お出かけが大好きな我が家。息子が小さな時から、ご飯を外で食べる機会がたくさんありました。お出かけのとき、赤ちゃんは何をどう食べるのか、外食時に必要なアイテムは? 今回は、お出かけ時の離乳食&ご飯を、時期別にご紹介したいと思います!離乳初期・ゴックン期は…息子が離乳食を始めたのは、生後6ヶ月後半の時。基本的に栄養は母乳でとっていて、ご飯を食べる練習をスタートした段階です。すりつぶしたおかゆや野菜を1さじずつ、分量を増やしていきました。この時期は1回の食事を朝にあげることにしていたので、極力離乳食を済ませてからお出掛け。ど〜うしても難しい時期は、お湯でとけるおかゆや小分けになったフリーズドライのかぼちゃなどを持っていったり。まだまだ食べられる量が少ないので、瓶詰めやパウチの離乳食だと余ってしまう時期。また、おかゆは水分が多いので、梅雨〜夏は手作り離乳食は避けた方がベター。旅行などホテルの冷蔵庫を使える時など以外は、市販の離乳食がおすすめです!離乳中期・モグモグ期は…食事に慣れてきた時期。おかゆで言うと7倍がゆくらいの時期です。回数も2回に増えるので、お外での食事の機会も増えると思います。でも、お店のものはほとんど食べられないため、離乳食を持参します。大人の外食時に合わせて、キューピーの瓶シリーズの野菜の炊き込みごはんなどをよく食べさせていた気がします。市販の離乳食は味が濃いめ、と言われていますが、「おうちではいつもママ手作り離乳食を食べているので、たまにはね♡」という気分で。ファミリー向けのレストランだと、離乳食を販売しているお店もあります。お店で借りられるカトラリーだと使いにくい場合があるので、旅行などにはカトラリーの持参が便利。スマートダイナーのシリコンマットも持ち運びに良さそう!離乳食をあげるときには、お食事専用のビブを用意して。お洋服を汚さず、ママもストレスフリーです。この頃の愛用のシリコンビブは、メイクマイデイのもの。タキシード風でかっこよく、パーティーやお呼ばれごはんなどにぴったりでした。また、だいたいこの頃から食べられるようになるおやつも増えるので、長めのお出掛けならおせんべいやゼリーなどの用意をしてあげるといいですね!離乳後期・カミカミ期は…1日3食食べるようになり、おかゆで言うと5倍がゆくらいの時期。WAKODOの「栄養マルシェ」は、スプーン付きで外出にとても便利♪おかずと主食に分かれているところや、7ヶ月から1.4歳までに向けたラインナップもとても魅力的でよく利用していました!この頃には、お食事エプロンはおでかけに欠かせないアイテムに。シリコンもいいのですが、何食も外で食べる予定があるときや、荷物を少なくしたいときにはバンキンスのスーパービブがおすすめ。いま、アメリカで売り上げナンバーワンのバンキンススーパービブは、プチプラなのに大活躍のお食事エプロン。大きめサイズでしっかり洋服をカバーしてくれるのと、オリジナルのウォータープルーフ素材で軽くて耐久性も◎。一枚1000円くらいなので、何枚も欲しくなっちゃいます!離乳完了期・パクパク期は…1歳を過ぎたあたりから徐々に離乳食の持ち運びをやめ、大人の食事を少し取り分けてあげるスタイルに。たとえばカフェごはんだったら、サラダと大人用パスタを大盛りにして、サラダに乗っていたプチトマトとクルトン、パスタを少し分けてあげます。他にも、パンやごはんをあげるなどしてシェアしていました。幼児食になったら…1歳半過ぎた頃からは離乳食の持ち運びが全くなくなり、お店では大人用を取り分けてあげるかキッズメニューを注文するかの二択。味の濃い物を求めがちだったりもしますが、なるべく野菜も食べてほしいのでお味噌汁や副菜は注文するようにしています。あんまり食べてくれなかったときには、野菜スムージーのお店に立ち寄って半分こしたり、臨機応変に。この時期になると、食べられるバリエーションが増えてお出かけごはんが楽しくなる反面、おとなしく座っていられないように。サンドイッチやおにぎりにからあげなどを買って、公園のベンチなどでピクニック気分で食べさせたりしていました。好き嫌いや気分がはっきりしていて、且つ小食の息子。1日のトータルバランスがよければOKとして、だめな時は翌日に挽回するようにしたりして、1週間のバランスを調整。食べムラがあるのは当然のことなので、この時期は考えすぎないようにすることもとても大事。親子で楽しくごはんできることが一番大事です!いかがでしたか。いろんな外食アイテムやご飯を準備して、たくさんお出かけ&外食を楽しみましょう♡
2019年06月25日妊娠すると程度の差はあれど、ママの体だけでなく精神的なことや生活の面においてもさまざまな変化が起こります。ここでは実際にママたちが体験した妊娠初期の症状や大変だったと思ったできごとについてご紹介しながら、それぞれの体験談について助産師が解説します。 妊娠初期にはどんな症状があった?つわり妊娠がわかった4週からすぐに吐き気が始まり、食欲がなかったり、しょっぱいものが食べたくなったり、何か口にしていないと気持ち悪かったり……。吐くことはなかったので軽いほうだったのかと思いますが、毎日船酔いしているような感覚はつらかったです。妊娠12週には治まりました。またおなかの張りも妊娠4週から始まり、立ち仕事だったので長時間立っているのがつらく休ませてもらいながら仕事をしていました。妊娠・出産を経験された同僚がいたので、皆にも気をつかうように促してくれたり話を聞いてくれたりして心強かったです。すぬやんさん 【助産師コメント】妊娠の初期症状と言うと「つわり」を思い浮かべる方が多いかと思います。つわりの症状には吐き気や嘔吐、食欲不振などの消化器症状の他に頭重感(頭が重い感じ)、イライラ、眠気などの症状が出ることがあります。ほとんどの方が妊娠16週までに症状が落ち着くようですが、つわりの真っ只中にいる方は本当につらいですね。つわりの時期に食事が摂れないと、おなかの中の赤ちゃんに栄養が行かないのでは…と心配になってしまうかもしれません。しかし、この時期は心配ありません。ママが食べられるものを摂って、水分補給をこまめにするようにしましょう。 頭痛私の場合、吐き気などの普通のつわり症状とは別に頭痛に悩まされた妊娠初期でした。妊娠中はとにかく薬を飲んではいけないという固定観念があったため、ひたすら耐えるしかないと思っていたのですが、先輩ママに相談すると、産院によっては妊婦でも飲める頭痛薬を処方してもらえるとのこと。私もカロナールを処方してもらい、そのおかげで本当にだいぶ楽になることができました。吐き気を緩和する漢方なども処方してもらえるので、思いきって病院に依頼してよかったです。あおくんさん 【助産師コメント】あおくんさんのように「妊娠中は薬を飲んではいけない」と思っている妊婦さんは多いのではないでしょうか? 実際、妊娠初期はおなかの中の赤ちゃんの発育や発達、臓器に悪影響を及ぼすおそれがあるため、自己判断での内服は避けたほうが安心です。とはいえ、頭痛などの症状が続くとつらいもの。症状が続く場合は、かかりつけ医に相談しましょう。妊娠の時期によって内服できる薬を処方してくれたり、対処法を教えてくれたりしますよ。 眠気つわりが始まったあたりに一気に眠気が襲ってきて、一日中眠い日々が始まりました。初期のころは毎日どんなに寝ても寝ても寝足りず、ずっと寝込んでいたように思います。3、4時間お昼寝して、一日中家に引きこもり、ほとんど動いてないのにもかかわらず、夜にはすんなり眠れていたので、妊娠ってすごい! と思いました。トーさん 【助産師コメント】妊娠によってホルモンバランスが大きく変化しますが、プロゲステロンは妊娠初期に増加するホルモンの1つです。プロゲステロンは妊娠を維持させるのに不可欠なホルモンですが、催眠作用もあるため妊娠中に眠気を感じる妊婦さんも多いです。また、つわりの症状や体温が上昇するなど、妊娠前と体調が変化して夜眠れなくなり、日中眠くなってしまうという方もいらっしゃいます。日中、お昼寝ができるようであればお昼寝をしてもよいですね。睡眠環境を整えることも1つの方法です。 切迫流産私の妊娠と人事異動での人員減が重なってしまい、多少無理をしてでも出勤せざるを得ない日々が続きました。その無理がたたって出血。切迫流産の恐れがあるため絶対安静の診断となってしまったので、やっぱり、「休まなければいけないときには休む!」としておけばよかったなと思いました。まがまがさん 【助産師コメント】働く女性が増え、働く妊婦さんも多くなってきています。働く妊婦さんのなかには「周りに迷惑をかけたくない」という思いから、つい無理をしてしまうことも。ですがやはり無理は禁物! 妊娠12週未満の早期流産は、流産全体の80%を占めており、切迫流産の一番の治療は「安静」と言われています。症状の有無にかかわらず、働く妊婦さんが安心して、赤ちゃんを産み育てていけるようするための法律もありますので、どのようなものがあるのか、確認しておくと安心ですね。 ■参考:厚生労働省都道府県労働局「働く女性の母性健康管理のために」 乳首が黒くなる乳首が真っ黒になりました。 まだおなかも全然大きくなってないのに乳首が真っ黒になり、そして脇の横にもう1つ乳首が出てきてかなり驚きました。乳首の色は出産後元に戻り、安心しました(笑)。 もう1つの乳首も、気付いたらなくなっていました。ぴよちゃんさん 【助産師コメント】乳首が黒くなるというのも、妊娠に伴う体の変化の1つです。妊娠すると乳首や乳輪の色が濃くなり、おっぱいも大きくなってきます。生まれたばかりの赤ちゃんはまだ目がよく見えていないので、この黒い乳首が目印にしておっぱいに吸い付く……とも言われています。そして、ぴよちゃんさんの脇の横に出現したもう1つの乳首は、「副乳(副乳)」といい、複数あったおっぱいの名残がホルモンの影響で大きくなったものです。産後ホルモンの影響が減るとまた消失するものなので心配いりません。 頻尿妊娠初期からお手洗いが近くなりました。職場からお手洗いまでが遠く、以前は 「ここまでやってからお手洗いに行く」と我慢することもありましたが、なるべく我慢しないようにしました。このみさん 【助産師コメント】妊娠すると生理的な変化として尿量が増えます。そして、妊娠初期には大きくなる子宮に膀胱が圧迫されるため、頻尿となる妊婦さんが多く見られます。加えて妊娠により増加するホルモンや大きくなった子宮の影響で、膀胱炎や腎盂腎炎になりやすい状態でもあります。膀胱炎や腎盂腎炎を予防するためには、排尿を我慢しないことはもちろんですが、清潔にも注意することが大切です。頻尿の他に排尿時痛や残尿感などがある場合は膀胱炎、高熱や腰・背中の痛みを伴う場合は腎盂腎炎の可能性がありますので、気になる症状がある場合は、かかりつけ医を受診しましょう。 便秘便秘症の方は、妊娠前にできれば改善しておいたほうがいいと思います。妊娠すると、なかなか「いきめない」ので、便秘がかなり悪化し、大変なことになります。加えて私は、出産後、傷の治りが悪くて化膿したので、排尿時にしみるため、地獄のような痛みが怖くて水分が摂れなくなり、尚更便秘が悪化しました。出産後、半月も排便がなく、それ以来、ずっと薬に頼らないと出なくなってしまいました。moonさん 【助産師コメント】妊娠中はホルモンや大きくなる子宮の影響で、便秘になりやすくなります。この方のようになかなかいきめずに、便秘を悪化させてしまうということも少なくありません。便秘の予防や解消のためには、毎朝十分な時間を取ってトイレに行く、食物繊維の多い食事を摂る、体調に合わせて適度な運動をするなど、生活習慣を見直すことが大切です。それでも改善しない場合は、妊娠中でも飲めるお薬を処方してもらえるので、かかりつけの産婦人科医に相談しましょう。 精神的に不安定体力的にもつらく精神的にも不安定になっていたようで、ひとりでつわりに耐えていると涙が止まらなくなる症状が出ていました。寝ているだけで家事も手につかず情けない。仕事にも行けず会社の方々に迷惑をかけてしまっている、などマイナスのことばかり考えてしまっていました。赤ちゃんのためにも安静にしていなければいけないことはわかっていたのですが、自分の気持ちをコントロールすることが大変でした。くろずさん 【助産師コメント】妊娠すると、多くの女性は新しい生命を授かってうれしいと感じることでしょう。その一方で、親になることへの戸惑いや今後の不安を感じることもあると思います。妊娠初期はホルモンバランスが変化することもあり、幸せな気分になったり、急に泣きたくなったりと気分の変化が激しくなることがあります。加えてつわりなどの症状が強く、思うように動けなかったりするとより一層気分が落ち込んでしまいます。この時期にはよくあることだと知っておくと少し気持ちが楽になるかもしれません。そして、ひとりで抱え込まないこと、無理をしないことが大切だと思います。 妊娠初期は何が大変だった?体重管理体重管理が難しい。つわりのときは何を食べても嘔吐していたので、体重は減るばかりでしたが、つわりがおさまり食べられるようになったら一気に体重が戻ってしまうので、そこからは増やさないように必死でした。食べなくちゃいけないけど、体重管理もしっかりとなると難しいです。umiさん 【助産師コメント】つわりの症状が落ち着くと、食欲が回復して一気に体重が増えてしまうという方も少なくありません。産院の体重管理が厳しく、ストレスに感じてしまう方もなかにはいらっしゃいます。妊娠すると、おなかの赤ちゃんや羊水、胎盤などの他に、ママの身体に必要な脂肪がつくため、ある程度は体重が増加します。ですが、体重が増えすぎてしまうと、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症を起こすおそれがあったり、出産の際、陣痛が弱くなったりすることがあります。妊娠中の体重増加の目安は人によって異なりますが、バランスの良い食事を摂り、体調に合わせて体を動かしたりするように心がけましょう。 産院選び病院選びは大切だったと後から思いました。初診の病院で出産予定でしたが、知人のすすめで途中から病院を移りました。小さな産院ですが、助産師さんたちのケアが充実していて安心して出産に挑めました。初めての出産だったのでわからないことや不安なことだらけでした。最初に受診した病院が悪いという訳ではないですが、最初の病院は大きな産婦人科で、流れ作業的な感じがあり小さな不安を相談できる環境ではなかったように思います。病院は自分が安心できる場所をおすすめいたします。ちびのすけママさん 【助産師コメント】妊娠が判明し、どこで出産するか迷われる方もいらっしゃるでしょう。大きな病院、クリニック、助産院、あるいは自宅……と、出産できる場所はさまざまです。通院しやすい、ごはんがおいしい、きれいで清潔など、ママたちのこだわりポイントもそれぞれ。人生のイベントとも言える出産を安心して迎えられるように、何を大切にしたいかご夫婦で話し合って納得の行く産院選びができるといいですね。 夫とのコミュニケーション妊娠判明後結婚したので、入籍の準備やあいさつ回りなどでひどいストレスを感じました。夫は子どもができた実感がなく、遊びに行ったり、自由気ままに生活したりしていて、その行動や態度にもイライラ! こっちばかりつらい思い、大変な思いをして!! と不満ばかりが募りました。ですが健診に一緒に行くことにしたところ、どんどん父親の実感が湧いてきたみたい。妊娠中期になり、胎動が感じられたり、おなかが出てきたりすると、さらに実感が湧いて、わたしにもやさしく気づかってくれるようになり、喧嘩もなくなりました。マロンまま 【助産師コメント】自分のおなかの中で新しい命を育んでいる女性に比べて、早い段階で「これからパパになる!」という実感を持つ男性は少ないようです。そんなパパに対して、まろんママさんのように一緒に妊婦健診に行ったりするほか、健診結果をパパに伝えてエコー写真を見せたり、両親学級に参加するなどして、パパになる実感を少しずつ持ってもらうようにするといいかもしれませんね。そしてなにより大切なのが夫婦間のコミュニケーション。溜まりに溜まったパパへの不満がある日突然爆発! というようなことが起こらないようにお互いの思いを伝え合う時間を取れるようにできるといいですね。また妊婦さんでもできる自分なりのストレス発散方法をみつけておきましょう。 上の子のお世話上の子が小さいと、おなかに赤ちゃんがいるということは言ってもわかるものではないので、 体調が悪くて寝転がっていたりすると不意にものすごい勢いで抱きついてきていました。上の子も甘えたい時期、おなかの赤ちゃんも大切。上の子のことも考えつつの妊娠初期は大変でした。ぴーままさん 【助産師コメント】体調が優れないなかで、上のお子さんのお世話をするのは大変かと思います。そんなときに上のお子さんがなかなか言うことを聞いてくれなくてイライラ……という方も。このような状況は、ママにとっても上のお子さん、そしておなかの中の赤ちゃんにとっても好ましくありません。大変なときは周りの人の助けを借りましょう。パパやママにとって新しい家族が増えるというのは人生におけるイベントの1つと言えるかと思いますが、上のお子さんにとっても大きなできごとの1つです。赤ちゃんが生まれたら上のお子さんと2人きりの時間を取ることが難しくなるかもしれません。大変なこともたくさんあるかと思いますが、上のお子さんとの時間も有意義に過ごせるといいですね。 まとめ妊娠初期の体験談をまとめてみました。ご自身の妊娠初期のことを思い出した方もいれば、こんな症状があるなんて知らなかった! という方もいらっしゃるのではないでしょうか? 妊娠・出産は病気ではないとよく言われますが、ママの体は大きく変化し、ときにはつらい思いをすることもあります。妊娠中にはこんなことが起こることがあると前もって知っておくと気持ちも少しラクになるかもしれませんし、ママを支える周りの人の理解も深まるかもしれませんね。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年06月24日こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。9~11カ月ごろ(離乳食後期)になると1日3回離乳食を食べるようになります。9~11カ月ごろ(離乳食後期)ころからは、母乳や育児用ミルクなどの乳汁栄養と離乳食の栄養が半々になる時期。だからこそ、1日3回の離乳食のメニューづくりはどうしよう? 赤ちゃんが好んで食べてくれるものを作りがちだけど、栄養バランスは大丈夫? と気になるところです。今日は離乳食の簡単な栄養バランスの考え方をお話しします。 炭水化物、ビタミン・ミネラル、たんぱく質を取り入れよう離乳食に取り入れたい栄養素は、とくに炭水化物、ビタミン・ミネラル、たんぱく質だといわれています。これらを取り入れることを意識してみましょう。 炭水化物とはご飯(おかゆ)、パン、麺類、いも類など ビタミン・ミネラルとは野菜類、海藻類、果物類など たんぱく質とは大豆、大豆製品、魚類、肉類など これらの栄養素の食材を1回の献立に取り入れます。離乳食メニューはマンネリしがちかもしれませんが、この時期にさまざまな食材にチャレンジすることは味覚や五感をはぐぐむのにもいいですよ。 離乳食の量はどれくらいがいいの?炭水化物、ビタミン・ミネラル、たんぱく質のそれぞれの栄養素をどれくらい食べればいいかが気になるところですね。あくまで目安量ですが、食べる量は以下です。 9~11カ月ごろ(離乳食後期)・炭水化物:おかゆ90g〜軟飯80g・ビタミン・ミネラル(野菜・果物):30~40g・たんぱく質:豆腐45g、または肉・魚15g、または全卵1/2、または乳製品80g 1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)・炭水化物:軟飯80g〜ご飯80g・ビタミン・ミネラル(野菜・くだもの):40~50g・たんぱく質:豆腐50~55g、または肉・魚:15~20g、または全卵1/2〜2/3、または乳製品100g 野菜は、緑黄色野菜と淡色野菜を両方取り入れるといいですね。特に気をつけるのは、たんぱく質の量だといわれています。赤ちゃんの内臓は未熟ですので、多くのたんぱく質を消化できないことがあります。たんぱく質は目安量を守りましょう。 簡単にメニューに取り入れるなら離乳食のメニューにいろいろな食材を取り入れる場合、一品一品用意して品数豊富にしてもいいですが、簡単な方法として、おだしで煮物や汁物を作る方法もあります。 たとえば、ほうれん草とにんじんと玉ねぎと豆腐のお味噌汁だと、ビタミン、ミネラル、たんぱく質が入っているので、これにおかゆを加えれば、バランスのとれたメニューになります。そう考えると少し気持ちが楽になりませんか? 炭水化物、ビタミン・ミネラル、たんぱく質をメニューに取り入れることを意識しながら、離乳食作りを楽しんでみてくださいね!
2019年06月18日こんにちは。離乳食インストラクターの中田 馨です。保育所で保育していると、9~11カ月ごろ(離乳食後期)以降の赤ちゃんが急に離乳食を食べなくなることがよくあります。今までパクパク食べていた赤ちゃんが、急に食べなくなったらビックリしますね。離乳食は赤ちゃんが元気に活動するための大切な食事。こんなとき、ママは赤ちゃんにどう対応すればいいでしょうか? どうして食べてくれないの?赤ちゃんはどうして急に食べてくれなくなったのでしょうか? 答えはきっとその子その子によって違います。代表的な理由としては、以下などがあげられます。 ・食べ物が大きくて食べにくい・食べ物の固さが苦手・食べるよりもほかのことに興味関心が向いている・おなかが空いていない・歯が生えてきてむず痒い・選り好みできるようになった ご自分の赤ちゃんが、なぜ食べないのかを観察してみるのもいいですね。 赤ちゃんもママも無理しなくていい赤ちゃんが食べなくなったことを、親主体ではなく赤ちゃん主体で考えてみるといいかもしれませんね。親はやっぱり食べてほしいですから、時間をかけてでも食べさせようとします。私もそうでした。でも、まずは赤ちゃんに立場に立ってみましょう。 食べたくなければ今は食べなくてもOK食べてくれればラッキーと思おう! まずは「今、食べたらラッキー。食べなかったらあとでいいや」くらいの気持ちで臨んでみましょう。 自分で食べるのを見守ってみる食べこぼしもどんとこい! 自分で食べるのを見守ってみるのも一つです。私の保育所でも、なかなか食べてくれない子の口の前にスプーンを持って行ってもやっぱり食べてくれません。なので、簡単につまめるメニューを目の前に置いて、赤ちゃんが興味を示すまで隣でゆっくり待ってみます。すると、自分から食べ始めることもあります。 赤ちゃんもママも無理しない大人も食べたくないことがあります。 大人も食べたくないときに「食べろ食べろ」と言われても食べられませんよね。赤ちゃんも一緒です。食べたくないときはいったん時間をおいて、おなかが空いたころにもう一度チャレンジしてみましょう。 食事を急に食べなくなる時期というのは、子どもが成長する過程で多かれ少なかれ起こることです。ママができることは、食べなくても食事を用意し、楽しい雰囲気づくりをすること。100点満点を目指さず、50点を目標に取り組んでみてくださいね。 イラスト:imasaku 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年06月15日現在、1歳6カ月のわが子はほとんど好き嫌いがなく、なんでも食べてくれるのですが、生後9カ月ころに離乳食をまったく食べてくれなくて、とても悩んだことがありました。そのとき、離乳食を食べなかったことには、2つの理由があったのではないかと思っています。 どうして離乳食を食べないの?わが子は、生後5カ月すぎから離乳食を始め、量は少なめでしたが、おおむね順調に進んでいました。しかし、生後9カ月ごろから急に離乳食が進まなくなったのです。 スプーンで離乳食を口に入れても口を動かさず、なかなか飲み込まないので食べ進めることができません。また、バウンサーの背もたれを起こして食事の椅子として使用していたのですが、バウンサーに座り続けることすら嫌がるようになってしまいました。 離乳食の味が薄すぎた困った私は、子育て支援センターで栄養士さんに相談しました。すると、私の作る離乳食の内容を聞き取った栄養士さんは、「そろそろ少し味付けしてもいいかもしれないね」とのこと。私は、離乳食を作る際、天然のだし以外、調味料類を何も加えていませんでした。 生後9カ月のわが子はそれが物足りなくなっていたのかもしれません。 そこで、ごくごく少量の醤油や味噌などを加えるようにすると、ちゃんと食べるようになってくれました。 バウンサーが暑くて居心地が悪かった食事中はバウンサーの背もたれを起こして食事の椅子代わりにしていたのですが、食事を始めると、バウンサーから降りたがってグズり出すことが悩みでした。てっきり大人しく座ることが嫌なのだと思っていましたが、ちょうど夏になり、バウンサーのクッションが暑かったことが原因だったようです。 そこで、いずれ買おうと思っていた木製のハイチェアを早めに購入したところ、食事中も座り続けられるようになりました。 原因を解決すれば食べてくれるようになったのですが、原因に気付くまでは苦労しました。とくに、椅子といった食事の内容以外の部分に不満があるとは思わなかったのでなかなか気付けませんでした。著者:石川ゆり一児の母。 食品メーカーにて、営業・広告・マーケティング・商品企画などを経て、妊娠・出産を機に退職し、現在は専業主婦。 家事や子育てのかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年06月11日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【管理栄養士に相談】。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は離乳食の裏ごしに関するご質問です。 Q.離乳食がペースト状になりませんつい2週間前に離乳食を始めたのですが、レシピ通りに野菜をゆでて、すり潰して裏ごしするのですが、お湯やだし汁でのばしてもかたまりが残ってしまい、飲み込みづらいのかあまり食べてくれません。 野菜や豆腐のペーストなど、どうやって作ったらよいですか? ブレンダーなど買ったほうがラクなのでしょうか? 小林亜希管理栄養士からの回答かたまりになってしまう理由として、裏ごしの穴が大きいのかな? 野菜のゆで時間が足りないのかな? という印象です。 野菜は親指人と差し指で挟んで潰れるくらいまでゆでたものを裏ごしするようにするとなめらかになると思います。私はブレンダーを使っていました。一時のことなので、裏ごしも大変ですし、ブレンダー買うほうが質問者さんに合っていると思われたときはお試しくださいね。 豆腐等のたんぱく質は、離乳食を始めてから1カ月くらいして、慣れてきたころに試していくものになります。木綿豆腐は周りが固いので絹ごし豆腐をおすすめしています。それでも飲み込みにくそうにしているときは、とろみをつけてあげるようにするとよいと思います。※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナーより 離乳食の裏ごしの調理のコツポイントは、大人が感じるよりも食材をやわらかく煮ることです。ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。 ■根菜類は大きめに切ってから煮る根菜類は、1cm幅以上の大きめに切ってから煮ましょう。小さく切って煮るとなかなかやわらかくなりにくいです。これは7~8カ月ごろ(離乳食中期)以降になっても一緒です。大きめに切って煮るほうがうまみも逃げにくくおいしさもアップします! ■煮るときはフタをして煮る鍋で煮るときは、フタをして中火~弱火で煮ましょう。フタを開けたままだと蒸気になって鍋の中の水分が減ってしまいます。効率よく熱を加える意味でも、フタのある鍋で煮てみましょう。 ■クタクタになるまで煮ると裏ごししやすい食材をクタクタにやわらかく煮ると裏ごししやすいです。目安は、親指と人差し指で軽く押したらつぶれるくらいの固さ。裏ごししやすいか・しやすくないかで、5~6カ月ごろ(離乳食初期)の離乳食の調理は格段にラクになります。 7~8カ月ごろ(離乳食中期)になったらブレンダーがおすすめブレンダーがあると離乳食づくりに重宝します。ブレンダーを使う食材は、じゃがいもなどの繊維が残りにくいものがいいですね。たとえば、繊維が多いほうれん草などはブレンダーを使ってもかなり繊維が残ります。この繊維を5~6カ月ごろ(離乳食初期)は取り除いてあげたいので、繊維が残るものはブレンダーではなく裏ごし器を使うことをおすすめしています。 かぼちゃの煮物などは、大人用に作ったものでも味付け前の出汁と素材のみの状態のときに、少し取り分けてブレンダーでなめらかにするだけで5~6カ月ごろ(離乳食初期)から食べさせることができます。 7~8カ月ごろ(離乳食中期)に近づけば、すべての食材でブレンダーを使ってもOKです。夏なら茹でたとうもろこしをすりつぶすなど、旬の食材を離乳食に取り入れることもラクになりますね。 ※参考: ニュース(食・レシピ)「時間がかかって面倒!離乳食の裏ごしがもっとラクになる方法を教えます」「離乳食の裏ごしがラクになるアイテムを離乳食インストラクターが教えます」【著者:保育士・一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田馨】
2019年06月09日こんにちは、離乳食インストラクターの中田 馨です。「赤ちゃんが離乳食を食べてくれない!」というママからのお悩みをよく聞きます。実はこのお悩み、どの時期にもあることです。赤ちゃんがひと口食べて「もう離乳食いらない」となってしまったら? このひと口は一食としてとらえていいのでしょうか? 今日は、そんな疑問に答えていきたいと思います。 離乳食は食事の練習期間離乳食は「食事の練習期間」でもあります。ママがいくら頑張っても、ひと口しか食べなかった場合、それはもう仕方ありません。その食事は、あきらめて次に切り替えたほうがいいと私は思います。とはいえ、赤ちゃんがひと口しか食べてくれなかったら心配だと思いますので、以下を参考にしてください。 30分後に再チャレンジ今は食べる気分ではないのかもしれません。私が経営している保育所でもよくする方法なのですが、30分ほど時間をおいて再チャレンジしてみましょう。赤ちゃんに、ほかの欲求(たとえばおむつ替え)があり、それが満たされたら食べ始めるということもあります。 5~8カ月ごろ(離乳食初期・中期)なら母乳やミルクに切り替え赤ちゃんの月齢が離乳食初期・中期に当たるのであれば、今回の離乳食はあきらめて、母乳やミルクに切り替える方法も。この時期の赤ちゃんの栄養の大半は母乳やミルクだといわれています。「母乳やミルクを飲んで満足したあとに、離乳食を食べてくれた」ということもありますよ。 9カ月~1歳6カ月ごろ(離乳食後期・完了期)なら離乳食に興味を持つよう心がける30分後に与えてもダメな場合。もし母乳やミルクを欲しがるようでしたら、与えてください。ただし、この時期から徐々に栄養のメインが離乳食になっていきます。離乳食に興味を持つよう、声かけやメニューづくりに工夫が必要になる時期でもあります。完了期近くになると、ごはんの代わりになるおやつを次の食事までに与えるよう心がけましょう。 ママができる2つのこと赤ちゃんが何も食べてくれなかったら本当に心配ですよね。私の息子もそうだったのでママの気持ちもよくわかります。以下の2つのことを意識してみましょう。 無理強いはしない無理強いすると離乳食のイメージが悪くなる可能性があります。「この時間になるとママが怖い顔をして何かを口に入れてくる!」赤ちゃん目線でいうとこんな感じでしょうか。この怖いママ、まさしく過去の私です。 いっぱい遊んでしっかり寝ておなかを空かせる食事・睡眠・運動。この3つがきちんとできていると、生活リズムが整い、自然におなかが空いてきます。赤ちゃんにとって運動とは、走り回ることだけではなく、ママとのふれあいや遊びのこと。赤ちゃんと全身でふれあい、スキンシップを多く持ちましょうね。 どの程度の期間赤ちゃんが食べてくれないのか? 身長や体重が増えているのか? ということも見ながら、離乳食を進めてくださいね。 もし心配なときは主治医に相談してみてください。 私の息子も食べない子でしたので、0歳のときはミルクで育ったようなものでした。「近い将来、食べてくれるようになる!」という気持ちを持ちながら、あきらめず、気負わず、気長に進めてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年06月05日生後5~6カ月ごろから始まる離乳食は、きざむ・すり潰すなどの作業工程があるため便利グッズがたくさん販売されています。ただ、子どもの成長とともに不用品になることも。そこで私が購入したグッズの中から、離乳食期だけではなく日常生活でも活躍したグッズを3つ紹介します! 手間から解消! 「ハンドブレンダー」 離乳食は手間がかかる分、洗い物も増えます。それを解消するためにママ友から進められたのが「ハンドブレンダー」です。 煮た野菜も10秒でなめらかになり、すり潰すより簡単! また、後片付けも水を溜めたボウルの中で5秒動かせば汚れが落ちるので、ストレスなく離乳食を作れました。ポタージュなども作れるので料理の幅が広がり、子どもの「おいしい」をいつまでも聞ける調理器具だと思います。お値段も3,000円~5,000円前後とお手頃なものもあります。 使い方は無限大? 「ココット耐熱容器」 子どもの食器はプラスチックが多いですが、キズや汚れが付きやすく不衛生になったり、成長とともに使わなくなることがあります。そんなときに買ってよかったと思った食器が「ココット耐熱容器」です。 コロンとした形がかわいらしく、離乳食を温め、容器が冷めてからそのまま食卓へ出しても様になりました。レンジ使用可の商品だったため、レンジでオムレツを作るなど、調理器具としても活躍。また耐熱仕様だったため、わが家ではホットプレートに乗せてチーズフォンデュを楽しむこともありました! 離乳食からおしゃれごはんまで幅広く使えて大活躍です。 子どもと作ろう! 「ふりふりごはんボール」 100均で手に入る「ふりふりごはんボール」は、ご飯を入れて振るだけで子どもが食べやすい小さなおにぎりが3つできます。子どもの目の前で作ると喜んで食べてくれたので、手づかみ食べと2歳のイヤイヤ期にとても重宝しました。 また、海苔でデコったり、上にネタをのせれば簡単に手まり寿司が作れるため、パーティーに欠かせないアイテムでした。ただ、2歳近くになるとママが使うものに興味津々なので、「貸して」という名の略奪に合います。一緒に作れるように、2つ購入してもいいですね。 どれも購入してから2年たった今でも使っているものばかり! ライフスタイルに合った長く使えて時短できるグッズのおかげで、ゆとりを持って子どもと触れ合う時間もできました。成長とともに変化していく食事作りを楽しく過ごせるといいですね。著者:長山まな結婚を機に人口3,000人弱の田舎へ移住。2歳の娘と夫と3人暮らし。仕事をしながら、地方・共働きならではの子育て記事などを執筆中。 ※本記事の商品画像はすべてイメージになります。実際に使用する際には、商品の使用方法や使用上の注意をお確かめの上お使いください。
2019年06月03日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、保育士・離乳食インストラクターの中田さんからメッセージです。 こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。離乳食を作る場合、普段大人の調理ではしない下処理をする必要があります。それは、赤ちゃんの身体機能、内臓機能が未発達だから。大人は噛んで潰して飲み込むことができるものや、大人の体なら消化してくれるものも、赤ちゃんにとってはまだそれらが難しく、体の負担になってしまうことがあります。 今日はそんな下処理の方法の中から野菜についてお伝えします。 知っておきたい!野菜の下処理の方法トマトトマトの皮と種を取り除きます。 1.包丁でトマトのおしりに×の切込みを入れる2.沸騰直前で止めたお湯につける3.2の薄皮にしわが寄り始めたら取り出す4.皮と種を取る ほうれん草5~6カ月ごろ(離乳食初期)と7~8カ月ごろ(離乳食中期)にする下準備です。茎は9~11カ月ごろ(離乳食後期)から食べられます。7~8カ月ごろ(離乳食中期)までは、葉野菜は1の手順をします。 1.ほうれん草の葉と茎を分ける2.鍋に湯を沸かし、1を入れ湯がいて湯切りする(アク抜き) かぼちゃ1.種、ワタ、皮をスプーンで取り除き、周りの皮をむく。かぼちゃをまな板においてそぐように切ると安全。皮は9~11カ月ごろ(離乳食後期)から食べられます。 なす1.ピーラーで周りの皮をむく2.鍋に湯を沸かし、1を入れ湯がいて湯切りする(アク抜き) きゅうり1.ピーラーで周りの皮をむく2.種が大きいようなら、スプーンで種を取り除く オクラ1.オクラをよくこすりながら水で流し、周りの産毛を取り除く ブロッコリー5~6カ月ごろ(離乳食初期)と7~8カ月ごろ(離乳食中期)にする下準備です。茎はまわりをそぎ落とせば9~11カ月ごろ(離乳食後期)から食べられます。カリフラワーも同じ手順です。 1.ブロッコリーの茎と花蕾に切り分ける 大根大人の普段の料理もこの手順の使うと、ほっこりと煮ることができます。かぶも同じ手順です。 1.大根の皮の内側に薄く線があるので、その線に沿って厚めに皮をむく 大豆1.鍋に湯を沸かし大豆を茹でて、薄皮をむく 下処理はいつまでするの?このような下処理は、特に指定がないものに関しては、離乳食期間はしてあげると赤ちゃんに負担なく離乳食を食べさせることができます。 1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)の後半ごろになり、赤ちゃんが奥歯で少し硬い、繊維のあるものをカミカミできるようになってきたら、徐々に下処理をなくしてもOK。月齢だけで判断するのではなく、ご自分のお子さんの発達に合わせることが大切です。 この下処理のひと手間は、赤ちゃんの体への負担を減らすだけでなく、食べやすくなることで赤ちゃんがスムーズに離乳食を食べるきっかけになります。このひと手間を大切にしてあげてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年05月27日娘がほとんどミルクを飲まないので、これまでずっと母乳育児でした。離乳食もたくさん食べるほうではなく、生後10カ月で6.8kgと体重が増えず悩み、健診時に先生に相談することに。そこで、ミルクを飲んでもらう工夫や離乳食について教わったのでご紹介していきます。 哺乳瓶がダメならマグやストロー 生後10カ月を過ぎても娘の体重がなかなか増えないことを先生に相談すると、「哺乳瓶に慣れていないせいで拒否しているのかも。ストローやマグを使ってみては?」 とアドバイスしてくれました。 まだ娘にはストローを使わせたことがなかったので、大丈夫かな? と思いましたが、試してみるとじょうずに吸えていました! ストローで飲むのが楽しいのか、今まで飲まなかったミルクをゴクゴク飲んでくれてほっとしました。 カフェイン・糖分なしのココアで味変 カフェイン、糖分の含まれていないココアやコーヒーを赤ちゃんのミルクに少し加えて、味や色、香りを変えて飲ませてもいいと先生に教えてもらいました。なるほど、そんな工夫の仕方があるのかと思い早速試してみることに! 少し風味を変える程度にミルクに混ぜてあげたら、興味を持って飲んでくれました。普通のミルクで嫌がるときはこの方法を使いたいと思います。紅茶はカフェインレスの商品が少ないので、気を付けて購入しています。 食べる量が少なくても3回食に 娘が離乳食をしっかり食べてくれるわけではなかったので、朝と昼にしか食べさせていませんでした。けれど「1回の量が少なくても、食のリズムを作るために3回食にしましょう」と先生に言われ、朝昼晩と離乳食を食べさせることにしました。 1回の量は少ないですし、朝は食べてくれないなんてこともざらですが、根気強く頑張る日々です。みじん切りにした野菜がそのままうんちに出てくることが多かったので、柔らかく煮るよう心がけています。 発達に問題はなかったのでそれほど不安には思っていませんでしたが、あまりにも体重が増えないのでさすがに心配になっていました。ミルクの飲み方や見た目を少し変えるという発想は思いつかなかったので、先生に相談してよかったと思っています。著者:初山さわ子0歳女児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月25日こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。9~11カ月ごろ(離乳食後期)になると、1日の離乳食の回数が3回になるので、今までよりも離乳食を食べる量が増えていきます。しかし、9~11カ月ごろ(離乳食後期)になっても離乳食を食べたがらず心配というママもいます。 今回は、9~11カ月ごろ(離乳食後期)になっても離乳食をほとんど食べてくれない子へのアプローチ方法をお話します。 離乳食を食べない赤ちゃんを持つママの悩み離乳食を食べない赤ちゃんを持つママから多い、2つのお悩みにお答えします。 Q1 母乳・ミルクばかりでも大丈夫?9~11カ月ごろ(離乳食後期)は離乳食と母乳・ミルクの栄養の対比が6:4~7:3と言われています。そのため、あまりにも離乳食を食べてくれなかったら心配になりますが、母乳・ミルクにも栄養があります。離乳食後は、ミルクの場合は適量を、母乳の場合は赤ちゃんが満足するまで飲ませてあげましょう。 Q2 卒乳したほうがいい?「離乳食を食べなければ、その後は母乳(ミルク)が待っている」と赤ちゃんは分かっているから、食べない場合があるのではないか? 卒乳したら嫌でもおなかがすくから離乳食を食べてくれるのではないか? と相談されるママもいます。でも、9~11カ月ごろ(離乳食後期)の赤ちゃんにはまだ乳汁栄養が必要。卒乳はしないようにしましょう。 ママができる5つの対処法あまり離乳食を食べてくれない赤ちゃんに対してママができることがあります。「今すぐ効果がある」ものではありませんが、毎日続けていくことが大切ですので、ぜひ試してみてください。 1:ママが必死になりすぎないまずは、ママが必死になりすぎていないか、自分自身に問いかけてみましょう。 私の息子もあまり食べてくれない子でした。その当時の私は「とにかくひとさじでも多く食べさせないと!」ということに集中してしまい、「楽しく食べる」ことは考えていませんでした。もし、今必死になっているなら、少し肩の力を抜いて離乳食に取り組みましょう。「私も赤ちゃんと一緒に離乳食を食べてみようかな」と一緒に食べてみてもいいですね。 2:赤ちゃんが離乳食の何が嫌なのかを観察する赤ちゃんは離乳食の何が嫌なのかをよく観察してみましょう。 きっと「これは(少し)食べてくれる」という食材やメニューがあるはず。そのメニューの何が好きなのか? 食べないメニューと何が違うのかを考えてみましょう。「水分が多くベタッとしたものよりも、水分が少ないメニューのほうが好き」「月齢の目安の大きさよりも小さいほうが食べてくれる」ということなら、水分を少なくしたり、小さく刻んだりして与えてもOKです。 3:スープから試してみる保育所であまり食べてくれない赤ちゃんには、だしで数種類の野菜を煮たスープ(みそ汁)から試してみます。スープの味が「おいしい」と分かれば、ゴクゴクと飲んでくれます。 1日目はあまり欲張らず、他のメニューを食べる様子がなければ、ここでおしまいにします。スープがおいしいと分かった赤ちゃんは、その経験があるので次の食事もスープを飲む確率が高くなります。まずはスープからチャレンジし、その後に具も食べるようになります。そうしているうちに徐々に他のメニューにも興味を持ち始めます。 4:一段階前に戻ってみる今、9~11カ月ごろ(離乳食後期)でも、7〜8カ月ごろ(離乳食中期)のやわらかさや大きさに戻っても、もちろんOKです。思い切って5〜6カ月ごろ(離乳食初期)に戻ってもOK。これで食べてくれたら嬉しいですよね。 食べることはおいしい、楽しいという経験を積んで、徐々に9~11カ月ごろ(離乳食後期)の形状に戻していきましょう。 5: 自分で食べるメニューを取り入れてみる9~11カ月ごろ(離乳食後期)ですので、そろそろ手づかみをして、自分で食べる時期になります。自分で食べることは食べる意欲を増やしてくれるので、手づかみメニューも徐々に取り入れてみましょう。 赤ちゃんが食べてくれないと成長や発達が気になります。でも、赤ちゃんが離乳食に興味を持ち「食べてみようかな」と思うまでには、時間がかかる場合もあります。今、ママができることは、離乳食づくりの工夫をしながら、赤ちゃんの様子をゆっくり見守ることなのかもしれませんね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年05月13日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、保育士・離乳食インストラクターの中田さんからメッセージです。 こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。暖かくなり、お出かけしやすい季節になりました。9カ月~11カ月ごろ(離乳食後期)、1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)になると、お出かけの時間も長くなり、外出先で食事をすることが必要になってくることもあり、離乳食のお弁当を持っていく機会も増えます。また、保育園によっては毎日のお昼ごはんがお弁当という園もあります。 今回は、小さく刻んだりつぶしたりする手間が少しでもラクになる、赤ちゃんのお弁当作りの方法を話します。 いつから外出時にお弁当が必要?5~6カ月ごろ(離乳食初期)、7~8カ月ごろ(離乳食中期)は、まだ離乳食は1日1回~2回。この時期は、出かける前や帰宅後に食べるなど、昼は授乳だけにしてお弁当は持っていかないという選択をしてもいいかなと思います。 外出するとき、本格的にお弁当が必要になってくるのは、1日3回食になる9~11カ月ごろ(離乳食後期)以降です。 外出するときにお弁当を持っていくメリットは「いつもと同じママの味が食べられる」ということ。例えば、市販のベビーフードを普段から食べ慣れていない場合、食べてくれない赤ちゃんもいます。 お弁当を持っていくときの注意点外出時や保育園にお弁当を持っていくときの注意点です。 ・お弁当箱は汁もれしないものを選ぶ・お弁当箱は月齢に合わせた容量のものを選ぶ・朝作ったメニューをお弁当に入れる・持ち歩きする間は保冷する・早めに食べる(夜まで置かない) 保育園に持っていく場合は、保育士さんが冷蔵庫に入れてくれるので、保育園に行ってからの衛生面は園にお任せしましょう。外出するときは、特に衛生面に気をつけなければいけません。食中毒が気になる場合は、市販のベビーフードが一番安心できますので、ぜひ活用してみましょう。 離乳食のお弁当をラクに作るコツでは、ママがラクに離乳食のお弁当を作るためのコツをお伝えします。 缶詰めを利用するコーン缶、グリーンピース缶、ツナ缶(水煮)は、缶をパカッと開ければ、短時間の調理で離乳食ができるのでお弁当作りに重宝します。 蒸し(茹で)野菜を入れる「蒸しただけ」「茹でただけ」の野菜を取り入れます。例えば、かぼちゃを1cm角に切って蒸します。蒸したあとにすりごまや青のり、かつお節など(月齢に合った食材)をかけると見た目や風味が良くなります。 赤・白・黄・緑・黒の色を取り入れるお弁当のおかずを考えるときに、赤・白・黄・緑・黒の5色が入っているか考えてみましょう。もし入っていないときは、ない色の食材を取り入れると彩や栄養がアップします。 離乳食用のハサミを持っていく離乳食を作るときに大変なことの一つが「小さく刻む」ことです。もし、大人メニューの味つけ前から取り分けた場合、本来なら離乳食用に刻む必要があります。でも離乳食用のハサミを持っていけば、そのままお弁当箱に入れて食べる前にカットすればOKです。 離乳食のお弁当は、大人のお弁当よりも衛生面に気をつけて作ることが重要なポイントです。外で食べる離乳食はお家で食べるのと環境が違うので、楽しさやおいしさもアップしますよ。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年05月12日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【管理栄養士に相談】。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は離乳食を食べさせるときのスプーンに関する質問です。 Q.離乳食のスプーンはどのようなものがいい?生後5カ月になる赤ちゃんを育てています。明日から離乳食を開始しようと思っていますが、離乳食は小さじのスプーンで与えるとあります。小さじと言うのは計量スプーンの小さじと考えたらいいですか? メーカーなどで大きさが違ったりするので、どのようなものがいいか迷ってしまいます。 久野多恵管理栄養士からの回答離乳食を赤ちゃんに与えるときのスプーンは、ボール部が浅くて幅が狭いもので柄が長いフィーディングスプーンのようなものが食べさせやすいです。素材はいろいろありますので、お子様に合ったものを選んでいただいて大丈夫です。 小さじの計量スプーンはボール部が深く、赤ちゃんの口には大きすぎるので離乳食を与えるのにはあまり適しません。育児書などに与える量が小さじで示されている場合は、フィーディングスプーン数さじ食べさせて、小さじ1としてくださいね。ただ、このころの離乳食は、与える量はあまり気にしなくて大丈夫ですので、無理強いせず、お子様のペースで進めてあげてくださいね。※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナーより 離乳食を始める前に準備しておきたい物って何?離乳食に使う調理器具離乳食ならではの調理器具といえば、「裏ごし器」ではないでしょうか。そのほかは大人と一緒で、包丁、まな板、鍋、すり鉢、おろし金などを使います。調理器具は、大人以上に清潔にします。包丁とまな板など、赤ちゃん用に用意するとより安心です。「洗う」⇒「消毒する」⇒「乾燥させる」この3つが大切ですね。 代用できるものはある?たとえば裏ごし器ですが、離乳食で使うのはたった2カ月ほどです。離乳食のあとのことを考えて、お菓子作りに使う裏ごし器を使うママもいますよ。 器、スプーンの選び方器は底の深いものを選びましょう。ママも離乳食をすくいやすいですし、赤ちゃんがスプーンを使えるようになったときもすくいやすいです。平たいお皿は、手づかみ食べするものに使うといいですね。赤ちゃんが器を落とすこともありますので、器は割れにくいものだと安心です。 スプーンは、直接口に入るものですので、感触を嫌がる赤ちゃんもいます。ベビー用品売り場にはいろいろなスプーンがあって悩んでしまいますよね。最初は口当たりのいい軟らかい素材がいいですね。※参考: ニュース(食・レシピ)「離乳食開始!開始前にママが確認しておくこと&用意しておきたいもの」【監修・執筆/保育士・離乳食インストラクター協会代表理事 中田馨】
2019年05月10日こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。「離乳食を時間かけて頑張って作ったのに、思うように食べてもらえない」など、赤ちゃんが食べてくれないことで、悩んでいるママがいます。そうなると、頑張ってきたことが報われていない感じがして、離乳食を作ることへの自信や意欲をなくしてしまうこともあると思います。 そんなママへ、赤ちゃんが離乳食をあまり食べてくれなかったときに、ママができることは何かを話します。 離乳食は食事をする練習の期間離乳食とは、食事の練習期間だということをもう一度思い出してみましょう。離乳食をスタートしたころはきっと「練習」と思っていたと思います。しかし離乳食が進むにつれ、食べる量や栄養のことも気になり始めます。親としてそれらが気になることは当然のことで、悪いことではありません。ですので、少し思考の転換をしてみましょう。 離乳食期は、その月齢や発達に応じた食べる量や栄養(さまざまな食材)、食べ物の大きさに慣れるための練習をしている、ととらえるのです。そうすると毎日の離乳食の見え方が変わってきます。 離乳食期の赤ちゃんの食べ方にムラがあるのは当たり前昨日はよく食べたのに、今日はあまり食べてくれないなど、赤ちゃんの食べムラに悩んでしまうこともありますね。好きなメニューを用意したのに今日は全く食べてくれなくて「なんでだろう?」とママが悩んでも、赤ちゃんは食べない理由を話してくれるわけではありませんので、ママは理由が分からずモンモンとしてしまいます。 でも、この離乳食期の食べムラは、あって当たり前なのです。私たち大人も、食欲があるときとないときがありますね。好きなメニューのときはいっぱい食べますし、苦手なメニューのときは少ししか食べないこともあります。赤ちゃんも一緒です。毎日毎回同じ調子では食べられないと思って大丈夫です。 食べなくても「まあいいか」が大事食べなくても「まあいいか」「次の食事に食べてくれるかな」というくらいの気持ちで取り組みましょう。もちろん、生きていく中で大切な「食」。簡単に考えるというわけではなく「そんな日もあるよな」と思うことも時には必要ということ。 「まあいいか」と思うことで、気持ちを食事から切り離して、次の場面にサッと切り替わることができます。あまり食べなければ、離乳食終了後、母乳やミルクで満足させてOKです。 次の離乳食の時間までにママができることとはいえ、赤ちゃんにはパクパクと離乳食を食べてほしい! と思います。ですので、ママが次の食事までにできることをお話します。 活動するおなかを空かせるためには、活動することが大切です。外遊びで体を動かすだけではなく、おもちゃ(型はめやぽっとん落としなど)で手や指を使う遊びを取り入れることも効果的です。夏場なら、沐浴や水遊びを取り入れてもいいですね。 よく寝る大人も睡眠が足りないと食欲がないことありませんか? 十分な睡眠をとることは、食欲にもつながります。夜は9時までに布団に入り、朝は7時台に起きる。など、睡眠のリズムをつくります。夜に寝ることもそうですが、昼寝もぜひ取り入れましょう。「お昼寝しない」赤ちゃんの場合、赤ちゃんのペースではなく、同じ時間にママが寝かしつけをする習慣にすることで、徐々にお昼寝するようになります。 おやつを食べ過ぎない離乳食をあまり食べなかったから、せめておやつを食べさせることもあると思います。そのとき、おやつを食べすぎないようにすることも大切です。次の食事にひびかない程度の量を与えます。おかわりを欲しがっても「おしまい」と言って終了してOKです。 赤ちゃんが離乳食を食べてくれないと「元気に活動できるのだろうか?」「大きくなれるのかな?」など、心配になると思います。食べない子が、突然食べるようになる特効薬があればいいのですが、そうではありません。ママの離乳食へ向かう気持ちを少しだけ変えて、今できることをできることから始めてみてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年05月09日0歳から活躍忙しくても離乳食だけはちゃんとしたい『ストウブの10cmピコ・ココット ラウンド』子育ても仕事も家事も忙しいからこそ、優先順位をつけて、手を抜くところは抜き、力を入れるところは入れる。そんなメリハリが大事!働くママたちの間で、これだけは妥協したくないという声が多いのが子どものごはん。レトルトや出来合いの惣菜やら、いろいろとお助けアイテムはあるけど、せめて離乳食のうちは出来る限り手作りしてあげたい。そんな切実なママの声に応えてくれるのが、今回紹介する『ストウブの10cmサイズのピコ・ココット ラウンド』です。《 紹介者 》ライター吉岡 美奈さんファッション誌やライフスタイル誌など多くの雑誌やWEBサイトで、編集・ライターとして活躍。昨年の夏に、第一子となる男の子を出産。最近は、寝かしつけ後に、夜な夜なAmazonプライムの海外ドラマを観て、リフレッシュタイムを楽しんでいるそう。いまから「ビッグ・リトル・ライズ」シーズン2が待ち遠しいんだとか。ギフトカタログで選んだ小さいサイズのココットが大当たり無水調理で一躍有名になったストウブの鍋。この10cmサイズのココットが、いただいたギフトカタログにたまたま載っていて選びました。一人暮らしの頃から、同シリーズの22cmサイズを愛用していて、小さいサイズもあると便利かなと思って。当時はまだ結婚すらしていませんでしたが、赤ちゃんが出来たときに使えるかも!?なんて妄想をしながら選びました。そうして数年後、妄想通りに(笑)、離乳食で大活躍しています。完璧は無理!優先順位をつけることが大切▼購入はこちら『ストウブ』10cmピコ・ココット ラウンド我が家は、平日はほぼ私のワンオペ育児。どう頑張っても時間と体力が足りなくて、家事全般を完璧にするのは無理だなと、優先順位をつけるようになりました。夫婦のご飯は簡単に済ませる日もあるのですが、子どもの離乳食だけはきちんと作るようにしようと。また、息子は私に似て食いしん坊で、おいしいものが大好き!そこで、時短かつ本物の味を、というワガママに応えてくれたのが、この小さなサイズのココットでした。時短 大好き♡ズボラな私にぴったり毎日、料理をきっちりするなら、大人の分から取り分けるのもいいと思います。現に、私も料理ができる日は取り分けることも。でも、子どもがいるからといって毎日 “子ども在りきの献立” にするのは難しいですよね。これがあれば、パパ&ママも食べたいものを我慢する必要がなく、ストレスが溜まりません。そして、大きな鍋だと煮込み時間がかかるけど、小さいとあっと言う間!かなりの時短に。素麺やうどん、肉じゃがやパン粥などもさっと作れます。味も大きいストウブと変わりなく、煮込むだけで素材の甘みや旨みが際立ちます。息子はトマトの酸味が苦手でしたが、ストウブでトマト粥にすると甘みが出るようで、パクパク食べるようになりました。Text:Kyoko Isobe
2019年05月09日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、保育士・離乳食インストラクターの中田さんからメッセージです。 こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。上の子がいると、離乳食と幼児食の両方を作らなければいけない時期があります。私も、娘の離乳食がスタートしたとき、息子はまだ4歳。いかにカンタンにおいしく、短時間で家族全員の食事を作るかを考えて調理していました。 今日は、幼児食と離乳食の両方をラクに作れるコツを話します。 食材は下の子が食べられるものを選ぶメニューを決めるときに、下の子が食べられる食材を選びましょう。例えば、5~6カ月ごろ(離乳食初期)の赤ちゃんがいる場合は、1~2品は5~6カ月ごろ(離乳食初期)の赤ちゃんが食べられる食材中心に考えます。 食材が決まったら、幼児食からのとりわけ離乳食を作りましょう。 【どの時期にも共通する食材選びの3つのポイント】・主食(おかゆ、麺など)があること・豆腐、魚、肉などがあること・野菜があること 幼児食からのとりわけ離乳食の方法では、具体的に幼児食から5~6カ月ごろ(離乳食初期)の離乳食を取り分けるにはどうすればいいかをお伝えします。 【メニュー例】・ご飯・みそ汁(豆腐、にんじん、たまねぎ)⇒離乳食に取り分ける・かぼちゃの煮物(かぼちゃ)⇒離乳食に取り分ける・唐揚げ⇒幼児食のみ・ブロッコリーのサラダ⇒取り分けられる食材だが今回は幼児食のみ こうして、離乳食期に食べられる食材を幼児食メニューから取り分けるのです。 幼児食からのとりわけ離乳食のポイント赤ちゃんが食べられない食材を入れることと味つけは最終工程にします。例えば、肉じゃがを5~6カ月ごろ(離乳食初期)の離乳食用に取り分ける場合は下記のようにします。 【1】牛肉は2cm幅に切る。じゃがいも、にんじんは一口大に切る。たまねぎは縦半分に切り繊維に沿って1cm幅に切る。 【2】鍋に昆布だし、じゃがいも、にんじん、玉ねぎを入れ沸かし、やわらかくなるまで弱火~中火で煮る。⇒ここで、5~6カ月ごろ(離乳食初期)の離乳食用に取り分ける。裏ごしして煮汁でなめらかにして完成。 【3】牛肉と調味料(しょう油、きび砂糖)を入れ、味がしみこむまで煮る。 肉じゃがの場合、5~6カ月ごろ(離乳食初期)に食べられるのは、じゃがいも、にんじん、玉ねぎのみなので、それ以外の牛肉、調味料は取り分けたあとに入れるのです。 大人は幼児食と同じものを食べる手順2つを見ていて「あれ?これって大人にも使えるのでは?」と気づいた人もいるのではないでしょうか? もちろん、大人のメニューも同じ手順で作ることができます。とはいえ、離乳食・幼児食・大人の食事の3種類を作るとなると毎日大変です。だからこそ私は、3〜4歳のお子さんに大人と同じものを食べさせるのではなく、大人が幼児食と同じものを食べることをおすすめします。 最初は「薄い」と感じるかもしれませんが、徐々にだしと食材そのものの風味や味がおいしく感じられるようになります。離乳食や幼児食を通して、普段の私たちの味つけや調理方法の見直しにもなります。また、数年後に赤ちゃんが幼児食を食べるようになったときも、メニューを大きく変えることなく、家族みんなが同じメニューを食べられます。 毎日の食事作りを少しでもカンタンに作れると、ママもラクになりますよね。取り入れられるところからでもいいので、ぜひチャレンジしてみてくださいね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年05月07日こんにちは。離乳食インストラクターの中田 馨です。だんだん暖かくなってきて、春が近付いてきましたね。家族で赤ちゃんと一緒にお出かけしたりやお花見でお弁当を持って行く機会もあると思います。今日は、お出かけのときの赤ちゃんの離乳食についてお話しします。 お出かけのときの離乳食は?赤ちゃんとお出かけするときに悩むことの1つが離乳食。何を食べさせようかとお出かけ前から、ある程度計画しておかなければいけません。選択肢はいくつかありますね。 ・お弁当を持っていく・市販のベビーフードを持っていく・外出する前に食べさせる・帰宅後食べさせる・スーパーで買う・外食する、など たとえば、栄養のメインが母乳やミルクだったら、その日は授乳だけでもOKです。 お弁当を持っていくときの注意点お弁当で気を付けたいことは食中毒を防止すること。以下を心がけてみてくださいね。 ・その日に作ったもの用意・粗熱を取ってからフタを閉める・保冷バックに入れる・早めに食べる とくに食材が痛みやすい、梅雨や夏、長時間のお出かけの場合は、市販のベビーフードが安心です。 また、外出時は服が汚れるのも困ります。食事用のエプロン、濡れぶきんなどを用意するといいですね。メニューはおにぎり、ふかしいも、おやきなど、手でつかんで食べられるようなものをおすすめします。 外食するときの注意点私が自分の子にしていたことは、スーパーでバナナや焼きいもなど、手軽に食べられる食材を調達していたこと。また、1歳過ぎてからは、お店でうどんを注文し、麺だけとりわけてお湯をかけて食べさせていました。 近ごろは、ベビーフードを置いているお店もありますね。 外食時の注意点ですが、大人の食事もテーブルに並びますよね。赤ちゃんが食べたことのない食材や、家よりも熱々メニューもあるでしょう。赤ちゃんの手が伸びないように注意が必要です。 食事を外でできることは、赤ちゃんにとっても楽しいことです。家族で楽しめるといいですね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年05月05日みなさんは離乳食の便利グッズ「モグフィ」を知っていますか? ある日、義姉からモグフィについて教えてもらった私はすぐに購入! モグフィは子どもの月齢に合わせて種類があるのですが、娘が生後7カ月になる直前だったので「モグフィプラス」を購入しました。実際に使ってみると、とっても便利! 今回はモグフィの良いところを紹介します。 「モグフィ」の使い方はとっても簡単!キッズミーのモグフィは、赤ちゃんが自分の手で持って離乳食が食べられる便利グッズです。使い方は簡単! まずはシリコンサックを本体にセットし、月齢に合わせて調理した食材をシリコンサックに入れます。パチンと音がするまでフタを閉めたら準備は完了です。赤ちゃんにモグフィを持たせて、離乳食の入ったシリコンサックをカミカミしながら食べてもらいます。 取っ手は赤ちゃんの小さな手でも持ちやすい形で、シリコンサックは赤ちゃんの手では外れないようにロックできるので、中身が漏れることもなく安心ですよ。 「モグフィ」は自発的な食事を応援モグフィのシリコンサックはおしゃぶりに似た形なので、わが家の娘も嫌がることなくスッと口に入れてくれました。モグフィを使っていて「これはいいな!」と思ったことは、“赤ちゃんが受け身ではなく自発的に離乳食を食べてくれる”ということです。 娘を見ていると、どうやったら中身が出てくるか自分で試行錯誤しながら食べている様子にビックリ! 商品説明に書いてあった「自分で食べる力を育てます」という言葉に納得です。 「モグフィ」を使えばママも一緒に食事ができる!わが家の娘はもうすぐ生後7カ月。モグフィを使って離乳食を食べてもらっている間は、私も一緒に食事ができるので本当に便利です。 また、ハイハイができるようになり、ますます目が離せなくなった娘。なかなか家事も進みません。そんなときもモグフィの出番! おやつの時間に、小さく刻んだバナナなどを入れて娘にモグフィを渡すと、静かに座って食べてくれます。様子を見ながらではありますが、食べている間にささっと家事をすることもできて、とても助かっています。 ▲kidsme「モグフィプラス」 自分で食べる力を育ててくれる「モグフィ」。気になった方はぜひチェックしてみてください! 子育て中の忙しいママは便利グッズをフル活用していきたいですね。 著者:春野心花子育て中のママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。
2019年05月05日妊娠したことに気付かなかったほど、つわりがなかった妊娠初期。長女を妊娠しているときはつわりがありましたが、次女のときはつわりがなく、とてもラクでした。ただ元気な分、反対に困ることもあったんです……。 つわりがなかった妊娠初期次女を妊娠したときのことです。当時、私は生理不順だったこともあり、生理が来ないことをあまり気にしていませんでした。長女を妊娠したときにあったつわりの症状もなく、妊娠だとは思っていなかったのです。さすがに、こんなに生理がこないのはおかしいという段階で検査をしてみると、すでに妊娠3カ月でした。 その後もほとんど体調に変わりはなく、普段の生活に支障がなかったので、今まで通り、買い物で荷物を持ったり長女を連れて出かけたりしていました。 元気なのに休む自分に罪悪感つわりがないこと自体はとてもラクでしたが、そんな私の元気な様子を見て、主人や同居している主人の家族も安心し、手助けや用事を頼みにくい状況でした。逆に「休んでいたらダラけていると思われるのでは……」と気になり、長女のお昼寝のときに一緒に横になる自分にすら罪悪感を覚えていました。 そんなとき、妊婦健診でつわりのない私の生活について話をすると、助産師さんから注意を受けてしまいました。 赤ちゃんがいるという自覚を持つこと 助産師さんに「いくら元気に動けていても、おなかの中では赤ちゃんが成長しているということを自覚してください」と少しきつめに指導を受けました。私のようにつわりのない人は、周りに頼りにくい状況になり、ついつい無理をしてしまうことが多いんだそうです。 私は家族に「つわりがなくて元気だけど、おなかの中の赤ちゃんのためにも無理はできない」という話をして、それからは重い荷物は主人にお願いし、家事も休み休みするように心がけました。周りの協力のおかげで、大事な妊娠初期を無事に過ごすことができました。 つわりがないといつも通りの生活ができるので、ラクな反面、周りからの手助けも借りにくくなりました。それでも、おなかの中には大事な赤ちゃんがいます。無理のない妊娠生活を心がけたいですね。 ✿❀ベビカレ春のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事をいつもより増量し、毎日5本以上お届けする期間限定の“マンガ祭り”開催中! 人気のレギュラー連載6作品に加え、新たにゲスト連載10作品が登場します♪イラスト:sawawa著者:深田よう子三児の母。夫とは二回り近い年の差婚。子ども服のショップ店員など、結婚するまでは子ども向けの仕事に携わる。現在は芸能や育児に関する記事を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月21日3月29日、「授乳・離乳の支援ガイド」が12年ぶりに改訂され、厚生労働省がその内容を公表しました。そこで今回は、「授乳・離乳の支援ガイド」とは? 改訂のポイントなどについてご紹介します。 「授乳・離乳の支援ガイド」って何?「授乳・離乳の支援ガイド」は、妊婦さんや子どもに関わる医師・助産師・保健師・管理栄養士などの保健医療従事者が、基本的な事柄を共有し、一貫した支援を進めるために2007年に作成され、自治体や産院などの医療機関で活用されてきました。 そこから10年以上が経過し、科学的知見がたくさん集まり、子どもを産み育てる環境・働く状況が変化し、母子保健施策の充実など、授乳や離乳を取り巻く社会環境も変化しました。そこで厚生労働省は、支援ガイドの内容を検証し改訂するために、2018年11月に研究会を作り、検討を重ねてきました。そして、2019年3月、新たな「授乳・離乳の支援ガイド」の内容が公表されたのです。 改訂の主なポイントを解説!今回の改訂では以下の4つがポイントとなっています。 1)授乳・離乳を取り巻く最新の科学的知見等を踏まえた適切な支援の充実日本だけでなく、世界中でさまざまな分野に関する研究がおこなわれています。授乳や離乳に関する内容も同じです。前回、支援ガイドが公表されて以降、授乳や離乳に関する知見がたくさん集まり、科学的根拠に基づいた支援内容が充実しました。 たとえば今回の支援ガイドには、子どものアレルギー疾患予防に関して、母親の食事は特定の食品を極端に避けたり過剰に摂取する必要はないということや、母乳の利点などが明記されました。そして、先日販売が開始された「液体ミルク」も、コラムという形で特徴や使用上の注意点に触れています。 2)授乳開始から授乳リズムの確立時期の支援内容の充実2005年度の乳幼児栄養調査の結果を見ると、「赤ちゃんが生まれたら母乳で育てたい」と希望する妊婦さんの割合は9割を超えており、前回公表された支援ガイドでも、母乳育児支援に関することがメインとなっていました。 今回改訂された支援ガイドでは、前回の支援ガイド同様「授乳の支援に当たっては、母乳や育児用ミルクといった乳汁の種類にかかわらず、母子の健康の維持とともに、健やかな母子・親子関係の形成を促し、育児に自信をもたせることを基本とする」との記載があり、妊娠期から母乳・育児用ミルク・混合に分かれて、授乳が確立・継続・離乳へ移行できるようにするための支援のポイントが記載されています。また、母乳で育つ赤ちゃんは生後6カ月の時点で鉄欠乏やビタミンD欠乏を起こしやすいということから、離乳食の開始時期や進み具合によって、鉄分やビタミンDを含む食品を積極的に摂ることの重要性も追加されました。 3)食物アレルギー予防に関する支援の充実今回改訂された支援ガイドによると、食物アレルギーを持つ3歳児の割合は増加傾向にあり、アレルギーを持つ子どもは年齢が低いほど多いとしています。そのため、前回の支援ガイドでは、食物アレルギーに関して参考資料のみの提示でしたが、改訂された支援ガイドでは、食物アレルギーに関してきちんと項目が立てられ、具体的な内容が記載されています。 たとえば、アレルゲンとなりうる食品の適切な摂取時期に関しては、遅らせる必要はない(卵の摂取は生後5〜6カ月からOKになった)ことや食物アレルギーを持つ子どもに対しては医師の診断に基づいた支援が必要であり、自己判断はしないことなどが新たに追加されています。 4)妊娠期から授乳・離乳等に関する情報提供のあり方「授乳・離乳の支援ガイド」が初めて作成されたころから今も変わらず子育てにまつわる悩みごとはさまざまあり、なかでも授乳や離乳食に関することが多くを占めています。しかし、今ではネットでさまざまな情報が簡単に得られる時代となりました。便利になった反面、情報が氾濫し、何が正しいのかわからず余計に不安になってしまったり、間違った情報を鵜呑みにしてしまうということもあります。妊娠・出産・育児に関わる専門家が正しい情報をきちんと伝えることはもちろんですが、子育て中の方々に対する絶え間ない支援も欠かせません。 前回の支援ガイドでも授乳支援の推進に向けての支援体制について触れていましたが、あまり具体的ではない印象がありました。しかし、今回改訂された支援ガイドでは、授乳及び離乳に関わる支援体制について、時期・提供される情報・支援内容・母子保健事業・相談・支援機関などの概要が参考資料として入っており、一貫した支援提供が期待されます。 「授乳・離乳の支援ガイド」の改訂に伴い、これまでの授乳や離乳食の進め方などの指導内容に変化が生じ、戸惑ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。そんなときは、「授乳・離乳の支援ガイド」が改訂されたことを知っていると、「あれ!?」って思ったときに、専門家に確認することができますね。今回の改訂を期に、より一層子どもを産み、育てている方々に寄り添った支援が充実するといいなと思います。※参考:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」
2019年04月16日こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。離乳食をスタートしたてのママからよくある質問は「離乳食が始まってからうんちに変化があるんですが大丈夫でしょうか?」というもの。 離乳食スタートする前よりもやわらかいけど、病院に行ったほうがいいのか? 赤ちゃんは機嫌よくしているので、病院に行くまでもないのか? などと迷ってしまうママもいるようです。そんなときにママが判断できるうんちのポイントを話します。 うんちがこんなときはどうすればいい?大丈夫?では、離乳食を始めたころの「うんち」に関することでよくある質問を4つ紹介します。 Q1 うんちのにおいが変わった離乳食が始まって間もなく気になるのがうんちのにおい。今まで母乳やミルクしか飲んでこなかった赤ちゃん、食べたことのないものが体の中に入ってくるのですから、うんちのにおいが変化するのは普通のことです。赤ちゃんに食欲があって機嫌が良ければ大丈夫です。 Q2 うんちがゆるくなった5~6カ月ごろ(離乳食初期)の赤ちゃんのうんちがゆるくなることはよくある話です。ですので、離乳食をストップしなくても良い場合もあります。ひどい状態でなければ、おかゆを中心にして離乳食を与えて様子を見ます。下痢がひどくなり一日何度も出るようなら、医師に相談しましょう。病院に行く場合は、おむつを持っていくと「うんち」の状態を説明しやすいですね。 Q3 便秘になった離乳食を始めるまでは毎日2~3回出ていたうんちが、離乳食を始めたら数日に1回になってしまった! なんて話をよく聞きます。まだこの時期の赤ちゃんの腸が未熟なことや、離乳食を食べ始めたことで、母乳やミルクの量が減るなどして便秘になるのです。 便秘になったときは、さつまいも、りんご、バナナ、ヨーグルトなどの繊維のある食べ物を離乳食に取り入れたり、おなかを優しく時計回りにマッサージするなどしてみましょう。 Q4 食べたものがそのままの形で出てきた「おむつを開けたら、にんじんが形そのままに出てきたんです」これも初めてだとちょっとびっくりしますよね。でもよくあることなので大丈夫。消化できていなくて問題はないのかと思ってしまいますが、ひどい下痢になったりしていなければ離乳食は続けて様子を見ていてください。にんじんがそのまま出てきていても栄養はとれているので心配しなくてもOK。もし、にんじんが消化されないのが気になる場合は、細かく切る、裏ごしをしばらく続けてみるなど調理方法を工夫してみましょう。 体にとってお便りでもある便が出ないと、やはり心配ですよね。便を見るときの判断になるのは、赤ちゃんの機嫌や食欲です。機嫌が悪い、下痢が続いている、おなかが張っている、うんちをするときに長く気張っている、食欲がないなど、いつもとは違う様子があれば医師に相談しましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年04月11日0歳から活躍普段の料理にも離乳食にもOKコストコのアップルソース赤ちゃんの離乳食の代表といえば、すりおろしリンゴ!離乳食初期から使えるのはもちろん、消化がいいので体調が悪いときの子どもの食事として、お医者さんに勧められることも多いですよね。ただ、正直すりおろすのって大変。すりおろしてるそばから変色しちゃうし。新鮮なすりおろしリンゴを手軽に用意できたら……。そんなママのささやかなる願いを叶えてくれるのが、今回紹介するコストコのオリジナルブランドKIRKLAND Signature(カークランド シグネチャー)のアップルソースです。《 紹介者 》FROM FIRST Museeプロデューサー春名亜美さん読者モデルユニット「JAM」の元メンバーで、現在はアパレルブランド「FROM FIRST Musée」のプロデューサーやママモデルとして活躍。プライベートでは4歳と1歳の男の子のママ。読者モデル時代から支持されるセンスの良さはそのままに、リアルなママ目線も加わったライフスタイルブログ(やインスタグラム(@amiharunaami)が人気です。]コストコで見つけた掘り出し物ママ友がコストコで見つけた掘り出し物!ちょうど次男の離乳食が始まった頃に、「KIRKLANDのアップルソースが便利でオススメだよ」と教えてもらって、コストコに行った際に購入しました。1パウチ90gのアップルソースが24パック入って、1500円ちょっとくらい。一番気になる原材料は、有機オーガニックのリンゴとビタミンCだけ。砂糖や余計な添加物も入っていなくて、ママとしては安心です。離乳食から料理の隠し味までいろいろ使えるアップルソースとパッケージにはありますが、実際はすりおろしリンゴのような感じです。自分でおろすよりもなめらかな舌触りのように思います。リンゴの自然な甘みもあって、我が家の子どもたちは大好きです。必死で飲みます(笑)。離乳食としてはもちろん、ヨーグルトやパンケーキに混ぜたり、カレーの隠し味に入れたり、普段の料理にも使えるのでとても重宝しています。コストコの商品って、大容量なので期限までに使い切るの大変ですが、これは毎回ちゃんと使い切れます。外出時のおやつや旅行にも便利さらに、このアップルソースの魅力は、持ち運びやすいところ。パウチに入っているので、飲むゼリー的な感覚でそのまま口にすることもできます。お出かけや旅行のときのおやつとして、いつも持ち歩いています。一見、小さく見えるこのサイズが、子どもの手にはぴったりで!そんなところも気に入っています。自宅にストックしておくと、急に風邪をひいたときや災害時など、いざ!というときに役立つと思います。Text:Kyoko Isobe
2019年02月24日■食事のたびに大騒ぎ! 食欲旺盛な娘娘の離乳食完了期…苦労しました。食べるんです。モリモリ食べるんですが「食べ過ぎ」で苦労しました。人が食べてるのを発見すると「とにかく欲しい! 私にもよこせ」とギャン泣きです。おかげでこちらが自由に食べることができず大変でした(´;ω;`)どうしても帰宅時間の関係で一緒に食事できないパパはもっと大変です。「娘がバナナ食べてる間に食べなければ!」という感じで、早食い競争になってました。■パパは「バナナ」!? パパ本人の反応は…?そして…ついに「バナナ」だと認識されるパパ。 帰ってくるなり「こいつはバナナだ!こいつがいるとバナナがもらえる!」とバナナ連呼です。仕事から帰ってきて開口一番、バナナだと言われて落ち込むかなと思ったのですが…すっごいポジティブでした。育児にはポジティブさも必要なんですね。私も落ち込まないでなんでも笑える方向にもっていきたいです。
2019年01月25日こんにちは! PUKUTYです!今回は「離乳食」というテーマで描きました。急がずマイペースに離乳食は始めればいいやと考えていたのですが、5ヶ月入った頃から食事中息子がじっとこちらを見るようになり、食に興味が湧いてきたのか!? という事で離乳食スタートする事にしました。え?こんなスムーズでいいの?と思うくらいパクパク食べてくれていた最初の一週間。2週間目から嘘のように食べなくなり、無理やり食べさせようとすればするほど悪化していく状況…完全にお手上げ状態でした…。それからは苦労の日々…周りの人にアドバイスをもらったりして、とにかく色んな作戦を試したのですがことごとく失敗し、何度も心が折れかけました…泣2か月後…諦めず粘る事約2ヶ月!やっと口を開けてくれた息子に感動!!!それからは徐々に食べてくれるようになり、量も増えてきて、食べムラはあるけど11ヶ月の今では、三食食べてくれるようになりました。「いつかは食べる」個性もありタイミングも違うのはわかっていても、食べないと心配になっちゃいますよね…。がんばって良かったです!
2019年01月23日クリスマスの色と言えば赤。食事にも赤い食材を取り入れて、クリスマスシーズンを盛り上げましょう。どれも簡単にできて、離乳食への応用も可能です。ミニトマトでちっちゃいカプレーゼトマト、モッツァレラチーズ、バジルで作るカプレーゼはイタリア料理の定番の前菜です。彩りも鮮やかでクリスマスカラーそのものです。◆大人用今回はミニトマトを使って大人がつまんで一口で食べられるようにしました。モッツァレラチーズは切れているタイプの商品を購入すれば切る手間も省けます。(材料)ミニトマトモッツァレラチーズバジル(作り方)1. ミニトマトのおしり側から切り込みを入れる2. モッツァレラチーズとバジルを適当な大きさに切って、ミニトマトの切れ込みに挟む3. オリーブオイル、塩、こしょうをかける◆離乳食後期~完了期この時期の子どもはトマト、チーズ、バジルともに食べられますが、トマトの皮が苦手な場合は湯むきしてください。モッツァレラチーズが不安な場合はカッテージチーズや1歳から食べられるチーズを使うと安心です。バジルは香りが強いため嫌がる場合があるので、サラダ菜や茹でた小松菜など他の野菜と入れ替えてもOK。写真では枝豆を使っています。(作り方)具材をすべて一口サイズに切って和えます。お好みにより調味料を加えてください☆離乳食期の注意初期はチーズを使わない方がよいでしょう。代わりの白い食材には豆腐や白身魚を。またバジルは刺激が強いのでほうれん草や小松菜を使いましょう。パプリカで鮮やかなゼリー寄せ赤い色が鮮やかな赤パプリカのほか、切り口がかわいいオクラやヤングコーンを使ったゼリー寄せです。食材は何を入れても大抵おいしくなります。◆大人用・離乳食完了期食べるときに切り分けることで具材が子どもの一口サイズになるので、子どもも一緒に食べられます。また、パプリカはピーラーで皮をむいておくと子どもも食べやすいです。ゼラチンの使い方は商品パッケージなどで確認してください。今回はクリスマス用ということで、大根で雪、きゅうりとにんじんでツリーを表現してみました。切り口がツリーになるように重ねて配置します。上にのっている雪だるまは大根とにんじんです。また、容器は牛乳パックを切って、内側にラップを敷いて利用。容器の大きさを自由に変えられることと、完成後に取り出しやすいというメリットがあります。(材料)コンソメキューブ粉ゼラチン赤パプリカオクラヤングコーン大根きゅうりにんじん(作り方)1. 食材を切る。オクラやヤングコーンはそのままでOK、その他の食材はオクラ等に合わせて細長く切る2. 食材を茹でて、取り出す3. ゆで汁にコンソメキューブなどで味を付ける4. 茹でた食材を容器に並べ入れる5. コンソメスープにゼラチンを溶かし、食材を入れた容器に流し入れる6. 冷蔵庫で冷やし固める※コンソメを入れるときに同時に牛乳を入れてクリーム味にすると全体が白くなって、それもクリスマスらしくてかわいいです◆離乳食中期~後期ゼラチンは完了期以降に食べられるようになるので、スープとして完成させます。パプリカ、オクラ、ヤングコーンは中期から食べられます。(作り方)大人用の工程の3が済んだら、別の鍋にスープを取り分け、食材を小さく切って鍋に入れ、水を加えて味を整えながら食材が柔らかくなるまで煮る。☆離乳食の注意初期はパプリカを使わない方がよいでしょう。オクラの種も除きましょう。ヤングコーンは通常のコーンのように薄皮を気にしなくていいので使いやすいです。ただし、水煮缶などを使用する場合は塩分が加えられている場合があるので注意してください。イチゴでかわいいサンタさん子どもが好きなイチゴとバナナを使った、見た目がかわいいデザートです。大人用はバナナの代わりに生クリームを使ってもおいしいです。また、顔をチョコペンで描くのも楽しいと思います(私は絵心がなくて断念しました)。◆大人用・離乳食完了期(材料)イチゴバナナ黒ゴマまたはチョコペン(作り方)1. イチゴのヘタ部分を切り落とし、さらに頭と胴体部分に切り分ける2. バナナを切って、イチゴの間に挟む3. バナナの顔部分に黒ゴマの目を付け、イチゴの切れ端で口を付ける4. バナナの切れ端を帽子のポンポンとして一番上にのせる☆離乳食期の注意イチゴ、バナナは初期から食べられます。一口サイズやすりつぶしなど、月齢に合わせてください。家族みんなで素敵なクリスマスを迎えられますように!<文・写真:フリーランス記者nekotaaya>
2018年12月10日ウーマンエキサイトで人気連載中のなきりエーコさんの記事 「“食べない”問題は解決したけれど…離乳食の“後ろめたさ”に悩む日々」 で、離乳食に関するアンケートを実施。アンケートのコメント欄には、ベビーフードを子どもに与えることに“後ろめたさ”を感じるママ、“手作りしなきゃ”とプレッシャーを感じているママの声など、離乳食期にママが抱える複雑な想いが語られました。■62%のママがベビーフードに抵抗あり今回実施したアンケートで「離乳食期に市販のベビーフードをあげることに抵抗がありましたか?」と質問したところ、「ややある(あった)」が41%、「とてもある(あった)」が21%と、合わせて62%のママが「ある」と回答しました。Q1.離乳食期に市販のベビーフードをあげることに抵抗がありましたか?ややある(あった) 41%ほとんどない 22%とてもある(あった) 21%全くない 16%その他 0%市販のベビーフードへの抵抗が「ほとんどない」22%、「全くない」16%と、「ない」と答えた方は合わせて38%。市販のベビーフードしか食べてくれないという場合には、「抵抗がある」と感じているママにとって離乳食期はつらい気持ちを抱えやすい時期とも言えるかもしれません。■ベビーフードに後ろめたさを持つのはなぜ?なぜママたちは「ベビーフードに抵抗をもってしまう」のでしょうか。アンケート結果から、ベビーフードに不信感があるのではなく、「離乳食は手作りするもの」という強い想いを持つママが多いことがうかがえます。子どもが離乳食だった頃、「絶対手作りでないといけない」という思いを持っていました。いま、考えると不思議ですが、当時の情報で「手作りママさんの子どもは好き嫌いがない」といった話をよく目にしたからかも。ベビーフードにしたら手作りを食べなくなってしまうくらいに考えていました。いまは当時の自分に「大丈夫だから」といってあげたい。子育て支援センターのランチタイム、離乳食のお弁当がうまく作れなくていつもベビーフードでした。周りの子たちはママの手作りのお弁当をモリモリ食べていて、これでいいのかな…私は母親として手抜きなんじゃないかな…と悩んだ時期がありました。いまは「食べてくれるならなんでもええわい」と開き直ってます。出産前、栄養士で離乳食や幼児食を作っていたので、わが子にも作ってあげるんだと思っていました。けれど、育児は想像以上に大変でベビーフードのお世話に。でもどこか罪悪感と作ってあげたい思いで葛藤しましたね。少しの時期ですがたくさん悩みました。■抵抗あったママが、ベビーフード使ってみたら…手作りにこだわりを持つママが多い一方で、ベビーフードに抵抗があったけれど、いざ使ってみたら「イメージが変わった」、「メリットを感じた」と言うママのコメントも。ベビーフードへマイナスの想いを抱いていたママが、どんなことを感じたのか。ご紹介します。料理が苦手な私は、ベビーフードに頼ることが多く後ろめたい思いをたくさん持っていました。ですが、あるブログで「子どもの月齢=母親歴のママより、研究しつくされて工夫されているベビーフードの方がおいしくて当たり前。いきなりそれを超えるものが作れなくて当たり前」という意見を見て、とっても救われました。ママは、ベビーフードで離乳食の勉強をしてるんだっていうくらいの気持ちになることができました。初期は抵抗がありました。専用調理器具を購入して、レンジで10倍がゆ作ったりと、必死で手作りしてました。だけど私が風邪をひいたり、外出先や旅行先で必要だったりで、手作りを持って行くよりは衛生面で安心だと思い…。娘に試しに少しだけ食べさせてみたら、本当に薄味で心配がほとんどなくなりました。私は復職してから市販の離乳食に頼ることが多くなりました。娘もよく食べてくれたのですが、やはり罪悪感が…。しかし夫の「最近の市販の離乳食は栄養があるし、衛生面も安心だし、なにより妻(私)の負担が少しでも減るならいいと思う」という言葉に助けられました。世のお母さん方の抵抗感が少しでも減ればなぁと思います。ほかにも、離乳食を作る間に子どもに泣かれていたママが、「ベビーフードを使うことで、その分子どもと遊ぶようにしたら親子の笑顔が増えた」というエピソードも。ベビーフードは離乳食期の子どもとママをサポートしてくれる心強いアイテムとも言えそうですね。■ベビーフードばかり食べてもいいの?なきりエーコさんのお子さんは、「離乳食中期までベビーフードしか食べなかった」そうで、ベビーフードばかりあげる自分を「母親失格なのでは?」とまで責めていたそうです。しかし、お子さんが離乳食後期になると、ママお手製のおにぎりやおかずを食べてくれるように…! アンケートでは、子どもの現在の様子を交えながら、そんな離乳食期の苦労や思い出を振り返るエピソードも寄せられました。離乳食を始めて1ヶ月です。いまだにおかゆしかたべません(笑)。でも2人目なので、ただただかわいいです。 1人目は薄味を心がけ、白米に慣れさせたいなど、いろいろがんばってました。しかし4歳のいま、煎餅にソースをかけるわ、なんでもケチャップつけりゃおいしいって言うし…。白米なんて、味のりかふりかけがないと、文句言います。当時の苦労はなんだったんでしょう? 「もう好きなように食べてください」と思いますね。1人目のときは、一食毎にすべて手作りにし、本どおりにグラムを計り、消毒をして主食と副菜などとにかくがんばって作ってました! 2人目になると、そんな余裕はなくて初期はほぼベビーフード。手づかみ食べになったら、蒸しただけの野菜とかあげてました。いまは8歳と4歳ですが、2人とも健康だし味覚に差も感じません! だから少量しか食べない時期はがんばりすぎずに、ベビーフードでいろいろな味をあげて楽しむのもありだと思います。ちなみにいま3人目が離乳食始めたばかりですが、手作りよりダノンが好きみたいです…こうした体験談を見ると、ベビーフードも「いろんな味の経験」ぐらいの気持ちで試してみるのもいいかもしれません。■“食べる”ことの練習は始まったばかり離乳食期の子どもはまだ“食べる”ことの初心者。何を食べるのも未知の体験です。だからこそ、「食べない」理由が、そのまま“好き嫌い”や“ママが作ったから”などの理由でくくれるものではないような気がします。なきりエーコさんのお義母さんは「今は食べる練習してるんだもんね。慣れたらママの手作り食べるもんね~」と温かい言葉をかけてくれます。ママたちは、どうしても「手を抜く」ことに抵抗感を持ち、うまくできないと自分を責めてしまいます。でも「食べる練習中」という言葉は、そんな罪悪感を持つママの心を救い取ってくれる気がします。まだ“食べる”ことに慣れない子どもたちに、“食べる”楽しみを教えたい。そして“健康に育ちますように”とママたちの試行錯誤している様子が伝わってきた今回のアンケート。子どもが食べるか食べないかで、ママの気持ちも喜んだりがっかりしたりすることもあると思います。でも、まずは目の前の子どもを見て、元気で過ごしているのであれば、それが一番大切。ママも少し力を抜いて、子どもに寄り添いながら、食事の時間を楽しんでいけたらいいですよね。Q1.離乳食期に市販のベビーフードをあげることに抵抗がありましたか?回答数:339Q2. 離乳食について、ご意見やエピソードなどがあれば教えてください回答数:108アンケート集計期間:2018/9/21~9/25
2018年10月05日生後5、6カ月頃から始まる、離乳食。月齢が進むにつれて食べられる食材や量が増え、食のバリエーションも広がっていきますよね。でも同時に「必要な栄養を与えられているのだろうか」と悩むママも多くなってくるようです。そこで今回は「バランスのとれた離乳食期の食事」はどんな栄養素を意識すればいいのか、不足しがちな栄養素はなにかについて、小児栄養学の専門家・上田玲子先生にお話をうかがってきました。お話をうかがったのは…管理栄養士 上田玲子先生帝京科学大学こども学部幼児保育学科教授・学科長。小児栄養学、母性栄養学、栄養教育学、公衆栄養学などさまざまな栄養に関する学問を学び、栄養コーチングの手法を開発。食を通して子どもの幸せに関わりたいと活動している。■赤ちゃんの離乳食「栄養バランスの整った食事とは?」――息子の離乳食では、食材を増やしたり変えたりするタイミングがわからなくて、離乳食スタートから1カ月間ずっとおかゆばかりをあげていました。野菜など新しい食材はどのタイミングであげていけばよかったのでしょうか?上田玲子先生(以下、上田先生):離乳食がスタートするのって大体、生後6カ月くらいですよね。その最初の1週間くらいはもちろんおかゆで大丈夫。おかゆに慣れてきたな~と思ったら次の1週間はちょっと野菜を足してみるといいですね。そして、また1週間くらいして野菜にも慣れてきたと思ったら、今度はお豆腐を入れてみる。そんな感じで食べられる食材を少しずつ増やしていくといいでしょう。――慣れれば1週間くらいでお野菜やお豆腐などを足していって良かったんですね…! 1つの食材に慣れさせるためには1カ月くらい期間をあけたほうがいいのかと思っていました。上田先生:そんなことはないんですね。様子を見ながらであれば、1週間ごとに新しい食材にトライして問題ないですよ。それで7カ月以降になってからは、栄養バランスを意識しはじめるといいと思いますね。――栄養バランスですね…。よく「栄養バランスの整った食事」って聞くんですが、離乳食の場合、具体的にはどんな栄養素を含んだもののことをさしているのでしょうか?上田先生:そうですね。これは大きく分けて3つあります。1つめは、パンやごはんのようなエネルギー源となる炭水化物。これは体と脳を動かしてくれます。2つめは野菜やきのこ、果物といったビタミン・ミネラル源。これは体の調子を整えてくれます。そして3つめは、大豆やお肉、お魚、卵などのたんぱく質源。これは体をつくる材料になってくれます。――離乳食が始まったばかりの頃のおかゆは、エネルギー源の炭水化物。そこからビタミン・ミネラル源である野菜を少しずつ足していって、そのあとでお豆腐などのたんぱく質源を足していく…。少しずつ3つの栄養素がそろうようにしていけばいいんですね!上田先生:そうです。栄養バランスのことを考えたら、この3つを思い出せばいい。とてもシンプルなんですね。7カ月以降の離乳食をつくるときも、この3つの栄養素が入っているかを確認してみましょう。■離乳食の栄養バランス「1日ではなく1週間単位」で考える――でも先生…。毎日バランスの整った食事をつくるのがプレッシャーになるときもありそうなんですが(涙)。上田先生:もちろんそうですよね。私自身もそうでした。疲れたからおっぱいやミルクだけですませちゃう日だってありますよね。でも、それでも大丈夫。栄養は1日単位ではなく、1週間というスパンで考えればいいんですよ。今日は、バランスの整った食事をつくるのが面倒で、ごはんと納豆だけだった。だけど、次の日は野菜たっぷりのスープをつくった。そうやって調整していければ問題ありません。1週間という単位で見たときに、栄養が整っていればいいんですよ。――本当ですか? 1週間単位で考えればいいと言われると、だいぶプレッシャーがやわらぎます。つくれなかったときも罪悪感に必要以上にとらわれずにすみそうです!上田先生:そう。1日のなかの食事だけで落ち込む必要なんかないんですよ。1週間単位で考えて、体重が順調に増えていっていれば大丈夫なんですね。■赤ちゃんの離乳食「月齢別、不足しがちな栄養素」――月齢別に栄養面で注意したほうがいいことなどはありますか?上田先生:そうですね。生後5~6カ月頃、赤ちゃんは母乳やミルクから8~9割、離乳食からは1~2割の栄養をもらっています。この時期はおかゆがメインの離乳食となります。7~8カ月に入ってからは、先ほど説明したようにエネルギー源、ミネラル・ビタミン源、たんぱく質源といった3つの栄養素がバランスよくとれる食事にシフトしていく必要がありますね。そして9~11カ月目から意識してほしいのが、カルシウム不足と鉄分不足です。――カルシウム不足と鉄分不足…。上田先生:そうです。まずカルシウム不足について説明しますね。カルシウムは骨や歯の材料になったり、神経や筋肉の働きを調整したりと成長に欠かせないものです。母乳やミルクの時期は不足しませんが、1歳過ぎから幼児期に不足しやすいとされているので、食事から積極的にとるように意識していきましょう。手軽に摂取できる方法としては、1~2歳であれば牛乳を1日3~400ml、牛乳が苦手な場合は、スライスチーズやヨーグルトなどの乳製品をとりいれるといいですね。――カルシウム不足には乳製品。なんとなくイメージがわきやすいですね。牛乳が苦手な子はチーズですね。上田先生:そうです。それからもうひとつ注意してほしいのが鉄分不足。鉄分は、不足すると病気にかかりやすくなってしまう傾向があります。鉄分不足になっているかどうかは判断が難しいのですが、症状のひとつとして、発育・発達の遅れがあります。たいてい保育士さんなどが「ちょっと発達がおそいかな」と気づき、そこから貧血検査をして鉄分不足が判明するケースが多いようです。この場合、医師の指示により食事療法や鉄剤の服用等により、改善していくことになります。――そうなんですね…。発育・発達の遅れを感じたとしても「この子の個性だろうから」と見逃してしまうこともありそうですね。上田先生:鉄分不足は、鉄剤をとっていれば1カ月程度で改善されます。ただし、鉄分不足の状態がどれくらいの期間続いていたかによって、発育・発達に影響があるようです。例えば、貧血を発症して1カ月で鉄分不足が判明した場合と、発症して6カ月たってから判明した場合では、後者のほうが発育・発達への影響が大きいのです。特に、2歳未満の貧血はその発見が遅れるほど、成長後も心身に大きな影響を及ぼす可能性があるといわれています。――早くに見つけて、早くに対処することが大切なんですね…上田先生:そうなんです。だから生後5~6カ月の頃は、小さな鉄鍋で小松菜やほうれん草などの青菜をやわらかく煮たり、7~8カ月に入ったら赤身の肉や魚、9~11カ月からはレバーやかきなど、鉄分を豊富に含む食材を離乳食に活用して、常に補給することを習慣づけていきましょう。こうした食材をとり入れていくことで、鉄分不足は予防できます。不足しがちな栄養素を知っておくのと知らないのでは大きく違いますからね。子どもの離乳食は、エネルギー源、ビタミン・ミネラル源、たんぱく質源の3つをとり入れることを意識する、不足しがちな栄養素があることに注意するなどのお話をうかがったことで、シンプルながら大切な栄養素について知ることができました。上田先生のアドバイスを元に、正しい知識を持つことで栄養面から子どもの成長をサポートしていきたいですね。最終回となる次回は、栄養や量が足りているかどうかのチェック方法や、子どもが食べない理由は実は「かむ力」にあったなど、離乳食に疑問や不安をもつママに役立つお話を引き続き、ご紹介していきましょう。参考図書: 『マンガでわかる離乳食のお悩み解決BOOK』 (主婦の友社)監修/上田 玲子 イラスト/あらい ぴろよ 1,296円(税込) 子育て中に遭遇する離乳食の「どうしたらいいの?」にわかりやすくマンガで答える一冊。乳幼児栄養についての第一人者である上田玲子先生が監修し、ゆるかわ、ポップ系を得意とするイラストレーター・あらい ぴろよさんのイラストでママたちの素朴な疑問を解決してくれます。マニュアル通りにはいかない離乳食のリアルなモヤモヤ、不安にもあたたかく寄り添う、悩めるママの離乳食解決本。
2018年09月27日生後6カ月頃から増えるママのお悩みのひとつといえば、離乳食に関するものではないでしょうか? 「正しい与え方がわからない」といった疑問や「食べてくれない」といった不安など、離乳食を与えるたびにうろたえ、迷って悩むママは少なくありません。そこで今回は、小児栄養学の専門家として子どもの栄養に関する書籍を数々監修され、つい最近 『マンガでわかる離乳食のお悩み解決BOOK』 (主婦の友社)を出されたばかりの上田玲子先生に、子どもの離乳食についてうかがいました。お話をうかがったのは…管理栄養士 上田玲子先生帝京科学大学こども学部幼児保育学科教授・学科長。小児栄養学、母性栄養学、栄養教育学、公衆栄養学などさまざまな栄養に関する学問を学び、栄養コーチングの手法を開発。食を通して子どもの幸せに関わりたいと活動している。■赤ちゃんの離乳食「ママたちの“モヤモヤ”」がきっかけ離乳食のお悩みをシチュエーション別にまとめ、その対処法や心構えなどを教えてくれる『マンガでわかる離乳食のお悩み解決BOOK』。コミック形式で描かれている部分が多いので、文章を読むのが苦手な人もとても読みやすくなっています。本のなかでは、上田先生もキャラクターとして登場。赤ちゃんが言葉で伝えられないこと、離乳食における大切なポイントをママたちに寄り添いながら、やさしくわかりやすく伝えてくれています。――上田先生、よろしくお願いいたします。先生はこれまで子どもの栄養に関する本をたくさん監修されていらっしゃいますよね。今回、『マンガでわかる~』を監修することになったきっかけは?上田玲子先生(以下、上田先生):私は普段、管理栄養士としてお母さんたちから離乳食のお悩みを聞くことがあります。でも、私のような管理栄養士に相談するほどの深い悩みではないけれど、お母さんたちは離乳食について日々「モヤモヤすること」を抱えている。それが、出版社の担当者さんとのお話のなかで分かったんです。そうした「相談するほどではないけどモヤモヤ」といったお悩みに寄り添えるような本ができないか、ということでお話をいただきました。そもそも、お母さんたちがモヤモヤするのは、離乳食について知らないことが多いからだと思うんですね。離乳食期の栄養や赤ちゃんの行動の理由などについて、書籍にしろウェブメディアにしろ、伝えるものが意外と少ないと感じます。だから、そこを伝えられたらいいなと思ったんです。漫画家さんがとても優秀な方で、お話をわかりやすくするために私自身を本のなかに登場させてくれました(笑)。■赤ちゃんの離乳食「それが知りたかった!」あるあるお悩み事例――本書では「10倍がゆの定義って?」「離乳食ってどうやって進める?」「ひとさじってどのくらい?」「市販のおやつ量の目安は?」といったお悩みが紹介されていますよね。まさに「そうそう、それが知りたかった!」というママが多いと思います。上田先生:そうなんですね。なんとなくわかっているような気もするけれど、本当のところはどうなの? 正解かどうかわからない…というのが本音でしょう。「これで大丈夫」と自信を持って取り組めるママたちのほうが少ないのかもしれないですね。――本当にそうです。私の息子はもう離乳食期を終えていますが「なんとなく」でかけ抜けてしまったような気がしています。上田先生:そうなんですね。この時期、悩みすぎているお母さんもたくさんいらっしゃると思います。だからそこは「大丈夫」と言ってあげたいですね。1日ではなくて1週間、1カ月と長期的な視点でとらえてみると、少し気持ちに余裕が持てるかもしれないですね。――本のなかには大切な栄養素のお話もありますが、離乳食期の子どもたちの栄養を考えるうえで、特に知っておいてほしいことはなんでしょうか?上田先生:ママたちに知っておいてほしいのは、母乳だけで育てている赤ちゃんの鉄分、たんぱく質不足です。母乳にはさまざまな栄養素が含まれているのですが、初乳(生まれたばかりの赤ちゃんにあげるおっぱい)を100とすると、1年後の母乳のたんぱく質は50、鉄分は60くらいに減ってしまうんですね。減っていっていることに気づかず、母乳をあげているから栄養は大丈夫と過信していると、不足しがちな栄養素が確実に出てきます。だから、その分を離乳食で足していこう、というわけですね。母乳の栄養は、生後6カ月を過ぎてからは過信せず、足りない栄養素は離乳食からとれるようにシフトしていく意識、特に鉄分、たんぱく質が不足しがちになることを覚えておいてほしいですね。――大人でも栄養バランスに気づかう必要がありますが、赤ちゃんの場合、栄養が不足することでどんな影響を受けてしまうのでしょうか?上田先生:そうですね。特に、生後9カ月以降に鉄分が不足してしまうと「鉄欠乏性貧血」になる恐れがあります。つかまり立ちや言葉が少し遅れるといった特徴がありますが、見逃しやすいんですね。早めに発見できればすぐに遅れは取り戻せますから、意識して見守る必要があるでしょう。――子どものこれからの成長のためにも、これは知っておきたいですね。 ■赤ちゃんの離乳食「悩んだ分だけ子どもを理解」――離乳食作りって、やっと子育てのリズムがつかめてきたところで、また新たな壁が立ちふさがるというか…。正解がわからなくて「どうしたらいいの?」と、ひとりで悩んでしまっているお母さんも多いような気がしています。上田先生:子育てって本当に悩みがつきないです。離乳食は「食べること」で実際に目で見えるから、余計に気になって悩んでしまうママも多いのかもしれませんね。――先生にもお子さんがいらっしゃいますが、離乳食期はどんな感じだったのでしょう?上田先生:私も子どもの離乳食期には「今日は口から出した…」「今日は機嫌がいいから食べた!」とか一喜一憂した毎日を過ごしていました。感情の変化が激しいし、そのときはしんどかったです。でも、その毎日があったから、子どもを愛せるようになったんだと今なら思うんですね。どうやったらいいのかな、どうやったら受け入れてもらえるんだろうか…。そんなことを離乳食が始まって考えるようになって、子どものことを理解できるようになった気がしたんですね。もし、離乳食期にあれほど悩まなかったら、今はもっと冷たい親子関係だったかもしれません(笑)。――悩んだからこそ、子どもとの関係が深まったということでしょうか?上田先生:そうかもしれません。赤ちゃんは、おっぱいやミルクなら夢中で飲んでくれますよね。だから「私がいなきゃダメでしょ?」のような、上から目線だった(笑)。でも、離乳食になったら子どものことが宇宙人くらいにわからなくなった。食べなくて暴れて、私も意地になって怒ったりして、格闘しっぱなし。でも、このぶつかり合いがあったから、次の幼児期にうまくすべりこめたかなって思うんですね。試行錯誤して子どもが受け入れてくれたら、一緒になって喜んだり、おいしいねって笑いあったり。どんどん関係が深まっていきました。もし、子どもがなんでもひょいひょい食べてくれていたら、また違った親子関係だったと思います。一人ひとりの食の個性と向き合い、理解しようと務めることは並大抵のことじゃありません。でも、上田先生のお話から「離乳食でとことん悩むことは、親子の絆を深めていることと同じ」と気づきました。そう考えると「どうしたらいいんだろう」と悩むことも、ずっと前向きにとらえられるようになりますね。次回は、引き続き上田先生に、「バランスのとれた離乳食期の食事」はどんな栄養素を意識すればいいのか、不足しがちな栄養素はなにかについてうかがいます。参考図書: 『マンガでわかる離乳食のお悩み解決BOOK』 (主婦の友社)監修/上田 玲子 イラスト/あらい ぴろよ 1,296円(税込) 子育て中に遭遇する離乳食の「どうしたらいいの?」にわかりやすくマンガで答える一冊。乳幼児栄養についての第一人者である上田玲子先生が監修し、ゆるかわ、ポップ系を得意とするイラストレーター・あらい ぴろよさんのイラストでママたちの素朴な疑問を解決してくれます。マニュアル通りにはいかない離乳食のリアルなモヤモヤ、不安にもあたたかく寄り添う、悩めるママの離乳食解決本。
2018年09月23日こんにちは。フリーママライターの横山かおりです。最近暑くなり手作りの離乳食を持ち歩くのは食中毒などの心配にがありますよね。かといってレトルトの離乳食を使用するのは抵抗があるかもしれません。そこで今回はレトルト離乳食との上手なつきあいかた や、私がレトルト離乳食をそこまで嫌厭していない理由についてお話します。レトルト離乳食との距離感レトルト離乳食に手を出しにくいという人は添加物の心配があるかと思うのですが、実は、しっかりと基準がなされた上で作られています。それを踏まえてわが家はレトルトの離乳食と適度な距離をとって、上手くつきあってきたつもりです。レトルトの離乳食は使用していましたが、使用「しすぎないように」もしていました。2人の育児中、わが家がよく使っていたのはお弁当タイプのレトルト離乳食。実際に使用していたのは以下のようなとき です。・外出するとき・パパに子どもたちを見ていてもらうとき・どうしても食事(離乳食)を作る気力や体力がなかったとき外に食事に行くとき、離乳食が置いてあるお店はかなり少ないですし、自分で離乳食を持参するのも面倒で…。レトルトの離乳食は野菜もタンパク質も必要な分がしっかり入っていましたし、子どもたちもよく食べたのでかなり助かっていました。でも注意したのは「レトルトばかりあげない」ということ 。「体に悪い」とか「添加物が気になる」という問題よりも、私の手作りの味をしっかり覚えて欲しかったからです。母の味=レトルトの味と勘違いされたら嫌だったし、レトルトに慣れて手作りのものを食べなくなってしまったら嫌だったのでレトルトは必要なときだけにしていました。しっかりパックされているので外出時も食中毒の心配がありません。疲れたときに無理して離乳食を作らなくても大丈夫。精神的に大きな余裕ができるので、レトルトの離乳食はママやパパをきっと助けてくれる存在になるはずです。レトルト離乳食の添加物が気になるママたちへレトルト離乳食は安全面がしっかり保障されています。添加物が気になっているママたちも、しっかり基準値内で管理されている と分かれば安心なのではないでしょうか?大切なわが子の体を作る食事。「体にいいものをあげたい。悪いものはあげたくない」と思うのは当たり前です。私もレトルト離乳食に含まれる添加物などが気になったので、調べたことがあります。多くのレトルト離乳食は「日本ベビーフード協議会」(ホームページはこちら)というところの基準にもとづいて作られているようです。塩分や残留農薬、食品添加物などもすべて管理されています。赤ちゃんが口にするものなので、レトルトでもこだわって作られています。ほとんどのレトルト離乳食は安全が保障されているので、個人的には「そこまでレトルトを嫌厭しなくても」という理由がこれでした。(もちろん考えかたは人それぞれですよ!)それでもわずかな添加物も気になる人には、オーガニックの離乳食 をオススメ します。多くのオーガニック離乳食はネット販売や自然食品を取り扱うお店で購入できます。最近では多くのお店から色々な種類のものが販売されているので、赤ちゃんの口にあうものを試してみるのもいいかもしれませんね。添加物を一切排除するのも難しいレトルトの食事や外食の食事を一切絶つと、新たな問題も出てくるようです。これは私のママ友の話なのですが、手作りにこだわった末に出てしまったアレルギーのお話 です。私の友人で、離乳食や幼児食にとてもこだわり、3歳頃まで手作り以外ほとんど与えていなかったママがいます。それはとても徹底していたので、私も尊敬の眼差しで見ていました。でもあるとき外出時にレストランで作られたものを与えてみたら、蕁麻疹のようなものが体中に出てしまったとのこと。色々試したり調べたりした結果、添加物に反応してしまったようなのです。生まれてから3年間一切添加物をとってこなかったため、体が添加物を拒否したのです。これが良いのか悪いのかは判断できませんが、ママ友は「大人になってから生きにくい体にしてしまった」とも言っていました。現在は少しずつ、外の食事にも慣れさせていっているようです。現代の食事はありとあらゆるところに添加物があふれています。もちろん不要な添加物は体に与えたくないですが、生き抜くためには気にしすぎないほうがいい のかな、とも思ってしまいます。----------以上、いかがでしたでしょうか?添加物などを気にしてレトルトの離乳食を使用していないママは多くいます。また「手作り」が誉められる世の中なので、レトルトに罪悪感を持ってしまうママも多くいます。手作り離乳食が苦になっていないのならいいのですが、たまに「食にこだわりすぎて疲れているママ」 も見かけます。離乳食がストレスになってしまうなら、少し縛りをゆるめて、心に余裕をもたせてみるのもいいのではないでしょうか。レトルトの離乳食もしっかり管理されています。レトルト離乳食をオススメしているわけではありませんが、困ったときの救世主にはなってくれる はずですよ。●ライター/横山かおり●モデル/赤松侑里
2018年07月19日こんにちは、ライターのホコリです。0歳児を子育て中のみなさん、離乳食の食べ具合はいかがでしょうか。今や食いしん坊2歳児の娘も、離乳食完全拒否! の時期がありました。そこで、今回はホコリ的離乳食拒否の乗り越え方を紹介したいと思います。料理が得意じゃないわたしにとって離乳食は結構なハードルだったので、本当は6ヶ月すぎてゆっくりスタートしようと思ってました。しかし、子育て初心者ゆえに「生後6ヶ月に5ヶ月用メニューからスタートしたら、7ヶ月になった時に市販の7ヶ月用のベビーフードが食べれない?」と頭の固いわたしはなぜかそう思ってしまったのです。今思えば、そんなことないんでしょうけれども…。なので、5ヶ月過ぎに産院で貰った離乳食の進め方表に律儀に倣ってやっていました。「なんだ、食べてくれるじゃないの!作り甲斐あるわ〜!」そう思ったのもつかの間…離乳食を始めて3週間が過ぎ、わりと順調かと思っていた離乳食タイムもやがて苦痛の時間になっていきました。スプーンを拒否!口に入れたと思ってもブーッ!と吹き返され、しまいには泣かれて終了!…心が折れます 。一生懸命作った離乳食のストック…ゴミ箱行き。今日は食べてくれるかも?!今日は!今日は…と思い続けて数日、わたしの心は完全に折れたのでした(涙)わたしはインスタグラムに育児絵日記や心境をアップしているので、「離乳食だめだー(泣) 」という投稿をしてみました。そうすると、「うちもです!」「上の子の時そうでした!」といったコメントをたくさんいただき、中には「1歳や2歳までほぼ母乳やミルクで育ったけど、今はよく食べるし元気です!」という声も。「確かに、食べない子は本当に食べないし、これは離乳食を用意しようとしまいと、結果同じなのでは…?」そう思ったわたしは離乳食休止を決心 しました。また、小児科を鼻風邪で受診したらちょうど離乳食の話になり、「5〜6ヶ月スタートでは早すぎるくらいなので、9ヶ月くらいから始めても大丈夫!」とお医者さんに言われ、(いろんな観点から諸説あると思いますが。)心が軽くなったのでした。考えてみたら、離乳食は栄養をとるためのものではなく、食べる(噛む・飲み込むなど)練習のためのものであり、食べなきゃ育たないわけではないんですよね。うちは結局9ヶ月まではほぼ母乳 、たまに気まぐれで果物を与えると手掴み食べしてました。そして9ヶ月、再スタート。メニューは5ヶ月の子と同じ10倍粥。と、手掴み用の柔らかく茹でた野菜!なんともちぐはぐな献立ですが、手掴みに興味があったのでよく食べてくれました。お粥も通常のペースよりだいぶ早く軟飯になっていきました。ここで心配になるのが、ちゃんと噛めているのか?水で流し込んでいるのでは? というところ。うちでは少し歯ごたえが残るかな、くらいに茹でた野菜やおやきを作って与えていました。2歳になった今もしっかり口を動かして食べています。うちは育児書には載っていない離乳食の進め方をしましたが、結果とても楽な道でした。離乳食食べなくっても、いずれ食べるようになるんです。ずっと母乳やミルクを飲んでいる子どもはいません。初めての育児はつい頭が固くなりがちで、周りの同月齢の子と比べがちですが、我が子と自分自身に合ったやり方があると思います。「うちの子、離乳食食べなくて…」「月齢が若いよその子は食べてるのに…」「せっかく用意したのに、悲しい…」なんてお悩みの方、一度思い切って離乳食お休みしてみてはいかがでしょうか?母親がやりやすい育て方も大事だと思います。●ライター/ホコリ
2018年07月09日うちはモフモフ暮らし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
やっぱり家が好き〜おっとぅんとみったんと私〜