5月25日は「主婦休みの日」であることをご存じでしょうか。24時間休みのない家事をこの日ばかりは休もう! という趣旨のもとにつくられた記念すべき1日ですが、家事をがんばる妻を、夫はどう感じているのでしょう? そんな疑問にまつわる、おもしろいアンケートがこのほど実施されたのでご紹介しましょう。■「主婦休みの日」って?「主婦休みの日」とはサンケイリビング新聞社が提唱している、がんばる主婦が家事を休んでリフレッシュできる日のことです。2009年4月には日本記念日協会に認定され、胸をはって(?)主婦が休める貴重な1日となりつつあります。いつもの家事を夫や子どもが代わりに挑戦できる絶好の機会にもなり、家族の絆が深まる試みとして徐々に広がっています。■夫も妻も「入れ替わりたくない」派、多数!主婦休みの日にちなみ「もし夫と妻が入れ替わったらどうなるか」というアンケート調査がおこなわれました。「もし夫・妻と入れ替わることができるとしたら入れ替わりたい?」という質問で夫57.8%、妻56.3%と回答の半数以上を占めたのは「入れ替わりたくない」という意見!妻の意見に注目すると「1日中責任が重い仕事はきつい」といった仕事へのプレッシャーを理由としているようです。反対に入れ替わってみたい人の理由には「家事は女がやるもんだという夫に、すべての家事をやらせたい」という意見も。夫が責任ある仕事をしているのは理解しているけれど、家の中が快適に保たれているのは家事がなされてこそ! それを妻がしていることもしっかり理解してほしい、という人が多いように感じました。■もしも入れ替わったら「これがしてみたい!」もしも夫と妻が入れ替わったら、お互いにどんなことがしてみたいと思っているのでしょうか。したいことについて意見が多い順に見てみると、妻の場合は「夫の職場で過ごす」「家でゴロゴロする」「夫の仕事をする」、夫の場合は「家で過ごす」「子どもと過ごす」「料理」となっています。一方、やりたくないことについては意見が多い順に妻が「夫の仕事をする」「通勤」「残業」、夫は「掃除」「料理」「洗濯」となっています。つまり、妻は「会社に行き、仕事をすること」、夫は「家事をすること」が嫌な人が多いようですね。これは、いいかえればやりたくないことをお互いがやってくれている状態。そう思えば「私ばっかり家のことをしている気がする!」という苛立ちもやわらぐものではないでしょうか。「おつかれさま」の言葉がけが、自然と口をついて出てくる関係はすでにできあがっているのかもしれませんね。主婦を休んで好きなように過ごす時間も、夫婦で「おつかれさま」と声をかけあう習慣もどちらも大切にしていきたいですね。<参考サイト>サンケイリビング新聞社 「もし、夫と妻が入れ替わったら!? 妄想アンケート」 「主婦休みの日」
2017年05月25日旦那さんやお子さんは家事に協力的ですか?嫁さん・ママがやるのが当たり前、と思われているようなら要注意。共働きでも専業主婦でも、家事すべてを女性ひとりが請け負うのは大変なことです。ストレスを抱えないためにも、状況に応じて家族で家事を分担していくことが大切です。それでは、それぞれの家庭における家事の実情を探っていきましょう。皆さんの家庭では家事を分担していますか。夫婦や家族で生活していると、女性が家事全般を背負ってしまいがち。日頃の家事をこなす専業主婦にも休息は必要ですし、共働き家庭の女性がすべての家事を請け負うのも今どきおかしな話です。時として家事の分担がいさかいの原因となることもあります。問題がある場合は小さなストレスが積み重なってしまう前に改善することが重要。今回は20~50代の既婚女性50人を対象に、家事の分担についてアンケート調査を行いました。この機会にご自分の家庭の家事事情を確認してみましょう。■目次1.必要に応じて家事を分担している家庭がほとんど2.「ゴミ捨て」はやっぱりパパのお仕事!3.子供も家族の一員。将来のためにも家事を分担4.家事の分担が夫婦喧嘩の原因に…?5.協力すれば「家」も「心」もスッキリ!まとめ1. 必要に応じて家事を分担している家庭がほとんど掃除に洗濯、買い物や炊事など、日々の家事はたくさんあります。一人暮らしの場合なら部分的に省きながらでも、基本的には自分ですべてやることになります。しかし結婚や出産によって夫婦・家族生活をするようになれば同じ家で暮らす人数も増え、やるべきことも増えます。現代においては共働きの家庭も多く、女性の社会進出や「イクメン」に代表されるような家事・料理を積極的にする男性も話題。昔のように“仕事は男、家事は女”という考え方は通用しなくなってきています。そのような世の中ではありますが、夫婦ともに働いていても、やはり家事は女性がメインでやっている場合が多いのも現実。まずは、夫婦で分担を決めて家事を行っている家庭がどれくらいあるのか、20~50代の女性50人にアンケートを行いました。50人のうち43名が「家事の分担ははっきり決まっていない」と回答。アンケートの対象に専業主婦の方も多く含まれていることもありますが、しっかり分担している家庭は意外に少ないようです。■家事は女性中心。男性はお手伝いという場合が多い■「夫は家事を一切しないので、家事の分担は100パーセント私です」(30代・主婦)■「専業主婦なので、家事はすべて主婦がするものだと夫も妻も考えている」(50代・主婦)■「夫は、家事は女がやるものとすりこまれているので、分担はしない。できない」(40代・主婦)なかにはこのように、昔からあるような夫婦分業をしている家庭もまだまだ多いことがわかりました。それで折り合いがついていれば良いのですが、女性側がストレスを抱えてしまっている場合は改善の必要があります。■「できるときに、できる方がやるっていうのが暗黙の了解になっています」(20代・主婦)■「決めてしまうと、やった・やらないになるので、基本は私で、出来そうな時は、旦那さんに手伝ってもらいます」(30代・パート)■「共働きのとき、家事負担を固定したら、手段が目的になり不和の元になっていると感じた。なので、お互いにゆるく決めて、やりたくない、できないときはやらないことにしている」(40代・主婦)■「夫は仕事が忙しいので家事は主婦である私がほとんど行い、空いてる時間に手伝ってもらうという感じです」(30代・個人事業主)あえて明確な分担をせずとも、お互いの合意によって適度に分担できている家庭も多く見られました。仕事の都合もあるようですが、やはりメインは女性。基本的には女性側がやっていても、頼むと快く引き受けたり、時間に余裕がある時は積極的に家事をしたりするような男性も多くいることがわかりました。■家事の分担を決めている家庭は少数派■「もともと共働きだったので、分担するのが当たり前になっています」(30代・主婦)■「決めないと夫は全然家事をしないため、とても少ないが、役割はきちんと決めた」(40代・パート)■「土日は旦那が茶碗を洗い、洗濯ものを畳む。旦那が出来そうなことはそれぐらいしかないから、休みの日ぐらいはしてもらう」(40代・主婦)少数ではあるものの、家事を分担して行っている家庭もあります。決して共働きの家庭が分担している、という傾向はありません。自然と得意不得意で分担しているという前向きな理由もあれば、そうしなければ主人が何もしてくれないというネガティブな声もありました。2. 「ゴミ捨て」はやっぱりパパのお仕事!分担を決めていなくても、状況に応じて家事を手伝っている男性が多いことがわかりました。それでは、具体的に旦那さんはどんな家事を引き受けていることが多いのか聞きました。【ゴミ捨て】■「主人が先に出勤するので渡しやすい。だいたい同じマンションの旦那さんもゴミ捨てをしているので当たり前のようです」(30代・個人事業主)■「ゴミ捨てぐらいしたしてくれません。しかも、ゴミは私が集めて袋をまとめて玄関に置いておかないとしてくれません」(40代・主婦)「ゴミ捨て」はパパが行う家事の定番。力仕事でもありますので、他の家事をしなくてもゴミだけは出勤のタイミングで持っていくという場合が多いようです。【食器洗い】■「ご飯を作った後はゆっくりしたいので、ご飯を作った代わりということで、旦那さんに食器洗いをお願いします」(30代・パート)■「料理を作るのは苦にならないが、片付けるのはあまり好きじゃないので。夫は料理は得意ではないが、片付けなら出来るので」(50代・パート)食事の用意はやはり女性が行う場合が多いようですが、その後の「食器洗い」をしっかりやるという男性も多いようです。肌の弱い奥さんの手荒れを心配して、率先して引き受けるという優しさを発揮している旦那さんもいました。【掃除】【料理】■「掃除好きなので、本人が好きなものを頼んだ方が進んでやってくれるから」(40代・個人事業主)■「掃除は夫が好きな方だし、掃除機をかける程度ですが手伝ってもらいやすいと思いました」(50代・主婦)■「疲れている時は夫に料理を頼んで作ってもらうことがある。夫も料理が好きなので特に不満もなくやってくれる」(30代・パート)■「土日は主人が食べたいものを自分で作りたいという気持ちもあるようで、昼食と夕食をよく作ってくれる」(30代・派遣社員)「掃除」や「料理」を得意という男性も多く、時間がある時にはむしろ張り切ってやる場合があります。専業主婦の方は平日に家事を頑張っているぶん、土日は負担を減らそうと家事を積極的にやってくれる男性もたくさんいることがわかりました。3. 子供も家族の一員。将来のためにも家事を分担子供のいる家庭では、子供に家事を手伝ってもらうことがあります。いずれ独り立ちをすることを考えると、現代では男女ともに教育の一環として家事をしっかり教えることも重要でしょう。子供なので夫よりも仕事の幅は狭くなりますが、同じく「ゴミ捨て」「食器洗い」「掃除」などが子供にも頼みやすい家事となりました。■楽しく家事のお手伝い■「ゴミ捨ては一番簡単なことだし、外に出られるので比較的喜んでやってくれるから」(50代・正社員)■「子供が一番好きな家事は食器洗いです。遊び感覚で、時間がかかるし泡がついたまま洗えていない、逆にキッチンが汚れる等トラブルが絶えませんが。後でこっそり洗い直します」(40代・主婦)■「料理は興味を持っているので、子供用の包丁で野菜を切ってもらう。洗濯干し、洗濯たたみも興味を持っているのでやってもらってます」(30代・主婦)■「15歳の息子はわりと家事を率先して手伝ってくれます。その中でも料理をするのが好きらしいので、私がご飯作りに億劫になる週末などに息子が作ってくれるので有難いです」(40代・主婦)進んで家事を手伝おうとする子供が多くいます。年齢や性別にもよりますが、興味を持って家事ができる時にしっかり覚え、それが習慣となれば親も助かります。何より、子供の生活力もアップ。多少の問題があっても、危険がない限りは色々チャレンジしてくれるのも微笑ましいものです。■場合によっては「しつけ」の意味も■「自分で遊んだものは自分で片付けさせることを徹底している。畳んだ洗濯物をタンスにしまう手伝いをしてくれる」(20代・パート)■「ごくごく稀に、洗濯物を干してくれる時があります。というか、強引にさせるときがあります」(40代・主婦)■「春休みや夏休みなど、長期のお休みのときはしつけもかねて手伝ってもらいます。洗濯を干すのが下手なので、きれいに干せるようになるために手伝ってもらいます」(40代・主婦)■「一緒に料理をしたり、お菓子を作るようにしている。食育の第一歩だと思っている」(20代・パート)長期休業などの際、小学校などでは家のお手伝いをするように促すこともあるほど。子供のやる気があるかどうかに関わらず、いずれ困ることがないように家事を教えることも大切です。子供も家族の一員。半ば強制的にでもやらせる、という意見もありました。4. 家事の分担が夫婦喧嘩の原因に…?普段の家事はあまり明確な分担がされていないことが明らかになりました。担当を決めなくとも、臨機応変に夫婦で家事を進めている場合が多いようです。しかしながら、やはり家事は女性が中心であるというのが事実。なかにはそこに不満・ストレスを抱える女性もいるはずです。些細なことでも忙しい中で積み重なると、いずれ耐えきれずに爆発してしまうこともあるのが人間です。家事のことが家族の深刻な問題になる前の対策が重要ですが、実際に「家事の分担」が原因で夫婦の喧嘩に発展することがあるのかどうか、本音を聞いてみました。【「いいえ」と回答】アンケートの結果、多くの家庭では家事の分担については穏便に済まされていることがほとんど。問題なく分担ができている場合もあれば、諦めてそう落ち着いている場合もありました。■「共働きなので、どちらかができる方がすれば良いという考えの持ち主の夫なので、率先して台所や育児に参加してくれていて助かっています」(40代・個人事業主)■「特にきっちりとは決めていないので、土日だけ旦那が手伝ってくれたらそれでいい」(40代・主婦)■「専業主婦で家事を夫に分担してもらうことはほとんどない。それで二人とも納得している」(50代・主婦)■「お互い得意な事を分担しているし、出来ない時など声を掛け合うようにしているから」(40代・正社員)このように夫婦の合意の上で、家事をそれぞれ請け負ったり、仕事・家事でしっかり分業できていたり。働き方の関わらず、お互いに納得して上手くやり繰りできているのは何よりです。■「結婚当初は共稼ぎだったため喧嘩も多かったような気がしますが、現在私は専業主婦なので喧嘩になることはないです」(50代・主婦)■「夫は家事をしませんが、私がやるものだと互いに暗黙の了解があります。時々私が苛立つ事はありますが、態度にはあらわさないので喧嘩にはなりません」(40代・主婦)専業主婦に多い意見ですが、基本的に女性が家事をやることに落ち着いてしまったという家庭もありました。また、共働き時代にはもめたことがあっても専業主婦になって解消されたという場合もあるのです。【「はい」と回答】3割ほどの家庭では、現に家事の分担が問題で喧嘩になることがある、という結果となっています。■「自分はパートで夫は正社員だが、共働きで子どもに関することはほぼ私がしているのに、夫が家事を手伝わないので喧嘩になる」(20代・パート)■「共働きだった時にはお互い余裕がないので家事分担についてケンカをよくしました」(30代・主婦)こちらは先の専業主婦の例が現在進行形で起きているケース。お互い忙しいのにもかかわらず男性側が家事に非協力的だと、女性の不満は募っていくばかりです。■「あまりにも主人が動かないのと少しゴミ捨てや洗濯物を取り込んだだけで、してやった的な上から目線で言われるので喧嘩になります。女性が当たり前のように家事育児していると思わないでほしいです」(30代・主婦)■「周りに家庭の、家事に協力的な旦那さんの話をしただけで、私の旦那は切れる」(30代・個人事業主)やはり現在でも、家事は女性がやるものと思っている男性はいます。昔ながらの考え方が悪いわけではありませんが、どちらかが納得していない状況には問題があると言えます。5. 協力すれば「家」も「心」もスッキリ!時にトラブルになることもある、家事の分担。社会で活躍する女性・家事育児に励む男性も多くなった世の中ですが、今のところは女性がメインで家事をする機会が多いというのが現状です。しかし家事には力仕事や汚れ仕事なども含まれますし、旦那さんも家族の一員として、家事全般を奥さんに任せっきりというのも考えどころ。専業主婦や共働きなどは関係なく、夫のほうも頼まれたら気持ち良く引き受けたり、時間に余裕があるときは自ら家事をしたり、お互いに支え合う心が重要となります。家族は共同生活。一方的な押し付けとしての“分担”ではなく、負担を減らし合うような“分担”ができていれば、家もお互いの心も気持ち良い状態に保つことができまるのです。実際にそのような関係性を築けている家庭では、家事のことで喧嘩になるようなことはありません。それぞれの得意分野を考慮し、家族で支え合うような分担ができている成功例やポイントを皆さんに聞きました。ぜひ参考にしてみてください。■「お互いができることは何かを明確にすると頼みやすいし、どちらにとってもやりやすいと思います」(40代・パート)■「ホワイトボードに主人に協力してもらいたい事をかく。終えたら消す」(30代・個人事業主)■「家にいる時間は自分の方が長いので、主人の負担にならないような仕事を振り分けています」(20代・正社員)旦那さんがこれまで家事をまったくしていない場合は始めるのが困難ですが、時間・能力的にどんな家事ができるか、それぞれ把握しておくことがまずは大事。そのうえで分担・依頼します。専業主婦の方も、旦那さんが意外に家事が忙しいことを理解していないかもしれませんよ。■「子供も含めて皿洗いは当番制。ゴミ出しは子供の担当に割り当てている」(50代・正社員)■「自分のことは自分で片づけること。洗濯物を畳んでもそれを各自自分で収納する」(40代・主婦)夫だけでなく子供についても、できる家事は自ら手伝うような習慣づけがポイントです。忙しそうなパパが家事を頑張っていたらきっと良い影響があるでしょうし、子供の将来のためにもなります。■「『これをやって欲しい』とお願いします。決して偉そうとか、当たり前という口調ではなく、お願いという姿勢です」(50代・主婦)■「その都度その都度頼まないと、普段やる習慣がないから男性は忘れてしまいがちなんだと思います。表を作るとストレスに感じることもあると思うので」(30代・個人事業主)こちらは夫婦ともに気をつけるべきこと。忙しいのはお互い様と考え、それぞれできる家事を分担・依頼できるような環境ができれば理想的です。どちらも「やって当たり前」という気持ちは控えたほうがお互いに気持ち良く過ごせます。まとめ何かとやることが多い家事。旦那さんの仕事は週末休みでも、家事は毎日のようにやらなければなりません。共働きにもかかわらず家事の多く負担している女性の方や、家事や育児に奔走する専業主婦の方も、一人でストレスを抱えていたら要注意です。家事の分担は、時に大きな問題にまで発展する可能性もあります。まずは、家事は家族みんなの仕事という意識が必須。それぞれの考えや忙しさも考慮しつつ、環境的・精神的に気持ち良く暮らせる家づくりを目指してください。アンケート期間:2017年3月24日対象:20代〜50代の専業主婦、正社員、派遣社員、パートアルバイト、経営者、個人事業主の方アンケート総数:50
2017年05月01日家族全員、「居心地がいい」と感じる家。そんな家庭は、夫婦の仲もよかったりしますよね。夫婦関係をいつも良好に保っておくためには、何が必要なのでしょうか。ある調査によると、夫婦円満な家庭にはある共通点があることがわかりました。■「ともに働き、家庭を支える」夫婦の増加 「男女共同参画白書 平成28年度版」 (内閣府男女共同参画局)によれば、専業主婦家庭は昭和55年ごろから減少傾向にあることがわかります。(参考)1.昭和55年から平成13年までは総務庁「労働力調査特別調査」(各2月。ただし、昭和55年から57年は各年3月),平成14年以降は総務省「労働力調査(詳細集計)」より作成。「労働力調査特別調査」と「労働力調査(詳細集計)」とでは、調査方法、調査月等が相違することから、時系列比較には注意を要する。2.「男性雇用者と無業の妻から成る世帯」とは、夫が非農林業雇用者で、妻が非就業者(非労働力人口及び完全失業者)の世帯。3.「雇用者の共働き世帯」とは、夫婦共に非農林業雇用者(非正規の職員・従業員を含む。)の世帯。4.平成22年及び23年の値(白抜き表示)は、岩手県、宮城県及び福島県を除く全国の結果。共働き世代が専業主婦家庭を上回り始めたのが平成4年ごろから。平成9年からは共働き世帯が上回り、平成27年には共働き世帯が1,114万に。現代は「共働き夫婦」があたり前な夫婦の形となっていることがわかります。■夫婦円満度の平均は?共働き家庭がスタンダードとなってきた現代の夫婦に関する、アンケート調査の結果をご紹介します。雑誌『ゼクシィ』が行った「新しい夫婦のカタチと夫婦円満度に関するアンケート」では、パートナーとの「円満度」を自己評価した結果を発表しています。新しい夫婦のカタチと夫婦円満度に関するアンケート(n=1600 インターネット調査 2017年1月実施)(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ)夫婦円満度を100点満点で自己評価すると、「76点」が前年代平均値に。でも20代では81点だった平均点も、50代には71点と少しずつ点数がさがり、一般的に年齢を重ねるにつれ円満度はさがる傾向であることがわかります。■円満な夫婦の秘訣とは?でもじつは、年代が上でも90点以上の高い円満度を保っている夫婦も! 夫婦の関係性を良好に保つ秘訣(ひけつ)は、何なのでしょうか。新しい夫婦のカタチと夫婦円満度に関するアンケート(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ)先ほどの「夫婦円満度」で、「高円満度」(90点以上)、「中円満度」(75点以上89点以下)、「低円満度」(74点以下)に分けておこなわれたアンケート結果があります。 新しい夫婦のカタチと夫婦円満度に関するアンケート(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ)「高円満度」「低円満度」を比較すると、「お互いを尊敬している」としているでは、「高円満度」が72%もあるのに対して、「低円満度」では18%。その差分は、なんと54%もあるという結果に。さらに「毎日コミュニケーションを取っている」では、「高円満度」と「低円満度」の差分が48%でした。このことから高円満度夫婦は日ごろから互いを尊敬し、密なコミュニケーションを意識していることが伺えます。■共働きだからこその会話術昔に比べ、互いに働き、ともに生計をたてる関係へと変化しつつある現代の夫婦関係。お互いが満足し合える関係を続けるために「尊敬」「コミュニケーション」といった要素を大切にしている人が多いようです。普段、こうした要素を意識してこなかった人もいるかもしれません。毎日が忙しすぎて、短い時間での最低限の話や子どもの話題だけになっていたというパパママも多いのではないでしょうか。でもたまには夫婦で「来週は暑くなりそうだね」「昨日、会社に行く途中でこんなレストランを発見したよ」といったささいなやりとりを、とりいれてみてはいかがでしょうか。また「靴がボロボロになってきたね」「少しやせたんじゃない?」など、相手の様子に注目した声がけは「見てくれてるんだ」とうれしくなるもの。身近にいる相手だからこそコミュニケーションをないがしろにせず、一緒の時間を楽しんでみましょう。円満な夫婦関係を保つことは、家の居心地をよくすることにもきっとつながっていくはずです。<参考サイト>・株式会社リクルートマーケティングパートナーズ 「新しい夫婦のカタチと夫婦円満度に関するアンケート」 ・内閣府男女共同参画局ホーム 「共働き等世帯数の推移」
2017年04月17日夫婦といえども、もとは赤の他人。育った環境や性別の異なる夫婦間で、実りある話し合いをするのはなかなか難しいことも。そこで今回は、ビジネス会議を成功させるためのポイントを参考に、夫との話し合いをグダグダで終わらせないためのコツを考えてみます。ポイントをしっかりおさえておけば、「長い時間をかけたのに、結局グダグダ…」「気づけばケンカに発展!」「お互い納得できないまま終わる」といった結末を避けられるかもしれません。■話し合いのゴールは何?どのような会議や話し合いでも、まず「何について話し合うのか?」というテーマ、そして「どこを目指すのか?」というゴールの設定が重要です。しかし、夫婦間の話し合いでは、これが曖昧になりがち。話し合いの途中で目的がわからなくなることもめずらしくありません。たとえば「もう少し家事に協力してほしい」と妻から夫へ話し合いを持ちかける場合。話し合いの目的をなるべく具体的に決めておき、夫婦2人でそのゴールを共有することが大切です。<「夫の家事協力」による話し合いのゴールとは?>・夫が担当する家事を決定する・「協力が必要なことを、夫に理解してもらう・担当できそうな家事を夫に検討してもらう(後日、再度話し合う)■そのこと相手は知っていますか?ビジネス会議では、参加者全員がテーマについて同じレベルの知識を持っていることが大切だとされています。これは夫婦で話し合う場合も、同じではないでしょうか。でも夫婦だとこんな会話になっていませんか?妻:「ゴミを出していると通勤電車に間に合わない。だからあなたに出してほしい」夫:「早めに出せば間に合うのでは?」これだけ読むと、夫の言い分はごもっとも。しかし、妻としては「協力する気がないのね!」と少しイライラしてしまいそうな展開です。このままでは、話し合いは平行線。しかし、もし妻の言葉に次のような背景があったらどうでしょうか?<話し合いの背景を説明すると…>妻:「ゴミ出しのシステムが変わって、7時半~8時の間にしか出せなくなったの。私は7時すぎには家を出ないと通勤電車に間に合わないから、あなたにお願いしたい」このように詳しい事情がわかれば、夫の返答もまた変わってことでしょう。「ゴミ出しシステムの変更」を知っているかどうかで、話し合いの流れは大きく変わります。話し合いをはじめる前に、まずお互いの知っていること・知らないことを整理しておきましょう。■「感情」だけでは話し合いは堂々巡り妻:「家計が厳しいから、あなたのお小遣いを減らしたい」こう言われた夫の多くは、きっと追い詰められた気持ちになりながら「嫌だ!」と言うでしょう。続いて妻が「本当にキツイのよ…」と畳み込んでも、夫は「こっちもキツイって…」と返してくる。これでは、結論が出そうにありません。ビジネス会議のコツとしてよく言われるのは、「事実」と「感情」をわけて考えるべきということ。事実は変わりませんが、感情の部分は人によって異なりますし、議論の中で変わることもあるからです。上記のやり取りでは「事実」が登場せず、「厳しい」「嫌」「キツイ」という感情だけが語られています。ここに事実となる要素をプラスして、検討材料が増え、堂々巡りの話し合いを避けられるかもしれません。<話しあいに必要な事実>妻:「春から子どもの塾費用が○円プラスになるの」夫:「俺の場合は、昼ご飯代に最低でも○円はかかっている」妻:「(家計簿を見せならが)このように節約しているけれど、それでも赤字なの」このような事実から、「塾の必要性」「ランチをお弁当に変更」「固定費の削減」といった話しあいポイントが明確になってきます。■夫が「話さない」ときはどうする?会議にはいろいろな参加者がいて、それぞれの性格や価値観があります。なかにはじっくり考えてからでなければ発言できない人もいるでしょう。ここで「発言しないこと」に腹を立てても、事態は好転しません。むしろ、相手を委縮させてしまうだけなので、「これについて、反対意見はないの?」「なぜ、○○だと思うの?」など、質問を細かく分けて具体的にすると、相手から本音を引き出しやすくなります。話し合いの途中から「私ばっかり話しているじゃない! そっちも何か言ってよ!」とイライラしてくることが多い人は、試してみてはいかがでしょうか。また、相手の口数が少ないなら、最終的に「納得したか、理解したか」がわかりにくい場合があります。そのまま話し合いを終えてしまうと、モヤモヤが残る結果に。それを避けるために、話し合いの最後には「この件について納得したか、理解したか」を、しっかり確認することも大切です。「口げんかになると妻には勝てない」と言う夫は多いもの。でも、妻としては別に言い争いたいのではなく、ただ夫婦で「話し合い」がしたいだけ。この認識の違いも、夫婦間の話し合いがグダグダになりやすい原因なのかもしれません。まずは、これから「話し合い」をするのだという心構えを忘れずに。そして、今回紹介したポイントもぜひ参考にしながら、スムーズで実りある話し合いを心がけてみてはいかがでしょうか?
2017年04月16日結婚した当初は「いつまでも名前で呼び合える仲良し夫婦でいよう」「スキンシップは欠かさない」なんて言っていたにもかかわらず、気がつけば「ママ~」と呼ばれるようになり、子どもが真ん中に寝るため、夫との距離は遠くなる一方…。「新婚の頃は、あんなにも仲が良かったのに……」そんなため息が漏れること、ありませんか? いつまでもラブラブでいられる仲良し夫婦、うらやましいですよね。昔は、人前で仲の良いところを見せることは恥ずかしいとされていましたが、今は堂々と仲の良さを見せる夫婦も増えています。芸能人でも多くの夫婦の仲睦まじい姿をSNSでアップされていますよね。また、2016年の人気ドラマに出演していた、藤井隆さんは最終回で、実際奥様である乙葉さんと夫婦役で共演されたことでも話題になりました。仲良し度をチェック! 仲良し夫婦の特徴今の夫婦関係は、良好と言えますか。「まあ、悪くはない」と言う人が多いのではないでしょうか。では、悪くない関係ではなく、いつまでも仲の良い夫婦には、どんな特徴があるのでしょうか?■特徴1. 名前呼びすることを、夫婦のルールにしているあなたは、夫をなんと呼んでいますか。また、どのように呼ばれていますか。新婚当初は、交際の延長線上と言うこともあり、ファーストネームやニックネームで呼ぶのは当たり前になっていたと思います。しかし、子どもができると、子どもに合わせて呼び方にも変化が出てきます。これ自体、決して悪いことではありません。ただ、仲良し夫婦は「使い分け」がしっかりできています。子どもに対しては「パパはね」と言いますが、夫婦の会話では「○○(夫の名前)」と呼ぶ。このように、名前呼びをしっかり分け、ルール化しているかのような夫婦は、いつまでも仲の良い関係を保っていることが多いようです。■特徴2. 1つでも好きなもの(趣味)を共有している共通の趣味が多いに越したことはありませんが、ひとつでも共通の趣味を持っていたり、好きなものを共有できている夫婦は、仲が良いです。友人夫婦は、子どもが産まれてから、産後クライシス等で夫婦仲があまりよくありませんでした。しかし、子どもが小学生になりバスケを始めたことがきっかけで、夫婦で応援に行ったりバスケの知識を身につけていくうちに、家族の趣味になり、夫婦仲も良好になったのです。このように、子どもがきっかけで、一緒に趣味を増やすことで、関係が良くなるケースも少なくありません。■特徴3. 感謝と謝罪を当たり前のように伝えることができるいつまでも仲の良い夫婦を見ていると、自然と「ありがとう」「ごめんね」と伝えている光景を目にします。とくに、喧嘩をしたときなど、お互い感情がぶつかり合って一歩も引かず、長引くケースもありますが、しっかりと「このことは言いすぎた。ごめんなさい」と伝えているため、いつまでも引きずっていません。一緒にいて当たり前になる以上に、気持ちをしっかり伝えることを当たり前にできている夫婦は、いつまでも仲睦まじい姿を見せてくれます。■特徴4. 夫婦と言っても、他人であることを忘れない恋人のときにも、やってしまいがちな失敗でもあります。恋人や夫婦になると、まるで所有物のように、大切にする方向性を間違えてしまう人がいます。友人との食事会へ行っても「いまどこ?」「何時に帰ってくる?」なんて言われ続けて、愛されてるなぁなんて思うのは最初のうちだけです。夫婦だからこそ、相手の時間は尊重できるような関係は、ふたりの時間が戻ったとき良い関係を築くことができます。■特徴5. 家族の楽しいエピソードが自然に溢れてくる妻や夫への不平不満が話し出すと止まらない…という方もいるかもしれませんが、仲良し夫婦の特徴はとにかくうらやましいくらい家族の楽しいトピックスに溢れていることです。子どもができると、会話もつい子ども中心になりがちですが、夫婦同士の会話も充実していて、家族みんなの話のネタが豊富。何ともないエピソードであっても楽しそうで、聞いているだけでも幸せそうな雰囲気が伝わってくるのが特徴です。夫婦仲良しの秘訣は「2人の時間」を過ごすこと いつまでも仲の良い夫婦でいたいと思うものです。子育てにおいても、夫婦仲が良いと子どもにとっても良い影響を与えると言われているため、夫婦仲が良いに越したことはありません。では、仲の良い夫婦でいるための秘訣とはどんなものがあるのでしょうか。 参考: ゲンナイ製薬調べ「夫婦デートに関する調査」 こちらは、ゲンナイ製薬調べによる、配偶者のいる20歳以上の男女を対象にした「夫婦のデートに関する調査」です。なんと最近1年でデートしたことがあるかどうか問いに、一年で0回と回答したひとが32.6%もいることが分かりました。また、新婚夫婦より、結婚をして子どもがいる夫婦のほうが、二人でデートをする頻度が減っていることも分かっています。やはり、子どもができることで、夫婦ではなく家族単位で動くことが増えるため、なかなか二人でデートができない現状にあります。参考: ゲンナイ製薬調べ「夫婦デートに関する調査」 しかし、こちらのデートをしたいかの問いに対しては、8割の夫婦が「二人きりでデートをしたい」と思っているようです。5組中4組が思っているにもかかわらず、現実は子育てや家事などで、なかなか二人のデート時間を捻出できずにいます。まさに、深刻なデート不足と言えるのではないでしょうか。■デートこそが、夫婦仲を良くするって知ってた? デートと言えば、結婚をする前はふたりが会うための手段でした。食事をするにしても、映画を観るにしても、二人の時間をたっぷりとってきたことで、深めることができた愛があったのではないでしょうか。実はこのデートこそ、いつまでも仲の良い夫婦でいるための秘訣があります。参考: ゲンナイ製薬調べ「夫婦デートに関する調査」 こちらを見てください。2人きりデートをしてみて、良かったことの6割以上の夫婦が「夫婦仲が良くなる」と回答していることが分かります。恋人同士のデートは、非現実的な時間を共有することです。結婚することで、ふたりの関係が現実的なものになっていくため、家族と言うポジションになります。そうなると、「男女」としての関係は薄くなってしまう、仲の良い夫婦ではなく「いいパパ」「いいママ」になってしまいます。そんな家族の関係から夫婦になるために大切なことが……そう、非現実的な時間を過ごせるデートと言うことになるのです。「産後、子ども中心になり、夫への愛情が薄れてしまったことで、冷たい態度になりがちでしたが、子どもを親に見てもらい、結婚記念日に、結婚式をした場所でディナーデートをしました。あの当時の会話などをしていると、いつの間にか相手への愛情も思い出せ、今では定期的にデートをしています」(36歳/主婦)「子どもの誕生日プレゼントは、夫婦で買いに行っています。子どもが友達と遊びに行くのを見計らって、デートも兼ねた買い物ですが、2人でどれにしよう?なんて話をしているのが楽しくて、こういう時間の大切さを実感しています」(40歳/会社員)「夫は平日休みなので、子どもたちが学校へ行っているときは、デートをすることが多いです。やっぱりデートをすると、家族としての胡坐をかかずにいい距離感を保てる気がして、夫婦で大切な時間になっています」(34歳/パート)彼女たちのように、ちょっとしたきっかけで、夫婦のデートを妻である自分自身が何よりも楽しむことが、長く仲良し夫婦でいられる秘訣なのかもしれませんね。仲良し夫婦でもセックスレス問題みなさんのご夫婦は、夜の営みの回数を聞かれたことありますか。なかなか聞かれないし、質問するのも勇気のいる内容です。そのためよく、ネット上で夫婦の営みの回数を質問している人も多くいます。それだけデリケートな内容のため、なかなか自分たちは平均的なのか、レス気味なのか……分からなかったりします。セックスレスとは、簡単に言えば、一か月間夫婦の営みがないことを言います。日本のセックスレスが4割ほどいると言われていますが、仲良し夫婦にセックスレスなんて無縁だと思っている人も少なくないかもしれません。しかし、意外にも「仲良し夫婦=セックスが充実している」とは限らないのです。「交際期間が7年、結婚して10年目になります。会話も多いし、色んな事も相談し合える関係ですが、2人目を出産してから7年レスです。何度か求められましたが、体重増加で体を見せることが恥ずかしく、断っていたら…と言う感じです」(36歳/保育士)「スキンシップもたくさんしますが、距離が近くなりすぎてしまって、男女を超越してしまった関係ができ上がったように感じます。私もあまり性欲が強いほうではないのですが、彼も求めてこないので、どこで性欲を満たしているか少し心配です」(38歳/会社員)このように、周りから見ても仲の良い夫婦ですが、セックスレス。そんな現状でも「仲が良いからいいよね」と割り切れているのでしょうか。■セックスレスでも仲良しは夫婦と言えるのか? セックスレスでも、本当に仲良し夫婦は実際にいます。その場合は、お互いが相手を求めなくても、心が満たされていると確認し合っていることが大前提です。ある、仲良し夫婦は、夜の営みについて話し合ったそうです。その結果、求めたいと思ったときは、事前に伝えるというルールを決めているため、年に1回程度だと言います。それでも、共通の趣味を楽しんだり、スキンシップも欠かさないため、不満を持つことはないそうです。問題は、どちらか一方が「私たちはレスでも仲良し」と、先手を打っているパターン。相手は本当に、性欲がないのでしょうか?きっと答えは「分からない」「たぶん、強くないと思う」と、自分の解釈で語っているのではないでしょうか。本当に仲の良い夫婦は「何でも話し合っている」と言いながら、セックスの話を避け、相手の性欲や思いに蓋をしません。相手の想いを知らないけれど「私たち夫婦はそれで大丈夫」と言い切ってしまうのは、見せかけの「仲良しレス夫婦」でしかありません。厳しいことを言えば、相手(もしくは、自分)が我慢して成り立っている関係は、決して仲良し夫婦が続くとは言い難いです。まずは、しっかりお互いの夜の営みについての話し合いをすることが大切。■いつまでも仲良し夫婦でいるための、セックスレス解消法はあるのか?どちらか一方が我慢の上で成り立っている、仲良しレス夫婦。女性にとっても求められないことは「もう、女として終わったかもしれない」虚しさを感じてしまうものです。セックスレスを前向きに解消するためにはポイントがあります。それが「レス側の原因をしっかり理解する」ことです。ある夫婦は、産後クライシスで妻側が嫌々応じていた状態でした。しかし、それで夫が切れて「もうお前なんて抱いてやらない!」と不貞腐れたり、妻を責めるようなことを言ってきたことが、レスへのきっかけになってしまったそうです。ある日、夫が「俺たちセックスレスだな~」と話を持ち掛けてきたため、いい機会だと思い、自分の気持ちを素直に話しました。「セックスは大切だと思ってる。でも、あんなこと言われて傷ついてしまった」そうとは知らなかった夫も反省して、彼女の気持ちをしっかり汲むようになったそうです。やみくもに求めることで解消されるわけではありません。夫婦のセックスと言うのは、単なる性欲のはけ口ではなく、心と心のつながりが大きくなるのではないでしょうか。だからこそ、単なる「性欲」で片づけるほど単純ではないのです。仲良し夫婦になるためのスキンシップ術とは?いつまでも、夫婦仲良くしていることは大切です。だからこそ、メリハリのあるスキンシップが、心も体も満たし合える関係を作るのではないでしょうか。■自分の身体を気軽に提供してはいけない!妻のお尻を触る夫……なんてパターンをテレビや漫画などで目にしたこと、ありませんか? そのとき「もう!」と言って可愛く拒む妻と言うシチュエーションがほとんどです。この場合は、夫はもちろん妻を女性として触れていますが、妻も夫のことを男性として見ているからこその対応です。しかし、それが当たり前になってしまうと、触られても知らん顔。そんな自分の身体を気軽に提供するようになっては、男と女の触れ合いではなくなってしまいます。何よりも自分自身、女としての意識が薄くなってしまうため、男性が自分の身体を触れることに意識をすることが大切です。■時々のお風呂タイムは関係をよくするよく「お風呂を一緒に入る夫婦はセックスレスになる」と言われてます。実際にそうでしょうか?半分正解ですが、半分は間違い。というのも、お風呂の入り方が「家族とのお風呂タイプ」になっているのであれば、自分の裸を見ても、女性として欲情されなくなります。小さい時に両親や兄弟と入った感覚と同じですから…当然ですよね。笑しかし、スキンシップの一環でお風呂を利用することは、有効なものになります。肌を触れ合うことで、気持ちも高まりますし、セックスレスも改善されたというエピソードも聞きます。「最近お風呂一緒はいってないな?」と思ったら、ぜひ試してみてはいかかですか?夫婦仲良しをいつまでもキープするためのポイントは?あなたは、いつまでも仲の良い夫婦でい続けたいと思いますか?私はこの「仲の良い夫婦」に憧れることは、とても素敵なことだし、その気持ちがより良い関係を作る大きな一歩になると思っています。しかし、相手がいることなので、自分の想いだけではどうにもならないことも十分わかっているかと思います。そのためにお互い心がけたい夫婦仲良しを保つためのポイントをご紹介します。ポイント1. 相手の気持ちを理解する自分の気持ちを分かってもらいたい! 以上に、相手の気持ちを理解したい! その思いは忘れないでください。夫婦でいることは、人生の墓場なんかではありません。墓場にするのは、自分の気持ちだけを正当化し、相手に求めてばかりいるからです。相手の気持ちを理解することは、気持ちの変化に敏感になれるということ。仲の良い夫婦こそ、相手の気持ちにしっかり寄り添えているんです。ポイント2. 相手を褒めるパートナーを日常的に褒めたり、肯定的な態度で接したりすることで、お互いに尊敬しあえる関係を自然に築くことができます。逆に相手からぞんざいに扱われたり、否定的な態度をとられたりすることで、された側は心を閉ざし、コミュニケーションもうまくいかなくなり、すれちがいを生む結果となります。日々の暮らしのなかでは、なるべくポジティブな声かけを大切にしたいものです。ポイント3. たまには手をつなぐ夫婦間のスキンシップは非常に重要ではありますが、毎日ベタベタする必要はありません。特に子どもがいると、夫婦のスキンシップもとりにくくなり、気づいた時には、相手に触れることにさえ抵抗を覚えることもあるようです。そのため、比較的ハードルの高くない「手をつなぐ」というスキンシップを継続することで、夫婦にとってもよい刺激となり、男女としての意識を持ち続けることにもつながります。
2017年03月29日「家事や育児に積極的に参加する男性が増えている」という話を聞き、「それにくらべて、うちのパパは…」とため息をついてしまうことはありませんか? 家事・育児に協力的な夫は多いのか? それとも少ないのか? 本当のところはわかりません。しかし、協力してくれない夫に不満を感じている女性が多いのは事実です。それと同時に、「夫の教育に失敗した」と感じている女性もたくさんいる様子。夫に協力してもらうためには、どうすれば良いのか? 働くママたちの体験談をもとに、そのポイントを考えてみましょう。■「手伝って!」はNGワード?「夫が家事・育児にあまりにも無関心だったので、『少しは手伝って!』『なぜ手伝ってくれないの?』と言い続けてきました。その結果、言えば協力してくれるようにはなりましたが、その態度はどう見ても渋々…という感じ。こちらが頼まなければ、自分からは絶対に手伝おうとしません。そんな愚痴を友人にこぼしたら、『手伝って』という言い方がダメだったのでは? と指摘されました。それでは、『家事は妻の仕事』で『夫は手伝い』という意識を持たせてしまうと…。夫の態度を見ていると、たしかに『家事は妻の仕事』と思っていそう。友人の言う通りかもしれません」(Oさん/32歳/福祉)Oさん夫婦は共働き。「手伝う」という言葉より、「役割分担」という考え方でしっかり話し合うべきだったのかもしれませんね。家事・育児に協力してもらうためには、まず夫に「自分のこと」として考えてもらう必要がありそうです。■我慢しすぎて後悔…「夫がまったく家事を手伝わない人で、私はずっとそれが不満でした。ただ、共働きとはいえ夫の方が忙しく、家のことは私がやらないと…。夫に『協力して』と言うことはありませんでした。しかし、結婚してから10年ほどたったころ、私の仕事が急に忙しくなりました。それでもなお家のことに無関心な夫に、私の不満が爆発。『ずっと、もっと協力してほしいと思っていた』と伝えました。すると夫は『協力してほしいと思っていたなんて、まったく気づかなかった』とのこと。無理をしているようには見えなかったそうです。一緒に生活していればわかるだろう…と思っていましたが、もっと早く言葉で伝えるべきだったのかもしれません」(Hさん/36歳/保険会社)Hさん夫婦は現在、どのように家のことを分担するか話し合い中だそう。言わなくても気づいて協力してくれるのが理想ですが、そんなことができる男性はもしかしたら少ないのかもしれません。 ■ダメ出し厳禁!「私の夫は、どちらかと言えば率先して家事・育児に協力してくれるタイプでした。『でした』と過去形になっているのは、今はあまり協力してくれなくなったから。その原因は、私が夫のすることに対して、いちいちダメ出しをしてしまったからです。『このお皿はここじゃなくて、こっち!』『お風呂掃除のときは、ここをもっとこうして!』など、私の家事のやり方を押しつけてしまいました。育児についても、夫が危なっかしくて、ついダメ出しを…。気づけば、夫が自分から協力してくれることはなくなっていました」(Eさん/34歳/教育関連)ついダメ出ししたくなる気持ちは、非常によくわかります…。しかし、ダメ出しばかりされては、誰でも「もうやりたくない」と思ってしまうでしょう。一度任せたら、多少気になる部分があっても口出ししないのが得策。まずは感謝して、褒めて、夫のヤル気を奪わないことが大切です。■もっと話しておくべきだった…「家事のこと、育児のことについて、夫とあまり話をしていませんでした。その結果、夫は家事・育児にすっかり無関心に。少し前に私が体調を崩して寝込んだのですが、『あれはどこにある?』『これはどうしたらいい?』と聞かれ続けて、まったく休めませんでした。『子どもをどうやって保育園に連れて行くのか?』と聞かれてときは、もうどうしようかと…。情報をまったく共有してこなかったことを悔やみました」(Mさん/34歳/商社)中には、「それくらい、わかるでしょう」ということが、わからない夫もいる様子。いざというときに困らないためにも、家事・育児についての情報はできるだけ夫婦で共有しておきましょう。できることなら、家事・育児の面でも夫には頼りになる存在でいてほしいもの。そのためには、夫への接し方や頼み方を工夫する必要がありそうです。
2017年02月21日お金が貯まる夫婦、貯まらない夫婦 貯蓄モードになる正しいステップと間違った貯蓄モード 貯蓄できる鉄板ルール! 最大の"貯め期"を逃すな わが家の家計の問題点を簡単に暴く 使いすぎなもの、削りすぎなもの の続きです。本連載も今回が最終回。最後は、貯蓄の「守り方」について考えてみよう。日々、地道に努力して、貯めた貯蓄。けれども、それを取り崩す瞬間というのは、意外と「アッ」という間にやってくる。そして一度、「決壊」するとナシ崩し的に貯金を使ってしまうこともある。そうならないための工夫を、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子に聞いてみよう。■貯蓄を切り崩す理由結論から先に言えば、貯蓄を切り崩す「原因」となるのは、多くの場合、特別出費だ。「特別出費とは、毎月支払うわけではないけれど、1年のどこかで発生するお金のことです」(畠中さん)代表的なのは、家を持っている場合にかかる固定資産税。家の修繕費、車を持っている人は毎年自動車税もかかるし、2年(初回は3年)ごとに車検代もかかる。自動車保険や学資保険などを年払いにしている人は、それらの保険料も特別出費にあたる。このほか、夏や冬の帰省費用。スーツやコートなど、少し値のはる洋服代、パソコンや携帯電話などの購入費用。友達の結婚式のお祝い。1万円を超えるようなプレゼント代も、特別出費のカテゴリに入る。こういった特別出費をボーナスで支払っている人も多いだろう。これらのお金について考えてみると、「確かに、わが家もそれで貯蓄を切り崩した!」と、思い当たる人も多いのではないだろうか?■日々の出費よりも大事な家計管理畠中さんは言う。「日々の出費の管理よりも、特別出費の管理のほうが、家計管理の面では重要と言っても過言ではありません」(畠中さん)なぜなら、日々の出費は大きく変動がない家庭が多いのに対し、特別出費の変動は、どの家庭でも、ものすごく波が大きい。この記事を書いている私自身、畠中さんに教えていただいて、「日々の出費」と「特別出費」を別に記録するようにしてみた。しばらく記録をとると良くわかるが、「日々の出費」は、意外と変動がないものだ(水光熱費は季節変動があるが、年平均にすると大差ない)。ところが、特別出費については、畠中さんの言う通り、アップダウンの波の高さが年度によって異なる。■未来の費用が予測できる!「家計管理の肝は、できるだけ早い段階で特別出費を管理する習慣を身につけておくことです」と畠中さんが言うのも、深くうなずける結果となった。そこでまずは、 Microsoft® Excel®などで「特別出費の一覧表」を作ることくらいから始めてみてはどうだろう? 一覧表にして眺めてみるだけで、特別出費の「わが家の傾向」が見えてくる。たとえば帰省にどれくらいの費用がかかるかは、昨年のものを参考にすれば、今年度分の費用が予測可能だ。ご祝儀など冠婚葬祭も過去の記録があると参考にしやすい。パソコンやスーツ、コートなども、「自分が気にいるラインは、このくらいの費用だ」ということが、あらかたつかめることだろう。特別出費の記録をつけると、「未来を予測して、お金の準備をする」ということができるようになってくる。この未来の予測をすることで、将来の収入の変化、妻が仕事を辞めたとき、子どもの教育費といった家計の予算修正に着手しやすくなる。このメンタリティは、「『お金が足りない』と、慌てて貯蓄を切り崩す」という自転車操業的な気分とは、天と地ほどの差! こんな心持ちで暮らしていれば、「貯蓄に手をつけちゃったし、もう、いいや」という貯蓄の防波堤「決壊」も防げる。■特別出費はわが家の歴史また、特別出費の記録は、わが家の歴史となりうる。大きなお金が動いたということは、大きなイベントがあったということ。それは、そのまま家族の歴史の記録でもあるのだ。こうして歴史を重ねていくことは、地道だけれど、けっして悪い気分ではない。私自身、結婚して10年間、家計管理の方法がわからず、右往左往していた。その頃は、羅針盤がないまま航海をしているような気分だった。けれども、ひとたび家計管理の方法が身についてくると、航海は安定してくる。足元が固まってくると、気分も落ち着いてくるから不思議だ。今回の連載が、家庭の「安定航海」のキッカケになるとうれしい。■今回取材を受けてくださった畠中雅子さんの著書『 結婚したら知っておきたいお金のこと (畠中雅子/海竜社)』(本体1,200円+税)●畠中雅子3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦であり、ファイナンシャルプランナー。数多くの著作を持ち、新聞、雑誌、ウェブに多数の連載を持つ。
2017年02月14日お金が貯まる夫婦、貯まらない夫婦 貯蓄モードになる正しいステップと間違った貯蓄モード 貯蓄できる鉄板ルール! 最大の"貯め期"を逃すな わが家の家計の問題点を簡単に暴く の続きです。貯蓄ができない家計のどこに問題があるかをチェックするための目安である、「家計バランス表」。この家計バランス表を使うには、いくつか注意するポイントがある。引き続きファイナンシャルプランナーの畠中さんにお話を伺った。■こづかいは夫婦あわせて10%まで「家計バランス表の適正割合には、できるだけ守って欲しいポイントがあります。最初にあげられるのは、夫婦のおこづかいです」(畠中さん)畠中さんが、「家計バランス表」を考案したのは25年前。家計バランス表の数字は、時代の変化によって若干変化してきている。しかし畠中さんは、「夫婦のこづかい」に関しては、『手取り月収の10%』が適正割合だと、一貫してアドバイスしている。たとえば手取り月収が30万円の家庭なら、夫婦ふたりのおこづかいは合計で3万円。いかがだろうか? 「少なすぎる!?」と、驚いた人も多いのではないだろうか?「ふたり分のおこづかいが、手取り月収の10%なんて…。そんな金額じゃ、欲しいものが何も買えません!」と、クレームをつけられることもあるそう。けれども、畠中さんは譲らない。こづかいは毎月出て行ってしまう固定費。だからこの固定費をいかに削減できるかが重要になってくる。畠中さんは、「おこづかいは、できるだけ適正割合に収めて欲しい」と話す。■通信費用は、7%以内ポイントのふたつめは、通信費。今回、掲載した家計バランス表では、通信費を7%に設定しているが、畠中さんが家計バランス表を使ったアドバイスを始めた頃は、3%だったそう。時代は流れて、通信費には、固定電話代や携帯電話代などのほかに、プロバイダ料も含むようになり、7%で収まりきらないという家庭も少なくないかもしれない。「通信費もおこづかいと同じ固定費。固定費の支出が多いと、貯蓄がしづらい原因となります。もし7%に収めることが無理な場合には、ほかの費目にしわ寄せが行くのだと認識しましょう」(畠中さん)この記事を書いている私自身は、通信費を抑えるために、先日、格安スマホへの乗り換えを実施したばかりだ。格安スマホのすみ分けといった概要をネットなどで理解したら、電気量販店で相談してみると良いだろう。機種によっても違いがあるので、店員さんに自分に適したプランを教えてもらうのが近道だ。■食費の削りすぎに注意!使いすぎに注意したい費目がある一方で、「支出割合が少なすぎる家庭が目立つ」と畠中さんが心配するのが、食費だ。たとえば、「家計バランス表」(「 わが家の家計の問題点を簡単に暴く【貯金できる夫婦の家計管理術 Vol.4】 」)をもとに考えてみると、小学生以下の子どもがふたりいる家庭で、手取り月収が30万円ならば、食費はその15%だから、ひと月4万5千円くらいはOKということになる。しかし畠中さんが家計診断でお会いする家庭では、大人ふたり、子どもふたりの4人家族の食費がひと月3万円前後としている家庭が一般的で、適正割合に比べて、実際に支出割合が低いのが現状だという。●食費は健康に直結している支出「食費の節約に精を出されている家庭に対して『もっと使ってもいいよ』というのも気がひけますが、節約しすぎると、鮮度や産地にこだわれなかったり、安い食材ばかりが食卓に並ぶ可能性があります」(畠中さん)食費は健康に直結する支出だ。畠中さんは、「高齢期まで健康な体を作るためには栄養バランスも大切ですから、食費の削りすぎは避けた方が良いと思います」とアドバイスする。ちなみに。この記事を書いている私は育ち盛りの男の子(高校生の長男、小学校6年生の次男、三男の双子)を育てているせいか、食費は月額10万円前後かかっている。次回は、貯蓄を取り崩しがちな「原因」と、その対策です。■今回取材を受けてくださった畠中雅子さんの著書『 結婚したら知っておきたいお金のこと (畠中雅子/海竜社)』(本体1,200円+税)●畠中雅子3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦であり、ファイナンシャルプランナー。数多くの著作を持ち、新聞、雑誌、ウェブに多数の連載を持つ。
2017年02月13日お金が貯まる夫婦、貯まらない夫婦 貯蓄モードになる正しいステップと間違った貯蓄モード 貯蓄できる鉄板ルール! 最大の"貯め期"を逃すな の続きです。「貯蓄の鉄板である先取り貯蓄をしてみて生活ができないのであれば、それは支出内容に問題がある」とファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんは話す。ではその問題点を見つけるにはどうしたらいいのだろうか? ■支出内容の問題点を見つける方法「生活費が足りないのであれば、支出内容を見直す」。それはあたり前のことのように思える。しかし「食費は一日いくらにしよう」とか「エアコンを使わずにがまんしよう」といった、むやみな節約をしてもお金はいっこうにたまらず、消耗感だけが募る。また1円、2円といった少額のことで、夫婦間がギスギスしてしまって、『やっぱり、わが家は貯蓄なんて無理』と、早々に諦めてしまう、なんていうことが起こりがちだ。そこで貯蓄ができない家庭のどこに問題があるかをチェックするために、畠中さんが考案したのが「家計バランス表」だ。これがあることで、バランスの悪い部分だけにポイントを絞ってお金の流れを見直すことができるので、消耗感が少ない。■子どもがいる家庭の「家計バランス表」それでは、いよいよ、「家計バランス表」に登場いただこう。「 夫婦のお金の透明度を高くするキホンのキ 」で整理をした、「わが家の収入」を100%として、それぞれの費目の割合を割り出してみる。今回は、小学生以下の子どもがふたりいる家庭の場合を参考にしたい。●小学生以下の子どもふたりがいる家庭の「家計バランス表」畠中雅子さん考案「家計バランス表」を参考にWoman excite編集部が作成■貯蓄ができていれば問題なし先取り貯蓄をした残りの金額で、赤字が出ていない家庭の場合は、家計バランス表のように支出割合を変える必要はない。あくまで、家計バランス表は、貯蓄ができない家計がどこに問題があるかをチェックするための目安であって、家計バランス表にしばられすぎてしまうのは、本末転倒かもしれない。今回は、小学生以下の子どもがふたりいる家庭を紹介したが、ニンテンドーDSソフトとしても販売されている「ESSEしっかり家計簿DS」では、現在360パターンが提案されている。次回は、「家計バランス表」で問題点をチェックする方法を紹介する。■今回取材を受けてくださった畠中雅子さんの著作『 結婚したら知っておきたいお金のこと (畠中雅子/海竜社)』(本体1,200円+税)■ESSEしっかり家計簿DS ●畠中雅子3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦であり、ファイナンシャルプランナー。数多くの著作を持ち、新聞、雑誌、ウェブに多数の連載を持つ。
2017年02月12日企業の中には独自の社内制度を設けているところがたくさんあります。たとえば女性特有の不調を理由にした休暇取得、ランダムに選んだ社内メンバーとの飲み会代金を負担、生産性を高めるための30分のお昼寝タイムなどなど…。働く社員のことを考えたユニークな制度も多く、子育て支援を目的にしたものも増えてきています。でも子育て以上に大切なのが、良好な夫婦関係…! そこで今回は夫婦にうれしい制度を設けている企業を紹介していきましょう。■夫婦ゲンカの早期解決を会社が手助け!徳島で育児雑誌を発行する出版社、全国ワイヤーママグループは「夫婦ゲンカ特別休暇」を導入しています。読んで字のごとく、夫婦ゲンカが起こったときの仲直りのための休暇です。なんと年5日まで取得可能ということで、ケンカっ早い(笑)ご夫婦も安心。こんな休暇制度があれば「制度のお世話になってばかりじゃあ…」と、ケンカの抑制につながるかも…?こちらの会社は生後2年の間、社員の赤ちゃん用おむつが無料提供される制度もあります。夫婦にも子どもにもうれしい会社ですね。参考サイト ワイヤーオレンジ ■パートナーの誕生日は仕事をしなくてOK!婚活支援サービスを展開する株式会社パートナーエージェントが導入しているのは、恋人や配偶者の誕生月に休暇を申請できる「パートナーバースデー休暇」。福利厚生の一環ということですが、制度があっても「誰も取得していない」状態ではないも同然。こちらの会社は驚くなかれ、約6割の社員が取得しているといいます!夫婦で休みが異なる場合も「誕生日は一緒に過ごせる」という安心感を得ることができそうですね。大切な人と大切な日を過ごせるよう、会社が後押ししてくれるなんてステキです。参考サイト・ 社員の約6割が取得するパートナーバースデー休暇制度 ・ パートナーエージェント ■お小遣い支給で記念日を豪華に過ごそう!人材総合サービスを提供するエン・ジャパンが導入しているのは「結婚記念日お祝金制度」。これは既婚社員の結婚記念日に20,000円のお祝金が支給されるものです。社員やその家族をねぎらい充実した記念日を過ごしてもらうことで、仕事へのモチベーションアップを狙っているそう。何に使うかは個人にゆだねられますが、ディナーやギフト、旅行資金の一部にする人も多いようです。お金という現実的なものだからこそ、普段お祝いをしない人も「記念日費用」として楽しめるのかもしれませんね。参考サイト エン・ジャパン 社内制度の充実は、働く側にとってはうれしいことですよね。仕事に子育てに夫婦関係…。どれにも大切なのは誰かを思う、思いやりの気持ち。今回ご紹介した社内制度はそんな思いやりのひとつなのかもしれませんね。
2017年02月12日お金が貯まる夫婦、貯まらない夫婦 貯蓄モードになる正しいステップと間違った貯蓄モード の続きです。「必ず貯蓄できる鉄板のルールがある」と話すのは、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。家庭のお財布をひとつにできたら、次にすべきことは? 具体的なステップを、教えてもらおう。■ステップ1 「お金の流れ」を把握する「お金の流れを把握する」。言葉にすると、簡単にできそうな気もするが、実際にやってみると、かなり面倒な作業だと気がつくはず。けれども、面倒な作業だからこそ! 家庭が「若い」うちにこそ、コツをつかんでおくことをおすすめする。ところで、お金の流れを把握する「コツ」をひとことで言うと? 「お金の流れを把握するコツは、『月収の支出』と、『ボーナスの支出』をきちんとわけて記載することです」(畠中さん)月収から支払う支出は、日々の生活費。ボーナスから支払う支出は、日常を回してくとは別枠のお金、特別出費となる人が多いはずだ。もしボーナスがない人は、日常の支払いと、特別出費を別に記録してみよう。●「月収の支出」と「ボーナス支出」の分け方出典:※結婚したら知っておきたいお金のこと(畠中雅子/海竜社)より抜粋いちばん避けなければいけないことは、「日々の生活費の赤字分をボーナスで補填すること」だと畠中さんは話す。■ステップ2 貯蓄の基本は「先取り貯蓄」!「家計のやりくりの基本は、何といっても『先取り貯蓄』です」(畠中さん)先取り貯蓄とは、給料から天引きで貯めたり、給与振込口座から自動振替で定期預金に預けたりして、生活費に充当する前に、貯蓄に振り分けてしまうシステムのことをいう。家計費としてやりくりした結果、残ったお金を貯めることは、貯蓄の基本ではない。「先取り貯蓄は、貯蓄の鉄板ルールです。これを守れば、必ず貯蓄できますよ」(畠中さん)それでは、先取貯蓄を決意したとして、目標額は、どれくらいに設定したら良いのだろうか?<毎月の収入からの先取り貯蓄(月収の場合)>・共働き家庭 15%程度・専業主婦家庭 10%程度<ボーナスからの先取り貯蓄>・住宅ローン返済がある家庭 20%程度・住宅ローン返済がない家庭 40%程度ボーナスがふたり分支給されている家庭では、夫婦それぞれが20%、もしくは夫婦トータルで40%の貯蓄を目指そう。●貯蓄のワンポイントアドバイス子どもが小さいうちが、貯蓄をする最大のチャンスだ。「小学生までの子どもを持つご家庭というのは、家計に占める子ども費の割合が比較的少なく、家計のやりくりに裁量がきく時期といえます」(畠中さん)子どもが幼稚園に通っている家庭からは、「月謝が高くて、貯蓄なんて難しい」といった声が聞こえてきそうだ。しかし高校生や大学生の子どもがいる家庭からすれば、まだまだ家計のやりくりに裁量がきく時代といえる。この記事を書いている私自身、教育負担が重い時期(長男が私立高校1年生、双子の弟は私立中学受験を目指す小学校6年生)に差し掛かっている。そこで強く実感することは、「子どもが小学生に入るまでの『大変』は、かわいいものだった」ということだ。■ステップ3 支出の見直しを行う先取り貯蓄をした残りの金額で生活をしてみて、生活費が足りていれば、今のやりくりでOK。「先取り貯蓄の残りの金額では生活できないのであれば、支出内容に問題があります。そこを見直していきましょう」(畠中さん) 支出内容の問題点を見つけるために、畠中さんが考えたのが「家計バランス表」だ。「家計バランス表」については、次回詳しく説明しよう。■今回取材を受けてくださった畠中雅子さんの著書『 結婚したら知っておきたいお金のこと (畠中雅子/海竜社)』(本体1,200円+税)●畠中雅子3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦であり、ファイナンシャルプランナー。数多くの著作を持ち、新聞、雑誌、ウェブに多数の連載を持つ。
2017年02月11日お金が貯まる夫婦、貯まらない夫婦 の続きです。「貯蓄ができる家庭とは、お金について透明度が高い家庭です」と話す、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。では透明度の高い家庭を作るため、その具体的な「キホンのキ」を、教えてもらう。■キホンステップ 1:夫婦の手取り収入の把握する家計管理で最初に行うことは、「家計にとっての『収入』とは何か?」を、きちんと整理してみることだ。しかしここが意外と、落とし穴! なぜなら、給料明細からは税金や社会保険料、天引き貯蓄の財形や保険料など引かれているものが多く、何が収入かわかりづらくなっている。「家計にとっての『収入』とは、税金や社会保険料、組合費など、強制的に引かれているもの(自分ではどうしようもない支出)を除いたお金です」(畠中さん)●収入として「考えないもの」「考えるもの」出典:※結婚したら知っておきたいお金のこと(畠中雅子/海竜社)より抜粋■キホンステップ 2:夫婦のお金はひとつにまとめる!最近は共働き家庭が増えているので、共働きの家庭の場合で考えてみよう。共働きの場合は、「キホンステップ1」で整理した手取り年収を合算する。合算した金額が、その家庭の「月の収入」となる。「残業代や特別手当などによって、月の収入に変動がある場合は、少なめの金額をベースに収入を考え、収入が多い月の分は、とりあえず予備費としてプールするのが理想です」(畠中さん)<夫婦の手取り収入を正確に把握する>出典:※結婚したら知っておきたいお金のこと(畠中雅子/海竜社)より抜粋家庭の「月の収入」がわかったら、「家計のお財布はひとつ」にしてみよう。家計のお財布をひとつにすると、家計全体のお金の流れが見えやすくなるからだ。「お金の流れ」については、次回詳しく説明しよう。■キホンステップ 3:夫婦の価値観の違いを確認する「収入を1本化するのとあわせて、お金の使い方についても、お互いの価値観を確認しておくことをおすすめします」(畠中さん) ひとたび「貯蓄しよう!」モードに切り替わると、「夫婦でお互いの趣味や行動にダメ出し」をしたくなってくる。この行動は貯蓄に結びつくのだろうか。「大好きなことを我慢するのは逆効果です。価値観が違うカップルは、価値観をすりあわせる必要はなく、価値観の違いを確認しあっておくことをおすすめします」(畠中さん)たとえば、「私は洋服が大好きなので、被服費は削れないけれど、外食の節約ならがんばれる」「僕は、サッカー観戦には定期的に行きたい。その代わり、飲み会は月1回にする」といった感じ。「譲れないものは何か? そのかわりに譲れるものは何か?」を、夫婦でキッチリ向き会って話しあうことが大切なのだ。次回は、家庭の財布をひとつにできたら、次にすべき具体的なステップを教えてもらおう。必ず貯蓄できる! 「貯蓄の鉄板ルール」もご紹介!■今回取材を受けてくださった畠中雅子さんの著書『 結婚したら知っておきたいお金のこと (畠中雅子/海竜社)』●畠中雅子3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦であり、ファイナンシャルプランナー。数多くの著作を持ち、新聞、雑誌、ウェブに多数の連載を持つ。
2017年02月10日突然ですが、あなたの家は、今、貯蓄をしていますか? 「備えあれば憂いなし」ではないが、幸せな家庭を築くためには、やはり貯蓄は大切。「『結婚してよかったなぁ』と末永く感じるためには、お金でもめない家庭を作るのがポイントです」と語るのは、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。畠中さんは、3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦でもある。そんな畠中さんに、「アットホームな家庭を作るために確実な方法は、お金でもめないルール作り」と言われると、とても説得力がある。「家庭の足固めは、家計から」。これが今回の連載のキーワードとなる。■お金について話しあえるカップル「たくさんのカップルの家計診断をしてきて感じるのは、お金について話しあえるカップルは、貯蓄をしやすい特徴があること」(畠中さん)。そして、ふだんからお金の話をしているカップルは、夫婦仲もいいケースが目立つという。「夫婦ゲンカの多くは、お金の問題です(本当ですよ!)。お金のことを夫婦で共有することは、穏やかな家庭づくりに不可欠なことです」(畠中さん)。畠中さんが家計診断した数千組の中で、生活費を一本化している家庭は貯蓄額が増えているのに対し、それぞれに生活費を出し合うタイプの家庭は、貯蓄の増え方に波があるケースが目立っていたそう。お金でもめない夫婦、ようするに貯蓄ができる家庭の共通の特徴は、『お金について透明度が高いこと』と、畠中さんは話す。 「これは、数多くの家計診断をしてきた中で、強く感じる現実です」(畠中さん)■「教育費」負担が重くなる前にすることたとえどのようなお金の管理方法であったとしても、子どもが小さい頃は、貯蓄ができる家庭は多いものだ。しかし子どもの教育費の負担が重い時期にさしかかる頃(第一子が小学校高学年頃)から、貯蓄ができにくくなってくる。教育費は、減らしにくい支出。だからこそ、夫婦の力を合わせてほかの支出を抑える必要性がある。「教育費負担が重くなってから家計管理の方法を変えようとしても、長年の習慣を変えるのは大変です。ですから、子どもが小さいうちに、夫婦のお金のルールを決めてしまうのがおすすめです」(畠中さん)。 早いうちにルールを決めて、習慣にしてしまえば、あとは家計の状況が変わるごとに夫婦で相談して家計のバランスを整えていけばいいからだ。「協力体制のない家計は、対策も考えにくくなります。早めに家計を透明化すると同時に、夫婦でお金のことを相談できる体制を作って欲しいと切に願っています」(畠中さん)次回は、お金について透明度が高い家庭を作るための具体的な「キホンのキ」を教えてもらう。■今回取材を受けてくださった畠中雅子さんの著書『 結婚したら知っておきたいお金のこと (畠中雅子/海竜社)』(本体1,200円+税)●畠中雅子3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦であり、ファイナンシャルプランナー。数多くの著作を持ち、新聞、雑誌、ウェブに多数の連載を持つ。
2017年02月09日自転車専門店のあさひから、全国のサイクルベースあさひ各店にて電動アシスト自転車の「ENERSYS VIVE(エナシス ヴィーヴ)」の発売が開始されました。がんばる夫婦をもっとラクに!「ENERSYS VIVE(エナシス ヴィーヴ)」は、“「子育て」も「仕事」もがんばる夫婦をもっとラクに、もっとオシャレに”がコンセプト。すぐに扱えるシンプルさと、基本性能を徹底的に追求したあさひオリジナルの電動アシスト自転車です。モーターは前輪に搭載されており、ペダルを漕いで後輪を駆動させる“人の力”と、モーターの回転で前輪を駆動させる“電気の力”の両輪駆動で、悪路や坂道でも安定したパワフルな走りを実現しています。また煩わしい配線コードをフレームに収めたシンプルで洗練されたデザインなので、日常の様々なシーンで活躍します。さらに、『エナシスメイト』に加入すると、盗難補償・無料点検・修理出張など、自転車専門店だからこそ出来る8つのアフターメンテナンスサポートが3年間保証されます。製品詳細・商品名 :ENERSYS VIVE(エナシス ヴィーヴ)・価格 :¥94,980(税込)・サイズ :26インチ・適正身長 :145cm~・カラ― :スパークホワイト/マットメタブラック/カームブルー・充電時間 :約5~6時間・バッテリー : 高性能ラミネート型リチウムイオン電池「エナシスメイト」って?より快適により長く愛用できるようサイクルベースあさひ全店がバックアップしてくれる制度です。自転車専門店が開発した電動アシスト自転車だからできるアフターサポートサービス。※エナシスシリーズを購入した人のみ加入できます。・サービス名 :エナシスメイト・加入料金 :3,000円(税込)・保証期間 :3年間・エナシスメイト8大特典:①盗難補償(3年間)※購入後3年以内に盗難にあっても、買い上げ時の価格(充電器含む)の20%を負担するだけで同一または、同等の自転車を購入できます。②防犯登録③傷害補償及び賠償責任補償(TSマーク1年間)④無料点検(3年間)⑤修理工賃の10%割引(3年間)⑥部品・用品購入時の10%割引(3年間)⑦ブレーキ、タイヤ、チューブの修理無料(3年間)※購入から3年間、パンク修理やタイヤ、チューブの交換、ブレーキの修理無料。⑧無料出張引取りサービス(3年間)
2016年10月21日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。少し前に“プロ彼女”という言葉がはやりましたね。本来の概念ははっきりとはわかりませんが、「非の打ち所がない彼女」のことを意味するようです。ネットで調べてみて思わず「わぁ~」と感嘆の声を出してしまいました。こんな完璧な女性が存在しているんだ…と、みなさんはご主人にとっての“プロ妻”でしょうか?“プロ妻”の概念とは一体どういうことなのか? 今回は私の経験も踏まえて、みつめていきたいと思います。■“プロ妻”の最初の失敗 ~筆者の場合私は以前 “妻” という立場であったとき、前の “ダンナ” の “プロ妻” であろうと努力をしました。(もちろん当時は “プロ彼女” という言葉はありません)夫が必要なことを分析し、彼にとって自慢ができる完璧な妻であることはどういう女性か? を考えての生活。他人からみると「大変」と言われそうですが、私の根本的性格としては、趣味の一環のような感覚のため苦痛ではないと思っていました。振り返ってみると、食事、掃除、好みの外見、夫が求める理想の家庭…。主軸がすべて“ダンナ”。年齢的に若かったこともあり、多少の無理もききました。ただ、やはり無理をしているとどこかでその無理がたたるのですよね。夫が喜んでくれることは私の喜びでもありましたが、その距離感がつかめなくなった時に、体調を崩しました。これが“プロ妻”第一弾の失敗。 ■非の打ちどころのない完璧な“プロ妻”にまだまだ諦めない妻・千枝(筆者)は「どうしたら夫にとっての“プロ妻”を無理なくこなすことができるのか?」を考えました。夫が求めていることは(多分)すべて把握しています。プライベートにカウンセラーとしてのポジションは基本的には持ち込みませんが、ここでは分析力を発揮。そして、彼のスケジュールを理解した上で、自分のスケジュールを調整する。多少の自分の自由時間を考慮し、自分のペースも保つこと。そうすると、ストレスなく夫に寄り添える。そんなパターンを見出しました。みなさんもやりくりをすれば、自分を “逃がす” “許す” 自由時間と、夫のために “尽くす” “寄り添う” 時間のバランスが取れると思います。こうやって、私は前の夫にとってのプロ妻である基軸を作り上げることができたのです。(※注:あくまでも一般的に言えることではなく、前の夫にとってです) ■“プロ妻”に必要なこととは?まわりのみなさんは口を揃えて言いました。「なんでお別れをしてしまったの?」と。きっとわたしは、本当の意味での “プロ妻” ではなかったのでしょう。表面的にはプロ妻であり、所謂、非の打ち所がない奥さん。夫の前では完璧にこなしてはいるものの、僅かな自分時間や余ったエネルギーをすべて仕事に投じ、家庭と仕事の両立をうまくこなしていくことに、夫が不安を覚えてしまったようです。それは、男性という生態の中でよくあることで、女性が社会に出ていくに従い、言わずと知れた不安感に襲われるということ。その部分を解消しているつもりでいましたが、そこまでプロ妻の力が及ばなかったことは私の未熟さ。反省するべき点だと今でも感じています。また、心のどこかで “プロ妻” を演じている自分を評価してもらうことが大前提であったのでしょう。 評価をしてもらうことは士気が高まることにも繋がりますが、常にギブ&テイクを求めすぎてしまうと継続することはできません。好きでやっていたことは事実です。しかし、その根底にある承認欲求の強さもやや問題であったと感じます。 “プロ妻”のマニュアルがあればいいですよね。この通りにやれば、必ず良い結果を生み出す! そういったものがあれば苦労はしません。しかし、残念なことに10人の “ダンナ” がいたら、10通りのマニュアルが必要です。そう、“ダンナのトリセツ”は自ら築き上げなくてはならないのです。プロ妻に必要なことは、非の打ち所がない妻であっても、主軸が夫になりすぎず、女性の弱さや甘えも小出しにしながら、「好きで “プロ妻” やっています」というスタンスであること。そして、自分自身のメンタルバランスも整えながら向き合うことが大切なのです。私もこの経験は次の“ダンナ”さまにいかすことができる、人生をかけた良い経験になったと感じます。すべてのことに意味があり、学びですね。
2016年09月27日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。最近、私のまわりでは出産ラッシュです。幸せのご報告をたくさんいただいております。そして、その多くが働くママたち。2人目のお子さんという人もいます。家事、育児、仕事の両立は大変かもしれませんが、家族ができることに対するママたちの笑顔は本当に美しいんですよね。大変であっても、そこには頑張れる何かがある。それは家族として築き上げてきた形にはあらわせないくらいの大きな愛情があるからだと思います。今回はそんな「家族として “ダンナ” と築き上げる愛」についてお伝えしましょう。■「ダンナへの気遣い」の方向性、間違っていませんか「夫に(家事などを)頼むことが悪くて1人で頑張ってしまう」「夫が助けてくれることはありがたいのですが、気をつかってしまう」こういった子育てママからのご相談がよく寄せられます。親しき中にも礼儀ありです。しかし、ご主人とは家族です。変に気をつかいすぎてしまっていると自然な流れで愛を育むことはできませんからね。話すタイミングや言い方にもよりますが、友だちでもなく恋人でもない家族としてのコミュニケーション方法をみつめてみることが大切です。“ダンナ”への気遣いの方向性は、間違っていませんか? ■ダンナができること、できないことほどよいバランスで夫婦の協力関係ができている方も少なく、頑張りすぎているか頼りすぎているか。どちらかに偏り過ぎている傾向が多く見られます。男性は言葉で伝えないとわかりません。つい、“面倒くさい”“言ってもわかってくれない”といったような先入観などから「伝えなくても気づいて欲しい」と思ってしまいがちですが、まずは歩み寄りが大切。そして、ご主人がどこまで協力してくれるのか? 何を率先してやってくれるのか? そのさじ加減を知るためには身体動作を伴う行動あるのみです。ダンナができること。できないこと。ダンナがやってくれること。やってくれないこと。ダンナの興味があること。ないこと。様々なことが具体的かつ明確になってくると、妻であるみなさんの気持ちの振れ幅が少しずつ少なくなり、バランスの取れた、そのご夫婦、ご家族だからこその協力関係が築けます。 ■自尊心を傷つけず、長期戦で「自己主張」協力関係が築けたあとには、少しずつ気遣いをしながらもご自身の主張をしていくことです。それはワガママということではなく、お互いを心から理解しあい、本当の愛で繋がる、よりよい家族関係のためだと思ってくださいね。冒頭でご紹介した、出産をした友人たちや子育てを楽しんでいるママたちが、笑顔でいられる環境。その中には、ご主人の “妻に対する理解の深さ” がみられます。ただ、はじめから理解があったということではありません。“ダンナ”という生態を分析し、長期戦で上手にタイミングみて自己主張をしているんです。ご主人の自尊心を傷つけないように… そっと。潜在意識に刷り込ませるような感覚で、焦らずに少しずつお互いの理解を深めていきましょう。気が付くと、お二人だからこその愛情表現。このダンナにこの妻あり。当たり前だけど、素直に「幸せだな」と愛を感じる関係になっていることでしょう。
2016年09月13日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。以前、友人から「ダメ男生産工場だよね」と言われ、カチンときたことがあります。当時の自分を分析すると、半分事実であったための “カチン” と、自分としてはダメ男だと思っていない “カチン” の両方があり、自己肯定するために様々な言い訳をしていました。でも、どこかで痛いところをつかれた意識があるからこそ “カチン” と怒りの感情が出てきてしまったのでしょう。私が企業へ提供している心理分析を自分でやると、友人に言われたことに対し、「そうですよね」と納得。私の場合、何事においても「やり過ぎのバランス」が自分なりのテーマになっています。このように、自己理解を深めるという作業はとても大切で、これによってパートナーとの関わり方は変わってきます。さらに、周囲の意見にとらわれず「うちのダンナは自分にとって “イイ男” である!」という自信が持てるようにもなってくるのです。みなさんはご主人をダメ男にしていませんか? 今回は、ダンナを “イイ男” として受け止めるための方法を3つご紹介します。 ■その1. 自分にとっての「イイ男、イイダンナ」を知るそもそもみなさんにとっての “ダメ男” “イイ男” の概念とは、一体どんなものでしょう? 具体的に考えてみてくださいね。隣の芝生は青く見えるものです。特に今の時代はSNSなどの影響もあり、他人の生活が垣間見えてしまいますので、つい自分と他人を比較してし、“自分として”の考え方が薄れがちです。「うちのダンナなんて…」と、他人のご主人と比べてはいませんか?一度、自分自身の価値観に立ち返ってみましょう。ダンナを選んだのはみなさんですからね。そして、理想をあげるとキリがありませんが、理想のダンナに育てるのも、等身大の幸せをダンナと育むのも、妻であるみなさん次第なのです。以前の記事、 【ダンナのトリセツ 第1回】ダンナの力量は妻が決める でもお話しましたが、男性心理(支配欲、名誉欲)に寄り添い内助の功を発揮し、サポーターに回るのか? もしくは、ぐいぐい引っ張るタイプの妻である方がご主人にとっては効果的であるのか? ご主人のタイプによって対応は異なります。それを理解しているのは、一緒に生活をしている妻であるみなさんです。みなさんにとってのイイ男、イイダンナ、そして、居心地のいい家族としての在り方を、まずは他者評価を抜いて、考えてみることが大切です。 ■その2. 自己分析を深め、「ダンナ対策」を検討するまた、自己分析・自己理解を深めることによって “イイ男” である “イイダンナ” への対応の仕方も変わってきます。例えば私の場合、心理分析をすると “母性が強い” ことがはっきりと診断されます。そのため、何事においても過剰に、サポートしてしまう傾向がありました。それを理解し、自分が5割程度しか力を発揮していなくても、他人からすると9割近くやってもらっている感覚を受けていることも認め、そのバランスをとるようになりました。仕事が忙しくなると「やってあげられない」と自分を責めることもありましたが、そもそも相手が「やってほしいのか?」を冷静に考えるようになり、できない自分を責めるのではなく、無理をしてやる必要はないと、イイ意味で程よい心の距離感、ドライな関係を導き出すことができるようになったのです。隣を見る前に、自分として何ができるのか? できないのか? 自己分析を深め、ダンナ対策を検討してみてください。もしかしたら、今までうまくいかなかったご自身の行動パターンや、思考癖に気が付くかもしれませんよ。 ■その3. 「等身大の自分の幸福感」と「在りたい家族の形」をダンナと共有するさて、ここまできてもSNSに翻弄されたり、他人を羨んだりしていませんか?もうそろそろ、自分なりの“自分らしい生き方”や “ご主人と出会った意味” を受け止める意識を尊重してあげてくださいね。そして、冷静に考えてみましょう。“隣の幸福感” はその方だからこその幸せです。みなさんがそこに身を投じたときに、心が穏かで笑顔に溢れ、心から「幸せ」と思えると思いますか? 等身大の幸せを心の中に引き戻し、そしてお一人ではなくご主人とともにその幸せを手にしていきましょう。お一人で、「こうありたいな」と悶々と考えていても、ご主人には伝わりません。なぜならば、男性は感情と論理的思考が同時に働くことが少ないため、女性の創造性や感情を即座に受け止めることができないからです。気持ちや考え方を共有し、お2人にとっての “イイダンナ” “イイ妻” 、そして “在りたい家族の形” を共同作業で実現化していってくださいね。
2016年08月22日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。先日、男友だちから「結婚を考えていた彼女と別れてしまった」と打ち明けられました。相手の女性もご年齢的にお若かったこともあり、独立したばかりの彼を支えきれなかったなど、お二人にしかわからない問題も色々とあったようです。もう少し冷静になって物事を見ることができていたら、歩み寄れたような気がするね…と、客観的な視点から話をしました。渦中にいるとなかなか難しいのですが、 “別人格の自分” で、 “渦中に巻き込まれている自分” を冷静に客観視することができるようになると、対応策がぽろっと見えてくることもあります。今回は、そんな「客観視する力」を身につける方法をご紹介します。■ 人はすぐに “すべてを変える” ことはできない前回の「ダンナのトリセツ」記事(第8回、第9回)では、奥さまであるみなさん、そしてご主人もお互いに変化をもたらすことで関係性が良くなる、というお話をしました。しかし、「その後はどうしたら良いの?」というご意見も聞こえてきそうですね。人はすぐに “すべてを変える” ことはできません。変わる以前の感覚にも安堵を覚え、そこに身を置きたくなる気持ちにもなります。だからこそ、過去において居心地良かった感覚と、新しい感覚との間において一喜一憂しながら、少しずつ魅力的な妻、母、そして女性であるための階段をのぼっていってみてください。 ■「客観視する力」は、どう育む?少しずつ努力していく中で、客観視する自分を育むために効果的なことは、“心身を委ねる”癖付けをするということです。自分のメンテナンスなどを自己処理だけで終らせていると、常に自分だけとの向き合いになり、戦闘態勢から逃れられません。心に緩みをもたらすことができなくなる傾向があるため、マッサージやエステなど他人に心身を委ねる意識を持ってみてはいかがでしょうか?私自身も定期的にパーソナルトレーニングやマッサージなどへ通っていますが、プロの手は違います。そして、他人に委ねる感覚を覚えると、本来の人間としてのぬくもりや優しさ、思いやりの気持ちが芽生えます。気持ちにゆとりが生まれることで、変わろうとしている自分、変わった自分を冷静に受け止め、自尊感情が芽生えるとともに、ご主人に対しても穏かな気持ちで向き合うことができるようになるものです。 ■意図的に “委ねワガママになる” 時間を設けるまた、普段がんばっている奥さまたちは、なかなかワガママがいえませんよね。お子さまのご飯の支度や勉強を一緒にしていたらあっという間に時間が経ち、そして、ご主人が帰って来てまたご飯の支度… そんな毎日の繰り返しの中で、ワガママなんて言っていたら大変!だからこそ、意図的に他人に “委ねる” 時間を作り、自由にワガママが言える習慣を定期的に設けることでメンテナンスのレベルもあがります。マッサージやエステを受けることは、家族のためでもあり、女性が心身ともに美しく健康であるためのアイテムであると感じます。「自分にご褒美♪」となると、敷居が高いので、「家族のため」「客観性や冷静な物事の考え方を身につけるため」だと少し言い訳をしながら、そういう時間を勇気を持って設けてみませんか? ・第8回 「ダンナ好みの妻になる」が意味すること ・第9回 「“ノンバーバルコミュニケーション” で、ダンナを変える ・連載『ダンナのトリセツ』
2016年08月10日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。前回の【ダンナのトリセツ】では『ダンナ好みの妻になる』ことについてお話いたしました。みなさんの内面と外面の魅力を引き出し、生涯のパートナーとしてご主人と、お互いに心地よい関係を築き上げるために、“ダンナ好みの妻”になる。そして、結果的に妻としてだけではなく、母として女性としても人生を楽しめるようになる。“自分のため”にもなるのです。では、そうやって心身ともに輝いている “妻” をみてご主人はどう感じると思われますか?■妻が変わることで、ダンナに与える影響妻であるみなさんが、女性の感情論で騒がなくなったり、ご主人が誰と連絡を取り合っているのかを気にしなくなったりしたとき。また、気持ちが安定してくると心も安定し、そして、その内面の穏かさが外面に影響を与えて “ダンナ好みの妻” になったとき。ご主人の中で、喜びとともに “小さな不安感” も芽生えます。『うちの奥さん最近、キレイになった』『モテそうで少し心配。。。』そうなると、ご主人はどうされると思われますか?『自分も努力しないと置いていかれそう』『一緒に何かを楽しみたい』プラスマイナスの感情が交差し、様々な葛藤が生じる可能性があります。■男性本能をノンバーバーバルコミュニケーションでくすぐるコミュニケーションにおいて、言葉で伝えることも大切ですが、視覚情報で訴えることの効果もあります。バーバルコミュニケーション ・・・ 言語的コミュニケーションノンバーバルコミュニケーション ・・・ 非言語的コミュニケーションノンバーバルコミュニケーションは言葉以外のメッセージを示し、声、表情、振る舞い、服装、スキンシップなどを意味します。言葉で語らなくても、ご主人の視覚に働きかけ、今までただただ共同生活を送っていただけの関係に、ちょっとした“ソワソワ”感を与えてみては? 【ダンナのトリセツVol.1】でお伝えした男性の支配欲、名誉欲をノンバーバルコミュニケーションでくすぐってみましょう。自尊心が高まり、輝きが増し、いつも笑顔で毎日を楽しんでいる奥さまを見て、ご主人にも何か変化が訪れるかもしれません。 ■やり過ぎのバランスには注意が必要長期戦ではありますが、奥さまが変わることで、ご主人の思考癖や価値観に刺激を与えることは可能です。他人は自分の思いとおりに変えることはできませんが、自分自身が変わることで人の心に影響を与えることはできるのです。ただし、やり過ぎのバランスには注意が必要です。あまり、やきもちを焼かせるようなことをしてしまうと本末転倒なことになります。支配欲の強さから束縛心が強くなってしまったり、寂しい気持ちにご主人がなってしまわないように、バーバルコミュニケーションも勿論取り入れ、言葉として愛のあるメッセージを発しながらもじわりじわりと、ノンバーバルコミュニケーションで歩み寄ってみてくださいね。 ・第1回 ダンナの力量は妻が決める ・第8回 「ダンナ好みの妻になる」が意味すること ・連載『ダンナのトリセツ』
2016年07月25日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。「ダンナ好みの女性でいたい」「アゲマン妻と言われたい」そう思ったことはありませんか? そのために努力したことは “ダンナのため” でありながらも、長い目でみると、結果として“自分のため”になるものです。今回は、夫婦関係を楽しみながら、あなたの内面的・外面的魅力を引き出す秘訣をご紹介しましょう。■男性は、やっぱり「若い子」が好き「男性って“若い子” が大好きよね」そう思っている女性は多いことでしょう。わたし自身もそう感じています。そう思うことで、変な執着心を抱かなくて済むので、いい意味で “諦め” がつきます。また、精神的にも“ラク”になり、気持ちがポジティブになれるのです。自分の年齢や生き方を悲観的に見ていない、ということですね。ただし、『“ラク”をする』=『だらしなくなる』ということではありません。“ラク”を覚えて、身だしなみや振る舞いを疎かにすることを良しとするのではなく、似合わない若作りをせず、等身大の自分なりの努力の仕方を楽しめるようになると、内面から自分なりの幸福感がにじみ出て、無理の無い美しさが備わります。そういう生き方を、ご家庭でもぜひ楽しんでいただきたいです。■“印象操作” で、ダンナ好みの女性に諦めの気持ちを持つと “ラク” になるとお伝えしても「でも、ダンナが若い子に興味を持つことが気になる!」そう思われている奥さまも多いことでしょう。ご主人に「自分を見ていて欲しいという」欲求を持たれることは、女性性を高めるためにも必要なことです。決してそういった気持ちを持つことを否定しているわけではありません。ただ、男性が若い女性を好むことには本能が影響をしています。本能的に「自分の子孫や遺伝子を多く残したい」そういった心理が働いてしまうためなのです。そういった男性本能をくすぐるポイントが、外見的魅力。一番、わかりやすいですよね。みなさんのご主人は、どういった外見の女性が好みでしょう?好みの女性に無理に似せようとする必要はありませんが、妻だからこその安心感とともに、ご主人が好むような“女性”に合わせた印象操作をしてみては? 安定感のある日常の中に少しのドキドキ体験が加わることで、より奥さまであるみなさんに惹かれていくことでしょう。※印象操作…相手の好みに対して振る舞いや外見を合わせ、印象をコントロールすること ■ダンナが「頼りがいのある」タイプの場合以前にも「男性は“支配欲”や“名誉欲”が強い」というお話をしましたが、年下や自分よりも立場が弱い女性を選ぶ男性は、女性をリードすることによって自分自身の自尊心を満たし、立場を優位に立たせたい。そういった心理が働いている傾向があると言われています。ご主人がそういった「強くて、引っ張ってくれる、頼りになるタイプ」の場合は、ご主人を立てることによって心の状態が安定し、更に仕事に対するモチベーションも高まります。アゲマン妻であるために必要な条件ですね。■ダンナが「女性に甘えたい」タイプの場合最近は社会通念とも思われている “男性がリードをする” そういった意識が薄れているご主人もいらっしゃいます。「女性に甘えたい」と思っている男性が増えている傾向が見られるのです。女性に「支えて欲しい」「守って欲しい」という感覚を抱き、女性の養護欲を満たす存在になるタイプのご主人たち。本来女性は、女性ホルモンの影響もあり、「甘えたい」「頼りたい」という受身が基本姿勢です。支配欲が強い男性と向きあうと、そういった男性は女性にも完璧な姿勢や外見を求めてしまうため、女性としては“甘えている”つもりでも、「実は気を張っていた」「本音で話せていない」などの心理的傾向が見られます。そのため、自立した女性には意外と「少し頼りにならないくらいのご主人」の方が、自分の弱みを素直に見せることができる。気楽に甘えられる、なんてこともあるのです。みなさんのご主人はどのタイプでしょう?お互いの心の距離感を図りながら、ご主人にとって必要不可欠な存在であり、生涯のパートナーとしてお互いに心地よい関係を築き上げるために、内面も外見も意識しながら、あなたなりの魅力を更に引き出していきましょう。“ダンナのため”でありながら“自分のため”にもなる。妻であるポジションがきっと楽しくなりますよ。
2016年07月11日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。どの年代であっても、いつになっても人は成長・変化できるということを、臨床の現場を通して、日々感じております。人は別人のようにすぐに変わることはできないものの、自分自身の思考癖や行動パターン、価値観を理解し受け止め、そしてコントロールできるようになることで、人間関係や物事への取り組み方が変わるのです。それが自分にとって、より意味のある生き方へ反映することができます。■「ダンナを成長させたい」のなら “伴走者”になってみよう私たちのような“カウンセラー”という存在は、クライエントさまにとっては伴走者的存在でなければなりません。心のポジショニングをとり、発生した“問題”はあくまでもクライエントさまに起こっているということを示していくこと。その問題との向き合いのお手伝いをする立場が私たちカウンセラーなのです。一見、冷たいような感覚を受ける方もいらっしゃるかと思いますが、人間の生きる力を信じ、その能力を引き出し、結果として独り立ちできるように導くことが私たちの役目。一生懸命、心の問題と向き合おうとされているクライエントさまが本来持っているエネルギーを引き出すための存在であることが大切です。そういった意味においても、“妻”の立場は“夫”にとってカウンセラー的存在であると、よりご主人の成長・変化にも繋がります。夫婦の話し合いのなかで、お互いに思考癖や行動パターンを理解しあい、何を改善させることによって、日常が豊かになるのか? 心の問題が解決できるのかを気持ちをビジュアル化(※)し、ともに向き合うことです。※気持ちのビジュアル化=心の様を言葉や可視化し、表現することお互いに、すぐに変わることはできないかもしれませんが、意識をするのとしないのとではまったく違ってきます。また、ご主人にとって、自分のことを冷静に理解してくれる妻の存在は大きいのです。ご主人の生きるエネルギーをさらに引き出すために、時には厳しく、時には母性で包み込み、人生の伴走者として歩んでみてください。 ■“家族”というチームを結成した運命共同体そして、私たちカウンセラーではできない“妻”の立場、ポジションを考えてみましょう。それは“家族”という人生をかけたチーム、コミュニティを共同作業の中で築き上げていることです。カウンセリングでも弁護士、精神科医、セラピストなどとチームを組んでクライエントさまをサポートしていますが、あくまでもそれぞれの役割を全うしてのチーム。“家族”というチームはすべてを共有し、苦楽をともにし、強い絆で結ばれていきます。そのため、前述のような、常に冷静な伴走者だけではいられないことも多々出てくることでしょう。感情のぶつかり合いも出てきます。それは生きるエネルギーが芽生えているからこその感情の放出。運命共同体だからこそ、人生をかけた人間らしいコミュニケーションです。時には冷静に、時には感情的に、常にどちらかに偏っているのではなく、両者のバランスが取れるようになると力の入れ方、抜き方もわかるようになってきますからね。“夫婦”“家族”としてのチームの中で伴走者であり、運命共同体であり、楽しいことも辛いこともともに乗り越えながら、共有する人生をより豊かなものにしていってくださいね。
2016年06月27日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。数年前までは、カップルカウンセリングに関しては奥さまからお申し込みがあり、ご主人がずるずると引きずられるように、嫌々ながらカウンセリングに連れて来られる。そんな場面が多く見られました。しかし、ここ最近は男性サイドからのお申し込みが増えて来ているということ。とても嬉しい傾向だと感じます。女性の感情論がわからない論理的思考傾向が強い男性だからでしょうか。専門的なことは専門家と向き合い、客観的な見解を理解した上で、大切に思う妻の感情論や価値観との向き合いをしようとする。そういった男性の思いを、女性だからこその“母性”で汲み取っていただきたいと思います。別の生き物だと思うこと「何でうちのダンナは女心がわからないの?」「わざわざ(妻から)お願いしなくても行動で示して欲しい」奥さまたちからの不平不満は常につきまとうものです。そして、そういった言葉をカウンセリング開始に何度も耳にしています。そうですよね。「何で?」と渦中に入ってしまうとイライラは募ります。しかし、「仕方ないわ。だって性別が違う別の生き物だから」そう思うとラクになりますよ。同性同士であっても価値観や感覚の違い、常識の違いは多々あると思いますが、異性になるとその範囲は更に広くなります。ご主人からみても全く同じことを思っているのです。お互いさまであり、別の生き物だからこそ、なかなか理解し合えない。でも、一緒にいることに意味があると捉えてみてはいかがでしょう。 相手のことを「好きだから」こその思いそして、「わかって欲しい」と思う気持ちの根底には、「好きだから」という感情が存在しているため。度が過ぎると「好き」過ぎて相手をコントロールしたい気持ちも芽生えますが、軽い「分かって欲しい」というちょっとしたイライラ程度の感情でしたら、ご主人を思う気持ちの方をクローズアップしてみてください。イライラしながらも、その中に温かい気持ちが芽生えますよ。ご主人からすると「妻の喜ぶ顔が見たい」「いつも笑顔の毎日を送りたい」そう思うからこそ、どう接したらいいのかがわからなくなるものです。そこも母性で包み込んであげてくださいね。勿論、カウンセラーのような専門家が間に入り、中立な立場でお互いの歩み寄り方をアドバイスできる環境があればいいのですが、なかなかカウンセリングを受けることはハードルが高いですよね。意固地にならず、奥さまから素直に歩みよったり、ご主人なりに行動を起こしてくれたときは、お互い「好き」だからこその思いやりを受け止め、「感謝」の気持ちを伝えあえたらと感じます。ご夫婦の関係を大切にするために心理的メカニズムを見つめた中に置いて、感情コントロールをし、素直な気持ちを伝えあいましょう。素直さが一番です。ダンナのトリセツ その6「わかって欲しい」の裏には「ダンナを好きだから」の気持ちが。イライラよりもご主人を思う気持ちの方をクローズアップしてみて。意固地にならず、素直になって歩み寄りましょう。
2016年06月16日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。カウンセリングを受けに来られるクライエントさまや、日常で出会うご夫婦、みなさんを拝見させていただいていると「このご主人には、この奥さまだ」と、人と人との出会いや、めぐりあいがとても運命的だと感じることが多々あります。そんなご夫婦は、お互いへの歩み寄り方もおふたりならでは。夫婦におけるあり方に“正解”というものはありません。それぞれの夫婦によって違います。人と比べたり、他人の意見に左右されたりするものでもなく、お互いに夫として妻としてどうありたいか? どうあるべきか? をみつめていくことが大切なのです。■私的自己意識の中での夫婦関係わたしたち人間は、公的自己意識と私的自己意識のバランスが大切だといわれています。公的自己意識…他者評価を気にする意識私的自己意識…自分自身がどう在りたいかを重視する意識社会生活では、臨機応変に意識のコントロールをする必要性があります。夫婦関係も同じように「自分たちとしてどうありたいか?」と私的自己意識を重視しながら、世間とのバランスをとっていくことが大切。とはいえご主人の社会的立場に、考えが左右されることもあると思います。もちろん、そういった社会的な顔を優先することを前提に置きながら、夫婦としてのあり方をそこに反映していきましょう。妻としてのポジションだけでの私的自己意識ではなく、“夫婦”としての私的自己意識を再認識してみてくださいね。■物理的な寄り添いも大切前回、「つかず離れず」の距離感を大切に。そして時には「お互いの理解を深めるためのケンカ」をすることで、心を浄化させましょう。とお話をしました。しかしたまに起こるのが、“距離感を大切にすること”をはき違えてしまうことです。相手を尊重し過ぎるあまり、お互いに自由で干渉をまったくせず、相手が何をしているのかがわからないという事態を招くことも。物理的距離をとりすぎてしまい、心の距離感も離れてしまうなんてことがあります。心の通い合いは大切です。「物理的距離=心理的距離」とも言われています。毎日をともに過ごしていると、「いて当たり前」の感覚が強くなり、物理的な距離を無意識にとってしまう傾向があります。しかし英国のある研究によると、肌と肌が触れ合いながら眠ることができる夫婦は、関係性に対する満足度が高いという結果も出ています。そこで、「そうか! 一緒に寝れば夫婦円満なんだ!」と早合点しないでくださいね。疲れて帰ってきたご主人に対して、「一緒に寝よう」と突然誘うのはNGです。ご主人の心身の状態を受け止め、把握した中において、時間の共有を提案したり、言葉に示さなくてもそっと寄り添ったり…一緒にいて、お互いに居心地のよい物理的距離感をその都度、意識してみてください。意識的にアクションを起こしていると、自然と無意識の中に落とし込むことができ、寄り添うタイミングが自然な流れでできるようになるものです。ふとした時に触れ合える、助け合える“物理的距離感”を無意識の中で保ち続けたいものですね。ダンナのトリセツ その5「夫婦として、自分自身はどうありたいか」をいま一度、考えてみて。お互いに居心地のよい距離感を保ちながら、意識的にアクションを起こしてみましょう。
2016年05月30日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。日本における夫婦のあり方のひとつとして、女性は「3歩下がってついていく」という言葉がありますよね。みなさんはこの言葉の意味をどのようにとらえていますか?“男性を立てる” “控えめにする” “従順にしたがう”など、男性の後ろに下がって、内助の功としての立ち居振る舞いであったり、見方によっては、女性蔑視、男尊女卑のように感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。じつは、この言葉の一説には、「何かあったら俺が守るから、おまえだけでも逃げろ」という男性が女性を“守る”という意味がこめられているとも言われています。そのほかにも、男性は女性を大切にし、女性は守ってもらうことばかりに依存するのではなく、男性のサポート的存在として、臨機応変に動けるようなポジションを大切にする、そんな意味があるようにも感じます。類似性があることで、心の距離は縮まりますが、相補性の関係はお互いに支えあい、補いあえることが、夫婦関係をさらに深めるきっかけにもなるものです。■「つかず離れず」の距離感を大切にぴったりと後ろについて歩くと、視野がせまくなり周囲に気を配ることができません。3歩ほどの距離感があると、物事を客観視し、ご主人のポジションをその都度みつめ、どういった関わり方をするべきか? が見えて来ます。ケースバイケースでご主人にとって必要なことや、タイミングなどを見据えることができるのも、ほどよい物理的・心理的距離感があるからこそ。まさに「つかず離れず」の距離感を大切にすることが、“賢い妻”のキーワードのひとつです。その自然な心地よさが、ご主人にとっては必要不可欠なものとなり、妻や子どものために「頑張ろう」という気持ちの芽生えや維持にもつながるのです。■時にはケンカで心を浄化するしかし、ご主人のことを、常に客観視していることが妻として大切…とは、思いこまないようにしてください。距離を近くして気持ちを伝えあうこと、そして時にはケンカも必要なことがあります。心理学的見地からすると、ケンカをすることには心の浄化作用(カタルシス)を得る効果があると言われています。ただし、相手の自尊心を傷つけるような人格否定はいけません。ケンカにもルールを設け、モラルを守りながら、お互いにガス抜きをするようにしてください。【夫婦ケンカのルール例】・時間を決める(「●時~1時間は、話し合いの時間」と決めるなど)・次の日に持ちこさない・決めつけで話を展開しない・責め立てない・相手の人格を否定するようなことは言わない・過去のことをむしかえさない など「ためこんだ気持ちを、一気に発散する」のではなく、「気持ちの理解を深める時間」として、“ケンカの時間”を設けると、お互いをさらによく知ることができ、ケンカをしなくても理解しあえる関係へと、いつしかつながります。この機会にあらためて、ご主人との心理的・物理的距離感をみつめてみてくださいね。ダンナのトリセツ その4ダンナとは「つかず離れず」の距離感を大切に。そして時には「お互いの理解を深めるためのケンカ」をすることで、心を浄化させましょう。
2016年05月16日出産後、妻が子育てに夢中になって夫が浮気に走った、お互いに異性として見られなくなった、という話をよく聞きます。子どもができても、夫と仲良く暮らすためには、どんなことに気を付ければいいのでしょうか。私自身の経験や、周囲のママたちの話や様子を元に、その秘訣を考えてみました。■夫にも育児にがっちり参加させる周囲を見回すと、出産後も夫婦仲が安定している家庭は、いずれも夫の育児への参加度が高め。二人で協力しながら和気あいあいと育児を楽しんでいる印象です。一方、子どもができてから夫婦関係が悪化する家庭では、妻ばかりが育児と家事の負担を背負い込んでいるケースが多いようです。結果、妻には疲れとストレス、夫への不満がたまり、夫は孤立感を強めて、次第に夫婦仲は険悪に…。客観的に見ると、当然の流れかもしれませんね。そこで一番の解決策として提案したいのは、夫にも最初からどんどん育児や家事をさせること。「仕事がハードなのに、これ以上負担が増えるとかわいそう」なんて思う妻もいるようですが、夫の睡眠時間が少しくらい減ったとしても、育児にまったく参加できず、あとあと妻から愛想を尽かされる方がずっとかわいそうです。沐浴や外出時の抱っこ、食事を食べさせる係、保育園へのお迎えなど、できることは夫の担当と決めてしまうのがおすすめです。家庭内で子育てチームの一員としての役割があれば、夫が疎外感を感じることもありませんし、妻の側も、夫が一瞬でもいなくなると生活に支障をきたすので、別居や離婚なんて考えにくくなるでしょう。 ■夫のイクメンぶりを人前で褒めまくる夫に気持ちよく育児や家事に協力してもらうには、人前で夫のイクメンぶりを褒めるというワザも有効です。もちろん、夫の育児の仕方をけなすなんてもってのほか。育児スキルの高いタイプの妻の場合、夫の手際の悪さが気になることもあると思いますが、そこはガマンのしどころです。むしろ、自分の実家や友人宅などで、わざと夫に子どものお世話をさせて「私よりダンナの方がうまいのよ~」と持ち上げておきましょう。単純な男性は、みんなに褒められるとますます調子に乗って、育児や家事に精を出すようになります。妻もますますラクができて、夫婦仲も円満に。■月に一度は夫婦でデート夫によそ見をさせないためには、妻が最低限の女らしさをキープしておくことも必要です。美容院やエステサロン、マッサージに行きたいときは、夫に子どもを預けて堂々と一人で出かけましょう。美容は夫のためでもあるのですから、遠慮は禁物です。あとは、夫婦の時間をつくることも大切です。毎日、協力し合って子どもを早く寝かしつけた後は、夫婦でゆっくりお茶でも飲みながら会話できるといいですね。さらに月に一度くらいは、親や信頼できる知人、保育施設などに子どもを預けて、二人で映画やディナーを楽しむようにするといいでしょう。ここまで、出産後も夫婦が良好な関係でいるための秘訣をいくつか紹介しましたが、中でも「夫の育児参加」は大きなカギと言えそうです。育児は大変ですが、楽しい面もたくさんあります。子育てを通して苦労もハッピーも分かち合えば、夫婦の絆はむしろぐっと深まるのではないでしょうか。
2016年05月06日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。夫婦って不思議ですよね。性別も違えば、育った環境も違う。そんなふたりが、どこかのタイミングで出会い、そして生活をともにするようになる…。それは奇跡であるとも感じます。その奇跡を、これからも信じて大切にしていくために、ここまでは“夫を立てる賢い妻”の在り方として、男性本能への働きかけ方や、感情のコントロールの仕方などについてお伝えしました。しかし、「これじゃ私ばかり頑張っているような気がする!」そんな声がみなさんから聞こえてきそうですね。夫婦はどちらかが頑張り過ぎるのではなく、お互いに歩み寄り、相乗効果で高めあい、そして居心地のよさを感じることで、関係性が深まります。ふたりの新たな文化を築き上げ、心の成長や変化によって、さらに人間性が豊かになるものです。どちらかひとりが頑張るということではなく、お互いに“楽しむ”“歩み寄る”という概念を持ち、向き合っていただきたいと思います。■“かまってちゃん”になり過ぎていませんか?男性は支配欲、名誉欲が強い生き物であることをお話をしましたが、女性は承認欲求や親和欲求が強い生き物です。承認欲求・・・他人に認められたい、尊敬されたい欲求。親和欲求・・・自分以外の誰かと一緒にいたい。そばにいて欲しい欲求。そのため、ご主人に対して束縛心が芽生え、一体感を得たいという感覚におちいりがち。つい独占権を主張してしまうと、主導権を握りたがる男性の支配欲に、影響を与えてしまう傾向があります。“かまってちゃん”になり過ぎて、ご主人の機嫌を損なわないように、自分の世界観も大切にするようにしましょう。■自分の世界観を持つことで魅力が高まるご主人が、いつまでも追いかけてしまうような自慢の奥さまであるために、少しでもいいので“自分らしい世界観”を持つようにしてみてください。自分の世界があり過ぎて、ご主人をほったらかしにしてしまうことはいけませんが、「らしさ」を意識し、みなさんなりの魅力を持ち続けられるようにしてみましょう。今からでも“好きなこと”“やってみたいこと”に挑戦し、自分なりの世界観を導き出すのです。それは、どんなことでもいいのですよ。習い事や勉強などをしてみてもいいでしょう。時間的にゆとりがなければ、自宅でできる家庭料理やストレッチなどを極めてもいいかもしれませんね。日常の何気ない、特別感のないことでも、あなたを輝かせるきっかけになることは身近にたくさんあります。■愛情尺度の高まり自分の妻が魅力的であればあるほど、ご主人の愛情尺度が強まります。ここでいう魅力というのは、見た目だけではなく、人生の楽しみ方や何気ない笑顔。ほどよい心の距離感を保ちながらも、一緒にいると幸せを感じる。そんな、手放したくない相手と思わせる関係性を築いていきましょう。愛情尺度1. 親和・依存欲求:相手と一緒にいたい、相手がいないとつらくなる気持ち。2. 援助傾向:相手のためであれば、犠牲をはらうこともいとわない気持ち。3. 排他的感情:相手を独り占めしたい気持ち。また、自分の身内や、領分として自分との関与が強いことほど、その対象に対する関心が増す“自我関与効果”も見られ、さらにご主人にとって妻であるみなさんが特別な存在になっていくのです。ダンナのトリセツ その3かまってちゃんになりすぎず、どんなものでも良いので、“自分らしい世界観”を持ってみましょう。きっとダンナさまの愛情尺度が強まるはず!心から何気ない日常を楽しみ、笑顔の毎日を送っていると、必然的にご主人からの歩み寄りも見られるようになります。無理をしなくても、頑張り過ぎなくても、お互いを尊重しあえる関係。ぜひとも、築き上げてくださいね。
2016年05月02日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。第1回では、ご主人が毎日笑顔で元気にお仕事を頑張るには、妻である女性の力量にかかっている、とご紹介しました。とはいえ、考え方のちがいも多く、ささいなことでもぶつかりやすい夫婦という環境で、どのようにしてご主人と向き合っていけばよいか、考えてみましょう。■“感情”のコントロールが重要女性は情緒的なことを大切にするため、感情的なことに対する反応が大きく、感情で物事を判断する傾向があります。感情を持つことは人間らしく生きる基礎。人としても損ないたくないものですが、感情のおもむくままに「私のことを見て」「私の意見を聞いて」と自己主張をし過ぎていることはありませんか?もちろん、感情的になって自分を通すことも必要なときはあります。しかし、日々ギャーギャーと感情に任せて騒いでいることは、男性にとっては非常にストレスです。感情のコントロールをし、ご主人とのコミュニケーションに役立てる意識を持ってみると、ご自分の感情の動きを面白く感じることができますよ。■男性は「分析」を優先する男性ホルモンの一種である、テストステロンのレベルが高いと、感情移入のレベルが低くなると言われています。つまり、女性や女性的な男性に比べて、一般的な男性は感受性や共感能力が低くいため、感情論で話をしても理解するのが困難なのです。ご主人に理解してもらいたい、きちんと話し合いたいと思った時は、あなたに発生している“感情”と向き合い、一度、ご自分で浄化作業をする習慣を持ちましょう。そのためには、ご自分なりの趣味や好きなことを増やし、気分や状況に合わせた浄化方法をいくつか事前に用意しておくことが必要になります。冷静さを取り戻すと自分自身の精神状態を観察するゆとりも芽生え、気持ちが整理されて、論理的思考を導き出すこともできるようになるのです。男性は「感情」よりも「分析」を優先し物事をみつめる傾向があると言われています。だからこそ、本気で向き合う必要があるときは、地に足が着いた冷静な態度で論理的展開を意識してみてください。■素直さを出すことも時には必要しかし、常に頭で考え論理的に向き合ってばかりいると疲れてしまうでしょう。そのため、お互いに理解し合うことができたあとは、「あの時は悲しかったんだよ」「本当は我慢していたんだ」など感情面をゆっくりと伝えるようにして、ガス抜きをしましょう。そうすることで、ご主人なりに失敗をくりかえしながらも、理解しようという姿勢を見せてくれるかもしれません。時間はかかりますが、妻であるあなたの努力、内助の功でご主人の人生が豊かなものになると同時に、ご主人にとってあなたが、手放せない大切な存在になるはずです。ダンナのトリセツ その2男性は「感情」よりも「分析」を優先する生き物。感情の高ぶりはそのまま伝えず、いったん落ち着いてから論理的に。理解しあえたあとで、感情を伝えると◎
2016年04月18日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。みなさんにとって「カウンセリング」や「メンタルトレーニング」はまだ身近な存在ではないかと思います。けれど、こうやってカウンセラーという立場でメッセージを送らせていただき、みなさまと共有する機会が増えて来ていることによって「心をみつめる」「自己理解を深める」「円滑なコミュニケーションのために」など…少しずつ、興味関心を持っていただけているということも感じております。心理学というと、「なんだか難しそう」「心を読まれそう」そういった感覚を受ける方も多いかと思いますが、心理学は“対人コミュニケーション”に役立つひとつのツールです。自分自身の“人生に興味”を持ち、“内面的豊かさ”を培うための方法という意識を持っていただけると、少し敷居が下がるのではないかな…と思っております。そこで今回より、皆さまがより心地よい毎日を過ごすための、ご主人との向き合い方について『ダンナのトリセツ』としてお伝えしていきたいと思います。■ダンナさまが笑顔であるためにしたいこと日ごろ、ご主人に対してどのような接し方をしていますか? ひとは、何気ない言葉掛けや、接し方で気持ちが左右されるものです。毎朝「行ってらっしゃい」のキスをしないまでも、玄関までお見送りをしたり、共働きの場合は「おはよう」と、笑顔のあいさつは欠かさないようにしたり…コミュニケーションはしっかりと取れていますでしょうか?みなさんの日常を支えるご主人の“仕事”は、なくてはならないモノ。職場で毎日元気に気持ちよく「笑顔でお仕事を頑張ってもらいたい」と思うのであれば、妻の“「内助の功」度”が影響を与えます。■男性の支配欲、名誉欲によりそうではどのような接し方や言葉掛けが、内助の功度を高めるのでしょう。それは、男性の本能的に備わっている支配欲や名誉欲によりそい、満たすことです。支配欲…他人を自分の思い通りに動かし、集団を統制したいリーダー的思考の欲求名誉欲…業績や功績を認められ、社会的地位や名声など他者からの尊敬を求める欲求「そんなこと、今さらできない!」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、「できない」と決めつけるのではなく、少し冷静になり、ご自分を客観視してみてください。ご主人が元気に笑顔で毎日を過ごしてくれる。普段はお仕事に力を注ぎ、休みの日は家族との時間を大切にする。そんなご主人であるためには、妻であるみなさんの力量にかかっているのです。男性が女性よりも消極的になっている時代とも言われていますが、根本的に備わっている本能にアプローチをかけることが賢い女性の生き方。お仕事を頑張っていることに対して「いつもありがとう」「本当に頑張ってくれているよね」。疲れているときには「お疲れさま」「ゆっくり休んでね」。こういった女性のかわいらしい、しおらしい姿を見せると、また男性の保護欲をくすぐり、さらにご主人のパワー全開! で、お仕事に精が出ることでしょう。ダンナのトリセツ その1賢い女性は、根本的に備わっている“本能”にアプローチ! どんなダンナさまでも、内助の功しだい。支配欲と名誉欲にうまくよりそってあげましょう。とはいえ、考え方のちがいも多く、ささいなことでもぶつかりやすいのが夫婦。 第2回 では、どのようにしてご主人と向き合っていけばよいか、男女の特徴から考えてみましょう。
2016年04月18日「さざなみ」という地味なタイトルもさもありなん。原題は「45 Years」で、結婚45周年を意味しています。ただの記号のような数字でありながら、決して短くはない年月。一方、さざなみもドーンと押し寄せるような大波ではない代わり、いつの間にかヒタヒタと忍び寄り、気がつくと足元をすくわれそうになっていたり…。そんなメタファーがぴったり当てはまり、結婚とは? 愛することの意味とは? を見事に描いたのが、アンドリュー・ヘイ監督による静かな感動作「さざなみ」です。2015ベルリン国際映画祭銀熊賞(主演女優賞、主演男優賞)W受賞はじめ、シャーロット・ランプリング主演女優賞総なめ! 本年度アカデミー賞主演女優賞ノミネート最有力…と躍る宣伝文句が不思議なくらい、静かな静かな映画です。自分と出会う以前の「夫の恋人」の陰がやがて…イギリスの美しい田園風景が広がる地方都市で、60代後半の妻ケイト(シャーロット・ランプリング)は、70代前半の夫ジェフ(トム・コートネイ)と、ともに仕事を引退し、子供がいない二人は穏やかな日常生活を送っていました。ケイトの動きはきびきびとして若々しく、愛犬マックスの散歩に行き、たまにはケイトの車で町まで夫婦で出かけ、好きな本を読み、彼女の作った手料理を食べて眠り、派手さはないけれど充実した日々。週末に、結婚45周年の記念パーティーを控えるジェフとケイトのもとに、月曜日、一通の手紙が届きます。それは、ジェフのかつての恋人カチャの遺体が、スイスの氷河のクレバスに落ちているのが、50年以上昔の当時のままの姿で発見された、という知らせでした。まだケイトとも知り合う以前の1962年、ジェフはカチャと数週間の登山に出かけ、カチャは雪山で転落してしまったのです。自分の過去への思いに酔いしれ、「ぼくのカチャ」と口走ったり、スイスに遺体確認にでも行きそうな勢いのジェフを横目で観ながら、次第に疑念が湧いてくるケイト。元教師で理性的な彼女が、感情の揺さぶりにさいなまれてゆき、不信感の波はついに防波堤を超えてしまいます。45年間愛し合ってきた二人が、ほんの小さな亀裂によって変わってしまう。これはその6日間を描いた映画です。 あのころはそれが “大事な思い出” になるなんて、気づかなかった結婚45周年の記念パーティーが行われる会場へは、いろいろ打ち合わせに行かなくてはならないし、BGMを選んだり、ドレス選びもあるのに、ケイトは気もそぞろ。友人のリナからスマホで孫の写真を見せられ、ジェフに「年を取ると、写真を撮っておけばよかったと思うわ。初めての新居、マックスが子犬だったころ、もっと前に飼っていた犬のテッサ。あのころは、それが大事な思い出になるなんて気づかなかった…」とつぶやくケイト。さらに「彼女が死んでなかったら結婚してた?」と聞いて、不用意に「そのつもりだった」と答えてしまうジェフに、青ざめながらも抑制の効いた演技で、心の変容と哀しみを静かに湛えていくランプリングが素晴らしい! 彼女の淡々としたやるせない表情に、これほど心酔するとは思っていませんでした。結婚10年や15年だったら、間違いなく大ゲンカになって離婚問題に発展しているでしょう。それが、45年という長い年数との大きな違いだと、せつなくも思わざるを得ません。それでいて、これは結婚45年にかかわらず、誰の身にも起こり得る男と女の問題なのだと。こういう人だとずっと思ってきたけれど、この人、本当は違うんじゃないかしら? 「価値観の違い」を突きつけられた二人は、一緒に生きていけるのか?パーティー当日、二人は親戚、友人らのやんやの喝采を受けながら、華やかな宴席にいました。淡いブルーグレーのプレーンなドレスが似合う知性的なケイトと、タキシード姿のジェフ。友人のリナはサプライズで、写真のコラージュをボードにしてくれていました。そこにはかつての新居や旅行先、マックスの前の犬、テッサの姿も。みんなが待ちに待ったジェフのスピーチは、「君と結婚できたことは人生最高の選択だった。こんなぼくと長く一緒いてくれてありがとう。あとひと言。愛してる。感謝している」と、平板ながら会場を盛り上げ、みんなを感動させるのでした。そして、1stダンスを踊るよう促され、45年前の結婚式で二人が踊ったプラターズの「煙が目にしみる」が流れる中、二人は仲睦まじくダンスしているかに見えるのですが…。ヘイ監督に、何を描きたかったのかとインタビューすると、「価値観が違うことを突きつけられた人が、それでも生きていく様を描きたかったんです。我々人間にとって、それ以上に辛いことはないと思ったから」と。名優ランプリングとコートネイの繊細な演技を引き出し、心の複雑さを見事なまでに浮き彫りにした42歳のヘイ監督。大ドンデン返しはなくとも、最後の一瞬まで目が離せないサスペンスには、心の底から脱帽です。「さざなみ」 2016年4月9日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開監督:アンドリュー・ヘイ原作:デヴィッド・コンスタンティン(「In Another Country」)出演:シャーロット・ランプリング、トム・コートネイ 2015年ベルリン国際映画祭 コンペティション部門出品 銀熊賞(女優賞、男優賞)W受賞ロサンゼルス映画批評家協会賞2015主演女優賞(シャーロット・ランプリング)2015年エディンバラ国際映画祭 マイケル・パウエル賞(最優秀英国作品賞)女優賞(シャーロット・ランプリング)2015年ヨーロッパ映画賞 生涯貢献賞(シャーロット・ランプリング)ボストン映画批評家協会賞2015 主演女優賞(シャーロット・ランプリング)(C)The Bureau Film Company Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2014
2016年04月09日日本法規情報株式会社は、自社が運営する「離婚・調停相談サポート」「法律相談窓口案内 熟年離婚・離婚調停」の運用のもとに「結婚観・恋愛観についての意識調査」を行った。概要は以下の通り。■現在パートナーはいますかまず、結婚観・恋愛観についてアンケートを行う前に、現在パートナー(既婚・もしくは交際相手)はいるかという質問について、6割の回答者が「いない」と回答。図1 「交際相手が複数いる」と答えた人も約1割。■今の交際相手と実は別れたいと思ったことがあるは半数以上現在の交際相手と付き合いながらも実は「別れたい」と思っている人は半数以上にものぼることが分かった。図2 表面上うまくいっているように見えて、実は別れたいと思っている人はこんなに多い■別れたいと思った理由 ベスト3別れたいと思った理由1位は、やはり「時間」。2位は「相手が協力的でない」といった不満があげられている。そして、3位には「本人に不満はないが、本人の家族、友人に不満」があったり「本人の学歴が気になる」と言った本人の性格以外の要素が別れたい理由との結果が出ている。図3 学歴や、家族・友人関係がパートナーとの関係にかなり影響を与えているようだ。 記事引用元:PRTIMES
2013年07月04日モラハラ夫図鑑
あの日、私はいじめの加害者にされた
右手に指輪をする夫