2月9日から19日に開催される第62回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門出品作が新たに10本発表され、同時にアンジェリーナ・ジョリーの監督デビュー作が特別上映されることが明らかになった。アンジェリーナの『In the Land of Blood and Honey』(原題)はベルリナーレ・スペシャルと銘打ち、ドイツ・プレミア上映となる。そして、コンペティション部門にアメリカとロシアの合作『Jayne Mansfield’s Car』(原題)という作品が出品されるが、この作品の監督・主演はあのビリー・ボブ・ソーントン。アンジェリーナとは2000年から3年間結婚していて、彼女の長男・マドックスは短期間だが、ビリー・ボブと一緒に生活した時期もある。別離後は、互いについて話すことはほとんどなく、それぞれの道を歩んでいる2人が、監督同士として同じ映画祭に参加するというのも何やら不思議な縁を感じる。ほかにはイタリアの名匠、パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ兄弟の『Cesare deve morire』(原題)や、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のレア・セドゥー主演のフランスとスイス合作映画『L’enfant d’en haut』(原題)などが出品される。審査員長は『家族の庭』のマイク・リー監督、ジェイク・ギレンホールやシャルロット・ゲンズブール、『彼女が消えた浜辺』のアスガー・ファルハディ監督、フランソワ・オゾン監督らが審査員を務める。(text:Yuki Tominaga)© Photoshot/AFLO■関連作品:In the Land of Blood and Honey (原題)第62回ベルリン国際映画祭 [映画祭]ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 2011年12月16日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.■関連記事:メリル・ストリープ、本年度ベルリン国際映画祭で金熊名誉賞を受賞アンジェリーナ・ジョリー、ブラッド・ピットの誕生日に“滝”をプレゼント『ミッション:インポッシブル』ポーラ・パットンが明かす“女の戦い”の裏舞台トム・クルーズ、“ロックの神様”になるべく本物のロッカーに弟子入り!被災地支援、出産、離婚までセレブたちの2011年をふり返り
2012年01月10日2期にわたるTVシリーズを経て、満を持してスクリーンに登場した映画『けいおん!』。現在大ヒットを記録している本作を手がけたのは、京都アニメーションの山田尚子監督。このシリーズで初監督を務めた、新進気鋭の女性演出家だ。彼女が本作について語ってくれた。その他の写真『けいおん!』は軽音楽部に入部した女子高生たちのゆるやかな日常を描く作品。山田監督は、登場人物たちをひたすら見つめ、声に耳を澄ますことで、本作を作っていったという。「唯たちがストーリーを語るための道具になってはいないか。自分たちの意識で動くことができているか。常に練り込む作業をしていました」今回は卒業を控えた主人公たちの卒業旅行が描かれる。卒業前の彼女たちの姿を描こうと考えたのは、山田監督たちのこだわり。女子高生として一番輝いている季節を、映画として描こうとしていたのだ。卒業旅行の目的地は音楽の聖地ロンドン。山田監督らメインスタッフはロンドンへロケハンに向かった。「いわゆる観光名所は意識せずに、道に落ちている葉っぱの形がかわいいとか、外国の家の窓はかわいいとか、そういう部分を見るようにしましたね。個人的に驚いたのは、外国の人の背はおっきいこと。身長差はうまく映像化できたと思います」キャスト陣が勢ぞろいするアフレコのときは、山田監督がロンドンで買ってきたお土産の紅茶でリラックス。TVシリーズの収録と変わらない雰囲気で収録を行ったという。「映画では映像的に盛り上げたり、感傷的な演出もあるんですが、登場人物の唯たちにとってはそれは関係ないことで、あくまで映像の作り手側が勝手にやっていることなんです。キャストさんたちには“過剰に美化しないで、どんな素敵なシーンであっても普通にしゃべってください”とお願いして、アフレコを行いました」キャラクターたちはTVシリーズと変わらず自然体でありながら、映像面では映画らしくスペシャルに。ひと手間をかけた作り込みがなされている。「より生っぽい映像を目指して、映像を手持ちカメラ風にしたり、広角レンズ風にしたり、TVシリーズのときからもうひと手間、もう一歩踏み込んだ映像作りをしているんです」TVからスクリーンへ。『けいおん!』のブームは止まらない。はたして、なぜこの作品はヒットしたのか。山田監督なりの分析を最後に伺った。「時代の最先端では決してない、ちょっと懐かしい、昭和のような温かみがあるところが魅力なんだと思います。音楽もストーリーも、どこか懐かしい。私自身、80~90年ぐらいの音楽が好きなんですよ。あのころの多幸感が、きっと女子高生を魅力に輝かせているんだと思います」映画『けいおん!』公開中(C)かきふらい・芳文社/桜高軽音部
2011年12月14日ナショナル・ボード・オブ・レビューで最優秀作品賞と監督賞を獲得した、マーティン・スコセッシ監督の最新作『ヒューゴの不思議な発明』が、ワシントンDC映画批評家協会賞でも監督賞と美術賞の2冠を獲得したことが分かった。その他の写真本作は、ブライアン・セルズニックのベストセラー小説『ユゴーの不思議な発明』が原作。1930年代のパリを舞台に、父親を亡くし時計台に隠れ住んでいる少年ヒューゴが、父が遺したからくり人形に隠された、運命を変えてしまうほどの秘密を探る壮大な冒険が繰り広げられる。『タクシードライバー』『グッドフェローズ』『ディパーテッド』など、数々の名作を送り出してきたスコセッシ監督。68歳にして、初のファンタジーと3D映画に挑戦した彼は「ずっとやりたいと思っていた。3D撮影は私の夢だった」と明かしているが、見事4冠を達成した本作に対して、ジェームズ・キャメロン監督は「Masterpiece(最高傑作)!構成、色彩、そしてストーリーがかつてない最高の3D表現で描かれた作品だ」と太鼓判を押している。12月2日(金)に発表されたサテライト賞でも、作品賞と監督賞に加え、撮影賞、美術賞、視覚効果賞の5部門でノミネートされており、現在ゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞へ向けてスタートしたばかりの賞レースにおいて“大本命作品”としての存在感と注目度を確固たるものとしたと言えるだろう。現在、全米では限定公開されながらも、公開1週目には週末オープニング成績を5位で飾っており、劇場数を563館に増やした2週目には3位にランキングを上げている。本日9日(金)からの拡大公開と共に、これから迎えるクリスマス・ホリデーシーズンに向けて更なる伸び率が期待出来るだろう。また、かねてからの夢を実現させたスコセッシ監督の強い思いもあってか、全米では劇場売上げの75%が3D版からとなっており、3Dで観るべき映画としてのポジショニングが確立されていることが伺える。日本では2012年3月より全国公開される。『ヒューゴの不思議な発明』2012年3月9日(金)TOHOシネマズ 有楽座ほか全国ロードショー※3D/2D同時公開(C)2011 Paramount Pictures. All Rights Reserved
2011年12月09日スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を、ヒュー・ジャックマンが主演を務める感動作『リアル・スティール』が9日(金)から日本公開される前に、ショーン・レヴィ監督が来日し、インタビューに応じた。その他の写真本作の舞台は、高性能なロボットが人間の代わりに格闘技をしている近未来。元ボクサーで人生を見失っていた主人公のチャーリーは、突然あらわれた息子と、彼が発見した旧式ロボットATOMと共にロボット格闘技に参戦する中で、自らの人生と息子との絆を取り戻していく。人間ではなく機械が拳闘をする世界…と聞くとSFアクションを連想するが、本作は人生を見失っていた親子が主人公の感動作だ。「本当に脚本にはこだわった」というレヴィ監督は、ロボット格闘戦、親子のドラマなど様々な要素が入った本作の中で、“本当の勝利”とは何かを考えたという。「勝利にもいろいろあります。この映画で描かれる勝利は、“試合に勝つ”ことではなくて、“人と人が絆を深める”ことです。もちろん格闘戦はエキサイティングに描きました。でも僕は“親子の絆”を一番大事にしたかった。多くの大予算の大作は単なるスペクタクル“だけ”ですよね。だから僕はそこに“ハート”を込めたかったんです」。だからこそ、本作ではCGよりも俳優の演技が重視された。「ヒュー(・ジャックマン)と(息子役の)ダコタ・ゴヨは演技力もあるし、何よりもまるでそこにいるような“リアル感”が出せる俳優です。キャスティングではふたりの化学反応を見ることに時間を費やしました。何百人もの子役に会って、最後に残ったのは4人。そこで、彼らとヒューで読み合わせしたのですが、ダコタと演技を始めた瞬間に『彼だ!』とわかりましたね」。そして本作のもうひとりの主役が、旧式ロボットのATOMだ。彼はとてもシンプルなデザインで表情も変わらない。しかし、映画が進んでいくにつれて彼は苦しんでいたり、微笑んでいるように見える。「製作総指揮のスピルバーグやロバート・ゼメキスにATOMのデザインを見せた時、彼らに『表情はないの?』と言われたけど、僕は『観客がATOMの顔に感情を投影してくれるはずだ』と思っていたんです。ATOMが苦しんだり、笑ったりするとき、それは観客の心が彼の顔に投影されているんだと思います。だから、とても大規模な撮影中でも常に“人の感情”を重視しました」。本作に登場するATOMは劇中でどんな表情を見せるのか? ぜひ“あなたの感情”を通して確認してほしい。『リアル・スティール』12月9日(金) 全国ロードショー
2011年12月08日3Dに初挑戦した新作『ヒューゴの不思議な発明』が全米で大ヒット中のマーティン・スコセッシ監督がラジオ番組に出演、次回作は遠藤周作原作の「沈黙」の映画化だと語った。「沈黙」は17世紀の日本にキリスト教伝道にやってきたイエズス会の宣教師たちとキリシタン弾圧が題材。1971年に篠田正浩監督が『沈黙 SILENCE』というタイトルで映画化している。スコセッシ監督は数年前から、舞台となる長崎県を資料収集のために訪れるなど、映画化の準備を進めていた。ジョー・ネスボ原作の犯罪小説「The Snowman」(原題)の映画化など、ほかにも新作の予定はあるが、スコセッシ監督はラジオ番組「Radio 5」に出演した際に「遠藤の本(の映画化を)次にやりたいと思っている。思っている、じゃない。いま、まさにいろいろな調整を進めているところだ」と語った。厳しい弾圧にあい、ついに棄教するポルトガル人の宣教師役として以前から名前が挙がっているのは、スコセッシ監督の『ギャング・オブ・ニューヨーク』(’02)でオスカー主演男優賞候補となったダニエル・デイ・ルイス。彼の出演については「わからないな。彼はいま、スティーヴと仕事をしているからね。スティーヴン・スピルバーグと」とスコセッシ監督は言葉を濁している。デイ・ルイスは現在、スピルバーグ監督の『Lincoln』(原題)で19世紀アメリカで奴隷解放を行ったリンカーン大統領を演じている。撮影前に時間をかけた入念な準備で知られるデイ・ルイスだけに、17世紀の伝道師を演じるとなれば、そのリサーチにかなりの時間はかけたいはず。スケジュールなど、調整の必要がありそうだ。ほかに本作への出演がうわさされているのは、J.J.エイブラムス監督の『スター・トレック』続編の悪役での出演を断ったばかりのベニチオ・デル・トロと、『私だけのハッピー・エンディング』のガエル・ガルシア・ベルナル。具体的な撮影スケジュールなどは明らかにされていないが、2013年公開を目指している。(text:Yuki Tominaga)© Photoshot/AFLO■関連作品:ヒューゴの不思議な発明 2012年3月9日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.私だけのハッピー・エンディング 2011年12月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Earthbound Films, LLC■関連記事:バラエティ番組で人気の心理学者・植木理恵、恋愛には“鍋”が効く!?J・キャメロンの称賛の声に、クロエ・G・モレッツ「『アバター』は絶品」とお返し『私だけのハッピー・エンディング』参加者全員涙を拭くティッシュ付き試写会に20組40名様ご招待
2011年12月08日スティーブン・ソダーバーグ監督の最新作『コンテイジョン』が日本公開されるのを記念して監督が来日し、インタビューに応じた。その他の写真映画は、感染すると数日間で死にいたる新種のウィルスが “コンテイジョン(CONTAGION)=接触による伝染”によって世界各地に拡散する過程を追いながら、人々の恐怖が伝播し、情報が錯綜し、社会を支えている信頼が危機に陥る状況を描いている。出張中の妻を待つ夫、世界保険機構(WHO)のドクター、疾病予防管理(CDC)センターの職員、そしてワクチンの強奪を企む謎の男たち。本作には様々なキャラクターが登場するが、ソダーバーグ監督は、ジュード・ロウが演じるフリー・ジャーナリストのアランがいなければ「この映画が成立しなかった」という。アランは自分のブログにウィルスに関する情報を次々とアップ。多くの人々が彼の情報に飛びつくが、同時に彼の流す情報によって人々は混乱し、恐怖は拡散していく。「ネットの登場によって社会がオープンなものになった時、その功罪がありますが、アランがそれを象徴していると思ったのです。彼はネット上で質問に答えるわけですが、時に間違ったり、バイアスのかかった情報を流してしまう」。ネットの普及によって、正しい情報と誤った情報が混在して拡散してしまう事態は、ウィルスの発生時だけでなく日々起こっており、場合によってはデマを広げ、暴動を誘発し、市況の暴落やバブル状態を引き起こす。「私が不思議だと思うのは、多くの人が経験的に、ネット上の情報が事実ではなかったり、歪んだ情報だったりするとわかっているにも関わらず、自分に直接関係のないことは意外にも信じてしまうことです」。本作では、多くの人が自身や愛する家族の生存をかけて情報を収集し、奔走する。そこで人はジレンマに陥ることもある。「“公平さ”は全員がひとつのルールに従うときにはじめて達成されますから、複数のルールが発生した時に人は怒りを覚えるでしょう。映画の中である人物が重要な情報を知り、自分の大事な人にだけその情報を渡してしまう場面がありますが、多くの観客は彼が問題だとわかると同時に、彼がそうする理由もわかるでしょう。もしかしたら自分も同じことをしてしまうと思うかもしれない。それは複雑なものです」。ソダーバーグ監督が「これまでのウィルスを扱った映画と同じものにしたくなかった」と語る通り、『コンテイジョン』は、正誤不明な情報と、それによって引き起こされる不安や恐怖が広がった時に、人間がどのようにしてその事態に冷静さと公平さをもって向き合うことができるのかを描いた作品に仕上がっている。『コンテイジョン』公開中
2011年11月14日マット・デイモンが長編映画監督デビューすることが決まった。「Hollywood Reporter」「Variety」などの業界誌によると、ジョン・クラジンスキー(『恋するベーカリー』)との共同脚本による法律ドラマでタイトルは未定。小さな街にやって来たセールスマン役で主演も務める。14年前に幼なじみで親友のベン・アフレックと脚本を執筆、主演した『グッド・ウィル・ハンティング』でオスカー脚本賞を受賞しているが、ひと足先に『ゴーン・ベイビー・ゴーン』、『ザ・タウン』で監督として活躍を始めたベンに触発されたらしく、最近は監督業に意欲を示していた。マットとジョンは共演経験はないが、同じボストン出身。ジョンの原案を、彼の主演作『お家をさがそう』の共同脚本のデイヴ・エガーズと練り、マットに話を持ちかけ、共同執筆に至った。ジョンの製作会社「Sanday Night Production」のもと、マット、マットの製作パートナーを長年務めるクリス・ムーアがプロデューサーに名を列ねる。スティーヴン・スピルバーグ、クリント・イーストウッド、11月12日(土)より日本公開される『コンテイジョン』のスティーヴン・ソダーバーグ監督など、巨匠、名匠の作品に数多く出演し、撮影現場で多くを学んできたマットがどんな作品を生み出すのか、期待が高まる。(text:Yuki Tominaga)© Media Punch/AFLO■関連作品:コンテイジョン 2011年11月12日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:ロンドンオリンピックに先駆け、この秋の映画は英国男子がアツイ?マット・デイモン×ジュード・ロウ共演『コンテイジョン』試写会に15組30名様ご招待
2011年10月21日先に開催された第35回モントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリを受賞した『わが母の記』主演の役所広司と原田眞人監督が9月1日(木)、京都の大江能楽堂にて受賞報告会見を行った。役所さんをはじめ、樹木希林、宮崎あおいら実力派キャストが顔を揃えた本作。井上靖の自伝的小説「わが母の記〜花の下・月の光・雪の面〜」(講談社文芸文庫所蔵)を原作に、年老いた母親の面倒をみることになった男が、家族や周囲に支えられながら互いの想いに向き合っていくさまを描く。現在、原田監督と役所さんは、この映画と連動したドラマを京都で撮影中。映画祭には樹木さんと原田監督の息子の遊人(ゆうじん)さんが参加しており、監督は息子さんからのメールで受賞を知ったという。「息子の遊人からメールが入りまして『審査員特別賞ゲット』と書いてあるのですが、ピンとこなかったんです。賞を獲れたとしたら主演女優賞だったんじゃないかなと。そうしたら、電話が入ったんです。樹木さんからで『喜びなさいよ!大きい賞ですよ。(紹介されたのが)最後から2番目ですよ』と。一番気になっていたのが観客の反応だったのですが、素晴らしかったという話を聞いた時点で、涙が出てきました」と喜びを語る。役所さんは「実は初めて僕が海外の映画祭に参加したのも『KAMIKAZETAXI』で原田監督とだったんです(※1995年公開/フランスのバレンシエンヌ映画祭で、審査員特別賞と監督賞を受賞)。今回も一緒に映画祭に参加したかったですね。日本映画を世界中の人たちが観てくれる光景を見て、また海外映画祭に参加したいなと思った、初めての経験でした。(受賞発表後に)希林さんと電話でお話したんです。クールな方なんですけれども、このときかなりテンションが高くて、希林さんの声から現地の興奮が伝わってくるような感じがしました」とふり返った。本作のどういった部分が評価されたのか?役所さんは「世界中どこの国に行っても、母親に対する思いというのは、きっと同じだろうと思います。言葉は通じなくても母親を思う気持ちと、母親と心が通じ合う喜びというのは、きっと世界的に共感していただけるところだと思っていました」と推測する。本作は東日本大震災の前日の3月10日にクランクアップを迎えた。その後、監督は編集作業に入ったが、日本を襲った未曾有の大災害はこの作品にどんな影響を与えたのか?「撮り終えたその日(3月10日)は、気分が高揚していました。関わったスタッフ・キャストみんながハッピーな1日だったと思います。いつまでもこの時間が続けばいいな、と思っていました。きっとたくさんの人がこの日で、時間が止まってくれたらよかったのにと思っていることだろうと思います。私はクランクアップの翌日(3月11日)から都内のスタジオで編集作業に入ったのですが、そのときに地震に遭いました。それから日々TVで流されるニュースを見ながら、涙を流していました。その想いが、この映画にもこもっていると思います。この映画がどれだけ悲しみにあった人に癒しをもたらすことができるかはわかりませんが、未曽有の大災害から立ち上がる中で必要なのは、家族の絆だと思います」と想いを語る。役所さんも「『わが母の記』は心のケアになるような映画だと思います。映画を作っている人間として、この映画を通して震災に遭われた方にも元気を届けられたら。そして、これからもそんな想いを意識して作っていきたいと思います」と胸の内を明かしてくれた。役所さんはさらに本作が伝えるメッセージに触れ「最近、大人も楽しめる映画が少なくなっていると思います。映画はビジネスですから、たくさんの人に来てもらって、ヒットして、ビジネスとして成功しなければならないのですが、やはりインスタントものですぐおいしいものといったものではなくて、しっかり噛みしめてじんわり深いもの、50年後に観ても楽しめる映画も作り続けなくては、と思います。この映画は、監督が5年前から企画をされていて、ご自身の出身地・沼津を舞台にしているので、さらに思い入れも深いと思います。こんな作品を作っていかなくてはならないと思います」と言葉に力を込めた。引き続き、海外の映画祭からのオファーが届いているという本作。一方で「公開時には日本の観客の声もたくさん聞きたい。観客の声こそが私にとっての本当の“賞”だと思っています」と原田監督。10年におよぶ家族の愛の物語は、人々の胸にどのように届くのか――?『わが母の記』は2012年公開。■関連作品:わが母の記 2012年、全国にて公開© 2012「わが母」製作委員会■関連記事:ヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!
2011年09月02日「忠臣蔵」を基にした『47RONIN』の撮影を先日終えたばかりのキアヌ・リーヴスが、今度は長編映画の監督デビューを計画中とエンターテイメント・ニュースサイトの「The Wrap」が報じている。キアヌが現在、中国とオーストラリアの製作会社と交渉を進めているのはマーシャルアーツをテーマにした『Man of Tai Chi』(原題)というアクション作で、このまま話が進めばキアヌが手がけた脚本を使用、セリフは英語と北京語になるという。タイトルにある「Tai Chi」とは太極拳のこと。ストーリーの詳細は不明だが、舞台は現代で、キアヌは悪役として出演も予定している。ほかに『マトリックス』のカンフー・チームの一員だったタイガー・チェンが出演し、本格的な格闘シーンも用意されている。キアヌは去年から折りにふれて『Man of Tai Chi』についてインタビューで話題にしていて、今年4月には「MTV Movie News」で「格闘シーンは18もあるんだ。それだけで40分くらいになる。ガツンとくるようなカンフー映画を作りたいんだ」と語っていた。夢の実現へまた一歩、大きく前進したようだ。(text:Yuki Tominaga)© AFLO■関連作品:47RONIN 2012年12月、公開■関連記事:キアヌ・リーヴス、俳句にハマッて句集出版を計画中赤西仁、オーディションでキアヌの親友役を勝ちとりハリウッドデビュー!キアヌにデル・トロ。40代独身大物俳優たちの身辺に変化の兆しがキアヌ主演のハリウッド版「忠臣蔵」発進!真田に浅野、柴咲&凜子も参戦
2011年08月11日全世界で60の映画賞を受賞したスウェーデン映画『ぼくのエリ200歳の少女』を『クローバーフィールド/HAKAISHA』のマット・リーヴス監督がハリウッド版として映画化した『モールス』。今日からの全国公開に先駆け、期待の俊英監督が電話インタビューに応じた。その他の写真本作は、巨匠スティーヴン・キングが、「この20年のアメリカでNO.1のスリラー」と激賞を惜しまぬ一作で、母子家庭の孤独な少年オーウェン(コディ・スミット=マクフィー)と、隣に越してきた少女アビー(クロエ・グレース・モレッツ)が織りなすイノセントな初恋劇に、街中を揺るがす連続猟奇殺人事件を絡めたミステリアスなスリラーだ。『ザ・ロード』で天才子役として大注目されたコディ、『キック・アス』で大ブレイクしたクロエという若手演技派の熱演が作品世界をただならぬ雰囲気で覆い、彼らの出演なしに『モールス』は成り立たなかったのではと思えるほど突出した存在感で観る者を誘うのだ。「ほめる言葉が見つからない!」と彼らの演技力に感嘆するリーヴス監督だが、とりわけ物語のカギを握る重要なキャラ、アビー役のクロエの実力には舌を巻いた。リーヴス監督は、「カメラを回す時に"カメラ ラブズ ハー"と言っていたけれど(笑)、彼女はスターのカリスマ性を持ち合わせていた」と独特の表現でクロエを絶賛! スタントが必要なシーンでは、「プロのスタントウーマンを入れたけれど、ちょっと動きが違った。そこでクロエを呼び戻して全部彼女でスタントを撮り直したよ!」と、『キック・アス』で鍛えた彼女の高い身体能力にも助けられたとか。リーヴス監督によれば『キック・アス』のマシュー・ヴォーン監督も、「デ・ニーロと仕事をしたこともあるけれど、クロエはもっと準備万端で、自分の全感情にアクセスできるスゴい俳優だぜ!」と名優と比較してホメていたとかで、哀しく怖ろしい秘密を持っているアビー役はまさにクロエがいてこそ命を得たのだという。そんなキャストたちの助力を得た本作は、やがて数奇な運命を辿るだろうアビーとオーウェンの姿に自然と引き寄せられてしまう。ラストは複数の解釈ができるように仕上がっていて、リーヴス監督は、「人生の哲学や物の見方によって変わるよ」と補足する。「すべては観客次第だし、僕は『このように観てくれ』と言うつもりもないよ。あの後、アビーとオーウェンがどのような運命を辿るのかは、僕にもまったくわからないんだから!(笑)」と語ってくれた。『モールス』公開中(c)2010 Hammer Let Me In Production.LLC
2011年08月05日女優、竹内結子が『20世紀少年』シリーズや『BECK』などヒット作を手がけてきた堤幸彦監督とタッグを組み、小惑星探査機「はやぶさ」を題材にした映画に出演することが決定した。タイトルはそのまま通り『はやぶさ/HAYABUSA』。製作を『タイタニック』、『アバター』などを壮大なスケールで描いた作品の数々を送りだしてきた、20世紀フォックス映画が手がけることも明らかになった。2003年5月9日、小惑星「イトカワ」に向けて打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ」が7年の月日を経て、数々の困難を越え、昨年地球に帰還したのは記憶が新しいところ。太陽系誕生の謎を解く手がかりとなる小惑星のサンプルを持ち帰るという、NASAでさえも成し遂げなかった快挙を果たし、人々に多くの感動をもたらした。本作ではこの一大プロジェクトの7年間にわたる挑戦と苦闘の日々を、事実に基づき描き出す。竹内さんが演じるのは宇宙科学研究所(現・JAXA)のスタッフとしてこの偉業の一端を担い、自らの生き方も見つめなおす役どころ。「7年越しのはやぶさの帰還が多くの人に感動をもたらしたように、この作品もいまの日本の夢や希望となれたら嬉しいです」と今後の意気込みを露にした。そして彼女を研究スタッフ兼広報要員としてスカウトする上司役に、西田敏行の起用が決定。西田さんは、はやぶさが成し遂げた偉業が映画化されることについて「震災と原発事故による日本のマイナス・イメージが広まっていますが、この映画で改めて『はやぶさ』の快挙、世界に誇る日本の科学技術を知ってもらいたい。昨年のあの感動をもう一度思い出してもらい、日本に誇りとプライドを取り戻したい」と目標を掲げる。メガホンを取る堤監督は「はやぶさのニュースは久々に聞く明るい話題でした。大震災で大変厳しい状況の中、この映画が少しでも日本のみなさまに自信と力を与えられれば嬉しいです」とコメントを寄せている。これまで数多くのハリウッド大作を送りだしてきた20世紀フォックスだが、今回は作品により一層リアリティを出すべく、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の全面協力を得て、製作に挑む。はやぶさが命賭けで持ち帰ったカプセルが着陸したオーストラリアのウーメラ砂漠など、海外での撮影も予定。海外配給も視野にいれた、まさに壮大なプロジェクトになりそうだ。撮影は既に4月13日にクランクインし、5月下旬にクランクアップを予定。ちなみに今年ははやぶさ“イヤー”とも言えるぐらい、はやぶさを題材にした映画が目白押し。東映配給の『小惑星探査機 はやぶさ −遥かなる帰還−』(仮題)では、はやぶさのプロジェクトチームと家族の感動のドラマが描かれる。こちらの詳細はまだ明かされていないが、日本を代表する豪華俳優陣が集結するとのこと。また、最新VFXを駆使し「はやぶさ」しか見たことのない深宇宙をスクリーンで再現、と期待が高まる1本でもある。また松竹は『おかえり、はやぶさ』(仮題)というタイトルで3D実写映画化。監督は『鴨川ホルモー』や『釣りバカ日誌』シリーズの本木克英。脚本は「ナースのお仕事」、『陰日向に咲く』の女流脚本家・金子ありさが担当する。これに対し、角川映画はフルCGドキュメンタリーで勝負!タイトルは『はやぶさHAYABUSA BACK TO THE EARTH』。先日行われた第52回科学技術映画祭で、文部科学大臣賞を受賞した本作は、今後、東日本大震災の被災地で、モバイルプラネタリウムを使用し無償上映を行うことも決定している。それぞれ異なる視点やテイストで“はやぶさ”の起こした奇跡を描いた映画の数々。不安に揺れるいま、日本に再びあの感動を伝えていく。『はやぶさHAYABUSA BACK TO THE EARTH』は5月14日(土)より公開、『はやぶさ/HAYABUSA』は10月1日(土)より全国にて公開、『おかえり、はやぶさ』は2011年、公開、『小惑星探査機 はやぶさ −遥かなる帰還−』は2012年、公開。※『はやぶさHAYABUSA BACK TO THE EARTH』の無償上映についてはこちらから詳細をご覧いただけます。■関連作品:おかえり、はやぶさ (仮題) 2011年、公開小惑星探査機 はやぶさ −遥かなる帰還− (仮題) 2012年、公開はやぶさHAYABUSA BACK TO THE EARTH 2011年5月14日よりワーナー・マイカル・シネマズ、角川シネプレックスにて公開© 有限会社ライブ©「はやぶさ」大型映像制作委員会はやぶさ/HAYABUSA 2011年10月1日より全国にて公開© 2011『はやぶさ/HAYABUSA』フィルムパートナーズ
2011年05月02日歌舞伎俳優の市川海老蔵が、「七月大歌舞伎」にて舞台復帰することが松竹より発表され、主演映画の三池崇史監督作『一命』が10月公開予定であることも明らかになった。昨年12月以降、舞台出演を見合わせてきた海老蔵さん。父親の市川團十郎は、先日、5月に上演される「團菊祭五月大歌舞伎」の会見に尾上菊五郎と共に出席した際、海老蔵さんの復帰について「まだ白紙だが、みなさんと模索したい」と語っていたが、7月の新橋演舞場での公演での復帰が正式に決まった。映画『一命』は、『十三人の刺客』の三池監督による初の3D時代劇で、滝口康彦の「異聞浪人記」が原作。1962年には映画『切腹』として仲代達矢を主演に迎え映画化された。貧しくも、愛する人と共に、武家社会にひとり立ち向かった侍の生き様を描く本作。また、海老蔵さんにとっては2006年の『出口のない海』以来となる映画主演。鬼才・三池崇史とのコラボレーションで、どのように“飛び出す”のか注目だ。『一命』は2011年10月公開。© Natsuki Sakai/AFLO■関連作品:十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会一命 2011年10月、公開■関連記事:第3回映画館大賞は『告白』!本屋大賞を受賞した原作に続き映画化作品も快挙第5回アジア・フィルム・アワード開催。登壇者から日本の被災者にお見舞いのコメント毎日映画コンクール授賞式稲垣吾郎、極悪人役にSMAPメンバー「地が出てるね」毎日映画コンクールタキシードの稲垣吾郎に大歓声!三池監督は銀色ジャケットで登場日本アカデミー賞優秀作品を一挙上映!好きな作品を観られる鑑賞券を5組10名様プレゼント
2011年04月11日レオナルド・ディカプリオが主演を務め、『ダークナイト』のクリストファー・ノーランが監督を手がけた映画『インセプション』の特別映像が解禁され、ノーラン監督とディカプリオが謎に満ちた作品内容について語った。『インセプション』ワンシーンはこちら!『インセプション』は、ノーラン監督が自身で脚本も手がけたサスペンス・アクション。人の頭脳の中に忍び込み、他人の頭の中の“アイデア”を盗み出す男コブ(ディカプリオ)が、他人のアイデアを盗むのではなく、ある考えを“植えつける”という最高難度のミッションに挑む物語。本作は、撮影中から厳戒態勢がとられ、その内容はほとんど明かされることはなかったが、今回公開された特別映像では、これまで本作についてほとんどコメントすることのなかったノーラン監督が登場。全世界6か国にも及ぶ大規模ロケを選択した狙いや、ディカプリオ、渡辺謙、マリオン・コティヤールら豪華キャストについて語り、ディカプリオは本作について「人の潜在意識の中で自分に何が起きるのか。それが物語の軸になっている」とコメントしている。また、特別映像には円筒状の巨大セットを用いた撮影風景や、日本を思わせる鎧兜が飾られた空間も登場しており、7月17日(土)~19(月・祝)の先行公開、23日(金)の一般公開に向けて、さらに予想/妄想がふくらむ内容になっている。『インセプション』(br)7月23日(金)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー※7月17日(土)、18日(日)、19日(月・祝)先行上映(C) 2010 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.
2010年06月29日井筒和幸監督の最新作でお笑いコンビ、ジャルジャルの後藤淳平、福徳秀介が映画初出演にして初主演した『ヒーローショー』が3月26日(金)、開催中の第2回沖縄国際映画祭の「Peace部門」出品作として一般客向けに初お披露目された。舞台挨拶に出席した井筒監督は「5〜6年後くらいに続きの物語をやってもいいかも」と続編の構想を口にした。芸人志望の青年・ユウキ(福徳さん)と自衛隊上がりの不器用な青年・勇気(後藤さん)が無意味にエスカレートしていく抗争に巻き込まれる姿を描く青春ドラマ。ブレイク中の2人とあって、約1,000席の会場内には女性ファンが目立ち、2人が発言するたびに「キャー!」の黄色い大声援。2人の俳優ぶりに井筒監督は「思ったより上手かったよ。やれイケメンとかアイドルとか歌うたいと違って、お笑いの人は1つ持っているところからのスタートやから挑戦ができる」と太鼓判。「(ジャルジャルの)やつらが30歳くらいになって、この業界を辞めてなかったら続きの物語をやってもいいかも、という気がしてきた。5〜6年後くらいにね」と話した。一方、後藤さんは「観終わった後、ズンとくる映画。みなさんの観終わった後の顔が見たい」と反応が気になる様子。24日(水)のオープニング・セレモニーに、先輩芸人のお笑いコンビ、ロンドンブーツ1号2号の田村淳と熱愛中と報道されている歌手、安室奈美恵がサプライズ参加したことを引き合いに、「安室奈美恵さんが来て話題になっていますが、それを超えるほどすごい映画です」と軽妙な調子でPR。福徳さんは「僕らが芸人ということは忘れて観てください」と呼びかけた。『ヒーローショー』は5月29日(土)より角川シネマ新宿ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)沖縄国際映画祭現地レポート■関連作品:第2回沖縄国際映画祭 [映画祭] 2010年3月20日よりカウントダウンイベント開始、24日から28日まで映画祭開催ヒーローショー 2010年5月29日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2010「ヒーローショー」製作委員会■関連記事:【沖縄国際映画祭】ロンブー淳、キム兄から安室ネタでいじられ大テレ【沖縄国際映画祭】椿鬼奴は「アンニュイで絵になる」【沖縄国際映画祭】哀川翔『ゼブラーマン』続編初公開に拍手【沖縄国際映画祭】破局の松雪泰子、結婚の話題に「機会があれば」【沖縄国際映画祭】パンク黒瀬、“セクシー”谷村美月に「ヤキモチ焼いています」
2010年03月26日女優の仲里依紗が2月27日(土)、東京・新宿ピカデリーで行われた、主演映画『時をかける少女』(谷口正晃監督)公開記念「時かけ映画祭」のイベントで、1983年版『時かけ』の大林宣彦監督と初対面し「時かけ」トークを繰り広げた。仲さん主演の同作は、作家の筒井康隆氏が1965年に発表した原作と83年版の主人公である芳山和子のひとり娘・あかりが、昏睡状態に陥った母親との約束を果たすため、母親の初恋の人・深町一夫を探して過去へタイム・リープする物語。この日は83年版、仲さんが主人公の声を務めた2006年公開のアニメ版『時をかける少女』、仲さん主演の『時をかける少女』の3本立てを上映。シリーズ主演2作目の仲さんは「最初はプレッシャーで、時かけファンの方に『またコイツがやっている』って思われたら?と不安もあったけど、アニメ版で『時かけ』を初めて知って大好きになったので、がむしゃらにやりました」と照れつつ「原田さんが主演した『時かけ』(※83年版)は私の両親の青春映画。いろいろな『時かけ』ができてどんどん広がる。そこが凄いと思う」と原作の普遍性に深く感銘を受けた様子。仲里依紗主演版について大林監督は「観て大好きになり、今日は応援に来ました。実に素晴らしい作品で、仲さんが現代の少女として見事に躍動している」と大絶賛。関係者によると試写鑑賞時、大林監督は拍手をして試写室を出てきたという。イベントにはほかに、筒井氏、谷口監督も出席。筒井氏は「私にとって『時をかける少女』は“金を稼ぐ少女”。映画になるたびに本が爆発的に売れる。でも今回4度目で、川端康成の『伊豆の踊子』は6回作られているから、まだまだ」と大御所作家らしからぬ(?)ダジャレを繰り出して観客を笑わせた。谷口監督は「『時かけ』は作り手にとってもファンにとっても宝。キズをつけないようオマージュを込め、でも2010年版ならではの魅力がないとダメなのでチャレンジをして作りました」と思い入れタップリだった。映画『時をかける少女』は3月13日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:時をかける少女 (2010) 2010年3月13日よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開© 「時をかける少女」製作委員会2010■関連記事:仲里依紗「目標あれば速く走れる(笑)」バレンタインに200人ファンサービスあの名作が生まれ変わって帰ってきた!『時をかける少女』試写会に15組30名様ご招待いきものがかり、あの名曲「時をかける少女」をカバーインディーズ曲も挿入歌に仲里依紗、中尾明慶の「さんまさんみたい」な姿がツボ『時をかける少女』完成はかま姿の仲里衣紗、アニメに続いて実写版『時かけ』主演!70年代に飛ぶ
2010年02月27日空気感のある映画──とても曖昧な表現に捉えられるかもしれないが、『スイートリトルライズ』という映画にはそんな“空気感”という言葉がよく似合う。ある1組の夫婦の物語、危険なラブストーリーなど、どんな作品であるかを簡単に説明することはできる。けれど、空気感のある映画という表現にはかなわないような…。なぜ空気感なのか?という答えは、矢崎仁司監督の映画監督としての佇まいのなかに隠されていた。「僕自身が好きな映画は夫婦の話が多いんです。だから、いつか自分も夫婦の話を撮ってみたいなと思っていて。江國香織さんの原作を読んだとき、いいチャンスだなと思いました。原作の登場人物を生身の人で動かしてみたいかどうか、それが自分にとって映画化したいかどうかの決め手でもあって、この原作を読んだときにそう思えたんです」。監督がずっと描きたかった夫婦の映画は、江國香織の原作との出会いで実現したというわけだ。だが、この物語に登場する瑠璃子と聡の夫婦を“少し変わっている”と感じる人も多いはず。中谷美紀、大森南朋に会って感じたことテディベア作家の妻・瑠璃子、IT企業に勤める夫・聡。どこにでもいる幸せな夫婦に見えるが、2人の間に小さな溝、小さな違和感、小さなすれ違いがあり、それが互いを別の恋に走らせる。そんな夫婦を中谷美紀、大森南朋の2人の俳優が演じている。キャスティングの決め手となったのは、監督がいつも大切にしている“感覚”。「僕はいつも頭のなかをニュートラルにした状況で原作を読むんです。プロデューサーから事前に“この俳優はどうか?”と提案されてもあまり考えない。絶対にこの役はこの人と決めつけるのではなく、実際に会ったときに自分がどう感じるのかが大切なんです。極力ニュートラルでいたいと思っています」。そして、「僕は本当にラッキーな人間」と笑みをこぼしながら、中谷美紀と大森南朋との出会いを語る。「中谷さんと大森さんに会ったとき、すぐに『あっ瑠璃子だ!』、『あっ聡だ!』と感じました。中谷さんに関しては、会う前に彼女の過去の作品をいくつか観ていましたが、実際の彼女の印象はスクリーンで見る印象と全く違っていて。僕が感じたのは、とても品のある美しさを持った孤高な人だなと。彼女のその美しさ、それだけは絶対に映像として映し撮らなければならないと心に刻んだんです。大森さんはプライベートで会うとヒゲを生やしていたりして、わりとラフな人。聡のようにスーツにネクタイというかっちりしたイメージではなかった。でも、絶対に他人に見せない部分、さわってはいけない部分というのが彼のなかにあって、それが僕のなかでは聡につながったんです」。ただ、聡と恋に落ちるしほ役の池脇千鶴だけは例外だった。「ニュートラルにしようと思っていても、原作を読みながら頭の中でしほが池脇さんとして動いているんです。どうしても池脇さんが思い浮かんでしまう。もし彼女にしほ役を引き受けてもらえなかったらどうしようかと(苦笑)。引き受けてもらえて嬉しかったですね」。監督の代表作である『ストロベリーショートケイクス』(’06)に彼女が配役されていたことも少なからず影響しているのだろうが、やはりその感覚に従うのも矢崎監督らしさだ。僕の映画にテーマはないまた、あえてテーマを用意しないのも矢崎映画の特徴。作家であれば、何か伝えたいことがあり、それを言葉や映像にすることはごく自然なこと。けれど、忘れてはならないのは矢崎仁司監督は感覚に重きを置く監督であること。「理解には興味がない。極端な言い方をするとストーリーにも興味がない」と断言する。「映画を観た人が普段忘れていたことを思い出すことができたら、それで十分なんです。普段忘れている感情の記憶に届くものは空気感でしかない。物語からは記憶は届かないんです。例えば、今回の作品で言うと、瑠璃子と聡の気まずい空気感を“知っている”と感じた瞬間に、その人の過去の想い出がよみがえってくる。それで十分。でも、最近は説明過多な映画が多いと思っていて。本来、映画は美術館で絵を見て何かを感じるように、感じるもの。だから、絵画に添えられているキャプションを読んだり音声解説を聞いたりしながら理解するものではないと思っているんです。映画も同じ。ストーリーが分からないと映画を楽しんだことにならないと思っている人がいるとしたら、それはとても悲しいこと。映画館の暗闇で感じたことが全て、観客ひとりひとりが感じてくれたことが全て。僕が作る映画はそういうものなんです」。自分の映画に「テーマはない」と言うが、感じること──監督が繰り返すこの言葉こそがテーマであり、観客はタイトルの「小さくて甘い嘘」についても深く考える、いや、感じるだろう。そして最後に投げかけた質問は、この映画を通じて監督は嘘をつくことについてどう感じているのかということ。矢崎監督、生きていくうえで嘘は必要ですか?「僕がこうして映像の世界にいるのは、嘘のなかにしか真実がないと思っているからです。だから、嘘はとても大切」。この言葉の真意は、もちろん『スイートリトルライズ』の中に…。(text:Rie Shintani)大森南朋インタビュー:coming soon中谷美紀インタビュー:coming soon■関連作品:スイートリトルライズ 2010年3月13日よりシネマライズほか全国にて公開© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:中尾彬夫妻、30年前の結婚3年目をふり返り「仕事してた記憶しかない…」『ニューヨーク,アイラブユー』公開記念恋愛力アップグッズを合計8名様プレゼント狗飼恭子×大森美香トークショー付き『スイートリトルライズ』女性限定試写会に30組60名様ご招待『スイートリトルライズ』ポスター解禁2人の姿から感じるのは寂しさ?それとも…小栗旬初監督作引っさげ北海道に!ゆうばり国際映画祭ラインナップに注目
2010年02月24日北野作品以外にも、二人のお笑い芸人監督作品がランクイン!漫才で一時代を築いた北野武監督が、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞したのは1997年。その後も次々と作品を撮り続け、今では日本を代表する名監督に。また、北野監督以外にも、お笑い芸人が監督を務めた作品が最近は増えてきました。その中で、あなたのお気に入りの作品No.1は?若手ビジネスマン276名に好きなお笑い芸人が監督の映画を聞きました。>>女性編も見るQ:お笑い芸人が監督した映画で好きな映画はどれですか?(単一回答)1位『座頭市』(北野武)32.2%2位『ドロップ』(品川ヒロシ)7.6%3位『菊次郎の夏』(北野武)7.2%4位『キッズ・リターン』(北野武)5.1%5位『HANA-BI』(北野武)3.6%5位『大日本人』(松本人志)3.6%■『座頭市』で思い出に残っているシーンとは……・「タップダンスが印象に残っている。大勢でタップダンスを踊るシーン」(26歳/IT/SE)・「時代劇にお笑いの要素も入っていて面白かった。特に、踊りのシーンなんかが印象的です」(31歳以上/電気/設計)・「武自身が演じている、あんまさんの剣術アクションシーン全般と、ところどころにはさまれるボケ要素」(28歳/学校/その他)■『ドロップ』で思い出に残っているシーンとは……・「『かかってこいよ』というシーンがかっこいい」(31歳以上/ソフトウェア/総務)・「中学生のけんかで、ファミレスをボロボロにする大胆なシーン」(25歳/IT/SE)・「友情が芽生えるシーン」(30歳/ソフトウェア/SE)■『菊次郎の夏』で思い出に残っているシーンとは……・「流れるような美しい音楽と主人公とおっさんのやりとり」(27歳/鉄鋼/マーケティング)・「やくざ風のおじさんと子供が旅する中でいろいろな人と、友情を深めていく様子がよかった。ところどころで笑える場面もあるが、それがとても絶妙で好きです」(25歳/紙パルプ/営業)・「ストーリー全体が感動的だった」(27歳/医薬品/研究開発)■『キッズ・リターン』で思い出に残っているシーンとは……・「チャリでニケツしているところ」(28歳/サービス/研究開発)・「ラストシーンのセリフが印象に残っている」(31歳以上/公益法人/営業)・「お笑い芸人として成功しているシーン」(27歳/証券/企画開発)■『HANA-BI』で思い出に残っているシーンとは……・「打ち上げ花火のシーン」(26歳/IT/SE)・「全体的な流れとして良かったです」(30歳/通信/管理)・「夫婦のシーンが好き」(31歳以上/無職)■『大日本人』で思い出に残っているシーンとは……・「松っちゃんが好きなので観たら、期待を裏切らなかった。最後の方の戦闘シーンのグダグダ感がコントのようで好き」(26歳/アパレル/人事)・「独特の世界観」(29歳/繊維/財務)・「最後にCGから実写になるのが笑えた」(28歳/小売/販売)総評同率5位も含めて、トップ5に4つの北野作品がランクイン。作品数も多いだけに、やはり北野監督が圧倒的な支持を集めたようです。北野作品については、映像の美しさ、青春ドラマとしての完成度、映像とうまくマッチした音楽に対する評価が多数寄せられました。北野作品以外にランク入りした、品川ヒロシ監督の『ドロップ』と松本人志監督の『大日本人』も、作品中にそれぞれの個性をにじませ、お笑いファンからの評価は高かったようです。北野を超える名監督が誕生する日が、いつか来るかもしれません。(文・高木亮介)調査時期:2010年1月29日~2月5日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:男性276名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】意外なラストに驚いた映画ランキング【男性編】頭が良さそうなお笑い芸人ランキング>>試写会も当たる!映画情報満載の『コブタメ』をチェック完全版(画像などあり)を見る
2010年02月21日映画『BALLAD 名もなき恋のうた』に主演した草なぎ剛、ヒロインの新垣結衣、山崎貴監督がこのほど、本作のDVD発売を記念して、好きなユニバーサル映画作品3本を選ぶというアンケートに回答。3人は偶然にも揃ってヒュー・グラント主演の米、英合作映画『ラブ・アクチュアリー』をセレクトした。『BALLAD 名もなき恋のうた』のDVD&Blu-rayが4月7日(水)にユニバーサル・レーベルから発売されるのにあたり、草なぎさんらそれぞれのオススメからランダムで1本ずつ、計3本のDVD3枚セットを購入者にプレゼントする“タイムスリップ・キャンペーン”を、発売元のジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントの担当者が発案。草なぎさんらが、名作、ヒット作多数のユニバーサル映画作品約1,500本からお気に入りの3本を選出し、それぞれの作品へコメントを寄せた。まず草なぎさんは「とても素敵な作品です。タイムスリップしてくるところが『BALLAD』と同じですよね!」と思い入れタップリに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、「女性にとても人気がある映画なんですよね」として『ラブ・アクチュアリー』、さらに「タランティーノの作品は最高です。好きです」とマニア色をうかがわせて『キル・ビル Vol.1』を選出。新垣さんは「ミュージカル形式で進んでいくので飽きないし、母と娘の関係性がかわいいと思います」と女子目線で『マンマ・ミーア!』、「みんながオススメするので、観てみたい!」と未見ながら『ラブ・アクチュアリー』、「空を飛ぶスケートボードや体に合わせてくれる服とか、写真が動く新聞とか不思議で、それを当たり前にしている映像が面白いです」と、草なぎさんと仲良く“同じ”『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』。山崎監督は「いくつもの抱きしめたくなるようなかわいい物語が入ってます」と胸をときめかせて『ラブ・アクチュアリー』、「キャラクターたちが好きになっていたからでしょうか…やられた!という思いが強烈です」と名作『スティング』、「こんなに憎たらしい悪役は滅多にいません。コレって凄いことなんです」と唸りつつ『グラディエーター』をセレクトした。草なぎセレクション、ガッキーセレクション…と3人の趣味を知りつつ映画を楽しめる、ファン垂涎のキャンペーンとなりそうだ。ほかに、3人のサイン&メッセージが印字されたオリジナル仕様、ソニー製のデジタル・フォト・フレームのプレゼントもアリ。キャンペーン期間は発売日から1か月間。詳細は2月19日(金)より『BALLAD 名もなき恋のうた』公式サイトにて発表される。『BALLAD 名もなき恋のうた』DVD&Blu-rayは4月7日(水)より発売。(text:Yoko Saito)「BALLAD 名もなき恋のうたスペシャル・コレクターズ・エディション」DVD価格:8,190円(税込)「BALLAD 名もなき恋のうたスペシャル・コレクターズ・エディション」Blu-ray価格:9,240円(税込)発売・販売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント発売日:4月7日(水)公式サイト:© 2009「BALLAD 名もなき恋のうた」 製作委員会■関連作品:BALLAD 名もなき恋のうた 2009年9月5日より全国東宝系にて公開© 2009「BALLAD 名もなき恋のうた」製作委員会■関連記事:ジャニーズJr.森本慎太郎が「クレヨンしんちゃん」に出演!あの名セリフに注目しんちゃんが実写化!『BALLAD 名もなき恋のうた』試写会に25組50名様ご招待
2010年02月18日山田洋次監督の最新作『おとうと』が2月11日から21日まで開催される第60回ベルリン国際映画祭においてクロージング・フィルムとして上映されることが決定した。山田監督作品のベルリン映画祭参加は1989年の『ダウンタウンヒーローズ』でのコンペティション部門出品から数えて7回目。今年のベルリンへは、行定勲監督の『パレード』(パノラマ部門)や松田翔太×高良健吾主演による『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(フォーラム部門)などの出品が決まっているが、クロージング・フィルムとしての参加は稀なケースと言える。山田監督も「日本映画がクロージング・フィルムに選ばれるのは大変に珍しいと聞いています。とても名誉に思っています」と記念すべき60回目の映画祭のクロージングを飾る喜びを語っている。本作は、夫亡きあと女手ひとつで娘を育ててきた吟子を吉永小百合が、その弟で周囲に迷惑を掛けてばかりの男を笑福亭鶴瓶が演じ、家族の悲喜こもごもが描き出される。現時点で監督とキャスト陣の映画祭への参加は未定だが、山田監督の描く日本の“家族”の姿がどのように受け入れられるのか楽しみなところ。『おとうと』は2月20日(現地時間)に上映される予定。日本での劇場公開は1月30日(土)より全国にて。■関連作品:第60回ベルリン国際映画祭 [映画祭]おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会■関連記事:五・七・五から見える“家族”の形思わず唸る『おとうと』川柳コンテスト大賞発表!笑いと感動を贈る“家族”の姿『おとうと』オリジナル一筆箋を5名様にプレゼント林遣都がイカ天ソバをおごって藤原竜也を“イカ”呼ばわり?『パレード』Xmas試写松田翔太×高良健吾、国境の“壁”壊す!最新主演作がベルリン国際映画祭に出品現在とこれからの日本の家族の姿を描く『おとうと』試写会に合計65組130名様ご招待
2010年01月20日伊坂幸太郎の人気小説を映画化した『ゴールデンスランバー』で、斉藤和義が自身初の映画音楽監督を務め、主題歌であり物語の鍵を握るビートルズの名曲「Golden Slumbers」を自らカバーすることが発表された。原作は2007年に発表され、翌年の「本屋大賞」および「山本周五郎賞」を受賞したサスペンス。堺雅人、竹内結子をキャストに迎え、首相暗殺の濡れ衣を着せられた一般市民の男の逃亡劇を描く。斉藤さんは音楽監督という立場で、主題歌、エンディングテーマだけでなく劇中の全ての音楽を担当しているが、エンディングテーマの「幸福な朝食、退屈な夕食」を巡っては、伊坂さんとの“奇縁”が明らかに。伊坂さんはこの曲を聴いて、会社勤めを辞めて作家一本でやっていく決意を固めたということで、斉藤さんのファンであることを公言している。ちなみに、斉藤さんは、本作と同じく伊坂さん×中村義洋監督のコンビによる『フィッシュストーリー』でも、劇中のパンクバンドが演奏する楽曲をプロデュースしており、伊坂作品で音楽に携わるのはこれが2度目。斉藤さんは今回の音楽監督という仕事について「映画の規模も大きいと聞いてたし、出演者のみなさんも豪華だし、責任重大だって感じましたね。サントラってずっとやってみたいと思ってたことだから、声を掛けてもらったときは『いいんですか!?』って思ったけど、ぜひぜひってことでやらせていただきました。まだラフの段階の映像を見ながら、監督とイメージのすり合わせをしてスタジオに入り、一人でやってみたりバンドを集めてジャムってみたり。監督もレコーディングに立ち会ってくれて、その場でどんどん決まっていく感じですごくやりやすかったですね。なんせ、映像を見ながら演奏するってのも初めてだったので、おもしろかったっす」とコメント。主演の堺さんは「ビートルズの原盤『アビー・ロード』では、メドレーのなかの橋わたしのようなつかわれ方をしているこの曲ですが、斉藤さんの歌をきいて、独立した曲として人を感動させる力をもっているのだなとおもいました」と“斉藤版”「Golden Slumbers」の感想を語ってくれた。「黄金のまどろみ」と直訳されるこの「Golden Slumbers」、原作小説の中で描かれるスリルや郷愁といった様々な要素を見事に彩り、重要な役割を果たしているが、映画では、観客の心にどのように響きわたるのか?『ゴールデンスランバー』は1月30日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会■関連記事:堺雅人&竹内結子、『ジェネラル・ルージュ』の次は伊坂作品で恋人役!
2009年11月11日名だたる映画監督たちに愛され、数々の名作が誕生してきた夢の舞台、ニューヨーク。世界各国の監督とハリウッド・スターが集結し、それぞれのこの街への想いを映画にした、オムニバス・ラブストーリー『ニューヨーク、アイ ラブ ユー』(原題)の待望の日本公開が、2010年2月に決定!さらに、迫る10月16日(金)の全米公開に先駆けて、本作のキービジュアルが解禁となった。文化や流行の発信地であり、人種のるつぼのニューヨークを舞台に、出会いや別れ、様々な「愛」の物語を紡ぎだす本作は、パリの街を舞台に映画化され2007年に日本でも公開された『パリ、ジュテーム』にインスパイアされる形で製作された。ニューヨークと言えば、これまで夢や栄光、成功を追い求める映画の舞台として描かれてきたが、9・11以降は、人と人との繋がりが叫ばれる風潮の中で、人間味あふれる人々が出会う新たな町として描かれてきた。今回、監督それぞれの目に映る街の景色が、どんな映像や物語に反映されているのか楽しみなところ。ナタリー・ポートマンの初映画監督&脚本でも話題を集める本作だが、日本からも岩井俊二、ほかにイヴァン・アタル(『フレンチなしあわせのみつけ方』)、アレン・ヒューズ(『フロム・ヘル』)、ブレット・ラトナー(「プリズン・ブレイク」製作総指揮)など多彩な顔ぶれが世界各国から集結。キャスト陣には、岩井監督作にオーランド・ブルームとクリスティーナ・リッチが、そのほかヘイデン・クリステンセン、シャイア・ラブーフ、アンディ・ガルシアなど錚々たる俳優陣がそろった。10篇にわたるオムニバス形式で、初恋や痛みを伴う愛、つかの間の愛、忘れられない愛、拒まれる愛、そして永遠に続く愛まで、様々な形の愛が描かれる。『ニューヨーク、アイ ラブ ユー』(原題)は2010年2月、TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開。■関連作品:ニューヨーク、アイ ラブ ユー (原題) 2010年2月、TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開■関連記事:オーランド・ブルームがユニセフ親善大使に。水の大切さを訴えるオーランド・ブルームのハリウッドの自宅に空き巣!被害額は50万ドル?スカーレット・ヨハンソン、ドルチェ&ガッバーナの顔でミラノ・コレクションに登場
2009年10月15日昨年『おくりびと』がグランプリを制し、アカデミー賞に向けた前哨戦としても注目を浴びるようになった、国際映画祭の最高峰のひとつ、モントリオール世界映画祭。8月27日(現地時間)より開催されていた、今年で第33回目を迎える本映画祭にて、ワールド・コンペティション部門に出品されていた、根岸吉太郎監督作『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』が最優秀監督賞を獲得した。日本文学史の代表的作家・太宰治の遺した数々の作品の中でも、異彩を放つ恋愛小説を原作に、松たか子と浅野忠信を主演に迎えて夫婦の愛を綴った本作。ほかにも広末涼子、妻夫木聡、堤真一といった豪華俳優陣が根岸監督の下、華麗な競演を遂げている。授賞式の壇上に立った根岸監督は、フランス語で「メルシー・ボク(=ありがとうございます)、メルシー・ボク、メルシー・ボク、メルシー・ボク、メルシー・ボク。何度お礼を言っていいかわかりません。モントリオールと言う映画が大好きな人々の映画祭でこの映画の第一歩を歩むことができました。本当にありがとうございます」と興奮を隠しきれない様子で感謝のコメント。さらに、「個人で撮った賞ですが、日本映画全体の名誉だと思っています。自分の名前が呼ばれたときは、自分の名前ってフランス語っぽいなぁ(笑)と感じていました。地味な演出の作品なので、賞を獲れるなんて思っていませんでした。この映画の東洋的なニュアンスをきちんと読みとってもらえて大変嬉しく思います」と並々ならぬ喜びを表した。今後の賞レース、さらに日本への凱旋も楽しみな『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』は10月10日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜 2009年10月10日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビジョンパパドゥ新潮社日本衛星放送■関連記事:『ヴィヨンの妻』モントリオール監督賞受賞で浅野忠信、松たか子からも喜びの声が到着ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!松たか子×浅野忠信『ヴィヨンの妻』がモントリオール出品で、太宰イヤーを飾る!
2009年09月08日2日から開催中の第66回ヴェネチア国際映画祭。7日夜にスティーヴン・ソダーバーグ監督の最新作『The Informant!』(原題)が上映され、主演のマット・デイモンが監督やプロデューサーらとともにレッド・カーペットに登場した。『The Informant!』は、90年代にアメリカの穀物商社の不正を内部告発し、FBIに協力した同社重役、マーク・ウィタカーの実話を基にした作品で、マットは30ポンド(約14キロ)増量して撮影に臨んだ。ソダーバーグのオスカー受賞作『トラフィック』やプロデューサーとして参加した『シリアナ』のようにシリアスな作風かと思いきや、本作はブラック・コメディ。FBIのおとり捜査に協力するウィタカーをマットは楽しそうに演じている。今年の映画祭コンペティション部門には日本の塚本晋也監督の『TETSUO THE BULLET MAN』も出品されているが、『The Informant!』はコンペ外での上映。前日はルチアナ夫人と一緒にゴンドラに乗ってロマンティックな夜を過ごすなど、マットはバカンスも兼ねたヴェネチア滞在を満喫しているようだ。(text:Yuki Tominaga)6日、妻のルシアナと一緒にヴェネチアでの夜を過ごしたマット・デイモン。© AFLO■関連作品:TETSUO THE BULLET MAN 2010年、全国にて公開第66回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:塚本晋也、深夜のヴェネチアを興奮の渦に「レッドカーペット歩けるのはすごいこと」ニコラス・ケイジ&エヴァ・メンデス、波紋を呼ぶ一作を引っさげヴェネチア入りM・ムーア、ヴェネチアに殴りこみ!ドキュメンタリー作品初のコンペ部門出品塚本晋也最新作、ヴェネチア国際映画祭出品決定初コンペ出品の快挙!世界のツカモト、全篇英語で挑んだ21世紀版『鉄男』で“全世界同時”会見
2009年09月08日“青い海”をコンセプトに、絶大な人気を誇るアーティストの3人、AI、土屋アンナ、元DefTechのMicroが、映画監督に初挑戦し、それぞれの個性で作り上げたオムニバス映画『BLUE PACIFIC STORIES』。8月1日(土)より全国公開される本作だが、これに先駆けて、7月6日(月)、本作の完成披露試写会が行われ、上映前に3人が揃って登場、息の合ったトークで会場を盛り上げた。生まれ故郷のL.A.でオールロケを敢行したAIさんは、「やるからには自分にしか出来ないものをやりたかったので、ダンスも絡めて面白い映画にしたいと思いました」と力強いコメント。初監督への挑戦については「(北野)武さんとかに『何だよ、あのAIってやつは』て言われてるかもしれないけど、そう言われないように間違いない作品にしたいと思った」と語った。一番大変だったのはキャスティングと言うAIさん。「いろんな人を辿って辿って、電話で口説き落として、普段はそこまで電話しないのにすごいしつこい奴でしたね」と笑ってふり返った。いきなりAIさんの独壇場と化したが、これに対して「喋ると止まんないんだもん(笑)」とツッコミを入れるのは土屋さん。土屋さんは、今回アニメを通して環境破壊へのメッセージを込めたが、「自分が、『あーほんとにこの場所が好きなんだ』ということを伝えたくて、海にはこういう生き物がいるんだよというのをアニメにしました。子供にはちょっと内容は分かりづらいですけど、絵はバッチリ。うちの息子も、内容はよく分かってなかったけど反応してました」と明かした。Microさんは、成宮寛貴を主演に自身も得意のサーフィンをテーマに据えた。きっかけは、13年間寝たきりの子供を自宅介護する母親との出会いだったそうで、「残酷かもしれないけど、彼がもし目を覚ましたら、恋愛やサーフィンなどいろんな楽しいことが出来るということを、ギフトとしてお母さんに贈れないかなと思って作りました」と強い思い入れを感じさせた。また今回、映画の音楽を自らプロデュースし、エンディングテーマも自身で歌い上げる3人。映画公開日の8月1日(土)と翌2日(日)には、赤坂ブリッツとACTシアターにて、映画と3人が登場するライヴを融合した業界初の試み「ブルパシライブ2009」が開催、ライヴの模様は全国のシネコンで生中継される。しかしAIさんとMicroさんがアーティストとしての意気込みを語るのに対し、土屋さんだけがいまになってやっと内容を把握したらしく「え、全国で見れるの?ほほー、やりますね」ともらし、会場を沸かせた。最後に、3人それぞれから見どころが語られた。まず、AIさんは「自分で言うのもなんですが、私たち天才なんじゃないかというほど、3人が合体してパワーアップしています。また観てから、道端で会ったら話しますので。では土屋アンナちゃんからどうぞ」とちゃっかりMCも入れながらアピール。土屋さんは、改めて後世の子供に贈る映画として「うちらは海が青いというのを知ってるけど、後々の子供たちは海は黒いと思うかもしれない。そのときに、うちらが出来ることがちょびっとあるかもしれないと感じてもらえたらいいと思います」と訴えかけた。そして、最後にバトンを渡されたMicroさんが、「3つの作品が作られたものでなく、自分自身に起こりえるものだと、映画の主役だと思って観ていただけたらと思います」としっかりと観客に呼びかけると、会場からは温かい拍手が沸き起こった。『BLUE PACIFIC STORIES』は8月1日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:BLUE PACIFIC STORIES 2009年8月1日より新宿バルト9ほか全国にて公開©Blue Pacific Stories Film Partners
2009年07月08日日本映画界を牽引する是枝裕和監督が、韓国の実力派女優、ぺ・ドゥナを主演に迎えて贈る、心を持ってしまった“空気人形”と人間のラブストーリー『空気人形』。先月開催されたカンヌ国際映画祭「ある視点」部門への正式出品で喝采を浴びた本作が、これに続き、9月10日(現地時間)から開催されるトロント国際映画祭の「マスターズ」部門に正式出品されることが決定した。1995年、初監督作にしてヴェネチア国際映画祭オゼッラ賞を獲得した『幻の光』以来、全作品が国際映画祭に出品されている是枝監督。トロント映画祭への参加はこれで4度目となるが、今回は実績のある巨匠とされる監督の作品のみが出品される「マスターズ」部門への出品ということで、世界からの高い注目がうかがえる。また現時点では、同映画祭への日本映画の出品は本作のみ、先陣を切っての出品となる。この快挙について是枝監督は、「5月のカンヌでのワールド・プレミアに続き、北米でのプレミアをトロントという素晴らしい国際映画祭で迎えられることを、たいへん光栄に思います。“マスターズ”という世界中の巨匠たちが集う部門への出品は、まだまだ時期尚早とも感じつつも、この市民に支えられた映画祭で『空気人形』が観客からどのように受け入れられるのか、いまから心地よい緊張感を感じています」と喜びのコメント。既に10以上の世界各国の映画祭から出品のオファーを受けている本作だが、トロント映画祭はアカデミー賞レースの前哨戦とも言われるだけにその評価が注目される。『空気人形』は今秋、シネマライズ、新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:空気人形 2009年秋、シネマライズ、新宿バルト9ほか全国にて公開© 業田良家/小学館/2009『空気人形』製作委員会/写真:瀧本幹也■関連記事:ペ・ドゥナ、駆け込みセーフに日本語で「遅れて申し訳…」ARATAも板尾もホッ…【カンヌ現地レポ 02】是枝監督、観客の反応に「安心した」『空気人形』初披露【カンヌ国際映画祭】日本から唯一、是枝裕和監督『空気人形』「ある視点」に正式出品是枝裕和、次に描くのは“空気人形”の恋ヒロインには韓国女優ぺ・ドゥナを抜擢!
2009年06月26日兄の連れてきた婚約者は…
妻は看病してもらえないのが普通ですか?
モラハラ夫図鑑
“ドクター・ストレンジ”役やドラマ『SHERLOCK/シャーロック』、映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(21年)などで知られるベネディクト・カンバーバッチ主演・製作のサスペンス・スリラーNetflixシリーズ『エリック』の本予告が解禁となった。本作は、動画配信サービス「Netflix」で5月30日より独占配信開始となる。本作でカンバーバッチが演じるのは、NY で最も有名な人形使いであり、大人気の子供向け TV 番組のクリエイターでもあるヴィンセント。高い知性とカリスマ性のある仕事人間だが、私生活では妻や幼い息子のエドガーをないがしろにしてしまっていた…。そんな中、ある日、ある日息子が通学途中に失踪。解禁となった本予告映像では、茫然自失し、後悔と罪悪感にさいなまれて焦るヴィンセントと妻の姿が。そして時間が経つにつれ、奇想天外な妄想に固執していく狂気の道程が、カンバーバッチの迫真の演技とともに映し出されていく。手がかりを探して記憶をたどるヴィンセントは、息子が“エリック”という青いモンスターの絵を描いていたことを思い出し、「テレビに出演させればエドガーが見るだろう」と思い立つ。そしてそのために無我夢中で人形を自作、次第に我を失うほどに変わり果てていき、妻にも「どうかしてる」と呆れられてしまう。さらに行動はエスカレートし、家族や同僚、そして事件を捜査する刑事までも遠ざけてしまい、次第に孤立していくヴィンセント。映像のラストでは、「エリックが助けてくれる」と信じて疑わない彼の前についにエリックが現れ、呼び掛ける声も聞こえてくるが…。息子の失踪という痛ましい事実と向き合うことができず、息子の絵“エリック”に固執し、次第に狂気じみた妄想を抱くヴィンセントにとって、“エリック”は悲しき“妄想”なのか?あるいは“救い”なのか?
2024年05月03日ギャルの田中流瑠、あいめろ、まぁみ、AiRi、KIMIが、発売中のマンガ誌『週刊ヤングマガジン』(講談社)第21-22合併号のグラビアに登場している。田中は1999年11月30日生まれ、静岡県出身。あいめろは2000年1月1日生まれ、和歌山県出身。まぁみは2001年7月9日生まれ、茨城県出身。AiRiは2001年12月7日生まれ、兵庫県出身。KIMIは1999年3月23日生まれ、千葉県出身。グラビアでは、ギャルの魅力に迫った刺激的なショットを掲載。GALマインド溢れるビキニ姿で魅了した。
2024年05月02日この1週間、特に話題を集めたニュース記事を『ORICON NEWS』よりピックアップ。5月2日までの1週間は、次の記事が特に多くの読者に閲覧された。4月27日(土)●神田正輝『旅サラダ』で元妻・松田聖子の話題ぶっこむスタジオ騒然で松下奈緒も「生放送です!」●カラテカ入江慎也、5年ぶり地上波出演へ「またテレビに出れることを嬉しく思います」4月28日(日)●“口喧嘩ギャル”みりちゃむ、『egg』卒業発表美背中あらわなドレス姿で報告「お姫様みたい」「超きれい!」4月29日(月祝)●「KAMIGATA BOYZ」SUPER EIGHT×WEST.×なにわ男子が集結“夢のコラボ”サプライズ発表4月30日(火)●柏木由紀、ついに涙の卒業AKB歴代最長17年の活動に幕「私って泣けるんだ」●関口メンディー、GENERATIONS卒業&LDH退社へ「全てのことが財産であり、大切な宝物」【コメント全文】●「木綿のハンカチーフ」太田裕美、入院し今年いっぱい治療に専念病状を報告、名医に「救っていただきました」【全文】5月1日(水)●藤森慎吾、ラジオで結婚を生報告お相手は一般女性「思わず今しゃべりたくなっちゃって」●本田仁美、所属事務所との契約終了「新たなる道で活動していきたい」●元俳優の若山耀人容疑者、死体損壊の疑いで逮捕元人気子役で大河ドラマにも出演、SNSではショックの声「いったい何が」5月2日(木)●三森すずこ、今夏のアメリカ移住を発表声優・アーティスト活動は継続へ夫はオカダ・カズチカ【全文】
2024年05月02日皆さんは、困った客に遭遇した経験はありますか? 今回は「理不尽に店員を怒鳴りつける常連客」にまつわる物語とその感想を紹介します。イラスト:エトラちゃんは見た!定食屋の店主定食屋で長年店主をしている主人公。最近、細かいクレームをつけてくる常連客のことで悩んでいました。その常連客が来店すると、店員たちは途端に顔を青ざめ…。「いつもの」と答える出典:エトラちゃんは見た!注文を聞きにきた店員に「いつもの」と答えた常連客。しかし常連客は毎回違うメニューを頼むため、どのメニューを指すのかわかりませんでした。困った店員は「えと…」と言って、具体的なメニューをあげて確認をしますが…。常連客は「こっちは常連なのにいつものメニューも覚えてないの!?」と言って、激怒します。突然豹変した常連客に、店員は「は、はい!」と窮地に追いつめられるのでした。読者の感想毎回頼むものが違うのであれば「いつもの」と言われてもわからないですよね。理不尽に怒鳴られてしまった店員が気の毒です。(30代/女性)いくら客とはいえ、迷惑をかける人に毎回丁寧に対応するのは大変でしょうね。主人公や店員たちは、とてもストレスがたまるだろうなと思いました…。(20代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(lamire編集部)
2024年05月02日俳優の木村拓哉が主演を務める、テレビ朝日系木曜ドラマ『Believe-君にかける橋-』(毎週木曜後9:00)の第2話が2日に放送された。テレビ朝日開局65周年記念作品として制作される本作は、橋づくりに情熱を燃やす狩山陸(木村)が刑務所に収容されるという思わぬ困難に見舞われながらも、決してあきらめることなく希望と再生の道を模索していく物語。※ネタバレあり会社を守るため社長・磯田典孝(小日向文世)に懇願されるがまま、「龍神大橋」建設現場崩落事故の“真の原因”を隠ぺいして全責任を被り、実刑判決を受けてしまった狩山陸(木村拓哉)。しかし、妻・狩山玲子(天海祐希)ががんを患い、出所する頃には帰らぬ人となっているかもしれないと知った陸は、弁護士・秋澤良人(斎藤工)に再審の相談を持ちかける。無実の罪を晴らす鍵となるのは、狩山が信頼する部下・南雲大樹(一ノ瀬颯)にこっそり託していた“決定的な証拠”。しかし、南雲は「何も話すことはない」と告げたのを最後に、秋澤からの電話連絡をことごとく無視。再審への道のりは険しさを極めていく。そんな南雲の様子を婚約者・本宮絵里菜(山本舞香)も不審に思い、南雲を探り始める。職場にある南雲のデスクの引き出しから証拠のアルバムを見つけ出した絵里菜に、SNSでは「スパイなの?敵か味方か…」「事件の事探ってる!?」「舞香ちゃんはどっちー」「彼女はどっちだ?裏切るパターン?」など、その正体に注目が集まった。
2024年05月02日