私は不妊治療を約6年おこない、ようやく子どもを授かることができた40代のパパです。不妊治療にここまで時間がかかるとは想像していませんでしたが、結果的に妻も高齢出産になってしまいました。そのため、無事に出産ができるのだろうかという新たな問題が発生し、出生前診断をおこなった体験談です。 時間のかかった不妊治療不妊治療開始時に、病院で高齢出産に対しての説明を受けました。説明を受けたときの私たちの年齢は、私は30半ば、妻が30代前半だったので、私たちにはあまり必要のないことだという認識しかありませんでした。 ただ、私たちの不妊治療は想像以上にお金と時間がかかってしまい、ようやく妊娠できたのは不妊治療を開始してから約6年が経過したころ。私たちにとって待望の妊娠だったのですが、そのとき初めて高齢出産に対するリスクを認識しました。 妊娠がゴールという錯覚不妊治療の期間が私たちの予想より長かったため、私は次第に妊娠することが目標になっていました。妊娠前に高齢出産の知識を得て不妊治療をおこなっていれば、治療期間を短く設けていたかもしれません。ただ、原因不明の続発性不妊症(※1)だったため、「いつか妊娠するのでは」という思いでずるずると長い治療期間になってしまいました。 しかし、出生前診断をおこなう期間は限られていたので、いつまでも決断を先送りすることができませんでした。 出生前診断するか否か、決断する難しさ最近よくさまざまなメディアでも目にする「命の選別」という言葉が私たちを悩ませ、簡単に決断できませんでした。 ただ、もし赤ちゃんが障害を持って生まれた場合、高齢出産である私たちは将来に不安を抱えたまま過ごすことになると予測できます。検査費用もNIPT(新型出生前診断)の場合、約20万円とわが家にとっては高額だったため、不妊治療を長年おこなっていた私たちには相当な負担額でした。 そして待望の妊娠にも関わらず、診断の結果次第で子どもを諦めなければならない状況になることにも、気持ちの落とし所が見つかりませんでした。 前向きになるための診断最後は、「不安な状態での出産を迎えるより、どのような診断結果であれ受け止め、産み育てたい」という思いで、診断を受けることに決めました。 検査から約2週間で結果が出る予定でしたが、その間も「この検査は受けてよかったのか?」という自問自答を繰り返し続けていました。2週間後、診断の結果は「陰性(異常なし)」。どのような結果であれ産むつもりでいたので、出産に向けての悩みがようやく解消されたような気持ちになりました。 順風満帆ではありませんでしたが、悩みのない状態で出産を迎えられたのは、長い間夫婦で不妊治療に向き合い、コミュニケーションを取り続けた結果だと思っています。世間の風潮に惑わされるとこなく、家族全員が納得するように悩みを共有し、診断をおこなうか否かを決めることが大切なのではないかと、私は感じました。 (※1)続発性不妊症:1人目は自然妊娠できたのに、2人目がなかなかできない不妊症のこと。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 吉田直樹二児の父。原因不明の続発性不妊症のため、夫婦揃って不妊治療を数年おこない授かる。グラフィック・Webデザイン事務所を経て、現在グラフィックデザイン・Webデザインのフリーランスとして活動中。
2019年05月12日娘が生まれて完全にセックスレスになってしまった私たち夫婦。娘が2歳になったころ、自分の年齢のこともあり「2人目を考えないと……」と焦り始めますが、そのとき気付いた夫婦間の溝。修復の難しさを感じていた矢先に義実家での同居が決まり、ますます追い込まれていきました……。 気付いたときには楽しくなくなっていた娘が生まれてから、初めての育児に追われて夫のことは二の次。時間が合わず、以前のような夫婦の会話もできなくなっていました。やっと子どもとの生活に慣れてきたころ、育児のせいで自分の時間をまったく失ってしまった私のストレスは、外で働く夫に向かってしまうようになってしまいました。 「あなたは外で自由にできていいね!」……心のどこかにそんな思いが蓄積されていき、夫との会話も触れ合うことも、もう楽しくはなくなっていました。 これじゃまずい!近づくタイムリミット娘が2歳になったころ、同じ年の子どもがいる友人や知人の2人目妊娠報告が相次ぎました。年齢的にタイムリミットを間近に感じていた私は、だんだんと焦りを感じ始めます。ですが、1人目の妊活時にはサラッと言えたことなのに、「2人目を考えたい」と言い出すことがなかなかできなかったのです。 その後、随分と時間をかけて伝えることができましたが、排卵日付近を目指して2~3周期ほど挑戦したけれど、こんな気持ちでは赤ちゃんは来てくれないなと感じるようなものでした。 追い打ちをかけた義実家での同居生活何とか2人目を考えたいと夫に切り出した矢先、義実家での同居が決まりました。代々長男が家を継いできた家系で、1人目が女の子だったこともあり、義実家から2人目は男の子を熱望されます。田舎なので近所の人との関わりも強く、私の顔を見れば早く2人目をとばかり言われ、精神的に追い込まれていきました。 義理の家族がいる家での妊活は、私にとって到底難しいことでした。そんななか、私の精神状態を救ってくれたのは、夫だったのです。 義務ではなく、幸せなこと夫と向き合うのはいつぶりだったでしょう。私たちは夫婦でしっかり話し合いました。夫も2人目を望んではいるものの、義務的にするくらいなら娘だけで十分だと考えていたようです。「子どもが多いことが良いこと」で、「男の子だから、よくやった!」という周りの考え方に飲み込まれて、子どもをつくることだけに意識が向いていたのは私のほうでした。 私たちは私たちのペースで子どもを授かれるまで待とう、という思いを共有することができました。今もまだ2人目は授かっていませんが、以前のように夫婦が同じベクトルで妊活に取り組めている気がしています。 私たちがセックスレスを解消できたのは、夫婦の歩み寄りが何より大事でした。余裕がなく精神的に追い込まれていた私でしたが、自分だけの問題ではなく夫婦で乗り越えるべき問題だったことに気付きました。忙しいなかでも時間を作ってしっかり話すことで、私たち夫婦の溝は埋まっていった気がします。著者:長濱 ともこ一女の母。妊娠・出産を機に保育や児童教育を勉強。現在第二子妊娠に向けて妊活中。育児や子どもの成長、二人目妊活に関する体験談を執筆中。
2019年05月12日私には現在小学生(長女)、3歳(長男)、1歳(次男)の子どもがいるので、今まで出産祝いは何度ももらってきました。そのなかでも、私がもらった忘れられない出産祝いの話をご紹介します。 長男誕生の出産祝い 長男を出産後、友人や知人から出産祝いを頂きました。1番多かったのはおむつやおしりふきなどの消耗品。必要になるものなので助かりました。また、ベビー服や小物なども、普段自分では買わない色味やデザインのものがあって新鮮でした。 そんななか、私たちのもとに友人から宅配便が届きました。その箱を真っ先に開けたがったのが当時5歳の長女でした。その箱はただの段ボールではなく、ぞうやきりんなどのかわいい動物がカラフルに描かれている箱だったからです。 長男への出産祝い。箱を開けると… 「早く開けて!」とわくわくする長女に、「ゆうくん(長男)のプレゼントだからね」とたしなめながら箱を開けました。すると箱を開けた瞬間、ふわ~!と白いものが宙に浮かんだのです。なんと、箱から飛び出したのはディズニーのキャラクターの風船だったのです! 箱の中にはリボンでラッピングされたおむつがあったのですが、そのリボンの先に宙に浮かぶヘリウム入りキャラクター風船が結ばれていました。また、箱の中にはかわいくラッピングされたハンドクリームが2つと、手紙が入っていました。 手紙を読んだ瞬間、友人の気づかいに感動 「ゆうくん、お誕生日おめでとう! そして、ゆうのパパ、ゆうのママ、ゆうのお姉ちゃんもお誕生日ですね。パパとママ、これから手が荒れる季節なので、ハンドクリームでケアしてね。お姉ちゃんは、風船でゆうくんとたくさん遊んであげてね。みんな、おめでとう!」と、手紙には書かれていました。 生まれた長男ばかりに目がいっていましたが、パパは2児のパパになった記念日、長女はお姉ちゃんになった記念日でもあり、家族みんなが新たな誕生日だったんだなと気づきました。私は長女に「この風船はお姉ちゃんにだって。“お姉ちゃんの誕生”おめでとう、ってお手紙に書いてあったよ」と長女に伝えると、照れながらもとてもうれしそうでした。 友人の気づかいにとても心が温かくなるとともに、大事なことを気づかせてくれたこのお祝いは、今までで忘れられない出産祝いとなりました。私自身もこれから友人や知人に出産祝いを贈ることがあると思うので、そのときは赤ちゃんを産んだママやその家族にも喜んでもらえるようなものを届けたいなと思っています。著者:菅谷里奈一女、二男の母。現在第四子目妊娠中。ベビーマッサージインストラクター、ベビーヨガインストラクター、ベビーシッターの資格所得。子育て経験を活かしながら、妊娠・出産・子育てに関する記事を中心に執筆中。
2019年05月12日妊娠7カ月ころ、お風呂に入ると脚がかゆく、「乾燥のせいかな~」と思っていました。しかしそれは日に日にひどくなっていったのです……。 それは季節の変わり目だった妊娠7カ月になり、おなかも大きくなってきたころでした。ある日お風呂に入ると、脚のすねあたりがかゆく、かくと赤くブツブツができてしまいました。季節の変わり目で肌が乾燥しているせいかな~と、そのときは軽く考えていたのです。 かゆみに毎晩悩まされるようにしかし日に日にかゆみは増していきました。決まって夜、お風呂に入るころからかゆくなり、夜中はかゆみで目が覚めるほどに。範囲も最初は脚だけだったのが、だんだん全身に広がっていきました。 居ても立ってもいられず調べてみると、妊娠中に肌がかゆくなる「妊娠性痒疹(にんしんせいようしん)」という症状があることを知りました。産院に相談したところ、「程度は異なるけれど、かゆみが出る人は少なくない」とのことで、塗り薬を処方してもらいました。 わたしは「よもぎ」で乗り切った!しかし、とにかくかゆくて夜も眠れないほどで、塗り薬はそう何度も塗れないし、すぐになくなってしまいます。そこで、何か普段から使える対処法はないか?といろいろ調べました。 そこで私がたどり着いたのは「よもぎ」でした。よもぎは肌荒れやかゆみ、乾燥対策によいとされ、古くから薬草として使われていたそうです。かゆみで目が覚めたらよもぎローションを塗ってなんとか気を休め、日中はよもぎ茶を飲んだり、お風呂にはよもぎの葉で作られた入浴剤なども入れました。 結局完全に治ることはないまま臨月を迎えたのですが、臨月になると嘘のようにかゆみがおさまりました。しかし、よもぎ茶はノンカフェインで体も温まるし、よもぎ風呂も香りがよく気に入っていたので、その後も使い続けていました。妊娠性痒疹は、わたしの場合「よもぎ」でなんとか乗り切ることができました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年05月11日おなかがだんだん大きくなってくると、妊婦さんは運動不足になりがちです。そのため腰痛などの症状が出てくることもあります。適度な運動により、妊娠中の運動不足を解消することが望ましいことはよく知られています。今回は妊娠中の運動の効果や運動をする時期と注意点、運動の中でも腰痛予防や便秘解消が期待でき、出産時に必要な筋肉が鍛えられそうな腹筋運動に注目してみました。 妊娠中の運動の効果とは?妊娠中は、ホルモンの影響で身体的・精神的にも不安定で、活動意欲が減退する時期があります。また、おなかが大きくなることで活動範囲が制限され、運動不足になりがちです。 運動不足になると、急激に体重が増加してしまうことがあり、急激な体重増加は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症を引き起こすおそれがあるなど、母児に悪い影響を及ぼす可能性があります。そして、運動不足により筋力が低下し、普段使っている腹筋や骨盤底筋群が弱くなってしまうことで、腰痛が出現したり便秘が解消されなかったりといったマイナートラブルが出やすくなります。 妊娠中に運動をすることによって、こうした問題が起こりにくくなるだけではなく、全身の血流がよくなり、自律神経が安定して、ストレス発散もできるなど、心身両面で良い効果が得られます。 妊娠中におこなわれている運動として代表的なのは、ウォーキングや水中での歩行、マタニティ・エクササイズ、ヨガなどです。一方、両足が地面から離れるような跳躍や、おなかに力が入るような運動は基本的にはすすめられません。 妊娠中の運動をする時期と注意点「安定期」に入るまでの妊娠初期には、流産の可能性もあるため、運動は基本的にすすめられません。日本臨床スポーツ医学会では、「妊娠成立後、経過に問題がなければ妊娠12週ごろから運動を開始するのが望ましい」と提言しています。しかし一般的には、安定期といわれる14~16週を目途に、かかりつけの産婦人科と相談の上、自分の体調と妊娠経過をみながら始めるのがよいでしょう。 妊婦さんが運動をする場合には、以下の点に注意しましょう。 1)体のバランスを崩すリスクを最小限に抑える(安定した姿勢での運動)2)胎児への影響を最小限にする(腹部の圧迫や刺激の少ない運動)3)運動する環境を整え体温が上昇しすぎないようにする(脱水予防) ■体調が最優先おなかが張っていると感じたり、体調が思わしくない、疲れていると感じたりした場合には無理に運動することはやめましょう。 ■快適な環境でおこなっているか運動中の体温上昇・発汗により、脱水を招く危険性があります。快適と感じる環境でこまめに水分補給をおこないながら運動しましょう。 ■楽しく長続きする運動を楽しみながら長く続けられる運動を選びましょう。また長時間の運動は疲労へとつながります。初めは短時間から始め、慣れてきたら少しずつ時間を延ばしていきましょう。 妊娠中の腹筋運動について仰向けに似た状態から上半身を持ち上げるような腹筋運動を、妊娠していないときと同じように妊婦さんがおこなうことには無理がありますし、おこなわないほうが良いです。とくに、流早産の兆候が出かけていることに気づかずにおなかに力を入れ続けると、子宮収縮や出血・破水を起こす危険があります。 子宮が大きくなるとともに緩んでいくおなかの筋肉を維持、あるいは強化することができれば、腰痛予防や便秘解消が期待できますし、何よりも出産時に必要な筋肉が鍛えられることで、スムーズなお産が期待できます。理想的には妊娠する前に妊娠に備えて腹筋を鍛えておくことが大切です。 代わりに、直接腹筋を鍛えるような運動ではありませんが、マタニティーヨガやエキササイズ、ウォーキングなどは、背筋や足・臀部などの筋肉を鍛えることで、腹筋の弱くなった分をカバーできるような効果が期待できます。妊娠中にもおこなえる腹筋運動の1例としては、次のような体操があります。 1.四つん這いになって膝を肩幅に開く。両手を肩から真下につく。2.背中を平らにして息を吸う。3.息を吐きながら腹筋を締め、背中を丸めるようにする。(腹筋を締めるときは必ず息を吐き、息をこらえたりしないこと)4.これを数秒間維持した後、力を抜いて元の体勢に戻る。 ※参考:『妊娠と育児の百科 命のめばえから5歳まで』(ベニー・スタンウェイ編/産調出版) まとめ妊婦さんは妊娠中の体の変化により、運動制限が出てきます。しかし、マタニティー用にアレンジされた運動であれば、バランスを崩すリスクも少なく、安全に運動できますし、体力・筋力維持とリラックス効果という大きなメリットがあります。自分に合った無理のない適度な運動を見つけ、この機会に運動不足解消のためにおこなってみてはいかがでしょうか。 監修者:医師 産科婦人科福岡医院院長 福岡 正恒 先生京都大学医学部卒。同大学院修了後、京都大学助手、講師を経て、平成11年より産科婦人科福岡医院院長。京都大学在職中は、婦人科病棟や産科病棟などを担当。またこの間、英国エジンバラ大学・生殖生物学研究所に留学。日本産科婦人科学会・産婦人科専門医,京都大学医学博士
2019年05月11日出産のクライマックス、いよいよ赤ちゃんの頭が出てくるとき、赤ちゃんの頭が通りやすくなるとともに、会陰が裂けて傷できるのを避けるために会陰切開がおこなわれることがあります。「会陰切開が出産より痛かった」と友人から聞いていた筆者は、初産のとき、出産よりも会陰切開が気がかりでした。 できれば切りたくないと考えていた産前無事に赤ちゃんが生まれる事が一番大切とわかっていても、切るってどんなふうに? いつ? など、不安になってしまった筆者は妊娠中、会陰のオイルマッサージをしてみました。会陰の伸びがよいと、切らずに出産できると聞いたからです。 しかし、会陰マッサージはおなかが大きくなるにつれ体勢がつらくなり、あまり続けられませんでした。結局、会陰マッサージをしっかりとやらないまま日が経ち、陣痛が始まったので産院へと向かいました。 痛くてもいいから切ってほしい!初産でしたがトントン拍子にお産は進み、いよいよ陣痛はいきむことを抑えていられない程の痛さになりました。しかし、あまりのスピードに医師が間に合わない! このままうっかりいきんで会陰が裂けないように陣痛の波を逃しながら耐え、到着した医師がハサミでパチンと切りましたが、切った感覚を感じただけでした。 あんなに怖いと感じていた切開の恐怖よりも、とにかく早くいきみたい! 陣痛を終わらせたい! その一心だったのです。 痛かったのは切る瞬間よりも、縫う瞬間だったあくまで筆者の感覚ですが、切る瞬間に痛みはほとんど感じられませんでした。その代わり、会陰切開の縫合が、麻酔をしているのにも関わらず悶絶するほど痛かったのです。糸が通る感覚もしっかりとあり、一針一針のなんとも言えない痛さにじっと耐えている時間がとても長く感じました。切開するよりも、縫合に痛みを感じるとは衝撃的でした。 会陰切開が出産より痛いと聞き、おびえていた筆者ですが、陣痛がクライマックスのときは切開の痛みはほとんど感じず、心配は杞憂に終わりました。この会陰切開があったおかげで産後の回復は順調だったので、必要な処置だったと感じています。 また、筆者は我慢をしてしまいましたが、縫合の際に痛みがある事を医師に伝えると、麻酔の追加などで対応してくれるそうなので、出産より痛い、ということはあまりないようです。医師とのコミュニケーションが大切だと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 著者:ライター 横山まい三児の母。夫の転勤に伴い三人別々の県で出産し子育てをしている。転勤妻としての妊娠・出産・子育ての経験に基づき、体験談を中心に執筆している。
2019年05月10日私の夫は、あまり育児に協力的な人ではありませんでした。でも、3人目が生まれたことをきっかけに、これまでよりも育児を手伝ってもらうことに……。ところが、この役割分担が思わぬ誤算だったんです。 3人目誕生、育児も役割分担することに子どもとはよく遊んでくれるけれど、おむつは替えられない、ミルクの調合もわからないという夫。育児をしているかと聞かれると微妙なところ……。私自身も、育児は自分でしてしまったほうが早いと思っていたため、これまでは夫に何かを手伝ってもらおうとは思っていませんでした。 しかし、さすがに子どもが3人にもなると、私1人では厳しいかもしれない。そこで夫に相談し、おむつ替えなどのこれまでやってもらったことがあまりなかった育児も手伝ってもらうことにしました。夫も思いのほか快く引き受けてくれました。 お互いが協力し合えずイライラところが、慣れないおむつ替えやお風呂などのお世話は夫の思うようにはいかず、見ている私もついイライラしてしまう結果に……。3人目が生まれ、家族で楽しくにぎやかに過ごせるはずだったのに、夫婦が揃うとお互いにイライラしてばかりでした。このままでは良くないと思い、改めて夫と話し合うことにしました。 夫からは素直に「不器用な自分には、今まで○○(私)がしていた育児を○○(私)と同じようにはできない」と言われました。一方で私は「家事も育児も家の中のことはだいたいできるけれど、すべてを任せられると負担が大きい」という話をしました。 余裕ができて「ありがとう」と言えるようにそれぞれのできること、できないことを話し合い、「お互いができることを優先させたほうが効率がいい」という話でまとまりました。家での子どもたちのお世話は私が引き受け、夫にはこれまで経験のある育児のほかに、買い物など、もう少し家事に協力してもらうことにしました。 仕事帰りの夫に、お米や飲み物、洗剤などの重量のある買い物を任せると、日中の子どもを連れての買い物がとても楽になりました。また、夫が子どもたちと遊んでいる間に私が食器の洗い物を済ませ、授乳中には夫が上の子たちの寝かしつけをするなど、「一緒に育児」を徹底するのではなく、お互いの得意不得意を考慮した協力体制がわが家には合っていたようです。 夫婦にもそれぞれ得意不得意がありますよね。それぞれの得意なことが生かせると効率も上がり、気持ちにも余裕ができたように感じます。そして、お互いが素直に「ありがとう」と言えるようになったことが何よりでした。著者:深田ようこ三児の母。夫とは二回り近い年の差婚。子ども服のショップ店員など、結婚するまでは子ども向けの仕事に携わる。現在は芸能や育児に関する記事を中心に執筆中。
2019年05月10日正常な月経周期において、卵巣は卵胞期→排卵期→黄体期→卵胞期…というようなサイクルで変化をしています。「排卵期」は、よく耳にする「排卵日」とは違うのでしょうか?ここでは、排卵期についてくわしくご説明したいと思います。 排卵期とは排卵期を理解するには、まず正常な基礎体温の変化を知る必要があります。正常な基礎体温は低温相と高温相の2相性であることが原則です。低温相から高温相に移行する数日の間に排卵が起こっていると推測され、この数日間を「排卵期」といいます。 排卵期に起こる体の変化●基礎体温排卵期には、基礎体温が低温相から高温相に移行しますが、低温相と高温相との温度差が0.3℃以上、高温相への移行が3日以内であり、高温相が10日以上続くことが正常といわれています。 ●ホルモンの変化卵胞期に分泌されるFSH(卵胞刺激ホルモン)によって、エストロゲンの分泌が促進され排卵期の前にピークとなります。また、排卵に向け、LH(黄体形成ホルモン)の分泌が上昇し、排卵期にはLHの分泌がピークとなり(LHサージ)排卵が起こります。 ●おりものの変化排卵期が近づくと、おりものの粘稠度が低下し、無色透明のおりものが増加します。 排卵期に出現する症状排卵期には、下腹部痛や腰痛、おなかの張り、乳房の張り、便秘・おりものの変化といった症状がみられる場合があります。また排卵にともない排卵痛が起こったり、卵巣出血がみられたりすることがあります。 〈排卵期にみられる症状〉・下腹部痛や張り感・腰痛・胸の張り・倦怠感・めまい・頭痛・眠気 排卵痛と排卵出血の症状と対処法排卵は、卵巣の中で卵胞が成熟し、卵巣の表面に突出して破裂し、卵巣の外に卵子が排出されることをいいます。その際に、痛みを感じることがあり、それを「排卵痛」といいます。 痛みに対しては個人差がありますが、痛みの程度はそれほど強くないとされているため、安静にすることで対処できます。 また、排卵の際に卵巣に傷がつき、卵巣出血が起こることがあります。卵巣出血は、排卵時に限らず排卵後から次の生理までの期間に起こりやすいとされています。また、性交後にも卵巣出血は起こりやすく、性交後の急激な下腹部痛は、卵巣出血が疑われます。 卵巣出血は、出血量が少なければ安静にすることで症状が収まりますが、痛みや出血がひどい場合は溜まった血を取り除く手術をおこなうこともあります。 排卵期の過ごし方排卵期はどのように過ごせばよいのでしょうか?排卵痛が気になる・排卵時の体調不良に悩んでいる方は、一度生活習慣を見直してみましょう。さらに妊娠を望む女性にとって排卵はとても重要です。 ●妊娠を目指している場合排卵期は自然妊娠をするにはベストな時期となります。妊娠を望んでいる場合は、この排卵期に積極的に性行為をおこなうようにしましょう。激しい性行為をしてしまうと、卵巣に傷がつき出血してしまうこともあるため注意が必要です。 ●体調不良や軽い排卵痛がある場合体の不調を改善するために、趣味やリフレッシュに励みましょう。軽い運動もおすすめですが、自分の体と相談しながらおこないましょう。また、体を温めてなるべく冷やさないようにすることも必要です。ストレスや体の不調を感じた場合は、無理せずに安静にしましょう。 まとめ排卵期には、下腹部痛や腰痛、おなかの張り、乳房の張り、便秘・おりものの変化、排卵痛や卵巣出血といった体のトラブルが生じる可能性があります。痛みや出血が出てしまった場合は、まずは体を休めましょう。症状が強い場合は、病院を受診することをおすすめします。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年05月09日妊娠5カ月くらいからおなかがだんだん大きくなってきて、妊娠7~8カ月くらいになると見た目でわかるようになってきました。どんどん重くなり腰に負担がかかるのもつらかったのですが、もっとつらかったのは皮膚が伸びることによる「かゆみ」でした。 何をしていてもかゆい筆者はもともと肌があまり強くなく、冬は乾燥してかゆくなり、夏は汗をかいてあせもでかゆくなる体質。秋は少し落ち着いていられる時期のはずだったのですが、12月に出産予定のおなかがどんどん大きくなり、皮膚が引っ張られるためなのか気候に関係なくかゆくてたまりませんでした。 我慢できないときは非ステロイド系の薬を塗ったりもしましたが、なんとなく赤ちゃんがいるおなかに薬を塗るのは気が引けて、普段は保湿ローションを塗るにとどめていました。 ひっかき傷が気になる妊娠線ができてしまうことも気になっていたので、保湿は十分にしていたつもりですが、それでもかゆくてひっかき傷がたくさんできてしまいました。 意識をしているときは我慢できるのですが、寝ているときやほかのことを考えているときなどは無意識におなかをかいてしまっていて、ひっかき傷はなかなか治りませんでした。そのためマタニティフォトに憧れがあったのですが、傷だらけのおなかでは……と、あきらめてしまいました。 気にしすぎていたかも?こんなにかゆいのは自分の肌が弱いせいかと思っていましたが、2番目の子を妊娠したときに「大きくなるにつれておなかがかゆくてたまらない」とママ友に何気なく話すと、「わたしもそうだったよ」との返事。誰に聞いてみてもそう答えが返ってきました。 支援センターなどで周りをよくよく見ていると、おなかの大きなママがおなかをかいている姿をよく見かけたので、「これは妊娠あるあるなんだ!」と気づきました。 かゆみをごまかすために保湿ローションを頻繁に塗っていたためか、妊娠線はさほどできませんでした。今は写真の加工もできるのだし、ひっかき傷を気にせずにマタニティフォトを撮っておけばよかったな……と少し後悔しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2019年05月08日こんにちは! 助産師のREIKOです。足がつると本当に痛いですよね。一般的に「こむら返り」と言われるこの症状、妊婦さんの半数に見られるマイナートラブルの1つなんです。どうして妊娠中に足がつるの? なおす方法は? 今回は妊娠中のこむら返りについてお話しします。 どうして足がつるの?「こむら返り」は、簡単に言うとふくらはぎの筋肉が異常に収縮して、けいれんしている状態です。妊娠していなくても、長い時間運動を続けていたり、逆に運動不足や血行が良くないとき、ミネラル不足など、さまざまな原因で起こります。 どうして妊娠中は足がつりやすいの?妊娠中はホルモンの影響やおなかが大きくなることで常に足の筋肉に負担がかかっている状態にあります。また、おなかが大きくなったことで血行が悪くなったり、妊娠前より運動量が減ってしまったりして、こむら返りが起きやすくなってしまいます。 また、妊娠中はカルシウム不足になりやすいことや、妊娠8カ月以降になると骨盤がゆるむことで、足の筋肉が引き伸ばされるので、ふくらはぎの筋肉がもとに戻ろうとしてこむら返りが起こります。 足がつってしまったらどうしたらいい?寝ているときに足がつってしまうと、痛くて一刻も早くどうにかしたい! と思って急に立ち上がったりすると、バランスを崩して転んでしまうことも考えられます。慌てずゆっくり行動しましょう。 足がつってしまったら、つま先をすねの方にゆっくり引き上げて、ふくらはぎとアキレス腱を伸ばすようにしましょう。おなかが大きくて、つま先に手が届かないときは、タオルを足の裏に引っ掛けて伸ばすといいですよ。足首を回すのも効果的です。痛みがなくなってきたら、ふくらはぎを下から上にマッサージ。温めながらおこなうと血行も良くなりますよ。 こむら返りの予防はできるの?こむら返りの予防法をいくつかご紹介します。 ◆適度な運動お散歩やストレッチ、妊婦体操などで適度に体を動かすようにしましょう。 ◆ふくらはぎのマッサージふくらはぎを下から上にさするようにしたり、やさしく揉んだりしてみましょう。 ◆冷やさない靴下やレッグウォーマーなどを履いて冷やさないようにしましょう。 ◆カルシウムやマグネシウムを含む食材を摂る魚や乳製品、葉物の野菜にはカルシウムが多く含まれています。また、大豆製品、海藻、ナッツ類にはマグネシウムが多く含まれています。いろいろな食材をバランスよく摂るようにしましょう。 ◆骨盤をしっかりサポート骨盤のゆるみに対しては、腹帯や骨盤ベルトなどでサポートしましょう。骨盤ベルトは正しい位置に着けないと効果がないので、わからないときは産院に相談してみてくださいね。 こむら返りは妊娠後期になると起こりやすくなってきます。できるところから予防に取り組んでみてくださいね。また、痛みがあるから冷やしたい、血行を良くするために温めたいということで湿布を使いたくなるかもしれませんが、妊婦さんには使えないものもあるので、必ず医師の指示に従って使いましょう! こむら返りの回数が多かったり、痛みが強いなど、気になる場合もかかりつけ医に相談してくださいね。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年05月08日妊娠37週に入ると、ママはいつ陣痛が来るのかドキドキしますよね。わが家の場合は、私の緊張とは裏腹にパパはのんきに構えていて、その温度差に腹が立ってしまうことがありました。今回は、私が妊娠37週に入ってからパパにしてほしかったことを紹介します。 お酒を控えてほしかった!私はもともと切迫早産気味で、張り止めの薬を臨月まで服用していました。そのため、出産が予定日よりも早くなるかもしれないと、日々ドキドキしていました。パパは「37週に入ったら、生まれるまでお酒は飲まない」なんて張り切ってくれていたのに、「今日は大丈夫やろ?」と根拠のない自信からビールをあける姿に悲しくなりました。 仕事で疲れている気持ちもわかりますが、もし陣痛が起きたら運転もできないし、もう少し考えてほしいところでした。 2人の時間を大切にしてほしかった!赤ちゃんが生まれると、生活の中心は赤ちゃんになってしまいがち。夫婦2人の時間はなかなかとることができません。赤ちゃんが生まれるまでの最後の2人の時間は、子ども連れでは行けない食事に行ったり、近場に出かけたりすればよかったと思いました。 パパが飲み会でいないときに陣痛が来たらどうしようと不安になることもあるので、パパが一緒にいてくれるだけで安心できます。もっと2人の時間を大切にできたらよかったと感じています。 車の運転をしてほしかった!妊娠37週のママは、大きくなったおなかの影響で座ることも苦しい状態です。まして車の運転となると、おなかがつかえて運転しにくい! あまりシートを倒して運転することもできないので、大きいおなかの妊婦は運転するのもひと苦労です。 パパは、運転するのがあまり好きではなくて、出かけるときの運転は私。妊娠37週に入ってからも相変わらずで、私が頼まないと運転してくれませんでした。ぜひ、妊娠中の奥さんを持つパパには、率先して運転してほしいと思います。 妊娠37週に入ると、ママは楽しみと不安が入り混じって、情緒が不安定になりがちです。夫婦2人で話し合って約束ごとを決めたり、パパにしてほしいことは言葉で伝えるようにして出産に挑めるといいですね。著者:田中麻奈元保育士で一児の母。現在は育児に専念するため専業主婦。自身の経験をもとに妊娠・出産・子育てに関する記事を執筆中。趣味は手芸。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年05月08日こんにちは! 助産師のREIKOです。ママの産道を通って赤ちゃんが生まれてくる経腟分娩の過程で、急いで赤ちゃんを出産させなければいけなくなったときの手段として、前回、鉗子分娩についてお話しさせていただきました。 今回は、もう1つの手段である「吸引分娩」について、私が働いていた病院を例にお話ししたいと思います。 吸引分娩で使う器具はどのようなもの?吸引分娩の際には、吸引カップという器具を使います。吸引カップには、金属製の金属カップとプラスチック製のソフトカップがあります。それぞれ、さまざまサイズがあり、状況によってどのカップにするのか、サイズはどうするのかを医師が決めて使います。 この吸引カップにチューブと吸引器を接続して使います。ソフトカップのほうが扱いやすいこともあり、私が働いていた病院では、吸引分娩のときにはソフトカップが多く使われていました。 吸引分娩になるケースって?吸引分娩も鉗子分娩同様、ママの疲労などでお産が進まなくなってしまった、赤ちゃんが降りてくる向きが違っていてお産が進まない、赤ちゃんに苦しいサインが出ているなど、赤ちゃんを急いで出産させなければならないケースで選択されます。 吸引分娩も、子宮口が全開大したあと、吸引分娩が可能な位置まで赤ちゃんが下がってきているなどの条件が必要です。逆子ちゃんや赤ちゃんが向いている方法によっては、吸引分娩ができないことがあります。 吸引分娩だと、赤ちゃんはどのようにして生まれるの? 吸引分娩は簡単にいうと、吸引カップを赤ちゃんの頭に装着し、吸引圧をかけて赤ちゃんを引っ張り出すお産の方法です。 吸引カップを装着する位置や吸引圧によっては、吸引カップが赤ちゃんの頭から外れてしまうことがあります。しかし、吸引をかける時間や回数に関するルールがあり、それを超えると吸引分娩は中止となり、鉗子分娩や帝王切開など、ほかの方法をとる必要が出てきます。 吸引分娩のリスクって? 吸引分娩も、吸引カップをママの産道に入れてお産するということもあり、お傷が生じる恐れがあります。しかし、鉗子分娩のときよりは、大きな傷ができるということはあまりなかったように思います。 赤ちゃんの頭に吸引カップを装着して吸引圧をかけるので、ほかのお産より生まれた赤ちゃんの頭に「頭血腫(ずけっしゅ)」を生じることが多かったように思います。頭血腫は吸引によって、赤ちゃんの頭の骨の膜が剥がれ、そこに血液が溜まってしまう状態です。 頭血腫は、血液が自然に吸収されるのを待ちますが、日に日に大きくなることがあり、その影響で黄疸が強く出る可能性もあります。そのため、頭血腫のある赤ちゃんは毎日、頭血腫の大きさや黄疸の状態などを注意深く観察していました。 お産の方法はいろいろあります。イメージ通りにいかないこともあるかもしれませんが、どんなお産であれ、ママと赤ちゃんの安全と健康が第一だと私は思っています。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年05月07日食品工場で働いていた私は、つわりのひどさに妊娠4カ月で退職。長いマタニティライフの間、地域の子育て支援についてたくさん調べました。妊娠中に地域の子育て支援について調べておいたおかげで、育児の充実感へと繋がった私の経験をお伝えします。 地域の子育て支援情報を調べてみると…子どもが生まれたら育児を楽しみたい! と強く思っていたので、妊娠中から地域の子育て支援について調べていました。なかでも、母子手帳交付の際にもらった市が発行する「子育てガイドブック」が役立ちました。子育て支援センターの場所や、子どもの遊べる施設、育児サークルなどが記載されていたのです。 もしものときや預け先、料金なども載っています。他には個人運営の地域情報のブログやウェブサイト、フェイスブックのグループ掲示板、赤ちゃん向けの教室やイベント情報もチェックしました。調べれば調べるほど、子どもがいたら楽しい生活になりそうだなとワクワクした気持ちになったものです。 子どもが生まれ、イベントや行事に参加!子どもが生後3カ月になったときから、お出かけを開始! 新生児期は家にいることが多く孤独を感じていましたが、「外の世界では楽しいことがある!」というモチベーションのおかげで、生後3カ月まで前向きに育児ができました。 実際子育て支援センターへ行ってみると、年齢別交流会、託児付きのママ向け講座、季節に応じたイベントなど、多くの催しがおこなわれていました。ベビーマッサージやベビーサイン教室、お昼寝アートなどにも積極的に参加。低月齢のときには、子どもよりも私が楽しんでいました。 情報収集スキルを身に付けたベビー向け教室や、市が開催している無料の離乳食教室や幼児食教室。妊娠中に調べてやりたかったことや行きたかったところへ行けるので、毎日に充実感があります。また、「調べること」をしていたおかげで情報収集スキルが高くなり、紙・インターネット・施設の掲示物など、さまざまな媒体から情報をキャッチできるようになりました。 おかげで時間が限られる育児中でも、多くの情報を得られています。イベントや行事に積極的に参加することで、顔見知りの先生や親子も増え、さまざまな場所で「大きくなったね~」と声をかけてもらてとてもうれしいです! 妊娠中に地域の子育て情報を調べることで、子どもと参加できるさまざまな行事等を把握できたので良かったです。そして「子どもが小さいうちは何もできない」と諦めることはないと感じました。むしろ、子どもがいるからこそ楽しめることがある! 妊娠中に調べておいたおかげでポジティブに生活することができました。著者:高橋こずえ3歳と1歳の姉弟を育児中。節約・整理収納・手芸が趣味で、家での手仕事を楽しんでいる。子育てライター歴3年目。
2019年05月07日初めて妊娠した時、いつどのタイミングで病院を受診したら良いのか分からない人も多いと思います。また、妊娠に気が付かず、産婦人科以外の科を受診してしまったことがある人もいると思います。受診する診療科やタイミングによっては妊娠が見極められないこともあるので、妊娠が考えられる際の初診について知識を深めておきましょう。今回は、初診のタイミングや費用など、妊娠したかもしれない時に役立つ情報を解説します。 受診するタイミングと診療科は?妊娠したかもしれないと感じる理由は、生理が遅れていたり、基礎体温をつけている人であれば高温期が続いたりといった変化があるからだと思います。また、生理予定日から1~2週間経つ頃に人によっては、つわりの症状が現れることもあります。 妊娠しているかどうか診断するためには、産科または産婦人科を受診する必要があります。婦人科も女性に特化した病気や不妊治療などに対応しているため、妊娠の有無を調べたり健診を受けたりすることが可能です。妊娠から出産まで同じ病院で診てもらいたいのであれば、分娩施設のある産科もしくは産婦人科を受診すると良いでしょう。 妊娠しているかもと思っていても、いつどのタイミングで受診すれば良いか迷ってしまう女性も多いと思います。妊娠していることがはっきり分かるのは、子宮内に胎嚢が確認できる妊娠5~6週目です。市販の妊娠検査薬や病院の尿検査で陽性反応が出たとしても、診察時子宮内に胎嚢や胎芽が確認できなければ、正常妊娠しているとは判断できません。そのため、妊娠検査薬で陽性反応が出た場合でも、確実に診断できる妊娠5〜6週のタイミングまで待つほうが確実といえるでしょう。 初診で行うことと初診の費用について妊娠が考えられる際の初診では、まず問診票に体重や身長など基本的なデータを記入し、採尿して診察の順番が回ってくるのを待ちます。診察時に尿検査の結果が伝えられ、陽性であれば超音波検査を行うのが一般的な流れです。 受診するタイミングが早すぎると、このとき胎嚢が確認できず再受診するように促されます。赤ちゃんの部屋である胎嚢が確認できれば、1~2週間後に再度受診して赤ちゃんの心拍を確認したり、分娩予定日が決定されます。ただし、胎嚢が確認された場合でも、1~2週間成長が見られないようなら、異常妊娠の可能性が疑われます。このように妊娠初期の診断は難しく、自然流産に至るケースも少なくありません。 病院で妊娠検査をするとなると、高額な費用がかかるのでは?と心配になる人もいると思います。妊娠検査は、基本的に自費診療になるため保険対象外です。そのため、検査にかかる費用は病院によって、異なります。ただし、出血がある場合など病気の可能性があれば保険対象となります。 妊娠検査薬や超音波による妊娠確認、血圧測定、尿検査(尿淡白、尿糖)であれば、自費で8,000〜15,000円程となります。また、保険での診療であれば初診料・尿検査・超音波などを行っても3割負担なら3,000円程度となります。もちろん病院によって費用が異なるので、事前に聞いておくと安心です。 初診時の服装や持ち物妊娠検査のために受診する場合、問診・血圧測定・尿検査・超音波の検査をするのが一般的です。また、子宮の状態や出血の有無を調べるために内診を行います。内診では、膣内に器具を入れて確認するため、診察台に座りやすいようにスカートを履いていくと良いでしょう。病院のスタイルがわからなければ、着替えがスムーズにできるように脱ぎ着のしやすい服装を心がけましょう。 受診する際に必要な物は保険証と現金です。保険対象となる診察も含まれている可能性があるので、忘れずに持参しましょう。また、病院によって清算に使えるクレジットカードの種類に制限がある場合があります。現金で支払いができるように準備しておくと安心です。さらに、最終月経日を確かめ、基礎体温や生理周期をチェックしているのであれば、手帳やメモを持っていきましょう。 まとめ初めての妊娠となると、いつ病院を受診すればいいのか、また費用・検査内容・服装なども迷ってしまうこともありますよね。事前に分かっていればスムーズに妊娠健診をしてもらうことができます。分からないことがあっても、病院に電話をしたり受付で尋ねたりすれば親切に対応してくれるので心配ありません。妊娠が考えられるのであれば、慌てずにタイミングを見ながら受診しましょう。参考:・日本産婦人科医会「5.<産科一般超音波検査・初期編> 正常所見4-7週」・厚生労働省「すこやかな妊娠と出産のために」 監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。
2019年05月07日んぎまむさん、いよいよ無痛分娩にて出産間近!点滴・陣痛促進剤、硬膜外麻酔をおこない、いよいよ出産かと思いきや、子宮口9センチのところでまさかの緊急帝王切開が決定! そして多少ひっぱられたり動いてる感覚はあるものの幸い痛みは感じないまま、 「うわぁ~おぉっきぃ~!」「こりゃ下から産まないでよかったよぉ~!」 なんていうのを聞きながら、ついに産声があがり、んぎぃちゃんが顔の近くへ運ばれてきた。 ✿❀ベビカレ春のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事をいつもより増量し、毎日5本以上お届けする期間限定の“マンガ祭り”開催中! 人気のレギュラー連載6作品に加え、新たにゲスト連載10作品が登場します♪著者:イラストレーター んぎまむ2017年1月18日生まれの女の子、「んぎぃちゃん」を子育て中。イラスト・漫画制作中心の在宅クリエイター。ベビーカレンダーでは、んぎぃちゃんを妊娠中から出産、育児まで怒涛のんぎまむライフを「んぎぃちゃんカレンダー」として連載中。
2019年05月06日長女が生まれたのをきっかけにAmazonプライム会員となり、ファミリー割引でおむつやおしりふきを購入し、子ども向けコンテンツをプライムビデオやAmazon Musicで楽しんでいるわが家。次女の妊娠をきっかけにAmazonベビーレジストリを利用し、「出産準備お試しBOX」をもらってみました。 ベビーレジストリとは?友人が「便利だよ!」と教えてくれた、ベビーレジストリ(赤ちゃん関連の欲しいものリスト)。なんでも、アメリカでは出産前後に妊娠を祝う「ベビーシャワー」というパーティーを開き、招待客は妊婦がリストアップしたレジストリから何かプレゼントを贈るんだそう。この欲しいものリストを作成するAmazonのサービスがベビーレジストリです。 産後バタバタする前にAmazonで販売されている、必要になりそうな物をあらかじめブックマークして整理できるだけでなく、「お祝いを贈りたい」と言ってくれた人にオンラインでリストを公開することもできます。 「出産準備お試しBOX」がもらえる!ベビーレジストリは誰でも無料で使えて便利なのですが、私が気になったのはプライム会員がベビーレジストリを活用するともらえる「出産準備お試しBOX」。ベビーレジストリに30商品以上を登録し、その中から700円(税抜、送料含まず)以上購入すると「出産準備お試しBOX」を無料でもらうことができます。700円以上の購入は、自分で買っても、誰かがギフトとして贈る形でもOKです。 わが家では次女の妊娠がわかった時点でベビーレジストリに商品を登録し、その商品リスト内から長女用のおむつを購入。次女の出産予定日が近くなってからBOXの受け取りを申し込みました。 届いたBOXは、かなり充実かつ便利! かわいい箱に入って届いたのは以下のアイテム。想像していたより、かなり多くの商品が届きました! ●おむつナチュラルムーニー 新生児×2グーン 新生児×1メリーズ 新生児×2、S×2ホワイト 新生児×2、S(3時間)×2、S(12時間)×1●ミルク明治 ほほえみ らくらくキューブ(200ml用×2)森永 はぐくみ(100ml用×1)●arau 部分洗いせっけん(110g)●ベビー綿棒(160本)●おしりふき(80枚)●サンプル(各1回分)和光堂 ミルふわ ベビーミルキーローション和光堂 サプリメントシリーズ マタニティチャージピジョン 保湿ボディケアクリーム●オリジナルフォトプロップス フォトプロップスは「Just Born」「I love Mama」などのフレーズや月齢の数字、100日目などが印刷された写真撮影に使えるカードです。 予想外でびっくりしたのは、サンプル品の詰め合わせだと思っていたのに、せっけん・ベビー綿棒・おしりふきは現品サイズだったことです。また、おむつのサンプルは複数の種類やサイズが入っていたので、各メーカーごとにサンプルを申し込むより手間がかからない点も便利でした。 いろいろなベビー用品・マタニティ用品が試せる「出産準備お試しBOX」。生後間もない次女にどのおむつが合うのか、さっそく活用しています。命名書を用意するお七夜では、「Just Born」のフォトプロップスを添えて記念撮影も。ちなみに、プライム会員ならベビーレジストリ内からの買い物が2回分1割引になる特典も利用できてお得でした。著者:柴崎諒子2016年2月長女、2019年2月次女を出産。元雑誌編集部勤務で、企画・編集・営業・ライターを経験。現在は仕事をセーブしつつ子育て優先。妊娠・出産・子育てに関する記事を中心に執筆している。 ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。
2019年05月06日妊娠しているころ、大きなおなかを抱えて今まで感じなかった日常の「過ごしにくさ」を感じました。階段の上り下り、靴紐がうまく結べない、立っていることがつらい……。そんなとき、妊婦健診に向かう電車である女の子のやさしさに触れました。今回はそのときのことについてお話しします。 妊婦健診へ向かっていたある日 長男妊娠時、私の通っていた産婦人科は自宅から少し離れたところにありました。電車だと片道20分近くかかります。電車内が人でぎゅうぎゅうになることはないのですが、私が乗降車する間はだいたい電車の座席は埋まっている状態。おなかが大きくなると往復で40分近く立っているのがつらかったので、妊娠8カ月ごろからは夫の車で妊婦健診に通っていました。 ただ、ちょうどその日は夫に仕事の予定が入ってしまい、私は妊婦健診に電車で行くことに。駅に電車が到着し、電車のドアが開く前「どうか席が空いていますように」と祈っていました。 座席はすべて埋まっていた 車内に足を踏み入れ辺りを見回すと、座席はすべて埋まっていました。座っている人の前に立っている人も半分ほどいます。「しょうがないか」と優先席前に移動することに。3人がけの優先席には、お年寄りの方2人とヘッドホンで音楽を聞いている若い男性がすでに座っていました。 私自身も、気分が悪いわけでも立っているのが苦痛なほどおなかが重いわけでもなかったので、そのまま優先席の前に立ち、席が空くのを待っていました。 女子高生の行動に心が温かくなった電車が動き出してすぐ、「あの」という声が聞こえました。すぐ隣には高校の制服を着た女の子が。「あの、よかったら座ってください」と女の子は少し離れた席を指さしました。指さされた席には女の子の鞄らしきものが置かれてありました。 「ありがとうございます」とお礼を言い、その指さされた席に向かいました。女の子はさっと自分の鞄を取って、「どうぞ」と言うと、席とは少し離れたドアの近くに立ちました。 離れた場所から声をかけるのは、とても勇気がいる行動だったと思います。私には少し照れくさそうに立つその女の子の背中が、とても温かく輝いてみえました。 電車に乗ると、私はそのときの女の子の背中を思い出します。すると、とても心にやさしい気持ちがわきあがってきます。そのときおなかにいた子も、今はもう3歳に。いつかこの子も大きくなったら誰かに手をさしのべられようになってほしいな、と思います。そしてそのためにも、私自身が困っている人には声をかけるようにしないと……と思う今日このごろです。著者:菅谷里奈一女、二男の母。現在第四子目妊娠中。ベビーマッサージインストラクター、ベビーヨガインストラクター、ベビーシッターの資格所得。子育て経験を活かしながら、妊娠・出産・子育てに関する記事を中心に執筆中。
2019年05月06日こんにちは! 助産師のREIKOです。妊婦健診でおこなわれる超音波検査。おなかの中の赤ちゃんの様子がわかるので楽しみにしているママも多いのではないでしょうか?その一方、先生と映し出された画面を見ながら説明を聞くものの、なんとなくわかるような……わからないような……というママもいらっしゃると思います。そこで今回は、妊婦健診でおこなわれている超音波検査って何を見ているのかお話ししたいと思います。 2D、3D、4Dって何?最近では3Dや4Dなどといった超音波を導入している産院も増えてきました。その違いとは何でしょう? 普段、先生が見ている超音波法は2次元(2D)法です。赤ちゃんの断面を平面的にとらえた画像を見ています。これに対して3Dは、赤ちゃんの表面の画像を立体的にとらえたもの、そして4Dは3Dに時間をプラスして、今、実際に動いている立体的な赤ちゃんをとらえたものをいいます。 3D、4Dの画像はママたちがリアルな赤ちゃんを見ることができるので、赤ちゃんへの愛着が増すというだけでなく、2Dではわかりにくい赤ちゃんの異常がわかりやすくなるといったメリットがあります。 “私が通っている産院には3D・4Dの超音波がない”という方もいらっしゃると思いますが、2Dでも必要な項目は見られますのでご安心を! 経腟超音波では何を見ているの?経腟超音波は、主に妊娠初期におこなわれます。腟の中に超音波の器械を入れて検査します。最初の診察では、子宮の中に赤ちゃんがいるか、赤ちゃんの数、赤ちゃんの大きさ、心臓は動いているか、見た目の異常はないか、卵巣や子宮に異常はないかなどを見ています。 また、最終月経から算出した分娩予定日と、赤ちゃんの大きさがずれている場合、分娩予定日が修正されることもあります。そして妊娠初期以降におこなわれる経腟超音波では、胎盤の位置や、子宮口が開いたり子宮頸部が短くなったりしていないかなど見ています。 経腹超音波では何を見ているの?赤ちゃんが大きくなってくると、経腟超音波では赤ちゃんの全体像をとらえることが難しくなってくるので、おなかに超音波の器械をあてて見る、経腹超音波が用いられます。 経腹超音波では、赤ちゃんの頭の大きさ、おなか周りの大きさ、おなかの厚み、太ももの骨の長さを測り、赤ちゃんの発育状態を見ています。そしてこの値から、推定体重を算出して、妊娠週数に合った成長をしているか評価しています。 また、頭、胸、心臓、おなか、背骨、足などの形に異常がないか、羊水の量、へその緒の状態を見ています。それ以外にもへその緒や赤ちゃんの脳の血液の流れや動きなどを見て、赤ちゃんの健康状態を評価しています。 いろいろ見える超音波でも……超音波検査はレントゲンやCT検査などとは異なり、放射線被爆の心配がありません。その点、安心して受けることができる検査だと思います。ですが、生まれた赤ちゃんに何かあったとき、“超音波でわからなかったの?”ということがあります。しかし、超音波も万能ではありません。 超音波は色についてはわからないので、あざなど皮膚の異常は見つけられません。また、構造上の異常があった場合も、見えやすいところと見えにくいところがあるのでわからない場合もあります。異常があった場合でも、それが病気とは言えなかったりもしますし、見た目の異常を伴わない病気もあります。 性別を知りたいのになかなか見えない! とやきもきしているママ、おなかの中の赤ちゃんはちょっぴり恥ずかしがり屋さんかもしれませんね。そんなときはおなかの中の赤ちゃんに話しかけてみてください。そしたら赤ちゃんも教えてくれるかもしれませんよ。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年05月05日私は約1年半前に娘をアメリカで出産し、今も家族でアメリカに住んでいます。アメリカでは多くの人が無痛分娩をしていますが、出産が初めてだった私はそもそも陣痛がどんなものか、痛みがどれほどのものなのか、想像もできませんでした。前期破水もあり、いざ体験してみると「え?これが陣痛なの?」と驚きも。そんな私の、前期破水と無痛分娩の体験をお伝えします。 何かが破れる音がした? 前期破水でした!予定日の2日前の深夜にベッドで横になっているときに、体の中で何かが裂ける「ビビッ」という音が聞こえました。「なんだろう? もしかして??」とトイレに行くと、トポトポッと薄いピンク色の液体が漏れてきて「破水した!」と認識しました。 そのときは何かが裂ける音が聞こえたことのほうが、破水したこと自体よりもインパクトが強く、感動した記憶があります。 夫に伝えて急いで病院へ電話をすると、すぐ入院の準備をして病院に来るようにと指示がありました。 おなかがすごく張る…これが陣痛?陣痛を感じたのは、最初の破水から5時間ほど経ったころでした。おなかが張るような感じと、強い生理痛のような痛みがありました。これが陣痛とはわからずに、「おなかがすごく張って痛みます」と伝えると、「それが陣痛よ!」と助産師が即答。担当医からは「痛みに耐えられなかったらモルフィンを打ってあげます」と言われましたが、頑張れるだけ頑張ってみようとモルフィンは打ちませんでした。 歩いたほうが痛みが紛れたので、夫と一緒に病院の長い廊下を行ったり来たりしていました。 全身がむずむずかゆい! 何だこれ?!子宮口が7cmほど開いたころに、エピドラルという無痛分娩をおこなうための麻酔を投与されました。30分ほど過ぎると、痛みはうっすらと感じる程度になりました。痛みは和らいでも下腹部の締め付ける感覚は残っていましたが、同時に麻酔の副作用で全身にむずむずとしたかゆみが感じられるようになりました。いきむまでは、とにかくこのかゆみが気になって気持ちが悪かったです。 子宮口が10cm開いたころに、医師から「You can push!」とGOサインをもらいました。 そして分娩へ…痛みはほとんどなかった?医師からいきむよう指示が出てからは、ひたすらいきんだ記憶が残っているだけです。エピドラルを打ってからの痛みの記憶はほとんどありません。とにかく汗びっしょりになり、息を切らしながら頑張っていました。 赤ちゃんが出てくるという感覚がなく、どういきんで良いのかわからず、医師が足元に鏡を置いてくれ、出てくる子どもが見えるようにしてくれました。そのおかげでタイミングをつかめたのか、子宮口が全開になってから3時間ほどいきんで無事に娘と対面することができました。 アメリカでは加入している保険によって、受けられる医療サービスが違います。私の保険では妊娠から出産までがほとんど無料で受けられ、無痛分娩の費用も保険ですべてカバーされました。無痛分娩をして痛みがほとんどなかったことで退院後の生活が少しラクだったのかな?と思えています。著者:岡みちこアメリカ中西部の小さな町で日本人の夫と1歳の娘の3人暮らし。アメリカの子育て事情や、自身の妊娠・出産・子育てに関する体験談について執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年05月05日妊婦さんが気を使う事柄の1つが、体重の増加です。では妊娠中の適正な体重増加の目安は一体どのぐらいなのでしょうか。今回は妊娠中の体重増加の目安、体重増加によるトラブル、体重増加を制限する方法など体重管理について解説します。 妊婦の適正な体重増加の目安とは?妊婦さんの適正な体重増加の目安とは一体どのぐらいなのでしょうか?妊娠中の体重増加の目安は、妊娠前の体重によって異なります。 痩せ度・肥満度は、BMI(Body Mass Index:体格指数)で示され、体重と身長の関係から計算できます。計算式はBMI=体重÷(身長×身長)で算出され、以下のように分類されます。 (1)やせBMI:18.5未満(2)標準 BMI:18.5〜25.0未満(3)肥満 BMI:25.0以上 これをもとに、分娩までの推奨体重増加量の目安は、(1)の人:+9〜12kg(2)の人:+7〜12kg(3)の人:個別対応となっています。 参考:厚生労働省「妊産婦のための食生活指針」(4「妊娠期の至適体重増加チャート」について) 妊娠中の食事で気を付けること妊娠中は、お母さんに必要なエネルギーや栄養素と赤ちゃんの発育に必要な栄養素やエネルギーの両方が必要です。しかし、妊娠の時期によって、摂るべき栄養素も異なってくるため、初期・中期・末期の3つに分けてそれぞれ気をつけるべきことをお話ししていきましょう。 (1)妊娠初期:15週目までを初期と呼び、この間は赤ちゃんはあまりお母さんから栄養をもらう必要がありません。ですから、お母さんの身体に必要な栄養を摂取しましょう。つわりがひどい場合には、脱水にならないように水分だけは欠かさずにとるようにしましょう。 (2)妊娠中期:16週〜27週までは妊娠中期と言われ、赤ちゃんもどんどん育つ時期です。この時期は、胎盤ができあがるため、鉄分やビタミンなどの血液を作るための成分を含んだ食事が必要です。他にも胎児の骨格や筋肉発育のために、カルシウムやタンパク質を摂取も大切となります。この時期にはつわりもおさまってくる方も多いため、過食にならないようにカロリーの過剰にならないように気をつけましょう。 (3)妊娠末期:28週以降を妊娠末期と呼び、この時期赤ちゃんは急激に大きくなります。そのためバランスのとれた食事を心がけることが大切です。一方、お母さんは赤ちゃんが大きくなるために胃が圧迫され、一度にたくさんの食べ物を摂取しにくくなるため、少量に分けて食べる必要があります。この時期は合併症が起こりやすくなります。 過度の体重増加で起こるトラブル過度の体重増加により、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクが高まります。 妊娠高血圧症候群になると子癇、HELLP症候群、常位胎盤早期剝離などを引き起こす要因となり、母子ともに生命の危険を伴う可能性もあります。また妊娠糖尿病により巨大児となる可能性も出てきます。そのほか、微弱陣痛になったり産道に脂肪がついて赤ちゃんがなかなか降りてこれなくなったりして胎児機能低下となり、帝王切開になることもありますし、分娩後、弛緩出血を起こす可能性もあります。 体重の減少によるトラブル体重増加とは逆に、体重減少が過度になることによってもトラブルが起きます。 妊娠前の体型が“やせ”と呼ばれるタイプの女性は、切迫早産、早産、低出生体重児を分娩しやすい傾向にあります。近年の日本の新生児の出生体重は減少傾向にある一方で、小児肥満が増えているというデータがあります。 妊娠中の体重増加を制限するためには妊娠中の体重増加量は、産院や医療機関によっては厳重であったり、太りたくないというダイエット志向のために、低下する傾向にあり体出生体重児は増加傾向にあるようです。しかし、妊娠による運動不足となり、ストレスなどのために食欲増進してしまうケースも見られます。 妊娠時期によって必要な栄養素や量は異なります。妊娠中期はつわりも収まり食欲が増す時期であったり、臨月になると赤ちゃんが出産に向けて降りてくるために胃の圧迫が緩和されて再び食欲が増すと言われています。 野菜などの低カロリーの食材をうまく利用して摂取カロリーを抑えた食事を心がけましょう。また赤ちゃんの成長のためにも、バランスのとれた栄養素の摂取を大前提として無理のない適度の運動もおこないながら体重管理を心がけましょう。 まとめ妊娠中の体重増加に関しては、妊娠前の体格が基本となります。妊娠前の肥満、また妊娠中の体重の過度の増加は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、微弱陣痛などを母体にもたらし、胎児側には巨大児などを引き起こします。しかし逆に、過度に体重増加を制限すると低出生体重児となる可能性もあるため、ある程度の体重増加は赤ちゃんの発育のためにも必要です。妊娠前の体型に合わせて、体重増加量を適時確認しながら食事量などを調整しましょう。 監修者:看護師 フリーライター しらいし ゆみか2008年より看護師として総合病院勤務。診療科としては主に小児科、整形外科、泌尿器科を経験。その後、派遣でクリニックや健診、ツアーナース、保健室業務、保育園、看護学校臨時教員などさまざまな働き方をし、現在はフリーランス看護師として働きながら医療系ライターとしても活動中。
2019年05月05日んぎまむさん、いよいよ無痛分娩にて出産間近! 点滴・陣痛促進剤、硬膜外麻酔をおこない、いよいよ出産かと思いきや、子宮口9センチのところでまさかの緊急帝王切開が決定して…?! なんとか点滴を刺すことができ、口に謎のものをはめられた。 これがめちゃくちゃ息が苦しくて、声も出せなくてパニックになる。 意外とすでに冷静になってたので、息ができなくて苦しいことにパニックになりどうにかうまく呼吸をすることだけに専念している間に手術は開始した。 ✿❀ベビカレ春のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事をいつもより増量し、毎日5本以上お届けする期間限定の“マンガ祭り”開催中! 人気のレギュラー連載6作品に加え、新たにゲスト連載10作品が登場します♪著者:イラストレーター んぎまむ2017年1月18日生まれの女の子、「んぎぃちゃん」を子育て中。イラスト・漫画制作中心の在宅クリエイター。ベビーカレンダーでは、んぎぃちゃんを妊娠中から出産、育児まで怒涛のんぎまむライフを「んぎぃちゃんカレンダー」として連載中。
2019年05月04日上の子が卒乳したタイミングで、初めて市の乳がん検診を受けました。その1カ月後、2人目の妊娠が判明。それと同時に乳がん検診の結果が届き、要検査をすすめられました。今回は、私が体験した妊娠中でも受けることができる検査などについてお伝えします。 卒乳と同時に乳がん検診前から一度は乳がん検診を受けておきたいと思っていましたが、上の子が授乳中ということもあり時期を考えていました。1歳半で卒乳したとき、ちょうど市の乳がん検診が受けられる年だったので、念のために受けることに。 30代のため触診・超音波検査のみでしたが、超音波検査でなんと「しこりの可能性がある」と診断を受けたのです。早めに病院を受診し、再検査をするようにすすめられました。 妊娠初期に精密検査をすることに要検査の通知が届いたときは妊娠8週。妊娠初期の流産のリスクを少しでも減らすために、妊娠12週を過ぎてからの検査をすすめられました。そして妊娠13週で受診し、妊娠初期のため超音波検査と触診をおこなうと、2〜3個のしこりが確認されたのです……。 しかし今のところ、針を刺して細胞の検査をする必要まではないとの診断でした。触って増えている感じがしたり、固くなっているようなら再受診してくださいとアドバイスを受けました。 通常は経過観察の場合、1年後に再受診なのですが、妊娠中のため乳腺の発達とともに進行が急速に進むおそれがあり、念のため半年ごとに経過観察をおこなうことになりました。 妊娠後期に2回目の検査妊娠9カ月のとき乳腺外科を再受診し、1回目と同様に超音波検査と触診のみをおこないました。結果は前回よりしこりの数が1〜2個増えていましたが、妊娠後期なので乳腺が発達していることが関係しているかもしれないとの診断でした。 今後出産を経て授乳していくと小さくなっていく場合もあるようで、また半年後に受診することになりました。 出産からその後の授乳期は…経過観察中だからといって日常生活で特に気をつけることも変わったこともなく、無事に妊娠38週で2人目を出産! 出産時も出産後の入院中も変わりはなく、普段通りの生活でした。 母乳育児においても赤ちゃんに影響はなく、母乳もよく飲んで順調に成長しています。出産して半年が経ったので、また乳腺外科を再受診しようと思っています。 妊娠中でしたので、不安になったりおなかの子に影響はないか心配でした。しかし再受診したことで、妊娠中でも赤ちゃんへの影響はないことがわかり一安心。やはり不安を抱き続けるよりも、しっかり検査することで悪化を防いだり、早期発見に繋がったりするのだと思います。要検査になったときは動揺しましたが、今は早めに自分の体について知ることができてよかったと思っています。著者:福山あかね一男一女の母。元幼稚園教諭、元保育園勤務。第二子出産を機に退職。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月04日妊娠してから日に日に大きくなるおなかに合うマタニティー用の下着をいくつか購入したのですが、なかなか自分に合うインナーが見つかりませんでした。そんなときに出合った、ユニクロの「エアリズム ブラキャミソール」についてお話しします。 やっと見つけた自分に合うインナー妊娠中期ごろから徐々におなかが大きくなり、妊娠前に使用していた下着がきつくなってきました。まずノンワイヤーブラを試してみたのですが、締め付けられているような感覚があって合いませんでした。それからカップ付きのキャミソールを試した際は、胸のホールド感があまりなかったため、すぐ使用をやめてしまい……。そんなとき、妊娠6カ月ごろにユニクロの「エアリズム ブラキャミソール」を見つけたのです。1,990円(税抜き)で購入しました。 妊娠中の大きなおなかでも快適使用してみると、通気性の良さに驚きました。汗をかきやすい夏はもちろん、冬も適度に体温を逃してくれ、オールシーズン使用することができます。カップもしっかりと胸をホールドしてくれて安心感がありました。アンダーバストから背中にかけて一周ゴムが入っており、カップがずれたりすることもありません。生地もやわらかく、大きいおなかでも締め付けられている感覚がなく、出産まで快適に過ごすことができました。 産後は授乳ブラとして使用し続けました産後も授乳ブラは購入せず、ブラキャミソールで過ごしました。キャミソールの生地がやわらかいこともあり、カップ部分を下げるとさっと授乳することができます。さらにキャミソールを脱ぐ必要がないので、授乳をする際におなかが丸見えになることもありません。寒い時期でも体が冷えることがないところも、使用していてとてもよかったです。 洗濯してもカップがずれない!他製品のカップ入りキャミソールを試した際、洗濯するうちに中のカップがずれたり、生地がよれたりしたことがありました。ユニクロのキャミソールは何度も洗濯をしていますが、カップがずれたり生地がよれたりすることなく使用できています。インナーは毎日使用するものなので、洗濯機で気軽に洗えるところも良いと思います。 ユニクロの「エアリズム ブラキャミソール」を使用してから、着心地の良さから手放せないインナーになりました。今まで何度かインナーを試してきましたが、やっと自分に合うものが見つかり購入して本当によかったです。 著者:むらかみ さき2歳の長女、0歳の長男の母。出産を機に仕事を辞め、現在は専業主婦。平日は夫の帰宅が遅いため、体力があり余る子どもたちと日中をどう過ごすかを日々模索中。 ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。
2019年05月04日初めての出産は、妊娠36週に入ってから里帰りをした私。初産は出産予定日より遅くなることも多いと周りから聞いていたので、まだ先の話だな~と思いながら日中は散歩したり、本を読んだり、のんびり過ごしていました。しかし、里帰りして10日後にその時はやってきたのです……。 初産で里帰り出産初めての出産でわからない事だらけ、不安も大きかったので、妊娠36週に入ってから里帰りをしました。久しぶりに母とのんびりお昼ごはんを食べたり、母が仕事のときは近所を散歩したりと、出産前の和やかな日々を楽しんでいました。初産なので、出産はまだ先だろうと思っていたのです。 しかしその10日後に!その日、母は仕事で夕飯のおかずづくりはわたしが担当でした。夕方に両親が帰ってきて、みんなで夕食をとったあとにお皿を洗っていると、チョロチョロ……と何かが出て下着が濡れた感覚がありました。 トイレに行ってみると、無色透明の水分が出ており、「尿漏れかな?」と思ってまたキッチンに戻りました。しかし、その後もまたチョロチョロ……。明らかに尿漏れとは違う生温かい水分だったので、病院に向かったところ、やはり破水と診断され、妊娠37週でそのまま入院することになりました。 破水したけど、陣痛が来ない……破水すると自然と陣痛が来ると思っていましたが、痛くもかゆくもない状態。抗生剤を点滴しながらの入院生活で、時間が経つのがものすごく遅く感じました。「破水した」と連絡を受けてすっ飛んできたパパも、拍子抜けした様子。世間はちょうど土日祝日の3連休で、破水が少量だったこともあり、そのまま陣痛が来るのを待っていたのですが、何の変化もない状況でした。 そこで連休明けの平日に、陣痛促進剤を投与して産むことになったのです。そして、ちょうど妊娠38週で無事出産。陣痛促進剤を打ち、8時間かかっての出産でした。出産予定日より2週間早い誕生でしたが、赤ちゃんは3,000gを超えており、とても元気でした。 予定日より2週間以上も早く、破水から始まるといういずれも予想をしていなかった初産になりました。出産は本当に人それぞれ、いろいろなドラマがあるんだなと思ったできごとでした。何はともあれ、無事元気に生まれてきてくれてよかったです! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年05月04日私の娘は、先天異常の口唇口蓋裂で生まれてきました。これまで、娘が受けた治療として、2回の手術と歯科矯正通い、耳鼻科通い、言語療法として言葉の学校に通った様子をお伝えしてきました。 今回は、口唇口蓋裂の娘を妊娠しているときの様子と、1回目の手術を受けるまでの様子をお話ししたいと思います。 妊娠中の経過は順調 妊婦健診では、医師から特に何も指摘されることはありませんでした。ただ、赤ちゃんによっては、エコー検査で口唇裂を確認できる場合もあるのだそうです。 その後、娘は元気のいい産声をあげて生まれてきたのですが、先生方が「あっ」とびっくりした様子だったことを覚えています。私が「どうしましたか?」と聞くと、「ちょっとお口が……でも大丈夫。元気ですよ」とのことでした。 産後すぐの私にショックを与えないようにするためか、赤ちゃんを最初に見たときには、くちびるに医療用テープが貼られていました。 最初の受診は形成外科 私の場合、上の子の出産のときには命も危なかったため、娘に口唇口蓋裂があるとわかっても「手術で治るから大丈夫」と思い、不安にはなりませんでした。 退院後、産院から専門医を紹介され、総合病院の形成外科を受診することに。その際、治療として手術を何度も受ける必要があり、さまざまな問題が出てくるとわかってから、不安な気持ちになったのでした。形成外科からまず紹介されたのは、矯正歯科。鼻の形を整える部分がついた“ホッツ床”という、口蓋裂の部分にフタをする器具を作ってもらいました。 「ホッツ床」に苦戦する日々 娘の口は動物の口に似ていて、それはそれでかわいらしいと感じました。そのため、ホッツ床が完成するまでの間、家の中では口にテープも貼らず、そのまま過ごしていました。ただ、最初に会う人は驚くので、外出時はテープを貼って出かけ、親しい人には症状を説明しました。 ホッツ床ができてからは、その装着に苦戦。テープで頬に固定する必要があるのですが、ミルクのたびに洗う必要があったため、手間がかかるうえに子どもが嫌がり大変でした。 見た目にびっくりされたり、装着に苦労したりしたホッツ床。でもホッツ床のおかげでミルクもしっかり飲めて、鼻の形成もうまくいきました。今となれば、わが家のいい思い出になっています。次回は、生まれてから6年間、口唇口蓋裂の治療を受けてきた娘の、今後の治療についてお伝えします。著者:石原みどり知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月03日出産を控えた妊婦さんやその家族にとって、気になるのが出産にかかる費用ではないでしょうか。母子の安全のために帝王切開になる場合もありますが、帝王切開と自然分娩では、分娩前に感じる不安の違いとともに金銭面での違いも出てきます。帝王切開と自然分娩では、どのような違いがあるのか、どのくらいの費用がかかるのか、その内訳を解説しましょう。 帝王切開と自然分娩との違い(入院期間と入院費)帝王切開とは、分娩時に何らかの理由で自然分娩が困難であると判断された場合に、麻酔をかけて子宮を切開し、胎児を取り出す手術の方法です。 自然分娩が困難となる理由は、前回の出産が帝王切開だった場合、胎位異常(逆子など)、前置胎盤(胎盤の場所が子宮の入り口の部分にある場合)や赤ちゃんの頭がお母さんの骨盤より大きい場合、多胎妊娠、高齢出産、感染症などの予定帝王切開になるケースと分娩の停止、赤ちゃんが元気ではなくなった場合など緊急帝王切開術になる例もあります。 帝王切開での手術は、安全な分娩方法の選択、日本人女性の体格の移り変わりや高齢出産の増加により、日本でも5人に1人は帝王切開だと言われ、年々増えています。帝王切開の場合には自然分娩の入院日数が5日前後であるのに対し、7~10日と長く入院する必要があり、それに伴いかかる入院費も高くなります。 帝王切開の費用と高額医療費制度について出産は、病気とは定義されていないため、自由診療となり、治療費の全てが自己負担となります。そのため、自然分娩の場合は、保険適応とならないため、基本的には自己負担となります。 帝王切開の場合は異常分娩とみなされ、手術や薬代、検査、入院などが医療保険の適応となり、3割負担となります。手術にかかる費用などは一定で、さらに保険がきくために自己負担分のみの支払いとなります。 平成28年度の診療点数算定表では22万2,000円(32週以前の出産では24万2,000円)でその3割分が自己負担となります。しかし、病院のベッドやパジャマ、食事などそのほかの自由診療分は保険が効かないために帝王切開であっても出産施設により差があり、出産する地域や医療機関によっても異なりますが、約40~100万円となっています。 出産育児一時金が健康保険から、子ども一人当たり42万円(産科医療補償制度に加入していない施設では、40万4,000円)が支払われます。直接医療機関に振り込んでもらい、差額を支払う方法、もしくは、直接ご自分の銀行口座に振り込んでもらう方法の2つの方法があります。しかし出産する施設によって異なる費用は出産育児一時金を差し引いても支払いは大きな負担となります。 ここで知っておきたいのが、高額医療費制度です。高額医療費制度は、同一月にかかった費用が高額になった場合に、一定の額以上の医療費が払い戻される制度です。その一定の額に関しては、その世帯の収入によって変動します。 たとえば月額の報酬が26万以下の場合には月額の自己負担が57,600円となります。同一世帯内で同じ月にかかった医療費は合算できます。その月の医療費があらかじめ高額になることがわかっている、出産などの場合には事前に限度額適応認定書を提示すれば、高額医療費制度が適応された場合の自己負担限度額までの支払いのみで可能です。事前に健康保険限度額適応認定申請書を記入し、マイナンバーとともに協会けんぽに申請しましょう。 また産前産後の休暇中の方は正社員、派遣やパートに関わらず、健康保険を払い続けている場合には出産手当金も支給されます。ただし、健康保険の扶養になっている場合や国民健康保険に加入している場合は、対象になりません。産休中の給料が3分の2以上支給されている方は、出産手当金は支給されませんので、注意しましょう。加入している健康保険に問い合わせてみてください。 帝王切開は医療保険の対象になる?帝王切開の場合には、医療保険に加入していると給付金が支給されます。医療保険は病気やケガ、手術に対して加入している方が申請することにより、個人の加入した保険の種類に行って金額が異なりますが、約10万円の支給となるのが一般的なようです。生命保険に特約としてつけることも可能です。医療保険の給付金のおかげで、出産の費用が黒字になったという人もいます。 しかし、妊娠してから医療保険に入ることはできないこと多いので、前もって加入しておくことが必要です。掛け捨てタイプの医療保険なら月額も安く大きな負担にもならないものもあります。最初にもお話ししたように帝王切開での出産は増えています。ですからこれから妊娠する予定のある方は、ご家族と医療保険について話し合われるといいと思います。 帝王切開の給付金は何度でも支払われるの?帝王切開は一度でも経験があるとそれ以降の出産は、帝王切開になることがほとんどです。前回の手術で子宮を切開した部分の組織が薄くなっており、次回の陣痛のときに子宮破裂をおこすおそれがあり、安全性の面からも帝王切開を勧められることが多いでしょう。 それでは、1度目の帝王切開での出産後に医療保険の給付金をもらったなら、2回目も支給されるのでしょうか?一般的には、2回目の給付金は受け取れないことが多いようです。 理由として、一定期間(5年など)以内は同一部位に対する給付金の支給は行われない、加入後一定期間経たないと給付金の申請ができない、既往歴により加入を制限される場合があるなど、さまざまなものがあります。 まとめ帝王切開での出産は施設によっても異なりますが、多くの費用が必要です。近年は産婦人科医の不足により出産可能な施設もどんどん数が少なくなり、出産にかかる費用を比べて産院を選ぶということも難しくなっています。 しかし、一度に多くの費用を支払うのは大変な方もいることでしょう。事前に調べておくことで、手続きを行っておけば退院時に支払う費用も抑えることが可能です。また、ご紹介した方法の他に、家族で年間10万円以上の医療費を支払った場合、確定申告に医療費として申告することもできます。 確定申告には健診でかかった費用や産院までの交通費、薬にかかった費用なども出すことできますが、医療保険から給付金が支払われた方は差し引いたものを申請する必要があるので気をつけましょう。妊娠する前に、お金に関する知識も覚えておくと心強いですね。 監修者:助産師 YUKO看護大学を卒業後、大学附属病院産婦人科病棟にて助産師として勤務。その後、私立大学看護学部の実習助手、市役所臨時職員の保健師を経て、ベビーカレンダーの記事執筆・監修に携わる。2015年に1児を出産し、現在子育て中。
2019年05月03日妊娠8カ月ごろから「子宮頚管が短いので安静に」と言われていた第三子妊娠時。「早く生まれるかな」と思いきや、妊娠39週まで陣痛は来ず、上の子たちを保育園に送り届けてそのまま健診へ向かっていました。いつもと同じ日常だと思っていましたが、予想もしていなかった事態になったのです……。 妊娠39週の妊婦健診へ「早く生まれるかな?」と思っていた第三子が、意外にも妊娠39週まで陣痛は起きず、その日も普通に上の子たちを保育園に送り届けました。その足で産院に向かい、妊婦健診を受けました。 そして、先生の内診。すると「えっ……! ちょっと、もう8cm開いてるよ。これでは家に帰せない、 痛くなかったの!?」と先生から驚きの言葉が。何の自覚もなかったわたしはさらに驚き、そのまま車椅子で運ばれ、入院するよう言われてしまいました。 昼食を食べていたら、おや? 陣痛かも入院用ベッドに案内され、「入院することになっちゃった~」と夫や両親に電話をしたところで、やっと現実を理解し始めました。その後、入院用グッズを届けに夫が駆けつけてくれたのですが、ちょうどお昼だったので私は病院から出される昼食を食べ、夫はすぐ仕事に戻ることに。 ひとりで病院の昼食を食べていると、おや? なんだか肛門あたりが定期的にうずくなあ、これって陣痛に似ているよなあ……と考えていました。そしてトイレに行くと、出血もしていたのです。昼食はしっかり完食し、助産師さんに「陣痛っぽいですし、出血もしています」と伝え、間隔を測ってもらったところ、やはり陣痛が来ていたのです。 陣痛時間2時間半で出産!陣痛室で内診してもらうと、「うんうん、もう全開だね~。あとは痛みがついてくれば生まれちゃうね」と言われ、すぐに分娩台に移動しました。しかし、痛みは強くはなっているものの、まだ助産師さんとしゃべるくらいの余裕があったため、産む実感がわかず、いきむことに怖さを感じていました。 その後しばらく陣痛に合わせていきむものの、やはり痛みが弱いせいかうまく赤ちゃんが下りず、「赤ちゃんの心拍が弱まってきているので吸引します」と吸引分娩に。吸引を2~3回繰り返し、なんとか生まれたわが子は、3,800g!! 「大きかったね~、これは簡単には生まれないわ」と一同びっくり。抱いたわが子は、確かにか弱い新生児という感じではなく、すでに貫禄さえありました。とはいえ生まれるまでにかかった時間は2時間半。夫も病院を後にしてから近くで昼食を摂っていたようで、すぐに戻り立ち合うことができました。 分娩所要時間を話すとみんなに「早いね」「うらやましい」と言われますが、ラクなお産なんてありません。陣痛が弱いことで逆に恐怖感が増し、しかもそのあと産むときに急激な痛みに襲われたので、いいことばかりじゃないのだと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年05月03日ベビーカレンダーが実施したアンケート調査で、出産経験者の16%、約6人に1人が無痛(和痛)分娩をおこなっているということがわかりました。近年では一般的な分娩方法の1つとして広く受け入れられ始め、実は「やってみたい」と思っているママさんも多いのではないでしょうか。 今回は「やってみたいけど怖い」「実際にはどんな感じなの?」といった不安や疑問にお答えすべく、無痛分娩を体験した“約6人に1人”が語る詳細な出産エピソードを紹介します。 ※以下「無痛(和痛)分娩」は「無痛分娩」と表記を統一しています 無痛分娩を実際におこなった人の状況は?今、日本では無痛分娩を実施できる施設を増やしていく取り組みがされていますが、今はまだ数が少ない状況です。そのなかで、みなさんがどこで無痛分娩をおこなったのか、まずは調べてみました。 個人病院・クリニックを選んだ人が圧倒的な数を占めていることがわかります。ただ、個人病院・クリニックの場合は専門の麻酔科医が常駐していない、受け入れられる人数に限りがあるなどの規模的な理由で「やりたかったけどできなかった」という人もいるようです。ちなみに“その他”の内訳は、「国立病院で」「海外で」など。※“その他” 内訳は自由記述の回答から抜粋 ちなみに、第1子のときに無痛分娩を選択される方が多いようです。最初を無痛分娩で乗り越えて、2人目、3人目では自然分娩に挑戦するパターンですね。 陣痛〜出産まで! 無痛分娩体験エピソード続いて「無痛分娩に興味はあるけど、なんだか怖くて勇気が出ない……」というアナタのために! 経験者のママさんたちが、陣痛〜出産まで、どのタイミングで麻酔を打って、どのくらいの痛みで、産後はどうだったかという詳細な体験談を提供してくれました! これをじっくり読めば、無痛分娩に対する不安や疑問を少し解消できるかもしれません。 「朝6時・7時・8時に陣痛促進の経口薬を摂取。9時から麻酔処置。分娩中はほぼ痛みがなく、痛みを感じたら麻酔を追加してもらえた。出産の瞬間は赤ちゃんが出てくるのがはっきりわかった。出産後1時間ぐらいして麻酔は切れたように思う」 「前日入院してバルーンをいれる処置をする。一晩かけて子宮口を5cmに開く。翌日の朝は浣腸をし、麻酔テープを背中に貼り、感覚がなくなったところで麻酔のチューブを背中に入れる。麻酔を約30分ごとに少しずつ注入。麻酔の先生が頻繁に様子を見に来てくれる。私は陣痛を感じないが、おなかにかすかに腹圧を感じるので感じた瞬間に助産師さんの指示のもといきんで出産。会陰切開も縫合も麻酔が効いているので痛みは感じず。麻酔が切れても痛み止めを飲んでいたのでいつ麻酔が切れたのかもわからない状態だった」 「計画出産のクリニックのため前日入院、その日の夕方に麻酔ルート確保、夕飯。翌早朝から促進剤の予定だったが、夕飯後に自然陣痛が始まり、夜中に1人で陣痛に耐える。我慢できなくなったら麻酔を開始してもらえると言われたが、どの程度我慢していいのか、夜中だと麻酔は誰がやるのかなど気になって、子宮口8cmまで我慢してしまった。かなり痛くなって、何のための無痛分娩かと思い始め、麻酔開始。痛みから解放され、家族も到着し、談笑しながら待つ。子宮口が全開、分娩室に移動して、いきむ。まったく痛みはなく、いきみ逃しの間は音楽だけが流れる静かな空間だった。産み出す感覚はしっかりあり、疲れもない。麻酔が切れる前に痛み止めを処方され、1週間飲み続ける。産後の3時間ほどたったところで院長チェックがあり、OKが出たところで点滴ルートを取り外し、シャワーも可能となった」 「破水後、1時間位で陣痛が始まり子宮口5cm開くまでは陣痛に耐えなくてはなりませんでした。いざ、麻酔の処置をおこなってもらうときに陣痛を耐えながら膝を抱える姿勢にならなくてはいけないのが一番つらかったです。20分位で麻酔が効き、そこからまったく痛みはなし。ただし、肛門が押される感覚はあるので陣痛が来るタイミングは解りました。が、どういきめば良いのか解らなかったけど感覚はないがなんとか力を入れてみました。赤ちゃんが最後はまった感覚はしっかり残っています。そこから助産師さんが赤ちゃんは自分で出てきますよ……と言われて分娩台に上ってからほんの数回いきんだだけで産まれました。赤ちゃんが出てきた感覚は残っています。産後は胎盤を出してもらい、処置を終えた赤ちゃんと一緒に1時間位は分娩台で過ごしました。出産が21時過ぎだったので部屋に戻って寝てしまい、次の日起きたら麻酔は切れていた感じでした」 「陣痛が来て病院に着いたときはすでに子宮口が開いていたため、そのまま分娩室へいきました。分娩室に着いたら陣痛が更に来ていきんでしまいましたが、麻酔科の先生がすぐに麻酔を打ってくださったので、麻酔のありがたさが身にしみました。麻酔を打った後は自分の痛みと相談しながら自分で麻酔を入れるスタイルだったので変なストレスを感じることなく出産できました。産後は確か半日くらいで切れて来たため痛かったですが、ロキソニンを処方されているので大きな痛みではなく快適に過ごせました」 「土曜日の午前2時半くらいから陣痛が始まり、日曜日の午前7時半ごろ病院へ行った。陣痛感覚が10分になったり1時間あいたりだったので前駆陣痛だと思っていた。病院へ着いてすぐに助産師さんから、子宮口が6cm開いているとのことだった。入院した病院では、初産婦の場合、子宮口が5cm開いたら麻酔してくれるとのことで、私はすぐに麻酔処置をしてもらった。背中をまるめて麻酔の管を入れるのに恐らく40分程度かかったと思う。細いからわかりづらい、ちゃんと入ったかな? という麻酔の先生の声がずっとしていた。管を2回くらい刺していたが、陣痛の痛みでそんなに気にならなかった。管から麻酔を入れてもらい、陣痛の痛みがひいてくるのがわかった。足の感覚は少ししびれる程度で、自分で動かせる。逆にしびれすぎてはだめ、とのことだった。子宮口が全開になり、お尻のほうに陣痛と同じくらいの痛みが襲ってきたので麻酔を少し追加してもらった。麻酔が効き過ぎるといきめなくなる、とのことだった。おなかが張る感覚はわかるので、それに合わせていきんだ。産み出した感覚は大きな大便を出した感じ……。産後の処置は胎盤がすぐに出て、その後会陰を縫合してもらう。麻酔の追加なしで縫合してもらってもそこまで痛くなかったので、麻酔がちゃんと効いていたんだなぁ、と思った。ただ縫合中から会陰あたりがずきずき痛くなり、縫合完了後3時間休憩したあと歩いて部屋に戻るのだが、会陰がかなりずきずきした。ドーナツクッション必須。麻酔はその時点でほとんど切れており、自分の足でふらつくことなく歩けた。母には産んで3時間後に自分の足で歩いていることにびっくりされた」 「陣痛が始まって大体、子宮口が5cmくらい開いたら麻酔を入れました。5cmくらいだとまだ、我慢できる程度の陣痛でしたが、麻酔の効きが悪いと結構痛い思いをします。麻酔を入れるときは背中から入れましたが全然痛くありません。そのうち麻酔が効いてくると痛みはないがおなかが張る感じになります。赤ちゃんが下に降りてきて子宮口全開になると、麻酔を入れているのに、おしりの辺りが少し痛くなりました。いきむタイミングも張りが来るのでわかります。産むときは出した感覚もあります。麻酔が効いていて会陰切開も縫うのもまったく痛くありません。下半身に感覚がないのでしばらく動けませんでした」 「計画出産のみ対応で、陣痛が先にきた場合には自然分娩をするという産院でした。①前日の15時入院②子宮口の開き具合を見て、バルーン挿入③バルーンが抜けて、夜中にも診察④当日9時に診察、開き具合で促進剤⑤10時に麻酔開始 分娩中の痛みは、ある程度残して出産を早めるというのがその産院の方針で、痛みが0ではなかったです。(第1子の産院は痛み0)いきむこともできて、下に降りてきている感覚や産み出す瞬間の感覚はあります。産後はその場で2時間ほど待機、その間に麻酔を抜きました。部屋に行くときはまだ麻酔が効いているので、車椅子です。麻酔がいつ切れたのかわかりませんが、夜には猛烈な後陣痛が……」 「陣痛が始まり、子宮口が半分以上開いてから麻酔を背中に打ちました。また、陣痛のタイミングでいきむので、痛みをまったく感じないレベルまでは痛みをカットしません。産み出した瞬間はずるりと体の中から大きなものが抜けていく感覚です。産後の処置は産後1日は麻酔を入れる際に入れた管はそのままで、産後2日目に管を抜きます。麻酔が切れるのは、だいたい麻酔を打った後、半日ほど過ぎてからでした」 「私の場合は陣痛は前の夜10時ごろから始まり、おしるしもありました。間隔は15分前後でばらつきもあり、まだ痛みも我慢できる範囲だったので、朝まで待ってから病院に連絡しました。病院で子宮口は2cmで、モニターをつけた結果そのまま入院することになりました。浣腸をして排便をしてから、お部屋にうつり、スクワットなどしているうちに、だんだん間隔が5分になり、痛みも強くなってきました。もう一度内診をして、4cmになっていたので、無痛分娩のための前準備として管を背中に入れる処置と人工破水の処置をしました。それから分娩室で痛みがどんどん強くなり、6〜7cmになり麻酔を入れてもらい、促進剤も入れてもらいました。それから暫くは陣痛のたびの痛み変わりませんでしたが、だんだん麻酔が効いて痛みが弱まってきました。先生がまた内診すると、もう全開で髪の毛が見えているとのことで、急いで出産の準備をして、いきみに入りました。いきみたい感覚もなく、おなかの張りに合わせてと言われても、麻酔が効いているせいかわからなくなってしまい、戸惑いました。でも言われるままいきんで、うまくできませんでしたが何度か目に赤ちゃんが出てきてくれて、おなかからいなくなったのはわかりました。そのときはまったく痛みはありませんでした。そのままおなかを押さえて胎盤を出したり、会陰切開したところの縫合をしたりしましたが、麻酔がまだ効いていて痛みは殆ど感じませんでした。私はいきみがうまくなかったため、赤ちゃんの心拍数が落ちたり持ち直したりして、最後は吸引してもらって、そのときに会陰切開もしたそうです。2時間はそのまま分娩室で過ごし、血圧や熱などを30分おきぐらいに計測してもらい、問題なかったのでお部屋に戻りました。麻酔はいつごろ切れたのかわかりませんが、特別酷い痛みも感じませんでした」 「出産日前日から入院し、その日は背中に麻酔用のカテーテルと、子宮内にメトロを入れて終了。翌朝の食事後から陣痛誘発剤を開始。(計画分娩ですが、誘発剤を入れてからの陣痛の進み方には個人差があるので、ここからは生まれるのが当日になるか翌日になるかはわからなかったです)。誘発剤を入れてから1時間後に陣痛を感じ始めました。自分の希望するタイミングで麻酔を開始してもらうので、陣痛開始から90分後くらいに痛みに我慢できなくなってきたため麻酔を入れてもらい、30分程で効き始め、そこからはまったく痛みがありませんでした。陣痛開始から8時間経っても子宮口が4cmしか開いていなかったので、出産は翌日になるかと思われました。しかしその1時間後には9cmになっており、破水もしたのですぐ分娩室に運ばれました。(痛みは感じませんが、陣痛自体はおなかの張りで自分でわかります)。分娩台に上がってから、助産師さんにいきみ方を教わり、陣痛に合わせていきんで20分後に出産。2回くらいいきんだところで会陰切開をされましたが、その痛みもまったくありませんでした。赤ちゃんが下りてきているときは、股の間に何かが挟まっているような感覚でした。産み出す瞬間は、ドゥルンッ! と出てくる感じがわかりました。産後はすぐ胎盤も出て来て、その後会陰を縫ってもらい、産後50分くらいで病室に戻りました。会陰切開の傷の痛み止めを飲んでいたので、麻酔がどのくらいで切れたかはわかりませんが、先生は大体1時間したら切れてくると言っていました。麻酔科医の先生は、麻酔開始から分娩室に入るまでは1時間おき、分娩室に入ってから産後まではずっとついていてくださいました」 「陣痛がマックスになってから麻酔を入れました。麻酔が効くまでに陣痛の大きな波は5,6回あったと思います。麻酔が効いた後は本当に痛みがなくなり、最後赤ちゃんが出てくるときに痛みを感じた程度です。麻酔がいつ切れたのかわからないほど体への負担はなく、数時間後に吐き気があったくらいです。とても楽でした」 「計画分娩だったので、前日にバルーンを6時間ほど入れて子宮口を開きやすくした。当日は朝から促進剤を入れ、生理痛ほどの痛みがきたところでカテーテルを入れる処置。麻酔導入。まったくの無痛でそれから子宮口が開くのを夫と話しながら待つ。携帯も普通に触れる。先生が破水させてくれて一気に進んで子宮口全開。助産師さんの合図でいきむ。先生がおなかに手を置き、ここを押し返すように! と言われてうまくいきめた。3回ほどで出てきた。へその緒が繋がっているまま赤ちゃんをゆっくり見られて感動。それから産後の処置。痛くないし感動で先生とお産について語りながら縫われる(笑)みんな無痛にしたらいいのにと思う(笑)そのまま3時間ほど休んだ」 「麻酔を待っていたら、破水して陣痛が来てしまいました。その後苦しんでいるところに麻酔の先生が来てしばらくして麻酔が効いてきました。それからしばらくはお昼を食べたりリラックスして過ごせました。分娩は時間がかかるかと思われたけれど、前もっていきむイメージトレーニングのおかげか、夕方には頭が見えてきました。痛みは感じないが股に何か詰まってる感覚が気持ち悪く早く出したかったです。その後は頑張っていきんでいたら思ったよりも早く出てきました。分娩が終わり、しばらくしてお昼に食べたものを全部吐きました。夜10時を回るころには麻酔も切れてきて痛みが出てきましたが、朝までは自分で残りの麻酔を打ちました。空腹で眠れませんでした。食べ物があれば食べられる状況でした。後陣痛はしばらく痛いし、無痛でも十分感じる痛みもたくさんありました」 基本的な流れは同じですが、各クリニック・病院の方針や設備によって少しずつ状況が違っているのが興味深いですね。麻酔を使ったとしても、やはり出産が大仕事なのは変わらない、命をかけて産み出しているのはどのような出産方法であっても同じなのだと改めて感じるエピソードばかりでした。 <調査概要>調査方法:ユーザーアンケート調査対象:全国の産院・クリニック出産経験者調査期間:2018年2月20日〜2月23日有効回答数:1,254 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年05月03日妊娠中や産後は体調や体質が変化しやすいと言われています。筆者は便秘体質ではなかったのですが、妊娠・出産をきっかけに便秘がちになりました。便秘が続いて起こったのが切れ痔。出産後にこんなに苦しむことになるなんて……。 出産のいきみで痔に…出産の喜びと心地よい疲労感を味わったのもつかの間、産後トイレに行くと肛門に異変を感じました。「 ……ん? 何か出ている?」 と。トイレットペーパーごしにおそるおそる触ってみると、そこには今まで感じたことのないボコッとした腫れが! 「 女の人は出産すると痔になる」 と母から聞いていましたが、まさに痔になってしまったようです。それまでは排便時に少し切れたことはあっても、はっきりと腫れているのがわかるほどの痔は初めてだったので不安になったのを覚えています。 医者から薬を処方してもらうこれでは排便のときに痛そうだ、と心配した筆者は、回診に来た先生に痔になってしまったことを伝えました。先生はスムーズに便が出るように妊娠中や授乳中でも飲める薬を処方してくれて一安心。 排便の状態に合わせて飲む回数を減らしてもいいとのことでしたが、入院中は産後間もないということもあり、痔の症状が心配なので1日3回薬を服用していました。産後初めて排便したときは、いきんでも便が出ている感覚はなく、心配していた痛みもありませんでした。 便秘の悪化と排便時の苦しみ退院後は授乳で水分が不足しないように1日2リットル以上の水分を飲むようにしていましたが、便秘が良くなることがありませんでした。それなのになんとなく薬を飲み続けるのが自分の体にも母乳を飲む娘にも悪いような気がしてしまい、回数を控えめにしたところ、便秘はますますひどくなる一方に。排便がうまくいかずにトイレから20分以上出られないことや排便時に便器が真っ赤になるくらい出血してしまうこともあり、産後にこんなに苦しむとは思いませんでした。 産後の便秘と切れ痔は時間の経過によって治りましたが、今思うと処方された薬をきちんと飲めばよかったと思います。つらいときは病院で受診をするなどして体調を整えることが大切だと痛感しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2019年05月02日近年、出産経験者の16%と約6人に1人が無痛(和痛)分娩をおこなっており、以前よりも一般的な分娩方法として認知度が上がってきています。ただ、事故報道の影響で悪いイメージを抱いている人も多く、なかには「無痛分娩を選んだ」と周囲に言えない人もいるようです。そのせいか、無痛分娩について詳しく知りたくても、なかなかママ視点で語られている情報が集まりません。 そこで今回は、無痛分娩の経験者の方に【無痛分娩でよかったこと・よくなかったこと】を聞いてみました! ※以下「無痛(和痛)分娩」は「無痛分娩」と表記を統一しています 出産前、無痛分娩を選んでよかったと思ったことは?まずは、出産前(無痛分娩にすることを決めた後〜出産まで)に「選んでよかったな」と思った瞬間について聞いてみました。 「陣痛の痛みが和らいで産む直前まで穏やかに過ごすことができたこと」 「出産に対する恐怖が和らいだ」 「陣痛が楽になると聞いて、少しでも恐怖は軽減された」 「自分が落ち着いていられたので、上の子たちに安心して立ち会い出産させてあげられた。赤ちゃんが生まれる瞬間を実感できた(上の子たちのときは痛みとパニックで記憶が曖昧)」 「臨月に入っても心に余裕が持てたこと」 「計画出産だったので上の子たちの生活に合わせて出産できる」 「出産する日程が決まっていたので、家族が休みをとれた」 「どんな痛みだろうと想像したり、人から聞いたりして不安だらけになった。そこで病院を変え、自然分娩からいつでも無痛分娩・和痛分娩に変えられるスタイルをとってくださる先生のところへ転院しました。そこから出産への不安がすごーく軽減されました」 「出産に対するネガティブなモノが軽減された。初めての出産は痛みも何もかも想像つかなくて、無痛分娩決める前までは喜びはもちろんだけど恐怖もあった」 回答していただいたほとんどの人が「恐怖心が和らいだ」と言っています。心穏やかに毎日を過ごすことができるとおなかの赤ちゃんにとっても好影響ですね。また、無痛分娩を選び計画出産をする方も多く、「入院前に産後のいろいろな準備をすることができた」という声も多くありました。 出産前、無痛分娩を選ばなければよかったと思ったことは?続いて、同じく出産前(無痛分娩にすることを決めた後〜出産まで)に、「やっぱり選ばなければよかったかも……」と思ってしまった瞬間について聞いてみました。 「家族がリスクについて懸念して、無痛分娩を選択することを快く思っていなかったこと」 「よくないニュースをみて、不安になった」 「周りの人で、無痛分娩は事故があるとか言われたりしたこと」 「人から『痛みを感じないと』と言われる」 「周りに無痛分娩を希望しているというと『危険やのに! みんな普通に産んでる』と非難されたこと」 「金銭面で高額になるので、自然にすべきだったかなと悩み続けた」 「痛みを経験してみたい気持ちも少しある」 「反対する親戚がいたこと。無痛分娩に対して無知で、否定的な人がいた」 「メディアの情報で母が不安がっていた」 「選べる病院が限定される」 「夫があまり労ってくれなかった」 「何度もこの選択は間違いじゃないのか悩んだ」 「世間の目が少しだけ気になった」 やはり、世間的にはまだ“おなかを痛めて赤ちゃんを産むもの”という風潮が強く根付いているようで、ご自身は納得して無痛分娩を選んでいても、周囲の人から反対されてしまうこともあるようです。あとは、自然分娩に比べてかかる費用が高額なので、金額を聞いてやるべきか悩んでしまう人も。 出産のとき、無痛分娩でよかったと感じた瞬間は?ここで言う“出産のとき”とは、陣痛が始まってから赤ちゃんが生まれるまでの過程です。そのとき、ママが「無痛分娩、最高!」と感じた瞬間です。 「陣痛が痛くなく、落ち着いて出産できた」 「痛みがないので精神的な余裕があり旦那さんにもやさしく接することができた」 「わが子が生まれるのをちゃんと見届けられた」 「立ち会いの家族と談笑しながら、好きな音楽を聴きながら、落ち着いて出産できたこと。赤ちゃんとの対面もはっきりしっかり覚えている」 「陣痛の痛みがだんだんと下半身の方へ移動してるのが感じられるほど余裕があった。落ち着いて出産に挑めた」 「無痛分娩って痛みがまったくないのかと思いきや、ちゃんと麻酔の量を調整してくれて、赤ちゃんを産んだ感覚もあっていきめたことがよかった! 普通ならすごく痛い会陰切開も縫うときも痛くなかった」 「上の子たちも一緒に立ち会い家族全員で笑いながら出産できた!」 「余裕をもって出産ができたこと。夫や親と連絡を取り合うことができたこと」 「すぐに痛みがひいたし、終わりの見えないゴールに頑張ろうという気持ちになれた」 「やはり痛みが軽減され、冷静に出産に臨むことができたし、立ち会い出産で自分の酷い姿を夫に見せずに済んだのでよかった。麻酔を入れるまでは痛みで力が入ってしまい、おなかの赤ちゃんが危ないから緊急帝王切開になるかもと言われたが、麻酔を入れると私も冷静になることができ、赤ちゃんの状態も回復して経膣分娩できたのでよかった」 「1人目は普通分娩でただ痛くて訳がわからなかったけど、ちゃんと赤ちゃんが降りてきて出てくる感じを味わえた」 「分娩中もツイッターできるぐらいの余裕があった」 痛みを感じないことで、冷静に出産に向き合うことができるようです。とくに「笑顔で赤ちゃんを迎えられたのがよかった」という声が多くありました。また、陣痛の最中に食事を摂ることができたり、医師や助産師の指示をしっかり聞くことができるので結果的にスムーズな出産だったという方も多いようです。 出産のとき、無痛分娩にしなければよかったと感じた瞬間は?陣痛が始まってから赤ちゃんが生まれるまでの過程で、今度は「もしかして無痛分娩じゃないほうがよかったかも……?」と思ってしまったエピソードを聞いてみました。 「足に力が入らずうまくいきめているのかわからなかった」 「出産に対する夫の感動が薄い」 「夫が平然としていて心配してくれなかったことくらいかな? 痛みはあるけど耐えられるくらいなので夫婦で笑い話とかしていて余裕がありすぎました」 「背中に針を刺すときが痛かった」 「おしっこが自分で出せなかった」 「計画分娩になるので費用がそれなりにかさむこと」 「麻酔が効いてから来た家族には、楽してる? と思われたような気がした」 「当然ながら勝手に動けないので、ずっとほぼ同じ体勢で腰が痛かったこと」 「背中のカテーテルが邪魔だったこと」 「麻酔の副作用で何回も吐いた」 ほとんどの回答が「特になし」だったのですが、お答えいただいた方の多くは「うまくいきめなかった」「夫の感動が薄い」「痛みを感じることもあった」という理由でした。なかでも、麻酔を注入するために事前におこなう処置が痛いという感想が多数。 出産後、無痛分娩をやってよかったと思ったことは?終わりよければすべてよし! 出産を終えてから退院までの数日間に振り返った、“無痛分娩のよいところ”とは? 「長時間の痛みに耐えなくてもよかったので、想像以上に疲れがありませんでした」 「会陰切開をしたけれどまったく痛みがなかったし、出産当日から面会に出歩けた」 「身体の負担が全然違い、入院中快適にゆったりと過ごせた」 「回復が早い」 「傷を縫っているとき、麻酔が効いていたので痛くなかった」 「歩いて病室まで帰れた」 「お産にかかった時間が短かったので、直後に自分の力で食事できるくらい体力が残っていたこと」 「出産直後でも疲れが軽く、赤ちゃんと過ごすのが楽しかった」 「痔持ちだったので無駄にいきむことなく出産でき、思ったより脱肛しなかった」 「最後まで痛みもなく出産によいイメージを残せたので、また2人目も出産したいと思えた」 「2時間後からは普通に食事も食べれたし、トイレにも行けたのでよかった」 「会陰の傷の痛みはありましたが、体力も残っていて、すぐに赤ちゃんと接することができたことです」 「変な筋肉痛がなかった」 無痛分娩のメリットの1つとして"身体への負担が少なく産後の回復が早い”と言われていますが、まさに翌日以降も身体が軽やかで、赤ちゃんとの時間を楽しく過ごせたという感想を寄せてくれている方が多くいました。 出産後、無痛分娩をやらなければよかったと思ったことは?対して、出産後の入院中に感じた無痛分娩への不満と不安についても伺いました。身体は楽だけど、意外なところで反動が……? 「いきむことが痛くなかったせいかわからないが、いぼ痔になってしまった。助産師さんにはいきむのがじょうずだったと言われたが、いきみすぎた?」 「痛み止めがきれて後陣痛がつらかった」 「無痛でなくとも体へのダメージはあるから動けると思い、無理をしてしまった」 「麻酔が切れたごろから激しい痛みがあり、なかなか寝れずにつらかった」 「麻酔の副作用で身体中がかゆくて大変でした」 「出費が痛いなと思った」 「回復がよく、動けるので、普通に生活していたらシャワー中に倒れた」 「麻酔の影響で、何度も嘔吐してしまった」 「費用がかかる。入院中のほかのお母さんたちから、なんで無痛選んだの? と何度も聞かれた」 「麻酔が切れたあと、足が勝手に動いて恐怖を感じた。気が動転して睡眠薬と安定剤を投与され、お産後4時間くらい眠っていたため、赤ちゃんをすぐに抱っこできなかったこと」 「夫のお母さんに無痛分娩にしたことを秘密にしなければならなかったこと(夫のお母さんは普通分娩じゃないとダメだというポリシーなので……)」 「心ない人には無痛と言うとおなか痛めてないんだと言われました」 「動ける分無理しすぎて、産褥熱を発症してしまいました」 「赤ちゃんの生まれたい気分のときではなく、促進剤を使うので大人の都合に合わせてしまったと思い、ちょっと申し訳なかったです」 「入院費の請求のときにブルーな気持ちになった」 出産中の回答と同じく「パパからの労いが少ない」「感動が薄い」といった回答がいくつか見られました。また、ここに掲載していない回答のなかには、あまりに産後がラクなので、気づかずに無理をして倒れてしまったという人も。痛みを感じないために、不調に気付きにくいのだとか。気をつけないといけませんね。 妊娠中〜出産〜産後まで、それぞれの瞬間に感じた無痛分娩の「よかったこと・よくなかったこと」いかがでしたでしょうか。物事には必ずメリットとデメリット両方の側面が存在します。特に“出産”という人生の大きな節目を迎えるための選択ですから、後悔したくないですよね。メリットだけではなくデメリットもしっかり知ったうえで、ご自身に適した方法を選んでくださいね。<調査概要>調査方法:ユーザーアンケート(各コメントは自由記述の回答から抜粋)調査対象:全国の産院・クリニック出産経験者調査期間:2018年2月20日〜2月23日有効回答数:1,254 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年05月02日ぽこちゃんです&どんちゃんです
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