パパ・ママの子育てのお悩みや疑問について、幼稚園や保育園の先生にアドバイスをいただくインタビュー記事連載企画。第12回目は、子どものケンカへの対応 について 保育歴3年の原口先生 にお話を伺ってきました!子どもが成長する過程で避けられないのが子ども同士のケンカです。よく「子どもはケンカから多くのことをを学ぶ」と言いますがママはどのように子ども同士のケンカに介入していけばいいのでしょうか?保育園でのお友達とのケンカや兄弟ゲンカなど、子ども同士のケンカへの対応法をお伝えします!先生紹介原口先生・保育歴3年、0歳のクラスの担当 ・中学校での職場体験で保育園に行ったことがきっかけで先生になる保育園でのケンカ対応ーー保育園でのケンカはどんなケンカが多いのですか?私が担当しているのは0〜3歳の子ども達なので、まだ自分の気持ちを上手に言葉で表すことができません。お友達のことを叩くなど手が出てしまう場合が多いです。例えば、本棚の近くで遊びたいけど他のお友達がいて遊べないから「どいて!」とおもちゃでそのお友達のことを叩いてしまうというようなケンカです。また、0歳児は好奇心が旺盛で、顔や髪にも興味があります。なので1歳の子の髪を引っ張ってしまい、引っ張られた子が「痛い!」と赤ちゃんを叩いてしまうというようなこともあります。2〜3歳になると「もう〜ちゃんとは遊ばない」「そこ私の席なんだけど!」など言い合いのケンカも増えていきます。ーー保育園でケンカが起きたらすぐに止めに入るのですか?すぐに止めるケンカとしばらく見守るケンカがあります。ケガに繋がりそうなケンカはすぐに止めますが、何をしたら相手が傷つくのか、相手はどういう気持ちになったかなど、子ども達はケンカから様々なことを学んでいますので、なるべく止めずに見守るようにしています。兄弟ゲンカの場合でも、なるべく見守るようにしましょう。ーーすぐに止めるケンカはどのように止めるのですか?手がすぐに出てしまう子、カッとなりやすい子は気にかけて見るようにしています。手が出そうになった瞬間止めに入り、「今何しようとしたの?お友達のことを叩いてもいいんだっけ?」と話を聞くようにします。ーーケンカを止める時に気をつけていることはありますか?お友達に暴力を振るいそうになったとしても、突然怒るのは良くないので気をつけています。状況を把握していても「どうしたの?何があったの?」と子どもの話を聞くようにするといいと思います。「〇〇ちゃんはこう思ってるんだって。△△ちゃんはどうしたかったの?」と子どもの気持ちを代弁し、「〜したら悲しい気持ちになるよ。もうしたらダメなんだよ。」と何がいけなかったかを子どもに教えるようにしましょう。ケンカした日の家での対応ーー保育園でケンカした日、家では子どもとどのように関わればいいですか?保育園で起こったケンカはどんなに些細なことでも親御さんに状況を報告します。また、お子さんからも「〜ちゃんに今日ここ、コツンされた。痛かった。」などと報告があると思うので親御さんはそれを聞いてあげるだけで大丈夫です。もし、お子さんがお友達にいじめられてしまったとしても、相手のことを悪く言ったり、「〜ちゃんとはもう遊ばなくていいよ」などは言わないようにしていただきたいです。保育園でケンカしたとしても解決できた時には、たくさん褒めてあげてくださいね。まとめ今回は子どものケンカへの対応について保育歴3年の原口先生にお話を伺いました。子どもはケンカを通して人の気持ちを理解できるようになっていくので、ケンカは悪いことではないのです。兄弟ゲンカなどが多いとイライラしてしまうかもしれませんが、「子どもの成長のため」と思い、見守ってあげるようにしましょう。今までのインタビュー記事はこちらから!【保育士さんにインタビューvol.11】子どもにしっかり伝わる叱り方パパ・ママの子育てのお悩みや疑問について、幼稚園や保育園の先生にアドバイスをいただくインタビュー記事連載企画。第11回目は、子どもにしっかり伝わる叱り方について保育歴3年の鈴木先生にお話を伺ってきました!子どもの叱り方ってと[…]今までのインタビュー記事はこちらから!【保育士さんにインタビューvol.10】保育士さんが経験したエピソードをお聞きしました!!パパ・ママの子育てのお悩みや疑問について、幼稚園や保育園の先生にアドバイスをいただく、インタビュー記事連載企画。第10回目は、保育士さんが経験したエピソードについてお聞きしてきました!いつも子どもと一緒にいる保育士さんだからこそ経験[…]●ライター/パピマミ編集部
2019年10月03日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、保育士の中田さんからメッセージです。 こんにちは、保育士の中田馨です。冬が近付くにつれて、風邪を引いた赤ちゃんに薬を飲ませる機会が増えてきます。保育所では基本的に薬は預かりませんが、薬を嫌がる子に「どうすればラクに飲ませることができますか?」という質問はママからよく受けます。 薬を嫌がる子は頑として口を開けてくれないこともあります。そんなときに、できる限り負担が少なくママがラクに薬を飲ませる方法をお話しします。 赤ちゃんに薬を与えるときの注意点「赤ちゃんの薬は医師の指示に従って与える」ということが大前提です。さらに、以下のことを注意しましょう。・用法、用量を守る医師から処方された薬は、用法、用量を守って正しく使います。 ・他の子に使わない薬は、その子の症状や体質に合わせて出されています。きょうだいで同じような症状があっても、薬の共用はしません。 ・症状が似ていても大人用は与えない赤ちゃんや子どもは、体が小さく、肝機能も未発達なので小児用の薬を使用します。 ・飲み残しは処分する飲み忘れて飲まなかった薬は、保管せずに処分しましょう。 薬について不安があれば、医師と薬剤師に質問しましょう。例えば、薬の使い方、効果、副作用など。確認すると安心できます。 薬を与える前の準備薬を与える前に準備をしましょう。・与える回数、時間、量を確かめる1日3回の薬もあれば2回の薬もあります。食前、食後もあります。 ・手を洗う素手で薬を触ることもあるので、手をきれいに洗います。 ・シロップは1回分を取り分ける水平なところに薬の容器を置き、目盛りに目線を合わせて正確に測りながら別容器に1回分を入れます。シロップによって、底に成分が沈んでいるものもあるので泡立てないようにしながら軽く振ってから取り分けましょう。 赤ちゃんに薬をラクに飲ませる方法薬の飲ませ方はひとつではないので、月齢など赤ちゃんに合った方法であげてください。 シロップの場合【1】哺乳瓶の乳首に入れて飲ませる特に低月齢の赤ちゃんに水薬を飲ませる際におこないやすい方法です。 【2】スポイトで飲ませる分量の薬をスポイトで口の中に入れます。前かがみだと口からタラ―と出てくることもあるので、少しだけ体を倒して抱っこし、スポイトを口の奥のほうに入れて少しずつ口の中に流し入れてみましょう。 【3】スプーンで飲ませるひとさじずつスプーンで飲ませます。 【4】小さな器に入れて飲ませる赤ちゃんの口に合わせて、小さい器に入れて飲ませます。 粉薬の場合【1】練ってから飲ませる粉薬は水で液体にしてしまうと飲みにくい子もいるので、少量の水を垂らして粘土状に練って飲ませます。指に薬をつけて、ほおの内側に塗りつけたあと、湯冷ましを飲ませます。 【2】薬用ゼリーなどに混ぜて飲ませる苦味のある粉薬の場合や赤ちゃんが嫌がる場合などは、薬用ゼリーなどに混ぜると与えやすいです。 薬に混ぜていいものとダメなもの赤ちゃんの薬に混ぜていいものとダメなものの一例を紹介します。 ●混ぜていいもの水、湯冷まし、薬用ゼリー、バナナなど。薬の質や味を変えないものはOKです。 ●混ぜたらダメなもの育児用ミルク、おかゆ、うどん、熱いお湯など。普段の育児用ミルクやおかゆに苦い薬を混ぜると、それ自体を嫌いになってしまうこともあるのでやめましょう。また、薬の質を変えるものもダメです。 グレープフルーツジュースは副作用を起こす心配のある薬もあります。薬の与え方は、自己判断するのではなく必ず専門医、薬剤師に相談しましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2019年10月02日わが家の長男が保育園に通っていたころ、友だちとの間で度々トラブルを起こしていました。そのたびに保育士さんや相手の保護者の方にひたすら謝り、何かやらかさないかと毎日ヒヤヒヤしていたとき、保育士さんが「こども発達支援センター」で発達検査を受けることをすすめてくれました。発達検査を受けたときのことや、その後の経過について、私の体験を紹介します。 長男の“問題行動”に不安になるわが家の長男が保育園で年中クラスになったころ、友だちをたたいたり、持ち物を隠したりするなど、度々トラブルを起こすようになりました。そのたびに友だちとその保護者の方に謝り、長男を叱りました。「どうしてそんなことしたの」と問いただしても、長男は黙り込んでしまうだけで理由もわからず、親としてどうしたらいいのかと私の不安は増すばかりでした。保育士さんと話し合うなかで、長男は好きな活動には夢中で取り組むけれど、興味のない活動にはなかなか取り組もうとしないなど、ほかにも発達面に問題が見られることが判明。年長クラスに進級する際の面談で、保育士さんから「こども発達支援センター」での発達検査をすすめられ、検査を受けることを決めました。当時、「発達障害」や「ADHA(注意欠陥・多動性障害)」が社会問題になり始めていたこともあり、「もしかしたらうちの子も?」と薄々感じていたことも、検査を決めた理由の1つでした。 「こども発達支援センター」で発達検査を受ける「こども発達支援センター」は、就学前の子どもの発達相談や診察、訓練をおこなっている施設です(地域によって施設名や事業内容は異なります)。私の場合、相談予約を入れたあとでセンターの専門員さん数名が保育園へ視察に来ました。長男の遊ぶ様子を観察したあと、私と保育士さんを交えて面談し、これまでの成育歴やどのようなことに困っているかなどを詳しく話しました。その後、センターを3回受診。1回目は、保護者が担当医と面談(問診)している間、子どもは言語聴覚士の方と別室で、おもちゃで遊びながら検査を受けました。2回目は脳波検査を受け、3回目は検査データを踏まえた診断がありました。担当医によると、長男は「注意欠如多動症(不注意優勢型)」。脳波に異常はなく、発達レベルも普通なのですが、気が散りやすいため、落ち着いた環境で活動できるようにサポートが必要、という診断でした。 小学校で情緒通級に通うことに診断結果が出たあと、夫ともよく話し合いました。夫も私も「まだ小さいんだし、見守っていこう」というスタンスで一致。入学予定の小学校には発達支援専門員がいる「情緒通級」と呼ばれる特別クラスがあることがわかり、そこへ週1回通うことになりました。情緒通級と保育園、支援センターは互いに連携体制があり、長男の成育歴や検査データを共有してくれていたので、長男が新1年生になってからのサポート体制がしっかり整えられていて安心しました。情緒通級では、遊具を使ったバランストレーニングや、パズルを使った注意集中トレーニングなどがおこなわれています。長男は「今日はこんなことできたよ!」と毎回楽しそうに教えてくれ、少しずつ自信を身につけている様子が伺えます。以前は不安でいっぱいだった私ですが、担当の先生をはじめ多くの人が見守ってくれている、という安心感に支えられて、子どもの成長を長い目で見守る心の余裕もできました。 子どもの発達に問題があると、親はとても不安になります。しかし、多くの自治体では保育園・幼稚園と小学校が連携しているので、個別のサポート体制が整えられています。“問題行動”はその子の脳の“個性”でもあります。わが子が苦手なことには手を貸し、長所や得意なことを伸ばせるように見守っていきたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:大川香織小学2年生と1歳、2男の母。共働き。編集プロダクションや出版社で、子育て情報誌などの制作に携わった経験をもとに、さまざまなテーマで執筆。
2019年09月30日こんにちは、保育士の中田馨です。来年の4月に保育園入園を考えている方は、きっと保育園選びに頭を悩ませているころではないかと思います。また、妊娠中の方でも産後働く予定の人は気になっていると思います。 私の保育園にも「4月から何枠空いていますか?」「見学に行ってもいいですか?」などの問い合わせがあります。保育園選びは、必ず自分の目で見て確かめることが大切です。「あそこの保育園、良いらしいよ」というママ友の口コミももちろん大切ですが、実際に自分の条件と合っているかどうかはまた別です。今回は、保育士の立場からみる、保育園に見学に行くときのポイントを話します。 まず保育園申請の締め切りを知る保育園申請の締め切りがいつなのかをまずは調べましょう。これはお住まいの自治体によって違いますので、自治体のHPを見たり、直接問い合わせたりしましょう。 そのときに、申請時に必要な書類は何があるかを聞いておきます。時々、保育園見学の時に「申し込みに何が必要ですか?」と聞かれる方がいますが、保育園申請の問い合わせは必ず役所の担当課にしましょう。 いくつかの保育園を見学する地域の保育園を調べたら、HPを見たり、実際に通っている方のお話などを聞いたりしつつ、気になる保育園の見学に行ってみましょう。いくつか見て、実際に通うことを想定し、自分にとっての利点と欠点を考えます。あまり見学しすぎても、どこがいいか分からなくなってしまうこともあるので、ある程度しぼってから見学に行きましょう。 しぼるときのポイントは「毎日通う保育園」という目線を忘れずに考えること。家からの距離、職場までの距離、保育時間の条件、保育理念など、見学前に分かる情報も大切です。 見学時にチェックするポイントでは、実際に保育園の見学に行くときにチェックするポイントを紹介します。突然行って「見学させてください」と言われても、保育園も受け入れてはくれませんので、事前に電話連絡をして、見学する日時を決めましょう。 【チェックしておきたい7つのポイント】・家から保育園までの登園にかかる実際の時間・保育園の施設設備、広さ・園庭の遊具設備、広さ・園長先生の考え方や話し方・保育士の保育の様子・保育園にいる子どもたちの遊ぶ様子・保育士と保護者のやり取り 入園したら自転車で通うつもりでも、雨を想定して歩いて行ってみてもいいですね。施設整備や広さなどももちろん大切ですが、毎日子どもと関わる保育士さんが、輝いて働いているか、子どもたちが楽しく遊んでいるか、ここはかなり重要だと私は思っています。質問はあらかじめ用意していこう保育園の見学者に、一通り保育園の案内と説明をしたあとに「何か質問はありませんか?」と言うと、多くのママは「特にないです」と言います。おそらく何が疑問なのかが分からないのだと思います。でも、せっかく対面で質問できるチャンスです。どんな小さなことでも構いませんので質問しましょう。そのためには、あらかじめ質問を書き出して用意しておくとスムーズです。 例えば、使用済みの紙おむつは園で捨ててもらえるのか。フードやスカートが禁止などの服装のルールはあるか。遠足や運動会は、土日と平日のどちらで開催するか。お盆や年末年始のお休みはどうなっているか、などです。ママやパパの仕事によっては、平日休みで土日がお仕事という人もいると思います。自分たちの状況に合わせて、預けやすい保育園なのかを確認しましょう。 来年4月の入園まで、本当に保育園に入れるのかと不安に思うこともあると思いますが、分からないことはお住いの自治体の役所や保育園に質問しながら、保育園申請や入園準備を進めていきましょうね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年09月26日子どもを保育園に預け始めるときには、「慣らし保育」からスタートすることが一般的です。慣らし保育はどのくらいの期間行うものなのでしょうか。また、いつから始めるとよいのでしょうか。慣らし保育で起こりがちなトラブルや対処法についても紹介します。慣らし保育とは?慣らし保育という言葉は知っていても、具体的にどのようなことをするのか分からないという人も多いでしょう。まずは、慣らし保育の基本について解説します。慣らし保育は、園の環境に慣れるための準備期間慣らし保育は、『保育園での環境に慣れるため、短時間から保育を始めること』です。ママから離れて過ごすことで感じるストレスを少しでも軽減しようという目的のもとで行われます。園で過ごす時間を少しずつ増やしていくうちに、保育園がどういう場所なのか理解するようになりますよ。慣らし保育の期間や方法は園の考え方によっても異なり、子どもの年齢によっても違ってくるでしょう。慣らし保育を実施していない保育園もあるため、事前に確認するのがおすすめです。慣らし保育は、親が子どもから離れる練習にも慣らし保育は、親が子どもから離れる練習にもなります。「自分は大丈夫!」と思っていても、いざ離れてみると保育園にいる子どもの様子が気になり寂しさを感じるものです。いつも一緒だった子どもを少しずつ預けることで、わが子と離れる不安を和らげる効果があります。保育園への送迎の練習にもなりますよ。また、慣らし保育をすることによって、外から見ているだけでは分からなかった園の特色や先生の人柄についても知ることができるでしょう。不安なことが少しでも減れば、ママも安心して子どもを通わせられますね。「慣らし保育」スケジュール、いつから始めればよい?一般的な慣らし保育の期間やスケジュールについて紹介します。また、慣らし保育を開始するおすすめのタイミングについてもチェックしましょう。短時間保育から始まり10日前後が目安慣らし保育は短時間から始まり、10日前後で行うのが一般的です。初日は1~2時間からスタートします。ここでは登園後の準備の仕方について説明を受けることが多いでしょう。2~3日目は昼食前までの午前保育です。その後はいよいよ給食が始まりますが、4日目は給食を食べたら降園になります。5日目は給食を食べた後に午睡までして降園です。6~7日目は終日保育をして、慣らし保育が完了します。子どもの年齢が低いほど慣らし保育の期間が長くなるのが特徴です。しかし、年齢が高くても子どもの性格によっては1ヶ月程度の慣らし保育期間を設ける場合もあります。仕事に復帰する前の育休期間がおすすめ慣らし保育は、ママが仕事復帰する前の育児休業期間中に行うのがおすすめです。仕事復帰をする月に保育園に入る場合、慣らし保育完了日に合わせて復帰日を調整するケースが多いようです。この期間には教育方針や今後のキャリアについてパパと話し合ったり、ママの心身のメンテナンスに充てたりできますよ。育休期間が過ぎている・復帰後に別の保育園から転園するといった場合は、慣らし保育中に有給休暇を使うことになるでしょう。なかには欠勤扱いで乗り切ったという人もいますが、ママの職場復帰をスムーズにするためにもできればスケジュールには余裕がもちたいものです。そのためにも会社と調整のしやすい育児休暇中がおすすめといえます。慣らし保育中のあるあると対処法慣らし保育中に「こんなはずではなかった」と悩む人も少なくありません。慣らし保育中に起こりがちなトラブルと対処法について紹介します。保育園に預ける際の大泣き非常に多いのが、『保育園に預けるときに子どもが大泣きすること』ではないでしょうか。激しく泣く姿に、ママは後ろ髪を引かれる思いで保育園を後にすることになります。子どもが泣くのは「ママと離れてしまった」「ママがいなくて寂しい」という気持ちの表れです。子どもは大好きなママと離れて慣れない場所で過ごさなくてはなりません。お迎えに行ったときには「よくがんばったね」「会いたかったよ」と笑顔でたくさん褒めてあげるとよいですよ。スキンシップも多めにして、愛情をたっぷり注ぎましょう。次第に、保育園が終われば大好きなママが迎えに来てくれると理解し、気持ちも上手に切り替えられるようになります。慣らし保育、預けている間の発熱自宅にいる間は元気なのに、保育園に預けると発熱してしまうケースも少なくありません。「なぜ頻繁に熱を出すの?」と心配になるでしょう。環境がガラリと変わったことによる強いストレスが原因ともいわれています。大人だって慣れない環境や新しい職場などは緊張して体調に変化があらわれるものです。子どもは環境の変化に対応しようと一生懸命がんばっています。ママもしっかりと子どもの気持ちを受け止めてあげましょう。保育園での生活に慣れて楽しい・うれしいと思うことが増えていくにつれ、発熱する回数も徐々に減っていきます。ただ急激な環境変化で子どもも体調を崩しやすくなっていますので、より様子をこまめにチェックして、何か心配事がある場合には、医療機関の受診を検討しましょう。夜泣きが始まってしまう子も精神的なストレスから夜泣きが始まってしまう子もいます。知らない人がいっぱいの場所に預けられたことによる寂しさが原因と考えられますよ。また、緊張の糸が緩むことも夜泣きの原因の1つです。子どもは小さいなりに我慢をして気持ちを抑えています。保育園に慣れてきた頃に抑えていた気持ちが一気にあふれ出し、夜泣きとなって現れるのです。ママ1人では心身ともに大きな負担がかかります。パパにも協力してもらって乗り切りましょう。子どもをドライブに連れ出すと、気分が変わり泣き止むことがありますよ。慣らし保育が練習期間、安心できる職場復帰を慣らし保育は、職場復帰後の生活に慣れるための練習期間です。しかし、子どもにとってもママにとっても試練の期間となるでしょう。子どもに我慢ばかりさせていると、保育園が嫌いになってしまう可能性もあります。職場復帰に向けて親にもプレッシャーがかかる時期ですが、できるだけ子どものペースや様子を見て、慣らし保育を活用したいものです。そして保育園にお迎えに行ったときにはたくさん褒めてあげるのがおすすめですよ。家ではスキンシップを取りながら笑顔で過ごせるようにしてあげましょう。慣らし保育を乗り越え、安心して職場復帰したいですね。【お昼寝布団セット】商品名:topcharmeお昼寝布団セット 洗える 保育園 3点セット価格:¥3,570 「topcharmeお昼寝布団セット」詳細はこちら 【入園・入学バッグセット】商品名:入園・入学5点セット (レッスンバッグQ/シューズケースQ/体操服袋/お弁当袋/コップ袋)価格:¥9,090 「入園・入学バッグセット」詳細はこちら 【お昼寝用ガーゼケット】商品名:Hanacat 6重ガーゼケット120×150cm)価格:¥2,499 「お昼寝用ガーゼケット」詳細はこちら 【お名前シール】商品名:耐水 お名前シール(デザイン200種位上 サイズ9種 計518枚)価格:¥750 「お名前シール」詳細はこちら 【お名前スタンプセット】商品名:お名前スタンプセット 8点セット(布・プラ両用スタンプパッド付き!)価格:¥2,700 「お名前スタンプセット」詳細はこちら 【ループ付ガーゼタオル】商品名:LILY CUPS ベビービブ ガーゼ タオル ループ付 6枚セット価格:¥1,350 「ループ付ガーゼタオル」詳細はこちら
2019年09月20日少し前に「イクメン」という言葉が一世を風靡しました。でも今現在では、「イクメン」はもはや過去の考え方になっています。なぜ、「イクメン」は過去のものとなったのか、そのことについてお話ししたいと思います。 子育ての主体としての親になりきれていなかった「イクメン」 「イクメン」が過去のものになったのは、単に「育児する男性」というだけで、育児することをアピールするのは、子育ての主体としての親になりきれていない態度だったと言えるからです。だって、育児する女性のことを「育ウーマン」とか「育母」とか言わないですよね。これまで社会的文化的に、子育ては女性のものという感覚がとても強くありました。 しかし、男女が平等と考える現代社会になり、このような意識のままでいることはもはや男性にとってもプラスになるものではなくなっています。「イクメン」は、男性が子育てにほとんどノータッチのころからの過渡期として現れたもの、すでにその時期はもう終わっています。 現代では、子どもを持つ男性に対して、子育てに参加してかっこいい「イクメン」ではなく、子育ての当事者としての父親になることが求められています。 子育てには当事者意識が必要僕はこのことをこれからお子さんが産まれる方、産まれてまもなくのお子さんをお持ちのお父さんに、ぜひ知っておいてもらいたいと思います。 それは男性を責めようと思って言うのではありません。むしろ、男性の人生の自己実現のためにどうしても理解しておいてほしいことだからです。 このこと。つまり男親の子育ての当事者意識のあるなしは、これから家庭、家族を営んでいくうえで大変大きな意味を持ちます。 たとえばこんなケースがありました。夫婦共働きで10カ月のお子さんがいます。あるとき、お子さんが発熱して体調を崩しました。普段は保育園に預けていますが、熱があるのでお休みします。偶然にも翌日は、父親がお休みで特に用事もなく家にいる予定でした。母親は仕事です。 「明日は子どものことをお願いね」。そう母親が伝えると、父親は「見てるだけでいいなら見ていてあげるけど、ほかには何もできないよ」と答えました。仕方なく母親は、子どものごはんや父親のお昼ごはんまで、当日いつもよりさらに早起きをして作ってから仕事に行ったのでした。 さて、ここにあるのが男女の子育てにおける当事者意識のギャップです。 男性の「悪気はなかった」は言い訳にはならない 結婚して子どもができるまでは仲むつまじかった夫婦でも子育ての当事者意識のギャップがあれば、女性の側からすれば百年の恋も冷めるということになりかねません。 このとき、男性の側の「悪気はなかった」「疲れていた」「毎日仕事で頑張っている」というこうしたお気持ちの問題は意味がありません。 また、もしこれが仮に母親が専業主婦だとしても理由になりません。母親が専業主婦であるからといって、父親が父親の座を降りていいことにはならないからです。 子どもを育てるというのは、何があろうとやらなければならないことの連続です。子どもがおなかを空かせていれば、疲れているとか、普段仕事で頑張っているということなど関係なしに、食事を与えなければなりません。また、清潔にし、健康や安全に配慮し日々を過ごさせねばなりません。 今まで女性はそれをやってきました。まるで男性だけがそれを免責されているかのような態度や言動だったとしたら、女性からすると「この人は本当にこれからの人生をともに歩んでいける存在なのだろうか」という、大きな疑問符がついてしまうことは避けられません。 子育てをきっかけに人生の価値観の違いを認識することも夫婦間で、こうした子育てを契機に人生の価値観の違いを認識するケースは多いです。これらは時間が経とうとも、忘れようとしてもなかなか忘れられるものではありません。 熟年離婚のケースなどでも、何年も昔の子育てのことが理由として挙がってくることなども決してまれなことではありません。 男性からすると、「え、そんなことで」と思うといった場合もあります。しかし、母親が本気で悩んでいた子育ての問題を「そんなこと」と思えてしまうこと自体が、まさに子育ての当事者意識が欠如していたことを如実に表わしています。子育ての当事者意識のあるなしの差は、パートナーにそのような疑問符をたくさんつけてしまいかねません。男親であっても、子育ての当事者であるという意識が欠かせなくなっています。 男性は妊娠がわかったときから子育て当事者意識を持とう「男親の出番は子どもが大きくなってから」といった感覚は、もはやかつてのものでしかありません。 「男なんだから、なかなか親としての認識ができないのも仕方がない」。こうした、昔ながらの使い古された意見によって、自身の親としての責任を免責しようとしてしまえば、それは男性にとって自分で自分の首をしめるようなものです。 女性の妊娠がわかったとき、子どもが0歳の今から父親として子育て当事者の意識を持つもつことで、男性も家庭における自己実現、子育てにおける自己実現をして家族とともに幸せになることを模索する、そういう時代になっています。 著者:保育士 子育てアドバイザー・保育士 須賀義一子育てアドバイザー/保育士。大学時代はドイツ哲学を専攻。人間に携わる仕事を志し保育士になる。子育てのポイントや育児相談。保育士としての知識、主夫として子育てした経験を綴ったブログ『保育士おとーちゃんの子育て日記』が人気を博す。著書に『保育士おとーちゃんの「叱らなくていい子育て」』『保育士おとーちゃんの「心がラクになる子育て」』(PHP研究所)がある。現在は子育て講演や座談会、保育研修・監修、コラム執筆などをしている。個別の育児相談や講演依頼はブログ内リンク先のホームページより受付。 ブログ:「保育士おとーちゃんの子育て日記」
2019年09月17日こんにちは、保育士の中田馨です。赤ちゃんはあんよができるようになってくると、そろそろ靴が必要になってきます。赤ちゃんが初めて履くファーストシューズは、デザインも気に入ったものを選びたいですし、赤ちゃんにとって負担が少ない靴を選んであげたいですね。 保育所でも「どんな靴がいいでしょうか?」と質問されることもあります。一方、赤ちゃんが履いていて「歩きにくそうだな」と感じるものもあります。今回は保育所での経験をふまえつつ、ファーストシューズを選ぶポイントを紹介します。 ファーストシューズってどんな靴?歩き始めのころの赤ちゃんの足の骨は、ほとんど軟骨で変形しやすいといわれています。赤ちゃんの足の裏を見てみましょう。そして、大人の足と比べてみましょう。気付いたことはありませんか? そう、赤ちゃんの足の裏には土踏まずがありませんね。そして、かかとの割合が少ないのです。 このころの赤ちゃんは足の外側で着地をして、かかとを浮かせ気味にして歩いています。つまり、全身をしっかり支えることがまだ難しく不安定です。ですので、未熟な赤ちゃんの足をサポートするためにファーストシューズが必要なのです。 いつごろ用意したらいい?赤ちゃんがつかまり立ちや伝い歩きを始めたら靴を買ってしまいそうですが、それは少し待ってください。まだ赤ちゃんがいつ歩き始めるかはわかりません。赤ちゃんの足はすぐに大きくなってしまいます。早めに買ってしまうと、いざ履くときに「小さくて履けない!」なんてこともあるかもしれません。 ファーストシューズを買うのは10歩以上歩くようになってからを目安にしましょう。まだ、頻繁に使うわけではありませんので、1足あれば十分です。また、ファーストシューズを選ぶときは、デザインももちろん大切ですが、一番は赤ちゃんにとって履き心地がいい靴を選ぶということです。 サイズの測り方ファーストシューズを選ぶときの赤ちゃんの足のサイズのはかり方です。お店によってはシューフィッターの資格を持った店員さんがいるところもありますので、アドバイスを受けながら測るととてもいいですね。 1. 足の大きさを測るお店で足のサイズを測ります。かかとを目盛り0に合わせて、人差し指を中心の線に合わせます。赤ちゃんによっては指を丸めていますので、優しく伸ばしましょう。 2. 試し履きする足のサイズと同じ靴なら何でもいいわけではありません。赤ちゃんは一人ひとり足の形が違います。横幅が細い子もいれば、甲の高い子もいますので、必ず試し履きをしましょう。靴を選んで履いたらかかとを合わせます。つま先や横幅などにどれだけ余裕があるかを確かめましょう。つま先には5mm程度の余裕があるといいです。 ファーストシューズの選び方のポイント・履き口が大きく広がって履かせやすい・つま先に厚みがあり、少し反り返っている・甲の高さなどに合わせて調節できる・底に適度な弾力がある 赤ちゃんに履かせる前に、靴を触って上記をチェックしてみましょう。これまで、保育所で経験した中では、布製のやわらかすぎる靴や底面がぺったんこの靴は、赤ちゃんが歩くときに不安定になり、外靴としては不向きな場合が多いです。やわらかいながら、ある程度かっちり感があるほうが、安定して歩くことができます。 嫌がって靴を履かないときはどうすればいい?生まれたときから、靴を履かずに過ごしてきた赤ちゃん。急に足に少々重めの靴を履かされると、違和感を感じて嫌がる赤ちゃんもよくいます。靴は履いてくれても、足を床につけてくれず立とうとしない子もいます。お店で嫌がった場合は、いったん買わずに帰りましょう。ここで無理強いすると、靴へのイメージが悪くなりますので「靴選びはまた次回」にしてもOK。 10歩以上歩けるようになったら靴を選ぶ時期と書きましたが、もっと歩けるようになってからでももちろん大丈夫です。それまでは、室内で十分に歩く経験を積んでいきましょう。 赤ちゃんの足は、大人が思うよりも相当早いスピードで大きくなっています。「早めに買って、ファーストシューズがほとんど履けなかった」と言うパパやママを何人も見ています。赤ちゃんの発達とペースに合わせて購入を考えてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年09月07日認定こども園や認可保育園の他にも、「小規模保育事業」と呼ばれる枠で運営されている園があります。他の保育園とおこなっている内容は同じであるものの、やはり違うところもあるんです。今回は、生後10カ月でわが子が通い始めた「小規模保育施設」を例に紹介します。 異年齢保育がおこなわれている小規模保育施設は0~3歳未満の子どもが通うことができ、6~19人と枠がせまいです。わが子の通う園では、この人数が少ないことを生かして異年齢保育がおこなわれており、他の年齢の子どもとも楽しく過ごすことができます。 特にわが子は第一子のため、年の違う子どもと接する機会が少なく、小規模保育施設のお兄ちゃん・お姉ちゃんに囲まれて過ごすことができる環境は、刺激を受けるいい機会になっています。 先生と密に連絡し合うことができるわが子の通う小規模保育施設では、0~2歳の各年齢3人ずつ(定員9人)の子どもが通っています。先生は5人で各年齢に担当の先生がつくものの、担当ではない子どもにも臨機応変に接してくれます。先生たちの目が行き届きやすく、子どものちょっとした変化にもすぐに気付いて連絡をくれます。 また、お休みの子が多い日は、先生とマンツーマンに近い状態になるため、たっぷりと先生に甘えながら過ごすことができているようです。 小規模保育施設で預かりをしない時期もただし、利用する子どもの数が少ないことが見込まれる時期は、小規模保育施設での預かりはおこなわず、連携保育園での預かりになりました。 わが子は4月から通い始めていますが、ゴールデンウイーク直前の5月1日~2日は連携保育園での預かりでした。しかし、まだ小規模保育にも慣れていない時期であったため、わが家は夫と仕事を調整して自宅で過ごすことにしました。なお、お盆時期の8月中旬の2週間は連携保育園での預かりでした。 小規模保育施設は、異年齢保育で他の年齢の子どもの刺激があったり、先生と密に連絡することができる点に大きな魅力を感じました。著者:山野楓9カ月の男児の母。2018年4月に仕事復帰したばかりで育児との両立に悪戦苦闘中。不妊治療や妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年09月07日こんにちは、離乳食インストラクターの中田 馨です。9~11カ月ごろ(離乳食後期)ごろからぜひ取り入れてもらいたいものに「手づかみ食べ」があります。私は、保育士で保育現場に長く携わっているのですが、この手づかみ食べで赤ちゃんはさまざまなことを学び、発達していくと感じています。今日は「手づかみ食べの魅力」に迫りたいと思います。 手づかみ食べに積極的な子とそうでない子保育現場で赤ちゃんたちを見ていると、手づかみ食べに積極的な赤ちゃんとそうでない赤ちゃんがいます。 手づかみ食べを積極的にする赤ちゃん手づかみ食べを積極的にする赤ちゃんは、いいことですがその反面、途中から食事が遊びに変化してしまうことがあります。グチャグチャと器の中をかき混ぜて、にぎった離乳食をポイッと投げる。そんな場面を目にしたことのあるママも多いかもしれません。もし遊びが長引く場合は食事を終了してかまいません。そのときのママは凛としてくださいね! 手づかみ食べをしようとしない赤ちゃん手づかみしようとしない赤ちゃんの様子を見てみると、いくつかの理由があるように思います。よくある理由が「食べ物を手づかみするものと思っていない」「感触が嫌」という2つです。 手づかみするものと思っていない場合は、まずはママが見本を見せることから始めましょう。手で触っても大丈夫! おいしく楽しく食べようね! と、赤ちゃんに伝えることが大切です。感触が嫌な場合は、無理強いしなくて大丈夫。こちらもママが見本を見せたり、ベタベタしないメニューを取り入れることからスタートしてみてください。 赤ちゃんが手づかみ食べで学ぶこと指でつまむ、手でつかむこと大人が何気なくしている、指でつまむ・手でつかむということは赤ちゃんにとって難しいこと。つまんだ食べ物を口に運ぶこともとっても難しいことです。 食材の硬さの違いたとえば、豆腐とにんじんだったら、同じ大きさに切っても感触が違いますよね。にんじんと同じ強さで豆腐をつまんだらつぶれてしまう。逆に豆腐と同じ強さでにんじんをつまんだら落としてしまうかもしれません。そんな一つひとつの食材の感触を、赤ちゃんは感じながら手づかみをしているのです。 自分でごはんを食べる楽しさ手づかみ食べで学ぶことで、私が最も大切だと思うことは「自分でごはんを食べる楽しさ」ですね。自分で食べると食への意欲が増しますし、食に興味を持つようになります。 手づかみ食べをしっかりしてきた子は、その後のスプーンやお箸もスムーズに進んでいきます。しかし手づかみ食べが始まると、テーブル周りが汚れたり、メニューを考えたりすることにママも頭を悩ませるかもしれません。無理はせず、取り組めるときにしてみてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年09月03日こんにちは、保育士の中田馨です。これから仕事復帰するママにとって、考えなければいけないのが保育園を選び。「待機児童」「認可」「認可外」など、子どもが生まれるまで気にかけなかった言葉が耳に飛び込んで来ると思います。 今回は、保育士の立場から話す「後悔しない保育所の選び方」について考えます。 保育園の基礎知識保育園と言っても、そのスタイルはそれぞれ違います。後で詳しくお話しますが、大きく分けて「認可」と「認可外」の2種類があります。また、施設設備、園庭設備、延長保育の有無、保育料の違い、保育士の配置の違いなどがあります。 気になる保育園は早めに情報収取し、見学に行くことをおすすめします。保育園を希望している保護者の多くは、認可保育園を探しています。定員を超える場合は、保護者の勤務状況が長いなどの条件の人が優先されます。また、年度途中での入所が難しい地域も多く、入るためには新年度の4月が最大のチャンスです。 私の保育所には、夏から秋にかけて妊婦さんがよく来られます。その理由は、生後43日目から受け入れているからです。私の自治体は、多くの保育所が早くて生後3カ月から、多くが生後6カ月からの受け入れなので、1・2月生まれの赤ちゃんは、4月に入所しようと思うと保育所の数がありません。受け入れる最低月齢も保育園によって違いますので調べておきましょう。 保育園の種類国の基準を満たして認可を受けているのが「認可保育園」。それ以外が東京都の認証保育園などの「認可外保育園」です。認可保育園の中には、これまであった一般的な保育園に加え、2015年からは認定こども園、地域型保育園が増え、大きく分けて3種類あります。 認可保育園対象年齢0~5歳就労などで、家庭で保育できない保護者に代わって保育する施設。 認定こども園対象年齢0~5歳幼稚園と保育園の機能や特徴を持ち合わせている。0~2歳は、就労などで、家庭で保育できない保護者が対象。3~5歳の対象の制限はない。 地域型保育園対象年齢0~2歳保育園(定員20人以上)よりも少人数で子どもを保育する施設。就労などで、家庭で保育できない保護者が対象。家庭的保育、小規模保育、事業所内保育、居宅訪問型保育がある。 保育園探しをするときのチェック項目数ある保育園の中から「ここにする!」と決めるのは、大きな決断でもあります。また、親が決めても、必ずそこに入れるわけではないので、保育園を選ぶときは、自分が大切にしたいポイントを決めておきましょう。 上の保育園の基礎知識でもお話した項目も含め、例えば以下のような視点で見ることもいいのではないかと思います。・受け入れの年齢(月齢)・通園可能な立地条件(家からの距離、職場からの距離など)・保育園の立地条件・保育園の施設内容(園庭はあるか?近くに公園はあるかなど)・保育園の保育への思い、内容・保育園の行事内容・給食内容・定員に対しての受け入れ人数・開所時間、閉所時間・保育料とそれ以外にかかる費用・通っている保護者の感想・保育園の雰囲気(保育士・子どもの表情) このように、いろいろと考えることはありますが、最後の「保育園の雰囲気」が大切ではないかと私は思います。雰囲気を知るには、見学に行って実際に先生方とお話したほうが分かりやすいです。大切なお子さんを預けるのですから、ママが「この雰囲気が良い」と思う保育園が良いですね。 前にも書きましたが、保育園選びで後悔しないためには「雰囲気が良い」保育園を見つけることです。子どもがすくすくと育っていくためには、保育士の笑顔と包容力が大切です。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月24日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、保育士の中田さんからメッセージです。 こんにちは、保育士の中田馨です。1歳を過ぎたころから少しずつ取り入れていきたい生活習慣のひとつが「お片付け」。言葉の理解がまだ未発達な1歳の子どもには、「片付けて」と説明しても伝わりません。 毎日使うおもちゃを自分で片付けられるようになるには、何がどこにあるか分かりやすい環境づくりと、片付けるのが楽しいと思える雰囲気づくりをすることが必要です。今回は、お片付けがラクに楽しくなるように、1歳からできるお片付けのコツと保育所のおもちゃ棚の工夫を紹介します。 片付けやすい環境をつくるまずは、子どもが片付けしやすい環境をつくります。そのためには「何がどこにあるかを明確にする」ことが大切です。■絵本やおもちゃの数を適量にするよく取り出して遊ぶおもちゃを厳選します。今使わないおもちゃや時々しか使わないおもちゃはしまいます。1~2カ月に1回、発達や興味関心に合わせて絵本とおもちゃの見直しをして入れ替えます。■おもちゃを種類分けする全てのおもちゃを一つの箱にごちゃまぜで入れるのではなく、「車は車」「おままごとセットはおままごとセット」といったように種類に分けて収納します。そうすることで、子どもがどこに何を片付ければいいかが分かります。■子どもの手の届く場所に収納子どもが自分で収納できる高さに、おもちゃの箱を置きましょう。箱の中や本棚は、詰め込みすぎずに入れ、少し余裕を持つのがポイントです。 楽しく自分で片付けができるようになるステップ子どもが楽しく片付けをするために、親ができることはまだまだあります。 1. 遊びにするお片付けを教え込むというよりは、普段の遊びのひとつとして取り入れます。運動会のかけっこのBGMを口ずさみながら「よーいどん!」と競争してもいいですし、ブロックを色分けして入れてもいいですね。子どもがやる気になるような声かけをしてみましょう。 2. 子どものペースに合わせるゆっくり片付けたり、片付けをしている途中で遊びだしたりと、子どもの時間は子どものペースで進んでいます。子どものペースに合わせるためにも、早めに「片付けしよう」と声かけをします。 3. できたら褒める片付けられたら「上手にできたね!」と、めいいっぱい褒めてあげましょう。褒めてもらうことで子どもの自信につながります。4. 全て片付けなくてもOK全てきれいになるまでやってほしい! という気持ちはわかりますが、まずは、おもちゃ1つを箱に入れるところからでOKです。大切なのは、片付けの時間を少しでもいいので取り入れ、生活習慣にしていくことです。最初から全て片付けることに重点を置くと、遊びではなくなってしまいます。 保育所での収納方法では具体的に、私の保育所のおもちゃの棚を見てみましょう。 絵本収納 階段下のデッドスペースを利用した本棚です。1~2歳の子どもは、絵本を大人のように差し込む形で本棚へ片付けることができません。普段子どもが自由に読める本は、写真のように収納すると取りやすく片付けやすいです。 また、上記写真のように大きめのウォールポケットに絵本を収納する方法もあります。 おもちゃ収納棚におもちゃの写真を貼ると「ここに片付けるんだよ」ということが分かりやすいです。親と子どもが「ここ」と片付ける場所を共通に知っていると、声もかけやすいですね。 箱に入れるおもちゃは、箱にも棚にも写真を貼ると、親も子どもも分類しやすいです。 例えば、色のついたおもちゃを、その色の箱に入れて色ごとに片付けます。色分けで遊びながら片付けできるので楽しいですよ! 片付けたくな~い! と駄々をこねたときの対処法2歳ごろに差しかかると「片付けよう」と声をかけても「イヤイヤ!」言って片付けを嫌がることがあります。どうして「イヤ」と言うか分かりますか? おそらく、ほとんどの場合は「もっと遊びたいのに!」と思っているからですよね。遊びが楽しいのに「片付けるよ」と急に言われたら、イヤと言うのは当然の話。なので、前もってお知らせするのがポイントです。 例えば、絵本を読んでいる場合は「この絵本を読んだら、お風呂に入るよ」と言った感じです。先の見通しを伝えるだけで、次の行動に移りやすくなります。また、子どもに話しかけるときは、「片付けようか?」といった子どもが選択できる形ではなく「片付けるよ」とはっきり言いましょう。 片付けは、一度言ってすぐにできるものではありません。はりきってする日もあれば、全く動こうとしない日もあります。1歳の時はできていたのに、2歳になったらしなくなることもあります。子育ては、行きつ戻りつですが、その時々の子どもの発達に合わせて緩やかに見守ってあげましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月15日こんにちは。保育士の中田 馨です。毎日暑い日々が続いていますね。真夏に赤ちゃんと過ごすときに気になるのが「お散歩は何時に行けばいいのかな?」ということです。保育所でも「今日はお散歩に行けるかな?」とお散歩のことに気をつかうのは真夏。今日は、真夏のお散歩についてお話ししますね。 真夏のお散歩は早朝か夕方に赤ちゃんにとってお散歩は1日の楽しみの1つです。生活リズムを整えるためにもお散歩(外遊び)をしっかりしていきたいのですが、真夏はそうはいかないこともあります。 気温が高く、日差しも強いと外遊びが赤ちゃんにとって危険な日もあります。特に赤ちゃんは体温調節が未発達なので、無理してお散歩に出る必要はありません。気温が低く、太陽の照り返しが少なく、涼しい早朝や夕方をおすすめします。お散歩に出る前に、実際に外に出て、外気温や日差し、風の様子を確かめることも大切です。 夏の外出で心がけることそれでも夏場に外出することがあると思います。そんなときは以下を心がけてみましょう。 帽子をかぶる帽子をかぶったり、日傘をさすなど、紫外線対策も大切です。 水分補給をする汗がよく出ます。普段よりもこまめに水分補給をしましょう。また、汗をかいたら着替えもしましょうね。 べビーカーの対策 ベビーカーは地面に近いため、地面からの照り返しで大人が感じている気温よりも高くなります。そのため、座っている赤ちゃんの様子をよく見ましょう。日よけのカバーをしたり、ジェルタイプの保冷剤を使ってみるなどしてもいいですね。保冷材は赤ちゃんの肌が冷たくなりすぎないように、布で包んでときどき位置を変えてあげましょう。 抱っこひもの対策抱っこひもで出かけるときも注意が必要です。ママと密着しての抱っこですので、熱がこもりやすく赤ちゃんも暑く感じています。日傘をさす、赤ちゃんとママとの間に1枚タオルをはさむ、うちわなどで風を送ってあげるなど、暑さ対策が必要です。 熱中症にならないためにも、夏のお散歩は時間を選ばなくてはいけません。夏のお散歩は必ずしなければいけないわけではありませんので、無理はせず、夏だからこそできる水遊びなどの全身遊びを取り入れることも1つの方法ですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月14日こんにちは、保育士の中田馨です。子どもが歩けるようになると、興味関心が増し気になるところにどんどんと歩いて向かっていくようになります。 そんなわが子の姿はとても微笑ましいのですが、「車が来たら危ないから止まる」「溝があるから落ちないように歩く」というような危険を予想して行動することはまだできません。興味関心があるものを見つけたら「危ない!」「ダメ!」といっても聞かずに走っていくのが子どもです。 今回は、そんな好奇心旺盛な子どもと一緒のお出かけで気を付けたい、年齢別の危険の教え方を話します。 子どもに危険を知らせるときのママの対応子どもに危険を知らせるときに大切なのが、ママの態度。「危ない」ことを、毅然とした態度で知らせます。毅然とした態度とは、真剣な表情・ゆるぎない態度・声かけです。 例えば、大通りで走り出したら「危ない!」と言い、手をしっかりと握って制止します。それでも行こうとするときは、しっかり抱きしめて止めます。そして、真剣な顔で子どもの目を見ます。「ママは本気で伝えている」ということを子どもに知らせることが最も大切なことです。 しかし、一度注意をしたらしなくなるものではありません。何度も起こる可能性がありますので、繰り返して伝えます。また、危ないことが起きたその場で子どもに伝えることが大切。「ヒヤリ」としたことを「ああ、危なかった」だけで流してしまわずに、伝えることを繰り返していくうちに、子どもは社会でのルールを学んでいきます。 そして、お家のルールを明確にしましょう。・道を歩くときはお母さんと手をつなぐ・駐車場では走らない・交差点ではいったん止まって車などが来ないか確認する、などパパとママが大切にしたいお家ルールを決めます。 1歳児への危険の伝え方1歳の子どもはまだ言葉の理解が未熟なため、特に「ママのゆるぎない態度」で伝えることが大切です。 例えば、手をつながずに道を歩こうとする、高い段差に上がろうとすることを「危ない!」と伝えることが大切です。高い段差に上がってバランスを崩したとしたら「怖かったね」と起きたことに対しての説明をして子どもの気持ちに共感します。 今はまだ言葉の理解はできないかもしれませんが、子どもの気持ちに共感することで次のステップにつながります。そして、ママは別の興味へ子どもの関心を向けてみましょう。「ママと歌を歌いながら歩こうか」「あっちに大きなトラックが走っているよ」など。1歳の子どもにはまだわからないだろうと思って伝えないのではなく、短い言葉で、繰り返し伝えていくことが大切です。 2歳児への危険の伝え方1歳のときに繰り返し伝えてきたことが、2歳になると徐々に分かるようになってきます。 例えば、触ると熱いもの・冷たいもの・痛いものなども、これまでの経験の中で理解し始めます。外に出たときも「ママと手をつなぐ」というルールがわかるようになります。とはいえ、まだまだ自分の興味関心のあるものがあるとパッと走り出したりすることもあるので、気を付けるようにします。引き続き「危ない」ことを短い言葉で伝え続けます。 3歳児への危険の伝え方これまでは危ないことを簡単な言葉で伝えてきましたが、3歳ごろになると理解力が増してくるので、さらに伝え方が変わります。「どうして危ないか?」を説明していきましょう。「車にぶつかったらケガをするし、とっても痛いんだよ」など、具体的に言うのもいいでしょう。さらに「こういうときはどうしたらいい?」と聞いてみると「こうしたらいい」と返事が返ってくるようになります。そうするうちに、危険を予想して、自分で自分の身を守るすべを身につけていくのです。 子どもは1回言ったら、その通りに言うことを聞くわけではありません。長期間かけて、大人が見守りながら繰り返し繰り返し伝えていくことで、社会のルールを身につけていくことが大切です。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月02日ウーマンエキサイトの読者のみなさんこんにちは、Arareです。 前回 の寝かしつけ方法の続きになりますが、今回は私なりの「布団の上での寝かしつけ方法」をご紹介します!■1:寝る姿勢まずは寝る姿勢についてです。その子によってうつぶせの体勢じゃないと眠れない子、仰向けじゃないと嫌がる子と分かれていたりします。まずはどちらの体勢のほうが眠りやすいのか探るところから始めます!体勢を変えるだけでスーッと寝てくれるようになったりすることもよくあります。※うつぶせタイプだった場合、私の場合は事故を防ぐために眠った後に仰向けに戻せる子は戻したり、5分おきに呼吸を確認したりしています。■2:寝かしつけの定番「トントン」背中やおなかを軽くトントン、とたたいてあげるとウトウトし出す子は多いです。トントンにもいろいろ子どもによってタイプがあるようで、軽~くトントンとされるだけでいいタイプや、少し強めのトントンがほしい子、速めのリズムでトントントントンとしてほしいタイプなどさまざまです。トントンをする場所も、背中だったりおなかだったり人それぞれなので、どんなトントンが寝るスイッチになっていくのか探りながら試していきます。■3:子守唄も意外と有効!子守唄という言葉があるくらい、歌を歌いながらの寝かしつけは昔からあることですよね!この歌を歌いながらの方法も意外と効き目があったりするんです。昔ながらの子守唄ももちろんですが、子守唄なんて知らないなぁ…という人でも、自分が知っている歌や好きな歌でもなんでもいいと思います。その歌を鼻歌程度に優しくゆ~っくり歌いながらトントンしてあげるだけで、子守唄代わりになると思います。私も子守唄以外でも、自分が好きな歌などをそんな風に歌いながらトントンしたりしていると、いつに間にか眠ってくれていた! ということを何度も経験しています。■4:布団に入ることを嫌がっている場合子どもによって布団に横になること自体を嫌がるタイプの子もいます。そんなとき私の場合は、触れ合い遊びなどをしながらしら~っと布団の上に誘導していきます…。こちょこちょ~っとこそばし遊び(くすぐり遊び)をしたり、足や手を持ってぶらぶらして遊んだりして、寝転びながらできる遊びをやるようにしています。■5:タオルや布団を使って遊ぶ!横になることができたら、次はかけ布団やタオルケットなどを使った遊びをしていきます。布団やタオルを使っていないいないばぁーをしてみてたり、頭にかぶせてわしゃわしゃしてみたり、いろんな遊びを試します。お布団って気持ちいいな~と思ってもらうことで寝るモードになっていったり、遊んでいるうちに疲れて急に眠気スイッチが入って寝てしまう、というパターンもよくあります。これをやっていくうちに、あれ? ちょっと眠たくなってきたのかな? と思ったら、さっきの1から3の方法を試していくといいかもです。■6:それでもダメな場合は…最終手段!あくまで私の場合ですが、いろいろ試してもしっくりこない場合、その子の眠たくなるスイッチを探していきます。眠気スイッチの場所は子どもによってさまざまで、頭や耳、手や足など、いろいろ試して、気持ち良さそうな所を発見すると、そこを集中的にナデナデしたりモミモミしていきます。中には指の爪をナデナデすると眠ってしまう子や、足の裏をスリスリすると眠ってしまう子もいました(笑)その子の眠たくなるツボのようなものを発見できると、さっきまで全然眠たくなそうだったのに…という感じでコロッと寝てくれたりすることが多いです!※この寝かしつけの方法を試す前に、まず電気を消して部屋を暗くするなど、今からは眠る時間なんだよ~と子どもに分かってもらえるよう、寝る環境を整えることも大事かなと感じています。こんな感じで私の場合は寝かしつけをしています。子どもによってタイプはさまざまなのでなかなか難しいですよね。本当に個人的な経験上の話なのですが、もし誰かの参考になれればうれしいです!
2019年07月20日幼稚園に入園するまでの間、わが家の上の子は自宅や公園、子育て支援センターなどで過ごし、一時保育を利用することがほとんどありませんでした。一方、下の子の場合、上の子の園行事の関係などで預けたい機会が時々あり、上の子よりは頻繁に一時保育を利用するようになりました。今回は、わが家で一時保育をどのように利用していたのかをご紹介します。 最初はやむを得ない事情があるときのみわが家では、下の子が騒いだら困るような上の子の発表会の日など、最初はやむを得ない事情があるときだけ一時保育を利用していました。そのため、一時保育を週に何度も利用することもあれば、1カ月以上利用しないということも。 わが家で利用していた一時保育のある園は、保育士やスタッフの方も親切な方ばかりで私自身はとても気に入っていましたが、費用面から利用は最小限にしていました。 一時保育を嫌がるようになった下の子ところが、下の子の人見知りが激しくなるにつれ、一時保育を嫌がるようになってしまいました。園のある方向に自転車が向かうだけでも大泣きするようになり、預けるときは「ママ、ママー!」と叫ぶのを無理やり引き剥がすようにして保育室に連れて行ってもらう状態でした。 園の方からは、「できれば定期的に利用したほうが、お子さんも慣れやすいですよ」とすすめられました。 笑顔で過ごせるようになった!それからは「毎週○曜日の午前中は一時保育」と決め、それ以外の日に預けたい用事があるときは利用日をずらす形で調整しました。 定期的に一時保育を利用するようになってからは、わが子もすぐに慣れ、預けるときも泣かずに笑顔で過ごせるようになったようです。また、毎月の一時保育費用の見通しも立てやすくなったので家計管理という点ではむしろラクになりました。 園で聞いた通り、定期的に預けるほうが子どもは園に慣れやすいようです。また、週に一度は自分の時間が持てるということで、思っていた以上に精神的に余裕が持てたことが私としてもよかったと感じています。 イラスト:sawawa著者:奥田美紀二児の母。IT企業にてSE・プログラマーとしてシステム開発やWEBサイト運用等をおこなう。夫の転勤や子育てのために退職し、現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年07月19日ウーマンエキサイトの読者のみなさんこんにちは! Arareです。私は保育士として働いているのですが、その中でも0歳児から2歳児クラスを担当する機会がこれまで多かったのです。そのくらいの年齢を保育する中でトップを争うくらい大変な時間…それはお昼寝の時間です!すんなり寝てしまう子もいれば、なかなか眠れない子などさまざまなタイプがいて、みんなを寝かせるのは結構大変なことです。でも実は、私は子どもたちの寝かしつけが結構好きなんです…!この子はどうやったら気持ちよくお昼寝してくれるのかなー? とあの手のこの手を考えてためてしていき、最終的にスヤスヤと眠ってくれたときの達成感がなんともいえません(笑)今回はそんな私が今までの経験の中で、結構な高確率で寝かしつけに成功した方法をお伝えしようと思います。もし少しでも参考になればうれしいです。 ■寝かしつけ方法その1まず、私たち保育士が一番よくやる方法、それは、おんぶをすると結構な高確率で寝てくれます!おんぶをしながら他のお仕事をしながウロウロしているといつのまにか寝ている…というパターンです。でも、ただおんぶをしただけでは眠らないパターンもあります。そんなときの私なりのやり方もご紹介します。■タオルやタオルケットを活用!赤ちゃんや小さな年齢のお子さんは、眠たくても視界に動くものや気になるものが入ったりすると、そっちが気になって眠気がとんでしまったりすることがあります。また、視界を暗くした方が寝るスイッチが入りやすいタイプの子もいたりします。そして背中にピタッとフィットさせた方が寝てくれる子も多いです。そこで、家にあるタオルなどを頭からそっと被せながら、体にフィットする程度にタオルをキュッと両手で引っ張りながらゆらゆらすると効果的な気がします。もちろん息苦しくならないように顔はちゃんと出ているか確かめてからしています!この方法だけで寝てくれる子もいますが、そうでないタイプはさらに…タオルの方法を継続させたまま、さらにひたすら動く! 揺れる! を繰り返します!体を上下や左右に揺らしながら部屋の中をぐるぐる歩き回ったり、階段をひたすら上り下りしてみたり、その子のタイプによって好みの揺れや動きがあるので、ひたすらいろいろ試してしっくりきそうなだな! と分かるとあとは同じ動きを続けています。かなり体力を消耗するのでダイエットにもいいかもです(笑)■おんぶの寝かしつけ、最後の難関とは?そして最期の難関…それはおんぶから布団に寝かせるときです!せっかくおんぶで寝てくれても、布団に寝かせるときに起きてしまうというパターンもよくあります。私の場合はこの方法で大体うまくいくことが多いです。それは、この時もタオルがとても役にたちます!(笑)横になるとき、おんぶされている子に「おんぶからおろされている」と気づかれないように、タオルで背中に密着させたままそーっとそーっと、子どもを落とさないように一緒に布団に横になります。このときタオルをキュッと両手で引っ張ったまま、おんぶされている子の頭が下に下がらないように、横になるよう意識します。横になることに成功したら、すぐに起き上がらず、しばらく背中の様子を伺い、熟睡しているな…と感じたとき、ゆっくりゆっくり子どもから離れていきます。■おすすめは、昔ながらの「おんぶ紐」個人的な意見かもしれませんが、おんぶをする道具についてです。私も自分の子どもをお世話するとき、外にお出かけしたりするときは、エルゴなどのだっこ紐を使っていました。でも寝かしつけのときだけは、昔ながらの「おんぶ紐」といわれるものを使っていました。このおんぶ紐の存在、保育士の仕事をするまでは知らなかったのですが、ベテランの先輩保育士さんに使い方を教えていただいてからはとても使いやすく感じるようになりました。今回紹介した寝かしつけ方法も、エルゴなどのだっこ紐タイプだとおろすときに結構大変なのですが、昔ながらのおんぶ紐だと体の密着感も違いますし、布団に寝かせたあと、おんぶ紐を外すときにもとても外しやすいです。腰への負担は断然だっこ紐の方が軽いのですが、寝かしつけのときなど、短時間のときはおんぶ紐をおすすめします!■寝かしつけ方法その2おんぶが嫌いなタイプの子や、まだ首が座っていないような生後数ヶ月の赤ちゃんなどでなかなか眠れない子は、抱っこをして寝かせます。私の場合は抱っこをするときもタオルを使ったりします。まだ1歳になっていないような赤ちゃんタイプの場合は、体にタオルをくるくるっと巻いて抱っこをすることが多いです。タオルを巻くことによって赤ちゃんも安心感が芽生えたり、体が温まることによって眠気につながったりするみたいです。嫌がる子は足元だけでもタオルで包んだりして温めるだけでも違うような気がします。1歳をすぎていたり、横抱きを嫌がるタイプの子は縦に抱っこしています。横抱きのときも縦抱きのときもなるべく体に密着させながら、優しくゆらゆら体をゆらしたり、背中やお尻をトントンしたり、頭をなでなでしてみたり。ウトウトするまでおんぶと同じで抱っこをしながらひたすらウロウロ歩きまわったりしています。抱っこの方が自分の腕の力のみで支えながら、抱っこをしつつトントンしたり歩いたりするので。これもかなり体力を使います(笑)そしてまたまた布団に寝かせる第2段階へ!抱っこのときもおんぶと同じで、いきなり体から離して布団におろすのではなく、密着したままそーっと布団におろしていったほうがうまくいくことが多いです。密着したまま布団におろし、起きないな、と思ったらまたすこーしずつ手や体を離れさせていきます。本当にちょっとずつやっているので、このときいつもすごーくおかしな体勢になっていると思います(笑)おんぶのときもですが、いきなり体から離れさせると体温の変化で気づくのか、びっくりしたようにはっ! と目を覚ましてしまうことがよくあるので、子どもたちをびっくりさせないように徐々に体を離れさせていくのがうまくいくコツのように思います。たまにうまく体から離れられた! と思ったら、ぴく!! となって一瞬泣き出しそうになることもありますが、その場合すぐにまた体を密着させてみたり、手や足をぎゅっと握りながらトントンとおなかや背中を軽くたたいてあげたりするとそのまま寝てくれる子がほとんどです。(この場合はトントンは遅めより早めにたたいた方が効果的なように感じます)ざっと大ざっぱに説明していきましたが…あくまでこれは私の経験上の話なので、参考程度にお聞きくださいね(笑)今回は、おんぶ&だっこ編でしたが、次回は布団の上での寝かしつけ編を描きたいと思います!
2019年07月04日ベビーカレンダーの読者の方には、出産前の方や子どもが生まれて間もない方も多いことでしょう。そこでこれからの子育てをムリのないものにするために知っておいて欲しいことがあります。それは、子育てにまつわる話の中には、「こうすべきだ」「こうしなければならない」「こうしないと良くない」といった自分にとってプレッシャーになるものが少なくないことです。今回は子育てに起こりがちな、子育ての正解探し、そしてその対処法についてお話しします。 子育てのよくあるプレッシャー、悩み 先に述べたように、子育てにまつわる話の中には、「こうすべきだ」「こうしなければならない」「こうしないと良くない」といった自分にとってプレッシャーになるものが少なくありません。 例えば、こんなケースがあります。自身の親や義理の親から、 「子どもを母乳で育てなければよくない。あなたも子どものためを思うのならばちゃんと母乳で育てなさい」 このように言われ、それがプレッシャーになり子育てが気持ちよくおくれなくなってしまうといった悩みがしばしばあります。 子どもを育てるときは、なにかと不安になってしまうもの。ましてや、それが第一子であったり、赤ちゃんの子育て中だったりすると余計にそれはつのります。また、子育て経験の少ない人からすれば、自身の親や義理の親は子育ての先輩でもあります。そう思ってしまうと、それが難しい要求であってもそれを努力することが正しいのだという心理になってしまいます。 そのアドバイスしてくれる人たちにしても、ほとんどの人が良かれと思って言っているので、それはちょっと自分には厳しいと思っても、なかなかむげに突っぱねることもしにくいですね。 子育てに正解はないというのは本当?!よく、「子育てに正解はない」と言われます。 まったくその通りなのですが、子どものことを思うとついつい「子育ての正解を謳うもの」に気持ちがとらわれてしまいます。 もし、僕が子育ての正解めいたことをひとつだけ挙げるとしたら、それは「子育てする人にムリがないこと」だと思います。いくら子どものためになるという触れ込みであっても、それをする人に大きな負担がかかることであったり、自身の人生設計や自己実現をあきらめなければできないようなことであれば、それはちょっと考え物です。日本の子育てには、子育てを自己犠牲、とくに母親の自己犠牲として要求してくる傾向が強くあります。 子どもは身近な大人の心のあり方から、日々大きな影響を受けて成長しています。ですから、大人がしんどい思いをして頑張る「良い(とされる)子育て」よりも、大人も子どももムリのないボチボチの子育てを意識しておくことが大事ではないかと思います。 「〇〇させねばならない」と考えるのは要注意前回のこのコラムでは、子どもの遊びについて述べました。子どもの遊びは、発達段階に即して形成されていくので、ただ刺激に振り回されてしまうものよりも、その発達段階に適したものがよいというお話しでした。 こういった子育てのことを伝えると、人によっては「それは確かにそうだから、それをさせねばならない」という気持ちになって、そこを子どもに施すことに一生懸命になりすぎてしまう人がいます。 例えば、木の積み木で遊ぶことが大切ですよという話をしたとすると、なにがなんでも子どもに積み木で遊ばせなければという気持ちになってしまう人がいます。その子が、積み木遊びを楽しめる子であればさして問題はないですが、子どもにはもちろん個性があるのでなかには積み木を少しも好まないという子もいるものです。 こうしたとき、親の気持ちとしては「積み木遊びをさせなければ」という気持ちから、その子に余裕のない関わりになってしまったり、我が子がそれをしないことから不安になってしまったりします。普通ならなんでもないことでも、育児疲れのためになんだか脅迫観念的になってしまったりということも起こり得ます。 こうした子育てする人に特有の気持ちが、「正解探し」になってしまう気持ちです。 これは、積み木遊びといったことだけでなく、さまざまな成長の姿・到達点で出てきます。周囲の子と我が子を見比べて、我が子の成長が遅れているように感じられることもあります。 この「正解探し」の心理は、子育てする人の不安感から強まります。親ですから、子どものことで悩んでしまうのは当然のこと。それが悪いわけではありません。しかし、過剰になってしまうと、そこから子どもも不安になりさまざまな大変さを生んでしまったり、子育てする大人自身もよりしんどい方へ行ってしまいます。 子育てが不安なとき・正解探しになってしまうときの対処法こういうときは、誰かとお話することが安定化の鍵になるようです。子育ての悩みを話せる人がいるのであれば、それを聴いてもらうということでもいいですが、別に必ずしも子育ての話でなくとも構いません。人の心は、誰かと屈託のない話をするだけでも、安定する方向に向かうようにできているもののようです。 ただ、そうした他者との関係も少なくなりがちなのも、現代の子育ての特徴です。SNSなどで、自身の子育ての悩みやその時々の思いを表明するツールとして使い、それで乗り切っているという方がいるのも、また現代的な子育てのあり方だと感じます。 おすすめは「ふーん、できたらやってみるわ」のスタンス! 子どもの成長の姿には、個性があり大変大きな幅を持っています。同時に、子どもには「成長の力」があります。多少ゆっくりであったとしても、子ども自身が時間の経過や、さまざまな経験を経て成長していきます。子どもが成長するのに、必ずしも「私が○○しなければならない」ということはないのです。 極端なことを言えば、あなたが寝ていたとしても子どもは育ちます。子どもには自分で育っていく成長の力があるからです。しかし、世の人々はしばしば「あなたが○○しないと、子どものために良くありませんよ」という文脈で語りかけてきます。それが純粋に善意でなされているだけのことも少なくないのですが、必ずしもそれが良いアドバイスとは限りません。 子育てに不安感が強かったり、子育てに一生懸命だったりする人ほど、こうしたことを言われやすいですし、また真に受けてしまいがちです。 子育てのことはなんでも素直に「はい、頑張ります!」と受け取ってしまうのではなく、「ふーん、そうなのね。じゃあ、できそうだったらやってみるわ」くらいの気持ちでいるとバランスがとれるのではないかと思います。 著者:保育士 子育てアドバイザー・保育士 須賀義一子育てアドバイザー/保育士。大学時代はドイツ哲学を専攻。人間に携わる仕事を志し保育士になる。子育てのポイントや育児相談。保育士としての知識、主夫として子育てした経験を綴ったブログ『保育士おとーちゃんの子育て日記』が人気を博す。著書に『保育士おとーちゃんの「叱らなくていい子育て」』『保育士おとーちゃんの「心がラクになる子育て」』(PHP研究所)がある。現在は子育て講演や座談会、保育研修・監修、コラム執筆などをしている。個別の育児相談や講演依頼はブログ内リンク先のホームページより受付。 ブログ:「保育士おとーちゃんの子育て日記」
2019年06月25日ウーマンエキサイトの読者のみなさんこんにちは! Arareです。思い出がいっぱいつまった平成もついに終わり、令和の時代に突入! ということで、 「#令和ママ川柳」 の企画に参加させてもらいました。令和ママが掲げているのは 「OPEN子育て」 !OPENといってもいろいろあると思いますが、今日は保育士として働いている私なりにオープンな子育てについて考えてみました。それがこちらです!■保育士視点で考えた“OPEN子育て”とは?保育士として働いていると、お子様たちのことについていろいろと伝えたいことが出てきたりします。子どもたちの面白かった姿、成長した姿、感動した姿など明るい話題もたくさんあります。ですがいつもそのような明るい話ばかりというわけではありません。園で毎日過ごしていればいろいろなトラブルや問題も出てきたりします。そして時には保護者の方にも協力してもらいたいなーと思うこともあったりします。たとえば、年長くらいになると子ども同士でのトラブルだったり、小学校入学に向けてもっとこういう所をがんばれるようなるといいなーということや、最近の〇〇君はいつもと様子が違うけど、おうちで何かあったのが聞かせてほしいな…と思ったり、まだおしゃべりで自分の思いが伝えられない子たちのクラスでしたら、噛みつきや引っかきなどのトラブルのこと、トイレトレーニングの様子のことなどなど…。また園での様子以外のことでも、服装や髪形についても伝えたほうがいいなと思うこともあります。たとえばフード付きの洋服やスカートは活発に活動していると何かに引っかかってしまったり、髪形もピンなどの飾りをつけたりしていると転んだ時に頭に刺さってしまったりと、大きなケガにつながりかねない…という理由から遠慮してもらうように言わなければなりません。ですが、こういったことを私たち園側は、なかなかすんなりと伝えることができなかったりするのです…。今はなんでもネットの時代…。ちょっとしたことで大きなクレームにつながったりして、ネットで拡散…なんてことになったら…と思うと、上司の先生たちもつい慎重になってしまいがちです。また、子どもたちが園で熱を出したときも同じです。年齢が小さいほど下がったと思ったのにまたすぐ熱が上がってる…ということよくありますよね(汗)高熱が出ている場合は保護者の人に連絡をいれるのですが、週に何回も続いたり、職場の方に何回も連絡をいれたりすると、仕事の関係で嫌な思いをする人もいると思います。そう考えると、連絡してもいいのだろうか…もう少し様子を見たほうがいいのかな…でも大切なお子さんの体も優先だし…と葛藤することになるのです。■逆に、保護者の立場として思うこともそう! 気になることや不満などは園側だけではなく、子どもたちを預けている保護者側の立場でもあるはずです!実際私も、子どもたちを預けている園には感謝している部分がほとんどですが、たまに気になることや、もっとこうしてほしいのになーと思うこともあります。でも、こんなことを言ったら先生たちはどう思うだろう、クレームみたいになってしまわないかな…などなど考えるとなかなかそれを伝えられないのが現状です。そこで提案したいのが、ということです!実際に自分がそうだったのですが、なぜここの園はこういうことを言ってくるのだろう…と疑問に思っていたとき、先生方が理由を丁寧に説明してくれて、納得できたということがありました。そしてそのとき感じたのは、保護者も先生も、みんな「子どものことを第一に考えている」ことは共通しているんだな、と。個人懇談など、子どものことを相談する機会はあったりしますが、園に対しての疑問や聞きたいこと、不満などを言えるような場ってなかなかないように思います。そういった思いを先生も保護者も素直に意見し合えるような機会を作れるようになれば、お互いに変な気を使ったりしなくてもよくなるんじゃないかなーと思うのです…。なかなか難しいことですが、子どもたちが健康で楽しく生き生きと園で過ごせるように、先生たちも保護者の人たちもストレスをためこまず、オープンに思いを伝えて行けたらなーと思ったのでした!!\「1人で抱える」は平成でおしまい!/「令和ママ」は「OPEN子育て」主義! 家事も育児も1人で抱え込む時代はもうおしまい! 3つの「OPEN」 をキーワードに、もっとオープンな子育てをしませんか?平成から令和に変わるこの時代の変わり目に、ウーマンエキサイトは「平成」ママを調査結果から振り返り、新しい時代「令和」を生きる新しいママ像を提案します。■令和の時代に期待することを詠む「#令和ママ川柳」も大募集!最優秀賞の方には「令和(=018)」に合わせて賞金18万円を贈呈! さらに100名様以上の方を対象に数々の賞をご用意しています。応募期間は2019年4月23日(火)~2019年6月16日(日)23時59分まで。>>>「#令和ママ川柳」のご応募や詳しい応募要項は こちら から!
2019年06月16日わが子は6歳と3歳。なかなか身の回りを片付けることができません。特に3歳の娘は片付けの声かけをしても行動に移せません。そんなとき、保育士さんに「片付けられるようになるポイント」を教えてもらいました。 いつしかママが片付けることが当たり前に娘には2歳前後から少しずつ「片付け」を教えていった私。ところが娘は「どっちが早くお片付けできるかな?」と誘ってみるものの、動こうとしません。結局、すべて私が片付けをしていました。 まだ小さいから仕方ないとそのころはあまり気にしていなかったのですが、3歳になってもお片付けができません。いつの間にかママが片付けるのが当たり前になっていました。小さいうちからお片付けの習慣をつけておくべきだったと後悔しました。 保育園に通っていたから?息子はお片付けできる2歳前後の子どもにお片付けを教えるには、まず親が見本を見せる、次に一緒にお片付けをするのが基本ステップかと思います。私のようにすべてやってしまうのでは、子どもに片付けの経験を積ませてあげられませんよね……。 一方、息子の場合は保育園へ通っていたからか、娘よりは身の回りを片付けることができました。保育園で毎日繰り返していたことが、自然と習慣化していたのだと思います。 「片付け場所がひと目でわかる工夫」そんなときに保育士さんから聞いたのが「片付け場所がひと目でわかる工夫」をすることでした。子どもはどこに何を置くのか、わからないからできないことが多いそうです。もしかしたら娘も片付けられないのではなく、置く場所がわからなかっただけかもしれないと感じました。 そこで「ボールは黄色い箱ね」など、本人と相談しながら片付ける場所を決めてみました。最初は一緒に片付け、徐々に手助けを減らしていくと少しずつ自分でできるようになりました。 お片付けが苦手な子どもは「どこに何を置くのか」わからないケースが多いことを知り、わが家では娘がお片付けできるようになるきっかけになりました。お片付けボックスにシールを貼るなどして目印をつくってもいいですね!著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年06月15日ウーマンエキサイトで人気連載中のねこおやじさんの記事 「私ってモンペ…? 保育士さんへの不満はどうすればいいのか」 では、保育士の先生の行動に疑問を持ちつつも、考え過ぎかもしれないと思い悩む様子が描かれました。子どもを保育園に送っていったとき、先生が挨拶を無視しておしゃべりに興じていたことにモヤモヤするネコおやじさん。保育園に話すのはモンスターペアレントなのか悩みながらも、子どもの不安そうな顔や子どもたちを見守ってくれるか不安になったネコおやじさんは保育園に話すことを決めます。今回は、保育施設でのトラブルについてアンケートを実施。さまざまな意見やエピソードが寄せられました。保育施設は子どもだけでなく、保護者や保育士の先生、そのほかのスタッフなど、多くの大人も集まる場所です。ルールの擦り合わせがうまくいかないことや考え方の違いがあるのは、当然のことかもしれません。■親が気になっている保育園のささいな出来事ねこおやじさんのコミックエッセイでは、保育園での朝の挨拶に関するモヤモヤがつづられています。同じように、朝の挨拶や言葉づかいなどが気になるというエピソードを紹介します。小さなことかもしれませんが、子どもって大人のすることや態度をけっこうよく見ているんですよね。親からすると、保育施設の先生のことを、子どものお手本になってくれる「保育のプロ」だと思っているからこそ、気になるポイントなのかもしれません。「まさについこの間、妹が同じことでイライラしていました。聞けば1度や2度ではないようですが、私もモンペ扱いされるようになってしまうのではないかと思い、『ひとまず様子を見るように』と言いました。妹にはママ友がいないそうで、相談する相手もなかなか身近にはいないようなので…」「私も同じく先生の態度、言葉づかいに納得できないところがありました。ほかの先生にお願いするときの言葉がきつかったり、汚い言葉使いだったり。『子どもたちが見ている前では保育者としてやめて欲しい』「ニコリともせず、子どもに対する不安要素ばかり言ってくる先生…。何が気に入らなかったのか、このような態度は1年続き、子どもも不安がるようになり本当に困りました。園長先生に相談しようかとも思いましたが、子どものことを考えやめました。いまは違う保育園にいってます」保育施設の先生も人間ですから、挨拶が聞こえないことや忙しくて余裕がないときもあると思います。だけど、親と離れることに不安を抱えながら、それでもがんばって登園する子どものことを考えると、明るく迎えてほしいというのが正直な意見…。そして時間がないなかでも手軽に相手とコミュニケーションをとれるのが「挨拶」のいいところ。先生と保護者、先生と子ども、それぞれが挨拶することで、お互いの安心感にもつながるのではないでしょうか。そして、ここで紹介した意見に共通しているのは、モヤモヤしながらも直接意見を伝えることはできなかったという点。「モンスターペアレント」だと思われてしまうのではないかという気持ちだったり、もし直接注意をして子どもが肩身の狭い思いをしないだろうかと心配したり…。でも「(先生への違和感を)言わずにいたらもっとひどくなってしまった」という意見もあり…。このような場合どうしたらいいのか、とても悩ましいですね。■現場の保育士の考え。「モンペ扱いされる人」とはアンケートには、保育園や幼稚園などの保育施設で働く保育士の方やスタッフの方からの意見も集まりました。「私は保育園で働いていました。園に寄せられる意見のなかには、あげればキリがないほど毎日のようにありましたよ〜!『挨拶がない』や『声が小さい』、『笑顔がない』、『叱り方が怖い』、『言葉が汚い』、『眠そうでヤル気がなさそう』などなど…。常に気を張って努力していました(笑)。ネコおやじさんの出来事は、私語に夢中になる先生方に非があるのでぜひ、園に伝えて欲しいです。仕事中のおしゃべりはどんな仕事でもあり得ないと思うので…」「保育士の立場から…。ぜひ、不安に思ったことがあれば、園長先生に訴えていただいたほうがいいと思います。保育士同士でも、おかしいと思うことは上に伝えていますが、なかなか問題の保育士にズバッとは注意してくれないことが多く歯がゆい思いをすることが多いのです。さすがに、父兄から訴えがあれば、注意してもらえると思うので、ひるまずどんどん言って欲しい!」コメントからも「疑問に思ったことは言って欲しい」という意見が多数でした。きっと、大切なのは伝え方。「保育士です。疑問があれば何でも言っていいと思います。ただ、その際でも『相手の意見も聞く』姿勢が大事だと思います。いわゆる『モンペ扱いされてしまう方』というのは、『文句の多い方』ではありません。『コミュニケーションがうまく取れない方』ではないかと思います。今回の件は、保育士が全面的に悪そうにも思えますが、ほかの園児や保護者の状況など、保育士にとっても保護者の方に明かせない事情があるかもしれませんから」もし違和感があり、先生に伝えると決めたとしても、送り迎えの短い時間のなかで保護者が見ていることがすべてではない「前職が保育士でした。どこの保育園も挨拶は徹底していました。それと、年度末前になると“ご意見ボックス”が置かれてアンケートを保護者さまに配っていましたよ! そういうときに、意見を提案をしてみたら保育園側にも伝えやすいのではないでしょうか」ご意見ボックスなら、面と向かって話す必要がないので、言いにくいと思っていたことも少しハードルが下がって書けそう! そんなときも、自分の感情を全面に出すのではなく事実を伝えることをメインにしながら、読む相手のことを考えて書ければいいなと思います。■保育士と保護者、手を取り合って子どもを育てたい挨拶に限ったことだけでなく、保育施設でのトラブルについてのエピソードはほかにもたくさん。「以前、通っていた保育園。保育料を袋に入れて手渡しでしたが、支払いしたのにもう一度請求されました。確認してもらうとやはり渡してたことが発覚。そこから保育園自体を信用ができなくなってしまいました」「ほかの子のお迎えのときには、日中の様子をはなすのに、私には話してくれないのが悲しいです」「先生がイライラしてるのがこちらに伝わってくるので園での様子を聞きづらい。ちゃんと聞きたいが、気を使ってしまいノートの短文で納得するしかない」「シフト制のためか、1人の先生に言ったのにほかの先生から同じことを聞かれることが多いです。先生も忙しいことはわかるのですが、伝達事項が周知されにくいなあとは思います」伝達ミスや忙しさから対応が不十分に感じたというトラブルが多い印象でした。しかしこれらの原因のひとつには保育士の人手不足などの問題も少なからず関係していそう…。また、とくに小さな子ども同士に多いけんかのトラブルについてもエピソードが寄せられました。保育施設と保護者との関係性も大切ですが、子どもの友だち、相手の親との関係もコミュニケーション不足からトラブルが起こることがあるようです。保育施設で1日を過ごす子どもには、のびのびと安心していてほしい。最後に保育士の方からの意見を紹介します。「保育士です。朝の受け入れは、本当にバタバタです。とくに子どもは正直で、『この先生はイヤ!』ってことも。だけどシフト上、止むを得ないことも多くて…。保育士も、日々悩みながら仕事しています」保護者が子育てに悩むのと同じように、「保育のプロ」として仕事する先生たちも子どもたちとの接し方をいつも考えてくれているんですね。子どもがより良い保育環境にいられるように、親も保育士の方とお互いを尊重して、手を取り合っていけたらと思います。Q1.保育園とのトラブルについて、ご意見やエピソードがあれば教えてください回答数:182アンケート集計期間:2019/3/21~4/18
2019年06月09日Twitterでフォロワー数10万人を超える「でこ先生」こと、でこぽん吾郎さんをご存知でしょうか?保育士目線のマンガが面白い!と話題になっています。今回は保育園に子どもを預ける親御さんたちとのやりとりをご紹介します。Twitterで話題の「でこ先生」こと、でこぽん吾郎さんをご存知でしょうか? フォロワー数は10万人超え! 保育士目線のマンガが面白い!と話題になっています。今回は保育園に子どもを預ける親御さんたちとのやりとりをご紹介します。 「でこぽん吾郎」の実態 でこ先生はでこぽん吾郎の仮の姿で、保育士をしていた作者の体験をもとに書かれているそうです。ちなみに、作者は女性です。それでは、でこ先生のマンガを見ていきましょう! み、み…見・ら・れ・たー!保育室に戻ったら、保育士さんが全力で「パウパウ!」言っていた、衝撃光景。でこ先生の顔は読んで字のごとく顔面蒼白です。でも、これが保育士さんの作業中リアルだっ!(多分) 「早お迎え」のその後 わくわくさせちゃって、なんかごめん……! 早お迎えって特別感があって、すごく喜んでくれますよね! だからこそ事前に予防接種だと伝えると大変だし、直前まで言えないママさんの気持ち、超わかるー! 父の怒りを垣間見る パパ、般若の形相しております……。わかるー!ってパパ、世の中にたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。でも大丈夫! パパのことが一番大好きですよ、きっと♡ 見られちゃった! 見ちゃった! 保育士と保護者のエピソードをご紹介しました。 体験談をもとに作成されているということですので、毎日保育園に子どもを預けている親としては、「あるあるー!」といいねボタンを連打したくなるエピソードばかりですね。 でこぽん吾郎さんのTwitterからは、おもしろマンガが随時公開されています。これからも、でこ先生の活躍から目が離せません! 協力/でこぽん吾郎(@Dekopon_56)
2019年06月06日幼稚園前の子どもを「プレ保育」に通わせるべきか悩んでいませんか?プレ保育とは幼稚園入園前に子どもをお試しで通わせることのできるプログラムであり、園の方針によりますが、多くの幼稚園で実施されているようです。では、「プレ保育」に通うとどんなメリットがあり、通わせる価値はあるのでしょうか。この記事では、「プレ保育」に通う目的やメリット、受付時期と通うタイミング、必要な持ち物などをまとめて解説していきます。幼稚園に入園させる前には「プレ保育」に通わせるべきでしょうか?この記事では「プレ保育」に通う目的やメリット、受付時期と通うタイミング、必要な持ち物などをまとめて解説していきます。プレ保育とは「プレ保育」は、「プレスクール」・「プレ幼稚園」・「プレクラス」とも呼ばれ、幼稚園の入園前に幼稚園を体験させるために実施されている、いわゆる「幼稚園体験」のようなものです。保育内容は、園の教育方針や保育内容によってさまざまですが、簡単な幼児教育が中心となっており、工作やリズム遊び、園庭で自由に遊ばせる場合もあります。●プレ保育の目的プレ保育に通わせる目的は主に以下の理由が挙げられます。入園前に幼稚園の雰囲気を知る家庭ではできない体験をさせる親のいない環境に子どもを慣れさせる幼稚園入園前に園の雰囲気や家庭とは違った環境に慣れておくことで、子どももスムーズに楽しい幼稚園生活が送れるようになります。幼稚園側としてもその園の特徴を知ってもらいアピールをする場であり、子育て支援の場を提供する目的があります。プレ保育に通うことで優先的に本入園できる幼稚園もあるので要チェックです。●プレ保育の受付時期と通うタイミングプレ保育に通うタイミングは、多くの場合年少の1年前にあたる2歳児が対象です。幼稚園によっては、1歳代から参加できるところや2年保育の幼稚園では3歳児が対象となるところもあり様々です。また、同じ2歳児が対象の場合であっても幼稚園によって受け入れの時期は異なります。満2歳の誕生日をむかえた時点で入園できる幼稚園もあれば、学年で区切るところもあるので、まずは問い合わせてみましょう。●プレ保育へ行く際の持ち物と服装プレ保育では子どもも親も服装の指定がない場合が多いですが、幼稚園により私服の上に着るスモックを購入する場合もあります。●プレ保育に適した服装プレ保育に適した服装は、とくに指定がない場合はパンツスタイルなどの動きやすく汚れても良い服装がおすすめです。幼稚園によっては、翌年に入園する前提で制服やバッグなどもの購入が必要なところもあるので前もって確認しておきましょう。制服の指定がなくてもプレ保育のためにスモックや帽子、上履きを購入しなくてはならない幼稚園もあります。●プレ保育へ持っていくものプレ保育へ行く際、動きやすい上履きは必須アイテムです。小さい子どもは転びやすいこともあり、両手が空くリュックや肩掛けタイプのカバンに荷物を入れるのが良いです。ハンカチと水筒もあるとなお良いでしょう。プレ保育のメリット・デメリットつづいて、プレ保育のメリットとデメリットを見ていきましょう。●プレ保育のメリット●・園によっては優先的に入園できる将来通わせたい幼稚園がある場合、プレ保育に参加すると優先的に入園できることがあるのでチェックしましょう。●・家庭ではできない経験ができる幼稚園に入園する前に友達を作る機会はそこまで多くありません。同じ年代の子どもたち同士が触れ合うことができるのは貴重な体験です。●・気の合うママ友に出会えるプレ保育は子どもだけではなくお母さんにとっても出会いの場です。お母さん同士で情報共有ができ、幼稚園事情に疎い場合は非常にためになる時間です。●・幼稚園の特徴を知ることができる先生はどのような方なのか、遊具の数や空調の管理ができているか、など、幼稚園の環境を知ることは必須事項です。小さい子どもは特に心配すべきことも多いので、園内の細かいところまでチェックできるのは大きなメリットです。●プレ保育のデメリット●・費用がかかるプレ保育の月々の回数は園によって異なるため相場という概念はありませんが、数万円程度の費用が発生します。●・生活が忙しくなる、慣れるまで時間がかかる月々のプレ保育の回数少なければそこまで負担にはならないかもしれませんが、送り迎えやときには弁当が必要な場合もあり、今までの生活とはリズムが少し変わってしまいます。慣れるまでに時間を要する場合もあるでしょう。●・体調管理が大変子どもは感染症に対する抵抗力が弱く、ある程度の人数が集まる場所では風邪を引いたり感染症にかかるリスクが高まります。他の子どもとの触れ合いが目的の一つでもあるため、接触は避けられません。マスクをするなど別の対策をする必要があります。プレ保育で確認すべきポイントここからは、プレ保育で確認すべき3つのチェックポイントについて解説していきます。単に子どもに新しい環境を与えるだけではなく、親としてチェックしておく項目がありますので確認しておきましょう。●エアコンの有無近年ではエアコンがないということはあまりないかと思いますが、有無の他に時期が合えば効き目も確認しておきましょう。小さい子どもは体調管理が上手くできないため、暑すぎたり寒すぎたりすると最悪の場合命にかかわる問題にもなりかねません。●遊具の古さ・安全性遊具の古さや安全面に配慮しているかも確認しておきたいポイントです。遊具に指詰め防止器具がついているか、腐敗や破損などがないか安全性を確かめてください。転落や水溺、死角がないなどの安全対策が取られている幼稚園が安心です。●人間関係(先生同士、先生と生徒の関係)幼稚園の園長先生をはじめ園の責任ある先生方の人柄が良いと安心してプレ保育に参加させることができるでしょう。また、見ただけで簡単に分かることではありませんが、先生同士の不仲は子どもにまで発展してしまう可能性もありますので要チェックです。先生同士の仲が良好の場合は子供達ものびのびと過ごせるでしょう。プレ保育まとめプレ保育はすべての園が実施しているわけではありませんので、興味のある方は近くで実施している幼稚園があるかどうか調べてみましょう。子どもにとっても親にとってもメリットのあるものですので、幼稚園に対する不安を払拭するためにも一度体験してみてはいかがでしょうか。またプレ保育は、幼稚園への優遇制度や、親子一緒に参加するタイプのものなど園によってさまざまですので、募集要項をよく読み把握した上で希望する幼稚園に応募してみてください。●ライター/高須 亮
2019年06月05日Twitterでフォロワー数10万人を超える「でこ先生」こと、でこぽん吾郎さんをご存知でしょうか?保育士目線のマンガが面白い!と話題になっています。今回は「子どもってサイコー!」な、園児たちとの微笑ましいやりとりをご紹介!Twitterで話題の「でこ先生」こと、でこぽん吾郎さんをご存知でしょうか? フォロワー数は10万人超え! 保育士目線のマンガが面白い!と話題になっています。今回は、笑える! 園児たちとの微笑ましい(!?)やりとりをご紹介します。 「でこぽん吾郎」の実態 でこ先生はでこぽん吾郎の仮の姿で、保育士をしていた作者の体験をもとに書かれているそうです。ちなみに、作者は女性です。それでは、でこ先生のマンガを見ていきましょう! 予想外の診察結果 悪いところ…頭かぁ。頭だったかぁ…! 先生、誤診って言って……。 衝撃の音 君だよ、キミ―ッ!!! 赤ちゃんから向けられた疑いのまなざしが痛かわいい(笑)♡ 恐怖のお片づ刑 バリバリいうとります…! 恐怖のお片付けの刑! きっとごっそり抜けたんでしょうね……でこ先生、がんばれー(涙)!!! 顔面チャーハン 「よっ!」じゃないー(笑)! 顔面に、いやこれはもう全身にチャーハン(という名の砂)をたっぷりかぶっています。お皿に入れて…とか想像してたら、想像のナナメ上でした! どれも園児たちとの微笑ましい…いや、笑撃エピソードばかり! 子どものかわいらしさが詰まっています。体験談をもとに作成されているということですので、毎日保育園に子どもを預けている親としては、本当にもう保育士さんには頭が上がりません……。全国の保育士さん、ありがとーーー!!! でこぽん吾郎さんのTwitterからは、おもしろマンガが随時公開されています。これからも、でこ先生の活躍から目が離せません! 協力/でこぽん吾郎(@Dekopon_56)
2019年06月01日こんにちは。1歳の娘を育てていますワーママのみさこです。我が家の娘は1歳から保育所に通っています。そして保育所には癒しがいっぱいで迎えに行くことが毎日の楽しみです! みゆとあきらくん保育所の同じクラスに娘のことを気に入ってくれている男の子がいます。先生も公認で「あきらくんはみゆちゃんのこと大好きだからね〜!」と言われるほど。そんなある日、保育所に迎えに行くと扉越しから娘のグズっている姿が見えました。 なんと泣いている娘をぎゅーっと抱きしめよしよししてくれているではありませんか!見ていた私は大興奮!かわいすぎてキュンキュンしました。そしてあたしが教室に入っていくとあきらくんが私のところまでやってきて「みゆちゃんきたよ!」と教えてくれました。同い年なのに男らしく優しいあきらくんにときめきました。 先生のお膝またある日、保育所に迎えに行くと先生のお膝でオムツを替えているお友達。その前で険しい顔をして仁王立ちしている娘。「どうしたん?なにしるん?」と不思議な私に先生が 先生のお膝に座る順番待ちをしていたそう。小さいながらに順番を待とうとするところに感動しつつ、早くかわってほしくて険しい顔していた娘が愛おしくなる出来事でした。 保育所では成長している娘だけでなく、周りのお友達の行動や発言にも癒しがいっぱいです。これからもっとおしゃべりが上手になったりお友達同士のコミュニケーションが増えていくことが楽しみです。●ライター/みさこ
2019年05月27日子どもにとって初めての集団生活の場となる幼稚園やこども園。地域によってはたくさんの園があり、方針もさまざまで、どう選んだらいいか、親として迷ってしまいますよね。一斉保育型と自由保育型幼稚園やこども園の教育方針を、2種類の分け方ができることを知っていますか?先生が子どもたちに何かを教える時間を重視した園を一斉保育型と呼びます。特徴は、運動会での鼓笛隊やダンス、発表会の練習の時間も多くとるため、行事を盛大に行う場合が多いです。また、英語や体操、スイミング、リトミック、音楽指導、茶道、習字など、専門の講師が教えてくれる時間が保育に組み込まれているなど、カリキュラムが充実していることも。子どもの自主性、自発性を重視するの園を自由保育型と呼びます。特徴は、自由遊びの時間が多く、園の環境にもよりますが、泥だらけになって遊んだり、木登りをしたりと、自然に触れのびのびと遊ぶことが多いです。この2つには明確な基準があるわけではないのですが、説明会や見学などで、園の1日のスケジュールで自由な時間がどれくらいかということや、園の行事の雰囲気を知ると、「どちらの保育型寄りの園か」というのがわかるはずです。教育内容がわかりやすく、筆者のまわりでも人気の高いのは一斉保育型。一方の自由保育型の園は、発表会などもこじんまりとしていることが多く、遊んでいるだけで、学びの経験が少ないと思われていることもあります。自由保育型の園に魅力を感じたポイント筆者の息子は自由保育型の園に3年間通い、この春小学校に入学しました。この3年間を振り返って感じたことをお伝えします。・意欲がある時にするから伸びる息子の園では、自由な時間の中に、子どもの様子に合わせた季節の遊びや成長発達に合わせた遊びが用意してありました。そこには、幼児期に必要な経験を、子どもが自然に「やってみたい!」と思える工夫が。自分のタイミングで取り組むため、遊び感覚で楽しくでき、その結果、得意になったり好きなったりすることが多いと感じました。息子は強制されるのが大の苦手で、いつも動きまわっていているタイプですが、幼稚園の自然な取り組ませ方のおかげで、折り紙やお絵かき、制作などじっと集中して行う作業が大好きになり、家でも夢中でやるほどになりました。好きになれば子どもが自分からやるようになるので、どんどん上手になっていきます。・コミュニケーション能力が伸びる自由な時間の中では、ものの貸し借りや順番、遊びのルールを守ることを子ども同士だけでのやりとりをする機会が多くあります。その結果、ぶつかることも多くなりがち。息子は年少の頃、毎日ケンカをする犬猿の仲!?の友達がいました。取っ組み合いになることもあり、少し心配でしたが、先生の話を聞くと「やりたいことが似ているから」ということがわかりました。年中くらいからはお互いに上手に気持ちを伝えたり妥協することを知り、年長では見ていて微笑ましいほど、息がぴったりと合うように。また異年齢で関わる時間も多くあり、年上の遊びをマネしたり、優しくしてもらう経験、いじわるされる経験も。年長になると、年下の子には優しくしようという気持ちが芽生えました。うまくいかないことがたくさんある中で、子どもたち自身がどうしたらいいか考え、行動し仲直りしていく。小学校よりも先生の目が行き届いている幼児期のうちにそのような経験できる点がよいと感じました。・自分で選んで行動する力がつく自由な時間な中で遊びを見つけるのは子ども自身。指示待ちの子が増えている中で、「自分で選択する力」はとても大切です。息子のようにマイペースなタイプの子は、自分の選んだ遊びにじっくり取り組めるのが楽しくて仕方ないという様子でした。逆に、自発的に行動するのが苦手なタイプの子どもであっても、毎日の生活の中で「自分で選択する力」を身につけていけるのではないかと思います。たくさんの成長を感じた3年間息子の幼稚園での3年間、毎日の自由遊びの中で、たくさんの成長がありました。小学校、中学校、高校、その先への土台になっていくことと思います。もちろん一斉保育型の園にもよさがありますし、合っている子もいると思います。一斉保育、自由保育のどちらもバランスよく行っている園もあります。わが子のタイプや家庭状況にあった園を探してみてくださいね。<文・写真:ライターnicoai>
2019年05月21日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、保育士の中田さんからメッセージです。 こんにちは、保育士の中田馨です。赤ちゃんが泣くことは、赤ちゃんにとって自分の気持ちを「お話」しているようなものです。とはいえ、あやしても、抱っこしても、授乳しても泣き止まないのに、保育所の先生に抱っこされたらピタリと泣き止む。「どうして?」と思ったことのあるママも多いはず。 今日は、保育士が現場で実践している「赤ちゃんがピタリと泣き止む方法」を話します。 赤ちゃんはなぜ泣くの?赤ちゃんが泣くのは何か理由があることが多いです。 例えば、おなかが空いた、おむつを替えてほしい、眠い、暑い、寒い、かゆいなど。赤ちゃんは不快や欲求を言葉で伝えることができないので、泣いて伝えるのです。まずは「赤ちゃんが泣くのは当然のこと」としてとらえましょう。 ワンクッションおけば気持ちがラクになる赤ちゃんがよく泣いているときの言葉で「火のついたように泣く」という言い方があります。その言葉通り、顔を真っ赤にして力いっぱい大きな声で泣く赤ちゃんを目の前にしたら、ママの気持ちはきっと「どうすれば泣き止んでくれるんだろう」と思ってしまいますよね。 私も、赤ちゃんがあまりに泣くので途方に暮れてしまった経験があります。「思いつくだけの、赤ちゃんの欲求を満たしているのに、どうして泣き止んでくれないんだろう」と思いました。 その時の状況を思い出すと「赤ちゃんと心の距離が近かった」と感じます。赤ちゃんの泣き声がつらく感じるということは、それだけママが赤ちゃんと向き合っているということ。密接なコミュニケーションをしているということでもあります。でも、つらくなりすぎるのは、よくありませんので、まずは赤ちゃんとママの心にワンクッション置いてみましょう。 つまり、泣き止ますことに一生懸命にならなくてもいいということです。 保育士が実践している泣き止ませの方法では、赤ちゃんを泣き止ませるために保育士が実践している方法を紹介します。どの方法が赤ちゃんに合っているか、月齢や泣いている状況によっても違うと思いますので、いろいろ試してみましょう。 胎児のときと同じ姿勢で抱っこ新生児~3カ月ごろの赤ちゃんは、胎児のときと同じ姿勢で抱っこするといいですよ。両腕はwのような形。両足はMのような形がこのころの自然な体勢。そのまま、背中を丸くしてママの両腕で包むように抱っこするのです。そうするだけで赤ちゃんは安心します。 話しかける泣いている赤ちゃんに話しかけます。「どうしたの?」「大丈夫よ。ママがいるよ」「大きな声が出るね」「泣いている顔もかわいいねえ」などなど。「泣いている顔もかわいいね」と思えたら、もうママの勝利です。ママが赤ちゃんを見てかわいいって笑い出したら、赤ちゃんも安心して泣き止みます。 場所を変えて気分転換場所を変えるというのも一つの方法。とはいっても「外に出ましょう」と言っているわけではありません。窓の近くに行って窓から入ってくるそよ風に当たってみる。ベランダに出て気分転換する。それだけでも赤ちゃんの気持ちが変わります。 マッサージ&コチョコチョをしてみるマッサージやコチョコチョなどをして赤ちゃんの体を優しく触ってあげましょう。赤ちゃんは手のひらでさすってもらうと安心します。これは普段からのスキンシップに取り入れてみましょう。いつものマッサージやコチョコチョと分かると、泣き止んで遊びモードになることもありますよ。 おんぶ抱っこもいいですが、おんぶも効果的です。私は赤ちゃんが泣いているときはおんぶするほうが多いです。私自身が子どものころ、親におんぶしてもらったときに感じたことは、背中から聞こえる心臓の音や親の声がとても心地よかったということ。おんぶする機会が多い子は、特におんぶをするとピタリと泣き止みます。 遊びに興味を向ける月齢が大きくなると、泣く気持ちを遊びに向けてあげるのも効果があります。大好きな絵本やおもちゃを見せて興味を示したら、ママが率先して遊んでみましょう。2人で鏡を見ながら「いないいないばあ」をしてみるのも効果があります。 今日は、保育士が実際にしている方法の一部を紹介しました。上記の方法をしているときは、心にワンクッションを置くことが大切。一生懸命になってママが焦れば焦るほど、赤ちゃんにもその気持ちが伝わってしまいます。「いずれ、泣き止むから大丈夫! 大丈夫!」くらいに思いながら実践してみてください。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年05月20日子どもにどんなおもちゃを与えればいいですかとよく相談されます。特に低年齢の子ほど悩んでしまうようです。世の中にはたくさんのおもちゃがあります。木のおもちゃからキャラクター遊具、電池で動いたり、音や光のでるものなどなど。今回はおもちゃを選ぶときのポイントや遊びの原点についてお伝えします。 おもちゃが「遊ぶチカラ」を伸ばすことも奪うこともある保育士は、子どもには「遊ぶチカラ」というものがあると考えます。そしてこのチカラは、環境や配慮によって大きくもなれば、小さくもなると理解しています。子どもの個性によって、興味を示すおもちゃや遊びはさまざまですが、低年齢のときほどこの遊ぶチカラを奪わずに伸ばしていってあげたいものです。 そうなんです。実は与えるおもちゃによってはその遊ぶチカラを奪ってしまうこともあるのです。ここに気をつけることで、子どもの将来的な姿が変わってくるかもしれません。 おもちゃを選ぶときのポイントおもちゃを選ぶときのポイントになるのは、刺激の強さです。濃い味に慣れたら、薄味のものをあまりおいしいと感じられなくなりますよね。おもちゃもそれと同じで、小さい頃から刺激の強いものに慣れてしまうと、あまり刺激を発しないたぐいのおもちゃを楽しめなくなることがあります。 そして、刺激というのは慣れによって、だんだんとおもしろさを感じられなくなってくるので、それまで遊んでいたものもだんだんそこに楽しみが見いだせなくなってしまいます。 つまり、絶えず刺激を欲するように、いつのまにか子どもがなっていってしまいかねません。 いま、赤ちゃん向けや乳幼児向けでも、電気的に音や光を発するおもちゃが普通にたくさん売られています。一見、これらは子どもの興味をひきやすいので、よく遊ぶことから一般にはよいおもちゃなのだと思われることもあるようです。しかし、これらは短期的には興味をひいても、遊ぶチカラという観点からはむしろそれを奪ってしまいかねないものともなり得ます。絶えず、より強い目新しい刺激がないと遊ばなくなってしまうことがあるからです。 赤ちゃんにあげる離乳食でも最初は薄味ですよね。おもちゃも同様に、シンプルなものから提供していく方がよいと考えられます。 赤ちゃんの遊びには意味がある!?発達との関係遊びには実は大きな意味があります。それは個々の子どもの発達段階と呼応しているということです。子どもは発達が進み、それまでできないことができるようになると、そこにおもしろさを感じます。 例えば、それまで歩けなかった子が歩けるようになると、歩くこと自体が楽しくなります。楽しいので、それを盛んにします。すると、その獲得された能力は経験の機会が多くなることで、より発達が進むようになります。そのとき、その発達段階に合ったおもちゃがあると、その獲得された機能を使うことはさらに楽しくなります。すると、楽しみながらより発達することになりますね。 このメカニズムが実は遊びの原点です。 発達段階に合ったおもちゃとは・モノを握れるようになった子→ガラガラ、にぎにぎなど ・歩けるようになった子→引き車、手押し車など ・指先でモノをつまめるようになった子→ストロー落とし、ペグ(棒)さしなど ・イメージを持って見立てることができるようになった子→ミニカー、お人形、ごっこあそびなど ・イメージを持って構成することができるようになった子→積み木、ブロックなど 子どもの困る行動、実は発達のサインかもしばしば、こんな子育ての悩みを聴きます。 「食事のとき、テーブルから食器や食べ物を落とそうとします。止めても面白がるばかりでやめてくれません」(1歳) 「なんでもモノを投げようとします。何度注意してもやめてくれなくて困っています」(1~2歳) 「固いモノでいろんなところを叩いてばかりで困ります」(2歳) こういった子どもの姿に直面すると、大人はそこを注意したり、止めたりすることでなんとかやめさせようとするケースが多いです。しかし、それで解決したということにはなかなかならずに、怒ってばかりになってしまったり、何度も注意することでイライラしたり、へとへとになってしまったりします。 実は、これらは発達段階が進んだことによる自然な姿かもしれません。 モノをつかんだり、押して動かすことができるようになった子は、それをすることで落ちるということに楽しみを見いだします。その対象が食器や食べ物ということになるので、大人としては困惑してしまいますが、遊びとしてその発達の機能、楽しさを十分に満たすことができれば、何度も注意するという場面を回避できるかもしれません。 どうやって満たすの?どんな遊びを取り入れたらいい?例えば、丸や四角、三角の穴が空いている箱に対応する積み木を入れて遊ぶ「型落とし」というおもちゃがあります。 もっとシンプルに、空いたミルク缶にボールや積み木を落とすといったものでもいいでしょう。この段階の子に、こういったおもちゃを提供すると、楽しみながらその獲得した能力を発揮することができ、同時にその能力を存分に使いたいという欲求も満たされます。そこでその気持ちが満たされれば、多少なりとも食事のときにわざと食器を落とすといったようなことを減らせるかもしれません。 モノを投げたくなるという発達段階も同様です。お手玉やボール、またそれらを投げて遊べる場所などを用意してみます。遊びとしてその能力、欲求を満たしてあげることで、その獲得されたチカラを使って楽しく遊べ、同時にその能力をより伸ばすことができます。 意外と知られていませんが、2歳前後には叩くという能力が獲得されて、それが楽しくなってしまう時期があります。このとき、叩くおもちゃがあると実によく遊びます。しかし、そういったモノがないと、周りにあるもので手当たりしだいに叩く姿がでてしまうことになるので、大人としては困ってしまうということが起こりやすいです。 これら例で挙げたものに限らず、子どもの遊びというのは、実はこのようにほぼ全てが発達に即して発展していきます。 室内での遊びにしても、戸外での遊びにしても同様です。それまで「できなかったことができるようになった」というのは、子どもにとって新鮮な経験であり、楽しみとなります。こういうことが子ども自身の成長の喜びというものかと思います。 まとめ刺激により子どもをおもしろがらせてしまうおもちゃというのは、こうした遊びの原点とはまた別の所にあるものです。しかし、いまはそうした刺激を発するものがおもちゃに限らずあふれています。それらが絶対に良くないというわけではありませんが、そればかりになってしまうのも考え物です。また、なかなかそれらを避けて生活することはできないでしょう。 だからこそ小さいときに与えるものを、大人がよく考えていくことは大事なことかと思います。 著者:保育士 子育てアドバイザー・保育士 須賀義一子育てアドバイザー/保育士。大学時代はドイツ哲学を専攻。人間に携わる仕事を志し保育士になる。子育てのポイントや育児相談。保育士としての知識、主夫として子育てした経験を綴ったブログ『保育士おとーちゃんの子育て日記』が人気を博す。著書に『保育士おとーちゃんの「叱らなくていい子育て」』『保育士おとーちゃんの「心がラクになる子育て」』(PHP研究所)がある。現在は子育て講演や座談会、保育研修・監修、コラム執筆などをしている。個別の育児相談や講演依頼はブログ内リンク先のホームページより受付。 ブログ:「保育士おとーちゃんの子育て日記」
2019年05月19日朝ってバタバタしますよね。 我が家はまず7:40に小学生組2人を送り出したあと、8:00過ぎに三男を保育園に送っていきます。小学生組を送り出すまでは朝ごはんの準備~後片づけ、洗濯をしながら次男の時間割をチェックしたり、水筒の準備をしたり、小学生を送り出してからは自分の身支度をしながら三男の保育園の準備を進めます。ドラマのように家族そろって朝ごはんをゆっくり食べられればいいのですが現実はそういうわけにはいきません。 そんなある日、三男が「今日は保育園お休みしたい」って言い出したんです。■突然の登園しぶり実は4月から別の保育園に転園したばかりなんです。 登園初日は少し緊張していたものの、相性がよかったのか2日目からは一度も嫌がる事なくよろこんで登園していました。 それが数週間経って初めて「行きたくない」と言いだした三男でしたが、私は特に気にしませんでした。慣れてきた頃の行きしぶりは子どもによくある事なので深く取りあおうとはしませんでした。 私:「お休みするのはダメ。ママお仕事あるもん」 三男:「じゃぁ12時で帰りたい(従来のお迎えは17時前後)」 私:「今日はママどうしても外せない仕事があるから行ってもらわないと困る」 三男:「ねぇママ~~、 私:「え?? カブトの折り方?? あ~~もうすぐ子どもの日だから?? 今は無理だからまた今度ね~~」 三男:「行きたくない~!!」 なんでよ! はい! 行くよ!! 靴履いて!! なんでいきなりカブトの話が出てきたのかなと思いつつ、なんとか連れ出して保育園に着きました。教室に入ると先生が出迎えてくれたので、ちょっと一言耳に入れておこうと思って、今朝は保育園をお休みしたいと言い出したことを伝えました。 私:「今朝は珍しく行きたくないと言いました」 先生:「へ~~どうして~~??」 私;「なんかカブトの折り方を教えてほしいとか言ってるんですけど…」 先生:「あぁ~~!! なるほど!! 今ね、カブトの折り方を3日間ほどみんなで練習してたんですよ。 でもほーちゃん(三男)折り方がよくわからなかったみたいで、お友達に『教えてあげてね~』って先生役をお願いしてたんですけどまだ分かってなかったかな!?」 私:「3日も練習してたんですね。たしかにカブトの折り方ちょっと難しいですよね。しかもうちの子折り紙ほとんどやったことないから…」 先生:「それに今日は、年長さんが小さいクラスの子にカブトの折り方を教えてあげる日なんですよ~」 …!! あ~~それで!! ここでようやくピンと話がつながりました!! 「小さい組さんにカブトの折り方を教えられるかどうか不安で行きたがらなかったんだ!!」 今日そんな予定が入ってるだなんて全く把握していなかった私は、適当にあしらっていたんです。 が、 三男からしたら… 不安だったんですよね。 「できない事が恥ずかしい」と思うタイプなので、教えられないのならいっそのこと休みたい!! という思考回路になったようで(笑) 「行きたくない」と言った裏にはきちんと彼なりの理由があったんだなとこの時ようやく分かりました。 私:「それで行きたがってなかったんですね!」 先生:「ほーちゃん、折り方が分からないんだったら、教える係じゃなくて紙を配る係とかしとけばいいよ。できることをやればいいんだよ~!」 先生にそう言ってもらった三男の表情は一気にほころび、安心したようにお庭に遊びに出ていきました。 あぁ~… あの時ちょっと手を止めて行きたくない理由をきちんと聞いてあげればよかったな。 朝から後悔です。 いや、でも…たしか、私「どうして行きたくないの??」と聞いたような気もするな…。どうして行きたくないの?? と聞いたんですけど語彙力の足りない5歳の説明ではなかなかここまで詳細に分からず、単純にカブトの折り方が分からないだけかと判断していました。低年齢のうちはまだまだ自分の思いを完璧に言語化するのが難しいので、ヒアリングもなかなか難しいですね。 そのために担任の先生との連携が存在してるような気がします。 今回も別に深い意図があって先生にカブトの話をしたわけではないのですが、ポロッと言った一言から三男が行きたくないと言った理由がわかりました。 一緒に子どもを育てていくパートナーとして、先生とは些細な事でもこまめにお話をするってとても大事だな~と感じました。そして忙しくても少し手を止めて子どもの話を聞く。日々の暮らしの中でつい忘れがちな事ですけど、今一度見直さなくちゃなと思った出来事でした。
2019年05月17日新年度がはじまり、幼稚園や保育園に通うお子さんをもつパパ・ママにとって、親と離れている時の子どもの様子って気になりますよね。そんな園生活での子どもたちのかわいらしい様子をTwitterで発信し、そのフォロワー数は46万人超え! 超人気現役保育士・てぃ先生の新刊「きょう、ほいくえんでね…!!」の発売を記念して、話を聞いてきました。Twitterフォロワー46万人超え!てぃ先生ってどんな人?笑顔で会場に現れたてぃ先生。さわやか、顔小さい、かっこいい! 子どもたちだけではなくママたちにも大人気なのも納得です。まずはてぃ先生が保育士になろうと思ったきっかけを聞いてみました。「スーツを着て仕事に行くお父さんが、子ども心にあまり楽しそうには思えなかったんです…。サッカー選手、パイロット、お医者さんなど専門職につきたいと思っていました。でも、年齢があがって中学・高校と進むにつれて、だんだん現実が見えてくるじゃないですか(笑)。自分が興味があって好きなもの(子どもが好き)で専門職というと保育士だと思いました。幼稚園は園児20人くらいに対して先生ひとり。そのため園児はお友達同士で遊んでいる印象がありました(てぃ先生自身は幼稚園を卒園)。保育園のほうがより深く子どもたちと関われると思いました。僕は保護者と一緒に子どもを育てていると思っています。保護者と二人三脚でがんばって成果が出た時、達成感や喜びを感じますし、うれしいですね」まだまだ女性保育士が多い中、てぃ先生が男性保育士として心がけていることは?「男性・女性という違いではなく、どういう環境で育ってきたかが大きいと思っています。例えば、食事を残すかどうかについても、保育士自身が育ってきた環境で判断が異なるのではないでしょうか。なので、男性だから、女性だからということはないと思っています。ただし、男性の方が力も強いし、体力もあるので、重い荷物を運べる、子どもとダイナミックな遊びができるというのは利点ですね」先生だってもっと自分のことを聞いてほしい!?入園直後は担任の先生がどんな人かわからないことも多く、微妙な緊張感があることも。先生とよい関係を結ぶヒケツは?「よく知らない、信頼関係が築けていない先生に、いきなり“あなたのお子さんのこんなところが気になります”と言われてもなかなか受け入れにくいですよね。そのため、保護者と先生の関係作りはとても大事だと思っています。でも、事務連絡・ビジネス会話のみでは仲良くなりようがありません。僕は“◯◯くんのパパ・ママ”ではなく、“◯◯さん”と名字で呼びかけています。また、子どものことだけでなく、パパ・ママ自身のことにも触れるようにしています。“花粉症は大丈夫ですか?”、“春らしい服ですね”など。その上で子どものことを話しています。同じように、先生たちも自分のことを聞かれると嬉しいのでは?先生たちにどんどん話しかけてみてください!」3〜6歳の子どもとの遊び方や声かけ、年齢の違う複数の子どもを同時に満足させるコツはありますか?「基本的に子ども扱いしないこと。パパ・ママ同士が話すように、その日にあった出来事や仕事の話をしてみては?年齢の違う子どもがいる場合、僕は上の子を基準に遊びますね。上の子に合わせると下の子は楽しいんです。チャレンジできるしスリルがある。逆に下の子に合わせると上の子はつまらない。上の子が愛されている実感をもてて余裕が生まれると、“◯◯ちゃんはまだ小さいから”、“◯◯くんをみてあげて”と、上の子が下の子に優しくしてくれるようになりますよ」GW明けに「園に行きたくない!」と行きしぶり、泣く子も多いですが、対処法はありますか?「園に行きしぶるのは朝ですよね。その時になって、“◯◯先生に会えるよ”、“今日は幼稚園で◯◯をするんだって。楽しみだね”など言っても遅いです。子どもたちにはうまく乗せようとしているのがバレバレです(笑)。もっと早い段階、前日の夕食の時やお風呂、寝る前などにポジティブなイメージをもてるような言葉がけをするのがオススメ。また、泣きながら登園しても、パパやママが帰った5分後にはケロッと泣き止んでいる子がほとんどです。子どもは順応性が高いので大丈夫!幼稚園の先生や保育士は特別な勉強をして専門の資格をもっている育児のプロです。安心して送り出してください。行きしぶることがずっと続くようなら“園で何かありましたか?”と相談してみてもよいと思います。“苦手な子がいる”、“プールがイヤ”など、その子が行きたがらない原因があるはずです」多くの親が、わが子は大事だしかわいいけど、余裕がもてずにイライラ…。先生は毎日、子どもと接しているのに、どうしてかわいいと思えるの?「保育士と保護者は立場が違います。パパとママは育児以外にも掃除や洗濯、ごはんの支度やお風呂の準備など、子どもを見ながらやることがたくさん、余裕がなくなるのは当然です。子どものしつけにも責任がありますから、目につく行動も多いでしょう。保育士は子どもと関わるのが仕事。常に子どものかわいいところを探していますし、子ども自身に思いをはせることが習慣化していると思います。何かよくないこと、危ない行動をしていても、かわいいことに変換します。“もしかして、こう思ったのかな? こうしたかったのかな?”など(笑)。子どもは言うとおりになるものではありません。子どもはマルチタスクが苦手だし、効率を考えられない。保護者が率先して見本を見せたり、きちんと理由を話してあげてください。またパパ・ママだけで抱え込まないこと。幼稚園や学校の先生、おじいちゃんやおばあちゃん、学童の先生など第三者に頼ることも必要です」「子どもの気持ちを受け止めましょう」といわれても、精神論では片づかないことがたくさんあるのが育児。筆者も一気読みしたてぃ先生の新刊「きょう、ほいくえんでね…!!」には、Twitterに書かれていない裏側や、育児にすぐに役立つワンポイントが満載です。隙間時間にも読みやすい構成になっています!てぃ先生(著)/1100円(税別)/発行:マガジンハウス<文・写真:フリーランス記者森藤理絵>
2019年05月11日料理をしていて、子どもが「お手伝いをしたい!」と言ってきたら、どう対応していますか?子どもが関わると余計に時間がかかったり、散らかったり…面倒に感じることも。でも保育の現場で働いていた筆者の経験から言うと、料理のお手伝いは子どもを成長させます!そこで、今回は子どもの成長する点と、年齢ごとのお手伝いの内容を紹介します。料理のお手伝いで育つことは、こんなにたくさん!まず、自分が食べるものを作るのを手伝うことで、食への感心が高まります。特に子どもが苦手意識の強い緑の野菜や初めて口にするものもお手伝いで触ったことがあると、親しみをもつことができるのでオススメです。「自分で作ったものだから、一口味見してみようかな?」と食べることもあり、少しずつ、好き嫌いが減ることが期待できます。また、料理をして「難しい」と感じた場合には、作る人がどれだけの想いで作っているのか知るきっかけになります。「残さないようにしよう」という意識も芽生えます。もちろん、料理ならではの手先の使い方が必要なため、器用になる効果も期待できます。火や刃物の怖さも知ることができます。またお手伝いしたことや、完成した料理をほめられることで、人の役に立つ喜びを知り、自己肯定感も育ちます。何歳から、何させる?わが家でやらせてきたことわが家では成長に合わせて、このようなお手伝いをお願いしてきました。2歳頃野菜を洗う、トマトのヘタ取り、玉ねぎの皮むき(上部は大人が切る)、食材を混ぜる3歳頃大人が計った調味料を入れる、クッキーやハンバーグやつくねなどを丸める、レタスなどをちぎる、カラトリーを並べる、こぼれない物を運ぶ、米を研ぐ(水を捨てるのは大人)、大根をすりおろす(大人が持ちやすい形に切る)4、5歳頃大さじや小さじですくって調味料を入れる、ウィンナーやバナナなど柔らかいものをナイフで切る、ピーラーでの皮むき、ご飯をよそう、サラダなどの盛り付けをする、卵を割る、ゆで卵の殻を剥く、餃子作り、お皿洗いをする6歳頃安定した食材を包丁で切る、汁物を運ぶ、フライパンで炒める、米を研いで水を計量する書き出してみると、小さな子でもできることはたくさんありますね。個人差はあるので、子どもの様子を見てできそうなことから、ぜひ教えてみてください。料理に興味がないときにはママとしては一緒に料理をしたいけれど、子どもは興味がない。そんな時は子ども専用の包丁やエプロンを用意してみてください。「自分だけのもの」を使える嬉しさで挑戦したくなるはずです。100円ショップで気軽にそろえてもいいですし、いろいろなキャラクターのものも売っています。またピーラーやおろし金などの「ママの道具」を使えることも、ワクワク感をもてると思います。余裕があるときに、特別な遊びとして誘ってみる忙しい料理の支度の中で、毎回子どもにお手伝いをさせるのは大変なこと。筆者は基本的には自分ひとりで料理をし、余裕のある時にだけ「今日は○○のお手伝い、やってもいいよ~」と子どもたちを誘っています。特別な遊びのような位置づけになっていることがよい効果を生んでいると感じています。子どもが失敗してもよし!多少散らかっても、時間がかかってもよし!そんな心構えで、頑張りすぎずに親も子も楽しみながら料理ができるといいですね。<文・写真:フリーランス記者nicoai>
2019年04月29日こどもと見つけた小さな発見日誌
育児に遅れと混乱が生じてる !!
ムスメちゃんとオコメちゃん