ベストセラー作家・伊坂幸太郎の同名小説を、『愛がなんだ』の今泉力哉監督が三浦春馬と多部未華子を迎えて映画化する『アイネクライネナハトムジーク』。この度、斉藤和義書き下ろしの主題歌「小さな夜」映画版特別ミュージックビデオが、初公開映像とともに解禁された。今回解禁となったのは、映画の中でもキーとなる主題歌「小さな夜」の映画版特別MV。仙台駅前で主題歌「小さな夜」を歌うストリートミュージシャンの斉藤さん(こだまたいち)の前で、主人公・佐藤(三浦春馬)と紗季(多部未華子)が初めて出会うシーンから始まる映像は、同じ会社に勤める佐藤と藤間(原田泰造)、美容師の美奈子(貫地谷しほり)とその常連の香澄(MEGUM)、佐藤の大学時代からの親友・一真(矢本悠馬)とその妻の由美(森絵梨佳)、娘の美緒(恒松祐里)、そして美緒の同級生の和人(萩原利久)などが続々と登場。その中には初公開映像も含まれ、愛と驚きに満ち溢れた“出会い”を交差させていく登場人物のキャラクターがより明らかに。その登場人物たちの“小さな日常の奇跡”を彩る主題歌「小さな夜」は、斉藤さんの書き下ろしであり、その歌詞は登場人物たちの心情にシンクロし、映画をさらに盛り上げていく。原作者・伊坂氏と運命的な絆で結ばれ、原作の始まりに関わった斉藤さんだからこそ書き下ろすことのできた楽曲と劇中映像のコラボレーションは、生まれるべくして生まれた、心震わせるものとなっている。また、解禁されたMVでも仙台の街風景が魅力的に映し出されている本作は、「第6回仙台シネマ」に認定。仙台市により、「新規の映画作品で、仙台市を舞台としてロケーション撮影を実施し制作されるなど、特に仙台市の観光振興及びシティセールスに資すると認められるもの」を基準として認定される「仙台シネマ」は、本作で6作品目。過去には『重力ピエロ』や『ゴールデンスランバー』『ポテチ』など、伊坂氏原作の作品も認定されてきた。認定理由は「仙台在住の伊坂幸太郎氏の同名小説を原作とし、原作の舞台でもある仙台でオールロケにより撮影された本作品は、仙台の街の風景全体が映画の重要な要素となっており、本市のプロモーションに大きく貢献されることが期待される」とされており、宮城県先行公開に向け、地元・仙台での盛り上げも期待されている。『アイネクライネナハトムジーク』は9月20日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。9月13日(金)より宮城県先行公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アイネクライネナハトムジーク 2019年9月20日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2019「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会
2019年08月09日アイドルグループ・V6の年上ユニット20th Century(トニセン)の坂本昌行、長野博、井ノ原快彦が27日、主演舞台TWENTIETH TRIANGLE TOUR vol.2『カノトイハナサガモノラ』公開ゲネプロに登場し、取材に応じた。同作は「ソウル・ターミナル」と呼ばれるライブハウスのような空間を舞台に、サカモト、ナガノ、イノハラの3人が歌を歌いながら様々な想いを呼び起こしていく。御徒町凧が作・演出を務め、トニセンの楽曲や新曲を織り交ぜた新たな舞台表現に挑んだ。舞台に坂本の恋の話も出てくるため、実際のところを聞かれると、坂本は「唐突だなあ」と苦笑し、井ノ原が続けて「唐突ってどういう字だっけ?」と、作中のセリフを再現。井ノ原は「セリフでごまかしてるんじゃないよ」とつっこみつつ、「それを今、ここで言うはずがないじゃないですか」とフォローする。さらに井ノ原は「坂本くん、ワンちゃんを飼っているんですけど、本当にみんなの集まりだったり、どんなに偉い人との食事でも、『ちょっと1回帰って、餌あげてくるんで』と、餌あげてから来る! むちゃくちゃいい飼い主ですよこれ! みなさんおすすめですよ!」とアピールし、長野は「飼われたい方(向け)?」と驚く。レポーターから「餌をあげに帰るということは彼女がいないのでは」とつっこまれると、井ノ原は「それ言っちゃうとミステリアスじゃなくなっちゃうから。やっぱうちのマサはミステリアスなとこ残しておきたいから」と牽制した。もはや恒例とも言えるレポーターとの攻防に、坂本は「この2人は落ち着いたからいいですよねえ! 四面楚歌だここは」と、すでに結婚している長野と井ノ原を羨む。井ノ原が「恋をするなら坂本昌行ですからね」と言うと、坂本は「みなさんにも心配してもらうのは嬉しいんですけどね」と苦笑。しかし井ノ原は「心配じゃない、心配じゃない。『ミステリアスなマサを見ていたい』って、みんなそう思ってる。心配なんて誰もしてない」となぜか力強く断言した。V6のメンバーでは6人中4人が既婚者となったため、坂本は「どんどん三宅健くんとの仲が深まってますね」と独身仲間との絆を深めている様子。「おとといも電話来ました」と明かしつつ、井ノ原が「どんな話するの?」と尋ねると、「教えない」とニヤリ。「電話来ました。びっくりしました。寂しいんじゃないですか、あいつも」と答え、井ノ原は「言い方もかっこいいよね!」と褒めていた。メンバーの観劇事情について、井ノ原は「健はドラマやってるからわかんないけど、だいたい来てくれますね。(森田)剛が来てくれるってなると、相当ラッキーだよね。『今回森田さん来てくれたんだよ!』って気持ちになる」と説明し、長野も「わかる」と同意。「岡田(准一)もだいたい来てくれるから。前回も来てくれたし」と期待した。
2019年07月27日7月26日(金)放送のフジテレビ系「ダウンタウンなう」は、人気企画「本音でハシゴ酒」に、「20th Century」の坂本昌行、長野博、井ノ原快彦、俳優の小林稔侍をゲストに迎えてオンエア。さらに森山直太朗や高橋ひとみ、麻生祐未らもVTRで登場し番組を盛り上げる。「V6」の年長メンバー3人で構成された「20th Century」。ユニットとして「オレじゃなきゃ、キミじゃなきゃ」などの楽曲を発表しているほか、メンバーの坂本さんは『ターザン』で吹き替え出演と日本語版主題歌も担当したほか、近年はミュージカルでその歌唱力を発揮。長野さんは「ウルトラマンティガ」で主演を務めたほか、こちらも『サンダーバード』の吹き替えや数々の舞台で俳優活動を展開。井ノ原さんは映画『ピカ☆ンチ』シリーズをはじめ10年以上にわたり続く「警視庁捜査一課9係」シリーズや「特捜9」などのドラマはもちろん、「出没!アド街ック天国」の2代目MCとしても活躍中だ。今回「トニセン」の3人が、“V6デビュー秘話”や森田剛、三宅健、岡田准一の3人で構成される「カミセン(Coming Century)」との格差などを告白。井ノ原さんが明かす「V6」のCDジャケットにまつわる話からジャニーさんの“坂本くんだけ特別扱い”実話まで、いまだからこそ明かす数々のエピソードは必見。また『仁義なき戦い 頂上作戦』などの東映やくざ映画から「Gメン’75」「味いちもんめ」などを経て、数多くのサスペンスドラマや刑事モノに出演してきた小林さんは、高橋ひとみ、麻生祐未ら共演女優から“艶っぽい”行動をVTRで明かされ、MCの坂上忍も実際に目撃したという“ある行動”を証言。すっとぼけた様子でタジタジになっていく姿をお見逃しなく。「ダウンタウンなう」は7月26日(金)21時55分~フジテレビ系でオンエア。(笠緒)
2019年07月26日GENERATIONS from EXILE TRIBEが、ニューシングル『Brand New Story』をリリース。メンバーの数原龍友さんが、今回の曲で表現したもの、そして、今後挑戦していきたいことについて語りました。30歳の時、圧倒的な輝きを放っていたい。新曲のデモテープを聴いた瞬間、探し求めていた曲と出合えた手応えがありました。ビートがあり今っぽいけど、温かみもあり、それがEXILEらしい。今作のように歌が前に出る楽曲は表現遊びが楽しいのですが、特に“歌は楽しいな、いいな”とあらためて強く感じられた作品です。今は、次のツアーで昨年の完成度を超えていくには何をすべきかと考えている時間が、すごく楽しい。想像を超えないと熱狂には繋がらないから、誰も観たことのないものを作りたいです。ファンの皆さんは、思わぬところで僕たちを包んでくれることもあれば、逆に、こちらの気持ちがうまく伝わらないことだってある。でも、その経験を生かし、次の僕たちの形として提示していくわけだから、今のGENERATIONSは、ファンの皆さんが構築しているところが大きいと思います。そう、今年27歳になるのですが、30歳になった時に圧倒的な輝きを放っていたいんです。やるべきことをやりながら余裕のある、窮屈じゃない男。後輩に“数原さんは働いているけど遊んでいるし、いつ寝てるんだろう。あんなふうに自由に生きていきたいな”と思ってもらえれば嬉しいです。かずはら・りゅうと1992年12月28日生まれ。兵庫県出身。ボーカリスト。今はマリンスポーツに夢中。サーフィンと、湖でレイクサーフィンをやることにハマっている。シャツ 参考価格¥150,000中に着たカットソー 参考価格¥40,000(共にヴァレンティノ/ヴァレンティノ インフォメーションデスク)その他はスタイリスト私物ジェネレーションズ フロム エグザイル トライブ2012年にデビューした7人組ダンス&ボーカルグループ。アニメ映画『きみと、波にのれたら』の主題歌「Brand New Story」を収録したニューシングルが発売中。今年は5大ドームツアーを予定。※『anan』2019年7月24日号より。写真・酒井貴生(aosora)スタイリスト・吉田ケイスケヘア&メイク・寺本 剛(JYUNESU)取材、文・菅野綾子保手濱奈美重信 綾撮影協力・アワビーズ(by anan編集部)
2019年07月21日旅とグルメをテーマにしたバラエティ番組「火曜サプライズ」の7月2日(火)今夜放送回は、今週末公開の映画『Diner ダイナー』で主演を務める俳優の藤原竜也が出演。品川の立会川を舞台にアポなし旅を展開。さらにスタジオには「Kis-My-Ft2」北山宏光が登場する。蜷川幸雄に才能を見出され舞台「身毒丸」でデビュー。映画『バトル・ロワイアル』や『デスノート』などの映像作品でもその実力を発揮すると、「ST赤と白の捜査ファイル」や『るろうに剣心』シリーズをはじめ『僕だけがいない街』『22年目の告白 -私が殺人犯です-』など数々の作品で活躍し続ける藤原さん。今回藤原さんが番組MCのヒロミとともに訪れるのは、東京・品川区にある立会川。軒並みシャッターを下ろす商店街でまさかの4軒ハシゴを実現した驚異の交渉術と、3日間煮込んだ大根に激レア「まつたけのハチミツスープ」など隠れた美食の数々は必見。さらに藤原さんがいま一番だと認める俳優・竹内涼真について語るほか、立会川にゆかりのある坂本龍馬の顔はめパネルで決め顔も…今回も見逃せない超ディープロケが繰り広げられる。またスタジオには7月10日(水)にニューシングル「HANDS UP」をリリースする「Kis-My-Ft2」から北山さんがゲスト出演、ヒロミさん、山瀬まみ、青木源太アナウンサーらとのトークにも注目だ。今回のゲスト、藤原さんが主演する映画『Diner ダイナー』は全員殺し屋のダイナー<食堂>を舞台に繰り広げられるノンストップ・エンターテインメント。玉城ティナ演じるオオバカナコはほんの出来心で怪しいサイトのバイトに手を出したばかりに、とあるダイナーにウェイトレスとして売られる羽目に。そこは“殺し屋専用ダイナー”。藤原さん演じる店主・ボンベロは元殺し屋で天才シェフ。「ここは、殺し屋専用のダイナーだ。皿の置き方一つで消されることもある」…次々と現れる一筋縄ではいかない凶悪な殺し屋たち。毎日が極限状態の最高にブッとんでいる世界に放り込まれたカナコの運命は!?窪田正孝、本郷奏多、武田真治、斎藤工ら個性派キャストが共演し、映像化不可能と言われた平山夢明による小説を蜷川実花がメガホンを取って映画化した。『Diner ダイナー』は7月5日(金)より全国にて公開。「火曜サプライズ」は7月2日(火)今夜19時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年07月02日アイドルグループ・V6の坂本昌行が22日、東京・渋谷のBunkamura オーチャードホールでコンサート「ONE MAN STANDING 2019 The Greatest Symphony」の公開リハーサルを行った。この日から26日まで同所で開催される坂本昌行のコンサートは、2016年に行われた坂本自身初となるミュージカルコンサート「ONE MAN STANDING」の第2弾。今回は、舞台で様々な愛の形を演じてきた坂本が、「All of Love」をテーマに女心を歌で表現し、張り裂けそうな愛や一途な想いなど、繊細な女心のつまった楽曲にチャレンジする。本番前に行った公開リハーサル後に、報道陣向の取材に応じた坂本は「再びこうやって同じ場所に立つことができました。オーケストラの方もさらにパワーアップしてこんなに幸せなことはありません」と3年ぶりの開催に満足げ。コンサートでは女心を歌った曲を披露することになり、「歌詞を読んでいるうちに『女性ってこんなこと考えているんだ!』と僕の中で解釈し、女心が少しだけわかった気がします」と話しつつ、「前回同様に素晴らしいオーケストラや素晴らしい仲間とともにオーチャードホールで女心を歌いますので、その時間に浸っていただけたらと思います」とアピールした。坂本が所属するV6は、来年でデビュー25周年を迎える。「正直僕らは活動の機会がなくてソロ活動が多いので」としつつ、「スタッフの皆さんが支えてくれましたし、ファンの皆様が応援してくれた結果の25周年。心からありがとうという思いをファンの方にお伝えしたいですね」と感謝の言葉。また、同コンサートで披露する楽曲は"女心"をテーマにしたものが多いことから、「愛の理解力は?」と質問されると「そればっかしは自問自答ですね。歌いながら、どうなんだ?と(笑)。答えが出てこないですね。僕のここ(隣り)は空いているんですけど」と話していた。
2019年05月23日「嵐」チームとゲストチームが体感型ゲームで対戦するフジテレビ系「VS嵐」。その5月16日(木)今夜のオンエアに「V6」坂本昌行がゲスト出演する。坂本さんはプラスワンゲストとして「嵐」と共に、「アンジャッシュ」児嶋一哉ら「チーム人力舎」と対決する。今回「嵐」チームと対戦するのは、児嶋さんをはじめ「オアシズ」大久保佳代子、「アンタッチャブル」山崎弘也、「東京03」豊本明長、飯塚悟志、ゆってぃ、いかちゃん、川井ら人力舎のメンバーで構成された「チーム人力舎」。こだわりまくりの「ONE PIECE」コスプレに身を包んでの登場も見どころだ。そんな個性派揃いの「チーム人力舎」に対抗すべく「嵐」がプラスワンゲストとして迎えた坂本さんは、1988年ジャニーズ入りすると、「TOKIO」城島茂、国分太一らとともに平家派として当時人気絶頂だった「光GENJI」のバックダンサーなどを担当、その後1995年に「V6」としてCDデビュー。並行して「PLAYZONE」や名作映画をミュージカル化した「シェルブールの雨傘」など舞台でも活動。近年は「フランケンシュタイン」や「ON THE TOWN」などのミュージカルでその歌唱力が高く評価されている。今回坂本さんは「ピンボールランナー」でランナーに挑戦。また特別対決「擬音de嵐」では出されるイラストや写真を見て思い浮かべる擬音を、チーム内でどれだけ同じものにそろえられるかを競うほか、「ボンバーストライカー」などで熱戦を繰り広げる。面白さと迫力が融合したバトルをお見逃しなく。今夜プラスワンゲストで出演した坂本さんは5月22日(水)~26日(日)の5日間にわたりBunkamuraオーチャードホールにてミュージカルコンサート「ONE MAN STANDING 2019 The Greatest Symphony」を開催する。これは2016年に開催され好評を博した「ONE MAN STANDING」の第2弾となるもの。今回は日本の女性シンガーのヒット曲を中心に様々な楽曲を服部克久をはじめ、ボブ佐久間に羽毛田丈史といった日本を代表する音楽界の巨匠たちが大胆アレンジ。オーケストラをバックにコーラスとダンスのスペシャリスト達で結成された“MASA Friends”カンパニーとともに、「All of Love」をテーマとして坂本さんが繊細な女心のつまった楽曲を歌い上げる。「VS嵐」は5月16日(木)今夜19時~フジテレビ系でオンエア。(笠緒)
2019年05月16日25歳のつかこうへいが当時最年少で岸田國士戯曲賞に輝いた、代表作『熱海殺人事件』。1973年の初演以降、幾度となく上演が繰り返される不朽の名作が平成最後の節目に『熱海殺人事件 LAST GENERATION 46』と銘打ち上演される。演出はつかこうへいの懐刀、岡村俊一。大阪城公園内に誕生した新劇場COOL JAPAN PARK OSAKATTホールで行われた最終舞台稽古の模様をレポートする。「熱海殺人事件 LAST GENERATION 46」チケット情報タキシードを着た東京の部長刑事が自分の美学を貫き、三流の殺人犯を“一流の犯人”に仕立てる破天荒な物語。大音量のチャイコフスキー「白鳥の湖」を合図に、のっけから部長刑事が電話口でがなりたてる。足元にはスモークがたかれ、真っ赤な背景にピンスポットを浴びた部長刑事のただならぬ存在感。そこへ、富山では名の知れた田舎刑事が赴任してくると、手渡す書類を寸前で床へ落とし「拾ってください」と上から目線。すかさず「テーマは愛!」と高らかに宣言するや、納得いく殺人の“シナリオ”を完成させるよう田舎刑事に迫るのだった。かくして賄賂に偽造、でっち上げもお手のもの。「我こそルール!」と無法地帯と化した警察所内で、真剣勝負のシナリオ合戦が始まる。愛人婦人警官、張本人の犯人も加わり、丁々発止のやり取りから浮かび上がるのは、各々の過去。どうしようもない生い立ちや貧乏、差別が彼らの人生に暗く影を落としているのが分かる。そこに愛が絡むと、人間はつい衝動的な言動に駆り立てられるのかもしれない。とはいえ、実人生がそうであるように、しみったれた感傷も長くは続かない。劇中には小ボケからコント仕立ての笑いまでが次々に差し込まれる。心を射抜く爆音のBGMにきらめく閃光、宙に舞う大量の花びら。愛も憎も盛り込んだ文字通り目まぐるしい展開、このトゥーマッチ感こそつか戯曲の真骨頂だ。木村伝兵衛部長刑事には、歴代最年少の24歳で同役に抜擢されて以降、3年連続で主演を務める味方良介。美しいビジュアルに堂々とした佇まい、何より膨大な台詞量にもスピード感を損なうことなく明瞭に言葉を届ける。荒唐無稽な戯曲を成立させる台詞回しが圧巻だ。愛人の水野朋子婦人警官には、元欅坂46の今泉佑唯。1st写真集が10万部超えのヒットも伊達じゃない初々しい存在感で本格女優デビューを飾っている。犯人の大山金太郎には新鋭ダンスボーカルユニット「lolエルオーエル」の佐藤友祐。殺しの再現で魅せる真に迫った演技は見もの。そして、田舎刑事・熊田留吉には、お笑いコンビNON STYLEの石田明。2016年『新・幕末純情伝』で坂本龍馬役を演じ、昨年は『熱海殺人事件』『火花』などに出演。味方にも劣らぬ台詞量で物語を牽引し、笑いのセンスも遺憾なく発揮している。公演は3月28日(木)から31日(日)までCOOL JAPAN PARK OSAKATTホール、4月5日(金)から21日(日)東京・紀伊國屋ホールにて上演。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2019年03月29日村上龍の小説をハリウッドで映画化、世界各国の映画祭を騒然とさせセンセーションを巻き起こした『ピアッシング』(原題:Piercing)が、6月に日本公開決定。併せて場面写真も到着した。主人公は自分の幼い娘をアイスピックで刺したいという衝動に駆られる男。彼はその衝動を抑えるため、SM嬢をホテルに呼び出して殺害する計画を立てる。しかし、計画は滑稽なほど思い通りにはいかない。ホテルにやってきた女は、いきなり自分自身を傷つけて倒れこんでしまう。これはリアルな悪夢なのか、シュールな現実なのか?刃を外に向ける者と内に向ける者は、磁石のプラスとマイナスのように交わり、やがて共鳴していくのだろうか…。本作は、愛する者にアイスピックを向ける衝撃的なシーンで幕を開け、ラスト1秒まで緊迫感が持続する、殺人衝動を持つ男と自殺願望を持つ女を描く衝撃のサイコスリラー。原作から強烈なインスピレーションを受けたのは、米インディーズ界の新鋭ニコラス・ペッシェ。デビュー作『The Eyes of My Mother』が2016年のサンダンス映画祭で絶賛され、ファンタスティック映画祭の5部門を受賞。『呪怨』のリブート版に取り組むなど、日本文化を敬愛する監督が、今回洗練されたスタイルで原作のテイストを映像化した。出演には、「GIRLS/ガールズ」『ファースト・マン』のクリストファー・アボットと、『アリス・イン・ワンダーランド』シリーズでアリス役を演じたミア・ワシコウスカ。端整な顔立ちと静かな表情の中に抑えきれない狂気を混在させた男と、些細なことで壊れてしまいそうな危うさと美しさと孤独を抱えた女。2人が繊細かつ圧倒的な演技で魅せる。2018年のサンダンス映画祭では再び衝撃に包まれ、熱狂的な評価が徐々に拡散。スイスのヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭では国際批評家賞と未来イメージ賞の2部門に輝いたほか、世界各国で数多くの賞にノミネートされた話題作は、原作者の村上氏も大絶賛。また、劇中のインテリアに荒木経惟の写真を使い、和洋芸術の絶妙な親和性が作品に不思議な深みを与え、オリジナリティあふれる世界観を形作っている本作。到着した場面写真では、本作の世界観が少し覗くことができ、静かな怖さが感じられる。『ピアッシング』は6月28日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年03月28日アイドルグループ・嵐の櫻井翔が、広告キャラクターを務めるアフラック<新 生きるためのがん保険Days>最新CMで、音楽家の坂本龍一と共演することが21日、わかった。新CM「櫻井翔の取材ノ ート・坂本龍一『まさか、自分が』」編(30秒)は4月1日から全国で放送される。同CMはがんを経験された方のリアルな声を聞き、がん保険について語り合う「櫻井翔の取材ノート」の第3弾。全編ニューヨークで撮影を実施し、細かなセリフを決めず、坂本が"がん"と診断されたときの率直な気持ち、病気や仕事のことについて、ありのままを話す、ドキュメンタリー手法で描いた。撮影前、監督・CMプランナーから撮影手法の説明を受けると、「大丈夫かなあ」と、不安を隠せない坂本だが、「(櫻井は)しっかりしているから、撮影を引っ張ってくださいね(笑)」とお願いする。雑談を開始し、気づかれないようにカメラが回り始める撮影手法に、櫻井も「あれ? これもう始まってる?(笑)」と戸惑うも、がんに関することだけではなく、映画、音楽の話、教育、健康、トレーニング、海外の暮らしについてなど多岐に渡った。櫻井がNHK紅白歌合戦でピアノを弾き、震えるほど緊張したという話も飛び出した。CMでは坂本が中咽頭がんにかかった時のことを思い返し、「まさか自分が、という感じですね」「そのときほど強く生きたいと思ったのは生まれて初めてです」と語る。実は、ニューヨークに到着するまでの機内で 坂本出演のドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』を見ていたという櫻井は、映画の中で見ていた坂本が目の前にいるということで、冒頭は緊張していた、と振り返った。2011年からアフラックの広告キャラクターを務める櫻井だが、今回が初めての海外撮影。撮影前日、雪が降るニューヨークに到着した櫻井は合間の時間に少し散歩し、「全身星条旗に染まりました(笑)」と語る。撮影現場について「景色もそうですし、現地スタッフとの会話も英語なので、ああ、ニューヨーク、アメリカに来たなと実感しますね。撮影の合間にいつもとは違う景色を見ることで、非日常を味わえるので、この近年ではなかなかない、かなりリラックスして臨めた撮影ですね!」と、振り返った。撮影終了後、「改めての坂本へ聞きたいことはあるか」という質問に、櫻井は“坂本の創作のモチベーション”についてと答える。「アウトプットが続くと、自分の表現したいものが外に出ていってしまう ため、次作へのモチベーションをどう保っているのか」という櫻井の質問に、坂本は「やりたいことは、いつもたくさんあるから、自分を奮い立たせないとモチベーションがあがらない、ということはないですね」と回答。「仕事上、そしてSNSでも、普段否が応でも情報のインプットがどうしても多くなってしまいますよね。ただ、頭がいっぱいな状態では、何も自分から出ていかない。音楽を集中して制作するときは、メディアやSNSは見ない、“飢餓状態”を敢えて作り、自分から出てくるのを待つ。そういうことをしてます」と明かした。
2019年03月21日2月下旬、都内の高級住宅地に現れた1人の男性。2月6日に誕生日を迎えたばかりの福山雅治(50)だ。ニット帽をかぶった彼の向かった先、それは都内でも高い人気を誇る美容室だった。「カットが6千円でシャンプーとセットも合わせると1万円を超える高級店。これまでも、ファッション誌で活躍する有名スタイリストを数多く輩出しています。芸能人にもファンが多く、福山さんも常連だそうです」(ファッション関係者)それほどのカリスマ美容師とあれば、さぞかしヘアスタイルもキマっているはず。だが1時間後、店から出てきた福山を見てみると……。入店時とびっくりするほど変わっていない!セットはされているものの、1cmほどしか切っていないのではなかろうか?だが多忙の彼がそこまでして髪を切る陰には、“福山流の役作り”が隠されていた。「福山さんは、徹底した役作りをすることで有名。特に髪型から役に入ることが多いそうです。大河ドラマ『龍馬伝』(NHK総合)に出演した際も、撮影前から2年間髪を切らず普段から坂本龍馬になりきっていました。今回訪れたのは、4月から主演を務める連続ドラマ『集団左遷!!』(TBS系)のため。実に3年ぶりの連続ドラマとなり、初めて銀行員役を演じます。そこでお気に入りの美容師に頼んで、常に役と同じ髪型にしているそうです。そうすることで、クランクイン前から気持ちを作ることができるのでしょう」(テレビ局関係者)実際、福山は今回のドラマに並々ならぬ熱意でのぞんでいるという。「50代になってから初めてのドラマ出演のため、福山さんもいつも以上に気合いが入っているようです。今回演じるのが銀行の支店長役ということもあり、『自分が引っ張っていく!』と周囲に語っていました。企画段階からスタッフとも頻繁に意見交換を行い、そうした前向きな姿勢に現場の士気も上がっているそうです。近しいスタッフに『番宣にもたくさん出る!』と宣言しているそうですよ」(前出・テレビ局関係者)50歳になってもなお、輝きを増す福山。番宣出演ではきっと、こだわりのヘアスタイルが見られることだろう。
2019年02月28日3月に行われる世界フィギュアスケート選手権に初出場する坂本花織選手。金メダルの期待もかかる全日本女王の魅力を解き明かすべく、会いに行った。ヘタなら、“ヘタクソ~”って、怒られたほうが気持ちいい。昨年末に行われた全日本フィギュアスケート選手権の女子シングルフリースケーティング。最終滑走の重圧もなんのその、会心の演技で優勝し、初の全日本女王に輝いた坂本花織選手、18歳。一昨年の同大会では、五輪切符を掴んでいる。その、ここいちばんでの強さの秘密は、どこにあるのだろう。そう尋ねると、「お昼寝」という予想外の答えが返ってきた。「公式練習は朝が早いので、お昼寝して、散歩してっていうのが、ちょうどいい気分転換になって、ああいう結果が出ました。ハハハ」笑うと、目が細くなり、エクボが出る。「目は好きじゃないけど、これは好き」と、エクボを指して、また笑う。その飾らない、作らない素顔は、観ていて気持ちのいい演技に通じるものがある。フィギュアスケートを始めたのは、4歳の時。同時に水泳や陸上、モダンダンスも習っていたというから身体能力が高かったのだろう。「小学校2年生になる時、水泳を続けるかフィギュアスケートか、究極の選択を迫られて。当時は、水中で息を止めるのが、とにかくキツくてキツくて…。普通に地上で息をしたいなと思って」フィギュアを選び、以降、ひと筋。やめたいと思ったことはない。ジャンプの練習が大好きで、「失敗してコケても、ずっと笑っている感じ。まぁ、大半は先生(中野園子コーチ)に怒られているんですけど、ごくたまに褒められることがあって。そういう時はすごくうれしいし、新鮮な気持ちでまた頑張ろうと思える。私は、ヘタなら、“ヘタクソ~”って怒られたほうが気持ちいい。ヘンにお世辞言われると、“ウソやん”と思ってしまうので」実は、いまだに恥ずかしがり屋で、目立つのも好きじゃない。モダンダンスも、「恥ずかしすぎて」やめたぐらい。この日も、カメラを前に、時折、“あぁ、恥ずかし~”という表情をのぞかせる。「それでも、衣装を着ると、テンションが上がって、“私を観て”って思えるようになりました。観てほしいところは、う~ん、パワフルなジャンプです」女子シングルにも、高難度ジャンプ時代が到来しつつあるが、「新しいジャンプは、もうちょっと体重を落として、体幹を鍛えて、跳んでもケガをしないような体を作ってからやっていこうと思っています。中3の時にトリプルアクセルの練習中に、あと少しというところで骨折と肉離れを起こしてしまったので。いまは、できるジャンプの練習だけをしています」ステップを踏むかのように、軽々と跳ぶ、幅があって正確なジャンプは最大の武器。でも、それだけではない。坂本選手の演技には、観る者をグイグイ引き込む力がある。その魅力を引き出しているひとりは、昨シーズンからプログラムの振付をしているフランス人のブノワ・リショーさんだ。「ブノワ先生は、ひとつひとつの動きを大事にしなさい、って細かく、細かく振付してくださるんですけど、いままでとはまったく違う動きなので、とにかく難しい。何回やってもついていけない。ジャンプもスピンもない振付のところで転ぶし…。試合が終わるたびにアドバイスをもらうんですけど、厳しいし、まぁ、怖いです(笑)」現在は、3月20日から、さいたまスーパーアリーナで行われる世界フィギュアスケート選手権に向け、猛練習中だ。金メダルも十分狙えるが、本人は「金メダルを目指せば、(表彰台に)乗れるかな」。ちなみに4月からは大学生。フィギュア以外でやってみたいことは?と尋ねると、ずいぶん長いこと考えて、「強いて言えば、パーマかけたい。ゆるふわ、みたいな感じに。似合うかどうかわからへんけど」と。いまは大好きな競技のことで頭がいっぱいの18歳だ。さかもと・かおり2000年4月9日生まれ、兵庫県出身。ジュニア最後のシーズンで、世界ジュニアの表彰台に立ち、シニア1シーズン目から大活躍。平昌五輪でも6位入賞を果たす。好きな色は赤と青。「賢い友だち」を募集中。※『anan』2019年2月27日号より。写真・わたなべよしこヘア&メイク・吉田奈央取材、文・齋藤優子(by anan編集部)
2019年02月23日日本はもとより、世界各地で親しまれてきた“龍”の存在。いにしえより、人々はそこに大いなる“流れ”のイメージを託してきました。いま、あらためて龍の力を身近に感じ、取り入れるために生まれた“写龍”を通して、自らを取り巻く運の流れを見つめ直しましょう。よき流れを司る龍の力を自分の中に取り入れる。私たちの周りに、当たり前に存在する龍のイメージ。そこにはどんな意味があるのだろう?「古来、龍という概念は世界中に存在しました。そこには大きく2つの意味があります。一つは、アジアにおいて主流である、万物の大いなる“流れ”の象徴としての龍。そして、中東やヨーロッパを中心とした、“大切なものを守る”存在としての龍です」そう語るのは、絵師として全国各地の神社仏閣に龍の天井画を描き続けてきた斎灯サトルさん。曰く、龍の存在を身近に感じることには、「悪い流れに気づき、よい流れに乗る」効果があるという。「水や空気、人やお金、そして運、地球上のあらゆる流れを司るのが“龍”であり、その存在を意識し、自分のなかに取り入れるために生まれたのが、“写龍”という新しい文化。龍の姿をなぞることを通じて、よりよい流れのなかに自らの身を移すことができます」龍のパワーとつながることで、“流れ”に乗る力が身につく。龍のもつパワーはどこからきたもので、そしてなぜいま、私たちに必要なのか。龍と写龍を知るための、5つのお話。【龍の正体は、大いなる流れのシンボル】様々な形で描かれてきた“龍”。その歴史は古く、一説によると、アジアで最初に龍のイメージが生まれたのは、新石器時代の中国に遡る。「黄河流域に栄えたこれらの文明にとっては、治水が非常に重要でした。人々は黄河を生き物に見立て、治めるべき大いなる流れの象徴として龍=流のイメージが誕生し、浸透していったと考えられます」【龍=流を治めることで、運の流れが整っていく】地球上のあらゆるものに流れが存在するように、“運”そのものも流れを含む。「いい流れは加速していき、乱れた流れを放置すれば悪い出来事が続きます。昔の人々が大河の氾濫を治水で治めたように、悪いことが起こったときには、流れの途中にいることを意識し、そこから感謝と学びを得ることで、運の流れを整えることが必要なのです」【神社仏閣の天井画が持つ、もうひとつの龍の役割】天井画のモチーフとして神社仏閣に描かれている龍には、流れの象徴とは別の役割が存在する。「龍は水のシンボルでもあります。と同時に“大切なものを守る”存在でもあるため、火災から社殿を守り、ご本尊を守護するものとして天井画に描かれています。この役割を個人に照らせば、龍は自分自身の本質を守ってくれる存在ともいえます」【龍をなぞり、写し取ることで、そのパワーとシンクロする】写教や写仏がそうであるように、写し取ることで人は対象と一体になれる。同様に、なぞることで龍とつながる方法が“写龍”だ。「人は、意識しているものに近づいていきます。写龍においても、姿をなぞるうち、龍の存在が自身と同調し、その力が満ちていきます。結果、周囲を取り巻く流れを感じ、よりよい流れに乗ることができるのです」【自分を運ぶ大きな流れを意識すれば、人生も好転する】龍を通じて流れを意識することは、ひいては人生を好転させることにもつながる。「流れを感じることは、物事を点ではなく線で考えること。いまがすべてではなく、過去から未来へと移り変わる流れの全体を感じられる人は、失敗しても落ち込まず、成功しても驕らず、周囲にも感謝ができます。その姿勢は、人生を豊かにしていくでしょう」斎灯サトルさん天井画絵師。全国各地の神社仏閣の天井画を手掛け、個人の制作枚数としては日本一を誇る。創作活動のほか講演などでも活躍。著書に『写龍 しあわせの龍を呼ぶ本』(サンマーク出版)が。※『anan』2018年10月17日号より。イラスト・SANDER STUDIO取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2018年10月14日ドラマも映画もイケメンなしには楽しめない!今回、ご紹介する作品は、昭和の大文豪・江戸川乱歩の『少年探偵団』シリーズを原案にした、ミステリー映画『BD~明智探偵事務所~』。失踪した女子高生の謎に迫る本作で、名探偵・明智小五郎の助手として活躍する小林芳雄を演じた小澤廉さん(B2takes!)にお話をうかがいました。写真・黒川ひろみ 文・田嶋真理 ヘアメイク・金田紗世子【イケメンで観る海外ドラマ&映画】vol. 16天使の笑顔で魅了! 人気急上昇のマルチなイケメン『BD~明智探偵事務所~』の舞台は、日本のどこか。稀代の盗人・怪人二十面相と明智小五郎が攻防戦を繰り広げている、不思議な世界観が魅力です。小澤さんは日本テレビ『PON!』のお天気お兄さん時代に女子を胸キュンさせていた天使の笑顔を封印し、シリアスな演技を披露。小林を慕う井上一郎役の寺坂頼我さん(祭nine.)とともに、鋭い推理で女子高生失踪の謎に迫っていきます。ーー明智小五郎の助手・小林芳雄は、長セリフもあるシリアスな役です。役作りについて教えてください。小澤さん 小林はいつも冷静に振舞っていますが、セリフに感情が出てしまうシーンもあります。彼が明智先生に比べて、大人になりきれていない部分を出そうと心掛けました。ーーもっとも苦労したシーンは?小澤さん 謎解きを説明するときの長セリフです。感情で言えるセリフは自然に口から出てきますが、謎解きを説明するセリフはきちんと頭の中で理解しないと出てきません。役者としてやりがいのあるシーンでした。ーー小林とバディを組む井上一郎役の寺坂頼我さんを自転車の後ろに乗せて移動するシーンは、肉体的につらかったのでは?小澤さん 精神的にも肉体的にもつらいシーンでした。撮影スタッフと速度を合わせ、後ろに乗せている頼我くんの安全を確認し、周囲の歩行者や車にも配慮しながら、自転車を漕いで、セリフを言わなければならない。夜中2時頃の撮影で、一番長い距離を自転車で移動するシーンがあって。頼我くんを後ろに乗せて自転車を漕ぎ終わったら、立ち上がれなくなるほど疲れてしまったんです。頼我くんに「頼む、ちょっと無理だわ」とお願いして、帰りは僕が後ろに乗って、彼に自転車を漕いでもらいました。舞台裏にも僕らのバディ感は出ていたと思います(笑)。ーー小澤さんの女性ファンが悲鳴を挙げそうな拷問シーンの撮影はいかがでしたか?小澤さん あのシーンは、一番時間がかかった撮影かもしれません。服を脱がされて、鉄の椅子に縛られたままの姿なので、とにかく寒くて。椅子を温めるために、休憩のときもずっと座っていました。カットの声が掛かるたびに衣装さんがベンチコートを持ってきてくださったので、僕だけでなくスタッフさんも苦労したシーンだと思います。ーー“女性は変装の名人” というセリフがありますが、実生活ではそういう女性をどう思いますか?小澤さん 好きな人の前で男性がかっこつけるのと同じで、性格がコロッと変わる女性もアリだと思います。化けるのは、化粧がうまいわけですから、その方の努力の成果ですよね。ーー劇中のセリフ「自分の歩み方は自分で決めるんだ」は、とても印象的でした。小澤さんの歩みのポリシーは?小澤さん 僕は坂本龍馬の言葉「世の人は 我をなんとも 言わば言え 我が為すことは 我のみぞ知る」が好きで。周りがどんな意見を言っても、自分が何をしたいのかわかっていれば、何を言われてもいいという意味です。僕も同じ気持ちです。自分がやりたいことは、誰かに何を言われてもやり遂げたいと思っています。ーー小澤さんは、『仮面ライダー鎧武/ガイム』のラット役で俳優デビュー後、2.5次元俳優、お天気お兄さん、B2takes!としてのライブ活動、タレント業など多彩に活動されています。どのお仕事をやっているときが一番楽しいですか?小澤さん どのお仕事にもつらいこと、楽しいことがあります。こうやったらもっと良くなるんじゃないかと思ったことを実行した結果、褒めていただいたときは、このお仕事をやっていて良かったなと思います。ファンの方々には、どのような活動をしている小澤廉も応援していただけると嬉しいです。ーー『BD~明智探偵事務所~』には、小澤さんが所属しているエンターテイメント集団B2takes!のメンバーが総出演されています。小澤さん メンバーの存在はとても心強かったです。彼らがいたからこそ、頼我くんとW主演を務める責任感やプレッシャーをあまり感じずに演技ができました。メンバーに感謝しています。ーーこの映画の主題歌『Not Alone』を含む、ダブルA-sideシングルでB2takes!のメジャーデビューが決まったときのお気持ちは?小澤さん これまで活動してきた5年間が無駄じゃなかったんだ、と嬉しくなりました。これからは、これまで応援してきてくださった方々に少しづつ恩返しをしていきたいと思っています。『Not Alone』は、メンバーやファンの方々に向かって “ひとりじゃないよ” と歌いかける曲です。みんなで協力して事件の謎を解いていく、この映画の内容にも合っていると思います。ーー最後に、『BD~明智探偵事務所~』の見どころをお願い致します。小澤さん この映画は世代を問わず楽しめる、探偵エンターテイメントです。登場人物たちと一緒に推理しながら、観ていただきたいですね。インタビューのこぼれ話今年の8月12日に27歳を迎えた小澤さん。好みのタイプを聞くと、「外見には、内面の美しさが出ると思います。僕は内面からキレイな方が好きです」という答えが。“内面から醸し出す美” は、どんなときでも笑顔を絶やさない小澤さんにも通じるキーワードだと思いました!Information『BD~明智探偵事務所~』10月12日(金)よりユナイテッド・シネマ豊洲イオンシネマ名古屋茶屋イオンシネマ宇多津ほかにて全国順次公開出演:小澤廉、寺坂頼我ほか配給:キャンター©2018「BD~明智探偵事務所~」製作委員会
2018年10月10日NHK朝の情報番組「あさイチ」の8月3日放送回に、俳優の小栗旬が登場。出演作品の映像や幼少期の映像も紹介され、放送中は#あさイチがトレンド入り、「5歳の小栗旬がかわいすぎる」「朝から小栗旬さん観れて得した気がする」といったファンのツイートで沸いていた。今回番組では、映画『銀魂』や初ミュージカルに挑戦した「ヤングフランケンシュタイン」、男の色気たっぷりの坂本龍馬を演じている、現在放送中の大河ドラマ「西郷どん」の映像。そして女優・内田有紀に憧れて芸能界入りしたという幼少期から、これまでの様々な映像が流れた。現場の雰囲気は「すごくいい」と言う「西郷どん」で主演を務める鈴木亮平は、小栗さんと同い年。番組では、鈴木さんからコメント映像も流れ、鈴木さん曰く「恩人でありライバル」だという小栗さんのエネルギッシュな面が紹介。また「どんどん自分に興味がなくなってきた」と話す小栗さん。俳優業にとどまらない、監督やほかの俳優を引き合わせるプロデュースのようなことも好きなようで、「自分が『この人何かやったら面白いのにな』と思う人が色々な人たちの目に触れてったりするのを聞くとすごく嬉しくなる」といったコメントも。そして話題は、空知英秋原作による小栗さん主演の映画『銀魂2掟は破るためにこそある』に移り、つい最近完成版を観たという小栗さんは、“真選組”メンバーのシーンがすごかったと明かす。本作以外にもタッグを組む福田雄一監督からのコメント映像も番組内で流れ、「向上心すごい」と絶賛し、「唯一の休みに2人でゴルフに行く」といった仲良しエピソードも飛び出した。さらに、映画で共演する“小栗家の長男&長女”菅田将暉と橋本環奈についても話が及び、2人が小栗さんの子どもと遊んだという話しも登場。また番組冒頭、視聴者から寄せられた“人生の中で一番笑ったことは?”という質問に、“人生”というワードに困惑しながらも、「(最近)『銀魂』で僕と菅田くんと岡田将生くんと夜な夜な脇毛を剃りあうという謎の儀式を行った」と裏話が明かされた。そんな中、お笑い繋がりで“コケ方”を学びたいという小栗さんが、スタジオで様々なコケ方講座を受ける場面も。これを見た視聴者からは、「朝から小栗旬に何させてるw」「小栗旬が新喜劇のコケをw」「コケ芸を学ぶ小栗旬…シュールだろ!」「小栗旬がコケてるよ すごい貴重映像やん」と大きな反応が。また“共演したい俳優”については、「池松壮亮」を挙げた小栗さん。小栗旬×池松壮亮のタッグ実現にも期待したい。小栗さんが主演する『銀魂2掟は破るためにこそある』は、空知氏による大ヒット漫画を福田監督が映画化した『銀魂』の続編。昨年公開された前作は、2017年の実写邦画No.1の成績を記録し大きな話題に。続編となる今作では、原作でも人気の「真選組動乱篇」「将軍接待篇」を実写化。新キャストも加わり、前作よりもパワーアップした彼らに期待する声が多く寄せられている。『銀魂2掟は破るためにこそある』は8月17日(金)より全国にて公開。小栗旬、『銀魂』菅田将暉&岡田将生との“謎の儀式”を明かす「夜な夜な脇毛を…」(cinemacafe.net)■関連作品:銀魂2掟は破るためにこそある 2018年8月17日より全国にて公開©空知英秋/集英社 ©2018 映画「銀魂2」製作委員会
2018年08月03日多くの人の支持を集めることが人気のバロメーターである一方、常に評価の目にさらされる宿命にあるのが著名人たち。それぞれの職業観の中で、どのような言葉を支えにして苦境を切り抜けているのか。連載「わたしの金言」は、著名人たちが心の拠り所としている言葉を聞く。第9回は、監督、演出家、脚本家、俳優と多方面で異彩を放つ松居大悟氏。監督として9作目となる映画『君が君で君だ』(公開中)では、池松壮亮が尾崎豊に、満島真之介がブラッド・ピットに、大倉孝二が坂本龍馬になりきった男を演じ、自分の名前すら捨てた3人の生き様を超純愛エンターテイメントへと昇華させた。そんな松居氏にとっての金言は、7作目となる映画監督作『アズミ・ハルコは行方不明』で主演に起用した蒼井優の言葉。取材時に彼女が語ったことが、今でも心に残っているという。蒼井優と一緒に取材を受けている時、彼女の言葉が今でも残っています。ライターさんから、「松居大悟監督に何かアドバイスするとしたら?」と聞かれて、彼女はこう言いました。「とにかく、スタートラインに立って最初に歩き出した時の気持ちを持ち続けている人だと思います。それをずっと持ち続けてほしい。飛距離なんて、歩き続けていたらいくらでも伸びるから。伸ばそうとしないで、とにかく最初の気持ちを大事にし続けてほしい」色んなものを見てきたからこその意見。僕も初期衝動だったり、最初に作ろうと思った気持ちとかを忘れかけて迷走してダメになったりすることもあるので、その言葉は今でも深く胸の中に残っています。いくらの予算があるとか、キャストが誰とか、どんな原作でやるのかとか。実は、そんなことってどうでも良いんですよね。僕にとっての集大成ともいえる『君が君で君だ』は、そこを意識した作品です。一体どういうことなのか。確かめたい人は見てください。自分にとっての「金言」、実はもう1つあるんですが……うーん……。こういうところで言うと狙っているように思われてしまうので……胸の中に大切にしまっておきます。僕の中では終わってないので。片付けるみたいな感じになるのが、すごくイヤなんです。■プロフィール松居大悟1985年11月2日生まれ。福岡県出身。慶應義塾大学在学中に劇団ゴジゲンを結成。2009年の『ふたつのスピカ』(NHK)でドラマ脚本家デビュー。最近では、大ヒットシリーズ『バイプレイヤーズ』(テレビ東京系・17~18)を手がけた。2012年に映画監督デビュー作となる『アフロ田中』が公開された。以降は、『男子高校生の日常』(13)、『自分の事ばかりで情けなくなるよ』(13)、『スイートプールサイド』(14)、『ワンダフルワールドエンド』(15)、『私たちのハァハァ』(15)、『アズミ・ハルコは行方不明』(16)、『アイスと雨音』(18)。放送中のフジテレビ系『グッド・ドクター』(毎週木曜22:00~)では俳優として出演、J-WAVE『JUMP OVER』(毎週日曜23:00~)ではナビゲーターを務めている。
2018年08月01日●池松壮亮の言葉に「救われた」漫画や小説をもとに実写化される「原作モノ」が全盛の中、「絶対に観客の心をつかむ」という揺るぎのない気概でオリジナル映画に挑む人々を取材する連載「オリジナル映画の担い手たち」。第4回は、監督として9作目となる映画『君が君で君だ』(公開中)を手がけた松居大悟監督の、オリジナル映画への熱き情熱に迫る。同作では、池松壮亮が尾崎豊に、満島真之介がブラッド・ピットに、大倉孝二が坂本龍馬になりきった男を演じ、自分の名前すら捨てた3人の生き様を超純愛エンターテイメントとして描く。彼らは一人の女性に心を寄せ、密かに写真を撮ったり、彼女と同じ時間に同じものを食べたり、狭いアパートの一室から彼女の様子を見守っていた。しかし、そんなある日、彼女への借金の取り立てが突如彼らの前に現れ、3人の歯車が狂い出す。松居監督が長年温め続けてきたという本作。完全オリジナルラブストーリーとして1つの答えを導き出したが、「集大成」と語る本作を撮り終えた今、映画監督としては新たなステップを踏もうとしていた。○業界内で敬遠されがちなオリジナル脚本――本作は完全オリジナル脚本です。やはり、映画化までの道のりは大変でしたか?オリジナル作品は、自分のヤル気でグイグイ進めようとしても、できないことが多いです。この企画を考えたのは7年ほど前。東映ビデオさんと電通さんが英断してくださったおかげでギリギリ成立しましたが、それまでは何社も断られました。制作会社さんに呼ばれる時に、「何かありますか?」と言われたら真っ先にこれを出していたんですけど、「オリジナルなんですね」と興味を持ってくれない人ばかりでした。『君が君で君だ』は、本当にずっとやりたかった作品です。監督作としては9作目。局側の意向などでオリジナルを担当することはありましたが、持ち込んで映画化できた作品はこれが初めてになります。2011年に舞台をやって、そこで観に来た方が数年後に映画に携わっていたこともあって勧めてくれて。「仲間が一人いる」というのはすごく心強くて、踏み切れました。――やっぱり、「オリジナル」というだけで敬遠されるものなんですか?そうですね。あとは共感性が求められますし、内容よりもキャストイメージの方が重視されます。でも、映画で共感は重要ではないと思っています。共感を求めるなら、テレビドラマを観てほしい。ドラマで主人公と同じような感情になったり、SNSで盛り上がったり。視聴者間で共有するのは良いことだと思うんですけど、映画館でみんなが同じ感情になる必要は僕はないと思います。今回に限らず、映画においては常に考えていることです。――確かに、今作の試写では賛否いろいろな意見があったと聞いています。批判は落ち込みますけどね。すべての声を忘れないようにしてるんですが……。――池松壮亮さんが完成披露の舞台あいさつでおっしゃっていましたが、上海映画祭で「こんな映画公開できない!」と言われたのは本当なんですか?はい、役人の方から。僕らにというより、上海映画祭のプログラマーに向けた言葉です。でも一人だと落ち込むんですけど、『君だ』チームってそれを面白がってくれるんですよね。池松君が舞台挨拶でそういうことを言ってくれたおかげで、僕もちょっとだけ救われました(笑)。○日本映画で描かれてきた「恋愛」への違和感――映画で描かれる「恋愛」と比べると異色ですが、これも1つの恋愛観だと感じました。日本映画における恋愛や愛情の描き方は腑に落ちないところがあって。思いを伝えて、両想いになるということがもちろん正しいんですが、それが「すばらしいこと」の方に行けば行くほど、「思いを伝えられない人」を無視しているような……映画として光を当ててないのがすごくイヤだなと。描くものが価値があって、描かないものが価値がない。そういう流れが、僕はあまり好きじゃない。だから、批判があっても作りたいと思ったし、少しでも興味を持ってくれた人の心に残り続けたらいいなと。「こんなものダメだ!」と言った人はそのあと考えなくなるだろうから、そんな方々を相手にしている場合じゃないなと思います。――作品における「恋愛」の描き方、恋愛観は学生時代にもヒントがあると思いますが、どのような青春だったんですか?中高男子校の進学校に通っていたのですが、当時は周りの学校からナメられていました。カツアゲもされまくるし(笑)。女子高生にも「キモイ」と言われることがあって、存在否定されているような中高時代でした。大学で上京しますが、そこは逆に華やかすぎて馴染めず、演劇サークルはみんな声小さくて猫背だったので、居心地いいなと思ってそこに入りました。大学時代はすごく楽しかったですよ。●「ストーカー映画だ!」と批判する人に伝えたいこと――舞台をはじめ作品づくりの柱、根底にあるのはやはり恋や恋愛なんですか?20代前半ぐらいは自己愛が半端じゃなかった。誰のことも信じられないし、自分のコンプレックスとか苦しいことをいかに掘り下げて描くことばかりやっていて、他が見えてなかった。それの究極の形が今回の映画なんですけど、20代後半からは割とどうでもよくなってきて、最近ではみんなで作ることの方がいいなと思いはじめています。――それは年齢的な変化なんですかね。20代の頃には見えていなかった景色が見えてきて、人と作るってこういうことなんだと思ったときにすごく有機的になりました。「作ることは楽しい。だから作りたい」という原点を思い出したんですよね。なぜ、苦しむことが正しいと思ってたんだろう……。きっと「何者か」になりたすぎて、耳をふさぎ続けていた。そして、自分に自信がないから、追い込むことで自分を保つしかなかった。今ではそう思います。――何よりも劇中での池松壮亮さん、満島真之介さん、大倉孝二さんのやりとりがすごく熱量があって楽しそうでした。現場は熱くてつらかったですけど(笑)。殺伐としていましたが、生産的ではありました。これを思いついて脚本を書いていた当時と、撮っていた去年で違う。去年撮っていた時と、公開を迎えた今もメンタルがだいぶ違っています。――現時点のメンタルで、今作はどのような位置づけですか?自分にとってのすごくマイノリティな部分とか、光の当たらない人たちをとにかく真剣に見つけて、描こうとしているという意味で、「なんか優しいな」と思います。今の僕にはできない。今は……こんなニッチなことをせずに、普通にみんなが共感できるような作品を作りたいとも思います(笑)。――映画づくりのスタンスはそうやって変化していくものなんですね!たぶん、自分にとって集大成だったからだと思います。これで自分を貫いて、その後に『バイプレイヤーズ』をやって、それですごく肩の力が抜けました。あのドラマで、考え方が180度変わった。たくさんの人に愛される作品はすばらしいことだと今は思います。○ブログで伝えたかった「心無い人の言葉」「大切な言葉」――2018年7月3日に投稿されたブログには、「作ることは覚悟のいることで、いつまでたっても、心無い人の言葉によって、大切な言葉を忘れそうになってしまいます」とつづられていました。「心無い人の言葉」とは、具体的にどのような事柄ですか?「レッテルを貼る人」です。1800円払ってくれていたら別にいいんですよ。僕がそっちに支配されてしまうのが損だなと思います。僕は、こういう作品がないと生きていけない人がいると信じている。少なくとも自分がそうだったので。そういう人がいるなかで、「こんなのストーカー映画だ!」と頭ごなしに否定して、「思いが伝えられない苦しみ」を感じたことがないような人、デリカシーのない人に邪魔されるのがすごく……邪魔ですね。でも、1800円払ってくれているんだったら、全然いいです。試写とかで言われると腹立つんですよ(笑)。――なるほど(笑)。一方で、「大切な言葉」というのは?高校生が、「わからないですけど、3回泣きました」と伝えてくれたことがあって。きっとその子にとっては、何かが変わったんだと思います。僕は言葉にできない感情、言語化されてない感情を作品にしたい。まだ発明されてない言葉は人間的で、そういった感情は生きていてすごくすばらしいと思います。たぶん、高校生や中学生はまだいろんな言葉を持ってないから、よりそういう状態になりがちで。そういう人と出会うと、福岡にいた頃に演劇だったりとか、ミニシアター系を見ていた時の感情を思い出すんです。明日もがんばろう。そうやって前向きな気持ちになるから。でも、そういう方々のお言葉を本当に忘れそうになるんですよね。――そういう意味でも、本作は「集大成」だと。ものづくりの第一期みたいな位置づけです。次は……まだ分からないです。自分の中で何か生まれたら、またいろいろな人に相談してみたいと思います。問い合わせいただくこともあるんですけど、基本的には今は……どうすればいいのか分かんなくなっちゃって。一生やめちゃいけないとは思ってます。でも、この作品までずっと何かをやって走り続けてきたので、ちょっと一回落ち着こうと。だから、次の作品はすごく大きな意味を持っていると思います。■プロフィール松居大悟1985年11月2日生まれ。福岡県出身。慶應義塾大学在学中に劇団ゴジゲンを結成。2009年の『ふたつのスピカ』(NHK)でドラマ脚本家デビュー。最近では、大ヒットシリーズ『バイプレイヤーズ』(テレビ東京系・17~18)を手がけた。2012年に映画監督デビュー作となる『アフロ田中』が公開された。以降は、『男子高校生の日常』(13)、『自分の事ばかりで情けなくなるよ』(13)、『スイートプールサイド』(14)、『ワンダフルワールドエンド』(15)、『私たちのハァハァ』(15)、『アズミ・ハルコは行方不明』(16)、『アイスと雨音』(18)。放送中のフジテレビ系『グッド・ドクター』(毎週木曜22:00~)では俳優として出演、J-WAVE「JUMP OVER」(毎週日曜23:00~)ではナビゲーターを務めている。(C)2018「君が君で君だ」製作委員会
2018年07月26日池松壮亮が尾崎豊、満島真之介がブラピに!?ひとクセある役を演じきった2人が、改めて出演映画『君が君で君だ』を振り返りました。その場の空気で相手の想いを感じ取れる。池松壮亮さんと満島真之介さんは、そんな関係の様子。池松:僕ら、共演はないって思ってたけど、よく考えたら1回あるね。朝ドラで一瞬すれ違って。満島:そうだ!あったね~。しかも俺、家に写真あるよ(笑)。池松:初対面はフットサルだけど。満島:芝生の上で最強の出会いをしちゃったんだよね!だから心の距離感は常に近くて。池松:そう、満島さんがいてくれさえすれば、勝手に心が動くというか。すごくやりやすかった。満島:嬉しいね。池松:僕、俳優で収まりきらない人が好きなんだよね。満島さんって、話していても突然違うことを言ったりするでしょ?その感じが本当に好きで。人のテリトリーに踏み込むことに対しても、全く躊躇しないし(笑)。満島:振り返れば俺がいる、みたいな?(笑)俺は役者どうこうよりも、人との関わりに興味があるからね。もう、無意識の境地。池松:今回の作品は、10年一緒に住んでる設定。でも、僕らは少しリハをやって、2週間で映画を撮らなきゃいけない。10年間をどう埋めるか、会った瞬間に確認せずとも共有できる人って、そうそういない。同世代の役者さんで、同じ方向をすぐに向ける感じは、今まで味わったことがなかったな。満島:僕が初体験なわけね!池松:(笑)。それも松居組のなせる業かもね。何がそうさせたかはわからないけど、いい具合だった。満島:確かに、あの空間に一緒にいるだけで、すーっと全部が混じり合っていく感覚があった。池松:演じて気づいたのは、俺の人を想うっていう価値観が、3人を見ていると揺らぐ瞬間があって。満島:うんうん。池松:そこまでする?とか、俺が間違ってる?みたいな。そんな瞬間がこの映画の魅力というか。満島:ここは超えちゃいけないという良識を、作中では超えるからね。池松くんが言うように、自分がこれまで感じていたことが間違っていて、ここまでいくのが愛情なのかもしれない、とか考えたり。普通に生きる5年よりも、撮っている2週間の方が、今後の人生に残っていくなって思ったよ。池松:いい映画に出合ったときってそうだよね。自分の人生や、誰かを想ってしまうというか。映画の持つ力って、無限大であってほしい。やっている身からすれば、そう信じてやるだけだから。でもさ、改めて振り返ると、この作品って本当に狂った物語だよね。満島:うん。自分と掛け離れすぎていて、最初は他人事のように台本を読んでた。でも、松居監督と感じたことを話して、リハをして。みんなで空気感を掴んでから撮影できたのは大きかったかな。池松:確かに。あと、松居さんがいいなと思うのは、舞台をやられてきた方だから台本を手放すのが割と早いこと。俳優が動いて生まれてくることを信じてくれて。満島:監督もそこで新たな発見をして素直に生かしてくれてね。僕は松居さんとは初めてだったけど、出会えたことに希望を感じたんだよね。この瞬間、この年で、この作品をやれたことで、かけがえのない時を共有できた気がします。『君が君で君だ』想いを寄せる女性(キム・コッピ)が憧れる人物、尾崎豊(池松壮亮)、ブラピ(満島真之介)、坂本龍馬(大倉孝二)になりきって暮らすこと10年。あることをきっかけに、この3人の異常な純愛が動き始める。上映中。いけまつ・そうすけ1990年7月9日生まれ、福岡県出身。2003年『ラストサムライ』で映画デビュー後、様々な作品に挑戦。9月公開映画『散り椿』に出演。みつしま・しんのすけ1989年5月30日生まれ、沖縄県出身。ドラマ、映画などで活躍。出演する映画『止められるか、俺たちを』は、10月13日に公開。池松さん/トレンチコート¥298,000ブーツ¥166,000Tシャツ¥28,000(以上メゾン マルジェラ トウキョウTEL:03・5725・2414)その他はスタイリスト私物満島さん/ブルゾン¥189,000Tシャツ¥25,000サンダル¥39,000(以上メゾン マルジェラ トウキョウ)その他はスタイリスト私物※『anan』2018年7月18日号より。写真・佐藤航嗣スタイリスト・Babymixヘア&メイク・FUJIU JIMI(池松さん)山下サユリ(3rd/満島さん)取材、文・野村紀沙枝
2018年07月16日『銀魂2』で1作目に引き続き、主人公の坂田銀時を演じた小栗旬さん。作品への愛を語っていただきました。福田雄一監督との仕事で、新しい自分の可能性を知った。小栗さんにとって、『銀魂』という映画は、ターニングポイントになった作品なのだろうか。「どうでしょうか…。もう少し未来になってみないとわからないですけれど、ここまでしっかり築いてきたキャリアを1回ぶち壊すことになった映画だとは思いますよ(笑)。俺ねぇ、結構真面目にやってきた俳優なんですけれど、福田雄一という人に出会っちゃって、こんなところに落とし穴があったとは…。『銀魂』やるまでは、ほとんど仕事したことなかったですし、福田さん、俺のこと苦手って言ってたらしいのに、一昨年から一番多く一緒に仕事をしている監督になっちゃって。ホント、不思議なめぐり合わせだと思います。同じ世界にいても、別の線路を走ってる感じだったんですけどね。とはいえ、もともと僕はコメディは好きなので、福田さんとの仕事で、笑いに関する振り切りとか、自分の新たな可能性を見せてもらえたのは、嬉しかったですね。ただそれが、真面目に作っている作品に活かせるかどうかはよくわからないですけれども(笑)」万事屋の菅田将暉さんと橋本環奈さんとのチームワークは、今作ももちろんぴったり。撮影中はもちろん、取材などで顔を合わせた場合でも、おしゃべりがまったく止まらないとの噂。「菅田くんはとても敏感な男で、様々なことに突っ込まずにいられないタイプなんですよね。環奈ちゃんは、世代が違うせいかもしれないけれど、不思議なエンジンを載せてる感じがする(笑)。二人とも、“僕たちは小栗家の長男長女だ”って言ってくれるくらい、僕になついてくれていて。さすがに子供じゃなくて、弟と妹だろって思いますが、すごくいい距離感です。他の真選組の男の子たちとかは、20代後半が多かったりするんですけれど、彼らが悩んでいることなんかを聞くと、自分がかつて悩んでいたのと同じことを考えていたりするんですよ。そこを越えると、また一つ違ったところにいけるんだよ、とか、ちょっとお兄さんのように思ってみたり…。そういう気持ちは、ちょっと新鮮ではありましたね」1年半ぶりに演じた坂田銀時。久しぶりに再会し、改めて好きだな、と思ったところはあったかと聞くと…。「いい加減なところは好きです。あと、ぐうたらなところも…というか、そこは自分に似てますね。あの、銀ちゃんって、高田純次さんみたいじゃないですか。実は僕の一番の憧れって、高田さんなんですよ。抜群じゃないですか、あのいい加減さと、それなのに人の目を奪う感じ。銀ちゃんもそれに近いところがある。僕も30年後の理想はそこですね。あのくらいの年になったら、いい加減なことばっかり言ってたいです(笑)。今回の『銀魂2』では、1作目以上に万事屋は笑いに寄った部分が多くて、カッコいい真選組の男たちに茶々を入れてるだけ、みたいな感じなんですが(笑)、でもそれでいてお話的にはグッときちゃうところもあると思うので、たくさん出てくる男前を堪能しに、ぜひ劇場に足を運んでくださると嬉しいです」おぐり・しゅん俳優。1982年生まれ、東京都出身。大河ドラマ『西郷どん』(NHK)に坂本龍馬役で出演中。9月14日に出演映画『響-HIBIKI-』が公開。衣装はすべてスタイリスト私物『銀魂2 掟は破るためにこそある』 ’17年、邦画実写映画No.1の人気を誇った作品の第2弾。もちろん監督は1作目に引き続き福田雄一氏。原作マンガの、“真選組動乱篇”と“将軍接待篇”をミックスしたストーリー。8月17日より全国ロードショー。※『anan』2018年7月18日号より。写真・酒井貴生(aosora)スタイリスト・臼井 崇(THYMON Inc.)ヘア&メイク・SHIGE(by anan編集部)
2018年07月15日ベストセラー小説や少女漫画、少年漫画の人気作が相次いで映画化されている日本映画界。そんな中、第71回カンヌ国際映画祭にてパルムドールを受賞した『万引き家族』は是枝裕和監督の集大成ともいえるオリジナル脚本であり、映画ランキングで3週連続1位を獲得、興収は30億円を突破する大ヒットとなっている。また、毎年、新世代クリエイターを世に送り出す「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018」にて観客賞にあたる「ゆうばりファンタランド大賞」を受賞したホラーコメディ『カメラを止めるな!』は、劇場公開されるや、連日満席が続いているという。かつて同賞を受賞した松居大悟監督の渾身の最新作『君が君で君だ』をはじめ、これからの猛暑を前に、日本映画のオリジナル作品がいまヒートアップを続けている!■現在公開中!監督の熱い思いが観客に伝播する2作品6月9日(土)より公開されている『榎田貿易堂』は、『虹色デイズ』が公開される飯塚健監督と、バイプレイヤー・渋川清彦の同郷タッグによるヒューマン・コメディ。「扱う品はゴミ以外。何でも来い」を信条にした群馬県渋川市にある開業4年目のリサイクルショップ・榎田貿易堂は、高校卒業後に上京したもののパッとせず、39歳で故郷に戻ってきた榎田洋二郎(渋川さん)が開いた店。ここに集う人間模様をユーモラスに映し出し、それぞれの再出発を描写、人生の悩みをシュールな笑いで包み、話題を呼んでいる。6月23日(土)より公開中の『カメラを止めるな!』は、新人監督・上田慎一郎のもと無名俳優により製作されたスーパーエンターテインメント作。斬新な構造と緻密な脚本、そしてキャスト・スタッフの熱い魂のこもった渾身の37分間におよぶ“ワンカット・ゾンビサバイバル”により、連日満席となっている。■人気俳優が参加!異色の恋愛物語も熱いこの2作のように、立て続けに監督の熱い思いが込められた作品が劇場を盛り上げている中、7月7日(土)からは新たなオリジナル作品が公開される。松居大悟監督が「最後の意地を込めた」と発言し、主演の池松壮亮が「やばい人たちのテラスハウス」と表現する『君が君で君だ』。「尾崎豊」や「ブラッド・ピット」、「坂本龍馬」という、好きな女の子(キム・コッピ)の好きな男になりきり、10年間見守り続けた男たち(池松さん&満島真之介&大倉孝二)を描いた、異常か純情か判断しかねる愛を描いた衝撃の完全オリジナルラブストーリー。“2人が付き合う、付き合わないといっただけではない愛のあり方もある”という持論をユーモラスかつ、熱烈な表現で描き、完成披露試写会などでは「心が八つ裂きにされそう」「この感情は言葉でうまく説明できないが、すごい」と評され、観客たちに衝撃と熱を伝播させている!いずれも独特の視点を持つ作品ばかり。それぞれに込められた熱を、劇場で確かめてみて。『君が君で君だ』は7月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:君が君で君だ 2018年7⽉7⽇より全国にて公開ⓒ2018「君が君で君だ」製作委員会
2018年07月07日好きな女の子のために、池松壮亮が「尾崎豊」、満島真之介が「ブラピ」、大倉孝二が「坂本龍馬」になりきる衝撃の完全オリジナルラブストーリー『君が君で君だ』。このたび、『虹色デイズ』『ギャングース』などで大活躍を見せる若手俳優・高杉真宙が、「羽生結弦」に任命される(!?)シーンをとらえた本編映像が解禁となった。池松さん、満島さん、大倉さんの実力派3人による、純情と異常が紙一重の、10年間に及ぶ愛を描く本作。彼らが“姫”と呼ぶヒロインは、映画『息もできない』で世界中の注目を集め、多くの熱烈なファンを持つ韓国人女優キム・コッピが演じている。そんな本作から到着したのは、高杉さん演じる“王子”こと“クズ彼氏”の宗太が、尾崎、ブラピ、龍馬に責め寄られ、先日、国民栄誉賞を授与された氷上の王子「羽生結弦」に任命される本編映像。愛する姫を裏切った宗太に詰め寄る3人。ブラピの「姫が一番ハマっている人間は!?」との問いかけに、宗太は「羽生くん、羽生くん!」と必死に答える。「この期に及んでまだ王子を名乗るつもりか」と宗太に食ってかかる龍馬。さらに、「お前は今日から羽生結弦。羽生君として我が国の兵士になるんだよ、おめでとう!」と尾崎に任命された宗太は、3人を取り巻く異様さに必死に逃げ出そうとするも捕まってしまう。我が国とは、兵士とはいったい何なのか?狂気溢れる尾崎、ブラピ、龍馬に、必死に抵抗する宗太の姿から、この部屋で何が起こっているのか確かめずにはいられない映像となっている。『君が君で君だ』は7月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:君が君で君だ 2018年7⽉7⽇より全国にて公開ⓒ2018「君が君で君だ」製作委員会
2018年07月06日実写映画が大ヒットし、来月からはアニメも再開、そして8月には実写映画の続編が待っている、大人気漫画『銀魂』(集英社)。筆者は銀魂づくしこの夏が待ち遠しい! 銀魂が好きなこともあり、この法律メディアでどうにか銀魂を絡めたものを書きたい…!と色々考えたのですが、『銀さんの給料未払い?』、『万時屋たちのこれまでの器物破損問題?』…どれもパッとしない! 結局行き着いたのが、『攘夷志士って…いつも真選組に追われているけど一体何罪なの?』でした。 今回は、桂小太郎や、高杉晋助などの攘夷志士が、どんな法律で『御用改め』されるのか、虎ノ門法律経済事務所池袋支店の齋藤健博弁護士監修のもと、徹底解明していきたいと思います。 ■そもそも攘夷志士って?銀魂は一応、江戸時代末期の侍の国、江戸を舞台とした、時代劇漫画。作者の空知氏は銀魂を、「SF人情なんちゃって時代劇コメディー」と言っています。 甘党・無鉄砲な銀さんがたまに活躍。SF時代劇!江戸では、突如宙から舞い降りた異人「天人」の台頭と廃刀令により侍が衰退の一途をたどっていた。しかし一人、侍の魂を堅持する男が…。その名は坂田銀時。甘党&無鉄砲なこの男が、腐った江戸を一刀両断…するかも!?引用元:ジャンプ公式サイト『銀魂』 といったのが銀魂の大まかなあらすじ。なんちゃってといいつつも、一応は時代劇ですから、実際の歴史用語もちょこちょこ出てきます。『攘夷』もその1つ。漫画の設定では、天人にひれ伏した幕府を転覆しようと企む人々を『攘夷志士』と呼んでいますが、実際の江戸時代にも外国を日本に入れまいとする『攘夷派』の人々がいました。有名なのが、吉田松陰や、桂小五郎、坂本龍馬、高杉晋作など。銀魂を知っている方はピンときましたよね?そう、銀魂の登場人物は、本物の攘夷派の人々をちゃんとモデルにしているんです。銀魂では、吉田松陽に、桂小太郎、坂本辰馬、高杉晋助、と少しもじられています。 ■国家転覆を図ると『内乱罪』国家の転覆を図って暴動を起こすと、『内乱罪』にあたることがあります。実はこの罪、国家的法益、国家の存立に対する罪であると分類されています。要は、窃盗罪とか殺人罪などの個人に対する罪ではなくて、国の内部から国家を攻撃し、暴力により基本的な統治組織・体制を破壊するものです。ちなみに、罰則は、首謀者なのか、従っただけなのか、で変わってきます。同じ暴力行為であっても、国家の統治体制を攻撃することを目的としているかどうかで異なり、専門的には目的犯であると分類されます。 ・首謀者内乱を先導したリーダー【死刑または無期禁錮】 ・謀議者群衆を指揮する人。サブリーダーのような立ち位置。【無期禁錮または3年以上の禁錮】 ・従事者その内乱行為の集団の中で、指示や任務を遂行した人。【1年以上10年以下の禁錮】 ・付和随行者その内乱行為に参加した人。【3年以下の禁錮】 また、内乱を起こさずとも、これから起こそうとしている人は以下のような罪になります。 ・内乱予備罪:内乱の準備をした【1年以上10年以下の禁錮】・内乱陰謀罪:内乱の計画をした【1年以上10年以下の禁錮】 ちなみに、兵器や資金を提供しただけなど、実行する前の予備・陰謀に加担したのみにとどまる場合、自首をすれば免除の余地があります。しかし、首謀者が実行行為に着手、すなわち国家への攻撃を始めてしまうと、もう、間に合いません。それから、内乱によって革命が成功した暁には、罪に問われません。その首謀者が国のトップとなるわけですから。 ■では、桂や高杉たちは!?桂小太郎は、温厚派の攘夷志士ですが、他の志士たちを率いて幕府に対抗しようとしつつも、『暴動』は起こしていません。しかし、転覆を図っていることは確かなので(そんなそぶりあまり見せなくなりましたが)、『内乱陰謀罪』にあたるのではないでしょうか。 一方高杉晋助ですが、彼も暴動とはいかずとも国家転覆を図っていますので、『内乱陰謀罪』までの成立余地はあるでしょう。しかし、地球外悪徳組織『春雨』と手を組んで地球に攻め入ろうと考えていたりします…。もし、それを実行して戦争を起こした場合、すなわち攻撃の対象が外部から日本国に対して、武力行使などをした場合、『外患誘致罪』に問われる可能性があります。外患誘致罪とまでいえなくても、外患を援助すると外患援助罪に問われます。ちなみに、外患誘致罪は一番重い罪。刑罰はなんと、死刑のみ。 ※あまり深いところまで記載するとネタバレになりますので、ストーリーに触れそうなところは色々割愛しています。 ■さいごにいかがでしたか?漫画・アニメの世界で現実の法律が適用されたら大変なことになります。警察である真選組がやばいことやっちゃってたりしますからね。(局長がストーカーだし…。)小ネタの1つと思っていただければ幸いです。 *執筆:シェア法編集長(シェア法を盛り上げようと、奮闘中。シェア法で監修・執筆いただける弁護士先生大募集中です!)*監修弁護士: 虎ノ門法律経済事務所池袋支店齋藤健博弁護士(弁護士登録以降、某大手弁護士検索サイトで1位を獲得。LINEでも連絡がとれる、超迅速弁護士としてさまざまな相談に対応。特に離婚・男女問題には解決に定評。今日も多くの依頼者の相談に多く乗っている。弁護士業務とは別の顔として、慶應義塾大学において助教も勤める。)*画像イメージです(pixta)【銀魂】攘夷志士は現代でも裁かれる!?一体何罪?【桂】はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。【銀魂】攘夷志士は現代でも裁かれる!?一体何罪?【桂】はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年06月26日7月7日公開の映画『君が君で君だ』の完成披露試写会が26日、東京・新宿バルト9で行われ、池松壮亮、満島真之介、大倉孝二、高杉真宙、向井理、YOU、松居大悟監督が出席した。松居大悟監督のオリジナル作品となる本作は、好きな女の子の好きな人になりきって、自分を捨て去り、10年間彼女を見守ってきた3人の男たちの愛の結末を描いたもの。劇中では主演の池松壮亮が日本の伝説のロックシンガー・尾崎豊になりきる役柄で、世界中の誰もが知るハリウッドの名俳優ブラッド・ピットになりきったのが満島真之介、さらに大倉孝二が日本の歴史を大きく変えた人物の坂本龍馬になりきり、ヒロインには韓国人女優キム・コッピが務めている。試写会前には舞台あいさつが行われ、池松らキャスト陣と松居監督が登壇。先日行われた上海国際映画祭で上映された本作だが、池松が「偉い人から帰り際に『こんな映画上映するな!』と文句を言われたみたいで、日本でも打ち切りにならないか心配ですね」と笑いを誘い、池松と同映画祭を訪れた松居監督は「ちょっと変態が過ぎると言われて(笑)」とエピソードを明かした。また、本作について池松は「すごく乱暴で破天荒で狂っていて、純粋な映画になったと思います。人生において一生懸命になったり愛する人がいるというか、そういう変化を望んでいる人に見ていただきたいと個人的には思っています」とアピールし、「狂った純愛映画です。ヤバイ人たちのテラスハウスみたいな映画ですね(笑)」と独特な表現で本作を紹介した。純愛がテーマの本作にからめ、小学生の頃に好きな女の子のリコーダーを舐めたいという衝動に駆られる男の子の話題となり、そういう経験があったのかという問いに、池松、高杉、向井は「なかった」と答えたが、満島は「僕は2本ですね。(満島が好きだった)その娘がリコーダーを変えたんですよ。同じ人のを2本ですから、一途な男です」と明かして会場は大盛り上がり。満島の回答に思いを巡らせた大倉は「俺は舐めたことないと思ったけど、だんだんあったかもと思えてきました(笑)」と曖昧な過去の記憶を覆していた。映画『君が君で君だ』は、7月7日より全国公開。
2018年06月26日現在NHKにて放送されている大河ドラマ「西郷どん」の新キャスト発表会見が6月13日(水)、東京・渋谷の同局放送センターで行われた。■小栗旬、“盟友”との共演に「幸せを感じています」会見には主演の鈴木亮平、共演する黒木華と小栗旬、新キャストの水川あさみ、柏木由紀、迫田孝也、田上晃吉が出席。小栗さんは、自身が演じる坂本龍馬の姿を初めて披露し「今回、『西郷どん』で描かれている龍馬は、商売がしたいという気持ちが色濃く書かれている。どこか“冒険家”みたいな人物になればいいと思っています」と役どころを語った。主人公・西郷吉之助(隆盛)を演じる鈴木さんとは「共演は10年ぶりくらい」だといい、「こういう形でお仕事ができるのがうれしいですし、幸せを感じています。1年近く、西郷という役に向き合い、大きな存在感を感じさせる亮平君が演じる西郷さんにとって、(自分が)背負わなければいけない者として、坂本龍馬を残していければ」と抱負を語った。■鹿児島出身の柏木由紀、「明るく支える存在になれれば」「AKB48」のメンバーである柏木さんは、「初めて大河ドラマに出演させていただくことになり、とても緊張しています」と神妙な面持ち。西郷のゆかりの地である鹿児島出身で「とてもうれしいです。西郷家の一員として、明るく支える存在になれれば」と意気込んだ。柏木さんは、吉之助の弟である吉二郎の妻、西郷園(さいごう・その)を演じる。新たに発表された新キャスト水川あさみ:龍馬の妻・お龍山口翔悟(大河ドラマ初出演):土佐藩士・中岡慎太郎浜野謙太(大河ドラマ初出演):伊藤俊輔(博文)林家正蔵(大河ドラマ初出演):長州藩の藩医・大村益二郎藤本隆宏:剣の達人・山岡鉄舟迫田孝也:佐賀藩士・江藤新平柏原収史(大河ドラマ初出演):第9代会津藩主・松平容保柏木由紀(大河ドラマ初出演):吉二郎の妻・西郷園上川周作:西郷家の四男・西郷小兵衛泉澤祐希:薩摩藩士・川路利良田上晃吉:薩摩藩士・中原尚雄大河ドラマ「西郷どん」は毎週日曜日20:00~NHK総合、18:00~BSプレミアムにて放送。再放送はNHK総合で毎週土曜13:05~放送。(text:cinemacafe.net)
2018年06月13日音楽家・坂本龍一が音楽を担当した映画をスクリーンで上映するイベント「坂本龍一映画祭」が、2018年6月4日(月)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて開催される。2017年11月に公開された坂本龍一のドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』のDVD・Blu-ray発売を記念して、坂本龍一が音楽で携わった名作映画の数々がスクリーンに帰ってくる。上映作品は、『戦場のメリークリスマス』(1983)、『シェルタリング・スカイ』(1990)、『ラストエンペラー』(1987)、『レヴェナント:蘇えりし者』(2015)に、前述のドキュエンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』(2017)、200人しか観られなかったプレミアライブの様子を収めた『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK: async』(2018)を加えた全6作品。各作品はそれぞれ1日限り、200席限定での上映となる。【開催概要】「坂本龍一映画祭」劇場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズチケット料金:1,500円※「坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK: async」は通常2,500円で上映しているが「坂本龍一映画祭」に限り、特別価格1,500円で上映。<上映作品・上映日>■『戦場のメリークリスマス』上映日時:2018年6月4日(月)19:00~21:05 終了予定チケット申込み:■『シェルタリング・スカイ』上映日時:2018年6月5日(火)19:00~21:20 終了予定チケット申込み:■『ラストエンペラー』上映日時:2018年6月6日(水)19:00~21:45 終了予定チケット申込み:■『レヴェナント:蘇えりし者』上映日時:2018年6月11日(月)19:00~21:40 終了予定チケット申込み:■『Ryuichi Sakamoto: CODA』上映日時:2018年6月12日(火)19:00~20:45 終了予定チケット申込み:■『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK: async』上映日時:2018年6月13日(水)19:00~20:10 終了予定チケット申込み:
2018年05月28日顔面偏差値と演技力の高さで、いつの世も女性たちを魅了し続ける“イケメン俳優”。だが、これから公開される新作映画では、奇しくもそんなイケメンたちが、こぞってダメ男やクズ男、ゲス男を演じていることをご存知だろうか?甘いマスクをいいことに、女性たちを愚弄する悪い男たち…。そんな魅惑のキャラクターが堪能できる新作映画3本をお届け!◆玉木宏、タンクトップ姿で誘惑する細マッチョなゲス男!『ラブ×ドック』高身長でスタイル抜群、端正なルックスで、アラフォーとなったいまも女性ファンの心を鷲掴みにしている玉木宏。現在放送中の金曜ドラマ「あなたには帰る家がある」では、仕事先で出会った人妻とダブル不倫する夫を演じ、そのダメ男、ゲス男っぷりが話題になっている。その上、新作映画『ラブ×ドック』(5月11日公開)でも、またタイプの異なるダメ男を演じており、いまやすっかりダメ男がハマり役に!?本作は、遺伝子レベルで恋愛を操作するクリニック「ラブドック」を舞台に、仕事は完璧だが恋愛は失敗続きなヒロインの奮闘を描いたラブコメディ。玉木さんが演じるのは、ヒロイン・飛鳥(吉田羊)が恋をするジムトレーナー・野村俊介。タンクトップ姿がまぶしい細マッチョで、一見すると好青年だが実はかなりの肉食系。職業柄、“マッサージ”を武器に距離を縮め、甘い言葉で誘惑し女性をモノにする策士だ。さらに、ヒロインの親友(大久保佳代子)と三角関係になったことを知ると、まさかの対応を見せ、女性ファンはどん引き必至!?ただし、鈴木おさむが監督・脚本を手掛けるラブコメディにふさわしく、思わず笑ってしまうコミカルな演技も見せており、悔しいけれどどこかキュートなダメ男を完成させている。◆忍成修吾、笑顔との落差が怖すぎ!元カノを裏稼業に誘う超絶オラオラ系『友罪』中性的な顔立ちと、クールかつアンニュイな雰囲気で、女性ならず男性からも支持される忍成修吾。これまでも独特な世界観を持った個性的な役どころが多く、“悪役”にも多数挑戦、バラエティ番組「スカッとジャパン」でのダメ彼氏役でも知られる忍成さんだが、最新映画『友罪』(5月25日公開)では紛うことなき最低ダメ男を熱演!同作は生田斗真と瑛太がW主演を果たし、世間を震撼させた元少年犯と周囲の人々の葛藤を描く話題作。忍成さんが演じるのは、夏帆演じる美代子を執拗に追い回す、裏稼業にどっぷりつかった元カレ役だ。かつて美代子にAV出演を強いただけでなく、たまらず逃げ出した彼女につきまとい、「俺がいないと何もできないだろ」と不敵に笑う。暴力も日常茶飯事で、偶然居合わせた瑛太演じる鈴木を「何見てんだよ!」と突然殴りつける…という手のつけられないオラオラ系のダメ男、いやクズ男を全身全霊で演じている。これまで演じてきた悪役とは一線を画す、真のクズ男演技は必見だ!◆高杉真宙、彼女に借金を背負わせる!? まさかのクズ彼氏に『君が君で君だ』小学生の時、女の子に間違えられてスカウトされたという逸話を持つ、筋金入りの美形俳優である高杉真宙。昨年あたりから知名度が急上昇し、今年も映画『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』で主要キャスト、『世界でいちばん長い写真』『虹色デイズ』『ギャングース』ではすべて主演を飾るなど、まさに旬を迎えている。そんな高杉さんが、まさかのダメ男で新境地を切り開いているのが、映画『君が君で君だ』(7月7日公開)の宗太役。韓国映画『息もできない』で知られるキム・コッピが演じる“姫”ソンの彼氏で、彼女からの献身的な愛を一身に受けながらも、借金を肩代わりさせる…といった鬼のような仕打ちを見せる。さらに、YOUと向井理演じる借金取りには媚びへつらい、男らしさのカケラもない正真正銘のダメ男を熱演!これまで等身大のティーンだけでなく、その常人離れした美しさを生かした“宇宙人役”などを披露してきた高杉さんだが、この映画で見たことのない一面が見られるのではと、早くも熱い注目を集めている。ちなみに、そんなソンを、彼女が憧れる尾崎豊やブラピ、坂本龍馬になりきって見守り続けるダメ男(?)3人が、池松壮亮、満島真之介、大倉孝二だ。もはやトレンド化しつつある!?実力を兼ね備えたイケメン俳優のダメ男演技は、ぜひスクリーンで確かめてみて。(text:cinemacafe.net)■関連作品:友罪 2018年5月25日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2017映画「友罪」製作委員会 ⓒ 薬丸岳/集英社ラブ×ドック 2018年5月11日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開©2017 『ラブ×ドック』製作委員会君が君で君だ 2018年7⽉7⽇より全国にて公開ⓒ2018「君が君で君だ」製作委員会
2018年05月04日アイドルグループ・V6の坂本昌行が、ミュージカル『TOP HAT』の主演を務めることが1日、わかった。同作は、ハリウッド・ミュージカル映画を代表するフレッ ド・アステア&ジンジャー・ロジャースが主演し、1936 年に日本でも公開した映画『トップ・ハット』をミュージカル化。2011年に英国で初演された。舞台やミュージカルを中心に活躍し、確かな歌唱力とダンスパフォーマンスで観客を魅了する坂本が、アステアが演じたジェリー・トラヴァース役に。ヒロインのデイル・トレモント役には幅広く活躍の場を広げている多部未華子が抜擢され、ダンス初披露となる。他、屋良朝幸、朝海ひかる、益岡徹、浅野和之といった実力派キャストが集結した。生オーケストラが奏でる音楽のもと、主人公カップルによるデュエットダンスの美しさや、燕尾服にシルクハット姿のキャストが魅せるパワフルなダンスシーンが見どころ。演出・脚色は、マシュー・ホワイトが務める。○マシュー・ホワイトコメント坂本昌行さんと多部未華子さんのような、とても才能あふれるお二人と一緒に作品が作れることをとても楽しみにしています。おニ人とも、ジェリー・トラヴァースとデイル・トレモント役としてぴったりの魅力と洗練さの持ち主です。本当に彼らと一緒に働けることを心待ちにしていますし、彼らがこの作品に独自の才能をもたらし舞台上で2人の”相性”は魔法のようだ(魅力的だ)と確信しています。坂本昌行さんは、歌、ダンス、演技のすべての分野において優れたスキルを持つダイナミックな パフォーマーです。彼は、チャーミングでカリスマ性のあるジェリーになると思います。プロ意識と専門 技術(知識)で、カンパニーを導いてくれるでしょう。彼のダンスと歌は、ステージを明るく照らし、観客は彼に恋に落ちることは疑いようがありません。品位と美を兼ね備えた多部未華子さんは、主演女優としてパーフェクトです。観客は、数多くのテレビや映画、ストレートプレイで活躍する彼女が、歌とダンスにも秀でている(堪能である)ことに感動するでしょう。素晴らしい衣裳をまとい、まるで空を飛んでいるかような彼女のダンスを見るのが待ちきれません。彼女はセンセーションを巻き起こすはずです。○坂本昌行コメント来日公演を観劇させていただいた際に、なんてスマートでお洒落なミュージカルなんだろうと思いまし た。TAPあり、ペアダンスあり、ユーモアあり、いつかはこんな作品に出られたらなと思っていたときにお話しをいただきました。この作品でジェリーとして生きられることを本当に嬉しく思います。願いは叶う! 次の願いはスタッフキャスト一丸となり、より良い作品を作り、そして日本のフレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースと呼ばれるよう頑張りたいと思います。○多部未華子コメント今までにやったことのない本格的なミュージカルに挑戦することにしました。この作品の魅力はやはり歌と踊りなので、皆さんの足を引っ張らないように頑張りたいと思います。ただ、今は歌と踊りのことで 頭がいっぱいなので、本番までにデイルになれるようにこれから作っていきたいです。ロンドンのスタッフの皆さんも本当に素敵な方々で、楽しんで作品作りができそうな気がしています。 緊張していて不安もありますが、全力で20代最後を楽しみたいです。
2018年05月01日日本を代表する世界的アーティスト、坂本龍一。2012年から“脱原発”を掲げた音楽フェス「NO NUKES FES」を開催するなど、長年、平和活動や環境活動に積極的に取り組んできた。日本の音楽シーンを変革し続けているだけでなく、声をあげるアーティストとして、政治への向き合い方、社会問題への関わり方を模索し続けた第一人者である。そんな坂本龍一の姿勢に多大な影響を受けて始まったのが、5月26日に渋谷で開催される、音楽×アート×社会をつなぐ都市型フェス『M/ALL』だ。イベント開催に向け、『M/ALL』の運営メンバーや参加アーティスト、賛同者に取材をしていく連載の第3弾として、今回Be inspired!は、坂本龍一に独占インタビューを行なった。『M/ALL』への賛同をいち早く表明し、「職業に関係なく社会・政治に参画するのは、民主主義の基本」と言い切るアーティストは、私たちに何を語るのだろうか。Photo by Zakkubalanー坂本さんは、2012年に脱原発をテーマとした音楽フェスティバル「NO NUKES FES」を始めましたよね。なぜ、デモではなく音楽フェスを始めようと思ったのですか?デモにも個人的に行ってましたが、音楽の現場でもやろうと思ったのは、主にデモに来ない若い層にも話しかけたいと思ったからです。デモには行かないけど、音楽は聴きに行くという人は多いと思います。好きなバンドを聴きに行って、そのバンドのメンバーが一言でも、社会的問題への気づきとなる言葉を投げてくれれば、少しは問題意識をもってくれるファンの人もいるのではないかと思うからです。ー最近「音楽に社会や政治をもちこむな」という批判をよく耳にします。このような風潮をどう思いますか? そのようなことを言う人たちは、音楽の中でなくとも、社会・政治問題を話すのが嫌なのではないでしょうか。理由は分かりませんが。もう一つは、音楽家を蔑んでいるからでしょうか。職業に関係なく社会・政治に参画するのは、民主主義の基本だと思いますので、そのような人たちはまず民主主義から学んだらどうでしょう。ー資本主義的な利便性や実用性が最上の価値を持つとされがちな日本社会ですが、アートに意味や価値があるとしたら、それは私たちの人生の中で、どんな意味や価値だと思いますか?アートの価値というものは、「誰かにとって意味があるから存在価値がある」というようなものではないとぼくは思っています。ある人にとって、「それをやらざるを得ない」、「それを作らないと自分とは思えない」ぐらいに何かを作りたいという衝動があるから作るわけです。それをアートと呼ぶか、そこにどんな価値を見出すかは本人には関係ない。ましては、それがいくらになるかなど関係ない。アートの有り様とは本来そういうものだと思います。例えば草間彌生さんを見るとよく分かります。Photo by Yoshie Tominagaー今の日本社会は、もはや「リベラルvs保守」や「左vs右」といった単純な図式で語れないほど複雑になっています。特に若い世代は、差別問題や貧困問題、奨学金問題やハラスメントの問題など、先が見えない様々な社会問題を前に「生きづらさ」や「閉塞感」を抱えている人が多いと思います。このような社会である原因は何でしょうか?「みんなが生きやすい社会」はどんな社会だと考えますか?原因は一部の階層による富の収奪からきていると思います。世界中の富がますます一部の少数の者の手に集中しています。そして生産の機械化、AI化はこれから進んでいきます。当然、世界には職のない人が溢れます。これから地球は職のない何十億の人間を食べさせていかなくてはならないのです。残念ながら、このままだとますます生きにくい社会が到来してしまいます。日本も例外ではありません。本当は根本の原因を改善しないとこの現象はなくならないと思いますが、それは大変な事業になりますね。ー坂本さんの眼から、今の日本はどのように映っていますか? 坂本さんがお住いのアメリカでは2016年にトランプ政権が誕生してから、アーティストの積極的な社会的発言が目立ちます。日本のアーティストとの社会的態度の違いはなんでしょうか?こんなことを言っても生産的ではないかもしれないけれど、やはり犠牲を払って自分たちの力で民主主義を獲得してきた長い歴史をもつ国と、戦争に破れて他の国からそれをいきなり与えられた国とでは、それを守ろうという人々の意識や意志がずいぶん異なると感じます。だから、今の日本はどうしたらいいかというと、すぐ答えは出てこないのですが。ただ、ここまで憲法がないがしろにされ、民主主義の屋台骨が壊されているのだから、それを復活させる、再構築することが市民の急務で、その行為を通して民主主義が血肉化したものになっていく可能性はある。最近よく思うのですが、日本にはまだフランス革命が起きていない。こんなことを言うと歴史学者には笑われると思いますが。もう一つはフランス革命のような大変革があったとしても、人間性が変わらない限り結局、富と権力を収奪しよう、あるいは富と権力にすり寄ろうとする人たちはい続けるでしょう。それは政治体制がどうなっても同じだと思ってしまうのです。もちろん独裁制よりは民主主義の体制の方がましではあるでしょうが、根本に人間性の変革なしには同じことの繰り返しになるような気がします。Photo by Yoshie Tominagaー坂本さんは影響力も大きいので、「NO NUKES FES」をはじめ、社会的な発言をする際に、たくさんの批判や誹謗中傷を受けてきたと思います。そんな坂本さんから、「社会問題や政治に関心があるのに友人と話しにくい」と感じている若者を勇気付ける言葉、アドバイスはありますか?そんなに批判や中傷を受けたという自覚はないんですが(笑)。どうなんでしょう、ほんの少しの勇気でいいんじゃないかな。一度しかない人生なんだから、自分に嘘をつかずに生きていきたいね。自分を大切にする気持ちがあればこそ、言いたいことは言わないと。ー今回のM/ALLのコンセプトは「MAKE ALL」です。MAKE(つくる)ことは、葛藤が伴う行為でもあると思いますが、坂本さんにとってMAKEはどんなものですか?一番楽しいのは、作っている当の本人が何を作っているのか分からない状態。一番つまらないのは、青写真があってその通り完成を目指すこと。人生は即興じゃなきゃ面白くない。そして人生は決してプラン通りにはいかない。ぼくはいつも音楽を作るとき、子どもの砂遊びだと思ってやってるよ。何を作るのか自分では分からないけれど、とりあえず砂をもってみるでしょう。そして途中までいって壊してみたり。それと同じだな。ー最後に、5月26日に開催されるイベント『M/ALL』に賛同している坂本さんから、運営メンバーやアーティスト、支援する方々へ応援のメッセージをお願いします。社会は若者が作るもの。消えていく世代はそれを見守り、時に応援し、時には助言を与える程度でいいと思うよ。THE M/ALLクラウドファウンディング「音楽」「アート」「社会」をひとつに繋ぐ”カルチャーのショッピングモール”、「THE M/ALL」が渋谷で初開催! 「MAKE ALL(すべてを作る)」のマインドで、この社会をいまより少しでもマシなものにするために。クラウドファンディングを通し本イベントの無料開催を目指します。「音楽xアートx社会を再接続する」をテーマに、ミュージシャン&DJによるライブ、アートと社会問題について各分野の若手クリエイターや専門家が語り合うトークセッション、会期前日から会場に滞在するアーティストがその場で作品を作り上げていくアーティスト・イン・レジデンスなど、さまざまな企画が4つの会場(WWW、WWWX、 WWWβ、GALLERY X BY PARCO)をまたいで同時進行します。<WWW / WWW X / WWWβ>2018年5月26日(土)OPEN 15:00 / START 16:00<GALLERY X BY PARCO>2018年5月26日(土)~5月27日(日)OPEN 15:00 / START 16:00【出演者】<WWW / WWW X / WWWβ>出演アーティスト・コムアイ・BudaMunk・MOMENT JOON・odd eyes・行松陽介・1017 Muney・Gotch・Awich・田我流・Yellow Fang・テンテンコ・Maika Loubté・Bullsxxt<GALLERY X BY PARCO>出演アーティスト・中川えりな(Making-Love Club)・野村由芽(She is)・桑原亮子(NeoL)・haru.(HIGH(er) magazine )・村田実莉(アーティスト)・ヌケメ(ファッションデザイナー/アーティスト)・歌代ニーナ(マルチクリエイター)・JUN(Be inspired!)・UMMMI.(映像作家)・五野井郁夫(国際政治学者)・奥田愛基()
2018年04月26日7月7日(土)公開の松居大悟監督、池松壮亮が主演を務める映画『君が君で君だ』。この度、本作でクズ彼氏を熱演する高杉真宙の場面写真が解禁となった。高杉さんは、キム・コッピ演じるソンのダメ彼氏・宗太役で出演。ソンの献身的な愛情を受けるも、借金を肩代わりさせるなどひどい仕打ちの数々。YOUと向井理の借金取りコンビには媚びへつらいながら、ソンには冷たく接する。ソンの好きな伝説の男たちになりきって生きる池松壮亮、満島真之介、大倉孝二はソンと宗太の成り行きを潜めて見つめ続けているが、ある日借金取りに見つかってしまい大いなる騒動へと発展していく…。高杉さん史上、最悪最低の男に成り下がり、池松さん、満島さん、大倉さんたちとの衝撃の競演を見せている。高杉真宙コメント「君が君で君だ」で僕が演じる宗太は、自分の借金を官女の押し付けて返済してもらっているヒモ男です。宗太は仕事もせずにフラフラしているような男。劇中で「クズ」と呼ばれたりするようなダメ人間なので、今回は髭を生やして髪を無造作にあげてだらしない感じを出しました。髭を生やす役自体初めてですし、やっとビジュアルを見ていただける時がきた!という感じです。今後もこういう役に挑戦できたらなぁと思います。松居監督の作品はいくつか観させて頂いているんですが独特な雰囲気の中に美しさがあり、いつかご一緒したいと思っていましたので、このお話を頂いたときは監督のオリジナル作品に出演できるのが嬉しくて。そして「尾崎豊、ブラッドピッド、坂本龍馬」が出てくる物語というのに衝撃を受けました。そして自分にこんな役をやらせていただけるとは思っていなかったのでびっくりしました。キャストの皆さんは素晴らしい役者さんばかり、お会いするのもほとんど初めての方ばかりで、とにかく緊張した中で演技をしたのを覚えています。その中で、自分のできる限りの返しを出来ていたらいいなと思います。この作品は、はちゃめちゃですが愛の物語だと思います。青春も感じますし「楽しそうだなぁ」って思うところもあります!宗太は軽いお調子者なのでそんな僕の演技にもぜひ注目して頂けたらと思います。『君が君で君だ』は7月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:君が君で君だ 2018年7⽉7⽇より全国にて公開ⓒ2018「君が君で君だ」製作委員会
2018年04月25日映画『君が君で君だ』(7月7日公開)に出演する、高杉真宙の場面写真が25日、公開された。同作は好きな女の子の好きな人になりきって、自分を捨て去り、 10年間彼女を見守ってきた3人の男たちの愛の結末を描いた恋愛譚。池松壮亮が「尾崎豊」になりきる男、満島真之介が「ブラッド・ピット」になりきる男、大倉孝二が「坂本龍馬」になりきる男を演じ、韓国人女優キム・コッピがヒロインを務める。高杉が演じるのは、ソンのダメ彼氏・宗太役。借金を肩代わりさせるなどひどい仕打ちで、借金取りコンビ(YOU、向井理)には媚びへつらいながら、ソンには冷たく接する。高杉史上、最悪最低の男に成り下がり、池松、満島、大倉たちとの衝撃の競演を見せた。今回公開された場面写真では、髭を生やして胸ぐらをつかまれるなど、今までの爽やかな二枚目イメージとは真逆の"クズ彼氏"っぷりをうかがわせた。○高杉真宙コメント『君が君で君だ』で僕が演じる宗太は、自分の借金を彼女に押し付けて返済してもらっている ヒモ男です。 宗太は仕事もせずにフラフラしているような男。劇中で「クズ」と呼ばれたり するようなダメ人間なので、今回は髭を生やして髪を無造作にあげてだらしない感じを出しました。髭を生やす役自体初めてですし、やっとビジュアルを見て頂ける時がきた! という感じです。今後もこういう役に挑戦できたらなぁと思います。松居監督の作品はいくつか観させて頂いているんですが独特な雰囲気の中に美しさがあり、いつかご一緒したいと思っていましたので、このお話を頂いたときは監督のオリジナル作品に出演できるのが嬉しくて。そして「尾崎豊、ブラッドピッド、坂本龍馬」が出てくる物語というのに衝撃を受けました。そして自分にこんな役をやらせて頂けるとは思っていなかったのでびっくりしました。キャストの皆さんは素晴らしい役者さんばかり、お会いするのもほとんど初めての方ばかりで、とにかく緊張した中で演技をしたのを覚えています。その中で、自分のできる限りの返しを出来ていたらいいなと思います。この作品は、はちゃめちゃですが愛の物語だと思います。⻘春も感じますし 「楽しそうだなぁ」って思うところもあります! 宗太は軽いお調子者なのでそんな僕の演技にもぜひ注目して頂けたらと思います。(C)2018「君が君で君だ」製作委員会
2018年04月25日兄の連れてきた婚約者は…
いきすぎた自然派ママがこわい
義父母がシンドイんです!