わが家の娘が1歳になったころ、夫の実家へ帰省することになりました。初めての飛行機での移動だったので、娘のために事前にさまざまな状況を想像して準備をしたのですが……。予想外な出来事に放心状態になりそうだったお話です。義実家へ帰省、娘は初めての飛行機長女が1歳になったころ、夫の地元へ帰省することになりました。義実家は遠方のため飛行機での移動です。 娘は初めての飛行機移動になるので、快適に過ごせるか、周囲の方へ迷惑をかけることがないか、事前にさまざまなことを想像して準備を進めました。 そして準備万全! 忘れ物もないことを何度も確認し、いざ出発です! これは想定していなかった…無事に搭乗し、2時間のフライトが始まりました。育児用ミルクも飲んだし、おむつも替えた! おもちゃや絵本もあるし、なんでも来い!というような心境の私。 さっそく、娘がお気に入りの光るおもちゃをつかみました。このおもちゃ、電源がありスイッチを入れると光るのですが、なぜか光らない……。いろいろと試しても光らず、おそらく電池切れ! ここまで順調に進んでいたのに、娘は泣いてしまいました。 一度泣き始めた娘は、他のおもちゃを見てもなかなか泣き止みません。夫とともにあやし、なんとか落ち着きましたが、ヒヤヒヤしました。着陸したあと、すぐに電池を買いに行ったのでした。 準備は万全だと思っていたのですが、まさか電池切れとは……。このときは娘が落ち着いてくれたのでよかったですが、その後の旅行の際には、事前におもちゃなどの電池を交換するということがリストとして追加されました。どんなときも、起こり得るピンチを想像して行動するべきだと思わされた出来事でした。 イラスト/ミロチ著者:高山ななみ監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年04月11日産後、子どもからもらってしまった風邪。授乳中なので薬はなるべく飲みたくない、暖かくして寝ていれば治るかな?と思っていました……。しかし、1週間経っても治るどころか大量の鼻水、頭痛、高熱と、さらに悪化。そして飛行機に乗ったら目の前に星が飛ぶほどの激しい頭痛! いったいどうしちゃったの私の体!? どんどん悪化していく風邪子どもが生後10カ月を過ぎたころからしばしば風邪を引くようになりました。あるとき私が子どもから風邪をもらい、鼻水と微熱が。しかし、まだ授乳中だったこともあって風邪薬などは飲まず、自然治癒を目指すことにしました。 ところが、1週間経っても風邪は治るどころかさらに悪化。大量の青い鼻水と頭痛、そして38度を超える熱が出始めたのです。特に鼻水がひどく、ティッシュ1箱が1日で空になるほど鼻水がとめどなく出ていました。 医師の診断は「副鼻腔炎」あまりにつらい症状が長引くため、ついに内科を受診することに。そこで診断されたのは「副鼻腔炎」でした。副鼻腔炎とは俗に「ちくのう症」と呼ばれているもので、鼻の穴につながる空洞部分(=副鼻腔)に膿がたまったり、炎症を起こしたりする病気だそう。 抗生物質を含むいくつかの薬をもらい、その後1週間ほどで症状は落ち着きました。薬は授乳中でも飲めるものだったので、授乳に影響は特にありませんでした。 飛行機で経験した地獄の頭痛副鼻腔炎が落ち着いてきたころ、私の両親と子どもと共に東京から北海道へ行く用事がありました。しかし、飛行機が着陸態勢に入ったとき、事件が起こったのです。突如襲ってきた、目の奥を刺すような激しい痛み。 「目の前に星が飛ぶ」というのはこういうことかというくらい強烈なものでした。ひとまず膝の上に座っている子どもを隣の席の両親に預け、ひたすら耐える私。原因がわからないこともあり、痛みと同時に恐怖と不安との戦いでもありました。 頭痛の原因も「副鼻腔炎」!!しかし数分後、それまでの痛みが嘘のように頭痛がおさまりました。着陸後スマホで調べてみると、出てきた言葉は「飛行機頭痛」。鼻が詰まった状態の副鼻腔が飛行機内の気圧の変化で膨張し、脳や鼻を圧迫することが原因だそうです。 副鼻腔炎を患った人がなりやすいという記載もあり、「またもや原因は副鼻腔にあったか!」と思いました。たしかに飛行機の中で少し鼻が詰まっていた気がしましたが、まさかそれがあんな痛みにつながるとは夢にも思いませんでした。 とても不快な症状が続く副鼻腔炎。私は出産まで副鼻腔炎とは縁がありませんでしたが、やはり産後はいろいろと体にも変化がありました。子どもだけでなく自分自身のケアも大事だなと痛感しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:優木このみ2歳女児の母。出産後まもなく、夫の海外転勤のため家族でイギリスに1年ほど滞在。現在は帰国し日本で子育て中。自身の体験を中心に執筆している。
2021年01月23日前回、妊娠を報告したとたん、夫が大喜び、そして私はモヤモヤした話をしました。私には向けられたことのない愛情を一心に受ける赤ちゃんに悔しい気持ちが起こってしまい…。結果的に「赤ちゃんの誕生を喜ぶ夫は、良い父になる」と視点を変えたことで乗り越えました。そして、今回は妊娠中期の私と夫の話です。ちょうど年末年始頃に安定期に入ったため夫に「子供が生まれたらしばらく旅行ができなくなるから、夫婦2人の旅行をしたい!」と夫にお願いしました。■妊娠中の旅行、大丈夫?妊娠初期からつわりもなく妊婦の自覚が薄い私に比べて、慎重派の夫。安定期に入ったとはいえ、妊娠中の旅行はリスクがあるのでまずは産科で確認してから、ということになりました。産科の先生に確認すると、さいわいにも今まで妊娠の経過が順調であることから「問題ないです」と言ってもらえました。しかし心配性の夫はさらに安全に旅行するために、3つを旅行の条件に出してきました。●国内旅行とすること●飛行機以外で移動すること●旅行の予約は直前に取ること新幹線チケットを予約しようとしたのですが、年末だったため1席分しか取れず…。「(チケットが取れないなら)二人で飛行機移動でいいか」と夫は条件をゆるめることはなく、おなかのなかの赤ちゃんのために「私の飛行機移動NG」はゆずりませんでした。■心配性の夫によって、旅行の幕開けは恋人気分!?そして、夫が決めたのは、夫婦別々の移動で現地集合すること。ひとりで新幹線に乗って、飛行機で先に着いてる夫と待ち合わせ。まるで遠距離恋愛中のカップルのような待ち合わせ!思わぬアクシデントでしたが、新鮮な気持ちで旅行が幕開けとなったのです。旅行は、夫の希望でいろんなお寺や神社を巡りに。京都は坂が多く、お寺や神社は境内も広い。このため思った以上に歩く距離がありました。私の体調は元気いっぱいではあったのですが、やはり妊娠前よりも疲れやすい。このため多めに休憩をするように心がけました。■初めての胎動で夫の私に対する態度に変化が!しかし、ホテルの部屋に戻った頃には2人ともかなり疲れていて…。夫は観光に夢中になって、途中妊婦との旅行ということを忘れてしまう瞬間があったようです。そんな会話の最中、お腹に違和感が…その時妊娠19週で、初めての胎動!夫もすぐさまお腹を触りましたが「…わからない」と残念そうな顔。「私にしかまだわからない胎動…」胎動を感じたことで、「私が無理をするとお腹の中の赤ちゃんも苦しくなるのかもしれない」とあらためて強く気づかされました。だから夫にもこんなお願いを…。「元気だけれども、京都旅行は坂道・階段が多く、境内も広く、思った以上に体力を使う」「妊娠前より疲れやすくなっているので、歩くペースや行く場所を考えて欲しい」夫も「そうだよね、『たくさん観光名所まわりたい!』って思ってたけど欲張らないようにするね」と気遣いが芽生え、残りの観光は妊婦の私に無理のないペースに。妊娠前は私の体調に気を使ってくれるなんてなかった夫。でも、今回の旅行では私以上に安全な旅行ができるように心がけてくれたことに本当に感謝です!慎重派夫の神髄を見た!という感じでした。そして旅行によって私は、妊娠前と妊娠中では体がまったく違うことをようやく実感。「赤ちゃんを無事産むこと」これこそが私と夫の最大のテーマだと、二人の認識をあらためて胸に誓った私たち。だったのですが…後期に私の妊娠最大の苦難が待ち受けていました。この苦難をどうやって夫と乗り切ったか。次回に続きます。※この体験記に記載された内容は、あくまでも筆者の体験談となります。妊娠中の飛行機搭乗は、後期になると申告が必要となりますが、基本的には搭乗は可能です。また妊娠中の旅行、飛行機への搭乗については、詳しくは主治医にご相談ください。\「うちのダメ夫」が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月11日外出自粛や休校の延長に伴い、もうしばらく「おこもり生活」が続きそうです。そろそろTVやゲームにも飽きてきたお子さんも多いのではないでしょうか。デジタル機器から離れ、久しぶりに息子たちと紙飛行機で遊んでみました。身近な材料で手軽に作れて、それでいてなかなか奥が深い紙飛行機の世界に魅せられ、アナログ遊びの楽しさを再発見できました。飛行距離が世界最長!ギネス記録の紙飛行機今回は、もっとも遠くへ飛ばした飛行距離(Farthest flight by a paper aircraft)が、69.14mとして、ギネス世界記録に登録されている紙飛行機の作り方を参考にしました。必要なものは、A4サイズのコピー用紙1枚のみ。とてもシンプルな作り方なので、子どもでも短時間で作ることができます。インターネットに掲載されていた作り方をご紹介します。作り方1.A4コピー用紙を縦長に置き、下図赤線部分で折ります。2.先ほど折ったところを一旦戻します。3.左側も同じように折ってから戻し、下図赤線の折り線が付いた状態にします。4.右上の角を「1.」で付けた折り線より2㎜内側の位置に合わせ、左下方向に折ります(下図参照)。5.「4.」で折った状態を一旦戻し、左側も同じように2㎜内側になるように折ります。6.右側を「4.」の折り目に合わせて折り戻し、「5.」で左側を折った上に重ねます。7.右側と左側が折り重なってできた下側の三角形の頂点(下図赤い星マーク)に合わせ、下図青線で折りさげます。8.下図赤線に合わせて折ります。9.左側も同じように折ります。10.三角の頂点が左側にくるよう向きを変え、裏返します。11.下図赤線に合わせて 半分に折り上げます。12.下図赤線に合わせて 上部を一枚折り下げます。その際 左端の角から「3~5㎜」ほどずれたラインで折るようにします。13.反対側も同じように折り、左右の翼を開きます。その際 翼が水平よりも少し上を向くように広げます。完成です!飛ばしてみました!実際に飛ばした時の画像がこちらです。[embed][/embed]無風の状態だと、かなり遠くまで飛ばすことができました。飛ばしてみて、遠くまで飛ばすためには、紙飛行機の重心が大切と実感しました。重心がとれていると、飛行が安定しより遠くまで飛ばすことができます。紙試行機作の成工程にある「2㎜、3㎜~5㎜」などの細かい設定により、紙飛行機全体の重心を調整しているので、できるだけ忠実に折り進めてください。一度飛ばしてみて、飛行が不安定で遠くまで飛ばない場合は、軌跡や失速の様子などをよく観察してみましょう。紙飛行機の折り目の幅や角度を少し変えたり、セロハンテープなどを貼り付けて重みをプラスするなどして、重心を調整することで、遠くまで飛ぶように修正できるかもしれません。また、飛ばし方もポイントとなります。力任せに投げるように飛ばしてもうまくいきません。飛行機を地面と平行(又は少しだけ、上に向け)前方に押し出すようなイメージで手を離すと、スムーズに飛んでいきやすいようです。お子さんと一緒に試行錯誤を繰り返し、飛行距離の更新に挑んでみませんか。<文・写真:ライター又多実千恵>
2020年05月23日今回は、妊娠中の飛行機の利用と海外旅行についてお話しします。 妊娠中は飛行機にいつまで乗れる?まず、航空会社によって搭乗可能な妊娠週数は異なりますので、事前に確認しておきましょう。搭乗条件に、医師の診断書の提出が必要なことがあります。 飛行機に乗る予定がある場合は、妊婦健診の際に担当医に相談してください。国内線と国際線によって、妊婦の搭乗条件、診断書の書式や提出期限は異なります。病院側が航空会社に提出する診断書を常に用意しているわけではないので、ご自身で調べてから担当医に相談するようにしましょう。 ただし、医師が診断書を書いたとしても、飛行機を利用する当日の妊婦さんや赤ちゃんの健康状態、搭乗中や滞在先で受ける医療の質を保証するものではないので注意が必要です。妊娠経過は個人差があり、週数によって起こりやすい症状やトラブルは異なるため、医学的に安定期と言える時期はありません。航空会社の説明に「安定期妊娠○~△週」と表現があるため、安定期といわれる期間は搭乗しても良いと解釈する妊婦さんもいますが「安定期」は医学用語ではなく、すべての妊婦さんの安全を保証するものではないのです。また、空港内や飛行機内には多数の利用者がいます。航空会社はすべての利用者が快適に利用できるようにルールを設けています。それぞれの健康状態に対して予防・対策をするのは利用者のマナーであり、自己責任であることを心得ておく必要があります。飛行機を予定外に着陸させることはあってはならないので、飛行機に乗る際は慎重に判断しましょう。 妊娠中は海外旅行や海外出張をしてもいいの?産婦人科医や助産師は、妊娠中に海外旅行や海外出張へ行くことを基本的には許可しません。普段以上に体調管理が必要な時期に海外へ行くことを安全だと断言できないためです。 もし、どうしても妊娠中に海外に行かなければならない場合は、担当医や助産師に正直に相談しましょう。妊婦健診では、妊娠による妊婦さんの変化やおなかの中の赤ちゃんの成長を確認しますが、旅行や仕事で海外へ行く妊婦さんや赤ちゃんの健康状態を確約できるものではありません。海外へ行くと決めた時点で妊娠経過が順調であっても、その後、いつ何が起こるかは誰にもわからないので、慎重な判断が必要になります。 担当医や助産師への相談の有無に関係なく、自己判断と自己責任で海外へ行く妊婦さんもいますが、結果的に何もトラブルなく過ごせたとしてもそれは偶然のことであり、その経験がすべての妊婦さんに当てはまるわけではありません。知人や身近な人が妊娠中に海外へ旅行や仕事で行っても大丈夫だったから自分も大丈夫、と油断するのは危険です。新婚旅行を兼ねて、リゾート地や海外での挙式を希望する妊婦さんもいますが、もし結婚式当日にその土地で入院や早産した場合を想定したうえで検討しなくてはなりません。妊婦さんの体調管理を優先すること、そして妊婦さんとパートナーの人生において優先すべきことを考えながら自己責任で慎重に判断しましょう。 妊娠中の海外旅行保険について海外旅行保険では基本的に妊娠・出産に関わる医療費はカバーされません。通常の医療保険やクレジットカード付帯保険は、海外での妊娠・出産に関わる医療費は補償対象外です。妊娠中に加入できる海外旅行保険もありますが、医療費をカバーする妊娠週数が限定されています。海外の保険会社に妊婦さんを対象とした保険もありますが、滞在先で使用する言語が堪能でないと、もしものときにサービスを受けられないことがあるので注意が必要です。また、日本国内と海外では医療システムや治療費が異なります。滞在する国によっては日本と同じ医療レベルの治療を提供してくれるとは限りません。万が一海外で入院や早産した場合の医療費、滞在費など想定しておくことも大切です。 まとめ妊娠中は、普段以上に体調管理が大切です。妊婦さんの体調と、人生において優先すべきことを第一に考えて、飛行機を利用すること、海外へ行くことを慎重に判断しましょう。 <参考>産婦人科診療ガイドライン産科編2017外務省 海外安全ホームページ「海外旅行保険加入のすすめ」 監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2019年12月27日年末年始のお休み期間までもう少し。旅行や帰省で飛行機を利用する家族も多いのでは?途中下車のできない飛行機では、子どもがぐずったり騒いだりしてしまうとまわりに迷惑をかけてしまいますよね。わが家では、子どもが0歳のころから、30回ほど飛行機を利用しており、最長10時間ほどのフライトを往復したこともありました。そこで、わが家が空の旅を快適に過ごすために工夫してきたことを紹介します。飛行機内での乗り物酔い、耳抜き対策着替え一式は手荷物に。離着陸時用の飲み物もわが子は、気圧の揺れや気流で機体が揺れることの多いフライトで酔うことがあります。座席の前にはエチケット用の紙袋が用意されていることがほとんどですが、口の大きいビニール袋や、普段飲んでいる酔い止めの薬があると安心できますね。また、万が一、服が汚れてしまった時でも、スーツケースの服は取り出せません。手荷物の中に着替え一式があると便利です。そして、機体が離着陸するときは、機内の気圧の変化で耳に不快感を感じることもあります。あまりに痛いと、泣いてしまう子も。それを防ぐためには、離着陸のタイミングで飲み物を飲ませる、もしくは、ストローをくわえさせるのが効果的です。赤ちゃんには哺乳瓶をくわえてもらうといいようです。少し年齢があがれば、アメをなめたり、あくびをしたりすると改善されることが多いです。乳幼児のころの私のおすすめの席最初に降りられる前側、または揺れの少ない真ん中座席の指定が可能であれば、私のおすすめは断然前側!なぜならば、最後に乗れて最初に降りられるからです。飛行機に乗っている時間は少しでも短いほうがいいと考えているパパママには、前の座席をすすめたいです。また、乗り物酔いが心配な場合は、揺れが比較的少ない真ん中あたりの座席を選びましょう。ただ、翼があり、揺れを感じることが少ない一方、エンジン音が大きく聞こえたり、翼で外の景色が見えづらいといったデメリットもあります。0歳~2歳の子どもには、バシネットという簡易ベッドのような装備を借りるのがおすすめです。ベルトサインが消えているときのみ利用できるのですが、自分たちの目の前で子どもが寝てくれると、とてもラク。また、パパやママも、足を伸ばして座ることができるのでゆったりできます。事前予約が必要のため、搭乗券を買ったらすぐにバシネットを予約するのがおすすめ。バシネット付きの座席は横に並んでいることが多いため、右隣も左隣も子ども連れの席になることもありましたよ。航空会社の規定によって、利用対象が体重や年齢、身長別に定められているので、まずは問い合わせてみてください。また、ベビーフードやキッズミール、紙おむつやおもちゃを無料で提供してくれる会社もあります。事前にホームページをチェックするのは必須です。空港内のキッズスペースを有効活用「空港で遊んで機内で寝る」のリズムをつくるわが家のおしゃべり大好きな息子のために、私がもっともする飛行機対策は、空港のキッズスペースでひたすら遊んで、機内では寝てもらうこと。成田空港も羽田空港も、ゲートをくぐった中に無料のスペースがあります。柔らかいクッションや滑り台があり、フライトの時間によってはたくさんの子ども達が遊んでいます。0歳のころからこれを繰り返していたおかげか、最近は空港に着いてキッズスペースで遊ぶと、飛行機に乗って景色を楽しんだ後は、すぐに自ら寝てくれるようになりました。子どもの生活リズムに合わせて、お昼寝時間や夜便のフライトを予約するのもアリです。モニターにも集中できない!フライト中の気分転換は?ヒモ1本でできるアレがおすすめ大人でも長く感じるフライト。集中力がまだついていない小さい子どもは、モニターや外の景色がいくらあっても、やはり同じ姿勢には飽きてしまいがちですよね。そのため、わが家はお気に入りのおもちゃや、飛行機用にと内緒で準備した新しいおもちゃをいくつか持参しています。音の鳴るおもちゃはまわりの迷惑になりやすいので、静かに遊べてかさばらないルービックキューブのようなパズルゲームや、シールブックを活用しています。そして、意外に大人も子どももハマるのが、あやとりです。ヒモを1本持って行くだけなので、荷物にならない点もおすすめです!年末年始の飛行機、家族も周りも快適に過ごせるといいですね。<文・写真:ライターゆかダコ>
2019年12月05日こんにちは。5歳の双子と2歳の末っ子の三姉妹育児をしている田仲ぱんだです。今年の夏休みは、夫を置いて、三姉妹を連れて北海道へ飛行機に乗って帰省していた私。夏休みを北海道で過ごすことは、涼しいし、食べ物はおいしいし、楽しくて言うことなし。ですが、何よりも心配なのが、私たったひとりで、子ども3人を連れて飛行機に乗って、無事たどり着けるのか…!?■地獄だった…子どもと母だけの飛行機帰省<昨年版>なにせ、去年は、本当に地獄だったのです。当時、1歳だった末っ子、飛行機に乗るときに周りに迷惑をかけないようにと、次のようなぐずり対策をしていきました。●午前中の早い時間帯のフライト(眠くてぐずる時間にかぶらないようにする)●時間つぶし用におやつ、おもちゃ、ゲームこうして私たった1人で3人を連れて飛行機に搭乗。最初に周囲の方には「ご迷惑をおかけするかも…」とお伝えしていたのですが、飛行機に乗っている時間の半分以上泣き叫ぶ、前の席を蹴ってしまう…。本当に、周囲の方に大大大大迷惑だったのです…(汗)そのときの私の心労たるや…■早く着いて! 対策すべて失敗したときのママの気持ち早く…早く…着いてくれ…!そう思うけど、しんどいときほど、時間が過ぎるのって遅いですよね~…。おもちゃで誘ってみる、ミルクを飲ませてみる、話しかけてみる、スペースのあるところで立ってあやしてみる…すべてダメでした…。そして北海道、めちゃくちゃ遠い。フライト時間は2時間半もあります。とてつもない泣き声と暴れように、迷惑そうな周囲の人の雰囲気を肌で感じました。1時間以上、地獄を味わいながら、やっとこさ到着した思い出。到着したときには、周囲の方に何度も迷惑をかけたことをおわびしました。■子どもと母だけの飛行機帰省<再び!>そんなこともあって今回のフライトは万全を期することにしたのです。昨年対策したものに加えて●飛行機の中で汚さずに、少しずつ食べられるお菓子●手を使って遊べて、音などがしないおもちゃ●iPadに、娘の好きな動画をオフラインでも見られるようにダウンロード(子ども用ヘッドフォンも準備)前回は知らなかったのですが、私の登録している有料動画サービスでアプリに動画をダウンロードして、オフラインでも見ることができるサービスがありました。そこで、大量のアニメをダウンロード。実際に飛行機に乗った際は、おやつ、おもちゃ、ゲームとそれぞれひとつずつ消費していき、もう他に何もすることがないというタイミングで、アニメを見せました。■子連れでつらかった外出も楽しくなる日が来る!これのおかげで、去年はあんなに大泣きだった娘が、着陸までぐずることなく、ひと言も泣くことなくいられたのです。1歳のときは、あまりアニメに興味がなかった末っ子も、今はアニメが好きすぎて、止めないと何時間でも見てしまいそうな勢いだったのですが、それが飛行機では助かりました。ほかにも、5歳の姉たちが「これで遊ぶ?」「一緒に食べよう~」とあやしてくれたのも大きかったかと思います。子連れでの移動は、泣き声などで周りに迷惑をかけてしまう場面が多々あり、親も気疲れしてしたり、外出することが怖くなったりしてしまいます。でも今回、私は子どもの成長と共に楽になってきたことを実感しました。外出前にいっぱい準備して、対策を考えて、それでも泣かれてしまって、つらい思いをしているママさんも多いと思います。私のような経験をした人もたくさんいるでしょう。でもだからこそ、赤ちゃん連れのママさんをあたたかく見守っていきたいと思っている人もたくさんいますよ。あと一息。一緒に頑張っていきましょう。
2019年09月09日小さい子どもを連れて公共交通機関を利用することは、本当に大変なものです。1駅で降りるくらいなら問題ありませんが、何時間もとなると乗る前から尻込みしたくもなります。しかし必要にせまられて子連れで飛行機に乗らなければならなくなり……。ここでは、夫の海外駐在中、1歳になったばかりの子どもを連れて初めて飛行機に乗ったときの体験を紹介します。 赤ちゃん連れで使えるサービスを利用飛行機に赤ちゃんを乗せるときに使えるサービスがいろいろあります。例えば座席にチャイルドシートを設置してもらえますが、これは通常の座席1つ分の値段がかかります。しかし、日本の航空会社では特定の座席を選べば、壁についている赤ちゃん用ベッド(ベビーバシネット)を無料で利用できるようになっているので、私はそちらを予約しました。 離陸して子どもが泣き始めて変わる空気搭乗するとすぐさま若いCAの女性がにこやかにあいさつに来てくれました。しかし離陸して子どもが泣き始めると、先ほどのCAさんは緊張した感じで「さっきまではとてもいい子だったのに、いったいどうしてでしょう」と言ったのです。 ある若者は、子どもが泣き出すと私のほうを見て舌打ちをし、通路を挟んで隣に座っていた初老の日本人女性は「何歳なの?」とやさしく声をかけてきたものの「うるさくて大変よね」と、どんどん内容が嫌味に変わっていきました。子どもが泣き続けて、せっかく予約したバシネットにも寝かせることができず……。 初めて飛行機で泣く自分搭乗前から緊張していた私は、緊張性頭痛と乗り物酔いを発症し、泣く子をあやさなければいけないのに頭痛と吐き気で何もできなくなり涙が出てきてしまいました。斜め前にこちら向きで座っている先ほどの若いCAは、ぎょっとした表情に。三十路の女性が突然泣いているわけですから当然です。 シートベルト着用サインが消えると、夫がしかたなく子どもを連れてどこかへ移動していきました。本来、着用サインが消えていても危険なので、なるべく立ち歩くべきではありません。 そのとき夫は、飛行機の翼の付け根にあった空間のようなところで、子どもをゆすってあやしたそうです。そして、ようやく寝た子どもをバシネットに寝かせることができました。 ラクだった戻りの飛行機行きの飛行機では子どもが長時間泣いて、バシネットにも寝かせられず大変でしたが、戻りの便では終始子どもがバシネットで寝てくれて私と夫は機内食を楽しむことができました。行きの便は子どもにとっても初めての体験だったので、不安もあり泣き続けたのかもしれません。 小さい子を連れての搭乗は多かれ少なかれトラブルが起こるという認識が必要だな、と感じた空の旅でした。バシネットは行きの便ではあまり役立ちませんでしたが、帰りの便では大いに役立ったので予約してよかったと思いました。 著者:二橋ゆう一女の母。フリーライター。元予備校講師。2011年から2018年まで上海在住。HSK6級保有。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年07月24日赤ちゃんと初めて乗る飛行機には、何を準備したらいいのか? どう過ごしたらいいのか? わからないことだらけ……。今回は、生後5カ月で飛行機(国際線)デビューした息子との約12時間におよぶ長時間フライトの経験から、「赤ちゃんを機内で寝かしつけるために知っておきたい3つのこと」をご紹介します。 座席はバシネット席が安心座席は、飛行機の壁にベビーベッド(バシネット)が取り付けられる席を予約しました。 長時間のフライト中、赤ちゃんをずっと膝の上で抱っこし続けるのは想像しただけでかなり大変そうですよね……。わが家はバシネットがあったおかげで、食事のときにパパかママが抱っこをしている必要もなく、息子がバシネットで寝ている間は自分の時間をもつこともできたので、機内でリラックスした時間を過ごすことができました。 バシネットに使われる赤ちゃん用の布団は、機内で配られるブランケットだったり、バシネット専用の布団が用意されていたり、航空会社によってさまざま。わが家は、エアコン対策のため大判のガーゼとベビースリーパーを機内に持ち込みました。 バシネットのある座席は数に限りがあり、予約が必要な場合が多いので、事前に確認をしたほうがよさそうです。 いつもの授乳クッションでリラックスバシネットでスムーズに寝かしつけられるのがベストですが、ベビーベッドに慣れていない息子をバシネットで寝かしつけるのはなかなか難しく、苦戦しました。普段とは違う環境のなか、息子が一番よく眠ってくれたのは、いつもの授乳クッションの上でした。 授乳クッションのおかけで、長時間でも快適に息子を抱っこできたのでかなり重宝しましたが、授乳クッションは荷物になるので機内で配られるブランケットを巻いて代用するのもありかなと思いました。 抱っこひもで気分転換どうしても寝てくれない息子にお手上げ状態になってしまったとき、役に立ったのは抱っこひもでした。抱っこひもで少し歩いて、トイレ前の少し広々としたスペースで外の景色を眺めたり、ストレッチしたりすることで、座席とは違う時間を過ごせたのが私にとっても息子にとっても良い気分転換になりました。 飛行中は、フライトアテンダントさんたちが、離乳食を温めてくれたり、おもちゃを持ってきてくれたりと、息子が長時間のフライトを快適に過ごせるようサポートしてくれました。 息子と初の長時間フライトを経験し、月齢の低い赤ちゃんと一緒に機内で快適に過ごすには、気持ちよく眠れる環境作りが何より大事だと感じました。また、時差ボケや抱っこ疲れを引きずらないよう、パパとママが交代で赤ちゃんの寝かしつけをするなどチームワークを駆使して、お互いが休める時間を作ることも重要だと思いました。 著者:矢乃さきオーストリア在住の元webメディア編集者。夫・息子との3人暮らし。出産を機に移住した海外での育児経験に基づき、体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年07月19日里帰り出産を終え、自宅に戻るために、初めて赤ちゃんを連れて飛行機に乗ることになった私。「飛行機の中で赤ちゃんが泣いたらどうしよう?」。不安でいっぱいのフライトでのエピソードを紹介します。 赤ちゃん連れで初の飛行機!長女の1カ月健診を無事に終え、里帰り出産のために滞在していた実家から自宅に戻る日がやって来ました。実家から自宅までは飛行機移動。当日は夫に迎えに来てもらい、親子3人で帰るつもりでしたが、急な事情で夫が来られず、ひとりで赤ちゃんを連れて飛行機に乗ることになりました。 産院での健診を除けば、赤ちゃん連れでの外出は初めて。しかも飛行機で1時間の移動。空港までは実家の母に見送ってもらったものの、不安は最高潮でした。 泣いたらどうしよう!? 不安でいっぱいまだ首もすわらない、生後1カ月になったばかりの長女。睡眠のリズムも排泄のリズムもまだまだ不規則でした。情報収集の結果、飛行機のトイレにおむつ替えの台があることはわかりましたが、離着陸の間の離席は不可とのこと。 もしそのときに赤ちゃんがうんちしたらどうしよう? 隣の席の人に臭いや泣き声で迷惑をかけてしまうのでは……? と、心配ばかりが募りました。 先輩ママさんのさりげない手助け結果的には、幸いにも長女は着陸までずっと静かに寝ていました。ところが、いざ飛行機を降りるときになって、今度は慣れない抱っこひもの装着でパニック! ここを先に留めて、あれ、脚はどこに出せばいいんだっけ? と、頭の中は大混乱! そのとき、近くにいた先輩ママさんが、「手伝いましょうか? うちもこのタイプ、使ってたんですよ」と、さりげなく助けてくれました。先輩ママさんのおかげで、きちんと長女を抱っこすることができました。 先輩ママさんは、ご自身のお子さんに「あなたにもあんな小さな時期があったのよ」と言いながら飛行機を降りていきました。あのときの先輩ママさんの後ろ姿は今でも忘れられません。著者:奥田美紀二児の母。IT企業にてSE・プログラマーとしてシステム開発やWEBサイト運用等をおこなう。夫の転勤や子育てのために退職し、現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年06月05日息子と初めて遠くまで旅行に行ったのは、息子が3歳になる直前でした。その理由はもちろん…!一般の航空会社だと国内線は2歳まで無料なんです!■このチャンスは逃すな!準備万端で挑んだ親子旅大人が膝の上に抱えて乗る感じですね。2歳での飛行機には不安があったのですが、このタダというチャンスを逃すまいと旅行にチャレンジしたのです。あまりフライト時間が長いとぐずる可能性も高いので、1時間くらいで行ける場所を選びました。もちろん1時間でも不安だったので(笑)、あやす準備万端で飛行機に乗りました!ぬいぐるみもお気に入りの中でも小さいのを選びました。お菓子は食べたらゴミとして捨てられるし、おもちゃも最悪捨ててもいいように百均で買いました。初めて飛行機の中に入った息子は閉鎖空間が嫌だったのか、最初こそくずっていましたが… ■すべては運任せの親子旅…徐々に慣れてきたのか…子どもと窓際に一緒に座り、外の景色を楽しむのが1番ですね。1時間ほどのフライトでしたが、ほとんど泣くこともなく無事に旅行先に着くことができました。2歳児との旅行で感じたのは、当たり前ですが『計画通りにはいかない』ということ。わたしは運よく飛行機はうまくいきましたが、やっぱり旅行中は思い通りに進まないことも多々ありました。あまり計画を練りすぎると、うまくいかないときに…すごくイライラしてしまうので(笑)、ほどほどに計画を立てるべきだと思います。何パターンか考えるのもアリですね。小さいお子さんと旅行を楽しむには「柔軟性」が大事です!!
2019年04月28日こんにちは! 5歳、3歳、1歳の三兄弟のオカンあざみです。 前回 に引き続き、3人子連れの沖縄旅行記のLCC(※)攻略編です!※LCCとは、ローコストキャリア(Low Cost Carrier)の略称で、低価格の運賃で運航サービスを提供する航空会社のことです。この記事は2019年にLCCのひとつ「ジェットスター」を利用した際の体験記であり、他のLCCではサービス等が異なる可能性があります。関空国際空港~那覇空港間をLCCを利用して行ってきました。初めての飛行機でぐずりはじめる三男のさぶろう。その時脳裏にあることがよぎった。もしかして……気圧で耳がきもちわるいのかも!?高度1万メートルまでものすごいスピードであがっていく飛行機。それによって気圧が急激に変化し耳が痛くなったり違和感を感じたりすることがあります。以前、次男が0歳で飛行機にのったとき、気圧のことをあらかじめ調べていたので離陸時に授乳をして予防しました。しかし、さぶろうはすでに断乳済み。というわけでストロー付き飲み物が必須!実はLCCの多くは機内での飲み物のサービスが有料となります。紙コップ一杯のお茶が地上で購入するペットボトル飲料よりも高いなんてことも…。飲み物を機内持ち込むことはOKなので事前に買っておくことをオススメします(保安検査場にて、持ち込みたい飲み物を提示する必要がある。また、手荷物検査後にある売店で買うことも可能)。ペットボトルにストローつきのふたがつけられるアイテムをあらかじめ用意しておくととても便利でした(100均でも売ってます)。もうひとつ、ふたのついたストロー付き飲み物を持ち込んだ方がいい理由としてポケットがない!座席前方にある、ちょっとしたものを入れておける便利なポケットがありません。テーブルをひらき、その上にコップに入った飲み物を置いておくと子どもが手を伸ばしてこぼれてしまうなんてことが起こりかねません。また、赤ちゃんがテーブルをバンバンと太鼓替わりにすることもあり必要なとき以外はテーブルを閉じておきたい……。なので、どこにでも置けて飲みやすいふた&ストローつきの飲み物があるととても便利でした!次回、LCCをさらに攻略! 座席の選ぶときのポイントをご紹介します!
2019年04月22日わたしは現在関東に住んでおり、実家は九州です。帰省の際に、生後3カ月の次女を連れて飛行機に乗りました。そのとき準備しておいてよかったものや、うれしかったサービスをご紹介します。 機内でもらえるおもちゃが神! 飛行機の中でグズられると困るので、いくつかおもちゃは準備していました。しかし音の出るものは避けたいし、同じおもちゃでは飽きてしまいます。機内には絵本もありましたが、まだ絵本をじっくり見る年齢でもありません。 すると、絶妙なタイミングで客室乗務員さんがオリジナルのおもちゃを出してくれました! そのおもちゃが、飛行機の形をしたふわふわのぬいぐるみのようなもので、後ろの紐を引っ張るとブルブルブル……と震えながら前に進むのです。音もほとんど出ず、危険性もなく、その何とも言えない震える感触にわが子は大喜び! ニコニコ笑って楽しんでくれました。 あってよかった! お気に入りのタオル乗り物に乗るとよく寝る子だったのであまり心配していなかったのですが、寝るときは家で使っているお気に入りのタオルがないとダメな子でした。眠いのに寝れなくてグズグズ……とならないように、手荷物は預けつつもそのタオルだけはしっかり機内に持ち込みました。 最初はいつもと違う雰囲気に驚いた様子でしたが、家のにおいが染みついたタオルを持つことで、安心して眠れたようです。 耳抜きのためのミルクは必須離陸や着陸時に耳が詰まったようになるのは、大人も赤ちゃんも一緒です。でも、赤ちゃんは耳抜きができないので、何か飲ませて耳抜きをしてあげる必要があります。 わたしは飛行機に乗る直前にミルクをつくり、離陸のときにちょうどよい温度で飲めるように準備しておきました。また、そのときおなかがまったく空いていない状態だと飲んでくれないため、その前の授乳時間も調整しました。なお、着陸時は眠っていたので無理に起こさず、そのまま寝かせていましたが大丈夫でそうでした。 赤ちゃんを連れての初めての飛行機は何かと緊張しましたが、月齢が低いうちはよく寝てくれるので逆にあまり手がかかりませんでした。さらに、航空会社の方たちや客室乗務員さんたちがとても親切で、ブランケットや絵本なども持ってきてくれました。遠くて毎回大変な帰省ですが、子どもたちも飛行機に乗るのは楽しみなようです。 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年04月19日こんにちは! 5歳、3歳、1歳の三兄弟のオカンあざみです。先日家族で3泊2日の沖縄旅行に行ってきました!はじめてのアクティビティやはじめての飛行機……子どもたちはたくさんの「はじめて」を経験し、またひとつ成長できた旅行となりました。今回から数パートにわたりその様子をご紹介したいと思います。今後子連れ沖縄旅行を考えている方の参考になればと思います。今回、お兄ちゃんたちは2回目の沖縄。三男のさぶちゃんは産まれてはじめての沖縄そしてさぶちゃんにとってもうひとつの初めてが……飛行機!1歳1ヶ月で初めての飛行機。わが家の最年少飛行機は次男こごろうが5ヶ月の頃、東京ディズニーランドまで行ったときのことだった。そのときは飛行機の中で大きな問題もなかったので何の心配もしていなかった。しかし今回……飛行機の中が地獄と化した絶賛動きたい期のさぶちゃん。閉塞された空間で2時間近く座りっぱなしに耐えれずギャン泣き。おもちゃやお菓子、ありとあらゆるもので気を引くがもって1分。一番興味をもってくれたのがこれだったどこかでもらったこの「吹き戻し」というおもちゃが救世主となった(10分はもった)。高度一万メートルの上空で吹き戻しを必死で吹いて、酸欠になるアラサーババアなのであった。次回、子連れ飛行機での反省点を振り返る。そして今回はLCCを利用したので、子連れでLCCを利用する際の注意点なども合わせてご紹介します。お楽しみに!
2019年04月08日みなさんこんにちは! かわベーコンです。本日は、世の中のお母さんお父さんは絶対に悩むと言っても過言ではない「赤ちゃんの泣き声」についてです。赤ちゃんを連れてお出かけ…となると「赤ちゃんが泣いたらどうしよう…」「周りに迷惑がかからないかな…」「何か言われたら…」と、まだ言い聞かせられない小さいうちは、本当に悩みましたし、実際大変でした。とくに電車とか新幹線とか「逃げ場のない密閉空間」…! 泣いたら困るし、お出かけはやめよう…と思ってるそこのお母さんお父さん! ちょっと待って! 時代も変わってきてますよ! こんなのがあるの!小さい子を連れておでかけしても、「移動だけで神経すり減らして全然楽しめなかった!」なんてことがないように、電車や新幹線も工夫されてきてるんですね。私はわりと最近こんなものがあると知ったので、知らないお父さんお母さんに届け~!!娘のときは新幹線でしたが、息子が生まれてからは飛行機にも乗りました。娘と息子はもちろん初めての飛行機ですし、私も修学旅行で沖縄に行って以来だよ…。心配だらけでしたが、飛行機には救世主というか、天使がいたんです…。CAさあああああん!! ありがとうございました! あのとき、本当に助かりました。飛行機によっては赤ちゃんを寝かせられるように、小さいベビーベッド(バシネット)を貸出してくれるところもあるらしいですよ。楽しく、楽に、移動する時間を過ごしてほしいというCAさんたちのお心遣い、大変心に染みました…。よくお子さんがその場で大泣きしてしまって、申し訳なさそうにしているお母さんを見ますが、子連れになってから私も思います。「大丈夫! うちも同じですから! 泣きますよね! こちらのことは気にしないでください!」と。こちらとしては、すれ違って目が合っての「ニコッ」としながらの会釈には、そのくらいの思いを込めています(笑)。変な人に思われてなければいいな…と、いまこれを書いていてハッとする母なのでした…。\おかげさまで2周年/ WEラブ赤ちゃんプロジェクト ~赤ちゃんの泣き声を温かく見守っている人たち、集まれ!~公共の場で泣いてしまった赤ちゃんを、温かく見守っているという人たちのポジティブな思いを可視化するために、ウーマンエキサイトが立ち上げたプロジェクト。公式サイトではワンクリックで賛同できだけでなく、温かいコメントが4000件以上も集まっています。賛同や応援の声はこちらから ※電車、新幹線、飛行機での赤ちゃん用設備については、ご出発前に各運航会社にお問合せいただけますようお願いいたします。
2018年11月16日こんにちは。4歳の双子と1歳の末っ子の三姉妹の母、田仲ぱんだです。■1歳児を連れての移動は大変!双子のお姉ちゃんたちが1歳のとき、飛行機などでは、抱っこ+ミルクでおとなしく寝てくれていたので、夫と一緒に移動すればさほど大きな問題はありませでした。でも、1歳の末っ子、すぅちゃんは、とにかく動き回るのが大好き。抱っこでも、しばらくはご機嫌でいてくれるのですが、長時間だと動きたくなるらしく、途中から機嫌が悪くなってしまいます。しかも泣き声がとてつもなく大きい! 親もギョッとするレベルの泣き声なのです。■帰省のときは飛行機に乗らなくてはならず… 親ですら、大きいと感じる声だから周囲の人には騒音でしかありません。そのため、なるべく自家用車やタクシーで移動するように心がけているのですが、引っ越しや実家に帰省するときは、電車や飛行機などの交通機関を使わざるを得ない状況があります。おやつや哺乳瓶を持っていったり、iPadに子供の好きな動画やアプリを入れたり、できる限りの対策をしていくのですが、今のところ静かに2時間半、乗れた試しがありません。そんなときは本当に周りの人に申し訳ない気持ちでいっぱいです。■あたたかい声をかけてくれる人もいる「うるさい」「静かにさせろ」と直接的に言ってきたりする人はいません。むしろ「たくさん泣いていたね、大変だったね」「眠かったのかな?」「かわいいね」と子どもに寄り添った言葉をかけてくれる方の方が多いです。こういう声かけをしてくださったのは、私の場合、女性や年配のご夫婦が多かった気がします。ご自身の子育ての記憶から、いたわってくれているのかもしれません。独身のときは、「自分ひとりで頑張らなきゃ! まわりに迷惑をかけない、頼らないで全部自分でやるんだ!」という思いで突き進んでいました。けれどひとりの頑張りだけではどうにも行き詰まってしまうのが子育て。子どもを産んでからは、本当に周囲に迷惑をかけたり、頼ったりすることが多くなりました。そして、子育てをしている私たちに、手を差し伸べてくれる人もまた多いのです。子どもを育てるようになって、人のやさしさ、温かさを身に染みて感じています。そして、そのことに感謝をしているからこそ、私はこの恩を、また新たに誕生するであろう親子に返していきたいと思っています。\おかげさまで2周年/ WEラブ赤ちゃんプロジェクト ~赤ちゃんの泣き声を温かく見守っている人たち、集まれ!~公共の場で泣いてしまった赤ちゃんを、温かく見守っているという人たちのポジティブな思いを可視化するために、ウーマンエキサイトが立ち上げたプロジェクト。公式サイトではワンクリックで賛同できだけでなく、温かいコメントが4000件以上も集まっています。賛同や応援の声はこちらから
2018年10月29日いつもの旅に少しの工夫を加えることで子どもの成長をうながす「旅育」。 『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』 (日本実業出版社)の著者で旅行ジャーナリストの村田和子さんに、前回は、旅のプラン作りや準備のコツについてお聞きしました。今回のテーマは、旅先での旅育。持て余しがちな移動時間はどう過ごしたらいいのか、親はどう関わったら良いのか、旅の思い出を定着させるテクニックなどをうかがいました。お話をうかがったのは…村田和子さん旅行ジャーナリスト。1969年生まれ、1児の母。子どもが生後4カ月の時に家族旅行を開始し、9歳までに47都道府県を制覇。『All About』では2001年からガイドを務めているほか、『週刊文春』では子連れ旅行の連載、JALサイトの『初めての子連れ海外』ページを監修・執筆するなど、家族で旅をする魅力やヒントを多方面で伝え、2013年には子どもの生きる力を育む「家族で旅育メソッド」を発表。子どもが旅育を実践し中学入試で志望校に合格したことを機に『プレジテンドファミリー』『AERA with Kids』『日経DUAL』をはじめ雑誌・新聞・ウェブで注目を集める。 「家族deたびいく」 運営。旅行業務取扱管理者・クルーズコンサルタント。 ・公式ホームページ(トラベルナレッジ) ■話す・遊ぶで“退屈”を吹き飛ばす「移動時間」――子連れにとって、移動時間は大きな課題です。私自身、6歳息子と出かける時は、一緒に遊んであげなきゃと思いつつゲームやタブレットに頼ってしまうことがあります。村田和子さん(以下、村田さん):ゲームをやること自体は悪くないんですよ。大人がスマホをさわっているのに、子どもにだけ「ゲームをしちゃダメ」というのは説得力がないですしね(笑)。事前に「最初の30分は自由時間にしよう。ゲームをしてもいいし、ママもスマホを見るね。でもその後の30分はお話しようね」というように、時間を区切り、ちゃんとできたらほめれば、それも成功体験になります。最初、一緒にルールを決めると、子どもは案外守れるものですよ。一番避けたいのは、子どもが騒いだらゲームを渡す、というやり方。騒げばゲームができるんだとなり、負のスパイラルにはまってしまいます。そもそも、移動中は家族が一緒に過ごせる貴重なチャンスなんです。ふだんは聞けない学校や園での様子も、旅の楽しい雰囲気に押されて話してくれるかもしれません。会話だけではなく、小さなお子さんは簡単なクイズやしりとり、計算ができるお子さんなら車のナンバーで足し算クイズなどをすると、遊びながら自然と学びにつなげられます。■子どもの新しい一面を発見できる「旅の目標」――移動は大変というマイナスイメージを持つよりも、旅育に活用するといいんですね。旅先ではどう過ごすと、より効果的なのでしょうか村田さん:なにか目標を持たせるといいと思います。未就学児なら、「元気にあいさつをする」「自分の荷物は自分で持つ」といった約束をして、ちゃんとできたら具体的にほめてあげる。すると「できた」という成功体験が心に刻まれ、自己肯定力が養われていきます。旅先では親以外にも、仲居さんや施設のスタッフ、通りすがりの人など、いろいろな人がほめてくれる機会も多くあります。それまで気づかなかった子どもの長所をほめてもらえることもあり、親にとっても発見があります。小学校中学年以上なら、会計係を任せる、時刻表を調べてもらうなどの役割をお願いするのも良いでしょう。考える力がついて学習に役立つほか、頼られることで自主性と責任感が身につきます。――親として、何かやるべきことはあるのでしょうか。村田さん:子どもの「なぜ?」「なに?」にはとことん付き合うこと。今はスマホで一緒に調べればすぐにわかりますし、「どうしてだろうね?」と子どもが自ら考える時間を持つ方法もいいでしょう。旅行中は時間に余裕がある分、子どもの小さな疑問や好奇心を見逃さないようにしたいですね。帰宅後にも図鑑で調べたり、博物館に足を運んだりして、学びを深めるのも良いと思います親自身が興味を持って旅を楽しむことも大切です。例えば、めずらしい料理が出てきたら、スタッフの方に「これはなんですか? この土地のものですか?」と聞くのもいいでしょう。子どもは親をよく見ていて、親のマネをします。親のそういった姿に、子どももやる気になるものです。 ■旅の記憶を定着させる旅先からの「絵ハガキ」――旅行中はとても楽しそうだった子どもが、数日後にはすっかり忘れて日常に戻ってしまう。仕方がないのかもしれませんが、もったいなく感じてしまいます。村田さん:子どもの毎日は刺激の連続ですから、放っておくと忘れてしまい、がっかりということもありますよね。私が実践しているのは、旅先から1枚の絵ハガキを送ること。後日届いた絵ハガキを見ながら「これ見たね」「こんなことしたね」と会話をすることで、旅の記憶が定着していきます。絵ハガキは場所を取らないので、保存しやすいのもメリットです。最初はハガキからはみ出しそうな字でひらがなしか書けなかった息子が、だんだんと漢字を交えた長文を書けるようになり、思春期になると面倒がってひとことコメントだけになる(笑)。子どもの成長がダイレクトに残るので、後で見返すと面白いですよ。■中学受験直前まで続けた「週末旅行」――小さな頃から旅育を続けると、家族の思い出も増えていくわけですね。わが家は子どもが小学生になり、旅が難しくなったと感じてします。未就学児のうちに、もっと行っておけばよかったと後悔しています。村田さん:小学生になると、どうしても週末限定になってしまいますよね。わが家の場合、金曜の夕方に出発して日曜に戻ってくる、というパターンが定番でした。学校のスケジュールを見ながら、テストや行事に影響が出ない日程を選ぶので、旅行を決めるのはいつも直前でしたね。それでも、中学入試の直前まで毎月1回のペースで行き続けていました。――入試の直前まで! 試験前は勉強に集中させる家庭が多いなか、変わらずに旅を続けられたんですね。村田さん:私は「旅育からの中学受験」と呼んでいるのですが、息子は小学5年生までは塾に通わず、旅で得た経験をベースに学びを深めていました。小さい頃から地図を見ながら旅をしていたので、日本地図は学校で習う前から頭に入っていましたし、その土地の産業や気候といった知識も体験とひもづけて役立ったようです。小学校中学年からは、教科書に載っている史跡や絵画などを見に行く旅も、子どもの興味に応じてしていました。こうした体験は、単なる暗記ではなく、本質的な学びにつながります。――旅育で育った息子さんは現在17歳。息子さんご自身は、これまでの旅についてどう言っていますか?村田さん:人と出会い、いろいろな体験ができたことがためになったと言っています。特に、素晴らしく美しい料理を作るシェフ、知識豊富で話上手なバスガイドさん、カツオをさばいてタタキにする方法を教えてくれた漁師さんなど、その道のプロフェッショナルとの出会いが印象的だったようです。旅で身につけた力は、子どもにとって一生の財産となります。息子は17歳になり、旅育の経験を生かして、自ら人生を切り開く次のステージになりました。今までの経験から得た旅育の魅力やノウハウを、次世代の親御さんをはじめ多くの方に伝えたいと思い、 『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』 を執筆しました。多くの方が旅育を実践するきっかけになればうれしいです。また、私も旅育の環境整備など、今後もライフワークとして「旅育」に関わっていきたいと思います。親子で旅をできる時間は案外少ないもの。筆者も荷物運びを手伝ってくれたり、6時間のトレッキングを達成したりと、成長していく息子の姿に旅の力を実感しています。家族それぞれの形で、旅育に挑戦してみてはいかがでしょうか。参考図書: 『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』 (日本実業出版社)村田和子著 1,512円(税込) 旅を通じて子どもの脳を刺激し、自立心や感受性、行動力、考える力などを育む「旅育」。旅行ジャーナリストの村田和子氏が十数年の親子旅の経験をもとにした旅育の5つの基本メソッドと、実践するための25のヒントを紹介する。47都道府県の親子旅を経験した著者が選ぶおすすめスポットやモデルコースに加え、星野リゾート代表・星野佳路氏に聞いた「子どもにとっての旅の効果・効能」、茂木健一郎先生の旅×脳コラムなども掲載。取材・文/まちとこ出版社 渡辺裕希子
2018年08月02日旅を通じて子どもの心と脳を育てる「旅育」。家族旅行はもちろん、帰省や日帰りのレジャーも、子どもを大きく成長させるチャンスです。特に、言葉を理解し始める3歳頃から基礎的な脳が出来上がる9歳頃までは、旅育のゴールデンエイジだといいます。現在、6歳の息子を持つ筆者も旅育を実践中。そこで、 『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』 (日本実業出版社)の著者で、旅行ジャーナリストの村田和子さんに旅育についてお話をうかがいました。お話をうかがったのは…村田和子さん旅行ジャーナリスト。1969年生まれ、1児の母。子どもが生後4カ月の時に家族旅行を開始し、9歳までに47都道府県を制覇。『All About』では2001年からガイドを務めているほか、『週刊文春』では子連れ旅行の連載、JALサイトの『初めての子連れ海外』ページを監修・執筆するなど、家族で旅をする魅力やヒントを多方面で伝え、2013年には子どもの生きる力を育む「家族で旅育メソッド」を発表。子どもが旅育を実践し中学入試で志望校に合格したことを機に『プレジテンドファミリー』『AERA with Kids』『日経DUAL』をはじめ雑誌・新聞・ウェブで注目を集める。 「家族deたびいく」 運営。旅行業務取扱管理者・クルーズコンサルタント。 ・公式ホームページ(トラベルナレッジ) ■3歳~9歳が「旅育」のゴールデンエイジ――村田さんは、現在17歳の息子さんが生後4カ月の頃から親子旅を始め、9歳までに47都道府県を制覇されたと聞きました。当初はまだ、子連れ旅行が一般的ではない時代ですよね。村田和子さん(以下、村田さん):「小さな子どもを連れて旅行なんてとんでもない」とよく言われましたし、施設側も子連れを受け入れる体制が整っていませんでした。その点、今は子ども向けの施設やプランが充実した宿がたくさんあり、新幹線や飛行機などのサービスも行き届いています。親子で旅に出るには、絶好の時代だと思いますよ。――確かにそうですね。私は5年前から親子旅を始めたのですが、おいしそうな離乳食やキッズミールがあったり、キッズルームや子ども向けのイベントが用意されていたりと、レベルの高さを感じます。村田さん:それに、子どもにとって旅に出ることの重要性は増していると感じます。昔に比べて、今の子どもたちの世界はかなり狭い。子どもたちがふだんふれあう大人は、親御さん、幼稚園や学校の先生、習い事の先生、友だちのお父さんお母さんくらいではないでしょうか。子どもは自分が知っている世界が社会のすべてだと考えがちなので、日常で自分の居場所が見つけられないと悩んだり、自暴自棄になったりする危険性があります。実際、私の息子も、男の先生にほめられて自信になっていた「朝の元気なあいさつ」を、小3になり先生が変わった途端「そんなに大きな声を出さなくて結構です」と言われたことで混乱。旅先でもあいさつができなくなってしまったことがあるんです。「これまでに、たくさんの人に元気なあいさつをしてきたけれどどうだった? そうだよね? 笑顔で返してくれた人やほめてくれた人が多かったよね? 担任の先生は価値観が違うかもしれないけれど、ママはすてきだと思うよ」と話し合って解決したんですが、子どもにとって学校や先生の影響がいかに大きいかを思い知らされました。――それは辛いですね。でも、息子さんがすぐに納得してくれたのは、やはり旅を通じて多くの人や価値観とふれあった経験が大きいんでしょうか。村田さん:そう思います。息子はいかにも社交的で目立つという感じではないんですが、さまざまな地域で暮らす年代も異なる多様な人々との交流を通じて、懐の深い人間に育っていると感じます。また、旅のトラブルを乗り越えた経験などから、何事にも「手をつくせば、なんとかなる」というタフさや、臨機応変に対応する力は身についたと思います。今の子どもたちが生きてくのは変化の時代ですから、旅育は大いに役立つと考えています。――受験勉強だけできればいい、という時代ではないですものね。子どもたちが成長する頃、「生きる力」がますます重要になっていると実感しています。村田さん:私が提案している「旅育メソッド」では、生きる力を「自己肯定力・コミュニケーション力・知恵を育む力」の3つと定義しています。旅育で一番大切なのは、親子のコミュニケーションです。親のちょっとした心がけや働きかけで、この3つの力はぐんと伸びていきますよ。特に、言葉を理解し始める3歳頃から、基礎的な脳が出来上がる9歳頃までは旅育のゴールデンエイジですから、積極的に旅に出ることをおすすめします。――そうなると、赤ちゃん時代に旅に出ることはあまり意味がないのでしょうか? 確かにうちの息子も、小さい頃の旅はまったく覚えていません。村田さん:旅にはリフレッシュ効果もあります。親御さんが旅でストレスを解消して、ゆとりを持って子育てをできるのは、子どもにとって大きなメリットだと思います。また、小さな頃の旅は忘れてしまうので意味がないのでは? と思いがちですが、本の中で脳科学者の茂木健一郎先生が解説してくださったように、記憶には残らなくても、子どもが成長した時、ものの見方や行動に影響を与えると考えられています。 ■「どこに行くか」より「何をするか」――周囲のママたちに旅育をすすめると、「楽しそうだけどお金がかかりそう」と言われることが多々あります。村田さん:旅というと、どうしてもぜいたくなイメージがあるのかもしれません。でも、近場の日帰りレジャーやイベントに出かけるだけも旅育はできるんですよ。ネットで検索すると、子連れ向けの施設やイベントはたくさん見つかります。肝心なのは「どこに行くか」ではなく「何をするか」。特にお子さんが小さいうちは、無理をして遠出をしなくても大丈夫。日常と違う経験をすることは、それだけで子どもの脳に刺激となります。――小さな子を連れた旅やおでかけでは、公共の乗り物や施設で迷惑をかけないか心配、という声もよく耳にします。村田さん:小さくても旅をする仲間ですから、「どうせわからないだろう」と子ども扱いしないことが大切だと考えます。私は写真や地図を見せて「これからこの場所に行くよ」「電車に◯時間乗るよ」「眠りたい人もいるから、静かにしていようね」などと説明していました。そして、上手にできたら「頑張れたね! えらいね!」と認めてあげると、子どもにとって成功体験となります。「電車に何分乗るから、その間は何をして遊ぼうか」と相談しながら、子ども自身が持ち物を用意するのもおすすめです。――自分で用意をさせると、自主性が身につきそうですね。でも息子が3歳の頃にリュックに入れるおもちゃを選ばせたら「全部持っていく!」と言い張り、荷物がパンパンになってしまった経験があります(笑)。村田さん:3歳くらいだとまだ自分では気がつかないことも多いので、「全部使って遊ぶ時間あるかな?「持てる? ちょっと背負ってみようか。自分でずっと持つんだよ?」と親が助言してあげたほうがいいでしょうね。ただ、可能な限り、最終的には本人の判断に任せるのが良いと思います。自分で言い出したことに責任を持つのも大事ですし、失敗から学ぶことも多いと感じます。■未就学児&低学年「旅育プラン」3つのアイデア旅育のモデルプランは無数にあり、どんなプランがいいのかは子どもの個性や発達によってさまざま。「小学校中学年以上の子どもなら話し合いで決めるのも旅育の一環となりますが、小さいうちは親がナビゲートする必要があります」と村田さん。そこで、プラン作りのヒントとなる3つのアイデアを教えていただきました。1.テーマを決めてとことん追求する!子どもが興味を持っていることをより深めていくことで、探究心や集中力が育ち、自信にもつながります。例えば、電車好きの子どもなら鉄道博物館に行く、ユニークな観光列車に乗ってみる、鉄道会社のスタンプラリーに参加するなどの選択肢があります。食べることが大好きなら、フルーツ狩りや食品メーカーの工場見学もいいでしょう。「これといって興味を持っていることが見当たらない、というお子さんは、親の趣味から子どもの成長に合ったものを選んで、お子さんに提案してもOKです。ただし無理強いは禁物。もし子どもが興味を持てないようなら、違うプランを試しましょう」(村田さん)2.親子でいっしょに「初めて」を体験!人生経験が豊富な親は、つい「上から目線」で子どもに接してしまいがち。「親も子もどちらにとっても初めての体験なら、同じスタート地点に立つことができ、親子の連帯感が育まれます。例えば、見たことがない花や動物を見に行ったり、専門家のもとで簡単なトレッキングやアクティビティに参加してみたりといったプランがおすすめですよ」(村田さん)子どもにとって、初めての体験は深く心に残るもの。小さいうちから親子で、たくさんの“初めて”に挑戦してみましょう。3.家族で別々に過ごす時間を作る!旅行中に親子別々の時間を作ってみましょう。子どもは、ホテルにあるキッズクラブや子ども向けの自然体験教室などに参加。親と離れて何かに挑戦することで子どもは一気に成長し、再会した際には「こんなことをしたんだよ」と家族の会話が広がります。「もし、旅先にキッズクラブや自然体験教室などがなく、子ども1人で参加できる環境が整わないなら、ふだんとは違う家族の組み合わせで行動するのもいいですね。例えば、ママと一緒に過ごすことが多い子どもは、パパやおばあちゃんと一緒、ママはひとりなど、いつもと違う組み合わせで行動すると、意外と発見もあり、うまくいって楽しめることが多いんですよ」(村田さん)自分の子どもはどんなことに興味があり、どんな力を身につけさせたいか。上記を参考に、ぜひプラン作りに挑戦してみましょう。次回は、旅育の実践編として、旅先での過ごし方をお教えします。参考図書: 『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』 (日本実業出版社)村田和子著 1,512円(税込) 旅を通じて子どもの脳を刺激し、自立心や感受性、行動力、考える力などを育む「旅育」。旅行ジャーナリストの村田和子氏が十数年の親子旅の経験をもとにした旅育の5つの基本メソッドと、実践するための25のヒントを紹介する。47都道府県の親子旅を経験した著者が選ぶおすすめスポットやモデルコースに加え、星野リゾート代表・星野佳路氏に聞いた「子どもにとっての旅の効果・効能」、茂木健一郎先生の旅×脳コラムなども掲載。取材・文/まちとこ出版社 渡辺裕希子
2018年07月26日夏は長期でお出かけを考えているご家族も多いのではないでしょうか。そんなとき心配なのが「乗り物の中での子どものぐずり」です。旅行好きの筆者も本当に苦労しました。その時の体験を踏まえ、3段階の準備でできるぐずり対策をご紹介します。■ 段階1. 旅行前日までにできる「ぐずり対策」とは?ぐずり対策は、予約時にできることがあります。飛行機・新幹線座席は、車両の前か後ろがオススメです。気分を変えるためやトイレに立ったりしやすいからです。また、新幹線の場合はベビーカーの出し入れがしやすいという利点もあります。ABC / PIXTA(ピクスタ)筆者も必ずこの位置を予約していました。おかげで子どもが前の椅子を蹴ってしまうようなことや、ぐずりが生じたときに周りに迷惑をかけることが少なかったように思います。電車や飛行機には子どもが快適に乗れるようにさまざまなサービスが用意されていることもあります。Caito / PIXTA(ピクスタ)飛行機:ベビーおでかけサポート(11歳までの子どもに対応できるサービスがあります)東海道新幹線:ファミリー車両事前に調べてからの予約がマストです!自動車出発して間もないうちにチャイルドシートを嫌がったり、退屈してしまったりということがあります。筆者宅もひどい場合は、サービスエリアごとに休憩という目にあったことがあります。ばりろく / PIXTA(ピクスタ)そのたびに30分くらい車に乗ってくれないこともありました。お出かけが決まったら、休憩をかねた気分転換&遊べるサービスエリアやパーキングエリア、一般道の場合は道の駅を調べておきましょう。ISO8000 / PIXTA(ピクスタ)以下のサイトで調べることをオススメします。NEXCO東日本:ドラぷら E-NEXCO全国の高速道路情報サイトトイレがあるかどうかを調べるのもマストです。onojun / PIXTA(ピクスタ)■ 段階2. 旅行当日。子どもがぐずる前にできること子どもがぐずって一番困ることといえば、「周囲に迷惑をかけてしまうこと」ですよね。mits / PIXTA(ピクスタ)ですから、席の周囲の方に「お騒がせするかと思いますが……」と声を掛けることが切です。迷惑をかけないことが一番良いのですが、イヤイヤ期などの低年齢期は声かけがマナーになります。声を掛けて知らせてもらうことがワンクッションとなり、周囲の人たちに心づもりができます。また、ぐずった時に協力を申し出てくれるなどの場合もあります。■ 段階3. 移動中にぐずりが始まったら使えるアイテムとサービス!赤ちゃんのぐずりは、眠いかお腹がすいたか、具合が悪いかなど理由をある程度限定することができます。それらを一つずつ満たしていきましょう。イヤイヤ期以降の幼児は、ずっと座っていることもじっとしていることも苦痛に感じて、ぐずり始めます。こんな時は、目を引く物を使います。我が家では以下のようなものを使っています。ポータブルDVDプレイヤー:お気に入りのDVDを見せる目新しい物を用意する:シールブック(100均で購入可能)やおもちゃのカメラなど食べ物:知育菓子など、食べながら遊べるものがオススメ(乗り物でもできそうな物を選んで)eskay / PIXTA(ピクスタ)筆者の娘(当時5歳)は、“その場で作れるお菓子”が大好きでしたので、準備して乗り込みました。その場で作れるお菓子を車での移動中でも作れるように、下準備をしていくことをオススメします。切り取る部分などはあらかじめ切っておく水は測ってお弁当用のソース入れに入れておく加熱が必要な物は出かける直前に加熱しておく(保温ケースに入れて持ち運びOK)こうしておけば、乗ってから30~40分くらいは遊んでいました。実際に食べることができますので、おやつにもなります。また、ねるねるね(クラシネ)というお菓子も娘には人気です。これらを組み合わせることで、ある程度の時間を消費させることができます。その他、新幹線にはほぼ全列車に「多目的室」があります。tarousite / PIXTA(ピクスタ)どうしてもの時は、そこを使いましょう。(授乳や着替え、体調不良のときなどに使うことができますよ!)ただし、乗る新幹線によって広さや使い勝手がバラバラです。筆者は2種類の多目的室を利用したことがあります。1つは、中に入って座り、授乳やおむつ替えができました。そこに長男が入っても十分な広さだったと記憶しています。もう1つは、座ることはできませんでしたが、カーテンの奥が棚のようになっていました。子どもを寝かせるスペースがあり、おむつ替えやミルクの準備などができました。人目を気にしなくていい分、気持ちは楽になります。飛行機を利用した時は、おもちゃやドリンクのサービスを受け、息子が寝てしまった時には、毛布を持ってきてくれました。数時間のフライトでかなりの回数見に来てくださって、本当に助かったことを覚えています。よっし / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか。旅行や帰省などで乗り物を使う場合にできることを紹介させていただきました。ちょっとした工夫と準備をすることで、親子でのお出かけが快適に、楽しくなりますよ。
2018年07月19日旅行や帰省などで、赤ちゃん連れで飛行機へ乗るときに気になるのが、泣かずにいい子でいてくれるか…ということですよね。我が子も2歳のとき、シンガポール旅行での7時間のフライトで、親子ともにぐったりだった苦い思い出があります。以降毎年帰省で飛行機を使っているものの、子どもとの飛行機は心配事ばかり。そこで今回、ANAとコンビ、東レ、日本電信電話(NTT)が、「赤ちゃんが泣かない!?ヒコーキ」プロジェクトを立ち上げたとのお知らせが!その第一弾プロジェクトとなる、「赤ちゃんチャーター便」に、blossomのスタッフも参加してきました。今回の「赤ちゃんチャーター便」では、実際に成田〜宮崎間を飛行機が飛び、ベビーマグやタブレットによる耳抜き効果の確認や、NTTと東レが開発した赤ちゃんモニタリングウェア「hitoe」を用いて赤ちゃんの状態を推定するトライアルが行われました。パパママはもちろん、赤ちゃんが安心して飛行機に乗れるように、各社が開発する商品とその効果のほどは?その様子をレポートします!耳抜き&ぐずり対策、どうしてる?トライアルには、たくさんの親子が参加。普段から飛行機に慣れているお子さんや、飛行機でのぐずりが心配で旅行を躊躇されているママさんなど様々。みなさんが口を揃えて言うのが、離陸時・着陸時の「耳抜き」や、機内での「ぐずり」対策です。今回はコンビのマグストローと口内バランスタブレットを使って、機内での耳抜き効果を検証しました。急な気圧変化で起こる耳の痛みに、大人はあくびをしたり唾液を飲んだりして対処しますが、赤ちゃんは自分で対応できません。赤ちゃんの耳抜きには、マグなどで少しずつ水分を摂るのが効果的。耳管を開き、中耳の換気を促すそうです。飛行機のなかでは、飲みやすいストロータイプのマグが活躍しそうでした!また、タブレットはオーラルケアしながら耳抜きをできるアイテム。気管をふさぎにくい形になっています。ほかにも、飛行機慣れしているママさんたちのぐずり対策としては、とっておきのおもちゃやお菓子、そして携帯タブレットが活躍しているそう。たくさんの「耳抜き」&「ぐずり」対策アイテムを知っていれば、飛行機のなかでママもベビーも安心ですね。大泣きの前に…赤ちゃんのモニタリングウェアを開発!さらに今回のモニタリングの目玉となったのが、NTTの素材技術と、東レの繊維技術が異業種コラボした「hitoe®」。安心の子連れフライトを目指しているANA、赤ちゃんグッズ開発に関して豊富なノウハウと実績を持つコンビとの共同で生まれた、モニタリングウェアです。赤ちゃんの心拍数などの生体情報をもとに、赤ちゃんの快適さや不快などの状態をモニタリングして大泣きを予知するそう。今回のプロジェクトでは、実際にこのhitoeを装着してもらい、フライトに臨みました。赤ちゃんの心拍数は、泣いている状態や興奮している状態では心拍数は上昇。心地よい状態やぐっすり眠っている状態では心拍数が下降する傾向があります。この赤ちゃんの状態を推定する手がかりとして心拍数のモニタリングを行い、泣き出す前の兆しなどの、赤ちゃんの状態変化の察知を知らせてくれます。赤ちゃん見守り用アプリ「hitoeBABY」と同期して、スマートフォンに赤ちゃんの状態とその推移を分かりやすく表示してくれるそう!パパママ&ベビーがニコニコで飛行機に乗るために今回のプロジェクトは第一弾。各社は今後も、赤ちゃんが快適に飛行機に乗れる環境が作れるように、開発や実証を続けていくそうです。みんなが笑顔で飛行機に乗れるといいですね♪今回は、CAさんとの写真撮影や、ベビーカーの試乗などのイベントもあり、参加したパパママ&ベビーたちもとっても楽しそうな1日でした!たくさんのパパママ&ベビーたちに取材に協力していただきました♪
2017年10月09日9月に家族で遅めの夏休みをとって沖縄に旅立った。息子にとっては初めての飛行機で、家を出る前からご機嫌だった。僕も飛行機には数えるほどしか乗ったことが無いので、ちゃんと先導できるかが気がかりだった。バスが空港に到着して、搭乗手続きを済ませ乗り場へ移動。乗り場までの移動距離が思いの外長く3人でダッシュするハメになってしまった。3人で空港の窓からゆっくり飛行機を眺める時間をとりたかったが、断念した。機内でもご機嫌な息子は特に機内サービスが気に入ったようで、客室乗務員の女性がカートを押して近づいてくるとスーッと机を手前に引き出して座席前方を睨み、女性の頭がチラッと見えると「リンゴジュースっ!」とフライング気味に注文をしていた。初めての飛行機とは思えない慣れた所作が可笑しかった。3時間を越えるフライトで一睡もせずジュースをチビチビと楽しんだ息子は、飛行機が着陸態勢に入り「シートベルトをお締め下さい」のアナウンスが聞こえた瞬間「オシッコ!」と言って跳び上がった。最悪の場合、間に合わなければこれに……とビニール袋を手に握りしめたがなんとか着陸まで持ちこたえてくれた。そして今度は到着した空港でトイレまで抱っこで一目散にダッシュした。<下請けパパ日記は毎週火曜日更新中!ぜひ来週もご覧ください!>
2017年09月19日こんにちは、きたあかりです。私たちの実家は、両家とも日本を半分とかまるごと縦断する距離にあります。正直言ってやや大変めです。でも両家ともにとって初孫になるムスメ。直接会えるのを心待ちにしてくれています。ムスメにとっても私達にとってもありがたいことです。いざ乗りましょう、赤子連れフライト…!なるべく余裕を持っていこうと、離陸時間の1時間前には手荷物検査場を通過しました。これだけ時間があればちょっとお茶でもしていけるかも?と思いきやそんな事はなく、オムツ替えと授乳であっという間。優先搭乗で早めに入り、手荷物を置いてムスメを抱っこしたまま座席に座ります。さあこれでひとまず安心し…近!ふだんも膝の上で立たれることはありますが、床に下ろしたり抱き上げたり体勢を変えられるのでそんなに苦じゃないんですよね。でも機内ではそうするわけにもいきません。ムスメも同じ体勢に飽きてきて色々と動き始めるわけですが…近! 顔近!!この距離感で2時間か…とげんなりしたのもつかの間、ムスメがおっぱいを欲しがり始めます。気圧の変化で泣くかもしれないので離着陸の時まで取っておきたかったおっぱい。限りあるおっぱい…でもあげるしかありません。夫に隠してもらいつつシートの上でなんとかポジションを確保しおっぱいをあげると、すんなり大人しくなるムスメ。機内に平和が訪れます。ああよかった、静かになった…ポーン「ただいま、滑走路の順番待ちのため待機中です」…。ポーン「シートベルトをお締めになり、お座席にてお待ちください」……。おっぱい終わっちゃったよ!しかし意外とおっぱいなしでもムスメは終始ごきげんで、残りのフライト中は後ろの席の人をナンパしたり無限屈伸運動に励んだりしていただけでした。ノーギャン泣きなので、どちらかというと無事なほうの赤子連れフライトだったと思います。それでも…それでもね…夫と私の顔面は無事ではすみませんでした…。赤子連れフライト前には、入念に爪切りをしていくことをオススメいたします。
2017年08月13日6ヶ月の息子を連れて、はじめての海外旅行!それも、行き先は12時間フライトのメキシコ!今回は、子連れ海外旅で最初の難関となる飛行機について。日本からメキシコまで、直行便でも12時間のフライト。飛行機に乗る準備や、予約の仕方、機内での過ごし方をお伝えします。まずは国内線で予行演習してみることに…さすがにいきなり初の飛行機で12時間は大変。パパもママも、ベビーがどうなるのか想像がつかない…。そこで、まずは国内線の、1時間程度のフライトで予行演習をすることに。我が家は、ちょうどANAのマイルがたまっていたので、金沢に一泊旅行へ行きました。何事もなく、飛行機も旅行もとっても楽しいものに!羽田と成田で違いますが、空港への移動やチェックイン、そして、離陸着陸の過ごし方など、親子ともによい練習になりました。いよいよ本番、まずは成田空港へ!出発当日、まずは成田空港へ。通常の旅行だと2時間前ギリギリくらいに空港に到着するように行きますが、やはり子連れなので時間にはかなり余裕を持って移動することに。チェックインなどの手続きを済ませてから、ひとまず授乳室へ。さすが成田空港の授乳室!ベビールームはとてもキレイで充実していました。この頃はまだ動けないので利用しませんでしたが、子供を遊ばせられるキッズスペースなどもとっても楽しそう♡来年からはお世話になりそうです。赤ちゃんなら授乳やおむつ替えを済ませるだけでも良いですが、キッズは搭乗前、長いフライトでの着席にも耐えるため、めいっぱい遊べるとよいですね!いよいよ搭乗!これは赤ちゃん連れの旅で一番大事なこと!我が家は、航空券購入時にバジネットという赤ちゃん用のベットを予約しました。席について、CAさんにバジネットの確認。離陸したら取り付けてくれるとのことで安心しました。バジネットととは、乳幼児用の飛行機内ベビーベットのこと。使用条件については航空会社によって規定が異なりますが、年齢は2歳まで、身長は65~85cm前後、体重は10~15kg前後が目安になるそう。スペースが広い最前列の座席前の壁に取り付けられることが多いようです。バシネットの確認が済んだら、次はお隣の方の確認。息子が泣いたり騒いだりするかもしれないので、お隣の方への挨拶をしておくことに…。お隣はメキシコ人男性。「息子が騒ぐかもしれませんがごめんなさい」と声をかけると、もちろん「no hay problema!(問題ないよ~)」とお返事。メキシコをはじめラテンアメリカはとても子供に寛容な国。乗り物やレストランなどで子供が騒いでも皆さん嫌な顔せず逆にあやしてくれたりすることが多いです。実は今回は、メキシコの航空会社「アエロメヒコ」を利用。メキシコを代表する航空会社なので、ラテンアメリカの乗客が多く安心でした。いよいよ離陸!バシネットは役に立った?いよいよ離陸です。離陸時、気圧の変化に驚いた赤ちゃんはよくぐずることがあるそう。そこで気圧に耐える為、耳抜きとなるおっぱいを飲ませます。席についたら授乳ケープを用意しておき、機体が上がってきたらすかさず授乳。この時にしっかり飲んでくれるように授乳時間も調整しておきました。飲み物を飲ませたりする場合もあるそうです。離陸して、機体が安定してきくると、CAさんがバジネットを取り付けてくれました。しかしこのバシネット、ひとつ大きな問題が…。ベッドのなかなか位置が高いので、座っていると中にいる息子が見えません。そのため、なかなかバジネットに寝てくれず。ほぼ抱っこの状態で過ごしました。それでも、すぐに取り出したい荷物を置いたり、とやはり重宝しました。抱っこで寝てからバジネットに移すときに失敗して泣いてしまったり…と我が子はなかなか活用できず、結局抱っこのまま寝ていることが多かったですが…。ママの安心のためにも、予約しておいてよかったと思いました。しかし、後半の数時間はやっとバジネットで寝かせることに成功!最後の最後でホッと一息つけました。もうひとつの心配材料であったオムツ交換も、トイレの中のオムツ台は狭いものの、なんとかクリア!息子の場合は、まだ寝返り直前くらいだったので、狭いなかで動きたくてぐずる…ということはあまりなく、「泣く→おっぱい→寝る」の繰り返し。来年、歩き出すようになってからが大変そうだなぁと思いました。赤ちゃん連れでの飛行機は、周りの方への気使いも多いもの。でも、きちんと最初に挨拶しておけば協力的な方が多いと思います。息子、はじめてメキシコの友人とご対面♡そんなこんなでなんとか12時間が過ぎ、着陸時も離陸時のようにおっぱいを飲ませ無事到着♪メキシコシティの空港につくと、友人が迎えに来てくれました!息子、友人と初対面!初めての異国の地でメキシコ人の友人に抱っこされて…さすがに泣くかな??と思ったら意外に上機嫌!この後、更に沢山のメキシコのファミリーの熱い抱擁を受けまくる息子…。さて、これから旅のはじまりです!滞在を通して感じた、メキシコの子育て事情などをお伝えしたいと思います!
2016年10月30日こんにちは。イラストレーターの栗生です。今年もまた暑い季節がやってきましたね。四季の移ろいが早すぎて、爽やかだった5月や6月頃の残像が見えるようです。そういえば去年の夏、赤子はどんなだったかな、何してたっけかなぁとiPadのアルバムを見返したところ、ブレブレの写真が多数。どうやらムチムチボディを躍動させて遊ぶわが子が写っているようです。去年の7月には寝返りをすっかりマスターし、四つんばいの練習に励んだり、腹ばいになって頭と両手足を浮かせてバタバタ羽ばたいていたりしたっけ…。世の中にはこのしぐさ(腹ばいで両手足をバタバタさせる)をする赤ちゃんばかりではなく、うつぶせが嫌いで泣いてしまう子もいると聞きます。長女がまさに「(腹ばいでも手足をバタバタ)しない子」だったので、下の子で初めて目にしたときは「おお、これがうわさの飛行機ブーン!」と身悶え、ひたすら写真に収めまくったのでした。1年前は立つことも座ることもできなかった赤子ですが、1歳5ヶ月の現在は歩くことに夢中です。本人は布団の上で一生懸命羽ばたいていたことなんて、きっと覚えてもいないでしょう。と思うと、なんだかこのしぐさが急に懐かしく思えてきました。またいつかどこかでお目にかかりたいものです。今日のカルタ「両手両足羽ばたかせ」
2016年07月13日ぽこちゃんです&どんちゃんです
子育てはフリースタイル
両手に男児
長男が3歳の誕生日の日、デパートで誕生日プレゼントを長男と一緒に選んでいたときの話です。せっかくの誕生日が…普段おもちゃをほとんど買わないので、長男はあれこれとおもちゃをたくさん欲しがってしまいました。元々1つしか買わない予定だったので、どれにしようか一緒に選んでいたのですが、色々欲しがる長男は「どれか1つ」と言われだんだんヒステリックに怒り出しました。すると近くを通った長男と同じくらいの子を連れたお母さんとおばあちゃんらしき人がこっちを見ながら「あんなの嫌だ」と話しだしました。最初は何のことかわからなかったのですが、その後も「聞き分けが悪い子」や「恥ずかしいよね」など、こっちをちらちらと見ては話していました。 ◇ ◇ ◇ 私は息子に見知らぬ親子の会話が聞こえたらかわいそうだと思い、早くこの場を去りたく結局おもちゃを2つ買うことにしました。せっかくのプレゼント選びが嫌な気分になってしまいましたが、帰ってからは無事に明るい気持ちで誕生日を祝うことが出来ました。私は怒ってる子がいても温かい気持ちでいたいと思います。 作画/いずのすずみ著者:安藤麻里30代、5歳・11歳の男の子を育てる母。家事中も仕事中も独り言を話してます。
2024年04月27日第1子誕生のころの話です。妻の妊娠が判明した後、名前を決めるために2人であれこれ調べたりしてようやく2人ともが納得のいく名前が決まりました。しかし、後日、あることが判明したのです。妻が待望の第1子を妊娠!どんな名前にするか悩みまくり…1人目を授かったとき、名前を考えるために妻と書店やネットで毎日漢字や読み方を調べながら、名前の候補をいくつか挙げていました。そして最終的に、お互いが納得!という名前が決定し、子どもが生まれてくるのを今か今かと待っていました。 そんなある日のことです。久々に会う友人とお茶でもしようと出かけたら、なんとその友人も子どもを授かっていたのです。それだけでもびっくりしたのに、お互いの子どもの名前を何にしたかの話になり、子どもの名前を言い合うと、なんと漢字も読みも全く一緒の名前!これには本当にビックリしました。 毎日妻と本やネットで名前を調べて大変な思いをして決めたのに、まさか友人の子どもと全く同じ名前になるとは思ってもいませんでした。知り合いの名前と一緒になることはダメな訳ではないですが、特別な我が子なので、なるべくは人と被らない、あまり多くない名前にしたつもりではいたのです。名前を考えるときは、もう少し周りの人たちの情報を入手しておかないといけないなと思いました。 作画/きりぷち著者:平野太郎
2024年04月26日イヤイヤ期真っ最中の娘を育てながら、正社員として働くりささんは、現在第2子を妊娠中。平日はワンオペ育児でヘトヘトでした。妊娠4カ月を迎え、会社の上司に報告をしたところ、参加していたプロジェクトのメンバーからも外されてしまいました。さらに休日は義実家で家事を押し付けられ、まったく休む暇がありません。自由気ままに過ごす夫が羨ましく思えて、つい夫に「入れ替わりたい」と非現実的なことを言ってしまいました。すると、なんと本当に入れ替わってしまい、夫はりささんとして過ごすことに。今までやったことがない家事や育児にてんやわんやで、たった1週間で限界を感じてしまったのでした……。入れ替わってしまった以上、このまま過ごすしかないと覚悟を決めた夫。りささんに代わって仕事をしている途中、偶然見たメールで、りささんが2人目を妊娠したことによって、頑張って取り組んできたプロジェクトから外されたことを知ります。そして、自分がいかに妻のことを理解できていなかったのかに気付き、反省。 その後も、休む暇がない日々が続き……。俺って最悪… 仕事に家事に育児……。家に帰ってからもまったく休む暇もなく、一体どうやってりささんが毎日すべてをこなしていたのかと考え込んでしまう夫。とにかく誰かの手を借りたい……そう思っても、りささんの母親はすでに亡くなっていて、父親も再婚していてほぼ連絡は取っていない状態で頼れる人がいません。 そこで、りささんからすると義母に当たる自分の母親に助けを求めることにしました。しかし、電話口で「妊娠は病気じゃない」と言われ、家事を手伝ってほしいなんて贅沢だと怒られてしまう始末。 普段、自分と話すときとは全然違う母親の様子に困惑してしまう夫でしたが、思い返してみると自分も同じように「妊娠は病気じゃない」と言っていたことを思い出してしまいました……。 夫はりささんが自分の親も頼れず、義母からも「妊娠は病気ではない」と突き放され、ワンオペをするしかない状況に置かれていたことに、やっと気付いてくれたようですね。残念ながら『自分ごとになってから大変さがわかる……』というのはよくあることではないでしょうか。相手のすべてを理解することは簡単なことではありませんが、相手を思いやる気持ちは常日頃持っていたいですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター しろいぬしろ 著者:原作者 中澤夕美恵
2024年04月26日原ぱら子さんは、夫と娘の3人家族。これは原ぱら子さんが体験した引っ越し騒動のお話です。夫と1LDKのアパートに住んでいた原ぱら子さん。娘を出産してから部屋の狭さに悩み、思い切って賃貸マンションへ引っ越しました。少し気になることはあるものの、住人はみんないい人のよう。しかし、原ぱら子さんが下の階の住人にあいさつをすると、娘を見て「音には気をつけてくださいね」と大きなため息をつかれてしまいます。 え…?もしかしてホームパーティーしてる?下の階の住人が騒音に敏感なことや、マンションの管理会社が部屋によって違うことを不安がっていた私。ある日の朝、窓を開けると下の部屋から聞こえてきたのは……。 その後、原ぱらこさん夫婦は「下の階の人たちはどんな人だろう」と推測をするも、結局真相はわからず……。 下の部屋からは大きな笑い声が聞こえてきます。「私にあんなこと言っておいて……」と不満がる原ぱら子さん。 どうやら下の部屋では、ホームパーティーをしているようで、下の階に住む人がどんな家庭なのか気になった原ぱら子さんたちですが、真相はわからず。 そして早く終わるだろうと思っていた下の階のホームパーティーは、夜まで続いたのでした。 原ぱら子さんたちには、騒音に十分に気をつけるよう釘をさしておいて、自分は大騒ぎしている下の階の住人……。原ぱら子さんがモヤモヤする気持ちに、共感してしまいますね。 実際のところ、下の階の住人がどんな人なのかはわかりませんが、どちらにしても、マンションは共同住宅。他の住んでいる人にも気を遣いながら楽しんでほしいですよね。 >>次の話著者:マンガ家・イラストレーター 原ぱら子
2024年04月26日亮太さんは妻の麻耶さん、4歳の息子・和馬君の3人家族。亮太さんは、麻耶さんに対して不満があり、会社で寝泊まりして1週間になります。亮太さんが家を出ることになった理由とは……?何を伝えてもいつも屁理屈ばかりの麻耶さんに、亮太さんはいつしか「話し合うだけ無駄」と考えるように。その内亮太さんは、胸の違和感に加えて、涙が勝手に溢れたり異常なほどの物欲が湧いてきたり、体や心の異変を感じるようになります。そしてとうとう仕事に集中することもできなくなってしまった亮太さん。社長に言われるがまま、早退して体を休めることにしたのですが……? 一方そのころの麻耶さんと和馬君は、2人並んで幼稚園から歩いて帰っているところです。 居間にいたはずの息子がいない…? 家について和馬君におやつを出した麻耶さんは、いつものようにイヤホンを装着。大好きな音楽を聴きながら自由に過ごします。 そんな母を邪魔しないようにと考えたのか、和馬君は幼稚園でもらったしゃぼん玉でひとり庭に出て遊ぶことにした様子。 母親の言いつけを守り、きちんと窓を閉めることも忘れません。 ふと、麻耶さんは和馬君が居間にいないことに気付きますが「別の部屋に行ったのだろう」と推測。そのまま、和馬君が出て行った窓の鍵を閉めてしまったのでした。 ある程度ひとりで遊べる年齢になると、厳しく子どもを監視することはなくなるでしょう。 ですが、それでも子どもが事件や事故に巻き込まれないように気を配るのは親の務めです。 麻耶さんは、イヤホンの装着によって子どものSOSに気付けなくなるリスクがあることを、しっかりと認識しておくべきだったかもしれません。 子育ての合間の息抜きは大切ですが、小さな子どもといるときに趣味や友人との会話に熱中するのはNG。 自宅から締め出されてしまった和馬君に、何事も起きないことを祈るばかりです……。 >>次の話著者:マンガ家・イラストレーター くろねこ
2024年04月26日2児のママ・モグさんの夫はイケメンですがモラハラ気質を持っています。ある日の夕食後、モグさんが片付けをしていると、娘・ハナちゃんの機嫌が悪く、泣き続けていました。モグさんは夕飯の片付けがあり、手が離せません。そこで手のあいているパパへ、ハナちゃんを抱っこするようにお願いしたのですがーー。 夫がたまたま娘の発熱に気付くと… ハナちゃんが泣いていたのは、体調不良が原因でした。夕飯前までは機嫌がよかったことを考えると、急な発熱だったようです。 しかしパパは、体調不良に気付かなかったモグさんをただただ責めたのでした。 乳児や幼児にとって、急な発熱は珍しいことではありません。責めるなんてもってのほか! “この後どう対応するか”を一緒に考えてほしいですね。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。著者:マンガ家・イラストレーター モグ
2024年04月26日