妻夫木聡が主演する映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』。この度、劇中で使用されている奥田民生の楽曲を収録したアルバム「奥田民生になりたいボーイに贈るプレイリスト」が、9月13日(水)にリリースされることが決定した。奥田民生を崇拝するコーロキ(妻夫木聡)。おしゃれライフスタイル雑誌編集部に異動になったコーロキは、慣れない高度な会話に四苦八苦しながらも次第におしゃれピープルに馴染み、奥田民生みたいな編集者になると決意する!そんなとき、仕事で出会ったファッションプレスの美女、天海あかり(水原希子)に一目惚れ。その出会いがコーロキにとって地獄の始まりとなるのだった…。あかりに釣り合う男になろうと仕事に力を入れ、嫌われないようにデートにも必死になるが常に空回り。あかりの自由奔放な言動にいつもふり回され、いつしか身も心もズタボロに。コーロキはいつになったら奥田民生みたいな「力まないカッコいい大人」になれるのか?そして、もがく先にあかりとの未来はあるのか――!?本作は、「力まないカッコいい大人」奥田民生に憧れる雑誌編集者・コーロキが、出会った男すべてを狂わせてしまう魔性のファッションプレス・あかりに一目惚れし、恋の喜びや絶望を味わい、もがき苦しむ抱腹絶倒のラブコメディ。妻夫木さんが主人公・コーロキを、モデルで女優の水原希子がキュートでセクシーなあかりを演じるほか、松尾スズキ、新井浩文、安藤サクラ、リリー・フランキーと豪華俳優陣が集結している。発売が決定したアルバムは、監督・大根仁が選曲した映画の中で使用されている奥田民生の珠玉の名曲、「息子」「ハネムーン」「スカイウォーカー」「CUSTOM」など15曲を収録。また特典として、映画の原作者・渋谷直角によるスピンオフ漫画番外編も収録される。今回のアルバムリリース決定に妻夫木さんは、「まだ奥田民生を知らない皆さん、朗報です!民生パイセンの曲がどれも良過ぎて何を買っていいかわからないと思っているあなたも、これ1枚で夏の暑さも吹っ飛びます!これであなたも奥田民生になりたいボーイズ&ガールズに仲間入りだ!」と力強いコメント。今回の選曲過程で、「奥田民生楽曲を好きに使ってよい」と言われたものの、マイテープを作るわけじゃないんだから、自分がお気に入りの曲ばかり並べるわけにもいかない、と思ったと言う大根監督は「原作漫画の選曲は、ひねくれ者のチョックンらしくヒット曲やシングル曲がほとんど使われていないので商品として成立させにくい。なので、“ベタなシングルベストみたいにならないように、でも決め所は誰でも知ってそうなメジャー曲で、それでも民生ファンが聴いたら『そこ選ぶか!』と思われたいし、あーでも最後はやっぱり『CUSTOM』しかないっしょ!”みたいなカンジで選曲させていただきました」と明かしている。「奥田民生になりたいボーイに贈るプレイリスト」は9月13日(水)リリース。『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』は9月16日(土)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2017年06月29日松尾スズキ率いる演劇ユニット、日本総合悲劇協会(ニッソーヒ)が今夏開幕の第6回公演『業音』を発表。2002年に第3回公演として上演された舞台の、実に15年の時を経ての再登場である。初演で荻野目慶子が怪演した主人公の座を、今回は平岩紙に託しての“封印解除”だとか。作品の衝撃度が伝わる物々しい響きに「僕が封印したかったわけじゃない」と苦笑する松尾(作・演出・出演)と、覚悟のバトンを渡された平岩に話を聞いた。日本総合悲劇協会 vol.6『業音』「やりたかったけれど受けてくれる女優さんがいなかった。それで平岩に直談判したんです。“まかせろ!”と半ば強引に(笑)」(松尾)「フフフ。私も初演に出たので、荻野目さんの演技を間近で感じていましたし、カラダを張る、張らないはともかく……いえ、それもありますが(笑)、とにかく尋常な役ではない。自分に務まるだろうかと悩みましたが、まかせろと言っていただいたので胸をお借りしようと思います」(平岩)「『ふくすけ』の再々演(12年)で平岩は目の見えないサカエという役を演じたんですが、それをやり通したことで僕の中で平岩という女優の幹が太くなり、いつか彼女が主役の舞台をやりたいと思った。どうせやるなら生温いものではなくガツンとしたものをと」(松尾)売れない歌手である主人公を中心に、貧困や老人介護、売春、エイズ、交通事故など、まさしく悲劇的なキーワードが縦横無尽に舞台を駆け巡る。醜悪なまでに人間の業がえぐり出される容赦なきドラマに、今回は主宰する劇団、大人計画の面々でほぼキャストを固め、立ち向かう。「僕はこれを平岩たちに、何年もやり続けられる普遍的な作品にしてもらいたい。僕はどうしても貧しさとか弱さに目がいってしまうんですが、当時に描きたかった社会が15年経ってもそんなに変わってなくて、むしろ悪い方向に行っている気がする。だから、その頃はスキャンダラスな気持ちで書いていたけど、意外と普遍的な話を書いたんだなと気づいたんです。大人計画の人たちは“自分の気持ちに残酷になるレッスン”を積んできています。悲しいシーンのすぐ後にギャグを放つといったことを平気でやる。笑いとは残酷なもので、どんなに不幸な現実においても、その人が間抜けなことをしたら笑いになる。それこそが人間の本質だと思うんですね」(松尾)夏から秋にかけての全国公演の後には、あのアヴィニヨン演劇祭と双璧を成すパリの舞台の祭典、フェスティバル・ドートンヌに招かれて上演する。「海外の反応が気になりますが、テーマは共通していると思うんです。悲劇だけど希望はある。結局は“人が生きる”ってことなんだと」(平岩)人間の本質を突く松尾流悲劇、悲惨から沸く笑いに浸ってその真髄を味わいたい。「悲劇と喜劇は表裏一体。僕は“存在していることに対する不幸”が入ってこないと、筆が乗らないんですよね。ただただ幸せだったら芝居なんかやっていませんから」(松尾)8月10日(木)東京芸術劇場 シアターイーストで開幕。その後、名古屋、大阪ほか全国を巡演。取材・文:上野紀子
2017年06月07日“悲劇”をテーマとした作品を描く、松尾スズキが作・演出をするプロデュース公演「日本総合悲劇協会」の舞台「業音」が、15年の時を経て再演が決定。この度、15年前の初演舞台の写真が公開され、今回の舞台で主人公役を演じる平岩紙からコメントも到着した。母の介護をネタに、演歌歌手として再起を目指す落ちぶれた元アイドルの女は、借金を返すためにマネージャーと共に自身が運転する車で目的地に向かっていた。途中、自殺願望を持つ夫と夫をこの世につなぎ止める聡明な妻と遭遇し、不注意から妻を車ではねてしまう。妻は脳を損傷し、一生涯植物人間として生きることに。怒り狂った夫は、責任を迫って女を拉致連行し、“有罪婚”と称し2人は結婚。奇妙な共同生活が始まる。芸能界を夢見て東京に出てきたものの、結局体を売ることでしか生きていくことの出来ない堕落した姉弟、年を偽わってまでも孤児院に入ることに執着する屈折したゲイの男、正体不明の老婆らを不幸のループに巻き込み、負の連鎖は更に奇怪にうねってゆく…。やがて、マネージャーとも関係を持つ女は、父親がわからない子を身ごもり出産するのだが、夫との時間に執着し、子どもの命を引き換えにしてまでも、「10か月の夫婦生活の元を取るため」と夫とのわずかな触れ合いを選択するのだった。“それ”をやらなければ物事は上手く運ぶのに、どうしてもやらずには先に進めない各自の“固執”。その“固執”が“業”を生み、空回りするそれぞれのエネルギーは、不協和音のような音楽を響かせてゆく…。“悲劇”をテーマとした作品を描く、松尾さんが作・演出をするプロデュース公演「日本総合悲劇協会」。「業音」は、2002年にその日本総合悲劇協会の3作目として初演。荻野目慶子を主演女優として迎え、人間の業や執念、情念を描き、現代の日本人の生々しい感情をさらけ出した人物造形が当時大きな話題に。そんな本作が、今回15年の時を経て再演。今回の舞台では固有名詞をはずし、より普遍性を高めた物語へ改訂していくという。そして今回、荻野目さんをはじめ片桐はいり、村杉蝉之介、皆川猿時、松尾さん、伊勢志摩らが出演した初演時の舞台写真が公開。この初演では、介護、宗教問題、エイズ…現代社会が抱える問題を余すところなく描き、悲劇性と喜劇性を見事に融合させた松尾さん。今回の再演にあたり松尾さんは、「“わかっちゃいるけどやめられない”という人間の持つ“業”を、悲劇性と喜劇性が一緒くたになったような混沌の世界の中で描きます。“神とは何か”という壮大なテーマになっていきますが、笑いの中でそれをどう見せていくかということにチャレンジしてきます」とこう語っている。また、初演時荻野目さんの体当たりの演技が話題となった主人公役を、再演では初演時には粥役として出演した平岩さんが挑む。初演時、荻野目さんが演じていた役を演じることを現実的に考えられる年齢に自分がやっとなったかなと思うと語る平岩さんは、「役者として重ねてきた年月を経て、ようやく向き合える役だと思います」とコメント。本作については、「松尾さんの作品の中でも、とっても特殊で、特別な作品」と説明し、「私の演じた粥の台詞の中で『いっぱいいっぱいで生きてるし』と言うシーンがありました。当時からこの台詞は自分に響いて、不思議なことに、未だに忘れられません。また、この作品でギターを弾くシーンがありまして、ギターを弾くのは初めてだったので、もの凄く緊張しました」と初演時をふり返った。なお本公演では、松尾さんと平岩さんのほかにも池津祥子、伊勢志摩、宍戸美和公、宮崎吐夢、皆川猿時、村杉蝉之介、康本雅子/エリザベス・マリー(ダブルキャスト)が出演。東京公演を皮切りに、パリにて「大人計画」初の海外公演も予定されている。日本総合悲劇協会 vol.6「業音」は8月10日(木)~9月3日(日)東京芸術劇場シアターイーストほか名古屋、福岡、大阪、松本、パリにて上演。(cinemacafe.net)
2017年05月26日俳優の妻夫木聡主演の映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』(9月16日公開)の予告編とポスタービジュアルが20日、公開された。同作は渋谷直角によるコミック『奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール』(扶桑社)を映画化。奥田民生に憧れ、ライフスタイルマガジン『マレ』の編集者で主人公のコーロキ・ユウジを妻夫木、出会った男をすべて狂わせてしまう魔性のファッションプレス・天海あかりを水原希子が演じる。初公開された予告編では、奥田民生のナンバーにのせて、ニット帽をかぶった妻夫木がうだつの上がらない編集者をコミカルに演じる。また、水原はセクシーでキュートな魅力を見せ、妻夫木演じるコーロキを振り回す。編集長・木下役の松尾スズキ、先輩・ヨシズミ役の新井浩文、人気コラムニスト・美上ゆう役の安藤サクラ、フリーのファッションライター・倖田シュウ役のリリー・フランキーといった豪華俳優陣が、癖のあるキャラクターをいきいきと演じている。(C)2017「民生ボーイと狂わせガール」製作委員会
2017年04月20日「この作品は、すべてをなげうってでも出たいと思った作品なんです」 こう語るのは、現在放送中のWOWOW『連続ドラマW北斗−ある殺人者の回心−』で、主人公の北斗役を務めている中山優馬(23)。親から虐待を受け、やがて殺人犯になるという難しい役を演じている。 「意味を理解していても気持ちが追い付いていかない台詞の破壊力に、とにかく圧倒されました。そしてこの役をやってみたいと。オーディションが終わったとき、これで落ちたらしょうがないと思えたくらいに出し切りました」 そしてつかんだ主演の座だが、つぎに待ち受けていたのは過酷な減量。短期間で10キロ減量を監督から言い渡されたのだ。固形物をとらず、サウナで水分を落とす日々。そして約12キロの減量に成功した。 「おなかがすいてつらかったときはありましたけれど、だんだん慣れていくので追い詰められたという感覚はあまりなかったです。減量が終わってすぐに食べたものはうどんでした。おいしかったですねぇ。共演者の松尾スズキさんからは、焼き肉店で使えるお食事券をいただきました。『もう食べていいでしょ』って言われて(笑)」 それ以外にも、引っ越しをし、その部屋にはテレビ、冷蔵庫、ベッドを置かず、愛犬も預け、携帯も使わず、一人の空間をつくったという。この作品にのぞむためにだ。 「普通の環境にいたら、北斗を演じられる自信がなかったので」 文字どおりの全力投球で挑んだ作品。その気迫がドラマのなかにほとばしり、見どころにもなっている。そんな中山だが、これまでにも俳優として多くの作品に出演してきた。今後の夢を聞いてみた。 「ジャンルを問わずいろんな作品に出たいですね。今回重たい役をやったので、笑えるものに挑戦してみたいです」 俳優・中山優馬が挑んだ意欲作。不遇な運命を背負った少年がたどった人生を「最後まで見届けてください」と力強く語った。
2017年03月31日相武紗季や玉木宏、NHKドラマで活躍する波瑠と草刈正雄の2人や「嵐」の相葉雅紀など、錚々たる面々が出演してきた「ミスタードーナツ」のTVCM。2017年、本CMに大抜擢されたのは、“美人の双子姉妹”。「彼女たちは一体誰?」と注目を浴びる少女たちは何者なのか。彼女たちの正体は、茨城県出身の双子姉妹・鈴木みなと鈴木まりあ。特技はバレーボールとペルシャ語という文武両道の彼女たちは、2000年8月2日生まれの16歳。将来は女優業への進出など、幅広い活躍に期待が高まる。彗星の如く現れた2人は、2017年1月より「ビットガールズ」(TOKYO MX)にレギュラー出演。そして、同じく1月より「ミスタードーナツ」のTVCMへ出演。これまで超人気俳優・女優・モデル・アーティストたちが出演してきた本CMへの出演は、まさに大抜擢!2月中旬からはショコラ カーニバル「甘いおねだり」篇が放映され、お互いに向き合ってドーナツを食べさせ合うシーンの可愛さが印象的だ。そしてこの度、みな・まりあの歌手デビューが決定。ユニット「Who’s That Girl」を結成し、楽曲「醜いアヒルの子」を3月29日(水)よりデジタル配信する。音楽プロデューサーは日本のエレクトロ・シーンを代表するクリエイターのひとりで、これまで「SMAP」、「V6」、浜崎あゆみ、「DREAMS COME TRUE」、「私立恵比寿中学」などを手がけチャート上位に送り込んできたCMJK。映像&ビジュアルプロデューサーは、松尾スズキ、庵野秀明などの助監督を経て、監督デビューを果たした仁同正明が担当。和と異国情緒の融合、いじめられっこ応援歌、友人関係や親、教師との関係で感じる思春期独特の違和感、自分自身にすら感じる違和感、そして成長…そういった要素を最先端でありながらどこかノスタルジックなエレクトロ・ポップに乗せて表現するという。どこかエキゾチックでミステリアス、透明感溢れる存在感を帯びた2人が、今後のエンターテインメントシーンでどんな活躍を見せるのか、見逃せない。(text:cinemacafe.net)
2017年03月12日中山優馬を主演に迎え、直木賞作家・石田衣良の渾身作を『脳男』『グラスホッパー』の瀧本智行監督がドラマ化するWOWOW連続ドラマW「北斗-ある殺人者の回心-」。このほど、中山さん演じる主人公・北斗の悲しみと怒りにあふれた咆哮が響く予告編が公式サイトにて解禁。併せて、WEB限定のスペシャルビジュアルも解禁となった。「僕を、死刑にしてください」――。2016年6月、殺人犯として勾留されている20歳の端爪北斗(中山優馬)は、国選弁護人の高井聡一(松尾スズキ)にそう言い放つ。「僕は、生まれてはいけなかった」。北斗は誰かに抱き締められた記憶がなかった。実の両親から激しい虐待を受け、愛に飢えた少年時代を過ごした北斗は、やがて養護施設に。そこで里親となる近藤綾子(宮本信子)に出会い、初めて“愛”を知る。幸せを少しずつ感じることで心の闇から解放され、生まれ変わっていく北斗。しかし、運命のいたずらはまだ彼を解放してはくれなかった。孤独な青年はなぜ殺人犯になったのか。数奇な運命に翻弄され、残酷な日々を過ごしてきた彼に下る「審判」とは。端爪北斗の“命を懸けた”裁判がいま始まる――。今回解禁となったポスタービジュアルは、幼少期から過酷な虐待の日々を過ごしてきた主人公・北斗が何度も見上げ続けた空をモチーフに、「孤独な少年が愛を知ったとき殺人者となった」というキャッチコピーが印象的に配されたWEB限定ビジュアル。また、公式サイトにて解禁となったキービジュアルは、苦しみもがき、自らを死刑を望む北斗の痩せ細った姿がとらえられ、演じる中山さんの悲しみと怒りに満ちあふれた目力が強烈なインパクトを与えている。さらに最新版予告動画では、つらい幼少期を過ごしてきた北斗が、里親の綾子と出会い、初めての愛を知ったときの笑顔も映し出されている。だが、そこから北斗の身にさらなる過酷な運命が訪れる。自ら死を望む北斗の姿とともに、「私たちは生きているんだよ」と北斗の手をとる同じ里子の明日実(伊藤沙莉)の姿も…。そして最後には、北斗の激しくも悲しい咆哮が耳にこだまする60秒バージョンの映像となっている。土曜オリジナルドラマ「連続ドラマW 北斗 -ある殺人者の回心-」は3月25日(土)より毎週土曜日22時~WOWOWにて放送(全5話)。※第1話無料放送(text:cinemacafe.net)
2017年01月15日大人計画主宰・松尾スズキ演出のミュージカル『キャバレー』が、1月11日(水)に開幕。それに先駆け、前日に公開稽古と会見が行われ、松尾をはじめ、長澤まさみ、石丸幹二、小池徹平、小松和重、村杉蝉之介、平岩紙、秋山菜津子が登壇した。ミュージカル『キャバレー』チケット情報本作は、1966年に初演されてから世界中で繰り返し上演されている傑作ミュージカル。日本でもさまざまな演出、さまざまなキャストで上演されているが、松尾演出の『キャバレー』は、2007年以来10年ぶりの再演。舞台は1929年、ナチス台頭前夜のベルリン。キャバレー「キット・カット・クラブ」は、毎夜毎夜、退廃的なショーと刹那的な恋の駆け引きが繰り広げられるバラ色の場所。そこで出会ったショーの花形・歌姫サリー(長澤)と、アメリカからやってきた駆け出しの作家・クリフ(小池)はたちまち恋に落ち、一緒に暮らし始める。個性的な人々との賑やかな毎日の中に、いつしかナチズムの足音が高く聞こえ始め――。公開稽古前の会見で松尾が「こういう会見で演出家が何を言ってもコメントとして使われることはない」と語り始めるとキャスト陣は大笑い。「長澤さんに言ってほしい言葉を言います。“松尾さんの独創的な演出により芸術的かつ娯楽性の高い素晴らしい作品になったと思います”」。それを聞いた長澤が「もう一回言ってもらっていいですか?」と松尾にお願いするなど和やかな雰囲気。その長澤は今作がミュージカル初挑戦だが「ここにいる先輩方に支えられて稽古も今日まで乗り切ってきました。初めてのことなんだけれどすごく楽しく稽古ができていたので、稽古場と同じ気持ちをお客さんに届けられたら」と笑顔を見せた。「キット・カット・クラブ」で妖しい魅力でお客を惹きつけるMC役を演じる石丸は「ご覧の通り普通の人間ではないですが(笑)。こういう役どころですので、日常にない世界に飛び込んで演じてみたいなと思っています」。長澤演じるサリーの恋人・クリフを演じる小池は「すごく空気のいい素敵なカンパニーに入れていただいたなという気持ちでいっぱいです。長澤さんとはべったりしたシーンやドキドキするシーンもあるので、ぜひ早く皆さんに観てほしいです!」。公開されたのは一幕。きらびやかで妖しくゴージャスな「キット・カット・クラブ」のショーでは長澤がセクシーな衣装で華やかなダンス&歌を披露。恋や欲望、情熱、そして喜びが描かれた一幕の終わりに迫るナチスの脅威。二幕で広がる世界はどうなるのか…期待したい。公演は1月22日(日)まで東京・EXシアター六本木にて、その後、横浜、大阪、仙台、愛知、福岡を巡演。撮影・取材・文:中川實穗
2017年01月12日WOWOW初登場の中山優馬を主演に迎え、来年3月より放送される「連続ドラマW 北斗 -ある殺人者の回心-」。この度、本作の豪華キャスト陣が発表された。「僕を、死刑にしてください」――。2016年3月、殺人犯として勾留されている20歳の端爪北斗(中山優馬)は、国選弁護人の高井聡一にそう言い放つ。「僕は、生まれてはいけなかった」。北斗は誰かに抱き締められた記憶がなかった。実の両親から激しい虐待を受け、愛に飢えた少年時代を過ごした北斗はやがて養護施設に入ることに。そこで里親となる近藤綾子に出会い、初めて“愛”というものを知る。幸せを少しずつ感じることで心の闇から解放され、生まれ変わっていく北斗。しかし、運命のいたずらはまだ彼を解放してはくれなかった。孤独な青年はなぜ殺人犯になったのか。数奇な運命に翻弄され、残酷な日々を過ごしてきた彼に下る「審判」とは。端爪北斗の“命を懸けた”裁判がいま始まる――。原作は、石田衣良の「北斗 ある殺人者の回心」。あまりに衝撃的な内容から映像化は難しいとされた本作をWOWOWが連続ドラマ化!主演には、ジャニーズ事務所期待の若手俳優・中山さんが抜擢され、両親から激しい虐待を受け、誰にも愛されたことがなく、いつしか心の奥に“闇”を抱え、運命のいたずらにより殺人者となる難しい主人公・端爪北斗を演じることが決定しているが、今回そんな中山さんを支える豪華共演者が発表。北斗に生まれて初めて“親の愛情”を教えてくれた里親・近藤綾子役に宮本信子、運命の歯車に巻き込まれ殺人犯となり、心を閉ざした北斗に寄り添う弁護士・高井聡一役に松尾スズキ、幼少期時代から完膚なきまでに息子を虐待し続ける北斗の両親、端爪至高と美砂子役に村上淳と中村優子が決定。宮本さんは「なんて苦しい物語なんだろうと思いました。しかしながら、そこにある愛や生きることの強さに惹かれ、そして信頼している瀧本監督の情熱と心意気に打たれ、喜んでこの役をお引き受けいたしました」と出演決定経緯を語り、中山さんと会った際には「彼の持つオーラと目の輝きに圧倒されました」と印象を話した。また松尾さんは、「死刑制度に対する、執着を超えたこだわりが本作では描かれています。マジメさを突き抜けた狂気のようなものを感じていただければと思います」という力強いメッセージを寄せている。そのほか、綾子の里子・鞠谷明日実役に伊藤沙莉、児童相談所職員・富岡一磨役に二階堂智、北斗が殺めた被害者遺族として大和田健介、嶋田久作、山田杏奈。さらに根岸季衣、利重剛、矢島健一、大西利空、占部房子、藤田弓子(友情出演)らが出演する。土曜オリジナルドラマ「連続ドラマW 北斗 -ある殺人者の回心-」は2017年3月25日より毎週土曜日22時~WOWOWにて放送(全5話)。※第1話無料放送(cinemacafe.net)
2016年12月16日俳優・オダギリジョー主演映画『オーバー・フェンス』(9月17日公開)の特別映像が公開され、『鉄男』シリーズなどでも知られる監督で、『シン・ゴジラ』の間准教授を演じていることでも話題の塚本晋也監督がカメオ出演していることが明らかになった。原作は、映画化されてきた『海炭市叙景』(10年)、『そこのみにて光輝く』(14年)に続く、作家・佐藤泰志氏による「函館三部作」の同名タイトルで実体験に基づいて執筆された最終章(『黄金の服』に収録)。『マイ・バック・ページ』(11年)や『リンダ リンダ リンダ』(05年)で知られる山下敦弘監督がメガホンを取る。主人公は、家庭を顧みず妻(優香)に見限られ、故郷の北海道・函館に戻りつつも実家へ顔を出さず、職業訓練校に通いながら暮らす男・白岩(オダギリ)。彼はある日、訓練校の仲間にキャバクラへ連れて行かれ、風変わりな若いホステス・聡(蒼井優)と出会い、強く引かれていく。公開された映像で描かれているのは、白岩が暗いアパートで独り、元妻の父親から届いた手紙を読んでいるシーンだ。元義父からの手紙は、書き出しから「君の無責任で冷たい仕打ちには腹も立ち、娘ももうそちらに返す気は全くありません」という辛辣(しんらつ)な文言が。いら立ちを隠せない白岩は、ポケットから取り出したライターで手紙に火を放つ。さらに、手紙に書かれているのは「今後のことは一切口出し無用に」「子供については一応君は父親だが会わせる気はなく、もし異論があるならば法的に異議を申し立てるよう」「今後いかなる音信は不要で直接連絡をとるようなことはしないでいただきたい」といった突き放した言葉の数々。反感を燃やすかのように、白岩のつけた火は鮮やかな色を放ちながら手紙を灰にしていく。塚本監督のカメオ出演とは、この元義父の声。厳格な父の役で、娘の元夫を激しく叱責する演技を見せている。『シン・ゴジラ』(公開中)でも主要な役どころで登場するなど俳優としても活躍する塚本監督だが、偶然が重なり、かねてより交流のあった山下監督とのタイミングも合ったことで、このカメオ出演に至った。なおTwitterにおいても、このシーンの一部が公開されており「#オーバーフェンスこれ誰クイズ」というハッシュタグで、声の主が誰か当てるキャンペーンが行われたが、「大杉漣さん?」「松尾スズキさん?」といった解答もある中、塚本監督だと正答している視聴者も見られる。(C)2016「オーバー・フェンス」製作委員会
2016年08月27日松尾スズキ演出のミュージカル『キャバレー』が来年1月より上演。主演にミュージカル初挑戦となる長澤まさみが決定した。同作は、クリストファー・シャーウッドの小説『ベルリン物語』とジョン・ヴァン・ドゥルーンの戯曲『私はカメラ』を原作に、1966年、巨匠ハロルド・プリンスがミュージカル化。ヒトラー政権の台頭へと向かう時代を背景に、ベルリンのキャバレー「キット・カット・クラブ」のデカダンなショーと、歌姫サリーをはじめとする人々の恋物語を、絶妙な構成で描く。日本では1982年の初演以来、様々な演出、キャストで繰り返し上演されている。松尾演出の『キャバレー』は2007年、松雪泰子、阿部サダヲ、森山未來、星野源らの出演で上演。10年ぶりのリニューアル上演となる今回の公演は、歌姫サリーに長澤まさみ、キャバレー、キット・カット・クラブのMCに石丸幹二、サリーの恋のお相手クリフに小池徹平を迎え、新演出でお贈りする。出演決定に際し、長澤は「ミュージカルの出演は今回が初めてなのですが、またひとつ女優として新たな一歩を踏み出してみたく、挑戦することにしました。以前から松尾さんの舞台に出るのが夢だったので、松尾さんの演出を受けられる事が今から楽しみです。経験豊かな共演者の皆さんにも助けをもらって素晴らしい公演になる事を期待して進んでいきたいです。不安やプレッシャーも有りますが、何よりも楽しんでより多くのお客様に松尾キャバレーを見て頂きたいです」とコメントを寄せている。ミュージカル『キャバレー』は2017年1月に東京・EX THEATER ROPPONGI、神奈川・KAAT神奈川芸術劇場ホールで上演。2月より大阪、宮城、愛知、福岡を周る。
2016年08月08日『バクマン。』『モテキ』等の作品で話題の大根仁監督が、漫画家/コラムニスト・渋谷直角氏の漫画『奥田民生になりたいボーイ・出会う男すべて狂わせるガール』(扶桑社)を映画化することが20日、わかった。映画は2017年公開で、タイトルは『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』。奥田民生に憧れ、ライフスタイルマガジン『マレ』の編集者で主人公のコーロキ・ユウジを妻夫木聡、出会った男をすべて狂わせてしまう魔性のファッションプレス・天海あかりを水原希子が演じる。更に、コーロキの上司である編集長木下を松尾スズキ、先輩・ヨシズミを新井浩文、コラムニスト・美上ゆうを安藤サクラ、フリーのファッションライター・倖田シュウをリリー・フランキーが演じ、タイトルに含まれる奥田民生の曲も多数使用される。映画『モテキ』以来の恋愛エンタテインメント映画となる大根は、「原作を読んだ時から、映像化するなら自分が一番向いていると思っていました」と自信を見せた。女性の撮り方に定評があるが、今回も「希子ちゃんをかわいく、エロく、かっこよく"狂わせるガール"として撮りたい」と意気込む。原作の渋谷氏は「こんなクラクラするようなキャストとスタッフさんで映像にしていただける、というのは本当に嬉しいやら申し訳ないやら」と映画に信頼を寄せつつ、「映画に出てくる小道具」を美術部と一緒に作っていることを明かした。
2016年05月20日映画『モテキ』の大根仁監督が贈る最新作、『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』が、来年公開されることが決定!主演には、俳優・妻夫木聡。ヒロインには、モデルで女優の水原希子が出演し、初共演でラブコメに挑戦する。奥田民生を崇拝する35歳、コーロキ(妻夫木聡)。おしゃれライフスタイル雑誌編集部に異動になったコーロキは、慣れない高度な会話に四苦八苦しながらも次第におしゃれピープルに馴染み奥田民生みたいな編集者になると決意する。そんな時、仕事で出会ったファッションプレスの美女・天海あかり(水原希子)にひとめぼれ。その出会いがコーロキにとって地獄の始まりとなるのだった…。あかりに釣り合う男になろうと仕事に力を入れ、嫌われないようにデートにも必死になるが常に空回り。あかりの自由奔放な言動にいつも振り回され、いつしか身も心もズタボロに。コーロキはいつになったら奥田民生みたいな「力まないカッコいい大人」になれるのか。そしてもがく先にあかりとの未来はあるのか――!?原作は、「週刊SPA!」(扶桑社)や「CREA」(文藝春秋)など、人気雑誌に多数の連載を持つ人気漫画家/コラムニスト、渋谷直角による伝説的サブカル漫画「奥田民生になりたいボーイ・出会う男すべて狂わせるガール」。「力まないカッコいい大人」奥田民生に憧れる雑誌編集者が、出会った男すべてを狂わせてしまう魔性のファッションプレスに一目ぼれし、恋の喜びや絶望を味わい、もがき苦しむ抱腹絶倒のラブコメディだ。監督・脚本は、初映画監督作『モテキ』で、日本映画の新たな地平を切り開いた鬼才・ 大根監督。長編2作目の『バクマン。』も、若者の圧倒的な支持を得てスマッシュヒット、日本アカデミー賞の話題賞を連続受賞している。また今秋には、福山雅治との初タッグが話題の『SCOOP!』の公開を控えるなど、いま最も注目の映画監督だ。主人公・コーロキを演じるのは、「日本アカデミー賞」最優秀主演男優賞をはじめ、数々の映画賞を受賞。『悪人』や9月に公開予定の『怒り』などでのシリアスな役柄はもちろん、映画、舞台、ドラマ、CMなどで幅広い役柄を変幻自在に演じる妻夫木さん。本作では、奥田民生に憧れるうだつが上がらない35歳編集者を、コミカルに演じる。そして、本業のモデル活動では常にファッションアイコンとして君臨し、女優としても幅広く活躍する水原さんが、出会う男すべての人生を狂わせてしまう魔性の女・あかり役で出演する。「そもそも奥田民生になりたいボーイです。ずっとずっとなりたいボーイなんです」と語るのは妻夫木さん。「全国にいる奥田民生になりたいボーイズ代表として、軽く笑えるユーモアとうまくやり抜く賢さでいい感じの作品に仕上げられたらと考えております」と心強い意気込みを語った。また、大根監督の『モテキ』のファンだと語る水原さんは「大根監督の映画に出演させて頂けることが決まりとても嬉しいです。衣装合わせの際も、皆さんと息があったコミニュケーションが取れて、すごく楽しい現場になりそうな予感がしています」と話し、「あかりのキャラクターはとてもエキセントリックで、すごく危ない匂いを感じさせますが、とてもチャーミングで目が離せないような女の子なので、今から演じるのがとても楽しみです」と撮影を心待ちにしているとコメントしていた。そしてこの2人を支える強力な共演者には、またコーロキの務めるライフスタイルマガジン「マレ」の編集長・木下役に松尾スズキ、コーロキの先輩・ヨシズミ役に新井浩文、「マレ」で連載中の人気コラムニスト・美上ゆう役に安藤サクラ、フリーのファッションライター・倖田シュウ役にリリー・フランキーと、一癖も二癖もある登場人物たちを、邦画界を代表する豪華俳優陣が脇を固めた。また音楽は、タイトルにもなっている 奥田さんの珠玉のナンバーを余すことなく全編に使用。個々の楽曲は主題歌やBGMの枠を超えた役割を与えられ、大根監督マジックにより革新的な音楽映画として再編集されるという。「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」、略して「民生ボーイと狂わせガール」。大根監督が元来得意とする男女の生々しい“ラブとエロス”を描く本作は、伝説となった『モテキ』を超える、かつてない恋愛エンターテインメントとなるにちがいない。『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』は2017年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年05月20日塚田僚一(A.B.C-Z)と渡部秀の二人芝居『ボクの穴、彼の穴。』が、5月に東京・PARCO劇場で上演される。その翻案・脚本・演出を担当するノゾエ征爾(はえぎわ)に話を聞いた。舞台『ボクの穴、彼の穴。』チケット情報原作はイタリア人童話作家デビッド・カリの絵本。日本では、松尾スズキ初の翻訳絵本として注目を集めた作品だ。「戦争です!」という言葉から始まる物語は、戦場の塹壕に取り残され、穴=シェルターの中でお互いへの恐怖と疑心暗鬼にさいなまれるふたりの兵士の姿を描く。「戦争は遠いものだと思いがちですが、根っこにあるのは誰もが持っているものです。今回、現代の若者といえるふたりに集まってもらえたので、“一見遠い戦争”と“現代の若者”の融合によって、現代の設定では表出できない、人間味のようなものを舞台上に立ち上げられたらと思っています」キャストの何を見るか尋ねると「芝居より人柄」だという。塚田と渡部の印象は『陽』だと答えた。「でも絶対『陽』だけのわけがない。その奥にすごく惹かれています。素とはまた違う、根っこにあるものを役に投影したい。嘘はつかせたくないっていうのはありますね」。共に身体能力の高いふたりだが、設定は「穴の中」。身体能力を発揮する場面は少なそうだが、敢えて選んだ。「身体のポテンシャルが高いふたりの“出したいエネルギー”をどうギュッとさせるか。それによって漏れてくるものがすごくあると思うので。(フラストレーションが溜まって)何回か喧嘩があるかもしれない(笑)。でも、“いい負荷”ってあると思うんです」。渡部も「穴の中で疑心暗鬼、そんな極限状態で自分の中から出て来るナニカをみつけて舞台上で表現してみたい」とコメントを寄せた。8月7日で43年の歴史に一旦幕を閉じることになったPARCO劇場。本作は「クライマックス・ステージ」の“シーズン2”の作品として上演される。“シーズン2”では、劇場の次なる時代を担うであろうクリエイター“ネクスト世代”の作品が中心。ノゾエにとってPARCO劇場は初登壇だが、話をもらったときは「数秒止まった記憶があります。でも正直嬉しかったです。演劇人ならやりたい場所ですから」。PARCO劇場には「確固たる演劇愛を感じる」と話しつつも「最後の枠に僕を引っ張り上げてくれるのは嬉しいですけど、褪せない開拓心に感服です」と笑った。『ボクの穴、彼の穴。』は、5月21日(土)から5月28日(土)まで東京・PARCO劇場にて。チケットの一般発売は4月29日(金・祝)午前10時より。取材・文:中川實穗
2016年04月28日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)と古田新太の人気企画の第3弾『ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~』が、この夏上演される。2007年の『犯さん哉』、2011年の『奥様お尻をどうぞ』に続いて、おそらくまた衝撃作になるであろう作品に、成海璃子、賀来賢人というフレッシュな顔も参加。内容は未定だが、それゆえに思いも広がる4人に、話を聞いた。舞台『ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~』チケット情報『犯さん哉』、『奥様お尻をどうぞ』と、徹底してナンセンスコメディを見せてきたこの企画。今回も「内容を説明してもしょうがないような(笑)、テンションの高いデタラメをやります」と開口一番にKERAは言う。古田も、「そもそもデタラメをやろうと始めたユニット。最近の若い人たちがそういうのをやっていないので、やっていいんだよと見せていきたいというのもあるんです」と企画への思いを語る。さらに、そのデタラメの面白さは「シニカルな視線にある」と古田。KERAも「根っこにあるのは狂暴さ。コメディこそ最も強い力を持っていると信じてるからやっている」と付け加える。「それをひとかどの役者たちが、大っぴらにカロリー高くやるのが、このチームの面白さなんです」(古田)。そこに加わることになった成海と賀来。KERAによると、ドラマ『怪奇恋愛作戦』で久々にKERA作品に出演した成海の思い切りがよくなった芝居、松尾スズキ作・演出の『悪霊─下女の恋─』での賀来の妙味が、今回の抜擢の決め手となった。「ようやくKERAさんと舞台でご一緒できると思ったら、こっちの企画だったのでドキドキしてるんですけど(笑)、何でもやりたいと思ってます」と成海がその期待に応えれば、賀来も、「こういう笑いのものはテクニックが必要だと思うので、しっかり勉強して、この舞台をきっかけに大ブレイクしたい(笑)」と自身への希望も募らせる。タイトルに“ヒトラー”と入っているが、現段階では、ヒトラーが登場するかどうかもわからない。「『チャップリンの独裁者』のような風刺コメディではなく、もっと何もかもを笑うようなものになっていくと思います。個人的に風刺ってずるいなと思ってる(笑)。何もないところから作っていきたい」とKERA。今度は何を笑い飛ばしてくれるのか。その自由で過激な創造を、楽しみに待っていたい。公演は、7月24日(日)から8月21日(日)まで東京・本多劇場、8月27日(土)・28日(日)福岡・北九州芸術劇場 中劇場、9月1日(木)から4日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、9月10日(土)・11日(日)新潟・新潟市民芸術文化会館 劇場にて上演。なお、チケットぴあでは先行抽選を実施中、東京公演は4月25日(月)11:00まで、大阪公演は4月26日(火)11:00まで受付。取材・文:大内弓子
2016年04月21日テレビ朝日の松尾由美子アナウンサーが7日、東京・六本木の同局で行われた新バラエティ番組『橋下×羽鳥の新番組(仮)』(11日スタート、毎週月曜23:15~24:15 ※一部地域を除く)の制作発表会見で、橋下徹と羽鳥慎一からの突っ込みにタジタジとなった。この番組は、早稲田大学の同級生である前大阪市長の橋下とフリーアナウンサーの羽鳥がタッグを組み、3月に放送された特番で実施した3つの"お試し企画"から展開していくもの。初回は、ゲストが"今の日本はここがおかしい!"と思っていることを訴える「橋下さん!日本のこんな所オカしくないですか?」を放送し、尾木直樹、加藤紗里、小島慶子、テリー伊藤、東国原英夫が登場する。会見では羽鳥が「バンバンバンバン本音を橋下さんにぶつけていただいて、良い意味で"キレて"もらおうと思ってます」と見どころを紹介。これに松尾アナが「見たかったです…」と過去形で言うと、橋下が「なんか心が入ってないですね(笑)」とダメ出しし、羽鳥も「ビジネス司会ですね」と突っ込んだ。松尾アナは、これにめげず「本当に楽しみです!」と期待を語るが、橋下は「本当に? (3月の特番)見てないでしょ」と疑いの目。松尾アナは「見ましたよ!」と反論するが、「リアル(タイム)で見てないでしょ?」と問いつめられると、「録画…」と白状し、さらに橋下から「早送りしてポイントだけ見てるんでしょうね」と畳みかけられてしまった。さらに、松尾アナが慌てて進行しようとすると、羽鳥から「松尾さん用事あるんですか?」、橋下から「終わりたいんですかね」と疑われ、羽鳥の「橋下さんに1つでも意見を言ってもらおうと思ってます」という抱負に対し、ワンテンポ置いて「楽しみです!」と感想を言っても、橋下から「本当に心が無いですね」と言われてしまう始末。羽鳥は「私も"表面上のアナウンサー"と言われますけど、それを上回りますね」と、ある種の感心を示した。しかし、このまま引き下がる松尾アナではなかった。橋下が「羽鳥さんの情報番組は、(大阪府政・市政を)厳しく糾弾していましたが、それはそういう役割でやっていたので、(新番組では)同窓生という感じで楽しくやらせてもらってます」と円満なコンビぶりをアピールすると、松尾アナは「本当は(羽鳥に)『この野郎』って思ってるんじゃないですか?」と一撃。まさかの指摘に、橋下は「いやいやいや、思ってないですよ(笑)」と笑顔で否定していた。
2016年04月07日アイドルグループ・A.B.C-Zの塚田僚一が、俳優の渡部秀との2人舞台『ボクの穴、彼の穴。』に出演することが6日、わかった。原作はイタリア人童話作家デビッド・カリの絵本で、翻訳は松尾スズキ。舞台への翻案・脚本・演出を、2012年に「◯◯トアル風景」で岸田國士戯曲賞を受賞したノゾエ征爾が務める。戦場の塹壕に取り残された兵士が互いに相手を「モンスター」だと信じ、疑心暗鬼に陥っていく姿を描く。金髪と筋肉が特徴で、フジテレビ系バラエティ番組『アウト×デラックス』などでも活躍する塚田は、「初主演! 初二人芝居! 初めての事ばかりですけどすてきな作品をお届けできるように全力で頑張りマッスル!」と気合を入れた。2010年に『仮面ライダーオーズ/○○』で主演を務めて以来さまざまなドラマ・舞台に出演する渡部も「今回舞台で触れる『戦争』は、僕らが漠然とイメージする『戦争』とは少し違っていて、個人対個人の小さな火種を描く作品になります。穴の中で疑心暗鬼、そんな極限状態で自分の中から出て来るナニカをみつけて舞台上で表現してみたいと思います」と舞台のテーマに思いを乗せた。原作翻訳を務めた松尾スズキのゼミをきっかけに演劇をはじめたというノゾエは、「塚田さん、渡部さんの、そのみずみずしい、現代の若者の身体と感性に、すごく期待が膨らんでいます。絵本原作の今作に、お二人の人間味を表出できたらと思っています」と主演2人に期待を寄せる。また、「『戦争』×『現代日本で生きる僕らの身体』から、あらためて、人間の儚さ、愚かさ、おかしさ、そして何よりもいとおしさを抽出できたらと思っています。それは、僕らにとってものすごく大切なもので、何度気付いても、何度も忘れてしまうものです。そうしてまた戦争がはじまっていくわけですが」と、戦争についての思いを語った。公演は5月21日~28日、パルコ劇場で行われる。
2016年04月06日笑いたっぷりのドラマシーンと、生演奏による豪華な音楽ショーが行ったり来たり…。一世を風靡した『8時だョ!全員集合』をはじめ、かつてお茶の間を賑わせたいわゆる“バラエティショー”にいま改めてチャレンジするのは、「大人計画」主宰の松尾スズキさん。松尾さんといえば、社会のタブーに切り込むブラックな笑いが持ち味ですが…まさか、そのテイストがお茶の間に!?松尾さんと共にこれまで多くの作品を手掛けてきて、今作でも構成を務めた天久聖一さんにお話を伺うと、「たしかに『大人計画』といえばブラックな笑いを想像する人もいると思いますが、今回は安心してください。穿いてますよ(笑)。むしろ、それこそアンアンを読んでいるような女性が、家に帰ってお風呂上がりに、この作品を見て癒されるような…そんな“ハーゲンダッツ”感を目指しました。もちろん、各所にギミックを詰め込んでいたりはしますけど」あらすじは、多部未華子さん演じるコールセンターで働くOL・サチコが、ひょんなことからNHK近くにある「犬ぞり庵」という蕎麦屋の店長になる、というもの。お店の2階は下宿になっていて、一癖も二癖もある住人たちや、訪れるぶっとんだお客と関わりあうなかで、ラストでサチコがあるトラウマを乗り越え報われる「下町シンデレラストーリー」だそう。「お笑い芸人さんを起用せずに、役者たちとともに笑いを作っていきたいというのも趣旨でした。『大人計画』の面々はもちろん、大竹(しのぶ)さん、多部さん、栗原さんなど、松尾さんがこれまで培ってきた人脈も含めた集大成でもあります。それらをもって、NHKに打って出る!と(笑)。松尾さんも最近はテレビというメディアを通して、普段は劇場に来られない、例えば離島に住んでいる人や、お年寄りにも自分の笑いを届けたいと考えるようになったと話していました。そうして広く楽しんでもらえるように、エンタメ感たっぷりの、キラキラした雰囲気が出せていると思います。もともと松尾さんが大切にしている、笑いと音楽も活かしながら。といってもやっぱりおっさん2人が作っているので、古い旅館にある、よく見るとキラキラが混じった土塀のような感じですけどね(笑)。ゲストミュージシャンの、フジファブリックの山内総一郎さんが出てくる場面と、栗原類くんがある女性と何度となくキスするシーンも必見です(笑)」◇『恋は、アナタのおそば』出演者は他に、三宅弘城、池津祥子、皆川猿時、村杉蝉之介、平岩紙が。お茶の間全員が楽しめる、けれど松尾テイストもピリリと利いたコントショー。前日リハーサルのみで行った本番は、一発OKだったそう。3月30日(水)・31日(木)の2夜連続放送。NHK総合22:55~23:20◇あまひさ・まさかず漫画家、作家、アニメーション監督など多岐にわたって活動。『バカドリル』シリーズなど。’12年『生きちゃってどうすんだ』以降、松尾さん作品に多数関わる。※『anan』2016年3月30日号より。
2016年03月25日国内だけでなく海外でも高い評価を集めている日本映画を上映し、作り手たちをゲストに迎えたトークショーも楽しめる恒例イベント“ミューズ シネマ・セレクション 世界が注目する日本映画たち”が今年も19日(土)から開催される。会期中は、松尾スズキ監督、黒沢清監督、塚本晋也監督、石井裕也監督らが登場し、作品の秘話をじっくりと語る予定だ。その他の画像本イベントは、毎年、埼玉県所沢市で開催されている企画で、今回で16回目になる。今年は8作品が上映され、すべての回にゲストが登場。19日(土)の『あん』には原作者のドリアン助川が、『ぼくたちの家族』には石井裕也監督が登場。20日(日)の『滝を見にいく』には沖田修一監督が、『夢は牛のお医者さん』には時田美昭監督が、『岸辺の旅』には黒沢清監督が、21日(月・祝)の『トイレのピエタ』には松永大司監督が、『ジヌよさらば~かむろば村へ~』には松尾スズキ監督が、『野火』には塚本晋也監督が登壇する。上映後にはゲストによるサイン会が行われるのが恒例で、観客が映画の作り手たちと直で交流できるのが本イベントの最大の魅力になっており、今年も多くの映画ファンが足を運ぶことが予想される。第16回「ミューズ シネマ・セレクション 世界が注目する日本映画たち」3月19日(土)13:30~『あん』ゲスト:ドリアン助川さん(原作)16:45~『ぼくたちの家族』ゲスト:石井裕也監督3月20日(日)11:00~『滝を見にいく』ゲスト:沖田修一監督13:45~『夢は牛のお医者さん』ゲスト:時田美昭監督16:30~『岸辺の旅』ゲスト:黒沢清監督3月21日(月・祝)11:00~『トイレのピエタ』ゲスト:松永大司監督14:15~『ジヌよさらば~かむろば村へ~』ゲスト:松尾スズキ監督(大人計画)17:30~『野火』ゲスト:塚本晋也監督会場:埼玉県・所沢市民文化センター ミューズ
2016年03月08日スズキのインド子会社マルチ・スズキは、3日からインドで開催された「オートエキスポ2016」(一般公開は5日~9日)において、力強いダイナミックなエクステリア、充実した快適・安全装備、豊富な車体色、多様なオプションパーツを特徴とする都市型の新コンパクトSUV「ビターラ ブレッツァ」を発表した。エクステリアは、16インチホイールを収めた特徴的な四角張ったホイールアーチ、力強いフロントフェイスや、はっきりとしたダイナミックなサイドの造形により、都会で際立つデザインとした。また、2トーンルーフ仕様車を含む9パターンの車体色を用意したほか、ユーザーのライフスタイルに合わせたオプションパッケージを用意して様々なニーズに対応する。装備には、スマートフォン連携ディスプレイ、クルーズコントロール、バックカメラなどの快適装備を採用し、全車に運転席エアバッグの標準装備も行われている。エンジンは、1.3Lディーゼルエンジンを搭載し、駆動方式は2WD、変速機はMTを採用した。インドのユーザーの好みや価値観をより重視して開発された同車は、インド国内で販売する予定。なお、「オートエキスポ2016」には、コンパクトクロスオーバー「コンセプト イグニス」とプレミアムハッチバック「コンセプト バレーノRS」のコンセプトカー2台、マルチ・スズキの市販車、二輪子会社スズキ・モーターサイクル・インディアの125ccスクーター「アクセス125」なども出品される。
2016年02月03日舞台演出家・G2とパフォーマー・松尾貴史の演劇ユニット、AGAPE storeによる新作舞台『七つの秘密』が1月15日より東京・紀伊國屋ホールで上演中。【チケット情報はこちら】AGAPE storeは1998年の結成後、毎回多彩なゲストを迎え、中島らも、後藤ひろひと、倉持裕らの作品を上演。2010年に活動を休止していたが、一昨年活動を再開、同作が活動再開の第2弾公演。放送作家・映画監督としてマルチに活動する細川徹が脚本を務め、シルビア・グラブ、池田純矢、東加奈子、坂田聡、宮崎秋人、大高洋夫のキャストが松尾の脇を固める。物語の舞台はとある小さな会社。明かりの消えたオフィスで、何やら不審な動きをしているのは事務の市川(松尾)。そこに何も知らずにやってきたのは経理の川島(シルビア)。“一体なぜ、こんな時間に!? まさか自分の秘密を知られたのでは?”と互いに焦るふたり。その夜以降、ギクシャクするふたりの様子に、営業の黒木(東)は疑惑の目を向ける。そんな黒木と市川の会話をたまたま耳にしてしまった経理の鈴木(宮崎)。“えっ、あのふたりって…!?”しかし鈴木、そして課長の溝口(大高)や事務の勅使河原(池田)にもそれぞれ別の秘密があり・・・。開幕に際し、松尾は「ご来場、誠にありがとうございます。嬉しゅうございます。今回はまた、いつにも増してご覧いいただき後に何も残らない無農薬、有機農法のデトリックス公演です。もしチャンスがあれば二度、三度ご高覧頂きますと、さらにカタルシスを感じていただけることと信じて止みません。#拡散希望です」とコメントを寄せている。AGAPE store『七つの秘密』は1月24日(日)まで、東京・紀伊國屋ホール、1月29日(金)から31日(日)まで大阪・近鉄アート館で上演。現在、東京公演の当日引換券、大阪公演の前売り券が発売中。
2016年01月20日松尾貴史と演出家のG2が結成した演劇ユニット“AGAPE store”が5年ぶりに活動を再開して1年。復活公演の第2弾が、2016年1月に上演される。多彩な顔ぶれで紡ぎ出すのは、とある会社で繰り広げられる、秘密を抱えた男女7人の物語。その内容を、松尾とともに、キャストの池田純矢、宮崎秋人が稽古場で語ってくれた。題して『七つの秘密』なる舞台は、ちょっと面白いことになりそうだ。AGAPE store『七つの秘密』チケット情報1998年に結成して以来、コメディ、翻訳劇、ホラーもの、時代劇など、あらゆるスタイルで上演を続けてきたAGAPE storeが、今回脚本に迎えたのは、コントユニット「男子はだまってなさいよ!」主宰の細川徹。松尾曰く、「僕もG2も年齢を重ねると知らず知らずのうちに重くなってしまうので、ポップでナンセンスでサブカルの匂いのする作風の方がいいなと」細川に依頼。でき上がったのは、それぞれに抱えている秘密が連鎖して、人間関係に大混乱が生じ、「いい大人がバカな状況に陥って、ただただ大人ってダメだなぁと思う芝居(笑)」(松尾)である。確かに、池田演じる“自分をカッコいいと思っている男”や宮崎の“真面目だが存在感が薄い男”など、キャラクター設定だけでもおかしみが漂う。だが、だから演じるのは難しいと池田と宮崎は声を揃える。「いい意味で何も考えずに表面的に楽しめる作品だからこそ、そこへ到達するまでには迷路がいっぱいあって。でも、お客さんにはその難しさは一切感じさせずにただ笑ってもらいたいので、役者としてはかなり頑張らないといけない」と池田が言えば、宮崎は「笑いというものに向き合うのも、こういう小劇場の芝居をやるのも初めて。これまでは熱くエネルギーを出して伝えるようなお芝居が多かったので、肩の力を抜いてその場にいられるようにならないと」と自らを鼓舞。松尾が「特筆すべきダメさ」と語る役をどう見せるのか楽しみである。AGAPE storeでは、「ゆるく楽しめるものを」と考えている松尾。今回も「社会的なメッセージもなければ、明日から頑張って生きようと思うようこともない(笑)」と強調する。「ただ、くだらないことで笑っていられるというのは、自由で平和な証。どんどん“物言えば唇寒し”になっていくなかで、こんなふうにいろんな価値観がある世の中っていいよねという認識が広がっていくことも、表現の役割のひとつじゃないのかなって、ぼんやりと思ってるんです」。年明けから笑える幸せを、ぜひ噛みしめてほしい。公演は1月15日(金)から24日(日)まで東京・紀伊國屋ホール、1月29日(金)から31日(日)まで大阪・近鉄アート館にて。チケット発売中。取材・文:大内弓子
2015年12月28日スズキは25日、幕張メッセで1月15日~17日の期間に開催される「東京オートサロン2016」の出品概要を発表した。今回の同社ブースでは、新型「アルト ワークス」をベースとした「アルト ワークス GP」を出品。同車は、二輪の「FIMロードレース世界選手権(MotoGP)」に参戦する「チームスズキ エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)」のワークスマシンをイメージし、MotoGPのカラーリングにカーボン製のボンネットを採用するなど、レーシーなイメージにまとめたカスタマイズモデル。MotoGP車両と合わせて展示される。また、「第44回東京モーターショー2015」に参考出品した小型乗用車「イグニス」をベースに、カヌーなど水辺のアクティビティーを好むユーザーを想定した「イグニス ウォーターアクティビティーコンセプト」や、ロッククライミングなどのアクティブな活動をイメージした「ハスラー ラフロードスタイル」を出品。その他にも、小型乗用車では「ソリオ バンディット(新型)」「エスクード(新型)」「イグニス」、軽乗用車では「ハスラー」「スペーシア」「アルト ワークス(新型)」が展示される予定。
2015年12月25日スズキは21日、軽乗用車「ワゴンR」に特別仕様車「FXリミテッド」を、「スペーシア」に特別仕様車「Gリミテッド」を設定して発売した。ワゴンR 特別仕様車FXリミテッドは、ワゴンR「FX」をベースに、スズキ独自の低燃費化技術「S-エネチャージ」を搭載して、軽ワゴントップレベル133.0km/L(JC08モード走行)の優れた燃費を達成。さらに、ISG(モーター機能付発電機)のスターターモーター機能による、静かでスムーズなアイドリングストップからのエンジン再始動を実現して快適性を高めた。外観はルーフエンドスポイラーと14インチアルミホイールなど装着し、黒基調の内装にシルバーの加飾を施して上質な印象としている。スペーシア 特別仕様車Gリミテッドは、スペーシア「G」をベースに、2つのカメラを採用したステレオカメラ方式の衝突被害軽減システム「デュアルカメラブレーキサポート」を搭載して安全装備を充実。ワンアクションパワースライドドア(後席左側)や、運転席シートリフターなどを装備して利便性を高め、メッキフロントグリルをアクセントに加えた外観と黒基調の内装色により質感も高めた。価格は、ワゴンR 特別仕様車FXリミテッドの2WD車が121万5,000円、4WD車が133万5,960円。スペーシア 特別仕様車Gリミテッドの2WD車が139万8,600円、4WD車が151万9,560円(いずれも税込)。
2015年12月21日スズキはこのほど、同社の軽乗用車「アルト」と「アルト ラパン」が、日本自動車研究者ジャーナリスト会議(RJC)が主催する「2016年次 RJC カー オブ ザ イヤー」を受賞したと発表した。1979年の発売開始から36年の歴史を持つ「アルト」にとって、このたび初の「RJCカー オブ ザ イヤー」の受賞となっている。RJCの受賞理由としては、新設計プラットフォームによる軽量化と、それに伴う操縦性や燃費の向上、プラットフォームと足の良好なバランスによる高いコーナリングの安定性、スポーティモデルの「RS」やファッション性の高い「ラパン」といったモデルバリエーションの多さ、基本性能の高さと選択肢の多さが挙げられている。8代目となる新型「アルト」は2014年12月22日に発売。2015年3月11日に「アルト ターボRS」、6月3日に「アルト ラパン」を追加し、新型「アルト・シリーズ」の累計販売台数は約9万4千台となっている。25回目を迎えた「RJCカー オブ ザ イヤー」は、2014年11月1日から2015年10月31日までに発表された国産車を対象に、RJC会員の投票によって実施。11月2日に「6ベスト」が選出され、その中から11月10日の投票によって「2016年次 RJC カー オブ ザ イヤー」が決定した。
2015年11月13日スズキのインド子会社マルチ・スズキは26日、新型小型車「バレーノ(Baleno)」をインド国内向けに販売開始するとともに、世界各国へ輸出するとを発表した。バレーノは、スズキが2015年9月のドイツ・フランクフルトモーターショーに出品した、ダイナミックでエレガントなスタイリング、最適なパッケージング、高いパフォーマンスを調和させた新しい小型車。インド国内向けモデルには、1.2Lガソリンエンジンと1.3Lディーゼルエンジンを搭載している。マルチ・スズキでは、同車をプレミアムハッチバック車として、プレミアム車の新販売網「NEXA」にて26日より販売を開始した。「NEXA」で取り扱うプレミアム車としては新型クロスオーバー「S-CROSS(エスクロス)」に次いで2車種目となり、バレーノの投入によりインド市場でのさらなる拡販を図っていく。なお、2015年4月から9月の上半期におけるマルチ・スズキのインド市場における卸販売台数は628,963台(前年比113%、乗用車市場のシェアは47.3%)となった。スズキは、このバレーノをグローバルカーとしてマルチ・スズキのマネサール工場で生産し、欧州をはじめとする世界各国へ順次輸出していく計画。
2015年10月27日スズキは、ドイツのフランクフルトで15日から開催された『第66回フランクフルト国際モーターショー』(一般公開は17日~27日)にて、新型コンパクトカー「バレーノ(Baleno)」を発表した。バレーノは、スタイリッシュなデザイン、広い室内空間、新技術を調和させた、同社が考える理想のコンパクトカー。高剛性で軽量な新プラットフォームを採用し、燃費・操縦性・安定性を向上しながら、高レベルの安全性と快適性を達成している。パワートレインは、新開発1.0L直噴ターボガソリンエンジン「BOOSTERJET(ブースタージェット)」、1.2L「デュアルジェット エンジン」、マイルドハイブリッドシステム「SHVS」を搭載した1.2L「デュアルジェット エンジン」の3種類をラインアップした。エクステリアは、「Liquid Flow(リキッドフロー)」をテーマにデザインし、車両全体に流れるような線や面を施すとともに、全高を抑え、全幅を広くとったスポーティーでありながらも優雅なスタイリングとした。インテリアは、前席ショルダールームと後席レッグルームに十分なゆとりを確保し、多彩なアレンジが可能な荷室スペースはクラストップの355Lの容量を確保している。そのほか、ミリ波レーダー方式による衝突被害軽減システム「レーダーブレーキサポート」や、レーダーで前方車両との距離を測り自動で加減速するアダプティブクルーズコントロールのほか、車とiPhoneを連携させるApple CarPlay対応のスマートフォン連携ディスプレイなどの先進技術を採用する。
2015年09月16日スズキは31日、二輪車ユーザー向けiPhone用無料アプリ「ツーリングメッセンジャー」のサービスを開始した。「ツーリングメッセンジャー」は、ライダー同士のコミュニケーションを楽しく手軽にサポートすることで、二輪車の楽しさを広げていくことを目的に開発されたアプリ。同アプリは、3月に開催された『第42回東京モーターサイクルショー』に参考出品し、来場者から寄せられた意見をもとに、視認性が高く、大きなデザインのボタンに変更するなど操作性を改善したもの。ツーリング参加者の「位置と状態」の表示や、他のライダーにも勧めたいツーリングスポット等の情報発信機能を搭載している。具体的には、地図画面上でツーリングルートを設定して事前登録した仲間をツーリングイベントに招待すると、参加者はツーリング中にお互いの現在地を地図上で確認でき、「休憩中」や「道に迷った」などの自分の状態を示すアイコンメッセージ「つぶやき」を発信できる。また、ツーリング中に発見した絶景ポイントなど、他のライダーに勧めたい場所にアイコンメッセージ「足あと」を残すことで、全国のユーザーとの情報共有が可能となっている。画面デザインは、ツーリングに特化したシンプルで分かりやすいものとなっており、ボタンを大きく表示してグローブをしたままでも簡単な操作で「つぶやき」や「足あと」を発信可能な設計としている。対応はiOS 8.0以降となり、ダウンロードは無料、携帯電話の通信料金は利用者の負担となる。また、通常のグローブではタッチパネルが反応しない可能性があるため、スマートフォン操作対応グローブを推奨している。
2015年08月31日スズキは8月26日、小型乗用車「ソリオ」と「ソリオ バンディット」を全面改良し、販売を同日より開始すると発表した。今回の全面改良では、軽量かつ剛性の高い新開発プラットフォームを小型乗用車に初めて採用し、コンパクトなボディーサイズながら室内空間を大幅に拡大した。また、高圧縮比化で熱効率をさらに向上させた新開発のK12C型デュアルジェットエンジンとマイルドハイブリッドの搭載に加え、100kgの軽量化を実現したことにより、27.8km/lの低燃費と力強い走りを達成した。さらに、乗降性を高めた後席両側スライドドアや利便性が向上したリヤシートをはじめ、広い荷室と豊富な収納スペース、全方位モニター付メモリーナビゲーションの設定など、使い勝手や快適性も向上。デュアルカメラブレーキサポートをはじめとする安全技術を搭載するなど、「取り回しやすさと広さ」、「燃費性能と走り」、「使い勝手と快適性」、「安全性能」が追求されている。メーカー希望小売価格は「ソリオ」が145万4760円~196万7670円で、「ソリオ バンディット」が182万5200円~195万1560円となっている。
2015年08月27日スズキは20日、軽トラック「キャリイ」を一部仕様変更して燃費を向上させたほか、5速オートギヤシフト(5AGS)車の2速発進モード追加やボディー表面積の100%を防錆鋼板とするなど、実用性をさらに高めて発売した。今回の一部仕様変更では、エンジン制御の変更等によって全車の燃費が向上。5AGS車には2速発進モードを追加し、空荷時や軽積載時のよりスムーズな発進と快適な乗り心地を実現した。ルーフパネルにも防錆鋼板を採用したことで、ボディー表面積の100%が防錆鋼板となり、防錆性能の向上も果たしている。また、左右2カ所の平シート用フックを採用し、リヤゲート中央に荷台フックを追加したことで、作業性を向上し、積荷をより安定して固定できるようになった。シートクッションの大型化により、乗り心地も向上している。キャリイの価格(特装車シリーズを除く)は、68万4,720円~116万7,480円(いずれも税込)。なお、キャリイ特装車シリーズにも同様の仕様変更を施したほか、新たに「リフトダンプ」を設定して10月の生産開始を予定している。
2015年08月20日占いにすがる私は間違っていますか?
望まれて生まれてきたあなたへ
結婚3年目に夫婦の危機!?