーー亀本さんはサッカー少年だったそうですが、音楽へ移行する違和感はありませんでしたか。亀本そのときは、「音楽をやっていくぞ」というよりも、「趣味を増やしていこう」と思って音楽を始めたんです。ギターの練習をやっていくうちに楽しくなってきて、それからハマりました。毎日学校が終わってから一目散に家に帰って、1、2時間ギターの練習をする生活を送っていたので、「バンドを始めるからサッカーをやめよう」という考えもなく、趣味として始めたのが性に合っていたのか、続きましたね。ーーその後、おふたりで音楽活動をされていくなかで、音楽で生活をする、メジャーデビューを目指すという考えで活動されていたのですか。亀本デビューを目標には、全然考えてなかったよね。松尾「私たちのことを音楽業界が見つけないわけがないだろう」と、勝手に思っていました。でも、実際にはライブのお客さんは0人だったのですが、根拠のない自信だけはあったんです。だから、「メジャーデビューを絶対する!」と意気込んだり、CDを送ったり、会社に売り込んだりしようということもまったくなくて、「見つけたいやつは見つけろ!」くらいに思っていました。亀本僕らの時代は、メジャーデビューしたから売れるという感じでもなかったから。大きなレコード会社や大きな事務所に入ると、お給料をもらえてバイトしなくても生活できるじゃないですか。それって母体がデカいから、上の人たちからのピラミッド式分配で下のほうにもお給料がもらえているわけですが、一定期間が終われば、終了することもある。学生時代からそういうものだとわかっていたんで、デビューを目標にすることは全然なかったですね。松尾そうですね。音楽業界でデビューしても1年、2年で契約解除になる人が当たり前にまわりにいましたし、そういう人たちがまたメジャーデビューしてもライブハウスに戻ってきて、対バンすることもありました。そういう光景を目にしていたので、デビューしてから、いかに自分を貫いてかっこよくやり続けていくかのほうが大事だと思っていたので、その信念だけは曲げないでいきたいと思いながら、「誰か見つけろ」と思っていました。ーー2014年6月に1st ミニアルバム『焦燥』でメジャーデビューされて、日本武道館、FUJI ROCK FESTIVALでは一番大きいGREEN STAGEでも演奏されるなど躍進されていますが、ご自身での手応えはありますか。松尾手応え……まだ全然だと思っているので、満足はまったくしていないですし、昔から「やってやるぞ!」と思っている気持ちは変わっていないです。GREEN STAGEはほかにもいっぱいバンドも出ているし、武道館でライブできたことはとてもうれしかったですしみんなありがとうと思いますが、そこで満足したらいやだなと思うので、手応えはあまり感じていないかもしれないですね。時代とともにかっこいいサウンドや自分の好きなものは変わっていきますし、“そのときにいいものを作る”というのが、ミュージシャンの仕事だと思うので、ふたりで確認し合いながらやっています。亀本常に不足感というか、すごく満たされない感じとか、嫉妬心とか、向上心とかがあって。でもそれはモチベーションを高めるのに必要なものだと思っているので、デビューするまでは他のバンドを見て「なんであいつら人気があるんだろう」と思っていたこともありましたし、いまも「なんでこいつら売れてるんだろう」と思うこともあります。その反対に、家でスポティファイなどを検索していて「めっちゃいい曲だな。自分もこんないい曲を作ろう」と思うことも。なんかそういう気持ちは昔からずっと続いていて、どこに行ったところで、自分より上の人って絶対いるじゃないですか。FUJI ROCK FESTIVALのメインステージでトリをやる人もいるし、さいたまスーパーアリーナや東京ドームでライブをやる人もいるし、さらにワールドツアーをやる人もいる。商業的な面や世間の評価、文化的な価値などで自分よりも上の存在は絶対あるので、不足感を持っていることも原動力になればと思って活動していますね。年齢や世代、国籍も関係なく、かっこいいものがロックーーそして今回、11月20日に5枚目のシングル「ストーリーの先に」がリリースされますね。ドラマ『Re:フォロワー』の主題歌として書き下ろされています。松尾そうですね。ドラマ側からは「どこかしらに希望がある感じで」とリクエストがありました。それって、GLIM SPANKYがいつも作っているものであり、ロックンロールって、どれだけ批判的なものを歌ったとしても、絶対どこかに希望のようなものがあると思って作っているので、私たちの思いとうまく合致していると思いました。「ストーリーの先に」は、目の前にあるものはリアルに感じてしまうけれど、その先にあるものをよく目を凝らして見ると希望の抜け道があるということを伝えています。自分にとっての応援歌でもあるし、みんなにとっての応援歌でもあって、どういうとらえ方をしてもらってもいいような曲にしようと思って作りました。ーードラマのダブル主演の西銘駿さんと塩野瑛久さんらとはお話しされたのですか。亀本話したことはないです。男前なんだよね、一緒に写真とか撮りたいでしょ(と松尾さんを見る)。松尾……(苦笑)。今回の曲は、Aメロは歌とピアノ、ギターだけとシンプルで、歌を聴かせる感じにしました。リードがたくさんあるわけでもないし、その歌心があるけれどアンニュイなウェット感を残しつつ、Aメロで始まってサビに少しの信念が見える歌い方にするという、歌い分けをしています。のどの使い方だったり、ひずみ成分をどこで出すかを考えて歌っているんです。ーーそれは自分でコントロールできるものなのですか。松尾いままではできなかったんですが、だんだんと歌い込んでいくにつれ、のどの地声と裏声の中間にある「ミックスボイス」という微妙な音域を使いこなせるようになってきました。そこを取り入れて、裏声じゃ出せない力強さで、でも裏声にぎりぎり近いけれどひずんでいるという微妙なところを、心は弱いけれど強い、という歌詞にかけあわせて表現したつもりです。ーー難しくはなかったでしょうか。松尾ツアーを30本くらいたくさんやっていると、だんだんとのどの操作ができるようになってきたので、楽しく挑戦できましたね。ーー新曲のミュージックビデオは、AI技術の顔認識システムを使用して、歌詞の世界観に通じる“多重人格”を表現した女性がひとりで登場しています。ドラマとは違う世界観ですね。松尾いままでのミュージックビデオは、全部自分たちが出演していたので、今回のように出演していないものを作るのが初めてで、新しい挑戦でした。(AIで)顔を塗りかえていくという、現代の技術のまだ誰もやっていない試みをミュージックビデオのチーム「PERIMETRON」のみなさんとコラボレーションできたのでよかったです。亀本僕らが出ていないのは初めてだから、どういうリアクションがあるか楽しみですね。ーーなぜ今回のタイミングでおふたりが出なかったのでしょうか。亀本撮ってくれた人たちが若い世代の人たちで、かっこいい映像を撮っているからお願いしたら今回のように撮りたいということで、やってもらいました。松尾同い年だね。亀本そう。もしかしたら観ている人は「なんで亀本が出ていないんだ!」ってなりそうだけど(笑)。まあ全然、そういうことも関係なく、楽しみに思ってくれる人もいるかもしれないしね。松尾でも、スタイリングは私がやっています。いままでは自分たちが出ることで、CDのジャケットとの世界観もぶれないし、共通点を作ることができたんです。今回のように自分が出ないミュージックビデオは、どう世界観をつなげたらいいだろうと考えて、画面の中に共通点がほしいと思ったときに、自分のアイデンティティでもある洋服を着てもらうことがいいのではないかと思いました。言わないとわからないことだけど、もし私たちとは全然違うスタイリングをされたら、自分たちのミュージックビデオじゃなくなる気がして、私の洋服を貸しました。ーー収録曲の3曲目「Tiny Bird」は、内藤剛志さん主演ドラマ『警視庁・捜査一課長新作スペシャル』の主題歌です。以前同ドラマがレギュラー放送されていた際、3度、GLIM SPANKYさんが主題歌を担当してゲスト出演もされていましたが、ドラマに出られたときの印象はいかがでしたか。亀本ドラマの中でライブをしちゃったんだよね。松尾そう。とくに演技指導はなく、内藤さんも「そのままでいてくれたらいいから」と言ってくれたんです。亀本まあ、演技指導されたところでできるかどうか。松尾内藤さんも、ご出演されているキャストのみなさんも、スタッフさんも、すごくあたたかくて。「普通でいいからね」と言ってくれて、演奏もしちゃったし、自分たちとして出たという感じでしたね。亀本そうだね。ただ、今回は同じドラマの主題歌を担当したのが3回目だったので、そこは難しかったですね。音作りやアレンジは、これまでとどこでどう違いを出そうかと考えました。ドラマ側からのリクエストも、「基本的に3回とも曲調を変えない感じがいい」ということで、余計に悩みましたね。「捜査一課長」シリーズは、毎回、同じことが繰り返されることに意味があるから。松尾全部「あたたかいバラードで」というリクエストで、バラードはバラードでも、ちゃんと自分たちのかっこいいと思うルーツのあるロックサウンドを取り入れつつ、みんなに届くメロディであることにもこだわって作りました。ーー2曲目「Breaking Down Blues」は、どのようなメッセージが込められているのでしょうか。松尾私は音楽で生きていて、音楽で世の中を少しでもいい世の中にしたいと思ってやっているわけなんですが、なかなか自分がかっこいいと思う世の中にならないと感じます。たとえば違う視点で、社会でも会社でも学校でもいいですし、そういうところに対して常に挑戦をして、「みんな目を覚ませ」という歌詞を書くことをインディーズの頃からやってきて、今回もいろいろな比喩を入れています。亀本普段いろいろなものを聴いているなかで、ストレートなロックソングを聴くこともあるのですが、60年代、70年代当時のロックのリアルタイムのようなザ・ホワイトストライプスや、ブラックキーズといったものもかっこいいですが、地味だなとも思っていて。最近のすごくシンプルでかっこいいロックをやっているバンドの音楽を聴いたら、かっこいいなと思って、そういうのもやりたいなという、エネルギーだけで作った曲ですね。ーー曲はいつもおふたりでテーマを出し合って作られているのですか。亀本僕は最近、アイデア出しをすることが多いですね。松尾たとえばリフとか、リズムとか、弾き語りだと一辺倒になるんです。たとえば3曲目だと、楽器のバリエーションがほしいですし、ドラムやリフから作ると、より自分たちの聴いているロック的ビートになるというところがあります。亀が最初にリフを作ったり、イントロのリズムで、「ドン、ドン、ドン」からいこうとかアイデアを出してきて、そこから私がコードと、Aメロと、その曲の流れなどを考え、できたらまた亀に投げて、バンドのアレンジにしていくという感じですね。ーーGLIM SPANKYさんの音楽は、60年代・70年代が青春時代だった方から、20代のおふたりと同じ若い世代の人たちまで、幅広い層の方々に支持されていると思いますが、ご自身ではどの世代に響かせたいといった狙いはあるのでしょうか。亀本それは考えていないですね。松尾あまり聴き手を限定したくないと思っています。ザ・ビートルズは60代の人も大好きだし、私たちより年下の人でもファンがいますよね。それこそ、時代に関係なく、いいものはいいとずっと受け継がれていくもので普遍的です。ロックは「年齢や世代、国籍も関係なく、かっこいいものであれ」と思っています。大人の方は懐かしいなと思うかもしれないし、若い人が聞いたら新しいなと思うかもしれないし。そういうところに希望を持って、年代はあまり考えずに、音楽を作っています。かっこいいサウンドを自分たちで作っていきたいーー初回盤には、松尾さんデザインのボディバッグがついていますね。松尾ボディバッグは、亀がけっこう使うんです。亀本松尾さんはトートバッグが好きなんですけど、僕はトートバッグを肩にかけると落ちることが多くて、斜めにさげるボディバッグがほしいと思っていたんです。いまはCDだけを出しても、曲はYouTubeやインターネットでも聴けますし、アップルミュージックやスポティファイなどでも聴けますから、単純に曲を出すだけでは価値がおぼつかない存在になっていると思っていました。僕らだけではなく、ほかのアーティストもやっていることもありますが、こういったグッズ付きCDはフィジカルの新しい形ですよね。フィジカルパッケージのあり方が非常に変わってきているから、ひとつのスタイルです。ーーデザインは松尾さんがされていますね。松尾そうです。シングルレコードの盤面になっているんです。亀本僕は、爬虫類が好きだから、遠くから見ると、このボディバッグの模様が蛇のアナコンダに見えてくる。どう?松尾わかんない(笑)。あと「ストーリーの先に」のジャケット写真の衣装は、いろいろな国を飛び回って探してきたので、個人的にはそこに注目してほしいですね。亀本今日の洋服と似てない?松尾似てる。どっちも70年代ぽいのですが、ジャケット写真のほうがより70年代らしい。ーー松尾さんはファッションを含めた世界観を大事にしていらっしゃいますが、お休みのときはやはり洋服を見にいくことが多いのですか。松尾常に衣装探しをしていますね。あとはコスメも大好きなんです。基本的には、古着を探しに原宿、中目黒、吉祥寺などのヴィンテージショップに行きますね。長期間お休みがあるときは、歌詞のインプットのために海外に行くのですが、その合間も衣装探しのために時間を費やすことが多いです。ーーレトロなものがお好きなのですね。松尾そうですね。レトロといえば、純喫茶も好きで、疲れたらよく行っています。ーーまた、コスメもこだわっているとか。松尾国内コスメも海外コスメも好きなんです。亀本爆買いしてるよね。松尾してないよ。コスメはとにかくいろいろ試して、研究しています。亀本YouTubeとかすごく見てるよね。ある日、松尾さんが携帯をずっと見てるなあと思って、「何見てんの?」と画面を見るとYouTubeで、おねえさんが出てきてメイクグッズの説明をしているという(笑)。松尾海外コスメの紹介動画を見ていますね(笑)。日本のデパートに行ってもわからないコスメ情報とか、プチプラでもいいものはいいし、いろいろと情報収集しています。ーー亀本さんはお休みのときはどうされているのですか。亀本フットサルをしたり、ゲームをやったりしていますね。でも、多くは音楽に関することをやっています。昨日も、ギターを持って、お昼ぐらいから何パターンか短い四小節くらいのアイデアをためておいたり。夕方ぐらいからレコード屋に行って、レコードと写真集を買って、帰ったらまたスポティファイでいろいろな人の曲をチェックして、1日が終わります。松尾レコード屋はお互いによく行きますね。ーー最後に、今後の目標を教えてください。亀本昨年の秋にアルバムを出したんですが、次のアルバムはさらにすごいやつを作ろうとがんばっている最中なので、それがいまの目標ですね。松尾年代は関係なく、みんなに届くロックをやっていくことですね。国籍も問わず、「かっこいいサウンドをちゃんと自分たちで作っていきたい」ということが一番です。普通のことですが、こういうせわしない業界にいると、それを見失うこともあるかもしれないので。見失わないよう、そこだけはちゃんと、いつもデビュー前の自分に戻れるような感覚でいたいですね。取材後記少しハスキーで深みのあるボーカルの松尾さん、存在感のあるギターの亀本さんが放つサウンドからクールな印象を持っていましたが、お会いするとなんとも表情豊かで息の合ったかけ合いをされていたおふたり。地に足をつけて活動するGLIM SPANKYさんの音楽は、これからも幅広い層に浸透していくのでしょう。まずはニューシングルをチェックしてみてくださいね。GLIM SPANKY PROFILE松尾レミ(Vo/G)、亀本寛貴(G)からなるロック・ユニット。2007年、高校1年生だった松尾がメンバーを集め、同じ高校内で初期メンバー4人により結成。2010年、メンバー2人が脱退し、松尾は東京の芸術大学へ進学、亀本は名古屋の大学へ通っていたがバンド活動のために上京を決め、新たに関東の大学に進学。上京後、サポートメンバーを加え、その後、精力的にライブ活動を展開する。2014年6月、1stミニアルバム『焦燥』でメジャーデビューし、以降もライブ活動やリリースをコンスタントに行う。2016年、映画『ONE PIECE FILM GOLD』の主題歌「怒りをくれよ」、映画『少女』の主題歌「闇に目を凝らせば」などを新人では異例の大抜擢で担当。2018年、映画『不能犯』の主題歌「愚か者たち」がiTunes総合アルバムチャート1位を獲得。5月、初の武道館ワンマンライブが大成功。7月、FUJI ROCK FESTIVALのメインステージとなるGREEN STAGEに出演。2019年、3月から7月にかけて、全国24都市28公演+アジア(香港・台湾)2公演による全国ワンマンツアーを開催。2017年、2018年に続き、ドラマ『警視庁・捜査一課長』(テレビ朝日系)の『新作スペシャルⅠ・Ⅱ』主題歌を担当し、「Tiny Bird」を配信リリース。10月から11月まで東名阪4公演ワンマンライブを実施。11月20日、ドラマ『Re:フォロワー』(ABC テレビ/テレビ朝日ほか)書き下ろし主題歌 5th シングル「ストーリーの先に」をリリース。InformationNew Release「ストーリーの先に」01.ストーリーの先に02. Breaking Down Blues03. Tiny Bird11月20日発売TYCT-30099(通常盤)¥1,300(税別)
2019年11月14日ファッションウィークでは、その年のトレンドをいち早く見ることができます。そのなかでも、今回特によく見かけたブランドバッグをご紹介します。今年のボーナスでの自分買いにチェック!LOEWE / Wバッグ使いが熱いロエベ!いつもファッションウィークで多くのインフルエンサーが愛用している『ロエベ』(LOEWE)ですが、今回は『ロエベ』の重ね使いをよく見かけましたよ!写真のアイテムは、「スモールハンモック」と「スモールゲート」の重ね使い。なんとも贅沢でかわいい!また、爽やかなブルーなのもポイント。定番のブラウンも素敵ですが、今年は個性的なカラーが人気です。Saint Laurent / 今年超トレンドのヒョウ柄!サンローラン今年は何かとヒョウ柄が人気のようで、ブーツからコート、ワンピースにバッグとこぞってヒョウ柄を見かけます。ファッションウィーク期間中だけでなく、一般的にもヒョウ柄が今まで以上に人気のようです。今年の再トレンドアイテムといってもよさそう。また、この『サンローラン』のピンクとブラックのヒョウ柄、かわいい!個性的でいて『サンローラン』っぽくないのところが決まってます。高額ですが、せっかく買うなら人と被らない物を!という方におすすめ。Stella McCartney / 日本でも大人気のステラマッカートニーステラといえば定番の「ファラベラ」!こちらはそのミニタイプのもの。去年から徐々に見かけるようになったミニタイプ、超ミニタイプのバッグ。この「ファラベラ」にもミニタイプがあるんですね。日本ではシルバーやブラックといったモノトーンカラーが人気ですが、ヨーロッパでは個性的な色がやはり人気のようです。このパープルピンクもかわいいですよね。頻繁に購入できるプライスではないですが、複数持っていたい定番アイテムなので、狙っている方はトレンドのミニ「ファラベラ」はいかがでしょう?Chloe / 永遠の憧れクロエのアイコンバッグの新作!?このミニバッグ、何が入るかな?というほどミニですが今年のトレンド!そして何よりも2006年に発表された『クロエ』のアイコンバッグである「パディントン(Paddington)」の南京錠モチーフ「パドロック」を受け継いだデザインの新作「アビーロック」(ABY LOCK)。チェーンの鍵がポイントのかわいらしいミニバッグはデートにぴったり!Dior / たっぷり入るトートバッグはディオールが狙い!OLにもおすすめなのが、こちらのディオールのブックトート!ファッションマガジンも資料もたっぷり入るので、仕事用バッグとして、プライベートでも愛用できるバッグです。何かと荷物が多い女性には、ミニバッグは需要がなさそうですが、たっぷり入るこのトートバッグなら、使い勝手も良さそう!?最後におまけ・・・ファッションウィーク期間中、プラダのブーツにミニポケットがついていたり、こちらのように足もとにもウエストバッグならぬ足もとバッグのようなものを着用したスタイルを何度か見かけました。ユニークすぎて、いったい中には何が入っているのか、もはやどうでもいいような気もしますが、最近はこういったミニバッグがヨーロッパでは人気のようです。いかがでしたか? ヨーロッパで人気のブランドは既に日本でも人気なので、トレンドの時差はなさそうですが、種類はやはりヨーロッパのほうが多いかもしれません。また、今年はミニバッグがさらにトレンドインしていましたが、逆に大きめバッグも人気が出てくる気配。来年のファッションウイークが楽しみですね。自分買いには、やはりしっかり荷物が入るたっぷり目のバッグをつい買ってしまいがちですが、既にバッグを多く持っている方でしたら、今年はミニバッグをおすすめします!
2019年11月13日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第14回目に登場するのは、今年女優デビューを果たした、シンガーソングライターのchayさん!写真・大内香織映画に出演して大切な仲間ができた【音楽通信】vol. 14シンガーソングライターで、モデルでもあるchayさんは、今年の8月に公開された矢口史靖監督の映画『ダンスウィズミー』で女優としてもデビュー。多岐にわたり活躍されるchayさんが、11月13日に3枚目のフルアルバム『Lavender』をリリースされるということで、お話をうかがいました。ーー映画『ダンスウィズミー』では、謎のストリートミュージシャン・山本洋子役でご出演されていましたね。初めて演技をされてみていかがでしたか。映画に出演できるとは思ってもみませんでした。今回、映画のオーディションのお話をいただいて受けたのですが、決まったときは、「まさか!」と思いました。撮影は、すごく楽しかったです。右も左もわからないまま現場に入ったのですが、毎日が遠足気分で新鮮でした。主演の三吉彩花ちゃん、共演のやしろ優さんともすごく仲良くなって、大切な仲間ができました。充実していましたね。ーー学校のようですね。本当に学校のようでした。撮影が終わったあとも、やしろさんのお部屋にキャストが集まって、おしゃべりやゲームをして過ごしていましたし、プライベートでも、やしろさんたちと一緒にディズニーランドに行ったり、お家に行ったりして、すごく楽しかったです。ーー女優として演技をすることも、歌い手として歌うことも、同じ“表現をする”ことですが、女優経験がシンガーソングライターとしての表現に活きたことはありましたか。たくさんありました。ひとつのものをみんなで一丸となって作る姿勢は、映画に限らず曲作りやCDを作ることとも一緒ですが、映画は規模が全然違いました。関わっている人数もとても多いですし、「すごく大きなものを作っている」と感じました。作品を作る過程を体験して、映画ができあがったときの喜びや達成感、感動は、CDを作っていくときの感動とはちょっと違ったものでした。この経験は、音楽制作にもつなげていけると思っています。ゴージャスで華やかなアルバムが完成ーー11月13日に3枚目のフルアルバム『Lavender』をリリースされます。プロデュースに、日本を代表する音楽プロデューサーの武部聡志さんを迎えたきっかけは何でしょうか。武部さんには数年前からお世話になっていて、歌番組などでもご一緒させていただいています。『Lavender』が20代最後のアルバムなので、自分を出し切るものにしたいと思いました。いままでやってきた音楽がポップスなので、日本のポップス界といえば、私の中で武部さんの存在が大きかったんです。今回、ご縁があってご一緒させていただいて、とても充実したアルバムになりました。ーーchayさんが作ってこられた、いままでのポップスの集大成ということでしょうか。そうですね。武部さんがアレンジを手がけてくださったということもあって、ゴージャスで、華やかなアルバムになったと思うのですが、そういうアルバムを1枚、20代のうちに出せてよかったなと思っています。ネガティブなタイトルはchayらしくないーー収録曲のテーマが、繊細、疑い、期待、許し合う愛など、ラベンダーの花言葉に合うと気づいて『Lavender』というタイトルにされたそうですね。はい。前々作も前作も今回も、最初からコンセプトを決めて作ってはいないんです。いつもアルバムはバラエティに富んだ楽曲を揃えて、すべて完成してから、タイトルをつけているんです。前作から27歳、28歳、29歳と歳を重ねてきて、それぞれの歳で感じたことを描いています。今回のアルバムは、漠然とした焦りや迷い、不安といった同世代の女性の悩みがテーマになっています。最初からそこを意図して書いたわけではなかったのですが、「いま自分がこういう気持ちで、こういうことが書きたかったんだ」と、最後に楽曲を並べて見つけたんです。でも、ネガティブなタイトルにしてしまうと、chayらしくないと思いました。chayらしい言葉でネガティブを表現できないかと思って、いろいろな単語をたくさんあげていくなかで、花言葉に注目していったら、ラベンダーの花言葉がぴったりで。そしてアルバムのタイトルを『Lavender』にしたら、chayらしさも表現できるのではと思いました。ーーchayさんご自身が思う、“chayさんらしさ”というのは、どのようなものですか。きっと、chayといえば、明るいイメージがあるのではと思っています。コーライティングは新しい視野を広げてくれたーーご自身で曲を作るときは、どのように作曲しているのですか。ふと思い浮かんだときに録音したり、メモしたり。基本的にはギターを持って、コードを弾きながらメロディを作って、そこに歌詞をつけていくことが多いですね。ーーアルバムには、4月にリリースされたシングル「大切な色彩(いろ)」も収録されています。この曲はchayさん含む4人の方でコーライティングされていて珍しいと思いました。おひとりで作詞をされるときとの違いや変化はありましたか。ひとりで作詞作曲するものとは、かなり違ったやり方ですし、たくさんの方とディスカッションしながら作り上げていく作業は、すごく勉強になりました。刺激を受けることが多かったです。たとえばメロディでも、「私だったらこのコードの次は、このコードにいって、このメロディの展開にしていきたくなる」と思っても、そうはいきません。自分で冒険するのはかなり勇気がいるのでなかなかできないことなのですが、4人で作り上げたことで新しい視野が広がりました。「伝えたいこと」は思い入れの強い曲ーーアルバムのリード曲「砂漠の花」や「伝えたいこと」は、喪失感のある女性の心情を描いていますが、実際にはどのような思いで作られたのでしょうか。「伝えたいこと」を作ったきっかけは、すごく大切なスタッフさんが亡くなったときの後悔からでした。それこそ暗くネガティブな曲になってしまうのは本意ではなかったので、リスナーの方の受け取り方によってどのようにも捉えてもらえるような普遍的なものにしようと思って作りました。だから、ラブソングともとれるし、家族や親友、友達、恋人、ペットでもいいのですが、そんな大切な人との大切な時間は当たり前だと思っていても、いつその時間がなくなってしまうかわからないから、伝えたいことはいま伝えないと届かないということを言いたくて書きました。思い入れの強い曲です。ーーそうだったのですね。では収録曲の「ブーケの行方」についても教えてください。この曲はchayさんの作詞、武部さんの作曲・編曲の楽曲です。結婚する友達へのメッセージが込められている歌詞で同世代の女性に響く曲ですが、実体験なのでしょうか。これは私の同級生の結婚式の帰りに、お友達と集まったときに、みんながしゃべっていた内容が面白いなと思って、それをテーマにして書いたんです。結婚する友達に対して、「おめでとう」と祝福する思いがあるけれど、自分が独身であることについ焦ってしまう気持ちは、少なからず女性が抱えているテーマだと思って書きました。でも、この感情をテーマにするのはセンシティブな問題でもあったので、それを曲にするのはどうなんだろうという葛藤はあったんです。そんなときに、武部さんの曲を聴いたら、とても明るくて、このサウンド感だったら歌えるんじゃないかなと思って、この歌詞を書きました。あまりウエディングソングでこういう目線の曲もあまり多くないので、面白いかなと思いました。尾崎亜美さんの楽曲で親孝行ができたーー昨年の冬ドラマ『あなたには渡さない』の主題歌で、Crystal Kayさんとコラボレーションされた「あなたの知らない私たち」も収録されていますが、オンエア後はどのような反響がありましたか。Crystal Kayさんと声がマッチしていたという声をいただきましたね。もともとCrystal Kayさんのファンだったので、実際に声が重なり合ったときに、感激しました。ーー「To Shining Shining Days」は、心地よく聴けるグルーヴィンなナンバーで、尾崎亜美さんが詞曲を担当されていますね。収録曲はchayさんが手がけているものもあれば、尾崎さんのように作詞家の方が担当する場合もありますが、他の方にはどのような意図でご依頼されているのですか。「この方が作った曲を歌いたい、届けたい」という思いから、お願いしています。尾崎さんもご縁があり、何年も前からお世話になっていて、ライブにも出演させていただいたり、尾崎さんのセルフカバーアルバムにも呼んでいただいてご一緒したりしました。「尾崎さんの作った曲を歌いたい」という思いが強くて、今回お願いしたんです。尾崎さんが「作るにあたってお話を聞かせてください」と言ってくださって、あらためていま自分がどういう気持ち、状況かをお伝えしたうえで作っていただきました。まさにこのアルバムを象徴する楽曲となって感無量です。両親も尾崎さんのファンなので、親孝行もできてよかったです(笑)。悩んでいる方に聴いていただきたいアルバムーーところで、お休みの日はどのようにして過ごしていますか。出不精なんです。好きな映画を見ながらゴロゴロして、休息についやします。でも、ツアー前や大事な撮影が控えているときなどの前のお休みは、積極的にジムに行ったり、近所を走ったり、体力作りをします。ーーモデルとしてもご活躍されていますが、美容について気をつけていることがあれば教えてください。すごく食べることが大好きで、しかも背脂ラーメンが大好きなんですよ(笑)。本当だったら毎日食べたいぐらいなのですが、いまは何か成し遂げた後のご褒美に食べることにしています。20代前半は何を食べてもわりと平気でしたし、その場しのぎの美容法でなんとかなっていたのですが、25、6歳ぐらいから、その場しのぎだと追いつかなくなりました。お肌も、メイク落としや保湿など、スキンケアの基礎の基礎から見直して、やっと自分の肌に合うものを見つけ出して使っていたら調子がよくなってきました。ひとつひとつ丁寧にやるだけで、全然変わります。とくに20代前半はメイクをしたまま寝落ちして、肌荒れしてもそれを隠すためにさらに厚塗りして、それでもなんとかなっていたイメージなのですが、いまはそんな時期が懐かしいなと思うくらい変わりました。ーーそして来年は2月に全国ツアーがありますね。アルバム『Lavender』を引っ提げたものになります。いままでのツアーはとにかく演出や衣装にも重点を置いて、アグレッシブに華やかに行うツアーが多かったのですが、今回はまだこれから詰めていくので内容の確定はしていません。でも、もちろん今回も耳だけではなく、目で見ても楽しめるライブにしたいという気持ちは変わりません。今回のアルバムはよりメッセージ性があり、ひと言ひと言をちゃんと届けたい曲が多いので、あらためて歌に重点を置いたツアーにしたいと思っています。ーー最後に、このアルバムをどのようにみなさんに聴いてほしいでしょうか。少し大人になった同世代の女性が抱える悩みに寄り添いたいと思いながら作ったアルバムですが、女性に関わらず男性でも、年齢問わずみんなに共通する気持ちや悩みがちりばめられています。多様化して選択肢が多い時代だからこそ、悩みを抱えている方に聴いていただきたいと思います。取材後記モデル活動もされているだけあって、撮影では華麗なポージングを披露してくださったchayさんの20代最後となるポップスの集大成が完成しました。シンガーソングライターとして、モデルとして、女優として、幅広く活躍されているchayさんのニューアルバムをまずはチェックしてみてくださいね。chay PROFILE1990年10月23日生まれ。幼少の頃から歌手を目指し、小学生の頃からピアノで曲を作り始める。大学に入学すると同時にギターを始め、路上ライブなどを重ね、本格的に音楽活動を開始。2012年10月に「はじめての気持ち」でメジャーデビュー。2013年10月から2014年3月まで恋愛リアリティ番組『テラスハウス』(フジテレビ系)に出演し、各方面で話題に。2014年5月より『CanCam』専属モデルとしても活動を始める。2015年2月にリリースされた「あなたに恋をしてみました」は、フジテレビ系 月9ドラマの主題歌となり、50万DLを突破し大ヒット。その後、配信限定リリースを含めた10枚のシングルと、2枚のアルバムを発売。2019年8月、矢口史靖監督最新作、映画『ダンスウィズミー』で女優デビュー。9月、初の単行本『chay’s BEAUTY BOOK』を発売。11月13日に、3枚目のフルアルバム『Lavender』を発売する。2020年2月6日の名古屋ダイアモンドホールから2月16日六本木EX THEATERまで全国4都市でアルバム『Lavender』を提げた全国ツアー「chay LAVENDER TOUR 2020」を開催する。InformationNew Release『Lavender』1.伝えたいこと02.大切な色彩(いろ)03.私が私になるために04.砂漠の花05.Snowflake06.ブーケの行方07.To Shining Shining Days08.ずっと きっと 叶う09.My Fairy Tale10.あなたの知らない私たち(feat.Crystal Kay)11.Girl Friends12.HIKARI13.With14.小さな手11月13日発売WPCL-13116(通常盤)¥3,300(税込)ヘアメイク・sachi、スタイリスト・田臥曜子ワンピース/31 Sons de mode(TEL:03-6450-3522)イヤリング/グロッセ(グロッセ・ジャパンTEL:03-5413-6039)ブレス/グロッセ グラッセ(グロッセ・ジャパンTEL:03-5413-6039)パンプスはスタイリスト私物
2019年11月12日ヨーロッパを中心に活躍するファッションジャーナリストの平野秀美さんが、今回はヘアスタイルをレポート!日本の美容室のレベルは世界的に見てもかなりハイレベルで、ここヨーロッパでは日本のヘアサロンは割高でも人気があります。そんなヨーロッパの方の髪質と日本人の髪質はだいぶ異なりますが、人気のヘアスタイルも異なるのでしょうか?今回は、ヨーロッパで人気の髪型をピックアップしてみます。超ボリューミーな、カーリーボブでモード感アップ!最近人気のボリューミーなカーリーボブ!ここヨーロッパではナチュラルヘアなのか巻いているのかは不明なのですが、よく見かけます。またとっても似合ってる!インパクトのあるヘアスタイルなので、OLにはなかなか難しいかもしれませんが、学生やデザイン系のお仕事をされている方にはぜひ一度トライしてみて欲しい、とってもかわいいヘアスタイル。かなり今っぽいです。ボーイッシュっぽくない、自然体ベリーショートカット!ショートカットといえば、ボーイッシュになりがちでしたが、実はベリーショートは男っぽく見えるというよりは女性らしさが強調される気がします。顔がよく見えるので、表情豊かな方だとより自分らしさが出ていいかもしれません。海外でもショートカットヘアをよく見かけますが、今までのイメージの男っぽいという印象はこれまた全くなく、本当におしゃれにかっこかわいくスタイリングしているんです。参考にしたいですね。計算されたパッツン前髪+パッツンボブ!前髪パッツンは幼く見えてしまうかもという不安がありますが、実は最近30代〜40代の方にも人気のようです。スタイリングが難しそうだなと思っていましたが、話を聞いてみるととても楽なんだとか。さらに小顔に見えるので、おすすめ。前髪はカットする量や幅、長さを調整してその人に合った前髪をつくるようなので、似合うぱっつん前髪が見つかるかも!?ここヨーロッパでは特にパッツン前髪をよく見かけますよ!本当にかわいい……憧れてしまいます。また、前髪パッツンにパッツンボブも流行ってます。内側に巻くボブを日本でよく見ますが、ここでは見かけません。その代わり、パッツンボブだったり切っ放し風ボブをよく見かけます。人気なんですね!世界中でトレンド?! 深め前髪パッツンはもやは定番!パッツン第2弾。ヨーロッパというより、ドイツでよく前髪パッツン女子を見かけますが、とってもかわいいんです。アジア人の真っ黒な髪に前髪パッツンは、インパクトありで海外でも人気。黒髪も実は海外では憧れの色だったりするんですね。写真のように、目にかかるような深めのパッツンスタイルも人気です。日本で既に多くのモデルや女優さんのトレードマークになっている前髪パッツン、個性的でいてかっこよさもプラスされるので、新しいヘアスタイルをやってみたい方にはぜひおすすめ!そしてこちらも人気!ショートな前髪パッツンボブだんだんトレンドが見えてきましたね。ボブに前髪パッツンは今では世界中で安定の人気。前髪パッツンは意外と子どもっぽく見えるかと思っていましたが、実は年齢関係なく人気のようで驚きました。また、ここヨーロッパでも日本でも人気であり、それぞれ似合っているのを見ると、実は幅広い人に似合う前髪なのかもしれません。とは言っても、前髪をばっさり切るなんて、勇気がいりそうですが、かわいい女子をみるとまねしたくなりますね。来ました!個性的なカラーリングスタイル今回は優しいパープルカラーのヘアですが、ここヨーロッパはさすがです、とってもカラフルなヘアスタイルを見かけますよ。複数のカラーをミックスする方もいたり、単色を部分的に使用したりと、もう自由に楽しんでいるようです。日本ではよくベージュピンクや赤系を見かけますが、ヨーロッパではピンクはそれほど見かけていません。グリーンやブルーはかなりの確率で見かけます。また、世界的に有名な某一流デパートでも、店員の年配の女性が前髪部分だけブルーにしていて、本当にカッコ良かったです。ヘアーカラーもファッションの一部として、職場でも認められているって素敵ですよね。いかがでしたか?日本とヨーロッパ、髪質は違えど意外とトレンドは同じような気もします。また、ここドイツでは本当に前髪パッツン女子をよく見かけるんです。そしてみんなかわいい!とは言っても、前髪は印象の大部分を変えてしまうほどインパクトがあるので、慎重になりますよね。でも、だからといっていつも同じヘアスタイルではつまらない…という方は、ぜひヨーロッパやアジアの参考スタイルを見ながら、新しいヘアスタイル探してみてください。
2019年11月10日ヨーロッパで活躍しているファッションジャーナリストの平野秀美さんが、トレンドスタイルをスナップ。秋から冬に向けての、スタイリッシュでいて女性らしさのある着こなしをピックアップします。メンズウケだけではなく、もちろん女性からの支持も高めなスタイル5選ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。オーバーサイズのニットワンピースは、かわいらしさ倍増!ニットをだぼっと着用するのは、既に日本でも人気ですが、ここヨーロッパではニットワンピースが人気!もちろんオーバーサイズなのでかわいらしさもアップ。秋口は、まだストッキングを履かなくても大丈夫な暖かい日が多いので、そういう時は素足を大胆に見せてしまっても、カジュアル感が増しながらちょっぴり大胆に見せることができます!また、こういう時の靴は、パンプスやヒールのサンダルではなく、ちょっぴりボーイッシュにスニーカーや『ドクターマーチン』で合わせるヨーロピアン多数。ここはかなりポイントです。ベージュは優しくちょっぴりセクシーでドキっとしちゃう!?ベージュ系ロングワンピースはとってもシックで大人っぽい印象とともに、優しい雰囲気を演出してくれます。どんな色との相性も抜群なので、とっても簡単でおしゃれにみせてくれる、おすすめカラーです。ヌーディカラーに近いほど、ドキッとしちゃうかも?!全体のバランスを見ながら、丈や色を選んでみてください。アイボリーは清楚に上品に!小物使いでかわいらしさもプラスなかなか難しそうに見えがちなアイボリーやホワイト系のロングワンピース。でも、実は小物を上手に使えば普段使いに愛用できそうな、素敵なコーディネイトが完成します。写真では、大きめのベルトをポイントとして、同じカラーのサングラスとジュエリーを使用することで、全体のバランスをしっかりと決めています。また、この着こなしのポイントは、オーバーサイズだったりプリーツだったりと、シンプルすぎないワンピースだというところ。より簡単におしゃれに見えます。ボディーラインを強調して大胆セクシーは男ウケ抜群!基本的にブラックワンピースは、TPO関係なくいつでも愛用できるとあって人気ですが、その中でもスリットが深いものや胸もとが少し大きく開いたデザイン、またボディーラインがわかるようなデザインなどは、やはり女性らしさを感じるので男ウケも良さそう。また、そんなセクシーなワンピースも何気なく着こなしてしまう女性って、同性からも憧れですよね。今回の写真のように、トップス部分が肌に密着しているタイプのワンピースは、上品な女らしさを出してくれます。また、足もとを軽やかに見えるサンダルで上手にコーディネイトしているところも参考になりそうです。結婚式やパーティでも視線釘付け!?短めワンピースなかなか私にはできませんが、脚に自信のある方にはぜひおすすめの膝上ワンピース!これはもう定番の男性ウケ着こなしですよね。ただ、ミニワンピースの場合、足もとがゴツすぎるとバランスがおかしくなるので、ぜひ細めのヒールやパンプスで上品に着こなしてくださいね。スカートが短いので、さらに胸もとが開いていたり肩出しなどの場合は、上品さが欠けてしまうこともあるので、気をつけて着こなす必要がありそうです。ただし、男性ウケはかなりいいですよ!今回は、ヨーロッパでも人気の、いまのシーズンに着こなしたいワンピースをピックアップしてみました。難しそうですが、実は意外と簡単なコーディネイトだったりするので、注意点だけ気をつけてデートやパーティなどで着こなしてみてくださいね。ただし、座る場合は、ワンピースの裾処理に気をつけて!
2019年11月09日女優の上白石萌音さんが横浜美術館で開かれた『ルノワールとパリに恋した12人の画家たち』展の取材会に登場!役者だけでなく歌手としても活動する上白石さんが美しい歌声を生披露し、大好きなアートのことを語ってくれました。どんな展覧会?【女子的アートナビ】vol. 164『横浜美術館開館30周年記念オランジュリー美術館コレクションルノワールとパリに恋した12人の画家たち』では、ルノワールやマティス、ピカソ、モディリアーニなどの名作が一堂に集結。現在、パリのオランジュリー美術館が改修工事中のため、69点もの作品がまとめて来日しています。オランジュリー美術館の基礎を築いたのは、画商のポール・ギヨーム(1891-1934)。彼は、当時まだ売れていなかったモディリアーニなどの若い芸術家たちを支援し、彼らの作品を購入したり展覧会を開いたりしながら、新しい絵画の流れを開拓していきました。ポールは自邸を美術館にする夢を持っていましたが、42歳の若さで他界。財産を引き継いだ妻のドメニカが有名建築家ジャン・ヴァルテルと再婚し、作品収集を続行します。しかし再婚相手もその後、謎の事故死。最終的に絵画コレクションはドメニカが国家に売却し、1960年代からオランジュリー美術館で一般公開されるようになりました。ちなみに、ドメニカは養子から暗殺未遂で訴えられたり、ふたりの夫を死に追いやったと騒がれたり、スキャンダルが多かった女性です。会場では彼女の肖像画も展示されているので、ぜひご覧になってみてください。上白石萌音さん、生歌唱!横浜美術館で開かれた取材会には、同展の音声ガイドナビゲーターを務める上白石萌音さんが登場。イケメンの人気ピアニスト、福間洸太朗さんのピアノに合わせ、音声ガイドにBGMとして収録されているエリック・サティ作曲の『ジュ・トゥ・ヴ』をフランス語で披露してくれました。福間さんが弾いているのは、ルノワールの作品《ピアノを弾く少女たち》に描かれているとも言われる、同時代に制作されたプレイエル社製の貴重なピアノです。笑顔で楽しそうに歌う上白石さん。会場には美しく伸びやかな歌声が響き渡りました。ド緊張でした~演奏を終えたお二人に、インタビューが実施されました。――演奏されてみて、いかがでしたか?上白石さん緊張しました~。はじめてフランス語で歌を歌い、ルノワールの絵にあった当時と同じ年代のピアノがあり、しかも福間さんがお弾きになっているという……。先ほど、はじめてお会いして、はじめて合わせたので、ド緊張でした。フランス語のご指導もいただいて、何とか歌えました。福間さん私も少し緊張しました。なかなかないシチュエーションですので。上白石さんもいい表情で前を向いていらしたので、全力でサポートしたいと思いました。サティの曲は、パリのおしゃれな雰囲気や若いカップルの情景が思い浮かぶのですが、それをよく表現してくださいました。フランス語もバッチリでした。上白石さんよかったです! 福間さんはフランスにいらしたので、直前まで発音もたくさんチェックしていただきました。夢がかなった!――音声ガイドの収録はいかがでしたか?上白石さん私は美術館に行くのが好きで、いつか音声ガイドができたらいいなと夢を描いていたので、今回夢が叶って本当にうれしかったです。しかも、私の大好きな画家ばかり。すごく好きな時代ですし、一度生で見てみたいなと思っていた作品がたくさんありました。その作品を私の声でご案内させていただけるというのは本当に念願がかなったという感じで、楽しみながら心を込めて読ませていただきました。また、音声ガイドでBGMとして流れる音楽がすごくステキで、音楽と絵が融合していると思います。家で収録の練習をするときも、福間さんの演奏を流して聴きながら練習していました。福間さん私も絵画が大好きです。特にフランスのルノワールをはじめ印象派が好きで、たくさんの刺激、インスピレーションを受けていました。高校卒業してからパリに留学し、4年間住んでいたのですが、その時期オランジュリー美術館は改装工事をしていて入れなかったのです。今回拝見できて、すばらしいと思いました。音声ガイドでは、演奏だけでなく解説もしてほしいとのことで、私のような声ではお耳汚しで申し訳ないのですが、うれしく思いました。ふわーっと全身鳥肌が…――ルノワールの作品《ピアノを弾く少女たち》の感想を教えてください。上白石さんこの絵を目の前にして立った瞬間、ふわーっと全身鳥肌が立つような感じがしました。以前、妹(女優の上白石萌歌)とふたりでピアニストの役をやったことがありまして、そのときにこの絵を見て、ああ素敵だな、とインスピレーションをもらっていたので、今回この絵の前に立てて、ようやく会えたんだと思いました。福間さんルノワールは私にとって大切な画家で、私の人生で最初に覚えた画家の名前なのです。両親が絵画好きで、父が(ルノワール作の)イレーヌ嬢の絵のコピーを額に入れてリビングに飾っていて、私が物心つく前からそれがありました。今回、彼の原画を前にして、色彩、光と影など微妙で繊細な色づかいをされていると感じることができました。1月13日まで開催!上白石さんと福間さんが絶賛されたルノワールの絵画をはじめ、大人気のルソー作品が5点も揃うなど、かなり見ごたえある企画展になっています。横浜美術館は館内も広く、作品をゆったりと鑑賞することができますので、ぜひ時間をかけて名画を堪能してみてください。Information会期:~2020年1月13日(月・祝)※休館日は毎週木曜日(12月26日は開館)、2019年12月28日[土]~2020年1月2日[木]時間:10:00〜18:00※会期中の金曜・土曜は20:00まで開館(ただし、1/10〜12は21:00まで)※入館は閉館の30分前まで会場:横浜美術館料金:一般¥1,700/大学・高校生¥1,200/中学生¥700
2019年11月08日世界中で愛される人気シリーズのなかでも、革命的な衝撃を人々に与えたSFアクション映画といえば、1985年に公開された『ターミネーター』。その後、『ターミネーター2』も大きな話題となりましたが、「I’ll be back」の言葉通り、『ターミネーター:ニュー・フェイト』として再び帰ってきました。そこで、シリーズ初参戦を果たした注目のキャストにお話をうかがってきました。写真・黒川ひろみ(ナタリア、ガブリエル、マッケンジー)ナタリア&ガブリエル&マッケンジー!【映画、ときどき私】 vol. 276劇中で人類の命運を握る女性ダニーを演じたのは、コロンビア人女優のナタリア・レイエスさん(写真・左)。そして、ダニーの命を執拗に狙う最新型ターミネーター“REV-9”には、アメリカ人俳優のガブリエル・ルナさん(写真・中央)。さらに、ダニーを守るために未来から送り込まれた強化型兵士のグレースをカナダ人女優のマッケンジー・デイヴィスさん(写真・右)が演じています。国際色豊かな実力派俳優が揃った本作の撮影秘話やアーノルド・シュワルツェネッガーさんとのエピソードなどについて、語っていただきました。―今回は撮影のためにかなり過酷なトレーニングを積んで挑んだそうですが、「もうやめたい」と思うことはなかったのでしょうか?マッケンジーきつかったことはたくさんあったし、正直言って毎日やめたいと思ってたくらいですよ(笑)。―(笑)。マッケンジーさんはもともと運動が得意ではなかったと聞いているので、余計にそう感じたのかもしれませんね……。では、特に大変だったシーンを教えてください。ナタリア私にとってはすべてが挑戦だったけど、なかでもダムでのシーンが一番大変でした。夜間のシーンを撮らなければいけなかったので、約1か月半もの間、夜の6時から朝の6時まで水に濡れながら撮影していたんです。後半はそれでも間に合わなかったので、撮影時間はどんどん長くなるし、とにかく疲れ切っていました。そんなときは、「家で気持ちよく過ごすこともできるのに、私はここで何をしているんだろう?」とふと思った瞬間もありましたよ(笑)。でも、それ以上にやる価値があることだというのも感じていました。―確かに、あのシーンは見ているこちらも思わず力が入りました。マッケンジーさんはいかがですか?マッケンジー私もナタリアと同じシーンですね。夜間撮影では、大半が水中のシーンでしたが、一番大変だったのは、滝のようなところで車から出たり入ったり、綱をよじ登ったり、というのを朝の4時半に撮影していたとき。体が濡れて冷える、そしてひとつのシーンが終わったら乾かしてまた濡れる、みたいなことを繰り返していたんです。さすがにその途中で、「私はなぜこんな大変なことをする決意をしてしまったんだろう」と考えていましたが、と同時に「人生のなかでこんな素晴らしいことができるなんて!」とも思っていました。だから、この撮影は私にとっては、諸刃の剣みたいな感じでしたね。痛みは一瞬だけど、映画は永遠のもの―おふたりとも、そこまで追い込まれていたんですね。ガブリエルさんは撮影中にトラブルなどはなかったですか?ガブリエル実は、撮影の後半であばら骨2本にヒビが入ってしまったことがありました。最初は、痛いけど筋肉を傷めただけだと思っていたので、僕自身もケガには気が付いてなかったんです。そんななかでも、なんとか最後の1週間を演じ切ることができたのはよかったと思っています。ちなみに、僕がそのときに思い出していたのは、1985年にアーノルドが主演した『コマンドー』でのエピソード。有刺鉄線の柵の下をくぐり、泥のなかでひざやひじを傷つけながら撮影をしたのに、「カメラのフォーカスが合ってなかったので、もう1テイクお願いします!」と言われたことがあったそうなんです。それでも、「痛みは一瞬だけど、映画は永遠のものだ」と思ったというアーノルドの話を聞いていたので、僕もその言葉を肝に銘じながらがんばりました。―『ターミネーター』といえば、やはり裸で登場するシーンが話題ですが、撮影時で印象に残っていることはありますか?ガブリエルもちろん、思い入れはありますよ(笑)。というのも、僕にとっては、なんと初日の一番初めに撮ったのがあのシーンだったんです。普段は、現場に入ったらスタッフやキャストのみんなに自己紹介してから仕事を始めたいタイプなんだけど、今回はまだ全員に挨拶もできていないなか、いきなり服を脱いで撮影に入らなければいけなくて……。『ターミネーター2』のアーノルドとロバート・パトリックは地面にポージングした状態で登場しますが、僕らの場合は空から飛んでくるという設定。そのために、僕は空中で足を上にしたままワイヤーに吊られ、そこから1回転して地面でポーズを決めなければなりませんでした。もちろん裸でね(笑)。ターザンにでもなったような気分でしたよ。―それは、いろいろな意味でつらかったですね(笑)。マッケンジーさんも同じような状況でしたか?マッケンジー私の場合は、逆に撮影の終わりのほうにそのシーンを撮りました。だから、ずっと一緒に過ごしてきたよく知っているスタッフのなかで撮影ができたので、本当によかったです。しかも、この作品ではものすごく厳しい食事制限をしていたこともあり、裸のシーンを撮り終えたら、好きなものが食べられるとわかっていたので、終わったときは「やったー!やっと食べられる!」という感じで喜びのほうが大きかったですね(笑)。3人が見たレジェンドの素顔とは?―『ターミネーター』シリーズは世界的な人気を誇っていますが、日本でもアーノルドさんのファンは多いので、共演された印象や忘れられないやりとりなどを教えてください。ナタリア「レジェンド」と呼ばれている俳優と共演するのは、非現実のような気分でもあったので、どういう方なんだろうと最初は緊張していたんです。もちろんこれまで抱いていたイメージそのままのところもありましたが、ひとりの人間として自分の存在感や影響力の大きさをすごく理解されている方だと感じました。人柄も素晴らしいですが、気候変動に対して関心を持っていたり、移動手段をなるべく自転車にしたりと、世界のことをいつも気にかけている姿もリスペクトしています。ガブリエルエピソードはたくさんあるんですけど、今回はプロモーションで一緒にいたときの話をみなさんに教えますね。まず、僕はアーノルドほど負けず嫌いの人を見たことがありませんが、彼にとって重要なのは、つねに勝者でいること、そしてナンバーワンであること。それはちょっとしたくだらないゲームのときでさえも発揮されてしまうんですよ。みんなで韓国に行ったとき、指の力を測る機械のようなゲームがあって、彼のスタッフも「アーノルドはこういうタイプのゲームはやりませんから」と最初は言っていたんですが、僕が試してみたら、「スコアはいくつだった?」と彼が聞いてきたんです。「6.5でした」と答えたら、「ちょっと貸してみて」と言って機械を手に取りました。本当は指でピンと弾いて測定するものなんですが、彼はいきなり手でバーンと叩いたんです!当然、スコアはマックスの9.99。そして、それを見たアーノルドは、満足そうに「ほらね」と言っていましたよ(笑)。それ以外にも、チェスをしたときは相手に考える時間を与えずに進行してみたり、本来は駒から一度指を離したら動かしてはいけないのに「俺が意図していたのはやっぱりそうじゃないから」といって勝手にやり直したりしちゃうんです。たとえズルをしてでも、つねに自分が勝たないと嫌な人なんですよね(笑)。―子どもみたいで、お茶目なところがある方なんですね(笑)。マッケンジー私はガブリエルみたいなおもしろいエピソードではないんだけど、アーノルドは本当にいつも私たちをサポートし、とにかく励ましてくれました。まるで、よきチアリーダーのような存在だったと思います。実は今朝もみんなを集めて話をしてくれましたが、「この映画も、みんなのことも信じているよ」と言ってくれたんです。もちろん負けん気が強いところはありますけど、自分がしていることに対しては誠心誠意向き合い、献身的に力を注いでくれるのは素晴らしいことなので、そういう姿に感動しました。キャストのなかで最強なのはリンダ・ハミルトン―さすがですね。また、今回は28年ぶりに出演したリンダ・ハミルトンさんも抜群の存在感を見せていましたが、みなさんとアーノルドさん、リンダさんの5人のなかで、肉体的、精神的、知的を含めた総合的な観点から見て、誰が最強だと思うかを教えてください。ナタリア今回は私とマッケンジーとリンダという女性3人でのシーンが多かったですが、そのなかでリンダのすごさを目の当たりにすることがたくさんあったので、私はリンダですね。私たちができないと思うようなことでも彼女はこなしてしまうし、自分を律する強さも持っているんです。あとは、疲れることを知らないので、本当に尊敬しています!ガブリエル僕もリンダの資質については、その通りだと思うよ。でも、マッケンジーが本気になった姿を近くで見ていたから、僕はマッケンジーが一番かな。彼女は知的な意味でも、とても強い女性だと思います。マッケンジーありがとう。でも、私もリンダかな。というのも、体格はそこまで大きくないし、身長も私の胸くらいまでしかないのに、彼女と腕相撲をしたらまったくかなわなかったの!なんか、「骨が太くて強い!」って感じなんですよね(笑)。ガブリエル(笑)。さっきはマッケンジーと言ったけど、じゃあ腕相撲のときはリンダに賭けようかな。インタビューを終えてみて……。毎日やめたくなるほどつらいトレーニングと撮影を一緒に乗り越えてきただけに、絆の強さを感じさせる3人。とにかく仲良しでもあるので、和気あいあいとした雰囲気のなか、笑顔に包まれた楽しい取材となりました。とはいえ、劇中では容赦ない激しいバトルを繰り広げているので、お見逃しなく!世界の運命が変わる瞬間を目撃せよ!新たな衝撃にアドレナリン全開間違いなしの『ターミネーター』シリーズ最新作。史上最強にして最凶の新型ターミネーターと人類による圧倒的なアクションはもちろん、そのなかで生まれるドラマにも心を揺さぶられるはず。この興奮と感動は、ぜひスクリーンで体感してみては?ストーリーメキシコシティの自動車工場に弟と働いていたダニー。平穏な生活を送っていたが、ある日突然ターミネーター“REV-9”に襲われてしまう。そんな危機的状況から彼らを救ったのは、同じく未来から送り込まれてきた強化型兵士のグレース。かろうじて工場から脱出するものに、REV-9は執拗に追いかけてくることに。そして、ハイウェイで追い込まれたとき、サラ・コナーが現れ、行動をともにすることとなる。その後、メキシコから国境越えたサラ、ダニー、グレースを待っていたのは、あの男だった……。鼓動が高鳴る予告編はこちら!作品情報『ターミネーター:ニュー・フェイト』11月8日(金)全国ロードショー配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン© 2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
2019年11月08日育児に対する関心が高まるいっぽうで、育児放棄や虐待、不妊治療、養子縁組制度など、子どもに関する問題が山積み状態であるのも事実。そんななか、注目作としてご紹介するのは、それらの問題に直面した母親たちの苦悩と葛藤を描いた映画『夕陽のあと』。今回は主演を務めたこちらの方にお話をうかがってきました。写真・黒川ひろみ(貫地谷しほり)女優の貫地谷しほりさん!【映画、ときどき私】 vol. 275貫地谷さんが演じたのは、貧困に陥ってしまったがゆえに一度は母親であることを放棄した主人公の佐藤茜。本作では、“生みの母”である茜と、茜の子どもを里子として受け入れた“育ての母”である日野五月という2人の女性を中心に描かれています。そこで、役を通して感じた思いや現在の心境などについて語っていただきました。―まずは、今回の茜をどのような女性としてとらえて役作りをされましたか?貫地谷さん茜は周りに相談できる人がいなくて、ひとりで抱え込んでしまい、あのような選択をせざるを得なかった女性なので、とてもつらい役だなと思いました。だからこそ、恵まれた環境で両親に愛されて育ち、母親でもない私には、彼女の背景は到底想像しえないものだとも感じました。それでも、ニュースを見たり、本を読んだりすると、茜のような経験をしている女性がこの社会に実在していることがわかります。だからこそ、その人たちの気持ちを「わからない」と言ってしまうのではなく、なぜ彼女たちがそういう気持ちに至ったのかを理解しようとしました。とはいえ、この映画を観る大多数の人は、つらい不妊治療を続けてやっと出会った子どもを奪われそうになっている五月のほうに感情移入すると思います。それでも、その裏側でこういう思いをしている女性がいること、そしてひとりの社会人として、茜のような女性たちの声がはじかれてしまうことだけは避けたいということを考えていました。自分の思いだけで寄り添うことが難しかった―そういう意味でも演じるのは苦しい役どころでもあったと思いますが、一番葛藤したシーンはありますか?貫地谷さん胸から母乳を絞り出すシーンですね。本当は愛する子どもといたいし、その子に飲ませるために体がミルクを作っているのに、それをあげることができないなんて切ないと思いました。―確かに、同じ女性としては心が痛むシーンのひとつでした。ただ、今回は「もし私だったら」という気持ちは捨てて現場にいたそうですが、そうしようと思った理由は何ですか?貫地谷さん私は自分の意見を持たないのも罪だと思っているんですが、でも「自分だったら」という思いがあると、そこに善悪が発生してしまうような気がしていたからです。特に、私は茜とかけ離れた環境にいるということもあったので、これしか選択することができなかった女性に私の思いだけで寄り添うことに難しさも感じていました。自分でもどういう感情が出てくるのかわからなかったですが、茜という人物を頭で考えすぎて仕立て上げたくないという気持ちもあったと思います。―そのなかで印象に残っているセリフはありましたか?貫地谷さんある男性に居酒屋で説得されている場面で、「一度失敗した母親にはチャンスがないの?」というようなセリフを茜が言いますが、この言葉は母親に限らず、私自身にも思い当たるところがあったので胸がえぐれるような気持ちになりました。いまは、いろんな思いを抱えている人も多いので、私と同じように感じる観客の方もきっといらっしゃると思います。―特にいまの社会は一度失敗した人を受け入れにくいところもあると思いますが、そういったことに対する考え方も変わりましたか?貫地谷さん確かに、いまは失敗するとなかなか立ち直れない風潮もありますが、そういうときに大事なのは想像力を持つこと。根深い問題でもあるのでひと言では片づけられないですが、「自分はこう思うけど、相手はどう思っているんだろう」と考えることによって、もしかしたら少しいい一歩が踏み出せるかもしれないとは感じています。子どもは大人を見ているものなので、私たちが勇気を持って進んでいくことが教育という意味でも、それぞれの人生においても大切なことだと思いました。この映画が社会を変える一歩になって欲しい―そんなふうにさまざまな感情がご自分のなかにも沸き上がったと思いますが、この作品に参加したことで発見したこともありましたか?貫地谷さん茜のような人も含めて、どうすればいろいろな人が社会で一緒に気持ちよく生きていけるか、ということをより考えるようになりました。完璧に寄り添うことはできなくても、考えることはできますし、考えること自体、役者の仕事とも言えます。映画やドラマには人を動かすパワーがありますし、エンタテインメントでもあります。と同時に、観終わって「実は茜は身近にいるかもしれない」と思うことも、社会を変える一歩になるはずなので、この映画が考えるきっかけになればうれしいですね。私自身、いろいろな作品からいつもパワーをもらっています。―ananwebの読者たちも、同じ女性としてこの作品からは感じることが多いと思います。貫地谷さんいまは、「本当にこんなことが現実で起こっているの?」みたいなニュースがたくさんありますが、すべてが現実で、実際に隣の人や私自身もそうなる可能性があると思っています。そのなかで、物事を白黒だけで決めつけるのではなく、本当はそこで何か起きているのかということを考えることが、優しい毎日を過ごすための一歩かなと気がつきました。私がこの作品を通して感じたように、みなさんにもそういう気持ちや他人事にしないという思いを共有できたらうれしいです。―撮影期間中に楽しかったことはありましたか?貫地谷さん本編には使われていませんが、感情が高ぶって泣くシーンがけっこうあったので、毎日つらかったですが、そんななかでうれしかったのは、スーパーで買った普通のお刺身がとにかくおいしかったことですね(笑)。ブリや聞いたことのない名前の白身魚など、本当にどれもおいしかったです!そうやって撮影の帰り道に買い物をしてご飯を作っているときが、唯一何も考えなくていい時間だったので、楽しいひとときでもありました。きちんと生活することを意識している―ananwebでは2年前にも取材させていただいており、そのときに「30代は仕事においてもプライベートにおいても、もっと冒険して、自分の好きなものを突き詰めていきたい」とおっしゃっていましたが、最近冒険したことはありますか?貫地谷さん冒険ではないですが、自分が何をしたいのかというのを考えてみたところ、その答えは「きちんと生活すること」でした。なので、いまはきちんと生活をして、その一部に仕事があるような感覚です。あとはナレーションの仕事が増えてきたこともあって、ニュースや世間で起きていることにも関心を持ち、どういうふうに向き合うかを考えることも日常になっています。でも、そろそろ冒険もしなきゃいけないなとは思っていますけどね。―では、いましたい冒険とは?貫地谷さんずっと苦手意識があるんですが、挑戦してみたいのは色っぽいお芝居とかですね。恥ずかしさもありますし、できるかどうかは別として、そろそろオファーが来てもいいんじゃないかなとは思っています(笑)。―ぜひ新たな貫地谷さんも拝見したいです。ちなみに、先ほどのきちんと生活するの「きちんと」とはどういう意味ですか?貫地谷さん「ひとつひとつをおろそかにしない」ということですね。食事もそうですけど、「まあいいや」で済ませないようには心がけています。最近は休みの日にアロマを作りに行ったりもしていますが、それによって自律神経の数値が改善されたりするんですよね。香りだけでこんなに変わるんだというのは発見でもあったので、取り入れるようにしています。―現在33歳になられましたが、30代になってよかったと感じる瞬間はどんなときですか?貫地谷さん何か問題が起きたときに、なぜ起きたかを考えられる冷静さが少し出てきたことですね。20代のころは何かあると、「わー、ありえない!どうしよう!」みたいな感じになったり、なかなか他人の意見を受け入れられなかったりするところもありましたが、いまはちゃんと物事に向き合える精神状態でいられるので、前よりは穏やかになっているような気がしています。何でもとりあえず試してみること―以前よりも、心に余裕ができてきたということですか?貫地谷さんそうですね。なので、腑に落ちないことでもとりあえず試してみるというか、「減るもんじゃないし、やってみるか!」みたいに思えるようになったところもあります(笑)。―そういう心がけは大事だと思います。では、美しさを保つために意識していることがあれば教えてください。貫地谷さん最近は食べるもので体も変わるんだなというのを感じているところです。気がつくと糖質オンパレードになっていることもありますし、つい最近もご飯2合といろいろなおかずを一気に食べ過ぎてじんましんが出てしまったことがあって……(苦笑)。そういったことも踏まえて、いまはバランスや必要な栄養素なども考えるように心がけています。インタビューを終えてみて……。気さくで優しいオーラに包まれている貫地谷さん。満面の笑顔もステキですが、年々大人の色気も増してきている印象なので、今後新たな一面が見られることを楽しみにしたいと思います。まずは、本作での心を揺さぶる貫地谷さんの熱演に注目してください。誰の心にも訴えかける普遍的な人間ドラマ!母の愛や親子の絆、そして家族の在り方を改めて考えさせられる本作。そして、取り返しのつかない過ちを犯したとき、それをどう乗り越え、どうやって周りが支えていくのかという現代社会の抱える問いにもひとりひとりが向き合ってみては?ストーリー鹿児島県にある小さな島に、東京からやってきた茜。食堂でテキパキと働き、島の人々からも人気があったが、自分のことを語ることはなく、謎に包まれていた。いっぽう、島で生まれ育った五月。不妊治療を断念するというつらい過去があったが、いまは夫と里子の豊和とともに幸せに暮らしていた。特別養子縁組の申請を控え、“本当の母親”になれることに喜びを感じていた五月だが、行方不明だった豊和の生みの親の所在が判明。その背後には、ネットカフェで起きた乳児置き去り事件があることを知るのだった……。胸が痛くなる予告編はこちら!作品情報『夕陽のあと』11月8日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー!配給:コピアポア・フィルム©2019長島大陸映画実行委員会スタイリスト:番場直美ヘアメイク:北一騎ワンピース¥48,000(ラシュモン/ストローラーPR TEL:03-3499-5377)イヤリング¥10,000(アンスリード/アンスリード 青山店 TEL:03-3409-5503)シューズはスタイリスト私物
2019年11月07日大人女子には、休みの日に日常から離れて美術館巡りをして過ごしているという人もいるのでは?そのなかでも、人気の高い画家のひとりといえばフィンセント・ファン・ ゴッホ。現在、日本ではゴッホ展も開催されており、人気を博していますが、今回は新たなゴッホ像を描いている話題作をご紹介します。その作品とは……。感動体験を味わえる『永遠の門 ゴッホの見た未来』!【映画、ときどき私】 vol. 274パリでまったく評価されていなかった画家のゴッホ。“新しい光”を見つけるため、南フランスのアルルへと向かうことを決意し、春を迎えると同時にその願いは叶えられるのだった。そんななか、ゴッホは心酔していたゴーギャンと共同生活を始める。しかし、それも長くは続かず、ゴッホは再び孤独となってしまう。自らが見た世界をひたすらカンバスへと写し取り、創作へとのめり込むゴッホが最期に見ていたものとは……。本作は主演のウィレム・デフォーがヴェネチア国際映画祭で男優賞を受賞し、アカデミー賞主演男優賞にもノミネートされるなど注目を集めていますが、今回はゴッホに対して並々ならぬ思いを持っているこちらの方に、見どころをお話いただきました。ジュリアン・シュナーベル監督!『夜になるまえに』や『潜水服は蝶の夢を見る』などで高く評価されているシュナーベル監督。映画監督としてデビューする前から、画家として活躍していることもあり、劇中で使われているゴッホの絵を自ら描くほど、細部にまでこだわりを見せています。そこで、ゴッホへの思いや作品の裏側について語っていただきました。―脚本家のジャン=クロード・カリエールさんをオルセー美術館に誘い、一緒にゴッホの作品を見たことが本作を手掛けるきっかけにもなったそうですが、やはり絵からインスピレーションを受けた部分が大きかったのでしょうか?監督そうですね。ただ、私はカリエールとオルセー美術館に行く前、つまり映画を作るもっと前からゴッホの絵には興味がありました。そんなふうにもともとゴッホの絵を見ていたからこそ、この映画ができたのであって、カリエールからもまるでゴッホが私に話しかけているような気がしたとも言われたほどです。とはいえ、ゴッホをテーマにした映画はすでに山のように存在しているだけに、「我々はどうやって作ったらいいんだろうか?」というのは悩みましたよ。そこで思いついたのは、「彼に起こったかもしれないことやありえたかもしれない場面を作ってしまったらいい」ということでした。そうすれば、ほかの人が作った作品とは別のものができると考えたんです。―実際に、どのような場面を作り出したのでしょうか?監督たとえば、彼が兵士としてアルジェリアに行ったときのエピソードやキリストについての話、そして私が絵画について持っていた考えなどをゴッホを通して語れることに気がつき、入れることにしました。それから、ゴッホに絵の教養があったことをも見せたかったので、私が思いついたのは、ルーヴル美術館のなかを彼に歩かせること。そこで、ウジェーヌ・ドラクロワやフランシスコ・デ・ゴヤ、ディエゴ・ベラスケスの絵を目にしますが、ゴッホが生きていた当時は、ゴヤやベラスケスの絵はルーヴル美術館にはありませんでした。それでも、私がゴッホにそれらの絵を見せたいと思い、あえて入れることにしたのです。そんなふうに、私が伝えたいと思うストーリーを入れ、「絵とは何か」ということを表しました。―この作品を作ったことによって、監督自身が学んだこともありましたか?監督この映画を作るなかで、私はゴッホの考え方に深く入り込んでいったつもりです。と同時に、デフォーについてもいろいろと知ることができました。なぜなら、彼が演じるゴッホの自画像を私が描いたからです。そうやって見ることで学び、繰り返すことで、そのものに対する理解を得ることができました。そして、それによって私がどう変わったのかを考えることができたのです。私はすでに自分が知っていることを例示するために映画を作ったのではなく、作る過程で知らない何かを発見するために作ったと言えると思います。絵画は写真よりも雄弁に人を語っている―キリスト教に関する描写も印象的でしたが、それも制作のプロセスのなかで発見して作品に反映したのでしょうか?監督ゴッホの残した手紙を読むと、キリストについてかなり書かれており、彼は自分のことをキリストとみなしていたところがありました。劇中のゴッホと司祭の会話は私自身が作り上げたものですが、なかでもおもしろいと思ったのは、「キリストは死後30~40年経つまで誰も知らなかったんだよ」と彼らに言わせたことです。実際、ほとんどの人はそのことを知らず、死んだときすでにキリストは有名だと思っている人もいるくらいですから。だからこそ、名声と謎、神秘について話すのが興味深いと感じました。―そのほかにも、監督がこだわったセリフなどはありましたか?監督あとは、精神病院のなかでゴッホにベトナムについて話をさせるのも私にとってはおもしろいことでした。もちろん、患者同士でどのような会話をしたかという記録はなかったので、あの会話も私たちが作り上げたものですが、そこから生まれる感情は少なくとも私にはリアルに聞こえました。同じような意味で言うと、ゴッホが人を描いた絵のなかには、写実的ではないがゆえに見た目が本人には似ていないものもありましたが、そのなかに描かれているものは、写真よりも雄弁にその人を語っているように感じたのです。つまり、絵というのは、それ自体が現実であり、ある意味では写真よりも本人に近いものだと私は思っています。―本作を制作するということは、そんなふうにゴッホが何を見て、何を感じ、何を考えていたかをつねに考える作業でもあったと思いますが、もし彼に直接質問できるとしたら、聞いてみたいことはありますか?監督うーん、何を聞きたいかまったく思い浮かばないなぁ。でも、もしこの映画を観てくれたら、どう思ったかは聞きたいかもしれないね(笑)。―では、劇中で医師がゴッホに「どうして絵を描くのか?」と聞くシーンがありましたが、監督自身はなぜ映画を撮っているのでしょうか?監督もし「なぜ絵を描くのか?」と聞かれたら、私も同じように「考えを止めるため」と言うと思うけど、映画について聞かれたら、「もうその映画のことを考えなくて済むから」と答えると思いますよ。私にとっては、映画であれ、彫刻であれ、何かを描くことであれ、やりたいと思っていることをやっているだけ。そこにはロジックも理由もなく、ただやりたいからという思いだけです。だから、それに関わりたい、やっていたいという欲望に従っているということですね。そのなかで私のなかにあるルールはひとつだけで、それは「妥協しない」ということ。最初に思ったことや自分のベストを尽くすことだと思います。もしラッキーなら完成したときに、それに近いか思っていた以上のものができあがることがありますから。観客がゴッホ自身になれるように意識した―なるほど。また、今回はゴッホの視点から見たカメラワークにもなっているところもありますが、それは監督自身が主人公と重なって物語を作り上げていこうと思ったからですか?監督見ている人がまるで自分に起こっているような感じを受けるようには意識しました。つまり、観客がゴッホを見ているのではなくて、観客がゴッホになるということがアイディアのもとになっているのです。私は『潜水服は蝶の夢を見る』でも同じような手法を取りましたが、カメラが一人称を語るとき、違う機能を持つと考えています。それについて語るのではなく、それそのものになるということです。映画のなかで人は何度でも死を経験することができるように、映画を通じてその人の人生を生きることもできます。たとえば、死んでしまった詩人が描いた言葉が後世の人にも何かを感じさせることはできますが、それは絵画も映画も同じことなのです。―本作では、67歳のデフォーさんが37歳のゴッホを演じていますが、年齢を超越した存在感は見事でした。現場で、デフォーさんの役者としてのすばらしさを感じた瞬間があれば教えてください。監督もちろん、何度もありました。特に、彼とは長年の友人でよく知っていますが、作品のなかでは私の知らない人になっていたと感じるほどで、本当に素晴らしい俳優だと思います。私の妻も、彼の変貌ぶりには本当に驚いていたほどです。『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックがアカデミー賞の主演男優賞を獲りましたが、私からすれば、デフォーは去年の作品のなかで最高の演技だったと思います。とはいえ、彼らを比べることは、株の売買人とバスケットボールの選手を比べるくらいまったく違うものですけどね。でも、私は今回のデフォーの演技を見て誇りに思いましたし、彼と一緒に仕事ができたことは光栄なことでした。彼の演技というのは、映画が続く限り、ずっと残っていくものだと感じています。―確かに本当に素晴らしい演技だったと思います。それでは、最後に日本の観客にひと言お願いします。監督映画のなかには、ずっと日本に行きたがっていたゴッホが、マダガスカル行きを決めたゴーギャンに「日本がいいんじゃないの?」と言う場面があります。結局はフランスのアルルまでしか行けず、ゴッホは一度も日本には来ることができませんでしたが、日本に来たくて何とかしようとしていたのです。ちょうどいまは日本でも大きな展覧会が開催されていますが、私たちの映画も同じ時期に日本にやってきました。日本のみなさんがこの映画を観に来てくれたらきっとゴッホも喜ぶと思いますし、私たちもうれしいです。天才の見た景色を追体験する!これまでさまざまな形で描かれてきた天才画家ゴッホ。短い生涯のなかで、彼がどんなふうに世界を見て、私たちに何を伝えようとしていたのかを本作では体感することができるはずです。実際の絵を見ることできるいまの時期だからこそ、より深くゴッホの世界に浸ってみては?魂に訴える予告編はこちら!作品情報『永遠の門 ゴッホの見た未来』11月8日(金)新宿ピカデリー他全国順次ロードショー配給:ギャガ、松竹© Walk Home Productions LLC 2018
2019年11月06日「ダイバーシティ」が叫ばれる現代において、人々が抱える悩みも多様化していますが、そんな時代を反映した番組といえばNetflixオリジナルシリーズ『クィア・アイ』。通称“ファブ5”と呼ばれるファビュラスなゲイ5人組が悩める人たちの人生を改造するリアリティ番組として、世界的な人気を獲得しています。いよいよ配信がスタートする待望の新シーズンは、なんと日本が舞台。そこで、こちらの方に見どころを教えていただきました。写真・黒川ひろみ(水原希子)日本のガイド役を務めた水原希子さん!【映画、ときどき私】 vol. 273『クィア・アイ in Japan!』と題したスペシャルシーズンで、全4話に出演している水原さん。フード&ワイン担当のアントニ、インテリア担当のボビー、美容担当のジョナサン、カルチャー担当のカラモ、ファッション担当のタンという各分野のプロフェッショナルで構成されたファブ5とともに、依頼人の悩みを解決する様子が映し出されています。今回は、超個性的なメンバーたちと一緒の現場で感じたことや読者へのアドバイスについて語っていただきました。―もともと、『クィア・アイ』のファンでもあったそうですが、この番組の魅力はどんなところですか?水原さんまずは、どこの国の誰が見ても、共感できるポイントが多いところですね。あとは、ファブ5のメンバーたちが依頼人たちのことを理解し、みんなで痛みを分かち合ったうえで、「一緒に変わっていこう」といって支えてくれるので、「人間って美しいな」と感じさせてくれる番組だと思います。―では、日本版ならではの見どころを教えていただけますか?水原さんアメリカでは英語という共通言語があるので、依頼人とファブ5がお互いを理解するのにあまり時間はかからないですが、今回は日本が舞台だったので正直言って最初は不安に思っていた部分もありました。でも、言葉が通じなくても、育ってきた環境や文化が違っていても、私たちは同じ人間なんだということ、そして、誰もが幸せになる権利があるんだということをみなさんも改めて感じることができると思います。本シーズンで登場する日本人のみなさんも、ファブ5とともに前を向いていくことになりますが、その変貌ぶりがすさまじかったので、「人間の力って底知れないものなんだ」と学ぶことができました。カルチャーを共有することの素晴らしさを知った―確かに、外見だけでなく、たった数日で内面まで変わっていく姿に、人間の可能性を見たような気がします。水原さん私もそこで目の当たりにしたのは、誰もがダイヤモンドの原石であり、考え方や物事に対する視点を変えるだけで、人はこんなにも変われるんだということ。そして、他者との関わり合いによって生まれるものの大きさも知りました。自分ひとりだと考え方は1通りしかないですが、いろいろな人と関わるなかでさまざまな意見に触れれば、新たな道を切り開いていくこともできますよね。そこで共感し合えるのも、人間が持っている美しさだと思います。―本当に心に響く言葉というのは、言語の壁を越えて伝わるものだと感じましたが、それはファブ5のみなさんがいろんな経験をしてきたからこそ。実際に彼らと触れ合ってみて、印象に残ったことはありましたか?水原さんエピソードがありすぎて選べないですが、なかでもタンは本当に優しさがあふれている人だなと感じました。もちろん、メンバー全員すごく素晴らしい人たちですし、それぞれキャラクターも違いますが、タンは誰に対しても平等でとにかくピュア。言葉が通じなくても、顔を見ているだけでみんなが微笑んでしまうようなパワーを持っている人と思いました。あとは、海外の人の表現の仕方はオーバーだと思っていた部分も最初はありましたが、実はそれがすごくステキなことだと気がついたのも大きかったですね。私自身がカルチャーを共有することの素晴らしさを学んだように、日本人が異なる文化に触れて、開花していく姿は、これまでのシリーズとはひと味違うところだと思います。―ちなみに、水原さんもファブ5のメンバーに悩みを相談したこともあったのでしょうか?水原さん相談してみましたが、みんながいろいろな意見を言うので、どれを信じていいかわからなくなってちょっと混乱したことはありました(笑)。でも、そんなふうに違う考えや意見を持っていることが彼らのいいところでもありますよね。誰かひとりが相談者の悩みを解決するのではなく、そうやってみんなで話し合いながらそれぞれの視点で導いてくれるので、いろいろな方向からアドバイスをもらえるのは心強いことだと思います。―では、もし水原さんが自分に自信の持てない女性に対してアドバイスをするとしたら、どんなことを伝えたいですか?水原さん誰もがそれぞれの個性を持っているので、本来はありのままでいることが素晴らしいことなんですが、実際はけっこう難しいですよね。そんなときに、自分だけがうれしいことをしようと考えてもなかなか答えが見つけられなかったりしますよね?でも、人間って大切な人のためだったらがんばれるところがあるんです。この番組を見てもわかるように、人が喜んでくれる表情を見て、結果的にそれが自分の喜びにつながることもあるので、他人を幸せにすることで自分が幸せになるというプロセスは大切だなと思いました。小さなことのように聞こえるかもしれませんが、実は大きなことだと実感しています。つらいときは周りに甘えさせてもらっている―水原さんも、ありのままの自分でいられずに苦しんだ時期はありましたか?水原さんもちろんありますよ!―そのときはどのようにして乗り越えたのでしょうか?水原さん私も周りに助けられました。それは、家族だったり、友達だったり、恋人だったり、仕事の仲間だったり大勢いますが、そこで自分が悩んでいることを吐き出せたのは大きかったと思います。たとえ答えが見つからなかったとしても、誰かに聞いてもらって、共感してもらうということは大事ですよね。自分ひとりで悩んでいると、同じ考えがぐるぐると回ってしまうこともありますが、たとえば失恋したときに「私も過去に同じ経験をしてすごくつらかったからわかるよ」と言ってもらえるだけで、「自分だけじゃなくて、みんなも同じ悩みを抱えているんだ。私もいつかみんなと同じように前に進めるようになるんだ」と元気をもらえますから。当たり前のことのように聞こえるかもしれないですけど、私にとってはすごくパワフルなことなので、つらいときは周りに甘えさせてもらったり、話を聞いてもらったりしています。―無理に強がらずに、ときには他人に甘えることも必要ということですね。水原さんそうですね。とはいえ、私も最近まで妹にだけは甘えることができずにいました。なぜなら、姉というよりも、親と同じくらいの目線で妹をサポートしてきたので、どうしても彼女には素直になれなくて……。でも、実は去年初めて、妹の前で泣いてしまうという出来事がありました。―きっかけはどんなことでしたか?水原さん2年ほど前に起業したんですが、それからすごく忙しかったので、ストレスが溜まって、いっぱいいっぱいの状態になってしまったんです。でも、そのときに普段なら甘えられない人にも、自分にはこういう部分があるということをわかってほしいと思うようになりました。―それによって、自分自身も解放されたのではないでしょうか?水原さんそれはありますね。妹にも自分の弱い部分を見せることで、わかってもらえたので、私にとってはいい意味で一歩前進したような気がしています。ファッションが持つ力とは?―そういった周囲の存在も大切ですが、モチベーションを上げるうえで欠かせないものといえば、ファッションの力もあると思います。水原さんにとってファッションとは何ですか?水原さんファッションというのは、違う自分を見せてくれる最強のツール。人間にはいろんな側面があることが当たり前ですが、それを表現できるのがファッションだと思っています。見た目が変化することに恐れる必要もないですし、そこにトレンドとか高級なブランドかどうかというのは関係ありません。私は『ル・ポールのドラァグ・レース』というドラァグクイーンが競う番組が大好きで、彼女たちから学んでいることが多いのですが、そこでも自分の出せないところが出せたり、変身させてくれたりするのはファッションの力だと感じています。―今回の番組でも水原さんのファッションは見どころのひとつですが、そんな水原さんに憧れている女性読者は多いので、美を保つための秘訣をお聞かせいただけますか?水原さんお仕事のときはプロの方々にきれいにしていただいて、スイッチを入れている感じですが、普段続けていることは実はあまりないんですよね……(笑)。とはいえ、野菜中心の食生活にするようにはしていますし、たくさんお水を飲んだり、毎日お風呂に入るようにはしています。ただ、お風呂の入り方は少し変わっていて、シャンプーやリンスをするときもお湯を溜めた湯船に浸かったまま。体を温めながら効率よくしているつもりですが、それが美容にいいかどうかは私もわかりません(笑)。いろいろな考え方があるので、一概にいいとは言えませんが、私が唯一続けているのはそのくらいだと思います。毎日幸せを感じながら過ごせていることに感謝―それでは最後に、日常で幸せを感じる瞬間を教えてください。水原さん何でも話せる家族や友達といるときはもちろん、仕事においても自分の望むような形でできていますし、応援してくれているファンのみなさんからもピュアな愛をいただいているので、毎日が幸せです。どれもお金では買えるものではないですからね。今回『クィア・アイ in Japan!』に出演できたことも含めて、みなさんのおかげなので、いまは本当に感謝しかありません。そんなふうに、周りの人たちとお互いを励まし合っている関係でいられることは、ありがたいことだと日々感じています。インタビューを終えてみて……。完璧なスタイルとはじけるような笑顔が印象的な水原さん。部屋のなかに水原さんがいるだけで、雰囲気が明るくなるのを感じるほどでした。ファブ5の存在感も圧倒的ですが、スペシャルシーズンの名にふさわしい華を添えている水原さんにも注目です!誰もが悩みと向き合いながら生きている!どんな人でも、他人には言えないさまざまな悩みを抱えながら生きているもの。そんなときこそ、ファブ5の“魔法の言葉”は新たな人生を切り開くヒントを与えてくれるはず。悩みを乗り越えた先に広がる無限の可能性を依頼人たちとともに手にしてみては?心が躍る予告編はこちら!作品情報Netflixオリジナルシリーズ『クィア・アイ in Japan!』11月1日(金)より独占配信開始
2019年11月01日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第13回目に登場するのは、「ポストミレ二アルギャル」と呼ばれる次世代型ギャルで、今年5月にデビューしたばかりのシンガー、安斉かれんさん!写真・大内香織ザ・ローリング・ストーンズのライブで触発される【音楽通信】vol.13渋谷のショップで店員として働きながら、デビュー前からコスメティックブランド『M・A・C』の店頭コレクションビジュアルに抜擢され、注目を集めていた安斉かれんさん。令和元日となる5月1日にデビューし、10月1日にはデジタル3rdシングル「人生は戦場だ」を配信した、20歳になったばかりの安斉さんにお話をうかがいました。ーー音楽に興味を持ちはじめたきっかけを教えてください。幼いころからエレクトーンを習っていたり、父がドライブ中にロックをよくかけていたので、自然と音楽、特に洋楽にも興味を抱き始めたんです。父にザ・ローリング・ストーンズのライブに連れていってもらったのが人生初のライブで、そのバックバンドの人がアルトサックスを吹く姿を見て、ものすごく憧れました。中学に入ってからは、吹奏楽部でアルトサックスを始めて、ずっと楽器に対する興味が強かったんですが、あるとき「喉もひとつの楽器だな」と思うようになって、歌も始めるようになりました。ーーライブではボーカルに注目しがちですが、バックのプレイヤーに目を留めたというのは、小学生ながら着眼点がすごいですね。父が家でずっと趣味のギターを弾いていることが多かったので、興味がわくのは自然と楽器ばかりでしたね。ーー中学生からサックスを始めたのですね。はい。もともとはジャズをやりたかったんですが、吹奏楽部に入ってみたらクラシックでした(笑)。でも、クラシックもそれはそれで楽しいなと思って。ーー楽器にふれていくなかで、「喉もひとつの楽器」だと気づいたということですが、それからは歌うことも意識して行っていったのですか。意識というほどではなく、「ちょっと歌をやってみようかな」というくらいの感覚です。私はもともと洋楽やロックを聴くことが多かったのですが、最近はJ-POPにもすっかりハマり、いまもいろいろと聴いています。ーー昔もいまも、どんなアーティストの曲を聴くことが多いですか。実家ではローリング・ストーンズやグリース・ヘルメットをよく聴いていましたし、いま自分で聴くのはアデルやアリシア・キーズなどの女性ボーカルの曲が多いですね。15歳ごろから歌と作詞を始めるーー今年、5月1日にデジタル・シングル「世界の全て敵に感じて孤独さえ愛していた」が配信され、デビューされました。高校生になってから音楽のレッスンに励んでいたそうですが、やはりデビューすることを目指していたのですか。音楽が好きでレッスンしていただけで、デビューしたい気持ちはなかったんですが、レッスンに通うなかでいろいろなご縁があって、デビューすることになりました。人生に起きることは、すべて意味があって、その先に縁が繋がるものなんだなって。ーーデビューしてから、心境の変化はありましたか。デビューする前もした後も、全然実感がわきませんでした。とりあえず目の前のことを懸命にやってきたという感じです。「もうやるしかない!」という心境。ようやく実感がわいてきましたね。ーーデビューすることに対してのプレッシャーはなかったのでしょうか。プレッシャーはもちろんありました。「大丈夫かな?」と不安になったこともあります。いまもそれはありますが、何を始めるにしても、プレッシャーはあると思うので、ただ目の前のことを一生懸命するだけです。ーーまわりの方の反響はいかがでしたか。友達にも「音楽をやっている」「芸能をやっている」とは言っていなかったので、みんなびっくりしていました。デビューした瞬間に「え! 音楽やってたの」って(笑)。ーーそうだったのですね(笑)。ところで、安斉さんはご自身で作詞もされていますね。デビュー作は16歳のときに書いた歌詞だそうですが、何歳頃から作詞を始めたのですか。作詞も、歌を始めたのも、15歳の頃からです。歌詞は、思ったことをメモに書き留めるようにしていて、そこから作っています。ーー続く2枚目は、7月1日に「誰かの来世の夢でもいい」が配信されました。1枚目も2枚目も、配信後にタワーレコード限定の無料配布となった8cmシングルがリリースされていますが、平成生まれの安斉さんは、90年代にあった8cmのCDシングルはご存知なかったですよね。そうですね。もしかしたら父が持っていたかなあ、ちらっと見たことはあったかも? 8cmシングル、ちっちゃくて、かわいいです。逆に、新しいですよね。ーー渋谷のショップで店員として働いていたのは、ファッションがお好きだったからなのですか。渋谷のお店で働いていましたし、ファッションについて知ることも好きではありましたが、アパレルの仕事がしたいというよりも、個性的なものだったり、人とかぶらないものだったり、そういうオリジナリティのあるものに囲まれる仕事に携わりたい! という思いのほうが強かったです。ーー次世代型ギャルである「ポストミレニアルギャル」(通称ポスギャル)と呼ばれていますが、そのことについては?大前提としてギャルとは、「うちら、ギャル~」みたいなノリや着飾った見た目だけじゃなく、マインドだと思っています。そういう意味では、(表面上でポスギャルを意識しているわけではないけれど、マインドは)自分もギャルだと思います。ーーデビュー前から『M・A・C』の店頭コレクションビジュアルにも抜擢されていましたが、そのときの心境を教えてください。実はコスメがすごく好きで、もともと『M・A・C』を愛用していたので、お話をいただいたときはすごくうれしかったです。とくに海外のコスメが好きで、日本に入っていないものを取り寄せたりしています。メイクの仕方によって、雰囲気が全然変わってくるじゃないですか。そこがメイクの面白いところで、またさらに、メイクの勉強もがんばろうと思っています。ーーメイクに興味を持ったのはいつですか。メイクを始めたのが小5ぐらいですね(笑)。そのときに人気だったギャル雑誌に憧れて、友達とつけまつげを買いにいって、つけまつげをし始めました。それがきっかけで、メイクもするようになったんです。楽しかったですね。ーー今日はメイクさんがメイクをされているのですか。今日は自分でメイクをしています。恥ずかしいな(笑)。ーーとても透明感のあるお肌ですが、ファンデーションを塗っていますか。いえ、今日は塗っていないです。がっつりメイク顔になるのでファンデーションはせずに、パウダーだけにしています。パウダーの下に、『M・A・C』の「ストロボクリーム(光沢のある下地クリーム)」を入れると、ベースから輝いてきれいに見えるんですよ。ーーそういうコツもあるんですね。いえいえ、自己流なんです(笑)。ありがとうございます。ーーメイクのこだわりはありますか。目もとのメイクは日によって、すごく変えてしまいます。あと、ハイライトの入れ方と、ベースではファンデーションを塗らないようにしていますね。自分に正直に、リアルタイムの気持ちを歌詞にするーー10月1日に3枚目のシングル「人生は戦場だ」を配信され、こちらも1、2枚目と同様にタワーレコード限定の無料配布となる8cmシングルとしてリリースされました。新曲に込めた思いを教えてください。いつもは書きためたメモから、ひとつの歌詞にしていくのですが、「人生は戦場だ」に関しては違いました。曲をいただいたときに、曲からのインスピレーションを受けて、一気に感情があふれて歌詞を書き上げたんです。すごく静かなメロディから1番が始まって、2番からどんどん盛り上がるのですが、1番の音がささやきのように聴こえたから、“人には言わないけれど自分の心の中を語る歌詞”にしました。そして2番では、展開の盛り上がりに合わせて、“少しずつ強くなって決意をしていく気持ち”を歌詞にしてみたんです。ーー一気に歌詞を書き上げたということですが、1枚目と2枚目のときを振り返るとどうでしょうか。1枚目のときは歌詞を書くことにまだ慣れていなかったので、いま思えば、昔の日記を読むような感じになっています。言いたいことをぶわーっと並べていきましたね。2枚目はそのときにしか思わない感情を書きためていたメモから引っ張ってきて、歌詞にしていったという感じでした。ーー書きためたメモからストーリーを紡いでいくのも、だいぶ慣れてきたのでしょうか。そうですね。毎日書いているので、メモもいっぱいたまりました。ひとこと、ふたこと、思いついたことや情景、そのときに見た風景をメモしています。良いことも悪いことも書いて、単語でもいいから残しておいて、そこから広げていきます。ーーストレートにがんばろうという歌詞ではなく、さまざまなことに揺れて葛藤する気持ちを描いていらっしゃいますが、そこに共感する方も多いのではないかと思います。そのあたりは意識して歌詞を書いているのですか。もちろん聴いてくれる方が共感してくれたら、すごくうれしいですね。でも歌詞を書くときは、人に共感してもらいたいというよりも、リアルタイムの気持ちを素直に書くほうが、絶対共感されると思っていて。この世代でしか思わない感情を、自分に正直に、リアルに書いていければと思っています。ーー新曲がテレビアニメ『ブラッククローバー』(テレビ東京系毎週火曜日午後6:25~)のエンディングテーマとして、10月から流れていますね。大好きな作品のエンディング曲を歌わせていただいています。物語に添えて流れたときに、何か伝わることがあればうれしいですね。ーーミュージックビデオでは、1枚目から今回の3枚目まで、「デビュー3部作」として一連の物語を描いています。AR(拡張現実)が進化して、高度なMR(複合現実)が実現した「近未来の渋谷」を舞台にした設定だそうですね。そうなんです。3作でつながっているストーリーがあるので、細かく観ていただけたら、面白いと思います。ーーミュージックビデオの撮影も初めてでしたよね。はい。最初は「こんなにも大変なんだ」と驚きました。セットで撮ることもありますし、ロケに行くこともありますし、ブルーバックで撮影するときもありますし。とくにブルーバックでの演技は難しかったですね。長い時間をかけてミュージックビデオを作り上げていくために、多くのスタッフやキャストの方と一丸となって作っていったので、完成版を見たときは本当にうれしかったですね。最初は何もかもわからないまま撮っていたんですが、何作か撮るうえでいろいろと思うものが出てきました。今後、ミュージックビデオを撮るときは、少しずつ、自分自身のこだわりも強くなっていくのではないかと思います。いろいろなことを吸収して「安斉かれん」を高めていくーー現在20歳になられて、10代の頃と比べて心境の変化はありましたか。そうですね……特に何にも変わらないですね(笑)。お酒が飲めるようになったので、ひとりでバーにでも行ってみようかな。ーー20代は「こうしていきたい」という考えはありますか。先のことを考えるのはあまり好きじゃないんです。だから、常に目の前のことをやっていきます。ーーところで、お休みの日はどのように過ごされていますか。お休みの日は、おうちでずっと動画配信サイトで映画を観ています。歌詞につながると思うと勉強にもなりますし、映画がもともと好きなので映画やミュージックビデオなどをいろいろと観たり、愛犬と遊んだりしています。ーーひとり暮らしだと、犬のお世話をするのは大変じゃないですか。もともと実家に犬と猫、オウムやカメなど、いろいろな種類の動物がいたので、ひとりになると寂しいんです。ひとり暮らしの家でも、帰ったら動物なりの「おかえり」を言ってもらうことが、癒しになります。いま飼っている犬はペキニーズとチワワのハーフなんですが、ちょっとブサカワなところが愛くるしいです(笑)。赤ちゃんのときから飼っていますが、まだ8か月なのに貫禄があるんですよ。お散歩にも毎日行きます。ーーお名前はなんですか。ゼロくんです(と言って、スマートフォンにあるゼロくんの写真を探す安斉さん)。かわいい写真を見てほしいんですよ……。この写真、見てください!ーーかわいいですね! ではお休みの日は、映画を観たり、ゼロくんと遊んだり。はい。あとは、友だちとごはんを食べに行ってゆっくりとカフェで語っています。ーー最後に、シンガーとして今後の目標があれば教えてください。目標というより、こうしていければという思いになるんですが、ずっといまのように、リアルタイムで気持ちを伝え続けていければ。そしてこれは前から言っていることでもあるんですが、いつまでも音楽を好きでいたいです!これからも、いろいろなところからさまざまなものを吸収して、どんどん「安斉かれん」を高めていきたいと思います。取材後記ゼロくんのお話になると笑顔があふれる、キュートな安斉かれんさん。初ステージとなった、10月に開催された渋谷のイベントでは、凝った演出で観客を驚かせていました。そんな安斉さんが発信していく音楽やメイク、ファッションなどのスタイルは、これからの時代にどんな影響を与えていくのか見逃せません。まずはニューシングルをチェックしてみてくださいね。安斉かれん PROFILE1999年生まれ。神奈川県藤沢市出身。渋谷の人気ショップ 『RELECT by RUNWAY CHANNEL Lab.』で店員として働きながら、デビュー前から多くのファッションメディアに登場し、『M・A・C』の店頭コレクションビジュアルに抜擢される。令和元日の5月1日に1stシングル「世界の全て敵に感じて孤独さえ愛していた」でデビュー。7月1日に2ndシングル「誰かの来世の夢でもいい」、10月1日に3rdシングル「人生は戦場だ」を配信。これらデビュー3部作は配信後に、8cmシングルとしてもリリースされた(タワーレコード限定無料配布)。Information安斉かれんNew Release「人生は戦場だ」10月1日配信(サブスクリプション音楽ストリーミングサービス限定配信シングル)インスタグラム[/hidefeed]
2019年10月31日日に日に寒さが増してくると、頭と体が熱くなるような刺激を求めてしまいたくなるもの。そんな気分のときこそ、一瞬で別世界へと引き込んでくれるような映画がオススメですが、今回は世界を動揺させた衝撃作をご紹介します。それは……。五感が震える『CLIMAX クライマックス』!【映画、ときどき私】 vol. 272有名な振付家に選ばれた22人のダンサーたちは、雪が降る人里離れた廃墟で、公演のためのリハーサルを行っていた。最後の仕上げを終えた彼らが始めたのは、打ち上げパーティ。爆音の音楽に体を揺らしながら、サングリアを浴びるように飲んでいた。ところが、そのサングリアにはドラッグが混入しており、彼らは徐々に我を失っていくことに。エクスタシーを感じる者もいれば、発狂する者もおり、ダンスフロアはいつしか地獄のようになっていた。理性をなくした人間たちが迎える結末とは……。ダンスと音楽で構成され、観たこともないような映画体験へと導いてくれる本作ですが、映画で世界を挑発し続けているこちらの方にお話をうかがってきました。鬼才で知られるギャスパー・ノエ監督!これまでにも、『カノン』や『LOVE 3D』など、強烈な作品で観客を魅了してきたノエ監督。実際に起きた事件から着想を得たという本作もカンヌ国際映画祭で上映された際には、賛否両論を巻き起こし、大きな話題となったほどです。そこで、撮影の舞台裏や監督がインスピレーションを受けているものなどについて語っていただきました。―まずはなぜダンスをモチーフにした作品を手掛けようと思ったのか、その理由からお聞かせください。監督それは、僕がもともとダンスを見るのがすごく好きだったから。才能のあるダンサーたちの踊りというのは引き込まれますし、本当に素晴らしいですよね。そういった思いからもダンスの映画を撮りたいというのは、つねに自分のなかに強くありました。それだけでなく、ダンスを映し出した映画からはたくさんのエネルギーが放出されていると考えていた部分もあったと思います。映画というのは、あくまでも作りものであり、観客たちもそれが“嘘”だとわかったうえで観に行っていますが、それをわかっている前提だとしても、そこから発せられるエネルギーというものは感じられるものですからね。―今回は演技未経験のダンサー21人とプロの女優1人を起用されていますが、どのようにして選ばれましたか?監督ダンスを軸にした映画ということもあり、今回は演技ができる人を探すのではなく、踊れる人を探すことに集中しました。まずはできるだけパリ近郊に住んでいる人のなかからネットで検索し、ある程度人数を絞ってから実際に会って話をするという方法をとりました。最終的に選んだのは18歳から23歳までの若いダンサーたち。彼らはプロではなく、時折イベントに出演したりして趣味でダンスをしているような子たちですが、重視したのは、カリスマ性を持っていることと、感じのいい人、そして撮影現場で僕と馬が合うかどうかということでした。彼らに演技力は求めていないとは言ったものの、物語のなりゆき上、心理的に難しいキャラクターが必要なところもあったので、そこに関してはプロの俳優に入ってもらっています。―撮影で大変なこともあったのでしょうか?監督企画が立ち上がって準備までに1か月かかり、そのあとは順撮りをしながらだいたい15日ほどで撮影を終えました。今回は即興でストーリーを進めていく形をとりましたが、ダンサーたちは精神的にトランス状態になることも含めて非日常をすごく楽しんでもらえたようです。僕にとっては、どのシーンも忘れられないものになりました。演技未経験のダンサーの演出方法とは?―今回は台本が数ページしかなかったそうですが、演技をしたことがない彼らにアドリブで演じさせるのは難しさもあったと思います。どのような演出をされたのでしょうか?監督冒頭にダンサーたちのインタビューがありますが、実は最初の段階ではあのシーンは予定していませんでした。撮影を進めていくなかで、最終日の3日ほど前にスタッフと話をしていて、ダンサーたちそれぞれが語るシーンが足りないということになり、急遽入れたんです。そのときはすでにほかのシーンを終えたあとだったこともあり、彼らも自分の役どころを十分に理解していたので、それに加えて自分のダンスに対する情熱や思いを語ってくださいとお願いして撮りました。ストーリーの結末に関わりのある子だけには、こちら側が決めたセリフを話してもらうようにしていますが、それ以外の人には、5~10分くらい自由に話してもらい、こちらが面白いと思うところだけを選んで編集しています。パーティ中の会話に関しても、同じような方法で撮影しました。―そんなふうにアドリブが中心の物語のなかで、結末はどのようにして目指していったのでしょうか?監督もちろんエピローグはなければいけないと思っていたので、考えてはいましたが、最初の段階で具体的には決めていませんでした。なぜなら、撮影を順番に進めていくなかで少しずつ自分のなかに形ができていったからです。あとはダンサーたちにもどういう終わりにしたいかを聞き、できるだけ彼らの希望に沿っていくように意識していました。―セリフだけでなく、ダンスシーンも即興で行ったそうですね。監督ダンスバトルのシーンでは、カメラは1時間半回しっぱなしにしていて、そのなかからいいところを抽出して、6~7分くらいにまとめています。事前に3曲を用意していることだけは伝えましたが、どういう体の動かし方をするのかも、どのタイミングで誰が前に出るかもすべて彼らに任せました。最初のダンスシーンについても、彼らと振付師によって作り上げてもらったシーンなので、僕はほとんど関わっていません。というのも、そもそも僕は人にいろいろと指示するのは好きではないし、人を動かすのも得意ではないですからね(笑)。なので、彼らがそれぞれのアイディアを持って作品に関与してくれたことはありがたかったです。自分も周りにあるものすべてから影響を受けている―監督自身の存在や作品は、ほかのアーティストたちに多くの刺激を与えていると思いますが、監督が影響を受けているものは何ですか?監督僕は自分の周辺にあるものすべてから、インスピレーションを受けていると思います。それは小さいときから現在にいたるまで、出会った人や住んでいた環境、本、映画、新聞といったすべてのことです。ちなみに、冒頭のインタビューシーンのときに背景にDVDや本がたくさん並んでいますが、あれは実際に僕の所有物。この作品に直接影響を与えたわけではないですが、自分自身に対して影響を与えた作品の数々です。そのほかにも、たとえばナイトクラブに行ったときに、最初はみんなハッピーなんだけど、アルコールが進むといい人が全然違う人に豹変してしまうといった出来事からもインスパイアされることもありますよ(笑)。おとなしくて優しそうな人ほどサイコティックになるのはすごく恐ろしいことだけど、僕はそういうものを含めたすべてに興味があると言えるのかもしれないですね。―なるほど。過去には『エンター・ザ・ボイド』で撮影されたこともあり、東京には特別な思いも持っていただいているとのことですが、監督が思う日本の魅力を教えてください。監督僕は映画を持っていろいろな国に行く機会はたくさんあるものの、そこまで惹かれる場所はあまりありませんが、そのなかでも東京はとても魅力的に映りました。社会的なメカニズムが自分の知るヨーロッパとは全然違うことにも驚きましたし、アーティスティックなものに関して、日本にはカルト的なものを感じるんですよ。出身地であるアルゼンチンと10代から暮らしているフランスのような縁のある国以外で長期間滞在したのは、日本が初めてでした。といっても、東京しか知らないので、東京という街が自分にとっては特別なんだと思います。あと、僕にとっては日本映画も魅力のひとつ。なぜなら、欧米で制作された傑作と日本で制作された名画を比べたときに、日本映画の持つ力は抜群に大きいと感じるからです。日本人には独特な完璧主義がある―日本とフランスでは、現場の雰囲気もかなり異なりますか?監督日本人たちの完璧主義というのは独特だと思いますが、日本で撮影したあとにフランスで気がついたのは、スタッフたちの仕事に対する向き合い方の違い。今回の作品でもグラフィックデザインを手掛けてくれたのは、フランスで生まれ育った日本人ですが、ご両親が日本人ということもあるのか、フランス人以上の完璧を求めていると感じました。それはおそらく日本人の家庭環境がそうさせているのかなと思っています。それに比べると、はっきり言ってフランス人は怠け者ですから……。なぜなら、週末は必ず休みたがるし、フランス人が他人に一番聞く質問は「今年のバカンスはどこに行くの?」なんじゃないかなと感じているほど(笑)。それだけ日常生活において、仕事よりも休暇が重要ということなんですよ。―(笑)。確かに、日本人は休みよりも仕事を優先しがちなところがありますからね。監督フランス人にとっては、バカンスを過ごす1か月が1年でもっとも関心のある期間なんだと思いますよ。そんなふうに、国民全体がバカンスにとらわれてしまっているというところが、日本とは違いますよね。まあ、僕からするとみんなが旅行に出る7月から8月にかけては、街から人が減って静かな環境になるので、仕事に集中できる最高の時期。街の喧騒から離れたくて休暇に行く人が多いのに、行った先の海辺に人がいっぱいいるんだから、彼らは何をバカンスに求めているのか、僕にはよくわからないね(笑)。―確かにそうですね……。それでは最後に、今後についても教えていただきたいですが、監督の作品は、発表されるごとに毎回観客の想像をはるかに超えてきている印象なので、ご自分でもまだまだ表現しきれていないものがあると感じているのでしょうか?監督自分の作品がこれからどうなるのかは、僕自身にもわかりません。ちなみに、『CLIMAX クライマックス』のあとに撮った『Lux Æterna(原題)』は50分ほどの中編で、シャルロット・ゲンズブールとベアトリス・ダルが出演している映画ですが、舞台は撮影現場。最初は楽しいんだけど、だんだん現場がどうしようもない状態に陥っていくというストーリーです。セックスの描写や暴力のシーンも何もないですが、そんなものはなくても十分に狂気的な部分は出ていると思っています。あとは、2002年に制作した『アレックス』をもう一度編集し直した新しいバージョンというのも、すでに発表していて、オリジナルよりももっと怖く仕上がっていますよ。おそらく日本でも公開されると思うので、楽しみにしていてください。見たことのない狂気に溺れる!映画が始まったら最後、誰もがトランス状態へと陥ること間違いなしの問題作。観終わったあとにもう一度観たくなるような中毒性と五感をフル回転させる心地よい疲労感を存分に味わってみては?過激な予告編はこちら!作品情報『CLIMAX クライマックス』11月1日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開配給:キノフィルムズ/木下グループ©2018 RECTANGLE PRODUCTIONS-WILD BUNCH-LES CINEMAS DE LA ZONE-ESKWAD-KNM-ARTE FRANCE CINEMA-ARTEMIS PRODUCTIONS
2019年10月30日パリ、ミラノのファッションウィークには多くの女性マガジンエディターやインフルエンサーが訪れますが、男性エディターやインフルエンサーの姿もあります。その中でも多くのフォトグラファーに人気があったイケメンをチョイス。彼らのストリートスナップを紹介します。日本でも活躍している爽やかスマイルが魅力的なイケメンモデル!Ole dautzenbergオランダのモデル事務所属に所属していて、日本でも活躍している彼は『ヴァレンチノ』などのブランドのランウェイモデル。『ヴィヴィアン・ウェストウッド』のショーの後に道端でお会いし撮影をお願いしたところ、優しく笑顔で対応してくれた爽やかイケメンです。全体をブラックに決めながら、個性的なジャケットと首もとがセクシーに見えるルーズなトップスがインパクトありのスタイル。さすがモデルさんのファッションです。インスタグラム@ole_dautzenbergジュエリーデザインショップのオーナーであるイケメン!Simon Nygardミラノで開催されたショーに参加する方々のなかでもとても人気だったのが、超イケメンの彼・シモン。ショートな前髪がとってもキュートで素敵な彼は、実は自らジュエリーデザインショップを運営しているビジネスマンでもあり、ファッショニスタ、インフルエンサーでもあります。ディオールのジャケットに、ブラックレザーのショルダーバッグで、パンキー&クールで決めています。インスタグラム@simonnygard甘いマスクにひと目惚れ!イケメンモデルThibault Chalaouxトレードマークのカーリーヘアーに見え隠れする瞳が素敵な甘いマスクの持ち主の彼は、パリを拠点とするモデルのひとり。もうバランスが整いすぎていて、見ているだけで十分な存在ですが、モデルとしても、まだまだこれから活躍するだろう要注目モデルなんです。話しかけると優しく受け答えしてくれるあたりも、人の良さを感じますが、カメラを向けると上からクールに目線を合わせてくれるプロ意識にも惚れ惚れしてしまいます。インスタグラム@thibaultchalaoux雑誌の創設者であり編集長、ロングヘアが個性的なイケメン!David Martinファッションウィークで常に見かける、長身でロングヘアの個性的なスタイルが抜群に似合うデヴィッド。実はとてもシンプルな着こなしをしていることが多いのですが、彼のオーラが個性的に見せているかも!?多くのブランドともつながりがあり、ファッション業界では見逃せない存在。モノトーンカラーで統一しつつも、重すぎないボトムスとカジュアルな雰囲気を出すコンバースでストリート風に決めています。インスタグラム@davidmartingss人気急上昇中のイタリア人インフルエンサーイケメン!Marc Forneマルク・ フォルネは、最近では『フェンディ』 x『 リモワ』のコラボレーションスーツケースのムービーに登場したイケメン。今回は『MSGM』のショーの前に彼をスナップ!『MSGM』らしいショッキングピンクにイエローの超個性的なセットアップです。なかなかマネはできませんが、イタリアならではのカラーコンビネーション、イタリア人の彼だから着こなせるスタイルかも。インスタグラム@marcforneグローバルに活躍する、タレントイケメン!Carlo Sestini(右)全身ホワイトでカッコよく決めた、モデルでありインフルエンサーでもある彼は、ミラノとパリにある世界有数の国際的なラグジュアリータレントエージェンシーに所属するイケメン。全身同じ色で決めるのは難しそうですが、素材やデザインで飽きのこない同色スタイルをカッコよく着こなしています!ミラノではよく見かける彼、今後はさらにアジアでもインフルエンサーとして活躍することを楽しみにしています。インスタグラム@carlosestiniいかがでしたか? イケメンは見ているだけで、目の保養ができますね。ただイケメンなだけではなく、彼らは自分の夢をかなえたり、ビジネスをしている才能の持ち主。そんななかでファッションスタイルにもとても注目が集まり、現在ではインフルエンサーとしてもパワーを発揮している方も多数。今後もファッションウィークで見かけた、イケメンで仕事もできるメンズをご紹介していきたいと思います。
2019年10月29日連載第128回目は、キノコと豚肉のうまみたっぷりのつけうどんをご紹介します。冷凍うどんを使ってあっという間にできる簡単麺メニュー。肌寒くなってきたいまの時期にいただきたい一品です!『豚肉とキノコのつけうどん』【旬を味わう 美人レシピ】vol. 128旬食材は、キノコ!キノコの旬は10月~12月。日本のキノコには天然ものと栽培ものがあり、エリンギはほぼすべて栽培ものが出回っています。天然ものはまさに秋が旬ですが、栽培ものが多く出回っているため、一年を通して安定供給されています。キノコといえば、低カロリーかつ食物繊維が豊富で知られていますね。まさに女性には嬉しい食材! でもそれだけではないのです! たとえば舞茸には肌荒れを防ぐビタミンB2、お肌の潤いを保つトレハロースなど、美肌に導く栄養素が含まれています。また、シメジにはアミノ酸の一種であるオルニチンが含まれており、脂肪を燃焼させる効果もあるといわれています。キノコのなかでも食物繊維がトップクラスのエリンギはビタミンB1・B2・ビタミンD、カリウムを豊富に含んでおり、むくみ解消が期待できます。低カロリーで食物繊維たっぷりのキノコ! 美肌効果やむくみ解消が期待できたり、女子には嬉しい食材です。調理法もさまざまなので手軽に摂り入れられるのも嬉しいですね。ぜひ旬のキノコで美に磨きをかけましょう材料はこちら!【材料(二人分)】・冷凍うどん:2玉・豚こま切れ肉:200g・エノキ:1/2玉・マイタケ:1/2パック・シメジ:1/2パック・ショウガ:1/2かけ・三つ葉:1束・ゴマ油:適量(つけ汁調味料)・だし汁:400ml・しょうゆ:大さじ3~4・みりん:大さじ4・酒:大さじ1・塩:少々(仕上げ用)・一味唐辛子:少々まず、下準備を始めます。~その1:野菜を切ります。ショウガは千切りにします。三つ葉は5㎝幅に切りわけます。まず、下準備を始めます。~その2:キノコは石づきを除き、小わけにします。エノキとシメジ、マイタケは石づきを除き、手でほぐしながら小わけにします。まず、下準備を始めます。~その3:豚肉をひと口大に切りわけます。豚肉はひと口大程度に切りわけます。まず、下準備を始めます。~その4:うどんをゆでるお湯を用意します。大きめの鍋に2L 程度のたっぷりの水を入れ沸騰させます。では、作ります! お鍋にゴマ油を熱し豚肉を炒めます。お鍋にゴマ油を加えて熱し豚肉を炒めます。ショウガの千切りも加えます。ショウガの千切りも加えて一緒に炒めます。豚肉に8割がた火が入ったところでだし汁を加えます。豚肉に8割がた火が入ったところでだし汁を加えます。煮立ったところでキノコを加えます。煮立ったところでキノコ(エノキ、マイタケ、シメジ)を加えます。しょう油とみりん、酒を加えます。しょう油とみりん、酒を加え、3~5分程煮込みます。煮込んでいる間に冷凍うどんをゆでます。煮込んでいる間に冷凍うどんを袋の表示に従ってゆでます。ゆで上がったら流水で洗い流し氷水に取り、さっと冷やし、しっかりと水を切ります。ゆで上がったら流水でぬめりを取り、氷水でさっと冷やしてから、しっかりと水を切ります。器にうどんを盛り付けます。器にうどんを盛り付けます。煮込んだつけだれに三つ葉を加えひと煮立ちさせ火を消します。煮込んだつけだれに三つ葉を加えひと煮立ちさせ火を消します。ここで味をみて、足りない場合は塩を加え調整してください。器につけだれを盛り付け、仕上げに三つ葉を添えます。器につけだれを盛り付け、仕上げに三つ葉を添えます。お好みで一味唐辛子を散らし、うどんと一緒にいただきます。おいしさのアレンジポイント今回は豚肉を使いましたが、もちろん牛肉でもおいしく仕上がります。つけだれの調味料(だし汁、しょう油、みりん、酒)の代わりにめんつゆを使えばさらに簡単に仕上がりますよ
2019年10月29日生きていくうえで欠かせないもののひとつといえば、医療。私たちが安心して暮らせるのも、医療の現場を支えてくれる人がいるからこそですが、今回は普段知ることのできない様子を垣間見ることができる注目の映画をご紹介します。その作品とは……。珠玉のドキュメンタリー『人生、ただいま修行中』!【映画、ときどき私】 vol. 272本作の主人公となるのは、パリ郊外にある看護学校に通う生徒たち。年齢も出身も異なる彼らが看護師になるという夢を叶えるため、実際の現場で奮闘している姿に密着しています。そこで、40人の生徒たちを150日間にわたって見つめてきたこちらの方に、本作に込めた思いや彼らから学んだことについて語っていただきました。フランスのニコラ・フェリベール監督!これまでに『パリ・ルーヴル美術館の秘密』や『ぼくの好きな先生』といった名作ドキュメンタリーを次々と世に送り出し、現代ドキュメンタリー最高峰の一人ともいわれているフェリベール監督。11年ぶりの来日という貴重な機会にお話をうかがってきました。―本作では医療を題材にされていますが、最先端の手術やスーパードクターを追うのではなく、あえてスタート地点に立ったばかりの学生たちに密着しようと思った理由から教えてください。監督私は普段あまり表に出てこない人たちに敬意を捧げるような作品を作りたいと思って、今回は取り組みました。なぜなら、看護師というのは陰にいるような存在で、どちらかというとあまり高い評価を得られていないところがあるからです。医療の世界では、医者に比べて看護師は下に見られているようなところがあると感じたからこそ、そういう仕事に焦点を当てたいという意図がありました。そのなかでも、なぜ看護師の卵である学生たちを追いかけたかというと、彼らはまだ若い世代であるにもかかわらず、病気につきまとう苦悩や末期状態にいる患者たちの人生と向き合うこととなります。そこには恐れもあるでしょうし、未知のものを発見していくこともあるでしょう。でも、私はそこに生まれる彼らの若さと人生の終わりという強いコントラストに惹かれるものがあったのです。―確かに、医療の現場では普通の若者たちでは目の当たりにしないような現実と向き合うことになりますよね。監督それと、若い人たちを登場させることによって、観客のみなさんがより感情移入しやすくなるだろうと思ったのも理由のひとつです。たとえば、注射を打つ難しさを学んでいるところやさまざまな医療的な動きを覚えなければいけないところを見ると、「私だったらできるかな?」と誰もが自分と重ね合わせてしまうはずですから。私も看護を学ぶということがどれだけ難しくて時間のかかることかを知りましたが、いろいろな知識を習得しなければいけない看護師は、簡単になることのできない職業なんだと撮影を通して痛感しました。一命をとりとめた経験がテーマを明確にした―監督は2016年に塞栓症を患って救急搬送されたそうですが、その経験も本作を制作するうえでは大きな影響を与えているのでしょうか?監督もちろん、それもありました。以前から健康や保険制度をテーマにしたドキュメンタリーをいつか撮りたいと考えてはいましたが、どういう切り口で着手しようかというのが具体的には見えていませんでした。そんななか、自分が救命救急室に入ることになった出来事は、作品に影響を与えたと思います。つまり、自分の経験を通して、テーマが明確になったということです。医者というのは、いつもすごく急いでいますし、彼らの関心事の大半は技術的な部分や医療的なことですが、入院してみてよくわかったことは、看護師とのやりとりがいかに大事な部分を占めているかということ。つまり、患者としては人と話をして安心させてもらったり、誰かに寄り添ってもらったりすることが非常に必要なことなんですよ。だからこそ、“医療ヒエラルキー”のなかでは下のほうにいるかもしれない看護師や掃除係のような人たちが話しかけてくれたり、笑わせてくれたりするような交流が入院生活においては必要不可欠なことなんだと実感しました。―それは、ご自分で経験したからこそですね。とはいえ、日本でも看護師不足は問題となっており、このままいくと2025年には看護に関わる職員が6万から27万人ほど不足すると言われています。さらに、現在では約75%の看護師が仕事をやめたいと思っているというデータもありますが、看護師が希望を持って仕事を続けられるために改善すべき点はどんなことだと思いますか?監督この数字を聞くと、看護師をめぐる状況は、どこも同じなんだということがよくわかりますが、私の国であるフランスはもちろん、ヨーロッパも同じ問題を抱えていますよ。給料はそれほどよくないし、勤務時間もとても不規則なので、看護師になりたいという人たちがだんだん減っていることは理解できますよね。そういった条件的な厳しさはもちろんですが、彼らが直面している問題はほかにもあります。それは、人員や予算の削減といった経済的な部分がますます優先されるようになってきたことによって、本来であればもっとこういう看護したいという自分たちの思いを貫けない状況に追い込まれていることです。病院では看護師たちによるストもよく起きていますが、それは決して給料のアップだけを唱えているものではなく、もう少し自分たちの仕事に威厳を持って働けるように体制を整えて欲しいということを訴えているものでもあるんですよ。看護師の大変さを目の当たりにして驚いた―どこの国でも、まだまだ多くの問題が残されている状況ということですね。今回は彼らの生活に密着するなかで、さまざまな場面に遭遇したと思いますが、そのなかで印象に残っていることはどんなことですか?監督私が一番驚いたのは、彼らが学ぶべき知識や技術の幅の広さです。これまでの私は、看護師といえば、お医者さんの補佐役くらいのシンプルなイメージを持っていましたが、本当にさまざまなものを会得しなければいけないということを初めて知りました。それは技術的なことだけではなく、倫理的なことや道徳観、法律や権利的な概念、それから薬の配分には数学的なことも必要になりますし、薬理学もきちんと学ばなければいけないですよね。さらに、体力も必要ですし、責任感というのも持ち合わせなければならないので、多様なものを習得してはじめて看護師になれることを知りました。そのほかには、それぞれの人が持つストーリーのなかにある美しさに触れることができたのも印象に残っています。―全力で向き合う彼らを見ていて、もっと社会全体で彼らを支えるような寛容さを私たちも持つべきだと感じましたが、最後に監督がこの作品を通して観客に伝えたい思いを教えてください。監督作品を制作するときに私が心がけているのは、テーマ以上のものを映画が示唆するようにすること。今回は看護の世界を映し出していますが、私の作品はあくまでもその入口でしかないので、看護以上のことを訴えている人間の映画でもあります。彼らは人を看護するという非常に重要な職業に従事している人たちなので、私たちにとっても決して無関係のことではありません。それだけに、私たちをケアしてくれる人たちを私たちがもっとケアしなければいけないと思っています。つまり、彼らがよりよい条件のなかで仕事ができるように気を遣ってあげるべきだということ。そして、それは必ず私たち自身にも返ってくることでもあるというのをみなさんにも考えて欲しいです。人生には学びと感動が詰まっている!自分の仕事に対して誇りや希望を持って働くことの大切さを思い出させてくれる看護師たちの真剣な眼差しに、心を動かされる本作。病院で当たり前のように受けていた治療も、看護師たちの努力と熱意によって支えられていたものだと改めて感じさせられるはず。看護師不足が叫ばれる現代において、私たちが彼らをどのようにして支えていくべきかをひとりひとりが考えてみては?応援したくなる予告編はこちら!作品情報『人生、ただいま修行中』11 月 1 日(金) 新宿武蔵野館ほか全国順次公開配給:ロングライド©Archipel 35, France 3 Cinéma, Longride -2018
2019年10月28日きらびやかな世界で活躍する、ファッションショーのモデル達。ファッションウィーク中は街中で見かけることができる彼女達のプライベートなストリートスタイルをスナップしてみました。注目モデル!リズ・ケネディとリズ・トンプソン - Liz.kennedy & Liz.thompson世界の一流ブランドのランウェイ後にスナップした彼女達。黒で統一したロックテイストなスタイルが、とても決まっています。またショーとは逆に、ブランド物に縛られず好きな物をチョイスするあたりも好感が持てます。やはりスタイルは抜群ですが、彼女達のファッションスタイルは親近感が湧きますよね。マネできそうなスタイルなので、ぜひチェックしてみてください。インスタグラム右@liz.thomps左@liz.kennedy世界的に人気!クリス・グリカイ - Kris Grikaiteクリスは今では超売れっ子のトップモデルですが、彼女は2年前のプラダの2017年春夏コレクションにて、16歳でランウェイデビューを果たしたという、まだ歴は短いロシアンモデル。とはいえ、ランウェイの後は、彼女を待ち構えているマガジンフォトグラファーやファン達でいつも揉みくちゃ状態。それほど人気なんです。今回は超ミニスカートのワンピースに、カラーをキリッと締めてくれるブラックデニムでスタイリッシュに決めています。また、ミニスカートだとさらに足が長く見えてスタイル抜群!現在は、ニューヨークに拠点を移して本格的なキャリアをスタートさせているようで、ファッションウィークでは欠かせない存在になっています。シャープな顔立ちですが、笑うとくしゃっとかわいらしい表情になる彼女は、男性からも女性からも憧れのモデルです。インスタグラム@kris_grikaite韓国のスーパーモデル!ソラ・チョイ - SORA CHOI (左)最近は、日本や韓国からも多くのモデルがランウェイモデルとして注目されてきていますが、韓国モデルとしては抜群の注目度と人気度を誇るのがソラちゃん。真っ黒なウルフカットに真っ赤なリップ、そして鋭い瞳がどのモデルよりも魅惑的な雰囲気を醸し出し、虜にしています。彼女は普段でもブラック、またはホワイトといったはっきりとしたカラーを好むようです。今回は、最近はあまり見る機会の少ないブーツカットのボトムスをチョイス。へそだしルックと、彼女の抜群なスタイルを十分に楽しめるスタイルです。インスタグラム@sola5532柔らかな表情と金髪ショートカットが印象的でキュート!マイケ・インガ - Maike Ingaとっても雰囲気が柔らかなキュートな彼女、ドイツのミュンヘン出身のモデル。『Stella McCartney』、『 Valentino』、『 Givenchy』、『 PRADA』といった、そうそうたるブランドのモデルを務める超売れっ子モデル。今回は、オーバーサイズのシャツに細身のボトムスでカジュアルに決めていました。日本でも人気が出そうな雰囲気の彼女に、今後も注目したいです。インスタグラム@maike.ingaシャープで美女オーラ半端ないフェリーチェ - Felice Nova Noordhoffオランダ出身の彼女は、実はアイスホッケーをかなり本格的にやっているスポーティな一面もあるモデル。強めのウェーブのきいたブロンドヘアーとかわいいシャープな瞳が魅力的。今回は、彼女の髪の色をよりきれいに見せてくれる、真っ青なロングシャツワンピースに、写真には写ってないですが、ヒールのあるドクターマーチン。モデルの間でもかなりドクターマーチンは人気で、フェリーチェもけっこう愛用しているようです。インスタグラム@felicenovaランウェイ常連の人気モデル!ユニョン ペ - Young Bae Yoon彼女も常に有名ブランドのランウェイに登場する、売れっ子モデル。ソラ・チョイと同じ、アジアから離れたヨーロッパでも知られたモデルであり、これからも注目したいモデルのひとりであります。彼女はカジュアルで動きやすそうな、親しみやすい服装が多い印象。今回もデニムにVネックの薄手セーターをボトムインした、カジュアルなスタイルですが、足の長さが際立ってモデルとひと目でわかる!トップスをボトムインできるのは、足の長さが際立つので勇気が必要ですが、最近は脚長効果があるので、ここヨーロッパでもよく見かけますよ!インスタグラム@MULAN_BAE個性的なのにキュートな魅力!ベンテ・ヴァン・オールト - Bente Van Oort『CELINE』 の広告キャンペーンに起用されたり、多くのファッションウィークコレクションでも注目を集めた、今最も話題のモデル、ベンテ。彼女はちょっぴりボーイッシュにスタイリングしているところがポイント。ピンクの個性的なセーターにホワイトボトムスと、女性らしい雰囲気なはずが、そこはヘアスタイルでキリっとカッコよくしています。Save meと書かれた個性的なセーター、マネしたい……。インスタグラム@benteoort_笑顔が素敵なアジアンビューティ!リナ・チャン - Lina Zhangオールブラックでカッコよく決めているのは、2児の母でありながらモデルとしてカムバックした、とっても愛くるしい大人な女性のリナ。スタイリッシュで、元気はつらつな笑顔はとっても親しみやすい!中国の小さな村で生まれた彼女は、今では世界的に成功を収めたモデルとして活躍していますが、一時はストレスで体重が大幅に減ってしまったりと、簡単に成功したわけでじゃなく、やはりその裏に大変な努力もあったようです。今後の活躍も期待しています。インスタグラム@linazhanglina最近のモデル業界は、若い頃からモデルを目指すだけではなく、人種、国籍、バックグラウンドなど関係なしに、多くの人にチャンスが与えられている気がします。アジアからも多くのモデルが世界で活躍しているのを見ると、個人的にも嬉しく感じます。また、きらびやかな世界に登場するモデルであっても、私服はクールだったりカジュアル。そのギャップに好感度がさらにあがります。今後の彼女達の活躍、ぜひ応援してください。
2019年10月27日婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第19回は、気になる男性といざ付き合ったら「思ってたのと違う!」と一気にテンションが下がって破局した女性たちの、残念な短命の恋エピソード3選をお届けします。1. 実は裏表のある男性だったダメ恋【結婚引き寄せ隊】vol. 19都内の会社に務めるAさんは、いつもさわやかな笑顔で挨拶してくる、別の部署の男性が気になっていました。そのさわやかな男性は、出社時間に会社のロビーやエレベーターで朝の挨拶をする以外、違うフロアで働いてるため、どんな仕事ぶりなのかはよく知らなかったそうです。ある日、お昼休みの時間にランチに行こうとしたら、そのさわやかな男性とバッタリ遭遇。「よかったら一緒にご飯でも」という男性からの誘いで、昼食を共にしたことをきっかけに、その後さわやかな男性と付き合うことになったAさん。始めは、さわやかな彼のことを好ましく思っていたAさんでしたが、慣れてくるに従い、だんだんとグチばかり言ってくるようになったそうです。「アイツは要領がいいだけで全然仕事ができない」「俺のほうが残業してるのにまったく評価されない」など。え?それはあなたの要領がわるくて仕事が遅いのでは……と心の中で思ったAさんですが、何かを言うと彼から「俺のこと好きなんでしょ? なんで応援してくれないの!?」と詰め寄られたことがあったため、反論しなくなりました。表面上ではさわやかな笑顔を見せるものの、実は仕事のグチや誰かの悪口ばかりを言う彼の性格の悪さや部署ではかげで「グチ男」と言われることもあると知り、さらに自分が“グチ吐き場所”になっていると感じて、結局3か月で別れたそうです。ちなみに、次にAさんが付き合った男性は、無口な人だとか。2. 亭主関白でドン引きのダメ恋Cさんは、大学生の頃から「経済力のある人と早く結婚する」というのが口グセという、結婚願望の強い女性で、合コンでお金のありそうな男性と仲良くなることが得意でした。ある日、合コンで意気投合した一流企業勤務の年上の男性と、トントン拍子で付き合うことになったそう。Cさんは、彼からのリクエストもあってせっせと彼の家で手料理を振る舞い、休みの日にはデートよりも掃除や洗濯など家事を手伝っていました。そんな家庭的なところを見たからか、交際1か月で、結婚について話が出るほど順調な交際をしていました。ですが、結婚話を境にして、彼の態度がドンドン威圧的になっていったそうです。「ここの掃除が足りてないんじゃないの?」とフローリングの床を指でなでてホコリをチェックしたり、「今日の味付けはなんだよ!」と心を込めて作った料理に文句を言ってきたり……。彼は「結婚するならボクにふさわしい女性にならないとね!」と言っては、デートらしいデートもないまま、自分の家だというのに常に家事を彼女にやらせ、手伝おうともしなかったのだとか。付き合って3か月目にはすでにウンザリしていたCさんは、ストレスで体に湿疹が出てしまうほど疲れてしまいました。経済力のある人との結婚という条件だけで男性を見て、彼が隠していた亭主関白さに気づかずにまいってしまったCさん。ある晩、ふと思い立って彼の連絡先を消去して、すべての思い出を頭から消し去ったそうです。彼にとっては突然の音信不通になってしまいましたが、ストレスでまいっていたCさんにとっては、別れ話をする気力も残っていなかったのだとか。「お金より、愛だよね、やっぱり」とつぶやいていました。その後、それほどお金はないけれど、愛情たっぷりの同年代の彼氏ができたそうです。3. 押されて付き合ったけど気持ちが入らないダメ恋部署異動したばかりのBさんは、毎日仕事を覚えるのに必死でした。帰宅後も仕事のことで頭がいっぱいで眠れず、睡眠不足もあってか、職場でミスをすることもあったそうです。そんなとき、Bさんに「誰だって最初は新人なんだから」と、いつもやさしく仕事をフォローしてくれる同じチームの先輩社員の男性がいました。ある日、職場でふたりきりになったときに、その先輩から「付き合ってほしい」と言われたBさん。ですが、まだ仕事では半人前だし、先輩のことは尊敬しているけれど正直なところタイプではなかったため、お断りしたそう。ですが、翌日からさらにBさんの仕事をきめ細やかに率先してカバーし、毎日のように「かわいいね」などと褒め言葉を投げて押してくる先輩に、まあいいかと気持ちが動いて、ふたりは付き合うことに。半同棲状態となって公私共にベッタリと過ごすふたりは、周囲からも「お似合い」と言われていました。朝も昼も晩も連日、「すごくきれいだ」「愛してる」などと言われ続けていたBさんですが、うれしかったのは最初だけで次第に息苦しくなり、先輩から離れるためにまずは密かにチーム変更を上司に相談。その後、彼のいないときに荷物をまとめて実家に戻り、交際半年に満たないうちに別れを告げたそうです。何度も先輩から連絡があったり、職場でも顔を合わせたりもしましたが、その頃には一人前になっていたBさん。先輩とはチームも変わっていたために、Bさんは表面上だけのやりとりでやり過ごし、「すごく押されて付き合ったけれど、息がつまりそうだった」と吐露していました。それからはのびのびとひとり身を満喫し、好きな人ができて告白しようとがんばるBさん。実は“追われるよりも追う女”だったのでしょう。片思いも楽しそうでした。いかがでしたか。恋活や婚活をしていると、いろいろなタイプの人に出会うことがあります。時には、思い通りにならないダメ恋をしてしまうことだってあるでしょう。でもそこから、どんな男性がタイプなのか、どういった人と付き合うと幸せなのか、自分が本当に求めているものは何かを見極めて、次に活かせばいいのです。心身ともにハッピーになるいい恋をしてくださいね!©PeopleImages/Gettyimages©RgStudio/Gettyimages©praetorianphoto/Gettyimages
2019年10月27日本格的な秋のオシャレを楽しむ今。そろそろ小物アイテムにも意識が向いているのでは? とくにシューズは幅広いお洋服の着こなしに対応できる万能なデザインが良いですよね。そこで今回は、キャリアファッションにも使える2019年秋冬のおすすめシューズデザインをご紹介します。イラスト・角佑宇子今年も鉄板はローファーメンズライクなアイテムが人気となっている昨今のファッショントレンド。それに伴って男性的なデザインのローファーも流行アイテムとして取り上げられています。とくに今年らしい流行のデザインというわけではありませんが、根強い人気があるのでぜひ今季も取り入れてみてはいかがでしょうか? セットアップスーツでハンサムに履きこなすと今っぽいキャリアルックに変化しますよ。また、スカートと組み合わせるならフェミニンなものではなくロングのタイトスカートなどすっきり感のあるものを選びましょう。注目は甲深デザインここ数年までは指のつけ根が見えるほどの甲浅パンプスが人気でしたが、今年は反対に甲深のパンプスが主流に。深いV字の切り込みが足のラインをシャープに見せてくれます。また、甲浅に比べてしっかりとしたフィット感があるので履き心地も抜群。ゆったりめのワイドパンツやプリーツスカートとの相性が良く、肌のチラ見えを効果的に活かしたコーディネイトにしてみてください。スクウェアトゥパンプス先シーズンから出始めてきたスクウェアトゥパンプス。トレンドに返り咲いたのはだいぶ久々ですね。四角いフォルムのつま先は、安定感のある履き心地を実現させてくれます。また、服装自体がシンプルでも、足もとをスクウェアトゥパンプスにするだけで今年らしいトレンド感のあるコーディネイトになります。基本的にパンツもスカートもどれでも合わせられる万能さがありますが、個人的におすすめなのはフレアスカートと合わせたクラシカルスタイル。秋にぴったりのカラースカートと組み合わせて、ポイントを押さえた小技コーデに仕上げて。足もとからオシャレを意識キャリアコーデはオシャレに制限がかかるぶん、トレンドのアイテムをなかなか取り入れづらいもの。だからこそ靴のデザインに少しこだわるだけで、さりげなく今っぽいスタイルを表現することができます。今回ご紹介したアイテムは全てオンオフ両用できるものなので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
2019年10月26日みんな知っている名作『不思議の国のアリス』の魅力がいっぱい詰まった展覧会が、現在横浜で開かれています。会場には、原作者ルイス・キャロルの自筆画から、現代のアーティストたちによる作品まで約200点が集結。さらに、アリスの物語世界に入り込める「リアル脱出ゲーム」も体験できちゃいます!『不思議の国のアリス展』とは?【女子的アートナビ】vol. 163この展覧会では、1865年に初版が出版され、150年以上たった今なお読み継がれているルイス・キャロルの世界的ベストセラー『不思議の国のアリス』の魅力を堪能できる多くの作品を紹介。会場は、横浜のそごう美術館です!日本初公開となるキャロルの直筆画や、初版本の挿絵を描いたジョン・テニエルの原画、さらに物語の独特な世界観に没入できる草間彌生や清川あさみ、エリック・カールなど国内外で活躍する現代アーティストたちの作品も展示されています。同展を監修した筑波大学名誉教授で日本ルイス・キャロル協会会長も務める安井泉さんによると、アリスの物語は「研究していくと少しずつ謎が解けていくが、ひとつ謎が解けるとさらにその向こうに、もうひとつ謎があることがわかり、どんどん深みにはまる」とのこと。「その謎を解いていくときにひらめいた人たちがコラボしたり、他の作品に昇華したりして作品が広がっていったのではないか」といい、「キャロルをより身近に感じることができる展覧会なので、会場を隅々まで見てほしい」と語りました。リアル脱出ゲームとコラボ!また、今回同展では「リアル脱出ゲーム」との初コラボも実施。特別な謎解きキット(税込み¥1,500)を別途購入すれば、展示を見るだけでなく、アリスの世界の謎解きも楽しめます。ということで、謎解き体験しながら会場を回ってみることにします。まず、入場して専用エリアに行き、序章の謎解きを開始。少しネタバレになりますが、最初の謎として、物語でおなじみのシロウサギが登場します。アリスになった気分で、消えたシロウサギを追いかけながら、展示を楽しみます。第1章では、『不思議の国のアリス』の初刊行版本やルイス・キャロルの直筆原稿、さらに人気挿絵画家ジョン・テニエルの作品が登場。展示室の雰囲気もステキです!書斎で足止め…第1章の展示を楽しんだあと、アンティーク風の書斎が現れました。ここで、次なる謎解きを開始。ある暗号を解かなければならないのですが、ちょっと難解です。椅子も用意されているので、しばらく座って頭をひねってみました。その間、次々と謎解きコーナーに人がやってきますが、みなさん解けないで苦戦している様子……。取材時間も限られているので、いったん謎解きは保留にして、次のコーナーへ移動します!アリスやキャラたちがいっぱい!第2章では、世界で活躍する7人のアーティストたちが描いたアリスの物語を楽しめます。ルイス・キャロルが創作した物語『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』には、シロウサギやチェシャネコ、ハンプティ・ダンプティなど、アリスを困らせたり助けたりする個性豊かなキャラクターたちがたくさん登場します。絵本画家や挿絵画家たちが描いたキャラクターたちの作品は、どれも魅力的。水彩でカラフルに仕上げられた絵もステキですが、墨で描かれた作品もクールです。ぜひ、お気に入りのキャラクターを探してみてください。そして、アリスの迷宮に迷い込むような通路を通って、最後のコーナーに移動します。必見!アリスの靴第3章では、アリスの世界観に没入できる作品を展示。現代アーティストを中心にした個性的な作品やインスタレーションが並んでいますが、特に目を引くのが舘鼻則孝さんの 《Heel-less Shoes Series, “Alice Blue Shoes”》。レディー・ガガ愛用の靴を制作したことでも知られている舘鼻さんが「もし、アリスからオーダーをもらったら……」というストーリーを思い描き、この展覧会のために制作したそうです。写真は正面からのものですが、ヒールレスシューズなので、会場ではぜひ横からのスタイルも眺めてください。とってもおしゃれです!不思議百貨店へ!アリスの世界にどっぷりつかれる展覧会、いかがでしたか?作品鑑賞に集中してもいいですし、謎解きして遊びながら見るのもOK。また、現在、そごう横浜店では全館で「不思議百貨店」をテーマに「不思議・驚き・可愛い」アイテムをそろえているそうです。展覧会を見終わったあとも、不思議気分を味わえるそごう横浜店に、ぜひ足を運んでみてくださいね!Information会期:~11月17日(日)会期中無休開館時間:10:00 ~ 20:00※入館は閉館の30分前まで※最終日は17時閉館謎解きキット販売時間:13時~18時(最終日は15時まで)ゲーム開催時間:13時~20時(最終日は17時まで)会場:そごう美術館(横浜駅東口そごう横浜店 6階)料金:大人 ¥1,500/大学生 ・高校生¥800/中学生以下無料一般お問い合わせ:そごう横浜店電話045(465)2111大代表
2019年10月25日パリで開催されるファッションウィークでは、関係者やインフルエンサー、雑誌のエディターなど多くの方達が訪れますが、その他に歌手やモデル、女優なども参加します。警備がとても厳しいなか、なんとか撮影に成功した、著名人たちをご紹介します。世界的大ヒットの『ゲーム・オブ・スローンズ』出演!メイジー・ウィリアムズ - Maisei Williams彼女が車から降りた瞬間から、カメラマン、一般人、ガードマンで周りが一斉に人だかりになりました。なんといっても、世界的大ヒットの『ゲーム・オブ・スローンズ』のアリア・スターク役で知られる彼女、メイジー・ウィリアムズなんですから!今回は『ステラ マッカートニー』のショーに来ていました。真っ黒のカジュアルなショートドレスに、オールバックのヘアースタイルがかっこいい!超ミニスカートでも、いやらしくないかわいさが素敵です。世界的歌姫!エリー・ゴールディング - Elena Jane Goulding私も大興奮!大好きな歌手がまさか私の目の前に普通に立っているなんて……イギリスのシンガーソングライターで、私生活では最近結婚されたエリー・ゴールディング。彼女の歌声は、日本でも人気ですよね!今回は、かっこよくオールインワンに高めのピンヒールサンダルで登場。自信に満ちあふれた、ピンと張った姿勢と彼女の魅力的な瞳が、神秘的なオーラを醸し出していました。アメリカの女優でありプロデューサーのエヴァ・ロンゴリア - Eva Longoria Baston『ビバリーヒルズ青春白書』にゲスト出演したり、アメリカの人気ドラマ『デスパレートな妻たち』でガブリエル・ソリス役を演じ、大ブレイクを果たしたエヴァ・ロンゴリア。今回は『BALMAIN』のショーにて、私は初めてファッションウィークでお目にかかりました。もちろん警備と人だかりで全身の撮影はできませんでしたが、間近で撮影に成功。とっても大胆に胸が開いたジャケットで、全身ブラックで統一されたセクシーかつカッコいいスタイルでした。彼女抜きではファッションは語れません!アナ・ウィンター - Dame Anna Wintour DBEアメリカ版『ヴォーグ』の編集長であり、言わずと知れた『プラダを着た悪魔』の鬼編集長のモデルとなった人物といわれるアナ・ウィンター。今回は似たようなカラーの、柄違いのワンピースとコートを合わせた、シックでありつつも個性的なスタイルで登場。どこから見ても、一瞬で彼女とわかる存在感と、キレイに整ったお決まりのショートボブヘアが特徴的。まだまだ現役モデル!ナオミ・キャンベル - Naomi Elaine Campbell全世界的に知名度の高いモデルであるナオミは、イギリスの女性ファッションモデル。ナオミは、魅力的なモデルというだけではなく、実は黒人モデルとして初めてパリ版『ヴォーグ』の表紙を飾った歴史的人物なのです。女優や歌手、作家としても活動していて、彼女のその幅広いポテンシャルにただただ驚くばかり!今回は『ヴァレンティノ』のショーで彼女を発見しましたが、『ヴァレンティノ』の2019年春のオートクチュールショーで、彼女がショーのラストルックを飾ったことは、記憶に新しいです。ファッションは、ショッキングピンクの『ヴァレンティノ』の定番ハンドバッグをポイントに、アイボリーやヌーディカラーをベースに、上品で女性らしく、そしてトレンドに流されないセットアップが印象的でした。スイス出身の女優!カテリーナ・グレアム - Katerina GrahamアメリカのTVドラマ『ヴァンパイア・ダイアリーズ』などに出演している彼女は、女優のみならず、歌手、ダンサー、そしてモデルとしても活躍しています。声をかけると気軽に対応してくれるとっても優しい方。ほとんどの要望に同じような神対応をしていました!今回、『BALMAIN』のショーに訪れた時の、大胆で個性的なマントのようなものを羽織ったスタイルは、まさに『BALMAIN』のショーのモデルのようにかっこいい!また、キレイに揃ったボブヘアも、全体のクールなファッションにより個性をプラス。彼女にしかできないスタイルです。日本でもなじみのある方から、まだあまり知られていない世界の著名人まで。ファッションウィークには世界中から多くの人たちがショーを見にきます。彼女たちのスタイルはトレンドというよりは、彼女たちにしかできないファッションを楽しんでいるようで、またインフルエンサーとは違ったストリートコーデを見ることができます。なかなかマネすることはできないスタイルが多いですが、どんな姿でショーを見にくるのか、楽しみですよね!今後もチェックしていきたいと思います。
2019年10月24日世界中で愛されている、ユニクロ。しかし最近では「ユニクロですら高いと感じる」という人が増えているそうです。それもそのはず、ユニクロは定期的にセールを開催するので、その時期には驚くほど安い値段で良質なアイテムが手に入ります。セール時期じゃないときに洋服を買うとなんだかちょっと損した気分になりますよね。そこで今回は、お得にユニクロでお買い物をする秘訣をご紹介します。イラスト・角佑宇子購入は週末がキホン!ユニクロのヘビーユーザーならご存知かもしれませんが、ユニクロは定期的な周期でセールを行なっています。それが週末セール。金~日曜日にかけては通常価格よりも安い値段で購入できるのです。ただし、全アイテムが安くなるというわけではありません。その週によってインナー系・トップス系・ボトム系など、アイテム別にセール対象商品が切り替わっているのですね。なので、週末前に今週はどのアイテムがセール対象商品になるのか事前にチェックをしておきましょう。狙っていたアイテムが値落ちするチャンスがあればそれをぜひ逃さないでくださいね。大型セールは【歳末・春・秋】アパレルブランドはそのブランド特有のセール時期があります。ユニクロでは、大きくわけて年末年始・春・秋に大型のセールがあります。春と秋は創業感謝祭といって、だいたい毎年5月頃と11月頃に行われています。創業感謝祭は週末のセールよりももっと規模が大きいので、ノベルティグッズのプレゼント、周年価格のとびきりセール価格(今年は35円ソックスが話題となりました)、旅行券が当たる抽選会などのイベントが目白押しでとても楽しいですよ。もちろん、この期間はかなり人が集まっていてレジも並ぶわ、フィッティングも並ぶわで少々の覚悟は必要……。あらかじめ、手に入れておきたいアイテムをリストアップして、現地では迷いなくGETできるようにしておくと良いかもしれません。クーポンはアプリでGET普段、あまりユニクロには行かない。ちょっとフラッと立ち寄った時にお得に買いたい、という方にはユニクロの公式アプリをインストールしてクーポンをGETすると良さそう。公式アプリは新規会員登録をしただけで500円クーポンがもらえたり、購入時にクーポンが当たったりします。お店に足を運ぶ機会が少ない方はアプリで情報をチェックしながら、クーポンGETの機会も狙ってくださいね。B品・ワゴンセールもぜひチェック!このほか、陳列棚の横に配置されているワゴンには、セール品やB品が常に置かれています。ワゴン内は人の手に触れられることが多く、見た目にも売れ残り感があることは否めませんが実は意外や意外、ここに掘り出し物があることも多いのです。人気商品の売れ残りが1点だけあったということもあるので、ぜひパッと見の印象で決めることなくじっくり探してみると良いですよ。良い品をよりお得に!チャンスを逃さず、賢くお買い物しましょう。
2019年10月24日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第8回は、普段使えるものから季節商品まで、便利でお得な100円ショップ、ダイソー、キャンドゥ、セリアで見つけた「秋の夜長の安眠アイテム5選」をご紹介します。写真・かわむら あみり100円ショップで買える安眠グッズ5選【ママライフばんざい!】vol. 8日々の暮らしに役立つアイテムが豊富な100円ショップ。ひとり暮らしでも、家族がいても、何かと生活を支えてくれる便利なものがたくさんあります。今回は、『ダイソー』『キャンドゥ』『セリア』の100円ショップで見つけた、秋の夜長にぴったりの安眠アイテムをご紹介します。1. セリア「リラックスミニまくら」ドーナツ型の「リラックスミニまくら」セリアの「リラックスミニまくら」です。首ではなく、手首にはめて使うことで、腕枕がより心地いいものになる優れもの! 材質はポリエステル、中材はポリプロピレンでできています。サイズは直径約13cm×高さ10cm。引き出しやデスクの隅のそっとしまっておいても邪魔にならない大きさです。秋の夜長に部屋で読書をしているとき、まだ横にはなりたくないけれど「ちょっと休憩しよう」というときなどにぴったり。うつぶせ寝にも適しています。2. キャンドゥ「5本指ソックス」履き心地のいい「5本指ソックス」キャンドゥの「5本指ソックス」は、ポリエステル、綿、ポリウレタンの混合生地でできています。こちらは男性サイズの25cmから27cmのものですが、ぴったりと足にフィットし、かつ洗うと少し縮むこともあるため、女性の足もOK。履き心地もいいので、就寝時に履いても気になるようなことはありません。指をすっぽり包む一般的な靴下のタイプよりも、5本の指それぞれを包むタイプの「5本指ソックス」はムレにくく冷えにくいのだとか。指1本ずつを動かせるため、血の巡りもよいといわれています。1日家事をして冷えてしまったママの足先を温かくして、ぐっすり眠りたいですね。3. ダイソー「アロマディフューザー」「アロマディフューザー」。写真左はローズの香り、右はシトラスの香りダイソーの「アロマディフューザー」は、室内用の芳香剤です。各50mlで、写真のローズ、シトラスのほか、ホワイトムスク、オーシャンの香りがありました。そのほか、違うメーカーで別の種類の「アロマディフューザー」もあります。100円でこんなにカラフルでかわいい「アロマディフューザー」が手に入るのですから、試してみたくなりますよね。容器に3本のボンボンのついたスティックをさすと、スティックが液体を吸い上げて、香りが部屋に広がります。香りにはリラックスさせる効果もあるので、家族で安眠できそうですね。4. セリア「おやす耳」「おやす耳」で気になる音をシャットアウトセリアの「おやす耳」は、熱可塑性エラストマーという柔らかいゴムのような素材が特徴の耳栓。サイズは最大部の直径が約15mm、最小部の直径が約8mm、長さ27mm。両耳用に2個あって、さらに収納できるコンパクトな透明のケースもついていて便利。耳に入れる部分が3段階の立体スパイラル構造になっていて、耳の大きさにとらわれずにフィットしやすく作られています。水に強いので、汚れたらじゃぶじゃぶ洗えるのもいいですね。耳栓はひとつ持っていると、周囲の音が気になるときに使えて、安眠に役立ちそうです。5. ダイソーの「ナイトソックス」「ナイトソックス」は女性に役立つアイテムダイソーの「ナイトソックス」は、オープントゥタイプの靴下で、ポリエステルとポリウレタンでできています。サイズは23cmから25cm、長さは31cm(履くと膝下くらいまで)。「ナイトソックス」というだけあって、就寝中の足につけておくと、血行がよくなり脚の疲れがとれるのだとか。実際に試してみると、着圧の具合がちょうどよく、ほんのり温かい履き心地。朝になったら、むくみが改善されているかもしれません。1日動いて疲れているママの脚をカバーしながら、美容アイテムにもなり得るのですから、ひとつは持っておくといいですね。便利な安眠アイテム5選をお届けしてきましたが、すべて100円(税別)だなんてうれしい限り。プチプライスで手に入れられる優秀なアイテムは、今後もママライフを助けてくれそうです※2019年10月購入。時期や店舗により商品の有無は変更することがあります。
2019年10月22日パリミラノコレクションSS20のストリートスナップをしつつ見つけた、日本でもトレンド入り間違いなしの注目のファッション&小物をご紹介します。モテ度200%!上品で女性らしいハイネックな花柄ロングワンピース今年見かけたスタイルのなかで、私がとってもお気に入りのこちらのスタイル。美的な印象と上品さでパーティはもちろん、デートにも、と、男女にモテてしまいそうなスタイル。体型を気にすることなく、堅苦しくもないスタイルなので、実はとっても簡単で楽な着こなしスタイルかも!?また、もし背が低くて似合わなそう、と思う方は、ヒールが高めのアンクルブーツやパンプスを合わせると、おしゃれに着こなせますよ。いったい何が入るの?思わず二度見してしまう超ミニハンドバッグたち去年から徐々に人気が出てきたこの超ミニタイプのバッグ。本当にいったい何が入るの?と思うくらい小さいバッグですが、中に何かを入れているようです……。キーやメモ帳などでしょうか。ただ、手持ち無沙汰になるのがいやなら、こちらの超ミニバッグはおすすめかも!?ギリギリ携帯が入りそうな大きさのものから、クレカくらいしか入らない大きさのバッグまで幅広く、各ブランドで発売されています。ぜひ今年のトレンドアイテムを、楽しんでみてはいかがでしょうか?女性ウケ抜群の大人かっこよさ!オールインワンで休日ボーイッシュスタイルオールインワンは実は着こなしが意外と難しかったり、体型が見えてしまいそうでなかなか着れないと思ってしまいがちですが、女性らしいものを選べば、実はボーイッシュ過ぎずおしゃれに着こなせるんですよ!今回よく見かけたのは、腰のあたりに絞りがあるタイプ。ダボっとしがちなオールインワンでも、これならスタイルよく見えるし、メリハリがあって上品に着こなせます。胸もとがスッキリしているデザインがおすすめ!ボーイッシュすぎない、休日の大人のおしゃれファッションになりますよ!男子の好きなスタイル!今年もやっぱり人気のニーハイ or ロングブーツ!秋から冬になると各ショップでも発売しだすロングブーツやニーハイブーツ。今期も既にニーハイは数多くの色をストリートスタイルで見かけましたが、ブラックは永遠の定番カラー。足長効果だけではなく細くも見えて、どんなファッションにも合わせやすいので、1つあるととっても便利!まだお持ちでない方は、今年こそぜひおすすめのアイテムです。今年も見逃せないデニム&デニムコーディネイト!季節問わず、そして性別年齢問わずに人気なのが、デニム&デニムのコーディネイト。日本ではあまり見かけませんが、実は海外ではよく見かけるセットアップのひとつ。上下別のカラーのデニムも人気ですが、今年は同じようなセットアップが人気のよう。スカートでもパンツでも、デニムだとカッコよく着こなせるます。小物やアクセサリーで女性らしさも忘れずに!セレブ風!? カラフルフェイクファーの派手めが人気急上昇!日本でどれだけトレンド入りするか不透明なところはありますが、海外のショップでは多くのカラフルフェイクファーコートがたくさん!またストリートスタイルでもよく見かけました。私の周りも、持っている人が何人もいるのを見ると、今年に限った話ではなく、数年前から海外では人気だったもよう。日本ではあまり派手すぎるカラーやデザインはなかなか見かけませんが、秋冬はダーク系で統一したくなるファッションも、個性的なアウターで一気に華やかにするという手もあり。いかがでしたか?秋冬のファッションは、色が重くなりがちですが、今年のトレンドアイテムや自分らしいカラーを上手に取り入れて、楽しく自分流ファッションを楽しんでみてください。
2019年10月22日東京・渋谷で開催された“女子の健康”をテーマにした体験イベント『Ladyknows Fes 2019 supported by NISSAY』に、タレントの菅本裕子(ゆうこす)さんが登場! トークイベントで、“婦人科”や“生理”など女子のリアルな悩みについて赤裸々に語ってくれました!Ladyknows Fesって?『Ladyknows Fes 2019 supported by NISSAY』は、10月11日(金)の国際ガールズ・デーに向け、若い女の子たちがふだんあまり意識していない自身の体や健康について、楽しみながら知ることができる体験フェス。ミュージアムやかわいいクリニック、レディースドック、シンポジウムなどが5日間限定で開催されました。会場は、女子に人気の結婚式場、TRUNK BY SHOTO GALLERY。写真は一階のミュージアムの様子です。『Ladyknows(レディーノーズ)』は、女性の健康や生き方・働き方をエンパワメントしていくプロジェクトとして2019年4月に発足。代表を務めるのは、広告会社に勤める23歳のクリエイティブディレクター、辻愛沙子さんです。辻さんによると、イベント開催のきっかけは、「20代~30代女性の“健康診断・人間ドックの未受診率の高さ”を示したデータだった」とのこと。「私もそうなのですが、20~30代の女子は自分が健康体だと思って安心しきっているところがあると思います。この年代は子どもを産むことも選択肢のひとつとしてあるのに、私たちが自分の体に対して関心を持っていないというのはリスク。何かアクションをしたいと思いました」と辻さん。「行かなければならない」というタスクになりがちな検診を「心がときめくもの、インスタ映えするもの、気分が上がるもの」に変化させた“あたらしい健康診断”が今回のイベントで体験できました!かわい~!インスタ映えする健康診断まずは、会場3階で開催されていた『心がときめくクリニック』へ。写真は、身長や体重を測定する「BODYCHECK」でスタッフの方が身長を測っているところです。測定器に天使の羽がついていて超かわい~!友だちと一緒に行って、写真を撮り合いたくなりますね。こちらは、一滴・1分で測定できる「BLOOD TEST」。私も試してみましたが、本当に手軽。専用アプリをスマホに登録後、検査キットで指先から採血するだけで終わり。翌々日には検査結果がスマホに届き、生活習慣病に関する13項目についての症状が判明しました。また、女子にとっては内側だけでなく外側の健康も大事。「BEAUTY DOC」ではパーソナルカラー診断や、髪の毛の状態を見てくれる「髪の未来予測」なども受診できました。ゆうこすさんのトークイベント、開催!イベント初日には、タレントの菅本裕子(以下、ゆうこす)さんが登場するシンポジウム『Z世代が考える これからの婦人科UX』が開催され、Ladyknows代表の辻愛沙子さんと一緒に楽しいトークが繰り広げられました。辻さんトークテーマのZ世代とは、1995年以降に生まれた世代のこと。いわゆるデジタルネイティブ世代です。ゆうこすさんのファンも、その世代に多いですよね。また、ゆうこすさんは、ユニ・チャームさんの生理用品ブランド「ソフィ」のキャンペーン『#NoBagForMe』のメンバーとしても活躍されています。※筆者注:『#NoBagForMe』とは生理用品を購入するときに紙袋で包んで隠さなくてもいいような世の中にしようというプロジェクト。ゆうこすさんもともと私は、生理用品のコーナーに行くこと自体が恥ずかしいと思っていたような女の子でした。小学校で初めて生理について習ったとき、女子と男子に分けられ、教室にはナプキンに血のついた絵があって、「この話は絶対男子にしたらダメ!」と怖い先生に言われ(笑)、強烈な記憶として残っています。生理が初めてきたときも母親に話せなくて、まして父親は男子なので絶対に言えないし、家のトイレには三角コーナーもないし(笑)、「どうしたらいいの!」って感じでした。でも母にバレて、そしたら「赤飯炊く」とか言い出し、「父親にバレちゃう」って焦りました(笑)。ゆうこすさんそんな生理のコンプレックスを持った私のような女の子でも、生理について堂々と隠さず話せるような世の中にしたいよね、というのが『#NoBagForMe』の活動で、第一弾として生理用品のパッケージ開発をしています。アンケート投票を実施して、かわいい猫ちゃんのデザインに決まったんですよ!婦人科に彼氏と行って…さらに、お二人のトークは婦人科の話に移っていきます。辻さん生理用品もデザインひとつでハードルが下がりますが、婦人科検診についても同じです。例えば、男性の先生の触診は、お医者さまに罪はないのですけど、抵抗感がある女性も多い。それに、あくまでタスクになっているのが今の健康診断の状況だと思うので、「おしゃれな場所で楽しく検診を受けてみよう」とか、「ワンコインで手軽に検診受けてみよう」という感覚が女性には重要なことと思います。ゆうこすさん今まで婦人科というのは、症状が出てヤバいとなったら行く、みたいな場所でした。私自身すごくおろそかで、生理が止まりまくっていたんです。ストレスとかで生理が全然来なくなって、それなのに「生理がなくてラッキー」とか思っていた時期もありました。本当は、そんな状態は絶対にダメなんですよね。それで、やはり体を壊してしまい、婦人科に行きはじめました。でも、最初はひとりで婦人科に行くのが怖かったので、彼氏についてきてもらって、「勇気をふり絞って行ってきます」みたいな感じでした(笑)。「お医者さんは怖くなかったよ」みたいな婦人科のレビューがたくさんあれば、行きたくなりますよね。私たちが行ってもいいんだ!最後に、女子が行きたくなる婦人科について、お二人が熱く語ります。辻さん女性は、男性に比べると正規雇用でない人が多く、検診の未受診率も男性に比べると高いのです。一回の検診費用は1~3万円かかりますが、フリーランスの方や非正規雇用の方が自腹で3万円払って、美容院とかネイルとか普段の生活を差し置いて行けるか、というと、特に若い女性の場合、まだ自分は大丈夫だろうと思ってしまうのです。でも、実際に子宮頸がんは20代でも起こりうるリスクがあり、若い時から検診を受ける習慣をつけるのはとても大事です。今回、ワンコインの500円で婦人科検診(子宮頸がんと乳がんの検診)を実施するという企画もあり、チケットを販売したら一日で完売しました。やはり、女性の中でも課題意識はあるのだと思いました。婦人科をアップデートする必要がありますよね。ゆうこすさん今まで、産婦人科とかは私たちが行っていいのか、わからないような感じでした。でも、今回の『心ときめくクリニック』の会場は若い子向けのデザインになっていて、「私たちが行ってもいいんだ! 私たちのためにしてくれているんだ」と思えました。デザインの力はすごいですね。ピンクと紺でかわいいですし、スタイリッシュです。辻さんこのデザインは男性の方がしました。女性の課題は女性だけで何とかするのは難しく、社会全体で変えていかないといけないと思います。あくまで女性に届けるイメージですが、彼氏と一緒に来ても恥ずかしくないような、おしゃれな場所だったら婦人科も行きやすくなりますよね。女性の健康について、今後もより多くの方に関心をもってもらい、楽しそうと思ってもらえるような取り組みをしていきたいです。ワンコイン・レディースドックの実施もしたいですし、大きな夢では、いつか常設の施設をつくれたら、という思いもあります。一過性ではなく、ひとりでも多くの女性に検診を受けていただく場所にしていけたらと思っています。次回は3月8日に!ゆうこすさんと辻さんのトーク、いかがでしたか?イベント会場では、多くの女子たちが笑ったりうなずいたりしながらお二人の話に聞き入っていました。また、男性の参加者も多く、この活動に対する関心の高さがうかがえました。本イベントは終了しましたが、今後2020年3月8日の国際女性デーにも同じようなイベントが開かれるそうです。ananweb読者のみなさんと同世代の女子たちが立ち上げたLadyknowsのプロジェクト、ぜひ公式サイトをチェックして今後の活動に参加してみてくださいね!
2019年10月22日