【持続可能な恋ですか? 第9話 感想】林太郎が杏花に告げた家族の秘密
普通であっても、色々な語釈を考えられるはずの林太郎が曖昧なものにすがってしまった訳。
そこにずっと秘密にしてきた家族の34年の物語があった。
杏花、林太郎、家族の『秘密』
杏花は、林太郎から隠された真実を告げられる。
妻の陽子(八木亜希子)とは元々親しい仲ではなかった。というのも、以前は人と関わらず、ただ本を読んで過ごすだけの日々を送っていた。
そしてある日、林太郎の世界が広がる瞬間が訪れる。
「言葉というのは、書物の中だけではなく、人と人との営みの中で生きているものです」
世話になった教授に言われ、ハッとする。
今でこそ、生きた言葉を探しているが、この時は人との繋がりの中で生きづく言葉を見ることもなかった。
『生きている』という語釈は、『呼吸』や『生存』だけじゃない。生きるとは、変化していくこと。
その帰りに、林太郎は陽子と運命的な再会を果たした。
妊娠し、お腹を痛めている陽子に、何かできることあるかと手を差し伸べる。
そんな林太郎に陽子が「結婚してくれますか」とプロポーズをしたのだった。
林太郎は「はい」と答える。かけがえのない34年間の物語がここから始まった。