【持続可能な恋ですか? 第7話 感想】杏花と晴太、結婚願望のない2人が決めたルール
杏花の行きたいところに…と思っていた晴太だったが、二人とも、自分でなく相手の考えを尊重しようとしていた。
好きな人と過ごせるなら場所なんて関係ない。
お昼時には、ファンタジー感溢れる森林公園で二人だけのランチを。お洒落なカフェでもなく、よく晴れたからという理由で選んだ、自然の音に包まれた二人だけの空間だ。
「今日はその時の気分で考えましょう」
目標や目的のために邁進し続けていた頃の杏花を考えると信じられないことだ。確かにその生き方は尊敬に値する。目標があり頑張っている人間は輝かしい。
だが、何もしない時間にこそ見れる景色や生まれる感情があるのだ。
杏花には独立という夢や目標がもちろん今もある中、そう考えられるようになったのは晴太と出会ったおかげでもある。
そして、晴太も同じように、好きなことが増えたのだ。
不動産会社の結婚事業へのやりがいも、夢中になれるものが見つからなかった晴太に、「人を幸せにするいい仕事ですよね」と杏花は優しく認める。
この出会いは確かに二人の世界を広げているのだ。
「私、今の晴太さんに会えてよかったです。虹朗くんがいる、晴太さんが、好きです」