現在3歳のこっちゃんは、この3年間とにかく泣いてばかり。夜泣き、着替え、歯磨き、入浴、お出かけなど、日常のあらゆる場面で大泣きするため、ママは毎日泣きセンサーに怯える日々でした。育児を楽しいと思えず、同年齢の子どもと比較してしまう自分にも嫌気がさし、自信を喪失してしまいます。それでも、日々こっちゃんと向き合い、育児に奮闘し、その先にあったのは?小児科で処方された漢方と塗り薬を試しても夜泣きはおさまりません。しかし、良いこともあり、処方された塗り薬でこっちゃんの肌荒れが改善しスベスベになったのです。 肌が綺麗になり夫婦で感激するも、肝心の夜泣きとかんしゃくは続きママはゲッソリしてしまいます。 疲れ果てたママは「こっちゃんを生かす!!」それだけで十分なのでは? と思うようになるのでした。 激しすぎるイヤイヤに変化が!? こっちゃんの夜泣きとイヤイヤ期に振り回されながら、日々をこなすママ。こっちゃんのイヤイヤは増すばかりで、何をしてもイヤイヤと泣き叫びお手上げ状態に。 もちろん、毎日のお風呂も激しく拒否するこっちゃん。ママは一緒に入ることを諦め、ママと妹のふーちゃんの入浴後に心を鬼にして嫌がるこっちゃんをお風呂に入れるのでした。 しかし、ある日を境にこっちゃんの態度が急変します。なんと、自らお風呂に入ると言い始めたのです。浴槽に入っても泣かないこっちゃんを見て、何が起こったのかとママは驚きを越え動揺するのでした。 ◇◇◇ 子どものイヤイヤ期は成長とともに落ち着くと言いますが「この日」とは決まっていないので、永遠に感じて辛くなってしまいますよね。特に、こっちゃんのようにイヤイヤが激しい子の場合は、まだ終わらないのかと考えてしまうと思います。しかし、突然そのときがくると、こっちゃんのママのように嬉しいと思うより戸惑いが大きいのかも知れませんね。イヤイヤ期に向き合う全てのママに頭があがりません。イヤイヤと向き合うママたちが少しでも楽になることを願います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2024年03月16日診断書が県外では使えない!?想定外の事実が判明それまで私たちが住んでいた自治体では、受給者証がなくても発達支援センターで療育を受けることができていました。しかし、引っ越し先で療育に通うためには受給者証が必要、かつ受給者証発行には医師の診断書が必要とのことだったので、発達支援センターで医師の診断を受けた際に、診断書の発行をお願いしていました。診断書発行の依頼を済ませた私は、申請手続きを再度確認するため、引っ越し先の県の市役所に電話をかけました。受給者証の発行手続きは簡単だと思っていたら、想定外の事実が判明しました。なんと、「引っ越し先の市の病院で発行される診断書でないと受給者証は発行できない」というのです。つまり、私が用意している診断書は、引っ越し先での受給者証の申請には使えないということでした。これには驚きました……このやりとりの前に、市役所で受給者証の件を問い合わせた時には、そんなこと、ひとことも教えてもらえなかったからです。また、新しい病院で診断書を書いてもらうためには、初診を何ヶ月も待たなくてはならず……。せっかく療育に行き始めて娘への効果を感じていたのに、すぐ通えないなんて……と、私はとてもガッカリしてしまいました。落ち込む私に救世主が現れるUpload By マミヤそんな時、たまたま発達支援センターの担当の方から電話がきました。私は、せっかく書いてもらった診断書が引っ越し先で使えないことを伝えました。すると、担当の方は「では、こちらで受給者証を発行してから引っ越ししましょう!それならすぐに使えますから。引っ越し前に発行して受け取れるように私から市役所に連絡を入れておきます」と言ってくれたのです。受給者証を取得した後なら、変更手続きさえすれば、引っ越し先でもすぐに使えるとのことでした。私は翌日、発達支援センターに行って診断書を受け取り、その足で市役所へ行って、受給者証を申請することができました(受給者証は翌日手元に届きました)!担当の方には何度もお礼を伝えたいくらい感謝しています。準備を終えてホッとしていた引っ越し前日……動物園で事件発生!Upload By マミヤ受給者証問題が解決し、引っ越し前日。荷造りなどほぼやることが終わりホッとしていた私は、これが最後になるかもしれないと思い、娘と何度も訪れた動物園に行くことにしました。初めて訪れた時は、入り口すぐの場所にあるキャラクターが描いてある自動販売機の前から30分は動かず、動物に目もくれず走り回り、階段の登り降りを繰り返していた娘。そんな娘も動物をしっかり見て、小走りしつつもたまにこちらを振り返る姿に、成長を感じていました。その動物園の園内には、遊具がありました。娘はそこがお気に入りだったので、最後にそこで遊ぶことにしました。少し遊んで帰る、そんな気楽な気持ちで行ったことが、最大の誤算でした。引っ越し作業が続き、外へなかなか遊びに行けていなかったこともあり、久しぶりの遊具に娘は大興奮。私の声も届かないほどに夢中で遊んだ結果、娘は何かの拍子に遊具のロープから手を離し、顔から地面に滑り落ちてしまったのです。幸いすぐに泣き止みましたが、娘の顔は大きく擦りむけ、出血もしていました。急いで病院に連れて行くと、見た目は派手だけど深刻な怪我ではないと言われましたが……新天地へは顔に大きな傷をつけての出発となってしまいました。引っ越し作業中、多動の娘はどうする?実母のサポートに感謝Upload By マミヤ引っ越しには、私の実母が手伝いに来てくれることになっていました。夫と話し、「多動の娘が引っ越し作業中に部屋の中にいるのは危険だよね……」ということになったので、荷物の搬出の立ち合いなどは夫に任せ、私と娘はひと足先に引っ越し先の県に行き、近くのホテルに泊まることにしました。しかし、私1人では動きの予測できない娘との移動と宿泊に不安があったので、母も一緒にホテルに泊まってもらいました。翌日、3人で引っ越し先の家に向かいましたが、荷物が到着する前の掃除など、娘の面倒を見ながらではとても手が回らなかったので、母のサポートがあってとても助かりました。今思い出してもこの時期は本当に大変で、いろんな方に助けていただいてなんとか引っ越し作業が終わった気がします。わが家の引っ越し事情はこんな感じでした。執筆/マミヤ(監修:鈴木先生より)他県への引っ越しの場合、医療機関の選択も考慮する必要があります。私のクリニックでは全国に神経発達症を診られる仲間がいるので、名刺を見せて携帯で写真を撮ってもらい、後日電話してもらうことにしています。もちろんその名刺宛の紹介状も添えます。それがたとえ海外であっても同じです。逆に、海外や他県から私のクリニックがあるつくば市へ引っ越される方は、クリニックのWebサイトを通じて院長へのメール宛にまずは診られるかどうか相談が来ることも多いです。予約は基本的には受付に直接の来院が必要ですが、海外や他県の方は無理なので電話での予約方式をとっています。電話はなかなか繋がらないことがありますが、メールなら確実に繋がります。私のクリニックの例を紹介しましたが、皆さんの参考になればと思います。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年03月16日これが癇癪?分からなかった未就学の頃Upload By カタバミまちゃが2歳4ヶ月で自閉スペクトラム症と診断された時、まちゃには睡眠障害と偏食と感覚鈍麻に加えて言葉の理解と表出の遅れがありましたが、周りのママたちからよく聞いていた「酷い癇癪」はありませんでした。日中は比較的静かに遊んでくれる子どもだったので、私はまちゃに障害があるとそれほど実感してはいませんでした。まちゃには夕方からの黄昏泣きはありましたが、泣いている理由が分からないことはほとんどありませんでした。まちゃは2歳6ヶ月から発達センターでの療育に通い始めました。療育では、自分の気に入った活動を続けたくて引っくり返って怒り泣く事はありましたが、最後までずっと長く泣いているようなことはありませんでした。年中年長と手厚い児童発達支援事業所と療育園に通ったお陰なのか、そこでも酷い癇癪を報告されたことはなく、就学して2ヶ所の放課後等デイサービスに通っていても「そんなに不機嫌は続きませんね。気持ちの切り替えはできています」と言われていました。小1、もしや今さら癇癪・イヤイヤ期?Upload By カタバミ小1の終わり頃、絵の好きなまちゃは教室の黒板に絵を描きたがったことがありました。でもその時は、黒板は授業で使うので制止されたそうです。するとまちゃは30分ほど引っくり返って泣き喚いたと担任の先生から聞いて、私は驚きました。なぜなら、それほど長く怒り続けた事は今までなかったからです。つい先日も放課後等デイサービスの送迎車から降りた時、両目から涙を流し「あーあー!」と大きな声で泣き続けていました。私が職員さんに理由を聞くと「多分別の施設に異動になった職員さんが今日久しぶりに来ていて、まちゃくんと楽しく遊んでいたんです。帰る時間になって、その方との遊びが中断されたのが悲しいのかもしれません」言われました。家族と遊んでいて離れてもこんなに泣くことはないので「そんなに人に執着するとは!」と私は驚きました。そして、家に入ってからも好きな遊び(タブレットで動画を見る)を促しても、好物の焼き芋をすすめてみても突き返してきて長い時間怒り泣いているので、再び驚きました。私から見たまちゃの癇癪Upload By カタバミまちゃ自身も自分の意志が分からず、なんとなく不機嫌になっては忘れていた時期は終わり、意志がはっきりしてきたのかなと感じています。まちゃは月1で言語聴覚士さんの訓練にも通っているのですが、記憶を続ける訓練も少しずつ進んでいるので、何かをやりたかったのに叶わなかったというような、悔しい悲しい記憶も長く続くようになっているのかなと感じています。今までは携帯やタブレットで動画を見せたりお菓子を与えれば不機嫌もだいたい収まっていたのに、最近では怒って受け取らず突き返してくる事も多くなっています。また、声も体も順調に大きくなっているので、少しのイヤイヤも小2のパワーだと周りの目が気になるほど激しいものになっています。今のところ癇癪の内容は、大きな声で「ウワーン!」と喚きながら寝転がり、自分の両耳を両手でバタバタと叩いたり、自分の指を強めに噛んでできた歯の跡を見せてきたりしています。どこかに走り出す事もあります。これらが以前よりも長く続きます。たまに怒ってタブレットや携帯を乱暴に扱ったりするので注意が必要です。これからどんどんひどくなるかもしれない癇癪対策Upload By カタバミ今年の年始に神社へ家族でお参りに行った時も、夫が厄払いをすると急に言い出して人の多い所で長時間まちゃも待つことになってしまい、まちゃは機嫌が悪くなり何をしても収まらず、ヘトヘトになったこともありました。年始の混んだ神社で機嫌が悪くなった時にはすぐ脇に広い河原があったので、まちゃの癇癪に疲れて嫌になった私はまちゃをのびのびさせようと河原に行きました。しかし、まちゃは私の想定を超えてのびのびと遠くに走って行こうとしたので、慌てて追い掛けました。まちゃの不機嫌や癇癪で私もイライラしてくると、おおらかに構えることができなくなって間違った対応をしたり、普段より厳しく接してしまいかえって癇癪を加速させてしまいます。最近は外出のたびに癇癪が起きているので何が原因なのか考えるようにしています。車で出掛けた時には車に戻れば収まったりするので、やはり見通しがつかない外出が苦痛なのかなと思っています。去年私は、絵カードを使って言葉がなくても意思疎通を図れるようになる講座を受講して、発語がゆっくりなまちゃの気持ちを理解できるような工夫もはじめました。また、放課後等デイサービスでも、まちゃに癇癪があったと報告を受けた時には、原因を詳しく聞くことにしています。これからは一層、学校や放課後等デイサービスとも連携して、まちゃの癇癪の原因を探り、なんとか減らしたり軽くして行けたらと思っています。執筆/カタバミ(監修:新美先生)お子さんの癇癪について詳しく教えてくださりありがとうございます。幼児期はそこまで大きい癇癪を起したことのなかったまちゃくんが、小学生になってから激しい癇癪を出してくるようになったのですね。カタバミさんが観察、分析されていたように、まちゃくんの成長とともに、自分の意志が明確になり、記憶がつながるようになったということがありそうですね。また噛んだ歯形をお母さんに見せてくるというところからは、自分がいやだと思っていることを伝えたいというような、アピール的な意味もありそうです。カタバミさんは絵カードを使った意思疎通の仕方を学ばれているとのことなので、絵カードを使った表出の手段が増えると、癇癪でないかたちで、自分の意志を伝えてくれるようになることが期待できますね。また見通しや理由などを視覚支援なども使って伝えたり、癇癪が起きる前後の癇癪が起きやすいシチュエーションをみつけて、そういう場面が極力起きないようにする、代替行動を考えるということに取り組むことで、癇癪は減らしていけそうです。具体的な取り組みを始めておられるので、またいつかそれについても聞かせてもらえたらうれしいです。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年03月15日2歳半から早期療育!親子通園クラスで学んだことわが家の息子は1歳半健診の時点で指差しがなく、発語はほぼ喃語の単語のみ、 何事にも興味が薄い子どもでした。保健センターの発達教室に通い、1歳10ヶ月で受けた発達検査で「10ヶ月程度の発達年齢」と分かりました。その後、2歳半でASD(自閉スペクトラム症)と診断され、親子通園クラスがある療育園に通うことにしました。まだ0歳児だった娘と、喃語しか話せず意思疎通が難しい息子を連れての通園は、肉体的にも精神的にも本当ーーーーに大変でした。しかし、療育の専門家である先生が、息子へどのように関わっているのかを間近で見られたことは、大きな学びとなりました。療育園では、あの手この手で反応の少ない息子の気をひいて、"人と関わることはこんなに楽しいんだよ"ということを、遊びやプログラムの中でも教えてくれました。また、親子で一緒に活動する中で、家庭では気づかなかった息子のさまざまな面を知ることができました。例えば、息子が特にリトミックとミュージックケアという音楽療法が好きなことを知りました。逆に、スライム遊びはあまり得意ではないことも分かりました。苦手な活動でも息子なりに取り組み、克服していく姿を間近で見守れたことは、発達の遅れに闇雲に焦っていた私の心を落ち着かせてくれたように思います。Upload By 海乃けだま就学先を見据えての園選び息子は2歳9ヶ月になった頃、喃語から少しずつ2語文を話し始めましたが、まだまだ発音が不明瞭で、ママしか理解できないレベルでした。衣服の着脱はズボンを履けるのみ、食事はスプーンをなんとか握るように持つことはできましたがほぼ手づかみ、排泄に至っては尿意の訴えもなく完全にオムツ……。このように、言葉の発達も身辺自立も進んでいませんでした。私たちの住んでいる地域では、多くの子どもが3歳児から幼稚園の年少クラスに入りますが、その時点では、地域の幼稚園は息子には難しいと考えていました。そのため、年少の間は少人数で手厚くサポートしてくれる療育園の単独通園クラスに通うことを決めました。療育園の単独通園クラスで過ごした1年間で、息子はできることがかなり増えました。言葉については、まだ一方通行な会話でしたが、発音もしっかりしてきて、ママ以外の人にも聞き取れるようになりました。身辺の自立も、衣服は前後ろを間違えることはあれど、自分で着脱できるようになり……なんとオムツも外れました(療育園の先生方には感謝してもしきれません…(涙))!!自分でできることが増えてきたので、年中の年は地域の幼稚園に転園することも視野に入れ始めた時、療育園の先生との面談がありました。先生は「ひとでくんは、地域の小学校に行けると思います。なので、地域の小学校に通うなら、もう1年療育園の単独通園に通って、集団に対応する力をつけてから幼稚園に転園するほうが、ひとでくんにとっても良いと思います」と話してくれました。その頃の息子は、療育園で自信をたくさんつけてもらい、みんなの前で発表する時や当番などに俄然やる気を出していました。先生からのアドバイスを受け、今はまだ、より大きな集団で過ごすことを目指すよりも、少人数で手厚くサポートしてくれる環境のほうが息子にとってプラスが多いと感じました。その結果、年中の間は引き続き療育園に通い、年長から地域の幼稚園に転園することに決めました。Upload By 海乃けだま年長で療育園から幼稚園へ転園した息子は?そして小学校入学へ……さらに1年間療育園へ通った後、息子は地域の幼稚園の年長クラスに転園しました。息子が転園した幼稚園は、1クラス十数人ほどの比較的少人数の園です。1学期の間は、まるで息子専属のように、加配の先生がぴったりついていてくれました。転園してきて最初の2ヶ月ほどは、息子も新しい環境にすぐにはなじめず、幼稚園での活動に参加しないことや、家で不機嫌になったりすることもありました。今では、多少の登園しぶりをすることはあるものの(家でマイペースに遊びたいため)、幼稚園に着いてしまえば笑顔で「ママいってきます!」と言ってクラスに入っていきます。運動会・保育参観・展示作品の製作・音楽会・劇の発表……この1年間でさまざまな行事がありました。しかし、息子は自分の出番まできちんと椅子に座って待っていたり、セリフを言って役を演じたり、楽器をリズムに合わせて鳴らしたり……思わず目頭が熱くなる思いでした(涙)。加配の先生も、3学期の今では息子に付きっきりではなく、少し遠くからの見守りで対応してくれています。このように息子の成長を感じる一方で……当然ながら同級生のお友達も、年長の1年間でぐんぐん成長していきました。療育園の時にはあまり気にならなかった周囲との差に驚かされ、内心ショックを受けることも多々あります。しかし、小学校へ入学する際に顔見知りのお友達がいることは、息子にとって安心材料となっているようです。そして、1年間幼稚園で一緒に過ごしたお友達は、息子のことをよく分かってくれているので、息子が困っている時に声をかけるなど気を配ってくれて、とてもありがたく思っています。先日小学校の体験入学があり、息子がどんな感想を伝えてくるのかドキドキしていましたが、小学生のお兄ちゃんお姉ちゃんにも優しくしてもらい、とても楽しかったようでホッとしています。Upload By 海乃けだま今回は、発達ゆっくりマイペースなわが家の息子の、就学に向けた園選びの経験をお伝えしましたが、同じように悩んでいらっしゃる方の参考になれば幸いです。執筆/海乃けだま(監修:鈴木先生より)言葉の遅れがあるお子さんを診た時、小児科医がまず考えるのは「難聴」の有無です。2歳までに単語が、3歳までに2語文が出てくれば正常範囲内と考えます。聴性脳幹反応(ABR)という寝かせて行う検査で難聴の有無は判定可能です。もし難聴が判明すれば耳鼻科で補聴器などの相談に入ります。先天的な難聴は新生児期に産婦人科で行うスクリーニング検査でほぼ分かりますが、後天的には中耳炎後などが多いため、ABR検査が必要になります。言葉が出ていたとしても、一度はABR検査をすることをお勧めします。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年03月15日乳児期には笑顔で見守っていた娘の指しゃぶりも、卒乳して1歳半を過ぎたころから「そろそろやめさせるべき?」と悩み始めました。幼稚園へ入園する3歳までにはやめさせようと指吸い防止グッズや絵本を試してみましたが、どれも劇的な効果はなし。「もうすぐ5歳、来年は年長なのに……」あきらめかけていたとき、パパのあるひと言でその日から指吸いを卒業できました。赤ちゃんのころから四六時中……娘は、赤ちゃんのころから昼夜問わず指を吸っていました。おしゃぶりを与えることはなく、乳児期は指吸いについて注意しませんでした。そして、1歳半ごろから指吸いの注意をし始め、幼稚園入園までにやめさせることを目標にしていました。 対策として、2歳前ごろには子どもが舐めても害がない、爪噛みや指しゃぶり防止のマニキュア(おもちゃなどの誤飲防止に使用される安息香酸デナトニウムという苦味成分を配合した物)を爪に塗りました。舐めた瞬間は“苦い”という顔をしましたが、舐め続けてしまうため効果はありませんでした。 いよいよ幼稚園の入園が迫った3歳目前に、指吸いをやめるように促す絵本を購入。大きくなった娘にとって指吸いは恥ずかしいこと、やめたほうが良いことと認識させる効果はありましたが、やめることはありませんでした。 無意識の睡眠時は何をしてもダメ……幼稚園入園後は、幼稚園から帰宅した昼間に手持ち無沙汰なときは指吸いしている姿が見られましたが、徐々に昼間は指を吸うことがなくなりました。 ただ、本当に厄介だったのは夜間の指吸いでした。入眠の際は布団をかぶって隠れて指を吸い、完全に熟睡しているときも指を吸い……。こちらがそっと口元から指をはずしても、またすぐに吸うのでとても困りました。また、就寝中に指を吸うことで寝起きの娘の口臭は最悪……。指の臭いもひどいものでした。 爪噛みや指しゃぶり防止のマニキュアも、指吸いをやめるように促す絵本もほとんど効果がなく、指吸いをしているところを発見したら口頭で注意するしか術がない……。昼間は吸わなくなっても寝ているときは注意することもできず、無意識なので指がはずれなくて半ばあきらめていました。 5歳目前にやめたのはアニメのおかげ!?あと1カ月で5歳の誕生日を迎えるというころ。幼稚園の友だちから「乳歯が抜けて永久歯が生えてきた」という声が聞こえ始め、いよいよ睡眠中の指吸いをやめさせなければ歯並びに影響が出る、と焦っていました。 そんなとき、娘がハマっていたアニメの中に、嫌われ者の出っ歯のキャラクターがいました。パパが娘へ「娘ちゃん、かわいいのにこのまま指を吸い続けたら●●みたいな出っ歯になっちゃうよ」と言いました。これを受けて娘は「嫌だ! もう吸わない、やめる!」と宣言。 私は正直、「そうは言っても無意識だし、吸うんだろうな」と思っていました。ところが、その日の夜は一切指を吸っていませんでした。寝起きで口臭と指のにおいを確認しても無臭! その日を境に夜間も指を吸うことがなくなりました。 言葉がわかるようになったころから私は、娘に「前歯が出てしまうからやめようね」と指を吸い続けるとどうなるか具体的に説明して指吸いを注意していましたが、娘には響いていませんでした。パパの「●●みたいな出っ歯になっちゃうよ」のひと言は、出っ歯のイメージがわきやすく、そうなりたくないと思わせたようです。そのおかげで“指を吸わない”という強い決意が固まり、無意識だった夜間の指吸いを卒業することができました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:寺田梓地方在住で、幼稚園へ通う5歳の娘を育てる母。フリーランスの編集・ライターとして在宅勤務をしている。監修者・著者:助産師 松田玲子
2024年03月14日寝ない!とにかく寝ない2歳児!タケルは、乳児期はとても大人しい赤ちゃんでした。今思えば、ちょっと大人しすぎたかもしれないと感じるほど、手のかからない赤ちゃんで「なんて親孝行な良い子だろう!」と思っていました。しかし、生まれて5ヶ月が過ぎた頃、悪夢のような……いえ、夢を見ることができないほどの過酷な日々がやって来ました。……寝ない!とにかく寝ないのです!タケルはおっぱいを飲むとウトウトはするのですが、ベッドに下ろすと火のついたように泣き始めます。抱っこするか、おんぶしていれば、少しは長く寝るのですが、いったん布団に寝かせると振り返った瞬間もう起きているのです。Upload By 寺島ヒロそれでも、1歳ぐらいまでの間は、おっぱいを飲ませれば1~2時間は寝ていましたし、寝不足が続くとその辺で寝落ちしていました。しかし、2歳になる頃には体力がついたのか、タケルは寝ること自体に苦労するようになりました。眠くて眠くて寝ようとするのに眠れないのです。眠れなくて本人も真っ赤な顔になっているのですが、抱っこしようが、一緒に布団に入って本を読もうが、全く眠れない状態が続き、次第に体調が悪くなり、何かのきっかけで「ギャー」と泣きだし、最後はへとへとに疲れて寝落ちしてしまいます。この頃、唯一効いたのがドライブでした。チャイルドシートに乗せて、ぐるぐるドライブすると次第に落ち着いて眠りにつきます。チャイルドシートからおろす時に起きてしまう事もあるのですが、体も大きくなった2~3歳頃は、私が抱っこしてあやすのも体力の限界があり、車(とドライバー役の夫)の助けを借りて何とかする日々が続きました。何でもかんでも気にくわない!?3歳の頃3歳になっても眠れないのは相変わらずでしたが、体格はますます良くなりました。つまり、暴れると手が付けられなくなったということです。タケルは、普段は大変大人しく、ニコニコとひとり遊びをしているような幼児でしたが、赤ちゃんの頃と同じく、ひとたび何か嫌なことがあると大泣きして暴れ出し、止まりません。一旦おさまりかけても、「ブロックが赤い」「救急車が通った」と言っては、怒りを再燃させ、顔を真っ赤にして騒ぐのです。3歳頃になると流暢に喋るようになっていましたが、理由を聞いても原因らしきものは教えてくれませんでした。あとあと聞いてみると、「うるさかった」とか「何かやろうとしていたことを中断された」ということがきっかけだったようなのですが、その時は何をそんなに怒っているのか分かりませんでした。また、一度泣きだすと1~2時間もワンワンと泣いているのですが、どうしてこんなに長いことつらい気持ちが続くのか、本人も不思議に思っていたようです。「もう大丈夫だって分かっているのに、悲しい気持ちが止まらないんだよ~」と言いながら泣いていることもしばしばでした。怒っている原因も分からず、泣き続けてる理由も分からず、抱きしめながら私もただ見ていることしかできなかったのでした。これってイヤイヤ期?それとも……ASD(自閉スペクトラム症)の子どもは、予測可能性や一貫性を求める傾向があるそうです。タケルも「何か」があって、自分の予定が変わると、それがとてもストレスになり泣いたり暴れたりしてしまいます。そして、自分が泣いていることで、その後の予定までどんどん変わってしまうことがまた耐えられないようなのです。Upload By 寺島ヒロ人に言えば「3歳でしょ?それってイヤイヤ期よ。来年ぐらいまでにはなくなるわよ」と、言われるのですが、なんだかちょっとほかの子とは違う感じがしました。結局、タケルの「イヤイヤ期?」は、小学校高学年まで続いたのでした。執筆/寺島ヒロ(監修:新美先生より)生後5ヶ月頃から始まり、小学校高学年まで続いた大泣き、癇癪のエピソードについて聞かせて下さりありがとうございます。寺島さんも「イヤイヤ期?」とはてなマークを付けていらっしゃるように、イヤイヤ期とはちょっとレベルが違いますよね。感覚の偏り、特に過敏さが強いと、乳児期早期から泣いたりぐずったり眠れなかったりが目立つことがあります。また自閉特性で行動・気持ちの切り替えがスムーズにいかず、一度嫌なことがあると、「ま、いっか」と切り替えることが行かなくて、頭では「しょうがない」などと分かっていたり、怒ることや泣くのを止めたいと思っていても、嫌な気持ちを引きずってしまいどうしても切り替えられないということが起きやすいです。気持ちの切り替えのコントロールは、段階的に練習したりして身に着けたり、なにかのきっかけで自分なりの切り替えスイッチを見つけておさめられたりするようになったりしていきます。成長してくると本人も切り替えたいと思っているのに切り替えられなくて本人自身が困っていることも多いので、その場合は、心理士などの先生に切り替え方の練習法などについて相談してみてもいいかもしれません。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年03月14日当時3歳の息子と1歳の娘を連れて、四国へ行ったときのこと。帰りの電車まで時間があったので売店でおみやげを買ったりしながら、時間をつぶしていました。そして、いざ電車に乗ろうとしたとき、あることに気づいてとても焦りました。 子ども2人を連れて改札へ向かうと…帰りの電車に乗ろうと改札へ向かう前。娘を抱っこして息子に切符を持たせました。「さぁ、改札を通ろう」としたとき、息子の手を見ると何も持っていません。 「切符はどうしたの」と聞くと、駅構内の掲示板を指さし、その隙間に入れてしまったとのこと。出発5分前の出来事で私はパニック。駅員さんに事情を話しましたが、掲示板は別会社のものなので何もできないとのこと。泣く泣く新しい特急切符を買いました。 この出来事以降、大事なものは親が持つように。子どもに持たせた場合は、常に気にかけるようになりました。子どもは目を離した一瞬で想像を超えることをする、と学んだ体験です。 ◇ ◇ ◇ ちょっとした好奇心から切符を隙間に入れたくなった息子さんの気持ちもわかります!いつもと違う場所などで親の目が届きにくいと、ハプニングやトラブルが起こりやすくなりますよね。そんなときこそ、何かあるかも……と気を引き締めて行動したいですね。 イラスト/森田家著者:加藤実登里
2024年03月13日3歳の娘さんの子育てと仕事に奮闘しながら、にぎやかな日々を送るビューティサロン代表・高山直子さん。子育て、家族、食、美容、ファッションのことなど、彼女の視点から切り取る“愛すべき日々”のことを紹介していきます。第22回目は、第一次反抗期を迎えた娘さんへの接し方や、高山さんのセンスが光る春夏の子ども服について綴ってくれました。高山さん流の反抗期の乗り越え方や、今の時期から大活躍してくれるアイテムは必見です!こんにちは!忙しい毎日を過ごしていて、気付けば今年に入ってもう3ヵ月目。娘は3歳半になり、目まぐるしく成長中です。1歳半頃からイヤイヤ期、魔の2歳児、からの悪魔の3歳児(呼び方恐ろしいですね。笑)と、まぁしっかりと“その”時期を過ごしてきて、とくに悪魔の3歳児と呼ばれている魔の月間が数ヵ月あり、かなり堪えていました。わりと寛大なわたしも、はじめての疲弊(笑)。3歳を過ぎたあたりからとくに大変だったのが、3歳2ヵ月〜4ヵ月あたり。激しい!!! 激しすぎる!!!イヤイヤ期がひよっこの可愛さに思えるくらい、3歳児の抵抗、反抗、葛藤はすばらしくパワフルでした! 泣(泣いて笑っています。笑)その中でもわが子の場合、とにかく頑固! 意志が強い!!それが今年に入り急に落ち着いた瞬間があり、あれ? 越えたかな?もしや天使の4歳児コンニチハしてる??なんて心踊るこの頃。さて今回は、わが家の乗り越えた方法とわたしの平常心の保ち方をお伝えします。まず悪魔の3歳児とは●自己主張がさらに強くなる●言語能力が発達し「口が達者」になる●理解力が高まるため、安易な説明では納得しなくなるこういうことを表すそう。まさにわが家もそうでした。あぁ言えばこう言う、わかってるのにやらない、わざと困らせる……などなど!!THE! という感じのオンパレード。イヤイヤのデパート!(笑)なので結果として●納得するまでやらせる●好きで固める●ひとつずつ交換条件をつけるなど、本人がとにかく《よし! それなら!》と、《自ら》動けるポイントをたくさんつくりました。その中でも、今の好きを全力で支援するという方法も取り入れて、保育園の服はすべて自分で選んでもらい、絶賛ブーム中のプリンセスのキャラ服やアイテムを揃えました。今日はどの〇〇にする? など、気分で選ばせる。先生に〇〇見てもらおうよ! と、《今あなたはとっても素敵!》と高める。などなど。お風呂入りたくない! テレビ見てるの!と言うときは、「ダメ! お風呂だよ!」と無理に消したりすると、ギャアーーーーー! となるので「いいよ、じゃあママ先に行ってるからそれ終わったら消して来てね!」と言うと本当にキリのいいところで終わらせ、テレビを消して洋服を脱いでお風呂場へ来てくれるようにも。(間取り的にリビングとお風呂場が隣で、すべて扉を開けておくと声も聞こえて安心というのが大前提です)自分の《やりたい!》《譲れない!》という意志を尊重してあげることで、折り合いがつく。そんな日々でした。よく娘が「ダメって言わないで!!(怒)」とも言っていて、わたしもハッとすることも多かったです。なのでわたしも「もっとプリンセスみたいにやさしく言って?」と伝えると、強い言い回しや口調だったのが「〇〇したいよ」「ママ、〇〇して欲しいな?」とやさしい口調で言い直してくれたり、そうすることで「ママもごめんね、言い直すね」とお互いやわらかい口調で伝え合うことも。ほとんどがワンオペの日々で疲労も溜まるとついつい強い口調になりがちですが、負の連鎖というのは子育てにもあるようで、こちら(大人側)がそう出ると相手(子ども)も負けじとキィ! となるので、穏やかに穏やかにを意識しました。(そうはいかない日も多々ありましたが。笑)そんなこんな、母と子の(ときに父と子の)激しい戦いに終わりが見えかけてきた春の訪れ。娘のモチベーションupは保育園の日に存分に発揮してもらい、休みの日は母の子育てモチベーションupの日(笑)。今年も可愛い春夏服が揃ってきました!① 保育園服はプリンセス一択!② 家でのプリンセス+ドクターセット入りリュックを背負って。③ 晴れの日のカッパ&レインブーツスタイル。④大人顔負けの『the campamento』のブラウスと『iena』のデニム。⑤『the campamento』の花柄セットアップと『ZARA』のデニムジャケット。⑥『hello simone』のストライプ柄セットアップ。⑦『hello simone』のトップスとボトムス。柄×柄でハッピーに!⑧ ⑦のコーデに『ZARA』のデニムジャケットをプラス。⑨『ZARA』で購入した春らしいトップス&オーバーオール。⑩ こちらも『ZARA』で購入。セットアップが可愛い!家での遊びもごっこ遊び、プリンセスになりきり遊び、寝るときもドレスを着たり家用のキラキラシューズを履いたり、晴れの日にカッパと長靴で出かけたりとマイワールド炸裂していますが、なぜか休みの日だけはすんなりとわたしの好きな格好をさせてくれる娘。これからもお互い譲れるところ、譲れないところを譲歩し合いつつ仲良くやっていきたいと思います♩PROFILE高山直子さん美容サロン『un CALiN(アンカラン)』代表。ライフスタイルインフルエンサーとしても活躍し、幅広い女性の支持を集める。同時にファッション誌やカルチャーマガジン、テレビ番組出演など「女性の美のトータルプロデューサー」として活躍の場を広げ、2016年には初のスタイルブック『NAOKO balance』(双葉社刊)を出版。“キレイ”と“カワイイ”のエバンジェリストとして日々情報発信を続けている。Instagram:@nao_70koro
2024年03月10日私は8歳の長男と6歳の次男、そして4歳の三男の3人の子どもを育てています。にぎやかな日々を楽しく過ごしていますが、実は3人目を妊娠したときに、産むかどうしようかかなり悩んでしまったのです。葛藤した当時の体験談をお話しします。4歳と2歳の育児に追われる日々当時4歳のわんぱくな長男と2歳の泣き虫な次男の子育てに追われる日々の中、仕事復帰をした私。そんなときに予想外の妊娠をしました。当時の私は家事や育児、仕事の両立でメンタルがギリギリの状態でした。 こんな私に子どもを3人も育てられるのだろうか? また、経済的不安もあり、人工妊娠中絶も考えてしまいます。夫に相談したところ、できれば産んでほしいが最終的には私が決めてという返答だったので、人工妊娠中絶について調べるとともに、同じ悩みを抱えている人がいるのでは?とインターネットで探しました。 同じ悩みを持つ人が意外に多かった…3人目の妊娠についていろいろと調べているうちに、意外にも同じような悩みを抱えている人が多くいることがわかりました。その中で、人工妊娠中絶が可能な病院自体、少ないことを知ったのです。そのときの私は3人目を育てる自信をなくしていたので、近くで人工妊娠中絶ができる病院があるか、電話で問い合わせて見つけました。 いざ病院に行くと、先生は中絶を希望する理由などは聞かず、「まだ手術をするには早いから、次回までにどうするか決めてきてね」と言いました。私にもう一度考え直す時間を与えるかのような先生の対応により、私の中で何かが変わっていったような気がしました。 自分を見つめ直して考え方を改めた先生が何かを察してくれたかのように感じた私は、考え方を改めてみようと思いました。私の場合は、そのときの現状でいっぱいいっぱいとなっていることから、新たな子育てへの不安を感じていたのです。そこで、家事などもう少し手を抜けるところは抜くことにしました。 また、きょうだいも2人より3人いたほうがうれしいのではないかと思えるようになり、経済的な不安については働きながら節約できるところはするなど、どうにかなるだろうと考え、私は「産もう」と決意しました。このことから、いろいろな物事に対して、今だけではなく先のことも考えながら行動するようになりました。 無事に三男も生まれてきてくれ、現在は、3人で仲良く遊んでいる姿がよく見られます。次男も三男のお世話をよくしてくれるようになり、私は大変どころか上の子に大変助けられています。手を抜くところは抜いて、子どもたちと向き合って過ごすことの大切さを実感しました。そして3人の子どもたちと楽しく過ごしている今、産むという決断をしてよかったと思っています。 ※人工妊娠中絶は、母体保護法により定められた適応条件を満たしている場合に限り、施行されます。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラストレーター/シュー子著者:太田 ゆみ監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年03月08日小学校卒業まで、イヤイヤ期から反抗期まで切れ目なし!?Upload By 丸山さとこ子どもが2歳頃になると、自我が芽生えることで『イヤイヤ期』が始まると言われています。「あれをしたい、これはイヤ」などの自己主張が強くなり、強い抵抗や癇癪も始まるイヤイヤ期。赤ちゃんの頃とは違った形で手がかかるようになり、大変な思いをされる保護者の方もたくさんいらっしゃると思います。そんなイヤイヤ期は一般的に3歳から4歳にかけて落ち着いていくそうですが、コウは自己主張が強くなりだした2歳頃から小学校を卒業するまで『イヤイヤ期』と『反抗期』の切れ目がないような状態でした。現在中学生のコウ本人がこれまでを振り返って「僕は小さな頃からずっと反抗期みたいなものだからね」と言うほど長く続いた彼の反抗は、地味に大変なものでした。コウのイヤイヤ期&反抗期は、怒って暴れたり駄々をこねてひっくり返ったりするような見た目の派手さはありませんでした。基本的に泣いたり反論し続けたりするような感じで、激しいときでも癇癪を起こして床を叩く程度だったので、反抗の程度としては大人しいほうだったかもしれません。ただ、その『泣いたり反論し続けたり』がすごいのです。息が吸えずに顔色が真っ青になるまで泣きますし、「何で?〇〇は□□のハズなのに!」と混乱からパニックになっていくこともしばしばでした。Upload By 丸山さとこそれに加えて、反論はコウが納得するまで長時間に渡り続くこともありました。対応している私としては、精神的につらいのはもちろんのこと、長く時間がとられることにも負担を感じることがありました(私はグッタリと疲れ果てながら「説得の千本ノックみたいだな……」と思っていました)。今のコウは、当時を振り返って「あの頃はねぇ、あらゆることに『納得いかない!』って思ってた」と言っています。その『納得いかない!』の暴風雨にコウ本人も周囲の人も振り回された、嵐のような時期だったと思います。小学校6年生から少しずつ現在のコウに近くなってきましたそうしてイヤイヤ期から反抗期までを過ごしてきたコウは、小学校6年生から少しずつ落ち着き始めました。周囲の様子や事情が見えるようになり始めたことで、「理不尽だ!おかしい!!」と思うことが減っていったのだそうです。また、クラスメイト同士の関わりを落ち着いて見るようになったことで、「自分の感情表現は周りに比べて激しすぎるのかな?」と気づいたのも大きかったと言います。それにより、コウは感情表現の仕方を意識的に調整するようになったそうです。Upload By 丸山さとこ周りを見ることにより0-100思考も少しずつ和らぎ、「まぁいいか」と言えるようになったことで、パニックも減っていったようです。その流れは中学校に入ってからも続き、今では滅多にイライラすることはなくなりました。コウ本人も「思春期に入って自分や周りを見るようになってきたことで、イライラが減って情緒が安定してきた」と言っていました。幼児の頃から今までを『反抗期みたいなものだった』として振り返りつつ、コウは「自分としては反抗期だとは思っていないところもある」と言います。詳しく聞いていくと、以下のように話してくれました。・保育園や小学校の頃は特に反論しまくっていたと今なら分かるんだけど、疑問や納得できない点をそのまま言っているだけで、自分としては反論しているつもりはなかった。・納得できない!おかしい!と思うことはよくあったけど、反抗的な気分ではなかった。人に対してではなく、『納得できないこと』に向かってイライラしている感じ。・先生や親に対して反抗しようと思うほど、人のことを見たり考えたりしていなかったと思う。自分のことだけって感じ。でも、結果的に反抗的と取られる言動をしていたってことも今は分かる。Upload By 丸山さとここのように思っていたことを話してくれたコウは、今では別人のように落ち着いたと言われることもあります。ですが、私は「実は内面はそれほど大きく変わってはいないのではないかな?」と思ったりします。コウのこれまでを振り返ると、今のコウも言葉や態度がマイルドになっただけで、納得を求めて疑問を投げ続けるようなところは変わっていないと感じるからです。Upload By 丸山さとこそれでも、納得できない気持ちを「おかしいよ!」ではなく「それはなぜ?自分はこう考えたんだけど」と表現できるようになったコウは、確かに変化しているのだと思います。コウの調子の悪い日は納得するまで『説得千本ノック』が始まることもありますが、私に対して疑問を飲み込まずに投げてもらえる内が華なのかもしれません。「今日はコウのボールを受け止められそうかな?」と、心身の余力と相談しながら可能な範囲で対応していきたいです。執筆/丸山さとこ(監修:室伏先生より)コウくんの幼児期から小学生までのご様子を、コウくん自身の言葉も交えて共有くださり、ありがとうございます。疑問や納得できないことをとことんまで納得しようとする姿勢、ご本人もご家族も本当におつらかった時期があったことと思いますが、ついつい自分を甘やかしてしまう私からすると、尊敬の気持ちでいっぱいです。また、それを客観視して表現の仕方を自ら変えていかれたことも素晴らしいと思いました。その姿勢ゆえにストレスや苦悩を抱えてしまうこともあるかもしれませんが、誰にでも真似できることではありません。また、コウくんのその疑問やイライラに向き合ってこられた、さとこさんの忍耐強さも決して簡単に真似できることではありません。さとこさんのその大きな愛情の中で、コウくんは安心して疑問、そして感情をぶつけることができ、少しずつ自身を客観視できたのかなと思います。次の記事も楽しみにしております、時々コウくんのお言葉も聞かせてくださいね。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年03月08日自閉スペクトラム症息子、1歳の頃は公民館の中の少数派スバルがヨチヨチ歩きを始めた1歳頃から、私たちは遊び場を求めて児童館や公民館へ足を運ぶようになりました。公民館には月に何度か、同じ年齢の子だけが集まる時間が設けてあり、そこへ行くとほぼ同学年の子どもしかおらず、この年齢特有の悩みを相談しあったり情報交換することができました。そして、それと同時に、成長過程の「多数派」と「少数派」を目の当たりにする機会になりました。3歳でASD(自閉スペクトラム症)と診断されたスバルですが、1歳当時はちょっと言葉が遅いかな?くらいで発達に気になるところはありませんでした。ただ、公民館の中では何かにつけて少数派でした。初めて公民館へ行った日。初めての場所、たくさんの人、ちょっと緊張気味の保護者に不安を感じて泣き出したりママの膝の上から離れられない子が多い中、スバルは私の元を離れ公民館の隅から隅までパトロールしていました。もちろん私は後ろにピッタリくっついて危なくないように見守っていましたが、スバルはまるで自分だけの世界にいるかのように周りを気にしない堂々たるパトロールぶりに「これは大物になるぞ」と思いました。そんなに広くない部屋の何がそんなに気になるのか分かりませんが、始まりから終わりまでスバルと私はウロウロと歩き回っていたので、あの頃公民館で一緒だった人たちは、私たち親子の残像しか覚えていないのではないでしょうか。公民館という場所に慣れてきた頃、パトロールは任務のように続けていましたが、スバルは空間のチェックと共に人もチェックするようにもなりました。いつも顔を合わせる親子にニコニコと近づき、近すぎる距離感で笑顔のご挨拶。初めましての職員さんの膝に座って休憩。人見知りする子が多数派の中、スバルは本当に変わった子だなと思いました。ほかの2歳児の「熱い自己主張」に母、驚愕2歳くらいになり、言葉が遅い少数派グループの子どもたちも次々話し始める中、スバルはまだ「バイ(バイバイ)」「ばあ(いないいないばあ)」「あー(Car)」の3語と宇宙語だけでコミュニケーションを取っていました。少数派どころか1人取り残されてしまいました。公民館では、言葉が増えできる事も増えた多数の子どもたちが集団イヤイヤ期に突入していました。保護者が靴を履かせれば「自分でやる」と泣き、うまく履けずにまた泣く……。話には聞いていたものの、初めて目の当たりにした『本物のイヤイヤ期』はなかなか壮絶でした。スバルはここでも少数派で、イヤイヤ期がまだ来ていませんでした。スバルは車が大好きで、毎日ミニカーを並べ、車のよく見える公園へ行き、車のカタログをボロボロになるほど読んでいました。私はこれらのこだわりを、スバルの自我の芽生えであると感じ「車を眺めて過ごしたい」という意志を表現しているのだと思っていました。しかしイヤイヤ期の子の内側から発せられる強く熱い意思や、爆発したかのような自我を目の当たりにし「スバルのは外に向けた自己主張というより、自分の中で趣味に没頭しているだけだな」と思いました。イヤイヤ期の子の姿を通して、2歳はこんなに高度な自己主張ができるのかと驚きました。スバルは言葉が遅いから自己主張できないだけ……というのとは、ちょっと違うなと思いました。Upload By 星あかり自己主張のないイエスマンこの頃のスバルはイエスマンで、「これするよ」「あそこへ行くよ」「これを着るよ」といった指示を理解し淡々と従いました。テレビで子ども番組を見ている途中で「時間だからおしまいね」と消されても、泣いたり騒いだりする事なく素直に別の遊びをはじめます。たまに「そろそろ寝るよ」と遊びを中断させようとした時に、まだ遊びたそうなリアクションをする事もありました。しかし、寝る時に着るスリーパーを羽織らせファスナーを閉めた途端、突然真顔になり布団に潜って行くのです。布団に入ってから寝るまではまた別の戦いになるのですが、とにかくファスナーを閉める事がスイッチになり、スバルは全ての遊びを中断し自ら布団に入るのです。今となっては自分のしたい事よりもルーティンを優先する特性だと分かるのですが、当時はまるでインプットされた事を実行するスイッチでも付いているのかと思いました。Upload By 星あかりあまりにも淡々と指示に従う姿を見て、少し焦った私は、スバルの意志を引き出そうと「どうしたい?」「何食べたい?」なんて曖昧な質問を投げかけたりしましたが、発語がないのに答えられるはずもなく、愛想笑いで流されてしまうのでした。とは言え日常の中にスバルの意志はちゃんとあるのです。「コレとコレどっちにする?」みたいな質問にはジェスチャーで「コレ」と選ぶことができるし、目の前に並んだおもちゃの中から今遊びたいおもちゃを選ぶことはできるのです。アレがしたい、コレで遊びたい、アレを食べたいといった強い主張はありませんでしたが、スバルの好きな遊び、好きな食べ物、好きな公園、好きな絵本を私は知っているのです。「今はこれで十分」だと思うようになりました。小学4年生の今は、自称「反抗期」中!?3歳になり言葉があふれて、4歳になり突然おしゃべりになり、5歳になり起きてから寝るまでしゃべりり続けるようになりました。自己主張も激しくなり、かなり遅れてイヤイヤ期が来てしまうのかと怯えて暮らしていましたが、特にイヤイヤ期も反抗期も来ないまま小学生になりました。小学4年生になったスバルは最近になって「僕は今、反抗期なんだよ。反抗期はね、成長の証なんだよ」だから夜更かししてゲームの続きをしたいと主張していましたが、いつも寝ている時間になったらソワソワし出して、自分でスリーパーを羽織って布団に潜って行きました。私はいまだにイヤイヤ期が遅れてやって来ることに怯えています。執筆/星あかり(監修:新美先生より)イヤイヤ期のなかったスバル君について詳しく聞かせて下さりありがとうございます。発達の経過は本来一人ひとり異なるものですが、いわゆる多数派の方の発達の経過を、育児書に書いてあったり一般常識としてインプットされています。イヤイヤ期もその一つで、多くの方が2~3歳ピークで自我が芽生えて自己主張が強まる時期とされていますが、イヤイヤ期がいつだか分からない、なかった、ずっとイヤイヤ期だったなどなど、さまざまなパターンがあっても不思議はありません。スバル君は自己主張がないわけではないけれど、興味の偏りやパターン化志向、コミュニケーションの受動的スタイルなどが重なり、一般的に言われるようなイヤイヤ期が分からないまま、小4の本人なりの「反抗期」に入っているのですね。そんな経過もスバル君の成長で、名前のつくようなイヤイヤ期はなくても、スバル君らしいスタイルで大きく成長して来ていますね。きっと反抗期も本人らしい表現になるのかもしれないですね。スバル君らしい反抗期を楽しみましょう。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年03月07日3歳と1歳の仲良し姉妹。ある日、食事をしていると…2人で何やらおしゃべり。絶妙に成り立ってる姉妹のやりとりに、思わずクスッとしてしまいますよ♪ 「これ、欲しいのかな?」 何やらお姉ちゃんのことが気になるかんなちゃん。じーっと見つめていると… 「欲しい??」とお姉ちゃんのここなちゃん。 すると、かんなちゃんも「んんん…」とお返事!ちゃんとお姉ちゃんの質問に答えていますね♪ 会話できてる!? お姉ちゃんもかんなちゃんの返事を聞いて、「ほしくないのか!」と解釈(笑) やっぱり会話ができてる2人♪その後も… 「これ使うの?」「ピンクのスプーンが欲しいの?」と質問攻めのお姉ちゃん。 かんなちゃんに色々と話しかけてくれています♪妹のことを気にかけてくれる姿が微笑ましいですね。 かんなちゃんも、お姉ちゃんの問いかけに必死におしゃべり! どうやら2人の中では会話も通じ合っているようです(笑) 仲良し姉妹のここなちゃんとかんなちゃん。2人ならでは会話がとっても可愛らしいですね♪ 2人の会話している様子は、ぜひYouTubeでご覧くださいね。妹のことを気にかけてくれるここなちゃんと、一生懸命話をしているかんなちゃんの姿に思わずキュンとしますよ。 YouTube「いっちーファミリー@itchyfamily」では、他にも可愛い動画がたくさんさん配信されていますよ。 仲良し姉妹の日常の姿をぜひご覧くださいね。また、Instagram(@kokopapagram)も更新しているので、そちらも要チェックですよ! この会話成り立ってる?1歳&3歳姉妹の会話|いっちーファミリー画像提供・協力/いっちーファミリー
2024年03月06日3歳のころから人見知りで、保育園に通い始めてもなかなかお友だちに自分から話しかけられない息子。そこで私は、人見知り克服のためにある作戦を実行することに……。 人見知りが激しい息子のために…私は息子の人見知りを克服するために、子ども連れで参加できるイベントに息子を連れて積極的に参加することに。息子自身はあまり乗り気ではありませんでしたが、「楽しいから行ってみよ!」という私の押しに負けてしぶしぶついてきてくれていました。しかし、努力の甲斐もなく、息子の人見知り気質にあまり変化は見られず……。 それからしばらく経ち、息子が小学4年生になったある日のこと。ママ友とその子どもたちが集まるランチ会に行ったとき、息子が「名前、なんていうの?」と他の子に自分から積極的に話しかけているではありませんか! いつの間にかコミュニケーション力がアップしていた様子の息子に衝撃を受けた私。帰宅後、「どうして自分から話しかけたの?」と息子に聞くと「仲良くなりたかったから。それに自分から話しかけたら早く仲良くなれるってわかってきたんだ」と言うのです。 そんな息子の成長に私はとても感動! 親としては、子どもの人見知りが心配で、あれこれ世話を焼こうとしてしまいますが、時間がかかっても子どもは子どものペースで人付き合いを覚えていくのだなと感じた出来事でした。 作画/Pappayappa著者:佐野千佳
2024年03月05日YouTube「かいくんチャンネル 51歳シングルファザー パパの1歳赤ちゃん子育てVlog」は、シングルファザーのパパとかい君との日常の様子をご覧いただけるチャンネルです。シングルファザーのパパの育児に奮闘する姿や、かい君への愛情の深さに、視聴者の方からは応援の声が多く寄せられていますよ。今回は、パパが50歳当時、0歳のかい君が発熱してしまった際の様子をご紹介します。突然の発熱でパパも大慌て……! 一体どうなるのでしょうか?目が覚めたかい君……なんだか体か熱い!? ある日の朝、目が覚めてかい君を抱っこしたパパ。なんだか、かい君の様子がいつもと違う……普段より体が熱いと感じ取ったパパ。かい君、元気がないのかな? 「おはよう」とでも言っているかのようなお顔。体は熱いけれどグズっていたり、えらそうな様子はあまりないのかな? 体温計でお熱を測ってみると…… すぐに体温計でかい君の体温を測ってみます。……結果は、38.5度。 やはりお熱がありますね。 初めての発熱でパパもプチパニック!かい君、初めての発熱。パパもどうしたらよいのか……と焦ります。病院に連れて行く? 様子をみる? ……パニックです! ひとまず、インターネットなどで情報収集。ぐったりしていないようであれば様子見でもOKということで、パパはかい君の様子を観察。 いつもより少し元気がないようにも見えるけれど、ミルクは飲んでいるようなので、ひとまず自宅で様子をみることに。 心配で夜も眠れないパパ自宅で様子見にしたものの、やはり心配になるパパ。おでこを冷やしたり、部屋の室温を微調整したりとできることは色々と行います。 熱は一旦ひいたものの、再び夕方から上がってきました。パパ、夜も心配で眠れません。子どもが発熱や体調不良になると、親はどうしても心配になってしまいますよね。 シングルファザーで1人での子育て。誰かに相談したいけれどできない……心配や不安が重なります。 翌朝のかい君の様子は……!? 次の日の朝。 かい君、すっかり熱も下がってご機嫌な様子です♪パパも一安心! 「パパが、かい君を守るよ!」と改めて思った1日になったパパ。かい君のとびきりの笑顔がパパの元気の源ですね! ※高熱時の夜間受診について:39度以上の高熱が出た場合は迷わず受診しましょう。熱以外にぐったりしているなど具合が悪そうな症状がみられる場合は救急車を呼びます。高熱のわりに元気であれば近くの夜間救急に連れていきましょう。 画像提供・協力/かいくんチャンネル 51歳シングルファザー パパの1歳赤ちゃん子育てVlog
2024年03月05日「イヤイヤ期」はいつやってくる?2歳になって身構えていたけれど……Upload By プクティ世間一般で良く耳にするイヤイヤ期は、家でも外でも関係なく癇癪を起こし、本人の気持ちを落ち着かせるのにとても手こずるという印象でした。わが家の長男も、イヤイヤ期が始まる頃とされている2歳になり、いつイヤイヤが始まるのかと身構えていたのですが……。Upload By プクティ意外にも、長男のイヤイヤ期が始まる気配は全くありませんでした。確かに、洋服の素材にこだわったり、まぶしい光が苦手だったりと、感覚の過敏さからパニックを起こすことはありました。しかし、日常生活で癇癪を起こしてどうしようもないという場面にはなかなか出合いませんでした。比較的いつも落ち着いていて大人しく、いろいろなところに出かけても苦労しないので、2人きりで遠出することなどもできていました。そのため、長男はすごく育てやすい子だなと感じていたのです。育てやすかったはずの長男が、幼稚園入園で豹変!?Upload By プクティそんな長男が幼稚園に入園したとたん、「集団行動ができず、椅子に大人しく座れなかったり、教室を飛び出してしまったりして指示が聞けない」と先生から指摘され、家庭での様子と全く違うことに非常に驚きました。Upload By プクティ幼稚園で指摘されたことがきっかけで、知能検査や病院での診察を受けた結果、長男は軽度の知的障害(知的発達症)と診断されました。今思い返してみると、イヤイヤ期がなかったのは、感情表現の乏しさや自己主張の苦手さといった、発達の凸凹や遅れによるものだったのかも?と思うところもあります。現在の長男の様子と、イヤイヤ期真っ盛りの次男を見て思うことUpload By プクティその後、長男は療育を受けながら、より本人の特性に合った保育園への転園も経験しました。5歳になった今は、集団に合わせた行動がずいぶんとできるようになり、椅子に座って長時間集中するようにもなりました。感覚過敏も以前より落ち着いてきて、パニックを起こすことなく過ごせるようになってきました。ちなみに、長男と3歳差で生まれた次男は、今のところ保育園で発達の遅れを指摘されることもなく、むしろクラスで一番に先生の指示に従って行動できると聞いています。しかし、家では絶賛イヤイヤ期で、激しい自己主張に悩まされているところです。同じように育てていても、子どもの発達の仕方はそれぞれ違って、その子なりのペースで成長しているのだなあ……と感じるこの頃です。執筆/プクティ(監修:森先生より)イヤイヤ期の時期や、イヤイヤが出る場面、イヤイヤが分かりやすいかどうかなど、その子の性格によってさまざまです。一般に、自分の気持ちを自分で分かるようになったり、他人に伝えることができるようになるとイヤイヤ期は落ち着いてきます。イヤイヤ期は、子ども自身の意思や、「自分でやりたい」といった自立心のあらわれとして大切なものです。イヤイヤ期が激しいからといって心配する必要はありません。また、逆に、イヤイヤ期がない、分かりにくい、遅いからといって心配する必要もありません。イヤイヤ期が目立たないとしたら、「本人からしたら特にこだわりポイントではない」とか「伝えなくても家族はやりたいことを分かってくれている」など、イヤイヤを発動させる必要がないのかもしれません。イヤイヤ期がないからといって「自分の意思がない」ということではありませんし、遅いからといって発達が遅いという話でもないので、安心してくださいね。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
2024年03月05日話しかけてもほとんど無視。質問には答えてくれない。アニメのセリフや誰かの口癖ばかりを繰り返す。どれが息子の本当の言葉なの?1歳半のたーちゃんが話すことができる意味のある単語は「ワンワン」のみでした。そしてオウム返しやクレーン現象など気になる行動も増えていき、私はたーちゃんの発達やほかのお子さんとの違いに悩んでいました。たーちゃんは2歳になっても、人とのコミュニケーションへの興味が薄いようでした。私や夫が話しかけても無視して、黙々と玩具で遊び続けていることがほとんどでした。リアクションも何もないたーちゃんに話しかけ続けることを、虚しいと思ってしまうこともありました。Upload By みかみかん一方でひとりごとは多く、単語は少しずつ増えていきました。よく見ているアニメのキャラクターのセリフや、私や夫がよく言う言葉の一部を真似していました。しかし、これもエコラリアなのかなと思ってしまい、私はその様子を微笑ましく思うことができませんでした。無表情で機械的にぶつぶつと呟く様子を見ていると、たーちゃんが本当にしゃべりたいことは何なのだろうと考えてしまいました。当時の私は、そうした言葉はたーちゃんの本当にしゃべりたいことではないのではないかと感じていました。心のこもった言葉を聞きたい、そう思っていました。何を話しても無視して、感情がこもっていない言葉を繰り返すたーちゃんに、温かなコミュニケーションを感じられずに、焦りと不安ばかりが募っていきました。Upload By みかみかん3語文が出てうれしい!しかし、自分の気持ちを言葉にするのは難しく、トラブルも……たーちゃんは2歳半で初めて3語文が出ました。普段はほとんど単語しか話さないたーちゃんが屋根の雨どいを見て、「ここみずでてくる」と言って私を驚かせました。しかしこの頃も、自分の気持ちを表したり伝えたりすることは苦手なようでした。Upload By みかみかん例えば、見ていた動画を「おしまいだよ」と言って消すと、たーちゃんは怒って泣いて暴れて、パニックになることがありました。「いやだ」も「もっと」も「みたい」も言うことができないたーちゃんのことを、私はもどかしく思っていました。根気強く「おしまいだよ」と私が言うと、たーちゃんは「まい!」と手を叩いて、それでも泣き続けていました。今思えば、たーちゃん自身も、うまく気持ちを言葉にできない中、なんとか気持ちを落ち着かせようと頑張っていたのかもしれません。また、赤ちゃんの頃から教え続けてきたベビーサインをこの頃もまだ使っていました。「おいしい」時には頬をポンポンと掌で叩いてみたり、「ちょうだい」と言いたい時には掌の上にもうひとつの手を重ねてトントンと叩いて表してくれました。ですが、児童館や公園で会うお友達には通じないこともありました。「かして」のひとことがどうしても言えずに、結局玩具を横取りしてしまい、私が間に入る時もありました。Upload By みかみかんこういう時には「かして」と言うんだよと何度も教えても先に手が出てしまうので、夫と私は対応に困り果てていました。人の多い時間帯には公園に行かないようにしたり、よく会うお友達の保護者の方には発達が気になっていることを打ち明けたりしました。気になるところはあるけど、お話が上手になってきた3歳になったたーちゃんの課題は、「うん」「ううん」が言えないことでした。自分の気持ちを表すのがやはり難しいようで、思っていることと違うことを答えてしまうこともしばしばありました。それでも、無視ばかりだったたーちゃんが、何かリアクションをしようとしてくれることがうれしかったです。たーちゃんのおしゃべりの基本はエコラリアからでした。誰かの真似をそっくりそのままコピーするようにして覚えていきました。なので、しゃべり方に抑揚がなく感情がこもってないように聞こえたり、その場に合わない言い方だったり、やけに大人びた口調だったりします。これは4歳の今でも変わりません。ですが、たーちゃんが自分で努力して手に入れた大切な言葉なのだと思えば、そういった細かいことは気にならなくなってきました。どんな表現でも、たーちゃんとコミュニケーションができるというのは、これまでを振り返るとすごい成長だと思いました。4歳になった息子と会話できるのが楽しい!Upload By みかみかん現在、4歳のたーちゃんはとてもおしゃべりです。今日幼稚園であったことをたくさん話してくれますし、公園でお友達と楽しそうにお話もしています。たーちゃんの発達に対して悲観的だった昔の私に、今のたーちゃんの様子を見せてあげたいです。ゆっくりでも、ちょっと変わっていても、ちゃんとたーちゃんは自分のペースで成長しているんだよと教えてあげたいです。そして、周りのお子さんと比べずに、もっと穏やかにたーちゃんの成長を見守ってあげられたら……と思います。しかし、当時の自分も不安や心配で悩んでいる中、根気強くたーちゃんに声をかけ続けたと思います。頑張っていたね、と昔の自分を褒めてあげたいです。この記事が、発語について悩んでいる保護者の皆さんの応援になれば幸いです。執筆/みかみかん(監修:新美先生より)ことば・会話の成長に伴う変化について詳しくお聞かせくださりありがとうございます。発語がゆっくりだったり、独特だったりすると、保護者として心配になったり、言いたいことが伝えられないゆえの関わり方の難しさがあったりしますよね。たーちゃんの場合、3歳ぐらいまではしゃべれる言葉はあっても会話になりにくかったり、気持ちを伝えるのが難しかったりしたけれど、4歳になったらいろんなお話をしてくれるようになったのですね。ことば・コミュニケーションの発達は、言語面の発達と、対人面、他者と関わることへの興味が育ってくるかの影響を大きく受けます。このため他者と関わることの面白さに気づいて、他者への興味が育ってくると、それまで獲得していた語彙を使って急速にコミュニケーション自体が増えてくることがあります。本人にとって楽しいと思える関わりを増やしていくことが、コミュニケーション面にもよい影響を与えるかもしれません。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年03月04日わが家の娘、マユユについてわが家の長女マユユは、4歳の元気な女の子。現時点での診断は、軽度知的障害(知的発達症)とASD(自閉スペクトラム症)です。社会性や言語が凹のタイプでコミュニケーションの難しさがあります。3歳すぎから療育に通い始めました。とくに・切り替えの苦手さ・人との関わりの苦手さ(目が合いにくい、順番を待てない)などが目立つタイプ。発語や理解にも遅れがあるので、癇癪も多いほうです。なお、トイトレは絶賛難航中……。Upload By サチコ赤ちゃんの頃のマユユ【0歳~1歳半健診まで】マユユが赤ちゃんの頃は、健診では『問題なし』ばかりでした。しかし、1歳半健診で初めて『発達が遅れているかもしれない』と(私にとっては)予想外の指摘を受けることになります。マユユが0歳の頃から睡眠や食事に難しさを感じていたものの、その頃の私は「子どもってこんなに大変なのか」くらいの気持ちでした。小さな子と接する機会もなく、定型発達の子どもの発達についても知らなかったからです。今思えば特性が強く出ていたと思いますし、思い当たることだらけなのですが、知識もない私はまったく気づけないまま「クールで意志の強いタイプかも」と思いながら育児を続けていました。そんな私にとって、1歳半健診での出来事はまさに衝撃。あの時の保健師さんの「あれ?」という様子はいまでも忘れられません。そしてその後、待てども待てども発語や指さしは出てこず……。目線もあまり合わない、クレーン現象ばかりの娘に「私のこと、おかあさんと思ってる?」と悶々とする日々の始まりでした。Upload By サチコ公園でのつらい記憶【2歳の頃】発語がないまま2歳になり、発達相談に通いながら自宅保育をしていたころは、誰かと一緒に遊ぶ・指さしながら楽しくお散歩!なんて夢のまた夢。危険が少なそうで見守りやすい、順番待ちが発生しない(できない)、ブランコは無いほうが良い(動いてても突入するので危険すぎる)など、とにかく”ちょうどいい”公園探しに明け暮れていました。公園へ行っても1時間くらいで切り上げたいけど、長いと5時間くらいいたことも。しかもひたすらマユユを追いかけながら安全確認と周囲への気配りが必須でした。Upload By サチコ「おしまい」もすんなりできないマユユは、ほぼ毎回癇癪を起こしながらの帰宅。娘がじたばた抵抗するのでベビーカーに乗せきれず、絶望し私まで泣いてしまったこともあります。居合わせた優しいママさんに心配されたことも多数ありました……。当時のマユユには、優しい声かけや小さい子への切り替え術!のようなものは基本的に通じなかったので、その優しさすらも無下にしているようで申し訳なく、私はとにかく人目がつらかったです。Upload By サチコ療育に繋がってからの変化【3歳の頃】私が『療育』や『児童発達支援』を知ったのはマユユが3歳になる直前の頃でした。いちばん悩んでいて、少し娘と離れる時間もほしい気持ちもあった2歳の時期に療育に繋がれなかったことは、今でもとても後悔しています。こんな様子のマユユでしたが、その後小集団の療育に通い始めてから大きく成長しました。爆発的に成長!とはいかないのですが、療育などの関わりで3歳頃に全体(発語、指さし、人との関わり方など)が0→1になり、それから少しずつ増えていっている感覚です。0の期間が長かったぶん喜びが大きかったです。以前は「こんな様子がいつまで続くの? もしかしたらずっとこのままなの?」と不安ばかりでしたし、実年齢との差に落ち込んでばかりでした。気持ちが焦って「なんでできないの」と強く教えようとしてしまったこともあります。でも年齢の目安通りではなくても、ちゃんと成長していると”分かった”ことが今の私を支えています。とあるアニメ映画の影響もあってか、最近ようやく私が『おかあさん』という存在だと気づき始めた……かも?Upload By サチコこの経験が誰かに届くことを願ってSNSやブログでは、リアルではなかなか出会えない障害がある子どものママさんパパさんのお話をよく目にします。私自身もそのお話に共感し、1人じゃないと助けられてきたひとりです。私とマユユの体験が、誰かに届くことを願って記事を書いていきます。少しでも心のよりどころになれたらうれしいです。執筆/サチコ(監修:森先生より)「できることが0→1になる、0の期間が長かった」というお言葉、同意できる方も多いのではないでしょうか。お子さんの中での能力が育つ期間、できることが目に見えてあらわれるまでの期間が長く感じられるというケースは少なくありません。たとえばしゃべることができるようになるまでには、言葉が脳に蓄えられ、他者に伝えたいと思うように社会性が発達する必要があります。0の期間は、どうしても焦る気持ち、不安な気持ちがわいてきますよね……。まだ見た目にはあらわれていないだけで、お子さんの中ではしっかりと蓄えられていると信じて、「人とのやりとりが楽しい」と思えるような経験をたくさんさせてあげてくださいね。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年03月01日5歳になる甥に久しぶりに会ったときのこと。あまりの言葉遣いの汚なさに言葉を失いました。何度注意しても聞かないそうで、妹も困っているようです。注意をする人が変われば、甥も変わるかもしれないというわずかな望みをかけて、時々私と母が預かることになりました。聞いていたとおり、甥と一緒に過ごすのは大変でした。何かにつけて、めんどくせ~!うぜ~! を連呼。汚い言葉遣いを注意すると「うっせぇ! ブス!」と悪態をつきます。甥の言葉遣いが悪い理由さすがにそろそろ雷を落としてやろうかと思った瞬間、母が爆発! 子育てに年季の入った母が怒るとさすがに怖いようで、甥の動きが一瞬止まりました。そんな言葉遣いを教えたのは一体誰かと母が聞くと「パパ!」と言います。 「このままでは、みんな甥のことをきらいになるだろうね」と母が言うと、甥は泣きながら「ごめんなさい」と言い、もう悪い言葉は使わないと約束してくれました。素直な部分もちゃんと残っていて、安心しました。 義弟を変えたひと言とは甥からよくよく話を聞くと、妹の夫は「誰にも負けないように言葉で威嚇しろ」と甥に教え込んでいたよう。その上「ママを食わせているのはパパだから何を言ってもいい」と甥に話していたことが判明しました。 こんな大人と過ごしていては、言葉が汚くなるのは当たり前です。母は、妹夫婦に仕事が終わり次第実家に来るようにと伝えました。 「汚い言葉遣いはパパから教わったって聞いたけど、どういうこと?」と母が問い詰めると、義弟はタジタジ……。 そこで甥が泣きながらつぶやきました「パパもみんなから嫌われちゃう!!もうやめて」。 妹家族のその後息子にそんなことを言われて、義弟はやっと自分のやっていたことの愚かさに気がついたよう。深く深く謝っていました。 その後、甥はすぐに汚い言葉は使わなくなったそう。早めに対処できて本当によかったです。義弟はというと、長年染みついた言葉遣いはなかなか抜けず、時々ポロッと出るようです。そういうときは罰金1000円を徴収するルールを決めたそう。お金が貯まったら家族で旅行に行くのだと妹は嬉しそうに話していました。 子どもは身近にいる大人を見本にするしかありません。だからこそ、一番身近な存在である親やその家族は、言葉も態度も気を付けなくてはいけませんね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年02月29日毎日意欲的に私のお手伝いをしてくれる3歳の娘。私はそのことがうれしく、私からも積極的にお手伝いをお願いしていました。そんなある日の朝食後、私は娘に「踏み台を使って牛乳を冷蔵庫に入れてもらえるかな?」とお手伝いを頼んだのですが……。 突然響く娘の叫び声!?お手伝いを頼まれた娘はうれしそうに「はい!」と返事をしてくれました。娘が牛乳を片付けている間、私はテーブルの上を片付けます。「ママ! できたよ!」と報告があり、私は「ありがとう。ママ助かった」と返事。すると娘は満面の笑みを浮かべて喜んでいました。 ほどなくして朝食の片付けが終わり、リビングでゆっくりしていると、台所から突然「ママー! ジャージャーだよ!」と大慌てで叫ぶ娘の声が! 一体なにごと!? と思い急いで駆け付けると、なんと冷蔵庫のドアが少し開いていて、その隙間から牛乳がたくさん流れ出ていたのです。どうやら娘は、開封済みの牛乳パックを横向きにして片付けていたそう。自分のお手伝いが失敗だったことがわかり、ショックで涙を流す娘……。私は落ち込む娘の姿を見て、「ごめんね、ママが片付け方をしっかり言ってなかったもんね」と言い、伝え方が悪かったことを反省しました。開封した牛乳は縦にして片付けるという大人にとっての当たり前は、3歳の娘にとっては当たり前ではなかったのです。今後も娘に楽しくお手伝いをしてもらうために、娘にもわかる伝え方をしないといけないなと感じた出来事でした。 作画/ひのっしー著者:こばたあかり
2024年02月29日イヤイヤ期が始まった娘と2泊3日でお出かけをしたときのハプニングをご紹介します! 忘れた…!娘とお出かけのときは、靴を履くのをイヤイヤ、車に乗るのをイヤイヤ……と毎回大変。2泊3日の旅行に行くときも、家を出るタイミングでイヤイヤが発動しました。そのときは娘を抱っこして何とかチャイルドシートに乗せて出発したのですが、途中のパーキングエリアで休憩をするときに、靴を家に忘れたことに気がつきました。やむを得ず現地調達になり、5000円くらいのものしか売ってなくて予想外の出費に……。 その後、旅行を無事に終えて帰るときにもイヤイヤが発動し、再び抱っこでチャイルドシートに何とか乗せ、家に帰ると、またホテルに靴をまた忘れてきたに気がつきました。せっかく買った娘の靴は、3日間限りの高級靴となりました。 作画/miyuka 著者:包しゅう1児の娘を育てるフルタイムママ。2人目妊娠中。
2024年02月28日娘は2歳4カ月。イヤイヤ期真っ最中のため、何をするにも「嫌だ!」と言って、お風呂に入れるのも一苦労です。ある日、風邪で高熱が出た娘は、お風呂に入らずに体を拭くだけで済ますことに。すると風邪が治ったあと、娘の言動に「おや……?」と思うことが……。 嫌なことがあると、娘は…風邪が治って1週間経ったころです。「お風呂に入るよ」と娘に声をかけると、「しんどい」とひと言。その日はまた風邪かな? と思ったのですが、翌日も「お風呂だよ」と声をかけると「しんどいから嫌だ」と言う娘。しかし、どちらの日も娘に体調が悪い様子はありませんでした。どうやら娘は、お風呂が嫌で嘘をつき始めたようです。 後日、夫に相談したところ、夫は「もう嘘がつけるようになったの!? 娘なりにどうしたら嫌なことをしなくていいか頭を使って考えたんだね。賢くなったね~!」と娘の嘘に感心するのです。嘘をつく娘に不安ばかり募らせていた私は、自分にはない考えを語る夫に「えぇ!?」と耳を疑います。「そうか……そういう考え方もあるのか!」と、まさに青天の霹靂でした。 「簡単に嘘をつく子になったらどうしよう……」と私は娘の嘘にマイナスな印象しか持てませんでしたが、夫のおかげで見方がガラッと変わりました。自分の中の考え方を見直すきっかけをくれた夫には感謝しています。しかし、夫の言うように頭を使って対策を考えらるようになったことは良いことですが、嘘をついてばかりではいけないので、今後も根気強く「いつも嘘をつくのはいけないよ」と教えていこうと思います。 作画/Pappayappa著者:井上なお
2024年02月28日私はいつも、3歳の長女と1歳の長男を電動自転車に乗せて保育園に通っていました。しかし、ある日突然バランスを崩し、自転車ごと転倒してしまったのです。 重くて自転車を起こせない…シートベルトをしてヘルメットをかぶっていたこともあり、子どもたちには幸いけがはなかったものの、かなり驚いた様子。私は、まず長女を降ろして自転車を起こそうとしました。しかし、長男と通園バッグ、3kg近いバッテリーを乗せていたため私ひとりではとても起こせそうにありません。そばを通っていく男性がいましたが、自転車に乗っているためSOSを出す前にあっという間に通り過ぎてしまいます。私は自分で何とかするしかないと思い、もう一度自転車を起こそうと力を入れました。すると突然背後から「大丈夫ですか!?」と男性の声が。なんと、先ほど自転車に乗って通り過ぎていった男性が状況に気づき、引き返してきてくれたのです! 男性は倒れた自転車を起こすと「けがしてないですか!?」と、私たちの心配までしてくれました。わざわざ引き返して助けてくれたうえに、やさしく気づかってくれた男性の神対応に、私はただただ感謝の気持ちでいっぱいです。子どもと一緒にお礼を伝えると、男性は「無事でよかったです」とひと言。大したことはしていないと言うような男性の態度を見て、この人は知らない人にもためらうことなく手を差しのべられる、思いやりのある人なんだろうなと尊敬する気持ちを抱きました。自分もこの男性のように、迷わず誰かののために動ける人でありたいと考えさせられた出来事です。 作画/Pappayappa著者:佐々木りか
2024年02月28日思いがけない難所にぶち当たるいよいよ3歳半健診を迎えた長男あー。関門は健診当日を迎える前にすでに用意されていた……それは視力検査と聴力検査!わが自治体では、時間短縮のためか当日の緊張による検査拒否回避のためか、「視力検査と聴力検査は自宅で済ませてきてください」というルールがあります。聴力検査は、一定の距離からささやき声で話しかける声が聞こえているか。視力検査は、あらかじめ配布されていた紙を見てこれまた一定の距離を空けて質問に答えられるか……というもの。まず聴力検査。多分聴こえてる……んだろうけど答えてくれない!どっか行っちゃう!待って!行かないで……(涙)!そんで視力検査、これまたどっか行っちゃう!ようやく引きつけても……聞かれている意味が分からない?のか答えてくれない……(白目)。というわけで戦う前からボロボロとなり、白紙で提出したのでした……(でもどうにかなった)。Upload By よいこ3歳半健診会場で、同年齢の子どもたちの落ち着きっぷりに衝撃3歳半健診の会場に行って驚いたのは、なんと言ってもほかの子どもたちの落ち着きです。幼稚園でも同年齢の子どもを見ているけれど、幼稚園は彼らにとっていわばホーム。思い思いのびのび過ごしているので、わんぱくだったり時に大人の言うことを聞かなかったり、そんなことはよくある光景……。 ということもあって、当時の幼稚園で、あーはそこまで目立っていなかったんですね。それがいつもと異なる空間に放り出されたら……。ほかの子どもはいつもと違うことに少し緊張しているし、社会性が芽生え始めている頃なのでかしこまりがちなんです。おとなしく、親御さんの隣で座って待っている。絵本なんか読んだりしてね。一方のあーは……いつもと違うところ、というのはあーにとってはパニックのトリガー。テンションマックスになりその辺を走り回る……。絵本やお絵かきでごまかそうとしても全然収まってくれない!やっと座ってくれたと思ったら、だらーんと椅子から崩れ落ち(体幹が弱い)、だらしなく見える……。もう……お母さん穴があったらダイブしたい……(号泣)Upload By よいこ健診はスムーズに進み、いよいよ小児科の先生の診察へ……そんなあーですが、意外と健診自体はこなせるタイプです。要は待つ、とかそういう「何もない時間」が耐えきれないわけで、3歳半健診で聞かれる「この色は何色ですか」みたいな問診には落ち着いて答えられるんですよね。内科系の診察も全部パスしていました……(注射など痛いことがなければ大丈夫なのです)。Upload By よいこ複雑な思いと全身疲労を抱え、最後に迎えた小児科の先生の診察。私は思い切って先生に言いました。「発達に不安があるんです」すると先生は、「なるほど。電車の名前とかいっぱい言ったりする?」とたずねてきました。電車……の名前は言わない……言わないぞ!言わない!これは……この子は違うのでは!?私の中にほんの一瞬、ほそーい光が差した次の瞬間のことでした。あーが壁に貼ってある大好きなアニメキャラクターのカレンダーに張り付いて、そこにいるキャラクターの名前をはじから全部言い出したのです(キャラクター多すぎアニメで、ぎっしりキャラクターが描かれているデザインだった……)!そんなあーを見て、先生はニコッと笑って「発達相談に回すね」とおっしゃったのでした。……そうですよね、知ってた!!!もろくも崩れ去った母の小さな希望はさておき……いよいよ、3歳児健診で絶対すると決めていた、発達相談に臨むことになったのでした。Upload By よいこ執筆/よいこ(監修:鈴木先生より)どの親御さんにとっても、ご自身のお子さんの障がい受容は難しいものです。「障がい者」というレッテルを貼られたくない気持ちがあります。私はASDを障がいではなく「特性」だと日頃から保護者の方にはお伝えしています。将来的に、その特性を生かした仕事ができればいいので今日から一緒に向き合っていきましょう、とお話しします。不安を持った親御さんにも、そしてお子さんにも寄り添って診察していくことが重要なのです。困っていることを一つひとつ解決へ導き、ストレスのない生活が親子で送れることを願っています。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年02月28日現在私には、4歳の長男と2歳の長女がいます。2人はそれぞれ生後3カ月のころ、哺乳びんで育児用ミルクを飲んでくれなくなったことがありました。長男のときは特に気にもせず、そのまま完全母乳育児へと移行。しかし長女の場合、仕事の都合上、1歳未満で保育園に預ける予定だったため、どうしても哺乳びんに慣れておく必要がありました。長女が哺乳びんを克服するまでの道のりをお伝えします。 哺乳びんを拒否! まず試したことは?当時を振り返ってみると、長女は生後3カ月になる前、舌で哺乳びんの乳首を転がしたり、噛んだりして遊びながら育児用ミルクを飲むようになっていました。しかし、生後3カ月になったころから、体を反ってギャン泣きするほど哺乳びんを嫌がるようになったのです。そこでまず試したことは、育児用ミルクの味を変えること。 産院からもらっていたサンプルの粉の育児用ミルクを2、3種類作ってみました。ところが、哺乳びんの乳首をくわえさせるだけで、長女は泣いてしまい飲んではくれませんでした。温度の調整をしても変わらず……。当然、搾乳した母乳も飲んでくれませんでした。 次は哺乳びんの乳首を変えてみた育児用ミルクの味を変えても嫌がる長女。次に試したのは哺乳びんの乳首を変えることです。新たに2種類の乳首を購入して飲ませてみました。ところが長女はギャン泣きして哺乳びんを断固拒否……。その後、雰囲気を変えるためにいつもと違う部屋で飲ませてみたり、外出先で飲ませてみたりしても効果はありませんでした。 次に試してみたのは、抱っこの仕方です。初めて縦抱きで飲ませてみると、わずかながら育児用ミルクを飲んでくれました。基本的に長女はおっぱいしか飲んでくれなかったので、わずかでも育児用ミルクを飲んでくれたのはうれしかったです。 まさかの方法ですんなり哺乳びんを克服?その後、縦抱きスタイルも2、3回で嫌がるようになり、哺乳びんの克服には至りませんでした。そして次に試したのは、あえて私がいない環境を作ること。私は2時間ほど違う部屋で待機し、長女がおなかを空かせたタイミングで夫に育児用ミルクを飲ませてもらいました。 最初は長女の泣き声が聞こえていましたが、すぐに泣き止みました。驚いて部屋を覗いてみると、なんと長女は哺乳びんでゴクゴクと育児用ミルクを飲んでいたのです。あまりにもすんなりと育児用ミルクを飲んでいたので、私は拍子抜けしてしまいました。 哺乳びんを克服するまでの道のりは完結!夫だとすんなり飲んでくれることがわかり、それからは夫がいるときは夫に育児用ミルクを飲ませてもらい、夫のいない日中はおっぱいを飲ませていました。そんなある日、夫が育児用ミルクを飲ませている最中にバトンタッチしてみることに。 すると、途中で私が交代しても長女はゴクゴクと飲んでくれたのです。その後、徐々におっぱいの回数を減らし、完全ミルク育児へと移行。無事に保育園にも預けられるようになりました。 長女が哺乳びんを克服するまでの間、私は罪悪感に苛まれていました。長女はずっと、「おっぱいが飲みたい」と訴えていたのだと思います。ただ、仕事復帰するためにも哺乳びんを克服させることはやむを得ないことでした。幸い、長女が哺乳びんを嫌がるようになってから1週間ほどで克服。とはいえ、まさかの夫が哺乳びん克服のカギになるとは思いもよりませんでした。 イラストレーター/ムチコ著者:華彩 あんず
2024年02月28日2歳の娘は、音楽に合わせてダンスをするのが大好き。その日は、好きなキャラクターのポンチョを着て、部屋の中で楽しく踊っていました。私も夫も、初めは踊っている娘をほほ笑ましく見守っていたのですが……。 娘が突然のかんしゃく!その理由は…しばらくして私は、娘の髪の毛が汗ばんでいるのに気づきました。「ポンチョのせいで暑いんだろうな。そろそろ脱がせないと」と思い、無言で娘のポンチョに手をかけたのですが、娘は脱ぐのを嫌がりました。しかし、娘の体はもう汗だく。「早く脱がせなきゃ」と少し焦った私は、娘をなだめながら無理やりポンチョを脱がせました。すると娘は今までにないぐらいの大きな声で大泣き。さらにかんしゃくを起こし、私や夫の言葉にも耳を貸してくれなくなってしまったのです。初めてのことに驚いた私と夫は、娘を抱き上げて必死になだめました。それから十数分後、娘の機嫌は無事に直ってほっと一安心。「汗をかいているからポンチョを脱ごうねとか、ひと言声をかければよかったね」と夫に言われてハッとし、反省しました。 私は「娘は小さいからどうせ言ってもわからないだろう」と、決めつけて行動したことを深く後悔。これからは娘に対して何か行動する際は、しっかりと声かけをして、娘も納得できるような接し方をしようと心に決めた出来事でした。 作画/yoichigo著者:はますまなこ
2024年02月27日息子がイヤイヤ期真っ只中だった2才のころ。横断歩道の途中で寝そべってイヤイヤを始めたところ、あるおばあさんが通りかかり…とんでもない場所で息子のイヤイヤが爆発し…息子が2才のときの出来事です。 息子はそのときイヤイヤ期真っ只中で、私は毎日ヒーヒー言っていました。その日も、いつものように保育園のお迎えに行き、帰り道にある、かなり大きな道路の横断歩道を渡っている途中のこと。ちょうど横断歩道の真ん中に差し掛かったあたりで、息子のイヤイヤが爆発してしまいました。 息子は「ここはベッドの上なの?」と思うような感じで、道路に寝そべったかと思うと、すぐに全身全霊を使って泣き叫びながらイヤイヤ! もう手のつけようがありません。私は、何を言っても聞く耳を持たずにイヤイヤを続ける息子をどうしようという気持ちと、どんどん減っていく青信号の残り点灯に焦る気持ちでいっぱいに。 そのときでした。私たちのそばを、ワンちゃんと品のあるおばあさんが通っていったのです。すると、息子はワンちゃんに興味を持ち、イヤイヤが中断! しかも飼い主のおばあさんは息子に「どうしたの、一緒に渡ろうか?」と声をかけてくれたのです! 息子は大好きなワンちゃんと、素敵なおばあさんと一緒に歩き始め、無事に青信号のうちに長い横断歩道を渡り切ることができました! いつも一緒に過ごしている母親の声よりも、街中で初めて出会う人たちの声の方が子どもに届くことって結構あるなと感じています。 作画/加藤みちか著者:天元 蘭
2024年02月24日ある日、3歳になる次男のイヤイヤが発動。「夜ごはんはいらない! お菓子を食べたい!」とグズり始めました。何を言っても納得してくれない次男に私のイライラも頂点に達し……。 窮地を救ってくれたのは、まさかの人物!?私は夜ごはん中にお菓子をねだり続ける次男に「ごはんを食べないなら、もう下げるね!」と言い放ち、次男の前から料理の入ったお皿を下げました。思い通りにいかない次男は腹を立て、さらに大声で泣きわめきます。私はもうどうしようもなく、疲労困ぱい……。 すると、その様子を見ていた6歳の長男が「僕が泣き止ませるから!」と私と次男の間に入ってきたのです。長男は、次男の頭をなでながら、やさしい口調で説得を始めました。「ママが頑張って作ったお料理、次男くんが食べてくれたらママはすごく喜ぶと思うよ! だからちゃんと食べようね」「ごはんを食べたら、お兄ちゃんとグミを食べようよ!」長男からやさしく声をかけられた次男は、パッと泣き止み「わかった! 食べる」と、素直にごはんを食べ始めたのです。 長男の次男に対する接し方を見て、私は次男に「どうしてごはんをしっかり食べてほしいのか」を伝えずに叱っていたことに気づきます。そして、“してほしい理由” をしっかりと話せば、幼い子どもでもきちんと納得してくれるということにも気づかされました。今後は子どもに「お菓子ばっかり食べていたら栄養がきちんととれなくて元気が出ないから、ごはんをしっかり食べてほしい」と理由を添えて冷静に話すよう心がけたいと思った出来事です。 作画/Pappayappa著者:内野みお
2024年02月22日YouTube「ひろぴーファミリー~楽しく育児~」は、パパとママ、そして6歳・4歳・2歳の3姉妹の5人家族の日常を見ることができるチャンネルです。3姉妹はとってもかわいらしく、家族みんな仲良し! 見ていてとても楽しくなるチャンネルですよ。今回は、パパがワンオペ育児に奮闘している姿をご紹介! 当時(2022年1月)、3歳・2歳・生後10カ月だった年子3姉妹の育児、パパはどんなふうに過ごしているのか必見!今回はママがお熱でダウンしてしまい、パパがワンオペ育児に奮闘している様子を記録した動画をご紹介します! 子ども1人でも育児は大変。年子3人の子どもの育児、パパはハプニングなく終えることができるのでしょうか……。 ママが体調不良でダウン! この日はママが体調不良でダウン。とってもつらそうです。次女のひまりちゃんは、甘えたくてずっとママのそばにいます。長女のひなちゃんもママに冷えピタを貼ってあげたり、お手伝いをしてくれています。 パパ、ワンオペ育児スタート! 子どもたちと家事に奮闘 パパは率先して家事をしてくれています! 洗濯物たたみやお部屋のお片づけをみんなで頑張ります。しかし、お部屋を片づけても片づけても……子どもたちはおもちゃを出して遊んでしまい散らかしてしまうようでパパ困っています(笑)。 お片づけ中の様子、ぜひ動画でご覧くださいね♪ パパが片づけていく中、ひまちゃんがおもちゃで散らかしてく姿にクスッとしてしまいますよ。 お片付けが終了! 夜ごはんの買い物にレッツゴー お部屋のお片づけが一段落ついたところで、夜ごはんの買い物に出かけます。ママがゆっくり休めるように、子どもたちも一緒にお出かけです。子どもを3人連れての買い物、なかなかスムーズにはいきませんが、無事にお買い物も終了。お菓子も買ってもらったようです♪ お買い物から帰宅。みんなでごはんを食べます! お買い物から帰宅し、ごはんの準備をします。ひなちゃんとひまちゃんは寝ているママのところへごはんを持っていってあげます。長女のひなちゃんはしっかり者のお姉ちゃん。ママの体調を気遣いたくさんお手伝いをしてくれています。とってもやさしいですね。 この日の夜ごはんはお寿司。3人で「いただきまーす!」ひまちゃんの食べっぷりも見ものですよ♪ 車の中で寝てしまった三女のひよちゃんが起きてきました。少し寝て気分もスッキリ! ご機嫌も良さそうです。 おなかも空いたようなので、離乳食を食べます。2人のお姉ちゃんも、離乳食を食べさせるのをお手伝いしてくれています。 大波乱のお風呂の時間! パパは大忙しです!! ごはんを食べ終えたら、パパは3人の子どもたちをお風呂に入れます。小さな子どもをお風呂に入れるのは本当に大変ですよね。しかも今回は3人! まだまだ赤ちゃんのひよちゃんはお風呂で大泣き。パパはバタバタです。大忙しで子どもたちをお風呂に入れます。 お風呂から上がったら、お着替えタイム。まだまだひとりで服を着るのが難しいひまちゃんやひよちゃんを、やさしくフォローしながら着替えさせてあげるパパ。 さらに、ひなちゃん達の髪の毛を乾かしてあげます。ドライヤーでの作業も手慣れたものです♪ さすがパパ!ここまでを見ていても、パパの奮闘ぶりがよくわかります!食事やお風呂、お着替えなど育児や家事をバタバタしつつも手際良くこなしていますね。 寝かしつけタイムに突入。しかし、まだまだ眠たくないのかな!? お風呂にも入り、ハミガキもおこなったのでそろそろおやすみの時間です。子どもたちの寝かしつけをします。お手伝いをしたりお買い物にも行ったので、みんな眠たいかな? ……と思いきや、ひまちゃんとひよちゃんはなんだかまだ目が冴えているご様子です。 2人で遊んでいます。こういうとき、兄弟や姉妹がいるだけでなんだか楽しい気分になってしまいますよね。2人でなにやら楽しそうです。ひまちゃんはいないいないばぁをしてみたり、ひよちゃんにトントンして寝かしつけをしてあげようとしたり……。まだ2歳ですが、ひよちゃんの前ではすっかりお姉ちゃんなんですね。微笑ましい姿です♪ 動画の中では、なかなか寝ない2人の様子も見ることができますよ。ひまちゃんのお姉ちゃんぶり、ぜひご覧くださいね。とってもキュートです。 子どもたちが寝てからもパパはまだまだ働きます! 3人の子どもが寝たらパパのワンオペ育児も終了……としたいところですが、子どもが寝た後にもやることはまだまだあります! パパは残りの家事に取りかかります!キッチンリセットをして、洗濯をまわし、リビングの片づけもしてくれています。これはママもうれしいですね。体調の悪いママをしっかりと気遣ってくれている心遣いが素敵です! ほっと一息。1日お疲れ様でした☆ 寝かしつけ後の家事を終えてようやくパパも休憩タイムです。バタバタと大変なワンオペ育児、お疲れ様でした。 ひろぴーファミリーのご家族は、いつもパパとママが協力して育児や家事をこなしているのがよくわかりますね。どの場面も普段から子育てに携わっていなければ、奮闘しながらもここまでいろいろなことに気づくことができません! 画像提供・協力/ひろぴーファミリー~楽しく育児~
2024年02月20日ADHD(注意欠如多動症)とは?ADHD(注意欠如多動症)とは「不注意」「多動性」「衝動性」という特性がある発達障害の一つです。それぞれの特性を簡単に説明します。・不注意:一つのことに集中し続けることが困難・多動性:じっとしていることができずに常に動いている・衝動性:思いついたことを考えずに実行するADHD(注意欠如多動症)の子どもはこれらの特性と周囲の環境が合わないことで、さまざまな困りごとが生じると言われています。また、子どもによって不注意が強く表れるタイプ、多動性と衝動性が強く表れるタイプ、どちらも混在しているタイプと3つのタイプに分類されています。ADHD(注意欠如多動症)の原因については、さまざまな研究が進められていますが、まだはっきりとは解明されていません。脳内の神経伝達物質であるドーパミンなどの機能異常が関係していると考えられており、遺伝的要因や環境要因などが相互に影響し合い、ADHD(注意欠如多動症)の症状として表れているのではないかと言われています。診断は専門の医師によって行われ、年齢に比較して不注意などの特性が強く表れていることや、複数の環境で困りごとが生じていることなどが基準となっています。また、ADHD(注意欠如多動症)は特性によるものであり、治すという概念ではなく、環境調整や薬物療法などで困りごとが表れないようにしていくという形で治療が行われます。参考:注意欠如・多動症(ADHD)|MSDマニュアル家庭版参考:注意欠如・多動症(ADD,ADHD)|MSDマニュアルプロフェッショナル版参考:ADHD(注意欠如・多動症)の診断と治療|e-ヘルスネットADHD(注意欠如多動症)の特徴は2歳児頃から表れる?違和感や発達の遅れ、気になるサインADHD(注意欠如多動症)の特徴は4歳、5歳頃から表れることが多く、7歳頃から診断されることが多いと言われています。しかし、2歳頃から特徴が表れることもありますので、この後紹介していきます。2歳頃になると子どもはボールを投げたり、ジャングルジムに登れるようになったり、簡単な問いかけには言葉で答えるようになるなど、できることが増えていきます。それにともないイヤイヤ期と呼ばれる自己主張が激しくなる時期にも差し掛かります。この時期に表れるADHD(注意欠如多動症)の特徴は以下のようなものがあります。2歳頃に表れる不注意の特徴例・指示に従わずに物事をやり遂げられないことが多い・ほかに気になるものがあるとすぐ気がそれてしまう・物をなくしたり忘れることが多い・話しかけられても聞いていないように見える・使ったおもちゃを片づけることが苦手2歳頃に表れる多動性・衝動性の特徴例・ずっと話しかけてくる・友達のおもちゃを一方的に取り上げることがある・エンジンで動かされているように活発に動く・手足を動かしたり身をよじる動作が多い・周囲を確かめずにいきなり走り出すことがあるADHD(注意欠如多動症)があると以上のような特徴がみられることがあります。ただ、これらの特徴は、この時期の定型発達の子どもにもよくみられるため、気になる様子がある場合も自己判断せずに専門家に相談するようにしましょう。参考: 0歳児から2歳児の発達過程|東京都教育委員会参考:注意欠如・多動症(ADHD)|MSDマニュアル家庭版ADHD(注意欠如多動症)の子どもはわざと周囲が困ることをしているのではありません。じっとしていることができないときに、「じっとしていなさい」「なんで動くの?」と叱っても、子どももどうしていいか分からなくなってしまいます。そして、叱られることが多くなることで自己否定の気持ちが強くなってしまい、自尊心が下がってしまう恐れもあります。そのため、特性を理解したうえで適切に対応していく必要があります。子どものADHD(注意欠如多動症)の対応としては、環境調整、行動への介入、薬物療法といった方法があります。まず、環境調整とは、特性に応じて困りごとが起きないように環境を整える方法です。例えば一つの遊びに集中できない子どもの場合は、部屋のカーテンを閉めたりほかのおもちゃを隠したりと、視界に入る刺激を少なくします。また、外で急に走り出す子どもには、道路の近くで遊ばない、広い公園で遊ぶようにするなど危険が少ない状況をつくるというのも環境調整の一例です。次に、行動への介入とは、望ましい行動は積極的に褒め、望ましい行動を促していく方法です。例えば、話を最後まで聞けたときは「しっかり聞けたね」などどういった行動が良かったかを具体的に褒めていきます。ただし、2歳児だとまだ物事の良し悪しを理解することが難しい可能性もあるため、行動の介入よりは環境調整により危険を少なくしていく方法を取ったほうがいい場合もあります。最後に薬物療法ですが、服薬により不注意などの特性を緩和していくことができると言われています。ADHD(注意欠如多動症)の治療薬としてコンサータやストラテラなどが処方されることがありますが、基本的には6歳以上の子どもに用いられ、2歳児には処方されません。詳しいことは主治医に相談してみましょう。参考:ADHD(注意欠如・多動症)の診断と治療|e-ヘルスネット2歳児に表れることの多いADHDの特徴をチェックUpload By 発達障害のキホン※発達や成長に加え症状や特性には、この時期大きな個人差があります。当てはまる反応や行動の数が多いからといって、すぐにADHD(注意欠如多動症)と診断されるわけではありません。子どもの発達が気になったらどこに相談すればいい?2歳児は、定型発達の子どもの場合も落ち着きがないことはよくあります。特徴にあてはまる行動があっても心配しすぎることはないでしょう。しかし、気になる様子があって心配な場合は専門家に相談することも検討してみましょう。保育園に通っている場合は、まずは担当の保育士に相談してみるといいでしょう。子どもの普段の様子も考慮して、アドバイスやほかの相談先について教えてもらえるかもしれません。そのほかにも、子どもの発達が気になる際の相談先には以下のような場所があります。・保健センター・児童相談所・児童家庭支援センター・地域子育て支援センターまとめ2歳児におけるADHD(注意欠如多動症)の特徴やサインについて紹介してきました。2歳児は成長によって行動範囲が広がってくることや、イヤイヤ期と呼ばれる自己主張が激しくなる時期であることもあり、ADHD(注意欠如多動症)の特徴と似た行動がみられるようになります。そのため、気になる様子があっても判断することが難しく、悩んでいる方もいらっしゃると思います。そういったときは一人で抱え込まずに相談することが大切です。相談先は、身近な保育者への相談や専門機関の窓口などがあります。また、電話での相談ができる機関もありますので、まずは相談しやすい場所から問い合わせてみるといいでしょう。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年02月17日新生児の頃から抱っこしないと寝られず、泣きっぱなしだった娘わが家の娘、しぇーちゃん(現在9歳)は2歳4ヶ月でASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。娘は産院を退院したその日から、寝具に置いて1時間も寝ることができない子でした。生まれた瞬間から背中センサーが搭載されていたようで、ほぼ寝かせておくことができなかったのです。立って抱っこをして揺らしながら寝かしつけ、寝入るまで40分は泣き続けます。ようやく寝入ったと思い寝具に置くと、すぐに起きてしまうので、そうすると最初からまたやり直しです。怖くなって、私は娘を寝具に置けなくなっていました。幸い実家に帰省していたので、実母が抱っこを代わってくれることもありました。1人でお世話をしていたら、産後1週間足らずで産後うつになっていたかもしれないと思います。母乳もミルクも拒否!離乳食も食べてくれず、保健師さんに相談したけれどUpload By マミヤまた、娘は生まれてすぐから食欲がありませんでした。新生児の頃は哺乳力が弱く、母乳は拒否。ミルクにすれば飲んでくれるのかと思い、すぐに母乳からミルクに切り替えましたが、たった20cc飲むのに20分かかっていました。1歳児健診で離乳食を食べないことを保健師さんに相談したところ、卒乳を勧められました。アドバイス通りにやってみると、卒乳はすんなり終わりました。きっとミルクが好きではなかったのだと思います。しかし、卒乳しても離乳食を食べるようにはならず、悩む日々は続きました。普通食になっても偏食がひどく、食べられるものが限られていました。偏食や食の細さについては、9歳になった今も続く悩みです。歩き始めてから変化が!しかし、別の困り事が出てきて……Upload By マミヤ相変わらず寝るのが苦手で泣いてばかりいた娘ですが、1歳になる頃、自分で歩行できるようになってからは、寝る前に泣かないことが増えてきました。歩き疲れてコテンと寝てくれるようになったのです。私は「ならば公園デビューだ」と意気揚々とお出かけしました。しかし、娘は公園の手前のマンホールや砂利の場所で動かなくなってしまいました。なんとか公園へ連れて行けても次の課題が出てきました。娘は家に帰るとなると全力で泣いて嫌がるのです。今思えば切り替えの悪さからきていたのですが、毎回鮮魚のように暴れて泣く娘を脇に抱えて帰りました。「公園から帰りたくない」と言って嫌がり泣くのは5歳頃まで続きました。5歳になると大暴れすることはなくなり静かに泣くようになりましたが、同級生が素直に帰宅する中で娘の切り替えの悪さはピカイチでした……。しかも、その公園には週5回は行っているのにもかかわらずです。「生まれた時からイヤイヤ期」だった娘。9歳になった今振り返るとUpload By マミヤこうして娘のイヤイヤ期を考えてみると、「生まれた時からイヤイヤ期」がしっくりきます。きっと、とても苦手な感覚や、どうしようもなく我慢できないことがたくさんあって、それを赤ちゃんの頃から一生懸命伝えてくれていたのかもしれません。なので、成長するにつれて、徐々にイヤイヤが落ち着いていったのかなと思います。また、年中の終わり頃に切り替えの悪さで泣くことがなくなってから、育児がとても楽になりました。言葉が出てくる、信頼関係が成り立つ、コミュニケーションがきちんと成立する、交渉ができる……というスキルを得る度に、娘は泣いて怒ることはなくなりました。そう考えると、娘には育児書に書いてあるような普通のイヤイヤ期はきておらず、娘なりのペースで、情緒面の成長がすすんできたのだなと思います。執筆/マミヤ(監修:新美先生より)イヤイヤ期というと、一般的には2歳頃、自我が発達して自分がああしたい、こうしたいという意思が芽生えるも感情コントロールがまだ十分でない時期に出てきます。イヤイヤ期も個人差が大きいので、お子さんによっては時期や現れ方がまちまちで、目立たない方もいます。しぇーちゃんの場合は、イヤイヤ期というよりも、記事の最後にマミヤさんがとても分かりやすくまとめて下さったように、もともとの感覚の偏りやこだわりの強さ・許容幅の狭さから、「イヤ」と感じることが多かったのが、お子さんに適した環境整備や、見通し支援、お子さん自身の発達に伴い理解できること、伝えられる手段が増えて、適切にコミュニケーションが取れるようになり、泣いて怒らなくてもよくなったという過程ですね。これはマミヤさんや周囲の方々が、しぇーちゃんに合った関わりを十分していただいた経過だと思いました。生まれ持って泣かれることが頻繁で難易度の高い子育てといえるタイプだったかもしれませんが、適切な関わりをすることで、しぇーちゃんも健やかに成長し、「楽になった」と感じられるようになったのはすごいなぁと思いました。素敵なエピソードを聞かせていただきありがとうございました。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年02月16日あり子のワーママ奮闘記
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