みなさんは「バセドウ病」という病気を聞いたことがありますか? 甲状腺の病気の1つですが、私は40歳のとき、この病気を患いました。最初はどういったものなのかわからず戸惑ってしまったこの病気。今回はその体験をお伝えしたいと思います。 若年性更年期障害になった!?40歳の冬、何もないのに気持ちが落ち込み、何をしても楽しく感じなくなりました。そして、倦怠感がひどくなり、2カ月後に動悸や息切れが頻繁に起こるようになり、気付けば生理も数カ月止まっていました。 そこで、「もしかして若年性更年期障害?」と思い、産婦人科を受診。けれども卵巣ホルモンの数値はまだ更年期の値ではなく、子宮ガン検診なども同時に受けましたが、特に問題はありませんでした。 甲状腺の病気「バセドウ病」と判明あまりにも動悸が激しくなり、脚の先から頭のてっぺんまでドクドクと脈打つのがわかり、夜も眠れない状態に。今度は「心臓の病気?」と思い、産婦人科の先生に相談したところ、循環器系内科の受診をすすめられました。 内科を受診し、血液検査の結果、甲状腺ホルモンが異常に多く分泌される、「バセドウ病」との診断を受けました。聞いたことはあっても症状はよく知らなかったので、とても驚きました。 投薬半年で落ち着く昔は、すぐに甲状腺を切る手術がおこなわれたそうですが、術後のリスクなどから、投薬による治療がメインでおこなわれていると説明を受けました。1日2回、3錠ずつ薬を飲み始め、夜眠れないと精神的にも不安定になるため、軽い睡眠薬も処方していただきました。 心臓が一日中バクバクしているため、「このまま死ぬのではないか」と何度も思いました。かなりつらい毎日で家事育児もできず、ずっと横になっていました。しかし、投薬半年ほどで、症状は落ち着いていきました。 数値が改善されてくると、投薬量も減ってきますが、投薬治療は数年続きます。数値が落ち着いてきたら、生理も再開しました。同じような症状があるという方は、お早めの受診をおすすめします。 イラスト:imasaku著者:石原みどり知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年06月16日長男と次男を連れて初めて行った大きな公園で起きてしまった事故。私が押したブランコから次男が顔面から落下し、前歯が1本折れてしまったのです。そのときの様子や対処法、そして大後悔した私の反省の思いなどをお話しします。 2人目育児の油断が招いた事故長男がブランコに乗っているのを見て、次男が乗りたがりました。長男は怖がりで3歳まで滑り台もできなかったのですが、当時1歳の次男はまったく怖がりませんでした。「2人目はたくましいなぁ」と思いながら、私は次男がひとりで座っているブランコをどんどん押してしまったのです。 すると突然、次男の手が離れブランコから落下。泣き出す次男を慌てて抱き上げ、顔を確認すると次男から見て左の前歯1本がぽっきりと折れてしまっていました。 慌て過ぎ! 救急に電話が繋がらない!泣く次男と顔面蒼白の私。震える手で折れた歯をティッシュにくるみ、急いでスマホに登録してあった救急に電話しました。しかし2件かけても「現在の時間は繋がりません」のアナウンスが流れてくるだけです。実はこのときにかけた番号は、夜間救急の番号だったため診察外だったのです。 繋がらない電話でさらにパニックになった私は救急車を呼ぼうか迷っていましたが、長男のかかりつけの歯医者が休日診療をしているのを思い出し、急いで電話をかけました。そのときの時刻は16時前で、休日の診療時間ギリギリでした。 「折れた歯を牛乳に漬けて」の指示電話が繋がったときには本当にホッとしました。「折れた歯は洗わずに牛乳に入れて持ってきて」との指示を受け、急いで2人を自転車に乗せて家に帰り、牛乳に歯を入れて歯医者に向かいました。病院の診察時間はすでに過ぎていましたが、無事に歯の治療をしてもらえてホッと一安心でした。 歯が折れたその後事故から5カ月経ち、2歳になった現在も折れた歯はワイヤーで固定していてまだ治療中です。お医者様の話によると、レントゲンで見た限りでは歯はついてきているとのこと。ワイヤーを外せばまた元通りに戻るとのことで安心しました。ただ、以前よりも折れやすくなっているので永久歯が生えるまでは注意が必要という状態です。 ▲実際の写真 対象年齢が3歳~になっていたブランコに1歳の次男をひとりで乗せてしまい、さらにおもしろがるからと強く押してしまった私は責任を感じ、とても後悔しました。これは私のなかで「2人目だから多少は大丈夫」という油断が招いた事故です。この事故以降は前以上に目を離さず、注意するようにしています。「幼児は手を離すな」という言葉が身に染みました。 著者:竹内優実5歳と2歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年06月15日初めての妊娠はうれしかったけれど、出産時の痛みの恐怖に襲われました。出産では会陰切開という処置があるかもしれないと知り、注射の痛みにすら耐えられない私は一気に不安に……。そこで私がおこなった会陰切開対策と、出産時に体験した会陰切開のお話をご紹介します。 妊娠の喜びと出産の恐怖が同時に…私にとって会陰切開という処置は、想像以上に日々のストレスとなりました。会陰を切開、または切開しなかったとしても裂けて痛みを伴う場合もあると知りました。そこで出産経験のある友人に相談したところ、「会陰マッサージをすると会陰切開をしなくて済む場合もある」と聞きました。 出産の際の痛みを少しでもなくせるならと、会陰マッサージを実践してみることにしたのです。 毎日頑張った会陰マッサージできるだけ会陰切開をしたくないという思いが強まった私は、妊娠8カ月に入ってから毎日お風呂でオリーブオイルを使ってマッサージを開始することに! バスチェアに座っておこなうとしづらかったので、バスタブに片足を上げてマッサージをするようにしました。マッサージする際には滑らないようにお風呂マットを敷き、上げた足の下には畳んだタオルを敷くことで滑り防止をしっかりおこないました。マッサージをすることにより痛みの不安が和らいだので、実践してよかったです。 いつの間にか終わっていた会陰切開会陰マッサージを続けて妊娠38週に入ったある日、ついに陣痛が来ました! 陣痛が10分間隔になったので病院へ行き、すぐに分娩室へ移動しました。いよいよ赤ちゃんが出てくるところで会陰が伸びておらず、結局会陰切開することに。陣痛の痛みと赤ちゃんに会いたい一心で、会陰切開の痛みは感じませんでした。切開した所を縫いましたが、その際も感触のみで痛みは感じなかったと思います。妊娠中の出産や会陰切開への恐怖は、経験していないから当然です。やはり「案ずるより産むが易し」なのかなぁと感じました。 妊娠中は出産に対して不安と恐怖に襲われましたが、その不安は周りの人へ相談するのが大切だと感じました。会陰切開することになりましたが、出産までに自分ができることをして、不安や恐怖を取り除いて出産に臨むということが重要だと思いました。著者:酒井美希子一児の母。フードコーディネーターの資格を取得し、食品メーカーの商品開発やマーケティングに従事。現在は出産を機に退職し、妊娠・出産・子育てに関する記事を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年06月14日私は31歳で結婚し、すぐに妊活を始めましたが、なかなか授かることができませんでした。内診や血液検査、卵管造影検査、夫の精液検査など一通りしましたが、大きな問題は見つからず。それなのに、人工授精を3回しても妊娠できなかったのです。でも不妊鍼灸に通いながら、もう少ししたら体外受精を検討しようと思っていた矢先に自然妊娠! 通院もお休みしていたときでした。2年半の妊活で何度もくじけそうになりましたが、妊娠に至るまでどのようにモチベーションを保っていたのかをご紹介していきます。 不妊を受け入れる妊活で1番つらかったのは最初の1年でした。夫がタイミングを取ることに非協力的だったことと、周りの人は妊娠しているのに自分だけができないということが原因です。毎月「妊娠したかも」と期待して、生理が来るたびに絶望しました。出口の見えないトンネルにひとりで迷い込んだような孤独感でした。 今月こそは抜け出せるかもしれない。不妊じゃないかもしれない。最初はそんな思いでした。しかし、妊活を始めて1年経ったころこれではダメだと思い立ち「これは不妊だ」「妊活はあと何年か続くかもしれない」……そう思い直し、覚悟を決めたのです。ここが私の妊活の本当の始まりだったように思います。 本当に子どもが欲しいかどうかは考えないなかなか妊娠できないと、何度も直面するのが「本当に子どもが欲しいのか?」という根本的な問題です。私の場合、そもそも子どもと接した経験がなく、「子ども好き」とはとても言えませんでした。子どもが欲しいのに子どもが好きではない不安。それに加え、妊活することで生まれる夫婦間の温度差にも苦しみました。 「そこまでして子どもが欲しいのか?」と、生理が来るたびに突きつけられました。でも私はこの問題に「産んでみないとわからない」と結論を出し、それ以降はもう考えないようにしたのです。 SNSでの妊活仲間との交流妊活に行き詰まったとき、妊活をしている人たちが発信するブログに行き着きました。妊娠・出産は夫婦の共同作業ですが、私は妊活中に唯一の同志であるはずの夫と分かち合えないことが山のようにあり悩んでいました。 しかし妊活ブログと出会って、自分と同じ悩みを抱えた女性がこんなにたくさんいるという事実に、心の底から救われたのです。共感されたい欲求が一気に満たされ、私の中の妊活は「孤独な戦い」から「みんなも頑張っているもの」に変化しました。そして自分も、いつか同じ経験をする人の救いになればと思い、ブログを始めることにしたのです。 高度不妊治療を視野に入れる私の場合は結局、自然妊娠だったのでそう言えるのかもしれませんが、高度不妊治療という選択肢があることで妊活のモチベーションを保つことができました。そして、そこを目指して走っている感じもありました。 もちろん体外受精をしたからと言って必ずうまくいくわけではありません。でも、まだできることが残されているという希望が必要だったのです。そして、迷い悩む妊活の中で、体外受精をおこなう前に自分ができることを進めていると、なんだか見通しが立っているような安心感がありました。 妊活中は、「妊娠・出産をすれば子育ての日々が始まる」と「もしかしたら一生子どもに恵まれないかもしれない」という両極端な思いのなかで過ごします。妊活ブログでは、子どもを持つことをあきらめた人にも出会いました。反対に、何年も不妊治療をしてやっと授かった人もたくさんいます。当時の自分の記録を読み返すと、今でも苦しくなります。後悔が残らないようにすることが、妊活では一番大切だと感じました。著者:ひらたかおる二児の母。趣味はメルカリと写真。自分の備忘録と、いつか誰かの役に立つことを願って妊活中からブログを続けている。2018年から、自身の妊活や子育てでの経験をさらに活かすべくライターとして活動している。
2019年06月05日出産予定日2日前に高位破水しましたが、少量だったため自己判断で尿漏れだと思って病院に行かなかった私。高位破水していたことに気が付かないまま、翌日の母との電話でようやく気付き……。その後、出産までの体験をお伝えします。 朝起きたらいつもと様子が違った出産予定日2日前の朝、起きてトイレに行くと、尿漏れのような感覚がありました。臨月から尿漏れに悩んでいたので寝ている間にしてしまったと大ショック……。ただの尿漏れだから問題ないだろうと病院に連絡することもなく、その後1日を普段通りに過ごしていました。 そして翌日、実母との電話で「起きたら尿漏れしていた」と伝えると、すぐに病院に連絡するように言われたのです。そのとき初めて、もしかしたら破水かもしれないということに気が付きました。 病院での診察で高位破水だと分かった病院に電話すると、入院の準備品を持って病院に来るように言われました。そして診察で高位破水と診断され、即入院に。破水すると羊水が多く出ると思い込んでいたので、いつのまにか破水していたことに驚きました。実母との電話がなければ高位破水に気が付かずに過ごすところでした。 そして、破水から24時間以内に陣痛が始まらなかったら陣痛促進剤で誘発することになりました。自然に陣痛が来ることを願っていましたがなかなか始まらず、陣痛促進剤を使うことに……。 子宮口が全開大になって急激に進んだお産陣痛促進剤を使い始めて1時間後に再度破水し、陣痛が始まりました。しかし5時間経っても子宮口は4cmしか開かず、終わりの見えない陣痛に難産を覚悟した私。5時間たったところで赤ちゃんの心拍が一時的に低下することがあり、一時は緊急帝王切開も考えられました。 しかし、診察すると4cmだった子宮口が一気に全開大に。先生たちも大慌てで、陣痛開始から6時間後にいきみ始めて3回のいきみで元気に生まれてきてくれました。赤ちゃんの産声を聞いたときには安心して涙がこぼれ、とてもうれしかったです。 妊娠中に何か変化があった場合は自己判断せず、病院を頼ることが大切だと改めて思いました。臨月になったら特に体の変化には敏感になったほうがいいと実感しました。突然の高位破水の経験も、今では良い経験だったと思っています。著者:中道麻智子一児の母。管理栄養士として給食を作っている。管理栄養士の知識を生かした記事や、初めての妊娠・出産・育児で学んだことを中心に記事を執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年06月04日こんにちは! 助産師のREIKOです。出産を控えて、陣痛ってどのくらい痛いんだろう、赤ちゃんは無事生まれてくるかな……なんて、思いを馳せているママもいらっしゃるかと思います。予定日はあくまでも予定日で、出産はいつになるかはわかりません。もちろん、ほかのママとお産が重なることだってあり得ます。お産が重なるのはよくあること? そんなとき病院のスタッフはどうしているのか、私が働いていた病院を例にお話ししたいと思います。 入院から出産までの流れ産院によって、陣痛室と分娩室が分かれているところ、LDR(陣痛室から分娩室、産後の回復室の機能を兼ねているお部屋)があるところなど、さまざまです。 私が働いていた病院は、陣痛室・分娩室・産後入院のお部屋が分かれていました。陣痛が来たり破水で入院になると、陣痛室へ。そこでお産の経過を見て、お産間近になったら分娩室に移動、お産後2時間まで分娩室で経過を見て、問題がなければ産後入院のお部屋に戻るという流れでした。 大きな病院だからこその悩み!?私が働いていた病院は、その地域では大きな施設で、正常分娩だけでなく、ハイリスクなケースも受け入れていました。また、産婦人科病棟ということもあり、お産以外にも検査や処置も分娩室でおこなわれていて、分娩室は2部屋、陣痛室は2部屋ありました。 検査や処置はあらかじめ日時が決まっているので、先生方が重ならないように調整しているのですが、それでも検査や処置が多い日もあります。そこにお産が加わったときには、分娩室の争奪戦!? が起こっていました。 いろいろ重なったときこそ!検査や処置がなくても、お産が重なるときは重なります。そんなときこそ、助産師の先を見通す判断力と医師をはじめとしたスタッフとの協力が不可欠になります。日中は、それでもスタッフの人数が確保されていますが、夜間は日中と同じ人数とはいかないので、なおさらです。 お産が重なったとき、どのママの経過が一番早いか、検査・処置の時間の調整は可能か、今、分娩室で休んでいるお産後のママの経過に問題はないか……などなど、いろいろなことを判断して、お部屋移動をしていただくことも。 破水はしているけれどまだ陣痛が来ていないママは、いったん病室で経過を見たり、せっかく分娩室に入ったのに、思いのほかお産が進まず、陣痛室にいたほかのママのほうがお産が早くなりそうという場合は、申し訳ないけれどもお部屋をチェンジということもありました。 それでも安全第一で!いろいろなことが重なったとき、助産師の頭と体はフル回転です。でも、ママたちの前では冷静に、そしてママと赤ちゃんの安全を第一にしていました。 私が今でも印象に残っているできごとは、破水で日中入院した6人のママたちに次々と陣痛が来て、夜勤の間に全員がお産になったこと、そしてこちらも夜勤でのできごとですが、分娩室も陣痛室もすべて埋まっている状況で、もうすぐ生まれそう! という経産婦さんがさらに入院となり、数分違いで3人のお産があったことです。 いずれのお産もスタッフ全員バタバタでしたが、ママも赤ちゃんも無事で、ほっとしたのと同時に何とも言えない達成感を先生やほかのスタッフと分かち合ったことを覚えています。 最近では、1カ月に取り扱うお産の件数を決めている産院も少なくありません。産院のスタッフはお産をはじめ、ほかのできごとが重なったときのことを常に考えながら、陣痛に向き合っているママたちの経過を見ています。「私のこと忘れられてるかも……」なんて心配はいりませんよ。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年05月29日毎日の沐浴や授乳で手首にかかる負担が大きく、産後1カ月ごろから左手に痛みが出るようになりました。痛みに耐えながらの育児はとてもつらかったです。整形外科や整骨院などで診てもらった結果、効果のあったテーピング法についてご紹介します。 産後1カ月ごろから左手に痛みが出現産後1カ月を過ぎたころ、左手の親指や手首を動かすと痛みが走るようになりました。あまりにも痛く、沐浴や授乳など子どもの世話もままならなくなり、整形外科を受診。その結果、ドケルバン病という親指の腱鞘炎であることがわかりました。 原因は親指の動かしすぎ、産後のホルモンバランスの影響とのこと。注射をするとラクになるとのことで、左手首に痛み止めの注射をしてもらい、「これからはできるだけ左手を使わないように」と指導を受けました。 腱鞘炎を乗り切るためのテーピング法整形外科で痛み止めの注射をしてもらい、3日間ほどは痛みが少し落ち着いていましたが、その後また以前のような痛みが出てきたのです。できるだけ左手を使わないようにと言われましたが、子どもの世話をするのに手を使わないわけにはいきません。そこで私は知り合いの整骨院に相談し、下記の効果的なテーピングの仕方を教えてもらいました。 親指の動きを制限するように親指の爪の下辺りから手首にかけてまっすぐにテーピングテープを貼る たったこれだけですが、親指の動きが制限されるため、このテープ1本で親指への負担が軽減し、痛みが軽くなって育児もしやすくなるとのことでした。 2カ月で痛みはラクに、子育てもラクにテーピングをおこなうと親指の動きが制限されるせいか、我慢できるほどの痛みへ変化していきました。そしてテーピング法を続けて2カ月ほど経ったころ、左手の痛みがずいぶんとラクになったことに気がつき、テーピングを外して1日過ごしてみることに。 軽い痛みを感じるものの、テーピングがなくても抱っこや育児がつらくないのです。今までは左手の痛みを気にしながらの育児でしたが、やっと痛みが治まり集中して育児に取り組めるようになりました。 整形外科や整骨院などいろいろと診てもらいましたが、私にはテーピング法が効果がありました。育児中は自分の体を労わることが二の次になってしまいがちですが、腱鞘炎はしっかりと治さないとまたぶり返す人が多いそうです。後回しにせず、早い段階で治療や対処をしてよかったと思います。おかげで今は痛みを気にすることなく、育児を楽しむことができています。著者:塚田さき0歳男児の母。普段は作業療法士として訪問看護ステーションで勤務、現在産休中。自身の体験をもとに、主に体験談を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月25日計画無痛分娩での出産を予定しており「子宮口が開いていないからまだまだですね、入院は1週間後かな」と産院の先生に言われ、呑気に構えていたら突然夜中に本格的な陣痛が来ました。「これは陣痛?」と産院に電話するまでの葛藤や、産院に到着してから出産までの過程をご紹介します。 これは陣痛? 違う? 産院に電話するか悩む妊娠38週あたりから前駆陣痛と呼ばれる不規則なおなかの張りがよくあったため、夜中に痛みが来た際も前駆陣痛だろうと考えていたのですが、いつもより痛みが強い気がしました。陣痛アプリで痛みを計測していたら「10分おきになりました」のメッセージ。何かの間違いだろうと思っていたら、次はは「5分おきになりました」のメッセージが。 「産院に連絡する目安は、10分切ったらだったよな。でも前駆陣痛かもしれないし、電話して違っていたら恥ずかしい」。そんな葛藤を抱え、夜中リビングで産院の電話番号を見つめ考えこむこと20分。やはり痛いと思い、意を決して電話してみました。 意を決して産院に電話する産院に電話すると、「入院の準備をしてすぐ来てください」と言われました。妊娠40週目前の健診で「まだまだですね」と言われていたため呑気に構え、ほぼ準備をしていなかった私はパンツやパジャマ、タオル数枚など必要最低限の物を急いでバックにつめました。準備をしていなかった私でしたが、陣痛タクシーには登録しており、そこへ夫に連絡してもらって産院へ向かうことに。 車内でも陣痛の波に襲われましたが、タクシーから降りるときに運転手さんから「元気な赤ちゃんを産んでください」とうれしい一言をもらい、痛みをこらえながらもほっこりしながら院内へ。受付を済ませ、車いすに乗せられて診察へ向かいました。 入院、そして出産先生から「あ、これかなり我慢しました? 結構子宮口が開いていますよ」と言われました。「我慢しましたよ。これが陣痛であると決心がつかなかったもので……」と心のなかでつぶやき、そのまま入院することに。 その後、麻酔を担当する先生が出勤して来るまで6時間ほど陣痛に耐えていました。やっと先生が来て、無痛分娩で無事出産! もっと我慢していたら、産院に行けず自宅出産になっていたのではと思うと、ちょっと怖くなりました。 陣痛って、いつどんなふうに起こるのだろうととにかく不安でした。陣痛ではないかもしれない…と電話するのを悩んだり、過剰に心配したり、電話することを躊躇する必要はないんだと思います。時の流れに、そして産院のみなさまにまかせておけばゴール(出産)にたどり着けると実感しました。著者:綾家 莉佑子0歳一女の母。現在は育休中。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。趣味はプロレス観戦。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年05月17日無事に出産して退院する当日、医師から「赤ちゃんの心音に雑音が聞こえる」と言われ、まったく予想していなかったできごとに戸惑いました。検査や経過観察をした結果は……? 幸せの絶頂から一気に不安へわが子が生まれて、母子ともに経過良好で順調な入院生活を送っていたのですが、いざ退院の日。最後の回診で医師から「赤ちゃんの心音に少し雑音が聞こえるから病院を紹介しますね」と言われました。 「心雑音てどういうこと? 心臓の病気? この子に何かあったら……」と不安に押しつぶされそうで頭が真っ白になりました。 現時点で考えられること紹介された病院で検査をしなくてはわからないと知りつつも、「どのようなことが考えられますか?」と質問をしました。すると医師は「理由はさまざまだけど、検査をしてなんともなかったってこともよくあることだよ」とおっしゃっていました。 検査をしないことには結果は分からないけど、私は少し希望を持てたことにほっとして、張り詰めていた糸が切れるように涙が溢れました。 心電図、超音波検査をした結果…退院して間もなく、紹介された病院で検査をしたところ「肺動脈弁狭窄症」と診断されました。肺動脈弁狭窄症とは肺動脈の弁が通常より狭く、血液を送るポンプの働きをする右心室に負担がかかるため、狭さの程度により運動制限や手術が必要になるとのことでした。 そして、血流の速さ、右心室に加わる圧負荷を数字で説明され、わが子の場合は軽症で運動制限もなく、定期的に検査をして経過をみましょうということになりました。 経過と現在の様子医師から「体が大きくなるにつれて弁が広がることもあります」と言われていたとおり、生後3カ月の健診で少し弁が広がる変化がありました。現在は年に1度検診を受けており、このまま悪くなることも良くなることもないと言われています。 「肺動脈弁狭窄症」は完治することはないため、病名はずっとついてしまうとのことでした。しかし、現在小学生になったわが子は運動会で毎年リレーの選手に選ばれる、そこそこのスポーツマンです。運動制限なしと言われても心配というのが本音ですが、その心配がわが子の邪魔になってしまわぬよう、大好きな運動を全力で応援していきたいと思っています。著者:高橋四葉四児の母。自然分娩二回、帝王切開二回を経験。現在子育てに奮闘しながら自身の体験をもとにした記事を執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月17日私の娘は、口唇口蓋裂という先天異常を持って生まれてきました。今回は、今まで受けてきた治療のまとめと今後の予定についてお伝えしたいと思います。 これまでの治療と現在の治療口唇口蓋裂の治療におけるメインの診療科は形成外科でした。生後5カ月ごろ、唇を閉じ、鼻の形を整える手術を受け、1歳過ぎに口蓋裂を閉じる手術を受けました。それから6歳の現在まで、半年から1年毎に定期的に受診しています。 歯茎の裂があり、上の歯並びが悪いため、4歳ごろから矯正歯科に毎月通っています。また、鼻にかかった話し方のため、耳鼻科での聴覚検査をしたのちに、毎週近所の学校で開催している言葉の教室に通っています。そして、中耳炎になりやすいため、耳鼻科も定期受診しています。 多くの場合、唇再形成の手術が必要娘の場合、口唇裂手術後、最初は唇が少し引きつっている様子でした。手術した部分はピンク色で、痕が少しわかる状態が2歳ごろまで続いていました。けれども、成長とともにきれいな形になってきており、よく見ると多少違いがわかりますが、周りの人からは「まったくわからない」とよく言われます。 多くの場合は、小学校入学前に唇の形を整える手術が必要になるそうです。ただ、娘の場合は幸い、「見た目に問題がないから手術は必要ない」と主治医の先生からお話がありました。 口蓋裂の状態に応じて、骨移植が必要口蓋裂手術は、両脇の皮を縫い合わせておこなわれるため、手術後に上あごに穴が開いてしまう場合があるそうです。そのような場合、その穴を塞ぐ手術が必要になります。 また、娘は歯茎にも裂があり、当初は「小学校中学年くらいに腰の骨を移植する手術が必要になるかもしれない」とのお話でした。ただ、成長とともに歯茎の裂がどんどん狭くなり、今は歯茎の隙間がなくなりました。そのため、手術は必要ないかもしれないと言われています。 娘の場合、口唇口蓋裂ではあるものの、ありがたいことに経過は順調です。今後も主治医の先生と相談しながら、できるだけ娘に負担がかからないよう治療していけたらと思っています。著者:石原みどり知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月10日わが家の娘は1歳ごろに「水いぼ」を発症しました。皮膚科を受診して初めて水いぼであることを知りました。背中に広がった水いぼの処置は大変でした……。わが子の水いぼ体験談をお伝えします。 わが子の水いぼの症状最初に発見したのは、3mm程度の光沢のある湿疹でした。ただ、湿疹にしては大きいなと感じていました。よく見るといぼの中央にくぼみがあります。 皮膚科で聞いた話では、くぼみの中にある白い芯のような部分に、多くのウイルスが含まれているそうで、掻きむしってしまうと、ほかの部位に感染が広がってしまうとのこと。医師の言う通りで、娘の場合も放置したことで感染が広がってしまい、10個以上の水いぼができてしまいました。 治療はピンセットでの「摘除(てきじょ)」通院した皮膚科では、水いぼをピンセットで取る「摘除(てきじょ)」という治療をおこないました。 水いぼを摘み取る際には、当然ながら痛みがあります。泣きわめく娘を押さえつけての治療は、見ている側もつらい思いでした。放置した結果、10個以上も増やしてしまったことを悔やんで、自己嫌悪に陥りました。最近では麻酔のテープ剤を使用して、痛みを和らげる方法もあるそうです。 水いぼは取るべき?水いぼは取るべきなのか、皮膚科で聞いたところ、放置しても自然に治ることもあると聞きました。ただ、完治までには長期間かかり、その間にほかの人にうつしてしまうこともあるとのこと。実際に娘の水いぼも夫にうつってしまいました。 また、水いぼを掻き壊してほかの皮膚感染症にかかるリスクもあることを聞き、水いぼが少ないうちに取っておいたほうが安心かもしれないと私は感じました。 娘の水いぼはだんだんとよくなっていきましたが、何度か再発することも。再発を防ぐために、タオルの共用をしない、適切なスキンケアをするなど、医師から教わった予防も心がけました。皮膚科に通院する日々が続きましたが、2歳を過ぎたころには再発することもなくなり、ホッとしています。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月09日私の娘は、先天異常の口唇口蓋裂で生まれてきました。これまで、娘が受けた治療として、2回の手術と歯科矯正通い、耳鼻科通い、言語療法として言葉の学校に通った様子をお伝えしてきました。 今回は、口唇口蓋裂の娘を妊娠しているときの様子と、1回目の手術を受けるまでの様子をお話ししたいと思います。 妊娠中の経過は順調 妊婦健診では、医師から特に何も指摘されることはありませんでした。ただ、赤ちゃんによっては、エコー検査で口唇裂を確認できる場合もあるのだそうです。 その後、娘は元気のいい産声をあげて生まれてきたのですが、先生方が「あっ」とびっくりした様子だったことを覚えています。私が「どうしましたか?」と聞くと、「ちょっとお口が……でも大丈夫。元気ですよ」とのことでした。 産後すぐの私にショックを与えないようにするためか、赤ちゃんを最初に見たときには、くちびるに医療用テープが貼られていました。 最初の受診は形成外科 私の場合、上の子の出産のときには命も危なかったため、娘に口唇口蓋裂があるとわかっても「手術で治るから大丈夫」と思い、不安にはなりませんでした。 退院後、産院から専門医を紹介され、総合病院の形成外科を受診することに。その際、治療として手術を何度も受ける必要があり、さまざまな問題が出てくるとわかってから、不安な気持ちになったのでした。形成外科からまず紹介されたのは、矯正歯科。鼻の形を整える部分がついた“ホッツ床”という、口蓋裂の部分にフタをする器具を作ってもらいました。 「ホッツ床」に苦戦する日々 娘の口は動物の口に似ていて、それはそれでかわいらしいと感じました。そのため、ホッツ床が完成するまでの間、家の中では口にテープも貼らず、そのまま過ごしていました。ただ、最初に会う人は驚くので、外出時はテープを貼って出かけ、親しい人には症状を説明しました。 ホッツ床ができてからは、その装着に苦戦。テープで頬に固定する必要があるのですが、ミルクのたびに洗う必要があったため、手間がかかるうえに子どもが嫌がり大変でした。 見た目にびっくりされたり、装着に苦労したりしたホッツ床。でもホッツ床のおかげでミルクもしっかり飲めて、鼻の形成もうまくいきました。今となれば、わが家のいい思い出になっています。次回は、生まれてから6年間、口唇口蓋裂の治療を受けてきた娘の、今後の治療についてお伝えします。著者:石原みどり知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月03日ベビーカレンダーが実施したアンケート調査で、出産経験者の16%、約6人に1人が無痛(和痛)分娩をおこなっているということがわかりました。近年では一般的な分娩方法の1つとして広く受け入れられ始め、実は「やってみたい」と思っているママさんも多いのではないでしょうか。 今回は「やってみたいけど怖い」「実際にはどんな感じなの?」といった不安や疑問にお答えすべく、無痛分娩を体験した“約6人に1人”が語る詳細な出産エピソードを紹介します。 ※以下「無痛(和痛)分娩」は「無痛分娩」と表記を統一しています 無痛分娩を実際におこなった人の状況は?今、日本では無痛分娩を実施できる施設を増やしていく取り組みがされていますが、今はまだ数が少ない状況です。そのなかで、みなさんがどこで無痛分娩をおこなったのか、まずは調べてみました。 個人病院・クリニックを選んだ人が圧倒的な数を占めていることがわかります。ただ、個人病院・クリニックの場合は専門の麻酔科医が常駐していない、受け入れられる人数に限りがあるなどの規模的な理由で「やりたかったけどできなかった」という人もいるようです。ちなみに“その他”の内訳は、「国立病院で」「海外で」など。※“その他” 内訳は自由記述の回答から抜粋 ちなみに、第1子のときに無痛分娩を選択される方が多いようです。最初を無痛分娩で乗り越えて、2人目、3人目では自然分娩に挑戦するパターンですね。 陣痛〜出産まで! 無痛分娩体験エピソード続いて「無痛分娩に興味はあるけど、なんだか怖くて勇気が出ない……」というアナタのために! 経験者のママさんたちが、陣痛〜出産まで、どのタイミングで麻酔を打って、どのくらいの痛みで、産後はどうだったかという詳細な体験談を提供してくれました! これをじっくり読めば、無痛分娩に対する不安や疑問を少し解消できるかもしれません。 「朝6時・7時・8時に陣痛促進の経口薬を摂取。9時から麻酔処置。分娩中はほぼ痛みがなく、痛みを感じたら麻酔を追加してもらえた。出産の瞬間は赤ちゃんが出てくるのがはっきりわかった。出産後1時間ぐらいして麻酔は切れたように思う」 「前日入院してバルーンをいれる処置をする。一晩かけて子宮口を5cmに開く。翌日の朝は浣腸をし、麻酔テープを背中に貼り、感覚がなくなったところで麻酔のチューブを背中に入れる。麻酔を約30分ごとに少しずつ注入。麻酔の先生が頻繁に様子を見に来てくれる。私は陣痛を感じないが、おなかにかすかに腹圧を感じるので感じた瞬間に助産師さんの指示のもといきんで出産。会陰切開も縫合も麻酔が効いているので痛みは感じず。麻酔が切れても痛み止めを飲んでいたのでいつ麻酔が切れたのかもわからない状態だった」 「計画出産のクリニックのため前日入院、その日の夕方に麻酔ルート確保、夕飯。翌早朝から促進剤の予定だったが、夕飯後に自然陣痛が始まり、夜中に1人で陣痛に耐える。我慢できなくなったら麻酔を開始してもらえると言われたが、どの程度我慢していいのか、夜中だと麻酔は誰がやるのかなど気になって、子宮口8cmまで我慢してしまった。かなり痛くなって、何のための無痛分娩かと思い始め、麻酔開始。痛みから解放され、家族も到着し、談笑しながら待つ。子宮口が全開、分娩室に移動して、いきむ。まったく痛みはなく、いきみ逃しの間は音楽だけが流れる静かな空間だった。産み出す感覚はしっかりあり、疲れもない。麻酔が切れる前に痛み止めを処方され、1週間飲み続ける。産後の3時間ほどたったところで院長チェックがあり、OKが出たところで点滴ルートを取り外し、シャワーも可能となった」 「破水後、1時間位で陣痛が始まり子宮口5cm開くまでは陣痛に耐えなくてはなりませんでした。いざ、麻酔の処置をおこなってもらうときに陣痛を耐えながら膝を抱える姿勢にならなくてはいけないのが一番つらかったです。20分位で麻酔が効き、そこからまったく痛みはなし。ただし、肛門が押される感覚はあるので陣痛が来るタイミングは解りました。が、どういきめば良いのか解らなかったけど感覚はないがなんとか力を入れてみました。赤ちゃんが最後はまった感覚はしっかり残っています。そこから助産師さんが赤ちゃんは自分で出てきますよ……と言われて分娩台に上ってからほんの数回いきんだだけで産まれました。赤ちゃんが出てきた感覚は残っています。産後は胎盤を出してもらい、処置を終えた赤ちゃんと一緒に1時間位は分娩台で過ごしました。出産が21時過ぎだったので部屋に戻って寝てしまい、次の日起きたら麻酔は切れていた感じでした」 「陣痛が来て病院に着いたときはすでに子宮口が開いていたため、そのまま分娩室へいきました。分娩室に着いたら陣痛が更に来ていきんでしまいましたが、麻酔科の先生がすぐに麻酔を打ってくださったので、麻酔のありがたさが身にしみました。麻酔を打った後は自分の痛みと相談しながら自分で麻酔を入れるスタイルだったので変なストレスを感じることなく出産できました。産後は確か半日くらいで切れて来たため痛かったですが、ロキソニンを処方されているので大きな痛みではなく快適に過ごせました」 「土曜日の午前2時半くらいから陣痛が始まり、日曜日の午前7時半ごろ病院へ行った。陣痛感覚が10分になったり1時間あいたりだったので前駆陣痛だと思っていた。病院へ着いてすぐに助産師さんから、子宮口が6cm開いているとのことだった。入院した病院では、初産婦の場合、子宮口が5cm開いたら麻酔してくれるとのことで、私はすぐに麻酔処置をしてもらった。背中をまるめて麻酔の管を入れるのに恐らく40分程度かかったと思う。細いからわかりづらい、ちゃんと入ったかな? という麻酔の先生の声がずっとしていた。管を2回くらい刺していたが、陣痛の痛みでそんなに気にならなかった。管から麻酔を入れてもらい、陣痛の痛みがひいてくるのがわかった。足の感覚は少ししびれる程度で、自分で動かせる。逆にしびれすぎてはだめ、とのことだった。子宮口が全開になり、お尻のほうに陣痛と同じくらいの痛みが襲ってきたので麻酔を少し追加してもらった。麻酔が効き過ぎるといきめなくなる、とのことだった。おなかが張る感覚はわかるので、それに合わせていきんだ。産み出した感覚は大きな大便を出した感じ……。産後の処置は胎盤がすぐに出て、その後会陰を縫合してもらう。麻酔の追加なしで縫合してもらってもそこまで痛くなかったので、麻酔がちゃんと効いていたんだなぁ、と思った。ただ縫合中から会陰あたりがずきずき痛くなり、縫合完了後3時間休憩したあと歩いて部屋に戻るのだが、会陰がかなりずきずきした。ドーナツクッション必須。麻酔はその時点でほとんど切れており、自分の足でふらつくことなく歩けた。母には産んで3時間後に自分の足で歩いていることにびっくりされた」 「陣痛が始まって大体、子宮口が5cmくらい開いたら麻酔を入れました。5cmくらいだとまだ、我慢できる程度の陣痛でしたが、麻酔の効きが悪いと結構痛い思いをします。麻酔を入れるときは背中から入れましたが全然痛くありません。そのうち麻酔が効いてくると痛みはないがおなかが張る感じになります。赤ちゃんが下に降りてきて子宮口全開になると、麻酔を入れているのに、おしりの辺りが少し痛くなりました。いきむタイミングも張りが来るのでわかります。産むときは出した感覚もあります。麻酔が効いていて会陰切開も縫うのもまったく痛くありません。下半身に感覚がないのでしばらく動けませんでした」 「計画出産のみ対応で、陣痛が先にきた場合には自然分娩をするという産院でした。①前日の15時入院②子宮口の開き具合を見て、バルーン挿入③バルーンが抜けて、夜中にも診察④当日9時に診察、開き具合で促進剤⑤10時に麻酔開始 分娩中の痛みは、ある程度残して出産を早めるというのがその産院の方針で、痛みが0ではなかったです。(第1子の産院は痛み0)いきむこともできて、下に降りてきている感覚や産み出す瞬間の感覚はあります。産後はその場で2時間ほど待機、その間に麻酔を抜きました。部屋に行くときはまだ麻酔が効いているので、車椅子です。麻酔がいつ切れたのかわかりませんが、夜には猛烈な後陣痛が……」 「陣痛が始まり、子宮口が半分以上開いてから麻酔を背中に打ちました。また、陣痛のタイミングでいきむので、痛みをまったく感じないレベルまでは痛みをカットしません。産み出した瞬間はずるりと体の中から大きなものが抜けていく感覚です。産後の処置は産後1日は麻酔を入れる際に入れた管はそのままで、産後2日目に管を抜きます。麻酔が切れるのは、だいたい麻酔を打った後、半日ほど過ぎてからでした」 「私の場合は陣痛は前の夜10時ごろから始まり、おしるしもありました。間隔は15分前後でばらつきもあり、まだ痛みも我慢できる範囲だったので、朝まで待ってから病院に連絡しました。病院で子宮口は2cmで、モニターをつけた結果そのまま入院することになりました。浣腸をして排便をしてから、お部屋にうつり、スクワットなどしているうちに、だんだん間隔が5分になり、痛みも強くなってきました。もう一度内診をして、4cmになっていたので、無痛分娩のための前準備として管を背中に入れる処置と人工破水の処置をしました。それから分娩室で痛みがどんどん強くなり、6〜7cmになり麻酔を入れてもらい、促進剤も入れてもらいました。それから暫くは陣痛のたびの痛み変わりませんでしたが、だんだん麻酔が効いて痛みが弱まってきました。先生がまた内診すると、もう全開で髪の毛が見えているとのことで、急いで出産の準備をして、いきみに入りました。いきみたい感覚もなく、おなかの張りに合わせてと言われても、麻酔が効いているせいかわからなくなってしまい、戸惑いました。でも言われるままいきんで、うまくできませんでしたが何度か目に赤ちゃんが出てきてくれて、おなかからいなくなったのはわかりました。そのときはまったく痛みはありませんでした。そのままおなかを押さえて胎盤を出したり、会陰切開したところの縫合をしたりしましたが、麻酔がまだ効いていて痛みは殆ど感じませんでした。私はいきみがうまくなかったため、赤ちゃんの心拍数が落ちたり持ち直したりして、最後は吸引してもらって、そのときに会陰切開もしたそうです。2時間はそのまま分娩室で過ごし、血圧や熱などを30分おきぐらいに計測してもらい、問題なかったのでお部屋に戻りました。麻酔はいつごろ切れたのかわかりませんが、特別酷い痛みも感じませんでした」 「出産日前日から入院し、その日は背中に麻酔用のカテーテルと、子宮内にメトロを入れて終了。翌朝の食事後から陣痛誘発剤を開始。(計画分娩ですが、誘発剤を入れてからの陣痛の進み方には個人差があるので、ここからは生まれるのが当日になるか翌日になるかはわからなかったです)。誘発剤を入れてから1時間後に陣痛を感じ始めました。自分の希望するタイミングで麻酔を開始してもらうので、陣痛開始から90分後くらいに痛みに我慢できなくなってきたため麻酔を入れてもらい、30分程で効き始め、そこからはまったく痛みがありませんでした。陣痛開始から8時間経っても子宮口が4cmしか開いていなかったので、出産は翌日になるかと思われました。しかしその1時間後には9cmになっており、破水もしたのですぐ分娩室に運ばれました。(痛みは感じませんが、陣痛自体はおなかの張りで自分でわかります)。分娩台に上がってから、助産師さんにいきみ方を教わり、陣痛に合わせていきんで20分後に出産。2回くらいいきんだところで会陰切開をされましたが、その痛みもまったくありませんでした。赤ちゃんが下りてきているときは、股の間に何かが挟まっているような感覚でした。産み出す瞬間は、ドゥルンッ! と出てくる感じがわかりました。産後はすぐ胎盤も出て来て、その後会陰を縫ってもらい、産後50分くらいで病室に戻りました。会陰切開の傷の痛み止めを飲んでいたので、麻酔がどのくらいで切れたかはわかりませんが、先生は大体1時間したら切れてくると言っていました。麻酔科医の先生は、麻酔開始から分娩室に入るまでは1時間おき、分娩室に入ってから産後まではずっとついていてくださいました」 「陣痛がマックスになってから麻酔を入れました。麻酔が効くまでに陣痛の大きな波は5,6回あったと思います。麻酔が効いた後は本当に痛みがなくなり、最後赤ちゃんが出てくるときに痛みを感じた程度です。麻酔がいつ切れたのかわからないほど体への負担はなく、数時間後に吐き気があったくらいです。とても楽でした」 「計画分娩だったので、前日にバルーンを6時間ほど入れて子宮口を開きやすくした。当日は朝から促進剤を入れ、生理痛ほどの痛みがきたところでカテーテルを入れる処置。麻酔導入。まったくの無痛でそれから子宮口が開くのを夫と話しながら待つ。携帯も普通に触れる。先生が破水させてくれて一気に進んで子宮口全開。助産師さんの合図でいきむ。先生がおなかに手を置き、ここを押し返すように! と言われてうまくいきめた。3回ほどで出てきた。へその緒が繋がっているまま赤ちゃんをゆっくり見られて感動。それから産後の処置。痛くないし感動で先生とお産について語りながら縫われる(笑)みんな無痛にしたらいいのにと思う(笑)そのまま3時間ほど休んだ」 「麻酔を待っていたら、破水して陣痛が来てしまいました。その後苦しんでいるところに麻酔の先生が来てしばらくして麻酔が効いてきました。それからしばらくはお昼を食べたりリラックスして過ごせました。分娩は時間がかかるかと思われたけれど、前もっていきむイメージトレーニングのおかげか、夕方には頭が見えてきました。痛みは感じないが股に何か詰まってる感覚が気持ち悪く早く出したかったです。その後は頑張っていきんでいたら思ったよりも早く出てきました。分娩が終わり、しばらくしてお昼に食べたものを全部吐きました。夜10時を回るころには麻酔も切れてきて痛みが出てきましたが、朝までは自分で残りの麻酔を打ちました。空腹で眠れませんでした。食べ物があれば食べられる状況でした。後陣痛はしばらく痛いし、無痛でも十分感じる痛みもたくさんありました」 基本的な流れは同じですが、各クリニック・病院の方針や設備によって少しずつ状況が違っているのが興味深いですね。麻酔を使ったとしても、やはり出産が大仕事なのは変わらない、命をかけて産み出しているのはどのような出産方法であっても同じなのだと改めて感じるエピソードばかりでした。 <調査概要>調査方法:ユーザーアンケート調査対象:全国の産院・クリニック出産経験者調査期間:2018年2月20日〜2月23日有効回答数:1,254 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年05月03日赤ちゃんの歯茎に白いブツブツができて、「もしかして歯?」と思ったことはありませんか? わが家では息子にも娘にも白いブツブツができていました。もしかして病気なのではないかと心配し、病院を受診したときのことをお話しします。 赤ちゃんの歯茎に小さな白いブツブツが!わが家の娘が生後1カ月ごろ、歯ぐきに小さな白いブツブツがいくつかできていました。実は上の子のときも、生後2~3カ月ごろに同じようなブツブツがあったのです。 そのときは「歯が生えかけているのかな?」と思いながらもそのままにしていました。しばらくすると消えてなくなっていたので、今回も気にしないで放置していました。 今度は白い大きなかたまりが!娘が生後4カ月のころのことです。小さな白いブツブツは消えてなくなっていたのですが、今度は1つだけ大きな白いかたまりができていました。この間まであった小さなブツブツがかたまって、大きくなったような白いかたまりです。 最初は、白いかたまりが見えているだけでしたが、しばらくするとぷっくりふくらんで、できもののようにも見えました。そんな白いブツブツの変化に心配になり、病院で診てもらうことにしました。 診断の結果は「上皮真珠(じょうひしんじゅ)」医師によると、前にあった小さなブツブツも、この大きな白いかたまりも、「上皮真珠(じょうひしんじゅ)」というものなのだそうです。 あごの中で歯が形成するときに残った組織が歯茎から出てきたもので、病気ではないとのこと。「生後6カ月を過ぎるころにはなくなっていくので、そのままにしていて大丈夫ですよ」と説明を受けました。とくに治療も必要ないとのことだったので、娘もそのままにしています。 子どもが小さいと、何でも気になりますね。赤ちゃんだとなおさらです。娘の場合は心配になり受診しましたが、病気ではなくそのままで大丈夫とのことだったので、先生に診てもらってよかったと思います。著者:藤川智子結婚前は小学校教員、現在は幼児への音楽教育を指導している音楽ママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月25日長女が1歳5カ月のとき、腰にできものがありました。おむつかぶれだと悠長にかまえていたら、翌日の明け方に高熱が出てしまったのです。急いで救急に行くと皮膚に細菌が感染する「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」で即日入院と診断されました。そして、地域の大病院へ移動し、治療を受けたときのことをお話しします。 おむつかぶれじゃない? 急な発熱に驚く1歳5カ月の娘の腰にポチッと虫刺されのような膨らんだ跡がありました。おむつかぶれかな? 虫刺されかな? さして驚くこともなくワセリンを塗って様子を見ることに。そして、夜寝る前の授乳時に少し熱っぽいかなと感じましたが、娘は機嫌も悪くないし普段通りだったのでそのまま寝かしつけました。 明け方の授乳時、ぐずった娘に寄り添っただけで「熱がある!」とわかりました。熱を測ったら40度もあったので、すぐに救急へ行きました。 初めて聞く病名「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」 ぐったりして寝たり起きたりを繰り返している娘。背中は、膨らみを中心に赤く、熱を持って広がっていました。診断名は「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」。皮膚に細菌が感染し炎症を起こしたものでした。すぐに対処しないと全身に広がってしまうし、熱も下げないといけないということで即日入院することに。 そんなに大変な病気だったのかとショックを受けながら、先生の話を聞いていました。救急でかかった病院では小児の入院施設がないため、近くの大きな病院まで1時間かけて移動。その間もぐったりしている娘が心配でした。 初めての入院。長かった5日間まず手の甲に静脈留置針を入れました。寝ていても、昼間違う部屋で遊んでいても、きっちり6時間おきに細菌感染症を抑える薬剤を注射して、患部の様子を確認。 熱は入院当日の夜に下がりましたが、患部が痛いのか仰向けに寝ることができませんでした。赤く広がった患部は3日目になってようやく少しずつ小さくなり、色も薄くなっていきました。そのころになると、娘も仰向けに寝るようになったので、やはり違和感があったんだなと感じました。 患部の症状以外はとても元気だった娘は、キッズルームで1日の大半を過ごすまでに回復。5日目に赤みも引いて、患部も小さくなったので、自宅での投薬治療でOKとのことで退院することができました。 虫刺されか? おむつかぶれか? と悠長に構えていたら、実は細菌に感染していた娘。しかも、細菌感染で発熱してしまうことがあることを初めて知りました。小さな変化も見逃さず、「あれ?」と思ったら医療機関を受診するなど、もっと注意していかなければと思った体験でした。著者:長谷川モリジ8歳、4歳男子、1歳女子の3人子育て真っ最中。調剤薬局事務、秘書、ビジネス文書検定保有。夫の両親、祖父と8人暮らし。今は地元にコワーキングスペースを作る活動している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月23日私の娘が「陰唇癒合(いんしんゆごう)」と診断されたのは、生後4カ月ごろの自治体での集団健診時でした。聞きなれない病名に、当時はとても戸惑いました。後日、大きな病院で処置をしてもらうことになった経緯と、実際の症状についてをご紹介します。 問題ないと思っていた健診で……娘の4カ月健診。身長と体重の測定が終わり、最後に首のすわりなど体の成長をチェックするときのことでした。性器の状態を確認した医師に、「ここ、くっついているのわかりますか?」と聞かれました。 娘の性器は左右のヒダが重なるように癒着していて、わずかな隙間しかありませんでした。このとき「陰唇癒合(いんしんゆごう)」と診断され、初めてその病気のことを知りました。 陰唇癒合の症状とは?医師の話によると、「陰唇癒合」とは女の子の性器の小陰唇(左右のひらひらしているヒダ)がくっついてしまっている状態で、腟口などが隠れているのだそうです。放っておくと、膀胱炎になりやすいなどのリスクがあるのだとか……。 以前からおしっこの出方に違和感があったのですが、出口が塞がっていて狭いためだったのです。私はその場で小児外科がある病院の紹介状をいただき、すぐに予約を取りました。 病院で処置、そして……後日、病院で処置をしていただくことになったのですが、想像していたよりもあっけなく終わりました。 娘の場合、癒着がそれほど強くなかったので、診察の流れでヒダをピンセットのようなもので素早く剥がし、炎症箇所に1週間ほど薬を塗り続けて完治しました。薬で癒着を剥がしていく場合や、切開するケースもあるのだそうです。ともあれ、早く治ったことにとても安心しました。 病院の先生から、陰唇癒合は後天的なもので、おむつ替えやお風呂のときなどに小陰唇とその周囲を清潔にするなど、毎日のケアが大事なのだと説明を受けました。お風呂に入った際など、陰部もきちんとチェックしてあげたほうがいいなと、改めて気付かされたできごとでした。著者:しまのさくら一女の母で夫と3人暮らし。出産を機に勤めていた会社を退職。現在は育児のかたわら、データ入力の仕事や妊娠・出産・育児に関する記事を執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月20日娘がひとり歩きを始めたのは1歳を過ぎてからでした。よちよち歩きがかわいい時期ですが、転倒しやすいので目が離せません。転倒するときに、即座に両手を地面につけられないこともあり、見ているほうが怖い! 今回は、わが家でとくにヒヤリとした体験談をお伝えします。 お風呂に入ろうとしたときに「ゴンッ!」わが家の娘がひとり歩きを始めたばかりの1歳ごろ。まだじょうずに歩くことができないため、よく転倒していました。個人的にはかわいいスカートを履かせたいのですが、ケガを防止するためにズボンの着用が必須でした。 そんなある日のこと。娘と一緒に浴室へ入ろうとしたときのことです。まっすぐ歩いていたはずの娘が急にフラッと傾き、浴室扉横の柱に直撃してしまったのです。ゴンッ!という鈍い音が聞こえ、「マズイ」と思いました。 おでこに柱が直撃! 病院を受診すべき?娘を抱きかかえて浴室に入ればよかった……。しかし後悔している暇はありません。泣いている娘を抱きかかえ、ぶつけたおでこを確認しました。すると、みるみるうちに、たんこぶがプク~と膨らんできました。 時間は夜の8時だったので、こども医療でんわ相談「#8000」(※1)に電話することに。受診する必要があるかどうか、相談しました。 (※1)こども医療電話相談とは全国同一の短縮番号#8000をプッシュすることにより、お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医師・看護師からお子さんの症状に応じた適切な対処法や受診する病院のアドバイスを受けられます。 自宅ケアで様子をみることに 顔色や意識はどうか、目の動きや吐き気など、娘の症状を伝えます。自宅ケアで翌朝まで様子を見るように言われ、患部を冷やしました。冷凍庫に常備していた保冷剤をタオルで巻き、10分冷やして時間を置き、また冷やすという作業を10分ほど繰り返しました。 翌朝にはたんこぶの腫れが少し引いていましたが、念のため小児科を受診しました。とくに異常は見つからずひと安心。ただ、頭をぶつけた場合は時間が経過してから症状が出ることもあり、しばらくは様子を見ることにしました。 子どもの怪我は不意に発生するため、親もヒヤヒヤしますよね。たんこぶだからといって油断は禁物です。症状によっては危険なケースもあります。救急車を呼ぶべき症状など、事前に学習しておくことも大切だと感じました。 ✿❀ベビカレ春のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事をいつもより増量し、毎日5本以上お届けする期間限定の“マンガ祭り”開催中! 人気のレギュラー連載6作品に加え、新たにゲスト連載10作品が登場します♪イラスト:sawawa著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年04月18日筆者は不妊治療をして娘を授かりました。現在は第二子妊娠のために再び不妊治療中です。今、娘は幼稚園に通っていますが、入園前は一緒に病院へ連れて行っていました。そこで子連れでの不妊治療の経験を元に筆者が考えた「子どもを抱えながら不妊治療に通いやすい病院の条件」をご紹介します。 子どもを連れて行きやすい雰囲気かどうか子連れで不妊治療に通える病院かどうかというのは1人目の不妊治療では考えなくていいことですが、第二子以降の不妊治療では重要だと思います。他の患者さんへの配慮で子連れでの来院を断る病院もあると聞いたことがあり、筆者は最初の予約の際に電話で確認をしました。また、子連れでの通院が可能であっても、子どもが遊ぶスペースやおもちゃがないこともあります。混んでいる病院であれば数時間待つこともあるので、子どもが飽きない工夫は必要だと思います。 託児の施設が近くにあるかどうか筆者が不妊治療に通う病院には、すぐ近くに病院が運営している託児所があるのですごく助かりました。空いているときの診察や注射のみの場合はあまり時間がかからないので一緒に通院することも可能ですが、人工授精や検査などで時間がかかるときは預かってもらえる場所があるというのはすごく便利です。また、病院の診察のための託児であれば通常よりも安く預かってもらえるという制度であったため、金銭的にも非常に助かりました。 家から近いかどうかこれは一人目の不妊治療の際にも大切な条件かもしれません。人工授精や体外受精などをおこなう場合は、朝早く病院に行かなければならないこともあります。筆者が体外受精をおこなったときには、深夜に排卵を促す注射を打ちに行かなくてはならないこともありました。治療の内容によっても通院の頻度は違いますが、子どもがいる場合は特に準備に時間がかかるため、家から病院が近いと通院をすることのストレスは少なく済んでいます。 いつか生まれてきてくれるわが子のためにと思っても、不妊治療に通うのは肉体的にも精神的にも金銭的にも負担がかかります。少しでも通院することに対するストレスを減らすことができれば、治療に対するモチベーションの維持もしやすいと思いました。 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2019年04月09日今から数年前。4番目である三男を妊娠中の時のお話です。なんの前触れもなく突然高熱を出した長男。この日は平日で、仕事がある夫を頼るわけにもいきませんでした。幼い妹弟だけで留守番させるわけにはいかないので、3人全員を連れて車で小児科へ。検査の結果、インフルエンザでした。保育園のお休みが確定した長男は高熱なのにめっちゃ元気!!翌日には熱も下がりすっかり回復したんですが、次は妹弟が高熱…(兄弟あるある)翌日、前日に続き再び3人を連れて小児科へ。しんどくてグズグズの幼い2人。この時の私は来月に出産を控えた臨月妊婦だったんですが、そんなことを言っていられる状況じゃありません。高熱でぐったりする次男をおんぶし、しんどくて号泣する長女を抱っこして行きました。当然のように2人もインフルエンザ。帰宅後も泣きじゃくる2人をあやしながら、既に回復して遊びたい長男をなんとかなだめて過ごしました。子どもの体調不良って、なぜか夫不在の平日な事が多く、1人で急な対応を迫られることが頻繁にあります(子どもが幼いうちは特に多い)。兄弟の誰かが風邪を引くと高確率で他の兄弟にうつるため、短期間で何度も小児科のお世話に。4番目出産後、長男が体調不良になったときは、ぐったりして動けない長男をおんぶし、長女に歩いてもらって下の2人を抱っこして行ったこともありました。こんな時、『みんなが元気』っていうごく普通な事がどれだけ幸せな事なのかを改めて感じます。
2019年03月13日いよいよ本格的な冬の到来。子育て中の親のみなさんは、風邪やインフルエンザ対策として子どもに予防接種や手洗いうがいの徹底、お部屋の湿度管理、除菌など忙しくされているのではないでしょうか?しかし、あらゆる対策を施しても、学校や幼稚園など集団で過ごしている子どもたちはどうしても感染してしまいますよね。「混雑した小児科を受診するより、内科で受診したほうが早く済むかしら……」「坑インフルエンザウイルス薬や抗菌剤ってどのように処方されているの?」など、みなさんも疑問を抱いたことがあるはず。今回は、そんな「小児科についての疑問」や「小児科から一般内科への移行年齢と処方薬」についてのお話です。■ 小児科は0歳児から成人まですべての患者が対象!0歳児のころから予防接種や定期健診を始め、お世話になることが多い小児科。tkc-taka / PIXTA(ピクスタ)小児とは一般的に15歳くらいまでを指すそうですが、子どもの風邪や肌荒れ、心身症まで診てくれるなどの守備範囲の広さから、小児科は親にとっては強~い味方。筆者としてはなるべく長くお世話になりたいくらいですが、子どもが成長すると「小児科は小さい子どもが多いから、なんとなく恥ずかしい」などという感情が芽生え、一般内科に移行する子どもが多いようです。しかし、小児科について定められた年齢制限はないそう。実は筆者も、子どもの予防接種ついでに30代にして小児科を受診した経験があります。小児病棟には、高校生や成人の患者さんが入院することも珍しくはなく、0歳児から成人まですべての患者が対象と考えていいようです。Graphs / PIXTA(ピクスタ)■ 小児科医と一般内科医でまったく違う”移行期間”小児科受診に定められた対象年齢はないということは分かりましたが、”小児科から一般内科への移行期間の目安”について、医師たちはどう考えているのでしょうか。「株式会社アンテリオ」は、過去1か月間に小児患者(15歳以下)を10名以上診療した医師を対象に「小児患者の受診」について調査を実施しました。小児科から一般内科への移行時期の目安となる年齢についてのアンケート結果を見てみると……、最も多い回答は、一般内科医は「12歳(中学校入学)ごろ」、小児科医は「15歳(高等学校入学)ごろ」となりました。なんと小児科医と一般内科医では、移行期間の目安に3歳もの差があることが判明!両者の回答を見てみると移行期間は12歳~18歳頃と幅広く、一般内科への移行は親やお子さんが判断されても問題はないようにうかがえます。kou / PIXTA(ピクスタ)■ 薬の処方方針は年齢によって違う?次に、小児科医の坑インフルエンザウイルス薬の処方方針を見てみましょう。”1歳未満の新生児・乳児に対してはほとんど処方しない”と回答した医師が17%いるものの、ほとんどの医師がどの年齢の患者に対しても坑インフルエンザウイルス薬を投与しているという実態が明らかになりました。6歳まではドライシロップ(粉薬)が多く処方されていますが、6歳を超えると薬の選択肢が増え、10歳以上になると吸入薬が約6割。tkc-taka / PIXTA(ピクスタ)年齢に合った剤型が処方されているようです。更に、厚生労働省で適正使用を求められている”抗菌剤”の使用について見てみると、かぜ症候群(主に上気道症状、発熱等)に対する抗菌剤の使用については、小児科では「ほとんど処方しない」とする医師の割合が85%。その一方で、一般内科では「積極的に処方する」と「患者側の希望により処方する」とする医師数を合計すると半数にのぼることがわかりました。抗菌剤は中耳炎や気管支炎、肺炎、扁桃炎など細菌による病気を早く治すためや、重い病気から命を救ってくれるものでもありますが、普通の「かぜ」であればウイルスが原因のため効きません。普通のかぜのときに予防のために抗生物質を飲むことは、体内の菌のバランスが壊れ耐性菌(抗生物質が効かない菌)ができてしまうこともあるのです。中耳炎に対しては、ペニシリン系抗菌剤を使う医師の割合が、一般内科よりも小児科の方が高いため、小児科医師の抗菌剤の適正使用に前向きな姿勢がうかがえました。tadamichi / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか?子どもの場合は細菌感染なのかウイルス感染なのか判断が難しい場合があります。抗生剤が処方された場合は、用法と容量、内服日数を必ず守り、飲みきるようにする。そして自己判断による抗生剤の内服や、中途半端な抗生剤の使用の中止はお子さんの将来にとってよくありません。薬の処方について不明な点は、診察の際に質問されることをオススメいたします。【参考】※小児患者の受診に関する調査小児科医師が考える「小児科卒業」の目安は15歳医療従事者への簡易Web調査「TenQuick」で調査※小児科医へのよくある質問-大分大学医学部※「抗微生物薬適正使用の手引き 第一版(ダイジェスト版)」を作成しました-厚生労働省
2018年12月22日■生後すぐの息子に目やにが…産院を退院してすぐに出始めた息子の目やに。1ヶ月健診で産院の先生は「ゴミかなんかが入ったのでは」と目薬を処方してくれました。それ以降は小児科の先生に同じ目薬を出してもらって使っていたんですが一向に改善されず…。 ■なにかがおかしい! 急いで眼科へそしてある日、ついに目が開かないほどの目やにが! 「これは小児科ではダメだ!」って眼科で検査してもらったところ、大きい病院に回される事態に! 先生は「わりとよくある事なので大丈夫」と言ってくれたのですが…。生後6ヶ月で紹介状をもらうとか、想像もしてなかったのでプチパニックです。「どうなっちゃうの?と」不安を抱えつつ、大きい病院にむかいました。25話へ続きます。=========================================本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。=========================================
2018年11月30日前回、頭のけがをした息子が救急で病院に駆け込んだときの話の続きです。 「車の運転中に突然、子どもが消えた! 号泣する子に何が起こったの」 病院で簡単な検査をしてもらい、「また明日、脳外科を受診して」(救急には脳外科医がいなかったため)と言われ、さあ帰ろうかと思ったところ…。縫うんだったら、今から麻酔して…まだまだかかりそうだな。そう思っている間に、先生が出してきたものは…。息子の頭には、少し大きいホチキスの芯のようなものが2つついていました。「え…まさか、これ、頭に刺さってるの…?」想像しただけで冷や汗が出そうなんだけど…。でも、当の息子は痛がる様子もなく、何をされたかわかっていないよう。「これ…なんですか?」おそるおそるきくと、これは皮膚用ステープラー(医療用のホチキス)だそうで、最近では、糸で縫う方法よりも手軽にできるこちらを縫合に使うことが多いとのこと。メリットは、縫合の時間短縮ができたり、糸縫合に比べて傷が残りにくかったりするそうです。ちなみに痛みはというと、施術場所にもよるし施術者によって異なるとのこと。息子に「大丈夫? 痛くない?」ときいてみると、いつもと変わらない様子で「うん、大丈夫だよ!」と答えたので、痛みは感じていないようだったのは不幸中の幸いでした(無理をして「大丈夫」というタイプでもないので、真実だと思います)。「では、また明日、脳外科に来てくださいね」こうして、その日の診察は終わりました。 すっかり元気になった息子は、会計を待っている間も娘や他のお友だちと、楽しそうにおしゃべりしたり、遊びに行こうとしたり…。「けがしてるいるし、病院なんだから静かに待とうね」「はーい」元気な息子の様子を見て、なんとか一大事にならずにすんだとホッと胸をなでおろしました。Tシャツについた血を見たときからずっと、胸をわしづかみにされている気分だったので、ここでふっと気が軽くなりました。ただ、頭のことなのでしばらくはしっかりと様子を観察しておかないと…。その日は夜ごはんもいつものようにたくさん食べ、いつものように遊んで、いつものように眠りにつきました。翌日、朝から脳外科を受診するために病院に行きました。待合室にいるときも元気にしている様子を見て、先生は「大丈夫そうだね」と声をかけてくれました。診察室に入って、いくつかの簡単な検査をして再び「これなら大丈夫だね」と言ってくれました。いつもと様子が違う場合はCTをとったりもするそうですが、いまの息子の状態を見る限りその必要もなさそうとのこと。ただ、救急のときに言われたように、頭のことなのでいつ容体が変わるかわからないため、引き続き様子を観察するように(いつもと違う様子があればすぐに駆けつけること)言われました。そして、特にいつもと変わった様子がなければ、1週間後に頭のステープラーの針を抜鈎(ばっこう)することに。1週間、いつもと変わらぬ様子の息子。むしろいつもより元気なくらい。たしかに、ステープラーの針を抜くことを考えたら尻込みする気持ちもわかる。すごくわかる。ネットで、実際に皮膚用ステープラー経験者の口コミを見ていると、あたり前のように麻酔なしで抜鈎されるとのことだったので、私も心のなかでは恐怖がさらに膨れ上がっていったのですが、息子には「心配ないよ」とお話ししました(少し顔が引きつっていたかも…)。あっけなく抜鈎は終わりました。抜鈎による痛みで大泣き大暴れする息子をなだめるために準備していた新しい絵本の出る幕もなく、診察は終了。これまで痛々しく頭に刺さっていたステープラーの針もなくなり、生きた心地のしなかった1週間がやっと終わったと胸をなでおろしました。今回も痛みは感じなかったようで、本当によかったです。今回は何事もなかったからよかったものの、運が悪ければ後遺症が残るけがを負っていた可能性もあった出来事でした。子どもたちにはシートベルトの大切さと必要性を再度しっかりお話しましたが、それでも何をするかわからないのが子ども。シートベルトロックという、シートベルト着脱ボタンに装着して、子どもが自分でシートベルトを外すのを防ぐ機具を装着することにしました。解除するのに多少手間がかかるものの、このひと手間で子どもの安全が守られると思ったらやすいものです。ちなみにシートベルトロックはネットで購入しました。子どもと行動するときは、いろんな可能性を想定して、事前に安全網をはっていくことで、親子ともに安心できるのではないでしょうか。そして、しつこいほどに何度も、危ないことへの注意喚起をしていこうと思いました。口うるさい母親になるかもしれないけれど、本人が心から危険を理解するまでは言い続けていこうと思います。
2018年10月05日子どもに発熱はつきもので、対応や処置について判断が迷うことでしょう。そんなみなさんのために、 前回 は子どもが発熱した時の救急受診する目安や判断基準についてお話しましたが、今回は子どもが発熱した際のホームケアについてお話します。意外と出来ていない? 正しい体温計の使い方まずは、正しく体温計を使って正確に体温を測定しましょう。耳式体温計はやや低くなる傾向にあるので注意してください。検温のポイント汗を拭いて、熱の伝導率が異ならないようにする体温計が下着に触れぬよう、気をつけるわきの中心に体温計をあてる体温計の先を下から少し押し上げるようにして、わきをしっかり閉める測る時はいつも同じ測り方をする参照サイト: omron公式サイト 熱がある時にお風呂は入っていいの?発熱していても、ぐったりしていなければお風呂に入ってもいいでしょう。ただし、外からあたためることで体温が高くなることもありますし、お風呂では汗をかいて水分が失われますから、子どもが辛そうな時は控えて下さい。ややぬるめのシャワーで軽く流す程度なら負担は少ないでしょう。熱がある時は温めるべき? 冷やすべき?一般的に熱の上がり始めの時は寒気を感じやすいです。寒気を感じたら温めた方が良いでしょう。上がりきってしまうと今度は体が熱くて辛いので、冷やしたほうが気持ち良いです。首、脇、そけい部(足の付け根)には太い血管がありここを冷やすほうが効率的です。おでこに冷却シートを貼っているお子さんをよく見かけますが、冷却の効率は良くないですし、はがれて鼻の穴を塞いだりといった事故も生じているので、あまりおすすめはしていません。私は、市販の繰り返し使える子どもの脇の下冷却袋をおすすめしています。冷却袋に紐が付いているので、簡単に装着でき、寝ている子どもにも利用できます。室温や湿度は何度くらいに保ったらいい?エアコンなどで過ごしやすい温度に調節してください。夏であれば26~28℃、冬は20~23℃くらいが目安です。風邪で咳や鼻症状がある時などは乾燥した空気は刺激になるので、湿度60%程度を維持できるよう調節してください。食欲がない時はどうすればいい?熱がある時は子どもはぐずぐずして食欲も低下します。食欲がない時は無理に食べなくてもかまいません。その代わり脱水が心配されますので、水分をこまめにとりましょう。水分だけでなく塩分や糖分も必要ですので、経口補水液やスポーツドリンクを使用してください。解熱剤は使わないほうがいい?発熱そのものは正常な生体反応ですので元気であれば不要です。しかし、高熱で辛い時や寝れない時には使用してもかまいません(38.5度以上が目安)。ただし、解熱剤の効果は4~6時間ですので、効果がなくなれば再度熱はあがること、解熱効果はせいぜい約1℃ほどで必ずしも平熱にまで下がるわけではないことに注意してください。また、子どもは「痛み」をうまく伝えることができません。発熱していて不機嫌な時、実は頭などが痛いということもあります。解熱剤や鎮痛剤には痛みどめの効果もありますから、発熱していて機嫌が悪い時は使用を考慮してもいいでしょう。様子をみても大丈夫かどうかは前回の記事 「子どもが発熱! 救急受診する目安や判断基準は?」 も参考にしてください。朝起きたら平熱だった。登園(登校)しても大丈夫?体温は一日の中でも変動しています。おおむね朝に一番低く、夜に高くなります。朝に低くても、登園してから午後に発熱してしまうことは多いです。熱が下がったといえるのは丸一日平熱になってからでしょう。風邪をひいている時の外出の目安は?おたふくかぜやインフルエンザなど、厚生労働省が出している、学校保健安全法で定められた出席停止基準のある感染症は原則として登園(登校)不可=外出不可と考えてください。詳しい出席停止期間は 公益社団法人日本小児科学会 学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説 を参考にしてください。一方、そのほかの病気については明確な基準はなく、各自で判断しなければなりません。発熱や咳などの症状がある時は、人にうつす可能性がありますし、本人にとっても負担ですから可能であれば外出は控えた方が良いでしょう。しかし、兄妹のお迎えや必要なものを買い出しに行くなど外出しなければならない状況もあるでしょう。外出の必要度やマンパワー、体調や症状などを天秤にかけながら判断していくことになりますが、難しい時はかかりつけ医で相談してください。安静にできない子どもとの過ごし方はどうする?このように外出ができない場合でも、子どもはちょっと元気になってくると動きたくてうずうずしてきます。体調が悪い時は絵本やブロックなどの静かな遊びがいいでしょうが、しばらくしたら飽きてきてしまいます。体調不良時用に新しいおもちゃをストックしておくと、最初は新鮮な気持ちで遊べて少し時間はもつでしょうが効果は一時的なものです。あくまで体調をみながらですが、発熱などがあってもある程度元気で動ける時は、少しアクティブな室内遊びも許容していいのではと思います。「安静に」といっても子どもにとっては難しいですから、比較的元気なタイミングに多少体を動かす遊びもとり入れてもいいでしょう。その子によっても体調によってもでき得る安静の度合いは異なります。状態にあわせて無理のない範囲で遊んでください。最後に、子どもが熱をだすと手がかかり保護者も疲れてきます。そして看病をしている親にも風邪がうつることはよくあります。子どもの具合が悪い時には自分の優先度は低くなりがちですが、体調管理のためにしっかり栄養をとり、寝れる時には寝てください。そして体調不良の中の看病はとても大変ですから、元気な人がお仕事を休んだりして看病を交代してくださいね。
2018年09月24日発熱は子どものもっとも多い症状の一つで、かつ保護者のみなさんを不安にさせる症状の一つでもあります。子どもが急に熱を出した時はどうすればよいでしょうか? 前編は発熱のしくみや救急受診のポイントについて、後編では発熱したときのホームケアについて解説します。どうして発熱するの?熱が高くなるのは熱中症のように外から温められ、熱がこもってしまい体温が上がる場合(うつ熱)と、ウイルスなどが体に侵入してきたときの生体反応としての発熱に分けられます。大部分の熱が後者です。発熱することは体の免疫機能が働いている証拠で、熱そのものが悪さをするわけではありません。発熱している状態はウイルスや細菌にとっては不利な状態なのです。子どもの平熱は何度?おおむね37.5度以下を平熱としていますが、平熱は個人差もあり年齢によっても異なります。元気な時の体温を把握しておいて変化をとらえることも重要で、いつもより1度以上高ければ発熱ととらえていいでしょう。一般的に、新生児では38度以上、乳児では37.5度以上、幼児・学童では37.0度以上続くときに発熱と考えます。体温測定は条件によりさまざまな影響を受けるので、一度高くても測りなおすと変化していたりします。例えば、運動したあとや食事・授乳のあと、泣いたあと、入浴後には体温が上昇しやすいので時間をおいて測り直すと下がっていることも多くあります。部屋が暑いときや、たくさん服を着ているときはそれらを調節してから測定しましょう。夜間、急な発熱。受診すべきか悩んだらどうする?子どもが夜間、急に熱を出すと不安になり救急受診すべきか悩みますね。しかし、熱の高さと病気の重さは必ずしも一致しません。40度の熱が出ていても、元気に走り回っていることもあったり、38度ほどでもぐったりしていることもあります。発熱のときに受診すべきかは、ぐったりしているか、水分はとれているかなど、全身の状態を総合的に判断します。例えば下記のようなケースが挙げられます。<例>【ケース1】 3歳女児 夕方から39度の発熱と嘔吐1回、下痢2回。水分はとれていて元気あり。↓翌日の受診でもOK【ケース2】 2ヶ月男児 発熱なし。元気がなくミルクをうけつけない。他の症状なし。↓救急受診が必要自分ひとりでは判断ができず、直接医療者の助言がほしい場合は#8000等の電話相談を使うという手もあります。また、小児科学会が監修している 「こどもの救急(ONLINE-QQ)」 では、生後1ヶ月から6歳までの子どもを対象に、下記のチェック項目を選ぶだけで「待つ」「(急患診療所に)行く!」など今すべきことを指示してくれます。□1日中ウトウトしている。□あやすと笑う。□無表情で活気がない。□ぐったりしている。□元気がある。□生後3カ月未満である。□おしっこが出ている。オムツがいつものとおり濡れている。□水分はとれる出典: 「こどもの救急(ONLINE-QQ)」 特に3ヶ月未満の赤ちゃんは、重大な病気がある場合でも症状がはっきりしないことがあり、また予防接種も十分に受けていないため重症な感染症にかかりやすいのです。3ヶ月未満の赤ちゃんは夜間でも即受診が原則です。救急はいますぐ処置が必要な患者さんへの対応を目的としているため、できる検査や治療は限られています。緊急性がない場合は翌日かかりつけ医と相談するほうがメリットが多いことも。もちろん緊急性が明らかな場合は受診をためらう必要はありません。熱が高すぎて後遺症が残らないか心配です。熱そのもので脳に障害が起こる可能性は低く、何らかの後遺症が生じる場合は脳炎や髄膜炎などが熱の原因となっています。熱の原因や全身の状態が関係しているため、たとえ40度でもその原因が風邪だけであれば、後遺症にはつながらないと考えられます。高熱でうなされている時にはどうすればいい?熱でうなされている状態を「熱せん妄」といいます。一時的に意味がわからないことを言ったり、つじつまの合わないことをしたりします。多くは短時間でおさまり、その後普段通りになります。ただ、すぐにはおさまらず意思の疎通もとれない場合は、まれに脳炎や脳症の可能性もあります。熱にうなされる状態のすべてが脳炎や脳症というわけではありませんが、判断に迷う場合は医療機関に相談しましょう。熱があって小刻みに手足が震えているけど大丈夫?このように、発熱と共に手足が小刻みに震えている場合は、けいれんかどうかがポイントになります。視線があって、意識がはっきりしていればけいれんではなく、発熱の初期に起こる「悪寒」によるものでしょう。熱が上がりきってしまえば震えはなくなってきます。モヤモヤした気持ちを抱いたら小児科へ最後に、小児科医の私でも子どもが発熱をしたら不安な気持ちになります。医療関係者でない方ならなおさらでしょう。「熱が出て不安だから大丈夫かどうか確認したい」でも、十分受診の理由になります」。緊急性の判断は難しいところもありますが、この記事や「こどもの救急(ONLINE-QQ)」などを参考にしてください。また「何だか様子がおかしい」という保護者のカンはたいてい当たっているように思います。もちろん緊急性のない受診は最小限にすべきですが、何かモヤモヤした気持ちがあれば受診を考えていいでしょう。私を含め、小児救急に関わる医療者の多くはそんな保護者のモヤモヤを少しでも解消したいと願っています。
2018年09月10日お子さんの歯並び、キレイですか? 実はわが家の長男(現在小4)は歯並びがガタガタだったので、1年前から歯列矯正を開始したのですが、この夏ついに終了したのです!子どもの教育費や養育費にお金がかかるのは想定内でしたが、 歯並びにお金がかかるとは私たちにとっても予想外でした。今や、歯科医院はコンビニより多いと言われているのをご存じでしたか!? すごい数ですよね。ということはその数だけ歯科医がいるということですし、歯医者さんそれぞれの歯列矯正についての方針もあります。わが家がかかった歯医者さんでは、「とりあえず前歯8本を綺麗にしていれば歯並びが悪いという印象は受けにくい」という考えで、もちろん将来的には奥歯もキレイにしていくのですが、大人の歯が全部生えそろうまでは今既に永久歯になっている前歯8本を綺麗に揃えていこうという方針でした。トータル金額に驚き! 歯の矯正が高額だった…そして、何とその額……ざっと40万! 将来的にはトータル100万円だそうです。現状、前歯8本で40万ですから1本当たり5万円の歯ですね(笑) 。いやぁぁぁ、歯並びがいいっていうだけでも親孝行ですよ。歯並びは遺伝しがちなので(わが家は夫が矯正歴あり。私はなし)、仮にわが家の三兄弟全員が矯正するとなると……車1台買える金額になります(遠い目)。それでも、やはり歯並びは整えてあげられるのなら整えてあげたいですし、お金に替えられない価値があると思うので、迷わず始めることにしました。さて、実際の矯正はどんな感じだったかというと、あくまでわが家の長男の場合ですが……。1年前、長男の前歯はガタガタでした。前歯二本が両サイドにパカーッ!と開いてしまっているため、隣の永久歯が生えて来れるスペースがなく、半年以上全く生えてくる気配がありませんでした。下の前歯は4本が重なり合って生えてしまい、本来なら横一列に並んで生えるべきところが、上下二列の凹の形に生えてしまっていました。 あごを広げる? その矯正方法とはそこで、まずは上あごに装置をつけて、あごそのものを広げていくことになりました。すごいですねぇ……! あごって広げられるんですね。驚きました。しかし、その広げ方は原始的と言えば原始的。上あご装置についている穴に棒を差し込んで一日1回ずつネジを回して少しずつ少しずつあごの骨を広げていくのです。長男曰く、1年間頑張った全行程の中で、この最初の上あご装置が一番きつかったそうです。やはり最初に付けた日の違和感が忘れられないようで、今でもその日のことを鮮明に覚えていると言っています。喋りにくいし、なにより食事が食べづらい! 上あごと装置の間に食べ物が入り込んでしまって、中でも素麺はものすごく食べづらかったようで、この1年ですっかり苦手な食材になってしまいました。矯正中に素麺が食べづらいっていう話は他にも聞いたことがあります。 意外ですよね。麺類ってツルツルって食べれそうなイメージでした。あ、でも、痛みはなかったそうです。1ヶ月ほど上あごのネジを回してあごを広げたあとには、下あごも広げていくことになりました。お……おおお…………上も下も大変だ……。ベロの下の部分に装置をつけていくので、見ているこちらのほうが違和感でした。そして最終的には、よく見るあのワイヤーをはめて、全部乗せ~~~~~!!!!もう、あっちもこっちも口の中全部器具だらけ!! この子のためだとはいえ、見ててちょっとかわいそうでした……!当然のことながら、虫歯になってしまっては元も子もないので、日々の歯ブラシも気をつけなければいけません。磨き残しがあると汚れがたまってきて、歯茎が腫れて器具が食い込み、痛みが出てきてしまうのです。しかし、努力の甲斐あって当初の予定では1年半を目処に矯正していく予定でしたが、実質1年2か月でキレイになりました!!1年間頑張った矯正の結果は?日々見ていると実感が湧きにくかったですがビフォーアフターの写真を見てみたらその差は歴然! 見違えるほどキレイになりました!!いやぁぁぁ、子どものあごって柔らかいんですね! 1年でこんなにあごが広がって、歯がまっすぐになり、 しかも痛みがないだなんて。これはもう、大人になってから始めるより小さいうちのほうが断然いいんじゃないかな?と個人的には思いました。本人に歯並びがよくなってどう思った? と聞いてみたところ……「どうも思ってない!(ニコッ)」でした。ズコォオオオオッ!!!!!!ま、まぁね……息子からしたら歯並びとか今はどうでもいいかもしれませんね(汗)将来いつか気づいてくれる時が来れば…………40万円も浮かばれることと思います(笑)。というわけで、1年間矯正を頑張ってみた結果報告でした!
2018年09月06日耳の中は汚れが見えづらく、ケアを後回しにしやすいところではないでしょうか。どうするのが正しい方法なのか悩んだことはありませんか?ネット検索に頼ると「お風呂後に拭くくらい」「2歳くらいまでは何もしなくてもよい」と書いてあったりして具体的な方法が分かりませんでした。そのため我が家では、産院で聞いていた新生児のころの情報「綿棒で耳の入り口を撫でる」をずっと続けていました。耳鼻科に行って判明した、溜まり過ぎた耳垢子どもが1歳のころ、耳に指を差し込んでかゆそうな素振りを何日か見せたときがありました。熱を出した後でもないし、よく聞く中耳炎のように痛がる感じはありません。しかしいつもとは少し違う様子に違和感を覚え、耳鼻科に行くことにしました。耳を覗いてもらった先生の第一声は「耳あかがたまり過ぎています」。掃除をお願いしましたが、たまり過ぎた耳あかが長い年月をかけてギュッと固まってしまい簡単には取り出せないとのこと。診察時間も長くなって子どもの癇癪(かんしゃく)もひどくなり、耳あかを軟らかくする薬を処方され、後日掃除してもらうことになりました。良かれと思ってやっていた綿棒掃除が、実はいけなかった耳あかが固まってしまった原因として、綿棒掃除が考えられるそうです。我が家では耳の奥まで綿棒を入れていたわけではありません。入り口部分をほんの少しかくくらいの軽いものです。しかしそれが1年間、積もりに積もって耳あかを固めていったのかもしれないとのこと。ちなみに耳あかには、乾燥しているタイプと柔らかいタイプがありますが、娘は乾燥タイプでした。耳掃除は耳鼻科に行くのがオススメ、その頻度は?耳あかを軟らかくする薬は、液状タイプ。子どもが寝静まってから耳に垂らすよう教えてもらいました。しかし 「寝耳に水」とはまさにこのことで、子どもは気持ちよく寝ているところに突然垂らされる水に驚き、その恐怖に体が震える姿はかなりかわいそうでした。しかもこれを数日間続けなければいけません。小さな子を耳鼻科に連れて行くのはかなり骨が折れることですが、この経験を思うともう少し早く耳鼻科に行けばよかったと思わずにはいられません。ちなみに鼻吸いは小児科でもしてくれますが、今回のような耳掃除はしてくれません。小児科の先生から耳鼻科に行ってくださいと言われました。では実際にいつごろからどれくらいの頻度で通えば良いかというと、個人差がありますが、わが家は現在2カ月に1回を目安に耳鼻科に通っています。今のところ、問題は全くありません。そして、産まれてすぐは産院で習った方法を実践しながら、3~4カ月で耳鼻科デビューするのが良いかもしれません。耳掃除で悩んでいる方はぜひ一度耳鼻科に行ってみてはいかがでしょう。診察後は、何よりの安心感と子どものスッキリとした気持ちのよい笑顔が得られますよ。<文・写真:フリーランス記者幸森陽子>
2018年04月28日これから高齢出産を検討している人や、今まさに高齢妊娠をしてこれから出産を控える人にとっては、どこの病院で出産するのかは、すごく気になるポイント。高齢出産の場合、どういった観点で産院を選べばよいのでしょうか? 東邦大学医学部産科婦人科学講座の片桐由起子医師にポイントをお聞きしました。高齢出産 自分に合った産院選びは自分の体を知ることから片桐医師は、まず「高齢出産に向けて自身に健康リスクがあるかどうかがひとつのポイントです」と話します。「高齢妊娠・出産の場合、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などといった母体への健康リスクの発症が高い傾向にあります。それまでは健康だったのに、妊娠を機にこうした症状が現れることも多く、高齢妊娠の場合その確率も高いのです」(片桐医師、以下同)また、自身の両親の疾病歴とその時の発症年齢を把握しておくことも重要だと片桐医師。病気のなかには遺伝傾向の高いものも多く、自分の両親と同じ年齢になったときに同じような症状があらわれるということもあるのです。「高齢妊娠だからという理由だけで、高次医療機関を選択する必要はありませんが、今の自分の健康状態や合併症などを きちんと把握して 医療機関を選ぶようにしましょう」ハイリスクケース 増加で分娩施設が集約化 産院は減少傾向にところで、最近では「産院が減少している」という話も聞きます。出産を控える人にとって、産院の選択肢が減ることは何とも不安ですが、いったいどうして?「背景には、高齢出産が増えたことなどによって、合併症を有する ハイリスクな出産症例が増えていることが上げられます。リスクを伴う分娩には、相応の施設や設備が必要となりますので、最近では分娩取扱施設の集約化が起きていることは事実です」ちなみに、最近では産科、産婦人科という言い方ではなく、レディースクリニックという病院もあります。これらの違いについては?「産科や産婦人科など、”産”という名前が入っている病院は、妊婦を扱っている医療機関 となり、妊婦健診 や分娩を取り扱っています。 産婦人科は、産科の領域だけでなく、婦人科の領域の診療もしている医療機関です。厳密なルールはありませんが、レディースクリニックの場合は、婦人科診療に加え、美容やエイジングケアなどにかかわる診療や、 女性医療全般を 対象とした診療を行っている医療機関が多いです 。なかには、妊娠ごく初期 の診察については対応している病院もあると思います」晩婚化や高齢出産の増加。こうした社会構造の変化は、施設数の増減に大きくかかわっているものの、最近では、産院の減少も下げ止まり傾向にあると片桐医師は続けます。自分の求める医療やサービスと、医療機関の特性のバランスをよく考えて、 自分にピッタリな産院を見つけましょう。(文・団子坂ゆみ/考務店)
2018年02月27日日ごろからタクシーを使っている、という人はどのくらいいるでしょう。やむをえない状況や急を要するときに使うけれど、利用頻度はそれほど多くないという人のほうが多いのではないでしょうか。実は、タクシー会社には「子育て世代だからこそ役立つ」サービスを提供しているところがたくさんあります。今回は負担の多い子育てを楽に、そしてママも子どもも助かるタクシーサービスを3つ紹介しましょう!■365日24時間対応! いつ陣痛がきても怖くない「陣痛タクシー」タクシー会社が独自に展開しているサービスのなかに「陣痛タクシー」というものがあります。これは出産前に事前に自身の情報を登録しておくことで、陣痛時に病院まで迅速に送ってくれるサービスです。家族がいないときに陣痛がおきてしまった…。そんなとき、病院までの移動手段として有効なのがタクシーですよね。でも早く病院にいきたいのに配車の電話がつながらなかったり、出産予定の病院の場所をいちから教えなければならなかったりと手間どることもあります。陣痛タクシーでは、専用回線の先にオペレーターが365日24時間待機。あらかじめ、WEB上で予定日や出産予定の病院などを事前に登録しておくので、電話するだけで素早く病院に移動できます。料金も通常時のメーター料金(深夜・早朝は割増)にお迎え料金の410円を合わせたものとなっており良心的。定期健診や、先生にみてほしいときも利用できるので、妊娠中の心強い味方となってくれそうです。■年齢に合わせて使い分け可能! ストレスフリーな「子育てタクシー」一般社団法人全国子育てタクシー協会が主催する、子育てファミリーにやさしい「子育てタクシー」。地域の子育て応援団として協会指定の養成講座、および保育実習を修了したドライバーのみが、荷物の多い子連れ外出時の移動、子どもだけでの通園・通学・通塾の送迎などをサポートするサービスです。子どもの習いごとが夜遅くに終わるけれど、迎えにいけない…。そんなときでも保護者の代わりとなって子どもを迎え、指定の場所まで送り届けてくれるので働くママも大助かりです。利用の際は、自宅付近のタクシー会社をエリア検索し、該当するところに電話で問い合わせてみましょう(登録フォームが用意されている場合も)。子ども1人でタクシーにのる場合は、事前登録や打ち合わせが必要になることもあります。料金は基本的に通常のタクシー料金と迎車の料金を合わせたものですが、タクシー会社によっては乗務員指定の希望、チャイルドシートの有無などで料金が変動することも。問い合わせの際に、合わせて確認しましょう。■いつもは運転手のママやパパも楽ちん! 大人数の観光・レジャーに「ジャンボタクシー」「ジャンボタクシー」はワンボックス型やミニバン型など、6~9人乗りの車種を指定して利用できるタクシーのことです。たとえば、仲のいい家族同士のお出かけや、おじいちゃん・おばあちゃんなど親せきを連れた小旅行の足として便利です。旅行先でみんなの行きたい場所が違うときでも、ドライバーに場所さえ伝えれば効率よく回ってくれ、公共交通機関の時間を気にせず快適に過ごせます。運転のプロにお任せするので道に迷う不安もなく、普段は運転手役のママやパパも疲れることなく、一緒に旅行や観光を楽しめるのが大きな魅力です。運賃は通常のタクシーと同じ距離制になりますが、車種指定料金として500~2,000円が別途必要になる場合がありますので確認しましょう。ちょっとしたストレスを解消できる「進化タクシー」。知らないだけで、子育てに向いたサービスはまだまだあるのかもしれません。予定をたてるとき、緊急のとき、こうしたサービスをぜひ活用してみてくださいね。<参考サイト>・陣痛タクシー 日本交通 kmタクシー 東京無線タクシー 荏原交通 京王自動車 ・子育てタクシー 全国子育てタクシー協会 ・ジャンボタクシー 全国貸切バス予約センター 日の丸交通 ハロー・トーキョー
2017年07月22日子どもが生まれると頻繁にお世話になる小児科。子どもが病気になったときはもちろん、健診や予防接種など、小児科を訪れる機会はとても多くなります。でも、受診したとき「症状をうまく伝えられなかった」「質問したかったことを聞き忘れてしまった」という経験があるママもいるのでは。しっかりと治療をしてもらうためにも、小児科の上手なかかり方を知っておきたいですね。■子どものふだんの様子がわかる人が連れて行く赤ちゃんや小さい子どもは、自分の症状を言葉で説明できません。小児科医がきちんと診断をするためには、付き添いの保護者の話がとても重要です。受診時には、子どものふだんの様子をよく知っているママやパパが付き添うようにしましょう。仕事の都合などでやむを得ずおじいちゃんやおばあちゃんに頼む場合は、症状や睡眠、食欲、機嫌など、子どもの様子がわかるようなメモを用意しましょう。■受診時に必要な情報は?「熱が出た」「おなかの調子が悪い」など、小児科を受診する症状はさまざま。症状を説明するときは「いつからあらわれて、どのように変化しているか」という時間的な経過もあわせて伝えるようにしましょう。また、あらかじめ熱や身長、体重をはかっておくと受診がスムーズです。子どもの身長や体重は薬の処方時にも必要な情報なので、日頃からこまめに把握しておきたいですね。■聞きたいことはメモで用意しておく医師にいろいろと聞きたいことがあったのに、診察でつい聞き忘れてしまい、家に帰ってから後悔…。そんな経験があるママも多いのでないでしょうか。診察時や待ち時間には、体調不良の子どもがグズったり泣いたりすることも。付き添いのママもバタバタして、つい質問を忘れてしまいがちです。聞き漏れを防ぐためには、病院に行く前に、聞きたいことをリストにしてメモで準備しておきましょう。メモを見ながら診察を受ければ、後で「あれも聞けばよかった」ということもありません。■下痢や嘔吐のときはオムツや写真を持参下痢や血便、嘔吐の症状のときは、便そのものが診断の助けになることがあります。可能であれば、なるべく新しい便をオムツごと持っていくと診てくれることも。その際は二重のビニール袋で密閉するなどして持ち運びましょう。持っていくのが難しいようであれば、便や吐物を写真に撮っておくだけでも、症状を正確に伝えることができます。また、湿疹などは受診時には消えていることもあります。気になる症状は画像で記録しておくと、分かりやすく伝えられて安心です。■病気と関係ない相談をしたいときは?小児科では健診のときに、栄養相談や育児相談にも対応してくれます。でもそれ以外のときでも、子どもの健康や発達についての不安を相談したいこともありますよね。クリニックによっては、診療時間とは別に、栄養士や看護師による相談を実施している院もあります。多くの場合事前に予約が必要なので、近隣の小児科に問い合わせをしてみては。なお、予防接種のスケジュールについての相談は、随時対応してくれるクリニックが多いようですよ。子どもが体調不良のときは、ママも慌ててしまいますよね。でも、だからこそ小児科を訪れる際はスムーズな受診を目指したいもの。子どもの健康のためにも、小児科と上手なおつきあいをしてきましょう。
2017年02月11日子どもが小さいうちは、予防接種やちょっとした体調の変化などで病院にかかる回数も多いものです。日常的に病気を診てもらったり、気軽に相談に応じてくれたりする病院があればママも心強いですよね。「子育てと病院」に関する調査結果では、そんな乳幼児の病院事情が詳しく紹介されています。子どものかかりつけ医を「決めている人」は全体の約8割医師・病院検索サイトのドクター・オウチーノが行った「 『子育てと病院』に関するアンケート調査 」によれば、「月に1回以上、子どもを病院に連れて行く」という人は48.4%と約半数の結果に。また、「子どものかかりつけ医はいますか?」という質問に79.0%の人が「いる」と答え、約8割もの母親が子どものかかりつけ医を決めていることがわかりました。かかりつけ医を決めた理由には「家から近いから」という意見がもっとも多く、先生が丁寧に話を聞いてくれるなど「信頼できる先生だから」という意見も多いようです。また、かかりつけ医を決めていない人の中には「その時の症状や時間帯によって使い分ける」「1ヵ所では不安」という意見も挙げられています。子どもを病院に連れて行く時に「困っていること」子どもを病院に連れて行く際、困るのは「待ち時間の長さ」ではないでしょうか。私も子どもが小さかった頃は、「いつ泣きだすか」とヒヤヒヤしたことがありました。今回の調査でも「待ち時間が長い」が36.3%、「他の子どもの菌をもらう」が20.2%、「予約が取りづらい」が9.7%など、子どもを病院に連れて行く際のお悩みが明らかになっています。絵本やおもちゃが常備してある医院でも、時間が長いと子どもが飽きてしまうことも多く、おお腹が空いたり、眠くなってぐずったり…と「どうしようもない」状態に陥ってしまうママも多いよう。「連れていくのはしんどいけれど、きちんと診てほしい」というママの心の葛藤が見え隠れしているようです。子どもが病気になった時の対処法また、仕事をもつワーキングマザーを対象に「仕事がある日に子どもが病気になった場合、どう対処していますか?」と質問すると「自分が仕事を休む・早退する」という人が72.0%、次いで「両親・義親に頼る」が28.0%、「夫が仕事を休む・早退する」が13.3%という結果となりました。自分が仕事を休む・早退するのは「融通がききやすい職場だから」とする人が多く、子育てに理解のある職場も多いようです。ただ、自分で解決できない場合は夫よりも自分や義理の両親にお願いする場合が多く、夫婦で仕事と育児を両立させることは難しい現状も明らかになっています。子どもの体調変化は、ママの不安の種になってしまうことも。頼れる病院がある、という支えはとても心強いものです。各家庭に合った良い病院選びも、子育てにおいて重要なことのひとつといえそうです。(すだあゆみ)
2015年12月10日めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
こどもと見つけた小さな発見日誌
育児に遅れと混乱が生じてる !!