「息子の髪が伸びてきたけれど、どんな髪型にしようかな」「今流行りの子どもができる髪型はなんだろう」。小さい息子を育てるママは、一度はこのような悩みを持ったことがあるのではないでしょうか?髪は生活をしていると自然に伸びてくるものなので、毎回どのように切ろうか悩ましいですよね。ついめんどくさくなってしまい、ヘアーカットを毎回同じ型でオーダーしているママも多いはず。そこで今回は、年齢別に男の子のイケてるヘアスタイルをピックアップしていきます。アレンジ方法もご紹介するので、あわせて参考にしてみてくださいね。自宅でヘアカットをしているママのために、切り方についても!「最近、息子の髪が伸びてきたなあ」と思っているママは要チェックですよ。■年齢によって変わる、男の子に似合う髪型女の子ほど髪型のバリエーションは多くありませんが、男の子にもさまざまなヘアスタイルがあります。バリカンを使って短くそろえてしまう髪型や、長さを出してマッシュルームのようなフォルムにする髪型まで。年齢によっても顔のつくりによっても、しっくりくる髪型は変わってきます。そこで、まずは「1歳・2歳」「3歳・4歳」「小学生」に分けて、男の子のヘアスタイルをいくつかピックアップしていきますね。息子さんに似合う髪型が見つかるはず!■男の子の髪型・1歳・2歳ヘアカタログまだ小さい1歳・2歳の子どもは、髪が細くて柔らかいのが特徴。どのようなヘアスタイルにせよ、ふんわりとした印象を与えられます。あどけなさを生かしてかわいい系のヘアスタイルに? それとも、短めにカットしてクール系のヘアスタイルに?それでは、1歳・2歳の男の子におすすめしたい髪型をご紹介していきましょう。▼ソフトモヒカンクールな印象を与えられるとして人気を集めるヘアスタイルが「ソフトモヒカン」です。ソフトモヒカンとは、サイドと襟足の髪の毛を短めにカットし、トップの髪の毛を長めに残す髪型。基本的なスタイルは、トップの髪の毛を上に立たせて、ワックスなどで固めるかっこいい雰囲気です。しかし、「1歳・2歳の男の子にはまだワックスを使わなくてもいいかな」と考えるママも多いでしょう。そんな場合は、トップの髪の毛を短めにカットし、サイドと襟足の髪の毛をさらに短くカットしてくださいね。トップの髪の毛が短ければ自然と立つので、ワックスなどのスタイリング剤をつけなくてもソフトモヒカンになりますよ。また、ソフトモヒカンといっても、ベリーショートのヘアスタイルから、髪の毛が長くて重めのソフトモヒカンまでさまざま。坊主に近くてさっぱりとしたものや、前髪を残してかわいらしい雰囲気があるものもあります。▼長めに伸ばす「大人っぽくて落ち着いた雰囲気にしたい」と思うママにおすすめしたいのが、髪の毛を長めに伸ばすこと。ヘアスタイルのフォルムがストンと落ちているくらい長い髪の毛は、子どもでも大人っぽい印象を与えてくれるのです。子どもの成長具合によって髪の毛の伸びも変わってきますが、1歳・2歳くらいの年齢だと、まだ髪の毛が伸びきっていないのではないでしょうか? もともと肩につかないくらいの長さなら、ヘアカットは形を少し整える程度にしておいてくださいね。前髪を流すことで、さらに大人っぽくて落ち着いた雰囲気にしてくれますよ。ただし、ロン毛と呼ばれるくらい長く伸ばしてしまうのはNG。だらしない印象や不潔な印象を与えてしまうこともあるのです。あくまでも、髪の毛が肩につかないくらいの長さにしましょう。▼短めアシメ「他の子とは被らないようなヘアスタイルにしたい」と考えているママに人気の髪型が、短めアシメです。アシメとは、アシメントリーの略語。左右非対称で、長さがそろえられていないヘアスタイルのことを指しますよ。個性的でありながらおしゃれ。髪の毛を短めにすると、爽やかでシャープな印象も与えられますよ。1歳・2歳でアシメにしている男の子はあまり見かけません。個性的な髪型にしたいなら、ぴったりのヘアスタイルだといえるでしょう。ぜひ、左右どちらかを短くカットして、反対側を少し長めに整える、短めアシメスタイルを実現してみてくださいね。全体的に左右が「短い→長い」となるように、斜めにカットしていくのがコツですよ。▼ショートヘアママの手入れも楽で、子どもも過ごしやすいヘアスタイルが、ショートヘアです。ショートヘアといっても、ベリーショートほどの短さのものや、数センチくらいの短さのものまで。ママの好みで選んだり、子どもの過ごしやすさで選んだりして、ショートヘアにしてみてはいかがでしょうか?夏におすすめなのは、ベリーショートのショートヘア。汗をかいても乾きやすいですし、おふろあがりもドライヤーをせずにすぐ乾いてくれますよ。1歳・2歳の子どもは、音が大きく風が強いドライヤーを嫌がる傾向があります。ベリーショートにすれば、ママも楽になるでしょう。■男の子の髪型・3歳・4歳ヘアカタログ体もだんだん大きくなってきて、髪の質も太くなり始める3歳・4歳頃。ヘアセットしやすい髪の毛になるので、特別な日にはセットをするのもありでしょう。自分の意思が強く芽生えてくる時期なので、ママの独断だけでヘアスタイルを決めるのではなく、子どもの意見も取り入れてみてはいかがでしょうか? 自分でスタイルを選んだとなると、子どもも髪型に愛着を持てますよ。そこで次は、3歳・4歳の男の子に人気があるヘアスタイルをピックアップしていきますね。▼ツーブロック大人の男性によく見かけるヘアスタイル「ツーブロック」。3歳・4歳の男の子にも人気がある髪型です。ツーブロックとは、サイドと襟足の髪の毛を短くカットして、トップの髪の毛を長めに残したヘアスタイルのこと。サイド・襟足の毛とトップの毛には、段差があるのが特徴ですよ。ツーブロックは、クールな印象を与えるとともに、こなれ感とおしゃれさを出せるヘアスタイルです。あどけなさの塊である3歳・4歳の男の子がツーブロックにすれば、周りの子とは少し違った大人の雰囲気を出せるでしょう。▼マッシュルームヘア個性的かつおしゃれな雰囲気を出したいなら、マッシュルームヘアがおすすめです。マッシュルームヘアとは、その名の通り、マッシュルームのように丸いフォルムの髪型。「きのこヘア」とも呼ばれ、特に若い男性の間で親しまれていますよ。3歳・4歳の男の子がマッシュルームヘアにすると、子どもっぽさを際立たせられるでしょう。「子どもだから子どもらしい髪型にしたい」と考えるママにも人気があります。また、マッシュルームヘアの印象を決める大切なポイントといえるのが、前髪。前髪の長さによって、雰囲気が大きく変わるのです。長めの前髪なのであればアンニュイなイメージに、眉毛よりも上の短め前髪なのであれば昭和の男の子っぽいイメージを与えられるでしょう。▼ミディアムロング3歳・4歳の男の子で、落ち着いた雰囲気にしたい場合は、ミディアムロングにしてみてはいかがでしょうか? 男の子のミディアムロングは、だいたい耳が隠れるくらいの長さ。さらに大人っぽい印象を作り出したいなら、前髪を目にかからないくらいギリギリの長さにカットしてくださいね。ただ、3歳・4歳の男の子は、反抗期を迎えはじめて、何にでも「イヤイヤ」と言うようになる傾向があります。そのため、髪の毛が長めだとじれったく感じて「こんなに長い髪の毛イヤイヤ」と言われてしまうかもしれません。▼ベリーショート反抗期を迎えた3歳・4歳の男の子におすすめしたいヘアスタイルは、ベリーショートです。毎日活発に動き回って遊ぶので、短い髪型だと動きやすいメリットがあります。特に暑い季節は、汗をかいて長い髪を邪魔と感じることもあるでしょう。長いと濡れても乾きにくく、しまいには風邪もひきやすくなってしまうことも。ロングスタイルに不満に思ったまま毎日を過ごすのはかわいそうなので、いっそのこと、さっぱりとベリーショートまで切ってしまうのはアリですよ。■男の子の髪型・小学生カタログ小学生になると、友だちや異性からの目が気になってきます。特に「ファッション変じゃないかな」「好きな女の子に服装がダサいと思われたらどうしよう」など、見た目に関する悩みが増えてくる時期なのです。例外ではなく、ヘアスタイルに対してもこだわりを持つように。過ごしやすさや流行を意識したヘアスタイルもステキですが、本人がやりたいと言ったスタイルを実現させてあげることがいちばんですよ。▼長めストレート小学生の男の子でいちばん多い印象を受けるヘアスタイルが、長めストレートです。無理に大人っぽくせず、子どもの良さを生かした髪型だといえます。周りの子どもと髪型を合わせたいのなら、軽く整える程度にカットしてみてはいかがでしょうか?▼丸刈り「髪の毛が長いと邪魔」「暑苦しくてうっとおしい」という男の子におすすめしたいのが、丸刈りにしてしまうこと。お風呂でシャンプーを使う必要がないし、ドライヤーもあてる必要がないので、手入れが楽なのです。子どもだけではなく、ママも手間を省けるでしょう。夏は風通しがいいため、「髪の毛が長いから」と暑さに苦しむこともありませんよ。▼短めアシメ短めアシメは、さっぱりとしていて爽やかな雰囲気がありながらも、個性を際立たせられるヘアスタイルです。サイドやトップが短いのに、前髪だけ長くしてしまうとアンバランス。短めアシメをするのなら、前髪も同じように短くするのがおすすめですよ。▼長めアシメ長めアシメは、大人で落ち着いた雰囲気がありながらも、個性的なおしゃれさを演出できるヘアスタイルです。サイドやトップの毛が長いのに、前髪を短くしてしまうとアンバランス。全体のバランスをチェックしながら、前髪の長さをサイドやトップの長さと合わせてくださいね。▼ミディアムショート「ショートよりは短くないけれど、長めのヘアスタイルではない」。そんな髪型が、ミディアムショートです。爽やかで男の子らしい印象を与えられるので、サッカーなどのスポーツをしている子どもにぴったりでしょう。▼隠れツーブロック隠れツーブロックは、はたから見てあまり目立たないツーブロックです。サイドとトップの段差があまり分からないので、ナチュラルかつおしゃれな印象を与えられますよ。▼レイヤー入りロングレイヤー入りロングのヘアスタイルは、イマドキな雰囲気を出している髪型です。レイヤーとは、トップの長さをあえてそろえないことで、髪の毛に動きを出すカット方法。男の子らしいかっこいいイメージになれるでしょう。<関連記事> キッズヘアカタログ☆男の子のトレンドの髪型をご紹介します♪ ■男の子の髪の切り方「理髪店や美容院に行くのはまだ早いけれど、自分で切るにしてもヘアカットの専門知識がない」と悩むママが多いのではないでしょうか? 男の子の髪を自宅でカットする場合、どのように切ればいいのか迷ってしまいますよね。そこで、男の子のヘアカット方法についてご紹介します。▼ブロッキングしてバランスを見ながら切るまずは、髪の毛をヘアクリップなどで数カ所まとめながら、ブロッキングしていきます。そして、バランスを見ながら少しずつはさみを入れていきましょう。▼髪を持ちあげて、毛先をそろえる次に、ひとまとまりの髪の毛を指で挟んで持ち上げ、毛先をそろえるようにしてカットします。▼すきばさみで毛先を軽くする次に、髪の毛の量が多い男の子は、すきばさみを使って毛先を軽くしていきます。▼すきばさみで長さを整える次に、すきばさみで毛先の長さもそろえていきましょう。▼襟足もすきばさみで切りそろえる最後に、襟足のバランスを確認して、すきばさみを使ってそろえてくださいね。<関連記事> 男の子のおうちヘアカット「失敗しない」ママでもできる“たったこれだけ4ステップ” キッズ専門美容師に聞いた!「失敗しない」男の子カット ■男の子の髪のアレンジ方法大人ほど髪型のアレンジをひんぱんにしなくても、「子どものヘアアレンジのやり方を知っておきたい」と思うママ。男の子の髪型のアレンジ方法についてご紹介していきますね。▼束縛感を出してナチュラルにレイヤー入りロングや長めアシメなど、髪の毛に動きがあるヘアスタイルの場合。束感を出して、ナチュラルにキメてみてはいかがでしょうか? 毛先を中心にワックスをつけて、束にしていってくださいね。▼サイドに流す前髪が長めの場合は、ワックスやヘアジェルを使ってサイドに流すのもいいでしょう。前髪を流すことで、大人っぽさとこなれ感を出せますよ。▼アレンジにおすすめのアイテムヘアアレンジをするときは、ヘアワックスやヘアジェル、ヘアスプレーを使います。最近では、手肌についても保湿クリームとして使えるような、ナチュラルタイプのスタイリング剤も豊富にあるので、「子どもに使っても安全なの?」と心配なママにはおすすめです。■男の子も髪型を楽しめる!ヘアスタイルにこだわると、なんだか心がワクワクしますよね。その楽しい気持ちは子どもも同じ。子どもと相談をしながら、ステキな髪型の男の子に変身させましょう! 女の子だけではなく、男の子でも髪型を楽しめるんですよ。
2018年08月09日書く力を育てるために大切なのは、子ども自身に「自分が肯定されている」という感覚を味あわせてあげること。そう教えてくれたのは、花まる学習会の竹谷和(たけたにかず)さん。子どもの心に寄り添いながら「書く力」を育ててきました。今回は、ついつい親がやってしまう「書く力」を育てるために「やってはいけないこと」、反対に、親が「書く力」を育てるために「やってあげたいこと」についてお話しを伺います。【花まる式:子どもの“書く力”の育て方】 Vol.1 読書感想文、親はどう関わればいい? 「言葉の力」を「生きる力」にする Vol.2 「書くこと」が苦手な子をサポートするには、親の意識改革が必要 ■やってはいけないこと その1.言葉を先に引き取る「これは、いわば、『わが子が言葉を発するのを待ってあげられない』ということです」(竹谷さん)。「はい。それは私です!」と、思わず取材中に挙手してしまいました(笑) たとえば、こんな日常会話をしていませんか?子:「えっと、もってくの忘れちゃった」母:「カバンにすぐにしまわないからから連絡帳を忘れちゃったんでしょう?」子どもの言葉には、「何を」「どうして」が抜けているのに、それを指摘せず、補足しきった質問で「確認」だけをしてしまっている…。「こういう会話が日常的になると、子どもから『自分で最後まで意思を伝えきる』という機会を奪うことになってしまいます」(竹谷さん) 普段の会話を、親が「引き取り(補足)」続けている子にとって、「作文を、『自分で終わらせる』こと」は、とても難しい事柄に感じるそう。そういう子は、ダラダラ何十行も一文を書いてしまったり、普段の会話を完結させられないこともあるそうです。「作文を終わらせるためには、言葉を探さなければなりません。子どもが区切りのつけ方を経験できるようにしてあげてください。『いつも必ず』は難しいかもしれませんが、できるだけ最後まで子どもに会話を締めくくらせましょう」(竹谷さん)■やってはいけないこと その2.ほめ「過ぎる」「作文で危ないのは、『評価』です。これが、じつは一番の落とし穴だとすら思います。評価されすぎると、『人のために書く』作文になってしまいがちなのです」(竹谷さん)書きたいことを、手を抜かずに、書く。これが大事で、同時に難しいところでもあります。本当は、ただ楽しくてクレヨンを動かして描いた絵と同じように、自分が書きたくて書くこと。書く動機は「外の誰か」ではなく「内なる自分」にある、という感覚。「褒められること=成功体験」が本当に大事であるということには、疑う余地がありません。けれども、過剰にほめすぎて、評価という軸がないと書けないというような、見返りをもとめて書くような子にはしたくないですね。そのために親ができることは、何なのでしょうか? 「お子さんが書いたものについて、『すごいね』『上手だね』だけでなく、『この言葉選びがいいね』「ここからここまでが読んでいて、一番ひきこまれたよ」など、具体的に、ご自身がいいと感じたことを言葉にして伝えてあげてください」(竹谷さん)日常生活の中で、何気なくやっていることが、じつは「やってはいけないこと」だった…。指摘を受けて、「ハッ!」としましたが、「そこを、気をつけよう!」と思うキッカケになりました。今度は、「やってあげたいこと」を教えていただきます。 ■やってあげたいこと その1.「親子インタビュー」の時間を作る「子どもに『書く力』をつけてあげたいなと思ったら、インタビューをしてあげるのが、おすすめです」(竹谷さん)自分から何でも話す子はそのままでいいのですが、学校や外でのことをあまり話さない子も多いと思います。聞いても「忘れた!」とすぐに言うタイプです。いろいろなことを経験して感じているはずなのですが、それをわざわざ思い出して伝えることには価値を感じていません。そういう子には、1分でもいいので、できるだけその日にあったこと=子どもが思い出しやすいことをテーマに聞いてみてください。本人が話したくなるような好きなことを切り口にしてみましょう。また、「お母さんとお子さん。一緒に日記を書いても良いですね」(竹谷さん)。低学年の子どもたちは、ママと過ごす時間が多いはずなのに、親子で日記の内容は面白いほど違うそうです。「お母さんが、『子どもと私、これだけ違うものを、見ているんだ!』ということを感じるだけでも、とても意味があります。一日1行でもいいですよ」(竹谷さん)。■やってあげたいこと その2.「思わず観察してしまう時間」を確保する「作文(文章)を書くときには、まずは丁寧に観察できているかどうかが、すごく大事です」(竹谷さん)。この「ものを見る目」というのは、感性とも言い換えられそうです。同じ場所から同じものを見ても、感じること、思うこと、気づくことというのは、人によって千差万別です。では、観察が上手になるには、どうすればいいのでしょうか? 「もっとも必要なのは、『思わず、観察してしまう』というような時間や環境を、確保してあげることです」(竹谷さん)。これは言い換えると、子どもが、ぼーっとしたり道草をしたりといった、ルールのない時間です。それは大人からすれば一見意味のない時間のように思えるかもしれません。けれども、今、大人が意識して作ってあげないと、「予定のない時間」を持つことができない子も多いのです。「書くことを支えているのは、じつは五感を伴う体験と、それに付随する知的な思索です。大きくなったときに、『あの時の、あれって、めちゃくちゃ楽しかったよね』といった心動く経験があるかどうかが大切です。長いお休みのときは、意識して子どもたちにそういう時間をぜひとも作ってあげて欲しいと思います」(竹谷さん)いかがでしたか? 「子どもの『書く力』を伸ばさなきゃ!」と思うと、ついつい肩に力が入ってしまいます。けれども、竹谷さんのお話しを伺っているうちに、「ゆったりした気分で、子どもの言葉を大切にしていけばいいのかも」という気持ちになりました。そんな解脱の境地(!?)、ママと子どもたちが過ごせることを願っています!■今回のお話を伺った竹谷和さんのご著書『子どもの「書く力」は家庭で伸ばせる』花まる学習会 高濱正伸 竹谷和著/実務教育出版 ¥1,400円(税別)●高濱 正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。花まる学習会公式サイト: ●竹谷 和さん千葉県生まれ。一橋大学卒業。花まる学習会教材開発部。現場を持ちつつ、年中から中学3年までの幅広い学年に対しての教材開発・各種出版に携わる。社会に出て生きていくために、読み書きをベースとした言葉の力が欠かせないという問題意識のもと、講演会、出版、読書感想文講座等を通じて、言語表現に関する親と子の橋渡しをしている。
2018年08月09日夏休み真っ最中ですが、来年度の「民間学童」への入会に向けて動き出している年長児の保護者も多いはず。民間学童では、すでに定員オーバーでキャンセル待ちになっているところもあるほど!とはいえ、数ある民間学童の中から候補を絞るのも難しいですよね。保護者たちはいったい何に関心があって民間学童を選ぶのか?いま、保護者から一番関心を持たれているテーマをお伝えします。■ これからの時代はやっぱり英語!やはり保護者のみなさんが気になっているのは、英語。いよいよ日本でも、2020年から小学校で英語が「教科」になります。また、国際化社会において日本の英語教育が遅れていることは周知の事実。そうした背景を受けて、英会話教室に通っている子も非常に多いです。小学校に入ってからで大丈夫!という考えでは授業についていけないかもと、不安になられる保護者も。民間学童ではAll English、もしくは毎日ネイティブスピーカーがレッスンを行うところも少なくありません。英会話教室とは違い、レッスンだけではなく、講師との日常会話や生活の中で英語を学べるという利点があります。日本人によくある、「聞き取れるけれど話せない」という状況を脱するため、こうしたSpeakingが自然と身につく環境が好まれています。■ 外国人との異文化交流英語を話すというだけではなく、様々な文化や背景がある人たちと触れ合う機会があるのも、大きなポイント。学童ならば、その場限りではなく職員として常駐していることが多いため、日常生活の中で自然と触れ合うことができます。国、言語、食べ物、文化など、自分たちの環境との違いを知り、人はそれぞれ違うということを知る良い経験となります。目の色、肌の色、髪の色、言葉が違っても、同じ人間です。残念ながら外国の人を見て「ガイジンだ!」と指をさす子もまだ多くいます。ですが、私たち日本人も一歩外に出れば外国人。子どもたちに人を見た目や背景で差別せず、同じ人間として当然に接することができる人になってほしいという思いで、インターナショナルの学童保育を作っているところもあります。言語だけではなく、心もグローバルであることが、これからの時代は必要となってきます。■ 国際的な思考を身につける手を挙げずに先生に当てられるまで待つ。聞かれたことに答える。言葉で意思表示をしない。インプット重視の授業形式。受け身の姿勢では、国際社会では「自分がない」と思われることもあります。アクティブラーニングの流れが来ている今、学ぶ姿勢も受け身ではなかなか身につきません。学童は塾とは違い、机での勉強よりも会話を楽しむことが主流。英語を学びながら、コミュニケーション能力も養っていきます。ただし、初めからすべて英語の環境に飛び込むと、戸惑いを隠せず英語が嫌いになってしまうことも。「何を言っているかわからない」という気持ちは、不安を増してしまいます。お子さんと相談しながら、楽しみながら英語を身につけられる環境を見つけて欲しいと思います。Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか?英語を話せるようになることは、大切だと思います。しかしそれ以上に、国際社会に生きる人間として、子どもたちがこれからどうすごすことが重要か。そこを重視して学童を選ぶ傾向にあるようです。良かったら参考にしてみてくださいね。
2018年08月08日前回、「幼児期(4歳~10歳)の子供にとっては、お母さんが考えている以上に『書くこと』のハードルは高いものなんです」と、教えてくださったのは、花まる学習会の竹谷 和(たけたに かず)さん。花まる学習会の現場で語彙(ごい)や言葉のセンスを磨くコースを担当してきた「書く力」を育てるプロフェッショナルです。引き続きお話しを聞きました。【花まる式:子どもの“書く力”の育て方】 Vol.1 読書感想文、親はどう関わればいい? 「言葉の力」を「生きる力」にする ■ポイント1.間違いを指摘する方法作文の大前提として、「正確な日本語で書けているのか?」ということがあります。けれども、幼児期の子どもの作文は、ママから見れば、きっと「間違いだらけ」「指摘したい点だらけ」でしょう。子どもに間違いを指摘するときのコツを教えていただきました。「この場合、伝える順序が大切です。いきなり間違いを指摘されるばかりだと、子どもは否定された気持ちになり、指摘を受け入れられません。まずは、ママ自身が、その作文を読んで、どう心が動いたか、肯定的な側面から伝えてあげてください」(竹谷さん)たとえば、友人に手紙の返信を書くようなつもりで、「ここが、おもしろかったんだよ」といったママの気持ちを伝えます。これは「良い・悪い」という「評価」ではありませんし、「最初の一言」があるのとないのとでは、大違いです。「『最初の一言』を添えることで、子どもは『話を聞く』という受け入れ態勢ができます。人は、否定ばかりしてくる人の言葉を聞こうなんて思いませんからね(笑)」(竹谷さん)。 【声かけ例】・○○ちゃんは、こんなふうに、感じたんだね・ママは、こんなふうに感じたよ■ポイント2.その年齢ならではの十全さ「子どもの作文を読むときに意識していただきたいのは、子どもは、大人とはまったく違う時間を生きているということです」(竹谷さん)。たとえば、夏休みだから! と張りきっていろいろなところに連れて行ったのに、子どもが書いた作文は、「動物園のゾウがおしっこをしていてそれが見ていた人にかかった」みたいなことだったりする。思わず、「そこかい!」っと、ツッコミたくなりますよね…。「子どもの作文を読むとき、『われわれが彼らの価値観に寄り添えるか』は、とても大事なポイントです。もし、子どもがゾウのおしっこのことを熱心に書いていたのであれば、その子の視点と興味は、そこにある。それを大人が『そんなこと書いちゃダメ』というのでは、文章を書く意味がないんです」(竹谷さん)その子が持っている、視点、つまり感性を大人が認める。たとえ、大人が「それ!?」と言いたくなってしまうテーマだとしても(笑)、その子が本当に興味を持って書いたものなのであれば、それが、その子にとって一番大切なテーマである…。そんなふうに大人側が、心から思えること。「たとえば、ある1年生の男の子が『ぼくは、きのう学校のかえりに、ぎん色のビービーだんを見つけてひろいました。どうしてかというとめったに見つけられないからです。』こんな風に書いてきたときに、『え? だから何?』と言ってしまうのか、『え! すごいラッキーじゃん!』と返せるか。これは、ある種の意識改革に近いのかもしれませんね。作文に登場するのは、その子の体験したことのなかでも、印象に残っている場面です。その子の興味関心というフィルターを通過したものなわけで、大人の価値観とは当然異なります。そういう作品は、言い換えれば、十全に幼児期を過ごし、子ども同士の社会を生きていることの証です」(竹谷さん) この記事を書いている筆者自身、「これは、すごく難しいかも!」と、感じました。なぜなら、私は「こうあるべき」といった「枠に当てはめられる教育」を受けてきたからです。まずは、「自分が受けてきた教育というのは、どうだったのだろう?」「子どもを枠に当てはめることばかりに躍起となっている私って、どうなんだろう?」「どうしたら、この意識を、変えていけるのだろう?」といったあたりから、自問自答を始める必要がありそうです。そして、子どもの作文のなかに、その年齢ならではの十全さを見つけることができてきたら、その部分にスポットを当てられるような声かけができるようになりたいと思います。【声かけのポイント】たとえば、「ぎんいろのビービーだんなんて、いいなあ!」と言われたら、この子は「そうでしょー!」と鼻高々ですね。その子が、何をおもしろいと思って書いたのかを想像し、伝えると、「書いてよかったなあ」と思えます。 ■ポイント3.ごまかさない言葉選び少し長くなってしまいますが、下記の作文を読んでみてください。ラムネとおじいちゃんのたたかい(2年男子)すこし前、おじいちゃんちでおるすばんをしていました。おじいちゃんちに行くときに、ついでにサイダーのラムネをもっていきました。おじいちゃんちについたとき、ぼくは、「じぶんじゃあけられないから、おじいちゃんがあけて」と言って、おじいちゃんは、ニコニコしながらラムネのびんを手にとり、力をこめたけど、あきませんでした。(中略)おじいちゃんが、どこからもってきたのかわからないようなどうぐをつかってたけど、まだあきませんでした。ここから、おじいちゃんとラムネの本気のたたかいがはじまりました。出典: 『作文・読書感想文 子どもの「書く力」は家庭で伸ばせる』 ラムネのふたを開けられない話が、「おじいちゃんとラムネの本気のたたかい」と命名された瞬間、がぜんおもしろくなります。ほかにも、「どこからもってきたのかわからないどうぐ」といった、読者にイメージを喚起させる言葉選びができています。この、的確な言葉選びの背景にあるものは、何なのでしょうか? 「まず、『ありのままをとらえている』ことに着目したいですね」(竹谷さん)たしかに、「なんだ、あの道具? どこにあったんだろう?」と、おじいちゃんを見て感じた自分をとらえることができています。「どこからもってきたのかわからないような」と、そのまま言葉にするだけで、単なる「どうぐ」から一気に魅力が増します。「二つ目のポイントは、感じたことに当てはまる言葉を、子ども自身が持てていることです」(竹谷さん)。おそらく、この子には、まわりからの言葉のシャワーがよく降り注いでいるのでしょう。「三つ目としては、『より正確に伝えたい』という気持ちがあることです。うまく伝わった! という成功体験がこれまでにあったのだと思います」(竹谷さん)。これらの話は、「語彙が豊かである」とか「難しい言葉を知っている」ということではありません。「言葉を知っている・知らない」という話ではなく、「自分の実感そのままに、ぴったりの言葉が選べているか?」ということなのだと思うのです。「子どもに的確な言葉選びの習慣をつけたいと思ったら、子どもが言葉を探したり、選んだりすることを、まず大切にしてあげて欲しいと思います。子どもが自分の気持ちをしっかりと見つめられる力、ごまかさない力は、大人のそういう姿勢から生まれます」(竹谷さん)【声かけ例】「(指しながら)この言葉は、(指さしながら)ここを表現するのにぴったりだね!■ポイント4.「筆が進む感覚」を味わせてあげるところで。「大人が持っている“見えない尺度”に、子どもはとても敏感です」と、竹谷さんは言います。たとえば、長い作文を大人がほめ続けると、「あれくらい長く書かなきゃ、ダメなんだ」と、思う子がいます。はたまた、「その話ではなく、あの話を書きなさい」といった声かけは、「このテーマで書いたら、ダメなんだ」と、子どもの意欲を失わせている可能性もあります。こちらの望む望まないにかかわらず、私たちの反応から、子どもは知らず知らずのうちにメッセージを読み取っています。とりわけ幼児期の男の子は、「書く」ということ自体に興味を持たず面倒くさがる傾向が強いので、注意が必要です。「幼児期の子どもにとって、書くことは、基本的に、しんどいことです。面倒くささがあるのも当然です。でも、書き出してからのどこかに必ず『その子の筆が進む箇所』は、あります。その『筆が進む感覚』こそを、子どもに味わせてあげて欲しいのです。『書きたい!』と思いながら書くということは、こういう感じ! という実感です」(竹谷さん)そうはいっても、幼児期の子は、「作文を書くときのサポーター」が必要な時期でもあります。「よく思い出して書きなさい」などアドバイスしても、「覚えてない!」という子もたくさんいるそうです。竹谷さんは、そんなとき、みずから「書きとり役」に徹します。たとえば、「この間のサッカーの試合、どこのポジションだったの?」から始まって、「そのポジションって、何をする役割なの?」と、ただ、子どもに質問をして、その答えを書きとっていく。ただし、いきなり「そのとき、どんな気持ちだった?」は、NG。まずはその子が、絶対に答えられることを(つまり「経験したこと」を)質問していってください。そんなやりとりをしているうちに、「じゃあ、オレ、自分で書くわ」というふうになる子もいるし、最後まで竹谷さんが書くこともあるそうです。竹谷さんが聞き取って書いた作文を子どもに見せると、「そんなに、(書くことが)あったんだ!」と、本人は、とても驚くそうです。「子どもの話を、ただ聞いて書きとってあげることは、ひと手間かもしれません。でも、「なるほどねー! ふんふん」と肯定される感覚、感じたことをそのまま書いて良いんだという感覚を、2、3回、きちんと子どもに味わわせてあげれば充分だと思っています」(竹谷さん)竹谷さんに「書く力」を育てるポイントを教えていただくと、今まで自分が「作文を上手に書く指導だと思っていたこと」が、かなり的外れだったことにがく然としました。子どもに「書く力」をつけたいと思ったら、子ども自身の心に寄り添おうという気持ちが大切なのですね。次回は、作文好きな子を育てるために「やってはいけないこと」「やってあげたいこと」を整理します。■今回のお話を伺った竹谷 和さんのご著書『子どもの「書く力」は家庭で伸ばせる』花まる学習会 高濱正伸 竹谷和著/実務教育出版 ¥1,400円(税別)●高濱 正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。花まる学習会公式サイト: ●竹谷 和さん千葉県生まれ。一橋大学卒業。花まる学習会教材開発部。現場を持ちつつ、年中から中学3年までの幅広い学年に対しての教材開発・各種出版に携わる。社会に出て生きていくために、読み書きをベースとした言葉の力が欠かせないという問題意識のもと、講演会、出版、読書感想文講座等を通じて、言語表現に関する親と子の橋渡しをしている。
2018年08月08日「読書感想文、どうしよう?」。子どもに相談されたことがあるママも多いのではないでしょうか? 「○年生なのに、こんな作文でいいの?」「書くことを、面倒くさがる」。わが子の作文問題、気が重いですよね…。そこで、花まる学習会の現場で子どもたちを見つめ、「書く力」を育ててきた竹谷 和(たけたに かず)さんにお話しを伺ってきました。●今回のお話を伺った竹谷 和さんのご著書『子どもの「書く力」は家庭で伸ばせる』「花まる学習会」とは数理的思考力・読書と作文を中心とした国語力に加え、野外体験を三本柱として、将来「メシが食える大人」そして「魅力的な人」を育てる学習塾。代表は、数多くのメディアでも紹介された高濱正伸さん。竹谷 和さん花まる学習会で、語彙や言葉のセンスを磨く「特国」コースを担当。多彩な指導経験と言葉の力を活かして、講演会も行っている。■「言葉の力」は「生きる力」になる竹谷さんは言います。「私は、子どもたちを、『言葉の力を備えた状態』で社会に送り出してあげたいと思っています」。言葉の力とは、つまり、「生きる力」そのものです。卑近な例を引くと、中学受験、高校受験、大学受験、就職試験。社会で活躍できる人を採りたい場面では、言葉の力は、有利に働くことでしょう。「文章という表現手段を自分のものにできている人は、行動に加えて言葉で人を説得し、人を動かすことができます」(竹谷さん)子どもが言葉の力を備えるための、「根っこ」は、何なのでしょうか? それは、「書くことはおもしろい」と、子ども自身が思えていることです。本連載では、「子どもが書くことをおもしろいと感じるようになるために、親はどうすればいいのか?」を、考えてみます。■子どもと大人。文章指導の方法はまったく別!竹谷さんは、花まる学習会の現場で4歳児から中学3年生までの子どもたちを見てきました。その経験から、あることに気がついたそうです。「『ある時期』までの子どもへの文章指導は、大人と同じ方法である『べきではない』んです。端的に言えば、『ある時期』までの子どもの書くものに対して、親が持つ欲求や希望をそのままぶつけてもあまり効果がありません」(竹谷さん)■「赤いハコ」と「青いハコ」という考え方では、どうしたら良いのでしょうか? 「ある時期」を語る前に、その大前提として、花まる学習会の考え方である「赤いハコ」と「青いハコ」というものさしをご紹介しましょう。「赤いハコ」というのは、大体4歳~9歳ごろのいわゆる「幼児期」。そして、「青いハコ」というのは10歳ごろから18歳ぐらいまでの「思春期」を含む時期です。■「話す」より、「書く」ことの方が難しい「赤いハコ」の子をイメージしながら、下の表を見てみて下さい。表にしてみると、同じ「発する」という行為でも、「話すこと」と「書くこと」では、「話し言葉」と「書き言葉」という違いがあるのがわかります。●「書く」の位置づけを整理結論からお伝えすると、「赤いハコ」の子にとっては、まだまだ「書く」ことは、「話す」ことより、随分とハードルの高いことなんです。この「ハードルの高さ」を、親がしっかりと認識しておくこと。ここが、「書く力」を育てるスタート地点です。■言葉のキャッチボールをできるようにするにはその次に必要なことは、何なのでしょう? 「それは、子どもに“受け手”としての実体験をたくさん積ませてあげることです」(竹谷さん)受け手としての実体験とは、どういうことでしょうか? 竹谷さんは、キャッチボールを例にお話しをしてくれました。「普段の生活や仕事で、“相手を言い負かす”ことが必要な人ってほとんどいませんよね。相手の意図を汲み取って反応したり、自分の言いたいことを相手に伝わるように発する。そんな風に、相手ありきで言葉をつかう、コミュニケーションができることの方が大事なのではないでしょうか。野球に例えると、相手に打たれない剛速球ではなく、相手がしっかり受け取れる球を投げられることの方が大事なのではないかと思います」(竹谷さん)。「キャッチボールが上手にできるためには、この速さだったら受け取れるかな、とか、この軌道はどうかな、こう投げたら面白がってくれるだろうな、といったように、相手への想像力が必要です。その想像力のベースとなるのは、自分がこれまで“ボールの受け取り手”としてどれだけ経験を積んできたかということです。言葉もキャッチボールと同じで、じつは“受け手側”としての経験が多い人ほど、「この言い方なら、相手に伝わるかな」「このテーマってみんなわかるのかな?」といった想像を働かせることのできる範囲の広さを持てているのです」■子どもの文章を修正するより大事なこと「子どもが書いた文章について、あれこれツッコミを入れ赤入れすることは簡単です。すぐに指摘だけで真っ赤になるでしょう。ただ、それでは、どうすればいいのかは子どもに伝わりません。それよりも、『赤いハコ』の時代を生きている子どもたちにとっては、受け手として実体験をどれほど積ませてあげられるか? そちらの方を、大切にしたいと思っています」(竹谷さん)。「赤いハコ」の時代に、“豊かな受け手”としての実体験を重ねることは、いい発し手になるための大事な土台なのだそう。「“発し手”として、『書き言葉』を操れるようになるまで、いかに、『書く』ということに対して、子どものやる気を失わせずにいられるか? そこの橋渡しを上手にしてあげたいと考えています」(竹谷さん)。どう子どもに接すれば、この「橋渡し」を上手くできるのでしょうか? 次回は、子どもの「書く」という意欲を育てる具体的なヒントについてお話しを伺います。■今回のお話を伺った竹谷和さんのご著書『子どもの「書く力」は家庭で伸ばせる』花まる学習会 高濱正伸 竹谷和著/実務教育出版 ¥1,400円(税別)●高濱 正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。花まる学習会公式サイト: ●竹谷 和さん千葉県生まれ。一橋大学卒業。花まる学習会教材開発部。現場を持ちつつ、年中から中学3年までの幅広い学年に対しての教材開発・各種出版に携わる。社会に出て生きていくために、読み書きをベースとした言葉の力が欠かせないという問題意識のもと、講演会、出版、読書感想文講座等を通じて、言語表現に関する親と子の橋渡しをしている。
2018年08月07日石垣島の星空。条件が揃えば天の川や南十字星も肉眼で観測可能(画像提供国立天文台)今年、沖縄県の石垣市と竹富町にまたがる西表石垣国立公園が、星空保護区に指定されたのを知っていますか?日本最南端にある石垣島は、天体観測のための好条件が重なっていて、本州からは見ることが出来ない星座がたくさん観測できるのです。観測方法もさまざまあるので、子どもの天体観測デビューにはピッタリ。というわけで、4歳児と一緒に体験してきた石垣島の天体観測と、観測方法を紹介します。絶対に予約を押さえたい!石垣島天文台の天体観望会石垣島天文台では週末の夜に、九州・沖縄エリア最大の望遠鏡「むりかぶし望遠鏡」を使った天体観望会を行っていて、しかも無料。なかなか見ることができない大きな望遠鏡を見ながら天体の説明を受けた後、望遠鏡を使って天体観測ができます。筆者は4歳の息子連れで少し不安だったのですが、30分と短く、肉眼でも無数の星が確認できる夜空に親子で圧倒されぱなしで、飽きる間もありませんでした。息子は、星が動いているのが分かって驚いていました。この観望会はとても人気があり、土日祝のみの1日2回制となっていますが、あっという間に満席になるそうです。興味がある方は石垣島の旅行が決まったら、すぐに予約をした方が良さそうですよ。石垣島天文台と星空。山奥にあるので懐中電灯があると便利(画像提供国立天文台)ほかにも天体観測ツアーが満載!石垣島にはその他にも天体観測のツアーがたくさん。ツアー会社が行うツアーをはじめ、大型ホテルではホテル主催のツアーを実施しているところが多く、子連れにはとっても便利です。筆者も宿泊したホテル「ANAインターコンチネンタル石垣リゾート」の天体観測ツアーに参加したのですが、集合場所はホテルのロビーで、観測場所もホテルの前のマエサトビーチなので、徒歩で移動でき、子連れでも楽チン。赤ちゃんを連れて参加している方もいました。東京では見ることができない流れ星をいくつも見ることができて、息子は大興奮!その他にも、国内では沖縄からしか見ることができない南十字星をはじめとしたさまざまな星座を楽しむことができました。ビーチから観測する以外には、屋根なしのバスをはじめ、クルーズ船やカヌーに乗って観測するツアー、「星空保護区」の西表石垣国立公園で見るツアーなどがあります。それらのツアーは年齢制限があるので、子どもの年齢に合わせて選ぶのがいいかもしれませんね。ANAインターコンチネンタル石垣リゾートで行われている「南の島の星空ツアー」。デッキチェアと双眼鏡の無料貸出があり子連れでも楽チン島をあげて天体観測のイベントも開催石垣島では夏の一週間、毎晩30分間だけ一斉に街中でライトダウンして天体観測やライブを行う「南の島の星まつり」というイベントが行われています。2018年は8月11日(土・祝)~19日(日)に開催。街明かりが干渉しないことから、街中でもまさに文字通りの満点の星空を眺めることができます。そのほか、24時間星の観測を行っているVERA観測局の特別公開や、夜の気象台見学会など、子どもも楽しめるイベントが満載です。天体観測は時間が必然的に夜になってしまうほか、ツアーガイドの説明もあるので、幼稚園の年長から小学生くらいからなら充分楽しめるかなと感じました。内容がある程度理解できる年齢であれば、星と宇宙に興味を持つことは間違いなし。小学生なら自由研究のテーマにもなりそうですね。石垣島に行くときは、天体観測を予定に加えてみてはいかがでしょうか?2018年の「南の島の星まつり」は、8月11日(土・祝)から19日(日)まで開催石垣島天文台ANAインターコンチネンタル石垣リゾート南の島の星まつり2018<文・写真:フリーランス記者芳賀千歳>
2018年07月24日皆さんこんにちは。元添乗員ママライターのゆかりんごです。初めての子育て、先の見えない育児 。育児を楽しむというより、大変なことのほうが多いと感じたことはありませんか。特に一人目の育児は初めてのことだらけで、慎重になりすぎたり、気を遣いすぎたりして疲れてしまいませんか。筆者の息子も、新生児の頃からまとまって寝ない、立って抱っこしないと昼寝もしない赤ちゃんでした。今、まさに同じように悩んでいるママもいるのではないでしょうか。そこで今回は、筆者や先輩ママたちが感じた“少しラクになったかも” と思えた時期についてご紹介します。 手がかからないようになるのは3~4歳頃今までママパパがお世話していた日常生活の多くが、一人でできるようになります。例えば、しっかり一人で歩く(抱っこの回数が減る)、食事、着替え、トイレ(オムツが外れる)です。手先が器用になってきて自分で上手にできるようになってくると、赤ちゃんのお世話のような大変さはなくなります。3~4歳はイヤイヤ期とされる第1次反抗期のピークを過ぎた頃になります。なんでも嫌と言っていた子どもが、少しずつ何が嫌なのか、何を自分でしたいのか主張してくるようになります。**********“上手に話ができるようになった4歳頃、子どもと意思疎通できる ようになって少しラクになった。子どもも親もお互いが意思疎通できるようになることで、ストレスが減ったように思う”(6歳女の子ママ)**********このように、片言だったお喋りが、文章になって自己主張できるようになると、ママだけでなく、子ども自身も落ち着いてくる ようです。他に、良いこと悪いことが少しずつ分かるようになってきます。危険なことが分かるようになると、全く目が離せなかった赤ちゃん期とは異なり、少しラクになります。 小学生になると一気に手がかからなくなる今までママパパの管理下にあった子どもが、小学校へ通うようになると子どもたちだけで遊ぶようになります。幼児期であれば、ママパパがいつ誰と遊ぶか把握していますが、小学生になると勝手に学校で約束してくるようになります。一気に親元を離れた気分 になるでしょう。しかし、幼児期とは違った新たな問題や心配事は出てきます。学校の勉強、宿題、登下校の安全など、親の心配事は絶えません。**********“小学生になると、手はかからなくなるが、目はかけるように意識している”(小学4年男の子、小学2年女の子、年中男の子のママ)**********このように、親の目の届かないところにいるからこそ、常に子どもを見て変化を見逃さず、心配りをする必要は出てきます。 2人目以降の育児は余裕が出る場合も初めての子育ては全て手探りで心配事が尽きませんが、2人目以降は経験がある ため、心に少し余裕が出るようです。筆者も上の子の育児には悩みが多く、常日頃大変だと思っていました。しかし、下の子は経験がある分、赤ちゃん期の成長過程に予測がつき、上の子に比べて悩みは少なかったように思います。これが、3人目になると、さらにおおらかな気持ちで、ただただ可愛いと思いながら子育てできる、との声も聞かれます。**********“3人目のときは、上の2人が入園していたので、今のところ育児が大変だとは思ったことはない。泣くとかんしゃくを起こすので、その対処法を見つけるのが大変だったくらい”(小学生男の子と女の子、年中男の子のママ)**********初めての子育てであれば、かんしゃくを起こされるとどうすればよいか戸惑ってしまいます。しかし、経験があると、動揺するのではなく冷静に対処法を探すことができます。 きょうだいの年齢が近い場合は大変な時期が長引くきょうだいの年の差が1~2歳の場合、イヤイヤ期の頃に妊娠出産となり、上の子の対応などまさに戦場さながらになります。筆者の子ども達も2歳0か月差でしたので、赤ちゃん返りの対応など初めの数ヶ月は途方に暮れるほど大変でした。3歳になったらきっとラクになるはず、と毎日切実に願っていました。しかし、一旦落ち着きをみせた上の子の赤ちゃん返りが、下の子の自我が芽生えると同時に再発 しました。ちょうど3歳と1歳の頃です。常に上の子の対応に振り回され、下の子が大変だと思う余裕もなく、下の子のイヤイヤ期もただ可愛く思えたくらいです。年齢の近い3人きょうだいを子育て中のママからも、悲痛な声が聞かれました。**********“長男と次男が年子で、長男が入園するまでが大変すぎて、一人トイレにこもって涙することもあった。一番下の娘を妊娠したときは、長男3歳半過ぎ、次男2歳前で、切迫早産で安静指示が出されてしまった。娘が生まれてからは、上の二人は幼稚園に行っていたので、その間だけが唯一ゆったり育児ができた。園から帰ってきてから寝させるまでが大変すぎて、夫に時々早く帰ってきてもらうようになった”(小学3年男の子、小学2年男の子、年中女の子のママ)**********年齢が近いと、きょうだい喧嘩も激しく、ママの取り合いにもなります。筆者も毎日喧嘩の仲裁でくたびれ果てています。しかし、きょうだいの年齢が近いことは大変なことばかりではなく、メリットもあります 。下の子が遊べるようになると、きょうだいで同等に遊ぶこともできるので、その間だけは少しラクになります。赤ちゃん期の手のかかる大変さは3~4歳頃には落ち着きます。しかし、小学生以上になっても、新たな悩みは増えて、さらに中間反抗期、反抗期とやってきます。きっとその都度子育てに悩んだり大変だと思ったりすることでしょう。育児はどのタイミングであれ大変です。手がかからなくなっても、常に目をかけ、気をかけ、子どもを信頼してどのタイミングも乗り越えていきましょう。●ライター/ゆかりんご●モデル/KUMI
2018年07月20日長男は現在小学4年生。今年の2月から大手の進学塾に通い始めました。何故2月からなのかというと、中学受験を目指すなら3年生の2月からスタートするのが一般的な流れになっていると聞いたからです。■塾に通うのを嫌がる長男塾に行くことを決めたのは親です。本人はものすごく嫌がっていました。嫌がる本人を指し置いて塾に入れたものですから、最初はそれはもうめちゃくちゃモメました。塾に行きたくない理由としては、「授業が速い」「緊張する」「難しい」「勉強時間が増える」「くつろぐ時間が減る」この5つ。家でゴロゴロしながらテレビを見たり、本を読むことが何より好きな長男。それがいきなり休日まで塾になってしまったのですから嫌がるのも無理はありません。長男も泣いて嫌がり、その様子に私も悩み果たしてこれでよかったのだろうかと揺らぎましたが、まだ始めたばかりなので、もう少し、せめて1年は様子を見ようと一度決めたことは曲げないことに決めました。そのかわり、長男が新しい生活に慣れるまではできるだけサポートしようと、私もつきっきりで一緒に宿題を解くことにしました。■徐々に変化が見られるように長男は1人で取り組むよりも誰かと一緒に取り組むほうが効率が上がるタイプなので、この方法が最善だと思ったのですが、こうなると難しいのが他の兄弟2人の面倒を見てあげられなくなること。長男の宿題にかかりっきりになってしまうので、他の2人への関わりが手薄になってしまうことが心苦しかったです。最初の4か月ほどはみっちり横について一緒に宿題をしなくちゃいけない時期が続きましたが、徐々に1人で取り組むようになってきました。1人で宿題をして、答え合わせをして見直しをする。この流れが定着してきたようです。そしてまた、塾での授業の流れやテストの仕組みなどについても慣れてきたようで、最近ではテストの結果を楽しむ様子さえ見られるようになりました。学校の授業とは全然違うスピード感や、先生の巧みな話術、いろんな学校から来ているお友達との交流なども楽しめるようになってきて、塾終わりには「今日は社会が面白かった!」とか「今日は算数が面白かった」とか授業を楽しむようにもなりました。とにかく楽しんで通ってくれるようになってくれてよかった…とうれしく思うと同時に、今度はまた違った発見をするようになってきました。■勉強させられるのは「かわいそう」?我が家の住む地域では中学受験はメジャーではありません。ほとんどの子が地元の公立中学校に進むのが「普通」の地域です。なので、小学校4年生から大手の進学塾に通っている子はごく少数派です。実は長男は塾以外に公文にも通ってるんです。詳しく説明すると、小1から公文に通い始めて4年生になった時点で「辞めてもいいよ」と伝えたのですが、本人が「公文は辞めたくない」というので、塾と公文を併用しているんです。ただでさえ進学塾に通う子が少ない中で、塾と公文にダブルで通っているとなると、周囲の反応で複雑な気持ちになることが時々あります。これは同じ境遇になった方なら分かるんじゃないかな~? という、口ではうまく説明できない何とも言えない気持ちなのですが、要するに「そんなに勉強させられてかわいそうな子」と見られてしまいがちなことです。「そんなに勉強ばっかして…すごいねー」「勉強ばっかしていないで運動したほうがいいぞ」「子どものうちに遊ばないでいつ遊ぶの」相手は良かれと思って声をかけてくれるんでしょうけれども、こちらとしては何とも言えない微妙な気持ちになります。中学受験をする方も今や全然珍しくない地域もあると思いますが、中学受験という選択肢自体がそもそも少ない地域もあります。我が家の場合は後者です。周りに中学受験を目指す家庭がゼロな中で、いわゆる「教育ママ家庭」であることの孤独感は正直感じます。何事も経験してみないと分からないことってありますね。教育ママって、実はものすごく強い心と我が道を行ける精神がなければなれないんだなと思い知りました。周りの視線や哀れみや好奇心に負けない心が必要なんだなと。■教育ママの精神力よくメディアなどで見る「息子を東大に合格させた母」とか「子どもを全員医学部に合格させた母」といったお母さんが出てきますよね。実はあのお母さんたちの何がすごいかっていったら、周囲の色んな視線に負けずに、「うちはうち」と貫き通した精神力なんじゃないかなと思います。ましてや昔はもっと中学受験や小学校受験に対しての市民権が少なかったと思いますし、今以上に「あそこの家は教育ママだ」と言われたことと思います。その中でチャレンジしてきた先人はすごいなと思います。我が家の長男も、大人と習い事の話をすることがあります。たとえば、お医者さんだったり、看護師さんだったり、美容師さんだったり。正直言って、「なにか習い事をしているの?」と聞かれた時に、「サッカー」だったり「野球!」だったり運動系の習い事だったらすんなり会話が進むはずなんですよねぇ~。「何か習い事をしてるの?」と聞かれて、「塾と公文」って答えるんですから、そりゃ相手の大人も「え! 塾と公文!? 勉強ばっかり!」ってなるわけですよ。■子どもは勉強よりも遊ばなきゃだめ?そしてそこからの、「運動したほうがいいよ!」になるわけです。そうなんですよ。そりゃ運動だってしたほうがいいとは思うんですけど、子どもがみんな運動が好きなわけではないんです。運動が嫌い、苦手な子どもも当然いるんです。長男は、運動系の習い事も嫌がったし…(参考: 第29話「習い事を嫌がる子ども、無理にやらせるべき?」 )例えば毎週末野球の練習に明け暮れていると聞くと、「健全な子」という印象を誰もが抱きますが、毎週末進学塾で勉強していると聞くと、とたんに違った印象になってしまうのはどうしてでしょう。個人的には、勉強をがんばっていても、運動をがんばっていてもいいのでは? と思います。野球でより打てるように練習することと、テストでより高い点数が取れるように勉強すること、分野は違いますが打ち込んでることが大事だと思うのですが…。周囲に中学受験文化がないと、小学生が進学塾に通うことがかわいそう…と思われがちな中での難しさ。今それを実感しています。【お知らせ】第76話 「読み聞かせのお悩み8つを解決! ママも絵本を楽しむコツは?」 の記事下アンケート「Q. 読み聞かせについてお悩みがあれば教えてください」のアンケート結果はこちら↓≫ 「読み聞かせ、ママのお悩み一挙公開!気楽に続けるコツは?」
2018年07月12日こんにちは。フリーママライターの横山かおりです。皆さんもお子さんに習い事を習わせていたり、お子さんがやりたい!という習い事をやらせてあげたりしているかと思います。ただ、意外と「習い事のやめどき 」って難しいですよね。今回はわが家の経験などをもとに、習い事を「やめるorやめない」の見極めについてご紹介します。興味&やる気がないものは早めにやめさせる「大切なわが子にはどんな才能があるのか」「できるだけ多くのものに触れさせてあげたい」そんな親心から、色々な習い事をさせている家庭も多いのではないでしょうか。最初は嫌がっていた子どもも続けるうちに好きになり、才能が開花するパターンもあります。でもある期間続けてもまったく興味が出ず、意味なく通っている場合 もじつは結構あります。わが家の息子も2〜3歳の頃英語に通わせていました。小学生から英語を学ぶ時代。早めに慣れておいたほうがいいだろうと思ったのです。好奇心旺盛で社交的な息子は、最初は喜んで英語に通っていました。まだ2歳だったので親子同室。ずっと親子で英語の歌を歌ったり、ゲームをしたりしていました。でも数か月経った頃から英語へ対しての興味が薄れていき、教室についてもお友達と話したりふざけたりしてばかり。先生の話もマトモに聞かない状態が続きました。親子同室だったので注意し続けるものの、まぁ集中しないこと!興味のあるものには話が聞こえなくなるくらい集中する子なので、いかに英語に対して興味がないかがわかりました。英語のたびに親子でイライラ 。これじゃお金も時間ももったいない。そう思ったので「英語、やめる?」と聞いたら「うん、やめる!」と即答。迷いない息子の返事に退会することにしました。子どものやる気や興味がないものは、なかなかうまく続きません。なんだか親子で気分までスッキリしてしまい、やめてよかったなと思いました。子どもの負担になるものはやめさせる生後6か月から1年生の5月まで、息子はベネッセの通信教育を続けていました。赤ちゃんの頃から大好きで、毎月届くのを親子で心待ちにしていました。歯みがきもトイレもひらがなも、どれだけお世話になったことか…!でも小学生になり学校の宿題が増えると、通信教育の分の勉強に支障が出てきました。さらに1年生からは別の塾のプリントが追加になったので、もう勉強だけでやることがたくさん…!勉強好きの息子にも限界があったようで、ある日宿題の最中に集中しすぎて鼻血を出しました…(!)そして勉強時間のせいで自分の自由時間がなくなりイライラするように 。毎日学校から帰ってきて必死に宿題と向き合っている1年生の息子に、親ながらかわいそうになってきてしまいました。そこで「もう進研ゼミやめる?」と聞いたところ「…うん(涙)」という答えが。やめたくなかったと思うけど、あきらかに息子がつらい思いをしていると判断し、6年間続けた通信教育を退会しました。子どもの負担が増え、代わりとなるものがあるのならば迷わずやめましょう。子どもの心と体の健康が一番 です。子どもがやりたがるものは続けさせるこれは現在息子が習っているピアノの先生の話です。彼女は私の友人で、学生時代のアルバイト仲間でした。その頃からピアノ中心の生活を過ごしており、毎日練習に励んでいました。実家のマンションで暮らしていた彼女は両親に「ピアノの音がうるさい!」とよく怒られていたそうです。ピアノのことも良く思っていなかったとか。彼女のピアノの成績が大学で認められ、ドイツの有名な学校に留学できるという話が出たときも両親には反対されたそう。それでも自分の思いを貫き通した彼女はドイツへ単身留学。難関のドイツの大学院にも進むことができ、現在は日本でピアニストとして活躍しています。いくつものコンクールで賞を受賞しています。(そんな素晴らしい経歴の友人にピアノの講師を頼んでしまう私も私ですが…。)親に反対されても自分のやりたいことを貫き通した彼女。子どもが本当にやりたい、と言ったことは全力で応援 してあげようと、彼女を近くで見ていた私はいつも感じていました。今ではご両親も彼女の成功をとても喜んでいます。でも学生時代からもっと応援してあげられていたら、余計な悩みもなかったのに、とも思ってしまいます。----------「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、子どもが興味を持ったものは積極的にやらせて応援してあげたいですよね。大切なのはその後の子どものやる気次第。やめるのをためらう必要はありません。続けた年月に関わらず、やめる勇気も必要です。●ライター/横山かおり●モデル/前田彩
2018年07月04日我が家の末っ子ちいちゃんは今春に小学校に入学しました。成長が嬉しい反面、ちょっと寂しいことも…。最初のうちは学校まで送り迎えをしていたのですが…私が置いて行かれることもあったり。子どもの足って早いから侮れない!(ちょっとうしろから安全に帰っているか見守っていました)また別の日は迎えに行ったのに帰る気配が全くない!お友達と校庭で座り込んで遊んでて帰ろう~とうながしても「もうちょっとー!」先に帰ってもいいだって~?とビックリしつつもなんとか説得して一緒に帰ることにしました。帰ったらと思ったら即遊びに行っちゃった。友達と遊ぶのが一番楽しい時期だもんね。そうやってどんどん世界が広がって親とは出かけなくなんだよなあ…。(すでに高校生の長男長女はそんな感じ!)としみじみしてたんですが…まだまだ甘えん坊のちいちゃんでした!もうちょっとこのラブラブぶりを堪能させてね~。
2018年07月01日来たる2020年、いよいよ東京でオリンピックが開催。子どもたちには、今のうちから世界に興味をもち、視野を広げていってほしいと願うママも多いのでは。そんな方たちにおすすめなのが、“地球儀”。子どもが小学生になるタイミングで購入を検討する方も多いと思います。インテリアコーディネーター資格をもち、小学生の母でもある筆者としては、幼児期から家族が集うリビングに自然に溶け込むように、地球儀が置かれている環境がベストだと感じています。大切なのは、楽しく自然に学ぶきっかけ作り。その活用方法を紹介します。リビングでの親子の会話に“地球儀”を交えてリビングに地球儀があると、「〇〇ちゃんが夏休みに沖縄に行くんだって」と聞けば「沖縄ってどこかな?地球儀で探してみよう!」と。テレビのニュースで「テニスの大会がフランスであって…、アメリカの〇〇選手が…」と聞けば「フランスってどこ?アメリカの選手がフランスで試合するんだね、飛行機でどのくらいかな?」なんて話も。また、雄大な自然の映像を見たときには、「こんなすてきな場所、どこにあるんだろう?大きくなったら行ってみたいね~」と、地球儀を交えて語り合うことができるのです。まさに、地球儀は「夢」のあるインテリア。それが普段から手の届くところに何げなく置いてある、そんな環境だからこそ、楽しく活用できるのです。距離を感覚としてつかむ~毛糸やリボンが大活躍~たとえば、「東京からハワイまでどのくらいの距離がある?」と言っても、幼い子どもたちにはイメージがしにくいもの。そこで、地球儀に毛糸やリボンをあててみて、その長さをはかりとります。「〇〇ちゃんのおうちがある東京から、おじいちゃんのおうちがある島根まではこのくらいの長さ。でもね、ハワイまではこんなに長くなるんだよ。」「え~!そんなに遠いの!?」と。実体験で知っている距離感との比較をすれば、子どもは自然に距離の感覚をつかめます。リビングにはどんな地球儀を選べばいい?リビングに置く地球儀は、ずばり、「おうちのリビングに合う」、「家族が気に入ったもの」でよいのです(ただし、表記は見やすいものを)。「子どもの知育のために良いから!」と無理に力を入れて、リビングには不似合いなデザインのものや、多機能にこだわったものを置く必要はありません。家族が心地よく過ごしながら、お気に入りの地球儀で会話も弾む。そんな光景を想像しながら選んだものが、一番良いと思います。テクニックとしては、球体・台座・支柱、全体の印象を通して、色味やテイストがリビングのインテリアに合っているもの。ナチュラルなリビングなら自然なカラーの球体に木製の支柱、クラシカルなリビングならセピアカラーの球体にレトロ調の金属台座、という具合に。もちろん、学習用に研究された多機能な地球儀もすばらしく、知識を深めるには良いでしょう。幼児期にリビングで興味のきっかけを作っておくと、次のステップとして子供部屋や学習机の上で活躍すると思います。リプルーグル社の「シーフェアラー」シンプル・ナチュラルなお部屋によくなじみます地球儀を交えて、パパやママと語りあった楽しい思い出が、自然に子どもの世界観を広げるきっかけになれば、何より嬉しいですね。<参考:リプルーグル地球儀 ><文・写真:フリーランス記者石川友美>
2018年06月24日男の子をもつママの多くが、「男の子って本当に乗り物が好きなのね」と感じたことがあるのではないでしょうか。我が息子も小さい頃から乗り物が大好きで、小学生になってもその熱が冷めることがありません。今や子どもの鉄ちゃん、いわゆる“子鉄”です。どうせなら別のものに熱中してくれないかな…と感じたこともあったのですが、小学校に上がった今、その鉄道好きが意外な効果をもたらしています。子鉄ママである筆者が、その効果についてお伝えします。鉄道好きは「漢字に強い!」息子は電車を見ることも乗ることも大好き。3歳ごろから自分が乗る電車はもちろん、目に入る電車の先頭車両を指さしては「あれは何行きって書いてあるの?」と聞くので、その都度教えていました。「路線図はいいおもちゃになるかもしれない(自分が楽できるかも…!)」と思って路線図を渡したところ、最初は楽しそうに見ていたのですが、路線図は当然すべて漢字。「これってなんて書いてあるの?」と言われ、結局付き合わされることになり、母の思惑は外れてちょっとがっかり。しかし気付けば、この「なんて書いてあるの?」が漢字を覚えるきっかけとなっていました。息子は“書く”ということに興味を示さない子だったので、漢字はもちろん、ひらがなも教えてこなかったのですが、年長のころにはいろいろな漢字を読めるようになっていました。それに驚いたのはほかでもない、親である私たちです。「どこで覚えたの?」と聞くと「“中野”の“中(なか)”」「“青砥”の“青(あお)”」など、出てくるのは駅名ばかり。感心している親を見てうれしかったのか、いつしか駅名以外でも「これはなんて読むの?」と漢字自体に興味を示すようになりました。まだ小学校で漢字を習ってはいませんが、知っている漢字は相当数です。また、1つの漢字で複数の読み方を知っているため、新しい熟語を見ても難なく読めるようになってきました。自然と漢字を“予習”している息子。今後国語の役に立ってくれそうな予感です!鉄道好きは「地図に強い!」息子と路線図を眺めているときに、駅を確認しながら「ここからが千葉だよ」「この駅からは埼玉県だね」などと会話をしています。そうしているうちに、関東エリアの位置関係はすぐに覚えてしまいました。また、ときには新幹線の路線を見ることもあります。新幹線となると、電車の路線といった一部エリアではなく、取り出すのは“日本地図“。九州新幹線が何駅を通り、どこの県をまたいでいるのか、東海道新幹線がどのルートを辿っているのかなど、自然と地図が頭に入っていきます。新幹線が走っている都道府県のみではありますが、だいたいの場所を把握しているようです。まだ日本の一部しか知らない息子ですが、地理に弱い筆者からすると十分なくらいよく知っています。鉄道好きが加速すれば、さらに知識を深めてくれることでしょう。一時期は鉄道オタクになる不安すら感じていたのですが(笑)、今はその恩恵に驚くばかり。また個人的には、ここまで熱中できるものがあるということにうらやましいとさえ感じます。子鉄ママは子どものその熱を奪わないように、鉄道を一緒に楽しみたいですね!<文・写真:フリーランス記者沖田かへ>
2018年06月16日小学3年生になった長男。翌日の準備などは本人に任せているのですが、翌日の時間割を確認したあと、ランドセルの教科書を入れ替える所を見たことがないのです。本人に聞いても、『全部ちゃんと入ってるで!!』と自信満々な返答。別の日。その理由が明らかになりました。この日はランドセルではなく、リュックで登校する日でした。しおりとふでばこしか入っていないリュックはとても軽かったようで…ついポロッと自白(笑)その日に必要のない教科も含め、全教科分の教科書とノートを毎日持って行っていたようです。そら、重たいわ(笑)(翌日から私の監視の下、ちゃんと必要な教科だけ持って行くようになりました)
2018年06月13日いよいよ年長ママのランドセル選び「ラン活」が本格化する時期。色も機能もさまざで迷ってしまいますね。そこで頼りになるのは、やっぱり現役小学生ママの声。実際に使ってみたからこそ分かった、選ぶポイントを紹介します。買ってよかった!成功例エピソード■色は通う小学校の傾向をリサーチ小学生の登下校の様子を見に行ったところ、シックな色合いのランドセルを背負っている子が多かったので、茶色を選びました。娘も「友達と色が一緒でうれしい」と感じているようです。(大阪府・YS)■使い勝手のよさにこだわるべし!小1のお姉ちゃんに「荷物を留めるナスカンは利き手側にあった方がいい」「鍵を入れるチャック付きのポケットがあると便利」など教えてもらいました。使い勝手を考え、細部にこだわって良かったです。(神奈川県・MT)■手ぶらで通える大容量で通学楽ちんA4サイズよりも幅広の教材が配布されると聞いていたので、A4フラットファイル対応のものを購入しました。教材が楽に入るだけでなく、体育着や道具箱なども詰め込めるので、両手が塞がらずに済んでいます。(千葉県・KN)■背当てのフィット感を重視して疲れ知らず!お店の人から「背当てが体型に合っていないとベルトがずり落ちてしまう」と聞き、とにかくフィット感を重視しました。おかげで片道20分以上の距離も「疲れた」「重い」と言わずに通えています。(柏市・YI)こうすればよかった…失敗例エピソード■気付かなかった男子の目の付け所購入時は「何でもいい」と言っていた息子。こだわりがないと思いきや、入学後、友達のランドセルの自動ロック機能を見て「あれがよかった~」と言っています。男子は色より機能にこだわるみたいです。(東京都・TM)■ママがこだわった本革が裏目に…丈夫さを重視して本革にしたのですが、小柄なわが子は毎日「肩が痛い~。重い~」と言っています。教科書を入れると大人でも重いと感じるし、本革の中でも比較的軽いものを選べばよかった。(愛知県・SK)■じぃじ・ばぁばの説得に失敗…出資者のじぃじ・ばぁばの意見を取り入れて赤いランドセルに。しかし、クラスの女子の大半はラベンダー・ピンク・水色などで、娘はいまだに不満げ…。今どきのランドセル事情をちゃんと伝えればよかったです。(北海道・AK)■箱型の筆箱が場所を取ってしまう…教科書の上に筆箱を乗せられるタイプにすればよかったとちょっと後悔。筆箱を入れると体育着や給食袋が入らず、無理やり詰め込むと、せっかくアイロンを当てた白衣などがシワシワになってしまいます。(千葉県・MS)(illustrationTAKANA Kana)
2018年06月06日こんにちは! イラストレーターのにわゆりです。小学生になったモン太は、最近ますます自分の意思がしっかりしてきて、かーちゃんとぶつかることもしばしば。かーちゃんもついつい熱くなってしまい、大人気なく言い合いになることも。きっとこの先こんなことが増えるんだろうな~と、赤ちゃんのころとは違った子育ての大変さに頭を悩ませている今日この頃…。叱ったあとはぐったり…。ちゃんとわが子に響いているのかもわからずモヤモヤだけが残る~!そんな悩めるかーちゃんにぴったりのアプリがリリースされたですって!?なになに? 子どもとの相性を診断し、子どものやる気を引き出す方法やその子に合った叱り方、褒め方を教えてくれる…。その名も「おやこ診断」( iOS / Android )むむむ、これは気になる~!! 早速やってみよう!登録はカンタン! 家族の生年月日を入力するだけ。まずはかーちゃんの基本の性格や行動パターンが細かく表示されました。久しぶりに自分を分析されてニヤニヤしながら画面を見つめるかーちゃん。もうこれだけで楽しい(笑)。家族それぞれの性格、行動パターンなども細かく分析されていて「うんうん」とうなずけるものばかり。とーちゃんとは最高の組み合わせですって! こんなこともわかってしまうのね(照)。ちなみにモン太の診断結果は、「自分がやりたいことを一瞬で決めて行動に移したいタイプ、あまりべたべたとかまわれるのは嫌なので、本人の好きにさせましょう」※一部抜粋なるほど~!! かーちゃんはいつも、なんでもかんでも聞きすぎてしまうので、ある程度距離を置いて見守ることも大事ですね。子どもたちの性格や相性からどう接したらいいかのアドバイス、とても参考になる~!とーちゃんと子どもたちの相性もわかるので、夫婦で共有してそれぞれの役割を考えてみるのもいいですね。最後にわが家のファミリー診断結果は…「切れ者ママのミステリアスファミリー」みんな、ミステリアスなかーちゃん!? についてきてね!このほかにも、今日の運勢や家族との関係性など、いい1日を過ごすためのちょっとしたアドバイスがあったりと、家族みんなで楽しめる内容が盛りだくさん!育児の合間の息抜きに、みなさんもぜひやってみてくださいね!※ウーマンエキサイトアプリ内「おやこ診断」無料キャンペーンは2018年6月27日(水)をもって終了いたしました。無料でも有料でも楽しめる!ウーマンエキサイトアプリ内「おやこ診断」無料でダウンロードできるウーマンエキサイトのアプリ内診断サービス。家族の生年月日と性別を登録すると、以下の診断を無料(一部有料)で楽しめます。<無料>■あなた(パートナー)の本質診断・基本正確・行動パターン・感覚パターン・同じ本質を持った有名人■子どもの本質診断・基本正確・行動パターン・感覚パターン・同じ本質を持った有名人<有料>■あなた(パートナー)の本質診断・あなたから見たパートナーの関係性・母親としての傾向・子どもから見たイメージ■子どもの本質診断・やる気にさせる方法・思春期の行動と対処法・叱り方、褒め方・得意分野・才能・能力適正<有料コンテンツ料金>・大人: iOS/Android 600円・子ども: iOS 1,080円/Android 1,000円 ※アプリ内で一度ご購入いただいた診断結果はいつまでも閲覧できます。※診断結果は買い切りとなり、月額料金は発生しません。>>iOSアプリのダウンロードはこちら iOS ウーマンエキサイトアプリ >>Androidアプリのダウンロードはこちら Android ウーマンエキサイトアプリ
2018年06月05日「睡眠負債」「睡眠不足」という言葉を耳にする機会が増えてきている昨今。大人も子どもも関係なく十分な睡眠がとれていないとされ、もはや社会問題になっています。もちろん自分のことも心配ではありますが、親という立場になると、子どもの体が心配ですよね。とあるアンケート調査によると、どうやら子どもの睡眠不足を実感している親は約4割にも上るという結果がでているらしいのです。学年が上がると…「とある調査」というのは、株式会社オークローンマーケティングが3月に実施した「子どもの睡眠に関する調査」(対象:全国の小・中学生の子どもを持つ母親/30~59歳女性)です。Q.お子様は睡眠不足だと感じていますか?【全体】・はい…39.8%・いいえ…60.3%小学1年生~中学3年生まで、全体の結果としては、約4割の親が子どもの睡眠不足を感じている様子。また、小学生に絞り、学年別の結果を見てみると…?【小学1・2年生】・はい…21.1%・78.9%【小学3・4年生】・はい…30.8%・いいえ…69.2%【小学5・6年生】・はい…43.6%・いいえ…56.4%学年が上がるにつれて「子どもが睡眠不足だ」と感じる親の数はどんどん増えていくようです。「子どもが睡眠不足だ」と感じる理由は?では、親たちはどうして自分の子どもが睡眠不足だと感じているのでしょうか?Q.子どもの睡眠不足の理由(小学生のみ、TOP5まで)1位:テレビを夜遅くまで見ている…33.9%2位:自分の帰りが遅く、夜ごはんの準備が遅くなるため…28.3%3位:宿題や課題などに追われ、寝るのが遅いため…25.2%4位:ゲームをしている…24.4%5位:インターネットの動画を見ている…23.6%上位には、「テレビを夜遅くまで見ている」、「ゲームをしている」、「インターネットの動画を見ている」といった子ども自身の行動による影響が多く見受けられます。しかし、なかには、「自分の帰りが遅く、夜ごはんの準備が遅くなるため」や「宿題や課題などに追われ、寝るのが遅いため」など、子どもだけではどうにも改善できそうにないことも…。ちなみに、「Q.子どもの睡眠不足改善のために行動していること」という問いでは、70.4%のママが「子どもに早く寝るように/早く起きるように注意する」と回答していますが、「ゲーム・スマホなどを管理する」は24.3%、「宿題のススメ具合など、子どものスケジュールを管理する」は15.8%と、睡眠不足の原因はわかっていながらも、具体的な対処はできていないというのが現状のよう。「原因がわかっていながら対処しない」、これだけを聞くと“親の自覚がない”などと自分を責めてしまう人もいるかもしれませんが、冒頭でも触れたように睡眠不足が深刻化している今、子どものことにまで気が回らないほど自分も疲れているということも考えられそうです。子どもだけ、親だけと区別するのではなく、家族みんなで一緒に睡眠不足改善に取り組むことが、解決への近道かもしれませんね。(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年05月27日小学生チーム、長男&長女の朝の風景。小3男子・長男。朝食~着替えまではとにかく早い!登校までの数10分、弟と野球をするために速攻で食べて着替え、ぎりぎりまで野球をし(しかも室内)。そして登校直前になって「あれがナイ!! これがナイ!!」とバタバタします。一方、小1女子・長女はというと…兄とは全く正反対。優雅に朝食を食べ、パジャマをキレイに畳み、前日の晩にきちんと用意をすませておいたランドセルを出発5分前に背負って、準備完璧!!帰宅風景の時もそうでしたが、本当、どちらが年上なのか分からなくなります(笑)
2018年05月23日日本人に一番多い血液型、A型。もちろん、A型のお子さんを持つご両親もたくさんいることでしょう。A型っ子は、考え方がしっかりしている反面、ナイーブで、対応を間違えると心を閉ざしてしまうことも…。今回は、占い師で心理カウンセラーである筆者が、A型の子の性格や行動、そしてA型っ子との相性をママの血液型別にご紹介します。「B型っ子」のトリセツはこちら型の子どもの性格は?A型の子どもは、とても慎重になりやすいのがポイント。プライドが高いせいもあって、失敗を恐れる傾向が強く、「ダメでもともと」といったようなチャレンジ精神をなかなか持つことができません。その気持ちの奥底には、「ママに怒られるのがいやだ」「他人に否定されたくない」という気持ちが隠されています。何より、人からの評価を気にするあまり、自分の本当の気持ちを表に出せずに、我慢をしてしまう子が多いのです。小さいうちは、ママの言うとおりにすることで、ママの興味を自分に惹きつけようとします。ママにとっても、「よく言うことをきく、いい子ちゃん!」と感じられることが多いかもしれません。あるいは、自己表現があまり強く見られないので、ママとしてはついつい、「ああしたら?こうしたら?」と手出し口出しをしてしまうことも。しかし、自我をあまり表現できないまま成長してしまうと、小学生、あるいはそれ以上に成長した後になって、自分の思いの置き所に悩む「A型さん」ができあがってしまうかもしれません。A型っ子が失敗しても、ママはあまり強く怒ったりせず、「じゃあ、どうしたらいいかな?どう思う?」と一緒に考えてあげることが得策。もちろん成功したら一緒に喜び、褒めてあげることで、自分の判断力に自信を持たせることができます。失敗は恥ずかしいことじゃない、失敗しても他人から否定されたりはしない、と知ることで、A型っ子はどんどん伸びていくでしょう!A型ママ×A型っ子の相性A型同士の相性は、おおむね良好なのですが、気をつけたい点もあります。A型ママもA型っ子も、双方が「他人から否定されないよう、完璧にものごとを進めたい」と考えています。しかし、やはり子どもですから、完璧というわけにはいきません。そこで他人の目を気にするA型ママは、子どもに考えさせる間もなく成功率の高い方法をママ自身で選択し、「ああして、こうして」と指示を出してしまいがち。また、その指示をしっかり実行できないと、「どうしてできないの?」と責めてしまうことも…。ママの思うとおりにいかなくても、多少の我慢は必要!それよりも子どもの出した結論に寄り添い、失敗したときは「次があるから、大丈夫!」と一緒に歩む姿勢を見せると、子どもは自主性のあるA型さんに育っていくでしょう。B型ママ×A型っ子の相性意志力と表現力の強いB型ママは、A型っ子にとって、ちょっと苦手な存在になりがち。A型っ子はいつもママに褒められたい、と考えていますが、B型ママは思ったことをストレートに口に出す傾向も強いので、A型っ子の弱点をズバリ指摘してしまいやすいのです。もちろん、的を射たアドバイスは有り難いものですが、子どもが小さいうちは、ストレートな指摘が意外にショックになることもあるので気をつけたいところ。多趣味で自分の時間を大切にしたいB型ママ。でも、子どもが生まれると、一番興味があるのは育児!と断言できるB型ママも多いはず。A型っ子の意志を尊重しつつ、育児を楽しむことで、いい時間が過ごせるでしょう。O型ママ×A型っ子の相性サッパリとおおらかなO型のママにとって、慎重派のA型っ子には意外にイライラさせられることがあるかもしれません。優柔不断で、あっちにしようかな…それともこっちにしようかな…と迷っているA型っ子に対して、「どちらでもいいじゃん。早くハッキリしなよ」と思ってしまうのがO型ママなのです。自分にこだわりが少ない分、こだわるA型のことが理解できないO型ママ。でもO型ママはゆっくり待つことができるタイプが多いので、つい口出ししたくなるのを我慢し、横目でゆっくりA型っ子の成長を見守ることができるでしょう。結局、O型ママとA型っ子は相性良好。子どもが中学生になる頃には、おおらかなママに繊細な子どもがイライラすることも増えるかもしれません!?AB型ママ×A型っ子の相性物静かでクールなAB型のママは、A型っ子と比較的相性が良いみたい。少しママが気をつければ、2人でいろいろなことを相談しながら、ゆっくりと決めていくことができるでしょう。双方が優柔不断で決定力に欠ける面もあり、迷ってしまいやすいA型の子にとって、AB型のママはなかなか「頼れるママ」になりきれない部分があります。また、AB型ママは過干渉を嫌って、子どもの自主性に任せがち。これが寂しがり屋のA型っ子には、時折、「自分に関心がないのではないか…」という不安に感じられることも。ママがもう少し積極的に子どもに関わる姿勢を見せ、なんでも相談に乗るからね!とニコニコしていることで、A型っ子も安心してAB型ママに頼っていけますよ!A型っ子は慎重派!A型っ子は、物事を深刻に考える度合いが強く、細かいことでもよく考えながら前に進む慎重派です。特に、ママやお友だちから自分がどのように思われているか…ということをとても気に掛けています。よく、A型は完璧主義だと言われますが、それも自分がちゃんとしていたいというよりも、他人からちゃんとしていると思われたい、というのが本音!だから、A型っ子には小さいうちに、ママに認められる経験をたくさんすることが大切!認められ、褒められる経験を積み重ねることで、小学生になっても、大きくなっても、自分に自信を持ってさまざまなことに挑戦していく原動力を持つことができるでしょう。<文・写真:フリーランス記者あん茉莉安>
2018年05月19日4月から小学校1年生になった次男。彼は生まれてこの方ずぅぅぅぅっと好き嫌いの多い子なのです。思えば離乳食の頃からそうでした。口に入れた離乳食を吐き出し、仰け反って泣いて、暴れるわ飛び散るわで食事というかもはや格闘。その後も本当に食べられるものが少なく、特に野菜と果物は大の苦手食材でしたので、入学が近づくにつれ「この子は給食に苦労するだろうなぁ~~」とそればかり心配していました。幼稚園時代はずっと私の作ったお弁当を食べていたので、慣れ親しんだ味に馴染みのある食材ばかりでした。しかし、学校給食は献立表を見ただけでも次男が苦手な食材のオンパレードです。野菜がたくさん出ますし、今まで食べたことのない味もたくさん出てきます(いまどきは香草風味とか、韓国風味など本当にバリエーション豊かです)。私自身もどこか給食に向けて身構えてしまうところもあって、無理強いする気はないけれど苦手な食材もせめてひと口だけでもかじってもらおうと「ひと口でいいから食べてみよう」と促していたのですが、まっったくもって暖簾(のれん)に腕押し状態。どんなに励ましても、押しても引いても絶対に食べようとしないので思わずボヤいていました。がしかし、彼。この手のボヤキが始まると急に心のシャッターを閉め、まるで聞こえていないかのように気配を消してしまいます(笑)そしてやってきた給食スタートの初日。さっそく次男が苦手な果物が出てきます。学校から帰ってきた次男に給食のことを聞くと、「食べられなかった」と言いました(やっぱりそうか…)。2日目も、果物が出てきて食べられず、3日目もお味噌汁の野菜を食べきることができなかったようです。しかし、食べられなくとも給食の時間自体はその雰囲気が楽しいらしく、ご飯を残しても先生にも特に何も言われないので本人はさほど気にしていない様子。そんな折、家庭訪問があったのでさっそく先生に相談しました。私:「次男はものすごく好き嫌いが多いので給食が苦労しているんじゃないかと心配しています。」すると先生は、ピンと来たようで察してくださいました。先生:「たしかに今は残す日が多いですね。ただ、今は昔のように掃除の時間になっても残して食べさせるという事はしませんし、まだ給食が始まったばかりですので残したいという子には無理強いせずすんなりオッケーを出しています」先生:「しかし、やはり好き嫌いなく食べられるようになった方がいいと思いますので、そのうち学校の生活が軌道に乗ってきたら、食べきれていない子はみんながごちそうさました後でも5分ぐらい残って食べさせるとか、ひと口でもいいから食べてごらんと促すとか、徐々に完食できるようにしていきたいと思っています」はい! よろしくお願いいたします! 次男よ。あなた、今に生まれたからよかったものの時代が違かったらものすごくしんどかったと思うよ!! がしかし!! そんな次男に…!! あの超偏食っ子の次男に…!!! 変化がみられるようになったのです。ゴールデンウィーク中に家族でイチゴを食べていた時のこと。今まで目の前でイチゴを食べていても一切欲しがらなかった次男が(勧めても拒否)、「ちょっと食べてみようかな」と言って、パクッと口に放り込んだんです!!!!なんとイチゴを初めて口にしました!!! びっくり!!!嫌いな食材を口にすると全身でえづくので吐き出すかな? と思って見守っていたのですが…見事飲みこんだんです!!わぁぁ~~! 驚きです! 今まで、かたくなに食べようとしなかった次男が、自らイチゴを食べました!!そして、さらに夏みかんも少し食べてみたところ…ひと切れ食べました!! たったひと切れですが彼のことを考えると信じられないことです。そして、色が緑色というだけで拒絶していた葉物の野菜も「見て! 食べてみるよ~!」と言って食べ始めました(おお…!!)。一体彼に何が起こったんだろうかと思って驚いていたのですが、どうやらゴールデンウィーク前からたま~に給食を完食できる日があって、今までは見た目だけで苦手だった野菜も食べてみたら案外イケることに気づいたようです。家では一切飲めない牛乳もなぜか学校では飲んでいるようですし、家ではいまだに手をつけようとしない汁物も学校では随分飲めるようになったそう。学校でチャレンジしてみて食べられることに気づいた彼は、家でも今まで食べたことがなかった食材にチャレンジしてみる気が起きたようです。そして、今日の給食では、どう考えても苦手なトマト煮込みを完食してきました!!!正直びっくりです。こんなにスムーズにいくとは思っていませんでした。もっと苦労すると身構えていたのに、意外にも順調な滑り出しな上に家での食事にもプラスの影響が出るだなんて…全く期待していなかっただけにうれしい誤算です。以前、かつて偏食っ子だった人のお話を伺った時に、大半の人が「何かのきっかけでふと食べられるようになった」と言っていたのが印象的だったのですが、次男の場合、その最初のきっかけは学校給食だったのかもしれません。もちろん今でも好き嫌いはまだまだありますが、あんっっなにかたくなだった次男が野菜や果物を少し食べてみようかなと言い出しただけでもすごい進歩です。そして私は何より給食の時間を楽しんでくれていることがうれしく、「今日全部食べれたよ!」と嬉しそうに帰ってくる姿も誇らしげです。今、お子さんが好き嫌いが激しくて心配になっているママもいると思います。せっかく作っても食べてくれなくて悲しいですよね。時には怒りも湧いてきますよね。わかります。私も本当に何度も味わいました。ただ、本人が自分から食べてみようと思い始める時っていつかきっと来るんだな…とこの春実感しました。それが小学校1年生なのか、高校1年生なのか、それとも大人になってからなのかはわかりません。でも、無理強いして泣いてまで口にスプーンを突っ込んでいた離乳食時代…「いつかきっと自分から食べる日がくる」と信じることが出来ていたらあんな死闘は繰り広げずに済んだだろうなと思います(食べてほしいという親心は間違っていたとは思わないですけどね)。みんながみんな次男のように給食がプラスの作用をするケースばかりではありませんが、きっといつかその子のペースで食べてみようとスイッチが入る時が来ると思います。次男もまだまだ好き嫌いは多いですが、本人のやる気を大切に、ともに彼らの成長を見守っていきましょう。【お知らせ】前回の 「夫婦の家事分担バトルに決着! 夫が食器を洗うようになったワケ」 の記事下アンケート「Q. やらなくてはいけないことに追われて「自分の時間がない」と感じていますか? 」のアンケート結果はこちら↓
2018年05月17日今年の4月から3年生と1年生になった長男&長女。靴を脱ぎ捨て、ダダダッと部屋に駆け込む長男に対し…靴をきちんと揃え、兄の分まで揃える長女。部屋に入ると、まず床にランドセルをポイッとやる長男に対し…学校からのお手紙を自分で出し、明日の用意をしてからきちんとランドセルをしまう長女。おおざっぱな兄としっかり者な妹。帰宅風景を見ると性格がよく分かりますね。本当、どちらが年上なのか分からなくなります(笑)
2018年05月02日小学校の懇談会で先生がおっしゃいました。「親心としてはつい『もう四年生だし』と思いがちですが、『まだ四年生』でもあります。自立へ向けてサポートしつつ、しっかりと目は離さず、今一度気にかけてあげてください」「特に教科書や持ち物の準備は、お子さま1人に任せていると、どうしても大事な時に大事なものを忘れてしまって、授業がスムーズに進みにくいという事もございますので、ちょ~~っっと気にかけていただけると助かります」あ……あああ。耳が痛い。まるで私に向けてのメッセージかと思いましたよ。たしかに、私も持ち物の準備は低学年の時ならまだしも、中学年にもなると普段は全然気にかけていません(新学期や、長期休み明けには持ち物が多いので一緒に用意するぐらい)。息子もいい加減なのに、親の私もいい加減なものだから、もしかしたら大事な時に大事なものを忘れてしまったことも一度や二度じゃないかもしれません(確証はないけれど)。忘れ物のないように私もフォローしていかなければ……と今一度気を引き締めたところで、先生のお話を聞いた感想をわが子の話に絡めながら一人ずつ発表していくという企画が催されました(わぁぁん! 苦行!!)。その中で特に印象的だったのが、「(先生は、子ども任せにしないでくださいとおっしゃったけれども)逆に子ども自身がものすごく心配性で、ランドセルの中身を何度も何度も確認したり、忘れ物がないか一緒にチェックしてほしいと頼んできたり、『大丈夫よ』と声をかけても本人は毎日すごく心配している。こういう子にはどう声掛けすればいいのか」といった意見。しかも、同じような悩みを抱えているお母さんが複数いたのです。「うちの子もすごく心配性で……」と悩むご家庭のお子さんは全員女の子でした。いい加減な男子の親の私にとっては抱えたことがない悩みだったので、すごく新鮮だったのですが、このお話を聞いてふと思い出しました。私自身にも思い当たる節があったんです。私も小学生の頃一時期、同じように忘れ物がないかものすごく心配で眠れなかった時期がありました。寝る前に明日の用意を済ませて、その時点でしっかりと確認したはずなのに、布団に入ると「あれ入れたかな……」「あそこにちゃんと入ってるかな?」と不安になってくるのです。勉強机に置いてあるランドセルの中を確認しに行くためには、布団を抜け出して別の部屋に行かなければなりません。ドアを開けるとガラガラと音がする引き戸だったため、布団から抜け出したことが音ですぐに分かってしまいます。寝なくちゃいけない時間なのに、布団から抜け出しているところを母親に見つかると叱られるんじゃないかな。でも明日の用意がきちんと出来ているか、やっぱり気になるし……。今やらなくても明日の朝チェックすればいいんじゃないのかな。 でも今確認しないと落ち着いて寝れない……ドキドキドキドキ。布団から抜け出すことについてドキドキするし、なんとか落ち着かせようとするのですが、暗闇の中で考えれば考えるほど不安になってきて、結局なんとも言えない気持ちでランドセルを確認しに行きます。そうするとやっぱりちゃんと用意はできていて、ホッと安心して布団に戻るのですが、今度は別のものがきちんと入ってるかどうかが気になって不安になってくるのです。どうしてこんな心配性になったのかは残念ながら覚えていませんが、ある時急に極度の忘れもの心配性になったのです。私の個人的な感覚ですが、女の子の方が小さいころは怖がりな気質な子が多いように思います。実は私、男の子3人を子育てしていく中で、女の子の感覚の繊細さに驚かされる事がよくあります。例えば、アニメの一場面にしても少し暗い画面になると「こわい」と言ったり、少し高いところに登っても「こわい」と言ったり、「え!? これのどこが怖いの!?」と思うことでも怖がるのは女の子の方が多いように思います。恐怖や危険を察知する感覚が男の子に比べてすごく繊細な気がします。ケガや事故に遭う確率が男性のほうが高いと言われていますが、その理由は女の子の方が「怖そうなもの」を察知する能力がより繊細で、少しでも危なそうだなと思ったらその時点で止めるからじゃないかとも思います。私も、とても怖がりな女の子でした。私の場合、「忘れ物をしたら先生に怒られちゃう……」と不安に思ったり、「忘れ物をしたら、こうなって、こうなって、こうなっちゃうんじゃないか……」と一人勝手にシュミレーションをして緊張してしまっていたんだと思います。実際には怒られたこともないのに、怒られたり恥をかくことを怖がっていたんだと思います。先生に怒られたらどうしようと怯え、お母さんに怒られたらどうしようと怯え、当時はどうしたらいいのか、どうしてほしいのか自分でもよくわかっていなかったのですが、大人になった今ならわかります。もし、今、当時の私に戻って気持ちを具体的に表現するならば(当時は気持ちを説明することができませんでした) 、言われたくない言葉があります。言われたくない言葉 その1「また!?」系何度も確認してしまう作業を「またやってるの!?」と言われるのはつらいです。「またやってる」なんてことは言われなくても自分でもわかってるんです。でも、自分でもどうしたらいいか分からないからやってしまうのであって、そこを「また?」と言われたら、気持ちを押しこめて一人で抱え込んでしまうことになります。言われたくない言葉 その2「だから大丈夫だってば!」きっと安心させたくて「だから大丈夫だってば!」と言ってくれてると思うのですが、これもちょっとプレッシャーになります。大丈夫だと思いたいのに不安になってしまう、この気持ちを汲んでほしいと思います。ということで、周囲の大人がどう接してくれれば安心できていたのかと考えてみました。■不安なときに、大人に言って欲しかったことまず1つ目に一緒に確認作業に付き合ってほしいということ。お父さんでもお母さんでもいいから、不安に思う時には一緒に付きあってほしいのです。年齢や学年に関係なく、「一緒に付き添ってほしい」と望むうちは付き添ってほしい。2つ目に大丈夫だと安心できる目に見える何がが欲しいということ。例えば持ち物を一緒に確認するだけでなく、紙に持ち物をリストアップしてチェックしてほしいです。目で見て確認できる「チェックリスト」や「写真」があれば、わざわざランドセルまで行かなくても布団の中で安心できます。3つ目に、助けてくれる人がいるんだという安心感を与えてほしいということ。仮に忘れ物をしてしまったとしても、「お母さんが届けてあげるから大丈夫」とか「お母さんがかわりに謝ってあげるから大丈夫」という自分のかわりに誰かが何とかしてくれるっていう安心感が欲しいです。 自立する上で親がかわりに何かをしてあげるというのはよろしくないと思われるかもしれませんが、とにかく得体のしれない不安に駆られている時には、誰かがなんとかしてくれるっていう安心感が欲しいんです。「大丈夫。忘れ物なんてしてないよ」と励ますよりも、「忘れ物をしていたとしても助けてあげるから大丈夫よ」という言葉をかけてくれたら、とても安心したと思います。小さいうちに心配性だからといって、必ずしも大きくなっても心配性が続くわけではないと思います。私の場合は大きくなってからは全然心配症ではありませんし、むしろもうちょっと心配したほうがいいんじゃないかと思うぐらいです。またその逆で、小さいころは奔放だったけれど、大人になって心配症になったという人もいるでしょう。いずれにせよ、子どものころの気質がずっと続くわけではないと思うので、「こんなに心配性で大丈夫だろうか…」とむやみに心配することはないかな? と個人的には思います。不安な気持ちになってしまう時期は誰にでもあると思うので、わが子が不安な気持ちになった時には、無理に前向きな気持ちにさせようとせず、不安な気持ちが和らぐように一緒に付き添い、「ママが助けてあげるよ、ママがかわりに謝ってあげるよ」と声をかけていきたいと思います。大人だって、一番大事な人に「かわりに謝ってあげる」「助けてあげるよ」って言われたらすごく安心すると思いませんか?実際にはかわりに謝ってもらわなくとも、その言葉だけですごく安心できると思います。「欲しい言葉が聞けた」。これだけでも、とても勇気が湧くものです。【お知らせ】前回の 「どうか子どもの癖を否定しないで。爪噛みをしていた私が思うこと」 の記事下アンケート「Q. これまで、子どもの癖で気になった癖はありましたか?」のアンケート結果はこちら↓
2018年04月26日斜視とは出典 : 斜視とは物を見るときに両目の視線が合わないという病気です。片目は目標を見ていても、もう一つの目が別の方向を向いてしまいます。子どもの約2%に見られると言われています。子どもの弱視・斜視|公益社団法人日本眼科医会生まれたばかりの赤ちゃんは目を動かす筋肉や視力が発達していません。2~3ヶ月ほどで、やっと物を見つめたり動くものを目で追ったりするようになります。両目で物を見る力(両眼視)は6歳ごろにほぼ完成し、物を見る力が成長するのは8歳ごろまでと言われています。多くの場合、斜視は3~4歳ごろまでに見つかります。保護者が違和感を覚えることもあれば、3歳児健診で指摘されることもあります。斜視は弱視の原因にもなります。斜視になっている方の目は物がぼやけて見えたり、二重に見えたりします。そうすると斜視になっている目を無意識に使わなくなり、弱視となってしまうことがあります。斜視は目の位置によって4種類に分けられます。Upload By 発達障害のキホン・外斜視:片目が「外側」を向く・内斜視:片目が「内側」を向く・上斜視:片目が「上」を向く・下斜視:片目が「下」を向くこの中で最も多くみられるのは外斜視で、次は内斜視です。上下の斜視はこれらに比べると少なくなります。成人斜視手術例の種類と両眼視機能(2016年)また、斜視の症状がどのように出現するかでも分けられます。常に斜視状態のものは「恒常性斜視」と呼ばれます。眠いときや疲れた時など、ときどき斜視状態になるものは「間歇(かんけつ)性斜視」と呼ばれます。斜視のように見えていても実は視線が揃っているということがあります。特に赤ちゃんは鼻の根元が低くて広いため、内側によっているように見えることが多々あります。このように、斜視ではないものの斜視のように見えるものを「偽斜視」と呼びます。鼻の付け根(小鼻)をつまむと白目が見える場合は、偽斜視の可能性が考えられます。赤ちゃんであれば成長とともに顔だちも変わり、目立たなくなります。本人が両目で同じものを見ているにもかかわらず、他人から見ると視線が合っていないように見えるという状態もあります。この場合も、見かけは斜視であっても実際には両目を使って物を見ているので偽斜視と言えます。斜視の原因出典 : 斜視の原因は大きく4つに分けられます。・目の筋肉や神経の異常・遠視ほとんどは目の筋肉や神経の異常、または遠視です。遠視の場合、強くピントを合わせようとするときに目が内側に寄ります。遠視が強いと、遠くを見ているときもピント調節をすることで内斜視となってしまいます。・片目の視力低下病気やケガで片側の目だけ視力が落ちてしまうと、その目が斜視となるケースもあります。多くの場合、外斜視となります。・両眼視の異常(脳の病気も)両眼視とは、対象を両目で見ることです。脳の一部のわずかな異常などから、両眼視ができなくなると、両方の目がばらばらの動きをすることがあります。斜視は遺伝と環境、どちらの影響も受けます。必ず遺伝するものではなく、遺伝する確率もそれほど高くないと言われています。斜視は放置せず早期に受診することが重要出典 : 斜視を放置すると物が二重に見えるなどの症状があり、それを調節するために片目だけで見るようになります。そうなると遠近感や立体感がうまくつかめなくなってしまいます。また、使わなくなった片目の視力が低下し、弱視となってしまうこともあります。弱視は視力が発達するピークである8歳より前に治療することが重要です。子どもの場合は特に、早期の治療が肝心だと言えます。斜視の検査方法出典 : 斜視が気になって病院へ行く場合、以下のような検査が行われます。状況によってはほかの病気が隠れていないか、眼球を含めた全身の検査をすることもあります。C字の並んだもの(ランドルト環)やイラストなどを使って視力を測ります。子どもの年齢や様子によって、より正確に測れるものを使います。複数を組み合わせることもあります。遠視や近視、乱視の程度を測ります。目に光を当てて反射を図る方法などがあります。正確に測るため、調節麻痺薬(アトロピン)を点眼することもあります。眼位とは、遠くのものを両目で見たときの目の位置のことです。両目をペンライトで照らしたり、片目を隠したりすることもあります。目が正しい位置にあるかどうか、なければどの程度ズレているのかを測ります。上下左右に正しく眼球が動くかどうかを調べます。近くのものを見るときに、しっかりと目が寄るかどうかも検査します。【斜視の治療法1】矯正する出典 : 斜視の治療法の一つは矯正で、目の位置を戻すだけでなく両目で物を見る機能を身につけるという目的があります。眼鏡やコンタクトによる治療だけでなく、訓練や注射といった治療も行われます。定期的な通院と自宅での訓練が必要なため、子どもの斜視矯正には家族の協力が欠かせません。遠視や屈折異常が原因の場合は、眼鏡やコンタクトレンズを使っての治療が有効です。遠視は凸レンズで矯正します。屈折異常ならプリズムを入れた眼鏡をかけ、視線を正常な方向へ向かわせることもあります。左右の視力の差が大きい状態を不同視と言います。この不同視の程度が高い場合は、眼鏡ではなくコンタクトレンズの装着も選択肢に入ります。矯正に使う眼鏡は、普通の視力検査や屈折検査では作れません。眼科でしっかりと検査をしたうえで作ることが重要です。左右の視力の差が大きい不同視の場合、アイパッチや眼帯を使った遮蔽法(しゃへいほう)と呼ばれるトレーニングをすることがあります。斜視でない目をアイパッチなどで覆い、斜視のある目を使います。斜視の治療法ではありますが、直接斜視を治すわけではなく、弱視を改善して視力を向上させることが目的です。遮蔽時間が長すぎると斜視でないほうの目の力が低下してしまうこともあります。自己判断で始めるのではなく、必ず医師の指示を仰ぎましょう。大型弱視鏡はシノプトフォアとも呼ばれ、目の検査のほか、視能矯正訓練もできる器械です。左右それぞれで見たものを脳で一つにする訓練をします。カイロスコープは鏡を使った装置です。左右の目に少し違った絵を見せて、脳で一つにするという訓練をします。どちらも両目を使って物を見る両眼視機能を向上させるために行います。眼球を引っ張りすぎている筋肉を麻痺させるという比較的新しい方法です。目の周りの筋肉にボツリヌストキシンを注射し、筋肉の緊張を和らげます。治療時間も短く入院も不要ですが、効果は数ヶ月しか持ちません。効果が減少してきたら、再度注射をする必要があります。【斜視の治療法2】手術出典 : 斜視の治療には手術という方法もあります。手術は視力を上げるためではなく、眼球の位置を調整するために行うものです。斜視の種類や程度、年齢などから手術をするかどうかを判断します。状態によっては手術の前後に、眼鏡や訓練などの矯正を行うこともあります。眼球には外眼筋と呼ばれる6つの筋肉がついています。それぞれの筋肉を使って眼球を動かします。手術では、この筋肉を切除したり縫い付けたりします。ついている位置を後ろにずらしたり前に引っ張ったりして、眼球を正常な位置へ戻すのです。1つの筋肉を手術するのにかかる時間は約30分です。手術を必要とする斜視は、片目だけで1~2つの筋肉を手術することが多いため、1時間程度で終わります。手術時は、一般に点眼や注射による局所麻酔を行います。麻酔も含めて短時間で終わるため、入院はせず当日に帰ることもできます。状態によっては入院を勧められることもあります。ただし、小学生以下の子どもは全身麻酔で行うことが一般的です。全身麻酔では1~3泊ほどの入院が必要となります。手術前には必ず何度か診察をし、手術の必要性や内容を判断します。斜視の手術は万能ではありません。時間の経過で手術前の状態に戻ってしまうことも少なからずあり、その場合は再手術も検討します。戻ったとしても以前よりは良い状態であれば、再手術はせず矯正で改善を試みることもあります。費用は状態や病院によって異なりますが、片目の手術なら検査や処置を含めて3万円くらいが目安です。ただしこの金額は日帰り手術の場合の目安です。小学生以下で入院を伴う場合は別途費用がかかってくることが考えられます。手術は年齢や状態によって日帰りも可能ですが、術後の生活にはある程度の制限がかかります。洗顔や入浴など顔を水につけることは可能ですが、感染予防のためにも一週間程度は目やその周囲を洗えません。スポーツや屋外作業もしばらくは避け、目の保護に努めます。また、不特定多数の出入りがあるプールや温泉も1か月程度は控えます。手術当日は痛みも多少感じることがあるため、場合によっては痛み止めを使います。翌日以降は目のゴロゴロ感や充血も感じることがあります。手術のあとは翌日、1週間後に診察をすることが多いようです。経過や病院の判断によって、その後も1ヶ月から半年ほど定期的に通院し、経過を見ていきます。発達障害と斜視は関係あるの?出典 : 発達障害の特徴を示す子どもの中には、キャッチボールが苦手だったり集中力が続かなかったりという症状を持つ子もいます。このような症状には、斜視を含めた目の病気が隠れていることもあります。斜視には遠近感や立体感をつかみづらいという症状があります。遠近感がうまくつかめないと、ボールはキャッチできません。物が二重に見えたり立体感がつかめなかったりすると、折り紙やお絵かきも疲れてしまいます。二重に見えることで、学習障害(LD)に見られる文の読み書きの苦手も起こります。斜視を含めた目の病気には「見る力」を弱めてしまうものもあります。斜視であっても視力は良いというケースも珍しくありません。もちろん、発達障害による症状と斜視を含めた目の病気による症状が混在していることもあります。発達障害のある子どもの困難に、目の病気が関わっている可能性があることも見過ごせません。軽度発達障害児における眼疾患の検討(2006年)まとめ出典 : 斜視は「放っておいたら治った」という人もいますが、偽斜視を斜視と勘違いしていただけというケースもあります。本当の斜視は治療しなければ治りません。子どもの斜視は、治療が早いほど改善が期待できます。斜視かもしれないと感じたらすぐに病院で検査を受け、治療を始めるのが大切です。とはいえ、大人の斜視も手術で大きく改善されるケースはたくさんあります。状態を改善する方法はいろいろとあるので、手術を避けたい場合でもまずは検査を受け、医師に相談をしてみると良いでしょう。
2018年04月25日4月23日は「子ども読書の日」だということを知っていますか?子どもの読書活動への理解と関心を深め、子どもが積極的に読書活動を行う意欲を高めることを目的に制定された「子ども読書の日」。シェイクスピアとセルバンテスの命日であり、ユネスコが「世界・本と著作権の日」と宣言していることにちなんで、この日になったそう。そこで今回は、とあるアンケート調査を参考に、「子どもと読書」について調べてみました。平日は短い時間で!とある調査というのは、文部科学省が昨年7月に発表した「子供の読書活動の推進等に関する調査研究」というもの。同調査を見ると、小学生・中学生・高校生それぞれがどの程度読書をしているのかがわかります。今回は、対象を「小学生(4、5年生)」だけに絞り、読書の傾向を見ていきましょう。まずは、子どもが読書にあてる時間から。Q.1日にどのくらい本を読みますか?(平日)【小学4年生】・まったくしない…13.8%・15分より少ない…29.3%・15~29分…32.9%・30~59分…15.8%・1時間以上…8.2%【小学5年生】・まったくしない…15.3%・15分より少ない…30.9%・15~29分…30.4%・30~59分…15.8%・1時間以上…7.6%4年生も5年生も、各項目ともそこまで大きな差は見られず、「まったくしない」と回答したのはわずか15%前後。「1時間以上」など、まとまった時間を読書に費やす子どもはどちらも10%以下と決して多くありませんが、8割以上の子どもは、学校がある平日でも読書が習慣になっているようです。休日は読書の時間が長い!?では、休日はどうでしょうか?Q.1日にどのくらい本を読みますか?(休日)【小学4年生】・まったくしない…24.6%・15分より少ない…20.3%・15~29分…19.4%・30~59分…18.5%・1時間以上…17.2%【小学5年生】・まったくしない…24.6%・15分より少ない…21.5%・15~29分…20.0%・30~59分…17.2%・1時間以上…16.6%どちらも、平日に比べ「まったくしない」との回答が10ポイントほどアップしていますが、その一方で「30~59分」「1時間以上」読書するという子どもの割合は増えています。休日は学校がない分、自分の時間を自由に使うことができ、まとまった時間を取りやすいということかもしれませんね。ちなみに、同調査では「1カ月間で何冊の本を読むか」についても結果が出ていて、その平均値は4年生が8.78冊、5年生が7.77冊。単純に1カ月を4週間とすると、「週に2冊くらいは本を読んでいる」ということになります。もちろん、どの本を読むかによってもペースは変わりますが、それにしても結構なハイペースですよね。語彙力や文章構成力、想像力などが身につくことが期待される読書。なかには、教育の一環として取り入れているママもいるのではないでしょうか。繰り返しになりますが、4月23日は「子ども読書の日」。子どもと一緒に図書館や本屋さんに行ってみるのも、よさそうです。(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年04月23日幼稚園や保育園とはまた違った小学校での生活。6年間のうちにいろいろな経験をし、成長していくものですが、学級崩壊や先生や友だちとの関係、そもそもどの小学校に入学するかなど、問題はたくさんあります。今回は、小学生の子供を育てるママ必見の記事を集めました。その1●深刻化する“学級崩壊”…その背景には何が?連日、“いじめ”や“暴力”など、学校問題のニュースがあとをたちません。そんななかで、“小学校の学級崩壊”が深刻化し、現場では悲鳴が上がっているそうです。深刻化する“学級崩壊”の現場では、何が起こっているのか…。どの学校でも起こり得ることだからこそ、知識を深めましょう。その2●学級崩壊の中心は意外にも優等生!?全国の小学校で問題となっている“学級崩壊”。授業中に寝ている、マンガを読んでいる、ヘッドフォンで音楽を聴いている…こんな光景が現実に起こっているというから驚きです。しかも、中心になってクラスを荒らしている子たちは、意外にも塾でも成績優秀であるような“勉強ができる子たち”であるケースが多いそう。その理由とは?その3●子どもの担任との接し方タイプ別の傾向と対策大事なわが子が保育園、幼稚園、小学校でお世話になる担任の先生。子どもにとって多大な影響を与える大事な存在でありながら、こちらで選ぶことはできないのが現実です。どんな担任の先生であっても、うまく付き合っていけるかどうかは、こちらの捉え方と対応次第。そのコツとは?その4●先生に好かれるために必要な5つの“親力”とはその4●先生に好かれるために必要な5つの“親力”とは愛する子どもたちの成長のためにも、本来、親と教師は常に協力体制でありたいもの。先生に好かれる親の特徴は5つあるそうです。先生とのコミュニケーションで悩んでいるなら、まずは覗いてみてください!その5●「公立小学校」にも学力の差はあるのか?公立ならば、エリアにかかわらず一律の規定で教育が進められているはずですが、はたして公立小学校の学習レベルにエリア差はあるものでしょうか?「内容」に差はなくとも「習得」に差が出ることがあるそうですが、どうして?公立小学校に通っている、今後通う予定だというご家庭必見です!その6●友だちと登校するメリットは?近所の友だちと一緒に登校することができる公立小学校。そのメリットとして、(1)「登下校を一緒にできる友だちがいること」、(2)「放課後に遊べること」、(3)「親同士が顔見知りになりやすく、つながりをつくりやすいこと」ということが挙げられるといいます。詳しく知りたい方は、下記よりどうぞ!
2018年04月14日いよいよ新生活の始まる季節です。小学校に入学するお子さんがいる親は、これから1人で行動することの増える我が子に、少なからず不安を覚えるのではないでしょうか。事故や犯罪に巻き込まれないために対策を講じているかもしれませんね。しかし、被害者になることばかりではありません。子ども同士遊んでいるとき、相手の子どもに重大な怪我を負わせてしまった、自転車走行中に他人の車にぶつかり傷をつけてしまったなど、賠償責任を負う機会も増えるのです。今回はファイナンシャルプランナーである筆者が、そんな事故に備えた個人賠償責任保険についてお話しします。個人賠償責任保険とは?個人賠償責任保険は、主に加入している本人とその同居の家族において、日常生活で他人に怪我をさせたり物を壊したりしてしまった際に効果を発揮する保険です。万が一そのような事態が起きてしまった場合の損賠賠償金や弁護士費用などに充てることができます。・子ども同士が遊んでいるときに、相手の子どもに治療を要するような怪我を負わせた・子どもが自転車走行中に、駐車場に停めてあった他人の車に傷をつけた・自分の家の水漏れで、マンションの下の階に住んでいる住民にも被害が及んだ・飼い犬が他人に噛みついて怪我を負わせたというようなケースにも対応ができます。保険の対象は?個人賠償責任保険の一つの大きな特徴として、対象者の範囲が広いことが挙げられます。・本人・配偶者・同居の親族・生計を一にする別居の未婚の子(仕送りを受けている学生など)つまり家族のなかで誰か1人が入っていれば、家族全員が保険対象となります。加入方法・保険料は?個人賠償責任保険は単体で入ることはできず、通常火災保険や自動車保険の特約として加入します。またクレジットカードに付帯されている場合もあります。加入金額の目安として、保険金額1億円で1月あたり100円程度です。例えば自転車事故の損害賠償として備える自転車保険は単体で入ることができますが、同じ保険金額で月500円ほどかかることを考えると、それよりカバー範囲の広い個人賠償責任保険に入るほうがいいでしょう。現状加入していない場合は、入っている火災保険や自動車保険に付帯することが可能かどうかを確認し、可能な場合は更新のタイミングで加入するといいかもしれません。クレジットカードであれば比較的早くに保険をつけることができますので、お持ちのクレジットカードの会社に確認してみましょう。注意したいのは、重複して入っていないかというところです。損害保険は同じものに複数入っていたとしてもかかった費用にしか充当されず、保険料が無駄になってしまいます。同様に、保険を解約する場合には特約もなくなってしまいますので注意が必要です。何が起こるかわからないのが事故です。事故被害者になることだけでなく、万が一加害者になった場合を想定しておくことも必要でしょう。<文・写真>フリーライター・沖田かへ
2018年04月07日今年小学校に入学するお子さんをお持ち方は、入学式を控え、親子ともに少しソワソワとする日々を過ごしているのではないでしょうか。わが家の長男も入学式を前に、小学校への期待でソワソワと落ち着きがなくなっています。本人は「こんな机がほしい」「部屋のここに机を置いて、ここにはランドセル」と妄想をふくららませていますが、まだ購入する机も決定できていないママ・パパは「どうしようか」とヒソヒソ相談をしているところです。新入学を目前に控えた今、子ども部屋を小学校モードに切り替えるポイントをご紹介しましょう。■“リビング学習”全盛の今、「学習机は必要か?」入学を前にまず考えたいのが学習机を購入するかしないか、ということです。「入学前にはランドセルと机を買って…」と当たり前のように考えてしまいますが、「リビングで宿題をするから、ほとんど机は使わない」という家も意外と多いようです。私のまわりの先輩ママたちからも「机は買っていないけど今のところ問題ない」「買ったけど結局、物が積み重ねているだけで使っていない」という声をよく耳にします。とはいえ、子どもはやはり“自分の机”に憧れを抱くもの。わが家の長男もそうですが、「机がほしい」と言われたら買ってあげたくなるのが親心です。迷った時には、いわゆる“ザ・学習机”ではなく、高校生〜大学生くらいになっても使えそうなシンプルなタイプを購入するのがおすすめ。その場合、成長に合わせて机の高さを変えられるタイプか、標準タイプの机に高さ調節できるイスを組み合わせるか、どちらかを選ぶことになるでしょう。高さ調節ができるイスなら、リビング学習にも使えるので便利です。イスを選ぶ際、ポイントとなるのは、「足を置く場所があるかどうか」。座っている時に足がプラプラと遊んでいる状態だと集中しにくいため、しっかり足がつけられる台などがあるイスを選びましょう。 ■絵本ばかりだった子どもの本棚「教科書仕様」にシフト机の次は、本棚の切り替えです。これまでは、絵本や図鑑のみだった本棚にこれからは教科書を入れるようになります。教科書は大きさもさまざまで、毎年増えていくため保管場所に悩むものです。まずは、1年生の教科書が入るように子どもの目線に合わせて一番手に取りやすい段を空っぽにして教科書を迎える準備をしておきましょう。また、学校へ行くようになると教科書のほかにノートやファイル、プリントなどさまざまなものを保管する必要もあります。手を付けるのは入学後、教科書を持ち帰ってからでいいので、ファイルケースなどを上手に組み合わせて、子どもでも片づけやすい空間作りを。お子さんと一緒に相談しながら整理していくと、親子で物の定位置が決められるので、プリントやノートが迷子になりにくくなります。■意外と多い小物の収納場所も用意しておこう学校へ通うようになると、鉛筆や消しゴム、定規、名前ペン、道具箱など、小物も増えていきます。小さくなくしやすい文房具などは、机の引き出しなども有効活用して、収納する場所も決めておきましょう。また、鍵盤ハーモニカや絵の具道具など、少し大きめの学用品も増える一方なので、こちらの置き場所確保も大切でです。あとから、「これだけしまえなかった…」と片付けられないものが出てくると、とりあえず床に置いてそのまま…なんてことも。子どもが、学校からどんなものを持ち帰ってくるかをあらかじめ把握しておき、追加で何か増えても対応できるよう、「少し広すぎる?」と思うくらい余裕をもった収納スペースを確保しておくと安心です。幼稚園や保育園とは異なり、「義務教育」の場、つまり通学し勉強することが義務付けられている小学校への入学は、親子ともども身の引き締まる思いですね。スムーズに学校生活に入れるよう、まずは家の中から小学校モードへ切り替えましょう!
2018年04月02日わが家の次男ももうすぐ1年生。いよいよ入学が迫ってきました(ドキドキ)! 何人目でも小学校入学はよろこばしくもあり、緊張するものですね。思えば3年前の今頃、長男の小学校入学を控えて準備にいそしんでいました。今は通学グッズもたくさん出ているので迷いますよねぇ。どれもあったほうが便利なように思えますし、かといって無いなら無いでやっていけそうな気もします。ランドセルひとつとっても、本当にたくさんの種類があります。A4ファイル対応のものもあれば、軽さ重視のものもあります。皮肉なもので、選択肢が多いほど逆に何を選んでいいのかわからなくなっていました。※ちなみにわが家の場合はA4規格ではないランドセルなのですが、A4書類がそもそも1学期で1回ぐらいしか手渡されないので特に困っていません。ランドセルを購入する前にお近くの先輩ママや学校に確認されたほうがいいかと思います(なかには毎日の持ち物がすでにA4規格という学校もあるようです)。そんな長男も来春4年生。小学校を半分折り返したことになります。今回は、3年経った今私が思う「あの時買わなくてもよかったもの・買ってよかったもの」について書きたいと思います。さて、私の「買ったけど全然使わなかった学用品」はぶっちぎりでこれです。■買わなくてよかったもの学習机!!これはもう育児グッズで言うところのベビーベットのようなもので。使う人は使うけど、使わない人がほとんどなのではないでしょうか。あえて今主流のリビング学習に仕向けたわけではないのに、子どもにとってはリビングで宿題をするほうがどこか自然なのでしょうね。わが家も毎日ダイニングテーブルで宿題をやるようになり、今ではもうこの習慣が染みついてしまいました。今、学習机は全くの物置と化していて、むしろ邪魔。あぁもったいない。次男入学にあたってはもう学習机を購入せずに、ランドセルや教科書を置くラックだけ購入しようと思っています(この机を欲しいと言えば次男に譲るつもりです)。あと、これも全然使いませんでした。レインコート。1年生のうちは傘だけじゃ歩きにく、濡れてしまうだろうと思ってランドセルごと覆えるレインコートを買ってもらいましたが、1回か2回使っただけでお蔵入り(もったいない)。買ってくれたばあば、ごめんなさい。レインコートを着ていくのはいいのですが、1年生の息子にとって雨に濡れたレインコートを脱いで畳んで収納してっていう作業が手間だったようで、次回から「傘だけでいい」と言うようになりました。周りを見渡しても、着ている子は少なかったように思います。逆に買ってよかったものダントツ1位はこれ。■買ってよかったものお名前シール! なんか当たり前ですみません!!いや、でもでも、お母さんのなかにはこのお名前シールなしで頑張ろうとしている方もいらっしゃるようなので、そのような方にはぜひ熱くおすすめしたいです。むしろこのお名前シールなしで算数セットに名前を書くなんて膨大な時間の無駄!! ほっっっそい棒1本1本に名前を書くなんて「なんの修行だよこれ」って感じです。私の子どものころは母親がひとつひとつ手書きで書いてくれました。そういう面では同じ母親という立場になった今、心底「昔のお母さん、すごい」と尊敬します。これは算数セットにかかわらず3年生になった今でも鉛筆に貼ったり消しゴムに貼ったりと大活躍しています。絶対おすすめ!また、「必要だけれど、お金をかけなくてもよかったもの」もあります。■お金をかけなくてもいいもの子どもって、びっくりするぐらい自分の持ち物をなくしたり壊したりして帰ってきませんか? わが子は「この子はまき散らしながら歩いてんのか」って思うぐらい、物を落として帰ってきます(え? そんなことないですか?)。そんな日々を過ごすうちに、「お金をかけるもの、かけないもの」がわかるようになりました。この3年間で紛失・破壊させた品物の数々。長靴は2足ダメにしました。傘は3本折って、2本無くしました(どんだけー!)。しかもそのうち1本は、買ったばかりのものを持っていった瞬間に、どこかで無くして帰ってきました(おい!)。鉛筆、赤鉛筆、消しゴム等はもはや無数に失踪。暑い時期には帽子をかぶって登校するのですが、この帽子を失くしました。筆箱は表面のビニールが毎日毎日ちょっとずつほじくられ続けて、ズタボロになったため4年生になるのをきっかけに買い替えました。お子さんの性格や性別にもよるので一概には言えないのですが、それでもやっぱり低学年のうちは「壊れる」「忘れる」「失くす」の3点セットの覚悟は必要かもしれません。ちなみにわが家では、傘は本当によく失くすので安いものを買い替えるシステムにしました。長靴については安いものを買ったのですが、やっぱりすぐ底が剥がれてきてしまうので、次男の時にはいいものを買おうと思っています。最後に「予想外に必要だったもの」について。■意外に必要だったもの結構学校や地域によってルールがそれぞれなのでしょうが、2つの小学校へ通わせる中で(長男が2年生のときに転校しました)意外に共通していたのは、ランドセルのフックに手提げや体操服などを引っかけちゃダメっていうルール。私の子ども時代などはフックに体操服や給食着をひっかけて、できるだけ手に持つものを減らそうとしていましたが、今は逆にランドセルに引っかけちゃダメらしいです(安全面で)。ですので、せめて片方の手は空くようにと軽くて薄くてマチが広いバッグを持たせています。以上、私の「買わなくてもよかったもの・買ってよかったもの」でした。あくまで私個人の見解ですし、学校によっても基準がさまざまだと思いますので、参考程度に読んでいただければ幸いです。
2018年03月22日わが家の次男が4月から1年生になります。きっと新1年生をお持ちのママ達も、私と同じように期待半分不安半分といったところではないでしょうか。3年前には長男が1年生になりましたが、最初の不安はやはり1人での登下校でした。送り迎え必須の幼稚園時代は終わり、これからは1人での登下校が始まります。最近は地域・学校が連携して子どもたちのサポートをしてくれていて、横断歩道や通行量の多い箇所などはシニア世代のボランティアスタッフさんや保護者が当番制で交通指導に立っているところも多いので、最初っから最後まで1人というわけでは決してありません。しかし、初日から1人で行かせるとなるとやっぱり心配。最初の何日かは一緒に付き添って登校をされる方が多いのではないでしょうか。かくいう私は初日から付き添いをせずに1人で放り出しました。当時は良かれと思ってやったことでも、今から考えたらもっと他にやり方があったかなぁ…と後悔しているところがあります。私の失敗が活かされればと思い、この記事を書くことにします。■3兄弟ワンオペ育児真っ最中! 学校まで送ってあげられない私のところでは、集団登校がありません。また始業時間が早いので歩くスピードを考えると7時15分には出なければいけません。上にお兄ちゃんやお姉ちゃんがいれば一緒に連れていってもらえるのですが、わが家は第1子。あいにく近所に上級生がいません。ん~~…困りました。この時わが家の状況としますと、私自身も下の2人の子どもを抱えててんてこまいで。新入園の次男とまだ歩けない1歳の3男。全くアテにならない夫。長男を学校まで送ってあげたいですけど、この気むずかしい次男と、泣き虫の3男を連れて学校まで往復1時間を歩いて帰って、そこから幼稚園に連れていく余裕が私にはありませんでした。そこで、近所の幼稚園のお友だちと2人で通わせることに。近くの公園で7時15分に待ち合わせをして、そこから大通りに出るまではお友だちのママが送ってくれることになりました。私は玄関で長男を送り出すだけになったのですが、新学期早々試練が訪れます。■新1年生を襲う「悪天候」連続で春の嵐。お天気に恵まれない日が続いたのです。ランドセルを背負ってカッパを着て、傘をさして、雨ザァーザァー・風ゴォーゴォーのなか登校する新1年生。お天気ばかりはどうしようもないとはいえ、かわいそうでしたねぇ…。見送る背中に思わず涙が出そうになりました。それでも「1番最初にこれを経験しておいたら、もう怖いものはない!」「雨でも風でも頑張って行ってこい!」と家の玄関で送り出すことにしました。最初はお友だちと一緒に待ち合わせて行っていた長男ですが、2週間も経たないうちに「1人でいきたい」と言い出すようになりまして、思っていたよりも早く自分たちでの登校に慣れたように見えました。「よかった」と私もホッと胸をなでおろしていたのですが…。入学から1ヶ月ほど経った頃でしょうか。何の話題だったか忘れてしまいましたが、ある日長男と私が言い合いになってた時に、ふと、長男の口から出てきたのです。■本音をぶつけてきた長男「ママも学校まで送ってよ! 1回も送ってくれたことない。みんな送ってくれてるのに~~!」と。全然別の話をしていたのに、最終的に長男が泣きながら訴えてきたのはこれでした。これが本音だったんでしょうね。一見すんなり慣れたように見えた長男でしたが、実は心の中ではうらやましかったのだと思います。お母さんやおばあちゃんと一緒に登校している子を横目で見ながら、てくてく歩いて学校に向かっていたのだと思います。なかには朝も一緒に行って、帰りも途中でお母さんが待っていてくれる子もいるのに、「僕のところは朝も帰りもいないじゃないか!!」といったところでしょうか。長男なりに、私の状況も理解して我慢してくれていたと思います。私はその長男の本当の気持ちに気づいてるような気づいていないような、見て見ないフリをしているようなところがありました。既に新しい世界に馴染んだように見えた長男でしたが、時間差で本音を抑えきれず私にぶつけてきたのでした。そこで当時の私はどうしたかというと…■それでも私が突き放した理由一緒に登校してあげる。ではなく、「1人で頑張って通いなさい」とやはり突き放しました。せっかく軌道に乗ってきたところをまた逆戻りしそうな気がして、このまま貫き通したのでした。みんながみんなお母さんと登校しているわけではないからです。私のように下の子がいるお母さんや、お仕事をしているお母さん、家庭によってさまざまな事情があります。私自身、あの状況で送り迎えをするというのは厳しかったです。これについてはさまざまな意見があるかと思いますが、やはりこれは経験してみなければわかりません。子どもには申し訳ないけれど、それぞれの事情の中で我慢してもらうところは我慢してもらうしかない、と心を鬼にして結局そのまま長男1人で登校させることにしました。それ以降長男が同じことを言うことは何度かありましたが、その度に「ママは一緒には行けない」と言いその理由を伝えました。結局長男はその後諦めて1人で通うようになり、今ではもうすっかり慣れています。3年間ず~~っと超早朝登校男子(現在クラスで2番目に早いそうです。まだ上がいるのか!)です。がしかし、ここで思わぬ落とし穴が。■次男の入学でまさかの事態…母の反省来月から次男が入学するので、一緒に登校してほしいとお願いしたのです。そしたら、こんな答えが。がーーーーん!!「僕だって初日から1人で学校に行ったんだから、弟だって同じように1人で学校に行ったらいいじゃん」そ…そんなぁぁ~~~!あなたお兄ちゃんでしょ!と言いたくなるところですが…。「自分は1人で頑張ったのになんで弟はいいんだ」って思う気持ち、長女である私もよーーーくわかります。「お兄ちゃんだからきっと連れていってくれるだろう」と思っていた私ですが、どうやら彼には「兄」としての自覚よりも「平等」を重んじる気持ちのほうが大きいようです。その根底にはやっぱりあのときの満たされなかった気持ちが残ってると思うんですよね。あのとき、せめて、一緒に来てほしいって言った時ぐらいは一緒に行ってあげればよかったなと、3年後の今後悔するようになりました。一緒についてきてほしい! と泣く長男に、かわいい子には旅をさせよと突き放しましたが、寄り添える時には寄り添ってあげればよかったです。もう少しあのときできることがあったはず。当時の私は夫をそもそもアテにできない、しちゃいけないと思い込んでいましたが、私1人でなにもかも抱えようとせずに、もっと夫に助けを求めて協力をしてもらえばよかったと思います。ずっと続くわけじゃないんだし、最初に1、2週間ぐらい夫婦そろって協力体制をとればよかったなと今になって後悔しています。【お知らせ】前回の 「夫の本音は妻の予想とは真逆だった…! 夫をハンドリングする極意」 の記事下アンケート「Q. 夫婦間でズレを感じたことはありますか?」のアンケート結果はこちら↓
2018年03月15日子どもがまだ小さい間は、おもちゃや場所の取り合いをしてしまったとき、保護者が仲介に入って間を取り持ってあげたりしますよね。幼稚園が終わった後や休日に、子どもが「○○ちゃんと遊びたい!」なんて言う日も、勝手に1人で遊びには行かせられないので、相手のお母さんに連絡を取ってお伺いを立てたりします。しかし、子どもが小学校に入ると徐々に母親が顔を出すことはなくなってきます。わが子は現在小学3年生。1年生の時には放課後の公園に一緒に付いて行く事もありましたが、今はもうありません。子どもたち同士で遊ぶ約束をして、近くの公園で勝手に集合して遊んで時間になったら帰ってきます。そんな姿を見ていると、ときどきお友だちとの関係で悩んだりする事が出てきます。そんな時、どこまで親が介入していってもいいのか、その見極めが毎度難しく悩むところです。小学生になると、子どものお友だちがどんな子かを親が知らないことも多々あり、何なら顔すら知らないっていうことがどんどん増えてきます。わが家の場合、夫の仕事の関係で転校しているので尚更です。■小3の長男が抱えたお友だちの悩みそんなある日、長男が言ってきたんです。長男:「ねぇ、一緒に遊びたくないのに一緒に遊ぼうって言われて困るんだけど」(ほほーー。とりあえずもうちょっと話を聞いてみよう)私:「どうして一緒に遊びたくないの?」長男:「一緒に遊ばないと殴るって言われるから」(お……おおぅ。そそ、そんなにまで…)私:「じゃぁ正直に『そういうこと言う人とは遊びたくない』って言ってみたら?」長男:「言ってるよ! 今日は遊びたくないって言った!」私:「そしたらなんて?」長男:「今日学校から帰って、公園で一緒に遊んでくれなかったら明日殴るって」(おお……)長男:「ねぇ~、お母さんなんとかしてよ~!!」と、ここで私に泣きついてくるわけです。長男:「なんとかしてよ~! 遊びたくないって言っても聞いてくれないし、遊びにいかないと殴られちゃうよ~~」ゆっさゆっさと私の腕をつかみながら嘆きます。これらのやり取りは学校での出来事。とはいえ放課後(学校外)の約束。もちろんおうちの連絡先も知りません。うーーーん。困った…!実は私、この手の対処がすごく苦手なんです。■子どもの悩みの解決の仕方がわからないなぜかというと、私自身が友だちと大きな喧嘩をした経験があまりなく、どう折り合いをつけたらいいのか自分自身よく分からないのです。いじめをしたこともなければいじめに合ったこともない、平和に育ってきたタイプです。そりゃ学校生活の中で「嫌だなぁ……」「あの子ちょっと苦手だなぁ」と思う事もありましたけど、それを母親に相談して「なんとかしてくれ」って思ったことはありません。だから、こういう時、子どもがどういう風に親に動いてほしいのか、どういう風に声をかけてあげれば子どもの気が楽になるのかがわかりません。おまけに、子どもが全員男の子ということもあり、強くたくましく生きていってほしいという願いもあるので、つい「自分の力で乗り越えろ」精神を持ち出してしまいがちです。学校でのお友だちの関係での悩みに母親の私がどういった言葉をかけてあげればいいのか……。いつも悩みます。そんな私の思いとは裏腹に、私:「学校の先生には相談した?」長男:「したけど。僕はお母さんになんとかしてほしいの!!」と言い切る長男。えええええ~~~~~汗。困った…。長男:「ねぇ、どうしたらいい? お母さんから何とか言ってよ。A君に!」私:「そんなこと言われても………」ごにょごにょごにょ。(自分に火の粉がかからないようにする私)私:「よし! じゃぁわかった! 明日学校に行って、一度真剣にA君に話してみたら? 一緒に遊ばないと殴るとか言うのはやめてほしいって。きちんと言えばわかってくれるんじゃないかな?」と、提案したのですが、長男の答えは、「どうせ言ったって聞いてくれないもん」のひと言。出ました。「どうせ…」です。私:「なんでよ! そんなの分かんないじゃない。きちんと伝えればわかってくれると思うよ?」長男:「そんなことない。絶対わかってくれない」(そ……そんな。その思い込みの激しさ誰に似たのか。あ、私か)仮に私が長男の立場だったら、さっさとその場しのぎで公園に遊びに行きます(笑)。「一緒に遊びたくない」って面とむかってなんて言えないタイプだったので、きっとがまんして、しばらく遊んだら帰ってきます。そういう子どもでした。だから、逆に「遊びたくない」って言える長男のメンタルすごいなと思うのですが、A君からしたら悲しいでしょう。私:「きっとA君、長男とものすごく一緒に遊びたいって思ってるけど、その表現がちょっと空回りしちゃってるだけかもしれないでしょ?」長男:「そんなことない。嫌なものは嫌だ」(まぁそうか)私:「でも本当に殴ってくるかどうかなんて分かんないじゃん。そうやって強めに言ってるだけかもよ?」長男:「そんなことない」私:「どうしてそんなことがわかるのよ」長男:「きっとそうだもん!」はぁ~。どうしたらいいのでしょう。放課後のことだから学校の先生に相談するのも気が引けるし、ずっと悩んでる様子だったら相談しますけど今日1日だけのこと。私自身、これぐらい自分でなんとかせい! という感覚が強いんです。そうなると、今度はこう言ってきます。長男:「お母さんはどうせ自分でなんとかしろって言うんでしょ! 僕のことなんかどうせもいいんだ」…いや、そうじゃない。そうじゃないのよ。僕のことがどうでもよくないからこそ、自分で乗り越えてほしいって思うんだけど……。結局この後どうなったのかというと、A君とたまたま道で会った時に、A君と私とで直接お話ししてみました。A君も理解してくれて、問題は解決したように私としては感じています。日々やってくる、この手の問題にどこまで介入していけばいいのかなと悩んでいたところ、気づいたことがありました。それは、私が子どもの悩みを聞いた時、大前提に頭に置いておくべきことは、子どもの世界は、大人が思うよりもずっと小さい世界だということ。■子どもの悩みと、大人の悩みの違い学校・クラス・家庭・習い事。活動してる場所はさまざまありますが、大人が思っている以上に子どもの世界は小さくて狭いんですよね。その小さくて狭い世界の中での悩みは、大人から見れば小さなものでも、子どもからすれば大きな悩みであることを忘れちゃいけないなと思うのです。お友だちと喧嘩したり、ぶつかり合うことは決してマイナスなことではありません。自分とは違う価値観の人がいることを知るきっかけにもなりますし、こうした経験はいつかきっと、大人に成長していく上での糧となり、生きる力のひとつになると思います。だからと言って「いつかきっと為になるから自分でなんとか乗り越えて!」と放任しておくのがいいかというと、決してそうではありません。まだ未熟な彼らにとって、小さな世界のなかでどう乗り越えていったらいいのか、その方法を1から自分で見いだせといわれてもその方法が分からないと思うのです。だからこそ「こうしたら?」「ああしたら?」と提案してみたのですが、長男からしたら欲しい答えはそれじゃないんですよね。将来のためになるって言われたって、今悩んでるんだからそれをなんとかしてほしい。ごもっともです……。どう声かけをしてあげれば前向きな気持ちになってくれるのか。難しいですね。私がそんなことを考えていたある日、こんな光景を見かけました。■悩んでいる子どもが、大人に求めていること学校の門の近くで女の子がしくしくと泣いていて、朝の挨拶で立っていた先生が声をかけていらっしゃいました。聞くところによると、どうやら登校中にお友だちが自分のことを抜かして、早く歩いて行っちゃったとかなんとか。大人からしたら「そ……そんなことで泣いちゃう!?」と思うわけですが(笑)、小学生の女の子からしたら、学校に行く気が失せちゃうほど嫌な出来事だったわけです。しかし、しばらく先生が「そうだったの」と話を聞いてやると、涙を拭いて学校に入っていきました。きっとこれなんですよね。私がこの女の子だったとしたら「あなたも負けずに早く歩いたらよかったんじゃない?」とか「そんな小さなこと気にしてたら、これからの人生やっていけないわよ」とかそんな言葉全然ほしくないんです(笑)ただ話を聞いて、「そうか…それは嫌だったね」と自分の気持ちを認めてくれたら、よし気持ち切り替えて頑張ろうってなれると思うんです。だから私が長男にしてあげるべきだったのは、解決の方法や言葉ではなくて、聞いてあげる姿勢だったんだな、とこの女の子をきっかけに考え直すことができました。提案ではなく、話を聞いて、長男の気持ちを汲んで一緒に「それは嫌だったねぇ、わかる、わかるよ!!」と精一杯同意してあげたら、長男の気持ちも晴れて、お母さんは分かってくれたって、少しは思ったんじゃないかなと思います。話を聞く力、私もまだまだ反省しっぱなしです。【お知らせ】前回の 「『名前のない家事』からの解放! 夫も子どもも気軽にできる片付け術」 の記事下アンケート「Q. 家事を家族で上手に分担できていますか?」のアンケート結果はこちら↓
2018年03月01日子どものテストの回答って、予想がつかないことってありますよね。思わずクスっと笑ってしまうような珍回答でも、その素直な発想に思わず癒されてしまします。ぴよぴよさんかわいい(笑)たぶん他のテストの問題で「けいこさんがえんぴつを~」とか「たろうさんがりんごを~」っていう出題があるので、そのノリで「ひよこさん」と書いたんだと思うんだけど、こりゃかわいいなぁと思いました。(こまめは同じテストで「ひよこ」、と「さん」ナシで書いてました。)そうえば前に記事でも描いたさくらんぼ計算はすでに脳内で計算されているらしく、過程を書いた筆跡がなかったです。ちゃんと勉強してるんだな と、こんなことでも感動してしまうわたし。さくらんぼ計算の記事はコチラ
2018年02月03日ヲタママだっていーじゃない!
4人の子ども育ててます
子育て楽じゃありません