次男の妊娠が判明したとき、当時1歳10カ月だった長男は非常に活発で落ち着きがなく、言葉の発達も遅かったため、私は非常に手を焼いていました。このままでは、次男が生まれてきたらキャパオーバーになってしまう……。そんな不安を抱えていた私は、里帰りする実家近くの保育園に長男を預けることにしました。その結果……。妊娠した私の不安次男の妊娠が判明したとき、喜びの次に私の頭に浮かんできたのは長男のことでした。当時1歳10カ月で、非常に活発で落ち着きがなかった長男。外でも中でも常に走り回っており、捕まえようとする私の手を振りほどいて、どこまでも全力でダッシュするような子どもでした。また、言葉の発達が遅く、当時は単語を発することはありませんでした。 もちろん望んでいた第2子の妊娠でしたが、このように意思疎通が難しい長男と、生まれてくる赤ちゃんの子育てをうまく両立できるのだろうかと、私は不安を感じていたのです。 里帰り先の保育園の一時保育へ私は当時地元から遠く離れた県に住んでいました。そして、長男の出産のとき同様、里帰り出産をすることに。私の両親は働いているため、次男の妊娠が判明した数週間後、実家から歩いてすぐの保育園に長男の一時保育を申し込みました。 その保育園は私たちが里帰りしている間、平日はほぼ毎日長男を預かってくれるとのことで、ほっとひと安心。長男は預け始めて数日間は泣いていたもののすぐに慣れ、保育園生活を楽しんでいました。 長男に起きた変化保育園に通い始めて1カ月が経ったころ、私は長男のある変化に驚かされました。それは少しずつ単語が出始め、なんと2語文まで話すようになっていたことです。言葉の爆発とはこのことか、と私は思いました。私と両親は長男とようやくまともにコミュニケーションがとれるようになり、とても喜びました。 うれしい成長は他にもあります。あれだけ落ち着きがなく常に走り回っていた長男が、人と手をつないで歩けるようになったのです! ほかの親子が当たり前のようにしているこの行動を、私は長男が2歳半のときに初めて実現することができました。これは保育園の集団生活の賜物だと、私は感じていました。 ママ友の反応私たちが約3カ月の里帰りを終えるころには、長男はたどたどしくではあるけれど、3語文を話せるようになっていました。そして里帰りから帰ると、長男のことをよく知っているママ友たちに「◯◯(長男)ちゃんがしゃべってる!」「座ってる!」「手をつないで歩いてる!」とびっくりされました。 私はママ友たちのその言葉を聞いて、「長男を一時保育に通わせていなかったら、今ごろ次男を抱っこしたまま、走り回る長男を追いかけ回して大変だったかもしれない……」と思わずにはいられませんでした。 私は長男を一時保育に預けて、集団生活の力を改めて感じました。集団生活には良い点もあれば悪い点もあるのかもしれません。しかし、私は長男を成長させてくれた先生方やお友だちにとても感謝しています。長男の言葉や社会性の発達に悩んでいた私ですが、今は集団生活を経験させて本当によかったと思っています。今後も集団の中で、たくさんのことを吸収していくことを願っています。 監修/助産師 松田玲子著者:今岡めい6歳と4歳の超わんぱく兄弟を育てるママであり、フリーライター。「子育てで一番大切なのは母親が笑顔でいること」「幼児期最大の英才教育は遊びである」をモットーに掲げ、日々テキトー育児を繰り広げている。
2022年05月07日産院の先生の励ましもあり、「大丈夫」と自分に言い聞かせながら病気と向き合おうとするちょるりさん。でも調べれば調べるほど不安が募って……。先生に励まされた私はやる気に満ちていた。赤ちゃんに疾患があるとしても、できることをしてあげたい。 口唇口蓋裂について調べものをすると、出てきた情報は… 「大丈夫、大丈夫」と自分を励ましながら口唇口蓋裂について学ぼうとしたちょるりさん。 検索すると、出てきたのは、おなかの赤ちゃんをこれから待ち受ける困難の数々でした。 不安になってネットで調べれば調べるほど、さまざまな情報が目に入ってしまい、余計不安になってしまうことってありますよね……。 信頼できる情報元であるかを確認することはもちろん、不安なときはあえて調べず医師に相談するというのも一案なのかもしれません。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2022年05月06日ゲーム動画で何を見ているの?テレビゲームが大好きなむっくんは毎日ゲームを楽しんでいます。さらに小学生になり、自分で動画検索できるようになってからは好きなゲームの動画も楽しむようになりました。ときに真剣に、ときにげらげら笑いながら動画を見るむっくん。私が子どものころはゲーム動画なんてありませんでした。自分でプレイすることを楽しむスタイルなので、動画で喜ぶむっくんは一体何が楽しいんだろう?と当初は不思議に思ったものです。そんなむっくんをよく観察してみると、楽しむゲーム動画の内容はおもに二種類に分けられることに気づきました。一つは攻略動画で、プレイする上でどこにアイテムがあるかや、敵をどうやって倒すのか、無事クリアするにはどんなとこに気をつけると良いか、またどんなストーリーなのかを知ることができます。もう一つは実況動画で、ゲームが上手な方がびっくりするようなテクニックでプレイされている様子や、これをやったらどうなるか?などの子ども心をくすぐる実験的な内容を楽しんでいるようです。Upload By ウチノコ攻略動画は見通しになる?!現在プレイ中のゲームに関しては特に攻略動画を見ていることが多いむっくん。攻略動画はプレイに詰まったときに見ていることが多く、どうすれば進められるのか?ということを知るために見ている様子です。むっくんは家庭内ルールでゲーム時間に縛りがあります。なので、できるだけ短時間で要領よくゲームを進める必要に迫られていて、そこを解決するのが攻略動画!なるほど、理にかなっている!また、ゲームを始めたころはキャラクターが倒されることにストレスを感じたり、どこから強い敵がでるのかハラハラしたりするため、思うように進めないときにプチ癇癪を起こすことがあったのですが、攻略動画を見るようになってからは随分減りました。おそらく事前に見ておくことで心の準備ができて安心してゲームに取り組め、困っても調べたら大丈夫という成功体験になっている様子です。実はむっくんは普段から、映画などもいったん早送りして結末を確認したあとに最初から視聴するスタイルです。そんなむっくんにとって攻略動画は予告や見通しを立てて、安心してゲームを楽しむために重要な役割を果たしているのかもしれません。Upload By ウチノコ実況動画はワイワイ楽しむ派実況動画は弟と一緒に楽しむことが多いむっくん。まるでスポーツ観戦のように、おお!すごい!え?!今のどうやったんだろう??なんてことを話しながら画面にくぎづけです。また、配信者さんのケアレスミスに笑ったり、珍しいアイテムにおお!っとなったり。まるで友達のゲームを見て一緒に楽しんでいるような楽しみ方をしています。私も子どものころはよく友達の家でゲームしてたなぁ、同じものに興味を持って、ワクワクを共有できるって楽しかったな~なんて当時の気持ちを思い出したりしています。人と接することが得意ではないむっくんですが、少しだけ友達と一緒に楽しむ雰囲気を味わえているのかな?なんて感じています。最近では面白かった動画をストックして、友達が来たら見せるんだ!と話したり。お気に入りの配信者さんのようにみんなが面白いって思う動画をつくってみたいなぁと興味の幅も広がってきています。Upload By ウチノコ本質は変わっていない私は小さいころからゲームが好きな子どもでした。親に叱られながらゲーム時間をオーバーして没収されるなど、感慨深い思い出がたくさんあります。そんな私が感じたのは、むっくんにとってゲーム動画を楽しむことは、私の時代での攻略本や、ゲームの設定資料集を読みこむ感覚に近いのかもしれないなという事です。以前実験的に、あるゲームの攻略本をむっくんに買ってみたところ、そのゲームに関しては動画を見ないという面白い結果にもなりました(ただし飽きるまで辞書のような攻略本をひたすら読み込んでいましたが…)。ゲームをした後にゲーム動画を見ていると、つい、ゲームばっかり!と不安になるかもしれませんが。何を知ろうとしているのかという目線で観察してみると、意外と内容はさまざまでお子さんの視点を知るきっかけにもなるかもしれません。また、自分の好きなものを誰かが一緒に見てくれる。同じように楽しんでくれることはとっても嬉しいものです。これからは親子で一緒にゲームだけでなく、ゲーム動画を楽しむ時間を持つのもいいかもしれないなぁと考えています。Upload By ウチノコ執筆/ウチノコ(監修:初川先生より)子どもたちの間でゲームに関する動画はとても人気ですね。むっくんがゲーム動画をどうしてそんなに好きなんだろうと思って分析してみた、というのが素晴らしいです。ウチノコさんはゲームが好きとのことですが、特にゲームをあまりしてこなかった保護者の方だと、「ゲームは良くない」という前提から子のいろいろに対応するため、どうにも対立の構図に陥りやすく、より一層、子はゲームを守ろうと強い態度を取りやすくなり、悪循環になりやすいです。子どもが好きなゲーム、ゲーム動画ってどんなのだろう?と思って、自分でやってみる。まずそこが1つのポイントですね。その際に、なるほどこれは面白いね、と思えればいいなぁと思いますが、そうではないこともあると思います(どうしてこんなのにハマるんだろう、と)。でも、少なくとも、お子さんの興味を引いているのはそのゲームや動画なわけで、それなりの魅力があることは間違いないです。ゲーム実況では、楽しい仲間との関係を疑似体験しているのかもしれない、攻略動画では動画素材によって学ぶことが得意であることの証左の1つかもしれない、ゲームそのものでは、評価がわかりやすい世界は生きやすいのかもしれないなど、お子さんをめぐるさまざまなヒントがあふれていることと思います。ぜひそういう視点もくわえていただいて、「ゲーム・動画と子ども」の関係で何が起きているのかを考えてみてもいいかもしれません。
2022年05月02日先生のお話から検査へ児童精神科を受診し、先生との問診で、今までの次女の経過と現状をお話しました。Upload By まりまりUpload By まりまりその経過と現状から、先生から「次女さんですが、今までのお話から、たぶん場面緘黙といって良いと思います」とのことでした。ただ、続けて「場面緘黙の裏に隠れて発達障害などが潜んでいる場合があるので、そういったものをはっきりさせてからですね」とのことで、いくつか検査を実施することになりました。もともと場面緘黙の本などで読んだりして、その可能性も考えていたので、検査に関しては私としては「ぜひやってほしい!」という気持ちでいました。そして、先生と相談の上、本人には田中ビネー知能検査Ⅴ、バウムテストを実施し、さらに保護者が答えるかたちのPARS-TRを実施することになりました。次女と検査についての話をするUpload By まりまり学校では、話す以外の日常生活はなんとかできていましたが、不慣れな環境では緊張しすぎると固まってしまうことがあります。なので、これから取り組む検査に関して、なるべく不安を軽減できるように事前に説明することにしました。検査の目的については、次女の得意なことと不得意なことを知って、これからの生活に役立てていくこととして説明。バウムテストに関しては、絵を描くことが得意で自信のある次女なので、たぶんなんとかなりそう。ただ、田中ビネー知能検査Ⅴはかなりハードルが高そう…。Upload By まりまりなので、田中ビネー知能検査Ⅴに関しては、ネットで事前に検査で使うグッズの画像を見せて、なんとなくどんなことをするか伝えたり、テストじゃないしできてもできなくても全く問題ないことを伝えたりして、少しでも安心して取り組めるように話をしました。が、次女の反応としては「どんなことやるの」「どんな質問があるの」「間違ったらどうするの」と不安そうな様子は拭えませんでした。まずはバウムテスト検査をする心理の先生と慣れるように、というのもあって、まずバウムテストを実施。これは、問題なくできました!先生からの絵に関しての質問にも、小さい声ですが何とか答えられました。この調子なら、田中ビネー知能検査Ⅴもいけるのでは…と少し期待感が。田中ビネー知能検査Ⅴついに田中ビネー知能検査Ⅴへ。まず、言語性の課題から始まったのですが、声を出すのはもちろん、どれかを選んだり、指差ししたりも、固まってしまって難しい状況でした…。心理の先生が、言葉のいらない道具を使った課題もやってくれたのですが、簡単なものでも全く手が出せませんでした…。Upload By まりまりUpload By まりまり結局、何もできずに検査は中止となったのでした。もしかしたらできるかも!と少し期待していましたが、慣れない先生に慣れない場所で試されるような検査。事前に説明したものの不安感は拭えず、まあ、できなくてもしょうがない…とそこは割り切ることにしました。結果…知能検査は全くできず、結果も出ませんでした。ただ、保護者が答えるかたちのPARS-TRを実施して、その他の総合的な判断から、次女の場合は、発達障害はたぶんなく、場面緘黙との診断となったのでした。こうして、場面緘黙の診断がおりて、正直、ホッとした気持ちが大きかったです。それまで、次女自身が困っていることが多くても、話せずコミュニケーションがとれないことで問題が表面化しないことがほとんどで、「問題なく過ごせています」と担任の先生に言われてしまっていました。なので、診断が出たことで、「支援が必要な子」ということを分かってもらいやすくなったのではないかと思いました。執筆/まりまり(監修:三木先生より)お子さんにとって、検査の場面は緊張しますよね。初対面の人の前で課題に取り組むことは、相当にハードルが高いことです。ご本人や親御さんが「失敗した」という気持ちにならないように我々専門家も気をつける一方で、「どこまでできたか」「どんな様子でできなかったか」という様子が見立ての参考になることも多いです。明らかに無理な検査を強いる必要はないですが、チャレンジしてみると良いこともあるかもしれません。
2022年04月25日いびきがきっかけで耳鼻科を受診し、鼻の道に大きなアデノイドがあることがわかった2歳のはるくんは、手術をすることに。手術当日、ママの咲花さんといっしょに手術室へ向かいます。しかし、付き添いは、手術室の扉の前まで。咲花さんは中へ入ることはできませんでした。看護師さんに手を引かれ手術室へ向かうはるくんを見た咲花さんは思わず……。 付き添いは手術室の扉まで… ※パンやバナナは医師に確認の上、食べさせました。 手術のため、入院したはるくん。前日は、20時以降は絶食、手術当日は6時以降、絶飲食でした。 あまり状況をわかっていないはるくんは、手術着に着替えたあとも、元気な様子。 そして8時10分、手術室へと向かいます。咲花さんは、手術室の扉の前まで付き添うことができたのですが、そこから先、手術室へは入ることができません。 はるくんのそばにいたい気持ちをこらえつつ、咲花さんは、看護師さんの手に引かれるはるくんの後ろ姿を見送りました。 はるくんの後ろ姿は、やっぱり不安げ。咲花さんは、思わず泣きそうになって、手をギュッと固く握りしめたのでした。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 咲花
2022年04月22日東京都の特別支援教室の制度が変更に?ASDのあるミミは4月から小学3年生。1年生のころから東京都内の小学校の特別支援教室に通っています。その特別支援教室ですが、来年度から在籍できる期間が1年間に…?延長できれば、最長2年間通えるらしい…。年始に制度変更のお知らせが来てびっくり!在学中はずっと特別支援教室に通えると思っていたので少し不安になってきました。Upload By taeko特別支援教室の先生との面談で、新年度のことを聞きました。来年度からは、特別支援教室に在籍できるのは基本的に1年になり、面談などを経て1回延長ができ、最長2年間は通えるという制度に変わったそう。ミミは長くても小学校の4年生まで。6歳のころ通っていたクリニックの先生には「特別支援教室は通えるだけずっと行ったほうが良い」と言われていたので今回の制度変更で私はちょっと不安になりました。ガイドライン変更のチラシをよく読んでも分からないので、東京都に電話をしました。すると、最大2年通えたとして、その次はゼロベースで見直し、通常学級で支援員をつけてもらう、福祉につなげる(放課後等デイサービス)、特別支援学級なのかなど、総合的に判断するとのこと。せめて最長2年は特別支援教室にミミを通わせたいなと思ったので、ミミのASDの診断書を書いてくれた小児科医の先生の診察を予約をしました。予約は半年後。そこで特別支援教室を延長したほうが良いかどうか、意見を先生に伺いたいと思っています。Upload By taekoミミに特別支援教室を続けてほしいのは、年末年始ごろから急に通級に行くのを嫌がるようになった、ということもある。2年生前半は楽しそうに行っていたので、続けたらまた楽しく通えるのではないかと…。特別支援教室に通うこと、本人はどう思ってる?2年生の後半ぐらいから、特別支援教室の日が近づき、私が「明日、特別支援教室だね」と言うと、ミミは「ないよ」と言うようになった。それに前までは特別支援教室の翌日以降に、先生が活動内容を書いてくれる連絡ノートを持って帰って来ていたけれど、最近は持ってこない。声をかけても持ってこない。先生に連絡ノートを渡していないようで、臨時のファイルを持ってくることが何度もあった。特別支援教室のどんなところが嫌なのか聞くと、集団のとき、ほかの子にミミに対してうるさい、と言わわれたから、と言うミミ。私は「そっか、嫌なことを言われて悲しかったね」となだめました。ミミは声が大きくて、話が途切れないので言われたのかも…。別の日は「特別支援教室の日は疲れるから、学童休みたい」とミミが言ってきました。その日は学童は休ませました。Upload By taeko最近のミミの様子を考えたら、特別支援教室に無理に通わせなくても良いかも、と思うようになってきた。もし特別支援教室が延長出来なくても民間の放課後等デイサービスに通っているから(今のところ一対一で、本人も楽しんでいる)、心配する必要はないのかもしれないな、とも思っています。Upload By taeko執筆/taeko(監修:初川先生より)特別支援教室をめぐる母の思い、よく伝わってきました。東京都の方針転換については、東京都の考えも分からなくはないですし、また私個人としても思うところがあります。過渡期である今はまさにどう捉えてゆけばよいか難しいと感じているところです。そもそも、一律にこう、と決められるものなのかどうなのかも難しいなと感じています。さて、ただ、そうした方針転換によるショックもありつつも、ミミくんの特別支援教室を嫌がることに関してはそれはそれとして落ち着いていくつかの視点で見てみることが必要かなとは感じました。まず1つ目は、本人の成長という点。特別なところでクラスの子から離れて別の活動をすることについて、本人が成長することで違和感を持つ(「どうして自分だけ?」など)というのはよくあることです。行けば楽しく活動できるけれど、なんとなく漠然とセッティング自体を嫌だなと感じるようになると、特別支援教室での活動中の嫌なことがとても嫌に感じることもあると思います。そのあたり、ミミくんはどうでしょうか。2つ目は、特別支援教室での支援目標やそのための実際の活動が本人に合っているか(あるいは、本人と目標が共有されているか)、また毎回の活動後にその活動で何を学んだか身につけたのか、自分で体感として伝わっているか、そのあたりの点です。同じ時間にグループで指導を受けるお子さんとの課題のレベル感が合っているか、活動目標が本人にとってニーズや関心のあるところになっているか、そのあたりを見直す時期なのかもしれません。毎回の振り返りも、楽しかった、難しかったといったこと以上に、何を学んだ(学ぼうとした)のか、子が理解できる言葉で伝えてくださっているといいなぁと思います。そのあたり、特別支援教室の先生方はすでにされていると思いますが、成長の著しい時期でもあります。家庭での反応を伝えつつ、担当の先生と面談できるといいですね。そういう意味で、3つ目は、特別支援教室という場でできることがミミくんにとって学びの場として機能しているか、そのあたりを見直してみる。教室での学習の内容に興味関心の強いお子さんだと学年が上がると学習内容も難しくなる分、授業が楽しいと感じるタイプのお子さんもいます。もしそうだとしたら、ソーシャルスキルや感情コントロールについては放課後や休みの日にできるほうがいい可能性もあります。好きな授業を抜けてまで、苦手なグループワークをやりたくないといった気持ちもあるでしょうし、それは自然なことに思います(とはいえ、放課後や休日に苦手なことやトレーニングをやることの体力的・心理的負担をどう見積もるかもこれまた難しいところですね…)。特別支援教室を利用できるだけで保護者の方からしたら安心の1つになりますね。ただ、どんな良いものであったとしても、本人の成長発達や課題と合うかどうか、本人の困り感をターゲットとした活動が提供できているかなどによって、どう機能するかは変わってくるものでもあります。ぜひ今回のことをきっかけに関係する先生方といろいろお話してみていただければと思います。
2022年04月22日「病名は『産後うつ』です」第14話。実家で母の手を借りながら、次女はなちゃんの育児をしていたぼめそさん。明らかにいつもの自分の身体とは違うのに、(私が"うつ"のはずない……)そう自分にいい聞かせていたのです。(実家にいて母に育児を助けてもらっているのだから、うつのはずがない)(私の場合、我慢ができないただの”甘え”だ……) そんな風に思い込むようにしていたぼめそさんですが……? 病名は『産後うつ』です第14話 はなちゃんのミルクの一件から、より一層焦るようになったぼめそさん。 (実家にいるから、はなちゃんだけの育児に集中できているんだよね?)(自分の家に帰ったら、家事や育児できるかな……?) このころのぼめそさんは、育児に対する焦りと不安から、起きてもいないことを恐れるようになり、精神的に不安定になっていくのでした……。 そして、次第に長女こはるちゃんの育児で通用したことがはなちゃんに通用しないと、(はなちゃんは育てにくいんだ……)(子育てってもっと大変なんだ……)そう思い込むようになり、自ら育児のハードルを上げていってしまうのでした。 監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター ぼめそ2017年生まれの長女こはちゃんと2019年生まれのはなちゃんのママ。 Instagramで子育て漫画を描いています。数々の戦を乗り越えてきた古(いにしえ)のオタクです。
2022年04月20日私には6歳と2歳の子どもが2人いますが、下の子を妊娠して以来の約3年間、夫と性生活がありません。私としてはもう一生しなくても良いかなと思っています。まだ夫とそのことについて話したことはありません。 性生活のない状態になった理由付き合い始めたころから、夫はあまり性行為に関して積極的ではありませんでした。頻度は月に1回ぐらい。夫はガツガツ感がまったくない草食系、理系男子です。その後結婚し、長女を妊娠するまで月に1回ぐらいのペースは続きました。私は多くないなと思っていましたが、特に不満もありませんでした。もともと2人とも淡白でしたが、2人目の妊娠を望んだときはなかなか赤ちゃんができず、頻度を増やすしかない状態に。完全に排卵日周辺を狙った作業で、前戯もほとんどなく痛かったです。妊娠がわかったときには、「もう毎月頑張らなくても済む」といううれしい気持ちにすらなりました。 不満はないが不安はある私自身は性行為がないことに納得しています。しかしながら、たまにネットや雑誌で夫婦の夜の営みの大切さを謳う記事をみると、少し焦ります。性行為をしないことは夫婦として健全ではないのか、夫は私を女として見られないのではないかと不安になってしまうのです。しかし、性行為をしないからといって私たち夫婦は仲も良く、夫はとても誠実な人なので、他の人と……ということも絶対にありえません。お互い不満はなさそうなのでこれはこれでありなのかなとも思っています。 今後もきっと性生活はないけれど完全に性行為がないことについて、夫にどう思っているのか聞いたことはありません。それで「しようか」ということになるのも微妙だし、「もう一生する気はありません」と宣言されても傷つくからです。夫の性格からして、この先夫から何かを言ってくることもないでしょう。 このまま一生女として求められることがないかと思うと少し寂しい気もしますが、求められたとしても戸惑うと思います。 現在、私は下の子と、夫は上の子と寝ているので、寝室を共にすらしていません。私たち夫婦は今後もずっと性生活はないと思いますが、ずっと仲良しではいたいです。手を繋いだり肩を揉み合ったり、ちょっとしたスキンシップはできるだけとっていきたいなと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 作画/まきこんぶ著者:山本加奈子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年04月17日幼稚園の満3歳児クラスに通い出した長男。長男は言葉の発達が遅い方で、私は長男がお友だちに手を出してしまわないか心配していました。そしてその不安は的中してしまい、私はお友だちのお母さんに謝罪しようとしますが……。長男に関する私の心配事長男は2歳10カ月のときに、幼稚園の満3歳児クラスに入園しました。前年の暮れに私が次男を出産したため、長男を家庭でみるより幼稚園に行かせたほうがお互いにとって有意義だと思ったからです。 しかし長男は言葉の発達が遅い方で、2歳半まで単語を話すことができませんでした。そのため入園後にお友だちとうまくコミュニケーションがとれなかったときなどに、手を出してしまったらどうしよう、と私は心配していました。 恐れていた事態が発生1学期早々、その不安は的中してしまいました。長男とお友だちが物の取り合いから喧嘩に発展し、長男が手を出すどころか、お友だちの腕を噛んでしまったのです。私は担任の先生からの電話でその事実を知り、すぐそのお友だちの保護者に電話をして謝罪しようと思いました。 しかしその保護者の連絡先を知らなかったため、先生に連絡先を教えてほしいとお願いしました。すると個人情報保護の観点から、連絡先を教えてもいいか、まずは相手の親に確認しますと言われました。ごもっともと思い、私は先生に確認を頼み、連絡を待ちました。 謝罪を断られてしまい…しばらくすると先生から電話があり、そのお友だちのお母さんは「お互いさまだから気にしないでください」と言っていたとのことでした。つまり謝罪を断られてしまったのです。私はどうすることもできず、そのときはお言葉に甘えることにしました。そして私は長男を叱り、何がいけなかったのかを説明し、もうしないと約束させました。 しかしその後も、他のお友だち2人を噛むという行為を長男はやってしまったのです。そのときもまた謝罪しようとしたのですが、2人のうち1人のお母さんには、1度目と同じ理由で断られてしまいました。もう1人のお母さんとは以前から仲がよかったため、ひとまずメールで謝罪しました。相手のお母さんの気持ちと私の気付きするとそのお母さんは「わが子が同じことをしたらもちろん厳しく叱って謝罪するけど、こういうことはお互いさまだし、もうしっかり謝ってもらったんだから気にしないでね」と言ってくれたのです。そのとき私は気付きました。 もし長男と自分が逆の立場になったとしたら、相手がきちんと謝罪してくれさえすれば気にならないのではないか、と。けれどもそれはあくまで被害を受けた側が言うことであって、加害側の親子はしっかりと謝罪しなければならないと、もちろん思います。いずれにしても、長男と私はお母さん方の寛大な心に救われました。 幸い、長男がお友だちを噛んでしまうことは2学期以降なくなりました。私はこの出来事から、悪いことをしてしまったときは誠心誠意謝罪するという、ごく当たり前のことの重要性を再認識することができました。同時に、人を許すという寛大な心を持つことの大切さも教わったのです。これからはこの学びを子どもたちに伝えていこうと思っています。 監修/助産師REIKO著者:今岡めい6歳と3歳の超わんぱく兄弟を育てるママであり、フリーライター。「子育てで一番大切なのは母親が笑顔でいること」「幼児期最大の英才教育は遊びである」をモットーに掲げ、日々テキトー育児を繰り広げている。
2022年04月10日イラストレーター和田フミ江さんの「ママならぬ日々」第102話。産後1カ月、里帰りから戻り、不安がありつつも気合を入れて帰宅。ところがそんなときに夫が……。里帰りを終え実家からアパートに戻ったのは、産後1カ月以上経ってからでした。夫が出張が多く留守がちだったため、なんだかんだとのびてしまった感じです。実家では、忙しい合間を縫って、なんだかんだと母が手伝ってくれていましたが、これからは母の手は借りられない生活。不安もありつつ、気合いを入れて帰宅しました。ところが……。 「ママならぬ日々」第102話 夫、まさかのインフルエンザ発症!1カ月以上ひとり暮らしでピンピンしていたのに、なぜ私たちが帰ってきたタイミングでかかるんだ〜!!と、思わずにはいられませんでした。 どんどん熱が上がっていく夫。新生児のお世話でただでさえ余裕がないのに、感染を避けながら夫の看病もしなくてはならないとは……。正直どうすればいいのかわからず、途方に暮れてしまいました。 監修/助産師REIKO著者:マンガ家・イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
2022年04月08日小学校の英語教育では、現場の先生や保護者の方々の間に数多くの疑問や不安があるようです。そこで今回、ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所(※以下、IBS)では、文部科学省にて小学校外国語教育の推進に携わってこられた直山視学官にお話を伺い、小学校外国語教育の改革意義や、日本の強み等についての記事を公式サイトにて公開しました。●高校卒業時の英語レベルの差が広がっているのは課題だが、自信をもって英語を使うためにも、中学生のときにきちんと英語力をつけることが重要●小学校の先生は知識やアイデアの引き出しが豊富で、「小学校文化」に根づいた授業づくりができるのが、日本の小学校英語教育のよさであり、強みといえる●効果的に英語の「言語活動」を行うには、「コミュニケーションを行う目的や場面、状況等を授業の中で明確に設定すること直山視学官は、小学校時代に英語を始めた当初、「英語ができなければ好きなことができない」という経験をしたそうですが、徐々に英語のルールや意味が理解できるようになり、周りにほめられることで「英語って楽しい!」と主体的に学習をすすめ、英語の先生を目指すようになったと言います。中学校の英語教諭時代は、家庭で子ども達へのバイリンガル教育を熱心に行っていたということですが、ちょうどその時期に小学校の英語教育が導入され、教材やカリキュラム作成に携わることになります。現在は、文部科学省の視学官として、学習指導要領の内容を全国の教育委員会の方々や先生方に伝える活動をされている直山氏に、小学校の外国語教育について伺いました。■ 日本の英語教育の要は、中学校で英語力の差ができないようにすること「私が中学生・高校生のときと比べて、現在の日本の英語教育はずいぶん変わってきましたし、英語力が高い子どもの割合も増えてきました。一方、高校卒業時点での英語力の差が広がっていることは課題だと思います。高等学校で英語コースや国際コースに通っている生徒たちは、英語の授業時数が断トツ多く、ネイティブ・スピーカーの先生とも接する機会も多いので、英語力が高くて当たり前。でも、普通科や、英語以外の専門学科の高校に通っている生徒たちは現状よりも英語力を身につけられることが期待されます。」と直山氏は話します。「彼らは、高校卒業後に就職するケースが多いですから、仕事で英語を使えるようになる必要性が高いと思います。この子たちがどのように英語力をつけるか、どのように自信をもって英語を使えるようになるか、ということが大きな課題だと思っています。そのためには、中学生のときにきちんと英語力をつけることが重要です。」とのこと。直山氏のお話から、中学校の英語教育が重要ということがわかりました。小学校で英語の授業を行うことには、どのような意義があるのでしょうか?■ 日本の小学校英語教育の良さは、「小学校文化」に根づいた授業直山氏は、「児童期は、音声を聞く力に柔軟性がある、何でも新しいことには興味をもって動こうとする、といった特徴があります。何のために小学校で英語をやるのかというと、そういう児童期に『英語』という新しい言語に触れさせることで、子どもたちの視野を小さいころからぐっと広げるためです。視野が広がれば、英語力だけではなく、感受性や他教科等にも及ぶ興味・関心・意欲を高めることができます。」と言います。「そして、日本語でのコミュニケーション力にも良い影響を及ぼすと考えています。これが日本の小学校英語教育の特徴です。技能ばかりに特化していない、ということですね。小学校の先生方の自由な発想を活かして授業をつくる。私はこれを「小学校文化」と呼んでいます。小学校の先生方は、小学校文化に根づいた英語の授業をしてくださっていますし、それが日本の小学校英語教育の良さだと考えています。」と直山氏。さらに続けて、「また、日本の小学校の先生は、全教科等を指導しているので、知識やアイデアの引き出しが多いです。算数の授業や総合的な学習の時間と結びつけて英語を指導したりすることがとても上手なんです。こういうことは、中学校や高校の先生は苦手です。小学校の先生方の能力は、英語のスキルだけではなく、子どもたちにほかのいろいろな興味・関心・意欲を耕していける英語授業づくり、という日本の英語教育の良さに関係していると思っています。」とのご意見。続けて直山氏に伺いました。限られた授業時数の中でもできる限り効果を高めるために、学校ではどのような工夫が必要でしょうか?■ 効果的な指導のカギとなる「言語活動」は、小学校教員の得意分野直山氏は、「学習指導要領を読んでもらうと、小学校中学年の外国語活動、小学校高学年の外国語科、中学校の外国語科、高等学校の外国語科、この4つすべての目標として共通して記されていることがあります。それは『言語活動を通して』ということばです。小学校における言語活動とは、実際に英語を使って自分の考えや気持ちを伝え合うことです。先生が “Repeat after me.” と言って子どもたちに繰り返し練習させることは、やってはいけないということではありませんし、言語活動を成り立たせるために練習も必要ですが、それが授業の中心になってはいけません。」と言います。「また、学習指導要領に記されていますが、言語活動を成り立たせるためには、「コミュニケーションを行う目的や場面、状況など」が必要です。何のために誰に向けてどういう場面・状況で伝え合うのか、ということを授業の中で明確に設定することです。」と言っています。出典:文部科学省(2020)「小学校では、他教科等も指導している担任の先生が英語を指導していることが多いですね。担任の先生は、常に目の前の子どもたちと一緒に過ごしているので、子ども理解がとても深いです。小学校の先生は、その子ども理解に基づいて、「こんな活動をしたら算数が嫌いな○○さんも喜んでやるかな」、「このアニメを題材にしたら、社会や国語のときにつまらなそうにしている○○さんも興味をもつだろうな」と考えることがとてもお得意です。」「子どもたちが思わずやりたくなるような活動を、子どもたちが最も興味・関心をもつ題材で、自分の考えや気持ちを伝え合う。そのような言語活動を授業の中心に据えることで、子どもたちがコミュニケーションを図る力をつけていくことにつながります。」今回のインタビューでは、直山氏に小学校の英語教育について、様々なお話を伺うことができました。現状、小学校では、英語授業の7割が主に学級担任によって行われています(文部科学省, 2019a)。英語力に自信がない、英語指導の経験がない学級担任が子どもたちに英語を教える、という状況は、教員にとっても、保護者にとっても、大きな不安要素の一つでしょう。しかし、直山視学官のお話によると、2011年から全国で実施されてきた小学5・6年生の外国語活動のなかで、学級担任は自然と自らの強みを活かして、英語力に限らない子どもたちの興味・関心・意欲を高める「言語活動」を実施してきた、という実績があります。そして、「子どもたちの目線に立つ」という点においては、学級担任ほど優れた力を発揮できる人材はいません。直山視学官の想いが一人でも多くの先生方に届き、学級担任が自信をもって英語の授業に取り組めるようになれば、英語が好きな子どもたち、英語を使える子どもたちを今後さらに増やしていくことができるのではないでしょうか。詳しい内容はIBS研究所で公開中の下記記事をご覧ください。■<文部科学省 初等中等教育局 視学官 直山木綿子氏>インタビュー〜前編: 後編: ■ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所(World Family's Institute Of Bilingual Science)事業内容:教育に関する研究機関所 長:大井静雄(東京慈恵医科大学脳神経外科教授/医学博士)所 在 地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド1階設 立:2016年10 月 URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月29日『実録!ワーママワンオペ奮闘記〜魚田家の育児今昔物語〜』第19話。離婚して金銭的に問題ないことが発覚しても、1人きりで仕事と育児を両立していくのは不安でしかない。一体どうしてこんなことに……。実録!ワーママワンオペ奮闘記〜魚田家の育児今昔物語〜19話「何をするにもずっとひとり…」金銭的なことは置いておいても、やっぱり1人でやっていくのは不安しかない。一体いつからこんなことに……? いつからか、明らかに変化した夫の態度。あんなところ出会ってから見たことがなかった。もし、心の病だったとしたら……。 次回、最後にもう一度、夫に歩み寄ってみるが……。 著者:マンガ家・イラストレーター こっさん
2022年03月27日『実録!ワーママワンオペ奮闘記〜魚田家の育児今昔物語〜』第18話。夫からの離婚の提案に同意してしまった妻。別れた後のことが不安で色々と調べているうちに、あることに気がつき……。 実録!ワーママワンオペ奮闘記〜魚田家の育児今昔物語〜18話「離婚……するんか……」夫の離婚の提案に同意した後、ボーッと先のことを考える。3人の子どもを抱えて、1人でやっていけるの……? 「あれ……夫がいない方が……」収支の計算をしていたら、意外にも金銭的に余裕が生まれることが発覚。仕事以外何もしないのにお金がかかる夫、本当に要る……? 次回、夫の様子が明らかにおかしい……?著者:マンガ家・イラストレーター こっさん
2022年03月26日ひとりっ子で、大人と遊ぶのを好む娘。子ども同士で遊ぶことがない2歳の娘を見て、このままずっとコミュニケーション能力が低いままだったら……と不安に思っていました。また、いつも私や夫、祖父母という大人と遊ばせているから余計にお友だちに興味がわかないのではないかと悩んだり。なんとか、お友だちと遊ばせたりしてコミュニケーション力を身につけさせねばと思っていました……。 遊び相手はもっぱら身近な大人娘は2〜3歳ごろ、保育園には通っていましたが、帰宅後や週末での娘の遊び相手はパパ、ママ、じじ・ばばと、もっぱら大人でした。公園に連れて行ったり、家ではミニカーごっこやカード遊びをしたり。私としては、ママ友たちが、公園やママ友のお家で子ども同士を遊ばせているのをうらやましく思っていました。それに、お友だちと遊ぶ機会が少ないと、コミュニケーションが苦手な子に育つのではないか、という不安も……。 そこで、にぎやかな公園やベビーマッサージなどのイベントを開催する地域の子育て広場などに娘を連れて行きました。しかし、私自身が社交的なほうではなく、なかなか子ども同士の交流に発展させることができませんでした。 4歳になって、お友だちを意識し出した娘1歳から保育園に通っていたので、同年代のお友だちと接する機会はあったはずですが、4歳ごろまでは娘本人から「今日は誰々と遊んだ」というようなお友だちの名前を聞くことはほとんどありませんでした。3歳3カ月で転園したので、打ち解けるのに時間がかかったのかもしれません。 そんなある日、公園で近所のママ友にバッタリ会うと、翌週に私と娘をお家に招いてくれました。そのお家には子ども同士が仲の良い家族が集まっていて、案の定、娘はひとり遊びをしたり、大人に混ざっておやつをつまんだり、マイペース。しかしその日の夜、娘から「また〇〇ちゃんと遊びたい」「今度はいつ行っていいの?」という催促が! 子ども同士で遊んでくれると親もラク親から見るとお友だちと遊んでいるようには見えなかったのですが、娘なりに子ども同士の時間を楽しんでいたようでした。以来、誰とでも仲良く……、とはいきませんが、お友だちと遊ぶことが増えてきたようで、保育園の話を聞くときにお友だちの名前があがってくるようになりました。 特にありがたいのが、子ども同士で遊んでくれると親がとてもラクという点です。自宅にお友だちを呼べば、その間、私は家事までできてしまいます。 ひとりっ子の娘は内向的な性格と思っていました。お友だちの輪に入れない娘を見て不安でしたが、娘本人は同じ空間にいるお友だちを見て、その楽しい雰囲気をしっかり感じていたようです。最近ではコミュニケーション能力もついてきて、お友だちとのエピソードを聞かせてくれるように。どうせ遊ばないのだからとあきらめず、にぎやかな公園や子育て広場に足を運んで場数を踏んだことは、娘にとって無駄ではなかったと思っています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/星田つまみ著者:コイデ フサコ娘が1歳のときから現在4歳まで正社員ワーママを頑張ったものの、心身共に限界を感じて10年勤めた会社を退職。娘にとってお母さんの代わりはいないこと、お母さんの自由時間の大切さを痛感している。
2022年02月24日息子が生後1カ月を過ぎたころ突然下痢と嘔吐が始まり、2カ所の小児科での受診を経て、3週間の母子分離での入院を経験しました。初めての育児で不安だった母子分離での入院と、息子が入院した原因についてお話しします。 突然の下痢と嘔吐冬生まれの息子は出生時から特に大きな病気もなく、すくすくと成長していました。生後1カ月を過ぎ外出するようになってきたころ、授乳中に突然の嘔吐……そして頻回の下痢をするようになり、慌てて小児科を受診しました。訪れた近所の小児科では熱もないからと整腸剤のみの処方をされ帰宅しました。 しかし、授乳も受け付けないほどぐったりとした息子の姿に不安が募り、翌日に総合病院を受診。体力も落ち、脱水症状を起こしていると診断され入院することになりました。 3週間の母子分離生活入院手続きを済ませてすぐに、医師から息子が発熱をしたと連絡をもらいました。生後1カ月での発熱は大きな病気が原因の可能性もあると説明を受け、検査を含めた入院生活を送ることになりました。その病院は母子分離での入院となり、面会時間は1日3時間程度。 産後の体力や精神面もまだ回復していなかった私にとって、息子と離れる生活に涙が止まらず、当時は面会の時間以外、弱音ばかりを吐いていました。息子がこうなってしまったのは自分のせいかもしれないと自らを責め、分泌が減ってしまった母乳や生理の再開などの体の変化にも落ち込む日々でした。 落ち込む私を支えてくれたのは…そんな私のことを支えてくれたのは、小児科病棟の看護師さんでした。搾乳の量が減ってしまったと話したときは、分泌を増やすマッサージなどをすすめてくれたり、息子と会えない時間の様子を手紙に書いてくれたりと「お母さんのせいじゃない! 息子くんもすごく頑張っているよ」と励ましてくれたのです。 幸いにも大きな病気は見つからず、下痢などの症状は胃腸炎と診断されました。3週間の母子分離での入院生活を終え、息子が退院。退院日は私の誕生日で、息子が元気に帰ってこられたことが最高の誕生日プレゼントでした。 初めての育児と子どもの異変、戸惑い不安になりながらも乗り越えることができた経験でした。一番つらかったのは息子だとわかっていても、自分の弱さを実感し、周りの支えで乗り越えることができたことへの感謝は一生かけても忘れないと思います。母親として自分自身もっと強くなろうと思えた体験でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/まっふ著者:伊藤 美里3歳の男児の母。多忙な夫との3人家族で、ほぼワンオペ育児を楽しんでいる。料理と子どもが好きで、食に関する情報や自身の子育て経験を中心に執筆活動中。
2022年02月22日妊娠が判明してから、出産するのに必要な自分の体力や筋力に不安を感じました。そこで、毎日1時間の散歩を習慣にすることに。その習慣のおかげで、出産時や産後に助けられたことがありました。 妊娠判明後、体力・筋力が不安に…妊娠する前、ろくに運動をしてこず、出かける予定がないと外にも出ないほどインドア派だった私……。妊娠が判明して出産する瞬間を考えたとき、自分の体力や筋力が一気に不安になり、妊娠中でも継続しておこなうことができる運動を考えていました。 妊娠中は激しい運動もできないし、私はつわりがひどくただでさえ動くのがしんどいことが多く⋯⋯。ヨガやストレッチといった屋内でできる運動をしようかとも思いましたが、体が硬く断念。ハード過ぎずすぐに休憩できる運動を考え、毎日1時間以上散歩することに。1日の散歩にかける時間は、合計すると1時間から2時間ほどでした。 散歩を始めたことで生活習慣が整った今までは昼過ぎに起きてダラダラしてごはんを食べてまた寝て……といった生活をしていました。しかし、子どもが生まれてからのことを考えるとそんな生活も続けていられないなと思ったので、朝に散歩することに。毎朝太陽を浴びながら運動することで体もスッキリし、とても気持ちがいいことがわかって、最初は「赤ちゃんのため……」とおこなっていたことがだんだん楽しくなったのです。それからは進んで散歩に行くことができ、いつもと違う道を通ってみたりして、新しい趣味ができたように感じました。 出産にも役に立った…!?毎日の散歩を続け、いざ出産!となったとき、やっぱり出産は壮絶なものだと実感……。体力は想像していた何倍も必要としたので、毎日散歩をしていたけれど、全然足りない!と感じました。でも、きっと毎日散歩をしていなかったらそんなことを出産中に考える余裕もなかったのかなと、あとで思うように。また、子どもが外に出かけられるようになってからは、一緒に遊ぶのも毎日外に出かけるのもまったくおっくうではなくなっていたので、出産後もとても助かりました。 毎日の散歩で、体力・筋力をつけて生活習慣を見直すことはもちろん、今さらながら外に出る楽しさも知ることができました。これからも子どもと一緒にいろいろなところへ出かけられると思うと、楽しみが尽きません。 監修/助産師 松田玲子作画/加藤みちか著者:橋本 楓0歳女児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年02月16日産後は急に涙もろくなったり不安になったり、その一方で周りの人たちに対して攻撃的になってしまう方もいらっしゃいます。ベビーカレンダーでは「産後ガルガル期」に関するアンケートをおこないました。その結果をご紹介します。 「産後ガルガル期」って何?産後のママが攻撃的になったり感情の起伏が激しくなったりすることがあります。犬や猫が赤ちゃんを産んだあと、子どもを守ろうとして周りに対して攻撃的になることがありますよね。そんな様子と産後ママの様子が似ていることから「産後ガルガル期」という言葉が生まれました。 産後、急に涙もろくなったり不安になったりするマタニティーブルーズとは異なり、産後ガルガル期は、医学的に定義されている言葉ではありません。産後ガルガル期が起きる原因は明らかにはなっていませんが、産後のホルモンバランスや環境の変化によって起こると言われており、マタニティブルーズの一種なのではないかとも考えられているようです。 産後ガルガル期があった人はどのくらい?ベビーカレンダーでは産後ガルガル期に関するアンケートをおこないました。その結果、産後ガルガル期が「あった」と回答した人は716人中172人(24%)、「なかった」と回答した人は425人(59%)、「よくわからない」と回答した人が119人(17%)いらっしゃいました。マタニティブルーズは、30〜50%のママが経験すると言われていますが、それと比較すると今回のアンケートでは産後ガルガル期を経験した方は少ないようです。 また、経腟分娩と帝王切開で比較したところ、経腟分娩だった方のほうが産後ガルガル期が「あった」と回答した方がやや多いという結果となりました。 誰に対してガルガルした?ガルガルの対象は、義母、夫と回答した方が多く、ついで義父、実母という順になりました。その他と回答した方は、実祖母、叔母という回答が多く見られました。 夫はもちろん、夫の家族に抱っこされるだけでとても嫌な気持ちになったのを覚えています。自分の家族にはまったく嫌な気持ちになりませんでした。 実母が来てくれていたのですが、触らせたくない、すべてが気に入らない。実母が汚いものに感じてしまい、お風呂トイレ、お皿・コップなど使った物も触りたくない。同じ空間で過ごすことが苦痛でした。 普段は仲良しなのに、産後寝られなくてつらい私の代わりに抱っこしてくれている叔母になんだかおもしろくないと思って当たってしまって申し訳なかったです。 産後ガルガル期の乗り越え方産後ガルガル期のママは、赤ちゃんをとられてしまうのではないかと不安になったり、周りの人が不潔に感じたりすることに対して自己嫌悪に陥ったり、イライラしているママを見て、周りの人も困惑してしまうかもしれません。このことがきっかけでそれぞれの関係が険悪になってしまうおそれもあります。 産後ガルガル期について、このアンケートを機に初めて知ったという方も複数いらっしゃいました。産後ガルガル期が産後のママすべてに起こることではありませんが、ママ自身だけでなく周りの人がその存在を知っているだけでも、お互い困惑してしまうことも少なくなるのではないかと思います。妊娠中に産後のママの心について情報共有しておくのも大切です。 実際、産後ガルガル期が訪れてしまった場合は、気持ちをひとりで抱え込まないようにしましょう。今、自分がどのような気持ちでいるのか伝え、周りの人に理解してもらいましょう。場合によってはお互いに距離を置くことも必要です。またママ友や友人と話をして発散したり、時には専門家の力を借りるという方法もあります。 産後ガルガル期の有無や期間、原因には個人差があります。産後は赤ちゃんのお世話が優先になってしまうことが多いですが、ママの体や心も大きく変化し、思いもよらないことが起こることもあります。「今はこういう時期」と知っているだけでもラクになるかもしれません。ママひとりで抱え込まず、周りの人たちの協力も得ながら、過ごせるとよいですね。※調査概要調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」のサービスを利用された方調査期間:2021年10月28日~2021年11月10日調査件数:716件 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2022年02月14日ブランケット症候群とは?安心毛布ともいう愛らしいスヌーピーが登場する人気漫画「PEANUTS」には、水色の毛布を抱えた男の子が登場します。彼の名前はライナス。いつも同じ毛布を抱えています。ライナスのようにお気に入りのアイテムを肌身離さず持ち歩くことで安心を得ている状態を「ブランケット症候群」と呼びます。そのアイテムがないと強い不安を覚えるのが特徴で、毛布のほかにシーツやタオル、ぬいぐるみなどが対象に含まれます。ブランケット症候群はここ5~10年ほどのあいだに広まった俗称です。PEANUTSのキャラクターそのままの「ライナスの毛布」という呼び名や「安心毛布」、「セキュリティ・ブランケット」という用語が使われることもあります。母親に代わり心を落ち着かせるもの発達心理学や精神分析の分野では、母子関係や愛着に関するさまざまな研究が進められてきました。そのひとつにイギリスの小児科医・精神科医であるドナルド・ウッズ・ウィニコットが1953年に提唱した「移行対象」があります。ウィニコットは乳幼児が特別な愛着を示すものを移行対象、その所有物に夢中になる様子を移行現象と名付けました。移行対象は赤ちゃんにとってママに代わるものであり、心を落ち着かせるものと考えられています。ブランケット症候群の毛布やタオルはまさに移行対象といえるものです。そのため、ブランケット症候群を説明する言葉として、移行対象が用いられることもあります。病気ではない名称に「症候群」とついていると、病気ではないかと心配になりますね。そもそも症候群とは、同時に発生している心理的・精神的な変化に対してその原因が不明だったり単一ではなかったりするときに、病名に代わるものとして用いられています。人に起こる症候だけでなく、社会的な現象に対して使われることもあります。名づけられた後に原因が解明された疾患もあり、現在はさまざまな症候群が混在している状態です。さらに、国際疾病分類第10版(ICD-10)において精神および行動の障害に分類される「分離不安障害」があることも、ブランケット症候群が病気なのではないかと心配になる要因かもしれません。分離不安障害はママをはじめとする養育者から離れることを極度に恐れ不登校になるなど生活に支障が出る疾患であり、通常の発達段階においてママたちから離れるときに不安を感じることとは区別されます。ブランケット症候群の原因は?赤ちゃんが生まれてから、ママはおっぱいやミルクを与えたり抱っこをしてあやしたり、赤ちゃんの欲求を満たすために努力していますね。ウィニコットによると、こうしたママの献身が赤ちゃんに自分の心のままの世界=内的世界があるという錯覚を起こさせるのだそうです。ところが成長するにつれ、赤ちゃんは自分の思い通りにいかない現実=外的現実があることを知るようになります。内的世界ではママと一体かのようにとらえていた自分が、現実の世界ではママから分離独立した不確かな存在であることに気づくのです。このような心もとない状況を埋めるのが、移行対象とされるブランケットやぬいぐるみです。これらは内的世界と外的現実を橋渡しする役割を果たし、ママの代わりに落ち着きを与えてくれます。愛情不足が原因ではない移行対象になぞらえれば、ブランケット症候群は現実世界を受け入れるための成長の過程で起こる正常な心理といえます。愛情不足を心配する声が聞かれますが、むしろママとのほど良い関係が築けているとみる向きもありますよ。ブランケット症候群の主な特徴ブランケット症候群は、毛布やタオルなどやわらかくて肌触りの良いお気に入りのアイテムを肌身離さず持つことで不安な気持ちをやわらげています。そのため、それを取り上げようとすると子どもは不安に対処できず落ち着かない様子をみせます。清潔を保つために洗濯するのさえ嫌がることもあります。こうした状態は未就学児に多く見られます。出現時期はまちまちですが、移行対象を調査した研究では毛布やタオルへの愛着は生後7~12ヶ月に生じ、5~6歳頃まで続くといわれています(※1)。ぬいぐるみや人形への愛着は2~3歳頃にはじまり、その使用は4歳以降まで続きます。きっかけもさまざまで、断乳や引っ越し、きょうだいが生まれたなど愛着を持っていたものと離れる経験から生じるている事例があります(※2)。いずれも分離不安がほかの事柄で発散されたり、自己が確立されたりするようになると自然と消失していきますが、大人のブランケット症候群もめずらしくないため、焦らず向き合うようにしましょう。ブランケット症候群の解決策無理に取り上げないブランケット症候群は成長とともに消失していくと考えられ、解決する必要はありません。無理に取り上げようとすると愛着が執着に変わり、別の物に執着したり、執着しているのを隠したりすることがあるため注意が必要です。衛生対策をする同じものをいつも持ち歩いていると、衛生面が気になりますね。しかし、洗濯するあいだに手元から離れているのすら嫌がる子どももいます。そのようなときは同じものをふたつ用意して交互に渡したり、「一緒にお風呂に入ろう」と声かけをして工夫しながら洗ったりすることで、衛生問題が解決できるかもしれません。身体に害が出るほど汚れていなければ、多少の汚れには目をつぶることも大切です。安心感を与えるブランケット症候群の根底にあるのは、ママからの分離に対する不安です。「ママが今この場にいなくても、また会える」「ママは突然いなくならない」という経験が積み重なれば、離れることへの不安は徐々にやわらいでくることでしょう。赤ちゃんのそばを離れるときや戻ったときには声をかける、登園などのタイミングでママが不安そうな顔や態度をとらないことなども意識したいですね。ブランケット症候群はやめさせたほうが良い?子どもの気持ちを知るきっかけに子どもがブランケットなどに愛着を示しているときは、甘えたい気持ちや不安な気持ちをおさえているのかもしれません。子どもの気持ちに寄り添い、理解する姿勢を見せることが子どもに安心感を与えますよ。1日に10分でもママの手を止めて、落ち着いて会話する時間を設けてみましょう。日常生活に支障が出るようなら相談を分離不安で泣くようなことがあっても多少であれば問題ありません。しかし、不安が大きくて頭痛や吐き気などの身体症状がみられたり、家から出られない状態になったりするようであれば、医師に相談することが望ましいといえます。受診に悩むときは、自治体が行っている子育て相談で方針を聞くのも良いでしょう。地域によっては医師会が子育てに関する相談を受けつけていることもありますよ。ブランケット症候群と感じても温かく見守って慣れ親しんだ環境を離れ、新しい世界に飛び込むのは大人でも緊張しますよね。初めての体験をするときは一緒に行動するパートナーを求めたり、お守りに願いをこめたりすることもあるのではないでしょうか。赤ちゃんの毎日は、未知なる刺激にあふれています。そう考えると、赤ちゃんがお気に入りのアイテムで不安をしずめるのは不思議なことではありません。ブランケット症候群と感じても、焦らず赤ちゃんのペースにあわせて温かく見守りましょう。※この記事は2022年2月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
2022年02月14日待機児童ゼロを公言する自治体で、希望保育所に落選してしまいました。縁あって子どもは家の近くにある事業所内保育所に入所できることに。ただ園庭はなく、限られたオフィスの一室という環境に、私は「子どもにとって不十分な環境なのではないか」と不安を感じました。子どもが1~3歳まで利用したのですが、振り返ってみれば大満足。保育所ごとに方針は違うと思いますが、私の体験談をお伝えします。小さな変化も共有できる私が利用した保育所は3歳未満児が10人、保育士3人、保育補助4人、交代で常に3人以上保育者がいるという環境。保育者同士の情報共有がしっかりしているようで、どの保育者も子どもたち一人ひとりのことをよく把握していると思いました。 例えば私が子どもを迎えに行くと、その日の様子だけでなく、それまでと比べてこういう変化が見られるという話をどの保育者もしてくれたのです。保育者も私と一緒に子育てをしてくれているようで、私は心強く感じました。 子どものペースを尊重してくれる子どもたちの年齢が低く、少人数ゆえに集団行動に対しても緩やかな対応です。一度だけでしたが、子どもが水遊びを嫌がり「部屋で遊びたい」と言ったことがありました。そのときの保育者たちの対応は、保育者の1人が部屋で子どもと一緒に過ごし、ほかの子どもたちは予定通り水遊びをするというものでした。 人員に余裕があるからこそだとは思いますが、子どものそのときの気持ちを尊重する対応に、私は感謝の気持ちでいっぱいになりました。 たくさんの園外プログラム子どもたちが過ごすのはオフィスの一室で、自治体が運営する保育所に比べるとかなり狭い空間です。けれど保育者は雨の日にはオフィスの広い会議室を借りて子どもたちを走らせ、晴れていれば近くの公園や公共施設に連れて出てくれていました。 園外での移動中も、子どもたちに交通ルールや標識の意味を教える機会としてムダにしません。限られた環境のなか、保育者が工夫をして子どもたちにさまざまな体験をさせてくれました。 事業所内保育所を利用する前は規模の小ささに不安を感じていた私ですが、いざ入ってみるといいことばかりで大満足。同時にいくつもの保育所を体験することはできないので比較はできませんが、なにごとも外から見ただけではわからないものだと改めて感じました。 監修/助産師 松田玲子イラスト/おもち著者:小原水月1児の母。管理栄養士免許取得。「健康が人生をわくわくさせる」をモットーに食と健康の分野でライターとして活動中。高齢出産後、生まれ育った都心を離れ夫の実家がある地方都市へ移住。義母と同居。
2022年02月06日「小学2年生の息子がプチ家出をした日」第11話。長男は無事に帰って来てくれたものの、一人で働いて生きていこうとしていたことを知り、寂しさを感じる母。しかし、実は裏では……。小2長男、年中長女、2歳次女の育児に奮闘中のオニハハ。さん(@onihaha3)が体験した、長男イチくんの家出事件を短期連載にて紹介します。 小学2年生の息子がプチ家出をした日 11話「本当にこの家に帰るつもりが無かったのかなって…」息子の気持ちを不安に感じるオニハハに、オニチチからある事実が……。 「お前が来るってイチは信じてたよ」そっか、ちゃんと帰ってくるつもりだったんだ……。なんだかホッとして、また涙が出てきた。 次回、最終話!これからどう息子と向き合っていくべきか、オニハハが出した答えとは……。著者:マンガ家・イラストレーター オニハハ。
2022年01月29日一般社団法人大学支援機構(理事長:田村 耕一、以下 大学支援機構)の運営するクラウドファンディングサイト「Otsucle(おつくる)」は、株式会社モーリスの毛利 公一さんが取り組む、四肢麻痺障がい者の呼吸器外れの不安を取り除く呼吸センサーの実用化費用を集めるサポートを開始しました。プロジェクトページ: Otsucleこのプロジェクトは、株式会社モーリス(香川県)代表取締役社長の毛利 公一さんが考案した呼吸センサー「SuuHaa」を全国66万人いる四肢麻痺障がい者の睡眠時の呼吸器外れの不安を取り除くために提供するものです。呼吸センサーこの呼吸センサー「SuuHaa」は、香川高等専門学校教授 三崎 幸典氏、イフジデザインスタジオ 井藤 隆志氏の協力のもと開発されました。特徴は呼吸測定時に異常がある時、スマホに通知をする機能です。加えて、従来の全身にまきつけるタイプに比べて小型で軽量化されました。既存の呼吸器のアラートでは離れた場所に異常を知らせることはできませんでした。更に、呼吸だけでなく体動も感知することでベッドから転倒したことも感知することが可能です。更に、独居高齢者562万人の遠隔見守り、そして睡眠時無呼吸症候群の患者220万人の睡眠見守りに使用することも考えています。また、近い将来の医療連携も目指しています。このプロジェクトは、香川ビジネス&パブリックコンペ2021(2021年8月28日)、ビジネス部門「呼吸で見守る!誰もが安心安全な生活と職場を作るセンサ」でグランプリを受賞。超異分野学会フォーラム2021(2021年12月4日)下記の2テーマの研究開発を発表。「AIと障がい者がつくる安心快適な睡眠環境システム」:KOBASHI HOLDINGS賞「呼吸センサによる見守りシステム」:香川フォーラム賞を受賞しました。この呼吸センサーを実用化するための資金確保を目指し、クラウドファンディングを実施しています。【クラウドファンディング概要】プロジェクト名 : 「66万人四肢麻痺障がい者の、呼吸器外れの不安を取り除きたい!安心安全快適な睡眠システムの構築」挑戦者 : 毛利 公一(株式会社モーリス)支援期間 : 2021年12月29日~2022年3月31日目標金額 : 800万円プロジェクトページ: 【毛利 公一(もうり こういち)さんプロフィール】毛利 公一さん所属:株式会社モーリス役職:代表取締役社長早稲田大学在学時アメリカ留学中、海の事故で頸髄を損傷。医師からは今後自力での呼吸は不可、一生寝たきりを宣告されるが、決死のリハビリで退院。早稲田大学を卒業後、2008年3月、26歳でNPO法人ラーフを設立し、2011年までに3つの拠点を設立する。2015年には全国でも例の少ないNPO法人から社会福祉法人化を実現。そして平成30年度新施設をオープンし、障がい者・高齢者の介護事業及び就労支援等、地域生活で必要なサービスを更に強化した。また、青年版国民栄誉賞と呼ばれる日本人間力大賞を2014年に受賞している。著書『夢をかなえる挑壁思考』は第3版を数え、青年や経営者、障がい当事者に勇気を与えている。この間、各地で講演活動を行い、平成30年12月末現在280回を超えた。2021年に開催された「東京2020オリンピックパラリンピック」の聖火リレーに参加。その後の活動を取り上げたNHKBS1スペシャル(2021年12月29日)「物語は聖火から始まった!ランナーたちの“その後”がすごい事になっていた」でこのプロジェクトの経緯が放送されました。【Otsucle(おつくる)とは】大学支援機構は、研究や教育の課題に集中できる環境の構築と地域社会に貢献する仕組みを提供する目的で2016年10月に立ち上げました。Otsucle(おつくる)は、未来をつくる研究・教育・社会貢献などの分野で資金調達を応援していきます。挑戦者がアイディアや課題を実現するための資金をインターネットを通じて多数の支援者から集めることを目的としたものです。2016年の10月のサービス開始から累計で100件のクラウドファンディングをサポートしました。【一般社団法人大学支援機構について】設立 : 平成28年10月3日所在地 : 徳島県徳島市新蔵町二丁目24番地代表理事 : 田村 耕一ホームページ: 事業内容 : 研究・教育・社会貢献などのためのクラウドファンディングサイトの運営 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月18日「31週目前で緊急入院」第19話。妊娠高血圧症候群で緊急帝王切開の手術をすることになった、あさうえさん。妻と赤ちゃんを待つ間、「このまま二度と会えなくなったらどうしよう……」と不安がよぎる夫。 医師から「奥さん、術後ICU入りになるかも。覚悟しておいて」と言われてしまい……?!19話 ※注)34w2d ⇒ 32w4d 「赤ちゃん、無事生まれましたよ!」 32w4d、出生体重1,500グラムと小さいながら、異常もなく、元気な産声をあげて男の子が誕生! 赤ちゃんの無事はわかったものの、妻の容体を教えてもらえず、長い時間待たされモヤモヤしたという夫。 その後、あさうえさんは意識の覚醒と消失を何度も繰り返し、意識が戻ったあとは全身麻酔での帝王切開の術後ということで、大変な思いをしたそう。 妊娠高血圧症候群により、ハプニングでいっぱいだったあさうえさんの妊娠・出産体験談「31週目前で緊急入院」をご紹介しました。みんな出産は命がけ。赤ちゃんの誕生は奇跡……そう思わずにはいられないエピソードです。 監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター あさうえさい2021年2月に32w4dで息子ゆんを出産。Instagramで妊娠記録を中心に育児日記や夫婦のやり取りを描いています。
2022年01月10日「23歳でがん!?」第20話。23歳のときに不正出血があったえみこさん。婦人科を受診すると異常が見つかり、大病院を紹介されます。すると、なんと子宮頸がんの疑いがあることが判明! 5年間の闘病体験をつづったマンガです。23歳でがん!? 第20話※このマンガは実話に基づいた体験談です。必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 手術は成功したし、経過も順調だと言われていたけど、やっぱり不安でした。 悔いのない人生を送りたい。そう思い退職を決意したのがこのころです。(病気が判明したとき、職場でパワハラ被害にあっていました) ※このマンガは実話に基づいた体験談です。必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター えみこクリスマス生まれ。3人の子どもを育てる、ポンコツワーママ。夫のしでかしをキッカケに、エッセイ漫画を描き始める。温泉と食と読書が好き。お菓子は大好き。
2022年01月01日「23歳でがん!?」第19話。23歳のときに不正出血があったえみこさん。婦人科を受診すると異常が見つかり、大病院を紹介されます。すると、なんと子宮頸がんの疑いがあることが判明! 5年間の闘病体験をつづったマンガです。23歳でがん!? 第19話※このマンガは実話に基づいた体験談です。必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 その後も続く不安。 身近に再発をした方がいたからなのか……。そうでなくても感じるものなのかもしれません。 数日後には仕事復帰だけど……。 ※このマンガは実話に基づいた体験談です。必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター えみこクリスマス生まれ。3人の子どもを育てる、ポンコツワーママ。夫のしでかしをキッカケに、エッセイ漫画を描き始める。温泉と食と読書が好き。お菓子は大好き。
2021年12月31日私の復職に伴い、1歳半で保育園に入園した娘。なかなか保育園での生活に慣れることができずに泣いてばかりの毎日で、親としてもとても不安でした。そんな娘が毎日保育園に通うなかで、少しずつ保育園に慣れていき、笑顔で過ごせるようになったエピソードです。※コロナ禍前の体験談です 登園するときから顔がこわばる娘慣らし保育初日で娘がまさかの胃腸炎になってしまい、ほとんど慣らし保育をせずに保育園生活がスタートしました。朝の送りは夫だったのですが、毎朝自転車で送る際、保育園が近づくにつれて娘はだんだんと喋らなくなり、顔がこわばっていったと言っていました。 そして保育園に到着して、バイバイするときには、「おっとー!」(娘は夫のことをこう呼んでいました)と叫び、大号泣していたそうです。毎朝こんな感じだったので、娘にこんなつらい思いをさせてまで保育園に通わせるべきなのか、悩んだこともありました。 不安が解消された先生からの言葉登園時の号泣は1カ月ほど続きました。私が迎えに行ったときも、私の顔を見るなり泣いてしまう娘。毎日泣いていて、「いつまで泣いて登園するのだろう、いつになったら保育園生活に慣れてくれるのだろう」と、とても心配でした。 しかしある日のお迎えのとき、担任の先生に、「今日はニヤニヤしながら、おしりふきのティッシュを全部出していましたよ!」と教えてもらいました。まだまだ保育園に慣れていないと思っていたので、そんないたずらまでできるほど、娘が保育園生活に慣れて楽しんでいるのだと驚きました。 ついに泣かずに登園できたその出来事から数日後、ついに登園時に泣かずにバイバイできたと、夫から教えてもらいました。それから私のお迎えのときにも泣かなくなり、にこにこして遊んでいる姿を多く見かけるようになったのです。あんなに毎日泣いてばかりだったのがうそのようで、楽しそうに通っている娘を見て、とてもうれしくなりました。 気づけばお友だちの名前やマークも覚えていて、保育園での生活を楽しんでくれているのかなと思うと、ずっと泣いてばかりだった娘を抱っこして世話をしてくれた先生方には、感謝の気持ちでいっぱいです。 泣いてばかりだった娘を見て、こんなに小さいうちから保育園に預けてしまったことがいけなかったのかな、と自問自答する日々でした。しかし娘が笑顔で通えるようになり、私もとてもうれしかったです。幼いわが子を預けて仕事をすることが正しい選択だったのかは未だにわかりませんが、親から離れている時間、少しでも楽しく笑って過ごしてくれていたらいいなと願うばかりです。 監修/助産師REIKO作画/山口がたこ 著者:北川なつみ4歳、2歳、0歳の3姉妹の子育て真っ最中のママ。保育士として約10年認可保育園に勤務し、現在は育休中。子どもたちと毎日たくさん笑って過ごしたいと、日々子育てに奮闘中。
2021年12月30日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」164話です。第二子を妊娠してから、長引くつわりに悩まされていたじぇにこさん。しかし、それに加えて扁桃腺炎や、風邪をこじらせるなど、不調な日々は続きます。さらに、医師からは切迫早産と診断されて……!?つわりに加えて、扁桃腺炎や風邪をこじらせる日々が続き…ひどく長引いたつわり。 貧血がひどく妊婦健診のたびに点滴を打ったり、扁桃腺炎や風邪をこじらせ咳喘息をわずらうなど、あまり穏やかな妊娠生活とは言えない状況が続きました。 そして妊娠6カ月なかばごろ、咳喘息によるおなかへの圧がかかりすぎたこともあるのか子宮頚管が短くなってしまい、切迫早産と診断され急きょ入院することになってしまいました。 突然の入院だったので、急いで市に問い合わせして相談したうえで、娘のことを一時預かりをしてもらえる保育園を紹介してもらい、夫は時短勤務という形でなんとか対応することに。まさかの入院というこの状況に、これまでの不安や心配が一気に加速します……。 寝たきりが徹底された安静の状況がますます健康に産んであげられるのかという、不安を助長していき、くぴこのときと合わせても私の妊娠生活のなかでは、心身共に一番つらいい時期でした……。そんななかで私が救いになったこと、それは……。 毎日お見舞いに駆けつけてくれる夫とくぴこの存在でした。 私が入院したことで突然パパと2人、見知らぬ保育園で始まった生活に戸惑っていないか心配だったのですが……。 預けている園に様子を問い合わせたかぎりでは、朝は泣くことが多くても、それでも娘なりに楽しく遊んでいるとのこと。 環境が目まぐるしく変わるときにそばにいてあげられないことに申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、「ママ赤ちゃん生まれた?」「今日は赤ちゃん生まれた?」と目をキラキラして病室に入ってくる娘は、いつも赤ちゃんの誕生を心待ちにしていて、とても救われました。 夫も仕事と慣れないワンオペ育児でさすがにげっそりして、とても苦労しているのが見てわかり、それに対して申し訳ない気持ちがありましたが……。 それでも毎日娘をつれてお見舞いに通ってくれました。 思いがけぬ入院におなかの赤ちゃんを健康に産んであげられる自信がまったくなくなってしまい、さらに入院によって娘や夫に迷惑をかけた申し訳なさで大きく膨らんでいった不安もありました。しかし、私とおなかの赤ちゃんを気づかってくれる2人のやさしさと頼もしさに救われ、ようやくここへにきて弱りきった自分の気持ちを強く奮い立たせ、改めて第2子出産に向けて気持ちを整えることができました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年12月28日心理的プレパレーションとは?Upload By 発達障害のキホン心理的プレパレーションとは、心理的ストレスを軽減し、自分にされる処置を受け入れるための心理的準備、環境づくりのことを指します。分かりやすい言葉や道具を使って心理的プレパレーションを行うことで、子どもが治療や検査を受けやすい状況や環境をつくることができます。・子どもに対して、認知発達に応じた方法で病気・入院・手術・検査・その他の処置について説明を行い、不安・恐怖・混乱を最小限にすること・年齢や理解力に応じて、おもちゃ・絵本・紙芝居などのツールを使用・子どもや親の対処能力を引き出すような環境および機会を与えること・海外では「チャイルドスペシャリスト」という専門家が担当プレパレーションには、・子どもに情報を正確に伝えること(嘘はつかない)・情緒的表出を後押しすること(子どもの気持ちを表出できる機会をつくること)・病院スタッフと信頼関係を築くこと(一緒に頑張ろうとする気持ちを伝えること)の3要素が重要であるといわれています。言葉だけでなく、おもちゃやジェスチャーなど視覚的なツールを用いながら、子どもの発達段階に応じた理解しやすい方法でコミュニケーション取っていきます。子どもの不安や恐怖心を和らげるだけでなく、「頑張ろうと思う気持ち」を引き出すような環境を与えることができます。また、もし不安や痛みで泣いたり叫んだとしても(これも大切な自己表出)、自分が「頑張れた、乗り越えられた」という自己肯定がその後の生活に活かされることも、プレパレーションの大切な役割だといわれています。プレパレーションはなぜ必要なの? どんなことをするの?まだ医療に対する知識もなく、言葉の理解もあまり進んでいない子どもに対してなぜ十分なプレパレーションが必要なのでしょうか。ここでは、プレパレーションの必要性や行うにあたって心がけるべきこと、手順などを解説します。子どもは、自分の身に突然知らないことが起こると、恐怖に怯えたりパニックに陥る場合があります。特に病院という特殊な環境の場合、普段は大丈夫なはずの子どもでも恐怖心が強くなるものです。子どもがパニックに陥ると、たいていの場合暴れたり叫んだり、逃げ出そうとします。大人数人が取り押さえて検査を行っても、データが上手く取れない、暴れすぎて適切な治療ができないなどの結果に終わることもあります。また、失敗・恐怖体験だけが残ったり、再度痛い思いをしなければならないなど、不安が増すことにもなりかねません。十分なプレパレーションを行い、子どもがしっかり理解し納得したうえで検査に臨むことで、検査をスムーズに行えるだけでなく、子どもの成功体験にもつなげていけます。特に繰り返し医療処置を受けなければならない慢性疾患を持つ子どもには、プレパレーションはとても重要となります。Upload By 発達障害のキホン3歳前後~6、7歳くらいまでの子どもは、見立て遊びやごっこ遊びを通して物事を理解するため、ぬいぐるみやおもちゃを使ったごっこ遊びの中で説明していきます。ぬいぐるみと自分を同化させ、「ぬいぐるみも頑張ったから自分も頑張る」と子どものやる気を引き出すことにもつながります。この時期の子どもは自分自身の立場からしか物事を見ることができないため、子どもの視点に立った内容の説明をする必要があります。7歳前後~11歳くらいになると多くの子どもはごっこ遊びなどをしなくても物事を理解することができるようになります。しかしまだ仮定の話が理解しにくいため、未体験のことを言葉だけで理解するのは難しい時期です。この場合、点滴をつけた人形を見せたり、紙芝居や絵本あるいは動画を利用すると理解しやすくなります。また、プレパレーションをしている中で、子どもは「嫌だ」「痛い」などの思いを表出します。それに対し「嫌じゃない」と否定したり、「痛くない」と嘘をつくのではなく、「嫌だね、でも元気になるためにするんだよ。だから一緒に頑張ろう」「チクッと痛いけど、病気を治すためには大切で必要なんだよ」など、共感しながら嘘をつかず話すことが大切です。プレパレーションは処置前に行う説明や配慮だけではありません。来院前から帰宅後まで順序立てて継続的に行われ、これを「プレパレーションの5段階」といいます。ステージ1来院前に、親が子どもに情報を与えます。効果的なプレパレーションを行うためには、医師や看護師と保護者の情報共有や協力が重要となります。ステージ2入院や処置などの説明(オリエンテーション)をする中で、子どもの状態を観察したり理解度を知ることで、その子に適したプレパレーションの方法を模索します。ステージ3実際にプレパレーションを行い、医療行為の説明を行うだけでなく、励ましや安心感を与えます。ステージ4実際に医療行為をする中で、おもちゃや人形などのツールを使って遊びながら子どもの気を紛らわせます。ステージ5治療後や退院後の時期に、外来や自宅での遊びを通した支援によって、子どものケアをします。参考:「小児保健とプレパレーション--子どもの力と共に」より プレパレーションの5段階について(順天堂大学医学部 田中恭子)| 小児保健研究 = The journal of child health参考:プレパレーションの実践に向けて 医療を受ける子どもへの関り( 神戸市看護大学 研究代表者 蝦名 美智子)参考:プレパレーションについて(筑波大学発達支援看護学研究室)発達障害がある子どもの場合定型発達児を対象としたプレパレーションは少しずつ浸透してきているものの、発達障害がある子どもに対するプレパレーションについては医療現場にもあまり周知されず、診察や治療に苦慮しているという現状が多く見受けられます。発達障害がある子どもにはどのようなプレパレーションが必要なのかを考えていきます。文字が読めない、発語がないなど、口頭説明では対応できない子どもに対しては、視覚的なツールが有効です。たとえば各検査をミッションと見立て、写真入りの手順カードとミッションカードを使います。「今日は大切な任務があります。これを見て、ミッションをクリアしてきてね(できたらシールを貼る、など)」と伝えます。このような工夫をすることで、文字や言語が分からなくても写真やイラストで理解しながらすべてのミッション(検査)を終えることができます。また、終えたら親や医師、看護師から賞賛と激励を得ることができるという流れをつくることで、「処置を受けてみよう」という子どもの動機づけにもなります。発達障害がある子どもは、物事の見通しを持ちにくかったり、慣れないことへの不安が大きく、パニックを起こすケースが多く見られます。見通しを持たせるためのプレパレーションが必須ですが、抽象的な説明では理解できない場合もあります。たとえば注射をする際、「注射をする意味」「針を刺してから終わるまで何秒程度かかるのか(具体的な数字で)」「たくさん予告してから針を刺す」など、分かりやすく具体的な言葉で説明し、かつ終わりを明確に伝えること大切です。発達障害のある子ども多くは、感覚過敏を持っているといわれています。注射や点滴など痛み、あるいは心電図などひんやりする感覚を伴う処置は、過敏性が感じ方に影響したり、不安の高まりから過敏性がより増して処置そのものを嫌がるようになります。口頭やツールを使った説明だけでなく、「なるべく細い針で行う」「麻酔クリームやパッチ使用する」「温めたタオルで肌を拭いてから行う」など、感覚が増すことを極力抑えるやり方を本人に選択させる方法もあります。こだわりや過敏性などから、処置中に動いたり、起きて歩き回ったり、突如暴れだすなどのリスクがつきものです。「こういう状況になると興奮してしまう」「見通しが立ちすぎると不安になるので、最小限の説明でいい」など、子どもが不安を覚えやすい、あるいは怒りのスイッチが入ってしまう状況をその都度医療者に伝えることも大切です。医療者と保護者のやりとりの中で「子どもの拒否・興奮を避ける方法の模索」をしていきます。発達障害は個々によって特性が異なるため、本来なら詳細なアセスメント行い個々に合ったプレパレーションを行うことが理想的ですが、現在の医療現状からは困難であると考えられます。しかし、具体的で簡潔な言葉で説明する(難しければマニュアルなどで対応)、視覚的なツールや痛み・苦痛を軽減できる器具を使うなどの支援を中心とした汎用性の高いプレパレーションであれば、医療関係者の負担も少ない方法で行えるかもしれません。参考:小児科外来における発達障害児へのプレパレーションの現状とその効果に関する検討(鳥取大学 鳥取大学大学院 医学系研究科 井上 雅彦)|厚生労働科学研究成果データベース (MHLW GRANTS SYSTEM)プレパレーションの具体例治療や手術に臨む、一人で入院する子どもの不安や痛みを少しでも和らげるにはどのような方法が行われ、どのような工夫がされているのでしょうか。いくつかプレパレーションの具体例を紹介します。まずはどこで受けるのか(病室か処置室か)実際部屋を見せたり、パペットやぬいぐるみを使ってどのようにするのか(どのような姿勢で受けるのか、お母さんに抱っこしてもらうのかなど)、腕のどこに刺すのか、どのような感覚か(アルコールで拭くとヒヤッとする、刺すときチクっとするなど)、 どのようなスタイルでするのか(寝るのか、お母さんに抱っこしてもらうのかなど)を順を追って視覚的に説明します。そして、子どもにしてほしいこと(泣いてもいいけど、このときは手を動かさないでね、など)も伝えます。Upload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホン参考:プレパレーション人形『プレパちゃん』監修:田中恭子国立研究開発法人 国立成育医療研究センター こころの診療部児童・思春期リエゾン診療科製造・販売:㈱内藤デザイン研究所CTやMRIを受ける前の点滴や服薬で眠くなること、機械までの移動(抱っこかストレッチャーで寝て行くか)、実際の撮影時に経験すること(ゴンゴン音がする、機械が動く、赤い点が動くなど)、子どもに協力してほしいこと(検査が終わるまでご飯が食べられないこと、「終わりだよ」と言うまでじっとしていてほしいことなど)を、子どもの気持ちに寄り添いながら説明します。このとき、CTやMRIのミニチュアモデルと小さな人形を使って視覚的に説明すると効果的です。Upload By 発達障害のキホン参考:ぷれぱらウッド吸入中、子どもがじっと座っているのは難しいもの。また、吸入器を当てるのを嫌がる子どもも少なくありません。事前に吸入器具を口に当てる練習をしたり、ぬいぐるみに吸入器を当てて「何分間だよ」と実際にかかる時間を体感します。吸入器にキャラクターを飾るなどの工夫をしている病院もあるようです。こうしたプレパレーションを行うことで、吸入を受け入れるようになるだけでなく、ゆくゆくは自分でできるようになっていきます。手術室は特殊な環境で、子どもの緊張や不安が高まってしまうため、手術室入室体験を行う病院もあります。手術前の麻酔や酸素投与でマスクを使うこと、点滴やチューブが入ること、子どもに協力してほしいことを、実際使う器具やプレイモービル(実際の手術室の模型)やぬいぐるみやパペット、絵本や動画を使って視覚的に伝えます。また、子どもにとって「手術が終わる=手術前の何もない状態」という理解なので、手術が終わっても、実際は点滴がついていたり、ドレーンが入っている状態であることもしっかり伝えます。病室だけでなく、処置室や手術室に移動する際の廊下やエレベーターなどに親しみやすいキャラクターの模様を施したり、照明を柔らかくするなど、子どもが少しでも明るく前向きな入院生活を送れる環境をつくります。また、病院によっては子どもがのびのび遊べるプレイルームを設置したり、節句やクリスマスなど季節ごとのイベントに力を入れているところもあります。検査や治療、手術が終了しても、その後の経過観察や自宅で行う治療(吸入など)の訓練など、日常生活で注意しなければならないこともあります。子どもが「痛かった」「怖かった」という気持ちから処置に対する考えを歪めてしまわないよう、処置前に行ったプレパレーションを継続的に繰り返すことで子ども「頑張ろう」という気持ちを持続することができます。また、子どもは退院後急に日常生活に戻ることに戸惑う場合もあります。医療者は入院中の頑張りをしっかり褒めつつ、家に帰ったらどのような生活をするとよいかを話します。処置や退院などで長期欠席したあと、初めて登校・登園する日は保護者が付き添い、学校や園の先生に、今の状態や気をつけるべきことなどを話すことも大切です。保護者が子どもに治療や検査について伝える際、不安を和らげるというより、「病院へ連れて行くこと」を目的とした説明が行われることが多いのが現状です。医療者が処置に関するパンフレットや絵本などのプレパレーションツールを作成し事前に保護者へオリエンテーションを行う、実際使う器具(酸素吸入器など)や疑似ツール(聴診器のおもちゃなど)を貸し出して、自宅で触ったり遊びの中で親子で治療について話し合う機会を促すなど、「保護者ができるプレパレーション」にも重きを置いています。参考:プレパレーションの実践に向けて 医療を受ける子どもへの関り( 神戸市看護大学 研究代表者 蝦名 美智子)プレパレーションが必要だと感じながら、実施が困難と感じている病院や医師、看護師が多いのが現状です。たとえば「腎生検・心臓カテーテル検査」などの難しい検査は、子どもの発達を踏まえた特別な知識や技術が必要になってきます。特に混合病棟(さまざまな年代や科が一緒になった病棟)では、「子どもの状態を熟慮し、どのような言葉や方法で説明するかを考える」ための時間やマンパワーが不足しているのが現状です。プレパレーションは、子どもの認知発達に関する知識に加えて、「子どもの質問に分かりやすく答える」などのコミュニケーション技術も必要であるため、医師や看護師に取ってもハードルが高い作業といえます。こうした課題を踏まえ、小児患者に対するプレパレーションの実施頻度が増えるような対策や取り組みが望まれます。参考:「小児保健とプレパレーション--子どもの力と共に」より プレパレーションの5段階について(順天堂大学医学部 田中恭子)| 小児保健研究 = The journal of child healthまとめプレパレーションには、「子どもの知る権利を尊重する」「子どもの自信とやる気を引き出す」という意味も込められています。プレパレーションを行うことは、子どもの恐怖心や不安感を軽減したりスムーズに検査が受けられる環境をつくるだけではありません。たとえ何度か失敗したとしても、経験を重ねていくことで「上手に検査を受けられた」「次も大丈夫」という自信につなげるという大切な役割があります。また、子どもの成長した姿を見る親の喜びや、「今後も安心して医療措置が受けられる」という安堵感を得ることもできます。プレパレーションを行うことによって、子ども本人だけでなく、親や医療従事者にも大きなメリットをもたらすことが予想されます。今後どの医療機関においても、プレパレーションが浸透していくことを願うばかりです。
2021年12月28日私は現在、3歳と生後5カ月の娘を持つ2児のママです。3歳の娘を保育園へ入園させた際、スムーズに母子分離ができたことで私自身が安心して上の子を毎日保育園へ送り出せています。今回はスムーズに母子分離ができた具体的な方法を紹介します。 上の子を保育園に通わせたきっかけそもそも上の子を保育園に通わせたいと思ったきっかけは「2人目が欲しいけど、2人の未就学児を家でみるのは難しい」と想像していたためでした。産後は事情があり里帰りなどはしない予定で、夫も会社員で有休等は取りにくい状況にありました。また、2~3学年差で第2子を希望していたため「私の環境で産後に上の子と下の子を同時にお世話するのは厳しい」と早期に判断したからです。 私の住む自治体は「産前産後要件」という保育理由で、産前6週間から産後8週間の妊産婦は希望をすれば保育園入所の資格を得ることができます。2人目を妊娠した際には、この産前産後要件で上の子を保育園に通わせたいと考えました。 安心して妊活や出産をするための最終的なゴールは「子どもが週5日、8時間程度、保育園に通えるようになる」ということ。しかし正直なところ、いきなりフルタイムで保育園に通わせるとなると、子どもの「ママと長時間離れてしまう」といった精神面での負担は大きいものです。そのため、入念な計画のもと母子分離をおこないました。 母子分離のために入念な計画を実行いつから上の子を保育園に通わせることを想定していたかというと、それは下の子の妊娠計画をする前からです。上の子が1歳ちょうどのころから、自治体の託児つき子育てセミナーを定期的に受講しました。もちろん勉強のためでもありますが、託児をすることで、上の子に母子分離を経験させるという目的もあったからです。 そして次の段階では、上の子が2歳前のころに、認可外の託児所で、4時間という比較的短時間の一時預かりを週2回程度、継続的に利用しました。 託児所通いなどをおこなった結果前述した条件で「少しずつ母子分離を始めよう」と計画。妊活前から妊娠30週ころまで託児所通いを通算で8カ月ほど継続的に続けました。でも、そんなにうまく母子分離が進むのかな?と少しばかりの不安があったのも事実。しかし、託児所通いを始めてから2カ月が経ち、上の子も徐々に託児所通いに慣れてくれました。「これなら大丈夫」と母子分離の手ごたえを感じたため、下の子の妊娠計画を実行したのです。その後すぐに妊娠が判明し、下の子の出産2カ月前から上の子を本格的に保育園へ通わせましたが、ある程度の母子分離にはすっかり慣れていたので、入園初日から泣くこともなく楽しそうに登園しました。これには私自身も「登園後、泣かずに過ごせているだろうか?」と心配をせずに済みました。 母子分離の時期に関しては各家庭で考え方が違うと思いますが、私のケースでは、早めに母子分離に向けての準備をしてよかったと実感しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて職場や地域の保育課に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 REIKOイラストレーター/みいの著者:黒井夢乃二女の母。歯科衛生士資格あり。二女出産前まで歯科医院にて勤務。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年12月27日初めての出産を終えて、不安な毎日の中でママ友は頼りになる存在。しかし、そんなママ友の中で1人だけ、初めての子育てで戸惑う私に不安をあおるようなことばかり言うママ友がいました。そして、そんなママ友の言葉から私を救ってくれたのは、また別のママ友でした。当時のことを振り返って、人へのアドバイスの仕方について勉強になったお話をお伝えします。※コロナ禍前の体験談です 先輩ママからのアドバイスに不安がつのる産後2カ月ごろ、ママ友がお祝いをしてくれるとのことでランチ会をしました。他のママ友含め4人で集まり、とても楽しい時間になるはず……でした。しかし、会話の中で当時5歳の子どもを育てるママ友から、私へのアドバイスとしてさまざまなことを言われました。 「辛い食べ物は母乳が赤くなるから食べたらダメ」「抱き癖がつくからどんなに泣いても抱っこしたらダメ」など、「〇〇はダメ」ということをたくさん言われたのです。冷静に聞くと明らかに医学的根拠のないアドバイスですが、一緒にいた他のママ友が否定することもなかったので、私は先輩ママのアドバイスをそのまま受け取って不安になってしまいました。 ママ友のアドバイスに悩みは深まるばかりきっと今なら不安に思わず、他の誰かに聞いたり、自分で調べたりできると思います。しかし、初めての子育てに戸惑っている中でのアドバイスで、私は不安になりました。それからはカレーやキムチは食べたくても我慢し、寝かしつけで息子が泣いていても、抱っこせずにトントンだけで寝かせようと頑張っていました。 特に息子を抱っこしないようにすることは難しく、できないことに悩む日も。そしてランチ会から1カ月ほど経ったある日、ランチ会に来ていた他のママ友の1人から電話がありました。この電話で、私の悩みは解決の方向へ……。 他のママ友から言われて救われた言葉他愛もない話をしたあと、「この前ママ友が言っていた食べ物や抱っこの話、気にしてる?」と聞かれました。私はランチ会のときに言われたことを守り、辛い食べ物を我慢し、抱っこもなるべくしないようにしていることを伝えると「やっぱり……」と言われました。実はランチ会のとき、私の表情が曇っていたので心配していたとのこと。 電話をくれたママ友は、子育ての「〇〇したらダメ」は人の考え方によるものもあり、あいまいな情報も多いことを教えてくれました。そのような情報を正しいことのように話すママはよくいるので、ランチ会のときは特に否定はしなかったそうです。私はその電話で、すごくホッとしたのを覚えています。 結局、保育園で頑張る息子を家ではたくさん抱っこして育てています。 ママ友も、私のことを思ってアドバイスをしてくれたのであって、悪気がないことはわかります。でも、産後の神経質な状態では聞き流すことが難しい状態でした。 今後私が産後の友人にアドバイスをするときは、あくまで人それぞれの考え方であることを前提に、前向きなアドバイスができるよう心がけようと思っています。 イラストレーター/山口がたこ著者:海原えめ4歳の男の子を育てるアラフォー母。幼児食インストラクターの資格を保有。育児において食生活を大切にすることを重視している。
2021年12月23日初めての妊娠、無事に大きく元気に育つようにと祈っていたわが子は、想像以上に大きくなっていきました。自分の体内ですくすくと育つわが子を愛おしく思う反面、自身に訪れた体型変化や体の痛み、そして迎えた出産の日の体験談をお話しします。 妊婦健診のたびに募る喜びと不安毎回楽しみで仕方なかった妊婦健診。妊娠6カ月健診のときに産科の医師から「1週間分くらい大きいかも……」と言われたのが始まりでした。食事内容に気をつけ、適度な運動を実践していた毎日だったので、そのときはしっかり育っていてうれしいなぁと思っていました。 妊娠7カ月に入ると急におなかが膨んできてまっすぐ立ちにくくなり、背中を中心に体中の皮膚が引っ張られてピキピキ痛みが走るようになりました。妊娠8カ月に入ると「もう軽く2週間以上は大きい」と医師に言われ、このころから背中や腰回りを中心とした体の痛みも相まって、私はちゃんと経腟分娩できるかしら……という不安にかられ始めました。 ケアしてたのに! 避けられなかった妊娠線妊娠9カ月に入ると、鼠径部と恥骨の痛みがひどすぎて歩行困難のような状態に。座り続けるのも痛いし、寝るときも痛みがつらく、クッションを脚の間に挟んで横になってやり過ごしていました。 それでも、調子が良いときは動くようにして体重増加を防ぎ、妊娠線予防に専用のクリームをたくさん塗っていたのですが、腹囲100cmを超えたとき、自分からは見えない下腹部にたくさんの妊娠線ができていたのです! 妊娠10カ月に入ってすぐの妊婦健診で赤ちゃんの推定体重は3,200gを超え、頭の直径は9.5cm。私は「もう出ておいで」と祈る毎日でした。 ついに始まった出産鼠径部の痛みが限界で、もはや早く産んでしまいたかった私は、足を引きずりながらも毎日の床磨きやウォーキングを頑張りました。それでも、陣痛が始まったのは妊娠41週目。エコーでの見立てでは赤ちゃんの推定体重は4,000g超え、頭の直径は9.8cmになっていました。そこからは激痛ともうろうの間を行き来し、陣痛促進剤も投入されて17時間の苦しみ。 いきみ逃しなんてまったく役に立たず、耐えきれない腰の痛みに、腰をさすり続けて汗だくの夫の助けを借りてどうにか乗り越えました。結局、わが子は3,500gを少しオーバーした体重で生まれました。思ったより小さかったなと感じたものの、新生児室で他の赤ちゃんと並ぶわが子を見たときの「ひとりだけでかい!!」の衝撃は今も忘れられません。 大きく生まれたわが子でしたが、4,000g超えのエコーでの予想と違った理由は、大腿骨が長く身長が高いからゆえの予想でした。その後は、頭1つ分同じ月齢の子たちより身長は高いけれど体重は一緒、という状態ですくすくと元気に成長しています。出産の思い出は、痛いし苦しいし本当に大変なことばかりでしたが、わが子に会えた喜びは何にも勝る幸せだと実感している毎日です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラストレーター/まっふ監修/助産師 REIKO著者:しま のりあ2歳男児の母。フリーランスとして音楽関係の仕事をしながら、家事・育児に積極的な夫とともに楽しく子育て中。夢はマイホームを購入して、完全同居の義実家から抜け出すこと。
2021年12月22日ムスメちゃんとオコメちゃん
ドイツDE親バカ絵日記
yopipiのプチプラコーデ〜ときどき育児日記〜